岡山市議会 > 2007-03-22 >
03月22日-10号

  • "学校教育施設等整備基金運営費"(/)
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  1. 岡山市議会 2007-03-22
    03月22日-10号


    取得元: 岡山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-30
    平成19年 2月定例会    平成19年2月定例岡山市議会    議 事 日 程  第10号       3月22日(木)午前10時開議第1 甲第10号議案~甲第97号議案第2 平成18年請願第6号 御津虎倉笹目地内に計画している笹目谷産業廃棄物処理施設建設反対について 平成18年陳情第45号 ガイドヘルパー利用時間を従前どおりに戻すことについて 陳情第6号 市長部局幹部職員地方公務員法等違反事件について,市長(任命権者,懲戒処分権者)が,直接,当該措置を適正に判断するよう求める勧告について 陳情第7号 生活保護「母子加算」廃止に反対する意見書の提出について 陳情第8号 生活保護の夏季・年末一時金を元に戻すことについて 陳情第12号 全国一斉学力テストの実施について第3 広域行政及び政令指定都市調査特別委員会以下4特別委員会の調査状況報告について第4 報第18号 専決処分の報告について 報第19号 専決処分の報告について 報第20号 専決処分の報告について 報第21号 専決処分の報告について 報第22号 専決処分の報告について 報第23号 専決処分の報告について 報第24号 専決処分の報告について 報第25号 専決処分の報告について 報第26号 専決処分の報告について第5 乙第1号議案 岡山市議会会議規則の一部を改正する規則の制定について第6 乙第2号議案 岡山市議会委員会条例の一部を改正する条例の制定について第7 乙第3号議案 岡山市議会の各会派に対する政務調査費の交付に関する条例の一部を改正する条例の制定について第8 四ケ郷組合議会議員の選挙について第9 六ケ郷組合議会議員の選挙について第10 三ケ村組合議会議員の選挙について第11 西一郷半組合議会議員の選挙について第12 諮問第1号 人権擁護委員候補者の推薦について第13 意見書案第1号 国民健康保険診療報酬審査支払手数料補助金の存続を求める意見書第14 意見書案第2号 民法第772条の改正を求める意見書第15 常任委員会及び議会運営委員会における閉会中継続審査及び継続調査について 1 継続審査  〇 総務委員会    平成15年請願第2号 防衛庁を「省」に昇格することを求める意見書の提出について    平成15年請願第5号 治安維持法犠牲者国家賠償法(仮称)の制定を求める意見書の提出について    平成17年請願第2号 地方交付税,地方財政の確保を求める意見書の提出について    平成15年陳情第20号 市町村合併にかかわる意見書の提出について    平成15年陳情第35号 自衛隊イラク派遣に関する意見書の提出について    平成15年陳情第38号 有事関連法の発動と自衛隊の海外派兵に反対する意見書の提出について    平成16年陳情第19号 普天間基地における軍用機の民間地上空での飛行停止を求める意見書の提出について    平成16年陳情第27号 イラクへの自衛隊派兵延長をやめ,自衛隊の即時撤退を求める意見書の提出について    平成17年陳情第9号 「骨太方針2005」において住民本位の地方財政確立に向けた意見書の提出について    平成17年陳情第10号 乳幼児医療費助成への国保国庫負担の減額調整(ペナルティー)の廃止を求める意見書の提出について    平成17年陳情第22号 サラリーマン増税,消費税の引き上げなど,大増税に反対する意見書の提出について    平成17年陳情第25号 最低保障年金制度の確立を求める意見書の提出について    平成17年陳情第29号 共謀罪の新設について慎重な国会審議を求める意見書の提出について    平成18年陳情第1号 政令指定都市をふまえた社会資本整備の推進,不良・不適格業者の排除について    平成18年陳情第4号 「市場化テスト法案」に関する意見書の提出について    平成18年陳情第10号 共謀罪の新設について慎重な国会審議を求める意見書の提出について    平成18年陳情第12号 郵便局の外務事務を統合する計画に反対する意見書の提出について    平成18年陳情第13号 住民の暮らしを守り,安全・安心の公共サービス拡充を求める意見書の提出について    平成18年陳情第16号 地方交付税制度の財源保障機能を堅持し,充実させる意見書の提出について    平成18年陳情第44号 住民の暮らしを守り,公共サービス拡充を求める意見書の提出について    平成18年陳情第46号 選挙方法の改正を求める意見書の提出について    陳情第3号 改憲手続き法案にかかわる意見書の提出について    陳情第4号 安心・安全な公務・公共サービスの拡充を求める意見書の提出について    陳情第10号 公共サービスの安易な民間開放に反対し,国民生活の「安心・安全」の確立を求める意見書の提出について  〇 保健福祉委員会    平成16年陳情第16号 生活保護の国庫補助の削減と基準引下げの中止を求める意見書の提出について    平成16年陳情第25号 2年課程通信制看護師養成所の開校について    平成17年陳情第11号 乳幼児医療費国庫負担制度の創設を求める意見書の提出について    平成17年陳情第26号 長島・光明のハンセン病療養所を地域に開かれた医療・福祉施設として存続・発展させることを求める意見書の提出について    平成17年陳情第28号 JR不採用問題の早期解決を求める意見書の提出について    平成18年陳情第17号 障害者自立支援法施行に伴う地域生活支援事業の適切な実施について    平成18年陳情第21号 障害者自立支援法におけるガイドヘルプ・日常生活用具給付事業の充実について    平成18年陳情第25号 障害者自立支援法施行に伴う地域支援事業について    平成18年陳情第27号 岡山市心身障害者医療費給付条例の改正について    