岡山市議会 > 2019-03-08 >
03月08日-10号

  • "肌感覚"(1/1)
ツイート シェア
  1. 岡山市議会 2019-03-08
    03月08日-10号


    取得元: 岡山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-30
    平成31年 2月定例会    平成31年2月定例岡山市議会    議 事 日 程  第10号       3月8日(金)午前10時開議第1 個人質問 甲第2号議案 平成31年度岡山市一般会計予算について 甲第3号議案 平成31年度岡山市国民健康保険費特別会計予算について 甲第4号議案 平成31年度岡山市用品調達費特別会計予算について 甲第5号議案 平成31年度岡山市災害遺児教育年金事業費特別会計予算について 甲第6号議案 平成31年度岡山市公共用地取得事業費特別会計予算について 甲第7号議案 平成31年度岡山市財産区費特別会計予算について 甲第8号議案 平成31年度岡山市学童校外事故共済事業費特別会計予算について 甲第9号議案 平成31年度岡山市母子父子寡婦福祉資金貸付事業費特別会計予算について 甲第10号議案 平成31年度岡山市介護保険費特別会計予算について 甲第11号議案 平成31年度岡山市後期高齢者医療費特別会計予算について 甲第12号議案 平成31年度岡山市公債費特別会計予算について 甲第13号議案 平成31年度岡山市立総合医療センター病院事業債特別会計予算について 甲第14号議案 平成31年度岡山市病院事業会計予算について 甲第15号議案 平成31年度岡山市水道事業会計予算について 甲第16号議案 平成31年度岡山市工業用水道事業会計予算について 甲第17号議案 平成31年度岡山市市場事業会計予算について 甲第18号議案 平成31年度岡山市下水道事業会計予算について 甲第19号議案 岡山市災害救助法基金条例の制定について 甲第20号議案 岡山市職員の勤務時間,休日及び休暇に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第21号議案 岡山市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第22号議案 岡山市財産条例の一部を改正する条例の制定について 甲第23号議案 財産区に属する基金に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第24号議案 岡山市立市民文化ホール条例の一部を改正する条例の制定について 甲第25号議案 岡山市御津ふれあいプラザ条例の一部を改正する条例の制定について 甲第26号議案 岡山市灘崎文化センター条例の一部を改正する条例の制定について 甲第27号議案 岡山市建部町文化センター条例の一部を改正する条例の制定について 甲第28号議案 岡山市立福祉センター条例の一部を改正する条例の制定について 甲第29号議案 岡山市営墓地条例の一部を改正する条例の制定について 甲第30号議案 岡山市営納骨堂条例の一部を改正する条例の制定について 甲第31号議案 岡山市民プール条例の一部を改正する条例の制定について 甲第32号議案 岡山市社会体育施設条例の一部を改正する条例の制定について 甲第33号議案 岡山市立市民会館条例の一部を改正する条例の制定について 甲第34号議案 岡山シンフォニーホール条例の一部を改正する条例の制定について 甲第35号議案 岡山シティミュージアム条例の一部を改正する条例の制定について 甲第36号議案 岡山市宇垣コミュニティセンター条例の一部を改正する条例の制定について 甲第37号議案 岡山市人権啓発センター条例の一部を改正する条例の制定について 甲第38号議案 岡山市男女共同参画社会の形成の促進に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第39号議案 岡山市男女共同参画社会推進センター条例の一部を改正する条例の制定について 甲第40号議案 岡山市休日夜間急患診療所条例の一部を改正する条例の制定について 甲第41号議案 岡山市病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第42号議案 岡山市ふれあいセンター条例の一部を改正する条例の制定について 甲第43号議案 岡山市ウェルポートなださき条例の一部を改正する条例の制定について 甲第44号議案 岡山市災害救助条例の一部を改正する条例の制定について 甲第45号議案 岡山市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について 甲第46号議案 岡山市心身障害者医療費給付条例の一部を改正する条例の制定について 甲第47号議案 岡山市保健所及び保健センター条例の一部を改正する条例の制定について 甲第48号議案 岡山市こころの健康センター条例の一部を改正する条例の制定について 甲第49号議案 岡山市簡易給水施設の設置及び給水に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第50号議案 岡山市立老人憩の家条例の一部を改正する条例の制定について 甲第51号議案 岡山市福寿苑条例の一部を改正する条例の制定について 甲第52号議案 岡山市介護給付費準備基金条例の一部を改正する条例の制定について 甲第53号議案 岡山市介護医療院の人員,施設及び設備並びに運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第54号議案 岡山市障害者体育センター条例の一部を改正する条例の制定について 甲第55号議案 岡山市立勤労青少年ホーム条例の一部を改正する条例の制定について 甲第56号議案 岡山市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第57号議案 岡山市立少年自然の家条例の一部を改正する条例の制定について 甲第58号議案 岡山市日応寺自然の森条例の一部を改正する条例の制定について 甲第59号議案 岡山市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第60号議案 岡山市立認定こども園条例の一部を改正する条例の制定について 甲第61号議案 岡山市立学校の学校医,学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第62号議案 岡山市廃棄物の減量及び適正処理に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第63号議案 岡山市東部リユースぷらざ条例の一部を改正する条例の制定について 甲第64号議案 岡山市西部リユースぷらざ条例の一部を改正する条例の制定について 甲第65号議案 当新田健康増進施設設置条例の一部を改正する条例の制定について 甲第66号議案 東部健康増進施設設置条例の一部を改正する条例の制定について 甲第67号議案 岡山市勤労者福祉センター条例の一部を改正する条例の制定について 甲第68号議案 岡山市職業訓練施設条例を廃止する条例の制定について 甲第69号議案 岡山城天守閣条例の一部を改正する条例の制定について 甲第70号議案 岡山市足守プラザ条例の一部を改正する条例の制定について 甲第71号議案 岡山市かながわSAKAGURA条例の一部を改正する条例の制定について 甲第72号議案 岡山市建部町八幡温泉配湯条例の一部を改正する条例の制定について 甲第73号議案 岡山市たけべ八幡温泉条例の一部を改正する条例の制定について 甲第74号議案 岡山市営宝伝駐車場条例の一部を改正する条例の制定について 甲第75号議案 岡山コンベンションセンター条例の一部を改正する条例の制定について 甲第76号議案 ママカリパーキング条例の一部を改正する条例の制定について 甲第77号議案 岡山市農村集落活性化施設条例の一部を改正する条例の制定について 甲第78号議案 岡山市クラインガルテン条例の一部を改正する条例の制定について 甲第79号議案 岡山市サウスヴィレッジ条例の一部を改正する条例の制定について 甲第80号議案 岡山市漁港管理条例の一部を改正する条例の制定について 甲第81号議案 岡山市公共物管理条例の一部を改正する条例の制定について 甲第82号議案 岡山市城下地下広場条例の一部を改正する条例の制定について 甲第83号議案 岡山市営駐車場条例の一部を改正する条例の制定について 甲第84号議案 岡山市パークアンドライド駐車場条例の一部を改正する条例の制定について 甲第85号議案 岡山市自転車等駐車場条例の一部を改正する条例の制定について 甲第86号議案 岡山市公園条例の一部を改正する条例の制定について 甲第87号議案 岡山市児童遊園地条例の一部を改正する条例の制定について 甲第88号議案 岡山市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例の制定について 甲第89号議案 岡山市港湾水域占用料徴収条例の一部を改正する条例の制定について 甲第90号議案 岡山市駅前広場駐車場条例の一部を改正する条例の制定について 甲第91号議案 岡山市農業集落排水処理施設条例の一部を改正する条例の制定について 甲第92号議案 岡山市下水道条例の一部を改正する条例の制定について 甲第93号議案 岡山市準用河川流水占用料等徴収条例の一部を改正する条例の制定について 甲第94号議案 岡山市採石及び砂利採取関係事務手数料条例の一部を改正する条例の制定について 甲第95号議案 岡山市水道条例の一部を改正する条例の制定について 甲第96号議案 岡山市工業用水道条例の一部を改正する条例の制定について 甲第97号議案 岡山市水道の布設工事監督者及び水道技術管理者の資格等に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第98号議案 岡山市中央卸売市場業務条例の一部を改正する条例の制定について 甲第99号議案 岡山市花き地方卸売市場業務条例の一部を改正する条例の制定について 甲第100号議案 岡山市立学校条例の一部を改正する条例の制定について 甲第101号議案 西川アイプラザ条例の一部を改正する条例の制定について 甲第102号議案 岡山市立公民館条例の一部を改正する条例の制定について 甲第103号議案 岡山市立犬島自然の家条例の一部を改正する条例の制定について 甲第104号議案 岡山市環境学習センター「めだかの学校」条例の一部を改正する条例の制定について 甲第105号議案 岡山市近水園条例の一部を改正する条例の制定について 甲第106号議案 旧足守藩侍屋敷遺構条例の一部を改正する条例の制定について 甲第107号議案 岡山市立オリエント美術館条例の一部を改正する条例の制定について 甲第108号議案 指定管理者の指定の期間の変更について 甲第109号議案 指定管理者の指定について 甲第110号議案 指定管理者の指定について 甲第111号議案 指定管理者の指定について 甲第112号議案 指定管理者の指定について 甲第113号議案 岡山市及び津山市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約の変更について 甲第114号議案 岡山市及び総社市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約の変更について 甲第115号議案 岡山市及び久米南町における連携中枢都市圏形成に係る連携協約の変更について 甲第116号議案 平成31年度包括外部監査契約の締結について 甲第117号議案 工事請負契約の一部変更について 甲第118号議案 事業契約の締結について 甲第119号議案 事業契約の締結について第2 甲第120号議案 平成30年度岡山市一般会計補正予算(第6号)について 甲第121号議案 平成30年度岡山市国民健康保険費特別会計補正予算(第3号)について 甲第122号議案 平成30年度岡山市災害遺児教育年金事業費特別会計補正予算(第1号)について 甲第123号議案 平成30年度岡山市公共用地取得事業費特別会計補正予算(第1号)について 甲第124号議案 平成30年度岡山市財産区費特別会計補正予算(第1号)について 甲第125号議案 平成30年度岡山市学童校外事故共済事業費特別会計補正予算(第1号)について 甲第126号議案 平成30年度岡山市介護保険費特別会計補正予算(第3号)について 甲第127号議案 平成30年度岡山市後期高齢者医療費特別会計補正予算(第2号)について 甲第128号議案 平成30年度岡山市公債費特別会計補正予算(第1号)について 甲第129号議案 平成30年度岡山市立総合医療センター病院事業債特別会計補正予算(第1号)について 甲第130号議案 平成30年度岡山市水道事業会計補正予算(第3号)について 甲第131号議案 平成30年度岡山市工業用水道事業会計補正予算(第2号)について 甲第132号議案 平成30年度岡山市市場事業会計補正予算(第1号)について 甲第133号議案 平成30年度岡山市下水道事業会計補正予算(第3号)について 甲第134号議案 岡山市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第135号議案 岡山市児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第136号議案 損害賠償の額を定めることについて      …………………………………〇会議に付した事件 日程第1 個人質問      甲第2号議案~甲第119号議案 日程第2 甲第120号議案~甲第136号議案      ──────〇──────〇出席議員(45人)            1番  東     毅            2番  田 中 のぞみ            3番  林   敏 宏            4番  柳 迫 和 夫            5番  柳 井   弘            6番  岡 崎   隆            7番  松 田 隆 之            8番  松 本 好 厚            9番  林     潤            10番  河 田 正 一            11番  竹之内 則 夫            12番  福 吉 智 徳            13番  太 田 栄 司            14番  山 田 正 幸            15番  難 波 満津留            16番  千 間 勝 己            17番  二 嶋 宣 人            18番  川 本 浩一郎            19番  赤 木 一 雄            20番  藤 原 哲 之            21番  竹 永 光 恵            22番  中 原 淑 子            23番  松 田 安 義            24番  鬼 木 のぞみ            25番  高 橋 雄 大            26番  森 山 幸 治            27番  吉 本 賢 二            28番  森 田 卓 司            29番  成 本 俊 一            30番  小 川 信 幸            31番  東 原   透            32番  松 島 重 綱            33番  則 武 宣 弘            34番  田 尻 祐 二            35番  磯 野 昌 郎            36番  羽 場 頼三郎            37番  下 市 このみ            38番  楠 木 忠 司            39番  小 林 寿 雄            40番  和 氣   健            41番  三 木 亮 治            42番  鷹 取 清 彦            43番  礒 谷 和 行            44番  浦 上 雅 彦            45番  田 口 裕 士      …………………………………〇欠席議員(1人)            46番  宮 武   博      ─────────────〇説明のため出席した者       市     長  大 森 雅 夫       副  市  長  那 須 正 己       副  市  長  加 藤 主 税       危機管理担当局長 田 中 利 直       市 長 公 室 長  福 井 貴 弘       政 策 局 長  山 口 博 史       総 務 局 長  河 野 広 幸       財 政 局 長  山 本 修 司       市 民 生活局長  荒 島 茂 樹       市 民 協働局長  江 田 美 幸       保 健 福祉局長  森 安 浩一郎       岡山っ子育成局長 小 野 典 生       岡山っ子育成局保育・幼児教育担当局長                中 原 貴 美       環 境 局 長  門 田 和 宏       産 業 観光局長  赤 坂   隆       産業観光局産業政策担当局長                堤   修 治       都 市 整備局長  林   恭 生       都市整備局都市・交通・公園担当局長                栗 田 泰 正       下水道河川局長  桐 野 眞 二       水道事業管理者  今 川   眞       市場事業管理者  田 淵   薫       消 防 局 長  東 山 幸 生      選挙管理委員会       委  員  長  桑 島 幹 雄       委     員  若 林 昭 吾      監 査 委 員       委     員  岸   堅 士      人 事 委 員 会       委     員  矢 野 有 哉       事 務 局 長  大 森 祥 治      農 業 委 員 会       担 当 局 長  森 本 章 男      教 育 委 員 会       教育長      菅 野 和 良      ─────────────〇出席した議会事務局職員       局     長  矢 木 広 幸       次     長  中 野   光       総 務 課 長  山 本 和 広       議 事 課 長  森 安 章 浩       調 査 課 長  塩 見 紀己代      午前10時0分開議 ○田尻祐二副議長  皆さんおはようございます。 