倉敷市議会 > 2022-03-02 >
03月02日-05号

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  1. 倉敷市議会 2022-03-02
    03月02日-05号


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    最終取得日: 2023-03-31
    令和 4年第2回 2月定例会     第2回倉敷市議会(第1回定例会)会議録(第5号)開議・散会年月日時  開   議  令和4年3月2日(水)  午前10時  散   会  令和4年3月2日(水)  午後 2時32分出席議員(43名)  1番 尾 崎 勝 也   2番 平 井 俊 光   3番 芦 田 泰 宏  4番 瀧 本   寛   5番 中 西 善 之   6番 仙 田 貴 孝  7番 中 西 公 仁   8番 小 郷 ひな子   9番 三 宅 誠 志  10番 田 口 明 子   11番 田 辺 牧 美   12番 日 向   豊  13番 松 成 康 昭   14番 大 守 秀 行   15番 井 出 妙 子  16番 薮 田 尊 典   17番 新 垣 敦 子   18番 守 屋 弘 志  19番 若 林 昭 雄   20番 片 山 貴 光   21番 塩 津   学  22番 藤 井 昭 佐   23番 中 島 光 浩   24番 大 橋 健 良  25番 藤 原 薫 子   26番 時 尾 博 幸   27番 伊 東 裕 紀  28番 難 波 朋 裕   29番 荒 木 竜 二   30番 北 畠 克 彦  31番 山 畑 滝 男   32番 赤 澤 幹 温   33番 塩 津 孝 明  34番 秋 田 安 幸   35番 齋 藤 武次郎   36番 末 田 正 彦  37番 生 水 耕 二   38番 梶 田 省 三   39番 三 村 英 世  40番 森     守   41番 原 田 龍 五   42番 矢 野 周 子  43番 大 橋   賢説明のため出席した者  市長       伊 東 香 織    副市長      生 水 哲 男  副市長      原   孝 吏    企画財政局長   西   雅 敏  総務局長     木 下   修    総務局参与    山 路 浩 正  保健福祉局長   藤 原 昌 行    保健福祉局参与  渡 邊   浩  文化産業局長   三 宅 幸 夫    建設局長     古 谷 修 司  建設局参与    間 野 昭 正    総務部長     森   吉 晴  水道局  水道事業管理者  古 谷 太 一  教育委員会  教育長      井 上 正 義    教育次長     黒 瀬 敏 弘出席した事務局職員  局長       平 松 孝 幸    参事       三 宅 康 彦  議事調査課長   永 山 健 一    議事調査課主幹  三 宅 多美恵本日の日程  1 開 議(午前10時)  2 質 問     42番 矢 野 周 子     15番 井 出 妙 子      1番 尾 崎 勝 也     11番 田 辺 牧 美  3 散 会本日の会議に付した事件  質 問            午前10時     開 議 ○議長(中西公仁君) 皆さんおはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。 ただいまの御出席は25名、会議は成立いたしました。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △〔質問〕 ○議長(中西公仁君) それでは、本日から質問に入ります。 本日は質問順位1番 矢野 周子議員から4番 田辺 牧美議員までの4名、2日目は5番 守屋 弘志議員から8番 原田 龍五議員までの4名、3日目は9番 中西 善之議員から12番 時尾 博幸議員までの4名、4日目は13番 松成 康昭議員と14番 末田 正彦議員の2名をそれぞれ予定しておりますので、御協力をお願いいたします。 では、順次発言を許します。 初めに、42番 矢野 周子議員。            (42番  矢野 周子君  質問者席登壇) ◆42番(矢野周子君) (拍手)皆さんおはようございます。未来クラブの矢野 周子でございます。 質問に入ります前に、3月をもって御退職、御勇退をなさいます倉敷市職員の皆様方に対しまして、感謝と敬意を申し上げます。今後とも様々な形で倉敷市をお支えいただき、御活躍くださいますようよろしくお願い申し上げます。 また、長引く新型コロナウイルス禍で患者さんに寄り添っていらっしゃる医療従事者の皆さん、保健所をはじめ職員全ての皆さんに感謝とお礼を申し上げます。徐々に終息すると思われておりましたが、新型コロナウイルスオミクロン株の感染者が拡大し、さらなる注意喚起が必要だと考えております。まずは、自分自身でできること、うがい・手洗い励行マスク着用を心がけていただき、密にならないような行動を取っていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 では、通告に従い、一問一答の方式で質問させていただきます。 1項目め、倉敷市庁舎等再編整備事業についてお伺いいたします。 大まかなことは、未来クラブの代表質問に立たれた赤澤議員さんの質問から、防災危機管理センター棟は令和7年度中、複合施設棟は令和9年度以降の運用開始を目指すということが分かりました。私からは、市民の皆さんから要望がありましたことを質問させていただきます。 1番目、複合施設棟の整備についてお伺いいたします。 複合施設棟には、図書館をはじめ市民活動センターや中央憩の家等が入ることとなり、様々な方が利用されると思っております。障がいのある方、高齢者の方、子育て中の方、妊産婦の方など、多岐にわたると想像しております。だからこそ、全ての利用者にとって建物や設備が使いやすく、人に優しいものでなければならないと考えております。 今までにお聞きしたお話の一つに、特に利用する機会が多い多目的トイレを造る際、障がい者の皆さんから、どうして自分たちの意見を聞いてくれなかったのかな、もっと意見を反映してほしかったなとのお話をいろんな場面で聞くことがありました。また、車椅子駐車場は、車椅子利用者のことも考えて、屋根つきで入り口に近いところへ、段差がないように設置してあげてほしいと考えます。 市民の皆様が使い続けていく施設であります。ユニバーサルデザインをしっかりと取り入れていただきたいと思いますが、当局のお考えをお聞かせください。 ○議長(中西公仁君) 伊東市長。            (市長  伊東 香織君  登壇) ◎市長(伊東香織君) 皆さんおはようございます。本日から、またどうぞよろしくお願いいたします。 それでは、矢野 周子議員さんの御質問にお答えさせていただきます。 倉敷市庁舎等再編整備事業についてでございますけれども、その中で、特に複合施設棟のことについて御質問いただきました。 現在は、防災危機管理センター棟、そして複合施設棟を新しく建設していくことについて、基本計画の策定を行っているところでございます。 先日も御答弁申し上げましたし、今御紹介もいただきましたけれども、防災危機管理センター棟については令和7年度中の運用を目指し、そして複合施設棟にきましては、ちょっと時期がずれますけれども、令和9年度以降ということで、なるべく早い時期にとは思っております。 そういった中で、特に多くの方がお使いになります複合施設棟につきましては、現在、中央図書館はじめ市民活動センターなどを複合化するということになりまして、年長の皆様方、そして障がいのある方、妊産婦の方や子供連れの方など様々な方が利用されることが、当然予想される施設でございます。 施設整備に当たって、バリアフリー等についてどうするのかということでございました。 市といたしましては、倉敷市福祉のまちづくり条例を踏まえまして、ユニバーサルデザインの導入、車椅子の使用などを想定いたしました多目的トイレについても、当然設置していきたいと思います。特に車椅子の方の使用ということで、この多目的トイレは当然必要になります。それから、まだこれからでございますけれども、建物にアプローチしやすいような場所や屋根等、車椅子の方、障がい者の方等の駐車場の整備を行うことなど、当然のことながら誰もが使いやすく、安全で快適な施設となるような思いを持ちまして、現在策定中の基本計画を検討していきたいと、このように全体としては思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(中西公仁君) 矢野 周子議員。 ◆42番(矢野周子君) 市長から温かいお声をいただきまして、市民に優しい施設ができるということを確信いたしました。どうぞよろしくお願い申し上げます。 では2番目、図書館整備についてお伺いいたします。 11月定例会で、アンケートを取り、その御意見を反映していくとの答弁がなされました。現在の進捗状況をお聞かせいただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(中西公仁君) 黒瀬教育次長。 ◎教育次長(黒瀬敏弘君) 図書館を核とする複合施設棟につきましては、市民の皆様の御意見を伺うためアンケート調査を実施することとしており、先月末、15歳以上の倉敷市民の中から無作為抽出した2,000人の方にアンケート用紙をお送りしたところです。 アンケート調査では、現在の図書館の利用状況、望まれる図書館機能サービス等についてお伺いし、調査結果を基本計画策定の参考としたいと考えております。 ○議長(中西公仁君) 矢野 周子議員。 ◆42番(矢野周子君) 分かりました。計画策定にしっかりとアンケート結果を反映していただきたいと思っております。 次に、他都市では、新しく整備された図書館は子供スペースとか子育て世代のスペース、大人のスペースなどを分けたりして、利用者の皆さんの目線に立った工夫がされていると感じております。利用されるのは市民の皆さんであります。 市民の皆さんが使いやすいものにしていかなければならないと考えます。そのためにも、きちっとパブリックコメントを実施していただきたいと考えますが、当局のお考えをお聞かせください。 ○議長(中西公仁君) 黒瀬教育次長。 ◎教育次長(黒瀬敏弘君) 市民の御意見を取り入れる手法としてのパブリックコメントにつきましては、複合施設棟が多くの方が利用される施設となることから、広く市民の皆様の御意見を反映するため、複合施設棟の基本計画の素案を策定した段階で実施してまいりたいと考えております。 ○議長(中西公仁君) 矢野 周子議員。 ◆42番(矢野周子君) しっかりとパブリックコメントを実施していただけるというお話をいただきました。ありがとうございます。 3番目、公文書保管について質問いたします。 まず、市庁舎等再編基本構想で、新田書庫等スペース不足が現状の課題だと伺っております。今後、増え続けていく公文書の保管をどのようにしていこうと考えているのでしょうか。お聞かせください。 公文書の一部を、現在は新田の書庫スペースで管理しているということで、私自身、場所等を確認しに行かせていただきました。その書庫スペースも、いっぱいの状態だと伺っております。今後の対応をどのように考えているのでしょうか。お聞かせください。 ○議長(中西公仁君) 木下総務局長。 ◎総務局長(木下修君) 市の公文書は、本庁舎の書庫や新田書庫などに保管しておりますが、年々保存文書が増加し、書庫スペースが不足している状況です。 まずは、文書の電子化や不要な文書の見直しなどを行い、保存文書の削減を図っているところでございます。また、現在、市庁舎等再編基本構想を受けて策定中の基本計画の中で、公文書の保管場所や方法につきましても検討を進めているところであり、今後も適正な文書管理に努めてまいります。 ○議長(中西公仁君) 矢野 周子議員。
    ◆42番(矢野周子君) 今後も、ますます公文書管理が重要になってくると考えております。適正な公文書管理、よろしくお願いしたいと思います。 2項目め、ケアラー条例の制定をについてお伺いいたします。 ケアラーとは、障がい者や病気の方、介護など、近親者を無償でサポートする人のことを言います。そうした介護や世話をして家族に寄り添うことのできる体制づくりをするために、まず市民の皆さんに、ケアラーという言葉を知っていただくこと、また、その内容を理解していただくことが重要だと考えております。 倉敷市が条例制定することにより、発信効果が大きいと考えます。もっと気軽に相談することも可能になってくるのではないでしょうか。 何度も議会質問し、さきの議会で、倉敷市が手話言語条例を制定され、広報くらしきに大きく公表されました。市民の皆さんからは、今度手話を習ってみよう、手話を何となく身近に感じるようになったと言われております。 総社市では、ケアラー条例ヤングケアラー条例に取り組んで、いち早く制定されました。3月1日の山陽新聞には、総社市は、中学生26人、小学生31人が登校、勉強に制約があることが分かったと公表し、早速、守る活動を開始すると片岡総社市長さんは述べられています。 そこで思いましたことは、子供たちに本当に寄り添っているんだなと感じました。今思い出しますのは、平成19年、倉敷市での児童虐待致死事件であります。男の子の気管支などに七味唐がらしが入り、窒息死した事件でありました。そのときも、かわいそうで涙したことを覚えております。このたびも、岡山市で幼い女児が死亡してしまう事件がありました。このようなことが二度と起こらないようにするためにも、しっかりとした対応が必要だと思います。 倉敷市としては、倉敷市子ども条例の中にヤングケアラーを位置づけていることは分かっていますが、もっと見える化していくべきと考えます。しっかりと相談支援なさっていらっしゃることも十分に分かっておりますが市民の皆さんに支えていただいたりするためにも、ケアラー条例を制定していただきたいと思います。 17人に1人とも言われておりますヤングケアラーも、条例の中に組み込んだ形で周知徹底してほしいと考えます。当局のお考えをお聞かせください。 ○議長(中西公仁君) 藤原保健福祉局長。 ◎保健福祉局長(藤原昌行君) ケアラーを取り巻く状況は、家庭環境や経済的要因などが複合的に関係しており、包括的な相談支援や、周囲や地域による見守りや支えが求められております。 まず、ケアラーのうち、18歳未満のケアラー、いわゆるヤングケアラーにつきましては、本来、大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを子供が過剰に行うことにより、子供が登校しにくいとか自分の時間が持てないなどの状況が見られます。そのような状況に学校等が気づき、担任教諭などから教育委員会子ども相談センターに連絡が入った場合には、学校を訪問し、子供の思いを受け止めるとともに、家庭訪問等により家庭状況を把握し、寄り添った相談支援を行うこととしております。 さらに、来年度は、小学生全員に配付しているこどもあいカードにケアラーの項目を設け、自ら相談しやすい環境をつくるとともに、ヤングケアラーをテーマにした要保護児童対策地域協議会の研修会を開催する予定です。また、ヤングケアラーに限らず、ケアラーの状況に応じて関係機関が連携して取り組んでおり、高齢者の介護者については高齢者支援センターが、障がい者、障がい児の介護者については相談支援事業所が必要なサービスにつなげることで、ケアラーの負担軽減を図っているところです。 本市といたしましては、まずは介護を必要とする方だけでなく、その介護者を支えるという視点でもサービス提供できるよう、これまで以上に周知や相談に努めてまいります。こうした取組を行う中で、ケアラー条例につきましては、引き続き研究してまいります。 ○議長(中西公仁君) 矢野 周子議員。 ◆42番(矢野周子君) 最後は、研究するということでした。私は、あまり研究という言葉は好きじゃないんですけれども、細部にわたって、今後研修会を開催したり、様々な取組をなさっているということは本当に重々分かっているんです。しかしながら、手話言語条例を制定したのと同じように、市民の皆さん方に啓発することが大事なことではないかなと考えているのです。近くに住んでいらっしゃる方の見守りであったり、声かけであったりします。条例を制定することで、市民の皆さんに知っていただき、理解していただくことにつながるのではないかと思いますが、再度お考えをお聞かせください。 私は、国、県の動向を注視するということではなく、倉敷市としてどうしていくのが一番大事なことかというのを考えます。