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03月07日-05号

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  1. 岡山市議会 2016-03-07
    03月07日-05号


    取得元: 岡山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-30
    平成28年 2月定例会    平成28年2月定例岡山市議会    議 事 日 程  第5号       3月7日(月)午前10時開議第1 個人質問 甲第2号議案 平成28年度岡山市一般会計予算について 甲第3号議案 平成28年度岡山市国民健康保険費特別会計予算について 甲第4号議案 平成28年度岡山市用品調達費特別会計予算について 甲第5号議案 平成28年度岡山市住宅新築資金等貸付事業費特別会計予算について 甲第6号議案 平成28年度岡山市災害遺児教育年金事業費特別会計予算について 甲第7号議案 平成28年度岡山市公共用地取得事業費特別会計予算について 甲第8号議案 平成28年度岡山市財産区費特別会計予算について 甲第9号議案 平成28年度岡山市学童校外事故共済事業費特別会計予算について 甲第10号議案 平成28年度岡山市母子父子寡婦福祉資金貸付事業費特別会計予算について 甲第11号議案 平成28年度岡山市駅元町地区市街地再開発事業費特別会計予算について 甲第12号議案 平成28年度岡山市介護保険費特別会計予算について 甲第13号議案 平成28年度岡山市後期高齢者医療費特別会計予算について 甲第14号議案 平成28年度岡山市公債費特別会計予算について 甲第15号議案 平成28年度岡山市立総合医療センター病院事業債特別会計予算について 甲第16号議案 平成28年度岡山市病院事業会計予算について 甲第17号議案 平成28年度岡山市水道事業会計予算について 甲第18号議案 平成28年度岡山市工業用水道事業会計予算について 甲第19号議案 平成28年度岡山市市場事業会計予算について 甲第20号議案 平成28年度岡山市下水道事業会計予算について 甲第21号議案 行政不服審査法の施行に伴う関係条例の整備に関する条例の制定について 甲第22号議案 岡山市公共施設における暴力団排除に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第23号議案 岡山市暴力団威力利用等禁止条例の一部を改正する条例の制定について 甲第24号議案 岡山市行政不服審査法施行条例の制定について 甲第25号議案 岡山市債権管理条例の制定について 甲第26号議案 岡山市地方活力向上地域における固定資産税の特例に関する条例の制定について 甲第27号議案 岡山市過疎地域に係る固定資産税の特例に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第28号議案 岡山市区の設置並びに区の事務所の位置,名称及び所管区域を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第29号議案 岡山市区役所支所及び地域センター設置条例の一部を改正する条例の制定について 甲第30号議案 岡山市養護老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例及び岡山市軽費老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第31号議案 岡山市指定介護老人福祉施設の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定について 甲第32号議案 岡山市障害者差別解消支援地域協議会設置条例の制定について 甲第33号議案 岡山市保健衛生関係事務手数料条例の一部を改正する条例の制定について 甲第34号議案 岡山市病院及び診療所の人員及び施設等に関する基準を定める条例の制定について 甲第35号議案 岡山市旅館業法施行条例の一部を改正する条例の制定について 甲第36号議案 岡山市児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第37号議案 岡山市立認定こども園条例の一部を改正する条例の制定について 甲第38号議案 岡山市浅越スポーツパーク条例の一部を改正する条例の制定について 甲第39号議案 岡山市建築審査会条例の一部を改正する条例の制定について 甲第40号議案 岡山市消防本部及び消防署の設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第41号議案 岡山市消防団員の定員,給与,服務等に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第42号議案 岡山市立幼稚園の教育職員の給与等に関する特別措置に関する条例の制定について 甲第43号議案 岡山市立公民館条例の一部を改正する条例の制定について 甲第44号議案 岡山市の農業委員会の選挙による委員の定数,選挙区等に関する条例を廃止する等の条例の制定について 甲第45号議案 指定管理者の指定について 甲第46号議案 指定管理者の指定について 甲第47号議案 指定管理者の指定について 甲第48号議案 指定管理者の指定について 甲第49号議案 指定管理者の指定について 甲第50号議案 指定管理者の指定について 甲第51号議案 指定管理者の指定について 甲第52号議案 指定管理者の指定について 甲第53号議案 指定管理者の指定について 甲第54号議案 指定管理者の指定について 甲第55号議案 指定管理者の指定について 甲第56号議案 指定管理者の指定について 甲第57号議案 指定管理者の指定について 甲第58号議案 指定管理者の指定について 甲第59号議案 指定管理者の指定について 甲第60号議案 指定管理者の指定について 甲第61号議案 指定管理者の指定について 甲第62号議案 指定管理者の指定について 甲第63号議案 指定管理者の指定について 甲第64号議案 指定管理者の指定について 甲第65号議案 指定管理者の指定について 甲第66号議案 指定管理者の指定について 甲第67号議案 指定管理者の指定について 甲第68号議案 指定管理者の指定について 甲第69号議案 指定管理者の指定について 甲第70号議案 指定管理者の指定について 甲第71号議案 指定管理者の指定について 甲第72号議案 指定管理者の指定について 甲第73号議案 指定管理者の指定について 甲第74号議案 指定管理者の指定について 甲第75号議案 指定管理者の指定について 甲第76号議案 指定管理者の指定について 甲第77号議案 東六間川・興除用水施設管理協議会規約の変更について 甲第78号議案 平成28年度包括外部監査契約の締結について 甲第79号議案 字の区域・名称の変更について 甲第80号議案 岡山市第六次総合計画長期構想について 甲第81号議案 土地改良事業の変更計画の概要を定めることについて 甲第82号議案 岡山市特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第83号議案 岡山市指定通所支援の事業等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第84号議案 岡山市指定障害福祉サービスの事業等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第85号議案 岡山市指定居宅サービス等の事業の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第86号議案 岡山市指定地域密着型サービスの事業の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第87号議案 岡山市指定介護予防サービス等の事業の人員,設備及び運営並びに指定介護予防サービス等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定について 甲第88号議案 岡山市指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員,設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第89号議案 岡山市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について第2 甲第90号議案 平成27年度岡山市一般会計補正予算(第5号)について 甲第91号議案 平成27年度岡山市国民健康保険費特別会計補正予算(第3号)について 甲第92号議案 平成27年度岡山市住宅新築資金等貸付事業費特別会計補正予算(第2号)について 甲第93号議案 平成27年度岡山市公共用地取得事業費特別会計補正予算(第1号)について 甲第94号議案 平成27年度岡山市財産区費特別会計補正予算(第4号)について 甲第95号議案 平成27年度岡山市学童校外事故共済事業費特別会計補正予算(第1号)について 甲第96号議案 平成27年度岡山市駅元町地区市街地再開発事業費特別会計補正予算(第1号)について 甲第97号議案 平成27年度岡山市介護保険費特別会計補正予算(第3号)について 甲第98号議案 平成27年度岡山市後期高齢者医療費特別会計補正予算(第3号)について 甲第99号議案 平成27年度岡山市公債費特別会計補正予算(第1号)について 甲第100号議案 平成27年度岡山市立総合医療センター病院事業債特別会計補正予算(第1号)について 甲第101号議案 平成27年度岡山市水道事業会計補正予算(第2号)について 甲第102号議案 平成27年度岡山市工業用水道事業会計補正予算(第1号)について 甲第103号議案 平成27年度岡山市市場事業会計補正予算(第1号)について 甲第104号議案 平成27年度岡山市下水道事業会計補正予算(第3号)について 甲第105号議案 和解及び損害賠償の額を定めることについて 甲第106号議案 和解及び損害賠償の額を定めることについて 甲第107号議案 和解及び損害賠償の額を定めることについて 甲第108号議案 和解及び損害賠償の額を定めることについて      …………………………………〇会議に付した事件 日程第1 個人質問      甲第2号議案~甲第89号議案 日程第2 甲第90号議案~甲第108号議案      ──────〇──────〇出席議員(45人)            1番  東     毅            2番  田 中 のぞみ            3番  林   敏 宏            4番  福 吉 智 徳            5番  柳 井   弘            6番  岡 崎   隆            7番  松 田 隆 之            8番  山 田 正 幸            9番  林     潤            10番  河 田 正 一            11番  竹之内 則 夫            13番  太 田 栄 司            14番  柳 迫 和 夫            15番  難 波 満津留            16番  千 間 勝 己            17番  川 本 浩一郎            18番  二 嶋 宣 人            19番  赤 木 一 雄            20番  藤 原 哲 之            21番  竹 永 光 恵            22番  中 原 淑 子            23番  松 田 安 義            24番  鬼 木 のぞみ            25番  高 橋 雄 大            26番  森 山 幸 治            27番  吉 本 賢 二            28番  森 田 卓 司            29番  東 原   透            30番  小 川 信 幸            31番  成 本 俊 一            32番  松 島 重 綱            33番  則 武 宣 弘            34番  田 尻 祐 二            35番  磯 野 昌 郎            36番  羽 場 頼三郎            37番  下 市 このみ            38番  楠 木 忠 司            39番  小 林 寿 雄            40番  和 氣   健            41番  三 木 亮 治            42番  鷹 取 清 彦            43番  礒 谷 和 行            44番  田 口 裕 士            45番  浦 上 雅 彦            46番  宮 武   博      …………………………………〇欠席議員(0人-欠員1)      ─────────────〇説明のため出席した者       市     長  大 森 雅 夫       副  市  長  横 山 忠 弘       副  市  長  繁 定 昭 男       理     事  片 山 伸 二       市 長 公 室 長  谷 利 雅 喜       政 策 局 長  田 中 利 直       総 務 局 長  岸   堅 士       財 政 局 長  佐々木 正士郎       市 民 生活局長  河 野 広 幸       市 民 協働局長  奥 野 淳 子       北  区  長  福 山   潔       保 健 福祉局長  那 須 正 己       岡山っ子育成局長 田 中 克 彦       環 境 局 長  甲 斐   充       経 済 局 長  山 本 修 司       都 市 整備局長  山 崎 康 司       下水道河川局長  大 杉   誠       水道事業管理者  今 川   眞       市場事業管理者  田 淵   薫       消 防 局 長  石 田 和 清      選挙管理委員会       事 務 局 長  三 宅 理 之      監 査 委 員       委     員  白 神 利 行      人 事 委 員 会       事 務 局 長  三 浦   真      農 業 委 員 会       第一農業委員会会長職務代理者                柴 田 一 郎      教 育 委 員 会       委  員  長  東 條 光 彦       委     員  奥 津   晋       教  育  長  山 脇   健      ─────────────〇出席した議会事務局職員       局     長  眞 茅 純 一       統 括 審 議 監  中 村   稔       総 務 課 長  矢 木 広 幸       議 事 課 長  池 田 経 二       調 査 課 長  吉 川   乃      午前10時0分開議 ○宮武博議長  皆さんおはようございます。 これより2月定例市議会第5日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は42名であります。      ───────────── ○宮武博議長  会議録署名議員に竹永議員,成本議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○宮武博議長  本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。      ──────〇────── △日程第1  個人質問 甲第2号議案~甲第89号議案      ───────────── ○宮武博議長  日程に入ります。 日程第1は,個人質問並びに甲第2号議案平成28年度岡山市一般会計予算について以下88件の議案についてであります。 これらを一括上程し,個人質問を行います。 それでは,順序に従いまして山田議員。     〔8番山田正幸議員登壇,拍手〕 ◆8番(山田正幸議員)  皆様おはようございます。私は,自由民主党岡山市議団の山田正幸でございます。 このたび個人質問の機会をいただいたことに感謝しております。 傍聴席の皆様,本日は大変お忙しい中,岡山市議会の議場にお越しいただきまして,まことにありがとうございます。また,インターネット中継やoniビジョンで見てくださっている皆様,ありがとうございます。心よりお礼を申し上げます。 それでは,通告に従いまして質問に入らせていただきます。 1,認定こども園について。 今日の社会問題は,少子・高齢化でございます。高齢者の直面している問題は,介護・医療問題,移動手段の問題でございます。この問題に関しましては,前回の11月定例市議会で個人質問させていただきました。介護・医療問題としましては,介護療養型医療施設の存続について,そして移動手段の問題としましては,地域住民と岡山市当局話し合いを要求させていただきました。おかげさまで,公的移動手段の確保に向けて地域住民と岡山市当局との話し合いの場を設けまして,意見交換をすることができました。公共交通機関のない地域でさらに意見交換し,公的な移動交通手段について不安がないようにしていきたいと思っています。 さて,今回私が取り上げさせていただくのは,少子化を解消する策についてではなく,少子化によって発生した問題についてでございます。少子化現象に加えて働く母親がふえ,幼稚園に入園する幼児が減少しています。これに反して,保育園について入園希望者が多いため定員オーバーとなり,待機児童が増加しているのが現状です。このような事情から,教育・保育提供区域が設定されたのだと思います。 私の地元である東区では,2小学校区に1認定こども園という計画以外に,3小学校区,4小学校区,5小学校区に1認定こども園という計画です。最悪なことに,開成,政田,西大寺南,西大寺,豊,雄神という広範囲にわたる6小学校区もの幼稚園が1つの認定こども園に統合されるということです。確かに,一定の人口規模となる小学校区の組み合わせにのっとり,考慮された上で設定されたものだと推察できます。また,2小学校区に1認定こども園ということであれば,1中学校区に1認定こども園ですから,幼稚園児数の減少という現象を踏まえ,まだ納得できます。しかし,6小学校区にたった1つの公立認定こども園という案は納得できません。歩いて通える小学校に併設されている幼稚園ではなく,遠いこども園に連れていくのは親,祖父母にとって負担が増します。また,将来通学する小学校の様子を肌で感じながら,地元の人たちと交流することによって,文化,風習を子どもに身につけさせたいと願っている親もまだまだいるのです。公立小学校に幼稚園が設けられているのは,私が転勤で住んだところにはなく,とても誇らしいことです。これは,武士の子女だけでなく,庶民の子女にも教育を与えるために岡山藩が設立した閑谷学校の流れをくむ学問,教育に熱心な人々のおかげだと感謝しています。 (1)幼保連携型認定こども園において,幼稚園の形態を望んだ園児の場合,通常午後2時にこども園を出ます。保育園の形態の園児がまだ園に残っているときに園を出るのは,自分だけ切り離された気持ちになるのではないでしょうか。次の日の園での生活へのつながり方が,幼稚園型と保育園型の園児との間で差ができてしまいます。この点についていかがお考えでしょうか,御所見をお聞かせください。 (2)幼保連携型認定こども園に統合され,使われなくなった幼稚園の施設はどのようになるのでしょうか。 私の地元の私立の保育園関係者の方々に,6幼稚園が1つの幼保連携型認定こども園に統合される計画について意見を聞いてみました。使われなくなった幼稚園の施設を遊ばせておくのは非常にもったいない。その施設を使い,現在の保育園とともに1つの私立の幼保連携型認定こども園として経営したいという考えがおありでした。給食設備がないので困るが,給食センターから取り寄せれば対応できるということでした。 つまり,(3)私立の保育園が元公立幼稚園の施設を使い,私立の幼保連携型認定こども園を経営するということです。幼保連携型なので,従来の幼稚園のようにこども園を2時に出る園児も受け入れられます。また,施設がふえるので,5時まで保育を受ける園児もさらに受け入れられます。そうすれば,待機児童解消につながるのではないでしょうか。これは,国の施策,民でできることは民に任せることになりますので,岡山市としても計画なさっていることと思います。御所見をお聞かせください。 (4)公立幼稚園から私立の幼保連携型認定こども園に通園するようになった場合,保育料は岡山市で決められていて変化がないとのことでよろしいのですね。 こども園を出る時間が幼稚園スタイルの園児の場合,まだほかの園児たちのいるときにこども園を出るので,翌日への生活のつながり方が他の園児たちと異なるようになります。保護者が本来の幼稚園のスタイルを重視する場合は,私立の幼稚園に子どもを行かせなければなりません。そうなった場合,送り迎えや経費の負担が増大します。 (5)保護者,地元関係者との話し合いの場を設けて,岡山市との一定した共通理解を相互に持ち合えるようにしていただきたいと切に願います。 (6)岡山市所有の施設を民間が使用する場合,岡山市は民間に貸すのですか,それとも払い下げるのですか,御所見をお聞かせください。 2番目,空き家問題について。 近年,空き家がふえてきました。地元を回っていましても,この家は息子さんあるいは娘さんが時々来られるけど,ふだんは空き家という家が多いです。 現在,私が住んでいる家も約5年間誰も住んでいない空き家状態でございました。それはなぜかといいますと,息子である私は県外暮らしで,両親は介護施設に入所したからです。私の場合は,将来的には長男である私が生家に戻りお墓を守っていくという日本の伝統的な考えを持っていましたし,両親が介護施設に入所しているものの岡山に住んでいましたので,1年間に五,六回休みをとって1週間から10日ほど,現在住んでいる家に住んでいました。 近年,空き家の増加に伴い,空き家に関するトラブルが多発しています。このようなトラブルの発生する空き家は,きちんとした管理がされていない放置空き家です。建物が管理されずに長期間放置されて,建物の老朽化が進んだ建物には,倒壊の危険性や治安の悪化,放火の誘発や不審者の侵入,害獣,害虫の発生などさまざまな問題を引き起こしてしまう危険性があります。 (1)倒壊などの危険性がある放置空き家で,所有者の不明な場合や所有者は把握できているが連絡がとれない場合,岡山市としましてはどのように対処してくださるのでしょうか。 (2)所有者に連絡しても所有者が適正管理を行わず,さらに危険性が増大する場合はいかがでしょうか。 (3)放置空き家の所有者に対して,改善の命令や勧告を行っても改善されない場合,行政側は代執行を行えると思いますが,その要件,手続の方法はどのようになっているのでしょうか。 (4)また,空き家の所有者の中には,周りの家に迷惑をかけたくない,適正な空き家管理をしたいと思われている所有者も多くいらっしゃると思います。このような所有者に対して,専門家からのわかりやすい説明や適切なアドバイスを受けられるようなセミナーなどは開催されないのでしょうか。 (5)危険性のない空き家の活用はどのようになっているのでしょうか。例えば,コミュニティハウスなどのない町内会のための町内会活動,サークル活動,まちおこしの場として住民が使えないのでしょうか。これらのことに関する御所見をお聞かせください。 3,18歳選挙権について。 日本史で習いましたように,明治時代初めて国会議員を選ぶ選挙があったときの有権者の資格は,直接国税15円以上を納める25歳以上の男子でした。大正時代の1925年,資格が見直され,25歳以上の男子となりました。そして,戦後の1945年,ようやく女性にも選挙権が認められ,20歳以上の男女となりました。この選挙権は,有権者が苦労してかち取ったものです。 さて,ことしの参議院選挙から,いや,もしかすると衆参同日選挙になるかもしれませんが,選挙権年齢が18歳以上に引き下げられます。これは,政策的に変えられたものです。高校3年生でも18歳以上であれば選挙権を持つことができ,選挙権を持つ人が全体で約240万人ふえるそうです。総務省の資料によりますと,選挙権年齢の引き下げの理由は,日本の未来をつくり担う存在である10代にもより政治に参画してもらいたい。また,より早く選挙権を持つことにより,社会の担い手であるという意識を若いうちから持っていただき,主体的に政治にかかわる若者がふえてほしいということです。 一昨年12月に行われた衆議院議員選挙では,総務省の抽出調査によりますと,20歳代の投票率は32.5%,そして20歳から24歳の投票率は29.72%だったそうです。このように若い世代の政治離れの傾向が続く中,選挙権年齢を18歳以上に引き下げることによって,日本の未来を担うという意識を若い人たちが持ち,主体的に政治にかかわる若者がふえることが期待されます。また,投票率のアップも期待されます。 NHKの討論番組で紹介されていたことですが,2016年6月19日時点で18歳,19歳の人3,000人への世論調査をした資料によりますと,投票に行くかどうかという質問に対して必ず行くは22%,行くつもりは38%,行くかどうかわからないは30%,行かないは9%とのことです。そして,投票に戸惑いや不安があるかという質問に対しては,あるは49%,ないは50%だそうです。投票に戸惑いや不安のある理由としては,政治がよくわからないが36%,どの政党,候補者に投票すべきかわからないが30%,選挙の経験がないが22%,選挙結果の影響がわからないが7%となっています。 高校生であっても18歳以上であれば選挙権を持つようになります。当然,学校側は中立的な立場で指導してくださると思いますが,学校のかかわり方で若者の支持する政党が決まるということも考えられます。18歳以上の生徒はビラ配りなどの選挙運動はできるが,18歳未満の生徒の選挙運動はできないので,無意識に選挙違反をしてしまうことも考えられます。インターネットを用いた政治活動,選挙運動が盛んになることでしょう。ツイッターやLINE,SNSでのやりとりも心配です。また,中学生のときから選挙権,参政権という権利を持つ意義,あり方を正しく学んでほしいと思います。 そこでお聞きします。 (1)18歳選挙権へのかかわり方はどのようになっているのでしょうか。 (2)学校,教諭,生徒へどのようにかかわっているのでしょうか。県立高校であれば,岡山県のみのかかわりなのでしょうか。私立高校はどこがかかわっているのでしょうか。 そして,高校を卒業して住所が変われば,住民票の転出・転入届の手続が必要になることも知ってもらい,せっかくの選挙権を行使してたっとい一票を投じてもらいたいと思います。御所見をよろしくお願いします。 4,地域振興について。 2年前,岡山に帰ってきて以来,子どものころには感じられなかった郷土岡山のすばらしさに感動を覚えます。米,野菜,果物,魚,肉など食べ物の新鮮さ,おいしさに驚かされます。さらに,日本古来からの歴史の重みを随所に感じます。岡山市の西に比べ,産業振興のおくれ,まちの活気に弱さを感じる岡山市の東部の発展を願う私は,東区を歴史のまち,観光のまちとしてまちおこしをすることを提案してまいりました。ですから,岡山市が岡山の歴史・文化に親しむという趣旨で岡山市内の歴史・文化遺産を統一デザインの案内看板で紹介する市の事業,岡山歴史のまちしるべを進めていることに感謝しています。 イギリスの歴史学者トインビー氏は,12歳,13歳までに民族の神話を学ばなかった民族は必ず滅びるという言葉を残し,自国の神話や歴史を学ぶことの大切さを強調しています。岡山は歴史,文化の宝庫です。私の地元東区には,神武天皇のお兄さんを祭った安仁神社があります。神武天皇は,吉備路を通り東征なさったのです。造山古墳なども吉備文化の壮大さを物語るものです。 (1)ぜひとも岡山の歴史・文化に親しむに神話も加えていただきたいと思います。 地元の方々からも案内看板を設置してほしい事柄や場所の提案,要請を受けます。上南地区では88カ所の地蔵めぐりのウオーキングコースがつくられました。漱石ロードでまちおこしも図っています。また,西大寺観音院の西大寺会陽は,国の重要無形民俗文化財に指定されることになりました。 (2)有識者だけでなく市民の声も取り入れていただきたいと思います。どのようにして声を届けたらよいのか,市民だよりなどで示していただけないでしょうか。観光の振興や郷土愛育成につないでいただきたいと思います。御所見をお聞かせください。 以上で第1回目の質問を終わらせていただきます。わかりやすい御答弁をお願いいたします。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  皆さんおはようございます。本日もよろしくお願いいたします。 それでは,山田議員の御質問にお答えいたします。 私は,地域振興ということで,岡山の歴史・文化に親しむに神話も入れたらどうかということについてお答え申し上げたいと思います。 日本の神話って一体何なのかということでありますが,通常言われているのは古事記,そして日本書紀,そして各地域の風土記,そういったものにあらわれていることを指しているというのが通常のものであります。そういう中で,やっぱりさまざまな古代ロマンをかき立てるようなものというのは非常に多いんじゃないのかなと思っているところでもあります。昨年,私,関先生の会に行かせていただいて,古事記,日本書紀にも書かれていない,いわゆる岡山のこの吉備王国,吉備豪族というものが,大和政権におけるあの物部氏になっていったんではないかというような話も聞きました。そういう面では,それは神話にもなっていないことであります。 いろいろな議論を重ねていき,そしてそれを地域の方にきちっと伝承していくというのは,私は非常に重要なんじゃないのかなと個人的には思っているところです。ただ一方で,余り根拠のないものなどはかえって混乱を招くということもあることも事実だろうと思います。私が時々そういう古代の話をしているときに,教育委員会の乗岡文化財課長にたしなめられることはありますけれども。やはりそういうバランスというのは重要だろうと思いますけれども,ただおっしゃるように神話といいますか,昔我々の先祖はどういうことをやられていたんだろうかということを考えながらこういう歴史,文化に親しむということをやっていくというのは今後必要なんじゃないのかなと思っています。 現在,12カ所について説明看板の設置を検討しているところですが,そこは宿場町であったり,そういう門前町であったりということで神話と必ずしもそういう話にはなっていませんけれども,今後の話として,私はそれらも含めて検討していきたいと思っているところであります。 以上です。 ◎田中克彦岡山っ子育成局長  1番目,認定こども園についての項に順次お答えいたします。 初めに,幼稚園型と保育園型の園児の差についての所見をとのお尋ねです。 市立の幼保連携型認定こども園では,3歳以上の子どもについては14時に降園する子どもと午後も園で過ごす子どもが同じ学級の中で生活しておりますが,全員が経験する必要がある内容につきましては午前中の全員がそろっている時間内に行うなど,在園時間の違いを踏まえた工夫をすることで,子どもが不安になったり経験や育ちに差ができたりしないようにしております。 次に,認定こども園に統合され使われなくなった幼稚園の施設はどうなるのか,私立の保育園が施設を使い認定こども園を運営すれば施設がふえ待機児童解消につながるのではないかとのお尋ねです。 公としての役割を担う市立幼稚園,市立保育園は,教育・保育提供区域ごとに市立幼保連携型認定こども園として整備していくこととしておりますが,それ以外の市立幼稚園,市立保育園につきましては,区域内での人口バランスなど地域事情や地域の声も踏まえて,民営化等今後のあり方を検討することとしております。仮に,民営化により私立の幼保連携型認定こども園に移行することとなった場合には,地元の幼稚園児のほか新たに保育園要件の園児の受け入れが可能となり,待機児童の解消に寄与できるものと考えております。 次に,公立幼稚園から私立の幼保連携型認定こども園に通園するようになった場合,保育料は変化がないかとのお尋ねです。 市立幼稚園,市立(後刻,「私立」と訂正)の幼保連携型認定こども園の利用者負担額は,いずれも本市の条例で上限が定められており,変わりはございません。 次に,保護者,地元関係者との話し合いの場を設け共通理解を相互に持ち合えるようにしてほしいとのお尋ねです。 市立幼稚園や市立保育園の認定こども園への移行や民営化を進めるに当たっては,保護者や地元関係者の方々へ説明会を実施し御意見を伺い,一定の理解が得られたところから進めてまいりたいと考えております。また,民営化に当たっては,保護者,移行先の法人,市の3者による協議会の設置も予定しており,情報を共有し,相互に理解しながら進めてまいりたいと考えております。 この項最後です。施設を民間が使用する場合,民間に貸すのか払い下げるのかとのお尋ねです。 現在のところ,民営化について具体的に協議等を開始していないことから,土地,建物について有償,無償による賃貸借とするのか売却するのか決まっておりませんが,民営化に当たり事業者を募集する時期までには方針を決定する必要があると考えております。 以上です。 ◎山崎康司都市整備局長  2番目の項,空き家問題についてお答えいたします。 適切な管理が行われていない空き家等の周辺に及ぼす悪影響が大きくかつ切迫している場合においては,特定空家等に認定した上で所有者等に対して必要な措置をとるよう指導,勧告,命令することになりますが,その命じた措置を履行しないとき,履行しても十分でないとき,または期限までに完了する見込みがないときは,最終的な手段として岡山市が行政代執行を実施することとなります。 なお,所有者やその所在が特定できない場合については,共産党を代表しての田中議員にお答えしたとおりで,専門家によるアドバイス等について及び町内会活動等の場としての空き家等の活用については,松田隆之議員にお答えしたとおりです。 以上でございます。 ◎三宅理之選挙管理委員会事務局長  3の18歳選挙権についての項,順次お答えさせていただきます。 まず,18歳選挙権へのかかわり方について,昨年6月の公職選挙法改正を受け,従来小・中学校で実施しておりました選挙出前授業,これを高校へも拡大実施することとし,平成28年2月までに市内高校5校で実施してまいりました。基本は選挙制度及び投票方法について説明し,その後模擬投票を行うというもので,模擬投票では投票のテーマ,候補者については学校で決めていただき,投票管理者,投票立会人等の役,名簿対照係や投票用紙交付係などの係も生徒の皆さんにお願いし,実際の選挙における投票所を学校内で再現いたしました。今後とも岡山県選挙管理委員会,岡山市教育委員会と連携して,若年層への啓発を引き続き実施してまいりたいと考えております。 2点目,学校,教諭,生徒へのかかわり方について,選挙管理委員会としては高校3年生が有権者となることから,学校現場での指導の参考にしていただくため,選挙運動,政治活動を中心に公職選挙法解説の教員向けの研修を岡山後楽館高等学校からの依頼を受け,平成28年度当初に実施する予定にしております。県立高校及び私立高校については,岡山県教育委員会が昨年11月に教員に対する研修を実施し,岡山県選挙管理委員会が協力したと伺っております。 以上です。 ◎田中利直政策局長  4番目の地域振興についての項,市民の声も取り入れていただきたい,市民だよりなどで示してほしい,また観光振興や郷土愛の育成につなげられないかとのお尋ねにお答えいたします。 岡山歴史のまちしるべ整備事業の地域からの提案による看板設置につきましては,現在地域への募集や看板設置の手順,手法等について検討しているところです。今後,事業概要等について市の広報紙などを通じて広く市民の皆様へお知らせするとともに,この事業を観光振興や郷土愛の育成などに活用していただきたいと考えております。 以上でございます。 ◎田中克彦岡山っ子育成局長  先ほど御答弁させていただいた中で,(4)の公立幼稚園から私立の幼保連携型認定こども園に通園するようになった場合に保育料は変化がないかとのお尋ねに,私のほうがちょっと言い間違いをいたしました。市立幼稚園,それから私立の幼保連携型認定こども園の利用者負担額はいずれも本市の条例で上限額が定められており,変わりありませんということで訂正させていただきます。 大変失礼しました。     〔8番山田正幸議員登壇〕 ◆8番(山田正幸議員)  御答弁ありがとうございました。 1の認定こども園について。 先ほどもお話しさせていただきましたが,廃止された公立幼稚園の施設を近くの私立の保育園が将来認定こども園として有効利用すべきだと思います。これこそが1,550人の未入園の解消につながります。切に要望いたします。 2の18歳選挙権について。 18歳選挙権に関しての取り組み方についてですが,他府県での取り組み方などの事例があれば教えてください。 4の地域振興について。 岡山ではいろんなイベントを実施しています。イベントの効果をより上げるために,インターネットを用いてホームページ,ブログ,ツイッター,フェイスブック,SNSを利用して広報活動をし,ひいてはグローバルな宣伝活動をするといいと思います。いかがでしょうか。 また,10月から12月に予定しているイベントのとき,各イベント会場をめぐるコミュニティバスを走らせると,岡山に来ていただいた観光客の役に立つと思います。御所見をお聞かせください。 以上です。 ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。 ◎三宅理之選挙管理委員会事務局長  18歳選挙権について他府県での取り組みということで再度の御質問をいただいております。 他府県で実施されております取り組みも,基本的には選管が実施する場合は岡山市選管と同様の取り組みが中心だろうと考えております。その中で,先月2月7日に投開票がございました京都市長選挙,これについて少し珍しいといいますか,実際の政策をもとに議論して生徒が投票したという例を承知しております。 1個目は2月1日だと思いますが,立命館宇治高校において京都市長選挙の模擬投票に向けた授業を実施されたと聞いております。実際の候補者が訴えている政策について事前に学んで,その中で特に四条通の歩道の拡幅についてを題材にして政治とまちづくりについて考えられ,その後模擬投票を行ったと聞いております。また,1月28日でございますが,クラーク記念国際高等学校京都キャンパスですかね,こちらについても同様に京都市長選挙に立候補した3人の候補者の政策を生のものを議論,比較して投票を行ったと聞いております。ただ,これはどちらも学校が主体的になって取り組んだものと承知しております。また,投票の結果については,選挙後に公表されたとも聞いております。 以上でございます。 ◎田中利直政策局長  地域振興の件で再度御質問をいただきました。岡山でのいろいろなイベント,それから周辺地域での歴史資源などを含めてSNSなどを使って広報してはどうか,それからあとコミュニティバスをめぐらせてはどうかという御質問にお答えいたします。 ことしの秋に開催される岡山アートサミット,それからおかやま国際音楽祭,そういった文化芸術やにぎわい,そういったイベントを実施する際には,周辺地域の歴史や観光情報なども含めて広報紙などに加えてホームページや,それからSNSなどを活用して広報宣伝をやっていきたいということで検討してまいりたいと考えております。 それから,周辺地域への観光の移動につきましては,既存の観光ルート,こういったものの移動手段も含めて広報宣伝を進めていきたいと考えております。 以上でございます。     〔8番山田正幸議員登壇〕 ◆8番(山田正幸議員)  4の地域振興について,インターネットを用いてグローバルな宣伝活動を実施することを検討していらっしゃるということですが,いつからスタートする予定なのでしょうか,お答えください。 ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。
    ◎田中利直政策局長  地域振興について再々度の御質問で,インターネットの活用についてどのように行うのかということでございますけど,岡山市では現在西大寺,それから足守地域などの周辺地域も含めたイベント,こういったものもホームページで情報を紹介し,観光情報を公開しているところです。 議員今御紹介のありましたようなSNSの広報等につきましても,今後どういった方法ができるのか,活用を含めて検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○宮武博議長  以上で山田議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして松島議員。     〔32番松島重綱議員登壇,拍手〕 ◆32番(松島重綱議員)  皆様こんにちは。自由民主党岡山市議団の松島重綱でございます。 本日2番バッター,そして個人質問で一問一答のトップバッター,きょうは6人中4名が一問一答で質問させていただきます。 先週の土曜日3月5日は啓蟄でありましたが,20度を超える温度で非常に暖かく,また昨日は雨が80%の降水確率でございましたが幸い夕方まで雨が降らず,私が顧問させていただいております岡山市テニス協会におきましても,第27回岡山市長杯ミックスダブルストーナメントが浦安でございまして,約80名の方が御出席いただき,また開会式には市長,お越しいただきましてありがとうございました。また,市長・議長賞を賜りまして,本当ありがとうございます。順調にできました。 きょうは暖かい中,多くの皆様,議場まで足をお運びいただきましてまことにありがとうございます。また,インターネット中継,そしてチャンネル4をごらんの皆様,今夕方の6時35分ぐらいじゃないかと思いますが,よろしくお願いいたします。 それでは,通告に従いまして質問させていただきます。本日は3項目,1つ目が子育て環境の充実について,2つ目が市有施設跡地等の有効な利活用について,3つ目が中心市街地の活性化について,以上の大きい3項目について御質問させていただきます。 1,子育て環境の充実について。 市長は,所信表明におかれまして,子育て環境の充実について多くの課題についての御認識を述べられました。まず,未入園児の問題であります。市長は,本年4月時点での未入園児は700名程度発生するとの見込みを述べられましたが,さきの答弁でもございましたように,2月末の時点では約1,360名となっているのが現実です。 (1)この現状について,答弁もございましたが,大きな隔たりがあったこの原因と今後の対策についてお示しください。 次に,保育園利用調整基準点についてお伺いいたします。 (2)市長は,今回の申し込みにおいて満点の20点の方も,優先利用による調整点の加点のある方ですら,抽せんに進めなかった園があったことを御存じでしょうか。この項は,さきの田中のぞみ議員の御質問で人数まで答えていただいておると思いますので,改めて,答弁のとおりということであればお願いします。 育休をとっている方は,職場への復帰のめどが立たず困惑されておられるのが実情であります。 (3)専業主婦であった方が新規に入園申し込みした場合,就職が内定した場合では1点が減じられ19点となり大変不利な状況です。また,入園が決まって,それから初めて就職活動,就職先を探すといった場合は,女性は1点ということで,御主人がお仕事をされておっても11点という状況であり,全く入園のめどが立たないという点数状況であります。このことについて,今まで見直しを提案してまいりましたが,現状のままです。今回の申込者の中でこのような方が何人おられて,どの程度入園できるのか,また見直しについての御所見をお聞かせください。 (4)次に,幼稚園では70名の3歳児が入園できない状況が発生しております。認定こども園を含めると3桁の数字になっておるのが実情であります。近年の状況と今後の対応策についてお示しください。 次に,認定こども園についてお伺いいたします。 (5)そもそも認定こども園は,幼稚園の空き教室を有効に利用し,未入園児の解消に取り組むとのことでスタートしましたが,現在の計画では幼稚園ではなく,保育園を利用しているところが多くありますが,その要因についてお示しください。30ブロック,30園で18の保育園と12の幼稚園というふうに確認させていただいております。 (6)多くの未入園児が発生している状況でその整備は急務でありますが,ニーズの高い地域ではその園の数を含めて見直しをすべきであると考えます。当局の御所見をお示しください。 次,放課後児童クラブについてお伺いいたします。 (7)今年度から利用者の学年を6年生まで広げ,新年度予算も拡充されておりますが,利用できていない児童数について学年別にお示しください。 (8)施設の量の確保が足りていないクラブ数とその対策についてお示しください。 (9)マイナンバー制が導入され,支援員等へ支給されている手当に対する対応が必要になると考えられますが,その内容と対策についてお示しください。 (10)以上,子育て環境の充実について質問いたしましたが,これらの事業,施策に取り組む職場においては,明らかに人員,職員が不足しているところがあると考えますが,当局はどのように把握されておられますか。 また,新年度の人事体制強化についてはどのように考えておられるのか,お聞かせください。 次に2,市有施設跡地等の有効な利活用について。 (1)三丁目劇場跡地723.2平米。 閉鎖して間もなく3年が過ぎようとしています。再開発の問題についても,地元からは,本市の具体的な意見がなく困惑しているとのお話を伺いました。 閉館後からの経過についてお示しください。また,売却処分についても検討するべきと考えますが,今後の取り組みについてお示しください。 (2)旧市民病院跡地4,701.7平米。 移転後間もなく1年となりますが,本館等並びに駐車場について,現状と今後の方針についてお示しください。 (3)北長瀬みずほ住座用地(跡地)1万4,359.56平米。 