岡山市議会 > 2020-12-04 >
12月04日-03号

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  1. 岡山市議会 2020-12-04
    12月04日-03号


    取得元: 岡山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-30
    令和 2年11月定例会    令和2年11月定例岡山市議会    議 事 日 程  第3号       12月4日(金)午前10時開議第1 個人質問 甲第181号議案~甲第243号議案,諮問第4号      …………………………………〇会議に付した事件 日程第1 個人質問      甲第181号議案~甲第243号議案,諮問第4号      ──────〇──────〇出席議員(45人)            2番  森 山 幸 治            3番  菅 原   修            4番  平 元 道 隆            5番  江 田 厚 志            6番  松 本 好 厚            7番  岡 崎   隆            8番  柳 井   弘            9番  熊 代 昭 彦            10番  東     毅            11番  田 中 のぞみ            12番  柳 迫 和 夫            13番  林   敏 宏            14番  福 吉 智 徳            15番  川 本 浩一郎            16番  赤 木 一 雄            17番  松 田 隆 之            18番  山 田 正 幸            19番  二 嶋 宣 人            20番  難 波 満津留            21番  鬼 木 のぞみ            22番  林     潤            23番  太 田 栄 司            24番  高 橋 雄 大            25番  竹之内 則 夫            26番  中 原 淑 子            27番  藤 原 哲 之            28番  東 原   透            29番  小 川 信 幸            30番  千 間 勝 己            31番  吉 本 賢 二            32番  成 本 俊 一            33番  羽 場 頼三郎            34番  下 市 このみ            35番  竹 永 光 恵            36番  小 林 寿 雄            37番  楠 木 忠 司            38番  松 田 安 義            39番  則 武 宣 弘            40番  田 尻 祐 二            41番  田 口 裕 士            42番  宮 武   博            43番  和 氣   健            44番  三 木 亮 治            45番  森 田 卓 司            46番  浦 上 雅 彦      …………………………………〇欠席議員(1人)            1番  寺 林 綾 乃      ─────────────〇説明のため出席した者       市     長  大 森 雅 夫       副  市  長  那 須 正 己       副  市  長  古 橋 季 良       理     事  河 野 広 幸       市 長 公 室 長  小 山 直 人       政 策 局 長  福 田   直       総 務 局 長  門 田 和 宏       財 政 局 長  重 松 浩二郎       市 民 生活局長  中 原 貴 美       市 民 協働局長  亀 井 良 幸       保 健 福祉局長  福 井 貴 弘       岡山っ子育成局長 田 渕 澄 子       岡山っ子育成局子育て支援担当局長                近 藤 康 彦       環 境 局 長  國 米 哲 司       産 業 観光局長  赤 坂   隆       都 市 整備局長  林   恭 生       都市整備局都市・交通・公園担当局長                平 澤 重 之       下水道河川局長  河 原 浩 一       消 防 局 長  藤 原   誠       水道事業管理者  今 川   眞       市場事業管理者  大 杉   誠      教 育 委 員 会       教  育  長  菅 野 和 良      選挙管理委員会       委  員  長  桑 島 幹 雄      監 査 委 員       委     員  岸   堅 士      ─────────────〇出席した議会事務局職員       次     長  石 井 敏 郎       総 務 課 長  山 本 和 広       議 事 課 長  岡 田 慎一郎       調 査 課 長  塩 見 紀己代       総務課課長補佐  永 田 朱 美      午前10時0分開議 ○浦上雅彦議長  皆さんおはようございます。 これより11月定例市議会第3日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は40名であります。      ───────────── ○浦上雅彦議長  会議録署名議員に竹之内議員,田口議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○浦上雅彦議長  本日の議事日程は,個人質問並びに甲第181号議案から甲第243号議案までの63件の議案及び諮問第4号についてであります。      ──────〇────── △日程第1  個人質問 甲第181号議案~甲第243号議案,諮問第4号      ───────────── ○浦上雅彦議長  日程に入ります。 日程第1は,個人質問並びに甲第181号議案令和2年度岡山市一般会計補正予算(第6号)について以下64件の議案についてであります。 これらを一括上程し,個人質問を行います。 それでは,順序に従いまして太田議員。     〔23番太田栄司議員登壇,拍手〕 ◆23番(太田栄司議員)  皆様おはようございます。 質問戦2日目のトップバッターを務めさせていただきます,おかやま創政会の太田栄司でございます。よろしくお願いします。 まずは,本日はお忙しい中,傍聴にお越しいただいた皆様,またoniビジョンの視聴者の皆様,インターネット議会中継を御覧の皆様,本当にありがとうございます。 さて,今年は健康づくりができた年だなとも思っております。コロナ禍の中で様々な行事が中止とか自粛ということで,何ができるかな,一人でできることは何かないかなということでいろいろ考えた末,心身リフレッシュもできるということで,今年はウオーキングを楽しんだというような一年だったなとも思っているところであります。 このウオーキングによって結構健康づくりとか体力づくりができたという,それをちょっと証明できたのは,先日おかやまマラソンの開催日の日に,おかやまマラソンは中止になりましたけど,その日に岡山市のジョギング・マラソン議員連盟の有志8名が参加して42.195キロを案分しまして疾走させていただいたということで,私は5キロほどしか走っておりませんけど,何か楽に走れたなと。日頃の毎日1万歩を目標に歩いたのがよかったのかなとも思っているところであります。 皆さんもそういったところでどういったことができるかなということ,皆さんも今だからこそできることを見つけて,何かいろいろとリフレッシュしたらどうかなと思っております。 それでは,今回も市民の皆様からいろいろといただいた疑問とか要望等を基に,通告に従って質問に入らせていただきます。 大きな1番,高齢者インフルエンザ予防接種の無料化について。 国が重症化リスクの高い高齢者にインフルエンザワクチンを優先接種する方針を示したことで,岡山市も今冬に新型コロナウイルスとの同時流行が懸念されるインフルエンザ対策で,65歳以上の高齢者を対象に10月1日から無料で予防接種が実施されております。 市民の皆様にしっかりと広報したことで,多くの高齢者が予防接種を受けられたと思うと同時に,新型コロナウイルス感染症の拡大が原因でインフルエンザ予防接種を受ける方の増加などにより,本当に必要とする受験生とかそういった多くの方が,なかなか予防接種ができないという状況が発生しているともお聞きしております。 より必要とされている方に確実に届くように,国はワクチンの生産や流通が円滑に行われるよう,また65歳以上の方以外の方にはお待ちいただくなど,いろいろとそういった対応,調整等もされているようでありますけど,そういったところを鑑みて,今回お聞きします。 (1)無料による高齢者の接種者数,例年と比較して今年の岡山市全体の接種者の状況をお示しください。 (2)インフルエンザ予防接種の現状をどのように認識されていますか。また,不足の状況を把握されているのであれば,何か対応されておりますか。 大きな2番,岡山市観光振興アクションプランについて。 平成28年度から平成37年度,令和7年度までの10年間を期間とする長期構想,岡山市第六次総合計画長期構想「未来へ躍動する桃太郎のまち岡山」に基づいた具体的な施策を展開するために,平成28年度を初年度とする向こう5年間の前期中期計画を策定しておられます。 岡山市観光振興アクションプランは,長期構想の将来都市像の一つ,中四国をリードし,活力と創造性あふれる「経済・交流都市」の実現のため,岡山市の魅力をさらに高め,より一層の観光・コンベンション振興に取り組むため,戦略的かつ実効性のある具体的施策の方向性及びその実施行程を定めたものであります。策定に当たり,テーマやストーリー性を重視した取組の方向性を示し,市民からパブリックコメントなどを参考に策定されたとお聞きしております。 そこでお聞きします。 (1)前期アクションプランにおける観光・コンベンション分野の目標に対する中間評価による現状と課題についていかがでしょうか。また,新型コロナウイルス感染症による影響をどのように受け止めておられますでしょうか。 (2)評価や新型コロナウイルス感染症の影響から,後期に向けてどのような施策の考え方や方向性で計画しようとされているのでしょうか。また,推進するための体制づくりをお示しください。 (3)後期アクションプランの策定に当たり,市民の皆様の御意見などはどのように把握され,どのように反映されるのでしょうか。 大きな3番,コロナ禍における市民活動の活性化について。 岡山市においていまだに新型コロナウイルス感染症の収束が見えない中で,正しく恐れて新たな生活様式に慣れ,感染しないように様々な活動を促進しているところでありますが,9月定例市議会では,こころの健康センターでのコロナに関係する件数は減少しているが,今後も推移を注視するとの御答弁でした。また,心のケアについても,来所による面談や訪問相談の実施,医療機関への受診などを勧めているとのことでした。 しかし,いまだにコロナは収束せず,一時期より多い感染者が発生しており,人出の多い場所には今でも怖くて外出を控えている方が多くいるのが現状です。これでは,家に閉じ籠もってしまい,心身ともに異常を来してしまいます。 こうした中においても,岡山市はGo Toトラベルに合わせて「岡山市応援旅 宿泊・グルメクーポン事業」の実施で外出を促すなど,少しでも岡山市の活気を取り戻すために頑張っておられることは承知しているところで,私もそうだなと思っているところであります。 そこでお尋ねします。 (1)9月市議会において心のケアについて質問しましたが,今回のコロナにより在宅勤務や外出を控えている市民の皆様が,以前より新型コロナウイルス感染症が発生している状況から,さらにストレスを抱え,心のケアを必要としていると考えます。心身のリフレッシュやケアに対する新たな対応,取組はされたのでしょうか。例えば新たな取組として,ストレス発散のために市民の皆様に外出を促すなどの情報提供はされているのでしょうか。 (2)また,ここ数年で地域の皆様から,自分たちの住んでいる地域のよいところや歴史的な資源を御提案いただき作成した,ええとこ発見図があります。今こそ,このコロナ禍で地元資源の再発見や健康づくりに活用していただくチャンスではないかと思います。御所見をお願いします。 大きな4番,地域学教育について。 数年前から,全国で地域学と呼ばれる研究や活動が多く見られるようになっていると聞いております。これは,各地域の住民自身がその地域を学んだり,さらには地域づくりに生かしたりするような流動的,運動的な面を備えていると言われています。 実際にはどのようなことかといえば,地域の事態に応じて様々な問題や課題を自らの課題と捉えて,地域でその問題点や課題を解決していく取組のことをいうようであります。 これにより,1つ目は,地元愛を育むきっかけや人づくりにつながる,2つ目は,コミュニケーション力を養う力や協働する力を育むことができる,3つ目は,課題を自分のこととして考える意欲や主体性につながるとされております。まさに現在岡山市が推進している地域協働学校そのものではないかと思います。現在,岡山県では,この地域学に力を入れて取り組んでいるとお聞きしております。 そこでお尋ねします。 (1)岡山市として,地域学の取組についてお示しください。 (2)以前,地域協働学校について地元小学校に説明にお越しいただいたことがあり,そのときに今後は企業との連携が必要とお聞きしましたが,現状をお聞かせください。 (3)周辺地域で小規模校が増加している状況の中では,特に地域学や地域協働学校の強化が重要性を増していくことが考えられますが,今後の展望と課題についてお示しください。 (4)地域学の取組においては,就学前から小・中学校の連携が大変重要だと思います。岡山型一貫教育の柱の一つとして取組を構築すべきと考えますが,御所見をお願いします。 大きな5番,岡南環境センターの整備について。 岡南環境センターは,可燃ごみの広域処理施設として建て替えることが決定し,令和4年度中に建設工事を開始し,令和8年度中の稼働を目指して,現在地元説明を実施しているとお聞きしております。 この新施設は,広域処理施設として2市1町の老朽化した岡山市1施設(岡南環境センター),玉野市1施設,久米南町1施設の3施設を統廃合して整備するもので,ダイオキシン類などの環境負荷を可能な限り低減し,焼却による熱エネルギーを発電や余熱利用として最大限活用するとともに,災害に強く,災害時の避難場所としても活用できる施設となるよう検討しているということです。 そこでお尋ねします。 (1)地元説明会においてどのような意見や要望があったのでしょうか。 (2)また,それらの意見や要望に対してどうされるのか,お示しください。 (3)玉野市,久米南町からどのような運搬・搬入方法で行うのでしょうか。また,搬出入時の渋滞に対する検討及び対策について御説明ください。 (4)循環型社会形成推進のため,先日岡山市新庁舎での発電エネルギーの有効利用について報道発表がありましたが,玉野市や久米南町への供給,配分はどうするのでしょうか,お教えください。 次に,大きな6番,絶滅危惧種の保護について。 岡山市は,岡山市生物多様性地域戦略で,市街地周辺部一帯の里地里山は環境省の重要な里地里山に,平野部の河川,水田は重要湿地に指定されており,そこには環境省等によって絶滅危惧種に指定されている希少な野生生物が生息,植物が生育していると記されております。 こうした岡山市の特徴は,先人の方々が自然環境と調和した暮らしを大切にし,豊かな自然を後世に引き継いできたたまものとも記されております。 そこでお聞きします。 (1)希少な野生生物や植物はどのように調査し,管理,保護されているのでしょうか。 (2)一宮にある吉備津彦神社の隣接地には,日本国内ではこの地のみに自生する天然記念物に指定されているキビノミノボロスゲという植物があります。この植物の保護の状況について,御教授ください。 (3)キビノミノボロスゲは絶滅寸前ということで,半田山植物園に種子を植え,育成,保護しているとお聞きしております。その後,キビノミノボロスゲはどうなっているのでしょうか,お教えください。 大きな7番,鉄道駅の交通結節点機能強化について。 岡山市は,第六次総合計画では,まちづくりの基本方向の一つとして,コンパクトでネットワーク化された快適で多様なまちづくりを位置づけた都市交通戦略を掲げ,交通結節点機能の強化と利便性の向上を目的に,高島駅,妹尾駅,庭瀬駅周辺の付帯施設,周辺の駐車場や駐輪場などを対象に再編整備を行う計画の中で,JR庭瀬駅北口駅前広場の整備の計画が進められようとしております。 また現在,公共交通の在り方をめぐる法定協議会が開催され,バス路線の再編などの利便増進実施計画などについて検討されているところです。 そこでお尋ねしますが,JR庭瀬駅北口駅前広場の整備において,今後の交通網整備も視野に入れた交通結節点機能の強化と利便性の向上が不可欠であり,バスなどの公共交通の乗り入れが可能な駅前広場の整備が必要と考えます。御所見をお願いします。 大きな8番,路面電車駅前乗り入れについて。 路面電車の岡山駅前広場への乗り入れについては,昨年5月に乗り入れを含めた駅前広場全体のデザイン計画が示されました。その後,詳細設計が進められ,また関係者との協議も進められているのではないかと思いますが,全く動きが見えてきておりません。 今年度は5億5,900万円が予算化されており,また本議会には軌道に関する工事施行認可申請に係る議案が上程されています。認可されれば,いよいよ軌道の敷設工事に着手できることになると思います。 令和4年度までに乗り入れを行うとのスケジュールが表明されていますが,岡山の玄関口である駅前広場の工事がどのように進んでいくのか,駅前広場を日々利用する方々に関係することであり,また市民の多くが注目している事業なので,幾つか質問させていただきます。 (1)今年度予算に工事費が入っていると思いますが,予算の内訳をお示しください。 (2)軌道の工事施行認可はどうなっているのか,お示しください。 (3)現在作業の進捗状況はどうなっているのか,お示しください。 (4)今年度の工事費では,いつから,どのような工事を行うのでしょうか。 (5)路線バスやタクシーを利用可能としながら,また多くの方が利用されている状況の中で工事を進めるには,施工時期や施工場所の制約が著しく出てくるのではないかと思いますが,どのように工事を進め,いつ完成するのか,お示しください。 (6)路面電車の岡山駅前広場への乗り入れの検討以前から,バスゾーンや待機場所の拡張が要望されていると思いますが,拡張はできないのでしょうか。 (7)岡山駅前広場のバスターミナルで待機している路線バスの運転手は,トイレに苦慮しています。短時間の待機となるため,遠くのトイレに行くことが困難であり,また路線バスの走行空間を横断するため,危険な状況だと聞いております。今後の岡山駅前広場の整備においてトイレの設置をお願いしたいが,御検討いただけないかと考えております。お考えをお示しください。 以上で質問を終わります。 御答弁よろしくお願いします。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  皆さんおはようございます。本日もよろしくお願いいたします。 それでは,私は観光振興アクションプランの評価による現状と課題,また新型コロナウイルスの影響をどう受け止めているかということであります。 私,幾つかの資料を手元に持っていますが,実は私が市長に当選したときの観光客数は563万人でありました。それに対して令和元年は757万人ということで,大幅に増になっております。個別に岡山城や後楽園も来場者は増加しているところであります。 これは全国的な傾向にもあったと思います。そういう面で,岡山市にとって大きな流れとしてはいい方向で動いたと思いますが,それとともに,今,当時は経済局と呼んでいたものが産業観光局になっています。そして,観光部長さんもいます。そういう中で,私はスタッフの皆さん方が一生懸命やられ,また観光コンベンション協会の皆さん方の動きもよかったんではないかなと思います。 ただ,昨日の林さんからずっと私もランキングの話ばっかりやっていますけど,ブランド総合研究所の指標でいくと,魅力度というのが都市別でいくと2020年で146位なんですよ。これが,その前の2018年で190位ですから,上がっているといえば上がっている。最も観光に近いのは魅力度と,もう一つ観光意欲度というのがあるんですけど,これは2020年で175位なんです。2018年では185位。上がっていることは上がっておりますけども,そんなに皆さん方,おお,すごいじゃないかと思うような方は多分そんなにいらっしゃらないと思います。 やっぱり一朝一夕にはいかない。