令和 2年 2月定例会 令和2年2月
定例岡山市議会 議 事 日 程 第3号 2月28日(金)午前10時開議第1
代表質問 甲第2
号議案~甲第59号議案 …………………………………〇会議に付した事件 日程第1
代表質問 甲第2
号議案~甲第59号議案 ──────〇──────〇
出席議員(45人) 2番 森 山 幸 治 3番 菅 原 修 4番 平 元 道 隆 5番 江 田 厚 志 6番 松 本 好 厚 7番 岡 崎 隆 8番 柳 井 弘 9番 熊 代 昭 彦 10番 東 毅 11番 田 中 のぞみ 12番 柳 迫 和 夫 13番 林 敏 宏 14番 福 吉 智 徳 15番 川 本 浩一郎 16番 赤 木 一 雄 17番 松 田 隆 之 18番 山 田 正 幸 19番 二 嶋 宣 人 20番 難 波 満津留 21番 鬼 木 のぞみ 22番 林 潤 23番 太 田 栄 司 24番 高 橋 雄 大 25番 竹之内 則 夫 26番 中 原 淑 子 27番 藤 原 哲 之 28番 東 原 透 29番 千 間 勝 己 30番 吉 本 賢 二 31番 小 川 信 幸 32番 成 本 俊 一 33番 羽 場 頼三郎 34番 下 市 このみ 35番 竹 永 光 恵 36番 小 林 寿 雄 37番 楠 木 忠 司 38番 松 田 安 義 39番 則 武 宣 弘 40番 田 尻 祐 二 41番 田 口 裕 士 42番 宮 武 博 43番 和 氣 健 44番 三 木 亮 治 45番 森 田 卓 司 46番 浦 上 雅 彦 …………………………………〇
欠席議員(1人) 1番 寺 林 綾 乃 ─────────────〇説明のため出席した者 市 長 大 森 雅 夫 副 市 長 那 須 正 己 副 市 長 加 藤 主 税 理 事 河 野 広 幸 市 長 公 室 長 小 山 直 人 政 策 局 長 山 口 博 史 総 務 局 長 森 安 浩一郎 財 政 局 長 小 川 浩 市 民
生活局長 荒 島 茂 樹 市 民 協働局長 田 渕 澄 子 保 健
福祉局長 福 井 貴 弘
岡山っ子育成局長 岡 崎 尚 子
岡山っ子育成局保育・
幼児教育担当局長 中 原 貴 美 環 境 局 長 門 田 和 宏 産 業
観光局長 赤 坂 隆 都 市
整備局長 林 恭 生
都市整備局都市・交通・
公園担当局長 栗 田 泰 正
下水道河川局長 斎 野 秀 幸 消 防 局 長 東 山 幸 生
水道事業管理者 今 川 眞
市場事業管理者 大 杉 誠 教 育 委 員 会 教 育 長 菅 野 和 良 監 査 委 員 委 員 岸 堅 士 ─────────────〇出席した
議会事務局職員 局 長 矢 木 広 幸 次 長 石 井 敏 郎 総 務 課 長 山 本 和 広 議 事 課 長 岡 田 慎一郎 調 査 課 長 塩 見 紀己代 午前10時1分開議
○
浦上雅彦議長 皆さんおはようございます。 これより2月
定例市議会第3日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は42名であります。 ─────────────
○
浦上雅彦議長 会議録署名議員に
福吉議員,
藤原議員のお二人を指名いたします。 ─────────────
○
浦上雅彦議長 本日の議事日程は,
代表質問並びに甲第2号議案から甲第59号議案までの58件の議案についてであります。 ─────────────
○
浦上雅彦議長 この際,市長から発言の申し出がありますので,これを許可します。 〔
大森雅夫市長登壇〕
◎
大森雅夫市長 皆さんおはようございます。 昨日
安倍総理大臣より,
新型コロナウイルス感染リスクにあらかじめ備える観点から全国の
小・中学校,
高等学校に対し3月2日より春休みまでの間休校とするよう要請があり,本日
文部科学省からも同様の要請がありました。この要請に対しまして,岡山市の対応を説明させていただきます。 まず,岡山市としては,3月2日より春休みまで
小・中学校,
高等学校を休校とします。卒業式や修了式については規模を縮小するなどして実施する予定ですが,詳細については
教育委員会に指示しております。 また,働いている保護者の方々のために
学童クラブについて2点対応したいと思っております。 まず,1点目であります。1年生から3年生までの低学年を,それぞれの
学童クラブで1日8時間受け入れるよう努力いたします。 2点目,支援員が足らないケースもございます。したがって,今
児童館職員などに要請を行っているところであります。 以上,この2点について現在各クラブと連絡し要請を行っているところであります。 なお,保育園,
認定こども園,幼稚園の対応についてでございます。
公立保育園,
公立認定こども園,
公立幼稚園については開園いたします。卒園式は,十分な配慮を行った上で開催することとしております。私立の保育園,
認定こども園,また幼稚園,そして認可外の
保育施設については各施設の判断となりますが,市に準じた対応,開園を要請いたします。 ただ,保育園,
認定こども園,幼稚園についてでありますけれども,この
新型コロナウイルス感染予防の観点から学校が休校します。その影響で仕事を休まざるを得ない保育士の方も多くいることが予想されます。保護者の方には,可能な限り
家庭保育をお願いしたいと思っております。 以上,小学校,
学童クラブ,そして
保育園等の対応を申し上げました。なお,以上の対応について経済界の方にも格段の御配慮をお願いする旨,現在連絡しているところであります。 冒頭御説明の時間をいただきまして,ありがとうございました。 ──────〇──────
△日程第1
代表質問 甲第2
号議案~甲第59号議案 ─────────────
○
浦上雅彦議長 日程に入ります。 日程第1は,
代表質問並びに甲第2
号議案令和2年度岡山市
一般会計予算について以下58件の議案についてであります。 これらを一括上程し,
代表質問を行います。 それでは,順序に従いまして
自由民主党岡山政隆会の
代表質問を行います。
川本議員。 〔15番
川本浩一郎議員登壇,拍手〕
◆15番(
川本浩一郎議員) 皆さんおはようございます。
自由民主党岡山政隆会の川本でございます。 本日の質問戦もよろしくお願いいたします。 さて,
新型コロナウイルスについて,先ほど市長から今後の学校の対応についてありました。昨日の議会でも一定の議論がされたところで,私どもはあえてきのうの議論とかぶるだろうということで外させていただきました。刻一刻と状況が変化する中であります。とりわけ
子どもたちのことを含めて,
教育委員会の皆様,そして市長を初めとする岡山市執行部の皆様,本当に岡山市としても恐らくいろんな御意見,いろんなお話を皆さん感じられているんでしょうけれども,個人一人一人が今何ができるのか,終息に向けて,そのことをぜひお願いさせていただきます。 それでは,会派を代表いたしまして質問へと入らせていただきます。
令和元年6月
定例市議会では,これまでの
人口規模,
人口構成を前提とする成長拡大の社会を目指すだけではなく,市民の生活の質を向上させ一人一人が幸せを実感できる幸福度の高い社会を目指すべきと問題提起し,
代表質問を行いました。これまで
大森市長のもと市の事業は着実に進展しており,現在も県庁通りの1車線化,
岡山芸術創造劇場,路面電車の
駅前乗り入れなど大きなプロジェクトが進んでいます。これらの
取り組みの多くは,令和4年にかけて具体に姿をあらわしていきます。また,環状線の
整備事業や
桃太郎線の
LRT化によって,中心部のみならず岡山市全域が大きく変わろうとしています。 ただ,前回の
議会質問の際,
人口動態の推移を見ると岡山市の人口は減少期に突入したのではとの問いに対し,
大森市長から平成30年11月をピークに岡山市も
人口減少局面を迎えたと言っていいのではないかとの答弁がありました。
地方都市の多くで
人口減少が急速に進行している中,これまで人口増を維持してきた岡山市も例外ではなくなりました。 しかしながら,
人口減少という現実を正面から見据えつつもあらゆる政策を総動員し一人一人の暮らしを守り,誰もが住んでよかったと思える岡山市にしていかなければなりません。本市は中四国の交通の
クロスポイントに位置する
拠点都市であり,岡山駅を中心としたにぎわいの都心と自然,歴史,文化に育まれた
周辺地域のどちらも享受できる恵まれた
都市環境にあります。地域に住む誰もがその魅力を感じ,また国内のみならず海外からもその魅力を感じてもらえるまちになることが必要ではないでしょうか。
グローバル化の進展やICTなどの発展による
情報革命の中で人,物,金,そして情報は従来とは比較にならない規模とスピードで移動することが可能になりました。今後もさらに世界が身近になる社会の中で経済,文化,スポーツなどあらゆる面で世界を視野に入れながら,まちの活性化を考えていかなければならない時代だと感じています。 また,少子・高齢化への対応は待ったなしです。人生100年時代と言われる中,
