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12月22日-10号

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  1. 岡山市議会 2008-12-22
    12月22日-10号


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    平成20年11月定例会    平成20年11月定例岡山市議会    議 事 日 程  第10号       12月22日(月)午前10時開議第1 甲第249号議案~甲第403号議案,承第3号~承第5号第2 承第6号第3 請願第3号 天皇陛下御即位20年奉祝行事の開催について 請願第4号 天皇陛下御即位20年奉祝行事の開催について 陳情第54号 天皇陛下御即位20年奉祝行事の開催について 陳情第55号 天皇陛下御即位20年奉祝行事の開催について第4 報第85号 専決処分の報告について 報第86号 専決処分の報告について 報第87号 専決処分の報告について 報第88号 専決処分の報告について 報第89号 専決処分の報告について 報第90号 専決処分の報告について 報第91号 専決処分の報告について 報第92号 専決処分の報告について 報第93号 専決処分の報告について 報第94号 専決処分の報告について 報第95号 専決処分の報告について 報第96号 専決処分の報告について 報第97号 専決処分の報告について 報第98号 専決処分の報告について第5 甲第404号議案 人事委員会委員選任同意について 甲第405号議案 人事委員会委員選任同意について 甲第406号議案 人事委員会委員選任同意について第6 岡山市選挙管理委員及び補充員の選挙について第7 議員派遣について第8 常任委員会及び議会運営委員会における閉会中継続審査及び継続調査について 1 継続審査  〇 総務委員会    平成19年陳情第24号 地方財政に関する意見書の提出について    平成19年陳情第25号 憲法第9条に関する条文改憲ならびに解釈改憲に反対する意見書の提出について    平成19年陳情第48号 深柢小学校跡地活用について    平成19年陳情第52号 岩国市市庁舎建設補助金交付打ち切りの撤回を求める意見書の提出について    平成19年陳情第54号 テロ対策特別措置法の延長に反対する意見書の提出について    平成19年陳情第57号 国民健康保険料の引き下げについて    平成19年陳情第68号 「非核日本宣言」を求める意見書の提出について    平成19年陳情第71号 後期高齢者医療制度に関する意見書の提出について    陳情第3号 地方財政の強化・拡充及び財政健全化法の施行に当たって地方自治原則の堅持を求める意見書の提出について    陳情第4号 原油価格高騰に関する緊急対策を求める意見書の提出について    陳情第36号 光ケーブル配線事業の平等性について    陳情第57号 最低保障年金制度の創設を求める意見書の提出について  〇 保健福祉委員会    平成19年請願第1号 保険でよい歯科医療の実現を求める意見書の提出について    平成19年陳情第22号 労働法制の拡充を求める意見書の提出について    平成19年陳情第31号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について    平成19年陳情第32号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について    平成19年陳情第33号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について    平成19年陳情第34号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について    平成19年陳情第35号 低所得者のための成年後見制度の充実について    平成19年陳情第36号 認知症患者に対する施策の充実について    平成19年陳情第37号 認知症患者に対する施策の充実について    平成19年陳情第38号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について    平成19年陳情第39号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について    平成19年陳情第40号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について    平成19年陳情第41号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について    平成19年陳情第42号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について    平成19年陳情第43号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について    平成19年陳情第44号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について    平成19年陳情第45号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について    平成19年陳情第46号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について    平成19年陳情第47号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について    平成19年陳情第58号 児童扶養手当減額見直しを求める意見書の提出について    平成19年陳情第59号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について    平成19年陳情第60号 社会福祉協議会権利擁護事業について    平成19年陳情第61号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について    平成19年陳情第63号 JR不採用事件の早期全面解決を求める意見書の提出等について    平成19年陳情第64号 国立病院の廃止・縮小     ・民営化に反対し,地域医療国立病院の充実を求める意見書の提出について    陳情第5号 働くルールの確立を求める意見書の提出について    陳情第12号 重度障害者医療費公費負担制度の復元について    陳情第13号 平成20年度予算における障害者福祉施策見直し案の再検討について    陳情第15号 重度障害者医療費公費負担制度の復元について    陳情第16号 はり・きゅう・マッサージ施術費の助成拡充について    陳情第17号 障害者介護用自動車改造費の助成拡充について    陳情第37号 岡山市心身障害者医療費給付条例の一部改正について    陳情第48号 貧困の連鎖を断ち切り,市民生活を底上げすることを求める意見書の提出について    陳情第50号 重度障害者医療費公費負担制度の復元について    陳情第51号 障害者自立支援法の事業所の利用者に対する交通費の助成について    陳情第52号 地域活動センターⅢ型の存続及び新設について    陳情第53号 精神医療・福祉の充実と,精神障がい者への偏見・差別解消のための啓発活動について    陳情第56号 国外作成歯科補綴物等の安全確保に関する意見書の提出について  〇 環境消防水道委員会    平成19年陳情第56号 悪臭防止法に基づく第三種地域に対する規制基準値見直し等について    平成19年陳情第66号 建設リサイクル法第16条に定める再資源化について    陳情第2号 小田地内産業廃棄物処分場建設反対について  〇 建設委員会    平成19年陳情第69号 「前沼一踏切」の安全対策について    陳情第9号 国土交通省の事務所・出張所の存続を求める意見書の提出について  〇 文教委員会    平成19年陳情第51号 教育予算の拡充を求める意見書の提出について    請願第1号 教育正常化推進を求める意見書の提出について    陳情第10号 教育改革に関する意見書の提出について  〇 議会運営委員会    平成19年陳情第26号 議会本会議場傍聴席バリアフリー化等について    平成19年陳情第27号 議会本会議場傍聴席バリアフリー化等について 2 継続調査  〇 総務委員会    市政運営の基本方針について    主要政策について    組織及び人事の管理について    文書管理及び情報公開について    財政問題について    財産管理について    行財政改革について    市民との協働について    文化・スポーツ政策について    情報政策について    入札及び契約について    男女共同参画について    国際交流について    国民健康保険事業について    市民サービスの充実について    合併・政令市について    選挙事務について    防災対策について  〇 保健福祉委員会    人権行政について    福祉行政について    保健行政について    環境衛生行政について    病院事業について  〇 環境消防水道委員会    廃棄物の処理及び清掃について    環境保全について    消防力の整備充実について    水道事業について  〇 経済委員会    商・工業振興対策について    観光対策について    農林水産業振興対策について    市場対策について  〇 建設委員会    都市計画について    都市再開発について    区画整理について    公園緑地について    道路橋りょう・河川港湾について    建築・住宅について    開発行為について    駐車場について    総合交通対策について    西部新拠点について    下水道について    公共工事について  