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06月16日-04号

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  1. 岡山市議会 2020-06-16
    06月16日-04号


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    最終取得日: 2021-08-30
    令和 2年 6月定例会    令和2年6月定例岡山市議会    議 事 日 程  第4号       6月16日(火)午前10時開議第1 個人質問 甲第85号議案 令和2年度岡山市一般会計補正予算(第2号)について 甲第86号議案 令和2年度岡山市財産区費特別会計補正予算(第1号)について 甲第87号議案 地方自治法施行令第152条第1項第3号の規定による岡山市長の調査等の対象となる法人の範囲を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第88号議案 岡山市市税条例等の一部を改正する条例の制定について 甲第89号議案 岡山市地方活力向上地域における固定資産税の特例に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第90号議案 岡山市証明事務等手数料条例の一部を改正する条例の制定について 甲第91号議案 岡山市営火葬場条例の一部を改正する条例の制定について 甲第92号議案 岡山市立老人憩の家条例の一部を改正する条例の制定について 甲第93号議案 岡山市福寿苑条例を廃止する条例の制定について 甲第94号議案 岡山市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について 甲第95号議案 岡山市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第96号議案 岡山市浄化槽保守点検業者の登録等に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第97号議案 和解について 甲第98号議案 和解及び損害賠償の額を定めることについて 甲第99号議案 損害賠償の額を定めることについて 甲第100号議案 字の区域・名称の変更について 甲第101号議案 市道路線の認定について 甲第102号議案 市道路線の認定について 甲第103号議案 市道路線の認定について 甲第104号議案 市道路線の認定について 甲第105号議案 市道路線の認定について 甲第106号議案 市道路線の認定について 甲第107号議案 市道路線の認定について 甲第108号議案 市道路線の認定について 甲第109号議案 市道路線の認定について 甲第110号議案 市道路線の認定について 甲第111号議案 市道路線の認定について 甲第112号議案 市道路線の認定について 甲第113号議案 市道路線の認定について 甲第114号議案 市道路線の認定について 甲第115号議案 市道路線の認定について 甲第116号議案 市道路線の認定について 甲第117号議案 市道路線の認定について 甲第118号議案 市道路線の認定について 甲第119号議案 市道路線の認定について 甲第120号議案 市道路線の認定について 甲第121号議案 市道路線の認定について 甲第122号議案 市道路線の認定について 甲第123号議案 市道路線の認定について 甲第124号議案 市道路線の認定について 甲第125号議案 市道路線の認定について 甲第126号議案 市道路線の認定について 甲第127号議案 市道路線の認定について 甲第128号議案 市道路線の認定について 甲第129号議案 市道路線の廃止について 甲第130号議案 市道路線の廃止について 甲第131号議案 市道路線の一部廃止について 甲第132号議案 市道路線の一部廃止について 甲第133号議案 工事請負契約の締結について 甲第134号議案 工事請負契約の締結について 承第1号 専決処分の承認について      …………………………………〇会議に付した事件 日程第1 個人質問      甲第85号議案~甲第134号議案,承第1号      ──────〇──────〇出席議員(46人)            1番  寺 林 綾 乃            2番  森 山 幸 治            3番  菅 原   修            4番  平 元 道 隆            5番  江 田 厚 志            6番  松 本 好 厚            7番  岡 崎   隆            8番  柳 井   弘            9番  熊 代 昭 彦            10番  東     毅            11番  田 中 のぞみ            12番  柳 迫 和 夫            13番  林   敏 宏            14番  福 吉 智 徳            15番  川 本 浩一郎            16番  赤 木 一 雄            17番  松 田 隆 之            18番  山 田 正 幸            19番  二 嶋 宣 人            20番  難 波 満津留            21番  鬼 木 のぞみ            22番  林     潤            23番  太 田 栄 司            24番  高 橋 雄 大            25番  竹之内 則 夫            26番  中 原 淑 子            27番  藤 原 哲 之            28番  東 原   透            29番  千 間 勝 己            30番  吉 本 賢 二            31番  小 川 信 幸            32番  成 本 俊 一            33番  羽 場 頼三郎            34番  下 市 このみ            35番  竹 永 光 恵            36番  小 林 寿 雄            37番  楠 木 忠 司            38番  松 田 安 義            39番  則 武 宣 弘            40番  田 尻 祐 二            41番  田 口 裕 士            42番  宮 武   博            43番  和 氣   健            44番  三 木 亮 治            45番  森 田 卓 司            46番  浦 上 雅 彦      …………………………………〇欠席議員(0人)      ─────────────〇説明のため出席した者       市     長  大 森 雅 夫       副  市  長  那 須 正 己       副  市  長  加 藤 主 税       理     事  河 野 広 幸       市 長 公 室 長  小 山 直 人       政 策 局 長  山 口 博 史       総 務 局 長  門 田 和 宏       財 政 局 長  重 松 浩二郎       市 民 生活局長  中 原 貴 美       市 民 協働局長  亀 井 良 幸       保 健 福祉局長  福 井 貴 弘       岡山っ子育成局長 田 渕 澄 子       岡山っ子育成局子育て支援担当局長                近 藤 康 彦       環 境 局 長  國 米 哲 司       産 業 観光局長  赤 坂   隆       都 市 整備局長  林   恭 生       都市整備局都市・交通・公園担当局長                平 澤 重 之       下水道河川局長  河 原 浩 一       水道事業管理者  今 川   眞       市場事業管理者  大 杉   誠      教 育 委 員 会       教  育  長  菅 野 和 良      ─────────────〇出席した議会事務局職員       次     長  石 井 敏 郎       総 務 課 長  山 本 和 広       議 事 課 長  岡 田 慎一郎       調 査 課 長  塩 見 紀己代       総務課課長補佐  永 田 朱 美      午前10時0分開議 ○松田安義副議長  皆さんおはようございます。 これより6月定例市議会第4日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は25名であります。      ───────────── ○松田安義副議長  会議録署名議員に柳井議員,竹永議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○松田安義副議長  本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。      ──────〇────── △日程第1  個人質問 甲第85号議案~甲第134号議案,承第1号      ───────────── ○松田安義副議長  日程に入ります。 日程第1は,個人質問並びに甲第85号議案令和2年度岡山市一般会計補正予算(第2号)について以下51件の議案についてであります。 これらを一括上程し,個人質問を行います。 それでは,順序に従いまして竹永議員。     〔35番竹永光恵議員登壇,拍手〕 ◆35番(竹永光恵議員)  おはようございます。日本共産党岡山市議団の竹永光恵です。 実は私ごとですが,今朝同居している8か月の孫が初めてはいはいしました。たった3歩ですけれども,竹永家はいはい記念日にぜひ前進のある答弁を期待いたしまして質問に入ります。(笑声)よろしくお願いいたします。 それでは,大きな1,新型コロナ禍で困難な生活を強いられている方々の支援について。 (1)子どもたちの支援について。 学校休校下で,大変な生活を強いられている子どもたちのことが気がかりでした。児童虐待の数は全国的には1割から2割程度増えているとの報告がある中,岡山市は昨年度の同時期に比べると若干減少しています。休校で学校などから虐待の通報案件が減っていることも含め,数字には表れない埋もれている子どもたちがいるのではないでしょうか。地域の主任児童委員がコロナ禍で訪問ができにくかったり地域の子ども食堂が開催できなかったりと,細々ながら社会とつながっていたものが途切れてしまっているのです。ここでは主に緊急事態宣言下でそれぞれの様子がどうだったのか,伺いたいと思います。 ア,この間,要保護児童対策地域協議会に登録されている児童へは週1回の電話,訪問等を行うとしていましたが,実際はできていたのか,できていたのであれば特徴をお示しください。 イ,休校時,児童家庭支援センターどんぐりへの相談件数も増えていると伺いました。学校やこども総合相談所との連携はどのように行われていたのでしょうか。 ウ,コロナ禍で開催が困難な中,岡山県内の各子ども食堂は居場所ネットワークを中心に食料品のフードドライブやお弁当配布などを行っていると聞いています。現状をどこまで把握し,どのような支援が必要だとお考えでしょうか。 エ,私が関わっている子ども食堂は高齢者施設を借りて開催していたので開催自体が不可能になり,今は地元業者に協力をいただきお弁当配布に切り替えています。しかし,配布場所に来ることができたのは,保護者同伴の子どもがほとんどでした。子どもだけで来ていた方たちの参加はなく,もしかしたらひもじい思いをしているのではないか,本当に必要な子どもたちに届いているのかなど,スタッフから心配の声が出ている現状です。困難家庭に配布する仕組みは取れないのでしょうか。 オ,こども総合相談所への児童虐待の通報件数は若干減っています。休校で学校などから通報が減っているからだと思われます。数字に表れてこない部分に対しての考え方や働きかけをお示しください。 カ,顔を見なくてもつながりを切らない,孤立させない,新しいつながり方が模索されています。SNSなど新たな方法で子どもたちとつながる仕組みを考えませんか。 キ,民間相談機関ではこの間,中高生からの妊娠相談が増える傾向だったそうです。同意のない性行為は許されない,アフターピルが処方できる病院,妊娠SOSの電話番号などの正しい情報を中高生に伝えるべきですが,御所見をお聞かせください。 (2)高齢者の暮らしを支えるために。 ア,今まで単身高齢者は民生委員が訪問して安否確認していましたが,コロナ禍では対面での活動はできにくかったと伺っています。地域によっては,民生委員が電話しているなどの手だてをとっているとの報道もありました。市としてはどう対応していましたか。デイサービスを自粛した単身高齢者の安否確認,困り事などは途切れたままで大丈夫だったのでしょうか。包括センターはどういう対応をしたのでしょうか。 イ,国の特別定額給付金の申請は市内33万世帯の対象のうち約29万世帯の申請を受け付け,6月1日現在で3万世帯の給付を終えているとのことです。特に高齢者からは銀行番号とは何だとか,コピーはどうすればいいのかなどの問合せが私のところにもありました。公民館や福祉交流プラザなどにも問合せがあったそうです。出されていない方が漏れなく申請するためには,どうお考えでしょうか。 失業した,自営収入が減った,親族からの仕送りがなくなったなどコロナウイルスによる影響で岡山市でも生活保護申請が急増しています。4月の申請は,前年度同月比147%だったそうです。資料にもありますので,御覧ください。私も複数高齢者の申請の相談を受けましたが,福祉事務所のケースワーカーさんには傾聴と受容を原則に寄り添った支援をしていただいたと,この場を借りて感謝いたします。 ウ,厚労省は1人当たりのケースワーカーの担当する標準的なケースを80世帯としていますが,岡山市は通常でも90世帯以上であり,今回のコロナ禍では対応ケースが増える懸念があります。経済的にも第2の波が来ると言われています。この機会にケースワーカーの拡充に踏み込みませんか。 エ,自粛で収入減になった事業所などの社会福祉法人にも事業継続支援金が可能となりました。全国で複数開業している事業所は岡山市内に主たる事業所がある場合との条件があります。本部が市外にあっても市内の事業所が独立採算の場合は対象にならないのでしょうか。 オ,面会ができない高齢者施設では,タブレットを使った会話を確保するなど独自の努力をしています。ある120床の特養では,タブレット1台では予約がいっぱいで会話時間を制限するなどして対応しています。市としての支援をお考えでしょうか。 カ,介護施設では面会制限をどういう状況になると緩和できるのか,また実習生などの受入れはどうすればいいのかなど独自の判断ができないとのお話を伺いました。市として基準やガイドラインを示すことはできませんか。 (3)障害児のケアのために。 長期間の休校が続く中,特に障害のある子どもたちは毎日のリズムが崩れ,親も子どもも限界だったとの声を伺いました。 ア,特別支援学級の子どもたちへの休校時の対応はどうだったのでしょうか。 イ,放課後等デイサービスでは,児童クラブの自粛を求められた障害のある子どもさんの新規利用が増えたとのことです。保護者は自分でサービスを探し,受給者証を発行してもらい,サービスを利用したとのことです。保護者がサービスにつながるまでの情報を市としてどのように,どんな内容で提供していますか。 ウ,倉敷市では相談窓口を一本化し,相談支援専門員のいる施設で100%につながっています。しかし,岡山市の場合はセルフプランが75%と聞いています。相談支援専門員のいる施設を増やし計画相談を基本にサービス提供すれば,今回のように緊急に別のサービスを使う場合など保護者が困らなくてはいいのではないかと思います。お考えをお聞かせください。 エ,施設側が相談したくても事業者指導課の担当者が少ないとの意見もありました。放課後等デイサービスの担当者は2人しかいなくて,実地指導は5年に1回しか来ないと言われていました。担当者は高齢者も障害者も児童も全て担当しているのでしょうか。分野別にしっかり職員を増やしていただきたいが,どうでしょうか。 (4)それらを支える保健所の体制について。 PCR検査数を人口比で見ると,全国の中で岡山県はかなり低いほうです。鳥取県は疑わしきは検査で全ての濃厚接触者を検査するなど,検査の姿勢が積極的だったと伺っています。 ア,第2波に備えるためにも,PCR検査の対象や抗体検査など今後の検査対応をどのようにお考えなのか。 イ,今回保健師が5月で延べ124人が通常業務以外の相談などに回ったと伺いました。コロナ対応で通常業務に影響はなかったのでしょうか。 ウ,鳥取市は中央保健センター子育て世代包括支援センター「こそだてらす」を設置し医療機関,保育所,幼稚園,学校,乳児院,児童養護施設,民生委員など横のつながりで包括的に子育て支援を行う仕組みをつくっています。岡山市にもさんさんステーションがありますが,鳥取市のように横のつながりはどうなっていますか。横の連携のある子育ての包括支援の拠点が必要です。御意見をお願いします。 大きな2,学校給食について。 2月議会個人質問でもこの件を伺いました。赤田給食センターの建て替えはいつの段階で決定されたのかとの私の質問に,事業費10億円以上の公共施設整備を行う場合,PPP/PFI手法導入優先的検討規程に基づき手法について検討の必要があるため2019年当初予算で計上したとの答弁でした。 ア,さきの答弁では,予算計上した時期しか答えていません。また,PFI導入可能性調査報告書の冒頭に新たな学校給食センター整備を行う予定であるとの文言があります。整備を行う予定というのは,どの段階で決まったのでしょうか。 イ,2月議会で教育長は具体的な学校名が決まっているわけではないと答弁されましたが,報告書にははっきり学校名まで明記されています。決まっているのではないでしょうか。 ウ,中学校の集約化は大きな政策転換です。2001年──平成13年の学校給食運営審議会の学校給食の在り方についての答申以降,市教委は学校給食の方針を出していません。まず,今の到達を検証し,今後の学校給食の在り方を幅広く市民や保護者の声を入れてつくるべきです。お考えをお聞かせください。 エ,学校給食法に明記されている7つの目標を実現するためには自校方式のほうが実現しやすいと,さいたま市や高崎市などセンター化から一部自校方式に切り替えている自治体もあります。給食センターの調理員に新型コロナの感染者が出た自治体では,一遍に5,800食の給食提供ができなくなりました。改めて自校方式が見直されています。答申以降の給食を検証して方針を出すべきではありませんか。 以上で1回目の質問を終わります。 ○松田安義副議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,竹永議員の質問にお答えいたします。 私は,子どもたちの支援,コロナ禍の中,子ども食堂の現状をどこまで把握し支援が必要だと考えているのかというところでありますが,今回の新型コロナウイルスの感染に関して様々な経済,社会福祉,そういった関係者の方からお話を聞きました。その中でも,今回の質問に関係あるものとして社会福祉協議会,また実際に支援活動されている方から直接お話を聞いたところであります。その中では,新型コロナウイルスの影響によりほとんどの子ども食堂が3月以降開催できなくなっていること,またそうした中でも生活状況が懸念されている困窮家庭に弁当や食材の配布などの緊急支援活動を行っていること,またこうした個別支援活動は通常のボランティア活動では限界があり財政的な支援が必要であることなど,話を伺ったところであります。その際,まずは経済的支援が必要だが困窮家庭は社会的に孤立してしまうと身動きが取れなくなってしまう,SOSを出しやすくなっている今,つながりをつくる支援が大切だという話もあり,印象に残っているところであります。 これまで岡山市では居場所の立ち上げ時には財政支援を行ってきておりましたけれども,このたびは困窮家庭の生活支援に加え社会的孤立を防ぐことが必要であると考え,社会福祉協議会を通じて緊急支援を行う運営団体に対して事業費,そして運営費を支援金として交付することといたしました。社協が子どもの居場所等を包括的に支援することで,地域の中に新たなつながりを築き困難な状況を打開してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  新型コロナ禍で困難な生活を強いられている方々の支援についての項に順次お答えいたします。 まず,子どもたちの支援についてのうち,中高生からの妊娠相談に対し正しい情報を伝えるべきだが所見をについてです。 中高生からの妊娠などの相談は,保健所において思春期相談電話で受け付けています。また,中学生などに毎年,性教育出前講座等を行っています。昨年度は78回実施し,性に関する正しい知識の普及に努めているところです。 次に,同じ項で高齢者の暮らしを支えるためにの中,まず単身高齢者の安否確認,デイサービス利用自粛者への対応についてです。 単身高齢者の安否確認等の民生委員・児童委員の活動については全国民生委員児童委員連合会が示した方針に沿って電話やメールなどで無理のない範囲で実施していただくよう市としても民生委員・児童委員にお願いしております。デイサービスの利用を自粛した高齢者に対しては,週1回程度の電話による安否確認や今後の利用意向の確認などを行っている事業所もあります。また,地域包括支援センターでは従来どおり相談対応をしており,必要な方には感染対策を講じた上で訪問等を行っています。 次に,特別定額給付金を漏れなく申請するための手だてについてです。 これまでの市民のひろば,新聞,テレビ等の各種広報媒体を活用した周知に加え,高齢者と接する機会の多い団体等からの声かけなどを行ってまいります。 次に,生活保護のケースワーカーの拡充に踏み込まないのかについてです。 ケースワーカー数については,今年度4月時点で4名増員しております。しかしながら,社会福祉法において定める標準数にはまだ達していないことから新型コロナウイルスの影響による今後の生活保護世帯の増減にも注視しつつ,引き続き関係部局と標準数の充足に向けての協議を継続してまいります。 次に,法人本部が市外にあっても市内の事業所が独立採算の場合,事業継続支援金の対象とならないかについてですが,対象とはなりません。 次に,高齢者施設でタブレットを使った会話の確保など,市としての支援の考え方についてです。 面会用タブレット等の購入費用の助成については,今議会に補正予算案として追加提案させていただいております。 次に,介護施設での面会制限の緩和や実習生などの受入れについて,市としてガイドラインを示せないかについてです。 面会制限などの感染拡大防止のための留意点については,国などからの通知を随時周知しております。今後制限が緩和された場合においても,これまでと同様迅速に情報提供を行ってまいります。 次に,同じ項で障害児のケアのためにの中,まず放課後等デイサービスの情報提供,また相談支援専門員を増やし計画相談を基本にするべきではないかについてです。 放課後等デイサービスの情報提供は,制度の説明や申請手続等について福祉事務所などでの御案内や障害者のしおりの配布,ホームページ上で行っております。 相談支援専門員については,国に対して引き続き事業所が安定した事業経営のできる報酬体系を求めるとともに,保護者の方へ窓口での情報提供を強化するなど,さらなる利用拡大に努めてまいります。 次に,分野別にしっかり職員を増やしていただきたいがについてです。 人員体制の強化については,引き続き関係部局と協議していきたいと考えております。 