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12月09日-06号

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  1. 岡山市議会 2020-12-09
    12月09日-06号


    取得元: 岡山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-30
    令和 2年11月定例会    令和2年11月定例岡山市議会    議 事 日 程  第6号       12月9日(水)午前10時開議第1 個人質問 甲第181号議案~甲第243号議案,諮問第4号      …………………………………〇会議に付した事件 日程第1 個人質問      甲第181号議案~甲第243号議案,諮問第4号      ──────〇──────〇出席議員(45人)            2番  森 山 幸 治            3番  菅 原   修            4番  平 元 道 隆            5番  江 田 厚 志            6番  松 本 好 厚            7番  岡 崎   隆            8番  柳 井   弘            9番  熊 代 昭 彦            10番  東     毅            11番  田 中 のぞみ            12番  柳 迫 和 夫            13番  林   敏 宏            14番  福 吉 智 徳            15番  川 本 浩一郎            16番  赤 木 一 雄            17番  松 田 隆 之            18番  山 田 正 幸            19番  二 嶋 宣 人            20番  難 波 満津留            21番  鬼 木 のぞみ            22番  林     潤            23番  太 田 栄 司            24番  高 橋 雄 大            25番  竹之内 則 夫            26番  中 原 淑 子            27番  藤 原 哲 之            28番  東 原   透            29番  小 川 信 幸            30番  千 間 勝 己            31番  吉 本 賢 二            32番  成 本 俊 一            33番  羽 場 頼三郎            34番  下 市 このみ            35番  竹 永 光 恵            36番  小 林 寿 雄            37番  楠 木 忠 司            38番  松 田 安 義            39番  則 武 宣 弘            40番  田 尻 祐 二            41番  田 口 裕 士            42番  宮 武   博            43番  和 氣   健            44番  三 木 亮 治            45番  森 田 卓 司            46番  浦 上 雅 彦      …………………………………〇欠席議員(1人)            1番  寺 林 綾 乃      ─────────────〇説明のため出席した者       市     長  大 森 雅 夫       副  市  長  那 須 正 己       副  市  長  古 橋 季 良       理     事  河 野 広 幸       市 長 公 室 長  小 山 直 人       政 策 局 長  福 田   直       総 務 局 長  門 田 和 宏       財 政 局 長  重 松 浩二郎       市 民 生活局長  中 原 貴 美       市 民 協働局長  亀 井 良 幸       保 健 福祉局長  福 井 貴 弘       岡山っ子育成局長 田 渕 澄 子       岡山っ子育成局子育て支援担当局長                近 藤 康 彦       環 境 局 長  國 米 哲 司       産 業 観光局長  赤 坂   隆       都 市 整備局長  林   恭 生       都市整備局都市・交通・公園担当局長                平 澤 重 之       下水道河川局長  河 原 浩 一       消 防 局 長  藤 原   誠       水道事業管理者  今 川   眞       市場事業管理者  大 杉   誠      教 育 委 員 会       教  育  長  菅 野 和 良      監 査 委 員       委     員  岸   堅 士      ─────────────〇出席した議会事務局職員       次     長  石 井 敏 郎       総 務 課 長  山 本 和 広       議 事 課 長  岡 田 慎一郎       調 査 課 長  塩 見 紀己代       総務課課長補佐  永 田 朱 美      午前10時0分開議 ○松田安義副議長  皆さんおはようございます。 これより11月定例市議会第6日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は42名であります。      ───────────── ○松田安義副議長  会議録署名議員に下市議員,三木議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○松田安義副議長  本日の議事日程は,個人質問並びに甲第181号議案から甲第243号議案までの63件の議案及び諮問第4号についてであります。      ──────〇────── △日程第1  個人質問 甲第181号議案~甲第243号議案,諮問第4号      ───────────── ○松田安義副議長  日程に入ります。 日程第1は,個人質問並びに甲第181号議案令和2年度岡山市一般会計補正予算(第6号)について以下64件の議案についてであります。 これらを一括上程し,個人質問を行います。 それでは,順序に従いまして難波議員。     〔20番難波満津留議員登壇,拍手〕 ◆20番(難波満津留議員)  皆さんおはようございます。 質問戦もいよいよ最終日でございますね。お疲れになられてないでしょうか。 まず,コロナ。医療従事者の方は,会食にも行けない,Go Toトラベルなんかもってのほか,本当に頭が下がる思いであります。本当にありがとうございます。 それと,チーム岡山市議会が優秀躍進賞を取られたということで,浦上議長それから松田副議長を中心にすばらしい議会改革がなされたんじゃないかなと,本当に胸を張って言えることではないかと思います。これからもチーム岡山市議会の一員として頑張っていきたい,そう思いながら昨日大変残念なことがございました。本当に大いに私自身が反省しなければならない,市民の声が届けられない,そういった事態が起きてしまった。このことについて反省しなきゃいけない,まだまだ勉強しなきゃいけない,そういったことをチーム岡山市議会の一員としてお誓いを申し上げ,通告に従い質問に入りたいと思います。 1,地域の未来づくり推進事業。 少子・高齢化により過疎化が著しく進展している周辺地域,中山間地域が持続,継続し,活性化に向けた地域課題解決の支援制度,地域の未来づくり推進事業は,そこに暮らしている我々住民にとって大きな期待を寄せるところであります。 この事業が始まって4年目を迎えますが,さらなる周辺・中山間地域の活性化に向けて多くの事業が計画され,実施されなければならないと考えます。 そこでお尋ねいたします。 (1)今年度までの実施事業数と執行総額をお示しください。また,実施された事業についてどのように検証されているのか,お示しください。 (2)事業立案・計画したが,成熟されなかった事業があればお示しください。また,その事由もお示しください。 (3)現在,計画進行中の事業があればお示しください。 (4)事業計画作成申請手続書類作成の際,難易の意見をお聞きしていればお示しください。 (5)平成27年度に実施された中山間地域等実態把握アンケート調査結果がこの事業へどのように生かされているのか,御所見をお示しください。 (6)今後,この事業の広がりをどのように展開していくのか,当局の御所見をお示しください。 最後,(7)この事業と新規事業者との事業マッチングについての御所見をお示しください。 2,サウスヴィレッジについて。 サウスヴィレッジは,平成23年に岡山県から岡山市に譲渡された農業都市岡山を表すランドマークの農業公園であります。 私ごとではありますが,商工会青年部時代にノースヴィレッジ,サウスヴィレッジの南北の公園で当時県下82の商工会青年部約600人が集結して各商売の広がり,特産品の販売,伝統文化の披露など,商工会まつりを開催したことを思い出します。特にサウスヴィレッジでは,真夏に雪とたわむれるまつりと称して真夏に雪を降らせ,子どもたちがTシャツ1枚で汗をかきながら雪合戦をする,その姿は今でも感慨深く,すばらしい経験をさせていただいた公園であります。 子どもたちの農業体験,そこから農業への愛着や理解を深め,また地域生産者による農産物の販売,フリーマーケットの開催など,この公園施設は地域貢献,地域経済の活性,地域コミュニティーの広がりなど多くの役割を担っていると考えます。今後も農業都市岡山ランドマークとして,より一層の充実を図ることが必要と考えます。 そこでお尋ねいたします。 (1)この農業公園の意義,役割を岡山市はどのように認識しているのか,お示しください。 (2)直近3年間の入場者数をお示しください。 (3)子どもたちの農業体験は,どのような作物でどのように実施されているのか,お示しください。 (4)農産物販売の生産者やフリーマーケット参加者地域町内関係者の声をどのように聞き取り,どのように運営に生かされてきたのか,お示しください。 (5)JA岡山,岡山南商工会,岡山市の3者が共同出資して有限会社サウスヴィレッジを設立し,この施設の管理運営をされていますが,岡山市は運営へどのように参画されてきたのか,お示しください。 (6)平成23年から10年間有限会社サウスヴィレッジ指定管理者として運営されてきたこの公園施設ですが,ここで指定管理者を公募されるのはなぜなのか,何か問題があったのか,お示しください。 (7)本市の所有する施設内で関係者が死亡する事案が起きております。本市の瑕疵責任はなかったのか,お示しください。また,安全管理体制はどのように実施されたのか,お示しください。 (8)有限会社サウスヴィレッジの一員として,岡山市は今後この施設の充実をどのように図り,運営していくおつもりなのか,お示しください。 以上,1回目の質問でございます。 よろしくお願いいたします。(拍手) ○松田安義副議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  皆さんおはようございます。 個人質問最後の日でございます。よろしくお願いいたします。 私は,未来づくり推進事業についてお話し申し上げたいと思います。 この事業自体は,私が2期目の選挙のときにいろいろと周辺地域を回らせていただき,その切実感また人口減少に対する切迫性とか,そういうのを見させていただいて,これじゃいけないと,従来の事業にプラスアルファのものを考えなきゃならないということで別途基金35億円を使ってやっていこうと。難波議員のところでもピザを作ったり,いろんな事業が動いたところであります。ただ,全体としては,やっぱり事業者の掘り起こしが十分じゃないという認識を持ちました。それで,今年度からは岡山商工会議所と市がおかやま活性化ビジネスプランコンテストを共催して掘り起こしに努めようということを行ったところであります。ちなみに,今日表彰式が開催されます。こういった事業を通じて,多くの事業者に参加していただくということを望んでいるところであります。 また,そういうコミュニティービジネス等々もいいんですけれども,それだけじゃなくてこの基金を活用した施策はほかにもあるんではないかという議論も今させていただいているところであります。例えば,難波議員の地元,馬屋上・野谷地区など市内5地区で運行している生活交通でありますが,公の予算,事業者そして地元負担で実施しているところであります。利用が増加することは非常に望ましいんですけれども,そうなると地元負担も増加してしまうという現象も起きております。こうした現状を改善すべきじゃないかということで,今検討を行っているところでありまして,地域の生活基盤を維持できるよう整理していきたいと思っております。 以上です。 ◎福田直政策局長  同じ項のうち,実施事業についてお答えいたします。 地域の未来づくり推進事業としましては,これまでに10件のプロジェクトを認定しており,今年度末までの補助金交付見込額は8,500万円余りとなっております。また,地域農産物や空き家の活用といった事業成果については,毎年度の実績報告によって確認,検証しているほか,今月6日にはまやかみフルーツの活用も含めた事業報告の講演会も開催したところでございます。 続きまして,申請に至らなかったケースについてお答えいたします。 事業の実施に向けた相談が行われながら申請にまで至らないケースも存在しており,その理由としては,具体的な事業内容や推進体制について提案団体内での合意形成が調わないといったことなどによるものと聞いております。 続きまして,申請予定の案件についてお答えいたします。 実際に申請にまで至るかはまだ分かりませんが,地域農産物の活用などについて事前相談をいただいている案件があるところであります。 続きまして,申請に向けたハードルについてお答えいたします。 具体的な収支計画なども含め,事業計画の作成が一定のハードルになるといった意見がありますため,計画の企画・立案段階において市の担当者や中小企業診断士を派遣して計画づくりをサポートするなどしているところでございます。 続きまして,この項最後にアンケート調査についてお答えいたします。 平成27年度のアンケート調査結果では,耕作放棄地や空き家,鳥獣被害といった地域課題が改めて浮き彫りになったところであり,これを踏まえ平成28年度から地域おこし協力隊を導入したほか,平成30年度からは地域の未来づくり推進事業を創設し,これまでに地域農産物を活用した飲食事業や古民家を活用した宿泊事業,有害鳥獣の皮革を活用した商品開発といった様々な取組が生まれてきているところでございます。 以上でございます。 ◎赤坂隆産業観光局長  2番目のサウスヴィレッジについての項,農業公園の意義,役割,直近3年間の入場者数,子どもたちの農業体験の実施状況,農産物販売生産者等関係者の聞き取りについて,市が運営にどのように参画してきたか,有限会社サウスヴィレッジの一員として市は今後施設の充実をどのように図り運営していくのかについて一括してお答えいたします。 サウスヴィレッジは,岡山県から譲与を受けた平成23年4月以降,農業の役割とその重要性について市民の理解と認識を深めるとともに,市民に憩いの場を提供することにより,地域農業の振興及び市民福祉の増進を図ることを目的として設置している農業公園です。 平成29年度は約70万2,000人,平成30年度は約64万人,令和元年度は約62万2,000人の方々に利用されております。 サウスヴィレッジには,毎年学校・園の児童,園児が多数訪れ,ブドウやサツマイモ,イチゴなど園内で栽培している果物等の収穫体験を行っており,子どもたちに限らず多くの利用者から好評を博しております。 サウスヴィレッジでは,農産物販売の生産者等様々な関係者から寄せられる意見のほか,アンケートを取って意見を集め,施設の利便性の向上に役立てております。 岡山市は,指定管理者からの業務報告の確認や金額の大きな施設修繕を行うとともに,施設の維持管理や安全確保に向けた協議にも積極的に対応しており,施設の設置目的の実現に努めております。 有限会社サウスヴィレッジの株主としては,施設の建築から20年を超え,各施設の利用状況や老朽化度合い等を踏まえた施設の活用方法,利用転換などを考慮に入れた検討が今後必要と考えられます。 次に,指定管理者を公募するのはなぜなのかについてですが,指定管理者を公募する理由については,有限会社サウスヴィレッジの管理に問題があったわけではありませんが,JA岡山から持ち株を手放したい旨の意思表示があったことを受け,会社の構成が変わる可能性が高く,今までと同一の会社とはみなせなくなると考え,非公募で指定管理者に選定することは適切でないと判断し,原則どおり公募により指定管理者を選定することに変更したものです。 最後に,施設内での関係者の死亡事案についての御質問ですが,平成31年3月に有限会社サウスヴィレッジの職員が園内の汚水排水槽に転落して亡くなった件については,警察の捜査の結果,原因は不慮の事故であると役員会で報告されております。汚水排水槽は,フェンスで囲み,部外者が入れないように扉には鍵をかけており,また重く頑丈な蓋が取り付けてあることから,通常の安全管理対策は施されていると考えております。 以上です。     〔20番難波満津留議員登壇〕 ◆20番(難波満津留議員)  御答弁ありがとうございました。 名前を言うのを忘れておりました。自由民主党岡山市議団の難波でございます。 市長に御答弁をいただいて,市長の答弁がまさにそのとおりと。私が思うのに,頭打ちなんだろうなと。先ほど言ったこの中山間地域のアンケート調査結果で各地域の課題がいっぱい出ています。それをどのように解決していったらいいのかなというところで,市長が先ほど岡山商工会議所との連携の下にやっておられるということなんですけど,結局その立案をされる方も結構年を取られた方がおられます。ですから,その立案をすること,それから申請手続の書類を作成すること,本当に今それが難しくなってきている。大変困難なことという意見を聞いております。 ですから,市長が先ほど申し上げたようなことからもう一歩進んで,商工会議所,商工会とかという経済団体とさらに連携を深めて,プロデュースする人間それからアドバイザーをする人間を含めたチーム中山間地域の未来づくり推進事業というものをつくり,新たにこのアンケート調査からこの地域には何の特産品,地域資源があるんだろう,この地域はどういった問題を解決しなきゃいけないんだろう,それを1つずつ取り上げて,そこで新たに事業立案・計画して,公募をかけていく。要は全市に向けて,例えば津高ならこんな地域資源がありますよと,だけどこんな事業が今できましたよ,事業計画はこんなんですよと。プロポーザルの公募じゃないけど公募する。そうしないと,この頭打ちが解決しないんじゃないかなと。だから,その地域の方を含めたチームをつくって,それで公募をかけていくことこそ,地域の未来づくり推進事業の広がりが出てくるんじゃないかなと,そういう思いでこの質問をさせていただきました。 どう思われますか,市長。 ◎福田直政策局長  地域の課題解決を町内会といった地域コミュニティー組織だけに委ねるのは限界がある,あるいは地域社会の担い手は地域コミュニティー組織に限られないという点は御指摘のとおりでありまして,地域の未来づくり推進事業は,例えばNPOや株式会社が主体となることも可能であり,実際にこれまでに認定した10件のプロジェクトのうち半数は地域コミュニティー組織が主体でありますが,残り半数はNPOや株式会社などが主体となっております。 我々行政としては,多様な主体が地域づくりに関わっていけるような言わばプラットフォームを構築していくことが重要だと考えており,商議所や商工会との連携で開催したビジネスプランコンテストもそのような考え方の下で取り組んでいるものでございます。引き続きそのような考え方に立ちながら,どのような取組ができるかさらに考えてまいります。 ◆20番(難波満津留議員)  そういった答弁なんでしょう,さらに考えていくって。イコットニコットでもこういうものがありますよというのも,やっぱり僕はありだと思うんです。だから,私も会社をやっていますけど,やっぱり自分のところの経営でもう手いっぱいなんですよ。広がりをやろうったって余った人材もいない,余ったお金も当然ないんです。ですから,新たに事業計画を岡山市と経済団体,それから地域の方々が一緒になってつくり上げて,それで広くその事業に参画する方を求めていく,私はこれだと思いますんで,この点についてはぜひもう一度お考えいただいて,市長の答弁をお願いします。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  難波議員,そういう質問が出てくるというところに問題がある。(「あら」と呼ぶ者あり)今までも私は,当該地域,例えば津高とか馬屋上とか,そういう地域の人たちが当該地域において事業を起こしてくれというのは一回も言ってない。当該地域の資源はそのとおりですね,多分。でも,資源を使わなくてもいいんです。当該地域で事業を展開する,これは誰でもやってくれと話をし,オープンで求めていた。でも,やっぱりなかなか来ないんですよ。 だから,それは何なのかというところで今模索しているのは,今までもオープンではあるけれども,単にこういう事業がありますよということしか言ってないから事業を展開する人たちを見つけてこなきゃいかんと,それを積極的にやろうということでイコットニコットの話があったり,今日申し上げた商工会議所でのコンテストもある。北海道の人間でもいい,もちろんというぐらいの感じで各地域の事業を展開する。それができるようにするための支援策は相当させていただいていると思っているんですよ。だから,ぜひ難波議員,これは口コミが重要ですから,津高で事業をやっている人だけじゃなくて,いろいろなところから引っ張ってくる,それはチーム未来推進事業ということで一緒になってやらせていただければと思います。 以上です。 ◆20番(難波満津留議員)  市長,考え方は一緒なんだと思うんですよ。言葉の表現が若干違うということで,これは本当に一緒にやっていきたいなという思いで,次にサウスヴィレッジに移りたいと思います。 サウスヴィレッジ,地域の憩いの場で,本当に私の青春の1ページですよ,あの公園。子どもたちが本当に喜んで,朝5時から雪を降らし始めて10時開園ということでやったんですけど,汗びしょになって雪だるまを作る,雪合戦する,そんな祭りをして,終わってから私は600人の仲間と肩を抱き寄せながらようやったなという,それが今思い起こされます。そんなすばらしい公園なんですけど,JA岡山さんが株主から撤退する,何か問題があったか教えてもらいたいというような議事録がある。なかなか分かりにくいところでございますというような答弁があるんですけど,生産者の方の声,要はJA岡山がおらんようになって,農業公園がほんまにやっていけるんか,そんな声があるわけですよ。局長,どう思われますか。 ◎赤坂隆産業観光局長  特にサウスヴィレッジでいいますと,直売所がありまして,そちらには生産者から直接作物等を提供していただいて販売しております。これには直接JAさんがかんでるわけではありませんので今までのノウハウを生かして,JAさんが株を引き上げるとしても,そのノウハウは蓄積しておりますので,運営のほうはできるんではないかと思っております。 ◆20番(難波満津留議員)  いや,JAさんって農業のプロフェッショナルですよ。ずっと携わっているわけですから,農業者が見える関係でずっとやっているわけですから。局長,見えないでしょ,生産者の顔が。申し訳ないけど。 なぜ岡山市としてそこを調整できなかったんですか。調整する態度があったんですか,行動があったんですか。 ◎赤坂隆産業観光局長  株を引き上げるというお話を伺ったときには,JAさんにも何度となく話をさせていただき,引き続き株主としておっていただきたいということは伝えております。 ◆20番(難波満津留議員)  じゃあ,岡山市として有限会社サウスヴィレッジとしては,応募されるんですか。JA抜きで応募されるんですか。