ただ,常に観光客を増やして,我々のまちに魅力をつけていくという意欲と行動,それを一日一日積み重ねることによって,多くの方に来ていただけるようになるんではないかなと思っています。計画もそうでありますが,全部計画のとおりに動いているわけじゃなくて,時に応じた行動というのも重要になってまいります。そういうことでやらせていただいているところであります。 ただ,新型コロナウイルスの影響は甚だ大きい。岡山城なんか,皆さん行かれることあると思いますけども,去年までとは全く違います。もう外国人いません。去年までは特に台湾人が非常に多くて,中国語が飛び交っていましたけれども,今は本当に静かになっております。 これからどうするかであります。後楽園も同様であります。官の施設,私の施設,そういうのに限らず,大きくいろいろなものを考えていかなきゃならない。そのためにはコロナウイルスの収束が必要ですけれども,そういうことで皆さん方よろしくお願い申し上げます。 ◎福井貴弘保健福祉局長  1番目の高齢者インフルエンザ予防接種の無料化についての項,接種状況,現状の認識,ワクチン不足の状況,対応について一括してお答えいたします。 令和2年10月の接種状況は約9万5,000件,65歳以上の人口の約51.4%となります。なお,昨年同時期は約2万3,000件でした。今年度10月だけで,昨年度とほぼ同数の方に接種いただいております。インフルエンザ新型コロナウイルスの同時流行に備え,高齢者の重症化リスクの軽減に一定の効果があったものと考えております。 一方,保健所にワクチンが打てないと市民の声が寄せられているのは把握しておりますが,岡山市としての対応は困難と考えております。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  2の岡山市観光振興アクションプランについての項,市長答弁以外についてお答えいたします。 まず,施策の考え方や方向性,それから推進するための体制づくりについてですが,岡山市観光振興アクションプランでは,ニーズの多様化や本物志向の高まりに対応するため,大改修を予定している岡山城や造山古墳をはじめとした魅力アップと新たな観光コンテンツの開発など,テーマやストーリー性を重視しつつ,観光関係者や地域の方々と協力しながら実施することとしております。 また,市内での周遊はもとより,日本遺産など広域での取組を進めることにより,滞在時間の延長につなげるとともに,桃太郎のまちを発信する効果的なプロモーションにより,岡山市の認知度の向上を図ることとしております。 感染症の影響についても,短期,長期それぞれの視点から観光ニーズの変化を見極めて対応してまいります。 推進体制につきましては,観光部やおかやま観光コンベンション協会を中心に,観光団体,地域活動団体等の様々な主体の協力を得ながら事業を推進してまいりたいと考えております。 次に,市民の意見の把握についてですが,観光振興アクションプランの素案につきましては,今後パブリックコメントにより市民の方々の意見を把握するとともに,アクションプラン策定への反映を検討いたします。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  3番目のコロナ禍における市民活動の活性化についての項,心のケアに対する新たな対応,取組についてです。 ストレス発散ということではないんですけども,コロナ禍においても,基本的感染対策を取りながら日常生活を送っていただくよう,市民の皆さんに広報してまいります。 次に,ええとこ発見図を健康づくりなどに活用するチャンスではないかについてです。 ええとこ発見図を活用したウオーキングは,比較的安全な健康づくりの取組であり,各保健センターや公民館及び健康市民おかやま21の推進会議等,他部局との連携も図りながら活用を促してまいりたいと思っております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  大きな4番の地域学教育についての項,4点質問いただいております。一括してお答えします。 現在,岡山市では,地域学とは呼んでおりませんけれども,児童・生徒が地域の人々とともに活動する学習というものを,各中学校区の学校・園が一体となって,総合的な学習の時間を中心に系統立てて学習を進めているところでございます。 児童・生徒は,地域や地元企業の御協力により,農業体験や工場見学などを通して地域を知り愛することで,将来にわたって地域に貢献したいと思う児童・生徒が育つ機会が広がっております。 地域協働学校におきましては,保護者や地域だけでなく,児童・生徒の体験的な活動を支えてくださっている地元企業などにも参加していただき,学校運営協議会内でも活発に議論できるよう,教育委員会として先進的な取組を紹介するなどして進めているところであります。 以上でございます。 ◎國米哲司環境局長  5,岡南環境センターの整備についての項,御質問に順次お答えします。 まず,地元説明会での意見,要望について,またそれらをどうするのかについて,一括してお答えします。 先般行った地元説明会では,焼却施設の排気ガス等の基準値や臭気対策,また避難場所としての活用方法などについて御意見,御要望をいただきました。環境対策については,今後事業者に求める要求水準に地域の御意見,御要望を可能な限り反映できるよう検討し,また避難場所としての活用方法などについては,引き続き地域住民の方と協議を行いながら決めていきたいと考えております。 次に,玉野市,久米南町からのごみの運搬等についてです。 玉野市,久米南町からのごみの運搬方法については,現在各市町で検討しているところです。また,ごみ収集車等の搬入車両による渋滞対策に当たっては,場内で待機できるスペースを十分に確保し,搬入車両による県道での渋滞が起こらないような計画とすることとしております。 この項最後に,玉野市や久米南町への電気の供給,配分についてです。 広域処理施設で発電した電力は,自己託送方式により新庁舎等の市有施設に送電し,余剰電力は売電する計画です。玉野市,久米南町に送電することは予定していませんが,全量売電したと想定し,その収入相当額を各市町が負担する運営費から控除することとしています。 次に,6,絶滅危惧種の保護についての項,2点お答えします。 まず,希少野生生物の調査方法と管理・保護状況についてです。 市内の希少種の分布の調査については,平成28年度の生物多様性地域戦略策定時に文献整理等により確認し,この情報は野生生物の情報管理システムにおいて管理しています。また,保護については,主にエコボランティア活動や身近な生きものの里の制度を通じて,地域の清掃や緑化,自然保護など自主的な環境づくりを行う団体等の御協力により行われており,岡山市としては,その団体等へ資材貸与や謝礼金の提供などの支援を行っております。 次に,天然記念物キビノミノボロスゲの保護についてです。 本種の保護活動に取り組んでくださっている吉備の中山を守る会のメンバーのうち4名を,本市自然保護活動推進員に委嘱させていただいており,今年度,生育状況が順調であることを報告いただいております。また,当会はエコボランティア活動に登録いただいており,本市としては活動に必要な資材を貸与する形で支援させていただいているところです。 以上です。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  同じ項,キビノミノボロスゲについてです。 絶滅危惧種に指定されているキビノミノボロスゲは,昭和60年に自生地から移植し,現在も半田山植物園内で育成,保護を行っております。 次に,7,鉄道駅の交通結節点機能強化についての項,JR庭瀬駅北口駅前広場の整備についてです。 公共交通を中心とした交通体系を構築するためには,交通結節機能の強化を図ることが重要と考えております。庭瀬駅は,岡山市内の鉄道駅のうち,岡山駅,北長瀬駅に次いで利用者が多い駅であり,現在北口駅前広場の整備に向け,レイアウトの検討を行っているところです。レイアウトの検討に当たっては,スペースの制約から小型バスの想定とはなりますが,将来のバスの乗り入れに対応できるロータリーの整備を行うこととしております。 以上です。 ◎林恭生都市整備局長  8番,路面電車の乗り入れについての項,まず今年度予算の内訳と今年度の工事はいつからか,工事の内容についてお答えいたします。 路面電車の岡山駅前広場乗り入れに係る今年度予算の内訳ですが,現一般車駐車場に隣接する市役所筋の拡幅に必要となるJR用地の取得等に要する経費として1億1,400万円,現一般車駐車場と市役所筋の間にある既存構造物の撤去・移設工事などの経費として3億9,100万円,地下街の補償算定に関する経費として5,400万円の予算を確保しております。 今年度施工する既存構造物の撤去・移設工事については,年度末までの着工に向けて現在作業を進めているところでございます。 次に,軌道の施行認可についてです。 軌道敷設の工事施行認可については,手続の中で道路管理者の意見聴取を行うこととなっており,道路管理者としては,施行内容に同意するものとして,今議会において市議会の意見を伺っているところです。議決後は,市議会の意見を付して岡山県へ回答し,県を通じて国土交通大臣へ提出されることとなります。その後,数か月の審査期間を経て審査結果が示される見込みです。 次に,現在の作業状況,それから工事の進め方,完成時期についてでございます。 駅前広場整備については,令和4年度末の完成を目指し,昨年度より駅前広場全体の基本設計,詳細設計を進めており,現在も警察,JR西日本,タクシー協会,バス協会,岡山電気軌道,地下街の所有者である山陽SC開発などの関係者と協議を行いながら,設計作業を進めているところでございます。 設計に当たっては,バス,タクシー,一般交通への影響を極力小さくすること,駅前広場利用者の安全性と利便性を確保すること,また補償交渉を含む地下街の補強工事の施工に要する期間や施工方法なども考慮しながら施工工程を検討し,整理しているところでございます。 まずは,現在の一般車送迎ゾーンに新たなタクシーゾーンの整備を行い,タクシーゾーンを移設した後,新たな一般車送迎ゾーンの整備を進め,路面電車乗り入れ部,広場内の建築物の整備や市役所筋,バスゾーンの改修等を進めていくことを考えております。 最後に,バスゾーンや待機場所の拡張はできないか,それから駅前広場にトイレ設置を検討してほしいという御質問です。 東口広場のバスゾーンの拡張については,バス協会からの要請を受けて,拡張するスペースを確保するために様々な案を検討しましたが,地下街への階段や排気塔が制約となり,いずれの案もバスバースを増やすことはできないという結果となっております。 また,トイレについては,駅前広場内に多くの方が利用される総合交通案内所兼待合所を計画しており,現在設計作業を進める中で,この施設内に誰でも使えるトイレを設置する方向で検討しております。 以上です。     〔23番太田栄司議員登壇〕 ◆23番(太田栄司議員)  御答弁ありがとうございました。市長からも御答弁いただいて,ますますこれからの岡山市の魅力をアップして,これからの観光産業,コロナ禍の中でありますが,しっかりとまた関係団体等とも協議して,魅力をアップしていただけたらなと思っております。よろしくお願いしたいと思います。 それでは,数点ですけど,再質問させていただきたいと思います。 先ほど教育長に地域学についてお伺いいたしました。地域協働学校のことがその中でありましたけど,この委員の方はいろいろな方を選定してやられているということでありますが,なかなかその中に企業の方がおられるかどうかというのもちょっとどうかなというところもあります。今後,地域学というのは本当に重要なことで,子どもたちにとって,岡山市がどんなところか,どんな企業があるか,どんな仕事があるか,または地元にはこんな多くの歴史があるとか,特産物があるよというようなことに気づける場所になるんだろうなと。先ほども教育長も言われたと思うんですけど,そういったところで地域愛,郷土愛を育むのに本当につながることなので,しっかりとそういった地域協働学校への取組につなげていただきたいなと考えますが,毎年委員が選任されて委嘱されるということになっていると思うんですけど,具体的にそうした委員の選出,またはそういった委員の体制づくりにどう取り組んで,実際にどう具体的にしていくのか,お聞かせいただけたらと思います。 それとあわせて,そういった選出をする上で学校と教育委員会との共通認識がないと,そういった方を選出できないと思うんですけど,その辺についても御所見があればお伺いしたいと思います。 それから,岡南環境センターの整備の熱エネルギーの活用についてもお聞かせいただきました。この熱エネルギーの発電利用以外の余熱については,以前はプールとかそういったところで使われたと思うんですけど,その辺の利活用について今後の考えというか,どうされようとしているのか,お考えをお示しいただけたらと思っております。 それから,絶滅危惧種についてもお伺いしました。様々な希少生物の保護に力を入れ,取り組まれているというのはよく分かりました。 しかし,どうなんですかね,以前調べた分で何かガイドブックみたいなのがあったりとか,広報しているホームページとかどっかクリックすれば分かるよと言うんですけど,なかなかそういったところに市民の方が見に行くか,知っているかどうか,周知ができているのかというのは,ちょっと疑問があります。絶滅するおそれがある生物が身近にいても,その存在を知らないという市民の方がたくさんおられるんじゃないかなと思うんです。 市民の皆様に広く広報することが,これからの環境保護とかで重要になるんじゃないかなと思うんですけど,どんな絶滅危惧種が生息しているか,絶滅危惧種を増やさないためにもどんな対策が必要なのかということを知っていただくことが必要だろうと考えます。 これらの活動について,何か広報することによって,市民のごみのポイ捨て防止とか,環境美化の意識向上なんかにもつながるんだと思います。その辺のもうちょっと何か,どのような取組をされていこうとするのか,今後どういったことをしていったらいいのかというのが分かれば,教えていただけたらと思います。 以上で再質問を終わります。 よろしくお願いします。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎國米哲司環境局長  2点の御質問です。 1点,岡南環境センターの余熱,発電以外にということですが,発電以外の余熱利用につきましては,現在と同様に隣接の岡山市立市民屋内温水プールへ蒸気を供給する計画としております。 もう一点,絶滅危惧種に関する市民広報のことです。 市のホームページを通した情報発信は,今以上に充実させていきたいと考えております。また,公民館や自然保護団体等が開催しています生き物教室との連携の機会を捉えまして,絶滅危惧種,加えて広く環境に関することについて積極的に啓発を行ってまいりたいと思います。 以上です。 ◎菅野和良教育長  太田議員がおっしゃったのは,地域協働学校の中の学校運営協議会のメンバーのことだと思います。毎年各学校において適任者を検討して選出することとしておりまして,各学校15名以内ということで選出しております。地域で要職に就いている方が選出されることが多いんですけれども,学校によって,やはり学区によってかなり色は出てくるようです。したがって,この学区は学校に対してどんなことを期待しているのかということも,メンバーの方によって表れていると言えると思います。 ただ,さっき言われた地域学の面でも,これからこの学区にはこういうことが必要なんだという観点で,学校が教育委員会と相談しながら選出していくというのは可能なことですので,しっかり取り組むように,これからもしっかり話をしていきたいなと思っております。 以上です。
    浦上雅彦議長  以上で太田議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして田口議員。     〔41番田口裕士議員登壇,拍手〕 ◆41番(田口裕士議員)  皆様おはようございます。 それでは,通告に従いまして質問に入らさせていただきたいと思います。 まず1番目,公共交通ネットワークの構築について。 現在,公共交通は様々な課題を抱えています。モータリゼーションの進展により自動車への依存が進み,岡山市においても通勤や通学目的の自動車分担率は高くなっております。また,人口減少,少子・高齢化も進む中,輸送人員の減少に歯止めがかからない状況であるとも言われております。 このまま利用者が減少し,公共交通が失われる地域が増えていけば,自家用車を利用できない交通弱者は移動手段をなくし,郊外のロードサイド型店舗の拡大により中心部のにぎわいが失われ,周辺部では地域の交流が難しくなるなど,社会参画の機会が減少する可能性があります。 公共交通を維持し,拡充させていくことは,全ての市民の生活の質を向上させていくために重要であり,本市が未来に向かって躍動していくために欠かすことのできないことであります。とりわけ本市における地域公共交通はバスによって担われている部分が大きく,市民にとってバスは身近で生活に欠かせない中心的な役割を果たしています。 本市でも利便性の向上と経営の安定化の視点から地域公共交通網形成計画を策定し,また計画を実施していくために,バス事業者との協議の場である岡山市公共交通網形成協議会を設置し,持続可能な公共交通ネットワークの構築に向けて協議を行っているところだと思います。 そのような中,先日,バス事業者8社による市への申入れがあったとお聞きしました。今回はその申入れについて,事実関係や経過などについてお尋ねいたします。 (1)申入れに,コロナ禍の影響が続く中で,1月の次回協議会までに全ての結論を出すのは困難であり,現実的なスケジュールで検討を進めてほしいという意見があったと聞いています。協議会の中で岡山市が示したスケジュールでは,来年度から計画の実施に向けた準備に入ることになっています。岡山市はなぜ来年度から実施計画を動かしたいと考えているのか,お示しください。 (2)協議会において,岡山市が提示したバス路線再編の具体案の中で,岡南方面の再編や妹尾方面の再編として,路線の再編などにより生み出した余力を活用した路線の延伸化が提案されています。これに対し,申入れの中では,需要の見込みが示されておらず,コロナの影響もあり,案を検証できるデータを提示してほしいという意見もあったと聞いております。 岡山市は延伸について検証可能な需要見込みなどのデータを持っているのか,事業者に提示することができるのか,お示しください。 (3)先般の法定協議会で新たに提示された国立病院線などの路線再編案について,当局からは各事業者と個別協議を重ねた上で提案したと聞いていますが,一方で,事業者から協議会の場で提案が唐突であるとの発言があったと聞きました。さらに,申入れの中では,岡山市が一方的に計画を変更したとあり,また地域公共交通網形成計画に含まれていないものは,実施計画に計上すべきではないと考えている事業者もいるとお聞きしております。 今回の路線再編案はどのような検討を経て作成されたのか,岡山市としての考え方も含めてお示しください。 (4)申入れに,岡山市が提示した計画案の妥当性について,学識経験者からの助言や指導,協力の下,責任のある数値に基づいて試算すべきとの意見があったと聞いております。事業者への影響が大きい計画であるため,高い妥当性が求められることは当然であります。この意見について岡山市としてどのように考えているのか,御所見をお聞かせください。 2番目,市立児童クラブの運営状況についてお伺いいたします。 先日の市長の記者会見で,令和3年度から新たに21の放課後児童クラブが市立に移行し,既に移行済みの22クラブと合わせて,市立児童クラブは43になると発表がありました。 本市では,子どもたちを預かっていくに当たり,安定的な運営体制を構築するという目的のため,放課後児童クラブの市立化を推進されています。令和2年度から令和4年度までの3年間を移行期間として,運営委員会から市立への移行が進んでいます。 私は,この春まで,地元の児童クラブの会長として運営に携わってまいりました。一刻も早く安定的な運営体制を実現したいという考えから,本年度から市立へ移行しました。 しかし,市立への移行後,クラブは新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受け,学校の臨時休校の際にもクラブは開所し,子どもたちを受け入れてまいりました。また,その後も,ふだんの業務に加えて,毎日子どもや職員の健康管理を行い,さらに消毒など感染防止のための対応も必要になるなど,現場の職員の方々は大変な御苦労をされているところであります。 元会長として,市立へ移行した後のクラブ運営がうまくいっているのかどうか,とても気になっているところであります。10月には市立クラブの保護者の方に対して,市立へ移行した後の状況についてのアンケート調査を実施したとお聞きしております。どのような結果が出たのか,ぜひお聞きしたいと思います。 そこでお尋ねいたします。 (1)アンケート結果はどうだったのか,具体的に教えてください。 (2)市では,アンケート結果をどのように受け止めているのか,御所見をお聞かせください。 (3)こうしたアンケート結果を各市立クラブにも伝えてほしいと思います。また,今後移行する予定のクラブにも参考にしていただきたいと考えますが,御所見をお伺いいたします。 それでは3番目,最後の項であります。不登校への対応について。 このたび岡山市第六次総合計画後期中期計画分野別計画の素案において,教育委員会が取り組んできた成果や課題を基に,今後の方向性が示されています。その中で,問題行動について様々な課題があると思います。 10月に公表された問題行動などの調査結果を見ますと,特に不登校について,ここ数年増加傾向にあり,小学校においては不登校児童の出現率が1.03となっており,教育大綱などに掲げている目標の0.42を上回っております。また,中学校においても,全国平均を下回っているものの,3.40と依然として高い出現率であると思います。 問題行動などについては,岡山市教育大綱において,問題行動等の防止及び解決として目標に定められており,教育委員会や学校はこれまでも様々な取組を行ってこられたと思います。しかしながら,なかなか改善に向かっているとは言えない状況だと思うわけであります。 そこでお尋ねいたします。 (1)小学校の不登校が増加していることについてどのように分析していますか。御所見をお聞かせください。 (2)不登校への対応は,これまで教育委員会として取り組んできたと思います。しかし,改善に向かっているとは言い難い現状の中,今後は教育委員会だけではなく,ほかの部局とも連携して,岡山市全体として不登校への対応を考えていくべきではないでしょうか。御所見をお伺いいたします。 (3)学校が不登校児童・生徒を抱えるのではなく,地域に力を借りるような取組を推進していくことが必要と考えます。御所見をお聞かせください。 以上で質問を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,田口議員の質問にお答えします。 私は,児童クラブの関係であります。 アンケートの具体的な結果と受け止めでありますが,今後の運営の参考とするために保護者アンケートを行っております。サービス,利用料金,運営の質などについてお聞きし,肯定的な回答は全ての項目で8割を超えておりました。サービス面,運営面では,「満足」と回答した人が半数を超えている状況であります。 こういったところから見ると,平準化の線の引き方,これが一番議論になったところでありますけれども,おおむね合理的な線の引き方ができているんではないかと思っているところであります。 こういうふうに大きな変更をさせていただきました。その中には,もちろん市役所のスタッフもそうでありますけれども,クラブの運営管理に当たっているふれあい公社の担当者,私もよく話をしているんですけれども,随分頑張っていただいたと思います。感謝を申し上げたいと思います。 しかしながら,まだまだスタートしたばかりであります。田口議員がその会長をやっておられたというのは初めて伺いましたけれども,いろいろなことが多分これからも出てくると思います。そこは状況に応じて的確に議論しながら,いい方向に持っていきたいと思います。 よろしくお願いします。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  1,公共交通ネットワークの構築についての項,まず市はなぜ来年度から実施計画を動かしたいのかというお尋ねです。 市内バス路線の8割は赤字であり,対策は待ったなしの中,新型コロナウイルス感染症の影響による大幅な利用者の減少により,都心と周辺部の拠点をつなぐ10以上の主要なバス路線が減便となっており,路線バスは危機的状況にあります。新型コロナウイルス感染症の影響による利用者の減少は当面続くと想定され,バス事業はさらに厳しくなると予想されることから,市民の移動手段を確保するため,できるだけ早く対策を講じる必要があると考えております。 次に,岡南方面や妹尾方面の再編案についてです。 岡南方面,妹尾方面については,現在の運行事業者から,バス路線沿線にお住まいの方を対象とした路線を延伸した場合の利用意向を把握するためのアンケート調査について提案があったため,今年度予算を確保し,10月に調査を実施したところです。調査結果につきましては,取りまとめができ次第,お示ししたいと考えております。 次に,国立病院線等の路線再編案についてです。 国立病院線については,網形成計画の取りまとめを行った令和2年3月の協議会の後,八晃運輸から5月に路線新設のための道路占用許可の申請が市に提出されました。この申請は,道路運送法に基づいて行われたものであり,市は道路管理者として道路法に基づき対応するものでございます。 国立病院線の申請に当たっては,市域全体の路線バスネットワークの維持に向けた実施計画を策定しているところであり,運行計画について現在の運行事業者を含めた3社で調整した上で申請してもらいたいと考え,6月から3社と個別協議を重ねた後に案をお示ししたものであり,決して唐突なものではありません。 次に,市の計画案の妥当性についてです。 計画案でお示ししている都心の運賃値上げによる利用者の減少は僅かであり,ほとんど影響がないこと,運賃割引により高齢者のバス利用が15%増加するといった想定については,確立された交通需要予測モデルにより分析を行った結果でございます。また,路線再編による経費削減効果については,国から提供された事業者作成の路線別の輸送実績に基づき算出していますが,市は詳細なデータを保有していないため,事業者から詳細なデータとともに,算定結果及び算出根拠の提示をお願いしたいと考えております。 今後も必要に応じて,協議会委員である学識経験者に助言をいただきながら,各施策の影響についてしっかりと分析してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  児童クラブの項,市長答弁以外についてお答えさせていただきます。 アンケート結果の周知についてのお尋ねでございます。 アンケート結果は,協力いただいた保護者の方はもちろんですが,各クラブ,ふれあい公社には,全体及び個別の結果をフィードバックしたいと考えております。市立クラブでは,この結果を内部で共有していただき,これを契機に運営内容等について議論しながら,必要な改善に取り組んでいただくことを期待しております。 また,移行を検討されているクラブにも提供することとしており,移行に対する不安や心配がある中,このアンケート結果を参考にしながら移行準備を進めていただきたいと考えております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  大きな3番の不登校への対応についての項,まず小学校で不登校が増加していることについてでありますが,一旦不登校になりますと,学校復帰が困難になるという傾向が見られるとともに,ここ数年,新規に不登校になる児童が一定数いることから,不登校の児童数が年々増加しているという状況がございます。 小学校の不登校の要因としましては,無気力,不安,親子の関わり方等の割合が高いという特徴が見られることから,家庭との連携,家庭にしっかり働きかけていくということが重要になってくると考えております。 次に,他部局と連携した不登校への対応について,また地域と連携した不登校への対応について,一括してお答えいたします。 学校は,子ども相談主事や民生委員,主任児童委員などの力を借りながら,不登校児童・生徒の支援を進めているところであります。また,不登校児童・生徒が学校以外の関係諸機関での相談,指導を受けている割合は年々高まっておりますが,不登校の減少には至っておりません。 不登校の要因は,複数の要因が複雑に入り交じっており,生活リズムの乱れ,親子の関わり方など家庭での生活に関係するものもあるため,これまで以上に他部局や地域との連携が不可欠であると考えております。 以上でございます。     〔41番田口裕士議員登壇〕 ◆41番(田口裕士議員)  答弁ありがとうございました。 それでは,再質問させていただきます。 まず最初に,交通政策のほうから。 当局の答弁を聞くと,3年前から議論をスタートし,その間,事業者から様々な意見にも耳を傾けて,市としてやるべきことは丁寧にやっていると思うわけであります。一刻も早く,素早く,市民の移動手段を確保できるようにしなければならないということも,熱意を感じました。 しかし,この間の申入れでは,事業者の声を市は全く聞いてないという意見が出たとお聞きしているところであって,いわゆる市と事業者が擦れ違っているというんかな,そんなふうに感じられるんですね。今後はこうした関係に対して,どう折り合いをつけていくのかなと思うわけでありまして,この件について御所見をお伺いしたいと思います。 次に,児童クラブであります。 実をいいますと,この質問をするに際して,いわゆるうちの地元の学童クラブの指導員の人にちょっと話を聞きました。これ,絶対移行したほうがいいよということがあるんですね。それは何ならといったら,各クラブで今までもあったんだけど,我々のクラブでもあったが,問題が起こったときって,その運営協議会で処理しなければならない,保護者間と指導者間,またクラブの中のいろんな運営に対して。そのときには全て運営協議会,私は会長をしていたから,私がいろんな人と話をして処理していかなければならないし,いろんな人と協議していかなければならない。それぞれの運営協議会の中だけでやっていることになっちゃう。 だけど,市立になることによって,この間クラブでもちょっとしたことがあって,御相談を申し上げたら,的確にちゃんとやってくれた。ということは,それぞれ市立で共通にそういう指導体制,指導員さんを指導する体制もできるし,要するに岡山市として学童クラブの子どもたちを受け入れる体制ができている。まさしくそう思ったんですね。 だから,未加入クラブがあります。アンケートも,今さっき市長の答弁では,ほとんど8割以上の方が満足している。どうぞこれを推進してください,一生懸命。間違いなくこれはいいことです。私は実体験を基に常に思っていますけど,このくらいいいことをやったなって,実をいうと自信を持っているくらいです。 だから,この辺を,もっともっと現場の声を,今なってないクラブに対して言う。そして,できないところは少しでもハードルを下げて市立に移行していく。そういう努力をしていただきたいと思いますが,御所見をお伺いしたいと思います。 次に,不登校についてであります。 今お聞きすると,要因としては不安要素と,あと家庭的なことになるのかな。ということになれば,(2),(3)の答弁がありましたが,やはりどうしても民生委員さん,児童委員さん,そうした方にも協力をいただいて,学校も当然家庭に入っていって,親も含めた指導とは言わないけど,いろんな話をして意思疎通していくことが僕は大事になってくるのかなと。 そういう意味でも,地域の連携というのは当然必要になってくるし,逆に言ったら,学校長がそれぞれ運営協議会,地域協働学校のようなところで話をして,学校長がやっぱり地域に自ら協力をいただいて,学校と地域が常に共通認識を持ってやっていく。 もっと言えば,どこどこの家庭というのは,やはりなかなか守秘義務というんかな,個人のことなんで言えないけど,極端に言えば民生委員さんなんかは,民生委員としての守秘義務があると思うので,そこは逆に民生委員さんとか主任児童委員さんと密に連携して,どこどこの家庭とかというふうなことでちゃんと把握した上で,そこへ目が届くようなやり方というのを今後考えていかなければ,小学校のときに不登校になっちゃうと,当然中学校になったらもっと増えてくる。 第六次総合計画のときには,あまりにも目標値から突出した数字がこの問題だったんですよね。だから,その辺にどういう策があるのか,これからどうしていかなければいけないのかということをやはり考えていく上で,私はもっと,連携と言われるけど,もっと深い連携,そしてどういうことが今後具体的にできるのかということを,もっとより考えていかなければならない時期になっているのかなって思うんで,その辺の御所見をお伺いしたいと思います。 以上で再質問を終わります。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  端的に今後どう折り合いをつけるかというバス事業者との関係でありますが,必ずしも容易ではないという認識も持っております。 しかしながら,いろいろな資料を担当からもらっているんですけども,平成28年に市が実施したアンケート調査,65歳以上の高齢者が今の生活で不安に思うことの第1位は,バスの減便,廃止なんです。 それから,この新型コロナウイルスで大きく影響が出ているのは,また事実でありまして,田口議員が南区選出なんで,南区の状況だけでも申し上げますと,築港元町,築港新町,労災病院,岡南飛行場,日赤病院行きの5路線が減便となっております。このほかにも,例えば中区の高島駅から旭川荘に行く路線は,8月の減便で30便あったものが16便に半減しています。 この減便というのは,単純に便数が減ったというだけじゃなくて,使い勝手が悪くなるから,本当にバスに乗りにくくなる。これは何とかしなきゃいかんというのは,もう我々の本音中の本音であります。 昨日,吉本議員の質問の中で,バスの問題に詳しい方が,バス事業者,バスの運営にとって岡山が最も日本の中で難しい都市だという話をしたということを紹介いたしました。その一つが,72万都市に9つの事業者がある。先ほど田口議員,申入れの話をされました。申入れは9社から来ているわけではないわけであります。1社は入っていないわけであります。 我々として市政を運営させていただくときに,やはり一つ重要なのは公平感だろうと思います。したがって,それぞれの行っている事業,それらを尊重しながら公平に扱っていく,ここを忘れてはならないというのが1点だと思います。そして,今申し上げたように,バスの事業者の経営はもちろん重要ではありますけれども,我々として今しなければならないのは,やっぱり市民の足の確保,これを忘れちゃいけないということだろうと思います。 最初に難しいと言ってしまいましたけども,やはり事業者の意見,8社の意見も重要であります。残りの1社の話も聞かなければなりません。そういった意見を踏まえた案を作成して,全事業者の合意を目指して引き続き協議調整していく,今日言えるのはここまでであります。 ただ,来年度から何らかの対応をしないと,これ以上どんどん減便になっていくと,多分今日おられる皆さん方,みんなやっぱりバス問題を抱えておられると思います。そのために何をするか,ぜひとも市議会の皆さん方とも共通認識を持ってやっていきたいと思います。 もう一つ,不登校の話。ずっと教育長のほうを向いて話をされていたんですが,ちょっと教育長から横取りするような話でありますけど。 私,教育長の答弁を今聞いていて,教育委員会の立場でよく話をされているなと思いました。教育長の話というのは,岡山市における縦系列での話だったんで,少し視点を変えて。 昨日の公明党の林議員の話がずっとつながっているんですけど,不登校もこの20の政令市の中で相対的評価をしているんです。4年前の数字は岡山市,20都市中14位でした。2年前12位です。今年7位になっている。岡山市の数字自体はなかなか厳しい状況になっている。総体的に全国はもっと厳しい状況になっている。そういう面からいくと,平均値を上回ってきてよくなっている。これはなぜこうなっているかという,本来この評価というのも,教育委員会が私はしなければならないと思います。 ただ,私が横で見ている限り,総合教育会議に沿った形で,子どもたちが自分たちの考えをまとめるように,いろいろなものを読んで理解して,自分の考えをまとめるように持っていくというのを3年間の目標にして,ほぼ達成しています。それは,先生方が必死で努力し,校長も教育委員会も努力した結果として出てきている。それらが私はこの不登校にも総体的にはいい方向に向かっているんじゃないか,これは私の勝手な個人的な思いであります。 そういう面では,この不登校問題というのは,もちろん家庭の問題とかいろいろな問題が絡んで,教育長も言っていましたけど,複雑な問題であることは事実だと思います。ただ,学校へ行って楽しい,学校へ行って普通に楽しく過ごせるというものをつくっていく,授業も分かる,こういったことをつくっていくというのは先生なんじゃないかと,一番中心はね。 今,新たな総合教育会議で,次のステップをどうするかということを教育委員会と議論しておりますが,もちろん教育委員会だけじゃなくて,他の部局,保健福祉,岡山っ子,様々なものが関連してきます。一緒になってやることはやっていかなきゃいかんと思いますが,教育長にはプレッシャーをかけて,よりいい子どもたちを育てていくようにお願いしたいと思います。 以上です。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  児童クラブの関係でございます。 力強いエールをいただきましてありがとうございます。このアンケートで利用者から高い評価をいただいたことで,担当の職員の士気も上がっているところでございます。こうした結果を全クラブへ広くお知らせしながら,関係者が一丸となって取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。     〔41番田口裕士議員登壇〕 ◆41番(田口裕士議員)  御答弁ありがとうございました。 どうしても公共交通について,市長の答弁を聞いて言わなければならないなと。 市から提案したことに対して,いわゆる異を唱えているわけですよね,事業者が。かといって,事業者から対論である提案もなかった。何よりも,何よりもですよ,八晃運輸を除く8社の事業者が市に申し入れた。僕はどうしても解せん。1社を排除したような議論じゃないですか。1社を排除したとしか見えない。このようなことをすべきではないと僕は思うんですね,市民の足を守っている事業者ならば。当たり前じゃないですか。市に提案するなら,1社を排除するじゃなく,9社で汗をかいて調整して,その意見を市に申し入れるべきなんですよ。 これをどう思いますかといったら,もうええですわ,答弁は。これは僕の意見でええんで,これ以上もう答弁やこうしよって大変なことになったら困る。答弁はいい,僕の意見でいいです。 あり得ん話なんですよ。市民の足を守っている事業者が,いろんなことはあるかもしれない,でもそれを乗り越えてそれぞれが意見を出し合って,そして市に申し入れて,その意見を集約したものを市が聞いていく,これが本来あるべき姿だと私は思います。答弁は結構なんで,意見として申し添えておきます。 それから,児童クラブ。 3年間の移行の中で,やっぱり現実的にできないような壁もあると思うんですよね。だから,もう思い切って実現しますということで,局長,もういろんなことがあるかもしれない。本当にこのことはいいことなんですよ。これをやるべきなんですよ。 また,いろんなアンケートなんか見ても,ほぼいいことです。でも,ハードルから何からでできないクラブもひょっとしたらあるかもしれん。でも,そういうところを何とか下げてでも,最初にまずはやっていきましょうや。それを3年間で100%実現するという意気込みを最後お聞かせください。よろしくお願いします。 以上で質問を終わります。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  児童クラブの運営見直しでございますが,初めて取り組んだことで,いろいろ困難なこともたくさんあります。ただ,市だけで進めてきたわけではございませんで,児童クラブ連合会とも協議の段階から歩調を合わせて取り組んできたところでございます。 連合会のほうでは,総会で総論について議決したという経緯もあって,全クラブ足並みそろえて移行することを望まれております。私ども市としても,全クラブそろってということが望ましいともちろん考えておりますので,できることについては市としても汗をかいてまいりたいと考えております。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で田口議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして柳迫議員。     〔12番柳迫和夫議員登壇,拍手〕 ◆12番(柳迫和夫議員)  皆様こんにちは。おかやま創政会の柳迫和夫でございます。 傍聴に来ていただいた皆様,そしてインターネット,oniビジョンで視聴されている皆様,本当にありがとうございます。 さて,本日は血清療法の日と言われております。明治23年12月4日,北里柴三郎博士,エミール・ベーリング博士の両氏が破傷風とジフテリアの血清療法を発見したことを連名の論文で発表しました。血清療法は,近年ではインフルエンザ等の予防接種などに広く使用されています。また,新型コロナのワクチンも現実味が出てきているところと報道されています。アフターコロナが少しずつ見えたように感じています。 本日は,新型コロナウイルス感染症対応以下4項目について質問させていただきますので,よろしくお願いいたします。 