〇 文教委員会    学校教育について    社会教育について    人権教育について    教育施設について    青少年問題について    通学区域について    学校給食について  〇 議会運営委員会    議会の運営及び議長の諮問について    議会に関する条例等について      …………………………………会議に付した事件 日程第1 甲第249号議案~甲第403号議案,承第3号~承第5号 日程第2 承第6号 日程第3 請願第3号,請願第4号,陳情第54号,陳情第55号 日程第4 報第85号~報第98号 日程第5 甲第404号議案~甲第406号議案 日程第6 岡山市選挙管理委員及び補充員の選挙について 日程第7 議員派遣について 日程第8 常任委員会及び議会運営委員会における閉会中継続審査及び継続調査──請願・陳情,調査      ──────〇──────出席議員(51人)           1番  竹之内 則 夫君           2番  中 原 淑 子君           3番  北 川 あ え君           5番  吉 本 賢 二君           6番  森 田 卓 司君           7番  升 永 市 郎君           8番  小 林 寿 雄君           9番  長 井 孝 介君           10番  鬼 木 のぞみ君           11番  藤 原 哲 之君           12番  東 原   透君           13番  林     潤君           14番  河 田 正 一君           15番  松 田 安 義君           16番  酒 見   寛君           17番  松 島 重 綱君           18番  藤 原 頼 武君           19番  成 本 俊 一君           20番  和 氣   健君           21番  太 田 武 正君           22番  田 中 慎 弥君           24番  下 市 香乃美君           25番  田 原 清 正君           26番  小 川 信 幸君           27番  浦 上 雅 彦君           28番  崎 本 敏 子君           29番  松 岡   茂君           30番  藤 井 義 人君           31番  高 月 由起枝君           32番  三 木 亮 治君           33番  伏 見 源十郎君           34番  柴 田 健 二君           35番  三 宅 員 義君           36番  若 井 達 子君           37番  近 藤   昭君           38番  田 口 裕 士君           39番  鷹 取 清 彦君           40番  礒 谷 和 行君           41番  竹 永 光 恵君           42番  田 畑 賢 司君           43番  則 武 宣 弘君           44番  田 尻 祐 二君           45番  磯 野 昌 郎君           46番  土 肥 啓 利君           47番  垣 下 文 正君           48番  楠 木 忠 司君           49番  有 井 靖 和君           50番  花 岡   薫君           51番  羽 場 頼三郎君           52番  安 井   聰君           53番  宮 武   博君      …………………………………欠席議員(1人-欠員1)           23番  井 本 文 博君      ─────────────説明のため出席した者      市     長  高 谷 茂 男君      副  市  長  村 手   聡君      副  市  長  佐 古 親 一君      秘書広報担当局長 田 淵   薫君      行政改革担当局長 久 山 正 人君      新市建設計画推進局長               三 宅 泰 治君      総 務 局 長  岡 村 賴 敬君      企 画 局 長  難 波   巧君      財 政 局 長  内 村 義 和君      市 民 局 長  中 村 具 見君      保 健 福祉局長  鈴 木 弘 治君      保健福祉局こども子育て担当局長               奥 田 さち子君      環 境 局 長  繁 定 昭 男君      経 済 局 長  渡 邊 憲 明君      都 市 整備局長  白 神 利 行君      都市整備局都市・交通・公園担当局長               中 村 健 一君      下 水 道 局 長  尾 崎 正 明君      水道事業管理者  酒 井 五津男君      病 院 局 長  新 田 佳 久君      市場事業管理者  龍 門   功君      消 防 局 長  藤 原 文 法君     選挙管理委員会      委  員  長  服 部 忠 文君     監 査 委 員      委     員  広 瀬 慶 隆君     農 業 委 員 会      第四農業委員会会長黒 田 栄三郎君     教 育 委 員 会      委     員  柳 原 正 文君      教  育  長  山 脇   健君      ─────────────出席した議会事務局職員      局     長  渡 辺 博 重君      審  議  監  小 倉 茂 子君      次     長  佐 藤   武君      総 務 課 長  佐 藤 佳 昭君      調 査 課 長  中 野 真 吾君      午前10時11分開議 ○議長(宮武博君) 皆さんおはようございます。 これより11月定例市議会第10日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は51名であります。      ───────────── ○議長(宮武博君) 会議録署名議員に高月議員,楠木議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○議長(宮武博君) 本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。      ───────────── ○議長(宮武博君) この際御報告申し上げます。 お配りいたしておりますとおり,監査委員から例月現金出納検査の結果について報告がありましたので,御報告申し上げます。 重ねて御報告申し上げます。 お配りいたしておりますとおり,会議規則第125条の規定により議員を派遣いたしましたので,御報告申し上げます。      ──────〇────── △日程第1  甲第249号議案~甲第403号議案,承第3号~承第5号      ───────────── ○議長(宮武博君) 日程に入ります。 日程第1は,甲第249号議案平成20年度岡山市一般会計補正予算(第3号)について以下158件の議案についてであります。 これらを一括上程いたします。 これらの議案につきましては,それぞれ所管の常任委員会において御審査をいただいておりますので,これより委員長の報告を求めます。 まず,総務委員長の報告を求めます。     〔27番浦上雅彦君登壇,拍手〕 ◆27番(浦上雅彦君) 総務委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会で審査いたしました案件は,甲第249号議案平成20年度岡山市一般会計補正予算(第3号)について外45件の議案についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,甲第249号議案,甲第264号議案,甲第266号議案については,一部の委員から反対の意見があったものの,賛成多数で原案のとおり可決し,その他の案件については,全会一致で可決並びに同意すべきものと決定いたしました。 それでは,審査の過程において特に議論となった点について,順次御報告申し上げます。 まず,甲第269号議案岡山市市税条例の一部を改正する条例の制定についてであります。 本議案は,政令市移行に伴い,所要の措置を講ずるための条例改正でありますが,審査の過程で,政令市移行後は区の区域を一つの市の区域とみなすため,個人市民税家屋敷課税については住所を有する区以外の区に家屋敷がある場合に,また法人市民税については市内の複数の区に事務所,事業所等を有する場合に,それぞれの区ごとに均等割が課されるため,税額がふえるケースがあることが明らかとなったのです。 このことについて委員から,これまで市当局は政令市に移行することで不利益はないと説明してきたが,増税もあり得るのではないか。これまでの答弁との矛盾についてどうするのかと考えをただしたところ,当局から,不利益とは考えていないが,丁寧な説明ができていなかったことをおわびする。政令市移行に伴い,地方税法第737条の規定により決められているものであり,区役所を設けて住民サービスの向上を目指す中で,そのサービスの対価としてお願いしたいと考えているとの答弁があったのであります。 次に,甲第383号議案工事請負契約の締結についてであります。 本契約においては,本市で初めての総合評価方式による一般競争入札が実施されております。 総合評価方式とは,公共投資が減少し著しい低価格入札による公共工事の品質低下が懸念される中,入札価格だけで評価していた従来の落札方式に対し,価格以外の要素も含めて評価することで,総合的にすぐれた調達を実現しようとするものであり,工事の性質に応じてさまざまな評価方式が設けられています。 本工事では,総合評価点を100点満点とし,価格評価点を90点,技術評価点を10点で配点しますが,価格評価点については,入札価格が許容価格の75%以下の場合は一律90点としているとのことであります。 