これより2月定例市議会第10日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は39名であります。      ───────────── ○田尻祐二副議長  会議録署名議員に東議員,浦上議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○田尻祐二副議長  本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。      ──────〇────── △日程第1  個人質問 甲第2号議案~甲第119号議案      ───────────── ○田尻祐二副議長  日程に入ります。 日程第1は,個人質問並びに甲第2号議案平成31年度岡山市一般会計予算について以下118件の議案についてであります。 これらを一括上程し,個人質問を行います。 それでは,順序に従いまして赤木議員。     〔19番赤木一雄議員登壇,拍手〕 ◆19番(赤木一雄議員)  皆さんおはようございます。 2期目最後の質問をさせていただきます。 2期8年を振り返りますと,8年前,3月11日,東日本大震災がありました。ちょうど私も新人で選挙前で,しっかり歩きよって,お昼に帰ってテレビを見たら,港から水がばあっと入っていったらあららという感じで,これは実際の映像か映画かどっちかわからんような状況で,恐ろしいことが起きているなと,大変びっくりしたこと,そのときの映像がいまだに頭の中へ残っています。日本でもああいうことが起きるんだなと本当にしみじみ感じましたし,大変気の毒でもあったし,まだ仮設住宅とかで大変苦労されている方がおられるということで,本当にこれからしっかり復興に向けて頑張っていただきたいなと思っています。また,その年の9月に台風12号が来まして,岡山市内でも結構大雨が降りまして,我が陵南学区は浸水しました。そのとき,8年前から浸水対策をしっかり言ってきました。しかしながら,去年の7月には間に合わんかったんですけど,市長の英断でポンプをつけていただけるということで,本当にありがとうございました。8年間頑張ったかいがあったなと思いますけど,ただ市長がポンプをつけるということで,もう本当に地元に喜んでいただいたんですが,我々議員が頑張ったことは吹っ飛んで,市長の株がどっと上がったということは間違いないと。(笑声)ちょっと寂しい気持ちも若干しましたけど,地元のためになることということで,本当にうれしく思っております。そういうことで,これからも地元のために頑張って,きょうは質問させていただきますんで,どうかよろしくお願いします。 それと,きょうはここへ来ている間に野田の交差点で若い女性のかわいい声が聞こえてくるんですよ。誰かなと思うてぱっと見たら,若い女性で,田中のぞみとありました。いやあ,朝早くから頑張られて,そういう時期なんかなと。(笑声)私も頑張らんといけんのに,もうつじ立ちとか演説は嫌いで,やったことがない。その辺のことが票の差になっているんかなとは思いました。頑張ってやります。済みません。 自民党政隆会の赤木一雄です。どうかよろしくお願いします。 きょうは,傍聴席に我が地元から遠いところ本当にありがとうございます。頑張ってやりますんで。(拍手)音を出したらいけんのですわ。よろしくお願いします。 それでは,質問に移らせていただきます。 それでは,1番,人口増加地域の対応について。 今後の日本において,人口減少問題は大きな問題であることは皆さん御承知のとおりであり,国も地方もこの人口減少を食いとめるため,いろいろと政策を打ち出しています。岡山市では,2020年をピークに右肩下がりになると言われていますが,どうすれば人口増加につながるか,今の岡山市の現状を検証しながら,皆さんと考えていきたいと思います。 そこで質問します。 (1)岡山市の中で人口が増加している地域について。 ア,岡山市4区の中で北区と中区がふえていますがなぜでしょうか,御所見をお願いします。 イ,ふえている地域を参考にすれば,岡山市の人口減少が解決するのでは,御所見をお願いします。 (2)土地のあり方について。 ア,人口をふやすためには住宅地が必要です。岡山市において住宅地になる土地が大変不足していると聞いていますが,御所見をお願いします。 イ,今では大規模な団地造成とか開発は少なくなり,小規模な開発が多く見られますがどうしてでしょうか,御所見をお願いします。 ウ,また,地区計画や区画整理も有効な手段と考えますが,御所見をお願いします。 (3)住みやすい環境づくりについて。 ア,人口増加地域では当然車もふえるわけで,道路環境の整備はもちろん,渋滞緩和にも努めるべきと考えます。特に,周辺地域の渋滞は激しい状況です。御所見をお願いします。 イ,次に,公共交通の整備も必要で,駅周辺の整備や,廃止になったバス路線の復活も考えていただきたいと考えますが,御所見をお願いします。 ウ,また,スポーツの環境整備も重要と考えます。特に,総合公園や運動公園をバランスよく整備することが必要です。御所見をお願いします。 エ,住みやすい環境づくりのためには,下水道整備も早く進めることだと思いますが,御所見をお願いします。 (4)子育て,教育環境について。 今,若い世代でマイホームを建てられる方がふえています。その条件として,土地の値段,環境のよさ,公共交通の利便性,一番気にされているのが,子育てのしやすさと小・中学校の環境についてを気にされている方が多いそうです。私は,岡山市の人口減少に歯どめをかけるには,この問題が最重要課題と考えますが,御所見をお願いします。 以上で1回目の質問を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○田尻祐二副議長  当局の答弁を求めます。 ◎山口博史政策局長  人口増加地域の対応についての項,岡山市の中で人口が増加している地域について一括してお答えいたします。 議員お尋ねの北区,中区についてでございますが,過去5年間の岡山県毎月流動人口調査では,北区は市外──岡山市外からの転入超過により増加となっており,中区は市外からの転入超過もありますが市内間移動により増加している状況です。しかし,岡山市全体で見ますと,自然減以上に社会動態が増加しており,平成30年までは増加となっておりますが,自然減が年々拡大しており,市全体の人口増加者数は減少してきている状況です。 人口減少を解決するためには,東京一極集中という構造的な問題に対する国の取り組みに期待するとともに,本市といたしましても地域経済を強くし,岡山市の魅力を増し,子どもたちが生まれやすい環境をつくることが重要であると考えておりまして,今後とも全庁を挙げて人口対策に取り組んでまいります。 以上でございます。 ◎小野典生岡山っ子育成局長  同じ項,(4)人口減少に歯どめをかけるには子育てのしやすさが最重要課題と考えるが所見をとのお尋ねにお答えします。 人口減少問題に的確に対応していくためには,子育てしやすい環境を整えていくことが重要と考えており,現在子どものライフステージに沿った保健や福祉,教育の面から各種の支援施策を展開しております。 特に,岡山っ子育成局では,保育サービスの充実や児童クラブへの支援,虐待,貧困といった困難を抱える子どもへの支援などを重点的に推進しており,こうした取り組みを通じて子育てしやすいまちづくりを実現してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,岡山市の人口減少に歯どめをかけるために小・中学校の環境は重要課題と考えるがその所見をというお尋ねです。 教育委員会は,全ての子どもが楽しいと感じるような学校であってほしいと願っており,各学校では中学校区の小・中学校が連携し,地域や家庭と協働で特色づくりに取り組んでおります。また,特に学力の向上と問題行動等の防止及び解決に関する課題に対しては,力を入れて取り組んでいるところでございます。教育委員会としても,こうした取り組みを通じて少子化問題や人口減少問題に対応してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎林恭生都市整備局長  同じ項,住みやすい環境づくりについてのうち,人口増加地域では渋滞が激しい状況であり,道路整備に努めるべきではないかというお尋ねです。 人口が増加している吉備地区の道路整備や渋滞対策については,これまで県道吉備津・松島線の4車線化や平野跨線橋西交差点の改良等を行ってまいりました。また現在は,県道箕島・高松線の4車線化や庭瀬東踏切,庭瀬交差点の改良などに取り組んでいるところでございます。 以上です。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  同じ項,土地のあり方について,住宅地が不足しているのではないか,大規模開発がなくなり小規模開発が多く見られるがなぜか,地区計画や区画整理も有効な手段ではないかとの3点の御質問に一括してお答えいたします。 現在,本市の都心部など既成市街地内では,空き家や空き地などの低未利用地が多く点在している一方で,市街化区域に近接した市街化調整区域などでは50戸連檐制度などの活用により多くの農地が宅地化され,市街地の外延化が進展している状況にございます。 このような状況のまま人口減少,高齢化が進めば,さまざまな側面で都市の活力や市民生活の質の低下などの悪影響が懸念されることから,本市では人口減少下にあっても持続的な発展が可能となるようコンパクトでネットワーク化された都市づくりを進めることとしており,現在都市計画マスタープランの改定を行っているところでございます。 この都市計画マスタープランでは,拠点や主要な駅周辺などに居住や日常生活施設などの都市機能を誘導し,快適で利便性の高い市街地を形成することとし,必要に応じて市街化区域への編入も可能とするとともに,市街化調整区域においては無秩序な開発の抑制や集落の活性化などに資するよう開発許可制度の適切な運用の見直しを図ることとしております。今後は,都市計画マスタープラン改定後に予定している立地適正化計画の策定などを通じて具体の土地利用を検討するとともに,地区計画制度などを適切に活用した計画的な市街地形成に努めてまいりたいと考えております。 続きまして,駅周辺の整備や廃止になったバス路線の復活についての御質問にお答えいたします。 駅周辺の整備については,新たに路線バスや生活交通が駅に接続される場合など,必要に応じて駅前広場等のあり方について関係者と協議してまいりたいと考えております。 また,廃止になったバス路線の復活については,今後ニーズや必要性が大きくなったことが確認された場合には,バス事業者に要望してまいりたいと考えております。 続きまして,総合公園や運動公園をバランスよく整備することが必要ではないかとの御質問にお答えいたします。 総合公園や運動公園は,市民全般を対象とした都市公園法に規定される都市基幹公園であり,市民の憩いや散策,遊戯,レクリエーション,運動など総合的な活動の場となる大規模な公園でございます。その配置については,既存の公園などを考慮し,市全体のバランスに配慮して市民が利用しやすい場所に整備することが必要と考えております。 以上です。 ◎桐野眞二下水道河川局長  下水道整備についてですが,下水道整備は汚水処理整備の10年程度での概成のための計画となるアクションプランに基づき,整備効率の高い地区について早期完了を目指し重点的に取り組んでまいります。 以上です。     〔19番赤木一雄議員登壇〕 ◆19番(赤木一雄議員)  御答弁ありがとうございました。 それでは,順次質問させていただきます。 今回,多くの議員の方が人口問題に触れておられます。全国的に減っていくということはわかっていますが,しかしながら岡山市も仕方がないじゃなくて少しは考えて,人口減少を食いとめることも必要だと思います。 そうした中,岡山市の中心部,中区は中心部から近いんですが,先ほどの答弁で市内からの移動が多いということで,岡山市から岡山市へ移られる方がおられると。北区に関しては,市外から来られているということです。それなんですけど,引っ越し……,土地を買って家を建てるということは大きな買い物ですから,よくよく選んでそこへ来られるわけで,何か魅力がないとそこへ建てようという気にはならないと思います。ですから,交通の便とかいろんな要素があるんだと思います。 そうした中,家を建てていただくというのは,経済効果も非常に大きいわけで,1戸当たり2,000万円から5,000万円ぐらいの経済効果があります。それからあとは固定資産税とか税金面でふえていくわけですから,一戸建て住宅がふえていくというのは,岡山市にとっても大変いいことだと思います。ぜひとも岡山市中心部でもそういうふうになればいいんですけど,なかなか土地の値段とかいろんな条件があるんだと思います。そういうことも含めて,これからどうすれば皆さん市外から岡山市に来ていただけるような政策というのは同じように全国で考えているわけですから,岡山市独特の何か考え方があれば教えていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 ◎山口博史政策局長  議員お尋ねの岡山市独特のということでございます。 やはり住宅の土地の値段ということで今お話しございましたけれども,やはり人口問題というのはいろんな要素が当然絡み合ってきますので,例えば家を買うにしても,そこに働く場所がないと引っ越してきてそこに住んでいただけないということで経済,雇用が大事であるということもございます。あるいは若者がそこに家を買って住もうと思えば,そこで結婚して出産して育児をするという子育て環境の整備ということも重要な要素になってくると思っておりますので,そういったさまざまな政策を体系的かつ戦略的に岡山市としても今後全庁を挙げて進めてまいりたいと思います。そういう意味では,特徴的というのはなかなか,人口減少問題については即効薬とか特効薬というのはないと思っておりますので,必要な施策をしっかりと講じてまいりたいと思っております。 以上です。 ◆19番(赤木一雄議員)  おっしゃられるとおりだと思いますが,何か考えればできんことはないと思います。マイホームを建てられる方に1軒当たり幾らか補助するとかというふうなこともあるとは思うんで,ぜひ考えていっていただきたいと思います。 それから,次に空き家の件ですけど,空き家が我々の地域にはいっぱいあります。空き家対策をどうするかというのは,これも全国的に問題になっていますが,空き家の解体費用をどうにか補助していただければ,空き家対策の解決になるんではないかと思いますが,その辺いかがでしょうか。 ◎林恭生都市整備局長  空き家対策のうち,空き家の除去については今でも補助をしておりますので,それを活用いただければと思います。 ◆19番(赤木一雄議員)  補助はわかるんですが,全額補助とかというふうに考えていただいたら空き家対策はなくなると思うんですが,いかがでしょうか。 ◎林恭生都市整備局長  全額補助が空き家がなくなることにつながるかどうかというのはなかなかどうかなと思います。一方で,全てを補助でもってやるということについては,皆さんの税金の使い方として少しどうなのかなと思います。 以上です。
    ◆19番(赤木一雄議員)  おっしゃるとおりだと思います。(笑声)3分の1とか半分とか,ちょっと考えていただければと思います。 それで,今調整区域でも50戸連檐で非常にふえています。その辺は非常にいいことだと思うんですが,ただ50戸連檐で田んぼがだんだんなくなっていって家がふえるのはいいんですが,普通であれば何平米以上ないと公園をつくらないといけないとかという,大規模な開発になったらそうなっていますが,今後50戸連檐でずっといくと,公園をつくる土地もなくなるし,その辺将来のまちづくりとして岡山市はどのように考えているんでしょうか。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  50戸連檐制度ですね,調整区域のお話でございます。 50戸連檐制度でございますけど,簡単に申し上げると,議員も御承知だと思いますけれども,そもそもの制度の趣旨は,人口が右肩上がりのときに市街化区域に隣接もしくは近接するような地区においては,相当程度公共施設が既にでき上がっている,または,隣接する市街化区域の道路や公園といったような公共施設の活用ができるということで,要は50戸連檐制度で開発しても,公共整備といいますか投資の必要性が低いという考え方で設けられているのがこの50戸連檐制度でございます。ですから,こういう50戸連檐制度が進んでいって,都市基盤がなかなかうまくできていないということ自体は,これは逆に言うと,50戸連檐制度を適用してきた考え方として少しどうなのかなというところもあるんですが,いずれにしても今後市街化調整区域,これは開発を抑制していく区域でございます。ここでのそういう考え方,また今申し上げたような50戸連檐制度の考え方も踏まえ,適切にまちづくりが進めていけるように対応していきたいと考えております。 以上です。 ◆19番(赤木一雄議員)  市としては,50戸連檐を抑制したいんですか,進めたいんですか,ちょっとわかりにくかったんで,もう一度お願いします。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  市としては,コンパクト・プラス・ネットワーク化されたまちづくりを目指しておりますので,そういったまちづくりを進めていく上で,この50戸連檐制度の全てがだめだと言っているつもりではございません。本来適用すべき場所に適切に活用していくということが必要でございますので,そういう考え方で,先ほども申し上げましたが,一部適用の見直しなども含めて今後検討していきたいと思っております。 以上です。 ◆19番(赤木一雄議員)  おっしゃることは何となくわかるんですが,しかし今までええよというて建っとって,ほんなら隣でやろうと思ったら,今度はおえませんという,そういうわけにはいかんと思うんですよ。だから,岡山市としてどういうふうに……,私自身,50戸連檐で家がふえていくのは経済効果もあって非常にいいと思うんですが,いずれはそれができないようになるわけじゃないですか。50戸連檐もできないところがあるわけですから,調整区域の中でもそれがなくなっていくともうできないわけです。