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03月08日-08号

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  1. 倉敷市議会 2021-03-08
    03月08日-08号


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    令和 3年第3回 2月定例会     令和3年第3回倉敷市議会(第1回定例会)会議録(第8号)開議・散会年月日時  開   議  令和3年3月8日(月)  午前10時  散   会  令和3年3月8日(月)  午後 1時47分出席議員(42名)  1番 尾 崎 勝 也   2番 平 井 俊 光   3番 芦 田 泰 宏  4番 瀧 本   寛   5番 中 西 善 之   6番 仙 田 貴 孝  7番 中 西 公 仁   8番 小 郷 ひな子   9番 三 宅 誠 志  10番 田 口 明 子   11番 田 辺 牧 美   12番 日 向   豊  13番 松 成 康 昭   14番 大 守 秀 行   15番 井 出 妙 子  16番 薮 田 尊 典   17番 新 垣 敦 子   18番 守 屋 弘 志  19番 若 林 昭 雄   20番 片 山 貴 光   21番 塩 津   学  22番 藤 原 薫 子   23番 時 尾 博 幸   24番 藤 井 昭 佐  25番 中 島 光 浩   26番 大 橋 健 良   27番 伊 東 裕 紀  28番 難 波 朋 裕   29番 荒 木 竜 二   30番 北 畠 克 彦  31番 山 畑 滝 男   32番 赤 澤 幹 温   33番 塩 津 孝 明  34番 秋 田 安 幸   35番 齋 藤 武次郎   36番 末 田 正 彦  37番 生 水 耕 二   38番 梶 田 省 三   39番 三 村 英 世  40番 森     守   41番 原 田 龍 五   43番 大 橋   賢欠席議員(1名)  42番 矢 野 周 子説明のため出席した者  市長       伊 東 香 織    副市長      生 水 哲 男  副市長      原   孝 吏    技監       酒 井   了  企画財政局長   西   雅 敏    総務局長     内 海 彰 也  総務局参与    山 路 浩 正    市民局長     杉 本 紀 明  環境リサイクル局長三 宅 幸 夫    環境リサイクル局参与                               渋 川 新 吾  保健福祉局長   藤 原 博 之    保健福祉局参与  吉 岡 明 彦  文化産業局長   三 宅 靖 広    文化産業局参与  坂 田 剛 彦  建設局参与    間 野 昭 正    会計管理者    岡 本 由美子  消防局長     梶   隆 幸    市長公室長    尾 崎 英 樹  総務部長     木 下   修  水道局   水道事業管理者  古 谷 太 一  市民病院  事務局長     島 田   旭  教育委員会  教育長      井 上 正 義    教育次長     黒 瀬 敏 弘  選挙管理委員会  委員長      大 熊 裕 司  監査委員  代表監査委員   竹 内 道 宏出席した事務局職員  局長       平 松 孝 幸    次長       吉 田 成太郎  議事調査課長   永 山 健 一    議事調査課課長代理平 田 靖 典  議事調査課主幹  三 宅 多美恵本日の日程  1 開 議(午前10時)  2 質 問     22番 藤 原 薫 子     21番 塩 津   学  3 追加議案上程提案理由説明、質疑     議案第75号、議案第76号  4 委員会付託     議案第27号~議案第76号     請願第1号  5 散 会本日の会議に付した事件  質 問  議案第75号 令和2年度倉敷市一般会計補正予算(第12号)  議案第76号 令和3年度倉敷市一般会計補正予算(第1号)  請願第 1号 倉敷市に「2050年温室効果ガス排出実質ゼロ宣言」を求めることについて            午前10時     開 議 ○議長(中西公仁君) 皆さんおはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。 ただいまの御出席は22名、会議は成立いたしました。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △〔質問〕 ○議長(中西公仁君) それでは、先週に引き続き質問を行います。 初めに、22番 藤原 薫子議員。            (22番  藤原 薫子君  質問者席登壇) ◆22番(藤原薫子君) (拍手)おはようございます。無会派の藤原 薫子でございます。質問通告に従いまして、一問一答の方式で質問を進めてまいります。 まず、防災対策について2点伺います。 1つ目は、防災学習に関する条例を制定してはどうかと提案し、質問いたします。 間もなく東日本大震災から10年となります。その間、地震災害以外にも大きな水害が起き、本市においても今復興のさなかにあるところです。その記憶、そして教訓を次の世代につなげていくことが重要という認識は、誰もが持っているものです。そこで、子供の頃から防災の大切さを学ぶことを目的とした条例を定めてはどうかと提案するものです。 既に、本市では小学校3年生、5年生に対しまして防災学習の授業を実施していますし、真備町内にも防災学習ができる環境を整えているところです。防災学習を重ねることで自助、共助、公助の精神が養われることも期待できることから、条例を制定することで防災学習に重点を置く姿勢を鮮明にしてはどうかと考えますが、市の御見解をお示しください。 ○議長(中西公仁君) 井上教育長。 ◎教育長(井上正義君) 皆さんおはようございます。藤原 薫子議員さんの御質問にお答えいたします。 本市では、豪雨災害による被災を受け、令和元年に倉敷市災害に強い地域をつくる検討会を設置し、その中でも防災教育の推進を大きな柱の一つとしております。 倉敷市教育委員会では、各教科等や避難訓練等で学習していた防災教育に加えて、今年度から倉敷市内の全ての小学校3年生及び5年生の総合的な学習の時間で、倉敷市の地域性をより反映した防災教育を実施し、通学路の安全確認やマイ・タイムラインの作成等の学習に取り組んでいるところですので、よろしくお願いいたします。 ○議長(中西公仁君) 藤原 薫子議員。 ◆22番(藤原薫子君) 今後、条例をつくろうとしているところもあるようです。また研究をお願いします。 そして2つ目、大雨の際に聞きづらいことが課題となっている防災行政無線について質問いたします。 激しい雨の音に遮られて、建物の中にいると防災行政無線が聞き取りにくい、聞きづらいというのは、本市の水害の際にも大きな問題となりました。これは、他の自治体も抱えている課題で、その解決に向けて、防災行政無線放送内容スマートフォンに音声で流すサービスを始めていると聞きます。これは専用の無料アプリを活用したもので、郵便番号を登録すれば、災害時に屋外スピーカーから流れる防災行政無線がスマホから聞けるというものです。市内外どこにいても、スマホの電源を切っていなければ、マナーモードであっても自動で音声が流れ、その履歴も残るので、聞き直すことも可能だということです。 近年は遮断性の高い住宅も増えてきています。アプリをダウンロードすることで利用できますし、強制ではなく、希望する人が利用できるものなので、サービスのスタートは難しいものではないと考えるのですが、市の見解をお示しください。 ○議長(中西公仁君) 山路総務局参与。 ◎総務局参与山路浩正君) 市では、災害時には倉敷市緊急情報提供無線システムによる屋外拡声塔緊急告知FMラジオから、避難情報や避難所の開設情報を放送しています。 また、放送内容と同じものをほとんど同時に携帯電話やスマートフォンの利用者へ緊急速報メールを用いて伝達しているほか、広報車等による広報活動、テレビ、ラジオなど様々な手段により迅速かつ確実な伝達に取り組んでいます。 さらに、令和2年8月から運用を開始した倉敷防災ポータル避難情報や避難所の開設情報などを含めた防災情報を、スマートフォンなどから確認していただけるようにしております。 引き続き、迅速かつ確実な伝達に努めてまいりたいと考えています。 ○議長(中西公仁君) 藤原 薫子議員。 ◆22番(藤原薫子君) 様々なことを教えていただきました。結構、その中では目で見る情報が多かったのかなと思います。私が御提案申し上げているのは、耳で聞くものです。そうしたものもこれからどんどん増やしていっていただきたいと思います。お願いします。 それでは、次の項です。悩みを抱える子供たちに迅速に、そして継続的に寄り添う支援について質問いたします。 1つ目は、いじめの早期発見につながる他市の取組を御紹介申し上げまして、質問いたします。 これは、以前いじめで大きな問題となった大津市が、民間企業と開発したシステムを使って、過去のデータをAI、人工知能が分析して、いじめが深刻化するリスクを瞬時に判断するというものです。過去5,000件ほどのいじめの報告書にある、いじめがあった場所、時間、その相手や報告した人、そういった項目を入力することで、AIがデータを分析してくれるという非常にシンプルなシステムです。 大津市では、いじめ報告書が提出されると、教育委員会の職員さんが一つ一つ確認していたため、対応が遅れるというケースもあったということです。このシステムでは瞬時にリスクを発見できて、比較的経験の浅い先生にも適切な対応を促すことができると期待されています。 いじめの傾向は、共通点が多いと聞いています。