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03月08日-09号

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  1. 岡山市議会 2021-03-08
    03月08日-09号


    取得元: 岡山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-30
    令和 3年 2月定例会    令和3年2月定例岡山市議会    議 事 日 程  第9号       3月8日(月)午前10時開議第1 個人質問 甲第2号議案 令和3年度岡山市一般会計予算について 甲第3号議案 令和3年度岡山市国民健康保険費特別会計予算について 甲第4号議案 令和3年度岡山市用品調達費特別会計予算について 甲第5号議案 令和3年度岡山市災害遺児教育年金事業費特別会計予算について 甲第6号議案 令和3年度岡山市公共用地取得事業費特別会計予算について 甲第7号議案 令和3年度岡山市財産区費特別会計予算について 甲第8号議案 令和3年度岡山市学童校外事故共済事業費特別会計予算について 甲第9号議案 令和3年度岡山市母子父子寡婦福祉資金貸付事業費特別会計予算について 甲第10号議案 令和3年度岡山市介護保険費特別会計予算について 甲第11号議案 令和3年度岡山市後期高齢者医療費特別会計予算について 甲第12号議案 令和3年度岡山市公債費特別会計予算について 甲第13号議案 令和3年度岡山市立総合医療センター病院事業債特別会計予算について 甲第14号議案 令和3年度岡山市病院事業会計予算について 甲第15号議案 令和3年度岡山市水道事業会計予算について 甲第16号議案 令和3年度岡山市工業用水道事業会計予算について 甲第17号議案 令和3年度岡山市市場事業会計予算について 甲第18号議案 令和3年度岡山市下水道事業会計予算について 甲第19号議案 岡山市公共施設における暴力団排除に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第20号議案 岡山市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第21号議案 岡山市職員厚友会条例の一部を改正する条例の制定について 甲第22号議案 岡山市印鑑登録及び証明に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第23号議案 岡山市証明事務等手数料条例の一部を改正する条例の制定について 甲第24号議案 岡山市社会体育施設条例の一部を改正する条例の制定について 甲第25号議案 岡山市特定非営利活動促進法施行条例の一部を改正する条例の制定について 甲第26号議案 岡山市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について 甲第27号議案 岡山市保健衛生関係事務手数料条例の一部を改正する条例の制定について 甲第28号議案 岡山市養護老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第29号議案 岡山市特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第30号議案 岡山市軽費老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第31号議案 岡山市老人デイサービスセンター条例の一部を改正する条例の制定について 甲第32号議案 岡山市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について 甲第33号議案 岡山市児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第34号議案 岡山市指定通所支援の事業等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第35号議案 岡山市指定障害児入所施設等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定について 甲第36号議案 岡山市指定障害福祉サービスの事業等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第37号議案 岡山市指定障害者支援施設等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定について 甲第38号議案 岡山市障害福祉サービス事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第39号議案 岡山市障害者支援施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第40号議案 岡山市指定居宅サービス等の事業の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第41号議案 岡山市指定地域密着型サービスの事業の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第42号議案 岡山市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定について 甲第43号議案 岡山市指定介護老人福祉施設の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第44号議案 岡山市介護老人保健施設の人員,施設及び設備並びに運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第45号議案 岡山市指定介護療養型医療施設の人員,設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第46号議案 岡山市介護医療院の人員,施設及び設備並びに運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第47号議案 岡山市指定介護予防サービス等の事業の人員,設備及び運営並びに指定介護予防サービス等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第48号議案 岡山市指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員,設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第49号議案 岡山市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第50号議案 岡山市地域活動支援センターの設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第51号議案 岡山市福祉ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第52号議案 岡山市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第53号議案 岡山市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第54号議案 岡山市立認定こども園条例の一部を改正する条例の制定について 甲第55号議案 岡山市立学校条例の一部を改正する条例の制定について 甲第56号議案 岡山市環境影響評価条例の一部を改正する条例の制定について 甲第57号議案 岡山市屋外広告物条例の一部を改正する条例の制定について 甲第58号議案 岡山市公園条例の一部を改正する条例の制定について 甲第59号議案 岡山市児童遊園地条例の一部を改正する条例の制定について 甲第60号議案 岡山市建築関係事務手数料条例の一部を改正する条例の制定について 甲第61号議案 岡山市教育研究研修センター設置条例の一部を改正する条例の制定について 甲第62号議案 損害賠償の額を定めることについて 甲第63号議案 指定管理者の指定について 甲第64号議案 指定管理者の指定について 甲第65号議案 指定管理者の指定について 甲第66号議案 指定管理者の指定について 甲第67号議案 指定管理者の指定について 甲第68号議案 指定管理者の指定について 甲第69号議案 指定管理者の指定について 甲第70号議案 指定管理者の指定について 甲第71号議案 指定管理者の指定について 甲第72号議案 指定管理者の指定について 甲第73号議案 指定管理者の指定について 甲第74号議案 指定管理者の指定について 甲第75号議案 指定管理者の指定について 甲第76号議案 指定管理者の指定について 甲第77号議案 指定管理者の指定について 甲第78号議案 指定管理者の指定について 甲第79号議案 指定管理者の指定について 甲第80号議案 指定管理者の指定について 甲第81号議案 指定管理者の指定について 甲第82号議案 指定管理者の指定について 甲第83号議案 指定管理者の指定について 甲第84号議案 指定管理者の指定について 甲第85号議案 指定管理者の指定について 甲第86号議案 指定管理者の指定について 甲第87号議案 指定管理者の指定について 甲第88号議案 指定管理者の指定について 甲第89号議案 指定管理者の指定について 甲第90号議案 令和3年度包括外部監査契約の締結について第2 甲第91号議案 令和2年度岡山市一般会計補正予算(第7号)について 甲第92号議案 令和2年度岡山市国民健康保険費特別会計補正予算(第3号)について 甲第93号議案 令和2年度岡山市公共用地取得事業費特別会計補正予算(第1号)について 甲第94号議案 令和2年度岡山市財産区費特別会計補正予算(第3号)について 甲第95号議案 令和2年度岡山市学童校外事故共済事業費特別会計補正予算(第1号)について 甲第96号議案 令和2年度岡山市介護保険費特別会計補正予算(第4号)について 甲第97号議案 令和2年度岡山市後期高齢者医療費特別会計補正予算(第3号)について 甲第98号議案 令和2年度岡山市公債費特別会計補正予算(第1号)について 甲第99号議案 令和2年度岡山市立総合医療センター病院事業債特別会計補正予算(第1号)について 甲第100号議案 令和2年度岡山市水道事業会計補正予算(第3号)について 甲第101号議案 令和2年度岡山市工業用水道事業会計補正予算(第1号)について 甲第102号議案 令和2年度岡山市市場事業会計補正予算(第3号)について 甲第103号議案 令和2年度岡山市下水道事業会計補正予算(第2号)について 甲第104号議案 岡山市職員の特殊勤務手当支給条例の一部を改正する条例の制定について 甲第105号議案 岡山市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について 甲第106号議案 和解及び損害賠償の額を定めることについて      …………………………………〇会議に付した事件 日程第1 個人質問      甲第2号議案~甲第90号議案 日程第2 甲第91号議案~甲第106号議案      ──────〇──────〇出席議員(45人)            2番  森 山 幸 治            3番  菅 原   修            4番  平 元 道 隆            5番  江 田 厚 志            6番  松 本 好 厚            7番  岡 崎   隆            8番  柳 井   弘            9番  熊 代 昭 彦            10番  東     毅            11番  田 中 のぞみ            12番  柳 迫 和 夫            13番  林   敏 宏            14番  福 吉 智 徳            15番  川 本 浩一郎            16番  赤 木 一 雄            17番  松 田 隆 之            18番  山 田 正 幸            19番  二 嶋 宣 人            20番  難 波 満津留            21番  鬼 木 のぞみ            22番  林     潤            23番  太 田 栄 司            24番  高 橋 雄 大            25番  竹之内 則 夫            26番  中 原 淑 子            27番  藤 原 哲 之            28番  東 原   透            29番  小 川 信 幸            30番  千 間 勝 己            31番  吉 本 賢 二            32番  成 本 俊 一            33番  羽 場 頼三郎            34番  下 市 このみ            35番  竹 永 光 恵            36番  小 林 寿 雄            37番  楠 木 忠 司            38番  松 田 安 義            39番  則 武 宣 弘            40番  田 尻 祐 二            41番  田 口 裕 士            42番  宮 武   博            43番  和 氣   健            44番  三 木 亮 治            45番  森 田 卓 司            46番  浦 上 雅 彦      …………………………………〇欠席議員(1人)            1番  寺 林 綾 乃      ─────────────〇説明のため出席した者       市     長  大 森 雅 夫       副  市  長  那 須 正 己       副  市  長  古 橋 季 良       理     事  河 野 広 幸       市 長 公 室 長  小 山 直 人       政 策 局 長  福 田   直       総 務 局 長  門 田 和 宏       財 政 局 長  重 松 浩二郎       市 民 生活局長  中 原 貴 美       市 民 協働局長  亀 井 良 幸       保 健 福祉局長  福 井 貴 弘       岡山っ子育成局長 田 渕 澄 子       岡山っ子育成局子育て支援担当局長                近 藤 康 彦       環 境 局 長  國 米 哲 司       産 業 観光局長  赤 坂   隆       都 市 整備局長  林   恭 生       都市整備局都市・交通・公園担当局長                平 澤 重 之       下水道河川局長  河 原 浩 一       消 防 局 長  藤 原   誠       水道事業管理者  今 川   眞       市場事業管理者  大 杉   誠      教 育 委 員 会       教  育  長  菅 野 和 良      監 査 委 員       委     員  岸   堅 士      ─────────────〇出席した議会事務局職員       局     長  矢 木 広 幸       次     長  石 井 敏 郎       総 務 課 長  山 本 和 広       議 事 課 長  岡 田 慎一郎       調 査 課 長  塩 見 紀己代      午前10時0分開議 ○浦上雅彦議長  皆さんおはようございます。 