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06月15日-03号

  • "宇田川榕菴"(/)
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  1. 津山市議会 2021-06-15
    06月15日-03号


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    令和 3年 6月定例会                               令和3年6月津山市議会定例会              議 事 日 程(第 3 号) 〇令和3年6月15日(火)午前10時開議┌─────┬─────────────────────────────────────┐│ 日程番号 │        会  議  に  付  す  る  事  件        │├─────┼─────────────────────────────────────┤│     │ 〇議案質疑・一般質問                          ││ 第 1 │   議案第2号~議案第6号(5件)                   ││     │  (金田稔久議員河村美典議員高橋寿治議員田口浩二議員)      │└─────┴─────────────────────────────────────┘ 〇散 会               本日の会議に付した事件┌───────────────────────────────────────────┐│ 議 事 日 程 と 同 じ                             │└───────────────────────────────────────────┘       出席・欠席または遅参・早退した議員の番号・氏名┌───┬─────────┬───┬───┬───┬─────────┬───┬───┐│ 議席 │         │ 出席 │ 遅参 │ 議席 │         │ 出席 │ 遅参 ││   │  氏   名  │   │   │   │  氏   名  │   │   ││ 番号 │         │ 欠席 │ 早退 │ 番号 │         │ 欠席 │ 早退 │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  1 │ 三 浦 ひらく │ 出席 │   │ 15 │ 村 田 隆 男 │ 出席 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  2 │ 勝 浦 正 樹 │ 〃 │   │ 16 │ 近 藤 吉一郎 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  3 │ 高 橋 寿 治 │ 〃 │   │ 17 │ 松 本 義 隆 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  4 │ 村 上 祐 二 │ 〃 │   │ 18 │ 美 見 みち子 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  5 │ 広 谷 桂 子 │ 〃 │   │ 19 │ 津 本 辰 己 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  6 │ 政 岡 大 介 │ 〃 │   │ 20 │ 中 島 完 一 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  7 │ 河 村 美 典 │ 〃 │   │ 21 │ 竹 内 邦 彦 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  8 │ 中 村 聖二郎 │ 〃 │   │ 22 │ 竹 内 靖 人 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  9 │ 田 口 浩 二 │ 〃 │   │ 23 │ 西 野 修 平 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 10 │ 安 東 伸 昭 │ 〃 │   │ 24 │ 岡 安 謙 典 │ 〃 │ 遅参 │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 11 │ 政 岡 哲 弘 │ 〃 │   │ 25 │ 河 本 英 敏 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 12 │ 秋 久 憲 司 │ 〃 │   │ 26 │ 吉 田 耕 造 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 13 │ 金 田 稔 久 │ 〃 │   │ 27 │ 森 岡 和 雄 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 14 │ 原   行 則 │ 〃 │   │ 28 │ 岡 田 康 弘 │ 〃 │   │└───┴─────────┴───┴───┴───┴─────────┴───┴───┘             説明のため出席した者の職氏名┌─────────┬───────────┬─────────┬───────────┐│  職   名  │  氏     名  │  職   名  │  氏     名  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 市長      │  谷 口 圭 三  │ 産業文化部参与 │  今 村 弘 樹  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 副市長     │  山 田 賢 一  │ 農林部長    │  中 川 竜 二  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 教育長     │  有 本 明 彦  │ 都市建設部長  │  山 本 将 司  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 企画財政部長  │  野 口   薫  │ 地域振興部長  │  藤 井 浩 次  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 総務部長    │  玉 置 晃 隆  │ 加茂支所長   │  水 島 智 昭  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 総務部参与   │  落 合   勉  │ 勝北支所長   │  谷 口 善 洋  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 総務部参与   │  森 上   譲  │ 久米支所長   │  坂 本 達 彦  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 税務部長    │  左 居   薫  │ 阿波出張所長  │  安 東 正 人  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 環境福祉部長  │  朝 田   一  │ 会計管理者   │  河 本 浩 明  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 環境福祉部参与 │  奥 田 賢 二  │ 水道局長    │  小 林 和 弘  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ こども保健部長 │  飯 田 早 苗  │ 教育次長    │  粟 野 道 夫  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 産業文化部長  │  明 楽 智 雄  │ 総務部総務課長 │  井 上 卓 也  │└─────────┴───────────┴─────────┴───────────┘          職務のため出席した事務局職員の職氏名┌─────────┬───────────┬─────────┬───────────┐│  職   名  │  氏     名  │  職   名  │  氏     名  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 局長      │  尾 高 弘 毅  │ 主幹      │  尾 原 佳 世  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 次長      │  廣 野 淳 子  │ 主任      │  有 岡 佑 起  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 主幹      │  児 島 知 子  │ 主事      │  井 口 琢 朗  │└─────────┴───────────┴─────────┴───────────┘   会議場所  津 山 市 議 会 議 場                                   午前10時00分 開議 ○議長(津本辰己君)  皆さんおはようございます。 御着席を願います。 これより6月津山市議会定例会3日目の本会議を開きます。 ただいまの出席議員は27名であります。遅刻届が岡安議員から出ております。 本日の議事日程は、お配りいたしておりますとおり1つの日程といたしております。 △日程第1  議案質疑・一般質問 ○議長(津本辰己君)  これより日程第1に入り、「議案質疑及び一般質問」を行います。 昨日に引き続き、順次質問を許可いたします。 13番、金田稔久議員、登壇。 ◆13番(金田稔久君) 〔登壇〕 おはようございます。通告に従いまして、ただいまから質問に入らせていただきます。 まず最初に、地域商社曲辰をめぐる課題でございます。 平成28年9月議会で、私の質問に対して、当時の産業経済部長の答弁において、地域商社設立に向けて取り組むと表明され、その後、調査を経て、谷口市長が農業を主体としたビジネスモデル構築を目的に、昨年の10月27日に設立をされた株式会社曲辰。2月26日には、産業委員会として現状の取組について意見交換をし、米、大豆、麦といった品目において積極的な取引ができているとお聞きしたところでございます。 その取組の中心として活動いただいた岡田裕治社長が辞任されたとの報道に、期待を寄せていた関係者、特に農業者は大きな落胆をされているところであります。昨日も同様の質問があり、答弁をされていますが、2日目の最初の質問でもございますので、改めて辞任の経過を、また辞任されるまでに取引契約された内訳を取締役である農林部長にお尋ねをいたします。 次に、新型コロナウイルス感染症による社会・経済変化への対応についてでございます。 このたびの第2次補正において、コロナ対策について産業文化部長にお尋ねいたしますが、新型コロナウイルス感染症の地域経済への影響についてどう捉えておられるのか、お尋ねをいたします。 地域商品券発行事業に2億2,500万円としておりますが、この事業が仮に今議会で可決されたら、実施時期についてはいつになるのか、昨年実施した内容と同じ仕組みに加えて、電子決済が加わったことになっていますが、昨年の実施の事業評価を御答弁をいただきたいと思います。 テレワーク施設開設事業について、サテライトオフィス開設アルネ津山3階店舗空きスペースに設置するとのことですが、ニーズ調査、利用計画をお示しください。 次に、修学旅行キャンセル料負担事業が提案をされていますが、今後の推移を見守ってということで予算確保されたものと考えます。 津山よりも厳しい状況下である姫路市において、4月21日から中学生の修学旅行を2泊3日の日程で九州方面に出発、姫路市教育委員会、そして学校校長会において入念に現地調査を行い、ガイドラインを定め、緊急事態宣言発令に伴い、全35校の実施にはならなかったようでありますが、実施することを前提とした取組が行われています。 津山市における修学旅行、社会科見学などについてどう考えて取り組むのか、教育長にお尋ねをいたします。 現在、緊急事態宣言下であり、文化活動の拠点となる施設は休館中でありますが、文化芸術に関わっておられる団体や企業は深刻な打撃を受けていますが、支援について何か考えているのか、産業文化部参与にお尋ねをいたします。 去る6月8日の山陽新聞1面に、JR西日本が芸備線の廃止を含め協議との見出しに驚かれた方も多かったと思います。津山においては、以前、姫新線、芸備線経由で広島行きが運行されていた時代があるだけに、よそごとではない感情を持たれた方もおられると聞きます。 さて、3月議会にて、20名の議員の賛同を得て公共交通維持のための財政支援を求める意見書が採択されました。JR西日本においても、コロナの影響による経営圧迫から廃止を含む見直しを示唆されていますが、議会の意見書提出なども踏まえ、どう行動したのか、お尋ねをいたしたいと思います。 最後に、珈琲による観光・まちづくりについてであります。 本市においては、津山藩医、宇田川榕菴先生が考案したということから、漢字の珈琲ですね、観光、物産、まちづくりにおいて様々に取り組まれてきましたが、2月に大阪大学の日本語研究の田野村教授が「音訳語「珈琲」の歴史」を発表された中に、宇田川榕菴考案説を否定する発表がされました。これまで津山珈琲倶楽部などの取組もありましたし、地域経済においても物販などで取り組まれてきています。 今回の発表を受け、本市の見解をお尋ねをいたします。 登壇では以上でございます。〔降壇〕 ○議長(津本辰己君)  教育長。 ◎教育長(有本明彦君)  本市の修学旅行、社会科見学などへの対応についてお答えをいたします。 修学旅行等の学校行事については、子供たちが現地に赴き、本物に触れる体験を通して見聞を広め、学校での学びを確かなものとし、将来の夢や希望を具体的に描く貴重な機会で、大変有意義な教育活動であると考えております。 このことから、コロナ禍にあっても修学旅行などについては、その教育的意義や児童・生徒の心情等を考慮し、適切な感染防止対策を講じた上で実施を前提として検討するよう、各学校に対しては格段の配慮を求めております。 なお、実施に当たっては、感染状況を踏まえながら、当初の計画どおりに行うことが難しい場合にあっては、行き先の変更や旅行日程の短縮など柔軟に対応するよう依頼をしております。 以上でございます。 ○議長(津本辰己君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  5点の質問に順次お答えをいたします。 まず、新型コロナウイルス感染症の地域経済への影響についてのお尋ねでございます。 各種調査によれば、県内の経済情勢は個人消費や生産活動の一部に底堅い動きが見られるものの、依然厳しい状況にあると受け止めております。また、4月の有効求人倍率は、津山地域が1.2倍と前年を下回る推移となっており、域内の雇用情勢も弱含んでいると考えております。 本市に対しましては、特に緊急事態措置が適用されて以降、事業者からの相談や問合せが増えております。事業継続支援金の申請状況を見ても、飲食等のサービス業だけでなく、小売や建設業をはじめ多くの業種に広がりを見せており、地域経済にもたらす影響は大きいものと認識をしております。 次に、地域商品券発行事業の実施時期についてでございます。 地域商品券は、津山市都市整備公社を通じて電子商品券を含めた3種類を発行する予定であり、本市といたしましては8月下旬を目途に利用を開始したいと考えております。 次に、昨年実施しました地域商品券発行事業の事業評価についてでございます。 津山商工会議所の「石垣」は、スーパーやホームセンター、量販店、飲食店での利用が多くなっております。また、作州津山商工会の「スマイル」は、スーパーやコンビニエンスストア、自動車関連、ガソリンスタンド等での利用が多い状況となっており、2つの商品券ともに幅広い業種で利用されたことが見てとれます。津山市都市整備公社が発行した「うまい券」と合わせ、約9億1,000万円が地域を循環したことになります。 次に、アルネ津山へのサテライトオフィス整備についてのお尋ねでございます。 本事業の立案に当たっては、ビジネス利用の宿泊客が多いこと、つやまICTコネクト等の情報通信系の事業展開があることなどから、利用者増を想定しておりますが、関連予算を提案しているプロモーション事業を通じて、市場調査を実施していく計画です。 また、今後の取組においては、施設の整備内容を固め、利用の枠組みも整理していくこととなりますが、当該調査などを踏まえながら、具体の企業への誘致活動等を進める計画でございます。 最後に、JR線の廃止を含む見直し示唆に対して、どう行動したのかというお尋ねでございます。 市内のJR3線は通勤通学の足であり、またローカル鉄道という魅力ある観光資源として認識しており、本市といたしましては、感染症収束後の利用促進活動やPRに向けて、鉄道事業者や沿線自治体と連絡を密にしているところでございます。 JR芸備線をめぐる一連の動きにつきましては、同じ中山間地域の自治体として今後の動向を注視してまいります。 以上です。 ○議長(津本辰己君)  産業文化部参与。 ◎産業文化部参与(今村弘樹君)  まず、文化芸術団体や企業への支援についてお答えいたします。 昨年度、指定管理者に対しコロナ禍での施設の運営管理や感染症拡大防止対策のための環境整備に係る費用並びに利用料一部減免に相当する費用を助成し、また減収補填を行いました。 今後も必要な国等の支援策を御案内するとともに、感染防止対策を取りながら、発表機会の場を充実させ、継続して支援に取り組んでまいります。 次に、珈琲の当て字についての市の見解をということでございますが、御指摘の論文については本市でも承知しております。以前に、本市において調査した際に、宇田川榕菴自筆の資料「博物語彙」に珈琲の当て字が書かれていることは確かめております。それを榕菴が考案したと考えるか、それとも何かから引用したと考えるかについては、諸説ございますが、現在の有力な説は、戦前に奥山儀八郎氏が唱えた榕菴が考案した説であると認識しております。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  地域商社に関する御質問にお答えいたします。 経緯についてでありますが、岡田代表取締役より4月22日に辞任届が提出され、曲辰でお預かりしている状態でございます。 また、農家との取引に関して合意が得られた内容につきましては、加工用米105トン、米粉用米116トンとなりますが、契約には至っておりません。 小麦につきましては、津山麦作営農組合の事務をJAから曲辰が引き受けることについては合意しておりましたが、販売などの契約には至っておりません。ブドウにつきましては、JA出荷されていない生産者を中心に曲辰が開拓する販路への販売をしていただけるよう交渉を進めているところでございます。白大豆につきましては、曲辰生産組合への問合せはあったものの、加入申込みはありませんでした。 以上でございます。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田稔久議員。 ◆13番(金田稔久君)  ありがとうございます。 これより一問一答にて質問に入ります。 まず、教育長より、修学旅行などについてのお考えを御答弁をいただきました。 今回の予算はもしもキャンセルが生じた場合の予算であります。ぜひ、修学旅行は子供たちの生涯の思い出となる人間形成に大きく影響する行事でもあり、実現できるよう最善を尽くしていただくようお願いを申し上げます。 コロナの影響で、保育、幼児、小・中学校の教育現場は大変であります。 そこで子供たちの健やかな成長のために何か支援ができないものか、お考えがございませんか。 ○議長(津本辰己君)  教育次長。 ◎教育次長(粟野道夫君)  子供たちの健やかな成長のために、民間及び公立の保育園や認定こども園、幼稚園及び小・中学校に対して、感染防止用のための消耗品等の購入に対する経費を補助するなど、感染対策のための環境整備に役立てていただいております。 また、公立園、小・中学校については、消毒等の感染対策に従事する人員を配置し、職員等の業務軽減を図っています。 加えて、今回公立幼稚園2園にタブレットを導入することで、地域子育て支援センター6施設全てにおいて相談や助言、子育て講座等もオンラインでできる支援体制を整えることができました。 コロナ禍において、子供たちの健やかな成長のために支援に努めてまいります。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  子供たちの成長に当たって、心のケアが大切だと考えます。現場の声を生かして対応いただくようお願いし、この質問を終結いたします。 次に、産業文化部参与から答弁をいただきました文化芸術団体、企業支援についてでありますが、答弁では、指定管理者に対してのお話でございます。民間団体や企業への支援とお尋ねをいたしておるところであります。 岡山市が文化芸術活動の支援「文化の灯を消さない!プロジェクト2021」として文化芸術活動の再開支援や専門スタッフによる相談窓口の設置などに取り組まれて、団体や興行企業などへの支援をされていますが、津山市として取組を考えませんか。いかがでしょうか。 ○議長(津本辰己君)  産業文化部参与
