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09月17日-05号

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  1. 岡山市議会 2019-09-17
    09月17日-05号


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    令和 元年 9月定例会    令和元年9月定例岡山市議会    議 事 日 程  第5号       9月17日(火)午前10時開議第1個人質問 甲第58号議案~甲第90号議案,諮問第2号      …………………………………〇会議に付した事件 日程第1 個人質問      甲第58号議案~甲第90号議案,諮問第2号      ──────〇──────〇出席議員(46人)            1番  寺 林 綾 乃            2番  森 山 幸 治            3番  菅 原   修            4番  平 元 道 隆            5番  江 田 厚 志            6番  松 本 好 厚            7番  岡 崎   隆            8番  柳 井   弘            9番  熊 代 昭 彦            10番  東     毅            11番  田 中 のぞみ            12番  柳 迫 和 夫            13番  林   敏 宏            14番  福 吉 智 徳            15番  川 本 浩一郎            16番  赤 木 一 雄            17番  松 田 隆 之            18番  山 田 正 幸            19番  二 嶋 宣 人            20番  難 波 満津留            21番  鬼 木 のぞみ            22番  林     潤            23番  太 田 栄 司            24番  高 橋 雄 大            25番  竹之内 則 夫            26番  中 原 淑 子            27番  藤 原 哲 之            28番  東 原   透            29番  千 間 勝 己            30番  吉 本 賢 二            31番  小 川 信 幸            32番  成 本 俊 一            33番  羽 場 頼三郎            34番  下 市 このみ            35番  竹 永 光 恵            36番  小 林 寿 雄            37番  楠 木 忠 司            38番  松 田 安 義            39番  則 武 宣 弘            40番  田 尻 祐 二            41番  田 口 裕 士            42番  宮 武   博            43番  和 氣   健            44番  三 木 亮 治            45番  森 田 卓 司            46番  浦 上 雅 彦      …………………………………〇欠席議員(0人)      ─────────────〇説明のため出席した者       市     長  大 森 雅 夫       副  市  長  那 須 正 己       副  市  長  加 藤 主 税       理     事  河 野 広 幸       市 長 公 室 長  小 山 直 人       政 策 局 長  山 口 博 史       総 務 局 長  森 安 浩一郎       財 政 局 長  小 川   浩       市 民 生活局長  荒 島 茂 樹       市 民 協働局長  田 渕 澄 子       保 健 福祉局長  福 井 貴 弘       岡山っ子育成局長 岡 崎 尚 子       岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長                中 原 貴 美       環 境 局 長  門 田 和 宏       産 業 観光局長  赤 坂   隆       都 市 整備局長  林   恭 生       都市整備局都市・交通・公園担当局長                栗 田 泰 正       下水道河川局長  斎 野 秀 幸       消 防 局 長  東 山 幸 生       水道事業管理者  今 川   眞       市場事業管理者  大 杉   誠      教 育 委 員 会       教  育  長  菅 野 和 良      監 査 委 員       委     員  岸   堅 士      ─────────────〇出席した議会事務局職員       局     長  矢 木 広 幸       次     長  石 井 敏 郎       総 務 課 長  山 本 和 広       議 事 課 長  岡 田 慎一郎       調 査 課 長  塩 見 紀己代      午前10時0分開議 ○浦上雅彦議長  皆さんおはようございます。 これより9月定例市議会第5日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は43名であります。      ───────────── ○浦上雅彦議長  会議録署名議員に竹永議員,田口議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○浦上雅彦議長  本日の議事日程は,個人質問並びに甲第58号議案から甲第90号議案までの33件の議案及び諮問第2号についてであります。      ──────〇────── △日程第1  個人質問 甲第58号議案~甲第90号議案,諮問第2号      ───────────── ○浦上雅彦議長  日程に入ります。 日程第1は,個人質問並びに甲第58号議案令和元年度岡山市一般会計補正予算(第2号)について以下34件の議案についてであります。 これらを一括上程し,個人質問を行います。 それでは,順序に従いまして千間議員。     〔29番千間勝己議員登壇,拍手〕 ◆29番(千間勝己議員)  おはようございます。自由民主党岡山市議団の千間勝己でございます。 きょうはトップバッターで質問させていただきます。まことにありがとうございます。いいタイミングになりました。 きょうは非常に朝いい天気で,もう快晴でした。私は毎週週初めに妹尾駅で街頭演説をしているんで,きょうは非常にすがすがしい朝でしたが,非常に暑かったのも暑かったです。1時間もしゃべって大分疲れておりますが,頑張って質問させていただきたいと思います。 ただ,昨日敬老の日でございましたよね。全国で7万人を超える100歳以上の方がおられるということのニュースと,それから岡山市でも405名ですか,昨日市長も行かれたんですか,津島の三宅さんのところ。(発言する者あり)104歳でちゃんと自活されているようでございます。100歳前後になって介護施設に行くよりは,やはり自宅で生活されたほうがいいと思います。私の母親も今96歳になっておりますが,やはり介護施設に行くとぼけも早いようなんで,やはり自宅の周りで近所の皆さんといろいろ会話をしながらしていかれたほうがいいように感じております。 それでは,直接関係ないんですが,質問のほうに入らせていただきます。 大きな1番,野生動物による被害対策(虫も含む)について。 近年,野生動物よる農作物被害,民家の生活に対する被害が多く発生しております。農作物では,イノシシ,猿,鹿,ヌートリア,ハクビシン,カワウ等々。市民生活の場では,サギ,蜂,ハト,ムカデ,猫,犬等々による被害が発生しております。 農作物では獣害対策マニュアル鳥獣害対策の手引き,岡山市鳥獣被害防止計画,岡山市の農作物被害対策について等々が農林水産部農林水産課より出されておりますが,近年,各個体数がふえてきているようで,対策より被害が大きく先行しているようです。 一方,生活の場では,居住区の方にもほかの被害が出ております。サギよる被害,野犬による被害,カラスや蜂による被害等がだんだんとふえてきております。 そこで,野生動物による被害対策部署を新設してはいかがなものでしょうか。そこで大きく分けて,農作物被害と市街地の被害についてお伺いします。 農作物関係。 1)狩猟できる人たちも年々減ってきていると聞いております。この方たちをどのように確保していかれますか。免許取得に対する補助金とか狩猟したときの1頭当たりの補助金を県北のまちのように多く出して確保しますか,御所見をお伺いします。 2)イノシシ,鹿,猿等々の個体捕獲数目標はどのように設定しておられますか。年々個体数がふえてきているようですが,個体数がふえないように適正にコントロールできるようになっておりますか。 3)岡山市鳥獣被害対策実施隊設置要綱により,平成28年8月に実施隊を設置したとあります。この実施隊はどのように活動されるのでしょうか。対応動物は。何か被害が出たときですか,それとも計画的に駆除されるのでしょうか。 4)岡山市鳥獣被害対策実施隊が平成28年8月に設置とあります。組織図は立派なものがあります。総勢何名で,各区,各部署十分活動できる人数ですか。また,十分活動できるメンバーですか。 5)捕獲した鳥獣は有効利用するべきです。ジビエ等の利用拡大を図るべきです。岡山市にも民間のジビエ処理加工施設が昨年7月より開設されているようですが,岡山市の捕獲計画頭数は処理可能なのでしょうか。また,売れ先は十分ありますか。岡山市民の皆様にも,ジビエの栄養価,栄養バランスがいいこともしっかりPRして販路拡大に努めておられますか。どのようなことを実施されていますか。 次に,市街地(居住区)関係。 1)市街地では人が生活する上での野生動物による被害が発生しております。 まず,野犬です。市中を勝手に歩き回り,人にかぶりつきます。一部の方が野犬の捕獲を嫌いますが,小さい子どもが1人で歩いていると危険です。また,夜になると大人でも危険な状態です。早く捕獲してもらいたい。人の生命が脅かされている。何とかできないのか。 2)サギやムクドリ被害。これは小高い丘や林の上にコロニーを形成して子育てをします。何羽も多く集まりますので,夜や朝方は近所の方はうるさくて寝られない。また,飛び立つ時にふんをするので,車や庭に多くふんを落とされて臭く汚い。大変迷惑しております。この対応部署はどちらになり,どのような対応をされますか。 3)スズメバチやアシナガバチが大きな巣をつくります。これも大変危険な代物です。どこの部署で対応してもらえますか。駆除はしてもらえますか。 4)カラスも最近は多くふえているようです。天敵がいなく我が物顔のようです。庭の果物やごみステーション等を荒らして困ります。この対策もどちらの部署になりますか。捕獲または駆除はできませんか。 以上,生活しやすいまちづくりを目指している岡山市役所各部署の対応をお願いいたします。 次に,大きな2番に移ります。公共工事の発注について。 1)管理瑕疵が問われるような軽微な工事のあり方について。 市民サービスを直接に感じさせてくれるものの一つが公共工事です。それも細やかな維持に関するものが速やかに対応されたときと思います。例えば,道路の穴あき対応や道路の路側線が消えかかっているなどのような案件を担当部署に連絡したとき,直ちに担当者が調査に訪れ,速やかに業者に対応してくれ,それが解消されるということになれば,市民の満足度は格段に高まるでしょう。また,市職員としては常にそういった気持ちを持ちながら職務に当たっていただきたい。 このことを踏まえて,以下の質問をさせていただきます。 (1)そもそもこうした事案は多額の経費を要するものではない。しっかりと予算づけをしなければならないと考えるが,予算編成における考え方を御説明いただきたい。 (2)本来市が管理する道路について,管理の瑕疵により生じた偶然な事故により,通行者など第三者の死亡あるいは傷害,またはその財物の損壊が生じた場合,市が道路管理者として国家賠償法等,法律上の賠償責任を負わなければならない。ほとんどが賠償責任保険で対応されることもあり責任感が薄くなっているのではないか。だとすれば,甚だゆゆしき問題と言わざるを得ない。管理することの大変さ,難しさ,苦労はわからないでもないが,改めてしっかりと管理しなければならないとの責任感を強く持っていただきたいと思うが,御所見をお聞かせください。 (3)迅速に対応するため発注にも工夫が必要ではないでしょうか。例えば,道路の穴あきや消えかかった道路の路側線などのささいな案件は金額が小さく,数がまとまるまで待ってから発注するようなことが行われているように聞くが,迅速な対応とはほど遠いと言わざるを得ない。現状はどうなっているのか,御説明ください。 (4)年度初めに数社と年間契約を結び,逐次精算を行うやり方等,合理的な発注をするべきと考えるが,いかがお考えでしょうか。 (5)住民からこうした情報を受けたとき,直ちに対応すべきと思う。こうした場合,町内会長等からの要望書など要求する必要はないと思うが,実際の運用はどのようになっているのか,現状を御説明ください。 2)地域の有力者と公共事業の関係について。 本来,公務員は市民全体の奉仕者として公正,公平にその職務に取り組むべき立場にある。しかし,公共事業の発注に関し,それぞれの地域に支配する者がいるケースがあると聞く。そのことにより,公平な公共工事の執行がゆがめられているとするならば大きな問題ではないか。 了承を得なければ発注できないと勘違いし,承諾を得るために大変な苦労をしているとも聞く。こうしたことがあってはならない。毅然とした態度で対処しなければならないと思われます。 地元の関係者の意見を聞き工事を進めることは大切なことであり,丁寧にやらなければならない。その工事の直接の利害関係者に丁寧に対応することは当然のことであるが,全く関係がないにもかかわらず,一々お伺いを立てながら行っているとすれば大きな問題であり,将来大きな事件に発展するおそれがある。直ちにやめるべきである。さもなければ,こうしたことで理不尽な有力者をさらに増長させることにつながってくることになりかねない。 また,こうした体質が贈収賄事件を生むことにつながりかねないことも懸念される。改めて,当局におかれては実態をよく調査し,適正な公共工事を行うよう努めるとともに,担当する職員の意識啓発に関する通達を発するべきと考えるが,当局の御所見をお聞かせください。 以上で1回目の質問を終わります。 どうぞよろしくお願いします。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎福井貴弘保健福祉局長  野生動物による被害対策についての項,市街地関係で野犬について何とかできないかとのお尋ねです。 つながれていない犬については,地域住民の方々の御協力をいただきながら,捕獲用のおりを置いて捕獲することとしております。 次に,同じ市街地関係で,スズメバチやアシナガバチの巣の駆除をしてもらえるのか,また対応部署はどこかとのお尋ねです。 保健所衛生課が駆除に関する相談を受け付けており,駆除方法や駆除業者に関する紹介を行っております。なお,駆除業務は行っておりません。 以上でございます。 ◎門田和宏環境局長  同じ項,サギやムクドリの被害への対応についての御質問にお答えいたします。 環境保全課が相談を受けた際には,サギやムクドリがコロニーを形成している場所が岡山市の土地である場合は,その土地を所管する部署に対応を依頼し,民有地である場合は追い払う方法などについて助言を行っております。 ◎赤坂隆産業観光局長  同じ項,農作物関係で,まず狩猟できる人たちの確保についてですが,本市では駆除活動をするため新規に免許を取得する方に対して,免許取得費用の約2分の1を補助し,狩猟者確保に努めているところです。 平成30年度の岡山地区猟友会狩猟免許保持者は542名で,毎年わずかではありますが増加しております。しかしながら,猟友会に伺ったところ,新たに加入しても,実際に狩猟に携わらない方がふえている状況にあるため,岡山県が初心者を対象にわな猟技術伝承研修を行っております。 次に,個体捕獲数の目標についてですが,有害鳥獣の捕獲計画数は,市内の猟友会各分会,農業協同組合農業共済組合,本市を構成員とする岡山市地域鳥獣被害防止対策協議会の場において適正な捕獲数となるよう,過去の捕獲実績及び被害状況をもとに協議し,岡山県の意見を踏まえた上で設定しております。 次に,実施隊の活動についてですが,岡山市鳥獣被害対策実施隊の活動については,農林水産業被害をもたらす有害鳥獣に対し,1つ目として被害地区の状況確認や環境整備に関する指導,助言及び啓発活動,2つ目として被害防止柵の設置及び管理に関する指導,助言,3つ目として人的または物的被害が想定される場合などの緊急出動及び捕獲などを行っております。 次に,実施隊の構成についてですけれども,実施隊は今年度4月現在で総勢156名で活動していただいております。各区に隊長を1名配置し,市内全域で活動できるよう14班を設置し,体制を整えています。また,隊員は狩猟活動の経験が通算5年以上などの条件のもと,猟友会に属する会員で,会長が推薦する者としており,十分に活躍していただけるものと考えております。 次に,民間のジビエ処理施設についてですが,捕獲した有害鳥獣はジビエ利用に適さない物も多く,利用の割合はまだ低いですが,利用をふやしていくためにジビエ関係者へのセミナーを開催するなど,事業者と猟友会との連携を進めているところです。 消費については,まだ一部の飲食店での扱いにとどまっていますが,当該処理加工施設は現在本市の支援のもと,国の国産ジビエ認証の取得を目指しており,取得により安全への信頼性が向上し,需要も高まるものと期待しております。そのほか,地下食堂でジビエを使った料理の提供などPRを行っているところであり,引き続きジビエの消費拡大を図ってまいります。 最後に,市街地関係でカラスの捕獲または駆除についてですが,カラスの被害などがあった場合に,その施設の管理者などが捕獲を行おうとするときは,市に対して鳥獣保護管理法に基づく申請をして,許可を得た上で行っていただくことになります。 以上です。 ◎森安浩一郎総務局長  2,公共工事の発注についての項,適正な事務執行に努め,職員の意識啓発をとのお尋ねです。 公務員が公平,公正な事務執行に当たらなければならないことは当然のことであり,公共工事に携わる職員も適正な事務執行に当たっています。 なお,公共工事に関する事務に限らず,行政の事務執行に対して暴力や不当要求をされた場合には,公正な行政執行を図るため,行政執行適正化推進課において担当部署からの相談に応じ,ケースに応じて警察など関係機関とも連携しながら,適時適切な対応について助言を行うなど,組織的に対応しているところです。 以上です。 ◎林恭生都市整備局長  同じ項,管理瑕疵が問われるような軽微な工事のあり方について順次お答えいたします。 まず,予算編成における考え方についてです。 道路の維持補修費につきましては,前年度の実績等を勘案して必要な予算を計上しております。今年度は,政令指定都市に移行した平成21年度と比較して約1.3倍の予算により適切な道路管理に努めております。 次に,市が管理する道路について,責任感を強く持っていただきたいと思うがどうかというお尋ねです。 道路は経済活動や住民の暮らしを支える重要な社会インフラであり,常に健全な状態を保つ必要があることから,道路パトロール道路利用者の方々からの情報提供があった場合は,速やかに現地を確認し,補修等の安全対策を行っているところであり,引き続き通行の安全向上に努めてまいります。 次に,道路の穴あき等は数がまとまるまで待ってから発注すると聞くが,現状はどうかというお尋ねです。 薄くなっている道路の路側線等で緊急性が高くないと思われるものについてはまとめて発注する場合もありますが,道路の穴あきなど危険性が高いものについては,その都度現場を確認し,迅速な対応を行っております。 次に,年度初めに年間契約を結ぶなど,合理的な発注をすべきと考えるがどうかというお尋ねです。 政令指定都市移行に伴い,移管を受けた国道,県道については,それまで岡山県が行っていた道路管理を参考にして,毎年年度当初に道路パトロールとパトロール中の穴埋めなど軽微な維持補修を行う業務を年間契約しており,緊急の事態にも迅速に対応できるようにしております。 最後に,住民から情報を受けたとき,直ちに対応すべき場合は,町内会長等からの要望書は必要ないと思うがどうかというお尋ねです。 住民から道路の穴あきなどの情報を受けたときは,現場を確認し,危険性が高く,緊急の対応が必要と判断した場合には,町内会長等からの要望書をいただくことなく,速やかに修繕等の対策を行っております。 以上です。     〔29番千間勝己議員登壇〕 ◆29番(千間勝己議員)  どうも御答弁ありがとうございました。 野犬のことなんですが,もう何回も来ていただいたり,何匹も捕まえて,この3年間で三十数匹捕まえております。地元の人の協力でしておりますが,やはりふえるほうが多いんですよね。やり方がこうだからじゃなくて,我々の生活が非常に脅かされている。犬にかまれる。これは人間が被害を受けているわけですよ。普通,人対人だったら暴力行為で大きな問題なんですけど,犬にかまれる,それ今のところ,みんな泣き寝入りです。私が聞いているだけでも五,六人いますから。特にお年寄りの方なんか治りが悪いんで何回も医者に通っているとか,そんなことがありますんで,早く何とかならないかということを聞いているんで,やり方は今一緒にやってもらっておりますが,それじゃ手ぬるいんじゃないかということを聞いております。 だから,私が言っているのは,たむろしている犬はそこにいるんだから,周りで囲って一網打尽に捕まえられないかとか,一つのそういった案も出したりして,何か次の手が打てないかということを質問しておりますので,もう一度お願いいたします。 それと,そういうことだけではなくて,農業関係も大きくいろいろあります。だから部署がいろいろ変わって,誰がどうするかわからない部分もよくあるようで,もう一つにまとめて鳥獣対策課というか鳥獣対策部署をつくってもらえないかなという質問なんで,市長どうでしょうか,そういう案は。御検討お願いします。 それから,道路工事のほうですが,いろいろよくやっていただいているのもわかりますが,私が一番感じるのは,10年前ですか,県から道路が全部こちらに移りました。それで,うちのほうも,支所ですか,そういったところに産建のメンバーが数人おられました。これが南区なら南区役所に全部集合されました。それで土地の面積は変わっていない,道路はいっぱいふえました。それで人数は減りましたが,こういったので十分管理できるかどうか。先ほど1.3倍ほどの予算をとったとか言われましたが,お金よりも人とか,道路だってすごく路線がふえているわけですから,そんなもんで足りるのかどうかというのが気になっているわけです。その辺,もう一度詳しく御説明お願いしたいと思います。 それから,公共工事のほうは,いろいろ問題になる前に早目に注意していただきたい。あちこちで,いろんな市でもいろいろな事件が発覚したりしておりますから,岡山市がそういうことにならないように注意していただきたいという要望ですので,先ほどの答弁のように注意していただければと思っております。 以上です。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  皆さんおはようございます。 答弁に入る前に,MGCのマラソン,ずっと見ていましたけど,前田さんの走りは本当にすごかったですね。小原怜さん,最後4秒まで縮めて,あとは2時間22分22秒が出ない限りは小原さんも行けるわけですし,彼女自身が突破すればいいというところもありますから,ひょっとして岡山勢2人女性で出られるんじゃないかなと,すごく本当に期待しているところであります。 鳥獣対策の組織について考えろという話でありますが,鳥獣対策については多くの議員の方からお話をいただいています。私が市長になってからも鳥獣対策の予算,相当ふやさせていただきました。一定の効果はあらわれておりますが,それに対してこれから何をしていかなきゃならないのか。組織をつくるだけが対策になるわけじゃありませんから,どうやればその対策がより効果的になるのかということは考えていかなければならないと思っています。 千間議員の指摘を踏まえながら,来年度の組織,予算に向けて,鳥獣対策という一つの課題をどうやってこなしていくかということを考えさせていただきたいと思います。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  議員さんがおっしゃられた野犬の関係です。 