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03月01日-05号

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  1. 岡山市議会 2019-03-01
    03月01日-05号


    取得元: 岡山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-30
    平成31年 2月定例会    平成31年2月定例岡山市議会    議 事 日 程  第5号       3月1日(金)午前10時開議第1 個人質問 甲第2号議案 平成31年度岡山市一般会計予算について 甲第3号議案 平成31年度岡山市国民健康保険費特別会計予算について 甲第4号議案 平成31年度岡山市用品調達費特別会計予算について 甲第5号議案 平成31年度岡山市災害遺児教育年金事業費特別会計予算について 甲第6号議案 平成31年度岡山市公共用地取得事業費特別会計予算について 甲第7号議案 平成31年度岡山市財産区費特別会計予算について 甲第8号議案 平成31年度岡山市学童校外事故共済事業費特別会計予算について 甲第9号議案 平成31年度岡山市母子父子寡婦福祉資金貸付事業費特別会計予算について 甲第10号議案 平成31年度岡山市介護保険費特別会計予算について 甲第11号議案 平成31年度岡山市後期高齢者医療費特別会計予算について 甲第12号議案 平成31年度岡山市公債費特別会計予算について 甲第13号議案 平成31年度岡山市立総合医療センター病院事業債特別会計予算について 甲第14号議案 平成31年度岡山市病院事業会計予算について 甲第15号議案 平成31年度岡山市水道事業会計予算について 甲第16号議案 平成31年度岡山市工業用水道事業会計予算について 甲第17号議案 平成31年度岡山市市場事業会計予算について 甲第18号議案 平成31年度岡山市下水道事業会計予算について 甲第19号議案 岡山市災害救助法基金条例の制定について 甲第20号議案 岡山市職員の勤務時間,休日及び休暇に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第21号議案 岡山市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第22号議案 岡山市財産条例の一部を改正する条例の制定について 甲第23号議案 財産区に属する基金に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第24号議案 岡山市立市民文化ホール条例の一部を改正する条例の制定について 甲第25号議案 岡山市御津ふれあいプラザ条例の一部を改正する条例の制定について 甲第26号議案 岡山市灘崎文化センター条例の一部を改正する条例の制定について 甲第27号議案 岡山市建部町文化センター条例の一部を改正する条例の制定について 甲第28号議案 岡山市立福祉センター条例の一部を改正する条例の制定について 甲第29号議案 岡山市営墓地条例の一部を改正する条例の制定について 甲第30号議案 岡山市営納骨堂条例の一部を改正する条例の制定について 甲第31号議案 岡山市民プール条例の一部を改正する条例の制定について 甲第32号議案 岡山市社会体育施設条例の一部を改正する条例の制定について 甲第33号議案 岡山市立市民会館条例の一部を改正する条例の制定について 甲第34号議案 岡山シンフォニーホール条例の一部を改正する条例の制定について 甲第35号議案 岡山シティミュージアム条例の一部を改正する条例の制定について 甲第36号議案 岡山市宇垣コミュニティセンター条例の一部を改正する条例の制定について 甲第37号議案 岡山市人権啓発センター条例の一部を改正する条例の制定について 甲第38号議案 岡山市男女共同参画社会の形成の促進に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第39号議案 岡山市男女共同参画社会推進センター条例の一部を改正する条例の制定について 甲第40号議案 岡山市休日夜間急患診療所条例の一部を改正する条例の制定について 甲第41号議案 岡山市病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第42号議案 岡山市ふれあいセンター条例の一部を改正する条例の制定について 甲第43号議案 岡山市ウェルポートなださき条例の一部を改正する条例の制定について 甲第44号議案 岡山市災害救助条例の一部を改正する条例の制定について 甲第45号議案 岡山市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について 甲第46号議案 岡山市心身障害者医療費給付条例の一部を改正する条例の制定について 甲第47号議案 岡山市保健所及び保健センター条例の一部を改正する条例の制定について 甲第48号議案 岡山市こころの健康センター条例の一部を改正する条例の制定について 甲第49号議案 岡山市簡易給水施設の設置及び給水に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第50号議案 岡山市立老人憩の家条例の一部を改正する条例の制定について 甲第51号議案 岡山市福寿苑条例の一部を改正する条例の制定について 甲第52号議案 岡山市介護給付費準備基金条例の一部を改正する条例の制定について 甲第53号議案 岡山市介護医療院の人員,施設及び設備並びに運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第54号議案 岡山市障害者体育センター条例の一部を改正する条例の制定について 甲第55号議案 岡山市立勤労青少年ホーム条例の一部を改正する条例の制定について 甲第56号議案 岡山市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第57号議案 岡山市立少年自然の家条例の一部を改正する条例の制定について 甲第58号議案 岡山市日応寺自然の森条例の一部を改正する条例の制定について 甲第59号議案 岡山市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第60号議案 岡山市立認定こども園条例の一部を改正する条例の制定について 甲第61号議案 岡山市立学校の学校医,学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第62号議案 岡山市廃棄物の減量及び適正処理に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第63号議案 岡山市東部リユースぷらざ条例の一部を改正する条例の制定について 甲第64号議案 岡山市西部リユースぷらざ条例の一部を改正する条例の制定について 甲第65号議案 当新田健康増進施設設置条例の一部を改正する条例の制定について 甲第66号議案 東部健康増進施設設置条例の一部を改正する条例の制定について 甲第67号議案 岡山市勤労者福祉センター条例の一部を改正する条例の制定について 甲第68号議案 岡山市職業訓練施設条例を廃止する条例の制定について 甲第69号議案 岡山城天守閣条例の一部を改正する条例の制定について 甲第70号議案 岡山市足守プラザ条例の一部を改正する条例の制定について 甲第71号議案 岡山市かながわSAKAGURA条例の一部を改正する条例の制定について 甲第72号議案 岡山市建部町八幡温泉配湯条例の一部を改正する条例の制定について 甲第73号議案 岡山市たけべ八幡温泉条例の一部を改正する条例の制定について 甲第74号議案 岡山市営宝伝駐車場条例の一部を改正する条例の制定について 甲第75号議案 岡山コンベンションセンター条例の一部を改正する条例の制定について 甲第76号議案 ママカリパーキング条例の一部を改正する条例の制定について 甲第77号議案 岡山市農村集落活性化施設条例の一部を改正する条例の制定について 甲第78号議案 岡山市クラインガルテン条例の一部を改正する条例の制定について 甲第79号議案 岡山市サウスヴィレッジ条例の一部を改正する条例の制定について 甲第80号議案 岡山市漁港管理条例の一部を改正する条例の制定について 甲第81号議案 岡山市公共物管理条例の一部を改正する条例の制定について 甲第82号議案 岡山市城下地下広場条例の一部を改正する条例の制定について 甲第83号議案 岡山市営駐車場条例の一部を改正する条例の制定について 甲第84号議案 岡山市パークアンドライド駐車場条例の一部を改正する条例の制定について 甲第85号議案 岡山市自転車等駐車場条例の一部を改正する条例の制定について 甲第86号議案 岡山市公園条例の一部を改正する条例の制定について 甲第87号議案 岡山市児童遊園地条例の一部を改正する条例の制定について 甲第88号議案 岡山市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例の制定について 甲第89号議案 岡山市港湾水域占用料徴収条例の一部を改正する条例の制定について 甲第90号議案 岡山市駅前広場駐車場条例の一部を改正する条例の制定について 甲第91号議案 岡山市農業集落排水処理施設条例の一部を改正する条例の制定について 甲第92号議案 岡山市下水道条例の一部を改正する条例の制定について 甲第93号議案 岡山市準用河川流水占用料等徴収条例の一部を改正する条例の制定について 甲第94号議案 岡山市採石及び砂利採取関係事務手数料条例の一部を改正する条例の制定について 甲第95号議案 岡山市水道条例の一部を改正する条例の制定について 甲第96号議案 岡山市工業用水道条例の一部を改正する条例の制定について 甲第97号議案 岡山市水道の布設工事監督者及び水道技術管理者の資格等に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第98号議案 岡山市中央卸売市場業務条例の一部を改正する条例の制定について 甲第99号議案 岡山市花き地方卸売市場業務条例の一部を改正する条例の制定について 甲第100号議案 岡山市立学校条例の一部を改正する条例の制定について 甲第101号議案 西川アイプラザ条例の一部を改正する条例の制定について 甲第102号議案 岡山市立公民館条例の一部を改正する条例の制定について 甲第103号議案 岡山市立犬島自然の家条例の一部を改正する条例の制定について 甲第104号議案 岡山市環境学習センター「めだかの学校」条例の一部を改正する条例の制定について 甲第105号議案 岡山市近水園条例の一部を改正する条例の制定について 甲第106号議案 旧足守藩侍屋敷遺構条例の一部を改正する条例の制定について 甲第107号議案 岡山市立オリエント美術館条例の一部を改正する条例の制定について 甲第108号議案 指定管理者の指定の期間の変更について 甲第109号議案 指定管理者の指定について 甲第110号議案 指定管理者の指定について 甲第111号議案 指定管理者の指定について 甲第112号議案 指定管理者の指定について 甲第113号議案 岡山市及び津山市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約の変更について 甲第114号議案 岡山市及び総社市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約の変更について 甲第115号議案 岡山市及び久米南町における連携中枢都市圏形成に係る連携協約の変更について 甲第116号議案 平成31年度包括外部監査契約の締結について 甲第117号議案 工事請負契約の一部変更について 甲第118号議案 事業契約の締結について 甲第119号議案 事業契約の締結について      …………………………………〇会議に付した事件 日程第1 個人質問      甲第2号議案~甲第119号議案      ──────〇──────〇出席議員(46人)            1番  東     毅            2番  田 中 のぞみ            3番  林   敏 宏            4番  柳 迫 和 夫            5番  柳 井   弘            6番  岡 崎   隆            7番  松 田 隆 之            8番  松 本 好 厚            9番  林     潤            10番  河 田 正 一            11番  竹之内 則 夫            12番  福 吉 智 徳            13番  太 田 栄 司            14番  山 田 正 幸            15番  難 波 満津留            16番  千 間 勝 己            17番  二 嶋 宣 人            18番  川 本 浩一郎            19番  赤 木 一 雄            20番  藤 原 哲 之            21番  竹 永 光 恵            22番  中 原 淑 子            23番  松 田 安 義            24番  鬼 木 のぞみ            25番  高 橋 雄 大            26番  森 山 幸 治            27番  吉 本 賢 二            28番  森 田 卓 司            29番  成 本 俊 一            30番  小 川 信 幸            31番  東 原   透            32番  松 島 重 綱            33番  則 武 宣 弘            34番  田 尻 祐 二            35番  磯 野 昌 郎            36番  羽 場 頼三郎            37番  下 市 このみ            38番  楠 木 忠 司            39番  小 林 寿 雄            40番  和 氣   健            41番  三 木 亮 治            42番  鷹 取 清 彦            43番  礒 谷 和 行            44番  浦 上 雅 彦            45番  田 口 裕 士            46番  宮 武   博      …………………………………〇欠席議員(0人)      ─────────────〇説明のため出席した者       市     長  大 森 雅 夫       副  市  長  那 須 正 己       副  市  長  加 藤 主 税       危機管理担当局長 田 中 利 直       市 長 公 室 長  福 井 貴 弘       政 策 局 長  山 口 博 史       総 務 局 長  河 野 広 幸       財 政 局 長  山 本 修 司       市 民 生活局長  荒 島 茂 樹       市 民 協働局長  江 田 美 幸       保 健 福祉局長  森 安 浩一郎       岡山っ子育成局長 小 野 典 生       岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長                中 原 貴 美       環 境 局 長  門 田 和 宏       産 業 観光局長  赤 坂   隆       産業観光局産業政策担当局長                堤   修 治       都 市 整備局長  林   恭 生       都市整備局都市・交通・公園担当局長                栗 田 泰 正       下水道河川局長  桐 野 眞 二       水道事業管理者  今 川   眞       市場事業管理者  田 淵   薫       消 防 局 長  東 山 幸 生      選挙管理委員会       委     員  河 内 智 美      監 査 委 員       委     員  岸   堅 士      人 事 委 員 会       委  員  長  藤 岡   温       委     員  西 井 麻 美      農 業 委 員 会       第一農業委員会会長黒 田 栄三郎      教 育 委 員 会       教育長      菅 野 和 良      ─────────────〇出席した議会事務局職員       局     長  矢 木 広 幸       次     長  中 野   光       総 務 課 長  山 本 和 広       議 事 課 長  森 安 章 浩       調 査 課 長  塩 見 紀己代      午前10時1分開議 ○宮武博議長  皆さんおはようございます。 これより2月定例市議会第5日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は41名であります。      ───────────── ○宮武博議長  会議録署名議員に則武議員,和氣議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○宮武博議長  本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。      ──────〇────── △日程第1  個人質問 甲第2号議案~甲第119号議案      ───────────── ○宮武博議長  日程に入ります。 日程第1は,個人質問並びに甲第2号議案平成31年度岡山市一般会計予算について以下118件の議案についてであります。 これらを一括上程いたします。 これより個人質問に入ります。 質問に入ります前に,一言議会運営についてお願いいたしておきます。 御通知申し上げておりますとおり,質問はお一人20分以内にお願いいたしたいと思いますので,御協力をお願いいたします。 また,当局は質問の要点を十分把握され,簡明,的確に答弁されますよう,この際申し上げておきます。 それでは,順序に従いまして二嶋議員。     〔17番二嶋宣人議員登壇,拍手〕 ◆17番(二嶋宣人議員)  皆様おはようございます。自由民主党岡山市議団の二嶋宣人です。 任期最後の議会ということで,個人質問がきょうから始まりますけれどもトップバッターを務めさせていただきます。初めてトップがとれたのかなと喜んでおりましたが,事務局の方に確認したら,平成28年11月議会でトップをとったということでありますので,少しインパクトが弱くなりましたけれども,いい流れで32人の方にバトンタッチできたらなと思っておりますので,大森市長を初めとする執行部の皆さん,どうぞよろしくお願いいたします。 それでは,1,新庁舎の基本構想と求められる機能について。 11月議会に続き,本庁舎の建てかえについて質問させていただきます。 平成31年度予算に本庁舎等整備事業費2,700万円が計上され,市長の提案理由説明では,防災拠点機能の強化を図り,災害時の業務継続性を確保すること,市民の利便性向上,憩いや交流の場の創出など,本庁舎周辺にふさわしい魅力的なまちづくりにも配慮すると述べておられます。財政面では,庁舎整備基金を含めた基金残高は,前年同期に対し17億円増の328億円とされています。 去る2月21日の広報では,基本構想に対するパブリックコメントの募集を3月20日まで行うことがリリースされ,基本計画の策定に向けた動きが本格化したところです。 我々議会としましても,本庁舎の建てかえは岡山市民にとって百年の計と呼ぶべき大きな事業であることから,市民の代表としてさまざまな視点から意見集約を行い,基本計画に反映しなければならないと思うところであります。 特に,昨年7月の豪雨災害からの教訓を含め,異常気象等による大規模災害への対応,人口減少による財政への影響,公共施設マネジメントを前提とした施設の集約,まちづくりやにぎわい創出など,多面的で深みのある議論を行わなければなりません。また,市民感覚では,必要以上に華美であってはならない,身の丈に合ったものにしなければならないとも思うわけであります。 このような着眼点から,パブリックコメントに示された内容を中心に質問いたします。 (1)新庁舎の機能・性能の中に,交流・協働機能,まちづくり・周辺施設が明示されていますが,少しわかりにくく感じます。現時点で想定しているものがあればお示しください。 (2)現本庁舎の延べ床面積が2万7,595平米であるのに対し,先日示された新庁舎素案では5万8,500平米,地上19階地下2階が予定されています。わかる範囲で内訳をお示しください。 (3)これまで改修案と建てかえA案,素案のB案の概算工事費とライフサイクルコストが示されています。大まかな傾向を知る上で差し支えがないと思いますが,業界のさまざまな市場動向をお聞きすると,この金額では大変厳しいとする反応があります。この点に関して御所見をお聞かせください。 (4)素案のB案では,保健福祉会館の災害対策本部に加え,分庁舎の本庁機能及び北区役所機能を集約する構想となっています。