そういう部分で何か50戸連檐をとめようという動きがあるみたいですけど,そんなことにはならないようにしてほしいんですが,いかがでしょうか。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  50戸連檐制度,市街化調整区域の中においても,本来全域を対象にするというような趣旨の制度ではないと理解しております。先ほども申し上げて繰り返しになるんですが,50戸連檐制度,もちろんできる場所,できない場所というのをこれからいろいろ議論していかなくてはいけないと思っています。いずれにしても,これから高齢化,人口減少を迎えていく中では,市民生活,さらに都市の活力というものを支えていくためにこのまちづくりをどうしていくのか,そういった大きな考え方を持ちながらどういった場所でこれを活用していくのが適切なのかということをしっかり考えていきたいと思っております。 以上です。 ◆19番(赤木一雄議員)  そのとおりだと思うんですよ。だから,すみ分けが必要だと思うんですよ。だから,住宅地は住宅地でここは住宅街にする,それで田んぼは田んぼで残していくということが大事なんだと思うんですよ。この問題を突き詰めていくと,どうしても農振農用地が問題になるんですけど,ちょっと私が答弁者のところへ農業委員会を書くのを忘れたんで質問できないんで,これは要望ですけど,農家の今田んぼをつくられている方は非常に苦労されて一生懸命やられています。後継ぎもいないんで,請負耕作ですよね,田んぼをつくっていただける方にお任せして田んぼをやっている状況です。これがずっと続いているわけですが,田んぼもいい田んぼもあれば悪い田んぼ,悪い田んぼというのは狭い田んぼですが,1反ない田んぼを請負していただくというのは大変苦労されています。ですから,農地は農地で守るんであれば,農地の改革というのも必要だと思うんです。ぜひとも耕作しやすいようにというか,農家,田んぼをつくって収益が上がるようなことも考えていかないといけないと思っています。ぜひその辺,農業委員会の方も考えていただくと同時に,岡山市の今後のあり方をどうやっていくのか,住宅がふえるのはいいとしても,周りに公園があって,環境ですよね,道路の整備がされて公園もある,くつろげる環境をつくるということも大事だと思うし,また公共交通の便でも大変住みやすいところというのがやっぱり今後人口減少をとめていく上で大事なことだと思っていますんで,ぜひともしっかり考えていただいて,対策を練っていただきたいと思います。 それでは,下水のことを聞かせてください。 何年もずっと下水道工事をされていまして,下水道工事については道路を掘るので何年もでこぼこになるわけです。毎回質問していますけど,それが短縮されて効率よく工事ができないかと思っているんですが,これがなかなかできていない。やりやすいところからやっているんで,難しいところがだんだん残っていって,時間もかかる,お金もかかる,周辺の人には迷惑もかける時間がだんだん長くなる。こういうことをなくしていただきたいと思うんですが,その辺,前も検討しますということだったんですが,今時点でどのような考えなんか,また教えていただければと思います。 ◎桐野眞二下水道河川局長  下水道管を新たに入れることにつきましては,特に狭い道路等になりますと水道管があったり,それから場合によってはガス管だとか中電,NTT,そういったものの地下埋設物があったりします。やはり特に狭い道路の場合には,下水道管を入れるスペースがなかなかないということで,どうしても今ある水道管ですね,そういったものを一旦移設して,スペースをあけてそこへ下水道管を入れると。場合によっては,また水道管をもとへ戻すというふうなことになります。そういった意味で,やはりどうしても順番を追って工事をしていかなくちゃいけないと,一度にはできないので工事期間が全体とすれば長くなるということ,それから交通,場合によっては通行どめ等が出てきますので,そういった意味で交通の処理ですね,そういった処理についても時間がかかり工事期間が長くなっているということがありますので,できるだけ工事期間が全体として短くなるように,ほかの地下埋設物管理者の方たちとの調整というんですか,そういったものを綿密にやることによって可能な限り工期の短縮に努めてまいっておるところでございます。 以上です。 ◆19番(赤木一雄議員)  ぜひ鋭意努力していただきたいですが,それともう一つ,下水道が入る場合,地元説明をされるんですが,おおよそ何年ごろ完成しますということでやられています。しかしながら,実際そのとおりになっていないのが現状でして,何年までにはやりますという約束をぜひ守ってほしい。もう本当に怒られっ放しなんですよ,私も。地域でそういう現地説明をやって,ほいじゃ2年後に完成しますというて,2年後になっても全然工事が始まらんのじゃけどどうなっとんならとかね,いろいろ言われるんですが,その辺もちゃんと考えてやっていただきたい。できんのんならできん理由もちゃんと地元で説明していただきたいんです。地元で本当に待ち望んでいる方,高齢者の方が特に大勢おられるんですよ。だから,工事をしたいけどトイレもいろいろ直したいけど,今度下水が来てからという方が結構おられるんで,ぜひそういうことに配慮していただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 ◎桐野眞二下水道河川局長  議員おっしゃるように,沿線の住民の方に期待していただいて,トイレの改造なんかもその時期に合わせて待っていただいている方もいらっしゃるということです。我々としましても,できるだけ早期に計画的に整備していきたいということで,ある程度めどが立った段階で地元のほうにも御説明させていただいております。ただ,そういった中で,やはり先ほど申しましたように,地下埋設物だとか,それから特に交通の処理ですね,通行どめだとか迂回路あるいは駐車場の出入りができないとか,そういったいろいろな予期せぬ事態が起こってきて,どうしても工期が延びることがあります。ですから,できるだけそういったことは事前に対策を検討しながら計画的に整備ができるように努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◆19番(赤木一雄議員)  じゃ,よろしくお願いします。 最後に,ちょっと学校の関係で,もう率直に言います。吉備小学校,今1,200人を超えています。今後何人になったら分校とか移設とかを考えていただけるのか教えてください。 ◎菅野和良教育長  何人になったら分離するとか分校をつくるとかということではなくて,今あるキャパの中で,そして敷地の面積の中で,例えば校内にプレハブ等をつくって対応できるということであれば,そういったことになりますでしょうし,大分先の子どもたちの人数を見て,これは分離したほうがいいなということになれば分離するという方向性も出てくると思っております。 以上です。 ◆19番(赤木一雄議員)  前も言いましたが,運動場が狭くならないようにしてくださいね,吉備小学校。本校舎を建てませんか。 ◎菅野和良教育長  今,校舎を何階建てにしますとかということはなかなか言いづらいんですが,子どもたちの人数の増減を見ながら検討してまいりたいと思っております。 以上です。 ○田尻祐二副議長  以上で赤木議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして林敏宏議員。     〔3番林敏宏議員登壇,拍手〕 ◆3番(林敏宏議員)  皆様おはようございます。私は,公明党岡山市議団の林敏宏と申します。 1点目,がん検診について,2点目,特定健診について,3点目,用水路の安全対策について,4点目,統一地方選挙についてお尋ねします。よろしくお願いいたします。 では,大きな1番,がん検診について。 (1)日本では,がんに罹患する人は年々増加傾向にあり,がん対策は一億総活躍社会の実現に向けて取り組むべき課題の一つであります。また,2018年3月に閣議決定した第3期がん対策推進基本計画においては,生涯のうちに約2人に1人ががんに罹患すると推計されており,がんは国民の生命と健康にとって重大な問題であることから,国のがん対策の全体目標として,がん予防,がん医療の充実及びがんとの共生の3つの柱が掲げられました。 国立がん研究センターによれば,2016年にがんで死亡した人は37万2,986人に上り,そのうち死亡者数及び死亡率が一番の部位は肺との報告がなされています。ちなみに男性1位,女性2位であります。また,2016年8月には,国立がん研究センターが,受動喫煙により肺がんリスクが1.3倍にふえるとの報告を発表し,国も2020年の東京オリンピックを見据え2018年7月には受動喫煙防止法を成立させるなど,肺がん対策に向けた環境整備は一歩ずつ前進している状況であります。 一方,厚生労働省が発表している2016年度の肺がん検診の受診率──職域は除きますが──は,全国平均で7.7%にとどまっていますが,がん対策推進基本計画では,がん検診受診率は目標値を50%に設定しています。 日本対がん協会によれば,医療技術の進歩に伴い,肺がんも早期のうちに発見,治療すれば約8割が治る時代になっているとのことです。また,無症状のうちに検診を受診した人は,早期の肺がんが発見される可能性が高いことから,肺がん検診が非常に重要であることが示されています。 なお,肺がんの5年生存率は,病期Ⅰ期では81.8%に対して,Ⅱ期では48.4%,Ⅲ期では21.2%,Ⅳ期では4.5%と,肺がんの進行に伴い予後が悪くなることからも早期発見は重要であり,早期発見のための肺がん検診の受診率向上が大変重要となります。 以下,お尋ねします。 (ア)肺がんの罹患者及び死亡者数の現状をお示しください。 (イ)肺がん検診受診率向上の取り組みをどのように行っていますか,お示しください。 (ウ)国では,平成19年に策定したがん対策推進基本計画にてがん検診の受診率50%を目標とし,受診率向上施策に取り組んできましたが未達成であることから,第3期がん対策推進基本計画において,受診率向上のために取り組むべき施策として個別の受診勧奨,再勧奨が新たに盛り込まれました。 がん検診の受診勧奨として,主に市区町村の広報紙やホームページによる受診勧奨が行われていますが,個人を特定しない受診勧奨が受診率向上につながるという科学的根拠はありません。対象者個人に対する個別受診勧奨は,既に多くの自治体で受診率向上の成果が報告されていることや,米国疾病予防管理センター(CDC)のレビューにおいても,個別勧奨は科学的根拠に基づいた受診率向上施策であることが実証されていることから,国は個別勧奨の実施を推進するために,市区町村が実施する個別勧奨に対する補助事業,新たなステージに入ったがん検診の総合支援事業を設けています。 日本対がん協会は,ワクチン接種の個別通知などと同様に,個別勧奨を行っている自治体と行っていない自治体とでは受診率に差があったと報告しており,厚労省発行の今すぐできる受診率向上施策ハンドブックには,住民の方へのアンケートにおいて,がん検診受診のきっかけとして最も影響が大きかったのは自治体から送られてくる受診案内であったとする結果も掲載されています。 また,総務省の調査では,がん検診対象者全員に個別勧奨を実施している自治体は25%にとどまっていることや,より多くの対象者もしくは対象者全員に対して個別勧奨を実施している自治体のほうが受診率が高い傾向にあることも報告されています。 肺がん検診の受診率向上のために,肺がん検診対象者全員への個別の受診勧奨を実施してはいかがでしょうか。肺がん検診の受診率を高め,早期発見,早期治療を促進することは岡山市民の健康維持のためには非常に重要です。ぜひ,岡山市民を肺がんから守るために,肺がん検診の受診率向上に向けた積極的な取り組みをお願いしたいと思います。御所見をお聞かせください。 (2)国は,がん検診受診率向上のために有効な施策として,特定健診とがん検診の同時受診を推奨しており,多くの自治体で特定健診と肺がんを含むがん検診との同時受診が導入されています。同時受診は受診者の検診に対する利便性を高め,受診率向上が期待できる施策の一つです。また,厚労省が発行する今すぐできる受診率向上施策ハンドブックでは,同時受診の際に検査項目のオプトアウト方式を導入することも効果が期待できる施策の一つとして紹介されております。 きょうはお手元に資料を配付しております。 オプトアウトとは,希望すれば特定健診と同時にがん検診を受けられるオプトインではなく,断らない限りは特定健診と同時にがん検診をセットで受診することになることで,この手法はジェネリック医薬品の処方箋や大腸がん検診などの各種保健事業において既に導入されています。 また,国が平成21年に実施したがん対策に関する世論調査では,がん検診について重要だと回答した人は全体の97.4%に上りました。また,受診しない理由についても,たまたまが約30%,いつでも受けられるからが約20%と,約半数が明確な理由があって受けていないわけではないことがうかがえる結果が示されています。 そういった状況であれば,肺がんを含むがん検診をオプトアウト化することで,受診機会を広げ,市民の健康を守ることにつながるのではと考えます。 (ア)岡山市でも特定健診とがん検診は,組み合わせて受けることができますが,特定健診受診者で,各種がん検診を受診されている方はどのくらいおられるのでしょうか,状況をお示しください。 (イ)同時受診をより効果的に行うために,さきに述べました検診項目のオプトアウト方式の導入について,当局の御所見をお聞かせください。 (ウ)現在,岡山市では検診の申し込みは,電話で医療機関に申し込みをしますが,その際に各種がん検診も勧めていただくことは可能でしょうか。マーケティング用語にクロスセルという言葉があります。クロスセルとは,顧客が購入しようとしている商品と別の商品を組み合わせて提案し購入を検討してもらうことで,最近ではネット通販で多く活用され売り上げに効果を上げています。医療機関に一手間御協力をいただき,受診率の向上につなげてはいかがでしょうか,御所見をお伺いします。 (エ)どの政令市比較の資料を見ても,仙台市の受診率はトップクラスになっています。仙台市の受診率が高い理由について,当局はどのように分析されておられるのか,お尋ねします。 大きな2番,特定健診について。 これまで2,050円という政令市で最も高かった特定健診の自己負担額も,今年度よりワンコイン,500円となり,受診者とともに医療現場からも喜びの声をお聞きします。今年度の事業としては昨年12月末で終了しましたが,どれだけ市民の受診につながったのかが気になるところです。また,平成28年度から前倒しして始まった保険者努力支援制度では,特定健診の受診率も評価項目とされており,その結果も気になります。 (1)これまでの答弁を振り返りますと,平成29年度の受診率は29.1%で,ワンコイン化の効果として,平成30年度の受診率を31.5%と見込まれていますが,今年度の特定健診の受診状況は,どのような状況だったのでしょうか。 (2)保険者努力支援制度による平成30年度,平成31年度の本市への交付金額についてお示しください。 (3)今年度の事業を振り返りますと,せっかくのワンコイン化に対するお得感を感じさせる広報が弱かったように感じております。もっと積極的な広報ができたのではないでしょうか。来年度,さらに受診者をふやす行動変容のためには何が必要だとお考えでしょうか,お聞かせください。 大きな3番,用水路の安全対策について。 相次ぐ用水路への転落事故の発生に対し,岡山市は平成28年度に市内全町内会で危険箇所点検を実施し2,500カ所以上の危険箇所が上がり,平成29年度,平成30年度2年間で危険度の高い953カ所に予算を拡充して対策を講じてきました。先日,委員会で示された資料によりますと,事故発生件数が22%,死者発生件数が69%減少し,危険箇所も計画目標を上回る約1,500カ所まで減らすことができる予定とのことで,市民の方々からも対策が進んでいることへの評価の声を多くお聞きします。 しかしながら,平成30年は4件の死亡事故が発生しており,報道ではことしに入ってからも1件発生していることから,市内地域には残る1,500カ所とともに依然として多くの危険箇所が存在しています。 今後は,7月豪雨で浸水した避難所周辺や危険性の高い箇所を整備するとのことですが,幾つか確認させていただきます。 (1)まず,この2年間,事故が発生してしまった箇所は危険箇所として上げられていた箇所なのでしょうか,状況をお示しください。 (2)上がっていない箇所であれば,その後の対応はどのようにされたのでしょうか。 (3)平成28年度に実施した危険箇所点検以外で整備ができた箇所はどのくらいあるのでしょうか。 (4)事故に対する分析が進み,効果的に対策が講じられるようになってきたと考えますが,当局が考える危険度が高い箇所とは,どのような状況のことでしょうか。今後もそういった箇所が上がってくれば,早急な対策が講じられると期待してよろしいでしょうか。 大きな4番,統一地方選挙について。 4月7日には岡山県議会議員選挙,岡山市議会議員選挙が行われます。残念ながら,各選挙では投票率の低下傾向が明らかであり,選挙が行われるたびに新聞紙面上では,過去最低の投票率という記事をよく見かけます。 3年前,18歳選挙権の導入に当たり,若い世代の投票率が注目される中,岡山市議会2期生で集まり勉強会を持ち,投票率向上について取り組みを始めました。その中で,市選管の職員とともに,大学や岡山駅周辺,イオンモール岡山などの商業施設にも赴き,施設管理者とも意見交換を行うなど,より投票しやすい期日前投票所設置の可能性を調査してきました。その間,2期生での勉強会も引き続き行い,分担して議会質問も行ってきました。こうした中,岡山大学や山陽学園の構内に期日前投票所が開設され,大学生に運営に携わっていただくなど,若い世代への訴求や地域にとっての利便性の向上にもつながったと思っています。 今回,岡山市では,全国の政令指定都市の中でも初めての試みで,行政区全ての期日前投票所を,交通の利便性が高く人の交流も多い岡山駅近くのイオンモール岡山に設けることになりました。個人的にもこの試みには期待しておりますが,初めて行うため,市民の方々への周知は大変重要なものだと考えております。 また,今回のイオンモール岡山への期日前投票所の設置は,市民にとっての利便性向上に大きく寄与するものと考えており,ぜひとも効果を上げていただき,統一選挙以降でも続けていただきたいと思っています。 全国初の取り組みへの挑戦に敬意を表しつつ,以下,伺います。 (1)イオンモール岡山で期日前投票所を設置されることをまだ知らない方がおられます。イオンモール岡山の近くに来られても,知らずに帰ってしまうことはとても残念です。せっかくよいことを行っているので,積極的な周知をお願いしたいと思いますが,どのような広報をお考えでしょうか。 (2)大型商業施設への期日前投票所の設置は初の取り組みですから,投票所内のわかりやすさなどは十分に配慮されなければなりません。現在考えている投票の動線等についてお聞かせください。 (3)イオンモール岡山に期日前投票所が設置されることは,市民からも期待が高く,統一選挙以降の選挙についても設置していただきたいと考えています。当局のお考えをお聞かせください。 以上で1回目の質問を終わります。 御答弁よろしくお願いします。(拍手) ○田尻祐二副議長  当局の答弁を求めます。 ◎森安浩一郎保健福祉局長  1,がん検診についての項,肺がんの患者数,死亡者数の現状についてです。 本市の肺がんの罹患者数は不明ですが,国立がん研究センターが実施した全国のがん登録の集計では,平成28年の岡山県の罹患者数は1,992人です。また,本市の平成28年の気管,気管支及び肺の悪性新生物による死亡者数は349人です。 次に,肺がん検診受診率向上の取り組み,さらに積極的な取り組みについてです。 本市では,肺がん検診の受診率向上に向けて,ワンコイン,500円検診の導入や健康手帳の提示を不要にするなど,受診しやすい環境づくりを進めてまいりました。また,肺がん検診未受診者66歳男性へのコール・リコールや,国立がん研究センター推奨の5がん検診パンフレットの全世帯への配布などにも取り組んでいます。引き続き有効性の高いとされるコール・リコールに取り組んでまいります。特に,罹患率が高まってくる前期高齢者の受診率向上に努めたいと考えています。 次に,特定健診受診者のがん検診受診についてです。 平成29年度の実績は,特定健診受診者3万817人のうち胃がん検診が6,808人,22.1%,肺がん検診が2万875人で67.7%,大腸がん検診が1万7,933人で58.2%です。また,特定健診受診者のうち女性は1万8,433人で,子宮頸がん検診が4,087人,22.2%,乳がん検診が3,675人で19.9%です。 次に,オプトアウト方式の導入についてです。 本市では,特定健診の受診券を国保加入者に個別送付する際,がん検診の対象者や内容などをお知らせしています。平成31年度からは,特定健診の受診券にがん検診の受診の呼びかけを記載し,特定健診実施機関でがん検診が受診できることをわかりやすくお伝えする予定です。これらの取り組みに加え,今後受診率のさらなる向上を目指し,オプトアウト方式の導入についても検討してまいります。 次に,電話での医療機関への申し込み時に各種がん検診も勧めることについてです。 現在,医療機関においては既に特定健診やがん検診の受診予約時に,それぞれが未受診の場合,同時受診を呼びかけているところもあります。引き続き医療機関と協力し,受診率の向上につなげてまいりたいと考えています。 次に,仙台市の受診率の高い理由についてです。 仙台市の受診率が高いことは承知しています。その理由については分析できていませんが,岡山市との違いとして,地区ごとの集団検診方式を取り入れている点があると伺っています。 次に,大きな項目2,特定健診についてです。 今年度の特定健診の受診状況についてですが,2月末時点で昨年度と比較すると,特定健診対象者が約4,000人減少する中,受診者は674人増加し,3万1,344人となっています。また,平成28年度と平成29年度の2年連続して未受診であった方のうち,約3,100人が今年度新たに受診しています。こうしたことからも,ワンコインの効果は一定程度あったものと考えています。 次に,保険者努力支援制度の交付額ですが,平成30年度は約2.9億円,平成31年度は被保険者の減少により約2.8億円を見込んでいます。 次に,この項最後ですが,特定健診についてもっと積極的な広報ができたのではないか,行動変容のために何が必要かとのお尋ねです。 平成30年度から特定健診の自己負担額をワンコインにしたことについては,各種団体と連携した啓発イベントの開催やがん検診を含む健診に関する情報を網羅したけんしんガイドの全戸配布,市広報紙などに加え,平成30年度から新たに薬局での啓発チラシの配布を行うなど,さまざまな機会を通じて周知を図ってまいりました。今後は,本来約9,000円必要な健診費用について,市の補助によって500円,ワンコインの自己負担で受診できることについて周知を図り,受診率の向上につなげていく必要があると考えています。 以上です。 ◎林恭生都市整備局長  3番,用水路の安全対策についての項に一括してお答えいたします。 この2年間で用水路等への転落事故は260件発生しており,そのうち全町内会で一斉点検を行い把握した危険箇所からは28件となっております。危険箇所以外からの転落事故についても,現場を確認して,危険度が高い場合は対策を実施しております。 また,危険箇所以外では,平成29年度から平成31年2月末までに39カ所を整備しております。 今年度,これまでの対策や事故分析の検証を行った結果,用水路や道路の構造について,道路の幅員が急に狭くなる,進行方向に水路がある,交差点部などといった箇所が転落する可能性が高いと確認できました。今後,危険性の高い箇所や7月豪雨で浸水した避難所周辺を順次整備することとしており,また新たな危険箇所を把握した場合も,現地を確認し,必要な対策を講じてまいりたいと考えております。 以上です。 ◎桑島幹雄選挙管理委員会委員長  質問番号4,統一地方選挙についての項の(1)イオンモール岡山で行う期日前投票の広報はどうするのかという御質問にお答えいたします。 イオンモール岡山で実施する期日前投票につきましては,「市民のひろば おかやま」や市のホームページへの掲載,マスコミ各社への情報提供,投票所入場券の送付の際にビラを同封すること,広報車による巡回や市政テレビなどによる啓発放送,市の施設への啓発チラシの配布などを考えております。 また,4月2日には,イオンモール岡山の近くで街頭啓発を行い,イオンモール岡山に期日前投票所が設置されていること,選挙当日都合が悪く投票所に行けない場合にはここで期日前投票ができることをお知らせしてまいりたいと考えております。 次に,同じ項の(2)イオンモール岡山の期日前投票所内のわかりやすさへの配慮はどうかという御質問にお答えいたします。 期日前投票所には,案内人を配置し,来られた方が迷うことなく各区の期日前投票所に入れるよう御案内することにしております。 また,今回の選挙では,投票所入場券を区ごとに,北区が黄色,中区が青色,東区が桃色,南区が緑色に色分けすることにしており,期日前投票所を設置するイオンモール岡山未来スクエアの床面にも同じ色で線を引くことによって,各期日前投票所に間違いなく入れるよう誘導を図ることにしております。選挙人の方は,全く初めての場所で,なれない方も多いことが予想されます。そのため,期日前投票事務に従事する者からも積極的なお声がけをし,スムーズな投票をしていただけるよう努めてまいりたいと考えております。 この項最後でございます。(3)統一地方選挙以後の選挙でもイオンモール岡山に期日前投票所を設置するのかという御質問にお答えいたします。 大型商業施設への全ての行政区の期日前投票所の設置は,選挙人の投票環境の向上が図られ投票率のアップにつながるものと期待しておりますが,こうした取り組みは岡山市では初めてであり,他の指定都市でも例がなく,想定外の課題が出てきた場合の対応も必要となります。また,今回の選挙は,施設管理者の全面的な御協力をいただき可能となりましたが,今後執行される選挙の中には,どうしても施設の利用ができない場合も考えられます。今後の選挙でのイオンモール岡山への期日前投票所の設置につきましては,今回の統一地方選挙で得られた経験や新たに生じた課題等を踏まえ,区の選挙管理委員会と協議を行い決定していく必要があると考えております。 以上でございます。     〔3番林敏宏議員登壇〕 ◆3番(林敏宏議員)  御答弁ありがとうございました。 ちょっと質問させていただきたいと思います。 まず,がん検診もそうですし特定健診もそうなんですけど,今いろんな取り組みをしていただいて,以前にも僕は質問させていただいて,大分工夫していただいたことはすごくありがたいなと思っていますけども,やっぱりここをしっかり上げていくということでまだまだこれからもいろんな改善をしていただきたいなとは思っているんですね。まだまだ上がる余地があるとも感じているところでありまして,今回それぞれがん検診と特定健診をセットで受けるというふうなことも質問させていただきました。 きょうも参考資料で配らせていただいていますけども,この受診率向上施策ハンドブックですか,本当にここに書いてあることは科学的根拠がもう既に実証されて効果が出ている取り組みばかり載っていて,ぜひこういったことを積極的にこれからも取り組んでいく,時には今のやり方を見直してこっちに変えていくということも必要なんじゃないかなとも思っています。そういったところにも今後もしっかり取り組んでいただきたいと思うんですけども,質問でもお聞きしました仙台市の健診の受診率は,どのがん検診も高いですし,特定健診もトップレベルと,もう常に上を行っているという状況で,先ほど,これはがん検診のお答えでしたけど,分析はまだ特にしていない,岡山市との違いは,集団検診を地域ごとでやっているというふうな話もありました。僕は,はっきり言えば,行ってもらうためのインセンティブですね,インセンティブ,プラス先ほどずっと言いましたけど個別勧奨ですね,ここをしっかり実施していただく,この組み合わせが最も効果が出てくるんじゃないかなと考えているんで,仙台市で言えば,例えばインセンティブでは国保加入者はがん検診が無料だったりとか,あと個別勧奨では,特定健診の案内にがん受診券も同封して送っているというような,こういった取り組みが合わさってそれぞれが効果を上げているんじゃないかなと思っているんです。なので,しっかりそういったいい効果が出ているところについては,これからもしっかり分析してやっていただきたいなと思っております。ぜひそういった科学的根拠が出ている取り組みをしっかり取り入れていくことについて,ちょっと御所見があればいただきたいなと思っております。 また,用水路ですけども,しっかり対策が進んで,本当に地域のこの危険箇所が物すごく減っているということに私も今ずっと地域を回っていてもすごく感じているところでありまして,今後も取り組みが進んで地域の安全の向上につながることをこれからも期待しているんですけども,その危険箇所の解消に向けた取り組みへの今後の決意をまた聞かせていただければなと思っております。 これは質問じゃないですけど,今回のイオンモールでの期日前投票所にしっかり取り組んでいただいて無事に終わらせて次につなげていただきたいと思っておりますんで,市民の期待に応える意味でも頑張っていただければなと思っています。ぜひとも皆さん協力していただいて,これは市民,本当期待しておりますので,やっていただきたいなと,無事故で無事に終わらせて次につなげていただきたいなと思います。これは要望でございます。 以上で質問を終わります。 ○田尻祐二副議長  当局の答弁を求めます。 ◎森安浩一郎保健福祉局長  仙台市との比較でさらなる取り組みをということですが,仙台市は昔から受診率が高いというのは非常に有名でして,さまざまなところで聞いたり分析をとか言われるんですが,仙台市のほうとすれば当たり前のことをやっておられるというような意識でございまして,どういうような施策が受診率向上に結びついているかということはもう少ししっかり分析して,市として取り組むべきこと,先ほど申しました個別の勧奨ですね,このあたりとか,それから健診費用がかかっているのが低額になっているとかというところをしっかり組み合わせて,また医療機関の方々の御協力も得て健診の受診率向上に向けてさらに呼びかけていきたいと思っています。 以上です。 ◎林恭生都市整備局長  決意をということです。 この2年と数カ月,特に危険な箇所について重点的に対策を行いまして,転落事故も減少につながりつつあるという状況だと思っています。そうではありますけれども,まだまだ危険箇所は多く残っております。この取り組みには,地域の方々の御理解と御協力が欠かせないと思っておりまして,地域の方々とよくお話しし,それから御理解していただけるように努めながら,用水路への転落による悲しい事故がなくなるように引き続きしっかりと取り組んでまいりたいと思っています。 以上です。 ○田尻祐二副議長  以上で林敏宏議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして下市議員。     〔37番下市このみ議員登壇,拍手〕 ◆37番(下市このみ議員)  皆さんこんにちは。市民ネットの下市このみでございます。 傍聴席の皆さん,市政に興味,関心をお持ちいただき,お運びいただきましてありがとうございます。 さて,きょうは3月8日でございます。2年前もこの場に立たせていただいたのですが,きょうは国際女性デーです。起源は1904年3月8日にニューヨークの女性労働者が賃上げや参政権を求めてデモをしたことに始まります。3月9日,あすの16時から連合岡山では,岡山駅前で街頭宣伝も予定しています。私も行こうと思います。 さて,日本の国会議員の女性割合は,衆議院で10.2%,参議院で20.7%です。世界193カ国中165位だそうです。これは,列国議会同盟というところが発表しています。G7に100位台の国はなく,G20でも日本は最下位。やっぱり女性議員,ふやさないといけないと思います。ぜひ皆さんの御協力よろしくお願いいたします。 それでは,質問に入らせていただきます。 さて,昨年7月の豪雨災害は,岡山市に新たな課題をたくさんもたらしました。 旭川,百間川の関連では,一の荒手が完成し,ちょっと小さくて見にくいと思うんですけど,済みません,これ立体的になっているので紙にわざとしませんでした。一の荒手というのがここです。ここを改修したので,こちら側,百間川にたくさん水が流れてきました。こちらが旭川。 このことについて,中国地方整備局は,岡山市街地の約450ヘクタール及び約5,050戸の家屋の浸水被害が発生するおそれがありましたが,洪水を分流したことによって,旭川の水位を約1.5メートル低下させ,洪水を安全に流下させましたと平成30年8月10日の資料で説明しています。原尾島橋水位観測所では,氾濫危険水位を超え,観測史上最高水位6.94メートルを記録し,百間川の周囲は広い範囲で水につかり,家屋の床下・床上浸水,そして多くの車が水につかりました。まず,このことについての岡山市の認識をお示しください。 百間川の分派の検証結果は公表されましたか。結果について御説明ください。 岡山河川事務所との意見交換会を平成30年度中に持つということでした。その内容について御説明ください。 総合的な浸水対策の取り組みとして,86カ所の排水機場の状況・機能調査と機能保全・強化が挙げられています。原尾島,沢田,今谷の排水機場では,どのような取り組みをしていきますか。 排水機場の点検と運営を地元に委託しています。その内容について御説明ください。 けがなども想定されると思いますが,保険等の適用についても御説明ください。 河道掘削は県も市も行っていますが,旭川ダムの土砂はどれくらい埋まっているのでしょうか。旭川ダムの現状について御説明ください。 内水氾濫の調査は横井や津高,津島しかしないのでしょうか。ほかにも内水氾濫で浸水した地域があります。百間川とその周辺の検証と対策について御説明ください。 単位町内会の自主防災組織率100%を目指し,避難活動準備助成金を拡充しました。自主防災組織には,災害時の活動として,声かけや避難誘導をしてもらいます。自主防災組織には,情報をいつ,どこから,どんな形で伝えていきますか。 避難活動準備助成金は,どのようなものに使えますか。 地域からは,高齢化のため,避難誘導にはリヤカーなどの資材が必要だとの声をお聞きしています。そういった資材を置くための場所も必要ですし,活動するための場所も必要です。約1,700の単位町内会のうち,集会所のないところを把握していますか。 集会所の場所の選定に苦労している町内会も多いと思います。公園などの市有地も有効に活用できないかと考えますが,いかがですか。 集会所等の設置に関する総合的な相談窓口はどこになりますか。 次に,平成31年4月の保育園等の入園申し込み及び2次利用調整後の状況を見ますと,内定児童数は1万6,727人,うち継続児童は1万3,213人いますから,新規申し込み児童の約32%が入園できていません。 1次の内定が出ずに,その後の利用調整により,希望園ではない園を選択せざるを得ない人がいます。現在のルールでは,希望しない園に子どもを通わさざるを得ず,市民に我慢を強いていると思います。どのように認識していますか。 利用調整により認可園に入園しても,翌年には加点し,新たに認可園に申し込める制度に変えるべきではありませんか。 来年度には私立のこども園は27園,市立のこども園は12園になります。3歳以上で幼稚園児としてこども園に入園していると,2歳の下の子は兄弟加点1点で,同じこども園になかなか入園できない現実があります。どう認識されていますか。 なぜ,今,私立保育園のこども園化を進めるのか,理由をお示しください。 こども園化することによって,保育園児として入園できない子どもはふえていませんか。保育園からこども園に変わった園を対象に数字でお示しください。 公立の保育園,認定こども園の入園式は,4月5日と12日です。私立の保育園,こども園では4月1日に入園式を行っているところがあります。公立園の入園式は4月1日に行うべきではありませんか。 政府は,4月末からの10連休について,保育施設への一時預かり希望者の増加に対応するため,施設側に対する国などの補助を加算する制度を創設するようです。公立保育園ではどのように対応しますか。 放課後児童クラブの運営見直しが提案され,局長から統一ルールをつくるとの説明がありました。スクールバスを使っている小学校の子どもたちの放課後,スクールバスの運行状況等を御存じですか。 利用者の立場に立ったルールをつくるべきであり,地域の実情に合わせた運用が必要だと思いますが,いかがでしょうか。 国の補助金は,ふれあい公社への委託料と運営委員会への補助金の両方に使えますか。 特別支援学級は毎年ふえており,知的障害クラスは小学校で113,中学校で48,自閉症,情緒障害のクラスは小学校で251と中学校で58あります。