もちろん捕獲おり以外に麻酔銃だったりネットランチャーというんですか,ネットがぱっと飛び出す,そういった方法もあるんですけども,それなりの広さが必要だったり,条件が整わないとなかなか難しいんだということで,まれに使うこともあると担当課から聞いています。 その一方で,議員もおっしゃられた捕獲を好まない方もいらっしゃったり,それからやはり餌をあげている方もいらっしゃるので,やはり餌をやっている方には懐いているというようなこともあって,その方の理解を得て,そこで捕まえていただくというのが一番スムーズにできる方法で,昨年度も171頭ほど捕獲しているとは聞いているんですが,被害等が出てもらってはやはり困る話でしょうから,できるだけ地域に職員も入っていって,安心していただかなきゃいけないでしょうし,どういった対策が一番いいかというのも,常にそこでちょっと話し合いをさせていただくということを粘り強くやっていくしかないかなとは感じております。 引き続きよろしくお願いいたします。 以上です。 ◎林恭生都市整備局長  十分な管理をするために人が足りてないんじゃないのかという御指摘だったと思います。 全体として人員が減っているというのはそのとおりでございまして,そうした中でいかに安全を確保していくのかというのが非常に重要だと思っています。例えば,国道や県道なんかで新たにふえている路線については外部委託していくなど,発注方法なんかも検討を加えておるところでございまして,引き続き安全で,いかに効率的に維持管理ができるかというそのあり方についても,議員の御指摘も踏まえまして検討していきたいと思います。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で千間議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして田中議員。     〔11番田中のぞみ議員登壇,拍手〕 ◆11番(田中のぞみ議員)  皆さんおはようございます。日本共産党市議団の田中のぞみです。 早速ですが,通告に従いまして質問に入らせていただきます。 まず,大きな1番,保育の充実について。 1,保育の無償化について。 10月から始まる保育の無償化については,子育ての保護者負担が減るということは大変望ましいことですが,実施に当たって3つの懸念がありますので,質問させていただきます。 まず,給食費についてです。 市立園について。 ア,岡山市は,副食費を実費徴収することにしています。保育園要件の2号児は月額4,500円掛ける12カ月で年間5万4,000円,幼稚園要件の1号児は3,000円掛ける10カ月で年間3万円です。先日の子ども・文教委員会で計算根拠として実費計算を示されており,多いところでは,公立ですが8,000円近くかかっているところがありました。4,500円の実費徴収とすると,食材費を削れ,給食の質を落とせということでしょうか。差額についての考え方をお示しください。 イは飛ばしてウ,土曜日利用者についての考え方をお示しください。 次に,私立園についてです。 私立園は本当に大変です。何円徴収するかを各園で決めて,長期で休んだ場合や土曜日の利用など,園児個人単位の計算が発生する園も出てきます。この保育士不足の中で,徴収も担い,滞納になれば園の持ち出しになる。しかも,国は副食費の目安を4,500円としているにもかかわらず,公定価格を1人5,090円減らしているということもわかりました。 エ,国が示してきた目安額では主食と副食費を合わせると月7,500円です。小学校でも燃料費込みで月5,000円程度ですから,高過ぎます。市立園に合わせて4,500円程度に抑えれば,公定価格から引かれる5,090円との差額は私立園の持ち出しでしょうか。 オ,そもそも保育事業は市の委託事業です。委託内容に給食提供が含まれ,お弁当持参の選択肢はなく,自園調理が原則と6月議会でも答弁がありました。給食は保育の一環であり当然だと考えます。給食提供を委託内容としながら,変動もある材料費は自分で調達するということ自体が矛盾しており,無責任です。せめて,給食費は市が徴収して,委託費はこれまでどおりの額を保証することで,私立園で持ち出しが発生するような事態は避けるべきです。御所見をお願いします。 カ,私立園長会等関係者からはどのような意見が出ていますか。 キ,これまで保育料の保護者負担を市独自で軽減してきた額が,この無償化により不用になります。岡山市の場合は14億4,000万円との答弁が6月議会でありました。この浮いた財源を使って給食費を無料とする自治体がふえています。給食費無料を実施した場合の必要額について,認可園については5から6億円と委員会で答弁がありました。実施しませんか。 次に,保育の質の保証について質問します。 岡山市は無償化の対象に認可外施設も含めて全て対象にするとしていますが,その質の保証は不十分としか言えません。認可外の監査結果については,その指摘の中身に認可と大きな違いがあります。 きょうお手元に資料を配っておりますが,裏側が,6月議会でもちょっと載せさせていただいたんですが触れられなかったので,左側が認可,右側が認可外,指摘内容は非常に大きな違いがあるし,公立は非常に少ないという現状があるかと思います。 認可外の指摘内容は,人員不足や安全管理面,衛生面などの案件が多く,園児の発達を保証するなどの保育の質以前に園児の安全確保に影響がある指摘内容が多いことがわかります。さらに,認可外施設には保育士3分の1以上など,国基準を満たしていない施設も含まれます。 ア,岡山市の認可外保育施設について,届け出の有無と国基準未満の数をお示しください。 イ,認可と認可外施設の指摘事項の性質の違いについての所見をお聞かせください。 ウ,抜き打ち調査をしない理由に書類等の事前準備を挙げられますが,実施している自治体は多数あります。このままでは悲惨な死亡事故を引き起こしたようなずさんな保育体制を見抜くことは到底できません。抽出ででも抜き打ち調査を行うんだというその姿勢こそが求められます。無償化で公金の支援対象とするならば最低限の保証だと思いますが,御所見をお願いします。 3点目に,待機児童問題です。 待機児童は353人ですが,保育園に入りたくても入れない児童数は約1,600人いる中で,来年度からの第二期子ども・子育て支援事業計画が示されました。無償化は来月からです。その対策は不十分で残念です。つい先日も,どれだけ待っても入れないという悲痛な御相談がありました。緊急事態だと思います。 ア,第二期子ども・子育て支援事業計画で,幼稚園の確保数は需要数の倍近くあり約4,000の余りがあります。なぜここを活用しないのでしょうか,考え方をお示しください。 午後の預かり保育の本格実施,全園での3歳児受け入れ,幼稚園のこども園化などを考えるべきです。 イ,先日の子ども・子育て会議で,市立認定こども園の数を36にすることをどこで決めたのかという厳しい意見が出ていました。子ども・子育て会議は追認機関ではありません。そのほかにも多様で貴重な意見が出されており,第2期計画を策定するに当たり,きちんと意見聴取するべきです。改めてその位置づけと今後の開催予定をお伺いします。 ウ,この緊急事態に市立保育園を民営化する意味が私には本当にわかりません。その目的は,コストカット以外にどこにあるのでしょうか。また,対象園をどのように決めるのか,具体的に示していただきたいと思います。 次に,2,保育士の働き方について。 育休復帰を目指す市の保育士さんが早期退職していくケースが少なくありません。先日,育休明けのタイミングでやめるしかないのかと悩んでいるとの声を聞きました。それは,子育てとの両立がとてもできないからという悲しい理由です。保育士不足の苦しい現状があることは重々承知しておりますが,女性が多い現場で子育てとの両立ができないという理由で早期退職者が後を絶たないということは本末転倒です。保育士の育児支援についての考え方をお示しください。 お手元の資料2になりますが,ちょっと数を出させていただきました。育児休業をとっている数に比べて育児支援の制度を使っている方が非常に少ないという数字があるということは事実かなと思います。 大きな2番,平成30年7月豪雨災害にかかわって。 1,災害の検証と記録はこれでよいのか。 この3月に平成30年7月豪雨災害を教訓とした災害初期対応等の見直しをまとめられました。昨年の豪雨災害について職員や外部有識者,議会から出た多くの課題を,1,初動体制,2,情報提供,3,避難場所の開設・運営,4,被災者支援,5,復旧対策,6,平時からの備えという6項目に分け,課題に対する対応策が示されています。しかし,重点課題として最初に位置づけられたのは,自助・共助の強化でした。 資料編では,職員から出された課題や意見が記載されています。例えば,外部や市民からの問い合わせに追われ対応が後手に回った,圧倒的に人員不足で対応が追いつかなかった,統括機能がないことから各局がばらばらに動き情報共有されない,また調整に多大な時間を要した,砂川,旭川とも破堤の情報共有が遅延した,ダム放流があり大規模な浸水被害が発生した,被災者支援の担当課がばらばらで情報共有する仕組みがなかったなどなど,具体的で貴重な声がたくさん出されています。 では,本部体制はどうだったのか,各区役所の人員体制や連絡体制はどうだったのか,被災者窓口はどこに設置し被災者訪問はどこの部署がどう行ってどう情報共有したのか,ボランティアセンターはどう動いたのか,意思決定は何をもとに誰が行っていたのか,そもそも災害が起こった原因は何だったのか,上流やダムの影響はどうだったのか,被害状況の詳細はどうなのかといった重要な記録は見当たりません。事実や時系列の詳細を記録し,そこから検証しなければ,本当に機能する初期対応等の見直しとなるのか疑問が残りました。ですから,重点課題の最初に,自助・共助の強化が来ることに違和感がありました。 幾つかお伺いします。 ア,後世への記録としても,災害発生の原因,ダム放流の影響,初動体制の記録,被害状況の詳細な記録,被災者支援体制の記録などをまとめるべきではないでしょうか。 イ,記録をもとに防災分野の研究者など外部有識者を含めて,本部機能のあり方についてきちんと検証しておくべきだと思いますが,御所見をお願いします。 ウ,避難情報について,夜22時45分に全市に対する避難指示が遅かったのではないか。前日の気象庁の記者発表はどのように認識したのか。旭川,砂川の氾濫危険水位を超えたことがなぜ情報発信されなかったのかなど,市民の疑問にお答えください。 エ,罹災証明について,被害判定基準が地震災害をもとにしているため,水害に適していないと指摘してきました。国に改善を求める旨の記載が課題抽出・検討委員会の骨子案の資料にあります。今後,豪雨被害が各地で頻発することも予測される中,水害に遭った自治体が声を上げることは必要です。その後の対応についてお示しください。 2,被災者支援について。 豪雨災害の被災者に対する医療費,介護保険利用料の減免制度を岡山市は6月末で打ち切りました。その後,個別に対応するということでしたが,具体的な基準は今後の検討とのことでした。どのくらいの問い合わせがあり,何を基準としていくのか,考え方をお示しください。 倉敷真備地区から住民票を異動して避難してこられている方は何人いて,どのような対応になっていますか。 3は割愛し,4,行方不明者等の氏名公表について。 災害時の行方不明者や被害者の氏名公表について,岡山市の考え方をお伺いします。 大きな3番,学校現場の支援について。 今回は1点だけお伺いします。 特別支援教育支援員について,1億円の財源不足により,支援学級は43クラスもふえているのに,支援員は13人も減らされたという点について看過できません。特別支援教育についての考え方と支援員の増員についての方向をお示しください。 支援員は16人でした。資料のほうは13人になっております。資料3に載せております。ある学校の状況はほとんど変わっていないのに,支援員さんが減っている。そして岡山市全体の数について載せさせていただいております。 以上で1回目の質問とさせていただきます。 ありがとうございました。(拍手)
    浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎岡崎尚子岡山っ子育成局長  1,保育の充実についての項,子ども・子育て会議の位置づけと今後の開催予定についての御質問です。 この会議は,子ども・子育て支援法の規定に基づき,条例で設置している合議制の諮問機関です。 市は子ども・子育て支援事業計画を定め,または変更しようとするときには,その意見を聞かなければならないこととなっており,いただいた御意見等は計画策定に生かしてまいりたいと考えております。 また,本年度はこれまでにアンケート結果を取りまとめた際と量の見込みと確保方策をまとめた段階で計2回開催しておりますが,今後計画策定までにあと2回程度開催する必要があると考えております。 以上です。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  同じ項,保育の無償化についてのうち,給食費について順次お答えします。 まず,公立園の副食費の考え方についてです。 公立保育園・認定こども園では,子どもに必要な栄養価やバランス等を考慮して作成した献立表に基づき,全園で同じ給食を提供しており,最も安価に食材を調達できている園の食材料費は,月4,500円程度となっております。しかしながら,公立園はセーフティーネットとしての役割を果たすため,入園児童が少ない地域や食材を納入できる業者が近隣にない地域にも設置されており,そういった園では食材料の調達コストが割高になっている状況があります。 食材料については,より安価に調達できるよう工夫してまいりますが,献立については現在と同様の運用を行ってまいりますので,質を落とすというようなことはございません。 次に,土曜日の利用者についてです。 公立園の2号認定子どもの副食費は,出席日数をもとに週5日分として算出しており,土曜日利用者について別途徴収を行うなど,特別な取り扱いをすることは考えておりません。 次に,私立園の副食費の考え方と徴収について一括してお答えします。 私立の保育園等の副食費は,実費を勘案して定めることになっております。また,その徴収については,無償化後は施設が利用者から直接徴収することになります。 次に,給食費を無料とすることについて一括してお答えします。 私立認可保育園・認定こども園園長会からは,副食費全額を市が負担すべきとの要望をいただいております。給食の材料にかかる費用は,自宅で子育てを行う場合にも同様にかかる費用であるため,市独自で無償化することは考えておりません。 次に,保育の質の保証についてのうち,認可外保育施設の届け出状況についてです。 8月末現在の認可外保育施設の届け出数は,企業主導型保育事業が35施設,特認登録保育施設が21施設,その他の認可外保育施設が29施設,事業所内保育事業が23施設で,全ての施設から国基準を満たした届け出が出ております。 次に,認可と認可外保育施設の指摘事項についてです。 認可園での指摘が多いのは会計経理に関するもので,認可外保育施設では保育従事者の配置や乳幼児の身体測定記録がないなどの健康管理について,非常時のマニュアルがない,また廊下に荷物があるなどの安全確保に関する指摘が多いように感じております。 次に,施設への抜き打ち調査についてです。 認可外保育施設への立入調査では,資料の確認のほか保育内容の聞き取り調査を行っておりますが,通常,保育に支障を来さないよう事前に連絡しております。 なお,10月以降開始する巡回指導は,日ごろの保育の状況を見せていただき,アドバイスをすることを目的としておりますので,予告しないで訪問することについても検討してまいりたいと考えております。 次に,待機児童問題のうち,幼稚園の活用についてです。 公立幼稚園の余裕教室の活用としては,平成29年4月から緊急的な一時預かり事業を開始し,現在6施設において保育サービスの提供を行っております。 また,施設配置の最適化として,公の役割を担う幼保連携型認定こども園の整備を進めており,幼稚園単独では令和2年4月に今幼稚園が認定こども園に移行するほか,その後も陵南幼稚園,妹尾幼稚園などで整備を進めております。 幼稚園での3歳児の受け入れについては,柳迫議員にお答えしたとおりです。 次に,民営化の目的と対象園の決め方です。 民営化の目的は,竹之内議員に市長が御答弁したとおりです。 対象園については,現在優先基準づくりの作業を進めております。 この項最後,保育士の働き方についてのうち,保育士の育児支援についてです。 職員のワーク・ライフ・バランスの実現に向けては,両立支援制度等,さまざまな支援が必要であると考えております。保育現場においても職員が仕事と子育て等の両立を図ることができるよう,制度の活用等について園長への通知や職員への周知等を行うとともに,制度の活用を希望する職員には,本人の意向に沿った勤務ができるよう個別の相談に応じており,制度の活用も徐々に進んできております。引き続き,仕事と子育て,介護等を両立できる職場環境の整備に努めてまいります。 以上です。 ◎河野広幸理事  2番目の平成30年7月豪雨災害にかかわっての項,順次お答えいたします。 まず,災害の記録についてでございます。 災害の記録誌につきましては作成を予定しており,現在災害情報等の取りまとめを行っているところでございます。 次に,外部有識者を含めての本部機能のあり方についてお答えいたします。 災害初期対応等の見直しを行った際,有識者や専門家の方々から災害対策本部体制も含め御意見をお聞きしております。それをもとに災害対策本部の体制について,組織体制と職員の配置の見直しなどを行っており,今年度から運用を行いながら改善点等の検証を行っているところであり,専門家による検証は予定しておりません。 次に,避難情報について,22時45分の避難指示が遅いのでは,前日の気象庁の記者発表の認識,旭川,砂川の氾濫危険水位を超えたときの情報発信についての御質問にお答えいたします。 昨年7月6日21時35分に大雨特別警報が発表され,河川の水位や雨量,ダム放流量予測等の情報をもとに発令区域を検討し,22時45分,市全域──東区吉井川以東を除く──に避難指示(緊急)を発令したもので,妥当な時間であったと考えております。 次に,気象情報につきましては,岡山地方気象台から今後予想される大雨などの気象情報が提供されております。河川の氾濫危険水位を超過した情報は,ホームページやおかやま防災情報メール等で発信しております。 次に,行方不明者の公表についてお答えいたします。 災害時の行方不明者や被害者の氏名については,岡山市個人情報保護条例に基づき公表することとしております。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  同じ項,水害に適した被害判定基準の改定について国へ要望するとしていたがその後の対応はとのお尋ねです。 国の住家の被害認定基準運用指針については,水害に係る被害認定調査の効率化,迅速化等を含め,平成30年3月に改定が行われておりますが,市ではこの改定後に発生した平成30年7月豪雨災害を踏まえ,判定方法のさらなる簡素化等の必要な改定を行うよう国への要望を行っております。 次に,被災者支援の実績等についてです。 国保年金課への相談は8件あり,今現在2件は減免の決定を行っています。介護保険課への相談は3件あり,1件が減免の決定を行っています。 基準については個別に事情をお聞きすることとしておりますが,被災により事業用資産に重大な損害があった方などで,収入が激減し,生活に困窮し,一部負担金等の支払いが困難な方を対象としております。 真備地区から避難されている方の人数等は把握できておりませんが,生活に困窮し,一部負担金等の支払いが困難な場合は御相談いただければと思っております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  大きな3番,学校現場の支援についての項,特別支援教育の考え方と支援員の増員の方向でございますが,岡山市の特別支援教育では,障害のある子どもが自分の力を高め,自立,社会参加することを目指しております。 特別支援教育支援員は,子どもの自立を支援するために配置しており,特別支援学級の数ではなく,各学校の児童・生徒の障害の状態や教職員の配置等を踏まえ,総合的に判断して配置しておるものでございます。 以上でございます。     〔11番田中のぞみ議員登壇〕 ◆11番(田中のぞみ議員)  御答弁ありがとうございました。 ちょっと先に,忘れてはいけないので,災害対応について記録をつくると言われたので,ぜひそれは期待したいなと思います。 総社市が記憶誌をつくっていまして,総社市長の言葉も出ていますんで,市長も災害に対してどういうふうに動いたのかとか,そういう思いなんかもぜひ市民に対して発信していただければなという要望はお伝えしておきたいと思います。 災害本部にも最初から社協なんかが入っているので,ボランティア対応なんかも早かったのかなというような,見える化がされているので,初期,どういうふうに動いたのか見えるような資料にしてほしいなという要望は先にお伝えしておきます。 では,再質問。 保育の無償化のところからですけれども,給食費のところなんですが,公立園は周辺部にあるところは輸送コストがかかってもスケールパフォーマンス,スケールメリットがなくてもちゃんと同じメニューを提供しているんだから同じ金額でやる,そこは非常に大切な考え方だと思います。そうあるべきだと思うので余計思うのが,やっぱり私立園の支援です。答弁がなかったんだけれども,国が副食費の目安は4,500円としているので,今回4,500円にするという園があります。しかし,公定価格から5,090円引かれることはもうわかっています。これは急に上がってきたので,国がどうなんだという話ですけれども,だけれども,この差額は私立園の持ち出しになるんですかとお伺いしたので,ちょっと答えてください。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  私立の保育園等の副食費は実費を勘案して定めることになりますので,差額という考え方がちょっと言葉としてなじむかどうかというのは感じるところではありますが,おっしゃるとおり公定価格から減額するとして国から示された額が4,500円でなかった,この点については承知しております。9月4日ですか,国から通知が来ておりまして,その後,幾らかやりとりしている最中でございます。市長会等を通じて情報収集を行っております。 以上です。 ◆11番(田中のぞみ議員)  だから,10月からですから4,500円で設定した場合は5,090円も引かれてくるわけですから,持ち出しになるんですね。確認。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  国の説明を精査したいと思っております。 以上です。 ◆11番(田中のぞみ議員)  持ち出しになるんですよ。でね,実費,実費と言うけど,実費で市立園でも4,600円程度のところがある。私立園でもそうかもしれない。だから,実費をとったとしても,この差額,正味600円の──1人600円ですからね──委託費が減らされてくるわけですから,なぜそれを私立園が持ち出さなければならないのかという大問題だと思うんですよ。 ちょっと1個確認したいんですけど,例えば私立園は実費以上の給食費を徴収することはできるんですか。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  これまでの実績に基づいて各園で適切な金額を設定してくださっていると思います。ただ,私立で主食費を集めていらっしゃるところもあると聞いておりますので,主食費と副食費を合わせて給食を出しているのではないかなと思っております。 以上です。 ◆11番(田中のぞみ議員)  主食費の分はこれまでも一応実費という考え方だったので,今回主食費は関係ないと思うんですよね,入ってなかったから。なので,この差額についてやっぱり私立園が責任を持つというようなことは絶対避けてほしいなと思うので,ここは自治体がやっぱり腹をくくるべきだなということをすごく思うわけです。 大体,4,500円ということ自体も私は高いと思います。子ども・子育て会議でも意見が出ていましたけれども。小学校の給食費5,000円とお伝えしましたが,毎年教育要覧でも出ている。1食当たりの値段が出ているんですね。これね,主食費を除くと1人206円,1カ月4,120円なんですって,小学生,12歳でもね。なので,3歳児,4歳児,5歳児が4,500円でも私は高いと思っています。大体変動がある食材費を実費徴収して自分たちで賄いなさいというのは,もともと保育というのは8時間保育で給食も委託内容に入っているわけだから,そこ自体も委託内容の契約変更じゃないかというのを6月議会でもお伺いしたんだけど,ちょっと明確な答弁がなかったので,その辺についてのお考えを教えてください。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  今回の無償化は大きな国の制度変更であります。