    産業文化部参与(今村弘樹君)  岡山市での取組を御紹介いただいたわけでございますが、本市においてもコロナを原因とした施設利用の中止や延期によるキャンセルについては、利用者に料金を負担いただかないなど、配慮しているところでございます。 また、市内芸術文化団体等からの御相談に対しては、津山文化振興財団や市において丁寧に対応させていただいております。 御質問のありました市の対応につきましては、具体的な関係団体からの御要望や今後のコロナによる影響によって判断してまいりたいと考えております。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  多くの文化芸術活動がこの津山で育まれてきております。この活動の再興に向けた取組をぜひ取り組んでいただくようお願いし、この質問を終結いたします。 次に、珈琲の当て字について、本市の見解を確認させていただきました。 そこで本市のまちづくりにもっと珈琲を生かす取組が必要と考えますが、現在、取り組まれている内容をお尋ねいたします。 ○議長(津本辰己君)  産業文化部参与。 ◎産業文化部参与(今村弘樹君)  和蘭堂、城西浪漫館、ザ・シロヤマテラス津山別邸などの店舗において、榕菴珈琲というメニューで珈琲を提供しております。また、文献を基に再現したコーヒー豆やお土産として榕菴羊羹などを販売しております。そのほか、これまでに榕菴の命日には、企画展、献茶会なども行っております。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  ありがとうございます。 津山榕菴珈琲など商品化されたものもあるわけですが、今御紹介のあった岡山榕菴羊羹というのは津山の取組ではなく、岡山の会社が独自で取り組まれたものとお聞きしております。ロゴや商標など、ネーミングなどの使用の現状、課題はどうでしょうか。 ○議長(津本辰己君)  産業文化部参与。 ◎産業文化部参与(今村弘樹君)  商標登録につきましては、一個人が独占排他的に使用することは公正な取引秩序を害するおそれがあり、また社会公共の利益に反するおそれがあるため、登録は難しいものと聞いておりますが、今後におきましても津山の財産として観光等に活用していきたいと考えております。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  課題を整理しルールを決め、物産品や市内喫茶店でも広がりができるようにするために、ここは産業支援センターの機能するところと思いますが、対応できませんか。 ○議長(津本辰己君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  産業支援センターでは、地域の特色ある産品のブランド化、販路開拓を図るために各事業者の実情や要望、ニーズを直接お聞きした上で、マーケティングやデザインの専門家による伴走支援を行っております。 榕菴珈琲につきましては、実際に具体的な相談をお受けした上で、可能な支援を検討してまいりたいと思います。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  しかし、榕菴珈琲について、登録ができないと関係者から聞いておりますが、何らかの支援ができませんか。 ○議長(津本辰己君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  榕菴珈琲での商標登録は困難でございますが、焙煎事業者と提供する喫茶店等が連携して一定の基準を設け、消費者から高い評価を受けることができればブランド化につながっていく可能性はあると思います。 まずは、事業者からの具体的な御相談を伺う中で、可能な支援策を検討してまいりたいと思います。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  ありがとうございます。 津山における榕菴珈琲のブランドについては、例えば津山ホルモンうどん研究会のような組織で進めていけば、元祖のような形ができると考えます。関係者と検討いただくようお願いをしておきたいと思います。 次に、新型コロナ経済対策について質問に入りたいと思います。 地域経済への影響調査について、本市独自ではなく、各種調査結果を参考にされたと思います。昨年度の地域商品券実施の効果をどう見ておられますか、お尋ねします。 ○議長(津本辰己君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  昨年度の地域商品券は、換金状況などからも幅広い業種で利用されており、地域内の経済循環の一助になったと考えております。 また、総務省が公開している産業連関表を活用した経済波及効果額は、利用額9億1,000万円に対し約14億2,000万円と推計されます。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  5億1,000万円の経済波及効果と推定されていること、分かりました。 今回も消費喚起を促すために地域商品券発行事業に取り組むわけですが、今回の効果をどう見ておられますか、お尋ねします。 ○議長(津本辰己君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  今回の地域商品券は、プレミアム分を含めた発行総額が昨年度を超える約9億8,000万円となっており、地域経済への波及効果は前回を上回るものと期待をしているところでございます。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  今回電子決済が加わることは評価しますが、昨年とは社会環境も変わっております。また、地域商品券事業実施は8月末となれば、さらに2か月先になるわけでございまして、このコロナ対策の予算が生きてこないこととなります。今が困っている事業者への支援が遅くなる、先伸びとなるが、そこまでつなぐための支援制度はないわけであります。 今回のコロナ対策に今の課題、問題に即応していないと感じますが、本当に困窮されている課題をどう捉えているのか、事業者だけでなく市民の皆さんがどういう問題を抱えておられるのか、把握されているのか、お尋ねをいたします。 ○議長(津本辰己君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、事業者や市民の皆様は引き続き厳しい状況にあると認識をしており、直近の有効求人倍率などの各種データもそれを裏づける内容となっております。 事業者への支援につきましては、拡充した事業継続支援金を周知し、迅速な給付に努めるとともに、月次支援金などの国や県の制度も御案内しているところでございます。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  私は、国、県の制度では補えない津山市の経済的条件を踏まえた津山市独自の個性ある支援制度を求めたいが、検討するお考えはございませんか。 ○議長(津本辰己君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  引き続き、国や県の動きを注視していくとともに、今後の新型コロナの影響や地域経済の状況等を勘案しながら、本市独自の対策も検討していく考えでございます。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  飲食、小売などの影響も大きいわけでありますが、業種的に分類して影響の度合いは扱い品目によって随分変わってくると思います。現在、発令中の緊急事態宣言における支援も、飲食業が中心であり、そこを支える卸売業、特に食材卸でもある仲卸や酒卸、津山の台所である中央卸売市場の状況についてお尋ねをいたします。 ○議長(津本辰己君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  事業継続支援金やセーフティーネット申請の状況などからも、卸売業における新型コロナウイルス感染症の影響は大きいと認識しております。 事業者からは、飲食店の休業、時短要請による取扱量の減少や巣籠もり需要が一段落したことによる影響など、様々な声をいただくとともに、ワクチン接種の推進により通常の経済状況に近づけてほしいといった要望もいただいております。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  ありがとうございます。 雇用調整助成金をはじめ国のコロナ対策で、従業員の雇用維持支援は十分ではないものの、取り組まれていますが、企業と社員を守るため、無報酬で仕事をされている社長さんなどの役員もおられるとお聞きします。経営者は社会的責任と言いつつも、暮らしがあります。 そこの支援というのは考えていけないものでしょうか、お尋ねをいたします。 ○議長(津本辰己君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  本市の経済対策において、法人経営者の方を直接支援する事業はないのが現状でございます。 本市といたしましては、事業継続支援金やマル経融資利子補給、地域商品券の発行などを通じて事業者支援を行うことが、ひいては経営者への支援にもつながると考えております。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  この新型コロナ感染症による経済的課題は、津山市特有の課題があります。しかし、十分サポートする支援策が打ち出されていないことを指摘しておき、コロナ経済対策関連の質問を終結いたします。 次に、コロナによって変わる社会への対応の一つとして取り組まれるサテライトオフィスについて答弁をいただきました。 当初質問の答弁では、具体的誘致活動はこれから進めるとのことですが、現段階では入居者や利用する企業、利用者はいないのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(津本辰己君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  開設時期や貸し館利用等の問合せはいただいておりますが、現段階において具体の誘致はできておらず、整備と並行して進めていくこととなります。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  1億5,443万円もの税金を投入して取り組む事業でありますから、もう少し内容が固まって取り組むべきではないかと考えますが、津山鶴山ホテルに設置する5部屋と具体的な部屋数が明らかになっていますが、アルネ津山での具体的な設備の概要を明らかにしてください。 ○議長(津本辰己君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  アルネ3階の一部にオフィススペースを大小7室程度とコワーキングスペースを設置するとともに、会議室、オープンスペースをそれぞれ1か所設置する予定で計画を進めておられますが、具体の内容につきましては引き続き調整をしてまいります。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  空き店舗スペースを活用するということですが、従来は天満屋が入居されていたところであります。サテライトオフィスの1,000平米の賃料はどのようなものとなりますか。 ○議長(津本辰己君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  サテライトオフィス部分の賃料は街づくり会社が利用者から収受することとなりますが、維持管理費や類似施設の料金等を参考に、今後整理していくものと聞いております。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  これまでの1,000平米の賃料はおおむね幾らだったでしょうか。 ○議長(津本辰己君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  入居していた天満屋からの賃料は、全体共益費や駐車場サービス利用券分を含め売上げに連動するものとなっております。占有部分等の管理経費は別途となりますが、売場面積当たりの賃料設定ではないのが現状でございます。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  これまでの賃料を確保することを前提に利用料を設定するのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(津本辰己君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  サテライトオフィスの賃料設定につきましては、商業施設と業務施設との違いもあり、そのまま踏襲することは難しく、管理経費や類似施設の事例を参考にしながら設定するものと考えております。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  このサテライトオフィスの事業主体、運営はどこが当たるのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(津本辰己君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  アルネ津山の施設管理を担う津山街づくり株式会社が事業主体となり、運営を行うこととなっております。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  国からの地方創生テレワーク交付金8,247万円と一般財源7,196万円を合わせて1億5,443万円の補助事業で支援した場合、補助金適正化法による財産処分制限期間は何年となりますか、お尋ねします。 ○議長(津本辰己君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  今回の整備は、建物自体よりも内装や電気設備等の工事が中心となり、耐用年数で見ると15年までのものが多いと考えております。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  その間は存続させていくこととなりますが、そこで施設本体のアルネ津山についてでありますが、1999年4月にオープンし、22年経過しております。おおむね25年で更新すべきとされているエレベーター、空調施設は更新する時期があと数年で大規模改修が必要とされていますが、費用総額、どのように見積もっておられますか、お尋ねします。 ○議長(津本辰己君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  エレベーター、エスカレーターは一般的な更新時期が迫っており、街づくり会社の試算においては5億円程度かかる場合もあると説明を受けております。 また、空調設備や建物自体の改修等も今後必要となってくると想定されており、改修費用は多額になることが予想されますが、現時点において具体の見積りはできていない状況でございます。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  空調が一番大きい金額になると思います。それらの金額をどのように対応するお考えでしょうか。 ○議長(津本辰己君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  エレベーター、エスカレーターの改修を含めたアルネの大規模改修につきましては、これまでも街づくり会社と協議を行っており、引き続き関係部局と連携し、今後の改修に備えた対応を行っていく考えでございます。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  いずれにしても、将来のアルネ津山の在り方や機能をどうしていくお考えか、将来を見据えたお考えを市長にお尋ねをいたします。 ○議長(津本辰己君)  市長、登壇。 ◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 金田議員の御質問にお答えをいたします。 アルネ津山は開業から22年を経過しておりますが、商業環境が変化する中、天満屋売場の集約など対応すべき課題に直面していると認識しております。 アルネ津山においては、サテライトオフィスの整備をはじめ新たな展開を進めております。私といたしましては、今回の取組を契機として、利活用を増進させることが都市機能の一つであるアルネ津山の将来展望を開くものと考えております。 以上でございます。〔降壇〕 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  ありがとうございます。 ここでアルネの質問を終結いたしまして、JR西日本、長谷川社長、また平島岡山支社長などからも、ローカル線の維持に困窮していることが発せられていますが、市長にお尋ねいたします。 この課題をどのように考え、対応されたのか、お尋ねをいたします。 ○議長(津本辰己君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  ローカル線をめぐります一連の動きの背景には、事業者の収益悪化に起因する路線維持の課題があるのはもちろんでございますけれども、沿線人口の減少や、あるいは感染症の影響に端を発する新たな生活様式への転換など、構造的な部分もあるというふうに考えております。 JR西日本には機会あるごとに訪問しておりますが、こうした背景を考慮すれば、本市として取り組むべき役割もあるというふうに考えておりまして、引き続き市内路線の運行維持に向けて、できる限りの協力を惜しまないつもりでおります。 以上です。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  社会環境の変化による問題もあります。鉄道は明らかに市民の暮らしに、そしてほかの地域から訪問する手段として欠かせないものであり、また本市にはまなびの鉄道館や鉄道遺産を生かしたまちづくりが展開されているだけに重要であります。 さて、この機会あるごとに訪問と答弁でございましたが、2月以降、JR西日本に対してどう行動されたでしょうか、お尋ねします。 ○議長(津本辰己君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  3月にJR西日本岡山支社へ訪問をさせていただいております。それ以降も新型コロナウイルス感染症の影響や、あるいは観光列車の運行などについて意見交換をさせていただいております。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  ありがとうございます。 ここにお配りをしておりますが、ここに日本海新聞、鳥取県でありますが、6月9日の記事を持ち込ませていただいたところでございます。皆さんにはタブレットで御案内をさせていただいております。日本海新聞の因美線の記事によりますと、利用促進について取組が鈍いとされています。これまでも、公共交通の利用促進について質問をしてきましたが、やや実効性のない会議ベース、軸足が利用者や現場、地域に根差していない感じがしております。 そこで津山市が拠点都市と言われるそのベースは鉄道の結節点であるということだと思います。 そこで拠点都市津山の再興をと言われる市長として、もっと熱い情熱を持って対応すべきではないかと感じますが、でき得る限りの協力を惜しまないという答弁では少し、ちょっと弱いんではないかと思います。より具体的なこれからの行動をどうされるのか、お尋ねをいたしたいと思います。 ○議長(津本辰己君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  先ほども申し上げましたとおり、新型コロナウイルス感染症の収束後の利用促進活動やPRに向けまして、連絡を密にしているところでありまして、引き続き尽力してまいりたいと考えております。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  ありがとうございます。 西日本豪雨災害のときに、岡山、鳥取、兵庫の14市町村でつくる姫新線・津山線・因美線支援協議会が設立をされ、会長に谷口市長が就任をされました。この協議会は、災害を受けた線区の再開を目指すためにできたものでありますが、JR線の支援という設立の原点を考えると、今回のJRのローカル線の在り方が問われている中で、会長として取るべき行動があるのではないかと考えますが、沿線14市町村と協議をされましたか。 ○議長(津本辰己君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  現在の状況下におきまして、協議会等の開催はできておりません。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  非常に残念なことであります。今お示しをした日本海新聞の記事では、智頭町の酒本企画課長が個々の自治体だけでは限界がある、情報を共有し具体的な方法を探りたいとのコメントをされています。 沿線の中心都市津山の首長として、姫新線・津山線・因美線支援協議会長としてのここはトップリーダーとしての音頭を取って、沿線の自治体と協議、まとめ役として国、県、そしてJR西日本と共に積極的、前向きな利用拡大対応策について取り組まなければいけないと思いますが、拠点都市津山のリーダーとしてあるべき姿だと私は思います。 市長、今後どのように対応されますか、お尋ねします。 ○議長(津本辰己君)  市長。
