平成28年 2月定例会 平成28年2月定例岡山市議会 議 事 日 程 第5号 3月7日(月)午前10時開議第1 個人質問 甲第2号議案 平成28年度岡山市一般会計予算について 甲第3号議案 平成28年度岡山市
国民健康保険費特別会計予算について 甲第4号議案 平成28年度岡山市
用品調達費特別会計予算について 甲第5号議案 平成28年度岡山市
住宅新築資金等貸付事業費特別会計予算について 甲第6号議案 平成28年度岡山市
災害遺児教育年金事業費特別会計予算について 甲第7号議案 平成28年度岡山市
公共用地取得事業費特別会計予算について 甲第8号議案 平成28年度岡山市財産区費特別会計予算について 甲第9号議案 平成28年度岡山市
学童校外事故共済事業費特別会計予算について 甲第10号議案 平成28年度岡山市
母子父子寡婦福祉資金貸付事業費特別会計予算について 甲第11号議案 平成28年度岡山市駅元町地区市街地再
開発事業費特別会計予算について 甲第12号議案 平成28年度岡山市
介護保険費特別会計予算について 甲第13号議案 平成28年度岡山市
後期高齢者医療費特別会計予算について 甲第14号議案 平成28年度岡山市
公債費特別会計予算について 甲第15号議案 平成28年度
岡山市立総合医療センター病院事業債特別会計予算について 甲第16号議案 平成28年度岡山市病院事業会計予算について 甲第17号議案 平成28年度岡山市
水道事業会計予算について 甲第18号議案 平成28年度岡山市
工業用水道事業会計予算について 甲第19号議案 平成28年度岡山市市場事業会計予算について 甲第20号議案 平成28年度岡山市
下水道事業会計予算について 甲第21号議案 行政不服審査法の施行に伴う関係条例の整備に関する条例の制定について 甲第22号議案 岡山市公共施設における暴力団排除に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第23号議案 岡山市
暴力団威力利用等禁止条例の一部を改正する条例の制定について 甲第24号議案 岡山市
行政不服審査法施行条例の制定について 甲第25号議案 岡山市債権管理条例の制定について 甲第26号議案 岡山市地方活力向上地域における固定資産税の特例に関する条例の制定について 甲第27号議案 岡山市過疎地域に係る固定資産税の特例に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第28号議案 岡山市区の設置並びに区の事務所の位置,名称及び所管区域を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第29号議案 岡山市区役所支所及び
地域センター設置条例の一部を改正する条例の制定について 甲第30号議案 岡山市養護老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例及び岡山市軽費老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第31号議案 岡山市
指定介護老人福祉施設の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定について 甲第32号議案 岡山市
障害者差別解消支援地域協議会設置条例の制定について 甲第33号議案 岡山市
保健衛生関係事務手数料条例の一部を改正する条例の制定について 甲第34号議案 岡山市病院及び診療所の人員及び施設等に関する基準を定める条例の制定について 甲第35号議案 岡山市旅館業法施行条例の一部を改正する条例の制定について 甲第36号議案 岡山市児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第37号議案
岡山市立認定こども園条例の一部を改正する条例の制定について 甲第38号議案 岡山市
浅越スポーツパーク条例の一部を改正する条例の制定について 甲第39号議案 岡山市建築審査会条例の一部を改正する条例の制定について 甲第40号議案 岡山市消防本部及び消防署の設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第41号議案 岡山市消防団員の定員,給与,服務等に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第42号議案 岡山市立幼稚園の教育職員の給与等に関する特別措置に関する条例の制定について 甲第43号議案
岡山市立公民館条例の一部を改正する条例の制定について 甲第44号議案 岡山市の農業委員会の選挙による委員の定数,選挙区等に関する条例を廃止する等の条例の制定について 甲第45号議案 指定管理者の指定について 甲第46号議案 指定管理者の指定について 甲第47号議案 指定管理者の指定について 甲第48号議案 指定管理者の指定について 甲第49号議案 指定管理者の指定について 甲第50号議案 指定管理者の指定について 甲第51号議案 指定管理者の指定について 甲第52号議案 指定管理者の指定について 甲第53号議案 指定管理者の指定について 甲第54号議案 指定管理者の指定について 甲第55号議案 指定管理者の指定について 甲第56号議案 指定管理者の指定について 甲第57号議案 指定管理者の指定について 甲第58号議案 指定管理者の指定について 甲第59号議案 指定管理者の指定について 甲第60号議案 指定管理者の指定について 甲第61号議案 指定管理者の指定について 甲第62号議案 指定管理者の指定について 甲第63号議案 指定管理者の指定について 甲第64号議案 指定管理者の指定について 甲第65号議案 指定管理者の指定について 甲第66号議案 指定管理者の指定について 甲第67号議案 指定管理者の指定について 甲第68号議案 指定管理者の指定について 甲第69号議案 指定管理者の指定について 甲第70号議案 指定管理者の指定について 甲第71号議案 指定管理者の指定について 甲第72号議案 指定管理者の指定について 甲第73号議案 指定管理者の指定について 甲第74号議案 指定管理者の指定について 甲第75号議案 指定管理者の指定について 甲第76号議案 指定管理者の指定について 甲第77号議案 東六間川・
興除用水施設管理協議会規約の変更について 甲第78号議案 平成28年度包括外部監査契約の締結について 甲第79号議案 字の区域・名称の変更について 甲第80号議案 岡山市第六次総合計画長期構想について 甲第81号議案 土地改良事業の変更計画の概要を定めることについて 甲第82号議案 岡山市
特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第83号議案 岡山市指定通所支援の事業等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第84号議案 岡山市
指定障害福祉サービスの事業等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第85号議案 岡山市
指定居宅サービス等の事業の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第86号議案 岡山市
指定地域密着型サービスの事業の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第87号議案 岡山市
指定介護予防サービス等の事業の人員,設備及び運営並びに
指定介護予防サービス等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定について 甲第88号議案 岡山市
指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員,設備及び運営並びに
指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 甲第89号議案 岡山市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について第2 甲第90号議案 平成27年度岡山市一般会計補正予算(第5号)について 甲第91号議案 平成27年度岡山市
国民健康保険費特別会計補正予算(第3号)について 甲第92号議案 平成27年度岡山市
住宅新築資金等貸付事業費特別会計補正予算(第2号)について 甲第93号議案 平成27年度岡山市
公共用地取得事業費特別会計補正予算(第1号)について 甲第94号議案 平成27年度岡山市財産区
費特別会計補正予算(第4号)について 甲第95号議案 平成27年度岡山市
学童校外事故共済事業費特別会計補正予算(第1号)について 甲第96号議案 平成27年度岡山市駅元町地区市街地再
開発事業費特別会計補正予算(第1号)について 甲第97号議案 平成27年度岡山市
介護保険費特別会計補正予算(第3号)について 甲第98号議案 平成27年度岡山市
後期高齢者医療費特別会計補正予算(第3号)について 甲第99号議案 平成27年度岡山市
公債費特別会計補正予算(第1号)について 甲第100号議案 平成27年度
岡山市立総合医療センター病院事業債特別会計補正予算(第1号)について 甲第101号議案 平成27年度岡山市
水道事業会計補正予算(第2号)について 甲第102号議案 平成27年度岡山市
工業用水道事業会計補正予算(第1号)について 甲第103号議案 平成27年度岡山市
市場事業会計補正予算(第1号)について 甲第104号議案 平成27年度岡山市
下水道事業会計補正予算(第3号)について 甲第105号議案 和解及び損害賠償の額を定めることについて 甲第106号議案 和解及び損害賠償の額を定めることについて 甲第107号議案 和解及び損害賠償の額を定めることについて 甲第108号議案 和解及び損害賠償の額を定めることについて …………………………………〇会議に付した事件 日程第1 個人質問 甲第2号議案~甲第89号議案 日程第2 甲第90号議案~甲第108号議案 ──────〇──────〇出席議員(45人) 1番 東 毅 2番 田 中 のぞみ 3番 林 敏 宏 4番 福 吉 智 徳 5番 柳 井 弘 6番 岡 崎 隆 7番 松 田 隆 之 8番 山 田 正 幸 9番 林 潤 10番 河 田 正 一 11番 竹之内 則 夫 13番 太 田 栄 司 14番 柳 迫 和 夫 15番 難 波 満津留 16番 千 間 勝 己 17番 川 本 浩一郎 18番 二 嶋 宣 人 19番 赤 木 一 雄 20番 藤 原 哲 之 21番 竹 永 光 恵 22番 中 原 淑 子 23番 松 田 安 義 24番 鬼 木 のぞみ 25番 高 橋 雄 大 26番 森 山 幸 治 27番 吉 本 賢 二 28番 森 田 卓 司 29番 東 原 透 30番 小 川 信 幸 31番 成 本 俊 一 32番 松 島 重 綱 33番 則 武 宣 弘 34番 田 尻 祐 二 35番 磯 野 昌 郎 36番 羽 場 頼三郎 37番 下 市 このみ 38番 楠 木 忠 司 39番 小 林 寿 雄 40番 和 氣 健 41番 三 木 亮 治 42番 鷹 取 清 彦 43番 礒 谷 和 行 44番 田 口 裕 士 45番 浦 上 雅 彦 46番 宮 武 博 …………………………………〇欠席議員(0人-欠員1) ─────────────〇説明のため出席した者 市 長 大 森 雅 夫 副 市 長 横 山 忠 弘 副 市 長 繁 定 昭 男 理 事 片 山 伸 二 市 長 公 室 長 谷 利 雅 喜 政 策 局 長 田 中 利 直 総 務 局 長 岸 堅 士 財 政 局 長 佐々木 正士郎 市 民 生活局長 河 野 広 幸 市 民 協働局長 奥 野 淳 子 北 区 長 福 山 潔 保 健 福祉局長 那 須 正 己 岡山っ子育成局長 田 中 克 彦 環 境 局 長 甲 斐 充 経 済 局 長 山 本 修 司 都 市 整備局長 山 崎 康 司 下水道河川局長 大 杉 誠 水道事業管理者 今 川 眞 市場事業管理者 田 淵 薫 消 防 局 長 石 田 和 清 選挙管理委員会 事 務 局 長 三 宅 理 之 監 査 委 員 委 員 白 神 利 行 人 事 委 員 会 事 務 局 長 三 浦 真 農 業 委 員 会 第一
農業委員会会長職務代理者 柴 田 一 郎 教 育 委 員 会 委 員 長 東 條 光 彦 委 員 奥 津 晋 教 育 長 山 脇 健 ─────────────〇出席した議会事務局職員 局 長 眞 茅 純 一 統 括 審 議 監 中 村 稔 総 務 課 長 矢 木 広 幸 議 事 課 長 池 田 経 二 調 査 課 長 吉 川 乃 午前10時0分開議
○宮武博議長 皆さんおはようございます。 これより2月定例市議会第5日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は42名であります。 ─────────────
○宮武博議長 会議録署名議員に竹永議員,成本議員のお二人を指名いたします。 ─────────────
○宮武博議長 本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。 ──────〇──────
△日程第1 個人質問 甲第2号議案~甲第89号議案 ─────────────
○宮武博議長 日程に入ります。 日程第1は,個人質問並びに甲第2号議案平成28年度岡山市一般会計予算について以下88件の議案についてであります。 これらを一括上程し,個人質問を行います。 それでは,順序に従いまして山田議員。 〔8番山田正幸議員登壇,拍手〕
◆8番(山田正幸議員) 皆様おはようございます。私は,
自由民主党岡山市議団の山田正幸でございます。 このたび個人質問の機会をいただいたことに感謝しております。 傍聴席の皆様,本日は大変お忙しい中,岡山市議会の議場にお越しいただきまして,まことにありがとうございます。また,
インターネット中継やoniビジョンで見てくださっている皆様,ありがとうございます。心よりお礼を申し上げます。 それでは,通告に従いまして質問に入らせていただきます。 1,認定こども園について。 今日の社会問題は,少子・高齢化でございます。高齢者の直面している問題は,介護・医療問題,移動手段の問題でございます。この問題に関しましては,前回の11月定例市議会で個人質問させていただきました。介護・医療問題としましては,
介護療養型医療施設の存続について,そして移動手段の問題としましては,地域住民と岡山市当局話し合いを要求させていただきました。おかげさまで,公的移動手段の確保に向けて地域住民と岡山市当局との話し合いの場を設けまして,意見交換をすることができました。公共交通機関のない地域でさらに意見交換し,公的な移動交通手段について不安がないようにしていきたいと思っています。 さて,今回私が取り上げさせていただくのは,少子化を解消する策についてではなく,少子化によって発生した問題についてでございます。少子化現象に加えて働く母親がふえ,幼稚園に入園する幼児が減少しています。これに反して,保育園について入園希望者が多いため定員オーバーとなり,待機児童が増加しているのが現状です。このような事情から,教育・保育提供区域が設定されたのだと思います。 私の地元である東区では,2小学校区に1認定こども園という計画以外に,3小学校区,4小学校区,5小学校区に1認定こども園という計画です。最悪なことに,開成,政田,西大寺南,西大寺,豊,雄神という広範囲にわたる6小学校区もの幼稚園が1つの認定こども園に統合されるということです。確かに,一定の人口規模となる小学校区の組み合わせにのっとり,考慮された上で設定されたものだと推察できます。また,2小学校区に1認定こども園ということであれば,1中学校区に1認定こども園ですから,幼稚園児数の減少という現象を踏まえ,まだ納得できます。しかし,6小学校区にたった1つの公立認定こども園という案は納得できません。歩いて通える小学校に併設されている幼稚園ではなく,遠いこども園に連れていくのは親,祖父母にとって負担が増します。また,将来通学する小学校の様子を肌で感じながら,地元の人たちと交流することによって,文化,風習を子どもに身につけさせたいと願っている親もまだまだいるのです。公立小学校に幼稚園が設けられているのは,私が転勤で住んだところにはなく,とても誇らしいことです。これは,武士の子女だけでなく,庶民の子女にも教育を与えるために岡山藩が設立した閑谷学校の流れをくむ学問,教育に熱心な人々のおかげだと感謝しています。 (1)