その制度変更の中身で10月以降は委託させていただくということで,大きな意味で制度として我々も運営しておるところでございます。 以上です。 ◆11番(田中のぞみ議員)  明確な答弁はないけど,委託内容,これほんま変更だと思いますね,一方的な。民間園の方々はこれ納得はされていると認識されているのかどうかを教えてください。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  御答弁申し上げましたが,園長会から副食費を無償にするようにという要望をいただいております。 ◆11番(田中のぞみ議員)  納得してないよというのは認識していただいているということで,じゃあね,もう一つ確認させていただきたいんですけど,例えば給食費実費だとして市が徴収して,でも委託費はこれまでどおりきっちり払うということは違法にはなるのか,できるのかできないのかで言うとどっちですか。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  違法であるかどうかは,済みません,ちょっと即答ができないんですけれど,考え方としてはあり得ると思います。ただし,各園によって今までの給食の実費等々違うと思いますので,市がまとめてという発想は我々にはございません。 以上です。 ◆11番(田中のぞみ議員)  無償化に当たって給食費だけ外に外されたということで,これ行く行くやっぱり給食の質を落としていく,その金額の中でやりくりしなきゃいけないということにつながっていくと思うんですね。行く行くはやっぱり子どもに影響があると思うので,ここはしっかり市が責任を持っていただいて,今までどおり市が徴収するならする,委託費は保証する,この立場に立ってほしい。さらに言うならば,給食費をしっかり無料にしてほしいということは言わせていただきたいと思います。 これまで保育料を少し軽減してきた分,14.4億円浮くということですが,これは毎年不用になるという認識でよいですか。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  14.4億円という数字は,市が保育料を独自軽減していた金額の総額です。それが浮く浮かないという,済みません,そういう説明は私のほうからはできないんですけれど,子育て関係,今回無償化において歳出も多くふえております。そういったもののトータルとしてどうであるか,そしてそういった費用が軽減されるのであれば,それについては子育て施策に使いたいということは市長のほうから答弁させていただいたとおりです。 以上です。 ◆11番(田中のぞみ議員)  不用になる額ね,浮くということに抵抗があるのであれば。今まで岡山市が独自でやっていた保育料の軽減の財源については不用になる。これについて,財源については今年度は臨時交付金で全額国が保証する。来年度以降は地方消費税と地方交付税で保証するということなので,14.4億円が毎年不用になると私たちは認識しておりますし,国会の答弁でも,今までの保育料軽減した分が自治体で不用になるので,それを給食費で矛盾が出るようなところについては使ってもらえばということは国会でも答弁がある。なので,市長,最後お伺いしたいんですけれども,子ども・子育てのために14.4億円を使うと言われました。無償化については,制度についてもいろいろ矛盾があるので,この給食費について私立園に公私格差を生むようなことを強要してはならないと私は思いますので,委託費はそのまま保証する,もしくはやっぱり給食はしっかり無料化して,子どもたちの食の安全,食育を保証するという立場に立っていただきたいと思います。 今回無償化に当たって,岡山市は独自の支援を一切していないと思いますので,6割の自治体がしていると山陽新聞にも出ていましたので,検討の余地すらないのか,このあたりの御所見についてちょっと教えてください。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  田中議員,この14.4億円という数字は私は言っていません。これはもう何度かこの本会議の場でもやりとりしましたですね。交付税の考え方,今年度は交付金ですからその額は来るんでしょうけども,交付税というのはこれ全体の総額が地財計画等々によって変わってきます。国の財政によって変わってくるんで,一体どれだけ今まで我々が負担していた部分が国から交付税として来るのか,そこは若干まだ未定なところがありますんで,そういうことも考えながら我々としてはやらせていただきたいと思っています。 これが今の主題ではないでしょうから,もう一つの多分給食費の話が主要な話であります。私の記憶が正しければ,政令指定都市20都市,全て4,500円で徴収するということになっていると思っています。そこは,先ほど中原局長が答弁したように,家庭で保育している場合でも当然お昼御飯は食べるわけであります。そういうものについてはやっぱりきちんと負担してもらおうというところであって,そこは私は家庭内保育の方とバランスはとれているだろうと思っています。 ただ,4,500円の話が9月になって国から公定価格の話で5,000円を超える額が出てきたというのは事実であります。中原局長がその国からの通知が来たときに,真っ先に市長室に飛び込んできました。少し国からの動きが変わっているということであります。そういう面で,このところが若干混乱しているんだと思っています。先ほど政令指定都市20都市,全てか,若干数字が違うかもしれませんけども,基本的には同じ4,500円の徴収ということになっていましたんで,それぞれの市が抱えている問題は同じであります。そういうことで,今厚生労働省にそこを問いただしているところであります。それらを踏まえて,もうすぐですからね,私は9月に通知が来るということ自体,厚労省に問題があるとは思っていますけれども,ただ彼らも相当検討の中で揺れ動いているんじゃないでしょうかね。政令指定都市として,また岡山市として考え方を整理してやっていきたいと思っているところであります。 以上です。 ◆11番(田中のぞみ議員)  市長,地方交付税というより,これ基本的には財源は消費税なので,私たちは反対ですけど,地方消費税が財源だということになりますから,持ち出しはないと認識しております。持ち出しがあるならちょっとやっぱり矛盾のある制度だと思いますので,そこはこの財源をしっかり保育料の軽減に使っていたので保育園児にもしっかり還元してほしい。そして,4,500円でいくというのは市立のほうですからね。市立のほうで,周辺部も中心部も公平にと言われているんだけど,私立にはそれができないじゃないですかということも含めて,公私格差が出るような制度ではいけないのではないかという趣旨。なので,この14.4億円をちゃんと私立園にも平等に給食の質を保証できるように,今までどおりの公定価格を払ってあげてほしい,これが趣旨です。 次に,ちょっと民営化についていきたいんですけど,5カ年計画でしか動態を見ていないので,気になるのは保育ニーズのピークは岡山市でいつと考えているのかというのを教えていただきたい。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  最初の質問という形でよろしいでしょうか。 地方消費税のアップ分が充てられるということかもしれませんが,全体として,じゃあ地財の計画の地方交付税の算定の考え方がどう変わってくるのか,私はお聞きしているわけではありません。通常でいくと,基準財政需要額引く基準財政収入額という中で最終的な計算をされていく,そういうことでこれからずっとこの問題が続くわけですから,そして全体の収入,交付税の財源がどうなるのか,それによって交付税というのは変わり得るものだと思います。 今地方交付税法の考え方に沿って議論していくとそういうふうになると思っています。国会のやりとりの中で具体的にどんな積算方法になるのか。例えば,他のものに影響を与えないのか。例えばですよ,こういうことはないと思いますが,保育だけ額が来て,他のところがぐっと落とされたら,それは全体として市に入る収入は小さくなるわけであります。いろんなことをやっぱり考えてやっていかなければならないということであります。 それから,4,500円の件については今おっしゃった趣旨での答弁と理解していただいて結構だと思います。 以上です。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  済みません,反問でよろしいでしょうか。 ○浦上雅彦議長  はい,反問。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  保育ニーズのピークがどこか,何年かという御質問でよろしかったでしょうか。 ◆11番(田中のぞみ議員)  はい,そうです。岡山市としてね。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  せんだって,令和2年度から令和6年度の保育の整備計画に当たる確保方策,こちらのほうの数字を案ですが公表させていただきました。そして,そのときに使用したのが平成31年1月に行ったアンケート調査で,大体66%ぐらいのお子さんが保育を利用するというそういう数字がございます。ひとまず,これから令和7年4月,ですから次の5カ年計画の最終年度の翌4月1日ですね,そこの2万1,957人分という数字を目指して整備していくという計画でございます。ただし,それがピークであるかどうかというのは,今後また無償化を受けた動きがございますでしょうから,今確実なことは申し上げることができません。 以上です。 ◆11番(田中のぞみ議員)  地方消費税は全額基準収入のほうに計算するんだそうです。それは,すなわち私は無償化の財源は消費税を財源に足りていると認識したんですよ。ただ,今後確かに,必要経費でやっぱり自治体の負担が出てくるのかどうかというのは見ていかないといけないと思いますが,国の政策において自治体の持ち出しがあるようなことであってはいけないなと思っていますので,基本的に14.4億円は毎年不用になると認識はしております。はい,表明。 保育ニーズのピークですけれども,やっぱり将来的にもっと計画性を持って考えてほしいなと思うんですね,民営化を進める上では。なので,将来的に例えば民間園の割合をどれぐらいだと考えているのか,そこだけは教えてください。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  民間園の割合という御質問だと思いますが,民間でできること,私立と公立との保育では内容が大きく異なるものではございませんので,民間でできることは民間で行うということが方針でございます。 ただ一方,公立の認定こども園の整備数については,36中学校区に1園ずつという方向性をお示ししているところでございます。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で田中議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして菅原議員。     〔3番菅原修議員登壇,拍手〕 ◆3番(菅原修議員)  皆さんおはようございます。6月議会に続き2回目の質問に立ちます日本共産党市議団の菅原修です。どうぞよろしくお願いいたします。 きょうはお忙しい中,傍聴に駆けつけてくださいました皆さん,ありがとうございます。 さて,9月9日に上陸した台風15号は,岡山では新見市に甚大な被害をもたらし,関東では千葉県においていまだに停電が復旧しないという事態に,国,自治体の素早い対応が求められていることを痛感し,一日も早く復旧することを願っているところです。 15日にはMGCの件が──ここで言おうと思ったんですけども,市長が先に述べられたので,これは割愛します。 それでは,通告に従いまして質問に入りたいと思います。 大きな1番,消費税10%増税について。 10月1日を前に,諦めない,無理なものは無理と,全国で増税中止を求める運動が高まっています。日本共産党は,消費税増税は中止すべきと考えます。 消費税10%増税は市民生活に大きな負担です。特に,年金受給者の方,生活保護世帯の方,ひとり親家庭で子育て中の方など,低所得者の負担は大きくなります。 ことし6月,厚生労働省の調査により生活保護世帯が163万世帯,そのうち半数が単身高齢者世帯であることがわかりました。ひとり親家庭の半数が貧困レベルにあります。5割前後が生活保護基準未満の所得で暮らしています。生活保護を利用している世帯は1割強しかありません。 中小企業は,10%の増税による深刻な景気悪化への不安と,複数税率による事務負担で大混乱しています。複数税率に対応するためのレジの設置やキャッシュレス決済導入でのポイント還元など,小さな商店や現金での取り扱いが当たり前の世代にとっては,10月を前に対応ができないまま不安を抱えています。事業継続を断念して廃業する事業者が大量発生するのではないか,深刻な不安を感じています。 消費税増税は,貧困と格差の一層の拡大にもつながります。総務省の全国消費実態調査のデータをもとに計算すると,消費税率が8%から10%に引き上げられ,食料品などに軽減税率を適用した場合だと,年収200万円未満の世帯では消費税負担が年間2万7,000円ふえ,年収に対する負担増加率は1.6%です。一方,年収2,000万円以上の世帯では消費税が9万円ふえますが,年収に対する負担増加率は0.3%にしかなりません。家計への負担は,低所得者ほどはるかに重いことがわかります。 政府は,消費税増税分は社会保障に使うと言いますが,大半は既存の社会保障に置きかえられるだけで,増税分がそのまま社会保障の拡充につながるわけではありません。 幼児教育の無償化に充てるともされていますが,保育所の保育料は高所得者ほど高い応能負担です。無償化した場合の恩恵は高所得者に偏るという試算があります。低所得者層には効果は低いものです。 以上を踏まえてお尋ねします。 ア,所得階層別の消費税負担額が収入に占める割合は,税率8%と10%でどうなりますか。 イ,中小業者にとって消費税増税時にどのような準備が必要ですか。岡山市の支援メニューの有無や,あるのであればその内容もあわせてお答えください。 ウ,市内の中小業者への影響について,どのように実態を把握しますか。 エ,低所得者への負担軽減策の一つとして実施される年金生活者支援給付金は,生活保護で収入認定されます。つまり,生活保護受給者にとっては増収になりません。むしろこれまでの段階的減額の中で減収になるのではないですか。 6月議会で我が党の竹永議員の質問に対し,引き上げ分の2%は全て社会保障の充実,安定化に充てることが法律で規定され,予定どおり実施することが市民に必要な社会保障サービスを提供していくための重要な財源だとの答えがありました。 オ,岡山市民にとっても今まで以上の社会保障サービスが行われるとお考えですか。実際には,医療や介護のたび重なる負担増が進められているのではありませんか,御所見をお伺いします。 大きな2番,地域住民の交通利用促進について。 東区の千種地区において,4月から生活交通デマンド(予約)型乗り合いタクシーの運行が行われています。 ア,毎月の利用数と収支はどうなっていますか。 イ,地元負担はどうなっていますか。 迫川地区での生活交通について,6月議会で利用数や補助額などをお示しいただきました。利用数は763名で,補助額は約59万5,000円。仮にタクシーを利用した場合の料金は平均1,200円程度との御答弁でした。 ウ,運行経費への支出以外で導入に要した費用の累計額をお示しください。 タクシー代の試算をすると1年間で91万5,600円,現在の補助額との差は約32万円です。 エ,効率や利便性を考えたとき,タクシーチケットの配付というやり方は検討できないでしょうか。 この間,公共交通をめぐってはさまざまな動きが続いています。路面電車については,延伸・環状化の方向性が示されました。私たちも求めてきたことですが,本来,駅前乗り入れより優先させるべきではないでしょうか。 また,先日の公共交通網形成協議会では,市の提案するバス路線の再編イメージに対して,事業者間でさまざまな議論があったと聞いています。中心部の重複を減らし,周辺のバス路線をふやすことは私たちも求めてきたことであり賛成しますが,実現できるかどうか不安です。 オ,市は,現時点での検討状況の課題,困難さの原因をどう考えていますか。どのように打開していこうとしていますか,御所見をお聞かせください。 カ,計画について,策定後の実施時期はいつごろをめどに考えていますか。 バス路線のない地域では生活交通を整備するということですが,同じ市民で同じように税金を納めているのに,周辺地域というだけで地元負担が生じるのは不公平ではないでしょうか。交通手段の整備や運賃割引の考え方は,全市民の公平性を考慮すべきだと思います。 キ,市長が高齢者等の路線バス利用に対して割引を行うことを検討すると表明されました。早急に実現してほしいと考えていますが,これは路線バスだけが対象ですか。市民の公平性の観点からどうお考えですか。 どこにあってもそこに安心して住み続けたいというのは,市民の当然の願いです。その願いを実現するためにこそ税金は使われるべきではないでしょうか。 交通をまるでその地域の独立採算事業のようにみなして,赤字を地元が補填しなければならないという考え方を改めるべきです。また,地元が検討・運営組織をつくらないと実現できないという考え方もいかがなものでしょうか。このままでは,自力を出すこと自体困難な地域が置き去りにされてしまいます。 ク,地域で暮らし続けるために必要な交通手段は市が責任を持って確保するという立場でこれまでの考え方を見直すことはできないでしょうか,御所見をお聞かせください。 大きな3番,足守メガソーラー反対の声に応えて。 4月に施行された岡山市環境影響評価条例について,地元からの要望で説明会が行われました。説明会では,参加された住民の方からさまざまな疑問や心配の声が出されました。当日参加できなかった方もおられますし,改めて住民の方々の懸念に答えていただきたいと思います。 ア,まず,説明会を行った感想,住民の方々の声をどう受けとめたかについてお聞かせください。 環境影響評価の手順に関してお尋ねします。 イ,評価項目の中に生態系があります。足守では対象になるものがありますか。 ウ,業者が行う配慮や環境保全措置を確実に実行させる強制力はありますか。仮に実行しなかった場合,岡山市はどう対応されますか。 エ,評価項目の中で触れられている触れ合い活動の場とは,どのようなものを指していますか。 オ,条例で設置が定められている岡山市環境影響評価審議会とはどのようなものですか。目的,構成メンバーと人数,どの段階でどういう審議を行うのか,その結果はどういう拘束力を持つのか,具体的に御説明ください。 カ,準備書の段階の公聴会について,同様に御説明ください。あわせて,必要と認めるときに開催するとありますが,どういうときを指すのか,御説明ください。 今後の進行に関して,お尋ねします。 キ,業者には何らかの動きはありますか。動きがあれば住民に知らせてもらえますか。 ク,前回は参加できなかった方もいます。要望があれば今後も条例の説明会を開いていただくことができますか。 以上が1回目の質問です。 御答弁よろしくお願いいたします。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎小川浩財政局長  大きな1番,消費税10%増税についての項でございます。 所得階層別の消費税負担額が収入に占める割合は,8%と10%ではどうなるのかとのお尋ねです。 所得階層別の消費税負担額が収入に占める割合については把握しておりません。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  同じ項,生活保護の受給者は減収になるのではないかとのお尋ねですが,平成30年10月から段階的に生活保護基準額の見直しを行っているところですが,令和元年10月からは消費税率の引き上げの影響による増額要因なども総合的に勘案した改定を行う予定となっております。 次に,今まで以上の社会保障サービスが行われると考えているか,医療や介護のたび重なる負担増が進められているのではないかとのお尋ねです。 国の示した平成31年度における社会保障の充実の各事業のうち,国民健康保険の負担に関するものとして,低所得者の保険料軽減措置の拡充や国民健康保険への財政支援の拡充が行われており,これらも考慮した上で財政健全化方針に沿って国民健康保険料を決定しているところです。 一方,介護保険については,市町村民税非課税世帯の負担軽減を目的として介護保険料の軽減強化が図られております。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  同じ項で,増税時にどんな準備が必要か,市の支援メニューは,市内中小事業者への影響についての御質問に一括してお答えいたします。 商店等の事業者は,消費税増税に当たり,複数税率対応レジの導入が必要と考えます。本市では補助メニューはありませんが,国においては中小企業の負担を軽減するための補助制度が設けられており,レジ導入費用の4分の3が,3万円未満の機器を1台のみ導入する場合であれば5分の4が補助されます。 中小企業への影響についての実態把握につきましては,支援機関を通じて実態把握に努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  大きな2番目,地域住民の交通利用促進についての項に順次お答えいたします。 まず初めに,千種地区の生活交通の利用数と収支,地元負担について一括してお答えいたします。 千種地区では,ことし4月からデマンド型乗り合いタクシーの試験運行を開始しており,1便当たりの平均乗車人数は2.5人,1日当たりの平均利用者数は13人です。収支については,8月までの運賃収入が約27万円,運行経費が約116万円で,約89万円の赤字となっておりますが,この試験運行期間の赤字については市が地元検討組織に全額補助することとしております。 続きまして,迫川地区の生活交通に関し,導入に要した費用の累計額,タクシーチケットの配付は検討できないのか及び地元検討組織の負担について見直すことはできないのかとの3点の御質問に一括してお答えいたします。 迫川地区では,乗り合いタクシーの導入に当たって,バス停及び時刻表の作成を行っており,それらの費用は合計で29万円となっております。 デマンド型乗り合いタクシーについては,自宅近くまで送迎が可能であるとともに,予約があるときのみ運行されるため,利便性と効率性,持続性を兼ね備えた輸送サービスであると考えております。本市では,生活交通を持続可能なものとするためには,それを利用する地域みずからがそのあり方について主体的に考える必要があり,また市としても地域住民の暮らしを支える生活交通の確保は責任を持って行う必要があると考えているため,地元検討組織と,そして市が一緒になって取り組むこととしております。 この仕組みは,タクシーチケットを単純に配付することに比べ,生活交通を持続可能なものとするだけでなく,地域の活性化やコミュニティー維持にもつながるすぐれた仕組みであると考えております。 次に,バス路線再編の検討状況や実施時期に関する2点の御質問にお答えいたします。 法定協議会におけるバス路線再編に関する協議状況については,則武議員にお答えしたとおりですが,再編の実施については,まずはそれに向けて地域公共交通網形成計画を取りまとめていきたいと考えております。 この項最後になります。高齢者などの料金割引は路線バスだけが対象なのかとの御質問でございます。 先般開催した法定協議会では,バス路線再編とあわせて,高齢者,障害者を対象とした利用料金の割引について検討することを提案したところですが,具体の内容については今後検討を進めてまいります。 以上です。 ◎門田和宏環境局長  3番,足守メガソーラーの項の御質問に順次お答えいたします。 まず,住民の方々の声をどう受けとめたのかというお尋ねです。 地域の皆様は環境影響評価制度に大変深い関心を持たれており,地域の環境を守りたいという強い意識が十分に伝わってきたと聞いております。 次に,評価項目の中の生態系について,足守で対象になるものがあるかとの御質問です。 森林,湿地,農地,ため池,河川などが対象になると考えられます。 次に,業者が行う配慮や環境保全措置を確実に実行させる強制力はあるか,実行しなかった場合どう対応するかという御質問です。 強制力はございませんが,事業者が評価書に記載している環境配慮や環境保全措置を実施しなかった場合は,市は事業者に対して必要な措置を講ずるよう勧告することができます。 次に,触れ合い活動の場とはどのようなものを指すのかという御質問ですが,触れ合い活動の場は,登山,キャンプ,自然観察,水遊び,釣り,キノコ狩り,花見など,自然との触れ合い活動が行われている場所のことです。 次に,岡山市環境影響評価審議会とはどのようなものかとの御質問です。 