倉敷市に住んでいる子供さんから高齢者の方まで守っていく体制づくりのために、条例制定は必要だと考えています。当局のお考えをお聞かせください。 ○議長(中西公仁君) 藤原保健福祉局長。 ◎保健福祉局長(藤原昌行君) ケアラーの支援につきましては、支援が必要なケアラーをいち早く把握して、必要なサービスにつなげることが最も大切であると考えております。 まずは、福祉関係者教育関係者などへのケアラー支援を目的とした研修会を行うなど、サービスについての周知に努めまして、ケアラーの負担軽減に努めてまいります。こうした取組を行う中で、ケアラー条例の必要性については考えていきたいと思っております。 ○議長(中西公仁君) 矢野 周子議員。 ◆42番(矢野周子君) ケアラー条例について少し考えていくということでありましたので、私自身もそうですし、私たち未来クラブとしても、条例制定に向けて行っていただくよう強く要望したいと思います。ですからこそ、さきの議会では山畑議員さんが質問いたしましたし、今議会、私が質問しているわけであります。どうか、困っている方を助けるためにもケアラー条例を制定して、ケアラーということを分かっていただいて、そしてその近くの人に支援していただける、そういう地域も巻き込んだもの、そして市民の皆様に支援していただける体制づくりをぜひ取っていただくよう強く要望したいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 3項目め、学校、園の施設整備についてお伺いいたします。 1番目、倉敷市立高等学校についてお伺いいたします。 このたびの予算で、市立精思高等学校市立玉島高等学校の統合事業について、霞丘小学校跡地に施設整備して統合されることが示されました。早々に方向性を示されたことを評価させていただきたいと思っております。 そこで、どのような施設整備を考えていらっしゃるのでしょうか。普通に考えますと、小学生が使っていたもののほとんどが、体格の違う高校生には合わないのではないか。もちろん机、椅子、棚などは取り替えることは分かります。例えば、トイレの手洗い、そして便座、一般の手洗い場など、高校生には合わないと考えます。 この際、トイレは湿式から乾式にしていただいて洋式トイレ、手洗いはコロナ対策を考えて自動手洗いにすべきと考えますけれども、当局のお考えをお聞かせください。 ○議長(中西公仁君) 黒瀬教育次長。 ◎教育次長(黒瀬敏弘君) 市立精思・玉島高等学校統合事業における施設整備につきましては、令和3年度末に閉校する霞丘小学校の施設を改修し、多様な生徒の実態に応じた後期中等教育の場として、2校を統合した市立高等学校の施設として活用することとしております。 この中で、内外装をはじめとする建物のリニューアルや設備改修、外構整備等を行うとともに、高等学校の夜間部の生徒の利用も考慮し、照明や外灯の設置なども行うこととしております。トイレや手洗いなどにつきましては、便器の洋式化をはじめ衛生的な乾式トイレへの改修を行うほか、必要に応じて非接触型のセンサー式自動水栓の設置を検討するなど、高校生が使いやすい施設となるよう、必要な改修を行ってまいります。 ○議長(中西公仁君) 矢野 周子議員。 ◆42番(矢野周子君) 高校生が楽しく学生生活を送られるように、よろしくお願いしたいと思います。 次に、真備陵南高等学校倉敷市立工業高等学校へのエアコン整備についてお伺いいたします。 私はある保護者の方から、子供が真備陵南高等学校に行きたいけれど、エアコンがないから行けないというお話をお聞きし、実際に真備陵南高等学校に行き、校長先生からお話を聞かせていただきました。 いろんな理由から不登校になり高校に行けなくなった子供さん、やや発達障がいがある子供さんたちが、せめて高校だけは卒業しておこうと考え通学されています。普通科3年のところを5年かけて行き、高校卒業の資格を取っています。 私たちも、実際行かせていただいて、授業も後ろから拝見しましたけれども、授業態度も落ち着いていて、環境も、周りが田んぼなどのせいか、のどかでゆったりとしていました。ほかのところよりも幾分か風が通るとは感じましたが、夏はとにかく暑いです。体温調整のしにくい子供たちもいるわけであります。校長先生とお話しさせていただきましたら、せめてあと10クラスにエアコンをつけていただくと、いつも優しい環境の中で授業ができると言われていました。 私は、過日、他市に視察研修に行った先の担当課長さんのお話を思い出しました。貧困家庭の子供たちに寄り添っていらっしゃる言葉で、そのときは貧困についてちょっとでしたが、なぜ皆さんはそこまで寄り添っていらっしゃるんですかって聞いたんです。そうしたら課長さんは、私たちは、この子供たちがちゃんと働いて税金を納めてくれるようになることを願って、いろんな支援をしていると言われていました。 倉敷市内にある市立高等学校の施設整備の環境は、一緒でなくてはいけないと感じております。まして、どうにか高等学校を卒業したいと奮起し、頑張っている子供たちです。どうか、この機会に未来ある倉敷の子供たちのために、エアコン設置を考えてほしいと思います。お考えをお聞かせください。 ○議長(中西公仁君) 黒瀬教育次長。 ◎教育次長(黒瀬敏弘君) 真備陵南高等学校市立工業高等学校をはじめ市立高等学校のエアコンにつきましては、現在、職員室、校長室、保健室と図書室やコンピューター室等の一部の特別教室に整備しております。 市立工業高等学校につきましては、現在、県立移管を岡山県教育委員会と協議、調整しているところでございますので、その動向を注視してまいりたいと考えております。 真備陵南高等学校につきましては、令和3年8月に公表いたしました倉敷市立高等学校体制整備基本計画の中で、入試等における今後の志願状況を注視し、適正な在り方を検討することとしているところでありまして、エアコン設置につきましても、この中で検討してまいりたいと考えております。 ○議長(中西公仁君) 矢野 周子議員。 ◆42番(矢野周子君) 私は、やはりエアコンは設置すべきと考えております。やや発達障がいの方のクラスとか、そういうところには真っ先にエアコンを入れるじゃないですか。そういった形で、引き続きエアコンを設置してくださるよう強く要望しておきたいと思っております。 次に、幼稚園の保育室ヘのエアコン整備について質問いたします。 いろんな方々が質問に立たれ、小学校、中学校にエアコンが設置され、その後、幼稚園の遊戯室にエアコンがつきました。このことは、本当に皆さん喜ばれております。しかしながら、コロナ禍に密集はタブーとされていますが、園児数の多い園の遊戯室というのは、密になっている状況だと考えます。 せめて、園児数の多いところからでも設置すべきと考えますが、教育委員会のお考えをお聞かせください。 ○議長(中西公仁君) 黒瀬教育次長。 ◎教育次長(黒瀬敏弘君) 公立幼稚園のエアコン設置につきましては、これまで預かり保育を新たに行う保育室への設置、さらに昨今の気象状況を踏まえ、昼食時に全園児が集まって涼しい環境で食事ができるよう、遊戯室への設置を完了しております。 倉敷市教育委員会といたしましては、園児数が多く、昼食時に時間差を設ける等、密を避ける工夫をしながら昼食を取っている大高、葦高、茶屋町東、玉島の4園につきまして、保育環境を整備するため、令和4年度にエアコンを各園1室ずつ増設する予定としております。 ○議長(中西公仁君) 矢野 周子議員。 ◆42番(矢野周子君) 園児数の多いところを整備していくという方針が示され、大高、葦高、茶屋町東、玉島の4園にエアコンを各園増設するという御答弁をいただきました。しかしながら、まだ大規模園、中規模園と、今後していただきたいという要望は私どものもとにあります。今後、引き続きエアコン整備をしていただくよう強く要望させていただきますので、よろしくお願いいたします。 3番目、体育館に多目的トイレの設置をについて質問いたします。 私の体験から質問させていただきます。2年前に菅生学区にも避難命令が発令され、母を車に乗せて菅生小学校に避難しました。夜中、母はトイレに行きたいというので、車椅子でトイレの前まで行き、洋式トイレにゆっくり移動させました。小学生用なので、ドアは閉めることができない状況でしたが、母は無事済ませることができました。 こういった体育館のトイレの洋式化も、東日本大震災のとき避難者の方から、体育館のトイレは洋式トイレが要るよと教えていただきました。その後、議会質問し、全小・中学校に洋式トイレを整備していただくことができたと記憶しております。 これから災害があったときはもちろんですが、骨折などの方や車椅子生活の方が、日常でも考えられます。一遍にはできないと思いますので、できるところからでも取り組んでいただきたいと思います。教育委員会としてのお考えをお聞かせください。 ○議長(中西公仁君) 黒瀬教育次長。 ◎教育次長(黒瀬敏弘君) 小・中学校の体育館は避難所として使用されることがあるため、車椅子で使用することができる広いスペースのある多目的トイレを整備することは有効であると認識しております。一方、既存の体育館の中に多目的トイレを整備する場合には、設置スペースの確保が課題となると考えております。 倉敷市教育委員会といたしましては、この課題を解決するために、校舎の多目的トイレの利用を促したり、設置場所を含め整備の在り方について、防災担当部署とも連携しながら検討してまいりたいと考えております。 ○議長(中西公仁君) 矢野 周子議員。 ◆42番(矢野周子君) これからの体育館のトイレ整備については有効であるという御答弁をいただきました。今後の動向は注視していきたいと思いますので、どうか前向きに、設置に向けてよろしくお願いしたいと思います。 4項目め、最後の質問となりました。倉敷北児童センター・西岡荘再整備事業についてお聞きいたします。 私の住んでいる菅生学区の子供さんから高齢者の方々が、今、一番注目しているのが倉敷北児童センターと西岡荘であります。 まず、倉敷北児童センターからお伺いいたします。 伊東市長さんの提案理由説明の中で触れられていましたけれども、倉敷北児童センターで休日保育が行われることになったとの説明がありました。地域の保護者の皆さんにとっては大変ありがたいことだと感じております。 どのような事業を行うのでしょうか。もう少し詳しくお聞かせください。 ○議長(中西公仁君) 藤原保健福祉局長。 ◎保健福祉局長(藤原昌行君) 令和4年9月の事業開始を目指し、現在建設中の倉敷北児童センターにおきましては、調理実習ができる食育活動室や、乳幼児と小・中学生の遊び場を分けるための乳幼児スペースなどを、新たに設けることとしております。 この乳幼児スペースを活用して、日曜日や祝日に仕事などで家庭保育が困難な保護者のための、就学前の子供を預かる休日保育サービスを新たに実施する予定です。 ○議長(中西公仁君) 矢野 周子議員。 ◆42番(矢野周子君) 乳幼児スペースを活用して、休日保育サービスを新たに実施するということが分かりました。今から楽しみであります。どうかよろしくお願いいたします。 2番目は、西岡荘の整備計画についてお伺いいたします。 西岡荘を毎日利用していらっしゃった高齢者の方々は、その完成を今か今かと首を長くして待っていらっしゃいます。お風呂がないからちょっと寂しいなと言いながらも、カラオケをなさっていらっしゃる方々は、以前は高台にあったので遠慮なく歌うことができたが、今度は住宅街だから大丈夫かなという話、そして舞台でいろんな発表会はできるんだろうか。これは踊りをなさっている方などが言われておりました。 いろんなことで心配するお声もお聞きします。現状で分かる範囲で結構でございますので、その内容をもう少し詳しくお聞かせください。 ○議長(中西公仁君) 渡邊保健福祉局参与。 ◎保健福祉局参与(渡邊浩君) 西岡荘の再整備につきましては、令和5年5月の事業開始を目指して、現在設計作業を進めているところでございます。 主な施設内容といたしましては、健康体操やカラオケ、踊りなど大人数で利用する大ホールや、卓球、ペン習字、絵手紙などの同好会活動等で利用する集会室、マッサージ機器などの健康器具が利用できる健康相談室等の整備を予定しております。特に要望の多かったカラオケや踊り等の運動や音楽の活動を行う大ホールにつきましては、近隣へ配慮した適切な遮音性を確保するとともに、歌等の発表を行う舞台を設けるほか、床材は誰でも利用しやすいフローリングとする予定としております。 利用者の皆様の憩いの場として喜んで御利用いただける施設整備を目指してまいりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(中西公仁君) 矢野 周子議員。 ◆42番(矢野周子君) 皆さんの笑顔が今から楽しみです。本当に楽しみな施設が完成できそうだなということを受け止めさせていただきました。これで私の質問を終わらせていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(中西公仁君) 次に、15番 井出 妙子議員。            (15番  井出 妙子君  質問者席登壇) ◆15番(井出妙子君) (拍手)皆様おはようございます。公明党倉敷市議団の井出 妙子でございます。 通告に従いまして、3項を一問一答の方式にて質問させていただきます。それでは、どうぞよろしくお願い申し上げます。 皆様も御存じのように、近年、台風の大型化、前線の停滞による集中豪雨が多発し、河川の氾濫、土砂災害に加え、今後、30年以内の南海トラフ地震による大規模災害の発生リスクが高まり、本市にも甚大な被害が及ぶことが懸念されております。そこで、全ての市民の命を守り抜くには、これまで以上に学校、そして市民への防災体制の構築及び実践的な防災教育の推進が大切と考えます。 そこで、1項め、防災・減災のための教育について3点お伺いいたします。 この項1点目、学校園での防災教育について3点質問いたします。 本市では、平成30年7月の西日本豪雨によって被災した経験を踏まえ、子供たちが我が事意識を持ち、災害への実践力を身につけるため、令和2年度から市立小学校3年生・5年生を対象とした防災教育の取組を始めて、もうすぐ2年がたとうとしております。 そこで、まず小学校での防災教育のこれまでと家庭との連携についてお伺いいたします。 総合的学習の授業として防災教育に取り組む中で、子供たちや教員の防災意識はどのように変化してきているのでしょうか。また、この防災教育は、家庭と連携して行っていると聞いておりますが、どのような形で連携しているのか、お伺いいたします。 ○議長(中西公仁君) 井上教育長。 ◎教育長(井上正義君) 井出 妙子議員さんの御質問にお答えいたします。 小学校での防災教育につきましては、令和2年度から3年生と5年生を対象といたしまして、自助を中心とした学習を年間3時間行うこととしております。この2年間の取組を通しまして、避難訓練時の行動が素早くなったり、理科や社会科での防災に関する学習の際、児童自ら避難行動や備えについて発言するようになったりするなど、確実に児童の防災意識は向上してきていると考えております。また、教員からも、自身の防災意識も高まっているとの声を聞いております。 家庭との連携につきましては、3年生では、学区の防災安全マップを作成するために、災害時の通学路における危険箇所や避難場所について家族と一緒に点検を行うフィールドワークを行っております。5年生では、災害時に余裕を持って安全に避難するために、避難場所や避難経路、避難のタイミング等、災害時の自分の行動をあらかじめ考えておくマイ・タイムライン作成に当たって家族と話し合ったり、情報を共有したりするなど、家庭学習の課題として連携、協力をお願いしております。 今後も学校から家庭への啓発等を含めまして、様々な形で連携を深めていけるよう努めてまいりたいと考えております。 ○議長(中西公仁君) 井出 妙子議員。 ◆15番(井出妙子君) コロナ禍にもかかわらず小・中学校の学びの中で、着実に本市が取り組まれてきたことを、私は大変評価しているところでございますが、防災意識の現状と変化ということを確認するためにも、保護者へのアンケート等を実施してはと思っておりますが、いかがでしょうか。 ○議長(中西公仁君) 井上教育長。 ◎教育長(井上正義君) 保護者へのアンケート調査についてでございますが、家庭との連携を深めることは、防災教育において重要であることから、今後検討してまいりたいと考えております。 ○議長(中西公仁君) 井出 妙子議員。 ◆15番(井出妙子君) 教員、子供たちにとっても次年度は、ちょうど防災教育を3年時、5年時と積み上げる時期となっております。この機会を捉まえて、アンケートの実施をぜひ行っていただきたいと思います。 