これより2月定例市議会第9日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は41名であります。      ───────────── ○浦上雅彦議長  会議録署名議員に林敏宏議員,東原議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○浦上雅彦議長  本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。      ──────〇────── △日程第1  個人質問 甲第2号議案~甲第90号議案      ───────────── ○浦上雅彦議長  日程に入ります。 日程第1は,個人質問並びに甲第2号議案令和3年度岡山市一般会計予算について以下89件の議案についてであります。 これらを一括上程し,個人質問を行います。 それでは,順序に従いまして松本議員。     〔6番松本好厚議員登壇,拍手〕 ◆6番(松本好厚議員)  皆さんおはようございます。自由民主党岡山市議団,松本好厚でございます。 2月定例市議会,個人質問の最終日でございます。どうかよろしくお願い申し上げます。 さて,新型コロナ感染症ですが,もう1年過ぎました。まだまだ終息の見通しがない中で,さらに治療薬もまだ開発されていない段階,ワクチンの接種が希望の光という形になると思っております。しばらくの間はやはり3密の回避は最低限守るということが必要かなと思っております。 そういった中で,昨年暮れ,12月ですけども,マスク会食というものを推奨するということで,私も何度か経験しましたけど,なかなか大変だなとは思っております。そういった中で,先日岡山市でカラオケ利用のお客さんが感染しクラスターになったということで,やっぱりカラオケは密な状態で歌を歌う形になりますので,感染も仕方ないのかなと思った中で,これからはやっぱり,皆さん方の中にも歌われる方はいらっしゃると思いますが,マスクカラオケとかするのもありかなと思ったりしたところでございます。 それでは,通告に従いまして質問させていただきます。 1,岡山環状道路,外環状線について。 国道250号線の東岡山区域の渋滞緩和に向けては,本市は自動車の分散を目的とした外環状線の整備,自動車から公共交通への転換を促すために鉄道の利便性向上策等に取り組まれています。 外環状線整備の一環でJR東岡山駅,中区土田の東側エリアで南北を結ぶ片側2車線道路として整備しています。現在の鬼作踏切を廃止して地下道を通す形に変更して,北側を県道東岡山・御津線,南側を国道250号線につなげます。現在は,主にJR山陽線等と交差する地下道の新設工事,いわゆるアンダーパス工事に取りかかっており,2026年完成の予定で工事が進んでいます。完成すれば,JR山陽線の南北の行き来がスムーズになり,地元からも早期完成が望まれています。 そこでお尋ねいたします。 (1)外環状線の総延長は約38キロメートルですが,現在の整備率をお示しください。 (2)外環状線の完成時期をお示しください。 (3)県道東岡山・御津線から国道250号線までの区間の完成時期とアンダーパス部分のみが部分的に供用できるか,お示しください。 (4)中井から土田地区の測量及び用地買収の状況をお示しください。 (5)今後,中区中井から中区土田地区での地元説明会の予定はありますか。 2,岡山平和祈念館について。 岡山空襲のあった6月29日は,岡山市平和の日として毎年岡山市戦没者追悼式が開かれています。昨年は,コロナ禍の中で規模を縮小し,約20名の参加者で開催されました。今年も従来どおりの開催は困難な状況でございます。 さて現在,岡山シティミュージアムには岡山空襲展示室が常設されています。岡山空襲に関する資料や写真が展示され,多くの方々に平和への思いを新たにし,戦争の悲惨さと平和の尊さを次世代に伝えています。 岡山県遺族連盟は,岡山市中区奥市に岡山平和祈念館を建設いたしました。昨年3月26日に開館式典が執り行われました。祈念館内には,戦没者の遺影や遺品,関係年表,戦地から家族に宛てた手紙や軍服,返還された戦争当時の日章旗のほか,昭和6年の満州事変から終戦までの歩みなどのパネルが展示されています。また,ビデオ室を設けており,次世代を担う子どもたちをはじめ多くの人々が戦争の悲惨さ,平和の尊さを学び,平和を願うための各種作品を上映しています。 戦争や戦災の体験者や遺族の高齢化が進む中,戦争を知らない世代は人口の8割を超えています。次世代に戦争の記憶を引き継ぐためにはどのようにしていくかが重要な課題になっています。 そこでお尋ねします。 本市としても,多くの市民が戦争の悲惨さ,平和の尊さを学び,平和を願うためにこの施設を活用すべきと考えます。そのためにも,岡山空襲展示室と岡山平和祈念館との連携も必要だと考えます。御所見をお示しください。 3,消防団の活動について。 今年で東日本大震災から10年を迎えようとしています。この大規模災害では,地震発生直後から避難誘導や広報活動に当たっていた消防団員や災害対応のため詰所へ参集途中の消防団員が津波により被害を受け,多くの消防団員がお亡くなりになったり行方不明となりました。また,詰所や消防車両等が損壊するなど,物的にも甚大な被害を受けながら活動されたと聞いています。改めましてお亡くなりになられた方々の御冥福をお祈り申し上げます。 消防団員とは,おのおのが仕事を持ちながら,自らの地域は自らで守るという精神に基づき消防活動を行う権限と責任を有する非常勤特別職の地方公務員であります。消防団の主な活動として,災害時の消火活動,救助・救出活動,住民の避難誘導や平常時の防火啓発活動,消火・防災訓練,応急手当ての指導などを行っており,消防,防災の向上や地域コミュニティーの活性化にも大きな役割を果たしております。また,消火や救助は初動が大切であり,消防署員や他地区分団の応援が到着するまでの間,地元事情に精通する消防団員が果たす役割は大きいと考えます。本市においても,近い将来,南海トラフ地震により震度6強の大規模地震が起こり,地震により津波も発生するなど甚大な被害が想定されており,消防団を中核とした地域の総合的な防災力の向上が求められております。 こうした中,地域防災の要である消防団は,地域密着性,要員動員力,即時対応力という3つの特性を持つ組織として,なくてはならない存在です。1950年代に200万人を数えた全国の団員数は,1990年代に100万人を割り込み,現在は約82万人まで減少しています。団員は,かつては自営業者が多かったが,今では会社員が過半数を占め,家族が入団に反対する事例もあります。少子・高齢化や地域社会のつながりの希薄化による影響を受けるのはやむを得ない面もあります。しかしながら,このまま団員の減少と高齢化が進めば,地域の防災力が低下するのは避けられません。 そこでお尋ねいたします。 (1)全国的に消防団員が減少傾向にありますが,本市では消防団員を確保するためどのような取組をしていますか。 (2)大規模な災害に備え,消防団員の装備等の充実を図る必要があると思われますが,どのような計画を立てておられますか。御所見をお示しください。 以上で1回目の質問を終わります。 どうぞよろしくお願い申し上げます。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎林恭生都市整備局長  1番,岡山環状道路,外環状線についての項で,外環状線の整備率と完成時期について一括してお答えいたします。 外環状線は,構想区間も含めて総延長約38キロメートルのうち,現在までに全体の約45%に当たる約17.3キロメートルの区間で暫定整備が完了しております。 現在,国において岡山西バイパスや岡山環状南道路の約6.4キロメートル,市において市道藤田・浦安南町線や県道岡山・赤穂線,市道江並・升田線の約6.5キロメートルの区間で整備を行っており,これらが完了すると,整備率は暫定整備が約52%,完成が約17%となる見込みです。 まだ多くの区間が残っており,今後も予算や時間もかかることから,外環状線の完成時期は見通せませんが,引き続き懸命に取り組んでまいります。 次に,県道東岡山・御津線から国道250号までの完成時期とアンダーパス部の部分的な供用についてです。 JRアンダーパス部については,新幹線と在来線の直下区間のみの工事をJR西日本に委託し,令和7年度の完成を目指して整備を進めており,引き続いてスロープ部分を整備することとしております。 アンダーパス部を部分的に供用することは,スロープ部分の施工中に一般車両を通行させることとなり,安全を確保することが難しく,また工期も延びる可能性があるため困難であると考えております。 当該区間について,できるだけ早期に供用できるよう一丸となって取り組んでまいります。 中井-土田間の状況と地元説明会の予定について一括してお答えいたします。 中区中井から国府市場までの区間では,平成25年度に事業計画の概要について説明会をした後,平成29年度には用地測量の進め方,平成30年度には用地買収や補償に関する説明会を開催して,事業への理解や協力をお願いしてまいりました。現在,用地測量を終え,用地交渉を進めているところであり,用地の取得率は約3%となっております。 また,残りの国府市場から土田までの区間についても,平成25年度に事業計画の概要について説明会を行っておりますが,今後は他区間の事業の進捗状況を見ながら地元への説明会を行った後,用地測量から着手してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  2つ目の岡山平和祈念館についての項,岡山空襲展示室と岡山平和祈念館との連携についての所見です。 両施設とも戦争の悲惨さや平和の尊さを次世代に継承していくことを目的に設置された施設ですので,今後どういった連携が可能か検討していきたいと考えております。 以上です。 ◎藤原誠消防局長  3,消防団の活動についての項,消防団員確保の取組についてお答えします。 本市では,女性消防団員の入団促進に加え,学生消防団活動認証制度や消防団協力事業所表示制度を導入し,消防団員の確保を図っております。また,4月から新たな取組として,本市独自で作成した消防団PR動画をSNS等で配信するとともに,消防団協力事業所として認定を受けた建設工事業者に対して,本市競争入札参加資格審査におけるインセンティブを与えることとしております。これらの取組により,若者や被雇用者が入団しやすく活動しやすい環境づくりに努めてまいります。 続いて,消防団員の装備等の充実についてお答えします。 議員御紹介の東日本大震災の教訓から,団員間の情報伝達を確保するために無線機や拡声器を配備いたしました。 また,平成30年7月豪雨災害の教訓から,浸水域における活動の安全を確保するため,胴つき長靴等の水害用装備の充実を図り,救命胴衣については全団員に配備しております。今後は,活動服についても安全に現場活動ができるよう,機能的で視認性に優れた物に順次更新していく計画です。引き続き,地域防災の要である消防団員の装備の充実に努めてまいります。 以上です。     〔6番松本好厚議員登壇〕 ◆6番(松本好厚議員)  御答弁ありがとうございました。 まずは,岡山環状道路,外環状線でございます。 当然のことながら,費用がかなりかかるというのも重々分かっております。今,春の火災予防運動ということで消防車のパレードをやって──特に山陽線の南北ですね,踏切があって,昔から渋滞するところでございます。先にアンダーパスの工事が始まるというのは地元の方々も見たら分かることなんですけども,その後のところについて,まだ用地買収も,先ほど3%しか進んでいないという状況で,10年先とか20年先とかということになるんじゃないかなというような地元の方々の想像があるわけでございます。 そういった中で,1つ質問させていただきます。 用地買収が3%ということですが,やはり御高齢者の方もいらっしゃいます。そういった中で,地権者の人生設計の中で早期に取得してもらいたいという方も私の知っている人に何人かいらっしゃいます。そういった地権者が要望すれば先行取得という形は取れるのか,教えていただきたいと思います。 ◎林恭生都市整備局長  用地の先行取得ということなんですけども,今この3.5キロメートルの区間で事業を行っていまして,御指摘のとおり今一番東側のJRのアンダー部分というか南北に分断された地域を結ぶ道路の区間を優先的に整備しています。そのほかの区間については,用地買収を積極的にやれるという状況には今ないので,残りの2つの区間の西側の区間については,先ほど説明させていただいたように,用地測量を終えて,その区間では先行的に買収してほしいというような要請があれば対応させていただいているところです。真ん中の区間については,そういうことをどう進めるべきかについても,ちょっと少し検討させていただきたいと思います。 以上です。 ◆6番(松本好厚議員)  よろしくお願いしたいと思います。 次に,岡山平和祈念館についてです。 これは再質問というわけじゃないんですけども,一昨年まで岡山市民会館で戦没者追悼式をやっておりました。昨年は,先ほど言いましたけど20名程度の参加の追悼式だったんですけど,私も昨年は聞かせていただいたんですけども,青少年からの追悼するというような言葉があるんですけども,去年は朝日高校の女子高校生が参加して追悼の言葉を述べられたんですけど,大変すばらしい感動するような挨拶でございました。今年も募集していると聞いております。こういったことは,ぜひとも続けていってもらいたいし,今年はぜひとも市民会館なりで開催してほしいなと思っておりますので,皆様方の御協力もよろしくお願いしたいと思っております。これは要望ということでございます。 それでは,消防団のことについて質問させていただきます。 確保するために様々な取組をしていただいていること,本当に感謝いたします。消防団員の制服であるとかいろんな面で昨年,一昨年から整備していただいていること,私も分団員の一人として感謝しているところでございます。 先日,栃木県の足利市でいわゆる林野火災,1週間程度燃えておりました。林野火災というのは大変で,当然ながら地元の消防,それから近隣の都道府県の応援という形での消火活動をやられておりました。 私も10年前,近くの山で火事があり,これは冬の12月でございましたが,夕方からの火事で,結局帰ったのは12時過ぎました。