公共施設等総合管理計画の個別施設計画の状況等も踏まえ,この際他の施設についてもゼロベースから新庁舎との集約の是非を検討すべきと思いますが,今後検討の余地があると考える施設はあるのかを含め,御所見をお聞かせください。 2,総務省の2018年人口移動報告について。 総務省の人口移動報告,いわゆる住民基本台帳人口移動報告がこの1月に公表されました。 地元新聞は,2月中旬,この報告の概要と分析を報道し,「衝撃の現実 戦略再考を」との見出しにより伝えています。 総務省の報告や新聞記事を読み解くと幾つかのことが見えてきます。今回の集計から外国人を含む集計に変わっていますが,県内27市町村のうち19市町村が転出超過となっており,従来方式の日本人に限った集計では22市町村に転出超過が拡大することになります。 岡山市に限って言えば,2018年,日本人が182名,外国人が1,356名の合計1,538名の転出超過となり,政令指定都市20市中,神戸,北九州,浜松に次ぐ規模となっています。 この数字の深刻さはどこにあるのかといいますと,岡山市,倉敷市などの都市部での人口流出が顕在化していることであります。国が進める地方創生では,政策的にも予算的にも最も多くの投資を行ってきた地域であり,その効果を正当化する向きもある一方で,大変厳しい現実を突きつけられたことになります。また,連携中枢都市圏をリードする中核であるだけに,圏域全体の活力への影響も大きいと考えられます。 ことし4月から外国人労働者の受け入れを拡大する制度が始まりますが,市内で養成した外国人が好待遇の大都市圏に転出する傾向が高まることが懸念されます。そして何より,気候温暖,子育て環境,雇用機会の提供等を移住・定住の強みとしてきた本市にとって,戦略の見直しを急がなければならないと考えます。 そこで今後の対策等について幾つか質問いたします。 (1)この報告を受け,市長の率直な感想をお聞かせください。 (2)住民基本台帳人口移動報告は,毎月集計されていると思いますが,市長には何らか報告される仕組みをとっているのでしょうか。 (3)転出超過1,538名(日本人182名,外国人1,356名)をさらに掘り下げて分析する必要がありますが,どのような状況でしょうか。 (4)移住・定住の促進,外国人労働者の受け入れ,連携中枢都市圏を推進する上で,後手に回ることがあってはなりません。今後どのような対策を講じていくのか,現時点で市長のお考えがあればお聞かせください。 3,JR桃太郎線のLRT化について。 (1)現在基本計画の策定に向けて地域での説明会が実施され,あらゆる意見を伺いながら丁寧に議論を進めていこうとする本市の姿勢は評価しております。そこでまず,地元説明会での地域の方々の反応はどうだったのか,お聞かせください。 (2)基本計画の内容について整理する意味で質問します。 現時点で検討しているもの,これから検討するもの,最終的に基本計画で示す具体的な項目についてお示しください。また,改めて基本計画策定までのスケジュールをお示しください。 (3)新駅設置については,1,沿線の人口集積地をカバーする,2,周辺の人口集積地をカバーする,3,最大でも既存の駅間に1つまでとするという3つの考え方が示されました。これらを勘案すると,ある程度新駅の設置場所は限定されてくると思われます。 早期事業化が期待される中で,新駅の設置場所は慎重な検討の中にもスピード感が求められているわけですが,どのタイミングで示す予定でしょうか。 また,今後は行き違い施設などといった技術的な検討も必要と考えますが,どのような検討がなされるのでしょうか。 (4)LRTという言葉を聞いても,どのようなものなのかイメージしにくいという声をいまだよく地域の方々から伺います。親しみやすい,かつイメージしやすい愛称を公募などで考えてはいかがでしょうか。 (5)平成31年度予算にPR動画作成費が計上されています。ただ単にLRTを説明する動画ではなく,国内外に移住・定住,観光誘致など,LRTを軸に岡山市の魅力を発信すべきと考えます。高い成果を生み出すための多角的なアプローチによる動画を期待するわけですが,どのようなイメージの動画を作成しようとお考えでしょうか。 (6)駅には,最適な居住都市機能を誘導し,地域の活性化を図る方針を本市は示しています。人口減少,少子・高齢社会を見据えると,とりわけ高齢者の方が必要とされているスーパーや病院などの拠点となるトランジット機能を持ち合わせた新駅を提案いたします。地域住民の生活機能向上のための駅機能についての御所見をお聞かせください。 4,高速道路料金割引社会実験と吉備スマートインターチェンジについて。 (1)昨年,岡山連携中枢都市圏内の連携事業として,山陽自動車道山陽インターチェンジと米子自動車道蒜山インターチェンジ間の高速道路を生かした交流促進,既存道路の渋滞緩和の効果を検証する社会実験が実施されました。 まず,今回の社会実験を通して,国道180号線・53号線の渋滞状況,吉備スマートインターチェンジの利用状況,本市と他市の経済波及効果について,当局の評価を交えてお示しください。 (2)今回の社会実験で検証された国道180号線・53号線では,慢性的な渋滞が起こっている箇所が幾つかあります。特に,180号線と西バイパスとが交わる楢津東交差点は慢性的な渋滞が発生しており,また180号線の板倉交差点や53号線の岡大入り口及び津島の交差点では,改良工事がなされたにもかかわらず渋滞解消につながっていないように感じられます。この4カ所の今後の渋滞解消対策,短期・中期・長期計画をどのようにお考えでしょうか。 (3)渋滞緩和のためにも吉備スマートインターチェンジまでの延伸,インターチェンジ周辺の整備が大きく前進することを期待していますが,今後の吉備スマートインターチェンジの整備計画についてお示しください。 また,進捗率約45%の総社・一宮バイパスの今後の新たな整備があればお示しください。 以上をもちまして1回目の質問を終わらせていただきます。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  皆さんおはようございます。これからの個人質問,よろしくお願いいたします。 では,二嶋議員の質問にお答えしますが,私は2番目の総務省の2018年人口移動報告について,この報告を受けて市長は率直にどのように感じたか。 私,最初にこれを見たのは,実は山陽新聞ではなくて,その前の中国新聞に掲載されていたんですよ。これを見た途端,何とこれは人に誤解を与える統計なんだろうと思いました。このように大きなマイナスが出ていますよね。私は,昨年10月の時点で1年間に大勢の外国人が岡山に来られて,実際上増加が相当数あるということを承知していました。じゃ,何が人に誤解を与えているのかチェックするように指示いたしました。そうしてみると,国外からの転入者,また国外への転出者は,この中にカウントされていない。ちょっと首を横に振られる方がいましたから,もう少し詳しく言いますとね,海外から直接岡山へ来る,そういった人がここにはカウントされていない。ちなみに,平成29年10月から平成30年9月末,この1年間で国外から直接岡山市に来ている人がアバウトで言うと3,700人います。岡山市から直接海外に行っている人が700人います。となると,それだけで3,000人のプラスなんです。それがカウントされていない。それをカウントすると,当然プラスになるんです。ちなみに昨年10月時点での社会動態だけ見ますと,平成29年10月から平成30年9月末までで外国人増が871人ということになっているわけであります。日本人の社会増減を見ていくと,もちろん海外赴任から帰ってくる人もいるでしょうが,通常の場合,海外との往復というのはそんなに数字にはあらわれないんですけど,外国人の場合は例えば留学とか,またあと技能実習のために岡山にまず来るという人が多いわけです。そういう数字が一切入っていなくて,こういう統計というのは私は本当に誤解を招く統計だろうと思います。だから,私としては当然そういう疑問を持たれるんじゃないかなと。そういう面で,政策局から総務省にお話しして,今後は誤解を招かないような対応をしてほしいという旨を伝えさせているところであります。そういう面で,もっと全体を見て評価していただきたいと思います。 以上です。 ◎河野広幸総務局長  1番の新庁舎の基本構想と求められる機能についての項,順次お答えいたします。 まず,交流・協働機能,まちづくり・周辺施設について,現時点での想定についてお答えいたします。 新庁舎の交流・協働機能につきましては,市民の皆様が日ごろから憩い,交流できるスペースを設け,市民の協働,参画のイベントなどの企画に対応できる空間づくりを目指したいと考えております。 また,広報ビジョンや情報コーナーの設置による市政情報,観光情報の発信だけでなく,岡山市の歴史,文化などを身近に感じてもらえるような情報発信機能を充実させたいと考えております。 まちづくり・周辺施設につきましては,例えば庁舎前広場と都市公園が一体化した都市アメニティーの形成や,市民が気軽に立ち寄れるカフェ等の利便施設の併設整備などにより,中心市街地のさらなる発展の一助としていきたいと考えております。 次に,新庁舎素案の延べ床面積5万8,500平米の想定の内訳,それから他の施設についての集約化の検討の余地についてお答えいたします。 基本構想素案では,新庁舎の延べ床面積は本庁舎,分庁舎,保健福祉会館及び民間ビルに分散している機能を集約することで,職員数が2,159名となることを想定しており,総務省の基準の換算率をベースにして,事務室約1万7,500平米に倉庫,会議室,議会関係諸室等の約4万1,000平米を加えて算出したものとなっております。 基本構想では,本庁・北区役所機能の集約のあり方について検討しましたが,他に合築することが適切であると考えられる施設があれば,容積率の制限や配置計画などを踏まえた上で,必要に応じて検討してまいりたいと考えております。 次に,改修案,建てかえ案の概算工事費等についてお答えいたします。 工事費につきましては,改修案と建てかえ案を比較するための概算をお示ししておりますが,東京オリンピック需要などの影響で労務費上昇や資材不足により建設物価の上昇傾向が続いていることから,今後の動向に注視する必要がございます。 あわせて新庁舎の機能や性能の具体化による建設費の精査や,鹿田町駐車場,大供公園,庁舎前広場,周辺道路の整備など関連経費の試算など,今後基本計画の中で事業費の精査を行ってまいりたいと考えております。 以上です。 ◎山口博史政策局長  総務省の2018年人口移動報告についての項,市長答弁以外についてお答えいたします。 住民基本台帳人口移動報告の市長への報告及び転出超過の分析についてでございますが,人口減少問題はこれからの岡山市の発展の実現のためにも最も重要な課題でございまして,人口の状況については適宜市長に報告しております。 住民基本台帳人口移動報告は,国外との移動を含んでいないため,全ての移動が把握できる岡山県毎月流動人口調査結果を用いて,過去5年間の日本人と外国人の社会動態を分析してみますと,まず日本人につきましては,県内他市町村から岡山市へは転入超過となっている一方で,東京圏や大阪圏へは転出超過となっております。特に,東京都への転出超過数は年々増加しておりまして,平成30年の集計で初めて日本人の社会動態が転出超過となりました。 外国人について見ますと,年々転入超過数が増加しており,在留資格別に見ますと,転入者の約半数が技能実習であり,約3割が留学となっております。転出でも同様の傾向があり,技能実習が一番多く,次に留学の順となっております。また,転出先で多いのは,県内他市町村を初め兵庫県,広島県,大阪府などとなっております。毎月流動人口調査結果では,日本人と外国人を合わせた過去5年間の社会動態は,どの年も転入超過となっておりますが,日本人の転入超過数の減少により,年々その転入超過幅は縮小しております。 次に,移住・定住の促進,外国人労働者の受け入れ,連携中枢都市圏を推進する上での今後の対策についてでございますが,圏域内への移住・定住の促進施策として,平成29年10月におかやまぐらし移住の窓口を連携市町と共同で東京大手町に開設いたしまして,東京圏の移住希望者に対面による情報提供と魅力の発信に努めております。 平成31年度の新たな取り組みといたしまして,東京のみで実施しておりました移住相談会を大阪でも開催する予定としております。 また,来年度から国の地方創生推進交付金を活用いたしまして,東京23区在住者等が中小企業に就業し移住した場合などに移住支援金を支給する事業を開始する予定としております。その実施に当たりましては,さきのおかやまぐらし移住の窓口を活用いたしまして周知を図るとともに,市独自の支援制度である採用面接時の交通費の一部補助やお試し住宅提供事業もあわせてPRすることで,岡山市への移住をより一層推進してまいりたいと考えております。 外国人労働者の受け入れにつきましては,現在連携中枢都市圏としての取り組みはございませんけれども,去る2月8日に開催された岡山都市圏連携協議会において,連携市町からも外国人労働者の受け入れについて圏域としても人材確保に結びつけながら人口が増加していく仕組みづくりを共同で考える時期になってきているのではないかとの御意見がございました。 また,昨年末に岡山市は,経済活動の集積,生活基盤の確保,東京圏への人口流出の抑制などの面で近隣市町村を含む圏域全体を牽引する中枢中核都市の一つとして選定されたところでございまして,今後も圏域の中心都市としてリーダーシップを発揮し,圏域全体の発展,そして地域住民の福祉の向上に邁進してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  3番目,JR桃太郎線のLRT化についての御質問に順次お答えいたします。 まず初めに,地元説明会での地域の方々の反応についてでございます。 地元との意見交換会で地域の方々から出た質問や要望につきましては,おかやま創政会を代表しての楠木議員に御答弁したとおりですが,全体としては非常に好意的に受けとめられており,おおむね御理解をいただいていると感じているところでございます。 続きまして,基本計画の具体的な内容を策定するまでのスケジュール及び新駅設置場所を示すタイミングや技術的な検討についての御質問に一括してお答えいたします。 現在,基本計画の策定に向け総社市及びJR西日本とともに新駅の設置,ダイヤの設定,併用軌道区間,行き違い施設,駅前広場などについて,技術的な内容も含めて検討しているところであり,あわせて運行計画や将来需要などを検討し,できる限り早い時期に基本計画を取りまとめていきたいと考えております。 続きまして,愛称を考えてはどうかとの御質問にお答えいたします。 LRT化された桃太郎線に愛称をつけることは,市民の認知度を高めたり愛着を持って利用していただけるなどの効果が期待できるため,地元の方々を初め総社市,JR西日本などとの議論の中で必要に応じて検討してまいりたいと考えております。 続きまして,PR動画についての御質問でございます。 PR動画の作成については,自民党を代表しての浦上議員に御答弁したとおりでございます。 この項最後になります。拠点機能を備えた駅についての御質問でございます。 LRT化後の新駅周辺などについては,人口や市街化の動向などを勘案した上で,地域の活性化を図るため必要に応じ都市機能を集積する必要があると考えており,LRT化と並行して検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎林恭生都市整備局長  4番,高速道路料金割引社会実験と吉備スマートインターチェンジについての項に順次お答えいたします。 まず,今回の社会実験で国道180号・53号の渋滞状況がどうだったのか,吉備スマートインターチェンジの利用状況,それから効果はどうだったのかという御質問です。 今回実施した高速道路料金割引社会実験のうち,吉備スマートインターチェンジ利用者を対象とした料金割引社会実験では,実験期間中の利用台数は延べで7万7,000台,平日1日当たり1,471台であり,前年との比較で208台の増加となりました。また,吉備スマートインターチェンジと県内インターチェンジ間の交通量は,前年同時期と比較して2割程度増加し,そのうち半分程度は実験終了後も利用を続けていることから,吉備スマートインターチェンジの利便性の高さが認識され,一定の効果が見られたと考えております。 しかしながら,周辺道路におきましては,交通量の明確な変化は見られませんでした。 吉備スマートインターチェンジや国道180号で配布したアンケート調査では,岡山インターチェンジから吉備スマートインターチェンジへの転換利用者及び高速道路の新規利用者の多くが所要時間の短縮を実感したと答え,その半数の方は実験終了後も吉備スマートインターチェンジを継続利用したいとの意向でございました。その一方で,社会実験を知らなかったといった意見もございました。 次に,岡山・米子線沿線交流促進社会実験では,利用台数は4,771件と,相当程度の利用がありました。 アンケート調査では,多くの方が社会実験でなくても再度訪れたいとの意向でございました。また,連携市町における観光施設やイベントなどの来客数は,前年よりも増加しており,社会実験の効果が見られたと考えております。 いずれの社会実験についても,どのような効果があったのか現在分析を進めているところでございます。 次に,楢津東交差点,板倉交差点,岡大入り口交差点,津島交差点の今後の対策についてでございます。 道路管理者の国からは,楢津東交差点については交通状況等を勘案して対応する,対策工事を行ったばかりの板倉,岡大入り口,津島の3つの交差点については改良後間もないことから今後効果を検証する予定と聞いております。 最後に,今後の吉備スマートインターチェンジの整備計画,それから総社・一宮バイパスの今後の整備についてでございます。 吉備スマートインターチェンジの接続部については,岡山国道事務所やNEXCO西日本等と協議を重ね,事業計画案をおおむね整理しております。事業主体の岡山市としては,間もなく地元説明を行い,来年度には事業に着手したいと考えております。 また,国道180号総社・一宮バイパスは,国直轄事業であり,国からは平成29年度から測量に着手し,現在の土地利用状況に合わせた図面を作成したところであり,これから事業の進め方について地元に意見を伺っていく予定と聞いております。 以上です。     〔17番二嶋宣人議員登壇〕 ◆17番(二嶋宣人議員)  御答弁ありがとうございました。 市長ありがとうございます。市長がお答えいただいたのは2番目なんで,そのときにまた市長とお話ができたらと思いますので,よろしくお願いいたします。 まず,新庁舎の機能,性能について総務局長のほうから御答弁をいただきました。 新庁舎,いろいろな夢が膨らんできていることは事実だと思います。当然,市民サービスの向上が図られるといったことが大前提だとは思うんですけれども,なぜこういった質問をしたかといいますと,まちづくりといった観点から私,きょうは再質問させていただけたらと思います。 この新庁舎には,これから岡山市を連想させたり,また場合によったら東京都庁のように海外に発信して観光名所となる,また東口駅前広場もこれからリノベーションされるわけでありますので,その駅から新庁舎までの空間づくりもしっかりと考えていかなきゃならないなと思います。 それで,こういった新庁舎には,やっぱり私もサービス向上以外にまちづくり,観光といった観点も組み込んでいただきたいということで,どういったテーマがいいのかなと自分なりに考えてみました。岡山と連想する桃太郎があれば私は備前焼というふうな感じで,備前焼の庭園といった,こういったインパクトのあるテーマを掲げて,他都市にない,人を呼び込む,わくわくする空間づくりもこの新庁舎の中に組み込んでいっていただきたいということを期待しているわけであります。 先ほど,まちづくりという観点で新庁舎,大供周辺のまちづくりについて高めていくといった感じでの御答弁を少しいただいたわけでありますけども,大供周辺のまちづくりというのはどういうものなのか,ふさわしい魅力というのはどんなものなのか,まだちょっとすとんと落ちるものがないので,そこのあたりについて総務局長,御所見をお聞かせください。 ◎河野広幸総務局長  大供周辺のまちづくりについてですが,今後基本計画をつくっていく中で具体な形が出てくると思っておりますが,今現在考えているのは,庁舎前広場と公園,それらが連続的にアメニティーを形成するということになります。例えば,イベント時には庁舎前広場と庁舎の低層階のホールも含め一体的な形で何かできないかと。にぎわいを創出するような空間を目指していきたいと考えておりますが,いずれにいたしましても今後基本計画の中で具体案を考えていきたいと思っております。 以上です。 ◆17番(二嶋宣人議員)  新庁舎の延べ床面積にしても高さにしても,いわゆる今の倍になるわけですので,人口減少等々見据えて考えると,華美にならない程度に,そこは市民の意見をしっかりと聞いて,また岡山市の財政状況もしっかりと考えた上で進めていっていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。 そして,その局長の答弁の中で集約化の答弁もいただきました。前回の11月議会で,私はこの岡山駅周辺の将来展望について,駅西口,西口と言ったら市長が運動公園口と言ってほしいということでしたので,運動公園口ゾーンの役割であったり機能であったり,そのあたりの集約,整備というものをすべきではないかという提案もさせていただきました。 