次に、中学校での自ら考える防災教育はどのようになされていくのか、お伺いいたします。 昨年は、2021年度チャレンジプラン団体にも選ばれ、中学生が家庭や地域の力となることを目指して防災教育に取り組んできた本市ではございますが、次年度、中学生が家庭や地域と連携した防災活動を自ら考え取り組むための予算が計上されております。 具体的にはどのようになされていくのか、そのお考えと方向性をお示しください。 ○議長(中西公仁君) 井上教育長。 ◎教育長(井上正義君) 中学校での防災教育につきましては、今年度、内閣府が主催する防災教育チャレンジプランを活用しまして、倉敷市立西中学校の2年生を対象に、モデル授業として取組を行っております。 過去の災害について振り返り、自分の命を守るための避難行動について考える自助や、災害時に家庭や地域のために自分たちができる活動を考える共助について学び、真備町でのフィールドワークや非常用保存食を給食として食べるなど、体験型学習も行いました。 生徒からは、家庭での防災に関する話合いの機会が増えた。災害発生時には、地域の方々に声をかけて一緒に避難したい等の感想があり、防災意識の向上を図ることができたと考えております。 来年度からは、全ての市立中学校の2年生を対象といたしまして、自助、共助の視点を学び、生徒自身が自分の住む地域の特性や災害リスク等を踏まえた上で、家族や地域のためにどのような取組ができるかということを考える授業を、学区の状況を踏まえて、年間3時間以上行う予定といたしております。 この取組を通して、地域への参画意識を高めることで、中学生も将来の地域防災の担い手となる素地をつくってまいりたいと考えております。 ○議長(中西公仁君) 井出 妙子議員。 ◆15番(井出妙子君) 子供たちの柔軟な発想で自主性を育てる防災教育となりますように、どうぞよろしくお願い申し上げます。 3つ目に、幼稚園等での防災教育についてお伺いいたします。 これまであまり触れられていなかった幼稚園等での防災教育ですが、国の令和4年度予算案の学校安全総合支援事業の中でも、幼、保の段階から小、中、高とシームレスな、いわゆる途切れのない安全教育の展開をとあり、この第3次計画の策定についての答申にも、幼児期からの発達段階に応じた安全教育の取組の充実を図ると明記されております。 現在、多くの園では、月に1度、火災や地震の避難訓練を行ったり、防災の日に合わせて絵本や紙芝居等で防災について学んでいるのが現状かと思われます。 神奈川区では、起震車の疑似体験を親子で行ったり、卵の殻踏みやぼうさいダッククイズなど、年齢に合わせた経験で、楽しく災害や日常の危険に備える活動をしていると聞きました。 本市でも、津波、また土砂崩れなど、幼稚園の立地に合わせた避難訓練の実施や小・中学校との連携を見据えて、年齢に合わせた防災教育のさらなる充実を進めてはどうかと思いますが、現状と当局のお考えをお聞かせください。 ○議長(中西公仁君) 井上教育長。 ◎教育長(井上正義君) 現在、幼稚園では、防災に関する取組といたしまして、主に避難訓練を行っており、定期的な火災や地震の訓練に加えまして、それぞれの園の災害リスクに応じた津波や洪水、土砂災害に対する訓練も行っております。 また、小学校に隣接する幼稚園におきましては、合同で避難訓練を行っている事例もございます。さらに、そういった機会を捉えて防災に関連する紙芝居の読み聞かせをしたり、他の地域で大きな地震や災害が発生したりした際には、その都度、担任が学級で分かりやすく伝える等、防災に対する意識が高められるよう取り組んでおります。 今後につきましても文部科学省の指針に沿って、幼稚園での防災教育の一層の充実を図ってまいります。 ○議長(中西公仁君) 井出 妙子議員。 ◆15番(井出妙子君) 子育てするなら倉敷で、災害に強いまち倉敷ならではの子供たちへの防災教育を、どうぞよろしくお願い申し上げます。 この項2点目、市民への防災教育について質問いたします。 防災につきましては、地域の自主防災組織を中心に共助を呼びかけ地道に進めていく活動と、広く市民を巻き込み一人一人が防災に取り組む自助を広める両方が必要と考えております。 今年度の総合防災訓練は、市内の自主防災組織や地域住民約2,800人の方々が参加して避難訓練や避難所開設に取り組み、市内小・中学校の児童、生徒には我が家のチェックリストを配付し、各家庭において日頃の備えを確認していただくなど、防災意識を持てるように工夫したとのことでございました。 私たち公明党倉敷市議団が家族防災会議をと長年提案してきたことの実現として、一歩前進と捉えております。また、令和4年度の総合防災訓練では、福祉施設等と連携した避難訓練を実施するとのこと。これにも大いに期待しております。しかしながら、防災意識が高い人だけでなく、広く一般の人にも防災に興味を持っていただけるようなアプローチが、今後要るのではないかと考えております。 そこで、多くの市民へ波及する取組として、コロナの様子も見ながらとは思いますけれども、たくさんの方に参加していただけるような大型会場での防災に特化したイベントなどを開催していただきたいことを要望しておきます。 この項3点目、外国人の方への防災の取組についてお伺いいたします。 ここ数年は、新型コロナの影響で、外国人労働者が出入国しにくい状況が続いておりますが、令和2年6月統計では、日本には288万5,904人の在留外国人が暮らしており、今や100人当たり2人が日本に住んでいるということになっております。倉敷市でも約6,400人の在留外国人がおられ、ますますこれからも外国人が増えると考えられます。 そこで、本市では、令和2年10月より本庁に外国人相談窓口が開設され、SNSで生活に必要な情報をプッシュ型で配信しているとお聞きいたしました。国では、外国人のための減災のポイントと題した日本語と易しい日本語の2種類のポスターを作成したと聞きました。また、このポスターのQRコードを読み取ると、14の言語に対応したウェブサイトが閲覧できるとのことであります。 外国人従業員が多く在籍する企業、組織、団体、また在留外国人を対象にサービスを提供する機会を持つ企業、組織、団体などにポスターの掲示や配付をしたり、防災訓練のときなどを捉まえて、ポスター、URLの周知、また配布など、積極的に取り組んでいくよう国も推奨しております。 例えば、このようなポスターの庁舎内の掲示などを含め、外国人の防災に関して本市はどのように取り組まれるのか、お聞かせください。 ○議長(中西公仁君) 山路総務局参与。 ◎総務局参与(山路浩正君) 外国人の方への防災の取組についてですが、本市では、令和2年10月に倉敷・高梁川流域外国人相談窓口を開設し、一般の相談に加え、防災に係る相談についても多言語で対応することとしています。また、令和3年4月からは、フェイスブックを活用し、生活するために必要な情報提供について、易しい日本語、英語、ベトナム語及び中国語の4つの言語で行っており、外国人のための減災のポイントや避難情報の説明についても、平常時から周知を行っております。 加えて、倉敷防災ポータルでは、災害時の緊急情報、気象警報や雨量、川の水位情報などが11の言語に対応しており、多言語による防災情報の提供を行っております。また、大規模災害時には、岡山県災害時多言語支援センターの活用など、様々な手段で啓発や情報提供を行っているところです。 引き続き、外国人への情報発信に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(中西公仁君) 井出 妙子議員。 ◆15番(井出妙子君) あわせて、これまでも質問してきましたが、インバウンドの観光客の防災対策もICTなどを活用して取り組み、安心して過ごせる観光地倉敷にしていただけますように要望し、次の質問に入ります。 ○議長(中西公仁君) 井出 妙子議員、この際申し上げます。質問の途中ではありますが、ここで休憩いたします。再開は11時5分からの予定です。            午前10時54分  休 憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前11時 6分  開 議 ○議長(中西公仁君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 15番 井出 妙子議員、質問項目2番から質問を再開してください。 ◆15番(井出妙子君) それでは、2項めに移ります。 子どもたちのための教育・保育について3点お伺いいたします。 我が党は、子供の幸せや子育ての安心が確保される社会こそ、国民全てに優しい社会であるとの考えに立ち、子育てを社会の中心軸に位置づけ、社会全体で支援するチャイルドファースト社会の構築を目指して取り組んでまいりました。2006年には、党として少子社会トータルプランを策定し、妊娠、出産への支援や教育費の負担軽減、働き方改革など、同プランに基づく政策を着実に具現化してきたところでございます。 2020年実施の実態調査では、今後取り組んでほしい政策は、保育の質の向上が過半数に上りました。本年、新たな子育て応援トータルプランの策定のため、全国3,000人の公明党議員が国会議員を先頭に、現場の声を反映するため子育て応援アンケートを実施したところでございます。一方、本市においても、このたびの予算案では、子育て関連事業費は99億2,700万円に上り、ほかの事業と比べ、手厚い予算編成になっていることを高く評価しております。 そこで、この項1点目、待機児童対策推進と保育士確保について4点お聞きいたします。 新型コロナウイルス感染症が乳幼児に現在広がっている中、懸命に運営してくださり、社会基盤を支えてくださっている保育園や認定こども園などの職員の皆様、現場の苦労は大変なものとお察ししております。心からの感謝と敬意を表します。どうか御自身のお体にも気をつけていただき、引き続き倉敷市の子供たちのために、どうぞよろしくお願い申し上げます。 さて、市長提案理由説明にもございましたが、待機児童政策の大きな柱は、子供たちの健やかな成長と日々の笑顔を支える保育士等の人材の確保だと私は思っております。 このたび、国による保育士等への処遇改善事業が実施されますが、保育所等で働く人は、事務員や給食調理員など保育士以外の職員もいらっしゃるので、処遇改善は、保育を支える全体の保育人材の確保につなげられるような柔軟な対応が必要だと思いますが、本市の認識をお伺いいたします。 ○議長(中西公仁君) 藤原保健福祉局長。 ◎保健福祉局長(藤原昌行君) 保育所等は、保育士をはじめとする様々な職種の方により運営されておりますが、最近では、保育士だけでなく調理員等の確保に苦慮する事例も伺っております。 このたび、国が令和4年2月から収入を3%程度引き上げる措置を講じましたが、対象者は常勤、パートなどの勤務形態にかかわらず、また、調理員や事務職員など保育士以外の職種も含まれるため、施設の判断で柔軟な配分を行い、それぞれの職種に対する処遇改善を図ることが可能な制度となっております。 ○議長(中西公仁君) 井出 妙子議員。 ◆15番(井出妙子君) とはいえ、現場では配分に悩むところと思いますので、どうか行政には、相談に乗るなど寄り添う配慮をよろしくお願い申し上げます。 2つ目に、ICT環境整備についてお伺いいたします。 月曜日から土曜日まで朝7時から夜7時の開所は、当番制といえども大変なことと思います。実際、処遇が改善されても休みにくい、また残業があるのでは、保育士の確保にはつながらないと考えております。保育士の仕事は、お便りをつくったり、指導案を作成したり、日々の成長を記録したりと、多くの事務的仕事があります。 こういった業務においては、ICTの活用により業務の効率化を推進し、保育士の業務負担の軽減、働き方の見直しを行い、魅力ある職場づくりの支援をしていくべきと考えておりますが、本市の現状と今後の取組についてお聞かせください。 ○議長(中西公仁君) 藤原保健福祉局長。 ◎保健福祉局長(藤原昌行君) 本市では、国の助成制度を活用し、保育に関する計画、記録や保護者との連絡、子供の登降園管理などの業務のICT化を図るシステムの導入費用に対する助成事業を行っておりますが、令和3年度までに54園のICT化を支援し、令和4年度当初予算案においても10園分の助成費を計上しております。 保育業務のICT化により保育士の業務負担軽減が図られることで、保育士の確保に加え、保育士が子供と向き合う時間をより多く確保できるなど、保育の質の向上につながることも期待できるため、引き続き事業を実施してまいりたいと考えております。 ○議長(中西公仁君) 井出 妙子議員。 ◆15番(井出妙子君) 今後も、しっかりと進めていただきたいと思っております。 3つ目に、保育士の資質向上についてお聞きいたします。 これまでの国の保育政策は、待機児童問題への対応が主軸であったものの、引き続きこの対策を行いながら、今後の人口減少社会においては、良質な保育を提供し続けることが大きな柱になると、令和3年末の地域における保育所・保育士等の在り方に関する検討会の取りまとめで公表されております。子供たちの日々の成長を支える保育につきましては、専門性の向上が非常に重要なことだと思っております。 今後、本市でも取り組んでいる保育技術の見える化やオンラインの研修や会議など、充実させていくことが大切と考えますが、コロナ禍での本市の取組をお伺いいたします。 ○議長(中西公仁君) 藤原保健福祉局長。 ◎保健福祉局長(藤原昌行君) 保育士の専門性の向上は、保育所等を円滑に運営する上で欠かすことができないものとして、研修機会の確保は大変重要であると考えておりますが、コロナ禍の現在においては、これまでのように外部研修への参加が非常に難しい状況でございます。そのため、日々の保育実践を通じて必要な知識や技術の習得を図るとともに、初任者研修や障がい児研修のように必要となる研修につきましては、状況を見極めつつ、感染症対策を講じた上で実施しております。 また、オンラインによる研修や会議を実施するなど、倉敷市保育協議会などと連携しながら、保育士の資質向上に寄与できるよう研修機会の確保に、引き続き努めてまいります。 ○議長(中西公仁君) 井出 妙子議員。 ◆15番(井出妙子君) 国では、そのほかにも保育の現場でのノンコンタクトタイムの導入なども、今検討されているようでございます。速やかな実施には、場所の確保等、課題が多くあると思いますので、どうか現場の意見をよく聞いていただき、資質向上の取組の積極的な推進を望んでおきます。 4つ目に、保育士の確保についてお聞きいたします。 現在、働かれている方々に対する処遇改善や負担軽減など、離職防止による職場での定着支援は大変重要なものだと考えますが、あわせて、その向上した保育力の伝承、保育士の職業としての魅力を中高校生など学生段階から伝えることも、今後の保育士確保に向けては重要であると考えております。 本市ならではの発想で、高校生の養成校訪問など、このたび計上されておりますが、今後の保育士確保の取組についてお聞かせください。 ○議長(中西公仁君) 藤原保健福祉局長。 ◎保健福祉局長(藤原昌行君) 待機児童の解消に向けて、保育士を確保するために様々な取組を実施しておりますが、本市には保育士養成校が5校あるという利点を生かすため、令和4年度から、保育士という仕事に興味のある高校生を対象に、保育士養成校への訪問事業を実施する予定としております。 これまでも、倉敷市保育士・保育所支援センターによる高校での出前講座など、保育士の魅力をPRする取組を行ってまいりましたが、実際に高校生が養成校を訪問して保育士を目指す学生の姿や学校での活動を見学することで、市内の高校から市内の養成校へ進み、市内の施設へ就職する流れを創出し、保育士になるなら倉敷でとなるように、引き続き将来の保育士確保の強化に取り組んでまいります。 ○議長(中西公仁君) 井出 妙子議員。 ◆15番(井出妙子君) この保育士確保につきましては、各園が一番苦労されているところでございます。今後も、さらなる保育士確保の取組をお願いいたします。 この項2点目、第6次学校図書館図書整備等5か年計画についてお伺いいたします。 本市は、早くから全校に学校司書を配置し、学校規模に合わせた蔵書整備にも取り組まれてきましたが、本年1月、文部科学省が、公立小・中学校の図書館の整備充実について新たな5か年計画を発表いたしました。そこには、刊行後、時間の経過とともに最新の情報を記載していない古くなった本の買換えや、新聞の複数紙配置が求められております。しかしながら、これらの費用は地方交付税で措置されるため、使い道に制限がなく、各自治体は学校図書館関係以外に充てることもでき、各学校でも、その使い方はまちまちであるやに聞いております。 