生産年齢人口の減少への対応はもとより子どもから高齢者まで,それぞれの
ライフステージをどのように豊かにしていくのか,子育て,教育,仕事,健康・福祉,課題は山積みです。平成28年度から10年間を期間とする第六次
総合計画長期構想では,3つの将来像として経済・
交流都市,子育て・
教育都市,
健康福祉・
環境都市を掲げ市政を推進しているところであり,我々としても引き続き3つの都市像の実現を目指し魅力ある都市として全ての市民が豊かで住みやすく人が集まる幸福度の高い
まちづくりを進めたい,その思いを込め質問へと入らせていただきます。 1,市長の政治姿勢について。 (1)岡山市のあり方について。 これまで
大森市長は通算6年市政を担い,
待機児童対策,
中心市街地の活性化,
周辺地域の振興,
産業振興,そして文化,芸術の振興など,それまでの
市政運営で十分に取り組めていなかった施策に果敢に
取り組み成果も出ています。ただ,大規模な事業や困難な事業が多く時間もかかることから,市民にとっては具体的に目に見えないものもあります。 そこでお尋ねいたします。 ア,今回の当初予算案は「未来への
躍動予算」のキャッチフレーズのとおり,今まで取り組んできたベースをもとに1段階ステップアップし,さまざまな動きが諸所に見えます。今回の当初予算は第六次
総合計画前期中期計画の最終年度に当たるとともに,
市長在任2期目の折り返しになりますが,この予算案に込めた思いをお聞かせください。 イ,今回の予算の特徴としては
ハード事業の伸びが大きく,その結果
予算規模も岡山市としては過去最大です。
財政指標はおおむね良好と言われますが,
経常収支比率は徐々に上昇しています。
市債残高全体で言えば,増加の一途です。また,
公共施設の老朽化や
長寿命化対策も,今後相当な経費が必要と予想されます。早く成果を見たいという市民の思いと財政的な制約を両立させなければなりません。どのように工夫していくお考えでしょうか。 ウ,冒頭でも述べたとおり,本市は
人口減少局面においても国内外から選ばれ,誰もが住みやすく住んでいてよかったと思えるまちになっていかなければなりません。この考え方に対し,市長の御所見をお聞かせください。 また,そのことを本市の
基本方針となる第六次
総合計画後期中期計画の策定に反映させていくお考えはありますか。 (2)人事政策について。 市政のさまざまな課題に対応していくためには組織力を高めていく必要があり,特に人材の確保が重要な要素と考えます。一方で,
人口減少,超
高齢社会が到来し
社会保障関係費の増加や
公共施設の
老朽化対策などの経費が必要と見込まれる中,
行財政改革の視点も必要となります。こうした中で,
国家公務員の
定年延長の方針が示され,
地方公務員にも導入に向けた準備が進んでいるとお聞きしています。これらを踏まえ今後必要な人材を確保しながら,どのように
定員管理を行い
市民サービスを持続的に提供していくのかが課題ではないでしょうか。 そこでお尋ねいたします。 ア,総職員数の目標と見込みをお答えください。 イ,
定員管理について,どのような考え方で進めているのでしょうか。また,
定年延長についての現在の状況をお聞かせください。 ウ,土木職や防災,ICTに精通する職員など
技術系職員の確保は必要と感じます。御所見をお願いいたします。 2,市民が安心できる
まちづくりの実現。 (1)
自然災害への備えについて。
令和元年度も,
全国各地で台風や
集中豪雨などの
自然災害により甚大な被害が発生しました。中でも8月下旬には工場からの重油流出が加わり,より被害が拡大した佐賀県を初めとする九州北部の大雨による大規模な
浸水被害,9月の台風15号では千葉県を中心に発生した長期の停電や民家の屋根が飛ぶ被害,10月の台風19号では
北陸新幹線の車両基地が浸水した長野県を初めとして関東・
東北地方でも記録的な大雨により大規模な
浸水被害が起こったことは記憶に新しいと思います。また,気象庁などによると,
地球温暖化により台風の勢力が強まる一方で,偏西風は弱まり日本付近では台風の速度が遅くなることが予想されており,これらが重なり降雨量がふえることも懸念されています。岡山市においては今年度幸いにも甚大な
自然災害はなかったものの,一昨年の7月
豪雨災害や
全国各地で発生している甚大な災害を教訓にさまざまな対策に取り組むことが必要ではないでしょうか。 そこでお尋ねいたします。 ア,岡山市では7月
豪雨災害を教訓に課題抽出・
検討委員会や
被災者支援本部会議を立ち上げ,さまざまな改善策や対応策に取り組んでおられますが,本市の
災害対策は基本となる
地域防災計画に基づき行われていると認識しています。この内容について,平成30年7月
豪雨災害や国の
防災基本計画などの改正を受け本市では改正を予定していると聞いておりますが,抜本改正が必要ではありませんか。 イ,今年度も
全国各地で甚大な災害が発生しておりますが,これらの地域では被災した自宅に帰ることのできない避難者が長期間にわたり避難所での生活を余儀なくされる事態が多々発生したとお聞きしています。
避難生活が長期化することで
健康被害の拡大や,さらには
災害関連死の発生につながることも懸念されます。これらの対策として,備蓄品目や量の見直しも必要ではないでしょうか。 (2)
コミュニティハウスの整備について。
コミュニティハウスは,おおむね小学校区を単位とした一定区域内の住民の自主的な活用により
地域連帯感を醸成し,
コミュニティーの発展,
市民福祉の増進,文化の向上に寄与することを目的とした施設です。
地域コミュニティー組織の会議やイベント,
地域住民が主体となって企画する趣味のサークルなど
地域住民の交流促進の場として利用されています。地域で自主的な
地域づくりの機運が高まる中,
地域住民が集いさまざまな活動をする拠点としての必要性はさらに増すものと思われます。
コミュニティハウスは昭和50年から設置が始まり,現在までに80館が整備されています。また,建築後既に30年以上経過したものが全体の半数以上あり,今後多くの施設で改修が必要になってきます。 そこでお尋ねいたします。
コミュニティハウスの
施設改修の進め方についてお示しください。また,未設置学区・地区への整備についてはどのように考えておられますか。 (3)
国民健康保険料について。 平成30年度,国保の抜本的な
財政基盤の強化を図るべく
国保制度改正が行われ,国の責任として約3,400億円の追加的な
財政支援を行い,
都道府県と市町村がともに
国民健康保険の保険者となり,それぞれの役割を担うこととなりました。この新たな
国保制度においては,県も新たに保険者に加わり
国民健康保険の
財政運営の責任主体として安定的な
財政運営や効率的な事業の確保など
事業運営の中心的な役割を担う一方,市町村は
地域住民との身近な関係の中,
資格管理や
保険給付,
保険料率の決定,賦課,徴収,
保健事業など引き続き地域におけるきめ細かな事業を行うという役割を担うこととされており,こうした役割分担により持続可能で安定した
財政運営を目指しています。
国保運営の仕組みは,原則として医療費など必要な支出を保険料と公費により賄い,年度ごとに
国保特別会計の収支を均衡させる必要があります。
都道府県内で
保険料負担を公平に支え合うため,
都道府県が
市町村ごとの
医療費水準や所得水準に応じた納付金の額を決定し,医療費の支払いに必要な費用を全額,
保険給付費等交付金として市町村に対して支払います。これにより,市町村の財政は従来と比べて大きく安定する仕組みとなっています。各市町村では引き続き保険料の収納率の
向上対策や医療費の適正化,
保健事業の推進に取り組むとともに,給付と負担のバランスがとれた適正な保険料を設定することが
財政基盤の安定化のためには必要となります。また,
財政基盤の強化と安定化に向けて
決算補填等を目的とした法定外の
一般会計繰り入れの計画的,段階的な解消,削減に向けた
取り組みが求められているところです。 そこで今回,
国保制度改革から3年目を迎える令和2年度の
国保保険料についてお尋ねいたします。 県から示された令和2年度の納付金の状況及び来年度の岡山市
国保保険料決定の考え方についてお示しください。 (4)
地球温暖化対策について。 近年,
地球温暖化の原因となる
温室効果ガスの排出が続いており,このままの状況が続けば気温や海面の上昇,台風の大型化などの
気候変動が
市民生活へ大きな影響を及ぼすとされています。
気候変動による影響を抑制するため,2015年にパリで開催された
気候変動枠組条約締約国会議(COP21)では,
産業革命以降の世界の気温上昇を2度未満に抑えることを目標とするパリ協定が採択され,
世界各地で
取り組みが行われています。こうした状況の中,