建てかえの予算が計上されておりますが,跡地の利用計画については白紙の状態です。 この土地も売却処分を含め検討すべきと考えますが,当局の御所見をお聞かせください。 私は,建てかえの事業が始まるまでにその跡地をどうするかというものを考えていくべきだと強く考えております。 (4)市民会館用地(跡地)5,105平米。 移転後は,歴史公園と指定して整備するのか。岡山城,後楽園等の利用者のバスを含めた駐車場として整備することを提案いたしますが,当局の御所見をお聞かせください。 次,(5)内山下小学校跡地1万3,927.35平米,(6)後楽館校舎用地跡地4,883.78平米。 これらの用地の学校としての使用停止後の状況と今後の計画についてお示しください。 (7)福祉文化会館,市民文化ホール用地跡地3,569平米。 この立地する北側,相生橋の北にある衛生会館は,民間への売却が決まり解体作業に入りますが,本施設用地についても売却処分を含めて方向性を示すべきであると考えます。当局の御所見をお聞かせください。 (8)岡南環境センター北側用地6,493平米。 空き地になって1年間が経過いたしました。タマホームが10年間定期借地しておられた土地です。この1年間の取り組みと今後についてどのようにお考えかをお聞かせください。 (9)番町保育園跡地805.91平米。 ほかにも保育園,幼稚園跡地がございますが,特に中心部の本跡地が長年未利用となっております。これまでの経過と今後についてお示しください。 (10)公社保有地ほか。4項目ございます。①中島公園用地8,046.21平米,②北長瀬駅北口交通広場用地997平米,③市道大元駅前・二日市町線用地3,378.8平米,④中区図書館用地──東部図書館用地と言うほうがいいですかね──2,399平米。 これらの土地の整備または利用について,当局の取り組みの状況と今後の方向についてお示しください。 この項最後,(11)操車場跡地14.3ヘクタール,14万3,000平米。 ①公園整備区域。 公園,ドーム球場利用団体等との協議の状況及び整備の内容と時期についてお示しください。 ②健康・医療・福祉ゾーン。 この区域は,やっと都市公園としての都市計画決定の変更,解除を行った区域です。この区域に,公園,体育施設を設けるべきではございません。 現在の検討状況と今後の取り組みについてお示しください。 それでは,最後の項,3,中心市街地の活性化について。 本市の中心部のまちづくりは,戦後,戦災復興土地区画整理事業及び再開発事業が中心となって進んでまいりました。再開発事業は,完了したものが12事業,現在進行中及び協議,研究中のものが同じく12事業と,新規事業が多く取り組まれております。 図面でちょっと見にくいんですが,黄色で塗っておるところが現在完了した12地区,そして赤色,茶色等で塗っておりますところが現在の事業地区から準備組合,協議会,そして研究会というところでございます。これだけ多くの再開発事業が現在取り組まれております。 (1)これらの事業が全て補助採択された場合,年次的な問題もありますが,予算措置は大丈夫でしょうか。 (2)平成28年度に予算計上されている2事業の合計住宅数は356戸であります。現在の中心部のマンションの空室率,空き家率はどのような状況でしょうか。また,将来の予想についてもお示しください。 (3)再開発事業は,民間の活力を使いまちづくりに大きく寄与しますが,多くの補助金を必要とします。このことについて市長はどのようにお考えか,お聞かせください。 (4)都市が発展するためにも中心部の活性化が必要でありますが,反面,郊外,周辺部の施策も必要であります。農業問題,住宅問題等も含め御所見をお聞かせください。 以上で1回目の質問を終わらせていただきます。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,松島議員の質問にお答えいたします。 私からは,子育て環境の充実についてということで,現状報告について大きな隔たりの原因と今後の対策ということでございます。 まず,2月の中旬だったと思いますが,本年4月時点での未入園児は700人程度発生すると私が申し上げました。それ以降,2月の下旬に新たな申し込みがあった,いわゆる第2次の申込人数がまとまっております。これらちょっと体系的に申し上げたいと思いますが,昨年11月下旬までの第1次の申込人数は1万6,310人でありました。さらに,今年2月下旬までに新たな申し込みがあった第2次の申込人数は303人で,合計1万6,613人となっております。このうち入園が決まっているのは1万4,947人で,差し引き1,666人の方は入園が決まっていないという状況であります。深刻な状況だと認識しております。 岡山市では,過去10年間で1,717人の定員増を行ってきたところです。特にこの1年間で527人という多くの定員増を行って保育の受け皿づくりに努めてきましたが,現実はそれ以上に申込数が多くなっているという状況であります。もちろん,この原因というのは仕事と子育てを両立させたいと願うお母さんということもあるでしょうし,非正規率の上昇という問題もあると思います。そういったことから,こういう保育ニーズの拡大が著しい状況になっているわけであります。申し上げているように,我々として安心して子育てができるようなまちづくりを一層進めていかなければならないというのは論をまたないところでございます。したがって,平成29年度に向けては700人程度の定員増を行っていく方針ですが,今後も保育環境整備に高い目標を持って邁進していきたいと考えております。 私からは以上です。 ◎田中克彦岡山っ子育成局長  同じ項,市長答弁以外について順次お答えいたします。 初めに,市長は20点の方も優先利用による調整点の加点のある方ですら抽せんに進めなかった園があったことを知っているかとのお尋ねにつきまして,今回の申し込みが昨年に比べて大きく増加していることによりまして,多くの方が希望する園に入園できないということは承知しております。 次に,専業主婦の方が新規に申し込みした場合,1点減じられるが,このような方が何人おられ,どの程度入園できるのか,また見直しについて所見をとのお尋ねについて,現在把握している平成28年4月の新規利用申し込みは4,604人でございますが,専業主婦の方の新規申し込みの人数は把握はできておりません。既に就労されている方と内定の方との間で選考基準上,従来から調整点に1点の差を設けているものですが,議員の御指摘については引き続き課題の一つとしたいと考えております。 次に,幼稚園へ3歳児が入園できない近年の状況と今後の対応策はとのお尋ねです。 市立幼稚園での3歳児教育の希望者で抽せんの結果,入園できなかった人数は平成26年度は実施園17園で71人でした。平成27年度は市立認定こども園4園を合わせると,これは既に灘崎の幼稚園と御津・金川の幼稚園では既に実施しておりましたので,そういった状況を合わせると19園で115人,平成28年度は新たに開園を予定している岡南認定こども園(仮称)を合わせると20園で109人となっております。 今後の対応策については,共産党代表質問で田中議員にお答えしたとおりです。 次に,幼稚園の空き教室を有効活用し未入園児の解消に取り組むとのことだが,現在の計画では幼稚園ではなく保育園を利用しているところが多いが,その要因はとのお尋ねです。 本市子ども・子育て会議において,認定こども園候補園の選定に当たっては一定程度の規模が必要であるとの意見があったことや,現状の施設をできるだけ有効に活用する必要があることから,敷地面積や保育室などの必要な施設規模や調理室など必要な設備の状況,入園児童数などによる選定基準を設け,各教育・保育提供区域ごとに選定を行いました。 なお,幼稚園の余裕教室を活用した場合には,保育定員の拡大が図られ未入園児童の解消に寄与することができますが,区域によっては市立幼稚園がない区域,市立保育園がない区域もあり,結果として市立幼稚園と同程度の市立保育園が認定こども園候補となっております。 次に,ニーズの高い地域では園の数も含めて見直しをすべきと考えるが所見をとのお尋ねです。 保育園の新設,増築,地域型保育事業の実施により保育の受け皿を拡大していくとともに,将来にわたり安定的に質の高い就学前教育・保育を保障するため,教育・保育提供区域ごとに市立認定こども園の整備を進めてまいります。 また,民営化による認定こども園の整備も進め,民間事業者の方々と協力して認定こども園の数をふやしていき,未入園児童の解消を図ってまいりたいと考えております。 次に,放課後児童クラブを利用できない児童数について,学年別に示せとのお尋ねです。 本年度,放課後児童クラブを利用できなかった児童の数は,平成27年4月1日時点で全90クラブのうち1年生が8クラブで29人,2年生が3クラブで4人,3年生が4クラブで6人,4年生が3クラブで17人,5年生が1クラブで3人,6年生が1クラブで2人の合計61人となっております。なお,学年別でお示ししたため,児童クラブ数には重複があります。 次に,施設の量の確保が足りていないクラブ数とその対策についてです。 本市の条例で定めた児童1人当たりの面積を確保するために,49の児童クラブで施設確保が必要であり,平成31年度までの5年間で計画的に整備を進めております。本年度は11クラブの施設確保を行ったため,残り38クラブの施設確保を来年度以降行う必要があり,平成28年度は8クラブで施設整備をする予定としておりますが,今後,学校施設の一層の活用など可能な限り前倒しをして進めていきたいと考えております。 次に,マイナンバー制導入への対応について,その内容と対策についてです。 マイナンバー制度の導入により,社会保障や税の行政手続などに個人番号が必要となるため,放課後児童クラブを対象に制度内容や対応方法についての研修,個人番号の安全管理措置の周知を行うなど,適切に対応してまいりたいと考えております。具体的には,所得税や住民税などの手続を行う際は書類作成が煩雑であるため,本市の職員や経理アドバイザーが直接児童クラブへ行くなどしてサポートしていく予定としております。 続きまして,子育て環境の充実に取り組む職場においては人員が不足しているところがあると考えるが,当局はどのように把握しているのか,新年度の人事体制強化についてはどう考えるのかとのお尋ねです。 平成27年4月の子ども・子育て支援新制度の施行に伴い,岡山っ子育成局においては,最適化に向けた施設整備,幼保一体化の推進事業と放課後児童クラブの充実を局の最重点事業と位置づけるとともに,機構改革により放課後児童クラブを初め子育て支援関連事業を担当する地域子育て支援課及び保育園入園事務を包括的に行う就園管理課を新たに設置し,局としての機能強化を図り,安心して子どもを産み育てることができる環境づくりに努めているところです。職員一人一人は自覚と責任を持って業務に取り組んでおり,また繁忙期には局内の相互連携により効率的,効果的な業務執行体制で柔軟に対応しているところです。 来年度においても,増大する保育ニーズなど子ども・子育て関連の業務量は増加が見込まれる状況ですが,市民の方々へ提供するさまざまなサービスを量,質とも今まで以上に向上させるために,必要な人員の確保については関係部局と協議を行っているところです。 以上です。 ◎田中利直政策局長  2番目の市有施設跡地等の有効な利活用についての項,市民会館用地について跡地に歴史公園を整備するのか,バスを含めた駐車場として整備することを提案するが所見は,内山下小学校跡地について学校として使用停止後の状況と今後の計画について示せとのお尋ねにお答えいたします。 市民会館につきましては,昨年7月に移転整備予定地を千日前に決定し,平成33年度末までに新たな文化芸術施設として整備することを目指しているところであり,竣工後に現在の市民会館を撤去することになります。また,旧内山下小学校は,閉校後も地域のスポーツ活動等に活用していただくとともに,都心創生まちづくり構想の実現に向け,暫定的に活用し,今後の活用方策を検討するための参考材料にしているところです。 市民会館撤去後の跡地と旧内山下小学校跡地につきましては,岡山駅方面から岡山城へのウエルカムゾーンに位置づけていることから,今後岡山城の周辺にふさわしい活用策を幅広く検討していきたいと考えており,議員の御提案も参考にさせていただきます。 以上でございます。 ◎河野広幸市民生活局長  同じ項,福祉文化会館,市民文化ホール用地につきましては,施設閉鎖後,売却する方向で考えております。 以上でございます。 ◎那須正己保健福祉局長  同じ項,旧市民病院跡地のお尋ねにまずお答えいたします。 旧市民病院の本館等につきましては,本年度解体設計とあわせて安全対策のための仮囲いを設置し,来年度から約2カ年で解体作業を進めることといたしております。 立体駐車場につきましては,1月に別館に入居した岡山市医師会に賃貸するとともに,休日夜間急患診療所及び休日急患歯科診療所の臨時駐車場としても使用しております。 本館等跡地の活用につきましては,解体のスケジュールを念頭に,今後の周辺環境の実態や地元の御意見,御要望を踏まえつつ有効利用の方法及び事業手法の検討を進め,跡地全体が市民にとって有効に活用されるように取り組んでまいりたいと考えております。 次に,操車場跡地のうち健康・医療・福祉ゾーンについてでございます。 当該区域は,定期借地を活用した民間施設の導入を図る用地として事業を進めており,昨年行ったアイデア提案等を参考に施設導入方針を策定したところでございます。当該方針では,新たににぎわいを創出する施設の導入や土地の高度利用などを重要な柱として位置づけております。現在は,事業プロポーザルの具体的手続を記した実施方針案をお示ししているところであり,今後事業者等の意見も踏まえ平成28年5月をめどに募集要項の公表,年内での事業提案受け付けと審査,年明け早い時期での優先交渉権者の決定を行いたいと考えております。 以上でございます。 ◎田中克彦岡山っ子育成局長  同じ項,番町保育園跡地についてこれまでの経過と今後について示せとのお尋ねにお答えいたします。 番町保育園は3歳未満児のみを受け入れる乳児保育園として昭和42年5月に開園し運営を行ってきましたが,3歳になると他の保育園に移らなければならないことなどから,長期的に定員割れの状況が続き,平成20年度から休園としております。その後,南方保育園整備中の平成20年7月から平成22年6月までの間は,南方地域子育て支援センターとして活用しておりました。番町保育園の園舎は,築後約50年が経過しようとしている上,耐震性がなく,さらに駐車スペースがないなどの理由から,現状のまま再度保育園として活用することは困難だと考えております。今後,民間事業者等による活用も含めて引き続き最良の活用方法を幅広く検討してまいりたいと考えています。 以上です。 ◎甲斐充環境局長  岡南環境センター北側用地についてお答えします。 平成27年1月19日の事業用借地権設定契約終了後,10年間の事業用借地権設定による岡南環境センター北側用地賃貸借の一般競争入札について,平成27年1月から3回の公募を行ってきましたが,入札に至りませんでした。平成28年2月2日に4回目の公告を行ったところ,入札参加申し込みがありました。入札後,事業用定期借地権の設定に向けて事務手続を進めてまいります。 以上です。 ◎山本修司経済局長  同じ項,三丁目劇場跡地について,閉館後からの経過,今後の取り組みについてお答えします。 平成25年4月1日に閉館後,同年7月に設立された岡山市表町三丁目15番地区まちづくり研究会に本市も参加し,再開発を視野に関係権利者による意見交換会や再開発コンサルタントを招いての勉強会等がこれまでに16回開催され,また当該地区の地権者会議も2回開催されております。地権者も多いことから,活用に向けた意欲や共通認識などの醸成に時間を要しており,引き続き協議を重ねることとしておりますが,今後議論の熟度やスピード感も勘案しながら,活用について幅広く検討することも必要と考えております。 以上です。 ◎山崎康司都市整備局長  同じ項,現北長瀬みずほ住座移転後の跡地の検討状況についてお答えいたします。 現北長瀬みずほ住座の移転後の跡地については,岡山操車場跡地に隣接する貴重な土地であるとの認識に立ち,岡山操車場跡地整備基本計画とも整合性を図りながら一体的なまちづくりの観点からの活用が必要であると考えております。このことから,本年1月に策定した北長瀬みずほ住座再生事業基本計画において,将来的に新たな活用の余地を残す定期借地による活用や民間事業者への売却を前提として,跡地活用に係る民間事業者からの事業提案を募ることとしており,その提案内容を勘案して用地の処分方法を定めてまいりたいと考えております。 次に,公社保有地として中島公園用地についてお答えいたします。 中島公園用地については,昭和23年に公園として都市計画で定めた東中島及び西中島地区において,空き家の倒壊や火災など防災対策の観点から,平成4年から平成20年にかけて岡山市土地開発公社が公園用地として先行取得したものです。この中島公園については,公園のあり方も含めて幅広い観点から整備方針を検討しているところです。なお,現在のところ公社保有地は地域の居住環境向上のため,広場や緑地として開放するとともに,その一部は地域住民の自動車保管場所として有償で貸し出しをしております。 次に,北長瀬駅北口交通広場用地についてお答えいたします。 北長瀬駅北口交通広場用地については,平成2年に新駅北口交通広場を含む都市計画道路新駅北線を都市計画決定し,新駅設置及び土地区画整理事業推進の観点から,平成10年に岡山市土地開発公社を活用して約2,700平方メートルの用地を先行取得したものです。その後,平成17年に北長瀬駅開業に合わせて暫定駅前広場用地として公社保有地の一部を市が買い戻しを行い供用しており,残る997平方メートルについて,土地区画整理事業の進捗に合わせて買い戻しを行いたいと考えております。なお,現在のところ,公社保有地は北長瀬駅北側地域の駐輪場不足の解消のため,その一部を暫定駐輪場として使用しております。 次に,市道大元駅前・二日市町線用地についてお答えいたします。 市道大元駅前・二日市町線は,道路拡幅を行うため,東古松二丁目から国道30号までの1,010メートル区間について,平成9年から岡山市土地開発公社を活用し,約5,700平方メートルの用地を先行取得しました。このうち,東古松二丁目から岡町までの800メートル区間については現在事業を行っており,公社保有地の買い戻しを順次進めております。今年度も含めて,これまでに約3,500平方メートルの用地を買い戻したところであり,残る約1,500平方メートルについても,今後計画的に買い戻す予定としております。岡町から国道30号までの未着手区間においては,約700平方メートルの公社保有地がありますが,事業中区間の完了の見通しが立ち次第,事業化し買い戻しを行いたいと考えております。 次に,操車場跡地の公園整備において公園,ドーム利用団体等との協議状況及び整備の内容と時期についてお答えします。 操車場跡地の公園整備区域については,平成25年3月に岡山操車場跡地整備基本計画が策定されました。この計画をもとに総合公園区域14.3ヘクタールについては,ワークショップを開催したり,利用団体等からの御意見をお聞きしながら,平成25年度に基本設計,平成26年度に実施設計を行ってまいりました。平成26年度より公社保有地の一部を買い戻し,今年度は公園整備に先行して,旧アクションスポーツパーク部分の撤去工事を行い,来年度からまず岡山ドーム東側の多目的広場の整備に着手します。工事に際しては,ドームやスポーツ広場などの利用状況を踏まえて,できるだけ利用に支障がないよう配慮しながら順次工事を進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎山脇健教育長  同じ項で,まず後楽館校舎用地跡地につきましてお答えさせていただきます。 この跡地につきましては,建物そのものは老朽化しておりまして,今後の活用には適さないということから電気,水道などのインフラは全て廃止しております。また,跡地につきましては,市民会館などの建てかえ地となる可能性がありますので,当面その状況を見守っていきたいと考えております。 次に,東部図書館用地についてのお尋ねでございますが,この用地につきましては岡山市公共施設等マネジメントに関する基本的方針や岡山市立図書館の在り方を踏まえ,検討していきたいと考えているところでございます。 以上でございます。 ◎田中利直政策局長  3番目の中心市街地の活性化についての項,都市が発展するためには中心部の活性化が必要だが,反面郊外,周辺部の施策も重要である。農業問題,住宅問題等も含めて所見をとのお尋ねにお答えします。 岡山市は,広大な市域の中に豊かで地域資源に恵まれた多様な周辺地域と高次の都市機能が集積する都心部があり,両者が調和しながら市全体としてバランスよく発展していくことが求められています。このため,長期構想では,周辺地域が多様で豊かな地域資源を十分に生かして活性化と生活機能の維持を図りつつ,個性を発揮し市域全体が快適で活力あふれる都市づくりを目指すという方向性をお示ししているところです。こうした方向性を踏まえ,周辺地域における農業の担い手不足,耕作放棄地や空き家の増加などさまざまな地域課題への対策も含めた具体的施策について,中期計画を策定する中で検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎山崎康司都市整備局長  同じ項,市街地再開発事業についてお答えいたします。 市街地再開発事業への今後の予算措置の考え方については,共産党を代表しての田中議員にお答えしたとおりですが,市街地再開発事業は中心市街地の活性化に寄与し,地域経済の発展につながることから,補助金を投入する事業効果は大きいものと考えております。 また,行政と民間が一体となってまちづくりを進めていくことは大変重要であり,今後も支援を行ってまいりたいと考えております。 この項最後ですが,中心市街地のマンションについて,現在の空き室率と将来の予想についてお答えいたします。 中心市街地のマンションの現在の空き室率については,複数の専門業者に確認したところ,全体を集計したものはないとのことですが,高齢者や若年夫婦層を中心にマンション購入の需要は活発であると聞いており,今後もこの傾向は続くものと考えております。 以上でございます。     〔32番松島重綱議員登壇〕 ◆32番(松島重綱議員)  御答弁ありがとうございました。一問一答で質問させていただきたいと思います。 まず,保育園の件です。 これについては,点数の見直し。私の質問では専業主婦で就職が決まった方は1点減点で19点,まだ就職が決まっていない方は1点ですから11点,ほいで今回20満点の方,なおかつ加点があって21点以上の方ですら抽せんにも臨まれていない,それが790名だったですかね。全部確認いただいてありがとうございます。そういう方ですら採用されていない。なおかつ,女性の就労について非常に昨今話題になっとんのに,そういう方はもう就職のめどすら岡山にはない。平成29年度ですか,700名程度の増を,ことしも527名増と,全くペースが追いつかないと思うんです。だから,そういう方々は本当仕事がしたくても仕事ができんという状況であります。