必要性や今後の取組について議論を深めることが重要と考えますが、本市の認識と現状についてお伺いいたします。 ○議長(中西公仁君) 井上教育長。 ◎教育長(井上正義君) 学校図書館につきましては、倉敷市が作成しております倉敷市子ども読書活動推進計画の中で、学習・情報センターとしての役割を示しており、学校教育において大切な役割を担っていると認識しております。 現在、本市では、学校の実情に応じて新しい図書の購入を行い、令和2年度学校図書館の現状に関する調査では、全ての小・中学校で学校図書館図書標準の達成状況は100%を超えており、計画的な図書の更新を実施しているところでございます。 文部科学省が本年1月に示しました第6次学校図書館図書整備等5か年計画では、児童、生徒が主体的に主権者として必要な資質、能力を身につけることの重要性に鑑み、発達段階に応じた学校図書館への新聞の複数紙配備を図るため、小学校等2紙、中学校等3紙、高等学校等5紙という目標が掲げられております。 倉敷市教育委員会といたしましては、倉敷市内の学校において新聞の複数紙配備が未実施の学校もあることから、今後は適切な整備を推進し、授業において積極的に活用するよう努めてまいります。 ○議長(中西公仁君) 井出 妙子議員。 ◆15番(井出妙子君) 今や、新聞や本がない家も増えつつございます。どうか子供たちの深き学びのためにも、生きた図書館になるような学校での取組もよろしくお願いいたします。 この項3点目、成人年齢18歳引下げに伴う消費者教育について質問いたします。 いよいよ、この4月から成人年齢が18歳に引き下げられることとなり、社会経験の浅い18歳、19歳は、悪質な業者のターゲットとされるのではないかと懸念されているところでございます。 20歳から50歳代の男女を対象にした金融教育に関する調査でも、お金に関する知識に自信がないが81.2%、子供に教えられる自信がないが78%、自分たちの世代でも金融教育を行ってほしかった77.1%、金融知識を身につけたいが78.3%となりました。また、先日、NHKが当事者参加の番組で調査したところ、成人年齢引下げを不安に思うが42.5%。日本教育新聞社の調査では、教える側の高校教員へも漠然とした不安が広がっていることが分かりました。 あわせて、岡山でも2月27日に、若者への消費者教育充実をテーマにオンラインフォーラムが行われ、銀行や企業といった地域の専門家の力を借りることの提案や、同世代がSNSの怖さなどを具体的に伝えている事例報告もあったところでございます。 本市でも、SNS関連の消費者トラブル相談が増加している現状もあり、子供や教員、保護者等への不安を払拭するような丁寧で具体的な消費者教育が必要と考えております。 消費者教育の現状と本市の今後の考え方についてお伺いいたします。 ○議長(中西公仁君) 井上教育長。 ◎教育長(井上正義君) 消費者教育につきましては、平成25年6月に閣議決定されました消費者教育に関する基本的な方針を受け、新学習指導要領では、消費者教育に関する内容が拡充されております。 小・中学校においては社会科や家庭科等、高等学校においては家庭科や公民等の時間を中心に、悪徳商法の危険性やクーリングオフ制度などの売買契約の仕組みを理解し、消費者として適切な判断や行動ができるよう学習を行っております。特に高等学校におきましては、平成29年3月消費者庁発行の社会への扉を活用し、出前授業や販売活動を体験しながら、消費活動について学習しております。さらに、来年度から教科公民の中に新設されます公共の領域で、消費者教育におけるさらなる内容の充実を図ってまいります。 ○議長(中西公仁君) 井出 妙子議員。 ◆15番(井出妙子君) どうか現場に寄り添った対応を、今後もよろしくお願い申し上げます。 それでは、最後の項、倉敷市のSDGsの取り組みについて2点お伺いいたします。 本市は、伊東市長のリーダーシップの下、ここ数年間で急速にSDGsの視点を盛り込んだまちづくりが大きく進みつつあります。 2020年7月にSDGs未来都市と自治体SDGsモデル事業に選定され、倉敷市第七次総合計画など市の根幹をなす計画にもこのSDGsの視点が盛り込まれ、着実な持続可能なSDGsのまちづくりが現在取り組まれていることと認識しております。 倉敷市SDGs未来都市計画では、自治体SDGsモデル事業の一つとして人材育成を掲げ、様々な活動を行ってきたわけですが、その中の一つ、大学連携講座について、まずはお聞かせください。 倉敷市には、保育、芸術、科学、音楽、もろもろの幅広い多彩な学生を育てる大学が市内に11大学もあります。そこでは生涯学習の一環として、開かれた大学として市民講座が多数行われてきております。SDGs関連の講座についてはしらかべ講座と題し、倉敷芸術科学大学の学生さんとともにデザインした表表紙のA3見開きものを毎月作成。講座は、このコロナ禍でもリモートなどを駆使して開催されているとお聞きいたしました。また、夏休みには子供向けの講座も設け、順番待ちができるほどの人気とも聞いております。 一方で、学校教育においては、一流の芸術に触れる機会として、劇団四季のミュージカル鑑賞や、地元の美術館、科学センター、自然史博物館、埋蔵文化財センターなど多くの本物に触れる環境が整い、子供たちの知の探求に大変適した郷土であり、先人たちのまちづくりに感謝するところでございます。 そこで、この大学連携講座をさらに発展させて、福岡や東京で取り組まれている子ども大学のように、子供たちが大学教授の講座に触れることで探究心を大きく広げられるよう、子供たちが受講できる機会を充実してはどうかと考えますが、当局の御所見をお聞かせください。 ○議長(中西公仁君) 西企画財政局長。 ◎企画財政局長(西雅敏君) 本市は市内の大学等と連携し、それぞれが持つ専門知識を地域に還元することを目的に、平成22年度から市民向けの大学連携講座を実施しております。 令和3年度は、これまでに23講座を実施し、442人に受講いただいております。そのうち、8講座が主に小・中学生を対象とした体験型防災デイキャンプなどの講座を、5講座が高校生以上を対象とした農作物の品種改良などの講座を実施しております。また、子供たちを対象とした講座では、定員を超えた申込みがあり、抽せんになるなど好評をいただいているところでございます。 市といたしましては、引き続き市内の大学等と連携し、コロナ禍でも多くの子供たちが受講できるよう努めてまいりたいと考えております。 ○議長(中西公仁君) 井出 妙子議員。 ◆15番(井出妙子君) 市内11大学の特色を生かしながら、子供も受講できる大学連携講座の充実をよろしくお願いいたします。 この項最後、さらなるSDGsの市民への普及啓発についてお尋ねいたします。 SDGsパートナーシップ制度も相まって、企業や団体、そして高校生を中心に教育現場でもSDGsの取組の機運は徐々に高まってきていると感じる一方、個人への浸透はまだまだ弱いと感じております。 そこで、個人で平素からSDGsに取り組めるようなきっかけづくりの工夫が必要と考えています。大阪府などでは、私のSDGs宣言に取り組んでみたり、個人で身近にできる取組事例をホームページに掲載したり、また、SDGsのロゴマークを庁舎やチラシに表示するなど、より多くの市民の目に触れる機会をつくっている自治体もあります。 令和4年度予算に、倉敷市・高梁川流域SDGsパートナーと連携して行う啓発イベントを計上しておりますが、SDGsの市民へのさらなる浸透に向けてどのように考えているのか、見解をお示しください。 ○議長(中西公仁君) 伊東市長。            (市長  伊東 香織君  登壇) ◎市長(伊東香織君) 倉敷市では、令和2年7月にSDGs未来都市に選定されまして、また、以前より高梁川流域圏連携をはじめ持続可能なまちづくりに取り組んできております。そういう観点で、日頃から、窓口でのポスター掲示、チラシ等へSDGsのロゴマークの表示などに加えまして、市のウェブサイトでも啓発動画の配信とかパンフレットを活用した取組事例の紹介、また、セミナー、出前講座の実施など普及啓発に取り組んでいるところでございます。 そして、先ほどもお話しいただきましたように、高梁川流域7市3町でSDGsの推進を行う企業、団体を登録いたします倉敷市・高梁川流域SDGsパートナー制度には、現在のところ172団体に登録いただいておりまして、この登録団体の中には、セミナーで取組を発表していただくなど、いろいろな連携も生まれてきているところでございまして、だんだん機運も高まりつつあると感じております。 しかし、その機運を市民の皆様により分かりやすくお伝えする観点が必要と考えまして、市民の皆様に気軽に参加していただけるよう、令和4年度当初予算でお願いしております啓発イベントを市内の大型商業施設において開催して、SDGsパートナーの皆さんとも連携しながら参加者への啓発活動を行いまして、取り組んでいただくきっかけになるように努めたいと考えております。 当然、そのときには参加型でありますとか、理解していただくためにいろんなパンフレットなどを持って帰ってもらって、SDGsのことについても御家族で理解を深めていただける機会となるよう、積極的に取り組みたいと思っております。 ○議長(中西公仁君) 井出 妙子議員。 ◆15番(井出妙子君) 市長より力強い答弁をいただきました。 先日、オンラインでの催しもございましたが、しっかりとウェブサイトの充実であるとか、みらいを、みんなでSDGsという標語やステッカー等の活用もぜひ検討していただき、さらなる普及啓発をどうぞよろしくお願い申し上げます。 私たちは、ともすれば、SDGsが掲げる17の目標の大きさばかりに目を取られて、自分一人が行動しても何にも変わらないのではないかと思いがちですが、SDGs達成に向け、身近なことから継続して未来の変革のために、市民一人一人が、まずは一歩を踏み出すことが大切と感じております。 以上で私の質問を終了いたします。長らくの御清聴、大変にありがとうございました。(拍手) ○議長(中西公仁君) 続いて、1番 尾崎 勝也議員。            (1番  尾崎 勝也君  質問者席登壇) ◆1番(尾崎勝也君) (拍手)新風くらしきの尾崎 勝也です。どうぞよろしくお願いします。 冒頭に少しお話しさせてください。ロシアによるウクライナ侵攻は、私たちの想像を超える最悪の状況となってしまいました。家を失い、家族や親族を失った全ての方々に心より哀悼の意を表すとともに、ウクライナで祖国を守るために戦う人々に心からのエールを送りたいと思います。 世界には、多くの問題があります。これほど世界が平和を望んでいても、相手を非難し、戦争が起きてしまいます。それは、私たちのすぐそばで起きているSNSなどでの誹謗中傷や風評被害などに苦しむ方が後を絶たないことと同じように思えます。現在、私たちは多様性の時代に生きています。いろんな考え、いろんな価値観、いろんな歴史、いろんな育ってきた環境、みんな違う時代です。それぞれを認め合うことが多様性だと考えます。寛容な心でお互いに助け合うことが未来につながると信じます。 そんな多様性を認め合う活動の一つに、ピンクシャツデーというのがあります。ピンクシャツデーは、カナダで始まったいじめ反対運動です。毎年2月の最後の水曜日をピンクシャツデーと定め、世界各地で展開されています。それは叫んだりしません。いじめについて非難することもありません。ただ、みんなでピンクのシャツを着ることで、容姿でからかったり、いじめたりすることが、学校や社会にとって不必要なことであるという意思表示をするのです。 昨年、横浜市会でも、ピンクシャツ議会が開催されたそうです。また、ピンクシャツではありませんが、一昨年、コロナ禍の台湾では、ピンクのマスクが閣僚や政府関係者を皮切りに使われ、色に性別は関係ないという一大ムーブメントが起きました。日本においても、ほかの自治体ではピンクシャツデー月間やダイバーシティー推進月間など、取り組んでいるところもあると聞いています。 3月は自殺対策強化月間です。このような社会全体で取り組む運動を、私自身はもちろん、行政が積極的に発信していくことで、よりよい社会がつくられていくのではないでしょうか。いじめのない倉敷、誹謗中傷のない倉敷、いろんな考え、他を批判せず、多様性を認め合う倉敷をみんなでつくっていきたい、そう心から願い、質問に移りたいと思います。 それでは、通告に従いまして、市民を代表して質問いたします。執行部におかれましてはしっかりと受け止めていただき、市政に反映していただくよう心よりお願い申し上げます。 最初の項目、音楽のあるまち倉敷です。 ちょうど1年前、初めてここに立たせていただいたとき、私は政治に求められる視点が変わってきていると述べました。町自体、ハードの部分の成長発展から、その町に住む市民の皆さんそれぞれの人生が輝くための成長発展が求められている。これからは、都市機能や便利さなどの充実よりも、市民の人生であり、生活が充実できる町であることが大切ではないでしょうか。 倉敷市は、文化、産業におけるめざすまちの姿として、生活の中に個性的で魅力的な文化芸術が息づいていると総合計画に掲げられています。魅力的な文化芸術は様々なものがあると思いますが、その中でも、音楽は様々なジャンルや活動があり、生活に密着した文化であるとともに、子供から高齢者まで市民に一番身近な存在です。そういった意味で、生活の中に個性的で魅力的な音楽が息づく町、音楽のある町倉敷がまちづくりのビジョンとしてぴったりではないでしょうか。 これは、多くの自治体が取り組んでいるまちづくりの一つの手法ではありますが、倉敷市では、世界から著名なアーティストを招いて開催してこられたくらしきコンサートや、36回を迎えた倉敷音楽祭、市民の音楽愛好家の力でスタートした倉敷ジャズストリートなどが例年開催され、また、音楽のプロフェッショナルを養成する中四国に3つしかない音楽学部のある、くらしき作陽大学もあります。音楽のある町倉敷を掲げることで、今後もより一層の取組が期待されるのではないでしょうか。 その上で質問なのですが、倉敷音楽祭についてです。今年も、残念ながら中止となってしまいましたが、先日、若者向けの内容が少ないという意見を耳にしました。さらには、例年あまり代わり映えのしない内容だという意見も聞きます。音楽のある町倉敷として市民も交え、内容を再検討してみてはどうかと思いますが、当局の考えをお聞かせください。 ○議長(中西公仁君) 三宅文化産業局長。 ◎文化産業局長(三宅幸夫君) 尾崎 勝也議員さんの御質問にお答えさせていただきます。 本市では、世代を超えて受け継がれてきた優れた歴史文化や伝統がある中、音楽を含めた文化芸術は人々に元気を届けるとともに、地域社会を活性化し、魅力あるまちづくりを推進する力があると認識しております。 本市では、昭和58年から一流の音楽家によるくらしきコンサートが開催され、市民一人一人が音楽を楽しみ、親しむ機運が高まる中、音楽が本市の個性ある文化の一つとしてさらに根づくよう、昭和62年から倉敷音楽祭を開催しております。音楽祭は、クラシックコンサートや伝統芸能、町並みコンサートや市民の力でつくり上げるミュージカルなど、幅広い世代を対象とした多彩なプログラムで広く市民に親しまれ、倉敷に春を呼ぶイベントとして定着してまいりました。 今後も倉敷音楽祭が、若者も含め幅広い世代に優れた音楽の魅力を伝え、生活の中に文化芸術が息づく機会となるよう取り組んでまいります。 ○議長(中西公仁君) 尾崎 勝也議員。 ◆1番(尾崎勝也君) ぜひまた、幅広い世代へ伝えることを検討していただいて、よろしくお願いいたします。 次に、もう一つ具体的な提案をさせてください。ストリートピアノの自治体設置事業です。 日本では2011年鹿児島市にて、まちづくり団体による2台のピアノ設置が始まりと言われています。その後少しずつ広がり、2017年に金沢市の設置した思い出ピアノは、すばらしい自治体の試みとして多くの市民からの評価を得て、その後、2019年に草間 彌生さんの装飾でも話題になりました東京都庁のおもいでピアノへとつながります。この45階南展望室でのおもいでピアノがSNSにて大変な評判を生み、全国の自治体でも取り組まれ、近隣の市町村でも少しずつ設置され、つい先日、山陽新聞には、玉野市が設置している宇野駅のストリートピアノの記事が掲載されていました。 私は、ストリートピアノ事業に倉敷市が取り組むことで、生活の至るところに音楽がある町倉敷が実現でき、七次総におけるめざすまちの姿に近づくと考えています。 ストリートピアノとは、公共の場所に設置されていて、演奏するために許可が要らないものを言うそうです。また、誰でも演奏はできるが、設置された区画に公共性がない場合は、ストリートピアノとは呼ばれないそうです。