データに基づいた客観的な判断により、素早くいじめの兆候を見つけられることから、導入を検討している自治体がだんだんと増えてきているようです。本市としてはどうでしょうか、見解をお示しください。 ○議長(中西公仁君) 井上教育長。 ◎教育長(井上正義君) いじめの実態につきましては、時代の変化とともに形態が多様化してきております。本市におけるいじめ対策につきましては、平成31年3月に倉敷市いじめ問題対策基本方針を改定し、いじめの認知、未然防止早期発見早期対応に、学校、教育委員会関係機関で連携しながら積極的に取り組んでいるところでございます。倉敷市教育委員会といたしましては、大津市がシステムの簡易運用を始めたばかりであり、今後の経過を見てまいりたいと考えております。 ○議長(中西公仁君) 藤原 薫子議員。 ◆22番(藤原薫子君) ぜひいろいろなアイデアを取り入れていきましょう。そして、私もその協議の中に加わらせていただきました倉敷市第七次総合計画においても、いじめの認知件数を増加させることで、いじめの早期発見早期解決に努めようとしている姿勢をうかがうことができました。こうした姿勢を表している本市にとって、AIを使ったいじめの予測というのもいじめの深刻化を防ぐために有益と考えますので、ぜひ引き続きよろしくお願いします。 そして2つ目は不登校、そしてひきこもりの支援についてです。 不登校は在学中のこと、そしてひきこもりは卒業後のことになりますが、不登校とひきこもりは、その人にとっては何ら環境は変わらないにもかかわらず、支援をする仕組みは行政の都合で変わってしまう、それが問題だと考えています。統計的に長期間ひきこもりとなっている人の多くが小学校、中学校、高校での不登校がきっかけになっていると言われています。 中学校卒業後も家に籠もっていたり、あるいは進学先の高校で悩んでいたりしても支援の手が差し伸べられるようにするために、教育委員会として、中学校卒業までにどのような取組をしておられるでしょうか、教えてください。 ○議長(中西公仁君) 井上教育長。 ◎教育長(井上正義君) 倉敷市立の各学校では、不登校の未然防止早期解決に向けた取組を丁寧に行っているところですが、より重篤なケースにつきましては、社会福祉士精神保健福祉士の資格を持ちますスクールソーシャルワーカーと連携して、医療や福祉等の適切な機関へ接続する等、社会的自立へ向けた支援を継続して受けることができるような働きかけを行っております。 また、不登校やひきこもりの傾向がある様々な年代の人が相談、利用できる機関をまとめた冊子、メンタルほっとラインの情報を提供して、一人一人の実態に応じた家庭外での居場所を確保することができるように努めたり、市の不登校事業説明会や中学校の生徒指導連絡会に高校教諭が参加して情報交換をしたりする等、不登校生徒中学校卒業後も切れ目のない支援を受けることができるように取り組んでいるところでございます。 倉敷市教育委員会といたしましては、今後も不登校生徒やその保護者に関わりながら、より一層継続した支援がなされるよう取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(中西公仁君) 藤原 薫子議員
    ◆22番(藤原薫子君) 中学校卒業後は、教育委員会の仕組み、枠組みから外れてしまいますし、今の教育長の御答弁では、県との連携も必要な取組だと思いますので、私も見守っていきたいと思います。 そして、3つ目の項です。観光客誘致の推進について2点質問いたします。 まず、今回の予算案に提案されているアートのまち倉敷についてです。 その概要については、これまでの質問などで明らかになっているところです。アート、芸術によって観光客誘致につながるかもしれませんが、シンプルに考えて、芸術、アートを見て回るだけでは、アフターコロナの取組として、市内各地での大きな経済効果が出てくるのかなと疑問に感じるところです。 長い期間、コロナ禍の中で、営業内容あるいは営業時間を制限し、我慢に我慢を重ねている事業者さんです。そうした事業者を支援するために、この事業により観光客誘致に加えて経済効果が期待できる取組が必要と考えます。そのためには、観光業あるいは飲食業といった民間との連携が重要と考えますが、市の取組を教えてください。 ○議長(中西公仁君) 三宅文化産業局長。 ◎文化産業局長三宅靖広君) アートのまち倉敷事業は、今年の9月から11月の3か月間の予定で、市内の美術館、ギャラリー宿泊施設等でのアート作品の展示やワークショップを開催するほか、周辺の飲食店でスイーツを提供するなど、アートとスイーツの魅力を組み合わせた周遊型観光キャンペーンとして実施する計画でございます。 この事業では、観光関連事業者と本市がアートのまち倉敷観光誘客のキーワードとして共有するとともに、事業を通じて幅広く連携し、積極的に情報発信していく計画で、美術館やギャラリーのほか、大学や商工団体とも連携しながら、町全体が一体となって観光誘客を推進し、観光消費の拡大など、地域経済の活性化につなげていくことを狙いとしております。 ○議長(中西公仁君) 藤原 薫子議員。 ◆22番(藤原薫子君) 町一体となってということなので、非常に大がかりになろうかと思いますが、その取組はぜひ期待したいところですし、この質問をさせていただくに当たって、これは2019年なのでおととしですかね、同じようにアートでふらっと倉敷ということで、芸術と先ほど御答弁があったスイーツもコラボして取り組まれていまして、職員の方から、この写真を拝見している中で、アートもスイーツも、いわゆる映えするもので、SNSでの拡散は期待できると思います。しかし、滞在時間を長くする、あるいは宿泊してもらうという点では、どちらもちょっと弱いかなと感じるんです。 アートの展示は主に日中ですね。スイーツも基本的にはティータイムの昼間に食べるもので、長時間滞在してもらうには夜間に楽しめるアートを考えたり、例えばスイーツを食べた方はディナーでサービスが受けられるとか、家族連れで行ったら特典があるとか、何かそうしたサービスの工夫もあってもいいのかなと思います。9月からの開催ということですので、それまでに十分に知恵を絞っていただいて、御答弁にあったような、町が一丸となって、一体となって取り組める内容にしていただきたいと思います。 そして、この項の2つ目です。令和3年度から始まります岡山デスティネーションキャンペーンについて質問いたします。 このキャンペーンが令和3年度から始まるということで、このコロナ禍の、アフターコロナも見据えて、観光客誘致の絶好のチャンスです。これはJRの大型観光キャンペーンとして実施されているものですが、このデスティネーションキャンペーンのためにJR西日本さんが社員を派遣するのは初めてのことだと聞いております。コロナ禍で厳しい経営状態となっているJR西日本がこのキャンペーンにどのくらい力を入れているのかというのがうかがえます。本市としても、観光客誘致を進めていく上で、JR西日本からの社員派遣によって本市としてどのような業務を担ってもらって、またどのような効果が期待できると考えているのか、教えてください。 ○議長(中西公仁君) 伊東市長。            (市長  伊東 香織君  登壇) ◎市長(伊東香織君) 岡山デスティネーションキャンペーンについて御質問いただきました。 この岡山デスティネーションキャンペーンJR西日本の大変大きな観光キャンペーンでございまして、今年令和3年がプレ、来年令和4年が本年、そしてその後がアフターということで、3年にわたりましてこの岡山県内の地域にJR西日本として非常に力を入れていただけるというその絶好の機会が、今議員さんのお話にもありましたようにこのコロナから回復する時期に来るということで、大変期待しているところでございます。 そして、先ほどの御質問にもございましたように、アートのまち倉敷につきまして、倉敷市としては非常に力を入れていきたいと思っております。 こういった中で、市といたしましては、JR西日本大手航空会社などと連携し、大規模な情報発信やプロモーション、また市内周遊観光バスの運行、プレミアムクーポン付旅行商品の販売などを計画していきたいと思っておりまして、こうした施策を通じて観光消費の拡大、そして現在非常に厳しい状況にある観光関連事業者の方の機運が盛り上がり、とにかくお客さんに来ていただいて、活性化につながるように連携していきたいと考えております。 このJR西日本からの社員の派遣ですけれども、コロナ禍、そしてアフターコロナの施策といたしまして、このデスティネーションキャンペーンを非常に大きなものとして倉敷市としてぜひ使っていきたい。これはもちろん倉敷市に瑞風も止まりますし、また銀河も止まるということで、もともとJR西日本さんとは一緒にいろいろ行ってきたわけですけれども、市といたしましてはぜひ、プレと本とアフターのこのデスティネーションキャンペーンに力を入れて、そのためにはJR西日本さんからぜひ社員の方にこちらへ来ていただきたいということで、このデスティネーションキャンペーンの実施に合わせての社員派遣をお願いしましたところ、JR西日本としても、倉敷は大きな観光地ですので、ぜひ一緒に組んでやっていきたいということを言っていただきまして、この4月から倉敷市 岡山DC観光推進マネージャーとして来ていただくことになった次第でございます。 アートのまち倉敷をはじめとする体験型観光コンテンツの開発、旅行会社への営業、そして市として令和3年度に非常に力を入れていきたいと思っております修学旅行の誘致など、様々な業務に当たっていただきたいと思っております。 もちろんJR西日本での営業・集客ノウハウ、ネットワークなどは、旅行商品の企画、それから営業活動など、非常に力を発揮していただけると期待しておりますので、このコロナからの回復に向けて、しっかり一緒になって取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(中西公仁君) 藤原 薫子議員。 ◆22番(藤原薫子君) 観光関連業者さんのこともそうですし、JR西日本さんも、本当にコロナの影響で著しく業績が悪化して、ニュースで聞くところによると、他の自治体ではありますが、連携を中断する、あるいは中止するという決定がなされている中での社員の派遣です。有効に活用というか、活躍していただきたいと思いますし、行政としても国の地方創生臨時交付金も見逃すことがないように、コロナ禍でも踏ん張っている市内業者さんや公共交通の支援のために有効に活用していただけますよう、前のめりでの取組をお願いいたします。 それでは、続いての項、前回の定例会に引き続きまして、保育所等訪問支援事業について伺います。 この事業は、幼稚園、保育園で生活している間に、発達障がいの支援員が発達障がいと思われるお子さんの園に出向きまして、直接集団生活に適応できるよう後押しする支援のことです。 しかし、前回も申し上げましたが、小学校入学直後に、継続する形で支援を受けることができていないのが実態なんです。これまで幼稚園、保育園で訪問支援を受けていても、小学校に上がったら支援が受けられない、そのことが課題だと質問してきました。 その理由として、一旦その子供の入学後の生活状況活動状況を確認し、サービスの必要性について判断するために少し時間がかかるんだという御答弁でございました。4月から新たにこのサービスを受けたい、これまでは受けていなかったけれど、入学後から受けたいということであれば一定の判断期間は必要だと思うんですが、これまで受けていたサービスが、進学したことを理由に継続して受けられない、少し時間がかかってしまうということへの是正を求めています。 この保育所等訪問支援事業の所管は障がい福祉課です。そして、実際に子供を受け入れるのは学校で教育委員会関係部署となります。その両者の連携は必須であり、この事業の知識、あるいは内容を、受け入れる学校側が理解していくことが重要だと前回述べたところです。その知識や事業の理解度の差によってサービスが受けられない、それを求めているにもかかわらずサービスが受けられないということであれば、不公平と言わざるを得ません。学校の理解度を深める取組についてどのようなことを行ったのか、具体的に教えてください。 ○議長(中西公仁君) 井上教育長。 ◎教育長(井上正義君) 保育所等訪問支援事業は、特定の障がい児に対して、倉敷市の指定を受けた支援事業者が保育所や学校等を訪問し、集団生活適応のための訓練を実施するほか、支援方法についてアドバイス等を行うものでございます。 本事業を実施する際には、保健福祉局教育委員会の担当者が該当の学校を訪問し、本人の障がい特性を共通認識するとともに、支援内容等について協議する場を設けております。 倉敷市教育委員会といたしましては、学校が本事業の趣旨を正しく理解できるように、令和3年1月の校長会において、保健福祉局の担当者から説明を受けたところでございます。よろしくお願いします。 ○議長(中西公仁君) 藤原 薫子議員。 ◆22番(藤原薫子君) 早速に、この1月の校長会において、この事業の説明をしていただけたということで大変ありがたいことだと思います。実際にしていただいた上で、ちょっと言うのは申し訳ないんですが、その校長会での事業の説明が、口頭だけの説明だったというふうに聞いています。そのため、少し分かりづらかったという御意見を聞いているんですね。そして、あくまでもそのお子さんの様子を見てからの判断でいいというような説明だったことから、この事業を4月からすぐに始めたいと思っていらっしゃる校長先生もおられるんですけれども、そうした状況にない校長先生からは、あまり急がなくてもいいんではないかと、そんな印象を受けるような説明であったように聞いています。 ぜひとも、今後もこの内容で十分だというふうには思わずに、学校に対して粘り強い説明を教育委員会にはお願いいたします。 そして、この事業の入学時におけるサービス開始に当たっては、先ほど教育長共通認識というふうにも言っておられましたが、新しい環境でのサービスの必要性について判断しなければいけないという前回の御答弁を受けて質問いたします。 必要があるかどうかを見極める、それはもう十分に理解できます。何も協議なしに、じゃあ、まあ言われたのでサービスを始めましょう。それはもう無責任でしかありません。しかし、その判断は入学後でなくてもいいんではないでしょうか。一定の時間をかけて必要性を判断するのであれば、もっと前段階、入学前から保護者、学校、事業者で協議をスタートさせて、入学後スムーズにサービスが提供できるようにしてはどうでしょうか。 実際に、入学前に、保健福祉局教育委員会、そして学校などが入ってケース会議を開いて、入学すぐからサービスが受けられるように取り組んでいる自治体もあります。これは、保護者の権利として提供される事業です。学校側が求めるものでもない、行政がするわけでもない、あくまでも発達障がいを抱えるその保護者さんがこれを受けたいんだと、このサービスを希望するんだと、その希望によって提供される事業ですので、入学後という新しい環境においても、その事業が途切れないようにしようとしている自治体があり、そういう努力をしていることをお伝えしたいと思います。 サービスの必要性を判断するために、ある一定の時間がかかる、それが分かっているのであれば、入学を待たず、積極的に協議して、必要性を判断する姿勢が大切です。入学後の子供が集団適応できるようにするためにも、少しでも早いサービス提供に努めるべきと考えますが、市の見解をお示しください。 ○議長(中西公仁君) 藤原保健福祉局長。 ◎保健福祉局長(藤原博之君) 保育所等訪問支援事業は、集団生活への適応を目的として、学校現場等において実施されるものです。新年度入学予定の児童に対する支援が、個々の状況に応じて適切に実施されるためにも、その必要性については本人の障がい特性など事前に把握できる情報に加え、小学校など学校現場での生活状況活動状況、他の生徒との関わりなど、対象児童の入学後の状況も確認した上で判断するべきと考えております。 ○議長(中西公仁君) 藤原 薫子議員。 ◆22番(藤原薫子君) 繰り返しになりますが、この事業は学校側あるいは行政が判断して始めるサービスではありません。あくまでも保護者の希望、申請によって提供されるサービスです。つまりサービスを受けるのは保護者の権利でもあります。その権利を学校側の受入れ体制あるいは行政の手続を理由に、いたずらに延ばしてはいけません。その思いでこの質問を私は繰り返してきました。 ただ、行政側からすれば、いたずらに延ばしているのではない、あくまでも必要不可欠な時間だということなのでしょう。ただ、保護者から見れば、何のためにこの期間が必要なのか、この期間、何がされているのか。それをいたずらな時間だと感じ取ってしまう、それはなぜなのか。必要性の判断がされるまでのプロセス、あるいはその経過がとても不透明で、何がされているのか分からない。その中に保護者の意見や思いがどこまで含まれているのか、ひょっとしたら置き去りにされているんではないかと感じているのではないかと思うんです。 そこで再質問いたします。 保護者の意向、あくまでも保護者の権利で提供されるこのサービスの中で保護者の意向はどのように反映されて、このサービスの必要性の判断に至っているのか、教えてください。 ○議長(中西公仁君) 藤原保健福祉局長。 ◎保健福祉局長(藤原博之君) サービスの利用に当たっては、事前に障がい児相談支援事業者が家庭や学校等を訪問し、現状を確認した上で、対象児童の解決すべき課題や支援目標、必要なサービス等を記載したサービス等利用計画を作成することとなっております。このサービス等利用計画の作成の中で、保護者の意向についても確認させていただいております。 ○議長(中西公仁君) 藤原 薫子議員。 ◆22番(藤原薫子君) この質問に関しまして、担当職員さんあるいは保護者、事業者の方と意見を交わす中で、やはり、繰り返しになりますが、この事業に対する学校側の理解度が、その保護者さん、事業者さんに比べて著しく低かったこと、そして市の意向、市がなぜ必要性を判断しなければいけないのかという理由、事業に対する思いが保護者側や事業者側に十分に伝わっていないこと。そして、サービス開始の判断までに時間がかかり、その間、サービスが提供できなくても、この事業が親の権利であっても、従来どおり時間をかけてもいいと思っていた、それらが全て課題だと私は感じています。サービスが提供されない間、発達障がいの子供は新しい環境の中で緊張の糸をぴんと張り詰めて生活していることを私たちは忘れないでいましょう。 発達障がいは完治する疾患ではありません。共存していかなくてはいけない。しかし、適切な支援で集団適応ができる障がいなんです。保護者はそのことを期待し、このサービスの入学後の継続を望んでいます。その適切な支援を、行政側の理由で中断することがないよう引き続き努力をお願いいたします。 そして、最後の項です。希望する働き方について2点質問します。 1つ目は、通年採用の検討をしてみてはどうかと提案するものです。 働き手不足が続きまして、民間企業においても人材獲得に向けて通年採用を取り入れる動きが出てきています。 自治体間、自治体同士でも人材獲得が激化する中で、4月の採用だけではなく、通年募集、通年採用を検討して、柔軟な採用活動を進めるべきだと考えています。通年採用によって、例えば、留学していた方、あるいは大学院などで研究活動をしていて通常の就職活動が難しい学生、その皆さんに対応することが可能になってきます。また、多様な人材も採用できることが期待され、学生の希望にも添うものだと思います。市の見解を、お示しください。 ○議長(中西公仁君) 内海総務局長。 ◎総務局長(内海彰也君) 本市の職員採用におきましては、従来、新規卒業者を中心として社会人経験者も含め、4月採用を基本としておりますが、令和元年度から民間企業での貴重な経験を有する方など、より幅広い人材確保を目的として、10月採用も開始しております。