西口には,市有施設として岡山コンベンションセンターがあったりシティミュージアムがあったりします。これまでの議会をたどっていきますと,大森市長の発言の中で,この岡山シティミュージアムの立地条件はコンベンションの利用に適していると,また他の施設との一体的な管理の可能性についても研究していくといった答弁がありました。これまでの流れを考えますと,この岡山駅西口の立地を生かすにはコンベンション機能の充実が必要なんだろうなと私自身も感じています。シティミュージアムにある常設展,私も拝見しに二,三回行ったわけでありますけれども,残念ながら私しかいませんでした。岡山の歴史であったり文化であったり,そういったものを発信するいい資料がそろっているにもかかわらず,宝の持ち腐れになっているといった部分を強く私は感じました。そういった意味では,新庁舎にこれからどういった集約化を図っていくかという検討をする上で,この本庁舎の一部にこういった歴史の展示であったり,そういったものの一部をやっぱり市民の憩いであったり学習の場として提供できたらさらに有益になっていくんじゃないのかなと感じたわけでありますので,これまでの市長の答弁も含めた上で,この件に関しては市長の御所見をお聞かせください。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  この問題ね,二嶋議員からも御質問があり,たしか則武議員からも御質問をいただきました。今,二嶋議員がシティミュージアムの常設展に行って1人だけだったという話をされていますが,数字を見ると大体1年間,常設展1万人は行っていない,この数年間は間違いなく行っていない。それを単純に300で割ると,やはり30人とか,そういう1日平均になってくる。あと収支がどうなっているかということを見たら,しかしながら全体で見るとやはり1億円弱の赤字が出ている。これ人件費を除いてですね。となると,やはり,もちろん特別展とか,それからきのう羽場議員が言われたような平和の問題,空襲の展示とかいろいろとやっぱりいい機能もあることはあるんですけれども,このシティミュージアムそのものはもう少しちょっと考えたほうがいいんじゃないかなとも思っております。これから庁舎について考えるわけですけれども,私はそういう歴史だとか平和機能とかというのをこの新庁舎の中に入れるのがいいのかどうかよくわかりませんが,一体的にちょっと考えていくというのが一つの案じゃないのかなとも思っているところであります。まだこれについていろいろな議論がなされると思います。議会からもどんどん意見をいただいて整理していきたいなと思っているところであります。 以上です。 ◆17番(二嶋宣人議員)  シティミュージアムの常設展の歴史であったり文化であったり,すばらしいものですので,たくさんの方々に見ていただきたいという思いで提案させていただきましたので,ぜひ御検討よろしくお願いいたします。 そして,2018年の人口移動報告で,市長からも御答弁をいただきました。ありがとうございます。誤解もあったということで説明を受けました。 それで,その中で本市の対策はということでお尋ねさせていただき,政策局長のほうから御答弁をいただきました。本市では,調べさせていただきましたら,単市で東京圏からの就職であったり転職活動の支援事業,これは交通費でしたかね,それと民間賃貸物件を活用したお試し住宅提供事業ということで,これは県外から来られた方が対象だとされています。そういったことをやりながら,移住・定住の促進を図っているとありましたけれども,この数字を見させていただきましたら,なかなか余り,鳴かず飛ばずの成果であったと私は意識しているわけでありますが,政策局長の御所見をお聞かせください。 ◎山口博史政策局長  移住・定住施策の成果についてのお話でございます。 確かに議員御指摘のような面も,特に最近は東日本大震災から8年を経ようとし,少し都市間競争とかが激しくなっているという中で,成果としてなかなか出てきていない面はあるかもしれませんけれども,それは私どもとしてもやはり先ほど申しましたように,人口減少問題は非常に大切な重要な課題だと思っておりますので,今後とも関係部局と連携しながらしっかりとその要因等を分析しながら着実に進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◆17番(二嶋宣人議員)  局長ね,人口減少はもう既に始まっているんですよ。それで,この平成27年から約3年間,結果が出ていない。しかしながら,今回も新たに東京だけをフォーカスしてどんどんどんどん政策を進めていっている。それで本当にいいのかどうかと私は感じています。そういった実態把握に努めた上で支援内容もこの3年間やって,やっぱりある程度見直ししなければいけないときにはしなきゃならないと思います。東京だけではなくて,政令指定都市で元気なところである福岡市であったり大阪市があるわけでありますので,そういったところもターゲットにした支援事業の内容の見直し,そういったものが必要だと思うわけでありますが,再度御所見をお聞かせください。
    ◎山口博史政策局長  支援内容の見直しということであります。 先ほど私も少し答弁いたしましたけれども,例えば移住相談会につきましては,これまで東京だけだったものを来年度からは大阪での開催も予定しておると。これはまさに出ていっている人が東京圏も多いんですけれども,大阪圏への転出も出ているということも踏まえて,支援内容の見直し,これは拡充ということでありますが,そういうこともやっておりますので,今後とも関係部局と連携しながら,どういった施策が有効なのかということの分析をしっかり進めながら対応してまいりたいと考えております。 以上です。 ◆17番(二嶋宣人議員)  これ以上言ったら堂々めぐりになるんですけれども,2020年から岡山市は人口減少に転じていくと推計されているんですよ。検証,検証じゃなくて,やっぱりこういったところは事業の選択と集中でスピード感を持ってやっていただきたいと思います。 時間も限られておりますので,次に行かせていただきます。 LRTについてお尋ねさせていただきました。担当局長ありがとうございます。 地元説明会,新駅の設置であったりダイヤの設定,併用軌道区間等々について説明させていただいたと。答弁の中で好意的に受けとめられていると,市民の方々から。私は,そういった意見を余り聞いていません。というのが,説明の中で基本的なこういった方針,基本計画ですのでそこのあたりを示していくのは当然だと思いますけれども,これからの話,いわゆる3者があっての話ですから,要はその説明会といったら,どうやってこの沿線地域のまちづくり,まちが変わっていくんだろう,そういったやっぱり夢の部分を聞きに行っていた市民の方々もたくさんいらっしゃったと思います。やっぱりそういった夢の部分も組み込んだ説明会をしっかりとできるようにこれからしていっていただきたいと思うわけでありますけれども,局長,御所見をお聞かせください。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  まず,現実的なところとして,新駅をどういうふうに設置していくのかでありますとか,アクセス道路なり駅前広場なりそういったものをどうしていくのか,こういったところからいろいろ議論を深めていきたいと思っています。あわせて,やはりその周辺のまちづくりですね,もちろんLRT化をして,それだけで終わりということがLRT化の目的ではございませんので,どういうふうに居住なり都市機能というのを張りつけていくのか,こういったこともこれからいろんな地域の方々や,また関係者の方々といろいろ議論を進めていく必要があると思っております。こういった点について,こちらのほうから大上段に夢みたいなことというのもなかなか言いづらいところがあるんですけれども,そういうのはPR動画をこれから作成していくことになりますので,まちがどう変わってくるのかとか生活がどう変わってくるのかということもお示ししながら,いろいろ議論を今後とも深めていきたいと考えております。 以上です。 ◆17番(二嶋宣人議員)  ありがとうございます。 局長ね,今までもこういったまちづくりであったり交通施策を進める上で,住民の方々,地域の方々にアンケート調査ってたくさんしてきているんですよ。とりわけ平成27年7月に中山間地域等の実態把握調査,これ政策局が調査したわけでありますけれども,中山間の方々は特に足となる公共交通であったりスーパーや病院,こういったものが本当になくて困っているんですよと,そういった課題がもう浮き彫りになっているんですよね。そういったものに対してどういったことをやっていくのかといったことをやっぱり皆さん聞きに来ているわけでありますので,そういった意味で今回の新駅,いわゆる生活機能向上のためのものを組み込んでしっかりと基本計画の段階で示していけれるように検討していっていただきたいと思いますので,そこのあたりよろしくお願いいたします。 高速道路の料金割引とスマートインターチェンジについてお尋ねいたしました。 局長ありがとうございました。成功したんか成功していないんかちょっとよくわからないようなあれですので,もう一度確認させてください。局長,肌感覚でこの実験は成功だったんでしょうか。 ◎林恭生都市整備局長  2つの実験をやっております。1つは吉備スマートインターチェンジを使った実験,特に53号であったり180号の渋滞緩和につながるんではないかという期待を込めて実験をやりました。先ほども少し言いましたけれども,利用は若干ふえたところはあるけれども,期待していた一般道路のところで顕著に減ったというふうにはまだ出てきていなかったということで言えば,少し残念な結果と言えるんじゃないかと思います。 それから,もう一つの岡山・米子線での交流実験,これは連携している市町でのイベント等で来客数がふえるというようなことが見られたので,それなりに効果があったと考えていいんじゃないかと思っております。 以上です。 ◆17番(二嶋宣人議員)  交流促進のほうではある程度効果が見えたという答弁だったと思います。渋滞緩和のほうでは具体的に楢津東であったり板倉であったり津島や岡大の入り口については,余り変わりがなかったということであります。こういった対策をしっかりと国交省も含めて話をしていかなきゃいけないというわけでありますけれども,今後再度この社会実験を実施する意向があるのかどうか。これ局長が決めるわけにはいかんのんで,多分決定機関のトップである大森市長が決めると思うんですけれども,市長,この社会実験を通して結果が見えなかったとりわけ交通渋滞に関して,この社会実験をもう一度再度やる,そういった御意向があるのかどうか確認させていただけたらと思います。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  交通渋滞対策で一番簡単なのは,バイパスをつくればいい。ただ,稠密なまちに新たなバイパスをつくるというのは時間もお金もかかるし,それはそう簡単にできる話ではない。特に,180号などは交差点改良を徐々にはやっていっていますけれども,それにしたってやはり右折レーン1つつくるにも用地買収からいろいろとやっぱり地元の御理解もいただかなきゃならないし,大きなお金がかかってくるということがあり,やっぱり既存のインフラを利用できるというのが私は一番いいんじゃないかなと思って今回高速道路の利用をより安価な形でやっていただくようにお願いしてきたというところであります。ただ,今,林局長から話があったように,まだまだ周知不足のところもあります。1回目をやる場合は,やむを得ないところもあるんですね。なかなかやっぱり熟知していただけない。それから,車での通勤というのは,私も初めて聞いて驚いたんですけど,例えば家からある事業所に行くルートが決められていれば,それと違った形で行ってもし事故があったりいろいろすると労災がおりないんじゃないかというような話もあったり,やっぱり結構いろいろな問題点があるということに気がつきました。そこはそれで私は一つの成果だろうと思っていますが,基本的にはやはり既存のインフラを使いながら,より利便性の高い道路にしていくというのは,私は非常に重要だろうと思います。 ただ,ここでやるという宣言ができないというのは寂しいところがあって,今回の社会実験をやるにも相当時間がかかったんです,これ。林さんなんかは相当努力していただきました。その結果,できたんですけどね。次もできるように私はやりたいと思っております。これから折衝を行っていきたいと思います。 よろしくお願いします。 ◆17番(二嶋宣人議員)  市長ありがとうございました。 局長ね,本当に西バイパスからおりてきた楢津東,本当に私も通りたくないんですよ,渋滞がひど過ぎて。ですから,やっぱりそういったことを一つ一つ,新しいバイパスができたにもかかわらずできなかった。そういったことはやっぱりこれから市がしっかりと方向性を出して,国を牽引していく,そういったこともしていっていただきたいなと思うわけでありますので,局長,しっかりと進めていきますよといった決意を聞かせていただいて私の任期最後の質問とさせていただきます。 よろしくお願いします。 ◎林恭生都市整備局長  今議員おっしゃられた楢津東の交差点を初め180号沿線にも幾つも主要の渋滞ポイントがあります。国にやっていただかなきゃいけないものもたくさんあります。そういうところは市のほうからちゃんと国のほうにやってくださいということで積極的に提言なりお願いしていきたいと思いますので,できれば議員も一緒になってやっていただきたいと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。 ○宮武博議長  以上で二嶋議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして千間議員。     〔16番千間勝己議員登壇,拍手〕 ◆16番(千間勝己議員)  おはようございます。 ちょっと風邪ぎみで喉が,声が悪いんでお聞き苦しい点があるかと思いますが,少々御容赦お願いいたします。 朝早くからまた傍聴席に来ていただきありがとうございます。どうもほかの議員さんの応援と重なって多くおられるようで,私も非常にうれしく思っております。 きょうは3月1日で春がもうほとんど来ているような感じでございます。先日,西大寺のほうで会陽もあり,神崎山の梅まつりも今始まっております。 きょうは3月1日,妹尾小学校の開校記念日だったんです。私も30分ほど参加してまいりました。小学生に教えるときに,開校記念日146年祭と言うよりは,146歳という表現で校長がお話ししておりました。だから,さかのぼれば明治からある非常に歴史のある小学校だというお話でした。 そんな話はいいんですが,今回2期目の最後ということで32回目の登壇日となります。今までいつも中盤か後半だったんですが,今回は頑張って初めのほうに参りました。先ほどの二嶋議員じゃないですけど,トップじゃないんですが,2番目,私の今までの経験では初めての2番目です。3月になりまして,ことしはいろいろな予定がありますので,早目に済ませていろいろなことをしていきたいと思いまして,スムーズに進めたいと思っております。 それでは,通告に従いまして質問に移ります。 大きい1番,空港南産業団地について。 ことし1月5日の山陽新聞記事に,「空港南産業団地が完成」と大きく見出しがありました。内容としましては,県と岡山市が共同開発している空港南産業団地(岡山市北区富吉,約12ヘクタール)で本体の造成工事が完了したということです。需要の高い県南内陸部に誕生した待望の団地で,県と市は1月24日より分譲に向けた公募を始めました。 私は,以前から企業誘致場所をつくってもらうことを希望しておりました。小さいながら完成しましたので,大きな一歩,進歩だと思います。 私は,早く岡山市を100万都市にと考えております。この少子・高齢時代に何を言っているのかと笑われるかもしれませんが,国会議員の皆さんがよく岡山市には高いポテンシャルがあると言われます。本当にそうだと思います。気候は温暖,地震も少ない,交通の結節点,食材もおいしい,果物も豊富,そして広大な土地約790平方キロメートルがあります。これを生かさないわけにはいきません。産官学でしっかり協力して岡山市を早く100万都市に発展させたいものです。 そこで今回は,この空港南産業団地についてお伺いいたします。 (1)岡山市と県との役割分担や費用分担はどのようになっておりますか。 (2)着工後約2年間で企業からの問い合わせが約50件に上っていると言っておりますが,どのような企業からの問い合わせでしょうか。業種とか規模をお示しください。 (3)公募は3業種を対象に,3業種は製造業,流通業,データセンターと掲載されておりますが,この3業種に限定したのはどういった根拠でしょうか。 (4)公募から1カ月以上たちますが,具体的に進んでいる企業はありますか。また,業種はいかがでしょうか。 (5)空港かいわいには広大な土地があり,高速道路や空港がありアクセスがいいところですので,どんどん開発をしてもらいたい。水島工業地帯とまでは言いませんが,学校や研究所等も進出してきてもらいたいです。いかがお考えでしょうか。 (6)外資系企業を含む医療・福祉関連企業の誘致に向けたニーズ調査を行うとありますが,どのような調査を行われますか。 (7)市内本社企業の本社機能強化を後押しするために,本社新増設を補助対象に,また製造業の人材確保を支援するため,生産性向上,職場環境改善に必要な設備投資を補助対象にとあります。どのくらいの補助額をお考えでしょうか。 大きい2番,問題行動等の防止及び解決に向けて。 昨年の11月議会でこの項の質問をさせていただきました。まだ十分な回答が得られていないので,再度質問させてもらいます。自民党岡山市議団の代表質問とぶつかりますが,少々詳しく質問させていただきます。 平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果のデータをもとに質問させてもらいます。 学業成績もよくないと言われております。順番としましては,問題行動がおさまれば落ちついて学習できる環境になるのではないでしょうか。したがって,まずは問題行動をしっかり押さえておくべきではと考えております。 そこでお伺いいたします。 (1)小学生の場合,平成27年,平成28年,平成29年と結果が出ておりますが,年々増加傾向です。皆さんよくPDCAサイクルで改善しますと言われますが,機能していますか。結果から原因や課題を考え,対策をつくりますね。そして,計画して1年間行動するのではないでしょうか。それを一年一年繰り返していけば,必ず成果が出てくるはずではないでしょうか。問題行動が減らないのは分析が悪いのですか,対応策が合っていないのですか,実態をお示しください。 (2)前回の答弁をよく確認しますと,認識しております,データを分析しております,そしてこのように指導しておりますとありますが,具体的な関係がよくわかりません。どのような具体的な問題があり,この課題をこう捉えてこのように対応した,そしてこの結果が数値的にこのようになった。具体的な関連性がよく理解できません。だから問題が減少しないのではないでしょうか。どのようにお考えでしょうか。 (3)ルールやマナーをしっかり教え込みませんか。個性を生かすとか子どもを大事にすることは必要でしょうが,集団生活をしているのですから社会ルール,地域のルール,学校のルールはしっかり教え込むべきではないでしょうか。どのように指導されていますか。 (4)家庭のしつけも緩んできているように感じます。 そこで,地域協働学校というシステムがありますね。学校,家庭,地域の協力が必要です。この地域協働学校の運用状況はいかがですか。目的どおり結果が出ていますか。 (5)地域協働学校がうまくいっている事例があればお示しください。 以上で1回目の質問を終わります。 どうぞ御答弁よろしくお願いいたします。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。 ◎堤修治産業観光局産業政策担当局長  空港南産業団地についての項,順次お答えいたします。 岡山市と県の役割分担や費用負担についてのお尋ねです。 空港南産業団地の開発については,岡山県が宅盤や調整池の整備など団地全体の造成を,岡山市は道路,上下水道の整備及び造成後の宅盤以外の管理を担うこととして実施したものです。 総事業費は約54億円で,岡山県の負担は用地費と造成工事費で約48億円,岡山市の負担は道路,上下水道の整備で約6億円となっております。 次に,問い合わせが約50件に上っていると言っているが,どのような企業からの問い合わせかとのお尋ねです。 区画を指定しての問い合わせではないため,規模についてはわかりませんが,立地可能な製造業,物流業,データセンターから問い合わせがありました。 次に,製造業,流通業,データセンターの3業種に限定した根拠はとのお尋ねです。 空港南産業団地は,主要地方道岡山・賀陽線沿線にあり,近隣に岡山リサーチパークがあり,上下水道や電気の供給等インフラ整備が早期に可能であることから,製造業,流通業,データセンターの3業種を立地対象として産業振興型の地区計画を決定し,開発を行ったものです。 次に,公募から1カ月以上たつが,具体的に進んでいる企業はとのお尋ねです。 5月17日の公募期間締め切り後,申し込みのあった企業について審査,選定をしていく手続となっております。 