最後に,同じ項でそれらを支える保健所の体制についてのうち,PCR検査や抗体検査など今後の検査対応,保健所の通常業務に影響はなかったかについて一括してお答えいたします。 PCR検査や抗体検査など今後の検査対応については則武議員,羽場議員に御答弁したとおりです。通常業務への影響に関しては,感染拡大防止の観点から1歳6か月児・3歳児健診などを延期するなど対応しておりますが,保健師の訪問件数などは変化がございません。 以上です。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  同じ項,子どもたちの支援についてのうち,市長答弁以外を順次御答弁させていただきます。 まず,要保護児童対策地域協議会に登録されている児童への対応についてのお尋ねです。 要保護児童対策地域協議会に登録している児童については,学校等と連携し週1回程度の電話や訪問,登校日を活用しての状況把握を行いました。休校に伴う子どもへの対応や生活環境等において養育状況の悪化は見られませんでしたが,子どもと長時間一緒に過ごすことに負担を感じている保護者が見受けられました。 次に,休校時の児童家庭支援センターと学校やこども総合相談所との連携についてのお尋ねです。 児童家庭支援センターは,このたびの休校時の相談,支援においても必要な場合には学校やこども総合相談所など関係機関とケース会議を開き,また訪問などの支援を行った場合には訪問したその日のうちに状況を共有するなど連携が図られておりました。 続きまして,お弁当などを配布する仕組みについてのお尋ねでございます。 困窮家庭に必要な支援が確実に届くようにしていくためには,支援が必要な人を掘り起こしどんな支援を必要としているかを把握し,そのニーズに合った支援活動や支援団体等とつなげていくことが必要です。そのために就学援助や児童扶養手当を受給している全ての生活困窮世帯にチラシを配り,具体的ニーズの記入と併せて登録していただくことを考えております。加えて,支援情報を掲載したメールを継続的に受け取ることができるようにしてまいりたいと考えております。こうした支援が届く仕組みをつくることがコロナの第2波,第3波の備えになるものと考えております。 次に,通告件数が減っていることへのお尋ねでございます。 児童虐待の通告件数は減少しておりますが,学校の臨時休校や外出自粛要請等により新たな虐待ケースが発見しにくく潜在化している可能性があると考えております。それを補うため従来からの学校・園等関係機関とのネットワークを活用して子どもの状況把握に努めるとともに,5月1日には要保護児童対策地域協議会の調整機関として事務的な役割を担うこども福祉課から同会構成メンバーを通じて現場の学校・園などに注意喚起を行っております。 続きまして,SNSで子どもたちとつながる仕組みを考えてはとのお尋ねでございます。 現代の若者はSNSを主なコミュニケーションツールとしていることから,子育てに悩みを抱える保護者や子ども本人からの相談に従来の電話相談に加えてSNSを活用するのは有効であると考えております。昨年本議会において同様の提案いただいた経過もあり,現在研究しているところでございます。 続きまして,保健所の体制に関連してのところでございますが,子育て支援の横のつながりはどうなっているか,また支援の拠点が必要だが所見をとのお尋ねでございます。 本市が設置する子どもや子育てに関する身近な相談窓口として各福祉区にある地域こども相談センターをはじめ保健センターと保健センターに併設されているおかやま産前産後相談ステーション──さんさんステーションのことでございますが──がございます。相談を受ける際には,どこの窓口においても常に連携を図りつつ,さらには子育て支援分野と母子保健分野との一貫性を意識しながら一丸となって対応しているところでございます。議員御提案の支援拠点の必要性につきましては,今後の検討課題と考えております。 以上でございます。 ◎菅野和良教育長  同じ項,障害児のケアのためにの中,特別支援学級の子どもたちへの休校時の対応についてですが,特別支援学級の子どもたちが各家庭で規則正しい生活を送ることができるように学校では一人一人に合わせた家庭学習の課題や1日のスケジュール表を配付したり電話等で状況を把握したりするなど必要に応じて個別に対応いたしました。 次に,学校給食についての項,まず岡山学校給食センターの整備はいつどの段階で決定したのか,また新たに配送校とする学校名は決まっているのではというお尋ねに対して一括してお答えいたします。 岡山学校給食センターは老朽化が著しく,その再整備の必要性を強く感じており,平成25年度あたりから教育委員会内で議論を重ねるとともに,平成30年8月の学校給食運営検討委員会で御意見をいただき,昨年度PFI導入可能性調査を行ったものでございます。また,調査を委託するに当たり,案を出す必要があり,移転整備した場合の規模等の諸条件は示しましたが,具体的な内容は今後決定してまいります。 次に,今の到達を検証し今後の学校給食の在り方を幅広く市民や保護者の声を入れてつくるべきではないかという内容についての所見,また平成13年の答申以降の給食を検証して方針を出すべきではないかに一括してお答えいたします。 本市の学校給食は,保護者や校長の代表で構成する岡山市学校給食運営検討委員会からの学校給食の在り方についての答申や提言を踏まえ,食に関する指導の充実,安全・衛生管理,効率的運営,社会的要請に応えた学校給食の4つの観点から毎年幅広く御意見,評価をいただいて実施しているところであります。今後は議員御指摘のように,学校給食運営検討委員会において学校給食のセンターの在り方,集約化について御意見をいただき,教育委員会で方針を決定してまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔35番竹永光恵議員登壇〕 ◆35番(竹永光恵議員)  ありがとうございました。 市長,まず子ども食堂のところの大きな支援,社協を通じて事業費,運営費を交付するという答弁は本当にありがたく,はいはいどころか大きな一歩だと思っております。ありがとうございます。 それでは,順次一問一答で再質問させていただきます。 まず,児童虐待のところなんですけれども,通常とは違う取組というのはなかったんでしょうか。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  通常とは違う取組はというお尋ねでございます。 基本的には,私どもとしては通常の対応が適切に行えてはおりますけれども,それに加えて週1回の電話等による確認をさせていただいたというところでございます。 ◆35番(竹永光恵議員)  先ほどの御答弁にもありましたけれども,埋もれている人たち,潜在的な虐待というのがこれから出てくると思うんですが,また経済の波の第2波も来ますので,そういった場合にどのようにしようと思われているのか,御所見をお聞かせください。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  今回いろいろ確認したところで虐待の深刻化は見られませんでしたけれども,保護者や子どものストレス,それから不安の高まりというのは今後長いスパンで見ていく必要があると考えておりますので,そういった把握に努めてまいりたいと考えております。 ◆35番(竹永光恵議員)  これからが大変だと思いますので,ぜひよろしくお願いいたします。 また,子ども食堂のところなんですけれども,先ほどの市長答弁にもありましたが,様々な意見を聞いていただいたというのはとてもありがたいと思います。資料1にありますが,これだけもう既に岡山市で子ども食堂,大人食堂を開催しているところがあります。その中で,お弁当を配布しているのは本当にごく僅かですので,そこのところに大きな支援をと思っています。ソーシャルディスタンスのことを考えると再開できないところが結構あるんですが,そこに公的施設の無料提供だとか,空き店舗,空き家など地域の協力を求めるというようなことを一緒に考えながらアドバイスしてもらえたら──公的なところが言っていただくと地域にもっと根差すんではないかという意見もありますが,どうでしょうか。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  子ども食堂を開催する場所についてなかなか難しいことがあるということですが,そういった具体的なお話を聞かせていただきながら一緒になって何ができるか考えたいと思います。 ◆35番(竹永光恵議員)  私たちのやっているところもお弁当に切り替えると今まで子ども食堂とつながっていなかった,子ども食堂に行くのをちゅうちょしていたというようなシングルマザーの方や外国人の保護者の方が本当に遠くから来ていただいたというような新たなつながりができたんですね。そういう場合も含めて,なかなか来れない方々に江戸川区では食事支援ボランティアという制度をつくっていて年48回を上限におうちに出向いて買物から調理,片づけまで行うという食のボランティアを組織しているんですね。こういうやり方も一つ提案させていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  市として,いわゆるヘルパーさんの派遣のようなところまでは今のところ考えてはございません。聞いている話では,子ども食堂等を実施しているところの中にはお弁当や食材の提供だけではなくて学習支援であるとか,家庭での食事作りといった生活支援なども行っているところがあると聞いております。そういった状況もよく把握しながら,必要なものがあれば適切に対応してまいりたいと考えております。
    ◆35番(竹永光恵議員)  そうですね。先ほど児童扶養手当とかをもらっている方々にもつなげたいというふうな答弁がありましたので,その辺で必要な制度を含めて一緒に考えていけたらなと思いますので,引き続き支援者の声も当事者の声もよく聞いていただきたいと思っています。よろしくお願いします。 それから,SNSのところなんですけれども,新たなつながりというか,LINEとかでの相談はやっぱり居場所のネットワークをしているようなところ,不登校支援のNPOとかに委託するようなことも考えてはいかがかなと思ったんですが,御所見をお聞かせください。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  SNSのことでございますが,現在研究していると申し上げておりますけれども,いろいろ課題がございます。具体的には,成り済ましのおそれでありますとかセキュリティーやプライバシーをどう守るかといった課題,それから相談スキルのある人材をどれだけ確保していくかと,そういった問題もあります。それから,SNSの種類であるとか,運営手法であるとか体制,そういったことも含めて現在研究しているという状況でございます。 ◆35番(竹永光恵議員)  いろいろ研究していただいているというのはよく分かりましたので,ぜひ検討に近づけていただく研究であってほしいなと思いますので,よろしくお願いいたします。 それから,高齢者のところなんですけれども,先ほどサービスが途切れても事業所自体は訪問とか電話とかしていますよというのがあったんですが,一応国のほうではそういう事業所が電話したりとか,そういうことをしたら加算があったと伺っています。岡山でも,ちゃんとそれは実現できたんでしょうか。 ◎福井貴弘保健福祉局長  議員おっしゃられる制度上でも,今回は報酬で評価するということがありましたので,そういったことは事業所の方々にも周知して……,ただ幸い岡山市ではそこまで事業所が休業されたというのはありませんでしたが,今後に備えてそういった体制は取っております。 ◆35番(竹永光恵議員)  介護事業所のほうから介護サービスが利用できなくなった場合は高齢者の機能低下だとか自宅で入浴できない方が衛生的に困難になるのではないかみたいな,そういう心配の声があったりもしたので聞かせていただきました。それで,そういう場合は訪問介護に切り替えてくださいという指導が結構あったそうなんですが,訪問介護に切り替える場合にヘルパーさん自身が感染するんじゃないかとか,反対に感染させてしまうんじゃないかみたいなところの知識だとか指導だとか,いまいち現場では研修もないままに外に出ていただいていたので,その辺は市として何か手だてをしましたでしょうか。 ◎福井貴弘保健福祉局長  訪問介護事業所に対してもその他の事業所と同様に国から出されている感染防止策というような一般的なものはお示ししていたんですが,それで十分かといったらなかなか──いろんな問合せもあったようです。今後岡山市での状況に応じた正しい理解といいますか,そういったことを事業所のほうにも伝えていきたいと思っております。 以上です。 ◆35番(竹永光恵議員)  例えば事業所で感染者が出た場合なんかのガイドラインも国頼りと聞いておりましたので,市が親身になってぜひ相談に乗ってあげてもらいたいなと要望しておきます。 それから,給付金のところで,生活保護や住宅確保給付金がリーマンショックのときよりも激しいという資料を出させてもらっています。これからも申請ができていない人,給付申請ができていない人たちへ締切りの告知とか出ていませんというようなはがきだとか,そういうようなプラスアルファの手だては本当に考えていないんでしょうか。 ◎福井貴弘保健福祉局長  一つの例でいえば特別定額給付金については9割以上の方が申請されているとはいえ,まだされていない方もいらっしゃるわけです。その方々に対しては地域包括支援センターであるとか介護支援専門員協会のほうであるとか,それから高齢者の配食サービスをされている事業所の方,そういった方へ確認といいますか,依頼して,その際に小さなチラシというか,それもちょっとお持ちしていただくというような対応をしていこうと考えております。 以上です。 ◆35番(竹永光恵議員)  では,ぜひきめ細かい援助をお願いしたいなと思っております。 障害児のところなんですけれども,今回放課後等デイサービスを急に使わなければならなかった方々への情報が,先ほどの答弁ではホームページで一覧表も施設の状況も出していますよということだったんですけれども,資料5に書かせていただいたんですが,倉敷のホームページがすごく優しいんです,保護者の皆様に。例えば岡山市の場合は保護者の皆様に利用するときは療育とはこんなもんです,1日1回しか使えませんよみたいなちょっと厳しい文言なんですけど,倉敷は保護者の方に対しての呼びかけが本当に優しくて,療育とはというところから施設の選び方までのQ&Aがちゃんとあるし,保護者にだけじゃなくて事業所にはこういう療育してくださいよというのもあるし,地域の支援者,みんなつながって子育てしましょうという呼びかけもあるんですね。本当に優しい。そして,施設には全て事業所の理念だとかどういうことが売りですかみたいな質問があって,倉敷市のホームページから全部見れるので,事業所を選ぶのに困らなかったというふうな意見がありました。ぜひ参考にしていただきたいと思いますが,どうでしょうか。 ◎福井貴弘保健福祉局長  私も今,これ拝見させていただきました。岡山市もちょうど昨日からホームページをリニューアルしているところでして,まだそれぞれの細かい部分までというわけにはいかないかも分かりませんが,見やすい形,検索しやすい形というのを作っていきたいと思います。 以上です。 ◆35番(竹永光恵議員)  じゃ,ぜひ期待しておりますので,よろしくお願いいたします。 それと,セルフプラン75%というのは何とかならないんでしょうか。全国の平均でも29%ぐらいなんだそうです。倉敷市のことばっかり褒めてはあれですけれども,100%支援計画ができているんですね。だから,災害のときにつながりが切れなくて本当によかったと言っておられました。このコロナがあってからもやっぱり発想を変えて100%を目指す。もちろん国の単価が低いのは問題ですが,そこはもう要望していただいて,市として100%目指すというふうに切り替えませんか。 ◎福井貴弘保健福祉局長  確かに岡山市ではセルフプランが多いですが,セルフプランということは逆に言えば独自に作成して迅速に使えるというメリットもあるのかも分かりません。ただ,報酬にもっと算定されるような形で本来つくるべきというところもありますので,そこは保護者の方々にもそのお子様に合ったプランをということで専門職の方が間に入ってということをもっと周知していきたいと思います。 以上です。 ◆35番(竹永光恵議員)  ぜひよろしくお願いいたします。 それでは,学校給食のところに入りますけれども,これいつ決まったんかというと教育委員会内部で話合いをしていたということなんですけれども,私も検討委員会の議事録を読ませていただきました。平成19年度に学校給食の在り方についての提言が出てから毎年,毎年,年に1回だけ,年に1回だけ,年に1回だけですよ,食に関する指導の充実,安全・衛生管理,効率的運営,社会的要請に応えた学校給食ということで議論はしているのは事実です。 ただ,平成30年8月から多角的に議論しましょうと呼びかけられているんだけど,その多角的な議論はいつどこでされたんですか。学校給食のこれからの在り方について老朽化もあったり,いろいろあるんだけど,この4点以外に多角的に議論しましょうと平成30年に呼びかけられているんですね。そこから議論はそんなに深まらずに令和元年度に来たように読めるんです。どう進めていったんでしょうか。 ◎菅野和良教育長  多角的にということも大切ですけれども,取りあえず先ほど申しましたように平成25年度あたりから岡山給食センターの老朽化というのが非常に大きな課題となっておりましたので,そこはしっかり掘り下げていくべきであろうという観点で学校給食運営検討委員会の御意見をいただいたものであると考えております。 ◆35番(竹永光恵議員)  それ幅広い議論というんですかねと思いながら聞いておりました。 老朽化というのは平成25年から課題になったと言われていますけれども,赤田のセンターはいつから議題に上っていますか。 ◎菅野和良教育長  赤田のセンターについても,平成25年当時から課題になっていたと伺っております。 以上です。 ◆35番(竹永光恵議員)  それは老朽化のみの議論だったと思います。建て替え,どこにどうのというのはいつ出たんですかね。 ◎菅野和良教育長  老朽化イコール建て替えではないですけれども,やはりそれも視野に入れて検討していくべきだろうということは,平成25年からスタートして給食センターのことについて話し合う場ではいつも出ていたと伺っております。 以上です。 ◆35番(竹永光恵議員)  いつも話に出ていたと言われますけれども,事務局案としてとうとうとうとうと建て替えのことを述べられたのはついこの間の令和元年10月だったと思いますが,そうではないですか。 ◎菅野和良教育長  平成30年8月には今後の学校給食の運営の在り方について,要はセンターの老朽化ということも含めて話が出ております。そして,令和元年10月にこの老朽化が進行する調理場の現状を説明し御意見をいただいたということであります。 以上です。 ◆35番(竹永光恵議員)  議事録では,決まったことではないと言いながら事務局の案なんですがと言ってPFIの調査に委託したこと,その結果,そして集約化も含めて今後のことというのを事務局の案ですがと述べておられるんですね。それはあまりにも一方的ではないですか。 ◎菅野和良教育長  給食のことについてはいろんな観点から検討するべきことがあると思いますが,教育委員会としましてはやはり建て替え等施設を新しくしたりするということについては市民の方の血税を頂いて行うわけですから,より効率的にどういう状態が効果的なのかということをしっかり考えていかないといけないということは常に思っております。 ただ,議員も言われたようにこれは決定しているということではないので,今後も学校給食運営検討委員会等活用しながら幅広い意見を伺ってまいりたいと思っております。 以上です。 ◆35番(竹永光恵議員)  教育長の言葉として効率的というのを聞くと,本当にいつも残念に思います。何で教育論から出発しないんでしょうか。学校給食法の理念,大事なところを資料に書いてありますので読んでいただきたいんですけれども,そこから出発するべきだと私は思うんですね。特に自校方式で頑張っている高崎市なんか,市長さんが自校方式は金がかかるかもしれないが豊かな食事によって豊かな心と人格が形成される,未来を担う子どもたちのためならば教育費の増加は未来に対する効果的な投資と言える,無駄とかもったいないとか考えていませんと。出発点が違うんですよ。教育長はどこから出発しようとして,この学校給食のことを考えているんですか。 ◎菅野和良教育長  今言われた学校給食のそういった理念も非常に大切であると思いますが,同時に効率的に運営していくということ,そしてどういう発達段階ではこうで,どういった発達段階で次の段階に行くのかというような,そういう総合的な考えで行っていきたいと思います。やはりいいものだからコストがかかってもいいんだということではなくて,この理念も大切にしながら,でも市民の方の負担は最小限にとどめていきたいというのは我々の考えているところです。 以上です。 ◆35番(竹永光恵議員)  そういう食育なども含めた本当の意味での新たな幅広い討論を呼びかけたいと思いますが,いかがでしょうか。市民的討論を呼びかけたいと思いますが,いかがでしょうか。 ◎菅野和良教育長  学校給食運営検討委員会には様々な方が参加していただいております。そこでの議論を通してしっかり,(発言する者あり)議論していきたいと思っております。 以上です。 ○松田安義副議長  以上で竹永議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして林潤議員。     〔22番林潤議員登壇,拍手〕 ◆22番(林潤議員)  皆さんおはようございます。日本共産党岡山市議団の林潤です。 昨日国のほうが,政府支給の布マスク,いわゆるアベノマスクの配布がほぼ完了したと明らかにされていました。私の地域では6月8日に配られて,今日は総理大臣とおそろいのマスクで質問しようかと思っていたんですが,昨日からこのアクリル板がつきましたので,発言の際には外してしゃべろうかと思います。そのほうが皆さんにも聞きやすいかと思います。 それでは,通告に従いまして質問に入ります。 大きい1,学力と育ちの保障について。 (1)教育方針の立て方について。 新型コロナウイルス感染症は,子どもたちの学びと育ちに大きな影響を与えています。ところが,今年度のアクションプランにはコロナのコの字もありません。いつどんな発想で策定したのか疑問です。日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会が5月20日に小児の新型コロナウイルス感染症に関する医学的知見の現状を発表しています。海外のシステマチック・レビューでは,学校や保育施設の閉鎖は流行阻止効果に乏しく,逆に医療従事者が仕事を休まざるを得なくなるためにCOVID-19死亡率を高める可能性が推定されているなどとしています。学校をはじめとする子どもが過ごす施設や環境について参考にすべき内容だと思います。今年度は教育の方針を立てる際には,新型コロナ対応を盛り込むべきです。 1,今年度のアクションプランは新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえて書き直すべきではありませんか。 2,市内で感染者が発生,増加した場合の方針はどうなっていますか。休業ありきなのか,休業も全市一斉か,学校ごともあり得るのかなどの検討が必要だと考えます。 3,臨時休業中の児童・生徒の状況について,通常のマークシートによる学校評価アンケートとは別に詳細な調査を行って今後の対応の参考にしてはどうですか。 (2)学びについて。 