岡山市議会 > 2015-09-14 >
09月14日-06号

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  1. 岡山市議会 2015-09-14
    09月14日-06号


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    平成27年 9月定例会    平成27年9月定例岡山市議会    議 事 日 程  第6号       9月14日(月)午前10時開議第1 個人質問 甲第165号議案~甲第201号議案      …………………………………〇会議に付した事件 日程第1 個人質問      甲第165号議案~甲第201号議案      ──────〇──────〇出席議員(46人)            1番  東     毅            2番  田 中 のぞみ            3番  林   敏 宏            4番  福 吉 智 徳            5番  柳 井   弘            6番  岡 崎   隆            7番  松 田 隆 之            8番  山 田 正 幸            9番  林     潤            10番  河 田 正 一            11番  竹之内 則 夫            12番  熊 代 昭 彦            13番  太 田 栄 司            14番  柳 迫 和 夫            15番  難 波 満津留            16番  千 間 勝 己            17番  川 本 浩一郎            18番  二 嶋 宣 人            19番  赤 木 一 雄            20番  藤 原 哲 之            21番  竹 永 光 恵            22番  中 原 淑 子            23番  松 田 安 義            24番  鬼 木 のぞみ            25番  高 橋 雄 大            26番  森 山 幸 治            27番  吉 本 賢 二            28番  森 田 卓 司            29番  東 原   透            30番  小 川 信 幸            31番  成 本 俊 一            32番  松 島 重 綱            33番  則 武 宣 弘            34番  田 尻 祐 二            35番  磯 野 昌 郎            36番  羽 場 頼三郎            37番  下 市 このみ            38番  楠 木 忠 司            39番  小 林 寿 雄            40番  和 氣   健            41番  三 木 亮 治            42番  鷹 取 清 彦            43番  礒 谷 和 行            44番  田 口 裕 士            45番  浦 上 雅 彦            46番  宮 武   博      ─────────────〇説明のため出席した者       市     長  大 森 雅 夫       副  市  長  横 山 忠 弘       副  市  長  繁 定 昭 男       理     事  片 山 伸 二       市 長 公 室 長  谷 利 雅 喜       政 策 局 長  田 中 利 直       総 務 局 長  岸   堅 士       財 政 局 長  佐々木 正士郎       市 民 生活局長  河 野 広 幸       市 民 協働局長  奥 野 淳 子       保 健 福祉局長  那 須 正 己       岡山っ子育成局長 田 中 克 彦       環 境 局 長  甲 斐   充       経 済 局 長  山 本 修 司       都 市 整備局長  山 崎 康 司       下水道河川局長  大 杉   誠       水道事業管理者  今 川   眞       市場事業管理者  田 淵   薫       消 防 局 長  石 田 和 清      選挙管理委員会       委     員  内 田 博 子       委     員  若 林 昭 吾      監 査 委 員       委     員  白 神 利 行      人 事 委 員 会       委     員  守 屋 勝 利       事 務 局 長  三 浦   真      農 業 委 員 会       第二農業委員会会長上 岡 耕 一      教 育 委 員 会       委     員  奥 津   晋       委     員  塩 田 澄 子       教  育  長  山 脇   健      ─────────────〇出席した議会事務局職員       局     長  中 田 幸 成       統 括 審 議 監  中 村   稔       総 務 課 長  矢 木 広 幸       議 事 課 長  池 田 経 二       調 査 課 長  吉 川   乃      午前10時0分開議 ○宮武博議長  皆さんおはようございます。 これより9月定例市議会第6日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は42名であります。      ───────────── ○宮武博議長  会議録署名議員に森山議員,鷹取議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○宮武博議長  本日の議事日程は,個人質問並びに甲第165号議案から甲第201号議案までの37件の議案についてであります。      ──────〇────── △日程第1  個人質問 甲第165号議案~甲第201号議案      ───────────── ○宮武博議長  日程に入ります。 日程第1は,個人質問並びに甲第165号議案平成27年度岡山市一般会計補正予算(第2号)について以下37件の議案についてであります。 これらを一括上程し,個人質問を行います。 それでは,順序に従いまして吉本議員。     〔27番吉本賢二議員登壇,拍手〕 ◆27番(吉本賢二議員)  皆さんおはようございます。自由民主党岡山市議団,吉本賢二でございます。 まずは,先週茨城,宮城,栃木のほうで起こりました豪雨に対し,被害を受けられた方に対して御冥福をお祈りするとともにお見舞いを申し上げます。 あの映像を見ていると,ここへおられる皆さんも本当にいつ岡山市にああいうことが起こるんだろうかというふうに心配されたと思います。一級河川である旭川を初め,うちなんかは笹ケ瀬川があったり足守川があったり,いろいろ考えるところが多いんでございますけど,やっぱりもう一度考え直していかなきゃいけないかなという時期に来ているかもしれません。皆さんで一緒に知恵を絞って考えていきましょう。 あと,きのう,御存じかもしれませんけど,ファジアーノ岡山がまた試合をしました。前半の最初に1点をとって,これはいけるかなと思うたんですけど,前半最後で1点をとられ,結果的には引き分け,順位は変わらずの16位と聞いておりますけど,ちょっと期待したいなと,もう少し頑張っていただきたいなという思いもありますけど,これだけは勝負事でございますから,いいときもあれば悪いときもある。これからも温かく皆さんで見守っていこうではありませんか。 もう一つ,長々と話をしている暇もないんですけど,今国勢調査が始まったと思います。週末に私も何名かの方にお会いして,その方々は国勢調査の調査票を配っていただいている方々だったんですけど,お会いして手渡しして,簡単に説明してというてやるんですけど,やっぱりなかなかお会いができないという,本当に御苦労されておられるんだなと。朝に昼に夜に行っても。うちらのはまた大学生が結構多いんで,なかなかつかまらない。岡山大学なんか,9月はまだ授業がありませんので,まだ帰ってきていないというようなのが現状でございます。 また,今回からインターネットで回答することができるようになりました。実を言うと,私やりました。もう皆さんもやられた方がおられるかもしれません。約3分ほどあったらできますわ。ほんまに簡単です。あっという間じゃなあと,こんなに便利なことがあるんじゃなあというぐらい便利でございました。ただ1個,今こちらのほうから議員さんがにこにこしながら俺もやったでというような顔をされたんですけど,項目の中に自分の仕事の事業内容は何ですかと。その次に出てきたの,主な内容は何ですかと聞かれて,これは何を書くんかなと。多分,市長も悩まれると思うんですけど,職員さんは余り悩まんのんで,我々議員はちょっと悩むところじゃねえかなと思いながらも回答させていただきました。 では,通告に従いまして入らせていただきます。 1,岡山市体育協会について。 岡山市のスポーツの発展,地域のスポーツの発展に御尽力をいただいている団体,それが岡山市体育協会です。この協会は体制強化のため,来年4月に一般財団法人になることをことしの5月の総会で決定されました。 ここで質問します。 (1)一般的に,一般財団法人になるメリット,意義を説明してください。 (2)先月,岡山市で全国の政令指定都市の体育協会の会合が開かれました。その内容を説明してください。また,各地の団体の方針や活動などを参考にして,岡山県体育協会とのすみ分けも含め今後の事業方針をお示しください。 (3)この9月議会の前のプレの委員会で,奥市野球場や岡山市障害者体育センターなどのスポーツ施設の指定管理者の公募が発表されました。今後,公募に参加することも体育協会の発展のための方法と考えますが,いかがでしょうか。 (4)財団法人として基本となる財産の確保のため,寄附を募っていると聞きます。どのような計画をしているのでしょうか。また,「市民のひろば おかやま」に,この寄附の件を掲載するなどして岡山市も協力するべきです。御所見をお願いいたします。 2,岡山市まち・ひと・しごと創生総合戦略(素案)についてお伺いします。 国のまち・ひと・しごと創生長期ビジョンや岡山県のおかやま創生総合戦略を勘案しつつ,人口ビジョンを踏まえ地方創生の目標を示し,実現に向けて重点的に取り組むべき施策の展開の方向性を示した岡山市まち・ひと・しごと創生総合戦略(素案)が公表されました。いろいろ聞きたいこともありますが,今回は2点に絞らせていただきます。 1つ目が,基本目標1,岡山市の強みを活かし,安定した雇用と活力を創出するの中の新たな雇用と成長を促す戦略的な産業振興,①地場の産業の育成・強化。もう一点,岡山市への新しい人の流れをつくるの中の地元大学等との連携について,岡山市が地方創生していくためには一番大切なことと思い,この点について質問させていただきます。 (1)今まで岡山市は,中小企業,地場産業の育成強化のためにいろいろな施策を実施してきたと思います。主な施策の成果をお示しください。 (2)素案では地場産業振興事業など具体的な10事業が上がっていますが,この事業でどの程度の効果を予想しているのか,根拠もあわせお示しください。 (3)これは提案です。市の契約において入札制度や入札の出し方を見直し,安い,低価格ばかりではなく地元企業の育成強化のために,地元業者が落札できるような特典をつけるべきだと考えますが,いかがでしょうか。 (4)次は,大学についてです。今まで地元の大学に対しても多くの施策を実施してきたと思います。主な施策の成果をお示しください。 (5)素案では雇用対策等事業が上がっていますが,この事業でどの程度の効果を予想しているのか,根拠もあわせお示しください。 (6)これは提案です。市内の学生に自分たちがやりたいイベントのプレゼンをさせ,競い合わせ,その運用資金を行政が出す。今ある区づくり推進事業の大学,学生バージョンをしてはどうでしょうか。 大学生の新しい発想,一般市民の楽しみ,1つのことをやり遂げることで地元への愛着心の育成,多くのことが期待されます。いかがでしょうか。 3,施設整備についてでございます。 (1)本庁,岡山市役所の建てかえについてでございます。 この懸案も避けては通れません。今回の大雨で,ある市役所の1階がつかっていたと思います。ああいうことも考えると,本当にいろいろ考えなきゃいけない時期に来ていると思います。学校・園や,公民館や地域センターなどの耐震工事などは順調に進んでいますが,市役所本庁の建てかえは進んでいません。確かに,災害時の本部は隣にある保健福祉会館にできますが,では地震が起きた瞬間,この建物が倒れては元も子もありません。 ここで質問いたします。 ①本庁を建てかえるのか,それとも耐震補強するのか,再度御説明ください。 ②財源については合併推進債を使うのか,それとももっと有利な財源がほかにあるのか,お示しください。 ③この春,東京都の豊島区,人口28万人ですが,新しい区役所,新庁舎を,地上49階,地下3階を総事業費435億円で建設しました。しかし,豊島区の一般財源は支出ゼロでございます。そのからくりといたしましては,まずは今ある区役所の位置を移転させました。そこがたまたまではないんでしょうけど,民間の再開発事業で全体の約6割,小学校や児童館の跡地だったらしいですけど,その6割を区が所有しておりまして,それで建物を建てて,11階以上をマンションにした複合ビルをつくりました。当然ですけど,これは完売しております。 で,必要部分を区が購入して,今度は区が購入した資金,購入費については分譲の一部収入,約6割分に当たりますけど,それと前の区役所があった土地を賃貸契約してお貸ししているその金額で一般財源支出ゼロになったと。非常に都合のいい結果にはなった,うらやましい限りでございますけど。 ここで提案になりますけど,マンションを含む複合ビルにする岡山市役所,この案はどうでございましょうか。都会的なまちだなあ,都市だなあといろいろなところから来た人が感じるんじゃないんかと思います。御検討をよろしくお願いします。 ④基本構想,計画については,いつつくる御予定でしょうか,御説明ください。 (2)新しいコンベンションホール建設についてでございます。 岡山市は,平成25年1月,岡山市コンベンション戦略プランを作成し実行しております。この9月議会の市長の所信表明の中では,岡山大学との間に「コンベンションの誘致・開催における連携・協力に関する協定」を締結したと。この締結自体は岡山大学との連携が深められ,すばらしいことと考えます。ただ,戦略プランを作成する際も,岡山大学からも十分に情報をいただくなどして完成させたと記憶しております。 ここで質問です。 ①今回の締結とコンベンション戦略プランの関係をお示しください。 ②コンベンションホールの候補地の一つである岡山駅西口再開発予定地,岡山市駅元町11番地区のことでございますけど,現在組合とはどのような話をしているのか,説明願います。 ③以前より多くの議員さんからコンベンションホールの新設について質問が上がっておりましたが,新しい文化芸術施設──いわゆる岡山市民会館のことでございますけど──の計画が完成したらコンベンション施設の検討をするとの答弁が何回かあったと思います。このたび,市民会館大ホールは1,500名から1,600名,中ホールは800名から900名という案が示されました。もう岡山駅西口再開発予定地,岡山市駅元町11番地区で建設するかどうかは,地権者のことも考えればそろそろはっきりさせるべきではないかと思います。御所見をお願いいたします。 続きまして,(3)JR岡山駅への路面電車の乗り入れについてでございます。 3月の検討会で3パターンが示され,今議会でもいろいろな方が質問されました。この路面電車の乗り入れについては,平成11年7月,約16年前になりますけど,まちづくり交通計画調査の中で環状化,延伸ということが組み込まれたと聞いております。で,平成25年11月議会,大森市長にとっては初議会だったと思いますけど,私の個人質問に対し大森市長が,この駅への乗り入れについても私としては今検討に値する問題だと理解していますとの答弁があり,話が再び進み始めたと記憶しております。 この乗り入れ方針について,市長は秋,11月には決定したいと発言されておられます。市長は答弁で,まずは乗り入れができるのかを検討していると。私も実を言うと同じ考えでございました。ただ,市の職員さんから,またいろいろな方から御意見,御質問等を受けさせていただいた限り,やはり交通渋滞の問題,路面電車の便数の問題,将来の延伸,環状化の問題,LRT化の問題などについて説明を受けた限り,ちょっと難しいのではないだろうかと思っています。 ここで私の意見を言わせていただきます。 今回は,将来のことを考えてデッキにするべきではないでしょうか。また,あわせて岡山駅から市役所に行く市役所通りの南進の西側,こっち向いて一番右側のあの木が植えてあるところになりますけど,あそこの車線をとめて一度社会実験をするべきです。その状況を見て,環状化,延伸へつながるような方策を,また吉備線のLRT化につながる方策をつくるべき,そのようなことを岡山市総合計画に記載するべきではないでしょうか。 ここで質問いたします。 まずは,現時点の状況より質問させていただきます。 ①概算事業費は,平面乗り入れで9億8,000万円,歩行者デッキ直線形で約20億円ちょっと,円形で33億円ちょっととなっています。国の補助金,交付金,起債を活用し,最も有利な財源を利用すれば岡山市の支出はそれぞれ幾らになるのかを御説明ください。 ②次回開催される第4回の路面電車岡山駅前広場乗り入れ計画案調査検討会において,岡山市の方針を出すのか,再度御答弁をお願いします。 ③新設デッキにしても,駅前乗り入れにしても,完成予定はいつを考えているのか,御説明ください。 次に,平面乗り入れについて質問させていただきます。 ④現在の電車は朝のラッシュ時,数分に1本,1時間当たり22本出ている時間帯もありますけど,電車が出発しております。平面乗り入れの場合,車などの南北道路,今の通りでございます。東西道路,いわゆるバスが出てきたりするところでございます。電車のための信号表示となります。平面乗り入れをしたために,本数が減り不便になった,これは問題でしょう。このような状況で駅出発の電車が数分に1本,今の本数を維持できるのかどうか,いかがでしょうか。 ⑤平面乗り入れについて,警察との話し合いは現時点ではどうなっているのか,また環状化については警察と話し合いを行っているのか,御説明ください。 ⑥平面乗り入れが完成したと仮定します。将来,岡山駅から市役所方面への環状化,また延伸する場合,岡山駅前交差点周辺はさらに混み合うことが予想され,現実的に実現できるのか不安でございます。御所見をお願いします。 ⑦現時点で,民間業者との予算負担について話は進んでいるのか,御説明ください。 次に,新設デッキについて質問します。 ⑧デッキの幅については,今4メートル幅にすることになっています。これは,岡山駅西口のデッキ,全日空ホテルやNHKのほうに行くデッキのことでございますけど,あれよりも幅が狭く,またイオンモール岡山がつくられた東西の通路よりも狭いこととなります。大人であれば,2人,2人の入れ違いがやっとの幅でございます。これは,ちょっと狭過ぎるのではないでしょうか。再検討するべきですが,御所見をお願いいたします。 次に,平面乗り入れ,かつ新設デッキについて,両方したらどうかということについて御質問します。 ⑨平面乗り入れし,かつデッキをつくった場合,駅前の道路上,また地下の構造上,補強などで対応可能なのか,また今の設計計画では実現可能なのか,御説明ください。 次に,新設デッキができ,かつ延伸,環状化について質問します。これは,今出ていない新しい考えとなります。 ⑩岡山市は,平成12年度に市役所通りで社会実験をしております。その結果はどうでしたか。また,それ以降どうなっているのか,御説明ください。 ⑪新設デッキが完成したと仮定します。今の電車の始発駅,おりたりする駅より市役所通りに路面電車を延伸する場合,要は高島屋の西側のほうになりますけど,設計の計画上,構造物で弊害になるものはあるのかどうか,御説明ください。 ⑫もし環状化するならば,イオンモール岡山の交通状況を勘案すると,市役所通りの南進の単線しか現実には難しいことが予想されます。社会実験をするべきです。それについての御所見をお願いします。 ⑬岡山市総合計画中期編には,新設デッキ,社会実験を組み入れ,長期編に路面電車の延伸,環状化,イオンモール岡山の北側道路,下石井・岩井線,あの陸橋のように上がっているやつですけど,下石井・岩井線を通して吉備線への乗り入れ,LRT化の完成,これを記載するべきと思いますが,御所見をお願いいたします。 (4)新しい文化芸術施設についてお尋ねします。 先日の委員会で,新しい文化芸術施設整備の案が示されました。今までの委員会やあり方検討会などの意見が反映されています。ただ,席数については,市内の施設などの席数が示され,その結果,1,500席から1,600席の案が出されました。 ただ,気になる点があります。倉敷市との関係もあり,職員さんは言いにくく遠慮しているのでしょうから,私のほうで考えを述べさせていただきますが,倉敷市民会館との比較がないことが気になる点でございます。例えば,平成26年度において,有料の歌手のコンサートでございますけど,岡山市民会館では26件,倉敷市民会館では33件,7件倉敷市民会館のほうが多いんでございます。搬入のしやすさ,ステージやバックヤードの広さや,リハーサル室や練習室などの差がこの結果と思われます。 今度の施設計画では利便性がよくなっておりますが,倉敷市民会館の大ホールの席数は1,996席です。同規模にしないことは大きな問題と考えます。主催者側にとっては,搬入のしやすさ,ステージなどの使いやすさが同じであれば,やはり席数が結果的に収入の差になるのではないでしょうか。倉敷市での開催イベントを岡山市に誘致することは,何度も過去の委員会でも出た意見でございます。座席数について変更を求めます。御所見をお願いします。 (5)内尾グラウンド整備について。 現在,この土地は岡山県所有となっております。ことし2月の代表質問の中で,山田のグラウンドとこの土地について尋ねたところ,内部において利用状況等を調査しております,今後内部検討だけではなく広く関係団体等の皆様の御意見をいただき検討する場を早急に設け,総合的な施設整備計画を策定したいと答弁されております。平成24年4月に策定した岡山市スポーツ推進計画の内容に照らし合わせ,現在の進捗状況を説明してください。 また,内尾グラウンドを岡山県所有のままで岡山市が施設整備することで,岡山県との話し合いができないのか,御所見をお願いします。 以上で1回目の質問を終わらせていただきます。 ありがとうございました。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  皆さんおはようございます。 それでは,吉本議員の御質問にお答えいたしたいと思います。 その前に,質問の前に3点触れられましたが,私も国勢調査に関して言えば,週末にやらせていただきました。非常に簡単にできます。いろんな人の手間暇を考えると,まだ行われていない方がございましたら,できるだけネットでの回答をお願いできればと思います。ちなみに20日まででございますので,よろしくお願いします。 吉本議員が気にされた業務内容,私も少し考えましたが,私は岡山市役所の業務全般という表現で書かせていただきました。 それでは,具体的な質問に対してのお答えをしたいと思います。 まず,施設整備の中の路面電車の乗り入れの話でございます。第4回の計画案調査検討会において岡山市の方針を出すのか,完成予定はいつにするのかということであります。 今議会でも何回か路面電車の乗り入れについては御質問いただいているところでありますが,このように詳細なスケジュールについては初めてでございますので,お答え申し上げたいと思います。 まず,調査検討会でございますが,乗り入れのパターンとして考えられます平面乗り入れ,そして高架での乗り入れ,地下での乗り入れを考えさせていただきました。ただ,交通処理や地下街への影響等から見て乗り入れが難しいというときには,やはりデッキの案も考えておかなければならない,これも議会でも何人かの議員から御指摘をいただいたところでありますけれども,そういう視点から,このデッキも加えて検討させていただくことにしたわけであります。 この調査検討会は非常に有益だったと思っております。その議論の過程の中で,やっぱり高架の乗り入れ,そして地下の乗り入れは無理だという結論をいただきました。そして,残ったのが平面乗り入れ,そしてデッキについては直線形と円形の3類型までこの計画案を絞り込むことができたわけであります。何回か御質問に対してお答えしていますように,その現状を踏まえて我々具体的に平面乗り入れが可能かどうかの点について,現在は軌道事業者,警察と駅前交差点の交通処理などについての技術的な協議を行っているところであります。 今後は,11月を目途に岡山市として乗り入れ方式についての最終計画案を固めさせていただく,決めさせていただこうと思っております。そして,それを,11月に開くことになると思いますが調査検討会にも提示し,御意見をいただこうと思っています。そして,その意見も踏まえながら,市議会での議論を待ちたい,市議会からの御意見も伺いたいと思っているところでございます。そして,平成28年度の当初予算の計上に向けて整理していきたいと思っているところでございます。完成予定時期もその中で具体化をしていければと思っております。 次に,施設整備の中の新しい文化芸術施設整備の大ホールの席数であります。1,500席から1,600席程度としているが,倉敷市民会館と同規模に変更してはどうかという質問に対して,私からお答えしたいと思います。 実は,新しい文化芸術施設あり方検討会でも,大きく3つの考えが出ておりました。1つは,1,800席から2,000席,現在の施設よりも大きくやるべきではないか。