この審議会は,大気,水質,動植物などの専門家10人で構成され,配慮書,方法書,準備書,報告書の各段階で調査,予測,評価の方法や環境保全措置の内容について審議していただくためのものです。 審議会の意見は,市長意見の参考とするものであり,拘束力はありません。 次に,公聴会とはどのようなものかとの御質問です。 公聴会は,準備書や準備書見解書について環境保全に関する意見を聞くために開催するもので,必要と認めるときとは,市民からの関心が高く,さらに意見を聞く必要があるときなどを想定しております。 次に,事業に何らかの動きがあるか,あれば住民に知らせてもらえるのかとの御質問にお答えします。 現時点では事業者からの問い合わせ等もなく,動きについては把握しておりません。今後,事業者から市に対して問い合わせ等があった場合には,地域の方々に現状をお伝えするよう事業者にお願いしてまいりたいと考えております。 最後に,要望があれば今後も説明会を開いてもらえるのかとのお尋ねですが,地域住民の皆様からの御要望があれば,可能な範囲で御説明に伺いたいと考えております。 以上です。     〔3番菅原修議員登壇〕 ◆3番(菅原修議員)  御答弁ありがとうございました。 では,再質問に入りたいと思います。 消費税のところですけども,生活保護受給者の方は年金生活者支援給付金の給付の対象から外れるというところですけども,もう少しここを詳しく。生活保護世帯の方はそれでも大変なのに,こういう年金生活者支援給付金が受けられないというか,どういうことでそういうふうになっているのか,その辺をちょっとお聞かせください。 ◎福井貴弘保健福祉局長  議員御指摘の給付金自体は国の配慮でそういった給付がなされるということなんだろうとは思うんですが,生活保護に関して言えば,それもちょっと収入認定される方向だというのは聞いております。 ただ,全額というか,生活保護基準額というのがもちろんありまして,その改定が年々されたりしますよね,その改定自体は今回増額のほうの改定であると聞いておりますので,具体的に個々の世帯に応じて計算はあるとは思うんですが,大半はといいますか,減額にはならないのじゃないかなと思っております。 以上です。 ◆3番(菅原修議員)  そのほかに消費税によって低所得者の方たちは影響をもろに受けると思うんですけども,そのことに対して岡山市の社会保障の充実のために具体的な取り組み等は何かありますか,それをお聞かせください。 ◎福井貴弘保健福祉局長  当然消費税が10%になるということも考慮しながらなんですが,先ほども申し上げました国民健康保険の保険料であったり,介護保険の保険料であったり,そういったあたりは特に低所得に当たる階層のほうに財源措置もされて配慮なされると聞いておりますので,その負担のこともバランスを見ながら保険料設定のほうもしていきたいと思っております。 以上です。 ◆3番(菅原修議員)  今まで消費税を増税するときに,社会福祉のためだという宣伝をずっとされてきています。きょうお配りしている資料の中の資料1のところを見ていただきますと,消費税ができて30年になりますが,累計で372兆円,それに比べて法人三税の減税額が291兆円となっている。そこを見れば,この消費税が社会保障だけに使われたのではなくて,8割近くがこの減税にも使われているという私たちの見立てなんですけども,そういうことについてちょっと御所見があればお聞かせください。 ◎小川浩財政局長  消費税を含めた税のつくりといいますか,税制度につきましては,毎年国のほうでいろんな方々,多方面の方々,それから経済の大きな動向とかそういったものを見ながら,いろんなことを検討しながらつくられた制度であると思っています。 今議員が言われた消費税がそちらのほうに全部使われていないというか,全部カバーされていないということですけれども,それにつきましては,使われ方というのはまた別の考え方があると思いますので,大きな使い方としては,消費税は現在では社会保障の4つの経費に使途を限定しておりますので,そういった形で使われているとこちらは認識しております。 以上です。 ◆3番(菅原修議員)  私たち日本共産党は,逆進性の高い消費税の増税中止を常に求めています。若干そのところが違うんですけども,それを求めて,次の質問に入ります。 大きな2番の地域住民の交通利用促進についてのところです。 これは前回の6月議会でもお尋ねしましたが,現在高齢者の割合が高い20の小学校区を一応挙げられて,これを計画的に地域交通の発展につなげていくという答弁をもらっていますが,この10年計画の中でどれぐらいの地域交通が達成されるとお考えでしょうか。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  地域交通の目標の御質問ですけども,20地区というのは必ずしも20地区以外,6月のときも答弁申し上げたと思うんですが,20地区以外から声があったときにはやらないということを言っているわけではなくて,一つの目標として20地区を掲げております。どこまでというのは,これはなかなか難しいところはあるんですけれども,以前から申し上げているとおり,できるだけ生活交通が導入されている地域については,総合交通計画で一応目標値というのは設定していて,今大体2017年で2万3,000人程度が生活交通が導入されている地域の人口ですね,利用者数というのは地域の人口なんです,それを10年間で3万9,000人ぐらいにしたいというような目標は掲げておりますが,これ今いろんなところが動いております。全部で数地区が動いております。それをできるだけ地域と一緒になって形にしていきながら,またほかの地区でも導入の予定があれば市も一緒になって取り組んでいきたいと思っています。 以上です。 ◆3番(菅原修議員)  ありがとうございます。 それでは,これからまだまだ続くと思いますが,3番の足守メガソーラーの反対の声に応えての項に行きたいと思います。 大規模な太陽光発電の事業は,ことしの4月の施行でこれが対象となり,事業者は工事を着手するまでに配慮書,方法書,準備書,評価書の4つの段階の手続が必要となるという答弁がされています。 その配慮書,一番初めに計画段階のときの配慮書の手順について簡単に説明していただけませんか。 ◎門田和宏環境局長  まず,事業者のほうで配慮書を作成いたしまして市のほうに送付いたします。それを公告,縦覧を30日ほどして,それに対して市民のほうから意見書が市長宛てに出てくると。その写しを市長のほうから事業者に送付すると。事業者のほうはその市民から出た意見に対して配慮書見解書というものを提出して公表すると。それに対して,また必要に応じて審議会も開きながらということで,そういう意見を踏まえて次の方法書の段階に入っていくと,そのような手続になっております。 以上です。 ◆3番(菅原修議員)  ありがとうございます。 それで,配慮書の中には計画段階,進めようとする事業者がつくる配慮書なんですけども,これにはいろいろ業者が地域の様子を見て,書かなければならないということにもなっているわけですけども,先ほど生態系の中にどのようなものがありますかという質問の中には,希少野生動物の指定があるんではないですか,これはっきりお答えはしてなかったんですけども,このところはどうでしょうか。 ◎門田和宏環境局長  足守には蛍等の生物も生息しておりますので,そういったものも当然この手続の中で出てくるものとは思っております。 ◆3番(菅原修議員)  6月議会の中で名前を挙げて質問させていただいていたんですけども,指定しているそういう貴重な物があると,そして住民の皆さんはどんなところに問題があるかというと,やはり環境の問題,防災上の問題,それから里山景観の喪失,水質,生物への影響などについて多くの問題があると住民の人たちは反対されています。 再度,この事業について岡山市はどういう認識を今お持ちでしょうか。 ◎門田和宏環境局長  岡山市自体が事業をどう評価するかというのは特に申し述べる立場にはございませんが,環境影響評価の制度をつくっておりますので,事業が実施される場合には,もうこの手続をきちんと守っていただくということが重要になりますので,この条例の適切な運用に努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◆3番(菅原修議員)  今答弁いただきましたが,今足守のメガソーラーというのはどういうところに問題があるかというと,災害のリスクだとか,それから環境の問題,それから自然保護の問題,あそこにはホタルの里事業,里の第1号認定を受けているところでもあります。そして,足守水辺教室なんかもずっと30回続けておられます。そういう大事な自然を足守の皆さんは守ってほしいという思いを強く持っておられます。市のほうももっと住民の側に寄り添って見ていただきたいという思いは十分住民の方も持っておられます。その点の御所見をお願いします。 ◎門田和宏環境局長  住民の方には本当にホタルの里事業を初めとして一生懸命取り組んでいただいているということで,もともと市も後押ししてきたものでございますから,そこについては重大な関心を抱いております。 環境影響評価の手続の中で事業者が調査,予測,評価などをやっていくことになりますので,そういうものへの影響が懸念される場合には,住民からの意見ももちろんですが,市としても可能な限りの影響を回避するような措置を講じるような意見を述べるということについては考えているところでございます。 以上です。 ◆3番(菅原修議員)  市のほうの立場がどちらかというと中立的な立場というか,そうではなくて,今このような大きな問題が起きているときこそ,住民の立場に立って業者を指導するというような立場に立つべきだと思います。再生可能エネルギーというのは,これからも重要な問題ではあると思います。我々も普及していかなければならないと思いますが,こういう災害のリスクがあるとか,自然破壊がある,そして今までのような環境が壊される,これは住民にとっても非常に大きな問題です。これがやはり住民の立場に立つという,そういう観点でこれから進めていってもらいたいなと思います。最後に御所見を聞いて,質問を終わりたいと思います。 ○浦上雅彦議長  御所見を聞かれたんですね。 ◆3番(菅原修議員)  はい,御所見を聞かせてください。 ◎門田和宏環境局長  事業者のほうには,そもそも今全く動きがないということが前提になっておりますが,もし今後動きがあるような場合には,適切な環境保全対策,それから地域住民の方ともしっかりコミュニケーションをとって合意形成していただくという形で適切な運用に努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で菅原議員の質問は終わりました。(拍手) 質問の途中でありますが,午後1時まで休憩いたします。      午前11時53分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後1時0分開議 ○浦上雅彦議長  午前中に引き続き会議を開きます。 次は,順序に従いまして岡崎議員。     〔7番岡崎隆議員登壇,拍手〕 ◆7番(岡崎隆議員)  皆さんこんにちは。午後からのトップバッターで質問に立たせていただきます自民党の岡崎でございます。 大きな拍手で送り出していただきましてありがとうございます。 きょうは千間議員が一番最初ということで7人登壇するわけですが,本当何か自分はね,千間さんと同じになる日が多いんです,質問が。別に申し合わせとるわけでも何でもないんですが,なぜか,ほんで一体どのくらい一緒になったんかなと思って調べようかなと思ったんですが,(笑声)やめました,時間がもったいないんとしょうもないなということで。 時間を大切にする岡崎が,これから通告に従いまして質問に入らせていただきます。 大きな1番,生活交通について質問いたします。 人口減少と高齢化が進展する中,本市が地元検討組織とともに取り組んでいる生活交通の整備は,周辺地域の住民にとって,居住している地域に将来にわたり安心して住み続けることができるようになる大変重要な施策の一つだと思います。 そこでお尋ねします。 ①千種地区の生活交通について,試験運行が行われており,多くの方が利用されているとお聞きしますが,この状況をどのように分析されているか,お尋ねします。 次に,②今後の本格運行までに必要な手続とスケジュールをお示しください。 ③本市においての生活交通の現状と今後の見通しをお示しください。 次に,大きな2番,史跡文化財についてお尋ねします。 1983年──昭和58年に,広域農道の建設に伴い,島根県の斐川町──現出雲市で遺跡調査員の一人が一片の土器を発見します。そこから,古代出雲国を語る上で重要な荒神谷遺跡の全容が明らかになっていきます。それまでに全国で出土した銅剣の総数は約300本でしたが,この遺跡1カ所で358本もの銅剣が出土されるという世紀の大発見につながりました。しかし,なぜこのように1カ所から大量の銅剣が出土したか,いまだに謎のままです。 そこで,斐川町はこの遺跡の謎について市民や考古学ファン,研究者等に,なぜ埋められたのか,そして銅剣358本はどこでつくられたのかなど,さまざまなテーマを投げかけ,全国から論文やアイデアを募集しました。その結果,多くの作品が集まり,その後10年間にわたり毎年テーマを出し続けたようです。そうした地道な取り組みをしていくことにより,荒神谷遺跡の全国への発信はもとより,地元住民の遺跡に対する関心も大いに高まったそうです。 岡山市は,古代吉備国関連の遺跡が多くあります。なぜ造山古墳が大和以外であのような巨大な古墳となったか,また東区にある浦間茶臼山古墳は,卑弥呼の墓と言われている箸墓古墳の2分の1のスケールで造成されたのかなど,さまざまな謎があります。 そこでお尋ねします。 本市も古代吉備国の遺産群が日本遺産に認定されました。その構成文化財をテーマに全国から論文やアイデアを募集して,情報発信してはいかがでしょうか。 次に,大きな3番,岡山市地域防災計画の見直しについてお尋ねします。 6月定例議会で,私は災害時における子どもの居場所確保についてお尋ねしました。市長は,今後岡山市の地域防災計画にも新たに位置づけると答弁してくださいました。本当にありがとうございます。 東区では,8月23日に10家族39人が災害時には避難場所となる万富公民館に1泊し,避難体験を含んだ防災訓練が行われました。大森市長,河野理事,東区長を初め,多くの職員の皆さんも参加されていました。高齢者や障害のある方などとともに,小さな子どもたちをどのように守っていくか,地域の方と考える場になったと思います。 本市の地域防災計画は平成29年3月に作成されていますが,昨年の西日本集中豪雨があり,現状の防災計画の見直しが必要となってきています。 そこでお尋ねいたします。 ①防災計画の見直しを行うプロセスとスケジュールを教えてください。 ②風水害等対策編,地震・津波災害対策編の中で,強化及び大きな変更を考えている項目があればお示しください。 ③子どもの居場所づくり等,新しく必要と考えられているものにどのようなものがあるか,お尋ねいたします。 最後に,大きな4番,瀬戸町健康福祉の館等についてお尋ねします。 合併地域にある公共施設については,何度か議会の中で取り上げさせてもらいました。当局も施設ごとに連合町内会や地元の方々と相談しながら,残す施設,取り壊す施設,または解体後の土地利用等お考えだと思います。今回は,健康福祉の館を初め,瀬戸地域における公共施設について質問いたします。 ①瀬戸町健康福祉の館は今後どのようにしていくお考えですか。 ②解体がおくれている旧瀬戸クリーンセンターの今後のスケジュールと跡地利用はどのようにお考えですか。 ③地元町内会や連合町内会から要望書が提出されている旧かたせ桜保育園はどのように利用するつもりでしょうか。 ④集排と公共下水道の接続が計画に上がってきていますが,集排施設の建屋部分はどのようにしていくのか,お示しください。 ⑤老朽化が進む瀬戸町郷土館はどのようにしていくお考えですか。瀬戸支所への移転は協議されていますか,お伺いいたします。 ⑥学校給食センターの長寿命化に対するお考えをお示しください。 以上で1回目の質問を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  1番目,生活交通についての項の御質問に順次お答えいたします。 まず初めに,千種地区の生活交通について試験運行が行われているがその状況をどう分析するのか,本格運行に必要な手続とスケジュールについての2点の御質問に一括してお答えいたします。 大変多くの方々に利用されている千種地区の生活交通は,利用者の半数が愛カード提示者であり,生活交通が免許返納者の暮らしを支える移動手段として活用されているものと考えております。 また利用者からは,料金が良心的で使いやすい,偶然乗り合った方と話が弾んで交友関係が広がったといった意見がある一方で,午後の便をふやしてほしいといった要望もあることから,今後はニーズをより一層踏まえた運行改善について地元検討組織と検討していくこととしております。 スケジュールについては,来年4月からの本格運行に向けて,年内には運行計画の改善案を作成し,その後住民への周知や必要に応じて国への変更申請などを進めてまいりたいと考えております。 この項最後です。本市における生活交通の現状と今後の見通しについての御質問でございます。 本市における生活交通の取り組みについては,御津・建部地区,足守地区では既存の生活交通の運行改善を継続的に行い,迫川地区,千種地区ではデマンド型乗り合いタクシーを導入し,牧山地区,馬屋上・野谷地区,角山地区,城東台・草ケ部地区でもデマンド型乗り合いタクシーの導入に向けた検討,準備を進めているところです。 今後も,公共交通が不便な地域において地域の方々から生活交通の導入を検討したいという声があった場合には,地域に出向き,本市の生活交通の取り組みに関する紹介を行いながら,一緒になって検討を進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  2の史跡文化財についての項,日本遺産の構成文化財をテーマにした論文やアイデアの募集,情報発信についてですが,日本遺産を構成する古代吉備国の遺産群につきましては,古墳などが築かれるに至った時代背景,当時の日本列島の勢力分布,なぜ大和王権と吉備にだけ全長が300メートルを超える巨大古墳が築かれたのかなど,当時の吉備の栄華や人々に思いをはせることで,より一層魅力的な情報発信につながるものと考えております。 古代吉備国については,文献資料も少なく,いまだに多くの謎に包まれていることから,歴史好きの方々を中心にさまざまな議論やアイデアが膨らむものと考えられ,そのような議論やアイデアの盛り上がりは吉備国の発信にとって効果的であるため,その収集や発信方法について斐川町の例も参考にしながら,教育委員会などの関係部署とも連携し,研究してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎河野広幸理事  3番目の岡山市地域防災計画の見直しについての項,まず見直しのプロセスとスケジュールについてお答えいたします。 岡山市の地域防災計画の改定につきましては,国の防災基本計画や県の策定する地域防災計画の改定に伴い見直しを行うものであり,今後,国,県の計画の改定内容を反映させるとともに,昨年の豪雨災害についての検証結果等を踏まえた岡山市が取り組む施策を加えて地域防災計画案を策定いたします。 これにつきましては,岡山市防災会議で御審議をいただき,その後,市議会にお諮りした上で,本年度中に改定を行うこととしております。 次に,風水害等対策編,地震・津波災害対策編の中で強化,大きな変更項目,それから子どもの居場所等新しく必要と考えられるものについてお答えいたします。 昨年の豪雨災害では,議員御指摘のとおり,地域と岡山市が連携した子どもの居場所づくりの必要性を認識したところであり,この取り組みについては地域防災計画に明記することとしております。 そのほかに,今年度より取り組んでおります自主防災組織の結成及び活性化の促進や市民に伝わりやすい防災情報の発令方法,避難所の開設,運営方法の見直しなど,昨年の豪雨災害を教訓とした見直しを反映させる予定でございます。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  4番目,瀬戸町健康福祉の館等についての項,瀬戸町健康福祉の館は今後どうしていくのかとのお尋ねです。 健康福祉の館は,来年度より瀬戸支所の耐震改修工事の間,1階部分を瀬戸支所の仮庁舎として活用することとなっております。その後の活用方法等につきましては,今後地元関係者の方々や関係部局とともに考えてまいります。 以上です。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  同じ項,旧かたせ桜保育園はどのように活用するのかとのお尋ねにお答えします。 旧かたせ桜保育園の跡地については,江西桜こども園の開園により昨年度末に解散した江西学区幼保一体化に関する推進協議会の中で,その活用について意見交換がなされた経緯があります。 また,今回瀬戸町江西学区連合町内会長を初めとする近隣の町内会から防災の避難拠点としての整備を望む要望書が提出されました。こうした経緯も踏まえながら,未利用地等に関する事務の流れに沿って,現在他の用途での利活用の希望について市内部で照会しているところです。 以上です。 ◎門田和宏環境局長  同じ項,旧瀬戸クリーンセンターの今後のスケジュールと跡地利用についての御質問にお答えします。 瀬戸クリーンセンターの解体につきましては,今年度設計の見直しを行っているところであり,令和2年度は事前調査などを経て工事を実施し,年度内の完工を予定しております。 また,跡地利用につきましては,現在活用方法や管理方法などについて地元の方々の御意見をお伺いしているところです。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,まず,瀬戸町郷土館の移転についてですが,瀬戸町郷土館につきましては,岡山市公共施設等総合管理計画に沿いまして,瀬戸支所への移転も含めて,引き続き関係部局とも協議しながら検討してまいりたいと考えております。 次に,瀬戸学校給食センターの長寿命化に対する考えでございますけれども,瀬戸学校給食センターは昭和55年4月に開設し,瀬戸支所管内の2小学校1中学校へ給食を提供しており,老朽化に伴う長寿命化については,今後同センターを含む市内の8つの学校給食センター全体の個別施設計画でその方針等を策定する予定にしております。 以上でございます。 ◎斎野秀幸下水道河川局長  同じ項,公共下水道へ接続後の農業集落排水施設についてお答えいたします。 瀬戸地区におきましては,11の農業集落排水施設の公共下水道への計画を予定しております。公共下水道に接続された後の農業集落排水施設については,地元の方々の意見を聞きながら施設の有効利用を検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔7番岡崎隆議員登壇〕 ◆7番(岡崎隆議員)  答弁ありがとうございました。 最初の生活交通について,ちょっと質問のほうをここからさせていただきます。 まず,生活交通の導入で,本当に千種で頑張ってやってくれています。思った以上に高い利用で,地域の努力も,また当局も一緒になって進めてくださっていること本当に感謝しておりますが,当初の予想とちょっと違ったなと思うこととかを把握されていましたら答えていただきたいなと思います。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  当初の予定と違ったなということなんですけど,思ったよりも利用が非常にいいというのがもしかしたら違ったことなのかもしれません。大変喜ばしいことかなというのが1点と,あともう一つは,やっぱり生活交通を持続的なものにするために,地域の方に頑張って主体的にやってもらっている。ただ,利用だけではなくて,例えばそこでたまたま一緒に乗り合わせた人だとか,いろんな人が結構,先ほども言いましたけども,交流する機会がふえて,コミュニティーが醸成されてきているなんていうような御意見もお伺いしていて,足の確保だけじゃなくて,そういう本当にまちづくりの効果も非常に高いのかなとは思っているところです。 以上です。 ◆7番(岡崎隆議員)  ありがとうございます。 本当に今言われたとおりで,予想以上に利用率が高いんじゃないかという,いい意味でしっかりとこのまま頑張ってやっていきたいと地元の方も思っていると思います。 それで,今は全額市のお金でさせていただいているんですが,本格運行の後は赤字分の90%程度を補填していくという制度なわけですが,そもそも生活交通が必要な地域というのは人口が減少傾向の学区になるわけですよね。そういったところで,どういうことかといいますと,利用が高ければ高いほど地元の10%の負担というのは大きな金額になってくると。先ほど思った以上の利用がある,これまたどんどんどんどんやっぱり伸びていって,そして地域のかけがえのない足になっていかんといけない。