今後、秋卒業の学生の動向なども踏まえ、幅広く職員の採用方法について研究を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(中西公仁君) 藤原 薫子議員。 ◆22番(藤原薫子君) この項の2つ目です。技術専門職の人材確保に向けて質問いたします。 どの自治体でも技術専門職への応募が減少し、人材確保に苦労しています。先ほど局長の御答弁にもありました、実務経験者、社会で一旦お仕事に就かれている方の採用も期待されるところですが、例えば採用したものの業務内容のミスマッチ、民間企業でしていた仕事と行政の中でする仕事との乖離から役所を辞めて、また元の会社に戻ってしまったというケースがあると聞いています。これは実態と理想の差から生じるもので、自治体にとっても、その人にとっても非常に残念なことです。これは倉敷市のことではありません、他の自治体のケースなんですが、確かな技術、経験の継承のために技術専門職の人材確保は極めて重要です。 本市では、高梁川流域圏成長戦略ビジョンの中に具体的な取組として、流域自治体と職員採用活動連携事業を実施すると書かれています。その中で具体的にどのような活動を実施して、技術専門職の確保、また離職防止を進めようとしているのか、教えてください。 ○議長(中西公仁君) 内海総務局長。 ◎総務局長(内海彰也君) 高梁川流域の自治体と合同で取り組む職員採用活動連携事業では、流域自治体合同での採用説明会の開催や高校、大学等への学校訪問などの採用プロモーション活動の実施を検討しておりました。しかし、このコロナ禍のため、今年度はいずれの自治体においても接触を伴わない採用プロモーション活動を余儀なくされており、流域自治体合同での職員採用説明会等の実施は困難な状況となっております。 このため、本市では技術専門職の確保と採用後のミスマッチを防ぐため、独自の取組として、今年度から新たにSNSや動画の配信によるPR活動や、自由に若手職員と意見交換ができるオンライン座談会を開催するなどして、市役所で働くことの魅力や市の業務内容の発信に努めているところでございます。 ○議長(中西公仁君) 藤原 薫子議員。 ◆22番(藤原薫子君) どうしても技術を持っている方、技術専門職の方は専門性を追求する観点から民間企業に流れやすいのかなと思います。今この場に保健所長はいらっしゃらないですが、専門職の中でも、特に獣医師の確保には随分と苦労していると聞いています。採用活動の時点から、業務内容や、行政で働く魅力を十分に伝えていただいて、流域圏内の各自治体の特色もアピールしてほしいと思います。 そして、来年度の採用パンフレットが手元に届きましたが、若手職員さんにより企画、作成されたということですね。その新しい取組も非常にすばらしいことと思います。 そしてもう一つ、市内には玉島に中国職業能力開発大学校、こういう専門の学校もあるんですよね。そこに出向いて、自治体で働くことの魅力を伝える機会をつくってもよいのではないでしょうか。 そして、今日は1975年、国連によって定められました国際女性デーです。ニューヨークの女性労働者の強い思いによって働き方に対する見方が大きく変わった日でもあります。女性、男性、多様な性の人、それぞれが希望に添った仕事に就いて、そこで力を発揮できるよう、採用時からの工夫を求めて、私の質問を終わります。 そして最後に、この3月をもって御退職される職員の皆さん、本当にお疲れさまでございました。様々な場面で皆さんのアイデアですとか、あるいは勇気ある決断、そうした場面を見せていただきました。これからもその貴重な御経験を十分に次のステージで生かして、発揮していただきますようお願い申し上げます。そして、引き続き倉敷市政に御尽力いただけますようお願い申し上げます。本当にありがとうございました。 以上で終わります。(拍手) ○議長(中西公仁君) 次に、21番 塩津 学議員。            (21番  塩津 学君  質問者席登壇) ◆21番(塩津学君) (拍手)塩津 学でございます。一問一答の方式にて質問を進めてまいりたいと思います。 まず初めに、倉敷中央学校給食共同調理場の問題について質問いたします。 過去の議会質問では、共同調理場での調理後2時間以内に喫食ができないということが問題となっていましたが、現在はどのように改善されているのか、その他の問題はあるのかをお答えください。 ○議長(中西公仁君) 黒瀬教育次長。 ◎教育次長(黒瀬敏弘君) 塩津 学議員さんの御質問にお答えいたします。 倉敷中央学校給食共同調理場では、委託業者から提出される作業工程表と作業動線図を中央調理場の栄養士が精査し、手順の安全性や効率性を日々確認しております。2時間以内に給食できた割合についてですが、過去に答弁させていただいたとおり、令和元年5月時点では約31%でしたが、令和2年11月時点では約48%に改善しております。 ○議長(中西公仁君) 塩津 学議員。 ◆21番(塩津学君) 2時間以内に喫食するという基準が国の中で設けられているのであれば、それに努めるのは当たり前のことでありますが、今言うように、努めるという言葉があります。倉敷市がPTAや関係者とともに独自に安全を示し、基準を設けてはいかがでしょうか。 ○議長(中西公仁君) 黒瀬教育次長。 ◎教育次長(黒瀬敏弘君) 倉敷中央学校給食共同調理場では、定期的に食中毒菌等の検査も行って安全性を確認しながら、学校給食衛生管理基準に沿って2時間給食に努めるとともに、密閉性と保温性の高い二重食缶の採用などで、適切な温度管理による厳格な衛生管理を実施しているところであり、別途、新たな基準を設けることは現在のところ考えておりません。 ○議長(中西公仁君) 塩津 学議員。 ◆21番(塩津学君) 今、安全とおっしゃいましたが、倉敷市が今説明していることが本当に正しいのであれば、多くの倉敷市民に御納得いただき、それを誰もが説明できるように明文化されてはいかがでしょうか。 ○議長(中西公仁君) 黒瀬教育次長。 ◎教育次長(黒瀬敏弘君) 倉敷中央学校給食共同調理場における徹底した衛生管理の取組などにつきましては、ホームページ等でお知らせしているところではありますが、市民の皆様に一層御理解いただけるよう丁寧な情報発信に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(中西公仁君) 塩津 学議員。 ◆21番(塩津学君) 次に、共同調理場の小学生に対する給食の具材の大きさについて質問いたします。 自校式の給食調理場では、学校によっていろいろな配慮をしていると聞くことがあります。私のお聞きしている小学校では、学年によって具の大きさを変えたり、硬さを変えたりしています。子供たちは1年生から6年生まで相当の身長差や体格の違い、口の大きさも違えば、内臓の大きさも違います。共同調理場ではそういった配慮があるのか、お聞かせください。 ○議長(中西公仁君) 黒瀬教育次長。 ◎教育次長(黒瀬敏弘君) 学校給食の調理では、短い時間に大量の調理を行い、全体を一つの釜で調理しているので、学年に応じて食材の切り方を変えることはできないものと考えております。このことにつきましては、自校方式調理場でも共同調理場でも同様の扱いとなっております。 ○議長(中西公仁君) 塩津 学議員。 ◆21番(塩津学君) 私のほうが、自校方式調理場ではそういうことがあるとお聞きしております。そして、教育委員会からどこの学校かということを尋ねられましたが、その方にこういう質問があったので言ってもいいですかと尋ねたら、教育委員会からプレッシャーをかけられるので、学校名は言わないでくださいという返答をいただきました。私でも気づくようなことは、栄養士の皆さんには分かることだと思います。その他にも、自校方式ではできていたが共同調理場ではできていないことをしっかり把握して、この部分に関しては改善していただきたいと思います。 次に、調理業務委託の契約業者の選定についてお尋ねいたします。 共同調理場の調理業務委託は、プロポーザル方式にて選定されているとお伺いしましたが、選定委員はどのような方々が行ったのか、お聞かせください。 ○議長(中西公仁君) 黒瀬教育次長。 ◎教育次長(黒瀬敏弘君) 倉敷中央学校給食共同調理場の調理業務委託業者の選定につきましては、調理業務等委託業務プロポーザル方式審査委員会を設置しました。 委員は、倉敷市教育委員会学校教育部長、教育企画総務課長、教育施設課長、保健体育課長、保健体育課栄養士と市長部局企画財政部公有財産活用室長で組織しました。 ○議長(中西公仁君) 塩津 学議員。 ◆21番(塩津学君) おすしを食べながら一杯やる人がこの給食がよいと言っても、子供たちの舌からはかけ離れていると思います。もちろん、安全面を含め、いろいろなことがあるのが総合評価だと思います。調理場を使うのは調理師の方々です。そして、給食を食べるのは子供たちであります。 倉敷市として、今後、共同調理場をやるためのプロポーザル方式の場合、先ほど挙げた方々に加え、子供たち、PTA、そして調理師の皆さんを選定委員に加え、本当に調理師が使いやすく、子供たちに適した給食を食べられるようにされてはいかがでしょうか。 ○議長(中西公仁君) 黒瀬教育次長。 ◎教育次長(黒瀬敏弘君) 調理業者の選定に当たりましては、児童、生徒に対して安全、安心な給食を安定的に提供できるかどうかが最も重要な視点であると考えており、業者としての実績や経営状況、学校給食衛生管理に対する考え方等を重視して審査してまいります。児童、生徒、PTAや調理員を選定委員に入れることは考えておりません。 ○議長(中西公仁君) 塩津 学議員。 ◆21番(塩津学君) 今のだと、完全に否定されたお答えだと思うんですが、やはり給食を食べるのは生徒さんであって、調理をするのは調理師だと思います。この後、プロポーザル方式の質問でも話をさせていただこうと思っているんですが、手法として、プロポーザル方式とプレゼン方式があると思います。