私はこれ市長,副市長ね,これについては,どっかで政策転換といいますか,予算等重点配分するというような見解が必要だと思いますが,御所見をお聞かせください。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  私はある面,政策転換はもうできていると思っております。平成28年に527名と申し上げましたが,平成27年410名,私が市長に就任してから,こういう子育て環境の整備というのは特に重点的にやっていかなきゃならないということを常々申し上げております。そういう面では,従来と比してこの子育て環境について何とかしなきゃという面での問題意識は持ち,手は打っているところであります。まだまだ十分じゃないという御指摘に対しては,それは私としても耐えていかなきゃならないところではありますけれども,これからさらに一層の重点整備に向けて対応していきたいと思っております。 ◆32番(松島重綱議員)  質問の項目の中で認定こども園,これにつきまして,当初は幼稚園の空き教室の利用ということを考えておられましたが,例えば中区の3ゾーン,旭東幼稚園,これ定員140名,現在の入園利用者10名。近隣の方も,あんだけあいているんだから,そこを改築してそこに入りたくても入れない未入園児の受け皿をつくったらどうかと言われています。しかしながら,当局の発表ではこちらの幼稚園は認定こども園候補園にもなっていないし,将来の方向性も出ていない。ほかにも幼稚園には空き教室がありながら対策,対応が出ていないというところがございます。これについての方針,どうしてこれがこのまま,140名中10名というたら物すごいがらがらです。だから,これについては大きな疑問があるんですけど,これについての御所見と解決策を御提示ください。 お願いします。 ◎田中克彦岡山っ子育成局長  幼稚園の余裕教室を活用した未入園児童対策をとのお尋ねだと思います。 正直,先ほどの議員御提案というかおっしゃられましたように,幼稚園の余裕教室を活用して私立の保育園の分園化を一部ですけども進めていくといったような方策も考えられるところでございます。保育ニーズに対応した民営化の一つであると認識しておりまして,引き続きこういったやり方,手法につきましても引き続き検討していきたいと考えております。 以上です。 ◆32番(松島重綱議員)  引き続き検討というのは,もう待ったなしなんよ。お子さんは入園したいし,ほんなら産休,育休とってこの4月から復帰しようと思った方はここで入れない。じゃあめども立たない。20点ですら入れない。育休の方は1点プラスだから21点です。そうしたら,遠くのほうの保育園に行けと,そこならあいとんじゃろうと,物理的に無理です。だから,それについては今後検討検討というより,もうすぐ検討してください。お願いします。 それと認定こども園,これがもし将来公立の幼稚園,保育園が公設民営化に移行する方針であるならば,現在の職員の身分はどのように考えておられるのか,御所見をお聞かせください。 ◎田中克彦岡山っ子育成局長  今現在の公立の幼稚園及び公立の保育園を民営化とか民営化する方針になれば,現在の市の職員といいましょうか,岡山市の保育士なり幼稚園教諭はどうなるのかというお問い合わせだと思いますが,これは私どもも今現在市立認定こども園の整備を鋭意進めております。将来的には,例えば他の市立認定こども園のほうへ異動していただくなりして,引き続き岡山市の職員として活躍をしていただくというふうに考えております。 以上です。 ◆32番(松島重綱議員)  この項最後のところ,新年度の人事体制強化についてはどのように考えておられるのか。岡山っ子育成局長からの御答弁をいただきましたが,総務局長,適宜配置するという紋切り型の答弁じゃなしに,心ある答弁をいただきたいと思うんで,ぜひ一言お願いします。 ◎岸堅士総務局長  岡山っ子育成局の人事体制についてのお尋ねです。 岡山っ子育成局については,平成27年8月に増員ですね,それから平成28年1月に配置がえ等を行うなど,年度途中であっても所要の対応をしてきているところです。引き続き,業務や職場の状況を勘案しながら適切な人員配置に努めてまいりますが,新年度に向けましては岡山っ子育成局,それから岡山っ子育成局の中でもそれぞれ課,個々の状況もあります。岡山っ子育成局だけじゃありませんけれども。ですから,個々の状況を考慮し,しっかり話を伺うとともに,最終的には岡山市全体としての組織力の向上ということにつながるように努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◆32番(松島重綱議員)  ありがとうございます。やんわりとお答えいただきました。もしあれでしたら,来年岡山っ子育成局長に御就任いただいてから実情を含めて,そこだけじゃなしに,本当に全職場で大変な御苦労,出先でもされておられる方が多ゆうございますので,しっかりと取り組んで機構改革と人事配置をお願いしたいと思います。 それでは2番,市有施設跡地等の有効な利活用,これについては全般的に市長ね,検討中です,検討してまいります,何年たつんですかと。操車場跡地については昭和61年ぐらいから,その他についてはもう何年もかかっとんです。やっぱりスピードが一番だと思うんです。僕はちょっと乱暴に売却,売却ということを言いましたが,要するに今市有地がありましたら,その売却することによって土地代,売却の益も入りますし,固定資産税,それから都市計画税も岡山市に入ってくる。また,今後必要なところがあれば,そのときに新規に購入,検討,事業化すると。ただし,地域の方々,近隣の方々の御意見等を最大限配慮せんといけんのは常識であります。これについては,当局の皆さんね,検討してまいりたい,ほな今まで何しょうったんな,今まで寝とったんかということになるんです。しっかりと取り組んでいっていただきたいと思うんです。 三丁目劇場跡地,活用を幅広く検討という御答弁でありました。これについてもう一歩踏み込んだ御答弁いただけたらと思います。お願いします。 ◎山本修司経済局長  三丁目劇場の跡地の幅広い活用についてもう一歩踏み込んだ答弁をというお尋ねでございますが,現在街区を形成する地権者の方々とともに再開発の可能性を検討しているところでございまして,まずはこの議論を深めていくことが必要かと考えております。ただし,先ほど申し上げましたように,その研究会の熟度あるいはスピード感,そういったものも十分勘案いたしまして,再開発以外の手法につきましては,適切な時期にその必要性,可能性を判断していきたいと考えております。 以上です。 ◆32番(松島重綱議員)  ありがとうございます。 次の市民病院も,移転後1年となりますが,これ市民病院を建てかえしようと言うたのは,もう市長でいうても2代前で,10年以上前。それで,地域の方皆さんともずっと御相談しながらやってきておる。解体し,今後検討していくというスピード感じゃいけんと思うんです。これについて,意見として申し述べておきます。 それから,中島公園については,これ戦後,昭和20年ぐらいからの都市計画決定で,検討ということについてはやっぱり考えんと,住民の方々が虫食いになってしもうとんです。これについても意見として言うときます。 そして,3番目の市道大元駅前・二日市町線,これは岡町まで行くんですが,そっから国道30号まで,これを早く事業化していただきたい。じゃないと,途中までずっと行っても喉首が締まってしまう。だから,これについてのめどをちょっとお聞かせください。 ◎山崎康司都市整備局長  市道大元駅前・二日市町線につきまして,本当に重要な路線ということで今現在事業に着手しているところでございます。当然,先ほども答弁いたしましたように,岡町から30号までの未着手区間について,本当にふん詰まりになるということもございますので,今現在事業中の区間の完了の見通しが立ち次第,事業化を行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆32番(松島重綱議員)  次に,健康・医療・福祉ゾーン,ここについては現在検討中で,平成28年5月までに事業者の御意見も踏まえて方向性を出すと。その中で,委員会の中で住居用のスペースは20%を上限とするということを言われております。私がずっと言うように,新幹線のぞみが全便とまる岡山駅から1駅目,東京で言うと有楽町,銀座です。そこにそういうふうな制限をかけるべきじゃないと考えます。これについての見直しをぜひともお願いしたいと思います。今後,所管の委員会で検討されていく方向でございますので,これについての御所見だけちょっと聞かせてやってください。 ◎那須正己保健福祉局長  今回の操車場跡地の実施方針の中で20%というのを示しています。20%ということで住居系の施設につきましては住たる機能ということで,本来が健康・医療・福祉というテーマで,あとにぎわいの創出という中で,ただ全体的に事業を長い間やっていくに当たって住居系の施設も要るだろうという事業者からの御意見も踏まえて,大体最大限カバーできるぐらいで20%ということで今のところ設定しております。保健福祉委員会の中でもしっかりと御審議いただければと思います。 以上でございます。 ◆32番(松島重綱議員)  済みません,最後に,中心市街地の活性化,これは必要でございますが,やはり総合計画の長期構想でも言われておる周辺部,これ大切でございます。これについての御所見を再度お願いいたします。 ◎田中利直政策局長  現在,総合計画の長期構想を作成している中,来年度に中期計画の策定ということで地域の意見をお聞きしながら策定を進めていきたいと考えておりますので,そういった意見を参考にしながら周辺地域の活性化についても取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○宮武博議長  以上で松島議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして森田議員。     〔28番森田卓司議員登壇,拍手〕 ◆28番(森田卓司議員)  皆さんこんにちは。東区,そして中区の自民党議員に続きまして北区の自民党岡山市議団の森田卓司でございます。 さて,昨日は昼間に男子マラソン,そしてファジアーノの試合,そしていろんなテレビでも,それから地元でも本当にいろんなことがありまして,市長もテニスの開会式に行かれておったと先ほど松島議員が言われておりました。私も甲子園を見に行っておりまして。それは阪神甲子園球場じゃなくて,「OKAYAMA!市民体操甲子園」,これを見に行かせていただいておりました。(笑声)そこで5組の方が予選を勝ち抜いて,各種団体の部を見に行かせていただいたんですけれど,それぞれの地域の特徴,それから団体の特徴を生かして,同じ体操でも本当にいろんなやり方があるんだなと改めて感心したところでございます。結果からいうと,たけべ栄養鮮隊が最優秀賞をとられまして,御津からも出られていたんですが,御津も奨励賞という立派な成績をとられました。本当にすばらしいことだと思っております。 そういう中で,ことしは花粉症が来ないかなと思っていたんですが,きのう,おとといぐらいからくしゃみが出ています。この質問中にくしゃみが出ないことを祈りながら質問に入らせていただきます。よろしくお願いします。 それでは,まず1番目,行政の継続性について。 今議会に上程され議論がされている長期構想案は,平成21年4月の政令指定都市移行に合わせて岡山市都市ビジョン(新・岡山市総合計画)の理念を引き継ぎながら,少子化,人口減少等社会情勢の変化が到来することを踏まえ,未来志向の躍動感のあるまちづくりを市民と行政が協働して進めることにより,まちの変化を創出し,まちの活力,市民の岡山への愛着と誇りを目指すために策定されています。このように,行政の継続性の見地から,時代がうつっても方向性や取り組みは基本的には尊重されて受け継がれるべきであると思っております。 そこで,過去の事業についてですが,旧建部町は49年前,1967年1月に旧福渡町と旧建部町が合併してできた町です。そして,2007年1月に岡山市と合併し,現在2016年に至っています。先日,偶然でありましたが,1988年1月に建部町制施行20周年記念行事として現在の建部支所の前にタイムカプセルを埋設し,30年後の2017年度に掘り起こすこととして,町民に宛てた当時の町長のメッセージを初めとするその当時の資料などがおさめられていること等が掲載されている1988年2月の広報たけべを読みました。 そこでお尋ねいたします。 (1)2018年1月がタイムカプセルを埋設して30年になりますが,旧建部町が埋設したタイムカプセルの掘り起こしについて,行政でどのような行事を計画されているのか,お示しください。 (2)掘り起こした後に,再び未来へ向けて大森市長のメッセージや子どもたちの手紙などをタイムカプセルにおさめ埋設し,さらなる未来への遺産を残すことを提案いたしますが,いかがでしょうか。 続きまして,2番目,高齢者から子どもたちまで安心して住み続けることができるまちづくりについて。 警察庁生活安全局生活安全企画課が平成27年6月に発表した平成26年中における行方不明者の状況資料によると,認知症による行方不明者は1万783人で,平成25年度より461名ふえております。また,新聞報道ですが,岡山県の認知症の行方不明者は同年213名となっています。 御津・建部地域でも毎年と言っていいほど高齢者や認知症の方が行方不明となり,幸いにも無事発見することができた場合や,発見はできたが不幸にも亡くなられていた例,またいまだに行方不明のままの状態の方もいらっしゃいます。直近では昨年末に高齢者の男性が行方不明になり,岡山北警察署を初め地元町内会,消防団員の方々等が大みそかから正月にかけ捜索活動を行いましたが,現在まで発見するに至っておりません。もちろん,一番悲しい思いをされているのは家族の方であります。そして,捜索活動に参加された全ての皆様方が今でも発見されないことに無念の思いをされております。 山口県下関市では,認知症対策で,地域で支えるまちづくり宣言を平成27年3月27日に市議会本会議にて市長が宣言されています。また,群馬県高崎市では,平成27年10月から,所在不明になった認知症高齢者を全地球測位システム──GPSを活用して捜すはいかい高齢者救援システムの運用を開始されています。 そこでお尋ねいたします。 (1)岡山市の認知症の高齢者に対する今までの取り組みと,平成28年度当初予算案の岡山市版オレンジプラン推進事業の内容を具体的にお示しください。 (2)昨年末の行方不明者の捜索活動は,警察を初め地元の協力はもちろんですが,消防団の方々の協力にいつものことですが大きな感銘を受けました。周辺地域では,他の自治体にも捜索活動が広がる可能性もあると思いますが,消防団としてはどのような体制で行方不明者の捜索活動を行うのか,御所見をお示しください。 (3)高崎市では,市内に在住する65歳以上で徘回行動が見られる認知症高齢者を介護している家族で,高齢者の介護認定の有無は問わないとの条件でGPSを活用して認知症高齢者を捜すシステムを運用開始しているが,本市でもこのようなシステム運用は考えられないでしょうか。 次に,平成28年度当初予算案の新規事業で,地域防犯ボランティア支援事業が予算計上されています。 そこでお尋ねいたします。 (4)事業の具体的な内容をお示しください。 次に,3番目,努力が報われる農林水産業の実現に向けて。 農林水産省では,本年1月に農林水産分野におけるTPP対策について,農政新時代とのタイトルで策定されています。TPP大筋合意の概要,品目ごとの農林水産物への影響,総合的なTPP関連政策大綱が示されています。岡山市の農業も,努力が報われるもうかる農業政策を考えなくてはならないと思っております。 そこでお尋ねいたします。 (1)今議会の提案理由説明で,有害鳥獣対策の大幅な拡充について示され,私自身も,また今まで議会で発言された多くの議員も,2.5倍の予算と市長が言われて喜んでいるんではないかと思いますが,岡山市の今後の農業については触れられていません。平成28年度予算案から,今後の岡山市の農業について御所見をお示しください。 (2)平成21年策定の岡山市都市ビジョンの平成27年度成果指針で,岡山市の農林水産物の安全・安心イメージ65%,認定農業者数720経営体,認定農業者等が耕作する農地の割合──利用集積率33%と示されていますが,現状をお示しください。 (3)岡山市の特色を生かした農業振興の政策が必要ですが,国や県との連携が不可欠であると思います。情報収集や連携はしっかりととれていますでしょうか。 次に,昨年10月23日から26日まで,北海道安平町で開催された第14回全日本ホルスタイン共進会で,岡山県代表牛として参加した岡山市の出品牛3頭が優秀な成績をおさめられました。この共進会は,5年に一度開催されているが,口蹄疫と東日本大震災の影響で第13回大会が中止となり,今大会は平成17年度以来10年ぶりの大会となった。42都道府県から過去最多の約380頭の出品があり,月齢ごとに18部門に分かれて審査され,北区建部町福渡の佐賀牧場さんの出品牛が第7部優等賞4席,北区建部町下神目の妹尾始さんの出品牛が優等賞2席,岡山県立高松農業高校の出品牛が第1部1等賞3席の優秀な成績をおさめられました。 そこでお尋ねいたします。 (4)岡山市の酪農家が,先ほど述べたような立派な成績をおさめられたことに対しての御所見をお示しください。また,10年ぶりに開催された同大会に岡山市としてどのように関与したのかお示しください。 (5)酪農家に対する支援策についてはどのような対策をとられているのか,お示しください。 次に,4番目,JR津山線と国道53号線についてお伺いいたします。 JR西日本のホームページで,本年4月から6月にかけて開催する晴れの国おかやまデスティネーションキャンペーンに合わせて,中心市街地ではイベントが企画されているようです。同期間に,岡山県北部エリアの懐かしいまちへ向かう観光列車みまさかノスタルジーを津山線で運行開始すると示されています。JRでは,おもてなしの企画を準備されています。 そこでお尋ねいたします。 (1)岡山市は,みまさかノスタルジーに何らかの形で参画されていますでしょうか。 津山線の利用促進と沿線の活性化を図るよい機会だと思いますが,いかがでしょうか。 次に,国道53号線についてですが,平成26年度決算委員会での私の質問に対して,沿道の活性化に資する行事を実施している。また,53号線の改良についても国に要望活動を行っているとの答弁をいただいています。御尽力に感謝を申し上げます。 そこで今回はピンポイントでの提案でございます。 (2)朝夕を中心に,御津地域の53号線は激しい渋滞が日常化しています。葛城橋,三谷橋,金川大橋交差点の改良で渋滞が緩和することができると思います。当局任せにするつもりはありませんが,ぜひとも一緒になって強い要望活動をして渋滞緩和に取り組むことを提案いたしますが,いかがでしょうか。 以上で1回目の質問を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○宮武博議長  質問の途中でありますが,午後1時まで休憩いたします。      午前11時44分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後1時0分開議 ○宮武博議長  午前中に引き続き会議を開きます。 当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,森田議員の質問にお答えいたします。 森田議員は昨日,「OKAYAMA!市民体操甲子園」に行かれたようでございますけれども,私はファジアーノの応援に行ってまいりました。きょう新聞に大きく出ておりましたように,2対1で勝ち,非常にすっきりした形で家に帰ったのを覚えております。特に,新聞には2点を入れた押谷選手とかドリブルで切り込んだ豊川選手のことが随分大きく出ておりましたが,もちろんその選手たちの活躍もすばらしかったんですけども,ゴールキーパーの中林選手が本当にスーパーセーブを連発しておりました。先日,市長室に来ていただいたんですが,そのときコーチからの特訓がなかなか厳しいという話をあどけなくされていた青年が,ああいうところに行くと本当に頼もしく見えるということを痛感した次第でございます。昨日の入場者数9,288人ということであります。ファジアーノは1万人を目指しておりますんで,ぜひ皆さん方の応援もよろしくお願い申し上げたいと思います。 質問の中で私は行政の継続性ということで,タイムカプセルの掘り起こし等に関してどのような計画を持っているのか,また再び市長メッセージや子どもたちの手紙などを入れたタイムカプセルを埋設することを提案するがいかがかということであります。 私も初めてこの話を議員の御質問で知りました。30年前に御船町長がタイムカプセルの中にいわゆる建部地域の未来への思いみたいなものが込められているような,そんなものをカプセルとして埋められたということであります。これをどういうふうに掘り起こして地域を元気にしようとしていくかということだろうと思います。私も森田議員の提案に全面的に賛成いたしたいと思いますが,ただ時は2017年,もう少し時間があるということもあり,地域の方々が一体どのような形でそれをやろうとしているのか,またその行動をもってどうやって地域を盛り上げようとしているのか,そういったこともこれからいろいろ出てこようかと思います。いろいろと調整しながら,いいイベントにしていければと思っておりますんで,よろしくお願い申し上げます。 私からは以上です。 ◎河野広幸市民生活局長  2番目の項,高齢者から子どもたちまで安心して住めるまちづくりについて,地域防犯ボランティア支援事業の具体的な内容につきましてお答えいたします。 地域防犯ボランティア団体は,通学路での見守りや声かけ,夜間を含めた地域のパトロールなど,地域の防犯に重要な役割を果たしているところでございますが,多くの団体で高齢化や後継者不足などが課題となっており,団体の活性化や育成に向けた取り組みが必要となっております。こうしたことから,平成28年度は防犯や交通安全に対する専門的な知識や経験を有する職員を新たに配置し,地域防犯ボランティア団体に対して自主防犯活動を実施する上で注意すべき点を指導したり,効果的な活動が行われるよう必要な助言を行うなど,団体の活性化や育成に資する支援を行おうとするものでございます。 以上でございます。 ◎那須正己保健福祉局長  同じ項,認知症高齢者への今までの取り組みと平成28年度予算のオレンジプラン推進事業の内容のお尋ねでございます。 岡山市における認知症施策につきましては,岡山市版オレンジプランに基づき推進しているところであり,主なものとしては認知症コールセンター事業,認知症支援チーム事業,認知症サポーター養成事業,身元不明高齢者一時保護事業,また認知症カフェなどがあります。平成28年度の新たな取り組みとして,認知症かどうかわかるタッチパネル式の機材の導入,それから行方不明高齢者さがしてメール,メール配信で協力をいただくというそういった事業の運用開始,それから認知症カフェの拡充,こういったものを行ってまいりたいと考えております。 次に,GPS活用の御提案でございます。 