平成18年陳情第47号 国の療養病床廃止・削減計画の中止等を求める意見書の提出について    平成18年陳情第49号 障害者自立支援法の施行に伴う肢体不自由児者施策の充実について    陳情第2号 労働法制の拡充を求める意見書の提出について    陳情第13号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について    陳情第14号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について    陳情第15号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について    陳情第16号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について    陳情第17号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について    陳情第18号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について    陳情第19号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について    陳情第20号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について    陳情第21号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について  〇 経済委員会    平成17年陳情第21号 市有用排水路改良整備にかかる施工同意位置の変更等及び市有行政財産等不法占拠規制等に関する条例等の制定について    陳情第11号 WTO・FTA交渉等に関する意見書の提出について  〇 建設委員会    平成17年陳情第12号 御津虎倉池ノ奥 場外舟券売場設置計画の廃止について    平成17年陳情第13号 岡山市御津虎倉池ノ奥 場外舟券売場設置計画の廃止について    平成17年陳情第18号 岡山市御津虎倉地区に計画されている場外舟券売場の設置反対について    平成18年陳情第14号 岡山市浦安総合公園東地区駐車場の有料化について    平成18年陳情第23号 「大型遊戯施設」の開発申請について    平成18年陳情第43号 駅元町第一開発ビルの欠陥問題について    陳情第1号 旭川への橋梁建設について  〇 文教委員会    平成15年陳情第34号 中心市街地[表町周辺地区]活性化推進について(岡山中央南小学校跡地利用を含む)    平成17年陳情第14号 義務教育費国庫負担制度堅持を求める意見書の提出について  〇 議会運営委員会    平成17年陳情第27号 議会本会議場傍聴席バリアフリー化等について    陳情第5号 市長部局職員の地方公務員法等違反等事案にかかる制裁(懲戒処分)勧告に関する陳情書にかかる議運委審議の改善について    陳情第9号 政務調査費収支報告書への領収書等の添付について 2 継続調査  〇 総務委員会    市政運営の基本方針について    主要政策の企画立案について    組織及び人事の管理について    文書管理及び情報公開について    財政問題について    財産管理について    行財政改革について    市民との協働について    文化政策について    情報政策について    入札及び契約について    男女共同参画について    国際交流について    国民健康保険事業について    市民サービスの充実について    合併・政令市について    選挙事務について  〇 保健福祉委員会    人権行政について    福祉行政について    保健行政について    環境衛生行政について    病院事業について  〇 環境消防水道委員会    廃棄物の処理及び清掃について    環境保全について    消防力の整備充実について    水道事業について  〇 経済委員会    商・工業振興対策について    観光対策について    農林水産業振興対策について    市場対策について  〇 建設委員会    都市計画について    都市再開発について    区画整理について    公園緑地について    道路橋りょう・河川港湾について    建築・住宅について    開発行為について    駐車場について    総合交通対策について    西部新拠点について    下水道について    公共工事について  〇 文教委員会    学校教育について    社会教育について    人権教育について    教育施設について    青少年問題について    通学区域について    学校給食について  〇 議会運営委員会    議会の運営及び議長の諮問について    議会に関する条例等について      …………………………………会議に付した事件 日程第1 甲第10号議案~甲第97号議案 日程第2 平成18年請願第6号,平成18年陳情第45号,陳情第6号~陳情第8号,陳情第12号 日程第3 広域行政及び政令指定都市調査特別委員会以下4特別委員会の調査状況報告について 日程第4 報第18号~報第26号 日程第5 乙第1号議案 日程第6 乙第2号議案 日程第7 乙第3号議案 日程第8 四ケ郷組合議会議員の選挙について 日程第9 六ケ郷組合議会議員の選挙について 日程第10 三ケ村組合議会議員の選挙について 日程第11 西一郷半組合議会議員の選挙について 日程第12 諮問第1号 日程第13 意見書案第1号 日程第14 意見書案第2号 日程第15 常任委員会及び議会運営委員会における閉会中継続審査及び継続調査──請願・陳情,調査      ──────〇──────出席議員(53人)           1番  松 田 安 義君           2番  酒 見   寛君           3番  太 田 武 正君           4番  松 島 重 綱君           5番  藤 原 頼 武君           6番  