次に,空港かいわいは広大な土地がありアクセスがいいことから,さらに開発ができないかとのお尋ねです。 産業用地の確保につきましては,まずインターチェンジや空港周辺,広域幹線道路沿線等で関係法令の調った場所,そして岡山市市街化調整区域の地区計画運用指針や物流総合効率化法の運用により民間活力を活用して用地確保に努めてまいりたいと考えています。 次に,外資系を含む医療・福祉関連企業の誘致に向けたニーズ調査についてのお尋ねです。 G20岡山保健大臣会合の開催を契機として,医療,福祉の先進都市である本市の強みを生かし,外資系企業を含む医療・福祉関連産業をターゲットに今後の事業展開に関するアンケート調査や企業訪問等のアプローチを通じ,誘致に必要なインセンティブ等,ニーズの把握を行ってまいりたいと考えています。 次に,この項最後となります。本社新増設や生産性向上,職場環境改善に必要な設備投資への補助についてのお尋ねです。 市内本社企業が本社機能を強化するため,企画部門や研修所,研究開発部門等,一定規模以上の本社新増設を行う場合,土地や建物を対象に上限3億円まで,また市内立地企業が工場増設等の生産性向上を図るための設備投資とあわせて休憩所や食堂,更衣室等の整備を行う場合,建物,設備,快適な職場環境の整備を対象に上限1億5,000万円まで補助するよう考えております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  大きな2番,問題行動等の防止及び解決に向けての項,順次お答えしてまいります。 まず,問題行動の解決に向けた分析や対応策,それから認識,分析,指導の具体的な関連性はというお尋ねですが,小学校での問題行動の減少が見られないことにつきましては,学校の指導体制や子どもの状況に応じた指導方法に課題があると認識しております。今年度,教育支援アドバイザーを配置し,校内の指導体制や保護者及び関係機関との連携などについて助言することで大幅に問題行動が減少した学校がございます。一方で,家庭環境や発達の課題などから,同じ子どもが問題行動を繰り返すことがあることから,学校と家庭が十分連携した対応や,中学校区の学校間連携などが必要であると考えております。 次に,学校でルールやマナーをどのように指導しているかというお尋ねでございます。 学校では,あらゆる教育活動において子どもたちにルールやマナーの重要性について指導をしております。具体的には,集団生活にはルールがあることを子どもたちに考えさせる道徳科の授業や,児童会や生徒会による地域の清掃活動の取り組みは遵法精神や公徳心を養うことにつながっていると考えております。 また,警察と学校が協働して実施している非行防止教室は,社会の決まりの重要性について子どもたち自身が考える機会となり,規範意識の向上につながっております。 この項最後に,地域協働学校についてでございますが,岡山市が取り組んでいる地域協働学校では,学校,家庭,地域代表による年間数回の運営協議会が開催され,よりよい学校づくりを進め,子どもたちの課題解決を図っております。ある中学校区においては,保護者や地域の方が積極的に学校内に入り,子どもたちとかかわることで学びが充実し,徐々に学校が落ちついてきたという成果が報告されております。一方で,地域協働学校の取り組みが形骸化し,成果が余り見られないという事例もございます。 教育委員会としましては,それぞれの取り組み状況を十分把握するとともに,学校,家庭,地域社会がそれぞれの役割をしっかり果たしながら連携できている好事例を紹介するなどして,取り組みが活性化するよう支援してまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔16番千間勝己議員登壇〕 ◆16番(千間勝己議員)  御答弁ありがとうございました。 1番のほうの企業団地については,1つだけちょっとお願いしたいと思います。 これは今回初めてできまして私も期待しているところでございます。先ほどの水島工業地帯ぐらい大きいものが欲しいぐらいなんですけども,それは今の状況では非常に難しいと思います。岡山県がこれだけ発達したのは,水島工業地帯ができたというのも大きい要因だと思いますので,この岡山市を中心とした100万都市を狙うには,こういった大きな企業団地が必要ではないかと一番に思います。そういった中で,こういった企業団地をこれからもどんどん進めてもらいたいんです。すぐにできるものではないと思いますが,5年,10年,20年,もっとかかるかもわかりませんが,将来を見据えた方針として,岡山市としてどう進めていくか,市長の御意見をできればお願いしたいと思います。 それから,きょうは一括質問ですのでまとめて言いますと,2番目のほうは3つ,4つになるかなあ,まず,問題行動で悪い悪いと言われていますが,先ほどいいところもあると言われましたよね。そういったところをもっとピックアップしてもらって,横展開してもらったらどうかと思うんですが,そのところの事例か何か説明できたら,それひとつお願いします。 それから,先ほどのしつけとかルールの件なんですが,今私も集合場所に集まった小学校の子ども50人ほどを学校まで送っていますが,なかなか言うことを聞きません。1列に並べと言っても並べないんですね。非常に寂しい。言って返ってくる言葉が,2列は並んだことがあると。そんなへ理屈言うなと言ったりして,そんなことをやっておるんですが,もう本当にしつけができていないと思います。これは,学校だけの問題ではなくて,もちろん家庭の問題があると思います。最近の子どもは一人っ子だったり2人っ子だったり,非常に甘やかされて育っているように私も感じておりますので,福島のほうでならぬものはならぬという格言がございますが,そういったやはりだめなことはだめだということをしっかり教えてもらいたい。 昔から,「地震,雷,火事,おやじ」という言葉がありますが,最近はおやじがいないですね。しっかり叱るおやじが非常にいないように感じますので,そういった家庭でのしつけもしてもらいたいんですが,それに加えて学校でも先ほどの地域協働学校というところでしっかり連携をとってしつけをしてもらいたいと思います。 それと,地域協働学校の件ですが,ちょっと不安なのは委員の選定なんです。余り地域のことだけ言うと寂しいかもわかりませんが,今妹尾小学校・中学校が荒れているようです。中学校へ行く子がどんどん中心部とか倉敷とかよそのほうへ流れていきます。最初確認して,中高一貫制があるからかなと思って聞いていましたら,いや,中学校が荒れているから行きたくないということを地元の親御さんに何人からも言われます。それは,やはり地域と学校,家庭がしっかり連携していないんじゃないかと思います。地域協働学校ももう数年前からやっているんでしょうが,うまく機能していないように思います。全てじゃないですよ,うちの地区はしていない。やはり委員が,ある偏ったメンバーだけで選定されている。もっともっと広く全体を見渡せるメンバーが必要じゃないかと。だから,その委員を選定する条件ですか,中学校長が選定するんなら,その中学校長にどういう条件でどういう人を選んでくれとか,マニュアルみたいなものがあったほうが中学校長も選定しやすいんではないでしょうかね。地元の連長だとか地元の民生委員かなんか知らないけど,そういう人たちの意向だけで決まっていくんではなくて,地域全体の,その地域ですね,中学校区全体で選定できるような条件をつくってあげたらどうでしょうかというのが3つ目です。 それともう一つは,けさ読売新聞にニュースとして,「生徒の暴力,教諭市を提訴」と出てありました。これ大阪地裁なんですが。訴状によると教諭は,2013年12月の給食時間中,教室の扉を蹴った別のクラスの1年生の男子生徒を注意したところ,顔を殴られるなどして鼻の骨折などの重傷を負ったが,学校は110番や119番をしなかったと。そういうふうに先生を見放すというか……,叱った先生をもっと大事にするべきじゃないかと思う。これ一つの例ですけど,やはりこういった今,きのうも羽場議員が言われたモンスターペアレントなんかいると非常にやりづらい場合があるのかもしれませんが,やはりしつけはどこまでやるかというのは真剣に考えてもらわないといけないと思います。そういうのが緩んでいるからいろいろな問題行動になったりしていると思います。今,中学校は問題行動が少ないというのは,警察が入ったからじゃないかと私は考えている。やはりこういう力も必要ですが,基本的にしっかりとしつけをすることも必要ですし,それからこういった学校の教諭を保護できないような場はおかしいと思います。一生懸命教育している先生方をしっかりと守ってやらないと,先生からのしつけ,先生からの指導もなかなか難しいと思いますので,こういったニュース,教育長知っていますか。こういったニュースについての御意見があれば,またお願いします。 以上,2回目の質問を終わります。 ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,千間議員の産業団地の話についての答弁を申し上げたいと思います。 実は,空港南産業団地は,私が市長に就任してしばらくたって県側にフィフティー・フィフティーでやっていこうじゃないかと提案させていただきました。この理由は,まず第1に工業団地,産業団地,今まで相当売れ残っているのもあるんですね,結構それが自治体の重荷になっているというケースがあるんですが,空港南産業団地の場合は,もうそれは千間議員が御指摘のように立地特性は非常にいいものがあります。それからもう一つは,あそこの土地が県の土地だったんですね。一定の保安林の問題などはありましたけれども,そういう面でスムーズに対応ができるだろうと,そして景気自体も割と好循環ということで踏み切りました。そういう面で,まだはっきりわかりませんけども,相当数の企業が出てきて,岡山にいい経済効果を生んでくれるんだろうと思います。 今後の話ですが,この空港南産業団地に匹敵するような土地というのは少なくとも今は私のほうにはなかなか上がってはきていません。ただ,御指摘のように空港の周辺とか高速道路のインターの周辺というのは,それなりにやはり企業としては立地したいという場所であることはもう間違いないだろうと思います。だから,そういう面で今後の産業動向というのが,今第5次産業革命と言われていますから,ソサエティー5.0,AIの時代,IoTの時代に一体どういう産業がこれから出てくるのか。先ほど二嶋議員の話にもありましたけど,岡山全体では社会増であるけど,やはり自然減というのが随分出てきている。やはり岡山市だけをとっても少子・高齢化の影響は大分出てきているという感じがいたします。岡山県全体はもう相当数人が減ってきていますからね。そういうことをにらみながら企業の設備投資動向などを勘案してやっていきたいなと思います。でも,千間議員のおっしゃる経済を活性化させるというのは,我々にとっての基本の中の一つであります。そこはきちっと胸に刻んでやりたいと思いますので,よろしくお願い申し上げます。 ◎菅野和良教育長  たくさん再質問をいただきましたが,千間議員が平素から子どもとかかわっていただいて,そして学区の学校,そして岡山市全体の教育を御心配いただいておりますことに本当に心より感謝を申し上げたいと思っております。 まず,小学校で問題行動がかなり減ったということにつきまして,そういう学校があるかどうかというお尋ねなんですが,先ほども答弁で教育支援アドバイザーという言葉を出しました。これは,配置校におきましては,早期対応が大切ですから,保護者へ早目に伝えるとか,それから警察などと連携をしっかりしていくとか,それから校内の情報共有の仕方をきちんと整える,そして環境整備を行っていくということ,そんな助言をアドバイザーが行うことにより激減した学校があるということをまだ多いところにしっかり広めてまいりたいと考えております。 それから,しつけ,ルールの指導でありますが,御指摘のように問題行動に毅然と対応する,そして善悪の判断をきちんと指導するということは,大変重要であると考えております。また,問題行動を起こした子どもが抱えている個別の要因もございますので,そういったことも考慮して,寄り添って指導することを優先させる場合もあります。学校は,子どもの状況に合わせて組織として指導方法を選択し適切に対応することが重要だと考えておりますが,毅然と指導するということで,特に私は人権,命,法律ということについては一番大切なこととして,保護者や地域の方々とも一体となって指導してまいりたいと考えております。 それから,教員を守る仕組みでありますが,平成24年度より岡山市教育委員会では,学校問題相談窓口というのを設置しておりまして,警察OBを配置し,過度の要求への対応とかトラブル解決へのアドバイスをしております。また,弁護士や医師などの専門家からも助言を得る仕組みをつくっており,学校が十分力を発揮できるよう支援を行っているところであります。 最後に,地域協働学校のことでありますが,地域協働学校と申しますのは,学校,保護者,地域住民が地域でどのような子どもたちを育てるのかという目標を共有し,それぞれの立場でそれぞれの役割をしっかり果たし,子どもの成長を支えるということを目的に設置しております。この委員は,校長が推薦し,教育委員会が1年の任期で委嘱します。校長は,学校や地域の核となって活動されている連合町内会長や交通安全母の会の会長,民生委員・児童委員,公民館長,PTA会長,大学教授などから委員を選出し推薦しておるところです。問題行動等の防止や解決に向けては,地域協働学校の取り組みだけで解決を図っているということではなくて,学校が保護者と協力したり関係機関などと連携したりしながら,子どもの理解や指導方法を含めて総合的に取り組んでいるところでございます。 以上でございます。 ○宮武博議長  以上で千間議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして松田隆之議員。     〔7番松田隆之議員登壇,拍手〕 ◆7番(松田隆之議員)  おはようございます。自由民主党岡山市議団の松田隆之でございます。 傍聴席の皆様,お忙しい中,議会にまで足を運んでいただきましていつもありがとうございます。1期目最後の質問となりますが,いつもいつもおいでいただき感謝申し上げます。 少し質問を頑張っておりますので,早速通告に従い質問に入らせていただきます。 1,国道180号の渋滞緩和策について。 国道180号の岡山市-総社市間においては,中心部などへの通勤,業務等により慢性的な交通渋滞が発生しております。御利用の皆様は,岡山西バイパスや中環状線の米倉・津島線の一部は整備されたものの渋滞は一向に緩和されず,総社・一宮バイパスの全線開通や米倉・津島線万成工区の整備を待ち望んでおります。 そこで数点の質問です。 (1)国道180号の岡山総社インターから市内中心部に至る区間で,主な渋滞箇所と渋滞原因を御教示ください。 (2)都市計画道路米倉・津島線吉備線工区の関高前踏切の南向き1車線が万成東町,万成西町の渋滞原因の一つとなっております。用地は確保されており,2車線化整備ができないのでしょうか。 (3)都市計画道路米倉・津島線万成工区は,今年度より地元説明会を開催しております。進捗状況と今後の事業工程についてお示しください。また,米倉・津島線と180号の合流地域の皆様は,安全確保のため万成東町交差点までの道路拡幅を要望しています。同時期での整備はできないものでしょうか。 (4)は割愛させていただきます。 (5)鯉山学区の板倉交差点では,歩道整備や右折滞留長の改良工事が完成し,歩行者及び自動車の動線が確保され,渋滞緩和にもつながりました。今後の渋滞緩和策についてお知らせください。 2,平成30年7月豪雨の災害対応について。 平成30年7月豪雨から7カ月,大森市長は支援制度について周知を図るとともに,災害に対応した経験を生かし,課題の抽出・検証作業を進め,今議会に防災・減災対策事業に要する予算を計上しておられます。未曽有の大災害であったことは承知しておりますが,いまだにブルーシートに覆われた災害現場もございます。 そこで数点の質問です。 (1)災害復旧事業の進捗状況について,河川,道路,公園などの公共土木施設災害復旧事業,農業集落排水施設復旧事業,農地・農業用施設等補助災害復旧事業,林道補助災害復旧事業と治山事業,学校施設災害復旧事業など,対象施設別に復旧割合と復旧見込みをお示しください。また,災害査定を受けていない地域からの災害復旧要望について,ことしの出水期までに完了する見込みでしょうか,お示しください。 (2)大規模自然災害の発生前に避難行動や減災措置を講ずるためには,情報伝達手段の充実を図る施策が重要です。事務事業名,緊急情報伝達手段の整備事業の内容と期待される効果について御教示ください。また現在,非常放送用に地域センター等に設置している屋外スピーカーや町内会長等に貸与している緊急告知ラジオは,7月豪雨の折には緊急情報の伝達手段として有効に機能したのでしょうか。改善点があれば御教示ください。 (3)大きな浸水被害を受けた吉備津の西町,中町の皆様は,内水氾濫を起こした河川堤防のかさ上げ,国道180号を横断する水路の拡幅,また緊急時のサイレンや放送設備を要望されております。対応策についてお示しください。 3,岡山市浸水対策基本計画2019について。 市は,平成29年3月に岡山市浸水対策の推進に関する条例を制定,その後基本計画や行動計画を策定し浸水対策に取り組んでいました。しかし,7月豪雨により甚大な浸水被害が発生したため,基本計画の一部を見直し,岡山市浸水対策基本計画2019(改定案)を作成,先月8日までパブリックコメントを募集し,多くの意見をいただいております。 そこで数点の質問です。 (1)基本計画改定案のパブリックコメントでは,事前水位調整や情報把握,先端技術の採用など,多くの意見が寄せられております。市の率直な感想と,意見により加筆,修正した箇所があればお示しください。 (2)予防対策では,情報収集と事前の水位調整は重要です。農林排水機場に係る樋門操作やポンプの事前運転など,いつ,誰が,どのように判断し,誰に伝え,誰が操作するのでしょうか,お示しください。 (3)昨年9月議会で御答弁のあった農林排水機場の情報連絡体制の強化,水位情報を得る手法のマニュアル化,管理規程の見直しについての検討結果をお示しください。 (4)農林排水機場の保守点検強化,監視カメラの設置,操作員の安全対策についてお示しください。 (5)市は先月より,7月豪雨で内水氾濫が起きた地域を対象に,浸水範囲や深さを詳細に把握するための現地調査に着手,結果をもとに被害状況を記したマップを作成し,防災対策に役立てるとのこと。また,調査結果から浸水原因も調べるとのことですが,現在の調査状況及び調査結果を市民にどのように伝え,具体的施策に反映していかれるのでしょうか。 (6)流域対策では,河川,用水路などのしゅんせつや藻刈り,樹木の伐採などによる流下機能の確保や道路側溝の清掃などによる排水機能の確保が重要です。来年度は,両機能確保のためどういった内容でどの程度の増額予算が組まれているのでしょうか。 (7)足守川整備については,昨年の7月豪雨を受け,高松地域でも川底のしゅんせつ,樹木の伐採,土手のかさ上げや補強,水位計の設置など多くの要望をいただいております。県事業ではございますが,来年度の足守川整備について御教示ください。 4,来年度予算から。 (1)桃太郎線LRT化事業について。 沿線地域で説明会が実施されており,参加者からさまざまな意見が出ております。しかしながら,御意見を伺ってとの市の姿勢に物足りなさを感じている参加者も多いようでございます。 そこで数点の質問です。 ①駅周辺は,地域拠点としてのまちづくりが必要でございます。既存駅及び新駅周辺のまちづくりの方針について,市長のお考えをお示しください。 ②説明会では,どの会場でもLRT化を早く実現してほしいとの意見が出ております。早期LRT化のためには何が必要とお考えでしょうか。 ③備前三門駅周辺の併用軌道区間について,参加者からは疑問の声が上がっております。交通渋滞の軽減策について,原案の併用軌道方式以外のさまざまな検討案についてお示しください。 ④国道180号と並行して走る桃太郎線,車の待ちスペースが短い踏切もあり,運行本数の増加により,国道の渋滞が長くなる,あかずの踏切になる,近隣住民が迷惑するなどの課題もございます。考えられる対応策についてお示しください。 ⑤新駅設置案では,足守駅が足守川右岸から左岸に移動しています。足守駅に近い町内会からは反対の要望書も出されております。何より高齢者に優しいLRTでなくてはなりません。御所見をお聞かせください。 (2)造山古墳ビジターセンター整備について。 昨年の5月に日本遺産に古代吉備の遺産が認定されて10カ月,日本遺産活用推進事業が本格化,情報発信事業や造山古墳ビジターセンターの整備に大きな大きな期待を寄せております。岡山市や吉備路全体のにぎわいにつながるビジターセンターになってほしいと願いつつ質問させていただきます。 ①地元民だけでなく,多くの古墳ファンが期待しております。ビジターセンターの果たす役割について,市長の思いをお聞かせください。 ②整備後の管理業務について,業務内容と管理方式について数点お示しください。 ③造山古墳の災害復旧予定及び千足古墳の整備予定についてお示しください。 (3)東部クリーンセンターの運営について。 ①東部クリーンセンターの運営業務において,コスト削減と経費の平準化を図る目的で,長期包括業務委託が計画されております。