温室効果ガスの排出を抑制する
取り組みはますます重要度を増してきており,地域の
再生可能エネルギーの地産地消を推進する方策は各地で進んでいます。 そこでお尋ねいたします。 ア,
温室効果ガスの排出抑制を図る上で,
再生可能エネルギーの導入を拡大していくことが重要ではないでしょうか,見解をお聞かせください。 イ,地域の資源を活用した
再生可能エネルギーの地産地消に取り組んでいく必要があると考えます。これに対する具体的な
取り組みについてお示しください。 (5)岡山市
可燃ごみ広域処理施設整備について。 先般,岡山市
可燃ごみ広域処理施設整備基本計画案が示され,現在は
パブリックコメントも行われています。この
基本計画案には,安全・安心で安定的な処理が確保され,経済性にも優れた施設,焼却による
熱エネルギーを最大限活用し,地域や市民に貢献できる施設,周辺の住環境にも配慮し,
環境教育にも貢献できる施設という3つの
基本方針が掲げられ,それに基づく
施設整備の方向性が示されています。
施設整備に当たっては,世界的にも大きな課題となっている
地球温暖化対策などの環境問題に十分対応した施設とする必要があると考えます。また,平成30年7月
豪雨災害を含め国内では毎年のように災害が発生していることから,施設に求められる災害への備えや対策の必要性も一層高まっています。 そこでお尋ねいたします。 ア,整備する施設はごみを燃やすだけでなく,環境問題や
災害対応にも配慮が必要ではないでしょうか,御所見をお願いいたします。 イ,
基本方針の一つに,焼却による
熱エネルギーを最大限活用し,地域や市民に貢献できる施設とあります。具体的にはどのような活用を考えておられますか。 ウ,
施設整備に当たっては地元の理解が不可欠であり,住民への丁寧な説明が求められます。十分な対応はできていますか。 (6)
企業立地の推進について。 平成29年度以降,
企業立地件数,投資額ともに順調に推移しており,今年度においては
市内企業への支援の拡充や
空港南産業団地の完成により投資額は220億円を超えたとの発表がありました。 そこでお尋ねいたします。 ア,今年度と来年度の見込みについてお示しください。 イ,
企業立地のさらなる推進に向け,現在民間が求めているニーズは何とお考えでしょうか。 ウ,新たな投資につなげるためのターゲット及び実施を予定している事業についてお聞かせください。 (7)ライフラインの強靱化について。
南海トラフ巨大地震は,今後30年以内に70%から80%の確率で発生すると言われています。
自然災害はいつどこでも起こると想定し,それに備えることが必要です。特に岡山市の南部は海抜ゼロメートル地帯が広がる低平地に加え軟弱地盤であることから,地震による建物の倒壊だけでなく液状化や津波による被害も予想されます。 そこでお尋ねいたします。 ア,このような
巨大地震が発生した場合,
下水道施設の
機能停止に伴いトイレは使用停止となり
市民生活の
衛生環境に重大な影響を及ぼすこととなります。これを未然に防ぐためには,
下水道施設の改築更新,耐震化,耐水化などの防災の
取り組みが重要となります。また,
地震発生直後から必要となる物資の
緊急輸送を円滑に行うためにも,
緊急輸送道路などに指定されている道路の陥没などによる
道路機能の停止を防ぐため,
下水道管の耐震化も重要です。現在
下水道施設の
防災対策はどのように進められていますか。また,令和2年度の
防災対策の具体的な
取り組みについてお示しください。 イ,水道局では,近い将来に想定される
南海トラフ巨大地震に備えて
水道管路の耐震化を進めています。横浜市では新年早々口径300ミリメートルの水道管から漏水する事故が発生し,断水や濁り水により
市民生活に影響が出ました。また,同じ1月,和歌山市でも口径800ミリメートルの基幹となる水道管からの漏水が想定されるとし,最長3日間の
断水計画が発表され約3万5,000世帯,8万人に影響が出るとされました。実際には漏水していたのは口径150ミリメートルの枝管であったため,幸い断水を回避することができましたが,直前の断水予告が混乱を招き市民に大きな影響を与えました。政令市で一番広い給水区域に4,300キロメートルを超える水道管が布設されている岡山市は大丈夫なのかと懸念されます。一たび大きな管路で漏水事故が起きると,
市民生活に大きな影響を及ぼすことは想像にかたくありません。老朽化した
水道管路の早急な更新,強靱化が必要と考えます。国の国土強靱化計画では令和4年度に基幹管路の耐震適合率を50%にする目標を掲げていますが,本市における進捗状況はどうなっていますか。また,目標は達成できるのでしょうか。 ウ,基幹管路のシールド工事,管路の更新,耐震化に加え,来年度からは三野浄水場での4年にわたる大型工事の予算も計上されています。本市も
人口減少局面に入り,水道料金収入が伸び悩む中,財政的には大丈夫でしょうか。また,最近のIoT技術などの発展により,水道メーターに通信機能を持たせることで自動検針などが可能となる水道スマートメーターの導入実験を進めている自治体もあります。導入すれば,人手不足への対応だけでなく漏水の早期発見や設備の最適化に大変有効ではないかと考えます。御所見をお願いいたします。 (8)交通ネットワークの構築について。 国において昨年12月に国道2号の岡山市古新田から倉敷市新田間の約10キロメートル区間における渋滞対策として交差点の立体化など3案が示され,いよいよ事業が動き出したと感じています。また,外環状線の一部である南区藤田から南区古新田の岡山環状南道路約2.9キロメートル区間や北区楢津から吉備スマートインターチェンジまでの総社・一宮バイパスが令和6年度供用予定と公表されました。市が施行している市道藤田・浦安南町線についても,令和3年度末の供用に向け順調に進んでいるとお聞きしています。 そこでお尋ねいたします。 ア,これらの道路全てが国道2号大樋橋西交差点から北へ向かう国道180号岡山西バイパスに接続しており,この西バイパスは平成22年度末に北区楢津まで側道部は全線供用したものの,県道岡山・倉敷線,県道川入・巌井線,国道180号といった主要道路との交差点は平面交差のままであるため,これらの交差点付近では交通量がふえ渋滞が深刻化しているように感じます。2号線渋滞対策に関するスケジュールはどのように把握していますか。 イ,西バイパスにおける渋滞をどのように捉え,どうしていくお考えでしょうか。 ウ,また,交通ネットワークを構築するためには,地域公共交通の維持も重要な課題です。現在,本市では地域公共交通網形成計画の策定に取り組んでおり,計画策定後はバス路線再編などを実施していくものと期待しています。来年度は具体に何を進めていくのでしょうか。 エ,バス路線再編などを実現するには,関係するバス事業者間の調整,協力が必要です。市内に9つのバス事業者が運行している岡山市では,一定の時間がかかるのではと危惧します。熊本市では市内5つのバス事業者が重複する路線の見直しや運賃調整などを行う共同経営への移行で合意し,4月には準備室が設けられると聞いています。本市でも共同経営が実現すれば,バス路線再編などをスムーズに実施できるのではないでしょうか,御所見をお聞かせください。 (9)人が集まる
中心市街地について。 本市が目指す魅力とにぎわいのある
中心市街地の創出に向け,人が主役となり町なかをスムーズに移動し,快適,安全に過ごすことができる環境を整え,積極的に回遊したくなるような町なか空間を創出することが必要であると考えます。 そこでお尋ねいたします。 ア,ことし1月,県庁通りの市役所筋から西川緑道公園までの約290メートル区間の1車線化工事に着手されました。この区間については令和2年度末での完成を見込み,残りの西川緑道公園から柳川筋までの約310メートル区間については令和3年度末までの完成を目指すと公表されています。車線を現行の2車線から1車線にすることによって歩道の拡幅を行い快適でゆとりある歩行空間の確保を行うとのことですが,にぎわいや回遊性の生まれる魅力ある空間づくりにはハード整備のみでは十分ではなく,リニューアルされた道路空間をいかに使うかが重要と考えます。御所見をお聞かせください。 イ,本市は国が募集したウォーカブル推進都市に参加しており,今後居心地がよく歩きたくなる町なかの形成を目指していると思いますが,どのような
取り組みを行うのでしょうか。 ウ,町なかの移動は,徒歩だけでなく公共交通も重要な手段となります。その中でも,定時性,速達性,経路のわかりやすさにすぐれ輸送力の高い路面電車は重要な交通手段であると考えます。先日開催された路面電車ネットワーク検討会では,将来ネットワークの候補路線や優先順位を含めた計画案が示されました。これらはどのような考えに基づき選定されたのでしょうか。また,計画案では大雲寺前電停から
岡山芸術創造劇場を経由して西大寺町電停までの区間の優先順位を短期として位置づけていますが,