委員から,入札価格に約4,000万円の差があるにもかかわらず,価格評価点がすべて90点となっているが,これでは価格を下げる努力をしても価格評価点には差が出ない。結局,技術評価点を多く獲得できる大企業が落札しやすい仕組みとなっており,公平性を欠くのではないかとの指摘がありました。 これに対し当局から,今回は技術評価点のうちで一番ウエートが高い同種工事の施工実績評価が大企業ではほぼ同じであったため,その他の項目のウエートが高くなり,結果として特定の企業の点数が非常に高くなってしまった。このことも踏まえ,現在先例市等から実情を聞き,どういう評価方式が一番いいのかを検討している。評価項目の設定の仕方によっては特定の業者が有利になることがあるので,そういった点も含めより公正な形になるよう今後とも検討し,総合評価方式の趣旨と公平性との一番理想的なところを求めながら,よりよい制度にしていきたいとの答弁があったのであります。 次に,甲第261号議案,甲第262号議案,甲第266号議案についてであります。 これらの議案については,政令市移行に関連する議案であり,本会議でもこれまで多岐にわたる質問がなされたところでありますが,本委員会においてもさまざまな意見がありましたので,御報告申し上げます。 まず,人権推進室が市民局へ移管されることについて,委員から,任務条例の中から同和という言葉は完全に消えてしまうのかとの質問があり,当局から,任務条例の中では記載していないが,事務分掌規則の中ではっきりと明示する予定としているとの答弁がありました。 これを受け委員から,任務条例の中から消えてしまうのは非常に残念だ。同和問題は差別の歴史や過程がほかの差別とは違い,今後も解決に向けて別に取り組む必要があると思うとの指摘があり,当局から,同和問題が厳然と残っていることは認識した上で,同和問題も含めて今後どうするかということは非常に大事だと考えている。今後,市民局へ機能を移管するに当たり,人権推進室から任務や方向性を引き継いでいくとの答弁がありました。 次に,政令市移行に伴い権限移譲される国・県道の管理について,委員から,土木・建築関係職員が不足し,年齢構成にも段差が生じており,現状でも市道管理について厳しい状況であることを指摘した上で,本当にやり切れるのか,絶対に迷惑はかけないと断言できるのかと当局に迫ったところ,当局から,これから増加する業務も含めて,効果的な人員体制で対応できる。かなり突き詰めた綿密な議論をした結果で,この体制で頑張ろうという意識を持って組み立てている。改善すべき点が出てくれば各局と協議をして,見直しも視野の中に置き,さまざまな手法で工夫をする必要があると考えている。また,平成22年4月採用に向けた採用試験の形態についてはこれまでも課題認識している。年齢構成に段差があるとの指摘を十分踏まえ,各局の意見をよく聞き,採用計画を真剣に組み立てていきたいとの答弁がありました。 次に委員から,先行政令市等と比較して,精神保健福祉センター臨床心理士の数が少ないのではないかとの指摘があり,当局から,担当局である保健福祉局と協議をしたが,現状では判定件数自体が少ないであろうと見込んでおり,スタート時点での配置は1名としているが,将来的な数についてはその動向を見ながら保健福祉局と協議をしていきたいとの答弁がありました。 次に,甲第327号議案岡山基本構想についてであります。 本議案は,政令市移行を機に岡山市都市ビジョンの骨格部分を岡山市基本構想として定めようとするものでありますが,ここでは基本構想に沿って現在策定中の総合計画基本計画に言及し,さまざまな指摘,意見が出されました。 その主なものとして,基本計画に盛り込まれている男女共同参画社会の推進について,岡山市は他都市と比べても進んでいると自負しており,もう少し踏み込んだ文章としてほしい。また,男女共同参画社会の推進ではなく実現としたほうがよいのではないかとの意見や,広域圏の発展に資する都心を形成するに当たり,山陽本線網干駅まで来ている快速電車を岡山駅まで延ばすことにより,商業面や通勤,通学等で阪神経済圏との交流が促進されるものと思われる。ぜひ交通戦略として検討してほしいとの要望,また岡山市が国の補助を受け推進してきた,中心市街地駐車場整備中心市街地に自動車を入れないことの矛盾による問題の整理や,路面電車を初めとする中心市街地の公共交通のあり方を整理しながら交通戦略を前進させるべきであるとの指摘等々,市政各分野にまたがる多くの意見が出されました。当局におかれましては,総合計画基本計画策定に反映されますよう,この際要望しておきます。 次に,岡山大学・岡山市保健医療連携についてであります。 本件については議案ではありませんが,これまで本会議でも多くの質問がなされた市民病院のあり方に関して,本委員会でもさまざまな質疑が交わされましたので御報告をいたします。 まず委員から,岡山ERとはどういったものか,また岡山ERはすべての症状の救急患者を受け入れるとあるが,ワーキングプア等の方々についてはどうするのかとの質問があり,当局から,岡山ERは(仮称)岡山総合医療センターの中で構築を目指しているERにつけた名称であり,ERでありながら,同時に岡山大学や市内の医療機関と連携することを特徴としている。また,岡山ERは通常の診療報酬で考えており,ワーキングプア等所得の低い方については,一般の福祉政策の対応になるのではないかと考えているとの答弁がありました。 次に委員から,市民病院が岡山ERになるのか,それとも新しく岡山ERをつくるのかとの質問があり,当局から,岡山ERという総合医療センターの形ができ上がった時点で市民病院をどうするのかという状況であるので,今の時点では明確に言えないとの答弁がありました。 これを受け委員から,以前に総務委員会で市民病院については建てかえ,存続を求める申し入れをしているが,そことどう整合性をとるのかと指摘いたしましたが,当局から十分な答弁がなされないため,論点を再度整理し,現在の市民病院と今後構想している岡山総合医療センターの関係について改めて当局にその考え方をただしたところ,当局から,現在の市民病院については,今の規模のままでの単純な建てかえは考えていない。しかしながら,岡山総合医療センターを構築するまでは,現在の医療スタッフを生かしながら,また患者の皆さんに不自由をかけることのないよう,できる限りの環境整備に努めていく。そして,総合医療センターが構築されるときには現在の市民病院の優秀なスタッフを活用して,岡山地域の最適な医療体制に貢献できるような総合医療センターにしていきたいと思っており,その際には現在の市民病院については,適切な方向で総合医療センターとの関係を整理していきたいと考えているとの答弁があったのであります。 次に,甲第390号議案についてであります。 この議案は,平成21年1月から産科医療補償制度が創設されることを踏まえ,出産育児一時金の支給額,現行35万円を基本的に3万円増額するため,国民健康保険条例の一部を改正しようとするものであります。 産科医療補償制度は,分娩事故が起きた際,医師の過失を立証できなくても患者に補償金を支払う無過失補償制度であり,中立的な第三者機関が損害保険の契約者となって運営する制度であります。同制度に加入する医療機関等は,その保険料を出産費用に上乗せして妊産婦に請求することになります。このため,その保険料相当額の3万円を出産育児一時金35万円に加算して38万円支給するものであります。なお,同制度に未加入の医療機関等で出産した場合は,現行どおり出産育児一時金35万円を支給するとのことであります。 まず委員から,制度発足時点においてどういう問題があると認識しているのかとの質問があり,当局から,補償制度の制度設計においては分娩事故により脳性麻痺児となった場合のみが対象であり,遺伝子異常等の先天性要因,分娩後の感染症等により脳性麻痺児となったケースについては除外要件となっており救済されない。今後,国で検討されていくべき事柄という認識を持っているとの答弁がありました。 次に委員から,被保険者となる分娩機関の加入は任意だと聞いているが,分娩機関の保険加入率は現時点でどの程度か。また,助産所等は対象になるのかとの質問があり,当局から,分娩機関の加入状況については,平成20年12月時点で全国では98.2%,岡山県においても98.1%の加入率であり,この中には助産所も含まれているとの答弁がありました。 次に委員から,出産育児一時金の支給方法についての質問があり,当局から,支給方法については従来から直接本人に対して支払う方法,医療機関に受領委任払いする方法,また出産費貸付制度などがあるが,産科医療補償制度が始まっても手続は変わらないとの答弁がありました。 以上が国民健康保険条例の一部改正に関する議論でありますが,この国民健康保険事業に関して,これまでも総務委員会では,税制改正により保険料が急激に上がった方に対する減免措置や,国保会計への一般会計からの繰り入れなどを申し入れ,その実現に御努力をいただいたところであります。しかし,現在の国保事業を取り巻く環境は,急速な高齢化の進展などによる医療費の増大,長引く景気の低迷による保険料収入の伸び悩みなどにより,国保事業は今後ますます厳しさを増すものと考えられ,結果として保険料のさらなる負担増が懸念されます。 そこで,総務委員会の総意として,国保事業の財政運営については,一般会計からの繰り入れや退職者医療制度の周知徹底を図るなどの財源確保に努力をするとともに,保険料の増額を抑制,むしろ軽減するような措置を検討すること,これらを当局に改めて申し入れをいたします。当局におかれましては,これらの総務委員会の要望を踏まえた上で,今後国保事業の運営に御努力をいただきますようお願いいたします。 以上で総務委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(宮武博君) 次に,保健福祉委員長の報告を求めます。     〔16番酒見寛君登壇,拍手〕 ◆16番(酒見寛君) おはようございます。 