それでは,通告に従い質問させていただきます。 大きな1番目,新型コロナウイルス感染症対応について。 (1)情報発信について。 岡山市のホームページには,新型コロナ関係のデータが記載されており,新たな感染者数などが確認できるようになっています。市長も言われましたように,正しく恐れるためには,現状をタイムリーに把握するということが必要だと考えています。 そこでお伺いします。 ア,ホームページ上で確認できるデータにはどんなものがありますか。 イ,このデータの更新頻度はどのくらいでしょうか。 ウ,陽性率,病床の使用率,感染の状況として先週との比較,感染経路不明率などのデータを開示している他都市もあります。岡山市でも取り入れませんか。 エ,岡山市のデータ提供は,ホームページから数階層下にあり,PDFでの提供となっています。ホームページの上位にデータを表示させることを提案します。お考えをお聞かせください。 大きな2番目,安全・安心なまちづくりについて。 (1)ペット同行避難について。 令和2年度の岡山市総合防災訓練が8月30日に実施され,私は興除小学校で参加しました。今回はペット同行避難の訓練も行われ,興除小学校ではプールの横のスペースに避難スペースを確保し,避難してきたペットの居場所としていました。 ア,岡山市でペットとしての犬の登録数はどのくらいありますか。 イ,岡山市でペットを受入れできる避難所にはどんなところがありますか。 ウ,避難所には動物アレルギーを持った方もいらっしゃる可能性があるため,離れたところにペットは避難すると思いますが,台風時には通常では問題なかったところも雨が吹き込むことも考えられます。ペット避難スペースはどんな場所が多いのでしょうか,お聞かせください。 これが岡山市の避難訓練のときの様子でございます。これがペットの避難訓練の場所で,ここにケージがあって,この中にペットがいるという状況です。そして,ここにひもが見えると思うんですけども,ここに連れてきた犬とかのひもをくくって取りあえず避難場所として確保するというものでございます。 エ,訓練会場ではケージが準備されていましたが,避難所の備品として準備しているのでしょうか。あわせて,岡山市ではどのくらいのケージを準備しているのでしょうか,お聞かせください。 オ,ケージをどこからか搬入する場合,どのくらいの時間がかかるのでしょうか。また,誰がどのように連絡されるのでしょうか,お聞かせください。 カ,避難所には職員が派遣されますが,避難所運営マニュアルにはペットに関することを記載する必要があります。現在の状況をお聞かせください。また,教育方法についてもお聞かせください。 キ,ペットを飼っている方への周知も必要と考えます。飼い主が準備しておくものや避難時の注意など,PR方法についてのお考えをお聞かせください。 (2)避難所備品について。 コロナ禍での避難では,密にならないように避難スペースの距離を空けるなどの対応に,パーティションや室内テントなどを配備する予定と聞いています。どの避難所にどれだけの数を配備するのでしょうか,お聞かせください。 また,新型コロナ関連でその他に追加する備品についてもお聞かせください。 また,以前から各学校に備品を置く場所がなく,校庭などに物置を設置して保管しているところも多いと聞いています。今回,備品が増加するに当たり,どのように対応される予定でしょうか,お聞かせください。 (3)避難所の情報発信について。 市長の提案理由説明でもありましたが,避難所の混雑情報がスマートフォン等で見られるようなシステムを導入されたとのことですが,概要をお聞かせください。 また,そのシステムにはどんな避難所が含まれているか,あわせてお聞かせください。 (4)防犯灯について。 岡山市では,犯罪や交通事故を防止し,安全で安心なまちづくりを推進するため,省エネタイプの防犯灯を新たに設置する町内会に対し補助を行っています。新設の場合,約9割の助成があり,地域でも本当に助かっております。 しかし,防犯灯をLED化しておおよそ10年になります。防犯灯は地域にとっては欠かせないものになっていますが,LED防犯灯は蛍光管と異なり,器具全体の交換が必要となり,おおむね2万円から2万5,000円必要とされています。現在は設置した町内会等の団体の負担となっていますが,個体差もあり,急に切れることもあります。また,一斉にLED化しているため,一気に更新となれば負担も大きなものとなってきます。電気代等は町内会負担でもいいと思われますが,機器更新については助成すべきと考えます。御所見をお聞かせください。 (5)特殊詐欺被害防止について。 今,岡山県下では,警察官などを装ってキャッシュカード等をだまし取る手口が多発していると報道されています。コロナ禍で感染リスクを考え在宅時間が長くなっていることや,人との交流が少なくなっていることも要因と言われています。 特殊詐欺は,警察官や銀行協会の職員等を装い,キャッシュカード,クレジットカード,預貯金通帳等をだまし取るものが多いと言われています。その中でも預貯金詐欺とキャッシュカード詐欺等があり,いずれもキャッシュカードをだまし取る手口のほとんどが,自宅の固定電話にかかってきたものから始まるそうです。 ア,岡山市でも特殊詐欺等被害対策電話機設置支援事業を行っていますが,どんな内容でしょうか,お聞かせください。 イ,昨年度,今年度の申込み状況をお聞かせください。 ウ,昨年設置された方にアンケートの協力をしていただいたと聞いています。アンケートはどんなもので,解析結果はどのような結果だったのでしょうか,お聞かせください。 (6)消防施設について。 南消防署は,岡山市の南部に位置し,東は岡山市の中心部を流れる旭川河口,南は瀬戸内海国立公園につながる児島半島の山々があり,管内には工場や山林を抱える一方,近年新興住宅が増加している地域です。また,水産資源の豊富な児島湖,児島湾の干拓に由来する田園地帯も広がっています。管轄区域は南区全域となっており,南区の重要な施設です。 この南消防署の移転についてお伺いします。 ア,どのような施設になるのか,またスケジュールについてはどうなっているのか,お聞かせください。 イ,訓練施設についてのお考えをお聞かせください。 ウ,南区ということもあり,液状化が危惧されますが,対策についてお聞かせください。 エ,移転前と比べ,消防車両等が現地へ到達する時間が変わるところもあると思いますが,どのような影響があるか,お聞かせください。 大きな3番目,マイナンバーカードについて。 国もマイナポイントの付与などの施策を実施し,マイナンバーカードを推進しています。 そこでお伺いします。 (1)岡山市におけるマイナンバーカードの取得率についてお聞かせください。 (2)マイナポイントの事業を開始した頃は,マイナンバーカードの交付に時間がかかっていましたが,最近の交付やマイナポイント付与のための手続にはどのくらい時間がかかっていますか。 (3)マイナンバーカードの受け取りは,基本,本人のみとなっています。本人確認などが必要であり,本人が受け取ることは理解できます。しかし,マイナンバーカードの受け取りは,平日の所定時間のみとなっています。仕事をされている方は受け取りに行きにくく,それだったらまだいいやという考えになっても仕方がない一面もあると考えます。 例えば,受け取り時間を19時まで延長する,また決まった日曜日に受け取り可能にするなどの方法は取れませんか。あわせて,待ち時間を短くするため,受け取り時間の予約制はできないでしょうか。お考えをお聞かせください。 (4)マイナンバーカード普及についてどんなことを考えられていますか。 大きな4番目,投票所について。 10月25日,岡山県知事選挙が執行されました。コロナ禍の選挙ということで,投票率は県下全域で0.23ポイント下がり,上昇した岡山市での0.66ポイントと,なかなか伸びていない状況です。また,コロナ禍で密を避けるため,期日前投票のニーズが高くなったとの報道もありました。 (1)期日前投票所について。 期日前投票所は,各区と交通の便のよい市中心部の大型商業施設であるイオンモール岡山に設置されました。今回の県知事選挙における各区の期日前投票所の割合とイオンモールでの割合をお聞かせください。 また,期日前投票の割合は,前回の選挙と比較してどうなっていますか。あわせてお聞かせください。 (2)投票所来場カードについて。 これが今回の投票所の来場カードでございます。 投票率が低迷している中,選挙への関心を持ってもらうためにPRなどの対応を取っています。その一つとして,先ほど見せました投票所来場カードの発行は,今回緒方洪庵をデザインに使用していました。興味を刺激するための効果はあったと考えています。 しかしながら,投票所に行った方には分かりにくい場所に置かれていたり,表示が分かりにくい投票所もあったと聞いています。せっかくの工夫も,選挙に来た方が知ることなく帰ってしまう場合があるのではないかと危惧しているところです。 そこでお伺いします。 ア,投票所来場カードの発行枚数は,これまでの選挙ではどのようになっていますか。 イ,選挙に来た方に分かりやすいように,投票所内での表示をすべきと考えますが,御所見をお聞かせください。 ウ,今回の来場カードは,ここにありますように緒方洪庵のデザインでしたが,この緒方洪庵のデザインにした思いをお聞かせください。 エ,次回以降のカードのデザインについてのお考えをお聞かせください。 オ,デザインのアイデアとして,学生などの若い人が描いたポスターやイラストなどを使用すると,若者への啓発にもなると考えます。御所見をお聞かせください。 以上で1回目の質問を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,柳迫議員の質問にお答えします。 新型コロナウイルスの情報発信であります。 ホームページで確認できるデータ,データの更新頻度,陽性率などのデータという話でありますが,この頃人と会うと,岡山市,今日何人かと言われますよね。そういうことで,今市民の皆さん方にとって非常にリアルタイムで知りたい情報だというのはよく分かります。そういう面で,新規感染者数,累計感染者数,入退院状況,これは日々更新させていただいております。 ただ,検査件数ですね,これは福井局長に随分頑張ってもらって,今個々の医療機関200をたしか超えるぐらいのところでPCR検査をやってくれているというようなこともあって,これがなかなかリアルタイムで情報が入ってこないんです。そういうことで,検査件数については一定の期間を置かせていただいて,おおむね1週間で更新しているところであります。 ホームページもできるだけ即時の対応ができるようにしていますけれども,やっぱり我々からホームページにアクセスしていかなきゃならない。そういう面では,昨日竹之内議員がおっしゃった市役所の公式LINEというのはいいですよね。昨日もQRコードを使ってというような話もありましたけれども,ぜひ,これは口コミというのが重要でありますので,口コミで広げていって,こうなると毎日の状況が分かります。私も会議の前にいつもそれをチェックして,間違えないように話をさせていただいているところでありまして,口コミのほうをよろしくお願いいたします。 ◎小山直人市長公室長  同じ項,市長答弁以外についてお答えいたします。 新型コロナウイルス感染症に関する情報発信については,感染状況や市民ニーズの変化に応じ見直しを行ってまいりました。このたびの感染拡大状況を捉え,ホームページの新型コロナウイルス関連情報特設ページのトップに最新の感染者数や入退院等の状況を大きく表示し,市民の皆様へ注意喚起を行っているところです。 今後も各ページを担当する関係課と連携し,内容の更新や改善を行ってまいります。 以上でございます。 ◎河野広幸理事  安全・安心なまちづくりについての項,まずペット同行避難についてでございます。 ペットの受入れができる避難所,それから避難スペースはどのような場所かについてお答えいたします。 ペットの受入れができる避難所は,岡山市立の全ての小・中学校126施設で,体育館や校舎の雨が吹き込みにくい軒下,自転車置場等をペット避難スペースとしております。 次に,ケージを搬入する場合の所要時間と連絡手順についてお答えいたします。 連絡手順は,まず指定職員がペットの数を把握し,災害対策本部で集約いたします。その上で,ペット用ケージを必要に応じて避難所に配送することとしておりますが,被災状況や配送要員の確保など,そのときの状況によりケージの配備に係る所要時間は変わってまいります。できるだけ迅速に対応してまいりたいと考えております。 次に,避難所運営マニュアルへのペット関連の記載状況と職員の教育方法でございます。 避難所運営マニュアルには,ペット避難について記載しており,これを避難所運営に携わる指定職員に周知しております。また,指定職員は,担当する避難所におけるペットスペースの場所,設営方法や飼い主への周知項目などについて現地で確認しております。 次に,避難所備品についてでございます。 避難所の備品についてでございますが,現在市立小・中学校に配備しておりますが,各校の保管場所に制約があり,パーティション及び簡易ベッドはセットで5組から10組,テントは4張り,スポットクーラーは2台から4台を配備予定でございます。具体の保管場所は,現在各校において検討していただいている状況でございます。 なお,現状において感染症対策関連の備品を追加配備する予定はございません。 次に,避難所の混雑状況に関する情報発信についてでございます。 このシステムの概要は,パソコンやスマートフォンを使ってURLやQRコードで専用ページにアクセスすることで,避難所の場所や混雑状況を表示した地図が画面で確認できるというものでございます。地図上に利用者本人の位置情報も表示されますので,外出のときでも,自分が今いる場所から一番近い空いている避難所が一目で分かるような形になっております。また,表示される避難所は,市立の小・中学校,公民館,ふれあいセンター等の市有施設,一部の大学,高等学校でございます。 以上でございます。 ◎中原貴美市民生活局長  同じ項,防犯灯についてお答えします。 町内会管理の防犯灯については,LED化の事業開始から10年目となり,LED灯の耐用年数を迎えつつある中,器具交換への補助が新年度に向けた課題と認識しております。現在,制度設計を含め検討を進めております。 次に,特殊詐欺被害防止について,特殊詐欺等被害対策電話機設置支援事業について一括してお答えします。 当該事業では,平成28年度から65歳以上の高齢者世帯を対象に,警告メッセージ機能や録音機能つき電話機の購入設置費の半額を補助しております。申込み状況については,昨年度130台,今年度137台で,いずれも計画台数に達しております。 昨年度行ったアンケートでは,73%の人から「満足」,24%の人から「やや満足」との回答がありました。さらに,73%の人が「詐欺電話対策に効果があった」と回答しており,高い評価をいただいております。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  同じ項で,ペット同行避難についてのうち,犬の登録数についてですが,本年3月31日時点で3万3,577頭になっております。 次に,ケージは避難所の備品として準備しているか,どのくらい準備しているのかについてです。 50個のケージを保健福祉局が一括で保管しております。 次に,飼い主に対する避難時の注意などのPR方法についての考え方です。 動物愛護フェスティバルなどのイベント時に,災害時の備えに関する啓発用チラシを配布しております。また,市のホームページにおいて,犬や猫を飼うときのルールとしてチラシを掲載しております。 以上です。 ◎藤原誠消防局長  同じ項,消防施設について,南消防署移転に関する4点の御質問について順次お答えいたします。 まず,施設につきましては,鉄骨造3階建て,延べ面積は約2,500平方メートルで,1階に止水板を設けるなど,津波や浸水に対する備えをしております。スケジュールは,今年度から来年度末まで整備工事を行い,令和4年4月に運用開始予定です。 次に,訓練につきましては,当面消防庁舎を使用し実施してまいりますが,多様化する災害対応能力向上のため,今後敷地内訓練施設の整備についても考えてまいります。 次に,液状化対策につきましては,地質調査等の結果を基に,地盤改良,地下支持層までのくい工法などにより対応してまいります。 この項最後,移転による影響としましては,場所によって到着時間に若干の差異が生じるものと思われますが,周辺署所との配置バランスが適正となり,消防力の均衡化が一層図られ,市民サービスの向上につながるものと考えております。 以上です。 ◎門田和宏総務局長  3番,マイナンバーカードについての項,岡山市の取得率,手続にかかる時間についてお答えいたします。 11月1日時点での岡山市のマイナンバーカードの交付枚数は13万3,216枚で,交付率は18.8%となっております。マイナンバーカードの交付に要する時間は,日によって大きく異なりますが,おおむね40分から50分程度,マイナポイント申込みの支援に要する時間はおおむね10分程度となっております。 以上です。 ◎中原貴美市民生活局長  同じ項,受取時間の延長や日曜日の予約など,普及に向けての対応についてお答えします。 マイナンバーカードの交付事務の効率化は,市民サービスの向上と窓口の混雑緩和のために早急に取り組まなければならない課題です。現在,交付窓口の地域センターへの拡大や日曜開庁,予約制の導入,取扱時間の延長などについて区役所と検討を進めているところです。 今後のカードの普及促進については,マイナンバーカードを利用した住民票の写しなどの証明書のコンビニ交付手数料の見直し──例えば減額──や,一部手続のオンライン化などについて検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎桑島幹雄選挙管理委員会委員長  質問番号4の投票所についてに関する御質問に順次お答えしてまいります。 まず,県知事選挙の各区の期日前投票の割合とイオンモール岡山での期日前投票の割合は,また前回の選挙と比較してどうかという御質問にお答えいたします。 岡山県知事選挙での期日前投票の割合は,北区が35.33%,中区が40.62%,東区が42.70%,南区が40.00%となっております。このうちイオンモール岡山での期日前投票の割合は,岡山市全体の期日前投票の9.74%となっております。また,前回の県知事選挙と比較しますと,期日前投票の割合は28.71%から38.54%と約1割程度増加しております。 次に,これまでの選挙での投票所来場カードの発行枚数はという御質問にお答えいたします。 投票所来場カードの発行は,平成31年の統一地方選挙から今回の県知事選挙で3回目となりますが,統一地方選挙では1万9,363枚,参議院議員選挙では2万4,461枚,県知事選挙では1万4,978枚となっております。 次に,選挙人に分かりやすいように表示をすべきと考えるが所見をという御質問にお答えいたします。 投票所来場カードは,投票に来られた方が投票終了後に自由に持ち帰っていただけるよう,表示を行った上で机等に置いておりますが,今回はコロナ禍の選挙であったため,通常の表示に加え,感染予防の表示も多数行っておりました。このようなこともありまして,投票所来場カードを配布していることが選挙人の方に分かりづらい状況となっていた投票所もあったのではないかと考えているところでございます。 今後とも選挙人の方に分かりやすいように,表示や置き場所について工夫してまいりたいと考えております。 次に,今回の選挙で投票所来場カードのデザインを緒方洪庵にした思いをという御質問にお答えいたします。 これまでの2回,本市が発行した投票所来場カードは,多くの自治体も採用している選挙のキャラクターである選挙のめいすいくんを使用しておりました。3回目となる今回は,選挙人の方に新たな視点で訴えるとともに,コロナ禍の選挙ということで,感染予防の啓発も兼ね,岡山市出身で江戸時代に天然痘治療に貢献した緒方洪庵を投票所来場カードのデザインに採用したものでございます。 最後に,次回以降のカードのデザインについての考え及び若者が描いたイラスト等を使用してはどうかという御質問に一括してお答えいたします。 投票所来場カードのデザインにつきましては,本来の目的である投票のインセンティブとしての効果が期待できるものを,様々な視点から今後も幅広く検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○浦上雅彦議長  質問の途中でありますが,午後1時まで休憩いたします。      午後0時0分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後1時0分開議 ○松田安義副議長  午前中に引き続き会議を開きます。     〔12番柳迫和夫議員登壇〕 ◆12番(柳迫和夫議員)  御答弁ありがとうございました。 まず,市長から新型コロナウイルス感染症の情報発信についてお答えいただきました。市長も言われたように,やっぱり正しく理解する,現状を把握するということは,本当に大切だなと思っております。 そこで,1つ質問させていただきたいと思います。 