岡山芸術創造劇場の開館が令和4年を予定している中,短期に位置づけた区間の今後の整備スケジュールをどのように考えていますか。 (10)安心して暮らせるための救急体制について。 昨年末,新聞記事に市民が命を救う明るいニュースがありました。東区のスポーツパークで意識を失い倒れた男性が,住民ら7人の連携によりAEDを使用し救命されたという新聞記事です。この記事を見たときに,まさしく共助であり,私は市民のきずなを強く感じ,心強く思うとともに応急手当ての大切さを改めて認識しました。 さて,全国では超
高齢社会に伴い,さまざまな問題があります。救急需要についても年々増加していると伺っており,岡山市も例外ではないと思います。日々救急車のサイレンを聞くたび,救急出動がとても多くなっているのではないかと感じています。 そこでお尋ねいたします。 ア,岡山市消防局管内の救急件数について,5年前との比較及び高齢者の占める割合についてお示しください。また,救急隊は何隊で対応しているのでしょうか。 イ,今後の救急需要の対策として,どのような対応をお考えでしょうか。 3,世界に目を向けた多様で活力のある社会の実現。 (1)多様性尊重社会の実現について。 岡山市議会ではダイバーシティ推進調査特別委員会を設置し,外国人労働者の受け入れ,
LGBTへの理解,障害者や高齢者の雇用などについて調査を行い多様性尊重社会の実現に向けて精力的に取り組んでいます。これから
人口減少局面を迎える中で,多様な人々が誰でも活躍できる社会を実現することが重要になりますが,まだまだ課題も多いと思います。平成31年4月に施行された改正入管法により,外国人労働者は今後も増加することが予想される中,言語,習慣などお互いの理解不足により問題が起きることがあるとも聞いています。ほかにも性的マイノリティーへの理解不足,人生100年時代と言われる中での高齢者雇用の問題,働き方改革の推進と男性の育児への参画推進など,さまざまな課題に対して解決への
取り組みが求められています。 そこでお尋ねいたします。 今後,岡山市が多様で活力ある社会になっていくためには,多くの問題を解決していかなければなりません。全ての人が安心して生活できる多様性尊重社会実現のために,まずは本市がどのような社会を目指していくのか,
基本方針を定めた条例を制定する必要があるのではないでしょうか,御所見をお願いいたします。 (2)移住・定住の促進について。 東日本大震災後,比較的災害の少ない岡山県は安全なまちとして全国から注目され,また充実した交通網やすぐれた医療環境などにより移住先として人気が高まっていました。しかし,近年その傾向に変化が見られます。NPO法人ふるさと回帰支援センターが公表している全国移住希望地ランキングでは,岡山県は2012年の2位をピークに年々順位を下げ,2018年は7月豪雨の影響もあり残念ながら20位以下の圏外となっています。岡山市においても2011年の東日本大震災以降,県外からの日本人転入者は増加傾向にありました。しかし,2015年の1万5,573人以降は減少が続いており,2019年は1万4,157人と約1割減っています。また,過去5年間の圏域別社会動態の増減累計を見ると東京圏への転出者数は以前に比べ3倍以上にふえており,流出が加速しています。 そこでお尋ねいたします。 ア,近年,岡山市が行ってきた移住・定住施策をどう評価していますか。また,移住を希望する人にとって,今の岡山市は魅力あるまちと評価されているのでしょうか。 イ,県外から岡山市内へ転入する日本人の数は減少しています。主な要因は東京圏,大阪圏からの転入者が減少していると当局は分析していますが,その原因は何であるとお考えでしょうか。また,その対策として行ってきた施策についてお示しください。 ウ,来年度予算案では,移住・定住の促進に関する予算が前年度に比べ大幅に増額されています。来年度予定されている事業の概要についてお示しください。 エ,自治体ごとに移住・定住施策を担当する部署は異なります。本市では市民協働局が担当していますが,その狙いについてお聞かせください。 オ,全国の自治体では,移住・定住施策としてさまざまな支援制度を設けています。その中でも,定住につながる住政策に力を入れている自治体は多くあります。本市においても,住政策を強化するべきと考えます。御所見をお願いいたします。 カ,昨年12月20日に閣議決定された第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略では,地方移住の裾野の拡大を目指し新たなキーワードとして関係人口の創出・拡大が盛り込まれました。市としてこの関係人口について,どのような見解をお持ちでしょうか。 (3)多様な人材の活用について。 高齢化と少子化による労働力人口の減少により人手不足も深刻となる中,高齢者,外国人など多様な人材が活躍できる社会を目指していかなければなりません。 そこでお尋ねいたします。 ア,40年後の2060年には,日本の人口の約4割が高齢者になると予測されています。本市においても第7期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の中で,団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる2025年には高齢化率が27%にまで上昇することが見込まれています。このような背景のもと,本市では本年度からSIBを活用した生涯活躍就労支援事業により,社会福祉協議会と民間の就労支援事業者などから成るコンソーシアムが高齢者などの就労や社会参加を中心とした支援を新たに開始するとお聞きしています。事業の実施状況はどうなっていますか。また,支援がうまく進んだ事例などあればお示しください。 イ,次年度以降,この事業をどのように展開していく予定でしょうか。 ウ,海外ビジネスやインバウンド対応のための外国人材に注目が集まる中,優秀な外国人留学生の獲得に力を入れる自治体がふえています。外国人留学生が卒業後も日本に残り,そして岡山で仕事をしてもらうためには,留学中に日本語力を高め,地域との交流を通して日本文化を理解してもらい,岡山で生活することに魅力を感じてもらうことが必要と考えます。岡山市の外国人留学生の人数の推移をお示しください。 エ,また,外国人留学生が卒業後岡山に残り仕事をしている人数など,現在の状況をお示しください。 オ,外国人留学生が地域の人との交流を通して日本語を学び,日本文化に触れることができる場を岡山市として提供してはどうでしょうか。 (4)インバウンドを意識した観光施策について。 本年7月には,東京オリンピック・パラリンピック2020が開催されます。1964年以来,実に56年ぶりの日本開催となり,世界中のトップアスリートがしのぎを削る全世界注目のイベントが目の前に迫ってきました。また,来年には生涯スポーツの世界大会であるワールドマスターズゲームズ2021が関西を中心に開催されます。この大会は1985年から開催されており,延べ17万人が参加している世界最大級の生涯スポーツの総合競技大会です。本市の御津下田にある岡山県クレー射撃場が競技会場になっており,盛り上がりに期待しています。 そこでお尋ねいたします。 ア,近年は,その地域ならではのスポーツと旅行を融合させたスポーツツーリズムによる地域の活性化も行われています。また,インターネットにより情報があふれる中,モノからコトへと価値が移っているとも言われており,非日常の体験ができるスポーツなどの魅力が高まっています。スポーツ施設を利用し,生涯スポーツなどを体験できるスポーツツーリズムやエクスカーションなどに力を入れてはどうでしょうか。 イ,スポーツによる
まちづくりのためには,地域スポーツコミッションの役割が重要になると考えます。岡山にもおかやまスポーツプロモーション機構が設立され,その後同機構がファジアーノ岡山や岡山シーガルズなど9チーム,団体で構成するおかやまトップスポーツ協議会を今月18日に発足させました。市は機構や協議会と連携し,どのようにスポーツを
まちづくりへ生かしていくお考えでしょうか。 ウ,岡山市への観光客増のためには,国内外を問わず初めて訪れる方とともにリピーターをふやす必要があると思います。そのためには既存のコンテンツのブラッシュアップとともに,新しい魅力の開発と発信が必要ではないでしょうか。例えば百舌鳥古墳群の世界遺産登録もありにわかに注目が集まっている古墳などは,古代吉備国の遺産として本市に多数存在しており,これらは今後の観光誘客のコンテンツとして有望なのではないかと考えます。また,滞在期間の延長や宿泊へとつながり,地元への経済効果が期待できる体験型コンテンツの開発やナイトタイムエコノミーへの
取り組みも有効ではないでしょうか,御所見をお聞かせください。 エ,
桃太郎線の