そういった中で,この10%の負担というのをどのようにお考えでしょうか,お聞かせ願います。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  地域が主体となって取り組んでいただくという,乗っていただく意識,維持していただくという意識を高く持っていただくためにも,地域の方々に一定の負担をしていただくということで考えているところなんですけれども,そういう中で実はこのデマンド型の仕組みというのは,おっしゃるとおり乗れば乗るほど地域の負担というのが少しずつふえてくるという仕組みになっております。 ただ,うれしい悲鳴なのかもしれませんけど,そういう中で一定のやっぱり負担の中で地域が支えていく必要性だということで御理解いただきたいということと,あともう一つは,本当にたくさん乗ってきたときには,このデマンド型のやり方がいいのかどうかということは,またこれは検討の材料にはなっていくと。相当程度のやはり利用がないとデマンド型じゃない方法──路線型というのはなかなか難しいかもしれませんけれども,需要が非常に大きくなってくれば,また違う形の生活交通の提供ということも考えられますので,どうしても一定の負担が必要ということで御負担をかけることになるんですが,ここは一緒になって維持,守っていく,生活交通を支えていくという意識の中で御理解いただきたいなと思っております。 以上です。 ◆7番(岡崎隆議員)  それはもうそのとおりだと思うんですが,一定負担というのは必ず必要だと思います。ただ,やっぱり今言ったように,現状こうやって実際にいろいろなテストをやってみることでわかってくることの中で,地域のほうもそういった,利用すればするほど地域負担は大きくなると,だからもう一つちょっとこういった現状を把握されていく中で,当局も,この10%というものを少し見直していただけないかと,検討していただけないかの言葉のほうが正しいかもしれませんが,そういう視点を持って今の地域交通のさらなる次の展開のときに考えていただけないかなと思いますが,いかがでしょうか。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  負担の見直しですね,これについては今はなかなか言及する段階にないんですけれども,今後いろんなところで今動いていますので,さまざまな地域の状況というのを踏まえた上で必要な検討というのはさせていただきたいと思っています。 以上です。 ◆7番(岡崎隆議員)  ありがとうございます。 次に,史跡文化財についてですが,赤坂局長のほうからお答えをいただいたんですが,教育長にちょっとお尋ねします。 この斐川町の取り組みってすごいなと。実は私が行ったのは2年前なんです。だから,今回質問にここへ持ってくるまで2年かかって,2年がかりの構想の質問でございます。非常にそれを酌んでいただいて答えていただけたら。 斐川町は,教育長さん,教育委員会がしっかりとこのことに対して深く入り,また当然,当時町ですから町長さん,そういった方が本当に取り組みに関して熱い思いを持って全国に発信されています。 そういったことで,教育長,地域の歴史文化財をこういった形で学ぶ場に変えていくというのはいかがと考えられますか。 ◎菅野和良教育長  教育委員会としましては,いわゆる史跡整備を進めていく,またさまざまな手法でそれらの文化的価値の保護と活用を行っていくというのが主な取り組みでございます。 こういった論文とかの募集については,教育委員会も当然協力はするところでありますが,一義的な仕事ではないと思っておるんですけれども,私もこの日本遺産に桃太郎に関するものが認定されたときに,とてもうれしかったです。何か学校の世界でももっともっと盛り上がればいいなということは感じておりましたので,全国に発信するかどうかということはちょっと他部局とも相談することでございますが,教育委員会としてそういうことについて何ができるか,しっかり研究してまいりたいなと思っております。 ◆7番(岡崎隆議員)  この作品,募集していくわけですけれど,地元の小・中学生を初め,全国の小学生や中学生が伸び伸びと古代吉備のことを思いながら,本当に歴史ってロマンですよね。だから,自分が住んでいる地域のいにしえのことを考えながら,こういった作品,皆さんのお手元に配らせていただいておる本にもありますが,こういったような内容で,本当におもしろいのが出ています,発想がね。そういったことで,ぜひまたそういったような視点を持って考えていっていただけたらなと思います。 次に,岡山市の地域防災計画の見直しについてお尋ねします。 先ほど局長のほうから見直しのスケジュール等を教えていただきました。今回関東でもああいったような形で,またちょっと想像を絶するような,災害って本当さまざまだなと思っております。電力のこととか,そういったことも本当に真剣に捉えていかなければいけない内容だなと思います。 西日本豪雨を経験し,それから国や県の制度の変更に合わせて防災計画を見直すと思うんですが,今回の台風みたいな,そういうところから学ぶことって何か,タイムスケジュールはあると思いますが,感じられることはありますか,理事。 ◎河野広幸理事  今回関東のほうで停電という,電力がない状態での災害状態ということで,住民の方が非常に困っているという状況がございます。 岡山市のほうでも今年度計画を見直す中で,どこまでその対策について書けるかどうかについても,今後考えてまいりたいとは思っております。 以上です。 ◆7番(岡崎隆議員)  次に,瀬戸町の健康福祉の館等,公共施設ですよね,それについてお尋ねします。 福祉の館なんですが,これは平成5年に県の消防学校の移転に伴って,岡山県から当時の瀬戸町へ払い下げて改修を行って保健センターとかデイサービスセンターの複合施設にしていったわけです。現在,この施設の利用状況はどうなっていますか。 ◎福井貴弘保健福祉局長  現在高齢者のデイサービスとか,あと障害者のデイサービス,それから適応指導教室であったり,それからあと貸し館であったり,そういったちょっと幅広い用途で活用していただいているような状況です。 ◆7番(岡崎隆議員)  デイサービスのほうはもう出ていくことになっていますよね。どうですか。 ◎福井貴弘保健福祉局長  社会福祉協議会のほうでされている高齢者のデイサービスについては今年度末であの場所から撤退して,もちろん利用者の方々は次の別のサービスにつなげていくという作業を今やっている状況です。 以上です。 ◆7番(岡崎隆議員)  だから,デイサービスはもう出ていかれる。それで,あれだけ大きい施設です,3階建て,一部4階ですよ。あの大きな施設の中で,実際はもう2つになっちゃうということで,そんな中で平成27年に耐震改修を行っているわけですが,これからも福祉の拠点としてなくてはならない施設だと私自身は思っていますが,御所見をお聞かせください。 ◎福井貴弘保健福祉局長  やはり議員おっしゃるとおり,非常にいい場所にある建物ですし,耐震化も平成27年にやって,空調の改修も平成28年にやっているという状況の中で,デイサービスは撤退する部分もありますけども,いかにしてあの建物を有効に使っていくかというのを考えていかなきゃいけないですし,その際,福祉の視点といろいろさまざま,現在もそうですが,幅広く活用ということは考えていく必要があるのかなと思っております。 以上です。 ◆7番(岡崎隆議員)  先ほど最初の答弁で,地元の関係者の方々と関係部局と今後考えていくという答弁でしたが,地元というのは当然江西学区が入り,関係部局には東区役所,そういったものがきちっと入った上で協議していかれますか。 ◎福井貴弘保健福祉局長  はい。当然やはり保健福祉局だけでというわけにはいかないとは思いますので,関係部署の中には議員おっしゃられた東区役所だったり,瀬戸支所であったり,地元のあと町内会の方とか学区の地域住民の方々というふうなことにはなろうかと思っております。 以上です。 ◆7番(岡崎隆議員)  ありがとうございます。 そういったように,あれだけ大きな物で,それでもう利用が本当に少なくなってきている。やっぱり何か考えていかんといけない。だけど,あそこは福祉の本当に拠点でこれからもあり続けるべきですし,そういった形でこれから協議に入っていくということで,そこをもう一遍確認します。協議に入ってくださいますよね,すぐ。 ◎福井貴弘保健福祉局長  先ほど答弁いたしました,来年度から改修工事の間に瀬戸支所が仮庁舎として入る,とは言っても令和3年ぐらいまでだろうと思いますので,もちろんその直前というよりは早目からそういった協議を始めていきたいと思っております。 以上です。 ◆7番(岡崎隆議員)  ありがとうございます。 次に,農業集落排水の建屋ですが,瀬戸は御存じのように11カ所も農集があるということで,市の3分の1ぐらい瀬戸に集中しておるわけですが,建屋のほうを,例えば地元の方から撤去してくださいというようなことが出たらどうされますか。 ◎斎野秀幸下水道河川局長  いずれにしても地元の御意見を伺いながら,それを勘案した上でどうしていくか検討してまいりたいと考えております。 ◆7番(岡崎隆議員)  局長,それもありなんですか。建屋をそのまま備蓄庫だとか何かでぜひ使ってほしいのか,場合によったらフラットにもできますよということなんですか。そこをちょっと。 ◎斎野秀幸下水道河川局長  場合によりけりではありますけれども,どちらの場合でもあり得ると考えております。 ◆7番(岡崎隆議員)  どちらでもいいということですか。 ◎斎野秀幸下水道河川局長  再度繰り返しになりますけれども,状況によりけりというのはあろうかと思います。地元の要望が非常に強いとか,要望が全くないとかあるかもしれないですし,その状況によりけりではありますが,どちらのパターンもあり得るのかなとは考えています。 ◆7番(岡崎隆議員)  それで,岡山市はこれから初めてですよね,集排,多分つないでいく。例えば,これ県内とかで有効にその跡地を利用しているところ,全国でもいいですから,そういったようなものはございますか。 ◎斎野秀幸下水道河川局長  廃止後の農業集落排水施設の利用の事例ですけれども,例えば先ほど岡崎議員がおっしゃった防災備蓄倉庫ですとか,あとは水槽がございますので水処理用の防火水槽に使っていただいたりとかという事例があったりとか,あとは下水道の関係で申し上げれば,災害時に下水道が使えなくなった場合の貯留槽という形で使ったりとか,いろんな事例があるようでございます。 ◆7番(岡崎隆議員)  何せ11カ所もありますからね,旧瀬戸町エリアにね。やっぱり地元の人に,じゃあどうしますというのも,これから公共施設のあきが出てきたらよくあると思うんですよ。こういう活用ができますよとか,逆にそういう御提案を当局のほうからするつもりはないですか。
    ◎斎野秀幸下水道河川局長  今の件についても,結局は状況によりけりだと思っておりまして,基本的には地元の要望,あるいは市として必要な施設があればそちらに使うとか,いろんな状況があろうかと思います。場合によっては私どものほうから提案するということもあり得るとは思います。 ◆7番(岡崎隆議員)  よろしくお願いします。 本当に,集排は整備するときにも非常に多くの地区の方の御協力をいただいて,建屋の場所とか当時ね,本当に将来のためにという,将来の瀬戸の下水のあるべき姿ということで議論したのを思い出しますよ。やはり岡山市と合併したことで,大きなスケールメリットを得るわけで,地元の人は集排と公共下水がつながっても,本当に快適な生活ができる,そして行政コストのほうも抑えられるということであれば,これはもう大いに進めていけばいいことなんですが,その跡地がまさかこういう議論になるとはゆめゆめ地域の人は思っていないと思うんで,その辺をしっかり把握していただいて,よろしくお願いいたします。 次です。かたせ桜保育園の跡地の利用についてでございます。 地元から,旭ヶ丘という地域なんですが,630世帯の避難場所として整地してもらいたいという要望が出ています。現在この地域の方は,災害時に江西小学校が避難場所に指定されていますが,江西小学校との間に秋芳川というのが流れておって,豪雨のたびに一部冠水し,通行ができなくなる場合があります。この要望に沿った形にならないか,検討のほうができますか。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  そうした経緯もございます。それは承知しております。危機管理部門とも情報を交換しながら,今まさに庁内的に利活用について照会しておりますので,その中で検討してまいりたいと思います。 以上です。 ◆7番(岡崎隆議員)  今照会をかけておるということですが,当然こども園をつくるときに跡地をどうするかという話が推進協議会の中でもたびたび出たと思うんですが,今,各局に聞きょうるわけですか。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  江西桜こども園の開園の後,民間の事業者さんへ1年間はお貸ししているという状態がございました。それが平成31年3月まででございました。ですから,今次の利活用について検討を始めたところでございます。 以上です。 ◆7番(岡崎隆議員)  そうですね,桜会が1年使っていましたよね。でも3月じゃないですか。その辺はどうなんですか。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  スピード感を持ってという御指摘だと思います。スピード感持って進めてまいりたいと思います。 以上です。 ◆7番(岡崎隆議員)  その間に学区のほうから要望書が出て,それも連合町内会からも同時にぜひお願いしたいというのが,これがある団地ですよね,公設民営であった当時のかたせ桜保育園があそこで保育園をやっていくとき,多くの地域の方が協力してくださいましたよ。それで,長年愛された施設でもあります。その施設は本当に旭ヶ丘の一番てっぺんの位置にあって,それで江西小学校というのは下にあるんですよね。御存じのように隣を流れる砂川というのは天井川なんですよ。江西小学校より川底が上を通っています。そういったところへ避難場所としておりてくる。その間に秋芳川があるわけですね。だから,一部冠水する。それだけど,低い地域へ逃げてくださいというような形に現状はなっとんです。 そんなときに上の施設があくわけですから,そこへ一時避難をできるような形にしてほしいという要望書なわけで,ぜひ危機管理室の河野理事のほうから,どういうふうにこの要望について考えられているか,お聞きします。 ◎河野広幸理事  岡山市では学校や公民館等,市有施設を災害時の避難場所として設定しております。ただ,避難所としてのみの用途の施設というのは現状ございません。当該施設につきましても,岡山市のこれからのルールにのっとって,まずは庁内活用を図るべきものと考えております。 以上です。 ◆7番(岡崎隆議員)  ありがとうございます。 河野さん,高台を新しく買いましょうとかというんじゃのうて,ぽんとこういうふうにいい場所にそういうスペースが出た場合,それで地元もぜひそういう形で災害の避難場所として利用したい,その辺はどうでしょうか。 ◎河野広幸理事  通常どういった状態で管理するかについても考えないといけないと思っております。避難場所としてということであれば,災害が起きたときにだけ使用するということでありますので,日ごろの管理運営,そこら辺もどうするかということで,現在では岡山市では避難所としてのみの施設という用途はございません。そこら辺も考えながら今後ルールに従って庁内活用を図って,それから考えていくべきものと考えております。 以上です。 ◆7番(岡崎隆議員)  そしたら,保育・幼児教育担当局長,この施設についての議論をもう一遍地元で,協議会はこの前解散しちゃったんですよ,推進協議会。その中でもう一遍働きかけていくおつもりはありますか。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  今私の手元に9月10日付で要望書をいただいております。まずはその中身をしっかりと読ませていただきたいと思います。 ◆7番(岡崎隆議員)  読むのはもう絶対読んどるはずですから,どうするか,それだけ教えて。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  まずは,済みません,庁内の照会の結果を見せていただいて,そして必要があればまた地元の方とお話しさせていただきたいと思います。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で岡崎議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして平元議員。     〔4番平元道隆議員登壇,拍手〕 ◆4番(平元道隆議員)  皆さんこんにちは。公明党岡山市議団の平元道隆です。 通告に従いまして質問させていただきます。 大きい1番,倉安川・百間川かんがい排水施設群の世界かんがい施設遺産登録について。 報道でもありましたが,国際かんがい排水委員会は,今月4日にインドネシア・バリで開催された第70回国際執行理事会において,同委員会の日本国内委員会が世界かんがい施設遺産候補として申請した岡山市の同施設群を含む4施設を世界かんがい施設遺産として登録することを決定しました。 市長も推進委員会の顧問でいらっしゃって市長のほうがお詳しいかと思いますが,既に市のホームページにも掲載されていますけれども,世界かんがい施設遺産とは,かんがいの歴史,発展を明らかにし,理解醸成を図るとともに,かんがい施設の適切な保全を行う,歴史的なかんがい施設を国際かんがい排水委員会が認定,登録する制度です。 厳しい審査を経て登録されるのは,建設から100年以上経過し,歴史的,技術的に価値のあるかんがい施設です。 私自身勉強不足で,世界かんがい施設遺産の存在を今回初めて知りました。 登録により,かんがい施設の持続的な活用・保全方法の蓄積,研究者,一般市民への教育機会の提供,かんがい施設の維持管理に関する意識向上に寄与するとともに,かんがい施設を核とした地域づくりに活用されることが期待されています。 今回の登録は,倉安川,倉安川吉井水門さらには百間川を長年にわたり保存,顕彰する活動を続けてこられた多くの関係者の方々の努力のたまものであると思います。 さて,このことを南区に住んでいる私がなぜ質問するかといいますと,南区の大先輩である景山貢明前公明党岡山県本部代表が,市議会議員時代の30年前の平成元年2月定例市議会にて,同施設群の吉井水門について文化財としての保存の重要性を質問されていたからです。 当時の山陽新聞には,吉井水門は吉井川と旭川を結ぶかんがい用運河として延宝7年──1679年に岡山藩の重臣津田永忠が開いた倉安川の東端にある。昭和34年に県指定史跡に指定されたが,昭和54年国営吉井川農業水利事業の一環として上流に坂根合同堰が完成したため役割を失い,管理者が曖昧なまま放置されている。地元住民から史跡としての保存を求める声が上がっていたが,岡山市教育委員会,県教育委員会も保存策をとらず,農水省は同水利事業の仕上げとして3月末までに同水門をコンクリートで塞ぐことにしていた。教育長は,水門は岡山藩の治水事業の大半を手がけた津田永忠ゆかりのもので,歴史的価値は高い,国,県と協議して早急に保存策をとりたいと話しているとあります。 地域の方々から御相談を受けた景山さんが質問され,結果として岡山市が整備,保存に乗り出す考えを明らかにしました。もちろん関係者の方々の御努力があって今日があるのは当然ですが,もし市の管理者としての立場が明確でなければ,吉井水門はなくなっていたかもしれません。目先のことだけではなく,長期的な視点で捉えていくことの大切さを新人議員として学ばせていただきました。 今回の登録を受けて市長は,今後の地域づくりに活用が期待される,施設の維持,保存に努めていくとコメントされています。 そこで質問いたします。 (1)地域づくりへの活用及び市民への教育機会の提供について。 今後の地域づくりへの活用や子どもたちへの教育を含めた市民への教育機会の提供についてお考えをお聞かせください。 (2)施設の維持,保全について。 これまでは地元の方々主導の維持管理であったと聞いています。今後,市として施設の維持,保全をどう図っていくかについてお考えをお聞かせください。 大きい2番,給食費等の公会計化について。 本年7月31日に文部科学省より,教員の負担が指摘されている給食費や校納金などの徴収・管理業務について,地方自治体が行う公会計化を導入するよう求める通知──学校給食費等の徴収に関する公会計化等の推進についてが出されました。 通知では,給食費など学校の徴収金について,学校,教師の本来的な業務ではなく,地方公共団体が担っていくべきとの本年1月の中央教育審議会の答申を紹介し,地方自治体が徴収,管理を行う公会計化を推進するよう求めています。 文科省は公会計化に関するガイドラインを作成し,そのガイドラインには,公会計化に関して,見込まれる効果や導入に当たっての準備,徴収方法などの留意点を記載しています。あわせて,公会計化の参考となるよう先進自治体の事例も紹介されています。 学校給食費の公会計化等により見込まれる効果として,教員の業務負担の軽減,保護者の利便性の向上,学校給食費の徴収・管理業務の効率化が挙げられ,そのほかの効果として,学校給食費の管理における透明性の向上,学校給食費の徴収における公平性の確保,学校給食の安定的な実施が見込まれるとあります。 給食費が未納の保護者に対しては,学校側が粘り強く督促しなければならないケースもあり,教員の業務負担となっているといった相談も多く受けております。 これまでの会議録を見ますと,給食費の徴収管理システムの構築に係る新たな多額の予算や専任職員の人員確保などが必要になること,またこれまで学校がしていたような未納世帯への個別の実情に応じたきめ細かな対応がしにくくなり,収納率の低下が危惧されることなどが課題であるといった御答弁でした。 文科省の調査では,2016年度時点で自治体が徴収・管理業務を行っている割合は全体で約4割にとどまっています。 国からの財政支援等はなく,かかる費用などについては,もともと徴収している課と一緒に徴収を行うなど,縮減する工夫が必要であると聞いていますが,教員の長時間勤務は看過できない深刻な状況となる中で,公会計化については効果があると考えます。公会計化で全てが解決するわけではないと思いますが,少なくとも集金業務を切り離すことでの時間的また心理的負担は軽減されると思います。 そこでお伺いいたします。 (1)文科省からの通知の受けとめ。 今回の通知の受けとめについてお聞かせください。 (2)現状の集金管理状況。 学校現場での給食費等の集金管理状況についてお教えください。 (3)未納等への対応。 未納等の対応はどのように行っているのか,お教えください。 大きい3番,路面電車の延伸について。 先日,市より路面電車延伸・環状化の候補路線が提示されました。そして,新市民会館へのアクセスを高めるルートを最優先する方針であるとお聞きしております。 御提示のあった候補路線ついては,現実的な部分から判断しても妥当な案であると思います。本年度中に延伸・環状化の計画を策定されますが,今後南区への延伸の可能性について御見解をお聞かせください。 大きい4番,可燃ごみの広域処理施設整備について。 岡山市南区豊成にある岡南環境センターは,昭和53年の稼働開始から約40年を経過し,老朽化によりこのたび岡山県の新岡山県ごみ処理広域化計画のもと,可燃ごみの広域処理施設として建てかえられる予定とされています。 豊成に住む地元議員として,地域の方々からもよく御意見を伺います。現在,施設整備計画の策定中ですが,整備に当たっては地元への丁寧な説明が求められることはこれまでも言われてきました。また,地元からいただく御意見には,昨年の豪雨災害の経験などから,災害時に対応できる施設とすることも必要ではないかとの御意見もいただきます。 過去の議会での同種のやりとりは承知しておりますが,計画の進捗により変化もあると思いますので質問させていただきます。 (1)施設整備計画の進捗について。 施設整備計画は,現状はどの段階にあって,今後どうなるのかをお教えください。 (2)地元説明会について。 説明会開催のタイミング,過去の開催経過,説明内容,そのときに出た御意見等についてお教えください。 (3)災害発生時への対応。 地域から要望のあった災害対応については,どのような検討がなされ,施設整備に盛り込まれる見込みでしょうか,お聞かせください。 以上で1回目の質問を終了させていただきます。 御答弁よろしくお願いします。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,平元議員の質問にお答えします。 私は,倉安川・百間川かんがい排水施設群の世界かんがい施設遺産登録についてお話しさせていただきたいと思います。 景山さんが30年前に質問したというのは,今お伺いして初めて知ったところであります。