    ◎市長(谷口圭三君)  本市がリーダーシップを取って関係各所と課題共有を図りながら、ポストコロナに向けて生活交通、観光といった様々な側面から鉄道利用拡大、そして促進に引き続き取り組んでまいりたいと思います。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  今後の取組に注視もさせていただきますし、市長、しっかり頑張っていただくよう、私たちも応援をさせていただきたい、このように思います。 いずれにしましても、沿線人口の減少という問題があるわけであります。5月8日の津山朝日新聞によれば、移住者はコロナの影響により前年比約59%増の347人ということでありますが、社会増減はマイナス、出生数は令和2年度724名と、平成27年と比べ176人少ないということになっております。 少子化対策の効果は出ていない、悪化しているということが数字で現れております。子供たちが増えれば通学の足として鉄道の利用も増えるということになります。まずは、人口対策、出生数を増やすこと、そういう施策が周辺地域を含む地域振興の根幹だと私は思います。課題を整理し人口対策の施策の見直しも考えていただきたいと申し上げ、この質問を終結いたします。 次に、地域商社曲辰について、取締役である中川農林部長より答弁をいただきましたが、まず津山市一般財源5,500万円が出資され、3年計画で地方創生推進交付金が約1億円、最終的にいろんなことをしよったら2億円近くの公金が使われると思われるこの曲辰であります。市政に大きく関わる案件であることをあえて申し上げ、質問に入らせていただきます。 まず、辞任届で提出、保留ということだと思いますが、代表権を持っている取締役がいないため保留ということでしょうが、現在の執行、決裁体制はどのようになっておりますか、お尋ねします。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  専務取締役が代行しております。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  登記上は、現段階では岡田氏が社長ということでありますが、取引上の決裁は専務がしているということは、専務が職務代行、実質的に社を代表する職責を担っていることですね、お尋ねします。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  専務が職務を代行してございます。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  一般的に、米の取引契約は4月末から5月に多くされるのが業界のルールと聞いておりますが、辞任届提出以降、社長が実質的に不在の中で、曲辰が契約を成立した案件を答弁ください。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  契約は行っていないと、このように聞いております。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  ここで改めてお尋ねいたします。 新聞報道では、株主からの要請を受けて辞任とされていますが、91%の株式を保有する津山市としてどうであったのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  要請してございません。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  では、9%の株式を保有する津山信用金庫からの要請があったのでしょうか。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  承知しておりません。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  新聞報道や岡田氏に直接私もお聞きをした内容と随分食い違うことがあります。そのことをどう思われますか。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  どのような経緯でそうした報道がなされたのか、承知しておりません。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  不思議なことを言われます。まるで新聞報道が読者に間違ったことを報道したと取れる答弁であります。話がかみ合いません、残念ながら。1つ申し上げますが、先ほども申し上げました91%、大株主は津山市、イコール市民であります。市民は、なぜ辞任したのか、その原因を皆さん知りたいわけです。 中川農林部長は91%の株式を保有する津山市を代表する取締役であります。代表取締役が辞任する理由を知らないわけですか。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  理由については分かりかねます。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  分からないとなれば、大株主を代表して、取締役ならば自ら調査をすべきではないんでしょうか。職責を感じていただきたい。そういうことを申し上げておきます。 しかし、原因が分からない、不明のままで、昨日の答弁でもありました内諾を得ている方が、このことも知らないで、後任の社長を受けるとは思いません。そんなわけも分からない状態で、資本金6,000万円、公金出資5,500万円が投入された会社の経営責任のトップに就任されるとは私は思いません。 4月23日の臨時株主総会に、辞任についてどういう報告と議論になったのか、お尋ねします。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  前日の4月22日に辞任届が提出された旨の報告がございました。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  では、私から、岡田氏本人からいただいた資料、3月10日付の津山信用金庫松岡理事長名で、岡田氏に対して申入れ書が出されている事実は御承知でしょうか。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  承知しておりません。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  そこまで言われるなら、岡田氏から許可をいただいてこの申入れ書を預かっておりますので、ここで申し上げたいと思います。全てはあれしません。岡田裕治氏殿となっております。 曲辰は公的資金投入会社であり、津山信用金庫は出資者であります。2、設立の趣旨、人的支援、当金庫の提携先首都圏、関西圏の金庫を通じた曲辰販売促進事業の協力の観点から、貴社の経営に関して深く関与している。3、にもかかわらず、会社の根幹をなす事業計画の作成も行わず、いまだに農林部にげたを預ける方針にはほとほとあきれ返っている。4、また設立後、このような強力な支援者、協力者に対して社長自らの挨拶もなく、事業説明すらせず、正当な当金庫の主張に対しても感謝の言葉もなく、ひたすら反目的な姿勢を見せる現在において、当金庫は一切支援協力をしない。今後、早急に株主として主張を整理し、市役所との間で話合いを持ち、正当な処置について検討を実施すると。こういうようなことがあります。 この文書は、3月17日の朝、曲辰の辰執行役から岡田社長に、このようなメールが来ていると渡され、辰氏はすぐに出かけ、事務所にいた森廣専務、福見社員で内容を確認し、その足で3月17日午前10時に農林部に訪問、この申入れ書を持って相談に行かれ、当時の福島農林部長と、当時、中川次長、そして職員の3名でこの申入れ書を見て、原本を持参だったことから、当局、農林部がコピーをされ、そして農林部側はこちらで対応するということを言われたと岡田氏本人からお聞きをしております。 さて、答弁では承知していないと言われましたが、中川部長、本当に承知していないんですか。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  御指摘の内容と当日の文書が同一であるかは定かではございません。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  この現物を後でお渡しします。お渡しというか、これはお借りしてきているもんですから、お見せをいたします。確認をしていただきたい。 でも、私は、株主というか、商工ね、要するに信金中金とずっと伴走支援をいただいて、津山信用金庫がいろんな設立に当たって支援をされてきたことをよう知っとります。理事長名で出されている書面ですよ、私は重く受け止めるべき考えだと思います。本当に承知されていないんですか。もう一度、しつこいですけどお尋ねします。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  御指摘のその内容の文書が同一のものかどうかというのは定かでないと先ほど申し上げたとおりでございます。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  誰かが間違いを言っておられる。それは誰なのか。前岡田社長にここに来てもらいたい思いでありますが、この議論を踏まえて、この議論、産業委員会の議論に御期待を申し上げたいというふうに思います。 このような厳しい文書も岡田氏は目にしている経過がある中で、4月2日金曜日に、曲辰の会議後、中川部長を含む3名の職員と岡田氏とで話合いをされましたか。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  いたしました。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  そのときに、商工会議所幹部から岡田社長について様々な指摘をいただいていることを岡田氏に話され、そのときにこれ以上続けていただくのも岡田さんにも迷惑がかかる、ちょっと考えていただきたいというふうに、その3名のどなたかが言われておるわけであります。この週末にかけて考えていただきたいと話されたと岡田さんが言われております。 津山信用金庫理事長から申入れ書、そして商工会議所のお話などを、今申し上げたことを踏まえて、岡田さんもこれまでいろいろあったようですし、最終的な決断をされたことだと思います。この経過からすると、株主である津山信用金庫、津山市から辞任を求められたということになるのではないでしょうかと、私はそのように思います。 取締役である中川部長、どう思われますか。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  辞任を求めてはおりません。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  辞任せえとは言うてないでしょう。でも、このことを時系列からすると、辞任を求められているとは誰もが思うんじゃないでしょうかね。 さて、後任人事についての募集はどういう形で今後取り組まれるお考えですか。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  募集することなく、既に内諾が得られた方がおられます。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  いろんな課題がある中で、昨年度、募集したところ、募集要項と今回の後任社長を選ぶに当たっての違いがありますか。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  急な辞任を受けてのことでありますので内容は異なります。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  何について異なるんでしょう。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  急な辞任を受けてのことでありますので、公募ではないということがございます。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  設立間がない会社の社長ですから常勤体制の勤務ですよね、お尋ねします。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  調整中でございます。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  内諾を得ていると調整中とは不自然であります。社長が非常勤になると迅速な意思決定ができないですし、まさかそういうことはないでしょう。株主として、取締役として後任の代表取締役社長にどのような会社の運営に当たってもらうお考えでしょう。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  農業生産者の所得の向上という所期の目的を達成すべく、地域商社のかじ取りを担っていただきたいと考えております。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  2月26日に産業委員会主催による曲辰の取組状況をお聞きする意見交換会を実施しましたが、その際、西日本地区における基幹取引企業として曲辰が窓口になり、全国穀類工業協同組合との取引にめどが立った旨のお話を聞きました。その予定されていた契約内容はどのようになっていますか。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  全国穀類工業協同組合との取引につきましては調整中でございます。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  当初の答弁では、加工米105トン、米粉米用116トンが契約に至っていないということであります。今の答弁では調整中という分かりにくい表現をされましたが、穀類協同組合と曲辰とでは取引自体破談になっていると聞いていますし、当初答弁でも契約に至っていなかったと答弁ではないでしょうか。つじつまが合わない答弁であります。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  契約自体が破棄されているとまでは受け止めておりませんが、かなりハードルが高いとのことでありまして、契約の当事者も含めて調整中とお答えしたものでございます。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  ハードルというのは岡田氏の信頼があれば飛べるわけではないんでしょうかね。全国穀類工業協同組合との交渉は岡田氏が社長でないと曲辰とでは取引をしないと聞いておりますが、いかがでしょう。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  現時点では、岡田氏が社長でないと契約当事者になれないとは受け止めておりません。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  そんなにね、商売、商いは甘うないんですよ。既に農業者と穀類工業協同組合と直接契約ができている案件があるようですし、穀類工業協同組合以外のそのほかの加工米契約も曲辰との取引ではなく、直接農業者と需要業者との取引契約が進んでいると聞いています。 産業委員会でお聞きした内容はほぼ成立してないのではないでしょうか。 また、岡田氏退任後、曲辰は契約がないという答弁もありましたが、農業者の所得向上を目指して商取引が皆無に近い状態であると推測するものです。 また、麦、大豆も取扱い主要品目として取り組む計画でありましたが、その取組はどうなっておりますか。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  新たな体制の下で今後の取組について検討することとなります。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  先進的な取組として期待された大豆生産の曲辰生産組合の取組は市内全農業者に加入を呼びかけましたが、その対応はどうなっておりますか。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  生産組合への問合せはあったものの、加入申込みはございませんでした。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  それは岡田さんが企画立案をされた新しい取組で、今回のようなごたごたがあったから、物事が進まないと推測しますが、そのような状況で3月議会で7番議員に答弁をした経営見通しから変わると思いますが、既に中期の決算期を迎えていますが、今期の経営見通しはどうなっていますか。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  新たな体制の下で計画の見直しを行うこととしております。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  中間期の決算の取りまとめをされていませんか。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。