幼保連携型認定こども園において,幼稚園の形態を望んだ園児の場合,通常午後2時にこども園を出ます。保育園の形態の園児がまだ園に残っているときに園を出るのは,自分だけ切り離された気持ちになるのではないでしょうか。次の日の園での生活へのつながり方が,幼稚園型と保育園型の園児との間で差ができてしまいます。この点についていかがお考えでしょうか,御所見をお聞かせください。 (2)
幼保連携型認定こども園に統合され,使われなくなった幼稚園の施設はどのようになるのでしょうか。 私の地元の私立の保育園関係者の方々に,6幼稚園が1つの
幼保連携型認定こども園に統合される計画について意見を聞いてみました。使われなくなった幼稚園の施設を遊ばせておくのは非常にもったいない。その施設を使い,現在の保育園とともに1つの私立の
幼保連携型認定こども園として経営したいという考えがおありでした。給食設備がないので困るが,給食センターから取り寄せれば対応できるということでした。 つまり,(3)私立の保育園が元公立幼稚園の施設を使い,私立の
幼保連携型認定こども園を経営するということです。幼保連携型なので,従来の幼稚園のようにこども園を2時に出る園児も受け入れられます。また,施設がふえるので,5時まで保育を受ける園児もさらに受け入れられます。そうすれば,待機児童解消につながるのではないでしょうか。これは,国の施策,民でできることは民に任せることになりますので,岡山市としても計画なさっていることと思います。御所見をお聞かせください。 (4)公立幼稚園から私立の
幼保連携型認定こども園に通園するようになった場合,保育料は岡山市で決められていて変化がないとのことでよろしいのですね。 こども園を出る時間が幼稚園スタイルの園児の場合,まだほかの園児たちのいるときにこども園を出るので,翌日への生活のつながり方が他の園児たちと異なるようになります。保護者が本来の幼稚園のスタイルを重視する場合は,私立の幼稚園に子どもを行かせなければなりません。そうなった場合,送り迎えや経費の負担が増大します。 (5)保護者,地元関係者との話し合いの場を設けて,岡山市との一定した共通理解を相互に持ち合えるようにしていただきたいと切に願います。 (6)岡山市所有の施設を民間が使用する場合,岡山市は民間に貸すのですか,それとも払い下げるのですか,御所見をお聞かせください。 2番目,空き家問題について。 近年,空き家がふえてきました。地元を回っていましても,この家は息子さんあるいは娘さんが時々来られるけど,ふだんは空き家という家が多いです。 現在,私が住んでいる家も約5年間誰も住んでいない空き家状態でございました。それはなぜかといいますと,息子である私は県外暮らしで,両親は介護施設に入所したからです。私の場合は,将来的には長男である私が生家に戻りお墓を守っていくという日本の伝統的な考えを持っていましたし,両親が介護施設に入所しているものの岡山に住んでいましたので,1年間に五,六回休みをとって1週間から10日ほど,現在住んでいる家に住んでいました。 近年,空き家の増加に伴い,空き家に関するトラブルが多発しています。このようなトラブルの発生する空き家は,きちんとした管理がされていない放置空き家です。建物が管理されずに長期間放置されて,建物の老朽化が進んだ建物には,倒壊の危険性や治安の悪化,放火の誘発や不審者の侵入,害獣,害虫の発生などさまざまな問題を引き起こしてしまう危険性があります。 (1)倒壊などの危険性がある放置空き家で,所有者の不明な場合や所有者は把握できているが連絡がとれない場合,岡山市としましてはどのように対処してくださるのでしょうか。 (2)所有者に連絡しても所有者が適正管理を行わず,さらに危険性が増大する場合はいかがでしょうか。 (3)放置空き家の所有者に対して,改善の命令や勧告を行っても改善されない場合,行政側は代執行を行えると思いますが,その要件,手続の方法はどのようになっているのでしょうか。 (4)また,空き家の所有者の中には,周りの家に迷惑をかけたくない,適正な空き家管理をしたいと思われている所有者も多くいらっしゃると思います。このような所有者に対して,専門家からのわかりやすい説明や適切なアドバイスを受けられるようなセミナーなどは開催されないのでしょうか。 (5)危険性のない空き家の活用はどのようになっているのでしょうか。例えば,
コミュニティハウスなどのない町内会のための町内会活動,サークル活動,まちおこしの場として住民が使えないのでしょうか。これらのことに関する御所見をお聞かせください。 3,18歳選挙権について。 日本史で習いましたように,明治時代初めて国会議員を選ぶ選挙があったときの有権者の資格は,直接国税15円以上を納める25歳以上の男子でした。大正時代の1925年,資格が見直され,25歳以上の男子となりました。そして,戦後の1945年,ようやく女性にも選挙権が認められ,20歳以上の男女となりました。この選挙権は,有権者が苦労してかち取ったものです。 さて,ことしの参議院選挙から,いや,もしかすると衆参同日選挙になるかもしれませんが,選挙権年齢が18歳以上に引き下げられます。これは,政策的に変えられたものです。高校3年生でも18歳以上であれば選挙権を持つことができ,選挙権を持つ人が全体で約240万人ふえるそうです。総務省の資料によりますと,選挙権年齢の引き下げの理由は,日本の未来をつくり担う存在である10代にもより政治に参画してもらいたい。また,より早く選挙権を持つことにより,社会の担い手であるという意識を若いうちから持っていただき,主体的に政治にかかわる若者がふえてほしいということです。 一昨年12月に行われた衆議院議員選挙では,総務省の抽出調査によりますと,20歳代の投票率は32.5%,そして20歳から24歳の投票率は29.72%だったそうです。このように若い世代の政治離れの傾向が続く中,選挙権年齢を18歳以上に引き下げることによって,日本の未来を担うという意識を若い人たちが持ち,主体的に政治にかかわる若者がふえることが期待されます。また,投票率のアップも期待されます。 NHKの討論番組で紹介されていたことですが,2016年6月19日時点で18歳,19歳の人3,000人への世論調査をした資料によりますと,投票に行くかどうかという質問に対して必ず行くは22%,行くつもりは38%,行くかどうかわからないは30%,行かないは9%とのことです。そして,投票に戸惑いや不安があるかという質問に対しては,あるは49%,ないは50%だそうです。投票に戸惑いや不安のある理由としては,政治がよくわからないが36%,どの政党,候補者に投票すべきかわからないが30%,選挙の経験がないが22%,選挙結果の影響がわからないが7%となっています。 高校生であっても18歳以上であれば選挙権を持つようになります。当然,学校側は中立的な立場で指導してくださると思いますが,学校のかかわり方で若者の支持する政党が決まるということも考えられます。18歳以上の生徒はビラ配りなどの選挙運動はできるが,18歳未満の生徒の選挙運動はできないので,無意識に選挙違反をしてしまうことも考えられます。インターネットを用いた政治活動,選挙運動が盛んになることでしょう。ツイッターやLINE,SNSでのやりとりも心配です。また,中学生のときから選挙権,参政権という権利を持つ意義,あり方を正しく学んでほしいと思います。 そこでお聞きします。 (1)18歳選挙権へのかかわり方はどのようになっているのでしょうか。 (2)学校,教諭,生徒へどのようにかかわっているのでしょうか。県立高校であれば,岡山県のみのかかわりなのでしょうか。私立高校はどこがかかわっているのでしょうか。 そして,高校を卒業して住所が変われば,住民票の転出・転入届の手続が必要になることも知ってもらい,せっかくの選挙権を行使してたっとい一票を投じてもらいたいと思います。御所見をよろしくお願いします。 4,地域振興について。 2年前,岡山に帰ってきて以来,子どものころには感じられなかった郷土岡山のすばらしさに感動を覚えます。米,野菜,果物,魚,肉など食べ物の新鮮さ,おいしさに驚かされます。さらに,日本古来からの歴史の重みを随所に感じます。岡山市の西に比べ,産業振興のおくれ,まちの活気に弱さを感じる岡山市の東部の発展を願う私は,東区を歴史のまち,観光のまちとしてまちおこしをすることを提案してまいりました。ですから,岡山市が岡山の歴史・文化に親しむという趣旨で岡山市内の歴史・文化遺産を統一デザインの案内看板で紹介する市の事業,岡山歴史のまちしるべを進めていることに感謝しています。 イギリスの歴史学者トインビー氏は,12歳,13歳までに民族の神話を学ばなかった民族は必ず滅びるという言葉を残し,自国の神話や歴史を学ぶことの大切さを強調しています。岡山は歴史,文化の宝庫です。私の地元東区には,神武天皇のお兄さんを祭った安仁神社があります。神武天皇は,吉備路を通り東征なさったのです。造山古墳なども吉備文化の壮大さを物語るものです。 (1)ぜひとも岡山の歴史・文化に親しむに神話も加えていただきたいと思います。 地元の方々からも案内看板を設置してほしい事柄や場所の提案,要請を受けます。上南地区では88カ所の地蔵めぐりのウオーキングコースがつくられました。漱石ロードでまちおこしも図っています。また,西大寺観音院の西大寺会陽は,国の重要無形民俗文化財に指定されることになりました。 (2)有識者だけでなく市民の声も取り入れていただきたいと思います。どのようにして声を届けたらよいのか,市民だよりなどで示していただけないでしょうか。観光の振興や郷土愛育成につないでいただきたいと思います。御所見をお聞かせください。 以上で第1回目の質問を終わらせていただきます。わかりやすい御答弁をお願いいたします。 御清聴ありがとうございました。(拍手)
○宮武博議長 当局の答弁を求めます。 〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫市長 皆さんおはようございます。本日もよろしくお願いいたします。 それでは,山田議員の御質問にお答えいたします。 私は,地域振興ということで,岡山の歴史・文化に親しむに神話も入れたらどうかということについてお答え申し上げたいと思います。 日本の神話って一体何なのかということでありますが,通常言われているのは古事記,そして日本書紀,そして各地域の風土記,そういったものにあらわれていることを指しているというのが通常のものであります。そういう中で,やっぱりさまざまな古代ロマンをかき立てるようなものというのは非常に多いんじゃないのかなと思っているところでもあります。昨年,私,関先生の会に行かせていただいて,古事記,日本書紀にも書かれていない,いわゆる岡山のこの吉備王国,吉備豪族というものが,大和政権におけるあの物部氏になっていったんではないかというような話も聞きました。そういう面では,それは神話にもなっていないことであります。 いろいろな議論を重ねていき,そしてそれを地域の方にきちっと伝承していくというのは,私は非常に重要なんじゃないのかなと個人的には思っているところです。ただ一方で,余り根拠のないものなどはかえって混乱を招くということもあることも事実だろうと思います。私が時々そういう古代の話をしているときに,教育委員会の乗岡文化財課長にたしなめられることはありますけれども。やはりそういうバランスというのは重要だろうと思いますけれども,ただおっしゃるように神話といいますか,昔我々の先祖はどういうことをやられていたんだろうかということを考えながらこういう歴史,文化に親しむということをやっていくというのは今後必要なんじゃないのかなと思っています。 現在,12カ所について説明看板の設置を検討しているところですが,そこは宿場町であったり,そういう門前町であったりということで神話と必ずしもそういう話にはなっていませんけれども,今後の話として,私はそれらも含めて検討していきたいと思っているところであります。 以上です。
◎田中克彦岡山っ子育成局長 1番目,認定こども園についての項に順次お答えいたします。 初めに,幼稚園型と保育園型の園児の差についての所見をとのお尋ねです。 市立の
幼保連携型認定こども園では,3歳以上の子どもについては14時に降園する子どもと午後も園で過ごす子どもが同じ学級の中で生活しておりますが,全員が経験する必要がある内容につきましては午前中の全員がそろっている時間内に行うなど,在園時間の違いを踏まえた工夫をすることで,子どもが不安になったり経験や育ちに差ができたりしないようにしております。 次に,認定こども園に統合され使われなくなった幼稚園の施設はどうなるのか,私立の保育園が施設を使い認定こども園を運営すれば施設がふえ待機児童解消につながるのではないかとのお尋ねです。 公としての役割を担う市立幼稚園,市立保育園は,教育・保育提供区域ごとに市立
幼保連携型認定こども園として整備していくこととしておりますが,それ以外の市立幼稚園,市立保育園につきましては,区域内での人口バランスなど地域事情や地域の声も踏まえて,民営化等今後のあり方を検討することとしております。仮に,民営化により私立の
幼保連携型認定こども園に移行することとなった場合には,地元の幼稚園児のほか新たに保育園要件の園児の受け入れが可能となり,待機児童の解消に寄与できるものと考えております。 次に,公立幼稚園から私立の
幼保連携型認定こども園に通園するようになった場合,保育料は変化がないかとのお尋ねです。 市立幼稚園,市立(後刻,「私立」と訂正)の
幼保連携型認定こども園の利用者負担額は,いずれも本市の条例で上限が定められており,変わりはございません。 次に,保護者,地元関係者との話し合いの場を設け共通理解を相互に持ち合えるようにしてほしいとのお尋ねです。 市立幼稚園や市立保育園の認定こども園への移行や民営化を進めるに当たっては,保護者や地元関係者の方々へ説明会を実施し御意見を伺い,一定の理解が得られたところから進めてまいりたいと考えております。また,民営化に当たっては,保護者,移行先の法人,市の3者による協議会の設置も予定しており,情報を共有し,相互に理解しながら進めてまいりたいと考えております。 この項最後です。施設を民間が使用する場合,民間に貸すのか払い下げるのかとのお尋ねです。 現在のところ,民営化について具体的に協議等を開始していないことから,土地,建物について有償,無償による賃貸借とするのか売却するのか決まっておりませんが,民営化に当たり事業者を募集する時期までには方針を決定する必要があると考えております。 以上です。
◎山崎康司都市整備局長 2番目の項,空き家問題についてお答えいたします。 適切な管理が行われていない空き家等の周辺に及ぼす悪影響が大きくかつ切迫している場合においては,特定空家等に認定した上で所有者等に対して必要な措置をとるよう指導,勧告,命令することになりますが,その命じた措置を履行しないとき,履行しても十分でないとき,または期限までに完了する見込みがないときは,最終的な手段として岡山市が行政代執行を実施することとなります。 なお,所有者やその所在が特定できない場合については,共産党を代表しての田中議員にお答えしたとおりで,専門家によるアドバイス等について及び町内会活動等の場としての空き家等の活用については,松田隆之議員にお答えしたとおりです。 以上でございます。
◎三宅理之選挙管理委員会事務局長 3の18歳選挙権についての項,順次お答えさせていただきます。 まず,18歳選挙権へのかかわり方について,昨年6月の公職選挙法改正を受け,従来小・中学校で実施しておりました選挙出前授業,これを高校へも拡大実施することとし,平成28年2月までに市内高校5校で実施してまいりました。基本は選挙制度及び投票方法について説明し,その後模擬投票を行うというもので,模擬投票では投票のテーマ,候補者については学校で決めていただき,投票管理者,投票立会人等の役,名簿対照係や投票用紙交付係などの係も生徒の皆さんにお願いし,実際の選挙における投票所を学校内で再現いたしました。今後とも岡山県選挙管理委員会,岡山市教育委員会と連携して,若年層への啓発を引き続き実施してまいりたいと考えております。 2点目,学校,教諭,生徒へのかかわり方について,選挙管理委員会としては高校3年生が有権者となることから,学校現場での指導の参考にしていただくため,選挙運動,政治活動を中心に公職選挙法解説の教員向けの研修を岡山後楽館高等学校からの依頼を受け,平成28年度当初に実施する予定にしております。県立高校及び私立高校については,岡山県教育委員会が昨年11月に教員に対する研修を実施し,岡山県選挙管理委員会が協力したと伺っております。 以上です。