保健福祉委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託された案件は,甲第249号議案平成20年度岡山市一般会計補正予算(第3号)について外23件の議案についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,甲第249号議案平成20年度岡山市一般会計補正予算(第3号)について,甲第257号議案平成20年度岡山市後期高齢者医療費特別会計補正予算(第1号)について,甲第259号議案岡山市渋染一揆資料館条例の一部を改正する条例の制定について及び甲第260号議案神下人権交流学習センター条例の一部を改正する条例の制定については賛成多数で,その他の議案につきましては全会一致で,いずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 それでは,審査の過程において特に議論となった点について御報告申し上げます。 まず,甲第249号議案平成20年度岡山市一般会計補正予算(第3号)中,歳出第3款民生費第5項老人福祉費第1目老人福祉総務費中の後期高齢者医療費特別会計繰出金及び甲第257号議案平成20年度岡山市後期高齢者医療費特別会計補正予算(第1号)中,歳出第1款総務費第1項総務管理費第1目一般管理費中の電算機業務委託料1,500万円についてであります。 委員から,国による後期高齢者医療制度の見直しに伴うシステム改修費については,当然国から手当てされるべきものではないかとの指摘があり,当局から,国が全額負担すべきものと考えており,市長会を通じて国に申し入れをしているが,補助額決定の時期やどこまでが対象となるかも決まっていないので,現時点では全額市の一般財源からお願いしたいとの答弁がありました。 これを受け一部委員から,現状に対応しなければならないことは理解できるが,先に国から手当てしてもらうべきものであり,市が先に出すべきものではないとの理由で反対表明があったことを申し添えておきます。 次に,甲第259号議案岡山市渋染一揆資料館条例の一部を改正する条例の制定について及び甲第260号議案神下人権交流学習センター条例の一部を改正する条例の制定についてであります。 委員から,資料館の事業から渋染一揆の調査研究に関することが削除されているが,軽々に調査研究が終わったとは言えない。削除した根拠を示してほしいとの質問があり,当局から,昭和62年の開館当時は資料収集等のため調査研究を行う必要があったが,ここ数年新たな資料等の発見もなく,一通りの調査研究は終わっていると判断した。建物の管理を教育委員会から市長部局へ所管がえするものであり,運営内容が現状と変わるものではないとの答弁があり,一部委員からは反対があったものの,委員会としては,今後も人権問題についてはしっかりと取り組んでいただくよう強く要望し,可決したものであります。 最後に,甲第279号議案岡山市障害者更生相談所条例の制定についてに関連して,委員から,政令市移行に伴い県から移譲される福祉業務や新設される福祉サービス拠点施設については,関係者や関係団体だけに周知すればよいものではない。全戸にパンフレットを配布するなど,全市民に向けたPR活動を積極的に行うよう強い要望があったことを申し添えて,保健福祉委員会の報告を終わらせていただきます。(拍手) ○議長(宮武博君) 次に,環境消防水道委員長の報告を求めます。     〔20番和氣健君登壇,拍手〕 ◆20番(和氣健君) 環境消防水道委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は,甲第249号議案平成20年度岡山市一般会計補正予算(第3号)について外8件の議案及び承第3号専決処分の承認について外2件の承認についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査を行いました結果,甲第249号議案,甲第334号議案は賛成多数で,その他の議案は全会一致で原案のとおり可決並びに同意すべきものと決定し,承第3号外2件の承認については全会一致で承認すべきものと決定いたしました。 それでは,審査の過程において特に議論となった点について御報告申し上げます。 初めに,甲第249号議案平成20年度岡山市一般会計補正予算(第3号)第4款衛生費第5項清掃費中,適正排出啓発委託料1,767万8,000円についてであります。 当局の説明によると,この予算は家庭系ごみの収集が有料化される平成21年2月から,93学区それぞれで月に9回ある有料ごみ収集日に,指導員6人が2時間ずつごみステーションで早朝指導を実施するためのものであります。 これに対し委員から,小学校区の中には町内会の数が10を超えるところもある中で,6人をどのように配置するのかとの質問があり,当局から,各地区におけるごみステーションの数,また不適正排出,不法投棄が多いところを当局として把握しているので,そういう情報をもとにめり張りのある配置をしていきたい。また,町内会でごみステーションの管理をしているところも多く,ごみステーションの後片づけをしてもらっていたり,不適正排出があった場合には出し直してくれているところもある。そのような町内会の協力を得た上で,市としてもできるだけ多くの職員が立ち番をして市の姿勢を示し,啓発もしていくが,指導員の配置は民間の力を活用してその補完をしようとするものであるとの答弁がありました。 これに対し委員から,町内会としても当然協力してくれると思うが,一定期間指導員を配置したり市の職員が立ち番をすれば,より一体感が生まれると思う。2月1日には万全を期しておかないといけないので,広報も続けてほしいとの要望があったのであります。 次に,甲第334号議案旭川中部衛生施設組合規約の変更についてであります。 この議案は,政令市移行に伴う事務所の位置の変更及び市町別の定数並びに副管理者の数を削減しようとするものであります。 ここで議論となったのは,常任副管理者の必要性であります。 当局の説明によると,これまで旭川中部衛生施設組合では,構成団体が旧御津町,旧建部町を編入した岡山市,吉備中央町,久米南町であることから,副管理者を4名置き,そのうち2名を常任副管理者とし,御津地区,建部地区から選出していましたが,このたびの改正は,議員定数の削減に伴い,副管理者を3名とし,そのうち1名を常任副管理者とし,御津地区から選出するとのことであります。 御津地区から選出される常任副管理者には,従来から施設のある御津地域に精通している元御津町長が就任していることから,委員から,岡山市が関係している一部事務組合では,通常構成市町からそれぞれ1名を出して管理者,副管理者に就任している。しかし,この旭川中部衛生施設組合を初め,御津・加茂川環境施設組合,岡山市久米南町衛生施設組合と,御津地域が関係している組合だけ常任の副管理者を設置し,元御津町長が就任しているのは問題であるとの指摘があり,当局から,常任の副管理者を設置することによって,決裁を受けるにしても何をするにしても岡山市長のところまで足を運ぶ必要がなくなり,基本的には現場で解決できるし,し尿やごみ処理という特異な施設であることから,地元協議にすぐに応じられる地元の元管理者を残しているが,次回の改選時には委員の指摘を踏まえ,構成市町と協議したいとの答弁がありました。 しかし委員から,元御津町長という理由だけで就任しているのであれば,今後に課題を残す。4年後の改選時に見直すにしても,方針はもっと早目に出せるので,その点については約束してもらいたいとの意見があり,当局から,今後積極的に取り組んで,副管理者のあり方を検討したいとの答弁があったのであります。 最後に,承第3号専決処分の承認についてであります。 ここで専決処分したのは,市有自動車の交通事故に伴う賠償金の支払いでありますが,委員からは,相手方に支払う車両修理代が余りにも多過ぎるのではないかとの疑問が呈される一方で,保険会社の認定に異論を唱えることはできないのではないかとの指摘もありました。 そこで委員会として,賠償額を認める上で何をもって認めたのかという根拠とするためにも,今後は事故直後の写真と修理後の写真を資料として示せるよう準備してもらいたいと要望したところ,当局から,今後関係者に修理後の写真の提出を求めていきたいとの答弁があったのであります。 以上,審査の経過を御報告いたしましたが,当局におかれましては,委員会審査の過程で各委員から出されましたさまざまな意見や要望に十分留意され,事務事業の執行に当たられますよう申し添えて,環境消防水道委員会の報告を終わらせていただきます。(拍手) ○議長(宮武博君) 次に,経済委員長の報告を求めます。     〔19番成本俊一君登壇,拍手〕 ◆19番(成本俊一君) 経済委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は,甲第249号議案平成20年度岡山市一般会計補正予算(第3号)について外8件の議案についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,いずれも全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 以上で本委員会に付託されました議案の報告は終わりますが,この場をおかりして農業委員会協力員(仮称)制度についての御報告をさせていただきます。 この制度は,合併地区の農業委員の活動を支える協力員(仮称)を設置するもので,ことし1月より議論を重ね,4月に開催した委員会では,合併4地区に3年間設置するため,その身分や報酬,人数等について次回の委員会で報告することになっておりました。その後,6月に開催した委員会では,課題の整理,調整のための時間が必要との答弁がありましたが,その後の報告がなされていないため,今回状況について報告を求めたものであります。 冒頭,農業委員会事務局長から,整理がつかず予算措置ができないため,協力員の設置についてはあきらめざるを得ないとの答弁がありました。 そのため,委員会として,協力員設置について農業委員会で協議した経緯,内容をまとめた会議録等の資料の提出を求め,その内容について議論をいたしましたが,協力員設置の必要性などについて現場の声を聞くため,各農業委員会会長の委員会への出席を求めたのであります。 委員会には連絡調整会議議長の出席があり,農業委員会としての意見を求めたところ,岡山市との合併により農業委員数が減少した4地区において協力員の設置を要望していたが,予算の関係で難しい。