    ◎農林部長(中川竜二君)  決算による損益等の確定の後、所定の報告をいたします。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  これまで取締役会や株主総会の開催状況をお尋ねします。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  昨年の10月27日及び今年の1月25日に、取締役会、株主総会を、また4月23日に株主総会を開催しております。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  いろいろ申し上げましたが、今後の具体的な経営計画はどのようにしておられますか。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  新たな体制の下で、現状に即した修正計画をまとめることとしております。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  ありがとうございます。 そこでいろいろと部長と議論を深めてまいりましたが、あまり深まったとは私は思っておりませんが、そこで市長にお尋ねします。 91%の大株主であり、市長の津山八策の中で実現できた農業ビジネスモデル構築実現のため、地域商社曲辰が、半年余りでこのような混乱が発生し、勉強会立ち上げから関わってきた者として大変残念、心痛むところであります。 市長は、平成30年6月議会の私の質問の中で、これはちょっと通告しておりませんけど、ちょっとお気持ちを聞きたいんです。組織運営の在り方について質問をしたときに、ボトムアップとトップダウンの手法についてやり取りをさせていただきましたが、市長は、大きな方向性や迅速な意思決定が必要なときにトップダウンによらなければ時期を逸するおそれがあり、一貫性が保てなくなるというふうな答弁をされましたが、この地域商社曲辰もいろんなことがありました、半年間。市長の意思はどう反映されたのでしょうか。市長の率直なお気持ちをお尋ねしたいと、このように思います。 ○議長(津本辰己君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  結果として、代表者が辞任されたということに、辞任の預かりという、実質的に辞任と、こういうことに、言っていいのかと思いますけれども、につきましては大変遺憾であります。したがいまして、やはり地域商社としての事業継続をして、そして生産者の所得向上に資するという当初の目的、これをしっかりと取り組むべきことが私は今私に課せられた責務であるというふうに考えております。 ○議長(津本辰己君)  13番、金田議員。 ◆13番(金田稔久君)  私も、市長の農業ビジネスモデルの構築ということが、本当に市長、今まで30年来、津山の農業施策の中でこれほど大きなお金を投じて力を入れてきたことはないと思うんです。これは本当に津山市農政の中の歴史に残る一ページだったと思うんです。僅か半年でこんなことになって、市長も悔しいんだと私は思います。私も悔しいです。残念です。 昨年の12月に市長は、岡田社長と会われたというふうに岡田さんから聞いております。岡田さんが仕事がやりやすいように、環境を整備して運営できるようにバックアップするから頑張ってくれよと、こういう旨のお話をされたと岡田さんから聞いております。 岡田さんもその言葉を心の支えとしてその責務を果たそうと日夜尽力をされた中で、志半ば、大変残念がられておられました。市長のリーダーシップが届いた、本当に足跡がこの課題でどう現れたのかなと、非常に私は思うところであります。 地域商社曲辰がどうのこうのあります、当然ながら6,000万円近いお金が投じられていますが、津山の農業や農村や農業者、その暮らしをどういうふうにこれからやっていくのか、そのためにこれを立ち上げたわけであります。それがこんなことになってはいけません。市長、あなたのリーダーシップを私は期待しまして、この質問を終結いたします。 終わります。 ○議長(津本辰己君)  以上で13番、金田稔久議員の質問を終わります。 この際、会議をしばらく休憩いたします。 再開は午前11時5分といたします。                                   午前10時57分 休憩─────────────────────────────────────────────                                   午前11時09分 再開 ○議長(津本辰己君)  御着席を願います。 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次の質問を許可いたします。 7番、河村議員、登壇。 ◆7番(河村美典君) 〔登壇〕 市民が第一、河村です。 議長より発言のお許しをいただきましたので、まず冒頭に、3月定例会において、みらい戦略ディレクターの制度の在り方について私のほうで当局のお考えをお尋ねしたことがございました。その発言の中で、当時の山本昇氏、松野弘氏両ディレクターを御紹介をして、両氏の本市の発展に思いを寄せられ取り組まれてこられましたそれぞれの所業につきまして、触れさせていただく場面がございました。 しかし、その発言の内容が私の表現力の乏しさと調査不足から来る事実誤認の箇所もあり、両氏並びに関係者の皆様に御不快な思いをさせてしまったという結果があったようです。そのことにつきまして、改めてこの場をお借りしましておわびを申し上げたいと思います。誠に申し訳ございませんでした。 では、ここからは本定例会の質問に入らせていただきます。 本定例会では、農業ビジネスモデル地域商社曲辰についてと令和3年度津山市教育行政重点施策に基づく教育環境整備について、大きく2点質問通告をさせていただいております。 まず1つ目、農業ビジネスモデル地域商社曲辰についてです。 曲辰設立のそもそもの目的とは何だったのでしょうか。改めて市長の口から御説明をいただきたいと思います。 その曲辰の初代代表として岡田裕治氏を招聘されましたが、その理由と経過についてもお聞かせいただきたいと思います。 また、3月定例会の中で、私が、曲辰の当時事業計画に記されておりました大豆、麦、ブドウ、3品の売上目標の達成見込みをお尋ねした際、当時の農林部長からは、大豆は3月23日を締切りとして生産組合への加入をお願いしています。その加入状況などによって売上げの見込みは判断することになります。麦とブドウについては、販路の開拓、確保の活動とともにネットワークの構築を進めておりますとの御答弁をいただいておりました。 この3つの農産品の販路の開拓や生産者の確保、その後の進捗状況について、先ほどの13番議員とも重複するところも多々ありますが、お尋ねをさせていただきます。 次に、令和3年度津山市教育行政重点施策に基づく教育環境整備について、3つお尋ねをさせていただきます。 1つ目は、学校給食費の公会計化に関わってです。 担当部長にお尋ねをいたします。 令和2年度の学校給食費を参考に、市内の小・中学校児童・生徒の給食全てを無償とした場合、本市の負担額は幾ら程度となりますでしょうか、お聞かせください。 次に、令和3年度一般会計当初予算では、これまで本市小・中学校の児童・生徒の保護者から徴収する学校給食費に含まれていた学校給食の調理用燃料費の2分の1を補助する予算が盛り込まれました。 本市と同様に、調理用燃料費を保護者から徴収する学校給食費で賄っている県内自治体はほかにどこがあるのか、教えていただきたいと思います。 津山市教育行政重点施策には、学校給食費の管理については、令和元年7月に国が示した学校給食費徴収に関するガイドラインに沿って、国、県及び他都市の動向に注視しながら、公会計化への研究を進めると記されていますが、津山教育事務所管内の各自治体の公会計化の現状はどうなっていますでしょうか、お聞かせをいただきたいと思います。 あわせて、市内の小・中学校の児童・生徒から徴収する学校給食費の過去3年間の収納率と未納額についてもお尋ねをいたします。 2つ目は、小学校高学年教科担任制についてです。 元気スマイルプランの一つに、小学校教科充実プランとして、教科担任制の導入が上げられております。そこには小学校高学年に教科担任制を導入するとあります。 教科担任制導入の目的と今年度の市内27小学校の導入状況についてお聞かせをいただきたいと思います。 3つ目は、国が移行を進める35人学級についてです。 津山市教育行政重点施策には、県費加配教員の効果的な活用や会計年度任用職員の配置により、35人以下学級編制や少人数指導の充実を図り、きめ細やかな指導の充実を図ることが示されています。 本年度は、35人学級への移行初年度となっていますが、新制度導入伴い、小学校2年の学級が正規に少人数化された学校数と制度導入によって今後予想される県費加配教員配置への影響について、お聞かせをいただきたいと思います。 登壇での質問は以上となります。〔降壇〕 ○議長(津本辰己君)  市長、登壇。 ◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 河村議員の御質問にお答えをいたします。 地域商社曲辰の設立の目的でありますが、地域商社を地域の農業ビジネスモデルの核になる機能として位置づけ、農業生産者の所得向上と担い手の確保につなげ、地域の農業を持続可能で強い産業にしていくことを目的とするものであります。 以上でございます。〔降壇〕 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  私からは、地域商社に関する2点の御質問にお答えいたします。 まず、地域商社の代表決定の経過につきましては、地域商社の設立準備組織であります津山圏域地域商社設立協議会におきまして、公募、書類審査、面談審査といった手続を行い、審査結果の報告を受けて本市として同意したものでございます。 次に、曲辰の取組状況についてお答えいたします。 白大豆につきましては、生産組合への問合せはあったものの、加入申込みがございませんでした。小麦につきましては、津山麦作営農組合の事務をJAから曲辰が引き受けるなど、生産者とのネットワーク構築を図っております。ブドウに関しましては、JAに出荷されていない生産者を中心に曲辰が開拓する販路への販売をしていただけるよう交渉を進めております。 ○議長(津本辰己君)  教育次長。 ◎教育次長(粟野道夫君)  初めに、全小・中学校の児童・生徒の学校給食費を無償化した場合の本市の負担額についてですが、令和2年度の場合、児童・生徒の給食費は約4億円でございます。 次に、学校給食調理用燃料費について県下の状況ですが、現在、給食費で燃料費を賄っている自治体は、岡山市、新見市、本市の3自治体でございます。 次に、津山教育事務所管内の自治体3市5町2村の学校給食費公会計化の現状についてですが、真庭市、鏡野町、久米南町、奈義町、西粟倉村の1市3町1村は公会計化しています。美作市、美咲町、勝央町、新庄村は検討段階であり、導入時期は未定とお聞きしています。 本市におきましても、公会計化については検討しているところです。 次に、学校給食費の過去3年間の収納率と未納額についてです。 給食会計現年度分の決算時における数値となりますが、平成30年度の収納率は99.8%で、未納額は103万6,866円、令和元年度の収納率は99.7%で、未納額は111万7,599円、令和2年度の収納率は99.9%で、未納額は56万5,206円です。 次に、教科担任制についてのお尋ねですが、まず導入の目的は授業力の向上や複数の教員が指導することによる多面的な児童理解、中学校進学への不安解消と円滑な接続を図ることであり、令和2年度から市内全小学校で実施することといたしました。 次に、今年度の導入状況ですが、同学年に複数のクラスがある学校では、国語や算数等の教科を担任同士で交換し、専門性を生かした指導が行われております。指導教科を分担することにより、教材研究の時間が確保されるとともに、児童理解が深まることなどの効果が期待されるところです。 一方、学年1クラスの学校においては、教科によって2学年合同授業や学年間で教科を交換する授業を実施するなど、工夫を凝らし、実情に合った形で行っております。 今後、こうした小規模校における教材研究の時間確保等の方策も研究しつつ、働き方改革の視点も踏まえながら教科担任制の推進に努めてまいります。 最後に、35人学級の導入についてのお尋ねですが、まず今年度本市の小学校第2学年において、法令に基づき正規に35人学級となった学校は2校であります。 次に、今後35人学級の実現により、小学校教員の法令上の定数が増加することが予想されますが、これに伴い学校の課題に応じて配置される加配教員の数が縮減されることがないよう、本市といたしましては国と県に対して加配教員の継続的な配置について要望することとしております。 以上でございます。 ○議長(津本辰己君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  市長からは、改めて地域商社曲辰の設立の目的を御説明いただきました。農業生産者支援ということを強く言っていただきました。農林部長からは、曲辰の代表選考の経過についての御答弁をいただきましたが、その選考理由についてはどうもお答えがなかったように思います。 改めて、津山圏域地域商社設立協議会において、岡田裕治氏が代表として選任をされた決め手は何だったのでしょうか、お聞かせください。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  書類審査におきまして、審査基準を満たした上で、2次審査において地域商社の事業活動に経験と実績が発揮されると期待したものでございます。 ○議長(津本辰己君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  選考理由に、岡田氏が経営していらっしゃる会社設備の活用や人材の協力について期待をするというところはあったのでしょうか。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  地域商社の事業活動に経験と実績が発揮されると期待したものでございます。 ○議長(津本辰己君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  取りあえず、それまでの岡田氏の会社経営ノウハウが期待されたということのようですが、どうも聞くところによると、公募前にもお会いに行かれたともお伺いをしています。何か岡田氏の持つパワーに、お力に期待をするところも多かったのではないのかなというふうに、どうも勘ぐってしまいます。 市税を大量に投じた曲辰です。代表不在という危機的状況の中でも、売上目標達成に向け、市内業者や生産農家への訪問、つやま和牛のオークション委託業務の実施、インターネットを活用した加工販売などの取組などを進めてこられたと。従業員の一同でされてこられたということですが、登壇の質問に対する農林部長の御答弁をお聞きしますと、3月定例会以降、さほどの事業進展はないように思えます。 大豆については、全く見通しも立っていない状況に聞こえますし、残りの産品についてもJAから津山麦作営農組合の事務業務によるネットワーク機構の見込み、曲辰の協力していただけるブドウ生産開拓の見込み、足を運ばれていると言われましたけれども、その見込みはあるのでしょうか、お尋ねをいたします。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  JAから移譲を受けます津山麦作営農組合の事務につきましては、現在加入している組合員全てを訪問いたしまして、ほぼ同意を得たところでございます。 また、ブドウに関しましても、生産者を訪問し、協力をお願いしております。 ○議長(津本辰己君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  特に、ブドウの生産者開拓には3月からも苦労されているようにもお見受けしましたが、どのような状況でしょうか。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  曲辰におきまして、精力的にブドウ農家等への協力をお願いしております。 ○議長(津本辰己君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  なかなかうまくいっていないような感じにもお聞きしますね。 代表の突然の辞任は、曲辰の米の売上目標にも大きく影響してくるのではないのかなと、先ほどの13番議員とのやり取りの中でも感じさせていただいたところですけれども、本当に心配はございませんか。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  現在、契約の当事者も含めて調整中でございます。 ○議長(津本辰己君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  200トンを超える加工米などの販売先は確保されたと、3月定例会で前農林部長はおっしゃいました。しかし、先ほど部長は、米の取引について販売先が確保できる見通しですというふうにもおっしゃいました。 代表の辞任によって、米について3月時点の予定を変更せざるを得なくなってきているのではないかなと心配をしています。予定どおりの200トン強の取引は達成できますか。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  曲辰を介した契約はハードルが高い状況であります。契約の当事者も含めて、調整中でございます。 ○議長(津本辰己君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  大変ハードルが高くなったと言われるように、岡田氏の辞任は曲辰の船出に当たって大変大きな痛手になったのではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  代表から辞任届が提出された事実は重く受け止めておりますが、早急に体制を整えたいと考えております。 ○議長(津本辰己君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  曲辰の株主は、昨日からも上げられているとおり、本市と津山信用金庫の2社しかございません。報道では、株主から要請があったため岡田氏は辞任をされたというふうに御本人も述べられているようです。 市側としては、辞任を求めた事実はないとのことで、昨日、津山信用金庫なのか、先ほどもそうですが、質問に対してその件については承知はしておりませんとの重ねての御答弁があったところです。 長年会社を経営してこられた岡田氏、そういう方であれば、御自身の自己都合によって突然辞任をするということが、船出したばかりの曲辰に及ぼす影響について十分御理解をされるのではないかと思います。辞任後の事業の円滑な引継ぎには、当然のことながら、できる限りの御協力もしなければならないと思っていただけるものではないんかなと、普通に思ってしまいます。 しかし、この辞任事由が、その意に反して株主から要請があったためであるならば、加工用米の取引について曲辰を介した契約は難しい状況になってしまいましたと言われた先ほどの部長のお言葉も至極腑に落ちてまいります。 当事者との調整、それがうまくいかないかもしれない。株主である本市、つまり津山市民を代表して農林部長が曲辰の3人の取締役員のお一人になっていらっしゃいます。ぶしつけな御質問で申し訳ございませんけれども、曲辰という会社は僅か5人の役員、職員で構成されているにもかかわらず、互いの意思疎通がない会社だったのでしょうか。 素人目にも、そんな会社だったら周りから信用もされず、会社経営はうまくいかないんではないかなと思ってしまいます。本当に岡田氏を取り巻く状況、情勢はほかの4人の関係者の方は御存じなかったのでしょうか。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  曲辰の社内事情の全てにおきまして、承知をしているわけではございません。 ○議長(津本辰己君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  代表の辞任届が提出されたのが4月22日とのことでした。その翌日に、臨時役員会や株主総会が開催されています。