見込まれる導入効果──8年間のコスト削減効果3.3%,約3.5億円は,余りにも低いと感じます。事業期間を8年間とした理由,受託者の業務,削減内訳をお示しください。 ②政令指定都市における同規模の焼却施設の長期包括業務委託によるコスト削減効果をお示しください。 ③長期包括業務委託を機に,受け入れ日数や受け入れ時間の大幅な改善を図るべきと考えます。御所見をお聞かせください。 以上で1回目の質問を終わります。 当局の皆様におかれましては,少し大きな声で御答弁いただきますようお願い申し上げます。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,松田議員の質問にお答えします。 このくらいの声で。(笑声)(「はい,ありがとうございます」と呼ぶ者あり) 私は,桃太郎線のLRT化事業で駅周辺のまちづくりの方針について市長の考えをということであります。 今,桃太郎線,吉備線の駅間隔というのは大体2キロから3キロぐらいですね。その間に1つの駅ができてくる。走る本数も相当数伸びてくる。となると,やはりこのLRTを利用する利便性というのは相当高まっていくんではないかなと思います。駅周辺といっても,例えば隣の駅までが1キロぐらいになってくれば,周辺全体でそういう利用が可能になってきますから,大分私は変わってくるんではないかと思っているところであります。この周辺部においては,生活利便施設,また居住空間,こういったことをして高齢者,また子育て世代も含めて誰もが公共交通を中心とした快適で便利に生活できる地域というものを形成していく,これがコンパクトでネットワーク化されたまちづくりにつながっていくんではないかと思っております。 次に,造山古墳のビジターセンター整備で,この果たす役割,市長の思いをというところであります。 私,松田議員にだけこの前来られたときにお話し申し上げたと思うんですが,実は今,日本経済新聞に池澤夏樹さんが「ワカタケル」という昔の5世紀後半の雄略天皇の時代の小説を書いているんです。私,1月23日の小説の一文で,こういうことを池澤夏樹さんに書かせたこの吉備というのをちょっとここで御紹介したいと思うんですが,「最も注意すべきは吉備氏だ。あそこは強い。地の利を得て物産豊かに,また海路の要衝にある。」「吉備と出雲が結べば脅威となる。」,これが大和の政権が思っていたこと。そのように古代の吉備というのはすごい力を持っていたと。ちなみにきょうから上道の乱に入るきっかけの内容が入っておりましたけれども,そういう古代の小説を見ても吉備のことがよく出てきているんですね。やっぱりその象徴となっているのが私は造山古墳じゃないかなと思います。350メーターの大きさ,全国で4番目,天皇御陵以外では最大の大きさであります。 昨年は大山古墳を発掘して大きな反響がありました。私は本当に造山古墳のこういう発掘作業は早くやっていただきたいなと思っているんですけれども,それだけじゃなくて,質問にも出ていますが,千足古墳。千足古墳一つにしても,あそこの石障は天草の石なんですね。4世紀の時代に天草から大きな石を届けさせる。どういう形で届けたかはよくわかりませんけれども,それにしてもそういう力があったということは間違いがない。そういうのをもちろん岡山の外から来る観光客もそうですが,やはり我々岡山市民,県民が認識していくということは,我々の誇りにもなってくるわけで,ぜひともそういう造山古墳についての位置づけを皆さん方に知っていただきたいなと思います。そういう面では,このビジターセンターにそういった役割を果たしていただけるんじゃないかと思います。 今も傍聴席にそういったボランティアの役割等々を果たしていただいている方も大勢来られていると認識していますが,こういったボランティア団体に力を発揮していただき,子どもたちにはこの地域への誇りや愛着を醸成する,そういう学習の場になるように皆さんに親しまれる施設にしていきたいと思います。 以上です。 ◎林恭生都市整備局長  1番,国道180号の渋滞緩和策についての項に順次お答えいたします。 まず,国道180号の主な渋滞場所と原因についてです。 国道180号の岡山市内の主要渋滞箇所は,高松稲荷,板倉,谷万成交差点など6カ所存在しています。 渋滞要因については,右折レーンが短く,直進車の交通阻害が発生している状況などの要因があると聞いております。 次に,都市計画道路米倉・津島線の関高前踏切の南向き1車線を2車線化できないかというお尋ねです。 都市計画道路米倉・津島線の関高前踏切につきましては,県が車道2車線と片側歩道の計画幅員10.5メートルで事業化しておりましたが,政令指定都市移行により本市が事業を引き継いで以降,JRとは幾度も協議し,ようやく車道3車線,両側歩道の幅員約19メートルに拡幅することで協議が調い,平成24年に供用することができました。しかし,依然として踏切を先頭とした渋滞が発生していることから,機会あるごとにJRに対し,さらなる拡幅について働きかけを行ってまいりましたが,実現には至っていない状況でございます。 この対策につきましては,現在検討が進められている桃太郎線LRT化事業の中で整理したいと考えているところです。 次に,米倉・津島線の進捗状況と今後の工程,それから米倉・津島線から万成東町交差点までの180号の拡幅ができないかというお尋ねです。 都市計画道路米倉・津島線の関西高校前から国道53号津島京町交差点までの計画区間では,平成29年度からたび重なる説明会を経て修正を加えたことで,町内会や地権者の皆様におおむね御理解をいただいたと考えております。今の計画では,事業の効果を早期に発現させるため,現道の国道180号の拡幅は米倉・津島線との交差点として必要な範囲までとしております。来年度にも都市計画の手続などを行い,平成32年度の事業化を目指して準備を進めてまいりたいと考えております。 最後に,板倉交差点での今後の渋滞緩和策についてのお尋ねです。 国道180号板倉交差点においては,本年1月に国の施行により道路を拡幅し,国道180号から南へ向かう右折レーンを延伸したところです。まずは,今回の対策の効果を検証し,必要性に応じて今後の渋滞緩和策を検討していく予定と聞いております。 以上でございます。 ◎田中利直危機管理担当局長  2の平成30年7月豪雨の災害対応についての項,緊急情報伝達手段の整備事業の内容と期待される効果,屋外スピーカーや緊急告知ラジオは有効に機能したのか,緊急時のサイレンや放送設備の整備についてのお尋ねにお答えいたします。 緊急情報伝達手段の整備事業は,既存の防災行政無線設備を更新し,あわせて統合卓による一度の操作で防災行政無線や緊急速報メール,緊急告知ラジオなどの全ての情報伝達手段を活用して,避難情報を迅速に発信できるようリニューアルするものです。 7月豪雨災害で緊急告知ラジオが役立ったかは,全てを把握しておりませんが,配備先の幾つかの町内会にお聞きしたところでは,活用したとのことでした。 一方,防災行政無線の屋外スピーカーは,雨音や住宅の気密性などにより聞こえにくかったとの御意見をいただいております。 屋外スピーカーの設置につきましては,津波対策には有効であり,沿岸部への対応と,あわせてその他の地域での有効性を検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  同じ項,農地,農業用施設等,林道,それから治山事業のそれぞれの災害復旧事業の復旧の割合と復旧見込みについての御質問ですが,農地,農業用施設等の補助災害復旧事業は93件で工事発注済みのものが55件,単独災害復旧事業は50件のうち工事発注済みのものが40件であり,大規模な取水堰の改修工事等を除きおおむねかんがい期をめどに完工を目指しています。 また,林道補助災害復旧事業は2件がいずれも工事発注済みで7月ごろの完工を,林道単独災害復旧事業については1件が工事発注済みで5月ごろの完工を目指しております。 なお,治山事業につきましては,自民党を代表されての浦上議員に御答弁したとおりです。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,学校施設に関してでございますが,災害復旧事業の進捗状況は,国の災害査定を受けた4校のうち3校は今年度内に復旧が完了する見込みであります。残りの1校につきましては,ことしの夏ごろの復旧完了を目指しております。 以上でございます。 ◎桐野眞二下水道河川局長  同じ項,災害復旧事業の進捗状況についてですが,公共土木施設災害復旧事業及び農業集落排水施設復旧事業につきましては,補助災害復旧事業が58件中47件発注済みであり,そのうち3件が完了しております。また,単独災害復旧事業は75件中62件が発注済みで,そのうち23件が完了しています。 補助災害復旧事業のうち大規模工事や保安林解除,用地買収が必要な工事を除き出水期までの完了を目指しています。また,単独災害復旧事業につきましては,大規模工事の1件を除き出水期までに完了する見込みとなっております。 次に,内水氾濫の対策についてですが,現在浸水被害状況の調査を実施しており,この調査により浸水被害原因の考察を行い,この結果をもとに関係部局と連携し対策手法を検討してまいります。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  3,岡山市浸水対策基本計画2019についての項,農林排水機場の情報連絡体制の強化,水位情報を得る手法,管理規程の見直しの検討結果についての御質問ですが,農業用排水機場の情報連絡体制については,地域によっては十分でないところもあることから,体制整備が進んだ地区の優良事例の導入等が重要であると考えており,こうした取り組みを通じた体制強化を図ってまいります。 また,気象情報や水位情報などを得る手法をマニュアル化し,関係者に配付することなども重要であると考えており,来年度の出水期を目標に検討してまいります。 排水機場の管理規程については,見直しが必要なものについて引き続き河川管理者と協議してまいります。 次に,保守点検強化,監視カメラの設置,操作員の安全対策についてですが,来年度から,岡山市が管理する中小規模の排水機場の年間点検回数を1回から2回にふやすなどの保守点検の強化に取り組みます。 また,管理用カメラなどについては,まず中規模の排水機場の運転状況等の把握のために導入したいと考えており,危機管理部局や浸水対策部局に対して浸水対策に必要な情報としても提供してまいりたいと考えております。 最後に,運転員の安全対策として,排水機場施設の浸水に対する安全性の調査を実施するとともに,ライフジャケット等の安全装具の充実や可搬式止水板の配備を行ってまいります。 以上です。 ◎桐野眞二下水道河川局長  同じ項,基本計画改定案のパブリックコメントについてですが,市民6名の方から23件の貴重な御意見をいただきました。どの御意見も今後の具体的な対策やスケジュールを示した岡山市浸水対策行動計画を推進していく上で必要な御指摘や御助言であると受けとめております。 また,浸水被害発生場所に対して,原因と対策について検証,検討し,適切な対策を実施することを基本方針とすべきであるとの御意見をいただいたことから,浸水被害の原因を踏まえた上で,ハード,ソフト対策を含めた総合的な浸水対策により段階的に整備水準を引き上げていくという旨を追加することとしました。 次に,事前水位調整についてですが,用水路の事前水位調整を行うためには,河川からの取水調整や用水路からの排水調整といった樋門等の操作方法を検討し,連絡体制を確立する必要があります。このため,まずは河川からの取水箇所,用水路の排水系統,樋門の位置や役割を把握するための現地調査や,用水組合,樋門の操作員等の水利関係者へのヒアリングなどを行うこととしており,その後徐々に水利関係者との調整を進めていくこととしています。 次に,浸水被害調査についてですが,浸水被害調査は,内水被害を受けた地区について被害状況を把握するため,浸水エリアの範囲や浸水深さなどを調査するもので,現在調査中です。調査結果につきましては,平成31年度に見直しを行う浸水(内水)ハザードマップに反映することとしており,浸水範囲,浸水深等をわかりやすく表示し,市民へ公表することを考えています。 次に,流域対策としてどのようなことを考えているのかとのお尋ねですが,浸水対策特別事業として河川及び用水路のしゅんせつ,用水路改良工事,樋門の電動化などを行うこととしています。また,予算としては平成30年度は5,000万円,平成31年度は約1億900万円と倍増となっております。 次に,足守川の整備についてですが,足守川のうち高松地域については,継続して実施している護岸工事に加え,国の3カ年の緊急対策として河道掘削や樹木伐採を実施していく方針であると県より聞いています。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  4,来年度予算からの項,造山古墳ビジターセンターの管理業務の業務内容と管理方式についての御質問ですが,業務内容としましては,施設の開館及び閉館などの維持管理業務,造山古墳群と日本遺産のガイド,さらに吉備路エリアの歴史・観光スポットの紹介などを想定しております。管理方法につきましては,造山古墳で活動されているボランティア団体の活動拠点としての利活用も想定していることから,地元の方々とも協議しながら早急に検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,造山古墳の災害復旧予定と千足古墳の整備でございますが,平成30年7月豪雨によって墳丘の斜面が崩れた造山古墳の災害復旧は,今年度土砂撤去や遊歩道の復旧等を行っており,ことしの秋ごろ,のり面補強を終えて完成させる予定でございます。 また,千足古墳の墳丘復元や石室見学施設の設置などの整備につきましては,再来年度末の完成を目指して取り組んでいるところでございます。 以上でございます。 ◎門田和宏環境局長  同じ項,東部クリーンセンターの運営についてお答えします。 まず,事業期間,受託者の業務,削減内訳についてでございますが,長期包括業務委託の期間中には広域処理施設の整備に伴う岡南環境センターの運転停止を予定していることから,ごみ処理の停滞を招かないよう長期間の運転停止を伴う改修は行わないこととしています。しかしながら,東部クリーンセンターは稼働から既に17年を経過し,おおむね10年以内に基幹的大規模改修が必要となってきます。こうしたことを考慮し,事業期間を8年間と設定したところです。 また,受託者の業務としては,運転管理業務,維持管理業務,用役調達業務,資材調達業務,その他関連業務を予定しており,主として用役,資材等の調達コストの減少などにより,8年間で約3.5億円の削減効果を見込んでおります。 次に,コスト削減効果についてですが,政令指定都市の中で焼却施設の長期包括業務委託を行っているのは,岡山市の当新田環境センターと千葉市の2施設のみとなっております。 削減効果は,処理能力が日量300トンの当新田環境センターが10年で5.8億円であり,千葉市の2施設については処理能力570トンの施設が15年で19億円,処理能力405トンの施設が7年で29億円と聞いております。 最後に,受け入れ日数,受け入れ時間の改善についてでございます。 受け入れ日数,受け入れ時間の拡大,延長については,受け入れ体制や経費面の課題もあり,慎重に検討してまいります。 以上です。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  同じ項,桃太郎線沿線のLRT化に関する御質問のうち,市長答弁以外に順次お答えいたします。 まずは,LRT化の早期の実現に関する御質問でございます。 桃太郎線LRT化については,現在基本計画の策定に向け,総社市及びJR西日本とともに新駅の設置,ダイヤの設定,併用軌道区間などについて検討しているところです。その後,測量設計,都市計画法や軌道法の手続,用地買収,工事などのステップを踏んで供用となりますが,このような取り組みが円滑に進むよう関係者との連携を密に図りながら進めてまいりたいと考えております。 続きまして,三門駅周辺の渋滞の軽減策及び運行本数の増加により踏切遮断時間が長くなることへの対応について一括してお答えいたします。 現在,関西高校前踏切が都市計画道路米倉・津島線と国道180号との交差部に近接していることから,朝夕のピーク時には著しい渋滞が発生しているところです。この渋滞の緩和を図るためには,併用軌道区間とすることで踏切を廃止し,LRTと自動車などを1つの信号交差点で処理する必要があると考えております。そのほかの渋滞対策といたしましては,鉄道の高架化が考えられますが,その整備には桃太郎線をLRT化した場合と同程度の費用を要することになります。桃太郎線全体の周辺を含む沿線地域の活性化や観光振興などに資するLRT化と比べ,鉄道高架化による効果は一部の区域に限定されることから,LRT化を行うことが適切であると判断しております。 関西高校前踏切周辺を除く区間については鉄道区間となり,道路との交差部はこれまでどおりの踏切となることから,運行本数増加に伴う遮断時間の増加も懸念されるため,こういった課題についても今後検討していく必要があると考えております。 最後になります。足守駅の移設についての御質問でございます。 足守駅は,沿線だけでなく足守地域など国道429号沿いに広く分布する周辺の人口集積地をカバーする駅であり,周辺からのアクセス性向上を図る必要があると考えております。現在の駅前広場やアクセス道路は狭く,地形の制約から拡張が困難なため,周辺からのアクセス性,駅前広場やパーク・アンド・ライド駐車場などの整備も念頭に移設を提案したものです。駅前広場の整備に当たっては,高齢者,車椅子の方などあらゆる方々が利用しやすいようバリアフリーの観点から施設配置などを検討する必要があり,このことも踏まえた上で足守駅の移設については総合的に判断する必要があると考えております。 以上です。 ○宮武博議長  質問の途中でありますが,午後1時10分まで休憩いたします。      午後0時2分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後1時10分開議 ○宮武博議長  午前中に引き続き会議を開きます。     〔7番松田隆之議員登壇〕 ◆7番(松田隆之議員)  御答弁ありがとうございました。 順序に従って一問一答で再質問したいと思います。 180号の渋滞緩和なんですけれども,先ほど二嶋議員からも本当に渋滞対策を求める声がございました。 私は1点だけ,関高前踏切の南向き1車線なんですけれども,これまで協議を重ねてきたということはわかるんですけれども,LRT化の事業の中でというような御答弁でした。LRT化,長年月要しますので,その間待つのではなくJR協議を開始していただきたいと思うんですが,担当副市長の加藤副市長のほうから一言御答弁よろしくお願いします。 ◎加藤主税副市長  関高前踏切の渋滞がひどいというのは私もいろいろ耳にするところでございまして,着任してから私も視察させていただきました。構造上,確かになかなか難しいところでございます。さすがに朝夕というふうな渋滞の時間帯じゃなかったんで,実際にどういう状況かというところまでは拝見できませんでしたが。今,方針としては,LRTの中で踏切を解消することで図っていくということでございまして,なかなか,じゃあ車線をということにはすぐにはならないわけでございますけれど,渋滞の状況がひどいということはいろいろ耳にしますので,どういう可能性があるか,渋滞解消の手だては整備以外にもいろいろあり得ると思いますので,その辺,各担当部局と検討してまいりたいと考えております。 ◆7番(松田隆之議員)  ありがとうございます。 LRTについてもJRと一緒に協議されておるということなんで,早いところその中で開始していただきたいなと思います。 それから,災害対応なんですけれども,先ほど御答弁の中で情報伝達手段の緊急告知ラジオ,このラジオについてはおおむね有効であったというような答弁がございました。そこで,今,町内会長等いろんなところなんですけど,3,800台ぐらい出ているとお聞きしております。それを今度,有効であるなら高齢者のみの世帯,そういうところにも貸与を広げていただきたいと思います。御答弁お願いします。 ◎田中利直危機管理担当局長  緊急告知ラジオを高齢者の方々へも配布してはどうかということでございますが,今現在,3,800台お配りしています。それから,これにつきましては高齢者へ配ったときの有効性がどうであるか,それから配布の仕方はどうであるか,そういったことも考えながらどういった形で対応できるか今後検討,研究していきたいと思っております。 以上です。 ◆7番(松田隆之議員)  高齢者は避難するときもタイミングというのがありますので,よろしくお願いしたいと思います。 それから,先ほど屋外スピーカー,これ余り聞こえなかったというような御答弁がございました。地域では,サイレンに変えたらどうかとか,音を変えたらどうかとか……。晴天だったら300メートルの範囲は大体聞こえるんだということをお聞きしているんですけれども,サイレン音に変えて調査するというようなことをお願いしたいんですが。 ◎田中利直危機管理担当局長  サイレン音が聞こえるような施設設備をということですが,防災行政無線の整備について屋外スピーカーをどうするかということを,先ほど御答弁させていただいたような形で今検討しているところでございます。