結局鎮圧,鎮火,要は鎮圧してもまだ火が残っているんですよね。それを水を背負うジェットシューターというんですけども,背中に背負ってずっと歩いてシュッシュシュッシュ消すという,これが本当に大変なことでございます。私も消している中で,龍ノ口の山だったんですけども,岩盤が非常に多くて,分団員の中には滑って落ちるというような本当に危険な状態がありました。最近ではそこまでの消火活動,深夜の消火活動はやっていないと思うんですけども,本当に死を感じるというようなこともありましたんで,本当に分団員の方は大変だと思っております。 そういった中で,協力事業所表示制度,岡山市にありますけども,今回インセンティブを与えるということで新たな取組に本当に感謝申し上げます。 現在,この登録業者は何社ぐらいありますでしょうか。 ◎藤原誠消防局長  消防団協力事業所表示制度を導入している事業所の数ということでありますが,今年度当初20事業所でありましたが,来年度,運用開始の本市競争入札参加資格審査におけるインセンティブの報道後,4事業所が新たに加わり24事業所となっております。 以上です。 ◆6番(松本好厚議員)  ありがとうございます。 地元の事業所,私は中区なんですけども,何社か協力事業所がありますけども,やはりそこの会社の取組,社長さんの考えで,先ほども質問で初動というのが本当に大切だということで,常備消防よりも早く行くというような信念を持って活動されている事業所も多々ございますので,こういった制度をぜひとももっとPRしていただいてやっていただきたいと思います。 そういった中で,市長,消防団員に激励の言葉を,これから大きな災害もまた,あってはならないですけど,ある確率も高うございますので,激励の言葉をいただきたいと思います。 よろしくお願いします。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  火災の話が今中心にありましたけども,火災だけではなくて様々な災害に対して率先して消防団の方,対応していただいているということであります。本当に心から感謝を申し上げたいと思います。 これは,全国的に見ても消防団という数が相当数減ってきているということで,様々な対応をしているというのが全国の実態であります。その中では,岡山の消防団,全国に比しては随分頑張っている,そういう存在だろうと思います。様々なときにお会いしても,非常に頼もしく感じているところであります。これからも消防団の方々と一緒になって岡山の安全・安心を守っていきたいと思います。 よろしくお願い申し上げたいと思います。 ○浦上雅彦議長  以上で松本議員の質問は終わりました。 次は,順序に従いまして小川議員。     〔29番小川信幸議員登壇,拍手〕 ◆29番(小川信幸議員)  皆様おはようございます。自民党政和会の小川信幸です。どうかよろしくお願いいたします。 まず最初に,医療従事者の皆様,関係者の皆様方に感謝の意と敬意を表します。新型コロナウイルスが猛威を振るう中,苛酷な状況での治療,看護は私たちの想像を優に超える毎日だと思います。本当にありがとうございます。 また,感染された皆様方にはお見舞い申し上げます。そして,お亡くなりになられた方々の御冥福を心よりお祈り申し上げます。感染が一日も早く終息することを切に願っております。 それでは,通告に従い質問に入らせていただきます。 1番目,牧山地区の洪水対策について。 平素は,牧山地区の御発展に御尽力をいただきまして誠にありがとうございます。道路は,一部便利になり,また本年1月からは生活交通デマンドタクシーの試験走行が開始されました。そして,牧山クラインガルテンの管理棟も新しく建て直していただきました。牧山地区の皆さんにとって明るい話題を提供していただいたことに感謝している次第でございます。とはいうものの,一方では台風シーズンになると恐怖と不安にさいなまれています。 ここで少し写真を皆さん方に見てもらいたいと思います。 これは,平成10年の台風の被害でございます。こちらにちょうど牧山分校があって,それからずっとこれが旭川の上流まで続いているところで,この辺りが床上浸水,床下浸水と大変な被害に遭ったところです。 こちらが,この前の平成30年の豪雨被害で,これがクラインガルテンの屋根となります。この写真は,水位が下がったときの写真です。まだこれより1メートル以上水が来ていたと聞いております。 これも同じように,地域ではブドウを栽培しておりますが,それも全滅ということにもなっております。 そして,これが2階から平成30年のときに写真を写したやつなんですが,ここにちょっとポストがあるのが分かりますでしょうか。ここにポストがあるんですが,実際はこのポストのところまで水が来ていたというような状況でございます。 これが最も臨場感があるんじゃないかなと思いますが,2階の窓から写したときに,こちら側が旭川の水面でございます。 恐怖と不安にさいなまれるその原因は,旭川の氾濫です。平成10年10月の台風10号を皮切りに牧山地区は4回の大きな被害を受けました。まず,台風10号は岡山に上陸し,県東部を縦断し,強い雨と風をもたらしました。この台風10号は,牛の元気君が流されたことでも知られているものです。大雨により旭川ダムに急激に雨水が流れ込み,洪水調整のため最大流量が毎秒3,380トンとなり,その結果,牧山地区には濁流が流れ込み孤立いたしました。クラインガルテンの管理棟は屋根まで水につかり,床上浸水18戸,床下浸水6戸という被害状況でした。その後,生活が立ち行かず転出する家族もありました。 被災した方の話によると,台風の通過後,雨も収まり空には星が出て安堵したのもつかの間,早朝のまだ暗い中,旭川の水が堤防を越えて音もなく家の中に入ってきたそうです。あっという間の出来事でした。そして,その方の子どもさんは胸まで水につかったそうです。小さな子どもにとって,そのときの恐怖心は計り知れません。 平成10年当時,災害に遭った子どもたちへの心のケアはどのようにされたのか,お聞かせください。 その後,大きな被害をもたらしたのは,平成18年7月18日の台風,平成23年9月3日の台風12号,そして記憶に新しい平成30年7月の豪雨です。この豪雨では,より大きい被害に見舞われました。水は堤防を越え,平成10年の災害より水位が30センチメートルほども高く,被害が地域全般に及びました。床上浸水19戸,床下浸水10戸,そしてクラインガルテンも水没いたしました。道路側には盛土をしているのですが,盛土と盛土の隙間から水が一気に民家のほうへと流れ込んだことにより被害が拡大したようです。 聞くところによりますと,関東圏から農村地区牧山での生活を求められて移住された方がおられたのですが,この豪雨による大変な恐怖体験により,関東圏へと帰っていかれたそうです。 また,2階建ての住居にお住まいの方は垂直避難をして難を逃れたそうです。中には,高齢者で平家に一人住まい,なおかつ耳が御不自由な方がおられ,サイレンの音が雨音に消されて聞こえなかったらしく,水が家に流れ込んで初めて事の重大さに気づいた方もおられました。幸いにも,その方は納屋に逃れて無事でした。 以上のように平成10年の被害から現在までにクラインガルテンは4回水没し,この地でブドウの生産をされている方々も被害に遭っています。もちろん,牧山地区の皆さんは,現在も台風シーズンが来るたびに恐怖や不安にさらされています。度重なる被害について,報道されることもなく,ボランティアの力を借りることもできず,高齢者の多い地元の皆さんの自力のみで復旧作業をしてこられました。もう我慢の限界です。この先,同じような被害が起こるようなことがあれば,牧山地区を愛し,ふるさとを守ってきた皆さんにとっては耐えられない大きな痛みとなります。今後も我慢することを強いられるのでしょうか。 以下のことについてお尋ねいたします。 今後どのような予定になっていますか。御所見をお願いいたします。 まだ我慢しろと言われるのでしょうか。御所見をお願いします。 次に,2番目,交通安全とボランティア(見守り隊)の保障についてでございます。 平素は,市民の皆様,また当局,交通安全母の会,交対協,安全・安心ネットワークほか,交通安全に御尽力をいただいていることに改めて感謝申し上げます。こういった皆様に支えられる中,交通安全に関することについて少しでもよくなればと思い,何点かお尋ねいたします。 1,4月から岡山市自転車の安全で適正な利用を促進するための条例が施行されます。岡山市も交通安全期間を設け様々な啓発をされていますが,マナーアップについて今後どのように活動されるのか,御所見をお願いします。 2,最近よく見かけますが,子どもたちの通学の見守りにボランティアさんがよく立っておられ,子どもたちを守っていただいています。そのボランティアさんが事故に遭ってけがをした場合やトラブルに巻き込まれた場合はどうなるのでしょうか。御所見をお願いします。 3,道路交通法も交通状況によって左右され,改正されております。道路交通法の改正について,市民の皆様が理解しやすいような策はないのでしょうか。御所見をお願いいたします。 4,市民の皆様が道路交通法を理解しやすくなるような案としましては,ボランティアさんを対象に地区ごとに交通ルールの講習会を開くことはどうでしょうか。ボランティアの方が交通ルールを熟知することで,自分を守り,交通ルールを遵守されていない方に遵守するようお願いすることができるようになります。また,ボランティアさんがお願いした際にトラブルがあった場合でも,講習を受けたことを証明する何か身分証明書があればトラブルの回避につながることもあるのではないでしょうか。 こういった取組によりボランティアさんも一般市民の皆様も交通ルールを熟知することにつながると思いますが,御所見をお願いいたします。 これで1回目の質問を終わりますが,今日は被災された方が傍聴に来られております。安心できる答弁をよろしくお願いいたします。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕
    ◎大森雅夫市長  それでは,小川議員の質問にお答えします。 私は,牧山地区の洪水対策,どのような予定になっているのか,まだ我慢しろと言われるのかという点についてお話し申し上げたいと思います。 2年半前ですね,平成30年の7月豪雨,大変な事態になりました。岡山市内多くの箇所で恐怖と悲鳴が上がっていたというのを記憶しております。牧山地区も様々な形で被害に遭われ,私もクラインガルテンの話等々,また当該地区の状況,まざまざとその状況を思い出します。 何といっても牧山地区の洪水対策といったらやっぱり旭川の対策になるわけであります。実は,私,昔,霞ヶ関にいるとき,一級河川と,また国道を指定都市に移譲するかどうかという担当をしていたことがあります。皆さん方,あまりその議論というのは御存じないかもしれませんが,国道の指定区間外を政令指定都市内に移譲する,これは政令指定都市だから当然ながら多くの方が道路を使われます。そこの整備をしていれば住民の皆さん方は渋滞対策の苦痛も免れていくというようなことで,これは指定都市に権限移譲したほうが県にお願いするよりもいいだろうということで,国道については政令市に委任させていただいたわけでありますが,一級河川は少し違うと。なぜならば,河川全体の整備は順番にやっていかないと,やはり安全を守れない。一般的に言えば下流からやっていかないと守れないということで,例えば政令指定都市の間だけ整備しても駄目なんで,それだったら県のままにしておいたほうがいいんではないかということで移譲はしなかったわけであります。したがって,旭川に関して言っても,やはり今は全体として言えば国の管理機関と県の管理機関,この2つに分かれていくわけであります。したがって,国と県に要請していくしか道がないということでありますが,ただこんな状態になったら我々としてもできる限りのことはやっていこうじゃないかということで市としても直接参加し対応させていただいております。それらの主な点について申し上げたいと思います。 1つは,この平成30年の7月豪雨では牧山の中牧郷地区と中牧地区の2か所から堤防高不足により越水いたしました。このうち,下流側,特にクラインガルテンのとい面といいますか,中牧郷地区については,平成30年の7月豪雨の水位があったとしても大丈夫だというところまで堤防のかさ上げをもう実施しました,そこは御存じだと思いますが。ただ,上流側,中牧地区については,今現在施工中の下流側の完成後,順次堤防のかさ上げを行うと県から聞いているところであります。できるだけ早くやるように我々からも話をさせていただきたいと思っております。 あとただ一つ,ソフト対策というか──現在気象庁の降雨予測は非常に正確なものになっております。したがって,洪水の発生が予測される前から放流していけば随分助かるということで,3日前から事前に放流を可能とするため河川管理者,ダム管理者及び岡山市も含まれる利水関係者が治水の協定を令和2年5月,昨年5月に締結しております。したがって,あのように集中して雨が降っていく,こういうときには事前に放流するという約束事ができているということで,少しは改善されるだろうと思います。 あとは,本格的なものでありますけれども,ダムの事前放流能力を向上させなければならないと。特に,議会でもこの2年間,何回かありましたが,旭川のダムに関して言うと,やっぱりバイパス管を造っていかなければなかなか事前放流自体がうまくいかないということで旭川中上流ダム再生事業というものを令和元年度より国によって事業化をしたところであります。 こういうように積極的に我々動いたところであります。この2年半,やれることはやってきたという自負はありますが,まだまだ不十分な点もあります。我々としても最善の努力をこれからもしてまいりたいと思っております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  牧山地区の洪水対策についての項,市長答弁以外をお答えいたします。 平成10年当時,災害に遭った子どものケアはというお尋ねでございますが,当時の記録としては残っておりませんけれども,当時の牧山分校の先生たちは,子どもたちが学校へ来たら少しでも楽しく過ごせるようにしっかり配慮していったんだということをおっしゃっておられました。同様の災害が今後起こった場合には,学校では教職員の観察などにより,子どもの様子を把握し,必要に応じて相談に乗ったり,スクールカウンセラーによるカウンセリングなどを行ったりして,心のケアをしっかり行うよう努めてまいります。 以上でございます。 ◎中原貴美市民生活局長  大きな2番,交通安全とボランティア(見守り隊)の保障についての項,自転車条例施行に当たってのマナー向上への取組についてです。 4月からの自転車条例の施行に向けては,市広報紙「市民のひろば おかやま」をはじめテレビ,ラジオ,新聞等様々なメディアを活用し,条例の内容やマナーの向上についての広報活動を行っております。 また,学校関係では,小・中学校さらには高校への全児童・生徒へのチラシの配布のほか,市内の大学には啓発資料の電子データを提供し,リモートでの新学期ガイダンスなどにも使っていただけるよう準備しております。 