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12月11日-05号

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  1. 岡山市議会 2018-12-11
    12月11日-05号


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    平成30年11月定例会    平成30年11月定例岡山市議会    議 事 日 程  第5号       12月11日(火)午前10時開議第1個人質問甲第201号議案~甲第253号議案      …………………………………〇会議に付した事件 日程第1 個人質問      甲第201号議案~甲第253号議案      ──────〇──────〇出席議員(45人)            1番  東     毅            2番  田 中 のぞみ            3番  林   敏 宏            4番  柳 迫 和 夫            5番  柳 井   弘            6番  岡 崎   隆            7番  松 田 隆 之            8番  松 本 好 厚            9番  林     潤            10番  河 田 正 一            11番  竹之内 則 夫            12番  福 吉 智 徳            13番  太 田 栄 司            14番  山 田 正 幸            15番  難 波 満津留            16番  千 間 勝 己            17番  二 嶋 宣 人            18番  川 本 浩一郎            19番  赤 木 一 雄            20番  藤 原 哲 之            22番  中 原 淑 子            23番  松 田 安 義            24番  鬼 木 のぞみ            25番  高 橋 雄 大            26番  森 山 幸 治            27番  吉 本 賢 二            28番  森 田 卓 司            29番  成 本 俊 一            30番  小 川 信 幸            31番  東 原   透            32番  松 島 重 綱            33番  則 武 宣 弘            34番  田 尻 祐 二            35番  磯 野 昌 郎            36番  羽 場 頼三郎            37番  下 市 このみ            38番  楠 木 忠 司            39番  小 林 寿 雄            40番  和 氣   健            41番  三 木 亮 治            42番  鷹 取 清 彦            43番  礒 谷 和 行            44番  浦 上 雅 彦            45番  田 口 裕 士            46番  宮 武   博      …………………………………〇欠席議員(1人)            21番  竹 永 光 恵      ─────────────〇説明のため出席した者       市     長  大 森 雅 夫       副  市  長  那 須 正 己       副  市  長  加 藤 主 税       危機管理担当局長 田 中 利 直       市 長 公 室 長  福 井 貴 弘       政 策 局 長  山 口 博 史       総 務 局 長  河 野 広 幸       財 政 局 長  山 本 修 司       市 民 生活局長  荒 島 茂 樹       市 民 協働局長  江 田 美 幸       保 健 福祉局長  森 安 浩一郎       岡山っ子育成局長 小 野 典 生       岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長                中 原 貴 美       環 境 局 長  門 田 和 宏       産 業 観光局長  赤 坂   隆       産業観光局産業政策担当局長                堤   修 治       都 市 整備局長  林   恭 生       都市整備局都市・交通・公園担当局長                栗 田 泰 正       下水道河川局長  桐 野 眞 二       水道事業管理者  今 川   眞       市場事業管理者  田 淵   薫       消 防 局 長  東 山 幸 生      選挙管理委員会       委       若 林 昭 吾       委       高 原 君 子      監 査 委        事 務 局 長  井 上   淳      人 事 委 会       委       矢 野 有 哉       事 務 局 長  大 森 祥 治      農 業 委 会       第一農業委員会会長黒 田 栄三郎      教 育 委 会       教  育  長  菅 野 和 良      ─────────────〇出席した議会事務局職員       局     長  矢 木 広 幸       次     長  中 野   光       総 務 課 長  山 本 和 広       議 事 課 長  森 安 章 浩       調 査 課 長  塩 見 紀己代      午前10時0分開議 ○宮武博議長  皆さんおはようございます。 これより11月定例市議会第5日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は44名であります。      ───────────── ○宮武博議長  会議録署名議員に太田議員,赤木議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○宮武博議長  本日の議事日程は,個人質問並びに甲第201号議案から甲第253号議案までの53件の議案についてであります。      ──────〇────── △日程第1  個人質問 甲第201号議案~甲第253号議案      ───────────── ○宮武博議長  日程に入ります。 日程第1は,個人質問並びに甲第201号議案平成30年度岡山市一般会計補正予算(第4号)について以下53件の議案についてであります。 これらを一括上程し,個人質問を行います。 それでは,順序に従いまして則武議員。     〔33番則武宣弘議員登壇,拍手〕 ◆33番(則武宣弘議員)  皆さんおはようございます。 12月に入って寒くなってまいりました。昨日は高橋議員が質問されまして,精神障害者への医療助成について市長が答弁されて,局長の答弁と違っていたので,まさに本会議での質問のだいご味があるなあということを実感いたしました。きょうも市長のそういう答弁を願って(笑声)質問したいなあと思っているところであります。 もう一つは,昨日高橋議員から振られて,勝者のコメントをということなんですが,私は謙虚なのでそんな大したコメントはいたしませんけれど,2年連続4時間を切ることができました。(笑声)(拍手)私も4年間走ったんですが,私は出る前に一番最初,この議会で質問させていただいたのが,中区に入って旭川沿いをずっと走るんですけれど,あそこの道をもう少し整備してほしいなあということを申し上げました。1回走って,2回目のときだったと思うんですけれど,トイレの数がちょっと少ないんじゃないかということもここでお話しさせていただきました。4回目,今回走りまして,中区の道がきれいになっているんですね。トイレも充実してきまして,この議会で言った発言が全て実現しているという,(笑声)すばらしいなあということを実感いたしました。 きょうは若い方が来られていますけれど,おかやまマラソンでも本当に若い人にサポートしていただいて,非常に評判がいいということでございました。来年5回目を迎えるに当たりまして,ますますすばらしいマラソンができるように,またこの議会の中でも発言していきたいと思います。 それでは,長くなりましたが,通告に従いまして質問させていただきたいと思います。 最初に,災害救助法の実施市指定についてお伺いいたします。 今議会の市長提案理由説明で,大森市長は災害救助法の実施市指定を目指し,所要の準備を進めていくと述べられました。説明にあったとおり,災害救助法は大規模災害が発生した場合,発災後の応急期における応急救助に対する法律です。この法律で救助実施主体は都道府県のみでありましたが,本年の6月に同法が改正され,来年4月1日から政令指定都市救助実施主体となることができるようになりました。つまり,県からの権限移譲が行われることでできるようになったわけであります。 では,この災害救助法はどのような法律なのか。現在では大規模災害が起きたときに,災害救助法が適用になれば,県知事が応急救助の実施主体となり,市長が避難所の設置や応急仮設住宅の供与,食品の給与や飲料水の供給,医療・助産,被災者の救出,学用品の給与,埋葬,死体の捜索・処理,障害物の除去など12の項目の救助を補助することができるようになっています。市は現在でも補助という立場でありますが,被災現場で一番身近で救助を行っていました。 そこでお伺いいたします。 今回の7月豪雨では,岡山市も災害救助法の適用がなされました。県知事が実施主体で行われたわけでありますが,岡山市がそのときに実施主体となっていた場合,どのようになっていたのでしょうか,わかりやすく説明してください。 この法改正の背景には,2011年の東日本大震災で宮城県と仙台市が仮設住宅の整備のおくれについてお互いが責任の追及をしたり,2016年の熊本地震でも熊本県と熊本市が災害救助の役割分担などで対立した経緯があります。 今回の改正は,都道府県と同等の災害対応力がある政令市が救助の実施主体として指定を受けることとなりましたが,全国知事会はこの法改正については反対の姿勢を示していました。成立後も懸念を示していますが,岡山県知事と岡山市長との間で11月16日に懇談会を開催し,権限移譲について県が協力するということで合意しました。 全国知事会での懸念は,大規模災害時に迅速かつ公平な救助を実施するためには,救助主体を一元化することが望ましいという考えでございます。今回,岡山市とその他の市町村とに分けることになりますが,県との役割分担や連携協議の体制はどのように考えていくのか,また実施市となってのメリットについて大森市長の御見解をお伺いいたします。 災害救助法の適用に当たっては,住家被害,生命,身体への危害による判断で適用するかどうかが決まりますが,より迅速に判断するためには,本市でいち早く被害状況を把握する必要があります。どのように把握していくのか,御所見をお伺いいたします。 救助実施市の指定基準を定める内閣府令の策定はできているのでしょうか。指定基準の検討会議では,指定基準の4要件が示されております。1が県との連携体制,2が市の組織体制の整備,3が必要な財政基盤,4が関係する行政機関及び団体等との調整であります。どのようにこれらをクリアしていかれるのでしょうか。特に市の組織体制はこのたびの災害を教訓に体制を強化していただきたいと思いますが,あわせて御答弁をお願いいたします。 現在では,災害救助法の指定を受けると,救助等にかかった費用は求償対象となりますが,実施市となった場合は,費用の最大2分の1がかかります。費用負担が増加するのか。また,災害救助基金を創設して積み立てが義務づけられますが,過去3年間の普通税収入額決算額の平均年額の1000分の5相当額を基金として毎年積み立てることになります。岡山市ではどのくらいになるのでしょうか。また,基金の使い道についてもお伺いいたします。 次に,基本的なことをお伺いしますが,岡山市で災害救助法の適用となる場合の基準ですが,国の基準では市内全域で150世帯以上または北区,中区,南区で100世帯以上,東区で80世帯以上の住家が滅失したときとなっていますが,岡山市が実施主体となったときは,適用基準は変わりますか。また,住家の滅失とはどのような状態でしょうか。 救助の程度,方法及び期間の中で,救助の一般基準では,救助の適切な実施が困難な場合に総理大臣と協議して特別基準を定めることができるとありますが,どのような場合に定めることができるのでしょうか。 岡山市は市内の県立高等学校と協定を結んでおり,地域防災計画の中でも指定していますが,災害対策基本法に基づいた指定緊急避難場所及び指定避難所として各学校は指定されていません。これはどういうことなのか説明をお伺いするとともに,改善すべきと考えますが,答弁をお願いいたします。 次に,可搬式ポンプについてお伺いします。 今回,各区に2台の可搬式ポンプを町内会等に無償貸与する予算が計上されていますが,以下3点をお伺いします。 1,貸与する町内会の要件はどのようなものなのか,手を挙げればどこでも貸与ができるのでしょうか。操作は誰がするのか。 2,貸与期間はどのくらいなのか,制限があるのでしょうか。 3,燃料費は町内会持ちなのか,市のほうで持っていただけるのか,お答えをいただきたいと思います。 次に,岡山市の文化芸術施策についてお伺いいたします。 市長提案理由の説明で,市民会館及び市民文化ホールを統合した岡山芸術創造劇場(仮称)の保留床部分買い入れ予算を計上するとともに,魅せる,集う,つくるを基本コンセプトとした施設の管理運営について述べられました。 まず,岡山芸術創造劇場についてお伺いいたします。 北区表町三丁目千日前地区の再開発事業についてでございますが,市は再開発組合からの権利変換を得るということで保留床を取得しますが,そのほか権利床を含めた権利者の権利変換は進んでいるのでしょうか,御説明ください。 管理運営実施計画(素案)を策定しているところでありますが,運営母体に指定管理者制度を導入して,岡山市の文化政策実現のために協働していくことが可能な組織とされています。まず,指定管理者制度は公募を考えているのか,またこれらは知見と専門性を持った公益法人を想定しているのでしょうか。 組織体制として,開館後の運営を担う人材の検討組織の立ち上げを来年度考えているようでありますが,いつごろどのような人材を求めるのか,御所見をお伺いいたします。 次に,岡山芸術交流2019についてお伺いいたします。 今回が2回目で,来年の9月27日から11月24日の51日間の開催予定ですが,市長は学校や地域などとの連携や広報活動を強化して,より多くの方に見ていただけるよう努めるとの方針を述べられました。 そこで質問いたします。 岡山芸術交流2019は,瀬戸内国際芸術祭と同時期に開催して連携を図ってまいります。先般,岡山京橋クルーズという新会社ができ,旭川の京橋から瀬戸内海の島々を結ぶ旅客船を運航すると発表されました。現代アートの作品を京橋周辺にも展示してはどうかと思いますが,御所見をお伺いいたします。 9月末から11月にかけては,芸術,スポーツの秋でおかやま国際音楽祭,岡山市芸術祭,おかやまマラソンなどが開催されます。それらとの連携をどのようにしていくのか。 また,学校連携がありますが,高校,大学などとの連携についてはどのように考えていらっしゃいますか。 最後でございますが,岡山市文化芸術基本条例(仮称)について提案いたします。 平成29年6月に文化芸術振興基本法文化芸術基本法に名称も含め改正されました。その改正の趣旨は,このようにあります。文化芸術の固有の意義と価値を尊重しつつ,文化芸術そのものの振興にとどまらず,観光,まちづくり,国際交流,福祉,教育,産業その他関連分野における施策を本法の範囲に取り込むとともに,文化芸術により生み出される様々な価値を文化芸術の継承,発展及び創造に活用しようとするものです。 まさに今,岡山市は岡山芸術創造劇場を整備しようとしています。岡山芸術交流も来年2回目を行い,定着しつつあります。その他,おかやま国際音楽祭,岡山市芸術祭,マラソン,そして観光では先般の日本遺産の登録,文化財の保存,まちづくりでは路面電車の岡山駅前乗り入れや回遊性,にぎわいなど,全てが結びついてきます。大森市長も文化芸術には力を入れておりますし,この際基本条例を制定すべきではないでしょうか,市長の御所見をお伺いいたします。 以上で第1回目の質問を終わります。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  皆さんおはようございます。本日もよろしくお願いいたします。 きょうもマラソンの話からのスタートでありましたけども,きのう高橋議員がおっしゃったように,RUNNETで今ナンバーワンになっているところであります。本当に多くの方々の御尽力でこういう形になったと思っているところであります。非常にうれしいことでありますが,来年はいよいよ節目の第5回,よりいいものにしていきたいと思います。いろいろなアイデアをまた教えていただければと思います。 私は,まず災害救助法の実施市の指定についてということで,この7月豪雨で岡山市が実施主体となった場合どうなっていたか,また県との役割分担等々,そして実施市となってのメリットについての所見というところについてお話を申し上げたいと思います。 この災害救助法の実施市に政令市がなるというのは,政令市の会議で何度も議論いたしました。私も参画して,昔災害救助法についても関与していた経験もあり,申し上げたところであります。政令市は当然ながら人口,そしてそれぞれ財産が集中しております。また,能力的に見ても,執務能力という面から見ても,都道府県と同等のものを持っていると考えているということで,災害救助法の実施市になり得るんではないかという話をし,国,また都道府県の知事会と調整してこういう形になったものであります。 この7月豪雨で実施市になったら一体どう変わるか,これが多分一番わかりやすい話だと思います。 ちなみに,今災害救助法の実施項目というのは数多くあるわけですが,大きくは2つのカテゴリーに分かれます。1つは,知事が直接行うものに医療,応急仮設等3つの事務がございます。そして,市町村長が行うものとして,避難所の供与のほか多項目あるということであります。この市町村長が行うというのは,知事から委任を受けて行うという整理になっております。一番わかりやすいのは,知事が直接行うものが7月豪雨のときどうだったのかというところからお話ししていけばわかりやすいんじゃないかと思います。 みなし仮設住宅についてお話を申し上げますと,まずさまざまな相談を経てではありますが,被災者が岡山市にみなし仮設住宅についての申込書を提出します。その後に市から県に対して新たにその申込書を渡す。そして,県から入居決定通知書なるものを岡山市のほうに送付していただきます。そして,岡山市が被災者に通知書を送付するという手続にわかりやすく言うとなっている。 じゃあ,具体的にどれだけの時間がかかったかというと,早いものは2日でできています。しかしながら,最もかかっているものは15日かかっております。岡山市から岡山県への申込書の提出,そして通知書の送付,これも県での決裁が必要でしょうから,その時間が短縮されれば,今申し上げたような日にちも少し早くなっていくんではないかなと思っております。 それからあとは,委託事務の関係ですが,これ委託されているわけですから,市民との関係は余り変わらないと思いますけども,市と県との関係においては,当然ながら国からお金が来るのは県ですから,そういう手続をまたしていかなきゃならない。そういう煩雑な手続は少なくともなくなっていくという効果が出るだろうと思っております。 そういうことで,私はメリットがあるということで,11月に知事とお会いしたときに折衝をお願いしているところであって,今鋭意やっているところであります。 ただ一つだけちょっと注意しておかなきゃいけないのは,岡山市の場合,岡山県の中でも医療資源などが集中しています。