◎田中利直政策局長 4番目の地域振興についての項,市民の声も取り入れていただきたい,市民だよりなどで示してほしい,また観光振興や郷土愛の育成につなげられないかとのお尋ねにお答えいたします。 岡山歴史のまちしるべ整備事業の地域からの提案による看板設置につきましては,現在地域への募集や看板設置の手順,手法等について検討しているところです。今後,事業概要等について市の広報紙などを通じて広く市民の皆様へお知らせするとともに,この事業を観光振興や郷土愛の育成などに活用していただきたいと考えております。 以上でございます。
◎田中克彦岡山っ子育成局長 先ほど御答弁させていただいた中で,(4)の公立幼稚園から私立の
幼保連携型認定こども園に通園するようになった場合に保育料は変化がないかとのお尋ねに,私のほうがちょっと言い間違いをいたしました。市立幼稚園,それから私立の
幼保連携型認定こども園の利用者負担額はいずれも本市の条例で上限額が定められており,変わりありませんということで訂正させていただきます。 大変失礼しました。 〔8番山田正幸議員登壇〕
◆8番(山田正幸議員) 御答弁ありがとうございました。 1の認定こども園について。 先ほどもお話しさせていただきましたが,廃止された公立幼稚園の施設を近くの私立の保育園が将来認定こども園として有効利用すべきだと思います。これこそが1,550人の未入園の解消につながります。切に要望いたします。 2の18歳選挙権について。 18歳選挙権に関しての取り組み方についてですが,他府県での取り組み方などの事例があれば教えてください。 4の地域振興について。 岡山ではいろんなイベントを実施しています。イベントの効果をより上げるために,インターネットを用いてホームページ,ブログ,ツイッター,フェイスブック,SNSを利用して広報活動をし,ひいてはグローバルな宣伝活動をするといいと思います。いかがでしょうか。 また,10月から12月に予定しているイベントのとき,各イベント会場をめぐるコミュニティバスを走らせると,岡山に来ていただいた観光客の役に立つと思います。御所見をお聞かせください。 以上です。
○宮武博議長 当局の答弁を求めます。
◎三宅理之選挙管理委員会事務局長 18歳選挙権について他府県での取り組みということで再度の御質問をいただいております。 他府県で実施されております取り組みも,基本的には選管が実施する場合は岡山市選管と同様の取り組みが中心だろうと考えております。その中で,先月2月7日に投開票がございました京都市長選挙,これについて少し珍しいといいますか,実際の政策をもとに議論して生徒が投票したという例を承知しております。 1個目は2月1日だと思いますが,立命館宇治高校において京都市長選挙の模擬投票に向けた授業を実施されたと聞いております。実際の候補者が訴えている政策について事前に学んで,その中で特に四条通の歩道の拡幅についてを題材にして政治とまちづくりについて考えられ,その後模擬投票を行ったと聞いております。また,1月28日でございますが,クラーク記念国際高等学校京都キャンパスですかね,こちらについても同様に京都市長選挙に立候補した3人の候補者の政策を生のものを議論,比較して投票を行ったと聞いております。ただ,これはどちらも学校が主体的になって取り組んだものと承知しております。また,投票の結果については,選挙後に公表されたとも聞いております。 以上でございます。
◎田中利直政策局長 地域振興の件で再度御質問をいただきました。岡山でのいろいろなイベント,それから周辺地域での歴史資源などを含めてSNSなどを使って広報してはどうか,それからあとコミュニティバスをめぐらせてはどうかという御質問にお答えいたします。 ことしの秋に開催される岡山アートサミット,それからおかやま国際音楽祭,そういった文化芸術やにぎわい,そういったイベントを実施する際には,周辺地域の歴史や観光情報なども含めて広報紙などに加えてホームページや,それからSNSなどを活用して広報宣伝をやっていきたいということで検討してまいりたいと考えております。 それから,周辺地域への観光の移動につきましては,既存の観光ルート,こういったものの移動手段も含めて広報宣伝を進めていきたいと考えております。 以上でございます。 〔8番山田正幸議員登壇〕
◆8番(山田正幸議員) 4の地域振興について,インターネットを用いてグローバルな宣伝活動を実施することを検討していらっしゃるということですが,いつからスタートする予定なのでしょうか,お答えください。
○宮武博議長 当局の答弁を求めます。
◎田中利直政策局長 地域振興について再々度の御質問で,インターネットの活用についてどのように行うのかということでございますけど,岡山市では現在西大寺,それから足守地域などの周辺地域も含めたイベント,こういったものもホームページで情報を紹介し,観光情報を公開しているところです。 議員今御紹介のありましたようなSNSの広報等につきましても,今後どういった方法ができるのか,活用を含めて検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。
○宮武博議長 以上で山田議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして松島議員。 〔32番松島重綱議員登壇,拍手〕
◆32番(松島重綱議員) 皆様こんにちは。
自由民主党岡山市議団の松島重綱でございます。 本日2番バッター,そして個人質問で一問一答のトップバッター,きょうは6人中4名が一問一答で質問させていただきます。 先週の土曜日3月5日は啓蟄でありましたが,20度を超える温度で非常に暖かく,また昨日は雨が80%の降水確率でございましたが幸い夕方まで雨が降らず,私が顧問させていただいております岡山市テニス協会におきましても,第27回岡山市長杯ミックスダブルストーナメントが浦安でございまして,約80名の方が御出席いただき,また開会式には市長,お越しいただきましてありがとうございました。また,市長・議長賞を賜りまして,本当ありがとうございます。順調にできました。 きょうは暖かい中,多くの皆様,議場まで足をお運びいただきましてまことにありがとうございます。また,
インターネット中継,そしてチャンネル4をごらんの皆様,今夕方の6時35分ぐらいじゃないかと思いますが,よろしくお願いいたします。 それでは,通告に従いまして質問させていただきます。本日は3項目,1つ目が子育て環境の充実について,2つ目が市有施設跡地等の有効な利活用について,3つ目が中心市街地の活性化について,以上の大きい3項目について御質問させていただきます。 1,子育て環境の充実について。 市長は,所信表明におかれまして,子育て環境の充実について多くの課題についての御認識を述べられました。まず,未入園児の問題であります。市長は,本年4月時点での未入園児は700名程度発生するとの見込みを述べられましたが,さきの答弁でもございましたように,2月末の時点では約1,360名となっているのが現実です。 (1)この現状について,答弁もございましたが,大きな隔たりがあったこの原因と今後の対策についてお示しください。 次に,保育園利用調整基準点についてお伺いいたします。 (2)市長は,今回の申し込みにおいて満点の20点の方も,優先利用による調整点の加点のある方ですら,抽せんに進めなかった園があったことを御存じでしょうか。この項は,さきの田中のぞみ議員の御質問で人数まで答えていただいておると思いますので,改めて,答弁のとおりということであればお願いします。 育休をとっている方は,職場への復帰のめどが立たず困惑されておられるのが実情であります。 (3)専業主婦であった方が新規に入園申し込みした場合,就職が内定した場合では1点が減じられ19点となり大変不利な状況です。また,入園が決まって,それから初めて就職活動,就職先を探すといった場合は,女性は1点ということで,御主人がお仕事をされておっても11点という状況であり,全く入園のめどが立たないという点数状況であります。このことについて,今まで見直しを提案してまいりましたが,現状のままです。今回の申込者の中でこのような方が何人おられて,どの程度入園できるのか,また見直しについての御所見をお聞かせください。 (4)次に,幼稚園では70名の3歳児が入園できない状況が発生しております。認定こども園を含めると3桁の数字になっておるのが実情であります。近年の状況と今後の対応策についてお示しください。 次に,認定こども園についてお伺いいたします。 (5)そもそも認定こども園は,幼稚園の空き教室を有効に利用し,未入園児の解消に取り組むとのことでスタートしましたが,現在の計画では幼稚園ではなく,保育園を利用しているところが多くありますが,その要因についてお示しください。30ブロック,30園で18の保育園と12の幼稚園というふうに確認させていただいております。 (6)多くの未入園児が発生している状況でその整備は急務でありますが,ニーズの高い地域ではその園の数を含めて見直しをすべきであると考えます。当局の御所見をお示しください。 次,放課後児童クラブについてお伺いいたします。 (7)今年度から利用者の学年を6年生まで広げ,新年度予算も拡充されておりますが,利用できていない児童数について学年別にお示しください。 (8)施設の量の確保が足りていないクラブ数とその対策についてお示しください。 (9)マイナンバー制が導入され,支援員等へ支給されている手当に対する対応が必要になると考えられますが,その内容と対策についてお示しください。 (10)以上,子育て環境の充実について質問いたしましたが,これらの事業,施策に取り組む職場においては,明らかに人員,職員が不足しているところがあると考えますが,当局はどのように把握されておられますか。 また,新年度の人事体制強化についてはどのように考えておられるのか,お聞かせください。 次に2,市有施設跡地等の有効な利活用について。 (1)三丁目劇場跡地723.2平米。 閉鎖して間もなく3年が過ぎようとしています。再開発の問題についても,地元からは,本市の具体的な意見がなく困惑しているとのお話を伺いました。 閉館後からの経過についてお示しください。また,売却処分についても検討するべきと考えますが,今後の取り組みについてお示しください。 (2)旧市民病院跡地4,701.7平米。 移転後間もなく1年となりますが,本館等並びに駐車場について,現状と今後の方針についてお示しください。 (3)北長瀬みずほ住座用地(跡地)1万4,359.56平米。 建てかえの予算が計上されておりますが,跡地の利用計画については白紙の状態です。 この土地も売却処分を含め検討すべきと考えますが,当局の御所見をお聞かせください。 私は,建てかえの事業が始まるまでにその跡地をどうするかというものを考えていくべきだと強く考えております。 (4)市民会館用地(跡地)5,105平米。 移転後は,歴史公園と指定して整備するのか。岡山城,後楽園等の利用者のバスを含めた駐車場として整備することを提案いたしますが,当局の御所見をお聞かせください。 次,(5)内山下小学校跡地1万3,927.35平米,(6)後楽館校舎用地跡地4,883.78平米。 これらの用地の学校としての使用停止後の状況と今後の計画についてお示しください。 (7)福祉文化会館,市民文化ホール用地跡地3,569平米。 この立地する北側,相生橋の北にある衛生会館は,民間への売却が決まり解体作業に入りますが,本施設用地についても売却処分を含めて方向性を示すべきであると考えます。当局の御所見をお聞かせください。 (8)岡南環境センター北側用地6,493平米。 空き地になって1年間が経過いたしました。タマホームが10年間定期借地しておられた土地です。この1年間の取り組みと今後についてどのようにお考えかをお聞かせください。 (9)番町保育園跡地805.91平米。 ほかにも保育園,幼稚園跡地がございますが,特に中心部の本跡地が長年未利用となっております。これまでの経過と今後についてお示しください。 (10)公社保有地ほか。4項目ございます。①中島公園用地8,046.21平米,②北長瀬駅北口交通広場用地997平米,③市道大元駅前・二日市町線用地3,378.8平米,④中区図書館用地──東部図書館用地と言うほうがいいですかね──2,399平米。 これらの土地の整備または利用について,当局の取り組みの状況と今後の方向についてお示しください。 この項最後,(11)操車場跡地14.3ヘクタール,14万3,000平米。 ①公園整備区域。 公園,ドーム球場利用団体等との協議の状況及び整備の内容と時期についてお示しください。 ②健康・医療・福祉ゾーン。 この区域は,やっと都市公園としての都市計画決定の変更,解除を行った区域です。この区域に,公園,体育施設を設けるべきではございません。 現在の検討状況と今後の取り組みについてお示しください。 それでは,最後の項,3,中心市街地の活性化について。 本市の中心部のまちづくりは,戦後,戦災復興土地区画整理事業及び再開発事業が中心となって進んでまいりました。再開発事業は,完了したものが12事業,現在進行中及び協議,研究中のものが同じく12事業と,新規事業が多く取り組まれております。 図面でちょっと見にくいんですが,黄色で塗っておるところが現在完了した12地区,そして赤色,茶色等で塗っておりますところが現在の事業地区から準備組合,協議会,そして研究会というところでございます。これだけ多くの再開発事業が現在取り組まれております。 (1)これらの事業が全て補助採択された場合,年次的な問題もありますが,予算措置は大丈夫でしょうか。 (2)平成28年度に予算計上されている2事業の合計住宅数は356戸であります。現在の中心部のマンションの空室率,空き家率はどのような状況でしょうか。また,将来の予想についてもお示しください。 (3)再開発事業は,民間の活力を使いまちづくりに大きく寄与しますが,多くの補助金を必要とします。このことについて市長はどのようにお考えか,お聞かせください。 (4)都市が発展するためにも中心部の活性化が必要でありますが,反面,郊外,周辺部の施策も必要であります。農業問題,住宅問題等も含め御所見をお聞かせください。 以上で1回目の質問を終わらせていただきます。 御清聴ありがとうございました。(拍手)
○宮武博議長 当局の答弁を求めます。 〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫市長 それでは,松島議員の質問にお答えいたします。 私からは,子育て環境の充実についてということで,現状報告について大きな隔たりの原因と今後の対策ということでございます。 まず,2月の中旬だったと思いますが,本年4月時点での未入園児は700人程度発生すると私が申し上げました。それ以降,2月の下旬に新たな申し込みがあった,いわゆる第2次の申込人数がまとまっております。これらちょっと体系的に申し上げたいと思いますが,昨年11月下旬までの第1次の申込人数は1万6,310人でありました。さらに,今年2月下旬までに新たな申し込みがあった第2次の申込人数は303人で,合計1万6,613人となっております。このうち入園が決まっているのは1万4,947人で,差し引き1,666人の方は入園が決まっていないという状況であります。深刻な状況だと認識しております。 岡山市では,過去10年間で1,717人の定員増を行ってきたところです。特にこの1年間で527人という多くの定員増を行って保育の受け皿づくりに努めてきましたが,現実はそれ以上に申込数が多くなっているという状況であります。もちろん,この原因というのは仕事と子育てを両立させたいと願うお母さんということもあるでしょうし,非正規率の上昇という問題もあると思います。そういったことから,こういう保育ニーズの拡大が著しい状況になっているわけであります。申し上げているように,我々として安心して子育てができるようなまちづくりを一層進めていかなければならないというのは論をまたないところでございます。したがって,平成29年度に向けては700人程度の定員増を行っていく方針ですが,今後も保育環境整備に高い目標を持って邁進していきたいと考えております。 私からは以上です。