また,同じような規模で1,500席から1,800席,それから使用実績から見ると,1,000席から1,200席ぐらいがいいんじゃないかというような3つの意見が出ております。座席数をふやすと,それに伴いホワイエやトイレ等の附帯設備も増設が必要となり,施設全体の規模にもちろん影響を及ぼしていくことになるわけであります。このあり方検討会の中では,最小限の経費で最適な施設を整備するためにはどのくらいの規模がいいのかということの観点から整理し,とりあえず基本構想においては1,500席から1,600席程度の想定とさせていただいているわけであります。 1つには,シンフォニーホール,これが2,001席ありますけれども,ここは非常に近いわけですから,当然ながらその役割分担というのが必要になってくる。ただ,シンフォニーホールはクラシックなどの音楽が,特化まではいきませんけれども,そういったところが中心になって,確かに今おっしゃったようなポップス系については少し適さないような,そういうところもありますんで,それをどうするかという議論であります。 あとは,倉敷との問題について言えば,岡山駅と倉敷駅というのは16キロメートル離れている。岡山の市役所と倉敷の市役所も16キロメートルであります。ちなみに,岡山市の南北は47.8キロメートルあるわけでありまして,東西でも35キロメートルある。こういう中で16キロメートルをどう見るかということを考えてみますと,やはり大きな面では一つのマーケットになってくるんだろうと思います。それから,岡山でやること,倉敷でやること,それぞれやっぱり興行している方の感覚もあるでしょう。そういったところから,今言った26件,33件というのが決まっているとは思います。 ただ,最終的には,コストパフォーマンスというか,最小限のコストで最大の利益を出していくということを考えていかなきゃいけないと思います。倉敷とのとり合いといいますかね,とり合いでお互いが疲弊しては何もならないわけでありますから,シンフォニーホールとの役割分担を考えながら,全体の立場,全体をよく見て俯瞰してコストパフォーマンスが何がいいのかというのを,もう一度基本構想等々,これから議論していきますから,そういう中で整理していきたいと思っているところであります。1,500席から1,600席がもう既にありきということで変えないというつもりはありませんけれども,ただやっぱり倉敷との関係というのは,完全にそれをお互いがとり合って両方ともだめになってしまう,疲弊していくということだけは避けなきゃいかん。そういう要素をどう考えていくのかというのは,これからじっくりと議論していきたいと思います。 以上です。 ◎河野広幸市民生活局長  1番の岡山市体育協会について順次御答弁いたします。 まず,任意団体が一般財団法人になることの一般的なメリットでございますが,これは権利義務の法的な帰属主体となり,事業活動の継続性,永続性の確保により社会的信用を高揚させることができることが上げられます。加えて,民間の助成制度を受けることができることなど,自主財源の確保に有利になってくるものと考えられます。 次に,政令指定都市体育協会の会合の内容は,また岡山県体育協会とのすみ分けも含め岡山市体育協会の今後の事業方針はとの御質問です。 先日,本市で開催されました政令指定都市体育協会研究協議会につきましては,全国20政令指定都市の体育協会が一堂に会し,指導者派遣等について,指定管理施設の利用料金等について,独自事業の開発についてなど,各協会が抱える課題等について協議がなされました。 岡山市体育協会の今後の事業方針については,岡山県体育協会と連携を図りながら,市のスポーツ振興の一翼を担い,現在岡山市と共催している岡山市民体育大会や岡山市スポーツ少年団体育大会などの各種スポーツ大会を主体となって実施するなど,市民がさまざまな形でスポーツにかかわりを持つことができる事業を展開していただくことを期待しております。 次に,今後スポーツ施設の指定管理者の公募への参加も体育協会の発展のための方法と考えるがという御質問です。 現在,岡山市体育協会では,組織体制強化や財政基盤の充実の必要性を認識され,それらを実現するために一般財団法人としての設立に向けた準備を進めておられます。法人格の取得を通じて組織基盤が確立した後は,同協会のさらなる事業拡大への取り組みとして,スポーツ施設の指定管理者の公募に参加する可能性もみずから検討されていくものと思っております。 次に,基本となる財産に係る寄附金募集に係る計画は,市民のひろばに掲載するなど市も協力すべきではとの御質問でございます。 一般財団法人の基本となる財産につきましては,岡山市体育協会において,公益財団法人広島市スポーツ協会の基本財産を参考に5,000万円程度の規模を想定しておられます。岡山市では,岡山市体育協会の体制強化により岡山市スポーツ推進体制の一層の充実が図られることを期待し,平成27年度予算で出捐金として3,000万円を計上しております。この差額の2,000万円につきましては,岡山市体育協会において現在同協会の加盟団体を中心に民間企業,団体等から寄附金を募集されていると聞いております。 また,市民のひろばへのこの寄附金の募集に係る記事の掲載につきましては,岡山市体育協会の意向も踏まえ検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎田中利直政策局長  2つ目の岡山市まち・ひと・しごと創生総合戦略(素案)の項,地元大学との施策の成果についてお答えいたします。 主なものとしましては,西川魅力にぎわい創出事業の一環で,西川パフォーマー事業の検証や西川緑道公園かいわいのまちづくり調査を岡山大学と連携して実施しました。さらに,地域と一体となって推進することを目的に,まちづくりに関する地域連携協定を昨年10月に締結し,西川緑道公園沿いに西川アゴラを設置することで大学生や地域住民が積極的にまちづくりに参加できる機会がふえ,中心市街地での活性化に寄与しているところです。 また,市立の幼稚園,小・中学校における教育活動や環境整備の支援等を行う学校支援ボランティア活動では,多くの大学等に参加いただき,教職員を目指す学生に学校現場を体験する機会を提供しております。 さらに,岡山大学へ地域医療学講座を設置し,市民病院ERにおいて岡山大学医学部生が救急医療を学ぶ機会等を提供することにより,地域医療を担う人材育成,教育も行っているところです。 次に,学生に資金を行政が出し,地元への愛着心を育成してはどうかとの御質問にお答えさせていただきます。 まちづくりの課題に関して,大学は地域における知の拠点として研究,教育や人材育成を行う役割が期待されており,行政が大学と連携して効果的に地域の活性化に取り組んでいくことは重要であると考えております。さらに,学生が地域のまちづくりに直接関与することは,実践を踏まえた学習につながるとともに,地域への貢献を通じて地元への愛着を醸成し,将来の地域を担う人材育成にもつながると考えております。 議員の御提案につきましては,大学等の関係機関の御意見を伺いながら,学生の力をまちづくりへ生かす手法として今後研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎佐々木正士郎財政局長  同じ項の入札制度についてお答えいたします。 現在,建設工事業,物品販売業等全ての業種におきまして,WTOの該当案件を除き,入札参加資格要件に地元要件を付すなどの地元業者優先を基本とした発注を行っております。また,発注規模につきましても,競争性等を担保しつつ地元業者の育成の観点から分離・分割発注に努めているところでございます。 引き続き,発注元課と契約担当課がより連携を密にして,できるものについては分離・分割発注に努めるなど地元業者育成の取り組みを進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎山本修司経済局長  同じ項,中小企業育成強化施策の成果についてお答えします。 過去5年間の主な施策の成果としては,市内で開発,製造された工業製品等の販路拡張を目的に,県外や海外の展示会等に出展する経費を一部補助する販路拡張支援事業では,延べ149社に補助し,出展後の販売成約額が20億1,500万円,独自のすぐれた技術を持つ企業の製品開発等を支援するオンリーワン企業育成支援事業では,延べ12社で売上総額が3億1,000万円との報告を受けております。 また,商店街の空き店舗対策事業では,19店舗に改装費を補助するとともに,アーケードの改修や照明のLED化による基盤整備事業を6件実施し,商店街の環境整備に努めてまいりました。さらに,創業をサポートする起業家塾事業では,105人の受講者のうち30人が創業し,また中小企業融資制度貸付事業では4,624件,総額321億円の融資を行っております。 次に,地場産業振興事業など10事業,また雇用対策等事業それぞれの効果予想について一括してお答えします。 地場産業振興事業等10事業及び雇用対策等事業の効果予想については,それぞれ重要業績評価指標──KPIを設定しておりますが,平成31年の最終目標値については現在精査中です。ただし,地方創生先行型として今年度既に実施中の事業については,いずれも目標以上の実績を上げつつあり,特に設備投資や店舗改装を行い経営改革に取り組む企業に対する支援事業では,目標の10社以上に対し82社の応募があったところです。こうした先行型事業の実施状況も踏まえながら,その効果を見込んでまいりたいと考えております。 以上です。 ◎岸堅士総務局長  施設整備の項,市役所本庁舎について,建てかえか耐震補強か,有利な財源は,豊島区役所のような手法は,基本構想,計画はとのお尋ねにお答えします。 本庁舎の耐震化のあり方についてですが,平成25年度に建てかえと耐震改修の両面から,機能性や経済性等について調査を行っております。平成26年度はPFI等の官民連携の手法について,民間からの資金調達や建設,運営のノウハウ等の調査を行い,他都市の事例把握とともに,その優位性を取りまとめたところです。 議員紹介の豊島区役所については,昨年度の調査の中でも先進的な事例の一つとして挙げており,地域特性もありますが参考にすべき点もあると考えています。 今後の本庁舎の構想,検討については,学校・園等の耐震化の状況や増加する社会保障関係費等を含めたその時々の財政状況,そして有利な財源の活用とPFI等による削減効果を総合的に勘案する必要があると考えております。 以上です。 ◎河野広幸市民生活局長  同じ項,施設整備の内尾グラウンド整備の件で,総合的な施設整備計画の進捗は,また県所有のまま岡山市が施設整備することで県と話ができないかとの御質問にお答えいたします。 スポーツ施設の整備につきましては,現在今後の方向性を示す岡山市スポーツ施設の整備方針を策定しているところでございます。本年5月と7月にスポーツ施設整備に関する作業部会を開催し,スポーツ関係者のほか老人クラブや子ども会の方々の御意見をお聞きするとともに,6月から7月にかけまして岡山市体育協会加盟の競技団体にアンケート調査を実施するなど広く御意見をお聞きいたしました。今後につきましては,スポーツ施設の現状や御意見を踏まえ,施設の整備方針案をスポーツ推進審議会にお諮りし,ことしじゅうを目途に方針を策定する予定としております。 御質問の内尾グラウンドの整備につきましては,県との話し合いを含め対応を考えてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎山本修司経済局長  同じ項,新コンベンションホール建設についての中で,まず協定締結とコンベンション戦略プランの関係についてお答えします。 岡山市コンベンション戦略プランでは,大学,研究機関の役割として,1,コンベンション,展示会等のキーパーソンが多く存在し岡山での開催に大きな影響力を持つことから,岡山市やおかやま観光コンベンション協会への積極的な情報提供と協働活動を行う。2,コンベンション,展示会等の誘致及び創出における望ましい支援サービスの提案やアドバイスを行うと示しております。 これをもとに,国際会議を含むコンベンションの誘致をさらに推進していくため,まずは学会等を主催するキーパーソンが多く在籍する岡山大学との組織的な協力関係を構築し,今まで以上に早い段階から誘致情報を漏れなく収集,分析し,教授等の方々にとって有効な支援を丁寧にかつスピーディーに実施するため,今回同大学との協定を締結したものです。 次に,岡山市駅元町11番地区市街地再開発準備組合及び再開発予定地での建設についての御質問に一括してお答えします。 平成25年1月に同準備組合から,コンベンション施設整備の実現化に向けた計画推進について要望書をいただいたところですが,その後コンベンションへの対応も想定した新しい文化芸術施設についての検討が進む中,その整備計画がまだ明らかになっていない現時点では,要望書の内容について判断することはできないと考えており,同組合ともその後具体的な話し合いは行っておりません。 以上です。 ◎山崎康司都市整備局長  同じ項,JR岡山駅への路面電車の乗り入れについて,市長答弁以外について順次お答えいたします。 まず,岡山市の支出については,国からの補助メニューによって補助率は3分の1から2分の1程度ですが,仮に補助率が2分の1,そして事業費から国費を差し引いた残りの9割を起債,1割を一般財源として試算すると,一般財源は平面乗り入れ案で約4,900万円,3案お示ししているデッキ直線形案のうち議員御指摘の案で約1億300万円,デッキ円形案で約1億6,550万円になります。 次に,平面乗り入れの際の運行本数の確保については,自民党の三木議員に市長がお答えしたとおり,現行の運行頻度を確保するとすれば駅前交差点の交通処理に支障が生ずる懸念があることなどから,こうした課題について軌道事業者,警察と協議を行っているところです。 また,議員御指摘の環状化の場合については,現時点で具体的な条件設定は未定であり,警察との協議は行っておりませんが,可能な範囲で検討してまいりたいと考えております。 軌道事業者との事業費負担については,最終計画案がまとまった後,具体に協議していくものと考えております。 次に,デッキの幅についてですが,現況の周辺の歩行者数をもとにしたデッキ通行者の予測を行った上で詳細な検討を行うこととしております。 平面乗り入れとデッキの両方を組み合わせた計画案については,これまで詳細な検討は行っておりませんが,現在の平面乗り入れ案とデッキ案を単純に重ね合わせると,岡山駅前広場内に設置するデッキの支柱の位置が路面電車の軌道と重なり,支障になるものと考えられます。 次に,平成12年度実施の社会実験の結果については,自動車交通に対しては大きな影響は出ませんでしたが,同時に実施したアンケート調査の結果では,特に都心部の居住者や事業者等が延伸に賛同しない傾向が見られました。これ以降,路面電車の延伸に関する社会実験は実施しておりません。 延伸する場合に弊害になる構造物については,中央分離帯の植樹や街路灯,地下埋設物などが考えられますが,移設できないような構造物はないものと考えております。 議員御指摘の社会実験については,延伸する際の道路交通に与える実体験に基づく影響を検証できること,現地を見た市民の皆様の御意見等をお聞きできることなどから,延伸の検討に当たっては有効な手段の一つと考えております。 最後に,新たな総合計画における路面電車の記載については,現在総合計画の検討の中で将来あるべき都市構造と交通体系について議論を進めているところであり,今後市全体の交通体系の方向性の一つとして検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔27番吉本賢二議員登壇〕 ◆27番(吉本賢二議員)  御答弁ありがとうございました。 幾つか質問をさせていただきます。 まずは,2番目のところの財政局長がお答えになられた入札というか契約の話で,御答弁の中で,今WTO該当案件を除き地元業者の育成のためと,いわゆる市役所の発注担当課に対してもいろいろ説明,協議しておりますと言われましたよね。そこについて,今回たまたまなんですけど,例の補正予算に組まれているAEDの私立の幼稚園,保育園に配る件があったと思うんですけど,その中で上限を30万円までにしますよというようなことになっているんですよね。30万円までに関して,幼稚園,保育園で買ってもらって,その領収書をもってお渡ししますよという話になっておるわけですわ。普通であれば,私もああそうなんかなと思ったんですけど,地元の業者で買ってくれればいいですよ。買わない可能性だってあるわけじゃないですか。こういうあたりの小さいところを詰めていかなければ,地元業者の育成,潤いにはならないんじゃないんかなあと私は聞いて思いました。 ですから,やり方は別として,文章上に入れるとか,そういうなんというのをチェックするのがやっぱり財政局として,もしかしたら後ろの山本さんのところというたら経済局になるんかもしれませんけど,そのあたりをもうちょっと徹底するべきじゃねえかなと,今回たまたま思いましたので,それに関して御所見をいただけたらと思います。 それから,政策局長に答えていただきました大学生の件でございます。 西川緑道公園の件とかいろいろ答えてくれました。今やっているのは,枠を岡山市が考えて,それに対して学生の皆さん,どうぞ参加してくださいよ,どうですかねというような方向に行っているんじゃないんかなと私は思っております。それじゃあ,なかなか新しい発想,大学生らしい発想は,出ないとは言いませんよ,出にくいんじゃないんかなあと。大切な予算でございますから,もっともっと大学生が考えられるような形にしたらいいんじゃないんかというようなことで今回の提案をさせていただきました。私の意見も踏まえ,御意見をいただけたらなと思います。 その2つでございます。 路面電車の件でございます。 市長,いろいろ御答弁いただきましてありがとうございました。 今回,この議会が終わったら,今の流れで言えば出てくるんじゃないんかなあと思っておりまして,今回私も質問を入れさせていただきました。平成11年に乗り入れというか,その延伸の話が出てきてずっときておると,約16年間ぐらい。市長も前も答弁されたと思います。1ミリメートルも動いていないというか延伸されていないじゃないかということで,今回話題になって盛り上がってきているんじゃないか。 私,これを踏まえていろんな方に,実を言うと御意見を聞かせていただきました。日ごろ路面電車を使っている人は,もしも駅に乗り入れしてくれたら,そりゃあ便利じゃなあと言われますわ,やっぱり。今度は周りの商店街の人,特に駅の地下のほうの人とかから見ると,おいおい,それは困るわと。やっぱり売り上げというか,あそこは歩いて行きょうるわけです,地下を歩いたりバスからおりて歩いて行きょうる人もおるしと。周りを見る,回遊性という問題に関しては,やっぱり欠けているんじゃないんかなあということを言われた方もおられた。 あと,これは市民の率直な意見じゃろうな。80メートル,約100メートル弱なんですよね,今回の噴水まで入れようとしたら。100メートル弱のために,これだけの費用をかけることが本当にいいんだろうかと。裏を返せば,その意見は出たんですけど,逆に市役所や岡山大学の病院,鹿田にある病院に要は環状化,延伸することを将来考えてくれるんであれば,そういうような方向性はやっぱりそっちが一番じゃないかなと。 今の都市整備局長が言ってくれたように,有利な財源等々を使えばというような話をいただいて,例えば平面乗り入れの9億8,000万円が,そりゃあいろいろあるんかもしれませんが,約5,000万円弱で,それで直線形が1億円ちょっとで,円形型が1億6,550万円でというような御答弁をいただきました。別に金額のことを言うつもりは,そりゃあ気にはしていかなきゃいけないけど,やっぱり市民の感情論としては,ああいうふうな形で乗り入れというか環状化が大前提じゃないかなあと。そのためにしっかり社会実験等をしてみて,結果的にはこれはできますよ,できませんよというのを判断していただいてもいいんじゃないんかなあというのが1点。 それと,先ほど言わせてもらったとおり,駅への乗り入れも大切でございますけど,地域の活性化,要は今で言う回遊性を考えたときには,やはり多くの場所に行くことも考えていただきたいなあと市民の皆さんから御意見をいただいたんで,この場を使わせてもらいましてお話をさせていただきます。 ですから,私は先ほども述べたとおり,まずはやはりデッキをつくって,今の南北のほうにも行けるようなデッキをつくる,今の路面電車の駅があるところにも階段をおろす。ただ,それだけで言えば環状化,延伸化,吉備線のLRT化には続きません。将来的な構想として社会実験をして,市役所のほうへの,市役所通りへ乗り入れる延伸,要は環状化,昔なんかは大元の駅のほうへ行くという案もあったそうでございますけど,あっちのほうに行く件であったり,イオンモールのところの下石井・岩井線のところをぐっと上へ上げて吉備線のLRT化につなげる,だから今回はデッキをさせてもらって予算をこういう形で使いたいんだというのが,多くの市民が納得してくれるんじゃないんかなと,私個人的には思いましたんで,それをこの場でもって言わせていただきました。 御答弁をよろしくお願いします。 以上でございます。 ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  じゃあ,路面電車の話を私から少し申し上げたいと思います。 先週も羽場議員から,南のほうに延伸したらどうかというようなお話もありました。いろいろな議論がこの路面電車をめぐってはあるということは承知しております。今回の乗り入れをめぐっても,議会でもさまざまな議論いただいているとともに,私のほうにも直接,もう本当に多くの方からいろんな意見をいただいているところであります。 今,回遊性の視点というふうにもお話しされましたけれども,もちろんいろんな視点が私は必要だろうと。そして,総合的に判断していかなきゃいかん。で,総合的に判断するに当たっては,将来,10年後,20年後,もっと先,一体岡山はどういう都市になっているのかということも想定しながらやっていかなければならないと思っております。そういうことをいろいろ加味しながら,やっぱり最終的に判断していくということなんではないのかなと思っている次第であります。そういう面で,繰り返しになりますが,11月には今の御意見なども参考にさせていただき,さまざまな方の意見を踏まえた上で最終案を固め提示させていただきたいと思いますので,よろしくお願い申し上げます。