    赤坂隆産業観光局長  JAさんから株を引き上げられるというような意思が示されましたので,会社の構成等が変わるおそれがあるということで公募のほうにさせていただいております。 ◆20番(難波満津留議員)  公募じゃなくて,有限会社岡山市として応募するんですかと言うとんです。 ◎赤坂隆産業観光局長  岡山市が意思を持って応募するというわけじゃないですけれども,有限会社サウスヴィレッジとして応募の意思はあるという具合に聞いております。 ◆20番(難波満津留議員)  岡山市の子会社みたいなもんじゃねえですか。そんな曖昧な答弁でええんですか。 死亡事故が起きたときに,岡山市としてどういう対応をされたんですか,その当時。 ◎赤坂隆産業観光局長  有限会社サウスヴィレッジに警察の捜査が入っておりましたので,そちらの情報を聞き取りまして,その報告を受けております。 ◆20番(難波満津留議員)  いや違う。対応というのは瑕疵があったかどうかって調べにゃいけんじゃないですか。ほかに何かないかな,危ねえんじゃねえかなと当然点検することが必要なんです。それをしてないんでしょう。どうなんですか。 ◎赤坂隆産業観光局長  当時,施設については改めて点検のほうはさせていただいております。 ◆20番(難波満津留議員)  この事案について担当委員会へ報告されましたか。 ◎赤坂隆産業観光局長  従業員の不慮の死ということでございましたので,委員会のほうには報告はしておりません。 ◆20番(難波満津留議員)  岡山市の所有する施設内で事故が起きたわけでしょう。何でしないの。 ◎赤坂隆産業観光局長  警察の捜査も入りまして,不慮の事故ということでございましたので,委員会のほうまでは報告しておりませんでした。 ◆20番(難波満津留議員)  それは安全を軽視しとんですよ。車が衝突しました,公園内で子どもがけがをしました,全て報告されるでしょう。安全軽視じゃないんですか。局長,どうなんですか。 ◎赤坂隆産業観光局長  点検した結果,管理瑕疵は問われないものということで,通常の安全性は確保されているものとして考えておりましたので,委員会へは報告しておりませんでした。 ◆20番(難波満津留議員)  いや,議会軽視も甚だしい。岡山市が所有する施設内ですよ。そこで1人が亡くなっているんですよ。これは隠蔽としか言えないじゃないですか。隠蔽したんですか。隠蔽する気持ちがあったんですか。 ◎赤坂隆産業観光局長  隠蔽する意図はございませんでした。 ◆20番(難波満津留議員)  いやいや,さっき言ったじゃない。少しの事故でも,車がぶつかりました,公園のネットが揺れて傷がつきましたというて全て委員会で報告されているんですよ。それも人1人が,貴い命が亡くなられているんですよ。それをとうとうと不慮の事故で警察が入ったから報告することはございませんでしたと。よう答えるなあ,そんなことを。それは隠蔽体質しかないですよ。インターネットで市民の皆さん見ている,oniビジョンでも見ている。こんな岡山市でいいんですか。局長,本当によくよく考えて。安全管理は僕ら現場でやりますよ。現場をやっていたら安全第一,仕事の前に指さし呼称します。何かあったらすぐに対応します。全然対応されてないじゃない。そんなことで岡山市が運営に参画しています,安全についてやっています,さっき答えましたね,安全を確保してますと。全然されてない。そんなことで有限会社サウスヴィレッジ,また応募かけようったってそんな思いでかけるんですか,どうなんですか。 ◎赤坂隆産業観光局長  安全の確保についてはこれまでもさせていただいたとおりでございますけれども,議員の御指摘のとおり報告等について少し反省の余地があると考えております。 ◆20番(難波満津留議員)  じゃあ,そこの事故現場が今どういうふうになっているか,局長,見に行きましたか。 ◎赤坂隆産業観光局長  確認はさせていただいておりまして,通常の安全は確保されていると考えております。 ◆20番(難波満津留議員)  子どもたちがいっぱい楽しむ公園,家族連れも来られるでしょう,年間60万人強が来られるわけですよ。そこで,あんな広い施設の中でかくれんぼとか鬼ごっことかいろんなことをする子どもたちがいますよ。あのフェンスを乗り越えることだってありますよ。あのフェンスに危険,入るな,ありますか,看板が。 ◎赤坂隆産業観光局長  そのような看板はつけておりません。 ◆20番(難波満津留議員)  つけてないんならつけにゃいけんでしょう。フェンスが低いなら高くせにゃいけんでしょう。それが安全に対する岡山市の責任ですよ,責務ですよ。責務がないからこそ,とうとうとそうやって答弁するだけ。違いますか。それだけ貴い命が失われたことを本当に軽んじている。委員会にも報告しなくて,議会も軽んじている。そうじゃないですか,局長。もう一回答えて。 ◎赤坂隆産業観光局長  施設を運営するに当たっては,まず安全第一だと思っております。そこについてはこれまでもしてきたつもりですけれども,反省すべきところは反省したいと思っております。 ◆20番(難波満津留議員)  じゃあ,すぐあしたでも来週でも看板掲げに行く。あのフェンスだってへこんでますよ,何がぶつかったんか知らんけど。全て直す,囲う。そこで1人が亡くなっているんだから,それぐらいやらなきゃいけないでしょう。どうですか。 ◎赤坂隆産業観光局長  速やかに対応したいと思っております。 ◆20番(難波満津留議員)  あまり今日は大きな声せんようにと心の中で誓いを立てとったんですけど,少し感情的になって。市長,すいませんね。 私がさっき申し上げたように,要は有限会社サウスヴィレッジを10年間経営されてきた,JA岡山,南商工会,岡山市と。年間の売上げもしっかり出されている。黒字の経営もされている。だけど,何があったか分かんないけど,委員会である議員が聞いていますよ。私が心配するのは,先ほど言った生産者の声が──議員さん,JAさんが何か抜ける言ようんじゃけど,あたしら生産して顔が見える関係じゃったんよと,それがのうなるんよと,そんな声を聞いておるわけですよ。岡山市は,ほんなら何をしとったんならと。ただ出資だけしておりゃよかったんかと。あとの2つに任せときゃどねんかなっとったんじゃろうな,そんぐらいにしか聞こえない。ようそれでまた応募する言うたね。 この議事録を読むと,JA岡山が株主から撤退,要は株を引き取ってもらえないかというような申出がございましたと。これは農林水産課長が答えていますね。JA岡山,南商工会,岡山市の株主で構成の有限会社サウスヴィレッジということで運営状況にこれまで変更ございませんので,次期も有限会社サウスヴィレッジということで考えておりましたけれども,内部的なことで当然非公募で指定管理をすべき相手方とは言えないというふうに判断いたしまして,改めて原則に返って公募でもって指定管理者を募集すると。ある議員が,今のお話だとJAさんが引かれるんですか,一番大株主と聞いているんですが,何かあったんですかって,こんなことも聞かれていますよ。だから,要は運営する姿勢ですよ。会社を経営する,企業を経営するために何が必要なのか,何をやらなきゃいけないのか。先ほど言った安全は全てのことに対して優先です。その次は,来ていただくお客様に本当に楽しんでいただける公園を目指す,その上で利益が生まれる,これが企業であります。だけど,間の調整もなかなかしない──なかなかじゃなかったかな,まあええわ,どっちでも。だから,岡山市の姿勢は本当に全てを軽んじている。だからこそこんな問題が起きたんですよ。 もう時間がありませんので,改めて最後に聞きますけど,もう一度あのすばらしい農業公園をこれからも充実させるために,岡山市の意気込みや愛着やそのことをお聞きして質問を終わりたいと思います。 よろしくお願いします。 ◎赤坂隆産業観光局長  私どもは,これまでその都度その都度精いっぱいのことをさせていただいてきたつもりです。そのために職員も奔走してきたつもりです。 サウスヴィレッジは,南区においては拠点施設でもありますし,多くの方が使われております。生産者の方もあの場所を期待して生産物を提供していただいているところでございますので,この施設が充実できるように私たちは引き続き取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。 ○松田安義副議長  以上で難波議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして田尻議員。     〔40番田尻祐二議員登壇,拍手〕 ◆40番(田尻祐二議員)  皆様おはようございます。私は,公明党岡山市議団,名前が田尻祐二でございます。 今日は,1点目,岡山市SDGs未来都市計画について,それから2点目,子宮頸がんワクチン接種について,3点目,岡山市独自の慰労金給付対象者について,4点目,有害鳥獣の許可捕獲についてお尋ねいたします。どうぞよろしくお願いいたします。 先ほど,難波議員がマニフェスト大賞のお話をされました。私も触れておきたいと思うんですけれど,議会にはもともと多様な意見があって,そこで合意を生んでいくというのがいかに至難の業かということがあるわけです。それを岡山市議会は,ここぞというときに一つにまとめて条例を紡ぎ出していった,これが高く評価されたということだろうと思っておりまして,私の誇りとするところであります。心から皆さんに敬意を表したいと存じます。 さて,大きな1番,岡山市SDGs未来都市計画について。 SDGs未来都市計画は,3年目の本年度が見直しとなります。その中でも,ICTの活用による遠隔健康医療相談事業は柱の一つでありました。しかしながら,それも見直しすると仄聞いたします。その見通しについてお聞かせください。 現計画にうたわれた,真に必要なときに誰がどこにいてもいかなるときでも医療へのアクセスを可能にすることができる取組は,誰一人置き去りにしないというSDGsの基本理念そのものであります。特にコロナ禍の小児科は,受診控えから経営が困難なほどに切迫しているケースがあると聞きます。コロナ禍を考えると,今こそオンライン診療や遠隔通訳──遠隔通訳というのは言語及び手話言語も含みます──などの新しいシステムづくりの音頭取りをおやりになって,産官学に加えて,従来から対面が中心だった領域の医療,福祉,防災などとの連携,すなわちコンソーシアムで安全な通信インフラを介在させることにより,感染症にも経済危機にも災害にも強い岡山市を構築するチャンスではないでしょうか。折しも後期中期計画の策定のタイミングでもありますが,岡山市第六次総合計画にある将来都市像のⅢは,全国に誇る,傑出した安心を築く「健康福祉・環境都市」です。コロナ禍を最大のチャンスと捉え,一歩前に進む枠組み,実証の取組が必要ではないかと考えますが,いかがでしょうか。 幸い,厚労省が積極的にオンライン施策を展開しております。さらに,私が知る限りは,すぐにでも手の届くところにあるものとして,例えば岡山市をフィールドとして,そのコンソーシアムの実証として遠隔通訳や遠隔手話通訳を岡山市に負担が少ない形で取組ができるということを実感しております。御所見をお聞かせください。 大きな2番,子宮頸がんワクチン接種について。 この項目について,6月議会でも取り上げさせていただきました。岡山市としても本当にぎりぎりのタイミングでしたけれども,期限を迎える高校1年生の女子に個別通知をお送りいただき,心から感謝申し上げます。接種期限であろう9月の接種件数データを調べますと,昨年9月が57件に対して,今年の9月はコロナ禍にあっても284件であります。単純に見れば実に5倍ということであります。しかし,令和元年度の住民基本台帳から見てみますと,市内の高校1年生相当年齢の女子は3,300人程度,小学校6年生から高校1年生までの対象年齢全体の女子は1万6,000人程度でありますから,まだまだこれからであります。 さて,前回少し申し上げましたけれども,そのとおりに厚生労働省は見直しをしました。本年10月9日付の厚労省からの通知文によりますと,対象者等への周知方法は,やむを得ない事情がある場合を除き個別通知としと明示されました。また,対象者等ができる限り漏れなく情報に接することができるよう,毎年一定の年齢の対象者に情報提供資材を送付する場合には,当初は当該年齢より上の対象者にも送付する等の工夫をすることが望ましいと記され,さらに今後のヒトパピローマウイルス感染症に係る定期接種に関する情報提供に当たっては,改訂したリーフレット──この改訂したリーフレットというのをお手元にお配りしております。これです。厚労省が10月に改訂したばかりです。開いていただいて,2ページの下側,何人くらいが子宮頸がんになるのと。日本では毎年約1.1万人の女性が子宮頸がんになり,毎年約2,800人の女性が亡くなっています。患者さんは20歳代から増え始めて,30歳代までにがんの治療で子宮を失ってしまう,すなわち妊娠できなくなってしまう人も毎年1,200人います。一生のうち子宮頸がんになる人,1万人当たり132人,これは学級で言うと2クラスに1人くらい。子宮頸がんで亡くなる人,1万人当たり30人,10クラスに1人くらいと。この現状に対して,予防ワクチンがあって,定期接種できることを通知しないということがいかにある意味残酷であったかということが言えるんだろうと思います。この改訂したリーフレットまたは同様の趣旨の情報提供資材を適宜活用するとともに,改訂前のリーフレットは使用しないこととはっきり明示されたわけであります。とてもとても大きな前進であると申し上げたいと思います。 そこでお尋ねします。 (1)国からの通知に対して,本市の取組もさらに前進するものと期待いたしますが,今後の取組についてのお考えをお聞かせください。 (2)現在のコロナ禍を考えますと,他都市にもありますが,コロナの影響で定期接種期間を延長することができますという取組と周知が必要であると考えますが,いかがでしょうか。 大きな3番,岡山市独自の慰労金給付対象者について。 本件は議案であります。国の慰労金の対象とはなっていないものの,利用者との密接,密集を避けられない従事者として鍼灸マッサージも含めていただいたようですが,保険診療をやっていなければ対象とならないとお聞きします。 そこでお尋ねします。 そもそも,視覚障害をお持ちの方が多い事業でありますから,保険診療書類の取扱いができないがゆえに,保険診療をやりたくてもできない方々がおられるわけです。治療としては同じことをおやりになっておられる。皆さんが国家資格をお持ちになっているわけで,それゆえ逆に宣伝は規制されているためにできない環境です。 そのような中,岡山市鍼灸マッサージ師会さんは,災害時の協定を結び,平成30年7月豪雨災害でも避難所での避難者への鍼灸マッサージの提供をなさったり,人権フェスティバルなどのイベント会場でも同様のサービスを提供され続けてこられています。そんな取組を思うとき,保険診療の有無で慰労金の給付に差が出てしまうことは,まさに団体としては耐えられないことでありましょう。基準決定の経過や根拠をお聞かせください。 大きな4番,有害鳥獣の許可捕獲について。 我が地域におきましても,今年はイノシシの被害が多いとSOSの声を聞きます。地域を挙げて取り組んできたつもりでありますが,限界を感じる状況がありました。そのようなことで久々に有害鳥獣を取り上げさせていただきます。 たまたま県民局を訪ね,それなりの立場の方と懇談の機会を持っていただきました際にお聞きしました。農作物被害に対して,その農家自身が狩猟免許を取れば,他を頼らずとも自分自身で捕獲できる許可捕獲がありますよと,市町村に許可を任せていますからとのことでした。しかし,岡山市に戻ってその許可捕獲を尋ねましたけれども,本市は許可していないと言います。狩猟者の高齢化,担い手の減少が課題とされてきましたが,その一つの有効であろう対応策は,農家自身が狩猟免許を取り,我が農作物を守るために,我が農地において捕獲するということであります。それが本市において今日までなぜ認められていないのか,お聞かせください。 以上で1回目の質問を終わります。 御清聴誠にありがとうございました。(拍手) ○松田安義副議長  当局の答弁を求めます。 ◎福井貴弘保健福祉局長  1つ目の岡山市SDGs未来都市計画についての項,遠隔健康医療相談事業について,オンライン診療などの新しいシステムづくりについて一括してお答えいたします。 遠隔健康医療相談については,子育ての不安解消には一定の効果があったと認識しておりますが,今後見直しを図り,本市では保健所業務において新たにオンラインによる予約・面談システムを導入していくことを検討しております。 次に,遠隔手話通訳のオンライン施策についての所見です。 これまでの保健所で用意しているコロナ発熱外来用に加え,岡山県からの通知に基づく遠隔手話通訳について,来月からの実施に向けた準備を現在進めております。今後も利用者の意見をお伺いしながら進めてまいりたいと考えております。 続いて,2つ目の子宮頸がんワクチン接種についての項,今後の取組,定期接種期間延長への取組についてです。 国において,情報提供を行うための資材を対象者等へ個別に通知すると示されたところです。本市においても対象者に個別通知を行うこととし,具体的な方法について検討してまいります。接種期間延長についても関係機関と協議し,検討してまいりたいと考えております。 次に,3つ目の岡山市独自の慰労金給付対象者についての項,基準決定の経過や根拠についてです。 コロナ禍において,様々な職業の方々が感染リスクのある中で業務を継続していると認識しております。そのような中で,市独自の慰労金の対象範囲を定めることは難しいことですが,感染すると重症化するリスクが高い患者や高齢者と接する医療や介護業務に携わられている方々を対象としている国の慰労金の趣旨に合わせて,医師の同意の下で業務に携わられたあん摩マッサージ指圧師,はり師,きゅう師や柔道整復師の方々にも対象を拡大して支給しようとするものです。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  4つ目の有害鳥獣の許可捕獲についての項,農家自身が狩猟免許を取り,自分の農地で捕獲することがなぜ認められないのかについてですが,狩猟期間以外に農林業被害防止の目的で野生鳥獣を捕獲する場合には,環境大臣または都道府県知事の許可が必要となりますが,岡山県はイノシシなどの有害鳥獣捕獲に対して捕獲許可権限を市町村に移譲しているため,岡山市が捕獲許可を出しております。 市で許可対象としているのは,農林業被害防止は組織的に行うことが望ましいため,狩猟知識があり,危険が伴う殺処分においても適切に実施できる猟友会駆除班員としており,狩猟免許を取得している農林業者であっても直ちに許可を出すことは見合わせております。これは,イノシシなどの大型の野生動物の捕獲や特に殺処分には対象個体の反撃や逃走により捕獲者や周辺住民に大きな危険が及ぶおそれがあるとの考えによるものです。 以上です。     〔40番田尻祐二議員登壇〕 ◆40番(田尻祐二議員)  御答弁誠にありがとうございました。 では,1つ目から参ります。 