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03月09日-03号

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  1. 津山市議会 2021-03-09
    03月09日-03号


    取得元: 津山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-05
    令和 3年 3月定例会                               令和3年3月津山市議会定例会              議 事 日 程(第 3 号) 〇令和3年3月9日(火)午前10時開議┌─────┬─────────────────────────────────────┐│ 日程番号 │        会  議  に  付  す  る  事  件        │├─────┼─────────────────────────────────────┤│ 第 1 │ 議案の訂正について(議案第85号)                   │├─────┼─────────────────────────────────────┤│     │ 〇議案質疑・一般質問                          ││ 第 2 │   議案第67号~議案第120号(54件)               ││     │   報告第 3号(1件)                        ││     │  (三浦ひらく議員、金田稔久議員河村美典議員田口浩二議員)     │└─────┴─────────────────────────────────────┘ 〇散 会               本日の会議に付した事件┌───────────────────────────────────────────┐│ 議 事 日 程 と 同 じ                             │└───────────────────────────────────────────┘                                     津総総第574号                                     令和3年3月9日 津 山 市 議 会 議 長 殿                          津山市長  谷 口 圭 三              議案の訂正について このことについて、令和3年3月1日提出の市議会3月定例会議案第85号「令和2年度津山市一般会計補正予算(第8次)」について誤りがありましたので、誠に恐縮ですが、下記のとおり訂正くださいますようお願い申し上げます。                      記〇議案第85号 令和2年度津山市一般会計補正予算(第8次) 第2表 繰越明許費補正(8ページ) ┌─┬────────────────────────────────────┐ │ │                                    │ │ │ ┌───────┬─────────┬────────┬──────┐│ │訂│ │       │  農林水産施設 │ 農業用施設災害│      ││ │正│ │60 災害復旧費 │10        │        │   32,556││ │前│ │       │  災害復旧費  │ 復旧事業   │      ││ │ │ └───────┴─────────┴────────┴──────┘│ │ │                                    │ ├─┼────────────────────────────────────┤ │ │                                    │ │ │ ┌───────┬─────────┬────────┬──────┐│ │ │ │       │  農林水産施設 │ 農地災害   │      ││ │ │ │60 災害復旧費 │10        │        │   31,000││ │訂│ │       │  災害復旧費  │ 復旧事業   │      ││ │正│ ├───────┼─────────┼────────┼──────┤│ │後│ │       │  農林水産施設 │ 農業用施設災害│      ││ │ │ │60 災害復旧費 │10        │        │    1,556││ │ │ │       │  災害復旧費  │ 復旧事業   │      ││ │ │ └───────┴─────────┴────────┴──────┘│ │ │                                    │ └─┴────────────────────────────────────┘       出席・欠席または遅参・早退した議員の番号・氏名┌───┬─────────┬───┬───┬───┬─────────┬───┬───┐│ 議席 │         │ 出席 │ 遅参 │ 議席 │         │ 出席 │ 遅参 ││   │  氏   名  │   │   │   │  氏   名  │   │   ││ 番号 │         │ 欠席 │ 早退 │ 番号 │         │ 欠席 │ 早退 │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  1 │ 勝 浦 正 樹 │ 出席 │   │ 15 │ 田 口 浩 二 │ 出席 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  2 │ 高 橋 寿 治 │ 〃 │   │ 16 │ 秋 久 憲 司 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  3 │ 村 上 祐 二 │ 〃 │   │ 17 │ 近 藤 吉一郎 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  4 │ 広 谷 桂 子 │ 〃 │   │ 18 │ 津 本 辰 己 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  5 │ 政 岡 大 介 │ 〃 │   │ 19 │ 松 本 義 隆 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  6 │ 河 村 美 典 │ 〃 │   │ 20 │ 美 見 みち子 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  7 │ 三 浦 ひらく │ 〃 │   │ 21 │ 岡 安 謙 典 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  8 │ 中 村 聖二郎 │ 〃 │   │ 22 │ 竹 内 靖 人 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  9 │ 安 東 伸 昭 │ 〃 │   │ 23 │ 河 本 英 敏 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 10 │ 政 岡 哲 弘 │ 〃 │   │ 24 │ 西 野 修 平 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 11 │ 中 島 完 一 │ 〃 │   │ 25 │ 竹 内 邦 彦 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 12 │ 原   行 則 │ 〃 │   │ 26 │ 吉 田 耕 造 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 13 │ 村 田 隆 男 │ 〃 │   │ 27 │ 森 岡 和 雄 │ 〃 │ 遅参 │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 14 │ 金 田 稔 久 │ 〃 │   │ 28 │ 岡 田 康 弘 │ 〃 │   │└───┴─────────┴───┴───┴───┴─────────┴───┴───┘             説明のため出席した者の職氏名┌─────────┬───────────┬─────────┬───────────┐│  職   名  │  氏     名  │  職   名  │  氏     名  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 市長      │  谷 口 圭 三  │ 産業文化部参与 │  今 村 弘 樹  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 副市長     │  山 田 賢 一  │ 農林部長    │  福 島 康 弘  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 教育長     │  有 本 明 彦  │ 都市建設部長  │  岡 部 卓 史  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 企画財政部長  │  野 口   薫  │ 地域振興部長  │  二 宮 俊 幸  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 総務部長    │  玉 置 晃 隆  │ 加茂支所長   │  田 中 啓 治  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 総務部参与   │  落 合   勉  │ 勝北支所長   │  高 橋 宏 誌  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 総務部参与   │  森 上   譲  │ 久米支所長   │  坂 本 達 彦  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 税務部長    │  左 居   薫  │ 阿波出張所長  │  安 東 正 人  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 環境福祉部長  │  森 山 誠 二  │ 会計管理者   │  加 藤 俊 文  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 環境福祉部参与 │  藤 井 浩 次  │ 水道局長    │  山 本 将 司  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ こども保健部長 │  飯 田 早 苗  │ 教育次長    │  粟 野 道 夫  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 産業文化部長  │  明 楽 智 雄  │ 総務部総務課長 │  井 上 卓 也  │└─────────┴───────────┴─────────┴───────────┘          職務のため出席した事務局職員の職氏名┌─────────┬───────────┬─────────┬───────────┐│  職   名  │  氏     名  │  職   名  │  氏     名  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 局長      │  尾 高 弘 毅  │ 主幹      │  尾 原 佳 世  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 次長      │  廣 野 淳 子  │ 主任      │  有 岡 佑 起  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 主幹      │  児 島 知 子  │ 主事      │  井 口 琢 朗  │└─────────┴───────────┴─────────┴───────────┘   会議場所  津 山 市 議 会 議 場                                   午前10時00分 開議 ○議長(岡安謙典君)  おはようございます。 御着席を願います。 これより3月津山市議会定例会第3日目の本会議を開きます。 ただいまの出席議員は27名であります。遅刻届が森岡議員から出ております。 本日の議事日程は、お配りいたしておりますとおり2つの日程といたしております。 △日程第1  議案の訂正について(議案第85号) ○議長(岡安謙典君)  これより日程第1に入り、「議案の訂正について」を議題といたします。 本件につきましては、本日市長より、議案第85号「令和2年度津山市一般会計補正予算(第8次)」、繰越明許費補正の第2表の一部について訂正したい旨、文書により申出がありました。その写しはお手元にお配りいたしております。 この際、お諮りいたします。 本件は申出のとおり承認することに御異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(岡安謙典君)  御異議なしと認めます。 よって議案第85号、繰越明許費補正の第2表中の訂正は申出のとおり承認することに決しました。 △日程第2  議案質疑・一般質問 ○議長(岡安謙典君)  次に、日程第2に入り、「議案質疑・一般質問」の個人質問を行います。 当初の質問は登壇して行い、再質問は質問席において、関連質問は自席においてお願いいたします。 持ち時間等につきましては、議会運営委員会での申合せを遵守していただくようお願いいたします。 これより順次質問を許可いたします。 7番、三浦ひらく議員、登壇。 ◆7番(三浦ひらく君) 〔登壇〕 おはようございます。7番、未来開く、三浦ひらくです。 さて、この1年余りのコロナ禍を振り返ってみても、テレワークやオンライン授業に代表されるように、インターネットはもはやそれ抜きに社会が成立しないレベルにまで発達、普及しており、国としても、自治体DX、つまりデジタル化による変革を本気で推進していく姿勢を示し、自治体システム標準化を目指して動き始めています。今回は、インターネット関連施策というテーマに主眼を置き、質問をさせていただきます。 本定例会初日に市長が示された施政方針について、内容がブラッシュアップされていることは当然だと理解していますが、今年と昨年の相違点は、目次を見る限りでは新型コロナウイルス感染症の項目が加わったのみで、項目ごとのタイトルにも変化は見られません。また、令和3年度予算案を拝見した限りにおいて、未来に向けて大きな希望を感じられるようなデジタル化関連の新しい施策も見受けられなかったのが正直なところです。本市のデジタル化に関する展望を施政方針に込めた思いとともにお聞かせください。 また、施政方針内では、将来を見据えた人材育成ということで、充実したICT環境の効果的な活用、AIや5Gなどの先進技術の活用といったインターネットを用いた教育施策が華々しく取り上げられていましたが、実際のところはいかがでしょうか。教育長より、来年度以降の津山市の教育現場におけるデジタル化の取組についての展望、こういった子供たちに成長してほしいという理想像を含めてお答えください。 令和2年の情報通信白書によりますと、世帯におけるスマートフォンの保有割合は8割を超え、市民サービスのスマホ対応は必須ですが、ホームページのスマホ対応を済ませればいいという話ではありません。口を酸っぱくして言い続けておりますように、DXは目的ではなく手段であり、目的はあくまでも住民サービスの向上です。本市のDXを進めていくに当たり、昨年10月に設置された津山市みらい戦略プロジェクトチームですが、12月議会で少し触れられたのみで、公式サイトでも詳細を確認することができません。どういった組織で、今までどういう取組を行ってきたのか、また今後の方向性について、詳細を含めてお示しください。 2月1日に新型コロナワクチン接種推進室が設置されました。接種予約のためのコールセンター設置業務などを進めてくださっていると理解しています。センター設置に先立ち、本市でも、公式アカウントの運用を行っているLINEを用いた予約システムについて御案内させていただいたところ、導入を御検討いただけるというお話をいただきましたが、結果的にはできなかったとの報告がありました。この件について改めての御説明をお願いします。 続いて、eスポーツについて伺います。 eスポーツとは、エレクトロニックスポーツの略称ですが、津山市議会本会議では、今まで一切触れられたことがないことを確認しています。本市のeスポーツに対する見解をお答えください。 最後に、少々残念な件に触れなくてはなりません。先日来、津山市教育委員会のある施策について全国各地から心配の声が上がっています。決して大げさな表現でないことは少し調べていただければ分かることなんですけれども、本件について危惧する団体のオンライン会議や国会議員のユーチューブ番組に私自身が当該自治体の議員として呼ばれ、現状説明する事態にまで発展しました。その理由は、本市において進められている、ネット、スマホ、ゲームへの過度な規制です。憲法13条において定められている、いわゆる自己決定権、あるいは児童の権利に関する条約による児童が文化的及び芸術的な生活に十分に参加する権利、児童が意見を聴取される権利などを侵害するような公権力の家庭への介入はあってはなりません。しかるに、教育現場で実施されている事業の現状にそのあってはならない介入がなされているのではないかと疑わざるを得ない内容があり、またそう感じざるを得ないような啓発チラシの類いが頒布されていること、今現在も公式サイト上にそうした主張を書き記したデータが公開されていることを確認しています。DX推進、国が令和のスタンダードとまで言い切っている1人1台端末を配付して進めているGIGAスクール構想デジタル社会に対応できる人材育成という方向性とも逆行する施策ではないでしょうか。本件について津山市教育委員会としてどのように感じておられるのか、現状と令和3年度予算案に示されている取組も含め、具体的に御説明ください。 以上で登壇での質問を終え、質問席にて再質問を行います。ありがとうございました〔降壇〕 ○議長(岡安謙典君)  市長、登壇。 ◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 おはようございます。三浦議員の御質問にお答えをいたします。 本市のデジタル化に対する展望と施政方針に込めた思いであります。 デジタル技術等を活用し、人口減少、少子・高齢化などの従来からの課題に加え、感染症の拡大により顕在化した様々な課題を総合的に解決したいと考えております。今後は、現在手がけております、デジタル社会の推進に向けた取組方針の策定と第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略の改定を速やかに完了させ、情報通信基盤の整備、行政手続のオンライン化、つやまICTコネクトの活用などの産業支援センターの取組強化など、社会情勢の変化に的確に対応した取組を進めてまいる考えであります。 以上でございます。〔降壇〕 ○議長(岡安謙典君)  教育長。 ◎教育長(有本明彦君)  今後のデジタル化の取組の展望についてお答えをいたします。 本市といたしましては、1人1台端末の利点を生かして、子供たちが主体的に情報を収集したり、他者の考えを取り入れ、自らの考えを深めたり、修正したりすることで、必要な情報を選択する力や適切な答えを見いだしたりする力など、自分の将来を自分の力で切り開くために必要な資質、能力を育成することを目指しております。子供たちがICTを文房具の一つとして適切に活用しながら自ら学ぶ力を伸ばし、これからの時代をたくましく生きていけるよう教育活動を一層充実させてまいりたいと存じます。 以上でございます。 ○議長(岡安謙典君)  企画財政部長。 ◎企画財政部長(野口薫君)  みらい戦略プロジェクトチームに関するお尋ねです。 