休業中に,特別支援学級では担任の先生が何度も保護者と連絡を取る例もありました。1クラスの人数が少なく,やりやすかったと思います。自治体によっては,先生が宿題を届けたり回収したりしたところもありました。休業中も再開後も,少人数のほうがきめ細かい対応ができるのは明白です。これを機に先生を増員し,少人数学級を具体化すべきです。岡山市立の学校では,始業式や入学式ができて新年度のクラス体制ができていたのはよかったと思います。それでも,保護者から先生の顔が見えないという声を聞きました。学校によっては先生からのメッセージをホームページに掲載したり子どもたちから先生宛ての手紙を集めたりする工夫をされていましたが,全体として子どもたちと先生のやり取りが十分だったとは言えません。 授業時間の確保のために,夏休みが短縮されます。短縮された分の授業日の全部には給食が提供されません。授業時間数の確保と家庭の負担軽減のために提供を検討すべきです。 1,授業時間数の確保や子どもの居場所確保,放課後児童クラブでの利用のために特別教室及び体育館へもエアコン設置を進めてはどうですか。 2,地域の感染レベルが上がった場合,密を避けるためにどのように児童・生徒を教室に入れますか。 3,退職教員が若手の育成をする計画が出されていますが,直接子どもを教えるようにしてはどうですか。 4,抜本的に少人数学級の実施にかじを切るべきではありませんか。 5,夏休みが短縮された分の7月と8月の授業日に給食の提供日数を増やす考えはありませんか。午後まで授業すれば授業時数の確保になります。 (3)体験活動について。 子どもたちの育ちには,教室と教科書の勉強だけではなく様々な体験が重要です。海の学校のカッターこぎは,30年たっても覚えているという保護者もいます。インターネットや家庭学習では代わりができないことです。 1,学校行事や校外学習を実施するために,どのようにして時間を確保しますか。 2,海の学校と山の学校の代わりの宿泊研修は行いますか。修学旅行の実施予定は把握していますか。 3,6月29日の岡山空襲の犠牲者追悼式への児童・生徒の参加は,平和学習として位置づけられてきました。代表参加やビデオメッセージなど,子どもの参加も工夫すべきではありませんか。 (4)家庭と福祉の視点について。 健やかな育ちのためには,家庭との連携も大切です。年度初めの保護者懇談が中止された学校もありました。子どもが学校に来ない分,家庭の状況を把握するためにむしろ行うべきだったのではないかと思います。様々な状況の子どもたちに対応するためには,福祉の視点を持って家庭に出向く必要もあります。私たちがスクールソーシャルワーカーの配置を求める理由です。 1,臨時休業中にこそ積極的に保護者懇談や家庭訪問を行うべきだったのではありませんか。 2,スクールソーシャルワーカーを各学校に配置して家庭に出向く支援をしてはどうですか。 3,保護者が自主的に休ませている子の心のケアはどうなっていますか。 4,放課後児童クラブ,放課後等デイサービスなど学校外の子どもに関わる施設との連携が必要ではありませんか。 大きい2,保育の受入れ拡大について。 保育園の待機児童が今年度には解消できず,市は目標年次を2年延ばしました。4月1日での待機児童は259人,待機児童を含む未入園児は1,386人となっています。受入れ人数が利用定員を下回った人数が保育園,認定こども園で790人です。2019年度と比べて保育園,認定こども園では7施設多い59施設で小規模・事業所内保育では1施設少ない8施設で利用定員より受入定員が少なくなりました。保育士が不足しているからです。そして,59施設のうち17施設が公立です。市の裁量で保育士の確保ができる部分です。正規保育士を募集すると倍率は5倍ほどにもなると聞いています。採用を決めさえすれば公立園の正規保育士を増やすことは可能です。公立園の廃止,民営化に当たっては説明会を開いて地域の理解を得ることなど,単純な保育士採用や施設拡大ならば不要なことに職員のマンパワーが割かれてきました。公立園の廃止と民営化,認定こども園化にエネルギーを使う方針では,未入園児が解消できませんでした。公立園を廃止する方針を改めないと,正規保育士の採用に踏み切れません。この際,公立園の廃止,民営化の方針は改めるべきです。 1,昨年度に比べて利用定員より受入れが少ない施設が増加したのは保育士不足が主因です。保育士確保の支援のためには,私立も園ごとに状況を把握すべきではありませんか。 2,保育士を増やせて利用定員分の受入れで790人が入れても,未入園児から求職活動を休止と復職の意思なしを除いたとしても422人は保育園,認定こども園に入れません。まだ認可施設は足りていないのではありませんか。 3,これまで開園した公立認定こども園16園の施設整備費と2号,3号の認定子どもの定員増は何人ですか。 4,給与の上乗せなど保育士確保の今年度の予算は幾らですか。 5,公立園を削減する方針が公立の保育士の採用の妨げになっているのではありませんか。 6,公立園の廃止と民営化にこだわる方針を見直すべきではありませんか。 大きい3,予算は感染症対策優先に。 (1)市民の暮らしと地域経済の応援を。 新型コロナウイルス感染症が暮らしと経済に与える影響は長期化の様相です。市民生活を支えるためには,自治体の財政出動も重要な課題です。感染拡大が終息したときに市民の暮らしと地域の産業が疲弊しては,旅行や観光どころではありません。直面する課題は暮らしと事業を守ることです。市の事業者支援も,1回では不十分が想定されます。新型コロナウイルス感染症の拡大を災害と捉えて,市としても大胆に生活と事業の支援を行っていく必要があります。そのためには大きな事業を見直さなくてはなりません。 1,市民の所得と事業者の経営状況について来年度以降の市財政への影響の見通しを持つことは大切です。現段階での御見解をお伺いします。 2,市内業者の廃業や解雇,雇い止めの状況は把握していますか。 3,派遣切りの状況は把握できていますか。 4,市の中小企業者20万円,小規模事業者10万円の事業継続支援金は再支給の基準を設けて制度自体を継続すべきではありませんか。 5,国の持続化給付金について対象が狭い,手続が煩雑などの声を把握していますか。どのような対応がありますか。 6,事業継続支援金の受付は,関係団体の委託だけでなく市も申請を受け付ける窓口を設けるべきではありませんか。 7,岡山中央卸売市場と花き地方卸売市場の卸・仲卸関連業者の入居者の家賃減免のために一般会計からの繰入れをしませんか。市場の公共性に鑑み,市として対応すべきだと考えます。 (2)優先度を考えて,新型コロナ対策費に。 予算の配分を抜本的に見直す必要があります。市長は今議会の提案理由説明で必要に応じ施策,事業のスケジュールの調整等を行うことも想定しなければならないと考えておりますと述べられました。不急の事業の見直しは必要だと考えます。これまでは市単独では決めにくかったお金の使い方も連携して見直すべきです。例えば広域水道企業団からの受水費です。全県の対応として考えるべきです。 1,吉備線LRT化,路面電車の岡山駅前広場への乗り入れ,市役所本庁舎の建て替えなど大型公共事業は一旦立ち止まって予算を市民の暮らしと地域の事業の支援に振り向けるべきではありませんか。 2,広域水道企業団からの受水は中止しませんか。 以上お尋ねいたしまして,第1回目の質問とします。 答弁よろしくお願いします。 ○松田安義副議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,林議員の質問にお答えします。 私は,予算は感染症対策優先にということで,大型公共事業の予算を市民の暮らし等々の事業に振り向けるべきではないかという点でありますが,何度もこの会議でも出ておりますけれども,コロナ感染症の影響というのは先行きが不透明であります。市税収入の減少や社会保障関係費の増加なども予想されておりますから,今後の財政運営に及ぼす影響をしっかり見極めつつ既存事業の見直しや事業の優先度を踏まえたスケジュール調整など必要に応じて検討してまいりたいと思います。 以上です。 ◎菅野和良教育長  大きな1番,学力と育ちの保障についての項,順次お答えしてまいります。 まず,教育方針の立て方についてでありますが,初めにアクションプランを新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえて書き直すべきではというお尋ねですが,アクションプランは岡山市教育振興基本計画に基づいた事業計画であり,自立に向かって成長する子どもの育成を目指すという方針は変わりなく進めていくものであると考えております。新型コロナウイルス感染症の影響につきましては,その状況を冷静に見定めつつ各事業について見直す必要があるものに関しては今後検討してまいります。 続いて,市内で感染者が発生,増加した場合の方針はどうなっているのかというお尋ねです。 感染が拡大した場合は直ちに一律全市で臨時休業を行うというものではなく,その必要性を含めて保健福祉部局と協議してまいりたいと考えております。 続いて,休業中の児童・生徒の状況について詳細な調査をというお尋ねですが,臨時休業中の児童・生徒の状況につきまして登校日に学習の状況や生活の様子を把握しており,自主的に休校している児童・生徒につきましても家庭連絡等により把握しております。教育委員会は学校が把握した児童・生徒の状況について丁寧に聞き取りを行っており,今後授業を進める上での参考にしてまいります。したがって,改めての調査は必要ないと考えております。 次に,学びについての中,特別教室及び体育館へもエアコン設置を進めてはというお尋ねですが,特別教室へのエアコン設置につきましては,今年度普通教室への整備が完了することから今後教育環境や他都市の事例などを調査研究してまいります。 体育館につきましては,直ちに教育環境上必要なものとは捉えておりませんが,感染症対策の観点からも関係部署と連携を図りながら研究してまいりたいと考えております。 続いて,地域の感染レベルが上がった場合,密を避けるためにはどのように児童・生徒を教室へ入れるかというお尋ねですが,国が示した衛生管理マニュアルでは現在の岡山市の感染レベルは1であります。このレベルが上がった場合,分散登校とか時差登校についても検討する必要があると考えております。 続いて,退職教員が直接子どもを教えるようにしてはどうかというお尋ねです。 退職教員は引き続き学校で再任用教諭等として子どもたちの指導を行ったり,これまでの経験により培われたスキルを生かし教員の人材育成などを担ったりしており,適材適所に配置できていると考えております。 続いて,少人数学級の実施にかじを切るべきではないかというお尋ねです。 一律に標準法を超えた少人数学級とすることは考えておりませんが,よりきめ細やかな指導を行うことができるように加配による少人数指導,また習熟度別サポーターの配置などを行っているところであります。 続いて,授業日に給食の提供日数を増やす考えはないかというお尋ねです。 授業時数確保のため7月22日までは給食を実施いたしますが,7月27日以降は子どもたちの熱中症対策として給食を実施せず午前中で下校できるように考えております。 次に,体験活動についての中,学校行事や校外学習を実施するためにどのようにして時間を確保しているのか,また海の学校と山の学校の代わりに宿泊研修を行うのか,修学旅行の実施予定は把握しているのかというお尋ねに一括してお答えいたします。 様々な学校行事につきましては,新型コロナウイルスの影響によりやむを得ず縮小または中止せざるを得ない場合もありますが,準備期間も含め行事の内容を精査し時間を確保できるよう各学校で検討しているところです。 修学旅行の実施につきましては,藤原議員にお答えしたとおりです。 続いて,6月29日の戦没者追悼式への子どもの参加方法を工夫してはというお尋ねです。 今年度の岡山市戦没者追悼式につきましては,規模を縮小して行うことが決まっており,児童・生徒の参加につきましても関係部局と協議の上,取りやめることとしております。しかしながら,岡山大空襲のあった6月29日は岡山市の全ての児童・生徒が平和について考える重要な機会と捉えており,各学校で意義を伝えるなどの工夫するよう通知してまいります。 次に,家庭と福祉の視点についての中,臨時休業中にこそ積極的に保護者懇談会や家庭訪問を行うべきであったのではないかというお尋ねです。 緊急事態宣言が発令され外出の自粛を要請されていた状況の中,保護者を学校に集めることや教員が必要以上に家庭訪問を行うことは適切ではないと判断いたしました。 続いて,スクールソーシャルワーカーを各学校に配置し家庭に出向く支援をしてはどうかというお尋ねです。 本市では,福祉事務所を拠点とする子ども相談主事が毎月1回各学校に勤務して情報共有したり,個々の家庭へ出向いて支援を行ったりするなど学校と福祉をつなぐスクールソーシャルワーカーの機能を十分果たしています。したがって,新たにスクールソーシャルワーカーを各校に配置することは考えておりません。 続いて,保護者が自主的に休ませている子の心のケアはどうなっているかというお尋ねです。 保護者が自主的に休ませている児童・生徒の心のケアにつきましては,二嶋議員にお答えしたとおりです。 この項最後に,放課後児童クラブ,放課後等デイサービスなどの関係機関との連携についてのお尋ねです。 臨時休業中だけでなく放課後児童クラブ,放課後等デイサービスなどの関係機関と学校との連携は重要であり,個人情報に配慮しながら一人一人の子どもの状況や課題について情報共有しているところであります。今後も適切に連携を進めてまいります。 以上でございます。 ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  2の保育の受入れ拡大についての項に順次お答えします。 まず,私立も園ごとに保育士確保の状況を把握すべきについてですが,保育士の不足状況につきましては私立園全てについて把握しているわけではありませんが,毎月行われている園長会や園からの意見では保育士確保のためにはさらなる処遇改善が必要との声を聞いております。 次に,まだ認可施設は足りていないのではないかについてですが,これまで認可保育園の整備に併せて認可外保育施設につきましても一定の基準が担保された特認登録保育施設などは保育の受皿として補助の拡充など図ってきたところであり,認可施設と認可外施設との両方で待機児童の解消及び無償化に伴う保育ニーズの拡大に対応することが必要だと考えております。 なお,昨年度までの認可保育所等の運営事業者の募集により,来年4月1日までに約700人分の受皿確保のめどがついております。 次に,公立について16園の施設整備費と2号,3号の定員増は何人かについてですが,施設整備に係る経費は平成25年度から平成30年度までの決算額で36億8,000万円余りとなっております。また,公立幼保連携型認定こども園への移行に伴う2号,3号の定員増は開園した16園の合計で185人となっております。 次に,保育士確保の今年度の予算についてですが,保育士賃金の上乗せや宿舎借り上げ支援,奨学金返済支援などで約3億8,000万円でございます。 続きまして,公立園を削減する方針が公立の保育士の採用の妨げになっているのではについてですが,公立の保育士の採用につきましては業務量や配置基準等を勘案し継続的,計画的な採用を行っております。引き続き適切な人員確保と適正な配置に努めてまいります。 最後に,公立園の廃止と民営化に関わる方針を見直すべきではについてですが,中学校区ごとにセーフティーネットの役割を果たす市立幼保連携型認定こども園の整備を進めるとともに,限られた財源で将来にわたり安定的に良質な就学前教育・保育を持続していくためには民でできることは民に任せることを基本に民営化を進める必要があると考えております。 以上です。 ◎重松浩二郎財政局長  大きい3番目,予算は感染症対策優先にの項,市税収への影響の現段階での見通しはどうかについてお答えいたします。 新型コロナウイルス感染症の税収への影響は不可避であると認識しておりますが,現段階ではその影響の程度は不明であり,今後とも注視してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  同じ項で,まず市内業者の廃業,解雇,雇い止め,それから派遣切りの状況についてですが,市内事業者の廃業数につきましては把握はしておりません。解雇,雇い止めの状況につきましては,二嶋議員にお答えしたとおりです。また,派遣切りの状況につきましても把握しておりません。 次に,事業継続支援金の再支給についての御質問ですが,市内中小・小規模事業者を緊急支援するため事業継続支援金を創設したところですが,支援対象を拡充したことに併せ支給対象要件となる売上減少の比較対象月を2月から6月としていたものを2月から10月に延長したところであり,再支給については検討しておりません。 次に,国の持続化給付金についての意見ですが,議員御指摘のような持続化給付金についての意見などは特に届いておりませんが,本市に問合せ等があった場合,現在岡山商工会議所内に設けられている申請サポート会場やコールセンターを案内させていただいております。岡山市内の申請サポート会場は現在岡山商工会議所のみに開設されておりますが,国は6月8日以降順次全国1,649の商工会及び46の商工会議所において申請サポート会場を開設するとお聞きしております。 次に,事業継続支援金の受付についての御質問ですが,事業継続支援金の受付及び支給業務を行っていただいている岡山商工会議所,岡山北商工会,岡山西商工会,岡山南商工会,赤磐商工会では管内事業者の支援のためと全力で業務を当たられております。6月12日現在で既に8,700件を超える事業者への支給が完了しており,迅速な支給業務を行っていただいていると考えております。そのため,現行の受付窓口を今後も継続していくこととしております。 以上です。 ◎今川眞水道事業管理者  同じ項の2番目の中,岡山県広域水道企業団からの受水についてお答えします。 受水は旭川を水源とする三野浄水場,旭東浄水場と同様に本市にとりまして吉井川を水源とする主要な浄水場の一つと考えており,今後も安定給水のために必要な水量を受水してまいります。 以上です。 ◎大杉誠市場事業管理者  同じ項,市場の入居者の家賃減免のために一般会計から繰入れしませんかというお尋ねですが,この質問に関しては二嶋議員にお答えしたとおりでございます。 以上です。     〔22番林潤議員登壇〕 ◆22番(林潤議員)  答弁ありがとうございました。 それでは,順次一問一答で再質問に入りたいと思います。 まずは,今年度のアクションプランなんですけれども,この新型コロナウイルス感染症の影響というのはやはり教育の部分でも非常に大きいものがあるんではないかと思うんですけども,そこの認識はどうでしょうか。 ◎菅野和良教育長  議員おっしゃるとおり,コロナウイルスのことは学校運営に非常に大きな影響があると認識しております。 以上です。 ◆22番(林潤議員)  今年度,岡山市の教育についてどう取り組んでいくかということがアクションプランに書かれているわけだと思うんです。その中で,いろいろ個々の事業は見直すというのがありましたけれども,今国のほうでも学びの遅れたものを年度を越えて見直すかとか,そういった大きな話になっている中で,岡山市の教育をどうしていくのか,影響をどうカバーしていくのかという大きな方針は今年度どこかで出すことはないんですか。 ◎菅野和良教育長  このアクションプランは,平成29年度から令和3年度までに立てられております岡山市教育振興基本計画に基づいた単年度の事業計画であります。非常に大きな影響はありますし,その課題を反省したりチェックしたりしていくという作業は絶対必要ですが,直ちに今年度の事業計画に大々的に反映するということではない,ただ先ほど申しましたようにそれぞれ指標を決めておりますから,各事業の指標について見直す必要があるということは考えております。 以上です。 ◆22番(林潤議員)  そうですね。いろいろ事業の指標が具体的に書かれています。その中で,全国学力テストで一喜一憂することは私たち共産党市議団としてはいかがなもんかとは思っているんですが,例えばプランの中では1番目に出てくるぐらいの指標なわけで,これはもうないということが分かっています。それはそのままでいいのかというのがありますし,具体的な事業ではネーチャーキャンプだとか,犬島でのキャンプだとか,子どもたちのいろんな体験のものもあるんですが,夏休みも短くなって,そういったことができるのかということも出てきます。そうなると,影響が出るのは明白なんですから増補改訂版とか──今あるものを全て書き換える気はないということでしたけれども──を出して年度後半はいろんな事業にどう取り組んでいくか,子どもたちの学びをどう応援していくのかというのを決めていく方針や計画が必要じゃないかと思うんですが,どうでしょうか。 ◎菅野和良教育長  まず,全国調査の中止についての話ですけれども,全国調査でもちろん偏差値を出して,それを評価指標の一つと考えておるんですけれども,大切なのはその評価指標そのものもそうですけれども,学校でどういう授業改善に向けた取組をされているのかということを一番大きなものと見ております。これはコロナの影響があろうがなかろうが取り組んでいかないといけない,そういったものであります。また,コロナによる学校休業によって不足した時間を夏休みの短縮や行事の精選で取り戻すということですけれども,アクションプランで重点的に取り組むべきことはこれまで同様に充実させてまいる所存です。 以上です。 ◆22番(林潤議員)  コロナの対策,どこでどう影響してカバーするのかという話が見えにくいんですけれども,もうちょっと具体的なところではこのアクションプランは学校教育だけではなくて生涯学習も含まれていて,公民館のいろんな講座なんかも中止になって,楽しみにしていた利用者さんががっかりしていますし,いろんな学び,発表の場もなくなってきました。感染防止しながらやっていくことなんですけれども,こういった公民館等いろんな生涯学習の場での感染防止の資材確保,そういったことの方針や対策についてはこのプランに出てこなくていいんでしょうか。 ◎菅野和良教育長  最初に戻りますが,このアクションプランというのは5年間の計画の中の今年を切り取ったものですが,2年前の事業の反省を反映したものであります。したがって,コロナについてのことだけで変えていくということではなくて,5年間を見通したものであるということで考えていかなければならないものであると思っております。 学校教育についても生涯学習の分野についても,コロナの対応については今まさに現在進行形で我々が取り組んでいることであります。もしかしたら失敗していることもあるかもしれません。うまくいったこともあるかもしれません。そういった中,いろんな知恵を出し合ってやっております。もちろん今年度も反省をしっかりしてまいりますけれども,これは来年,再来年に向けてしっかり総括していくべきものであろうと思っております。 以上です。 ◆22番(林潤議員)  そうですね。今PDCAサイクルの話が出ましたが,これ2年前のものをやっていて,今年度の振り返りは2年後に反映されてPDCAサイクルになるわけなんで,そうなると,今年のいろんな課題,取組についてはどこでどう計画だとか,具体的な方針になってくるんでしょうか。教育委員会としては,まとめる機会はあるんでしょうか。 ◎菅野和良教育長  このコロナのことにつきましては,例えば本部会議も一つのチェックする場でありますし,教育委員会や政策会議,それからコロナについてはワーキンググループも形成しておりますので,そういったところでしっかりその都度反省やこれからの将来像などもにらんでいくべきものと考えております。 以上です。 ◆22番(林潤議員)  しっかり今後の対応方針について考えられるような場を設けていただきたいと思います。 