やはりこういう昔の施設に対する思い入れ,残していかなきゃという大きな考え方,そういうものがベースにあったんだろうと思っていますが,江戸時代の初めに池田藩が藩としてできたときには約30万石ぐらいだったわけですが,明治の世になる直前は50万石を超えていたわけであります。その大きな要因の一つとして,干拓による農業生産の増があった。じゃあ,その農業生産の増というのは何でできたのかというと,その干拓の技術,そして今言ったかんがい排水のかんがい施設,そういった能力があって初めてできたんだろうと思います。 そういう面では,今の岡山を形づくっている大きな一つの施設である,要素であるということを我々としても誇りに思わなければならないと思っています。 取水口,船だまり,また出口の水門が現存しているところであります。当時の土木技術を現在に伝える貴重な文化財であり,説明看板を設置して周知を図るとともに,史跡地の樹木管理や修繕等を行っているところであります。今後はよりきめ細やかな修繕を行うとともに,樹木伐採等の頻度を増して,史跡見学者への便宜を図っていきたいと思います。 また,登録委員会のメンバーが登録遺産をめぐるバスツアーを10月5日に企画しております。市としても登録委員会に案内看板の設置などを今相談しているところであり,今後の取り組みに協力してまいりたいと考えております。 私からは以上です。 ◎菅野和良教育長  大きな2番の給食費等の公会計化についてでありますが,一括して答弁いたします。 給食費等の徴収から支払いまでの出納事務や未納者等への対応は,各学校ごとに教職員が行っており,大きな負担となっているものと認識しております。 これまで給食費の公会計化につきましては,既に検討しておりましたけども,実質的な財政的負担などが課題でございまして,困難と考えておりました。 しかし,今回の国の通知については重く受けとめておりまして,その中で示された学校給食費徴収・管理に関するガイドラインや先進都市の状況も参考にしながら研究してまいります。 以上でございます。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  大きな3番目の項,南区への路面電車の延伸についての御質問にお答えいたします。 路面電車のネットワークの選定の考え方については,則武議員にお答えしたとおりでございます。 以上です。 ◎門田和宏環境局長  大きな4番,可燃ごみの広域処理施設整備についての項の御質問にお答えいたします。 まず,施設整備計画の進捗状況についてのお尋ねですが,現在策定中の施設整備計画は来年度以降に予定している発注仕様書作成の前段として,施設の処理能力や処理方式,周辺環境対策,熱エネルギーの活用,災害対策,事業期間等,施設整備のために必要な基本的事項を整理するものであり,現在プラントメーカー等からの情報収集や,近年整備された他都市の施設の状況の調査などを行っている段階です。 続いて,地元説明会の状況及び災害発生時への対応の検討状況について一括してお答えいたします。 広域処理施設整備の地元説明のタイミングや過去の開催経過,説明内容については羽場議員に御答弁したとおりです。 これまでに説明してきた中で,地元の皆様からは臭気,排出ガスなどの対策を十分に行ってほしい,災害時の避難場所としての機能を持たせてほしいといった御意見をいただいております。 災害時の対応については,施設自体が災害に強い施設とし,停電時にも自立して発電することで,災害時の避難場所としても活用できる施設となるよう検討することとしております。 また,隣接する北側用地についても耐震性貯水槽等を配置するなどして,避難場所としての機能を備えた広場とし,施設からの電力供給も可能とする等の検討を行っているところです。 以上です。     〔4番平元道隆議員登壇〕 ◆4番(平元道隆議員)  御答弁ありがとうございました。 吉井水門につきましては30年前に景山さんが質問されて,今回施設が登録となって美しい話になっておりますんで,よろしくお願いいたします。 また,岡南環境センターの建てかえにつきましても,いい施設をつくっていただきたいと,よろしくお願いいたします。 1点,給食費等の公会計化について再質問させていただきます。 先ほど御答弁いただきましたが,御答弁の内容が給食費のみのイメージの御答弁だったんですが,例えば教材費とかの校納金を含めた形で検討が必要であると思います。学校ごとにさらに異なる金額になるので,さまざまな調整は必要であるかと思いますが,集金業務を切り離すということが先生方の働き方改革につながるというのが趣旨だろうと思います。 1点確認で,校納金も含めた形での公会計化の検討という考え方でよろしいんでしょうか,よろしくお願いします。 ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎菅野和良教育長  いわゆる文科省の通知につきましても,給食費に限らずほかの校納金についても言及がございます。適切な対応をしなさいという指示が出ておりますけれども,給食費とほかの教材費とはちょっと若干性格が,議員御指摘のとおり違うところがありまして,これはさらに研究を深めていかないといけないところだと思います。 まずは,給食費についてしっかり検討して,その後,ほかの校納金についても研究していくということで御了解いただけたらと思います。 ○浦上雅彦議長  以上で平元議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして楠木議員。     〔37番楠木忠司議員登壇,拍手〕 ◆37番(楠木忠司議員)  皆さんこんにちは。おかやま創政会の楠木でございます。 きょうは傍聴席に大勢の方が御参加いただいております。わざわざ本議会議場に足を運んでいただきまして本当にありがとうございます。 また,暑さ寒さも彼岸までと申しますが,暑さのほうも少し落ちついてきたんではないかなと,そのように思います。しかしながら,きょうも30度を超す暑さでございますので,どうかまだ熱中症,またお年寄りには大変この暑さがこたえると思いますので,どうかお体を大切にしながら元気にお過ごしをいただきたいと思います。 また,きょう市長のほうからもマラソンについてのお話がありました。前田選手が見事来年のオリンピックに内定したという話がありました。もう一つ,3位に入った,4秒差,小原選手,これ倉敷の出身だそうでございます。興譲館を出まして,根っからの岡山県民ということで,ぜひ来年のオリンピック出場,3位でございますので,十分その範囲に入っていると思いますから,頑張っていただきたいなと,そのように思うわけでございます。 さて,私も昭和58年に議員になりまして36年がたちました。その間,市長が大森市長で5人目でございます。なぜかこの36年の間,全員が,全員といいますか大森市長は現在でありますけれども,過去4人の市長は2期で落ちたり,やめたり,途中やめしたり,それぞれしているわけでございます。今回の議会も多くの課題,多くの事業が計画されておりますし,これからというのが数多くあるわけでございます。私のこれは個人的な気持ちでありますけれども,大森市長,今回の議会を見ておっても大変頭の切れる市長だと,先ほど言いましたように,私には5人目の市長でありますけれども,その中でも1,2を争う市長ではないかなと,別にそんなに褒めているわけじゃありませんけれども,そういった意味では事業のほうもまだまだ緒についたばかり,先ほども交通問題でのお話もありました。市民会館建てかえの計画もあります。本庁舎の計画もあります。また,吉備線──桃太郎線のLRT化,これも待ったなしの課題でもございます。どうか市長6年間のこの経験をもとに,ぜひ,まあ今から決意を述べよと言っても無理だと思いますけれども,3期目を目指して,3期目というのは先ほどから言っていますように,私も今まで2期しか見ておりません。3期目を目指してぜひ元気に頑張っていただきたい,これは質問ではありません。(笑声) それでは,時間のほう,きょう私は30分ということになっております。なぜほかの人より10分間多いのかという傍聴者の人も疑問を感じている人が多いかと思いますが,それを説明しておりましたら,また時間のほうが足りなくなってしまいます。要するに,同じ会派の中でお互いに時間を融通しようというのが議会の中で新しくルールとして出まして,今回の場合は我が会派の小林議員が質問をしないということで,その時間を私がいただいて30分になったということでありますので,傍聴者の方,よろしくお願いしたいと思います。 それでは,大きな1番,公共交通の充実について質問いたします。 (1)番,法定協の関係。 これにつきましては今回議会でも数多くの方から質問がなされております。せんだって,この資料をいただきました。本当に厚い資料です。厚いというのは部が厚いという意味です。一通り目を通させていただきました。実によくできている。法定協の中で議論している内容,提起している内容,実によくできている。ただ,これをどこまで今のバス協なりが理解できているか,これはよくわかりません。市長のほうも答弁の中で,法定協については岡山市が決められるんだというお話がございました。しかしながら,法定協を受けて,今度は実施計画をつくっていかなければなりません。これはバス会社の協力がないとどうにもならんのだというお話でありました。そういった意味で,この法定協の問題,アの関係につきましては今まで質問がなされており,答弁もなされておりますので,割愛させていただきたいと思います。 イ,めぐりんをめぐる問題,これも去年の4月ごろいろんな問題が起きました。裁判の問題も起きました。要するに,めぐりんが岡山駅に乗り入れるという問題であります。現在,どのようになっているのか,お伺いいたします。 ウ,先ほど言いました法定協の問題,法定協議会がいつごろまで議論して,そして新しい再編実施計画,それをいつごろ作成する予定なのか,お伺いいたします。 エ,先ほども申し上げましたように,立派な方針といいますか,計画ができております。これをもとにぜひ岡山市が岡山市として市長が主導権を持ってこの法定協を進めていっていただきたいし,再編計画をつくっていただきたい,そのように思うわけでございます。岡山市の決意のほどをお聞かせいただきたいと思います。 (2)番,桃太郎線LRT化の問題でございます。 去る5月28日にシンポジウムを行っております。これは,JR西労組,きょうも傍聴にお見えでありますけれども,主催といたしまして,LRTをいかに早く,いかに進めるかということを協議するシンポジウムでございました。大森市長にも来賓として出席をいただき,御挨拶もいただきました。また,都市整備局の平澤次長さんにも来ていただきましてパネラーとして参加していただきました。岡山市の意気込み,気持ちについても述べていただいたところであります。そういった意味では,JR西日本,その中の最大の組合でありますJR西労組もこのLRT化については最大限協力していくという気持ちで頑張っているということを御報告しておきたいと思います。 そこで質問でございます。 ア,昨年4月に3者合意,すなわち岡山市と総社市,そしてJR西日本との間で3者合意ができました。それ以降の取り組みについてお知らせをいただきたいと思います。 イ,その中で地元説明会が行われております。それぞれ地元へ出向いて沿線の方々に地元説明会をしていると思いますが,今まで何カ所ぐらい行ってきたのか,そしてどのような問題が出ているのか,経過についてお尋ねいたします。 ウ,工期についての問題であります。工期につきましては約10年と,そのように言われているわけでございます。去年の4月からいえば,既に1年半がたつわけであります。私のほうも,どこが問題でそれだけの期間がかかるんかということをお尋ねいたしました。やはり一番の問題は,三門付近,ここに今交差点がございます。その付近につきましては,一旦180号を迂回しながら再び吉備線のほうにつなぐという計画で,やはり用地買収の問題とかいろんな問題があって,そのところが一番時間がかかるんじゃないかと,そのように言われたわけでございます。 そこで質問でありますけれども,この間の今の進捗状況,進みぐあいはどうなっているのか,お尋ねいたします。 エ,先ほど言いましたように,JR西日本と合意をしながら1年半がたつわけでありますが,このいろんな話し合いについては順調にいっているのかどうなのか,お尋ねいたします。 (3)番,路面電車の岡山駅前広場への乗り入れ,そして岡山駅前広場の整備についてお尋ねいたします。 ア,岡山駅前広場のバス乗り場についてであります。このバス乗り場につきましては,私も何回か利用させていただいております。皆様方も数多くの人が利用しているのではないかと思います。 バスの直接ハンドルを握っている運転手の方にお話を聞きますと,今のバス乗り場,非常に使い勝手が悪い部分があるんだと,例えば縁石──1段高くなっているところと,それから路面ですね,道路の部分に段差があって,低床バスがなかなか着きにくいんだと。着きにくいからお年寄りなんかは,一旦路面におりて,それから縁石に上がっている,そういうことも言われております。また,石柱──石の柱が立っております。これがなかなか邪魔になるというところもあるんだと聞いております。また,屋根が低くて,高いバスについてはつかえるんだと,何とかしてほしいという声もあります。それから,盲人用の黄色の点字ブロックですね,あれと柱との間が狭くて,非常に通りにくいところがあるんだと。これも直してほしいというふうな,いろんな要望が直接ハンドルを握っている,また使っている方からございます。 今回,岡山駅前広場については改修していくという計画があります。ぜひ直接ハンドルを握っている人とお会いして,そして話を聞きながら,その問題点について,この駅前広場改修と同時にバス乗り場についても改修していただきたいと思いますが,御見解をお尋ねいたします。 それからもう一つ,イ,実は喫煙所の問題があります。私もあそこに行きまして,2カ所喫煙所があります。横断歩道を渡ったところ,要するに噴水のある南側のところ,これは囲いも何にもありません。それで,もうそのあたりで,きのうなんかは日が大変当たっているので日当たりの大変いいところでありますけれども,木陰でたばこを吸ったり,とてもじゃない喫煙所というようなことにはなっておりません。もう一つは,囲いがあって屋根はありますけれども,もう筒抜けというふうなことで,周りには煙が蔓延しているというふうな状況でございます。ぜひ駅前広場とあわせて,この喫煙所問題についても改修といいますか,どうにか改善していただきたいなと,そのように思っておりますので,よろしくお願いいたします。 (4)番,公共交通の利用促進についてお尋ねいたします。 ア,公共交通の利用促進について,岡山市としてはどのような取り組みを現在行っているのか,お聞かせいただきたいと思います。 現在,国,岡山県,岡山市,倉敷市,4団体におきましてスマート通勤という運動を行っております。この10月21日から行うそうであります。その内容についてお聞かせください。 イ,その中で岡山市民に対するキャンペーン,PRといいますか,それはどのように行っていくのか,お尋ねいたします。 ウ,岡山市の中には,先ほど言ったJR西日本とかいろんな組合がございます。私鉄の組合もございます。岡電とか中鉄とかそういった組合の方々が毎年4月,公共交通利用促進のキャンペーン運動を行っております。ビラを配ったり,いろいろキャンペーン運動を行っているんですけれども,これに対して岡山市として協力体制は持てないものか,そのことについてお尋ねいたします。 きょうは実は尾上の町内の方もお見えでございますが,せんだって7月に全国的にもまれに尾上の路線が延伸いたしました。今路線の廃止,そういった中で延伸するという,本当に画期的なことがなされたわけであります。これにつきましては,やはりバス会社,岡山市,そして地元の方々の3者の意見といいますか,合意ができたということであります。ぜひ岡山市としても公共交通利用促進のためにこれから頑張っていただきたいなと,そのように思うわけでございます。 続きまして,大きな2番,防災・減災についてであります。 (1)番,笹ケ瀬川の堤防の強度についてお尋ねいたします。 ア,この問題につきましては,昨年の11月議会,そして2月議会と連続して質問させていただきました。下水道河川局長から答弁をいただいております。11月では,これからやっていくんだというふうなことで答弁がされておりました。2月の議会におきましては,調査はした,調査はしたけど問題ないんだというふうな答弁がありました。どんな調査をしたんならとお聞きしますと,目視なんだと,見たんだと。見るだけです。具体的な数値については何ら明らかになっていないというところでございます。これにつきましてどのように考えられておるのか,お尋ねいたします。 イといたしまして,ちょうど一宮の浄化センターがございます。あの付近は笹ケ瀬川と砂川,中川という3本の川が合流しております。去年のあの大雨で一部堤防が崩れました。これは笹ケ瀬川の側だったんですけれども,この3本の合流している地点というものが非常に弱いんではないかなと,そのように私自身感じているわけでございます。 そこで,特に,西側に河川がございます。そこの堤防は大抵細いんですけれども,結構車が通っているわけです。私も何回か通ってみましたけれども,途中にひびがいったり,路肩のほうがちょっと崩れたり,そういう状況でございます。危ないなと思っておりますが,これは聞くところによりますと,岡山市が管理している市道,そして堤防ということでございますので,今の状況についてお示しいただきたいと思います。 ウ,あわせて,樹木の問題,これも大変これから解決といいますか,やっていかなければならない問題でございます。楢津のあたりですかね,あのあたりを今樹木の伐採をやっているようでございます。せんだっても,熊代議員のほうからポイ捨ての問題で質問がなされておりました。このポイ捨て,特に堤防の関係につきましては生い茂っているところにはポイ捨てが多いというところでございます。美観の問題につきましても,ぜひこの防災の観点からも早いことこの樹木の伐採をお願いしたいわけでありますけれども,そのあたりのスケジュールについてお聞かせいただきたいと思います。 次に,(2)番,用水路の藻やごみの関係でございます。この藻やごみについて,これからどのように対応していくのかというところであります。 ア,市のほうにお聞きしますと,約3億円のお金を藻やごみの処分に投じているということでございます。今,町内会のほうとしてどのくらいのお金で,業者のほうにはどのくらいの費用を出しているのか,お尋ねいたします。 イ,藻刈りされていない箇所も幾つか見受けるわけでございます。ぜひこの藻刈りについても今後どのようにしていくのか,その対応についてどうするのか,お尋ねいたします。 ウ,新聞に先日,市内瀬戸南高校ですかね,そこの学校が藻を利用した堆肥をつくるというふうな記事が載っておりました。これについて岡山市としてはどのようなかかわりを持つのか,お尋ねいたします。 (3)番,笹ケ瀬川の右岸の排水についてであります。 アといたしまして,右岸の排水に2カ所都市型の排水ポンプをつけると市長が言われました。そして,用地買収をこれから進めていくんだというのが去年,ことしの話であったわけでございますが,今の現状について,どこまで進んでいるのか,また場所についてはもう既に決まっているのか,この点についてお伺いいたします。 イ,これから都市計画決定とかいろんなことがあろうかと思いますが,これからのスケジュールについてお尋ねいたします。 (4)番,可動式のポンプ。 ア,このポンプについては,私の町内にも7月に配置になりました。そして,今まで3回,試運転を含めて動かしてまいりました。その中で可動の排水ポンプの今の配置台数についてお尋ねいたします。 イといたしまして,先日の盆の台風10号のときには11時間回しました。11時間回して気づいたことは,1つはやはり交通の関係がございます。車をとめなければなりません。それとあわせて,ガソリンの消費,当然要るわけでございます。大体11時間回せば1万円ぐらい要るわけです。それからもう一つは,やはり藻,先ほど言いましたように藻やごみがひっかかる。そういうものの防御といいますか,それをつくっていかなきゃならない。交通整理用のコーンについてはすぐ処理していただきました。あとのガソリンとか,それから防御用のスクリーン,そういったものについてどのように考えられておるのか,ぜひガソリン代等については補助をいただきたいなというのが町内の率直な気持ちであることも申し添えておきたいと思います。 それから,高齢者や障害者の避難場所の問題と,それから帰宅困難者の問題につきましては,既に答弁がなされておりますので,割愛させていただきたいと思います。 次に,大きな3番,吉備小学校のプレハブの解消の問題です。 この問題につきましても,6月議会,そして2月議会でそれぞれ吉本議員,赤木議員のほうから質問がされて,教育長のほうから答弁がなされておりますが,再度お聞きいたします。 現在,プレハブ校舎が6棟あるわけでございます。校長先生にお話を聞きますと,来年は30人ぐらいふえるけども何とかなるだろうと。しかし,その明くる年,再来年にはさらにふえるんではないかと,そういう予定でございます。本校舎にするおつもりについて教育長のほうにお尋ねいたします。 次に,大きな4番,空き家対策についてお尋ねいたします。 空き家対策の中で特定空家というのがございます。この特定空家については,代執行をもう既に岡山市として1カ所行っております。ことしの冬,12月ごろになりますかね,我が町内の空き家についても代執行される予定と聞いております。このような代執行の予定の空き家,今どのくらいあるのか,お尋ねいたします。 また,今後の代執行の予定についてもお尋ねいたします。 次に,空き家の活用についてであります。 この空き家の活用につきましては,いろんな活用の仕方があろうかと思いますが,現在まで行っている空き家の活用についてお尋ねいたします。 大きな5番,小修繕につきましてお尋ねいたします。 この問題につきましては,平成23年から実施しているわけでございます。現在上限が10万円までということになっております。今までもっともっと徹底すべきじゃないかということで常に言ってまいりました。確かに10年前と比べたら,まあこの5年間でも大きく伸びているわけでございます。しかし,全体の数からいえば,まだまだ微々たるものということで,今後の周知徹底の方法といいますか,周知徹底についてをお尋ねいたします。 もう一点は,10万円という金額でございます。消費税も10月から上がるし,また物価のほうも上がっておりますので,10万円について再考していただけるお考えはないのか,お尋ねいたします。 最後の項,大きな6番,都市計画決定の問題についてであります。 1つは,私どもの横を走っています都市計画道路一宮・久米線についてであります。現在,市道尾上3号線というところでとまっております。それ以北につきましては,計画はありますがなかなか前に進んでおりません。きょうも,先ほど言いましたように地元の方もお見えでありますけれども,この問題については地元は地元で考えているコースがございます。岡山市として地元と協議しながら,その意向についてどのように考えられておるのか,まずお尋ねいたします。 2つ目の問題につきましては,この都市計画道路につきましては,戦後復興のところから始まって平成27年ですか,1回見直しを行っているというところであります。それ以降で今のところ問題は生じているのかいないのか,そのことをお尋ねいたしまして,1回目の質問を終わらせていただきたいと思います。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  楠木議員の質問にお答えいたしますが,最初に現岡山市政に対してエールを送っていただいたということで感謝申し上げたいと思いますけれども,まだ2期目の真ん中でもありますし,少なくとも3期目についてコメントする段階ではございませんので,そこについては何も申し上げませんが,これからも岡山市の発展,そして岡山市民の生活の充実に向けて全力を尽くしてまいりたいと思います。 私は,法定協議会の話の中で,網計画,再編実施計画をいつごろ示すのか,市が主導権を持って運営すべきだと思うがという点です。 この点については何人かの議員からお話をいただいたところであります。この法定協議会,今年度もう4回やらせていただいているところでありますが,私としては建設的な議論が進んでいるとは言えない状況だと思っております。もちろん何度もお話し申し上げたように,網計画策定後は速やかに路線再編を実現したいと考えておりますので,できるだけ事業者のコンセンサスをとるべく,今後も粘り強く協議を行ってまいりたいと思います。 これが基本でありますが,ただこの1年間を見ても,バス路線の休止とか減便が続いている状況であります。我々としては市民生活を支える移動手段を守っていかなければならない責務があるわけであります。この市民生活を支える移動手段を守るという観点から,何が戦略として一番いいのか,そこはやっぱり考えていかなきゃいかんとは思っております。したがって,市民の足を守るという視点から考えたときに,今の方針を少し変えていくということもあり得るだろうと思っています。