SDGs未来都市計画,新たなオンライン投薬をやるというんですけど,そもそも乳児の医療相談であったものが今度は何か投薬に変わるような感じですな,今の答弁ですと。オンライン投薬でしょ。だから,そもそも設定した課題が何か置き去りにされているようにも思えるわけです。 私がこの項目で申し上げたかったのは,見直しはいいんですけれども課題が放置されないように,あるいはいろんなことを試行錯誤するわけだから当然うまくいかないこともあるんだろうと思うんです。だけど,挑戦と応戦という言葉が私は好きなんですけど,今こそはやりの言葉で言うと全集中の応戦が要るんだろうと思うんです。コロナの挑戦を受けているわけだから,我々人類は英知を結集して応戦するというのがあるんだろうと思うんですけど,岡山市においてもSDGs未来都市計画,ちょうど見直しのタイミング,ICTが一つの柱であったことは間違いないのでありますから,そこは下がるんではなくて前に出るべきだということを申し上げたいわけです。 それで,あわせて申し上げますけれど,来月から遠隔手話通訳をやっていただくということで,ありがとうございました。市長の理念,哲学をお示しいただいて,岡山市だけが幸せになるというのはおかしいだろうというのは,ちょっと言い方は違ったかもしれませんけど,それはすとんとみんなの胸に落ちて,それはそうだと,岡山県が実施主体なんだからということで,そんなことを介して県も変わって,ウェブRTCという新たな技術を使いますよといって,でもやっぱり無料のソフトを使うということで無料のソフトを見つけてきてやるっていった。今度はそれを当事者の皆さんが使うと,とても使えない。広告は出るし,極端に言うと顔しか映らない,手話がうまく読み取れない。もっと無料でもこんなものがあるというのを探してきて,これをやってくださいって言ったら最終的に県は,もう市町村で選んで自由にやってくださいみたいな話になったから,あれ,市長のみんなで幸せになろうというのと真逆じゃないのかなと思ったわけです。 今回,県の説明会があって,そこに市の担当も行ってくださっていて,ところが市がやろうとしているよりよいフリーソフトのところになったら市に説明してくださいって市が説明したらしいんですよ。県の説明会会場で市が説明したらしいんだけど,若い職員が見事に説明されて,参加者の声としては岡山市の説明すごくよく分かったんです,県のはよう分からんかったけど,市の説明はすごくよかった,岡山市が羨ましいという声が聞こえてきたんですよ。これを聞いて,行政のダイナミズムと言っていいんだろうと思うんだけど,岡山市民でよかったなと私も思いましたね。まず,御礼を申し上げます。 私がコンソーシアムと申し上げたのは,フリーソフトをやっている次元ではなくて,もっと大きなくくり,それから費用がかからない形でやろうというそんな声が聞こえてきているもんだから,ぜひそこまで手を挙げていただきたいなと思ったので御提案申し上げました。 一遍に言いましたけど,どなたかコンソーシアムのことについてお答えいただけませんか。これ,1時間,2時間ぐらいレクをやって,結局落としどころがなくて,市長の前でやるしかないってなもんで,すいません。 ◎福井貴弘保健福祉局長  産官学のコンソーシアムということで,様々な関係機関もあろうかと思います。コンソーシアムということになると,何か今すぐにこれができるということは言い難いんですけども,どういった分野でどんな内容でどういったことができるかということを考えていかなきゃいけないのかなと思います。 そんな中で,まずはできる部分からシステムを使った形で実現はしていきますけども,そこにいかにいろんな関係機関を加えていくかということを保健福祉から始めるんであれば,そこからを発端としてやっていくのかなと感じております。 以上です。 ◆40番(田尻祐二議員)  ありがとうございます。 やっぱり分断ではなくて連携が大事ですよね,分断していっている時代だから。市民でも市民協働っていうことで協働しましょうということでやっているわけだから。 コンソーシアム,すごく期待しているんだけど,市長,1点お尋ねしたいんだけど,誰が窓口になって御相談に乗っていただけるんですか。局長は保健福祉ならうちだって言ったけど,SDGsって大きいですよ。岡山市だってやっぱり譲れないというか柱の一つにしているわけだから。窓口,あの人に言われえって,市長,教えてください。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  田尻議員がおっしゃりたいことはよく分かります。ただ,SDGs17項目を誰か1人でやっていくということにはならない。それぞれの担当がいて,いろいろやっていくということになるんだろうと思います。だから,今のオンライン医療等々に関していくと,やはり医療をひとしく全ての人に提供していこうじゃないかという精神の下でやっていくという議論です。医師会もずっと反対し続けていたわけですが,新型コロナウイルスの影響で今一部緩和している状況であるわけです。そういう状況下において,どこまで進めていくかというのは非常に難しいところである。 それから,もう一つ,今保健福祉局が多分これは中心にならざるを得ない,防災といったって防災は瞬時のものですから,基本的には保健福祉の世界にはなると思います。ただ,保健福祉は,今新型コロナウイルスで手いっぱいなんですわ。私もこのオンライン医療というのは,個人的には進めていかなきゃいけないんじゃないかなとも思っていますが,まず医師会としてどうなのかという議論もありますよね。医師会も今,コロナウイルス禍の中の暫定的なものとしてどうするかという議論は多分整理できているんでしょうけども,田尻議員がおっしゃったのはそういうことじゃないですよね。 そういうことから考えると,私はこれは大きな研究テーマだと思います。やっていかなきゃならない方向性だと思いますが,今すぐにこれを福井局長,やってくれというのもなかなか今の諸情勢を考えると難しいかなとも思っています。ちょっと状況を見ながら,これの進展について議論させていただければと思います。 以上です。 ◆40番(田尻祐二議員)  市長,ありがとうございました。また別の場所でと思います。 2番の子宮頸がんワクチン接種でございますが,フェーズがもう変わったと思っていまして,具体的にお尋ねしますが,今後は小学校6年生への通知はやるということと,それから差し当たり来年などは全対象年齢相当へ通知を出すという整理でよろしいでしょうか,お答えください。 ◎福井貴弘保健福祉局長  今,答弁の中でも検討するとお伝えはしたんですが,厚労省の通知にも書いてありましたように,当初はというのは,最初の年はということだろうと思います。それぞれの年度の子どもたちにお知らせするということだろうと思いますので,その方向で今内部でも検討しております。 以上です。 ◆40番(田尻祐二議員)  ありがとうございます。 もう一つ,コロナだから受診控えというか,それこそ接種が遅れてしまうから救済も,この3月に厚労省がそれもありだと文書を出しているんですけど,その点も前向きに検討いただくということでいいですか。 ◎福井貴弘保健福祉局長  はい,先ほどの答弁でそこについても検討すると申し上げましたが,ただこちらはどうしても医師会とかそうした関係機関とも協議は必要だろうと思いますので,そういった関係機関とも協議した上で前向きには検討していきたいと思っております。 以上です。 ◆40番(田尻祐二議員)  ありがとうございます。 では3番,慰労金,これは説明を聞きまして,国ができないこと,やらないところをいかに細かく岡山市がSDGs,置き去りにしないようにサーチライトで照らすようにやったかという説明を聞きました。すばらしいと思いました。まず,よく頑張っていただいたと申し上げておきたいと思うんです。 その上で,鍼灸マッサージ師会ですけど,当事者の側から見たときには理不尽な分断が生まれていると言えるんです。その失望感,ギャップを埋めていく作業は必要なんだろうと思っておりまして,すなわち視覚障害があっても保険診療ができるという環境づくりだろうと思うんです。例えば,この議会でも再々AIの活用とかデジタル化というのが何度も何度も話題になっておりますけれども,その技術開発をあわせてそういった面にも踏み込んでいただきたいなと思うんですけど,どんなもんでしょうか。 ◎福井貴弘保健福祉局長  このたびの慰労金に関しては,どこで線を引くかというのは非常に難しい問題ではあったんですが,先ほど答弁しましたようなことで拡大していったという経緯はございます。ただ,そういった議員御指摘の視覚障害の方々がなされているそこの現状ということも,より認識していきたいと思いますし,そこで何が障壁でそういった保険診療ができないのかというあたりも改めて伺いたいと思いますし,そこでどういったことができるのかというのを研究していきたいと思います。 以上です。 ◆40番(田尻祐二議員)  ありがとうございました。よろしくお願いいたします。 最後,有害鳥獣の許可捕獲でございます。 局長,結論からいうと危険が大きいんですみたいな,そんな説明だったでしょう。私も狩猟免許を取りましたけど,だから狩猟免許をみんな取るんじゃないんですか。免許を取って,猟期には捕ってもいいわけでしょう。猟期には捕っていいんですよ,猟友会に入って狩猟者登録すれば。私だってそうすれば猟期であれば捕れるわけです。鬼木議員も活躍されています。だから,それを思えば理由にならないと思うんですが,いかがでしょうか。 ◎赤坂隆産業観光局長  私どもは,有害鳥獣をいかに減らし,それから被害を防止するかというところで対策を含めて組織的に対応させていただいている。ですから,例えばおりとかくくりわなとか,その設置の場所であるとか,そこら辺についてはノウハウを蓄積した実施隊においてやっております。組織で対応することがやはりこの有害鳥獣対策のまず一番の入り口じゃないかなという具合に考えております。 ◆40番(田尻祐二議員)  だから,理由にならないんだろうと思うんだけど。私でも猟期には捕れるんです,免許持っているから。もちろん狩猟者登録してですよ。捕れるんですよ。農家の皆さんも……。だからそこはおかしくないですか。市長,すいません。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  やり取りを聞いた感想を言っていいですか。その答えと同じなんですけど。 組織で対応しなきゃならないといっても組織で対応できないときもあるはずですよね。だから,この許可を出さないということが通例になって一歩も前に出ていない可能性はあるような気がしました。あとは,猟友会の立場だとかそういったものもあるのかもしれません。私,何も知らずに答えているんですが,でも今回もイノシシの話は大勢の方がおっしゃったわけであります。私が市長になってからも相当数の対策は講じさせていただいていますけども,どんどんどんどん被害が増えている。これは全国的に増えているわけでありまして,全国の動きなんかも見てみないといけないとは思いますけども,今の議論を真剣に私も副市長も今相談をしながらやりましたんで,受け止めさせていただいて議論させていただきたいと思います。 以上です。 ○松田安義副議長  以上で田尻議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして中原議員。     〔26番中原淑子議員登壇,拍手〕 ◆26番(中原淑子議員)  皆さんこんにちは。公明党岡山市議団の中原淑子でございます。 それでは,通告に従い質問させていただきます。 1,ヤングケアラー,きょうだいへの支援について。 ヤングケアラーについては,昨日鬼木議員からも質問があったと思います。重複するところもあるかもしれませんが,質問させていただきます。 ヤングケアラーとは,障害や病気のある親や祖父母,兄弟など家族の介護や世話をする18歳未満の子どものことを指します。平仮名で表現するきょうだいとは,障害児・者を兄弟姉妹に持つ人のことを指します。どちらも外からは見えにくいしんどさを抱え,両者は重なり合う課題があると考えられます。親や周囲の目は障害や疾患のある兄弟姉妹に向き,様々な福祉や教育の支援の対象者にもなっていないのではないかと思われます。 ヤングケアラーについて,厚生労働省がこの12月にも教育現場を対象に,初の全国調査を実施するとの報道がありました。家族の介護やケアなどが過重な負担となり,遅刻や欠席,不登校,学習意欲の低下のほか,経済的な困窮や健康面の影響などが懸念されています。一方で,家庭内のことをどこまで行政がサポートできるのか戸惑うこともあるとお聞きしています。 きょうだいは,親亡き後の支え手として期待され,親よりも長く障害者と向き合うことになります。就労,結婚など,誰にも相談できずに悩みを抱えてしまうこともあるとお聞きしました。ヤングケアラー,きょうだいの存在に目を向け,必要な支援につながる仕組みが必要と考えます。 (1)ヤングケアラー,きょうだいへの認識について御所見を伺います。 (2)まずは実態を把握し,教育や福祉など必要な支援につながるよう当事者の声の聞き取り調査を行ってはいかがでしょうか。 (3)相談できる体制と当事者が交流できる居場所をつくってはいかがでしょうか。 (4)教職員や民生・児童委員などへの啓発が大切です。どのように取り組みますか。 2,多文化共生のまち岡山を目指して。 本市は,2018年SDGs未来都市に選定されたことや平成30年7月豪雨災害を受け,2019年4月に岡山市多文化共生社会推進プラン──以下推進プラン──を改定しました。国籍や民族などの異なる市民が互いの文化や習慣の違いを認め合い,地域社会の一員として共に支え合い,共に築く多文化共生社会の実現に取り組んでいくとしています。コミュニケーション支援から多文化共生の推進体制の整備までの6つの柱立てと15項目にわたる基本政策はよく検討されたものと評価いたします。 国では本年8月,多文化共生の推進に関する研究会が報告書を出しました。既に本市の改訂版で反映されているものもありますが,特に新型コロナウイルス感染症の影響,新しい日常の構築,日本人同様の行政サービスの享受,質の高い多文化共生施策の向上,特に外国人住民の積極的な参画により,人口減少,少子・高齢化が進む地域社会の担い手となるなどの記述に目が留まりました。支えられる側から担い手への転換です。このことは,以前岡山市外国人市民会議に参加して感じたものと一致いたします。推進プランによると2018年12月末現在,外国人人口1万3,026人,岡山市の人口に占める割合は1.8%。今後も増加傾向は進むと推測されます。 (1)多文化共生社会推進室の設置について。 推進プランは,国際課が庁内関係部署の支援調整を行うとしていますが,国際課は国際交流事業等多くの事業を抱え,多くの部署に関係する様々な行政サービスを一元的に把握するのは困難ではないでしょうか。多方面にわたる行政サービスの円滑な利用,コロナ禍による必要な情報発信やまちづくりへの貢献など,ニーズに合った施策の展開と情報発信が必要です。新たな視点で岡山の多文化共生社会を実現するため,多文化共生社会推進室を設置してはいかがでしょうか。 (2)日本語教室の充実について。 日本で生活,就労,学習する上で最優先課題は日本語の習得だと考えます。多様化する日本語学習に対するニーズを把握し,ボランティアに頼らない施策が必要です。日本語教育の現状と課題をお示しください。 また,変化するニーズに的確に対応するための調査を行い,本市の日本語教育の推進に関する基本方針の策定と必要な体制の整備,具体的な施策についてお示しください。 (3)行政情報の提供について。 岡山市のホームページからは,外国人の方が必要な情報にたどり着けないとお聞きしています。 住民登録,ごみの出し方,行政サービスの窓口などを分かりやすく検索できるようにすべきですが,いかがでしょうか。 法務省の外国人生活支援ポータルサイトは,新型コロナウイルス感染症をはじめ生活に関する多くの情報が掲載されています。ホームページにリンクを貼ってはどうでしょうか。 多言語生活情報紙「あくら」は,英語,中国語など6か国語で年4回発行されています。発行部数,配置場所,利用状況をお知らせください。多言語化もいいですが,やさしい日本語版を作成してはいかがでしょうか。また,紙媒体だけではなく,SNSを使った情報発信を考えてはいかがでしょうか。 3,防災対策の充実強化について。 (1)気象台との連携について。 気象庁では2018年,気象庁防災対応支援チーム(JETT)を創設し,大規模な災害時に被災自治体に職員を派遣し,現場のニーズや各機関の活動状況を踏まえた気象等のきめ細かな解説を行い,自治体の防災対応を支援しています。気象庁のホームページを見ると,創設以来既に多くの自治体への派遣実績があります。気象台と言えば天気予報というイメージが強いですが,頻発する自然災害に対し,防災対応力の強化に取り組んでいるとのことです。 本市が,岡山地方気象台と連携して取り組んだことがあればお示しください。平成30年7月豪雨時にはどのような連携をされたのでしょうか。 今後,JETTとの連携も含めて気象台との連携強化について御所見をお聞かせください。 (2)マイ・タイムラインの推進について。 公民館などを使って様々な団体や防災士の方が防災講座を開催し,マイ・タイムラインの作成を推進しておられます。本市では,出前講座などでマイ・タイムラインの作成資料を配布しているとお聞きしています。現在のマイ・タイムラインの推進状況について,民間の方も含め全体の状況を把握しているのでしょうか。本市も防災士の資格を有する公民館職員や町内会役員の活用など,さらなる普及啓発を推進してはいかがでしょうか。 平成30年7月豪雨災害で多くの高齢者が犠牲になった倉敷市真備町では,避難行動に配慮が必要な人の個別計画である要配慮者マイ・タイムラインの作成が河川事務所と地元のまちづくり推進協議会や福祉団体,倉敷市など,官民の連携で進められています。お手元に資料を配付しております。個別計画作成のヒント集では,作成の手順を分かりやすく掲載しています。現在のマイ・タイムラインに加えて,福祉との連携による要配慮者マイ・タイムラインの作成を推進してはどうかと提案いたします。御所見をお聞かせください。 お手元の資料は,要配慮者マイ・タイムライン作成事例ということで置かせていただきました。これまでのマイ・タイムラインは,一番左側の自分のことあるいは同居の家族のことしか書けませんでした。このマイ・タイムラインでは,別居の家族あるいは近所の方,そして会社,施設,ケアマネ等の組織の方が書ける欄が設けられています。簡単に分かりやすくこのマイ・タイムラインを作成することができるという優れものだと思っておりますので,よろしくお願いいたします。 4,GIGAスクール構想の実現に向けて。 今議会では,たくさんの方がGIGAスクール構想に向けて質問されておりましたので質問する事項が少なくなりましたけれども,質問させていただきます。 (1)来年度,教育研究研修センター内に設置する情報教育推進室は,GIGAスクール構想の推進と学習指導要領のポイントの一つである情報活用能力の育成とICT活用についても推進していく体制を整えたと認識しています。このたびの1人1台のタブレット配付は,全ての教員が機器の操作を習得すること,タブレットを活用した授業力の向上が不可欠です。対面での一斉授業が第一と考える教員は少なくないと感じていますが,計画的に研修に取り組む必要があります。現在取り組んでいること,今後の研修内容,課題についてお示しください。 (2)GIGAスクール構想については,保護者の理解,協力,応援が必要ではないでしょうか。どのように説明していくのでしょうか。 以上で1回目の質問を終わります。(拍手) ○松田安義副議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,中原議員の質問にお答えします。 私は,気象台と連携して取り組んだことがあれば,また7月豪雨のときはどうしたかということであります。 ちなみに,気象台と言えば天気予報というイメージが強いとおっしゃられましたけど,彼らにはすごい知識の蓄積があります。研究もすばらしい勢いでやっております。私も内閣府で防災をやっているときに,地震の長周期の勉強会に参加していましたけども,すばらしい人たちが大勢いらっしゃいます。利用しない手はないということだと思っています。 岡山市と岡山地方気象台にはホットラインもございます。台風等の降雨予測,また警報等の発表,解除の見込みなどの情報を共有するなど連携を図っております。また,岡山市が行う防災まちづくり学校や気象台が行う講演会などに講師を相互派遣するなど,顔の見える関係を構築しているところであります。 なお,平成30年7月豪雨のときも,基本的には今のようなことで動いているわけでありますけれども,私自身,特別警報が出る少し前だったと思いますけど,気象台長から電話をいただきました。それによって首長自身の緊張感も高まり,そういう面でもこういうネットワークを持っておくというのは非常に重要なことだと感じました。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  1つ目のヤングケアラー,きょうだいへの支援についての項,認識,実態把握,相談体制と交流ができる居場所,今後の啓発という一連の御質問のきょうだいに関して一括してお答えいたします。 障害者及び障害児のきょうだいの方々は,きょうだい特有の負担感があるものと認識しており,実態の把握や当事者からの聞き取りをどのように行うかについて今後研究してまいりたいと思っております。 相談体制として地域活動支援センター等の相談窓口があり,交流場所としては家族会等の活動があります。