LRT化については,利便性向上だけでなく周辺を含む沿線地域の活性化や観光振興にもつながると考えます。また,吉備路ではサイクリングロードが整備されており,観光振興の面でも
桃太郎線沿線における自転車の活用は重視すべきです。こうしたことから,例えば平日のピーク時に比べ乗客数が少なくなる休日においてLRT車両に自転車を載せられるようにし,駅から自転車で観光資源にアクセスできるようにすれば観光振興につながるのではないでしょうか。 (5)キャッシュレス化の進展について。 昨年10月から始まった「キャッシュレス・ポイント還元事業」もあり,キャッシュレス決済は加速度的に普及しているように感じます。事実,「キャッシュレス・ポイント還元事業」は当初予算では不足する見通しになり,補正予算が組まれました。今後も,政府の目標に向けてキャッシュレス化が進展していくことと思います。本市でも水道料金でのスマホ決済が導入されると伺っておりますが,他の自治体では市税などでも導入しているところがあり,自治体の収納におけるキャッシュレス化の
取り組みも進んでおります。
令和元年9月議会で我が会派の田口議員からも観光施設,市有施設のキャッシュレス化について質問し,検討していくとの答弁をいただいておりますが,キャッシュレス化はインバウンド集客にも効果があり,また観光客の消費動向を把握すれば誘客にも生かすことができると思います。 そこでお尋ねいたします。 ア,スマホ決済も広く普及してきている中,岡山市として今後どのようにキャッシュレス化を進めていくのか,お聞かせください。 イ,水道料金でのスマホ決済が導入されると伺っております。そのほかの税金や料金でスマホ決済導入を検討するに当たり,課題などあればお聞かせください。 (6)農業振興について。 岡山市の農業振興を考える上で,農業の体質強化が必要と考えます。しかし,規模拡大のために必要となる大型機械の購入や人材の確保などは,個人農家で対応していくには限界があるのではないかと懸念します。本市においても,農業への企業参入について議論を進めていく時期に来ているのではないでしょうか。また,6次産業化は農家所得の向上が期待できる一方で,生産から加工,販売まで行うための労働力,技術,資金など個人農家が対応するには非常に難しい課題があると考えます。 そこでお尋ねいたします。 ア,本市の農業の活性化のためには,大規模な農地を中心に企業参入を進めるべきと考えます。御所見をお聞かせください。 イ,6次産業化の推進について,市として何が障壁となっていると感じておられますか。また,その対策は講じてこられましたか。あわせて企業の参入についてのお考えもお聞かせください。 ウ,農業者の減少や高齢化は,農業生産の減少を初め用水路や樋門の維持管理への影響などさまざまなことが危惧されます。農業の担い手を確保するため,本市では平成21年度に岡山市就農サポートセンターの運営を開始し,現在新規就農者の確保に当たっているとお聞きしています。まず,就農サポートセンターの業務内容について御説明ください。また,センターを設置して10年が経過しています。その成果をどのように評価していますか。 エ,新規就農に向けた課題をどのように捉えていますか。講じてきた対策とあわせて,お答えをお願いいたします。 4,子育てしたいと思える都市の実現。 (1)子育て環境の充実について。 全国には,子育て支援の充実を図り人口増を実現している自治体があります。子どもの育てやすいまち,子育て世代に選ばれるまちの実現には,まず現状の課題を解消しなければなりません。特に2つの待機を早急に解消する必要があります。1つは就学前に発生している待機児童の問題,そしてもう一つは来年度から岡山市ふれあい公社へ運営を一部委託する児童クラブでの待機についてです。そのほかにも児童虐待の防止やこども園の整備推進,
子どもたちの事故を未然に防ぐ
取り組みなど子育て環境の充実に向け課題は多くあります。 そこで,さらなる
取り組みの強化を期待し,お尋ねいたします。 ア,先月,令和2年4月の認可保育園入園申し込みの状況が公表されました。幼児教育・保育の無償化の影響などによる申込者数の増加や保育士不足により受け入れが思うように進まない状況がある一方,岡山市が予測していたほど申し込みの状況は多くありませんでした。ただ,未入園児童数は1,868名と過去最高になっており,待機児童の解消は現状厳しいと言わざるを得ません。今後は2次,3次の調整を経て最終的な入園が決まりますが,まず今春の待機児童数の見通し及び解消に向けた今後の方策についてお示しください。また,これまで行ってきたアンケート調査による人数の見込みと実際の申込数との差が生じています。この点への御所見をお聞かせください。 イ,来年度の予算案では,会派として求めていた民間保育士への賃金上乗せよる処遇改善が盛り込まれました。今後,保育士確保が進むことを期待しています。ただ,全国的に保育士不足が課題とされる中,ほかにもさまざまな策を講じる必要があると考えます。その前提として保育士を希望する方のニーズを把握することは重要と考えますが,いかがでしょうか。また,現状の利用定員に対し,どの程度保育士が不足しており,仮に確保が進んだ場合には何名の入園が見込めるのでしょうか。 ウ,公立の
認定こども園を中学校区36カ所へ整備する計画が進められており,現在は12園が開園しています。来年度の予定と未整備の地区の状況についてお示しください。 エ,岡山市立放課後児童クラブの入所決定状況が公表されました。入所の決定状況及び保留・不許可となった93名への対応についてお示しください。また,来年度からふれあい公社の本部体制は強化されるのでしょうか。 オ,市への移行をしていない児童クラブに対し,11月議会以降どのような
取り組みを行いましたか。また,令和3年度を含めた今後の移行見通し及び移行をちゅうちょしているクラブなどの理由についてお示しください。あわせて今後の進め方のスケジュールについてもお答えをお願いします。 カ,来年度予算には,新規事業として児童虐待防止の推進が盛り込まれています。新たに取り組む保護者支援プログラムの導入など,事業の概要についてお示しください。 キ,昨年5月に大津市で散歩中の保育園児が巻き込まれる事故が発生しました。その後,岡山市では車どめの鋼製ポールの設置,お散歩コースの緊急点検が行われました。この緊急点検により防護柵や路面標示,横断歩道の整備など道路管理者,警察によるハード対策が必要な箇所は65カ所あるとお聞きしています。対策済みの件数及び来年度対策を予定している箇所についてお示しください。また,早急な整備を求めているキッズゾーンの検討は進んでいますか。 (2)学校の規模について。 出生数の減少により,就学する子どもの数は年々減っています。児童数が減少する学校がある一方,一部の学校では児童数の増加により
施設整備などの課題を抱えています。
まちづくりの核となる学校をいかに適正な規模で運営していくかは,地域にとっても大きな課題と言えます。 そこでお尋ねいたします。 ア,平成25年3月,岡山市立学校の適正規模化についての基本的な考え方が策定されました。改めてこの考え方の概要についてお示しください。また,策定後7年経過しますが,適正規模化は進んだのでしょうか。 イ,学校の適正規模化の基本的な考え方を策定する段階で,義務教育学校は制度化されていませんでした。その後,全ての小学校が学級数6以下の過小規模校となっている山南中学校区において,
小・中学校を統合し新たに義務教育学校の設立が予定されています。現行の考え方との違いはありますか。また,適正規模化の考え方そのものを見直す予定はあるのでしょうか。 ウ,児童数の減少が進めば小学校区だけでなく,将来的には中学校区の維持すら厳しくなるのではと懸念しています。過小規模校の地域から児童の流出を防ぐには,より特色ある教育を推進することが必要ではないでしょうか。 エ,来年度,文科省は外国籍の子どもの就学を包括的に支援する方針とお聞きしています。岡山市でも近年の外国人増加に伴い,外国籍の子どもは増加することが見込まれるだけに,さらなる支援が必要となるのではないでしょうか。児童数の推移,現在の支援状況や課題などについてお示しください。 オ,学校ごとの児童数の予測と計画されている学校施設の長寿命化は整合性がとれているのでしょうか。また,現在検討されている立地適正化計画の策定により児童数に与える影響について御所見をお願いいたします。 (3)学生との連携について。 近年,大学生と連携したプロジェクトを実施しています。平成29年度は12事業,平成30年度は14事業,今年度は15事業が交付対象に選ばれています。来年度も継続して事業が行われる予定です。 そこでお尋ねいたします。 ア,これまでの事業に対する評価及び来年度事業の概要についてお示しください。 イ,事業目的の一つに,若者の地域への定着推進とあります。参加者へのアンケートでは愛着が深まったとの結果が出ていますが,この事業により定着は進むのでしょうか。 ウ,大学生による地域活性化などの