場合によっては市の判断を出していくということもあり得る,事業者のコンセンサスなく出していくというのも全くないわけじゃないと思っていますが,とりあえずは粘り強く事業者の皆さん方と話をさせていただきたいと思っております。 以上です。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  1番目,公共交通の充実についての項,市長答弁以外の御質問に順次お答えいたします。 まず初めに,めぐりんの岡山駅乗り入れの検討状況についての御質問です。 めぐりんの岡山駅東口広場への乗り入れについては,先般開催した法定協議会の幹事会において8番乗り場への乗り入れは技術的に可能との市の考えをお示ししましたが,既存のバス事業者との調整は整っておりません。引き続き,継続して協議していく必要があるものと考えております。 次に,桃太郎線のLRT化について。 昨年の4月の3者合意以降の取り組み,何カ所で地元説明会を行ったのか,どのような意見が出ているのか,JR西日本とは順調に調整がされているのかとの3点の御質問に一括してお答えいたします。 昨年4月の3者合意以降は,基本計画の策定を目指し,岡山市,総社市,JR西日本の3者で技術的な内容も含めた検討を進めているところであり,JR西日本との協議もおおむね順調に行えていると考えております。 昨年12月からは,桃太郎線が通っている学区とLRT化の早期実現に関する要望書を提出された学区を対象として,連合町内会長や単位町内会長に御説明し,その後,6学区の住民の方々と意見交換会を開催いたしました。 その中での主な御意見といたしましては,新駅設置に対する御質問,パーク・アンド・ライド駐車場の設置や駅へのアクセス性の向上,そして早期実現といった御要望をお伺いしているところでございます。 今後は意見交換会での御意見も踏まえながら,今年度中を目途に3者で基本計画を取りまとめたいと考えております。 次に,桃太郎線のLRT化について用地買収が必要な三門駅付近の検討状況についての御質問でございます。 備前三門駅周辺については,都市計画決定や軌道法の許認可に必要な測量を実施するため,先月三門学区の単位町内会長を対象とした説明会を開催したところです。現在,町内会において測量の実施に関するお知らせを回覧していただいているところであり,今月末より測量作業を実施する予定としております。 次に,路面電車の岡山駅前広場の乗り入れと駅前広場の整備についての御質問に順次お答えいたします。 まず初めに,バス乗り場について,運転手に改善点を聞いたらどうかとの御質問でございます。 岡山駅前広場の整備に当たっては,公共交通を中心とした人が主役のにぎわい拠点となる広場としてレイアウトやデザインを決定したところです。これからこのデザインに基づき詳細設計に着手するところであり,設計を進める中で交通事業者など関係者の意見も伺いながら,高齢者や障害者を含むあらゆる方々が利用しやすい広場整備を進めてまいりたいと考えております。 次に,喫煙所についての御質問でございます。 岡山駅前広場整備後における喫煙所の配置などについては,今後詳細設計を進める中で検討していきたいと考えております。 この項最後になります。地域公共交通の利用促進について,スマート通勤おかやま2019の具体的な取り組み内容,市民に対するキャンペーン,私鉄の組合で行っている利用促進のキャンペーン活動と市との協力についての3点の御質問に一括してお答えいたします。 スマート通勤おかやまは,朝夕の交通渋滞の緩和やCO2の削減などを目指し,通勤時におけるマイカーから徒歩,自転車,公共交通への転換や相乗り,時差出勤などを促す取り組みでございます。 この取り組みの広報活動については,記者発表やポスターの掲示,広報紙への掲載などを行っております。バス会社の組合が行っている利用促進のキャンペーン活動との協力については,必要に応じて検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  2つ目の防災・減災対策についての項,まず笹ケ瀬川の一宮浄化センター西付近の河川,これは用水のことを指していると思いますけれども,用水路護岸の強度の調査についてですが,護岸の強度の調査は行っておりませんけれども,地元の協力を得ながら目視による点検により災害の未然防止に努めてまいりたいと考えております。 次に,用水路の藻やごみなどの処理の町内会などに対する補助,それから業者への委託について,それから藻刈りされていない用水のその対応についてを一括してお答えいたします。 本年度当初予算において用水路の藻やごみなどの処理に係る費用は,地元町内会等へ委託するものが約8,800万円,業者へ委託するものが約2億2,200万円となっております。地域の皆様に丁寧な管理をしていただいている地区が多数ありますが,藻刈りがされていない箇所については,今後も地域の皆様の声を聞きながら,御協力いただけるよう働きかけてまいるとともに,現地の状況により,地元での藻刈りなどの作業が困難な箇所は,業者委託による対応も検討してまいります。 最後に,藻の堆肥活用の御質問ですが,今年度から研究材料となる藻を提供するなど市も協力して瀬戸南高等学校で取り組みが行われております。 研究は始まったばかりですが,取り組みを通じ,高校生の用水路への理解を深め,若い自由な発想を生かす場として活用していただくとともに,いずれ堆肥などで有効活用することができれば,藻の処分の助けになるだけでなく,用水路の多い岡山特有のバイオマス利用による環境にも優しい資材として農業に寄与できる可能性があると期待しております。 以上です。 ◎斎野秀幸下水道河川局長  同じ項につきまして順次答弁申し上げます。 まず,笹ケ瀬川堤防の強度について,具体的な数値をもって示していただきたいという御質問でございます。 笹ケ瀬川全川において,目視により亀裂や沈下等の変状の有無を調査する堤防点検を毎年10月から次年度の出水期前までに実施し,これまで笹ケ瀬川の堤防に重大な変状はないと県より聞いております。 なお,堤防の強度を一概に数値であらわすというのは困難だと考えてございます。 次に,笹ケ瀬川の樹木の伐採としゅんせつにつきましてでございますが,JR山陽本線から北区首部までの区間で特に樹木の繁茂や土砂堆積の著しい箇所について,防災・減災,国土強靱化のための3か年緊急対策によりまして,来年度まで集中的に樹木伐採や土砂撤去に取り組んでいるところと県より聞いております。 次に,笹ケ瀬川右岸の排水対策について一括して答弁いたします。 これまでの用地交渉の結果,白石ポンプ場,今保ポンプ場の予定地の地権者の方々に土地の提供について御了解いただいたところでございます。このため,今年度中に両ポンプ場を都市計画に位置づけるとともに,並行しまして詳細設計に着手してまいります。来年度には用地の取得を行い,ポンプ場整備に着手する予定となっております。令和4年度末にポンプ場を完成させられるように進めてまいります。 続きまして,可動式排水ポンプについてですが,まず配備した件数は幾らかという御質問でしたけれども,昨年末に7月豪雨により床上浸水の被害が確認された学区の町内会に対して可搬式ポンプの貸与希望についてアンケート調査を行ったところ,希望があった町内会は66町内会で,そのうちことしの出水期前に8町内会に1台ずつ配備し,来年の出水期までに5町内会に1台ずつ配備してまいる予定としております。 次に,可搬式ポンプのガソリン代及び藻やごみの問題についてどのようにお考えかという御質問でございます。 ポンプの貸与につきましては,希望される町内会が多数に及ぶということが想定されたため,燃料費の負担を含めまして,町内会で適切に運用できることを条件としています。アンケートをお送りしたときに各町内会に対してこの条件をお示しし,現地確認の際にも再度お話しした上で御納得いただいた町内会に貸与させていただいたというものでございます。 藻やごみの対策など,具体の運用については,まずは町内会のほうで効果的な対策を工夫していただきたいと考えておりますが,各町内会の運用方法について,これから聞き取り調査を行いたいと考えておりまして,よりよい手法というものがあれば情報共有させていただきたいと考えております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  大きな3番,吉備小学校のプレハブ校舎の解消についてお答えいたします。 吉備小学校の不足教室につきましては,現在プレハブ教室で対応しており,来年度はふえる予定はございませんが,今後も児童数の推移を注視しながら必要な教室数の確保に努めてまいります。 校舎の増築につきましては,通学区域の変更も含め,長期的な計画の中で検討すべきものと考えております。 以上でございます。 ◎林恭生都市整備局長  4番,空き家対策についての項で,特定空家等の取り組み状況と棟数は,それから今後の代執行の予定についてのお尋ねに一括してお答えいたします。 特定空家等は,関係課による庁内の会議で認定することとしており,令和元年6月末までに196棟を認定し,そのうち市が代執行により除却したもの1棟と応急措置を行ったもの4棟を含め181棟は既に除却や応急措置が行われております。残りの15棟につきましては,引き続き所有者に対し,自主的な対応を促すために助言,指導を粘り強く行っております。 なお,所有者不明の特定空家等は6棟ありましたが,4棟は既に除却等を終え,残る2棟のうち1棟を今年度中の代執行による除却に向けて準備を進めており,もう一棟については関係者と除却に向けた協議を続けております。 それから,空き家の活用について,過去3年間の実績というお尋ねです。 空き家の活用に係る補助制度及び補助額は,住宅として活用する場合はリフォーム費用の3分の1,上限50万円,また地域活性化を目的に活用する場合は3分の2,上限150万円となります。このほかに,空き家の健全度を診断する費用の一部を補助しております。平成28年から平成30年度までの補助件数は10件,18件,16件となっております。 以上です。 ◎小川浩財政局長  大きな5番,小修繕の登録制についての御質問に一括でお答えします。 小修繕業者登録制度の周知については,運用当初から学校・園等の発注関係部署等に対して制度の利用をさまざまな方法により呼びかけており,発注件数も初年度と昨年度の実績を比較すると4.7倍に増加しております。 今後の制度の枠組みにつきましては,さまざまな意見等を参考にしたいと考えており,発注者,受注者ともに活用しやすい制度となるよう工夫しながら,引き続き発注関係部署等への周知に努めてまいります。 以上です。 ◎林恭生都市整備局長  6番,都市計画道路についての項,都市計画道路一宮・久米線の今後のルートについてのお尋ねです。 都市計画道路一宮・久米線は,北区久米の県道岡山・倉敷線から北区尾上地内の市道尾上3号線との交差点までの区間については,平成27年に供用を開始しており,これより先,北東方面,国道180号までの区間については未着手となっております。 一方で,地元からは,拡幅が困難な県道妹尾・御津線の代替ルートとして,一宮・久米線の未着手区間とは異なる北の備前一宮駅方面への延伸の御要望をいただいております。 こうした状況から,北への延伸については,現在整備を進めている市道尾上3号線完了後の周辺の交通状況などを踏まえ,計画ルートについて検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  同じ項,都市計画道路の見直しについての御質問にお答えいたします。 本市では,平成22年度に国や県,倉敷市,総社市など,県南広域都市計画区域内の自治体と連携し,都市計画道路の見直しを実施しております。 見直しに当たっては,都市計画決定されてから30年以上経過した未整備の路線を抽出し,必要性や実現性について検証,評価を行い,廃止や変更を行いました。 今後も,社会経済情勢の変化を踏まえ,必要に応じて見直しを検討してまいりたいと考えております。 以上です。     〔37番楠木忠司議員登壇〕 ◆37番(楠木忠司議員)  御答弁ありがとうございました。 時間が余りございませんので,2点に絞って質問させていただきます。 順不同で申しわけありません。 まず,吉備小学校のプレハブの問題でございます。 この答弁につきましては,6月議会,そして2月議会,同じ答弁でございます。大体見通しは,今生まれている赤ちゃんから小学校へ入る6年,7年ぐらいまでの人口というのはわかるんですよ。ということになれば,将来人口を児童の数を見ながらといっても,既に6年後ぐらいはわかるんですよ。今のままで6年間ほっとくんかどうか。そりゃ,ほっとけないと思うんですね。市長も常日ごろから言っている,学校だったら,子ども目線,子どもの気持ちになってということになれば,確かに現在プレハブは冷房がきいとっていいですよ。しかしながら,来年には小学校も全部冷房がつくんでしょう,冷暖房がね。ということになれば,プレハブについては非常に学習しにくい場所ということになるんで,そういったことのないようにぜひもう一度答弁をお願いいたします。 もう一つは,時間がありませんので,これで終わります。(笑声) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎菅野和良教育長  大変御心配をいただいておりますこと恐縮でございます。 吉備小学校の児童数は確かに増加傾向にございます。今後も児童数が多い状態が一定期間続くのか,児童・生徒数の推計を総合的に検討してまいる所存でございます。 ただ,ではすぐ校舎を建築するかという話になりますと,先ほど答弁しましたように,今文科省からは,いわゆる通学区域の変更というのも検討しなさいという通知が来ておりますので,そういったこともやりながら長期的な対応をしてまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○浦上雅彦議長  以上で楠木議員の質問は終わりました。(拍手) 質問の途中でありますが,しばらく休憩いたします。      午後2時51分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後3時10分開議 ○浦上雅彦議長  休憩前に引き続き会議を開きます。 次は,順序に従いまして下市議員。     〔34番下市このみ議員登壇,拍手〕 ◆34番(下市このみ議員)  皆さんこんにちは。市民ネットの下市このみでございます。 本日最後の質問者となりました。早く終われという声も聞きながら,しっかりやりたいと思います。 傍聴にお越しの市民の皆さん,市政に興味,関心をお持ちいただきまして,本当にありがとうございます。 さて,けさ千間さんのほうからも少しお話がありましたけれども,何と65歳以上の人口が3,588万人,28.4%になったと総務省が発表しました。そのうち,男性は1,560万人,女性は2,028万人でございます。本当に高齢社会は女性の社会なんだなというのが現実になってきた気がしております。500万人も女性のほうが多いんです。しっかりと女性の目線で質問していきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。 それではまず,公共交通についてです。 先ほど楠木議員のほうからも質問があったんですけれども,私は私の視点でやらせていただきます。 バスの減便,廃止の不安が多くの世代で高く,高齢になるほどそれが高くなる傾向があり,同時に居住地から岡山駅の距離が遠くなるほどその不安が高くなることを岡山市総合交通計画で課題としています。 そして,同計画では成果指標として,市民1人当たりの公共交通利用回数を年に80回から2027年には100回に,自宅から都心や身近な拠点に公共交通で30分以内に行ける人口を30.3万人から2025年には36.1万人との目標を掲げています。 これらの実現に向け,地域公共交通を再編する地域公共交通網形成計画策定の法定協議会は8月までに4回開催され,ホームページに資料や発言要旨が素早くアップされており,岡山市のやる気を感じます。 さて,当初,本年度前半で取りまとめるという計画策定の予定が本年度末にずれた理由をお聞かせください。 次に,高齢者や岡山駅から離れた方のバスの減便や廃止への不安に関して,どのような対策が必要か協議されているでしょうか。 岡山駅は,山陽本線,宇野線,瀬戸大橋線,赤穂線,吉備線,津山線のJR線があります。また,吉備線のLRT化,路面電車の延伸の議論も動き出しました。バス路線の再編もにらみながら,岡山のこうした優位性を生かした公共交通再編で,高齢化や運転免許返納後も移動が容易になることを目指してほしいと考えています。御所見をお聞かせください。 私自身,バス停が近くにあり,高島駅にも歩いていけるんですけれども,日常はほぼ利用していません。公共交通を維持するためには利用者増が必要であり,人ごとと捉えず,みずからがまず積極的に利用することが大切だと思います。市民の利用をどのくらいふやしたらいいのか,市民にわかりやすい数字でお示しください。その上で,岡山市としての公共交通利用促進運動を取り組みませんか。 次に,防災対策についてです。 岡山市では緊急告知ラジオを町内会や自主防災組織の代表者等に1つ配付しています。津山市では緊急告知防災ラジオを購入する世帯に対して補助制度があり,購入価格の3分の2が助成され,販売価格9,250円が3,250円でエフエムつやまから購入できます。岡山市では単価1万円で,購入したい人も手を出しにくい価格と言えます。緊急告知ラジオを必要としている世帯への半額助成制度を考えませんか。 和歌山では,災害時,被災者にとって大切な薬やおむつがどこにあるかといった生活情報や災害関連情報を効率よく伝えるために,AIによる人工音声アナウンサーのシステムがラジオに導入されています。疲れ知らずで,災害の危機が迫っても放送し続けられ,語り口の抑揚には不自然さが残るものの,原稿データを入力するだけで放送を繰り返すことができます。鉄道や道路などの被害情報はAIが,パーソナリティーやリスナーから寄せられた情報は人間が読み上げることで災害時の人の負担を減らすことができます。これらについての御所見をお聞かせください。 自主防災組織は118ふえて750となり,近隣に一時避難することも含めて,協定避難所もふえています。このような状況の中で防災士の活躍が期待されます。平成31年2月現在の岡山市在住防災士の認定登録者数は約550人です。防災士の市の職員の内訳と防災士の養成,市としての活躍の場について御説明ください。 次は,高齢者福祉についてです。 地域では,高齢者のみの世帯がふえ,老老介護がふえています。中には,要介護申請を行わず,自分たちだけで頑張っている方々もいらっしゃいます。 先日,おじいさんが付き添って歩行の不自由なおばあさんを病院に連れていった,おばあさんが車をおりるときに転んだ,おじいさんに基本的な介護や介助の方法を説明したパンフレットやガイドブックを渡したいという御相談がありました。 歩くとき,座るとき,立つとき,食事,入浴,トイレなどの基本的動作の介助の仕方についてのパンフレットや動画の作成が必要だと考えますが,いかがでしょうか。 岡山市では,家族介護教室事業を行っています。その情報提供と介護方法の指導について御説明ください。 認知症サポーター養成講座は,認知症の症状や接し方等,正しい知識を積極的に普及することを目的として実施しています。認知症サポーター養成講座を開催する立場の活動メイト数は,岡山市では451,同じ政令市の静岡市では165です。実際の開催回数は,岡山市が1,459回,静岡市が1,602回であり,総サポーター数は,岡山市は静岡市の83%ほどです。活動メイト1人当たりでは,岡山市の開催回数が約3.5件,静岡市の開催回数が約9件となっています。メイトへの指導及び開催の促進を行うことが認知症サポーターの普及につながる近道ではありませんか。 厚生労働省が示している認知症サポーターに期待されることのうち,認知症の方の症状についての理解や温かい目で見守っていくことは現状の養成講座でも十分です。実践的なサポートを行うことや地域の方の交流を得てのサポートを行うこと,地域のリーダーとして動くことは,座学形式だけではなく実践的なものを取り入れるなど,さまざまな状況への対応が可能で,理解しやすい講座に改善するべきではありませんか。 講座で使用されているテキストは,どの地域で発生したケースなのかわからず,当事者意識を持ちにくく,実践的に生かせる実感が湧きにくいと思います。岡山市の認知症サポーターは約4万7,000人もいます。地域に即したケースを実践例として追加資料に加えることで,講座参加者の取り組みも意欲的になると思いますが,いかがですか。 開催場所の偏りをなくし,どの地域にも認知症サポーターを増加させ,さらに実践的な活動を促しませんか。 認知症の人の暮らしを支え,安心して買い物ができる環境をつくるための活動に取り組む商店街やショッピングモールがあります。認知症サポーターとの連携は考えられませんか。 次は,子どもと学校,子育て支援についてです。 まず,不登校について。 教育委員会の事務に関する点検・評価報告書によりますと,不登校の出現率は増加傾向にあります。 不登校の原因分析と子どもへの支援の内容,成果と課題について御説明ください。 不登校児童・生徒の中の発達障害児の割合をどのように把握していますか。 教育と福祉の連携のかなめとして子ども相談主事がいます。ふだんは福祉事務所にいて,月1回公立の小・中学校に勤務しています。この子ども相談主事は,精神保健福祉士または社会福祉士の免許所有者を公募で配置していましたが,現在は校長OBの再任用で対応していると仄聞しています。なぜ変えたのか,理由をお示しください。 校長OBは社会福祉の専門家ではありません。改めて,不登校の未然防止の取り組みとして,それぞれの関係機関が速やかに連携をとるためにも,不登校やいじめ,虐待,貧困など,さまざまな困難に直面する子どもを支援する社会福祉の専門家として,各学校へスクールソーシャルワーカーの配置が必要だと考えますが,いかがですか。 不登校の子どもを抱えるひとり親世帯への支援について御説明ください。 次は,校則についてです。 校則をめぐっては,2017年,大阪府立高校の女子生徒が生まれつき茶色い髪を黒く染めるように何度も指導され不登校になったとして,損害賠償を求めて大阪府を提訴するということが起きています。このことが発端となり,いわゆるブラック校則が問題となっています。 学校は集団生活の場であるため,安全面に配慮した最低限のルールは必要ですが,子どもの人権を侵害するような校則は必要ありません。 世田谷区教育委員会は,区立中学校の校則を今秋から各校のホームページで公開する方針を示しています。岡山市はどのようにお考えですか。 各学校の決まり,校則について,子どもの人権を侵害するようなものがないかどうかチェックする必要があると思いますが,いかがでしょうか。 岡山市の後楽館中・高等学校には決められた校則はありません。高校生としての社会のルールとマナーが唯一の校則です。ちなみに後楽館には制服もありません。これまで校則や制服がないことで何か問題がありましたか。 倉敷市教育委員会は,市立中学校26校で女子生徒を対象にスカートかスラックスかを自由に選べる制服の選択制導入を推進していく方針を示しました。男子生徒にも個別の対応をしていくそうです。これはLGBTや防犯に配慮した取り組みで,性別にかかわらず選択できる制服を採用するという子どもの人権を尊重する取り組みの第一歩だと思います。この取り組みについて岡山市の御所見をお聞かせください。 以上で1回目を終わります。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  1番目,公共交通についての項に順次お答えいたします。 まず初めに,網形成計画の策定時期,高齢者などのバスの減便,廃止への不安に関する対策の検討及び再編により免許返納後も移動が容易となることを目指してほしいとの3点の御質問に一括してお答えいたします。 地域公共交通網形成計画は,路線バス,鉄道,路面電車,生活交通など,市全体の公共交通ネットワークの将来像を見据えた基本計画として策定するものですが,法定協議会では現在公共交通ネットワークの維持,改善に向け,広い圏域をカバーする路線バスを中心に再編などの協議を行っているところであり,本年度中に取りまとめたいと考えております。 法定協議会では,免許を返納した高齢者など市民の暮らしを支える移動手段を確保するため,利便性の高い公共交通サービスを安定的に提供することを目標に議論を行っているところでございます。 次に,目標とするバス等の市民の利用頻度についてわかりやすい数字で提示してはどうか及び利用促進運動についての御質問にお答えいたします。 昨年9月に策定した総合交通計画では,市民1人当たりの公共交通利用回数を評価指標の一つとして,現在の年間80回から25%増の100回とすることを目標に設定しております。なお,この数値は20年前の利用回数と同程度となるものでございます。 この目標値は,市民1人当たり週1往復の利用で達成できるものであり,市民にとってわかりやすい数字であると考えております。 