就学前の子どもが支援学級に入るまでの手続と教育委員会の役割について御説明ください。 幼稚園や保育園に通っていない子どもの保護者へはその手続をどのようにお知らせしていますか。 また,療育機関等への情報はどうなっていますか。 指定都市市長会では,昨年内閣府に対して性的少数者に係る窓口の一元化及びパートナーシップ制度を含めた取り組みの強化に関する指定都市市長会要請を行い,性的少数者への理解促進を求めています。岡山市として新しい取り組みをお考えでしょうか。 また,小・中学生の段階で,児童・生徒に対し人権教育の中で性的指向や性自認に関する学習を必須にするとともに,図書館や保健室などにLGBTに関する書籍を配備したり,児童・生徒向けリーフレットの作成,配布を行ったりしませんか。 地域にはおひとり暮らしや高齢者のみの世帯がふえています。地域包括支援センターの業務を初め日常生活用具の給付や車椅子の貸し出し,緊急通報システムの貸与・給付,ふれあい収集,給食サービス,あんしんカプセルなどの情報が対象の高齢者の方々へなかなか届いていません。どう改善されますか。 介護保険の申請から認定まで,2カ月もかかったというお話を市民の方からお聞きしました。審査のおくれている原因は何でしょうか。 運転免許証を返納する高齢者がふえ,買い物や病院など日常生活でお困りの方がふえています。公共交通機関の整備が必要ですが,それには時間もお金もかかります。笠岡市では,運転免許証の返納者等にはタクシー券を配付しています。岡山市でも実施しませんか。 次に,今議会には児島地域センターの現地建てかえと,一宮地域センターと上道地域センターの公民館との複合化が提案されています。 その他の地域センターなど古い建物のトイレの洋式化についてどのようにお考えでしょうか。 平成25年に提案された市民サービス窓口・拠点の再編についてによりますと,原則,公民館を基本とした施設の複合化を進め,最終的には,サービスレベルを可能な範囲で単純な階層構造に整理し,市民サービス拠点を中学校区単位に再編するとしています。現在も11の郵便局を委託窓口としていますが,この間,どのように進めてきましたか。 公民館とサービスコーナーなどとの複合化はどのように進めていきますか。 公民館検討委員会答申,新しい公民館づくり小委員会報告にあった新たな行政課題に対応する拠点としての地域情報化の拠点や行政サービスをサポートすることは,新基本方針にはどう生かされていますか。 現在,全国には3,000を超える公立図書館があります。これまでは,可視化しやすい貸出冊数などの数字ばかり注目されていましたが,現在では長い時間滞在する居場所としての図書館という概念も広がってきました。岡山市の図書館は居場所としての図書館として対応していますか。 岡山市が計画した図書館整備実施計画が実行されず,ここでまた見直しをすることは,図書館を待ち望んでいる多くの市民にとっては行政不信にならざるを得ない状況と言えます。パブリックコメントはまだ明らかにされていませんが,20年間も図書館用地を放っておいた責任は一体誰にあるのでしょうか。 教育長は11月議会で,パブリックコメントを受けて,案をまとめる間には地元へ御説明すると答弁しています。今年度中に地元に出向き,町内会長だけではなく,地域の皆さんにも説明し,地域の声を直接聞くべきだと考えますが,いかがでしょうか。 これで質問を終わります。(拍手) ○田尻祐二副議長  当局の答弁を求めます。 ◎田中利直危機管理担当局長  1の7月豪雨災害に関連しての項,自主防災組織には情報をいつどこからどのような形で伝えていくのかとのお尋ねにお答えします。 岡山市では,避難情報を発令すると同時に市民や自主防災組織に緊急速報メールや緊急告知ラジオなどで避難情報を伝えており,新たに結成される自主防災組織にも緊急告知ラジオを配付する予定にしております。 次に,避難活動準備助成金はどのようなものに使えるのかとのお尋ねにお答えします。 自主防災組織が結成されたときに支給する避難活動準備助成金は,結成に必要な物品をそろえていただくために支給するもので,例えばヘルメットや拡声器等の防災資機材,毛布やボックストイレ等の備蓄物資を購入する経費などに充てていただくことを考えております。 以上です。 ◎江田美幸市民協働局長  同じ項,町内会集会所についての御質問に順次お答えいたします。 まず,町内会集会所のないところの把握は,市有地を活用できないかという御質問です。 集会所は,町内会が設置,管理,運営しているものであることから,設置状況については把握しておりません。 設置場所として市有地の活用を検討する場合は,土地を所管する担当部局と個別に協議していただくようになります。 次に,集会所設置の相談窓口はという御質問です。 市では,町内会が所有する集会所の新築や修繕の際の補助制度を設けており,その申請相談窓口は各区の総務・地域振興課となっております。また,必要に応じて市民協働企画総務課に御相談いただいております。 以上です。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  同じ項,公園における集会所の設置についての御質問にお答えいたします。 公園への集会所の設置については,公園の機能を損なわない範囲において,周辺に集会所を設置する適切な土地がないことや建蔽率の制限内であることなど一定の条件を満たすものであれば可能となっております。 以上です。 ◎桐野眞二下水道河川局長  同じ項,一の荒手完成後の昨年7月豪雨に関しての認識はという御質問でございます。 旭川放水路である百間川の改修がおおむね完了したことにより,旭川下流域の治水安全度が大きく向上したと認識しております。 一方,昨年の7月豪雨では,旭川から百間川へ一部の洪水が流入したことにより,百間川の水位が上昇し,沿川で内水による浸水被害が発生したことを確認しております。 次に,百間川の分派の検証結果の公表,それから河川事務所との意見交換会についてですが,国において平成30年7月豪雨を受け,国管理区間の旭川水系河川整備計画の内容及び進捗状況を点検し,本年2月28日に学識経験者の方々の御意見を伺う場として,明日の旭川を語る会を開催したと聞いております。その際,百間川の分派については適正になされたと報告されたと説明を受けております。この点検結果と会議の内容については,今後岡山河川事務所のホームページにて公表する予定と聞いております。 また,市と岡山河川事務所との意見交換会については,2月6日に開催し,国管理河川の改修の促進,県管理河川改修への側面支援,百間川流入時の連絡体制などの河川防災について協議しました。 次に,原尾島,沢田,今谷の排水機場についてですが,議員御指摘の排水機場を含む14カ所の市管理河川の排水機場については,設置後30年以上が経過した機場が多いため,来年度周辺の開発状況や排水系統,機場自体の耐水性能の調査を実施するとともに,ポンプ運転状況を把握するための監視カメラの設置について検討する予定です。 次に,地元に委託している排水機場の点検,運営等についてです。 地元操作員による作業の内容は,年に6回のポンプの目視点検と動作確認及び排水時のポンプの運転となっています。また,操作員がポンプ運転時等,公務とみなされる作業を行っている際に負ったけがなどについては,公務災害補償制度が適用され,補償されます。 旭川ダムの土砂はどれぐらい埋まっているのかという御質問でございますが,ダム貯水池の計画堆砂容量は,一般的に100年間にたまる土砂量を想定して設定されていますが,現在運用開始後約65年が経過した旭川ダムの堆砂量は,約370万立方メートルであり,堆砂率は約66%と県より説明を受けております。 それから,内水氾濫の調査についてですが,平成30年7月豪雨により浸水被害のあった全地区について,罹災証明をもとに現地調査や聞き取りを行っており,あわせて浸水原因の考察を行います。 以上です。 ◎江田美幸市民協働局長  大きい2番目,子ども,女性,高齢者の福祉等に関連しての項,性的少数者への理解促進についての新しい取り組みはという御質問につきましては,公明党の中原議員に御答弁したとおりです。 以上です。 ◎森安浩一郎保健福祉局長  同じ項,地域包括支援センターなどの情報が高齢者へ届いていない状況の改善についてです。 高齢者へのサービスについては,高齢者福祉・保健サービスを紹介した冊子「すこやかでふれあいのある長寿社会をめざして」を65歳になる全ての高齢者に送付するとともに,福祉事務所や区役所に配置したり,市のホームページや「市民のひろば」でも周知に努めているところです。地域包括支援センターについては,業務を紹介するパンフレットや高齢者向けに役立つ情報を掲載した包括だよりを作成し,公民館等の公共施設や地域の集まりの場などでの配布や協力していただける町内会で回覧,配布をお願いしています。 また,来年度から65歳以上の方に持ち歩いていただくシルバーカードの様式を見直し,必要なときに相談できるよう地域包括支援センターの連絡先を記載いたします。 次に,介護保険の申請から認定に2カ月かかった原因は何かとのお尋ねです。 介護保険の認定については,平成29年度においては申請書の提出があった日から結果通知を送付するまで平均約39日です。政令市平均の約40日よりは早く認定が行えています。 議員がお聞きになったケースの原因はわかりませんが,期間が長くなる原因として考えられるのは,調査場所変更による訪問調査のおくれや主治医意見書作成のおくれなどです。原因はさまざまですが,できる限り認定おくれのないよう取り組みに努めてまいります。 次に,高齢者へのタクシー券配付についてです。 タクシー券の助成については,高齢者という要件で一律に助成することは,他の社会福祉施策との整合性の問題や費用対効果の面から困難と考えています。 以上です。 ◎小野典生岡山っ子育成局長  同じ項,放課後児童クラブのうち,まず利用者の視点に立ったルールづくりや地域の実情に合わせた運用が必要ではとのお尋ねです。 今回,クラブごとに差があった運営内容を平準化するために統一のルールを設けますが,移行前後で利用環境が大きく変わらないよう利用者の視点を意識するとともに,地域の実情にも配慮しながら検討しているところでございます。 次に,国の補助金は委託料と補助金の両方に使えるのかとのお尋ねです。 移行期間中におきましては,委託方式と補助方式の運営が併存することが想定され,いずれの場合においても国の運営補助対象となります。 以上です。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育・幼児教育担当局長  同じ項,保育に関してお答えします。 まず,希望しない園に子どもを通わせている保護者がいることの認識,希望の認可園に入れるよう翌年に加点をすべきとのお尋ねです。 希望園に入園できるお子さんばかりではないことは承知いたしております。しかしながら,認可園の利用調整は,保育の必要性を点数化して行っているものであり,希望する園へ転園する場合の加点は考えておりません。 次に,こども園の1号で入園している子の下の兄弟の加点が1点とのお尋ねです。 第1子が入園しにくいとの声をいただいている中で,兄弟加点については国の通知で,兄弟姉妹について同一の保育所等の利用を希望する場合を優先利用の対象として挙げられていることから1点加点としております。 次に,なぜ今私立保育園のこども園化を進めるのか,保育園からこども園に変わることで入園できない児童はふえるのではないかとのお尋ねです。 認定こども園は,幼稚園と保育園の両方のよいところを生かせる施設であり,岡山市では公立,私立にかかわらず認定こども園への移行を進めることとしております。 なお,ことし4月に私立保育園7園が認定こども園に移行する予定ですが,保育の利用定員は880人で変更はございません。 次に,公立保育園・認定こども園の入園式の日程についてです。 市立園の入園式は,小・中学校の入学式等の日程を考慮して全市的に決定しております。 最後です。4月末からの連休への対応についてです。 ことし4月末からの連休は,保育園などでは27日の土曜日を通常どおり開園するため9連休になります。国から今回の連休中の休日保育等の対応についての通知があり,岡山市においても現在公立,私立ともに連休中の対応を検討しているところでございます。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,まず特別支援学級についてでありますが,就学前の子どもが特別支援学級に入るまでの手続と教育委員会の役割についてお答えいたします。 特別支援学級への就学を希望する場合は,保護者が子どもの在籍している園と就学予定の小学校に相談します。そして,在籍している園は子どもの状況や保護者の意見を小学校を通して教育委員会へ報告します。その報告をもとに教育委員会が教育学,医学,心理学などの専門家からの意見を参考に就学先を決定いたします。 また教育委員会は,子どもにとって適切な就学となるよう就学先の決定に至る手続の方法や小学校での特別支援教育に関する情報を保護者に周知したり,保護者が個別に相談できる就学相談会を開催しております。 幼稚園に通っていない子どもの保護者へ手続をどのように伝えているのか,また療育機関への情報提供はというお尋ねですが,幼稚園などに所属していない子どもの保護者に対しては,就学までに必要な手続などについて,市のホームページに掲載したり広報紙「市民のひろば」で就学相談会への参加を呼びかけたりしています。また,直接保護者からの電話相談を受けることもございます。今年度から新たに就学説明会を開催し,保護者及び療育機関に参加を呼びかけたところ,多くの保護者と職員が参加され,情報の共有ができたと考えております。 この項最後に,性的指向や性自認に関する学習についてでありますが,性の多様性に関する学習につきましては,人権教育に位置づけ実施しております。また,関連する書籍を図書館や保健室に置くことについては,教職員研修の中で示しております。児童・生徒向けリーフレットなどの作成,配付につきましては,発達段階や理解の度合いの差が大きく,誤った認識を与えてしまうおそれもありますので,現在のところ考えておりません。 以上でございます。 ◎荒島茂樹市民生活局長  図書館,公民館,地域センター等市民サービス窓口・拠点についての項の御質問にお答えいたします。 地域センターなど古い建物のトイレの洋式化についての御質問ですけれども,市民サービス拠点のトイレにつきましてはおおむね洋式化しておりますが,未設置の児島地域センターにつきましては建てかえを予定しており,更新時に洋式トイレを設置したいと考えております。 続きまして,平成25年に提案された方針が示されてから今までどのように取り組んできたか,公民館とサービスコーナーなどとの複合化はどのように進めるかとの御質問にお答えいたします。 市民サービス窓口・拠点の再編については,平成28年に吉備公民館との複合化による吉備地域センターの整備を皮切りに,平成29年に高松地域センター,平成30年には福田地域センターの整備を行っております。今後も地域の実情に応じた地域センターやサービスコーナー等,市民サービス拠点のあり方について関係部署等と検討を行ってまいりたいと考えております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,順次お答えしてまいります。 まず,地域情報化の拠点や行政サービスをサポートすることは新基本方針にどう生かされているのかというお尋ねですが,来館された市民の方に関係機関を紹介するなどの第一義的な対応や行政の情報提供は行ってまいりますが,公民館における住民票交付などの市民への行政サービス窓口を拡大することにつきましては,関係部局間における検討課題だと考えており,基本方針の中では想定しておりません。 次に,岡山市の図書館は,居場所としての図書館として対応しているかというお尋ねですが,市立図書館ではソファーを設置したりカフェスペースを設けたりするなどして長時間ゆったりと滞在していただけるような工夫をしております。 次に,図書館用地を20年間放っておいた責任は誰にあるのかというお尋ねですが,新たな図書館の整備,運営には多大なコストが予想されることから,大規模事業の見直しや包括外部監査による東部地区図書館は建設しないことが適切との意見が出されたことなどを踏まえ,市全体の優先順位の整理の中で今日に至っております。 この項最後に,今年度中に地元に出向き地域の声を直接聞くべきと考えるがいかがかというお尋ねです。 今年度中は難しいと考えておりますけれども,今後案をまとめるまでには地元へ丁寧に御説明させていただき,御意見を伺いたいと考えております。 以上でございます。     〔37番下市このみ議員登壇〕 ◆37番(下市このみ議員)  それでは,一問一答で再質問させていただきます。 まず,一の荒手を完成してのところなんですけれども,百間川の分派の検証結果が出されて,今回百間川には1,200トン毎秒,旭川には3,000トン毎秒入ったというお話ですが,計画では百間川には2,000トン,旭川には4,000トンです。そうすると,今回原尾島橋水位観測所で6.94メートルを観測しています。最大まで行ったらこの水位はもっと上がるんじゃないかと思うんですけど,その辺はいかがでしょうか。 ◎桐野眞二下水道河川局長  ただいまの原尾島橋の水位観測所で6.94メートルを観測したということでございます。 この地点での河川の計画上の高水位は7.40メートルであり,国からも洪水は適正に流下されたと聞いております。 以上です。 ◆37番(下市このみ議員)  今の答弁は,7.40メートルまでは大丈夫だと,そういうふうに理解すればいいんですか。 ◎桐野眞二下水道河川局長  河川の計画上の高水位として7.4メートルを想定しており,それに合わせて堤防等の整備を行っているものでございます。 ◆37番(下市このみ議員)  計画上はそうだということですけれども,今回6.94メートルでもたくさんのところが水につかりました,百間川沿川がね。そういうことで言うと,岡山市としたらやっぱり内水対策を考えなくちゃいけないと思うんです。その辺は調査結果を見てになるかもしれませんが,今のところでの考え方をお示しください。 ◎桐野眞二下水道河川局長  昨年の7月豪雨におきましては,旭川流域全体としても今の整備計画以上の降雨量があったということで,大変大きな流量が流れてきたと。そういった中で,百間川にも流入したということです。先ほども御答弁しましたように,今年度,実績の調査を行っております。それにつきまして,各地区における浸水の原因といったものを考察する予定にしております。