まちづくりをより発展させるためには,複数年で継続して取り組む仕組みが必要との声が大学生から多くありました。この点について改善は図られたのでしょうか。また,これまで選定された事業の中には,継続性を求められるものがあると感じます。事業終了後も,大学生と協働の相手先が連携を図り取り組んでいるケースはありますか。 エ,
まちづくりを担う学生は決して大学生だけではありません。プロジェクトに高校生や専門学生も巻き込む方策を考えてはいかがでしょうか。 以上で1回目の質問を終わります。 御答弁よろしくお願いいたします。(拍手)
○
浦上雅彦議長 質問の途中でありますが,しばらく休憩いたします。 午前10時52分休憩 ~~~~~~~~~~~~~ 午前11時15分開議
○
浦上雅彦議長 休憩前に引き続き会議を開きます。 当局の答弁を求めます。 〔
大森雅夫市長登壇〕
◎
大森雅夫市長 それでは,自民党政隆会を代表されての
川本議員の質問にお答えいたします。 まず,政治姿勢ということで,岡山市のあり方でございます。 一括して答えさせていただきますが,岡山市では長期構想で示した都市づくりの基本目標,未来へ躍動する桃太郎のまち岡山を実現するため,前期中期計画に沿って幅広い施策を着実に推進してきたところであります。これまで種をまき育ててきたものが根づき大きく成長してきており,市民の皆様に動き始めた岡山のまちの変化を実感していただけるようになってきたものと考えています。令和2年度の当初予算案は,こうした成果を礎とし未来に向けてさらなる高みへ飛躍するための予算として編成いたしました。 財政の問題ですが,
川本議員が質問でおっしゃっています早く成果を見たいという市民の思いと財政的な制約を両立させなければなりません。私も全く同じ意見でございます。詳細は自民党市議団を代表されての難波議員の質問にお答えしたとおりでありますが,もっと端的に言うと一定水準の基金残高を確保しておくというのがいろいろな不測の事態もありますので,そこは必要だろうと思っております。昨年同時期に比べると実質的にも16億円増になっております。そういう面では,安定的な基金を確保できているということではないかと思います。また,早く成果を見たいという議論がありますけれども,この必要な事業を推進するという面でいくと合併推進債の活用は不可避であると思っております。そういう面では,発行限度となる令和3年度までにはこの推進債を活用して将来負担を抑制しながら事業を展開していく,こういったことが重要なのではないかと思っております。 一方,これまで一貫して増加してきた人口が減少局面に入るとともに,外国人の増加,SDGs未来都市の指定,G20岡山保健大臣会合の開催とそれを契機として発表したポジティブ・ヘルス・オカヤマなど新たな時代の潮流や,平成30年7月豪雨の発生など,前期中期計画策定時には想定していなかった新しい課題も生まれております。こうしたことから
人口減少対策の強化を初め,新たな時代の潮流や課題への対応を後期中期計画にしっかりと位置づけていきたいと思っております。 次に,人事政策であります。人事政策も一括してお答えいたします。
定員管理については,平成28年度から5カ年の方針を定め,総職員数の目安を令和3年4月時点で8,460人程度としており,令和2年4月の総職員数は同数程度と見込んでおります。また,人口1万人当たりの職員数につきましては,20政令市中の順位で中位を目安としております。平成31年4月時点で9位であり,適正にコントロールできているのではないかと思っております。 一方で,政策実現のためのめり張りのある人員の再配置を行うこととし,短期的には今年度,危機管理などへの対応に人員を配置するなど各年度の重点課題に臨機に対応しているつもりでございます。中期的には教員の正規率の向上,
待機児童対策,
まちづくり,産業観光振興,消防力の向上など必要とする部門に人員を配置してきたところです。また,育休代替の正規職員の採用を平成28年度から進めてきており,令和2年4月に目標の100名程度を達成できる見込みとなり,職員のワーク・ライフ・バランスの推進に寄与しているものと考えております。
技術系職員については,一般の採用枠とは別に土木やシステムなど民間企業等の経験者を対象とした採用試験により専門性の高い人材の確保に努めているところであります。防災部門については,内閣府主催の防災スペシャリスト養成研修の受講などにより人材の養成を進めております。
定年延長については国において
地方公務員法の改正準備が進められており,適切に対応してまいります。 次に,国保について申し上げたいと思います。 令和2年度の納付金は178億円と示されており,
令和元年度に比べ約26億円減少しておりますが,これは県における納付金算定の過程で平成30年度の決算剰余金を減算したことによるものです。本市では,平成30年度から国保財政健全化方針に従い保険料の改定を進めているところではありますが,県の納付金が大きく増減しているなど次年度以降の納付金も見通しにくい状況にあることから,令和2年度については予算上,1人当たり保険料を前年度と同程度に据え置くことといたしました。 次に,岡山市
可燃ごみ広域処理施設整備についての環境問題や
災害対応に配慮が必要ではないかという点について申し上げます。 このたび取りまとめました岡山市
可燃ごみ広域処理施設整備基本計画案では,環境問題に配慮し,ごみ処理方式の選定に当たって二酸化炭素排出量を評価項目に加えるとともに,公害防止基準のうち排出ガスについては法令,条例よりも厳しい自主基準値を設定しています。また,災害時にも稼働不能とならないよう施設の耐震化,地盤改良,浸水対策等により施設の強靱化を図るとともに,停電を伴う災害が発生した場合でも非常用発電設備等により自立起動が可能な施設とします。これにより災害時にも電力供給や熱供給等を行うことが可能となり,地域の防災拠点としても役立つ施設として整備する方針です。 次の
企業立地でありますが,
企業立地についても一括してお話を申し上げます。 まずは,今年度の
企業立地は現在協議中の計画を含め十数件で,投資額は約250億円と見込んでおります。これは,ここ5年では最高の投資額になります。来年度につきましては現時点での見込みを申し上げられる段階ではございませんが,支援制度のお問い合わせをいただいている案件が複数あり,二桁の立地件数を目指しているところであります。 次に,民間が求めているニーズは何と考えているかということでありますが,岡山市は中四国のゲートウエー──玄関口であります。交通利便性が高く,人や物,情報が集まってきており,企業もそこに着目しております。さまざまな業種の統括事務所,また広域的営業拠点のほか,物流施設のニーズも高まっております。これらの中で物流施設については用地が必要となりますが,企業用地の確保については民間活力を活用していく方針であり,各法令の担当部署においてできる限りの対応をしてまいりたいと考えております。 次は,新たな投資につなげるためのターゲットと予定している事業は何かということであります。 一つには今後成長が見込まれる分野であるIT・デジタルコンテンツ産業でありますが,昨年度,岡山市内において東京のIT企業が中四国におけるソフトウエアの開発拠点及びエンジニアの採用拠点を開設されるなど,多くの企業が専門人材を求めて地方への展開を行っていると認識しております。岡山市内もIT・デジタルコンテンツ関連を扱う大学や専門学校もふえてきており,専門的技術を持つ人材や若年層の働く場の選択肢をふやし若者が地域に定着できる環境づくりと新たな投資を誘導することが必要と考え,IT・デジタルコンテンツ産業を新たな誘致対象とする補助制度の拡充を行おうとするものであります。 次に,交通ネットワークでございますが,これも一括してお答えしたいと思います。 まずは,国道2号の渋滞対策,西バイパスであります。 国道2号については大樋橋以西に平面交差点があることから,現在深刻な渋滞が発生していると認識しております。また,国道180号岡山西バイパスについては側道だけの暫定供用のため,主要道路との平面交差点において渋滞が深刻化しつつあります。これらを喫緊の課題と捉え,国道2号と西バイパスのいずれの立体化についても,これまで私みずから夏の期成会合同要望の機会に国土交通大臣ほかに要望してまいりました。そのかいもあって,国道2号については今年度から計画段階評価の対象区間となり,昨年12月,交差点のみを立体化する部分立体など3つの概略構造案が示されたところであります。この先,時期は明らかにはなっていませんが,概略の構造等の方針を決定し都市計画の手続などを経て事業化に移行していくものと考えております。 しかしながら,国道2号の工事が始まると,国道2号の交通が周辺道路に転換されます。