さらに,4月6日からの春の交通安全市民運動や5月の自転車安全利用月間には,警察とも連携し,市内各所で街頭啓発活動を展開してまいります。 次に,道路交通法改正のボランティア団体等への周知について,一括してお答えします。 ボランティア団体のうち,交通安全母の会など主に交通安全に係る活動を行う団体には,警察とも連携しながら定例的な会合の中で道路交通法なども含め講習を実施しているところです。 一方,見守りや防犯など広範な分野で活動されているボランティア団体に対しましては,道路交通法に特化した講習は行っておりません。議員の御提案につきましては,活動の充実を図る中で警察など関係機関の意見も伺いながら検討してまいります。 以上です。 ◎亀井良幸市民協働局長  同じ項,ボランティアがけがをした場合などについてお答えします。 子どもたちの通学を見守る活動中にボランティアが負傷または第三者に損害を与えた場合,市民により自主的に組織され市内に活動の本拠地を置く市民活動団体が計画的に実施される活動については,岡山市市民活動保険の補償対象となります。また,個人として活動される場合は,社会福祉法人全国社会福祉協議会のボランティア活動保険を御案内しております。今後もこうした保険制度などを通じて市民の皆様が安心してボランティア活動を行えるように支援してまいります。 以上です。     〔29番小川信幸議員登壇〕 ◆29番(小川信幸議員)  答弁ありがとうございました。地区の皆様方は行政にお願いするしかございません。どうかくれぐれも安心・安全のまちづくりということでよろしくお願いいたします。 先ほど市民生活局長から御答弁をいただいた中に,春の交通安全市民運動のことが出てまいりましたが,今年は4月6日から4月15日までと聞いております。毎年市の職員をはじめ警察や各種団体による啓発活動が行われています。そういった機会を捉え,自転車条例のお知らせや交通マナーアップを呼びかけていただくということで頑張っていただきたいと思います。 そこで再質問いたします。 交通安全市民運動に参加されている各種団体への講習などはどうなされているのでしょうか。また,交通安全市民運動を実りあるものにするには,一層市民へ周知することも必要です。今後新たなPRなどはどのようにされるのか,御所見をお願いして質問を終わります。 ありがとうございます。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎中原貴美市民生活局長  交通安全市民運動に参加してくださっている団体は,先ほど母の会を御紹介しましたが,そのほかに交通警察協助員さん,それから安全運転管理者協議会など様々ございます。運動期間の前に4区で皆さんをお集めして,警察の御協力も得ながら合同説明会,こういったものを開催いたしております。 それからもう一点,新たなPRといいますか,もっと広報をという御質問だったと思います。 実は,この2月から職員発案でツイッターなどで情報を発信する取組を開始したところです。しっかりと内容を充実させていきたいと思います。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で小川議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして田尻議員。     〔40番田尻祐二議員登壇,拍手〕 ◆40番(田尻祐二議員)  皆様こんにちは。私,公明党岡山市議団,名前が田尻祐二でございます。 今日は,1点目,個人情報保護法の改正案について,2点目,病院のWi-Fi環境についてお尋ねいたします。どうぞよろしくお願いいたします。 1,個人情報保護法の改正案について。 菅首相が看板政策に掲げるデジタル改革でありますが,これまでのIT基本法を廃止して,新法として提出されるデジタル社会形成基本法案では,急速な少子・高齢化への対応や経済の持続的発展,国民が安全で安心して暮らせる社会実現など,デジタル社会の基本理念が明記されております。 関連6法案のうち,2月9日に閣議決定されたデジタル社会の形成を図るための関係法律の整備に関する法律案では,各地方自治体が条例で個別に定める個人情報の保護や運用に関して,全国共通のルールをつくります。これまでは,いわゆる「2000個問題」と指摘されてきたように,全国の自治体が策定した個人情報保護条例の中身がばらばらで,求められる保護水準が満たされていなかったり,災害の被災者に関する情報などデータ流通の支障になってきたことからです。現行の行政機関個人情報保護法と独立行政法人等個人情報保護法を廃止し,個人情報保護法に一本化される内容で,今国会に提出されます。地方公共団体の個人情報保護制度についても,統合後の法律において全国的な共通ルールを規定し,全体の所管が個人情報保護委員会に一元化されることになります。 地方公共団体としては,今までとはどのように変わりますか,お聞かせください。 さて,新型コロナウイルス感染症との闘いが始まって1年が過ぎましたが,国もかつてない取組を次々と打ち出してきました。中でも大きな変化の一つは,オンライン,リモートでありましょう。 私がこの1年間深く関わってきた課題の一つに遠隔手話通訳システムがあります。コロナ禍にあって,病院へ同行する手話通訳者の安全も確保できて,災害時も対応が可能となるもので,現場に出向くことなくスマホやタブレットを使ってオンラインで通訳するものです。 このシステム導入のために現行の市町村が実施している意思疎通支援事業の強化として,国は令和2年度の1次補正予算で10分の10の補助率で6億円を準備しました。ところが,この補助事業の実施主体が県となっていたものですから,全国でも政令市を中心に混乱したと聞きます。また,関心の度合いで県によって予算規模も事業内容もばらばらとなりました。結局,聴覚障害者や手話通訳者の方々まで対コロナの受益が届かなかったケースが発生したわけです。 岡山市の当事者団体も県の考え方に従うしか選択肢がなかったわけですが,私もこの場で取り上げましたし,市長にも当事者団体の声にきちんと向き合っていただきました。ただ,まさに目の前で繰り広げられるようだった県の対応には驚くばかり。何度も何度も県レベルの当事者団体が県当局に要望を続けました。けれども,最終的に県の出した結論は,いわゆるターゲティング広告──これはユーザーの情報を分析してユーザーの関心があると思われる広告を配信していくものですけれども──が出てくるレベルの無料フリーソフトを推奨するという内容でした。しかも,最後には,選択するシステムも運用方法も市町村に任せるとしまして,実施主体であるはずの県は関知しないというような内容で,国がシステム導入を想定していたであろう予算規模だったものが,市町村へタブレットを配って終わりということとなりました。ちょうど同じタイミングで,気象庁のホームページの画面上に出てくる広告がすぐに大きな問題になり中止されたと聞いて,とても印象的でございました。 県の決定に対する当事者からの質問に対して,セキュリティーポリシーも問題なしというふうな県の回答だったわけです。私は,強く違和感を感じました。 岡山市では,苦肉の策ではありましたけれども,フリーソフトでも当事者の皆さんの要望どおりに少しでも安心して使える別のシステムを認めていただきました。さらに,市長の采配もいただいて柔軟に国の3次補正に対応いただいており,誠にありがたいことと感謝申し上げます。 ただ,どうしても違和感を感じてきたことがあるんですね。いわゆる縦割り行政によって,例えば国,厚労省から地方,福祉部局に事業がつながってまいりますけれども,本市においても元課任せではなくて,個人情報保護や情報セキュリティーに関して,その専門の部局が関わるべきではないかと思うんです。 具体的にお尋ねします。 個人情報保護法では,第三者に情報提供する場合のオプトアウト条項があります。オプトアウトとは,あらかじめ本人に対して個人データを第三者へ提供することについて通知または認識し得る状態にしておき,本人がこれに反対しない限り同意したものとみなし,第三者に提供することを認めること,つまり反対がない限り承認したことにするということです。同法第23条第2項から第4項までこれについて規定されておりますけれども,第三者に提供できる個人データから要配慮個人情報が除外されているわけです。 障害者の個人情報は,要配慮個人情報ですから,現行の個人情報保護法でも既に明示的に本人からの承諾がない限り,第三者に個人情報を渡してはならないこととなっております。このことの御認識をお聞かせください。 総務省から,情報通信に関する標準化を進める標準開発機関(SDO)として認識されていて,国際標準を策定する国際機関の標準化プロセスに日本を代表して参加している情報通信技術委員会(TTC)が昨年,遠隔手話通訳システムについても,その安全性を担保するために早々に標準化を進め,仕様書を策定したわけですが,そのTTCについて及び標準化についての御認識をお聞かせください。 本市が実施しようとする要配慮個人情報を扱う事業において,情報セキュリティーについては,100%安全はないのだから市民が使っているフリーソフトでもいいじゃないかという趣旨の発言が局の幹部クラスから当事者団体との協議の場でなされます。市民の個人情報,特に要配慮個人情報を守り抜かなければならないはずの職員の発言に,団体の方々の失望感がどれほど大きいか,察するに余りあります。もちろん職員も人間でありますから,多様な考え方,意見を持つことは自由です。しかしながら,高い立場であれば,施策の意思決定に関わります。 縦割り行政の中で,情報担当ではない事業担当局が対応せざるを得ない仕組みが現状です。強い思い込みで間違った方向に施策が誘導されないように,どこかで担保されなければなりません。御所見をお聞かせください。 内閣に総理直結のデジタル庁設置の運びとなります。本市におきまして,デジタル化の推進とあわせて個人情報の保護,セキュリティーポリシー等も含めて,間違いない事業推進ができる組織体制が必要ではないかと考えますが,御所見をお聞かせください。 2,病院のWi-Fi環境について。 今議会の議論を聞いていても,コロナ禍における孤立化が負の結果をもたらすことにつながりかねないことを異口同音に語っておられます。 さて,「#病室WiFi協議会」という団体が,医療機関,特に病室にWi-Fiを設置する取組を推進しています。コロナ禍の病院に長期滞在を余儀なくされている患者や障害者たちは,かつてないほど疎外的環境に直面しており,孤立している状況が続いております。ですが,Wi-Fi設置により,入院患者本人とその家族,友人,関係者にとって大きなQOLの向上のみならず,障害者にとっては生命そのものの問題に直結してくると言います。 このWi-Fi環境づくりを医療機関の負担に任せるのではなく,国や地方自治体で推進することになるデジタル化やSDGs等の一環である重要な社会インフラの一部として積極的に推進すべきと考えますが,いかがでしょうか。 以上で1回目の質問を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,田尻議員の質問にお答えいたします。 私は,個人情報保護法の改正案で施策が間違った方向に誘導されないような仕組み,そして個人情報の保護等を含めた事業推進が可能な組織体制,この2点について申し上げたいと思います。 田尻議員の質問にありましたように,私も今回といいますか,この数か月ですかね,聴覚障害の皆さん方と何度かお話をする機会があり感じることがありました。聴覚障害の皆さん方,自分たちの個人情報をどうやって守っていくのか,切々と訴えられていたように思います。また,担当者とも何度もその件で話をいたしましたが,担当者自身も決して個人情報をどうでもいいと,そういうふうに思っているわけではなくて,セキュリティー上それほど変わりがないんではないか,それでコストの面から見てどうだろうかというようなことを考え,いろいろと障害を持っておられる方々との間で意見が交わされたということだろうと思います。 なかなか,このセキュリティーの維持はどういう形が一番いいのかって難しい。我々の判断としては,やはり──もちろんコストもあります。でも,コストに見合うだけの個人情報を保護してくれるというのであれば,特にそういう障害を持っておられる方の情報を保護することは非常に重要だと認識し,結果は田尻議員が御存じの形になったところであります。 この問題に関していくと,今回は聴覚障害の皆さん方との関係であったわけでありますけれども,やはり広く市民の皆さん方の個人情報をどう捉えていくのか,どうやってセットしていくのかというのはすごい重要になるんじゃないかなと思っております。したがって,それぞれの事業課がそういうセキュリティーを考えるのももちろん重要でありますけれども,全体を見回して統括的に対応できる部署でやっていくということは,私も重要だろうと思います。そこには,この本会議でも申し上げましたけども,大きな面でのデジタル化の理念といいますかね,哲学といいますか,戦略といいますか,そういう大きな方向性をどうやっていくかということを定める──定めるといいますか,お任せすると同時に,今のような個人情報保護,これは大きな面の哲学の中の一部だろうと思っていますし,そういった部署を設けて,この4月からはやらせていただこうと思っているところであります。どちらにしても,利用者の皆さんが安心できることへの配慮がないとデジタル化は進めないと思っておりますので,よろしくお願いいたします。 以上です。 ◎門田和宏総務局長  1番,個人情報保護法の改正案についての項,市長答弁以外の御質問にお答えいたします。 まず,地方公共団体としては個人情報保護の制定で今までとどう変わるかですが,現在岡山市が保有する個人情報につきましては,岡山市個人情報保護条例に基づき,適正な取扱いに努めておりますが,審議中の個人情報保護法に変わっても岡山市の保有する個人情報を適正に取り扱うことに変わりはございません。 次に,民間事業者が要配慮個人情報を第三者に提供することについての認識ですが,一般論でございますが,現在の個人情報保護法でも改正法案でも,要配慮個人情報については,たとえオプトアウト方式であっても本人に同意を得ないで第三者に提供することは禁じられていると認識しております。 それから,TTC及び標準化についての認識でございます。 情報通信技術委員会,略称TTCは,総務省により認定された非営利団体であり,多くのICT関連企業が参加し,国内の情報通信ネットワーク規格の標準化に寄与しているものと考えております。 また,遠隔手話通訳システムの標準仕様書は,ネットワークを利用した動画及び音声通信における通信規約や暗号化技術,システム構成,システムの利便性等の標準的な考え方を分かりやすく取りまとめたものと認識しており,これに準拠することでシステムの信頼性が増すものと考えております。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  2つ目の病院のWi-Fi環境についての項で,Wi-Fi環境づくりを推進するべきではないかと考えるがについてです。 