そういった中では,やはり何らかの内水対策というものは必要になってくるんだろうと考えております。 ◆37番(下市このみ議員)  それで,原尾島,沢田,今谷の排水機場で3日3晩ポンプを回しました。だけれども浸水しましたということがあるわけです。そうすると,この排水機場の整備といいますか見直しといいますか,そういうことが出てくるんではないかなと思うんですけれども,その辺はいかがお考えでしょうか。 ◎桐野眞二下水道河川局長  先ほども御答弁しましたが,百間川周辺の今の排水機場についても,設置後30年程度経過しております。30年の間に周辺の開発状況等も変わってきております。そういった中で,開発状況や排水系統によってどのように排水の量が変わっていったのかといったことも検討する必要があると考えております。 ◆37番(下市このみ議員)  続いて,排水機場の点検なんですけれども,地元のほうで動作確認したときに不備があったら,その際にはどういうふうなことが行われますか。報告が行くんだと思うんですけれども。 ◎桐野眞二下水道河川局長  点検等していただいた際にそういった不備があれば,区役所のほうへ御連絡をいただいて,必要な修繕等対応するようにしております。 ◆37番(下市このみ議員)  災害対策については,今まだ検証中でもありますし,今後もしっかりと調査結果を出していただいて,議論させていただきたいと思います。 国との話し合いが行われたということですけれども,国に聞きますと,内水対策は市だと言われるんですね。だけれども,百間川がこうなったから内水氾濫が起こったということをしっかりと伝えていただきたいということは前回も申し上げましたが,この前の2月6日のときにも市民の立場に立ってそういうお話をしていただけたんでしょうか。 ◎桐野眞二下水道河川局長  百間川の樋門等を閉めたことによって内水被害が起こったということがございましたので,やはり内水対策について国のほうでも考えていただきたいというお話をさせていただきました。 ◆37番(下市このみ議員)  それでは次に,集会所の件なんですけれども,これまでも町内会が活動する上では集会所というのは必要だと思います。なお,今回単位町内会で自主防災組織をつくるとなったら,今もうしているところでは集会所で会議をしたりとか,そこにいろんな機材を置いたりとかしています。ないところは非常に不便ということになるんですよ。相談で,今局長からもありましたけども,区役所の総務・地域振興課に行って,どっか土地がないかと言うと,その部署へ行ってくれというような状況にあるようです。しっかりと総合的な相談窓口として総務・地域振興課,今言ったように自主防災会のことも含めてぜひ相談窓口になってほしいんですけれども,その辺は大丈夫でしょうか。 ◎江田美幸市民協働局長  先ほども御説明しましたが,町内会集会所の補助に対する申請相談窓口が区の総務・地域振興課であるということで,御質問にありましたような市有施設の御利用の希望ですとか,そういった御相談があった場合には,今までも関係部署のほうにつなぐということはさせていただいていたと思いますが,そこは市民目線に立ってしっかりと対応していくようにしたいと思います。 以上です。 ◆37番(下市このみ議員)  次に,保育園のことをお尋ねいたします。 まず,利用調整のところですけれども,今利用調整によって希望ではない認可園に入った場合に,翌年に新たに希望園に申請することはできますか。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育・幼児教育担当局長  新たに改めて申請することはできます。 以上です。 ◆37番(下市このみ議員)  そういう方がいると捉えていますか。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育・幼児教育担当局長  そういった方がいらっしゃるという認識はございます。 ◆37番(下市このみ議員)  最初のときに申し上げたんですけれども,内定児童数の1万6,727人のうち継続児童が1万3,213人,継続児童はみんな入れるんですよね。加点は特にありませんけれども,そういうふうな決まりになっているんですか。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育・幼児教育担当局長  継続児童については翌年も利用できるという,そういうルールになっております。 以上です。 ◆37番(下市このみ議員)  そうなると,最初に希望しないところに入ってしまうと,ずっとそこということになってね,その市民の方への負担は私は大きいと思っています。ここは改善を考えるべきではないかと思っています。 次に行きますけれども,4月1日の入園式です。 別に入園式を4月1日にしなくてもいいんですよ。4月1日から子どもが通えればいいんです。そのことについてはどうですか。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育・幼児教育担当局長  保育の必要なお子さんにつきましては,個別に御事情をお聞きしてお受けはきちんといたします。また,いたしております。 以上です。 ◆37番(下市このみ議員)  今局長からそういうお話があったんですけれども,現実的には集団保育に通っている子はいいけれど,それ以外の子はだめだと園から言われたということもお聞きしています。その方なんかは,要は平成30年度からずっと申し込みしていて入れない。やっと4月になって入れることになった。一日も早く職場復帰したいんですよね。だから,そういう方に対しては,今局長がおっしゃられた4月1日から保育園には入れることは情報としてしっかり提供していただきたい,そう思いますけど,お願いできますか。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育・幼児教育担当局長  保育が必要なお子様については,きちっと4月1日からということで説明させていただきます。 ◆37番(下市このみ議員)  次に,児童クラブなんですけれども,スクールバスの運行状況等を御存じですかということには答弁がなかったと思うんですが,どうなんでしょう。 ◎小野典生岡山っ子育成局長  スクールバスについては,私のほうでは1小学校1人御利用されていると把握しております。 以上です。 ◆37番(下市このみ議員)  今局長がおっしゃったのは,クラブに入っている子がスクールバスを利用しているということを言われたんですね。私は,学校のスクールバスですから,どこの学校……,具体的に言います。幾つかの周辺部ですよね,スクールバスの時間が15時台とか16時台とかあるんです。それを利用されている方がいます。児童クラブに通わずに利用している人がいるんですよ。そういう人にもぜひ配慮してほしいと,統一ルールといっても,短時間の利用とかそういうこともあっていいんじゃないんかなと思っての質問です。どうお考えですか。 ◎小野典生岡山っ子育成局長  当然そういう短時間の利用という方も運営ルールの視野に入れております。基本的には,やはりお子さんのことを第一に考えまして,地域地域に合った,実情に合ったやり方を考えていきたいとは思っております。 以上です。 ◆37番(下市このみ議員)  就学相談なんですけれども,幼稚園や保育園,園に通っているお子さんにはしっかり情報が届いているんですが,教育委員会として2年越しの就学相談ということで,子どもたちに合った行き先をしっかり保護者とも話をしながら進めていこうということは非常にいいことだと思うんです。その情報が伝わらない人に対して,その情報をどう伝えていくかというところについて御所見があればお願いします。 ◎菅野和良教育長  そういった幼稚園等に通っていない子どもの情報については非常に心配なところでございますが,今までもこども総合相談所等と連携して,就学に関する手続を進めておりました。今後は,ホームページを充実させ,就学説明会等に関する情報について保健福祉局を通して広報することも検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◆37番(下市このみ議員)  次に,高齢者の方に情報が届いていないという件です。 今,65歳の方に高齢者のしおりを送付しているということです。65歳じゃ,まだなかなかそういうサービスが必要ではない。私は,75歳の後期高齢者になるときに何らかの情報提供ができないかと思うんですが,どうですか。 ◎森安浩一郎保健福祉局長  75歳,後期高齢者の方には通知を行っております。その中にチラシを同封するとか,そういうことができるかどうかについては,ちょっと検討させていただきたいと思います。 以上です。 ◆37番(下市このみ議員)  次に,市民サービス窓口についてですけれども,今申し上げました公民館を基本とした施設の複合化とか,サービスレベルを整理するとか,中学校区単位に市民サービス拠点をつくるというこの方針については,何ら変わりがありませんよね。 ◎荒島茂樹市民生活局長  平成25年にそういう方針が提案されたわけですけれども,今後の対応といたしましては,やはり現実的な対応という視点からの整理ということになってくるのではないかなと思っております。 ◆37番(下市このみ議員)  今,教育長のほうからサービス窓口としては公民館は想定していないという答弁がありました。これは初めて聞いたんです。公民館が中学校区単位に全部あるわけですよ。そこを利用しないということを市民生活局では考えているんですか。 ◎荒島茂樹市民生活局長  公民館を利用しないとか,そういうことではなくて,ただ例えば今市民サービスコーナーであるとかセンターであるとか,そういったところでもサービスの提供を行っております。そういったところを公民館へ集約するというような話になったときに,同じようなサービス内容でいいのかという議論が当然起こってまいります。要は,市民サービスコーナー以上のサービスの提供とか,そういう議論が起こってきます。当然その体制はどうするのかとかといった話にもなってきますので,そういったことも含めまして,やはり現実的な対応というようなことで考えていく必要があるのではないかなと思っております。 ◆37番(下市このみ議員)  私は,公民館が第一義的な相談窓口として対応すると言っている,そこを大事にしてほしいなと思っています。 最後に,図書館整備についてですけれども,今回は居場所としての図書館ということでお伺いいたしました。陳情も議会では採択されています。居場所としての図書館,新たに必要ではないかと思うんですけれども,教育長としてのお考えをお示しください。 ◎菅野和良教育長  先ほども御答弁いたしましたが,多大なイニシャルコスト,ランニングコストなど財政負担を考えると厳しいのが現状であると思っております。2025年度までに図書館を整備するという当初の計画がございましたが,その見直し素案でより慎重にならざるを得ませんとしているとおり,厳しい状況であると考えております。 以上でございます。 ○田尻祐二副議長  以上で下市議員の質問は終わりました。(拍手) 質問の途中でありますが,午後1時10分まで休憩いたします。      午後0時1分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後1時10分開議 ○田尻祐二副議長  午前中に引き続き会議を開きます。 次は,順序に従いまして成本議員。     〔29番成本俊一議員登壇,拍手〕 ◆29番(成本俊一議員)  皆さん御苦労さまです。自由民主党市議団の成本俊一です。 2月16日に西大寺会陽が事故もなく,4人に多少小さいけががありましたけど,無事に終わりました。その後,非常に暖かくなっておりまして,私も農業が好きで,今麦を植えています。実は,平成27年産の小麦は本当にもう始まって以来の大収穫でした。ことしは,また冬が暖かいせいで非常に麦の生育がもう最高にいいんです。今,穂が出る幼穂期で今5ミリぐらいになっています。これも1週間から10日早いんです。それくらい今成長が激しいです。分けつもかなりしています。ただ,怖いのが暖冬なんですけど,またことしの夏に海水温が上がって,台風シーズンになると集中豪雨も非常にあるんじゃないかという不安がございます。先ほど下市議員が旭川と百間川の取り込みのところをちょっとされましたけど,私もあのテーマは非常に関心を持っています。ありがとうございます。 それに伴いまして,本当にこの暖冬は怖いですよ。特に冬に零下を切った日が何日あったかなというぐらいですね。ほとんどなかったです。1日あったかなというぐらいです。ただ,その逆に言えば,田植えが始まりますけどジャンボタニシがまたすごく多いです。こういう年は死なないです,タニシはね。ですから,農家にとって暖冬というのは非常に怖い状況にあると思います。私もそれに負けずに自分で米と麦をつくりながら農家の所得向上も目指していきます。 また,小麦でもう一個,先に言いたいんですが,実は西大寺産の小麦が岡山県下の9割になりました。今この小麦を使った生うどん,一袋38円でスーパーで売っていますけど,岡山県西大寺産と入っています。それから,観音院の三重の塔の絵がついとんのがありますから,どうぞ皆さん買ってください。一袋38円の生うどん,国産麦の安心・安全の生うどんがありますから。ごめんなさい。 では,通告に従いまして質問に入ります。 百間川河口水門内側への大型ポンプ設置について。 昨年7月に発生した台風7号及び梅雨前線による西日本豪雨により,岡山市では旭川と砂川が決壊し,周辺に大きな浸水被害をもたらし,また用水路など内水による浸水被害も多く発生するなど記憶に残る大災害に見舞われました。今後も日本の至るところで予測がつかない想定外の集中豪雨や地震などが発生し,住民生活に脅威を及ぼす大きな災害がふえると予想されており,その対応が重要な課題となっています。 このような状況の中,旭川の放水路である旭川水系百間川については,過去の浸水被害に対して被害の防止,軽減を図るべく,旭川水系の岡山市を初めとする関係市町村で構成する旭川・百間川(旭川放水路)改修促進期成会からの早期改修促進の強い要望もあり,河川の中の掘削や築堤及び河口への水門や防潮堤の設置などの旭川直轄河川改修事業が完成しており,完成竣工式では,もう水害は発生しないとの発言もありました。 百間川改修には,管理者である国が昭和45年からこれまで900億円以上の事業費を投入され,治水機能を向上させてきたことには大変感謝申し上げます。しかしながら,百間川は旭川本川の治水の安全度向上のため放水路として分流──計画上では毎秒2,000トン──が不可欠でありますが,河口近くでは同じ旭川水系の砂川と合流し水量がふえるため,流下能力の不足が懸念されております。 実際,台風や豪雨などの影響により旭川や砂川が一旦増水すれば,百間川にも水が流れてくることから,水門を開き川の水量を減少させることが必要になりますが,水門の向こう側は児島湾に面しており,潮位が水門の内側よりほとんど高くなっている状況であるため,水門をあければ児島湾から海水が逆流してくる状況になります。このため,百間川が増水した場合には,水門をあけることが難しいと思料され,水量の増加により,河口付近から上流にかけて越水する可能性が高い状況となります。越水した場合,広い地域で家屋,田畑,幹線道路の浸水が起こるため,生命,財産に甚大な被害をこうむることとなります。 そこでお尋ねします。 (1)増水時における越水の危険性を除去するためには,水門の両サイドに児島湾への水の放流ができる大型ポンプを設置することが有効ではないかと考えますが,御所見をお聞かせください。 (2)逆流により水門を開門することができない状況を引き起こすことから,流域の住民の方々は,状況の改善を行うよう要望活動を行っていると聞いています。この住民要望に沿って,岡山市が流域住民と連携しながら活動していくことも必要ではないでしょうか。ぜひとも管理者である国に対して,水門の両サイドに早期に大型ポンプを最低でも2基は設置していただけるよう要望活動を行っていただきたいと思います。御所見をお聞かせください。 (3)百間川の中には,岡山市民が使用しているグラウンドが数多くありますが,昨年の豪雨災害後の整備費用はどれくらいの予算がかかっていますか。 以上で1回目の質問を終わります。(拍手) ○田尻祐二副議長  当局の答弁を求めます。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  1番目,百間川河口水門内側への大型ポンプ設置についての項のうち,百間川緑地の復旧費用に関する御質問にお答えいたします。 昨年の豪雨災害で被災した百間川緑地の施設復旧に係る整備費用については,約2億円でございます。 以上です。 ◎桐野眞二下水道河川局長  百間川の河口へ大型ポンプを設置することについてですが,旭川及び百間川は,河川整備の目標や具体的な実施内容等を示した河川整備計画に基づき,国と県により河川整備を実施しております。このうち,百間川については整備がおおむね完了しており,百間川河口水門についても満潮時に洪水が発生しても砂川を含めた計画流量が児島湾に排水できるよう整備が完了しています。しかしながら,旭川下流地区には改修を必要とする区間が多く残されていることから,まずはこの区間の整備促進を図ることが必要であると考えています。 次に,流域住民と連携しながら国へ要望してはとのお尋ねでございます。 国において,7月豪雨災害を受け国管理区間の河川整備計画の見直しを予定していると聞いております。本市としましては,旭川水系全体の治水安全度を高めるために必要な施策が盛り込まれるよう要望してまいりたいと考えております。     〔29番成本俊一議員登壇〕 ◆29番(成本俊一議員)  ありがとうございました。 今回,この質問,私が一項目だけやったのは,実は平成27年4月から私は上道地区において砂川改修をもう再三訴えてまいりました。平成15年までは砂川の中のしゅんせつを毎年県がやっておりました。これ平成15年以降は全くされていないんです。そのために土砂が埋まり,川の中に木が生えて,もう4年間で県民局に何回話したのかわからんぐらい行きました。でも切らなかった。結果,昨年7月に木が多いところへごみがたまり決壊した,これが原因です。もうこれ明らかです。私も,過去,消防団に38年おりまして,何回も現場を見ております。ごみがかかるのは,これは上から来るごみは当然来るわけで,その処置がされていない。今回,恐らく今月いっぱいでその中の木,砂の場合は10センチ以上の砂を全部撤去する予定になっていますから,そうなりますと大雨が降った場合には,必ずこれ下へ行きます。水は上から下へ行く。そうなると,砂川は百間川のほうへ出るわけです。