したがって,今回の7月災害でもそうですが,広域的に災害が起こったときは岡山市だけに医療を供給するというよりは広域的に供給する,こういった体制をとっていくことをこれからも整理していかなければならないと思っている次第であります。 次に,劇場の問題であります。公募とか公益法人を運営母体として想定しているのか,また条例の制定をどうするのかという点についてお答え申し上げたいと思います。 今回も何人かの方からお話がありましたけれども,芸術創造劇場は大ホール,中ホールだけではなくて,スタジオとか練習室も多く含んでおります。創造型の機能を持ったもので,中四国を代表する劇場になっていくんではないかと思っているところであります。その創造型劇場をこれから目指していくには,何といってもソフトの事業を充実していかなければならないと思います。したがって,この劇場の運営母体としては,単なる施設管理を行うだけではなく,文化芸術施設に関する知見や専門性,文化芸術団体とのネットワークを備えるとともに,岡山市と協働していただいて,この劇場を軸とした文化振興を図る上で中心的な役割を担えるような運営組織であることが重要だと思っております。今後このような視点で新しい劇場にふさわしい運営組織のあり方や選定方法の検討を進めてまいりたいと思います。 また,議員御提案の文化芸術に関する基本条例ですが,2022年から岡山市の文化行政のシンボルとも言える岡山芸術創造劇場が動き出すことでもあります。私としては,則武議員御指摘のように,そういった動きに合わせて条例の制定についても前向きに検討していきたいと思っております。ぜひとも皆さん方,各会派の御意見もお願いしたいと思います。 私からは以上です。 ◎田中利直危機管理担当局長  1番目の災害対策についての項,災害救助法の実施市指定についてのうち,市長答弁以外にお答えいたします。 まず,災害救助法の適用を判断するための被害状況の把握ですが,災害救助法の適用は災害救助法施行令で基準が定められており,その基準に基づき判断することになります。 7月豪雨災害での被害状況は,消防局等の救助活動の情報で7月9日の朝には大まかな状況を把握し,また道路の損壊や河川の決壊があったことから,現場で対応した部署からの情報で状況を把握しております。 救助実施市指定後は,消防局の救助活動や現場対応部署の活動をもとに迅速に情報を収集し,市内全域の被害状況を把握することで岡山市が災害救助法の適用を判断することになります。 次に,内閣府令の策定状況,それから救助実施市の指定基準の4要件をどのようにクリアするのか,またこのたびの災害による体制強化はとのお尋ねにお答えします。 内閣府令は,現在案が示されており,まだ公布されておりません。また,指定基準の4要件を満たすために,県とは連絡会議等,連携体制の協議を行っているところであり,国や関係団体とも調整に向けて準備を進めております。 さらに,市内部では,7月豪雨災害の教訓をもとに,市民への対応が円滑に行えるよう,各救助を担当する部署を決め,体制を整えるとともに,災害救助基金についても検討しているところです。 次に,指定を受けると救助等に要した費用の負担がふえるのか,また基金の積立額,使い方についてのお尋ねにお答えいたします。 岡山市の負担につきましては,被害の程度に応じて2分の1から10分の9が国庫の負担となり,残りは一般財源による対応となります。なお,一般財源分につきましては,特別交付税での措置があります。 災害救助基金の積立額は,現時点での試算で4億円から5億円の規模になると思われます。 また,基金の使用は災害救助法による救助に要した費用,基金による備蓄物資購入費用,基金の管理に必要な費用に限られております。 次に,岡山市の災害救助法適用基準は変わるのか,住家の滅失とはどのような状態かとのお尋ねにお答えいたします。 災害救助法の適用基準は,災害救助法施行令に基づくもので,救助実施市の指定後も変更はありません。 また,住家の滅失とは,内閣府の事務取扱要領によると,居住のための基本的機能を喪失したことを意味し,住家全部の倒壊や流失,または住家の損壊が甚だしく,補修によりもとどおりに使用することが困難なものなどとなっております。 次に,どのような場合に特別基準を設けるのかとのお尋ねにお答えいたします。 災害救助法に基づく救助,例えば避難所や仮設住宅供与の設置期間や費用の限度額につきましては,基本的には内閣府の通知に基づくこととなりますが,一般基準で定められている内容で実施することが困難な場合には,国と協議の上,特別基準を設定し,救助費用の限度額の増額や救助期間の延長を決めることができるようになります。 次に,協定を締結した県立高等学校災害対策基本法に基づく避難所指定についてお答えいたします。 岡山市では,基本的に小・中学校や公民館,コミュニティハウスを指定避難所としております。今後,必要に応じて県立高等学校と連携し,避難所として活用できるよう研究してまいります。 以上でございます。 ◎桐野眞二下水道河川局長  同じ項,可搬式ポンプについて順次お答えします。 貸与要件につきましては,過去に浸水被害があった町内会等で浸水箇所の近くにポンプの設置場所や河川等の排水先が確保できることが要件と考えております。 ポンプ操作につきましては,自民党の吉本議員にお答えしたとおりです。 貸与期間は,原則1年を期限とし,貸与の継続要望があれば必要に応じて1年ごとに更新することを想定しております。 燃料費につきましては,共助による浸水対策促進の観点から町内会等で負担をお願いすることとしております。 以上です。 ◎荒島茂樹市民生活局長  岡山市の文化芸術施策の項で,まず岡山芸術創造劇場についてお答えいたします。 開館後の運営を担う人材はいつごろからどのような方を求めるのかという御質問でございますが,岡山芸術創造劇場の運営に当たりましては,専門的な人材が必要であり,プロデューサーやマネジャー,テクニカルディレクターなど,中心的な役割を担う人材としてどのような方が適任なのか,早急に明らかにするとともに,具体的な管理運営の仕組みづくりにかかわっていただく予定としております。 なお,劇場の管理運営に携わる人材に求める資質といたしましては,舞台芸術に関する知見と専門性,舞台芸術事業の企画・制作知識,マネジメント能力,コーディネート能力,交渉能力,また舞台設備操作に関する経験やプランニング知識・能力などが必要であると考えております。 続きまして,岡山芸術交流についての御質問にお答えいたします。 京橋周辺に展示してはどうか,音楽祭や芸術祭,おかやまマラソンとの連携をしてはどうかとの御質問にお答えいたします。 岡山芸術交流2019と同時期に他会場で開催される文化芸術,スポーツ等のイベントと連携していくことは大変重要であると認識しております。京橋周辺での展示も含めましてどのようなことが可能なのか検討してまいりたいと考えております。 続きまして,高校や大学などとの連携についての御質問にお答えいたします。 学校と連携した鑑賞の強化は,この事業における重点取り組みの一つでございまして,現在県内小・中学校に対し積極的に呼びかけを行っているところです。また,高校生や大学生にも芸術作品に触れる機会をふやしていくため,周知を図るとともに,一緒に運営してもらうサポートスタッフとしての参加についても協力を求めていきたいと考えております。 以上です。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  同じ項,再開発事業の権利変換の状況についての御質問にお答えいたします。 当該地区の権利変換につきましては,組合より関係権利者全員を対象とした権利変換計画の認可申請を受け,本市におきまして都市再開発法に基づき本年10月末に認可を行ったところでございます。 以上です。     〔33番則武宣弘議員登壇〕 ◆33番(則武宣弘議員)  ありがとうございました。 私もRUNNETに投稿した一人でございまして,得点を多分上げていると思います。 それでは,再質問させていただきたいと思います。 災害救助法の実施市の指定の件でございますが,御説明いただいて非常によくわかりました。効率的に本当できる,弾力的にもできる部分もあり,岡山市は災害時の,あってはいけませんけれど,そういう事態になった場合には,速やかに市民の皆さん方を救助していただけるような形になるんではないかなあと期待もしています。 そこで,質問の中でも何度も申し上げましたが,きちっとそれを実施,実行,遂行できる組織を次の機構改革でも考えていらっしゃると,全体のことも含めて考えていらっしゃると思いますけれど,災害救助法の実施市になっても,速やかに適応できる組織体制をこれはぜひつくっていただきたいと思っております。 その中で,市長も答弁で述べられましたが,岡山県が今後も連絡調整機能を持たれて,全県の中で例えば医療の配分のこととか考えていかれますが,この辺の連絡調整権の問題については今後検討なされていかれるんでしょうか。4月1日までにされるんでしょうか。 それと,発災時の物資の配分については,資源配分計画というものをつくらなきゃいけないようになっているみたいですけれど,これも岡山県と岡山市の中でどのように明文化されていくのか,それについてもお答えいただきたいと思います。 それから,その中で今医療の話がありましたけど,日本赤十字社と新たに協定を結ばなければならないというふうにもなっているようですが,ここら辺の推移についてもお聞かせいただければと思います。 それから,項目の中に埋葬とか死体の捜索・処理という項目が入っているんですけれど,これにつきましては,私は倉敷の議員からお聞きしたんですが,倉敷では葬祭業者の方々と協定を結んで,もし災害が起きたときに亡くなった方々の遺体のそういった処理を葬祭業者の方々と連携してやるようになっているようですが,岡山市は協定を結んでいないと聞いております。ぜひ御検討いただきたいと思いますが,御所見をお聞かせください。 それから,芸術創造劇場のほうでございますが,これも今お話がありましたように,知見がある方とか専門性がある方,また交渉能力があると,すごい方をこれから探していかなきゃいけないんですけれど,これは今ある既存組織の中のどこかとお話ししていくのか,それとも一人一人そういう方々を探していきながら新しい組織をつくっていくのか,そこら辺の考えはどうなんでしょうかね。そこら辺をお聞かせいただけたらと思います。 それから,芸術交流については,ぜひ京橋のあたりまで動線を結ぶようにしていただければ,人の流れを瀬戸芸まで結べるんじゃないかなあと思っておりますので,ぜひ御検討いただきたいと思います。 最後,文化芸術基本条例のお話をありがとうございました。市長から2022年,芸術創造劇場ができるころを踏まえて検討していきたいということでございました。岡山市の文化振興ビジョンもちょうどその時期に終わると思います。そういった意味では,ビジョンとともに総合的なそういった条例をぜひ制定していただきたいと思います。 特に日本遺産も市長,今回認定されまして,すばらしいことだと思いますが,こういった日本遺産やまちづくりのことなんかも,今回の基本法の中に入っておりますので,ぜひそういったことも御検討していただいて,我々議会も意見を述べながら条例づくりに一緒に参画していきたいと考えておりますので,よろしくお願いいたしまして,質問を終わりたいと思います。 ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。 ◎那須正己副市長  再度の御質問の中で,救助実施市指定に向けて医療資源,それから物資,そういった配分のお尋ねでございました。 これについては,これから県のほうで最終的には配分計画というのをつくっていただくんですが,そこには市が当然かかわってまいります。災害の規模によってどのような資源がどの程度要るかというのは,その都度変わると思います。ですから,臨機応変にということもありますけれども,1つは何かのものを想定してつくっておくようになります。そこは実際救護所を置くとか,あるいは水とか食料の物資等を配分するとか,そこについては市のほうで県と調整しながら進めていくということになります。 それからもう一つ,日赤との関係ですが,これについても何らかの協定を結んでいくようになると思います。 それプラス倉敷のお話がありましたけど,埋葬,死体の捜索・処理についての葬祭業者との協定というのは,私は詳細を承知しておりませんが,結んでいないんであれば,そこは検討しなければならないと考えております。 以上でございます。 ◎荒島茂樹市民生活局長  芸術創造劇場の運営母体についての再質問でございますけれども,中四国を代表する創造型劇場を目指していくということを考えておりますので,そういったことから考えますと,市内にある既存の文化の組織といいますか,団体,そういった人たちを寄せ集めてというのではなく,いわゆる専門の知識,知見を兼ね備え,それから全国にわたって広いネットワークを持っておられるような方々を集めていくということが重要になろうかと思います。そういった意味では,新しい組織というのをつくっていく必要があるんだろうなあと思っておりますけれども,そこらあたりのやり方,内容等については,今後十分専門家の方々の意見も参考にしながら検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ○宮武博議長  以上で則武議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして松本議員。     〔8番松本好厚議員登壇,拍手〕 ◆8番(松本好厚議員)  皆さんおはようございます。自由民主党岡山市議団の松本好厚でございます。 本日は自由民主党市議団より4名登壇いたします。そのトップバッターでございます。どうかよろしくお願い申し上げます。 昨日,中国四国農政局が発表した岡山県内の水稲──米ですね,ことしの作況指数が98という報道があり,昨年から5ポイント下がった,やや不良ということになりました。私も農家なんですけども,確かに昨年と比べて10%減ということで,質もちょっと悪かったかなと思っております。特に南部の地区においては,9月の日照不足,低温等で米そのものが生育できなかったというのが大きな原因かなと思っております。そして,果樹についても同じようなことがあります。私の住んでいる地区には,柿で有名な沢田地区がございます。この柿につきましても,影響が心配されたんですけども,生産者の御努力によりまして,例年並みの収穫が得られたと聞いております。しかしながら,ちょっと残念なことに,ことしは沢田の柿まつり,毎年11月の第3日曜日に開催しているんですけども,会場であります百間川の河川敷が使用できなかったということで中止になりました。ことしは第30回という記念すべき年だったんですけども,来年には復旧して盛大に第30回の沢田の柿まつりが開催できるんじゃないかなと思っております。楽しみにしていただきたいと思っております。 それでは,通告に従いまして質問のほうをさせていただきます。 1,内水氾濫対策について。 平成30年7月豪雨によって岡山市内の多くの地域で内水氾濫が発生しました。排水施設の不足,排水ポンプの能力不足等に大きな原因があり,今後早急な対応が望まれています。今回の補正予算においても,局地的な浸水被害に迅速に対応するために,貸与用可搬式ポンプ8台の導入費用が計上されていますが,一時的な対策であり,早急に排水施設の増設を希望したいと思っております。 私の住んでいる竜操中学校区,幡多・財田・竜之口小学校区ですけども,旭川,百間川の流域に近く,冠水した地域では可搬式ポンプも有効ではあると考えますが,排水する場所がない地域においてはポンプが活用できないのも現実でございます。当地区においても利用できない地域が多くあり,住民としても安心できない状況には変わりありません。 幡多学区においては,豪雨災害後の7月と先月の11月,2回にわたって防災訓練を実施いたしました。特に11月の防災訓練におきましては,住民が避難するに当たり,危険箇所の調査を町内会ごとで行い,今後各戸に周知徹底を行うこととしております。 当地区においては,マンション等の高層建造物が比較的少なく,避難場所が少ない地域でございます。7月豪雨では,地域の小学校の避難場所が冠水して避難できない状況が発生しました。 そこで質問です。 旧陸運局の跡地につきましては,1年前の個人質問で跡地利用につきまして質問させていただきましたが,満足できる御回答はいただけませんでした。今回の豪雨災害で地域の方から避難場所としての活用はできないかとの御提案がありました。現在は破砕コンクリートで埋め尽くされていますが,土を入れて通常はグラウンドとして利用し,緊急時には避難場所として活用することについて,御所見をお示しいただきたいと思います。 昨年9月の台風18号の豪雨でも,多くの地域で道路冠水が発生しました。ことし7月の豪雨災害と比較して,むしろ昨年のほうが冠水被害が大きかった場所がありました。私も農業水利土木として地域の水利にかかわっているわけでございますが,その後地域の関係者と意見交換を行いましたところ,ことしの7月の豪雨では,百間川の河川水位が上昇したために,ふだんは自然流下させていた樋門を閉じ,排水ができない状況になりましたが,一部の用水路において樋門を操作して通常とは逆方向に水を流して,上流の他の用水路を通じて余力のある排水機場に回したことが被害の軽減につながったのではないかと考えられるとのことでした。つまり,ことしの7月豪雨では,地域の水利に詳しい水利関係者がその状況に応じた水利施設の操作を行ったことにより,被害の軽減につながった事例があったということでございます。 そこで質問です。 当地区においても,農業従事者が減少しており,水利や水防に精通した人が少なくなっています。今後の対策として,行政,水利関係者,農業従事者等が現在有している地域の複雑な水利や水防の知識をしっかり継承し,組織的な対応をしていくことが水害による被害を軽減していくことにつながると考えます。御所見をお示しください。 2,学校給食(食育)について。 私は地域活動として,地元の小学校のPTAのOBらとともに,竜操地域学校応援団というものを組織しております。活動の一つとして,ことしで7年目になりますが,地元の中学生に技術・家庭科の授業の一環として米づくり──田植えと稲刈りを指導しております。飽食の時代である現在,食について興味を持ってもらうことが活動の趣旨です。 さて,学校給食は成長期にある子どもたちの健康や発達のために欠かせない食事として,栄養バランスを考えてつくっています。バラエティーに富んだメニューを提供するとともに,一部では地場の農産物についても積極的に取り入れるなど,食育に生かしています。そのような中で,どうしても出てしまうのが食べ残しでございます。食べ残しの理由は,個人差など子どもたちによってさまざまですが,大きな理由の一つに,好き嫌いだと考えます。 そこで質問です。 現在の岡山市での給食の食べ残し状況をお示しください。 3,岡山平和祈念館(仮称)について。 岡山市では,昭和60年6月25日に平和都市宣言を行いました。この宣言では,全ての国のあらゆる核兵器が完全に廃絶されることを願い,平和で幸せな社会を築くため不断の努力を続けることを誓いました。また,岡山空襲のあった6月29日を岡山市平和の日と定めています。毎年この日には岡山市戦没者追悼式が開かれ,多くの市内の小・中学生も参列しています。 さて,先般の報道で,岡山県遺族連盟が岡山市中区奥市に岡山平和祈念館(仮称)を建設する発表がありました。来年度中には完成予定です。 現在,岡山シティミュージアムには岡山空襲展示室が常設されています。岡山空襲に関する資料や写真が展示され,多くの方々に平和への思いを新たにし,戦争の悲惨さと平和のとうとさを次世代に伝えています。 そこで質問です。 (1)現在の岡山空襲展示室への小・中学生の団体見学数をお示しください。 (2)戦後73年がたち,年々遺族が少なくなる中で,戦争の記憶の継承が困難になっている状況で,岡山平和祈念館(仮称)の施設を活用して平和学習に役立てていただきたいと考えております。御所見をお示しください。 以上で1回目の質問を終わります。 どうぞよろしくお願いします。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇
    大森雅夫市長  沢田の柿まつり,残念でしたね。あの祭りに行きますと,朝6時ぐらいから並んで柿を求められておられる方がいるのをいつも驚きながらも,これだけ人気があるんだというような感じで見せていただきました。来年の30回目は私もぜひ行かせていただきたいと思います。 私は最後ですが,岡山平和祈念館──仮称ではありますが──を活用して平和学習に役立ててほしいという話でございます。 松本議員御指摘のように,岡山市の戦没者追悼式で子どもたちに対しても平和に関してより認識してもらう,悲惨な戦争を認識してもらう,そういったことをやらせていただいているわけであります。また,あわせて岡山空襲展示室に戦争に関する資料を展示したり,岡山空襲のリーフレットを配布したりして,子どもたちを初め市民の平和学習に役立てているところであります。 このたび建設される新たな施設については,私も報道でしか知りません。その性格が一体いかなるものかよくわからない点もありますが,その性格を十分把握した上ではありますけれども,平和に対する市民の皆様や子どもたちの意識が高まることに役立てればいいかなあと思っているところであります。 以上です。 ◎田中利直危機管理担当局長  1番目の内水氾濫対策についての項,旧陸運局跡地の避難場所としての活用についてお答えいたします。 幡多学区には,発災時の指定緊急避難場所として幡多小学校を初め竜操中学校や東公民館,高屋公園,ホームセンタータイム高屋店の駐車場などがあることから,避難場所のため旧陸運局跡地を購入して整備することは困難だと考えております。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  同じ項,地域の複雑な水利や水防の知識を継承し,組織的な対応が水害被害の軽減につながるのではとの御質問ですが,古くからある地域の水利秩序とこれを支える水利関係者の知識や関係者同士の人のつながりは,地域にとって貴重な財産であり,このたびのような豪雨災害に際しては,水防の面では重要な役割を果たしております。 後継者不足が言われる中ではありますが,水利関係者の会議で情報交換を行うなど,こうした水利関係の知識がしっかり継承されていけるよう検討するとともに,このたびの事例で河川樋門や排水機場を管理しております下水道河川局などとも協力し,将来を見据え組織的な対応ができるよう相談してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  大きな2番,学校給食(食育)についての項でありますが,本市の給食の食べ残しの状況につきましては,毎年6月に小・中学校で残食量調査を実施しておりまして,平成30年度の残食率は2.6%となっております。10年前は6.1%でありましたので,4割程度に減少しております。 以上でございます。 ◎森安浩一郎保健福祉局長  3,岡山平和祈念館(仮称)の項,市長答弁以外についてお答えします。 平成29年度の岡山空襲展示室への小・中学校の団体見学数は,市内の小学校が7校,市外の小学校が4校で合わせて11校です。中学校は市内が5校,市外が3校で合わせて8校です。 以上です。     〔8番松本好厚議員登壇〕 ◆8番(松本好厚議員)  御答弁ありがとうございました。 2つほど再質問させていただきます。 内水氾濫についての質問でございます。 農業従事者,また水利に詳しい人たちが大変少なくなっている状況で,私の地区,幡多学区におきましても,正直2人ぐらいしか水利に詳しい人はいないわけでございます。そういった中で,やはり最近世代が交代していって,若い人たちがさまざまな水利の会議に出てきているんですけども,そういった継承が必要だと。そういった中で毎年5月にしゅんせつ,藻刈り作業等の会議が当地区では開催されております。来年の出水期の前にぜひともそういった会そのものを実施していただきたい。多くの水利関係者が集まりますので,その会議を来年から必ずすることを検討していただきたいと思っております。 それともう一つ,給食の問題でございますが,我々が小学生のころ,今から50年近く前になると思うんですけども,給食は残したらだめだというような流れの中で,泣きながら食べていた子どもたちが多く見受けられたわけでございますけども,10年前が6.1%,今2.6%ということでございます。これが減った要因というか,原因というか,そういったことを教えていただきたいと思います。 以上でございます。 ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。 ◎赤坂隆産業観光局長  再度水利関係者の会議での取り組みについてですけれども,おっしゃるとおり担い手の不足ということで,やはり多くの方に継承していただくためには,会議を開かないといけないと考えております。提案にありましたとおり,5月の藻刈り,しゅんせつの会議についても,活用させていただいて,その情報交換の場にもさせていただければと思っております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  食べ残しが減少した要因でありますが,4点ほどあると思います。 まず,栄養教諭や学校栄養職員が中心となって給食時間や教科等の中に食について興味,関心を高める内容を取り入れて,学校全体で食育を推進しております。その中で望ましい食習慣を身につけることができるようにしております。 また,児童・生徒の苦手な食材でも,食べやすいよう献立の内容や調理の改善,工夫を図っております。 それから,給食時間に学級では担任が声かけをし,個人差に応じた適切な食事量の盛りつけを行うなど,個に応じた指導,食べ残しが少なくなるような取り組みを行っております。 また,児童・生徒の委員会活動では,楽しい雰囲気の中で苦手な食材も進んで食べられるような取り組みをしております。 以上の取り組み等で残食量が減少したと考えられます。 以上でございます。 ○宮武博議長  以上で松本議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして福吉議員。     〔12番福吉智徳議員登壇,拍手〕 ◆12番(福吉智徳議員)  皆さんおはようございます。公明党岡山市議団の福吉智徳です。 きょうの朝,則武議員のほうからマラソンに参加したお話がございましたけれども,応援する立場として4回応援させていただきました。応援すると,1時間半ぐらいその場から抜けられないんですよね。1つは,走っている人が切れ目なくずっと走ってきますんで,ここまででやめようと思っても,なかなかやめどきのタイミングがわからなくて,しまいには手と足と腰が痛くなって抜け出すということ。それから2つ目は,どんどんどんどん興奮してきまして,何か自分がその場で走っているような気分というか,本当に頑張れという気持ちで応援にどんどんどんどんのめり込んでいって一体感が味わえる,その瞬間がすごく自分自身が楽しくてやめられないというような形で,本当にマラソンの当日を迎えるたんびに大変自分自身が楽しみにしている日になっているなというのを感じております。 それで,来年第5回目の節目ということで走ろうと決意したら,(拍手)娘から「あんた死ぬで」と,それも顔を見ずにおなか回りを見て言われましたので,その辺は1年間しっかりと体をまた調整しながら走るかどうかを決めたいなと思っております。(笑声) それでは,通告に従いまして質問いたします。 1,コミュニティ活動推進備品修繕等助成事業について。 この助成事業については,平成29年4月からスタートし,数多くの町内会が利活用していると伺っています。私が住んでいる北浦町内会でも,この助成事業を活用させていただきました。町内会所有の祭りに使うどんちょうを新調し,それまで使用していたどんちょうが岡山市の歴史文化財としても価値あるものと判断していただき,岡山シティミュージアムへ寄贈,展示してもらいました。この一件で,町内の方にも大変喜んでいただきました。 そこで,この制度について以下質問いたします。 (1)平成29年度と平成30年度の現在までの実績数をお示しください。 (2)各町内会の反応はどうなのか,またどのように掌握しているのか,お示しください。 (3)今後の取り組みとして来年度も事業の継続はあるのか,またその判断をいつどのような情報,状況を持って行うのか,お示しください。 (4)平成29年8月議会で,その他の備品という項目を設け,補助額を下げ,次回までの申請期間を短くするなど考えられないかとの質問に,検討していきたいとの答弁がありましたが,その後どのように検討したのか,また項目をふやす計画があるのか,お聞かせください。 2,市営住宅のお風呂未設置世帯へのその後の対応について。 前回の議会質問で,市営住宅のお風呂未設置世帯への対策について質問を行い,設置状況やニーズについて調査するとの答弁をいただきました。そのことを踏まえ,その後の対応について質問します。 (1)ニーズ調査をどのような形で行ったのか,また未設置世帯の把握はできたのか,できたのであれば数をお示しください。 さらに,前回の質問では設置するのであれば家賃の値上げ幅が1,500円程度とお聞きしました。調査の結果を踏まえ,値上げ額に変更があるのか,あわせてお示しください。 (2)いつごろまでに対応しようと考えているのか,スケジュールをお示しください。 3,主要地方道岡山・玉野線の交通渋滞解消対策について。 主要地方道岡山・玉野線の郡交差点を中心に朝夕かなりの交通渋滞が発生しています。渋滞の要因は幾つかあるものと推察されますが,今回その中の2点について質問いたします。 (1)郡交差点から玉野市八浜方面へ向かう路線で,マルナカ郡店付近の工業団地へ右折する車があり,車線を塞ぎ渋滞が発生しています。この道路幅は十分広くとってあるものの,山側の歩道幅が不自然に広く設定されており,その歩道は余り使用されていません。その歩道の影響で車道が狭くなり,右折車が車道を塞ぎ,渋滞が発生しています。ここの車道幅と歩道幅について変更はできないのでしょうか。変更できない理由があればお示しください。 (2)児島湾大橋地域から郡交差点に入り,締め切り堤防方面へ右折するとき,時差式信号で対向してくる車がとまるのを待って右折しています。ドライバーは対向車がとまるかどうか判断する情報として,歩行者信号機が赤になっているかで,もう少しで対向車がとまり右折できるものと判断しています。しかし,朝夕の渋滞時には対向車が信号を無視して突っ込んでくるケースが多くあり,ひやりとする場面に遭遇します。また,事故も多く,事故時に交差点進入時の信号の色でもめるといったこともお聞きします。矢印表示信号では,対向車側の信号は確実に赤信号です。そういった意味からも,警察機関と相談願い,矢印表示型の信号に改修できないのか,お聞かせください。 以上で1回目の質問を終わります。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。 ◎江田美幸市民協働局長  大きい1番目,コミュニティ活動推進備品修繕等助成事業について,順次お答えいたします。 まず,平成29年度と平成30年度現在までの実績数についてでございますが,予算額1,000万円に対して平成29年度は申請件数が70件,補助確定金額が952万7,500円,平成30年度は11月末現在で申請件数が40件,補助申請金額が469万6,000円となっております。 次に,各町内会の反応はどのように掌握しているのか,来年度も事業の継続はあるのかという御質問にお答えします。 単位町内会を対象に行ったアンケートや町内会の皆様とお話しできる機会を捉えて,この助成事業に対する御意見をお伺いしました。その中では,今まで高額だったために修繕に着手できなかった備品を修繕,あるいは買いかえすることができた,また今後も継続し充実を図ってほしいといった声が多く寄せられています。こうした声を受けて来年度も事業を継続する方向で検討しております。 最後に,その他の備品という項目について検討したのかという御質問ですが,昨年実施したアンケートでは,来年度──平成31年度においても現行の対象備品の申請を予定している町内会が相当数あることから,来年度においては現行での補助を検討しています。 対象備品の見直し等につきましては,アンケートを実施するなど,町内会の御意見をお聞きしながら,多くの町内会にこの制度を御利用いただけるよう引き続き検討してまいりたいと思っております。 以上です。 ◎林恭生都市整備局長  2,市営住宅のお風呂未設置世帯へのその後の対応について一括してお答えいたします。 お風呂の設置に関しては,現在指定管理者が未設置住戸の確認とニーズ調査を進めており,今年度中を目途に完了させる予定です。その後,お風呂の設置の必要性について調査結果や市営住宅等長寿命化計画,御自身で設置している方との公平性などを踏まえ,検討してまいりたいと考えております。 次に3,主要地方道岡山・玉野線の交通渋滞解消対策について一括してお答えします。 主要地方道岡山・玉野線のマルナカ郡店東側の交差点については,過去に渋滞対策を目的に交差点改良に向けて取り組んだ経緯がありますが,接続道路が私道であるため,市が施行することは困難な状況となっております。 なお,マルナカ郡店を初めとする大型店舗の入り口に右折レーンが設置されているケースがありますが,これについては道路管理者の許可を受けて事業者が整備したものであり,当該交差点についても道路の構造基準や交通管理者の同意を初めとした条件が整えば,同様の方法での改良は可能と考えられます。 また,岡山・玉野線郡交差点の下り信号機を矢印表示化することについて,県警に確認したところ,当該交差点の信号機はセンサーつきの時差式となっており,交通量の変化に対応して常に最適化を行っているとのことで,現状が交通処理上最も効率的であると言われております。 以上です。     〔12番福吉智徳議員登壇〕 ◆12番(福吉智徳議員)  御答弁ありがとうございました。 1点だけ再質問させてください。 3番目の交通渋滞のところなんですが,先ほどマルナカ郡店のところで渋滞が起きないようにということで,マルナカ郡店さんが道路の許可をとって,費用も出して,入りやすいように右折レーンを一つ設けてというお話がありました。今回,質問したのは,確かにあそこの周りに工業団地があって,そこに入っていこうとされるトラックや乗用車等があって,そこでふん詰まりを起こして渋滞しているということを一つの理由として言いましたけれども,交差点の改良をしてほしいということを言っているんではなくて,不自然に道路幅,いわゆる車道があって,両サイドに歩道があって,それを含めて大きな県道に今なっているわけですけれども,山側の歩道が車1台十分通れるぐらい余りにも大きく広いわけですよね。それは何らかの形で,今はもう実際のところ車が対向で,両方とも朝夕は詰まっています。そういった中で,いわゆる緊急車両と言われる救急車が通行しようとすると,普通はどちらかによけてくださいという形で車が逃げたりするんですけれども,その逃げることすらできなくて,ずうっと救急車がその位置のままじいっと待っているという光景を何度も見たことがあるんです。本来ならば,もう少し車道幅を余裕があるぐらい広げてもらってもいいんではないか。ましてや,山側の歩道では本当に人が通っている姿を僕は見たことがないんですよ,はっきり言いまして。片一方側は光南高校の学生さんやら含めて地域の人もたくさん通っています。自転車も通っています。けれども,余りにも不自然に広くとっている側の歩道では人が通っている姿を見たことがないんですよ。何のためにこの歩道幅をそんなに広くとってあるのか,意味がわからない。緊急車両も交わすこともできないというような状態の場合は,交差点改良とかという話ではなくて,そういったその道を管理している岡山市に道路の適正な運用といいましょうか,そこは見てもらってもいいんではないんかなあと思うんです。そのことを言っているんで,もう一度そういった点で御答弁していただきたいと思います。 以上です。 ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。 ◎林恭生都市整備局長  先ほど,接続している道路が私道で交差点扱いにならないので右折レーンを設けることもできなかったとお話しさせていただきました。 現地のほうは,今議員がおっしゃるように,山側のほうに余裕のある幅員がとられています。どうもかつて走りやすくするために道路の線形を変えて余剰地ができていると,その部分を歩道としているということです。 今度は車道の幅員なんですけれども,車道の幅員は道路の構造に関する規定の中で通行車両の数に応じて一般的には2.75メートルぐらいから,高速道路になると3.5メートルという幅員になりますけれど,それぞれ幅員も一応規定の中で決まっております。そういうことですので,今議員がおっしゃった少し車道を広げてはどうかということに関しては,構造の規定の問題がありますので,直ちにやりますというお話にはならないんですけども,現状としては渋滞しているということでございますので,もう一度我々のほうで現地を確認してみたいと思います。 以上です。 ○宮武博議長  以上で福吉議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして千間議員。     〔16番千間勝己議員登壇,拍手〕 ◆16番(千間勝己議員)  こんにちは。自由民主党岡山市議団の千間勝己でございます。 12月に入って急に寒くなってまいりました。ついこの間まで夏日があったりして,非常に気温の差が大きくなって皆さんも体には気をつけていただきたいと思います。何か風邪を引いている方もぽつぽつおられるようで。 12月になりましたんで,もうことしもほぼ終わってまいりました。ことしを少し振り返ってみると,いろんな事件が多くございました。ちょっと気になっているところだけ少し言いますと,スポーツ界ではアメフトの危険タックル問題がありました。また,相撲でも不祥事があり,いろいろ騒がせました。それから,医学部入試での女性差別ですかね,そういったことがありました。それと,この辺も大変な被害を受けました7月の豪雨,それと9月に大型の台風来襲で関空が閉鎖されたとか,北海道では震度7の地震があり,道内の電気が全部切れたとか,いろいろな災害が多くありました。いいこともいろいろありましたが,それは皆さん御存じのことだと思いますので,ちょっと災害とか事件について振り返ってみました。 その中で,やはり一番我々の印象に残っているのは,7月の豪雨災害だと思います。晴れの国おかやまで大きな災害が起こって,岡山の災害に対する脆弱性が露呈したのではないかと感じています。これからしっかりと災害対策マニュアルを皆さんと一緒につくっていきたいと考えているところでございます。 前置きが少し長くなりましたが,通告に従い質問に入りたいと思います。 まず,大きい1番,せのお病院の運営について(診療科目)。 ここ二,三年,地域の皆様より整形外科の診療がなく,困っているとよく聞きます。内容を確認しますと,第1と第3月曜日の午前のみ,火曜日,金曜日もありますが,岡山市民病院から医師が来られており,受診される場合は紹介状が必要とのことです。いわゆる予約ということです。 この地区においては,高齢化率が28.9%,これは平成29年9月末現在のデータです。岡山市は25.5%で3.4ポイントも高い数値です。高齢者数は年々増加しており,高齢化率は上昇傾向であります。腰痛や膝関節等々,整形外科が必要になる年齢であります。同じ市民病院でありながら,せのお病院の整形外科診療は非常に少なく感じております。狭き門になっております。 せのお病院では,整形外科診療時間をもっとふやすべきではないでしょうか。逆に作業療法士とか理学療法士のメンバーは10人超えて在籍されており,リハビリには十分対応できているような体制と感じております。 そこでお伺いいたします。 (1)このような診療時間になる考え方,また根拠はどのようなデータからでしょうか。 (2)月単位で考えれば,月曜日は3時間の2日間,合計で6時間,予約が要りますが,火曜日と金曜日は3時間が8日間で24時間の診療になります。