ただ,建部・瀬戸地区においては地元で要望もあるので,予算がつけば協力員を設置してほしいとの答弁があったのであります。 これを受けて委員からは,農業委員は各地域で農業者のリーダーとして,農業所得安定による後継者の育成,地産地消の推進,耕作放棄地の解消など仕事は多岐にわたっている。市の農業振興のためには,農業委員を支援する協力員制度は必要であるなどの意見が出されたのであります。 そして,現場の要望を考慮し,協力員設置の予算確保に努力してほしいとの意見があり,当局から,できれば新年度に向けた努力はさせていただきたいとの答弁があったのであります。 以上をもちまして,経済委員会の報告を終わらせていただきます。(拍手) ○議長(宮武博君) 次に,建設委員長の報告を求めます。     〔21番太田武正君登壇,拍手〕 ◆21番(太田武正君) 建設委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は,甲第249号議案平成20年度岡山市一般会計補正予算(第3号)について外59件の議案についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,甲第249号議案平成20年度岡山市一般会計補正予算(第3号)については,採決に当たり一部委員から反対があり賛成多数で,その他の議案については全会一致をもって,原案のとおり可決並びに同意すべきものと決定いたしました。 それでは,審査の過程において特に議論となった点について御報告申し上げます。 まず,甲第249号議案平成20年度岡山市一般会計補正予算(第3号)について,歳出第8款土木費第20項都市計画費第15目街路事業費中,岡山駅交通結節点改善事業費5,975万円についてであります。 当局から,岡山駅西口広場等の工事に伴う増額であり,工事請負費の増額と用地購入費,工事委託料等の減額の過不足を調整するものであるとの説明があり,委員から,この事業には多額の予算をつぎ込んでおり,政令市に向かう岡山市の顔づくりとなる事業であるので,JRとの適切な協力関係を維持し,事業執行に当たっていただきたいとの意見がありました。 次に,甲第304号議案岡山市特殊車両通行許可申請手数料条例の制定についてでありますが,本条例は政令指定都市移行により,道路法第47条の2第1項に規定する特殊車両の通行許可に係る手数料について,必要な事項を定めるために制定しようとするものであります。 委員から,手数料の額が一通行経路ごとに200円というのは,それに伴う事務量に対して安過ぎるのではないかとの質問があり,当局から,全国的に国の政令に沿った形をとっており,本市もそれを踏襲しているが,一部の都道府県では額を上げているとも聞いており,手数料の額については今後の検討課題としたいとの答弁がありました。 次に,甲第393号議案から甲第399号議案,7件の指定管理者の指定についてであります。 これらは,市内の駐車場及び自転車等駐車場の指定管理者を指定しようとするものでありますが,委員から,指定された業者への指導として,男女共同参画,高齢者の雇用促進などに努めるよう働きかけていただきたい。また,現在の採点方法は過去の建設委員会での議論を踏まえて採用されているものであり,これを基本としつつ指定管理業務の内容によって採点方法を工夫していただきたいとの意見があったのであります。 最後に,市街化調整区域内における住宅団地内道路の市道認定にかかわって,市街化調整区域内の農地開発のあり方について議論となりました。 委員から,市街化調整区域の農地は市街化区域の農地より安価で取得でき,50戸連檐の規定を使って開発を進められるという現状をどう考えるかとの質問があり,当局から,周辺地域の均衡ある発展に寄与している一面もある一方,景観の保全という課題もあり,今後研究してまいりたいとの答弁がありました。 これを受け委員から,経済局,農業委員会といった関係部署と連携し,均衡あるまちづくりに向けての方策を研究していただきたいとの要望があったのであります。 以上,数点にわたり報告をいたしましたが,審査の過程ではこのほかにも意見や要望が出されました。当局におかれましては,こうした意見を真摯に受けとめ,今後の事務執行に当たられますようお願い申し上げまして,建設委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(宮武博君) 次に,文教委員長の報告を求めます。     〔41番竹永光恵君登壇,拍手〕 ◆41番(竹永光恵君) 文教委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は,甲第249号議案平成20年度岡山市一般会計補正予算(第3号)について外11件の議案についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,いずれも全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 それでは,審査の過程におきまして議論となりました甲第249号議案平成20年度岡山市一般会計補正予算(第3号)中,準要保護等児童対策費及び準要保護等生徒対策費における議論について御報告申し上げます。 委員から,就学援助費の中でも給食費は年々補助割合が下げられてきており,現在の経済状況を踏まえ見直すべきではないか。また,特に修学旅行についての補助基準額はここ数年変わっていないので,上限額も含め見直すべき時期なのではないかとの質問がありました。 これに対して当局から,給食費については食材費の値上げのため,下げ幅を抑えており御理解いただきたい。修学旅行費については,下げない努力を行ってきた経緯もある。今後は,社会情勢等をよく見きわめた上で判断していきたいとの答弁がありました。 さらに委員から,就学援助費について小学校,中学校とも右肩上がりの状況である。このことは就労対策の問題とか,現在の社会情勢,経済の動向と密接につながっている。現状を見据えて,受け身ではなく社会の実態,親の生活状況といったものを関係部局に対し問題提起,情報提供していただきたいがどうかとの質問がありました。 これに対して当局から,これまでの就学援助額の伸びの要因は,児童扶養手当受給者の増加による影響が一番大きいと考えている。現在の不況による影響は,来年1月の就学援助第3次認定以降にあらわれるものと思われるので,しっかりと見定めたい。また,現場の意見を十分に吸い上げ,関係部局に対し情報発信していきたいとの答弁がありました。 さらに委員会の総意として,教育費全体の拡充は重要であり,来年度当初予算の総枠をふやすべく努力を継続していただきたいとの要望を行ったのであります。 以上,主な意見を申し上げましたが,このほかにも審査の過程において委員からさまざまな指摘,要望が出されました。当局におかれましては,これらについても真摯に受けとめ,適切に対応していただきますよう申し添えまして,文教委員会の報告を終わらせていただきます。(拍手) ○議長(宮武博君) 以上で委員長の報告は終わりました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わり,討論に入ります。 討論の通告があります。林議員。     〔13番林潤君登壇,拍手〕 ◆13番(林潤君) 私は日本共産党岡山市議団を代表いたしまして,11月定例市議会に上程されました159件の議案のうち,甲第249号議案平成20年度岡山市一般会計補正予算(第3号)外4件の議案について,委員長報告に反対の立場で討論いたします。 甲第249号議案平成20年度岡山市一般会計補正予算(第3号)の歳入第16款国庫支出金第2項国庫補助金第8目土木費国庫補助金第20節都市計画費補助金中,岡山駅交通結節点改善事業費補助金5,300万円と歳出第8款土木費第20項都市計画費第15目街路事業費中,岡山駅交通結節点改善事業費5,975万円は,JR岡山駅西口の駐輪場の建設費を初め,西口広場整備に係る予算です。 西口広場整備は,総事業費約107億円と言われています。そのうちJR西日本への補償金が約51億円,JRからの土地購入費約30億円という事業です。自転車駐輪場の土地購入も建設も,すべて税金で賄う手法は問題です。 大型店舗等は,岡山市自転車駐車場附置義務条例で駐輪場の附置義務が課せられています。また,自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律の第5条第2項では,鉄道事業者などは自転車の利用が集中するので,駐輪場の設置については積極的に協力しなければならないと定められています。岡山駅西口の駐輪場の利用者の多くがJRの利用者であることを考えると,JRも相応の負担をすべきです。市長も,責任をJRのほうへお願いしてと,同様な認識を示されていますが,約束は果たされていません。全国自転車問題自治体連絡協議会で,鉄道事業者においては,公共交通を運営する事業者としての社会的責任を自覚し,みずから自転車駐輪場を整理,運営するほか,自転車駐輪場用地を市区町村へ無償提供するなど,自転車等駐車場対策に積極的に取り組むこと,鉄道事業者に対し,鉄道の駅に自転車駐輪場の附置義務を課す自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律の改正を行うことを要望する決議をことしの5月8日に上げて,自転車活用推進議員連盟及び国土交通省に提出し,関係各方面へ要望しているとの報告を受けています。しかし,JRの責任は果たされていません。JRの負担なしに駐輪場を整備することは公平ではありません。よって,この歳入と歳出は認められません。 岡山市一般会計補正予算(第3号)歳出第3款民生費第5項老人福祉費第1目老人福祉総務費第28節繰出金の後期高齢者医療費特別会計繰出金は,岡山市後期高齢者医療費特別会計への繰出金です。甲第257号議案平成20年度岡山市後期高齢者医療費特別会計補正予算(第1号)歳入第20款繰入金第1項他会計繰入金は,一般会計からの繰入金です。