そんな場所があるのかという点なのですが、候補としましてJR倉敷駅周辺をはじめ、水島臨海鉄道倉敷市駅、駅前ロータリーに面する西ビルや天満屋ビルなど、駅周辺は絶好の場所だと考えています。また、あちてらす倉敷や美観地区では倉敷物語館や倉敷館、アイビースクエアなどは、ストリートピアノ事業が効果的であると思われます。まず、実証実験から始めるのはどうでしょうか。 神戸市では、まちづくりの一つとして取り組まれ、約30か所にも設置されています。神戸市で担当されている文化スポーツ局文化交流課にお尋ねしたところ、本市では街角で気軽に音楽に触れることでにぎわいと交流が生まれるよう、市内の各所にストリートピアノの設置を広げてきたところです。1台当たりにかかる費用としては、ピアノの状態や種類によっても様々ですが、おおむね設置に10万円、その後の調律に1台当たり年間で5万円ほどかかっております。ピアノの入手方法としては、主に統廃合により閉鎖となった幼稚園や小学校で使われていたピアノを設置しておりますと教えていただきました。 先ほど申しました宇野駅に設置されている玉野市のピアノも、幼稚園で長年使われてきた電子ピアノを使っておられるそうです。 ぜひ倉敷市でも取り組むべきと考えますが、設置を検討していただけないものでしょうか。当局の考えをお示しください。 ○議長(中西公仁君) 三宅文化産業局長。 ◎文化産業局長(三宅幸夫君) ストリートピアノは、ホールや劇場だけでなく、誰もが気軽にピアノの演奏に親しむ場として設置されるもので、本市においても、アリオ倉敷や三井アウトレットパークなど民間主導で商業施設内などに設置され、にぎわいや安らぎを創出しているところでございます。 議員御提案の新たなストリートピアノの設置につきましては、周辺への音の影響やピアノの管理などといった課題もあることから、まずは、常設ではなく、倉敷音楽祭等のイベントなどでの実施を研究してまいります。 ○議長(中西公仁君) 尾崎 勝也議員。 ◆1番(尾崎勝也君) 先ほど、周辺への音の影響などという答弁があったのですけれども、これだけ多くの自治体で取り組まれていることなので、そこは、ぜひ倉敷市も課題を整理していってもらえたらなと思っております。 先ほど言われましたように、三井アウトレットパーク倉敷に設置されているストリートピアノですが、多くの方が楽しんでおられます。昨年、私もたまたま通りかかりまして、子供さんや買物客が代わる代わる演奏しているのを聞かせてもらって、とても有意義な時間が過ごせました。ぜひ、市内の至るところでピアノの音色があふれることを心待ちにしたいと思います。 そして、この項目最後、要望を一つさせてください。コロナ禍において多くのイベントが中止となる中、このストリートピアノもそうですが、屋外でのイベントは密を避け実施できるのではないでしょうか。幸い倉敷には、倉敷みらい公園というすばらしい屋外のスペースもあります。そして、最近では、いろいろな自治体で野外フェスなどが企画されています。 コロナ禍からの復興も考える上で、倉敷市でも検討してはいかがでしょうか。野外での音楽イベントを企画する民間への協力なども含めて、要望とさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 続きまして、2項目め、防災への取り組みについてです。 令和4年1月に岡山県が新たに作成した岡山沿岸高潮浸水想定区域図、こちらですけれども、表紙には想定最大規模と記載されておりまして、倉敷市沿岸部ではT.P.6.4メートルとの想定が出されています。水島エリアや玉島エリアの多くの地域において、5メートル以上10メートル未満の浸水が想定されると区域図に表されています。 これは、これまで私たちが災害に対する備えとして、よりどころとしてきた倉敷市の洪水ハザードマップや津波ハザードマップとは、比較にならない災害が予想されているように思えるのですが、この想定は、どのような条件に基づいて策定されており、市としてどう受け止めておられますか。お知らせください。
    ○議長(中西公仁君) 山路総務局参与。 ◎総務局参与(山路浩正君) 岡山沿岸高潮浸水想定区域図の公表を受けてですが、想定最大規模の高潮による災害が発生した場合の浸水の危険性について、広く一般に周知し、高潮時に円滑かつ迅速な避難の確保を図ることを目的に、岡山県が作成、公表したものです。 この岡山沿岸高潮浸水想定区域図の作成に当たっては、日本における過去最大規模の台風を基本としており、岡山県への最接近時の中心気圧は室戸台風並みの910ヘクトパスカル、大きさ、移動速度は伊勢湾台風並みの想定とのことです。この想定によると岡山県全体での被害想定は、平成16年の台風第16号による高潮被害の浸水面積約9平方キロメートルに対して、45倍に当たる約407平方キロメートルが浸水被害に遭うと試算されています。 また、台風の経路につきましては、高潮の影響が最大となること、海岸の堤防が決壊するなどの前提でシミュレーションを行ったものと伺っております。 ○議長(中西公仁君) 尾崎 勝也議員。 ◆1番(尾崎勝也君) 台風16号の45倍の想定とお伺いしたのですけれども、この問題、沿岸地域においては、高潮対策はもちろんですが、昨今の集中豪雨などもあり、しっかりと避難計画を再検討していく必要があるのではと考えますが、市として、今後どのように対応されていかれますでしょうか。また、高潮ハザードマップの作成など、どのように市民の皆さんに周知していかれる予定でしょうか。お知らせください。 ○議長(中西公仁君) 山路総務局参与。 ◎総務局参与(山路浩正君) 高潮ハザードマップの作成等についてですが、現在、高潮浸水に係る危険性につきましては、平成16年台風第16号による実際の高潮被害範囲を倉敷市洪水・土砂災害ハザードマップに掲載し、市民の皆様へ啓発を行っております。 今回、岡山県が公表した岡山沿岸高潮浸水想定区域図につきましては、数千年に一度の頻度で起こるような最悪の事態を想定したものと伺っております。今後、岡山県から必要な資料が提供されると伺っておりますので、その内容を精査し、ハザードマップの作成について検討してまいりたいと考えております。 ○議長(中西公仁君) 尾崎 勝也議員。 ◆1番(尾崎勝也君) 数千年に一度という、ちょっと考えられないようなお言葉が今あったのですけれども、岡山県が出されている想定の中には、そういう数字は出ていなかったのですけれども、今後、ぜひ県のほうと御相談いただきまして、これでどういう影響があるのかを前向きに検討していただけたらと思っております。 続きまして、昨年、地元にて倉敷市総合防災訓練に参加させていただきました。その中で、災害の種類によって避難場所も避難の仕方も違うことがあり、避難訓練参加者の皆様に、どうすれば分かりやすく避難の重要性やそれぞれの災害における避難方法をお伝えできるのか、大変悩みました。この災害によって避難の仕方が違ってくる問題は、本当に多くの方が困られている問題であるように認識しています。 そして先日、集合住宅にお住まいの方からも、災害のとき、どのように避難したらよいか分からない。地域の自主防災組織との兼ね合いにも困っているという相談を受けました。 東京都台東区では、マンションなどの中高層集合住宅向けの防災マニュアルとして、集合住宅防災ハンドブックというものを作成されています。その最初のページには大きく、地震のときは在宅避難が原則ですと書かれており、大変分かりやすいものになっています。 倉敷市においても、このような中高層住宅向けの避難について、通常とは別途案内が必要と考えますが、市としてどのように取り組んでおられますでしょうか。お知らせください。 ○議長(中西公仁君) 山路総務局参与。 ◎総務局参与(山路浩正君) 中高層集合住宅の避難についてですが、中高層集合住宅は、戸建て住宅等と比較すると堅牢な建物が多く、地震や火災、上層階は水害に強く、また、共用施設、管理に関する人材や組織等を有しているといった特徴があります。逆に、停電が発生するとエレベーターが止まることや、火災発生時の避難方法等で、戸建て住宅とは異なった対応が必要となる場合があります。 まずは、避難の必要性について、ハザードマップ等で確認していただくとともに、災害の種別に応じて避難場所への避難だけでなく、親戚・知人宅やホテル、旅館への避難、建物の上層階への垂直避難など様々な避難の方法について、現在、広報紙、チラシ、市ホームページや出前講座などで啓発を行っております。 特に中高層集合住宅など浸水時に建物内にとどまる場合は、堤防の近くなど氾濫により建物が壊れてしまうような場所でないこと、浸水深より居室が高いこと、水が引くまでの飲料水、食料などの備えが十分であることの3つの条件について、チラシやホームページで啓発しているところでございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(中西公仁君) 尾崎 勝也議員。 ◆1番(尾崎勝也君) 1つは、確認していただくという、もちろんそれぞれの地域によっていろんな状況があるので、それぞれで確認すべきではあるのですけれども、やっぱりそこを、困られている方がたくさんいるというのを、ぜひ認識していただきたいというのが私の言いたいところであります。 それからもう一つ、こういうような問合せがあるということは、まだまだ啓発が足りていないという部分があると思うんです。先ほども言われていましたけれども、通常の住宅とは異なった対応が、中高層集合住宅においては必要ですけれども、防災マニュアルをつくらないとしても、その対象施設に向けて、異なった対応が必要でありますよというメッセージをぜひ発信していただいて、その集合住宅ごとに、ぜひ検討してもらえるような啓発をお願いできたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(中西公仁君) 尾崎 勝也議員、この際申し上げます。質問の途中でありますが、ここで休憩いたします。再開は午後1時からの予定です。            午前11時53分  休 憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後 1時     開 議 ○副議長(塩津孝明君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 1番 尾崎 勝也議員、質問項目3番から質問を再開してください。 ◆1番(尾崎勝也君) 続きまして、3項目め、市民の意見の把握についてです。 本年1月に出された令和3年度行政評価結果報告書を見ますと、六次総で掲げられている市民協働の分野のまちづくり指標のうち、行政が企画立案・実施・評価・改善を行う中で、市民の意見を聴く仕組みを知っている人の割合及び市民の意見によって、行政が施策を改善・見直ししていると思っている人の割合の2項目について、この10年間ほとんど横ばいの状態で、目標値に対して半分どころか3分の1にも満たない結果となっています。 この10年、どのような施策の工夫をしてこられたのでしょうか。自治体が市民意見の把握の向上に取り組まなければ、市民の主権者意識の低下を招き、さらには投票率の低下の原因になっているのではと危惧しますが、どのように受け止めておられますか。答弁をお願いいたします。 ○副議長(塩津孝明君) 西企画財政局長。 ◎企画財政局長(西雅敏君) 第六次総合計画では、施策の達成状況をはかる物差しとしてまちづくり指標を設け、市民アンケート調査や各種統計等により、毎年度実績値を把握してまいりました。 まちづくり指標のうち、行政が企画立案・実施・評価・改善を行う中で、市民の意見を聴く仕組みを知っている人の割合につきましては、市民の意見を聞く仕組みの一つである市民モニター制度の登録者数、市民提案制度の件数、コールセンターでの対応数は、いずれも年々増加しておりますが、市民アンケートによる市民の認知度は10年間ほぼ横ばいという状況です。また、市民の意見によって、行政が施策を改善・見直ししていると思っている人の割合につきましては目標値に達しておりませんが、平成21年度の7%から令和2年度は11.4%と、4.4ポイント改善いたしました。今後は広報紙やホームページ等の活用に加え、SNSでの発信により、市民に対して市の取組を丁寧に、分かりやすく、積極的に周知していく工夫が必要であると考えております。 なお、第七次総合計画では、行政評価を実施する中で、実績値との間で大きく差が生じた目標値については、中間年度での見直しの際に修正を行うこととしております。 ○副議長(塩津孝明君) 尾崎 勝也議員。 ◆1番(尾崎勝也君) 市民モニター制度への登録者数など年々増加しているが、認知度については横ばいというお話だったと思います。その件についても、丁寧に分かりやすく、積極的にということで答弁いただきまして、やっぱりこれからどうやって伝えていくかが一番大事かなと思っております。今後とも、SNS等も含めて改善をよろしくお願い申し上げます。 次に、その内容についてですが、市の施策を評価、検証する際、市民の意見を聞くとあります。これは、どのように市民の意見を活用しているのでしょうか。また、市民の意見を踏まえて施策を改善、見直し、先ほどもそのような答弁をいただいたのですが、その手順や反映の仕方についても教えていただけたらと思います。お願いします。 ○副議長(塩津孝明君) 西企画財政局長。 ◎企画財政局長(西雅敏君) 総合計画に掲げる施策の評価に当たりましては、年2回の市民アンケートの実施により、評価指標であるまちづくり指標と施策の重要度や市民の満足度を数値化し、事業の評価と併せて、毎年度各施策の進捗状況を把握することとしております。 これらの数値化された結果や自由記述による市民意見等を踏まえ、施策を推進する事業の見直しや新たな事業の企画立案につなげるとともに、次年度の予算編成の中で施策の重点化を図ることとしております。 ○副議長(塩津孝明君) 尾崎 勝也議員。 ◆1番(尾崎勝也君) 年に2回の市民アンケートとお話しいただいたと思います。このアンケートですけれども、恐らく無作為抽出の2,000名というのが大体一般的なのかと思っているのですけれども、パブリックコメントのようなものをまた検討していただくことで、もっと市民の意見が反映されていくのではと思います。そういうことも、ぜひ検討いただけたらと思います。 次に、七次総では市民協働の分野で、市民モニター制度の充実を方針として掲げられています。その重要な告知のツールとして市のホームページがあると思いますが、そこへの案内が分かりにくく、さらには市民モニター制度の登録方法も非常に分かりづらいと感じています。 市民モニター制度の充実を図るために、トップページでの表示位置や市民モニター制度の登録方法の手順案内も含めて、改善をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。答弁をお願いいたします。 ○副議長(塩津孝明君) 西企画財政局長。 ◎企画財政局長(西雅敏君) 市民モニターへの登録については、市ホームページから倉敷市電子申請サービスを利用して氏名等を入力いただいております。また、入力の手順についても、市ホームページ上で登録方法に関する説明文を掲載し、スムーズな登録が行えるようにしております。 今後につきましても、説明文の表記などを現在よりも簡潔で分かりやすいものに工夫するとともに、市ホームページにおける表示位置についても検討してまいりたいと考えております。 ○副議長(塩津孝明君) 尾崎 勝也議員。 ◆1番(尾崎勝也君) ぜひ、文章だけでなく絵などをたくさん入れてもらったりして、分かりやすいものにしていただけたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 最後に、市民提案メールについてお尋ねします。 この市民提案メールについては、市民の貴重な意見として、返信やその後の取組状況の報告など、寄り添った対応が求められると考えます。 現状について、公開の仕方や、全て公開されているのかなど、問合せに対する流れや対応の手順などについてお知らせをお願いいたします。 ○副議長(塩津孝明君) 西企画財政局長。 ◎企画財政局長(西雅敏君) 市民提案制度は、メールなどにより市民の皆様から寄せられた御意見や御提案を関係部署に送付し、確認するとともに、内容を意見集約システムに登録し、情報共有を図ることにより、今後の市政に反映させる仕組みとなっております。 いただいた御意見等に対する回答や市ホームページでの公開の希望については、受付時に確認し、回答が必要な場合は2週間程度かかることをお伝えした上で、関係部署から回答を行っております。 