医師の人数手配が難しいのでしたら,この予約時間,24時間の半分,12時間を一般診療に変更できないものでしょうか。 (3)急患は時間外でも受け付けしていますので,御相談くださいとあります。どのような対応ができますか。整形外科も対応できますか。 (4)せのお病院ではCT,MRI,骨塩量測定ができるようです。高度の診察が可能です。これらの稼働率はいかがでしょうか。 大きい2番,百間川緑地の復旧は。 今回,7月の西日本豪雨により岡山市も多くの被害が発生しました。このとき旭川は増水し,百間川に一の荒手,二の荒手を越えていっぱいの濁流が百間川河川敷のスポーツ施設を洗い流してしまいました。 ここにはいろいろなスポーツ施設,ソフトボール場,テニスコート,サッカー場,ゲートボール場,グラウンドゴルフ場,バスケットコート,多目的広場など無料施設がありましたが,全て流されてしまいました。これらの運動施設は,少年から高齢者が多く利用しております。少年では多くのスポーツマンが育っております。中高齢者では健康維持,コミュニケーションの場,憩いの場として多く利用されております。 今現在はこの場が利用できなく,ほかの運動施設を探して申し込んでいる状況です。百間川緑地利用者がほかの施設に利用を申し込むものですから,利用状況が混雑してきております。十分な利用回数が確保できなくなり,少年たちの練習場所,試合会場にも苦慮している状況でございます。したがって,早急な復旧を期待しているところです。 そこで質問です。 (1)復旧のめどは立ちましたか。 (2)どのようなスケジュールで復旧が進んでいますか。 (3)これからは,豪雨が今までより頻繁に起きることが予測されます。毎回施設等が流されるのではなく,天気予報等であらかじめ予測ができますので,施設や倉庫,ゴール等を移動して避難できるように検討されませんか。 次に大きい3番,暴力行為,いじめ,不登校について。 これは吉本議員,田中のぞみ議員,高橋議員も質問されていますが,少し違った意味で私なりの地域のこととしてしっかりと質問したいと思います。 私は毎朝,小学生の登校の見守りをしております。地域の子どもたちが集合場所に50人ほど集まります。男子が3班,女子が3班あり,合計6班あります。出発の順番を決めるため,各班長がじゃんけんして1から3番を決めます。そして,その日の挨拶当番を学年ごと,男子,女子と順番に回しております。挨拶を男子か女子かがしたことにより,出発の順番を男女交互に1から3番にしております。 ところが最近,6年生の男子2名ほどが勝手な行動をするようになり,手をやいております。また,その2名に影響され,反抗的な態度をする児童も少しあらわれてきております。 そこで,平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果を見ますと,一部を除き増加傾向にあります。 暴力行為の推移がここにあらわれております。ここ数年,この二,三年ずっとふえております。それから,学年別の加害児童・生徒数,ここも6年生ですが,中学生になり大きくふえております。それから,いじめの推移がここにあらわれております。やはりここ数年ずっとふえております。こういう状況にあります。 そこでお伺いします。 (1)この問題行動,不登校について,今までどのように対応されてきましたか。 (2)この調査結果をどのように分析されておられますか,御所見をお伺いします。また,どのような要因,原因が考えられますか。 (3)教育委員会指導課集計の6年生の暴力行為等が中学生になり,さらに増加するのではないかと心配します。問題は小さいうちに対応すべきと考えます。お考えをお示しください。 これで1回目の質問を終わります。 御答弁をどうぞよろしくお願いいたします。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。 ◎森安浩一郎保健福祉局長  1,せのお病院の運営について(診療科目)の項,整形外科の診療時間,予約診療時間の変更,時間外での急患対応,測定機器について順次お答えします。 せのお病院の整形外科は,平成25年度末に医師が退職して以降,常勤医師の確保が大変困難な状況が続いており,非常勤医師による診療が可能な時間帯で予約診療により運営しています。 また,せのお病院の運営主体である地方独立行政法人岡山市立総合医療センターは,市が示した業務運営の指針である中期目標に従い,具体的な業務運営に係る中期計画を策定し,計画的に業務を遂行する仕組みとなっています。市はせのお病院に対し,周辺地域の中心的な役割を担う病院として,地域住民に必要とされる医療を提供するという役割を求めており,そういった役割を果たす中で整形外科を含むせのお病院の診療体制について,地域の医療受給状況などを把握し,近隣の民間医療機関等との役割分担と連携を行いながら,地域住民に必要な医療が提供できるよう市としても法人としっかりと協議してまいりたいと考えています。 時間外の急患対応については,当直医師が整形外科の患者を含めて,症状に応じて受け入れの判断を行い,重症患者等は市民病院などの急性期病院に紹介するなど,適切に対応しているとのことです。 検査機器の使用状況については,平成29年度実績でMRIが1,010件,CTが1,382件,骨塩量検査機器が82件となっています。 以上です。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  2番目の項,百間川緑地の復旧についての御質問に順次お答えいたします。 まずは,復旧のめど及びスケジュールについてお答えいたします。 本市が管理する百間川緑地の被災施設の復旧につきましては,多くの方々が利用するスポーツ施設から順次進めており,大部分の施設につきましては,今年度末までの完了を予定しております。 また,全てのスポーツ施設についても,遅くとも出水期前までには使用を再開したいと考えております。 続きまして,施設の事前撤去に関する御質問でございます。 旭川からの放水により本市が管理する百間川緑地の施設に被害が発生するおそれがある場合には,指定管理者との協定の中で,本市の指示によりゴールなど,工作物の一時撤去を行うこととしております。今後も河川管理者,指定管理者等と連携をより密にし,情報を共有しながら施設の一時撤去について適切に対応してまいりたいと考えています。 以上です。 ◎菅野和良教育長  大きな3番,暴力行為,いじめ,不登校についての項,順次お答えしてまいります。 まず,問題行動,不登校について今までどのような対応をしてきたのかという御質問ですが,これまで学校は暴力行為や不登校を防いだり,いじめを積極的に認知したりする取り組みとして,わかりやすい授業づくりやアンケートなどを活用した学級集団づくりなどを行っております。また,問題行動につきましては,関係する子どもから丁寧に事実を確認し,保護者の協力を得ながら粘り強く指導を進めております。さらに,警察やこども総合相談所などの関係機関と連携するとともに,子どもの悩みに対応できるスクールカウンセラーなどを活用しております。 教育委員会としましては,いじめや不登校の改善に向けて教育相談室や適応指導教室の充実を図るとともに,学校の指導体制の強化のために教育支援アドバイザーの配置等に取り組んでおります。 次に,調査結果をどのように分析しているのか,またどのような要因,原因が考えられるのかというお尋ねですが,中学校の暴力行為につきましては,学校が保護者や警察等と連携して生徒に対し丁寧にかかわった結果,前年度より大幅に減少しました。 一方,中学校のいじめの認知件数は増加しましたが,その要因はアンケート調査などを通して積極的認知に努めた結果であると考えております。 また,中学校の不登校は2年連続で全国平均を下回りましたが,不登校が長期化している生徒の割合は依然として高い状況であります。その要因は,学業不振,友人関係,家庭環境などが複雑化していることが背景にあると認識しております。 小学校の暴力行為,いじめ,不登校につきましては,自民党の吉本議員に御答弁したとおりであります。 この項最後に,小学校6年生の暴力行為などが中学生になって増加するのを防ぐ対応はというお尋ねですが,小学校と中学校の連携を強化し,共通の方針のもと,教職が子どもにかかわっていくことが重要であると考えております。 現在,中学校の教員が小学校に出向き,小学校の教員とともに挨拶運動や授業を行うなど,小学校のときから人間関係を築いておき,中学校生活への不安を取り除くような事例も見られます。今後はこうした取り組みをさらに充実してまいる所存でございます。 以上でございます。     〔16番千間勝己議員登壇〕 ◆16番(千間勝己議員)  御答弁ありがとうございました。 これから一問一答で質問させていただきます。 まず1番目のせのお病院ですが,市民病院のほうには7名の整形外科医がおられますね。妹尾地区というと,妹尾,箕島,福田,東畦,興除,藤田の一部とか,周りからもいろいろ来られると思います。南区の人口は約17万人で,そのどのくらいが来られるかわかりませんが,ある程度の人口規模はあります。それから,もっと言えば,早島とか,そちらのほうからも来られるんで,何とか1名の整形外科医に常駐していただきたいんです。その検討を再度お願いできませんでしょうか,御所見をお願いします。 ◎森安浩一郎保健福祉局長  せのお病院については,地域の中核的な医療機関ということで位置づけておりますが,市民病院のほうでは手術の件数が非常に増加しております。慢性的な整形外科医の不足が続いております。大学病院等との連携などにより医師確保に努めておりますが,現在のところ常勤医師の確保というのは非常に困難な状況にあります。今の非常勤の医師の派遣により診療体制をしっかり確保していくことが独立行政法人に対して求めていくところではないかなと思っております。 以上です。 ◆16番(千間勝己議員)  地方独立行政法人岡山市立総合医療センター第2期中期計画の中に,せのお病院の部分がありまして,地域住民の生命と健康を守るために地域全体で円滑に対応できる医療環境の充実に貢献するとうたわれておりますよ。それから,地域住民が住みなれた地域で安心して暮らせる医療環境を確保するために地域の医療機関と連携しながら適切な医療を提供する,こういった文言がうたわれておりますが,ちょっと実態と合っていない気がします。この辺についてはどうお考えでしょうか。 ◎森安浩一郎保健福祉局長  せのお病院は市民病院と連携して,軽度な救急についてはせのお病院で受けて,中度,重度になれば市民病院のほうへお願いして,また市民病院からの退院後の受け皿というところ,それから先ほど議員のほうもおっしゃられました地域で暮らし続けるための施設というところでもしっかり役割を果たしていくべきかなと思っております。その辺も含めて独立行政法人の側ともしっかり議論していきたいと思います。 以上です。 ◆16番(千間勝己議員)  私も先日体験したんです。脇腹を骨折して急遽診てくださいと言ったら,予約がないからということで診てもらえない。先ほど,救急の場合は診てもらえるとか,何かそれなりにおられる医師によって対応していきますとか言われましたが,結局診てもらえませんでしたよ。やっぱりそういったところもきちっと整備してもらうというか,指導してもらわないと,地域の医療がどんどん寂れていきます。順番に行こうと思ったんですけど,もっと言いますと,地域の方たちがせのお病院へもう行かなくなってきているんです。整形外科がない。じゃあ,どっか周りに行こうということで,どんどんせのお病院離れしている。これは何とかしてもらわないと,もう昭和の初めからあるせのお病院,地域の町立病院からずっとあるんですよ。地域の皆さんは頼りにしているし,大事にしているし,そういったせのお病院なんです。しかし医者がいないとか,私も大変でしたが,行っても受けてもらえなかった,そういった状態でやっていると,皆さん離れていきますんで,それを何とかできませんかと聞いているんです。もう一度お願いします。 ◎森安浩一郎保健福祉局長  医師の確保というのは,地域における自治体病院での非常に大きな課題ではございますが,先ほども答弁いたしましたとおり,地域における中核の病院として近隣の診療所などとの連携をしっかりしながら,医療需要に応えていくということが重要でございますので,その点を十分独立行政法人の側ともしっかり議論,協議してまいりたいと思います。 以上です。 ◆16番(千間勝己議員)  協議してもらえるということですから,しっかり検討してもらって,1名でも常駐してもらうなり,もし間に合わなければ,先ほど私が提案した予約のところの半分でも一般診療にしてもらうとか,何かもっと具体的な方法をお答えいただけませんか。 ◎森安浩一郎保健福祉局長  議員御提案のことも含めてどのような対応が可能かということを協議してまいりたいと思います。 以上です。 ◆16番(千間勝己議員)  この項は最後にしたいと思います。 先ほどの質問の中でも言いましたが,いろんな診断装置がありますよね,せのお病院には。CT,MRI,それから骨塩量検査機器ですか,非常にいい測定器がございます。数値だけは聞きましたけど,稼働率がどうかわかりませんが,こういったいい装置はやっぱり原価も高いと思いますんで,減価償却もしていかなきゃいけないでしょうし,それから大きな病院に行きますと,順番待ちでなかなか診てもらえない。せのお病院は先ほどから言っているように受診者が少ないからすぐ診てもらえる可能性も高いわけです。(笑声)だから,そういった意味でもしっかり使ってもらえませんか。そういった稼働率もしっかりふやしてもらうように地元の患者というか,そういう人を診てもらいたいんです。もう一度御所見をください。 ◎森安浩一郎保健福祉局長  検査機器の有効活用は非常に重要だと思っております。せのお病院と地域の医療機関が連携する中で,共同利用ということで活用を深めていきたいと思っております。 以上です。 ◆16番(千間勝己議員)  次に,2番目の百間川緑地の復旧のほうへ行きます。 ほぼ年度内にということは,来年の3月にはほぼできるということでよろしいでしょうかね。 ◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長  それを目指して今鋭意取り組んでいるところでございます。 以上です。 ◆16番(千間勝己議員)  先ほどの答弁では,一部を残して少しおくれるようなお話も聞きましたが,やはり冒頭で説明しましたように,岡山市全体のスポーツの向上に影響する地域であると思います。若い子どもたちから高齢者まで使っていますんで,健康寿命も延びていく一つの場所だと思います。しっかり今手配してもらっています。工事ですから確かにいろいろ時間もかかりますが,少しでも早くお願いしたいと思います。これは要望にしておきます。 それから,もう時間もだんだんなくなりましたんで,3番目の暴力行為,いじめの件です。 先ほど説明していただきまして,いろいろ対応しているというお話は聞きました。しかし,結果が出ていませんのでこれをどのように考えるかと聞いているんです。していないとは言いませんが,その結果が出ていないということはミスマッチか何かあるんですから,その辺はどうお考えですか。 ◎菅野和良教育長  結果がよくなっていない理由ということでありますが,岡山市教育委員会では,自立に向かって成長する子どもの育成に向けてさまざまな角度から結果の検証を進めておりますけれども,御指摘の点については重く受けとめております。今後も平成32年度までに岡山市教育大綱の目標値が達成できるように,さまざまな取り組みを進めてまいる所存でございます。 以上です。 ◆16番(千間勝己議員)  言葉ではよく言ってもらえるんですが,よく皆さん行政側の方もPDCAサイクルを回すと言われます。これ平成27年度,平成28年度,平成29年度の経過を見ますと,よくなっていない。PDCAを回すんだったら,1年ごとの結果を見て次にアクションを起こして,それから次のプランを立てて,次に実施するんでしょう。それが3年間ずうっと悪い方向に行っているということは,ミスマッチがずっと続いているということじゃないですか。3年に一度じゃないでしょう。一年一年やるんじゃないですか。この辺はどうお考えですか。 ◎菅野和良教育長  議員御指摘のように,毎年調査結果が出てまいりますので,それぞれ小学校,中学校の特徴をつかみ,それを分析しております。しかし,その分析の結果によって出てくる取り組みについて,なかなか効果があらわれていないというのが正直なところでございます。 以上です。 ◆16番(千間勝己議員)  その結果が少しでもいい方向に行かなきゃいけないのに,先ほど見せたデータでは3年間ずうっと右肩上がりですね。経済は右肩上がりがいいんですけどね,こういうのは右肩下がりになってもらわにゃいけません。やっている,やっていると言われるんですが,どうもミスマッチがあるんでしょう。このミスマッチをしっかり探してもらいたいんですけど,何か思い当たるというか,ないんですかね。今のままだったら,また来年もよくなっても平行か,また右肩上がりになる可能性がありますけど,何か具体的な策はないんですか。 ◎菅野和良教育長  不登校,いじめ,暴力行為,それぞれについてさまざまな分析,対策をとっておりますけれども,例えば暴力行為については,特定の子が何度も暴力行為を起こすという点もございます。また,昨今の子どもたちの様子を見ていると,自分の思い,自分の気持ちを言葉であらわすのが若干苦手で,すぐ手が出てしまうという傾向にあるような子が中にいると,その子がかっとなってすぐ手を出す。教師に対してもそうですし,友達同士でもそういう傾向が見られるのかなあと。したがって,これは学力のほうにもつながることでありますけれども,しっかり言葉を大切にする指導,自分の気持ちを言葉にあらわす,語彙の数もそうですし,それからしっかり自分の言葉を組み立てて,気持ちを上手に伝える力,そういったものをしっかり醸成していく必要があるのかなあとも思っております。 ◆16番(千間勝己議員)  いろいろ答弁してもらいました。最後に提案を含めて言いたいと思います。 学校側ばっかりじゃなくて,家庭のほうもしっかりしつけをしてもらいたいと思っております。だから,学校側も厳しくしつけとか,それもしてもらいたいし,それとあるところで,スポーツをしていろいろ荒れている学校がよくなったという情報も聞いております。そういった……。 ○宮武博議長  時間です。 以上で千間議員の質問は終わりました。(拍手) 質問の途中でありますが,午後1時10分まで休憩いたします。      午前11時55分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後1時11分開議 ○宮武博議長  午前中に引き続き会議を開きます。 次は,順序に従いまして下市議員。     〔37番下市このみ議員登壇,拍手〕 ◆37番(下市このみ議員)  皆さんこんにちは。市民ネットの下市このみでございます。 傍聴席の皆さん,市政に興味,関心をお持ちいただき,議会までお越しいただきましてありがとうございます。 きょうは午前中に松本議員のほうから柿まつりが中止になってしまった,また千間議員のほうから百間川緑地についての質問もございました。先週日曜日には,幡多学区でロードレース大会があったんですけれども,これは毎年百間川施設で行われていたんですが,ことしは幡多小学校のグラウンドで行うということになりました。7月豪雨災害の爪跡は至るところにまだまだございますし,検証と対策をし,教訓にしっかりしていかなければと思い,質問に入ります。 まず,7月豪雨災害についてです。 市民ネットでは,市民の皆さんを交えて岡山県河川課と国の岡山河川事務所に出向き勉強会をしました。 御津国ケ原の破堤について,県は河道掘削や樹木伐採の事業を検討中であり,御津国ケ原の決壊箇所は今年度中の復旧工事の完成を目指しています。 さて,県の河川整備計画は,平成15年に策定され,平成34年度の完成を目指していますが,国の予算がピーク時の2割まで落ち込んでおり,計画はおくれ,平成34年度の完成は見込めないという状況です。御津国ケ原の決壊の原因は,川の断面が足りないこともあったようです。