同歳出第1款総務費第1項総務管理費第1目一般管理費第13節委託料中,電算機業務委託料は,後期高齢者医療制度の保険料を年金天引きから口座振替に対応するためのシステム変更に伴う費用を含んでいます。 後期高齢者医療制度そのものに国民の強い批判があります。年齢で高齢者を差別し,強制的に別の医療保険に組み込むことや,医療の制限につながる包括払いの仕組みなどに対するものです。保険料の徴収方法も,年金天引きは人の懐に手を突っ込んでお金をむしり取るものだという強い反発があります。今回のシステム変更は,年金天引きに対する国民の批判に対応するものです。保険料の徴収は制度を支える根幹です。その重大な仕組みを,実施してから半年足らずで見直さなければならなったことは,制度の致命的欠陥をあらわしています。後期高齢者医療制度自体を廃止すべきです。国会では参議院で野党が一致して,後期高齢者医療制度の廃止法案を可決し,衆議院で継続審議となっています。このような状況でシステムを変更して制度を存続させるのは,国の都合です。変更に伴う費用は国が負担すべきものです。市の一般会計から後期高齢者医療費特別会計に繰り出しを行い,全額市負担で行うのは筋が通りません。よって,システム変更のために特別会計から支出することも,そのために一般会計から特別会計への繰り出しをすることも認められません。 債務負担行為補正,2変更中,家庭系指定ごみ袋作成経費1億7,424万7,000円及び歳出第4款衛生費第5項清掃費第1目清掃総務費第13節委託料中,指定ごみ袋保管配送業務委託料2,978万2,000円は,家庭ごみの収集有料化に伴う費用です。 原油価格の高騰は一時期に比べて落ちついたものの,今度はアメリカ発の金融危機の影響で雇用情勢が悪化し,生活不安が高まっています。このような時期に,市民負担をふやすことは認められません。剪定枝が無料で草が有料なのは,ごみ処理費用の負担の公平性から見ても疑問があります。12月から始めた雑紙回収や予定されている廃食用油の回収は,家庭ごみ収集を有料化しなくても可能なごみ減量の取り組みです。こうした分別,資源化の努力を先行すべきです。よって,甲第249号議案及び甲第257号議案に反対します。 甲第264号議案岡山市国民保護対策本部及び岡山市緊急対処事態対策本部条例の一部を改正する条例は,区ごとに国民保護対策本部及び緊急対処事態対策本部を設けるものです。 日本政府は,テロとの戦争を口実に米軍へ協力し,自衛隊の海外派兵を行いました。テロとの戦争と言いながら,米軍の戦闘によりイラクやアフガニスタンで女性や子どもを含む市民が殺傷されているのが実態です。ブッシュ大統領は靴を投げつけられるなどの反発を受けています。名古屋高裁も,自衛隊が派遣されていたイラクは戦争状態にあることを認め,自衛隊のイラク派兵は憲法違反だとの判断を下しました。また,名古屋高裁判決では,平和的生存権は憲法に定められた基本的人権の基礎となる具体的な権利だと判断しています。国民保護法は行政が計画したとおりに国民を動かすもので,国民動員法とも言うべきものです。目的は国民を戦争に協力させる体制づくりです。平和的に暮らしたいと願う市民の意に反して,戦争に協力させることは認められません。国民保護対策本部及び緊急対処事態対策本部の設置は,全市的であれ区ごとであれ認められません。よって,甲第264号議案に反対します。 甲第266号議案岡山市区の設置並びに区の事務所の位置,名称及び所管区域を定める条例は,岡山市を広大な北区を含む4つの区に分けるものです。 我が党市議団は,政令市への移行自体を否定するものではありません。移譲される権限や財源を市民のために使えば,サービスや福祉の向上につながり得ると考えています。そのために,市民サービスを落とさないための職員体制を求め,(仮称)こども総合相談所を初め移譲事務に対応する体制の充実に取り組んできました。区割りについては,岡山市の成り立ちや区役所建設コストの点から,中央福祉事務所管内と東福祉事務所管内を一体とした中央区案を提案してきました。区割り審議会が答申した3区案は,B区が(仮称)中区と(仮称)東区に分かれ,C区とされていた御南・吉備学区はA区,今の(仮称)北区へと区割りが変わりました。中心市街地と周辺部の一体化という構想は崩れ去った4区案となっています。市域の約57%を占めることになる広大な(仮称)北区に土木農林分室が置かれることになったのは,区の端になる区役所を起点としては市民サービスが確保できないことを市が認めた結果です。区ごとに市民サービスのまとまりを持たせようとすれば,北区の分割は必至です。中央福祉事務所管内と東福祉事務所管内で1つの区とすれば,区役所は本庁とし,サービス拠点が不足している東山中学校区,高島中学校区に地域センター等を設置することで,新たな区役所を建設することなく市民サービスを確保できます。区の数は同じ4区でも,中身が違います。よって,甲第266号議案に反対します。 甲第334号議案旭川中部衛生施設組合規約の変更は,副管理者と任期に関するものです。 施設組合は設置している市町村の長が管理者となり,関係している市町村から副管理者を出すのが通例です。この場合は,吉備中央町と久米南町のそれぞれから副管理者を出し,2名とするのが適当です。しかし,この議案では副管理者を3名置き,しかも1名を任期4年の常任として報酬を出すことになっています。行革行革と叫び,人件費削減に躍起となっている岡山市が,なぜ旭川中部衛生施設組合だけ特別に人を置き,お金を出すのでしょうか。必要性が認められません。よって,甲第334号議案に反対します。 以上,理由を述べて反対討論といたします。議員皆様の御賛同を心よりお願いいたします。(拍手)
    ○議長(宮武博君) 以上で討論を終わり,採決いたします。 日程第1の案件中,甲第249号議案平成20年度岡山市一般会計補正予算(第3号)について,甲第257号議案平成20年度岡山市後期高齢者医療費特別会計補正予算(第1号)について,甲第259号議案岡山市渋染一揆資料館条例の一部を改正する条例の制定について,甲第260号議案神下人権交流学習センター条例の一部を改正する条例の制定について,甲第264号議案岡山市国民保護対策本部及び岡山市緊急対処事態対策本部条例の一部を改正する条例の制定について,甲第266号議案岡山市区の設置並びに区の事務所の位置,名称及び所管区域を定める条例の制定について,甲第334号議案旭川中部衛生施設組合規約の変更について,以上7件の議案を他の議案と分離して起立により採決いたします。 まず,甲第249号議案平成20年度岡山市一般会計補正予算(第3号)についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(宮武博君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第257号議案平成20年度岡山市後期高齢者医療費特別会計補正予算(第1号)についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(宮武博君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第259号議案岡山市渋染一揆資料館条例の一部を改正する条例の制定についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(宮武博君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第260号議案神下人権交流学習センター条例の一部を改正する条例の制定についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(宮武博君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第264号議案岡山市国民保護対策本部及び岡山市緊急対処事態対策本部条例の一部を改正する条例の制定についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(宮武博君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第266号議案岡山市区の設置並びに区の事務所の位置,名称及び所管区域を定める条例の制定についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(宮武博君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第334号議案旭川中部衛生施設組合規約の変更についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(宮武博君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,ただいま議決いたしました7件の議案を除く他の議案について一括採決いたします。 これらの議案につきましては委員長報告のとおり決することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(宮武博君) 御異議なしと認めます。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。      ──────〇────── △日程第2  承第6号      ───────────── ○議長(宮武博君) 日程第2に入ります。 日程第2は,承第6号専決処分の承認についてであります。 これを上程いたします。 本件につきましては,所管の常任委員会において御審査をいただいておりますので,これより総務委員長の報告を求めます。     〔27番浦上雅彦君登壇,拍手〕 ◆27番(浦上雅彦君) 総務委員会に付託されました承第6号専決処分の承認について,審査の結果を御報告申し上げます。 本件については,既に皆様御承知のとおりでありますが,町内会問題に対応するため平成18年に設置しました自治組織に関する検討委員会委員への報償金返還を求めての損害賠償請求裁判の岡山地裁判決を不服として控訴するに当たり,やむを得ず専決処分をしたことに対し,議会の承認を求めるものであります。 