◎田中克彦岡山っ子育成局長 同じ項,市長答弁以外について順次お答えいたします。 初めに,市長は20点の方も優先利用による調整点の加点のある方ですら抽せんに進めなかった園があったことを知っているかとのお尋ねにつきまして,今回の申し込みが昨年に比べて大きく増加していることによりまして,多くの方が希望する園に入園できないということは承知しております。 次に,専業主婦の方が新規に申し込みした場合,1点減じられるが,このような方が何人おられ,どの程度入園できるのか,また見直しについて所見をとのお尋ねについて,現在把握している平成28年4月の新規利用申し込みは4,604人でございますが,専業主婦の方の新規申し込みの人数は把握はできておりません。既に就労されている方と内定の方との間で選考基準上,従来から調整点に1点の差を設けているものですが,議員の御指摘については引き続き課題の一つとしたいと考えております。 次に,幼稚園へ3歳児が入園できない近年の状況と今後の対応策はとのお尋ねです。 市立幼稚園での3歳児教育の希望者で抽せんの結果,入園できなかった人数は平成26年度は実施園17園で71人でした。平成27年度は市立認定こども園4園を合わせると,これは既に灘崎の幼稚園と御津・金川の幼稚園では既に実施しておりましたので,そういった状況を合わせると19園で115人,平成28年度は新たに開園を予定している岡南認定こども園(仮称)を合わせると20園で109人となっております。 今後の対応策については,共産党代表質問で田中議員にお答えしたとおりです。 次に,幼稚園の空き教室を有効活用し未入園児の解消に取り組むとのことだが,現在の計画では幼稚園ではなく保育園を利用しているところが多いが,その要因はとのお尋ねです。 本市子ども・子育て会議において,認定こども園候補園の選定に当たっては一定程度の規模が必要であるとの意見があったことや,現状の施設をできるだけ有効に活用する必要があることから,敷地面積や保育室などの必要な施設規模や調理室など必要な設備の状況,入園児童数などによる選定基準を設け,各教育・保育提供区域ごとに選定を行いました。 なお,幼稚園の余裕教室を活用した場合には,保育定員の拡大が図られ未入園児童の解消に寄与することができますが,区域によっては市立幼稚園がない区域,市立保育園がない区域もあり,結果として市立幼稚園と同程度の市立保育園が認定こども園候補となっております。 次に,ニーズの高い地域では園の数も含めて見直しをすべきと考えるが所見をとのお尋ねです。 保育園の新設,増築,地域型保育事業の実施により保育の受け皿を拡大していくとともに,将来にわたり安定的に質の高い就学前教育・保育を保障するため,教育・保育提供区域ごとに市立認定こども園の整備を進めてまいります。 また,民営化による認定こども園の整備も進め,民間事業者の方々と協力して認定こども園の数をふやしていき,未入園児童の解消を図ってまいりたいと考えております。 次に,放課後児童クラブを利用できない児童数について,学年別に示せとのお尋ねです。 本年度,放課後児童クラブを利用できなかった児童の数は,平成27年4月1日時点で全90クラブのうち1年生が8クラブで29人,2年生が3クラブで4人,3年生が4クラブで6人,4年生が3クラブで17人,5年生が1クラブで3人,6年生が1クラブで2人の合計61人となっております。なお,学年別でお示ししたため,児童クラブ数には重複があります。 次に,施設の量の確保が足りていないクラブ数とその対策についてです。 本市の条例で定めた児童1人当たりの面積を確保するために,49の児童クラブで施設確保が必要であり,平成31年度までの5年間で計画的に整備を進めております。本年度は11クラブの施設確保を行ったため,残り38クラブの施設確保を来年度以降行う必要があり,平成28年度は8クラブで施設整備をする予定としておりますが,今後,学校施設の一層の活用など可能な限り前倒しをして進めていきたいと考えております。 次に,マイナンバー制導入への対応について,その内容と対策についてです。 マイナンバー制度の導入により,社会保障や税の行政手続などに個人番号が必要となるため,放課後児童クラブを対象に制度内容や対応方法についての研修,個人番号の安全管理措置の周知を行うなど,適切に対応してまいりたいと考えております。具体的には,所得税や住民税などの手続を行う際は書類作成が煩雑であるため,本市の職員や経理アドバイザーが直接児童クラブへ行くなどしてサポートしていく予定としております。 続きまして,子育て環境の充実に取り組む職場においては人員が不足しているところがあると考えるが,当局はどのように把握しているのか,新年度の人事体制強化についてはどう考えるのかとのお尋ねです。 平成27年4月の子ども・子育て支援新制度の施行に伴い,岡山っ子育成局においては,最適化に向けた施設整備,幼保一体化の推進事業と放課後児童クラブの充実を局の最重点事業と位置づけるとともに,機構改革により放課後児童クラブを初め子育て支援関連事業を担当する地域子育て支援課及び保育園入園事務を包括的に行う就園管理課を新たに設置し,局としての機能強化を図り,安心して子どもを産み育てることができる環境づくりに努めているところです。職員一人一人は自覚と責任を持って業務に取り組んでおり,また繁忙期には局内の相互連携により効率的,効果的な業務執行体制で柔軟に対応しているところです。 来年度においても,増大する保育ニーズなど子ども・子育て関連の業務量は増加が見込まれる状況ですが,市民の方々へ提供するさまざまなサービスを量,質とも今まで以上に向上させるために,必要な人員の確保については関係部局と協議を行っているところです。 以上です。
◎田中利直政策局長 2番目の市有施設跡地等の有効な利活用についての項,市民会館用地について跡地に歴史公園を整備するのか,バスを含めた駐車場として整備することを提案するが所見は,内山下小学校跡地について学校として使用停止後の状況と今後の計画について示せとのお尋ねにお答えいたします。 市民会館につきましては,昨年7月に移転整備予定地を千日前に決定し,平成33年度末までに新たな文化芸術施設として整備することを目指しているところであり,竣工後に現在の市民会館を撤去することになります。また,旧内山下小学校は,閉校後も地域のスポーツ活動等に活用していただくとともに,都心創生まちづくり構想の実現に向け,暫定的に活用し,今後の活用方策を検討するための参考材料にしているところです。 市民会館撤去後の跡地と旧内山下小学校跡地につきましては,岡山駅方面から岡山城へのウエルカムゾーンに位置づけていることから,今後岡山城の周辺にふさわしい活用策を幅広く検討していきたいと考えており,議員の御提案も参考にさせていただきます。 以上でございます。
◎河野広幸市民生活局長 同じ項,福祉文化会館,市民文化ホール用地につきましては,施設閉鎖後,売却する方向で考えております。 以上でございます。
◎那須正己保健福祉局長 同じ項,旧市民病院跡地のお尋ねにまずお答えいたします。 旧市民病院の本館等につきましては,本年度解体設計とあわせて安全対策のための仮囲いを設置し,来年度から約2カ年で解体作業を進めることといたしております。 立体駐車場につきましては,1月に別館に入居した岡山市医師会に賃貸するとともに,休日夜間急患診療所及び休日急患歯科診療所の臨時駐車場としても使用しております。 本館等跡地の活用につきましては,解体のスケジュールを念頭に,今後の周辺環境の実態や地元の御意見,御要望を踏まえつつ有効利用の方法及び事業手法の検討を進め,跡地全体が市民にとって有効に活用されるように取り組んでまいりたいと考えております。 次に,操車場跡地のうち健康・医療・福祉ゾーンについてでございます。 当該区域は,定期借地を活用した民間施設の導入を図る用地として事業を進めており,昨年行ったアイデア提案等を参考に施設導入方針を策定したところでございます。当該方針では,新たににぎわいを創出する施設の導入や土地の高度利用などを重要な柱として位置づけております。現在は,事業プロポーザルの具体的手続を記した実施方針案をお示ししているところであり,今後事業者等の意見も踏まえ平成28年5月をめどに募集要項の公表,年内での事業提案受け付けと審査,年明け早い時期での優先交渉権者の決定を行いたいと考えております。 以上でございます。
◎田中克彦岡山っ子育成局長 同じ項,番町保育園跡地についてこれまでの経過と今後について示せとのお尋ねにお答えいたします。 番町保育園は3歳未満児のみを受け入れる乳児保育園として昭和42年5月に開園し運営を行ってきましたが,3歳になると他の保育園に移らなければならないことなどから,長期的に定員割れの状況が続き,平成20年度から休園としております。その後,南方保育園整備中の平成20年7月から平成22年6月までの間は,南方地域子育て支援センターとして活用しておりました。番町保育園の園舎は,築後約50年が経過しようとしている上,耐震性がなく,さらに駐車スペースがないなどの理由から,現状のまま再度保育園として活用することは困難だと考えております。今後,民間事業者等による活用も含めて引き続き最良の活用方法を幅広く検討してまいりたいと考えています。 以上です。
◎甲斐充環境局長 岡南環境センター北側用地についてお答えします。 平成27年1月19日の事業用借地権設定契約終了後,10年間の事業用借地権設定による岡南環境センター北側用地賃貸借の一般競争入札について,平成27年1月から3回の公募を行ってきましたが,入札に至りませんでした。平成28年2月2日に4回目の公告を行ったところ,入札参加申し込みがありました。入札後,事業用定期借地権の設定に向けて事務手続を進めてまいります。 以上です。
◎山本修司経済局長 同じ項,三丁目劇場跡地について,閉館後からの経過,今後の取り組みについてお答えします。 平成25年4月1日に閉館後,同年7月に設立された岡山市表町三丁目15番地区まちづくり研究会に本市も参加し,再開発を視野に関係権利者による意見交換会や再開発コンサルタントを招いての勉強会等がこれまでに16回開催され,また当該地区の地権者会議も2回開催されております。地権者も多いことから,活用に向けた意欲や共通認識などの醸成に時間を要しており,引き続き協議を重ねることとしておりますが,今後議論の熟度やスピード感も勘案しながら,活用について幅広く検討することも必要と考えております。 以上です。
◎山崎康司都市整備局長 同じ項,現北長瀬みずほ住座移転後の跡地の検討状況についてお答えいたします。 現北長瀬みずほ住座の移転後の跡地については,岡山操車場跡地に隣接する貴重な土地であるとの認識に立ち,岡山操車場跡地整備基本計画とも整合性を図りながら一体的なまちづくりの観点からの活用が必要であると考えております。このことから,本年1月に策定した北長瀬みずほ住座再生事業基本計画において,将来的に新たな活用の余地を残す定期借地による活用や民間事業者への売却を前提として,跡地活用に係る民間事業者からの事業提案を募ることとしており,その提案内容を勘案して用地の処分方法を定めてまいりたいと考えております。 次に,公社保有地として中島公園用地についてお答えいたします。 中島公園用地については,昭和23年に公園として都市計画で定めた東中島及び西中島地区において,空き家の倒壊や火災など防災対策の観点から,平成4年から平成20年にかけて岡山市土地開発公社が公園用地として先行取得したものです。この中島公園については,公園のあり方も含めて幅広い観点から整備方針を検討しているところです。なお,現在のところ公社保有地は地域の居住環境向上のため,広場や緑地として開放するとともに,その一部は地域住民の自動車保管場所として有償で貸し出しをしております。 次に,北長瀬駅北口交通広場用地についてお答えいたします。 北長瀬駅北口交通広場用地については,平成2年に新駅北口交通広場を含む都市計画道路新駅北線を都市計画決定し,新駅設置及び土地区画整理事業推進の観点から,平成10年に岡山市土地開発公社を活用して約2,700平方メートルの用地を先行取得したものです。その後,平成17年に北長瀬駅開業に合わせて暫定駅前広場用地として公社保有地の一部を市が買い戻しを行い供用しており,残る997平方メートルについて,土地区画整理事業の進捗に合わせて買い戻しを行いたいと考えております。なお,現在のところ,公社保有地は北長瀬駅北側地域の駐輪場不足の解消のため,その一部を暫定駐輪場として使用しております。 次に,市道大元駅前・二日市町線用地についてお答えいたします。 市道大元駅前・二日市町線は,道路拡幅を行うため,東古松二丁目から国道30号までの1,010メートル区間について,平成9年から岡山市土地開発公社を活用し,約5,700平方メートルの用地を先行取得しました。このうち,東古松二丁目から岡町までの800メートル区間については現在事業を行っており,公社保有地の買い戻しを順次進めております。今年度も含めて,これまでに約3,500平方メートルの用地を買い戻したところであり,残る約1,500平方メートルについても,今後計画的に買い戻す予定としております。岡町から国道30号までの未着手区間においては,約700平方メートルの公社保有地がありますが,事業中区間の完了の見通しが立ち次第,事業化し買い戻しを行いたいと考えております。 次に,操車場跡地の公園整備において公園,ドーム利用団体等との協議状況及び整備の内容と時期についてお答えします。 操車場跡地の公園整備区域については,平成25年3月に岡山操車場跡地整備基本計画が策定されました。この計画をもとに総合公園区域14.3ヘクタールについては,ワークショップを開催したり,利用団体等からの御意見をお聞きしながら,平成25年度に基本設計,平成26年度に実施設計を行ってまいりました。平成26年度より公社保有地の一部を買い戻し,今年度は公園整備に先行して,旧アクションスポーツパーク部分の撤去工事を行い,来年度からまず岡山ドーム東側の多目的広場の整備に着手します。工事に際しては,ドームやスポーツ広場などの利用状況を踏まえて,できるだけ利用に支障がないよう配慮しながら順次工事を進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。
◎山脇健教育長 同じ項で,まず後楽館校舎用地跡地につきましてお答えさせていただきます。 この跡地につきましては,建物そのものは老朽化しておりまして,今後の活用には適さないということから電気,水道などのインフラは全て廃止しております。また,跡地につきましては,市民会館などの建てかえ地となる可能性がありますので,当面その状況を見守っていきたいと考えております。 次に,東部図書館用地についてのお尋ねでございますが,この用地につきましては岡山市公共施設等マネジメントに関する基本的方針や岡山市立図書館の在り方を踏まえ,検討していきたいと考えているところでございます。 以上でございます。
◎田中利直政策局長 3番目の中心市街地の活性化についての項,都市が発展するためには中心部の活性化が必要だが,反面郊外,周辺部の施策も重要である。農業問題,住宅問題等も含めて所見をとのお尋ねにお答えします。 岡山市は,広大な市域の中に豊かで地域資源に恵まれた多様な周辺地域と高次の都市機能が集積する都心部があり,両者が調和しながら市全体としてバランスよく発展していくことが求められています。このため,長期構想では,周辺地域が多様で豊かな地域資源を十分に生かして活性化と生活機能の維持を図りつつ,個性を発揮し市域全体が快適で活力あふれる都市づくりを目指すという方向性をお示ししているところです。こうした方向性を踏まえ,周辺地域における農業の担い手不足,耕作放棄地や空き家の増加などさまざまな地域課題への対策も含めた具体的施策について,中期計画を策定する中で検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。
◎山崎康司都市整備局長 同じ項,市街地再開発事業についてお答えいたします。 市街地再開発事業への今後の予算措置の考え方については,共産党を代表しての田中議員にお答えしたとおりですが,市街地再開発事業は中心市街地の活性化に寄与し,地域経済の発展につながることから,補助金を投入する事業効果は大きいものと考えております。 また,行政と民間が一体となってまちづくりを進めていくことは大変重要であり,今後も支援を行ってまいりたいと考えております。 この項最後ですが,中心市街地のマンションについて,現在の空き室率と将来の予想についてお答えいたします。 中心市街地のマンションの現在の空き室率については,複数の専門業者に確認したところ,全体を集計したものはないとのことですが,高齢者や若年夫婦層を中心にマンション購入の需要は活発であると聞いており,今後もこの傾向は続くものと考えております。 以上でございます。 〔32番松島重綱議員登壇〕