個別具体に今行われていることとか,今後たちまちのことについてですが,感染が拡大した場合でも直ちに一斉の休校ではなくて状況に応じてということで,本当にそれが必要になってくるんだと思いますし,そうした場合学校の感染防止の取組なんかもますます重要になります。現在いろいろと感染防止ということで,例えば放課後に消毒があって,先生がそれに大分エネルギーを割かれているようなんですけども,この学校の教室の消毒とかは先生の作業ではなくてもっと別に人員を確保して取り組んだほうが総合的にいいんじゃないかと思うんですけど,この辺の対応はどうなんでしょうか。 ◎菅野和良教育長  現在,学校の教職員が消毒等の対応に当たっておりますが,ほかの者がということについては教育委員会でもまた検討してまいりたいと思います。 以上です。 ◆22番(林潤議員)  授業時数のカバーだとか,いろんな子どものケアだとか,その部分に先生が力を振り向けられるような体制を考えていただきたいと思います。あと具体的なところで,先生が放課後に消毒されていて,その効き目とかやり方なんですけど,例えばドアノブなんかは消毒しても翌日何人目かの子どもにウイルスがついていて触ればもう無意味になってくるんで,こういったところでは肘で開けられる後づけのレバーだとか工夫とか,それから先生の手間を省くことをもっと考えていただきたいんですが,そういった手段の研究なんかはどんな状況なんでしょうか。 ◎菅野和良教育長  議員御指摘のとおり,例えば水道の蛇口なんかも含めて,いろいろこれからしっかり研究してまいりたいと考えております。 以上です。 ◆22番(林潤議員)  いろいろと子どもの対応をするのにも,やはり先生の人数,体制というのが大きく影響すると思います。先ほど少人数学級のことを言いましたし,先ほどの答弁の中にもあった文科省の衛生管理マニュアルでは今はレベル1ということなんですけど,レベルが2とか3になると,御存じかと思うんですけれども,1つ置きにして,そうなると20人しか入らないというようなことも文科省自体が想定しているわけなんです。だから,こういったときに対応できるような学校の体制をつくっていくべきじゃないかと思うんですけど,そこはどうでしょうか。 ◎菅野和良教育長  先ほど申しましたように,分散登校でありますとか,時差登校とか,そういったことも考えながら検討を進めてまいります。 以上です。 ◆22番(林潤議員)  それから,学校給食のところで,臨時休業があって給食のありがたさを多くの保護者の方が感じられているようです。1食分の値段のこともありますし,それから日々,家庭ではなかなかできないメニューや栄養を考えてくれていること,そのことと授業時数のことがありますし,先ほど夏休み短縮分の授業日には全部出さないことについて熱中症のことを言われていましたが,例えば中学生だったらこれまでだって部活で行き来もしていましたし,体力もついてきます。勉強の量も違ったりするので,小1から中3まで一律の対応ということにならないんじゃないかと思うんですが,そこを工夫されないんでしょうか。 ◎菅野和良教育長  今,議員御指摘のように給食を食べて下校するのがいいのか,給食を食べる前に下校するのがいいのかというのは,実際に教育委員会内部でもかなり議論いたしました。 ただ,今の暑さを考えたときに,食べていようがいまいが一番暑い時期に3時とか4時とかに帰るというのは非常に厳しいと。給食というのは,発達段階によって食べる,食べないを決められるものではございません。全体で供給するものであると思いますので,それぞれの学年で食べる,食べないを決めるというものではないと理解しております。 以上です。 ◆22番(林潤議員)  実際には通常でも小学校と中学校の最後の給食の日は違っていたんじゃないんですか,今までは。 ◎菅野和良教育長  今までは,成長している中学校のほうが学校行事の関係で給食が少ないというのはありました。確かに違うという点ではあるんですけれども,今回はそろえていきたいと考えております。 以上です。 ◆22番(林潤議員)  何か学校任せだったりするところと教育委員会がそろえるところがどうもちぐはぐだなと感じることがありますが,子どもたちの授業時数の確保と,それから臨時休業を含めて家庭への影響が大きかったことが判明しているので,そこも考えていっていただきたいと思います。 それから次,保育のところに移りまして,700人分増やすとは言われましたけれども,実際には認可園だけでは今年度十分入れなかったというのもあります。来年度は認可保育の運営事業者の募集はあるんでしょうか。 ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  施設募集に関しましては,今年度はしない予定なんですけども,現在受皿自体で申込人数を1,000人以上超えているというところもありまして,来年度はまた状況を見て考えていきたいと思っております。 ◆22番(林潤議員)  今年度の状況を見てこそすべきだと思います。その受皿のことがあっても,実際に利用定員より少ないところがありますし,これも偏りがあります。単に一律加算したからといって集まるわけじゃないので,もうちょっと個別の園の事情に応じた人員確保,受入れの拡大をするべきだと思うんですが,どうでしょうか。 ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  今現在も園長会などで園側の意見を聞くとともに,園からは聞き取れない,保育士からの言い分というのもございまして,できるだけそういったことに耳を傾けて対応を考えていかないといけないとは思っているんですけども,一つ一つ園側からだけというのは今のところ考えていないところです。広く聞いていきたいと思っております。 ◆22番(林潤議員)  まさにその保育士を含めて直接細かい声を聞く,そのような対応を取っていっていただきたいと思います。 それで,資料をお配りしています。36億円かかっているという図なんですけれども,それで185人。で,保育士の人件費とかの額は3億6,000万円程度。ここの予算のかけ方は本当に切り替えていくべきじゃないんでしょうか。そこの所見を改めてお願いします。 ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  先ほども申しましたように,こども園整備は将来にわたって良質な就学前教育・保育を提供するために施設配備の観点から行っているものでございます。セーフティーネットとしてのこども園を整備して,それから民でできることは民に任せるという理念のもと,公立の民営化であったり新しく民間参入することによって待機児解消も図っていきますし,将来負担の軽減にもつながると考えております。 また,申し添えますけれども,整備に当たっては有利な起債などを用いて行っているところでございます。 以上です。 ○松田安義副議長  以上で林潤議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして菅原議員。     〔3番菅原修議員登壇,拍手〕 ◆3番(菅原修議員)  皆さんおはようございます。日本共産党岡山市議団の菅原修です。 まず最初に,この新型コロナウイルスの感染拡大によって様々なところで影響が出ています。そして,様々なところで御支援,御尽力していただいている皆さんに感謝申し上げます。 では,早速ですけども通告に従い質問に入らせていただきます。 大きい1番,地域公共交通網形成計画について。 (1)6方面でのバス路線再編。 市内周辺部における公共交通の減便,休止,高齢によるマイカー運転困難者の増加は今後一層深刻になります。したがって,公共交通網の形成は福祉や教育などと同様,どの地域でも安心・安全に住み続けることができるようにするために自治体が取り組む喫緊の課題と言えます。 さて,計画の第4章,目標達成に向けた施策の一つとして6方面でのバス路線再編について記述があります。計画には,複数の系統または複数の事業者で運行する重複区間の現状について記述されています。これらを再編することにより生み出された余力を新設路線等も含め再配分することで事業者にとっては効率性を高め,また住民にとっては利便性が高まり重要な内容だと思います。このようなバス路線の再編について,日本共産党市議団としてもこれまで求めてきたところです。また,事業者はコロナ禍によってバス路線の収入が5割を切って死活問題だと聞いています。市としては,どの事業者も納得できるようなしっかりとした提案を行い,実現のために力を挙げていただきたいと思います。 以下質問します。 ア,再編案について事業者あるいは路線ごとにシミュレーションし,市の考えを分かりやすく提示する必要があると思います。いつまでにどのように進めようとしているのか,伺います。 イ,赤字路線では,運行経費の補填をする必要があると思います。市として,そのような考えはあるのでしょうか。伺います。 ウ,再編後に従前より運賃収入が下がった場合は差額を補填すべきと考えますが,いかがでしょうか。 (2)利用しやすい運賃設定。 次に,同じく第4章の利用しやすい運賃設定についてです。利用促進にもつながる課題であり,これも大変重要だと思います。計画では高齢者,障害者を対象とした運賃割引について触れられています。これについては歓迎しますが,実施時期や対象拡大について,以下質問します。 ア,運賃割引の対象に難病の人も加えていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 イ,運賃割引など効果がある利用促進策を早く実施することは,路線再編にとってもよい影響をもたらすと思います。高齢者,障害者,また加えていただければ難病の人も含め,これらの方々の運賃割引は路線再編とセットにするのではなく,できるだけ早期に実施すべきではないでしょうか。お伺いします。 ウ,通勤用の定期券購入にも,補助制度を設けてはどうでしょうか。そうすれば,マイカー通勤している方たちを公共交通に誘導することができ,通勤時間帯の交通渋滞が緩和され,バスの定時運行という点でも効果があります。 エ,市役所付近のコインパーキングは,1日駐車して700円前後のところがあります。一方,例えば中区や南区で2号線より南の地域から市役所や駅前まで往復すれば,バス運賃は1人800円前後やそれ以上になるエリアがあります。市中心部に車で行ったほうが安い現状では,公共交通の利用促進は進まないのではないでしょうか。こういう視点を踏まえて,路線バスの運賃について利用者への補助制度をつくるべきと考えますが,御所見をお聞かせください。 (3)基幹的公共交通の強化。 次に,基幹的公共交通の強化について,計画ではJR吉備線LRT化とフィーダー交通の整備,路面電車の岡山駅東口広場への乗り入れ,路面電車の延伸・環状化の記述があります。これらについて,以下質問します。 ア,フィーダー交通については吉備線LRT化に向けて計画されているものですが,直ちに行うべき課題だと思います。御所見をお示しください。 イ,吉備線に限らず他の鉄道駅,幹線バス路線へのフィーダー交通も直ちに検討すべきだと思います。御所見をお示しください。 (4)交通不便地域の移動手段の確保。 次に,交通不便地域の移動手段の確保について伺います。 交通が不便な地域の住民は,免許返納とも相まって一日も早く交通の利便性が高まることを願っています。総合交通計画では10年間で10地区という目標を掲げ,既に6地区でデマンド型乗合タクシーの運行あるいは試験運行がされていますが,さらに力を入れていただきたいと思います。 そこで質問です。 ア,以前に地元検討組織の立ち上げは地域主体の取組,地域コミュニティーの維持にもつながるなどという答弁をいただきました。そもそも地域の交通をどう確保するかという課題と地域コミュニティーの維持という課題をセットにすることは,必ずしも必要ではないはずです。この2つは切り離し,地域の交通手段については岡山市が主体的に責任を持って確保する考え方に立つべきではありませんか。 イ,現在地元負担を求めている運行経費の一部について,市が市民の移動権を保障するという立場に立ち利用者負担以外は市の負担で運行する制度に改めるべきだと思います。御所見をお示しください。 大きい2番,足守の文化財について。 (1)足守文庫について。 足守文庫については,昨日東原議員さんが質問に立たれております。多くが重なる部分がありますけども,心を込めて質問したいと思います。また,皆さんの手元には地図を配付させていただいております。それも見ながら聞いてください。 近水園の外苑に位置する足守文庫は旧足守町時代の1963年,岡山県指定名勝近水園・吟風閣の隣接地に博物館的施設として開設されました。この資料館はもともと足守藩主木下家と旧足守藩に関係する古文書類や遺品,木下家定の妹であり豊臣秀吉の正室北政所ねねにまつわる文化財のほか,蘭学,医学の先駆者である緒方洪庵に関するものや縄文時代から近世の陣屋町に至る足守の歴史を出土品,写真パネル等で展示されていました。しかし,施設の老朽化が進んだため所有者の判断により現在は木下家と旧足守藩に関係する古文書類や遺品資料,文化財等は岡山シティミュージアムに移管されています。 貴重な文化財等を良好な環境で保管する必要があることは言うまでもありません。しかし,遠く離れた岡山シティミュージアムに移管されたことで足守文庫を訪れる人は激減しており,大変残念に思います。保管されていた資料等は近水公園や木下利玄生家とともに陣屋町足守の貴重な観光資源であり,歴史や文化を知る資源です。このような郷土の資料は,やはり郷土にあってこそ価値があるのではないでしょうか。 そこで,足守文庫について質問します。 ア,2015年2月議会で当時の教育長は,足守に立地する意義や教育施設としての在り方について検討していきたいと答弁されています。それから5年経過していますが,どのような検討をされたのでしょうか。伺います。 イ,2011年6月議会で当時の経済局長は,足守地区の観光という観点からも貴重との認識を述べられました。教育長は,県指定の近水公園内にあり増改築には制約があるとのことでした。そうであるならば,私は近隣への建て替えも検討するべきだと思います。陣屋町の町並みの一角に整備できれば,周辺の施設と併せて足守の歴史,文化を知る博物館としての意義も一層高まるのではないでしょうか。御見解をお示しください。 (2)大光寺について。 次に,近水園から少し離れた山麓にある大光寺について伺います。 大光寺は足守藩主木下家の菩提寺で,藩主の遺筆など貴重な資料も数多く納められた寺院です。本堂の南側にある霊廟は県指定の文化財で,内部には霊牌壇が設けられ正面に豊臣秀吉と正室ねねの霊牌,その左右に木下家歴代藩主の霊牌が置かれているようです。また,裏山にある木下家墓所は岡山市指定史跡です。これら由緒ある史跡,文化財ですが,管理が困難なために荒廃しかねない危機に瀕しています。 ア,大光寺は足守の歴史をうかがうことができる重要な文化財ということを考えると,所有者とも協議し市が管理することを検討してはいかがでしょうか。お伺いします。 イ,これまで紹介した文化財等は県や個人,岡山市でも産業観光局や教育委員会,さらには北区農林分室など所管が複数にまたがっています。貴重な文化財等を厳重に保管しながら歴史遺産として,あるいは観光資源として十分活用するには市の責任部署を決め所管間の連携を強化することが必要だと思います。御所見をお示しください。 大きい3番,岡山北斎場について。 今議会の議案の一つに,岡山市営火葬場条例の一部を改正する条例の制定についてがあります。これは北区富吉の新斎場に関わるものです。 当市議団は,これまでに何度も問題点を指摘してきました。1つ目は,地元への説明が全く不十分だったこと。2つ目は,何が埋まっているか分からない産業廃棄物処理場の跡地であるということ。3つ目は,産廃跡地にもかかわらず宅地並みという不当に高い値段で市が購入したこと。4つ目は,岡山市に必要な火葬炉数の精査が必要なことなどです。 今回議案として出された条例改正案は,この問題だらけの新斎場を指定管理,つまり民間に管理を委ねようとするものです。ここにも幾つかの問題があります。 以下質問です。 (1)火葬場の管理範囲について。 用地買収面積は,平成26年2月13日の仮契約書によれば6万4,579平方メートルです。整備事業の敷地面積は約2万6,100平方メートル,そのうち建設面積は約6,358平方メートルです。 ア,仮に指定管理されるとした場合,その管理範囲はどこまでですか。買収地のうち管理範囲外の部分は誰が管理し,何に使いますか。 (2)県道のり面の伐採について。 ア,先日草刈りの際に,誤って民地も伐採してしまったとの報告がありました。なぜそんなことが発生したのか,原因と経緯を御説明ください。 (3)指定管理について。 ア,新斎場を指定管理にする理由は何ですか。直営の東山斎場との違いを含めて説明してください。 イ,東山斎場も将来的に指定管理にするということですか。 ウ,附則の準備行為には,条例施行より前に指定管理を申請でき指定できることが書かれています。順序を考えると,条例施行された後に指定管理の選定を進めるべきではありませんか。 以上で1回目の質問を終わります。 答弁をよろしくお願いします。(拍手) ○松田安義副議長  当局の答弁を求めます。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  1の地域公共交通網形成計画についての項に順次お答えします。 まず,6方面でのバス路線再編についてで,いつまでにどのように進めようとしているのか,現在赤字となっている路線は運行経費の補填が必要ではないか,再編後に従前より運賃収入が下がった場合は差額を補填すべきと考えるがいかがかというお尋ねです。 岡山市では先般,利便性の高い公共交通サービスを安定的に提供することを目標に利便性の向上と経営の安定化の2つの観点から目標達成に向けた各種施策を検討し地域公共交通網形成計画を取りまとめたところです。この計画の3つの柱であるバス路線の再編,運賃割引,運賃の適正化については令和3年度での実施を目指し今年度再編実施計画を策定することとしております。 バス路線の再編については,高齢者,障害者を対象とし割引分は全て市が負担することとしている運賃割引と低廉な運賃が経営を圧迫している都心における運賃の適正化を併せて実施することで経営が改善するものと考えております。 事業者に対しバス路線の再編を促すために,万が一再編によって収入が下がった場合の前年度との差額の負担についても検討してまいりたいと考えております。 次に,利用しやすい運賃設定についてで,運賃割引の対象者に難病の人を加えてはどうか,運賃割引は路線再編を待たずに先行実施してはどうか,通勤用定期券の購入に補助制度を設けてはどうか,駐車料金よりも運賃が高いことを踏まえて利用者への補助制度をつくるべきと考えるが所見をとのお尋ねです。 公共交通は市民の日常生活を支える大変重要な移動手段ですが,市内のバス路線の経営は厳しく対策は待ったなしの状態であるため,バス路線再編,運賃割引,運賃の適正化の3つの施策全てをできるだけ早期に実施し経営の改善を図る必要があると考えております。3つの施策については,割引システムの整備や再編のための乗り継ぎ拠点の整備など実施に向けて一定の時間を要しますが,スピード感を持って令和3年度の実施を目指すこととしております。 運賃割引の対象についてですが,通勤用定期券は民間企業にも公共交通の利用を促進し公共交通を支えるという観点から,できるだけ勤務先に負担していただきたいと考えており,難病の方については今後の研究課題としたいと考えております。 運賃設定については運賃の適正化の中で検討してまいりたいと考えております。 次に,基幹的公共交通の強化についてで,フィーダー交通について桃太郎線LRT化に向けて計画されているが直ちに行うべき課題では,桃太郎線に限らず他の鉄道駅,幹線バス路線へのフィーダー交通も直ちに検討すべきではとのお尋ねです。 鉄道駅などへのフィーダー交通については,今後の再編実施計画策定において既存のバス路線の鉄道駅への接続を検討するとともに,重複区間におけるバス路線の集約やダイヤ調整により生み出された余力を活用したバス路線の新設においても鉄道駅への接続を検討してまいりたいと考えております。 また,迫川地区,千種地区などで取り組んでいる生活交通については,地区内での買物,通院等の移動だけでなく中心部へスムーズに移動できるようダイヤを工夫しながら駅やバス停へ接続させております。 なお,桃太郎線沿線につきましても,フィーダー交通についてしっかり検討しなければならないと考えております。 次に,交通不便地域の移動手段の確保についてで,地域の交通手段については市が主体的に責任を持って確保すべきではないか,運行経費の一部負担について利用者負担以外は市の負担で運行する制度に改めるべきではとのお尋ねです。 生活交通は日常生活を支える重要な移動手段であり,便利で使いやすいものであるとともに地域の方々が自ら利用して支えていくことにより持続可能なものにしていく必要があると考えております。生活交通を便利で使いやすいものとするためには,地域の現状,課題,ニーズを把握している地域の方々が主体となって考える必要があり,また地域の移動手段であるという意識を高く持っていただくことが重要であるため,地域による検討組織の設置や赤字の一部を負担していただくことが適切であると考えております。 なお,生活交通について地域の方々が定期的,継続的に集まって議論することは地域コミュニティーの維持に寄与しているものと考えております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  大きな2番,足守の文化財について一括してお答えいたします。 まず,足守文庫の建て替えにつきましては,東原議員に御答弁したとおりであります。 次に,大光寺の管理についてですが,大光寺の境内には岡山県指定重要文化財の大光寺霊廟,岡山市指定史跡の足守藩藩主木下家墓所があり,いずれも足守の歴史を考える上で貴重な指定文化財です。それらの保護,保存につきましては所有者の責任の下,岡山県教育委員会や関係部局と協議してまいりたいと考えております。足守の文化財所管部署間の連携につきましては連絡,情報交換をしっかり行い,指定文化財の保護,保存に努めてまいります。 以上でございます。 ◎中原貴美市民生活局長  大きな3番,岡山北斎場についての項,順次お答えします。 まず,火葬場の管理範囲についてです。 指定管理者の管理範囲については,会葬者等の受入れから火葬炉の運転,駐車場等の附帯施設を含む管理全般を考えております。また,管理区域については,都市計画火葬場区域の2万7,700平方メートルと想定しております。 なお,範囲外となる火葬場区域を支えるのり面や排水施設が集約されている土地は岡山市が適正に管理してまいります。 次に,県道のり面の伐採についてです。 伐採に当たっては市の担当者が町内会役員の方と現地にてその範囲を確認した上で実施いたしましたが,実施後その中に民有地が含まれていることが所有者からの申出により判明したものです。今後は公図等による事前調査など着手前の確認を徹底し,再発防止に努めてまいります。 この項最後,指定管理について一括してお答えします。 東山斎場は職員による直営施設として運用してきたこれまでの経緯もあり再整備完了後も火葬炉の運転等を除き直営での運用を継続することとしました。岡山北斎場については新規施設であるため,指定管理者制度の導入を予定しております。 なお,建設工事は令和3年秋頃の完成を目指しており,その後速やかに供用開始するためには指定管理者の公募や候補者選定について事前の準備が必要になります。 以上です。     〔3番菅原修議員登壇〕 ◆3番(菅原修議員)  答弁ありがとうございました。 それでは,再質問に移らせていただきます。 まず,交通のところで,今回は独禁法の改正によってバス路線の再編の調整で市が関わりやすくなったということを聞いています。