当局の説明によりますと,判決内容を詳細に検討した結果,本市の主張が一部を除き認められておらず,その一部の取り消しを求める必要があると判断したとのことであります。 市としては,委員会設置についてさまざまな学説がある中で,明確な司法の判断を示してもらうとともに,役務の対価として支払う義務があり,市は損害をこうむっていないとする主張をしていくとのことであります。 しかし,この審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,審査いたしました結果,全会一致で不承認とすべきものと決定いたしました。 以上,総務委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(宮武博君) 以上で委員長の報告は終わりました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わり,討論に入ります。 別に討論の通告がありませんので,討論を終わり,採決いたします。 本件に対する委員長報告は不承認であります。したがって,本件を承認することについて起立により採決いたします。 念のため申し上げます。 本件に対する委員長報告は不承認でありましたので,本件を承認することに賛成の方の御起立を求めることといたします。 なお,御着席の方は不承認といたします。 承第6号専決処分の承認については,これを承認することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(宮武博君) 起立者なしであります。よって,承第6号は不承認と決定いたしました。      ──────〇────── △日程第3  請願第3号,請願第4号,陳情第54号,陳情第55号      ───────────── ○議長(宮武博君) 日程第3に入ります。 日程第3は,請願第3号天皇陛下御即位20年奉祝行事の開催について以下2件の請願及び陳情第54号天皇陛下御即位20年奉祝行事の開催について以下2件の陳情についてであります。 これらを一括上程いたします。 お諮りいたします。 本件に対する委員長報告は会議規則第41条第3項の規定により省略いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(宮武博君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わり,討論に入ります。 討論の通告があります。竹永議員。     〔41番竹永光恵君登壇,拍手〕 ◆41番(竹永光恵君) 私は日本共産党岡山市議団を代表して請願第3号,請願第4号,陳情第54号,陳情第55号天皇陛下御即位20年奉祝行事の開催についての委員会報告に反対の立場で討論いたします。 この請願,陳情は,いずれも天皇陛下の御即位20年行事を各市町村において行うこと,奉祝記帳所を設置するという内容です。お祝い事だからと拙速な結論を出す前に,歴史認識を含め調査研究をすることが必要ではないでしょうか。 中でも,日本会議岡山から提出された請願第4号の紹介議員である和氣議員が本会議で御披瀝された内容について,事実と違う点もありますので討論をさせていただきます。 特に歴史認識の点ですが,まず日本が神話から生まれたという事実は,歴史的には奈良時代に編さんされた日本書紀に出てくる神話ということです。紀元前660年にこの神話どおり神武天皇が生まれていたとしたら,縄文時代に即位したことになりますし,5世紀に大和朝廷が誕生していたという史実とは矛盾しています。そして,世界にギリシャ神話と日本神話しかないという認識も各民族の神話がそれぞれに残っている点からしても事実と違います。また,建国以来2600年以上にわたって平和で争いもなく,万世一系で日本を守ってきたと言われましたが,平城京から長岡京に遷都したり平安京に遷都するなど歴史の史実からしても,日本の皇室の中でも権力争いが起きていたことが明らかです。 そして,アインシュタインが日本は万世一系でとうとい国だと称賛しているということも紹介されました。しかし,その真偽については2005年にドイツ文学研究者の中澤英雄東京大学教授が,この言葉はアインシュタインのものだという確定的な典拠は存在せず,宗教家田中智學氏が記した「日本とは如何なる國ぞ」の一節だと指摘しています。そして,田中氏はその言葉をドイツ人法学者ローレンツ・フォン・シュタインの発言として紹介しており,アインシュタインのものではありませんでした。中澤氏は,海外から見たらアインシュタインを使ってまで自国の自慢をしたいのかと,逆に日本への冷笑にもつながりかねない事態だと指摘しています。また,このことは2006年の朝日新聞にも取り上げられ,アインシュタインの研究者である板垣良一東海大学教授は,アインシュタインは神にこだわらない人だったと述べ,ユダヤ教も含めて宗教は子どもじみた迷信だとはっきり書き残していると紹介しており,あり得ないと断言しています。明確に記録されているアインシュタインの思想とは異なります。 以上,本会議での議論は歴史と真実に即したものでないといけないという立場で,この請願,陳情に関連した議論の内容が史実と異なっていること,アインシュタインの言葉の根拠も誤認だったということも含め,お祝い事だからといって拙速に採択をすることは間違いだということを申し上げて,討論を終わります。 議員各位の御賛同をいただきますようお願いして終わります。(拍手) ○議長(宮武博君) 以上で討論を終わり,採決いたします。 日程第3の請願及び陳情は,一括して起立により採決いたします。 なお,これら2件の請願及び2件の陳情の採決では,御着席の方は反対といたします。 請願第3号天皇陛下御即位20年奉祝行事の開催について以下2件の請願及び陳情第54号天皇陛下御即位20年奉祝行事の開催について以下2件の陳情についてを一括して起立により採決いたします。 本件に対する委員会報告は採択であります。委員会報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(宮武博君) 起立多数であります。本件は採択と決定いたしました。      ──────〇────── △日程第4  報第85号~報第98号      ───────────── ○議長(宮武博君) 日程第4に入ります。 日程第4は,報第85号専決処分の報告について以下14件の報告についてであります。 これらを一括上程し,市長から説明を求めます。     〔市長高谷茂男君登壇〕 ◎市長(高谷茂男君) 皆さんおはようございます。11月定例市議会の最終日でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 それでは,ただいま御上程になりました報告について御説明申し上げます。 報第85号は,市有原動機付自転車の事故について,相手方と和解し,賠償額を決定したものでございます。 報第86号は,公園の管理瑕疵による事故について,報第87号は,道路の管理瑕疵による事故について,いずれも相手方と和解し,賠償額を決定したものでございます。 報第88号及び報第89号は,市営住宅退去明け渡し等の債務について,訴訟手続により債務の履行を請求することを決定したものでございます。 報第90号から報第98号までは,市営住宅等の家賃の滞納等について,相手方と民事訴訟法第275条の規定による和解をすることを決定したものでございます。 何とぞよろしくお願いいたします。 ○議長(宮武博君) 以上で日程第4の報告を終わります。      ──────〇────── △日程第5  甲第404号議案~甲第406号議案      ───────────── ○議長(宮武博君) 日程第5に入ります。 日程第5は,甲第404号議案人事委員会委員選任同意について以下3件の議案についてであります。 これらを一括上程し,市長から提案理由の説明を求めます。     〔市長高谷茂男君登壇〕 ◎市長(高谷茂男君) ただいま御上程になりました議案について御説明申し上げます。 甲第404号議案,甲第405号議案及び甲第406号議案は,平成21年2月1日に設置予定の人事委員会の委員として,それぞれ中野惇氏,新村容子氏及び守屋勝利氏を選任するに当たり,市議会の同意を求めようとするものでございます。 なお,各氏の略歴につきましては,既にお手元に配付しておりますので,説明を省略させていただきます。 何とぞよろしくお願いいたします。 ○議長(宮武博君) 以上で提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本案は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上,御決定願いたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(宮武博君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わり,討論に入ります。 別に討論の通告がありませんので,討論を終わり,採決いたします。 まず,甲第404号議案人事委員会委員選任同意についてを採決いたします。 甲第404号議案は,これに同意することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(宮武博君) 御異議なしと認めます。よって,甲第404号議案は同意することに決定いたしました。 次に,甲第405号議案人事委員会委員選任同意についてを採決いたします。 甲第405号議案は,これに同意することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(宮武博君) 御異議なしと認めます。よって,甲第405号議案は同意することに決定いたしました。 次に,甲第406号議案人事委員会委員選任同意についてを採決いたします。 甲第406号議案は,これに同意することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(宮武博君) 御異議なしと認めます。よって,甲第406号議案は同意することに決定いたしました。      ──────〇────── △日程第6  岡山市選挙管理委員及び補充員の選挙について      ───────────── ○議長(宮武博君) 日程第6に入ります。 日程第6は,岡山市選挙管理委員及び補充員の選挙についてであります。 これより選挙を行います。 お諮りいたします。 選挙の方法はいかがいたしましょうか。     〔29番松岡茂君登壇〕 ◆29番(松岡茂君) ただいまお諮りになりました岡山市選挙管理委員及び補充員の選挙の方法につきましては,投票の煩を省き,議長を指名者とする指名推選の方法をとられるよう動議を提出いたします。 皆様方の御賛同を賜りますようよろしくお願い申し上げます。     〔拍 手〕 ○議長(宮武博君) ただいま松岡議員から,投票の煩を省いて,議長を指名者とする指名推選の方法によるよう動議が提出され,所定の賛成者がありましたので,動議は成立いたしました。 よって,本動議を直ちに議題とし,採決いたします。 お諮りいたします。 本動議のとおり決することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(宮武博君) 御異議なしと認めます。よって,本動議のとおり決定いたしました。 まず,選挙管理委員を指名いたします。 職員に氏名を朗読させます。 ◎議会事務局次長(佐藤武君) 選挙管理委員として議長が指名いたします方々の住所,氏名を朗読いたします。  岡山市大福684番地51 梶田良雄さん  岡山市十日市東町4番54号 三村俊隆さん  岡山市番町二丁目9番24号 中原聡子さん  岡山市鹿田本町1番1号 プログレス鹿田本町 302号 若林昭吾さん 以上でございます。 ○議長(宮武博君) ただいま朗読いたしましたとおり選挙管理委員を指名いたします。 指名いたしました4名の方を当選人と決定して御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(宮武博君) 御異議なしと認めます。よって,指名いたしました方々が当選されました。 次に,選挙管理委員補充員を指名いたします。 補充員につきましては,補充の順位を決めておく必要がありますので,補充の順位により職員に朗読させます。 ◎議会事務局次長(佐藤武君) 選挙管理委員補充員として議長が指名いたします方々の住所,氏名を朗読いたします。 第1順位 岡山市四御神170番地5 石川敬之さん 第2順位 岡山市円山989番地1 國富比左子さん 第3順位 岡山市玉柏935番地1 植野耕次さん 第4順位 岡山市北方一丁目15番7号 古新和美さん 以上でございます。 ○議長(宮武博君) ただいま朗読いたしましたとおり選挙管理委員補充員を指名いたします。 指名いたしました4人の方を当選人と決定して御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(宮武博君) 御異議なしと認めます。よって,指名いたしました方々が当選されました。      ──────〇────── △日程第7  議員派遣について      ───────────── ○議長(宮武博君) 日程第7に入ります。 日程第7は,議員派遣についてであります。 お諮りいたします。 お配りいたしておりますとおり,会議規則第125条の規定により,議員を派遣することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(宮武博君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。      ──────〇────── △日程第8  常任委員会及び議会運営委員会における閉会中継続審査及び継続調査について      ───────────── ○議長(宮武博君) 日程第8に入ります。 日程第8は,常任委員会及び議会運営委員会における閉会中継続審査及び継続調査についてであります。 お配りいたしておりますとおり,常任委員会及び議会運営委員会における閉会中継続審査及び継続調査について委員長から申し出があります。 お諮りいたします。 委員長から申し出のとおり,閉会中継続審査及び継続調査に付することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(宮武博君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。      ───────────── ○議長(宮武博君) 以上をもちまして11月定例岡山市議会に付議されました案件は,すべて議了いたしました。      ───────────── ○議長(宮武博君) この際,お高いところからではございますが,お許しをいただきまして,一言ごあいさつを申し上げます。 皆様方には,先月27日以来,26日間にわたり,補正予算を初め区の設置など,政令市移行に関する条例案など数多くの重要案件につきまして慎重に御審議をいただき,また議会運営にも終始御協力を賜り,本日11月定例市議会が無事閉会の運びとなりました。心より厚く御礼を申し上げる次第でございます。 本年も残すところあとわずかとなりましたけれども,この1年間を振り返ってみますと,世界の204の国と地域から約1万1,000人のアスリートが参加して北京オリンピックが開催され,わざと力の競演に多くの感動を受けたところでございます。 また,日本人4人がノーベル賞を受賞するなど,年末を迎えて明るいニュースも飛び込んできました。 反面,アメリカのサブプライムローン問題に端を発した世界経済の混乱が我が国経済にも大きな打撃を与え,国民の生活不安に拍車をかけるとともに,雇用の面においても採用取り消し,あるいは労働の場が奪われるなど,深刻な影響を与えておるところであります。 こうした状況の中で,政府においては,景気対策や財政再建などを柱とした着実な経済成長をその政策の柱の一つに掲げており,打開に向けた実効ある対策が早急に望まれているところでもあります。 一方,年の瀬恒例のことしの漢字が「変」に決まりましたが,本市におきましてもことしは変動の年であったわけであります。 御津町,灘崎町に続き,建部町,瀬戸町の合併により,岡山市百年の大計となる政令市の胎動がスタートし,10月10日の閣議決定により政令指定都市移行が正式決定され,来年4月には全国18番目の政令指定都市岡山が誕生いたします。改めて政令市移行に御尽力をいただきました関係各位にお礼を申し上げる次第であります。 この移行により,権限や財源が大幅に強化され,市長が常々言われております,岡山から日本を変えるという気概を持って,来年はことし以上に変革の年にしていかなければならないと考えている次第でもございます。 市長を初め,職員皆様の御尽力をお願いするとともに,議員各位の御協力をよろしくお願いいたします。 終わりになりましたけれども,市民の皆様を初め,報道関係各位にはこの1年市議会に対し御理解と御協力を賜り,厚く御礼を申し上げますとともに,今後ともよろしくお願いを申し上げます。 皆様方には,健康に十分留意されまして,夢と希望に満ちた新年をお迎えいただきますよう祈念いたしまして,11月定例市議会閉会に当たりましてのごあいさつとさせていただきます。 本当にありがとうございました。(拍手)      ───────────── ○議長(宮武博君) この際,市長からごあいさつの申し出があります。     〔市長高谷茂男君登壇〕 ◎市長(高谷茂男君) それでは,お許しをいただきまして,11月定例市議会の閉会に当たり,一言ごあいさつをさせていただきます。 去る11月27日の開会以来,本議会に提案しておりました議案につきまして,熱心に御審議を賜り,御議決をいただきまして,まことにありがとうございました。 本市の1年を振り返りますと,2度にわたる合併を経て,長年にわたり全市を挙げて取り組んでまいりました政令指定都市への移行が正式に決定いたしましたことは,大きな喜びでございます。その実現のために,皆様から賜った御支援と御尽力に改めて深く感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。 新年は市制施行120周年という大きな節目の年でもありますが,4月には念願の政令指定都市岡山が誕生し,本市は未来に向けて大きな飛躍のときを迎えます。また,3月から5月にかけて開催いたします全国都市緑化おかやまフェアは,これからの花と緑を生かしたまちづくりの幕あけとなるとともに,岡山を全国にPRする絶好のチャンスになると期待をしております。 一方,世界経済の混乱が我が国経済にも深刻な影響を及ぼし,地方財政の先行きにも不透明感が増しております。こうした中で,今後現行自治制度上最も自立した基礎自治体である政令指定都市の権限と財源を生かして,より住みやすく活力あるまちづくりを進めるとともに,革命的な意識改革や徹底した行財政改革に取り組み,地方分権時代を支え,市民生活の安全・安心を守る市政運営に努めていきたいと考えております。 また,これからのまちづくりには,行政のみならず,地域の企業や市民の皆様と協働で取り組むことが一段と重要になってまいります。地域の皆様と市が一体となって力を合わせ,政令指定都市にふさわしい風格のあるまちづくりを進めるとともに,美しい心を生かした,人に優しいまちを築いてまいりたいと考えております。そして,都市ビジョンに基づいて,水と緑が魅せる心豊かな庭園都市及び中四国をつなぐ総合福祉の拠点都市の実現を目指してまいります。 市民並びに市議会の皆様,報道関係,また関係機関,団体の皆様には,今年1年の御高配に厚くお礼を申し上げますとともに,未来に向けての夢のあるまちづくりになお一層の御支援,御協力を賜りますようお願い申し上げます。 本年も,余すところあとわずかになりました。寒さも厳しくなります折から,皆様方にはくれぐれも御自愛の上,輝かしい新年をお迎えになられますようお祈り申し上げまして,ごあいさつとさせていただきます。 まことにありがとうございました。(拍手)      ───────────── ○議長(宮武博君) これをもちまして11月定例岡山市議会を閉会いたします。 大変御苦労さまでした。      午前11時44分閉会...