◆32番(松島重綱議員) 御答弁ありがとうございました。一問一答で質問させていただきたいと思います。 まず,保育園の件です。 これについては,点数の見直し。私の質問では専業主婦で就職が決まった方は1点減点で19点,まだ就職が決まっていない方は1点ですから11点,ほいで今回20満点の方,なおかつ加点があって21点以上の方ですら抽せんにも臨まれていない,それが790名だったですかね。全部確認いただいてありがとうございます。そういう方ですら採用されていない。なおかつ,女性の就労について非常に昨今話題になっとんのに,そういう方はもう就職のめどすら岡山にはない。平成29年度ですか,700名程度の増を,ことしも527名増と,全くペースが追いつかないと思うんです。だから,そういう方々は本当仕事がしたくても仕事ができんという状況であります。私はこれ市長,副市長ね,これについては,どっかで政策転換といいますか,予算等重点配分するというような見解が必要だと思いますが,御所見をお聞かせください。 〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫市長 私はある面,政策転換はもうできていると思っております。平成28年に527名と申し上げましたが,平成27年410名,私が市長に就任してから,こういう子育て環境の整備というのは特に重点的にやっていかなきゃならないということを常々申し上げております。そういう面では,従来と比してこの子育て環境について何とかしなきゃという面での問題意識は持ち,手は打っているところであります。まだまだ十分じゃないという御指摘に対しては,それは私としても耐えていかなきゃならないところではありますけれども,これからさらに一層の重点整備に向けて対応していきたいと思っております。
◆32番(松島重綱議員) 質問の項目の中で認定こども園,これにつきまして,当初は幼稚園の空き教室の利用ということを考えておられましたが,例えば中区の3ゾーン,旭東幼稚園,これ定員140名,現在の入園利用者10名。近隣の方も,あんだけあいているんだから,そこを改築してそこに入りたくても入れない未入園児の受け皿をつくったらどうかと言われています。しかしながら,当局の発表ではこちらの幼稚園は認定こども園候補園にもなっていないし,将来の方向性も出ていない。ほかにも幼稚園には空き教室がありながら対策,対応が出ていないというところがございます。これについての方針,どうしてこれがこのまま,140名中10名というたら物すごいがらがらです。だから,これについては大きな疑問があるんですけど,これについての御所見と解決策を御提示ください。 お願いします。
◎田中克彦岡山っ子育成局長 幼稚園の余裕教室を活用した未入園児童対策をとのお尋ねだと思います。 正直,先ほどの議員御提案というかおっしゃられましたように,幼稚園の余裕教室を活用して私立の保育園の分園化を一部ですけども進めていくといったような方策も考えられるところでございます。保育ニーズに対応した民営化の一つであると認識しておりまして,引き続きこういったやり方,手法につきましても引き続き検討していきたいと考えております。 以上です。
◆32番(松島重綱議員) 引き続き検討というのは,もう待ったなしなんよ。お子さんは入園したいし,ほんなら産休,育休とってこの4月から復帰しようと思った方はここで入れない。じゃあめども立たない。20点ですら入れない。育休の方は1点プラスだから21点です。そうしたら,遠くのほうの保育園に行けと,そこならあいとんじゃろうと,物理的に無理です。だから,それについては今後検討検討というより,もうすぐ検討してください。お願いします。 それと認定こども園,これがもし将来公立の幼稚園,保育園が公設民営化に移行する方針であるならば,現在の職員の身分はどのように考えておられるのか,御所見をお聞かせください。
◎田中克彦岡山っ子育成局長 今現在の公立の幼稚園及び公立の保育園を民営化とか民営化する方針になれば,現在の市の職員といいましょうか,岡山市の保育士なり幼稚園教諭はどうなるのかというお問い合わせだと思いますが,これは私どもも今現在市立認定こども園の整備を鋭意進めております。将来的には,例えば他の市立認定こども園のほうへ異動していただくなりして,引き続き岡山市の職員として活躍をしていただくというふうに考えております。 以上です。
◆32番(松島重綱議員) この項最後のところ,新年度の人事体制強化についてはどのように考えておられるのか。岡山っ子育成局長からの御答弁をいただきましたが,総務局長,適宜配置するという紋切り型の答弁じゃなしに,心ある答弁をいただきたいと思うんで,ぜひ一言お願いします。
◎岸堅士総務局長 岡山っ子育成局の人事体制についてのお尋ねです。 岡山っ子育成局については,平成27年8月に増員ですね,それから平成28年1月に配置がえ等を行うなど,年度途中であっても所要の対応をしてきているところです。引き続き,業務や職場の状況を勘案しながら適切な人員配置に努めてまいりますが,新年度に向けましては岡山っ子育成局,それから岡山っ子育成局の中でもそれぞれ課,個々の状況もあります。岡山っ子育成局だけじゃありませんけれども。ですから,個々の状況を考慮し,しっかり話を伺うとともに,最終的には岡山市全体としての組織力の向上ということにつながるように努めてまいりたいと考えております。 以上です。
◆32番(松島重綱議員) ありがとうございます。やんわりとお答えいただきました。もしあれでしたら,来年岡山っ子育成局長に御就任いただいてから実情を含めて,そこだけじゃなしに,本当に全職場で大変な御苦労,出先でもされておられる方が多ゆうございますので,しっかりと取り組んで機構改革と人事配置をお願いしたいと思います。 それでは2番,市有施設跡地等の有効な利活用,これについては全般的に市長ね,検討中です,検討してまいります,何年たつんですかと。操車場跡地については昭和61年ぐらいから,その他についてはもう何年もかかっとんです。やっぱりスピードが一番だと思うんです。僕はちょっと乱暴に売却,売却ということを言いましたが,要するに今市有地がありましたら,その売却することによって土地代,売却の益も入りますし,固定資産税,それから都市計画税も岡山市に入ってくる。また,今後必要なところがあれば,そのときに新規に購入,検討,事業化すると。ただし,地域の方々,近隣の方々の御意見等を最大限配慮せんといけんのは常識であります。これについては,当局の皆さんね,検討してまいりたい,ほな今まで何しょうったんな,今まで寝とったんかということになるんです。しっかりと取り組んでいっていただきたいと思うんです。 三丁目劇場跡地,活用を幅広く検討という御答弁でありました。これについてもう一歩踏み込んだ御答弁いただけたらと思います。お願いします。
◎山本修司経済局長 三丁目劇場の跡地の幅広い活用についてもう一歩踏み込んだ答弁をというお尋ねでございますが,現在街区を形成する地権者の方々とともに再開発の可能性を検討しているところでございまして,まずはこの議論を深めていくことが必要かと考えております。ただし,先ほど申し上げましたように,その研究会の熟度あるいはスピード感,そういったものも十分勘案いたしまして,再開発以外の手法につきましては,適切な時期にその必要性,可能性を判断していきたいと考えております。 以上です。
◆32番(松島重綱議員) ありがとうございます。 次の市民病院も,移転後1年となりますが,これ市民病院を建てかえしようと言うたのは,もう市長でいうても2代前で,10年以上前。それで,地域の方皆さんともずっと御相談しながらやってきておる。解体し,今後検討していくというスピード感じゃいけんと思うんです。これについて,意見として申し述べておきます。 それから,中島公園については,これ戦後,昭和20年ぐらいからの都市計画決定で,検討ということについてはやっぱり考えんと,住民の方々が虫食いになってしもうとんです。これについても意見として言うときます。 そして,3番目の市道大元駅前・二日市町線,これは岡町まで行くんですが,そっから国道30号まで,これを早く事業化していただきたい。じゃないと,途中までずっと行っても喉首が締まってしまう。だから,これについてのめどをちょっとお聞かせください。
◎山崎康司都市整備局長 市道大元駅前・二日市町線につきまして,本当に重要な路線ということで今現在事業に着手しているところでございます。当然,先ほども答弁いたしましたように,岡町から30号までの未着手区間について,本当にふん詰まりになるということもございますので,今現在事業中の区間の完了の見通しが立ち次第,事業化を行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。
◆32番(松島重綱議員) 次に,健康・医療・福祉ゾーン,ここについては現在検討中で,平成28年5月までに事業者の御意見も踏まえて方向性を出すと。その中で,委員会の中で住居用のスペースは20%を上限とするということを言われております。私がずっと言うように,新幹線のぞみが全便とまる岡山駅から1駅目,東京で言うと有楽町,銀座です。そこにそういうふうな制限をかけるべきじゃないと考えます。これについての見直しをぜひともお願いしたいと思います。今後,所管の委員会で検討されていく方向でございますので,これについての御所見だけちょっと聞かせてやってください。
◎那須正己保健福祉局長 今回の操車場跡地の実施方針の中で20%というのを示しています。20%ということで住居系の施設につきましては住たる機能ということで,本来が健康・医療・福祉というテーマで,あとにぎわいの創出という中で,ただ全体的に事業を長い間やっていくに当たって住居系の施設も要るだろうという事業者からの御意見も踏まえて,大体最大限カバーできるぐらいで20%ということで今のところ設定しております。保健福祉委員会の中でもしっかりと御審議いただければと思います。 以上でございます。
◆32番(松島重綱議員) 済みません,最後に,中心市街地の活性化,これは必要でございますが,やはり総合計画の長期構想でも言われておる周辺部,これ大切でございます。これについての御所見を再度お願いいたします。
◎田中利直政策局長 現在,総合計画の長期構想を作成している中,来年度に中期計画の策定ということで地域の意見をお聞きしながら策定を進めていきたいと考えておりますので,そういった意見を参考にしながら周辺地域の活性化についても取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。
○宮武博議長 以上で松島議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして森田議員。 〔28番森田卓司議員登壇,拍手〕
◆28番(森田卓司議員) 皆さんこんにちは。東区,そして中区の自民党議員に続きまして北区の自民党岡山市議団の森田卓司でございます。 さて,昨日は昼間に男子マラソン,そしてファジアーノの試合,そしていろんなテレビでも,それから地元でも本当にいろんなことがありまして,市長もテニスの開会式に行かれておったと先ほど松島議員が言われておりました。私も甲子園を見に行っておりまして。それは阪神甲子園球場じゃなくて,「OKAYAMA!市民体操甲子園」,これを見に行かせていただいておりました。(笑声)そこで5組の方が予選を勝ち抜いて,各種団体の部を見に行かせていただいたんですけれど,それぞれの地域の特徴,それから団体の特徴を生かして,同じ体操でも本当にいろんなやり方があるんだなと改めて感心したところでございます。結果からいうと,たけべ栄養鮮隊が最優秀賞をとられまして,御津からも出られていたんですが,御津も奨励賞という立派な成績をとられました。本当にすばらしいことだと思っております。 そういう中で,ことしは花粉症が来ないかなと思っていたんですが,きのう,おとといぐらいからくしゃみが出ています。この質問中にくしゃみが出ないことを祈りながら質問に入らせていただきます。よろしくお願いします。 それでは,まず1番目,行政の継続性について。 今議会に上程され議論がされている長期構想案は,平成21年4月の政令指定都市移行に合わせて岡山市都市ビジョン(新・岡山市総合計画)の理念を引き継ぎながら,少子化,人口減少等社会情勢の変化が到来することを踏まえ,未来志向の躍動感のあるまちづくりを市民と行政が協働して進めることにより,まちの変化を創出し,まちの活力,市民の岡山への愛着と誇りを目指すために策定されています。このように,行政の継続性の見地から,時代がうつっても方向性や取り組みは基本的には尊重されて受け継がれるべきであると思っております。 そこで,過去の事業についてですが,旧建部町は49年前,1967年1月に旧福渡町と旧建部町が合併してできた町です。そして,2007年1月に岡山市と合併し,現在2016年に至っています。先日,偶然でありましたが,1988年1月に建部町制施行20周年記念行事として現在の建部支所の前にタイムカプセルを埋設し,30年後の2017年度に掘り起こすこととして,町民に宛てた当時の町長のメッセージを初めとするその当時の資料などがおさめられていること等が掲載されている1988年2月の広報たけべを読みました。 そこでお尋ねいたします。 (1)2018年1月がタイムカプセルを埋設して30年になりますが,旧建部町が埋設したタイムカプセルの掘り起こしについて,行政でどのような行事を計画されているのか,お示しください。 (2)掘り起こした後に,再び未来へ向けて大森市長のメッセージや子どもたちの手紙などをタイムカプセルにおさめ埋設し,さらなる未来への遺産を残すことを提案いたしますが,いかがでしょうか。 続きまして,2番目,高齢者から子どもたちまで安心して住み続けることができるまちづくりについて。 警察庁生活安全局生活安全企画課が平成27年6月に発表した平成26年中における行方不明者の状況資料によると,認知症による行方不明者は1万783人で,平成25年度より461名ふえております。また,新聞報道ですが,岡山県の認知症の行方不明者は同年213名となっています。 御津・建部地域でも毎年と言っていいほど高齢者や認知症の方が行方不明となり,幸いにも無事発見することができた場合や,発見はできたが不幸にも亡くなられていた例,またいまだに行方不明のままの状態の方もいらっしゃいます。直近では昨年末に高齢者の男性が行方不明になり,岡山北警察署を初め地元町内会,消防団員の方々等が大みそかから正月にかけ捜索活動を行いましたが,現在まで発見するに至っておりません。もちろん,一番悲しい思いをされているのは家族の方であります。そして,捜索活動に参加された全ての皆様方が今でも発見されないことに無念の思いをされております。 山口県下関市では,認知症対策で,地域で支えるまちづくり宣言を平成27年3月27日に市議会本会議にて市長が宣言されています。また,群馬県高崎市では,平成27年10月から,所在不明になった認知症高齢者を全地球測位システム──GPSを活用して捜すはいかい高齢者救援システムの運用を開始されています。 そこでお尋ねいたします。 (1)岡山市の認知症の高齢者に対する今までの取り組みと,平成28年度当初予算案の岡山市版オレンジプラン推進事業の内容を具体的にお示しください。 (2)昨年末の行方不明者の捜索活動は,警察を初め地元の協力はもちろんですが,消防団の方々の協力にいつものことですが大きな感銘を受けました。周辺地域では,他の自治体にも捜索活動が広がる可能性もあると思いますが,消防団としてはどのような体制で行方不明者の捜索活動を行うのか,御所見をお示しください。 (3)高崎市では,市内に在住する65歳以上で徘回行動が見られる認知症高齢者を介護している家族で,高齢者の介護認定の有無は問わないとの条件でGPSを活用して認知症高齢者を捜すシステムを運用開始しているが,本市でもこのようなシステム運用は考えられないでしょうか。 次に,平成28年度当初予算案の新規事業で,地域防犯ボランティア支援事業が予算計上されています。 そこでお尋ねいたします。 (4)事業の具体的な内容をお示しください。 次に,3番目,努力が報われる農林水産業の実現に向けて。 農林水産省では,本年1月に農林水産分野におけるTPP対策について,農政新時代とのタイトルで策定されています。TPP大筋合意の概要,品目ごとの農林水産物への影響,総合的なTPP関連政策大綱が示されています。岡山市の農業も,努力が報われるもうかる農業政策を考えなくてはならないと思っております。 そこでお尋ねいたします。 (1)今議会の提案理由説明で,有害鳥獣対策の大幅な拡充について示され,私自身も,また今まで議会で発言された多くの議員も,2.5倍の予算と市長が言われて喜んでいるんではないかと思いますが,岡山市の今後の農業については触れられていません。平成28年度予算案から,今後の岡山市の農業について御所見をお示しください。 (2)平成21年策定の岡山市都市ビジョンの平成27年度成果指針で,岡山市の農林水産物の安全・安心イメージ65%,認定農業者数720経営体,認定農業者等が耕作する農地の割合──利用集積率33%と示されていますが,現状をお示しください。 (3)岡山市の特色を生かした農業振興の政策が必要ですが,国や県との連携が不可欠であると思います。情報収集や連携はしっかりととれていますでしょうか。 次に,昨年10月23日から26日まで,北海道安平町で開催された第14回全日本ホルスタイン共進会で,岡山県代表牛として参加した岡山市の出品牛3頭が優秀な成績をおさめられました。この共進会は,5年に一度開催されているが,口蹄疫と東日本大震災の影響で第13回大会が中止となり,今大会は平成17年度以来10年ぶりの大会となった。42都道府県から過去最多の約380頭の出品があり,月齢ごとに18部門に分かれて審査され,北区建部町福渡の佐賀牧場さんの出品牛が第7部優等賞4席,北区建部町下神目の妹尾始さんの出品牛が優等賞2席,岡山県立高松農業高校の出品牛が第1部1等賞3席の優秀な成績をおさめられました。 そこでお尋ねいたします。 (4)岡山市の酪農家が,先ほど述べたような立派な成績をおさめられたことに対しての御所見をお示しください。また,10年ぶりに開催された同大会に岡山市としてどのように関与したのかお示しください。 (5)酪農家に対する支援策についてはどのような対策をとられているのか,お示しください。 次に,4番目,JR津山線と国道53号線についてお伺いいたします。 JR西日本のホームページで,本年4月から6月にかけて開催する晴れの国おかやまデスティネーションキャンペーンに合わせて,中心市街地ではイベントが企画されているようです。同期間に,岡山県北部エリアの懐かしいまちへ向かう観光列車みまさかノスタルジーを津山線で運行開始すると示されています。JRでは,おもてなしの企画を準備されています。 そこでお尋ねいたします。 (1)岡山市は,みまさかノスタルジーに何らかの形で参画されていますでしょうか。 津山線の利用促進と沿線の活性化を図るよい機会だと思いますが,いかがでしょうか。 次に,国道53号線についてですが,平成26年度決算委員会での私の質問に対して,沿道の活性化に資する行事を実施している。また,53号線の改良についても国に要望活動を行っているとの答弁をいただいています。御尽力に感謝を申し上げます。 そこで今回はピンポイントでの提案でございます。 (2)朝夕を中心に,御津地域の53号線は激しい渋滞が日常化しています。葛城橋,三谷橋,金川大橋交差点の改良で渋滞が緩和することができると思います。当局任せにするつもりはありませんが,ぜひとも一緒になって強い要望活動をして渋滞緩和に取り組むことを提案いたしますが,いかがでしょうか。 以上で1回目の質問を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手)
○宮武博議長 質問の途中でありますが,午後1時まで休憩いたします。 午前11時44分休憩 ~~~~~~~~~~~~~ 午後1時0分開議
○宮武博議長 午前中に引き続き会議を開きます。 当局の答弁を求めます。 〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫市長 それでは,森田議員の質問にお答えいたします。 森田議員は昨日,「OKAYAMA!市民体操甲子園」に行かれたようでございますけれども,私はファジアーノの応援に行ってまいりました。きょう新聞に大きく出ておりましたように,2対1で勝ち,非常にすっきりした形で家に帰ったのを覚えております。特に,新聞には2点を入れた押谷選手とかドリブルで切り込んだ豊川選手のことが随分大きく出ておりましたが,もちろんその選手たちの活躍もすばらしかったんですけども,ゴールキーパーの中林選手が本当にスーパーセーブを連発しておりました。先日,市長室に来ていただいたんですが,そのときコーチからの特訓がなかなか厳しいという話をあどけなくされていた青年が,ああいうところに行くと本当に頼もしく見えるということを痛感した次第でございます。昨日の入場者数9,288人ということであります。ファジアーノは1万人を目指しておりますんで,ぜひ皆さん方の応援もよろしくお願い申し上げたいと思います。 質問の中で私は行政の継続性ということで,タイムカプセルの掘り起こし等に関してどのような計画を持っているのか,また再び市長メッセージや子どもたちの手紙などを入れたタイムカプセルを埋設することを提案するがいかがかということであります。 私も初めてこの話を議員の御質問で知りました。30年前に御船町長がタイムカプセルの中にいわゆる建部地域の未来への思いみたいなものが込められているような,そんなものをカプセルとして埋められたということであります。これをどういうふうに掘り起こして地域を元気にしようとしていくかということだろうと思います。私も森田議員の提案に全面的に賛成いたしたいと思いますが,ただ時は2017年,もう少し時間があるということもあり,地域の方々が一体どのような形でそれをやろうとしているのか,またその行動をもってどうやって地域を盛り上げようとしているのか,そういったこともこれからいろいろ出てこようかと思います。いろいろと調整しながら,いいイベントにしていければと思っておりますんで,よろしくお願い申し上げます。 私からは以上です。
◎河野広幸市民生活局長 2番目の項,高齢者から子どもたちまで安心して住めるまちづくりについて,地域防犯ボランティア支援事業の具体的な内容につきましてお答えいたします。 地域防犯ボランティア団体は,通学路での見守りや声かけ,夜間を含めた地域のパトロールなど,地域の防犯に重要な役割を果たしているところでございますが,多くの団体で高齢化や後継者不足などが課題となっており,団体の活性化や育成に向けた取り組みが必要となっております。こうしたことから,平成28年度は防犯や交通安全に対する専門的な知識や経験を有する職員を新たに配置し,地域防犯ボランティア団体に対して自主防犯活動を実施する上で注意すべき点を指導したり,効果的な活動が行われるよう必要な助言を行うなど,団体の活性化や育成に資する支援を行おうとするものでございます。 以上でございます。
◎那須正己保健福祉局長 同じ項,認知症高齢者への今までの取り組みと平成28年度予算のオレンジプラン推進事業の内容のお尋ねでございます。 岡山市における認知症施策につきましては,岡山市版オレンジプランに基づき推進しているところであり,主なものとしては認知症コールセンター事業,認知症支援チーム事業,認知症サポーター養成事業,身元不明高齢者一時保護事業,また認知症カフェなどがあります。平成28年度の新たな取り組みとして,認知症かどうかわかるタッチパネル式の機材の導入,それから行方不明高齢者さがしてメール,メール配信で協力をいただくというそういった事業の運用開始,それから認知症カフェの拡充,こういったものを行ってまいりたいと考えております。 次に,GPS活用の御提案でございます。 議員御提案のGPSを活用した認知症高齢者の方を捜すシステムにつきましては,行方不明者の方を幾ら捜索しても発見できない場合に,GPSを装着しておけば発見の可能性が高まるツールになるものと考えておりまして,今後岡山市としても研究してまいりたいと考えております。 なお,岡山市としては,さきに松田隆之議員の御質問にお答えしたとおり,まずは行方不明高齢者さがしてメール事業ということで,この運用開始の準備を進めていきたいと考えております。 以上でございます。
◎石田和清消防局長 同じ項,行方不明者に関する消防団の捜索体制についてお答えいたします。 行方不明者が発生した場合には,まず御家族等が行方不明者届を警察に出すこと,そして町内会等へそのことを発信していただかなければなりません。捜索範囲が岡山市と他の市町村にまたがった場合,捜索範囲を管轄する警察,地元に要請していただき,それらの要請に基づきそれぞれの消防団が協力して捜索活動に従事する体制となります。 以上です。
◎山本修司経済局長 3番目,努力が報われる農林水産業の実現に向けての項,まず当初予算案から今後の岡山市の農業についての所見をとのお尋ねにお答えします。 総合的な有害鳥獣対策のほか,岡山市まち・ひと・しごと創生総合戦略の活力ある農業の振興に掲げている2つの柱である新たな担い手の確保,育成,地産地消の推進と農村コミュニティーの再生,強化に重点的に取り組むこととしております。具体的には,若手農業者モデル経営体登録事業,UIJターンの園芸農業者に対する初期施設整備や担い手への農地集積に対する支援制度を新たに設け,岡山市内外からの新規就農者を確保,育成し,農業者の経営力の向上を図るとともに,おかやまマルシェ──仮称でございます──の開催等による地産地消の推進や多面的機能支払交付金事業の拡充による農村コミュニティーの再生,強化に取り組んでまいりたいと考えております。 次に,都市ビジョンの平成27年度成果指標の目標値に対する現状についてお答えします。 岡山の農林水産物の安全・安心イメージの割合は,目標値65%に対して,本年度実施の市民意識調査で57.7%,認定農業者数は目標値720経営体に対して平成26年度末現在633経営体,認定農業者等が耕作する農地の割合は,目標値33%に対して平成26年度末現在35%となっております。 次に,国や県との連携についてお答えします。 農政局や県主催の各種説明会等での情報交換を初め備前広域農業普及指導センターの協力による農業実務研修やブドウ,メロン等共進会の審査,また農政局等が行うパネル展等への市役所市民ホールの提供など,日ごろから連携を図っているところです。 また,中国四国農政局の再編により,昨年10月に新たに岡山支局が本市に開設され,農政全般に関する総合窓口の機能を有し,これまで以上にきめ細かく情報収集できる環境が整ってきており,引き続き国,県と一体となって施策を推進してきたいと考えております。 次に,全日本ホルスタイン共進会で立派な成績をおさめたことへの所見と,大会への関与についてお答えします。 昨年10月に開催された第14回全日本ホルスタイン共進会は,5年に1度開催され,ホルスタインの大会としては国内最大の大会で,いわば国体のようなものと伺っております。そのような大会で,市内から2つの農場と高松農業高校が出場され,いずれも優秀な成績をおさめられたことは,畜産に携わる,また志す方々にとって大変励みになるものと思います。 本市では,県内において出品の主催をされている岡山県出品対策協議会へ記念品の贈呈を行い,また大会の報告会において受賞者の方々と意見交換を行うとともに市のホームページ上で大会の結果や写真などを御紹介させていただいたところであり,今後もその取り組みに目を向けていきたいと考えております。 この項最後ですが,酪農家に対する支援についてお答えします。 先般,岡山市において国の農政新時代キャラバン中国ブロック説明会が開催され,生産コストの削減や品質向上など,収益力,生産基盤の強化,高付加価値化等につなげるための施策が示されました。本市としましては,これらの施策を紹介し活用していただくとともに,県や農協等関係機関と連携しながら自給飼料の増産のための
耕畜連携,飼料作物の生産拡大,農場直売経営の乳製品消費拡大などに引き続き取り組んでいきたいと考えております。 続きまして,4番目,JR津山線と国道53号線についての項,みまさかノスタルジーへの参画についてお答えします。 晴れの国おかやまデスティネーションキャンペーンに合わせて,JR西日本ではレトロな内外装を施した観光列車みまさかノスタルジーを運行されると聞いております。全国のJR駅で配布されるデスティネーションキャンペーンのパンフレットに,みまさかノスタルジーの運行情報とともに本市内のたけべ八幡温泉,たけべの森公園といった沿線の観光情報も掲載されており,沿線の活性化にも寄与するものと考えております。 以上です。
◎山崎康司都市整備局長 同じ項,御津地域の国道53号における渋滞対策についてお答えいたします。 国道53号は,岡山市の中心部と御津地区や建部地区を経由して津山市とを結ぶ重要な幹線道路ですが,御津地区では,議員御指摘の3つの交差点において朝夕のラッシュ時に混雑が発生しております。 国道53号における渋滞対策としては,これまでに津高高架橋の4車線化や首部橋西交差点の改良などを行ってきており,現在岡大入り口交差点の改良については国が,津島交差点の改良については国と市が連携して取り組んでいるところです。 御津地区においても,交通の円滑化が図られるよう議員にも御協力いただきながら国に対して引き続き効率的,効果的な要望活動を行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 〔28番森田卓司議員登壇〕
◆28番(森田卓司議員) 御答弁ありがとうございました。 まず,認知症に対することでございます。 けさの山陽新聞にも出ていたんですけど,塩崎厚労大臣が福岡県大牟田市での記者会見で,このような認知症の方の行方不明者の対策を広めるために市町村をサポートしていきたいというような記事も出ておりました。ぜひとも岡山市としても積極的な取り組みをしていただきたいと思います。その中で今年度事業として行方不明高齢者さがしてメール事業というのがございますが,この事業,ことしで事業を構築する基盤をつくるということなんですが,本年度にできるんでしょうか。
◎那須正己保健福祉局長 松田議員にお答えしたように,システムについては今年度で構築が終わっております。現在,協力していただける,例えば市と見守り協定を行っている新聞配達業者とかいろんな業者さん,あるいは関連行政機関,そういったところへいろいろな協力のお願いをして回っているところでございます。今年度中にどこまでできるかということについては,直ちにお答えすることはちょっと難しいんですけれども,なるべく早い段階で協力事業者の方あるいは登録していただける方,要は捜索に協力していただける方,これをどれだけふやせるかということで,そこをもって開始と考えれば,今月末から大体来月あたりにかけて何らかの形にしてまいりたいと考えております。 以上でございます。
◆28番(森田卓司議員) 今の局長の答弁では今年度中にはそういう構築ができるということで,じゃあこの事業を実際に始めるのはいつごろでしょうか。
◎那須正己保健福祉局長 大体なるべく早い段階でと考えております。ちょっと何月とかの時期まではお答えしにくいんですけども,可能な限り早くスタートさせたいと考えております。 以上でございます。
◆28番(森田卓司議員) 私はこの事業,決して悪いことはないし,やっていかなくてはならないと思いますけれど,やっぱりもう一歩上のGPS,こういう事業のほうがより効率的で,お金はもっとかかるかもわかりませんけれど,費用対効果を考えても,もっと地域の方たちも安心して高齢者の見守りとか認知症の方の見守りができるのではないかと思います。先ほど研究してみるですかね,研究してみると言われたかどうかわかりませんが,高崎市に問い合わせたところ,県と言われたかもわかりませんが,県の補助金がおりるということは県がされるはずはないので,国でもそういう補助金とかを検討しているのではないかと思いますが,そのような情報は把握されていますでしょうか,どうでしょうか。
◎那須正己保健福祉局長 その認知症関係で,例えば捜索メール配信システムだとかあるいはGPS,そういったものに対して国のほうが何らかの補助ないし交付金のような対応というもの,ちょっと具体については詳細を現在のところ承知しておりません。 以上でございます。
◆28番(森田卓司議員) ぜひ調べてみてください。そういうことで,皆さんが安心して住み続けられるような地域をつくっていただきたいと思っております。 続いて,農業に対してでございます。 まず,第14回全日本ホルスタイン共進会なんですけれど,今市議会で市長から岡山市の魅力度ランキングが低いというお話がございましたが,北海道のほうでやられた大会で,県が主体かもわかりませんが,岡山市の魅力度,認知度を上げるためにはもっともっと大きな宣伝をするべきではないかと思うんですが,いかがでしょうか。
◎山本修司経済局長 全日本ホルスタイン共進会に関しましての再度の御質問ですが,こういった農業にかかわるいろんな大会への出品とか,そういった情報というのがなかなか事前に集まりにくい状況にあるのは確かかなと思います。今後こうした情報については極力アンテナを高くして情報を入手して,それがなるべく岡山市の農業の発信にもつながるように意を用いてまいりたいと考えております。 以上です。
◆28番(森田卓司議員) 先般,新庄村の村長さんのお話を聞くことがありまして,本当に補助金とか交付金を力いっぱい取ってこようと思ってその情報を集める努力をしているんだという話を聞きました。農業に関して,やっぱりそういうことをしっかりとやっていかなくてはいけないんではないかと思っていますが,いかがでしょう。