具体的にはどういう手法を取ろうとされているのか,お伺いします。 先ほどもありましたが,自由に移動できることはどこに住んでいても保障されなくてはならない住民の権利だと思います。住民から要求があって初めて市が出かけていくのではなく,市民に積極的に働きかけて交通手段の確保をしていくことが大事だと思います。市の考えをお聞かせください。 久米南町ではデマンド交通にAIを導入して効果的な配車が可能になり,事前の予約が不要になるなど利便性が向上し,利用者が増加したとの新聞報道がありました。市としても,いろいろな事例を研究して利便性向上に取り組んでいただきたいと思います。御所見をお聞かせください。 次に,足守の文化財についてです。 足守文庫の建て替えについて昨日も東原議員が質問され,教育長は今後につきましては関係部局との協議をしながら足守という地域に立地する意義や教育施設としての在り方についてさらに検討してまいりたいと答えられていました。これは5年前の答弁とほとんど変わっていません。検討の前に「さらに」という3文字がついただけです。足守文庫建て替えについてはどんな課題があるのか,お聞かせください。 貴重な文化財等を歴史遺産として県と連携して守っていくという御答弁をいただきました。産業観光局はこれらを観光資源としてどう生かしていくのか,御所見をお聞かせください。 足守には,近水公園の周りでさくらまつりやメロンまつり,おひな様の展示など町並みの保存に取り組む市民の皆さんがおられます。住民のためにも,発展的な支援ができるようにお願いしたいと思います。 そして,北斎場についての再質問です。 新しい施設については指定管理にするという答弁でしたが,平成29年2月に発表された岡山市新斎場整備事業基本構想というのがあって,その中では事業手法として検討の結果,DB方式を採用する等があり,また一覧表のDBの項には施設運営の実施主体は公と明記されています。これは運営を直営で行うという意味ではなかったのでしょうか。 答弁またよろしくお願いします。 ○松田安義副議長  当局の答弁を求めます。 ◎中原貴美市民生活局長  北斎場については指定管理制度の導入を考えておりますが,あくまで公の施設,市の施設として運営するということです。 以上です。 ◎菅野和良教育長  足守文庫の建て替えについて再質問をいただきました。 まず,今の場所で建て替えられるかということについては,県指定の名勝である近水園の地内にございますので,同工事には制限がかかる,また別の場所への建て替えについても指定文化財の保護とともに足守の歴史的景観を保全する上で慎重な検討が必要であると考えております。これなかなか時間を要する問題であるということでございます。 ◎赤坂隆産業観光局長  足守の文化財,トータルでの話でいわゆる観光としてということでございますけれども,こちらの運営につきましてはおかやま観光コンベンション協会もそうですけれども,地元の方も運営に携わっておられます。その中で,やはり足守は独特の文化も持っておりますので,それについては今までも情報発信をさせていただいておりますし,この町並みなんかも含めてそぞろ歩きというようなことで観光施設として捉えておりますので,改めてそちらについては情報発信もさせていただきたいと思っております。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  まず,独禁法が変わった,特例が追加されたことによって何が変わっていくかということだったと思います。 これまでできなかった公共交通のネットワークの維持に向けたバス路線の議論ですね。例えば運賃設定について,これまで事業者の皆さんを集めて行政も入ってみんなで議論するということができなかったんですけれども,これによってできるようになると考えております。 それから,2つ目に生活交通について市が主体的に取り組むべきではないかということでございますけれども,先ほどお答えさせていただいたように地域が課題,ニーズ等について一番把握しているもんですから,地域にとってより使いやすい便利なものにするためには地域が主体になって議論していただくことが最も有効ではないかと考えておりますが,生活交通を導入したことのない地域にいきなり全部お任せしてもなかなか前に行きません。そういった意味で,他の事例の紹介とか,こうしたほうがよりよいのではないかというアイデア等も含めてかなりの部分で市がしっかりと中に入って必要なときには誘導していくような取組を実施しているところでございます。 それから,3つ目に久米南町のAIのお話だったと思いますが,先進技術がどんどん進んでいるところでございますので,こういった先進技術についてもしっかりその状況を注視しながら必要に応じて検討してまいりたいと考えております。 以上です。     〔3番菅原修議員登壇〕 ◆3番(菅原修議員)  ありがとうございました。 それでは,先に斎場の件なんですけども,もう一つ運営のところで一部委託方式で行っている西大寺斎場を参考にして機能に即した専門業者別の一部委託を中心として検討を考えているとか,そういう文言もありました。そして,何よりもこの今の候補地が決定される前から,住民の皆さんはいろいろな問題等々で不安を抱えておられます。この地域が産廃跡地であるということも含めてですけども,これらの問題があるところだからこそ直営にするという方向で進めてはいかがでしょうか。御所見を伺います。 先ほど教育長が言われましたように難しいですけども,前向きに今後またこうなるんだというビジョンというか,そういうものを示していただければありがたいんですけども。また5年後に質問したときに同じ答弁であることのないようにお願いしたいと思いますが,御所見をお願いします。 ○松田安義副議長  当局の答弁を求めます。 ◎中原貴美市民生活局長  北斎場についてのお尋ねです。 今回,条例案を提出させていただいております。公の施設,市の施設として北斎場は設置されます。その管理運営については,指定管理という手法を取るということで御理解いただきたいと思います。あくまで市の施設でございますので,市がきちんと管理するという責任を免れるものではございません。 以上です。 ◎菅野和良教育長  先ほど申しましたが,近水園が県指定の名勝になっております。いろんなところとの連絡調整,情報の交換等が必要でございます。時間はかかりますが,御指摘のことを十分腹に据えてしっかり取り組んでまいりたいと思います。 以上です。 ○松田安義副議長  以上で菅原議員の質問は終わりました。(拍手) 質問の途中でありますが,午後1時10分まで休憩いたします。      午後0時9分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後1時10分開議 ○浦上雅彦議長  午前中に引き続き会議を開きます。 次は,順序に従いまして田中議員。     〔11番田中のぞみ議員登壇,拍手〕 ◆11番(田中のぞみ議員)  皆さんこんにちは。日本共産党市議団の田中のぞみです。 それでは,早速通告に従いまして質問に入らせていただきます。 1,コロナ禍での暮らし支援について。 新型コロナウイルス感染対策による市民の暮らしへの影響は深刻さを増しています。長引くことも予想されていますが,事業主等だけではなく仕事が激減したという非正規雇用の方,正規雇用でも残業代や成果給が大きく減って困るなどの声が寄せられています。 質問です。 ア,市民全体の所得について,実態を把握することは非常に大切です。今後の検証のためにも,アンケートなどを実施するお考えはありませんか。 イ,国保料の減免について。 対前年度比で3割収入が減った場合などに今年2月に遡って保険料を減免し,その全額を国が補填する方向が示されています。一方で,岡山市では従来から3割減った方は減免の対象としています。コロナ禍に対する市独自の支援で事業継続支援金制度は2割減の方を対象にしており,市税の猶予条件もおおむね2割収入が減った方を対象にしています。整合性の上からも審査が省略されるのではないかという面からも,国保料等の減免についても2割減を対象にしませんか。 ウ,国保の傷病手当について。 病気で仕事を休んだときに出る傷病手当の制度は,もともと国保制度にはありません。新型コロナウイルス感染症に関わって,特例で対応されることになりました。しかし,対象者は被雇用者のみで個人事業主やフリーランス,農業者は含まれません。感染拡大を防止する観点からは,安心して休める環境をつくることは非常に大切です。対象に含めるべきではありませんか。また,白色申告事業者の専業雇用者も対象となるか,お示しください。 エ,市税等の減免について。 市民税や固定資産税,保育料,下水道使用料等についても猶予だけでなく減免を検討できないのか,お尋ねします。 オ,特別給付金10万円は,4月28日以降に生まれたお子さんにも独自支給する自治体があります。収入が大きく減った中で子育てをしなければならない状況は同じです。岡山市のお考えをお聞かせください。 2,ひとり親支援に関わってです。 (1)岡山市に転入してきたある未婚のお母さんがひとり親の医療費助成制度を申請する際に,子どもの父親について名前や居住地を答えなければ申請できないということを窓口や電話で2回も言われて断念したケースがありました。御本人は精神障害があり,収入は障害年金の月額約6万円です。病院にかかることも多く,医療費が1割になるかどうかは死活問題なわけです。現在は申請に向けて動き出してくれてはいますが,そもそもひとり親支援を受けるのに父親の情報が必要なのか大いに疑問です。担当課によると,児童扶養手当の聞き取り票に倣っているとのことでした。未婚の母には様々な複雑な事情がある場合も多く,父親について話せない人はいます。不正受給の防止が目的ならば,父親が誰かにかかわらず現在事実婚状態があるのか,経済援助があるのかが分かればよいはずです。 質問です。 ア,子の父親もしくは前夫の名前や住所が言えない場合に,受けられないひとり親支援策がありますか。あれば,その法的根拠もお答えください。 イ,この方は障害年金を受け取っているため,児童扶養手当の支給対象外です。驚きです。来年からは改善されるようですが,不十分だと思います。市独自の支援について考えられませんか。 ウ,このたびコロナ禍のひとり親支援としてひとり親世帯臨時特別給付金が国から5万円,岡山市から2万円,計7万円支給される方向です。児童扶養手当対象外のこの方も含めてひとり親は広く対象とするべきですが,お考えをお聞かせください。 (2)ひとり親に限らない話ですが,生活保護受給世帯には修学旅行費が出ません。これも驚きです。まず,このことに対する御見解をお伺いします。 そして,この修学旅行の部分については,就学援助制度を利用するそうです。しかし,岡山市の就学援助制度の修学旅行費は実費支給ではなく上限があり,自己負担が発生します。また,お土産などを買うお小遣いも,みんなと同じように必要だと思います。京都市のように,修学旅行支援金などの創設を検討しませんか。 (3)就学援助制度の給食費は,今年から半額支給が全額になりまして大変ありがたいと思いますが,コロナ対応による一斉休校中についても支給できないのでしょうか。給食費相当を支給したり給食費無料化に踏み切る自治体が増えています。 3,市立園の教材費についてお伺いします。 保育園児から新たに徴収するとした教材費について,2月議会に引き続きお伺いします。 ア,2月議会で,保護者が負担するべきものと公費負担するべきものについて精査しなければならないとの答弁がありました。どのような精査内容になりましたか。 イ,教材費は集めるべきものとの答弁もありました。しかし,現在岡山市立の幼稚園も学校教育法ではなく,子ども・子育て支援法に基づく施設型給付の施設です。公定価格以外に保護者から徴収できるのは特別保育の対価か制服代やバス代,はさみやのりのような実費負担の2つとされています。岡山市が徴収する教材費は日々の保育で作品を作る場合の画用紙代や色紙,毛糸,ひもなどを毎月定額で徴収するということでした。それは法の趣旨からもずれており,教材費徴収はやめるべきだと思いますが,御見解をお示しください。 ウ,3歳以上のみ徴収の対象ですが,ゼロ・1・2歳は持ち帰る作品を作っても公定価格に含まれているという認識なのか,お示しください。 今日はちょっと持ってきました。我が家の子どもの作品ですが,これ2歳児,確かにいろいろ季節ごとにつくっていて,毛糸や不織布とかいろいろ使っております。で,こっちが3歳児,似たような感じで季節のものをいろいろ作っているんだけれど,これが有料だそうです,市長。教材費でこれの画用紙を買うと,岡山市は。ええんかという話です。 4,JR吉備線のLRT化構想についてです。 昨年11月議会で,三門駅周辺の約1キロメートルだけ線路の路線を曲げて道路と併用区間として路面電車化する理由について関西高校前の渋滞対策だとの答弁がありました。現在の踏切をこれ以上広げることはJR西日本が応じないので,踏切を廃止して路面電車という形にし信号交差点にするしかないということでした。しかし,ほかの方法がないわけではありません。例えば東京の都電荒川線は,専用軌道のまま信号交差点を実現させている箇所が何か所もありました。4車線道路や6車線道路と線路の交差を踏切ではなくて信号機の交差点にしています。これは鉄道法ではなく軌道法による対応です。交差点の両側に駅が設置されているので,車両のスピードも出ず大きな事故はないと聞きます。 資料,これが都電の荒川線,これが路線ですね。踏切はありません。大きい交差点になっていて,信号機で制御されています。別の角度から見ると,T字路で横からも道路が来る交差点で,ここに電車があります。見えんか。(笑声)踏切はないんですね。これは東急世田谷線です。これも踏切がないのは分かりますか。信号機で制御されております。ここに路面電車──軽量車両がね──が通っています。 では,質問します。 (1)関西高校前の踏切は,現在のまま軌道法の適用区間にすることで信号方式に切り替えることができるのではないでしょうか。これまで検討されたのか,経緯を含めてお示しください。 (2)立ち退き区間となっているエリアには地元に根づいた病院もあり,移転となれば遠く離れる可能性もあるため,地域医療・福祉の在り方にも大きく影響します。地域住民からも多くの疑問が出されていますが,11月議会で地元からの大きな反対がないと答弁されました。どう認識されているのか,改めてお伺いします。 (3)運賃が2割上がるとの方向を示していますが,その根拠と総額約240億円の内訳の詳細についてお尋ねします。車両導入,線路改良,駅の改良,新駅設置,道路併用部分の費用,フィーダー交通導入などの積算根拠をお示しください。 (4)そもそもコロナ禍での移動自粛により,JR各社が大きな打撃を受けています。JR西日本の状況をどのように分析していますか。この事業は一旦凍結して,財源をコロナ禍に苦しむ市民支援や事業者支援に優先すべきだと考えます。 5,無断伐採の対応について。 岡山市北区地内の里山で無届け伐採が発覚しており,個人の方の所有地まで無断で伐採されていることが分かりました。山の木を伐採する際には,1ヘクタール以下であれば市に伐採届を,1ヘクタールを超えると県に林地開発の許可申請を行わなければなりません。当該地について昨年4月に0.1ヘクタールの伐採申請が出たものの,6月に地元から無届け伐採の指摘があり,7月にその部分の追加届とてんまつ書が出されています。その後,9月にはさらに広範囲にわたり無届け伐採していることが発覚しました。総面積は二,三ヘクタールくらいになるようです。4月には,新しくつくられたばかりの土地開発会社に全ての土地の所有が移されています。伐採地のすぐ下には県道早島線が通っており,交通量も多く1日3,000台を超えています。伐採により土砂災害の危険性が明らかに高まっており,今年4月1日にも崩れた箇所があります。これから雨の季節を迎えるに当たり,周辺住民や通勤者からも不安の声が署名として提出されています。 写真,また持ってきました。またグーグルですけど,真っ黒。このように切られている形になるんですが,近くで見るとこういう状態になっています。これが県道から見た状況になります。上のほうは見えていないんですけど,上に登ると傾斜が非常にきつくて,ここに県道が通っているというような状況になっています。 質問です。 ア,現在,森林法に基づく指導がなされていると聞いています。無届け伐採部分の広さと指導内容,その進捗についてどうなっているのか,お示しください。 イ,結果的に1ヘクタールを超える林地開発にしか見えません。県の指導責任はないのでしょうか。 ウ,森林法では造林が主な指導で,土砂災害防止の緊急的な対応ができないと感じています。7月豪雨災害の教訓から,崩れないよう対策の指導を徹底するべきです。明らかに危険なのに民間任せのまま崩れて人的被害が出た場合,その責任はどこにあるのでしょうか。 以上お尋ねして,1回目の質問とさせていただきます。 よろしくお願いします。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎山口博史政策局長  コロナ禍での暮らし支援についての項,市民全体の所得の影響についてアンケート等実施する考えはないかとのお尋ねにお答えします。 このたびの感染症拡大につきましては家計,教育,子育てなどの市民生活や多様な産業における事業活動等に幅広く影響を及ぼしていると考えております。各担当部局においては各種統計,アンケート,関係団体への聞き取り,相談・申請状況などから実態把握に努め対策を講じているところでございます。引き続き各分野において状況の把握と対応に努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◎重松浩二郎財政局長  同じ項,市税等の減免についてのうち,市民税と固定資産税の減免を検討できないかについてお答えいたします。 市民税については,従来から市税条例で前年所得が400万円以下の方が失業や病気などのために急激に収入が減少し生活が著しく困難となった場合に,前年の所得額や減少の割合に応じて減免が可能と定めております。 固定資産税につきましては,則武議員に御答弁したとおりでございます。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  同じ項,国保料の減免について2割減を対象にしないかについてです。 減免の基準としては国保や介護保険の既存の減免要綱においても3割以上減少した場合を対象としており,国が示した3割以上減少という基準は適切であると考えております。今回の減免については,国の基準に従って適切に運用してまいりたいと考えております。 次に,国保の傷病手当について対象を拡大すべきではないか,また白色申告事業者の専業雇用者も対象となるのかについてです。 国の定める基準を超え個人事業主等へ拡大支援を講ずることは可能ですが,基準を超えて支給する部分については国による財政支援の対象とならず,その全額が保険者の負担となるとされています。また,個人事業主やフリーランスの方などについては経済産業省等からの支援があることもあり,今回の対象に含めることは考えておりません。 なお,個人事業主の家族で白色事業専従者の給与の支払いを受けている方は支給対象と考えております。 次に,特別定額給付金の独自支給についてですが,4月28日以降に生まれた方への独自支給は考えておりません。 以上です。 ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  保育料の減免についてですが,保育料につきましては非自発的な失業,休業または離職により世帯の収入が著しく減少し3か月以上所得が3割以上減少した場合には申請により減免することができます。 以上です。 ◎河原浩一下水道河川局長  同じ項,下水道使用料の減免についてお答えいたします。 岡山市の下水道普及率は平成31年3月末時点で67.4%にとどまっており,上水道料金の減免のように広く市民負担を軽減する効果が得られないことから考えておりません。 以上でございます。 ◎福井貴弘保健福祉局長  2番目のひとり親支援に関わっての項,生活保護受給世帯に修学旅行費は出ないのかの見解,京都市のように修学旅行支援金を創設しないのかについてです。 生活保護法では教育扶助の範囲について義務教育に伴って必要なものに限定しており,現行の生活保護基準では修学旅行に係る費用は対象となっていないことから,修学旅行費については就学援助制度を利用するよう案内しているところです。就学援助制度だけではお土産代など一部賄えない費用も発生しているとのことでありますが,一般低所得世帯との均衡を考えると保護受給世帯に就学援助制度の基準を超える費用を給付することは困難であると考えております。 以上です。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  同じ項,子どもの父親等の名前や住所が言えない場合の支援の取扱いについてです。 ひとり親家庭の支援メニューを受ける際,多くの場合児童扶養手当の受給が要件となっているところですが,児童扶養手当に限って申し上げれば子どもの父親の名前や住所を思い出すことで精神的に激しい苦痛を伴う方もおられるため,名前等を記入しないからといって申請を受けないということはございません。 次に,障害年金受給のため児童扶養手当の受給対象外となっているひとり親への独自支援についてのお尋ねです。 現在障害年金を受給されている方のうち,年金額が児童扶養手当額を上回る場合には手当てが受給できていません。しかし,法改正により令和3年3月分からは障害年金の子ども加算の額と児童扶養手当との差額を受給できるようになる予定です。こうしたことから,新たな独自支援策は考えておりません。 次に,ひとり親世帯臨時特別給付金ではひとり親を広く対象とすべきではとのお尋ねです。 今回予算計上しておりますひとり親世帯臨時特別給付金では,現在児童扶養手当を受けていない方も対象としています。具体的には,新型コロナウイルス感染症の影響を受けて直近の収入が支給制限限度額を下回る場合や公的年金を受給しているために児童扶養手当を受給されていない方でも収入が支給制限限度額を下回る場合には対象となります。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,就学援助の給食費を一斉休校中についても支給できないかというお尋ねです。 市長部局からの依頼もあり休業期間中の給食費をどのように支援するか,現在検討しているところであります。 以上でございます。 ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  3の市立園の教材費についての項,保護者負担と公費負担の基準について精査した内容についてですが,保護者負担として実費徴収するものとして園児個人の所有物に係るもの──例として個人用の植木鉢であるとか個人用の縄跳びであるとかが挙げられると思います──,それから学級の全員が教材として使用するもの──画用紙,制作材料などに当たります──及び教育活動の結果としてその教材またはそれから生ずる直接的利益が園児に還元されるもの──例として遠足代,運動会のプレゼント等が当たります──と定めており,運用を徹底するために各園長に確認するとともに各園から保護者への説明を行ったところです。 次に,教材費徴収はやめるべきについてですが,園児が全員で使用するものにつきましては公費による負担も行っていますが,教育活動の結果としてその教材が園児に還元されるものに係る経費につきましては教材の数や種類の充実を図るため保護者に負担をお願いしたいと考えております。 続きまして,3歳未満児については公定価格に含まれるという認識かについてですが,3歳未満児につきましては3歳以上児のように教育活動の結果として家庭に持ち帰る絵画制作等は少ないため現時点では公費で賄えると考えています。