公開を希望されたものについては、基本的に公開することとしており、令和2年度では180件について公開しております。今後も、質問の趣旨を捉えて丁寧な回答につなげてまいります。 ○副議長(塩津孝明君) 尾崎 勝也議員。 ◆1番(尾崎勝也君) 提案メールでやり取りが見えますと、市民と行政との距離がぐっと縮んでくると思います。今後とも、ぜひよろしくお願い申し上げます。 先ほども申し上げましたけれども、声を届けたが、何の返信ももらえないということのないようにしていただきたいというのがあるのですけれども、それと関連して、昨年、私はこの質問の場にて、六次総の作成に参加いただいた市民の皆様に、10年間の結果を受けた最終的な報告を郵送してほしいとお願いしました。もししていただいているのでしたら何も言うことはないのですが、もしされていないのであれば再度お願い申し上げ、次の質問に移りたいと思います。 最後の項目、水島地区での公共施設個別計画についてです。 この2月14日に、今後の10年間を見据えた倉敷市公共施設個別計画(素案)が出され、パブリックコメントが募集されています。 そこで、水島地区で計画されている複合施設についてお尋ねします。 計画案では、公民館、児童館、図書館の複合化となっています。複合化の方針に至った理由やそれによるメリットなど、お知らせください。お願いいたします。 ○副議長(塩津孝明君) 西企画財政局長。 ◎企画財政局長(西雅敏君) 水島公民館と水島児童館は築50年近く経過し、水島図書館も施設の老朽化が進んでおり、いずれの施設も建て替え等が必要な時期に来ております。 これらの施設を複合化することにより、水島地区の様々な世代の交流を促進することができるとともに、公共ファシリティーマネジメントの観点からも有効であると考えております。 ○副議長(塩津孝明君) 尾崎 勝也議員。 ◆1番(尾崎勝也君) 様々な世代の交流を考えていただいているとのこと、本当にありがたいと思っております。 次に、この複合化施設における現時点で検討されている建物の規模や、それぞれが別の場所に建っている施設ですので、立地場所についても検討しておられる全てをお知らせいただけたらと思います。お願いいたします。 ○副議長(塩津孝明君) 西企画財政局長。 ◎企画財政局長(西雅敏君) 水島地区の水島公民館をはじめとする3つの施設の複合化については、今後、具体的に検討を進めることとしており、施設の場所や規模等についてもお示ししてまいりたいと考えております。 ○副議長(塩津孝明君) 尾崎 勝也議員。 ◆1番(尾崎勝也君) では、規模も場所などについても、まだ白紙ということで確認させていただきました。とはいえ、公民館、図書館、児童館など、現在ある基本的な機能は必ず入ると想像しているわけですが、多くの地元の皆さんが気にしているホール機能についてお尋ねしたいと思います。 水島では、以前より文化センター建設の要望がある中、公民館ホールの使いにくさが問題となっていると思います。水島地区における文化芸術活動や生涯学習、そして地域活動の発表の場として、また先日は、ぜひ映画鑑賞などもできたらいいなという意見もいただきました。そのような施設として、ホールに期待される役割は非常に大きいと考えています。 そういう意味で、現在と同じ規模のホールが必要と考えていますが、このホールに対する当局の見解をお知らせください。お願いいたします。 ○副議長(塩津孝明君) 西企画財政局長。 ◎企画財政局長(西雅敏君) 複合化施設の機能等については、今後、具体的に進める中で検討してまいることとなりますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(塩津孝明君) 尾崎 勝也議員。 ◆1番(尾崎勝也君) どうぞよろしくお願い申し上げます。 最後に、公民館、児童館、図書館は多くの市民が利用する施設です。この複合化は、地域住民の希望としていただきたいと思いますし、これからの水島のまちづくりに大きな影響を与えると考えます。 今後、50年、100年の水島の中心市街地の町の姿を見据えた施設整備を進めてほしいと考えます。市としての考えをお聞かせください。よろしくお願いします。 ○副議長(塩津孝明君) 伊東市長。            (市長  伊東 香織君  登壇) ◎市長(伊東香織君) この複合施設整備に関する考え方について御答弁申し上げます。 まず、この複合施設整備の前段階として、御存じのように、市では平成23年度から令和2年度までの10年間を計画期間といたします水島リフレッシュ構想を策定し、水島中心地域の活性化について取り組んでまいりました。御存じのように、水島中央公園の再整備、旧水島サロンを環境交流スクエアとして再整備、八間川沿いの幹線道路の整備や緑地の整備を行いましたり、また、ソフト事業の面では、住民の皆様主導によります水島朝市とかクリスマスイルミネーションなど、様々なハード・ソフト事業がこの10年間で前に進んできたと思います。 先日、水島リフレッシュ構想総括報告書も皆様にお出しさせていただいたところでございます。その中でも、今後、水島中心地域においてさらに町のにぎわいや利便性を高めるには、公共施設の複合化を検討することにより、水島地域の多くの方々が訪れやすい交流の場を創出し、地域拠点の形成につなげていく必要があると総括いたしております。 このたび、お示しさせていただいております倉敷市公共施設個別計画(素案)の中で、今お話がありましたように公民館、児童館、図書館の複合化の検討を今後行っていくわけでございますが、先ほどのリフレッシュ構想の総括なども踏まえ、そして個別施設計画の全体的な考え方、つまり次世代に過度な負担を残さず、また、安全で快適な市民生活と持続可能なまちづくりに進んでいけるという面など、様々に検討を進めていきたいと考えております。 生涯学習の場、子育て支援拠点の施設となる場所でもありまして、子供さんから年配の皆様まで様々な世代の交流が促進され、水島地区全体の活性化につながる、そういう全体的な考え方で取り組んでいきたいと考えております。 ○副議長(塩津孝明君) 尾崎 勝也議員。 ◆1番(尾崎勝也君) 本当に、水島にとって希望となるお言葉だったと思っております。これから市民の皆さんの意見をいろいろと把握していただきながら、町の希望となる施設整備を心からお願い申し上げて、私の質問を終わりたいと思います。 長時間にわたり、ありがとうございました。(拍手) ○副議長(塩津孝明君) 続いて、11番 田辺 牧美議員。            (11番  田辺 牧美君  質問者席登壇) ◆11番(田辺牧美君) (拍手)皆様こんにちは。日本共産党倉敷市議会議員団の田辺 牧美です。 質問に先立ち一言申し上げます。2月24日、ロシアがウクライナを侵略し、攻撃を開始しました。国際法、国連憲章に違反した暴挙であり、断じて許すことができません。また、核兵器大国であることを誇示し、核兵器によって威嚇する姿勢も許すことはできません。日本共産党は命がけで戦争に反対してきた政党として、ロシアに対して即刻攻撃を中止し、撤退することを求め、国際社会が一致結束してロシアの侵略をやめさせることを呼びかけます。 それでは、質問通告に従いまして5項目質問いたしますので、よろしくお願いいたします。 まず1項目め、災害対策について3点お尋ねいたします。 1点目、高梁川水系河川整備事業についてお尋ねします。 現在、小田川の付け替え工事とともに、高梁川でも堤防補強や樹木の伐開、土砂掘削が行われています。日本共産党倉敷市議会議員団、県議団、国会議員団も、何度も求めてきた工事です。私も令和元年12月議会で、高梁川は真備町に近いところから工事が行われているが、下流域も同時に流下能力を上げなければならない。倉敷市からも要望してもらいたいと質問いたしました。当時の小松 賢治建設局長は、継続して国に要望していくと答弁されました。このたび、高梁川水系河川整備計画が変更になり、既に下流域右岸の玉島・船穂地域も含めて工事が始まっています。 そこでお尋ねいたします。今回変更になった高梁川水系河川整備計画に示された流下能力の確保や耐震化・高潮対策について、市の認識をお尋ねいたします。 ○副議長(塩津孝明君) 古谷建設局長。 ◎建設局長(古谷修司君) 田辺 牧美議員さんの御質問にお答えさせていただきます。 国土交通省は、高梁川水系の国が管理する区間において段階的な河川整備を行うための計画として、平成22年に高梁川水系河川整備計画を策定しました。このたびの整備計画変更案では、気候変動による降雨量の増加等を踏まえて、河道の目標流量を設定し、計画に定める河川整備を実施することで、戦後、最大洪水である平成30年7月豪雨などが再び発生しても、洪水被害の防止または軽減ができるようになることが示されており、今年度末までに変更されると伺っております。 なお、堤防の耐震化対策につきましては、耐震点検により対応が必要となった区間が、また、高潮対策については、既往最高潮位を記録した平成16年台風16号が再び発生しても高潮による被害の防止ができるように、今後の整備箇所が示されております。 ○副議長(塩津孝明君) 田辺 牧美議員。 ◆11番(田辺牧美君) この高梁川水系河川整備計画には、柳井原地区河川防災ステーションの計画が記載されていますが、どのようなものでしょうか。お尋ねいたします。 ○副議長(塩津孝明君) 古谷建設局長。 ◎建設局長(古谷修司君) 柳井原地区河川防災ステーションは、国が高梁川水系全体の広域防災対策として、排水ポンプ車などの災害対策車両の配備、水防活動、避難活動等の防災活動拠点として整備する施設です。 本防災ステーションでは、災害時に応急復旧するための土砂、土のう、根固めブロックなど、緊急用資材を備蓄するとともに、資材の搬出入や緊急時のヘリコプターの離着陸などに必要なスペースを確保することとしています。 ○副議長(塩津孝明君) 田辺 牧美議員。 ◆11番(田辺牧美君) 次に、住民説明会についてお尋ねいたします。 高梁川の堤防工事や樹木伐開、土砂掘削は、地元の方々が強く要望されてきたものです。工事が始まったことは本当によかったと思うのですが、地元住民には、工事内容について全く説明がありません。いつまでにどのような工事をするのか、工事はどの程度の災害を想定して計画されているのか、また、南海トラフ地震を想定した浸水想定との関係はどうなのかなど、いろいろ疑問があります。 ぜひとも船穂、真備、玉島、水島、旧倉敷など地域ごとに、必要に応じて丁寧に何度でも住民説明会を開催するよう国に働きかけていただきたいのですが、いかがでしょうか。 ○副議長(塩津孝明君) 古谷建設局長。 ◎建設局長(古谷修司君) 国土交通省は、整備計画の変更に当たって、地域の皆様の御意見を反映するため、新聞折り込みや国、県、市の関係機関において縦覧を行っております。また、変更案及びその概要については、岡山河川事務所のホームページで公表しております。 計画内容に関する住民説明会の開催につきましては、国において検討されるものと考えております。 ○副議長(塩津孝明君) 田辺 牧美議員。 ◆11番(田辺牧美君) 主体は国ですので、そのようにおっしゃられるのは分かるのですけれども、市民が住んでおりますので、市からもぜひとも働きかけしていただきますように、強く要望しておきたいと思います。 次に、現在、高梁川堤防工事が大規模に行われていますけれども、今年の出水期は大丈夫かとの声があります。 出水期の安全対策はどのようになっているのか、お伺いいたします。 ○副議長(塩津孝明君) 古谷建設局長。 ◎建設局長(古谷修司君) 国土交通省において、高梁川では、6月16日から10月20日までを出水期と定め、治水上の安全が確保される工事を除き、原則、河川内での工事を実施しないこととしております。 現在、高梁川で実施している堤防工事につきましても、出水期前の6月15日までに工事が完了する予定と伺っております。 ○副議長(塩津孝明君) 田辺 牧美議員。 ◆11番(田辺牧美君) 次に、この計画案を見たところ、船穂橋より下流域の土砂掘削が計画されていません。船穂橋より下流域にも土砂が堆積し、西日本豪雨災害後、何度も河川敷まで水位が上がって、河川敷のグラウンドなどが流されるということが起こっています。 船穂橋より下流域の土砂掘削も国に求めていただきたいのですが、いかがでしょうか。 ○副議長(塩津孝明君) 古谷建設局長。 ◎建設局長(古谷修司君) 船穂橋より下流につきましては、日常の河川巡視や定期的な測量等により土砂の堆積等の状況を把握し、流下阻害が生じないよう、必要に応じて掘削等を行うと伺っております。 ○副議長(塩津孝明君) 田辺 牧美議員。 ◆11番(田辺牧美君) 次に、災害対策の項2点目、個別避難計画作成についてお尋ねいたします。 災害で一人の命も失うことがないように、自力で避難することが困難な方について個別避難計画を作成することは非常に重要で、急がれることです。地震、水害、土砂崩れなど、いろいろな災害を想定して計画を立てる必要があります。 水害について言えば、平成30年7月豪雨災害で亡くなられた方はどのような状況で亡くなってしまわれたのか、どのように分析がされているのでしょうか。倉敷市災害に強い地域をつくる検討会で公表されていますけれども、どのような傾向があったのでしょうか。また、分析結果を個別避難計画にどのように生かしていくべきだと、市のほうでは考えておられますでしょうか。市の見解をお示しください。 ○副議長(塩津孝明君) 山路総務局参与。 ◎総務局参与(山路浩正君) 平成30年7月豪雨災害では、真備地区において、災害関連死の方を除き、51名の方が亡くなられました。年齢階層は、65歳以上の高齢者が88%であり、介護認定や身体障がい者手帳をお持ちの方が45%となっております。また、亡くなられた方の場所は、42名が自宅で、うち41名が平家もしくは1階となっております。 倉敷市災害に強い地域をつくる検討会の報告書では、地域や家族からの呼びかけがあったにもかかわらず自宅にとどまられたケースも多かった。2階建ての住居の1階で亡くなられた方は、浸水深によっては垂直避難で助かった可能性があるとしています。 これらのことから、個別避難計画の作成を進めるに当たっては、災害時に自力での避難が困難な介護の必要な方や重度の障がいがある方などの避難行動要支援者に対して、本人、家族をはじめ自主防災組織、防災士、民生委員、地区社協、消防団など地域の方々による支援に加え、ケアマネジャー等、福祉専門職の協力を得ながら進めているところです。 ○副議長(塩津孝明君) 田辺 牧美議員。 ◆11番(田辺牧美君) 次に、福祉避難所の確保計画についてお尋ねいたします。 個別避難計画を立てていく際に、体が不自由な方や、指定避難所では滞在が困難で配慮が必要な方には、特段の対策が必要です。現在、福祉避難所は、一旦指定避難所へ行ってから必要に応じて移動することになっていますし、圧倒的に受入れ可能な福祉避難所が足りないと考えます。 今後の福祉避難所の確保計画はどのようになっているのでしょうか。お尋ねいたします。 ○副議長(塩津孝明君) 山路総務局参与。 ◎総務局参与(山路浩正君) 福祉避難所の確保計画についてですが、本市におきましては、福祉避難所の協定を結んでいる福祉施設が40施設あります。また、小・中学校等の指定緊急避難場所に、避難先で配慮が必要な方のための福祉スペースを設けることとしており、例えば、保健室、トイレに近い教室や畳の部屋を割り当てるなどの対策を立てるとともに、プライバシーに配慮するため、屋内用テントの購入も進めております。 個別避難計画を作成するに当たっては、福祉避難所や指定緊急避難場所のほかに、親戚宅やホテル、福祉サービス事業所、自宅での垂直避難なども、避難先として検討していただきたいと考えております。 ○副議長(塩津孝明君) 田辺 牧美議員。 ◆11番(田辺牧美君) 今後、個別避難計画作成に際しては、避難先でのケアの確保なども含めて、たくさんの課題が出てきます。市としても積極的に相談に応じ、必要な整備を進めていただきますよう強く要望しておきたいと思います。 この項3点目、避難場所の確保についてお尋ねします。 避難場所は、必ずしも指定避難所に限らず、早い段階で遠くの親戚や知人宅、近くの高い建物など、あらゆる場所を考えることが推奨されています。しかし、地域で自主防災組織をつくっているところでは、助け合ってまとまって避難しようとしても、避難場所がないと困っておられるところがあります。近くに指定緊急避難場所がなく、民間の施設など心当たりを幾つか聞いてみても、なかなかまとまって避難する場所がないと言われます。 市の避難場所確保の状況、及び自主防災組織などが避難場所を確保するにはどうすればいいのか、市の見解をお伺いいたします。 ○副議長(塩津孝明君) 山路総務局参与。 ◎総務局参与(山路浩正君) 本市におきましては、令和4年1月現在、幼稚園、小・中・高等学校、公民館、市民交流センターなど、192か所を指定緊急避難場所として指定しております。さらに、運動公園、倉敷みらい公園、JFEスチール広江グラウンドなどの広域避難場所や一時避難場所が14か所あります。個人でも、指定緊急避難場所だけでなく、車で安全な場所へ避難することや、親戚宅等への避難、建物の上層階への垂直避難なども含めて、複数の選択肢を検討していただくことが重要と考えております。 加えて、自主防災組織が独自に開設し運営を行う届出避難所については243か所認定しており、市と地域の双方で避難場所の確保に努めているところです。 届出避難所の例としましては、地域の集会所などのほか、企業や店舗の空きスペースを活用したり、また、水害が予想される場合は高台にあるお寺や、地震の場合には、最近建てられた耐震性が高い福祉施設の交流スペースなどを活用するなど、災害の種別に応じて使い分けしている事例などを紹介してまいりたいと考えております。 なお、届出避難所の認定に当たっては、当該届出避難所の災害の危険性を確認するなどした上で、市で認定を行っております。よろしくお願いいたします。 ○副議長(塩津孝明君) 田辺 牧美議員。 ◆11番(田辺牧美君) 自主防災組織で頑張っておられる方は、やはり皆さん助け合って一緒に逃げたいと思われています。いろいろ避難先を検討していく際には、積極的に市のほうとも相談したいと思いますので、ぜひとも支援を、よろしくお願いいたします。 それでは、2項目め、市立高等学校について2点お伺いいたします。 1点目、このたび、精思高等学校と市立玉島高等学校は統合して、耐震改修済みの霞丘小学校の校舎等を活用するとのことですけれども、ほかの市立工業高等学校や倉敷翔南高等学校、真備陵南高等学校の耐震化はどのようになっているのでしょうか。お伺いいたします。 ○副議長(塩津孝明君) 黒瀬教育次長。 ◎教育次長(黒瀬敏弘君) 倉敷翔南高等学校につきましては、新耐震基準で建築された南校舎を残した上で、現在、本市の公有財産活用室がパブリックコメントを実施している公共施設個別計画(素案)に記載のとおり、市立短期大学の既存建物のうち、耐震性のある1号館と体育館を有効活用することを検討しております。 また、真備陵南高等学校につきましては、新耐震基準で建てられておりますので、耐震化は不要です。 なお、市立工業高等学校につきましては、県立移管を岡山県教育委員会と協議、調整しているところでございますので、その動向を注視してまいりたいと考えております。 ○副議長(塩津孝明君) 田辺 牧美議員。 ◆11番(田辺牧美君) 方針がなかなか決まらないということで、耐震化が遅れるということがあってはなりません。どこが管理するにせよ、耐震化は待ったなしです。早急に耐震化の計画を立てていただきますように、強く要望しておきたいと思います。 2点目、精思高等学校と市立玉島高等学校の統合についてお伺いいたします。 まず、通学手段の確保についてお伺いする予定でしたが、代表質問で同様の質問がありましたので、私からも、バスの便が通学に使えるように通学手段を確保していただきますよう、要望いたします。 次に、令和6年度末に閉校予定の市立玉島高等学校において、生徒の事情で閉校までに卒業ができない原級留置、つまり留年する生徒さんがおられた場合、その後の履修はどのようになるのか、お伺いいたします。 今までも、3年や4年よりも長い期間をかけて卒業に至った生徒さんが少なからずおられます。生徒さんが不安なく学業に取り組むことができるように、丁寧な対応が求められますが、どのような対応をしていただけるのでしょうか。お伺いいたします。 ○副議長(塩津孝明君) 井上教育長。 ◎教育長(井上正義君) 現在在籍する生徒及び令和4年度に入学する生徒につきましては、現在の市立玉島高等学校で卒業することとなります。閉校までの期間で、全員が市立玉島高等学校で卒業できるよう、生徒一人一人に応じたきめ細かい指導に努めてまいります。 卒業延期となりそうな生徒につきましては、生徒の状況に応じて個別に対応していくこととなりますが、適切な進路指導をしてまいりたいと考えております。 ○副議長(塩津孝明君) 田辺 牧美議員。 ◆11番(田辺牧美君) ぜひとも、生徒さんに合わせて丁寧な対応をよろしくお願いいたします。 次に、統合に伴い教員配置の変動が考えられますけれども、教員の配置についてはどのように考えておられるのでしょうか。お伺いいたします。 ○副議長(塩津孝明君) 井上教育長。 ◎教育長(井上正義君) 定時制高等学校の教員配置につきましては、岡山県教育委員会が行っており、今後、統合校の学校規模等の検討に併せまして、岡山県教育委員会との教員配置等に関する調整を行ってまいります。 ○副議長(塩津孝明君) 田辺 牧美議員。 ◆11番(田辺牧美君) この項最後に、霞丘小学校を改修する際には、現場の教員の意見を十分聞いてほしいとの声をいただいています。 生徒にとってよりよいものになるように、現場の教員の声をよく聞いて改修に生かしていただきたいと思いますが、いかがですか。お伺いいたします。 ○副議長(塩津孝明君) 黒瀬教育次長。 ◎教育次長(黒瀬敏弘君) 精思高等学校と市立玉島高等学校の統合校の改修につきましては、既存校舎を有効活用し、生徒にとって魅力のある学習活動の場となるよう鋭意検討を行っております。 現在、来年度早期の発注に備えて準備を進めておりますが、その過程で、必要に応じて現場の教職員の意見も聞く予定にしております。より魅力的な学校となるよう、今後も必要な検討を進めてまいります。 ○副議長(塩津孝明君) 田辺 牧美議員。 ◆11番(田辺牧美君) ぜひともよろしくお願いいたします。 それでは、3項目め、学校給食について4点お伺いいたします。 1点目、学校給食運営委員会設置についてお伺いいたします。 現在、倉敷市内の学校には、調理場ごとに条例や規約に定められた学校給食運営委員会がありません。文部科学省による学校給食調理従事者研修マニュアルや岡山県の学校保健・安全・給食管理の手引第4章には、単独校における運営と組織の例示に学校給食運営委員会または食育推進委員会とあり、学校給食活動の組織と運営をより効果的に円滑にするために学校給食運営規定または要綱など、明文化が望ましいとあります。また、共同調理場では、学校給食共同調理場の設置等についての文部科学省通知において、共同調理場設置条例の例として、運営委員会を置くことが示されています。一般的な構成は、教育長、所長、関係学校長、関係学校PTA代表者、保健所担当者、学識経験者、その他教育長が指名する者とされています。共同調理場の運営に関する重要な審議、調査研究を行い、共同調理場の長に助言するとあります。 多くの自治体で設置されている学校給食運営委員会を、本市も調理場ごとに設置すべきと考えますが、見解をお伺いいたします。 ○副議長(塩津孝明君) 黒瀬教育次長。 ◎教育次長(黒瀬敏弘君) 学校給食運営委員会は、岡山県の学校保健・安全・給食管理の手引の中で、学校給食活動の運営をより効果的に円滑にするための組織の例として掲載されているものです。 倉敷市教育委員会では、各学校に学校給食運営委員会という組織は設置しておりませんが、学校給食活動に関連するアレルギー対応検討委員会や学校保健委員会などを設置しているほか、アレルギー対応面談や試食会などを通して、保護者の御意見なども丁寧に伺っており、適正に円滑な学校給食運営を行っているものと考えております。 ○副議長(塩津孝明君) 田辺 牧美議員。
    ◆11番(田辺牧美君) この学校給食運営委員会のよいところは、やはりきちんとPTAの代表、保護者が入るということ、また学識経験者、その他幅広い方が継続して日常的にきちんと研究、調査、また審議して、調理場の長に助言するということで、よりよい運営をするために、効果的な組織として例示がされているわけです。 いいと書かれているものを、なぜ倉敷市はしないのでしょうか。する必要があると思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(塩津孝明君) 黒瀬教育次長。 ◎教育次長(黒瀬敏弘君) 先ほども申し上げましたが、アレルギー対応面談や試食会等をはじめ保護者とは様々な機会を捉え、給食に関する意見交換を行っております。 また、例えば、共同調理場のことを言われましたが、これは、国の通知には、やはり参考例として示されているものでございます。 例えば、倉敷中央学校給食共同調理場におきましては、同調理場の受配校の代表から構成される倉敷中央学校給食共同調理場運営協議会と学校給食連絡会を設置し、適正かつ円滑な給食運営について定期的に協議を行っているところでありまして、現状では、学校給食運営委員会を別途設置する必要はないものと考えております。 ○副議長(塩津孝明君) 田辺 牧美議員。 ◆11番(田辺牧美君) お伺いいたします。先ほどおっしゃられた倉敷中央学校給食共同調理場運営協議会には、PTAの代表も入られておりますか。 ○副議長(塩津孝明君) 黒瀬教育次長。 ◎教育次長(黒瀬敏弘君) 構成員には、保護者は含まれておりません。各学校においては、先ほども申しましたが、アレルギー対応等をはじめ、必要に応じて保護者と学校給食に関する意見交換をしており、協議会の構成員に加えることは、現在のところ考えておりません。 ○副議長(塩津孝明君) 田辺 牧美議員。 ◆11番(田辺牧美君) 今の御答弁で明らかなように、保護者が含まれていないというのが、私たちもずっと一貫して問題だと指摘してきたところです。多くの自治体がきちんと設置している学校給食運営委員会、そこに保護者も入って、学識経験者も入って、きちんと学校給食の運営が行われるような、そういった仕組みをつくるように強く求めて、次に移りたいと思います。 ○副議長(塩津孝明君) 田辺 牧美議員、この際申し上げます。質問の途中ではありますが、ここで休憩いたします。再開は2時からの予定です。            午後 1時45分  休 憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後 2時     開 議 ○副議長(塩津孝明君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 11番 田辺 牧美議員、質問項目3番の質問を再開してください。 ◆11番(田辺牧美君) 学校給食の項2点目、山陽ハイツ跡地に建設予定の(仮称)倉敷学校給食共同調理場の対象校についてお伺いします。 工事や運営業者に対する要求水準書を見ても、途中で2校程度増えることを想定して提案するような形になっています。 市民文教委員会で対象校について質問しましたが、まだ動く可能性があるという答弁でした。もう工事や運営を担う業者を選定する段階で、対象校が決まり切っていないのはあまりにもずさんであり、計画を容易に変更するなど独断過ぎるのではないでしょうか。自校方式なのか、センター方式なのかは、そこに通う児童、生徒にとって大きな変化です。業者選考過程で前提が決定していないのも、裁量権の範囲を超えるのではないでしょうか。 対象校を早く決定して、保護者や児童、生徒、学校関係者にきちんと説明すべきと考えますが、見解をお伺いします。 ○副議長(塩津孝明君) 黒瀬教育次長。 ◎教育次長(黒瀬敏弘君) (仮称)倉敷学校給食共同調理場につきましては、現時点では、倉敷西小学校をはじめとする近隣の小学校10校及び中学校2校の計12校を想定して、事業者募集を行っております。 要求水準書では、事業期間中に少なくとも2校追加予定であり、この増加に対応できる施設計画とすると明記させていただいておりますが、これは15年の運営期間のうちに、御承知のとおり、自校式調理場は老朽化している施設が多いことから、期間中に使えなくなるリスクを考慮しまして、新たに配送する学校の追加や市域全体での学校の組替えが起こり得ることを想定し、新たな学校の修繕、配送ルートの変更を2件見込んでいるということでございます。 今後も、設計の進捗状況に合わせて対象校との調整も進め、学校給食提供が止まるようなリスクを回避することを最優先に、調整してまいりたいと考えております。 ○副議長(塩津孝明君) 田辺 牧美議員。 ◆11番(田辺牧美君) 今の御答弁ですと、最初のところは、小学校10校、中学校2校についてはほぼ決まっているという形だったと思います。 そこについては、早めに関係の学校関係者に説明すべきと考えますが、いかがでしょうか。 ○副議長(塩津孝明君) 黒瀬教育次長。 ◎教育次長(黒瀬敏弘君) 先ほど申しました小学校10校、中学校2校、計12校を想定してということでございます。これらは、校長先生などにはもうお伝えしていることでございます。 また、(仮称)倉敷学校給食共同調理場が具体的に動き出すのはまだ随分先のことでございますので、また、そういう段階になりましたら、お伝えするような格好になると考えております。 ○副議長(塩津孝明君) 田辺 牧美議員。 ◆11番(田辺牧美君) できるだけ早く、関係のところには説明していただくように要望しておきたいと思います。次に進みます。 次に、受配校の体制整備についてお伺いいたします。 まず、栄養教諭や栄養士の配置と食育についてです。 自校方式からセンター方式に変更になる場合、現在配置されている栄養教諭や栄養士を、食育推進の観点から、引き続き配置することを求めます。 私は平成29年2月議会で教育委員会からいただいた資料を基に、自校方式で行われた栄養教諭等による食育指導の回数とセンター受配校への指導回数に2倍から3倍の開きがあることを指摘いたしました。また、最近では、農林水産省と文部科学省が一体となって進めている食育推進事業において、栄養教諭を中核に据えた食育推進の実践研究成果が栄養教諭の配置効果に関する調査研究報告書として、文部科学省のホームページで報告されています。肥満の解消やアレルギー対応など個別相談だけでなく、学校全体や家庭へも効果があったとの報告です。 このように食育推進の立場から、栄養教諭や栄養士をこのまま配置することを求めますが、見解をお伺いいたします。 ○副議長(塩津孝明君) 黒瀬教育次長。 ◎教育次長(黒瀬敏弘君) 岡山県が配置する栄養教諭の配置人数につきましては、公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律に定数が示されております。 倉敷市の場合は、県配置の栄養教諭に加えて市費の栄養士も配置しており、給食管理や食に関する指導については、手厚く対応できているものと考えております。 先ほど言われました、このまま同じ数を引き続きということですが、先ほども言いました岡山県が配置する栄養教諭、これは県が配置されるのですけれども、それに加えまして市費の栄養士。これは今倉敷中央学校給食共同調理場もそうであるように、そのままということにはならないかもしれませんけれども、よそと比べて、比較的手厚く対応できるような格好で今のところ考えております。 ○副議長(塩津孝明君) 田辺 牧美議員。 ◆11番(田辺牧美君) 自校方式であるならば、各学校に配置されていると思います。そのことによって、先ほども申しましたように、食育について非常に効果が上がっているという報告もありますので、ぜひともこのまま手厚い配置をしていただくように、今後とも続けて求めていきたいと思います。 次に、給食の安全確保についてお伺いいたします。 まず、2時間以内喫食の確保についてです。 倉敷市教育委員会は一貫して、温度管理ができているので、2時間以内喫食は努力義務であり、安全性は確保しているから大丈夫という見解を取っています。もしそうであるならば、温度管理ができている場合は、この限りではないということが記載されるはずですけれども、学校給食衛生管理基準のどこを読んでみても、そのような記載はありません。 温度管理は当然のこととして、リスク回避として、万が一細菌が混入した場合には、細菌が2時間を超えると急激に増加するので、2時間以内喫食という考え方が取られているわけです。ですから、私たちは2時間以内喫食にこだわっていますし、およそ給食を提供する分野では、2時間以内喫食ということが意識されているわけです。 そこでお尋ねいたします。入札業者へ示す要求水準書に、明確に2時間以内喫食ができるようにするということを求めておられるでしょうか。お伺いいたします。 ○副議長(塩津孝明君) 黒瀬教育次長。 ◎教育次長(黒瀬敏弘君) 明確に求めているかということでしたが、法令遵守というのは、当然条件に入っております。その中で、学校給食衛生管理基準には、調理後の食品は適切な温度管理を行い、言われたように、調理後2時間以内に給食できるよう努めることと書かれております。 