◎山本修司経済局長 やはり,自分たち岡山市の農業というのを全国に発信し,全国的にも認めてもらえる,そういった分野が今回のケース以外にもふえてくるというのは,当然農業に携われる方々の意欲にもつながっていくことだと思います。先ほども御答弁いたしましたように,こういったことの情報収集に関しましてはアンテナを高くしていきたいと考えております。 以上です。
◆28番(森田卓司議員) それでは,JRについてお伺いします。 JRのみまさかノスタルジー,先ほどの答弁を聞いておってもそれこそ情報収集というか,それができていないような感じがしたんですが,このことは御存じでしたか。
◎山本修司経済局長 みまさかノスタルジーに関しての御質問ですが,このみまさかノスタルジーという列車名,これが運行されるということにつきましては,たしか昨年の秋口にJRのほうから発表があったものと承知しておりますが,このみまさかノスタルジーに関しての詳細な情報については,私自身承知していないという状況です。 以上です。
◆28番(森田卓司議員) 今回,このデスティネーションキャンペーンに中心市街地で352万円ぐらいの予算がついています。でも,知らなかった。こういうことだから中心市街地のことばかり考えて,周辺地域のことを考えていないということになるんではないんかと思うんです。そういうことをしっかりやっていただきたいと思うんですが,いかがでしょう。
◎山本修司経済局長 周辺地域への配慮というお尋ねでございますが,今回の事業,みまさかノスタルジーに限らず,いろんなことを通じて周辺地域への観光客の誘客ということに関しては意を用いているつもりでございます。昨年,結果的には余り集客につながりませんでしたけど,スマートフォンを使った「進撃の巨人」のイベント,これについては南区のサウスヴィレッジであるとか議員御指摘の津山線沿線のたけべ八幡温泉郷,こういったところもポイントとして設定して,なるべくお客さんに周辺部に来ていただこうというふうな配慮をした事例もございます。今後もそういった視点を持ちながら,周辺部の観光振興にも努めていきたいと考えております。 以上です。
◆28番(森田卓司議員) そうなんです。やっぱり,周辺地域にとってはつもりじゃ困るんです,やってもらわないと。いろんな歴史案内看板とか,そういう部分もありますけれど,ぜひやっていただかなくては困るので。今回JRの許可が必要かもわかりませんが,こういうみまさかノスタルジーの列車に乗られる方に周辺地域の沿線のアンケートとか,そういうものをとって,多分よそから来られる方が多いので,どういうふうな感じだったかというようなアンケートとかを地域活性化のためにとるようなことはできないでしょうか。
◎山本修司経済局長 今回,みまさかノスタルジーを利用される方々,こういった方々に関する情報につきましてアンケートが実施できるかどうかということはちょっと今即答はできませんが,そういった方々の情報を集めることについては,どういったことができるか,最大限努力してみたいと考えております。 以上です。
◆28番(森田卓司議員) もう時間もないんですが,こうやって聞いていると,経済局長と今いろいろ議論したわけです。きょう私は観光の分でやった,それから農業の分でやりました。観光と農業,関連があると言えば市政全般全部関連があると思うんですけれど,そういう中でやっぱり同じ局長が農業,こっちは産業振興とかというのは何となく違和感を感じるんですけれど,これは市長に答えていただかないといけない,総務局長が答えていただければそれでもいいんですけれど。農業にもっともっと力を入れる,もうかる農業,努力した人が報われる農業にするためには,農林水産局とかというような局をつくってはいかがでしょうか。この質問をもって私の質問の終わりとさせていただきます。 〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫市長 今の御質問ですけども,私も経済局の範囲というのが非常に広い,局長がやる所掌事務が非常に広くなっているという感じはいたします。かつ経済局の人員が少ない。これは,他都市に比べても歴然とした結果が出ております。本来であれば人も多く充てていかなければならない。ただ,全体の人数が限られていますから,その中での配分の問題であります。一朝一夕に変えていくというわけにはいかない。しかしながら,やっぱりその物事の重要性,今の地方創生の時代,経済というものを中心で考えていかなければならないということもまた事実でありますから,そういったところの組織,そして人員については重点的に考え,農林水産業を一つのものにするのがいいのか,それとも産業政策みたいなものを一つにしていくのがいいのか,いろいろな考え方はあろうかと思いますが,我々としてこの経済が大きな柱の一つであるという認識のもとに組織等々考えていきたいと思います。 以上です。
○宮武博議長 以上で森田議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして河田議員。 〔10番河田正一議員登壇,拍手〕
◆10番(河田正一議員) 日本共産党岡山市議団の河田正一です。 傍聴席においでの皆さん,どうもありがとうございます。 安倍政権が強行成立させた憲法違反の安保法制──戦争法は,いっときも放置することはできない。さらに,明文改憲による緊急事態条項などのたくらみを許せないなどとの思いで,野党5党が統一して参議院選挙の共同候補を一人区で支えることが決まりました。既に熊本,宮城などでは候補者が決まりました。岡山も一人区ですので,現在候補者選考中ですが,近々に決まることでしょう。 野党5党の連合は,決して弱い野党の集まりではありません。その中には,確たる野党の日本共産党がいるからです。これは,自民党の稲田政調会長が言いました。そして,その周りにはSEALDsやママの会など多くの市民が後押しをしています。安倍政治を許さないの声が大きく広がる条件が整いつつあります。 きょうの私の質問は,日本共産党の代表質問と市民ネットの代表質問を受けて質問いたします。 質問に入ります。 大きな1番目,暮らしと経済について。 (1)アベノミクスの検証。 安倍政権は昨年9月,安保法制を強行した途端に経済政策を強調し出しました。そこで出されたのが,それまでのアベノミクス3本の矢から新3本の矢への切りかえです。なぜ,新3本の矢が出されたかというと,3本の矢が的外れな経済政策だったからです。そもそもアベノミクスは,世界で一番企業が活躍しやすい国を目指すと宣言し,新成長戦略では日本の稼ぐ力を高めることを強調しました。これが典型的なトリクルダウン政策でした。確かに,大企業のもうけは急増しました。内部留保は3年間で38兆4,000億円ふえ,300兆円を超えました。ところが,大企業の利益がふえてもそれが国民に滴り落ちることはなく,経済の好循環は生まれていません。賃上げは一部の大企業にとどまった上,そのわずかな滴りでさえ,消費税の増税で吹き飛んでしまいました。 質問します。 ア,安倍政権下,3年間での企業収益,労働者の平均年収,消費購買力はどのように推移しましたか。また,これらの数字に対する所見を聞かせてください。 イ,非正規社員が厚労省の調査──2014年就業形態の多様化に関する総合実態調査──で4割に達しました。なぜこれほど非正規社員がふえたのか,事業者の側の主な理由は何だと考えますか。また,労働者が非正規雇用を選んだ理由は何だと思いますか。 ウ,貧困率が,男性は20歳から24歳が21.8%と高く,女性は20歳から24歳が19.5%に達しています。若者の貧困対策として,昨年9月若者雇用促進法が制定されました。この法律の概要を示してください。 エ,この法律によると,自治体は何をすべきとされていますか。 オ,ブラック企業として岡山市の企業が摘発や指導を受けたことはありますか。 カ,ブラックバイトの問題も重大です。一定の準備業務後にしかタイムカードを押させないなどして労働時間をごまかしている事例が国会で明らかにされています。ブラックバイトについて,岡山市においてはどのように把握していますか。 キ,さらに女性は70歳以上の人の貧困率が高くなっています。夫を亡くした女性がわずかな国民年金しか受け取れないということをあらわしているのではないでしょうか。最低年金制度を導入すべきと考えますが,御所見は。 (2)消費税増税。 資料1をごらんください。 質問します。 ア,1997年に5%に増税されたときと比べて2014年の8%への消費税増税の影響についてどのような所見をお持ちですか。 イ,消費税の軽減税率が導入されますが,消費税が10%になると1人当たり幾らの増税になりますか。また,財務省の試算では1世帯当たりでは幾らと想定されていますか。 ウ,田舎の小さな商店では,日常用品とともに食料品も売っていて,地域の人の利便を助けています。8%と10%の2つの課税に戸惑うことが考えられます。このような零細小売店が岡山市内にどの程度存在すると考えていますか。 エ,また,消費税再増税を機に商売をやめてしまう店がかなり出るのではないかと危惧しています。2014年の増税の小売店廃業などの影響を把握していますか。 オ,日本と世界の景気動向が定まらない中で,景気の停滞が強まる中での消費税増税はすべきでないと国に要望しませんか。国の財政政策は岡山市で変えるわけにはいかないけれども,貧困にあえぐ市民の窮状を救うことは岡山市の施策でできます。 (3)非正規職員の待遇改善を。 世界各国はきちんと賃金を上げている中で,日本だけが1997年から賃金が下がり続けています。1997年を100とすると,日本は2011年で87.8となっています。同一労働同一賃金という均等待遇がヨーロッパの国々では認められています。日本では,この均等待遇の欠如が最大の課題となっています。 資料3をごらんください。 質問します。 ア,岡山市職員の非正規職員の総数,それぞれの職種ごとの人数,平均年収をお示しください。 イ,臨時職員は臨時的,短期的に限り採用していると言えますか。 ウ,正職員と非常勤職員では,生涯賃金に1億円以上の差があるとの調査があります。臨時職員の待遇改善をする用意はありますか。 エ,臨時職員が結婚や出産の希望が持てる待遇改善が必要だと思いますが,いかがですか。臨時職員にも育児休暇制度はありますか。 オ,臨時職員の昇給ができないならば,採用時の経験と年齢により毎年採用時に給料に差をつけるべきではありませんか。 カ,岡山市は官製ワーキングプアをなくすために率先して臨時職員の賃金の大幅増額をすることを真剣に考えませんか。 (4)公契約条例。 ア,全国で幾つの自治体が公契約条例を制定していますか。 イ,制定した自治体において,中小企業が公契約制度の実施により経営が困難になった事例を知っていますか。 ウ,岡山市において公契約条例をつくりませんか。 (5)中小企業支援策。 ア,2014年小規模企業振興基本法が制定されました。基本法を実現するために,中小企業振興条例づくりが必要と考えますが,いかがですか。 イ,中小企業振興条例づくりの基礎となるのは,地域における工業,商業など今ある産業集積を前提とした計画策定をすることです。実態調査に早急に取り組む用意がありますか。 ウ,中小企業に仕事が回る仕組みとして全国の自治体が取り入れているのが住宅リフォーム助成制度です。全国では幾つの自治体がこの制度を取り入れていますか。 エ,かつて岡山市でも住宅リフォーム助成制度に取り組まれました。しかし,それは緊急経済対策であるとして,東日本大震災の年に限定したものでした。大手ゼネコンは史上空前の利益をことし3月期決算に計上するようですが,岡山市の中小企業とは無縁の存在です。地元に根を張って事業展開する事業者に仕事をふやすのは,地域活性化の上で大切なことです。住宅リフォーム助成制度や地域経済振興策として取り組みませんか。 大きな2番目,御津虎倉産廃について。 昨年12月25日,岡山市は西日本アチューマットクリーンに対して,御津虎倉産廃建設許可を職権取り消ししました。ことし1月19日には最高裁の口頭弁論が開かれるという決定があったにもかかわらず,住民が上告して争っていた許可をみずから最高裁判所の判断を仰がずに取り消したわけです。 質問します。 (1)最高裁の口頭弁論とはいかなる意味を持つと考えていますか。 (2)岡山市の設置許可の正当性についてはどのように考えていますか。 (3)職権取り消しを行った意図は何ですか。 (4)西日本アチューマット社との昨年秋以降のやりとりはどのようなものであったのですか。 (5)2月25日,下高田の直井コンクリート工業株式会社の産廃処分場建設許可が取り消されました。産業処分場の隣の同社資材置き場に産廃を149立米埋め立てたとして,許可を取り消しました。このことは正しい判断だと思います。しかし,平成21年4月,西日本アチューマットが容量超過を2万5,000立米していたのに,許可取り消しどころか穏便な対応で済ませたことと照らし合わせると,とても奇異な印象を持ちます。何がこの違いをもたらしたのですか。 (6)14年間の戦いで御津虎倉の住民の汗と涙でやっとかち取った平穏な暮らしを再び踏みにじることがあってはなりません。岡山市は,変更申請に対して再び許可することはないですね。 大きな3番目,新斎場について。 平成28年度当初予算に新斎場に調査費4,000万円余が計上されています。この事業については,当初から事業の進め方に納得できませんので,お尋ねします。 2月24日,新斎場に隣接する三和町内会で新斎場の受け入れ賛否を問う投票が行われました。町内会の総数50人のうち2人が棄権し48人が投票しました。結果は,賛成12票,反対36票で反対が圧倒しました。 質問します。 (1)この結果を市はどのように受けとめていますか。 (2)市は地元に十分な説明をし理解を得ると言っていますが,そうはなっていないのは何が原因と考えますか。 (3)市は地元の町内会に対して新斎場建設推進協議会を立ち上げるように要請しています。三和町内会は立ち上げができていませんが,地元要望の扱いを馬屋上学区の他の3町内会と区別し,三和だけ要望を無視するということを考えていますか。 以上で1回目の質問を終わります。(拍手)
○宮武博議長 当局の答弁を求めます。 〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫市長 それでは,河田議員の質問にお答えいたします。 私からは,暮らしと経済ということで,中小企業支援策,中小企業振興条例づくりが必要と考えるがどうかと,実態調査に取り組む用意があるかという点についてお答えを申し上げたいと思います。 これまでの議会でも私は申し上げたと思いますけれども,中小企業振興条例の見直しというのは,やはり進めていく必要があるように考えております。じゃあ,どんな条例づくりが必要なのかということですけれども,そのためには岡山の産業構造等々,やはりきちっと把握しておかなけりゃならないということもあり,現在,今後の産業振興施策検討のための基礎資料とするため中小企業振興や産業構造の分析,評価の視点から岡山市産業の特徴と課題,また今後成長ができる分野等に関して,外部専門家による客観的な調査分析を実施しているところであります。その結果をもとにして今後議論を深めていきたいと思います。 私からは以上です。
◎岸堅士総務局長 同じ項,非正規職員の待遇改善の中で,非正規職員の総数,雇用形態ごとの人数,年収についてお答えします。 平成27年4月1日時点における非正規職員の総数は2,222人で,その内訳は臨時的任用職員441人,嘱託職員1,397人,再任用職員271人,任期付職員113人です。代表的な職種のおおよその年収は,臨時的任用職員では臨時事務職員174万円,嘱託員はさまざまな委嘱業務がありますが,260万円前後であります。 続いて,臨時職員は臨時的,短期的に限り採用しているかについてですが,臨時的任用職員については地方公務員法に定められているとおり,年度ごとにその職の必要性を判断し,任期を限って任用しています。 次に,臨時職員の待遇改善についてですが,1年の任用期間終了後に新たに任用する際は改めて試験を行いますが,従来は1カ月以上期間を置いて任用していたのを1日以上に改めることにより,社会保険及び雇用保険,そして年次有給休暇の継続などができるように平成28年4月から改善することとしております。 次に,臨時職員の育児休暇制度についてお答えします。 臨時的任用職員の育児休業制度については,地方公務員の育児休業等に関する法律により適用除外となっており,育児休業制度は設けておりません。引き続き臨時的任用職員が安心して働くことができるよう,休暇制度について検討を進めてまいりたいと考えております。 続いて,臨時職員に経験と年齢により賃金に差をつけてはどうかというお尋ねです。 臨時的任用職員については同様の職務内容で勤務していただくものであれば,賃金の額は同じになるものと考えております。 次に,率先して臨時職員の賃金を増額すべきではないかとのお尋ねです。 臨時的任用職員の賃金については,これまでも改善を図ってまいりましたが,本年1月には本市職員の給与改定に合わせて臨時事務職員についても引き上げ改定を行ったところです。今後につきましても,引き続きより適正なものとなるよう見直しを行ってまいりたいと考えております。 以上です。