今後必要に応じて検討してまいります。 以上です。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  4のJR吉備線のLRT化構想についての項に順次お答えします。 まず,関西高校前の踏切は現在の位置のままで軌道法の適用区間にすることで信号方式に切り替わることができるのではないか,これまで検討したのか,経緯も含めてのお尋ねでございます。 鉄道の踏切部について,その除去,すなわち信号処理することのみを目的として位置や形態を変えず鉄道から軌道にすることはできないと国から聞いております。 次に,立ち退き区間となっているエリアについて11月議会で地元からの大きな反対がないと答弁しているが改めてどう認識しているのかとの御質問です。 昨年2月と8月に三門学区の沿道の町内会を対象に説明会を開催した際,併用軌道とすることで新たな渋滞は発生しないのか,用地買収や移転の対象範囲はいつ分かるのか,用地交渉はいつ頃を予定しているのかなどの御質問を伺いましたが,大きな反対意見はありませんでした。 次に,運賃が2割上がるとの方向を示しているが,その根拠と総額240億円の内訳の詳細の積算根拠についてのお尋ねです。 平成30年4月の3者合意では,人口が減少した状況においてもLRT化後の利用者数は利便性の向上により現在と同程度と予測しております。また,LRT化により運行経費が縮減されることから,LRT化後には赤字額は減少するものと考えております。こうした見通しを立ててはいるものの依然として赤字が解消されないことから,継続的な経営に向けて収支を整えるため運賃20%アップを想定しております。 LRT化の概算事業費約240億円の内訳については,電化設備や車両基地,行き違い施設などの地上設備の整備に係る費用として約135億円,車両費として約36億円,新駅の設置等に係る費用として約25億円,併用軌道区間の道路拡幅等に係る費用として約44億円と想定しております。 次に,コロナ禍で移動自粛により大きな打撃を受けているJR西日本の状況をどのように分析しているのか,この事業は一旦凍結して財源をコロナ禍に苦しむ市民支援や事業者支援に優先すべきではないかというお尋ねです。 新型コロナウイルス感染症の影響により公共交通の利用者が大幅に減少しており,JR西日本岡山支社によると4月1日から5月17日までの収入が前年同期比で80%減少したと聞いており,鉄道事業は非常に厳しい状況になっていると認識しております。一方,将来の人口減少,高齢社会の進展を見据えるとコンパクトでネットワークされたまちづくりを実現する必要があり,その手法の一つとして桃太郎線をLRT化し利便性を向上するとともに,周辺を含む沿線地域の活性化を図ることは大変重要なことと考えております。LRT化はその完成までに時間を要すること,また当面の間は測量設計,都市計画法や軌道法の手続などを行う予定であり多くの費用は要しないことから,事業化に向けて準備を進める必要があると考えております。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  5番目の無断伐採への対応についての項,無届け伐採部分の広さと指導内容,その進捗,県の指導責任,人的被害が出た場合の責任について一括してお答えいたします。 本件につきましては,当初提出された森林法に基づく伐採届の範囲を超えて伐採が行われていることから発覚したものであり,その部分の広さはおよそ1ヘクタール程度と推測しております。この部分に関しては,問題が発覚した令和元年6月以降現地確認の上,森林法の規定に基づき担当部署が岡山県と協議しながら原状回復を行うべく造林の指導を継続しているところです。本件において伐採部分は1ヘクタールを超えておりますが,岡山県からは土地の形質に変更を加える林地開発に該当するのはその一部のみで1ヘクタールに達しておらず,県が直接に指導を行う案件には該当しないとの判断を聞いております。 なお,民有林の管理の責任は,原則として所有者等権限者に委ねられております。今後も岡山県などと連携しながら,造林の指導を続けていきたいと考えております。 以上です。     〔11番田中のぞみ議員登壇〕 ◆11番(田中のぞみ議員)  答弁ありがとうございます。 コロナのところなんですけれども,アンケートしてはどうかと言ったのは,先ほど林議員の質問でも例えば市内の派遣切りとか解雇の数なんか把握していない,把握できないと答弁されていましたけども,そういうところについてはやっぱりちゃんと市民にアトランダムにアンケートなんかを取って──長引くんじゃないかと思っているわけですよ。今いろんな支援してくださっているけれども,それが1回でいいのか,今ので足りているのかという判断をしていく時期が要るのではないかという意味でお伺いしているので,そういう意味ではやっぱり市民へのアンケートなんかはぜひ実施していただきたいなと思います。これは要望です。今言ってもせんじゃろう。 次,ちょっとひとり親支援に移らせていただきます。 前夫の情報,子どもの父親の情報が言えない場合でも児童扶養手当に限ってと言われたけど申請はできるということは認識しました。ぜひこれは窓口のほうでも本当に徹底していただきたいな,同じ方が二度と出ないようにと思います。窓口の方こそ市民の方と直接触れ合うので,マニュアルに左右されることなく必要な方に必要な支援がどうやったら届くのかという視点を常に持ってほしいなということを強く要望させていただきたいと思います。 コロナ支援で,ひとり親の臨時特別給付ですけども,収入減で所得制限内に入ってくる方も支給されるということでしたが,今日ちょっと資料をお手元にお配りさせていただいているんですけれども,今の児童扶養手当の仕組みで,所得制限について書かれていて,いろいろ控除されますよなんていう表が上にあるんですけれども,ちょっとこれ個人的には分かりにくいなと思っております。自分の所得が減っているんだけど,今度の5万円,2万円に該当するのかどうか非常に分かりにくいと思うんですね。このあたりの広報は大事だと思うんだけど,何か考えておられますか。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  確かにこの所得制限の条件といいますか,これについては分かりにくいと私どもも認識はしております。ただ,今回のコロナ支援に限っての給付金に当たっては,国からまだ確定した要綱が出ておりません。そういったものを確認した上で,極力分かりやすい広報には努めてまいりたいと考えております。 ◆11番(田中のぞみ議員)  非常に大事だと思います。そして,この5万円,2万円は生活保護の方にも出ると思うんですけれども,これ収入認定されるかどうかは今分かっていますか。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  ちょっとその件については承知しておりません。 ◆11番(田中のぞみ議員)  非常に大事な点なので,このあたりの広報もよろしくお願いします。 この児童扶養手当についても今回調べる中で,やっぱり制度としても非常に不十分なのかなとは思っています。障害年金をもらっていたら出ないんですよ,基本。この方には6万円あるから出ない,4万円のほうが低いから出ない。ちょっと改善されるということではあるんだけれども,半分しか出ないと思います,この方の場合。6万円と2万円,月ね。暮らしていけないんですよね,自立できないと思います。 市長,徐々に改善はされてきているんですけども,今回コロナの特別な対応で障害年金をもらっているこの方にも5万円,2万円が出るんですよ。それすごいよかったなと思いました。だったら,この機会にやっぱり制度自体もぜひ見直していってほしいなと思いますが,国の制度ですから市でできることを考えてほしいなというのが今回の質問の趣旨です。見ていただくと,児童扶養手当には全額支給と一部支給があるんですけど,子どもが1人だと年間87万円,これ収入にすると160万円,年収160万円以下の人しか全額支給にならないんですよ。生活保護基準よりもっと低いレベルで生活している人しか全部支給にならない制度だということ,ひとり親支援がこれで十分なのかということをちょっと聞きたいなと思っているので,市長,いいですか。 併せて生活保護では修学旅行費が出ない,これも私,国の制度欠陥だと思うんですよ。就学援助で修学旅行費を賄いなさいと言うけど全額出ないんですよ,岡山市では修学旅行費も。一部自己負担があって,ぎりぎりの生活費から出さなきゃいけないということになっている。さっきほかの低所得の方とのバランスと言われたけど,そこを引き上げようよという形にならない限り子どもの貧困は絶対解決しないから,こういうちっちゃいことだけど,こういうところで国に欠陥があるんだったら市でも底上げしないとひとり親さんが困っている,このあたりの所見だけお伺いさせてください。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  相変わらず田中議員の言葉が速いんで完全には理解できていないところがありますけど,今回の新型コロナウイルスの感染による様々な影響,我々としてはやはりこれは未曽有のものとして考えていこうということで今まで2月,5月,6月と合わせて67億円というリーマンのときに比べて約10倍の支出をしております。大きなものとして経済対策,経済界へのものもありますけれども,市民生活そのものにも大きな影響が出てきていると。今日は竹永議員の質問にもありましたが,やっぱり子ども食堂,そういった問題もあるだろうということで1,000万円の支出を社協を通じていくようにさせていただいているところでありますし,ひとり親のところについても増額はそうであります。先ほどの質問に関しても,教育長のほうで市長部局からの要請によって休業中の給食の問題も考えると。一つ一つきめ細かく我々としてはやらせていただいているところであります。 しかしながら,やっぱりどこかで区切りをつけなければならないというのがあるわけであります。そこは例えば国の考え方にのっとってやっていかざるを得ないというか一つの仕切りとして,先ほどの質問の中にも4月28日以降生まれた方は対象にならないのかという類いの話もありました。多分自治体によって若干の差異,どういったところに重点を置くかというので差異はあると思うんですが,この全体の67億円,これは今リーマンの話だけしましたけども,他の同規模の政令市に比べても私は承知している限りでは遜色ないものだと思っているところであります。 若干質問に対する答えとは異なっている点もありますが,やっぱりどこかで区切らなきゃならないというのも,我々仕事をしていく上でやむを得ないものであります。一つ一つ見ながら何をどう改善していくのかというのは,これからも考えながらやっていきたいと思います。 以上です。 ◆11番(田中のぞみ議員)  このコロナでいろんな課題も浮き上がってきていると思います。国はふだんなら年金をもらっている人に児童扶養手当を出さない,もしくは一部しか出さないのに,5万円については今回対象にしたわけだから,やっぱり制度自体もこういう機会を生かして変えていっていただきたいし,市も先行してそういう支援ができたらいいなという提言になりますので,ぜひ御検討ください。 では,教材費に移りますけれども,先ほど縄跳びとかバス代とかそういうものは今も実費で毎回請求はされております。それについて言っているわけではありません。今回私が思うのは,定額で取る教材費,小・中学校では確かにありますけれども,今の子ども・子育て支援法のもとでは給付の考え方が大きく変わっていますよということで,資料②をつけさせていただいております。 もう一回確認するけど,岡山市の市立幼稚園も子ども・子育て支援法の施設型給付施設でいいんですよね。
    ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  市立の幼稚園に関しましては,学校教育法の学校であり,子ども・子育て支援法の施設給付の対象であると認識しております。 ◆11番(田中のぞみ議員)  わざわざ条例をつくって位置づけましたね,幼稚園を変えましたので。公費の考え方については今資料に載せているのは私立なんだけれども,公立の幼稚園も公立の保育園も公定価格という考え方の下に成り立っているとは思うんですが,岡山市が教材費として徴収するんだったら滞納整理するんでしょうか,小学校みたいに。 ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  これは園と個人──親御さんですね,保護者の方──との私的な債権管理に当たるものであり,公的な徴収対象となるようなものではございません。 ◆11番(田中のぞみ議員)  給食も小・中学校で同じ私会計なんだけど,滞納にすごく厳しくて誓約書を出させているんですよ。そういう観点からいくと,保育園で取り始める教材費が同じような対象になってくる。先ほどお出ししましたけれども,これが2歳児,こっちが3歳児,大きさ違うけど厚さほとんど変わらないのよ。こっちが無料でこっちが有料かという話。画用紙や色紙なんかは,もともとの公定価格に入っておるんじゃないかという話。資料②でいくと公定価格のところにちょっと書き出していますけど,保育材料費は既に入っておるわけ。この公定価格に入っている保育材料費は何か,言えますか。 ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  公定価格に入っている保育材料費に関しましては,園児全員で用いるような材料とかを含んでいるものと考えます。 ◆11番(田中のぞみ議員)  さっき教材費で個人負担すべきものとして全員で使う画用紙と言われたんじゃけど,何が違うんですか。 ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  例えて言うなら縄跳びを園に設置して,それをみんなで使うんであれば,この公定価格内の教材費として扱います。それを持ち帰って個人で使っていくというような購入の仕方であれば教材費として個別に集金させていただくと考えております。 ◆11番(田中のぞみ議員)  縄跳びについては今も個別に集金されておりますから。問題にしているのは,幼稚園だったら月額800円ぐらい取っているわけ。保育園だったら300円なんだって。こども園だったら400円ぐらいなんだって。おかしくないですかという話なので,ちゃんと内閣府と国ともよく相談して公定価格の中には何が入っているかもう一回精査してほしいなと思います。公定価格を見ていただくと分かるけれども,保護者負担は既にされていますからね。10月から無償化にはなったとはいえ,考え方としてさらにここからまだ保護者に求めるものが本当にありますかというところをお伺いしているので,画用紙,色紙,ひも,そのあたり,保育材料費,もう一回確認しといていただきたいなと思います。 もう時間がなくなってきましたけれども,JR西日本の話で,もしJR西日本がこの事業から撤退したらどうなりますか。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  JRがこの事業から撤退することは,現在のところ想定しておりません。 以上です。 ◆11番(田中のぞみ議員)  状況は大きく変わっているので,想定しといたほうがいいなと思います。 そして,資料③でお見せしましたけれども,これは岡山市が出した資料で,私が書いた資料じゃないからな,今回は。もともとひん曲げてここだけ軌道法でするつもりだったんだから,そんなことをせずにコストを下げてこのまま軌道法でできるかどうか,もう一回国と交渉してほしいけど,どうですか。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  議員が例として出された都電荒川線,それから世田谷線──世田谷線は東急──ですけども,荒川線のほうは明確に確認できていませんが,世田谷線は昭和40年代前半にこのような信号方式になったように聞いております。荒川線も恐らくそのような時代だったと思います。これは昭和40年代前半に急速なモータリゼーションの進展を背景に,自動車中心の道路整備が進められた時代に例外的に認められたものではないかと思われます。公共交通を中心とした社会への転換を進めている現在においては,実現できないと考えております。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で田中議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして岡崎議員。     〔7番岡崎隆議員登壇,拍手〕 ◆7番(岡崎隆議員)  皆さんこんにちは。自民党の岡崎です。 早速水を飲ませていただきまして,すみませんでした。議場の中が非常に乾燥しております。マスクしているとこれだけふだんと違うんだなと,改めて思います。 それでは,通告に従いましてこれより質問に入らせていただきます。 大きな1番,新型コロナウイルス対策についてお尋ねいたします。 現在当局におかれましては,新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた地域経済,住民生活等の支援策を次々と打ち出し対応されていることに,まず感謝申し上げます。今定例議会において,既に多くの議員からコロナ問題の質問がありました。重複する部分は割愛し,質問いたします。 ①6月10日に岡山県も梅雨入りしました。いよいよ豪雨,土砂災害等に最大限の警戒が必要となる出水期となります。もし災害が発生した場合,今年は新型コロナウイルスの感染予防を含めた避難所運営が必要となります。当局におかれましては,既に分散避難等様々な対策を考えていると思います。私はコロナ対策を含んだ避難所運営マニュアルを作成し,地域にもお渡しすべきと考えます。準備するお考えはありますか,お尋ねいたします。 また,夏から秋にかけての台風シーズン前に,コロナ対策を取り入れた避難所での訓練を実施すべきと思います。行うのであれば,ぜひとも動画で避難所での訓練の様子を記録し自主防災組織等にお配りするお考えはありますか。併せてお尋ねいたします。 ②新型コロナウイルスの関係で,市が予定していた多くのイベントが中止になっています。現在まで中止,延期になった予算を伴うイベントや行事はどのぐらいありますか,お尋ねいたします。 ③5月1日に内閣府地方創生推進室から配布された新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の活用事例集の中,28項に図書館パワーアップ事業があります。在宅で過ごす時間を少しでも有意義にするため,地方公共団体が図書館の蔵書を増やすことにも活用できるとあります。本市の図書館では蔵書を増やす計画はお持ちですか,お尋ねいたします。 また,今回のパワーアップ事業として取り組む内容を教えてください。 次に,大きな2番,災害時における行政のNPO,ボランティア等との連携,協働についてお尋ねいたします。 西日本豪雨災害から7月で2年を迎えようとしています。それまで比較的災害の少ない岡山市でありましたが,私たちは大規模災害の恐ろしさを身をもって経験したわけです。一般に自然災害への対応は自助──自分で守る,共助──地域の助け合いで乗り切る,公助──行政・公的機関の支援と,大きく分けると3つあります。今回は共助の中核となるNPO,ボランティア等について取り上げたいと思います。 大規模な広域災害が起きますと,行政が行う業務量は膨大なものとなります。例えば多数開設される避難所の管理運営業務を全て行政職員が直接行おうとすると被害状況の把握やインフラ,ライフラインの復旧,罹災証明書の交付など他の災害対応業務に支障を生じる可能性があります。また,私有地内の土砂や瓦礫の撤去など被災者にとっては本当に切実な問題ですが,行政としては手を出しにくい分野も当然あるわけであります。そこで,重要となってくるのが自治会,町内会,自主防災組織はもとよりNPOやボランティアの支援活動です。しかし,災害は突然襲ってくるものです。災害時には混乱を招きます。そのような状態の中で,いかに被災者に対する支援体制が出来上がるかが重要になってくると考えます。 そこでお尋ねします。 ①岡山市における災害時の行政とNPO,ボランティア団体等との連携は,この2年間でどのように強化されましたか。現状を踏まえ,お示しください。 ②災害時,膨大な量の災害対応業務と並行して数多くの支援団体間の調整を行政職員が行うことは被害規模が大きくなるほど困難であります。また,災害ボランティアセンターでは対応できないニーズにNPOやボランティア団体等が対応する場合の調整は行政が行うより中間支援組織が行うほうが現実的だと考えます。そこで,大切になるのが中間支援組織と行政との関係です。被害の情報や復旧の状況等を行政と常に共有しておく必要があると考えています。災害時における中間支援組織との情報共有は現在どのように行っていますか。当局のお考えをお聞かせください。 ③災害時に大きな力を発揮してくれるNPOやボランティア団体のほとんどが,ふだんは地域に寄り添いそれぞれの課題に向き合って活動している組織であります。今回のコロナウイルスの件で,苦境に追い込まれている組織もあると伺っております。市としての支援策の現状と今後のお考えをお示しください。 次に,大きな3番,砂川改修の進捗状況についてお尋ねします。 先ほどの質問の中でも触れましたが,西日本豪雨災害から2年がたとうとしています。あの7月の集中豪雨が昨日のように鮮明によみがえります。東区では,砂川の破堤により平島地区を中心に大きな被害となりました。原因となった砂川の改修工事は県の担当でありますが,何度かこの議場においてこの問題を取り上げてきました。 そこで,今回も質問いたします。 ①砂川改修計画の進捗率はどの程度まで進んでいるか,教えてください。 ②改修計画完了年度は2023年とお聞きしていますが事業期間内に完了できますか,お尋ねいたします。 ③改修計画終了後も定期的にしゅんせつを行っていく河川管理計画になっているのでしょうか,お尋ねいたします。 ④旭川上流にあるダムの改良でどのように下流域の安全性が高まるのか,教えてください。 ⑤河川改修について,市と県の打合せで市から県に要望した内容を教えてください。 最後に,大きな4番,可搬式ポンプ等無償貸与事業についてお尋ねします。 本市には,現在内水対策用の可搬式ポンプが35台地域に貸与されています。これから出水期に向けて各地で点検,試運転が行われているところだと思います。私の地元瀬戸でも,今月に入り可搬式ポンプを使用した訓練が行われました。 そこでお尋ねいたします。 ①可搬式ポンプを今年度貸与する地域はありますか。また,今後地域にどのぐらいのニーズがあるとお考えですか,お示しください。 ②出水期前の点検,試運転は貸出先の町内会が行うこととなっています。点検,試運転の実施状況を当局は把握できていますか,お尋ねいたします。 ③新しいハザードマップが作成されました。内水氾濫の危険性が高い地域には市のほうから積極的に可搬式ポンプの導入を働きかけるおつもりはありませんか,お尋ねします。 以上で1回目の質問を終わります。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,岡崎議員の質問にお答えします。 私は,災害時におけるNPO,ボランティア等との連携ということで,特に今回のコロナウイルスで苦境に追い込まれている団体等に対しての支援策ということであります。 まず,一般論としていえば20万円,10万円の事業継続の支援金については当然このNPO,ボランティアにも当てはまるわけですが,なかなかこの収益ベースでやられているところはそれほど多くないということであります。したがって,一つのカテゴリーとしては今日の竹永議員の話ではありませんけれども,子ども食堂とか,ああいったことをやっているものに関して,特に社会福祉協議会が相談窓口になっているものについては,そちらのほうに一定の1,000万円という額をお渡しして支援させていただくというところであります。 