和 氣   健君           7番  加 藤 公 彦君           8番  難 波   弘君           9番  小 林 寿 雄君           10番  升 永 市 郎君           11番  下 市 香乃美君           12番  田 原 清 正君           13番  稲 葉 泰 子君           14番  藤 沢 和 弥君           15番  松 岡   茂君           16番  藤 井 義 人君           17番  三 宅 員 義君           18番  成 本 俊 一君           19番  太 田 正 孝君           20番  柴 田 健 二君           21番  小 川 信 幸君           22番  三 宅 英 夫君           23番  浦 上 雅 彦君           25番  田 中 慎 弥君           26番  横 田 悦 子君           27番  竹 永 光 恵君           28番  崎 本 敏 子君           29番  高 月 由起枝君           30番  本 郷 由 子君           31番  則 武 宣 弘君           32番  三 木 亮 治君           33番  若 井 達 子君           34番  伏 見 源十郎君           35番  鷹 取 清 彦君           36番  礒 谷 和 行君           37番  田 口 裕 士君           38番  則 武 伸一郎君           39番  近 藤   昭君           40番  羽 場 頼三郎君           41番  佐々木 清 巳君           42番  田 畑 賢 司君           43番  田 尻 祐 二君           44番  磯 野 昌 郎君           45番  山 田   勇君           46番  吉 本 喜 一君           47番  土 肥 啓 利君           48番  垣 下 文 正君           49番  宮 川 日 吉君           50番  安 井   聰君           51番  宮 武   博君           52番  楠 木 忠 司君           53番  有 井 靖 和君           54番  花 岡   薫君      …………………………………欠席議員(0人-欠員1)      ─────────────説明のため出席した者      市     長  高 谷 茂 男君      助役・保健福祉局長               天 野 勝 昭君      助     役  村 手   聡君      収  入  役  高 田 武 子君      秘 書 広報室長  田 淵   薫君      新市建設計画推進局審議監               安河内 幸 雄君      総 務 局 長  池 上   進君      企 画 局 長  渡 邊 憲 明君      財 政 局 長  川 島 正 治君      市 民 局 長  長 島 純 男君      岡山市西大寺担当局長               宮 前 保 典君      保健福祉局副局長 奥 田 さち子君      環 境 局 長  繁 定 昭 男君      経 済 局 長  廣 瀨   毅君      都 市 整備局長  小 林 良 久君      下 水 道 局 長  石 井 宏 幸君      水道事業管理者  植 松   健君      病院事業管理者  渡 邉 唯 志君      市場事業管理者  龍 門   功君      消 防 局 長  中 塚 弘 章君     選挙管理委員会      委  員  長  服 部 忠 文君      事 務 局 長  萬 代 敏 博君     監 査 委 員      委     員  広 瀬 慶 隆君     農 業 委 員 会      委     員  黒 田 栄三郎君     教 育 委 員 会      委  員  長  井 上 眞 澄君      教  育  長  山 根 文 男君      ─────────────出席した議会事務局職員      局     長  齊 藤 泰 清君      審  議  監  渡 辺 博 重君      次     長  佐 藤   武君      総 務 課 長  西 家 酵 一君      調 査 課 長  三 宅 一 正君      午前10時2分開議 ○議長(花岡薫君) 皆さん御苦労さまでございます。 これより2月定例市議会第10日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は50名であります。      ───────────── ○議長(花岡薫君) 会議録署名議員に藤原議員,下市議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○議長(花岡薫君) 本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。      ───────────── ○議長(花岡薫君) この際御報告申し上げます。 お配りいたしておりますとおり,監査委員から例月現金出納検査の結果について報告があり,市長から市議会における説明者の異動について報告がありましたので,御報告申し上げておきます。 ──────〇────── △日程第1  甲第10号議案~甲第97号議案      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程に入ります。 日程第1は,甲第10号議案平成19年度岡山市一般会計予算について以下88件の議案についてであります。 これらを一括上程いたします。 これらの議案につきましては,それぞれ所管の常任委員会において御審査をいただいておりますので,これより委員長の報告を求めます。 