何回も越水している宇垣やクラインガルテンのある中牧などの改修も進んでいません。このままでは越水した付近で暮らす住民は安心できません。市民の安全を守る立場から,岡山市は県に対してどういう申し入れを行い,どういうチェックをしているのでしょうか。 旭川ダムについては,制限水位の103.5メートルからゲート敷高水位の101メートルまで下げて放流しました。それでも,降水量はどんどんふえていき,放流量もふえていきました。緊急時に行う大量放流まであと少しだったと言われています。どのようにお考えでしょうか。 市民の安全を守るために岡山市としてとれる対策は何がありますか。 岡山河川事務所では,担当者から百間川の土手や下流の樋門の整備が整ったので,一の荒手を1メートル切り下げ,旭川に4,000トン,百間川に2,000トンを流すという計画どおりに進み,問題はないとの説明がありました。 百間川は6.80メートルという氾濫危険水位を超え,百間川の流域では内水氾濫が起きていることを知っていても,国としては問題はないというのです。幾らそう言われても,物すごい勢いで百間川に水が流れ込む状況を見た近くの皆さんは恐怖を感じており,その影響で内水氾濫もいろいろなところで起きています。 旭川,旭川ダム,百間川と全体を見通した計画,市民の安全が守られる計画が必要だと思います。河川法に定められている川の管理者は,国だったり県だったり市だったりと統一されておらず,責任の所在がはっきりしません。このことについてどのようにお考えでしょうか。 今後,百間川への分流の検証をし,対策を考え,公表すると河川事務所では言っています。岡山市として百間川への分派の検証について議論する場はありますか。 次に,市庁舎の建てかえと支所のあり方についてです。 今議会冒頭で,市民サービスや業務効率の観点から本庁機能と北区役所機能を全て集約する建てかえ案で整備していく方針を決定したと市長は表明しました。 さて,福祉文化会館・市民文化ホール用地は,再活用または処分検討地とされています。芸術創造劇場が平成34年に完成すると,福祉文化会館・市民文化ホール用地は処分可能地として一般競争入札の予定でしょうか。 福祉文化会館には,地下1階に障害者団体の事務所があり,障害者の方々の相談支援の場となっています。ここが廃止されるなら,その機能は岡山市として必要なものであり,補填すべきと考えます。 福祉に力を入れている岡山市は,障害者市民の皆さんの利便性向上を図り,憩いや交流の場の創出として障害者センターを市庁舎に取り入れるべきではありませんか。 北区役所を市庁舎に取り込む基本構想を決めるときに,御津支所,建部支所等の今後のあり方についても議論すべきではありませんか。 支所の福祉分野の機能は,市民生活を送る上でとても重要です。保育園,認定こども園の入園から介護保険制度全般に関する相談に介護認定申請,身体障害者手帳,療育手帳など,くらしの便利帳を見ると,福祉分野の15項目は,支所がなくなると福祉事務所まで行かないとサービスが受けられません。このことについてどのようにお考えですか。 今後いつの時期にどの部署で支所のあり方について再検討しますか。 新市庁舎に関するプロジェクトチームを立ち上げますか。 次に,子どもと女性,高齢者の福祉に関連してお伺いします。 12月2日,岡山市でデートDV防止全国ネットワーク地域フォーラム2018が開催されました。予防教育の普及を促進するための調査研究や政策提言,当事者支援のための連携,啓発活動等に関する事業を行い,デートDVのない社会の実現を目指していく活動をしています。その中で,若年女性のための支援が少ないという指摘もありました。 さて,全国の児童相談所における16歳以上の養護相談受け付け件数は,2017年に約1万6,000件あり,2010年から年々増加しています。 岡山市の16歳以降の養護相談件数を,男女別に過去3年間お示しください。 養護相談の種類は,児童虐待とその他に分類されています。その他の内容について御説明ください。 岡山県の一時保護所で保護した16歳以上の子どもの男女別人数は,2015年から女子は45人,44人,36人,男子は16人,4人,8人です。岡山市の状況を御説明ください。 女子が多い理由とその対応策について御説明ください。 デートDV防止に向けた啓発についてどのように取り組んでいますか。 男女平等教育やLGBTQの教育の浸透により,性のあり方や男女の違いを理解することは,デートDVの予防にもつながると思いますが,教育委員会の取り組みを御説明ください。 がんで亡くなる人を減らそうと,がんの早期発見を目的にがん検診は行われています。受診率を上げることはもちろんですが,精密検査が必要な人を適切に見つけることも大切です。がんの見落としが起きているという新聞報道もありました。 岡山市では検診の質を上げるため,どのような取り組みを行っていますか。 小児がんの子どもや家族を支援する仕組みはありますか。 自治体が実施するがん検診の受診者数と精密検査の対象者の割合について御説明ください。 高齢者夫婦の妻が要介護認定の申請をしました。後日訪問調査があり,認定調査が聞き取り調査に来て,本人から状況を聞き取ります。特にお風呂や食事,上着の着脱など介助が行われているかどうか尋ねられたそうです。夫の手助けがなければ,お風呂にも入れないし,上着の着脱もできません。この場合,一人でできないと言えると思います。しかし,認定調査は,夫の介助があればできるのですねと念押ししたそうです。夫も高齢でまさしく老老介護です。 夫の介助は介護度の認定にどのように影響しますか。 ひとり暮らしと家族と同居では,介護度の認定に差が出るのでしょうか。 この認定調査の調査及び言動は妥当なものと言えますか。 次に,陸運支局跡地と地域要望,図書館整備実施計画の見直しについてお伺いします。 財務省のホームページに,陸運支局跡地が一般競争入札(未実施)と掲載されています。この土地は平成28年12月に幡多学区連合町内会より,中区の防災対策整備と公共施設の集合についてという要望書が市長と教育長に提出されているものです。この要望書のその後の取り扱いについて再度御説明ください。 この陸運支局跡地は,まず県と市に必要かどうか聞くと説明されています。財務局から市への問い合わせはいつごろ,どのような形でありましたか。どのように対応しましたか。 次に,図書館整備実施計画ですが,今見直し作業中です。 先日,NHKで「「運動よりも読書で健康になる!?」AIが示す「健康長寿」の方法」が放送されました。テーマは健康寿命です。日本人の平均寿命は,男性約81歳,女性約87歳で,健康寿命はそれぞれ約72歳,約74歳と,平均寿命引く健康寿命は約10年の開きがあります。この10年にかかる医療費が生涯医療費の半分近くになり,この差が縮まれば,医療費や介護費が10年で5兆円抑えられるとの試算もあります。 運動よりも食事よりも健康要素につながるのは,「本や雑誌を読む」で,健康要素119,不健康要素ゼロという完璧な健康要素です。その証拠に,健康で長生きは,山梨県であり,健康寿命は男性全国1位,女性全国3位です。運動・スポーツ実施率は全国最下位ですが,人口10万人当たりの図書館数は6.59館(全国平均2.61館)もあります。 岡山市は蔵書数1万冊ほどの足守図書館を入れても10館ですから,1.4館しかありません。図書館は健康寿命延伸のための重要なツールだとAIが示しています。このことについてどのようにお考えか,保健福祉局長と教育長の答弁を求めます。 図書館整備実施計画の見直し中ですが,東部地区図書館用地のある幡多学区にはいつごろ説明に行くのでしょうか。 また,コミュニティハウスと地区図書館の合築についてどのようにお考えですか。 以上です。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。 ◎田中利直危機管理担当局長  7月豪雨災害についての項,旭川ダムの緊急時の大量放流に対して市民の安全を守るための対策についてお答えいたします。 ダムの放流に伴う河川水位の上昇につきましては,氾濫危険水位などの基準を定め,避難情報を発令しております。緊急時の大量放流につきましては,河川水位の上昇が容易に考えられますので,課題抽出・検討委員会でも取り上げ,県,国と改めて協議すべき問題と考えております。 以上です。 ◎桐野眞二下水道河川局長  同じ項,まず県との関係ですが,北区御津宇垣地区を含む御津支所管内の旭川については,毎年しゅんせつや河川改修の要望書を提出しており,北区中牧についても,7月豪雨災害後,早期河川改修について要望書を提出したところです。 今回新たに設置した県との情報共有の場である意見交換会で定期的に事業の進捗状況を確認してまいりたいと考えております。 次に,旭川ダムについてですが,旭川ダムでは,洪水を迎える前に貯水位を下げており,洪水調整中も随時降雨状況,流入量の予測を行い,ダムの洪水調整機能を発揮したダム操作を行ったと県より聞いており,市としても同様に認識しております。 次に,旭川,百間川についてのうち,河川管理者についてですが,河川法では国土保全上または国民経済上特に重要な水系で政令により指定したものに係る河川で,国土交通大臣が指定した河川を一級河川とし,国が管理者となっております。ただし,区間を指定して都道府県,あるいは政令指定都市が一部の管理を行うことができることとなっております。河川の整備については,水系ごとに定めた河川整備基本方針に沿って定めた河川整備計画に基づき行うこととしており,基本的には水系全体としてバランスのとれた適正な管理に努めているものと考えています。 次に,百間川への分派の検証についてですが,議員御指摘の百間川の分派の検証結果が公表された場合,開催する予定の岡山河川事務所との意見交換会において意見交換したいと考えております。 以上です。 ◎河野広幸総務局長  市庁舎の建てかえと支所のあり方等についての項,新市庁舎に関するプロジェクトチームについてお答えいたします。 現在,市役所内に市民窓口機能や執務機能など,新しい本庁舎に備えるべき機能,性能ごとのワーキンググループを設置して,本庁舎整備の検討を行っているところでございます。 以上です。 ◎荒島茂樹市民生活局長  同じ項で,福祉文化会館・市民文化ホール用地についての御質問にお答えいたします。 両施設の跡地は民間活用する方向で考えておりまして,具体的な処分の手続については,岡山市公共施設等総合管理計画の方針にのっとり対応していくことになるものと考えております。 続きまして,支所の福祉機能,それから支所のあり方を再検討する時期や部署についてのお尋ねでございます。 支所のあり方につきましては,福祉機能を含めて現在市民生活局を中心に今年度末を目途に一定の方向性をお示しできるよう協議を進めているところでございます。 以上です。 ◎森安浩一郎保健福祉局長  同じ項,障害者センターについてです。 福祉文化会館の障害者センターで行われている障害者の方々への相談事業などについては,長年にわたりあの場所で障害のある方の生活を支えてきたものであり,岡山市障害者団体連合会の皆様の意見をお聞きしながら対応してまいりたいと考えています。 ◎江田美幸市民協働局長  子どもと女性,高齢者の福祉に関連しての項,デートDV防止の啓発についてお答えいたします。 デートDV防止の啓発につきましては,DV対策基本計画に位置づけて取り組んでおります。特に若年層を対象とするデートDVに特化した啓発講座は,平成29年度では高校で1回,短期大学で2回開催いたしました。 以上です。 ◎森安浩一郎保健福祉局長  同じ項,まず検診の質を上げるための取り組みについてです。 胃がん,肺がん,乳がんについては,検査結果を2人以上の専門医師による読影を行うなど,精度管理に努めております。また,検診を実施している全医療機関に対して,検査結果から精度管理指標である要精検率,がん発見率などを算出し,国の標準値と比較したものを送付することで,自院の検診精度を上げていただくよう求めているところです。 次に,小児がんの子どもや家族の支援についてです。 本市では,18歳未満で小児慢性特定疾病医療の認定を受けた児童の小児がん治療に対し,医療費の自己負担分の一部を補助しています。また,保健所において治療や療養などに関する相談に応じるとともに,NPO法人に委託して小児がんや長期療養を要する子どもに対するピアサポート相談や学習支援,子どもや家族同士の相互交流事業などを行っています。 次に,本市が実施しているがん検診の受診者数と精密検査対象者の割合です。 胃がん検診受診者1万5,366人中,要精検対象者1,569人,10.2%,肺がん検診受診者5万3,750人中,要精検対象者2,016人,3.8%,大腸がん検診受診者4万3,426人中,要精検対象者3,466人,8.0%,子宮がん検診受診者1万8,447人中,要精検対象者216人,1.2%,乳がん検診受診者1万3,995人中,要精検対象者1,086人,7.8%となっています。 次に,夫の介助による介護度の認定への影響,ひとり暮らしと家族との同居での介護度の差,認定調査の調査及び言動についてです。 要介護認定に必要な認定調査は,法令で定められた全国一律の基準に基づいて行っています。要介護度は生じている介護の手間を数値化することで決定され,その介護の手間には入浴や食事,衣服の着脱などが含まれています。調査では,介護を必要とする御本人の状態像を見て,これらに係る介護の手間を想定しますので,夫の介助があるか,またひとり暮らしか,家族との同居の場合かで要介護度に差が出ることはありません。要介護認定の調査時には,判定結果に及ぶような言動はしないよう認定調査に対しては,調査時の質問方法なども含めて定期的に研修を行っており,今後も適切な認定調査に努めてまいります。 以上です。 ◎小野典生岡山っ子育成局長  同じ項,16歳以降の過去3年の養護相談件数男女別と養護相談のその他の内容についてです。 岡山市の16歳から18歳の養護相談件数は,平成27年度は男27件,女40件,平成28年度は男44件,女46件,平成29年度は男36件,女76件でした。 養護相談のうち,その他の内容については,虐待以外のものをその他と取り扱っており,虐待通告はあったが,調査の結果,虐待とまでは言えないケースや,養育相談,家出などが含まれております。 次に,岡山市の一時保護所で保護した16歳以上の男女別人数,女子が多い理由とその対策についてです。 保護した人数は,平成27年度は男2人,女12人,平成28年度は男6人,女12人,平成29年度は男5人,女19人と女子が多い状況となっております。その理由は,女子のほうが親とのトラブルが家出につながりやすいこと,性犯罪に巻き込まれるリスクから,警察に保護される割合が高いことなどが考えられます。 対応策の一つとしましては,身近に相談できる大人がいる環境を整えていくことが重要と考えており,関係機関と連携しながら,それぞれのケースに応じて対応してまいります。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,デートDVの予防にもつながる男女平等教育,LGBTQの教育についての教育委員会の取り組みでありますが,デートDVの予防につきましては,平成25年度に改訂しました男女平等教育指導の手引,中学校編の中に授業案を掲載し,活用を図っているところであります。 また,道徳や保健体育科などの授業において,異性を理解し,互いに尊重する,そういうことの大切さについて学習しております。 以上でございます。 ◎田中利直危機管理担当局長  陸運支局跡地と地域要望,図書館整備実施計画の見直しについての項,陸運支局跡地と地域要望のうち,竜操防災センターと避難場所についてお答えいたします。 避難所機能を持つ防災センターの整備につきましては,松本議員にお答えしたとおりです。 以上です。 ◎山本修司財政局長  同じ項で,陸運支局跡地と地域要望についてのうち,財務局から市への問い合わせと対応についてお答えします。 当該跡地については,平成29年6月及び本年4月に財務省中国財務局岡山財務事務所から国有財産に関する情報提供についてとして文書が発せられた後,本年11月に財務省中国財務局から未利用国有地の状況の情報提供についてとして,平成29年度における未利用国有地の保有状況等をホームページに掲載したとの情報提供が文書であり,その都度庁内に情報提供しているところです。 以上です。 ◎荒島茂樹市民生活局長  同じ項で,市民生活局関連についてお答えいたします。 東岡山市民サービスコーナーがございますが,現在民間施設を賃貸しており,効率的な運営ができていると考えております。今のところ,移設については考えておりません。 以上です。 ◎江田美幸市民協働局長  同じ項,コミュニティハウスに関する要望書について,またコミュニティハウスと地区図書館の合築についての御質問にお答えします。 コミュニティハウスの整備に当たっては,建設を要望される学区,地区の住民の方に建設用地を確保していただくことを原則としており,新たに用地を取得することは考えておりません。 未設置学区におけるコミュニティハウスの整備に当たっては,遊休市有地の活用や他の施設との複合化等の手法も取り入れ進めることとしており,御質問の幡多学区についても同様であると考えております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,まず陸運支局跡地と地域要望についてでありますが,教育委員会の立場から御答弁します。 要望のうち,東公民館につきましては,昨年度屋根などの防水や駐車スペースの拡大を含めた耐震改修工事を行うとともに,施設の長寿命化を図ったことから,当面移転するという状況にはございません。 また,東部地区図書館につきましては,陸運支局跡地に整備する計画はございません。 次に,図書館は健康寿命延伸のための重要なツールであるとAIが示しているが,どのように考えているかというお尋ねですが,図書館を利用していただくことにより,健康寿命が延びることを期待しております。 次に,図書館整備実施計画の見直しについて,東部地区図書館用地のある幡多学区にはいつごろ説明に行くのか,またコミュニティハウスと地区図書館の合築についてどのように考えているかとのお尋ねに一括してお答えします。 地元への御説明の時期については,まだ決まっておりません。また,コミュニティハウスとの合築については,現在のところ計画はございません。 以上でございます。 ◎森安浩一郎保健福祉局長  同じ項,図書館は健康寿命延伸のための重要なツールだとAIが示しているがとのお尋ねにお答えします。 健康寿命延伸については,運動,栄養,社会参加が重要と言われており,その中の一つとして読書の機会なども含まれると考えられますが,いずれにしても何が健康寿命の延伸に結びつくかについて精査を重ねていきたいと考えています。 以上です。     〔37番下市このみ議員登壇〕 ◆37番(下市このみ議員)  それでは,一問一答で再質問させていただきます。 まず,最初の7月豪雨災害についてです。 今回,本当に岡山市にとったら大変な災害でございました。特に私が気になっているのは,旭川,旭川ダム,百間川なんですけれども,県とも国ともお話ししました。 まず,今回の状況,緊急時に行う大量放流まであと少しだったと言われていますし,私が見ているところ,旭川ダムの最高貯水位は108.87メートル,これ7月7日の夜中1時45分でした。異常降水時の防災操作開始水位というのは109.5メートルとされていて,わずか63センチしか差がないんですね。こういう状況について市民に情報提供するべきではないかと思うんですが,どうですか。 ◎田中利直危機管理担当局長  ダムの放流量につきましては,ダムの事務所からのファクス,それからダムの事務所が発信しているホームページ等で確認はしておりますが,その逐次の放流については今のところ市民のほうへお伝えはしておりません。 以上です。 ◆37番(下市このみ議員)  私がお尋ねしているのは,このときにしろということではなくて,こういうことが起きたんだということ,大量放流の危険性もあったということも含めて,こうだったという情報を提供する必要があるんじゃないかと思うんですけれども,そこはどうですか。 ◎田中利直危機管理担当局長  今回そういうことに至ったということについては,県のほうと今話をしているところでございまして,県のほうの見解もまだ聞いておりませんので,今後そのあたりは確認したいと考えております。 以上です。 ◆37番(下市このみ議員)  国や県との意見交換会,国とも意見交換会を行うというお話でしたし,県については定期的に行っていくというお話を聞きました。その内容を市民に情報提供していくべきではないかと思うんですが,その辺はどうお考えでしょうか。 ◎桐野眞二下水道河川局長  県との情報交換の場におきましては,下水道河川局のほうで県の河川課を主体に情報交換を行っているものです。全てについて交換しているわけではございません。まだいろいろやるべきことがありますので,そういった中で必要に応じて市民への情報提供というものも考えていくと思います。 ◆37番(下市このみ議員)  情報交換したり,県の事業についてチェックしていただいたり,ぜひ岡山市には頑張っていただきたいんです。その際に,やっぱり先ほども申し上げましたけれども,県にしても国にしても,自分の計画がどうだったというのが一番になっているように私は感じました。岡山市にはぜひ市民の声を代弁してほしいわけです。すごく怖かったとか,たくさんの地域が水につかったとか,そういう市民の立場に立って国や県と話をしてほしいと思うんですけど,どうですか。 ◎桐野眞二下水道河川局長  9月議会でも議員の方からいろいろな御意見をお伺いしました。それから,市民の方からもいろいろな御意見をお伺いしております。そういったことを,特に市民の立場というんですか,国,県のほうに伝えていきたいと思っております。 ◆37番(下市このみ議員)  よろしくお願いします。 このことを忘れちゃいけないと私は思っています。もう5カ月たちまして,随分記憶が遠のいている人もいるかもしれませんけれども,特に中区については百間川にこれだけの水が流れてきたということで,大きなことがございます。検証をこれからしていくし,国や県ともこれからお話しするんですから,しっかりとその情報を今後も市民に提供してほしいと思います。そのツールとしては何をお考えですか。 ◎桐野眞二下水道河川局長  まず,市の中でも7月豪雨の検証,あるいは課題抽出・検討委員会等を実施しております。そういった中で対策等の可否も定めていきますので,そういったことも利用して御報告するようなことになるかと思います。 ◆37番(下市このみ議員)  いやいや,市民に提供するすべですよ。ホームページを使うとか,市政だよりを使うとかあるじゃないですか。その辺はどのようにお考えですか。 ◎桐野眞二下水道河川局長  今,議員御提案のようなことも含めて,情報提供等を考えていきたいと思います。 ◆37番(下市このみ議員)  では次に,市庁舎の建てかえと支所のあり方についてなんですけれども,保健福祉局長から障害者の団体の皆さんの意見を聞いて対応していくというお話があったんですが,障害者団体の皆さんと何回お話ししていますか。 ◎森安浩一郎保健福祉局長  以前からこの議会でも御質問があって,その都度お話しさせていただいております。最近では少し話はできていないというのが事実でございます。 以上です。 ◆37番(下市このみ議員)  そうなんです。市民文化ホールと市民会館の合築でというお話があったときには,団体の皆さんとお話ししていた。でも,こんなに市民会館が動いてきたにもかかわらず,こっちのお話はできていないんですよね。ぜひ障害者団体の皆さんと協議する場を持ってほしいんですけれども,その辺御決意をお願いします。 ◎森安浩一郎保健福祉局長  皆様との意見交換,御意見を伺う機会を持っていきたいと思います。 以上です。 ◆37番(下市このみ議員)  それで今回は,市庁舎の建てかえに伴って北区役所を合築する,それから外に出ている部署も合築するという市長の表明でございました。私は障害者市民の皆さんの利便性の向上というのを岡山市として図ってほしいと思っているんですね。それで,先ほどのプロジェクトチームを立ち上げますかというところは,機能や性能についてワーキンググループで議論しているということだったんですが,そのワーキンググループで今のようなお話ができるんですか。 ◎河野広幸総務局長  現在のワーキンググループでは,今の障害者団体の件については,話はまだ出ていないと思っております。 ◆37番(下市このみ議員)  それでは,ぜひ幅広く何が必要なのか,この市庁舎というか,ここの位置に市民にとって利便性が高まるようなもの,なくなってしまうから補填するということは,今保健福祉局長からもあったわけですから,そういうことも入れてこれから基本構想をつくるわけですから,ぜひ考えてほしいと思います。 それでもう一つは,支所の問題です。 本年度末に市民生活局が中心になって方針を検討するということですよね。高齢化率は御津が36.4%,建部が42.6%です。こういう状況も加味して考えますか。 ◎荒島茂樹市民生活局長  それぞれの支所の置かれている状況を踏まえて検討していきたいと考えております。 ◆37番(下市このみ議員)  今議会,前の議会ででもですけども,支所の災害のときの機能のことについては,たくさん意見も出ています。私は保健福祉関係の機能が非常に重要だと思います。今は支所でできている,先ほども申しましたけれども,このくらしの便利帳を見れば,この中で15項目は支所ならあるけれども,地域センターではないという項目なんです。そのことをしっかり頭に入れて考えてほしいんですけれども,それが市民生活局だけでできるんですか。 ◎荒島茂樹市民生活局長  市民生活局が中心となって庁内の各関係部署と連携して検討しております。 ◆37番(下市このみ議員)  では,ぜひ市民の利便性を下げないという視点で考えてほしいと思います。 では,次の子どもと女性,高齢者の福祉に関連しての項に行きます。 今回デートDVの防止ということでお話しさせていただきました。まず,部署が3つあるんです。保健福祉局,市民協働局,教育委員会。皆さんそれぞれの局でこのデートDVの実態というのは何らかの手段で把握できているんでしょうか。 ◎江田美幸市民協働局長  市民協働局では,さんかくの相談センターに寄せられるDV相談というものがデータになっていると思われますが,デートDVに特化したデータということではないと考えております。 ◆37番(下市このみ議員)  議長,ほかの答弁した人にも聞きたいです。(「でも,一問一答だから」と呼ぶ者あり) 今回,予防教育の重要性ということについてが主眼だと思うんです,このデートDVについてはね。それで,今言ったように保健福祉局,市民協働局,教育委員会,ばらばらの取り組みなんですよ。この3つが連携した取り組み,予防教育を進めるべきだと思うんですけれども,どうですか。 ◎河野広幸総務局長  関係する部局がばらばらでやっている詳しい内容につきましては,それぞれの部局に聞かないとはっきりとはわかりませんけども,ばらばらでやっていくよりも全体の状況を把握しながら進めていくほうがいいということであれば,それぞれ関係部局で協議しながら進めていくという方向で考えてみるのがいいんではないかと考えております。 以上です。 ◆37番(下市このみ議員)  ぜひ連携した取り組みをお願いしたいと思います。 それで,次なんですけれども,高齢者夫婦の訪問調査です。 これ本人と夫の意見しか聞かなかった。同席していた近所に住んでいて介護の支援もしているお嫁さんの意見は全く聞かなかったというんですけれども,こういう訪問調査で合っているんですか。 ◎森安浩一郎保健福祉局長  要介護認定の調査については,一番は日常生活について調査するということから,日常の生活が一番よくわかる方,御本人,それから一番近くで介助されている方にお尋ねすることが多いかと思います。それ以外の方に意見を聞かなかったという状況はよくわかりませんけども,引き続き研修などで調査の適正化を図っていきたいと思います。 ◆37番(下市このみ議員)  この訪問調査では,市民の方に自立になるんじゃないかということを思わせるような訪問調査だったんです。これはまずいと思いますので,しっかりと検証してほしいと思います。 最後に,陸運支局跡地と地域要望,図書館整備実施計画なんですけれども,まず今それぞれの局から回答がありましたけれども,こういう状況を地元には説明しないんでしょうか。 ◎河野広幸総務局長  各関係部局のほうでそういった問題があれば,問題というか,申し入れということも含めまして,そういったことがあれば地元のほうに御説明していくものだと考えておりますが,今のところ計画がないということでございますので,地元のほうへの説明は現在のところないという状況だと認識しております。 以上でございます。 ◆37番(下市このみ議員)  いろんな要望書を出したときに,回答するということがありますよね。大きなことかもしれませんけれども,これも学区の要望なんですよ。それがどういうふうなことだということは,岡山市の今のルールでいえば,返すべきなんじゃないかと思うんですけど,その辺はいかがですか。 ◎福井貴弘市長公室長  広聴の分野でいろんな要望は取りまとめさせていただく場合もあります。細かい内容になれば,それぞれの部局から返していただくということにはなろうかと思いますが,その回答状況がどうなっているかということを把握しながら,担当のほうにも伝えていきたいと思います。 ◆37番(下市このみ議員)  国からの問い合わせについてなんですけれども,きのう岡山財務事務所に電話して確認しましたところ,まだ財務事務所のほうでは事務委任を受けていなくて,これから正式に公共優先で考えるので,県と市または社会福祉法人に聞くと言っています。これ私の情報違いますか。 ◎山本修司財政局長  先ほど御答弁いたしましたように,今まで国の財務局のほうからは一応情報提供ということでの文書での御案内でしたので,今後そういう照会があれば,それに対して対応していくことになると考えております。 以上です。 ◆37番(下市このみ議員)  私は地元の要望を重く受けとめてほしいと思っています。 それで,最後の東部地区図書館用地なんですけれども,幡多学区に説明に行くのは決まっていないということでした。整備計画ができてからではなくて,見直し中に説明に行くべきだと考えますが,どうですか。 ◎菅野和良教育長  地元への説明については,はっきりした時期までは決まっておりませんけれども,パブリックコメントを受けて,案をまとめる間には地元へ御説明することになろうと考えております。 ◆37番(下市このみ議員)  AIが出した健康寿命への一番の近道は,図書館をたくさん整備することではないかと私は考えています。今,整備計画策定中ではございますが,教育長にこの図書館の必要性についてもう一度お願いします。 ◎菅野和良教育長  図書館を利用していただくことにより健康寿命が延びるということは期待はしておりますけれども,それ以外にも栄養,生活習慣,運動,医療,家族や社会とのつながりなどさまざまな要因の総合的な結果として健康長寿が得られるものではないかと考えております。 NHKの番組を私も見ましたが,AIが因果関係を導くことはできませんということも紹介されておりまして,これだけが特定の因果関係ということにはならないのではないかということも思っております。ただ,図書館で本を読むということは,やはり生涯学習の大根本といいますか,一番身近な生涯学習であると思いますし,豊かに生きていく上で非常に大切なものであると考えております。 以上です。 ○宮武博議長  以上で下市議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして柳井議員。     〔5番柳井弘議員登壇,拍手〕
    ◆5番(柳井弘議員)  皆様こんにちは。自民党市議団柳井弘でございます。 本日3番目の関西高校出身者ということでございまして,ラストは岡崎隆さんに締めていただけると,そのように思っております。よろしくお願いいたします。 それでは,通告に従いまして質問に入らせていただきます。 大きな1番,コミュニティーナースについて。 少子・高齢化,2025年問題が取り沙汰され,地域包括ケアシステムの構築が進み,社会保障費抑制のためにも,共助,公助にできるだけ頼らない自助,互助を高めることが必要になりつつありますが,そのような中,幾つかの先進的な自治体でコミュニティーナースという自助,互助を促進する医療人材が導入され始めています。 コミュニティーナースとは,看護の専門性を生かしながら,制度にとらわれることなく,まちに出て自由で多様なケアを実践し,より健康に,より笑顔あふれる暮らしを実現していく医療人材……。市長,揺れたら気になるから。(「揺れるって。いや,柳井さんを見ようとしているんです」と呼ぶ者あり)ありがとうございます。 必ずしも従来の医療制度を切り口としないということです。彼ら彼女らは病院ではなく,住民の生活動線に存在し,元気なうちから住民と知り合い,関係性を築き,住民を巻き込みながら互助機能を促進していきます。 例えば奈良県の山添村では,ガソリンスタンドにコミュニティーナースが駐在することで,通常病院にいる看護師では出会えない大勢の住民と知り合いになり,健康相談や生活が楽しくなるようなイベントを通じて,住民がみずからの健康を顧みるような意識改革を起こし,自助,互助の促進を通じて心と体の健康に寄与しています。 このような変革は,まさに我が岡山市でも求められているものです。岡山市SDGs未来都市計画では,今後取り組むべき課題として,健康寿命を延ばすこと,国民健康保険特定健康診査受診率が28.6%と全国平均を下回っていることからも市民の健康意識を高めることという2つの課題が記載されておりますが,この課題に対してまちの中に入り込み,住民アプローチを柔軟に展開させられるコミュニティーナースは,住民の健康意識の向上,ひいてはSDGs推進に貢献できるのではないかと思います。 また,看護職員数は全国で実人数160万人余りとなる一方で,離職して潜在看護師等となっている方が約71万人もおられます。看護職の多くは女性であり,離職の理由として,出産,育児が22.1%,結婚が17.7%であり,約40%が人生のライフサイクルの中でリタイアしていますが,これはあくまでも一時的なものであるべきです。この潜在看護師が育児等の手のあく時間に地域に出て,地域の健康にかかわる仕事ができるなど,看護師の新しいワークモデルを形成していくこともSDGs推進の観点から今後重要であると考えます。この点でも,コミュニティーナースとして病院の中ではなく,地域の生活の中で健康をつくる働き方を確立することは,重要な意義を持つのではないでしょうか。 このようなコミュニティーナースの取り組みは,さまざまな地域で広がっており,ことし10月24日,安倍首相の所信表明演説において,地方創生の代表例として紹介された島根県雲南市では,ガバメントクラウドファンディングを活用してコミュニティーナースの活動資金等を集め,活動の継続を図っておられます。奈良県は平成29年度より地域に寄り添いながら健康づくりに寄与する人材を,先ほど紹介した山添村を含む広大な奥大和地域に導入するコミュニティナース・プロジェクトを推進しているほか,宮崎県日南市でもコミュニティーナース導入の検討が積極的に進められています。 そこで質問です。 1,ことし7月には豪雨災害に見舞われました。このような災害時に被災高齢者等を把握するには,住民の生活に入り込むコミュニティーナースの協力も重要な一助となってきます。災害時というわけではありませんでしたが,山添村では,行方不明となった20代男性をコミュニティーナースが発見し保護した事例もありました。 このような緊急時の住民把握の手段として,市は何か施策を用意しているのか,お示しください。 2,岡山市SDGs未来都市計画では,今後取り組む課題として,岡山市民の健康への意識を高めることが挙げられ,それを解決するため,市民がみずからの健康状態を適切に把握し,健康増進に積極的に取り組むことを促す必要があるとされていますが,その具体的な施策は結果を見る限り必ずしも充実しているとは言えません。現在,岡山市が具体的に取り組んでいる活動があれば教えてください。 3,現在,主に中山間地域で多く導入されているコミュニティーナースですが,政令指定都市である我が岡山市においても,多くの中山間地域があります。健康長寿岡山市に向けて市内各地の健康意識を高め,自助や互助を促すため,何か具体的な施策を考えておられるのでしょうか,お示しください。 4,コミュニティーナースは,必ずしも医療を切り口としない取り組みであることから,奈良県山添村では集落支援制度を利用するほか,島根県雲南市ではガバメントクラウドファンディングを活用するなど,柔軟な導入が図られています。岡山市としても,政策的な考え方が重要ではないかと思いますが,御所見をお聞かせください。 5,2025年問題に対応するため,看護師の確保が喫緊の課題となっている中,看護職は女性の多い職であり,ライフイベントによる離職者が多いのが現状です。コミュニティーナースの導入には,看護師の新たなワークスタイルを形成するという側面もあり,SDGs推進につながると同時に,新たな看護職の掘り起こしにもつながり得ると考えますが,市としての御所見をお聞かせください。 大きな2番,障害者とその家族の支援について。 障害者福祉に関して,近年ではさまざまな拡充が図られています。しかし,その一方で見過ごされている問題が,障害者の家族についての視点です。岡山市障害者プラン及び岡山市障害福祉計画でも障害者の家族のケアについては,ほとんど触れられておりません。障害者とその家族を取り巻く問題として,主に2つの点が挙げられます。 1つ目は,家族の心身のケアについてです。これまで日本において障害者の家族は専ら障害のある本人を経済的にも身辺的にも支援する存在として位置づけられており,保護,扶養することが当然といった風潮が社会に存在しているように思われます。その中には,例えば,夜,頻繁なたん吸引が必要で,何度も起きなければならないという生活を何十年も続けている,あるいは次に発作が起きたら命にかかわるかもしれないという家族としては,極度の緊張状態の中で毎日を送られている家庭も少なくありません。閉鎖的な空間において,一人でケアを担う中で,心身を病み,将来を悲観して心中を図る事例も見受けられます。そういった事態を防ぐために,障害者のケアを担う家族への支援体制の整備も必要です。 家族がリフレッシュできる時間をつくることができるものとしてレスパイト事業というものがあります。レスパイトとは,在宅で障害者,高齢者などを介護している家族に支援者が介護を一時的に代替してリフレッシュしてもらうこと,またそのようなサービスのことを言います。このサービスを利用することによって,夫婦や仲のよい母親同士の小旅行などが可能となります。心身のケアについてもう一つ重要となるのは,気軽に話し合える環境を整備すること,それによって孤立を防ぐことになります。行政での相談窓口だけでなく,家族を支える仕組みとして,当事者会や家族会の活動支援を行う必要があると考えます。 障害者とその家族を取り巻くもう一つの大きな問題は,貧困問題です。佛教大学田中智子准教授の調査によれば,①障害者本人の収入は一般勤労者の3分の1程度,支出は2分の1程度の水準にとどまる。その中で基礎的生活に必要な固定的な経費が多くを占め,可処分所得は少額であり,成人期障害者の行動範囲や社会関係が限定的,画一的であることが確認された。②知的障害児・者における家族への経済的依存は,全体で半数程度に上る。その中には,現金の仕送り以外に食料や家具,被服等の現物による支援や外出にかかる費用等の負担など,家族の支出と不可分なものが発生している。③世帯全体の収入と本人の活動の有意な関連が見られた。つまり,家族による経済的支援の多寡が本人の活動を規定していることが明らかになった。④障害児・者の支出が家計全体に占める割合は高く,特に高齢期では非常に高くなっている。その結果,家族の生活のさまざまな場面において影響を及ぼすことが明らかになったという調査結果が出ています。 以上の調査結果を検証したところ,①障害児・者の経済生活はその家族による支援で成り立っているため,問題として表面化しにくい構造にある。②障害児・者の貧困はライフサイクルを通じて家族に支援されているが,高齢期になるとその度合いが非常に大きくなる。