ただ,岡崎議員がおっしゃったのは必ずしもそちらに該当しないケースがあるんじゃないかなと思うんですが,この新型コロナウイルスの感染症によって増加するような地域課題というか,そういうものに取り組んで市民を支援する活動を行いたいという団体でなかなかやっぱり資金面で対処するのが難しいと言っているところに関しては,我々はこういう市民活動を支援するため10万円を上限に市民活動支援金制度を創設させていただきたいと思っております。7月から募集を始めたいと考えておりますので,よろしくお願いしたいと思います。 以上です。 ◎河野広幸理事  1番の新型コロナウイルス対策についての項,まずコロナ対策を含んだ避難所運営マニュアルを作成し地域にも渡してはどうか,またコロナ対策を取り入れた避難所での訓練をするのであれば,その様子を動画で記録して自主防災組織等に配ることはできないかについてお答えいたします。 新型コロナウイルス感染症対策に対応できる修正中の避難所運営マニュアルについては,市職員はもとより地域の方々に周知することで避難所の運営等が円滑にできることが期待されますので,どのような周知方法がよいか検討してまいります。 また,避難所での訓練の内容等を市民の皆様にお示しすることで,地域において訓練の実施を促し地域防災力の向上等に寄与することが期待されます。よって,これからどのようなことができるか検討してまいりたいと考えております。 続きまして,新型コロナウイルスの関係で中止,延期になったイベントや行事はどれぐらいあるかについてお答えいたします。 岡山市主催等のイベントや行事──50人規模以上でございますが──に関する新型コロナウイルス関係での中止や延期の状況は令和2年6月12日時点で中止がおかやまマラソン,岡山市民体育大会,うらじゃ,岡山市緑化推進フェアなど375件,延期が岡山ジュニアオーケストラ定期演奏会,北公民館まつりなど29件となります。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用して図書館の蔵書を増やす計画はあるか,また今回のパワーアップ事業で取り組む内容はあるかというお尋ねでございます。 今回の交付金の活用に当たっては,図書館を利用する市民の方に安心して本や資料を使っていただくため市立図書館全10館に図書消毒機を設置することとし,補正予算をお願いしているところであります。 なお,市立図書館の資料費予算額は平成27年度には1億1,600万円だったものを令和2年度で1億2,054万7,000円と増額,その結果蔵書数は平成27年度159万7,000冊から令和元年度末には167万6,000冊と7万9,000冊の増加となっております。引き続き計画的な蔵書の充実に努めてまいります。 以上でございます。 ◎亀井良幸市民協働局長  2番目の災害時における行政のNPO,ボランティア等との連携,協働について,市長答弁以外についてお答えします。 まず,NPO,ボランティア団体等との連携の2年間での強化についてですが,平成30年7月の豪雨災害でNPOやボランティア団体等との連携が円滑に進まなかったことへの反省から災害発生時に迅速かつ円滑に被災者へ支援を届けるため,昨年7月に岡山市社会福祉協議会中間支援組織であるNPO法人岡山NPOセンターが中心となって岡山市災害ボランティアネットワークを結成し35団体が登録しております。平時から顔の見える関係づくりに努めており,今年1月には研修会を実施したところです。 次に,災害時における中間支援組織との情報共有についてのお尋ねです。 災害時に市社会福祉協議会が設置する岡山市災害ボランティアセンターには岡山市や中間支援組織であるNPO法人岡山NPOセンターも常駐し,被害状況や被災者のニーズ及びボランティア活動の希望などについて一元的に情報共有を図ることとしております。 以上です。 ◎河原浩一下水道河川局長  3,砂川改修の進捗状況についての御質問に一括してお答えいたします。 まず,改修計画区間の進捗についてお答えいたします。 破堤箇所を含む区間約500メートルの復旧は,既に完了いたしました。また,山下橋下流の激特事業区間約7.2キロメートルの進捗率は,発注ベースにおいて令和2年5月15日時点で約17%の進捗率と県から聞いております。その他の区間についても,激特事業に併せて事業を着実に実施していると聞いております。 続いて,改修の完了年度についてでございますが,激特事業区間は2023年度まで,その他の区間も緊急性の高い箇所について激特事業の期間に併せて実施する予定と聞いております。 次に,砂川のしゅんせつについてですが,平成30年7月豪雨以降集中的に実施しており,今後は堆積状況等を確認しながら維持管理を進めると聞いております。 旭川中上流のダム改良につきましては,旭川ダムの洪水時の貯留量を増加させることによって旭川及び百間川の洪水時の水位低下が見込まれるということから,砂川下流域においても治水効果が期待できるものと考えられます。 最後に,市から県への要望内容でございますが,激特事業区間等の一刻も早い完了,河川内の伐木,しゅんせつ等の適正な維持管理につきまして継続して要望しており,今後も意見交換会や期成会を通じて県に強く働きかけてまいります。 次に4,可搬式ポンプ貸与事業についてでございます。一括してお答えいたします。 可搬式ポンプにつきましては平成30年7月豪雨後,浸水被害があった町内会のうち貸与希望があった全ての町内会に対し既に貸与しております。今年度は,東区内の町内会に1台貸与を予定しております。今後のニーズとしましては,過去に浸水被害を受けた町内会より貸与の要望はあるものと考えております。 続いて,点検と試運転につきましてですが,町内会へ貸与する際に操作方法や点検方法について御説明し,併せて出水期前に点検や試運転をお願いしているところでございますが,その実施状況につきましては現在把握できておりません。これは御指摘を踏まえ今後点検,試運転の注意喚起を図るとともに,実施報告を御提出いただくようにお願いしてまいります。 最後に,内水氾濫の危険性が高い地域への働きかけについてでございますが,平成30年7月豪雨後に浸水被害があった町内会に対して事業の紹介など積極的に働きかけを行っています。今後町内会から貸与の要望等があれば,適宜貸与を検討してまいりたいというところでございます。 以上でございます。     〔7番岡崎隆議員登壇〕 ◆7番(岡崎隆議員)  市長,御答弁ありがとうございました。NPOとかボランティア,いっつも市が抱えている行政課題を助けていただいたり,災害等のときは本当にいつも最前線で頑張ってくださる団体が今そういう状況の中,市長の声で答弁に立っていただきまして,非常に心強いなと思っております。今後とも,こういった団体の支援については状況に合わせて対応を考えていただけたらと思います。ありがとうございます。 それでは,再質問のほうに入らせていただきます。 まず,中止と延期になったイベントや行事のことを今お聞きしました。375件と29件ということで,かなりの規模の中止があったということです。今後中止,延期を検討しないといけないイベントや行事がどのくらいあるか,分かりますか。 ◎河野広幸理事  375は中止ということでございますが,これから中止や検討しなければならない行事ということですかね。 全体で4月から11月までのイベントは1,170ほどございますが,その中で現在中止が375で,あと延期が29件ございます。その延期のほうにつきましても,これから具体的にどういった方向で実行していくかについては検討していくものと考えております。 以上です。 ◆7番(岡崎隆議員)  ありがとうございます。代替を予定しているイベントとか行事,特にイベントとかになると思うんですが,そういったようなものを今後規模を縮小して何とかやっていこうよというようなこともあると思うんですが,代替になるもの,そういうもののお考えというのはあるんですかね。 ◎河野広幸理事  イベント,行事とも各部署でどういった形になるかというのは検討してもらっていると思います。代替についてはそれぞれ今考えている状況かとは思いますけども,私のほうでは実際には把握しておりません。 以上です。 ◆7番(岡崎隆議員)  これからのコロナの状況次第だと思うんですが,また代替等も含めて対応していただけたらと思います。本当に職員の皆さんが準備され,そして中止,延期の判断をされたり,主体である市民の皆さんも当然ですが,多くの思いを込めて予算編成された行事,イベントだったと思います。そういった代替案も含めて感染拡大の中の様子を見ながら手を打っていかんといけない。大変だと思いますが,よろしくお願いいたします。 それでは次に,図書館のことなんですが,この4月,5月の利用状況はどうなっていましたかね。図書館にある本を利用できる公民館,岡山市の場合は5館でできるようになっております。そこの状況が分かれば教えてください。 ◎菅野和良教育長  インターネット予約を実施している公民館のことについてお答えいたします。 昨年4月,5月と今年4月,5月を比べた貸出しの実績についてですが,今インターネット予約が可能なのは5館あるんですけれども,5館分で昨年1万9,923冊だったものが今年は2万3,907冊と約1.2倍に増加している状況でございます。 以上です。 ◆7番(岡崎隆議員)  ありがとうございます。非常に優れたシステムだと思っとって本来は図書館からちょっと遠いところとか,そういうところを対象に公民館を利用して図書が借りられますよというような形での市民サービスだったと思うんですが,このコロナのときに図書館が使えなくなって,そういった中で公民館を通した利用は昨年よりは伸びたというようなことが事実だと思います。 先ほど消毒機を10館分用意するということ,それはもう大切なことでいいことだと思うんですが,今回学校なんか突然休校になったわけで,167万6,000冊ある図書の中で参考書とかそういうものというのは今10館の中にありますか。 ◎菅野和良教育長  学習参考書につきましては児童・生徒1人ずつが手元に置いて使用するものであり,これまでは図書館での所蔵は考えておりませんでした。 ただ,このコロナ禍の最中であります。今後どのようなことができるか,検討してまいりたいと思っております。 以上でございます。 ◆7番(岡崎隆議員)  ありがとうございます。誰も想定してなかったから,ぜひ検討してもらって。図書館の中の本のカテゴリーですよね,そこの中にそういった部分も今後は用意しておくべきかなと改めて思いました。 それと,ネット予約できる仕組みが今5館ですが,このコロナがあってこれを増やしていく,これもパワーアップになると思うんですが,そういったようなことはお考えではありませんか。 ◎菅野和良教育長  公民館でのインターネット予約のサービスの実施に当たりましては,図書館から距離があり図書館の利用度は低いけれども公民館図書コーナーとしての利用が多いということなど,公民館の選定には地域的なバランスも考慮しております。インターネット予約の拡充につきましては,公民館の事務室へコンピューターや予約された本を置くスペースの確保など解決するべき課題があります。加えてコンピューターや図書の搬送,人の手当てなどに継続的に費用がかかることから,より慎重な検討が必要と考えております。 以上でございます。 ◆7番(岡崎隆議員)  要するに教育長,167万6,000冊あって今回コロナの件で図書館が使えんようになった。しかし,すぐ近くに本はあるんです,本は。当然コロナになったら自粛という形の中で,皆さん家庭におる時間が増えるわけですよね。その中で,すぐそこにある図書が手に入らない。だから,体育施設などの利用を控えるとかというんとまた違う,あるものが手に入る,その図書館の中の密を避ける方法がまさしくこのネットの予約だと思うんですが,そういったことを今後ちょっと考えていく,もう一遍その辺教えていただけたらと思います。必要じゃないですかね。 ◎菅野和良教育長  私が今答弁いたしましたのは,いわゆる公民館でのネットの予約なんですけれども,図書館でもネット予約ができます。それについては3密を避けながらできますので,これはこれで利用していただきたい。それから,公民館については検討に入るということで,これから増やしていくかどうかということについても今後の議論を待ちたいと思っております。 以上です。 ◆7番(岡崎隆議員)  ほんなら公民館についての議論をぜひ進めていってほしいと思います。 それから,災害時におけるNPOとボランティアの連携ですが,1月に実施されたということですが,内容はどういうもんでしたか。 ◎亀井良幸市民協働局長  1月に行いました研修会の内容につきましては,他都市で災害対応を行われたボランティアの方の御講演と,それから先ほど申し上げました岡山NPOセンターのボランティアネットワークについてのセミナーという形で実施しております。 以上です。 ◆7番(岡崎隆議員)  職員さんとそのNPOセンターとの人間関係の構築というのは,やっぱり実施を積み重ねていけばいくほど信頼関係等ができるもんだと思います。今後の予定は何かありますかね。 ◎亀井良幸市民協働局長  今後そういった信頼関係あるいは顔の見える関係をしっかり構築する必要がありますので,岡山市,それから市の社会福祉協議会,NPOセンターがまた今月会合を持って,そういった役割分担等の協議を行っていく予定です。 以上です。 ◆7番(岡崎隆議員)  よろしくお願いします。 それから,災害時において市と中間支援組織がより緊密な情報共有を行うために災害対策本部と中間支援組織がさらに連携を図っていくべきだと思うんですが,災害対策本部には個人情報も多くて難しい面もあると思います。どういったことができるか,御所見があればお聞かせください。 ◎河野広幸理事  災害時,災害対策本部に国や県からリエゾン──情報連絡員が派遣されております。そういったことによって,綿密な情報共有を図っております。 中間支援組織の方につきましては,こういった対応も含め今後適切な方法を検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◆7番(岡崎隆議員)  理事ね,災害対策本部会議のメンバーに場合によっては,ケース・バイ・ケースがあると思うんですが,中間支援組織にも参加していただく体制というのは必要とはお考えじゃないですか。 ◎河野広幸理事  災害対策本部のメンバーということで中間支援組織の職員の方はちょっと入りにくいのではないかと思っておりますが,いろんな災害に対しての対応につきましては情報を共有しながら対応を図って市民の生命を守っていきたいという考えはございます。 以上です。 ◆7番(岡崎隆議員)  場合によってはということですんで。正式なメンバーとかそういうんじゃなくて,ケース・バイ・ケースで被害の状況がどんなかというのはいち早く知っていただく中で支援体制を築き上げていくと思うんで,今後また検討をよろしくお願いいたします。 次に,砂川改修です。 県の事業でこれは進めていっているわけでございますが,しっかりと今の現状を把握していただいているなと思います。ありがとうございます。 何点かちょっと再質問させてください。 堤防強化の事業内容ですよね。強化しないといけない場所,緊急性の高い場所の調査というのはもう既に終了しているんですかね。 ◎河原浩一下水道河川局長  御指摘の調査については,既に終了しているとお聞きしています。 以上です。 ◆7番(岡崎隆議員)  これは,エリアの中のこことここというように,場所を具体的に示していただけるということですか。 ◎河原浩一下水道河川局長  具体的なところはちょっと県のほうにまた確認させていただくということで,現状では我々は把握しておりません。 以上です。 ◆7番(岡崎隆議員)  また,そこのところは確認しといてください。 それから次に,しゅんせつを行う河川の管理計画でしゅんせつ,いわゆる砂を取ってもらうわけですが,これに基準が必要じゃないんかなと思うんですよ。今まで砂がたまってきたからしゅんせつしてほしいという要望を上げて,それで取り始めるというようなことの繰り返しじゃったと思います。それがこの近年,平成30年7月災害の前はそれが滞っとったというのが現実だと思うんです。今回は河川の改修を県が進めていきよるわけですが,同時にこのしゅんせつの基準を何か設けてほしいんですが,そういったようなことは何かございますでしょうか。 ◎河原浩一下水道河川局長  一般的にしゅんせつするという基準を何がしかで示すというのはなかなか難しいとは考えています。 ただ,災害があった場所で災害を防止する上でも我々岡山市が所管する河川なんかにおいてもここから先,維持管理計画というのをしっかり立てて維持管理していくという趣旨でございまして,御提案の明確な基準というところについては御提案のような趣旨も踏まえまして,また改めて県との意見交換会などでもお伝えしてまいります。 以上です。 ◆7番(岡崎隆議員)  ぜひまた県との協議のときとかにしゅんせつの基準を取り上げていただきたいなと思います。やっぱり砂川は,皆さん見ていただいたら分かりますけど,砂なんですよ,もう。子どもの折,僕らも石を探すのに困っていましたよ。砂ばっかりなんでね。そういうようなところで,先週の雨でもやっぱり構造上,上から砂がどんどんどんどん流れてくるんですよね。だから,もう河川の補強と同時に常にしゅんせつはしていきょうらんといかんと,それもこれからはやっぱり科学的な知見でここまで来たら絶対取らんとこれはいかんぞなというような話をぜひとも進めていってほしいなと思います。 それから,国交省が行う旭川中上流ダム再生事業,改良の内容と計画の終了期,事業費等が分かれば少し教えてください。 ◎河原浩一下水道河川局長  ダム再生事業の内容,完了年度,総事業費でございます。 旭川中上流ダム再生事業の内容につきましては,ダムによる洪水調節容量を増大していただくことにより洪水による浸水被害の防止,または軽減を図ることを目的とされています。旭川ダムにおいては,事前放流が可能となる整備もしていくという形での整備方針も国のほうからお聞きしています。参考までに,ホームページのほうへも掲載されているようですが,完了年度は令和19年度,総事業費は約450億円となっているように聞いております。 以上でございます。 ◆7番(岡崎隆議員)  ありがとうございました。今,旭川中上流ダム再生事業について教えていただいたんですが,結局この旭川ダムを改良できたら旭川,それからそれに附属します百間川,砂川と,全て関連してくることなんで,今回取り上げた河川改修の内容の中でぜひとも実施してもらいたいのが,東区の区民に砂川改修が順調にいきょんかどうかと本当に多くのところで聞かれるんで,この状況を区民に知らせる,そういったことが必要だと思うんです。そこのところで,何かお考えがありますか。 ◎河原浩一下水道河川局長  今御提案の話につきまして,ちょっと具体的な話としては今申し上げられる内容ではありませんが,関係の東区ですね,ここは特に東区と協議させていただいてしっかり検討してまいりたいと思います。 以上でございます。 ◆7番(岡崎隆議員)  局長,ありがとうございます。本当にしっかり市として言うべきことを言い,県は県で一生懸命この事業を期間内にやってくれる,その動きを市民,区民,砂川の周辺に住まれている人たちに知らせるために岡山市が出しておる広報紙の中にそこの部分を1回は取り上げて出していただくようなお考えはありますか。 ◎河原浩一下水道河川局長  今御提案の話も踏まえて,改めて東区と関係部署としっかり協議して,できるだけ実現したいと思います。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で岡崎議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして福吉議員。     〔14番福吉智徳議員登壇,拍手〕 ◆14番(福吉智徳議員)  皆さんこんにちは。公明党岡山市議団福吉智徳です。10分間で行います。 質問に入る前に,岡山市中央卸売市場の使用料について要望並びに意見を言わせていただきます。 この問題は,市場事業者が新型コロナウイルス感染症の影響で売上げが落ち込み市への使用料等の支払いが大きな負担となっており,特に魚,花卉の事業者は影響が大きく使用料等を猶予ではなく減免,免除にしてほしいという事案です。私たち公明党岡山市議団も4月に市場関係者からお話をお聞きし,5月15日に市長へ会派として第二弾の申入れを行ったところです。そのときに市長のほうから今回の新型コロナウイルスの市長の姿勢というか,お話をお聞きいたしました。とにかく今は経済の下支えを絶対していくと,予算の組替えや基金の取崩し,もうとにかくありとあらゆることをやっていきたいというお話を聞いたときに,僕は感動いたしました。この市長で本当によかったなと思ったところでございまして,大いに期待したところでございます。 その後,6月2日には自民党岡山市議団の二嶋議員,柳井議員が魚,花卉の事業者とともに浦上議長を訪問され,市民・産業委員会の岡崎委員長と副委員長の私も同席させていただく中,使用料等の減免,免除に向けて議会の協力を強く要望されました。6月5日に開催された市民・産業委員会で岡崎委員長も事の重大さに本件を取り上げていただき,議論を交わすことができました。現時点では2月以降のいずれか1か月の売上高が前年同月比5%以上減少している場合,5月・6月分の使用料等を猶予する,また7月分以降は状況を考え合わせた上で対応することになっています。 私たちは,今回のコロナ問題は大規模災害被害に匹敵する状況だと考えています。事業者の努力だけで乗り越えられる課題ではありません。市場事業者の使命である市民の食の安全と安定供給のため休業することなく赤字覚悟で営業し続けてきた卸,仲卸の事業者の魂を今こそ市場開設者たる岡山市は受け止めるべきです。函館市や青森市の市場も,給付金や使用料等の減免へかじを切り始めました。市場開設の責任者である大森市長におかれましては,早急に研究し条件を明確にした上で結果をもって市場事業関係者へ希望の光を届けていただけるよう強く要望し,通告に従い質問に入ります。 1,新型コロナウイルス禍における保育と児童クラブについて。 (1)私立保育園に対する委託料の考え方について。 毎月岡山市から私立保育園に対して委託料を払い,保育の質と量に対応していただいているところです。このたびのコロナ禍では保育園は開園しているため,3月から4月の頃には感染予防のため園の運営に経費がかかるのではないか,また保育士への負担が増えているとの声をお聞きしていました。しかし,4月下旬の緊急事態宣言が発動され家庭内保育の指示が出た際には逆に子どもたちが減っていく中,減額されない委託料の用途について疑問視する声も浮上してきたところです。 そこで,岡山市が取った委託料の取扱いについて考え方と私立保育園の対応についてお示しください。 (2)保育士の処遇改善について。 そうはいえども,コロナ禍では保育士の負担増はあったと思います。私も身近に保育士がおりますが,高松市で起きた保育士が感染しクラスターとなり同僚や園児にまで感染させてしまい長期間閉園となってしまったことを身近なことと捉え,自身の生活習慣を見直したり小まめな消毒,手洗いを励行し品薄の中,体温計,消毒液やマスクの調達を自腹で行うなど,まずは自身が身を削りながら家族も巻き込んで対応していました。その上で,園では3密を避ける新たな業務が加わりながら,子どもたちの保育を行う業務内容は負担増としか言えません。 そこで提案ですが,本年度保育士の処遇改善で3%ほど上乗せしましたが,例えば必要な時期に数か月間だけ4%にするなど考えられませんか。お考えをお伺いいたします。 (3)児童クラブの支援員への処遇改善について。 これらを踏まえれば,学校が休業中児童クラブも保育園同様の考えが成り立ちます。