そういった中で,内陸部での屋外スピーカーについては,気象状況とか,それから地形とか,そういったものがあって,先ほども御答弁したように,なかなか聞こえにくいというようなことも伺っております。その中で,サイレンをどうするかということで,今現在は防災行政無線の整備の中でサイレンの設置は考えておりません。現時点では考えていないということでございます。 以上です。 ◆7番(松田隆之議員)  局長,それを考えていただきたいと申し上げているところでございます。 次に行かせてもらいます。 排水機場に管理用カメラを設置するということなんですけれども,農林排水機場は72カ所なんですね。河川の排水機場が14カ所,計86カ所の排水機場があると承知しております。来年度は何カ所程度この管理用カメラが設置できるのでしょうか。 ◎赤坂隆産業観光局長  排水機場の管理用カメラですけれども,設置の場所であるとか,そこら辺の条件がありますけれども,目標として30基程度は設置していきたいと考えております。 ◆7番(松田隆之議員)  そのカメラを設置しますよね。その映像というのは誰が見れるようになるんですか。 ◎赤坂隆産業観光局長  そちらの画像につきましては,いわゆる農林関係であったりとか,もちろん区役所,それぞれの担当部署,危機管理のほうへも情報提供するような形も今後検討してまいりたいと思っております。 ◆7番(松田隆之議員)  私も7月豪雨の際,本当にポンプ場で不安な思いをしたんですね。情報がとれない。これ物すごく不安なんですよ。市民の方もそうだと思うんですけれども,せっかくそういう管理用カメラをつけるというんであれば,その情報を岡山県の防災ポータルとリンクさせて,皆さん多分やっぱり県の防災ポータルを一番見られると思うんですね。私もそれで水位をずっと見てきたんですけれども,その防災ポータルとリンクするというようなことはできないんでしょうか。 ◎赤坂隆産業観光局長  県のポータルサイトは確かに有効な情報を得る手段でございますけれども,技術的なところもございますので,今後の検討材料とさせていただきたいと思っております。 ◆7番(松田隆之議員)  よろしく検討していただきたいと思います。 それから,桃太郎線のLRTなんですけれども,先日説明会で足守駅に近い町内会から反対の要望書が出されました。しかしながら,LRTそのものに反対しておられるんではないんですね。高齢者への配慮であったり,115年の歴史を持つ足守駅を移動するということに対して反対の意思表示をしておられるんですね。先ほど総合的に判断というような御答弁でございましたけれども,私はしっかりと地元の意見,そして提案に耳を傾けてほしいと思いますが,どうでしょうか。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  あくまで1つ,移設するのがアクセス性を向上させるためにプラスになるんじゃないかという趣旨で御提案はしたんですが,もちろんこれで決まりとか,これを押しつけるということではなくて,十分に地域の方々の御意見,こういったものに当然耳を傾けていきながら,どこに設置するのが適切なのか,これから十分検討を進めていきたいと考えております。 以上です。 ◆7番(松田隆之議員)  十分に耳を傾けていただけるという御答弁だったんですけれども,いろんなことを提案されているんですね。駐車場が確保できん場合に使ってくれたらええじゃねえかとか,今の足守川の反対側に移すんであれば,橋をかけて道路をつけてくれたらええじゃねえかとか,いろんなことも提案しておられますので,その提案一つ一つに対して丁寧に答えていってあげてほしいなと思います。これは要望です。 それから,ビジターセンターについては市長さん,教育長さん初め本当に多くの職員さんにお世話になったこと,改めて感謝を申し上げます。地元高松のほうでも非常に喜んでおります。私は,これが吉備路全体の観光客の誘致なんかにもつながるもんだと思います。 先ほど,管理方式についてお尋ねしたんですけれども,直営にしても指定管理者制度にしても委託制度にしても,いずれにしても法的な性格,あるいはメリットも異なります。しっかりと地元の声を聞いていただきたいなと思います。これも要望です。 それから,千足古墳整備ですね。 これも進んでおります。埴輪が上に乗って,私も将来どうなるんじゃろうかなというように楽しみにしておるんですが,あそこは造山古墳に来た人が現在住宅地のところを歩いて千足古墳に行かれるんですね。千足古墳への車でのルートというと非常に道も狭隘なんですね。見学ルートであるとか周辺のアクセス道路であるとか,それから皆元気な人ばあでなかったら,やっぱり千足古墳の近くに駐車場,これは大きな駐車場でなくても,ちょっとそばまで行きたい高齢者であるとか,そういうふうな限られた駐車場で私はええんじゃねえんかと思うんですね。その辺を総合的に,将来こうあの辺を整備していくんですよというような全体の構想というか計画というか,そういうものを作成していただきたいなと思うんですが,ちょっとどなたに聞いていいんかわからんのですけど,よろしく答弁をお願いします。 ◎赤坂隆産業観光局長  日本遺産に認定されて,このエリア一帯を一つの観光のコンテンツとしてこれから情報発信をしてまいっていくところでございますけども,その中でやはりアクセス性であるとかお客様が立ち寄りやすいような環境づくりというとこら辺も今後考えないといけないと思いますので,その中でどのような手法でしていくかということは考えてまいりたいと思っております。 ○宮武博議長  以上で松田隆之議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして吉本議員。     〔27番吉本賢二議員登壇,拍手〕 ◆27番(吉本賢二議員)  皆さんこんにちは。 きょうは3月1日でございます。岡山県内の多くの高校で卒業式ではないかなと思うております。うちの近所にも幾つか高校があるんですけど,そこでも卒業式をしておりました。これから明るい未来がある学生たちのために我々議員,職員でしっかりと岡山市を盛り上げていかなきゃいけないなということを改めて感じているところでございます。 それと,この3月いっぱいで長い間お勤めいただいたここへおられる職員の方,またここにおられないかもしれませんけど,市のためにいろいろ御尽力いただいた方,またこの任期で勇退される議員さんが4人おられると思います。本当に皆さんどうもお疲れさまでございました。今後とも岡山市のために御尽力をよろしくお願い申し上げます。 では,通告に従いまして自由民主党岡山市議団,吉本賢二,よろしくお願い申し上げます。 1,防災対策についてでございます。 昨年の7月以来,今8カ月が経過しました。もう修繕がされたところ,まだ人手不足や予算の関係でできていないところ,いろいろあるとは思いますけど,何とか前へ前へ行きょんじゃないんかなと思っております。 今回の予算は災害に強い岡山市実現予算ということでいろいろ市長を初め当局の皆さんが出してこられておられます。私がやっぱり一番気になったのは,自主防災会の件かなあと。市長といろいろ話をして,じゃあ市街地,町なかの人たちはどういう状態になるんだろうかということでいろいろ議論を交わしたこともあります。私も地域の皆さんのところへお伺いしてはこの話をさせていただきました。やっぱり古い人,最近来た人,なかなかコミュニケーションがとれていないから名前もわからないし家族構成もわからないのが現状。あと防災ラジオというものが町内会長さんのお宅にあると思いますが,やはり世帯数が500だ,800だ,1,000だというふうにあると,なかなか皆さんに伝えることができないとか,例えばですけど,うちの津島小学校区は土砂災害警戒区域になっておる関係上で,小学校がやっぱり避難場所ではありません。となってくると,みんなで自主防災会をつくろうじゃないか,ほんなら避難訓練しようじゃないかというたときに,津島小学校へ逃げようじゃないかといっても,そこは避難場所になってねえじゃねえかという話になってくるとなかなか前へも進みにくいような状況なのかなあと。ただ,やっぱり多くの方が言われるのは,避難場所だけはやっぱりつくってほしいと。一時避難場所という形で,例えばですけど,マンションの2階のところにおらせていただけるとか,スーパーの一角を使わせてもらうとか,またうちの近所で言うたら岡山大学と提携するとか,そういうようなところはしっかりとつくってほしいし,そういうのが簡単に提携を結べるような形でやっていただけないものだろうかというような意見がやっぱり多いのかなと思うております。 そこで質問させていただきます。 1つ目,近隣の大学やスーパーなどを一時避難場所にするに当たり,この交渉を速やかにすることはできないのでしょうか。 また,岡山大学との提携の話はもう7月から続いておるんですけど,これは今どうなっておりますでしょうか。 その次,大阪を参考にして言わせてもらいますけど,避難所における小・中学校体育館への停電対策はどうなっているのか。 2つ目,これは先ほど松田議員のところでもあったと思うんですけど,水路の件です。うちのほうでもあるんですけど,やっぱり内水氾濫のところでもあそこの川があふれたらこの地帯はそろそろつかり始めるぞというのが何となく地域の人ってわかっていると思うんですよ。そこへやっぱり定点観測じゃないですけど,地域地域によってここの水路だけが見える地域水路の特定地点での水位状況をカメラで映すようなことをしてホームページ等で公表するべきではないでしょうか。これについて御所見をお願いいたします。 3つ目,昨年9月の補正予算で津島・横井学区などの浸水状況調査をしました。その結果を説明してください。あわせて平成31年度予算ではどのようなことをするのか,御説明ください。 4つ目,自主防災会の組織率が44%と。この原因をどう考えているのか,また今回より防災会を申請,つくるに当たり変更した点等を説明してください。 2,郷土資源を生かしてということです。 この質問は何度も何度も私もここでさせていただいております。岡山市が持っている施設をまずは岡山市民が,小学校の子どもたちがもっと使えるように,利用しやすいようにしてほしいなと思っていることから質問させていただいております。 今回,日本遺産に認定され,先ほども出たとおり造山古墳ビジターセンターを設立。また,半田山植物園にもう少し手を入れて,魅力のあるところにしてはどうだろうかというような御意見もよく聞きます。また,オリエント美術館,せっかくあるものでございます。もっともっと利用してもらったらどうだろうかということ。このたび旭川のところで,船ですね,京橋から犬島に出るようなことができる予定と聞いております。ここら辺をもう少し認知,皆さんに知っていただくべきじゃないかとか,南区の内尾のグラウンドを今整備する予定のはずです。グラウンドゴルフやソフトボールの大会の全国大会ができるようなことを一日でも早くしたら多くの方に使っていただけるんじゃないんかなと。要は,岡山市全体を一大テーマパークとするべきじゃないかなということを何度も何度もこの場所で言わせていただきました。 それと,ことしの1月になりますけど,池田動物園の未来を考える会から改革提言が出されました。これについて,私も地元ということもありまして,設立当初からいろいろ話を聞かせていただいております。現在でいったら,千葉先生,中国学園大学だったと思いますけど,この方を座長にして,副座長を2人置いていろいろ議論されたと聞いております。 今回の提言の内容としましては,短期的には新しい動物を入れようじゃないかということ。これ議論をしているときに聞いた話ですけど,今までゾウを購入するとかという話だったと思うんですが,これをレンタルにすることができると木下サーカスさんから提案があったんです。そういうふうにしてゾウを入れようじゃないかという話がある程度まで行ったんだけど,最終的にはちょっと予算とタイミング的なものが合わなかったということで今回は断念しておりますが,もうそろそろ発表されると思いますけど,また新しい動物を入れる予定と聞いております。これが短期的。 それから,中・長期的に言えば,岡山理科大学と連携して,池田動物園・課題解決プロジェクトというものをつくっていろいろ大学生の皆さんに考えていただいて,こういうことをやったらどうだろうかということで考えているという提言です。ことしのゴールデンウイーク前後までにまずは入場のゲートをCLTで新しくかえたらどうだろうかというようなことを聞いております。 そのような提言もされたんですけど,ここで全体の質問をさせていただきます。 1つ目,半田山植物園についてでございます。 特徴をまずは御説明ください。 また,私としては,新たな名所として売り出せるような特徴ある演出をするべきだと考えますが,御所見をお願いいたします。 2つ目,内尾のグラウンド整備の進捗状況を御説明ください。 3つ目,今回池田動物園へ改革提言が示されましたが,その内容について,市長としてはどうお考えかをお聞かせください。 4つ目,岡山市内の郷土資源を生かせるようにツアーコースとして推奨してみてはどうでしょうか。 3でございます。連携都市について。 これは,発言通告を出したときには,今岡山市が平成28年から12市町とやっている岡山連携中枢都市圏の件について聞こうとしておりました。たまたまですけど,つい先日,国が今考えている圏域の件が賛成だ反対だということで記事を皆さんも見られたと思いますが,そういうこととちょっと混同しながら,私自身の勉強不足もあったかもしれませんけど,もう一遍整理させてもらって幾つか質問させていただきたいと思います。 私もこの2年間,大都市制度・広域連携調査特別委員会の委員長をさせてもらいまして,静岡市等に行ってこの勉強をさせてもらいました。この連携中枢都市,また圏域については,国としては将来どういうことを考えているんだろう,じゃあ岡山市のような政令指定都市,岡山県内では中心とならなければいけない都市はどういうようなことを考えてやっていかなきゃいけないんだろうかということをずっと疑問に思っておりまして,今回質問させていただきます。 1つ目,岡山連携中枢都市圏の連携の成果と今後の新しい事業を御説明ください。 また,国が考えている圏域について,岡山市と今連携している都市で賛成としなかった都市が幾つかあります。その点について,やはり今一緒にやっているんであればもう少し岡山市が中心となり一緒に発展していかなければいけないんじゃないんかなということを感じておるところで,ここで聞かせていただきます。 2つ目,賛成しなかった連携都市から聞いている意見があれば御説明ください。 また,岡山市の所見としてどのように思っているのか,そこも御説明ください。 3つ目,最後の質問となりますけど,この国の主導の圏域構想の理想の将来像は何なのか,市町村の合併なのか,それとも道州制の準備期間なのか,大森市長の御所見をお願いいたします。 以上をもちまして1回目の質問を終わらせていただきます。 ありがとうございました。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,吉本議員の質問にお答えいたします。 まず,池田動物園の提言内容について市長はどう考えているのかということであります。 これそもそも平成29年2月に池田動物園をおうえんする会から私宛てに公営化に向けた陳情書が提出されました。その6月には,池田動物園から公設民営化の要望書が提出されております。そこで私は,今民間,株式会社として池田動物園がやられているわけだと,したがって,池田動物園として将来どういうふうにしたいのか,その将来像の議論を教えてほしいと申し上げたところであります。そういう意味では,それから先ほどの千葉さんを座長として勉強され,一定の提言書が出てきた,そこの事実は承知しております。私としては,そういう提言に基づいてこれから池田動物園,いろいろとやっていかれるんだろうと思っております。注視するとともに応援できるところは応援していくということを考えたいと思っております。 それから,最後の圏域構想の理想の将来像は何なのか,市町村合併なのか道州制の準備期間なのかというのはわかりません。これ今,国で議論していることなので,彼らのほうでどういうふうに着地を考えているのかよくわからないところがございます。ただ,私としてはこの場でも何度も申し上げたと思うんですけれども,例えば政令市岡山というのは周辺の市町村に対してどういう影響を与えているかというところでありますが,例えば大学には市外から大勢の人が来ています。高校にも相当数いると思いますし,それから何といっても岡山の企業には岡山市外から来ている方が非常に多くいるわけであります。こちらに座っている人間だけでも,岡山市の外から来ている人間は結構います。そういう面では,通勤,通学で岡山に来られている人がいるということは,やはり岡山市として周辺の地域に責任を持っていく必要があるだろうと思っていて,それはもう私の国の役人時代からそう思っていました。したがって,都市圏構想を国が出されるときにも一部には関与させていただいたところであります。この連携中枢都市圏というのは,私はそれなりにうまくいっているんではないかとは思っております。したがって,賛成されている方が多いとも聞きます。 次に,この圏域に法的な権限を与えるという議論がなされている。その法的権限というのは一体何なのかというところがよくわかっていない。これは,特にちょっと小さ目な市町村には自分たちは一体どうなるんだろうという気持ちは非常にあるんじゃないかなあ。したがって,不安感も相当出てくる。したがって,必ずしも賛成していかないという状況だろうと私は思っております。ただ,物事を広域的に処理していくということは,やっぱりこれからもやっていかなきゃいかん。特に,今のように人口減少が始まってきている中で,例えば公的施設の使い方一つにしても,もう少し広域的に考えていくという発想は必要でしょうし,それらを最終的にどういう形でやるのがいいのかというのは,そこはよくわかりません。国のほうで議論されると思いますが,多分これから市長会,町村会を初めとして大きな議論が起こってくるんじゃないでしょうか。ただ,岡山のように70万人を超えるような都市については,やっぱり周辺の市町村に対してある程度責任を持っていく,こういう圏域単位で物を考えていくということに対しては,私は前向きであるべきだと思っております。 以上です。 ◎田中利直危機管理担当局長  1の防災対策についての項,近隣の大学やスーパーなど一時避難場所の交渉を速やかにすることはできないかとのお尋ね,また岡山大学との提携についてお答えいたします。 町内会や自主防災組織から近隣の大学などを一時避難場所にしたいとの要望があれば,施設の所有者などとの交渉を支援するとともに,町内会等が有利になるようであれば,市が協定先になることもあります。 また,津島学区の一時避難場所につきましては,岡山大学との協議がまとまり,今年度中に協定を締結することとしております。 次に,避難所となる小・中学校体育館の停電対策についてお答えいたします。 災害で避難所が停電したときに,照明を確保するための小型発電機や投光器,懐中電灯などを備蓄しております。また,停電が長引く場合は,レンタル資機材の提供に関する協定に基づき,必要な物資を協定先から提供していただくことにしております。 次に,自主防災会組織率44%の原因をどう考えるか,防災会の申請の変更点はどうかとのお尋ねにお答えいたします。 岡山市では,これまで自然災害による被災経験が少なく,災害への関心も余り高くなかったことが自主防災組織率の低い要因であると考えております。 また,自主防災組織が活動を始めるために必要な組織編成や活動内容が負担となって,結成に至らなかったこともあると考えております。 自主防災組織の結成に必要な申請条件を簡易なものにしており,内容につきましては自民党を代表されての浦上議員にお答えしたとおりです。 以上です。 ◎桐野眞二下水道河川局長  同じ項,地域の水路の状況をカメラで映しホームページ等で公表してはという御質問です。 カメラの設置によりまして,地域の水路の水位を把握できることにより,周辺住民が避難行動に役立てられるという効果が考えられます。一方,内水氾濫に当たっては,地域にある水路は急激に水位上昇することもあるため,早目の避難が必要であることから,カメラ設置によりかえって避難行動をおくらせてしまうという面も考えられます。こういったことから,有効性や課題について検討してまいりたいと考えております。 次に,津島学区,横井学区などの浸水状況調査,それから平成31年度にどういったことをするのかとの御質問でございます。 罹災証明をもとに現地調査や地元への聞き取り等を行い,浸水エリアの範囲や浸水深さなどの調査を現在進めています。また,平成31年度は横井・津島排水区について,水路の排水系統の調査や測量を実施し,排水施設の能力検討を行い,対策方法を定めてまいります。 以上です。 ◎荒島茂樹市民生活局長  郷土資源を生かすの項,内尾のグラウンド整備の進捗状況についてお答えいたします。 現在,多目的広場の整備に向けて予備調査として開発許可等に係る法適合性の整理や設計の骨格となるゾーニング案を作成していくために必要な施設の種類や規模,数量等の整備内容を検討しているところです。 また,岡山県とは,その検討に必要となる既存建築物に係る地質調査結果などの情報提供をお願いするなど,用地取得に向けた協議を進めているところでございます。 2023年度の完成を目指しまして,来年度はゾーニングに基づき実施設計に向け必要となる現況測量等の調査を行うとともに,県とは用地取得に向けた協議を引き続き行ってまいります。