こうした問題をどう啓発していくか検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  同じ項,ヤングケアラーへの認識,実態把握,当事者の聞き取り調査,それから当事者が交流できる居場所について一括してお答えいたします。 ヤングケアラーへの認識及び実態調査については,鬼木議員に御答弁したとおりです。 当事者の聞き取り及び交流できる居場所については,国の調査結果を踏まえた上で関係部局で協議してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,相談できる体制や教職員への研修につきましては,鬼木議員に御答弁したとおりでございます。 以上です。 ◎亀井良幸市民協働局長  2,多文化共生のまち岡山を目指しての項,順次お答えいたします。 まず,多文化共生社会推進室の設置についてお答えします。 近年,外国人市民が増加していることから,外国人総合相談窓口を設置し,生活に関する様々な御相談に対応するなど,多文化共生施策に取り組んでおります。今後も庁内関係部署や外国人支援団体等とも連携して,現状の組織体制の中で工夫を重ねながら多文化共生の取組を進めてまいりたいと考えております。 次に,日本語教育の現状と課題,日本語教育推進の基本方針に関する御質問にお答えします。 本市では,ボランティア団体による日本語教室を友好交流サロンや京山,岡輝の公民館で開講しており,多くの外国人市民が受講されていますが,中には日本語教室があることを知らない,近くに教室がないなどの理由から受講できていない場合もあるため,今後は広く周知するとともにニーズを把握した上で新たな地域に教室を開くなど,日本語を学びたいのに学べない状況がないように努めてまいりたいと考えております。 日本語教育の推進に関しては,新たに策定された国の基本方針を受け,外国人市民会議等の御意見も伺いながら,本市の実情に応じた推進方針や施策等について検討してまいりたいと考えております。 最後に,市のホームページと「あくら」に関する御質問にお答えします。 国際課のホームページには,国の情報をリンクさせ新型コロナウイルス関連の情報を掲載していますが,外国人市民がより検索しやすいホームページになるよう関係課と協議してまいります。 また,「あくら」は年間で約8,500部発行し,各区役所,公民館,大学,市内外の国際交流団体などに配布しており,外国人市民や支援者などに情報ツールとして御利用いただいております。紙面の内容からやさしい日本語への変換は難しいですが,紙媒体とあわせてフェイスブックへの掲載についても検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎河野広幸理事  3番,防災対策の充実強化についての項,気象台との連携についてで,気象庁防災対応支援チーム(JETT)との連携も含めた気象台との連携強化についてお答えいたします。 JETTによる支援を含め,災害時の円滑な対応につなげるため,引き続き気象台との連携を強化していきたいと考えております。 次に,マイ・タイムラインの推進についてで,まずマイ・タイムラインの進捗状況について,民間の方も含めた全体の状況,それから防災士資格を有する公民館職員や町内会役員の活用についてお答えいたします。 マイ・タイムラインにつきましては,出前講座や公民館講座で啓発を行っておりますが,その他の状況は把握しておりません。 防災士資格を有する公民館職員は,公民館講座等でマイ・タイムラインの啓発を含めた地域防災力強化に向けた活動を推進しており,引き続き普及啓発活動を担っていただけるよう関係部局と連携してまいりたいと考えております。 また,防災士資格を有する町内会役員はまだ少数であることから増員に努めるとともに,有資格の方が活動しやすい環境を整えるための方法等についても検討してまいりたいと考えております。 次に,福祉との連携による要配慮者マイ・タイムラインの作成についてでございます。 要配慮者のマイ・タイムラインにつきましては,まずは情報収集を行い,研究してまいりたいと思います。 以上です。 ◎菅野和良教育長  大きな4番,GIGAスクール構想実現に向けての項,まず教員研修についてでありますが,教育委員会では今年度中の端末整備に向けて情報教育担当者等が端末の基本的な操作方法や授業での活用方法などをテーマとした説明会を実施し,各学校で周知できるようにしたところであります。来年度,教育研究研修センターの研修講座においては,情報教育担当者だけでなく,多くの教員を対象としてICTを活用した授業づくりについての研修を計画しております。今後,全ての教員がICTを効果的に活用した授業力を高めることが課題となることから,指導主事などを積極的に学校に派遣するなど,校内の研修などに対する支援の充実を図ってまいります。 この項最後に,保護者への説明についてでありますが,保護者に向けては今年度中に教育委員会が1人1台端末の授業における活用場面や授業を通して児童・生徒に育てたい力などについて解説した資料を作成する予定であり,今後も機会を捉えて学校と共に分かりやすい発信を心がけてまいります。 以上でございます。     〔26番中原淑子議員登壇〕 ◆26番(中原淑子議員)  御答弁ありがとうございました。 気象台についての認識はすいません,私が天気予報ぐらいの認識しかなかったんですけれども,以前常総市へマイ・タイムラインの視察に行かせていただいたんですけれども,気象台の方がすごく活躍されていて,そのときに認識を新たにしたということがございます。しっかりと連携を取っていくということなので,これからもよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。 それでは,ヤングケアラー,きょうだいへの支援についてから再質問させていただきます。 ヤングケアラーへの支援は,昨日の鬼木議員にも答弁があったとおりなんですけれども,一番の課題は学齢期にもかかわらず学習ができない環境にあるということだと思います。そういうハードルがあるということを認識するということが大事だと思います。 声を上げたくても自分はほかの人と違う,友達にも先生にも話せない,要対協で把握するということがあるかもしれませんけれども,その前の段階で認識し支援することが必要だと思います。 学齢期の学びを保障することは,将来の進学,職業の選択肢が広がるということにつながります。障害のあるきょうだいがいるから,介護の必要な親がいるからということで選択肢が狭められることがあってはならない,自分の人生を自分の意思で生きていっていいんだということをヤングケアラーを卒業した方が,ヤングケアラーに伝えたいという話をお聞きいたしました。自分の体験を今苦しんでいる人に知ってほしい,1人で悩まないでというメッセージです。そのような意味では待ったなしの課題だと思います。 教育委員会,岡山っ子育成局において現在でも把握しているとのことですが,どうかその児童・生徒の未来を閉ざすことがないよう取り組んでいただきたいと思います。 2015年,南魚沼市では,実態調査をきっかけに,教職員や民生委員などの間に自分たちが関わっている子どもたちの中にヤングケアラーがいるのだという認識が広がり,スクールカウンセラー,スクールソーシャルワーカーの関わりや専門家との連携など,意識の変容が次の支援へのステップにつながったとお聞きいたしました。 今が大事ということでは,学校では教員の研修を行うとのことですけれども,また地域では講演会などの開催も有効かと思いますが,いかがでしょうか。 社会的マイノリティーと言われている,これまでもDVだったり,LGBTの方だったり,認識がなかったところでの認識が進むことによっていろいろな支援策が進んだということがあります。今までと同じではなく,支援策を考えていただきたいと思います。 多文化共生社会推進室の設置についてでございます。 現在の体制で進めていくということでございます。相談窓口もあるということではございますけれども,外国人人口,一番新しいデータによりますと1万4,449人,2.04%,2%を超えました。 本市は,総合計画の中で政策18,国際的に開かれた多文化共生のまちづくりを掲げています。成果指標として,岡山市に住み続けたい外国人市民の割合を88%としています。今回達成状況はお聞きしませんが,一人一人の外国人に寄り添った支援とまちづくりへの貢献ができる仕組みが満足度を高めると考えます。それには国際交流業務とは違った職員のソーシャルワーク的なスキルや人権感覚,地域活動全般にわたって理解できる資質が求められているのではないかと考えます。 推進室の設置は,多様性を尊重する岡山市の施策の展開に必要な体制だと考えます。もう一度御所見を伺います。 日本語教室について。 日本語教室が足りているとは到底思えません。今年10月に開催された外国人市民会議では,日本語教育のことがテーマで話し合われました。そこでいろいろ多くの意見が出ましたけれども,特に働いている人の日本語教育について多くの意見が出されたと記憶しています。土日や夜間だと参加しやすいとか,日本語教室そのものが少ない,あるいは資格を取るための日本語教育が必要──ニーズに合わせた日本語教育ということですよね。生活や職場で役立つ実用的な日本語教育が欲しいということもお聞きいたしました。また,教える側の高齢化も深刻だとお聞きしています。若手が育っていない,ボランティアでは成り手がいないということもお聞きいたしました。さらに,日本語教室は日本語の勉強だけではなく,顔の見える関係が築け,地域の情報のやり取りができるセーフティーネットの場でもあるとのことです。 現在の教室は北区に偏っていると思いますけれども,その偏りを是正することも必要ではないでしょうか。もう一度お尋ねいたします。 それから,オンラインでの日本語教室の開催も検討してはいかがでしょうか。 防災対策の充実強化について,マイ・タイムラインのことですけれども,今マイ・タイムラインを推進していただいているということは感謝申し上げます。ただ,要配慮者の個別計画がなかなか進んでいないということも事実であります。今回資料として配付させていただきました要配慮者マイ・タイムラインは,非常に優れものだと私は思っております。現実,真備町でこれを使って避難訓練をやったということもお聞きいたしましたし,その現場を推進した方にもお会いして話を聞きました。これが大きなところにべたっと貼ってあって,自分は何をするのかということが明確に分かるということでございます。 また,作成のガイドを見ると,いろいろな方の声も寄せられておりまして,要配慮者の方だったり,それを支援する家族の方だったり,近所の住民の方だったり,いろんな声が載せてあります。この生の声を聞くと,やはりこれはできるものだという認識が広まるのではないかと思いますので,そこら辺うまく,今ある防災講座であったり自主防災組織であったり,そういうところを使いながら,この要配慮者マイ・タイムラインの推進をお願いしたいと思います。 研究するということであったのですけれども,研究する余地はないとも思います。実際にどのようなことができるのかということを考えていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。もう一度御所見をお聞かせください。 GIGAスクール構想の実現に向けて,確かに教職員の方の研修が大事だと思います。校内研修もするということなので,かなりそれが進んでいくのかなと思いますけれども,多くの方にこの研修に参加していただくには,オンラインでの研修もある意味有効かなと思うんですけれども,そこら辺は考えられているのでしょうか,お答えください。 以上で2回目の質問を終わります。 よろしくお願いいたします。 ○松田安義副議長  当局の答弁を求めます。 ◎河野広幸理事  マイ・タイムライン,個別計画についての再度の御質問でございます。 確かに,倉敷のほうでこの情報が非常に有効だというのは今回の中原議員の質問の中で非常によく分かりました。岡山市としましては,今個別計画はなかなか作成が難しいという状況でございますが,この作成事例を見させていただきますと非常に簡単でより分かりやすい内容になっておりますので,倉敷市等,いろいろ情報を聞きながら岡山市でもできるかどうかについて今後検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎亀井良幸市民協働局長  推進室の設置,それから日本語教室についての再度の御質問にお答えいたします。 まず,推進室の設置につきましては,共生社会ということで全庁での取組が非常に重要だと思っております。多文化共生社会推進プランで全庁的な取組を挙げております。そういったものを国際課を中心に進捗状況も把握しながらしっかりと取り組んでいきたいと思っております。 それから,日本語教室の偏りにつきましては,日本語を学びたい方にできる限りそういう環境を整えるということで,いろんな場所での開催を検討していきたいと思っております。 それから,オンラインの実施につきましても検討していきたいと思っています。 以上です。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  ヤングケアラーについての再質問です。 要対協より前に把握をすべきではないかと,それから地域での講演会の開催についてお尋ねがございました。 国の調査結果を踏まえた上で関係部局で協議してから取り組みたいと考えておりますが,いずれにしても本来守られるべき子ども自身の権利が侵害されることのないよう,よく留意しながら取り組みたいと考えております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  GIGAスクール構想実現に向けてのところでありますが,研修としては様々な年代の教員がそのキャリアステージに応じた内容を学べるように計画しておりまして,オンライン研修の実施についても検討しているところでございます。 以上でございます。 ○松田安義副議長  以上で中原議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして下市議員。     〔34番下市このみ議員登壇,拍手〕 ◆34番(下市このみ議員)  皆さんこんにちは。市民ネットの下市このみです。 今日は個人質問の最終日,4人目まで午前中ということで,さくさくと進んでいるなと思っておりますが,新型コロナウイルスに関連する質問も多く出ております。昨日も岡山市では6人の患者が発生して,患者総数は363人になりました。本当に感染拡大防止に向けてさらなる対策が必要だと思っております。 それでは,質問に入らせていただきます。 新型コロナウイルス感染症に関連して。 PCR検査のさらなる拡大を。 福岡市では,介護や医療の施設従事者に対し,新型コロナウイルス感染の有無を調べるPCR検査を無料で実施すると発表しています。高齢者や基礎疾患を抱えているなど重症化しやすい人への感染拡大の防止が狙いです。 岡山市は,重症化しやすい方々をどのように守っていきますか。PCR検査のさらなる拡大をしませんか。 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う感染者の情報をめぐっては,地域での感染情報の独り歩きや感染者への差別などが問題になっています。現実に地域では,子どもの陽性患者が発生した場合など,保護者の間でSNSなどでの拡散,臆測が横行しているようで,きちんとした情報を出してほしいという声をお聞きしています。発表基準を作成し公開したほうが情報の受け手の理解を助けるとの専門家の指摘もあります。 感染者情報の公表について,基準をつくり,公開しませんか。 学校の休校は,教育委員会の判断だと9月議会で教育長は答弁しています。学級閉鎖や学年閉鎖は校長が行うのでしょうか。 次に,新型コロナウイルスの影響で,健康増進法に基づいて自治体が実施しているがん検診の受診者数が大幅に減っていると県健康づくり財団が発表しています。岡山市のがん検診は,胃がん,乳がん,子宮頸がんは2年に1回となっており,今年受けないと次は4年後になります。現実に1回がん検診を受けなかったことにより,症状が進んでしまった方もいらっしゃいます。 今年のがん検診の状況を御説明ください。 コロナ禍で検診を受けられなかった方に対しては,来年もがん検診を受けられるような配慮を考えませんか。 今年4月から9月の岡山市への妊娠届けは2,789件で,前年同期から7.7%減少しています。9月議会で私が今年度前半の婚姻数を尋ねたところ,今年4月から8月について平成30年と比較すると99件減少したとの答弁でした。内閣府は,新婚世帯の家賃や敷金,礼金,引っ越し代など新生活にかかる費用について,来年度から60万円を上限に補助する方針を固めています。政令市では,千葉市,新潟市,静岡市,神戸市で,岡山県内では真庭市,和気町,矢掛町が実施しています。 岡山市ではこの事業に取り組んでいません。理由をお聞かせください。 このことについて岡山市に問い合わせたところ,電話交換では担当課がないと言われ,広報広聴課に回されたと聞きました。実施していない事業への問合せに広報広聴課はどのように対応しているのか,御説明ください。 広島大学などの調査によると,新型コロナウイルス感染拡大による外出規制などの生活の変化で,認知症の人への影響を担当する介護従事者に尋ねると,認知機能の低下など症状が悪化しているということが分かりました。医療・介護施設では約39%,在宅介護でも約38%が認知症の人に影響が出たと答えています。介護サービスの増加も必要であり,要介護度の変更申請も必要だと考えます。 岡山市は,認知機能の低下した人へどのような支援ができますか。ケアマネジャーへの指導はできますか。 次に,しんぐるまざあず・ふぉーらむの調査によると,コロナに関連して雇用や収入に影響を受けた人が7割超,自分が感染したら子どもの世話ができなくなる懸念から,仕事をしていた人の3割が自発的に休業や退職した,6割が気分障害,不安障害に相当する苦痛を感じており,メンタルヘルスの状況が大変に悪いことも判明しています。 岡山市は,このようなひとり親の状況をどのように把握していますか。 児童扶養手当受給者への支援金支給が行われています。これまで児童扶養手当をもらっていなかったひとり親にもその支援は行き届いていますか。何人が受給できていますか。 メンタルヘルスの状況が悪いひとり親への対応策はどのように取れますか。 新型コロナウイルスの感染拡大防止には,人と人との関わりを減らすことが大切です。就学援助費,新入学準備費の交付申請書の判こはもう既に不要となっています。 コロナ関連の様々な申請は,初めから郵送で行われています。この時期に就学援助費も同様に郵送で受け付けることを考えませんか。 また,押印義務づけが行政サービスのオンライン化の阻害要因になっていることを踏まえ,オンライン化の検討状況を御説明ください。 次に,介護保険と高齢者福祉についてお尋ねいたします。 毎月の介護保険料の支払いが滞り,年金などの資産を差し押さえられる高齢者が全国では年間2万人近くいます。介護保険料の月額全国平均は,2000年度2,911円,2018年度5,869円,2025年度7,200円程度になると見込まれています。 岡山市の介護保険料の見通しについて御説明ください。 岡山市の第8期計画では,介護保険料は7,050円程度と見込まれています。全国平均よりかなり高く,払えない人が増えると考えられますが,減額できませんか。 介護保険料を滞納して,預貯金や不動産といった資産の差押え処分を受けた高齢者が増えています。岡山市の2019年度の介護保険料差押え件数は619件5,569万円もあります。介護保険料を滞納すると介護保険サービスを利用する際にペナルティーがあり,10割払った後に償還払いした方が6人,給付金を減額された方が69人いました。 このような状況をどのように分析していますか。 介護保険料が払えずに介護保険サービスを受けられない人をどのように救えますか。 先日,要介護2の方から,同居家族がいるから生活援助サービスは受けられないとケアマネジャーに言われたということをお聞きしました。高齢者の御夫婦はケアマネジャーに言われるとそれに従うしかありません。丁寧な説明が必要だと考えます。 同居家族がいる方への訪問介護(生活援助)の考え方をお示しください。また,ケアマネジャーへの指導についても御説明ください。 介護離職ゼロが言われて久しいわけですが,その目標に向けてどのような施策を取っていますか。 2018年11月議会の私の質問に保健福祉局長は,要介護認定に必要な認定調査は,法令で定められた全国一律の基準に基づいて行っていますと。要介護度は生じている介護の手間を数値化することで決定され,その介護の手間には入浴や食事,衣服の着脱などが含まれていますと。夫の介助があるか,また独り暮らしか,家族との同居かで要介護度に差が出ることはありませんと答弁しています。今回,同居しているおじいさんが,車に乗れる,買物に行ける,病院にも連れていけるので,要介護3になるのは難しいだろうと今サービスを受けている事業所から言われたそうです。 介護保険で何か変わったことがあるのでしょうか。局長答弁と現場の違いについてどのように対応しますか。 過疎や小売業の撤退で生活必需品の購入が難しい買物弱者への対応策として,車に商品を積んで地域を回る移動スーパーが注目されています。食料品などを売るだけでなく,独り暮らしの高齢者の見守りや特殊詐欺被害の防止,コミュニケーションの場など役割も広がりつつあります。 市町村による買物弱者向け支援事業としては様々なものがあります。例えば,宅配や買物代行サービス,移動販売車の導入,運営,青空市場など仮設店舗の運営などの助成制度を考えませんか。 ウオーキングは手軽にできて,人気のある運動です。