このプロポーザル方式にこだわる理由と、プロポーザル方式とプレゼン方式の違いをお答えください。 ○議長(中西公仁君) 執行部、どなたか答弁できる方。内海総務局長。 ◎総務局長(内海彰也君) 議員がプレゼン方式と言われるのは、コンペ方式というやり方だと思います。プロポーザル方式は具体的な設計案までは求めず、業務の実施体制、実施方法などについての提案を求め、当該業務に最も適した経験や技術力を持つ業者を選ぶ方法でございます。それに対してコンペ方式は、具体的な設計案等の提出を求め、最も優れた案を選ぶ方法です。プロポーザル方式が最も適切な技術力を持つ提案者を選ぶ方法であるのに対し、コンペ方式は出来上がるであろう企画案そのものを選ぶ方法と言えます。 ○議長(中西公仁君) 塩津 学議員。 ◆21番(塩津学君) それでは、やはりプロポーザル方式の場合、最も適した給食調理場にするためには、それを食べる子供たち、それを見守るPTA、そしてその調理場で調理する人がそれを見てから総合評価を行うのが一番適しているのではないでしょうか、お聞かせください。 ○議長(中西公仁君) 黒瀬教育次長。 ◎教育次長(黒瀬敏弘君) 学校給食に関して申しますと、学校給食の献立作成は、委託業者ではなく学校栄養士が栄養価や食育教材としての活用を考えて作成しております。業者によって献立が変わるということはございませんので、選定基準に、先ほど申されましたような試食云々ということを入れることは考えておりません。 一方で、議員が御心配されていることは、子供たちの意見が学校の献立等に反映されないのではないかということなのかと思います。例えば倉敷中央学校給食共同調理場では、学校給食連絡日誌というものを各受配校から毎日提出してもらっております。その中では、例えばおかずの鳥肉が細かくしてあったので平等に配膳できてよかった、味つけもおいしかったとか、タコ飯の味が濃いという感想が聞かれたとか、野菜がチンゲンサイのいため物だった際に、人気がないのか残量が多かったなど、学校の給食主任からの報告も受けております。 また、生徒のほうからも、鳥ちゃんこは具材が柔らかく、舌までとろけるように感じたとか、ユズの香りがしてなますがおいしかった、サワラの塩焼きの際、魚って塩焼きが一番おいしいですよねといった、その日の給食の感想を書いてもらっています。 倉敷中央学校給食共同調理場では、そうした児童、生徒を含む学校からの意見を今後の献立作成に生かすように努めております。            (「回答が違うと思うんですけど」と呼ぶ者あり) ○議長(中西公仁君) 塩津 学議員。 ◆21番(塩津学君) 後ろから声がありました。ちょっと回答が違うんですよね。献立云々もそうですし、今、僕は給食を食べた人の話を聞いているんじゃなくて、選定の基準です。 同じ具材を使って、同じ大きさに切って、同じように作っても、僕は母親のカレーの味は分かります。例えば、3者いたら三者三様のカレーができると思います。その中から子供の口に合ったものを選ぶのが一番いいと思います。それがハンバーグであっても、それが空揚げであってもです。 あともう一つ、調理師の動線を考えていただくのも、頭が固い人たちが密室の中で決めるよりは、よっぽど立派な共同調理場ができると思いますが、いかがお考えでしょうか。 ○議長(中西公仁君) 黒瀬教育次長。 ◎教育次長(黒瀬敏弘君) 質問の要旨で、調理業務委託業者の選定についてというふうにいただいていたと思います。先ほど来、話が出ているのは、これから建てる予定のところの共同調理場の話になっているような気がしております。調理業務に関して言いますと、先ほど来申しておりますように、業者としての実績や経営状況、学校給食衛生管理に対する考え方等を審査することになると考えております。 献立作成は学校の栄養士が栄養価や食育教材としての活用を考えて作成しておりますので、選定基準に試食を入れたり、子供やPTAといった方々を入れるようなことは考えておりません。 ○議長(中西公仁君) 塩津 学議員。 ◆21番(塩津学君) それでは、プロポーザル方式の本来の目的である、適した共同調理場が本当にできると思われますか。 ○議長(中西公仁君) 執行部の答弁をお願いします。黒瀬教育次長。 ◎教育次長(黒瀬敏弘君) これはもう先ほど来申しておりますように、質問の要旨と議員が今聞かれていることがちょっと適合していないのかなというふうに思います。 今度造る共同調理場のことをお尋ねになっているのかもしれませんけれど、私たちがいただいている問いの要旨は、倉敷中央学校給食共同調理場における調理業務委託業者の選定についてということですので、先ほど来申し上げておりますような返答しかいたしかねます。            (「今のは答えが違うな。そういう問題ではなくて、委託業者を聞いているんだろう。委託業者の話よ」と塩津 学議員発言する) ○議長(中西公仁君) 塩津議員、            (「答えが違うんだ。委託業者の話、委託業者が適しているのかという話をしているんだ。ちゃんと答えてください」と塩津 学議員発言する) 塩津議員、もう一度質問席で。            (「いや、立てれない。答えが違うんだから。立ったら時間が……」と塩津 学議員発言する) では、黒瀬教育次長。 ◎教育次長(黒瀬敏弘君) 倉敷中央学校給食共同調理場の、現在の調理業務の委託業者が適当なのかというお尋ねだと思いますけれど、これは先ほど来申し上げておりますように、きちんとした学校給食衛生管理に対する考え方等に沿った調理をしていただいておりますので、適当であると考えております。 ○議長(中西公仁君) 塩津 学議員。 ◆21番(塩津学君) この質問をしていたら堂々巡りになって、時間がなくなりますので、次に移ります。しかし、子供たちの給食です。教育委員会は委託したからもう知らないではなかなか通らないと思います。この問題は、今後しっかり注視していきたいと思います。 ○議長(中西公仁君) 塩津 学議員、この際申し上げます。 質問の途中ですが、ここで休憩いたします。再開は11時10分からの予定です。            午前10時57分  休 憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前11時10分  開 議 ○議長(中西公仁君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 21番 塩津 学議員、質問項目2番から再開してください。 ◆21番(塩津学君) 次に、プロポーザル方式について御質問いたします。 最近入札のやり方でコンペ方式やプロポーザル方式といった言葉を耳にします。倉敷市において大きな物件等の場合はプロポーザル方式を採用されていますが、プロポーザル方式の利点をお答えください。 ○議長(中西公仁君) 内海総務局長。 ◎総務局長(内海彰也君) プロポーザル方式とは、公募等で当該業務に係る企画提案書等の提出を受け、審査及び評価を行って、業務の履行に最も適した事業者を随意契約の相手先として選定する方法です。 プロポーザル方式は、高度な専門性や企画力、創造性が求められる業務など、価格以外の要素を含めて総合的に判断することにより、提供されるサービスや成果物の質の向上が期待できる業務に適しているものと考えております。 ○議長(中西公仁君) 塩津 学議員。 ◆21番(塩津学君) 今度はプロポーザル方式の難点についてお聞かせください。 ○議長(中西公仁君) 内海総務局長。 ◎総務局長(内海彰也君) プロポーザル方式は、事業者から提出された提案書等の審査、評価を行って、業務の履行に適した業者を選定する方法であるため、通常の競争入札に比べて要求水準書の作成や事業者の応募期間の設定など、手続に時間を要する場合がございます。 なお、地方公共団体が行う契約は、価格による競争入札によることが原則とされております。本市におきましても、業務の内容や方法等が明確で、仕様書に沿った業務の履行を求める場合は競争入札によって業者の決定を行うことを原則としております。 ○議長(中西公仁君) 塩津 学議員。 ◆21番(塩津学君) 難点の一つに、入札した業者の総合評価の1位の点数は公表されますが、2位以下の総合評価の点数は公表されません。このため2番目以下の業者から、いつも点数を公表されない不満をお聞きします。 業者が今後成長していくために、点数が分かれば努力のしようもありますが、分からなければ努力のしようもなく、倉敷市にとって大きな損失となるのではないでしょうか、お聞かせください。 ○議長(中西公仁君) 内海総務局長。 ◎総務局長(内海彰也君) 総合評価の方法ですと、議員さんが言われたようなことかと思うんですけれども、プロポーザル方式においては優先交渉権者が決定されたら、全ての参加者のその結果を通知し、ホームページで募集したものについては結果もホームページで公表するよう周知しております。 また、提案書を提出して選定されなかった者には、その説明を求めることができる措置を定めておくなど、透明性の確保に留意することとしております。選考結果をどこまで公表するのか、結果についての説明をどこまで求めることができるかについても、事前に決定し、募集要項に記載するなど、公正性、透明性の確保に努めることとしておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(中西公仁君) 塩津 学議員。 ◆21番(塩津学君) 今、透明性という言葉があったんですが、透明性があるんであれば、2位以下の入札者の点数も公表するべきじゃないでしょうか。 ○議長(中西公仁君) 内海総務局長。 ◎総務局長(内海彰也君) プロポーザル方式においては、2位以下についても事前に募集要項に記載などして公表するように周知しておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(中西公仁君) 塩津 学議員。 ◆21番(塩津学君) それなら点数が各業者に分かるということでいいんでしょうか。 ○議長(中西公仁君) 内海総務局長。 ◎総務局長(内海彰也君) プロポーザル方式の場合は、結果をホームページで公表するように周知しております。先ほど申しましたように、選考結果をどこまで公表するのか、結果についての説明をどこまで求めることができるかについても事前に決定し、募集要項に記載するなどして、公正性、透明性の確保に努めることとしております。 ○議長(中西公仁君) 塩津 学議員。 ◆21番(塩津学君) 僕が聞いているのは、その要項に2位以下も点数を公表するということが書いてあるのか、書いていないのか。今まで書いていないのなら、今後、書くのか書かないのか。点数を教えるべきじゃないのか。教えなかったら努力もできないし、成長もできないということをお尋ねしています。 だから、書いていただけているのか、今後、書くのか、それをちょっと教えてください。 ○議長(中西公仁君) 内海総務局長。 ◎総務局長(内海彰也君) 通常は2位以下も公表することとしておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(中西公仁君) 塩津 学議員。 ◆21番(塩津学君) それなら、これからは2位以下もしっかり点数を書いていただきたいと思います。今まで書かれてないプロポーザル方式がたくさんあるとお聞きしております。このプロポーザル方式を全国で調べると、難点の中で、ブラックボックスであるとか、悪の温床のように言われている方式でもあります。私は、先ほど答弁がありましたように、利点も多い方式だと思います。しかし、この方式の中で活用されている総合評価、ここに一つの問題があると思います。倉敷市ではどのような方々がこの総合評価を行っているのか、お聞かせください。
    ○議長(中西公仁君) 内海総務局長。 ◎総務局長(内海彰也君) 総合評価方式は、入札の一種で、価格競争をベースとしながらも、品質を高めるための技術力などの要素を含め、総合的に評価して落札者を決定する方法です。価格と品質を数値化した総合値が最も高い者が落札者となります。本市においては、建設工事の入札で予定価格が2億円以上の案件は総合評価方式により入札を行っております。 ○議長(中西公仁君) 塩津 学議員。            (「総合評価は誰が選ぶのかと聞いているのに、全然違う答え。何で立てる、こんなの」と塩津 学議員発言する) ただいまの質問は、総合評価を誰が、            (「誰が選んでいるんですかという質問です」と塩津 学議員発言する) 選んでいるんですかということになりますと、今後のプロポーザル方式の方法というところの質問に当たるということですか。            (「そうですね」と塩津 学議員発言する) それでは、今後のプロポーザル方式の方法についての質問の3になると思うんですが、その答弁でしょうか。            (「いやいや、難点の中でブラックボックスだと言われていますよと言っている。だから、誰が選んでいるんですかと聞いているのだから、関連でしょう」と塩津 学議員発言する) ですから、今後のプロポーザル方式の方法についての答弁でいいということで判断しますが、いかがです。            (「僕はプロポーザル方式の難点の中でこれを質問しています」と塩津 学議員発言する) 執行部、プロポーザル方式の難点の中での先ほどの塩津 学議員の質問に対して答弁ができますか。内海総務局長。 ◎総務局長(内海彰也君) 議員さんが言われました内容は、審査委員会の委員を誰にするかということでよろしいでしょうか。 そうしましたら、プロポーザル方式は、高度な技術や専門性が求められる業務の発注において適用される契約方式です。そのため、様々な知見を持つ委員により構成される審査委員会を設置し、複数の視点から評価を行うことが最も適切な方法であると考えております。 ○議長(中西公仁君) 塩津 学議員。 ◆21番(塩津学君) 確かに、専門的に考えることができる方々が選出されていると思います。しかし、今ニュースでも毎日のように目にするように、総務省と菅総理の息子が勤める東北新社やNTTの問題を見ても一目瞭然であります。その総合評価をする人のお子さんや兄弟、親戚、そして同級生、先輩、後輩にその入札に関わる会社の方がおられた場合、疑われても仕方がない状態に置かれてしまいます。もちろん倉敷市の職員にそのような者はいないと思います。しかし、李下に冠を正さずという言葉もあります。 新居浜市で行われたプロポーザル方式で、公園の遊具の入札がありました。総合評価をするとき、一番評価の高かった業者が2番目に評価の高い業者と入れ替わるということがありました。それはなぜかといいますと、最後に評価するのを、この遊具を使う子供たちに任せた結果です。私はこのプロポーザル方式の本当の利点は、この遊具を使う子供たちが評価したことだと思います。 先ほど学校給食共同調理場の質問でも言ったように、例えば新しく整備される給食調理場を本当にすばらしいものにするために、利害関係のない、現在自校方式で調理していて、長い歴史に幕を閉じる調理師の皆さんに総合評価に加わっていただき、将来的に調理される皆様が本当に使いやすい調理場を造り、その調理場で作られた最もその地域の子供たちの口に適した給食を提供できる業者を選ぶため、子供たちにも試食していただき、総合評価に加わっていただいてはいかがでしょうか。 ○議長(中西公仁君) 内海総務局長。 ◎総務局長(内海彰也君) 利用者の声を反映する方法もあるのでないかということで、今議員さんが言われました遊具の選定について、直接利用される方が評価に入るというやり方ですけれども、新居浜市が発注しております滝の宮公園大型遊具整備工事というのがあります。その評価基準については、発注者の要求事項に対する技術提案としてテーマやコンセプト、遊具の構成要素、維持管理、安全に対する配慮など5項目、そして利用者のニーズとして子供のイメージ1項目、全部で6項目の評価項目が設定されております。このうち、子供のイメージ1項目が小学生を対象としたアンケート調査となっております。それぞれ項目に配点が設定されており、200点満点中、小学生を対象としたアンケート調査の配点は50点となっております。 このように、このプロポーザルでは児童のアンケート結果が評価項目の一つとはなっていましたが、技術提案に関する評価項目も設定されており、最終的には市の設置した審査委員会の審査により業者決定がなされたものと承知しております。 プロポーザル方式では、審査委員会を設置し、公平、公正に審査することが一般的な業者選定の方法であると認識しております。 ○議長(中西公仁君) 塩津 学議員。 ◆21番(塩津学君) 公平、公正なのは、やっぱり、子供の点数が入ったからだと思うんですが、倉敷市としては、遊具だけではなく、プロポーザル方式においてそういうふうに使用する方々を評価委員として、またはアンケートで点数を持たせるという方法を取ることはお考えでしょうか。 ○議長(中西公仁君) 内海総務局長。 ◎総務局長(内海彰也君) 新居浜市の事例のように、評価項目の一つとして利用者の方にアンケートを取るなどにより参加していただくことは、利用者の声を反映させる方法として選択肢の一つであるとは思います。 ○議長(中西公仁君) 塩津 学議員。 ◆21番(塩津学君) 反映させるというのは、パブリックコメントを取るとか、地元説明会をしたからとかいうことではなく、点数を持たせるという認識でいいでしょうか。 ○議長(中西公仁君) 内海総務局長。 ◎総務局長(内海彰也君) プロポーザル方式での業者の選定につきましては、提案者の実績、専門性、技術力、企画力、創造性など、価格以外の要素を含めて総合的に判断しており、審査委員会に専門的な知見を持つ学識経験者等に参加していただく場合もございます。 また、プロポーザルの実施に当たり、案件によってはあらかじめ利用される方に御意見を伺い、要求水準書に生かすなど、市民の皆様の声を反映するよう努めているところです。 今後とも、市民の皆様にとって利用しやすい行政サービスを提供できるよう努めてまいりたいと考えております。            (「またこれ答弁が違う。点数を与えるのか与えないのかということ。それだけです」と塩津 学議員発言する) ○議長(中西公仁君) 内海総務局長。 ◎総務局長(内海彰也君) プロポーザルの実施に当たりましては、案件によってはあらかじめ利用される方に御意見を伺い、要求水準書に生かすなど、市民の皆様の声を反映するよう努めているところでございますので、よろしくお願いします。            (「点数を与えるのか与えないのかと聞いているのに。同じことばかり答弁して。休憩してからじゃないと」と塩津 学議員発言する) ○議長(中西公仁君) 内海総務局長。 ◎総務局長(内海彰也君) 現在はそういうやり方にはなっておりませんけれども、要求水準書に生かすということは、点数に反映される部分も含まれているということでございますので、よろしくお願いします。 ○議長(中西公仁君) 塩津 学議員。 ◆21番(塩津学君) 何か奥歯に物が挟まったような答弁であります。よくこのプロポーザル方式で、開札を待たずにどこの業者かというのが決まって、僕らの耳にでも入ってくるのが事実であります。だから、公平性を保つために、使う人や、市民に総合評価の点数をお願いするというのがいいと思うんですが、市長、ちょっと今のやり取りを聞いて答弁をお願いいたします。考えをお聞かせください。 ○議長(中西公仁君) 内海総務局長。 ◎総務局長(内海彰也君) 繰り返しにはなりますけれども、プロポーザルに当たりましては、            (「虚偽答弁だ」と塩津 学議員発言する) 案件によってはあらかじめ利用される方に御意見を伺い、            (「ストップ、ストップ、ストップ」と塩津 学議員発言する) 要求水準書に生かすなど、市民の皆さんの声を反映するよう努めているところでございますので、よろしくお願いします。            (「ストップだ。市長に聞いているんだ」と塩津 学議員発言する)            (「休憩」と呼ぶ者あり) ○議長(中西公仁君) 暫時休憩いたします。            午前11時30分  休 憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後 1時     開 議 ○議長(中西公仁君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 内海総務局長。 ◎総務局長(内海彰也君) 先ほどの私の答弁は取消しさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(中西公仁君) 塩津 学議員。 ◆21番(塩津学君) そうですね、取り消していただかないと。私は、市長にこの質問、そしてこの答弁に対してのお気持ちをお聞きしています。再度お願いいたします。 ○議長(中西公仁君) 執行部答弁できますか。塩津 学議員。 ◆21番(塩津学君) 市長は顔も上げてくださらないので、答弁をいただけないんでしょう。 事前に難点の項目でお話ししたように、ブラックボックスとか悪の温床とか言われております。パブリックコメントとか説明会をやって、それだけで、自分たちの都合のいい部分だけを取り上げて入札するとか、このプロポーザル方式においても、都合のいいところだけで総合評価をつけて、そこが受注する。この部分に関しては、事前によく落札者、ここがやるよというお話を聞きます。議会の前に分かるようでしたら、この場を借りてそれを発表したいと思います。もうこれ以上続けてもいけないので、次の質問に移らさせていただきます。 次に、投票率について質問いたします。 このたびの倉敷市議会議員選挙を見ても、投票率は回を追うごとに低下しております。私を含め候補者にも大きな責任があることは否めない事実ではありますが、若者の投票率はひどいものがあります。若者を中心に投票率を上げるためには、集客が見込まれる商業施設や大学、高校など、若者が集まる場所に期日前投票所を設けてみてはいかがでしょうか。 この質問は、私以外の議員からもたくさんの質問があり、検証、研究、検討という言葉で片づけられてまいりました。まずは、集客が多いところに投票所を増やし、本当の検証、研究をし、続けていくか、新たな方法を考えるか検討すればよいのではないでしょうか。当局のこれまでの検討の状況をお聞かせください。 ○議長(中西公仁君) 大熊選挙管理委員会委員長。 ◎選挙管理委員会委員長(大熊裕司君) 期日前投票所の設置に当たっては、投票所において安全かつ適正に選挙を管理執行できることが前提となります。 これまでの調査、検討におきまして、投票に適した施設や設備の手配、システムの導入やセキュリティの確保、人員体制の整備などが課題となっております。さらに、現在、感染拡大防止への対応を優先して取り組んでおり、一定の広さを持つ会場や動線の確保、人員体制の強化がさらなる課題でございます。これらの課題を整理しつつ、期日前投票所の在り方も含め、投票環境を向上させる取組について総合的に考えてまいります。 ○議長(中西公仁君) 塩津 学議員。 ◆21番(塩津学君) しっかり考えていただきたいと思います。 今まで議員の皆さんが毎回同じ質問をし、同じ答弁を繰り返し、時間の無駄と感じます。議会では、最後に検討、検証、研究や他市の状況をと答弁するときは、やらない、できないの、体のいい断り文句という都市伝説もあります。今後は、いつからとか、いつまでにとか、どういったようにと、具体的な答弁を執行部に求めていきたいと思います。 次に、インターネットやLINEでの投票について御質問いたします。 ヤフーとLINEが手を結び、ほとんどの方がスマートフォンを持たれている今、投票所に行かなくても、どこからでも投票できれば利便性が飛躍的に上がると思われます。先ほど質問したような投票所を設置するために生じる課題も解消され、今までの人的・物的経費も大幅に削減できます。ネット環境を使用した投票についてどうお考えか、お聞かせください。 ○議長(中西公仁君) 大熊選挙管理委員会委員長。 ◎選挙管理委員会委員長(大熊裕司君) インターネットなどを利用しての投票でございますが、公職選挙法第44条第1項におきまして、選挙人は自ら投票所に行き、投票をしなければならないと規定されております。したがって、現行制度の下では自宅などでインターネットなどを利用しての投票は認められておりませんので、市独自にインターネットの利用を検討することはできません。御理解のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(中西公仁君) 塩津 学議員。 ◆21番(塩津学君) 現在、ネットのセキュリティも発達しておりますし、国の動向を注視するだけでは、今回のコロナウイルスワクチンのように、いざとなれば自治体に丸投げになります。倉敷市独自の投票率向上のため、ネットやLINEでの投票を今後しっかり検討、検証していただきたいと思います。 次に、最近他の自治体でよく目にする投票された方を対象に商店街や商業施設、飲食店などでの、買物や飲食に対して特典が受けられるような仕組み、いわゆる選挙割といったことを倉敷市でも導入されてはいかがでしょうか。 ○議長(中西公仁君) 大熊選挙管理委員会委員長。 ◎選挙管理委員会委員長(大熊裕司君) 投票を済ませた選挙人が選挙管理委員会の発行する投票済みを証する書類などを利用して、商品の割引購入や施設利用料の割引などのサービスを受ける仕組み、いわゆる選挙割を商店などで行っているところがあるとも聞いております。 選挙割は、サービスの提供により投票所に選挙人を誘導するものであるため、選挙人の自発的な投票を尊重する公職選挙法の趣旨からして、当委員会が選挙割を主導的に行うことは適切ではないと考えております。 今後も、投票率が低い若年層の投票率向上について考えてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(中西公仁君) 塩津 学議員。 ◆21番(塩津学君) ここで、あるインターンの若者に対して同じ質問を行った結果を読み上げさせていただきます。 若年世代の投票率を上げるために注目するのは自明であり、これを現実にするために2つの策を提示します。 1つ目が教育です。ここでは、特に高等学校や大学での教育に焦点を当てるものとします。選挙権を持つ年齢が18歳に引き下げられたことにより、高校生も投票に行くことができるようになりました。しかしながら、学生であるがゆえ、社会とおのれとのつながりを実感することはまだまだ難しい年でもあります。だからこそ、選挙から始まるこの国の政治が、より身近なものであると感じるためにも、単純に選挙を知識として捉えることのないように、模擬投票やグループでのディスカッションを取り入れた、より実践的な教育が必要とされているのではないでしょうか。18歳になったからといって、大したきっかけもなくいきなり投票に行こうと行動に移す人間は多くないでしょう。せめてこのきっかけを教育という少なからず強制力を持つ手段を利用することによって、多くの若者の行動に影響を与えることができるのではないかと考えます。 もう一つはPR活動です。もちろん単純に従来の選挙活動を指しているわけではありません。SNSが普及している現代社会において、今までのようなアナログな選挙活動だけでは、若者に興味を持ってもらうことは難しいと言えます。当然のことですが、時代に順応した方法を採用することが政治に求められていると感じます。 一度、少し話はそれますが、一昔前にアメリカで若者に対して選挙に行くなという動画が話題になりました。御存じの方も多いでしょうが、高齢者が若者に向けて、選挙に行かなければ我々高齢者は得し続けるといった皮肉を含むニュアンスの内容です。これにあおられた若者が投票に赴き、結果的に現地では若者の投票率が上がったという事例があります。日本でも同じようなことをしたらしいですが、この御時世ゆえに賛否が分かれたとのことです。 ここからは私個人の意見ですが、このような試みは倉敷市においても試してみる価値を十分有していると考えます。若者が選挙に行かないことによって生じる問題をやゆするように取り上げることで、炎上商法的な考えになりますが、これをきっかけに多くの若者が選挙に関心を抱くことが可能であるかもしれません。もしも、真剣にこの国の、この町の行政を充実させるために若者の投票率を上げることが必要であると考えるのならば、そういった少し過激なカードを切るのも、また面白いかもしれません、とのことです。 こういった若者もたくさんおり、今の政治、選挙を考えております。ぜひ参考にしていただきたいと思います。 そして、私からは、再度、答弁のとおり本来、選挙は自発的意思により投票されなければなりません。今回の質問の1番は、候補者に魅力がないこと、これは私を含め現職議員、候補者も反省しなければなりません。次に、政治に魅力がないことです。これは執行部、議員も含め、この場にいる皆さんの責任であり、再度反省しなければなりません。そして最後に、今回たくさんの議員からいろいろな提案がありました。選挙管理委員会はこれを真摯に受け取めていただき、時代に合った令和の選挙を積極的に努めていただきたいと思います。 最後、4項めとして、待機児童についてお伺いします。 現在、令和3年4月からの保育園等への入所の調整が行われていますが、令和2年4月で98人の待機児童がいた状態に対して、市長の所信表明や予算資料によると、保育園等を中心に令和3年4月に274人の定員増を図られております。このことはお子様を持つ保護者にとっては非常にすばらしいことだと思いますし、今後も待機児童の解消に向け、計画的に施設整備をお願いするところであります。