    ◎田中利直政策局長  大学との連携について再度御質問をいただきました。 これまでは,行政が主体で大学生の意見を聞いてきたのではないかと,これからは積極的に大学生の意見を聞けるような体制をつくってはという御質問にお答えいたします。 これまでも大学生の意見については,いろいろな場で聞いてきましたが,やはり学生の意見を聞くということは,これからまちづくりを行っていく中で,課題解決,そういったものについても大変必要なことであると考えております。そういった中で,今後大学生の意見をお聞きする形をどのような方法でやっていくか,それらも含めて大学の関係者等と,それからこれまで参加していただいている大学の学生,そういった方々も含めながら,どういった方法がいいか,また研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎佐々木正士郎財政局長  入札制度の関係でのお尋ねでございます。 先ほどの先生の御趣旨は,恐らく市が直接契約するというよりは,むしろ市の補助事業みたいなもので契約する際に,どういうふうに地元業者を優先していくのかということだというふうに理解しております。市の契約は当然地元業者優先なんですけども,最終的には補助事業でございますので契約主体は民間になるわけですが,先生の御提案も,趣旨もよく認識しておりますので,ちょっとどういった形ができるのかというのは今後よく研究していきたいと思います。 以上でございます。 ○宮武博議長  以上で吉本議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして鬼木議員。     〔24番鬼木のぞみ議員登壇,拍手〕 ◆24番(鬼木のぞみ議員)  皆さんおはようございます。市民ネットの鬼木のぞみです。 私も冒頭に,被災に遭われた皆さんに心からお見舞いを申し上げたいと思います。 さて,この9月には,私はわな免許を持っているんですけど,狩猟免許の初めての更新を迎えました。狩猟ができていないのに3年間たってしまったんだなと反省しきりなんですけれども。更新の講習に行った会場には150人ぐらいいらっしゃったんですが,女性は私が1人でして,年齢的にはこの議会ではちょうど私が平均年齢ぐらいなんですけれども,もう若いほうから数えてあっという間でした。高齢の皆さんが本当に頑張ってされているんだなという姿を目の当たりにしました。実は,更新にも診断書や手数料がかかって,毎年登録するので狩猟税も種別によっては5,500円から1万6,500円とかなりかかるんですね。減免される場合もあるんですけれども,もっと全体に配慮をと思いますので,冒頭に申し上げたいと思います。 では,質問に入ります。 1,岡山市人口ビジョン,まち・ひと・しごと創生総合戦略。 地域の自主的な営みとして,住みやすい地域,まちづくりを進めることに異論は全くありません。しかし,今進められている地方創生には疑問を感じています。全国で一斉に人口ビジョンとまち・ひと・しごと創生総合戦略がつくられています。そのこと自身が,この地域創生が地域からの発想ではなく,国,中央が押しつけてきているということを示していると思います。 そして,基本的な考え方においても異議があると言わざるを得ません。この地方創生戦略は,地方消滅を掲げたいわゆる増田レポートへの対処として打ち出されてきたものです。中身は,地域の再生それ自身が目的ではなく,日本の人口を1億人で維持し,経済成長を達成しようというものです。 今,構築しなければならない地域再生とは,脱成長の,少なくとも低成長の時代を前提として,地域で仕事がつくり出され確保され,若い世代が希望を持って生活でき,世代間の交流,助け合いが行われるような地域ではないのか。人や自然も含め,地域資源を最大限に生かした地域経済が目指されるべきです。そして,地域再生が進めば,その結果として急激な人口減少に歯どめがかかるのではないでしょうか。 (1)人口ビジョンは,非常に広い市域の岡山市を一つにくくっており,果たしてこれが役に立つ分析なのか疑問です。有効な施策を立てるためには,もう少し細かく区単位,さらには合併前の町単位での数字と分析を示すべきではないでしょうか。 (2)人口ビジョン,まち・ひと・しごと創生総合戦略ともに,地域における人口動向をどのように捉え,また地域の再生を行うのか基本的な考え方がほとんど述べられていません。地域が主体の時代にふさわしい基本的な考え方を示していただきたい。 (3)地方創生は,アベノミクスの成果を全国津々浦々まで届けると安倍政権が進める看板政策であるにもかかわらず,新型交付金は削られています。その上,新型交付金は,使途は限定的ですし,さらに支援を受けるため,施策ごとに重要業績評価指標を設定して進みぐあいを毎年チェックする必要があり,国はそれを見ながら交付額を決めるということです。地域が主体と言いながら国が厳しくチェックするとは,分権への逆行です。使途を限定するよりも,自治体が自由に使える基金とし,地方の創意工夫や努力に任せたほうが効果的ではないかと考えますが,さらに地域から声を上げていくべきではありませんか。 (4)人口減少への対処は,本来自治体が自主的に取り組むべきものです。地域の持つ可能性をじっくり吟味し,地に足のついたプランをまとめるべきではないでしょうか。市民会議ですが,女性や若者が少ないです。意識してそのような声を取り上げるためにどのような工夫をされていますか。 2,男女共同参画,子育て支援について。 (1)子育て支援について。 6月議会に,フィンランドで行われている妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援,岡山版ネウボラの仕組みをつくるべきではないかという質問が行われ,岡山市は,今後ますます重要になると認識しており,どのような支援体制が可能か検討してまいると答弁されています。国は,さまざまな機関が個々に行っている支援について,ワンストップ拠点,妊娠・出産包括支援センター(仮称)を立ち上げ,切れ目のない支援を実施する妊娠・出産包括支援事業を展開しています。 ア,検討状況をお聞かせください。先進的な自治体の事例について,幾つかお示しください。 イ,初めての出産であったり,サポートしてくれる両親などが近くにいない,また出産後の体調が戻らない中での育児スタートは不安が大きいです。産後ケアは大切ですが,支援体制としては不十分であり,国も今構築しようとしています。 岡山市には,市民病院が2013年9月から行っている出産後1カ月以内の母子のための産後ケア入院制度があります。産後ケア入院は,旧市民病院のときにはベッド数は1つでしたが,現在は4つ。スタート時点からの利用者数は13人です。倉敷市にも産後ケアの入院制度があり,助産所や医療機関4カ所で行われていますが,2014年度の利用者数は52人ですので,岡山市の利用者数は少ないと言わざるを得ません。 ①ホームページの「こそだてぽけっと」には掲載されていますが,妊娠時にいただく子育てのしおりには掲載されていません。広報に努めるべきではないですか。 ②倉敷市では,1日9,000円の助成があり,所得に応じて最大1万8,000円の助成がありますが,岡山市は助成していません。岡山市民病院の場合,料金は1泊1万円に加えて部屋代が1日1万800円もしくは8,640円が必要で,決して利用しやすい料金ではありません。岡山県では,岡山市と倉敷市を除く市町村に対して補助金を交付する産後ケア助成事業を今年度から取り組んでおり,他の市町村でも助成を始めやすい環境が整備されてきております。岡山市も助成するべきではないですか。 (2)男女共同参画について。 男女共同参画について施策を進める最前線がさんかく岡山です。さんかく岡山は,社会推進センターと相談支援センターの役割を持ち,配偶者暴力相談支援センターの機能も備えています。 ア,どちらも専門性が求められる職場です。最前線でスタッフが施策に取り組むためには,内部研修だけでなく外部での研修機会が必要ですが,ヒアリングをしたところ改善が求められます。外部研修の充実をしてください。 イ,配偶者暴力相談支援センターの役割もあり,安全を担保するために,開館中は常に正規職員が駐在する体制をとるべきです。また,困難事例への対応やその場での判断,他機関との迅速な連携も必要であり,相談支援センターには権限のある専任のセンター長の配置など,正規職員を置くべきではないですか。 ウ,DV相談は複雑に問題が絡み合うケースが多いです。個別ケース会議だけではなく,こども総合相談所,福祉事務所など関係機関との連携会議を実務レベルで重ねて,よりニーズや課題を明らかにし有効な対応が迅速にできるようすべきではありませんか。 3,ふるさと住民票について。 住民と自治体とのかかわりは多様化しています。仕事などで居住地を時々変える必要がある人,ふるさとに強い愛情を持ちながらも離れた都市で暮らす人,災害のためにもとの居住地を長期間離れなければならない人,親の介護のために複数の地を行き来する人などさまざまです。社会の変化の中で,一つの自治体から行政サービスを受けるという単線的な関係ではなく,多様な背景を持つ人たちと自治体との柔軟な関係をつくり交流を深め,地域を活性化することが必要となってくるのではないでしょうか。 自治体が,元居住者やふるさと納税を行った人,災害による避難者の方たちなどにふるさと住民票を発行し,まちづくりに参加する機会や行政サービスを提供する制度について提案する記者会見が8月20日に行われました。年内にスタートする群馬県太田市や鳥取県日野町など8市町村が参加を表明しています。具体的なサービスとしては,ふるさと住民票を発行し,相続や介護関係書類の郵送受け付け,公共施設の住民料金での利用,広報紙や伝統行事の参加案内の発送,条例に基づく住民投票制度があれば参加資格の付与も検討課題として挙げられていますが,制度設計は個々の自治体が自由に行うとしています。 (1)岡山は,避難,移住してこられる方が西日本では最も多く,皆さんから気づかされることの多さを日々感じています。先ほど御紹介したように,ふるさと住民票の取り組みを行おうとしている自治体があります。岡山市としても交流を深め,つながりを確かにして御意見をいただく機会も持ち,地域活性化を図る取り組みが必要であると考えますが,御所見をお聞かせください。 (2)具体的なサービスとして,上記に挙げた以外には,岡山市は65歳以上の方全員に市内の観光名所が無料になるシルバーカードを発行していますが,シルバーカードの発行,専用SNSでのパブリックコメントや,この夏にさまざまな課題で持たれたまちづくりへのワークショップ参加への発信などもあると思います。ふるさと住民票を検討していただきたいのですが,その一歩として,ふるさと納税をしてくださった方へのプラスアルファのサービスをしてはいかがでしょうか。 4,マイナンバーについて。 マイナンバーが施行される10月5日を前に,改正マイナンバー法が9月3日に改正されました。情報流出など懸念がある中で,銀行口座や健康に関するプライベートなことに拡大することは問題だと考えます。 (1)2010年10月1日の国勢調査における岡山市の人口は70万9,584人。1日異なるのですが,2010年9月30日の住民基本台帳における人口は70万228人と,9,356人もの差があります。この理由は何でしょうか。 (2)多くの方に通知カードが届けられずに不達になり,岡山市に戻ってくると思われます。これらの通知カードへの対応について,国からはどのような指示があり,岡山市はどうしますか。 (3)DV被害者には,現在地を住民票のある自治体に本人があらかじめ伝え,現在地に番号通知カードが送付されるようになります。現在行われている臨時福祉給付金での扱いは,住民票所在自治体にすらDV被害者の現住所がわからない仕組みです。処理した後のDV被害者の現在地住所の取り扱いについてはどのようにするのですか。 (4)私の周りの外国人の方は,ほとんどその制度について知りません。個人番号カードの更新に当たっては,外国人ならではの手続もありますが,岡山市域の外国人への周知はどのように行われ,行き届いていますか。ビザ更新手続をうっかり忘れたときには住民票が抹消されますが,対応はいかがですか。 (5)先日,無戸籍状態の方のお話をお聞きしました。どのような扱いになりますか。住所地のないホームレスの方にはどのように対応されますか。 (6)私の周りには,マイナンバーを使いたくないという人がいます。住民サービスにまつわる書類や税申告書類に番号記載がない場合はどのように扱われますか。受理されるのですか。受理した場合に,番号欄はそのまま空欄扱いですか。 (7)マイナンバー法には,条例等に基づき市が独自に行っている事務が規定されていないこと,また市の内部での情報のやりとりには適用されていないということで,現在岡山市は条例を制定してマイナンバー制度使用を規定するためのパブリックコメントの最中です。独自利用事務の例として,岡山市心身障害者医療費給付事務が挙げられていましたが,その他には幾つ,どのようなものがあるのですか。 (8)来年1月からはコンビニでの住民票発行が行われるようになります。時に,18歳未満のアルバイトの子どもが個人情報を取り扱う場合が出てきます。責任を負わすことができるのですか。 5,新斎場について。 岡山市北区富吉が候補地の新斎場ですが,地元火葬場について考える会の皆さんは,8月17日に3,734名の署名とともに産業廃棄物処分場跡地への火葬場建設について反対する請願書を岡山市長に出されています。一方,岡山市は,この9月末日を期限に,候補地の形質変更に係る調査と環境影響調査を行っています。 (1)ボーリング調査の結果について,6月8日の市民文教委員会において報告がありましたが簡単なものであり,また専門的知見のないものでした。最終的な調査結果はこれから出されますが,専門家を入れての分析をするべきではありませんか。その場合,地元では不安を抱え反対している方もいらっしゃるので,双方で納得できる人選をするべきです。 (2)メタンガスの発生で目安の値を超えているものが3カ所で検出されています。継続的ではないということで,ガスがですね,夏の測定とあわせて考えられるということです。何を根拠にそのように言われているのですか。 (3)いつごろ住民への説明会が行われる予定ですか。 (4)昨年の6月議会に,産業廃棄物処分場跡地の取水口のあるコンクリート池などが黄土色になっている写真をお見せしました。環境影響調査では,黄土色のものは鉄バクテリアということで,水質には問題がないということでした。 ア,岡山市は,7月28日から9月30日に沈砂池の清掃を三和興産に業務委託しています。濁っていた池が一度は濁りが少なくなったと地元の方に聞きました。なぜ,環境影響調査期間中という今の時期に清掃業務委託を行われたのですか。 これが,私が6月議会,去年皆さんにお見せした黄土色の池ですが,こういうふうに透明になっていたとお話を聞いて,これが横にあった看板です。7月28日から9月30日が期間ということになっています。 イ,8月30日に水質には問題がないとされた沈砂池や下流の排水ます等にかけて大量の泡が発見され,現在岡山市では水質調査中です。地元の方に聞くと,これまでも量はここのように多くなかったとのことですが何度かあったということです。いつごろ分析結果がわかり,地元への報告を行われますか。 これがその泡ですね。こういう泡があったということで,今分析されているということです。 (5)ボーリング調査結果ですが,広大な面積の中でマッチ棒のようなボーリング調査です。地元の方は,これまでどんなものが埋められているのかを見てこられている場合もあり,不安を拭えておられません。ガイドラインには,バックホーによる調査も書かれており,トレンチ調査という溝を掘っての断面調査を行うべきではなかったのでしょうか。また,今からでも行うべきではないでしょうか。 6,水源地保全条例について。 御津虎倉に建設予定の産廃処理施設の建設差しとめが,7月14日に最高裁において決定しました。下流には,紙工浄水場,三野浄水場があり,地元だけでなく私たち岡山市民の安全な水にかかわることですので,住民の皆さんの14年間にわたる粘り強い闘いに敬意と感謝の気持ちを持っています。 議会としては,2001年12月に旧御津町議会が建設反対の請願を採択,合併後の2007年3月には岡山市議会も全会一致で建設反対の請願を採択しており,岡山市は議会の意向を否定する対応をしてこられています。 2009年の11月議会において,私が水道事業管理者に水の安全性について質問したところ,今回の産業廃棄物処分場は十分管理された産業廃棄物処分場であると聞いておりますし,法令を守っての設置であればやむを得ないと前管理者は答弁されました。 (1)最高裁判決によると,岡山市の決定のまま建設をすると私たちの飲料水は危険にさらされたということになりますが,水道局としてはその時点の判断をどのように考えられますか。やむを得ないで済む問題ですか。 (2)現在,岡山市の水源地には,産業廃棄物処分場で稼働しているもの,建設中のもの,行政手続中のもの,廃止になったものはそれぞれ幾つありますか。 (3)私たちの飲み水を守るために,これ以上水源地に産業廃棄物処分場をつくらせてはならないと思います。全国には,水源地を保全する条例を策定している自治体があります。 河田議員への答弁では,調整会議に意見書を出しているからそれでいいという答弁でしたが,ア,それでは,水道水は危険にさらされたというのが今回の最高裁判決ではないでしょうか。その点についてどのように考えられますか。 イ,水道水の安全を守るため,岡山市も条例をぜひ策定すべきと提案させていただきますが,検討されませんか。 以上です。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,鬼木議員の御質問にお答えします。 私は,最初の総合戦略のところで,自治体が自主的に取り組むべきものだと,そして地に足のついたプランをまとめるべきではないか,市民会議だけど女性や若者が少ない,どう対応するのかと,こういった問題についてお答え申し上げたいと思います。 自治体が地に足のついたプランをまとめるべき,それはおっしゃるとおりだと思います。ただ,この日本全体の人口減少問題というのは,やはり大きな目から,視点からものを考えていかなきゃいかんと思います。何といっても産業,雇用というのが重要になってくるわけで,そういう面では政府のほうで整理されている企業の移転促進税制とか,そういうソフト施策等々がなければ,この問題というのは対処できないんじゃないかなと思います。国の施策と我々の施策が相まって対処が可能になってくるんではと思っているところであります。 市民会議の話ですが,もちろんそのほかにも,この議会でも申し上げましたけども,若者のワークショップなどもやらせていただいて意見は取り入れているところでありますが,この総合戦略に係る市民会議,私も今回初めて議員の御指摘があって,メンバーをじっくりと見てみました。女性が4人いますけども,全体としてやっぱり女性,若者が少ない気がいたします。選定方法自身が各局のほうからそれぞれ選んでいくと。例えば,経済局でいくと商工関係とか,こういうふうにやっていくと,やっぱりどうしても重鎮が選ばれやすくなっていくというようなことでこういう結果になったのかなと思っております。 鬼木議員の御指摘はごもっともなことであります。第2回の市民会議では,女性,若者の視点,もう少し取り入れるように追加も考えていきたいと思います。 以上です。 ◎田中利直政策局長  岡山市人口ビジョン,まち・ひと・しごと創生総合戦略の項で,市長答弁以外にお答えします。 まず,区単位,合併前の町単位での数字と分析が必要ではないかとの御質問にお答えします。 総合戦略は,岡山市全体の人口減少の克服と地方創生を目的に施策を実施していくものであり,人口ビジョン(素案)におきましても,岡山市の全人口に係る推計を行っております。 次に,どのような地域の再生を行うのか基本的な考え方が述べられていない,地域が主体の時代にふさわしい基本的な考え方はとの御質問にお答えします。 人口ビジョンにおきましては,その位置づけや背景などの記載を案の段階で追加することとしております。また,総合戦略におきましては,4つの基本目標を掲げ,これに向けて岡山市の強みと特徴を最大限に生かした効果的な施策を展開,実施することを基本的な考え方としており,例えばテーマ性やストーリー性の高い数多くの歴史・文化資源を生かした観光客誘客の推進,地域資源を生かした戦略的な産業の創出,育成などの取り組みを進めてまいります。 次に,新型交付金よりも自治体が自由に使える基金のほうが効果的であり,地方から国へ声を上げるべきではないかとの御質問にお答えいたします。 国において検討が進められている新型交付金につきましては,現在のところ具体的な交付条件等は示されておらず,制度の詳細が明らかにされておりませんが,指定都市市長会を通じてことし7月に,圏域における中枢的な役割を担う指定都市が積極的に地方創生に取り組めるよう必要額を確保し,地域の実情に応じ効果的に活用できる制度とすべき旨を国等へ要望しているところでございます。 以上でございます。 ◎奥野淳子市民協働局長  2番目の男女共同参画,子育て支援についての項のうち,男女共同参画についての御質問に順次お答えします。 まず,外部研修についてですが,専門的な知識が求められる職員の人材育成のため,国や関係機関が実施するDV被害者支援や男女共同参画の推進のための実務者研修等への参加を含め,計画的に専門性を高める研修を行い,資質向上に努めております。 次に,相談支援センターへの専任の正規職員の配置についてですが,相談支援センターには男女共同参画社会推進センターと兼務の館長と事務職員,合わせて2名の正規職員が配置されております。2名のうち,どちらかが両センターを管理運営できるよう運用面での工夫を行い,困難な事例への対応や相談員のサポートに当たっております。 最後に,関係機関との連携会議につきましては,岡山市DV対策基本計画に基づき,DV防止及びDV被害者への適切かつ円滑な支援を行うため,DV対策庁内ネットワーク会議を設置し,関係課との連携を図っているところです。今後もネットワーク会議を活用するとともに,関係機関の実務担当者同士が顔を合わせて連携を深められるよう工夫し,DV被害者支援の充実を図ってまいります。 以上です。 ◎那須正己保健福祉局長  同じ項,産後ケアについてですが,現在一部の市内医療機関で行われている産後ケアは,それぞれの医療機関の自主事業であり,利用条件等も異なります。したがいまして,子育てのしおりへの掲載等広報については,現状では困難であると考えております。 また,産後ケアに対する助成事業につきましては,子育て支援体制を構築する中で調査研究してまいります。 以上でございます。 ◎田中克彦岡山っ子育成局長  同じ項,子育て支援についての中,検討状況,先進的な自治体の事例についての御質問にお答えいたします。 妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援につきましては,母子保健,児童福祉部門で支援内容についての協議を行い,現在策定中の岡山市まち・ひと・しごと創生総合戦略(素案)の妊娠,出産,子育てのための支援施策として盛り込んでおります。 先進的な自治体としましては,川崎市,京都市,神戸市などにおいて取り組んでおられるとお聞きしております。 以上です。 ◎田中利直政策局長  3番目のふるさと住民票についての項,地域活性化を図る取り組みが必要であると考えるが所見をとの御質問にお答えいたします。 ふるさと住民票は,先月20日に民間のシンクタンクである構想日本が提言した,さまざまな理由から自治体に対しかかわりを持ちたいと考えている人を対象に,自治体がまちづくりへの参加の機会や必要なサービスを提供するための制度であると承知しております。この制度は,複数の自治体などの呼びかけにより今後取り組まれるものであり,その状況を見守りながら研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎佐々木正士郎財政局長  同じ項,ふるさと納税に関しましてお答えいたします。 昨年度から寄附者の方にお礼の品の送付を始め,ふるさと納税が大きく増加しており,多くの方から岡山市へ関心をお寄せいただいております。お礼の品の送付の際には,移住,定住や農産物の産地,観光のパンフレットをあわせてお送りして,岡山市に足を運んでいただくきっかけづくりにも努めております。今後,さらに岡山市への関心が高まるようふるさと納税の活用について考えてまいります。 以上でございます。 ◎岸堅士総務局長  マイナンバーについて順次お答えします。 まず,国勢調査と住民基本台帳の人口の差についてですが,国勢調査は10月1日を基準日として市内に3カ月以上居住している人が対象となります。住民基本台帳より国勢調査の人口が多い主な要因についてですが,県外等から転入されてきた例えば学生が,転入手続をしないで居住されているケースなどが考えられます。 次に,通知カードが不達になった場合の対応についてですが,国から返戻時の対応フローが示されており,それによると返戻内容を確認し,宛先不明や受け取り拒否等に仕分けを行います。次に,住民票記載事項の確認,調査等の所定の手続を行った後に,転居先へ再送付や保管等の処理を行うことになります。市としては,このフローに沿って適切に処理を実施していきます。 続いて,DV被害者等への対応は,林潤議員にお答えしたとおりです。 そして,手続処理後の申請書等の取り扱いについては,各市町村の文書取扱規程に基づき,適切に保管,廃棄するよう国より指示があったところです。 次に,外国人への周知についてですが,ホームページの多言語対応に加え,西川アイプラザの友好交流サロンに25カ国語のチラシを配布しています。また,去る9月2日の外国人市民会議において,担当者が韓国,中国,フィリピン,ブラジル,ベトナムの委員に説明を行うなど対応に努めているところです。 そして,査証──ビザの更新がされなかった場合の対応ですが,ビザの再発行の手続を行っていただき,住民票に登録されることにより,基本的には同じ個人番号が再度割り振られることになります。 次に,無戸籍の方の扱いについてですが,住民票がない無戸籍状態ではマイナンバーを付番することができません。このため,例えばホームレスの方には,福祉事務所等に来られた際に必要な対応等を説明することが考えられますが,現時点でこのような状況にある方々への具体的な対応は,国からは示されておりません。 続いて,住民票にかかわる書類や税申告書類に番号記載がない場合の取り扱いについてですが,番号法や今後制定予定の市条例に基づく各種申請書等には,個人番号の記載が義務づけられることから,制度の目的などについて丁寧に説明し,記載をお願いすることになります。 次に,市の独自利用についてですが,番号法に規定する利用事務に類する事務の中から市民の利便性等につながる事務を予定しており,岡山市心身障害者医療費給付事務以外に,岡山市ひとり親家庭等医療費給付事務,生活保護に準じた取り扱いによって実施されている外国人の保護に関する事務,岡山市国民健康保険高額療養費貸付金,岡山市国民健康保険出産育児一時金貸付金の事務を予定しています。 以上です。 ◎河野広幸市民生活局長  同じ項,マイナンバーについて,コンビニ交付において18歳未満のアルバイトが個人情報を取り扱うケースの責任についてお答えいたします。 コンビニ交付は,本人が多機能コピー機を操作し証明書を取得する仕組みとなっておりますので,コンビニの従業員が個人情報を取り扱うことは基本的にございません。 次に,5番目の新斎場について,まず地元説明は何月ごろを予定しているかとの御質問にお答えいたします。 跡地利用調査,環境影響調査の分析結果と評価に関する地元への説明会につきましては,11月ごろを予定しております。 次に,なぜ環境影響調査中に沈砂池の清掃を行ったのか,沈砂池や下流の排水ますの泡はいつごろ分析結果がわかり,地元へ報告を行うのかとの御質問にお答えいたします。 新斎場候補地沈砂池清掃業務委託につきましては,岡山市が候補地の土地を取得してからこれまでの間,しゅんせつなどを行っていなかったため,環境影響調査等の終了後清掃作業を行う予定で入札を行い,業者と契約したものでございます。なお,現時点では,まだ作業の準備中であり,現地での作業は行っておりません。 また,沈砂池等の泡については,市職員と専門業者で現地調査を行ったところ,泡は浸透水排水口からではなく,候補地に設置しております側溝を経由して沈砂池へ流入していたことを確認しております。この泡の発生原因につきましては,現在専門業者が分析中でございまして,その結果は今月中に判明する予定でございます。分析結果が判明した段階で地元へ御説明させていただく予定としております。 以上です。 ◎甲斐充環境局長  まず,新斎場に関する跡地利用調査についてですが,これは専門業者により行われているものです。今後提出される調査結果報告書の内容は,環境局で専門的見地から確認することとなります。 次に,ボーリング調査中にメタンガスが検出されましたが,形質変更に係る施行ガイドラインが規定する方法によりガスの発生量を測定したところ,発生量はゼロであり,当初の一時的な発生であったと推定します。 次に,バックホーによるトレンチ調査についてですが,ボーリング調査はガイドラインに従い実施されたものであり,適正と判断しました。最大深度30メートルの埋め立て層をバックホーでトレンチ調査するのは困難です。 引き続きまして,水源地保全条例についての項,浄水場上流部に位置する市内の最終処分場についてですが,建設中が2カ所,行政手続中が1カ所,廃止済み1カ所となっており,稼働中の処分場はありません。 以上です。 ◎今川眞水道事業管理者  同じ項で順次お答えいたします。 まず最初に,最高裁判決が出た現在,過去の判断をどう考えているかとの御質問にお答えいたします。 