このプロジェクトチームは、新型コロナウイルス感染症の影響による社会変革に対応し、デジタル技術の活用等による感染症収束後の新たな日常の定着や本市の拠点都市としての付加価値を高める政策の推進を目的とし、関係部長及び各部局の主管課長などで構成する組織体でございます。設置された10月以降、デジタル社会の推進に向けた取組方針の取りまとめを行ってきたところであり、現在、その案のパブリックコメントを実施しているところでございます。 今後も、取組方針に掲げた施策の推進等に係る組織横断的な調整をこのプロジェクトチームの枠組みを活用しながら行ってまいります。 次に、本市のeスポーツに対する見解ですが、eスポーツは、茨城国体2019、文化プログラムに初採用されるなど全国的にも注目されている分野であり、新たな成長産業の創出など地方創生に資する取組として普及を推進している例もあり、本市におきましても、今後の推移を注視してまいります。 以上です。 ○議長(岡安謙典君)  こども保健部長。 ◎こども保健部長(飯田早苗君)  LINEの検討結果についてお答えいたします。 本市のワクチン接種予約については、コールセンターへの電話予約、スマートフォン等によるウェブ予約などで行う予定としております。LINEを用いた予約システムを導入するには、これまで本市で構築してきたシステムをつくり直す必要があります。より迅速かつ着実にワクチン接種事業をスタートさせることを重視して検討した結果、LINEの導入は時間的に困難と判断いたしました。 なお、LINEは市民にとって身近で、情報発信に有効なツールであることから、ワクチン接種の情報提供においても活用する予定です。接種券送付の際には市の公式アカウントへの登録方法なども案内してまいりたいと考えております。 ○議長(岡安謙典君)  教育次長。 ◎教育次長(粟野道夫君)  本市のネット、スマホへの過度な規制がデジタル社会の動向に逆行しているのではないかというお尋ねですが、過去の岡山県学習状況調査から本市児童・生徒が平日、コンピューターや携帯、スマートフォンを含むテレビゲームを2時間以上する割合は県全体より高く、年々増加傾向にあり、睡眠時間や学習時間の減少等による日常生活への影響が懸念されております。このことを踏まえ、教育委員会は、スマホ等の長時間利用による日常生活への影響について親子で考えていただくための参考資料となる啓発チラシを作成いたしました。現在、このチラシを活用し帰宅後の時間の使い方やスマホ等の利用に関するルールについて親子で考える講座を実施しており、御指摘のような家庭への公権力の介入とは考えておりません。参加者からも、親が使い方の見本を示したい、親子で使い方のルールを見直したいなどの声が寄せられております。令和3年度においては、限られた予算の中で創意工夫しながら情報モラル教育の一層の推進を図ってまいります。 ○議長(岡安謙典君)  7番、三浦議員。 ◆7番(三浦ひらく君)  それぞれ御答弁いただき、ありがとうございました。 まず、市長より本市のデジタル化の展望と施政方針に込めた思いを伺いました。コロナ禍への対応で、リソースは増えないにもかかわらず、課題が増えている今こそ、効率的で効果的な市民サービス提供のために全部局でのデジタル技術のより積極的な活用を強く要望させていただきます。 教育長からは来年度以降のデジタル化への展望を伺いました。ネット経由で情報収集したり、他者の考えを取り入れて自らの考えを深めたりするような能力が学校現場だけで十分に養われるとお考えでしょうか。
    ○議長(岡安謙典君)  教育長。 ◎教育長(有本明彦君)  主体的で対話的で深い学びを通じて培われる力は、学校教育だけで養えるものではないと考えております。学校での学びは、これからの社会を生きていく上で必要な力の素地を養うものであります。学校で養われた力は、家庭生活や地域での活動などを通じてさらに高められるものと考えております。 以上でございます。 ○議長(岡安謙典君)  7番、三浦議員。 ◆7番(三浦ひらく君)  同感です。学校だけではなく、家庭、地域、あらゆる場で子供たちは学んで育っていきます。 ここで昨今、児童・生徒の憧れの仕事として知られるユーチューバーについて少し伺います。 ユーチューブを活用して、大人よりも稼ぐ子供たちがいることはもはや周知の事実で、市内にも動画配信をしているお子さんがおられます。こうした子供たちについてはどう思われますでしょうか。 ○議長(岡安謙典君)  教育長。 ◎教育長(有本明彦君)  グローバル化やAI技術などが高度に発達する時代の到来により子供たちが様々な活動の場を得ることは、将来への可能性を広げることになり、大いに期待をしております。子供たちが収入を得ることにつきましては、金銭感覚が身についていない可能性のある年代においては保護者による適切な関わりが必要であると考えております。子供たちには、学校でしかできない学びやかけがえのない様々な体験も大切にし、将来の夢や希望に向かってたくましく生きていく力を育んでほしいと願っております。 以上でございます。 ○議長(岡安謙典君)  7番、三浦議員。 ◆7番(三浦ひらく君)  確かに学校でしかできない、かけがえのない体験があって、それはとても大切です。だからこそ知っておいていただきたいのは、インターネット経由でしか学ぶことができない知識や体験も確実に存在するということです。コロナ禍の中、ウェブカメラを使ったコミュニケーションは、もはやオンライン授業だけではなく就職活動など様々なシーンで使われております。社会人の日常業務の中でも必要とされるスキルの一つになっていることは明白です。インターネットを介して人、社会と交流することは特に子供たちにとって避けては通れない道だからこそ、未来を真剣に考えるのであれば、インターネット関連施策が重要なんです。本市でその中心的役割を担う津山市みらい戦略プロジェクトチームについて、改めて触れる前に幾つか具体的に伺います。 まず、実施中の公式LINEを利用したアンケート調査ですが、コストのかからないこの取組を、このタイミング、この内容で実施した経緯について御説明ください。 ○議長(岡安謙典君)  企画財政部長。 ◎企画財政部長(野口薫君)  津山市公式LINEの開始から1年が経過し、ある程度の発信実績を重ね、登録者数が3,000人近くなったこともあり、今回、アンケート調査を実施いたしました。プッシュ通知で受け取りたい情報はどのような分野なのか、プッシュ通知が届く頻度はどのぐらいが望ましいのかなど、実際にLINEを活用している方々の意見をお伺いし、今後のLINEでのより効果的な情報発信の在り方を検討するためでございます。 ○議長(岡安謙典君)  7番、三浦議員。 ◆7番(三浦ひらく君)  アンケートの実施については、早い時期から担当課の皆様にはお願いしていたことで、実施をありがたくは思っておりますけれども、時間がかかった印象もあります。担当課の皆様は少ない人数で関連業務を担ってくださっています。しかし、人事異動もありますし、インターネットに詳しい職員ばかりではありません。特にインターネット関連業務への専門的知識を有した外部人材の登用、さらに今後はアウトソーシングを考えていくべきではないでしょうか、市長の見解をお聞かせください。 ○議長(岡安謙典君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  積極的に、また効果的に発信ができるように、費用対効果を見極めながら、情報発信の在り方につきましては研究をしてまいりたいと思います。 ○議長(岡安謙典君)  7番、三浦議員。 ◆7番(三浦ひらく君)  施政方針にうたってくださっているような民間活力導入に本気で取り組んでくださるのであれば、状況改善のためにもう少し違った答えをいただきたかったので少し残念ですけれども、次に参ります。 ネットを活用することで、アンケート調査は飛躍的な効果向上が期待できます。せんだって実施してくださったLGBT啓発パネル展でのアンケート調査は紙ベースでした。これネット調査を行わなかった理由をお答えください。 ○議長(岡安謙典君)  総務部参与。 ◎総務部参与(森上譲君)  このたびのアンケート調査は、御来場いただいた方々の率直な御感想や御意見をお伺いしたく、御協力をお願いしたものでございます。インターネットを利用しなかったという特段の事情はございません。今後、調査を実施する際にはインターネット利用の手法も検討をさせていただきたいと考えております。 以上です。 ○議長(岡安謙典君)  7番、三浦議員。 ◆7番(三浦ひらく君)  LGBT当事者、あと複数の方々からも、現地では少し回答がやはりしにくかったという声が届いています。少し考えれば思い至ることなんで、特に理由もなくネット利用アンケートを実施しなかったというのであれば少し残念ですけれども、改善に期待してこの先に参ります。 市役所での最も身近な市民サービス業務と言える窓口業務ですけれども、書類記入等についてデータ提出という対応への変革は難しいでしょうか。必ずしも窓口来訪が必須ではない業務についてデジタル化によって選択肢を増やしていくことは、これ行政にとっても煩雑になりがちな業務の軽減、つまり効率化につながるメリットがあるはずです。窓口業務効率化のための取組の現状と今後への考えをお聞かせください。 ○議長(岡安謙典君)  企画財政部長。 ◎企画財政部長(野口薫君)  行政手続のオンライン化につきましては、既に一部の手続で利用している岡山県電子申請サービスやマイナポータルなどを活用し、電子申請の導入を進めます。導入に当たりましては、単なるシステムの変更にとどまらず、手続の最初から最後までをオンラインで行うことを前提とした業務プロセスの見直しや、関連業務も含めたシステム最適化などに全庁挙げて取り組んでまいります。 ○議長(岡安謙典君)  7番、三浦議員。 ◆7番(三浦ひらく君)  ううん、最初から最後までオンラインで行う前提っていうのは少しハードルが高過ぎませんかね。急激な変化は、提供する側にもされる側にも混乱を招くことが多いですし、やはりここは身の丈に合わせて始められるところから着実に進めることが肝要ではないでしょうか。あと、全庁挙げて取り組んでいるようには今のところ感じられないからこそ、こうした質問をさせていただいていることを理解しておいてください。 次に、市内飲食店のテークアウトや感染症対策商品の情報を掲載しているサイト、津山支縁プロジェクトの支援の形として、スマホ用アプリを開発し、販売促進支援を行うという件についての詳細を教えてください。 ○議長(岡安謙典君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  このたび開発するアプリケーションは、現在、津山支縁プロジェクトのウェブサイトで掲載している飲食店のテークアウト、デリバリー情報、新型コロナウイルス感染症対策商品の情報提供に加え、登録事業者からのメニューや販売品の情報をプッシュ型で提供できるほか、トーク機能によりサイト内で注文や予約などの事業者とユーザーが直接やり取りできる機能を付加し、販売促進につなげることとしております。 ○議長(岡安謙典君)  7番、三浦議員。 ◆7番(三浦ひらく君)  うん、なるほど、あったら便利のように思います。いつ頃どういう形で公開される予定なのでしょうか。 ○議長(岡安謙典君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  来年度、できるだけ早い時期に公開し、併せてプレスリリースも行う予定としております。 ○議長(岡安謙典君)  7番、三浦議員。 ◆7番(三浦ひらく君)  リリース時期や対応OSなどについてはまだ未定ということですね。では、このアプリ開発に関し見込んでおられる予算総額をお示しください。 ○議長(岡安謙典君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  津山産業支援センター予算に100万円を計上しております。 ○議長(岡安謙典君)  7番、三浦議員。 ◆7番(三浦ひらく君)  100万円を費やした価値があるものが出来上がることを期待しておりますが、1点だけ、現有の発信手段で支援する形でよかった気はしますけれども、アプリ開発自体は興味深い試みで汎用性も高く、本件以外にも転用が可能であるということは確認させていただきました。ただ、この支援のために新たなアプリをダウンロードして使う人がどれだけいるのか。恐らくは無料で使える形でリリースするアプリ制作に公金を注入していくことが、果たして本来の趣旨である、飲食店支援のための最も効率的な施策となるのか、この検証はお忘れなきように期待しつつ注視させていただきます。 また、今議会より、議員はタブレット端末を議場に持ち込んでいます。しかしながら、執行部の皆様の手元に端末がない以上は、議会全体として導入効果を最大限に発揮していくことは難しいと考えます。執行部側でも端末を用意し、議会からDXを進めていくべきではないでしょうか。 ○議長(岡安謙典君)  総務部長。 ◎総務部長(玉置晃隆君)  タブレット端末には様々な可能性があると認識をいたしております。導入に当たっては、具体的な活用方法を研究してまいりたいと考えております。 ○議長(岡安謙典君)  7番、三浦議員。 ◆7番(三浦ひらく君)  執行部用の端末購入予算が来年度の査定対象になっていたと伺っています。しかし、予算査定の段階で見送りが決定したことをとても残念に思うんです。既に議会が導入したタブレット端末、導入は一刻も早いほうがベターです。研究は当然今までにもしてこられていますよね。1年後に同じことを言わずに済むようにお願いいたします。 タブレット導入により、津山市議会ではファクス連絡を今月末で終了し、今後は端末を利用してやり取りすることになります。津山市では、ファクスは継続利用していくのでしょうか。 ○議長(岡安謙典君)  総務部長。 ◎総務部長(玉置晃隆君)  情報技術の進展に伴い、コミュニケーションの形態や手段は多様化しておりますが、伝達する情報の性質や環境に応じた適切な手段を考える中で、ファクスの在り方についても検討してまいります。 ○議長(岡安謙典君)  7番、三浦議員。 ◆7番(三浦ひらく君)  ファクスがないと対応できない行政業務というものが存在するのでしょうか。 ○議長(岡安謙典君)  総務部長。 ◎総務部長(玉置晃隆君)  デジタル化が進み、インターネットを利用したやり取りが主流となる中、多くの事務においてファクスからほかの手段に置き換えることができると思っております。その一方で、市民や事業者からファクスで情報の提供を求められることもあり、こうした状況に対応するため、当面の間はほかの手段と併用していくことになると考えております。 ○議長(岡安謙典君)  7番、三浦議員。 ◆7番(三浦ひらく君)  どうしてもファクスがないと困るという業務は上げられないようですが、ただ、本市では、全廃は早いのかもしれませんね。ただ、もはやメールの先を行くコミュニケーションの形が民間においてスタンダードになりつつある昨今、住民ニーズに応じた公共サービスを効率的、効果的に提供できるように不断の見直しをお願いします。 ここで1つ提案ですけれども、本市でも情報拡散に最も適したSNS、ツイッターを始めませんでしょうか。災害時などに特に有効なツールであり、様々な自治体で導入され、個人アカウントを運用している首長も少なくありません。ツイッター導入についての見解を伺います。 ○議長(岡安謙典君)  企画財政部長。 ◎企画財政部長(野口薫君)  ツイッター導入についての本市の見解ですが、ツイッターは情報拡散に適したSNSと言われておりますけども、匿名での投稿が可能であり、文字数制限もあります。災害時にツイッターでデマが流布された事例も見受けられます。緊急時の情報は早く届くことも必要ですが、正しい情報をお伝えすることが一番です。現在も、ホームページ、フェイスブック、LINE、防災メール、防災無線、エフエムつやま等、様々な媒体で情報を発信しており、今のところ本市としてツイッターの導入については考えておりません。 ○議長(岡安謙典君)  7番、三浦議員。 ◆7番(三浦ひらく君)  いろいろと残念過ぎる答弁ですね。匿名投稿は全てのSNSで可能ですし、文字数制限が導入障壁になる意味が分からず、デマが流されたことがない情報発信手段などこの世に存在しません。また緊急時の情報は、正しい情報を早く届けることこそが一番です。正しくても遅ければ意味がありません。記録に残る形で提案しなかったことを悔いておりますけれども、昨年もこれ同じ話をさせていただいております。ある有名実業家がツイッターでふるさと納税の寄附先自治体を募集していたからで、私自身の応募も考えましたが、首長または自治体公式アカウントのみがその対象でした。結果として市長も津山市もアカウントを作らず、応募しなかった。ただ、これね、手を挙げさえしていれば500万円が降ってきたんです。お隣の美咲町をはじめ、全国で150以上の自治体が返礼品が不要の真水としてふるさと納税を獲得されています。改めて伺いますが、津山市にツイッターはまだ早いんでしょうか。 ○議長(岡安謙典君)  企画財政部長。 ◎企画財政部長(野口薫君)  今後、広報媒体を増やすことについては、研究してまいりたいと考えております。 ○議長(岡安謙典君)  7番、三浦議員。 ◆7番(三浦ひらく君)  本当に残念ですね。研究も検討ももうずっとしてくださっているはずですから、今回の指摘は重く受け止めていただいて、チャンスをふいにした事実からは目を背けないでいただきたいと願います。 今までの流れを踏まえて改めてですが、津山市みらい戦略プロジェクトチームについて、プロジェクトチームの設置からおよそ2か月後に総務省から自治体DX推進計画が示されました。首長の理解とリーダーシップの下、全庁的なDX推進体制を整備するために、部局間の調整に力を発揮する役職者の設置が推奨されており、それには副市長等が望ましいという具体的な記述があります。本市の体制を顧みたときには、チームの統括者は企画財政部長です。計画自体がチーム設置後に示されたものですから、これに非があるとか企画財政部長では不足だとか言うつもりはありません。しかし、検証してきたように、本市のデジタル化による変革は進んでいるとは言えない。体制を強化すべきではないでしょうか、副市長の見解をお聞かせください。 ○議長(岡安謙典君)  副市長。 ◎副市長(山田賢一君)  お答えいたします。本市のDXの推進につきましては、現在、中心的役割を担っておりますみらい戦略プロジェクトチームは恒常的な組織ではないことから、国の自治体DX推進計画も参考にいたしまして、実情に即した体制を整備したいと存じます。 以上でございます。 ○議長(岡安謙典君)  7番、三浦議員。 ◆7番(三浦ひらく君)  つまり、デジタル化を推進していくに当たって、今後、そのための体制を新たに構築していくというおつもりでしょうか。 ○議長(岡安謙典君)  副市長。 ◎副市長(山田賢一君)  お答えいたします。 必要な内部組織の体制につきましては、現在の取組の進展状況を踏まえまして、今後、精査をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(岡安謙典君)  7番、三浦議員。 ◆7番(三浦ひらく君)  専門的知見の必要性から、総務省からは外部専門人材の活用を積極的に検討することが推奨されています。今の組織は、市の職員さんのみで構成されていますよね。外部人材の登用、アウトソーシングについては先ほども市長にお願いさせていただきましたけれども、現状はあまりにもインターネットの現実を知らない人たちのみで話が進められている印象があります。これ人材は幾らでも紹介しますし、真剣に取り組んでいっていただきますことをお願いしておきます。 新型コロナワクチン接種については、こども保健部長より答弁いただきました。予約システムの現在の状況を予約の流れとともに御説明ください。 ○議長(岡安謙典君)  こども保健部長。 ◎こども保健部長(飯田早苗君)  現在、予定している予約方法につきましては、コールセンターでの電話予約やパソコン、スマートフォン等によるウェブ予約となります。対象となる方々には、事前に接種券を同封した接種案内を送付いたします。案内には、予約の方法等を掲載したチラシや接種券、予診票のほか、接種に必要となる情報をお届けできるようにしていきたいと考えております。 ○議長(岡安謙典君)  7番、三浦議員。 ◆7番(三浦ひらく君)  ワクチン接種に係る予算対応については、専決処分により1月末に約4,300万円、そして今回の令和2年度補正予算第9次では8億4,000万円超が計上されています。コールセンター設置運営に係るコストをお答えください。 ○議長(岡安謙典君)  こども保健部長。 ◎こども保健部長(飯田早苗君)  コールセンターの設置運営に係る予算額は5,483万5,000円となります。予算額の内訳については、初期費用として440万円、運営費用として5,043万5,000円となります。財源につきましては、全額国庫補助金となります。 ○議長(岡安謙典君)  7番、三浦議員。 ◆7番(三浦ひらく君)  当初で触れたLINEの件なんですけど、利用できない人がいるのは当然ですから、これLINE予約を導入している自治体でもコールセンター業務は行っていきます。それでも、個人的に頂戴した見積りと比較しますと、コストは相当に抑えられたはずなんです。これね、国から全額出るからいいやという話ではないわけですから、そこら辺はちょっと考えていただきたいと思います。そして、重く受け止めていただきたいのは、プレスリリースが出た時点で既に全国約100の自治体で導入を決定、検討していたという事実です。アンテナを津山市としても張っておいていただくことをお願いしておきます。 また、eスポーツについてですけれども、デジタル化とともに高齢化が進んでいく中で、マーケットの拡大、競技人口増加が見込まれる分野で、東京都などが積極的に取り組んでいます。優秀なプレーヤーなどは津山市としてもしっかり評価する姿勢を持ち、取り組んでいる方々が肩身の狭い思いをすることなど決してないように、そもそもの競技への理解を深めておいていただくことを切に願います。 また、最後、教育次長からいただいた答弁ですが、ネット、スマホ、ゲームへの過度な規制については、公権力の介入とまでは考えていないとお答えいただきました。ただ、私は過度な介入がなされていると思うからこそ質問させていただいております。まず、今年度より実施された新しい親学講座、この親学という名称を用いた経緯を実績とともにお示しください。 ○議長(岡安謙典君)  教育次長。 ◎教育次長(粟野道夫君)  一人一人の親が家庭を見詰め直し、それぞれ自信を持って子育てに取り組んでいく契機となるよう、親に対する学習機会の提供を行うことを親学という名称で以前から実施しております。令和2年度は、市内9小・中学校において学級PTA活動や自由参観日の形で開催したほか、津山市PTA連合会など3団体で実施したものも含め29回行っており、参加人数は約800名となっております。うち、児童・生徒の参加は約600名、保護者は約200名となっております。 ○議長(岡安謙典君)  7番、三浦議員。 ◆7番(三浦ひらく君)  ちょっと回答になっていないので改めてお尋ねいたします。 実績についてはともかく、親学という表現を用いた経緯を伺っています。以前から実施していたと言われるのであれば、名称がつけられた経緯をお答えください。 ○議長(岡安謙典君)  教育次長。 ◎教育次長(粟野道夫君)  子供たちの生活習慣の改善等の課題については、学校、家庭、地域が連携してそれぞれの役割を果たすことが必要であると考えております。家庭での役割を果たすために親として家庭教育の在り方について自ら学んでいただきたいとの趣旨の下、始まった事業であり、そうした趣旨を踏まえて、親学という名称を使ってきたところであります。 ○議長(岡安謙典君)  7番、三浦議員。 ◆7番(三浦ひらく君)  おかしな答弁ですね。事前にこの件については担当課に書面で問い合わせました。その際の回答は、岡山県教育委員会が使用している親育ち応援学習という言葉を津山市教育委員会では略して親学と、こう表現していると聞いているというものでした。この回答自体も少し信じがたい内容だったんですけれども、この場で全く別の答弁が返ってきたことはさらに信じがたい。これはどう理解すればよろしいでしょうか。 ○議長(岡安謙典君)  教育次長。 ◎教育次長(粟野道夫君)  まず、担当課からの回答につきましては、本市の親学の名称の由来について情報提供させていただいたものであります。先ほどの答弁は、事前に情報提供してきた内容を踏まえ、親学という名称になった経緯を御理解いただくため、その趣旨を説明したものであります。 ○議長(岡安謙典君)  7番、三浦議員。 ◆7番(三浦ひらく君)  同じ尋ね方で、同じ内容を質問しているにもかかわらず、回答がころころと変わっているからおかしいと言っているんです。ともかく親学というフレーズを聞くとそれだけで過剰に反応される方もおられますし、親学と検索すれば最初に出てくるのは、親学推進協会なる一般財団法人です。この復古主義の色合いが極めて強い団体の主張や、かつて教育再生会議などで用いられていた親学という言葉、これは市教委では御存じなかったのでしょうか。知っていたのであれば、誤解されかねない名称を使い続けていることは完全に過失です。なぜならば、政治的中立が求められる教育委員会において、政治色の強いそういう団体の影響あるいはつながりを疑われるようなそういう呼称を用いること自体、極めて軽率で不適切だからです。即刻やめていただかなければなりません。 また、先刻私は実績についてはともかくと申しました。事前に親学講座に関する保護者の参加人数のデータを求めたところ、最初電話での回答はデータを取っていないと、こう言われたんですね。これは唖然としましたけれども、データを取るべきだと申し上げて、改めて書面で別件とともに質問を送ったところ、突然実は約90名だったという数字が出てきたんです。そして、今回ですよ、この場では同じ質問をしたら今度は約200名と答えていただいたんです。先ほどの親学という名称経緯についての説明も同じですけれども、これ随分とお答えがころころと変わることにあきれてしまいます。私は実際の参加人数の内訳を把握しているんです。ここにありますけどね。参観日以外の保護者参加は軒並み2名以下で、ゼロだった回も複数あります。あと、200名という数字ですけれども、お答えいただいた保護者の人数です、校長、園長会の40名、あとは教員のみが対象の会の35名、こういうものが含まれています。これは一体どう理解したらいいんでしょうかね。保護者に間違いないでしょうから、まあPTA会長のみを対象とした回の25名を含めるのはこれはセーフでしょう。しかし、保護者の参加人数をお答えくださいと言っているにもかかわらず、校長、園長そして教員を対象とした回の人数を含める考え方は、私の感覚では全く理解できず、これ二転三転した経緯も含めて不誠実極まりないです。これ、だって実質的に完全に数字の水増しじゃありませんか。こんなことしていたら、教育委員会は信用をなくしますよ。こうした不誠実な対応を取ることは今後厳に慎んでいただくことをお願い、もうこれ強く抗議して、次に参ります。 本市公式サイトの家庭・地域連携係のページで紹介していただいている「いつか、あなたとあそびたい」、これに掲載されているNPO法人代表の方の言説はどういう経緯で掲載されたものでしょうか。 ○議長(岡安謙典君)  教育次長。 ◎教育次長(粟野道夫君)  御指摘のNPO法人代表の方は、今年度、岡山県教育委員会主催のファシリテーター交流会の講師として招聘する予定だった方であります。この言説は、近隣市町村の教育委員会が発行している子育て・家庭教育情報誌で紹介されており、大変好評だったという情報を得て津山市でも活用させていただいた次第です。近隣市町村の教育委員会とNPO法人代表の方に無償での掲載許可をいただき、子育てワークショップ等で活用しております。 ○議長(岡安謙典君)  7番、三浦議員。 ◆7番(三浦ひらく君)  これですけどね、皆さんのお席にもお配りしておりますけれども、この掲載内容はこれ精査されましたか。内容が科学的根拠に基づいているかどうかを検証したのかしていないのか、これエビデンスがあると判断されたのかをお答えください。 ○議長(岡安謙典君)  教育次長。 ◎教育次長(粟野道夫君)  ネットリテラシー等の情報モラル教育を推進するためには、ゲームやスマートフォンの適切で安全な使い方を親子で考えることが重要であります。本情報誌は、子供との関わり方やスマートフォン等との上手な付き合い方についての問題提起であり、ある特定の主張をしたものではありません。使い方を親子で考えるきっかけとして適切な資料と判断し、ホームページに掲載しております。 ○議長(岡安謙典君)  7番、三浦議員。 ◆7番(三浦ひらく君)  この誌面は、ほとんど勝央町教育委員会発行の「あすなろ」から引用された内容です。勝央町の施策に文句をつける気はなく、問題にしているのは津山市の話で、津山市教育委員会の姿勢です。勝央町教委が紹介していること、大変好評だったと恐らくは勝央町教委が言っていること、それが津山市教委でそのまま使う理由になりますかね。あまりにも合理性、妥当性そして主体性に欠ける極めて残念な答弁でした。また、無償での掲載許可をいただいたとのことですが、本市から無償での利用をお願いしたのか、先方から無償で構わないと言われたのかをお答えください。 ○議長(岡安謙典君)  教育次長。 ◎教育次長(粟野道夫君)  本市でも活用させていただきたいと考え、NPO法人代表の方に直接御連絡申し上げたところ、もう既に近隣市町村の教育委員会で発行されているものであるため、無償で掲載してもよい旨の許可をいただきました。 ○議長(岡安謙典君)  7番、三浦議員。 ◆7番(三浦ひらく君)  これちょっと見ていただきたいんですけど、これ、ただほど高いものはなく、うまい話には裏があると、この方の言説の中にこれ太字で書いてあるんですよ、裏があると。これつまりは市教委が広告塔として利用されているという可能性には思い至らなかったのでしょうか。また、これエビデンスを精査したのかという質問に対して、特定の主張をしたものではなく、適切な資料だと判断してホームページに掲載したとお答えいただきましたが、これにはどう読んでも問題提起にとどまらない主張があり、答弁には無理があります。そして、お尋ねしたのは内容を精査したのか否かですので、事実をお答えください。 ○議長(岡安謙典君)  教育次長。 ◎教育次長(粟野道夫君)  情報誌の内容を検討した結果、本市の児童・生徒の実態を踏まえると、スマートフォン等の使い方を親子で考えるための参考となるものであることから、ホームページ等に掲載したものです。 ○議長(岡安謙典君)  7番、三浦議員。 ◆7番(三浦ひらく君)  内容は検討されたということでした。では、今からその内容に極めて重大な誤りが含まれていることを明らかにしていきます。突っ込みどころが非常に多くあるんですけどね、この中には。決定的な1つで十分でしょう。筆者自身が強調しており、事実誤認を誘う非常に悪質な表現について取り上げます。これなんですけど、議長の許可を得て持ち込ませていただいております。令和3年3月3日、これつまり先週いただいたばかりの厚生労働省の最新の見解です。津山市教委が頒布しているチラシに掲載されている情報である、スマホの脳への影響と依存性が覚醒剤と近質であるとする主張については承知しておらず、現時点で両者に共通する点があるという研究事例については承知していないと、こう答えていただいております。また、同じようにネット・スマホ依存症の発症とネット、スマホの使用時間の因果関係については承知しておりませんというふうにもお答えいただいております。つまり、このチラシ、これに書いてあるような研究が存在せず、これネットやスマホを長時間使ったからといって依存症になるとは言えないということを厚労省が認めたということです。これ書いてあることは事実じゃないんですよ。つまり、言ってしまえばこれはデマ同然の情報が書かれているんです。そして、文部科学省にも同じ日に同じ趣旨の回答をいただいており、さらにネット、スマホの依存症の予防としてネット、スマホに特化して一律の使用時間制限を求めることは考えておりませんとまで文科省には言い切っていただいております。また、私のところには保護者だけではなく、市内の子供たちからもこの施策への違和感を訴える声が届いています。津山市教委は、文科省や厚労省の見解を無視して独自の路線を突っ走るんでしょうか。国が研究事例の存在すら承知していないとまで言い切った、このデマ同然の言説が掲載されたチラシ、このチラシ類の頒布や行わないと明言している制限はこれ直ちにやめていただかなければなりません。今後もネット、スマホに特化した一律の使用時間制限を求めていくつもりなのか否かを明確にお答えください。
    ○議長(岡安謙典君)  教育次長。 ◎教育次長(粟野道夫君)  近年、岡山県全体では児童・生徒のスマホ等の利用時間が年々増加傾向にあり、県教育委員会では、教育振興基本計画においてスマホ等を平日3時間以上利用する児童・生徒の割合を令和2年度までに小学校5%、中学校10%とする目標値を設定しております。さらに、今回、改定する計画では、スマホ等の利用に関して、家庭ルールがある割合を令和6年度までに小学校65%、中学校55%と設定する方向です。本市においても、児童・生徒のスマホ等の長時間利用への対応は喫緊の課題であり、今後も、使い方やルール等について親子でしっかり考えていただくための施策を積極的に推進してまいります。 なお、ICTの効果的な活用は、これからの時代に欠かせないものであり、スマホ、ネット等の利用時間を一律に制限するものではございません。 ○議長(岡安謙典君)  7番、三浦議員。 ◆7番(三浦ひらく君)  一律に制限するつもりはないと、こう言っていただきましたけれども、県教委の施策は明らかに一律の制限を課すものです。また、市教委で使っているチラシには、こういうものですね、これも一緒に配っております、スマホやゲームに使える時間をこれ1時間くらいと思いっ切り書いてあるんです。ただ、一律制限を求めないと回答していただいた意義は大きく、大切なことなので繰り返します。津山市の教育委員会では、ネットやスマホに特化した一律の使用時間制限は求めない、これは言ってくださったからには確実に守っていただくように、学校サイドにも周知徹底をくれぐれもお願いいたします。 考えていただきたいんですけれども、eスポーツ以外のスポーツに部活動などで取り組んでいる児童・生徒が帰宅後も寝食を忘れるほどに熱中し、何時間も練習することはいけないことでしょうか。常にボールを身近に置いていたとして、例えばサッカー依存症などといって1日何時間までにしましょうなどと言いますか。あるいは読書だったらどうでしょう。マキを背負いながら本に熱中している二宮金次郎は、教育の世界でもまさしく偶像のごとく敬われてきたではありませんか。あれが紙の本ではなく、タブレットだったり、キンドルだったらそれだけで価値が変わるって言われるんですか、これおかしいでしょ。ユーチューバーが楽して稼いでいるとお考えでしょうか。日々努力を重ねてつかみ取った成功、しかも成功し続けることは極めて困難、1日1時間や2時間の努力で何とかなるような話じゃないんです。あまりにも現実を知らない。ある一つの分野に特化して、夢を持って努力し、能力を発揮していく子供たちを応援することはあっても、まるで悪いことをしているかのように思わせてしまう危険性がある施策を、私は絶対に認められません。 また、インターネットを介してのコミュニケーションがある意味では生きる希望となっている子供たちが、津山市内にも確実に存在します。もっと言えば、それは大人たちの中にもいるんです、絶対にいます。国の方でも、担当大臣を設置するなど、本腰を入れて取り組み始めた孤独対策、生きづらさや望まない孤独を感じている方々にとって、インターネットはすがりつける最後のとりでになり得ます。そして、これは決して子供たちや一部の人たちだけの問題ではありません。インターネットがない時代に生まれ育った、我々のような大人には知らないことや分からないことがあって当然ですよ。むしろ、大人たちへのネットリテラシー教育こそが必要です。分からないものがあれば理解しに行けばいいんです。詳しい子供から教えてもらったっていいし、もう顔も知らない誰かからインターネット経由で教えてもらうことがあったっていいんです。ただし、教わった内容にどのようなエビデンスがあるのか、自らも必ず確認する習慣を身につけなくてはならない、それこそがネットリテラシーです。デジタル社会を生き抜いていくための知識やスキルを子供たちに身につけてもらえる施策を講じることこそ、もうそれこそが今教育委員会に求められる役割です。具体的に言えば、ICT教育やネットリテラシー教育なんです。先日視察した、市教委のスマホ講座の前半はこのような方向性と合致するものでした。こういうのであれば応援したいんですよ。しかし、講座の後半は本日取り上げたような内容で看過できません。子供たちの未来を奪うような教育は誰一人として望んでいないはずですよね。 最後にもう一つだけ伺います。 今年度実施した新しい親学講座、約600名の児童・生徒の参加があったと伺いましたが、その際に子供たちには参加しないという選択肢がありましたか。児童・生徒も保護者同様の自由参加だったのか、強制参加だったのかをお答えください。 ○議長(岡安謙典君)  教育次長。 ◎教育次長(粟野道夫君)  当該講座につきましては、教育課程に位置づけられた特別活動や総合的な学習の時間等において、通常の授業として実施しております。 ○議長(岡安謙典君)  7番、三浦議員。 ◆7番(三浦ひらく君)  子供たちには選択する余地がなかったんです。つまりは、市教委が進めているネット、スマホ、ゲーム規制の授業を受ける以外にはなかった。これインターネットを介して自己表現、自己実現を試みようとしている児童・生徒にとってこの授業を受けること自体が、受けること自体がですよ、改定されたばかりの教育大綱にもうたわれている、自己肯定感の醸成や人とつながる力の育成を阻害することだと思い至らないんでしょうか。本日、教育長答弁にもありましたように、小・中学生は保護者による適切な関わりが必要な段階にある、感じやすい時期の子供たちです。これ事実誤認を誘うような情報の刷り込みがなされること、これは極めて危険で、しかもこれ、あろうことか、この情報は、科学的根拠、エビデンスの全くないデマ同然の主張だったんですよ。こんな言説を子供たちに押しつけて、さらには公式サイト等で頒布している。この根拠のない言説の流布というのは、先ほど企画財政部長が答弁いただいた、ツイッターでのデマ拡散とこれは全く同じですよ。しかも、このチラシ、手渡しでも頒布しているって聞いていますからより悪質です。コロナ禍においては、デマの拡散が命さえも脅かした。仮に意図しなかったとしても結果としてこのような言説流布が教育委員会からなされたということをしっかりと反省して、すぐに改めていただきたい。 また、論理学や統計学の基本中の基本としてでの話をしますけれども、2つの事象の間に相関関係が認められたとしても、それだけをもって因果関係を証明したことにはなりません。例えば、市教委でよく引き合いに出されるスマホの利用時間とテストの点数の関係性ですけれども、両者の相関関係を根拠として因果関係を述べるものが多く見受けられます。しかし、これは典型的な誤謬、つまり間違いだということは理解されているのでしょうか。相関関係だけを根拠に、まるで因果関係が証明されているかのような説明を親学講座と称して、主に子供たちに対して授業として行う、こんなことが許されていいはずがないでしょう。詐欺師や、もう悪徳商法が使うような論理を教育委員会が使って子供たちに物事を教える、これ何かの悪い冗談じゃないですか。僕、本当に怒っているんですよ。仮に将来スマホの利用時間増加とテストの点数低下の間に因果関係が認められたとしても、一つのことに熱中すれば成績が下がるかもしれないことはある意味で当然です。文武両道、これ非常に難しいからこそたたえられてきたんです。しかし、そんなずさんな因果関係が証明されるような未来は来るはずがありません。なぜならば、スマホという概念はあまりに広いからです。今、もはやスマホで授業を受けたり、教科書を読むことも当たり前にできる時代ですよ。勉強すればするほど成績が下がるような質の低いサービスやアプリなど淘汰されることが見込まれます。スマホが勉強の妨げになるという二項対立は、もはや過去の遺物です。教育委員会に今求められているのは、スマホをどのように学びに生かしていくのかという視点であり、スマホを悪者にして眼前の課題を解決したような気になる、そんな近視眼的な発想では決してありません。スマホをはじめデジタル機器は勉強に使えるだけではありません。ふだんからなれ親しむこと、言わば遊びもデジタル時代を生き抜いていくために肝要だという事実を、もうそろそろ受け止めましょう。未来、いやむしろもう現代においてですよ、子供たちはデジタルの遊びの中からも多くのことを学び、デジタル社会をたくましく生き抜く、教育長言ってくださいましたね、たくましく生き抜く力を身につけていくんです。勉強の妨げになるとやり玉に上げられることが多いコンピューターゲームですけれども、そのゲームこそがまさに遊びのDX、これは遊びのデジタルトランスフォーメーションなんです。今やゲームは、様々な学びやコミュニケーション、体を動かす運動さえをもその射程に捉えた、限りない可能性を持つものです。