Wi-Fi環境は,入院患者などにとって有益なものと認識しており,岡山市では岡山市立市民病院,せのお病院において既に患者の方が利用できる環境を整備しております。 以上です。     〔40番田尻祐二議員登壇〕 ◆40番(田尻祐二議員)  御答弁ありがとうございました。市長から御丁寧に御答弁いただいたもんですから,ちょっと肩透かしというか。ちょっと戦闘モードで入ったもんですからね,恐れ入ります。 ちょっと整理しておきたいんですけども,民間事業者が要配慮個人情報をやり取りすることは禁じられているという答弁でありました。だから,民間のフリーソフトを使って市がやろうとする事業を進めようとするということは適切ではないと理解していいわけですよね,お答えください。 ◎門田和宏総務局長  フリーソフトにつきましては,フリーソフトであっても技術的な要件に関して標準仕様書が求める内容を満たしている場合というのも多いので,必ずしも間違いというわけではございません。ただ,今回のように要配慮者ということで利用者団体の方が非常に不安を感じておられるという場合でございましたら,やはりセキュリティーに関して大きな不安を感じていらっしゃるので,そこについてより丁寧な説明,対応が必要であったのではないかと思っております。 以上です。 ◆40番(田尻祐二議員)  ありがとうございます。 おっしゃるとおりフリーソフトでも標準仕様を満たしていればいいんだろう。ですから,一番いいのは,安全を担保できる標準仕様というものがあって,それを基に委託契約というんですか,契約を交わしておけば,まさに市の扱うセキュリティーに準拠するということになるんだろうと思うんです。ですから,一番いいのは,そっちかなと思うんですけど,いかがですか。 ◎門田和宏総務局長  今のTTCというところも標準仕様は示しているんですが,例えばそういう団体が委託を受けて,個別のソフトの中身にまで関与していただけるのかどうかというところはちょっとありますので,やはりその仕様に基づいているかどうかをチェックしていくということが必要ですし,それからシステムの内容に応じて個別に安全が,標準仕様書にとどまらずさらにもっと別の面での安全を求められるケースもありますので,基本的に例えば市がつくるシステムであれば,個別に安全性を点検していって個別に判断していくということになろうかと思っております。 以上です。 ◆40番(田尻祐二議員)  御丁寧にありがとうございます。 ちょっと伝わっていなかったのかもしれませんけど,要するに,何でもいいわということではなくて,きちっと仕様書を満たしていて,もちろん完璧なセキュリティーがあるのを求めなけりゃならないですけれども,一応最低限の仕様があって,これなら大丈夫だというのがあって,それが有料でね,妥当な価格で例えばあったとしたら,そこと仮に委託契約をすることができればね,これは今度は岡山市のいわゆる情報保護,セキュリティーの網がかかって同等な扱いになってくるという理解でいいんでしょうかね。すみません,分かりにくいですかな。 ◎門田和宏総務局長  すみません,ちょっと私が勘違いしていたら申し訳ないんですが,基本的には委託を受けていただけるような団体なのかどうかについてはちょっと研究させていただきたいと思うんですが,そういった専門機関の示す技術仕様に準拠していれば,当然利用者にとって信頼性,安全性が高まるというところは間違いないと思いますので,そういうことができるかどうか,ちょっと研究させていただきたいと思います。 ◆40番(田尻祐二議員)  いや,ちょっと私の舌足らずでごめんなさい。TTCと契約するとかそんな話を言っているんじゃなくて,一般論で言っているから。ごめんなさいよ。大体おっしゃる意味分かりました。それから,TTCについても高い御評価をいただきました。 市長,要するに最初に当事者団体の皆さんとやり取りするときに,一般社団法人じゃないですかと一笑に付されたところがあって,もう残念で仕方がなかったんですよ。だから,今日の質問につながってくるわけですけども,市長にきちっと御答弁いただいたんで,もういいと思うんです。ただ,悲しいかな,何が悲しいかといったら,そういう立場にある人の発言というのは,それが岡山市全体の評価あるいは市長の評価になりかねないというところに,私は非常に違うだろうという気持ちがあってお尋ねしている次第なんで,御理解いただきたいと思います。 それから,もう一個のほうへ入りますね。 Wi-Fi環境,市民病院,せのお病院,既に環境は整っていますということで,まさに優等生というかすばらしいんだろうと思うんですね。これが民間の病院にも広がっていくということができれば一番いいんだろうと思っていまして,ちょっとそういう意味では,サービスを提供する側,あるいはサービスを受ける側からの評価があればお尋ねしたいと思うんです,お願いします。 ◎福井貴弘保健福祉局長  先ほど答弁しました市民病院とかせのお病院については環境整備しているんですが,患者さんのほうからもともと要望もあったようではありますが,当然の御意見だと思いますけども,Wi-Fi環境が使えて便利だというお声は多数いただいているようです。 ただ,民間の医療機関に関しては,最近いろいろ整備されている民間のほうでは整備はもちろんなされていると思うんですが,市のほうでそこを全体的に整備していくということは今のところはちょっと考えておりません。 以上です。 ◆40番(田尻祐二議員)  すみません,そこまでお答えいただいて恐縮です。 もうちょっと深くいきたいんですけど,例えばね,サービスを提供する側として,患者さんもWi-Fiが使えるようにしていただいた際に,何かコストが余計にかかったとか,あるいは何か難しいこと,運用が複雑になったとか,そんなことはつかんでおられませんか。 ◎福井貴弘保健福祉局長  市民病院の場合とかせのお病院の場合は,もともと医師とか看護師の方が病院内でメールとかデータのやり取りがしやすいような環境をということが発端にあったようです。その中で,一部の使用といいますか,患者さんも使えるような形でということだったようですので,これに関して余分なコストであったり,それから運用面での複雑なものといったことはないとお聞きしております。 以上です。 ◆40番(田尻祐二議員)  実にいい御答弁をいただきました。ということは,やっぱり対コロナということにおいて,すごく大事なWi-Fi環境と言われておりますので,ぜひ市民病院発で市内の病院にも広がればいいなと思っています。 これ,例えばコロナ対策で交付金がずっと打たれましたけれども,その趣旨に合致するんじゃないかと思うんです。病院を支援する,医療従事者のみならずそういう病院,それから患者さんも喜ぶということで,コロナ交付金の趣旨に合致してくるんじゃないかなと思うもんですから。どうなんでしょうね,その辺の視点でお答えいただいていいですか,ありかなしか。いいですか,お願いします。 ◎福井貴弘保健福祉局長  今後もコロナがもうしばらくといいますかまだ続いていくと思います。交付金も環境整備とかにどういった形でどこまで使えるか,そういった状況も情報収集していきたいと思います。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で田尻議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして鬼木議員。     〔21番鬼木のぞみ議員登壇,拍手〕 ◆21番(鬼木のぞみ議員)  皆さんおはようございます。 今日は3月8日,国際女性デーです。そして,話は変わりますが,もうすぐイノシシの猟期が終わります。今回は私,参加できなかったんですけれども,猟師の皆さんに感謝しつつ,そして来年度一歩前に進むことを喜んで質問に入ります。 1,海や河川のプラスチックごみ。 SDGs14は,海の豊かさを守ろうです。岡山市は来年度,海ごみ削減において,SDGs守ろう!海・川プロジェクトを実施し,岡山連携中枢都市圏の8市4町で取り組みます。河川敷等のごみ回収,そしてフォーラムやパネル展を行われますが,どこの部局がどういった体制,枠組みで臨まれますか。これまで活動を担ってこられた市民の皆さんとの協働の取組が必要ではありませんか。 廃プラスチックの回収,分別は歓迎するところですが,不適切な処理で環境中に漏れた海に出る前のごみの回収は,海ごみ防止,削減に直結しています。私は,百間川,笹ケ瀬川,吉井川などの下流で海ごみプラスチック回収をしているボランティア団体の活動に参加しましたが,上流からのプラスチック製品の山,そして水田などで被覆肥料から肥料が出た後の直径3ミリメートルから5ミリメートルほどのプラスチック殻がふわふわに何センチメートルもたまっている様子に驚きました。 連携中枢都市圏では,同時期に清掃活動を実施するということですが,どのような計画ですか。幾つの川での取組になりますか。 岡山市は,どの地点で何回行う予定ですか。 被覆肥料のプラスチック殻についての回収もぜひ行っていただきたいですが,いかがですか。 この写真は,笹ケ瀬川河口部のものです。ごみが大量に漂着しています。次に,丸い粒を見てください。これが被覆肥料のプラスチック殻です。議場の皆さんにお配りしている資料の中にあります。また,地図があると思いますが,岡山市南部の河口域には,ボランティアをリードしてくださる方が調査したエリアだけでも,現時点で45リットル換算で890袋,約4万リットルを超える漂着ごみがあり,早く回収しないと大雨が降れば海へ流出し,海ごみになってしまうということです。 本気でこれらの海ごみをなくすためには,計画なりアクションプランが必要ではないですか。 海洋に流出させないためには,河川敷等のごみ回収をする市民ボランティアの力が必要です。2019年9月議会において環境局長は,パッカー車を出す支援はできないかとのお尋ねですが事前に具体的な回収場所やごみの種類,量の見込みをお示しいただければ対応可能な支援を行ってまいりたいと考えておりますと答弁しています。残念ながら,まだこのスキームが整っていません。できるだけ早くスタートしてもらえませんか。 現在は,無料排出券の発行だけで,自力でクリーンセンターまで運搬しなければなりません。20人規模1時間半で45リットル袋120袋の回収量となり,1.5トンの運搬用トラックが必要です。汚れた大量の海ごみが入った袋を前に,ボランティアの皆さんは途方に暮れ,取組にブレーキがかかります。多くの政令市をはじめとする主立った自治体では収集協力をしています。ぜひ運搬に協力してください。 フォーラムとパネル展については,いつ頃どのようなテーマで行う予定でしょうか。 2,コロナ,そして子ども支援,男女共同参画。 外国人への対応。 岡山市では,最大で何か国,何人の外国人がコロナへのワクチン接種をすることになりますか。 本人の理解が進み,また副反応に対処できるよう,的確な多言語対応や体制が必要です。情報提供,相談,接種券送付案内,個別接種,集団接種の体制,問診票等における多言語対応はどのように行いますか。通訳はどうでしょうか。 医師会とはどんな協議,連携をしておられますか。 外国人が理解を深める上で,ワクチン接種の予行演習は有効です。検討しませんか。 岡山NPOセンターが行った「コロナ禍・緊急アンケート!夜の街で働く親の生活実態調査(岡山市版)」のまとめに,DVを含めた女性への支援制度の見える化がありました。支援制度の存在がそもそも念頭にない人に伝える工夫が必要です。夜のまちで働く人がよくネット検索をする画面に岡山市男女共同参画相談支援センターにつながるようなインターネット広告掲載を検討してはいかがですか。 来年度は,第5次さんかくプラン策定の時期です。コロナが女性に与えた影響を相談件数も含めてどのように把握し,コロナで浮かび上がった課題をどのように反映しますか。また,プラン策定のスケジュールや策定方法をお示しください。市民が参画してつくったと実感できる市民協働での策定を望みます。 3,自衛隊と住民基本台帳。 自衛隊の募集案内の送付に当たって,来年度から岡山市は自衛隊の要請に応じて住民基本台帳から18歳と22歳になる年齢の若者の氏名と住所を性別にかかわらず宛名シールに出して自衛隊に提供します。人数は,約1万4,300人です。これまでは住民基本台帳の閲覧,そして書き写しでした。 岡山市のホームページによると,全国1,747市区町村のうち,700を超える市町村が紙または電子データで提供しているとあり,逆に言うと1,000の市町村は出していないということです。 岡山市は,宛名シールでの提出を義務と理解しているのですか。義務ならなぜ多くの自治体が紙または電子データでの提出をしていないと考えられますか。自衛隊法施行令の「必要な報告又は資料の提出を求めることができる」規定による宛名シールでの個人情報の提供は解せません。 個人情報を自衛隊に提供することは,市議会が決定したのかと聞かれました。岡山市はどこで決定したのですか。福岡市は,審議会に名簿提供を諮り,市の方針を議会の委員会に報告しています。なぜ議会に報告しなかったのですか。 なぜ,単なる紙媒体ではなく宛名シールなのですか。費用は幾らですか。 名簿提供に当たって,募集対象者情報の取扱いに関する書類を自衛隊と取り交わすという9月議会の答弁でした。福岡市の募集対象者情報の取扱いに関する協定を見ると,目的外利用の禁止,複写,複製及び第三者提供の禁止,委託の禁止,募集対象者情報の適正な管理,本業務完了後の取扱い,協定の有効期限などの項目がありますが,岡山市も少なくともこれらの項目で取り交わすべきだと考えますが,どうですか。 2月19日から4月15日まで,除外申請の受付中です。岡山市の広報は,私が散見する限り,「市民のひろば おかやま」3月号と岡山市ホームページです。 現時点で何人が申請していますか。18歳,22歳の若者当事者のどのくらいが「市民のひろば おかやま」でこの記事を読むと思いますか。ホームページは知らないと見つけることができない,広報とは言えないものです。少なくともトップページに掲載して広報すべきではないですか。 今年度の自衛隊名簿から除外申請した福岡市を見ると,市の広報紙,ホームページのほかにまず報道発表を行っています。報道発表は,マスコミによる報道で広報につながります。公式ツイッターで知らせ,大学と高校にポスターとチラシを配付しています。 名前と住所という人権に大きく関わる個人情報を提供するのですから,ダイレクトメールなどで対象者全員に直接知らせるべきではありませんか。少なくとも福岡市が行った広報は行うべきではありませんか。SNSは,岡山市が持っている全てで行うべきではないですか。 名簿除外申請を行ったという情報も大切な個人情報です。外に漏れることがあってはいけません。どのように扱いますか。 最後に,4,岡山北斎場です。 最も近隣の小畑だけでなく近くにお住まいの方からも,農作物の影響も含めた環境面やコミュニティーのことなどで心配のお声をいただきます。11月議会では,稼働後の環境調査については,地域の皆様の御意見を聞きながら,必要な調査については定期的に実施していきたいとの答弁でした。 ちりも積もれば山となる。産業廃棄物処分場跡地から出る浸透水排水口の水質は,ガイドライン排水基準値以下であってもゼロではありません。下流においては泡が浮かぶなど,目に見える水質の変化に不安になる気持ちは分かります。 