◎佐々木正士郎財政局長 私からは,まず大きな1番目,暮らしと経済についての項,8%への消費税増税の影響,それから消費税10%時の1人当たりの負担額,それから消費税増税についての国への要望につきましてお答えさせていただきます。 毎月公表されます内閣府の月例経済報告におきまして,消費税率8%に引き上げ直後の3カ月の基調判断は,景気は緩やかな回復基調が続いているが,消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動により,このところ弱い動きも見られるとされ,1年後の平成27年4月の基調判断は,緩やかな回復基調は続いている,個人消費は総じて見れば底がたい動きと公表されております。 消費税10%での1人当たりの負担増の額につきましては,新聞報道等により国会で議論されたことは承知しておりますが,私どもといたしましては何らかの資料のある確たる数字を承知しているものではございません。 なお,消費税率の引き上げの中止要望につきましては,共産党を代表しての田中議員にお答えしたとおりでございます。 それから,(4)の公契約条例の関係について順次お答えいたします。 まず,賃金の下限額を定める公契約条例は,全国で17の自治体が制定しております。情報収集した中には,事務量や経費が増加したという声もあることを聞いているところでございます。 また,岡山市における公契約条例の制定につきましては,共産党を代表しての田中議員の御質問にお答えしたとおりでございます。 以上でございます。
◎那須正己保健福祉局長 同じ項で,最低年金制度導入への所見をというお尋ねでございます。 年金制度につきましては,国が制度設計して運用していくものであり,岡山市といたしましては今後も国の動向に注意しつつ,年金制度充実に向けた働きかけは継続していきたいと考えております。 以上でございます。
◎山本修司経済局長 同じ項,アベノミクスの検証についての中で,まず安倍政権下3年間での企業収益,労働者の平均年収,消費購買力の推移とこれらに対する所見についてお答えします。 財務省の法人企業統計調査によると,我が国の営利法人等の経常利益は,平成24年度48兆5,000億円,平成25年度59兆6,000億円,平成26年度64兆6,000億円と増加,国税庁の民間給与実態統計調査によると,1年を通じて勤務した給与所得者1人当たりの平均給与は,平成24年度408万円,平成25年度413万6,000円,平成26年度415万円と微増,総務省統計局の家計調査によると,1世帯当たり1カ月間の消費支出額は平成24年度24万9,000円余,平成25年度25万3,000円余,平成26年度24万8,000円余となっており,この3年間で企業収益の増加につれて労働者の年収もやや増加しているものの,消費支出は上向いていない状況が見られます。なお,この間企業の設備投資も伸びていることなどから,世界経済の変動要因もある中で,企業が体力の強化を図っている面もあるのではないかと思われます。 次に,非正規社員がふえているが,事業主側,労働者側が選んだ理由は何かとのお尋ねにお答えします。 議員お示しの厚労省の調査によりますと,事業者側の理由の上位には,賃金の節約のため,1日や週の中の仕事の繁閑に対応するためなどが挙げられ,労働者が選んだ理由の上位には,パートタイム労働者は自分の都合のよい時間に働けるから,派遣労働者は正社員として働ける会社がなかったから,専門職である契約社員は専門的な資格,技能を生かせるからなどが挙げられております。 次に,若者雇用促進法の概要とこの法律により自治体は何をすべきかとのお尋ねに一括してお答えします。 青少年の雇用の促進等に関する法律,いわゆる若者雇用促進法では,事業主,職業紹介事業者,国,地方公共団体等関係者の責務を明確にし相互に連携を図ることとし,また事業主による職場情報の提供の義務化,労働関係法令違反の事業主に対するハローワークの新卒者向け求人の不受理,優良な中小企業の認定制度の創設により,適切な職業選択のための取り組みを促進するとともに職業能力の開発,向上及び自立の促進を図ることとしています。 地方公共団体の責務としては,国と相互に連携を図りつつ,若者の希望を踏まえた求人に関する情報の収集及び提供,その他必要な措置を講ずるように努めなければならないものとされています。 次に,ブラック企業として岡山市の企業が摘発や指導を受けたことはあるか,岡山市ではブラックバイトについてどのように把握しているかとのお尋ねに一括してお答えします。 ブラック企業,ブラックバイトについては統計上も明確な定義がなく,市内の実態把握も困難ですが,一般的には労働関係法令違反の有無が目安となります。平成26年の岡山労働局管内──岡山県内でございますが──における監督指導実施状況についての報告では,違反事業場数は1,887件,そのうち送検された件数は24件となっており,市内の件数は公表されておりません。 続いて,消費増税の中で,零細小売店が市内にどの程度存在するか,また増税による小売店廃業などへの影響について一括してお答えします。 市内の従業者数4人以下の小規模な飲食料品小売業は,平成24年の経済センサス活動調査では572事業所,増税後の平成26年の経済センサス基礎調査では632事業所となっており,この間で60事業所が増加しております。小売店廃業に関しては,さまざまな個別の理由があると考えられ,消費税増税による影響としては把握できておりません。 続いて,中小企業支援策の中で,全国では幾つの自治体が住宅リフォーム助成制度を取り入れているか,地域経済振興策として取り組まないかとのお尋ねにお答えします。 2013年5月8日の全国建設組合総連合の資料では,全国で562の自治体が住宅リフォーム助成制度を実施しています。東日本大震災の後に本市で実施した住宅リフォーム助成事業は,不測の事態を受け緊急経済対策の一環として実施したもので,地域経済振興策として実施するためには,住宅リフォームに限定する理由等について,政策目的を明示しにくいことなどから,現在実施については考えておりません。 以上です。
◎甲斐充環境局長 大きな2番目の項,産廃処分場に関する質問のうち,最高裁の口頭弁論の意味,設置許可の正当性,職権取り消しの意図,事業者とのやりとりについては,市民ネットを代表しての鬼木議員への答弁のとおりです。 次に,他の産業廃棄物処理業者の許可取り消し処分との対応の違いについてですが,先日許可取り消し処分を行った事業者は,排出事業者から埋立処分するよう委託された産業廃棄物を,本来埋め立てるべき最終処分場ではなく隣接する同社資材置き場に運搬の上,故意に投棄し,覆土により隠蔽するという重大な環境犯罪を犯したものであり,特に悪質性が高いことから許可取り消し処分を行ったものです。 一方,箕島処分場の容量超過の主な原因は,平成7年,第三者が所有する隣接地からの土砂崩落事故により生じたもので,処分場を管理運営する事業者は崩落して処分場内に入った土砂は埋立容量に含まないとの認識のもと,許可容量分の廃棄物の埋め立てを行ったため,結果として土砂分が容量超過となったものであり,悪意を持って行われたものではないことから,行政指導により是正を求めたものです。これについては,許可処分取り消し請求訴訟の争点の一つとなりましたが,裁判所はこの行為を意図的に不法な埋め立てを行ったものであるとは認められず,悪質性の高いものとは言えないと認定しています。 次に,再審査での許可処分についてですが,申請内容が補正されれば,法が定める許可要件に適合するか否か,厳正に審査してまいります。 以上です。
◎河野広幸市民生活局長 大きな3番目の項,新斎場について,まず三和町内会の投票結果についてどう受けとめるか,理解を得られない原因は何か,地元要望について三和町内会を馬屋上学区の他の3町内会と区別する考えなのかとのお尋ねにお答えいたします。 三和町内会の皆様には,環境影響調査等の結果から,候補地が安全に利用できることなどについて御説明させていただいておりますが,三和町内会の御判断に変化はないものと考えております。 三和町内会の皆様には,斎場に対する不安などから御理解が得られなかったものと考えており,引き続き斎場の必要性や候補地が安全に利用できることなどにつきまして丁寧に御説明を行い,意見交換を行ってまいりたいと考えております。 地元要望につきましては,平成25年8月に馬屋上学区連合町内会の各町内会長に回答させていただいているとおりでございます。 なお,市から地元町内会に対し,新斎場建設推進協議会の立ち上げについて要請はいたしておりません。 以上でございます。 〔10番河田正一議員登壇〕
◆10番(河田正一議員) 再質問します。 消費税の問題で聞きますけども,軽減税率などという言い方でまるで減税がなされるかのように言っていますが,実際は消費税が2%上がることで1人当たり2万7,000円,1世帯当たり6万2,000円ふえると言われています。さらに,3年間で5%から10%になるわけです。その間で1人当たり8万1,000円,世帯では18万4,000円上がると言われているわけですけども,こういった中で,この資料を見ていただくとわかるように,この間消費税が集められたのが327兆円で,法人税減税に使われたのが270兆円なんですね。だから,これは結局消費税は法人税の減税の穴埋めに使われたということが言えるんじゃないですか。その辺について見解をお聞かせください。
◎佐々木正士郎財政局長 消費税の税率の引き上げにつきましては,社会保障の安定財源の確保のために行われるものと認識しております。
◆10番(河田正一議員) それでは,消費税に複数税率が採用されると,インボイス方式が必要になると言われています。インボイス方式とは仕入れ税額控除の方式ですが,簡単に説明していただけませんか。
◎佐々木正士郎財政局長 お答えいたします。 基本的に,仕入れ税額の計算,いわゆる仕入れ税額の控除をするための要件といたしましては,今は請求書等保存方式という方式を用いられておりますが,このインボイス方式になりますと,基本的にはその請求書に適用税率,それから税額の記載をしなければならないというものでございます。
◆10番(河田正一議員) 零細な消費税非課税業者にはどんな影響が出ますか。
◎佐々木正士郎財政局長 基本的に,例えば課税売上高が1,000万円以下の免税事業者にとってみると,実はこの影響はないのかなと思われますが,いずれにいたしましても,その請求書を発行するに際して適用税率や税額をきちんと記載しなければいけないということは当然出てくると思います。
◆10番(河田正一議員) 今の財政局長の認識,私とは大分違います。小規模な非課税業者からは物を買わなくなる,こういうことが起こり得ると思うんですけども,再度聞きます。
◎佐々木正士郎財政局長 今のお話は,インボイス方式では請求書を出す方が要は記載をしなければいけないということでございますので,これによって小規模事業者から買う買わないという議論は,ちょっと私としてはよく理解できません。 以上でございます。
◆10番(河田正一議員) そのことはまた聞くとして,岡山市の非正規職員について待遇改善されているということなんで,これからもしっかり頑張って,女性が輝くというか,非正規の人たちも頑張っていけるようにぜひ頑張っていただきたいと思います。これは要望としておきます。 公契約条例の件なんですけど,我が党の代表質問に対して,賃金は労使間で自主的に決めることだというようなことで,そんなことをする必要はないといろいろと言われましたけども,じゃあなぜ最低賃金というのは国が関与して決めるんですか。
◎佐々木正士郎財政局長 最低賃金につきましては,最低賃金法等関係法令において定められているものと理解しております。
◆10番(河田正一議員) そういうふうにやっぱり生活していく上で必要ということで決められるわけですね。 ことし3月期の決算で,大手の建設業では軒並み最高益を上げるようなことが言われておりますけども,これほどの利益を上げた原因の一つが,労務費や資材費の高騰を織り込んで受注したけども,見込みよりも労務費が落ちついていたからと言われていますけど,このことについての所見を聞かせてください。
◎佐々木正士郎財政局長 いずれにいたしましても,労働の賃金につきましては労使が自主的に決められるというもので,その結果だと理解しております。
◆10番(河田正一議員) 時間がないんで,産廃の問題を聞きます。 御津虎倉産廃の行政訴訟は,何が争点でしたか。
◎甲斐充環境局長 いわゆる許可条件ですね,許可条件に合っているか合っていないかというところが争点になっていると思います。 以上です。
◆10番(河田正一議員) 産業廃棄物処理施設設置許可処分取り消し請求上告事件,これが正式な事件名ですね。これによると,やっぱりこの取り消しがどうかというのが争点だと思うんですけど,その辺の認識はどうですか。
◎甲斐充環境局長 ちょっと内容を確認したいんで,反問お願いします。
○宮武博議長 反問,はい。
◎甲斐充環境局長 今のお話は,事件名の中の取り消しというところにどういう感想を持っているかという御質問でよろしいですか。
◆10番(河田正一議員) 要は,住民が提起したのは,取り消しを求めてやったんじゃないですかということで,そういう認識がありますかということを聞きたかったんです。
◎甲斐充環境局長 事件名がそうなっておりますから,そういうのを求められたと。ただ,争点としては許可基準の適合度合いというものが物差しになっていると思っています。 以上です。
◆10番(河田正一議員) 上告審には,多くの岡山市の代理人が名を連ねています。東京在住の代理人はどのような立場の人ですか。
◎甲斐充環境局長 お一人お一人覚えているわけではないんですが,法務局の訴訟担当の方だと思っております。 以上です。
◆10番(河田正一議員) 鬼木議員の質問に対して,上告受理の決定は審議開始の決定であり直接控訴審判決に結びつくものではない,上告受理イコール判決がひっくり返るという認識はないと答弁されました。また,司法統計により,上告受理39件のうち,上告を棄却したもの26件,判決を変更したもの13件と答弁されました。御津虎倉行政訴訟の判決は,平成27年度司法統計には,控訴審判決を維持し,上告を棄却したものに数えられますか。
◎甲斐充環境局長 行政訴訟,形上は上告棄却をとっておったと思います。
◆10番(河田正一議員) すなわち,控訴審判決を維持し上告を棄却したものは,判決前に裁判で争点となっている事項をみずから取り下げて最高裁判決を出させなかった事例ということです。したがって,実質は判決の前にみずから白旗を上げたものが多くて,上告を棄却した件数のほうが多くなっているんです。上告を棄却したものも判決を破棄したものも,いずれも高裁の争いとなった争点はひっくり返ったということですが,そうではないと反論できますか。
◎甲斐充環境局長 その点についてのうちの判断は,市民ネットを代表しての鬼木議員に申し上げたとおりです。 以上です。
◆10番(河田正一議員) 先ほど言いましたように,岡山市の例で言ったようにみずから争点となったことを取り下げた,それも棄却したという中に数えられるわけですよ。そういう件数のほうがたくさんあるということを理由にして,判決そのものの中で最高裁で口頭弁論があってもひっくり返る率は少ないと,そういうふうに局長は言っておるわけだけども,先ほど言いましたように岡山市の例をそのように争点となったことをみずからが白旗を上げたということについての認識がないんじゃないですか。
◎甲斐充環境局長 それも鬼木議員に答弁したとは思うんですが,変更届をして内容が是正されたものが,それが審査されない,そういう訴訟を継続することに意義はないという形で関係者協議の上で決定した事項です。最初から白旗どうのこうのではありません。論点が違うと思います。 以上です。
◆10番(河田正一議員) 今,関係者と協議してと言われましたが,その関係者というのは先ほど言われた東京の法務省の関係者ですね。
◎甲斐充環境局長 法務省の関係者の方も入っておられます。 以上です。