そして、クールジャパン戦略に代表されるように、国もその文化的価値や経済的価値を認めている世界に誇る日本の文化であり、我が国を支える大きな産業でもあるんです。このような状況下で教育委員会がなすべきことは、スマホやネットやゲームが依存症になる怖いものだなどという印象を子供たちに刷り込むことではなく、ましてや、ねえこれ、スマホは覚醒剤と近質だなどという根拠のない脅しをかけることでは決してありません。津山市教育委員会は事実に反することを教え続けたり、頒布し続けたりすることはないと、これ証明してください。 以上、市教育委員会の取組と姿勢については、本日苦言を呈させていただきましたけれども、子供たちと未来を思う気持ちは、教育委員会の皆様、職員の皆様と私自身も同じものだと、これは信じております。リテラシー教育は、我々大人にも決して足りていません。だからこそ、協力して取り組んでいくことが大切です。ただ、親学という名称の使用を控えてもらうこと、あと現在使用している、科学的に誤った情報を掲載している資料、こういうものは迅速かつ確実に撤回していただくこと、そして来年度以降は、こういった誤解を招くようなアプローチはもう決して取らないでいただきたいということだけは強く念押しをさせていただきまして、本定例会での私の全ての質問を終えさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(岡安謙典君)  以上で7番、三浦ひらく議員の質問を終わります。 この際、会議をしばらく休憩いたします。 再開は午前11時といたします。                                   午前10時53分 休憩─────────────────────────────────────────────                                   午前11時00分 再開 ○議長(岡安謙典君)  御着席を願います。 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次の質問を許可いたします。 14番、金田稔久議員、登壇。 ◆14番(金田稔久君) 〔登壇〕 議長の許可をいただきましたので、質問に入らさせていただきます。 まず、施政方針についてでございます。 令和3年度、谷口市政1期目任期最終年度ということで、様々な思いを込めてお示しをされたところですが、基本となる市政運営についてまずお尋ねいたしたいと思います。 その中で第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略の改定について、現在、パブリックコメントを実施中ですが、人、仕事の流れを創出する取組の見直しとされていますが、特にコロナ感染症発生後として様々な社会変化が起きた中でデジタル社会の推進、産業構造の変化などに伴い改定されたと思いますが、主な改定点と数値目標の設定についてお尋ねをいたします。 次に、少子・高齢社会の抜本対策として、自然減対策、社会減対策、様々な取組をお考えと思いますが、昨年暦ベースでの増減について明らかにしていただき、特に全国的にはコロナ禍において地方への移住が進んでいる中で、本市が他都市とは個性的な施策を打ち出すべきと思いますが、これらのお考えをお尋ねをいたしたいと思います。 続きまして、令和3年度主要施策について質問をさせていただきます。 まず、拠点都市にふさわしい都市機能整備についてでありますが、津山市は交通の結節点としての要であるところですが、より機能性を高める上で津山駅周辺整備とバリアフリー化、駅南整備は欠かせないものと思います。中でも、駅構内の待機スペース、駅南地区については、ヒアリングでいただいた意見の課題整理とのことですが、具体的にお尋ねをいたしたいと思います。 続いて、城下の旧関家跡、森家時代の家老の屋敷でございますが、この活用策の検討と示されていますが、いわゆる旧国際ホテル跡のことですが、この活用と整備計画をお尋ねいたします。 続いて、アルネ津山について時代の変化に即した新たな機能を付加する必要を示されていますが、具体的な機能についてお尋ねをいたします。 公共交通について、先ほども申し上げましたが、津山は交通の結節点だからこそ、拠点都市機能を有していると考えますが、まず鉄道、バスについて、これまで取り組んできた利用促進策を総括していただき、また新たな駅周辺駐車場料金の一部助成を制度化されることでありますが、どのような制度設計になっているのかお尋ねをいたしたいと思います。 続いて、交通空白地対策について、小型乗合交通の社会実験を福田地区で実施ですが、現段階での実績、そのほか対象となると思われる、佐良山、田邑、瓜生原や倭文地域への導入、再編についてのお考えをお尋ねをいたします。 次に、通信インフラについて、令和4年度を目標に市内全域整備完成を目標に取り組まれているところでありますが、具体的な進行状況をお尋ねいたします。 続いて、多世代共生社会の津山についてであります。 農作業を通じた生きがいづくり、健康増進、介護予防につながるモデル事業について具体的なお考えをお尋ねいたします。 医療供給体制について、奈義町とともに日本原病院への事業支援を行う取組が明らかとされました。この取組の趣旨からすれば、郊外の町医者的な医院や診療所などの確保も同様でありますが、今回の取組を機に医療体制支援についてどのようにお考えかお尋ねをいたしたいと思います。 続いて、雇用が安定し、定住できる津山についてお尋ねをいたします。 雇用の安定と定住ということで、企業立地や若者、地域内就職について述べられていますが、創業支援や業種転換といった今直近の課題についてお示しがないのですが、これらの取組についてお尋ねをいたしたいと思います。 次に、産業の発展はその地域の根幹であり、特にコロナによって社会が劇的に変わった中で、この産業支援の在り方はオール産業と言ってもよいのではないかと考えますが、ICT技術の導入促進についての考え、それから津山にて原材料から加工技術、製品化と販売が一貫できる木材について、森林環境譲与税の活用も含めてお尋ねをいたしたいと思います。 歴史と文化に誇りを持った観光都市についてでございますが、「春はつやま」のキャッチフレーズの下でコロナ対策を取り組みつつスタートしているところでありますが、今回、空港-津山を結ぶシャトルバスの運行とのことでございますが、この制度設計についてお尋ねします。 重要伝統建造物群保存地区が2か所目の指定を受けた本市として、どのような効果的な取組をされるのか、また城西地区については重伝建選定記念事業として城西まるごと博物館フェアに併せて、どのような記念事業を行い、まちづくりをスタートさせるのかお尋ねをいたします。 続いて、コンベンション誘致について、公的な団体の誘致についてよくお話を聞くところでございますが、民間団体や企業主催のコンベンション誘致への取組はどのように進められているのかお尋ねをいたします。 次に、行財政改革についてであります。コロナの影響によってデジタル化社会が加速した中で、住民生活の利便性、簡素化、効率化を図るとのことですが、昨今話題となっている捺印、押印の省略についてどのようなものが対象になるのか、何割くらいの手続で省略ができるのか、またいつから対応になるのかお尋ねをいたしたいと思います。 施政方針の中で水道事業について述べられておりませんが、市民生活の中で最も大切なのは水だと思います。昨年の施政方針では、院庄、神戸の水圧不足を解消するため整備を進めるとのことでしたが、事業概要と整備状況を水道局長にお尋ねをいたします。 続いて、新型コロナ感染症による生活・経済対策について質問に移ります。 施政方針の中でも新型コロナ対策について示され、本市の最重要施策として取り組んでいくことは明らかにされましたが、まずは現状としてワクチン接種の推進が大変重要な課題だと思います。ワクチン接種事業について、国、県との関係性が高いので、状況変化が起きると考えます。 さて、誘致企業、地場企業や自営業者の皆様の経済的打撃は極めて深刻であり、そして雇用も大変不安定な状況であります。しかしながら、直近のハローワーク津山の有効求人倍率は1.59とのことです。去る2月2日に開催された、津山市地域経済再生専門家会議の地域部会の初会合の様子が報道されていましたが、施政方針にもこの会議の意見を参考にしていく旨のことですが、このことを踏まえて今後の取組についてお尋ねをいたします。 また、昨年7月の臨時会において、コロナ経済対策として水道基本料金減免に関連して水道未普及地域内の約260世帯についての対応について質問をさせていただきましたが、その後の対応を環境福祉部長にお尋ねをし、登壇での質問を終結いたします。〔降壇〕 ○議長(岡安謙典君)  企画財政部長。 ◎企画財政部長(野口薫君)  総合戦略の主な改定点と数値目標の設定についてお答えをいたします。 本市のデジタル社会の推進に向けた4つの取組方針に沿った内容を追記し、マイナンバーカードの取得割合など新たな数値目標を設定いたしました。あわせて、目標の達成や事業の見直しに伴う数値目標の変更や追加も行っております。そのほか、新しい時代の流れを力にする取組としまして、企業版ふるさと納税の活用に関する事項を追記し、具体的な施策をSDGsの体系別に整理をいたしたところでございます。 次に、本市の人口増減と地方移住の流れを受けた施策についてですが、昨年の人口の自然減は494人、社会減は356人、合計850人の減少となっております。地方移住や新たな働き方に対する高まりを受け、従来からのIJUトータルサポート事業の推進に加え、県外企業の利用も見据えたサテライトオフィス等のテレワーク拠点の整備など、新たな施策を進めてまいります。 次に、津山市地域経済再生専門家会議の意見を踏まえた今後の取組についてですが、先般開催した専門家会議の地域部会は、感染症に対応するための本市の補正予算の編成に資するため、地元経済団体の代表者等にお集まりをいただき、地域経済の実情や今後の政策の方向性に係る御意見などを伺ったものでございます。また、年度内にいま一度専門家会議を開催し、昨今の地域景況分析や本市のデジタル化や地域創生の取組に対する御意見などを伺うことといたしております。今後の地域経済の再生に向けましては、引き続き専門家の御意見も伺いながら取組を進めてまいります。 以上です。 ○議長(岡安謙典君)  総務部長。 ◎総務部長(玉置晃隆君)  押印についての御質問にお答えいたします。 例えば、補助金の交付に関しまして市民や事業者から提出される申請書は原則として押印を廃止していきたいと考えております。また、市の内部における手続も検討対象としており、事務の簡素化や効率化を図ってまいります。全体の約8割で押印を廃止することができる見込みであり、4月から順次対応してまいりたいと考えております。 ○議長(岡安謙典君)  総務部参与。 ◎総務部参与(森上譲君)  通信インフラ整備に関する現在の状況についてお答えをいたします。 市が整備をする加茂、阿波地域につきましては、昨年12月末に国から補助金交付決定を受けまして、現在、光ファイバー敷設工事の施工業者選定の手続を行っております。令和3年度での整備に向けて準備を進めているところでございます。また、他の未整備地域につきましては、民間事業者により順次計画的に整備が予定をされております。当初の計画どおり、令和4年度内完了に向けまして順調に進捗していると伺っております。 以上でございます。 ○議長(岡安謙典君)  環境福祉部長。 ◎環境福祉部長(森山誠二君)  水道未普及世帯への対応につきましては、安心して利用できる生活水の確保を図るため、平成27年度まで実施しておりました浄水器設置補助事業の内容を見直した補助事業の関係予算を本議会に提案をしております。この事業により、水道未普及地域の方々の生活水確保の支援を行っていきたいと考えております。 ○議長(岡安謙典君)  環境福祉部参与。 ◎環境福祉部参与(藤井浩次君)  農作業を通じた生きがいづくり等につながるモデル事業についてお答えいたします。 一般介護予防事業で取り組む、こけないからだ講座では、参加者が3,837人のうち83.7%を女性が占めており、男性の参加が少ないという課題がありました。これまでの講座や地域での声から、男性の関心を集めやすいとされた物づくりに焦点を当てた居場所づくりに取り組むものでございます。まずは、市内1か所での農作業を計画し、農業指導への講師依頼や消耗品などで12万6,000円を予算計上しております。 ○議長(岡安謙典君)  こども保健部長。 ◎こども保健部長(飯田早苗君)  医療体制支援への考えについてお答えいたします。 医療従事者の高齢化や人材不足から、今後、医療資源の減少が危惧されております。市としましても、医療資源の確保、拡充のため、県に対し医療従事者確保対策の推進について要望しておりますが、現在の医療提供体制を維持、確保していくため今後どのような協力、支援が必要か、医師会や保健所等関係機関と連携し検討していきたいと考えています。 ○議長(岡安謙典君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  7点の質問に順次お答えをいたします。 まず、旧国際ホテル跡地の活用と整備計画についてのお尋ねでございます。 当該跡地の活用策につきましては、UR都市機構との協定に基づき、周辺文化施設との連携なども視野に入れ、城下地区周辺のエリアビジョンの策定などを通じて、令和3年度中に具体の整備方針を固めたいと考えております。 次に、アルネ津山についてのお尋ねでございます。 アルネ津山におきましては、新型コロナの影響などによる厳しい経済環境の中で空きスペースが見られる状況となっており、一層の活用を図るためにも、商業機能だけでなく時代の変化に即した新たな機能を付加していくことが必要と考えております。現在、核テナントや管理会社である街づくり会社など関係者と協力しながら、事業の再構築に向けた協議を続けております。 次に、鉄道、バスの利用促進策の総括についてでございます。 利用促進につきましては、平成29年から公共交通利用啓発イベント、図書館での鉄道、バスの日企画展示、バス乗り方教室などの利用周知や、公有民営型によるごんごバス車両の更新、利用増を目指した路線やダイヤの変更など、利便性向上を図ってまいりました。成果が出ている路線もございますが、利用減少の食い止めに至らない路線もございます。加えて、新型コロナウイルス感染症の影響で大きく公共交通機関の利用者が減少しており、収束後に向けてより一層の利用促進を図る必要があり、その一環として駅周辺駐車場使用料助成の実施を考えております。駅周辺駐車場使用料助成制度につきましては、市内在住の市内の津山駅以外の駅を起点としたJR線の定期乗車券を購入している方を対象に、市内駅周辺駐車場を月ぎめで契約している場合、一月当たり駐車料のうち2,000円を上限に助成をいたします。主に津山口駅、院庄駅などからの利用が想定され、定期利用者の増加につながることを期待しております。 次に、小型乗合交通の社会実験の現段階の実績、その他地域での導入、再編についてでございます。 福田地区では、現在50名を超える利用登録をいただいており、タクシー事業者5社に御協力をいただいております。今後、アンケートを実施し、成果を取りまとめる予定としております。また、その他の公共交通空白地におきましても、次年度に2地区の社会実験実施を考えております。これらの実験結果を踏まえ、本制度が公共交通の手法として成り立つかどうかを判断し、既存の公共交通路線ともすみ分けを図りつつ、制度が適合する地域において導入や公共交通の再編を考えてまいります。 次に、創業、業種転換に対する支援についてでございます。 津山産業支援センターが相談窓口となり、必要な支援策あるいは支援機関の紹介を行うとともに、創業塾Homing、つやま産業塾において起業家の育成あるいは企業意識の醸成を図っております。今後は、テレワークなどの働き方改革の進展により、首都圏などから地方への人の流れを捉え、津山市に関わりを持つ人材の発掘に努め、サテライトオフィス誘致と併せ、地域内創業につなげてまいりたいと考えております。また、業種転換につきましては、事業の再構築を支援する中小企業等事業再構築促進事業などの国の補助事業を活用し、新たな挑戦を支援してまいります。 最後に、ICT技術導入促進についてでございます。 市内のICT関係企業12社で組織している、つやまICTコネクトを核とし、異業種、企業間連携を進め、課題やニーズの掘り起こしを行い、新たなソフト、システム開発に向けた検討を進めております。また、津山高専に5G環境を整備した産学官の共同研究施設、IoTラボを開設し、デジタル技術を活用した新たな技術開発につなげる取組を行ってまいります。 以上でございます。 ○議長(岡安謙典君)  産業文化部参与。 ◎産業文化部参与(今村弘樹君)  最初に、岡山空港と本市を結ぶシャトルバスの運行についてお答えいたします。 本事業は、岡山空港からのアクセスの改善が観光誘客への課題となっているため、シャトルバスを運行するものでございます。具体的な内容としては、4月から5月の土曜日、日曜日、祝日に岡山桃太郎空港から津山観光センターまでを無料にて運行いたします。また、運行時間は、観光客の利便性の高い時間帯を選定しながら飛行機の離発着時間に合わせ、朝夕2往復してまいります。 次に、2か所の重伝建地区を持つ津山市の取組についてと城西地区での記念事業と新たなまちづくりについてのお尋ねでございます。 現在、まちなかサイン整備ガイドラインの策定を進めているところであり、観光案内サインやデジタルサイネージなどの整備を順次行うことで観光客等の回遊性を向上させ、地域の活性化と観光振興につなげてまいります。城西地区では、城下町シンポジウム等の共催事業や城西まるごと博物館フェアの時期に合わせた記念講演会を予定しており、記念事業を通じて広く情報発信をいたします。また、修理修景事業の着手に加え、伝統的建造物を生かした体験型プログラム等を企画することで滞在型観光の推進につなげてまいります。 続いて、コンベンション誘致への取組はどのように進めているのかというお尋ねでございます。 本市では、宿泊を伴う企業の会議や研修、学会、学術会議、イベントなどを行う場合に、主催者に対してMICE事業として助成金を交付しております。誘致に向けては、津山版DMOにて各種団体、企業等に誘致活動を進めており、交流人口の拡大と地域経済の活性化を図っております。 以上でございます。 ○議長(岡安謙典君)  農林部長。 ◎農林部長(福島康弘君)  森林環境譲与税の活用についてお答えいたします。 現在、民間企業において、津山市内で木材を加工し、強度、耐久性を向上させる新技術、フラン樹脂化や、ヒノキ、杉を使った家具製品、津山ファニチャーとしての新たなブランド化を進めるなど木材の高品質化に取り組んでおります。これらは素材としての木材のよさを生かしながら付加価値を向上させるもので、鉄やプラスチックが中心であった製品にも活用が期待されます。こうした木材の需要拡大や森林整備の推進への取組については、森林環境譲与税の活用が可能とされております。 ○議長(岡安謙典君)  都市建設部長。 ◎都市建設部長(岡部卓史君)  津山駅についての御質問にお答えをいたします。 まず、駅構内の待機スペースについてでございますが、現在、一般乗降場の進入口が狭小であるため、その部分に駐車車両や停車車両があると後続車が追い越しできず、連なり、送迎時に混雑が発生している状況でございます。そのため、進入口の拡幅工事を行い、車両の進入スペースを確保するものでございます。 次に、駅南地域についてでございますが、先般行いましたヒアリングでは、南北自由通路など駅南地域の整備について再検討をするため、まずは関係町内会長の御意向を確認したものでございます。その際、コストや防犯対策、人口減少についての課題など様々な御意見をいただきました。また、以前は反対の御意見もございましたが、このたびはそのようなことはなく、前向きにお考えいただけているものと感じております。今後につきましては、いただいた御意見などを踏まえつつ課題の整理に取り組むとともに、慎重に判断してまいりたいと存じます。 ○議長(岡安謙典君)  水道局長。 ◎水道局長(山本将司君)  院庄、神戸の水圧不足を解消するための事業概要と整備状況についてのお尋ねです。 事業概要は、下田邑地内における貯水量940トンの調整池設置、口径200ミリの送水管、延長約1.7キロ、口径300ミリの配水管、延長約2キロの布設で、総事業費は約7億8,000万円です。現在、調整池造成工事や送配水管布設工事に着手しており、進捗率は事業費ベースで約4割となっております。 ○議長(岡安謙典君)  14番、金田議員。 ◆14番(金田稔久君)  それぞれ質問に対しまして御答弁をいただきました。ここからは一問一答でお尋ねをいたしたいというふうに思います。 総務部参与から通信インフラの整備について答弁をいただきました。さらにデジタル化社会が進んできます。電気、水道といったライフラインと同様に、生きる上の生命線となる通信インフラだと思います。旧市内のほうで未整備箇所を耳にすることもあります。全市くまなく整備ができるよう行政として取り組んでいただくようお願いをしておきたいと思います。 農林部長より木材の多様な活用についての答弁をいただきました。木材の活用は技術の進歩によって様々な業種と連携するチャンスも秘めております。最近では、ヒノキや杉などの木の特性、成分を引き出す香料としての商品開発も出てきております、これらも木材需要の拡大の一助になる事業だと思いますので、森林環境譲与税なども活用して、木材の多様な活用を積極的に取り組んでいただくようお願いをしておきたいというふうに思います。 続いて、こども保健部長より医療体制支援について答弁をいただきましたが、地域医療の課題について御認識いただいているところですが、遠隔医療などIT技術による地域医療、診療という時代も、このコロナの影響で進んだと感じております。地域医療をしっかり支えるためにも、新しい考え方の下で取り組んでいただくようお願いをしておきたいと思います。 環境福祉部参与よりこけないからだ講座に参加が少ない男性をターゲットに農作業を通じた物づくりに焦点を当てられたということで、いいところに目をつけられたなと高く評価をさせていただきたいと思います。農業の労働力不足は深刻でもありますので、ぜひ津山モデルとしてこれまた世界に発信できるように私も応援させていただきたいと思います。 では、一問一答にて再度質問をさせていただきます。 まず、企画財政部に関しましてお尋ねをしたいと思います。 総合戦略の改定について昨年8月19日に開催された津山市地域創生推進会議で厳しい意見が相次いで出され、目標の見直しも委員から強く求められましたが、改定案を見る中でその意見が反映されていない、国のデジタル社会の推進に向けた取組に関連したものと事業見直しの3項目しかないのではないかというふうに私のほうは感じたところであります。推進会議での意見やコロナを受けての様々な計画の見直し、目標数値も改定して示されるべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(岡安謙典君)  企画財政部長。 ◎企画財政部長(野口薫君)  総合戦略の今回の見直しは、推進会議でも御指摘をいただいた新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた今後の対策を盛り込むことを中心に行ったものであり、デジタル化や関係人口、交流人口の拡大を図る取組を加えるものです。新たに加えた取組について評価指標であるKPIが現段階でできるものについては設定したところでございます。推進会議でいただいた地方創生の取組の進め方に関するその他の御意見に対しましては、事業成果の不足や評価の方法の見直しなどを行うことによって運用面での改善を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(岡安謙典君)  14番、金田議員。 ◆14番(金田稔久君)  私もこの地域創生推進会議を傍聴いたしましたが、委員から発せられた意見があまり反映されてないように感じます。津山の現状として、停滞感があるのにもかかわらず評価が高い、特にコロナの影響で目標設定自体を見直すべきだ、中村会長からは、コロナを前提に根拠ある目標が大事だとの話もございました。私が申し上げたいのは、コロナの影響を受けている事業として加えたものの数値設定も加えることが当然ではありますが、設定したのはコロナ発生前であり、全てにおいて数値の見直し、改定が必要ではないかと思いますが、その作業について今回示すべきじゃないでしょうか。 ○議長(岡安謙典君)  企画財政部長。 ◎企画財政部長(野口薫君)  推進会議においては、第2期総合戦略策定時に定めた数値目標の設定に関して様々な観点から御意見、御指摘を受けました。令和2年度から6年度までの計画期間の取組成果の推移を連続性を持って補足していくためには、数値目標の頻繁な修正は必ずしも望ましいとは限りませんが、現在実施中のパブリックコメントでいただいた御意見なども反映しながら、令和2年度の実績の取りまとめと令和3年度の取組目標の設定作業の中で、変更すべきものについては変更するよう整理をしてまいりたいと考えております。 ○議長(岡安謙典君)  14番、金田議員。 ◆14番(金田稔久君)  津山にとって第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略は、総合計画と連動し、今議会でも提案されている予算も連動されているわけであります。やはりそのあたりは基本中の基本なわけでありますから、今予算と連動して改定した総合戦略を示すべきだと思います。そこで、改定作業スケジュールのお考えをお尋ねします。 ○議長(岡安謙典君)  企画財政部長。 ◎企画財政部長(野口薫君)  令和3年度の予算編成に先駆け、昨年10月に総合戦略に掲げる事業を含む主要事業について追加や変更を行うなど、総合計画中期実施計画のローリングを行っております。その後、予算編成作業と並行して総合戦略の改定を進め、予算との整合を図っております。 ○議長(岡安謙典君)  14番、金田議員。 ◆14番(金田稔久君)  この総合戦略の改定に当たり、みらい戦略ディレクターの皆さんはどのように関わっておられますでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(岡安謙典君)  企画財政部長。 ◎企画財政部長(野口薫君)  総合戦略の策定や推進に関しては、津山市地域創生推進会議を開催し、関係者の意見を聴取することとしておりますが、その会長にはみらい戦略ディレクターの中村良平岡山大学大学院教授に御就任をいただいております。また、総合戦略の主な改定内容であるデジタル社会の推進につきましては、津山市地域経済再生専門家会議での御意見などを受け、対応したものでございます。同会議には、中村教授のほか、みらい戦略ディレクターの平野正樹環太平洋大学教授、岡山県政策アドバイザーでもある出島誠之氏に御出席をいただき、御提言をいただいたところでございます。 ○議長(岡安謙典君)  14番、金田議員。 ◆14番(金田稔久君)  ありがとうございます。みらい戦略ディレクターの任期が3月末だったと思いますが、現在就任していただいていますメンバーは何名でしょう。 ○議長(岡安謙典君)  企画財政部長。 ◎企画財政部長(野口薫君)  現在、8名のディレクターの任期は、今年度末までとなっております。来年度から2年間の任期につきましては、改めて委嘱の検討を進めたいと考えております。 ○議長(岡安謙典君)  14番、金田議員。 ◆14番(金田稔久君)  ありがとうございました。人口増減についてでありますが、答弁の数字と3月3日に山陽新聞に総務省がまとめた人口移動報告と整合性が取れていますでしょうか、再度お尋ねします。 ○議長(岡安謙典君)  企画財政部長。 ◎企画財政部長(野口薫君)  先ほど答弁した人口増減の数値は、岡山県毎月流動人口調査の結果を用いており、新聞報道のあった総務省の住民基本台帳人口移動報告のものとは異なっておりますが、これは総務省の数値には国外転入、転出が含まれていないことなどによるものです。 ○議長(岡安謙典君)  14番、金田議員。 ◆14番(金田稔久君)  市民の皆さんはこの報道を御覧ですので、この記事を基にお尋ねしますが、昨年2020年ベースで転出超過数は399人と、県内の27市町村で最大の減少で、岡山県転出超過数の16%も占めているという大変な状況であるわけであります。総合戦略の最大の目的は、人口減少への様々な施策実施によってが目標管理でもあり、そこのところはどのようにお考えでしょうか、お尋ねします。 ○議長(岡安謙典君)  企画財政部長。 ◎企画財政部長(野口薫君)  令和2年の人口動態については、再び社会減が増加する傾向が見受けられます。これは、コロナの影響により外国人の転入が減少しているといった要因もございますが、いわゆる18歳の崖が問題視されている若年層の定住対策につきましては、引き続き進めていく必要があると認識をしております。 ○議長(岡安謙典君)  14番、金田議員。 ◆14番(金田稔久君)  お答えをいただいた18歳の崖、若年層の定住について引き続き進められるとのことですが、そのことも重要でございます。しかし、コロナ禍となり、東京の密を避けて転出超過が続いておりますが、その受皿が関東圏にとどまっているようであります。ふるさと回帰支援センターの高橋理事長は、転出先が地方に広がらない理由として、アピール戦略に加え自治体の熱意も不足しているのではないかとのコメントがあります。移住者やテレワーカーの誘致に力を入れていく戦略の再構築が迫られているとのコメントに共感したところであります。津山市にとって、仕事・移住支援室だけでの問題ではありません。そこで、総合的な移住者誘致の戦略をどう考えているのか、市長にお尋ねをいたします。 ○議長(岡安謙典君)  市長、登壇。 ◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 金田議員の再質問にお答えをさせていただきます。 感染症拡大を契機とした地方への移住や新たな働き方への関心の高まりを地域社会を牽引する原動力とするため、その基盤となるデジタル化などの取組を組織横断的に推進をしております。移住・定住に加え、関係人口や交流人口の拡大については、デジタル社会の推進に向けた取組方針を取りまとめているプロジェクトチームの活用や総合戦略を推進している各部局との連携の充実を図りながら取り組みたいと考えております。 以上でございます。〔降壇〕 ○議長(岡安謙典君)  14番、金田議員。 ◆14番(金田稔久君)  ありがとうございます。強い発信力、他都市とは違った取組、偏らず、住みたい、住み続けたい、有意義な人生が過ごせる総合的な移住支援施策を打ち出していただきますようにお願いをしておきたいというふうに思います。 続きまして、津山市地域経済再生専門家会議の意見の反映についてでございますが、報道では、ばらまきではなく、未来を見据えて業種転換や創業を目指す事業者、デジタルインフラなどの支援をとの意見が出されておられるようでございます。そのことを踏まえた支援施策をどう考えておられますか、企画財政部長にお尋ねします。 ○議長(岡安謙典君)  企画財政部長。 ◎企画財政部長(野口薫君)  地域経済再生専門家会議の地域部会においていただいた御意見、御提言については、まずはデジタル社会の推進に向けた取組方針や第2期総合戦略で整理、体系化した上で順次取り組んでまいります。地域企業の業種転換や創業にも資する新たなICT技術の導入促進に関する取組については、来年度の産業支援センター関連の予算に計上いたしているところでございます。 ○議長(岡安謙典君)  14番、金田議員。 ◆14番(金田稔久君)  この会議での御意見に、ばらまきでなく、未来を見据えて業種転換や創業を目指す事業者、そのために必要なデジタルインフラをとの御意見があったとのことですが、このことについてどのようにお考えでしょうか。 ○議長(岡安謙典君)  企画財政部長。 ◎企画財政部長(野口薫君)  未整備地域への整備につきまして、民間事業者と協力しながら引き続き進めてまいります。また、5Gなどの新しい情報通信基盤の整備、普及につきましても、取組方針で位置づけた上、関係者と連携しながら今後必要な対策を講じてまいりたいと思います。 ○議長(岡安謙典君)  14番、金田議員。 ◆14番(金田稔久君)  先ほどから何度も言うんですが、ばらまきでなくとの御意見に対してどうお考えでございましょうか。 ○議長(岡安謙典君)  企画財政部長。 ◎企画財政部長(野口薫君)  必要なところに必要な支援という考え方の下、緊急性や事業効果などに視点を置いた事業選択を行ってまいります。 ○議長(岡安謙典君)  14番、金田議員。 ◆14番(金田稔久君)  ありがとうございます。ここで御紹介をしますが、このコロナ禍となり、飲食に伴う行事や冠婚葬祭の在り方が変わったというか、なくなったと言ってもいいような状況であります。そこで、コロナ前に岡山県北のブライダル事情を、ちょっとここでパネルで用いさせていただきたいと思います。議員の皆様にはタブレットのほうで見ていただきまして、執行部のほうは私のパネルで御紹介をさせていただきたいと思います。これはブライダル事業をされていらっしゃる方がまとめられたものでございますので、御紹介をさせていただきます。 岡山県北部の御成婚、年間950組だそうでございます。その中で、結婚式を行う方が500組ということでございます。その500組のうち、ちょっとこれすみません、数字を、皆さん間違うとる、打ち間違えたんですが、65となっていますが、55%ですが、500組のうち、地元津山や県北で結婚式を挙げられる方がそのうちの55%、280組ということでございます。ちなみに、地元の出身、県北の方が県南や県外や海外で挙式を挙げられる方が220組の45%と、こういうことでございます。県北での挙式の開催ということが、さっきの280組でございます。60人規模というのが大体一般的かなというふうに言われておりますが、約270万円かかりまして、現在、毎年7億6,000万円ほどの、いわゆるブライダルに伴う経済が動いておったということでございます。ちなみにですが、県南やそのほかのところで挙式を挙げられる方、これを60人規模としましたら220組となると約6億円、6億円が域外で挙式でお金を使われとると、こういうことでございます。そして、60人規模の挙式の中で飲食はどれぐらいの割合なのか、こういうことであります、これが約100万円だそうでございます。要するに、飲食、宴ですね、そういったことだそうです。そうなりますと、結婚式に伴う飲食は県北で約2億8,000万円、県南やその他の地域に行きますと2億2,000万円というような飲食だけの金額になるということでありますから、約5億円ですね、ああ、ここにちょっとありましたが、県北関係者の挙式の飲食だけで約5億円、さらには2次会、3次会と、こういうふうなことになってくるわけであります。そこで、ブライダル事情、飲食に限定すれば県北でこれまでのものがこれだけの金額はあるということであります。今までは今まででありますが、結婚というものがなくなるわけでもございません。結婚式は、家族や親族、社会に対して明らかにする、人生の大切な節目である行事であります。そこで、一例で取り上げたこのブライダル事業が新しい感覚で津山の自然や歴史文化など地域の素材を生かした取組を応援するのも、アフターコロナにおける新しい形ではないかというふうに思います。例えばですが、鉄道の因備線の美作河井駅の森の中の駅舎を少し変えた中で、少人数かもしれませんが、森の中の挙式ができるような感じにするのも、これも思い出の一つができるのでないかな、こういうことも一つではないかと思います。また、地域の神社を使って公民館も活用していただくと、これも一つだと思います。様々な従前にある業種から変えていく、そういう意味合いから業態転換の一つにも考えれるんじゃないかなと思います。とりわけ津山は、市長もおっしゃられるとおり拠点都市津山であります。拠点都市として、商業、サービス機能が集積をしております。そこで、製造業だけでなく、商業、飲食、サービス業への支援を、強化を進めていく体制をどう取り組むのか、産業文化部長にお尋ねしたいと思います。 ○議長(岡安謙典君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  新型コロナウイルス感染症に係る経営相談窓口を産業支援センターに設置し、製造業だけでなく商業、飲食、サービス業の事業者からの相談にも対応をしております。また、ウェブサイト、津山支縁プロジェクトを立ち上げ、飲食業のデリバリー、テークアウト情報、新型コロナウイルス感染症対策商品情報を掲載し、販売促進を図っております。産業支援センターでは、毎年、業種を限定することなく、企業訪問を行い、企業ニーズ、課題の把握を行い、必要な支援策を実施しておりますが、今後は異業種連携、企業間連携なども積極的に進め、地域企業の新たな挑戦を支援してまいりたいと考えております。 ○議長(岡安謙典君)  14番、金田議員。 ◆14番(金田稔久君)  特に産業支援センターの役割というのはますます増してくることと思います。連携をして取り組んでいただくようにお願いします。 総務部長よりデジタル化への対応について、押印省略を4月から順次進められ、手続の約8割を廃止と具体的に進んでいることを答弁をいただきました。そこで、津山市デジタル社会の推進に向けた取組方針が示されたところでありますが、総務省が示している自治体DX推進計画の概要と照らし合わせると、大変失礼ながら、焼き写しにしかなってないんじゃないかなというふうに感じられました。津山市の地域性というものはどこに加味されているのか、総務省の計画概要のほうがより具体的に示されているようにも思うわけでありますが、津山市の方針策定をどう考え、作業をされたのかお尋ねをしたいと思います。 ○議長(岡安謙典君)  企画財政部長。 ◎企画財政部長(野口薫君)  デジタル社会の推進に向けた取組方針の策定は、総務省の自治体DX推進計画が示される前の昨年10月から取りかかり、本市が独自に進めようと取り組んでいた地域課題解決のためのデジタル技術の活用の検討、産業支援センターICTコネクトの取組、教育委員会と学芸大学との共同研究事業などを基礎に本市の取組を整理、体系化したものであり、総務省の自治体DX推進計画のみを進めるために策定したものではございません。 ○議長(岡安謙典君)  14番、金田議員。 ◆14番(金田稔久君)  では、今の答弁で取り組もうとしていることが、津山市民の暮らしにどう生かしていかれるのかお尋ねします。 ○議長(岡安謙典君)  企画財政部長。 ◎企画財政部長(野口薫君)  行政手続のオンライン化や、デジタル技術を活用した住民生活に密接に関わる地域課題の解決を図ります。また、デジタル技術の活用による新たな産業の創出や既存産業の生産性向上を目指す持続可能な地域産業の基盤づくりのほか、感染症の影響により地方へ注目が高まっている交流人口、関係人口の創出、拡大や未来を支える人材の育成にも取り組みます。こうした取組により住民生活や事業活動についてコロナ後を見据えた新たな日常への対応を促進し、住民が安全で安心して暮らすことができ、豊かさを実感できる社会の実現を目指してまいります。 ○議長(岡安謙典君)  14番、金田議員。 ◆14番(金田稔久君)  ありがとうございます。答弁で、独自で取り組もうとしている教育委員会と東京学芸大学との共同研究事業はどのように生かされるのでしょうか。 ○議長(岡安謙典君)  企画財政部長。 ◎企画財政部長(野口薫君)  教育委員会と東京学芸大学との共同研究事業は、児童・生徒のデジタルリテラシーの向上やICT機器の活用促進などの取組と相まって、未来を支える人材育成に資するものです。民間企業等に参画も求め、5GやAIなどICTを基盤とした先端技術を活用し、地域の特性を生かした教育の充実を図ります。また、ICT分野における先端技術は広く汎用性があることから、プロジェクトチームにおいても情報を共有し、他分野における活用にも備えているところでございます。 ○議長(岡安謙典君)  14番、金田議員。 ◆14番(金田稔久君)  デジタル社会は、先ほどの三浦議員の質問にもありましたが、さらに進んでまいると、このように思いますので、よろしくお願いいたしたいというふうに思います。 続きまして、産業文化部長にお尋ねしたいと思います。 旧国際ホテル跡地の活用整備について、来年度予算において944万円が計上されていますが、これはどのような内容でございましょうか。 ○議長(岡安謙典君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  整備事業の内訳につきましては、実施設計等に400万円、跡地北側にある庭園整備に544万円としております。 ○議長(岡安謙典君)  14番、金田議員。 ◆14番(金田稔久君)  今年度も、この整備において樹木伐採が計画されていると聞きますが、どの程度の規模でしょうか。 ○議長(岡安謙典君)  産業文化部長。