先ほどの保育士の処遇改善で提案したように,児童クラブの支援員への処遇改善を求めますが,お考えをお示しください。 2,児島湾大橋前の宮前トンネルLED化について。 昨年6月定例議会で同宮前トンネルの壁の修繕と照明のLED化について質問したところ,壁と照明の黒ずみについては早急に清掃を行う,照明のLED化は来年度から詳細設計を行い引き続き工事を実施するとの回答をいただきました。御答弁どおり,壁と照明の清掃は昨年度に実施されました。残すは,今年度以降実施予定の照明のLED化です。いつ頃実施となるか,スケジュールをお示しください。確かにトンネル内はきれいになりましたが,相変わらず暗い状況です。 以上で1回目の質問を終わります。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  1の新型コロナウイルス禍における保育と児童クラブについての項,私立保育園に対する委託料の考え方についてのところで,委託料の取扱いと私立保育園の対応についてですが,私立保育園等では児童の登園自粛や園行事の中止等により通常業務は縮小しておりますが,感染を回避するために園での3密を避ける工夫や消毒,児童の検温などコロナ特有の業務が発生しており,職員の肉体的,精神的な負担は通常以上に大きくなったと伺っております。また,マスクや消毒液の購入など,特別な経費の支出もかなりあったと聞いております。 委託料等の取扱いにつきましては,国から示されたFAQの中で臨時休園した場合であっても通常どおり支給することとされており,岡山市におきましても登園自粛で児童が減少したり職員数を減らして運営したりしている場合でもあっても平常時と同じ金額を支給しております。 次に,保育の処遇の改善についてのところで,岡山市の処遇改善3%を数か月間4%に上乗せできないかについてお答えします。 国の2次補正予算において医療従事者とコロナが重篤化する可能性の高い高齢者や障害者を対象とした職のみに慰労金が給付されることとなりましたが,感染の危険性に加え収益の減少や不当な誹謗中傷の対象となる場合があったことが側面にあると考えられます。保育園等では通常どおり委託料等を支給しているため,職員の人件費につきましても施設において適切に対応していただくこととしております。 以上です。 ◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長  同じ項,コロナ禍における児童クラブ支援員への処遇改善についてのお尋ねです。 児童クラブに関しては,コロナに伴って新設された国の補助メニューにおいて平日の午前中から開所するための人材確保に要する経費が補助対象となっており,感染リスクを回避するための業務量増加にも対応できる内容となっております。そのため,本市のクラブでも厳しい状況下において確実に人材を確保するために,こうした補助を活用したクラブがございます。 以上でございます。 ◎林恭生都市整備局長  2つ目,児島湾大橋前の宮前トンネルLED化についてお答えいたします。 児島湾大橋前の宮前トンネルのLED化のスケジュールについては今年度は詳細設計を行い,来年度夏頃をめどに工事契約できるよう準備を進めてまいりたいと考えております。 以上です。     〔14番福吉智徳議員登壇〕 ◆14番(福吉智徳議員)  御答弁ありがとうございました。 1点だけ,保育士の処遇改善の件なんですが,先ほど医療従事者,介護従事者とちょっと状況が違うというお話がありましたけれども,児童クラブの支援員については業務量の増加に伴っていろんな手厚いというか,予算計上がされているということがあります。保育士も一緒だと思うんですよ。かなりの負担増でしたよ。家で大変でしたから,私は。とにかくストレスがすごくたまっているんだなということと,もう何としても子どもに感染させてはいけないという,その思いというのはすごいストレス,一人一人の保育士さんは持っておられたんだろうなと思いますので,そういった観点からも……。今,国でも大分動きが出てきているとは思います。マスコミでも保育士のストレス問題だとか取り上げられております。そういったことからもう一度国の動きをよく見ていただいて検討していただければありがたいと思いますので,その辺に対する所感をちょっとお願いいたします。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  医療従事者であるとか社会を下支えして働いてくださっている保育士の方の労力は本当に大きいものということは存じ上げております。国の動きは,もちろん注視していきたいと思っております。しかし,今のところ緊急事態宣言後50%から60%の自粛もあった中,通常時と同様の委託料を支払っていますので,そのときに園によっての工夫が様々あったと思うんです。労力が偏らないように,負担が偏らないように休ませたりというような工夫をされているところもあったと思います。なので,今のところはそういった形で園の中で対応を考えていただきたいとは考えておりますけれども,もちろん動向は見ていきたいと思っております。また,付け加えましてマスクや消毒液などの物品に関しましては,昨年度末と今年度に各園50万円程度の物品購入を今年度するように予算も計上させていただいております。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で福吉議員の質問は終わりました。(拍手) 質問の途中でありますが,しばらく休憩いたします。      午後2時49分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後3時5分開議 ○浦上雅彦議長  休憩前に引き続き会議を開きます。 次は,順序に従いまして山田議員。     〔18番山田正幸議員登壇,拍手〕 ◆18番(山田正幸議員)  皆さんこんにちは。私は自由民主党岡山市議団の山田正幸でございます。 インターネット中継やoniビジョンで見てくださっている皆様,ありがとうございます。心よりお礼を申し上げます。 それでは,通告に従いまして質問に入らせていただきます。 大きな1番,オンライン授業の推進について。 2020年は誰もが予想だにしなかった新型コロナウイルス感染症の問題が,日本全土のみならず全世界を襲いました。昨今を考えてみますと,100年に一度と言われたリーマンショックが2008年にありました。株価が下がり,経済界に大打撃を与えました。その後,2011年3月11日には東日本大震災があり,原子力発電の問題へと進みました。しばらく大問題は起こらないでほしいと思い,東京オリンピックの成功を願っていました。新型コロナウイルス感染問題もSARS,MERSのようにいずれ終息するようにと願っていましたが,大問題へと発展しました。緊急事態宣言が出され,コロナ感染症拡大防止のために3密を避けステイホームが求められました。 岡山市立の小・中学校も臨時休校の日々がありました。今は登校も再開されましたが,長期にわたった休校による学力低下が懸念されています。休校のために授業ができない対策として,オンライン授業が話題になりました。オンライン授業は,私立の学校では学校でも家庭でもインターネット環境は整えられると思います。ところが,公立の学校では,家庭でのインターネット環境の充実は難しいと思われます。現在は授業も再開されていて,オンライン授業をする必要がないようです。しかし,まだコロナウイルス感染症は終息していません。コロナウイルスによるばかりでなく臨時休校となり授業ができないときがないとは言い切れません。危機管理対策として,オンライン授業の導入を考えるべきではないでしょうか。 そこでお尋ねします。 (1)岡山市立の小・中学校でのオンライン授業の導入についてどのようにお考えでしょうか。 (2)家庭でのインターネット環境の現状についてはどのようにお考えでしょうか。 (3)家庭でインターネット環境を持てない場合の対策はどうお考えでしょうか。御所見をお示しください。 (4)小学校の低学年はスマホとかパソコンの扱いが難しい子どもがいて親か誰かが指導しなければならないと思いますが,御所見をお示しください。 大きな2番,小学校,中学校の校内清掃について。 私の小・中学校時代は授業が終わると生徒たちがその日一日教室,トイレを使わせていただいたことへの感謝から先生の指導,見守りの中,教室,トイレなどを掃除していました。小学生のときはバケツで洗い,固く絞った雑巾を使い,教室の床を拭き掃除していたものです。 昨今過労死が増えていく中,働き方改革が進められています。その働き方改革は,教育現場でも求められています。学校における働き方改革について中央教育審議会──中教審が2019年1月25日に答申を出しました。その答申で,校内清掃は校内で行われるものではあるが,児童・生徒が行う清掃の見守りは教員免許を必ずしも必要とする業務ではなく学校の業務だが必ずしも教師が担う必要のない業務であると述べられています。したがって,清掃指導については,その教育的効果を踏まえつつ学校や児童・生徒の状況,教職員の勤務状況,環境衛生の維持等も踏まえ,各学校において合理的に回数や範囲等を設定し地域ボランティア等の参画や民間委託等を検討するなど,全ての教師が毎日行うのではなく輪番等によって負担を軽減する等の取組を促進すべきであるとあります。上記の答申によりますと,児童・生徒が行う清掃の見守りは必ずしも教師が担う必要のない業務と述べられているので,教室などの校内清掃のとき教師の見守りがなくなり,雇われた清掃員の見守り,さらには清掃員による清掃になってしまうのではないかという懸念が生まれます。本当にそれでよいのでしょうか。 そこで,岡山市立の小・中学校の通常の清掃活動についてお尋ねします。 (1)校内の清掃活動はどのように行っているのでしょうか,お示しください。 (2)校内の清掃活動について今後どのようにされるつもりでしょうか。教育委員会のお考えをお示しください。 大きな3番,下水道の普及について。 私の住んでいる地域には,下水道設備がありません。平成30年度末における全国の下水道普及率は79.3%(下水道利用人口割る総人口)とのことです。岡山市の下水道普及率は,岡山市の発表によりますと平成29年3月末で66.1%とのことです。 (1)これは岡山市全区についての数字ですが,それぞれの区の直近の下水道普及率についてはどうでしょうか。 東区升田には大きな浄水処理場の岡東浄化センターがありますが,岡東浄化センターのある上南学区には残念なことにほとんどの家には下水道設備がありません。水洗トイレを設置する場合は,合併処理浄化槽を設置しなければなりません。 そこで,3点お尋ねします。 (2)既存の住宅に新たに公共下水道が整備された住宅は下水道への接続義務が生じると思いますが,接続工事は住民の負担となります。東区には高齢者も多く,その住民の多くは高額な費用を簡単には出せません。公共下水道への接続に伴う宅内の設備には,住人個人としての費用は幾らぐらいかかるのでしょうか。また,その費用に対する助成制度はあるのでしょうか,お示しください。 (3)下水道整備計画がない地域や当面下水道整備の予定がない地域で自宅に合併処理浄化槽を設置する場合,設置費用に対する助成制度はあるのでしょうか。また,ある場合どのくらいの補助金が助成されるのでしょうか,お示しください。 (4)全市的な水質保全などのためには,公共下水道などの汚水処理施設の早急な整備が不可欠です。汚水処理施設の整備について,今後具体的にはどのようにお考えでしょうか。御所見をお示しください。 大きな4番,公民館長の契約更新について。 社会教育法第20条によりますと,公民館は市町村その他一定区域内の住民のために実際生活に即する教育,学術及び文化に関する各種の事業を行い,もって住民の教養の向上,健康の増進,情操の純化を図り,生活文化の振興,社会福祉の増進に寄与することを目的とするということです。私の地元の公民館でもこの理念に基づきいろいろなイベント,講座が開催されています。公民館は地元住民にとって最も身近な学習拠点というだけでなく,交流の場として重要な役割を果たしています。公民館活動は,地元住民とともに相談したり協議したりして行われています。その活動は一時的なものだけでなく,長期的にわたって行われるものもあります。ところが,公民館長の任期が1年で毎年更新の手続をしなければなりません。 (1)3年間はじっくりと腰を落ちつけて地域の方々と様々なことに取り組んでいくことが望ましいと考えます。契約更新を3年とすることは可能でしょうか。御所見をお示しください。 大きな5番,小学校,中学校の統廃合について。 岡山市東区山南学区は近年児童・生徒数の減少が著しく,学校の適正規模化が課題となっていました。そこで,この課題の解決及び小中一貫教育の推進を図るため,山南学区の4つの小学校と1つの中学校を統合し,義務教育学校を設立することになりました。義務教育学校とは,1年から9年生までの小中一貫教育を実践する学校のことです。山南義務教育学校が目指す子どもの姿として,地域を愛し地域から愛される児童・生徒,グローバルな視点を持ち世界で活躍する児童・生徒,豊かなコミュニケーション能力を備えた児童・生徒を掲げています。 そこでお尋ねします。 (1)山南義務教育学校が目指す子どもの姿とは,どのような児童・生徒のことをいうのでしょうか。個別具体的にお答えください。 (2)従来の通学距離より遠くなる児童・生徒には通学手段としてスクールバスが運行されると思いますが,安定して安心・安全な通学を続けるためにはどのように考えられていますか。 (3)小・中学校の統合により廃校となる小・中学校があります。岡山市で廃校となった小・中学校の校舎はどのようになっていますか。有効利用されていますか。 (4)今後廃校となる校舎についても,有効利用していただきたいと思います。御所見をお示しください。 (5)人口減少により幼稚園が統廃合され,こども園になっていますが,廃園となった園舎はどのようになっていますか。また,今後はどのように対応されるお考えでしょうか,お示しください。 以上で第1回目の質問を終わらせていただきます。 御答弁をお願いいたします。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎菅野和良教育長  大きな1番,オンライン授業の推進についての項,オンライン授業の導入,家庭のインターネット環境の現状,インターネット環境のない家庭への対策,小学校低学年のパソコン等の扱いについてどのように考えているかについて一括してお答えいたします。 岡山市立学校に対して行った調査では,少なくとも2,900以上の家庭で児童・生徒が扱う端末やインターネット環境がないということが分かっており,今年度内には1人1台の端末が整備される予定ではありますが,各家庭でのインターネット環境の整備を進めることが課題であると考えております。また,小学校低学年からパソコン等の操作に慣れるようにするために,ICTを活用した授業の充実を図ってまいります。 この項,以上でございます。 続いて,小学校,中学校の校内清掃についての項,清掃活動の現状と今後について一括してお答えいたします。 岡山市立の小・中学校では,児童・生徒が毎日15分程度の清掃活動を行っております。清掃活動は児童・生徒が協力してよりよい環境をつくる意識を育成するなどの教育的意義が大きいため,今後とも教職員指導の下,学校教育活動の一環として取り組んでまいります。 以上でございます。 ◎國米哲司環境局長  下水道の普及についての項,合併処理浄化槽設置に係る補助金制度についてお答えします。 下水道整備計画のない地域または当面下水道整備の予定がない地域で自宅に合併処理浄化槽を設置する個人に対して,申請に基づき補助金を交付しています。補助金額は,最も小型で一番多く設置されている5人槽の新設の場合で33万2,000円ですが,人槽に応じて加算して交付しています。 以上です。 ◎河原浩一下水道河川局長  同じ項,3件の御質問に順次お答えいたします。 まず,区別の下水道普及率でございます。 平成31年3月末時点の公共下水道の人口普及率は,北区69.0%,中区63.9%,東区56.7%,南区73.6%,全体で67.4%となってございます。 次に,公共下水道への接続に伴う宅内設備に対する助成制度でございます。 公共下水道への接続費用につきましては,工事の環境や配管状況などによってかなり幅があるとお聞きしております。助成制度につきましては,供用開始から3年を経過していない処理区域または処理予定区域でくみ取便所を接続する場合1槽につき5万円,浄化槽を接続する場合1槽につき2万円を補助する制度を設けており,接続促進に努めているところでございます。 最後に,汚水処理施設の整備についての今後の考えということでございます。 汚水処理施設には公共下水道,合併浄化槽,農業集落排水がございます。本市では,これら全体の汚水処理人口普及率を平成31年3月末の84%弱から令和7年度におおむね90%へ向上させることを目指しており,岡山県策定のクリーンライフ100構想に基づき各汚水処理施設の適切な役割分担の下,総合的な汚水処理対策を推進してまいりたいと考えております。このうち,公共下水道につきましてはアクションプランに基づき主に市街化区域内の整備を重点的に進めているところでございます。 以上でございます。 ◎菅野和良教育長  大きな4番の公民館長の契約更新についての項,契約更新を3年とすることは可能かというお尋ねでございます。 会計年度任用職員の任期は1会計年度内と定められているため,会計年度任用職員である公民館長の任期を3年にすることはできません。 ただし,任期終了後に同一の職務内容の職に新たに任用することは制度上可能であり,改めて客観的な能力実証を経ることは必要でありますが,複数年度にわたって公民館長の職に任用されることは可能となっております。 以上でございます。 ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  5の小学校,中学校の統廃合についての項,幼稚園の統廃合により廃園となった園舎の現状と今後の対応についてお答えします。 廃園となった園舎につきましては,市として他の行政用途での再活用の可能性がない場合には基本方針としては売却となります。社会福祉法人に園舎を有償譲渡して認定こども園を開園した例や公募型プロポーザルにより売却した例があります。また,現在岡山っ子育成局が管理している廃園となった園舎は,地元自主防災組織の避難物資の備蓄置場としての利用や放課後児童クラブ等として利用しております。今後も引き続き地域の意見も聞きながら,財産活用できるよう検討してまいります。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,まず山南義務教育学校が育成を目指す3つの子ども像について個別具体的にというお尋ねです。 地域を愛し地域から愛される子どもとは,自然や文化,地域住民と触れ合う学習活動等を通して地域への愛着を深め,地域の活動に参画し,地域貢献のできる子どものことです。 グローバルな視点を持ち世界で活躍する子どもとは,外国語教育を中心に豊かな語学力,多文化理解の精神などを身につけるとともに,望ましい職業観などを持ち,主体的に進路を選択する能力や態度を身につけている子どものことです。 豊かなコミュニケーション能力を備えた子どもとは,将来多様な社会において能力が発揮できるよう各教科などにおける人間形成に係る活動や言語活動の充実を通して豊かなコミュニケーション能力を備えた子どものことであります。 次に,安定して安心・安全な通学を続けるためにはどのように考えているかというお尋ねでございます。 山南地区に義務教育学校を新設することで徒歩通学が困難になる児童の安心・安全な通学を確保するためスクールバスの運行は必要であると考えており,地元や学校関係者と協議を続けているところであります。運行本数や運行コースなど細かな内容を本年度中に決定し,令和4年度の開校に備えたいと考えております。 この項最後に,廃校となった小・中学校の校舎の利用,今後廃校となる校舎についても有効利用が望まれるが所見をということでございますが,現在教育委員会では3か所の廃校を管理しておりますが,校舎につきましては避難所用物資の備蓄倉庫,文化祭,夏祭りなどの地域のコミュニティー活動などに利用されているところであります。昨年度公募型プロポーザル方式により売却された旧福谷小学校におきましては,校舎を改修しバナナを主とした作物の苗を育て,一部は校庭グラウンドに設置したビニールハウスで果実の収穫まで行う計画だと聞いており,今後雇用の促進や周辺のにぎわいが期待されるところであります。今後廃校となる校舎の利用につきましては,地域の活性化につながる活用がなされるよう市全体として検討が必要であると考えております。 以上でございます。     〔18番山田正幸議員登壇〕 ◆18番(山田正幸議員)  御答弁をいただきまして,ありがとうございます。 再質問させていただきます。 大きな1番のオンライン授業の推進についてです。 ICTを活用した授業の充実を図るということですが,具体的にはどういう取組をするのでしょうか,お示しください。 大きな2番の下水道の普及について,公共下水道や合併処理浄化槽の組合せで汚水処理整備に取り組んでいくとのことでしたが,それぞれの場所や条件に適した組合せを考えられておられると思います。 そこで,再質問です。 市街化調整区域では,公共下水道より合併処理槽のほうが適しているということでしょうか。御所見をお示しください。 大きな5番の小学校,中学校の統廃合について。 (1)山南義務教育学校が目指す子どもの姿について再質問です。 山南義務教育学校の教育活動の重点に外国語教育を中心に多文化理解の精神やコミュニケーション能力を身につけた子どもの育成を挙げていますが,義務教育学校ならではの英語教育推進のための具体的な取組をお示しください。 以上で再質問を終わります。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎菅野和良教育長  再質問を2ついただきました。 まず,ICTを活用した授業の充実を図るということだが具体的にどんな取組をするのかというお尋ねです。 ICTを活用した授業場面を具体的に示した教科ごとのカリキュラム,また指導事例集の作成などを通して,小学校低学年から発達段階に応じてICT機器の操作なども含めた情報活用能力の系統的な育成を図ってまいります。 それから,山南義務教育学校ならではの英語教育推進のための具体的な取組でありますが,義務教育学校でありますので中学校の外国語担当教員が小学5・6年生の授業を担当し,ICT環境を活用しながら9年間の学習活動を系統的,効果的に進めてまいる,そういう取組ができるということでございます。 以上でございます。 ◎河原浩一下水道河川局長  市街化調整区域では公共下水道よりも合併浄化槽のほうが適しているのかという再質問をいただきました。 公共下水道,合併浄化槽とも,市域の水質保全と公共衛生の向上を目的としております。公共下水道は汚水を集約することから,都市部において効率的な汚水処理が可能でございます。市街化調整区域では住宅がまばらに点在する,そういう地域においては管渠延長等が膨大となるというようなこともありまして,戸別に処理する合併浄化槽のほうがコスト面で有利な場面もございます。合併浄化槽につきましては近年性能も非常に向上しており,適切な維持管理が行われた場合には標準的な下水処理と同程度の処理能力を発現できるということでもあり,地域の特性に応じた適切な役割分担の下,整備を進めるということを考えてございます。 以上でございます。 ○浦上雅彦議長  以上で山田議員の質問は終わりました。(拍手) 本日はこれをもって打ち切り,次の本会議は明日午前10時に開き,引き続き個人質問を行います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。      午後3時34分散会...