その影響が西バイパスへ及ぶものと考えられ,市道藤田・浦安南町線や環状南道路の供用も間近に控える中,西バイパスが現状のままでは著しい渋滞が発生するということで懸念しているところであります。そのため1月末には再度上京し,一刻も早い西バイパス本線の立体化を国土交通大臣に,また国土交通省,財務省の幹部にもお会いし強く要望を行ったところであります。私の感触ではありますけれども,それぞれの方に岡山市の実情を十分理解していただいたと思っております。感触自体も,決して悪くはなかったと思っております。朗報につながるのではないかと思っております。 次に,バス路線の今後の進め方,また共同経営が実現すればいいのではないかという話でございます。 来年度は再編実施計画の策定に向けて,路線の再編や高齢者,障害者の運賃割引等,各施策の具体の実施内容について交通事業者等と協議,調整を進めていきたいと考えております。 議員御提案の共同経営ということであります。共同経営というものの定義が非常に難しいところでありますが,我々の中での──我々というのは市役所の中ですけど──共通認識として,事業者間で路線,またダイヤ,運賃等を合理的に調整する組織というものは,利用者の利便性向上や運行の効率化,運転手の労働環境の改善等を図る上で有効であると考えております。今後のバス事業者との調整の中で,今御提案のあった点,これを十分頭の中に入れて対応していきたいと思っております。 次に,人が集まる
中心市街地について,県庁通りのリニューアルされた道路空間をどのように使うのか,また居心地がよく歩きたくなる町なかの形成に対してどのような
取り組みを行うのかということについて申し上げたいと思います。 町なかは,そこにお住まいの方々だけでなく周辺部にお住まいの方,また観光客など多くの方々が訪れる場所であることから,魅力を高め,回遊性が高く,居心地のいい歩いて楽しめる
まちづくりを推進していくことは大変重要であると考えております。こうした考え方に基づき,町なかにおける再開発など民間の動きを踏まえながら魅力とにぎわいの核となる
岡山芸術創造劇場の整備や岡山城の魅力アップ等に取り組むとともに,町なかのにぎわいをつなぐための県庁通りの1車線化や緑のボリュームアップ,路面電車の岡山駅前広場乗り入れや延伸・環状化,岡山の新旧の歴史を楽しむことができる現代アートの継続展示や歴史案内看板,岡山歴史のまちしるべの設置などさまざまな
取り組みを行っているところであります。 このうち県庁通りにつきましては,歩道の拡幅にあわせ街路樹を全て植えかえし,緑陰のできる樹形の美しい高さ6メートルから7メートルの樹木を設置するとともに,ベンチを置くなど緑あふれ歩きたくなる居心地のいい憩いの空間を創出していくこととしておりますが,より一層まちを楽しんでいただくためにはハード整備のみならず,再整備された空間を有効に活用していくこと,また沿道の魅力向上を図ることが重要であると考えております。このため,通りへ行ってみたいと思わせる魅力の創出を目指し,昨年沿道の民間事業者の協力のもと,試行的に民地側の歩道1メートル部分を店舗と一体的に利用しオープンカフェなどを行う「1M KENCHO-DORI PROJECT」を実施し,多くの方々が訪れ,にぎわいが創出されるとともに,地元の機運も高まってきているところであり,今後は道路空間の利活用に向けた組織やルールづくりを行うとともに,あわせて沿道の魅力向上を図るため,空き店舗や空き地の有効活用についても沿道の民間事業者の方々と連携して取り組んでまいります。こうした
取り組みを今後町なかにおいて面的に広げていくことにより,さらなるにぎわいの創出や回遊性の向上を図ってまいりたいと考えております。 次に,移住・定住について申し上げたいと思います。 どう評価しているか,また魅力あるまちと評価されているのかという点について申し上げたいと思いますが,平成25年度に移住・定住支援室を設置し,さまざまな移住支援に取り組んでまいりました。当初は岡山市のこの
取り組み,先進的な
取り組みではありましたが,多くの自治体がこの移住促進の
取り組みを始めたことから,その中に埋没している感があるのではないかと私も思っております。そうしたことから,試行錯誤しながらも思い切った施策を考えるよう指示したところであります。 ただ,東京や大阪の相談会では,災害が少ない過ごしやすい気候であることの認知度は高く,安心して暮らせると感じている相談者も多くおられ,まだまだ岡山市は魅力あるまちと認識されていると聞いているところであります。引き続き,全力をもってこの移住・定住の促進について取り組んでまいりたいと思います。 次は,キャッシュレス化について申し上げたいと思います。 岡山市としてどのようにキャッシュレス化を進めていくかでありますが,キャッシュレス化は世界的な潮流であり我が国においても2025年に向け現在20%のキャッシュレス決済比率を40%に,将来的には80%を目指すこととしております。こういう情勢の中で,市の収納をキャッシュレス化することは時代の趨勢であると考えております。そのため岡山市としても市民の利便性の向上,生産性の向上などを目的として水道料金,下水道使用料の令和2年4月導入を皮切りに,その他の収納金についても可能なところから順次速やかに導入することとし,特に税,料金については今年中には導入してまいりたいと考えております。 次に,子育て環境の充実であります。 今春の待機児童数の見通し及び今後の方策は,そしてアンケート調査による人数の見込みと実際の申込数との差への所見はということであります。 ことし4月の待機児童の解消は容易ではないと思っております。しかしながら,一人でも多くのお子さんが保育サービスを利用できるよう保育コンシェルジュを2名増員して寄り添う支援を強化し調整を図り,最後まであがいていきたいと思っております。また,ここに来て待機児童解消の最大の課題は,保育士不足となっております。今後は保育士の確保に全力を尽くし,そういうことで各種施策をこの議会にも提示させていただいているところであります。アンケート結果をもとに3歳,4歳の保育ニーズが大幅に増加すると思っておりましたが,実際のところは予想よりも3歳児は184人少なく,4歳児は342人少なかったのが実際であります。この理由ですが,無償化にあわせて働き始める方がそれほど多くなかったということも考えられるのかもしれません。また,無償化の給付により私立の幼稚園や,また認可外
保育施設を利用する人がふえたのではないかということも考えられますが,具体的には5月下旬,待機児童数の発表までに分析したいと考えております。 次に,児童クラブでありますが,本年1月から未移行の65クラブのうち希望があったクラブについて職員体制や配置,行事等の課題などを個別に聞き取りながら移行に向けた具体的な相談に応じてまいりました。今後の移行見通しでありますが,全体87クラブのところ,もう既に22クラブが移行していただいているところでございますけれども,令和3年度に移行したいというところが20クラブ,令和4年度に移行したいというのが12クラブ,移行はしたいが令和3年度か令和4年度で決めかねているというところが20クラブあります。それらを全て合わせると74クラブになっているわけでありまして,全87クラブ分の74ということでいきますと,その割合は85%に達しております。前回アンケートの72%を大きく上回っていることから,支援員配置の弾力化や変則的な勤務の導入などが功を奏しているのではないかと思っております。また,移行に否定的なクラブが10ございます。雇用年齢,また勤務時間,年収といった支援員の雇用条件が最も多い理由となっております。 なお,今後のスケジュールにつきましては既に2月から令和3年度の申請受け付けを開始しており,順次ヒアリング,移行内定を行いながら9月上旬を目途に令和3年度の移行クラブを決定したいと考えております。 私からは以上です。
◎河野広幸理事 2番の市民が安心できる
まちづくりの実現の項,
自然災害への備えについての中,まず
地域防災計画の抜本改正についてお答えいたします。 岡山市
地域防災計画は,今年度,平成30年7月豪雨等の近年の災害の教訓等の一部改定を行う予定でございます。来年度はまだ把握ができていない災害種別ごとの詳細な被災想定と避難者数の推計を実施し,地域の実情に応じたより具体的な対応や事前の準備ができるよう
地域防災計画の全面改定に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 また,業務継続計画──BCPについて,震災対策は平成28年に策定しておりますが,来年度は風水害対策を策定し市民の生命,身体及び財産を保護し市民への影響を最小限にとどめる体制を整えたいと考えております。 次に,避難所の備蓄品目や量の見直しについてお答えいたします。 来年度実施する予定の被災想定や避難者数の推計をもとに,必要とする備蓄品の種類や品目ごとの所要数量,どの地域にどれだけ配置が必要かなどの検討を行ってまいりたいと考えております。 以上です。