議員御提案のGPSを活用した認知症高齢者の方を捜すシステムにつきましては,行方不明者の方を幾ら捜索しても発見できない場合に,GPSを装着しておけば発見の可能性が高まるツールになるものと考えておりまして,今後岡山市としても研究してまいりたいと考えております。 なお,岡山市としては,さきに松田隆之議員の御質問にお答えしたとおり,まずは行方不明高齢者さがしてメール事業ということで,この運用開始の準備を進めていきたいと考えております。 以上でございます。 ◎石田和清消防局長  同じ項,行方不明者に関する消防団の捜索体制についてお答えいたします。 行方不明者が発生した場合には,まず御家族等が行方不明者届を警察に出すこと,そして町内会等へそのことを発信していただかなければなりません。捜索範囲が岡山市と他の市町村にまたがった場合,捜索範囲を管轄する警察,地元に要請していただき,それらの要請に基づきそれぞれの消防団が協力して捜索活動に従事する体制となります。 以上です。 ◎山本修司経済局長  3番目,努力が報われる農林水産業の実現に向けての項,まず当初予算案から今後の岡山市の農業についての所見をとのお尋ねにお答えします。 総合的な有害鳥獣対策のほか,岡山市まち・ひと・しごと創生総合戦略の活力ある農業の振興に掲げている2つの柱である新たな担い手の確保,育成,地産地消の推進と農村コミュニティーの再生,強化に重点的に取り組むこととしております。具体的には,若手農業者モデル経営体登録事業,UIJターンの園芸農業者に対する初期施設整備や担い手への農地集積に対する支援制度を新たに設け,岡山市内外からの新規就農者を確保,育成し,農業者の経営力の向上を図るとともに,おかやまマルシェ──仮称でございます──の開催等による地産地消の推進や多面的機能支払交付金事業の拡充による農村コミュニティーの再生,強化に取り組んでまいりたいと考えております。 次に,都市ビジョンの平成27年度成果指標の目標値に対する現状についてお答えします。 岡山の農林水産物の安全・安心イメージの割合は,目標値65%に対して,本年度実施の市民意識調査で57.7%,認定農業者数は目標値720経営体に対して平成26年度末現在633経営体,認定農業者等が耕作する農地の割合は,目標値33%に対して平成26年度末現在35%となっております。 次に,国や県との連携についてお答えします。 農政局や県主催の各種説明会等での情報交換を初め備前広域農業普及指導センターの協力による農業実務研修やブドウ,メロン等共進会の審査,また農政局等が行うパネル展等への市役所市民ホールの提供など,日ごろから連携を図っているところです。 また,中国四国農政局の再編により,昨年10月に新たに岡山支局が本市に開設され,農政全般に関する総合窓口の機能を有し,これまで以上にきめ細かく情報収集できる環境が整ってきており,引き続き国,県と一体となって施策を推進してきたいと考えております。 次に,全日本ホルスタイン共進会で立派な成績をおさめたことへの所見と,大会への関与についてお答えします。 昨年10月に開催された第14回全日本ホルスタイン共進会は,5年に1度開催され,ホルスタインの大会としては国内最大の大会で,いわば国体のようなものと伺っております。そのような大会で,市内から2つの農場と高松農業高校が出場され,いずれも優秀な成績をおさめられたことは,畜産に携わる,また志す方々にとって大変励みになるものと思います。 本市では,県内において出品の主催をされている岡山県出品対策協議会へ記念品の贈呈を行い,また大会の報告会において受賞者の方々と意見交換を行うとともに市のホームページ上で大会の結果や写真などを御紹介させていただいたところであり,今後もその取り組みに目を向けていきたいと考えております。 この項最後ですが,酪農家に対する支援についてお答えします。 先般,岡山市において国の農政新時代キャラバン中国ブロック説明会が開催され,生産コストの削減や品質向上など,収益力,生産基盤の強化,高付加価値化等につなげるための施策が示されました。本市としましては,これらの施策を紹介し活用していただくとともに,県や農協等関係機関と連携しながら自給飼料の増産のための耕畜連携,飼料作物の生産拡大,農場直売経営の乳製品消費拡大などに引き続き取り組んでいきたいと考えております。 続きまして,4番目,JR津山線と国道53号線についての項,みまさかノスタルジーへの参画についてお答えします。 晴れの国おかやまデスティネーションキャンペーンに合わせて,JR西日本ではレトロな内外装を施した観光列車みまさかノスタルジーを運行されると聞いております。全国のJR駅で配布されるデスティネーションキャンペーンのパンフレットに,みまさかノスタルジーの運行情報とともに本市内のたけべ八幡温泉,たけべの森公園といった沿線の観光情報も掲載されており,沿線の活性化にも寄与するものと考えております。 以上です。 ◎山崎康司都市整備局長  同じ項,御津地域の国道53号における渋滞対策についてお答えいたします。 国道53号は,岡山市の中心部と御津地区や建部地区を経由して津山市とを結ぶ重要な幹線道路ですが,御津地区では,議員御指摘の3つの交差点において朝夕のラッシュ時に混雑が発生しております。 国道53号における渋滞対策としては,これまでに津高高架橋の4車線化や首部橋西交差点の改良などを行ってきており,現在岡大入り口交差点の改良については国が,津島交差点の改良については国と市が連携して取り組んでいるところです。 御津地区においても,交通の円滑化が図られるよう議員にも御協力いただきながら国に対して引き続き効率的,効果的な要望活動を行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔28番森田卓司議員登壇〕 ◆28番(森田卓司議員)  御答弁ありがとうございました。 まず,認知症に対することでございます。 けさの山陽新聞にも出ていたんですけど,塩崎厚労大臣が福岡県大牟田市での記者会見で,このような認知症の方の行方不明者の対策を広めるために市町村をサポートしていきたいというような記事も出ておりました。ぜひとも岡山市としても積極的な取り組みをしていただきたいと思います。その中で今年度事業として行方不明高齢者さがしてメール事業というのがございますが,この事業,ことしで事業を構築する基盤をつくるということなんですが,本年度にできるんでしょうか。 ◎那須正己保健福祉局長  松田議員にお答えしたように,システムについては今年度で構築が終わっております。現在,協力していただける,例えば市と見守り協定を行っている新聞配達業者とかいろんな業者さん,あるいは関連行政機関,そういったところへいろいろな協力のお願いをして回っているところでございます。今年度中にどこまでできるかということについては,直ちにお答えすることはちょっと難しいんですけれども,なるべく早い段階で協力事業者の方あるいは登録していただける方,要は捜索に協力していただける方,これをどれだけふやせるかということで,そこをもって開始と考えれば,今月末から大体来月あたりにかけて何らかの形にしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆28番(森田卓司議員)  今の局長の答弁では今年度中にはそういう構築ができるということで,じゃあこの事業を実際に始めるのはいつごろでしょうか。 ◎那須正己保健福祉局長  大体なるべく早い段階でと考えております。ちょっと何月とかの時期まではお答えしにくいんですけども,可能な限り早くスタートさせたいと考えております。 以上でございます。 ◆28番(森田卓司議員)  私はこの事業,決して悪いことはないし,やっていかなくてはならないと思いますけれど,やっぱりもう一歩上のGPS,こういう事業のほうがより効率的で,お金はもっとかかるかもわかりませんけれど,費用対効果を考えても,もっと地域の方たちも安心して高齢者の見守りとか認知症の方の見守りができるのではないかと思います。先ほど研究してみるですかね,研究してみると言われたかどうかわかりませんが,高崎市に問い合わせたところ,県と言われたかもわかりませんが,県の補助金がおりるということは県がされるはずはないので,国でもそういう補助金とかを検討しているのではないかと思いますが,そのような情報は把握されていますでしょうか,どうでしょうか。 ◎那須正己保健福祉局長  その認知症関係で,例えば捜索メール配信システムだとかあるいはGPS,そういったものに対して国のほうが何らかの補助ないし交付金のような対応というもの,ちょっと具体については詳細を現在のところ承知しておりません。 以上でございます。 ◆28番(森田卓司議員)  ぜひ調べてみてください。そういうことで,皆さんが安心して住み続けられるような地域をつくっていただきたいと思っております。 続いて,農業に対してでございます。 まず,第14回全日本ホルスタイン共進会なんですけれど,今市議会で市長から岡山市の魅力度ランキングが低いというお話がございましたが,北海道のほうでやられた大会で,県が主体かもわかりませんが,岡山市の魅力度,認知度を上げるためにはもっともっと大きな宣伝をするべきではないかと思うんですが,いかがでしょうか。 ◎山本修司経済局長  全日本ホルスタイン共進会に関しましての再度の御質問ですが,こういった農業にかかわるいろんな大会への出品とか,そういった情報というのがなかなか事前に集まりにくい状況にあるのは確かかなと思います。今後こうした情報については極力アンテナを高くして情報を入手して,それがなるべく岡山市の農業の発信にもつながるように意を用いてまいりたいと考えております。 以上です。 ◆28番(森田卓司議員)  先般,新庄村の村長さんのお話を聞くことがありまして,本当に補助金とか交付金を力いっぱい取ってこようと思ってその情報を集める努力をしているんだという話を聞きました。農業に関して,やっぱりそういうことをしっかりとやっていかなくてはいけないんではないかと思っていますが,いかがでしょう。 ◎山本修司経済局長  やはり,自分たち岡山市の農業というのを全国に発信し,全国的にも認めてもらえる,そういった分野が今回のケース以外にもふえてくるというのは,当然農業に携われる方々の意欲にもつながっていくことだと思います。先ほども御答弁いたしましたように,こういったことの情報収集に関しましてはアンテナを高くしていきたいと考えております。 以上です。 ◆28番(森田卓司議員)  それでは,JRについてお伺いします。 JRのみまさかノスタルジー,先ほどの答弁を聞いておってもそれこそ情報収集というか,それができていないような感じがしたんですが,このことは御存じでしたか。 ◎山本修司経済局長  みまさかノスタルジーに関しての御質問ですが,このみまさかノスタルジーという列車名,これが運行されるということにつきましては,たしか昨年の秋口にJRのほうから発表があったものと承知しておりますが,このみまさかノスタルジーに関しての詳細な情報については,私自身承知していないという状況です。 以上です。 ◆28番(森田卓司議員)  今回,このデスティネーションキャンペーンに中心市街地で352万円ぐらいの予算がついています。でも,知らなかった。こういうことだから中心市街地のことばかり考えて,周辺地域のことを考えていないということになるんではないんかと思うんです。そういうことをしっかりやっていただきたいと思うんですが,いかがでしょう。 ◎山本修司経済局長  周辺地域への配慮というお尋ねでございますが,今回の事業,みまさかノスタルジーに限らず,いろんなことを通じて周辺地域への観光客の誘客ということに関しては意を用いているつもりでございます。昨年,結果的には余り集客につながりませんでしたけど,スマートフォンを使った「進撃の巨人」のイベント,これについては南区のサウスヴィレッジであるとか議員御指摘の津山線沿線のたけべ八幡温泉郷,こういったところもポイントとして設定して,なるべくお客さんに周辺部に来ていただこうというふうな配慮をした事例もございます。今後もそういった視点を持ちながら,周辺部の観光振興にも努めていきたいと考えております。 以上です。 ◆28番(森田卓司議員)  そうなんです。やっぱり,周辺地域にとってはつもりじゃ困るんです,やってもらわないと。いろんな歴史案内看板とか,そういう部分もありますけれど,ぜひやっていただかなくては困るので。今回JRの許可が必要かもわかりませんが,こういうみまさかノスタルジーの列車に乗られる方に周辺地域の沿線のアンケートとか,そういうものをとって,多分よそから来られる方が多いので,どういうふうな感じだったかというようなアンケートとかを地域活性化のためにとるようなことはできないでしょうか。 ◎山本修司経済局長  今回,みまさかノスタルジーを利用される方々,こういった方々に関する情報につきましてアンケートが実施できるかどうかということはちょっと今即答はできませんが,そういった方々の情報を集めることについては,どういったことができるか,最大限努力してみたいと考えております。 以上です。 ◆28番(森田卓司議員)  もう時間もないんですが,こうやって聞いていると,経済局長と今いろいろ議論したわけです。きょう私は観光の分でやった,それから農業の分でやりました。観光と農業,関連があると言えば市政全般全部関連があると思うんですけれど,そういう中でやっぱり同じ局長が農業,こっちは産業振興とかというのは何となく違和感を感じるんですけれど,これは市長に答えていただかないといけない,総務局長が答えていただければそれでもいいんですけれど。農業にもっともっと力を入れる,もうかる農業,努力した人が報われる農業にするためには,農林水産局とかというような局をつくってはいかがでしょうか。この質問をもって私の質問の終わりとさせていただきます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  今の御質問ですけども,私も経済局の範囲というのが非常に広い,局長がやる所掌事務が非常に広くなっているという感じはいたします。かつ経済局の人員が少ない。これは,他都市に比べても歴然とした結果が出ております。本来であれば人も多く充てていかなければならない。ただ,全体の人数が限られていますから,その中での配分の問題であります。一朝一夕に変えていくというわけにはいかない。しかしながら,やっぱりその物事の重要性,今の地方創生の時代,経済というものを中心で考えていかなければならないということもまた事実でありますから,そういったところの組織,そして人員については重点的に考え,農林水産業を一つのものにするのがいいのか,それとも産業政策みたいなものを一つにしていくのがいいのか,いろいろな考え方はあろうかと思いますが,我々としてこの経済が大きな柱の一つであるという認識のもとに組織等々考えていきたいと思います。 以上です。 ○宮武博議長  以上で森田議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして河田議員。     〔10番河田正一議員登壇,拍手〕 ◆10番(河田正一議員)  日本共産党岡山市議団の河田正一です。 傍聴席においでの皆さん,どうもありがとうございます。 安倍政権が強行成立させた憲法違反の安保法制──戦争法は,いっときも放置することはできない。さらに,明文改憲による緊急事態条項などのたくらみを許せないなどとの思いで,野党5党が統一して参議院選挙の共同候補を一人区で支えることが決まりました。既に熊本,宮城などでは候補者が決まりました。岡山も一人区ですので,現在候補者選考中ですが,近々に決まることでしょう。 野党5党の連合は,決して弱い野党の集まりではありません。その中には,確たる野党の日本共産党がいるからです。これは,自民党の稲田政調会長が言いました。そして,その周りにはSEALDsやママの会など多くの市民が後押しをしています。安倍政治を許さないの声が大きく広がる条件が整いつつあります。 きょうの私の質問は,日本共産党の代表質問と市民ネットの代表質問を受けて質問いたします。 質問に入ります。 大きな1番目,暮らしと経済について。 (1)アベノミクスの検証。 安倍政権は昨年9月,安保法制を強行した途端に経済政策を強調し出しました。そこで出されたのが,それまでのアベノミクス3本の矢から新3本の矢への切りかえです。なぜ,新3本の矢が出されたかというと,3本の矢が的外れな経済政策だったからです。そもそもアベノミクスは,世界で一番企業が活躍しやすい国を目指すと宣言し,新成長戦略では日本の稼ぐ力を高めることを強調しました。これが典型的なトリクルダウン政策でした。確かに,大企業のもうけは急増しました。内部留保は3年間で38兆4,000億円ふえ,300兆円を超えました。ところが,大企業の利益がふえてもそれが国民に滴り落ちることはなく,経済の好循環は生まれていません。賃上げは一部の大企業にとどまった上,そのわずかな滴りでさえ,消費税の増税で吹き飛んでしまいました。 質問します。 ア,安倍政権下,3年間での企業収益,労働者の平均年収,消費購買力はどのように推移しましたか。また,これらの数字に対する所見を聞かせてください。 イ,非正規社員が厚労省の調査──2014年就業形態の多様化に関する総合実態調査──で4割に達しました。なぜこれほど非正規社員がふえたのか,事業者の側の主な理由は何だと考えますか。また,労働者が非正規雇用を選んだ理由は何だと思いますか。 ウ,貧困率が,男性は20歳から24歳が21.8%と高く,女性は20歳から24歳が19.5%に達しています。若者の貧困対策として,昨年9月若者雇用促進法が制定されました。この法律の概要を示してください。 エ,この法律によると,自治体は何をすべきとされていますか。 オ,ブラック企業として岡山市の企業が摘発や指導を受けたことはありますか。 カ,ブラックバイトの問題も重大です。一定の準備業務後にしかタイムカードを押させないなどして労働時間をごまかしている事例が国会で明らかにされています。ブラックバイトについて,岡山市においてはどのように把握していますか。 キ,さらに女性は70歳以上の人の貧困率が高くなっています。夫を亡くした女性がわずかな国民年金しか受け取れないということをあらわしているのではないでしょうか。最低年金制度を導入すべきと考えますが,御所見は。 (2)消費税増税。 資料1をごらんください。 質問します。 ア,1997年に5%に増税されたときと比べて2014年の8%への消費税増税の影響についてどのような所見をお持ちですか。 イ,消費税の軽減税率が導入されますが,消費税が10%になると1人当たり幾らの増税になりますか。また,財務省の試算では1世帯当たりでは幾らと想定されていますか。 ウ,田舎の小さな商店では,日常用品とともに食料品も売っていて,地域の人の利便を助けています。8%と10%の2つの課税に戸惑うことが考えられます。このような零細小売店が岡山市内にどの程度存在すると考えていますか。 エ,また,消費税再増税を機に商売をやめてしまう店がかなり出るのではないかと危惧しています。2014年の増税の小売店廃業などの影響を把握していますか。 オ,日本と世界の景気動向が定まらない中で,景気の停滞が強まる中での消費税増税はすべきでないと国に要望しませんか。国の財政政策は岡山市で変えるわけにはいかないけれども,貧困にあえぐ市民の窮状を救うことは岡山市の施策でできます。 (3)非正規職員の待遇改善を。 世界各国はきちんと賃金を上げている中で,日本だけが1997年から賃金が下がり続けています。1997年を100とすると,日本は2011年で87.8となっています。同一労働同一賃金という均等待遇がヨーロッパの国々では認められています。日本では,この均等待遇の欠如が最大の課題となっています。 資料3をごらんください。 質問します。 ア,岡山市職員の非正規職員の総数,それぞれの職種ごとの人数,平均年収をお示しください。 イ,臨時職員は臨時的,短期的に限り採用していると言えますか。 ウ,正職員と非常勤職員では,生涯賃金に1億円以上の差があるとの調査があります。臨時職員の待遇改善をする用意はありますか。 エ,臨時職員が結婚や出産の希望が持てる待遇改善が必要だと思いますが,いかがですか。臨時職員にも育児休暇制度はありますか。 オ,臨時職員の昇給ができないならば,採用時の経験と年齢により毎年採用時に給料に差をつけるべきではありませんか。 カ,岡山市は官製ワーキングプアをなくすために率先して臨時職員の賃金の大幅増額をすることを真剣に考えませんか。 (4)公契約条例。 ア,全国で幾つの自治体が公契約条例を制定していますか。 イ,制定した自治体において,中小企業が公契約制度の実施により経営が困難になった事例を知っていますか。 ウ,岡山市において公契約条例をつくりませんか。 (5)中小企業支援策。 ア,2014年小規模企業振興基本法が制定されました。基本法を実現するために,中小企業振興条例づくりが必要と考えますが,いかがですか。 イ,中小企業振興条例づくりの基礎となるのは,地域における工業,商業など今ある産業集積を前提とした計画策定をすることです。実態調査に早急に取り組む用意がありますか。 ウ,中小企業に仕事が回る仕組みとして全国の自治体が取り入れているのが住宅リフォーム助成制度です。全国では幾つの自治体がこの制度を取り入れていますか。 エ,かつて岡山市でも住宅リフォーム助成制度に取り組まれました。しかし,それは緊急経済対策であるとして,東日本大震災の年に限定したものでした。大手ゼネコンは史上空前の利益をことし3月期決算に計上するようですが,岡山市の中小企業とは無縁の存在です。地元に根を張って事業展開する事業者に仕事をふやすのは,地域活性化の上で大切なことです。住宅リフォーム助成制度や地域経済振興策として取り組みませんか。 大きな2番目,御津虎倉産廃について。 昨年12月25日,岡山市は西日本アチューマットクリーンに対して,御津虎倉産廃建設許可を職権取り消ししました。ことし1月19日には最高裁の口頭弁論が開かれるという決定があったにもかかわらず,住民が上告して争っていた許可をみずから最高裁判所の判断を仰がずに取り消したわけです。 質問します。 (1)最高裁の口頭弁論とはいかなる意味を持つと考えていますか。 (2)岡山市の設置許可の正当性についてはどのように考えていますか。 (3)職権取り消しを行った意図は何ですか。 (4)西日本アチューマット社との昨年秋以降のやりとりはどのようなものであったのですか。 (5)2月25日,下高田の直井コンクリート工業株式会社の産廃処分場建設許可が取り消されました。産業処分場の隣の同社資材置き場に産廃を149立米埋め立てたとして,許可を取り消しました。このことは正しい判断だと思います。しかし,平成21年4月,西日本アチューマットが容量超過を2万5,000立米していたのに,許可取り消しどころか穏便な対応で済ませたことと照らし合わせると,とても奇異な印象を持ちます。何がこの違いをもたらしたのですか。 (6)14年間の戦いで御津虎倉の住民の汗と涙でやっとかち取った平穏な暮らしを再び踏みにじることがあってはなりません。岡山市は,変更申請に対して再び許可することはないですね。 大きな3番目,新斎場について。 平成28年度当初予算に新斎場に調査費4,000万円余が計上されています。