まず,総務委員長の報告を求めます。     〔42番田畑賢司君登壇,拍手〕 ◆42番(田畑賢司君) 総務委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会で審査いたしました案件は,甲第10号議案平成19年度岡山市一般会計予算について,外31件の議案についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,甲第10号議案,甲第12号議案,甲第28号議案,甲第33号議案,甲第82号議案については,一部の委員から反対の意見があったものの,いずれも原案のとおり可決並びに同意すべきものと決定いたしました。 それでは,審査の過程において特に議論になった点について,順次御報告申し上げます。 最初に,甲第10号議案平成19年度岡山市一般会計予算についてであります。 まず,新市建設計画推進局の関係について。 ここでは,平成19年3月21日をもって任期満了となる御津並びに灘崎町合併特例区の区長及び協議会委員について,その選任のあり方が問題となりました。法律上,合併特例区は特別地方公共団体であり,区長は常勤の特別職,また協議会委員は非常勤の公務員であることから,その選任に当たっては当然,公平・公正に行われることが前提であります。しかし,このたびの手続は,特例区長については区長が特例区協議会に相談の上,推薦し,また特例区協議会委員についても,区長が区域内の多様な意見を反映するよう配慮しながら,特例区協議会と相談の上,推薦することとなっているのであります。 このことについて委員から,区域内の多様な意見を反映させると言いながら,自身の推薦についてみずからが関与するようなやり方が,真に公平,公正な手法だと思っているのかとの質問があり,当局から,地元の意見を聞くという観点から,合併特例区があり,あくまでその責任者たる団体の長に対して推薦依頼をしたものである。また,特例区発足時に町長が町議会に相談し推薦した経緯を踏まえ,今回も同様に対応したとの答弁がありました。 これに対し委員から,特別地方公共団体である合併特例区の運営は,多様な民意を反映しながら公平,公正に行うべきである。特例区長の給与や協議会委員の報酬を含め,合併特例区の運営には市民の税金が投入されているにもかかわらず,今回のように少人数の意見で物事が決まるのであれば,合併特例区の存在意義そのものが疑われるとの強い指摘があったのであります。 さらに委員から,このたびの人選のあり方には公平,公正の観点が欠けており問題がある。新たに建部町並びに瀬戸町の合併特例区が加わり,当局の明確な整理がないまま放置することはできないとの指摘があり,選任のあり方を改善するよう迫ったのであります。 これを受けて当局から,特例区長並びに特例区協議会委員は特別地方公共団体の公務員であり,合併特例区の運営が公平,公正に行われるよう要請したい。また,次回から特例区長,協議会委員の選任に当たり,市議会総務委員会から指摘のあった第三者機関の設置を含め,公平性,公正性,透明性が確保されるよう検討したい,との改善の方向が示され,本案を了承したのであります。 なお,最後に,特例区長や特例区協議会委員に対し,公務員や選挙に係る法令等を熟知されるよう,委員会として要望したことを申し添えておきます。 次に,企画局の関係でありますが,本年1月15日に岡山市立市民病院のあり方について,また2月20日には岡山市都市ビジョンについて,既に総務委員会で議論し,さまざまな意見や指摘がなされたところであります。 その概要を申し上げますと,市民病院の関係では,今後のあり方を検討するに当たり,単なる営業損得だけではなく,医療・福祉先進都市の視点から,市民病院の将来ビジョンのもとに,あるべき姿や位置づけを明らかにして進めなければならないという方向が総務委員会の議論の結論であります。 都市ビジョンの関係では,1,将来にわたり変わらない方針を立てることもわかるが,時代と状況の変化により3年程度で見直し,市民の意見も聞くというスタンスで行ってほしい。 2,ビジョンを網羅的に掲げているため重点がわかりにくく,岡山市の目指す方向が見える組み立てが必要だ。また,各項目に優先順位をつけ,短期的なものには予算をつけ,事業課と調整するなど,ビジョンを前進させるべきである。 3,個人住宅の耐震化促進施策や市役所本庁舎の耐震化など危惧されるが,優先順位の選択の段階では問題認識を持ち推進してほしい。 4,安心して子どもを産み育てる環境を整備し,内容を充実させることは重要だが,今の財政状況で本当に前進するのか危惧される。 5,「市街化区域内の合理的かつ秩序ある土地利用の推進」と現状の区画整理のあり方に一貫性がない。現状と将来を見据え,市民が安心できるビジョンにしてほしい。 6,「小中学校の長期欠席率」「小中学校の不登校率」は政策目標としてふさわしくない。 などの意見が出されたのであります。 議案審査の中では,これらの意見を再確認するとともに,当局に対し,今後の事業推進に反映することを要望したのであります。 次に,甲第28号議案岡山市の組織及び任務に関する条例の一部を改正する条例の制定についてであります。 ここでは平成19年度の機構改革(案)について,総論,各論,さまざまな角度からの議論がありましたので,順次御報告いたします。 まず,機構改革を行う合理的な理由,つまり現状に対する問題提起を行い,その課題を解決するための全庁的な取り組みの視点が十分に見えてこない。そうした推進体制のあり方には大きな問題があるのではないか。 また,政令市移行を見越した区割りや支所のあり方が整理されていないなど,担当課との協議がなされていないことについて,これこそ当局が推進しているマトリックス機能の発揮が求められるものであるが,行政改革推進課自体が導入できていない。関係局等との慎重な合意形成を行うとともに,根本的な機構改革を行うべきであるとの指摘があったのであります。 さらに委員から,機構の充実に向け十分な人員確保ができているのかとの質問があり,当局から,職員配置は組織の実効性,効率性のために重要な要素であり,組織の目的,役割,任務について行革と人事が十分協議を行っている。