公共交通利用促進に関する取り組みとしては,スマート通勤やおかやま交通探検隊,小学生を対象としたバス教室,転入者への公共交通バスマップの配布などを実施しているところです。 また,広報紙を使った路線バスのさまざまな料金割引サービスの紹介など,PR活動にも取り組んでいるところでございます。 以上です。 ◎河野広幸理事  2番の防災対策についての項を順次お答えいたします。 まず,緊急告知ラジオの半額助成についてお答えいたします。 町内会や自主防災組織などへは追加配備を検討しておりますが,販売及びそれに対する助成については今後研究してまいりたいと考えております。 次に,AIによる人工音声アナウンサーのシステムについてお答えいたします。 災害時等にAIによる人工音声システムで各種情報を繰り返し放送することにつきましては,今後調査研究してまいりたいと考えております。 それから,防災士の市職員についてお答えいたします。 防災士の資格を有する市職員の数については把握できておりません。 なお,市の助成制度により防災士資格取得試験に合格した市職員は今まで110名で,毎年30人程度が受験しております。防災士資格取得試験に合格した職員は,地域の防災リーダーとして地域住民の防災意識を高める啓発活動,地域の防災力向上に係る活動等を担っております。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  3つ目の高齢者福祉についての項に順次お答えいたします。 まず,介助の仕方についてのパンフレットや動画の作成が必要だと思うがどうかとのお尋ねです。 介助の仕方については,それぞれの方の状態や生活環境に応じた専門的な助言,指導等が必要であることから,一律的なパンフレットや動画の作成は現在のところ考えておりませんが,各区で開催しております家族介護教室の場などを活用していただきたいと考えております。 次に,家族介護教室事業の情報提供と介護方法の指導について説明をとのお尋ねです。 家族介護教室については,市が作成しているパンフレットやホームページ,地域包括支援センター等で紹介しております。 教室での介護方法の指導については,教室を開催する事業者が専門的見地から開催内容を計画するとともに,個別の相談にも応じているところです。 次に,認知症キャラバン・メイトへの指導及び開催の促進が認知症サポーターの普及につながる近道ではないかとのお尋ねです。 認知症サポーター養成講座の講師を務める認知症キャラバン・メイトについては,今年度スキルアップや情報交換をするフォローアップ講座を開催する予定としております。今後も認知症サポーターをふやすため,養成講座の開催機会が広がるよう努めてまいりたいと考えております。 次に,認知症サポーター養成講座に実践的なものを取り入れるなど改善すべきではとのお尋ねです。 認知症サポーターが実践的な活動ができるよう岡山市では,地域で認知症の方を支える認知症サポートリーダー養成研修を実施し,カフェの開催や市の啓発活動の協力などをしていただいております。 今後,より具体的な活動につなげるためにどういったことが必要なのか検討してまいりたいと考えております。 次に,地域に即したケースを実践例として追加資料に加えてはとのお尋ねです。 認知症サポーター養成講座のテキストについては,例えば市内の学生の積極的な取り組みを加えるなど,実践的な活動につながる地域の実例を取り入れた追加資料等について検討していきたいと考えております。 次に,講座の開催場所の偏りをなくし,どの地域にもサポーターを増加させてはとのお尋ねです。 認知症サポーター養成講座は,市が地域ケア総合推進センター,ふれあいセンターで実施している以外に,地域のサロンや老人クラブの場,企業からの依頼,キャラバン・メイトの計画によって開催しております。 現在,福祉区単位では極端な偏りはありませんが,できるだけ多くの方に認知症サポーターになっていただき,実践な活動につなげていきたいと考えております。 この項最後に,商店街やショッピングモールと認知症サポーターとの連携は考えられないかとのお尋ねです。 現在,認知症サポーター養成講座をみずから積極的に開催している企業もありますが,認知症の方が安心して買い物ができるためには,小売店舗や交通関係者の理解が必要だと考えており,今後より多くの企業等に受講していただくよう働きかけるとともに,連携について検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎岡崎尚子岡山っ子育成局長  4,子どもと学校,子育て支援についての項,なぜ子ども相談主事は校長OBを中心に配置しているのかとのお尋ねですが,子ども相談主事は主にいじめや不登校,児童虐待,貧困等の問題を担当することとしており,これらの課題解決に必要な実績を有し,教育現場を熟知している校長OBを起用しています。 一般的に学校と福祉の連携は難しいと言われておりますが,地域こども相談センターに配置することで,福祉の視点を取り入れ,関係機関との連携も意識して業務に取り組んでおります。 次に,不登校の子どもを抱えるひとり親への支援についてです。 不登校の子どもを抱えるひとり親に特化した支援はございませんが,例えば,仕事と子育ての両立のために適応指導教室の送迎にファミリーサポートを活用されている方もおられるとお聞きしています。教育委員会と連携し,まずはこうした個々の事情を丁寧にお聞きしながら,どのような支援が可能か検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,初めに不登校についてですが,まず不登校になる原因分析,また子どもの支援の成果と課題,それから発達障害児の割合をどのように把握しているかというお尋ねですが,不登校の原因分析につきましては,藤原議員にお答えしたとおりでございます。 スクールカウンセラーが全校で勤務となり,相談件数が増加するなど,子どもや保護者が相談しやすい体制となったことや,不登校児童生徒支援員の配置により新たな不登校は減少傾向であり,未然防止としては成果を上げております。一方で,長期化する不登校への支援のあり方が課題と捉えております。 また,不登校の要因は一人一人異なり,障害の有無で判断するものではないと考えるため,発達障害児の不登校の割合は調査しておりません。 次に,社会福祉の専門家として各学校にスクールソーシャルワーカーの配置が必要ではないかというお尋ねですが,本市では子ども相談主事が全ての学校に勤務しており,教職員への指導,助言や保護者との面談をしたり,福祉機関や相談機関との情報共有を図ったりするなど,学校と福祉をつなぐ役割を十分果たしていると考えております。したがって,教育委員会では今のところ子ども相談主事とは別にスクールソーシャルワーカーを配置することは考えておりません。 続いて,同じ項の校則について順次お答えしてまいります。 まず,校則をホームページで公開することについてでありますが,現在岡山市の学校では,児童・生徒や保護者に対して,新入生を対象とした入学説明会や機会を捉え,学校生活の決まりについて説明しているため,教育委員会としてはホームページで公開することは考えておりません。 次に,人権を侵害する校則はないかチェックする必要があると思うがどうかというお尋ねです。 これまでも各学校において人権尊重の視点や社会の変化を踏まえた見直しをしており,教育委員会として学校の決まりを確認することについては考えておりません。 次に,岡山後楽館中・高等学校において校則や制服がないことで問題があったかというお尋ねです。 岡山後楽館中・高等学校においては,社会のルールとマナーを中学校では校則に,高等学校では基本的な考えとし,生徒の自主性を育成するために教員が丁寧にかかわってきたため,特段の問題やトラブルはなかったと認識しております。 この項最後に,倉敷市教育委員会の取り組みについて所見をというお尋ねですが,報道されている内容からいえば,制服について不安を感じている生徒に対し,現在の決まりの中での運用について一つの考え方を示されたものと認識しております。 以上でございます。     〔34番下市このみ議員登壇〕 ◆34番(下市このみ議員)  それでは,再質問させていただきます。 一番最初の計画策定の予定が本年度末とずれた理由をお聞かせくださいについては御答弁がなかったと思うんですけれども,ここをお願いします。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  そもそも本年度前半に作成するというふうには言っていません。恐らく一部報道機関でそういうことが出たからだと思いますけれども,もともとそうは言っていません。1報道機関だけそう言っていて,ほかの報道機関はそう言っていないので,それは我々は言っていないんですが,恐らく勘違いしてお書きになられたんじゃないかと。もともと本年度前半とは言っていなくて,我々やはりしっかりと再編に向けて関係者とも協議しながら進めていく必要がありますので,議会の中でも言っていますように,本年度を目途に網計画の策定,しっかり進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◆34番(下市このみ議員)  言っていないのかもしれないですけれども,資料は出されていますよね。法定協議会に出されている資料がございます。この中に,第5回までが3月に終わり,2018年度ですよ,その後,議会,パブコメにかけてということが資料として出されている。だから,聞いているんです,おくれているんじゃないかと。おくれていないという御答弁,そんなことは言っていないではなくて,資料に基づいて御答弁してほしいと思います。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  それは昨年度ですよね,一番最初に御提示したものかと思います。いろいろ当初目標を持ちながら頑張って策定していきたいと思っておりますが,さまざまな状況の中で,これは調整しながら進めていかなくてはいけないと思います。ですから,最初の資料と比べておくれているからといって,おくれているというよりは,多少時間は要しているかもしれません。時間は要していますけれども,おくれているから問題だということではなくて,これはしっかり関係者と話を進めながら,基本計画となるようなものとして進めていくことが大切なものとして現在進めているところでございます。 以上です。 ◆34番(下市このみ議員)  最初に今のような御答弁があればと思うんですけれども,言っていないからということを何回も今おっしゃられました。 第1回目の資料と第2回目の資料にも……,まあ途中から幹事会をするということになって,そこでも同じように今後の進め方といって説明されていると思います。私は,済みません,資料しか見ていませんけれども。だから,丁寧に進めていく,皆さんの意見を聞いていく,それはいいことだと思うんですが,当初岡山市が考えていた予定とは食い違っているんではないかと思うんですけれども,そこはいかがですか。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  我々として,当初というのは1年半前になります。考えて,できるだけ早く策定していきたいという思いでやっておりましたので,そのときと比べると時間を要しているということではありますけれども,現時点でもしっかりと進めていくということには変わりがない状況でございます。 以上です。 ◆34番(下市このみ議員)  それで,先ほど楠木議員への御答弁で市長のほうからありました。この網形成計画については今年度中につくっていくということを御答弁なさっているわけですけれども,今参加されていない事業者があるということが気になっております。そういうことがあってもこの網形成計画は今年度中で大丈夫なんでしょうか,もう一度お願いします。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  何のために質問されているのかよくわからないですけれども,先ほど楠木議員にお話しいたしましたように,笑顔を保ちつつだな,(笑声)これは市民の足を守るために我々として最善の努力をしていきたいと申し上げている。したがって,できれば今年度中にやりたい。このできればという表現があるかないか,今まで使ったかどうかわかりませんが,我々としては年度内にやりたいと思う。しかしながら,今は事業者との関係でいくと,建設的な議論ができている状況にはないということであります。これから市民の足を守るためにどうするか,一体いつどういう形をとれば我々としていいのかということを我々内部でも検討させていただきたいということであります。 以上です。 ◆34番(下市このみ議員)  私も市民の足を守るためにこの網形成計画をつくっていく,その岡山市を応援したいと思っておりますので,そのことは申し上げておきたいと思います。 それで,気になっているのが,鉄道駅まで半径800メートル,バス停まで半径300メートルに52万人,72%の人が住んでいて,それ以外のところに20万人が住んでいる。その中に65歳以上の高齢者が5万人いるという分析を岡山市がしています。この問題が一番大きいと私は思っているんです。市民の方からもこの公共交通については,周辺部だけではなくて中心部と言われるところ,30分以内のところでも,うちは遠いのよということで心配の声を聞いております。そういうことについてどのように答えていこうとお考えでしょうか。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  総合交通計画の中でも,自宅から都心や身近な拠点に公共交通で30分以内に行ける人口,これをふやしていかなきゃいけないということを目標にしております。ですから,そこの路線をしっかり維持していく。本当に維持していかなきゃいけません。維持していくとともに,できれば周辺部においてうまく再編していくことによって,周辺部の公共交通空白地域のところにも少しもしサービスができれば,そういうサービスというのも考えていく。これは市だけじゃなくて事業者も一緒に考えなきゃいけないことでありますけれども,そういうまずしっかり維持,再編,それで公共交通空白地域にも提供していくということをしっかり考えていって,こういういわゆる公共交通の利便性の高い地域というのをしっかり維持していく,そしてふやしていくということに取り組んでいきたいと思っております。 以上です。 ◆34番(下市このみ議員)  もう一つ,やっぱり市民の皆さんにいかにこの公共交通を利用していただくか,ここがポイントになってくるかと思います。 私自身も余り利用していないということで,利用していきたいなと思うわけですけれども,何かわくわくするような,公共交通を利用したいと思うような施策というのは考えられないんでしょうか。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  利用していただく,そのための意識を持っていただくとか,意識というのは別に上から目線で言っているわけじゃなくて,みずから公共交通っていいなと,乗ってみると結構便利だなと思ってもらえるようなものだとか,そういうものをいろいろ考えながら今いろいろな施策を進めているところでございます。 議員がおっしゃったわくわくするような,本当何か特効薬があればいいんですけど,なかなか……,もし何かアイデアがあればまた教えていただきたいなと思うんですが,(笑声)我々もできるだけ頭をやわらかくして考えていきたいと思いますんで,またよろしくお願いしたいと思います。 以上です。 ◆34番(下市このみ議員)  今局長から言われたので,1つだけ。 富山に行ったときに,富山では公共交通を利用していただくために,中心部まで行ったら安くなるとか,そこでお買い物をしてくれたらまた割引がつくとか,そういう楽しみを持たせていました。そのことが私としては残っています。 今岡山市でも,例えば表町で誓文払いとかあります。そういうときには,やっぱりバスで行くのが便利ですよね。なので,そういうことが一緒にタイアップできたらいいんじゃないんかなと思いますけれども,いかがですか。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  多分富山もおっしゃるとおりだと思います。他都市でもそういういろいろな公共交通利用と商店街なんかとタイアップしたような事例というのも私も幾つか聞いたことがあります。実際どういったものが導入できるのかとか,それは他都市のいろいろな事例も参考にさせていただきながら──関係者もいるんで,ごめんなさい,いきなりなかなかできるかどうかわかりませんけど,いろいろ勉強はさせていただきたいなと思っております。 以上です。 ◆34番(下市このみ議員)  では次に,緊急告知ラジオのことでお尋ねいたします。 販売方法については研究とかという御答弁でしたけれども,今やっぱり高齢者にとって災害時の情報収集はテレビなどを見ながら自分でとりにいくというのがなかなかすっとできない方々もいるわけで,緊急告知ラジオや町内放送で聞こえてくる情報に変えてくれないかという御相談も受けているんですけれども,例えば津山市役所では緊急告知ラジオの直接販売を始めたそうです。そういうこともできるんじゃないかなと思うんですけれども,いかがですか。 ◎河野広幸理事  緊急告知ラジオ,特に高齢者等の方にとってはラジオが便利だということはいろいろなところから把握しておりますが,この販売と助成については,今御提案の津山市の例もありますし,他都市の状況もございます。どういう形がいいか,今後研究してまいりたいと考えております。 以上です。 ◆34番(下市このみ議員)  次に,防災士なんですけれども,市の職員で防災士の資格を持っている人を把握していないということだったんですけれども,例えば危機管理室に何人いるとか,そういうのもわからないんでしょうか。 ◎河野広幸理事  職員から実際聞いているわけではございませんが,数名いるということは把握しております。 以上です。 ◆34番(下市このみ議員)  実は,公民館の職員はこの防災士の資格をたくさんの方が取られています。正規職員もいますけれども,嘱託さん,また地域担当職員の方も取られているんですよね。そういうふうに施策として進めてきました。これからはやっぱり市の職員も防災士の資格というのが必要なのではないかなと思うんですけれども,いかがですか。 ◎河野広幸理事  防災士,取るためにいろんな研修を受けたり,試験を受け,それから救急救命の講習を受けるということで,そういった点では非常に地域を守り,岡山市を守るというリーダーとして必要であると思っております。 ただ,市の職員,どういった形で養成していくかというのは今後研究していきたいと考えております。 以上です。 ◆34番(下市このみ議員)  次に,高齢者の方の介護や介助の仕方のパンフレットや動画についてなんですけれども,聞くところによりますと,国のほうもまるでパンフレットをつくっていないというようでした。ただ,今申し上げましたように,要介護申請を行わないで在宅で一緒に老老世帯で暮らしている方々にとっては,一般的なものでもいい,また本当は動画とかというのが一番いいんでしょうけれども,ぜひそういうことを考えていただきたいと思うんですが,どうでしょうか。 ◎福井貴弘保健福祉局長  先ほど答弁で,今現在ちょっと考えてはいないと申し上げたんですが,そういった声があるということを議員さんからもお聞きしていますし,これから家族介護教室等でも具体的な声とかは聞いていきたいと思います。 以上です。 ◆34番(下市このみ議員)  それでは,不登校のことについてお尋ねしたいと思います。 ここでは,子ども相談主事なんですけれども,子ども相談主事はここにあるんですけれども,一番最初かどうかわかりませんが,ホームページから資料を取ると,岡山市教育委員会のほうで精神保健福祉士や社会福祉士の免許所有者というのを公募していました。これいつからか変わっているんですよね。これは教育委員会が変えたんですか。 ◎岡崎尚子岡山っ子育成局長  確かに,平成25年度ですが教育委員会のほうが精神保健福祉士,社会福祉士の条件で公募した経過はございます。ただ,これは1年のみということなんですけれども,先ほどちょっと答弁させていただきましたように,校長のOBというようなことで子ども相談主事になった方も,いじめや不登校などの課題解決に必要な実績を有していて,学校と福祉をつなぐ役割を十分果たしていただいているということで,現在は校長OBのみの起用となっております。 以上です。 ◆34番(下市このみ議員)  今御答弁があったように,教育と福祉をつなぐということがお仕事になっているようなんですけれども,スクールソーシャルワーカーというのはそれだけではなくて,やっぱり人権尊重の理念に基づいて環境との不適合状態を変えていく,子どものこと,家庭のこともありますし,教育のことも,学校でのこともあります。その子どもにとっての環境を変えていくというそういう視点をお持ちの方なんだと思うんです。子ども相談主事が必要だと言われたら,それはそうなんだと思いますけれども,それに加えて,重ねて,スクールソーシャルワーカーの配置も要るのではないかと思うんですが,いかがですか。 ◎岡崎尚子岡山っ子育成局長  環境との不適合状態を変えていくというようなことでございますが,地域こども相談センターにはそれぞれ子ども相談主事はもちろんなんですけれども,例えば家庭・女性相談員,母子・父子自立支援員,そしてそれぞれの地域こども相談センターの相談を主に担う主査,副主査,主任等,職員を配置して,福祉的な観点から相談を受け,また学校等の現場にも子ども相談主事とともに出向きながら相談,調整,支援を図っていくということをしておりますので,現在スクールソーシャルワーカーを置くことは考えておりません。 以上です。 ◆34番(下市このみ議員)  議論がちょっとかみ合っていないかなと思っているんですけれども,今おっしゃったような家庭・女性相談員や母子・父子自立支援員,そういう方たちが不適合状態にある子どもたちの環境を変えることができる人たちなんですか。 ◎岡崎尚子岡山っ子育成局長  文部科学省の示す要領では,ソーシャルワーカーは社会福祉士や精神保健福祉士の専門的な資格を有する者が望ましいとはなっております。また,そういった点が現在岡山市の状況とは異なっておりますが,ただし,国の要領の中でも,こうした配置に関しては,実施主体が選考し,スクールソーシャルワーカーとして認めた者も可とするということで,現在岡山市の子ども相談主事が担う役割はソーシャルワーカーの役割と同様と考えております。 以上です。 ◆34番(下市このみ議員)  私は,不登校になった子どもたちというのは,その子がどうのこうのではなくて,周りの環境との不適合だから,そこをどんなにかして変えてあげる,その環境が子どもたちにとってよりよくなることのために使ってほしいと,そう考えておりますので,これはよろしくお願いしておきたいと思います。 最後に,校則についてなんですけれども,女子生徒からスカートをはきたくないという相談があったときに,岡山市の教育委員会ではどのように対応しているんでしょうか。 ◎菅野和良教育長  まずは,当該生徒の気持ちを受けとめる,その上で,学校と生徒及び保護者との間でさまざまなケースを想定しながら,どのようにすれば安心して登校することができるのか考えてまいる所存です。 スカートをはかずにスラックスで来るとかということであれば,もう自分でいわゆるカミングアウトをしてしまう状態になってしまう,そういったことも想定しながら,さまざまなケースを想定して対応してまいると,そういう所存でございます。 ◆34番(下市このみ議員)  今おっしゃったように,今の状況の中でスラックスをはいてくれば,即カミングアウト,そういうことになってしまうんですよね。だから,この倉敷市の選択制というのには非常に意味があるんだろうと私は思っております。 このことについてもう一度教育長の御所見をいただいて,終わりたいと思います。 ◎菅野和良教育長  いわゆる性的マイノリティーとか,そういうカテゴリーの中で制服を考えていくというのも一つの見識だと思うんですが,私自身はいわゆる女子生徒の制服,スカートかスラックスかということについて,今は何かもう固定的にスカートじゃないといけないという観念があると思うんですが,そうではなくて,初めから,いわゆる選択制にするというのも一つの案かなとも思うんです。 これは,制服はあくまで教育委員会がこうしなさいということではなくて,それぞれの学校で学校と保護者の間で制服検討委員会をつくって,変更する場合は決めていくものですから,ただ,そういう情報を教育委員会から出していくということはあってもいいのかなと思っております。 以上です。 ○浦上雅彦議長  以上で下市議員の質問が終わりましたので,本日の個人質問を終了いたします。(拍手) 本日はこれをもって打ち切り,次の本会議は明日午前10時に開き,引き続き個人質問を行います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。      午後3時56分散会...