◎田渕澄子市民協働局長 同じ項,
コミュニティハウスの整備についての中,
コミュニティハウスの
施設改修の進め方についてお答えします。
コミュニティハウスの改修については,平成30年3月に岡山市
公共施設等総合管理計画個別施設計画(コミュニティ施設)を策定し計画期間を平成29年度から令和7年度までの9年間としています。目標使用年数を60年に設定し,建築後おおむね30年経過をめどに施設の大規模改修等を計画的に行い,施設の長寿命化に努めるとともに財政の平準化を図っています。
令和元年度までに8館の外壁などの改修を行っており,今後も計画的に改修を進めてまいりたいと考えております。 次に,未設置学区・地区への整備についてはどのように考えているのかについてですが,未設置学区・地区への整備に当たりましては,市の未利用地の活用も含め建設を要望される学区,地区の方に建設用地を確保していただくこととしております。今後も他の
公共施設との複合化の手法も取り入れながら,おおむね小学校区に1館を設置するなど個別施設計画記載の設置基準に基づき条件の整った学区,地区に設置してまいりたいと考えております。 以上です。
◎門田和宏環境局長 同じ項,
地球温暖化対策についての御質問のうち,まず
再生可能エネルギーの導入拡大についてでございますが,
気候変動の影響を抑制するには化石燃料の使用による
温室効果ガスの排出を削減し,クリーンな
再生可能エネルギーの利用を拡大することに加え,省エネルギーの
取り組みを進めることが重要だと考えております。 次に,
再生可能エネルギーの地産地消についてですが,
再生可能エネルギーとしては太陽光発電を初めとして水力,風力,バイオマス,地熱などがありますが,岡山市においては晴れの日が多いという地域特性を生かした太陽光発電の導入を進めることが重要であると考えております。また,住宅や事業所の屋根に設置した太陽光発電設備でつくった電気を地産地消することは遠方から電気を送る際の送電ロスを防ぐことができることから,有効な仕組みであると考えています。こうした
取り組みを推進するため,太陽光発電システムの個人住宅や事業所への設置を岡山市スマートエネルギー導入促進補助事業で引き続き助成し,また市有施設への太陽光発電システム設置についても継続して取り組んでまいります。 続きまして,岡山市
可燃ごみ広域処理施設整備について,市長がお答えしたもの以外にお答えいたします。 焼却による
熱エネルギーの活用についてですが,広域処理施設では処理に伴い生じる蒸気や電気を施設内でごみ処理に必要なエネルギーとして有効利用するとともに,隣接する温水プールへ蒸気を供給します。また,発電した電気については余剰分を電力会社に売却するほか,避難所となる学校など近隣の
公共施設へ供給することを検討します。あわせて停電時の電源確保のため電力供給先の
公共施設に蓄電池を設置し,災害時における避難場所としての機能性を高めることも検討いたします。 次に,地元住民への丁寧な説明をということについてですが,地元の方への説明につきましてはこれまでも随時行ってまいりましたが,このたび岡山市
可燃ごみ広域処理施設整備基本計画案がまとまったため,その内容について2月23日に岡南環境センターで説明会を開催しました。説明会では災害時の避難場所として機能するよう,できるだけ多くの人数を収容できるようにしてほしい,今後とも文章によるお知らせだけでなく,こうした説明会を行ってほしい等の御意見をいただきました。現在までのところ地元からは必要な施設であるとの認識はいただいていると理解しており,引き続き地元には丁寧な説明を行い,理解が得られるよう努めながら事業を進めてまいりたいと考えております。 以上です。
◎今川眞
水道事業管理者 同じ項,7番目のライフラインの強靱化についての中,水道関係について順次お答えします。 1点目に基幹管路の耐震適合率の進捗状況と目標達成についてでございますが,平成30年度末における基幹管路の耐震適合率は45.8%であり,水道事業総合基本計画の目標値43.5%を超えており,順調に進んでいるものと考えております。令和4年度には50%になり,令和8年度には基本計画の最終目標値を超えて55.2%となる見込みでございます。 次に,財政状況についてでございます。 平成29年度から令和8年度までの10年間の基本計画では,前計画に比べ建設改良事業費を約90億円増額し,老朽化による漏水や断水事故が起こらないように,また災害時の被害を軽減するために管路や施設の更新及び耐震化を着実に進めることとしております。さらには,一昨年の7月
豪雨災害や昨年の台風被害等を踏まえ,浸水対策や停電対策についても対策を急ぐ必要があると考えております。 一方で,収入面では平成29年度から給水人口が減少に転じ,料金収入は今後も減少傾向が続くものと見込まれます。基本計画では,期間の後半に厳しい財政見通しもお示ししているところでありますが,現状では直ちに経営が困難となる状況ではございません。引き続き効率的な
事業運営に努めてまいりたいと思います。 最後に,スマートメーターの導入についてでございます。 スマートメーターの導入には多くのメリットがあるため,各地の事業体において小規模な実証実験が行われております。メーター検針業務はお客様の料金を決定する重要な業務でありますが,スマートメーターの通信接続の実験結果はまだ十分なものではございません。また,スマートメーターは既存のメーターより価格が高いほか,システム開発にも経費が必要であり,導入コストは相当高額になることが想定されております。これらの課題をクリアして本格的に導入するには,なお10年以上かかることが見込まれております。当局としましては,今後も他都市の実証実験等の動向を注視してまいりたいと考えております。 以上です。
◎栗田泰正
都市整備局都市・交通・
公園担当局長 同じ項,人が集まる
中心市街地についてのうち,市長答弁以外の御質問にお答えいたします。 路面電車ネットワークの候補路線や優先順位の考え方,短期に位置づけられた区間の今後の整備スケジュールについての御質問でございます。
人口減少,
高齢社会の進展を見据えると,持続可能な
まちづくりを進めていくためには利便性が高く効率的な公共交通ネットワークの構築が必要であると考えております。このことを踏まえ,定時性,速達性,経路のわかりやすさにすぐれ輸送力の高い交通手段である路面電車のネットワークの拡充を検討することとし,将来の人口,土地利用の変化,
公共施設や文化・観光施設など主要な施設の立地を踏まえて推計した需要と,それに基づく採算性を前提とした計画路線を選定し,道路交通への影響やバス路線との競合などを考慮して優先順位を定めたところでございます。 短期に位置づけた大雲寺前電停から
岡山芸術創造劇場を経由して西大寺町電停までの区間については,来年度は都市計画法の手続のために必要な測量や予備設計などを行いたいと考えており,その後都市計画などの所要の法定手続,工事を順次行い,できるだけ早期の供用に向け取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。
◎斎野秀幸
下水道河川局長 同じ項,ライフラインの強靱化についてのうち,下水道関連についてお答えいたします。
南海トラフ巨大地震が発生しても最低限の下水処理機能が確保されることを目標として,平成30年度に策定した岡山市下水道総合地震対策計画に基づき
下水道施設の耐震化を進めているところでございます。令和2年度には岡南ポンプ場,旭西排水センターなどの
下水道施設の耐震・耐津波対策,液状化による
緊急輸送道路下のマンホールの浮上防止対策,災害時に避難所となる小学校へのマンホールトイレ設置を行ってまいります。 以上でございます。
◎東山幸生消防局長 同じ項,安心して暮らせるための救急体制について,2点の御質問に順次お答えいたします。 初めに,救急件数比較,高齢者割合及び救急隊数についてですが,
令和元年の救急件数は3万3,103件で,5年前と比較し3,225件増加しており,搬送人員のうち高齢者の占める割合は59%です。また,救急隊は20隊で対応しております。 次に,救急需要対策についてですが,当局では高齢化の進展により令和17年ごろまで救急件数は増加するとの予測をしておりますことから,令和2年度から救急需要の高い北消防署に救急隊を1隊増隊する予定としております。また,病気やけがを未然に防ぐ予防救急の
取り組みのほか,引き続き救急車の適正利用につきましても広報を実施してまいります。 以上です。
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浦上雅彦議長 答弁の途中でありますが,午後1時20分まで休憩いたします。 午前11時53分休憩 ~~~~~~~~~~~~~ 午後2時35分開議