職務遂行に当たっては,必要に応じてポストを設置したいとの答弁がありました。 続いて,各室・課ごとの議論について御報告をいたします。 まず,行政改革推進課を市長直属の行政改革推進室に格上げし,さらに強力な行財政改革を推進しようとすることについて,委員から,現在も行革部門には担当局長が存在し,室に格上げをして審議監を置くということは理屈に合わない。審議監を新たに配置することで組織の肥大化につながるのではないかとの指摘があり,当局から,全局にわたる協議や調整を行う必要があり,課から室に格上げして強力に推進していきたいとの答弁がありました。 これに対してさらに委員から,それは審議監でなければできないということではない。既に担当局長がいるのだから,その局長の命を受けて全局横断的な協議を行えばよいのではないかとの指摘がありました。 また,安全・安心ネットワーク推進室についても同様で,審議監級の室長の上に担当局長を配置するということであり,行政改革推進室と合わせ,1人の局長,2人の審議監が新たにふえることになり,行政のスリム化を目指すべき行革本来の目的と矛盾しているのではないかとの指摘があったのであります。 次に,料金課について。 国民健康保険料,介護保険料,保育料,下水道事業負担金など,担当が異なる徴収事務を一元的に行うことで効率的に徴収率を上げていこうとするものでありますが,事業や制度内容を理解した上で対応しなければ,市組織内部,ひいては市民とのトラブルの原因となり,よい結果にならないのではないかとの指摘があったのであります。 次に,スポーツ振興課について。 スポーツ少年団や体育協会など,これまで教育委員会の指導のもと活動していたものが,今後市民局に所管が変更されることになるが,体育指導員の委嘱事務は依然として教育委員会に残されたままであり,また,スポーツ振興計画も教育委員会に残されることになります。市民局に移管された後も,教育委員会との連携は不可欠である。互いの共通認識を徹底し,調整を行うことで円滑な運営をしてほしいとの要望がありました。 最後に,建築指導課内に構造審査係を新設することについて。 建築物の構造審査に関する事務は高度な知識が必要であるため,現在建築指導課で職員養成を約2年計画で行っているとのことであります。委員から,それならば2年間の準備段階を経て設置すべきであり,機構改革は現場の体制も含めた計画的な準備が必要ではないかとの指摘がありました。 以上,委員からの指摘や要望などをるる申し上げましたが,これらを踏まえて当局に決意の弁を求めたところ,今回の機構改革は市民のためにという視点,あるいは財政的自立力を高めるという視点などから考えたものであり,指摘の点を踏まえ,組織として円滑に運営できるようにしなければならないと思っているとの答弁があったのであります。 次に,甲第33号議案岡山市職員定数条例の一部を改正する条例の制定についてであります。 ここでは市長が表明された平成21年の政令市移行を視野に入れた組織及び職員数のあり方について議論が展開されました。 委員から,政令市移行後,県から移譲される児童相談所等の事務事業について,専門職の確保を含め,職員定数をふやす必要が生じると思われるが,どのように対応しようとしているのかとの質問がありました。 当局から,政令市のメリットを生かした組織,人員配置をする必要があり,現職員の資質向上により業務効率を高めることはもとより,権限移譲に対応するため児童心理司等,専門の資格を持った人材の確保や県に対する協力依頼が必要になるとの答弁があったのであります。 また委員から,土木・建築職の年齢構成について,年代別にアンバランスであり,組織構成上問題である。また,技術職が仕事をこなせるようになるには二,三年程度の研修が必要であり,さらに精神的病気で長期休職する職員もおり,このままでは政令市移行に伴う国・県道の管理業務等に対応できない。早急に必要な人材を確保すべきではないかとの指摘がありました。 これに対して当局から,非常に厳しい状況の中で仕事をしていることについて問題意識は持っている。権限移譲に伴う事務量を含めた人員の問題に対応するため,平成19年度については職員の配置を考え,平成20年度については問題意識を持って採用を考えていかなければならないと考えているとの答弁がありました。 さらに委員から,政令市移行に伴って増大する権限と事務量の対応に向けて,組織・人員体制の強化を図るのは避けて通れないが,一方で職員の新規採用3年間凍結など人員削減の動きもある。この相反する動きに対し,今後どのような組織体制にするのか,人事,行革,財政,企画等の担当で協議し,基本的な方針を立てていくべきではないかとの質問がありました。 これに対して当局から,現在政令指定都市推進本部を立ち上げており,その中に人事,行革,財政,企画の担当が入り検討を始めている。権限移譲については,来年度早々に県との調整に入る予定で,推進本部,担当課を含めてそごのないようにしていかなければならないとの答弁がありました。 これを受け総務委員会の総意として,機構改革については議論が進む過程で当委員会に報告をしてもらいたいと要望したのであります。 議案審査に係る議論についての報告は以上でありますが,この際本委員会に示されました新岡山市行財政改革大綱(長期計画編)素案について,重要な議論が交わされましたので,その内容について御報告をいたします。 この長期計画編は,毎年度見直しを行っていく新岡山市行財政改革大綱(短期計画編)を誘導するため,長期的方針,行財政の構造的改革手法,及び改革の長期目標値を定めようとするものでありますが,これに対し大きく2点の議論があったのであります。 まず,1点目は素案に盛り込まれた長期目標値は平成22年度及び平成27年度を目標年次としているにもかかわらず,行政需要や財源など政令市移行後の状況は反映されていないことについてであります。 このことについて当局から,厳しい財政状況の中,行財政改革は急務であり,その長期計画に数値目標がなければ,単に手法のみの計画となってしまうことから,現在与えられた条件をもとに,中核市の中位を目指す目標値を盛り込んだ。今後,政令市移行や社会経済情勢の変動,国の制度変更などに対応して適宜見直したいとの説明がありましたが,委員からは,見直しをするのであれば普通会計決算額,市債・債務残高などの長期目標値を載せる必要はない。