その中で、当然議題としてこの辞任のことは取り上げられたであろうということは容易に推察をされますが、農林部長は取締役でありながら、そんな大事な会を欠席されたからこの辞任のことについてあまり承知されていないということでしょうか。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  出席しております。 ○議長(津本辰己君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  代表の辞任が議題として取り上げられたのであれば、市民のために尽くす決意をされ、公募に立候補され、準備の段階から長い時間をかけて御尽力いただいた大切な方を失うかどうかの局面です。そのとき市民の代表として農林部長はどのような姿勢を取られたのか、お尋ねをいたします。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  代表からの辞任届が提出されたという事実は重く受け止めた上で、その後の体制を早急に整える必要があると考えたところでございます。 ○議長(津本辰己君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  慰留ではなく、新たな体制づくりのほうですか。社内事情の全てにおいて承知しているわけではないとおっしゃいましたけれど、まるで代表の意志は固いということを知っておられたのかなとも思えてしまいます。 多額の市税を投じて設立された地域商社の役員会や株主総会での議案内容を、当然市民を代表する市長は御承知されていたであろうと思います。 改めて市長にお尋ねをいたしますが、株主からの要請とされる岡田氏の真の辞任の理由は何だったのでしょうか。 ○議長(津本辰己君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  私も承知をしておりません。 ○議長(津本辰己君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  曲辰はその設立の時点で定住自立圏を構成する5町やJAとの連携、そして出資の在り方について課題も多く船出をしたものです。設立半年余りでこのどたばた劇、事実上の出資者である市民の多くも本事業に対する不信と疑念を多く抱いていらっしゃいます。 決して第2のアルネを生み出してはいけません。傷の浅いうちに、一度地域商社は解体をして、本来の設立趣旨に立ち返り、再度事業の練り直しを行うべきではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(津本辰己君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  外部との連携ネットワークを含めた組織の強化など、体制を充実した曲辰を機能させることで、農業生産者の所得の向上を実現して、そして地域の農業を持続可能で強い産業にしていきたいというふうに思っております。 ○議長(津本辰己君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  岡田氏は、最終的には御自身の判断で辞任届を提出されたのだろうと私も思います。しかし、それまでのいきさつの中で、13番議員のおっしゃったような水面下で、いわゆる冬の陣、夏の陣が行われていた。こう言ったら分かると思います。 市民が見知らぬところでの曲辰のこのどたばた劇については残念でなりません。応援を私もさせていただきたいと思います。ぜひともこの事業を市民に納得いく形で進めていただくことをお願いいたしまして、次の質問に参ります。 教育についてです。 小学校高学年教科担任制、35人学級編制についてですが、このコロナを経験する中で、新しい生活様式に基づくこれまでとは異なる全国的な教育環境の改善、整備の必要性が求められてきています。 その一つが、学力向上にも効果的であることが明らかな少人数学級の実現です。 また、教科指導の充実を図るためには、既に中学校段階以上で導入されている教科担任制が有効であることは、小学校も中学校も経験した者からいいますと、間違いありません。つまり、教育の充実のためには、一人でも多くの教職員配置が必要だということです。 御答弁にもありましたが、ぜひ行政の立場からも国や県に対して教職員定数改善並びに加配教員の充実をこれからも要望していっていただくということをお願いをして、次の質問に参ります。 学校給食費についてです。 市内の小・中学校に通う児童・生徒の学校給食費を無償化した場合、その負担額は約4億円に上るとのことでした。将来的に、本市の財政状況で学校給食費の無償化は可能でしょうか。 ○議長(津本辰己君)  教育次長。 ◎教育次長(粟野道夫君)  無償化については、事業の優先順位を見極め、財政計画や他の事業との整合性を踏まえ、検討していくことになります。 ○議長(津本辰己君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  本市の財政状況で、毎年約4億円の負担はかなり厳しいのではないかなというふうに思います。 学校給食法第11条では、学校給食実施に関わる施設設備費及び人件費以外の経費は、全額保護者負担ということにされています。当然、谷口市長はそれを御承知の上で段階的な学校給食費の無償化を公約の一つとして掲げ、今日までやってこられたのではないかなと思っております。 本市の学校給食は、小学校児童1食265円、中学校生徒305円、そんな安価にもかかわらず、これは栄養教諭の皆様の御尽力にほかなりませんが、その量や栄養バランスもしっかりと考えられており、子供たちに尋ねると、誰もがおいしいよと笑顔で答えてくれます。 そういった学校給食費ですので、食材費についてはやはり法にのっとってこれまでどおり保護者に御負担をいただければよいのではないかなと私は思います。 ただ一方で、本市の学校給食には改善すべき点があるのではないでしょうか。 その一つが、調理用燃料費です。 1973年、昭和48年6月に、文部省体育局が出した学校給食の実施に関する事務処理および指導の指針についてを見ると、学校給食法第11条は、単に経費の負担区分を示したものであり、光熱水費は管理的経費の性格が強い点から、保護者負担の軽減に配慮すれば、できる限り設置者負担とすることが望ましいとされてきています。 当然、本市でも調理施設の照明、冷房代、水などの光熱水費は公費負担と、これまでもされておりますけれども、学校給食の調理用燃料費、ガス代ですけれども、保護者負担となってきていました。県内では、本市以外は岡山と新見、27市町村中3市だけです。 本年度、調理用燃料費の2分の1が公費の負担としていただけることになっています。大変うれしいことだなと思います。いっそのこと、この機会に調理用燃料費全てを市で負担することにいたしませんでしょうか。 ○議長(津本辰己君)  教育長。 ◎教育長(有本明彦君)  今年度、燃料費の2分の1を公費負担としたことによる給食献立などへの影響を注視しながら、全額公費負担については公会計化の検討事項の一つとしてまいりたいと存じます。 以上でございます。 ○議長(津本辰己君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  よろしくお願いします。 そして、学校給食のもう一つの課題ですが、未納問題があります。 近年、収納率が相当程度に改善をされている状況については御報告いただきました。 少なくなったとはいえ、未納の児童・生徒にも欠かすことなく今日も給食は提供されています。その給食費と調理用燃料費は誰が負担をしているのでしょう。それは、毎月、学校給食費を納めてくださっている保護者の皆様です。 消費者基本法第5条、事業者の責務などによると、事業者は消費者との取引における公正を確保することとされています。学校給食において、事業者に当たるのは設置者である教育委員会、消費者は児童・生徒及びその保護者であろうと考えます。 法の趣旨にのっとれば、保護者が納めた学校給食費は、その児童・生徒が受ける給食に還元されるべきであり、公正に還元されるべきであり、未納者分の給食食材費などの補填に使うべきではないのではないでしょうか。 学校給食費の公会計化が実現されれば、こうした問題も解決をされるのでしょうけれども、しばらく時は必要とのことです。公会計化されるまで、未納者分の学校給食費は年度当初に学校給食会に貸付けをされる学校給食会貸付金、今年度は500万円となっていますが、を活用して公費で補填してはいかがでしょうか。 ○議長(津本辰己君)  教育次長。 ◎教育次長(粟野道夫君)  学校給食会への貸付金は、学校給食用物資調達資金として単年度貸付けを行っており、当該年度末までに同額償還をするものであり、給食費未納分への充当はできないことを御理解いただきたいと思います。 ○議長(津本辰己君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  御理解をいただきたいとおっしゃいましたけれども、誰に対しておっしゃったのでしょう。私でしょうか、それとも毎月給食費を納付されていらっしゃる保護者の皆様に対してでしょうか。後者であっていただきたいと思います。 未納者分の給食のために我が子の食材費などが削られている事実をお知りになった方々の中には、到底納得されない方もあるのではないかと思います。 貸付金での充当が不可能であれば、別の何らかの形で未納者分の学校給食費を負担することはできませんでしょうか。 ○議長(津本辰己君)  教育次長。 ◎教育次長(粟野道夫君)  学校給食費の未納分については、学校の取組に加えて督促状の送付や簡易裁判所への支払い督促の申立てをするなど、未納者に対して教育委員会が作成した未納対策取組マニュアルに沿って、継続した取組を行っております。今後も、公費負担ではなく、引き続き未納対策を継続し、未納者の減少を図りたいと考えております。 ○議長(津本辰己君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  未納者がゼロになるのが一番よいことだろうなと思いますが、長年にわたってのこの問題です。なかなか解決は難しいのではないかなという気もしています。 次に、異物混入によって給食の提供がされない場合があります。廃棄処分されることとなった食材費の費用について、過去にはその責任の所在にかかわらず、保護者から徴収された学校給食費で賄われてきた事例もひょっとしたらあったのではないかなと推察をいたします。 提供されなかった食材費を保護者が負担するのはやはりおかしなことで、異物が混入した原因によって納入食材に含まれていた場合には導入事業者、施設設備が原因である場合は設置者、やむを得ない場合のみ保護者負担とすべきであろうと考えますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(津本辰己君)  教育次長。 ◎教育次長(粟野道夫君)  異物混入の原因が明らかな場合は、保護者負担とはせず、原因者負担の対応を取っております。 ○議長(津本辰己君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  相当額の学校給食費を納めさせていただいた者として、次長がおっしゃった言葉を信じておきたいと思います。 未納者への対応の最前線に立っているのは教職員です。昨年度は今なお学級担任が未納者の家庭連絡に当たっている事例を耳にしました。かつては私もよく行きました。でも、今、今もというふうに耳を疑いました。 子供、家庭、教員の相互の信頼関係の基に成り立つのが教育です。集金未納者への対応がその信頼関係を壊す原因になることもあります、ありました。未納者対応による学校負担の軽減の上でも、公会計化が有効であると、それぞれの教育委員会を回らせていただいたとき、お話をいただきました。 国のガイドラインが示されてから、既にもう2年が経過しています。周辺自治体の半分はもう既に公会計化を終えられています。岡山市においても、2023年4月開始予定で、公会計化の準備を現在進めておられるとのことでした。 本市も明確なスケジュール感を持って具体的な事業化に向けた取組を行うべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(津本辰己君)  教育長。 ◎教育長(有本明彦君)  公会計化につきましては、教育委員会において検討を始めておりますが、現時点で具体的なスケジュールをお示しする状況にはございません。御理解をいただきたいと存じます。 以上でございます。 ○議長(津本辰己君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  学校には、給食費以外にも、ほかに徴収金がございますので、そうしたところとのバランスも必要ということなのかもしれません。 少し遅過ぎのようにも思いますけれども、学校給食の1食単価、先ほど申し上げましたが、本市では小学生児童が265円、周辺自治体は260円から290円となっています。本市中学校生徒は305円、周辺自治体は300円から310円です。ほぼ金額は変わりません。 しかし、本市の場合は他の周辺自治体と異なり、調理用燃料費がここから支出をされます。私の試算によりますと、調理用燃料費と未納者の補填分で1食当たり約15円が必要となっているようです。すると、実質の日々の食材費は小学校250円、中学校290円で、美作地域内では最も安い状態です。 共同調理場と多くの単独調理場も混在をして、それぞれの学校で単価が異なっている、そんな岡山市でさえ、再来年4月に向けての公会計化の取組です。それに比べると、2つの大型共同調理場で調理は行われ、市内の給食単価が統一されている本市であれば、公会計化へのハードルはかなり低いんではないかなというふうに思っています。 ぜひとも、ここは市長のリーダーシップをもって学校給食費の公会計化に取り組んでいただき、また調理用燃料費、そして未納分の公費補助とスピード感を持って実現をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(津本辰己君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  学校給食費の公会計化や調理用燃料費の全額負担につきましては、事業の優先順位を見極めて、そして財政計画や他の事業との整合性を踏まえ、検討していく課題であるというふうに考えております。 また、給食費未納対策につきましては、引き続き未納者減少に向けた取組を継続してまいりたいと思っております。
    ○議長(津本辰己君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  市長も教育委員会も、今向いているところはほぼ同じというふうに受け取らせていただきました。 1食当たり15円と先ほど申し上げました。年間180食程度、子供たちは食べると思いますので、そうしますと児童・生徒1人2,700円分になります。これが全て新たに食材費として使えるようになりますと、例えばですけれども、調理が可能かどうかはちょっと置いておいて、地場産給食として100グラム税別1,200円のつやま和牛が年2回提供できるということになります。 学校給食を通して農業生産者の笑顔、関係事業者、曲辰もそうかもしれません、そうした関係事業者の笑顔、子供たちの笑顔、多くの市民に笑顔が広がっていく取組が可能になっていきます。 歴代市長、教育長は取り組まれなかった学校給食の充実です。ぜひとも、谷口市長、有本教育長がいらっしゃる間に足がかりをつけていただきますことをお願いをいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。いつ、動かれますか。今でしょう。 ○議長(津本辰己君)  以上で7番、河村美典議員の質問を終わります。 この際、会議をしばらく休憩といたします。 再開は午後1時といたします。                                   午前11時49分 休憩─────────────────────────────────────────────                                   午後1時00分 再開 ○議長(津本辰己君)  御着席を願います。 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次の質問を許可いたします。 3番、高橋議員、登壇。 ◆3番(高橋寿治君) 〔登壇〕 行動的政策集団会派未来、3番、高橋寿治でございます。 議長の許可をいただきましたので、通告に従い順次質疑、質問をさせていただきます。 2019年12月に中国武漢発の新型コロナウイルス感染症が確認され、はや1年半がたとうとしております。昨年5月末時点では、岡山県内で26人の感染者、津山市内でも2名にとどまっており、まだまだ対岸の火事の状況でした。しかし、その後、全国に感染が広がり、総数はあまり意味をなさないのですが、6月14日0時現在、全国陽性者77万2,198名、入院者3万530名、うち重症者は849名の状況であります。 この間、医療従事者はじめ保健所の方々の御労苦に感謝し、まずは感染者の方々の一日も早い回復をお祈りするところでございます。 このような状況下、津山市においては市民の皆様の協力があり、最小限の感染状況ではないかと思います。 また、市長の下、こども保健部がクラスター対策のため、企業訪問等を活動されたことも大きな要因になっていると考えられます。 災害とも言える現状での行政運営は、困難を極めていることも想像に難くありません。質問に入りたいと思います。 今定例会に令和3年度一般会計補正予算第2次が示されました。その中の補正予算額1億5,443万5,000円の中心市街地テレワーク等開設支援事業についてお聞きします。この質問は、午前中の13番議員と重なるところがありますが、御容赦いただきたいと思います。 感染症の拡大に伴い、日本経済には様々で甚大な影響を与えたことは言うまでもありません。働き方改革の推進とも相まって、テレワーク定着が本物となってきつつあります。第2期津山市まち・ひと・しごと創生総合戦略において、基本目標の設定と政策検証の枠組みの(3)新たな日常へ対応するためのデジタル社会の推進に大きな影響を与える施策であり、基本目標Ⅱの誇りと魅力を感じるまちづくりで、津山市への新たな人の流れを創出するしごとの創生、ひとの創生のつやま産業支援センター企業サポート事業ともリンクし、KPIの上昇にもつながることと考えます。 そこで今回のサテライトオフィス設置補助やサテライトオフィス、コワーキングスペース、シェアオフィス活用等のプロモーション事業とのことですが、詳しい内容をお示しください。 次に、教育関連の問題に移りたいと思います。 まず、コミュニティ・スクールに関してお伺いします。 4月19日に市内で最初の津山東中学校コミュニティ・スクールが開始されました。私も運営協議会に津山東中ブロック保護司代表として参加しております。第1回目では、各委員より多くの意見が出され、2回目以降で具体的行動案、方向性を検討することとなっていましたが、緊急事態宣言発令、継続に伴い、延期となっているのが現状です。 5月の教育委員会議において、津山市における今後のコミュニティ・スクール設置方針案が示され、承認されました。令和3年度教育重点施策でも、コミュニティ・スクール設立と全市展開への準備研究が上げられており、教育長はこのことの発言を繰り返ししておられましたが、今後の設置計画はどのように考えられておられるのか、お示しください。 次に、昨年度末までに1人1台端末が整備されました。しかしながら、整備時期の違いにより、学校ごとで活用の差が出ていると聞いております。現在の緊急事態宣言下においては通常の授業が行われておりますが、いつ津山市において感染拡大が起こり、昨年のように休業が起こるか分かりません。 この中で端末の活用、そして緊急性が考えられます。整備時期の時間的問題はあるにせよ、学校間の差は極力小さなものにする必要はあると思います。現状の課題と今後の方針をお示しください。 また、教育委員会として、各学校への働きかけをどのようにしていくのかも併せてお示しください。 次に、学力に関してお尋ねします。 5月27日に2年ぶりに全国学力・学習状況調査が実施されました。