    ◎産業文化部長(明楽智雄君)  隣接地に一部が越境している木々につきましては、早期に対応が必要であることから数本の伐採を予定をしております。 ○議長(岡安謙典君)  14番、金田議員。 ◆14番(金田稔久君)  文化庁関係者に派遣をいただき、森家家老旧関家屋敷の庭園の価値を調査をしていただくことと聞いておりますが、どのような予定でしょうか。 ○議長(岡安謙典君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  昨年4月に調査いただく予定でございましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により本日まで来津が実現しておらず、映像等は送付しておりますが、期日が見通せない状況となっております。 ○議長(岡安謙典君)  14番、金田議員。 ◆14番(金田稔久君)  文化庁にまだ確認をされていない中で、今年度樹木伐採をしてよろしいんでしょうか。 ○議長(岡安謙典君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  隣接地に越境している樹木を伐採するものであり、関係課にも確認し、問題ないものと考えております。 ○議長(岡安謙典君)  14番、金田議員。 ◆14番(金田稔久君)  いずれにしても、この国際ホテルの跡地の活用は、鶴山公園を支える大切な場所でもあります。庭園整備を考えるならば、庭園を支えるのは樹木だと考えます。そこで、切ってよい木なのかという判断は誰がするのでしょうか。 ○議長(岡安謙典君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  来年度予定する庭園整備においては、旧国際ホテル跡地を含め地域や関係者の意見も伺いながら進めたいと思っております。その上で、市として方針を固め、整備を行う考えでございます。 ○議長(岡安謙典君)  14番、金田議員。 ◆14番(金田稔久君)  シロヤマテラスの建設の際も、クスノキの伐採について多くの方から私のところにも声が寄せられました。この庭園を生かすならば、専門家や郷土史家の方の声も聞いていただいて取り組んでいただくようお願いしておきたいと思います。 続きまして、アルネ津山について、商業機能だけでなく、新たな機能とはどういうものでしょうか。 ○議長(岡安謙典君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  アルネ津山では、衣料品をはじめとした売場の集約は進んでおりますが、この背景にはネット通販との競合など商業環境の変化もあると認識をしております。こうした環境変化を踏まえれば、商業機能のみにとらわれることなく、サービスや業務機能など幅広く検討していく必要があり、関係者と協力しながら様々な可能性を探っていく考えでございます。 ○議長(岡安謙典君)  14番、金田議員。 ◆14番(金田稔久君)  アルネ津山の核テナントである天満屋さんの考えはどのようにお考えでございましょうか。 ○議長(岡安謙典君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  アルネ津山の在り方につきましては、天満屋と継続的に協議を続けており、空き床のリーシングや活用についても協力して進めていくこととしております。今後の対策におきましても、天満屋の協力が重要であり、引き続き管理会社である街づくり会社も含めて検討をしていく考えでございます。 ○議長(岡安謙典君)  14番、金田議員。 ◆14番(金田稔久君)  数年後には必要不可欠なエレベーターなどの更新、大規模改修を控えているわけであります。そこのところを含めて、津山市として新たな取組が必要となるわけで、このことを含めて産業委員会で議論を深めさせていただきたいというふうに思います。 続きまして、鉄道、バス利用促進について、郊外駅の駐車料金一部助成という新しい取組をされているところでありますが、2月18日、JR西日本の長谷川社長の定例記者会見では、コロナによる経営悪化でローカル線の維持困難、今後の在り方について自治体と協議と発せられましたが、津山市の拠点性といえば交通の結節点であります。本市域に運行されている因備線、姫新線、津山線はいずれも地方特定線、いわゆるローカル線であります。このことについてどう受け止めているのかお尋ねをいたします。 ○議長(岡安謙典君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  JR西日本の記者会見は、感染症による利用減少を起因とした厳しい鉄道事業者の状況を表しているものと受け止めております。市内を運行するJR3線は通勤、通学や生活移動において必要不可欠と認識をしており、本市といたしましては、鉄道事業者と緊密に連携し、利用回復に向けてより一層の利用促進やローカル鉄道の魅力発信などにより観光利用の拡充を積極的に図ってまいりたいと考えております。 ○議長(岡安謙典君)  14番、金田議員。 ◆14番(金田稔久君)  大変厳しい状況であるわけでありますが、市長には、先般JR西日本の岡山支社長とともにパネラーとして「観光振興と交流人口拡大で切り開く岡山の未来」として議論を交わされたところでございますが、鉄道駅を活用した芸術的駅づくりの話題にもなりました。知事も大変共感をされてということでありましたが、単なる利用促進にとどまらず、鉄道や駅舎、駅周辺を生かした新しい素材づくりに取り組み、因備、姫新、津山各線の価値を高めて、取組をできたらというふうに思います。最も有名なのは、先ほど空港と津山を結ぶバスを運行するということになりました。まあ言うてみりゃ津山線と並行するようなもんなんで、あまりちょっとそういうのも利用促進という反面、そういうこともあるんだと思いますが、なるべく今あるものを有効に生かしていただきたい、お願いをしておきたいと思います。 さて、この春のダイヤ改正で津山線は完全に車掌さんのいないワンマン列車化されます。また、金川、法界院駅は無人化、地域は違いますが、備中高梁駅などではみどりの窓口が廃止といったことが行われます。ちなみに、津山と京阪神を結ぶ中国ハイウェイバスの津山駅案内所は、案内所チケットセンターの窓口も3月末をもって廃止され、車内での支払い、または交通系ICカード、ウェブでのチケットでの決済になるとのことであります。46年間にわたり案内されてきたところでありますが、津山駅交通観光案内所は、津山市観光協会の観光案内のみとなり、窓口スペースが1ブース空くことになりますか、現在、にぎわい交流館にて中鉄北部バスの路線バス案内所がありますが、この交通観光案内所に移転させ、文字どおり交通と観光の総合案内ができるのではないかと考えますが、交通施策から見てどのようにお考えか、産業文化部長にお尋ねします。 ○議長(岡安謙典君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  交通観光案内所につきましては、路線バス事業者など、引き続き公共交通に関わる事業者が入居するのがふさわしいと考えております。 ○議長(岡安謙典君)  14番、金田議員。 ◆14番(金田稔久君)  様々な課題がありますが、よろしくお願いします。 環境福祉部長にお尋ねします。 水道未普及世帯への対応について、上水道整備費に水道未普及地域解消事業が計上されていますが、浄水器設置補助とのことで、制度設計についてお尋ねします。 ○議長(岡安謙典君)  環境福祉部長。 ◎環境福祉部長(森山誠二君)  浄水器設置補助は、水源が飲用に適さない水質であり、浄水場等への接続が困難な方に対し浄水設備の設置費用や水質検査費用について補助するものでございます。詳細については、広報紙等を通じてお知らせをしたいと思います。 ○議長(岡安謙典君)  14番、金田議員。 ◆14番(金田稔久君)  機敏に対応いただきましてありがとうございます。この制度を活用され、安全・安心の飲料水供給の一助になることを期待したいと思います。 続きまして、水道局長にお尋ねします。 院庄、神戸水圧不足解消のため、平尾調整池築造工事がされているところですが、平尾地区に建設すると決めた経過についてお尋ねします。 ○議長(岡安謙典君)  水道局長。 ◎水道局長(山本将司君)  場所の選定については、必要とされる水圧を確保するための標高を持つ土地の範囲から送配水管の布設可能な道路が近接しているなど、施工性を考慮し最適な場所を選定しております。 ○議長(岡安謙典君)  14番、金田議員。 ◆14番(金田稔久君)  建設決定後、地元平尾町内会の打診はいつ、どのような形でされましたか。 ○議長(岡安謙典君)  水道局長。 ◎水道局長(山本将司君)  平成31年2月に連合町内会、田邑支部長を通じて事業のお知らせと御協力のお願いをしております。また、造成工事の着手に当たり、令和2年9月に地元町内会長へ着工のお知らせと御協力をお願いしております。 ○議長(岡安謙典君)  14番、金田議員。 ◆14番(金田稔久君)  建設に当たって、地元や地権者、隣地所有者から設置に当たっての要望はございましたか。 ○議長(岡安謙典君)  水道局長。 ◎水道局長(山本将司君)  既設の配水管が布設されている道路の補修や消火栓水量の改善、雨水対策などの御要望がございました。 ○議長(岡安謙典君)  14番、金田議員。 ◆14番(金田稔久君)  要望内容に対して対応をどのようにお考えでございましょうか。 ○議長(岡安謙典君)  水道局長。 ◎水道局長(山本将司君)  御要望については、しっかりとお話を伺いながら現状を確認させていただき、対応を検討してまいりたいと考えております。 ○議長(岡安謙典君)  14番、金田議員。 ◆14番(金田稔久君)  地元地権者との意見相違があったと聞きますが、どのような対応をしていかれますか。 ○議長(岡安謙典君)  水道局長。 ◎水道局長(山本将司君)  工事の進め方に対し意見の相違から御迷惑をおかけしており、解決に向けて御理解と御協力がいただけますよう話合いを重ねているところです。今後につきましても、丁寧な対応に努めてまいります。 ○議長(岡安謙典君)  14番、金田議員。 ◆14番(金田稔久君)  それでは、引き続きよろしくお願いいたして、西部地区の安定した水の供給の基地になりますようにお願いいたしたいと思います。 施政方針で触れられていませんが、12月議会で廃止が決まった地域づくりサポートセンターが新年度、新体制になることでありますが、どういう体制で取り組むのか、地域振興部長にお尋ねします。 ○議長(岡安謙典君)  地域振興部長。 ◎地域振興部長(二宮俊幸君)  4月からはセンター機能を市役所本庁の地域づくり推進室内に移転をいたします。これまでセンターで行ってきた相談や研修会開催などの業務は地域づくり推進室の職員が担い、支所、出張所と連携を図りながら取り組んでいける体制にしてまいりたいと考えております。 ○議長(岡安謙典君)  14番、金田議員。 ◆14番(金田稔久君)  ありがとうございます。令和3年度の予算について議論をさせていただきましたが、施策実行に当たっては、市民の暮らしに生かさなければなりません。様々な政策をより具体的に浸透させるためには、地域づくりが基本であると考えます。12月議会で地域づくりサポートセンター廃止条例が私としては不本意ながら可決をされましたが、4月からの体制が大変気になるところであります。実は、ここにちょっと手にしております、議長の許可をいただきまして手にしておりますのは、佐良山住民自治協議会が発行されている「地域に残る小さな歴史、種」であります。各町内会ごとに発行され、現在は高尾と種が発行され、近く中島が発行されるとのことであります。これを見ておりますと、津山市地域づくり応援事業補助金を活用して発行されたと、こういうことであります。地域を見詰めるというんでしょうかね、このような地域を細かく見詰めることによって興味を持っていただいて、地域愛が育まれるところであります。今後に期待をいたしたいというふうに思います。 最後に、少しちょっと御紹介したい新聞記事がありましたので、朗読をさせていただきたいと思います。昨日の山陽新聞のちまた欄のヤングコーナーに市内の小学6年生の方の記事がありましたので、ちょっと御紹介します。 「大丈夫の言葉がうれしい」と出ております。「私の座右の銘にしたい言葉は、大丈夫です。この言葉は、私が小さいときから不安なときにお母さんが言ってくれた言葉です。私が保育園の年長のときに劇でせりふが多い役になり、家に帰ってからちゃんと演技ができるか心配になって不安だったときに、お母さんが大丈夫と言って励ましてくれた言葉です。この言葉は、自分が不安なときに言ってもらえたら安心できるし、ほかの人が不安なときに言ってあげたら、その相手の不安を少しでもなくせると思います。私も友達や家族に励ましてもらったときはうれしかったです。なので、私の座右の銘は、大丈夫です。私はこの言葉でほかの人を安心させ、勇気が出るように応援していきたいです」とこういうコメントの記事が昨日出ておりました。津山市、私たちが、この約10万市民の皆さん方の未来のためにここで議論をしておるところであります。私も含めてですが、これからの社会に不安を抱いています。誰も簡単に大丈夫とはなかなか言い切れないこともありますが、市民の皆さん誰一人にも大丈夫、安心して津山に暮らしてほしい、そしてほかの地域の方にもこの津山に住むことで大丈夫だよ、そういうふうに発信できるように、市長、ぜひ令和3年度の事業推進に当たっていただきたい、そして皆様方にも御尽力をいただきたい、お願いを申し上げまして質問を終結いたします。ありがとうございました。 ○議長(岡安謙典君)  以上で14番、金田稔久議員の質問を終わります。 この際、会議をしばらく休憩いたします。 再開は午後1時15分といたします。                                   午後0時03分 休憩─────────────────────────────────────────────                                   午後1時15分 再開 ○議長(岡安謙典君)  御着席を願います。 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次の質問を許可いたします。 6番、河村美典議員、登壇。 ◆6番(河村美典君) 〔登壇〕 議長よりお許しをいただきましたので、市民が第一、河村美典、発言をさせていただきます。 本日は、県内公立高等学校一般入学者選抜の初日、今頃はお昼休憩を挟みまして、午後最初の英語の検査が行われているだろうと思います。コロナ禍で日常の学校生活が奪われてしまったこの1年間ですが、受験生の皆様には目の前の人生の大きなステップをしっかりと踏み締めていただいて、新たな夢に向かって歩んでいっていただきたいと思います。 さて、谷口市長には、就任3年が経過し、残る任期にかける強い思いが込められた施政方針だったように思います。その中の幾つかの点について、議案第67号「令和3年度津山市一般会計予算」にも触れながらお尋ねをさせていただきたいと思います。 まずは、農林業分野、地域商社曲辰についてです。 生産者やJA晴れの国岡山津山支店、勝英支店との連携や販路の拡大状況については、昨日の代表質問の中で答弁がございましたので、私からはもう少し具体的にお尋ねをさせていただきます。 まず、米についてですが、曲辰では当初の予定どおり加工米を取り扱い、既に200トン強の売り先を確保されたとのことでした。第2期事業計画に示された6,274万8,000円の売上目標は、これでほぼ達成される見込みであると理解させていただければよろしいのでしょうか。それと、加工米の供給元はどこなのかを教えていただきたいと思います。また大豆については、JAの御協力の下、生産組合の組織化を進めているとのことでしたが、売上目標約800万円は達成できる予定なのでしょうか。そして、気になる定住自立圏形成協定を結ぶ周辺自治体との連携の進捗状況、及び第1期で仕入れと販売を行う予定となっている麦と主要商品とされていたブドウの販路確保、生産者との調整の状況はどの程度進んでいるのかお聞かせをください。 次に、昨今市民の中でも関心が集まりつつある公立大学設置についてです。 施政方針では、高等教育機関連携室を新たに設け、美作学園の協力を得ると記されています。しかし、これは約1か月前に提出された中高等教育機能の在り方に関する有識者会議の報告以上に選択肢の一つとして示された美作大学、短期大学の公立化案に入れ込んだような動きとも感じます。当初から、美作大学、短期大学の公立化に向けたレールがしっかりと敷かれているということなのでしょうか。将来的には市民への大きな負担となりかねない案件でございます。公立大学の設置に向けて、今後どのように検討をしていかれる予定なのか、また一つの選択肢とされている美作大学、短期大学を公立化する案についての市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 次に、道路維持管理についてです。 予算を増額し、市民の安全確保を最優先に取り組んでいかれることには大賛成です。そこでお尋ねをいたしますが、美作高等学校正門前を東西に延びる市道B006号について、この道路はかつて県道沿いにあった製糸工場跡が宅地造成された結果、東西への抜け道としての車両の通行が容易になり、雨天時ともなれば同校に通学される生徒の皆さんとその送迎車両、そして近隣の県立中学校や高等学校へ通うお子様を送迎される車両や通勤車両で大混雑をいたします。もともと道横には大規模な用水路や市道上の樹木帯があり、道幅も狭く、大変危険な状態で、近隣の住人の方々からは何とかしてほしいとの声があります。こうした市道こそ早期の改修が必要と考えますが、いかがでしょうか。 次に、施政方針には触れられておりませんでしたが、任期満了が3月末に迫るみらい戦略ディレクター制度についてです。 2020、令和2年度中の8人のディレクターの皆様との連携状況と制度運用による成果、課題についてお聞かせください。 最後に、グラスハウスについてです。 本議会にはグラスハウスを廃止するための条例案と来年度一般会計予算にグラスハウス利活用事業3,150万円が上程されています。昨日も、グラスハウス利活用事業に関わって、RO方式とかPFI、コンセッション手法という横文字が度々出てまいりました。横文字の用語については、不理解な市民の皆様も多いと思いますので、分かりやすく、具体的に一度御説明をください。 登壇での質問は以上です。御答弁によりまして改めて質問をさせていただきます。〔降壇〕 ○議長(岡安謙典君)  市長、登壇。 ◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 河村議員の御質問にお答えをいたします。 高等教育機関に関する検討についてであります。 美作学園では、独自に大学改革の検討を進めておられますが、この検討には本市の課題と重複する部分もあるため、連携して検討することが双方にとってメリットがあります。学園とも連携し、現状の分析を進め、選択肢の一つである美作大学の公立化の可能性も検討したいと思います。いずれにしましても、先般いただいた有識者の報告書なども参考にしながら本市の高等教育機関の在り方を今後検討していく考えであります。 以上でございます。〔降壇〕 ○議長(岡安謙典君)  企画財政部長。 ◎企画財政部長(野口薫君)  みらい戦略ディレクターについてお答えをいたします。 今年度は、コロナウイルスの感染拡大地域への移動自粛や外出自粛の要請などを受け、ディレクターを訪問し、直接御意見をお伺いすることが自由にできない状況にございました。こうした中でも、県内在住等の一部のディレクターについては、感染症の状況も考慮しながら地域経済再生専門家会議等の委員として御意見や御提言をいただいたところでございます。ディレクターには、関係分野の専門家として本市の実情に即した実践的な御提言をいただいており、今後におきましても、本市が抱える課題の解決に資する政策提言をいただきたいと考えております。 ○議長(岡安謙典君)  総務部長。 ◎総務部長(玉置晃隆君)  グラスハウス利活用事業についてお答えします。 今回のグラスハウス利活用事業は、RO方式とコンセッション方式を組み合わせて取り組みます。このRO方式とは、PFI事業の一つで、民間事業者が自ら資金調達し、改修工事から運営までを行うもので、工期短縮と行政の負担軽減が期待されます。次に、コンセッション方式は、公共施設の所有権を行政に残したまま施設の運営権を設定し、民間事業者の自由な発想により企画から運営までを行ってもらうもので、本市では、旧苅田家付属町家群の事例があります。 ○議長(岡安謙典君)  農林部長。 ◎農林部長(福島康弘君)  地域商社曲辰についての御質問にお答えいたします。 まず、米については、外食産業向けの米の需要が見込みにくい中、米粉用米やモチ米などの販売先を確保することで計画上の利益額は達成できる見通しです。