これは岡山市のホームページに載っている情報です。これ,12月1日時点で8名で,323人の感染者で,ここに患者数,入院中,宿泊療養施設に入所中,もろもろずっと載っています。これだけの指標もあるんですが,岡山市が特に注目する指標というのが必要だなと思います。市内の感染状況や今後の動向を見ていくためには,どういう指標について注目していくのか,今後管理していくのかというのを,まずお聞かせいただきたいなと思います。 それと,2番目の項の安全・安心なまちづくりのところで,ペットの同行避難についてもお伺いしました。8月に訓練があって,まだ実際そういう避難所は開設されてないと思うところではございますが,本当に手探り状態だと思います。 先ほど犬のペット数としては3万を超えていて,ペットを受入れできる避難所が126ぐらいあるとお伺いして,ケージ数が基本的に足りないのかなと思っています。 ただ,やっぱりペットを連れて避難して初めてケージが足りないとか,ここは要る,要らないというのが判断されると思います。すぐに避難情報が解除されるような災害は対象外になると思うんですが,例えば地震とか中・長期で避難をしないといけないとなると,これだけの学校に全部そういう備品というのは現実的じゃないと思うので,例えば各区に何校かを指定して,ここにはケージがあります,それで第1次避難所からこちらのほうへ移ってください,こういうような誘導する取組が必要だと思いますけども,これについての御所見をお聞かせください。 あと,防犯灯についてもお伺いしました。局長のお話では,もう来年度に向けていろいろ調査して頑張っていきたいと受け取りました。 その中で,やっぱり防犯灯のLED化というのは,当時の電球の取替え等の負担軽減と,岡山市もLED化することによってCO2,温室効果ガスの削減にも寄与していると考えます。更新費用が高いからといって,以前のように戻るんじゃなくて,ぜひ更新の際の支援が必要だと思いますので,これは要望にさせていただきますが,ぜひ前向きによろしくお願いいたします。 あと,同じ項で特殊詐欺被害防止のための電話機設置,去年と今年も上限まで達したということなので,やっぱりまだまだ不安に思われている方が多いんじゃないかなと思っています。特にこのコロナ禍でいろんな不安が多い中,少しでも不安を解消する必要があるのかなと思っています。来年度に向けての意気込みをちょっとお聞かせいただければなと思います。 あと,消防の施設についてもお伺いしました。最初の浦安のほうに移ってからの訓練は,消防署の中の一部を使ってやりますということだったと思うんですが,やっぱり大規模な訓練というのもやる必要があるのかなと思います。大規模な訓練についてはどのようにされるのか,お聞かせください。 以上で再質問を終わります。 御答弁よろしくお願いします。 ○松田安義副議長  当局の答弁を求めます。 ◎河野広幸理事  避難所で中・長期にわたる場合でございますが,そういった場合はペット避難も集約するということが考えられます。そういったときの避難所ですが,避難所の環境,それから必要な規模,それから位置を考慮して選定してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎中原貴美市民生活局長  特殊詐欺被害防止に効果がある電話機の設置支援についてのお尋ねですが,新年度に向けて事業継続について検討していきたいと思います。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  新型コロナウイルスの指標で,岡山市独自で注目するような指標はというお尋ねだったと思いますが,まずはやはり感染者数だろうとは思うんですが,そのほかのもの,これは1つだけということではないとは思うんですが,もちろん感染源,感染経路というものも重要だろうと思います。 それから,市の本部会議とかでも時々お示ししているんですが,発症から検査までどのぐらい日にちがかかっているか,それは短いほうがいいわけですけども,そういった指標も,拡大させないための重要な指標だと思っております。 以上です。 ◎藤原誠消防局長  大規模な訓練を実施する際にはというお尋ねです。 高層建物火災であるとか地震対策,津波・風水害対策の訓練につきましては,消防教育訓練センターを使用して実施しております。 以上です。 ○松田安義副議長  以上で柳迫議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして東原議員。     〔28番東原透議員登壇,拍手〕 ◆28番(東原透議員)  皆様こんにちは。 お茶の間でoniビジョンを見ていただいている皆様こんばんは。今の時間は,ちょうど夕食も終わり,ゆっくりおくつろぎのことと思います。また,インターネットで議会中継を見ていただいている皆様,議会にいつも関心を持っていただきまして大変ありがとうございます。 自由民主党岡山政隆会の東原透でございます。よろしくお願いいたします。 歴史と自然が美しいまち足守。今年はコロナの感染のため,諸行事は全て中止になりました。その変わりゆく足守の自然を楽しんで,多くの人が足守の自然を満喫されておられました。今年の紅葉は色づきが早く,きれいに咲いていた間は短かったように思われます。 12月号の「市民のひろば おかやま」の表紙にありますように,近水公園の自然,吟風閣の建物がコントラストを映し,水面に浮かぶ風景は格別でありました。コロナウイルス感染症の収束を祈りながら,来年は多くの人に足守に来ていただくようお待ちしております。 先日の11月議会の冒頭,市長の提案理由説明で,市長はある詩を引用されました。静定の工夫をめぐらせば,必ずいずくにか活路は見いだされると読まれました。困難なときこそ動揺せず,平静さを保ちながら考えをめぐらすことが重要である,新型コロナウイルス感染症に当たっては冷静さが必要と考えていると申されており,今後も冷静さを保ちながら静定の工夫をめぐらせて,今後も進んでいただきたいと思います。 それでは,通告に従いまして質問いたします。 大きな1番目,自主防災組織について。 自主防災組織は,平成30年7月豪雨災害を教訓に,大森市長の指示の下,昨年度から結成促進に積極的に取り組まれ,岡山市内の組織率は92%まで上昇したと聞いております。一方,未結成の地域では,自主防災組織結成の必要性,さらに様々な助成金制度などについて理解されていない,また意識が低いことを感じる声をしばしば耳にいたします。 自主防災組織は,地域における共助の要であると考えておりますし,災害時に地域の全員が安全に避難できる体制を構築するため,引き続き結成率100%を目指すことは必要と考えているところであります。 9月議会においても,市長から自主防災組織結成の取組方針が示され,地域の実情や被災想定を基に,プライオリティーを考慮して個別に結成を働きかけるとの答弁がありました。この考え方に私も賛同しているところでございます。 そこでお尋ねします。 1,地域の実情や被災想定を基に,プライオリティーを考慮した自主防災組織結成に向けた具体的な取組内容と現在の結成状況をお示しください。 2,自主防災組織の組織率が90%を超えた中,結成促進から活動の活性化に軸足を移す時期に来ていると思いますが,当局の御所見をお示しください。 大きな2番目,避難所における感染症対策について。 岡山市では,今年度は幸いにも避難所が開設されるような事象は発生しておらず,出水期も終わり,今後地震の発生がないことを祈っているところでありますが,冬本番に向けては,新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されるところであります。 新型コロナウイルスの感染者は,11月以降,全国的に増加しており,岡山市内においても同様の傾向が続き,クラスターも発生している現状でございます。 避難所における新型コロナウイルス感染症対策については,5月臨時市議会及び9月定例市議会で補正予算を可決し,必要な物品の配備や購入をはじめ様々な感染防止対策が実施されていると認識しております。 また,今年9月に台風10号が強い勢力を維持したまま九州に接近した際に,避難所が満杯となったことを教訓に,11月には避難所の満空状態を発信できるシステムの導入をするなど,迅速な取組を評価しているところであります。 避難所における感染予防の徹底には,避難時の持ち出し品や避難所生活での注意点など,避難者となる市民にも十分な周知が必要と考えておりますが,市民へはいま一つ浸透していないように感じております。 改めてお尋ねいたします。 1,避難所における感染症対策の概要をお示しください。 2,11月13日に市が導入した,避難所の混雑状況を市民に情報提供するシステムの内容をお示しください。 大きな3番目,マイナンバーカードの諸手続について。 マイナンバーカードの交付が始まってから5年以上が経過しております。今年は,新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から,オンラインでの事務処理の重要性が特に注目されているところです。国においても,行政のデジタル化の鍵として不可欠だと訴えており,デジタル庁の創設に向けて準備が進むなど,マイナンバーカードの重要性がますます高まってきておるところでございます。 マイナンバーカードの利用・活用シーンはどんどん広がり,使ってみれば,その便利さが実感できるとも言われております。 そこでお尋ねいたします。 1,現在の岡山市のマイナンバーカードの交付状況はどのようになっていますか,お示しください。 2,マイナンバーカードの申請手続はどこでできるのですか,お示しください。 3,マイナンバーカードの有効期限は,10回目の誕生日までと聞いていますが,オンライン等で使用するための電子証明書の有効期限は5回目の誕生日までだそうです。つまり最初の頃にカードを作成した人の有効期限が到来してきています。更新手続が必要とのことですが,どこでできるのですか,お示しください。 4,市民に身近な窓口である地域センターでは,全ての手続ができないと聞いております。足守地区から市役所までとなると,公共交通機関もなく,高齢化も進み,大変不便な状況であります。地域センターでできるように手続場所を増やしていくつもりはありませんか,お示しください。 大きな4番目,新岡山市ももたろう観光センターの整備について。 昨年の2月議会の個人質問において,訪日外国人の誘客に向けた取組について質問させていただきました。その中で産業観光局長から,2017年の訪日外国人は3,000万人弱,消費額は4兆円を上回っているとの答弁があったところですが,現在のコロナ禍を考えると,つい1年半前の外国人観光客による経済の活況には隔世の感があります。 当時はアベノミクスの効果がありました。また,ビザの発給要件の緩和もありました。そして何より,全国の自治体が競うようにインバウンド獲得に向けた投資を行ったことが大きかったと思います。まさに我が国を挙げて政策を総動員した成果であったと思われます。 一方,岡山駅地下通路広場にあるももたろう観光センターの課題などについても質問させていただいたところですが,市長から,2020年の秋頃を目途に,岡山駅2階新幹線乗降口の東側に移設する予定であること,おもてなしの日本政府観光局の認定制度であるカテゴリー3を目指しているとの御答弁をいただいたところであります。また,カテゴリー3については,英語を除く2以上の言語での案内が可能であること,全国の観光情報を取り扱うこと,災害時等の緊急情報の提供が可能であるなど,条件について丁寧な答弁をいただきました。 さて,先日の広報連絡において,ももたろう観光センターと岡山市観光案内所を集約した新岡山市ももたろう観光センターが,12月25日にオープンすることが公表されたところでございます。一日も早くコロナが収束し,外国人観光客などがどこよりも早く訪れるゲートウェイになることを願って,幾つかの質問をさせていただきます。 1,現在の観光案内所や新幹線自動発券機とは反対側にあることから,視覚的に分かりやすい案内サインが必要かと思いますが,御所見をお示しください。 2,コロナ禍の中でのオープンであり,関係の皆様は御苦労があると思いますが,当初からフル稼働の体制,環境で運用されるのですか,お示しください。 3,現在のももたろう観光センターのネット上での評価は,「満足」が70%程度,「普通」が20%程度であり,おおむね高い評価になっていますが,仮に足りないことがあるとすれば,どのようなことがあるのかをお示しください。また,そのような点を新岡山市ももたろう観光センターにどのように生かしていかれるのか,お示しください。 4,岡山駅は,関西,山陰,四国,九州などへの交通の要所であり,全国の観光案内所のモデルになるにふさわしい立地にあります。そのような立地条件の中で日本政府観光局のカテゴリー3の認定を受けられたのか,その理由についてお示しください。 5,地球温暖化による自然災害の発生,往来がグローバル化することによる感染症などの拡大は,残念ながら今後も避けて通れないと思うわけですが,外国人観光客に安全・安心な情報を提供する観光センターの役割は大きいものがあります。当面どのような対応を行い,今後どのような計画があるのか,お示しください。 大きな5番目,学校の問題行動等の現状について。 10月に,令和元年度の問題行動及び不登校の調査結果が新聞紙上で報道発表されました。全国では「いじめ最多61万件」という見出しで,いじめの認知件数が過去最多であることや,小学校の暴力行為の増加,不登校児童・生徒の増加についても報じられていました。 岡山市においては,小学校の暴力行為,不登校児童が増加している一方,いじめの認知件数については小・中学校ともに減少している現状であるとお聞きしております。 1,そこで,教育委員会としてこの状況をどう分析して対策を考えておられるのか,お示しください。 2,全国では過去最多のいじめの認知件数に対して,岡山市の認知件数は減少したことについてどう分析しておられるのか,御所見をお示しください。 3,発生しているいじめにはどのような傾向があるのか,またその解消に向けてどのような対策を講じていかれるのか,御所見をお示しください。 これで1回目の質問を終わらせていただきます。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○松田安義副議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,東原議員の質問にお答えいたします。 質問の中で,私の提案理由での詩,静定の工夫をめぐらせば,必ずいずくにか活路は見いだされるというのを使っていただきましてありがとうございます。 私は,常にこれを言い聞かせているところです。いろいろな情報が入ってくると,やっぱり動揺しやすいというか,興奮したりしますので,東原議員のように常に平静さを保ちながらやらせていただければと思います。(笑声) 私は,自主防災組織の結成状況と,活性化に軸足を移せという質問に対して答弁させていただきます。 この結成状況ですが,自主防災組織率,必要な組織率を100としたときには94.2%となりました。2年前の豪雨から最も大きく動いたのは,私は自主防災の話だろうと思います。 1つは,やはりそれぞれの地域の皆さん,あの豪雨を経験して,これはこのままじゃいかんと思っていただいたというのと,あとは河野理事,いつも平静を保って答弁していますけど,その理事以下,各担当みんながそういう気持ちで個々相当動いています。その結果がこの94.2%ということになったんではないかと思っております。 もちろん残りの未結成の町内会にも心がけていきたいと思いますが,おっしゃるように活性化に軸足を移せということでありますけれども,この自主防災組織は何のためにつくったか,ここが一番重要なんだと思うんですね。 何のためにつくったかというと,いろいろありますが,やはり災害時に災害弱者,御高齢の方等々をどうやって救っていくのか,これが一番ポイントだと思います。それらを頭に置きながら,訓練の内容を充実させたり,また個別の計画を策定するなど行っていただきたいと思います。我々としても支援を続けていきたいと思っております。 以上です。 ◎河野広幸理事  2番の避難所における感染症対策についての項,順次お答えいたします。 まず,避難所における感染症対策の概要についてでございます。 避難所における新型コロナウイルス感染症対策につきましては,まず過密防止対策として,避難情報発令区域に隣接する地域の避難所を開設するとともに,親族・友人宅への避難や自宅での垂直避難の周知を行っております。 衛生管理や健康管理として,定期的な清掃や消毒,換気を実施することとしております。そして,感染予防として,手洗いやせきエチケットの徹底等を行うこととしております。 さらに,体調不良者への対応として,体調不良者の専用スペース,それからトイレを確保しております。 また,感染症予防対策用品として,マスクや消毒液,非接触体温計,フェースシールド等を配備しており,今年度中に市立小・中学校へパーティション,簡易ベッド,テント,スポットクーラーを配備する予定でございます。 次に,避難所の混雑状況を市民に情報提供するシステムの概要につきましては,おかやま創政会の柳迫議員にお答えしたとおりでございます。 以上です。 ◎門田和宏総務局長  3番,マイナンバーカードの諸手続についての項の御質問にお答えいたします。 まず,岡山市のマイナンバーカード交付状況につきましては,柳迫議員に御答弁したとおりです。 次に,申請手続はどこでできるかについてですが,カードの申請は郵送でもできますし,制度開始当初にお送りしている通知カードに附属している申請書があれば,自宅からでもスマホ等によるオンラインにて手続ができます。申請書を紛失していても,区役所,支所,地域センターにおいて無料で申請書の交付を受けることができます。 以上です。 ◎中原貴美市民生活局長  同じ項,電子証明書の更新手続とカードの地域センターでの交付についてお答えします。 マイナンバーカードに登録する電子証明書の更新手続は,これまでの区役所,支所に加えて,今年11月から地域センターでの取扱いを開始しております。 また,カードの地域センターでの交付については,柳迫議員にお答えしたとおりです。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  4つ目の新岡山市ももたろう観光センターの整備についての項,まず視覚的に分かりやすい案内サインについての御質問ですが,在来線及び新幹線改札の正面に案内サインを表示するとともに,施設のガラス面に大きくクエスチョンマークとインフォメーションを表すiのマークを表示するなどの誘導表示を行い,観光客に分かりやすい誘導を行いたいと考えております。 次に,コロナ禍でのオープンで,当初からフル稼働の体制,環境で運用するのかについてですが,岡山駅の2階にある岡山市観光案内所と地下1階のももたろう観光センターの2施設を統合し,新たに移転オープンすることから,コロナ禍ではありますが,当面は十分な体制で臨みたいと考えております。 次に,現在で足りないところがあるか,またそうした点を新岡山市ももたろう観光センターにどのように生かすかについてですが,岡山市観光案内所はカウンターのみでスペースが狭いため,ゆっくりと時間をかけた案内が困難であり,一方で,ももたろう観光センターでは,岡山駅の改札口から遠く,観光客にとって利用しづらいものとなっていました。 新たに整備するももたろう観光センターについては,新幹線改札口に近接した観光客にとって利便性の高い場所への移転となることから,引き続き観光客の声を聞きながら,しっかりとニーズに沿った運営を行ってまいりたいと考えております。 次に,カテゴリー3の認定を受けられた理由についてですが,JNTOの外国人観光案内所のカテゴリー3の認定については,求められる機能として,英語を含む3か国語以上での対応や,全国の観光情報の提供等が要件とされております。 また,カテゴリー3に求められる立地場所としては,外国人観光客が我が国のゲートウェイとして最初に訪れる地域,外国人観光客が特に多く訪れる観光地とされており,JNTOではゲートウェイとなる交通拠点へ設置することを目標としております。ももたろう観光センターについては,認定の要件を満たすとともに,立地においてもふさわしい観光案内所となるよう期待されているものと考えております。 最後に,外国人観光客に安全・安心な情報を提供する役割への対応と今後の計画についてですが,外国人観光客については,現在は新型コロナウイルスの影響によりほとんど来られておりませんが,今後のコロナ収束に伴い,徐々に来場される方も増えていくと考えられることから,アフターコロナに向けてスタッフの教育等しっかりと準備を行い,安全・安心な情報提供を行いたいと考えております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  5番の学校の問題行動等の現状についての項,まず小学校で暴力行為が増加したことへの分析,また今後の対策についてでございますが,小学校の暴力行為として,ほとんどが児童と児童の間の暴力となっており,これは対人関係力が十分に育っていない小学生においては,集団の中で自分の思いが伝わらないときにすぐに暴力行為に至ってしまうという傾向がございます。