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  同じ項,岡山市内の郷土資源を生かせるようなツアーコースについての御質問ですが,現在岡山市の観光地をめぐるモデルコースをテーマや日程ごとに作成し,おかやま観光コンベンション協会のウエブサイトや観光パンフレットで紹介しております。今後,議員御指摘の郷土資源を含めさまざまな楽しみ方のできる新しいモデルコースの作成についても検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  同じ項,半田山植物園の特徴についての御質問にお答えいたします。 半田山植物園には,全体で3,200種,15万本の花や樹木が植えられており,1年を通じて花や緑を観賞できるようになっております。また,多くの植物を観察したり感じることで,市民の緑化意識の高揚や植物知識の普及を図るため,園内を利用しての講習会や観察会を実施しております。さらに,2014年には,博物館法に基づき博物館相当施設として指定されたことから,学芸員の配属や岡山県の絶滅危惧種の収集と保全,農業生物資源ジーンバンク事業など,植物に関する高度な資料収集を行っており,今後はその資料の展示も行っていきたいと考えております。 しかしながら,開園から50年以上が経過し,施設や樹木の老朽化が進み,また必ずしも多くの資源を生かし切れていないことから,現在指定管理者である岡山市公園協会が対応を検討しているところですが,本市としても一緒になって子どもから専門家まで幅広い層に一層利用してもらえるよう魅力向上を図る取り組みについて研究してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎山口博史政策局長  3番,連携都市の発展の項,市長答弁以外にお答えいたします。 まず,連携の成果と今後の新しい事業についてですが,岡山連携中枢都市圏ではこれまで42の事務事業に取り組んでおり,平成31年度から新たに2事業を追加することといたしまして,連携の取り組みは広がっております。中でも図書館の相互利用について,平成29年11月より連携する市町のどの図書館においても図書の貸し出しが可能になりました。ことし1月には返却も可能となり,近隣の市町の住民の方が岡山市の図書館を利用することに加えて,岡山市民も隣接した市町の図書館を利用されるなど,住民サービスの向上につながっていると感じています。 新たな取り組みといたしまして,平成31年度から圏域市町の小学生を対象に圏域内の指定施設を無料で利用できるパスポートを作成,配布する子どもパスポート事業を計画しておりまして,施設利用を促進するとともに,子どもが圏域内の教育文化施設を訪問することで地域の歴史や文化等について学ぶ機会につながるものと考えております。 このほか中小製造業海外販路開拓支援として,圏域内の中小製造業の海外販路開拓を支援するため,アジア諸国の企業との商談会開催を計画しております。 次に,賛成しなかった連携都市から聞いている意見と岡山市の所見についてですが,まず現行の連携中枢都市圏の取り組みについては前向きな評価をいただいております。ただ,現在は施設の相互利用や広域観光など取り組みやすい分野での連携が進み,取り組みの成果は限定的ではないかとの御意見も伺っております。今後も活力ある地域経済・社会の形成,住民サービスの維持向上に向け内容の充実を図ってまいりたいと考えております。 なお,今回の共同通信の全国自治体アンケートでは,総務省の有識者研究会が平成30年7月の報告書に盛り込んだ圏域について,複数の市町村で構成する圏域を新たな行政主体として法制化し,法的権限や財源を付与することについての賛否を問われております。賛成と回答しなかった連携市町からは,地方の声を踏まえて慎重に議論すべき,詳細が示されていない等の理由を伺っております。 以上でございます。     〔27番吉本賢二議員登壇〕 ◆27番(吉本賢二議員)  御答弁ありがとうございました。 3つ目の連携都市,市長からもありましたとおり,我々自由民主党岡山市議団はやはり100万人都市を目指していこうじゃないか,首都機能を移転していこうじゃないかということでいろいろ今後やっていこうじゃないかということで政策を掲げさせていただいております。合併がええか悪いかはまた別としても,今市長からも広域的に考えてやっぱり政令指定都市である岡山市が責任を持ってやっていかなきゃいけないと。もちろん同感でございますし,これからまた一緒にいろいろ政策をやっていきたいなと思いますので,御協力,御支援よろしくお願い申し上げます。 それと,まずは1つ目,防災のところでございます。 岡山大学とは何とか今年度,やっぱりこれでも大分長いことかかるんですよねと。結果的にあの7月以来大きい大きい災害が起こらなかったけど,やっぱりもうちょっとこれが早うなったらもうちょっと皆さん安心するんじゃないんかなと思います。それはわかりましたが,その最後のところ,停電対策,発電機等でやっていくと言われましたけど,発電機等が今現実の話として備蓄倉庫へ入っておると思うんですね,小学校の。ただ,あそこの鍵は御存じだと思いますけど,地域の人は持っていないわけですわ。あかないわけですよね。鍵の問題はもう前から言ようると思います。この鍵を例えばですけど小学校にあるAEDと同じような感じで窓ガラスさえ割れば取れるようなところとか,そういうようなことを考えるべきじゃないかなと思いますけど,いかがでしょうか。 ◎田中利直危機管理担当局長  備蓄倉庫の鍵を地域のほうですぐ使えるようにという御質問ですが,備蓄倉庫の鍵は今議員からお話がありましたように,区役所,それから危機管理室のほうで今所有しています。このたびの7月豪雨で備蓄倉庫があかないというような御意見もたくさんいただいております。そういった教訓も踏まえて,今後備蓄倉庫の鍵を地域の方へどういった形でお渡しできるかということも今考えておりまして,その中でルールを決めながら,また地域の方とどこに置くか,どういう形でお渡しするかというところも決めながら,どういう形で地域にお配りできるか,今後検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◆27番(吉本賢二議員)  小さいことかもしれないけど,やっぱりそういうことを一個一個解決してやっぱり自主防災会ができるんじゃないんかなと思います。 また,同じような件になるんですけど,今回7月豪雨のときに,結果的には北ふれあいセンターはあかなかったわけですよね。例えばですけど,じゃあ北ふれあいセンターが何であかなかった,京山中学校の前が水につかってしまったと。あのときにも,あの後この自主防災会の話をしたときも言われたんですけど,北ふれあいのすぐそばの周りの人から見ると,結局避難所へ行けないわけですよね,水があふれていて。そういうことを見直してくれるのが先なんじゃないんかと,自主防災会つくれ,つくれの前に,ちゃんとしたハザードマップの見直しであったり,やっぱり各地域逃げれるところをどこかつくってほしいというような要望が上がっておりますけど,そのあたりについてはどう思いますか。 ◎田中利直危機管理担当局長  このたびの7月豪雨で,今議員からお話のありましたように,北ふれあいセンターについては開設しませんでした。1つの要因としては,北ふれあいセンターが土砂災害の警戒区域に少しかかっているということがありましたので,そういうことも踏まえて今回そういう対応をとったということでございます。 全体としては,洪水等で避難所まで行けないというようなこともありますので,これまでにも御答弁させていただいておりますけど,ハザードマップの見直しを今するように進めております。そういった中で地域の方々と御相談しようと思っておりますので,地域ごとにどういった施設を避難所として活用できるかということも踏まえて相談しながら進めていきたいと考えております。 以上です。 ◆27番(吉本賢二議員)  4つ目の組織率のところで防災会を今後申請するに当たり,町内会でつくるほうに関しては5つか6つあったやつの役割,組織の編成のところを1つにしたと。ただ,連合町内会のほうはそのままの状態ですよと。連合町内会というのは,基本的には町内会長さんが連合町内会の役員になっているにもかかわらず,自分の町内のほうはしっかり守らにゃいけんけど,連町のときはちゃんと明確に責任,消火班などと分けられておるというのは,やっぱり物すごい責任,重荷になってくると思います。だから,このあたりがなかなか組織率が上がらない一因じゃないんかなと思います。そこの見直しをかける予定はありませんか。 ◎田中利直危機管理担当局長  連合町内会のこのたびの地域での防災組織についても,今後地域に入って御説明をさせていただくことにしております。 そういった中で,これまでは避難所の運営を主体にということでやっておりましたけど,このたびの新しい制度では,学区内の単位町内会との連携,それから調整,そういったものを主体的にやってくださいということで,担っていただく役割を変えてきています。要は調整をしていただきたいと。実際に単位町内会等が動きやすいような形での調整役をしてくださいということを今言っておりますので,これまでにお示ししております5つの班について,今連合町内会のほうに一応その形でお示ししておりますが,今後活動をまずはやっていただくことが必要になりますので,この活動をやっていただく中で,全てができない場合はできるものから始めていっていただきたいと,5つの班がある分もできるものから始めていただきたいと考えております。 以上です。 ◆27番(吉本賢二議員)  文章上じゃないけど,今の段階で単位町内会のが1つになってみんなつくりやすいなと思うておるわけですよね。でも,連町のほうはなっていないから,連町のほうはとまりませんかということを言ようるわけ。それを直したらどうかと。 お願いします。 ◎田中利直危機管理担当局長  失礼しました。 今御説明させていただいている単町のほうは,議員お話しのように避難誘導班を1つ,まずは始めてくださいということで今お願いしております。そのあたりも踏まえて,連町の分について役割を連絡調整ということでお願いするように今後進めていきたいと考えております。 以上です。 ◆27番(吉本賢二議員)  我々も協力しようとしょうるわけですわ。ですから,聞きょうる話じゃ,ここが問題じゃないかということを言わせてもらよんだから,5つじゃなくて1つなら1つにしてもええし,むしろあれを取ってもええんじゃないんかなあと,やっぱり。全体を見るんならね,連町がね。だって,連町の役員と町内会長は一緒なんだからと思いますと。それだけは言うのと,それと高谷市長のときに安全・安心ネットワークというのをつくろう,つくろう,で,96小学校区でつくったわけですよ。あれのときも達成した,よかった,よかったという話になった。今回,大森市長になったときに,今度は自主防災会を何とか達成しようじゃないかということで今やりょんじゃけど,安全・安心ネットワークというのは今でも残っているわけですよね。これと自主防災会をどうして一緒にしないのか,やっぱり地域から見たらそう思うわけですよ。皆さんから見たら役割が違うんだと言われるかもしれないけど,メンバーはほとんど同じなんじゃから,そこはつくりやすくするためにはちゃんと明確に説明するべきじゃないかなと思いますけど。どっち向いてしゃべりゃええんか。とりあえずお答えください。 ◎那須正己副市長  連町の件と2つあったんで,連町のほうも一応答えておきます。 今までは単位と連町は同じような役割を担っていました。新年度から連町のほうには,単町全体をまとめて連絡調整に当たっていただくということで,全く単町と同じでは意味がありませんので,そこは変えていかないといけないと思っています。詳細はちょっとまだこれからの部分があるかもわかりませんが,そこはきちんと整理が必要だと思います。 それから,安全・安心から町内会とかいろんな名前で同じ人が動いているという実態,これは確かにございます。だから,そこの今まで安全・安心と言ってきたあたり,それが全ての単町にある状態ではないとは思いますけれども,多分全部の町内会の役員はいないと思いますけれども,そこと今回の自主防災組織との関係をもうちょっと整理しながら地元に説明していきたいと思います。 以上でございます。 ◆27番(吉本賢二議員)  本当に今回の自主防災会,市長がよく言われるように20万円なら20万円というのを出しますと。連町に対しては30万円なら30万円。それは確かに皆さん本当にじゃあやろうじゃないかということでやっていくような雰囲気はあるんですけど,これって基本的には単年度というか,3年間なら3年間だと思うんですよね。私がいけないなと思うのは,やっぱり単年でつくって2年目からもうお金が入ってこなかったら,やっぱり総会もしないし,災害がなかったら何も見直し等もしなくなっちゃうわけですよ。逆に言えば,安全・安心は今5万円なら5万円ずつ補助を出したりしょうるから,毎年毎年皆さん総会をしてええじゃ,悪いじゃというて一応話はしょうるわけです。そういうふうな形で言えば,1年に1回,災害がない年でも見直しができるような感じにするためには,そういうのに一緒にするのがええんか,もう長いことずっと毎年毎年お金をどういう形かは別として出すべきじゃないかなと,長く続けるんならそういうほうがいいんじゃないんかなと思いますので,御答弁をよろしくお願いします。 ◎那須正己副市長  活動後のお話で,活動が始まって,避難訓練とか活動をしていただいた場合,これは単位町内会ベースで年額2万円を限度に助成させていただいています。これは続けていきます。今回の初回の結成の場合の助成は,必要な資材とか,そういったものを購入していただくという趣旨でやっています。それから,もう一個,さっき吉本議員おっしゃったように,安全・安心のほうの活動費がまた別個にあると。それぞれまた市役所の中で分担が違うというような,やはりそのあたりまでちょっと想像力が及んでいないようですので,そこを整理させていただいて,きちんとした説明ができるようにいたします。 以上でございます。 ◆27番(吉本賢二議員)  よろしくお願いいたします。 池田動物園の件でございます。 市長から今の提言に関しての答弁がありました。市長が当時ビジョンを出せと,それは株式会社池田動物園にあのときは言うて,今回のはあくまでも未来を考える会が今のところは動物園に対してこういうことをしたらどうですかというような段階で,その中に局長が岡山市として参加しておったというような流れなんです。今後岡山市としても,今いろいろ動物愛護フェスティバルとかをやっていただいておるんですけど,これは最後はもう提案になるとは思うんですが,十数年前でしたか,ごみの収集車,パッカー車を東南アジアのほうに贈りました。そのときに,後になってぜひともあのときのお礼がしたいと,ゾウはいかがですかという話があったと思うんですよ。そしたら,まだメリーちゃんがおったこともあって,結果的に池田動物園がお断りされたようなこともある。今回もこういうような形で,要は岡山市として姉妹都市じゃないけど,やっぱりほかの国に対してそういうような支援をすることによって動物をお礼にもらうというのも都合のええ話かもしれませんが,やっぱりそういうようなことも将来的には姉妹都市を結ぶような形でも考えるべきだと思うし,また今,ことしですかね,芸術祭というのをやると思います。やっぱりそういうもの,音楽祭を動物園でやられたら動物にワンワンワンワン言われても困りますんで,芸術祭のようなことの1エリアにするとかということも必要でしょうし,動物の一つの問題点で困っているのは水の問題があるわけですよね。食べるのも食べるんですけど物すごい量の水もやっぱり必要だと。例えば,水道局がそういうあたりを考えて水道を無料にするというようなことで,トータルで考えてどういう支援が岡山市として池田動物園にできるんかなあというふうな,今の未来を考える会の提言では,各セクション,セクションでいろいろな支援をしていきましょうということである限りは,やはり岡山市が率先していけば,岡山県,また民間の会社もついてくるんじゃないんかなと思いますが,提案としてはいかがでしょうか,御答弁をよろしくお願い申し上げます。 ◎赤坂隆産業観光局長  御提案の内容については,当然私たちでできるものだけでなくてやはり池田動物園の御意見も伺う必要もありますし,そこは今後池田動物園の運営体制,どのような形を考えるのかというとこら辺を含めてお話のほうは今後させていただければいいかなと思っております。 以上です。 ○宮武博議長  以上で吉本議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして柳迫議員。     〔4番柳迫和夫議員登壇,拍手〕 ◆4番(柳迫和夫議員)  皆様こんにちは。おかやま創政会の柳迫和夫でございます。 先ほど吉本議員が高校の卒業式のお話をされました。私もちょっと考えていたんですが,先に言われたなあという感じもあります。きょうは多くの高校のほうで卒業式が行われていました。もうこの時間だったら大体終わった時間かなと思っております。卒業生,そして保護者の皆様,本当におめでとうございます。これから新しい生活が始まっていきます。いろいろな夢を持たれている方も多いと思います。ぜひ夢が実現できるように頑張っていただきたいなと思っています。高いところからではありますが,エールを送りたいと思います。 また,就職や進学で県外に出られる方も多いと思います。一度外へ出て,この岡山のよさというのを痛感して,再び岡山に戻ってきていただくことを切に思っております。ぜひよろしく御検討ください。 それでは,早速通告に従いまして質問に入らせていただきます。 大きな1番目,安全・安心なまちづくりについてです。 (1)緊急告知ラジオについてです。 緊急告知ラジオは,緊急時には電源を切っていても自動的に電源が入り,防災スピーカーと同じ放送内容を最大音量で聞くことができます。緊急時には,他のラジオ局を選局していても自動で緊急放送に切りかわります。また,ライト機能もあり,停電時には自動点灯するものもあります。岡山市ではレディオモモから情報を発信しており,現在市有施設で市役所,区役所及び避難所となる小・中学校や子どもが多くいる幼稚園,保育園及び公民館等に配備されると聞いています。 そこでお伺いします。 ア,現在緊急告知ラジオはどこに配備されていますか。 イ,今後はどこに配備する計画でしょうか。 ウ,他の都市では希望者には販売しております。購入できるようにしませんか。 エ,高齢者のひとり暮らしの方には助成すべきと考えます。お考えをお聞かせください。 (2)浸水対策についてです。 ア,大雨等で浸水の可能性がある場合,土のうを準備して玄関等に積み上げて浸水を防いでいます。近年は,各区に事前に土のうを配布する場所を設置いただき感謝しております。しかし,土のうの配布場所は大雨等のおそれがある場合の数日前に設置されることが多いのが現状です。土のうの配布場所を常設することはできないのでしょうか,お考えをお聞かせください。 イ,高齢者の方からは,土のうは重く簡単には積み上げれないというお話を聞きました。来年度は土のうの代替として止水板設置に関する支援を検討していると聞いております。止水板には,本格的なものから短期間の浸水を防ぐものまでさまざまな種類のものがあります。どのようなタイプのものを考えられていますか。また,この制度についてお聞かせください。 (3)ブロック塀撤去支援について。 大阪での地震発生時にブロック塀が倒壊し人的被害が発生した事例を受け,全国的にもブロック塀の安全対策が始まっています。岡山市も通学路等の市が指定する路線に面している塀の撤去に関して助成することを検討していると聞いています。 そこでお伺いします。 ア,通学路等の市が指定する路線とありますが,指定は通学路だけなのでしょうか,お聞かせください。 イ,どんなブロック塀が対象になるのでしょうか。高さ,段数等の決まりがあるのでしょうか,お聞かせください。 ウ,撤去する場合の助成はどのくらいでしょうか,お聞かせください。 (4)防犯カメラ設置について。 防犯カメラの設置については,平成26年度から平成28年度で設置に関して助成を行っていました。その後,ニーズの調査として昨年町内会等にアンケートを実施したと聞いています。 そこでお伺いします。 ア,アンケートの結果についてどんな意見等が多かったのか,お聞かせください。 イ,来年度,要望のあったところに支援される計画があると聞いています。どのくらいの助成率をお考えなのか,お聞かせください。 ウ,申請がたくさん出てくる可能性があります。優先順位はどのようにしていきますか,お考えをお聞かせください。 エ,今までは町内会等の主体で防犯カメラの設置を提案していましたが,町内会の境界部分の道路に設置しようとした場合,同じ道路の反対側にというような提案をされる可能性があります。設置に関する位置などのアドバイス等は実施されるのでしょうか,お聞かせください。 また,維持管理するためにも,過去の設置位置などを把握することは必要と考えます。設置場所についても,地図等で管理されているのでしょうか,お聞かせください。 大きな2番目,スポーツ支援についてです。 (1)御当地ナンバープレートについて。 今回新しく御当地ナンバープレートをつくられたと聞いています。 ア,このプレートの作成の思いをお聞かせください。 イ,このプレートはどこで交付されるのでしょうか。場所,価格などお聞かせください。 ウ,過去に作成したプレートが何種類かあると思うんですが,これは継続されるのでしょうか,お聞かせください。 (2)市営プールについて。 岡山市のホームページには8つのプールが掲載されています。毎年岡山市内の小学生による学童水泳記録会では,岡山市内の各学校の児童が集まり競技を行っています。種目も50メーター自由形,50メーター平泳ぎ,そして200メーターのリレーを行っています。現在は,市民屋内温水プールで実施しています。水泳の世界大会等は50メータープールがメーンです。50メータープールは市内の岡山市立の小学校にはありません。50メータープールがあるのは東山プールと市民屋内温水プールです。東山プールは,夏場だけということなので,年間を通じて利用できるのは市民屋内温水プールとなってしまいます。子どもたちにも50メータープールでの大会を経験してもらいたいと考えています。また,記録会では,プールサイドで他の小学生が観戦し,交流の場としても有効と考えています。50メータープールはプールサイドにも多くの人が集まれます。市内の小学生が集う場所としては,50メータープールが必要と考えています。 そこでお伺いします。 ア,岡南環境センターの整備が計画されていますが,整備後もこの50メーター温水プールは残すべきと考えます。お考えをお聞かせください。 イ,このプールの老朽化も懸念されています。特に,プールから出た後の更衣室内が寒いというお話を聞きました。対応についてお聞かせください。 (3)岡山西部総合公園(仮称)多目的広場について。 この4月から有料施設として運用を開始する計画と聞いています。 そこでお伺いします。 ア,貸出エリアはどのように分割される計画ですか。 イ,貸出時間は何時間単位でしょうか。 ウ,今までのスポーツ広場と新しい多目的広場の面積についてお聞かせください。 また,新しい多目的広場で例えば子ども用サッカー場として利用した場合,何面とれるのでしょうか。 エ,今までのスポーツ広場について,今後どのようにしていく計画なのでしょうか,お聞かせください。 (4)体育館の利用状況について。 ア,ことし南区にある岡山市総合文化体育館の耐震化工事を実施しており,11月からメーンアリーナでことしの8月まで,サブアリーナで同じく5月まで利用できない状況です。この期間は,他の体育館への申し込みが増加したと考えられます。岡山市保有の六番川水の公園の体育館での利用申し込み状況について変化がありましたか,お聞かせください。 イ,体育館の人口当たりの保有率について,岡山市と他の政令指定都市との比較はされていますか,お聞かせください。 大きな3番目,リサイクル事業について。 (1)ごみのリサイクル率について。 循環型社会の構築に向け,廃棄物を適正に処理するだけでなく,リデュース,リユース,リサイクルの3Rが重要な課題となっています。環境省は,一般廃棄物(以下「ごみ」)の排出量,リサイクル率,最終処分量に関する国全体の目標値を定めていて,平成32年度における排出量は平成24年度比で約12%の削減,リサイクル率は約27%,そして最終処分量は平成24年度比で約14%削減を目指し,国民や事業者の努力に加え,人口減少等によりごみ排出量及び最終処分量はこれまで順調に減少してきたとのことです。 一方で,近年のリサイクル率の増加は頭打ち状況にあり,平成19年度以降は横ばい状態で推移しています。平成32年度にはリサイクル率27%を目標に掲げていますが,これを達成するためにはさまざまな主体によるより一層の努力が求められています。 リサイクル量とは,直接資源化量と中間処理後リサイクル量と集団回収量を足し合わせたもののことを言います。直接資源化量とは,自治体あるいは委託業者によって資源化物として収集されリサイクル業者へ直接引き渡されたごみの量,中間処理後リサイクル量とは焼却処理などの中間処理で発生した残渣のうち,資源として利用されたごみの量,集団回収量とは小学校や町内会などの地域団体によって資源化物として回収され,リサイクル業者に引き渡されたごみの量のことを意味します。そして,リサイクル率とはごみ排出量に占めるリサイクル量の割合と定義されています。 都道府県・市区町村ランキングサイトというのがありまして,少し古いデータですが,2013年では岡山県は全国で3位となっています。県内に目を向けてみると,岡山市は17.6%で15位となっています。ところが,事業概要の2017年度のデータを見ると,わずか数年で岡山市は29.2%と劇的に改善しています。どんな取り組みを実施されたのでしょうか,お聞かせください。 (2)てんぷら油のリサイクル。 岡山市では,平成21年から家庭や事業所から出る使用済みてんぷら油を回収し,バイオディーゼル燃料に転換して,ごみ収集車など190台の車両を動かしています。これらの車が軽油を使わなくなったことで,これまでに二酸化炭素約6,000トン──約40万本の杉が1年間に吸収する量ですね──の削減効果があったと聞いています。平成24年8月からは,黄色い車体に天ぷら油から作った燃料で走っていますと書かれた路線バスが市内を走っていたり,ごみ収集車の燃料として活用しています。 今年度はこれに加え,建部でバイオディーゼル燃料を活用した発電機の電気で温泉のお湯を加熱することもされていると聞いています。どのくらいの規模で実施しているのか,お聞かせください。 また,その後どんな施設への展開を考えられていますか,お聞かせください。 最後の大きな4番目の項目です。生活面でのルール,マナーについてです。 (1)ごみ出しについて。 いろいろ今までも出てきておりますが,外国人との共生が今後さらに重要になってきています。習慣の違いから近隣住民の方とトラブルになりやすい事案としてごみ出しが挙げられます。ごみ出しのルールを知ってもらうために,転入時の手続で説明するのはもちろんですが,多数の言語があり,窓口で全てに対応できません。そのため,事後でも確認できるシステムの構築が必要と考えます。ごみに関しては,岡山市ごみ分別アプリがあります。このアプリを多言語対応する必要があると考えます。お考えをお聞かせください。 また,「外国人のための岡山生活情報ハンドブック」というのがあるんですが,この中にもごみの出し方が記載されています。ここはページの都合もあり多く記載できないので,岡山市ごみ分別アプリへのリンク等をQRコードで表示させればいいと考えます。お考えをお聞かせください。 最後の項目です。(2)自転車について。 チリンチリンという音とともに自転車が数台肩をかすめて通り過ぎたことがありました。よく見ると,外国の方で,並列運転で歩道を走っていました。習慣や気質の違いからマナーが悪いとかトラブルも耳にします。一歩間違えれば大事故につながりかねない事例も聞きました。悪意でこのような行為をしているとは考えにくく,未然に防ぐために転入時の教育が必要だと考えます。交通ルール,マナーについては,先ほどありましたこの「外国人のための岡山生活情報ハンドブック」にも記載されています。これがその載っているところで,自転車・バイクの使用ルールとして英語の文章で書いているんですが,これだけじゃやっぱりわかりにくいということがあります。ぜひ動画,百聞は一見にしかずと言います。こういう動画をつくってそういう外国人の方に指導するということが有効だと考えます。こういう教材を準備しませんか,お考えをお聞かせください。 以上で1回目の質問を終わります。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。 ◎田中利直危機管理担当局長  1の安全・安心なまちづくりについての項,緊急告知ラジオについての中,現在の配備状況と今後の配備計画についてお答えいたします。 緊急告知ラジオは,現在町内会や自主防災組織,小・中学校などの避難所に加え,障害者支援団体等に約3,800台配備しております。来年度は,新規に結成される自主防災組織への配備を優先し,その後高齢者施設や保育施設などへの配備を進めてまいりたいと考えております。 次に,緊急告知ラジオの購入を希望される方への対応とひとり暮らしの高齢者への助成についてお答えします。 緊急告知ラジオは,基本的に受注生産であることから,一般販売については販売ルートや方法など他都市の状況を参考に検討してまいりたいと考えております。 また,ひとり暮らしの高齢者や情報弱者の方などへの助成につきましては,対象者や補助額を含めた市の負担方法などをどのようにするか研究してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎荒島茂樹市民生活局長  同じ項,防犯カメラの設置について,アンケートでどんな意見が多かったか,どのくらいの補助率なのか,優先順位はどのようにするのかとの御質問にまとめてお答えさせていただきます。 防犯カメラに関するアンケートでは,主に町内会の負担軽減の視点から,設置費や補助金に対する御要望が寄せられました。 次に,補助率ですが,前回岡山県と共同で実施した補助事業や他都市の事業を踏まえまして3分の2程度が適切ではないかと考えております。 優先順位につきましては,先着順とはせず,防犯カメラが設置されていない空白地区や過去に犯罪が起きた,あるいは今後その可能性が懸念されるようなエリアのほか,通学路における必要性などについて警察や教育委員会からの意見を参考に精査し,決定してまいりたいと考えております。 続きまして,防犯カメラの関係で,町内会の境界部分に設置する場合のアドバイスとかはどうするのか,それから過去に設置したカメラの位置の把握はちゃんとしているのかとの御質問にお答えいたします。 町内会の境界のような場所への防犯カメラの設置につきましてはさまざまなケースが考えられるところでございますが,必要な調整を図ってまいりたいと考えております。 なお,過去に設置された500台の防犯カメラの設置場所につきましては,地図データでの検索が可能な状態としております。 以上です。 ◎林恭生都市整備局長  同じ項,ブロック塀撤去支援についての中,指定は通学路だけか,どんなブロック塀が対象か,助成はどのくらいかとのお尋ねに一括してお答えいたします。 ブロック塀撤去助成制度については,災害に強い安全なまちづくりを目的として,通学路のほか緊急輸送道路,住宅や事業所等から避難所や避難地等へ至る道路の沿道で,高さが1メートル以上でひび割れや傾きがあったり鉄筋が入っていないなどの危険なブロック塀を対象として,その撤去費用の3分の2,15万円を上限に助成することを考えております。 以上です。 ◎桐野眞二下水道河川局長  同じ項,浸水対策についての中,まず土のうの配布場所についてですが,これまでは台風接近の前に行っていましたが,余裕を持って市民の方が台風等に備えることができるよう,来年度より事前に開催日を周知し定期開催にしていきたいと考えています。 加えて,必要なときにいつでも真砂土や土のう袋を入手できるよう,現在希望されている町内会に配布している防災備蓄土及び土のう袋の給付についても拡充するとともに周知の強化を図ってまいります。 次に,止水板についてですが,補助の対象は住宅,店舗,事務所等の出入り口に設置することで,浸水を防ぐことができる止水板及び外壁や土間コンクリートなど止水の効果を高めるために行う工事とし,費用の2分の1かつ50万円を上限としています。補助の対象者は,岡山市内に所在する浸水被害のおそれがある建物の所有者または使用者としています。この制度は,平成31年度の当初予算が議決されれば,ことし4月より運用を開始します。 以上です。 ◎山本修司財政局長  2番目のスポーツ支援についての項,御当地ナンバープレートについての中,交付場所,価格,過去に作成したプレートの継続,以上の点についてお答えします。 プレートは,4区の市税事務所,4支所,13地域センターで交付しており,新規登録の場合は無料ですが,現行プレートとの交換の場合は有料であり300円が必要になります。 また,平成28年1月に交付を開始した桃太郎と岡山城をイメージした50㏄以下の御当地プレート2種類につきましても同様に交付を継続しております。 以上です。 ◎荒島茂樹市民生活局長  同じ項,作成の思いについてお答えいたします。 御当地ナンバープレートがより多くの方の目に触れることで,ファジアーノとシーガルズの存在をより身近に感じていただき,地元トップスポーツチームの応援機運を高め,スポーツによるまちの活性化と一体感を生み出していけるものと考え,作成いたしました。 以上です。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  同じ項,岡山西部総合公園(仮称)多目的広場に関しまして,貸出エリアの分割,貸出時間の単位,今までのスポーツ広場と新しい多目的広場の面積,また多目的広場で子ども用サッカー場が何面とれるのか,今までのスポーツ広場は今後どのようにしていくのか,この4点の御質問に一括してお答えいたします。 4月から運用開始予定の多目的広場の面積は,約1万3,000平方メートルであり,例えば大人のサッカーの場合は1面,少年サッカーの場合は3面,少年ソフトボールの場合は2面の利用ができます。 貸出時間については,9時から17時の1日と9時から13時,13時から17時,17時から21時の4時間を基本として設定しております。 なお,面積が約2万1,600平方メートルである現在のスポーツ広場の使用は今年度末までとし,来年度からは公園整備を進めていくとともに,立体駐車場の完成まではイベントなどの仮設駐車場としても活用していく予定としております。 続きまして,体育館の利用状況に関しまして,総合文化体育館休館による六番川水の公園体育館の利用申し込み状況の変化についての御質問でございます。 六番川水の公園体育館の利用者は,総合文化体育館が休館となった平成30年11月から平成31年1月まで,この3カ月間で1万7,438人であり,同一期間の過去3年の平均利用者数1万3,871人と比べて約26%増加しております。 以上です。 ◎荒島茂樹市民生活局長  失礼いたしました。先ほどの答弁でちょっと漏れているところがございましたので御答弁させていただきます。 市営プールについてでございますけれども,市民屋内温水プールは残すべきと,それから更衣室の寒さへの対応についての御質問に一括してお答えさせていただきます。 市民屋内温水プールは,年間約13万人と多くの方に利用されており,利用者の健康増進に寄与していることから,存続すべき施設であると考えております。 議員御指摘の更衣室内の寒さ対策につきましては,平成29年度にパーティションのすき間を塞ぎ,ヒーターを設置し対応しているところですが,引き続き利用者の声をお聞きしながら適切に対応してまいりたいと考えております。 続きまして,体育館の政令市比較の御質問にお答えいたします。 平成27年度に岡山市がスポーツ施設整備方針を策定する際に実施した政令市の体育館施設数調査では,人口10万人当たりの施設割合は政令市の中で中位水準となっております。 以上です。 ◎門田和宏環境局長  3番,リサイクル事業についての項,まずごみのリサイクル率についての御質問にお答えします。 岡山市では,リサイクル率改善のため3焼却場における焼却残渣のセメント原料化や西部リサイクルプラザの稼働により,従来埋立処分していた不燃ごみをリサイクルできるようにしたことに加え,家庭ごみの資源化物月2回収集の開始や,小型家電,透明トレーなど資源化物品目の追加を行いました。 また,事業系廃棄物減量計画書の提出を通じて指導している大規模事業者の実績を資源化量に加えるとともに,最近増加しているスーパーの駐車場等においてポイント制で資源化物を回収する民間リサイクル業者と協働した取り組みを進め,その回収量も加えた結果,リサイクル率が大きく向上しております。 次に,てんぷら油のリサイクルについてお答えいたします。 このたびバイオディーゼル燃料を活用したコージェネレーション機の普及促進に向け,本日3月1日よりたけべ八幡温泉の協力を得て,民間事業者との協働による2年間の実証実験を開始しました。実証機は,開発中の小型機で,発電用のエンジンを内蔵しており,1日当たり48リットル,年間1万6,000リットル程度のバイオディーゼル燃料を消費し,年間4万キロワットアワーの電力を供給すると同時に,廃熱を利用した給湯を行い,発電により年間48トンのCO2削減効果を生み出します。 今後につきましては,今回のデータを検証した上で,民間事業者において普及啓発に努めていかれるものと認識しており,てんぷら油のリサイクルが進むことを期待しております。 続きまして,4番,生活面でのルール,マナーについての項,ごみ出しについての御質問にお答えいたします。 岡山市では,4カ国語に翻訳したごみ出しチラシを作成しており,転入時等にお渡ししております。ごみ分別アプリの多言語化や外国人向けのチラシへのQRコードの記載は,今後に向けた課題として研究してまいります。 以上です。 ◎荒島茂樹市民生活局長  同じ項,外国人向けの自転車の交通ルール,マナーの動画についての御質問にお答えさせていただきます。 現在,チラシや多言語の交通ルールガイドブックなどで外国人向けの交通ルールの啓発を行っておりますが,御指摘の動画による教材について今後検討してまいります。 以上です。     〔4番柳迫和夫議員登壇〕 ◆4番(柳迫和夫議員)  御答弁ありがとうございました。 幾つか再質問させていただきたいと思っています。 まず最初に,大きな1番目の安全・安心なまちづくりの項で緊急告知ラジオについてです。 先ほど他都市でも販売しているということで販売網とかを調査いただけるというお話ですが,災害というのはいつ来るかわからないということで,長期間検討されるんじゃなくて,ぜひ短期間でやるならやると決めていただきたいと思っています。これは要望とさせていただきます。よろしくお願いします。 2番目の浸水対策のところで土のうのお話をお伺いしました。 土のうの配布は定期的にやっていただけるということで,本当に感謝しております。特に,やっぱり台風前とかに行くと,土のう自体が水を含んで余計重くなったりとか,車に積むと大変なんだというお話を聞きます。ぜひ定期的な配布のほうをよろしくお願いします。これもちょっと要望です。 あと止水板のところ,ちょっと質問になります。 これこういう事業でとても助かる,特に高齢者の方は助かると思うんですが,この制度を知ってもらうための方法,どういうふうにPRとか広報活動されるかというのをお聞かせください。 あと大きな2番目のスポーツ支援の項の岡山西部総合公園(仮称)多目的広場についてです。 先ほどお話のあった貸す時間帯について,基本4時間単位と8時間単位というお話なんですが,例えばスポーツ大会をするときには,半日の大会だったら,準備がその前に1時間とか,片づけにもう1時間とかということになってしまいます。ぜひ4時間単位ではなくて,そういう場合はプラス1時間,プラス1時間と,こういうような柔軟な対応をお願いしたいと思いますが,お考えをお聞かせください。 あとやっぱり今回面積がちょっと小さくなるということで,大きな大会がしにくくなるというお話も聞いています。スポーツ振興というところを掲げていますので,新たなところを整備される際は,ぜひ大規模なところを御検討いただきたいなと思っております。 最後ですね,リサイクルの項でてんぷら油のリサイクルのところのお話をお伺いしました。 今回実証実験ということですごく期待しております。ただ,やっぱりてんぷら油を使うということで,においとかを気にされている方がいます。今の技術でいくとそんなことはないと思いますが,動かすときのテストをされていると思いますので,そのときの感想をお聞かせください。 以上です。 ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。 ◎門田和宏環境局長  においでございますけれども,バス等は確かににおうということなんですが,今回のBDFの発電機につきまして,実際に試運転に立ち会った職員から聞いた話としましては,におい,音ともバスとは違って実証機の周辺でもほとんど気にならない程度であったと聞いております。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  西部総合公園の時間の使い方ですね。4時間単位としているところなんですが,例えば大会を開催するような場合ですね,9時の前からどうしても使いたいだとかという場合がございます。この場合は,4時間の枠を超えてプラス1時間ということも,これは可能になっております。超えてしまう場合というのは,これは最初からというんじゃなくて,超えてしまった結果に応じて追加料金という形になるんですが,いずれにしても準備をする前の段階では1時間プラスということもできますので,ここら辺は柔軟に対応していきたいと考えております。 以上です。 ◎桐野眞二下水道河川局長  止水板助成についての広報活動についてですが,広報紙「市民のひろば」4月号に掲載を予定しております。 それから,市役所のホームページに掲載,それから市役所の公式LINE等のSNSでも発信したいと思います。それから,現在チラシとポスターを作成中でございますので,各区役所,支所,地域センター等へチラシを置くとともにポスターを掲示したいと考えております。 それからあと,出前講座等でPR活動もしていきたいと思っております。 以上です。 ○宮武博議長  以上で柳迫議員の質問は終わりました。(拍手) 本日はこれをもって打ち切り,次の本会議は3月4日午前10時に開き,引き続き個人質問を行います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。      午後2時40分散会...