供給元につきましては、地域の米農家となります。 大豆に関しては、今月23日を締切りに生産組合への加入をお願いしているところですので、その加入状況等によって売上げ等の見込みを判断することになります。 また、定住自立圏の構成5町との連携につきましては、現在、同エリアで生産される地域農産物を活用した加工品を対象に関西圏でのテスト販売を実施する準備を進めており、今後の1次産品を含めた共同出荷事業につなげていきたいと考えております。 最後に、麦とブドウに関しましては、販路の開拓、確保の活動とともに市内の小麦生産者やブドウ生産者とのネットワークの構築を進めているところです。 ○議長(岡安謙典君)  都市建設部長。 ◎都市建設部長(岡部卓史君)  市道B006号線についてでございます。 美作高校の正門がある当路線は、特に朝夕通学生徒により混雑し、また一般交通の通行も多いため通行に支障があると認識をしております。市といたしましても、通学生徒の安全を第一に考えており、昨年より市道を狭めている花壇等を撤去する方向で学校とスケジュール調整を進めておるところでございます。 ○議長(岡安謙典君)  6番、河村議員。 ◆6番(河村美典君)  ありがとうございました。ここからは一問一答方式にて質問をさせていただきます。 まず、質問通告の段階では、谷口市長の市政のこれまでの3年間の成果と課題及び残す任期1年間にかける思い、そして教育委員会にはモデル校への5G通信環境整備、延期されている成人を祝う会等について取り上げることとしてお話もさせていただきましたけれども、昨日や本日、類似する質問の答弁が次々にございましたので、もうここでは重複する質問は控えさせていただこうと思います。 それ以外ということで、まずは地域商社についてです。 設立前から今日までかなりの逆風の中を一歩一歩歩んでこられたんではないかと思います。先ほどの御答弁ではそうした実情を隠すことなく教えていただけたのかなというふうに感じました。曲辰にはその設立資金として5,500万円を本市が独自に出資をしています。さらに、来年度の予算の中には、国の地方創生推進交付金を活用した地域商社推進補助金3,912万円が計上されており、補助率が2分の1の交付金とお聞きをしておりますので、2,000万円足らずは本市が負担をすることになります。さらに、翌年度にも引き続きほぼ同等額の財政出動が予定をされております。結局のところ、曲辰には設立3年間で本市単独、総額約1億円余りが投資されるということになります。9月定例会では、私を含めこの事業の拙速な推進に反対の声を上げさせていただいた議員もありましたけれども、賛成多数で承認をされました。とはいえ、この事業が目指す本来の趣旨を否定するものでは決してございませんので、承認された限りにおいては私もこの事業の発展は応援をさせていただこうと思っています。ただ、曲辰の関係者の皆様には本市の発展を願う市民の血税が注ぎ込まれた事業なんだということを常に心にお留め置きいただきまして、第2期、第3期と経過する中で本来の目的である生産者がもうかる農業の実現、それに向けてより一層の奮闘をいただきますようお願いをさせていただいて、次の質問に参ります。 こちらも再質問はいたしませんが、市道の整備についてです。 美作高校正門前の市道6号線の整備については、同校の生徒の皆さんの安全な登下校も確保するものだということを、美作高校並びに母体である美作学園にしっかりとお伝えをいただきまして、学校のほうの改修工事計画の早期の策定と着工をお願いをしていただきたいと思います。反対の声もある市道B80号線はとっとと進められました。こちらこそ地域住民の強い要望のある道路整備ですから、スピード感を持って進めていただくようお願いをいたします。子供たちのためでもあります。 グラスハウスについてです。 RO方式とPFI方式並びにコンセッション手法については説明をいただきました。民間事業者が自ら資金調達をし、改修工事から運営までを行うというもので、行政負担軽減が期待されるということでした。では、来年度、津山市一般会計予算に計上されているグラスハウス利活用事業3,150万円はどのように使われる予算なのかお伺いをいたします。 ○議長(岡安謙典君)  総務部長。 ◎総務部長(玉置晃隆君)  民間事業者が行う施設改修費のうち、不要設備の撤去及び老朽設備の更新など市が負担する上限額を2億6,500万円としております。これを10年間に分けて支払う予定のため、1年分の支払い上限額2,650万円と備品処分費500万円を加えて3,150万円を予算として計上しております。 ○議長(岡安謙典君)  6番、河村議員。 ◆6番(河村美典君)  新しいグラスハウスへ向けての改修は、事業を運営する民間事業者自らが資金調達をして実施するということでしたけれども、その前に不要となる現状の設備や老朽化した設備の撤去、更新等は大家である津山市が事前に行わなければいけない、そのためには2億円程度はかかりそうだということでしょう。室内温水プールとしてのグラスハウスは採算性は確かに悪い施設ではございましたけれども、子供たちにとっては夢のある施設でもありました。次はどのような施設に生まれ変わってくれるのか、グリーンヒルズ津山の公園のシンボルになってくれることを楽しみに待っていたいと思います。よろしくお願いいたします。 次に、谷口市長の念願でもあるのでしょうか、本市における公立高等教育機関設置についてです。 美作大学の公立化の可能性も選択肢の一つであるとして検討されるとのことでした。そこで、美作大学について既存の学部、学科の人材育成の現状についてお尋ねをさせていただきます。 私が長年の間なりわいとしてきました小・中学校の教諭という職は、必ず高等教育機関の学びを経なければ就職することはできません。しかも、どの地域にも相当数の就業者を必要とする職業、そして美作大学でもその小学校教諭の免許取得は可能となっています。 そこで、教育委員会にお尋ねをいたします。 過去5年間の津山教育事務所管内、つまり美作地域の小学校教諭の新規採用者数、そのうち美作大学の卒業生の人数についてお聞かせをください。 ○議長(岡安謙典君)  教育次長。 ◎教育次長(粟野道夫君)  岡山県教育委員会からは、津山教育事務所管内の新採用者数は公表されておりません。大学ごとの採用者数も同じでございます。 ○議長(岡安謙典君)  6番、河村議員。 ◆6番(河村美典君)  具体的な採用数は分からないと、教育委員会では分からないということでした。過去3年間について私ができる範囲で調べたところによりますと、美作地域内の小・中学校教諭、養護教諭、栄養教諭の新採用者数は合計245人でした。そのうち、小学校教諭が占めるのは142人。以前から教育現場では大量退職、大量採用の状況が続いてきており、県北部の小・中学校では県南出身の教諭などが多数勤務する状況があります。そうした方々が数年後、地元県南などへ転勤希望を出してもなかなか転勤できないというのが現状です。こうした状況はいましばらく続くと思われますが、県北出身の小・中学校教諭の必要性を美作大学は把握をしていらっしゃるのでしょうか、お尋ねをします。 ○議長(岡安謙典君)  教育次長。 ◎教育次長(粟野道夫君)  市内に多くの県南出身の教諭が勤務していることは把握しておりますが、県北出身の教諭の必要性について美作大学の見解は把握しておりません。 ○議長(岡安謙典君)  6番、河村議員。 ◆6番(河村美典君)  まあなかなか聞きにくいということでしょう。美作大学のホームページを参照させていただきますと、2018年から19年の2年間で美作地域の小学校に教諭として就職した卒業生は6人が記されています。ただ、この2年間で美作地域の小学校に採用された新規の小学校教諭は、100人です。あまりにも地元の大学として少な過ぎのように感じます。こうしたところにこそ、地域に貢献する高等教育機関としての存在意義がしっかりとあると私は思っています。少子化が進む中で、全国の私立大学は軒並み厳しい経営状況にあるのは確かです。先頃県南の大学に勤めていらっしゃる方にも聞きましたが、必死だと言われていました。陸の孤島にある美作大学、短期大学が生き残っていかれるのは至難の業かもしれません。陸の孤島にある大学とは、学長が自らおっしゃっていらっしゃいます。しかし、学長自らが財政支援を大幅に得ることが簡単にできる道は公立化しかないと、2020年3月28日に開催された講演会で発言をされています。と訴えるような学園に未来があるとは思えません。美作大学、短期大学が現状の学園のままでいらっしゃるのであれば、たとえ学費の安価な公立大学へ移行したとしても、一時期志願者は増加するかもしれません、しかしさらなる少子化の進行等によって最終的には、やっぱり募集定員割れを起こし、経営破綻、自然淘汰の道を歩むことになるのではないでしょうか。美作大学、短期大学については、当面今のままの状態で地域の需要にしっかりと応えることのできる指導体制の充実、カリキュラムの工夫、改善を進めていただいて、生き残りを考える大学ではなく、最後まで勝ち残るという気概のある大学へ進化をしていただくことを期待すべきと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(岡安謙典君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  既存の高等教育機関が隆々と、そして教育、研究活動を継続して行って、そして地域人材の育成や町の活力創出に貢献をしていただくということを大いに期待はしております、大いに期待をしておりますですね。しかし、人口減少がより急速に進むこれからの時代、地方で高等教育の機会を確保するということは今まで以上に困難になるというふうに予想されております。そういったことから、拠点都市機能の一つであります高等教育機関の在り方については、市といたしましても多面的な検討を進めることが必要であるというふうに考えております。 ○議長(岡安謙典君)  6番、河村議員。 ◆6番(河村美典君)  確かに地域に高等教育機関があるというのは大変うれしいことだと思います。私ほか議員のほうに配付された資料がありました。その中で、もう10年近く前に作られたものですが、当時千葉大学大学院人文学部研究科教授の松野弘さんを構想者とする、津山公立大学、仮称ではありますが、設立構想案というものがあります。その中には、同じく当時、県議であった谷口市長を中心に地域再生、地域活性化のための津山に公立大学をつくる会を設置すること、大学設立について合意ができた段階で構想者、松野さんを中心に準備委員会をつくる方針が書かれているのを見させていただきました。また、内閣に設置されているまち・ひと・しごと創生本部が開催をした地方大学の振興及び若者雇用等に関する有識者会議、2017年10月30日付で、美作大学、短期大学の鵜崎実学長が、美作大学、美作短期大学部のような地方小都市に立地する大学の経営の現状と生き残り策、こちらですね、インターネットからも取り寄せることができます、と題した資料を提出をされていらっしゃいます。その生き残り策として学長が述べられているのは、3つです。私立大学支援に公立大学並みの交付税を自治体に国は交付すること、まずそれが1つ目。2つ目として、小規模学科でも経営の成り立つ設置基準に見直すこと。そして最後、私立大学の公営化です。また、昨年3月には、「美作大学から見る地方私立大学の将来、現状と課題」と題して、やはり学長が講演されました、その資料はこちらです、これもインターネットで見ることができます、その中で鵜崎学長が講演の中で述べられているのは、美作大学には津山市や周辺市町村で公立化の動きがあるということ、しかし意見の一致が見られるかどうかは不透明で、見殺しにされるかもしれないという不安、そしてこれが肝腎かもしれません、私立大学を取り巻く現行の制度下では財政支援を大幅に得ることが簡単にできる道は公立化しかないといった御意見を述べられています。そうした中、2018年4月には、新設されましたみらい戦略ディレクターの一人としてさきに紹介をしました松野さんが地方創生経済戦略部門のディレクターとして抜てきをされています。続く昨年4月には、本市の職員が文部科学省に派遣をされました。さらに、6月から先ほどの有識者会議の開催、そしてこのたびの高等教育機関連携室の設置、どこと連携するのかと思えば、美作学園です、何か出来過ぎのような気もしますが。地域で生まれ、共に歩んできたと考える美作学園は、これからも地域できっと支えてくれるはずだと楽観的な期待を抱かれて、市長にもそのための支援を猛アタックされてきているのではないかと想像してしまいます。私の登壇の質問に対しては、市長は美作大学の公立化はあくまで選択肢の一つのように御答弁をされましたけれども、もう美作大学、短期大学の公立化ありきで動いていらっしゃるのではないでしょうか、お尋ねをいたします。 ○議長(岡安謙典君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  そのような事実はございません。美作大学との連携につきましては、先般の有識者会議の報告書を受けて、その必要性が認められるため行おうとするものでありまして、公立化ありきで進めているものではありません。 ○議長(岡安謙典君)  6番、河村議員。 ◆6番(河村美典君)  作陽の高等学校の移転がほぼ決定的になりました。そうした今、中高等教育においてこの地域で美作学園が果たされるべき役割は大変大きなものになってきています。その地域の期待を鵜崎学長以下、美作学園の皆様にはしっかりと受け止めていただいて、美作大学は勝ち残る大学、短期大学へと奮起をぜひとも今後していただきたいなと思っています。 美作大学に入学しますと、授業料は施設整備費と合わせて約年間95万円のようです、かなりですね。国公立大学は年53万6,800円、少し差があります。確かに高いと思われるかもしれませんが、県外で下宿生活をするということになりますと、家賃等が必要になりますので、恐らく授業料以外に年間100万円程度は少なくともかかるのではないかな。すると、国公立大学に行っても、県外に行けば150万円近くはかかるわけです、1年間。岡山市から本市へ学生がJRを利用して通学してきますと、JRの便のことも、利用者のことも先ほども出てきておりましたけれども、利用されると年間で最大18万7,200円です。95万円と18万7,200円、100万円ほどです。本当に美作大学の授業料が高いんでしょうか。この地域から美作大学に通うのであれば、よそに出るよりもきっと安いはずなんです。とどのつまりは、美作大学、短期大学の持つ高等教育機関としての実力が今試されているということだろうと思います。学生の皆さんから通いたい大学、短期大学へと成長されるならば、また今の状況は変わってくるのではないかなというふうに私は感じています。そうしたことを申し上げまして、次に行かせていただきます。 先頃みらい戦略ディレクターの一人、山本昇さんが中心となって津山国際環境映画祭なるものが開催をされました。私は映画館が一軒もない津山で映画祭、と何となく不可思議さを感じました。また、このたびの映画祭のチラシを見させていただきますと、共催団体として津山文化振興財団の名前はありましたけれど、本市の映画需要をしっかりと下支えしてこられてきている津山街づくり株式会社との連携を図られた様子はございません。津山街づくり株式会社が運営するベルフォーレシアターは、現在ある程度定期的に映画上映を行う美作地域唯一の施設です。市民や周辺自治体住民の認知度も次第に高まっており、集客者数を伸ばしていらっしゃいます。ちなみに、第1回津山国際環境映画祭当日、ベルフォーレシアターで上映されていた映画は御存じでしょうか。「STAND BY ME ドラえもん2」で、集客者数は約500人だったとのことです。さらに申し上げますと、津山国際映画祭の実行委員会の構成団体や協賛団体として名前を連ねている大部分は、山本さんが関わっていらっしゃる法人や団体ばかりのようにお見受けします。何かいいかげんさを感じてしまうのは私だけなのでしょうか。このたびの映画祭は、2020年9月発表分の観光庁「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成」実証事業の一つとして開催されたものであり、地方自治体との連携が必要条件とされている事業のようです。観光庁への最終の事業報告提出は3月7日になっておりました。2度にわたる募集で全国合計556件の実証事業が行われているようですので、観光庁もまだまだ提出された報告書の整理の途中だろうと思います。急ぎませんので、ぜひ観光庁に報告資料の提供を要望をしていただきたいということをお願いを今日は取りあえずさせておいていただきます。よろしくお願いします。 山本氏に関わっては、年間300万人の誘客を目指す、世界に誇る美作の国アートゾーン構想、どなたが主役で実施されているのかよく分かりませんけれども、武道ツーリズムとの連携、武道とアートによるインターナショナルなまちづくりなど、これまでも大げさとも言えるキャッチコピーを打ち出しながら、本当にこれが本市の持続的な発展につながるのかと首をかしげたくなるような事業を立ち上げられ、実施してこられました。その後、武道とアートはどうなっているのでしょうか。そして、もう一人のディレクター、松野さんは公立大学の検討に向けて、ひょっとしたら起用されたのかもしれないなというふうに思っています。みらい戦略ディレクター、本当にこの職が要るのでしょうか。私はもう要らないと思っています。8人のディレクターが本市の発展のために不可欠な人材の方であるならば、その知見を津山市地域創生推進会議の委員として発揮していただき、本市の発展に御尽力いただければよいのではないかと思いますが、ディレクター制度については廃止すべきと考えます、いかがでしょうか。 ○議長(岡安謙典君)  企画財政部長。 ◎企画財政部長(野口薫君)  ディレクター制度は、施策の構想段階から適宜専門家の御意見を得るための仕組みとして創設しており、個別の目的のために設置された会議体とは性格が異なります。引き続き、この制度も活用しながら効果的な施策立案を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(岡安謙典君)  6番、河村議員。 ◆6番(河村美典君)  企画財政部長の御答弁のとおりであれば、ディレクター制度こそが個別施策の構想から実現までを達成するために設置された仕組みのように私には思えます。国が定めたまち・ひと・しごと創生法は、出生率の低下によって引き起こされる人口減少に歯止めをかけるとともに、東京圏への人口の集中を是正し、それぞれの地域で住みよい環境を確保して将来にわたって活力ある日本社会を維持することを目的として制定された法律であり、当該法に基づいて本市の創生に向けた課題について広く産学官金労言の各分野から選ばれた代表者によって津山地域創生推進会議がつくられているのではないかと思います。ディレクターの方々をそうした推進会議のワーキンググループや委員会のアドバイザーとして委嘱すればいいとは思いますけれども、この推進会議を抜本的に見直す必要があるのではないでしょうか、お伺いをいたします。 ○議長(岡安謙典君)  企画財政部長。 ◎企画財政部長(野口薫君)  津山地域創生推進会議は、国の基本方針に従って多様な主体の参画や地域の特性に応じた検討プロセスの確保を目的に設置しているものであり、みらい戦略ディレクターとの関係で役割を見直すべきものではございません。推進会議に関与をお願いしたいディレクターについては、学識経験を有する委員として会議に参画をしていただいておりますが、ディレクターには必ずしもこのような会議体の枠組みに限られることなく、幅広く市の政策に関する御意見、御提言をいただくことを期待いたしております。