今回の結果は、8月以降の公表を待ちたいと思いますが、第2期津山市まち・ひと・しごと創生総合戦略改訂版において、全国学力調査等の偏差値標準スコア50を小・中学校とも超えるという数値目標が示されています。 具体的な施策として、学校においては学習規律や授業改善の取組の徹底、各家庭においては家庭学習時間は1日1時間以上、スマートフォンやゲーム等の使用時間を2時間以内とする呼びかけの取組を進めるとあります。 これらは平成30年12月定例会での小椋議員への答弁で、目標値、家庭学習時間は小・中学校とも1時間以上する割合を70%以上、スマホ等の使用時間を令和3年度の達成目標値にするとあり、令和元年4月に設定されたことが基になっていると思われます。 これらを受け、スマホ、ゲームの時間を2時間以内にする呼びかけの根拠、現時点での目標値達成の状況が分かれば教えてください。 最後の項目の新型コロナウイルス感染症関連とウイズ・アフターコロナにおける市民サービスについて質問します。 今一番関心の高い事項は、ワクチン接種だろうと思います。本市においても、5月17日より65歳以上の市民に順次接種が行われています。6月14日時点で、1回目の接種が終了された方が50.93%、2回目接種を終えられた方が11.51%とお聞きしており、順次というより相当速いペースで進んでいるように思えます。 また、集団接種会場への移動に無料のごんごバスを利用される方も徐々に増えているようです。しかし、まだまだ告知不足かも分かりません。何度でも、様々な媒体を使い、お知らせいただきたいと思います。 そこで次の段階に移らなければならないと思います。 他自治体では、64歳以下の住民に対して接種が始まっているようで、本市でも昨日の答弁で計画が示されました。ですが、まずは基礎疾患のある方への接種が必要と考えます。 そこでお尋ねします。 64歳以下の基礎疾患のある方への接種計画はできているのでしょうか。あれば、その内容と告知方法をお知らせください。 次に、5月25日に伊原木知事は、岡山市内に2か所、大規模接種会場を設置し、医療従事者やエッセンシャルワーカーを対象に接種すると発表されました。医療従事者だけでなく、介護職員などに接種が広がることは歓迎するところではありますが、なぜ県北に会場がないのか、不思議でなりません。 日々業務に追われている方々にとっては、往復移動に4時間近くまたはそれ以上割くというのは大きな負担であることは間違いありません。なぜ県北会場ができないのか、所見をお聞かせください。 次に、これは非常に悩ましく、答えにくい、答えられないことかと思いますが、感染経路、感染防止対策についてお聞きします。 昨年4月26日に津山市で感染が確認された1例目から今年6月11日の194例目までを一覧にしてみました。感染経路等備考欄に何も示されていないものが7例、同居家族、接触または濃厚接触者が64例、クラスター関連が74例、症状があったため自ら受診が48例、無症状で自ら受診が1例でした。どうでしょう、疑問はありませんか。 PCR検査は、鼻が出る、喉が痛い、せき、倦怠感などで受けられるものですか。ましてや無症状で受けられるものでしょうか、お答えください。 次に、ウイズ・アフターコロナの市民サービスについてですが、構えるほど大きなことではありません。市内施設のトイレについてお伺いしたいと思います。 コロナ禍、非常事態宣言により外へ出ることがはばかられるのは、大人のみならず、子供も同様です。晴れた日には表に出て体をいっぱい動かしたいと思っていることでしょう。一日も早くその日が来ることを望みます。 そこでトイレです。グリーンヒルズを含めた都市公園の57か所中、トイレがないのが16か所、多目的トイレ設置が24か所、さらに津山スポーツセンター周辺や児童館などの施設においても、フィッティングシートまで設置してある充実した機能の多目的トイレがあるところは少数でした。 元気に走り回れる子供は普通のトイレで十分用を足せますが、おむつ替えが必要な乳児を連れた家族、特に障害のある子供さんをお持ちの御家族から、遊びに連れて行こうと考えたとき、調べるのはトイレだと言われ、多目的トイレがなければ行くことをやめるとおっしゃった方がありました。 そのような弱者のみならず、誰にでも優しい社会であるべきではないでしょうか。当然、予算が絡んでくることなので、いきなり全てとは言えませんが、公園等の使用人数の順番でも順次トイレ改修をするお考えはありませんか。お答えください。 来庁者に対するサービスですが、今回の補正予算でキャッシュレス決済が導入される予定で、手続に来られた市民にとっては、もちろん全ての方ではないですが、財布の出し入れの手間が省けるだけでもサービスにつながることと考えます。 国も行政手続のキャッシュレス化の検討に入ったと報じられ、これによりパスポート、マイナンバーカード手続もキャッシュレス化が進むことが考えられます。 デジタル化が進むことは喜ばしいことですが、アナログでも十分可能です。庁舎に来られる方は何らかの必要に駆られてだと思います。様々な手続上、必要書類等のため来られているはずです。楽しみにして来られている方はおられないと思います。 庁舎内が固い、暗いと感じているのは私の個人的感想だとは思いますが、いかがでしょう。来庁された方に職員が積極的に挨拶するということは、コロナ禍で飛沫が飛ぶほど大きな声での挨拶は控えたほうがよいのは当然ですが、30年以上商売に関わった私は、何の疑問を感じることなく会釈と挨拶はさせていただいております。 来庁された方は全てお客様であります。納税はもちろん、手数料もお支払いいただいています。もちろん、窓口の職員さんは挨拶されていらっしゃいますが、ロビー、通路で擦れ違う職員さんから挨拶されている姿は残念ながら見受けられません。小声で結構です。それだけで気持ちよくなりませんか。 小・中学校はじめ高校でも挨拶運動が行われています。今さら大人にではなく、大人が見本を示すべきと考えますが、お考えをお聞かせください。 以上で登壇での質問を終わり、質問席で再質問させていただきます。〔降壇〕 ○議長(津本辰己君)  教育長。 ◎教育長(有本明彦君)  本市におけるコミュニティ・スクールの今後の設置計画についてお答えをいたします。 今年度スタートした津山東中学校の取組を踏まえ、今後は津山東中学校区内の7小学校とその他の7中学校を次のコミュニティ・スクールの対象校として、令和5年度からの開始に向けて、今年度から準備を進めることとしております。さらに、そのほか20の小学校についても令和6年度までの設置を目指してまいります。 これらの準備に当たっては、学校に対する地域の思いを丁寧に聞くとともに、地域に対してはコミュニティ・スクールの意義をしっかりと説明をし、理解を得てまいりたいと存じます。 以上でございます。 ○議長(津本辰己君)  総務部長。 ◎総務部長(玉置晃隆君)  職員の挨拶についてのお尋ねです。 挨拶はコミュニケーションマナーの基本であり、信頼関係を築く上で非常に大切なものであると考えております。来庁者に対しておもてなしの心を持ち、丁寧かつ円滑なコミュニケーションを自ら進んで行うよう研修の充実等により職員の応接態度の向上を図ることで、市役所への信頼感を高めてまいりたいと考えております。 ○議長(津本辰己君)  こども保健部長。 ◎こども保健部長(飯田早苗君)  4点の御質問に順次お答えいたします。 初めに、基礎疾患を有する方へのワクチンの優先接種についてです。 ワクチン接種の優先順位につきましては、高齢者の次は基礎疾患を有する方と国から示されております。市では、64歳から12歳の基礎疾患を有する方の接種については2段階の受付を行います。まずは、6月9日から18日までの期間に、対象者を医療機関から市に報告していただきます。次に、6月21日から28日までの期間に、基礎疾患を有する方から電子申請、ファクス、電話で市へ申請していただくこととしております。報告や申請の受付後、市から順次対象者へ接種券を発送いたします。到着後は、御自身で予約を行っていただくことになります。 基礎疾患の対象となるのは、指定された病気で通院されている方やBMI30以上の肥満の方などです。 また、周知方法につきましては、ホームページやLINE、防災無線、チラシ等でお知らせしてまいります。 なお、6月19日と20日には、新聞折り込みも予定をしております。 次に、岡山県が設置します大規模接種会場についてお答えします。 県の大規模接種会場は、連携医療機関となっている岡山大学病院と川崎医科大学総合医療センターから医療従事者を派遣するため、現在は岡山市内の2つの施設とされております。 市としましては、ワクチン接種を加速させるためにも、県北会場の設置は有効と考えており、県に対して要望を伝えております。 続きまして、PCR検査が受けられる症状についてお答えします。 PCR検査は、発熱をはじめ鼻汁、せき、頭痛や喉の痛み、倦怠感などの症状がある場合、医師の判断により自己負担なく検査を受けることができます。 また、無症状の方がPCR検査を希望される場合は、自費による検査を受けることができます。 最後に、児童館の多目的トイレの設置状況等についてです。 中央児童館、南児童館には、一般の方が使用されるトイレとは別に、多目的トイレを設置しております。中には、おむつ交換台や手すりつきの洋式便器があり、車椅子や乳幼児連れの方に優先的に利用いただいております。 フィッティングボードの設置はございませんが、着替えが必要になった際などは、館内にカーテンで仕切れるスペースを設けており、そちらを利用いただいております。 なお、今年度、中央児童館の一般用トイレにおきましては、利用者の利便性向上のため、和式トイレを洋式トイレに変更する改修を予定しております。 ○議長(津本辰己君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  中心市街地テレワーク施設等プロモーション事業の内容についてお答えをいたします。 サテライトオフィスを誘致するため、企業のニーズを把握する市場調査を行い、企業訪問やマッチングイベントへ参加し、直接企業へアプローチすることとしております。 また、本市の魅力や今回整備するサテライトオフィスの特徴などをPRするポータルサイトを制作し、情報発信に努めるとともに、首都圏等に居住する津山市出身者の人材ネットワークを構築し、サテライトオフィスだけでなく、シェアオフィス、コワーキングスペース、ワーケーションの活用促進につなげていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(津本辰己君)  都市建設部長。 ◎都市建設部長(山本将司君)  公園トイレの改修についてお答えします。 現在まで計画的に改修を行っているところですが、老朽化が進んでいるものや多目的トイレがないなど、住民のニーズに対応できていないものもあると認識しております。 今後につきましても、快適に利用できるよう、利用頻度や老朽化などを総合的に検討し、誰もが安心して支障なく利用できるように、計画的に改修を進めてまいりたいと思います。 ○議長(津本辰己君)  地域振興部長。 ◎地域振興部長(藤井浩次君)  津山スポーツセンター周辺のトイレについてお答えします。 センター周辺のトイレ数は7か所で、障害者用トイレが野球場内、陸上競技場内にあります。また、乳幼児に対応した多目的トイレがサッカー・ラグビー場に接して設置してあります。 現在、トイレの洋式化を進めており、庁内関係部署とも連携し、使用頻度や利用形態、多目的利用可能なスペース等、総合的に検討し、計画的に改修を進めてまいります。 ○議長(津本辰己君)  教育次長。 ◎教育次長(粟野道夫君)  初めに、現状での課題と今後の方針、各学校への働きかけについてのお尋ねでございます。 端末が導入されたばかりのため、教員自身が端末活用に慣れていないことや学校現場での効果的な実践事例がまだ少ないという実態がございます。 本市では、独自のGIGAロードマップを策定し、令和5年度には児童・生徒が自由にコンピューターを活用した活動ができるように、方針を示しています。 本年度は、毎日1回以上端末を活用した授業を実践することを目標としております。 学校への働きかけとして、タブレット端末を活用した好事例を随時集め、市内小・中学校へ紹介したり、端末を活用した授業実践の研修会を開催したりするなど、学校に役立つ情報を発信していく予定にしております。 また、各校の教員が集まる学校教育研究センター部会において、教科指導での効果的な活用場面を検討していくことにしております。 次に、スマホやゲーム等の使用時間についてのお尋ねですが、まず2時間以内を掲げる根拠についてですが、平成30年度、本市においては1日2時間以上使用する割合が県平均より高い状況にあったことから、当時の県平均を目安に小学校30%以内、中学校40%以内という目標を設定したものです。 また、帰宅後2時間以上使用した場合、家庭学習や家族と過ごす時間、睡眠時間等を十分取ることが難しくなると考えられることから、親子で適切な時間の使い方を話し合ってもらえるよう継続して呼びかけてまいりました。 次に、現状についてですが、令和2年度、県学力・学習状況調査では、2時間以上使用する割合が小学校5年生45.7%、中学校1年生50.5%、中学校2年生54.6%となっており、目標を達成できていない状況です。 スマホ等の所持率は現在も増加傾向にあり、それぞれの家庭でのルール作りを含め、適切な使用時間について話し合われるよう、引き続き働きかけを行ってまいります。 以上でございます。 ○議長(津本辰己君)  3番、高橋議員。 ◆3番(高橋寿治君)  それぞれ答弁いただきました。 質問順に従って、一問一答により再質問させていただきます。 まず、補正予算に関してですが、補正予算が組まれたばかりで、ターゲットとする企業や誘致方法など、全てはこれからということは承知しました。 ということは、個々のオフィススペース、防音対策についても誘致企業の要望に合わせて考え、作成するということでしょうか。 ○議長(津本辰己君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  企業ニーズを把握するための調査を行う際に、スペース、防音対策等についての要望があれば、可能な限り対応すると聞いております。 ○議長(津本辰己君)  3番、高橋議員。 ◆3番(高橋寿治君)  サテライトオフィス誘致に当たり、重要となってくるのが通信環境ではないかと考えられます。現状、どのようになっているのか、お聞かせください。 ○議長(津本辰己君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  通信環境は、アルネ津山、津山鶴山ホテルともにWi-Fi環境を整備すると聞いております。 ○議長(津本辰己君)  3番、高橋議員。 ◆3番(高橋寿治君)  ありがとうございました。 通信環境に関しても、問題ないと認識しました。 今後は、多くの企業に関心を持ってもらい、来ていただくことを望むばかりです。 次に、教育関連についての再質問に移りたいと思います。 まず、コミュニティ・スクールについてですが、確かに津山東中学校もスタートを切ったばかりで、今後が見えないところはあり、経過を見ながら34小・中学校での準備はこれからということですが、形が見えない中で、各校から不安や疑問等の声は上がっていないのでしょうか。 ○議長(津本辰己君)  教育次長。 ◎教育次長(粟野道夫君)  今日の教育を推進する上では、学校だけでは解決できない課題が多くなってきている現状から、学校は地域連携の必要性を認識しており、コミュニティ・スクール全校導入の方向性についての理解は得られていると考えております。 一方で、地域や保護者から、設置意義の理解を得ることや学校運営協議会委員の選定、目指す子供像の共有の方法等、具体的取組の進め方について学校によっては不安の声があるのも事実であります。 教育委員会としては、今後、津山東中学校での取組も踏まえて、各学校とのきめ細かな連絡や適切な情報提供や関係者の研修の設定等を行いながら、スムーズな設置を目指してまいります。 ○議長(津本辰己君)  3番、高橋議員。 ◆3番(高橋寿治君)  学校が前向きに捉えられているというお答えを聞き、安心しましたが、不安に対しては丁寧な説明で解消に努めていただきたいと思います。 答弁にあったように、課題は多くあると思います。特に、地域の方々との共通認識が取れるかどうかが重要になってまいります。 設立に向け、拙速は避けるべきで、しっかり準備は必要だと思いますが、スピード感も重要ではないかと考えます。2年間という期間は必要なのかどうか、お考えをお聞かせください。 ○議長(津本辰己君)  教育次長。 ◎教育次長(粟野道夫君)  コミュニティ・スクール導入に当たっては、どのような学校を目指し、どのような子供たちを育むか等について、地域の様々な立場の方々との熟議を通して明確にする必要があります。 また、充実した取組を展開していくためには、コミュニティ・スクールの意義や具体的な取組、地域や学校の課題等について関係者が共有するために、学校が地域に出向き、丁寧に理解を得ていくことも重要です。このような手順を踏むためには、ある程度の準備期間は必要と考えています。 なお、地域や児童・生徒の実態等は各学校によって違うことなどから、2年間の準備期間を設けてはいますが、前倒しでスタートする場合も十分あり得ると考えております。 ○議長(津本辰己君)  3番、高橋議員。 ◆3番(高橋寿治君)  お答えいただいた課題の中で、学校、地域が目指す児童・生徒像並びに学校像に関しては、じっくり話し合っていただきたいと考えます。具体像が浮かべば、そこに向かい進んでいく具体案は出やすいかと思います。 そこで教育長にお伺いします。 コミュニティ・スクール設置により、今後どのような教育を進めていきたいのか、思いをお聞かせください。 ○議長(津本辰己君)  教育長。 ◎教育長(有本明彦君)  近年の本市の子供たちを取り巻く環境を踏まえ、常に私が思い願っている子供の姿は、将来の夢や希望について自信を持って語れること、思いやりがあり、自分を含めて人を大切にできること、そしてふるさと津山に誇りと愛着を持つことなどであります。 このような子供たちの育成に向けて、コミュニティ・スクールの設置には3つのメリットがあると考えております。1つには、学校運営に地域の視点が入ることであります。例えば校則の見直しの際には学校だけの感覚にとらわれず、幅広い視点から検討することが期待されます。2つには、学習活動に地域の力が加わることであります。地域のゲストティーチャーにより、ふだんは体験できないような、より充実した学習などが期待できます。3つには、子供たちの活動の場が増えることであります。地域の祭りに事前の準備から参画することなどで、子供たちに新たな自信が生まれます。 このように子供たちが地域を学びや交流の場として主体的に活動し、自己肯定感を育むことで将来の夢や希望を描けるような教育を目指してまいりたいと存じます。 以上でございます。 ○議長(津本辰己君)  3番、高橋議員。 ◆3番(高橋寿治君)  コミュニティ・スクール設置により、学校が抱える様々な問題解決に地域の力が有用であると私も考えます。不登校の問題、また昨今マスコミが取り上げるヤングケアラーについて、本市でも要対協、要保護児童対策地域協議会でも、数件の確認がされていると聞いています。家庭内のことで、表に出にくいこのような問題こそ、地域の協力が必要と考えられ、コミュニティ・スクールは重要な位置にあると思うとともに、設置により子供たちの活躍の場が広がることは間違いありません。 教育長がおっしゃったように、子供たちが夢や希望を語れること、すばらしいことだと思います。将来、幸せになりたいだけではなく、無鉄砲な不可能と思われるようなことを語れる子供、そういう環境をつくることにコミュニティ・スクールが関われたらと思います。 次に、ICTに関してお伺いします。 端末導入直近ということで、何が問題なのかも手探り状態と思います。答弁にあったように、教員、子供共に慣れることが重要と思います。学校間での情報共有が重要になってくることも考えられます。端末に関しては、昨日の質問と重なるところがありますが御容赦ください。 ICTに関して、現状の通信環境に問題があり、同時に多くのクラスで使用が難しいと聞きます。昨日の答弁でも、通信環境改善へ向け措置が取られるとお聞きしました。 そこでですが、そもそも学校ではどのような通信環境の下、端末を使用したいのか、教えていただきたいと思います。 ○議長(津本辰己君)  教育次長。 ◎教育次長(粟野道夫君)  児童・生徒が端末を日常的に自在に使えることを目指し、各学校では現在タブレットドリルを積極的に活用するなどの取組を進めております。学校からは、使用頻度の増加や全ての児童・生徒の同時使用に対応した安定的な通信環境となるよう要望を受けております。 本市としましては、こうした要望も踏まえ、インターネット回線の増強や、より通信速度の速い光回線プランへの変更等、通信環境の改善を進めているところでございます。 ○議長(津本辰己君)  3番、高橋議員。 ◆3番(高橋寿治君)  答弁から、現状の通信環境では想定どおりの使用ができないであろうと感じました。ようやくスタートを切ったICT教育が進むとともに、通信環境の問題は大きくなるだろうと思います。コロナの問題だけではなく、教育を進めるために必要なことには投資していかなければならないと考えます。答弁にあったように、通信速度、容量への強化はしっかりと要望いただき、対応いただきたいと考えます。 学力に対しての答弁をいただきました。令和元年に設定された目標が達成されないのは残念ですが、たった3年ですが、社会情勢が大きく変わったことも要因と言えると思います。1日24時間の使い方は個人の自由ではありますが、義務教育期間は特別なことがない限り学校に行かなければなりません。その時間を除くと、自由な時間は限られるのは誰にでも分かることです。 スマホ等の使用時間が増加すれば、睡眠時間か家庭学習の時間を削るしかないのも自明の理です。ゲーム、スマホについて、インターネットからの情報ではメリット、デメリットそれぞれ上がっていますが、総じてやり過ぎはよくないではなかろうかと思います。ある道具は使わなければ意味がありませんが、使い方を誤るとけがもします。スマホ、ゲームの利用に関して家庭での話合いが重要と考えます。 そこでお尋ねします。 スマホ、ゲーム利用時間と学習への影響はどのようなものか、お示しください。 ○議長(津本辰己君)  教育次長。 ◎教育次長(粟野道夫君)  教育委員会では、小学校5年生、中学校2年生を対象に、スマホ等の利用に関する実態調査を毎年実施しております。その結果によるとスマホ、ネット、ゲーム機などの利用によりテレビの視聴時間のほか睡眠時間や学習時間が減少しております。 特に、中学校では学習時間が減ったと回答した生徒が最も多い結果となっております。また、ネットやSNSを利用することに伴う悩みの中で、勉強に集中できなくなると回答した児童・生徒が小・中学校ともに最多となりました。 このような結果から、スマホやゲーム等の利用が日々の学習や生活習慣へ影響を及ぼしていると児童・生徒自身が捉えていることが明らかとなりました。 ○議長(津本辰己君)  3番、高橋議員。 ◆3番(高橋寿治君)  子供たちが自ら影響を感じているということは、親にとっても悩ましい状況と考えられます。スマホ、ゲーム、インターネットも誰も使うなとは言わないと思います。使わなければならないことも分かっています。要は使い方次第です。 海洋プラスチックごみが問題となり、レジ袋が有料化され、ストローが様々なものに変化しています。本質は、プラスチックが悪いのではなく、捨てるからごみになるんです。スマホ、ゲーム、インターネットもそれ自体は何も問題はありません。使い方なんです。 親は誰しも子供の悩みを取り去ってやりたいものです。そのためにも、IT機器の使い方は、何度も言いますが、親子で十分話し合う必要があると考えます。 教育関連の最後に、先日行われた学力調査に関して質問します。結果については8月以降発表ということですが、今回の全国学力調査の出題問題の検証と今後の方策をお示しください。 ○議長(津本辰己君)  教育次長。 ◎教育次長(粟野道夫君)  今年度の学力調査では、長文問題を読み解き、日常生活の中で知識、技能をどう活用するかを問う設問や、話合い活動を通じて自分の考えを広げたり深めたりする場面を設定している設問等に記述で答える活用問題が昨年度より多く出題されていました。長文問題を読む読解力をはじめ課題に対して思考し判断し表現する力の育成が、より重視されていると考えています。 そのため、各学校では、一つの授業の中で自分の考えを持つ時間を確保し、友達と意見を交換したり考えたことを書いてまとめたりする場を位置づける等、問題を発見し、解決する過程を大切にした授業改善に取り組んでおります。 今後は、1人1台端末を活用し、児童・生徒一人一人が端末に入力した考えを画面に瞬時に表示し、意見を共有したり、多種多様な意見を画面操作で比較したり分類したりしながら、考えを広げたり深めたりするなど、端末を効果的に活用した授業改善をより推進し、確かな学力の育成を図ってまいります。 ○議長(津本辰己君)  3番、高橋議員。 ◆3番(高橋寿治君)  答弁の中にあったように、今回の学力調査では記述を用いるものが多かったように感じ、国語力が重要に思われました。自分の意見を主張したり他人の意見をしっかり聞くという基本のコミュニケーションは大切ではなかろうかと思います。様々に変化する問題にも対応できる力をつけられるよう、よろしくお願いいたします。 次に、感染症関連の再質問に移りたいと思います。 64歳から12歳の基礎疾患のある方へのワクチン接種が来月から始まるという答弁、多くの市民の安心につながると思います。様々な形での告知をされるようですが、やり過ぎはありません。何度でもしつこくお願いをしたいと思います。 大規模接種会場については、県北会場設置の必要性を感じられており、県への要望をされているようですが、早期に実現できるよう、より強い要求をお願いいたします。 PCRに関してですが、医療機関の判断により、普通の風邪であってもPCRに回される可能性があるということは分かりました。では、市内123例目のように、無症状で受診し、PCRを受け、陽性であり、その後も無症状である、このことについてはどのように受け止めればよいのでしょうか。 ○議長(津本辰己君)  こども保健部長。 ◎こども保健部長(飯田早苗君)  感染者の個別状況は、市では把握ができません。なお、一般的にPCR検査の陰性証明を必要とする場合や感染の心配がある場合に、無症状であっても自費での検査を受けて陽性が判明する例もございます。 ○議長(津本辰己君)  3番、高橋議員。 ◆3番(高橋寿治君)  保険適用か自費受診かは別にして、誰でも受検できるということは分かりました。しかしながら、自ら受診された方は何らかの可能性を思われたのではないかと考えるのは、私の邪推でしょうか。どこの誰であるかは全く必要がないのですが、どのような状況で感染したのかという素朴な疑問はあります。マスクを常時していたのか、外した時間はいつなのか、手指消毒は小まめにしていたのかどうか等、県の発表以外情報がないということは重々承知しておりますが、感染経路についてはどう思われますか。 ○議長(津本辰己君)  こども保健部長。 ◎こども保健部長(飯田早苗君)  感染状況は県が調査をされておりますが、多様な経路で感染が起きているものと考えられます。感染事例として、感染拡大地域との往来、飲食やカラオケ、マスクなしでの会話、家庭内での感染、事業所内のパソコン、コピー機等の消毒が行われていないなどの事例が公表されております。 ○議長(津本辰己君)  3番、高橋議員。 ◆3番(高橋寿治君)  聞き取り調査もなかなかままならない、明確な感染経路も分からない、県の発表のみで確かな科学的根拠がないまま、果たして住民の安全が守れるのでしょうか。今までどおりの予防策で果たしてよいのでしょうか。 ○議長(津本辰己君)  こども保健部長。 ◎こども保健部長(飯田早苗君)  新型コロナウイルス感染症は主に飛沫、接触により感染し、特に密閉、密集、密接の3密の環境下で感染リスクが高まることが分かっております。住民の皆様には、マスクの着用、手指消毒、人と人との距離を保つ、小まめな換気を行うなど、基本的な感染防止対策の徹底をお願いしているところです。 なお、スーパーコンピューター富岳を用いた研究によると、マスクをつければ飛沫の8割程度を抑えられ、感染のリスクを低減することが国の研究機関から公表されております。 ○議長(津本辰己君)  3番、高橋議員。 ◆3番(高橋寿治君)  基本的な感染予防策の徹底に尽きるということですが、福井県では、4、5月だけの調査ではありますが、感染者の83%がマスクなしの会話、会食であったと発表されました。答弁にあった8割予防できるということが裏づけられています。 こうしてみると、やはりマスクが感染予防に重要なことが見てとれます。岡山県に対しても感染経路の科学的根拠を要求してはどうかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(津本辰己君)  こども保健部長。 ◎こども保健部長(飯田早苗君)  岡山県では、県内の主な感染事例を示して注意喚起をされております。今後、感染事例の詳細についても公表されるようお願いしてまいります。 ○議長(津本辰己君)  3番、高橋議員。 ◆3番(高橋寿治君)  目に見える感染対策が必要と思います。県への要望をよろしくお願いいたします。 データに戻りますが、未就学児を含め中学生以下の子供が最初の感染者であった例はありません。大人が感染しその接触か、大人から感染した子供の接触者です。大人が持ち込まなければ子供は感染しないのです。子供が感染すると個人の特定にもつながります。こういう事態は回避したい、子供を守りたいんです。 そのためにも、明らかな根拠が示されたほうが予防対策に力が入ると思い、答弁もできない、しょうもない質問を続けたわけですが、どうぞお許しいただきたいと思います。 さて、2月18日、大阪高槻小学校で体育の授業後、児童が死亡したことが、5月27日木曜日夕方、報道されました。保健室へ運ばれたとき、マスクは顎にかかっていたということですが、マスクをつけていたのか、死因とマスクの因果関係はあるのかなど、詳細は分かっていませんが、痛ましい限りです。 これを受け、津山市教育委員会は5月31日月曜日に早速、各学校へマスク着用に関する通達をされております。非常事態宣言延長に伴い、学校への新たな感染症対策はあったのでしょうか。 ○議長(津本辰己君)  教育次長。 ◎教育次長(粟野道夫君)  緊急事態宣言の延長を受け、教育活動全般においては、これまで同様、児童・生徒の健康、 安全を第一とし、引き続き感染症対策を徹底して実施するよう各学校へ周知しております。 その際、夏季の熱中症リスクに鑑み、体育授業、登下校等においては十分な身体的な距離を確保するなどの対策を取った場合には、必ずしもマスクを着用する必要はないことも申し添えております。 ○議長(津本辰己君)  3番、高橋議員。 ◆3番(高橋寿治君)  新型コロナウイルス感染症拡大から2度目の夏が参ります。酷暑も予想されます。適時適切なマスク使用を指導いただき、事故だけは起きないことを望みます。 それぞれトイレの現状をお答えいただき、ありがとうございました。今後、改修を進めるということですが、ぜひ総合的、計画的に進めていただきたいと思います。 さて、物は作るが維持管理がままならないのでは、何のため、誰のための施設か分からなくなります。今後、公園等トイレの維持管理についてのお考えをお示しください。 ○議長(津本辰己君)  都市建設部長。 ◎都市建設部長(山本将司君)  指定管理者及び業務委託により管理しているトイレについては、週1回以上の点検、清掃などを行っておりますが、その他のトイレではなかなか手が回らない部分があることを認識しております。公園にとってトイレは大変重要な施設であり、利用者の方が快適に利用できるよう、利用頻度も考慮しながら維持管理について工夫してまいります。 ○議長(津本辰己君)  3番、高橋議員。 ◆3番(高橋寿治君)  ありがとうございました。 維持管理についても前向きな答弁をいただいたと感じています。利用者のニーズに合う快適な施設整備が行われることを期待します。 来庁者サービスについて、誠に子供を諭すような質問で申し訳ないと思っていますが、部長がおっしゃられたように、人間社会の基本が挨拶だろうと思います。こんな当たり前のことはあえて市長にはお聞きしませんが、市民の方が気持ちよく来庁され、手続が終えられるような明るい庁舎であってほしいと心から望むものであります。 以上で私の令和3年6月定例会の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(津本辰己君)  以上で3番、高橋寿治議員の質問を終わります。 この際、会議をしばらく休憩いたします。 再開は午後2時といたします。                                   午後1時50分 休憩─────────────────────────────────────────────                                   午後2時00分 再開 ○議長(津本辰己君)  御着席を願います。 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次の質問を許可いたします。 9番、田口浩二議員、登壇。 ◆9番(田口浩二君) 〔登壇〕 9番、田口浩二でございます。議長の許可をいただきましたので、通告に従い質問をいたします。 少子化対策について、災害対策について、有害鳥獣対策についての3点お尋ねをいたします。 まず、少子化対策についてお尋ねをいたします。 我が国の人口は2004年の1億2,784万人をピークに、過去に類を見ない急激な減少を続けていることは御承知のとおりと思います。厚生労働省が今月4日に発表したところによりますと、2020年の出生数は84万832人で、前年より2万4,407人減少し、過去最少となったとのことであります。 国立社会保障・人口問題研究所の2017年の予測では、出生数が84万人台になるのは2023年と見込まれておりました。ということで、3年前倒しになったことになります。2021年には70万人台になることが濃厚となっているようであります。 合計特殊出生率も1.34となり、2019年を0.02ポイント下回り、5年連続で低下をしております。 本市の出生数、合計特殊出生率の推移をお示しの上で、少子化対策に関するお考えをお示しください。 次に、災害対策についてお尋ねをいたします。 河川の防災についてでありますが、緊急しゅんせつ推進事業債を活用し、しゅんせつ工事を進めてはどうかと、令和2年3月定例会で提案をいたしました。答弁によりますと、しゅんせつ工事を必要としている河川が多くあることは認識しており、個別計画を策定していく中、まずは早急な対策が必要な4河川を対象に、優先度の高い2か所を実施するということで、令和2年9月補正で550万円を計上され実施されました。 令和3年度当初予算でも600万円を計上されておりますが、この事業は令和6年までの5年間の事業であります。令和3年度に、国は前年度より200億円増額し、1,100億円を予算化しております。期限が限られ、早急な対応が求められる中において、本事業の対象となる河川数と調査結果並びに整備状況をお知らせください。 また、緊急自然災害防止対策事業費は、期間を令和3年度から令和7年度まで5年間を延長し、令和3年度予算に4,000億円を計上し、緊急防災・減災事業費も同じく期間を令和3年度から令和7年度まで5年間延長し、令和3年度予算に5,000億円を計上しております。 この3事業は、交付税措置率が70%の非常に有利な事業でありますし、住民の生命と財産並びに尊厳を守るべき自治体として、この事業費を活用し、この機会に整備を進めておくべきと考えますが、それぞれの事業に対する当局のお考えをお示しください。 次に、災害関連死の要因となる避難所の苛酷な環境改善に関しまして、改めてお考えをお聞きしたいと思います。 全ての小・中学校の体育館が避難場所として想定されているとの答弁を過去にいただいております。体育館のエアコン設置に関しましては、試算額、補助制度を提示した上で設置を提案いたしましたが、更新費用の問題や施設改修費用の問題など課題が多いため、整備手法や財源、補助制度の調査研究を実施していくとの答弁にとどまっております。 新型感染症のために、本年もプールでの授業ができなくなりました。当然、屋外か体育館内での授業に振り替えられるものと思います。災害への備えのみならず、児童・生徒たちの教育環境の改善を図るためにも、体育館へのエアコン設置を再度提案いたしますが、いかがでしょうか。 最後に、有害鳥獣対策についてお尋ねをいたします。 令和元年度における全国の有害鳥獣による農作物被害は、158億100万円でありました。平成30年度は157億7,700万円でしたので、2,400万円の増額で、ほぼ横ばいとなっております。岡山県で見ますと、令和2年度2億6,410万円となり、令和元年度の2億7,364万円より954万円の減少となっております。美作県民局管内に限定をいたしますと、令和2年度1億515万円となっており、令和元年度1億782万円と比較して267万円の減少となっておりますが、依然多くの被害が発生しております。 本市における被害状況はどのようになっているのか、お答えください。 令和3年度は鳥獣被害防止総合対策交付金が10億円増額され110億円計上され、ほかにも鳥獣被害対策推進枠として10億円が計上されており、対策のポイントといたしまして野生鳥獣被害の深刻化、広域化に対応するため、捕獲活動の抜本的強化の取組やジビエフル活用に向けた取組等を支援しますとあります。 岡山県にも昨年に比べ4,746万円増の3億2,306万円が分配されることになっております。本市への分配額と活用計画をお知らせください。 有害鳥獣対策に携わる担い手の育成についてお尋ねをいたします。 昨年9月定例会の答弁では、免許取得後間もない方や実施隊の方から御意見をお聞きし、鳥獣被害対策に携わる担い手を育成するための有効な手段について検討したいとあります。 いただいた御意見並びに検討結果をお知らせください。 ICTを活用した捕獲についてお尋ねをいたします。 過去の答弁を振り返りますと、コストの面で導入は難しい状況にある、引き続き研究していくとのことでありました。令和元年6月定例会のことであります。研究結果をお知らせください。 捕獲した鳥獣の取扱いについてお尋ねをいたします。 本年4月に公開をされました鳥獣被害の現状と対策によりますと、捕獲された鳥獣の約1割しか食肉利用がされていないとのことであります。本市においては、捕獲された鳥獣はどのように処分されているのでしょうか。 次に、ジビエ利活用についてお尋ねをいたします。 鳥獣被害防止総合対策交付金交付対象の主な事業の中に、処理加工施設や焼却施設等の整備への支援とジビエ利活用への支援があります。本年4月より阿波地区でグランピングが始まりました。グランピングで訪れた方にジビエを提供するのはどうでしょうか。他地域との差別化が図れ、誘客が見込めると思います。 このたびは、環境省の国立公園・温泉地等での滞在型ツアー・ワーケーション推進事業にも採択をされております。この際、処理加工施設と残渣処理施設を建設し、ジビエの利活用を推進してはどうでしょうか。 全国の処理加工施設につきましては、平成20年12月時点で42か所であったものが、令和2年9月時点におきましては667か所と大幅に増加をしております。 鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止のための特別措置に関する法律第10条、捕獲等をした対象鳥獣の適切な処理、第10条の2、捕獲等をした対象鳥獣の食品としての利用等の趣旨にも沿った取組だと考えます。 本市のジビエ利活用に対するお考えを改めてお聞かせください。 最後に、ツキノワグマ対策についてお尋ねをいたします。 5月24日には、備前市の山中で雄のツキノワグマが捕獲され、殺処分されたとの報道がありました。6月6日にも、加茂町青柳地内で錯誤捕獲をされ放獣をされました。また、6月7日には、西上地内で足跡を発見し、地域に注意喚起をされております。 岡山県の統計によりますと、令和2年度のツキノワグマの出没件数は170件となっており、令和元年度の222件よりは少なくなりましたが、捕獲数は令和元年度より6頭多い30頭となりました。 ツキノワグマの県内の生息推定数は中央値で337頭となっており、平成17年度の44頭から毎年増加をしてきております。本年の捕獲上限数は50頭となり、過去最大となっております。