長期計画編には政令市移行について数多くの表記がなされているにもかかわらず,目標値に政令市移行が加味されておらず,根拠のない数値を掲載することは納得できない。また,政令市移行に伴う人員計画や組織体制を踏まえた財政支出など,現時点で全く把握できていないものに対し,縮減目標値を算出することはできない。そういった中での長期計画というのは全く根拠がないとの意見があったのであります。 2点目は,税収を含めた市の自主財源をふやす施策が盛り込まれていないことについて,委員から,企業誘致も含めた産業振興策や区画整理事業による投資効果など,政策に裏づけられたものを盛り込むべきであり,削減のみの行革では承服しかねるとの意見があったのであります。 当局から,財政的目標数値については,指摘を踏まえ,普通会計決算額400億円程度縮減,市債・債務残高1,400億円程度縮減の記述は長期計画編には明示せず,中核市中位程度を目指す数値比率として,経常収支比率,実質公債費比率,人件費比率を示したい。あわせて,これらの比率を着実に達成するための方策として,計画の進行管理を行い,目標達成を目指すことで考えていきたい。また,産業振興,都市基盤整備などによる人口増,産業集積による税収増など,歳入増に向けた対策についても基本的方向を記述し,計画に盛り込みたいとの修正案が示されたのであります。 これを踏まえ,今後のスケジュールについて修正した素案を総務委員に示し,合意を得た上でパブリックコメントを行い,総合政策審議会へ諮問することを確認したのであります。 以上,本委員会における審査の経過を御報告いたしましたが,当局におかれましては,委員会審査の過程で各委員から出された意見や要望に十分留意され,事務事業の執行に当たられるよう申し添えて,総務委員会の報告を終わらせていただきます。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(花岡薫君) 次に,保健福祉委員長の報告を求めます。     〔35番鷹取清彦君登壇,拍手〕 ◆35番(鷹取清彦君) それでは,保健福祉委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は,甲第10号議案平成19年度岡山市一般会計予算について,外16件の議案であります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,甲第10号議案平成19年度岡山市一般会計予算について,甲第23号議案平成19年度岡山市介護保険費特別会計予算について,甲第50号議案岡山市児童福祉年金条例の一部を改正する条例の制定について,甲第94号議案平成18年度岡山市病院事業会計補正予算(第1号)について,の4件の議案については賛成多数で,その他の議案については全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。 それでは,審査の過程において特に議論となった問題について順次御報告申し上げます。 まず,甲第82号議案平成18年度岡山市一般会計補正予算(第6号)についてであります。 ここでは高齢者の日常生活用具給付等事業費について,今回の補正で当初予算の半分に近い707万円余が減額になっていることに,委員からその事情説明を求められ,当局から,電磁調理器,手押し車,保温器を初め7品目すべてで当初の見込みを下回ったとの説明がありました。 これに対し委員から,従前から給付品目の見直しを指摘しているが,補正予算でこのような結果が出たのは給付品目が高齢者のニーズに合っていないからではないか,高齢者の生活実態に合わせて改めて見直しをすべきだとの意見があり,当局から,これまでにも何度か財政課と協議をしているが,助成であるため品目をふやすことは難しいと考えている。しかし,結果的に707万円余の減額となっているので,給付品目の変更等工夫ができるかどうか検討していきたいとの答弁がありました。 次に,甲第93号議案平成18年度岡山市介護保険費特別会計補正予算(第4号)について並びに甲第23号議案平成19年度岡山市介護保険費特別会計予算について,一括して御報告申し上げます。 ここでは,平成18年度から実施されている介護予防事業の運営の主体である地域包括支援センターの運営について議論がありました。 委員から,補正予算では介護予防サービスに関する予算がすべての費目で減額となっているが,地域包括支援センターでの介護予防の機能がうまく働いていないのではないか,実態はどうなのかとの質問があり,当局から,新予防給付のケアプランの作成については居宅支援事業所へもお願いしているが,さまざまな要因が重なり,地域包括支援センターでもケアプラン作成件数が非常に多く,本来の業務にまで手が回らないのが実態であるとの答弁がありました。 さらに委員から,19年4月からこのケアプラン作成には8件ルールという制限がかかってくる。制限適用後も,引き続き受託意向のある居宅支援事業所数が現在と比べ減っていく中,ケアプラン作成ができなくなることのないよう万全の体制をとらなければならない。受託可能な居宅支援事業所数をふやそうとするなら,政策的な判断が必要なのではないかとの指摘があり,当局から,居宅支援事業所も忙しい状況ではあるが,地域包括支援センターを運営するふれあい公社と協力し,少しでも事業所の応援をいただけるようお願いして,できるだけ早期に体制を整え,地域包括支援センターとしての本来の業務が進められるよう努力したいとの答弁があったのであります。 また,委員から,包括支援センター運営協議会は各地域包括支援センターの運営等をチェックしている機関であるが,センターの課題をしっかりと議論してもらい,出された意見をセンターに反映できる体制を市でつくってほしいとの意見がありましたので申し添えておきます。 続いて,甲第10号議案平成19年度岡山市一般会計予算について御報告申し上げます。 まず,同和施策補助金についてであります。 ここでは平成18年度行政サービス棚卸し(事業仕分け)において廃止の方向が出されたことを踏まえ,19年度予算に計上するに当たっての当局の考えが議論となりました。 