砂川が出た百間川の河口付近が夏の7月,8月,9月の台風シーズンに潮位が上がれば満潮時には樋門があけれないんです。国交省は今回……,ライジングセクターゲートというて日本で一番大きなゲート,これ自然排水なんです。自然の力を利用して,水車を利用したゲートなんです。強制じゃないんです。これがもう全然役に立たない状態。旭川のダムが放流して,その水が百間川に来た場合には池になるわけですよ。池になったときに,もしまた雨が降れば,これどうなりますかね。御所見をお願いします。 そしてまた,昨年7月の集中豪雨は48時間で363ミリ降っています。過去の鬼怒川の水害では,24時間で551ミリ降っています。これは2日で見たら約倍の雨が降っています。私も岡山の気象台へ行きましたところ,この災害,集中豪雨があるかどうか聞きましたら,可能性はあるとはっきり言われました。そうなった場合,これもう岡山市は旭川を含めてどうなると思っていますか。全域パンク状態です。先ほど冒頭で言いましたけど,これから海水温が上がった場合,台風シーズンがまた多いわけです。その中で,私は想定外のできることはもう想定してやらないけんと思っています。岡山市も,今回,百間川に放流した関係でグラウンドだけの整備が2億円かかっているわけですね。このお金が毎年出るわけですよ。こんなことを聞いて市民が納得するわけがない。いわゆるそういった対策も私はやるべきと思います。これについても御所見を。 そしてまた,この国交省に私も話をしに行きましたけど,900億円かけた樋門に対してかなり自信を持っていましたが,それが全く役に立っていないのが事実ですね。排水ポンプも,私も今までは県でやったのが大体ディーゼルエンジンの800馬力で,毎秒10トン出るわけです。これを最低2基要ったのは,やはり台風や大雨を予測できるわけだから,予測して事前に百間川の水を出すわけです。これを最大限努力して,もう台風が来るぞと,大雨が降るぞといったら,わかった段階で空にするわけ。そのためにやはりいつでも排水できる大型の強制排水ポンプが必要だと私は思うんです。この800馬力のエンジンで毎秒10トンのポンプは,海に出す径が2メーターある。直径がこれくらいです。この2メーターの管を満潮でも出せる状態にすべきと思うんです。それを幾らつけるか。最低でも2基。多いほどいいです,多いほどね。非常事態でもそれが使えるようにしてほしいんです。これを私は岡山市から,とにかく市長は元国交省ですから,やはり市長が筆頭になって国,県のほうを引っ張っていくぐらいなことをやってほしいんです。やはり岡山市の住民の方の生命を守る意味でね。これが真備のようになっとったら大変なことになっていますから。私はこの可能性があると思います。非常に私も心配しています。 今回,百間川の河口のポンプにつきましては,私もいろいろエンジンメーカー,ポンプメーカーと話をしまして,やはり妥当なのは800馬力のディーゼルエンジンを幾らつけれるか。中には,もう国交省が道路の上でやっているところもあるんです,岡山県であります。上は道路を通しています。百間川の河口は,ましてや堤防がありますから,両サイドにその管を埋めてもいけると思うんです。百間川の河口の築堤から始まって,かなりお金をかけています。樋門の工事の前には沖元東町内会の右岸側も立ち退きまでして,かなりお金をかけているんですよ。そこにやはり私は,ポンプをつける場所はありますので,ぜひともそういったことを要望して,これから早期にそういったことを岡山市から百間川河口の強制排水ポンプの設置を仕掛けてほしいんです。これは,もう本当に大変な大きな事業で,1,000億円になる可能性もあります。ただ,それだけやるのも大変かと思いますけど,ぜひともこのことを私は訴えていきたいと思いますので,これも御所見をお願いします。 以上で2回目を終わります。 ○田尻祐二副議長  当局の答弁を求めます。 ◎桐野眞二下水道河川局長  百間川につきましては,先ほども御答弁したんですが,旭川からの流入が最大で毎秒2,000トン,それから砂川からの流入が毎秒490トン。ちょっと時間差がありますんで,最大で河口部で毎秒2,450トンの水が流れてくると,そういう計画になっております。それに基づいて国のほうで河川水門を整備しておりますが,満潮時においても先ほど申した毎秒2,450トンの水が流れるような形で整備されているということでございます。 それから,昨年7月の豪雨時におきましては,水門はずっとあけた状態で百間川の水を流したとお聞きしております。議員の御心配,来年こういった雨がないのかということになれば,それは当然またいつかは起こる可能性があるということは十分認識しております。その上で,旭川本川のほうにはまだまだ危険な箇所もありますんで,そういった意味で旭川水系全体としての治水安全度の向上を図っていただく必要があると思っております。 それから,毎秒10トンのポンプということでございましたが,先ほども申しましたように,計画でいくと毎秒2,400トンを超えるような流量であるという中で,どういった効果があるのか,その辺もちょっと定かではありません。そういったことからも,旭川水系全体としての治水安全度が向上するように,いろんな施策が盛り込まれるように国のほうへ要望してまいりたいと考えております。     〔29番成本俊一議員登壇〕 ◆29番(成本俊一議員)  局長,ありがとうございます。お願いします。 それとね,農業用ポンプは,台風とか雨が降る前は事前に回せるんです。災害用のポンプがありますけど,大体県河川の下には多いんです。そのポンプは事前に回せないんです。災害が起こってから初めて回せるわけなんです。それもこれから,とにかくことしから即回すじゃなくて,事前に,要するに排水路の川の水位を少しでも下げることができるような体制も県のほうへ強く要望しとんです。私らもこれ県に大分話をしますけど,まだそのほうが出ていないんです。国のほうの縛りがあるかもわからんけど,これもやはりよく研究して,即,危ないと思ったら事前に各排水河川の水位を最低限にすることができる体制をしてほしいんです。これも御所見をお願いします。 ○田尻祐二副議長  当局の答弁を求めます。 ◎桐野眞二下水道河川局長  よく内水対策で事前に用水路の水位を下げることをやっておりますし,今後もやっていくということを何度か御答弁させていただいております。今議員から御指摘のあった河川の水位を下げるということ,先ほどの用水路についてもやはり事前に水位を下げることになると,関係者がたくさんいらっしゃいます。なかなか難しいところもあります。そういった中でやっているという状況です。河川の水位を事前に下げることになると,関係する流域というんですか,そういったことも余計に広くなるということでなかなか難しい面もあるかと思います。ただ,事前に水位を下げることは,やはり一定程度の効果はあるんだろうと思いますので,県のほうにもお伝えしていきたいと思います。 ○田尻祐二副議長  以上で成本議員の質問は終わりました。 次は,順序に従いまして高橋議員。     〔25番高橋雄大議員登壇,拍手〕 ◆25番(高橋雄大議員)  皆さんこんにちは。おかやま創政会の高橋雄大です。 この議会の最後でもありますし,この4年間の任期中の最後の質問での登壇で,5月には御代がわりもございますので,きょうがこの平成の時代の岡山市議会における質問戦の最終日ということでございます。ぜひ次の時代につながるような明るい答弁があることを期待したいなと思っています。 それでは,早速質問に入りたいと思います。 大きな1番,人口減少克服に向けた取り組みについて。 日本は2008年,平成20年から人口減少に転じ,2020年代初めは毎年60万人程度の減少,2040年代ごろには毎年100万人程度ずつ減少していくことが想定されています。2020年を境に人口減少に転じることが想定されている本市が掲げる第六次総合計画の出発点は,少子・高齢,人口減少という現実を受けての持続可能な都市づくりであり,来年度のさまざまな施策や事業における理念の柱ともなっています。一方で,東京一極集中の是正や交流人口をふやす取り組み,待機児童解消へのソフト,ハードの取り組みなど,人口減少に歯どめをかける積極的な取り組みも掲げています。 フランスやスウェーデンのように,一旦低下した出生率を回復させている先進国もあり,官民挙げて的確な政策を打てば,人口減少に歯どめをかけることが可能であることも理解されており,人口減少にストップをかける積極的戦略と人口減少に対応した仕組みを構築する調整戦略の同時対応が求められています。 以下,本市の取り組みについてお尋ねしたいと思います。 1番,希望される方の出産,子育ての支援,不安や孤立の解消は喫緊の課題です。昨年10月から,身近な各保健センターへさんさんステーションが開設されました。ここまでの利用状況や成果についてお聞かせください。 2番,妊娠届け出書を提出し親子手帳の交付を受けられる窓口には,産前産後相談ステーションや保健センターなど専門職の方が常駐する窓口もありますが,そうではない一般的な各区の市民窓口が多数を占めています。ある程度既存の窓口の受け付け機能を集約しながら,妊娠届け出書を受け付ける窓口については専門職の方が対応できる体制をつくることで,子育ての入り口支援の強化,ハイリスクケースの早期発見につながると考えますが,御所見をお聞かせください。 3番,子育て支援においては,多子世帯への一層の配慮を行い,3人以上子どもが持てる環境を応援する施策が必要です。例えば,多子世帯向けの住宅取得やリフォーム助成などの施策もその一つであると考えられます。本市においても既存の施策に加え,より多子世帯に対するインセンティブを提供する施策を強化していくことが必要だと考えますが,御所見をお聞かせください。 4番,子ども食堂などの立ち上げ経費の助成を行う予算が提案されています。助成対象,要件など,事業内容について御説明ください。 5番は,割愛します。 6番,働き手の増加が経済成長を牽引します。高齢者の方の社会参画を後押しするためには,健康寿命を高めていかなければなりません。SIBの仕組みを活用した新たな健康ポイント事業であるおかやまケンコー大作戦に大いに期待しています。この仕組みを活用した事業としては,高齢者の方の就労支援やひとり親などさまざまな課題を抱えた人の就労支援についても予定されていますが,こちらの現在の進捗と今後の展望についてお聞かせください。 7番,交流人口をふやす取り組みにも一層光を当てなければなりません。岡山城を中核とするカルチャーゾーンを中心に,城下町に伝わる歴史資産や文化資産を生かした,風格と魅力ある都心づくりを進めるための基本方針である都心創生まちづくり構想における岡山城主要部エリアにおいては,岡山城と後楽園の間を流れる旭川が重要な資産として位置づけられています。この旭川を挟み,岡山城と後楽園を結ぶ観光のシンボルとなっている月見橋については,このエリア全体の景観にマッチするのかどうかということについて,この間さまざまな議論があるところです。この月見橋については,昨年末に老朽化などの調査が行われたと認識していますが,その結果についてお聞かせいただきたいと思います。 大きな2番,岡山市子どもを虐待から守る条例を生かす取り組みについて。 昨年末の定例議会において,岡山市子どもを虐待から守る条例が全会一致で可決成立しました。虐待通告受理後の48時間以内での対象となる子どもの現認を基本とすることや,自治体をまたいでのハイリスクケースの転出時,転入時の児童相談所間での引き継ぎ機能の強化などが盛り込まれています。来年度4月1日施行に向け,条例の内容を具現化するためのさまざまな取り組みが求められます。 1番,痛ましい虐待死亡事件で浮き彫りとなった課題を受け,国では児童相談所が強制的に子どもを保護する介入機能の強化を掲げました。児童相談所が介入をちゅうちょする理由として,介入によってその後の保護者との信頼関係の構築や伴走支援が難しくなることへの危惧が指摘されています。介入とその後の伴走支援を分業するなど,ちゅうちょなく介入できる体制の整備が必要と考えますが,現状の人員体制でこうした課題の克服はできるのか,御所見をお聞かせください。 2番,昨年12月には国において児童虐待防止対策体制総合強化プランが示され,児童相談所の人口当たりの配置標準の見直しなどの体制強化が議論されています。今後の本市のこども総合相談所などの人員体制の強化への見通しについてお聞かせいただきたいと思います。 3番,厚労省が発表した児童虐待による死亡事例の検証を見ると,ゼロ歳児が全体のおよそ5割,そのうち月齢0カ月が高い割合を占めていることや,3歳児以下の割合が全体の77%であることがわかっています。当事者となる親自身が10代の若者であることや貧困あるいはまだ養育能力が備わっていない,または家族からのサポートが受けられない,地域との接点もない状況があるなどのたくさんの課題があることから,産前産後相談ステーションなどの専門職の方が常駐する身近な相談機関について,若年層への周知の強化に取り組む必要があると考えますが,御所見をお聞かせください。 4番,来年度新規事業として4,900万円の予算案となっている産後母子支援事業について御説明ください。 5番,岡山県警との児童虐待に関する情報共有については,来年度具体的にどのような強化を図っていくのか,お聞かせください。 大きな3番,子宮頸がんの検診について。 本市においては,20歳以上の偶数年齢の女性に対して子宮頸がん検診を実施しており,30歳から65歳の方は毎年受診が可能な制度となっています。また,検診未受診の若年者へのアプローチの視点から,21歳で一回のみ受診無料クーポンを送付しています。 現在の子宮頸がん検診は,主に組織分泌物を検査する細胞診を中心に実施されていますが,子宮頸がんの発症についてはHPV(ヒトパピローマウイルス)が原因と考えられています。このことから,従来の細胞診検査に加えて,子宮頸がん発症の原因となるウイルスであるHPV検査を併用することによって前がん状態の捕捉率が飛躍的に向上することがわかってまいりました。欧米では,既にHPV・細胞診併用検診が一般化されています。 我が国においては子宮頸がん予防のHPVワクチンの接種に関する積極的な勧奨が一時中断されており,現在も勧奨の再開はなされていません。そうであれば,検診による2次予防の向上が急務であると言えるのではないでしょうか。また,子宮頸がんに限って言えば,細胞診,HPVともに陰性の場合は検診間隔を3年としても,その間に進行がんが発生することはないということもあり,行政の検診コストも大幅に削減できるものと考えています。こうした取り組みによって検診受診率を高め,がんの早期撲滅につなげていくべきと考えています。 1番,OECD加盟国の子宮頸がん検診の受診率を見ると,我が国の低さが目立ちます。本市の受診率についてお聞かせください。また,受診率向上に向けての取り組みについてもお聞かせいただきたいと思います。 2番,現在本市では,30歳から65歳の方に対して細胞診による毎年の検診を行っていますが,HPV併用検診とすることによって,発見精度の飛躍的向上,受診間隔の延長,そのことによる検診の費用対効果の大幅な向上が図れるものと考えます。さらには,国が示す2018年度版の子宮頸がん検診ガイドラインによると,推奨グレードIとされていたHPV単独検診,HPV併用検診についてが推奨グレードBとなり,エビデンスレベルも大幅に向上しています。 この併用検診のメリットについて,どのような御所見をお持ちでしょうか。また,本市における併用検診導入へのお考えをお聞かせいただきたいと思います。 最後に大きな4番,広報戦略,情報発信について。 1番,本市では,大森市長就任以降の平成25年から地域の振興やそれぞれの課題について意見交換を行う市長と大盛トークを開催し,平成28年10月までの間に,中学校区単位でそれぞれの地域の方々を対象としたものと,さまざまな分野,業種の方々とテーマを設けて行うものを合わせて合計28回実施され,平成29年度からは主に市政の重点課題・施策について,分野や業種,テーマを選定し開催されています。 地域へみずから出向き,その地域ごとの課題を探ることや政策テーマごとの議論を市民の皆さん,それぞれの分野で働く皆さんと膝を交えて語り合う意義はとても大きいと思います。これからは中心市街地のまちづくりや地域公共交通の再編への課題,人口減少時代への対応など,さまざまなテーマが山積する中で,地域や現場の声を直接見て,聞く機会はますます重要になると考えますが,ここまでの取り組みの成果,そして今後の事業の展望についてお聞かせいただきたいと思います。 2番,我が会派の代表質問において楠木議員から,オープンデータと呼ばれる情報開示についての今後の岡山市における展開についてお尋ねがございました。いろいろな主体による行政データの活用が進めば,官民協働による公共サービスの提供,さらには時代のニーズを捉えた新たなサービスの創出が期待され,今後の地域課題の解決や活性化にもつながります。本市では平成29年3月におかやまオープンデータカタログサイトを通じてオープンデータの公開を開始していますが,2次利用のしやすさ,デザイン性も含めて課題の見える化がされているかどうかという意味においては,必ずしも十分とは言えないと感じています。 オープンデータは,データを活用して初めて意味があるものと考えております。地域の課題を見える化し,新たなアクションを起こすようなきっかけを提供する課題解決につながるオープンデータを目指していただきたいと思います。また,それがオープンデータの意義だと考えますが,この点の御所見を伺います。 最後に3番,市内,市外の方を含め,本市へ電話をした際の関係局課へつながれる間に聞こえる電話の保留音については工夫の余地があると考えます。本市においても岡山芸術交流2019や,10月にはG20岡山保健大臣会合も開催されます。直近で取り組む目玉イベントや事業,そして郷土のPR等手法はさまざま考えられますが,他都市でもいろいろな工夫が見られています。本市のお考えをお聞かせください。 以上で1回目の質問を終わります。(拍手) ○田尻祐二副議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,高橋議員の御質問にお答えいたします。 私の平成最後の答弁であります。今議会でも最後の答弁をさせていただくわけでありますが,引退される議員,磯野議員と河田議員からはもう質問があったわけでありますけれども,礒谷議員,そして鷹取議員も御引退されるということを伺っているところであります。本当に今までありがとうございました。地域のため,そして岡山のために尽くしていただいたことを本当に心から感謝申し上げる次第でございます。 