令和3年度においても既に出没件数が25件報告され、10頭が捕獲されております。 このような現状を踏まえ、本市はツキノワグマに対しどのような見解を持ち、対応されるおつもりなのか、お聞かせください。 以上で登壇での質問を終わり、答弁により質問席にて再質問をさせていただきます。〔降壇〕 ○議長(津本辰己君)  総務部参与。 ◎総務部参与(森上譲君)  緊急防災・減災事業費の活用についてお答えをいたします。 これまで消防機庫や防火水槽、消防ポンプ車の整備等に活用をしております。この事業は非常に有利な財源であり、対象となる事業に取り組む際には今後も活用してまいります。 以上です。 ○議長(津本辰己君)  こども保健部長。 ◎こども保健部長(飯田早苗君)  少子化対策に関する御質問についてお答えいたします。 まず、出生数ですが、人口動態統計で平成28年が825人、平成29年が821人、平成30年が799人、令和元年が689人となっております。 出生率につきましては、平成28年が1.62、平成29年が1.67、平成30年が1.66で令和元年はまだ公表されておりません。 次に、本市の少子化対策ですが、出会いの場の創出や妊娠期から出産、育児までの切れ目のない支援を行うことが重要と考えており、出会い、結婚のサポート事業をはじめ不妊・不育治療の支援、子育て世代包括支援センターの設置、子ども医療費の中学生までの自己負担無償化など、幅広い支援を実施しているところでございます。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  有害鳥獣対策についての8点の御質問に順次お答えいたします。 まず、本市の有害鳥獣被害額は、令和元年度は1,382万6,000円、令和2年度は1,254万9,000円で、令和元年度と比べると減少しております。 次に、令和3年度の国の鳥獣被害防止総合対策交付金の本市への配分額は、令和2年度の繰越分1,275万8,000円を加えた総額4,253万9,000円で、うち防護柵の設置助成に2,529万4,000円を、有害鳥獣駆除活動に1,724万5,000円を活用することとしております。 次に、有害鳥獣対策に携わる担い手の育成対策についてでございます。 令和2年度の鳥獣被害対策実施隊連絡会議におきまして、新規に狩猟免許の取得者で実施隊員として駆除活用に参加したい意向をお持ちの方の対応について協議いたしました。 その結果、令和3年4月から、実施隊への加入条件につきまして狩猟活動の期間を通算2年以上から1年以上に緩和し、実施隊加入時には各班で捕獲に関するノウハウや安全講習を十分行うことで、実施隊員の確保、育成に努めることとされました。 次に、ICTを活用した捕獲についてでございます。 本市では、令和2年4月に、岡山森林管理署から、イノシシ、鹿捕獲用の赤外線センサーカメラ5台を含む機材一式を借受け、実施隊に国有林内への設置、管理の実証を依頼しましたが、機材の設置場所の選定や設置に時間がかかる、また毀損や盗難の心配があるなどの課題から十分な成果が得られておりません。 今後につきましては、こうした課題を踏まえて研究を続けてまいります。 次に、捕獲した有害鳥獣の主な処分方法についてでありますが、土中埋設や焼却処理によるものとなります。 次に、ジビエ処理施設と残渣処理施設の建設についてでございます。 津山圏域定住自立圏や本市単独でのジビエの取組について検討を進めてまいりましたが、良質なジビエ肉を流通させるためには、捕獲後の適切な処理方法の徹底や加工施設搬入までの時間など、多くの課題がありますので、継続的な検討が必要と考えております。 次に、本市のジビエに対する考え方であります。 ジビエの利活用は駆除した有害鳥獣を食材として活用する有効な取組であると考えております。 最後に、ツキノワグマに対する見解と対応につきましては、地域住民の安全・安心の確保を最優先する必要があることから、人の生活圏に出没した場合は、花火での追い払いや周辺住民への注意喚起、捕獲用のおりの設置などの対応を継続してまいります。 以上でございます。 ○議長(津本辰己君)  都市建設部長。 ◎都市建設部長(山本将司君)  まず、緊急しゅんせつ推進事業についてお答えいたします。 本市では、令和3年度時点で219河川、総延長276キロを管理しております。令和2年度より事業対象となる河川の調査に着手し、現在約50%の調査を完了しました。この調査結果を基に、早急に対応が必要な優先度の高い7河川の事業計画を策定し、事業を実施しているところです。 次に、緊急自然災害防止対策事業についてお答えいたします。 本事業につきましては、災害の発生予防、拡大防止及び保全を目的として創設されており、本市では令和2年度より久米地域において冠水対策事業に取り組んでおります。 今後も、この有利な2事業を活用し、防災インフラの整備に取り組みたいと考えております。 ○議長(津本辰己君)  教育次長。 ◎教育次長(粟野道夫君)  体育館へのエアコン設置についてのお尋ねですが、大規模な学校施設の整備改修については多大な費用も必要となることから、施設の現状を把握し、緊急度や優先度等を踏まえ、総合的に検討しており、体育館へのエアコン設置に関しましては事業化には至っておりません。 しかしながら、学校の備品等には、工場扇やスポットクーラー、サーキュレーターなどがあり、体育館を避難所として使用する際、これらを活用することについて危機管理部門と協議を進めてまいります。 ○議長(津本辰己君)  9番、田口議員。 ◆9番(田口浩二君)  それぞれ答弁をいただきました。数点、再度お尋ねをいたします。 少子化対策についてお尋ねをいたします。 いろいろと少子化対策はしておられるようですが、出生数の減少は加速しているように見られます。 先日、美作市議会の本会議を傍聴させていただきました。その中で、美作市が持つ出産祝い金制度についての説明があり、令和2年度の実績といたしまして、第1子36名、第2子36名、第3子以降46名の新生児が生まれ、1,280万円の祝い金を支出したとの報告と、様々な人口増加策により、令和2年度で初めて転入超過に転じたとの報告がなされました。 本市における新生児はどのような構成になっているのか、第1子、第2子、第3子以降の出生数をお示しください。 次に、災害対策についてお尋ねをいたします。 近隣自治体の河川費を当初予算ベースではありますが調べてみました。県北4市2町についてでありますけれども、令和2年度ではそれぞれ2億9,000万円、9,500万円、5,200万円、1,000万円、1,700万円、500万円、令和3年度ではそれぞれ1億100万円、7,200万円、1億1,600万円、1億4,400万円、700万円、1億5,400万円でありました。ちなみに、本市は令和2年度1,600万円、うち河川管理費600万円、令和3年度1,400万円、うち河川管理費1,000万円であります。本市の予算措置が不十分と感じます。 私が緊急しゅんせつ推進事業債を活用したしゅんせつ工事を提案してから1年以上が経過をしております。にもかかわらず、50%しか調査ができていない、219河川の中で7河川しか事業実施に至っていないとは全く驚きであります。 事業の有利性は理解されていながら、実施がされていない。本年度中には全ての河川を調査し、事業計画を策定し、残り3年間で完了する、これぐらいの意気込みは見せていただきたいと思います。お考えをお聞かせください。 有害鳥獣対策についてお尋ねをいたします。 本市における被害額はほぼ横ばいで推移をしているようであります。新たな対策が必要となっていると考えます。本年度は交付金のうち約1,700万円を駆除活動に活用するとのことであります。新たな取組は考えておられるのかを含めて、詳細な内容をお知らせください。 担い手に関しましては、実施隊への加入条件を緩和されるとともに、育成もしていくとのことであります。どのような講習により実施隊の能力向上を図っていくおつもりか、お知らせください。 ICTに関しましては、現状の人員の中で導入していくには課題があるようであります。私が手法を学ぶ中では、都会に住む狩猟免許を持たない方々にスマートフォン等を活用し、おりやわなの監視に協力を求め、駆除の効率を上げていくというような手法がありました。このような手法についても検討をしていくべきではないでしょうか。ほかにも、スマートシューティングやスマートセンサーなどもあります。 ICTの導入に当たっては、ICTの活用による情報管理の効率化については1市町村当たり350万円以内を限度額として定額給付される制度があり、ICTと新技術の活用では1市町村当たり200万円以内を限度額として定額給付される制度もあります。お考えをお聞かせください。 捕獲した鳥獣の処分方法についてお尋ねをいたします。 処分については、どのような調査を実施されており、食肉利用、埋設処分、焼却処分、それぞれの割合はどうなっているのか、お知らせください。 ジビエ利活用の効果は認識をされておられるようです。まずは、ジビエ利活用先進地を視察していただきたいと思います。ジビエとして捕獲をした鳥獣を利用できれば、捕獲活動支援金も従来より2,000円アップされますので、捕獲活動も活発になることが期待されます。 解体施設の建設、ジビエカーの購入を含むにおきましても、経費の2分の1、1平米当たり上限24万8,000円が支援され、ジビエ等の利用拡大に向けた取組に対しては1市町村当たり300万円以内を限度として定額交付されます。 食肉加工施設の人材育成につきましても、1施設当たり190万円以内、1か月の上限16万円ですが、これを上限額として定額交付されます。 両隣の市は既に取組を始めておられます。本市においてもぜひ始めていただきたいと思いますが、施設を保有するに当たってのお考えをお示しください。 ツキノワグマに関しましては、県に対してどのような働きかけをされているのでしょうか。捕獲権限の移譲についてはどうなっているのでしょうか。お知らせください。 花火での追い払いにつきましては、講習が必要となっております。その講習の受講に対してはどのように取り組んでおられるのか、お知らせください。 以上、答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(津本辰己君)  こども保健部長。 ◎こども保健部長(飯田早苗君)  出生数に関する御質問についてお答えいたします。 本市の令和元年の出生数の689人の内訳は、第1子が293人、第2子が262人、第3子以降は134人となっております。 ○議長(津本辰己君)  農林部長。 ◎農林部長(中川竜二君)  有害鳥獣対策に関する再質問に順次お答えいたします。 まず、令和3年度の新たな取組内容についてでありますが、カワウによるアユやアマゴなどの水産資源に対する被害が深刻なことから、カワウ被害から防護するための資材の助成を行うこととしております。 また、ツキノワグマの許可権限が移譲されたことから、熊出没時には初期対応として花火を使用した追い払いをすることとなりましたが、その花火を安全に使用するために担当職員が講習会に参加し、必要な資材についても市が購入することとしております。 次に、実施隊の能力向上を図るための講習についてですが、具体的にはベテランの実施隊員が若手隊員と一緒に現地に赴き、効果的なわなの設置場所や熊を誤捕獲しないための安全対策、猟銃で発砲する際の注意点などについて指導していただくよう、お願いしております。 次に、ICT新技術の活用についてでございます。 岡山森林管理署から借り受けたICT機器以外にも様々な機器や技術があることは承知しており、どの技術が本市の駆除活動に有効であるかなどについて、実施隊の意見を参考にしながら研究していきたいと考えております。 次に、捕獲した有害鳥獣の処分割合についてでございますが、津山市では、個体ごとの処分方法を調査しておりませんので、処分割合については把握してございません。 次に、ジビエ施設の保有に対する考えについてであります。 先進地の視察や国県補助金の活用も含めて、定住自立圏連携市町調整会議において継続的な検討をしてまいりたいと考えてございます。 次に、ツキノワグマについての岡山県への働きかけにつきましては、令和2年度に地域住民の安全・安心の確保を第一に優先し、錯誤捕獲されたツキノワグマにつきましては捕獲上限数までは殺処分が可能となるよう、ツキノワグマ保護計画の見直しの要望をしております。今後も機会を捉えて要望してまいりたいと存じます。 次に、捕獲許可権限の移譲についてでありますが、令和3年4月に岡山県からツキノワグマの捕獲許可権限が津山市に移譲されたことから、許可証発行までの時間短縮が図られ、迅速な捕獲用のおりの設置が可能となったものでございます。 最後に、花火での追い払い講習についてであります。 令和3年4月に本庁及び各支所、出張所の担当者計5名の職員に動物駆逐用手帳保安講習会を受講させております。 以上でございます。 ○議長(津本辰己君)  都市建設部長。 ◎都市建設部長(山本将司君)  緊急しゅんせつ推進事業の今後の見通しについてお答えします。 御指摘をいただきました管理河川の現地調査は、今年度完了する予定です。調査結果を踏まえ、事業期間となる令和6年度までに最大限しゅんせつ工事など河道内整備が推進できるよう、取り組んでまいりたいと思います。 ○議長(津本辰己君)  9番、田口議員。 ◆9番(田口浩二君)  再度お尋ねをいたします。 議会事務局にも協力をお願いし、出生祝い金制度について調査をいたしました。対象が、第1子から対象とするものから第3子以降によるもの、金品も現金で1万円から100万円、商品券、記念品、記念樹など様々なものが用意をされておりました。しかしながら、現状ある制度では絶大な効果はないようであります。 2019年10月2日に、美作ブロック商工会講演会で、竹田恒泰氏が、1子当たり1,000万円ぐらいの祝い金を出すぐらいのことをしないと人口減少は止まらないと言われておりました。前京都府知事の山田啓二氏も、新型ウイルス感染症対策も大変ではありますけれども、人口減少はそれ以上に問題であるともおっしゃられております。 令和2年版、少子化社会対策白書第1部第2章第2節3、新たな少子化社会対策大綱の中にも、「とりわけ、第3子以降を持ちたいとの希望に関しては、子育て、教育、住居など様々な面における経済的負担の重さが希望の実現の大きな阻害要因となっている」と記載されております。 そこで効果が見込めるような近隣地域にない思い切った経済的負担を軽減するための出産祝い金制度の創設を提案いたしますが、いかがでしょうか。市長のお考えをお聞かせください。
    ○議長(津本辰己君)  市長、登壇。 ◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 田口議員の御質問にお答えをいたします。 出生祝い金制度に関する御質問についてお答えをいたします。 少子化対策におきましては、結婚から妊娠、出産、子育てに至るまでの幅広い支援を効果的に行うことが必要と考えております。 議員御提案の出生祝い金制度につきましては、少子化対策や子育て支援につながる重要な施策の一つであると認識をしております。 制度の創設につきましては、私も強い思いを持っておりますが、事業を実施するためには、財政状況等も考慮しながら優先順位を見極める必要もあり、総合的に判断してまいりたいと思います。 以上でございます。〔降壇〕 ○議長(津本辰己君)  9番、田口議員。 ◆9番(田口浩二君)  今回は、少子化対策について、災害対策について、有害鳥獣対策についての3点についてお尋ねをいたしました。 少子化対策につきましては、1995年度に始まったエンゼルプランから第4次少子化社会対策大綱まで様々な施策が展開をされておりますが、少子化に歯止めがかかっておりません。国の施策に頼るのではなく、地域に合った独自の施策の展開が必要だと思います。 6月11日には、令和3年度少子化社会対策白書が公開されております。地域の実情に応じたきめ細やかな取組の推進についての記載がされておりますので、ぜひ読んでいただきたいと思います。 福山市が策定をされました人口減少対策アクションプラン2021を御紹介しておきます。 この計画は、政策ターゲットを9つの人物像として設定し、特に人口増減に影響のある4つの人物像に対して重点的に取組を進めるものであります。AIを活用した未来予測分析結果報告も公開をされております。一度見ていただきたいと思います。 今回は、財源の提案をすることなく出生祝い金制度の提案をいたしましたが、新たな財源の獲得に向けた提案もしていきたいと思います。 少子化社会対策白書の第2部第1章第2節のタイトルにもなっている結婚・出産の希望が実現できる環境の整備をし、第3子以降を持ちたいと思えるような魅力ある制度の創出で少子化対策を進めてください。我々も協力をしてまいります。 災害対策についてでありますが、岡山3水系で流域治水プロジェクトが策定をされております。吉井川水系流域治水プロジェクトでは、岡山東部の経済、歴史、文化の拠点を守る流域治水対策の推進を掲げ、ロードマップを作成され、河川の氾濫防止、被害の減少、早期復旧・復興のための対策に取り組んでおられます。 近年の水害における堆積土砂の課題と対応では、河川においては河床の上昇や河道の埋塞、砂防におきましては、せき止めた土砂による土石流抑制機能に対する影響が課題として指摘をされ、各施設の管理水準を引き上げた上で個別計画を早急に作成、変更し、緊急しゅんせつ推進事業費を最大限活用し、集中的に対策を行うことが求められております。 先ほどお示ししたとおり、本市における河川費予算は非常に貧弱であります。総力戦で挑む防災・減災プロジェクトの防災・減災が主流となる社会の実現に向けた取組方針に従い、必要な予算措置をしっかりしていただきたい。強く求めておきます。 緊急しゅんせつ推進事業の完了年度までに、全ての管理河川において整備が完了されることを期待しております。 小・中学校の体育館につきましては、あえてエアコンを整備しなくても現状の備品で対応可能との認識であるようですが、整備を進められている先進自治体の状況を注視していただくとともに、整備を進めた理由なども参考にしていただきながら、現在ある有利な事業費を活用し、整備について検討を進めていただきますようにお願いをいたします。 有害鳥獣対策でありますが、新たな取組として、鳥類に対する対策をお考えのようでありますが、獣類に対しましても追い払いだけでなく、捕獲を推進する新たな取組を考えてください。 実施隊の能力向上についても講習による効果の確認をお願いいたします。 ICTの活用に関しましては、まだまだこれからという印象を受けます。 兵庫県は、鳥獣害調査で全国初となるドローンのレベル3飛行の実証実験を行いました。補助金を活用し、最新の技術による捕獲ができるようになるよう期待するとともに、注視をさせていただきます。 捕獲した個体の処分状況につきましては、調査をされていないようでありますので、今後調査をしていただき、どのように処分されているのか、把握をしていただきますようお願いをいたします。 処分状況等につきましては、また機会を見てお尋ねをいたします。 6月10日に真庭市において、鹿肉を使用したジビエ給食が提供され、好評だったと報道をされました。これもジビエ施設があって可能となったことだと思います。駆除した命でも大切にする心を育む教育にもなったようであります。定住自立圏連携も重要とは思いますけれども、鳥獣被害防止特措法の趣旨に沿った施策の独自展開も必要ではないでしょうか。検討ください。 ツキノワグマ対策は、県への要望を継続していただきながら、市長への捕獲権限移譲により迅速な対応ができるようになったようですので、一歩前進と捉えます。 花火の講習は熊の出没近隣地の方々にも勧めていただきますよう、お願いをいたします。 最後に、出没情報につきましては、全て周知をし、注意喚起を図っていただきますようにお願いをいたします。 以上で6月定例会での私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(津本辰己君)  以上で9番、田口浩二議員の質問を終わります。 本日は、運営予定に従い、これをもって打ち切ります。 次の会議は明日、16日午前10時に本会議を開き、議案質疑及び一般質問を続行いたします。 本日御出席の皆様には別途通知はいたしませんので御了承を願います。 本日はこれをもって散会といたします。 御苦労さまでした。                                   午後2時39分 散会...