今後は,集団の中でのマナーや決まりを守ることについて,発達段階に応じて子どもたち自らが考えていくという指導の充実を図ってまいりたいと考えております。 次に,岡山市のいじめの認知件数が減少した結果の分析についての所見,また発生しているいじめの傾向についての所見や解消に向けての対策についてでございますが,学校は定期的に行っているいじめに関するアンケート調査や平素の観察,また本人,保護者からの相談により,積極的にいじめの認知に努めております。また,児童・生徒の情報を一部の教職員で抱え込まず,組織的に対応することが浸透しており,これらの対応を積み重ねてきた結果,昨年度については減少したと考えております。 いじめの内容といたしましては,冷やかしやからかいなどが多い傾向でございます。今後も積極的な認知と組織的な対応により,いじめの解消に努めてまいります。 以上でございます。     〔28番東原透議員登壇〕 ◆28番(東原透議員)  御答弁ありがとうございました。 市長,詩のほうを引用させていただきまして申し訳ございません。ありがとうございました。 1点だけ,マイナンバーカードのことについてお伺いいたします。 更新のほうですね,11月2日から早速していただきまして本当にありがとうございます。先ほども言いましたように,高齢化が進む,そして交通の不便,要は岡山市役所まで車を使って来るというのはなかなかできなかったわけなんです。もう年寄りばっかしで,途中で事故でもしたらどうするんじゃろうかと,こういうようなお叱りも私も度々受けたりして,この更新のほうを早くしていただきましてありがとうございます。 ただ,今度は更新じゃなくて交付のほうも地域センターのほうで早めにぜひお願いしたいと思いますが,ちょっと一言何かあれば教えていただきたいと思います。 これで終わります。 ○松田安義副議長  当局の答弁を求めます。 ◎中原貴美市民生活局長  再度のお尋ねですが,地域センターでのカードの交付については,区役所と今鋭意調整しておりますので,整い次第,市民の方に広報させていただきたいと思います。 以上です。 ○松田安義副議長  以上で東原議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして福吉議員。     〔14番福吉智徳議員登壇,拍手〕 ◆14番(福吉智徳議員)  皆さんこんにちは。公明党岡山市議団,福吉智徳です。 それでは,通告に従い質問いたします。 1,公衆トイレの改修計画について。 初めに,さきの議会で質問いたしました京橋のトイレ改修については,女性用のトイレを和式から洋式に今年度中に改修するとの御返事をいただきました。早速の御手配に,まずは御礼申し上げます。ありがとうございました。 今回は,ある事案をきっかけに,市全体の公衆トイレがどうなっているのかと思い,質問することといたしました。よろしくお願いいたします。 過日,南区にある福成一丁目公園のトイレで,90歳を超える高齢者の女性が閉じ込められる事件がありました。和式トイレであったため,深く沈み込んだ姿勢から立ち上がれなくなり,助けを叫んだようですが,声も小さく,周りに届かなかったようです。たまたま近くを通りかかった人がトイレの異変に気づき,助け出しました。命に別状はなかったようですが,発見がもう少し遅れていれば危なかったと言われ,私へ相談があったものです。 この公園のトイレは,先ほども言ったように和式で狭く,手すりもついていません。今,南区地域整備課に依頼して手すりをつけてもらう段取りになっています。 市内には数多くの公衆トイレがあります。トイレの問題は,和式・洋式型トイレという様式だけではなく,水洗式,くみ取り式の排出の方法や,時代が進むにつれ,下水が近くにあるのにくみ取り式や合併浄化槽のままのものなどがあります。さらには,タクシーの運転手しか使用していないだろうと思われる忘れ去られた公衆トイレなど,時が進むにつれ,その当時はよかった設置環境も,今の時代と合わない状態になっているということです。 また,少子・高齢化に伴い,公衆トイレは高齢者による使用頻度が増えていることや,家庭の洋式トイレの普及などにより,使いづらいといった課題もあります。今,公衆トイレの在り方について考える必要があると思います。 そこで質問いたします。 ①公衆トイレを改修しようと思うと,市内全体を考えれば数も多く,かなりの費用が必要かと思われます。全市の公衆トイレの水洗化,洋式化の改修に向けて計画的に取り組む必要があると思います。考え方や今後の取組スケジュールなどありましたらお示しください。 ②次に,公衆トイレといっても,都市整備局,環境局,市民生活局などで管理しています。例えば公園のトイレは都市整備局,スポーツ公園だと市民生活局といったことです。当然,部局が個別に計画することも大切ですが,上位計画の下で,岡山市全体の計画として取り組む必要があると思います。例えば第六次総合計画後期中期計画の中に位置づけ,各部局が個別の政策やアクションプランの中に具体策を入れるなど考えられませんか。 2,分かりやすい3密回避の広報について。 さきの9月定例議会でナッジの考え方を紹介いたしました。本庁舎玄関入り口に消毒液を設置しているが,使用している方が少ない。黄色のテープなどで矢印をして使用率をアップしてはとの提案をしたところ,足踏み式消毒液を1メートルほど手前に移動。そのことで玄関を出入りする方の視野に入るようになり,消毒している人の姿が多くなったように見受けられます。まずは実行に移していただき,ありがとうございました。 ナッジとはこういうことだと思います。ちょっとした工夫や知恵で対策に効果が出ればよいわけです。私が提案した黄色のテープの貼付けは,テープ代が必要となっていましたが,今回はその費用もかけずにできたことをすばらしいと思いました。ただ,9月の定例議会で総務局長が対応しますと答弁されてから,足踏み式消毒液を1メートルほど手前に移動させるまでに69日かかりました。(笑声)感謝はいたしますが,今後はスピード感を持って対応をお願いいたします。 今,新型コロナウイルスの感染が第3波に入ったのではないかと報道では言われています。岡山市内においても,毎日のように感染者が出ています。市長をはじめ当局の皆さんは,PCR検査体制の拡充をはじめ感染拡大防止対策,医療機関と連携した医療体制の整備と感染者支援体制の整備,あわせてコロナ禍の中,経営や事業に苦しんでいる方々を支援する経済対策,市民の皆様へ向けた民生・福祉政策など,行政としてできることは全てやるとの意気込みで全力を挙げて取り組んできたことに対しまして,心から敬意を表します。 ここに来て全国的に感染が広がりを見せ,Go Toトラベル・イートの停止や飲食店の時短営業の要請など,感染拡大が多く発生している大都市部の様子が報道され,不安が広がっています。 ただ,冷静に専門家会議メンバーのコメントを聞くと,感染状況に応じて国や自治体の様々な事業に対して推進したり停止したりする意見を言ってはいますが,必ずその前後には,手洗い,うがい,マスクの着用と3密の回避が大事だと言っています。 そういった中,岡山市は感染防止対策の基本中の基本として,個々人の手洗い,うがい,マスクの着用と3密回避の行動がやはり一番効果があるとして,スイッチ!おかやま,新しい生活様式へと,テレビコマーシャルや広報紙など広く活用し,市民一人一人の意識を変えていただくよう努力してきました。 そこで質問です。 ①岡山市として,もう一度市民の皆様の目に届く力強いメッセージを出されてはと思います。手洗い,うがい,マスクの着用と,特に分かりやすい3密回避の具体例を掲載したチラシを作成し,町内会等を通して全戸配布させるなどしてはどうかと考えます。当然やり方はこれだけではないと思います。国もこの3週間が大事と言われています。市民一人一人の行動に確実に変化が起きるよう,今こそ分かりやすい3密回避の広報に工夫が必要と考えます。お考えがあればお示しください。 以上で1回目の質問を終わります。(拍手) ○松田安義副議長  当局の答弁を求めます。 ◎重松浩二郎財政局長  1番,公衆トイレの改修計画についての項,第六次総合計画後期中期計画の中に位置づけることなど考えられないかについてお答えいたします。 岡山市では,第六次総合計画を上位計画として定めた岡山市公共施設等総合管理計画において,公共施設のマネジメントの視点として,時代の要請に応じた機能改善を図るといった社会的要請への対応などの考え方を示しております。 また,そのほかにも,岡山市ユニバーサルデザイン・共生社会推進基本方針においては,公園施設への多目的トイレの設置など,ユニバーサルデザインの考え方に基づいて公共施設の整備を進めることとされているところです。 これら本市における全庁的な方針や計画等に沿って,各局において定める個別施設計画などにより,それぞれの公衆トイレの在り方等について検討されるものと考えております。 以上です。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  同じ項,水洗化,洋式化についてです。 公園,遊園地等のトイレは市内に約370か所あり,詳細な状況を把握できていないトイレもあることから,まずは全てのトイレについて現況調査を行い,その後,洋式化を含むバリアフリー化の状況,下水道の整備状況,公園の利用状況などの観点から優先順位を整理した上で,計画的に改修を行ってまいりたいと考えております。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  2番目の分かりやすい3密回避の広報についての項,チラシの全戸配布,分かりやすい3密回避の広報に工夫してはについてお答えいたします。 全戸配布としては,市の広報紙に3密回避など基本的な感染対策を掲載しております。また,幼稚園,保育園,小学校,中学校を通じ,スイッチ!おかやまのチラシを全員に配布しております。 今後も引き続き,市民の方に分かりやすい3密回避の広報に努めていく予定であり,年末年始に向けては,岡山駅前や大型商業施設で3密回避等の感染症対策の啓発を予定しております。 また,12月から開始したスマホ決済のキャンペーンでも啓発を行うなど,全庁的にも取り組んでいるところです。 以上です。     〔14番福吉智徳議員登壇〕 ◆14番(福吉智徳議員)  御答弁ありがとうございました。 感染防止の3密回避の徹底方法というのは,本当に難しいと感じております。行政でできることにもやっぱり限界があるのかなと感じました。東京や大阪のようにメディアで取り上げられる機会が度々あればいいんでしょうけれども,なかなか地方は難しいのかなと思っています。 また,春先に感染第1波の緊急事態宣言が出たときに,特別枠でマスコミの皆さんが各地方局の協力で,手洗い,うがい,マスクの着用,3密回避のコマーシャルを何度も何度も流していただいたことを,今やっていただきたいと思うんですけど,これもなかなか難しいと思います。 そこで市長,私のこの質問の様子は,oniビジョン,それからインターネット中継で流れていますので,少なくともこの様子を見ている市民の皆様に向けて,カメラ目線で,今の市長の考えと,3密回避が大事なんだということを訴えていただきたいと思いますが,よろしくお願いします。 あと最後に,議会最終日に,議長,市長が御挨拶されます。そのときに議長のほうからも,どうぞ市民に向けての力強いメッセージを発していただきたいと思いますが,議長は答弁できませんので,要望とさせていただきます。 以上です。 ○松田安義副議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  昨日現在336名,岡山市。今確認しました。 毎日夜遅く,市長公室長からメールが来るんです。明日は何名発表することになりそうだと。まだ確定はしてないですけどね。それが本当に毎日続いております。そして,昼のあたりで保健福祉局からレクを受けます。どんな広がりが出てくるか,そういったところに一番注意しながら話をさせていただいております。 春,それから夏も非常に緊張感が漂っていましたけども,今,毎日だから当初のような,コロナウイルスの正体が全く分からないというような状況じゃなくなっているという面での慣れはあるものの,これがどう広がるんだろうというようなことを緊張感を持ってやらさせていただいているところであります。 福吉議員おっしゃるように,今のような状況になると,やはり感染防止対策,ギアを一段上げていかなきゃならない。そちらに軸足を置きながら,ただ一方で,社会活動,経済活動の両立は図っていかなければならない,そんな状況ではないかなと思います。 市民の皆さんには,本当にこれからこの感染防止対策,より徹底してやっていただくようお願いしたいと思います。長時間,大人数の会食など,感染リスクが高まる5つの場面というのが紹介されております。それを十分熟知していただいて,手洗い,マスクの着用,3密回避など基本的な感染対策,ぜひ守っていただきたいと思います。 それから,事業者の皆さんも同じであります。マスク,3密回避は同じでありますけれども,特に換気とかそういったことにも御留意をいただければと思います。 これは,もうみんなでこういう対策を守っていきながら,感染対策・防止をやり,収束させたいと思います。 よろしくお願いします。(拍手) ○松田安義副議長  以上で福吉議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして平元議員。     〔4番平元道隆議員登壇,拍手〕 ◆4番(平元道隆議員)  皆さんこんにちは。公明党岡山市議団の平元道隆です。 通告に従いまして質問させていただきます。 1,多様な人材の採用について。 (1)就職氷河期世代の職員採用試験について。 1990年代初頭のバブル崩壊後の就職難に遭った就職氷河期世代を対象とした職員採用試験については,雇用環境が厳しい時期に就職活動を行い,希望する就職ができないなど様々な課題に直面している世代を支援するため,今年度実施されました。 市長は会見で,受験者の中には,就職難の中で非正規雇用が続いてきた人,また転職を経ながら本来の希望とは異なる職に就いている人,現在無職の人などが多くおられ,改めてこの世代には様々な課題を抱え,不安定な状況に置かれている人が多いのではないかというように感じたところでありますとおっしゃられていました。 以下,お伺いします。 ①今回の就職氷河期世代を対象とした職員採用試験についての評価をお聞かせください。 ②今年度については,職員の年齢構成を鑑みた受験資格であったと承知していますが,広く優秀な人材を募集する観点で,国家公務員の氷河期採用試験と同様の受験資格とし,対象を拡大し,次年度以降も実施してはどうかと考えますが,御所見をお聞かせください。 (2)都市からの新しい人の流れについて。 新型コロナウイルス感染症の影響で経営が苦しい大手航空会社の社員について,出向の受入れを表明する自治体が報道されています。 佐賀県は,年度内にANAグループから10人を迎え,石川,三重,鳥取3県も出向を受け入れる予定であるとか,また日本航空(JAL)から打診があった鹿児島県も受入れの可否を検討するなど,各自治体は航空業界で培ったビジネス経験を行政に生かしてもらうため,観光や交通,子育ての分野に社員を配属する方針であるといった報道もなされています。ANAホールディングスやJALは,グループ外への社員出向を進めており,同様の動きが広がっていくものと思います。 出向の受入れを表明している各自治体は,路線維持など様々な事情もあると思いますが,航空業界に限らず,都市部の企業から多様なスキルを持った人材を獲得するチャンスでもあると思います。都市部から岡山市への新しい人の流れをつくるため,出向の受入れを移住・定住に至る前段階として,まずは都市と地方の交流を増やす意味での選択肢として検討を行ってはどうかと考えますが,御所見をお聞かせください。 2,マイナンバーカードの交付について。 政府は,令和4年度末までにほぼ全ての国民に行き渡るようにする目標を掲げ,年内にもカード未取得者へQRコードつきの申請書の送付を始めるとしています。また,マイナンバーカード所有者に最大5,000円分のポイントを還元するマイナポイントについて,政府が取得期限を延長する方向で調整しているとの報道もあります。 マイナンバーカードの交付については,マイナンバーカード交付申請書を提出後1か月程度で交付通知書が自宅に届き,交付通知書に記載された期限までに本人確認資料等を持参し,区役所や支所等の指定の交付場所まで原則本人が受け取りに行くことになっており,交付窓口で本人確認の上,暗証番号を設定してカードが交付されます。各区役所,支所ともに,受付時間は平日の午前8時30分から午後5時15分までとなっています。交付までの待ち時間が長いという声や,現場の職員の方にも,限られた人員の中でかなりの負荷がかかっているように思います。 10月に発出されたマイナンバーカードの普及拡大に向けた大臣書簡には,申請促進と交付体制の強化の両面から取組を強化するべく,政府の広報や未取得者へのQRコードつき交付申請書の個別送付に呼応して,商業施設等での出張申請受付や申請サポートを積極的に実施すること,申請数の倍増を前提に,交付窓口や人員の増強,土日交付のさらなる実施を行うための市町村の交付円滑化計画の改定などが要請されています。 仕事等の理由により開庁時間内に来庁できない方からは,土日や夜間・時間外開庁,臨時窓口設置による申請受付,交付の実施を望む声もいただいています。 市として対応を検討されていると聞きますが,今後交付事務は間違いなく増える見込みであり,早急な対策が必要であると考えます。 そこでお伺いします。 (1)現状のマイナンバーカードの交付状況・体制,交付体制の強化策についてお聞かせください。 (2)交付窓口や人員の増強については,すぐにでも対策が必要であると思いますが,御所見をお聞かせください。 以上で1回目の質問を終わります。 よろしくお願いします。(拍手) ○松田安義副議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,平元議員の質問にお答えします。 私は,就職氷河期の職員採用についてお話ししたいと思います。 採用試験の評価と次年度以降の話でありますが,募集定員は6名としました。それに対して応募者数1,465名。新型コロナウイルスの関係で受験日を変えざるを得なかったんですが,それでも受験した方1,072名ということで,6名に絞り切れなかったということもあって,8名採用させていただきました。皆さん非常に優秀な方であり,私も一人一人と会って話をさせていただきました。すばらしい方だったと思います。 私が感じたのは2点あります。 まず第1点は,やはり彼らの時代,若干不遇だったと。その中には当然ながら優秀な方がいっぱいいる。我々としてそういった方を見つけ出し,例えば市役所としてやっていくとすれば,市役所全体のパワーは確実に上がっていくと感じたのが1点。 もう一点は,その中にやっぱり出産とか育児を契機として辞めて,非正規になった方等々がおられました。今回正規雇用になったんですけども,非常に優秀な方であります。資格もいろいろお持ちでした。 何を感じたかというと,実は岡山市の女性職員,従来は出産,育児を経験年数にカウントしてなかったんで,どうしても公務員の場合,やっぱり経験年数というのが重要になりますから,なかなか男性に比べて昇進が遅かった。それを出産,育児も仕事の経験に入れちゃおうということでやり,相当数の昇進ができたという事実があります。 ただ一方で,世の中全体見てみると,出産,育児でその会社とかいろんな組織を辞めている方が多い。それがアルバイト,非正規をやったり家にいたり,そんな状態の方が結構多い。そして,結構職を求めておられる。 そういう面では,こういう就職氷河期の方々の採用をしてみて,雇用の流動性というか,こういうことも一つにはやっぱり考えていかないと,女性の活躍という面はなかなかうまくいかないところもあるんじゃないかなと感じたところであります。 来年度も私はやっていくべきだと思い,実施する方向でいます。 ただ,今の国家公務員と同じように対象者の年齢の幅をもう少し広げろというのが平元議員の御主張だと思うんですが,今度は各採用する側の都合というのもあるわけですね。やはり年齢構成も見ていかないといけない。 岡山市の場合は,特に3年間採用凍結したときもあります。そのほかも相当山谷の起伏のある採用になっているところであります。やはりそういったところも平準化していくというのが,市役所の仕事を円滑にしていくという要素にもなるわけでありまして,国家公務員と同様の形でやるというのは,少し無理があるかなと私は思っております。 以上です。 ◎門田和宏総務局長  1番,多様な人材の採用についての項,都市部の企業からの出向受入れについての御質問にお答えいたします。 新型コロナウイルス感染症拡大の影響が多方面に及ぶ状況下で,経営が苦しい都市部の企業から人材を受け入れることは,岡山市にとって業務を進める上で有益な場合もあると考えられます。