委員から,以前から事業費補助にシフトしても支障はないのではないかという指摘がありながら,19年度には1,300万円余が予算化されているが,その積算根拠は何かとの質問があり,当局から,それぞれの団体の補助金については年度別の推移に基づき,財政課と協議して決定しているとの答弁がありました。 さらに委員から,19年度予算を見ると,確かに事業仕分けの結果も受け減額傾向になっているが,この補助金の廃止はできるだけ早期に頑張っていただきたい。また,人権施策補助金は18年度当初予算と同額の800万円が予算化されている。18年度の補正予算では220万円減額となっている状況から,事業費補助であるこの補助金についてはぜひ活用を進めていただき,人権啓発が後退しないようにしてほしいとの要望がありました。 次は,いのちの電話協会相談員養成事業費補助金10万円についてであります。 委員から,いのちの電話協会は長年地道に活動しており非常に高く評価している。また,自殺予防の対策をとることは非常に歓迎すべきで頑張っていただきたいと思うが,ほかに同じような相談事業をしている団体もある。なぜいのちの電話協会にのみ養成事業の補助をするのかとの質問があり,当局から,いのちの電話協会は相談員に対して内容の濃い研修をしており,しかもボランティアで24時間交代で取り組んでいる点に着目して,現在不足している相談員を養成するための費用を一部支援することにより,活動全体の活性化を図るとともに,確実な運営が確保されていくのではないかという観点から補助するものであるとの答弁がありました。 さらに委員から,自殺に関する相談を受ける市民団体はいろいろある。そういう団体に関しても,行政の方は積極的にタイアップしていくように検討してほしいとの要望がありました。 次は,保育費であります。 まず最初は,公立保育園の保育士についてであります。 委員から,臨時保育士やパート保育士でも,保育士の資格があれば保育の質の確保ができるという本会議の市長答弁には納得できない。保健福祉局の考えと臨時職員の状況はとの質問があり,当局から,臨時やパートの保育士も,保育士資格を持った方を雇用しており,岡山市が採用するという点では岡山市の保育士ということに変わりはない。ただ,現状は保育士資格がある方の確保が非常に厳しいと実感している。さらに,地方公務員法では,臨時職員は1年を超えない雇用期間と定められており,1年を過ぎて,ある程度の期間を置いて,また採用している状況である。採用については,以前は通算5年以内と定めていたが,それでは現場が回らないので,現在は8年雇用をしている方もいる。また,臨時調理員については1年のみの採用としているが,現場では毎年人がかわって,入園児一人一人で異なるアレルギー食への対応等苦慮しているのが現状である。これは岡山市だけの問題ではなく,同規模の都市でも同様の問題で苦しんでいる。採用の方法などを人事当局と協議しながら,何とか現場を維持できるようにしていきたいとは思っているが,地方公務員法という法律があるので,非常に厳しいと認識しているとの答弁がありました。 これに対して委員から,国の最低基準は障害児保育や家庭支援のための加配なども全く考慮されておらず,現在の保育の実態と合わなくなっている。子どもの保育の質を維持するためにも,国の最低基準にとらわれず,正規職員を確保していただきたいとの要望がありました。 なお,職員配置と国基準との関係では,福祉事務所の職員数が国基準より5名少ない現状について,職員確保を強く求める意見があったこともつけ加えさせていただきます。 次は,私立保育園と公立保育園の職員配置の公私格差についてであります。 委員から,職員の配置で公私の格差があるが,課題として認識しているかとの質問があり,当局から,私立保育園の保育士確保については,実際には私立保育園では20代前半の保育士を中心に採用しており,さらに保育士が結婚すると勤め続けることができないというのが実態ではないかと思っている。保育を充実させるためには私立保育園も充実していかなければならず,保育士が安心して勤められるというのも広い意味では少子化対策に寄与することになるので,職員の配置などについても提案していきたいとの答弁がありました。 これに対し委員から,障害児に対する保育士の加配についても,私立保育園では公立保育園と同じようにはなっていない。私立保育園にも障害児が多く入園しており,保育士の配置基準を是正しないと私立保育園に入園している児童にとって不利益となる。ぜひそういう格差を是正していただきたいとの意見があり,当局から,現在公立,私立の保育園を合わせると障害児は400人を超えている状態である。さらに,障害があるのではないかと思われる児童が250人程度おり,既に公立保育園が主体となって障害児保育を進めていくという次元ではなくなってきている。そのため,障害児保育や療育についての長期的,中期的な展望を示して,どういった予算編成が必要なのかを検討していかなければならないと考えているとの答弁がありました。 次は,私立保育園牛乳補助金の廃止についてであります。 これは,国の示す保育単価にはスキムミルク代が算定されておりますが,各保育園では3歳以上の児童に対しては実際には牛乳を提供していることから,私立保育園に対して,公立保育園と同様に牛乳を提供できるように,牛乳代金とスキムミルク代金との差額を補助していたものを廃止するものであります。補助単価は,児童1人当たり1日10円であり,平成18年度当初予算ベースで914万7,000円が削減されております。 委員から,この補助金廃止を見直す考えはないかとの質問があり,当局から,経常的経費の見直しをする中で,公私間格差はいかがなものかという論点で,何とか継続して認めていただきたいという話は進めてきたが,全体の経費削減の中で,この補助金については廃止となったとの答弁がありました。 これに対して委員から,公立保育園の児童も私立保育園の児童も実際には牛乳を飲んでいる。そのため私立保育園ではその分を持ち出す必要が生じることになってしまい,さらなる公私格差を助長することにもつながりかねない。また,食育推進計画を策定して取り組もうとしている岡山市の考え方とは全く整合性がないとの指摘がありました。 次は,児童館職員の嘱託化についてであります。 