しかし、昨今の市の財政状況を考えると、今後は保育園等を新たに整備することを考えるだけでなく、既存の建物を利活用しながら待機児童対策を実施していくことも有効であると考えます。 特に、倉敷市には公立幼稚園が多くあり、市ではこの公立幼稚園を待機児童対策に活用され、公立幼稚園・公立保育園・公立認定こども園の適正配置計画で幼稚園での預かり保育の拡充や幼稚園を認定こども園に移行するなど、計画的に実施されております。 さらに多くの方がこの幼稚園の預かり保育や給食の提供のある認定こども園を利用できるように、待機児童のいる地区で預かり保育の拡大と認定こども園の移行を進めるべきだと考えますが、今後の計画についてお伺いします。 ○議長(中西公仁君) 伊東市長。            (市長  伊東 香織君  登壇) ◎市長(伊東香織君) 待機児童対策に向けた公立幼稚園の活用について御質問をいただきました。 倉敷市では、公立幼稚園の有効活用に積極的に取り組んできておりまして、これまでには、平成16年度に待機児童対策として公立幼稚園の余裕教室を活用して保育園の分園を設置しましたり、その後も預かり保育や3歳児保育につきまして順次拡大してきているところであります。 また、子ども・子育て支援新制度が施行されました平成27年度以降、給食を提供する認定こども園への移行も必要に応じて順次進めているところでございます。 今後も待機児童の解消に寄与できるよう、引き続き各地区における就学前児童数の推移、そして待機児童の見通しなどを勘案した上で、公立幼稚園の認定こども園への移行など、積極的な待機児童対策に取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(中西公仁君) 塩津 学議員。 ◆21番(塩津学君) 問題は、幼稚園はお弁当であり、保育園は給食であります。幼稚園の給食提供は、保護者の要望も高いことですので、公立幼稚園で難しければ認定こども園への移行をぜひとも積極的に進めていただきたいと思いますが、見解をお伺いします。 ○議長(中西公仁君) 藤原保健福祉局長。 ◎保健福祉局長(藤原博之君) 今後も待機児童の解消に寄与できますように、待機児童の見通しなど勘案した上で、認定こども園への移行などに取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(中西公仁君) 塩津 学議員。 ◆21番(塩津学君) ここで本来、インターンの方からこの件についてもすばらしい意見をいただいておりますが、時間の都合上、はしょらせていただきたいと思います。 保育園児が3歳になれば認定こども園、4歳になれば幼稚園へと移行するように行政より促し、ゼロ歳児から2歳児の待機児童がゼロになるように努めていただき、今後共同調理場が整備されていくのだから、幼稚園にも給食を考えていただきたいと強く要望いたします。 終わりに、最後の質問者として一言言わせていただきます。 先般行われました倉敷市議会議員選挙により、たくさんの皆様の負託をいただき当選させていただくことができました。また、この4年間、議会において執行部の皆様と切磋琢磨し、よりよい倉敷市をつくっていきたいと思っております。つきましては、先ほどお話ししたとおり、質問の答弁に対し、研究、検証、検討という言葉や、他市の状況という言葉がよく使われます。この最後の言葉を使う場合、いつ、いつまでに、どういった方法でといったような具体的な答弁を求めていき、やらない、できない理由を考えるのではなく、やる方法、できる方法を考えていける議会へ改革を進めていきたいと思います。 御清聴ありがとうございました。以上で質問を終わります。(拍手) ○議長(中西公仁君) 以上で予定の質問を全て終了いたしました。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △追加日程第1      議 案   2件 ○議長(中西公仁君) 次に、追加日程第1 議案第75号 令和2年度倉敷市一般会計補正予算(第12号)と議案第76号 令和3年度倉敷市一般会計補正予算(第1号)の予算案2件を議題といたします。 提案理由の説明を求めます。伊東市長。            (市長  伊東 香織君  登壇) ◎市長(伊東香織君) それでは、ただいま追加御上程いただきました諸議案につきまして、その概要を御説明申し上げます。 まず、議案第75号 令和2年度倉敷市一般会計補正予算(第12号)につきまして御説明申し上げます。 今回の補正予算は、国の第3次補正予算を活用して実施する事業の一部につきまして、国の予算繰越しが内定したことに伴いまして、令和2年度の2月補正予算から令和3年度当初予算へ組み替えるため、事業継続相談・「新しい生活様式」普及啓発事業費や、ぼっけぇお得な「倉敷みらい旅」事業費等の減額分を計上しましたほか、国の補助内示に伴います令和3年度当初予算からの前倒し分として避難経路等確保事業費の追加分、さらに「お店を応援☆キャッシュレスでお得」事業費の追加分や事業継続支援金交付事業費の減額分など、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した地域経済対策事業費の過不足分を調整いたしております。 また、繰越明許費として、避難経路等確保事業費など183件、72億2,700万円余りの追加と、事業継続相談・「新しい生活様式」普及啓発事業費など5件の廃止及び、ぼっけぇお得な「倉敷みらい旅」事業費など3件の変更をお願いしております。事業の執行につきましては、平素から年度内に完了するよう十分留意しておりますが、地元関係者との調整の難航など、やむを得ない理由により、年度内に執行が不可能な事業費を翌年度に繰り越すものでございます。 一方、歳入では、国・県支出金や市債を計上しましたほか、財政調整基金により財源の調整をいたしております。 この結果、一般会計では7億5,400万円余りの減額となり、累計では2,617億7,200万円余りで、前年度同期と比較しまして21.9%の増となっております。 次に、議案第76号 令和3年度倉敷市一般会計補正予算(第1号)につきまして御説明申し上げます。 この補正予算につきましては、国の第3次補正予算を活用して実施する事業を令和2年度2月補正予算から組み替えるため、市内事業者の感染症対策を支援する事業継続相談・「新しい生活様式」普及啓発事業費、新型コロナウイルス対策取組宣言店で使えるプレミアム付会食応援券の発行や地域経済の活性化を目的として販売促進や消費喚起事業を実施する事業者グループ等の支援を行います、立ち上がろう!「まち活」応援事業費、前売り宿泊割引プランを販売するぼっけぇお得な「倉敷みらい旅」事業費等を計上しましたほか、国の補助内示に伴う新型コロナウイルスワクチン接種事業費の追加分や、令和2年度2月補正予算への前倒し分として避難経路等確保事業費の減額分を計上しています。また、去る2月17日の市議会全員協議会におきまして御説明しました倉敷市土地開発公社へ委託する街路用地取得事業費など6億2,500万円につきまして、倉敷市土地開発公社が用地取得のための事業資金を金融機関から借り入れる場合の事業資金及びこれに対する利子について倉敷市が行う債務保証並びに将来、倉敷市土地開発公社から買戻しを行うための公共用地先行取得費につきまして債務負担行為の設定をお願いするものでございます。 一方、歳入では、国・県支出金や市債を計上しましたほか、財政調整基金によりまして財源の調整をしております。 この結果、一般会計では12億1,100万円余りの増額となり、累計では1,892億300万円余りで、前年度同期と比較しまして0.6%の増となっております。 以上、追加御上程いただきました諸議案につきまして、その概要を御説明申し上げました。何とぞ御審議の上、御議決を賜りますようお願い申し上げまして、提案理由説明とさせていただきます。 ○議長(中西公仁君) 以上で説明を終わります。 ここで質疑の確認のため、しばらく休憩いたします。            午後 1時24分  休 憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後 1時44分  開 議 ○議長(中西公仁君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 先ほど上程いたしました案件に対し、御質疑はございませんか。            (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(中西公仁君) 質疑なしと認めます。 次に、議案等の付託について報告いたします。 日程第8 議案第27号 令和3年度倉敷市一般会計予算から議案第37号 令和3年度倉敷市モーターボート競走事業会計予算まで予算案11件、日程第9 議案第38号 倉敷市障害福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定についてから議案第65号 倉敷市火災予防条例の改正についてまで条例案28件、日程第10 議案第66号 倉敷市児島市民交流センター等の指定管理者の指定についてから議案第74号 モーターボート競走施行に関する事務の受託に関する協議についてまで事件案9件、追加日程第1 議案第75号 令和2年度倉敷市一般会計補正予算(第12号)と議案第76号 令和3年度倉敷市一般会計補正予算(第1号)の予算案2件及び今期定例会において受理いたしました追加日程第2 請願第1号 倉敷市に「2050年温室効果ガス排出実質ゼロ宣言」を求めることについての請願1件、以上都合51件は会議規則第37条第1項及び第141条第1項の規定により、お手元に配付の議案等付託表のとおりそれぞれ所管の常任委員会に付託いたします。 本日はこれにて散会し、次会は来る17日午前10時から再開いたします。            午後 1時47分  散 会...