それでは,私の答弁は大盛トークの成果と今後の展望ということでございます。 実は,私自身は岡山の出身ではありますが,高校を卒業して40年間岡山を留守にしていたということで,時々帰省はするものの,やはり岡山の実態がよくわからないという面もございました。そういう面で,1期の4年間,各地域を回らせていただいて,いろいろな意見を聞き,肌感覚で物事が大分理解できるようになったなと思っているところであります。大盛トーク以外でも今各地域を回らせていただいているのもあって,2期目からは重要課題等々に沿っていろいろとお話を伺いました。計33回になったわけでございます。有形無形どちらもありましたけれども,そのいただいた意見というのは,十分本当に参考になったと思います。具体的に施策に反映できたものもあるんではないかなと思っています。これからも続けながら膝を交えて岡山市民の声を伺うようにしていきたいと思います。 以上です。 ◎森安浩一郎保健福祉局長  大きな1番,人口減少克服に向けた取り組みについての項,さんさんステーションの利用状況や成果,妊娠届け出の窓口を集約し専門職が対応できる体制をつくることについてです。 現在,保健福祉会館2階の産前産後相談ステーション,各保健センターのさんさんステーション5カ所,北保健センター御津・建部分室の7カ所において,助産師など専門職を配置し,妊産婦の相談支援を実施しています。 平成29年度の実績は,面接相談が2,966件,電話相談が2,751件です。妊娠届け出時の専門職の面接割合は,平成27年度35.4%,平成28年度61.0%,平成29年度64.9%と年々増加しています。ステーションの設置により,子育てのスタート時期である妊娠届け出時に助産師等の専門職に相談できるようになりました。利用者からは,出産後の体調について専門的なアドバイスを聞くことができた,今後の子育て応援プランを作成してもらえたことで出産後の見通しが立ったなどの声を聞いています。育児不安の解消や孤立防止につながっていると考えています。 こういった実績や成果を踏まえ,現在区役所や地域センター等でも受け付けている妊娠届けの窓口を本年4月から,専門職を配置している先ほどの7カ所に変更し,全ての妊婦が専門職による相談を受けることができる体制を整備し,リスクを抱えている方については,適切な支援につなげていくことができるよう準備を進めてまいります。 次に,SIBの仕組みを活用した就労支援事業についてですが,事業の進捗状況は自民党の山田議員にお答えしたとおりです。 今後については,平成31年度は事業スキームや構成組織の役割分担ができ次第,まずは現在生涯現役応援センターに就労希望で登録されている高齢者の方を中心に事業を開始し,複数の職種で成功事例を生み出し,事業効果を高齢者や企業に実感していただくことにより事業を広く周知していきます。平成32年度は,高齢者の対象者や企業を拡大して実施し,平成33年度以降,高齢者以外のがん・難病患者など就労に課題がある方についても順次事業の対象者としていきたいと考えています。 以上です。 ◎小野典生岡山っ子育成局長  同じ項,多子世帯に対するインセンティブについてお答えします。 現在本市では,第3子以降の保育料の減免など多子世帯に対する一定の経済的配慮を行っているところです。議員御指摘のとおり,多子世帯に対して何らかのインセンティブは有効ではないかと考えておりますので,今後子育て支援の施策や事業の企画,見直し等を行う際には,そうした視点を踏まえつつ,その効果や優先順位も十分考慮しながら検討してまいりたいと考えております。 次に,子ども食堂への経費助成の対象や要件等についてです。 この予算は,年間を通じて継続的に開催する子ども食堂などの子どもの居場所を新たに立ち上げる団体に対しまして,事業の開設に係る備品購入等の初期費用としまして20万円を上限に10団体程度助成する予定にしております。 以上です。 ◎林恭生都市整備局長  同じ項,月見橋の老朽化等の調査の結果についてでございます。 月見橋については,昨年の12月17日,18日の2日間で点検を行いました。橋の機能には支障が生じておらず,今後も適切な維持管理を行うことで長寿命化が図られるという結果となっております。 以上です。 ◎森安浩一郎保健福祉局長  大きな2番,岡山市子どもを虐待から守る条例を生かす取り組みについての項,身近な相談機関の若年層への周知の強化についてです。 来年度から,妊娠届け出窓口を専門職を配置している7カ所に変更することから,さんさんステーション等の窓口を周知してまいりますので,その中で,届け出だけでなく妊娠期から出産,子育てに関するさまざまな悩みを助産師など専門職に相談できることが若年層に伝わるよう工夫してまいりたいと考えています。 産後母子支援事業についての説明です。 平成31年度から開始する産後母子支援事業は,産後鬱や新生児虐待の予防を図る観点から,出産後間もない時期の産婦に対して,健康診査と産後ケア,助産師等の訪問を提供するものです。健康診査は,産後2週間及び1カ月に産婦健診を行い,精神状態を把握し適切な支援につなげます。産後ケアは,家族などから十分な支援が受けられない産婦に対して,産科医療機関等において宿泊または日帰りで心身のケアや育児サポートを行います。さらに,育児不安を抱える産婦に対して,助産師や保健師が家庭を訪問し,相談や指導を行います。 以上です。 ◎小野典生岡山っ子育成局長  同じ項,ちゅうちょなく介入できる体制が必要と考えるが,現状の人員体制でできるのか,そしてこども総合相談所の人員体制の強化への見通しはとのお尋ねに一括してお答えします。 こども総合相談所では,相談・措置課内に介入を担う初期対応班と対応後の支援を担う地区担当班を所独自に設けるなど,適切な分業体制をしいています。さらに,支援につきましては,地区担当班と地域こども相談センターとの間で役割を決めて,定期的な家庭訪問等により子どもや家庭の状況を把握し,福祉サービスの利用につなげる等,必要な支援を行っています。 人員体制の強化につきましては,市民ネットを代表されての羽場議員に御答弁したとおりでございます。 次に,岡山県警との情報共有についての来年度の強化についてです。 昨年末に岡山県警察本部と締結した協定を踏まえ,虐待通告後48時間以内に安全確認ができない事案に関する情報を提供するなど,情報共有のさらなる円滑化を図ってまいりたいと考えております。 以上です。 ◎森安浩一郎保健福祉局長  大きな3番,子宮頸がんの検診についての項,本市の受診率,受診率向上に向けた取り組みについてです。 本市が実施する子宮頸がん検診の受診率は,平成27年度14.3%,平成28年度11.5%,平成29年度10.7%です。これらの受診率には,職場や人間ドックでの受診は反映されていませんが,平成29年に健康市民おかやま21の中間評価で実施した市民アンケートでは,過去1年間に子宮頸がん検診を受けましたかの問いに対し,47.9%の方が受けたと回答しました。平成23年アンケートでは43.1%であり,特に職場や人間ドックで受けたと回答する方の割合が増加しています。 受診率向上対策としては,検診受診初年度となる20歳女性に対し,5月下旬に無料クーポン券を送付するとともに,クーポン券未利用者に対しては10月に受診勧奨はがきを送付しています。また,国立がん研究センター推奨のパンフレットを全戸配布するとともに,地域での健康教育やイベント等において愛育委員会との協働による啓発活動を実施しています。 次に,併用検診の導入についてです。 細胞診・HPV検査併用法については,検査法としての有効性が確認されましたが,適切な対象年齢や検診間隔については,現在国において検討中です。住民を対象とした対策型検診として位置づける方向性が定まり次第,速やかに導入できるよう,検診後のフォローアップ体制の検討や,それに伴うシステム改修に向けた準備などを進めてまいりたいと考えています。 以上です。 ◎河野広幸総務局長  大きな4番の広報戦略,情報発信についての項,順次お答えいたします。 課題解決につながるオープンデータについてお答えいたします。 課題の見える化につきましては,岡山市の公式ホームページからリンクしているおかやまNPO・ボランティアサイトつながる協働ひろばにおいて,イラストや図表を使って岡山の課題をわかりやすく示しております。 今後さらにオープンデータの利活用を進めていくために,民間のニーズや意見を確認しながらデータの公開を進めていくとともに,わかりやすい情報発信に努めてまいります。 次に,電話の保留音についてお答えいたします。 電話機の保留音につきましては,民間事業者が自社製品の案内やキャンペーンの告知に活用している例や,自治体が地域ゆかりの音楽を流している例などがございます。今後,全庁的なニーズ把握を行うなど,電話保留音の活用について研究してまいりたいと考えております。 以上です。     〔25番高橋雄大議員登壇〕 ◆25番(高橋雄大議員)  御答弁ありがとうございました。 順次意見と確認も含めてお尋ねしていきたいと思います。 まず,大きな1番の人口減少克服に向けた取り組みということで,妊娠届け出書の受付窓口についてお尋ねしました。 来年度から基本的に,さんさんステーションを中心にして全部で7カ所に妊娠届け出の窓口を集約して,専門職の方の面談であるとか,あるいは個別に支援プランを提供できるような体制をつくっていくということで,本当に顔の見える相談しやすい環境というか,リスクについても早期発見できるような体制ができるということで理解しました。本当にすばらしいと思いますし,この部分はやっぱり妊娠,出産,子育て,育児の本当に最初の入り口の入り口のところだと思うので,しっかりこういう専門職の方の目とか知見がある環境というのは,これからますます重要になってくると思います。ぜひ市民の方への周知と,あとは医療機関とのさらなる連携ですね,これまでも専門職の方がいる窓口に誘導していって,本当に面談率も上がっているんですけれども,さらにこの辺を強化して,4月に向けて準備をしていただきたいなと思いますので,よろしくお願いいたします。 そして,子ども食堂についても伺いました。この居場所づくりに関する立ち上げ経費の助成ということで詳しく御答弁をいただきました。 これは,今回自主防災会の結成のところでも思ったんですけれども,立ち上げ支援と同様に立ち上げた後に継続して活動していっていただけるような支援もやっぱりセットでしていく必要があるんだろうと思っています。この事業は,その子の交流の場所をつくったりとか,食事があったりとか,そういう環境をつくることももちろん大切なんですけれども,その後に地域の人たちが,あるいはこういう課題解決のキープレーヤーになるような人たちがこういう課題に気づいて,意識してね,積極的にかかわってもらえるようなそういう環境をつくっていくということがやっぱり一番大切なんだろうと思います。ぜひそこのところまでを見据えた,その地域が気づきとか,かかわりというところをしっかり深めていけるような事業にしていっていただきたいなと思いますし,その部分をしっかり担保していただきたいなと思いますが,この点の御所見をいただいておきたいなと思います。 そして,月見橋についても触れました。 岡山城と後楽園,この2つの岡山の観光のシンボルをつなげている本当に大切な資源でありますし,この議会で市長もおっしゃったように,岡山城を一つの観光のシンボルにしてさらに充実させて,人が集まってくる,そして岡山市民の方もこの岡山城に対して誇りを持ってもらえるような,そういう財産にしていくという上でも,月見橋はやっぱり重要なファクターになるんじゃないかなと私は思っています。 1点だけちょっと確認で伺いたいのは,この質問で触れた都心創生まちづくり構想なんですけれども,これを見ると,月見橋についての具体的な言及が特に何かあるわけでもなくて,3つの主要のエリア区分があるんですが,このエリア区分の図を見ると,月見橋が岡山城主要部エリアに含まれていないようにも見てとることができるので,月見橋はこの都心創生まちづくり構想で議論される対象のエリアに含まれているのかというところについて,1点確認しておきたいなと思います。 月見橋は,やっぱりこのエリアの全体で形成されるような景観にマッチするのかなということについては,本当にいろんな意見がありますし,私も十分検討していく余地があると思っていますので,このエリア全体のいろんな価値を高めていく議論をこれからする中で,ぜひいろんな意見にも耳を傾けていただければいいんじゃないかなと思いますので,よろしくお願いいたします。 そして,子どもを虐待から守る条例の取り組みについての項で,いわゆる若年者の方でいろんな家庭の環境とか経済的な環境で,妊娠している可能性があってもなかなか健診とか診察を受けない。最終的には医療機関とも行政ともなかなか接点が持てないまま出産まで行って,結果としてそういう適切なケアができずに新生児が亡くなってしまうというような,こういったケースをなくすためには,やっぱり妊娠がわかる前の段階でのより早い支援につなげていくということが必要なんじゃないかなと思っています。なので,この妊娠初期の費用負担であるとか医療機関を受診するということ,あるいは行政を含めた相談機関に相談する,こういうことに対するハードルをもっともっと今以上に低くしていく必要があると思います。この点については国のほうでも今いろいろ予算の議論が行われていると思うんですけれども,今後の岡山市としてのこういった取り組みに対してどのようにお考えなのかということについて,1点確認しておきたいと思います。 そして,市長と大盛トークについても市長から御答弁をいただきました。ありがとうございました。 次年度以降も続けていくということで,ぜひ来年度以降もいい事業にしていただきたいなと思いますし,お忙しいとは思うんですけど,1年に1回,何回かに1回とかは市役所を出て現場でいろんな課題を見て聞いてというのもおもしろいのかなと思います。ぜひいろんな課題を肌で感じるということもいいのかなと思いますので,また来年以降,いろいろ工夫していただけたらと思います。よろしくお願いいたします。 電話の保留音についても最後に伺ったんですけれども,技術的なことはちょっとよくわからないんですが,何となくそんなに高いハードルではないような気はしています。視覚からのPRと耳からのPRというのも非常に大事だと思うので,ぜひこういう部分も効率的にPRに活用できるように工夫していただければと思いますので,よろしくお願いいたします。 以上で再質問終わります。
    ○田尻祐二副議長  当局の答弁を求めます。 ◎森安浩一郎保健福祉局長  若年者への健診等のハードルを下げる工夫ということでございますけれども,岡山市においても健診を受けないままの出産という事例がございまして,その後平成29年度に妊娠相談窓口カードというのを作成しまして,薬剤師会の協力などを求めまして,薬局の妊娠検査薬の近くに置くなど,相談窓口の周知には努めております。 それから,ホームページ等で県が委託して岡大で実施しています女性健康支援センター事業というのも周知しております。この女性健康支援センター事業が拡大されてきているというところでございまして,今後はこういうセンターの事業の拡大の状況を踏まえまして,周知の方法なども検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎小野典生岡山っ子育成局長  居場所づくりの立ち上げ支援についての御質問です。 この制度につきましては,今補助金の申請の詳細設計とかをやっておるところでございます。その中で,私どもとしましては,やはり孤立しているお子さんにつきましては,地域とのかかわりというか,地域の大人たちの目が届くというようなところが非常に大事だと思っておりますので,補助金の申請に当たりましては,地域住民の理解と協力を得るということをきちんと計画の中に盛り込んで申請していただく。それから,今年度から市の社会福祉協議会のほうで6つの福祉区にそれぞれ子どもの居場所づくり相談窓口という窓口を置いております。そこには,居場所づくりをやりたいんだという方からの相談が結構あります。そういう窓口も通しましてアドバイスしていただくというようなことも考えています。何よりも地域の方を巻き込んでできれば一番最高かなと思っております。 以上です。 ◎林恭生都市整備局長  月見橋が都心創生まちづくり構想の中に入っているのかというお尋ねです。 都心創生まちづくり構想の中に回遊性の向上という項がありまして,その中で3つの回遊路を設定しております。その一つに,城の主要部をたどる岡山城の歴史と魅力を体感する回遊路ということで,城と歴史の回遊路を設定しています。その一角に月見橋が入っております。 以上です。 ○田尻祐二副議長  以上で高橋議員の質問は終わりました。(拍手) 以上で個人質問を終わります。 つきましては,日程第1の案件は,お配りいたしております付託案件表のとおり,それぞれ所管の委員会に付託いたします。      ───────────── ○田尻祐二副議長  この際御報告申し上げます。 本定例市議会において受理いたしました陳情につきましては,お配りいたしております文書表のとおり,それぞれ所管の委員会に付託いたします。      ──────〇────── △日程第2  甲第120号議案~甲第136号議案      ───────────── ○田尻祐二副議長  日程第2に入ります。 日程第2は,甲第120号議案平成30年度岡山市一般会計補正予算(第6号)について以下17件の議案についてであります。 これらを一括上程いたします。 なお,これらの議案につきましては,既に市長の提案理由の説明が終わっておりますので,これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わります。 つきましては,日程第2の案件は,お配りいたしております付託案件表のとおり,それぞれ所管の委員会に付託いたします。      ───────────── ○田尻祐二副議長  お諮りいたします。 委員会審査のため,明3月9日から3月14日までの6日間,本会議を休会いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○田尻祐二副議長  御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。      ───────────── ○田尻祐二副議長  次の本会議は,3月15日午前10時に開きます。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。      午後2時9分散会...