③貧困は障害児・者本人に先駆けて家族に生じる。家族はみずからの活動や人生計画を犠牲にしてでも,障害児・者本人の生活やケアを優先している。障害児・者とその家族の貧困について,以上の3点が特徴と見られています。 平成28年生活のしづらさなどに関する調査結果から再び引用いたしますと,18歳以上から65歳未満の障害者手帳所持者のうち,52.1%の方は一月の平均収入が9万円未満です。 中度,重度の障害者の場合,支給の年金金額は2級が77万9,300円,1級が2級の1.25倍ですか,97万4,125円で,生活するのはとても困難だと思われます。ほとんどの中度,重度の障害を持つ方は,家族と一緒に暮らさざるを得ない立場に立たされています。そして,親と暮らしているために生活保護の条件にはなりません。当事者の方もその親なども年をとるにつれ,親亡き後のことが切実な心配になってきます。 特に先天的な障害のある人,あるいは比較的年齢が若いうちに障害を持った人は,年齢を重ねても未婚のまま親や兄弟と暮らしています。収入は地域で独立の生計を営むには十分なものではない人が多く,そうした場合は生活費,治療費を含めた金銭的支援を家族が担っています。単身で,あるいはグループホーム等で暮らす人は決して多いとは言えず,かつてと比べ本人に対するサービス体制が整えられているものの,家族に依存する生活を送る人が多いのが現状です。 この現状では,家族が高齢となり,働くことができなくなった場合,生活の保障をどのように確保するのか,同時に生活の質をどのように保つのかなどの問題が出てきます。これらの点を家族のみに押しつけ,生活や活動を制限されることになれば,岡山市障害者プラン及び岡山市障害福祉計画の基本理念にも反する状態を招いてしまうのではないでしょうか。 誰もが障害者の家族という立場になり得る可能性があります。しかし,いかなる場合でも人間としての尊厳を持ち,そして生活を営むことの権利を奪ってはなりません。それは障害を持った本人だけでなく,その周囲の人たちも同様です。介護者としての負担のみが大きく立ち上がってくることはあってはなりません。家族としての喜びや楽しみをそれ自体として享受できるよう,行政と地域社会がすべきことはまだまだ多くあると言えるでしょう。 それでは質問いたします。 1,障害者とその家族の貧困問題について相談窓口における相談件数はどの程度で,どのような状況でしょうか。また,状況を把握した後,どのような対応をとっているのでしょうか。また,ソーシャルワーカー等との連携はできているのでしょうか。 2,レスパイト事業について,岡山市内でこの事業を行っている医療機関等は何カ所あるのでしょうか。 3,レスパイト事業として岡山市では医療機関や障害者家族への補助は行われているのでしょうか。 4,岡山市障害者プラン及び岡山市障害福祉計画には,当事者会,家族会等を育成するとともに,お互いの交流や地域住民との交流を行う活動を支援しますとありますが,どのような支援をお考えでしょうか。また,障害者家族への情報提供などはどのように行っているのでしょうか。 5,岡山市では,現在障害者に対してどのような減免があるのでしょうか。また,経済的支援について現状で十分な支援をしているとお考えでしょうか。今後,そういったものに対する増額についてはどのようにお考えでしょうか。 以上で1回目の質問を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。 ◎森安浩一郎保健福祉局長  まず,大きな項目1,コミュニティーナースについてのうち,災害時や緊急時の住民把握の手段についてです。 ことし7月の豪雨災害時には,保健センターの保健師が町内会や愛育委員会等の地縁組織と連携し,被災直後速やかに床上浸水被害の家庭を中心に全戸訪問し,健康状況等の把握を行うとともに,必要な支援につなげました。このことは市内6カ所の保健センターの地区担当保健師が日ごろから地域に出向き,住民とともに地域保健活動を進めることで可能であったと考えています。 次に,特定健診受診率向上のための具体的取り組みについてです。 特定健康診査受診率向上のための取り組みとしては,電話やはがきによる個別受診勧奨,40歳,50歳,60歳,66歳の節目年齢の方の健診自己負担額無料化,協会けんぽと連携した40歳,50歳の未受診者を対象とする集団健診など,さまざまな受診率向上対策を行っているところです。その結果,受診率は平成27年度28.0%,平成28年度28.6%,平成29年度29.1%と年々向上しているものの,さらなる受診率向上を目指し,今年度から健診の自己負担額を500円に引き下げ,受診しやすい環境整備を行ったところです。 次に,健康意識を高め自助,互助を促す具体的な施策,コミュニティーナースの導入についての考え方,新たな看護職の掘り起こしにつながると思うが所見をとのお尋ねです。 高齢化が進み,在宅医療や介護ニーズが高まる中,地域で活躍する医療人材は,ますます求められるものと認識しています。本市では,保健センターの保健師が健康市民おかやま21を通じて,地域の医師会,歯科医師会,薬剤師会などの団体や関係機関とともに健康意識を高めつつ,住民主体の健康増進活動を支援しています。保健師は看護師資格をベースに公衆衛生や地域看護学の教育を受けた医療職であり,本市では全小学校区単位で地区担当保健師を配置していることから,現段階でコミュニティーナースといった人材を政策的に投入する必要まではないと考えています。 近年,特に医療資源の乏しい地域において,コミュニティーナースの活動が注目されており,看護師の働き方としての新たな選択肢の一つであると認識していますが,その養成や働く場,働き方などについて確立されたものではありません。看護職の掘り起こしにつながるかどうかも含め,今後の活動については注視してまいりたいと考えています。 次に,大きな項目2,障害者とその家族の支援についてのうち,障害者とその家族の貧困問題の相談件数,対応,連携についてです。 障害者の福祉サービス利用を支援する相談支援事業所の相談件数については把握していません。生活困窮者に対して相談支援を行う寄り添いサポートセンターでは,昨年度の新規相談者のうち,約200名の方から病気や健康,障害に関する相談が寄せられています。相談者の状況に応じて障害年金の申請,障害者手帳の取得や就労支援など,利用可能なサービスや制度を案内し,福祉事務所などの窓口につなぐなど,各相談機関が連携して相談に対応しています。 次に,レスパイトができる市内医療機関や家族への補助,減免措置,経済的支援についてです。 家族の就労支援と介護者の精神的,身体的な負担の軽減等を図るため,一時的に休息を提供するレスパイト事業を行っている日中一時支援事業所は,市内に74カ所あり,うち医療機関は2カ所あります。また,家族の病気,冠婚葬祭,出張等のため一時的に養育,介護ができない場合,短期間入所して利用する短期入所事業所は32カ所あり,うち医療機関は3カ所あります。 これらのサービスは,総合支援法のサービスとして位置づけられており,必要な費用についてはサービスを提供した事業所に対し国,県,市のそれぞれが拠出する報酬,補助金が支払われています。また,利用者の支払う負担金は原則1割で,さらに市民税非課税世帯,生活保護世帯は無料ですので,市として別途上乗せや減免制度は考えていません。 この項最後,当事者会や家族会の活動への支援,障害者家族への情報提供等をどのように行うかとのお尋ねです。 当事者会や家族会が行うピアサポート活動や研修等の自発的活動を後押しするための補助を行っています。また,障害者体育祭や花火大会招待事業など,障害者やその家族同士,地域住民との交流事業について,障害者団体の方と連携して開催しています。障害者家族への情報提供については,事業を実施する団体を通じて周知するほか,広報紙やホームページ等で周知に努めています。 以上です。     〔5番柳井弘議員登壇〕 ◆5番(柳井弘議員)  保健福祉局長,ありがとうございます。きょうマンツーマンですね。御答弁ありがとうございました。 今回もまたニューワード,コミュニティーナース,恐らく皆さん余り聞きなれないフレーズではないかなあと思います。まだまだこれからの施策の一つではないかなあと思いますし,実際にほかのところでは活躍なさっているコミュニティーナースの方が何人もいらっしゃいます。先ほど保健師さんが学区ごとにいらっしゃるとお聞きしましたけれども,この保健師さんとコミュニティーナースがタッグを組むことこそ最強ではないかなあと思います。行政の計画や医療の範疇の中で活動しなければならない方と,その枠組みを超えたコミュニティーナース,このタッグこそ最強だと思うんですが,ちょっと局長,御所見があれば,また御紹介くださいませ。 障害の話を少しさせていただきますけれども,障害をお持ちの方は日本全国で936万人もいらっしゃる。約7.4%でありますけれども,最近は年々ふえているという状況で,恐らく高齢化が進んでいくこと,団塊の世代の方がお年を召されていくことも一つの原因ではないかなあと思います。 全国の数値を当てはめてみますと,岡山市の障害者数は5万3,000人余り,その中で18歳から65歳の方を当てはめてみますと,2万5,600人,そのうち仕事ができている方というのが,大体全国的に見ても1割だと言われています。労働に対する最低賃金も障害者には実は適用されません。時給500円や中には200円といった賃金で労働を強いられる,あるいは労働させられているという方がおられることを皆様認識があるんでしょうか。恥ずかしい話ですけれども,僕今回の質問を考えるまで知りませんでした。しかし,家族の方はそれでも社会に参画できているということで,大変満足をなさっておられるようです。しかし,経済的支援ということには全くなっていないのが現状です。 岡山市も障害者雇用を行っていると聞きますが,現在何名ぐらい雇用が進んでおって,この方たちは一般職員さんと同じ条件なのかなあ,再質問でそんなふうに聞いてくれえとお伺いしましたので,御答弁をいただけるとありがたいです。 それから,保護者がいなくなった後,大体お話を聞くところによると,障害をお持ちの方はほとんどが第1子と聞いております。もう2人目の子どもは諦めるというようなことをお伺いしています。この保護者がいなくなった後の話,恐らく1級,2級の方は施設に入ったらある程度の障害年金があるのかなあという気がしますけれども,3級以下の方たちのケア,そのあたりは岡山市として何か助けてさしあげんといけんのんかなあとか,そういうような3級,4級以下で一人で暮らせる障害者の方でも,安心して暮らせるような施策が市として何かあるのでしょうか,お答えいただければなあと思います。 以上でございます。 ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。 ◎森安浩一郎保健福祉局長  コミュニティーナースと保健師のタッグについてでございますが,保健師は制度的に決められた役割がありまして,地域での保健衛生指導ということを行います。コミュニティーナースのほうはいろいろな活動が,まだ制度外ではありますので,将来的にどう発展していくかということを注視しながら,今後の検討をしていきたいと思います。 それから,障害者の方の保護者がいなくなった後ということでございますが,現在ではやはり障害者の方もできる限り地域で暮らしていただくために,これは障害福祉サービスというか,定められた制度でございますが,地域の相談支援事業とか,それからグループホームなどの支援を行っております。障害のさまざまな特性に応じたサービスでできる限り地域で暮らしていっていただけるような支援を行っていくことを検討していかなければいけないのかなと思っております。 以上でございます。 ◎河野広幸総務局長  岡山市職員として働いている障害者の数につきましては,今正確な数字は持っていませんが,数百名という単位だと思っております。 以上です。     〔5番柳井弘議員登壇〕 ◆5番(柳井弘議員)  御答弁ありがとうございます。 障害者の話ですけれども,今局長がおっしゃった施設へ入った場合,要はお金の問題ですね。1級,2級,それはまだまだええと思います。3級以下の方の独居の場合は,地域で生活するとか,あるいは施設へ入るためにも,やっぱり費用が必要になるんではないかなあと思うんで,その費用のあたりは具体的にはどうなのかなあということをお答えいただければなあと思います。 それから,市長,障害者の残された家族とか,そういうあたりのことで何か御所見があれば,一言おっしゃっていただければなあと。 以上でございます。 ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  保健福祉局長とのマンツーマンの間に入っちゃいかんと思っていたんですけども,総務局長が入りましたから。 昨日,精神障害の話がありまして,身体障害,そして知的障害とともに,精神障害も障害者のカテゴリーに入ってきて,それらをどう我々として対応していかなきゃならないかということの一端について申し上げたところであります。それについては,きのう高橋議員に答弁したように,平成31年度の予算までには整理したいと思っています。あとは柳井議員がおっしゃっているように,そういう障害者の御家族にも相当の労力がかかってくるであろうということは容易に想像できます。我々としてそういう認識は十分持ちながら,どういうことができるのか,きちっと考えていかなければならない問題だと思っています。 以上です。 ◎森安浩一郎保健福祉局長  障害者の方に対するサービスについては,利用者の方の約9割以上が今無料で御利用いただいておりますので,これ以上のさらなる上乗せということは考えておりませんが,どのような方法で支援が行えるかということについては十分検討してまいりたいと思います。 以上です。 ○宮武博議長  以上で柳井議員の質問は終わりました。(拍手) 質問の途中でありますが,しばらく休憩いたします。      午後2時27分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後2時39分開議 ○宮武博議長  休憩前に引き続き会議を開きます。 次は,順序に従いまして岡崎議員。     〔6番岡崎隆議員登壇,拍手〕 ◆6番(岡崎隆議員)  皆さんこんにちは。本日最後,しんがりを務めます自由民主党の岡崎隆でございます。どうぞよろしくお願いします。(「頑張れ」と呼ぶ者あり)ありがとうございます。 きょうは僕が最後になったわけですけれど,たまたま休憩があって,私の質問のために皆さんが一斉に入ってきてくれたような気がしまして,一番最後も非常にいいなあと思いました。(「そのとおり」と呼ぶ者あり)余りおしゃべりしていますと,時間がまたなくなりますんで,通告に従いこれより質問に入ります。 1番の広域災害関係については,今回ダブりましたので割愛させていただきます。 2番の認定こども園について質問いたします。 平成27年度に中山,御津金川,太伯,灘崎,平成28年度に岡南,平成29年度に建部,平成30年度が南方岡山中央,千種,甲浦,興除,錦と,次々とこども園が開園しています。そもそもこども園への移行の大前提には,幼稚園のよいところと保育園のよいところを合わせ,より質の高い教育と保育が提供されるものを目指してスタートしたと考えています。 私の地元である瀬戸地域には,2園のこども園が開園しました。保護者や地域の方が思い描いたこども園になっているのか,また子どもたちにとってより質の高い教育と保育が提供されているのか,開園前に懸念されていた問題は解消されているのかなど,開園したこども園の現状についてお尋ねいたします。 ①既に開園したこども園の保護者に対して聞き取り調査やアンケート調査を行っていると思いますが,回数や内容,把握している中心的な問題点などの分析結果を教えてください。 ②私立認定こども園では,現在どのような方法で保護者からの意見を集約していますか。また,教育に関する総合調査は,私立にも取り入れることは可能ですか。 次に,3番の鳥獣害対策について質問いたします。 本年6月定例議会において,平成29年のイノシシによる農作物被害が前年の3倍以上になったことを質問させていただきました。本市におきましては,鳥獣被害対策実施隊の結成や捕獲奨励金の拡充等々,さまざまな施策を打ち出し,イノシシ,鹿の捕獲実績も大幅に上がり,被害額も確実に減少傾向にあったにもかかわらず,突然被害額の大幅な増加となってしまいました。 生息個体数の把握や被害状況がつかみづらい現状の中,今の被害状況をしっかりと分析することで,より効果的な対策につながると考えています。 そこで質問いたします。 ①被害状況はどのような広がりを見せているのか,近年の傾向を教えてください。 ②実施隊の活動日報に寄せられている被害作物と被害規模はどのように集約されていますか。また,その情報はどのように生かされていますか。 ③被害の実態を知る上で,活用されてきた農業共済が来年より新たな制度となる収入保険制度との併用になるとお聞きしています。本市においては,被害状況の把握がより困難になるのではないでしょうか。何か対策はお考えでしょうか。あれば教えてください。 ④農業共済からの被害状況の把握には限界があります。これはたびたび議会でも指摘させていただきました。共済制度の対象とならない農作物も含め本市として積極的に被害調査を行うつもりはありませんか。 ⑤岡山連携中枢都市圏における連携の中で,被害対策に係る情報の共有及び研究を行っていると思いますが,現在連携して取り組んでいる内容を教えてください。 大きな4番です。美作岡山道路の今後の計画及び周辺地域における道路整備と交通安全対策について質問いたします。 11月16日に市長は,瀬戸インターチェンジから熊山インターチェンジ間の供用開始日を発表されました。供用開始が決まったということは,事業が一つの大きなハードルを越えたということであり,次の段階へ進んでいくことであります。地権者や地元の皆さん,また美作岡山道路事務所の関係職員の皆さんや工事関係者の努力によるものだと感謝しております。 一方で,乗り入れ口の周辺には,千種小学校があり,来年度には千種認定こども園の建築も予定されております。供用開始に当たり,地元の住民の方々からも集落内を通る生活道路への車の進入等,懸念される方も多く,安全対策をしっかりやってほしいという声を聞きます。また,周辺道路への車の流れの変化を懸念する声もあります。 そこでお尋ねいたします。 ①美作岡山道路への乗り入れに対しての安全対策は十分に講じられていますか。 ②乗り入れが始まると,どのような車の流れになると予想していますか,教えてください。 ③交通量調査を行う予定はありますか,お尋ねいたします。 ④今後は瀬戸インターチェンジの整備や山陽道と美作岡山道路を接続するジャンクション工事が事業の中心となってくると思います。今後の計画はどのようになっていくか,お示しください。 ⑤将来交通量が増加するであろう瀬戸駅前線の一部拡幅の要望が学区から提出されていると思います。今後の見通しをお示しください。 ⑥県道万富・吉井線の2号線接続部の改良は,現在どのような進捗状況となっていますか。国の事業となるとお聞きしていますが,わかる範囲で教えていただけたらと思います。 以上で1回目の質問を終わります。 ありがとうございました。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  大きな2番,認定こども園についてお答えします。 まず,開園した市立認定こども園の保護者アンケート等についてです。 市立認定こども園では,各園において参観日,運動会など行事の取り組みについてのアンケート調査や年に1回,教育についてのアンケートを実施しています。アンケートの自由記述において,子どもが楽しく園に通っていて安心している,小学校では児童数の多さに戸惑うこともあると思うので園児数がふえたことは心強いといった意見をいただいており,おおむね高い評価となっております。その反面,学年の集団が大きくなり親としては戸惑っている,参観日や行事が減った,幼稚園や保育園のほうがよかったという意見もいただいております。 次に,私立認定こども園での保護者からの意見の取り扱いについてです。 