水源地上流に建設される施設は,法令に沿って設置され,かつ適正に管理されたものでなければならないと考えています。施設が法令を遵守したものであった以上,当時の判断は妥当なものであったと考えます。 次に,最高裁の判断を受けて,水道水の安全性についてどのように考えるかとの御質問にお答えいたします。 今回の最高裁の判決については,コメントする立場にはないと考えております。 水道局では,水安全計画の中で処分場からの浸出,車両等の事故によるオイル流出,工場排水等の流入,農薬の大量散布など,さまざまな水質異常を想定しています。これらの水質異常に対応するため,浄水場に魚類監視装置を設置しているほか,異常時に岡山三川水質汚濁防止連絡協議会から当局へ通報が入る連絡体制も構築されております。このような対策により,水道水の安全性は確保できているものと考えております。 最後,水源地を保全する条例策定を検討しないかとの御質問についてですが,共産党の河田議員にお答えしたとおりでございます。 以上です。     〔24番鬼木のぞみ議員登壇〕 ◆24番(鬼木のぞみ議員)  御答弁ありがとうございました。 ちょっと順不同になるんですけれども,新斎場についてから質問したいと思います。 泡なんですけれども,浸透水の排水口からじゃなくて側溝を経由して流れてきたということですが,それはどうしてわかったか教えていただきたいと思います。 あと,この掃除の委託ですよね。委託期間が,調査期間が9月30日までだっていっているのに,その期間の中で掃除,清掃を委託するというのはいかようかなというふうに思います。今回,もう検査が終わった後にするという話だったんだとも言われたんですけれども,泡の問題が起こったりもしているんですよね。だから,普通に考えたら,もう環境調査が終わってから,それからするというのが筋だと思うのですが,もう一度,何で1カ月,9月30日以降に待てなかったのか教えていただきたいと思います。 あと,地元で反対している方もいらっしゃるので,分析を専門的知見,お互いが納得できる人も入れてしてほしいということについては,専門業者がしているし,環境局が専門的な知見からすると言われたんですけれども,やはり絡み合っているところをこういうふうに不安を拭う,お互いに理解するという意味では,やっぱり両方とも納得できるそういう専門家の御意見が必要ではないかと思うので,もう一度要望と検討をお願いいたします。 あと,バックホーのことなんですけれども,ちょっときょう皆さんにお配りできなかったんですけれども,このガイドラインの中にボーリングとバックホーというやり方が2つ併記して書かれていて,30メートルをそれをするのが無理だと言われたんですけれども,バックホーというのはショベルとかで溝を掘ってする分なんですが,無理だからされたというんですが,ボーリング調査だけでガイドラインに示されている項目の調査ができているというふうにお考えということでしょうか。ちょっと確認したいと思います。 今,新潟県の上越市や長崎市にある処分場では,裁判所に対する検証申し立てで,処分場内のトレンチ調査が裁判所立ち会いで行われ,結果,業者が隠していた大量の不法投棄廃棄物が発見されたということがあります。地元の皆さん,住民の皆さんの中には,これまでどんなものが埋められてきたのかを見てこられている方もおられるので,不安を拭い去られておられません。30メートルということでなくても私はいいと思うんですよね。そういう場所をやっぱり何カ所かつくって,それでなるほどなということで,なるほどなというか,お互いにそこを検証するということをしてみたらどうかと思いますが,また御所見をお聞かせください。要望もいたします。 では次に,もとに戻って人口ビジョンのところに行きます。 私は,すごい大きな視点からももちろん大切だと思うんですけれども,この中国山地がすごく注目されていると。島根県もすごく特に注目されているということで,やはりマクロな数だけじゃなくって,そこでの具体的な動きとかをもとにして活性化を見ていく,そういう必要があるのではないかと思っています。 静岡市では,今回区ごとに人口ビジョンを統計して,中でも私びっくりしたのは,学区ごとの人口推移も見ておられます。それで,中山間地域についてや東日本大震災後の影響,やっぱり価値観が若い人なんかも変わってきている。それで,私は,今若者中心に田園回帰が始まっているので,そういう持続可能な地域づくりにはすごく大切な要素だと思っているんですね。 今回,岡山市の人口ビジョンは,中山間地域のデータというのは何もないのに,あっちの創生総合戦略のほうにはぱっと中山間地域のことがあったりして,本当に地に足がついてこういうふうに出されてきたものかということでは,クエスチョンということなんですね。今後,人口ビジョンのきちっとしたものは総合計画の中で取り組まれるということですので,総合計画の中にそういう人口統計自体も地に足のついたものをしっかり調べて,それで反映していただきたいと思いますが,確認したいと思います。 先ほど,持続可能な地域づくりということで,若者の田園回帰みたいなことをお話ししたんですが,例えば建部町などへのUターン,Iターンという方が結構おられて,そういう把握はされているでしょうか。ここを進めるには,どんなことがポイントか教えていただければと思います。 あと,市民会議のことなんですけど,今回総合計画のことでワークショップをされて,その中に今回のこの総合戦略のことも含んでお聞きもされているということだと理解したんですけれども,ああいうふうなワークショップをいろんな方とされるということはとてもいいことだなあと思っていますし,私は市民協働の条例づくりのワークショップにも参加させていただいて,ああいうふうな形で皆さんとフランクに話をして,そして積極性を引き出すというような形でのまちづくりというのにはいいことだなと思っています。 ただ,今市民会議の構成を見て,やっぱりちょっと女性や若者が少ないなと言われたんですが,岡山市は条例で,審議会なんかなんですけれども,4割,どちらかの性が4割を切らないようにというふうなことを決めていますので,これも倣っていただいて。やっぱり意識しないとどうしても男性が多くなるんですよね,充て職になると。そこのところを工夫していこうというのが今までの岡山市の取り組みだったと思うので,ぜひ今度のときにはその辺入れていただきたい,第2回,今度改定があったりするときには,ぜひそこのところを配慮してしっかり前向きにやっていただきたいと。やっぱり意見を言う場というものを,どんどん若者や女性にもっともっと広げていってほしいなと思います。 産後ケアのところなんですが,ネウボラのことは今の総合戦略の中に入っていると言われたんですが,やっぱりきちっとした岡山版のネウボラ,言葉はどうであれ,どういうものであるのかというのをきちっと,それだけで出していただきたいなと思うので,いつごろまでに全体像を検討されるでしょうか。 あと,産後ケア入院助成制度というのは,本当に知らない人が多いんですね。私も今回,いろんな地域であるのに,岡山市では聞いたことがなかって,倉敷市にはあるということで,何で岡山市ないんかなあと思ったら市民病院でやっていたということで。やっぱり産後で非常に落ち込んでいらっしゃるとか,前向きになかなかなれないとか,どうしたらいいか不安だということは耳に入ります。やっぱり情報というのは発信していただきたいなと思います。 男女共同参画のところなんですけれども,1つ,研修なんですが,やっぱり研修は私もこのヒアリングの中でもっと改善が必要だなと思ったので,スタッフの皆さんとよく相談して,やっぱりそこの人たちが元気にならないといい形になれないので,さらに検討していただければと思います。今の状態がいいというのではなくて。 あと,この体制なんですけれども,やはり今2人しかいらっしゃらないので,ちょっとあそこは長いじゃないですか,時間も。それで,私,県のウィズと女性相談所,女相のほうにちょっと電話でヒアリングをしたんですけれども,どちらも正職員の方がずっと相談期間中はおられるんですよね。それで,話もしながら相談業務がわかり合えるいい関係,体制にあるなと思ったし,そういう方がいらっしゃれば相談員の方も安心して業務ができると思いましたので,やはり相談員のそこの担当に正規職員を配置していただきたいと思うので,御検討いただきたい。 そういう方がいらっしゃったらケース会議も,今は相談員の方だけで中ではしていらっしゃると思うんですけれども,そういう方も含めてケース会議でしっかり話ができる,そういう関係,そういう体制をつくっていただきたいと思います。どちらにしても,相談員やそこのスタッフの皆さんの声をしっかり聞いて,近くにあるウィズや女相も取り組んでおられますので,どういうふうにしたらよりいいことになるのか,ぜひよりよい仕組みを研究していただきたいと思うのですが,もう一つ前向きな御所見をお聞かせいただければと思います。 次,マイナンバーについてですが,総務省の5%に当たる世帯というと,岡山市で言うと1万5,800世帯が不達,届かないおそれがあるとしているんですね。それで,岡山市は臨時の職員を何人雇用して対応されるのか,本当に政府が言っている11月中に全員に通知がきちっと届くのかお聞かせいただきたいと思います。 いろんな状況に置かれている方についてお話を聞いたんですけども,いまだに情報が来ていない,国からの連絡がきていないというのもありました。やっぱり国からのいろんな指示はおくれていると思うので,私は非常に懸念しております。DVについても,書類については適正にということでしたが,非常に危機感を感じていらっしゃる方もおられると思うので,特別の配慮をしていただきたいと思います。また,住民コードを持っていない人は漏れることになるんですけれども,公的サービスから排除されることにならないようにしていただければと思います。 共同通信が調査していまして,60%の自治体がセキュリティー対策に不安を感じていると,この土曜日にありました。岡山市は,その情報にどういうふうに答えられましたか。また,そういうセキュリティーにマイナスがあるところで,私は開始をおくらせるべきだと思います。 ○宮武博議長  時間です。(「どうも失礼いたしました。よろしくお願いいたします」と呼ぶ者あり) 当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  最初の答弁で申し上げたつもりだったんですけれども,2回目の市民会議は女性,若者の視点を入れてできるように少し見直しをしたいと考えております。 ◎岸堅士総務局長  マイナンバーについて,5%ぐらいが不達になるという見込みがあると。市でそれぞれどういう対応するのかということで,まずは市独自のコールセンターをつくって対応しております。不達についても,そのところの中で調査して再送付等を行う予定です。 それから,各区のほうには,時期によって変わりますけれど,17人から20人強ぐらいの臨時職員を配置する予定にしております。 それから,これはアンケートにどう答えたかという質問かと思うんですが,これはお答えしていいんですか。 反問です。お答えすべきなんでしょうか。 ○宮武博議長  質問なし。 ◎岸堅士総務局長  以上です。(笑声)(「時間内で質問したと思うんですけど」と呼ぶ者あり) ○宮武博議長  答弁して,それなら。(笑声) ◎岸堅士総務局長  当初の質問から若干想定外の関連質問だろうと思っておりますが。 準備は,岡山市としてはおおむねスケジュールどおりに進んでいると考えております。 以上です。 ◎田中利直政策局長  岡山市の人口ビジョンの中で,今後総合計画を策定するに当たって,区,学区の人口について考えていくのかという御質問にお答えいたします。 区別の将来人口の推計につきましては,新たな総合計画を策定する中で,長期計画,仮称でございますが,これを検討するに当たり,基礎データとしていきたいと考えております。 それから,建部町へのIターン,Uターン等の状況を把握しているかという御質問ですが,Iターン,Uターンの人数等については現在把握しておりません。移住,定住を行っているNPO団体等とも協力しながら,その状況の把握にどういうことができるか検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎河野広幸市民生活局長  新斎場についての件で,まず泡がどうして浸透水排水口からではなく側溝かという御質問でございますが,市の職員と専門業者で水の流れを追っていきまして,泡のたまっていたますを確認したということでございます。 それから,今回の清掃業務委託なんですけども,当初の予定では8月中に分析資料を採取した後,その後しゅんせつを予定しておりましたが,今回泡が出ておったということで作業等は中止しております。その後,作業に移っていきたいと思っております。 以上でございます。(「議長,私はなぜ環境影響調査期間中に,9月30日までにしたのかということを聞いてる」と呼ぶ者あり) ○宮武博議長  いいか。 ◎河野広幸市民生活局長  環境影響調査期間中でございますが,分析資料の採取ができた後でございますと清掃委託等実行できますので,そういった形にしております。 以上でございます。 ◎奥野淳子市民協働局長  まず,男女共同参画相談支援センターの研修内容につきましてですけれども,内容については鬼木議員がおっしゃるように,やっぱり今実際に相談にかかわっている相談員の課題から取り組めるものというのが望ましいかと考えておりますので,相談員の声もよく聞きながら,充実した研修が受けられるように検討してまいりたいと考えております。 それから,専任の職員の体制をということでございましたが,今も相談内容の充実に向けては,ケース会議に館長も参加して行っているところです。相談員が本当に安心して業務に取り組めるように,業務量ですとかそれぞれの役割,それから今の管理運営体制の工夫等,さまざまなことを含めて適切な,そして効果的な人員体制となるように検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎那須正己保健福祉局長  妊娠期から子育て期までの切れ目のない支援体制,いつごろまでにつくるのかというお尋ねでございますが,現在もさまざまな形で妊娠前も含めましていろんな事業をやっておりますが,切れ目のない支援ということについて,足りないところをどうしていくか,なるべく早いうちに考えてまいりたいと思っております。 それから,産後ケアにつきまして,情報提供ということで,医療機関が非常に少ないということと,かなり利用料の幅もありますので,その辺を含めまして考えないといけませんので,その上での広報ということになろうかと思います。 以上でございます。 ◎甲斐充環境局長  まず,長崎の事例を出されまして,バックホーによる掘削調査はどうかと,30メートルでなくてもいいんじゃないのという御意見といいますかあれだったんですけども,調査というものはきちんとやらないと意味がないと思っております。できる範囲でというのをデータとして出すのは,調査それから評価する側としていかがなものかなと思っております。 その前の双方が納得するような専門家を入れてということについても,論調として不安解消の側面が強いのかなと思いながらお聞きしました。そうであれば,方法としては幾らでもあるはずと思っております。市としては,調査結果をきっちりと分析して,それをもとに地元の住民の方にしっかり説明するということですので,その場で不安解消を図りたいと考えております。 以上です。 ○宮武博議長  以上で鬼木議員の質問は終わりました。(拍手) 質問の途中でありますが,午後1時まで休憩いたします。      午前11時58分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後1時0分開議 ○宮武博議長  午前中に引き続き会議を開きます。 次は,順序に従いまして難波議員。     〔15番難波満津留議員登壇,拍手〕 ◆15番(難波満津留議員)  皆様こんにちは。 大変お待たせいたしました。政治は一寸先は闇というように,なかなか予想したとおりに進まないのが政治でありまして,大変傍聴者の方には御迷惑をおかけいたしました。いよいよ始まりました。 今議会の質問を聞いておりますと,なかなか答弁する当局側,またその答弁を受けてまた質問する各議員のほうにも,やはり眉間にしわが寄るような答弁であったり質問であったりしますけど,私のは本当に笑顔ですっと答弁ができます。そういった質問ばかりでございます。よく私は言われるんですけど,かんしゃくの「く」をとり心で感謝する。この「く」をとりましょうと。「く」をとれば,ここに眉間のしわがなくなりますよと,このようによく言われますので,皆様方,眉間にしわのない答弁を期待しております。どうぞよろしくお願いしたいと思います。 それともう一つ,この9月20日に日応寺自然の森スポーツ広場において,ふれあいマスカットまつりが開催されます。今回,市長も,また議長もお越しいただけるということで,皆さん恐らく天気はよかろうかと思いますので,ぜひを足を運んでやっていただきますようお願いを申し上げまして,通告に従い質問に入りたいと思います。よろしくお願いしたいと思います。 1,御津・建部コミュニティバスについて。 御津・建部コミュニティバスの運行路線において,福渡駅から国立病院の福渡線が月曜から土曜日の6日間,1日に往復4便運行されております。御津,建部の住民の方々にとっては,国立病院へ定期的な通院,入院患者への付き添い,お見舞いなどに多くの方が利用されており,住民にとって大変貴重な生活交通となっているとお聞きしております。 このバスは,御津・建部地区では多くの停留所がありますが,辛香峠以南の津高地区には停留せず,国立病院へ直行となっております。辛香峠南付近に辛香町内会,東菅野町内会がありますが,高齢化が進み,国立病院までの足の確保に苦慮しているのが現状であります。 そこでお尋ねいたします。 このバスの運行路線は,辛香町内会を通る国道53号線を縦断しての運行形態であり,前記のように国立病院までの足の確保のため,辛香,東菅野両町内会から,辛香バス停付近へ停留はできないのかと声が上がっております。御所見をお願いいたします。 この一点のみでございます。 続いて,2,地方創生についてでございます。 今議会において,まち・ひと・しごと創生総合戦略の素案が示され,本市の地方創生に向けての基本目標から方向性が示されたわけであります。この議会にて多くの議員各位が質問,提言をなされておりますが,私は人の育成,産業振興,観光誘客などについての3点をお尋ねいたします。 まず,(1)区役所,支所,地域センターの今後についてお尋ねいたします。 区役所等は,市民にとって一番身近なお役所であります。岡山市は,平成21年4月に政令指定都市になり6年以上が経過いたしましたが,先日もある方から,合併前は役場が身近で顔がわかる職員が多かった。しかし,区役所体制になって仕組みが変わり違和感を覚えることも多く,また申請によっては区役所なのか担当課もどこかわからない事柄も多く,大変不親切さを感じているとお叱りをいただいたところであります。ましてや,他都市から来所された方には,その思いが増幅されることと思います。 マイナンバー制度の施行,地方創生において都市改革を進めなければならないなど,今後は岡山市行政にとって,また岡山市民にとって大きなうねりがやってまいります。地方創生を進める上で,住民サービスのさらなる向上,民主的正当性,区の独自性,住民との近接性など区役所等の役割はますます増大し,担当する職員も負担が増すものと思い,地方創生を進める大きな柱の一つとして,人の育成から区役所等の改革が重要と考えます。 そこでお尋ねいたします。 ①市民が利用しやすい窓口のあり方等について,継続的に検討を行い,市のホームページで公表している都市の例も見受けられます。本市の6年の実績を踏まえて,市民サービスの向上,近接性の向上のため,市民に身近な窓口の区役所等が今後どうあるべきかなど,どのように検討をなされているのか,お示しください。 ②第30次地方制度調査会の資料によりますと,職員全体に占める区役所職員の割合は,全国平均が18%で本市は15%と,全政令都市中14番目であります。また,人口1万人当たりの区役所職員の割合は,全国平均が15人で本市は12人と,全政令都市中15番目となっております。政令指定都市によって区役所等が担っております業務は異なっておりますが,本市ではマンパワーの不足ではと考えます。現状の区役所等の職員数が適当とのお考えなのか,お示しください。 ③各担当課の窓口で扱う業務に,新規事業や数年に一度行うものがございます。このような業務にあっても,市民にとって一番身近で利用しやすくわかりやすい区役所等の窓口で対応すべきと考えます。御所見をお示しください。 ④本市の区役所自主事業予算額は,2012年の状況を見ますと,一般会計に占める割合は0.019%で,全政令指定都市中14番目であり,市民1人当たりの予算額は17番目と大変下位であります。地方創生の柱として区役所の刷新,改革を進めなければならないと考えます。そのためには,本庁からの権限,財源の移譲,区政の多様性,独自性を持たすなどが今後重要となってまいります。御所見をお願いいたします。 ⑤①から④を質問,提言いたしましたが,全て人が実施するものであります。人を育て,その人間性を生かし,市民生活サービスの向上,ともに地方創生へ向けた意識改革並びに共通認識を持ち,臨んでいくことを図らなければなりません。そのためには,人事,組織を区の独自性発揮に向け,人員の確保と人材活用できる区役所等の組織改革と人材育成に向けて強力に取り組むべきと考えます。御所見をお示しください。 (2)おかやまマラソンについて。 11月8日の第1回おかやまマラソン開催まで2カ月を切りましたが,ランナーの募集も定員を大きく上回るなど大変注目されている大会であり,すばらしい大会となるものと期待しております。そして,開催により,岡山市を国内外への発信で知名度を上げ,観光客などの誘客アップにつながり,アスリートの育成など本市の新たな人の流れをつくり,人を育成し,また地域経済活性化の起爆剤となるなど,地方創生に向けた多くの効果が望めるイベントとして期待するところであります。 そこでお尋ねいたします。 ①開催まで2カ月を切りましたが,現在の準備状況についてお示しください。 ②おかやまマラソンは,交通規制が最大の箇所で7時間半となっており,市内だけでなく周辺部等広範囲にわたっての交通渋滞による影響が出ると思われます。また,イオンモールの駐車場が一定の時間無料化も図られたことによる渋滞も発生しており,より一層の渋滞が予測されます。この渋滞に対する対策や周知をどのように図るのか,お示しください。 ③期待する大会と冒頭に申し上げましたが,開催に向けての機運の高まりがいま一つ盛り上がりに欠けていると感じております。本庁舎の1階ロビーを見回しても,北区役所通路にのぼり旗1つあるだけで,ポスター一つもないまことに寂しい状況であります。美観の観点もありますが,関係各所,市内中心部の道路,駅など,のぼり旗,ポスターなどでもっとPRする必要があると考えます。また,PRキャラバンの今後の活動もあわせて御所見をお示しください。 ④このマラソンコースは,日本陸上競技連盟から公認コースと認定を受け,岡山県内唯一の公認コースのフルマラソンとして注目される大会であります。認定を受けて,2回目以降のおかやまマラソンをどのような大会へと発展させていくお考えがあるのか,お示しください。 ⑤冒頭に申し上げました,本市を国内外へ発信できる大会と申し上げましたが,大会キャッチフレーズが浸透もしていなければ,キャッチフレーズも余りにもインパクトのないように感じているのは私だけでしょうか。 皆さん,キャッチフレーズ御存じですか,おかやまマラソンの。手が挙がらないところ,誰も知らないようでございますので。 例えば,「オカヤマ発・リオ経由・トウキョウ行き」などユニークでインパクトのきいたキャッチフレーズで,ランナーはもとより多くの人が行ってみたいと思えるような大会,まちにと,喚起を促すキャッチフレーズにと考えます。御所見をお示しください。 ⑥人を呼び込み,注目度をさらに上げる大会にするためには,スターターも大きな役割を担っております。県知事も市長もファンランへ参加されるとのことですので,注目されるスターターは誰が務めるのか,どのような形で選出されるのか,お示しください。 ⑦この大会を通じて,岡山から世界へ羽ばたくアスリートの人材発掘,育成に向けて取り組む大会にするべきと考えます。今後,アスリートの発掘,育成に向けてどのように取り組んでいくお考えがあるのか,お示しください。 ⑧地域経済活性化の起爆剤にと申し上げましたが,この大会を通じての経済効果を生んでいく作業を,各経済団体や商店街,サービス業等にどのように働きかけ,取り組んでいくお考えがあるのか,お示しください。 (3)東京オリンピックからの地方創生について。 2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催まで5年を切りました。新国立競技場の基本設計白紙やロゴマークの撤回など,準備段階のスタートからつまずいており,開催が間に合うのかなど懸念されておりますが,56年ぶりの人間の祭典開催に多くの国民が期待を寄せているところであり,オールジャパンで臨んでいかなければなりません。 このオリンピック開催により経済効果は30兆円規模との試算もあり,これを契機に地方創生の切り札にと機運が高まっております。その中で,地方にとって大きな3つのチャンスがあると思われます。 まず,1つ目として,東京はもちろん地方に至る日本全国へ対する世界の関心を集める契機となる。2つ目は,2020年を目標として加速する国の新規施策,規制緩和や民間の技術開発,商品の宣伝,活用機会の促進となる。3つ目として,行政や民間企業自身が2020年までに計画を前倒ししても遂行しようとする締め切り効果が上げられます。しかし,言うはやすく行うはかたしで,このチャンスを地方都市,地域がどのように生かし成果を上げていくのかであり,そのためには地方行政自身が明確な戦略性を持って臨むことが重要であると考えます。 そこでお尋ねいたします。 ①東京オリンピック・パラリンピックを契機としての地方創生をどのような取り組みで臨まれるのか,お考えをお示しください。