この事業については,当初から事業の進め方に納得できませんので,お尋ねします。 2月24日,新斎場に隣接する三和町内会で新斎場の受け入れ賛否を問う投票が行われました。町内会の総数50人のうち2人が棄権し48人が投票しました。結果は,賛成12票,反対36票で反対が圧倒しました。 質問します。 (1)この結果を市はどのように受けとめていますか。 (2)市は地元に十分な説明をし理解を得ると言っていますが,そうはなっていないのは何が原因と考えますか。 (3)市は地元の町内会に対して新斎場建設推進協議会を立ち上げるように要請しています。三和町内会は立ち上げができていませんが,地元要望の扱いを馬屋上学区の他の3町内会と区別し,三和だけ要望を無視するということを考えていますか。 以上で1回目の質問を終わります。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,河田議員の質問にお答えいたします。 私からは,暮らしと経済ということで,中小企業支援策,中小企業振興条例づくりが必要と考えるがどうかと,実態調査に取り組む用意があるかという点についてお答えを申し上げたいと思います。 これまでの議会でも私は申し上げたと思いますけれども,中小企業振興条例の見直しというのは,やはり進めていく必要があるように考えております。じゃあ,どんな条例づくりが必要なのかということですけれども,そのためには岡山の産業構造等々,やはりきちっと把握しておかなけりゃならないということもあり,現在,今後の産業振興施策検討のための基礎資料とするため中小企業振興や産業構造の分析,評価の視点から岡山市産業の特徴と課題,また今後成長ができる分野等に関して,外部専門家による客観的な調査分析を実施しているところであります。その結果をもとにして今後議論を深めていきたいと思います。 私からは以上です。 ◎岸堅士総務局長  同じ項,非正規職員の待遇改善の中で,非正規職員の総数,雇用形態ごとの人数,年収についてお答えします。 平成27年4月1日時点における非正規職員の総数は2,222人で,その内訳は臨時的任用職員441人,嘱託職員1,397人,再任用職員271人,任期付職員113人です。代表的な職種のおおよその年収は,臨時的任用職員では臨時事務職員174万円,嘱託員はさまざまな委嘱業務がありますが,260万円前後であります。 続いて,臨時職員は臨時的,短期的に限り採用しているかについてですが,臨時的任用職員については地方公務員法に定められているとおり,年度ごとにその職の必要性を判断し,任期を限って任用しています。 次に,臨時職員の待遇改善についてですが,1年の任用期間終了後に新たに任用する際は改めて試験を行いますが,従来は1カ月以上期間を置いて任用していたのを1日以上に改めることにより,社会保険及び雇用保険,そして年次有給休暇の継続などができるように平成28年4月から改善することとしております。 次に,臨時職員の育児休暇制度についてお答えします。 臨時的任用職員の育児休業制度については,地方公務員の育児休業等に関する法律により適用除外となっており,育児休業制度は設けておりません。引き続き臨時的任用職員が安心して働くことができるよう,休暇制度について検討を進めてまいりたいと考えております。 続いて,臨時職員に経験と年齢により賃金に差をつけてはどうかというお尋ねです。 臨時的任用職員については同様の職務内容で勤務していただくものであれば,賃金の額は同じになるものと考えております。 次に,率先して臨時職員の賃金を増額すべきではないかとのお尋ねです。 臨時的任用職員の賃金については,これまでも改善を図ってまいりましたが,本年1月には本市職員の給与改定に合わせて臨時事務職員についても引き上げ改定を行ったところです。今後につきましても,引き続きより適正なものとなるよう見直しを行ってまいりたいと考えております。 以上です。 ◎佐々木正士郎財政局長  私からは,まず大きな1番目,暮らしと経済についての項,8%への消費税増税の影響,それから消費税10%時の1人当たりの負担額,それから消費税増税についての国への要望につきましてお答えさせていただきます。 毎月公表されます内閣府の月例経済報告におきまして,消費税率8%に引き上げ直後の3カ月の基調判断は,景気は緩やかな回復基調が続いているが,消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動により,このところ弱い動きも見られるとされ,1年後の平成27年4月の基調判断は,緩やかな回復基調は続いている,個人消費は総じて見れば底がたい動きと公表されております。 消費税10%での1人当たりの負担増の額につきましては,新聞報道等により国会で議論されたことは承知しておりますが,私どもといたしましては何らかの資料のある確たる数字を承知しているものではございません。 なお,消費税率の引き上げの中止要望につきましては,共産党を代表しての田中議員にお答えしたとおりでございます。 それから,(4)の公契約条例の関係について順次お答えいたします。 まず,賃金の下限額を定める公契約条例は,全国で17の自治体が制定しております。情報収集した中には,事務量や経費が増加したという声もあることを聞いているところでございます。 また,岡山市における公契約条例の制定につきましては,共産党を代表しての田中議員の御質問にお答えしたとおりでございます。 以上でございます。 ◎那須正己保健福祉局長  同じ項で,最低年金制度導入への所見をというお尋ねでございます。 年金制度につきましては,国が制度設計して運用していくものであり,岡山市といたしましては今後も国の動向に注意しつつ,年金制度充実に向けた働きかけは継続していきたいと考えております。 以上でございます。 ◎山本修司経済局長  同じ項,アベノミクスの検証についての中で,まず安倍政権下3年間での企業収益,労働者の平均年収,消費購買力の推移とこれらに対する所見についてお答えします。 財務省の法人企業統計調査によると,我が国の営利法人等の経常利益は,平成24年度48兆5,000億円,平成25年度59兆6,000億円,平成26年度64兆6,000億円と増加,国税庁の民間給与実態統計調査によると,1年を通じて勤務した給与所得者1人当たりの平均給与は,平成24年度408万円,平成25年度413万6,000円,平成26年度415万円と微増,総務省統計局の家計調査によると,1世帯当たり1カ月間の消費支出額は平成24年度24万9,000円余,平成25年度25万3,000円余,平成26年度24万8,000円余となっており,この3年間で企業収益の増加につれて労働者の年収もやや増加しているものの,消費支出は上向いていない状況が見られます。なお,この間企業の設備投資も伸びていることなどから,世界経済の変動要因もある中で,企業が体力の強化を図っている面もあるのではないかと思われます。 次に,非正規社員がふえているが,事業主側,労働者側が選んだ理由は何かとのお尋ねにお答えします。 議員お示しの厚労省の調査によりますと,事業者側の理由の上位には,賃金の節約のため,1日や週の中の仕事の繁閑に対応するためなどが挙げられ,労働者が選んだ理由の上位には,パートタイム労働者は自分の都合のよい時間に働けるから,派遣労働者は正社員として働ける会社がなかったから,専門職である契約社員は専門的な資格,技能を生かせるからなどが挙げられております。 次に,若者雇用促進法の概要とこの法律により自治体は何をすべきかとのお尋ねに一括してお答えします。 青少年の雇用の促進等に関する法律,いわゆる若者雇用促進法では,事業主,職業紹介事業者,国,地方公共団体等関係者の責務を明確にし相互に連携を図ることとし,また事業主による職場情報の提供の義務化,労働関係法令違反の事業主に対するハローワークの新卒者向け求人の不受理,優良な中小企業の認定制度の創設により,適切な職業選択のための取り組みを促進するとともに職業能力の開発,向上及び自立の促進を図ることとしています。 地方公共団体の責務としては,国と相互に連携を図りつつ,若者の希望を踏まえた求人に関する情報の収集及び提供,その他必要な措置を講ずるように努めなければならないものとされています。 次に,ブラック企業として岡山市の企業が摘発や指導を受けたことはあるか,岡山市ではブラックバイトについてどのように把握しているかとのお尋ねに一括してお答えします。 ブラック企業,ブラックバイトについては統計上も明確な定義がなく,市内の実態把握も困難ですが,一般的には労働関係法令違反の有無が目安となります。平成26年の岡山労働局管内──岡山県内でございますが──における監督指導実施状況についての報告では,違反事業場数は1,887件,そのうち送検された件数は24件となっており,市内の件数は公表されておりません。 続いて,消費増税の中で,零細小売店が市内にどの程度存在するか,また増税による小売店廃業などへの影響について一括してお答えします。 市内の従業者数4人以下の小規模な飲食料品小売業は,平成24年の経済センサス活動調査では572事業所,増税後の平成26年の経済センサス基礎調査では632事業所となっており,この間で60事業所が増加しております。小売店廃業に関しては,さまざまな個別の理由があると考えられ,消費税増税による影響としては把握できておりません。 続いて,中小企業支援策の中で,全国では幾つの自治体が住宅リフォーム助成制度を取り入れているか,地域経済振興策として取り組まないかとのお尋ねにお答えします。 2013年5月8日の全国建設組合総連合の資料では,全国で562の自治体が住宅リフォーム助成制度を実施しています。東日本大震災の後に本市で実施した住宅リフォーム助成事業は,不測の事態を受け緊急経済対策の一環として実施したもので,地域経済振興策として実施するためには,住宅リフォームに限定する理由等について,政策目的を明示しにくいことなどから,現在実施については考えておりません。 以上です。 ◎甲斐充環境局長  大きな2番目の項,産廃処分場に関する質問のうち,最高裁の口頭弁論の意味,設置許可の正当性,職権取り消しの意図,事業者とのやりとりについては,市民ネットを代表しての鬼木議員への答弁のとおりです。 次に,他の産業廃棄物処理業者の許可取り消し処分との対応の違いについてですが,先日許可取り消し処分を行った事業者は,排出事業者から埋立処分するよう委託された産業廃棄物を,本来埋め立てるべき最終処分場ではなく隣接する同社資材置き場に運搬の上,故意に投棄し,覆土により隠蔽するという重大な環境犯罪を犯したものであり,特に悪質性が高いことから許可取り消し処分を行ったものです。 一方,箕島処分場の容量超過の主な原因は,平成7年,第三者が所有する隣接地からの土砂崩落事故により生じたもので,処分場を管理運営する事業者は崩落して処分場内に入った土砂は埋立容量に含まないとの認識のもと,許可容量分の廃棄物の埋め立てを行ったため,結果として土砂分が容量超過となったものであり,悪意を持って行われたものではないことから,行政指導により是正を求めたものです。これについては,許可処分取り消し請求訴訟の争点の一つとなりましたが,裁判所はこの行為を意図的に不法な埋め立てを行ったものであるとは認められず,悪質性の高いものとは言えないと認定しています。 次に,再審査での許可処分についてですが,申請内容が補正されれば,法が定める許可要件に適合するか否か,厳正に審査してまいります。 以上です。 ◎河野広幸市民生活局長  大きな3番目の項,新斎場について,まず三和町内会の投票結果についてどう受けとめるか,理解を得られない原因は何か,地元要望について三和町内会を馬屋上学区の他の3町内会と区別する考えなのかとのお尋ねにお答えいたします。 三和町内会の皆様には,環境影響調査等の結果から,候補地が安全に利用できることなどについて御説明させていただいておりますが,三和町内会の御判断に変化はないものと考えております。 三和町内会の皆様には,斎場に対する不安などから御理解が得られなかったものと考えており,引き続き斎場の必要性や候補地が安全に利用できることなどにつきまして丁寧に御説明を行い,意見交換を行ってまいりたいと考えております。 地元要望につきましては,平成25年8月に馬屋上学区連合町内会の各町内会長に回答させていただいているとおりでございます。 なお,市から地元町内会に対し,新斎場建設推進協議会の立ち上げについて要請はいたしておりません。 以上でございます。     〔10番河田正一議員登壇〕 ◆10番(河田正一議員)  再質問します。 消費税の問題で聞きますけども,軽減税率などという言い方でまるで減税がなされるかのように言っていますが,実際は消費税が2%上がることで1人当たり2万7,000円,1世帯当たり6万2,000円ふえると言われています。さらに,3年間で5%から10%になるわけです。その間で1人当たり8万1,000円,世帯では18万4,000円上がると言われているわけですけども,こういった中で,この資料を見ていただくとわかるように,この間消費税が集められたのが327兆円で,法人税減税に使われたのが270兆円なんですね。だから,これは結局消費税は法人税の減税の穴埋めに使われたということが言えるんじゃないですか。その辺について見解をお聞かせください。 ◎佐々木正士郎財政局長  消費税の税率の引き上げにつきましては,社会保障の安定財源の確保のために行われるものと認識しております。 ◆10番(河田正一議員)  それでは,消費税に複数税率が採用されると,インボイス方式が必要になると言われています。インボイス方式とは仕入れ税額控除の方式ですが,簡単に説明していただけませんか。 ◎佐々木正士郎財政局長  お答えいたします。 基本的に,仕入れ税額の計算,いわゆる仕入れ税額の控除をするための要件といたしましては,今は請求書等保存方式という方式を用いられておりますが,このインボイス方式になりますと,基本的にはその請求書に適用税率,それから税額の記載をしなければならないというものでございます。 ◆10番(河田正一議員)  零細な消費税非課税業者にはどんな影響が出ますか。 ◎佐々木正士郎財政局長  基本的に,例えば課税売上高が1,000万円以下の免税事業者にとってみると,実はこの影響はないのかなと思われますが,いずれにいたしましても,その請求書を発行するに際して適用税率や税額をきちんと記載しなければいけないということは当然出てくると思います。 ◆10番(河田正一議員)  今の財政局長の認識,私とは大分違います。小規模な非課税業者からは物を買わなくなる,こういうことが起こり得ると思うんですけども,再度聞きます。 ◎佐々木正士郎財政局長  今のお話は,インボイス方式では請求書を出す方が要は記載をしなければいけないということでございますので,これによって小規模事業者から買う買わないという議論は,ちょっと私としてはよく理解できません。 以上でございます。 ◆10番(河田正一議員)  そのことはまた聞くとして,岡山市の非正規職員について待遇改善されているということなんで,これからもしっかり頑張って,女性が輝くというか,非正規の人たちも頑張っていけるようにぜひ頑張っていただきたいと思います。これは要望としておきます。 公契約条例の件なんですけど,我が党の代表質問に対して,賃金は労使間で自主的に決めることだというようなことで,そんなことをする必要はないといろいろと言われましたけども,じゃあなぜ最低賃金というのは国が関与して決めるんですか。 ◎佐々木正士郎財政局長  最低賃金につきましては,最低賃金法等関係法令において定められているものと理解しております。 ◆10番(河田正一議員)  そういうふうにやっぱり生活していく上で必要ということで決められるわけですね。 ことし3月期の決算で,大手の建設業では軒並み最高益を上げるようなことが言われておりますけども,これほどの利益を上げた原因の一つが,労務費や資材費の高騰を織り込んで受注したけども,見込みよりも労務費が落ちついていたからと言われていますけど,このことについての所見を聞かせてください。 ◎佐々木正士郎財政局長  いずれにいたしましても,労働の賃金につきましては労使が自主的に決められるというもので,その結果だと理解しております。 ◆10番(河田正一議員)  時間がないんで,産廃の問題を聞きます。 御津虎倉産廃の行政訴訟は,何が争点でしたか。 ◎甲斐充環境局長  いわゆる許可条件ですね,許可条件に合っているか合っていないかというところが争点になっていると思います。 以上です。 ◆10番(河田正一議員)  産業廃棄物処理施設設置許可処分取り消し請求上告事件,これが正式な事件名ですね。これによると,やっぱりこの取り消しがどうかというのが争点だと思うんですけど,その辺の認識はどうですか。 ◎甲斐充環境局長  ちょっと内容を確認したいんで,反問お願いします。 ○宮武博議長  反問,はい。 ◎甲斐充環境局長  今のお話は,事件名の中の取り消しというところにどういう感想を持っているかという御質問でよろしいですか。 ◆10番(河田正一議員)  要は,住民が提起したのは,取り消しを求めてやったんじゃないですかということで,そういう認識がありますかということを聞きたかったんです。 ◎甲斐充環境局長  事件名がそうなっておりますから,そういうのを求められたと。ただ,争点としては許可基準の適合度合いというものが物差しになっていると思っています。 以上です。 ◆10番(河田正一議員)  上告審には,多くの岡山市の代理人が名を連ねています。東京在住の代理人はどのような立場の人ですか。 ◎甲斐充環境局長  お一人お一人覚えているわけではないんですが,法務局の訴訟担当の方だと思っております。 以上です。 ◆10番(河田正一議員)  鬼木議員の質問に対して,上告受理の決定は審議開始の決定であり直接控訴審判決に結びつくものではない,上告受理イコール判決がひっくり返るという認識はないと答弁されました。また,司法統計により,上告受理39件のうち,上告を棄却したもの26件,判決を変更したもの13件と答弁されました。御津虎倉行政訴訟の判決は,平成27年度司法統計には,控訴審判決を維持し,上告を棄却したものに数えられますか。 ◎甲斐充環境局長  行政訴訟,形上は上告棄却をとっておったと思います。 ◆10番(河田正一議員)  すなわち,控訴審判決を維持し上告を棄却したものは,判決前に裁判で争点となっている事項をみずから取り下げて最高裁判決を出させなかった事例ということです。したがって,実質は判決の前にみずから白旗を上げたものが多くて,上告を棄却した件数のほうが多くなっているんです。上告を棄却したものも判決を破棄したものも,いずれも高裁の争いとなった争点はひっくり返ったということですが,そうではないと反論できますか。 ◎甲斐充環境局長  その点についてのうちの判断は,市民ネットを代表しての鬼木議員に申し上げたとおりです。 以上です。 ◆10番(河田正一議員)  先ほど言いましたように,岡山市の例で言ったようにみずから争点となったことを取り下げた,それも棄却したという中に数えられるわけですよ。そういう件数のほうがたくさんあるということを理由にして,判決そのものの中で最高裁で口頭弁論があってもひっくり返る率は少ないと,そういうふうに局長は言っておるわけだけども,先ほど言いましたように岡山市の例をそのように争点となったことをみずからが白旗を上げたということについての認識がないんじゃないですか。 ◎甲斐充環境局長  それも鬼木議員に答弁したとは思うんですが,変更届をして内容が是正されたものが,それが審査されない,そういう訴訟を継続することに意義はないという形で関係者協議の上で決定した事項です。最初から白旗どうのこうのではありません。論点が違うと思います。 以上です。 ◆10番(河田正一議員)  今,関係者と協議してと言われましたが,その関係者というのは先ほど言われた東京の法務省の関係者ですね。 ◎甲斐充環境局長  法務省の関係者の方も入っておられます。 以上です。