改めてお聞きします。 斎場内の既設井戸の可燃性ガスの調査結果推移について教えてください。稼働後も継続しての検査を望みますが,いかがですか。 自動計測システムで水質チェックをしておられるようですが,どのようなシステムで何を計測しているのか,またこれまでの結果について教えてください。 来年度からは斎場が稼働し,火葬炉から出る排気ガスが環境に与える影響も不安材料となりました。高いところから谷に沿って風が流れる地形です。地域の皆さんが安心して暮らすために,スポットを決めて定期的な大気や土壌の測定を検討されませんか。 コミュニティーの中で孤立してしまった住民の方の心理的な負担について,岡山市はどのように思い,どう関わっていかれますか。 どうぞよろしくお願いいたします。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,鬼木議員の質問にお答えします。 まず,最初におっしゃった今年の国際女性デーのテーマは,リーダーシップを発揮する女性たちということのようであります。岡山市内でも一人でも多くの女性たちにリーダーシップを発揮してもらいたいということで努力していきたいと思います。 私は,海や河川のプラスチックごみで,アクションプランが必要ではないかということであります。 今年もプロジェクトを実施してやっていくわけですけど,やっぱり海ごみ,相当ひどい状態であるというのはもうみんなが認識しているんじゃないかと思います。そのためには,より多くの人が一緒になって計画をつくって,この海ごみ対策をしていくということが重要だろうと思います。そういう面では,来年度予算の中に産官学で行う研究会──これ連携中枢都市圏も一緒になって今呼びかけをしているところであります。大きな河川の上流部に位置する市町も入っているところであります。そういう方々と一緒になって,どうやってこれからなくしていくかというのを計画的に考えていく。それをアクションプランと呼ぶかどうかは別にして,そういった議論をしていくべきだろうと思っているところであります。そういう会議の中で我々としても提案していきたいと思います。 以上です。 ◎亀井良幸市民協働局長  1,海や河川のプラスチックごみの項,まずどういった体制等で行うか,また市民との協働についてお答えします。 このプロジェクトは,ごみの海洋流出を防ぐため河川に流れ込むごみの削減を目指すもので,ごみの回収については環境局が担当し,フォーラムやパネル展は市民協働局が担当します。また,持続可能な社会の実現は,市民との協働の取組が必要であると考えており,プロジェクト実施に当たっては,産官学民の多様な組織や団体が参画する岡山ESD推進協議会が中心となり,海ごみ削減に取り組む市民活動団体等と連携して実施してまいりたいと考えております。 次に,フォーラム等についてお答えします。 フォーラムについては,来年2月頃にSDGsフォーラムとして開催を予定しております。海ごみにつながるポイ捨てごみやプラスチックごみの排出抑制をテーマとし,市民に対する学びと行動の変容を図ってまいります。 また,パネル展については,岡山コンベンションセンターにあるおかやまSDGsプラザにおいて,フォーラムと同日に開催するとともに,市庁舎市民ホールにおいても行う予定です。岡山連携中枢都市圏の市町におけるごみ回収イベントや市民活動団体等の取組の様子などを展示することで,海ごみ問題の意識啓発に努め,SDGs14,海の豊かさを守ろうの目標達成に貢献してまいります。 以上です。 ◎國米哲司環境局長  同じ項,岡山連携中枢都市圏での清掃活動についてと被覆肥料の殻の回収についてです。 清掃活動については,3大河川水系を中心とした河川敷等において市民団体やアダプト事業登録団体等とも連携しながら,今年の秋頃を目途に実施したいと考えております。 清掃場所や回数については,今後関係団体等と協議の上決定します。 また,被覆肥料の殻についても,陸上にあるものは可能な限り回収を行う予定としております。 次に,市民ボランティアが回収したごみの運搬支援についてです。 環境局では現在,市民ボランティアが清掃活動により回収したごみについては,焼却場まで運搬していただければ無料で受入れを行っているところですが,運搬が困難な場合の支援についても速やかに条件等を検討してまいります。 以上です。 ◎亀井良幸市民協働局長  2,コロナ,そして子ども支援,男女共同参画の項,男女共同参画相談支援センターにつながるようなインターネット広告掲載についてお答えします。 様々な状況で困難を抱えている女性の方を必要な支援につなげるため,相談窓口の周知を図ることが必要と考えています。来年度,女性への新たな情報発信として,岡山労働局や産業界,NPO等で組織する岡山市女性活躍推進協議会のホームページを開設し,この中でもSNSを活用して相談窓口の周知や様々な支援制度をお知らせしたいと考えています。インターネット広告掲載は,ターゲット層に周知を図るには有効な手段であり,どのように活用できるのか検討していきたいと考えております。 次に,第5次さんかくプランの策定及びコロナが女性に与えた影響についてお答えします。 男女共同参画相談支援センターでの相談件数は,昨年に比べて増加しており,不安を感じている方が多くなっているのではないかと考えています。コロナ禍においては,DV相談件数や女性の非正規労働者の失業,女性の家事・育児労働の負担増加など,女性がより困難な状況にあることが顕在化しており,第5次さんかくプランにおいては,こうした課題について整理し,必要な施策を検討していきたいと考えています。 策定に当たっては,岡山市男女共同参画専門委員会で御審議いただくとともに,市民や事業者など様々な視点から御意見をいただき,令和3年度末までに策定したいと考えております。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  同じ項,外国人への対応の中,何か国,何人の外国人がワクチン接種対象者なのかについてです。 令和3年1月末時点の住民基本台帳のデータによると,16歳以上の外国人は97か国,1万3,409人です。 次に,ワクチン接種に関する多言語対応,通訳,医師会との協議,連携についてです。 岡山市が開設したコールセンターでは,6か国語対応を行っております。予診票や案内チラシを多言語化し,ホームページ等で周知するとともに,大学や実習生監理団体を通じても情報提供を行う予定です。接種場所には,対応マニュアルを多言語化し配付する予定です。また,集団接種会場においては,翻訳機等での対応を検討しています。また,市内の医師会とは,今後接種体制を確定していく中で対応を協議してまいります。 次に,予行演習についてですが,予行演習につきましては二嶋議員に御答弁したとおりです。 以上です。 ◎中原貴美市民生活局長  大きな3番,自衛隊と住民基本台帳の項,まず情報提供についての考え方です。 自衛官募集事務は,法定受託事務として市町村の事務に位置づけられており,自衛隊法第97条第1項及び自衛隊法施行令第120条の規定により,自衛官及び自衛官候補生の募集に関し必要な資料として住所,氏名,生年月日,性別の4情報を提供することは,住民基本台帳法上も問題ないとされております。 なお,各自治体の状況を詳細には承知しておりませんが,解釈の差異を生まないよう,当該事務に必要な情報の提供に関し,本年2月5日付で防衛省及び総務省から改めて通知が発出されたところです。 次に,情報提供することの決定,議会への報告,宛名シールにした理由などについてお答えします。 自衛隊への個人情報の提供は,岡山市として決定したものですが,その考え方については本会議でもこれまでにお示ししてまいりました。 また,本件に関しては,個別法で定めがあり,岡山市個人情報保護条例上,外部提供禁止の例外に当たることから,審議会での審議は不要と考えております。 一方,個人情報に関しては,慎重な取扱いが求められることから,自衛隊に用途を問い合わせ,ダイレクトメールの送付に使用することを確認しております。その上で,送付に必要な最小限の情報である住所,氏名の2情報に限定し,あえて他の用途に使用できないよう宛名シールとしたものです。 なお,当該事務に係る費用は宛名シール代8万円程度です。 次に,自衛隊と交わす覚書についてお答えします。 令和3年2月に自衛隊岡山地方協力本部との間で取り交わした覚書では,目的外使用の禁止,複写,複製の禁止,第三者への提供の禁止,委託の禁止,個人情報の適正な管理,業務完了後の取扱い,有効期限等を定めております。 次に,除外申請受付の広報についてお答えいたします。 3月5日時点の申請数はゼロ件です。ホームページでは,探しやすいようトップページにあるくらしの情報のトピックスに掲載しております。 紙媒体としての広報紙とデジタル媒体としてのホームページに加え,前回の本会議での質疑について地元紙でも取り上げられており,本件についての広報はできているものと考えております。 除外申請の個人情報の取扱いについてです。 除外申請された方については,宛名ラベルの作成前にリストから除くため,自衛隊が知ることはありません。また,除外申請に係る個人情報は,他の個人情報と同様に厳重に扱います。 次に,大きな4番,岡山北斎場の項,可燃性ガスの調査についてお答えします。 可燃性ガスの調査は,平成26年から毎年行っておりますが,問題となるようなガスの発生はないという結果が出ております。今後,工事完了後2年間,調査の継続を予定しておりますが,その後については調査結果を踏まえて判断してまいります。 次に,水質の自動計測システムについてです。 自動計測システムは,リアルタイムで水質を測定するシステムで,岡山北斎場建設地の放流水のpHと濁度,濁りを24時間測定しております。放流水は,降雨等の影響を受けやすいことから,施工業者が定めた監視基準値の範囲外となる場合もありますが,水質を改善した上で放流を行っております。さらに,掘削工事期間中には,ガイドラインに基づいた水質調査を行い,放流水,地下水ともに問題がないことを確認しております。 次に,斎場稼働後の大気と土壌の調査についてです。 大気の測定については,難波議員に御答弁したとおりです。 土壌の測定については,行う考えはありません。 この項最後,地域の住民への関わりについてです。 岡山北斎場の整備に当たっては,様々な御意見があることは承知しております。今後も地道な取組を通じて地域の活性化,コミュニティーの再生に努めてまいります。 以上です。     〔21番鬼木のぞみ議員登壇〕 ◆21番(鬼木のぞみ議員)  市長には,海や河川のプラスチックごみについて,計画と呼ぶのかアクションプランと呼ぶのか,そこはちょっと定かではないが,計画的に取り組んでいくという御答弁をいただきありがとうございました。しっかり目に見える形で将来的には計画,アクションプランにしていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。 そして,市民ボランティアの方の回収,パッカー車で取りに行くとかということについても速やかに検討してくださるということで,本当にありがとうございます。前に進むと思います。 先ほどのアクションプランとか計画もなんですけれども,岡山市には環境にまつわる様々な計画があると思うんです。その中にもきちっと盛り込んでいただきたいと思いますけれども,いかがでしょうか。 次に,コロナ,そして子ども支援,男女共同参画です。 ここでは,外国人のところについて御質問いたします。 97か国,1万3,409人,私これ対応するのは大変だと思っております。まず一つには,生命に関わることであるということを戒めておかないといけないということです。言葉のハードルがあるので,いつから始まるんですかとか,費用は幾らですかとか,私のところにそういう質問が来たりするんですね。不安や疑問が,日本語が分かる私たちよりよっぽど大きいし,情報が伝わっていないわけです。重なりますけど,副反応とか生命に関わることがあるので,接種券とともに予診票が送られてくるようですけれども,じゃあ本当にその人にきちっと分かるような予診票が来るのか,今準備もしておられると言いましたけれども。それには,最後希望する,希望しないってサインをしないといけないじゃないですか。私,厚労省の分で中身を見たんですけど難しいですよ,日本語。そこのところは肝に銘じて,分かったつもりでサインするとか,何かよく分からないけどサインするとか,そんなことになってしまったら後々大きな問題になってきます。 私は提案したいんですが,先ほど大学とか監理団体と話をすると言われましたけれども,本当にどうしたら外国人の皆さんに正確に伝わるのか,国際課と連携して多文化共生推進ネットワーク会議に来られている外国人コミュニティーの代表の皆さんとか,外国人市民会議の皆さんとか,先ほどの人たちとか,しっかりこれだけの人たちの安全を担保するために相談するべきです,どうしたらいいのか。そのことについて質問いたします。 また,総社市はこの日曜日に外国人向けの説明会を開くようです。私はとてもいいアイデアだと思います。50人の限定でね。日本語が分からない外国の方は割と口コミで比較的伝わっていきやすい。そうしたときに,正確な情報をきちっとお伝えしておく,分からないことはきちっと返しておく,そういう場が必要だと思うんですね。外国人対象のそういう説明会というのを岡山市でも行ってほしい。よろしくお願いいたします。 あと私もいろいろ考えてみたんですけど,集団接種に今日は外国人の日ですよみたいなものをつくると,そしたら通訳も──さっき機械を置くって言っておられましたけれども,機械じゃなくって分からないことに丁寧に対応できるんじゃないのかなと思います。ぜひこれは検討してほしいなと思います。時間はあるようでないです,これだけきめ細かなことをしようとすると。ぜひしっかり今から国際課と連携して行ってください。 次,自衛隊と住民基本台帳のところです。 まず,名簿提供への除外申請した人は今ゼロ人ということです。18日目ですよね,今日が。私,福岡市に聞きますと,あそこは対象人口約3万人で230人余りの人が除外申請したということです。対象人数は岡山の2倍強ですから,単純に計算すると岡山市は100人の方が除外申請する計算になるんですけども,現時点ではゼロ人だと。私は,その原因は圧倒的な広報不足にあると考えています。先ほどホームページでは上のほうに上げましたと,最初のページからいうと。あと報道発表も議会質問が載りましたと。でも,議会質問が載っても何月何日云々かんぬんと,きちっとそういうことは載っていないわけですよね。私は,ぜひ今からでも広報につながるような報道発表をしていただきたいと思います。ゼロ人という原因は岡山市の圧倒的な広報不足だと思いますが,その件についてどう思われますか。 あと福岡市は,高校や大学へポスターとチラシの配布をしたり,また区役所にもポスターの掲示をしたりしています。岡山市はLINEやツイッターやフェイスブックやユーチューブ,若い人たちが見る媒体にあらゆることをするべき,また公民館など市が関係する場所にもちゃんと掲示するべきだと思いますが,その点についてどのように思われるか,お願いいたします。 