また,それにかかわるプロジェクトチーム,連絡会議等を単市もしくは広域連携で立ち上げるお考えはないのか,お示しください。 ②ホストシティ・タウン構想は,1998年2月の長野オリンピックの際に開始されたもので,地方自治体が国際交流や異文化理解を深め当該国とパートナーとなり,人の交流を促進させる構想であります。ここから本市においても,ホストシティ・タウンに名乗りを上げ,岡山をPRして参加国の事前キャンプ誘致も含めた誘客につなげてはと考えます。御所見をお示しください。 ③2012年のロンドンオリンピックは,開催年より翌年,翌々年のほうが外国人観光客が増加したというデータがございます。開催年は,航空運賃,宿泊費の高騰などの影響もあるとお聞きしておりますが,開催前よりロンドン・プラスという名称で,ロンドンに滞在するだけでなく,もう一都市プラス,または2都市プラスして,開催後を見越して他都市へも足を延ばしてもらおうという観光キャンペーンを戦略的に実施された効果からであります。そこで,本市も,東京オリンピック開催後も継続性を持っての観光戦略として,トウキョウ・プラスキャンペーンを先んじて計画,実施すべきと考えます。御所見をお示しください。 ④オリンピック憲章に,スポーツを文化や教育と融合させるとあるように,オリンピックの原点は人の祭典であります。本市は,昨年のESD世界会議を官民挙げて成功に導いたわけであり,オリンピックに向けても岡山市民協働のもと,おもてなしを考えていくべきであり,そこから産官学民挙げて本市の食文化,歴史文化,芸術など,岡山市のよさを発信することなどが必要と考えます。まずは,市民との協働でこのような取り組みを行うお考えはないのか,お示しください。 ⑤ロンドンオリンピックでは,経済効果として観光需要の掘り起こしも重要だが,それ以上にオリンピックを契機に国内地方企業が海外企業との取引開始,拡大など企業の売り込み,外国資本の投資を地域に呼び込むなどの効果のほうが相当大きかったとの結果であります。本市において,オリンピックを契機とした地方経済の活性に向けてどのように取り組むお考えなのか,お示しください。 ⑥昨年の11月21日の衆議院解散に伴い,一旦廃案となった特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案,いわゆるIR推進法案ですが,超党派議連の国際観光産業振興議員連盟は,東京オリンピック開催に間に合わせるよう最大限努力する姿勢で同法案をことしの4月28日,国会に再提出しました。しかし,最近,同法案を今国会で審議入りせず,秋の臨時国会以降に先送りする方針との一部報道がありましたが,本市はIR導入に対してどのような所見をお持ちなのか,お示しください。 以上,1回目の質問でございます。御答弁よろしくお願いいたします。 ありがとうございました。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,難波議員の質問に眉間にしわを寄せずに答弁したいと思います。 私からは,東京オリンピックからの地方創生についてということで,東京オリンピック・パラリンピックを契機とした地方創生の進め方,また地方経済の活性化というこの2点についてお話を申し上げたいと思います。 2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは,世界各国の代表選手の多くが日本国内で事前キャンプをするということが予想されていることは事実であります。それを誘致するということは,岡山市を世界にPRすることができる機会であるということで,現在スポーツ振興課内に設置しているスポーツ誘致推進室を中心に動いているところであります。 今の段階は,やはり情報収集,また関係機関との連携が中心になります。そういう今の段階から考えると,ここのスポーツ誘致推進室を中心として動いていき,一定の段階になれば,必要があればもちろんプロジェクトチームなどをつくることはやぶさかではないと思います。 それから,海外企業との取引開始,拡大でございますけれども,金融機関,そしてジェトロ等とも密接に連携を図りながら対応させていただいているところであります。オリンピックがどういうふうに影響してくるのか,少し読みにくいところもありますが,御指摘のように海外資本の日本国内での投資が拡大していくと,そういうような状況もあるという御指摘もあります。そのあたり,非常に我々としても注視しながら対応していきたいと思っております。 あと,難波議員御指摘ではないんですけども,この大会,オリンピック,パラリンピックの大会が東京を中心に行われているときというのは,関東地方を中心に相当そのほかのさまざまな大会とかコンベンションなどは,受け入れ能力が相当低下するんじゃないかなと思っております。そういうときに,我々はコンベンションを誘致するとか,若干ニッチな話ではありますけれども,そういった点も考慮に入れてちょっと動いてみたいなと思っておりますんで,よろしくお願い申し上げたいと思います。 ◎山崎康司都市整備局長  1番目の御津・建部コミュニティバスについてお答えいたします。 辛香バス停付近への停留についてですが,御津・建部コミュニティバスは,御津・建部地域の住民等を対象にエリア内の各所とエリア外では唯一国立病院を結んで運行しております。議員御提案のエリア外の路線の沿線住民を対象とするバス停の新設には,御津・建部地域の住民による守り育てる会の了承や,道路運送法に基づく地域の住民代表や交通事業者等の関係者から成る地域公共交通会議での合意が必要となります。 現在,辛香,東菅野両町内会において,日常生活での移動の実態やバス利用の需要等のニーズ調査を実施しているところであり,その調査結果をもとに,両町内会の方々とお話を伺ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎岸堅士総務局長  地方創生についての項,区役所等の今後についての中で,現状の区役所等の職員数は適当かとのお尋ねです。 区役所等の職員数につきましては,各区と協議しながら業務量に応じた人員配置を行っております。引き続き,業務や職場の状況を勘案しながら,適切な配置に努めてまいります。 次に,区独自性発揮に向けての人員確保等についてお答えします。 区の独自性発揮につきましては,重点的に取り組みたい事業を政策推進方針として政策局に直接提出するやり方や,また身近なまちづくりに関する予算を財政局に直接要求できる仕組みに今年度予算から変えており,区役所が区の特性を生かした地域づくりを進めていくことができるよう環境整備を行ったところです。 このような各区の取り組みに適切に対応できるよう,必要な人員の確保や人材の育成,さらには組織の見直しなどについて協議してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎河野広幸市民生活局長  同じ項,区役所等の今後について順次お答えいたします。 まず,区役所等が今後どうあるべきか,どのように検討しているかとの御質問でございます。 本庁と区役所の役割分担の中で,区役所に任せられるものは任せていくことができるよう適宜組織を見直し,また区役所として重点的に取り組みたい事業や区づくり推進事業補助金など身近なまちづくりの予算につきましては,区が直接予算要求できる仕組みを設けるなど整理を進めてきたところでございます。今後,社会保障・税番号制度の導入など環境要件の変化や市民ニーズに対応し,合理的で効果的な事業実施ができるよう,区長会議や関係局との協議など検討を継続してまいります。 続きまして,各担当課の窓口で行う新規事業や数年に一度行うものでも,市民に身近な区役所などの窓口で対応すべきと考えるが所見をとの御質問にお答えいたします。 新規事業や数年に一度行う事業の中で,市民にとって身近な事業や区役所などの窓口で手続ができることが市民サービスの向上につながるような事業につきましては,本庁の担当課と連携をとりながら区役所などで対応するものと考えております。 続きまして,区役所の刷新,改革を進めていくためには,本庁からの権限,財源の移譲,区政の多様性,独自性を持たすなどが重要となると考えるが所見をとの御質問にお答えいたします。 区役所は,市民生活に身近な部分の行政サービスを提供する総合出先機関及び地域振興を図る拠点として位置づけており,地域振興を図る拠点として各区が主体となって,それぞれの特性を生かした身近なまちづくりや地域の課題解決について取り組んでいけるよう,各区の環境づくりに努めてまいります。 続きまして,同じ項のおかやまマラソンについて順次お答えいたします。 まず,開催まで2カ月切ったが,現在の準備状況はとの御質問ですが,8月3日におかやまマラソン実行委員会の第3回総会を開催いたしまして,大会開催に伴う渋滞対策やコースの給水所,収容関門,沿道応援スポットの配置計画,主会場で開催するマラソンEXPOの内容等について決定したところであり,大会の開催準備も大詰めの段階を迎えております。9月初旬から大会当日における交通規制情報の広報を開始し,10月初旬にはランナーへの案内通知やボランティアリーダー研修会の開催に加え,市内中心部へのPRフラッグの掲示など,いよいよ大会本番に向けて市民の皆さんにも目に見えるものとなってまいります。国内のみならず海外からも全国から岡山にお越しいただく1万5,000人のランナーに御満足いただき,岡山にぜひまた来たいと思っていただける大会となるよう準備に万全を期してまいります。 続きまして,交通規制による渋滞対策や周知はとの御質問ですが,渋滞対策につきましては,ノーマイカーデーの設定により交通総量の抑制を図りつつ,適切な迂回誘導を行うことで渋滞の低減に努めてまいります。 これらの広報活動として,9月初旬から既に市内2カ所にある大型ビジョンを利用した広報を始め,交通規制情報のチラシ80万枚,ポスター5,000枚を作成し,関係機関,町内会等にお持ちし,協力をお願いしております。 さらに,大会の1カ月前となる10月初旬からは,道路情報案内板を利用した広報を開始するとともに,市内主要道路に事前交通規制看板を設置し,道路利用者への周知に努めるほか,近隣の市町村にも御協力をいただき,広報紙に交通規制のお知らせを掲載していただくなど広報に努めてまいります。 続きまして,機運の高まりがいま一つ欠けているのではないか,PRキャラバンの今後の活動はとの御質問ですが,大会開催機運の盛り上げにつきましては,則武議員にお答えしたとおりでございます。 PRキャラバンの今後の活動については,県内外各地のマラソン大会において,おかやまマラソンのPRやランナー募集を実施してまいりたいと考えております。 続きまして,公認を受けて第2回目以降のおかやまマラソンをどのような大会へ発展させていくのかという御質問にお答えいたします。 このたびフルマラソンを完走されたランナーの皆様には,完走記念として完走メダル,記録証,大会オリジナルフィニッシャータオルの贈呈を予定しております。ファンラン完走者には,メダルの贈呈はございませんが,完走証,大会オリジナルフィニッシャータオルを贈呈する予定としております。こうした記念品を含め今後のおかやまマラソン開催に向けては,参加者へのアンケート結果等をもとに総括的な検証を実施した上で,さらに全国で知名度が上がり,より多くのランナーの方に応募いただけるようなマラソン大会となるよう検討してまいりたいと考えております。 続きまして,大会キャッチフレーズが浸透しておらず,インパクトがないと感じられるがという御質問でございます。 現在,おかやまマラソンの目指す姿としては,岡山の魅力を体感できる大会,市民,県民みんなが参加する大会となっておりますが,大会の開催目的をわかりやすく伝えられるキャッチフレーズにつきましては,議員の御提案も参考にさせていただき,今後検討したいと考えております。 続きまして,スターターは誰が務めるのか,どのような形で選出されるのかとの御質問でございます。 おかやまマラソンは,日本陸上競技連盟の公認大会として開催することになっておりまして,大会の一役員であるスターターは,公認審判員が務めることとしております。したがいまして,岡山陸上競技協会の会長に務めていただく予定としております。 続きまして,今後アスリートの発掘,育成に向けてどのように取り組むのかとの御質問でございます。 大会スペシャルアンバサダーの有森裕子さんや大会アンバサダーの山口衛里さんらのすばらしい走りや,家族,知人や参加者ランナーの走りを見て,子どもたちがアスリートを目指す契機となればと考えております。今後,アスリートの発掘,育成に向けた取り組みも考えてまいりたいと思っております。 続きまして,大会を通じての経済効果を生んでいく作業を商店街,サービス業等にどのように働きかけていくのかとの御質問ですが,おかやまマラソンに参加されるランナー向けに配布する袋の中には,飲食店,観光情報誌の「おかやま散歩」や,岡山城やオリエント美術館などの割引券がついた周遊マップを封入する予定にしております。また,市内商店街や銭湯等のサービス業の方々にお声がけをし,割引サービス等の独自のおもてなしをお願いしているところでございます。おかやまマラソンを通じてこうした取り組みが自主的に広がっていくことで,地域の活性化にもつながっていけばと考えております。 同じ項,東京オリンピックからの地方創生についての中で,ホストシティ・タウン構想,これについて名乗りを上げ,参加国の事前キャンプ誘致を含めた誘客につなげてはという質問でございます。 議員御提案のホストシティ・タウン構想につきましては,地方自治体と大会参加国・地域との人的,経済的,文化的な相互交流を図るとともに,地域の活性化等を推進することを目的としております。現在,国において詳細を検討中とお聞きしており,その状況を注視してまいりたいと考えております。 また,事前キャンプ誘致につきましては,スポーツ振興課におきまして情報収集に努めてまいりたいと思っております。 以上でございます。 ◎奥野淳子市民協働局長  同じ項で,岡山市のよさを発信する取り組みを市民協働で行ってみる考えはないかとの御質問です。 2020年開催の東京オリンピックは,岡山市のよさを発信するよい機会でもあり,官民協働で取り組むことがより効果的であると考えておりますので,どういったことができるのか研究してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎山本修司経済局長  同じ項,東京オリンピックからの地方創生についての中で,トウキョウ・プラスキャンペーンについてお答えします。 ロンドンオリンピック・パラリンピックでは,外国人旅行者の約9割が個人客であったとされており,本市を訪れる外国人旅行者についても,欧米からの旅行者を含む個人客が増加傾向にあることから,東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けても,こうした個人旅行客を新たなターゲットとするプロモーションを展開していきたいと考えております。 また,過去のオリンピック,パラリンピックに係る観光客の傾向を見ると,開催国のインバウンド需要が長期間にわたり喚起される傾向が見られることから,こうした取り組みを着実に進める一方,オールジャパンとしての情報発信を担うJNTO──日本政府観光局との連携をさらに強化しながら,トウキョウ・プラスに名乗りを上げていきたいと考えております。 次に,IR導入についてお答えします。 IR,いわゆる統合型リゾートとは,MICE施設やホテル,商業施設,カジノなどが一体となった複合観光集客施設とされており,我が国では沖縄県や大阪府,横浜市などが候補地として検討を進めていると聞いております。 現在,国内でのカジノは違法とされており,統合型リゾートの推進には現在国会に提出されているIR推進法案の成立が条件となりますが,本市ではこれまで民間事業者の動きもなく,IR導入を検討する段階ではないと考えております。 以上です。     〔15番難波満津留議員登壇〕 ◆15番(難波満津留議員)  御答弁大変ありがとうございました。 私今回はもう笑顔で終わろうかなという思いがあって,再質問は余りなかったんですけど,若干させていただきたいと思います。 まち・ひと・しごと創生総合戦略がしっかりと決まった上でこれからの岡山市をつくっていく,どのようにつくっていくかというのが決まっていくところであり,今回の質問でも,しっかり決まった上での今後の取り組み方,進め方についての少し質問に入っておると私は思っておりますので,提言のところが大変多かったんですけど,その中で区役所等のあり方についてでございます。 今回,幼保連携型認定こども園の質問が数多く出ておりました。その中で,私ずっと聞いておったんですけど,今回質問は私ないんですけど,何か統廃合ありきの答弁しか私の耳の中に入ってきておりません。要は,その統廃合というのは,長年そこにあったものがいずれなくなるわけです。もう50年も60年もそこに通っていた,例えば我々の母校とか母園であったものがそこがなくなっちゃうわけです。なくなるということ,失うという喪失する重大さのことを踏まえて,その答弁が私の耳の中に入ってこない。なくなってしまう。これ地域の住民にとっては大きなことです。そのことを踏まえて,これから考えていかなきゃいけないんじゃないかなと。その思いで聞かさせていただいております。要は,なくなることの大変さ,地域住民にとってこれがなくなったとき,どういった影響があるんでしょうかというそういった説明をしていこうという姿勢が一個も聞こえてまいりませんでした。ちょっと苦言でありますけど。 その中で,それも含めてコンパクトシティーへ向けて都市計画がこれから推進されるものと思いますが,やはり岡山市,広大な市域であります。各区によって地域性も特性も大きく異なっております。しかし,その周辺地域では,その地域の住民がずっと歴史や文化をつくり上げてこられました。生活圏がそこにもうあるんです。ですから,私は一概にコンパクトシティーがいいとも思えませんし,その中での幼保一体がいいのかとも思えないんです。 ですから,そういった生活圏を守っていく,そこにはやはり区の独自性がこれからは必要になってくるんだと僕は思います。その区の独自性を生かしていくには,まち・ひと・しごと創生総合戦略がしっかりと固まった上での戦略になるかと思いますけど,やはりもう少し独自の予算をもって進めていく,区長権限をもっと大きくしていくのが必要ではないかと思いますが,再度御答弁をお願いしたいと思います。 それから,おかやまマラソンについては,本当に期待しております。市長におかれましても,よくストレッチをしていただいて完走していただきたいと思いますが,PRキャラバンですね,ホームページを拝見いたしますと,ほとんど近県のマラソン大会でのPRが主でありまして,もう少し首都圏とか関西圏,中京圏へのPRをなぜ行わなかったのか,宣伝すべきではないのかと思うんですけど,御所見をお願いしたいと思います。 それから,市民,県民マラソンという意義は本当に大切にはしなければいけないと思うんですけど,私はやはり将来的にはオリンピック,また世界陸上の登竜門,おかやまマラソンに行けばいいタイムが出るぞと,登竜門になるぞというような大会にしていただきたいと思います。そこで,海外マラソンとか,そういった大きな大会との姉妹マラソンの締結などのお考えはないのか,これをお聞きしたいと思います。 それから,川柳をここで募集されるということでございますので,私は川柳から第2回目のマラソンのキャッチフレーズを選定してはどうかなということで,各当局の皆さんも川柳を出されるものと思います。また,議員も出されるんじゃないかと思います。ですから,その中から第2回のおかやまマラソンはこうであるべきというようなものをするべきじゃないかなという思いがありまして,ひとつちょっと川柳を読ませていただきます。「吉備の地で,スタート,ゴールは,江戸のまち」と,こういった川柳を考えていたら,余り反応がないですね。(笑声)そういったことでどうかなと思いますので,御所見をお願いしたいと思います。 それから,東京オリンピックからの地方創生でございます。 先ほど市長からの答弁もいただいたところで,なかなか東京オリンピックの姿がまだ見えてこないのも事実であり,申し上げたように,言うはやすし行うのはかたしで,大変難しいことだと思いますが,私はやはりチャンスと捉えるべきであろうかと思います。チャンスと捉え,ここにいっぱいあるチャンスを自分がどうやって手を伸ばしてそれをつかんでいくか,これは企業でも一緒です。せっかくチャンスがあるのに,その土俵に上がらない企業がある。しかし,上がった企業もそのチャンスを手にしない企業がある。しかし,土俵があって,今チャンスがあるんだからつかみましょうということで,ぜひこれからいろんな形で,岡山市だけでなく広域連携としてそれは取り組んでいくべきだと僕は思います。それをお願いしたい。 最後に,これはまた私の提言なんですけど,カンボジア,それからミャンマーとかラオス,こういった東南アジア諸国のところはまだメダルをとったことがございません。日本の国のアスリートの育成も確かに大事ですけど,そういった東南アジア,これから経済として伸びていく,そういった東南アジアの国々の要はアスリートの育成も同じくやって経済交流もしていく,地方都市が,東京一極集中じゃなく地方都市がさらに輝くためには,そういった経済交流もやりながらアスリートの人材も育てていくことは岡山ならできる,やろうじゃないかということをひとつ提言して,2回目の質問を終わります。これも御所見をお願いしたいと思います。 大変ありがとうございました。 ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  いろいろなアイデアをいただきました。一つ一つ,私なかなかコメントできないところではあるんですけれども,ただやっぱりスポーツを通じて岡山市ないしは国内の方々の交流だけじゃなくて,海外,姉妹都市とか,そういったものの交流がどうできていくのかということも重要な要素だろうと思います。いろいろと検討させていただきたいと思います。 ◎河野広幸市民生活局長  まず,区役所にもっと予算をということでございますが,本庁と区役所の役割分担,先ほど御答弁させていただきましたが,適宜組織を見直しまして,また区役所として重点的な取り組み,そういったものに,身近なまちづくりの予算については,区が直接予算要求できる仕組みというのは今後についても検討していければと考えております。 それから,マラソンの御質問で,まずPRキャラバンが近隣だけが多いということでございますが,特に3大都市圏のPRにつきましては,東京の岡山県人会とか烏城会などの開催に合わせてパネル展示,チラシ配布,広報グッズ等を配布させていただきまして,また東京のアンテナショップでも広報グッズの掲示などを実施しております。京都マラソン,こちらのほうでは出展ブースを用意していただきまして,大会のPRに努めてきたところでございます。中京圏あるいは海外,こちらのPRについては,今後取り組んでまいりたいと考えております。 それから,海外マラソンとの交流ということでございますが,これにつきましては今後検討してまいりたいと考えております。 それから,ことし公募しております川柳,こちらのほうを来年度以降のキャッチフレーズにできないかということにつきましては,こちらのほうも今後検討してまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○宮武博議長  よろしいか。(「いや,先ほど東南アジア諸国との経済交流は,もう市長」と呼ぶ者あり) いいか。(「はい,失礼いたしました」と呼ぶ者あり) 以上で難波議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして小川議員。     〔30番小川信幸議員登壇,拍手〕 ◆30番(小川信幸議員)  皆さんこんにちは。自由民主党岡山市議団の小川信幸です。 今議会30番目の登壇となります。私も今番号,30番というたら同じ番号なんですね。いい答弁が返ってくるんじゃないかなと期待しておりますので,よろしくお願いいたします。 傍聴席の皆様方におかれましては,大変お忙しい中,議場に足をお運びいただきましてまことにありがとうございます。また,oniビジョンやインターネットでごらんの皆様方にもお礼を申し上げます。 最初に,台風17号により亡くなられた方々の御冥福をお祈りいたしますとともに,被災された多くの皆様方にお見舞い申し上げます。 さて,今議会では,交通安全に関する事項にはふれられておりませんので,ここで私から少しお話しさせていただきたいと思います。 私は,ライフワークとして交通安全活動に日々励んでおります。ことしも来週9月21日から30日まで,秋の交通安全市民運動が展開されます。ことしのスローガンは,「あの道 この道 慣れた道 安全確認 もう一度」です。また,最重点目標は,子どもと高齢者の交通事故防止です。市民の皆様方が交通事故に遭わないように協力を賜りたいと思います。 そして,残念なことに,交通事故を引き起こす大きな要因の一つである飲酒運転が後を絶ちません。もちろん自転車での飲酒運転も法律で禁止されております。自転車に乗るときも絶対にお酒を飲まないでください。車も自転車も歩行者もみんなで協力し合って交通事故をなくしましょう。御協力をよろしくお願いいたします。 それでは,通告に従いまして質問に入らせていただきます。 1番目,桃太郎まつりについて。 第15回おかやま桃太郎まつりが8月1日と2日の2日間にわたり開催され,初日の1日目は12万人,そして2日目は38万人の人出でにぎわいました。桃太郎まつりの開催に御協力いただいた全ての皆様方にこの場をおかりしてお礼を申し上げます。 さて,1日夜の花火大会では,昨年より1,000発多い5,000発の花火が夜空を彩り,30万人の方々がすばらしい花火の数々を鑑賞されました。また,2日目のうらじゃには139の踊り連,総勢6,250人の皆さん方が参加され,市役所筋,表町商店街,下石井公園など11カ所で華やかに踊りを披露されました。その踊り連の中には,岡山在住の外国の方々もおられたと聞いております。そして,岡山市御野小学校と姉妹縁組を結んでいる韓国・富川市の如月初等学校の子どもたちも韓国伝統の踊りを披露してくださいました。 