条例の規定により,岡山市では認定こども園の設置者に対し,保護者等による評価を受けて,その結果を公表し,常にその改善を図るよう努めることとしており,私立認定こども園に対しても,保護者へのアンケート等による評価の実施等をお願いしているところです。 なお,教育に関する総合調査は,公立の認定こども園や幼稚園に対して行っているものですが,私立認定こども園が行う保護者へのアンケートにも御活用いただけるように,アンケート項目等の情報を提供するとともに,実施手法等に関する御相談にも応じていきたいと思っております。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  3,鳥獣害対策についての項,まず被害状況の近年の傾向についてですが,農業共済組合によるイノシシの主に水稲の被害額は,農地への侵入防止柵設置が進んできたことや,猟友会の方々による捕獲活動の推進により,ピークだった平成20年の約960万円から平成28年には約270万円と減少傾向にありましたが,平成29年は対前年比3倍以上の約940万円とピーク時に近い被害金額となっている状況です。 昨年の区別の傾向は,中区を除く各区で増加しており,北区では御津地区,建部地区,東区では瀬戸地区,南区では岡南地区の児島半島で被害が多い状況となっております。 続きまして,実施隊の活動日報をどのように集約しているか,またどのように生かしているかとの御質問ですが,実施隊の活動日報につきましては,被害地区へ出向いた際の状況を記載することとしており,現場での被害規模や作物の推定が難しいことから,記載にはばらつきも見られ,集約には至っていないものの,その多くは地区の状況をよく把握し,丁寧に記入していただいており,貴重な情報源となっています。 今後は実施隊の方々の意見も伺いながら,活動日報の様式の改善や共有の方法を検討し,被害の減少につながるよう,その活用に努めてまいります。 続きまして,農業収入保険制度が開始されることから被害状況の把握が困難になるのではないか,市として積極的に被害調査を行うつもりはないのかとの御質問ですが,農業収入保険制度の開始に伴い,農業共済の加入数や対象面積が減少し,鳥獣被害の把握が一層難しくなることが懸念されます。また,現在の農業共済では,全ての作物が対象となっておらず,未加入者もいることなど,把握には課題があると認識しております。鳥獣の被害対策を有効に実施するためには,農作物被害をより的確に把握する必要がありますが,実施隊の活動日誌やヒアリングのみでは十分とは言えず,その他どのような方法が可能なのか検討を行い,被害対策に努めてまいります。 最後に,岡山連携中枢都市圏で連携しての取り組みについての御質問ですけれども,連携中枢都市圏では広域的な被害減少のために,各市町で実施している対策の情報共有に加え,連携して取り組みたい対策の協議や先進事例の研究などに取り組んでいるところです。今年度は,市域を越えて捕獲許可を行う場合の検討や,現地で野生鳥獣の1次処理が行える特装車,ジビエカーについて事例研究を行ったところです。 以上です。 ◎林恭生都市整備局長  4番,美作岡山道路の今後の計画及び周辺地域における道路整備と交通安全対策について,順次お答えいたします。 まず,美作岡山道路への乗り入れに対しての安全対策は十分か,乗り入れが始まるとどのような車の流れになるのかとのお尋ねです。 美作岡山道路の今回の供用にあわせて地域の皆様や交通管理者などの関係者と十分な協議を行った上で,必要な安全対策を実施してきております。 また,今回供用する区間の計画交通量は1日当たり7,900台を想定しております。 次に,交通量調査を行う予定はあるのかとのお尋ねです。 交通量調査につきましては,供用開始前にも実施しており,供用開始による効果の検証や周辺道路の影響等を把握するため,岡山県とともに供用開始後の来年度に実施する予定でございます。 次に,瀬戸インターや瀬戸ジャンクションの整備後の今後の計画はどうなっているのかというお尋ねです。 来年度から山陽自動車道への接続に向けたジャンクション部の工事を進めることとしておりますが,具体的なスケジュールについては,来年度に予定している事業再評価に向けた作業の中で検討してまいりたいと考えております。 次に,瀬戸駅前線の今後の予定についてのお尋ねです。 県道瀬戸停車場線及び市道瀬戸町光明谷・瀬戸線につきましては,今年度現地調査及び概略検討を行うこととしており,これから作業に取りかかる予定でございます。 最後に,吉井交差点の改良計画の進捗状況についてのお尋ねです。 吉井交差点の改良については,国において今年度交差点の概略設計に取り組んでおり,今後関係機関等との協議を進める予定と聞いております。 以上です。     〔6番岡崎隆議員登壇〕 ◆6番(岡崎隆議員)  ありがとうございました。 それでは,一問一答方式でこども園のところから再質問させていただきます。よろしくお願いいたします。 局長,開園された園の状況をおおむね高い評価と今答弁であったんですが,おおむねというのはどのくらいなんですかね。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  特に高かった項目を御紹介させていただきます。 園や地域ではさまざまな体験活動の充実を図っているが,そのことは子どもの育ちにつながっていると感じている保護者の方は97.4%。園は安全などに配慮して施設設備を整えている,これは96%。そういった高い数字になっております。 以上です。 ◆6番(岡崎隆議員)  ありがとうございます。 先ほどの御答弁の中にも,幼稚園や保育園のほうがよかったとか,参観日や行事が減ったというような意見が自由記述のところで出てきておる。こういった意見もしっかりくみ上げていただいて,園と協力してさらにこの評価を高めていっていただきたい。特に1号さんの保護者の御意見に特徴的なものがありますか。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  今,議員がおっしゃられた行事等が減ったというのは,特徴的な御意見だと思います。 ◆6番(岡崎隆議員)  僕たちも活動の中で,特に教育という部分で非常に園のほうにしっかりやってほしいという思いを多く耳にするのは事実です。そこの部分をそういったアンケート,また園へ出向いての聞き取り等でより現場の声を吸い上げていただいて,早い対応をお願いしたいと思っています。 もう一個質問があるんですけど,現在私立のこども園は15園ありますよね。開園後のアンケート調査を市に提出している園は幾つありますか。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  現在の聞き取りですが,平成30年度に実施して報告を予定されている園は6園です。 ◆6番(岡崎隆議員)  今6園ということで,認定こども園に関しては認可を市が行うということで,それで就学前の子どもに関する教育,保育等の総合的な提供の推進に関する法律第23条の中で,今後はそういったアンケートをとり,また公表していただくと。努力目標なんですか,これは。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  議員御紹介のように,法律,それから規則,国のほうのルールでも定められておりますし,先ほどちょっと御紹介した私どもの条例のほうでも努力するようにということを定めておりますので,しっかりと働きかけしていきたいと思っております。 ◆6番(岡崎隆議員)  ということは,次の年から必ずこれからできるであろう園も含めて徹底していただいて,現場の声をアンケートで集めて,それが公立も私立もきちっと集約できるというような形での公表,また分析,そういったようなものが必要となると思いますが,努力目標ではあるんですが,そこのところに力を入れていただけるようにお願いいたします。これは局長,ここまで言うたんじゃから,一言その決意を。 ◎中原貴美岡山っ子育成局保育幼児教育担当局長  保護者の方の御意見はよりよい保育,教育を実施するための一つの物差しだと思っておりますので,しっかり把握できるように努めてまいりたいと思います。 以上です。 ◆6番(岡崎隆議員)  ありがとうございます。 続きまして,鳥獣害対策のほうへ行きます。 平成29年度のイノシシの捕獲頭数が4,372頭で,過去最高の捕獲をしました。その前の年が3,154頭で,実に1,218頭たくさんとった。普通被害が減っておるはずなんですが,被害が3倍になったということで質問しておるわけですが,局長,被害が広がっているんですか。今まで報告のなかったところに被害が広がっていっておるのか,そこをどのように分析されていますか。 ◎赤坂隆産業観光局長  地区によってばらつきはあるんですけれども,全体的に広がってといいますか,というのが傾向として見られるということで,先ほども言いましたとおり,中区以外では北区御津であったり,建部であったり,瀬戸であったり,岡南という辺で広がりを見せるという状況だと思います。 ◆6番(岡崎隆議員)  いやいやいや,僕が聞いとんのは,今まで被害がなかったところから出ていますかということで,今回の共済で上がっておる地区のことではないんですよ。その辺どうですか。 ◎赤坂隆産業観光局長  細かいところの分析まで農業共済のデータの中では把握できておりません。 ◆6番(岡崎隆議員)  毎年共済からデータを取り寄せて,どこの地区というのが出ておるじゃないですか。一応僕らが知っておるのは平成19年からのデータなんですが,それを見ていて,過去に報告がなかったところから被害が出ているか出ていないかとか,南へ延びよるか,北へ延びよるかとか,そういった傾向ですよ。 ◎赤坂隆産業観光局長  各大きい地区での傾向で言いますと,南に広がっているとか,そういうところまでは把握できていないんですけども,各地区によって広がりを見せていると。(「把握ができてないんでしょう」と呼ぶ者あり)はい。そこまでの細かいところの地区の把握はできておりません。 ◆6番(岡崎隆議員)  僕は,6月の議会でも同じことを言うたんです。分析するということであったからお聞きしようるわけで,いや,本当ね,3倍の被害が出るということは……。とりあえず被害の分析はどなたが行よんですか。 ◎赤坂隆産業観光局長  農業共済のデータをもとに農林水産課で把握し集計しております。 ◆6番(岡崎隆議員)  農林水産課で分析している。だけど,被害の状況は共済のデータで,全体的な傾向は把握できていないというのが実際ですよね。それはしっかり把握していかんといけないと思う。そのデータになるんが,やっぱり鳥獣被害対策実施隊が行ってくださって,そこで書かれている日報ですよね。その日報は貴重な情報源であるというのは,先ほどの御答弁でもありました。その日報の中にいろいろ書かれていますよね。その日報というのは今どういう流れになっていますか。 ◎赤坂隆産業観光局長  それぞれの実施隊の方に記入していただいた活動日報については,各区へ提出していただき,最終的には農林水産課のほうで取りまとめをさせていただいております。 ◆6番(岡崎隆議員)  その取りまとめで今大体どのくらいのストック情報があるんですかね。わかりますか。 ◎赤坂隆産業観光局長  昨年度でいいますと,延べですけれども,260人の隊員の方から約1,400件の報告をいただいております。(「1,400」と呼ぶ者あり) 1,400件です。 ◆6番(岡崎隆議員)  その1,400件の情報から,どういった作物でどういった被害になっているか,つかんでいらっしゃいますか。 ◎赤坂隆産業観光局長  実はこの日報の書き方に結構ばらつきがありまして,きちっと書いている方,それから全部書き切れていない方,実際の現地の状況がわからないようなこともあったりとかして,全体的な傾向の把握といいますか,整理までには至っていないのが現状でございます。 ◆6番(岡崎隆議員)  それは局長,ちょっとひどくねえですか。日報の書き方が悪いからって,ちゃんと書いている人もおられるでしょう。 ◎赤坂隆産業観光局長  もちろん,きちっと書いている方もたくさんいらっしゃいまして,その中では日時,場所,それからどのような対策を打ったか,そのときのおおむねの規模という辺についての御報告をいただいております。 ◆6番(岡崎隆議員)  以前ですね,私は水稲以外の農作物の被害が多岐にわたっておる,それを調べてほしいということをたびたびここの場で言ってまいりました。鳥獣被害対策実施隊もでき,日報でその状況を書いてもらっている。しんどいですよ,あれ。出ていってね。うちらの猟友会の方の日報を見せてもらっても,情報をすごくいっぱい書いてくれていますよ。それがまとまって何らかの形でこういう結果が出ていますというのが出てくるんかと僕は思うとったねえ。そしたら,今きちっと書いておる人ときちっと書いてない人がおるから,まとまっていないみたいな答弁に聞こえたんですけど,そういうことですか。じゃあ,データとしては何も残っていないんですか。 ◎赤坂隆産業観光局長  実施隊の日報としていただいておりますが,実際のところ,例えば地図に落としてとか,その辺まではできていないというようなことでございます。情報は情報として農林水産課のほうでも把握させていただいている状況でございます。 ◆6番(岡崎隆議員)  それであるんなら,局長,今まで興味を示さなんだ農作物まで食べ出したとか,そういうようなことも含めてつかんでおることをちょっと教えてくださいよ。 ◎赤坂隆産業観光局長  実際に被害を受けた作物の種類が変わってきたとか,その辺についての全容がちょっとわからない部分もありますので,その傾向までは実際につかんでいない状況でございます。 ◆6番(岡崎隆議員)  ということは,把握できていないんじゃないですか。使い切っていないんじゃないですか,日報を。いかがでしょうか。 ◎赤坂隆産業観光局長  議員の御指摘のとおりだと思います。そのデータをいただいていますけども,実際には分析まで至っていないというのが現状だと思います。 ◆6番(岡崎隆議員)  ということで,共済のほう,それから鳥獣被害対策実施隊の方が一生懸命現場で書かれた日報も,ちょっと生かされていないというのが現実だと思うんです。これじゃ,来年の農業共済の制度が併用になって,より被害状況が見えにくくなるというのはお互い共有できておると思うんです。これだけ広範囲な岡山市ですから,農林水産課であの分析結果を出すのも一つの手かもしれんですが,調査については市が主体となって本腰を入れて,やはり予算を組んで,大学とか,そういう研究機関と,ここは思い切ってそういった形で一歩踏み出していく時期が来たんじゃなかろうかと思いますが,いかがでしょうか。 ◎赤坂隆産業観光局長  議員のおっしゃるとおり,農業共済だけですと,やっぱり米だけというところで,傾向がわからないというようなこともございますし,それぞれの作物の被害,あるいは実態を把握する上で,検討しなければならない課題として私どもとしても考えております。 ◆6番(岡崎隆議員)  来年のえとですよね。僕もなかなか言いづらいですよ,本当。家でも何か備前焼のすごいかわいいえとのやつをもらったりして,あれを見たら本当に枕にしたいぐらいかわいいですよ。でもね,ことし最後の議会で,藤原さんも質問してくださったけど,被害状況が見えにくうなるというのは,本当に脅威なんです。市長,市が本腰を入れて調査していく時期に僕は来ておると思うんですが,農業共済と収入保険制度が併用される年がちょうど来年です。そこの中でぜひちょっと考えていただけないか,市長のほうから答弁をいただけたらと思います。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  鳥獣被害対策をこれからも講じていかなければならないと,まず思っています。この対策を行うに当たっては,どんな被害状況であったのかということをある程度わからないとやっぱり対策は打てないんだろうと思います。 そういう面では,今申し上げたある程度という表現がいいかどうかは別にして,そういう実態をどうやってつかんでいくかというのは,私としては必須なんだろうと思いますが,それを具体的にどうすればいいのか,今ここで私がコメントできるような状況にはまだなっておりません。しかしながら,何らかの形で,実態調査的なものになるのかどうかよくわかりませんけれども,真剣に産業観光局のメンバーと議論して来年度の予算に臨みたいと思っております。 ◆6番(岡崎隆議員)  市長,ありがとうございます。来年度の予算に臨んでください。よろしくお願いいたします。 次,美作岡山道路ですが,供用開始後に森井池と県道岡山・赤穂線,これ見えますかね,こういう形で,これが美作岡山道路です。ここですね,これがアクセス道。ここが大体2万台ぐらいが利用する県道岡山・赤穂線。ここへアクセス道路が接続しますが,この場所は供用開始のときには信号がない状態ということになります。森井池のこちらですね,こちらと2カ所。今後の交通量にもよると思いますが,そこを把握した上で県のほうに信号を設置していただけるよう働きかけていただけませんでしょうか。1つ質問させていただきます。 ◎林恭生都市整備局長  美作岡山道路と岡山・赤穂線の接続道路の途中にある森井池交差点,それから岡山・赤穂線との接続部に信号設置を考えてほしいとのお尋ねですが,供用時には信号がついておりませんけれども,供用開始後,状況を見て必要ということであれば,県警と信号設置について協議してまいりたいと考えております。 ◆6番(岡崎隆議員)  よろしくお願いいたします。 それから,地域の中で生活道路のほうへの自動車の流入が懸念されて,県道可真上・万富停車場線,こうあるんですが,ここを利用しようる方がこちらを今後通ってくるんじゃなかろうかということで皆さん言われています。しかし,ここには信号がありませんので,多分渋滞するんじゃないのか。そしたら,こっちの生活道路のほうへ車が流れてくるんじゃないかということを皆さん言われよんで,またそういったところを含めて交通量の調査をしてくださいと言ったら,今さっきの御答弁で供用開始後に調査しますと言うてくれて,それはありがたい。瀬戸の駅前についても,そのことで当然言われています。それから,万富・吉井線,備前大橋の出口ですね,ここも車の流れの関係で非常に混むんじゃなかろうかというような話にもなっています。そういったところで,広範囲にわたって交通量の調査をしていただけますか。 ◎林恭生都市整備局長  事前にしております交通量調査にも今議員御指摘の箇所が入っております。供用後も一応調査することにしておりますので,対応いたしたいと思います。 ◆6番(岡崎隆議員)  それから,瀬戸駅前線の拡幅については,先ほどかなり前向きな御返答をいただいてありがたいんですが,平成38年の山陽道への乗り入れまでには,本当に早くこの路線は整備しておかんといけんと思いますが,そのような御認識はありますか。 ◎林恭生都市整備局長  今御指摘の道路は,瀬戸駅に東からでも西からでもつながる重要な道路であると認識しております。今年度,現地調査や概略検討を行うというお話をさせていただいておりまして,この後,どのような対策ができるのか検討してまいりたいと思っております。 まだ具体的な年度までここでお話しするわけにもまいりませんけれども,検討していきたいと思います。 ◆6番(岡崎隆議員)  最後になりますが,山陽道への接続ですよね,地元はやっぱり山陽道への乗り入れというのが一番の悲願でございまして,来年度事業の再評価等もあると思うんですが,今の計画,平成38年ということも含めまして,ぜひとも早期の実現をお願いしたいんですが,御所見をよろしくお願いします。 ◎林恭生都市整備局長  美作岡山道路,山陽自動車道にやっぱり接続してこそというところだと思っております。一番は財源確保だと思っておりますので,しっかりとやっていきたいと思います。 以上です。(「ありがとうございます」と呼ぶ者あり) ○宮武博議長  以上で岡崎議員の質問は終わりました。(拍手) 本日はこれをもって打ち切り,次の本会議は明日午前10時に開き,引き続き個人質問を行います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。      午後3時20分散会...