高齢者にとっては運動機能の向上だけでなく,メンタルヘルスの改善効果も期待でき,医療費を抑える効果もありそうです。横浜市が取り組むウオーキングを促す事業でも,そうした効果が確認されています。岡山市も高齢者のウオーキング事業等を始めませんか。 次に,公民館と地域担当職員についてお尋ねします。 公民館基本方針では,全ての人に開かれ,地域から世界へと開かれた自由な学び合いにより,多様なつながりが生まれ,社会の問題を私たちのこととして捉え,学びと実践を繰り返しながら未来へと一歩一歩進み,一人一人の人生を豊かに,そして持続可能な社会づくりに貢献する公民館を目指すとしています。 これを達成していくためには,専門職としての社会教育主事が必要だと考えます。大学で社会教育を学び,社会教育主事任用資格を取った人,公民館での経験を生かして資格を取った人などを専門職として採用すべきだと考えますが,いかがですか。 地域担当職員は,地域活動の支援,地域活動の担い手づくり等につながる地域応援人づくり講座の開催など,地域住民が集まる公民館を拠点とし,地域活動につなげ,支え合い事業立ち上げ等の支援を行うとの局長答弁がありました。 会計年度任用職員の地域担当業務等の中身について御説明ください。 会計年度任用職員は,公民館における各種講座等の企画,実施及び管理,経理の事務等を行うとされています。正規職員との違いを御説明ください。 公民館の開館時間は,日曜日は9時半から17時,水曜日は休館で,その他は9時30分から21時となっています。会計年度任用職員に日曜日の1人勤務をさせることは,公の施設の管理上問題はありませんか。 以上で1回目を終わります。(拍手) ○松田安義副議長  質問の途中でありますが,午後1時まで休憩いたします。      午前11時57分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後1時0分開議 ○浦上雅彦議長  午前中に引き続き会議を開きます。 当局の答弁を求めます。 ◎小山直人市長公室長  新型コロナウイルス感染症対応に関連して,実施していない事業への問合せについてお答えいたします。 実施していない事業へのお問合せをいただいた場合は,他自治体での実施状況等も参考にしながら関連する課を検討し,情報提供を行っております。 以上でございます。 ◎福井貴弘保健福祉局長  同じ項,重症化しやすい方々をどのように守るか,PCR検査のさらなる拡大については,自民党政隆会の川本議員,日本共産党の林議員に御答弁したとおりです。 次に,感染者情報の公表について,基準をつくり公開しないかについてですが,国の基準に基づき,個別の状況に応じて公表内容を決定しています。市独自の公表基準を作成する予定はありません。 次に,がん検診の受診状況,検診を受けられなかった方への配慮についてです。 現時点における対前年度比は,それぞれ集団検診の受診率は60%弱,個別検診は90%程度になっています。2年に1度のがん検診については,前年度検診を受けていない方は従来から次年度においても受診可能となっております。 次に,認知機能の低下した人へどのような支援ができるか,ケアマネジャーへの指導は可能かについてです。 心身の状態に変化が生じ,要介護度の見直しが必要である場合は区分変更申請をすることができます。ケアマネジャーは,利用者の継続的なアセスメントや居宅サービス計画の実施状況の把握を行い,必要に応じて居宅サービス計画の変更等を行うものとなっており,実地指導等において周知,指導しております。 以上です。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  同じ項,結婚新生活支援事業についてのお尋ねです。 国の結婚新生活支援事業は,支給対象者に年齢制限や所得制限があることに加え,補助内容が引っ越し費用や家賃,敷金等に限られるなど,メニューが限定的です。また,本事業を導入している政令市では,どの市も補助件数を予算の範囲内に限定しており,対象者であっても補助が受けられないケースも想定されます。本市としては,公平性の面で制度設計が難しいと考え,導入しておりません。 次に,ひとり親の支援のうち,ひとり親の把握状況それからメンタルヘルス面の対応策について一括してお答えします。 登録者の約7割をひとり親が占めている親子応援メールのアンケートでは,約9割の方が収入減や支出の増加など家計の苦しさを挙げ,約3割の方がストレスが高まった,困ったときに頼れる親や知人がいないと答えています。生活の苦しさからストレスや孤立感が高まっている状況がうかがえます。そのため,親子応援メールでひとり親が参加しやすいイベントや交流の場などを紹介するとともに,メンタルの深刻な状況が感じられた場合には必要な相談窓口を紹介しているところです。 続きまして,支援金の受給についてのお尋ねです。 岡山市ひとり親世帯支援金の受給世帯は,11月末現在で5,736件です。そのうち公的年金等で対象外となっていた世帯は121件,家計急変で新たに対象となった世帯は235件です。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,まず感染者情報の公表基準の中,学級閉鎖や学年閉鎖は校長が行うのかというお尋ねですが,感染症予防上必要があるときは保健所と相談の上,必要に応じて設置者である教育委員会が判断することになります。 この項最後に,就学援助申請の郵送受付とオンライン化の検討状況についてでありますが,郵送申請やオンライン化を実施することで,申請者に受付場所へ出向いていただく必要がなくなるなどのメリットが想定される一方,個々の案件へのきめ細かな対応ができなくなる,受付処理が1か所に集中することによる認定作業の遅れなどのデメリットも想定されます。今後は,令和5年度に予定している学籍・就学援助システム更改や国が進める地方公共団体の情報システムの標準化の動向を踏まえながら,申請者,事務局双方の負担軽減につながる申請方法について研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎福井貴弘保健福祉局長  介護保険と高齢者福祉についての項に順次お答えいたします。 まず,介護保険料の見通し,保険料を減額できないかについては,日本共産党の竹永議員に御答弁したとおりです。 次に,滞納者の状況をどのように分析しているか,介護サービスを受けられない人をどのように救うのかについてです。 滞納者や給付制限を受けた方は,早期の丁寧な納付相談等の取組により減少傾向にあります。また,償還払いの方は,滞納保険料の納付または分割納付等の約束があれば解除できるため,納付相談を働きかけています。給付額減額の方は,一定期間3割の自己負担をすることを踏まえ,ケアマネジャーなどとサービス利用について相談するようお伝えしております。 次に,同居家族がいる方の訪問介護の考え方,ケアマネジャーの指導,介護離職ゼロに向けての施策についてです。 生活援助サービスは,同居家族の状況等を確認した上で利用が可能な場合はあります。ケアマネジャーに対しては,集団指導等において適切な対応をするよう周知しております。今後も介護離職ゼロに向けてさらにサービス提供体制の充実に努めてまいります。 次に,要介護認定で何か変わったことがあるか,答弁と現場の違いにどう対応するのかについてです。 要介護認定の考え方は,以前御答弁したとおりであり,変更はありません。サービス事業所に対しては,集団指導の場などにおいて適切な対応をするよう周知に努めてまいります。 次に,買物弱者向け支援事業として助成制度を考えないかについてです。 現在,買物弱者向けの支援としては,地域包括支援センターなどが移動販売などに関する情報提供を行ったり,支え合い推進員が買物弱者向けの支援を含む地域での支え合いの仕組みづくりを行っています。現時点では助成制度の導入までは考えていませんが,今後買物弱者への支援体制の充実に向けて研究してまいりたいと考えております。 この項最後に,高齢者のウオーキング事業を始めてはどうかについてです。 岡山市では,おかやまケンコー大作戦などを通じて幅広い世代の方に対し,歩くことによる健康づくりに取り組んできました。今後も引き続き介護予防教室等でより多くの高齢者の方にフレイル予防の周知や歩くことの重要性を理解してもらうことで,実際の行動につながるきっかけづくりを行ってまいります。 以上です。 ◎亀井良幸市民協働局長  公民館と地域担当職員についての項,地域担当業務等の事務の中身についてお答えします。 地域担当職員は,公民館を拠点に地域の会議や地域活動に参加するなどして,地域のニーズや課題等の把握に努め,地域の各種団体に情報の共有を図り,団体間の連携や市の担当課につなげるなど地域の課題解決に向けた支援を行っております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,まず社会教育主事の採用についてであります。 教育委員会としては,社会教育に関する専門性を有する職員の公民館への配置の重要性は認識しており,大学で社会教育を学んだり,公民館で経験を積むなどして社会教育主事資格を取得した人を採用しているほか,社会教育主事資格やその資格取得に必要な実務経験を有する事務職員などの異動により,各館に正規の社会教育主事を配置しているところであります。 次に,公民館職員についてでありますが,公民館における会計年度任用職員と正規職員との職務の違いについてであります。 正規職員(社会教育主事)は,会計年度任用職員(公民館主事)が行う業務のほか,公民館の管理・運営業務の中心として地域での社会教育事業の企画,指導,助言を行うとともに,全公民館が連携しての市全体の社会教育を進めております。 この項最後に,日曜日勤務についてでありますが,会計年度任用職員に日曜日の1人勤務をさせることについて問題はないかというお尋ねです。 主催講座などの開催がない日曜日につきましては,貸室貸与が主な業務となることから,会計年度任用職員が1人で勤務する場合もございますが,その場合においても公民館振興室において複数の職員がバックアップする体制をしいており,施設管理上問題はないと考えております。 以上でございます。     〔34番下市このみ議員登壇〕 ◆34番(下市このみ議員)  では,一問一答で再質問させていただきます。 まず,PCR検査のさらなる拡大についてなんですけれども,今回大分質問も重なっております。昨日の林議員への答弁で,少しでも症状がある場合には仕事を休み,かかりつけ医等を受診することを呼びかけ,PCR検査を行うことで感染拡大防止を図っていきたいとありました。年末年始,医療機関がお休みになることが多いと思うんですけれども,その辺は何か対策をお考えですか。 ◎福井貴弘保健福祉局長  まだ具体的にどのくらいの医療機関がというのは分かりませんが,毎年年末年始も輪番制等で行う医療機関もございますし,あと病院とかは当然救急等の対応はございます。そういった中で,できるだけ取れる方法を最善の形で取っていきたいと思います。 以上です。 ◆34番(下市このみ議員)  最近テレビで,かかりつけ医からはコロナ感染ではないと言われておうちにいたら,おうちで亡くなっていたというようなケースもありました。かかりつけ医に言われたけれども心配だという場合は,保健所のほうで対応ができるんでしょうか。 ◎福井貴弘保健福祉局長  医師の判断,どのような形で判断されたのかということはあるかと思いますが,もし説明がよく分からないとか,今の症状とかということがあるんでしたら保健所のほうにも連絡くださればと思います。 以上です。 ◆34番(下市このみ議員)  それで,PCR検査の拡大なんですけれども,墨田区では抗原検査も含めれば1日530件の検査が可能と保健所長のお話があります。岡山市では1日何件のPCR検査ができているんでしょうか。 ◎福井貴弘保健福祉局長  実績としては,これまでも1日多いときで180件ぐらいを検査したという実績はあります。検査能力としては,岡山市だけで実際何件までいけるかという明確な数字は出せませんが,先日の答弁でもちょっと申し上げたかも分かりませんが,今岡山市内で240か所ぐらいのそうしたかかりつけ医,診療所の体制を取っていますので,仮にですけどそこで1日5検体採れば1,200件ぐらいの検査はできるんじゃないかなと思います。 以上です。 ◆34番(下市このみ議員)  今,空気が乾いてきていて気温も下がるということで,今のところ岡山市は1桁の感染者数になっていますけれども,これからも心配なので,ぜひPCR検査がスムーズに受けられるように,皆さんの心配が少しでも取れるようにお願いしておきたいと思います。 次の感染者情報の公表なんですけれども,特に岡山市としては予定がないというお話でした。でも,これは最初の質問でも言いましたけれども,学校内では保護者の方たちのSNSとかでいろんな情報が回っていて,どれが正しいのか分からないと言われます。私たちにはそういう情報が来ていないので,岡山市としたらこういう情報を公開するんですというきちんとしたものがあれば,それ以外のところの情報は疑ったほうがいいかもしれないということが言えるんですけれども,今のところはっきりしたものがないのです。これは考えませんか。もう一度お願いします。 ◎福井貴弘保健福祉局長  岡山市としての基準というよりは,今は基本的な国の公表基準というものがございまして,年代とか性別とか感染源の有無とか,そういったことはお示ししていくという形を取らせていただいています。改めて市独自のものをつくるかというのは,先ほども申し上げましたが現時点では作成する予定はありません。ただ,今後そのときの状況によって,例えば店名を公表するとかというのもこれまでもありましたし,その状況によってはさらなる情報提供というのも必要なときには考えていきたいと思っております。 以上です。 ◆34番(下市このみ議員)  個別の対応ということになると,次に教育長にお伺いしますけれども,教育委員会は今まで学級閉鎖や学年閉鎖については公表していません。学校休校となったら学校名は公表するんですか。 ◎菅野和良教育長  岡山市として,感染症の拡大防止に資する情報として公表している内容ではないため,公表することは考えておりません。 ◆34番(下市このみ議員)  今のは教育委員会としてのお考えで,ほかにも市が事業主として雇用している職員が感染したときとか,市立の小・中学校,保育園,こども園もあります。そういうところについても今教育長が御答弁されたように,そういうことになるんですか。個別に聞かないと分からないので,まとまった公表基準があったほうがいいなと私は考えているんですけど。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  下市議員,何のために公表するかということなんですよ。これは何に基づいて公表するか,それを御理解いただかないと今みたいな話になっちゃうんです。これは,感染症法に基づいているんです。感染症法の公表の考え方というのは,感染拡大防止の観点から公表するんです。以前,接待を伴う飲食店でクラスターが出て,ある店名は公表しました。ある店名は公表しませんでした。これはなぜか。ある店では,一定の期間,必要な期間,来た人や従業員が全て把握され,リスト化されていたということで,そこはもう公表する必要がないだろう。しかしながら,よく分かってない,リストがないとなると,この店に来たかどうかというのを新聞とか我々のホームページで見てもらって手を挙げてほしいということで公表したんです。 したがって,下市さんがおっしゃったのは──いろいろな話を私も聞きます。もちろん人権の問題もあったり,いろんなことがあるんですけども,我々に授権されたものというのは感染拡大防止の観点ということで公表するかどうかということになるということであります。これは,岡山市内のどこの誰でも我々としては同じ対応をさせていただきます。 ◆34番(下市このみ議員)  私も感染の拡大防止というのが一番の観点だということはよく分かっております。ただ,市民の皆さんとしたらいろんなことが不安で,いろんな情報が来ると,そのことをまたそのまま出してしまうというところがあるので,それは岡山市が出した情報というのが正しい情報であって,私たちとしたらそれ以外は分からないと伝えないといけないのかなと,そういうふうに今思いました。 それでは,次に行かせていただきます。 就学援助のことです。 まず,就学援助で必要な添付書類というのは,児童扶養手当証書のコピーと児童扶養手当をもらっていなくても岡山市の方だったら原則添付書類は不要,こういう申請基準ですから,特別来てもらわなくても大丈夫なんじゃないんかと思うんですけれども,その辺はどうですか。 ◎菅野和良教育長  私も就学援助の受付をやったことがあるんですけれども,本当に簡易に受付ができる場合もございますが,やはり突っ込んでいろいろお伺いしないといけないということもございます。したがって,今は申請者に受付場所に出向いていただくということが原則となっておるわけです。そういったことのために,先ほど答弁しましたようにそれぞれについて研究してまいりたいと考えておる次第です。 以上です。 ◆34番(下市このみ議員)  次の受付が1月7日,8日ってなっています。時間は9時から16時,これお仕事している人は休んでいかないと駄目なんですね。そこの一番下に小さく,来られない理由がある場合,教育委員会就学課に御相談くださいと書いてあります。これは相談を受けた場合はどうするんですか。 ◎菅野和良教育長  学校に来られないという場合については,都合のいい時間帯で教育委員会のほうで受付を行っております。 以上でございます。 ◆34番(下市このみ議員)  教育委員会でということになれば平日の8時半から17時15分になります。普通にお勤めしている方はやっぱり休んでこないと駄目なんですよね。 それで,就学援助のホームページを見ますと,今年度第1次申請または第2次申請で既に認定になっている方については申請は要らないと,こういう制度になっています。なので,必ずしも行かなくてもできるんじゃないんかと思って,それでオンライン化の検討というのも進めてほしいと考えています。その辺,教育委員会として,別に令和5年度の岡山市のシステムのほうを待たなくてもオンライン化って進められると思うんですけど,その辺どうお考えですか。 ◎菅野和良教育長  様々な要因で今のような制度になっておりますし,今の段階では,例えば郵送とかも考えられるわけですけど,郵送でもやはり簡易書留にしないといけないとか,保護者に新たな負担をお願いする,こういったことも含めて慎重に研究する必要があるんではないかと考えております。 ◆34番(下市このみ議員)  すいません,何で簡易書留にしないといけないんですか。申請書だけですよね,送る物。違いますか。 ◎菅野和良教育長  先ほど申しましたように,申請書もございますが,微妙な点で突っ込んでお伺いしないといけないということもあることから,対面での受付ということになっております。 以上です。 ◆34番(下市このみ議員)  別に簡易書留は必要ないということですよね。 制度じゃなくて受付の方法については,よくよく考えていただきたいと。新入学準備金については,1月7日,8日で入る前からというふうに制度も変えてもらいました。そういうこともあるんですけれども,より申請しやすいほうに変えてほしいと思います。 それで次に,介護保険と高齢者福祉のほうに行きたいんですけれども,最初の答弁は竹永議員にしたとおりですということです。 それで,私がお尋ねしたいのは,現在の介護保険料を見ますと所得が80万円を超える方は年額7万3,920円,これは所得の9.24%,それに対して所得が1,000万円以上の方が18万4,800円,1.84%なんです。ここの是正がぜひ必要だと思うんですけど,どうですか。 ◎福井貴弘保健福祉局長  議員御指摘の部分は,保険料の段階の話だろうかと思います。今,岡山市も12段階という形を取っているんですけども,当然次の介護保険料決定に際しては,またその段階の在り方とか,そこの段階の中の所得基準をどの程度の基準に置くかとかということも総合的に考えて最終決定したいと思っております。 以上です。 ◆34番(下市このみ議員)  介護保険の場合,不納欠損するとその部分は回復できないというところもあります。なので,払いやすいように。本当に年金だけで暮らしている方,80万円っていったら国民年金ぐらいの人ですよ。その人が7万3,920円も払わなくちゃいけないとなっていますから,要は全体で幾らにするかだから,上を取ればということがあるし,それから減少傾向にはあるということでしたけれども給付金が減額された人が69人もいる。こんな状況が続けば,介護保険料が払えなかったからということでサービスが受けられないという方が出てきてしまう,それを一番恐れています。そこについてどのように救われるかということがよく分からなかったんですけど,もう一度お願いします。 ◎福井貴弘保健福祉局長  先ほど答弁しましたように,そこに至るまでの間に早急にといいますか迅速な納付相談をお願いするようにもしています。それから,万が一そうした給付制限あるいは償還払いになったような方に対しても相談だったり,あとケアマネジャーを通じてのサービスの組立て方とかそういったことも丁寧にやっていっている状況ですので,今後もそこはより一層丁寧にやっていこうと思います。 以上です。 ◆34番(下市このみ議員)  介護保険上では何も変わったことがないという御答弁だったんですけれども,現実に同居の方がこのように介助ができるというような場合に,要介護3になるのは難しいとか,生活援助は受けられないとか,そういうことを言われるんですね。高齢者の方ですから,そういうことを言われたら本当にやっぱり駄目なのかなと思ってしまいます。その辺丁寧に──高齢者の方がどこか相談できるところはありませんか,岡山市のほうで。 ◎福井貴弘保健福祉局長  直接ケアマネジャーの方とかに言われたことでしょうから,そこの事業所に言うわけにはいかないと思いますので,例えば地域包括支援センターだったり,あるいは市だったら介護保険課だったり事業者指導課,いずれにしても保健福祉のそういう介護に関わっている課に一度連絡を入れてくだされば,そこから適切にといいますか,お返事はさせていただきたいと思いますので,まずは市役所のほうの関係課に連絡をくださればと思います。 以上です。 ◆34番(下市このみ議員)  公民館と地域担当職員のところで再質問させていただきます。 まず,教育長からは,社会教育主事を正規で配置しているということがありましたけれども,5年前ですか,市長部局のほうから異動で正規職員が公民館に来ました。多分もう5年ぐらいたっているんです。普通の異動をするのかなと思っているんですけれども,この市長部局から来た公民館職員は異動で市長部局に帰るということがありますか。