踊り連の皆さんは,この夏の一大イベントに向けて厳しい練習を積み重ねてこられました。そして,その練習の成果を思う存分発揮し,連が一つになり,岡山の夏を一段と熱く盛り上げてくれました。ことし22回目を迎えたうらじゃは,徳島の阿波踊りや高知のYOSAKOIソーランなどと同じく,近い将来日本を代表する祭りになってほしいと願っております。 そこで質問いたします。 1,うらじゃに対する市長の思いをお示しください。 2,今後どのように発展させようと思われますか,お示しください。 3,踊り連の方々は,岡山に愛着を持ち,愛する岡山のうらじゃを全国に発信したいという思いを持っておられます。全国に発信するためには,岡山駅前のメーンストリートであります桃太郎大通りで思いっきり踊りたいという声が多々聞かれます。市長のお考えをお示しください。 2番目,岡山へ来られる方々へのおもてなしについて。 市長提案理由の説明の中,活力ある国内外に開かれたまちづくりがあります。まちの魅力づくりやにぎわい創出に資する取り組みに加え,国内外から多くの人を呼び込み,まちの活力に結びつけていくことも重要であると述べられています。 岡山の魅力は,観光地としては後楽園や岡山城,そして何といっても食べ物としては果物や瀬戸内海の鮮魚,千屋牛などがあり,岡山に来られたお客様に満足していただけるものがたくさんあります。行政的には,さまざまな工夫や努力をして国内外に発信していることは皆さんも御承知のことと思います。 この岡山のすばらしさをお客様にどのように発信すればよいのか知恵を出すのは,主に行政にかかわる私たちですが,実際にお客様と接するのはその場その場で働く皆さんです。例えば,お土産売り場の店員さんやレストランのウエートレスさんたちです。すばらしい観光地やおいしい食べ物を,直接お客様とかかわる人たちの対応でさらによりよい印象を与え,リピーターがふえることを願っております。 そこで,お客様と直接接する人たちに対して,行政としてはどのような協力依頼,また支援をしているのか,お示しください。 ここから表敬訪問についてですが,昨年のESDに関するユネスコ世界会議も成功のうちに終わり,コンベンション誘致を働きかけることとあります。そして,来年秋には,日中韓3か国地方政府交流会議の開催が決定されています。また,来年10月には,全国規模の会議がここ岡山市で2つ開催されます。全国都市問題会議と介護保険推進全国サミットです。岡山市長への表敬訪問も国内外からたくさんあると思われます。 その表敬訪問の対応の場として,現在は市長室か会議室を使用しておりますが,それとはまた別に歓迎ルームとかを用意してはいかがでしょうか,当局のお考えをお示しください。 3番目,投票率の向上について,今回は投票所ということで質問させていただきます。 来年夏に予定されている参議院議員選挙から18歳以上の投票が可能になります。若い人たちにも投票に行ってもらうことは大切であり,学校教育の中でも投票の大切さを御指導いただいております。 投票所には,さまざまな条件が必要とされます。中には,立地条件が悪く,改善したほうがよいと思われる投票所もあります。選挙管理委員会としては,市民の皆さんのそういう声を御存じでしょうか。高齢者の中には,もう投票に行かれん,行くとしたら,自動車に乗せてもらうしかないと言われる方もいらっしゃいます。当局のお考えをお示しください。 これで1回目の質問を終わります。建設的な御答弁をよろしくお願いいたします。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,小川議員の御質問にお答えします。 まずは,桃太郎まつりについて一括してお答え申し上げたいと思います。 まず,うらじゃ踊りですけれども,当然ながら私が高校までにはそういううらじゃの踊りというのはなかった。8月1日,2日に,私は岡山に帰郷したこともなかったんで,今回ふるさと岡山に戻って初めて経験させていただきましたけれども,あの明るいというかテンポのいいリズム,そして踊り手がもう汗だくだくになって笑顔で踊っていく,そして最後は市民,私も何度か踊らさせていただきましたけども,一緒になって踊っていく,本当にすばらしいものだと,市民の愛着と誇りや一体感の醸成と言える踊りだろうと思います。あの踊りを見ていると,岡山っていいところだなと本当に思うところでございます。これからもそういう意味では,うらじゃなくして岡山なしと,岡山なくしてうらじゃなしと言えるような,そういったものに発展させていきたいなと思います。 それで,桃太郎大通りで踊りたいという声でありますが,実は8月のちょうど2日の日でしたか,私もうらじゃの踊りを幾つかのスポットで見た後に,富川市の方々が来られたというので歓迎会に伺いました。小川議員も御一緒だったと思います。そのときも,うらじゃの話が随分話題に出たと思っております。小川議員も,そこでもお話しされていましたけども,何人かの方はやはりうらじゃを桃太郎大通りでやったらいいじゃないかというようなことをおっしゃっておられました。そのほかにも,今回交通対策上の一つの対策として,市役所筋で今まで行われているものも少し縮小されました。特に,うらじゃの夜の総踊りのときは,少し私が見ていても非常に狭いなという感じもしたところでございます。そういう意見も多くあったわけであります。 今後,小川議員がおっしゃっているように,どうするかというところは,やはりこれは日々改善ができるならばやっぱり改善を考えていかなきゃいかんと思うんですが,まずは,これ実際上,本当にかかわっている人たちの声をきちっと聞くというのが重要なのかなと思っております。まずは,今月の末にこの実行委員会の下部機関であります企画広報部会というものが開催予定と聞いております。そういう会議の場で,実際上このうらじゃを企画立案されている方,そして実際上経験された方,踊りに参加された方とか,そういった方々の意見を聞くところから始めていきたいと思っております。少しでもいい形になればということで,尽力したいと思っております。 次に,岡山へ来られる方々へのおもてなしということで,歓迎ルームを用意してはどうかということであります。 小川議員は,市役所の1階のそれぞれの姉妹都市の歓迎といいますか,啓蒙スペースをつくるのにも御尽力されたと記憶しておりますが,歓迎ルームの用意の話に対する答弁をさせていただきたいと思います。 まずは,外国の方が来られたときは,市長室,少人数の場合は市長室でやらさせていただいております。これは,平成21年度にリニューアルしているところで,私としては歓迎するのにふさわしいのかなと思っておりまして,このごろ海外の方が来られたら,そこの方の所属といいますか,国旗を必ず用意させていただいて,そういう面でのおもてなしをさせていただいているところであります。ただ,少し人数が多くなると市長室に入れませんので,そのときは第3会議室を使わせていただいております。 第3会議室は,やっぱり長い間改築もしていなくて,非常にシャビーといいますか,事務的なやりとりをする場というようなイメージであります。国際友好交流都市を初めとする海外の方々が来られておもてなしをするのにふさわしい場所なのかなとちょっと私も思っております。そういうおもてなしをするのにふさわしい場となるようにしていきたいと思います。ただ,新たな歓迎ルームをつくるというのはちょっとなかなか難しいとは思いますが,そんなことで対応できればと思っております。 よろしくお願い申し上げます。 ◎山本修司経済局長  2番目の岡山に来られる方へのおもてなしについての項,市長答弁以外の御質問にお答えします。 飲食,特産品販売等観光関連事業者や観光ボランティアなど,観光客と直接接する方々の提供するサービスは,観光客の満足度に大きく影響することから,おかやま観光コンベンション協会が実施する観光ボランティア養成基礎講座やおもてなしに関する研修会等を通じ,資質の向上に努めているところです。今後,その重要性を一層認識し,より細かな対応マニュアルも示しながらサービスの向上に努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◎内田博子選挙管理委員会委員  3番目の項,投票率の向上についての御質問にお答えいたします。 投票所の選定に当たっては,原則として,どの選挙においても使用可能な施設であること,地元の皆様にわかりやすい場所であること,駐車場等が確保できる施設であることなどが挙げられます。市内134カ所の投票所の中には,立地条件が悪い,投票所が狭いなどの御意見をいただくことがございます。選挙管理委員会といたしましては,投票所の変更について地域の皆様からの御要望があれば,協議の上,民間施設も含め代替え可能な施設の有無について調査し,検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔30番小川信幸議員登壇〕 ◆30番(小川信幸議員)  御答弁ありがとうございました。 昨日ですか,我が自民党市議団の赤木一雄議員が,市役所は市民に役立つところと,本当に名言じゃないかなと思って私もきのう感動したところなんですが。 市長,本当に御答弁ありがとうございます。うらじゃに関してですが,実はこの質問を考えて,いかに全国的に発信したいという思いから新聞を見ておりましたら,9月12日,山陽新聞なんですが,これちょっとわかりますかね。ちょっと見えにくいんですが,うらじゃの熱気を収録,うらじゃ振興会がDVD,ブルーレイの販売をするということで,本当にすばらしいものができたんではないかなと思っております。うらじゃの踊り連も毎年多くなったり,またそのうらじゃの活動される皆さん方,さまざまな歴史というか教訓というか,いろんな物語があったと思います。そういう中で,やはり先ほども言ったように,岡山を代表するお祭りにこれから市長のお力で前に進めていっていただきたい。そのためには,やはり先ほど言われましたけども,皆さんの,関係者の声を聞いて,また市民の声を聞いて一歩でも二歩でも前に進めていくようお願いをいたしておきます。 また,やっぱりこの場合,警察との協議もあるかと思うんですが,そのところを少しちょっとどういう協議で,やはり主催者,管理者である市長がこれをやりたいということであれば,警察のほうも協力してくれるんではないかなと思うんですが,その辺はやっぱり難しいんでしょうか。その辺をちょっとお聞かせ願えますでしょうか。そう難しくなくてもいいですから。やはり,47都道府県あって,岡山県警というのはすばらしい人材の警察ですから,市長がこれをお願いすればやってくれるんではないかなと期待しております。 そして,おもてなしについてですが,僕,観光客に関しての質問,ちょっとこだわりがあったものですから再度経済局長にお尋ねいたしますが,研修されている,それはいいんですが,やはり心から歓迎するという,そういうイメージはその研修の中に入っているんでしょうか。笑顔はお金がかかりませんし,また本当に岡山へ行ったら食べるもんもおいしかった,また岡山の皆さんが優しくしてくれたということで帰っていただければ,またその方が岡山の観光の応援団にもなってくれるんでないかなと思います。その1点,お願いします。 そして,歓迎ルーム。私も第3会議室,あそこをきれいにすればいいんじゃないかなと思っているんですが,海外から,また日本国内から来られる,またあそこで文化の日とか感謝状を贈りますよね。あの部屋ですると思います。そして,感謝状をいただいた方は,あの場で記念写真を写して,今でも私も見るんですが,その写真を賞状と一緒に額に入れて自宅のほうに飾っておられる。やはり,その写真を見ますと,後ろが何か,言い方が悪いかもわかりませんが薄汚れた壁ですから,そこを何かきれいなものにしていただいたら喜ぶのではないかなと思っておりますので,いいものを市長,つくってください。よろしくお願いします。 そして,投票率の向上,投票所ですが,御答弁ありがとうございました。過去何人もの方からこういう質問が出たと思いますが,やっぱり最後に,今後も引き続き実施可能な施設について検討してまいりたいと考えているとのことですが,どのように検討されたのか,何か具体例がありましたら御紹介いただけたらと思います。 これで質問を終わらせていただきます。 ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  まず,うらじゃの関係での警察との協議のことでございますが,ことしのうらじゃに関して言えば,昨年12月にイオンがオープンするということで,その交通実態がどうなってくるのかというのがなかなか読み切れなかったということもあったんではないかと思っております。そういう面では,イオンが開業してもう1年になろうとしているわけであります。その状態も十分把握できるわけでございますから,それらを踏まえて今後,今のままにするのか,昨年までの市役所筋がいいのか,それとも桃太郎大通りでできるのか,いろいろな考えがあろうかと思います。先ほど申し上げましたように,JCを中心としていろいろと動いておりますから,そういった方々の話を十分聞きながら,来年のうらじゃにつなげていきたいと思います。警察とも十分協議させていただきます。 次に,歓迎ルーム,新しくつくるというわけじゃなくて,第3会議室の模様がえということだったということであれば,全く意見は一致しているということであります。予算の範囲内ということでありますけれども,やはり外国の方が岡山に来て喜んで帰っていただける,ないしはさまざまな表彰を受けられるとか,通常の会議をされる方も来てよかったと思えるような,そういう部屋にしてまいりたいと思いますんで,御指導よろしくお願いします。 ◎山本修司経済局長  心からのおもてなしをということで再度の御質問いただきました。 観光ボランティア養成基礎講座においては,毎回コミュニケーション,魅力発信研修というふうなことも取り入れておりますし,実は来年の1月に約80名規模で開催を予定しております研修会においては,おもてなしということをテーマに今計画しているところでございます。今後ともさまざまな機会を捉えて,ホスピタリティーの向上を呼びかけてまいりたいと思います。 以上です。 ◎内田博子選挙管理委員会委員  これまでの地域の要望に基づいて具体的に調査したところがあるのかという再質問にお答えいたします。 地域の方からの御要望があり,候補となる場所数カ所について,実際に現地に赴きましてレイアウト図を作成し,投票所が設置できるか調査検討した事例がございます。 以上でございます。 ○宮武博議長  以上で小川議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして林敏宏議員。     〔3番林敏宏議員登壇,拍手〕 ◆3番(林敏宏議員)  皆様こんにちは。公明党岡山市議団の林敏宏でございます。 まずは,このたびの大雨で栃木県や茨城県,宮城県を中心に各地で甚大な被害が発生しました。現地では,今なお行方不明者の捜索が行われており,関係機関の皆様に引き続きの御努力をお願いし,また被災された皆様に,きのうまでに約6,000名の方が避難されているということですが,心よりお見舞い申し上げますとともに,一日も早い復旧と生活再建をお祈り申し上げます。 きょう阿蘇山が噴火したということがニュースでされていましたけども,本当に改めて日本というのは災害大国なんだなというふうなのを感じました。日ごろからの備え,またそういう危機管理というのはしっかりやっておかないといけないということで,また気を引き締めていきたいと思っております。 それでは,通告に従いまして質問に入らせていただきます。 まず,最初の大きな1番,若者の活躍推進について。 (1)先日,2つのワークショップに参加させていただきました。1つは,協働のまちづくり条例を考える市民協働フォーラム,もう一つは,新たな岡山市総合計画の策定に向けた若者100人ワークショップです。どちらも高校生以上,おおむね40歳までを対象に行われ,多くの若い世代の方々がそれぞれの内容について真剣に話し合いを行い,意見をまとめられていました。総合計画の策定に向けたワークショップでは,各区でも合わせて4回行われ,そこにも若い方々が多く参加されていたとお聞きします。 以前,岡山市でも高谷市長時代に若者わいわいミーティングが開催されていましたが,短期的なもので,個人的にはもったいない感じを抱いていました。 これまでもたびたび若者の声が反映されるようにと議会でも質問させていただきましたが,現在,さきのワークショップのように,若者を対象としたものが開かれるようになったので少しうれしく思っているのと,地方創生が叫ばれている中,これからの世代の声に対して耳を傾ける背景の存在を感じているところです。 昨年,市議団でまとめました岡山市民未来創生プランでは,岡山市民の各世代の分析過程で,若い世代の共助意識が他の世代と比べて比較的高いという結果が出ました。共助意識の高い若者の声は,これからの岡山市のまちづくりにとって重要だと考えます。日本全体としても,抱える政治課題は若者の未来と直結しています。若い世代の声に耳を傾け,未来を見据えた政策をつくっていく社会となることが求められています。 今回のワークショップを契機に,市政に対して若者が参画する場として,若者世代による会議などの設置を考えてみてはいかがでしょうか。御所見をお聞かせください。市政への参画できる場の創出は,政治意識の向上にもつながると思います。 (2)学生を中心に若者が将来の夢を実現するためのチャレンジに対して,自治体として助成金を支給するなど,若者を応援する取り組みを行う自治体が出てきています。子どもや学生の夢を育み,夢へのチャレンジに対し地域を挙げて応援することは,地域の魅力創造にもつながる重要な施策と考えられます。 愛知県小牧市では,今年度,子どもの夢のチャレンジを応援する新規事業として,海外でのボランティアや地域活動など,学生がみずから考えて企画した活動に対し30万円を上限に経費の一部を助成する夢にチャレンジ助成金を創設しました。学生など若い世代の夢の実現に向けた活動を促すことを目的として,一つのきっかけとして経済的に支援するものです。 応募資格は,原則市内在住の高校生から25歳以下の学生で,対象となる活動内容は,海外での語学研修やインターンシップ,ボランティア,フィールドワークなどで,新たに企画される活動であれば特に制限を設けていません。 市は,募集期間を設けた上で,1次審査となる書類審査を経て,応募者による公開プレゼンテーションを行い,市として6件程度採択するものです。なお,今年度は6月21日に行われたプレゼンテーションを受けて,申請のあった7件中5件が採択となり,海外への渡航費や地元で行うイベントに係る費用の一部などに対し助成金が支給され,既にそれぞれ活動に入っています。助成を受けた場合の活動期間は平成28年2月15日までとなっており,その後3月末までに実績報告会を開催し,活動の内容を発表する場を設ける予定です。 今回の小牧市の事業は,市の基本計画に掲げる都市ビジョンである「こども夢・チャレンジ№1都市」の実現に向けて,子どもの夢を育み,夢へのチャレンジを応援する事業の一つとして実施されました。 若者の活躍は社会全体の発展につながります。本市においても,こういった事例を参考に若者の夢へのチャレンジを応援する取り組みを検討されてはいかがでしょうか,御所見をお伺いします。 ちなみに他都市では,新潟県燕市も同じような事業をやっておりまして,羽ばたけつばくろ応援事業,これは高校生から20歳までが対象ですね。また,福井県は,ふくい若者チャレンジ応援プロジェクト,これが18歳から40歳程度が対象になっておりますけど,こういった同じようなことを今各地で展開されております。 大きな2番,投票率の向上について。 近年,若者を初めとする有権者の投票率が低下傾向にある中,有権者が投票しやすい環境を一層整備し,投票率の向上を図っていくことは喫緊の課題です。明年の参議院選挙から選挙権が18歳に引き下げられることも見据え,有権者一人一人に着眼したさらなる投票機会の創出や利便性の向上が求められます。 皆様御存じのとおり愛媛県松山市では,2013年7月の参議院選で,全国で初めて大学内──これ松山大学ですけども──に期日前投票所を設置し,全体の投票率が下がる中,20代前半の投票率を2.72ポイント上昇させる大きな成果を上げました。その後,選挙の啓発活動を行う学生を選挙コンシェルジュと認定し,選挙CMの作成,啓発物資の企画,配布,選挙公報をPRするための選挙カフェの設置など,投票率向上を目指し,選管と協力して積極的な運動を展開しています。 こうした先進事例を受け,本年の統一地方選では,低迷する若者の投票率アップを目指し,大学キャンパス内に期日前投票所を設置し,選挙の啓発活動を推進する動きが松山市を含め12大学で見られました。 本日,お手元に資料を配付させていただいております。また,御確認いただければと思います。 その他,大学キャンパス内に限らず,期日前投票所を設置している自治体もあります。長野県松本市では,JR松本駅の東口と西口を結ぶ自由通路に2009年の衆議院選から期日前投票所が設けられ,通勤や買い物の途中に投票してもらい投票率アップにつなげようと,国政選挙と地方選挙で実施されています。広島県福山市では,2014年2月,市と株式会社フジが市内で執行する選挙において,フジグラン神辺を福山市が期日前投票所として使用することについての必要な事項を定めた期日前投票所の使用に関する協定が締結されました。また,中山間地等においては,一時的な投票所を地区ごとに設置し,交通手段が厳しい高齢者の投票機会を確保している例もお聞きします。 総務省においても,このたびの統一地方選で,明るい選挙推進協会や若者選挙ネットワークと協力して,特に低投票率にある若い世代を中心に投票を呼びかける啓発活動を全国各地で実施しました。また,昨年5月から,投票環境の向上方策等に関する研究会を開催し,有権者が投票しやすい環境を整備するための具体的方策について検討を進め,本年3月には中間報告として公表しています。 そこでお尋ねします。 (1)御紹介した事例を参考に,さらなる投票率向上のための期日前投票所の増設を進めるべきと考えます。御所見をお聞かせください。 啓発についてお聞きします。 (2)18歳選挙権成立に伴い,市民,新有権者に対する一層の啓発,周知が必要と考えます。来年に向けどのようなお考えをお持ちなのか,お示しください。 (3)大学生は住民票を異動していないケースが多く,不在者投票が必要と考えますが,その仕組みを熟知して投票するには,親子ともども意識を高く持たなければなりません。事前に大学機関などと連携し,意識調査などの取り組みも重要と考えますが,御所見をお聞かせください。 (4)岡山市の成人式では模擬投票が行われていますが,来年は啓発としてどのような取り組みを計画されておられるのでしょうか,お聞かせください。 続きまして,大きな3番,墓地設備について。 岡山市内には,市が管理運営する墓地が多くあり,古くは戦前から,新しいものは平成26年から供用開始したものがあります。そこには年間を通して市内外から多くの方がお墓参りに来られており,このお盆には私の近所の東山にも早朝から多くの方が来られていました。最近は,来られる方の年齢も年々高くなっている傾向で,お墓に参るのも一苦労されている現状です。一方,墓地の現状は,整備された年代による考え方の違いからか,その関連設備環境にも差が生じているように思います。 本日は,参考資料として東山の墓地配置図を用意させていただきました。この赤い丸のところがごみ収集所,あと青丸のところが,これが水場,水道設備の位置でございます。 それを見ると,水場,水道設備が比較的多い区画と,そうでない区画があります。区画によっては,水を用意してからお墓まで,かなりの距離を高低差がある中,歩かなければならない区画もあります。水道の幹線があるなしで設置できないところもあると思いますが,利用者の高齢化や利便性の観点から,できる限り均等な配置,適正な配置に努めるべきと考えますが,御所見をお聞かせください。 最後の大きな4番,岡山市の子育て環境について。 (1)市役所や区役所には,毎日多くの市民の方々が訪れています。中には,子ども連れの来庁者も多く見られます。子どもをだっこしたままで書類に記入する母親の姿も見られます。全国でも同じような状況がある中,最近は役所を訪れる子育て中の保護者が安心して用事を済ませられるようにと,庁舎内にキッズスペースを設置する自治体がふえてきています。キッズスペースの床は,やわらかい素材でつくられており,絵本や縫いぐるみ,おもちゃなどは,市職員が家庭で使わなくなったものを持ち寄るなどして設置されています。本市におかれましても,さまざまな手続を行う区役所などの窓口にキッズスペースを設け,子育て支援の環境づくりに取り組んではいかがでしょうか,御所見をお聞かせください。 (2)平成25年6月議会でも質問させていただきました移動式赤ちゃんの駅についてですが,当時,安心して外出を楽しめる環境づくりを推進するために,乳幼児を連れた保護者が安心してイベントへ参加できるよう今後検討してまいりたいと考えておりますと御答弁いただいておりました。あれから2年が経過し,子育てへの環境,考え方も変化してきています。全国でも,この移動式赤ちゃんの駅の貸し出しを行っている自治体もふえてきました。本市におきましても,安心して屋外のイベントに参加してもらえるような環境整備は今こそ必要だと考えます。現在,当局はどのようにお考えでしょうか,お示しください。 (3)育児に積極的な男性イコール,イクメンという言葉が一般的になって久しい昨今,数年前に比べ,男性が1人で赤ちゃんや子どもを連れて外出している光景をよく見かけるようになりました。しかしながら,子連れに優しい設備は女性専用だったり,男性もオーケーとうたっていても少し入りにくい雰囲気だったりします。特に,トイレに関しては,女性用トイレには「ベビーベッドあります」「おむつ交換台あります」の表示があるのに,多くの男性用トイレには見当たりません。 このような環境が必要な男性は,いわゆるイクメンだけではなくシングルファーザーの方もいらっしゃるでしょうし,おじいちゃんが子守することもあります。時には夫婦で一緒に外出して,ちょっと見ていてなんていうシーンもあります。