今のところ社員の出向の要請は受けておりませんが,今後お話があれば,民間のスキルを持った人材をどう活用できるのか検討してまいりたいと考えております。 次に,マイナンバーカードについての御質問に一括してお答えいたします。 まず,交付状況についてですが,これにつきましては柳迫議員,東原議員に御答弁したとおりです。 なお,マイナポイント事業が開始された後の10月の交付実績1万2,435枚は,前年同月1,127枚の11倍以上となっております。 交付窓口の人員増強については,昨年度から順次対応しており,マイナポイント事業の実施を控えた今年8月には,会計年度任用職員を8名追加配置するなど,今年度に入って16名増員しております。また,交付に使用する端末についても,20台増設して対応しております。 今後も引き続き,国の方針や窓口の混雑状況等を考慮し,関係部署と協議しながら交付窓口の充実を図ってまいります。 以上です。     〔4番平元道隆議員登壇〕 ◆4番(平元道隆議員)  御答弁ありがとうございました。 ちょっと順番は前後しますけども,マイナンバーカードのほうから先に言わせていただくと,去年までとは桁が違うぐらいの交付枚数になっていて,順次,人員も増強してくださっているというのは分かるんですけども,現状としたら受け取りに来られた方も交付する側も大変な状況です。この議会のテーマかもしれませんけど,幸福度の話からすれば,お互い幸福じゃないかもしれないので,しっかりこの幸福度を上げるため,引き続き取組をしていただけたらと思いますので,よろしくお願いします。 氷河期世代の採用について御答弁ありがとうございました。来年もやっていただけるという方向で検討してくださっていることに感謝申し上げます。 コロナウイルスの影響で,氷河期世代への注目がやや薄まっている感じも──もちろん第2の氷河期世代をつくっちゃいけないとか,そういう議論はあると思いますけど,薄まっちゃいけない中で続けていただくというのは,本当にありがたいことだと思います。私自身もロスジェネ世代というか,そういう世代に生きた者として,当時はやっぱり受けたくても,その会社とか企業自体が採用枠を絞っていて,受けることさえできなかったとか,そもそもチャレンジができなかったという現状がありました。去年ぐらいから就職氷河期の世代が大事だみたいな世論が高まって,国とか市でもやっていただいて,その採用試験が実施されるようになりました。ただ,岡山市は,市長に年齢構成の関係で御答弁いただいたんですが,同じ就職氷河期世代で生きているんだけども,受けることさえまたできないのかと,そうお感じになられている,私よりも数歳上の方とか実際いらっしゃる。 もちろん年齢構成大事です。分かりますけど,市がこういう基準というか,こういう採用をやるというのは,与える影響力がすごく大きいと思います。実際,採用自体も,ちょっと言葉がよくないかもしれないけども,100人も200人も採る採用じゃないので,広く優秀な人材を集めるという意味で,間口を広げて,その上で判断するというのも一つの方法なんじゃないかなと思います。その辺の御所見をいただきまして,質問を終わりにさせていただきます。 よろしくお願いします。 ○松田安義副議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  氷河期世代の話ですけど,おっしゃることは理解はできます。ただやはり,年齢構成を見て,具体的に来た人で差別をしちゃならない,そこは。今度はその年齢の固まりが非常に大きいと,それからのステップアップにも大きな影響を来していくということは見ていかなきゃならない。でも,平元さんのおっしゃっているのは,大きな面では私はそのとおりだと思うんです。 だから,何が言いたいかというと,これは今市役所の事情を言っているところであって,逆に我々に固まりがあるところに人がいないというのもあるわけで,企業のほうにその就職氷河期世代の採用を勧めていく。実は,本当はもう始めている必要があったんですけども,この新型コロナウイルスの関係でそれどころじゃないということになって,ちょっと延びてはいるんですけども,そこはやっぱり進めていかなきゃならないと思います。 市役所だけとか県庁だけとか,そういうオーダーじゃなく,そういう就職氷河期世代の困難な状況に遭っている人たちをどうするかということとともに,今やっぱり雇用の形態が変わっている。そういう雇用の流動性みたいなものをどう見ていくか。こういうものはオールジャパン,オールインダストリーで考えていくべきだと思います。そういう方向でいろいろと議論させていただきたいと思います。 ○松田安義副議長  以上で平元議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして田中議員。     〔11番田中のぞみ議員登壇,拍手〕 ◆11番(田中のぞみ議員)  皆さんこんにちは。共産党市議団の田中のぞみです。 それでは,通告に従いまして早速質問に入らせていただきます。 1番,ウィズコロナ時代の地域共生社会について。 1,岡山市地域共生社会推進計画について。 この計画は,高齢者だけでなく,障害者,子ども,生活困窮者など地域で暮らす全ての市民への地域包括ケアシステムが必要として,2018年3月に3か年計画で策定されました。現在,次期計画の素案が示されているところです。 格差を拡大させているコロナ禍中で展望する新しい社会の在り方は,社会的弱者に対する自己責任論や受益者負担という考え方から脱却し,共に人間らしく生きていける社会であり,限りある税金の使い方としても光を当てられるべき,重点を置かれるべき計画だと思います。 質問です。 ア,コロナの第3波が急速に拡大する中で,市民生活への影響は深刻化し,見えにくくなっています。孤立しがちでSOSが出せない世帯へのアプローチは,3年前も大きな議論の一つでした。この点について,この3年間何がどう前進したか,成果と課題についてお示しください。 イ,次期計画案には,コロナの影響について言及がありません。なぜでしょうか。経済面でリーマンショック以上の影響が指摘されています。解雇,就労支援の長期化や生活保護の増加,精神的不安の増大,対面訪問の困難さなどの影響は長引く可能性があります。反映するべきではありませんか。 ウ,8050問題に象徴される大人のひきこもりについて,一昨年内閣府が行った調査によれば,ひきこもり100万人のうち,満40歳から満64歳までのひきこもりは全国で推計61万人いるとされています。岡山市での実態を把握していますか。孤独死の状況は分かりますか。次期計画案では,8050問題の記述も消えました。課題認識もあわせてお聞かせください。 エ,地域包括支援センターは介護保険の制度で65歳以上が対象,地域支え合い推進員も介護保険制度事業です。課題としていたわけですから,孤立するこういう世帯を見つけるためには,若い世帯を見つけるためには,アウトリーチ型の相談事業が必要だと考えます。民生委員頼りにするのではなくて,中学校区単位で専門職のいる全世代型の拠点が必要ではないでしょうか。検討しませんか。 2,福祉避難所の在り方について。 障害がある方や御家族から,一体どこへ避難したらよいのかという不安をいまだによく伺います。先日傍聴した障害者施策推進協議会でも,この点の指摘が多かったと感じています。 質問です。 ア,危機管理室では,現在災害種別ごとに避難者数を割り出す作業中とお伺いしますが,具体的に何を算出しようとしており,何に生かされますか。地域や災害ごとに福祉避難所が必要な人数も明らかになりますか。 イ,福祉避難所は現在およそ何人分が確保されていますか。想定される需要に対して足りているのかなどの福祉避難所確保についての考え方をお示しください。 ウ,避難行動要支援者の個別計画策定については,策定状況の把握をしていないとの答弁が続いていますが,このままでは明らかな人災とならないか心配です。まず,策定の主体をはっきりさせてほしいです。一義的には自主防災組織でいいでしょうか。 エ,高齢者福祉施設が,利用者だけでなく,近所にお住まいの方の個別計画策定を手伝い,災害時の支援者の一人になるなど協力している例があります。企業なども地域住民の避難に協力できる場合があると思いますが,市による支援や補助も含め,積極的に広げませんか。 オ,福祉避難所となる高齢者施設等は,コロナ禍においては外部の避難者を受け入れるべきではないと考えます。避難協定を結んでいるホテル等は,自立できる方に限るとのことですが,介助者がいれば福祉避難所として受け入れてもらえないのでしょうか。ウィズコロナ時代の福祉避難所の在り方を整理する必要はありませんか。 3,障害者施策について。 岡山市障害者プラン及び第6期岡山市障害福祉計画・第2期岡山市障害児福祉計画の素案が改定に当たって示されています。寄せられる相談で深刻なケースは,精神疾患がある場合で,親族が疲弊し虐待につながりそうなケースや,親亡き後を心配する声で,国が進める施設から地域へという方向ではなく,何とか施設に入れないかという相談です。 ア,次期計画案には,感染症対策,強度行動障害への支援,グループホームの拡充,基幹相談支援センターの設置等が盛り込まれています。市民の声が反映されていると認識しますが,具体的にどんな課題をどう改善されようとしているのか,お示しください。 イとウは割愛します。 2番,子育て支援の充実について。 1,待機児童と未入園児について。 10月時点の待機児童は157人との発表でしたが,認可保育園に入りたくても入れない未入園児は1,197人で,依然1,000人を超えています。当局の皆さんの努力により数値は減ってきていますが,保育園に入れないという声はいまだによく聞かれます。 ア,気になるのは,待機児童の定義が実態に合っているのかということです。市長は就任後に,待機児童の定義を実態に近づけるとして,第3希望まで書いているがどこにも入れなかった人と変えました。大きい前進だと感じました。 しかし,現在特定の保育所等を希望している440人は待機児童から除外されていますが,その中には第3希望まで書いている方が118人います。いつから除外していますか。待機児童とするべきではないでしょうか。 イ,保育士不足について,利用定員の充足率について低いのはむしろ市立のように感じますが,保育士不足は市立園のほうが深刻ではないですか。私立の保育士不足は園によって偏りがありませんか。どう分析し,対応していますか。 ウ,待機児童が解消しておらず,緊急一時預かり等に行きながら認可保育園を希望する未入園児も高止まりしている中,市立園の廃止,民営化は今必要だとは思いません。今後子どもの数が減ることが分かっているのに,民営化を進めていくのも無責任なように感じます。今後のピーク等,園児数を見極めながら,廃止,統廃合を考えてもよいのではないでしょうか。 2,保育料無償化と多胎児育児支援について。 昨年10月に保育料無償化制度が始まり,1年がたちました。年間約15億円の財源ができ,この間,無償化の対象拡大も行ってきたところです。 多胎児支援については,前議会で取り上げました。御本人たちとの申入れも行ったところです。御本人のお話で印象的だったのは,子どもたちが泣きやまなかったりする際には,つい子どもの口元を塞いだり,バスタオルをかけてしまったこともあると涙ながらに訴えられていたことです。 一刻を争うと感じます。保育園に入ることができれば,壮絶な育児負担も,そして夫も育休を取っているために収入が月13万円しかないという現状も,大きく変えることができます。 市長は,できることがあれば対応したいとの答弁でした。母は育児のために退職しており,認可保育園の入園は難しいのが現状です。 質問です。 ア,認可保育園の入園基準に多胎児加点を検討いただけないでしょうか。 イ,認可外保育所も入れると非常に助かります。しかし,金銭的な負担が大きく,選択肢に入りません。3歳未満児の無償化の対象は市民税非課税世帯に限られます。多胎児世帯を加えることはできないでしょうか。無償化の対象にした場合の予算はどれくらいでしょうか。 ウ,無償化対象の基準を昨年度の収入ではなく,今年度減収状況を加味しませんか。 3,障害児保育の在り方について。 岡山市の認可保育施設182園のうち,障害児保育の拠点園は11園で公立が9園,私立が2園のみです。来年度の申込みに際し,拠点園の見学も非常に多かったと聞きますが,定員は10名で,入れる枠が少な過ぎるとのことです。 平成29年11月議会で,障害児保育の在り方について質問しました。見直すべきは見直すとの答弁で,その後,私立園の障害児保育加算は大きく改善し,一般枠での受入れも増えました。しかし,11園の拠点園方式は,認定こども園に移行した園だけ幼稚園児の枠2名が追加されただけで,昭和51年から根本的には変わりません。昨年開園した私立ひらたえがお保育園では,障害児保育に力を入れ,医療的ケア児まで受け入れているのに,拠点園ではありません。障害児保育の拠点園って一体何なのでしょうか。 質問です。 ア,拠点枠への新規申込者数と受入れ数についてお示しください。障害児保育の需要についてどのような認識をお持ちですか。 イ,拠点園は中度,軽度の障害児が対象とのことですが,一般園とのさび分けは市民には分かりません。結局拠点園の入園競争も親の就労の点数で決められてしまいます。拠点園は中度以上など,障害の程度を重視するよう見直すべきではありませんか。医療的ケア児の受入れを検討しませんか。 ウ,小・中学校はいずれも特別支援教室があります。中学校区に1つしか整備をしない市立の認定こども園は,もともとの拠点園ではない場合,新築する場合も障害児専用室はありません。全ての市立こども園が拠点園もしくは障害児専用室を必置とするべきではないでしょうか。 エ,拠点園は,障害児2人に対し保育士1人が保障されています。公立,私立問わず,一般園でも同じ保育が保障されるべきと答弁されていました。徹底されていますか。障害児保育指針,そういったものを持つべきではないでしょうか。 最後,4,未就学児の不登校支援について。 幼稚園,保育園,こども園にも不登校状態のお子さんが一定数おられます。平成30年2月議会の答弁では,登園日数が月10日未満の保育園児が59人とのことでした。未就学児の登園は,保護者による送迎が不可欠です。精神的な疾患などで朝保護者が起きられないなどが大きな理由となっており,明らかに家庭への特別な支援が必要です。このまま小学校に進学しても,自分の力だけで突然登校できるようになるとは考えにくく,早期の対応こそが,小・中学校の不登校を減らすことにもつながると考えます。 ア,認可施設において,不登校状態になっている数を改めてお示しください。 イ,必要なのは,毎日の具体的な支援です。不登校支援は,幼稚園,保育園,こども園にも必要ではないでしょうか。支援を具体化しませんか。 以上で1回目の質問を終わります。 御答弁よろしくお願いいたします。(拍手) ○松田安義副議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  田中さんの質問にお答えします。 というか,こちらから質問を本当はしたいんですよ。待機児童の話ですけど,何のために待機児童数というのは出すんでしょうか。要は,私が思うには,保育の環境の重要な指標として整理する,そしてその環境を表すものとしてどうすればいいのか我々が考えるためにあるわけです。そして,それらを各地域の相対評価もできるようにする。ですよね。 となると,待機児童の定義というのは,本来は明確に一律じゃなきゃ駄目なんです。そうじゃないと,あるところは待機児童が多くなるようになる,あるところは少なくなるようにしている。そうなると,そこの実態を明確に表せないじゃないですか。 本来は厚労省,明確にがちがちでこれしか出ないという待機児童の定義をつくるべきなんです。でも,できない。彼らの責任でもう少し詳しくやったほうがいいというのは私は思いますけれども,それは地域の実情というのがどうしても入ってくる。だから,がちがちにはできない。だから,私が来るまでの岡山市は,ずっと待機児童はゼロだったじゃないですか。 私は,山陽新聞のある女性が,家も近くだという方が,保育園を紹介されたと。田尻さんいないからなんだけど,牟佐に行けと言われたと。それで待機児童になってない。それは現実的ではないじゃないかと。この話はしたことありますよね。 要は,今第3希望までやって,コンシェルジュがほかに紹介しても受け入れないという人を待機児童から除いている。それがおかしいとおっしゃっていますよね。就園管理課長が全部調べてくれましたよ,全ての政令市を。同じ扱いしているじゃないですか。それが一つの客観的な状況を整理するということなんですよ。 でも,正確に言うと,うちの待機児童って多く出るんです。なぜならば,保育園に入る対象の人,月に48時間以上働いている人は全てウエルカムにしているんです。過半数の政令市は64時間にしているんです。だから,対象範囲が広くなって,うちには待機児童が多く出るような仕組みにはなっている。ただ,これは従来からやっていた話で,それを改悪しちゃいけないというんで,48時間のままきているんで,そこは本当の指標たり得てはという面では,若干おかしいところはあるかもしれない。 でも,この待機児童の定義自体をこうしたらいい,ああしたらいいというのを勝手にやって,おかしいじゃないかというのは,それこそおかしいんじゃないかなと私は思います。 以上です。 ◎河野広幸理事  ウィズコロナ時代の地域共生社会についての項,福祉避難所の在り方についての中で,まず災害種別ごとの被災想定の算出についてお答えいたします。 災害種別ごとに建物の被災想定及び避難者数を算出することで,備蓄数量や避難所数の過不足を検証し,地域の実情に即した防災体制の整備に生かしたいと考えております。 また,地域や災害ごとで福祉避難所への避難が必要な人数を想定することは困難でございます。 次に,避難行動要支援者の個別計画策定の主体についてお答えいたします。 個別計画は,自主防災組織や民生委員など地域の方々に策定していただくことになっております。 次に,高齢者福祉施設や地元企業に,地域住民の避難に協力してもらえるような市の支援や補助についてお答えいたします。 福祉施設や民間企業などへの支援や補助については,どういった方法があるか研究してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  同じ項,岡山市地域共生社会推進計画について順次お答えいたします。 まず,SOSが出せない世帯へのアプローチについて,3年間の成果と課題についてです。 成果としましては,SOSを出せない事例に対し,本人と関わりを持つ相談機関等からの連絡を契機に,総合相談体制を活用した支援につなげることができております。 課題としては,全く相談機関につながっていない事例に対し,地域の中で発見できる力を育てることが必要であると考えております。 次に,次期計画案にコロナの影響を反映すべきではないかについてです。 地域共生社会推進計画は,様々な課題に対応することを想定しており,コロナの影響によって生じる課題についても内包されておりますが,計画改定案には多様な主体の地域づくりへの参画の項で,地域づくりにおいて新たなコミュニケーション手法の有効事例を研究するという旨を記載しております。 次に,ひきこもりについて,岡山市での実態把握,孤独死の状況,8050問題の課題認識についてです。 ひきこもりの実態,孤独死の状況については把握しておりません。 8050問題に特化した記述はしておりませんが,複合課題の典型的なケースの一つであり,家庭内で抱え込み,表面化しにくい問題であると認識しております。 次に,中学校区単位で専門職のいる全世代型の拠点を検討できないかについてです。 岡山市では,断らない相談として,どの機関に相談があっても市全体で受け止める相談体制を目指しており,全世代型の相談拠点を設置する予定はありません。 次に,同じ項で,福祉避難所の在り方についての中,福祉避難所は現在何人分確保されているかなど,福祉避難所確保の考え方についてです。 現在71の施設と福祉避難所協定を締結していますが,受入れ可能な人数につきましては,発災時の状況により変動することから,数字を申し上げることは困難です。 福祉避難所は避難先の一つであって,唯一の避難先,避難方法ではないと考えておりますが,指定避難所での避難生活が困難な方々の避難場所について,引き続き研究してまいりたいと考えております。 次に,介助者がいればホテル等も福祉避難所として受入れができないかについてです。 指定避難所と同様に,福祉避難所においても受入れ可能人数を超えた場合は,危機管理室とも連携を図りながら,要配慮者個々の状況を考慮した上で,ホテル等を活用するなど臨機応変に対応できるよう検討してまいりたいと考えております。 次に,同じ項,障害者施策についての中,計画での具体的な課題と改善方法についてです。 課題への対応策として,事業所での感染症対策については,マニュアル策定や実地訓練などへの支援を行います。 強度行動障害などについては,居場所の確保や適切な支援が必要であり,グループホームなど500名から600名程度の受皿と,計画相談員の人員確保やOJTによる質の向上など,相談支援体制の整備を進めてまいります。 以上です。 ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  2,子育て支援の充実についての項,市長答弁以外のところにお答えします。 先ほどの市長が答弁した待機児童の件数のところなんですけども,平成28年(後刻,「平成29年」と訂正)度に国の定義が変わり,平成29年度中に保育コンシェルジュの寄り添う支援を強化し,自宅と勤務先のエリア内で利用可能な園を積極的に案内することを始め,平成30年度からはこの案内を断った方を待機児童から除いております。 続きまして,保育士不足は市立園のほうが深刻では,私立園の保育士不足は園で偏りがないか,どう分析し対応しているかについてお答えします。 公立,私立ともに,保育士不足のため定員まで子どもを預かっていない施設は3割程度あり,どちらも同様に保育士確保が課題となっております。 私立園の保育士不足の偏りにつきましては,施設によって経営方針が異なることもあり,保育士確保状況や入園状況についてもばらつきがありますが,市としては待機児童解消のため,できる限りの受入れをお願いしているところです。 次に,待機児童が解消しない中,市立園の廃止,民営化は今必要ないのでは,園児数を見極めながら廃止,統廃合を考えてもよいのではについてお答えします。 民にできることは民に任せるという方針は,将来にわたり安定的な就学前教育・保育を持続するために必要であり,この方針は堅持する必要があると考えております。 なお,将来的に保育ニーズが減少した場合の対処としましては,廃止,統廃合も含め,公立施設の定員数を見直すことで調整が行えるものと考えております。 すいません,先ほど国の定義のところ,「平成28年」と答えてしまいました。「平成29年」でした。 続きまして,保育料無償化と多胎児育児支援のところで,認可保育園の入園基準の多胎児加点についてですが,認可保育園は,法令により,多胎児であることのみを要件とした利用はできませんが,虐待やDVなどの社会的養護や疾病等の保育の必要性がある場合には利用が可能です。 また,保育の必要性がある場合は,多胎で生まれた児童も含め,同一の保育施設を希望するきょうだいにつきましては1点加点し,優先的に利用できるよう配慮しております。きょうだい加点に加え,多胎児に対してさらに加点することは,一方で1人目の児童が入園しにくくなることにつながるため,慎重な検討が必要だと考えております。 次に,3歳未満児の無償化対象に多胎児世帯を加えないか,また対象にした場合の予算についてですが,3歳未満児が認可外保育施設等を利用する場合には,市民税非課税世帯の方は国の無償化の対象となりますが,あくまでも保育の必要性が前提となっております。多胎児であることのみを要件とした市独自の補助は,現状では難しいと考えております。 仮に国の無償化と同程度の給付額を予算化した場合は,年間で約1億5,000万円が必要です。 続きまして,無償化対象の基準を,昨年度収入ではなく,今年度減収状況にしないかについてお答えします。 無償化の対象となる基準は,法令により,前年または前々年の収入を基礎とする市区町村民税額によるものとされています。なお,認可保育施設を利用する場合には,非自発的な失業,休業または離職により世帯の収入が著しく減少した場合は,申請により保育料を減免することができます。 続きまして,障害児保育の在り方についてのところで,拠点枠の新規申込者数と受入れ数,障害児保育の需要についての認識ですが,拠点枠への令和2年度の新規申込者数は78人で,受入れ数は53人です。拠点枠への申込者数は年々増加傾向にあり,需要は増えているものと認識しております。 次に,拠点園の受入れについて,障害の程度を重視できないか,医療的ケア児は受け入れないかについてお答えします。 医療的ケア児につきましては,旭川荘が運営する認可保育園において受け入れていただいておりますが,専門的な知識や技術も必要なことから,現状では拠点園であっても受入れは難しいと考えております。 拠点園の障害児につきましては,障害の程度も考慮した受入れを検討しているところですが,国からの事務連絡において,障害児への教育,保育の提供体制を確保するよう努めることについて記載されたところであり,今後関係部局と連携し,施策の推進を検討していきたいと考えております。 続きまして,全ての市立こども園を拠点園とする,もしくは障害児専用室を必置とするべきについてお答えします。 拠点園は,障害児保育専用の保育室を備え,担当の保育士を配置して障害児保育を行うとともに,職員の障害児保育のスキルアップを図り,その成果を一般園に拡大していくことを目的として設置したものであり,現時点では市立認定こども園全てを拠点園とする方針ではありません。 拠点園を市立認定こども園に移行して園舎を建て替える場合には,専用の保育室を整備することとしております。また,拠点園以外の認定こども園を新設する場合につきましても,多目的室を整備するなど,園児を落ち着かせるスペースが確保できるよう配慮してまいりたいと考えております。 次に,障害児2人に保育士1人は一般園でも徹底されているか,障害児保育指針を持つべきについてお答えします。 障害児保育指針といった明文化された運用方針はありませんが,公立園につきましては,拠点園であっても一般園であっても,障害児2人につき保育士1人の割合での配置基準に基づいて保育士を加配しております。私立園につきましては,昨年度から保育士を加配した場合の補助額を大幅に拡充しており,加配に努めていただいております。 続きまして,未就学児の不登校支援についてのところで,不登校状態になっている人数,不登校支援の具体化についてお答えします。 就学前には不登校という考え方はありませんが,今年10月の1か月間の登園日数が10日未満の園児が,保育園,認定こども園につきましては53人,公立幼稚園は14人となっております。 保育園,認定こども園では,家庭支援担当職員を配置し,その職員を中心に電話で家庭での様子を聞き取り登園を促したり,お便り等の配布物を持って家庭訪問したりするなどの対応をしており,その相談に幼保運営課の職員が応じております。 特に支援が必要と思われる子どもにつきましては,地域こども相談センターやこども総合相談所等と情報を共有し,連携して対応しております。また,就学先の小学校への接続により,支援がつながるよう努めているところです。 以上です。     〔11番田中のぞみ議員登壇〕 ◆11番(田中のぞみ議員)  御答弁ありがとうございました。 地域共生社会推進計画のところ,コロナの影響は,社会福祉協議会のICTを援助するということしか書いてないから,市民の生活への影響をゼロベースにするんじゃなくて,なかったことになる,今の計画だったら。福祉の一番上の計画だから,それは絶対に入れてほしいということなんで,これは検討しておいてください。要望です。 市長,待機児童のことです。いつもけんか腰になりますけど,さっきの待機児童は何のためにあるのかというのは,相対的に比べるためでは私はないと思います。(「そんなこと言ってないです」と呼ぶ者あり)あ,本当。(笑声) 待機児童,児童福祉法第24条で,市に解消する責任があるわけですよ。施設整備をしなければならないという法的な義務がある児童数なので,非常に大事です。国がこうだから仕方ないじゃないかみたいな感じで言われるんじゃなくて,市民のニーズとかけ離れているんじゃないかという指摘なので,それは逆に国に上げてほしいなと私は思って,ここでやっぱり言い続けにゃいけんと思っています。 何が言いたいかというと,待機児童の定義を変えてきましたけれども,ここの118人のところ,3つ書いて入れなかった人。これは自治体によっては,3つ書いたり,8個書いたり,11個書いたりする違いがあります,今でも。岡山市の場合は3としたんですよ。それはすごい地域に合っていると思ったわけです。4番目,5番目に認可外保育園を勧めることがありますよね,局長。 ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  はい,ございます。 ◆11番(田中のぞみ議員)  認可外保育園の中に,企業主導型とか,特認登録保育施設とかが増えてきた。これは市長が定義を変える前から,ちゃんと待機児童の定義には入っていました。なので,紹介もされとった。だけど,4つ目,5つ目に認可外を紹介されても,やっぱり認可がいいと言って断るお母さんたちはいるということだと私は思っています。そういう方々が待機児童から外れてしまうんだなということは言いたい。 もう一点。ちょっとここ,幼稚園預かり保育等79人,この中で緊急的な一時預かりが70人おります。これを待機児童から外されています。緊急的一時預かりは,1か月更新で,最長3か月ですよね。何のためにここに入っているんですか。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  私の答弁を全く理解していただいてないですね。どこで私が待機児童は相対的比較をするためにつくったと言いましたか。違うんです。待機児童の定義というのは,客観的な状況を表すためのものだ。それが地域によって変わっていると,若干ぐらいはありますよ,でもそれが変わっているとおかしいでしょうと言っている。(「上も」と呼ぶ者あり)上は関係ない。上も下も関係ない。 だから,田中さんの主張は主張でいいんですよ。それは待機児童を変えるとか変えないじゃなくて,認可保育園に第3希望まで書いて入れなかった人をどうすべきかという議論ならいいんです。言っていること分かりますか。それを,待機児童の定義に持っていく必要はないと言っている。そこだけですよ。 最初3つにした。3つしかできなかったんだ,我々のところに保育園がないんだから。行けるところがそんなにないわけで,だから3つにせざるを得なかった。30も書かせるような自治体はありますよ,10も。そんなことをしなかったというのは,良心的な問題もあるけど,現実にできなかった。いいですか。そっちはどうでもいいかもしれない。 ただ,待機児童の定義がどうのこうのと言って,私はそういうのをやめてもらいたいなと思っている。何でか。また林さんの名前出しちゃうけど,この幸福度ランキングでも,びりは待機児童数なんです。ある新聞が,全国版の1面トップに岡山の待機児童ワーストツーのときに書いた。そしたら,移住・定住の説明会に人が本当に来なくなっちゃった。うなずいていただいている人いっぱいいるよ。 だから,田中さんの主張は主張で,それはやられればいい。だけど,待機児童の定義を変えてやるというのは,都市ブランドを落とす。それで客観的指標じゃなくなる。そうじゃなくても我々は大きめに取っているんです。言ったでしょう,今。48時間,64時間の話とか,コンシェルジュをちゃんとやって整理している。ほかのところはホームページだけのところもあるんですよ。そのぐらい調べているでしょう。 だから,(「分かっています」と呼ぶ者あり)いや,分かっていると言うんだったら,そちらのマイクできちっと,もう待機児童の定義については言わないと言ってください。 以上です。 ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  先ほど田中議員が言われたことにつきましては,両方とも待機児童の定義に従って,国の指針に従っての取扱いとして入れておりますので,それを指標として考えております。 ◆11番(田中のぞみ議員)  市長,冷静に。 私が言いたいのは,市民の感覚として,2年後に待機児童をゼロにされると困る人がいるというのは知ってほしいというか,じゃあその人に対してどう対応していくかというのは示してほしいんですけど,1点さっきから気になっているのは,緊急的な一時預かり70人は,国の指針に従って待機児童から外してもいいということになっているんですけれども,私,これはちょっと怪しいと思っているので,そこはよう確認してほしいわけですよ。 国の指針にも合っているのかどうかというのは──1か月しか入れない,最長3か月しか入れない人が70人いて,何を待っているかといったら,保育園に入れることを待っているんですよ,待っているんです。待機児童なんですよ。 国が示している除外していいよというのは,一時預かりの幼稚園型,一般型,長時間預かり型ですね。ここの裏側に載せているんだけど,ここちょっと中略にしたから申し訳なかったんだけど,そこはよく確認してほしいです。どれにも当てはまらないと私は思うので,この方々は間違いなく待機児童じゃないかとも思っている。 そういうことをお伝えしたかったということなので,市長,待機児童の定義を変えるとかどうかではなくて,このまま待機児童ゼロを2年後に言われると,今年も新規保育園を募集していない,そういうことにやっぱりつながってくるから,市民の感覚とずれているんじゃないか。そういう意見については国にも上げてほしいし,市長が率先して変えてきたこと,それは変えないでほしかったなという思いは伝えさせてほしいということです。いいですか。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  ここで一番参考になるのは,東原さんの言葉なんですね。静定の工夫をめぐらせば,いずくにかということなんですけど,今大分近づいてきたような気はします。コンシェルジュが紹介してはじいた百十何人の話は一切言われなくなりましたからね。うなずいていただいた。これもちゃんとマイク入りますから。 これは吉本議員の話でしたっけ,2年後どうするのかと。そこは我々も実際上,供給数が需要数を上回ったからといって安心しているわけじゃないんです。1歳児はやっぱり相当足りない。それから,住宅地等々で,地域においてはやっぱり逼迫しているところはあるんですよ。だから,そこは見込みながら,岡山っ子育成局のスタッフは全部そういうのをにらんでいって,それから保育士の数をにらみながら,令和4年,大丈夫だろうということで,一つ一つの計算をしてやっている。 田中さんが言ったような保護者の預けたいというそういう気持ちがあるからこそ,ここまでやっているんじゃないですか。私が来る前は100とか200ぐらいしかつくらなかったですよ。そのとき共産党から,私が来てからも待機児童の定義を変えろという質問は一度もなかったんです。なかったですよ。チェックして,あったら訂正しますけど。保留児がどうのこうのという話はあった。 定義を変え,700から800やってきているわけですよ。それは個別の話でいろいろなものはあると思います。大きな流れをそういうふうに否定されると,否定してないとおっしゃるのかもしれないが,私としては静定の工夫をしなければと自分に言い聞かせなきゃいけなくなっちゃうんです。 以上です。 ◆11番(田中のぞみ議員)  認可保育園に入りたいというのはニーズなので,認可外を紹介して断ったからという,そこのラインも私は非常に疑問に思っている。これは言わせていただきたいです。 この間,私も10年,待機児童の問題はやっぱりずっと取り上げてきたんですね,私なりにはね。認定こども園化と公立の民営化や統廃合についても,ずっと異を唱えてきました。それは一遍に欲張り過ぎだなと思っているし,なぜかというと,保育士不足についても,平成25年に私が議会で取り上げたときに,既に国には7つの保育士関係のメニューがあった,待機児童解消加速化プラン,その前の先行プランについて。だけど,岡山市は当時政令市20市の中で,唯一ほとんど何にもそのメニューを使ってなかったんです。 そのとき何を岡山市がやっていたかというと,就学前の在り方,教育の在り方,保育の在り方を一生懸命つくっていて,認定こども園,そして統廃合の在り方を一生懸命つくっておられたので,今はそれをするときではないと。待機児童解消と保育士不足解消について,それを最優先にしてほしいとずっと言ってきたので,いまだに納得がいってないところはあります。 公立施設整備で36億円かけて,180人しかキャパを増やすことに寄与してないんだから。36億円もあったらどれだけ保育士不足が解消したんだろうというのは,やっぱり市民の声なので,伝えさせていただきたい。 次に行かせてください。 多胎児ですけど,両親が今家にいるのに,何で保育園に入れなければならないのかとか行政は言われるんだけれど,両親がおっても限界なんです。育児ヘルパーを1月から制度化してくれるというのは,非常にありがたい。ありがとうございます。 ただ,数時間だけのヘルパーでは,やっぱり求職活動はできないということで,一刻も早く保育園に入れることは死活問題だなと思っています。 今回,保育園の申込みを受けてくれたんですよ。求職中でもいいよということで,本当に優しかった。これは保育認定,多分下りるでしょう。なので,来年度,認可保育園には1点しかないので入れないのはよう分かっておりますが,認可外保育園を使うとき,もしくは一時保育を使うとき,こういう施設は3人目無料化なんて絶対やっておりません。認可保育園に入れたら3人目は無料なんだけど,認可外,そして一時保育については,2人目,3人目の減免がないわけだから,ここについてだけでも無償化の対象もしくは多胎児減免,多子減免を考える検討の価値があるんじゃないかと思っているんだけど,市長,これは答えてはいただけないですか。 ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  そういった無償化についてなんですけれども,その部分につきましては,やはり例えば認可外で3人一緒にきょうだいで入れられている方であるとか,そういったことの公平性も考えないといけません。そういった面の考慮が必要と考えて,それをしていくというふうなことは考えておりません。 ただ,一時保育に関しましては,どういった形がいいのかというのは,保育園の保育料に関しましても,第3子のほうの無償化だとかというのもありますので,そういったことも考えながら,ちょっと研究させていただきたいと思っています。 ◆11番(田中のぞみ議員)  次行きます。 障害児保育,大きい課題です,市長。昨日,重度の受入れについても検討していきたいということだったので,大きな一歩。だけど,先ほど拠点園とは何ですかということで,職員のノウハウを積むところですと言われたんですけど,誰のための拠点園なんでしょうか。 ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  そういったところで言ったのではなくて,専門性を持った人がいなければ,子どものためによくないという発想から言わせていただきました。 ◆11番(田中のぞみ議員)  市民の感覚もそうなんです。ただ,ひらたえがおさんなんかは23人も障害児を受け入れているのに,拠点園じゃないですけれどもっていっぱい書いてあるんですよね。おかしい。 なぜひらたえがおさんが拠点園を受けなかったか御存じですか。聞いていますか。 ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  岡山市が拠点園としている障害児の受入れ人数であるとか,それ以上のものを受けていただくということ,それから医療的ケア児などを受けていただくということで,こちらのほうの定義というか範疇が違っていたということで入られなかったということです。こういったことをしてくださっていることに関しては,本当にすばらしいことでありますし,拠点園よりも本当に貢献していると言われたら,本当に頭が下がる思いです。 ◆11番(田中のぞみ議員)  思いだけじゃいけません。拠点園になることで200万円の補助金も増えるわけ。今非常に赤字経営をしながらでも,一生懸命受け入れているんだけど,見学に物すごい来られた。断るしかないわけですよ。 拠点園の条件は,3歳以上で10人まで,3歳未満児は3%まで,重度は受け入れない,この3つの条件があるから受けれなかったんです。おかしくないですか。市民から見て意味が分からないです,拠点園の。 ここでやっぱり見直してほしいということなので,まず1点目に,私立の補助金の見直し。重度,中度,軽度や医療的ケア児においての補助金の見直し。そして2点目に,市立こども園の位置づけの見直し。おのずとセーフティーネットだったらどういう位置づけになってくるか,重度を受け入れるならなおさらだと思います。そして3点目に,拠点園制度をずっと維持していくんだったら,親の点数じゃなくて,障害の有無で拠点性を発揮するよう見直してほしい。検討どうでしょうか。 ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  今言われました3点についてなんですけれども,森山議員にもお答えしたとおり,障害児におきましては,地域の中での包容,インクルーシブの扱いというのが今求められています。なので,障害児保育に関しての在り方というのは検討していかないといけないと思っております。 しかしながら一方で,待機児童がたくさんいる,保育士が集まらないというところがありますので,全体の中でどういう形がいいのか検討していきたいと考えております。 以上です。 ○松田安義副議長  以上で田中議員の質問は終わりました。(拍手) 本日はこれをもって打ち切り,次の本会議は12月7日午前10時に開き,引き続き個人質問を行います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。      午後3時3分散会...