新たに設置する調理場においても、倉敷中央学校給食共同調理場においても、2時間以内の給食に今後とも努めてまいります。 ○副議長(塩津孝明君) 田辺 牧美議員。 ◆11番(田辺牧美君) ぜひとも、法令遵守ということで業者にも求めていただきたいと思います。そのように理解いたしました。 次に、配膳に係る児童、生徒及び給食の安全確保についてお伺いいたします。 自校方式からセンター方式に変わる学校では、センターから来たコンテナを受け入れて児童、生徒に手渡すために、調理室を配膳室に改修する工事が必要になります。この工事内容について、教育委員会と応募予定の業者との質疑が公開されています。この内容を見ると、配膳室には、空調設備は要らない。児童、生徒がコンテナから直接給食等を持っていく。小学生の場合、担任や他の教員が部分的に補助しますが、全体には手が回らないため、児童が取り扱いやすい仕様を御提案くださいとあります。また、牛乳やデザートは、児童、生徒が冷蔵庫から直接持っていく。直送のデザートは副食カウンターに置くとあります。 現在、センター方式の学校では、給食時間帯のみ非常勤の方がおられて、給食の受渡しや食器の回収などの確認をしてくださっています。また、調理員さんがいなくても、その方とのやり取りで、いただきます、ごちそうさまなどの会話が交わされています。 空調設備は、幾ら食缶などで温度管理ができているとはいえ、直送のデザートは副食カウンターに置くわけです。夏場の室温の高い配膳室は考えられません。また、直接児童、生徒が配膳室に入ったり冷蔵庫から取り出すのは、児童、生徒の安全面や衛生管理上も、清潔区域と不潔区域の境もなく、問題ではないでしょうか。 現在と同様に、全ての受配校において給食時間帯に職員の配置を求めますが、見解をお聞かせください。また、配膳室に空調設備を設けることを求めますが、見解をお聞かせください。 ○副議長(塩津孝明君) 黒瀬教育次長。 ◎教育次長(黒瀬敏弘君) 空調機器の設置を求めますということについては、先ほどの業者との質問事項にあったように、必要ないという格好で進めておりますので、御理解いただきたいと思います。 また、学校給食の配膳につきましては、自校方式か共同調理場方式かにかかわらず、どの学校におきましても、配膳棚やコンテナ、牛乳保冷庫から児童、生徒が直接、食器や食缶、牛乳などを取り出して教室まで運んでおります。 その際、教職員や受入れ返送パートが立会い、安全に取り出せるよう児童、生徒を指導したり、補助したりしているところですけれども、(仮称)倉敷学校給食共同調理場の受配校におきましても、安全に給食の受け取りができるよう受入れ返送パートを配置する予定としております。 ○副議長(塩津孝明君) 田辺 牧美議員。 ◆11番(田辺牧美君) パートの方を配置するということが確認できましたので、安心しました。 また、空調設備は必要ないということで、現在の調理場もない中でということかも分かりませんけれども、やはりデザート等を置くわけですから、空調設備については、この工事の時期にもう一度検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(塩津孝明君) 黒瀬教育次長。 ◎教育次長(黒瀬敏弘君) 繰り返しになりますが、業者とのやり取りのとおり、現在のところ考えておりません。 ○副議長(塩津孝明君) 田辺 牧美議員。 ◆11番(田辺牧美君) 先ほどありましたように、職員の方を配置するということですので、2時間なり3時間なり暑い中にいなくてはいけません。また、食品も置くわけですから、やはり空調設備が必要と考えます。引き続き求めていきたいと思います。 次に、4点目、コロナ禍の給食について、特に市民の方からお問合せがあった点についてお伺いいたします。 まず、クラスに陽性者が1人出たら、すぐ3日間学級閉鎖しています。学級閉鎖時には、家で昼食を食べることになりますが、学級閉鎖時の給食費の精算はどのようにするのでしょうか。お伺いいたします。 ○副議長(塩津孝明君) 黒瀬教育次長。 ◎教育次長(黒瀬敏弘君) 学級閉鎖で給食を停止した場合の給食費につきましては、前日の午前10時までにキャンセルができれば、次の日の給食を停止することが可能となっております。その際、給食費は発生いたしません。 ○副議長(塩津孝明君) 田辺 牧美議員。 ◆11番(田辺牧美君) 次に、学級閉鎖によって余った食材はどのようにしているのでしょうか。有効活用ができているのでしょうか。お尋ねいたします。 ○副議長(塩津孝明君) 黒瀬教育次長。 ◎教育次長(黒瀬敏弘君) キャンセルが間に合わなかった食材と捉えますが、学校全体で分けて食べたり、賞味期限内であれば翌日以降に使用します。牛乳などは賞味期限がありますので、翌日などに使用したりしております。その際は、給食材料費として保護者からいただくことになります。 ○副議長(塩津孝明君) 田辺 牧美議員。 ◆11番(田辺牧美君) 今後のためにも、短期間で貧困家庭や子供食堂その他、必要な団体、個人が受け取れるような仕組みづくりも今後考えていってはどうでしょうか。検討をよろしくお願いいたします。 それでは、次の項に移らせていただきます。次に、4項目め、成年後見制度について3点お伺いいたします。 成年後見制度は、高齢や障がいがあることによって金銭や財産管理について判断する能力が不十分な方が利用できる制度です。判断能力の差によって補助人、保佐人、後見人が選任され、本人に代わって金銭や財産等の管理をします。後見人の選任は、家庭裁判所がいたします。高齢化が進む中で需要が高まり、適正に利用できるようにすることが求められています。 この成年後見制度の利用を促進する第一期成年後見制度利用促進基本計画が平成29年──2017年──3月24日に閣議決定されました。成年後見制度の必要性は認めるものの、一部に後見人が財産を使い込んだり、本人の意思に反して家を処分してしまうなど、不正行為や苦情も多発していました。日本共産党は当時国会審議において、利用促進の前に被後見人の意思決定への具体的な支援指針や不正防止策が不十分との立場から、反対した経緯があります。 そこでお尋ねいたします。第一期成年後見制度利用促進基本計画の期間が今年3月で終了いたしますが、この間、本市ではどのような取組をしてきたのでしょうか。お伺いいたします。 ○副議長(塩津孝明君) 伊東市長。            (市長  伊東 香織君  登壇) ◎市長(伊東香織君) 平成28年5月に施行された成年後見制度の利用の促進に関する法律に基づき、成年後見制度利用促進策といたしまして、第一期成年後見制度利用促進基本計画を平成29年度から令和3年度までの5年間を1期として、今進めているところでございます。 倉敷市におきましても、認知症高齢者の方、精神障がい者保健福祉手帳や療育手帳を持たれている方など、判断能力が不十分で、支援が必要な方がやはり増えてきている状況でございまして、適切に必要な支援につなげていくことが必要でございます。 そして、第一期におきましては成年後見制度の利用促進を図るため、市では市町村計画の策定、これは本市の場合については、倉敷市地域福祉計画や倉敷市高齢者保健福祉計画等に既に記載して進めておりましたので、その分は既に取組ができております。またさらにこの取組が円滑にいくように、家庭裁判所、また弁護士会等、関係機関との調整等を鋭意進めてきているところでございます。 市では、第一期ではこの3月末までに、法で定める成年後見等実施機関を設置したいということで、今鋭意準備を進めているところでございます。それを行うためには、成年後見に関する相談から支援までの体制整備、そして家庭裁判所、弁護士会等、各支援機関等とのネットワークづくりが必要でございまして、これにこの第一期の間、鋭意取り組んできたところでございます。 私も第二期策定のための国の成年後見制度利用促進専門家会議で全国の市の代表ということで、委員を務めさせていただいております。倉敷市は、全国の中でもこの制度に対して早くから取り組んでいるほうだということでお声がかかったと思っております。そういうことなども生かしながら、この第一期の状況をよく踏まえ、また第二期に向けていきたいと思っております。 第一期の状況としては以上でございます。 ○副議長(塩津孝明君) 田辺 牧美議員。 ◆11番(田辺牧美君) 本人の意思決定や身上保護を重視した仕組みをつくって、安心して成年後見制度を利用できるように取組が進められつつある一方で、まだ利用者の不安や不満につながるケースがあることや、制度利用相談窓口が周知されていないとの指摘があります。私も、本人の意思に反した後見人の行為があったとの深刻な御相談をいただいているところです。 令和4年度から令和8年度までの第二期成年後見制度利用促進基本計画の最終案が示され、本人が尊厳を保って生活ができるよう、本人の意思決定支援や身上保護を重視した内容に第二期計画では重点が置かれています。 不正を防止し、本人の意思決定支援を適切に行っていくことは、本人の権利擁護にもつながるものであると考えますが、今後、本市はどのように取り組んでいくのか、お聞かせください。 ○副議長(塩津孝明君) 藤原保健福祉局長。 ◎保健福祉局長(藤原昌行君) 後見人等は、本人の状況等を十分に踏まえた上で、本人の意思の尊重を図りながら、身上に配慮した後見業務を行う必要がありますが、十分でない場合があり、利用者の不安や不満につながっているなどの指摘があることから、令和4年度から始まる第二期成年後見制度利用促進基本計画においても、国によるガイドラインの作成や都道府県が実施する研修により、意思決定支援の普及、啓発に努めていくこととされております。 本市におきましても、本人の意思決定支援や身上保護を重視することは重要であると考えており、地域の相談支援機関である高齢者支援センター、障がい者支援センターやケアマネジャー、福祉施設職員等、日常的に本人の福祉サービスを行う支援者が後見人とチームになって、本人が自らの価値観に基づく意思決定ができるよう、今後も意思決定支援の考え方や手法を学ぶ研修や啓発に取り組んでまいります。 ○副議長(塩津孝明君) 田辺 牧美議員。 ◆11番(田辺牧美君) この項最後に、相談窓口の設置についてお伺いいたします。 後見人は家庭裁判所が選任しており、法律的な内容が多いため、トラブルが発生した場合にどこに相談したらよいか、当事者は大変困っておられます。 トラブルが発生した場合や利用に関しての相談窓口の設置はどのようになっているでしょうか。また、相談員の体制はどうなっているでしょうか。お聞かせください。 ○副議長(塩津孝明君) 藤原保健福祉局長。 ◎保健福祉局長(藤原昌行君) 本市における成年後見に関する相談につきましては、高齢者、障がい者の生活相談支援や虐待対応している部署や支援機関が、相談受付や支援を行っております。 市の部署としましては、福祉援護課、各支所福祉課のほか、高齢者の相談窓口である地域包括ケア推進室、障がい者の相談窓口である障がい福祉課、支援機関としましては社会福祉協議会、市内25か所にある高齢者支援センター、市内6か所にある障がい者支援センター、障がい者の虐待対応を行う基幹相談支援センターが連携して相談対応を行っております。 また、本人や家族が困っている相談については、何が成年後見につながる相談なのか分からない場合が多いため、相談を受けた機関が必要な関係機関につなげるネットワークづくりのための倉敷市高齢者・障がい者権利擁護支援推進協議会準備会を設置するなど、適切な相談支援機関につながるよう努めております。 ○副議長(塩津孝明君) 田辺 牧美議員。 ◆11番(田辺牧美君) それでは、最後の項、玉島地域のまちづくりについてお尋ねいたします。 日頃からの地域おこしの施策に加え、今議会では、良寛荘の新たな指定管理者の提案や路線バス減便に対する対応などが提案されています。まちづくりは、多くの方が指摘されているように、まずは地域住民が安全、安心に暮らせる環境を整えること、そのためには行政機関や医療、介護の施設の充実、教育・文化施設が利用しやすいこと、移動手段の確保が求められます。 市立玉島高等学校の閉校、統合や岡山県作陽高等学校の移転、開校など、人の流れも変化します。特に人の流れ、にぎわいをどのようにつくっていくのかは、系統的に戦略を持って時代の流れに合わせて行う必要があります。 玉島地域には、旧玉島港周辺を対象エリアとする玉島湊まちづくり推進協議会があります。このエリア以外にも、風光明媚、寅さんの映画のロケ地になった南浦や、海水浴だけでなくトライアスロンの練習にも来られる沙美海岸、良寛さんが修行した円通寺、ピアノほか音響設備が抜群の玉島市民交流センター、船穂の一の口から始まる高瀬通し、お茶の文化とおいしいスイーツなど、挙げたら切りがないほど玉島地域全体に多くの魅力的な資源があります。 玉島全体を対象エリアとするまちづくり推進組織の設置が必要ではないでしょうか。お尋ねいたします。 ○副議長(塩津孝明君) 間野建設局参与。 ◎建設局参与(間野昭正君) 玉島地域ではまちづくり推進組織として、平成29年度に地域住民や事業者が中心となった玉島湊まちづくり推進協議会が設立され、旧玉島港周辺を対象エリアに、お茶文化や昭和の風情が残る町並みを魅力とした情報発信やイベントなどに取り組んでおります。 本市では、地域の特色を生かしたまちづくりに取り組む組織がそれぞれのエリアに生まれることで、玉島地域全体の活性化につながると考えております。今後も、まちづくりに取り組む組織の立ち上げや育成などの支援を行い、地域の個性や魅力、資源などを生かしつつ、それぞれの実情に応じた持続可能なまちづくりを進めてまいります。 ○副議長(塩津孝明君) 田辺 牧美議員。 ◆11番(田辺牧美君) ぜひとも支援を、引き続きよろしくお願いいたします。 最後に、倉敷市内に来られた観光客が市内のほかのエリアにも周遊できる工夫を求めて質問いたします。 まちづくりには、人の流れやにぎわいをどうつくるのか、人をどう呼び込むかの仕掛けが大切だと思います。人が多く訪れる町は、活気があふれ、魅力が増します。新たな店がオープンすれば、また人が集まります。その意味で、倉敷市内に来られた観光客が、そこだけではなく市内のほかの地域にも行ってみようかと、周遊を促す観光情報発信の工夫が必要ではないかと考えます。 例えば、瀬戸内国際芸術祭関連で児島を訪れたならば、ほかにも玉島、真備、船穂を回ってみようかとか、歴史好きの方なら、日本遺産巡りや源平合戦ゆかりの藤戸や玉島柏島を案内するとか、古墳巡りもあります。星の愛好家には、市の保有する西日本最大のプラネタリウムや星の観察会の案内をする。文学好きな方には薄田泣菫生家や円通寺の案内、市内の戦争遺跡のマップも倉敷市はつくっており、平和学習もできます。 倉敷市内で、2泊ぐらいはしていただけるぐらいの見どころがたくさんあります。ホームページではモデルコースの紹介など、かなりしていただいていますけれども、実際に行った先で、ちょっとほかにも寄ろうかと思っていただけるように、他の地域の見どころが分かるような案内板やリーフレットの作成など、そこだけで終わらせない工夫が必要だと思います。 地域の多くの団体、市民の力を集めて魅力を収集し、案内板設置や草刈り、トイレの整備など環境整備もして、倉敷市内で2泊ぐらい滞在していただけるように情報発信してはどうかと考えます。市の見解をお聞かせください。 ○副議長(塩津孝明君) 三宅文化産業局長。 ◎文化産業局長(三宅幸夫君) 本市では、市内の観光案内所や倉敷観光WEBサイトにおいて、各地域の観光スポットや周遊モデルコースを紹介しているほか、倉敷美観地区の倉敷物語館や玉島の西爽亭、児島のむかし下津井回船問屋では、日本遺産を活用した倉敷全域の情報発信も行っており、訪れた方が他の地域にも関心を持ち巡っていただけるよう取り組んでおります。 また、アートのまち倉敷をテーマに町全体を周遊していただくイベントや、地域の特色や資源を生かして倉敷美観地区と玉島や児島を結ぶ観光バスツアーの取組も進めています。 さらに、令和4年度に本番を迎えるJRの岡山デスティネーションキャンペーンでは、各地域の体験メニューの開発と発信によって地域の魅力を高めることとしており、今後もこうした施策を通じて、観光客の市内周遊促進に努めてまいります。 ○副議長(塩津孝明君) 田辺 牧美議員。 ◆11番(田辺牧美君) ぜひとも、しっかり取り組んでいただきますよう要望いたしまして、私の質問を終わりといたします。御清聴ありがとうございました。(拍手) ○副議長(塩津孝明君) 以上で本日予定の質問を終了いたしました。 本日はこれにて散会し、次会は明3日午前10時から再開いたします。            午後 2時32分  散 会...