男性用トイレにもこういったスペースが用意されるようになれば,より男性の育児参加が楽になり,女性の負担が軽減されることにもなると思います。民間でも,男性トイレへの設置が進んできているようですが,庁舎及び区役所等の男性トイレへの設置について,当局の御所見をお示しください。 以上で質問を終了いたします。 御答弁よろしくお願いいたします。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,林議員の質問にお答えいたします。 私は,若者の活躍推進ということで,(1),(2)をお話ししたいと思います。 まずは若者世代による会議の設置などを考えてみてはどうかということでありますが,これに関して言えば,やっぱり将来を見据えたまちづくりを進めるためには,若い世代の声を取り入れるということは必要なことだと理解しているところであります。したがって,このたび若者100人のワークショップにも参加させていただいたところでありますけれども,林議員も来られていましたですね。そういう面で,非常に建設的な意見が出たと思っております。 ただ,これを恒常的な会議としてやるのがいいのかどうかというのは,私は少し議論があるなと思っております。どうしてもマンネリ化したり,いろんなことが出てきますから,私自身,従来から大盛トークと称していろんなところの方々とお話しさせていただいているんですが,その中で岡山大学の学生さん,そしてノートルダム清心女子大学の学生さん,いろいろと話を聞かせていただきました。非常に参考になる話がありまして,ある案件はすぐに指定都市の市長会議にも提案させていただいたようなこともございました。そういう形で,やっぱり若い人の話を聞いていくというのがいいのかなと今考えているところでありますけれども,林議員の御指摘も踏まえながら,今後もまた検討させていただきたいと思います。 あとは,若者のチャレンジを応援する事業ということでありますが,若者が夢を持って挑戦していくというのはすばらしいことであります。それに行政がどこまで関与するのがいいのかというところはあるんだろうと思うんですけれども,ただ岡山の若者に何か我々サポートすることができるか,今小牧市の例とか燕市の例を指摘していただいたんですけれども,岡山として何をしたほうがいいのか,じっくりちょっと考えさせていただきたいと思います。ただ,その必要性は痛感しております。 以上です。 ◎内田博子選挙管理委員会委員  投票率向上についての御質問に順次お答えさせていただきます。 期日前投票所の増設については,一定の面積の場所が継続的に確保でき,どの選挙においても使用できることなど幾つかの条件が必要であり,御紹介の事例も参考にしながら引き続き検討してまいりたいと考えております。 新有権者に対する啓発については,既に一部取り組んでおりますが,高校,大学への啓発やNPO法人等との協働により,新有権者を含む若年層への働きかけを進めていきたいと考えております。 住民票を移していない学生に対しての取り組みについては,大学での啓発等の場で学生の意見を聞きながら,不在者投票を含めた選挙制度の周知に努めてまいりたいと考えております。 成人式での取り組みについては,現在実行委員会においてテーマについて検討されているところであり,今後実行委員会の皆さんと協議しながら,効果的な啓発をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎河野広幸市民生活局長  3番の墓地設備についての項,水道設備の配置についての御質問ですが,東山地区の市営墓地につきましては現在水道設備が30カ所設置されており,墓参者の利便に供されているところでございますが,議員御指摘のとおり古くからの墓地につきましては,十分に設備されていない区域があることは認識しております。古くからの墓地につきましては,参道が狭く,お墓が密集していることなどから,新たな水道管の布設や水くみ場を設けるためのスペースの確保が難しいなどの課題もございますが,御高齢の墓参者も多く,高齢者でも利用しやすい墓地の整備は必要と考えております。 新たな水道設備の設置につきましても,墓参者からの声や水道管の布設状況などを考慮しながら検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎岸堅士総務局長  岡山市の子育て環境についての項,市庁舎へのベビーベッドの設置についてですが,保健福祉会館,分庁舎には,おむつがえができるベビーシートを各階の男女が利用できる多目的トイレに設置しています。また,保健福祉会館の各階の男女トイレ,分庁舎1階男女トイレには,ベビーチェアも設置しています。本庁舎については,北区役所情報コーナー前の多目的トイレ,総合案内東側の女子トイレにベビーシートを設置していますが,総合案内東側のトイレの改修に合わせ,男女トイレにベビーチェアを設け,会計課横の多目的トイレにはベビーシートを年内に設置する予定で進めているところです。 以上です。 ◎河野広幸市民生活局長  同じ項,区役所等窓口にキッズスペースを設けてはとの御質問にお答えいたします。 議員御提案のとおり,区役所のキッズスペースがあれば,子育て中の保護者が安心して用事を済ませられるものと思っておりますが,スペースや子どもの安全の確保などの課題もございます。今後,子育て中の保護者への環境づくりの観点から研究してまいりたいと考えております。 続きまして,ベビーベッドの市庁舎及び区役所等の男性トイレへの設置についての御質問にお答えいたします。 現在,南区役所,東区役所には,各階の多目的トイレにベビーシートにも使えるユニバーサルシートを設けております。また,南区役所は,ベビーチェアを1階の男女トイレに1カ所ずつ設けており,東区役所では各階の男女トイレにも1カ所ずつ設けております。現在整備中の中区役所におきましても,東区役所と同様に設置を予定しております。 以上でございます。 ◎田中克彦岡山っ子育成局長  同じ項,移動式赤ちゃんの駅についてはどのように考えるかとのお尋ねにお答えいたします。 本市では,平成23年度から赤ちゃんの駅設置推進事業に取り組み,外出先でおむつ交換や授乳ができる場所をふやし,子育て中の御家族が安心して外出を楽しんでいただける環境づくりを推進しているところです。現在,本庁舎を初め公民館や図書館,美術館等の公共施設,さらには飲食店や量販店,病院など合計187カ所の御登録をいただいております。 議員御提案の移動式赤ちゃんの駅は,イベント開催時などにおむつ交換台を専用の簡易テントの中に置くというものですが,おむつ交換台が折り畳み式であることから,安全面や衛生面を検証するとともに,貸し出しなどの方法につきまして検討してまいりたいと考えております。 以上です。     〔3番林敏宏議員登壇〕 ◆3番(林敏宏議員)  御答弁ありがとうございました。 市長も一緒に若者100人ワークショップに参加していただいたと思うんですけども,この議会でも太田議員への答弁で大変有意義だったと市長は感想を述べられておりました。本当にいろんな意見が出ていて,僕らとやっぱり違う視点で考えているなというのがすごいよくわかって,あれだけ100人,90人だったと思うんですけども,集まるということが岡山市,これまでの岡山市においてもすごいことだと感じたんで,せっかくああいう機会というか機運が高まってきたところを,今度はちゃんとそういう意見が聞ける場を設置したらどうかというふうな思いがあって,今回質問させていただいたんですけども。 先ほど市長が言われたとおり,今大盛トークでいろんな大学,学生だったりとか若手の指導者だったりとか,そういった若い方に対して,意識していろんな意見を聞く場を設けていただいているんじゃないかなと思っておるんですけども,市長が言われたとおり,やっぱりテーマがそれぞれ必要なんじゃないんかなと思うのは僕も同じなんですね。ただ,常設しておけばいいというだけでは,何をしているのかわからなくなってしまうようなこともあり得ますんで,市政に関するテーマごとにそういう若者に対してしっかり意見を聞く場というのを,ぜひ仕組みとして設けていただければなと思うんです。今回,政策局であったりとか市民協働局が既にそういった若者のくくりでワークショップを行っていますので,そういった実施したノウハウをしっかり他の部局に伝えていただいて,若者をしっかり巻き込んでいただきたいなと思います。 その上で,今後そういった岡山市の若者の活躍を推進していくためには何が必要なのかな,どういう工夫をすればいいのかなというのをちょっと考えたんですが,先ほど鬼木議員の質問への答弁でもちょっとありましたけども,市民会議にそういった方々をこれからまた入れていただくというのもすごいありがたいなと思います。女性の活躍推進なんかを参考に,先ほど各審議会に4割キープするというふうな条例もできておりますんで,そういったことを参考に明確なルールをつくっていかなければならないのかなということと,質問していてどこが直接的にこういった世代の声を聞いてくださるんかなというようなのを思ったんですけども,なかなかぼんやりしていていまいちよくわからないということもありますんで,それをはっきりさせておく必要があるんじゃないかなと思っております。こういった若者の声を聞く仕組みや市役所の体制整備について御所見があればお聞かせいただきたいと思います。 次の投票率の向上についてですけども,なかなか期日前投票所を設置するにはいろんな条件があって,先ほど言われていましたけども,この中間報告書にも書いてあるんですが,ネットワークの構築,投票場スペースの安定的な確保,投票の秘密等を確保するためのスペースの確保,創出,投票箱,投票用紙の保管場所の確保,従事者の確保,また投票所の混雑みたいなところが課題だと書いてあります。そういったいろんな課題がある中,とはいえ投票率の向上に向けて設置可能な場所を探すとすれば,今後岡山市選管が目指すのは全市対応のものなのか,それとも区単体のもののみなのか,どちらの可能性を探っていかれるおつもりなのかというのをお聞かせいただければと思います。それによって,その条件が変わってくると思いますんで,そこをはっきりさせていただいて,ぜひ聞かせていただければなと思います。 また,この岡山市も政令市になって以降,既に10回選挙が行われました。衆議院選3回,参議院選2回,知事選1回,市長選2回,県会,市会選2回ということですけども,それぞれ今ずっと行われてきていまして,各投票所において投票区ごとの投票率の傾向というのも,今もう10回ありますから,随分出てきていると思うんです。例えば,そういうものを細かく調査分析していただいて,投票率の低い投票区に対して選管としてできる対策,また取り組みとしては一体何が考えられるんかというものをお示ししていただければと思います。 また,先ほど大学との連携のお話もさせていただきました。お聞きしました。今そういった大学,しっかり連携を強化されてきているということもありますんで,ぜひその中で,大学内に投票所があれば利用したいということなど,大学への具体的なニーズ調査のアンケートをしてみていただくことはできるかどうか,またしていただけないでしょうかということで御所見をお聞かせください。 あと,広報,啓発につながる考え方としまして,住民票の話をさせていただきましたけども,入学の書類とあわせて,大学と連携して,住民票の異動の案内を知らせる書類を一緒に送付してはどうかなと思うんですけども,それについての御所見をお聞かせください。 あと,成人式についてですけども,実際に20歳になる方々にとって,住民票を移すと成人式に参加できないんじゃないかと思っている方,そういった不安を持っている方もいらっしゃるということなので,それによって住民票を異動しない学生もいるということなので,大学就学前に地元で参加できますという案内を出してみてはいかがでしょうか。いろんな場面が,機会があるとは思うんですけども,選管としてそこをしっかり工夫していただければと思いますので,これについても御所見をお聞かせください。 また,今度は3番目の墓地設備についてですけども,ぜひそういった細かい,ちょっと高低差もあったりとか,本当に高齢の方,重たいおけを持っていくのが大変,しかも参道狭かったりとか,足元も決して平らではないですし。そういった意味では,できるだけ近いところにそういうのがあれば便利だということもあります。特に,えてしてお墓参り行くときって,結構気候が暑かったり寒かったりするときがありますんで,ぜひしっかり調査していただいて設置の御検討をしていただければと思います。これは要望とさせていただきます。 あと,4番の子育て環境についてですけども,市長がことしの2月の所信表明で,女性の活躍のために空気づくりが大事だという話をされていたと思います。そういった意味で今回3点,ちょっと提案させていただいたんですけども,その空気をつくっていくためには,やっぱり目に見える効果というのが大事なんかなと思いまして,それぞれちょっと取り上げさせていただいたんですが,トイレの環境は順次やっていただくというふうな話もございました。 赤ちゃんの駅については,これからまだ課題がいろいろとあるとは思うんですけども,岡山市でやっているイベントというのは結構たくさんあって,そこに行ったけど,じゃあ赤ちゃんの駅はどこにあるんだっていわれてもやっぱりわかんないんですよね。シールを張っていてもこんなちっちゃいシールだったりとかして,調べればわかるんかもしれないですけども。そういった意味では,あれはもうテントで貸し出しをしますし,そこに大きな赤ちゃんの駅のマークもついていたりしますんで,やっぱりこれも見せる効果という意味はあるんじゃないかなと思います。しっかり研究していただければと思いますんで,よろしくお願いいたします。 あとは,トイレについてですけども,多目的トイレはしっかりそういうふうなことにしていただいているということでございますが,どうしても多目的トイレイコール障害者の方のというふうなイメージがちょっと強いところもありますんで,ぜひその入り口には入りやすいような表示,先ほど言った「おむつ交換シートがあります」みたいなのでもええし,赤ちゃんの駅の大きな表示でもいいですし,育児中の男性にもわかりやすいような表示があれば,せっかく設置していても利用していただかなければならないんで,利用につながるんじゃないかなと思いますがいかがでしょうか,御所見をお示しください。 最初に戻るんですけども,若者100人ワークショップに参加して,皆さんから出た提案に投票するんですけども,その中で5つのテーマがあって,その一つに,にぎわいがあり若者が集う岡山ということについてのテーマでいろんな提案をしていただいたんですが,その中で一番票を集めたのが,チャレンジタウン岡山,やりたいことができるまちというのが一番皆さんから票をいただいた項目でございました。そういった意味もあって,先ほどの1番に戻りますけども,(2)の夢のチャレンジ,そういった政策をしているところをちょっと探しまして提案させていただいたんですが,ぜひ岡山市にいる若い人たちがそういった提案をする場,またそういったことでチャレンジしていけるということを考えて,市長,いただければなと思います。これは要望とさせていただきますので,ぜひともよろしくお願いいたします。 以上で質問終わらせていただきます。 ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。 ◎河野広幸市民生活局長  多目的トイレについて,男性も利用しやすいように表示を工夫できないかとの御質問にお答えいたします。 多目的トイレですが,子育て世代の男性にも利用しやすいような,そういったトイレの表示,わかりやすい表示を工夫するなど環境整備に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎田中克彦岡山っ子育成局長  先ほど,再度の御質問で若い世代の方々の声を聞くべき体制,テーマ,そういったものに取り組みをという御質問があったと思います。 その御質問につきましては,今後育成局としてどういったことができるかというようなこともあわせまして,関係部局と連携しながら協議を進めさせていただきたいと考えております。 よろしくお願いします。 以上です。 ◎内田博子選挙管理委員会委員  再質問いただいております。 岡山市選管が目指す期日前投票所は,全市対応のものか単体のものかとの御質問でございますが,選挙管理委員会といたしましては明確に方針を決定しているわけではありませんが,より多くの人の利用が期待されるのは全市対応のものではないかと考えております。 また,投票率の低い投票区に対して,選管としてどのような取り組みが考えられるかとの御質問でございます。 投票所によって投票率にばらつきがあるということについては承知いたしておりますが,各区選挙管理委員会等とも情報を共有しながら,市内全域で投票率を向上させていきたいと考えております。 学生へのアンケートを実施してはとの御質問ですが,現在学生やNPO法人等との連携のための取り組みを始めているところでございまして,連携の中で学生の意見を聞いてまいりたいと考えております。 入学の書類とあわせて住民票異動の案内の書類を送付してはと,大学就学前に地元で成人式に参加できますとの案内を出してはとの御質問にお答えします。 大学生の住民票の異動につきましては,総務省が高校での指導強化を文部科学省に求めるということでありまして,選挙管理委員会としてもそうした国の動向を見ながら,関係機関や関係部局と相談してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○宮武博議長  以上で林敏宏議員の質問は終わりました。(拍手) 質問の途中でありますが,しばらく休憩いたします。      午後2時57分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後3時19分開議 ○宮武博議長  休憩前に引き続き会議を開きます。 次は,順序に従いまして高橋議員。     〔25番高橋雄大議員登壇,拍手〕 ◆25番(高橋雄大議員)  皆さんこんにちは。おかやま創政会の高橋雄大でございます。 本日最後の質問者ということで,少しお疲れかとは思いますが,もう少々おつき合いいただければと思います。よろしくお願いいたします。 大きな1番,子どもの貧困対策について。 最新の子どもの貧困率は16.3%,母子世帯に限定すると54.6%とはね上がり,先進国中最悪の水準となります。ひとり親世帯の増加に加え,規制緩和が進み,企業が正社員を減らし賃金を低く抑えられる非正規労働者が大幅にふえたことが格差と貧困率の拡大という結果をもたらしています。国においては,先月28日に第3回子どもの貧困対策会議が開催され,新たなひとり親家庭支援策等が明らかになっているところであります。今後の本市の具体的な取り組みについて,以下お尋ねいたします。 (1)政府の子どもの貧困対策会議によると,急激に増加する支援が必要なひとり親家庭や多子世帯に,行政サービスが十分に行き届いていないということが議論されています。ひとり親世帯への離別,死別,非婚別の情報提供や各種支援策,相談窓口の案内等をまとめた1冊でわかるリーフレットを作成したり,支援情報が届くメールマガジンや支援情報ポータルサイトを開設するなど,支援策に関する情報をさまざまなツールを利用して発信し,相談窓口への誘導を強化すべきと考えますが,御所見をお聞かせください。 (2)相談窓口については,子育てから教育,生活から就業,住まいに関することまでワンストップで相談に応じることができ,またどこの相談窓口で受けた相談であっても着実に必要な支援につなげる仕組みづくりを組織的に確立する必要があると考えますが,御所見をお聞かせください。 (3)政府の子どもの貧困対策会議によると,経済的,精神的に不安定になりがちな子どもが地域で孤立することを防ぐため,ひとり親家庭の子どもに対して放課後児童クラブ等終了後に学習支援や食事の提供も含めた居場所づくり支援を推進する方針を初めて打ち出しています。今後の本市の方針についてお聞かせください。 (4)対策大綱によると,貧困の連鎖を断ち切るためのプラットホームとして学校を位置づけ,総合的な子どもの貧困対策を展開するとしています。この間の教育委員会の具体的な取り組みについてお示しください。 (5)本市の子どもたちの現状,実態調査をアンケート調査からでも始めていくべきではないでしょうか。東京都足立区では,子どもの貧困対策に取り組む専門部署を設けて,子どもの生活実態を調査するアンケートをスタートし,妊婦が母子手帳を受け取る際に提出する妊娠届け出書で生活費や家庭の状況等,リスク因子を含む情報収集を行ったり,小学校1年生の全世帯,数にしておよそ5,300人を対象に,公共料金の支払い状況や子どもの虫歯の有無等の健康状態,食生活の現状,起床,就寝時間等を調べて,明らかになった課題の分析,洗い出しを行い,対策を立てることとしています。本市としても,早期に担当部署を設け,実態把握に努めるべきではないでしょうか,御所見を伺います。 大きな2番,防災対策について。広島市土砂災害から1年。 昨年8月に,局地的な短時間の大雨により発生した広島市の土砂災害から1年が経過いたしました。災害後の昨年10月には閣議決定を受け,本年1月に改正土砂災害防止法が施行され,都道府県知事が実施する土砂災害警戒区域や土砂災害特別警戒区域の指定前の基礎調査結果についても公表が義務づけられることとなり,早期の災害対策に役立てられるよう定められました。 そして,いざ自然災害が発生した場合に,ここ数年で課題になっているのが災害ボランティアセンターの運営のあり方であります。私自身も東日本大震災や広島市土砂災害の際に,民家に直撃した土砂や石の撤去作業のボランティア活動に入りましたが,災害発生当初は市の災害ボランティアセンターが十分に機能せず,本部に申し込んでも,朝から待機をした末にどこにも派遣されないというケースが多発したと伺いました。ことしも多発している局地的なゲリラ豪雨や南海トラフ地震等の自然災害に対して,常に防災意識を持ち続けることはもとより,その材料となる行政における情報発信や発災時の備えは重要であり,この点について改めてお尋ねいたします。 (1)現在県から通知された土砂災害警戒区域等の区域指定について,その内容と指定区域の数についてお示しください。また,その指定については,本市としてどのように捉えているか,御所見を伺います。 (2)昨年の広島市土砂災害以降,本市の土砂災害警戒区域等についての情報提供のあり方について,多くの方々からお問い合わせをいただくようになりました。これからの台風シーズンに備えて情報発信を強化すべきと考えますが,御所見をお聞かせください。 (3)本年3月に,本市は社会福祉協議会と大規模災害発生時にボランティア活動の調整役を担う災害ボランティアセンターの設置について協定を結んでおられます。今後,被災者とボランティアのマッチング,運営,コーディネートを行うスタッフの確保,運営シミュレーションの訓練等はどのようなスケジュールで実施し,備えを行っていくのか,お聞かせください。 大きな3番,おかやまマラソンについて。 いよいよ第1回おかやまマラソンまで2カ月を切りました。大会開催の機運を今後より一層高めつつ,本市内外から多数やって来るランナーや関係者の皆さんに,岡山の魅力をしっかりと伝えられるような大会にしていくため,力を合わせなければなりません。本市の持つ魅力が体感でき,そして地域活性に大いにつながる大会となることを期待し,以下数点お尋ねいたします。 (1)この間,大会の開催,成功に向け,実行委員会での議論,コースの選定,協賛企業,団体等の募集,県内外のマラソン大会にPRキャラバンを派遣するなど,岡山内外の方々に大会への参加を通じ本市の魅力をPRするため,県と連携しながらさまざまな準備がなされてきたと認識していますが,その成果と課題についてお示しください。 (2)市民県民優先枠を除くフルマラソンの定員1万2,500人に対して1万9,222人の方々が応募されました。約1.5倍の倍率であります。この応募状況についての御所見をお聞かせください。 (3)大会の主役はランナーの皆さんです。そういう意味では,ランナーの立場,視点に立った運営になっているのかという視点は忘れてはいけません。そういう意味では,大会の申し込みにおいて全国の市民ランナーの大多数が利用しているランニングサイトであるRUNNETで対応できず,RUNNETで大会検索をする県外の市民ランナーがおかやまマラソンを認知できなかった可能性があることは,一つの課題であると認識しております。協賛企業との関係以上に,多くの岡山市内外の市民ランナーの利便性を優先した運営を行っていただくために,来年以降は改善すべきと考えますが,御所見をお聞かせください。 (4)大会の開催時期についてはどのような経緯で決まったのか,お示しください。 (5)大会会場までの交通アクセス,受け付け体制,着がえる場所や荷物の置き場,スタッフの配置などの運営準備状況についてお示しください。 最後に,大きな4番,社会基盤整備における市民参加について,PI手法についてお尋ねいたします。 都市計画の手続や今後の公共交通計画の策定,さまざまな公共施設の立地,再開発などのまちづくりの社会基盤整備のプロセスにおいて,その整備によってもたらされるさまざまな利害の影響や環境問題への関心の高まり,価値観の多様化等によって事業全体の進捗に大きな影響が出る事例が全国的に多くなっています。そこで,整備計画のより早い段階から市民参加を進めることによって,計画決定のプロセスの透明性,客観性を高めるなど,事業主体である行政がみずからの意思によって市民を手続に関与させ,合意形成を図っていくツールとしてPI手法を活用する自治体が多数存在します。 市民の事業主体である行政への不信感を取り除き,冷静な議論を進めることができることや,行政と市民の間に生ずるトラブルを回避すること,行政だけでは気づかない地域の特殊事情を計画に組み入れることができること,サイレントマジョリティーを取り込む機会を得ることができることなどのメリットがあり,市民,行政両者の満足度が上がる手法ではないかと考えます。市民と行政のトラブル発生の結果として,事業内容がよりよい方向に改善されるのであれば,そのトラブルは双方にとってよい結果をもたらすものとなりますが,そうではなくコストだけが増大する事例が見受けられるように感じます。