    ◎菅野和良教育長  現在,こういう職員の市長部局への異動ということは想定しておりませんが,必要があれば総務局と協議したいと考えております。 以上です。 ◆34番(下市このみ議員)  想定していないなら,社会教育主事の採用試験をしてほしいと思うんですけど,どうですか。 ◎菅野和良教育長  社会教育主事については,非常に重要な役職であると思っておりますけれども,採用による配置だけではなくて市長部局の経験を有する職員の異動による配置も公民館にとっては有益であると,そういう認識で今も実施しております。 以上です。 ◆34番(下市このみ議員)  最後に市長にお尋ねしたいんですけれども,これまで嘱託職員として長い間公民館で働いてきた方々の努力によってESDの世界大会も成功しましたし,ESD岡山モデルとしても評価されています。市長は,今議会で就職氷河期の採用について,優秀な方を見つけ出していく,出産,育児を経験し,非正規だった人,資格をいろいろと持っている人など発見があったと述べられています。公民館にも社会教育主事任用資格や防災士の資格を取っている優秀な方が長年働いています。こういう方たちへも門戸を開いてほしいと思いますが,いかがですか。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  全て人事というのは適材適所って言えば一番簡単なんですけど,適材適所だけじゃ収まらない場合というのが多々あるんだろうと思っています。その適材を見つけるために,就職氷河期の採用もしましたが,逆に言うとそういう世代が困っているというようなこともあわせてこういう形になったわけであります。公民館の職員,今教育長から様々な人事の話があったということは横で聞いていました。それぞれ教育委員会の中で様々な適性を見ながら,またこちらいわゆる本庁と言っていいのか,総務局を中心とした人事との関係もうまく調整しながら,最適を求めて模索しているという雰囲気がよく分かったところであります。私もそういう話をこれから聞きながら,最適な人材が得られるようにしてまいりたいと思います。 ○浦上雅彦議長  以上で下市議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして岡崎議員。     〔7番岡崎隆議員登壇,拍手〕 ◆7番(岡崎隆議員)  皆さんこんにちは。自民党岡山市議団の岡崎でございます。 前段で質問に入る前に,私は平成7年に岡山市の東区の一番北にあります旧瀬戸町の議員になりまして,その時代というのは阪神・淡路大震災があったり,地下鉄サリン事件があった年でもある。僕自身,地域活動をしていく,議員になってやっていく中で,やはり大きな目標がありまして,当時社会で既に言われとったのが今思えば人間関係,社会の関係が,人同士のつながりが希薄になってきているということで,顔と名前の分かる地域をもう一遍つくったろうと強く思い,その思いはいまだに変わっていません。しかし,このコロナというのは,人が会うことすら制約がかかるとか,本当に想定外の考えてもみなかった事態に巻き込まれた1年,そして現在進行中であります。そういった中でも,絶対負けないと,コロナに負けない,こういう状況の中でもできることはいっぱいある,人と人がつながっていくこともいっぱいある,そういったことを含めた質問を今日考えてまいっております。どうか当局の皆さん,よろしくお願いいたします。 それでは,通告に従いましてこれより質問に入らせていただきます。 大きな1番,美作岡山道路の事業再評価についてお尋ねします。 美作岡山道路は,中国縦貫道,山陽自動車道と一体となって高規格道路網を形成することで,美作圏域と岡山県東備圏域との交流を促進するとともに,岡山東部地域の活性化に重要な役割を果たす道路であります。 岡山市の事業区間は,市域1.2キロメートルの区間の整備と山陽自動車道とのジャンクションを含む重要区間であります。令和3年より,いよいよ待望の山陽道への乗り入れ工事が本格的に始まるとお聞きしています。 そこでお尋ねします。 ①今回の事業再評価により,変更となった点があれば理由を教えてください。 ②用地の95%は取得済みとお聞きしますが,残り5%の取得はいつ頃をめどに行うか,お考えをお示しください。 ③平成31年3月に瀬戸インターチェンジ,熊山インターチェンジの暫定供用が始まりましたが,周辺道路の大型車の利用状況は現状でどのようになっているか,お示しください。 ④暫定供用後,周辺企業への聞き取り調査を行ったとお聞きしますが,どのような聞き取りを行ったのか,また結果はどうだったのか,教えてください。 次に,大きな2番,スマホ等の講座についてお尋ねいたします。 岡山市は12月1日より,コロナ禍で落ち込んだ消費の喚起を図るため,スマートフォン決済還元キャンペーンの第2弾を開始しています。前回8月の第1弾より大幅に制度の拡充を行い,落ち込みが予想されている年末年始商戦のてこ入れを行うものであります。 また,スマートフォン決済を利用することで,金銭の受渡しを減らすことにより,少しでも接触感染のリスクを減らせる取組でもあります。 私は,市民・産業委員会に所属しているため,この制度や今回の取組に対する予算について,ここで申し上げるわけにはいきませんが,市民・産業委員会の所管以外の部署にも関連する部分がありますので,今回質問及び提案させていただきます。 ①スマホ決済は,高齢者には使いづらいのではないかという意見がありました。前回のキャンペーンでの高齢者の利用実績は把握されていますか。分かれば教えてください。 ②スマホ決済ポイント還元は,そもそもスマホが使用できなければ利用することができません。現在,公民館で実施しているスマホ決済講座は大変意義がある取組だと思います。当局としての狙いは何でしょうか,お尋ねいたします。 ③現在行われている公民館スマホ決済講座の参加状況はいかがでしょうか,教えてください。 ④コロナ終えんの見通しが立たない中,今後は公民館講座等で,積極的にスマホの講座を開催していく必要があると思いますが,公民館としてのお考えをお示しください。 ⑤キャッシュレス決済以外にも,Zoomやスマホの活用により,コロナ禍で様々な効果が予想されます。町内会活動や防災活動等でもスマホやZoomを活用した取組の講座を開催していく必要があると思いますが,当局のお考えをお示しください。 最後に,大きな3番,災害時におけるボランティアについてお尋ねします。 令和2年6月1日,国から新型コロナウイルスの感染が懸念される状況において効果的な災害ボランティア活動を行うための関係機関の連携強化についての通知があったとお聞きしています。 その中には,広域からボランティアや支援団体が被災地に入り支援する従来のやり方を行わず,基本的に災害地域の地元や近隣からのボランティア等により支援活動を行うとあります。要するに,被災者,被災地の一日も早い復興を目指して,今までは全国各地から駆けつけてくれていたボランティアの力が被災地に入れなくなるということであります。 本当にコロナの与える社会的な制約は,時には非情と感じずにはいられません。一方で,感染予防のためには必要なことだとも思います。岡山市として,この状況を市民に理解してもらい,市民が協力し合い,大規模災害が発生した場合は,復興を自分たちの力で行う覚悟が必要であると思います。 そこで質問いたします。 ①令和2年6月1日の通知には,活動人員等に制約のある条件下で支援活動が効果的に行われるためには,行政,社協,NPO等の支援団体が,なお一層連携して支援活動の強化を行うことが重要だと記されています。6月以降,どのように連携強化が行われていますか。また,見直しをした点があれば教えてください。 ②平成30年7月豪雨災害におけるボランティア参加者のうち,市外の方の参加割合を教えてください。 ③現在,岡山市で把握している災害支援ボランティアの人数と支援団体の数を教えてください。 ④現在,登録されたボランティアの方へのフォローはどのように行っていますか,教えてください。 ⑤登録ボランティアを増やす活動を早急に行う必要があると思いますが,当局のお考えをお示しください。 ⑥大規模な災害が起きたとき,被災者,被災地の支援のために中核を担う役割にボランティアセンターがありますが,コロナ禍の中で災害が生じ,ボランティアセンターを立ち上げる場合,どのような対策を講じるか教えてください。また,コロナの終えんの見通しが立つまでは,ボランティアセンターを常設することも検討する必要があるのではないかと思いますが,御所見をお聞かせください。 以上で1回目の質問を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  岡崎議員は平成7年に始めて,阪神・淡路大震災,たしか火曜日だったと思いますが,私もその週の土曜日には現地に入り,本当に悲惨な状況を見させてもらいました。サリン事件は,霞ヶ関の駅の何駅か前で電車が止まりまして難を免れましたが,私の部下が直接サリンの被害に遭って軽症で済みましたけど,そういうのを思い出しました。 そして,私も人と人という関係は非常に重要だろうと思っております。そういう面で,私のほうは人という視点からスマホ講座の話をさせていただきたいと思います。 8月のキャッシュレス決済のキャンペーンですが,ようやく数値が出てまいりました。今日初めて発表させていただくところであります。多くの方が高齢者に使えるのかという話をされておりました。非常にいい数字が上がってきております。ちなみに,利用総額ベースでまず見ると,全体が今年の7月期と8月期を比較すると208%になっています。要するに2倍強です。ゼロ歳児から亡くなるまでの全体で見ると,利用総額は208%。60代を見ると226%,70代を見ると285%,60代,70代が非常に高い。だから,若い人よりも相当伸び率が高いということになっております。今度は7月と9月,もうこのキャンペーン期間が終わった後,じゃあどうかというと,利用総額自体はもちろんぐっと落ちているんですけども,全体でいくと123%。でも,60代は128%,70代は161%という形で使われている。したがって,こういうコロナウイルスの中でキャッシュレスでやっていこうという方が60代,70代で相当増えているということが言えると思います。 今,12月と1月にキャンペーンをまたやらせていただいて消費喚起を行っているところでありますが,スマホ決済講座は,公民館で11月の中旬から1月の上旬にかけて行います。この前,NHKの方とやり取りする場があったんですけれども,市で主催している高齢者を対象にした講習会は本当にすばらしかったということで,NHKでも2回大きく流したということであります。そういう面では,高齢者の方,よかったという話を口コミでも聞きながら,どんどん前に向いて動いていただいているなと思います。 雑談ですけども,昨日担当者と話をしたところ,このキャッシュレス決済のキャンペーン,今問合せはほとんど高齢者からということですから,多分この12月,1月の結果を出すと,もっといい数字が出るんではないかなと期待しております。 以上です。 ◎林恭生都市整備局長  1番目,美作岡山道路の事業再評価についての項に順次お答えいたします。 まず,事業再評価において変更となった点についてでございます。 今回の事業再評価においては,総事業費を120億円から220億円へ,完了年度を令和4年度から令和9年度へ変更いたしました。事業費が増額となった主な理由としましては,大規模な切土工事において岩盤線が当初の想定よりも浅く現れたため,より掘削コストのかかる岩盤数量が増加したこと,当初予定していた残土処分地への持込みが不調となり,より遠方の処分先へ運搬することになったこと,また工事に係る労務単価や材料単価が上昇したことなどが主な要因でございます。完了年度の延長につきましては,岩盤掘削量の増加による作業効率の大幅な低下などが主な要因となってございます。 次に,用地取得の残りのめどについてでございます。 用地の未買収部分は,山陽自動車道の区域内ののり面部分等であり,昨年度から西日本高速道路株式会社と協議を始めており,用地取得に向けて順調に進んでいるものと考えております。 次に,暫定供用後の周辺道路の大型車の利用状況についてです。 昨年9月に実施した交通量調査において,美作岡山道路と並行する県道岡山・吉井線や国道374号では,暫定供用前と比べて大型車の12時間交通量が約2割減少しています。一方,暫定供用区間の始点周辺道路の大型車交通量は,引込み効果もあり,おおむね微増となっており,国道2号へ連絡する県道万富・吉井線のキリンビール岡山工場南付近において,暫定供用前と比べて大型車の12時間交通量が約1割程度増加しています。今後も適切な時期に交通量調査を行いたいと考えております。 最後に,周辺企業への聞き取り調査の内容と結果についてでございます。 暫定供用開始された美作岡山道路の整備効果を検証するため,令和元年7月から12月にかけて,運送などで利用している企業など15社に対し暫定開通について聞き取り調査を行いました。調査の結果,1件だけ「交差点が危険」という意見もありましたが,「通勤時の安全性が向上した」,「時間短縮,定時性の確保になった」との回答が多く,他の路線から配送ルートを美作岡山道路に変更したと回答した企業もあり,おおむね暫定供用について肯定的でございました。 また,全線開通や山陽自動車道へのアクセスなどの要望も多く,美作岡山道路全線の早期供用を期待していることがうかがえる結果となりました。 以上です。 ◎河野広幸理事  2番のスマホ等の講座についての項,スマホやZoomを活用した防災活動の取組に関する講座の開催についてお答えいたします。 防災活動におきましては,岡山市防災メールや緊急速報メール,避難所の混雑状況などの情報をスマホで入手できるシステムを導入しており,その入手方法,活用方法等につきましては,スマホ等の使い方も含めて出前講座などで周知に努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◎亀井良幸市民協働局長  同じ項,町内会活動での講座の開催についてお答えします。 町内会活動でのスマホやZoomの活用方法については,例えば町内会の会議などを集まらなくても開催する方法の一つと考えられますが,今後町内会のスムーズな活動につながる活用方法を検討してまいりたいと考えております。また,必要に応じ,講座の開催も検討してまいります。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  同じ項で,公民館スマホ決済講座の参加状況についてですが,これまで12の公民館でスマホ講座を実施し,255人の方に御参加いただきました。参加者は60代以上の方がほとんどで,中には90代の方も参加されており,参加された方からは使い方がよく分かった,早速使ってみようなどの反響をいただいております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,公民館講座などで積極的にスマホ講座を開催していく必要があるのではというお尋ねですが,公民館では今回のスマホ決済講座のほかに,本年度既にはじめてのスマホなどの主催講座を18回実施しており,今後さらに14回の開催を予定しているところでございます。 公民館の役割として,急速に進む社会のデジタル化に向けた取組を強化するということは重要であると考えております。引き続き市民の要望などを把握しながら,スマホ講座をはじめとするICT関連講座を実施してまいります。 以上でございます。 ◎亀井良幸市民協働局長  3,災害時におけるボランティアについての項,順次お答えします。 まず,国の通知以降の連携強化や見直しについてお答えします。 国の通知以降,市,社会福祉協議会,岡山NPOセンターの3者で協議し,連絡方法や必要物資の準備等の役割分担を再確認しました。今後も研修会等を通して連携強化に努めてまいりたいと考えています。 次に,平成30年7月豪雨災害の市外のボランティアの割合についてお答えします。 災害ボランティアセンター立ち上げ当初は市内に限定しており,11日間で約3,500人のボランティアを受け入れました。その後,受入れ体制が整い,県外を含めて約4,800人のボランティアの方々に活動していただきましたが,市外からの参加人数は把握できておりません。今後,コロナ禍におけるボランティア体制を検討するために,市外の割合の把握に努めたいと考えております。 次に,災害支援ボランティアの人数と団体数,登録後のフォローについてお答えします。 現在の災害支援ボランティアの登録数は,個人が82人,団体が13団体です。登録後,災害ボランティア養成講座など,研修会等に参加していただいております。 次に,登録ボランティアを増やす活動についてお答えします。 感染拡大防止の観点から,市外からボランティアを受け入れることは難しい状況です。このため,市内における災害ボランティアの登録者を増やすために,市広報紙,ホームページでの募集や町内会等地域の各種団体に働きかけるなどし,災害ボランティアの登録を推進していきたいと考えております。 この項最後です。ボランティアセンターを立ち上げる際の対策と常設することの検討についてお答えします。 立ち上げに際して,手指の消毒やマスクの着用等衛生管理を徹底し,あわせてボランティアの体調や連絡先を確実に把握し,感染防止に努めてまいりたいと考えております。 また,平時の体制については,現在コロナ禍での災害ボランティアセンターの運営について,社会福祉協議会等と協議を行っているところであり,この中で平時の体制についても検討していきたいと考えております。 以上です。     〔7番岡崎隆議員登壇〕 ◆7番(岡崎隆議員)  答弁ありがとうございました。市長,ありがとうございます。 それでは,1の美作岡山道路の事業再評価のところから再質問に入らせてもらいます。 今回,令和9年度までの工期延長となったわけですが,次の再評価はいつ頃行うおつもりでしょうか,お尋ねいたします。 ◎林恭生都市整備局長  通常は5年ごとに事業再評価を行いまして,事業の進捗状況や事業効果,それから必要性なんかについて再確認するために再評価を行います。 以上です。 ◆7番(岡崎隆議員)  よろしくお願いいたします。 それから,御存じのとおりインター周辺は小学校やこども園等があり,また高齢者の方も大変多くお住まいの地域であります。ここの場でも何度か交通安全対策を取り上げてきましたが,今後予定している交通安全対策があればお示しください。 ◎林恭生都市整備局長  これまで暫定供用後に出会い頭の路面標示や注意喚起の看板を設置しました。信号の設置も行われました。今後も引き続き地域から安全対策を求める要望なり意見なりがございましたら,警察とも協議して,必要に応じて対策を講じていきたいと思っております。 以上です。 ◆7番(岡崎隆議員)  企業から収集したアンケートにもあったように,早期実現というのは地元の悲願でもあります。特に山陽道への乗り入れで本当に大きく地域が変わってくるなと実感しておるわけですが,難工事が続くと思います。どうか安全な工事を進めていってもらいたいと思います。これは要望ですんで,しっかりよろしくお願いします。 次に,スマホ等の講座につきまして,先ほど市長のほうからもすごく高齢者の方の利用が多かったということで効果が非常に大きく出ているなと実感しておるわけですが,公民館についてお聞きします。 公民館の主催講座18回,さらに予定が14回と,よくぞやってくれていたと思います。教育長,ありがとうございます。何か教育長とここで割かしやり合うことが多いんじゃけど,洋式便所は今日はもうええですから。本当に各公民館の館長さん,職員さん,それから公民館を支える運営協議会の皆さんが,今市民が何を必要としているかというニーズをしっかり把握しとったからこそスタートが切れたんだと思います。 一つだけ。今後,全公民館で回数なんかも含めて好評であれば何か月に1回かは主催講座をやってみようよというような推進役を果たしていただきたいと思いますが,その辺のお考えをお聞かせください。 ◎菅野和良教育長  評価をいただきましてありがとうございます。 来年度は,このスマホ講座,全公民館37館で実施する予定としております。 以上です。 ◆7番(岡崎隆議員)  ありがとうございました。 それから,市民協働局長,現在岡山市に電子町内会というのがあります。39の連合町内会と52の単位町内会が参加しているとお聞きしとんですが,そういったものに関心の高い地域に対してZoom等の活用方法とかそういうのを積極的に盛り込んだ講座とか,そういったようなものをやっていくお考えはありませんか。 ◎亀井良幸市民協働局長  現在,電子町内会に関しては,アップデート等の講習やSNS等の講習についても実施しているところです。Zoomのそういった講習については検討していきたいと思います。 ◆7番(岡崎隆議員)  検討していただけるということで,ぜひZoom,今市民の間でも非常にこの間いろいろな形で使われてきています。僕らも実際使ってみて非常にいいなと実感しています。 その電子町内会なんですが,システム自体は,ウェブサイトが中心でZoom機能とかというようなものは全くパッケージにないわけだけど,来年システムを更新するとお聞きしとんです。このシステムを変えるときにこういったようなものが取り入れられる仕組みにできんもんですかね。 ◎亀井良幸市民協働局長  まず,今のシステムの中でZoomの取り込みというんですか,技術的にそういう取組ができるのか,それからZoomの中での経費的なもの,あるいはその効果,そういったものも含めながら検討したいと思います。 ○浦上雅彦議長  市民協働局長,答弁はもう少し大きい声で聞き取りやすいようにお願いいたします。 ◆7番(岡崎隆議員)  ぜひお願いしたいんですが,市民協働局長,町内会活動にこれからZoomは要ると思いますか。そこをちょっと。 ◎亀井良幸市民協働局長  まず,どういった使い方というんですか,町内会活動をスムーズに行うというところでの使い方,いろんなところでのZoomを使った会議とか,町内会活動に生かされるような事例を整理して,それで紹介できていければいいと思っています。 以上です。 ◆7番(岡崎隆議員)  大変便利でもあるし,今日質問の冒頭でも言うたと思うんじゃけど,コロナ禍の中でわしが学んだことがいっぱいあって,終えんが見えてない中で,やっぱり人がつながっていくのにあっと気づいた一つの仕組みだと思うんです。これはシステム変更するんじゃったらちょうどいい機会じゃと思いませんか。 ◎亀井良幸市民協働局長  今,電子町内会については,ホームページの作成,それから会員へのメールの一斉配信という機能が主なものなんですが,この電子町内会の魅力を高めていくということは必要だと思っておりますので,そういった検討もしていくということで考えております。 ◆7番(岡崎隆議員)  そしたら,よろしくお願いいたします。 次に,災害時におけるボランティアについてでございます。 令和2年7月,つい最近ですが,九州中部地方などで日本各地で発生した集中豪雨では,死者を65名出した熊本県を中心に大災害となりました。その後,復旧活動がコロナ禍の中でどのように行われているのか,把握している点があれば教えてください。 ◎亀井良幸市民協働局長  今回の熊本の豪雨の関係で熊本市に伺った状況ですが,災害のボランティアセンターの活動について,コロナの感染レベルに応じて募集を県内に限定するとか,あるいは市内に限定するとか,あるいは活動の休止といったものを定めながら対応されたと伺っております。 以上です。 ◆7番(岡崎隆議員)  その熊本は,まさにコロナ禍の中で今言われたようにリスクの段階をつけて県内,市内だけでやる,それから活動休止というようなことだと思います,言われたことは。その中で,我が市としてその状況を把握されておるわけですから,何を生かしましたか。 ◎亀井良幸市民協働局長  まず,ボランティアの受付でそういった感染防止に対する備えとか,あるいはどういった対応をするかについて,社協あるいは岡山NPOセンターと協議を行っております。現在,先ほども御答弁いたしましたが,運営についての協議を行っているところです。 以上です。 ◆7番(岡崎隆議員)  本当にコロナの関係の中で,熊本を中心にまだまだ復興に向けて歩んでる最中だと思っております。 国の通達では,被災地域の地元や近隣のボランティア等による支援活動を行うとあるわけですが,この近隣というのはどういった定義なんですかね。 ◎亀井良幸市民協働局長  まず,お住まいの市町村,それからその近隣ということで考えております。 以上です。 ◆7番(岡崎隆議員)  取りあえず,岡山市の場合はまず岡山市で自己完結するということですか,災害があった場合。 ◎亀井良幸市民協働局長  基本市内での災害ボランティアの募集ということで考えております。 ◆7番(岡崎隆議員)  この場合,例えば前回の平成30年7月豪雨災害のときには,大勢の赤磐市や瀬戸内市の方,ボランティアに来てくれた方のことをはっきり僕らよく覚えとんですが,今最初に平成30年7月豪雨災害のときの市外の方の数は分からないということで,これから調べてくれるということですが,また教えてください,それは。しっかりと本来ボランティア保険とかに入るわけですから拾えると思うんです。ただ,東区で言えば赤磐や瀬戸内からすぐに駆けつけていただける,そういうような自治体同士のお話になっとんですか。 ◎亀井良幸市民協働局長  今の現状では近隣の市町との協議はまだできておりませんが,そういったところについても話をしたいと思っています。 以上です。 ◆7番(岡崎隆議員)  現状ではそのお話ができてないということで,大雨だとか土砂災害というのは少し時期的に考えるのはそう高いレベルじゃのうてもええと思うんじゃけど,災害がいつ発生するか本当分からんじゃないですか。ほんで,この通達が出ていたのは6月じゃないですか。そしたら,そこらは各地方自治体でやってくれよということになれば,やっぱり地域性もあるし,それから県でどうなんかとか,そのときの災害とかコロナの蔓延の仕方によって判断していかんといけんと思うんじゃけど,そこをもう少ししっかり打合せをしていただけんでしょうか。 ◎亀井良幸市民協働局長  そういったところの打合せについてやっていきたいと思っています。 ◆7番(岡崎隆議員)  結構いっぱい僕しゃべりよんですから,しっかり答えてくださいよ。(笑声)まあ,結論はやってくれるということだから一番ええんです。いろいろ言われてせん言うよりは絶対ええんです。これは気分の問題ですから。 それと,豪雨災害があった場合,被災された住民の方々の復旧に当たっては,流れ込んだ泥のかき出しが第一と,家の片づけや使用できなくなった家具等の搬出に多くの人手が要ることは,僕も平成30年の豪雨のときに痛感しました。今だからこそ,1名でも多くの──先ほど聞いたら82人と,岡山市でですよ。岡山市民の方でボランティアをしたい,やってあげよう,力を出すぞという方は大勢おられると思います。ただ,そのやり方とか登録の仕方とか,そういうなんがなかなか広まってないんじゃなかろうかなと。やっぱり広く募る必要があると思うんです。関心のある人は登録も市のホームページからできるように,そういったことも考えていかんといけんと思うんですが,その辺いかがでしょうか。 ◎亀井良幸市民協働局長  今後,災害の支援のボランティアの必要性が高いと思っておりますので,市のホームページあるいは機会を捉えて市民の方に分かるようにやっていきたいと思っています。 ◆7番(岡崎隆議員)  ちょっと長い答弁をありがとうございます。(笑声) 本当に市のホームページから登録でき出したら,これは結構みんな協力してくれますって。ほんで,団体も13団体,ボランティア団体,まだまだいらっしゃいます。ましてや,こういうコロナ禍で自分たちの地元は自分たちでやろうよといったときには,ぐっと寄ってくださりますよ。社協さんやNPOセンターと協力しながら,そこへどういう情報を常に出しとって,事があったらこういうふうにいきますよというようなことをしっかり伝えていかんといけんと思います。 登録呼びかけのために,ポスターの作成とかこういったようなものも非常に必要だと思うんです。その辺のお考えはどうですか。 ◎亀井良幸市民協働局長  市民の人に呼びかけるツールとして,ポスター等そういった効果的な取組も考えていきたいと思っています。 ◆7番(岡崎隆議員)  市民協働局長,考えていく上に実現があるんでしょうけど,ポスターやりましょうや。どうですか。ボランティア来てくださいみたいな。登録しますみたいな。どうですかね。 ◎亀井良幸市民協働局長  検討していきたいと思います。 ○浦上雅彦議長  もう一回大きい声で答弁してください。 ◎亀井良幸市民協働局長  前向きに取り組みたいと思います。 ◆7番(岡崎隆議員)  ありがとうございます。 ここの場でぱっと答えられることと答えられんことがあると思うけど,僕が思うとる本当の気持ちを分かってほしいんじゃ,本当に。あの災害のときに県外の方が手伝ってくれんことを想定した場合,どうなるんじゃろうかなと。それを考えたらボラセンの常設も含めてじゃけど,そんな大きなボラセンをというより窓口をしっかりやっていつでも体制をつくれるようなことをしとかんと,本当にコロナのときって来てくれる側にもいろいろと葛藤があると思うんです。そこの整理をやっぱりきちっとしとってあげんと──ボランティアって善意じゃないですか。その善意が空回りするとか,だからそこの調整というのは今までの災害とは絶対違うことになるから,熊本からしっかり吸収して,そういうことをやってほしいということなんですよ。 一番簡単なんはポスターとか登録の仕方かなと思うて今取り上げたんですが,市長,この辺,市民に対して自己完結というか,本当に自分たちの地域を結集して守っていくと,自主防災組織やいろいろありますよ。だけど,このボランティアの方の力,岡山の力,そこのところで一人でも多いボランティアの必要性についてのお考えをひとつよろしくお願いいたします。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  2年前の7月,大変でしたよね。土曜日被災しましたけど,私もその翌週4回ほど平島に行かせてもらいました。本当に大勢の方がボランティアとして活躍していただいたわけであります。登録しているボランティアもいましたし,企業の野球部の方が保育園に来たというのに偶然出会ったり,いろんな方にやっていただきました。ここまでボランティアの方にやっていただけるのかというぐらい驚いたところであります。 そういう意味では,ボランティアというのは自発的という意味ですから,我々がとやかく誰かにお願いするとか,こうやるというようなものではないところでありますが,もちろん登録システムみたいなものは重要なんじゃないかなと思います,我々が把握できるという意味で。 登録自体は社協で登録しているんですかね,たしか。社協が中心になってやるところであって,だから市は社協とよく連絡を取る。社協が様々なそういうネットワークを持って動いていただくというような構造になっていると思うんです。 コロナウイルスが蔓延している最中であれば,よりそれが難しくなるというのはそのとおりであります。熊本も県外の人間はアウトというようなことをやったと聞いております。そういう面では,今避難所も増やしたりいろんなことをやっておりますが,ボランティアについてもどういうふうにしたら集まっていただけるのか,感染防止対策はどうするのかということは考えていかなきゃならないということだろうと思います。 そういう意味で,社協とどう打合せしていくか,そこがポイントだろうと思います。我々としてできることはしっかりとやらせていただきたいと思います。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で岡崎議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして柳井議員。     〔8番柳井弘議員登壇,拍手〕 ◆8番(柳井弘議員)  皆様こんにちは。今年最後の個人質問の最後の最後でございます。 冒頭に,皇后陛下,誕生日おめでとうございます。何回目か分からんですけれども,今日は皇后陛下の誕生日ということみたいでございます。 ちょっとだけ今年の総括というか,コロナ禍で大変だったと思いますけれども,歴史をちょっと変えるということが,鬼滅の刃もそうですけれども,年末には日本一の興行収入になるって言われていますけれども,308億円の千と千尋の神隠しを抜いてしまうのも寂しいですけれども,そういうことになろうかと思います。 あまりこういう場でどうかと思いますけれども,農林水産省の管轄なのでええかなと思いますけど,実は今年無敗の三冠馬というのが2頭出ました。コントレイルというのとデアリングタクトというのが出まして,最後にジャパンカップというレースでこの2頭が出る上にアーモンドアイというのが出て,こいつがまたすっと勝って,史上最高賞金獲得金額の雌馬ということになりました。これも当分歴史に残ることですし,これによってごく一部でしょうけれども,国民に大変夢を与えたということではないかなと個人的には少し感動しておりました。 冒頭要らんことを申し上げましたけれども,今年はいろいろなことがありました。来年も頑張ってまいりましょう。どうぞよろしくお願いいたします。 それでは,議会の呼吸で壱ノ型ぐらいでやっていければなと,そんなふうに思います。 それでは,通告に従いまして質問に入ります。 大きな1番,認定こども園についてお尋ねいたします。 認定こども園は,幼稚園と保育所の両方の機能を持ち,学校及び児童福祉施設としての法的位置づけを持つ単一の施設となり,待機児童の解消が期待されています。 岡山市においても認定こども園は,岡山市のホームページから閲覧できる令和3年度市内区域別保育・幼児教育施設等一覧によりますと,公立が17施設,私立が35施設の52施設となっており,令和2年度の45施設から7施設増加しております。今後も,待機児童の解消という観点からも認定こども園の数は増やしていく必要があると思います。 もう一つ問題視されているのが,保育士不足です。厚生労働省では,保育士が働きやすい職場づくりのための手引きを作成し,雇用管理の改善などの必要性を挙げています。認定こども園においても,保育士が働きやすい環境を整備することは大切です。勤務形態の改善だけでなく,業務の効率化を行う上でも,ICTの導入が必要ではないでしょうか。保育士不足が懸念されている中,実際に保育士の負担を減らそうとICTの導入に積極的に取り組んでいる園もあると聞いています。 一方で既存の施設でも,待機児童の解消に向け,受入れの拡大がなされています。岡山市は来年4月から大元,芥子山の市立幼稚園2施設で3歳児の受入れを始めると発表しました。これにより,3歳児教育を行う市立幼稚園は45園中19園となります。このことは待機児童減少につながることが考えられるとともに,保護者の選択肢を広げ,子育て環境の充実につながることでしょう。速やかに,かつ可能な限り受入れのできる幼稚園を増やすべきだと考えます。これにあわせて認定こども園によるゼロ歳児の受入れも拡大が期待されます。 教育施設での入園児選考についても問題点があります。岡山市では,定員を超えた場合,教育施設での選考が行われます。厳正な抽せんであり,公平性の強いものとなっているとのこと。ですが,個々の事情に配慮するべきではないでしょうか。親に身体的,精神的ハンディキャップがある,あるいは兄または姉が通園している,そういった点の考慮は必要なのではないでしょうか。 また,待機児童の解消が問題となって何年もたちますが,待機児童の解消以外にも様々な問題点があります。今後を考えるならば,量だけでなく,質も問題とすべきでしょう。社会福祉法人ではなく学校法人による就学前教育についても真剣に議論するいいタイミングではないでしょうか。 では,質問に移ります。 1,認定こども園への移行は,現在の計画に対し進捗はどのような状況なのか,お示しください。また,今後はどのように進めていくのでしょうか。その計画で,公立と私立の比率はどの程度と考えているのでしょうか。 2,幼稚園における3歳児を受け入れる園について,今後増やすとのことで,どの程度まで検討されているのでしょうか。 3,認定こども園において人材の確保の見通しは立っているのでしょうか。また,現場での負担軽減にICT導入への補助はどのように行われているのでしょうか。 4,抽せんの免除について,今までどのような課題があったのか,お示しください。また,岡山市として,基準を設定することは考えているのでしょうか。 5,就学前教育の観点から,教育委員会としては認定こども園に対する期待が何かありますか,御教授ください。 大きな2番,岡山城の観光促進について。 城はその土地のシンボルであり,また観光客を呼び込む代表的な存在でもあります。しかし,現状において,岡山に来たからには岡山城でも見に行こうかと思わせる存在にはなっていません。歴史ファンやお城ファンならば,何もせずとも立ち寄ってくれるかもしれませんが,岡山城にそうではない人たちを呼び込むためには何をすべきかを考える必要があるのではないでしょうか。同時に,岡山城を中心に回遊性を高めるための拠点としてどのように活用すべきかを考える必要があろうかと思います。 他県では,お城を活用し様々なイベントが行われています。一例を挙げますと,高知県にある高知城では,チームラボ高知城光の祭というイベントを行い,8万8,160人の来場者を集めました。来場者アンケートによれば,県外からの来場者割合は62.3%と県外からの集客に成功しています。 岡山城において,秋の烏城灯源郷というイベントを開催していましたが,岡山城へ行ってみようと思わせるだけの効果は出ていたのでしょうか。よそがやっているようなことではなく,奇抜なイベントを行う方向に向かってもいいのではないでしょうか。岡山城の天守閣は外観復元天守であり,歴史的価値はないと言えます。逆に言えば,天守閣に対する遺跡保護の配慮の必要性は低いでしょう。天守閣前広場と天守閣内を使って,例えばスポーツ雪合戦──何か難波さんも言ようりましたよね。夏にスポーツ雪合戦とか水鉄砲合戦などの大会を開催するようなことを試みてもいいのではないでしょうか。城の攻防ができるイベントとなれば,インパクトとしては十分なものがあると思います。岡山城の知名度向上のために,このくらい思い切ったイベントを開催するべきです。 また,後楽園と連携されたイベントが毎年幾つか行われていると思いますが,果たして連携や協力が必要なのでしょうか。いい意味でライバル視して,岡山市独自の戦略で岡山城をアピールしていただきたいと願っています。 岡山に観光で来てもらったとして,岡山城に行ったけれども印象に残らないのであれば寂しい限りです。印象づけるために様々な取組を行っていく必要があります。 まず,岡山城へ至るまでに,何らかの工夫が必要でしょう。現状では,桃太郎大通りに岡山の戦国大名の宇喜多家と岡山藩主の池田家の家紋のフラッグが掲げてありますが,小さくて見づらい上に,よほどの歴史ファン以外には分かりません。そうではなく,最寄りのバス停や電停の停留所から岡山城までの間に,例えばインスタ映えのスポットをもっとアピールする,あるいはよりインスタ映えするように環境を整備するということも一つの手段ではないかと思います。 県庁方面からお城に近づいた際にまず目に入るのがお堀です。お城によっては堀のそばに城門があり,城に来たという感慨が湧きますが,岡山市の場合,堀のところに城門はありません。ならば,堀に花や植物を植えて,目を楽しませるということも一つの手ではないでしょうか。 岡山市では,てくてくロードという歩いて楽しめるルートが6つ設定されております。これが,なんと岡山城ルートではなく県管轄の後楽園ルートとネーミングされています。これは少しルートを工夫してでもぜひ岡山城ルートと変更していただきたいと,ここで強く要望しておきます。 城内の展示については,改修後,今まで以上に趣向を凝らすと聞いております。岡山城主由来の大名道具や武具を並べたありきたりの展示では,どこかで見たなという程度の印象しか残りません。岡山城に来て,なるほどそうだったのかと思わせる展示や特別展をどれだけ開催できるかということが,多くの人が郷土史に関する展示を行っている施設に求めることだと考えます。 展示に関してもう一点,市内の散策へつなげていくように城下町の展示を充実させることを目指すべきです。平成2年度から平成5年度にかけて24基の地名由来碑が設置されましたが,地名由来碑近辺の絵図や戦前の写真と地図をリンクさせたものを設置して岡山市内の回遊を促すことも一つの試みではないでしょうか。 岡山城だけに立ち寄った人を今度はそれ以外も見て回りたいと思わせるためには,周辺の整備もしていく必要があります。残念ながら,岡山市は岡山大空襲によって,歴史を感じることのできる町並みを見ることはできません。しかし,僅かとはいえ,カルチャーゾーンには岡山城の過去の構造物や出石町には昔からの建造物が点在しております。これらをどのように観光につなげられるか,岡山城の大規模改修にあわせて何らかの方針を立てておくべきでしょう。 岡山市として,今までは岡山城のそれ自体を訪問してもらうことに主眼を置いていたと思われます。確かに,城という存在は特に何もせずとも,観光に来てもらえる存在です。しかし,城だからといって殿様商売をしていたのでは,県内のほかの観光施設の中に埋もれていくだけでしょう。 最初に申し上げましたが,城はその土地のシンボルです。まずは,そのシンボルに訪れてもらうことが肝腎です。その後,市内をどれだけ回遊してもらえるかということも含めた上で岡山城がどうあるべきかを考えていく必要があるのではないでしょうか。今回の大規模改修はいい機会であると考えます。 では,質問に移ります。 1,今回行われた秋の烏城灯源郷の成果と考察をお示しください。 2,岡山城の大規模改修が行われますが,どのようなターゲット層を念頭に置いて行うのでしょうか。また,恒常的に訪れてもらえる工夫としてはどのようなことをお考えでしょうか。高齢者や障害者への配慮についてもお示しください。 3,天守閣前広場と天守閣内をセットで利用した来場者が参加できるイベントについて開催が検討されたことはあるのでしょうか。また,今後開催する予定はあるのでしょうか。 4,お堀について,何らかの手を入れることは考えているのでしょうか。