名簿提供が義務なのかどうなのかということについては,お答えがなかったのでもう一度お聞きいたします。 私は市民の方に,岡山市は広報が全く足りないことに対して,岡山市は人権の視点が弱いんだねと言われました。 そこで市民協働局長にお聞きします。 自分の大切な個人情報を自分の知らないところで第三者に渡してほしくない,自分のプライバシー権を侵さないでほしい。これは,人権尊重と大きく関わりがあることではないのですか。これは質問です。 広報が足りていない,必要な人に届いていないということは,こういう皆さんの存在,一人一人を尊重するということに思いが至っていないと私は感じますが,市民協働局長はどのように人権の視点から考えられますか。 そして,私は名簿提供除外のことをフェイスブックに載せたんですね。私のフェイスブックはそんなに数は多くないんですけれども,今回シェアが150ぐらいあったんです。これは,私のフェイスブックでは初めてのことで驚いているんですけども,それだけ自分の個人情報を守りたいという人たちの気持ちというのが強いと思っておりますので,そのことを肝に銘じてお答えいただきたいと思います。 もう一つ,多くの自治体が名簿提供に応じていないということで,ある自治体が個人情報を一括提供するのは国の組織とはいえ慎重に考えないといけないと担当者が語っていました。このように大きく分かれるところですから,人権の視点から見ても,あえて審議会は外していると言いますけども,行うべきではないか,審議会にかけたり議会にかけたり,市民の人と話をする,そこのところについてお聞きします。 最後,岡山北斎場です。 井戸のところのガスの測定,これは平成29年度までは議会に出ているけど,それ以降は出ていないんですよね。昨年夏の掘削の検査,工事のときにはとってもメタンも高くなっているし二酸化炭素も酸素も大きく目安値を超えています。どう考えますか。議会にきちっと報告すべきではないですか。 以上をもちまして質問を終わります。 よろしくお願いします。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎中原貴美市民生活局長  まず,自衛隊への情報提供についてのお尋ねです。 現時点で除外申請者がゼロということで,広報が十分でないのではという御指摘だと思います。 広報紙のほうへきちんと載せておりまして,広報紙というのは市の一番市民にお知らせしたい情報を載せる最も有力な手段だと思っております。そちらで情報提供しておりますので,現時点では十分だと考えております。 そして,若い人に向けてということですが,SNSでその方たちに本当に届くのかというところも少し考えたいと思います。まだ,すみませんが,広報紙で十分だとは思っております。 それからもう一点,義務かというお尋ねだったと思います。 法定受託事務という意味合いは,当然市が行う事務だと理解しておりますので,当然に行う事務であるというお答えは返させていただきました。 それから,北斎場のメタンガスのお尋ねがあったと思います。 メタンガス,可燃性ガスということで調査を行っております。ただ,発生に問題がない,発生していないという結果を毎年得ておりますので,それについて発表を取りやめたもので,調査のほうはきちんと行っております。ただ,御指摘のようにメタンガスが多く含まれている空気が採取されたという事実はございます。くい工事をちょうどした後に採取しておりますので,土壌の状態でたまりガスが出てきたのではないかなと思っております。引き続き,きちんと調査は行ってまいります。 以上です。 ◎亀井良幸市民協働局長  人権の視点についてのお尋ねです。 行政の業務を執行するに当たって人権尊重の視点を持って業務に当たる,前提として当然そういった視点を持って行うべきだと思っております。今回の住民基本台帳の件ですが,法令それから個人情報保護条例等に基づいて対応しておりますので,そういった点においては特に問題はないと思っております。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  ワクチン接種の外国人への対応ということで,まず周知については先ほど大学とか監理団体というのを申し上げたんですが,そのほか外国人コミュニティーとか関係市民団体の方とか当然重要だろうと思いますので,そういったところを所管されている関係部署とも協議しながら考えていきたいと思います。 それからあと,説明会の場とかのことなんですけども,コールセンターで6か国語で今も対応している状況ではあります。まず,疑問点等ありましたら問い合わせいただけたらと思いますし,そこで丁寧に答えてもいきたいと思います。接種券の発送とか集団接種のことなどまだまだこれからですが,とはいっても早急に決めていかなきゃいけない部分もたくさんあります。混乱のないように関係部署とも連携しながら対応を考えていきたいと思います。 以上です。 ◎國米哲司環境局長  環境局のいろいろな計画に,どう海ごみを盛り込めるかという御質問ですが,環境局には環境基本計画とか一般廃棄物の処理計画など種々計画がございます。海ごみにつきましては,どの計画にどう盛り込んでいけるかというのを今後研究してまいりたいと思います。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で鬼木議員の質問は終わりました。(拍手) 質問の途中でありますが,午後1時10分まで休憩いたします。      午後0時3分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後1時10分開議 ○浦上雅彦議長  午前中に引き続き会議を開きます。 次は,順序に従いまして江田議員。     〔5番江田厚志議員登壇,拍手〕 ◆5番(江田厚志議員)  皆さんこんにちは。午後のトップバッターであり,今回の定例議会の個人質問最後の登壇者になります自由民主党岡山市議団,江田厚志と申します。 非常に何か違うプレッシャーがかかっていて,なかなか質問のほうにちょっと入れる勇気がないんですが,今日,午前の最後に鬼木議員が言われていたように,今日は3月8日ということで国際女性デーだったんですね。今日は何の日というシリーズで言えば,ほかにもありまして,今日は蜜蜂の日,3と8なんで蜜蜂の日,もう一個が土産の日,もう一つがエスカレーターの日だったんですね。エスカレーターの日というのは,1914年,大正3年に日本で初めてエスカレーターが動き出した日だということだそうです。 今日の定例議会は個人質問最後の日なんですけども,この2年間,一応一つの節目になりまして,超党派で会派の垣根を越えてチーム岡山市議会として浦上議長が引っ張っていて,その一員として岡山市がよくなれるように頑張ってきた,その行動と実績,非常に誇りに思って頑張りたいなと思っております。 蜜蜂の日なんですけども,今日は本当にエスカレーターがぐんぐん上に上っていくように未来のある話と蜜蜂が蜜を運んでいくように,そしたら花が咲きますから,今日は非常に花が咲いた議論ができたらいいなと思っておりまして,質問に入らせていただきます。(拍手)ありがとうございます,まばらですけど。皆さんの笑顔が本当にすてきで,ここから見る風景,最高だと思います。 それでは行きます。 1,南区の現状について。 (1)山火事対策について。 先日,栃木県足利市で大きな山火事がありました。現在山火事は消し止められ,避難勧告を全て解除しております。 先月21日に発生した足利市の山火事では,これまでにおよそ106ヘクタールが焼けました。100ヘクタールというのは,東京ドームで例えると約21個分。例えるならば,岡山市だと岡山ドームですね,岡山ドームで例えると100個以上が燃えたというぐらいの広さになります。自衛隊や県内外からの応援の消防が現地に入り,上空と地上から消火を進めた結果,1日午後,煙や炎は確認できない状態となり,足利市はほぼ消し止められたとして,午後4時に鎮圧したと発表しました。 今回の山火事を受けて,過去20年余りの降水量と日射量を基に全国各地の落ち葉の乾き具合を算出し,落ち葉に火がついた際に山火事が起こりやすい地域を分析し,山火事の起こりやすさを樹木の状態ごとに試算して地図に色分けしたそうです。山火事の発生原因のほとんどはごみ燃やし,たばこ,火入れ等,人為的なものなので,注意喚起なども今後はより一層強化していくとのことでした。 また,岡山市内でも先日山火事があったということで,身近に新たな災害が迫ってきているのではと市民にも不安が募ってきております。 そこでお伺いいたします。 ア,南区には金甲山,貝殻山等の登山(入山)可能な山があります。貝殻山においては,虎口池野営場もあり人の出入りが多いことが見込まれます。今挙げた山を筆頭に山火事防止対策はどんなことをしていますか。現状をお示しください。 イ,山火事が発生した場合,地元消防団と常備消防との連携はどのようにされていますか。現状をお示しください。 ウ,万が一,山火事が発生し大規模なものになった場合,影響を受ける近隣にお住まいの方の避難は想定されているのでしょうか。避難誘導や避難場所はどのようにされるのでしょうか。御所見をお示しください。 (2)トイレについて。 私ごとではありますが,水道設備屋の息子に生まれましたので幼少の頃からトイレというものが身近にございました。もちろん使用するという意味では,皆さんにとっても身近にあると思います。以前,私自身も虎口池野営場のトイレについて質問し,公明党岡山市議団の福吉議員も公衆トイレについて質問されていましたね。誰にとってもトイレが必要な緊急事態がございます。そんな事態に限らず,平時においてもどんな方々にも使いやすくきれいに整備されるべきだと私自身も強く感じます。 そこでお伺いします。 ア,岡山市が運営管理する南区にある施設において,洋式トイレがない施設がまだ多くあると思いますが,ユニバーサルデザインの観点からの御所見をお示しください。 イ,南区にある浦安総合公園内の野球場付近のトイレは現在和式であり,ドアもテープで補強され,トイレットペーパーは缶に入っているなど非常に荒れた状況です。また,当新田サッカー場においても,トイレの数が少なく衛生状況もよくないため,近隣のコンビニのお手洗いをお借りする方が多いと伺っております。 どちらの施設もスポーツイベントの開催があり,参加者だけでなく保護者,関係者も利用する機会が多いと思われます。洋式化への改修はされないのでしょうか。御所見をお示しください。 ウ,新型コロナウイルス禍においては,トイレの利用に関しても様々な取組がございました。コンビニエンスストアや岡南にある幾つかのスーパーにおいても,感染症対策としてトイレの利用を禁止にしたり,トイレの水を流す際は便座の蓋を閉めてくださいと注意喚起していたり,利用の前後に備付けの除菌シートで便座を拭いて利用してくださいなどがございました。 実際のところ,トイレを介しての感染リスクというものはあるのでしょうか。御所見をお示しください。 2,デジタル化における多様性社会の構築について。 今議会においても多くの議員の先生方が,デジタル化やICT,デジタルトランスフォーメーションについて様々な質問をしてきました。行政とデジタルの融合という意味では,非常に大きな流れが来ていると思います。 ところで,デジタル分野の質問の話になると片仮名の言葉,要は専門用語が飛び交うので,いまいち理解ができず困惑されている方も多いのではと思います。少なくともこの岡山市議会の議員の方々はデジタルの分野にも大変熟知されているので問題はないのでしょうが,市民の方々も見ていることもあるので,用語説明を要所要所で交ぜながら質問したいと思います。 それでは,お伺いいたします。 (1)自治体デジタルトランスフォーメーション推進計画について。 そもそもデジタルトランスフォーメーションとは,ITの浸透が人々の生活をあらゆる面でよい方向に変化させるという概念を持っております。要は,自治体においてITの力を駆使し,仕事・生活環境をよくしていこうと考えていただければいいです。 ちなみにデジタルトランスフォーメーション,頭文字を取ったらDTと略されるのが素直に感じると思いますが,英語圏ではこのトランスですね,Tを省略する際にXと表記することが多いため,トランスフォーメーションがXに変わりDXと表記されるようです。蛇足しましたが,本論に戻ります。 ア,総務省において,国が主導的な役割を果たしつつ,自治体がそれぞれの自治体DXに取り組んでいくため,デジタル・ガバメント実行計画における自治体関連の施策について,重点的に取り組むべき事項及び内容を具体化するため,自治体DX推進計画が策定されました。それぞれの自治体DX,つまり岡山市独自のDXを考えていかなければなりません。具体的な推進策などはあるのでしょうか。御所見をお示しください。 イ,国が定める自治体DX推進計画内の重点取組事項において,マイナンバーカードの普及促進が挙げられていますが,具体的な取組は何をされるのでしょうか。 例えば,申請する際の場所や受付時間の問題もあると思います。そういった問題への対策はしていくのでしょうか。御所見をお示しください。 (2)岡山市における行政のデジタル化について。 今議会においても多くの議員の先生方が質問されているので,重複する部分もあるかもしれませんが,引き続き簡易的な用語説明を踏まえながら質問させていただければと思います。 ア,新型コロナウイルス禍においても話題になった言葉の中にテレワークというものがございますが,岡山市も在宅勤務可能なようにテレワークが導入されたと伺っております。 岡山市の行政業務においてどれくらいのテレワーク利用がなされているのでしょうか。現状をお示しください。また,今後も利用拡大をしていくのでしょうか。御所見をお示しください。 イ,AI,RPAを導入されたと伺っておりますが,具体的にどの作業に導入されたのでしょうか,お示しください。また,導入した結果,どれくらいの効果があったかをあわせてお示しください。 ちなみにAI,RPAについてですが,AIは皆さん御存じの人工知能を指します。RPAというのは,なかなか聞かない用語かもしれませんが,ロボティック・プロセス・オートメーションの略語で,PCなどで行っている一連の作業を自動化できるソフトウエアロボットのことです。要は,今まで手作業で大変だった単純作業の繰り返しを代わりに入力してくれたりするものだと考えていただければよいです。 ウ,今後どこまでRPAを導入していくのでしょうか。御所見をお示しください。 エ,外務省においても,デジタル化を推進するIT・デジタル分野のスペシャリストを募集し始めました。本市においては,今後デジタル化を推進するに当たり,IT・デジタル分野のスペシャリストを募集しないのでしょうか。また,IT・デジタル分野に比較的理解力のある若い世代をどう確保していくのでしょうか。御所見をお示しください。 (3)岡山市におけるスーパーシティ・スマートシティ構想について。 現在,世界中でスーパーシティ,スマートシティを推進しようとする動きが加速しております。日本では,2011年の東日本大震災を契機に,災害に強い都市づくりとして取組が活発化したものの,世界の多くの国々が国家を挙げて施策に取り組んでいるのと比べると,現時点での普及度はまだ道半ばと言えます。 