多少の時間と労力がかかったとしても,紛争発生の未然防止,透明性の確保やコミュニケーションギャップを埋めつつ合意形成を図る手段として,PI手法は有効であると考えます。 本市においても,政策,施策の基本理念を示す総合計画や,人口減少,少子・高齢時代の到来を見据えた交通基本計画の見直しなど,人口構造の変化に備えた各種計画の設定,見直しがございます。市民や事業者等を積極的に巻き込んださまざまなPI手法によって,行政から能動的な合意形成を図る中で,よりよい市政運営を行っていくべきではないでしょうか。本市においても,協働のまちづくり条例の改正や,市民協働推進モデル事業の際にワークショップを行うなど取り組みをされておられますが,今後PI手法を取り入れる事業の基準を設けて,その幅を広げていくべきと考えますが,御所見をお聞かせください。 以上で1回目の質問を終わります。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,高橋議員の御質問にお答えいたします。 私は,子どもの貧困対策ということで,(1),(2)の相談窓口への誘導の強化,そしてワンストップで着実な支援,この2点について申し上げたいと思います。 高橋議員は質問の中で,ひとり親世帯に係る1冊でわかるリーフレットを作成と。これは御存じですよね,ひとり親家庭のしおり。母子家庭,父子家庭,寡婦の方へということで。これ見ますと,ひとり親家庭の困ったことが,どうやったら相談できるか,またそれ以外の年金手当,子どもと暮らし,貸し付け,仕事のこと,さまざまなことがこの中に出ている。そういう面では,これが一つの1冊でわかるリーフレットなんではないかなと思っております。 ただ,母子家庭の方とか,非常にお母さんが忙しくて,これは必要があればもちろんお渡しはしているんですが,なかなかこれが手元に行かないという問題があるということを担当者のほうから伺った次第であります。そういう面では,岡山市の子育て情報ポータルサイト「こそだてぽけっと」には,現在のところこの情報が入っていない。ということで,今年度内にもこのしおりの記載事項を掲載するとか,そういうことはやっていきたいということであります。できるだけ,忙しく働いていても情報が入手しやすいような,そういう環境づくりには努めていきたいと思っております。 それからあとは,ワンストップのイメージなんですけども,各福祉事務所に設置している地域こども相談センターでは,相談員などが家庭や子どもに関する身近な相談に応じているということで,ワンストップ的な機能は果たしているということを伺っております。具体的にそこへ行きますと,仕事のことであればハローワークと連携した就労支援,ジョブ・サポートですね,これに一緒に行くとか,また児童扶養手当,保育園の入園を初め各種相談については,福祉事務所や庁内の関係窓口へつないだり,必要に応じて庁外の専門機関へつなぐなど対応しているということでございます。 今申し上げたようなもので,もし何か足らないとか充実させていかなきゃいかんとかという,そういういろいろな声もあるかもわかりません。そういう声に耳を傾けて必要な支援ができるよう,努めていきたいと思っております。 私からは以上です。 ◎田中克彦岡山っ子育成局長  同じ項,市長答弁以外についてお答えさせていただきます。 まず,放課後児童クラブ等終了後の居場所づくり支援について,今後の本市の方針はとのお尋ねでございます。 政府の子どもの貧困対策会議におきましては,現段階では施策の方向性についての検討が行われているところであり,今後国から示される具体的な施策などを注視してまいりたいと思います。 次に,同じ項,早期に担当部署を設け,実態把握に努めるべきではとのお尋ねです。 子どもの貧困への対応につきましては,教育の支援を初め生活の支援,保護者に対する就労の支援,経済的支援など幅広い分野での取り組みが必要です。このため,今後関係部局が連携し協議する場の設置を検討し,その中で実態把握の方法や課題の抽出などについても研究してまいりたい。 以上でございます。 ◎山脇健教育長  子どもの貧困対策の具体的な取り組みについてお答えさせていただきます。 国の大綱に基づきます支援を効果的に行うためには,生活に困っている子どもさんを早期に余すところなく把握し,必要な支援を行うことが重要であります。そのためには,福祉などの関係機関と学校,そしてまた教育委員会が把握している子どもの状況やその支援に関する情報を共有するということが必要であろうと思っております。現在,岡山市では各福祉事務所に子ども相談主事を配置し,そしてまたスクールカウンセラーを増員して各中学校区に2名配置いたしまして,福祉との連携,協力を図りながら課題の解決に努めております。 さらに,研修などで国の大綱の趣旨や子どもの貧困に関する情報,学校の役割等につきまして周知を図ったり,具体的な支援策を検討するなどいたしております。そして,学校の対応力の向上を図り,子どもの貧困対策を進めているところでございます。 以上です。 ◎奥野淳子市民協働局長  防災対策についての項の中で,災害ボランティアセンターについての御質問にお答えします。 岡山市社会福祉協議会と協定を結んでいる災害ボランティアセンターにつきましては,災害時に連携する関係機関やボランティア団体等と本年7月にネットワーク会議を開催し,日常的に顔の見える関係づくりを始めたところです。 また,11月には,被災者とボランティアのマッチング等,スムーズな運営ができるようセンターの設置運営訓練を行い,あわせてボランティアとそのコーディネーターの養成講座を開催し,人材の育成も図っていきたいと考えております。 以上です。 ◎大杉誠下水道河川局長  同じ項,土砂災害警戒区域等の区域指定の内容と指定数についてですが,本市域において岡山県が土砂災害防止法に基づいて基礎調査を実施し,その調査結果から急傾斜地の崩壊や土石流,地すべりなどの発生により危害が生じるおそれのある土地の区域を土砂災害警戒区域として指定しております。昨年度末までに1,288カ所を指定しております。なお,土砂災害特別警戒区域については,現在のところ指定がされておりません。土砂災害警戒区域の内訳としましては,急傾斜地が658カ所,土石流が620カ所,地すべりが10カ所となっております。この指定は,区域の皆様が土砂災害の備えや警戒,避難に役立てていただくためのものであり,大変重要であると考えております。 次に,情報発信についてですが,本市では県が作成した基礎調査結果を地元町内会の協力をいただき,各戸回覧により地域の皆様へお知らせしているところです。また,出水期前には,広報紙「市民のひろば おかやま」を活用し,土砂災害などに備えた防災情報を提供するなど,市民の皆様に危機意識の喚起をしております。さらに,市の公式ウエブサイトに掲載しております岡山市地図情報から防災情報マップを選択していただきますと,土砂災害警戒区域の指定箇所が検索できるようになっており,最新の情報を提供できるよう努めてまいりたいと思います。 以上です。 ◎河野広幸市民生活局長  3番目のおかやまマラソンについて順次お答えいたします。 まず,県と連携しながらさまざまな準備がなされてきたと認識しているが,その成果と課題はという御質問にお答えいたします。 県内外でのPR活動でございますが,昨年6月以降,県内外のマラソン大会を初め各種イベントに合計39回活動し,そのうち8回は京都マラソン,熊本城マラソン等,県外で活動いたしております。 その成果につきましては,本年4月から募集を開始した大会のエントリーに定員を超える応募をいただいたことにあらわれているのではないかと考えております。課題につきましては,大会終了後に大会の総括的な検証を行う中で,準備段階を含め検証してまいりたいと考えております。 次に,フルマラソンの倍率は1.5倍だが,この応募についての所見はという御質問にお答えいたします。 状況については,予想を上回る応募をいただいたと思っておりますが,今後さらに多くのランナーの方からの応募がいただけるようなマラソン大会を目指したいと考えております。 次に,大会に申し込みについて,協賛企業との関係以上に多数のランナーが利用しているRUNNETで対応できるよう来年度以降は改善すべきと考えるがとの御質問にお答えいたします。 大会のエントリーや参加料の入金の方法に関しましては,申込者や当選者からいろいろな御意見をいただいているところであり,課題もあったと認識しております。今後につきましては,第2回大会の開催に向けて課題の改善に取り組んでまいりたいと考えております。 なお,おかやまマラソンの情報は,RUNNETにも掲載されております。 続きまして,大会開催時期についてはどのような経緯で決まったのかとの御質問にお答えいたします。 大会の開催時期につきましては,平成26年1月に開催した第5回おかやまマラソン準備委員会で決定いたしました。その決定に際して考慮した事項は,気候,降水量,台風の接近実績などの気象条件,県内の既存マラソンの開催日程,岡山陸上競技協会の主要競技会の日程などを踏まえ,調整して決定したものでございます。 最後に,大会会場までの交通アクセス,受け付けの体制,着がえる場所,荷物置き場,スタッフの配置等の運営準備状況はとの御質問にお答えいたします。 大会会場までの交通アクセスにつきましては,会場に駐車場がないため,公共交通機関の利用をお願いしております。また,受け付けは大会前日に桃太郎アリーナで実施する予定としております。当日につきましては,桃太郎アリーナに更衣室や手荷物預かり所を設置し,事故や盗難等が起こらないよう,それぞれの場所に十分な人数のボランティアスタッフ等を配置するよう考えております。 以上でございます。 ◎奥野淳子市民協働局長  社会基盤整備における市民参加についての項,パブリック・インボルブメントの手法を取り入れる基準を設け,広げていくべきではとの御質問にお答えします。 パブリック・インボルブメントの手法は,市民主体の行政運営を行うために有効な手法であると考え,協働のまちづくり条例の見直しに当たりましても,ワークショップなど市民参画で進めてまいりました。その結果,さまざまな御意見によってよりよい市民案が提案され,何より多くの市民の皆様がこの条例をみずから活用する条例として意識していただけたのではないかと思っております。協働のまちづくり条例を改正し,市の施策がより市民協働で進められるよう取り組むと同時に,これを契機にパブリック・インボルブメントなど市民参画の手法も広げてまいりたいと考えています。 以上です。     〔25番高橋雄大議員登壇〕 ◆25番(高橋雄大議員)  御答弁ありがとうございました。 それでは,大きな1番から順次,一問一答で再質問させていただきたいと思います。 まず,子どもの貧困対策についてお尋ねいたしました。冒頭もちょっと触れましたけども,8月28日,先月に国において第3回目の子どもの貧困対策会議が行われまして,その中で主にひとり親世帯に対する支援の方向性ということでいろいろ議論されましたので,今回はそれを受けて本市の対応を改めて確認させてもらったということであります。市長も御答弁ありがとうございました。 その中で,特に放課後であるとか児童クラブの終了後の居場所づくりという点についてちょっとお尋ねしたいんですけれども,ひとり親世帯の場合は当然お一人で生計を担って,子育てもしていると。母子世帯なんかに限定すると,非常に非正規雇用の方も多くて,就業時間は不規則で,場合によっては夜中働きづめというケースも多い中で,なかなか子どもたちの生活に目が行き届かなくなって子どもたち同士で夜中に出歩いたりとか,あるいは深夜のコンビニにたむろしたりとか。 そういう中で,事件や事故に巻き込まれるというケースも実際に起こっていますので,これに対してはしっかり対策を講じていかなきゃいけないのかなと思うわけですけど,例えば今岡山市でも生活困窮者自立支援事業のモデル事業の一環として学習支援事業も行っていますけど,そこの幅を広げていただいて,子どもたちの放課後の居場所づくりという視点も加えていただきながら拡充していただくとか,あるいはショートステイのような機能を充実させていくとか,実際そういう痛ましい事件が起こっている中で,岡山市としても対策をしっかりしていかなきゃいけないという中で,現状の対策の所見について伺えればと思います。 ◎田中克彦岡山っ子育成局長  先ほど議員おっしゃられましたように,ここのところ非常に子どもさんを巻き込むような痛ましい事件というのが全国で多発しておるということは,私どもも人の親として非常に心を痛めているところでございます。先ほど議員おっしゃいましたように,子どもの居場所というものをつくっていくというのは,社会的な責任というか市の責任という部分も幾つかあるのかなとは思っておりますので,そのあたりにつきましては,今後国の動きも注視しながら,どういった対応がとれるのかというふうなことも考えていきたいと考えております。 以上です。 ◆25番(高橋雄大議員)  ありがとうございます。 ぜひ,子ども・子育ての新しい育成プランの中にも,そういう視点も盛り込んでいただくように御検討いただければと思いますので,よろしくお願いします。 それで,教育委員会のこの間の取り組みについても御説明いただきました。国の対策大綱の中でも,学校現場をプラットフォームに位置づけて,教育の現場からしっかり適切に課題のある子どもたちを福祉制度とか生活支援につなげていくということで,まさに核になるような役割を担うことになるんだと思うんです。 今現状,岡山市の方針でいくと,そこのスクールカウンセラーも置いているんですけど,いわゆるスクールソーシャルワーカー的な役割も学校の先生が担わなきゃいけないという中で,現場レベルという意味においては学校の先生が担わなきゃいけないんだと思うんですけど,そういう中で,そうはいっても先生のキャリアであるとか経験値には違いがありますから,全ての子どもたちの課題をしっかり拾い上げてそこの福祉制度とつなげていくというのはなかなか難しいんじゃないかなということを思う中で,これまでも子どもの貧困対策とか,そういうことをしっかり明確に位置づけた教育委員会の中での教職員の方々の育成プランの中での研修というのをしっかり行っていただきたいということは常々質問させていただいてきたところです。 そういう中で,今年度から,明確に子どもの貧困対策について位置づけた研修であるとか,採用前研修とかというものをしっかり行っていくというような答弁も過去にあったとは思うんですけれども,今年度既に実施しているというのであれば,そのあたりの取り組みの現状,あとはスケジュールとかがわかれば教えていただきたいと思います。 ◎山脇健教育長  教員の子どもの貧困対策についての対応力を高めていくということについてのお尋ねでございますが,教員というのはやはり子どもたちの顔色一つ,朝登校してきた様子一つ見て,子どもがどういう状況で今学校へやってきているのかということを見ていく,そこを察することのできる,そういうことが必要であるわけであります。したがいまして,子どもの貧困に限らずいろんなものを発信してくる姿,それをしっかり見取らないといけないだろうと思います。 そのために,まず,議員の御質問にあるような初任者の方を含めて,今回のこの大綱の検討委員であった大学の先生もお招きして,子どもの現状,そしてそこからの福祉にどうつなげばよいのかということについての研修会を持ってきて,今指導もいただきました。具体的には,本当に見えないようなものであって,それが貧困とは見えないようなことが,例えば少し休みがちになったとか,遅刻が多くなってきたとか,そういうところにも家庭的な,経済的な要因というものが隠れてあるときがあるんだよというようなことも含めて指導もいただき,そしてそのときには福祉につなぐことが必要なんだということも御指導いただいてきております。そういう研修を深めながら対応力というものを高めていこうと考えておるところでございます。 スケジュールということは,年間に何回か持っておるわけでありますけれど,具体的にそういう研修会を数回持っているということでございます。 以上です。 ◆25番(高橋雄大議員)  ありがとうございます。 ぜひ,どういうケースにはどういう対応が考えられるのかということをしっかり一人一人の教職員の皆さんが理解しなければいけないと思いますので,そうはいってもやっぱりキャリアだとか経験値には違いがありますので,そのあたりの平準化というか底上げができるような研修,意識づけのための研修をしっかりこれからも行っていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。 そして,大きな2番の防災対策についてもお伺いいたしたいと思います。 広島市の土砂災害から丸一年ということで,ちょうど1年前にもこの質問させていただいたんですけれども,ことしは夏にはゲリラ豪雨が多発したりとか,台風11号の岡山市の直撃もありましたし,先週は北関東,東北地方で大雨の特別警報が発令されて,今でも行方不明になっている方もいらっしゃるという中で,もう間もなく台風シーズンに突入するという中で,本当にこれから防災に対する備えであるとか啓発というのをしっかり行っていかなきゃいけないと思うわけです。 そういう中で,啓発というところで申し上げると,岡山市の土砂災害警戒区域のハザードマップ,土砂災害警戒区域だけではないんですけど,ホームページから御説明いただいたように調べようとすると,トップページから防災情報に入って,防災情報マップのところを選択して,土砂災害のところを選択してって,なかなか必要な情報までたどり着かない,非常にアクセスがしにくいような現状にもなっています。これから台風シーズンが到来するということはもうわかっていますので,そうであればシーズンによって,一定の災害種別については予想できるわけですから,シーズンによって予想される災害種別のハザードマップについては,ホームページから瞬時に調べられるような,検索できるような工夫もすべきではないかと,改善するべきではないかと思うんですが,この辺の情報発信についての改善というところについての御所見を伺いたいと思います。 ◎片山伸二理事  土砂災害警戒区域等について検索する場合,ホームページが非常に見にくい,わかりにくいという御質問いただいております。 ただいま議員のほうから御指摘がございましたように,市民の方からも非常に見にくいというふうな意見もいただいておりますし,私もこのホームページ,当然のことながら活用させていただいておりますが,どうしても防災関係につきましては内容が盛りだくさんでして,たくさんの項目が羅列されているという中で,さらにリンク先へ次々次々と飛んでいかなきゃいけないというようなところもございまして,これはもう当然改善の必要があると認識しております。御指摘のありましたように,現在ホームページのレイアウト変更等について検討しているところでございます。わかりやすいホームページに更新することによりまして,さらなる情報提供の充実に努めてまいりたいと考えております。 それから,特に,ただいま御指摘ありましたように,台風シーズンであるとか,それぞれのシーズンごとに合わせたホームページでのリンクの仕方というのも今後早急に検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆25番(高橋雄大議員)  御答弁ありがとうございます。 続けて,ボランティアセンターの運営のあり方についてもお尋ねいたしましたけども,これは1年前にお尋ねして,本当に大きく前進しているなというのをすごく感じました。11月にはセンターの立ち上げの訓練を行って,シミュレーション等も行っていくということで,大きく前進しているなと感じましたけれども,ぜひこういう訓練が単発で終わらないように,何回か定例的に訓練を繰り返していく中で,課題を洗い出して修正して改善していくとか,あとはボランティアセンターを運営できるような方の新たな発掘とか育成という意味でも,単発で終わらないで定期的に繰り返していくということが非常に重要なのかなと思いますけど,この点はいかがでしょうか。 ◎奥野淳子市民協働局長  おっしゃるとおり,訓練によって検証を積み重ねていくことが災害ボランティアセンターの円滑な運営のためには必要であると考えておりますので,今後も実効性のある訓練を積み重ねてまいりたいと考えております。 それから,必要な人材の発掘,養成につきましても,社会福祉協議会と協力して行ってまいりたいと考えております。 以上です。 ◆25番(高橋雄大議員)  ありがとうございます。 ぜひ,シミュレーションを行っていただく際には,広島市の土砂災害で実際にボランティアのコーディネートを経験された方とか東日本大震災で実際に経験された方とか,そういう方のお話も伺っていただきながら,よりリアルな講習にしていただきたいなと思うんですが,いかがでしょうか。 ◎奥野淳子市民協働局長  御答弁申し上げました11月のボランティア,それからコーディネーターの養成講座にも,広島の土砂災害を経験された社会福祉協議会の方に来ていただいて講師をお願いするように今調整中でございます。今後も広島の土砂災害を初めとして,そういったさきの事例等にも学びながら対応していけるように努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◆25番(高橋雄大議員)  ありがとうございます。 続けて,大きな3番のおかやまマラソンについてお尋ねしたいと思います。 冒頭でも申し上げたんですけれども,やっぱり大会の主役はランナーの皆さんだと思うので,大会全体がランナーの目線というか動線をちゃんと意識して運営されているかということは非常に重要だと思いますし,マラソン大会ってもう本当に全国各地であって,マラソン大会をやっていない土地を探すほうが難しいぐらい結構たくさんありますので,ランナーの皆さんの目もすごく肥えていると思いますので,やっぱりそういう目線,動線をしっかり意識できるということが非常に大事だと思うんです。 そういう中で,開催時期についてちょっとお尋ねさせていただいたんですけど,東京マラソンもそうなんですが,いわゆる大規模マラソン大会というのは冬に行われているというケースも結構多くて,いろいろ理由はあるんだと思うんですけど,ランナーの皆さんが大会に向けて練習する,走り込みを始めるというのは,おおむね大体3カ月前ぐらいと言われていまして,おかやまマラソンのように11月開催であれば,真夏の時期に走り込みをスタートして練習を開始しなきゃいけないと。 それで,完走することを目的としている,私もそうですけど,完走することを目的としている人にとっては,そう言われればそうかなという感じなんですけど,本気で記録を狙いにいく人にとっては,やっぱり準備に3カ月ぐらいかかるので,あえて真夏の時期に走り込まなきゃいけないこの秋の大会を敬遠して涼しくなった秋からしっかり準備,走り込みを行って冬の大会に備えるということも大いに考えられるんだろうと思いますし,せっかくおかやまマラソンの場合は,難波議員からの質問にもオリンピックの登竜門になるようなレースにというようなお話もありましたけれども,せっかくコースもフラットで記録を狙いにいくにはすごい適した大会だと思いますので,そういう意味においては,さっきの答弁でありましたけども,第1回目の参加者の皆さんにしっかりアンケート調査を行っていただいて,十分にそういう御意見も参考にしながら,開催時期についてはもう少し柔軟に考えていく余地があるんじゃないかなと思うんですが,いかがでしょうか。 ◎河野広幸市民生活局長  マラソン大会の開催時期についてでございますが,先ほど御答弁しましたように,大会開催日は気象条件,他の既存マラソンの開催日程,それから主要競技会の日程ということでございます。そこらを考えますと,県内の他大会との共存共栄という観点もございます。県内大会の開催日程の配慮は必要と考えております。2月開催になりますと,ほかの大会と重なるという点もございますので,現在ですとこの時期というふうには考えております。ただ,大会に参加されたランナーの皆さん,ボランティアですね,そういった方々のアンケート調査は今後実施する予定でございます。 以上でございます。 ◆25番(高橋雄大議員)  ありがとうございます。わかりました。 ランナー目線の動線ということで,もう一点申し上げさせていただくと,今回は公共交通で会場まで来ていただくということで,朝に1万数千人の方が来られる,それを会場まで適切に誘導するということが不可欠なんですけれども,フルマラソンを走り終わった後に荷物を持って駅まで帰るというのは非常にしんどいと思うので,その辺の配慮は必要だと思うんですが,例えば会場と岡山駅を結ぶようなシャトルバスをピストン運行するとか,そういう配慮ということは考えられないでしょうか。 ◎河野広幸市民生活局長  走り終わったランナー,皆さん疲れた体で荷物を持って帰られるということでございますので,現在帰路につきましては,県の総合グラウンドとJR岡山駅の間にシャトルバス,有料でございますが,それを運行する予定でございます。 以上でございます。 ◆25番(高橋雄大議員)  最後に,大きな4番のPI手法についてお尋ねしますけども,岡山市でも総合計画の際にワークショップを開催するとかいろいろ取り組んでいくというのはわかりました。一方で,今回の議会でも幼稚園の民営化の話とか,いろいろ曖昧な部分もあるので,都市によっては条例とか要綱でしっかり基準をつくってPI手法を取り入れる基準を設けているところもあるので,ぜひ岡山市でもそういう基準をつくっていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 ◎奥野淳子市民協働局長  パブリック・インボルブメントの手法を含めて市民参画の手法を取り入れる基準づくりについてですが,どのような形をとるのが効果的にその手法を広げていくことにつながるのかといったことについて,今後研究してまいりたいと考えております。 以上です。 ○宮武博議長  以上で高橋議員の質問は終わりました。(拍手) 本日はこれをもって打ち切り,次の本会議は明日午前10時に開き,引き続き個人質問を行います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。      午後4時1分散会...