また,園路について,改修する際,具体的にどのようにされるのでしょうか。また,将来の展望をお聞かせください。 5,地名由来碑を活用したり,岡山市遊歩道ネットワークを市内散策の方法として観光客にアピールすることは考えているのでしょうか。岡山城ルートについてもぜひ協議してください。 6,展示内容について,今後見直しはどの程度の期間で行われるのでしょうか。また,大学や県立記録資料館等との連携は今現在行われているのでしょうか。 以上で1回目の質問を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  岡山城の観光促進の中,訪れてもらえる工夫はというところについてお答えしますが,城だからといって殿様商売をしてはならないというのは面白いですね。これは使えるような気がいたします。 柳井議員,割と全体的に批判的な書きぶりですが,行かれていますか。(「犬の散歩コース」と呼ぶ者あり)犬の散歩コースとなると,夜も行っていますか,烏城灯源郷とか。今年のはライトアップの仕方等々,私は結構見事だったと思いますけどね。毎年,担当者は本当に知恵を凝らしてやっていただいている。私としては,いろんな結果の評価も決して悪くないと思います。ただ,今の施設だけでは当然ながら限界があるわけで,それで耐震改修が行われる。それに当たってどうするかということを考えていくということで,今回も質問が出たと思います。 御指摘のように,武具だけを置いて見てもらう,どこに行ったか分かんない,おっしゃるとおりだと思うんです。だから,磯田さんにお願いして今回も整理しようとしているんですけども,16世紀の末に岡山城が完成したときには岡山は結構立派なまちになっている。なぜならば,秀吉が亡くなる数か月前の醍醐の花見で献上した児島酒は,今飲んでも本当に一級品であります。それだけのお酒を造れる,こういう酒屋が岡山のまちにあった。当然何もないところであるわけですから,そういう当時の酒造メーカーを集めて競争させたからああいうものができたんだろうと思うわけです。福岡から集め,たしか児島酒は今の岡山市の南区郡辺りの戸川家にいた人間からだと聞いたことがありますけれども,そういうまちの成り立ちみたいなものが出てくると,また一風変わった付加価値が出てくるんではないか。 それから,やっぱり城自体は秀家時代であります。関ケ原では小早川秀秋,それから最終的に池田家のものになる,そのときは池田輝政。こういったものの関係を整理していくと,どこにもないものが多分できてくるんじゃないかなと思います。 それだけじゃなくて,最終的な歴史とともに柳井議員がおっしゃったように岡山のまちに誘導していく,そういったことも必要なんじゃないかなと思っているところであります。 それから,岡山城自体,戦前は国宝でしたけど,焼けて新たに造ったわけですよね。だから,空調とエレベーターがある。こういう城ってないんです。でも,プラスなんですね。だからこそ,そこでユニークベニューというか,いろいろ集めて懇親会ができる。今はコロナウイルスで駄目ですけども。今度,それも拡張するんです。ぜひ,自民党市議団の会もそこでやっていただければと思います。(笑声) いろいろなことをこれから仕掛けていきますんで,また御意見をいただければと思います。 以上です。 ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  認定こども園についての項,認定こども園の計画に対する進捗と今後の進め方,公立,私立の比率についてお答えします。 市立認定こども園につきましては,子ども・子育て支援プランにおいて,令和6年度までに着手も含め全中学校区に36園整備する方針であり,令和3年4月時点で17園,令和4年4月時点で19園となる予定です。 私立認定こども園につきましては,推進のための計画はなく,移行に係る申請に応じて認可,確認をしており,令和3年4月時点で35園となる予定です。 公立,私立の比率は,令和3年4月時点で公立が32.7%,私立が67.3%となりますが,私立の計画がないため,計画上の比率は見込むことができません。 次に,幼稚園に3歳児を受け入れる園を増やすことについてお答えします。 本市における3歳児教育につきましては,認定こども園の整備により進めていく方針に変わりはありませんが,昨年10月からの幼児教育・保育の無償化への対応として,市立幼稚園における3歳児の受入れを令和2年度から6園,令和3年度から2園で拡充しており,今後認定こども園候補園や実施園のない中学校区等を中心に,保護者のニーズや周辺施設の状況等を見ながら検討していきたいと考えております。 続きまして,認定こども園における人材の確保の見通し,負担軽減のためのICT導入補助についてですが,認定こども園を含め,私立認可保育園等の保育士数は,平成29年度以降,毎年170名程度増加しており,今後もこのペースで保育士を確保できるよう努力していきたいと考えております。 負担軽減のためのICT導入補助につきましては,私立は平成28年度から行っており,現在は82%の園で導入済みです。公立におきましても,今年度からICTを活用した保育業務支援システムを特に規模の大きい鹿田認定こども園と南方岡山中央認定こども園において導入を進めており,今後より使いやすいものにしながら他の園にも配備していきたいと考えております。 次に,抽せんによる課題,また基準を設定することについてですが,幼稚園につきましては,3歳児クラスは1学級定員20人としており,学級ごとに専任の教諭を置かなければならないため,入園希望者が定員を超えた場合は抽せんを行っております。抽せんを行うことにより,希望しながら入園できない3歳児がいることは課題だと考えておりますが,公平性の観点から選考基準の設定につきましては困難と考えております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,就学前教育の観点から,認定こども園に対する教育委員会の期待についてお答えいたします。 認定こども園を含む就学前教育及び保育では,それ以降の学校での生活や学習の基盤の育成につながるような基本的な力を身につけてほしいと願っております。そのために,中学校区の学校・園において,目指す子ども像や教育目標などを共有した上での連携,協働を進めているところでございます。 また,情報交換だけでなく,子どもたちの課題を踏まえた保育,授業の研究機会を設けるなどの取組も進めてまいりたいと考えており,こうしたことによって岡山市が目指す自立に向かって成長する子どもの育成に迫ることができると期待しております。 以上でございます。 ◎赤坂隆産業観光局長  2の岡山城の観光促進についての項,市長答弁以外についてお答えいたします。 まず,今回行われた秋の烏城灯源郷の成果と考察についてですが,今年の秋の烏城灯源郷については,17時以降の本段への来場者数は前年比156%となり,コロナ禍でも多くの方に楽しんでいただけたのではないかと考えております。 今回の開催については,岡山後楽園の幻想庭園との連携に加え,夏と秋に中止となった桃太郎まつりの代替事業として桃太郎大通りや石山公園をライトアップした冬の桃太郎まつり,岡山駅前広場で行うMOMOTAROH FANTASY,西川をライトアップする西川イルミの開始時期に合わせて実施したことも多くの方に来場していただけた要因の一つと考えております。 次に,岡山城の大規模改修に伴う高齢者等への配慮についてですが,烏城公園内の園路舗装,階段への手すりの設置,トイレの改修,改築,それから点字ブロックの設置など,高齢者や障害者の方にもこれまでより訪れてもらいやすくなるよう整備していきたいと考えております。 次に,天守閣前広場と天守閣内をセットで利用したイベントについての御質問です。 岡山城天守閣では,平成30年から夜間の利活用として一般の方への貸出しを行ってきており,昨年からは天守閣と天守閣前広場との一体的な利用もできるようにしております。昨年12月には,経済産業省の主催により,天守閣を背景として天守閣入り口から広場に向けてランウェイを設けたファッションショーも開催されました。 また,天守閣等の大規模改修については,「岡山城 令和の大改修 ─歴史を伝える城,集う城─」をコンセプトとして,リニューアルオープンに向けたイベント等の検討も行っており,今後も再建の天守であることを生かして積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 次に,堀と園路の改修についての御質問ですが,堀については,たまっている水の浄化が課題となっております。現在,西側の堀については,岡山理科大学の協力の下,ヒシを植え,年に1回刈り取ることで水の浄化を行い,一定の効果が見られているところですが,今後全国の事例も確認しながら最適な方法を研究してまいりたいと考えております。 また,園路舗装につきましては,烏城公園内の本段,中段,下段,それぞれの主要な動線についておおむね1.5メートルの幅で脱色アスファルトによる舗装を検討しております。 最後に,展示内容の見直しについて,また大学や県立記録資料館等との連携についての御質問ですが,現在展示のリニューアルについては,磯田氏の監修の下,各フロアのレイアウトや紹介パネル,映像の構成等について検討を行っているところです。現在は大学等との連携はありませんが,今後展示内容の詳細を検討する中で,絵図等の歴史資料の利用や展示で記載する内容の確認など,大学や県立記録資料館をはじめ,あらゆる方面に協力を依頼し,連携しながら進めることになると考えております。 また,監修者の磯田氏から,展示については変化を持たせることが重要とのアドバイスをいただいており,定期的にテーマを持った企画展の実施や資料の入替えなど,工夫しながら運営してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎林恭生都市整備局長  同じ項,岡山市遊歩道ネットワークを散策方法として観光客にアピールする考えはないか,また岡山城ルートについてはどうかというお尋ねです。 岡山市遊歩道ネットワーク(てくてくロード)は,環境に優しいまちづくりを進める一環として,車を降りて歩くということを通して市民の健康づくりとともにふるさと意識の醸成,歴史文化財への理解を深めることを目的として策定しており,後楽園ルートのお勧めコースは城下地下広場を起点に,後楽園を横目に旭川左岸を北上して高島駅に至る5.8キロメートルのコースとしております。次回更新時には,本来の目的は維持しながら,岡山市民に対してだけでなく観光客にも活用していただけるよう,岡山城をはじめ観光施設の魅力を発信するなどの改善について検討してまいりたいと考えております。 以上です。     〔8番柳井弘議員登壇〕 ◆8番(柳井弘議員)  御答弁ありがとうございました。 再質問をちょっとします。 認定こども園なんですけれども,幼稚園から認定こども園に移行する場合に入札の条件があって,一定の保育の実績がないと手が挙げられないと。教育長,実は学校法人が手を挙げにくい一つの理由で,関西高校がやろうと思うても──思わんけど,──なかなかすぐに手が挙げられないと,こういう現状があります。そのあたり,やっぱり制度として見直していく必要があるんではないかな。要は,経験がないと危ねえとか言うけれども,経験がないほうが余計に安全じゃないんかなとか逆に思うたりします。よう研究しますからね,今この時代ですから。なので,そのあたりも少し御意見があればいただきたいということと,教育長,その件で教育長の観点からいうと学校法人が手を挙げるということはありがたいことなのか,別にどっちでもええよという考えなのか,その辺何か御意見があればいただければなと思います。 それから,3歳児の入園の抽せんのハードルなんですけれども,厳正なる抽せんというのもすばらしいことだと思います。じゃけど,身体的,精神的に疾病があるとか,お兄さんやお姉さんが既に通っているというところは,僕はやはり優先させる必要があるんではないかなと思います。これは,いつ頃決まったことなのか。多分その制度が決まってすぐなんでしょうけれども,ここはもう一度改めて御検討してもいい案件ではないかなと思います。そのあたりの御所見をいただければと思います。 それから,岡山城のことでございますけれども,天守閣改修工事が終わっても,足の不自由な高齢者や車椅子の方はいまだ天守閣までは来ていただけないということだと思うんですね,今の答弁では。エレベーターを検討するというて,今のところエレベーターの予定というのはいつ頃になるかまだ未定なんですかね。そのあたりの御所見をいただければなと思います。 それから,岡山城の強みというのは,鉄筋であって,エレベーターがついとって,空調があるって最高の,要はある程度自由度が高い建造物ということなので──市長,多分覚えておるでしょうけど,昔,風雲!たけし城というのがあったと思うんですよ。城攻めのバラエティーみたいな番組なんですけれども,あそこまで爆弾を仕掛けてどうのこうのじゃないですけれども,今水鉄砲でやるサバゲーがはやっとんです。城攻めのサバゲーみたいな,こういうのがもしできれば,また一つの新しい発見ではないかなと思います。そのあたり,これは御所見は要らないですから,ちょっとひとつ考えていただければなと思います。 それから,お堀の水質。 今後どうする腹積もりなんですか。もう水は循環させない,もう汚ねえまんま,理大に任せっ放し,こういう考え方なんでしょうか。このあたり,よう考えていかんと,あのまんまじゃったら循環もせんし,よくない状態が進むばっかりではないかなと思うんですね。なので,どうせ岡山理科大学に任せっきりならば,岡山理科大学の好適環境水にしてもろうて,あのお堀でマグロとピラルクを飼う。これは絶対お客さんを呼べる。(笑声)これはすごいですよ。マグロとピラルクが同居して泳ぎよると日本中から見に来ますわ。なので,そのあたりも今後の御所見をお聞かせいただければなと思います。 それから,てくてくロード。 もういけん。もう岡山城ルートにしようや,ほんまに。後楽園と岡山城,どっちを一般的な人が知っておるかというたら,これは後楽園じゃねえよ。岡山城が一番イメージしやすいんですよね。なので,後楽園のほうが歴史的価値のあるようなことを言われていますけれども,どっちが有名なのかというたら岡山城じゃから,そこら辺もあわせてお願いしておきます。 時間があまりありませんけれども,岡山に来て間がない古橋副市長,岡山城に何回かは行っていただいたと思いますけれども,岡山城についての感想をいただければなと思います。 それから,岡山城の活用方法というのは,政治的判断が絶対必要なんですよ。なので,政策局長,岡山城についての考え方,それから岡山に来て岡山城を見た感想も含めて御所見をいただければなと思います。 以上です。 ありがとうございます。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎古橋季良副市長  岡山城の感想はという御質問をいただきました。 岡山城につきましては,旭川の河畔に建つというロケーションのよさ,それから旭川を挟んで日本3大庭園の一つ,後楽園と隣接しているということもありまして,景観が大変いいという印象を受けております。 それから,天守閣が空襲で失われていて鉄筋コンクリートになっているという点は確かに残念なんですが,石垣の高さ,それからボリュームというのは大変魅力的なんではないかという印象を受けました。 また,市長答弁にもございましたが,戦国末期から江戸時代の初期にかけて宇喜多家,小早川家,池田家と城主が変わっていった,そういった物語性も魅力になるんではないかなと思っております。 いずれにしましても,岡山の中心市街地における重要な文化遺産,観光資源でございますので,ますますシンボルとして価値が高まるような大改修になることを期待しております。 以上です。 ◎福田直政策局長  後楽園から見る旭川越しの岡山城の景観のすばらしさ,これは言うまでもありませんけれども,岡山城は都市の成り立ちに関わる重要な拠点であると認識しております。 それから,岡山駅からの東西の都市軸,そして表町商店街の南北の都市軸との関係,そういったものも踏まえながら,また芸術創造劇場の整備に向けた動きもありますので,旧城下町エリアについて全体を見ながらどのようなことができるか,関係各局と連携しつつ考えてまいりたいと思っております。 以上です。 ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  2点ございます。幼稚園の認定こども園への民間移管の入札条件についてと3歳児教育の抽せんの在り方についてお答えします。 幼稚園の認定こども園への民間移管の入札条件についてなんですけども,学校法人の参入を決して制限しているものではございません。これに関しましては,園児の保護者の方,そして園児の安心材料,不安を取る材料として,こういった就学前施設の運営経験のあることを条件とさせていただいています。既に法人移管の合意に達した園につきましては,地域の協議会などで説明の上,合意をいただいていることもあって,すぐにその点について変更するということはできないところがございますが,議員の御指摘を受けて法人移管を進めるという観点も必要だと考えていますので,今後条件について検討してまいりたいと思っております。 そして,3歳児教育の抽せんの在り方なんですけども,これは無償化に伴って3歳児教育を始めた当初から始めているんですけども,これに関しましては幼稚園では教育の機会均等ということもあって,今までも4歳,5歳では要件や優先順位などの基準は設けずに全員を受け入れているところです。そのほかの保護者の状況につきましては,議員のおっしゃった心身のハンディキャップというのもございますが,例えば自営業であったり小さいお子さんを抱えて登園させている親御さんがおられたりとか,また介護している場合だとかいろんなパターンがあると思います。それに優先順位をつけることもなかなか難しいこととも思います。全市的に保育士が不足しているということがあって,3歳児に定員を設けているのは本当に申し訳ないところでございますが,公平性の観点から今のように抽せんにさせていただいております。そして,そのことについては御理解をいただきたいと思っております。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  岡山城に関して2点御質問をいただきました。 まず,エレベーターの予定ですけれども,文化庁と協議しており,その結果,エレベーターについては岡山城の遺構や景観,先ほど副市長からもありましたとおり石垣が大きな特色を持っておりますので,そちらの景観への影響も大きいということがございまして,今回の改修での整備は難しいと判断しております。ただし,今後も文化庁との協議は進めていきたいと思っております。 なお,高齢者等への配慮につきましては,ソフト的なことも含めて今後も検討していきたいという具合に思っております。 もう一つが,堀のことでございますけども,水質の浄化については,岡山理科大学以外の方法も全国で何か所か実際にありますので,そちらのほうの意見聴取であるとか調査のほうもさせていただいているところでございます。マグロの養殖がいいのかどうかというのは私も分かりませんけれども,堀も施設の一部として有効な活用の方法ということも今後考えていきたいと思っております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  学校法人が手を挙げることについての是非といいますか,このあたり,私の研究不足で大変申し訳ないんですが,学校教育もそうですし,就学前教育についてもそうで,当たり前のことですが,子どもが集団生活をしていくということの中で得られる能力を育てていくということが最も大切なことだろうと思っております。 就学前教育については,学校教育と違って認知できない力,非認知能力といいますけども,数字で表すことはできないような力,例えば諦めずに最後までやり遂げる力であるとか,道徳性とか規範意識とか,そういったことについてしっかり育てていく必要があると思います。これについては,学校法人であろうがなかろうが関係ないことだろうと思っているところです。もちろん就学前だけじゃなくて学校へ行ってからもこの非認知能力は育てていかんといけんのですけれども,就学前についての感想としてはそういうことを思っております。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で柳井議員の質問は終わりました。(拍手) 以上で個人質問を終了いたします。 つきましては,日程第1の案件は,お配りいたしております付託案件表のとおり,それぞれ所管の委員会に付託いたします。      ───────────── ○浦上雅彦議長  この際御報告申し上げます。 本定例市議会において受理いたしました陳情につきましては,お配りいたしております文書表のとおり,それぞれ所管の委員会に付託いたします。      ───────────── ○浦上雅彦議長  お諮りいたします。 委員会審査のため,明12月10日から12月14日までの5日間,本会議を休会いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○浦上雅彦議長  御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。      ───────────── ○浦上雅彦議長  次の本会議は,12月15日午前10時に開きます。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。      午後2時59分散会...