    ◆10番(河田正一議員)  今の答弁でわかるように,この裁判がどれだけ大きな意味を持つかということが代理人の顔ぶれの中でもわかるわけですよ。日本の産廃行政の根幹を揺るがすような大きな問題をはらんでいるわけです。そこで岡山市がとった行動が建設許可の職権取り消し処分だったわけですね。このことについては認めますか。 ◎甲斐充環境局長  いつもこういうことについては,法定受託事務ですよということを言うております。法定受託事務というのは,ちょっと言葉がそのとおりかどうかは置いておいて,国の利益に関することについては,権限法によって法務省が訴訟を行うと決められておりますので,そのルールに従ってやっておるということです。 以上です。 ◆10番(河田正一議員)  環境局長はそういうことで岡山市の処分は間違っていないと言っていますけども,先ほど言いましたように,事実上は岡山市が許可を出したこと自体がだめだということでそういう結論が出されようとした,そのときにみずから白旗を上げて許可取り消しを行ったんだと,私はそういうふうに思っております。そういうことをきっちりと言わせていただいて,今後また同じようなことで住民に苦労を負わせるというようなことがないように,それはぜひしっかりやっていただきたいと思います。それは,きょうここに来られている多くの傍聴人の方も思っていることだと思います。 最後に,新斎場についてお聞きします。 三和の町内会で12対36ですか,そういうことで反対が上回ったということなんですけども,先日沖縄の辺野古についても,国と県の争いの中で,これはちょっと棚上げしようということで一時中断ということが言われています。 市長にお伺いしたいんですよ。もともとこういうふうなボタンのかけ違いを最初から岡山市がやったんでね,そのことについて一旦そこで立ちどまって,再度しっかり地元の住民を交えて協議するという,そういうことをやるべきではないかと思うんですけども,その辺についての御所見をお伺いしたいと思います。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  この新斎場の必要性ということに関しては,河田議員との間にも何度となく議論がなされたと思っております。私としては,今後の,将来のシミュレーションをした限りにおいては,やっぱり新斎場はどうしても必要だろうと思っております。そういう議論の中で,適地として今の空港の近くの富吉の当該場所が今選ばれて,そしてそれについての議論を交わしているところであります。 三和の町内会での否決というのは,私も承知しているところであります。先ほど河野局長からありましたように,やはり環境に対する不安とか,そういったものが根底にあるんだろうと思っております。その点,これからも三和を含む地元の町内会にはきちっと説明させていただいて,御理解を得るべく努力したいと思っているところであります。今,ここでストップして考えろというところは,我々としてはいと言うわけにはいかないわけでありまして,そういう努力を積み重ねながら御理解を得て建設の方向に向かっていきたいと思っているところであります。 以上です。 ◆10番(河田正一議員)  新斎場の必要性,これから高齢化が進んでいく中で必要だということは私も認識していますから,それはいいんです。ただし,最初に岡山市が出した方向性,地元説明会もしないままに進めていったというそのやり方自体が間違っているよということを最初からずっと言い続けてきているわけなんです。一遍立ちどまって,再度その辺をしっかり協議した上で改めてスタートを切る,時間はかかるかもしれませんけども,遠回りになっても,そのほうがかえって正しい方向性が見出せるんじゃないかと私は最初から言っておるんでね,その辺について市として一遍立ちどまる勇気を持たないかということをお尋ねしたいんですけど,いかがでしょうか。 ◎河野広幸市民生活局長  先ほど,市長のほうが答弁しましたように,地元の皆様方に御理解,そして御協力を賜りながら進めてまいりたいと思いますので,よろしくお願いしたいと思います。 以上でございます。 ◆10番(河田正一議員)  動きながら幾らそういう説明をしても,ちょっと前へ行かないと思うんですよ。ですから,一遍立ちどまれと,そのことを申し上げておるんですけども,再度答弁をお願いしたいと思います。 それと,最後に,要望に対して三和だけ変な制約を加えるようなことはしないですね,ということを確認させてください。 ◎河野広幸市民生活局長  先ほども答弁したとおり,現在進めておりますこういった新斎場の計画への不安につきまして丁寧な御説明,それから意見交換を行ってまいりたいと思っております。 それから,三和の町内会だけ区別してということでございますが,それぞれの地元町内会の要望につきましては,真摯に対応させていただきたいと思います。 以上でございます。 ○宮武博議長  以上で河田議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして柳迫議員。     〔14番柳迫和夫議員登壇,拍手〕 ◆14番(柳迫和夫議員)  皆さんこんにちは。おかやま創政会の柳迫和夫です。 傍聴の方,インターネット,oniビジョンでごらんの皆様,ありがとうございます。 今回の質問は,市民の皆様から困ったと相談いただいた件をメーンに質問させていただきます。答弁いただける皆様は,その道のプロでございます。何で今さらとか,何でこんなことをとお思いのこともあるかと思いますが,そこは大人の対応で前向きな答弁をよろしくお願いいたします。(笑声) また,先日,市役所にマイナンバーカードの手続に来られた方からシステムのトラブルですぐに手続できなかったと聞きました。このシステムは国主導のものでしょうが,市役所に来られているので,トラブル等の対応についてもぜひ思いやりのある対応をよろしくお願いいたします。 それでは,通告に従い質問させていただきます。 大きな1番目,子どもの保育,教育についてです。 (1)育休退園が来年度から解消され,保育園への入園希望者が増加していると聞いています。市長の提案理由説明でもありましたように,来年度の入園予定者は昨年10月時点で未入園児が1,090人,527人定員増をしても保育園に入られない児童が700人程度となっています。地域型保育へのニーズ,今までは育休退園していた子どものうち引き続き通園希望の方がどれだけいるかにもよって数字は変わってくると思いますが,現時点での未入園児童数は700人と,まだまだ多い状況です。先ほどの質問では,もっと多いとお伺いしました。両親とも働くためには,保育環境の整備が大切だと考えますが,来年度に向けてどのように定員をふやしていくかをお聞かせください。 (2)ですが,来年度は2園こども園に移行する計画と聞いていますが,それ以降のスケジュールをお聞かせください。 また,このスケジュールは,当初のこども園化の計画に対して進捗状況はどうでしょうか,あわせてお聞かせください。 (3)ですが,今まで認定こども園に移行した地域で認定こども園にならなかった園について,その後はどうなっていますか。ニーズがあればそのまま公立保育園・幼稚園として残るものでしょうか。民営化になるとすれば,認定こども園ができた後,どれくらいで移行するものでしょうか,お考えをお聞かせください。 (4)保育士の確保について。 保育士さんが足りない状況下の中,潜在保育士と言われる方の採用を進めていくということでしたが,どのくらいの方が採用されたのでしょうか。今後も保育士さんの不足が懸念されます。保育士さんの資格を持ちながら保育以外の仕事に従事している原因を把握することが必要と考えます。保育士にならなかった,もしくは転職された理由はどんなことだったのでしょうか。また,それに対する対策はどのように考えられていますか,お考えをお示しください。 (5)放課後児童クラブについて。 本年度から対象が小学校6年生までになりましたが,問題も多数発生していると聞いています。また,受け入れ時間が短いとも聞きます。保護者がフルタイムで働くと,7時まで受け入れてほしいという意見が多い状況です。どんな問題が発生し,受け入れ時間の延長も含めてどのような対応を考えられていますか,お聞かせください。 大きな2番目,ごみ処理について。 3月,4月は引っ越しが多く,町内会からは引っ越しの際のごみについて,転出される方の中には決められた日以外にごみを出される方もいると聞いています。引っ越しのスケジュールがごみ出しのタイミングに合わなかったからという理由が主ということです。指定日以外でのごみ処理方法についてお聞かせください。 また,転入時はごみ出しのルールもわからない方もいて,一般の袋で出すケースも多いということです。 そこでお伺いします。 転入されてきた方へのごみの出し方については,どのようにPRされているのでしょうか,お聞かせください。 大きな3番目,防犯,防災について。 (1)防犯カメラ設置に関して。 特に,子どもたちを狙った犯罪が多い現状では,地域から防犯カメラ設置に関する要望が多い。来年度は,補助対象台数を増加いただきありがとうございます。今までは,町内会が設置希望を出していたところが多いのですが,最近小学校区全体として学校の通学路に設置してほしいとの要望も出ております。学校周辺には,子どもの安全のために設置すべきものと考え,学校で設置するものではないかと考えます。御所見をお聞かせください。 また,設置の補助を開始し1年半経過していますが,今後年数の経過により機器の更新などの費用負担も大きくなり,設置をちゅうちょする地域もあると聞いております。更新等にも補助すべきと考えますが,御所見をお聞かせください。 (2)避難所について。 6月の議会でもお伺いしましたが,現在避難所としては主に小学校,中学校の体育館が指定されていると思いますが,津波や浸水の場合,1階にある体育館では使用できないケースが多いと思います。その場合,校舎の2階以上へ避難する必要がありますが,区役所には避難所としての体育館の鍵しかなく,校舎へは入れないのが現状です。備蓄物資についても,余裕教室を活用し,余裕教室がなければ倉庫を準備すると言われておりますが,余裕教室に行こうとしても鍵がなければ中に入れません。セキュリティーの関係で職員室には入れないとしても,その他の教室に入れるように鍵を区役所等に保管するようにできませんか。現状では,何かあったら学校へ行くとなると,ふだん鍵を持っている先生方にも精神的な負担をかけていると思います。御所見をお聞かせください。 (3)通学路の安全について。 通学路の安全について,保護者がパトロールや点検をして標示,標識類などを初めふぐあい箇所について改善の申し入れをしております。子どもたちのさらなる安全確保のため,行政としても対策を検討することができないでしょうか,御所見をお聞かせください。 大きな4番目,企業誘致について。 岡山は,地理的にも物流の拠点として注目されております。南区に物流拠点を建設する計画が上がっています。今回のケースは,民間の土地に民間の業者が物流拠点を建設するケースでした。岡山市としては,市が保有している土地に誘致した場合には,建設に関しても市も関与していると思われますが,今回のケースのように,物流拠点で大規模商業施設でもないため,大規模小売店舗立地法にも当てはまらず,行政側も関与できていないと聞いています。地域として,どんなものができるかもわからず不安になっています。企業側もどこに説明していいかわからず,また要望が上がった場合も連絡先等がわからなくて困っています。企業が新設,増設しても地域と折り合いがつかない場合は,行政側としても積極的に関与すべきと考えますが,御所見をお聞かせください。 大きな5番目,特産品販売について。 岡山に観光に来てお土産を買って帰ろうとしても,いわゆる生鮮品については駅,空港等一部で購入している人が多いとのこと。車で観光される方から,岡山市には車で行けて飲食店やお土産が購入できるスポットが少ないという声を聞きます。岡山にはせっかく中央卸売市場があるので,特産品を観光客へ販売するようなお店が一堂に並び,ここに来れば何でも買えるというような場所にしてはどうでしょうか。人口減少により取引量が今後大きく増加することが考えにくい現在,新しい取り組みが必要と考えます。中央卸売市場の今後の構想をお聞かせください。 大きな6番目,地域コミュニティーについて。 地域で安全・安心のためにさまざまな活動を行っています。例えば,小学生の朝,夕方の見守り,防災キャンプなどの訓練,町内のコミュニティーの強化のため盆踊り,餅つき,地域懇談会等があります。その拠点となるのが公民館,コミュニティハウス,集会所です。 その中で,集会所についてお伺いします。 集会所は,主に町内会ごとに設置されておりますが,集会所も老朽化しているところがかなりあります。現在は,新築の場合,最大350万円までの補助金が出ていると認識していますが,最近建築費が高くなり自己負担額が大きく,建て直ししたくとも実際できないところも多い状況です。平成9年に300万円から350万円に引き上げになって以降,増額されておりません。国の発表によると,建設費用は平成17年度を100と置くと,平成9年度では103.1,平成25年度では106.1となっており,地域の負担が実質上昇しております。また,補助率は3分の1が基準となっていますが,これだけ地域コミュニティーが重要と言われている現在,補助率,補助金額の見直しを必要と考えますが,お考えをお聞かせください。 最後,大きな7番目,桃太郎のまちづくりについて。 代表質問でもお伺いしておりますが,桃太郎をキーワードにしたまちづくりに関してお伺いします。 岡山駅にある桃太郎の銅像以外にも,桃太郎大通りには桃太郎など多数のモニュメントがありますが,一般的に知られていないものが多いと思います。例えば,岡山駅から桃太郎大通りを通って後楽園までの歩道にモニュメントを移設,新設してPRしてはどうでしょうか。また,桃太郎だけではなく,ストーリー性を持たせて,桃太郎の誕生から鬼退治までの流れがわかるようにしたり,マップを作成しモニュメントめぐりをして回遊性を向上させるようにしてはどうでしょうか,お考えをお聞かせください。 これで1回目の質問を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,柳迫議員の御質問にお答えします。 私は,子どもの保育,教育についてということで,放課後児童クラブに関しての御質問にお答えしたいと思います。 どんな問題が生じているのか,また受け入れ時間の延長も含めてどのような対応をしていくのかという点についてお話を申し上げたいと思います。 子ども・子育て支援新制度のスタートによって,受け入れ対象年齢が今年度から小学校6年生まで拡大したところであります。高学年になると,やはり子どもたちの心,また体の成長が進むことによって,例えば着がえをするスペースが必要になるとか,また宿題など勉強に集中できる環境が必要になるとか,さまざまな問題が出ているところであります。このような対応も含めて,現在岡山市の条例で定めた児童1人当たりの面積を確保するために,平成31年度までの5年間でプレハブ建設など放課後児童クラブの施設整備を進めていきたいと思っております。 あわせて,例えば開所日時の御指摘がありましたが,平均開所時間というのが平成26年度は18時9分──午後6時9分までだったんですが,平成27年度は午後6時16分までとなっており,7分間延長しております。また,年間平均開所日数については,平成26年度は264日だったものが平成27年度は265日と,1日ふえているところであります。 この評価ですが,まだまだ私としても十分とは言えない状況だと認識しております。19時までの開所,また土曜日を毎週開所した場合は年間約290日の開所が必要なんです。全ての児童クラブにおいてそれが必要かどうか,やっぱりいろんな地域の実情もあるでしょうから,必ずしも一概には言えないわけですけれども,方向としてはそういう方向をやっぱりとっていかなければならないと思っております。平成28年度において,補助金措置を強化したいということで御提案させていただいているところであります。しっかりと取り組んでまいりたいと思っております。 以上です。 ◎田中克彦岡山っ子育成局長  同じ項,市長答弁以外について順次お答えいたします。 初めに,来年度に向けてどのように定員をふやしていくのかとのお尋ねについては,自民党代表質問で田口議員,公明党代表質問で磯野議員,そして自民党の松島議員に御答弁したとおりでございます。 次に,来年度以降のスケジュールはどうか,当初のこども園化の計画に対し進捗状況はどうかとのお尋ねです。 現在,平成28年4月の開園に向けて岡南幼稚園,岡南保育園で準備を進めております。その他,耐震化や老朽化への対応が必要な施設や,幼稚園のない地域で優先して協議を始め,甲浦幼稚園,甲浦保育園,伊島幼稚園,伊島保育園,建部保育園につきましては,一定の御理解をいただき,移行に向けて準備を進めております。また,このほかには興除保育園,錦保育園,高島保育園,万富保育園のある地域におきましても,移行に向けた協議を進めております。 当初の子ども・子育て支援事業計画では,大半の施設が平成31年度に移行する予定としておりますが,移行に向けた協議中の施設でも移行時期等が最終決定されていないため,進捗状況をお答えできる状況にはございません。 次に,認定こども園にならなかった園はニーズがあれば公立保育園・幼稚園として残れるのか,民営化になるとすれば認定こども園ができた後どのくらいで移行するのかとのお尋ねです。 本市では,教育・保育提供区域ごとに市立幼保連携型認定こども園を整備し,その他の市立施設は民営化や統廃合も含めてあり方を検討することとしております。 なお,民営化につきましては,教育・保育ニーズや地域の実情等を総合的に判断して進めることとしており,認定こども園ができることを条件とはしておりません。また,地元関係者や保護者の方々に丁寧に説明し,意見交換を行い,理解を得ながら進め,時期等も含めて協議していくこととしております。 この項最後です。保育士の確保についての中,潜在保育士はどのくらい採用されたのか,保育士にならない理由は何か,その対策はとのお尋ねです。 岡山市保育士・保育所支援センターを活用した保育園の職場見学会や職場体験研修会,ハローワークとの共催事業である就職面接会などの開催により,平成26年6月の開所以降,平成28年2月末までの1年9カ月で96名の方が就職されました。 保育士資格を有しながら保育士にならない理由は,本市の支援センター利用者で見れば,他職種への興味や自身の健康や体力の不安,ブランクへの不安などが挙がっていますが,平成25年に厚生労働省が実施した意識調査によりますと,賃金が希望と合わない,子どもを預かるという責任の重さや事故への不安,休暇が少ないなどの理由も多数を占めています。 また,その対策としては,保育士の処遇改善が考えられますが,内容については共産党代表質問で田中議員に御答弁したとおりです。 以上です。 ◎甲斐充環境局長  大きな2番目の項,ごみの収集日に出せない場合の処理方法,それから転入者に対するごみの排出方法の周知についてお答えします。 市で収集する日以外の日にごみ等を出される場合は,直接処理施設に持ち込む方法があります。可燃ごみは有料指定袋に入れて東部クリーンセンター,岡南環境センター,当新田環境センターへ,不燃ごみは有料指定袋に入れ,東部リサイクルプラザ,西部リサイクルプラザへ,資源化物は東部,西部,当新田の資源回収所や公民館などの回収拠点へ直接持ち込むことができます。また,自分で持ち込むことができない場合は,有料にはなりますが,一般廃棄物の許可業者に依頼する方法もあります。 転入者に対しては,区役所,支所,地域センターの窓口で転入手続の際にごみ減量リサイクルガイド「どうすりゃーええ?」を配布し周知を図っているところです。 なお,来年度は新たな情報発信の方法として,ごみ分別アプリの導入を予定しています。 以上です。 ◎片山伸二理事  大きな3番目の防犯,防災についての項,避難所についての御質問にお答えいたします。 津波等における避難につきましては,まずは早期に浸水区域外への避難を,また洪水等からの避難については,気象状況や時間帯によっては2階以上の階への垂直避難も有効であることをお伝えしているところでございます。 避難所を開設する場合には,岡山市の職員がその運営に当たることになりますが,校舎棟をあける必要がある場合などさまざまなケースが想定されることから,施設管理者等と協議しながら対応することとしております。 以上でございます。 ◎河野広幸市民生活局長  同じ項,防犯カメラ設置に関して,更新等の補助についてお答えいたします。 防犯カメラ設置支援事業は,平成26年10月に町内会等への設置補助を開始し,本年度末までに公園や通学路などへ170台が設置される予定であり,平成28年度はさらに350台分の設置補助を予定しております。まずは,円滑な設置の補助を行ってまいりたいと考えておりますが,防犯カメラの更新等につきましては,今後研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎山脇健教育長  同じ項で,学校周辺の防犯カメラの設置についてのお尋ねでございます。 通学路への防犯カメラの設置につきましては,先ほど市民生活局長が御答弁申し上げたとおりでございますが,通学路の安全のために町内会などから学校敷地内設置の申し出によりまして,現在も対処しておるところでございます。 次に,通学路の安全確保のための対策ということについてのお尋ねでございます。 通学路の安全対策のために,教育委員会では学校や関係機関とともに合同で点検を行っております。また,各学校も毎年PTAなどと協働して危険箇所の確認を行っておりますけれど,今後はその確認の際に,学校が専門家から助言を受けることができるようにしまして,子どもたちのさらなる安全確保に努めていきたいと考えております。 以上でございます。 ◎山本修司経済局長  大きな4番目の企業誘致についての項,企業が新設等する際に地域と折り合いがつかない場合は,行政側も積極的に関与すべきではないかとの御質問にお答えします。 市として企業誘致を行う際には,誘致対象となる企業等からの御相談に応じて地元調整等についても仲介を行っているところです。 企業が主体的に行う事業について,法規制の範囲を超えて市が介入することは一般的には適切ではないと考えますが,状況に応じて対応していきたいと考えております。 以上です。 ◎田淵薫市場事業管理者  大きな5番目の特産品販売についての項で,お土産を観光客へ販売するお店を中央市場にとの御質問でございます。 中央卸売市場は,卸売市場法に基づいて設置された施設であり原則,卸売以外の一般消費者に対する販売はできません。しかしながら,岡山市中央卸売市場においては,市場について市民に知っていただき食に関する関心を深めていただくとともに,当時空き店舗がふえていた関連事業者棟の活性化も目的として,関連事業者棟に限って平成21年4月に一般開放を行ったところでございます。中央卸売市場という施設の設置目的や出荷者や売買参加者,その他の市場利用者に便益を提供することを目的とする関連事業者棟の設置目的から,市場内において新たな施設を設け,一般客を対象とした販売を行うことはできません。このことは,他の市場についても同様でございます。そのような中においても,岡山の特産品である白桃やマスカット,黄ニラなどについては,JA等と連携し,消費拡大PR等を行っているところでございます。 今後の中央卸売市場の構想といたしましては,市場施設の耐震診断を行い,安全面での対応を行うとともに,現在市場関係者で構成する施設整備検討委員会において必要な施設等の検討作業を進めているところであり,平成28年度末を目標に市場の整備計画をまとめたいと考えております。 以上です。 ◎奥野淳子市民協働局長  大きな6番目の地域コミュニティーについての項,集会所新築補助金の補助率等の見直しについてお答えします。 岡山市町内会集会所新築等補助金は,制度開始以来,新築,増築に対する補助限度額の増額のほか,社会情勢の変化に合わせ,合併処理浄化槽の設置に対する補助や耐震改修工事,バリアフリー化工事への補助を加えてまいりました。今後,人口減少期への突入が見込まれ,生産年齢人口の減少に伴う地域コミュニティーの機能低下が懸念される中,本補助金の補助率等について検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎山本修司経済局長  大きな7番目,桃太郎のまちづくりについての項,桃太郎大通りにあるモニュメントを岡山駅から後楽園までの歩道に移設,新設しPRしてはどうか,ストーリー性を持たせ,回遊性を向上させてはどうかとの御質問にお答えします。 桃太郎大通りには,地元関係者などの意向を踏まえ,ストリートギャラリーになるよう配置された桃太郎と,そのお供の銅像等があり,本市の観光情報サイトの桃太郎特集ページやイラストマップに掲載しPRを行うとともに,まち歩き等に活用しているところです。 桃太郎大通りから先の後楽園までの歩道には,現在桃太郎関連のモニュメントはありませんが,今後ストーリー性も加味しながら観光案内看板等に桃太郎の工夫を凝らすなど,素材づくりに取り組み,歩いて楽しめる元気な桃太郎のまち岡山にしていきたいと考えております。 以上です。     〔14番柳迫和夫議員登壇〕 ◆14番(柳迫和夫議員)  御答弁ありがとうございました。 まず,市長が放課後児童クラブについて御答弁いただきました。やっぱり高学年になってくると体の成長,心の成長,そして勉強の必要性というのを私も切に感じております。特に,勉強に関しては,中学校が間近になってくる子が多いと思いますので,別室等々管理をしていただければなと思っております。ありがとうございました。 そのほかの項目について,ちょっと幾つか質問させていただきたいと思っております。 まず,こども園と公立の幼稚園,保育園に関して,移行できなかったところについては基本的に民営化,統廃合でやっていきますというお話でした。じゃあ,例えば今公立の保育園に通っているお子さんが今度民営化になりますといった場合,公立のこども園に移りたいといった場合,そのインセンティブ等があるのでしょうか,お聞かせください。 また,車に乗れない方,車が一台しかなくて近くの保育園等に行かないといけないという方がやっぱりいらっしゃると思います。こういう方に関して,地理的加点等が必要と考えますが,お考えをお聞かせください。 あと,防犯カメラについてです。 防犯カメラの設置場所というのは,やはり新しくポールを立てると費用もかかってしまいます。