ここでも片仮名用語が出ましたので,スーパーシティとはどういうものか。最新テクノロジーを活用し,住民に様々なサービスを提供し,住民福祉・利便性向上を図る壮大な計画のようなもので,対するスマートシティというのはICT等の新技術を活用し,全体最適化が図られる持続可能な都市づくりの考え方になります。 ア,国家戦略特区スーパーシティ構想に関連し,最近では前橋市,松本市,大阪市,本県からも吉備中央町が名のりを上げております。データ連携基盤を軸に,地域住民等に様々なサービスを提供し,住民福祉・利便性向上を図る都市をコンセプトに掲げるスーパーシティ構想について,市長のお考えをお聞かせください。 イ,スーパーシティに関連し,スマートシティという考え方もございます。 スマートシティとは,都市が抱える諸問題に対して,ICT等の新技術を活用しマネジメント(計画,整備,管理,運営)が行われ,全体最適化が図られる持続可能な都市または地区という定義がございます。スーパーシティとの違いも含め,本市におけるスマートシティ構想についての御所見をお示しください。 以上で1回目の質問を終わりたいと思います。 ありがとうございました。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,江田議員の質問にお答えします。 私は,スーパーシティ構想,そしてスマートシティ構想についてお話し申し上げたいと思います。 スーパーシティ構想でありますが,複数分野の先端的なサービスが共通のデータ基盤を通して提供され,そのための規制改革もセットで行うというものであります。そういう面では,ある面,未来のまちづくりに向けた実証的な取組と理解できるわけですが,ただ一方で住民の個人情報が共通のデータ基盤を通して様々な業者に提供されることになります。したがって,住民合意と住民に丁寧な説明を行って十分な理解を得なければなりません。 岡山市においては,昨年担当とも打合せはさせていただきましたが,具体の先端的なサービス,また対象区域,事業の主体となる先進的技術を有する事業者の検討等から考えて,まだ構想を描く段階とはならないと考えました。さらに,今回の募集に必要とされている住民の合意形成には困難が予想されると考えて,スーパーシティ構想に手を挙げるのはやめたところでございます。 スマートシティそのものの定義は必ずしも明確ではございませんが,規制改革や住民合意が前提とならない点でスーパーシティ構想とは異なるものがございます。 これまで岡山市においては,AI,またRPAの業務への導入,そして今回のコロナウイルスの関係で行った消費喚起事業によるキャッシュレス決済の普及促進,また民間事業者におけるAI,IoTの導入補助などを行ってきております。まずは,このようなスマートシティの実現につながる取組を推進していきたいと思います。 以上です。 ◎河野広幸理事  1番,南区の現状についての項,山火事が大規模になった場合の避難場所についてお答えいたします。 山火事が大規模になった場合は,状況に応じて災害警戒本部を設置し,住宅に火災による危険が迫るおそれが生じた場合には避難情報を発令し,安全な地域の避難所の開設を行います。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  同じ項,トイレについての中で,ユニバーサルデザインの観点からの所見についてです。 ユニバーサルデザインには,使う人を選ばず誰にでも使えること,使う人の好みや能力に合い使いやすいことという考え方があり,トイレにおいてもユニバーサルデザインに配慮されたものが望ましいと考えております。 次に,トイレを介して新型コロナウイルス感染症に感染するリスクはあるのかについてです。 新型コロナウイルス感染症は,飛沫感染,接触感染で感染するとされており,業種別ガイドラインではハンドドライヤーや共通のタオルは使用しない,汚物は蓋をして流すなどの対策が示されています。トイレに限らず手がよく触れるところ,例えばドアノブ,レバーなどに触れた場合は手洗いや手指消毒用アルコールでの消毒を行っていただけたらと思います。 以上です。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  同じ項,浦安総合公園野球場及び当新田サッカー場のトイレの洋式化についてです。 浦安総合公園野球場北側にあるトイレについては,来年度洋式化のための改修工事を実施する予定としております。 岡山市内には,公園,遊園地等のトイレが約370か所あり,全てのトイレの詳細な状況を把握できていないことから,まずは来年度に現況調査を行い,その後洋式化を含むバリアフリー化の状況,下水道の整備状況,公園の利用状況などの観点から優先順位を整理した上で計画的に改修を行ってまいりたいと考えており,当新田公園内にあるトイレについては,この中で整理してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎藤原誠消防局長  同じ項,山火事対策について順次お答えします。 まず,山火事防止対策についてですが,登山者などが多い金甲山,貝殻山等の山火事防止対策については,入山者に火気の使用について注意を促すため,目に触れやすい登山口や休憩所,広場などへ啓発用看板を設置しています。また,行楽期や空気が乾燥し火災が発生しやすくなる時期には,消防車,消防ヘリによる巡回広報をあわせて行っております。これに加え,新たな取組として,たき火からの火災事例を基に作成した広報用動画を岡山市公式ユーチューブチャンネルなどのSNSを活用し,広く周知を図っております。 続いて,山火事発生時の地元消防団と常備消防との連携についてですが,山火事については燃えている場所や入山経路,また有効な水利の把握に時間を要するなどの特性があります。したがって,火災現場の指揮所において山の状況に詳しい地元消防団からそれらの情報提供を受けることが大変重要となり,その情報を基に最良な活動方針を決定し,連携した消火活動を行うこととしております。そのため,消防団と山火事を想定した合同訓練を実施し,連携強化を図っております。 この項最後です。山火事が大規模になった場合の避難誘導についてですが,山火事においては火や煙が住宅に迫る場合,影響を受ける住民の方々には近くの安全な広場等に避難していただくことがあります。また,大規模になり災害警戒本部や対策本部が設置された場合には,消防は関係他部局や警察などの機関と連携し,開設された避難所への誘導に当たります。 以上です。 ◎門田和宏総務局長  2番,デジタル化における多様性社会の構築についての項,まず岡山市独自のDX推進策でございます。 国の自治体DX推進計画において,BPRの対象として17業務システムが挙げられていますが,それ以外の業務についても本市独自の取組が必要と考えております。そのため,各職場において現在の業務内容を見直し,改善策を検討することによって本市独自の取組へと結びつけられるよう,職員個人の意識改革及び情報リテラシーの向上,また組織内での目標共有といった環境づくりに努めてまいります。 次に,マイナンバーカードの普及促進についてです。 本市では,これまで区役所の日曜開庁や地域センターでのマイナンバーカードの交付など,マイナンバーカードの交付窓口の拡大を図ってまいりました。今後,国のマイナンバーカード交付円滑化計画の期間である令和5年3月までの間,一層の普及促進に資するよう,平日夜間や土日の交付に対応するため,市有施設を活用した臨時交付センターの設置も含め,交付体制の充実に努めてまいります。 次に,テレワークについてです。 本市では,昨年12月下旬から専用端末10台でテレワークの試行を開始し,2月末までに16の所属において計77人が延べ134回実施しているところです。来年度は専用端末をさらに10台増やし試行を拡大する予定としております。 最後に,IT・デジタル分野の人材確保についてです。 今後,デジタル化を推進していくためには,情報システムの構築や保守管理のスキルだけでなく,情報の利活用やAI,RPAなどのICT技術を業務改革につなげる応用力や分野横断的な調整力などを有する人材が必要と考えています。来年度,民間企業等職務経験者の試験区分の中で,そうした人材の採用に向けて検討しているところです。 また,デジタル化の推進のため,職員に必要な基本的知識を幅広く身につけさせる研修などにも取り組んでまいります。 以上です。 ◎福田直政策局長  同じ項のうち,AI,RPAについてお答えいたします。 AIについては,昨年度から音声認識機能を活用した会議録作成システムを導入しているほか,今年度は新型コロナ関連の問合せに対応するチャットボットを試験導入するなどしてきたところです。 RPAについては,昨年度滞納整理や公用車管理などの業務において,職員の作業時間を年間約1,500時間削減したほか,今年度は窓口での会計処理などの業務において2,000時間以上の削減の上乗せを見込んでおります。 今後,RPAについては,BPRによる業務プロセスの再構築も同時に進めていく中で,まずは定型業務の自動化をさらに進めていきたいと考えております。 以上でございます。     〔5番江田厚志議員登壇〕 ◆5番(江田厚志議員)  御答弁ありがとうございました。 山火事については,今日松本議員が午前中言われていたと思うんですけども,昔からある災害なんですけども,新しい脅威が出てきたなということもあります。私自身も消防団の分団員の一人でございます。ちょっと新型コロナウイルス禍においてなかなか訓練もままならない状況もあったので,ぜひとも今後連携をより強化していただければなと思っております。 トイレについてですが,来年度改修ということで非常にうれしい話でございました。まだまだ,370か所ですかね,トイレの調査をしていかなければいけないと思いますので,どこでもいいような形でトイレが使えるような環境づくりのためにぜひ頑張っていただきたいなと,先ほどの要望も含め,これも要望でございます。 デジタル社会の話なんですけど,人材とかの問題ですね。 人材募集のところにおいては,デジタルの世界って物すごく速く今進んできています。昨日最新だったものが今日ではもう古い機能となるぐらいに物すごく,特に民間では速い動きがあります。その中で,やっぱり比較的早い段階で今のデジタル社会におけるトレンドとかニーズとかというものをいち早く察知していただけるように,やっぱり民間の業者とより協力体制を取るというか情報収集に努めていただいて,頑張っていただきたいなと。そういった人材の方が中にいることによって,デジタルというもの自体に対して苦手意識というか,そういうものをなくしてもらうような風潮という──以前女性の輝く社会づくりの話で市長も言われていたと思うんですけども,雰囲気づくりだと思うんですね。デジタルというものが常に身近にあるような存在になっていっていただきたいなと思っておりますので,これも要望でございます。 チャットボットが今度入るということですが,チャットボット,なかなかまだまだ情報収集が今の現段階では足りていないのかなと。これもうちの会派の松田議員が言われていたと思うんですけど,試作段階ということもあるので,これからだとは思うんですけども,より機能を強化して市民サービスの充実につなげていただければなと思っております。 1点だけ再質問させていただきたいんですけども,マイナンバーの件です。 普及促進においてちょっと気になる点があるんですけども,75歳以上の方にマイナンバーカードの通知が来ていないという話を伺っているんです。デジタル社会のビジョンの中にも,一人一人のニーズに合ったサービスを選ぶことができ,誰一人取り残さないと,人に優しいデジタル化というふうにあるので,そういう後期高齢者への対応について伺いたいのが1点。 すみません,1点だけじゃなかったですね。もう一点,申請場所についてなんですけども,今市有施設と言われていたんですけども,例えばももたろう観光センターのような利便性がよくて使いやすい場所とかはいかがかなと思うんですけども,それについてお答えいただければと思います。 以上で再質問を終えたいと思います。 ありがとうございました。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎門田和宏総務局長  マイナンバーカードに関する2点の御質問がございました。 そのうち私からは,交付センターの設置場所の御質問にお答えいたします。 交付センターの設置場所につきましては,議員もおっしゃったように利便性の高い場所が望ましいと考えておりまして,ももたろう観光センター跡地も含めて検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  75歳以上の方への周知ということで,75歳以上の方の医療保険で,後期高齢者医療制度というのがあるんですけども,それを取りまとめている後期高齢者医療広域連合というのがあるんですが,そこの話では今年の9月頃までに郵送用の交付申請書を送付する方向で準備していると伺っております。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で江田議員の質問は終わりました。(拍手) 以上で個人質問を終わります。 つきましては,日程第1の案件は,お配りいたしております付託案件表のとおり,それぞれ所管の委員会に付託いたします。      ───────────── ○浦上雅彦議長  この際御報告申し上げます。 本定例市議会において受理いたしました陳情につきましては,お配りいたしております文書表のとおり,それぞれ所管の委員会に付託いたします。      ──────〇────── △日程第2  甲第91号議案~甲第106号議案      ───────────── ○浦上雅彦議長  日程第2に入ります。 日程第2は,甲第91号議案令和2年度岡山市一般会計補正予算(第7号)について以下16件の議案についてであります。 これらを一括上程いたします。 なお,お配りいたしておりますとおり,市長から議案の一部訂正について申出がありましたので,御了承を願っておきます。 また,議案につきましては,既に市長の提案理由の説明が終わっておりますので,これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わります。 つきましては,日程第2の案件は,お配りいたしております付託案件表のとおり,それぞれ所管の委員会に付託いたします。      ───────────── ○浦上雅彦議長  お諮りいたします。 委員会審査のため,明3月9日から3月14日までの6日間,本会議を休会いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○浦上雅彦議長  御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。      ───────────── ○浦上雅彦議長  次の本会議は,3月15日午前10時に開きます。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。      午後1時42分散会...