    ○議長(岡安謙典君)  6番、河村議員。 ◆6番(河村美典君)  時間がなくなってまいりました。このディレクター制度をはじめ、津山が動くとして就任された谷口市長がこの3年間でまかれた種が残された1年間でしっかりと根づき、その後の将来にわたって大きく育ち、本市が多くの皆様から愛され、発展していく町になっていきますことを願いまして、本議会の私の質問は以上とさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(岡安謙典君)  以上で6番、河村美典議員の質問を終わります。 次の質問を許可いたします。 15番、田口浩二議員、登壇。 ◆15番(田口浩二君) 〔登壇〕 15番、田口浩二でございます。議長の許可をいただきましたので、通告に従い質問をいたします。 交通弱者対策について、学習環境について、キャッシュレス決済についての3点についてお尋ねをいたします。 まず、交通弱者対策についてお尋ねをいたします。 この件に関しましては、平成30年6月定例会におきまして、美作市と美咲町でのタクシー助成制度を例に挙げ、交通弱者をなくす施策を実施すべきではないかとお尋ねをいたしました。最近5年間で75歳以上の免許証の自主返納者の推移を見てみますと、平成27年度では全国で約12万人、岡山県で約3,000人であったものが、令和元年度では全国で約35万人、岡山県は約7,000人となっており、岡山県では毎年約1,000人ずつ増加をしております。免許返納者の増加に伴い交通弱者も増加をしていると思われます。定例会での答弁では、移動手段の確保は市民生活の上でも大切な課題であると認識され、津山市地域公共交通網形成計画の基本方針を踏まえながら公共交通の在り方を検討をしている、環境整備を進める一方で、効率的、効果的な公共交通網を構築し、持続可能な公共交通を確保する観点も欠かすことができない、その対策として小型乗合交通の導入に向けてのルールづくりを進めていくとのことでありました。津山圏域公共交通連絡協議会での協議結果をお示しの上で、過去の実証実験の結果についての考察と現時点での対応状況、並びに今後についての計画をお知らせください。あわせて、本市での免許返納者の推移について御説明ください。 次に、学習環境についてお尋ねをいたします。 GIGAスクール構想における職員講習の傍聴をさせていただきました。学校によってシステムの動き方に差がありましたが、学校までの通信環境に問題はないのでしょうか。講師の方からのフィードバックも含めてお知らせください。 続けて、タイからの高専への入学生への対応に関してお尋ねをいたします。 本年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により入国が約半年遅れたために、年度内には帰国が許されない状況下で津山に来ております。1人は男の子で、首都バンコクから北に約400キロメートル離れたピッサヌロークから、もう一人は女の子で、首都バンコクから南に約1,000キロメートル離れたソンクラーから来ました。来年度の入学者2名も決まっているようであります。彼らに対する受入れ体制についての質問に対して、国際交流、地域における教育、文化の向上などの観点から留学生の存在は大変貴重である、留学生が津山で安心して快適に過ごせるようできる限りサポートする必要がある、この受入れを契機としてタイ王国との交流が深まることを期待している、そのため今後の環境整備を検討していきたいと答弁されております。検討結果と受入れ体制をお知らせください。 最後に、キャッシュレス決済についてお尋ねをいたします。 平成29年12月定例会と令和元年9月定例会におきまして、クレジット決済や電子納付を提案いたしましたが、近隣先行導入市並びに津山税務署での利用状況は低調な上、初期導入費用が約260万円、運用経費が毎年約70万円、収納代行業者への利用料がかかるということで導入できないとの答弁でありました。しかしながら、新型感染症の発生によりキャッシュレス決済のニーズが非常に高まっているように感じられます。本年2月1日からはお隣の鏡野町でも手数料のキャッシュレス決済が導入されました。岡山市におきましても、本年1月28日より証明手数料等のキャッシュレス決済が導入されております。真庭市におきましても、公金キャッシュレス、市民ポイント基盤の導入を目指しておられます。市長の施政方針で述べられている拠点都市にふさわしい都市機能の整備の一つが、キャッシュレス決済だと思います。利便性の高い都市機能を充実していくことが重要とも述べられておりました。キャッシュレス決済の導入を再考するおつもりはありませんか、改めてお尋ねをいたします。 以上で登壇での質問を終わり、答弁により質問席にて再質問をさせていただきます。〔降壇〕 ○議長(岡安謙典君)  企画財政部長。 ◎企画財政部長(野口薫君)  キャッシュレス決済の導入についてお答えをいたします。 現在、みらい戦略プロジェクトチームにキャッシュレス決済の導入に関する個別プロジェクトチームを設置し、検討を進めております。2月には、先ほど御紹介のあった岡山市に関係部署の職員が赴き、導入までの手順や具体的な事務の進め方などノウハウを伺ったところでございます。現在は、本市において導入する際のタイムスケジュールの検討や課題の整理などを行っております。 ○議長(岡安謙典君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  4点の質問に順次お答えをいたします。 まず、津山圏域公共交通連絡協議会での協議についてでございます。 これまでの取組におきましては、圏域での共通事業やそれぞれが抱える公共交通の課題を持ち寄り、利用促進や交通モードの調査研究、事業実施に取り組んでおります。具体の事業といたしましては、津山・鏡野間バス連携事業、公共交通の運転手確保として津山圏域第2種免許取得支援事業、バス利用促進を図るため広域バスマップの製作、公共交通機関での新型コロナウイルス感染症拡大防止、啓発マスク配布事業などを実施しております。 次に、以前実施した佐良山地区などでの実証実験の結果についてのお尋ねでございます。 佐良山地区でのデマンドタクシー事業は、地域の高齢者の移動の確保をコンセプトに実施されましたが、利用者がほとんどなかったことから平成27年に中止となりました。中止に当たっての地域へのヒアリングでは、予約の手間が面倒、定時定路線、乗換えが不便、地域内施設での無料送迎が開始、運賃1,000円の割高感などの意見があり、移動ニーズと一致していなかったことが原因と考えております。 次に、現時点での対応と今後の予定についてでございます。 今年度佐良山地区、福田町内会に移動時間や手段、免許の有無、主な移動先などの調査を実施し、移動ニーズの把握を行い、80歳を過ぎての免許返納増加、移動動態から大型車両は必要ない、傾斜地が多く、シニアカー等が好まれないなどの地域実情の確認を基に、新たな手段、グループタクシー制度を2月から実施しております。本制度は、移動範囲の制限があるタクシーチケットをグループ登録した方にお渡しするもので、グループ登録者が相乗りをすることにより安価でタクシーを利用できるものでございます。利用登録には、最寄りのバス停から300メートル離れていることなどが条件となりますが、年齢制限はなく、50人を超える利用登録をいただいております。次年度も、他地区で実験を行うことを予定しており、利用状況や利用後アンケートを実施することで公共交通手段の一つとして成り立つかを見極めてまいりたいと考えております。 最後に、本市の免許返納者の推移でございます。 津山警察署管内の免許返納者数でございますが、平成28年が335人、29年が301人、30年が409人、31年、令和元年が513人、令和2年は410人となっております。 以上です。 ○議長(岡安謙典君)  地域振興部長。 ◎地域振興部長(二宮俊幸君)  津山高専の留学生のサポート及びタイ王国との交流についてのお尋ねであります。 津山高専では、アジア各国から現在18名の留学生を受け入れており、中でもタイ王国からは国費留学生を毎年2名ずつ受け入れ、7年間津山で過ごされるということで、タイ王国との交流に期待が寄せられているところであります。サポートとしては、昨年コロナ禍で帰省できない学生に米や地元加工品を支援する頑張る学生応援事業をこの留学生にも活用をいただきました。また、国際交流の会による高専の寮生への食材支援や、コロナ禍で帰国できないタイ留学生を受け入れ、日本のお正月を体験させてくださった住民の方がおられたとも伺っております。タイ王国との交流につきましては、市として効果的な施策が展開できておりませんが、タイ留学生が年々増えていく中でアフターコロナの取組の一つとしてどのような交流が可能か検討したいと思います。 ○議長(岡安謙典君)  教育次長。 ◎教育次長(粟野道夫君)  学校における通信環境についてのお尋ねですが、児童・生徒用端末の導入に向けた教員向けの研修については、昨年11月から本年2月にかけて全校で実施いたしました。各校で一度に受講する教員数が限られていたこともあり、講師を委託した事業者からは地域によって多少の通信遅延が発生したとの報告を受けております。今後、児童・生徒用端末が大量に稼働した場合、学校外でのネットワークにおいて通信速度等に課題があることは認識しております。こうした課題に対応するため、来年度当初予算において、高速回線への変更など環境改善を図るための予算を計上しております。 ○議長(岡安謙典君)  15番、田口議員。 ◆15番(田口浩二君)  それぞれ答弁いただきました。数点お尋ねをいたします。 交通弱者対策についてお尋ねをいたします。 津山圏域公共交通連絡協議会においてどのような課題が提起されたのか、もう少し詳細に御説明ください。 現在、グループタクシー制度の実証実験を実施されており、来年度以降も他地区で実験を行うということであります。現在実施されている福田地区での実証実験を実施するに至った経緯と内容を予算額を含めてもう少し詳細に御説明ください。 タクシーに対する助成制度についてはどうなっているのでしょうか、詳しくお知らせください。 バスの利用状況についてどのように把握をされているのでしょうか。バス事業者に対する補助金の額も併せてお知らせください。 本市における免許返納者は毎年300人を超え、多い年には500人を超えている状況であります。自身での移動手段を持たない方が増え続けています、どのようにお考えでしょうか。 次に、学習環境についてお尋ねをいたします。 講師を委託した事業者からのフィードバックにより課題の認識は持っておられるようであります。どのような課題が提起されたのか、また研修内容はどのようなものだったのか、詳細な説明をお願いいたします。 高専への留学生と入学生に対するサポートでありますけれども、平成30年9月定例会でお尋ねをしたときとほぼ変わりはなく、学生たちが快適に過ごせるような整備がされていないように感じられます。今後も、5年間にわたってタイから学生が入学してくる予定であります。今いる4人、他国からの留学生も含めて快適に過ごせる環境づくりは重要ではないかと考えます。何か具体的な対策をお考えでしたら、お示しください。 学生たちが在学している期間も長く、タイと長期間にわたる交流が期待できますし、学生たちが津山高専を卒業した後も多方面による交流が期待できると思われます。どのような交流が可能か検討するというレベルではなく、交流を開始するための施策を早期に開始するぐらいの意気込みを見せていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 以上、よろしくお願いいたします。 ○議長(岡安謙典君)  環境福祉部参与。 ◎環境福祉部参与(藤井浩次君)  福祉の移動支援策として実施している助成制度についてお答えをいたします。 障害のある人の社会参画を促進するために利用者へタクシー券を交付しております。交付対象は、所得制限がありますが、身体障害者手帳1級、下肢・体幹機能障害2級、療育手帳Aを所持している方と腎臓機能障害1級の方です。利用実績といたしましては、令和元年度は492人、951万1,410円でございました。 ○議長(岡安謙典君)  産業文化部長。 ◎産業文化部長(明楽智雄君)  6点の再質問にそれぞれお答えいたします。 まず、津山圏域公共交通連絡協議会において提起された課題についてでございます。 主なものといたしましては、公共交通事業者の運転手不足、高齢化、事業者が不在といった公共交通の維持や、広域間での公共交通利用時の利用や乗り継ぎなど情報の提供方法がございます。また、各自治体が運行するバスや民間路線バスなどが重複している非効率や自治体間で異なる運賃体系などの課題が提起されており、こういった課題の解決に向けて共同で検討、取組を行っております。 次に、実証実験を福田地区で実施するに至った経緯と内容についてでございます。 実施に当たっては、交通空白地域営業区域を持つタクシー事業者、生活拠点や乗換拠点となる地域が比較的近くにあるといった要件を整理しております。新型コロナウイルス感染症による集会の制限や移動自粛の流れから着手が大きく遅延いたしましたが、地域の協力を得てのアンケート調査実施、タクシー事業者との協議等を通じて実験開始の運びとなりました。予算額は、当初3地区で予定しておりましたが、福田地区のみの実施となり、事業費は120万円としております。なお、アンケート結果等から、地域4割の方に利用いただくことを想定をいたしております。 次に、タクシーへの助成制度でございます。 現行では、公共交通分野においての利用者や事業者に対する助成制度はございませんが、タクシー事業も公共交通の一翼を担うものとして重要であることを認識しております。 次に、路線バスの利用状況の把握方法についてでございます。 利用状況につきましては、毎月、路線ごとの利用者数を事業者から報告を受けるとともに、年2回、1週間程度の期間、バス停ごとの乗降者データ提出もお願いをしております。また、路線経路の変更などを検討する際にはバスに乗り込んでの乗降場所調査も実施をいたしております。 次に、路線バスに対する補助金でございます。 令和元年度の実績では、ごんごバス循環線2,870万円、ごんごバス支所間線1,849万円、中鉄北部バス路線5,388万円、加茂地方バス路線2,339万円、阿波交通空白地有償運送29万円、加茂、久米地域巡回バス759万円、計1億3,234万円となっております。 最後に、免許返納により移動手段を持たない方が増加していることについてのお尋ねでございます。 免許返納した方の移動手段確保は重要と認識をいたしております。今回のグループタクシー社会実験は免許返納者にとって移動手段の一つとなり得るかをはかる側面もございます。また、免許返納者がバス、タクシーなど既存の交通手段を利用しやすくすることも必要であると考えております。公共交通、福祉、交通安全といった複合的な側面から免許返納者の移動方策確保を検討してまいりたいと考えております。 ○議長(岡安謙典君)  地域振興部長。 ◎地域振興部長(二宮俊幸君)  高専の留学生が快適に過ごすための環境づくりと、タイとの交流についての再度のお尋ねであります。 留学生の皆さんが津山滞在中に快適で思い出深い生活が送れるよう、交流会の開催や日本語教室への参加に呼びかけなどの検討を行ってまいります。また、タイとの交流についてでありますが、まずは留学生と住民との交流から始められないか、留学生と高専の意向を伺ってみるところから進めてまいりたいと思います。 ○議長(岡安謙典君)  教育次長。 ◎教育次長(粟野道夫君)  教員向け研修を委託した事業者からの課題提起の詳細についてのお尋ねですが、現在、インターネットの通信速度が遅い地域にある学校において多人数でのビデオ通話を試験的に実施した際、一部の端末で遅延が発生したとの報告を受けております。研修内容については、児童・生徒用端末の基本的操作を習得し、教員が具体的な利活用をイメージできるような構成としていたことから、今後授業で効果的に活用するための基礎は一定程度習得できたと受け止めております。 ○議長(岡安謙典君)  15番、田口議員。 ◆15番(田口浩二君)  もう少しお尋ねをいたします。 交通弱者対策についてお尋ねをいたします。 障害をお持ちの方に対する助成制度はあるようでありますけれども、障害をお持ちでない方への助成制度はないようです。タクシー助成制度には、高齢者の社会参加の促進、生活交通の確保の役割が期待され、交通手段がない人たちへの救済措置の場合が多く、デマンド交通より比較的安価であるという調査報告があります。美作市でのてごタク、美咲町での黄福タクシーのようなタクシー助成制度の導入は考えられないのでしょうか、お考えをお聞かせください。 また、先日、22歳の若者が市内で介護タクシーを個人で始められました。全国的に見ても、まれな事例であることが報道されておりました。本人とお話をさせていただく中で、資金調達に苦労され、不足分はクラウドファンディングで調達をされたと伺いました。このような事業を開始する方々に対しての助成制度を創出するお考えはないのでしょうか、お考えをお聞かせください。 学習環境についてお尋ねをいたします。 来年度当初予算において環境改善を図るということでありますが、4月には稼働が始まります。教育格差は発生しないのか非常に心配であります。どのようなスケジュールでどのような対策が実施されるのかお知らせください。 以上、よろしくお願いいたします。 ○議長(岡安謙典君)  環境福祉部参与。 ◎環境福祉部参与(藤井浩次君)  2点の質問にお答えをいたします。 最初に、高齢者へのタクシー利用助成制度についてでございます。 本市では、重度の身体障害者の方などの移動に限りタクシー利用の一部を助成しているところであり、現時点でその拡大についての計画はありません。高齢者の移動手段の確保については、助成制度も含め本市の公共交通施策や立地適正化計画、町内会やNPO、福祉法人等の地域と連携した無償輸送事業などから庁内関係部署が連携し、他の自治体の先進事例も参考にしながらの研究を引き続き行ってまいりたいと考えております。 次に、介護タクシー事業への助成制度についてです。 他の自治体での高齢者や障害のある人への移動手段確保を目的にした助成制度の実施例は把握をしておりますが、本市でのサービス提供事業者の状況から制度創設までの検討は行っておりません。引き続き、広く情報収集に努め、研究をしてまいりたいと思います。 ○議長(岡安謙典君)  教育次長。 ◎教育次長(粟野道夫君)  学習環境改善に向けてのスケジュールと対策についてのお尋ねですが、インターネットの通信速度が遅い地域にある学校につきましては、来年度予算において高速のWi-Fiルーターを設置する予算を計上しており、4月から順次学校内のインターネット環境を強化することにより市内の学校間での格差を是正し、授業に支障が生じることがないよう計画しております。今後は、地域で光回線が整備され次第、校内の通信回線についても、順次高速化を図っていきたいと考えております。 ○議長(岡安謙典君)  15番、田口議員。 ◆15番(田口浩二君)  交通弱者対策につきましては、現時点では新たな計画はないが、引き続き研究をしていくとのことではありますけれども、本市の高齢化率は本年2月28日時点で31.1%となっております。昨年に比べまして0.4%増加をしております。答弁にありましたように、ここ5年間で免許返納者数も1,968名となっており、早急な対応が求められると思います。 グリーンスローモビリティについて、北木島を視察してまいりました。住民の方々の評価は非常に高かったようであります。真庭市社地区でも実証実験をされております。本市においては、グループタクシーの実証実験の結果を見ながらの対応となるのでしょうが、タクシー助成制度の創設やグリーンスローモビリティの利用なども検討をしていただきたいと思います。バスに対する補助金が年間約1億3,000万円とのことであります。タクシー事業も公共交通の一翼を担うものとして重要とのお考えがあるのでしたら、タクシー助成制度があってもいいのではないでしょうか。介護タクシー事業への助成制度についても御検討をよろしくお願いいたします。 学校での通信環境につきましては、問題はあるものの順次解消され、教育格差は発生しないということなので安心をいたしました。しかしながら、万全な環境整備の下で開始するべきだったと思います。一言苦言を呈しておきます。 タイからの入学生のサポートは、津山高専との関係を強化していくためにも絶好の機会と思います。学生たちとの意見交換等を積極的に実施していただき、快適に生活し、学習できる環境を整えていただくようよろしくお願いをいたします。加えて、タイとの国際交流が始まることを期待いたします。 キャッシュレス決済につきましては、導入の方向へかじを切っていただけたようで、岡山市にも研修に行かれながら進めておられるようであります。今後は、市民の方々の利便性を高めるとともに、今回のような感染症対策といたしましても、早期に導入を完了していただくようよろしくお願いをいたします。 以上で3月定例会での私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(岡安謙典君)  以上で15番、田口浩二議員の質問を終わります。 本日は運営予定に従い、これをもって打ち切ります。 次の会議は明日10日午前10時に本会議を開き、個人質問を行います。 本日御出席の皆様には別途通知はいたしませんので、御了承を願います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでした。                                   午後2時23分 散会...