例えば,学校のフェンスや学校の施設で一部は受け入れ可能ということでしたので,これについて実際つけている事例があれば御紹介ください。 最後ですが,集会所に関してです。 集会所の補助率,補助金額を検討してまいりたいというお話でしたが,他の都市では補助率はどのくらいなのか,もし実例があればお示しください。 以上で終わります。 ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。 ◎田中克彦岡山っ子育成局長  2つの御質問を頂戴しました。 まず,公立保育園が民営化された場合,保護者が市立の認定こども園や市立の保育園への転園を希望すれば,希望どおりいけるのかというような御質問だと思います。 その件につきましては,基本的に市立,私立の保育園には,基本的には保育,教育の内容について違いがないというようなことから,民営化された場合でも,そのまま継続入園が続くのではないかと思っております。 それから,2つ目ですが,車がなく近くの園にしか行けない場合に地理的な加点をというお尋ねだったと思いますが,これは先般自民党の東原議員にお答えしたとおりでございます。 以上でございます。 ◎奥野淳子市民協働局長  政令市の中でほとんどの市が集会所の新築,修繕等に当たって費用を補助する制度を持っております。中には,補助率について2分の1と定めている市も幾つかあるように聞いております。 以上です。 ◎山脇健教育長  通学路の安全のために学校内にカメラを設置する事例はあるかとのお尋ねでございますが,平成26年には2校,平成27年には5校が通学路のためのカメラを設置している事例がございます。 以上でございます。 ○宮武博議長  以上で柳迫議員の質問は終わりました。(拍手) 質問の途中でありますが,しばらく休憩いたします。      午後2時46分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後3時4分開議 ○宮武博議長  休憩前に引き続き会議を開きます。 次は,順序に従いまして田尻議員。     〔34番田尻祐二議員登壇,拍手〕 ◆34番(田尻祐二議員)  皆様こんにちは。私は,公明党岡山市議団の田尻祐二でございます。 きょうは1点目,「古代吉備の国の繁栄」発掘・発信事業について,2点目,市営住宅の入居申込要件について,3点目,健康寿命の延伸についてお尋ねいたします。 もう少しのお時間をよろしくお願いいたします。 1,「古代吉備の国の繁栄」発掘・発信事業について。 元吉備国際大学教授の臼井洋輔先生のお話を何度か伺うチャンスがありました。備前において,初めて日本刀が宿命的な矛盾,すなわち折れず曲がらず切れて美しい,それに対しておよそ1000年を優に超える歳月をかけて矛盾を解決,完成していくさまや,閑谷学校が建築物として一ミリも狂っていないこと,また岡山が常に国際化の先頭を走ってきたことなど,いつも特筆すべき岡山の文化の偉大さを多くの文化財を通して具体的に熱く紹介をいただきました。きょうは,臼井先生著作の「おかやまの文化財」から引用,御紹介します。 表紙だけでも書画カメラで御紹介しようと思って,毎日稽古しました。さっきも稽古したんですよ。(「何で」と呼ぶ者あり)通告していなくて,議長に。(笑声)済みません,これです。失礼しました。 国宝の刀剣の半分が岡山生まれであること。しかし,備前以外の全国の刀剣の主要産地では,原材料の鉄は全て純粋で美しい真砂鉄を使用していますが,山陽側は赤目鉄といって,一見するだけでさびていて不純物がまじった鉄を使っているとのことであります。これですぐれた刀剣ができるとは常識では考えられませんとあります。 以下,引用です。 吉備の国と呼ばれている昔から,岡山の文化は自分を取り巻く周辺のあらゆるもの,素材,情報,人,異種の文化,技術等の全てを受け入れることは,自分を常にその先の最新状況へ適応させるチャンスであるとして,新しいものへの拒絶反応はいついかなるときでも示してきませんでした。(中略)それは,その先に穏やかさから最強の強さをつくることを約束され,確信し,それを実現して見せた文化とも言えるのです。そのことを見事に具現し,象徴しているのが備前刀なのです。 引用終わります。 ごく一部だけの御紹介ですが,岡山に生きる私たちが何かしら生きる元気,勇気をいただけるようなお話です。まさにこれこそ岡山のアイデンティティーだろうと思えるのであります。 平成28年度当初予算案資料の岡山を形作った光ある歴史・文化資源の発掘・発信事業,これは経済局であります。この説明には,抜粋しますと,歴史,文化について市民のアイデンティティーを育むための取り組みが十分ではないと記述されています。また,岡山の歴史・文化に親しむ事業,これが政策局の事業でありますが,その説明には,埋もれた歴史資源を再認識し,由来等を現地で紹介することで,市民や観光客が地域の歴史や文化に触れる機会をふやし,まち歩きを楽しめる環境を整備するとともに,郷土への愛着や誇りを醸成しますと記述されています。全面的に賛同いたします。 そこでお尋ねいたしますけれども,冒頭で紹介しました臼井洋輔先生の記述など,岡山のさまざまな文化財が語りかけてくるような岡山文化のすばらしさ,精神性やストーリー性,これらを岡山のアイデンティティーとして高めていくような取り組みを進める必要があるのではないかと考えますが,いかがでしょうか。 さて,先日,市民の方から相談を受けました。数年前まで地域にある古墳の管理の謝金が出ていましたが,急に出なくなったということであります。教育委員会文化財課に確認しますと,古墳は市内に2,000カ所以上あります。それらは,埋蔵文化財ではありますが,そのほとんどが文化財保護法や県,市の文化財保護条例に基づく指定文化財ではありませんということです。教育委員会の考えは理解できます。ただ,古代吉備の国の繁栄に思いをいたすとき,市民のアイデンティティー,埋もれた歴史資源,由来を現地で紹介,郷土への愛着や誇りを醸成などのフレーズは,教育委員会の専門的な視点に倣ったようなもともと大きく注目されている特別かつ限定的な価値のみに注目するのではなくて,例えば地域にある埋蔵文化財を我が地域の大切な歴史資源として地域も一定の協力を惜しまないなどの環境,基盤があるところには,否,むしろそういう意識を呼び起こすためにも市がある程度かかわって,補助金の多寡や有無ではなくて当局が地域にある歴史資源を公式に認め,説明看板や資料を作成したりすることが求められていると思うのであります。御所見をお聞かせください。 2,市営住宅の入居申込要件について。 市営住宅の入居申込要件は,厳格に審査されていることは申し上げるまでもありません。例えば,下肢障害者向け住宅でありますが,入居案内を見ますと,同居者に下肢のみの障害で1・2級の障害者がいることが必要です。下肢以外の障害とあわせて1・2級の障害の認定を受けている場合は対象となりません。下肢だけでということですね。ただし,常時の介護を必要とする単身の方で,居宅においてこれを受けることができず,または受けることが困難であると認められる場合は申し込みできませんとあります。あくまで下肢だけに該当する障害者でなければなりませんし,常時介護をその居宅以外の施設等で受けることになるであろう場合も申し込みができないことになっているわけです。特定の目的を持つ,提供する居宅数が極めて少ない住宅であります。 市営住宅は,家賃決定の調査も厳格に実施されていますし,入居後保証人を欠くことになれば,かわりの保証人を求められるとも伺っております。仮に,下肢障害者向け住宅に下肢障害者が常時いないことになれば,その扱いはどのようになっているのか,お聞かせください。 3,健康寿命の延伸について。 事務事業名に伸ばそう健康寿命!知って変わって,つながって元気,歩いて楽しいまちづくりとあります。私は元来欲張りなものですから,この①知って変わって,②つながって元気,③歩いて楽しいを地域を切り口にして一度に1カ所でやったらどうかと思うのです。地域でつながるとしているわけですから,モデル的に地域を決めて,健幸ポイントプロジェクトも地域で取り組む。かるうま減塩プロジェクトもその地域でやる。それで十分地域はつながります。 参加者の平均歩数が2,000歩以上も増加している健幸ポイントプロジェクトでありますが,これは市と個人というつながりです。例えば,強制ではなく希望者について,取り組もうとする地域で情報を共有すれば,ともに励ますことで盛り上がります。ともに健康になるという取り組みができれば,さらに喜びも倍増することになります。もちろん健康をさまざまな視点や数値で検証していく,そもそも個人の健康と,いわゆるソーシャルキャピタル,すなわち安全・安心や地域の支え合いなどから見た住みやすさ,幸福度になろうかと思いますが,その有機的な関連性は以前から注目されています。全体で平均2,000歩アップも大変すばらしいのですが,引き続き取り組むに当たり,さらに欲張ってそのような新たな取り組みを提案いたしますが,その可能性について御所見をお聞かせください。 さて,この事業の中に,介護予防の推進があります。いつも気になるのは,障害者が65歳を迎えると,行政特有の縦割りによって障害福祉から高齢者福祉に変わるんだとされてしまっているわけですが,例えば聴覚障害者はコミュニケーションにハンディを抱えるがゆえに,地域でも施設に入っても孤立してしまう,そこからさらに認知症等が進行してしまうことも指摘されてきました。現在は,NPO法人などがこれらの問題に立ち向かっていますが,当局においてもぜひこの固有の,特有の課題に目を向けていただいて,介護予防事業に取り組んでいただきたいと強く思います。御所見をお聞かせください。 以上で1回目の質問を終わります。 ありがとうございました。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,田尻議員の質問にお答えいたします。 最初の古代吉備の国の繁栄の中で臼井先生のお話でありますが,私からは岡山のアイデンティティーとして高めていくような取り組みを進める必要があるかということに対してお答えしたいと思います。 今,臼井先生のお話を伺っていて,この山陽側が赤目鉄,そこからあれほどすぐれた刀剣をつくっているのは信じがたいという話,これは初めて伺いました。よく真金吹くという言葉がありますよね。吉備という国の枕言葉になっていると。真金吹くというのは,鉄をつくるという意味で,古代に相当鉄が出ていたという話はそういったところからもよく言われているところでありますが,こういう赤目鉄なのか,それを使って刀剣をつくっていったのか,一定のところで出なくなったという話もありますから,どっかからこれを持ってきたのか,何かいろいろと想像していると楽しいところでもあります。そういう面でのストーリー性をやっぱりいろいろ考えていくというのはすばらしいことだと思いますし,我々の先祖がどういうふうにすばらしい業績を残していったのかということを探し求めていくというのは一つのロマンなんだろうなと思っているところであります。したがって,私もこういう精神性やストーリー性を整理して,岡山のアイデンティティーとして高めていく,そういったことについてはもう大賛成であります。 経済局の岡山を形作った光ある歴史・文化資源の発掘・発信事業もさまざまな資源を現在調査,収集中ということでもあります。また,政策局が今動かしています岡山の歴史・文化に親しむ事業も,地域からの提案という形でこれから事業を動かしていくということになると思います。そういう中で,今おっしゃったようなストーリー性を整理していただいて,こんなことがあったんだということを我々思い出し,そして誇りに思っていく,そしてアイデンティティーを高めていく,こういうことは私すごい重要なことじゃないかなと思います。田尻議員の御指摘を生かしながら,これからの事業に向かっていきたいと思います。 次に,私からもう一点だけ,健康寿命の延伸について,健幸ポイント事業のような取り組みを地域で新たに取り組んでいくことはできないかということであります。 健幸ポイント事業も先日の本会議でも申し上げましたように,もちろん歩数も2,000歩以上伸びているわけでありますが,それ以外もBMI,いわゆる肥満の度合いも減っていますし,いろいろと効果が出ている状況であります。これをすぐに終わらせてしまうのは,私ももったいないと思っているところであります。現在は,ざっと市内36の全中学校区において地域の方々が主体となってウオーキングマップええとこ発見図を作成しているということで,来年度はこのマップを利用してウオーキング大会などを計画しようというような動きもあると伺っているところであります。地域というのは,今後の事業を進めていく上での一つのキーワードになってくるんだろうと思っております。そのような視点を含めて前向きに考えていきたいと思っているところであります。 私からは以上です。 ◎山本修司経済局長  同じ項,市長答弁以外で地域にある歴史資源を公式に認め,説明看板や資料を作成することについてお答えします。 議員御指摘のとおり,市内には指定文化財等に限らず,長年にわたり地域の方々が守り受け継いできた魅力ある歴史資源があるものと認識しています。 来年度,観光振興の観点からも,特定のエリアについては岡山歴史のまちしるべの設置に取り組むこととしていますが,この看板の設置に当たっては,こうした地域の方々とともに歴史資源を掘り起こし,史実の検証も行いながら,地域の方々の思いがこもった看板となるよう取り組んでいきたいと考えております。 以上です。 ◎山崎康司都市整備局長  2番目の市営住宅の入居申込要件についてお答えいたします。 下肢障害者向け住宅の入居者資格は,岡山市営住宅条例施行規則において,申込者または同居の親族の方に重度の下肢障害者がいる世帯であることと規定しており,その下肢障害者が施設に長期間入所したり住所を移動するなどした場合には,当然その入居資格を失うこととなりますので,当該下肢障害者向け住宅は明け渡しをしていただくこととなります。 市営住宅は,民間の賃貸住宅とは異なり,低所得者や高齢者,障害者等の住のセーフティーネット機能を果たすものとして一定の入居要件が必要であることは,入居説明会や入居手続の中で説明しておりますが,今後は入居後においても半年に一度の家賃の納入通知書等の送付にあわせて市営住宅としての入居要件や必要な届け出等を記載したチラシを同封するなどしてより一層の周知を図り,全入居者に対して適時適切な届け出を促してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎那須正己保健福祉局長  3番目の健康寿命の延伸の項の中で,聴覚障害者に関する介護予防事業関連のお尋ねをいただいております。 現在,岡山市では平成24年に設置した介護予防センターを中心に介護予防事業を展開しております。その活動の中で,NPO法人岡山聴覚障害者支援センターが開く学習会に出向き,聴覚障害者の方々に向けて介護予防事業への参加を呼びかけております。その上で,介護予防教室に参加してみたいといった御希望がある方には,当該NPO法人に参加者を取りまとめていただき,介護予防センターが開催している毎週・毎月介護予防教室のうち2カ所で手話通訳者をお願いして聴覚障害者の方にも御参加いただいているところでございます。今後も引き続き聴覚障害の方も含め,広く介護予防に取り組んでいただけるよう努力してまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔34番田尻祐二議員登壇〕 ◆34番(田尻祐二議員)  御答弁ありがとうございました。いい御答弁をいただきまして満足しております。 私も感動したんですね。だから,桃太郎のレベルはかなり超えていると思いますね,ストーリー性という意味で。これ,ストーリー性に注目したの,横山副市長,PPPの……ごめんなさい,急に振って。質問はしませんから。PPP交流広場で横山副市長お見えになっていたあの席でね,ポートランドの事例の紹介があったんですよ。小学校の跡をレストランや宿泊施設に変えていって,そこでよそから来る観光客,お客さんがもう一番喜ぶのは,そこのストーリー性なんです。その学校で起きたこととかその周辺で,そういうストーリー性は物すごく満足いただけるという話,なるほどなと思いました。 この本というか臼井先生のお話に思いを寄せたときに,岡山というのはそりゃあもう半端じゃないと,これは。これは本当に大きな自信になるし,1000年単位でそういう矛盾を自分たちの力で乗り越えてきてという話が,この本には,工芸,史跡ということだけですけども,あと建築物とかいろいろ,あと3回にわたって執筆されるようでありますけども……,(発言する者あり)いやいやいや,ルールは守らにゃいけませんから。議長,御配慮ありがとうございます。議運で問題になったらいけませんから,済みません。(笑声)失礼しました。 一番最後のページに,これなんかも知りませんでしたけれども,東区の万富で東大寺の瓦を焼いたんだというようなところがあって,その後に中区湯迫にある日本最初のお風呂がつくられた跡というのがありますね。働く方々のお風呂が,我が国で湯迫で最初にできたんですって。もうね,そういう意味で何かすごいんですよ。だから,桃太郎を,もちろんストーリー性を語っていくようになるわけですけれども,そういう哲学までですね,哲学性というかそういうものが岡山にはあるということを私は改めて思うんです。 自民党の松田議員の質問と答弁はすごく興味深くて,市長答弁も非常に興味深いものでありました。そうは言うたって備前じゃとか言わずに,連携都市圏でありますから,もういろんな地域,吉備の国ですからね,全てをお互いに有機的に連携させて盛り上げていけばいいなと思いました。ありがとうございました。何せ伝説の岡山市でありますから,もうこれをきちっと続けていきたいと思うんですね。 それから済みません,経済局長,話がちょっと変わるんですが,特定のエリアに看板を設置していることはもう存じ上げています。私が聞いたことにちょっとお答えいただいたのかどうか。だからそういう特定のところはメジャーですから,みんな大体わかりますね。そうではなくて,地域に2,000カ所以上あるそういった埋蔵文化財も地域は物すごい大事にしているわけですよ。だから,ある年突然看板も朽ちていって,市に言うたら,いやいや,もう指定文化財じゃないんですと言われちゃって,「ええっ」て。結構地元の人って誇りに思っているんですよね。これをもうお金の多寡も有無も言わないので,何らかオーソライズしてというのを言いたかったわけですよ。ちょっと答弁違ったような気がしたな。済みません。 ◎田中利直政策局長  先ほど市長,それから経済局長からもお話が出ました岡山歴史のまちしるべ,これにつきましては今現在市が主導で設置をしておりますが,民間からの提案型のプランについても,今後どういった形でつくっていくかということを今年度研究しているところでございます。それで,平成28年度には市民の皆様から募集要項に基づいて提案していただくようにしておりまして,さらに提案が出たもの全てというわけにはいきませんので,それにある程度の基準をつくりまして,市民から提案いただいた,いわゆる埋もれている資源についてもこういった歴史のまちしるべで紹介していきたいと考えております。 以上でございます。 ◆34番(田尻祐二議員)  ありがとうございました。これはいい御答弁いただきましたね。今年度,民間提案型プランを研究している,平成28年度に市民に提案していただく。よろしくお願いします。ありがとうございます。 それから次,市営住宅の申込要件についてですね。実は御答弁いただいたようになっていなくて,そういう情報が入ったのでお尋ねしてみましたけれども。入居後においても入居要件をより一層周知して適切な届け出を促すということですから,一応今なかなか思うようにはなっていないという現状認識を踏まえてのことなのかどうか,それだけお答えいただけますか。 ◎山崎康司都市整備局長  実際,入居時点では今入居説明会なり入居手続の中で下肢障害者の方以外の場合でもいろいろ説明して入居していただいているところです。当然,その後いろんな状況において,例えば下肢障害者の方が施設に長期間入所したり,また住所を移動するといった場合もございますので,そういった場合には今後対応ということで,半年に一度の家賃の納入通知書等の送付にあわせて適切に対応してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○宮武博議長  以上で田尻議員の質問は終わりました。(拍手) 以上で本日の個人質問は終わりました。      ──────〇────── △日程第2  甲第90号議案~甲第108号議案      ───────────── ○宮武博議長  日程第2に入ります。 日程第2は甲第90号議案平成27年度岡山市一般会計補正予算(第5号)について以下19件の議案についてであります。 これらを一括上程し,市長から提案理由の説明を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,ただいま上程になりました各議案について御説明申し上げます。 まず,甲第90号議案から甲第104号議案までの平成27年度一般会計,特別会計及び事業会計の補正予算案は,先日の1月20日に成立した国の平成27年度補正予算に呼応した事業費の増額や事業の執行状況等を踏まえた過不足調整などを中心に編成したものです。 補正額は,一般会計で21億7,100万円余の減額,特別会計で50億3,500万円余の減額,事業会計で10億1,800万円余の減額を行い,合わせて82億2,500万円余の減額となっております。 その主な内容について申し上げます。 まず,一億総活躍社会の実現に向けた緊急対応として,希望を生み出す強い経済を実現するために創設された地方創生加速化交付金を活用し,生涯活躍できる!岡山市地域産業創出・移住定住推進プロジェクトを実施し,岡山市へ新しい人の流れをつくり,安定した雇用と活力を創出し,安全・安心に暮らせるまちをつくってまいります。 このほか,国の補正予算に盛り込まれた地域女性活躍推進交付金を活用し,女性活躍推進法に基づく協議会を立ち上げ,民間企業,経済団体,NPOなど多様な主体と連携し,より地域の実情やニーズに配慮した女性の活躍を推進する事業展開を行うとともに,保育士の処遇改善,小・中学校の耐震改修整備,介護事業所での介護従事者の負担軽減を図るための介護ロボット等の導入支援,道路,ため池等の社会資本の整備や平成27年度剰余見込みを踏まえた公共施設等整備基金への積み立てなどを行います。 次に,甲第105号議案は,公園の管理瑕疵による事故について,甲第106号議案から甲第108号議案までは,道路の管理瑕疵による事故について,それぞれ相手方と和解し,賠償額を決定するものです。 以上で提案理由の説明を終わります。 よろしく御審議の上,御議決を賜りますようお願い申し上げます。 ○宮武博議長  ただいま市長から提案理由の説明がありました。 議案に対する質疑は後日お願いいたしますので,御了承願っておきます。 本日はこれをもって打ち切り,次の本会議は明日午前10時に開き,引き続き個人質問を行います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。      午後3時35分散会...