委員から,児童館は子どもたちの施設,しかも地域に開かれている施設であり,嘱託のみという体制で子どもの安全,安心に責任が持てるのか心配だ。嘱託化を見直すことはできないかとの質問があり,当局から,これは平成15年ごろからの懸案であり,平成17年2月の新行財政改革プランを受けて決定した。その中で,市民サービスの低下を招かずに全体の経費を削減するため,平成20年度から嘱託職員のみの体制にするものであるとの答弁がありました。 これに対して委員から,子どもたちへの対応は年々困難になっている。さらに,児童館は子どもたちが安心して来られる地域の大事な場所になっており,何か問題が起こったときの現場対応が嘱託職員だけで大丈夫だとは考えられない。平成19年度は正規職員を1人は残しておくということなので,その実態を踏まえてしっかり検証をしていただきたいとの要望がございました。 次に,(仮称)心豊かな岡山っ子育成プロジェクト実施委員会負担金280万円についてであります。 この内容は,子どもの心を育てる絵本の発行に関する経費などであります。 委員から,絵本というのは必ずしもしつけのためにある本ではない。なぜ絵本の作成を行政が行うのか,また280万円の使い方はとの質問があり,当局から,幼稚園や保育園などで繰り返し読みながら,基本的生活習慣をつけるための絵本を作成するよう,プロジェクト検討会議で意見が出されたものである。予算については250万円が絵本の作成費,残り30万円が実施委員会を立ち上げるための経費であり,2万4,000冊を作成する予定で,単価は100円プラス消費税を見込んでいるとの答弁がありました。 さらに委員から,絵本は文学作品であり,行政が無理をして作成する必要はない。現場の専門家の意見も聞き,子どもに基本的生活習慣を身につけさせるために親がどのようにすればいいのかということを盛り込んだ,子育てハンドブックを作成したらどうかとの提案がありました。 最後に,平成19年度の予算執行体制についてであります。 まず,介護保険料の徴収に関してであります。 委員から,料金の徴収に当たっては,生活困窮の方については生活の内容などを考慮しなければならない。新設される予定の料金課の問題だけではないと思うが,その対応はどうするのかとの質問があり,当局から,介護保険料を滞納している方が税金などをすべて滞納しているわけではないが,一元的に徴収を行うことで徴収コストの効率化などが図られるし,市民にとっては各料金の納付事務をまとめて完了できるなど利便性が向上すると考えている。指摘の件は料金課が新設される中で検討されるべき課題であると考えているとの答弁がありました。 これに対し委員から,19年度の介護保険料が値上がりする人が1万5,500人見込まれるので,介護保険課にも問い合わせが多くなると予想されるが,支払いは料金課の所管であり,たらい回しになる可能性がある。市民サービスの低下を来さないようにするために,本年4月に料金課を新設しても,介護保険課でも対応できるように配慮すべきだとの意見がありました。 次は,こども企画課及びこども福祉課に関してであります。 委員から,子どもたちの問題を本気で考えるために,このような改革をすることは必要だと思う。ただ,中途半端な体制で格好をつけただけで終わらせないようにしてほしい。こども企画課が扱う事務は非常に幅広く困難なものであり,そのためにも局相当くらいの体制をとるべきではないかとの質問があり,当局から,少子化・子育て対策,幼保連携,環境整備,児童相談所,幼児教育推進など,子育てに係る岡山市の課題が集約したようなプロジェクトをこども企画課が担うことになってくる。政令市になる中で,一段と強めていかなければならない部門だと考えており,体制についても要望しているとの答弁がありました。 さらに委員から,勤労福祉課業務がこども企画課,こども福祉課という形に分けられ,勤労者に対する施策の所管が課から係に縮小される。若年層の雇用の問題,高齢者の雇用の問題,さらにはワーキングプアの問題など,勤労者をめぐるさまざまな問題が今や大きな社会問題となっている。勤労者の福祉施策をさらに充実していくためにも,子どもだけに特化することなく,今後も雇用の創出や勤労者福祉のための調査研究をきちんと進めていただきたいとの要望がありました。 以上,本委員会における審査の経過を御報告いたしましたが,当局におかれましては委員会審査の過程で各委員から出されたさまざまな意見や要望に十分留意され,事務事業の執行に当たられますよう申し添えて,保健福祉委員会の報告を終わらせていただきます。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(花岡薫君) 次に,環境消防水道委員長の報告を求めます。     〔8番難波弘君登壇,拍手〕 ◆8番(難波弘君) それでは,環境消防水道委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は,甲第10号議案平成19年度岡山市一般会計予算について,外11件の議案についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,甲第53号議案については賛成多数で,その他の議案についてはいずれも全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。 それでは,審査の過程において特に議論となりました甲第53号議案岡山市美しいまちづくり,快適なまちづくり条例の制定について御報告申し上げます。 この条例案は,本市の美しいまちづくり,快適なまちづくりを,さらに実効性を持ち,市,市民,事業者協働により推進するため,岡山市環境美化条例の全部を改正しようとするものであり,主な改正点は1,現行条例の美化の取り組みをより推進し,あわせて公共の場所での路上喫煙を制限し,快適なまちづくりを推進すること,2,美しいまちづくりを特に推進するため,重点的に啓発,美化活動の措置を講じる区域を美化推進重点区域とし,また快適なまちづくりを推進するため,路上喫煙による身体及び財産への影響または被害を防止する措置を講じる区域を路上喫煙制限区域として指定すること,3,指定区域について,啓発活動等の措置を講じるのみでは条例の目的を達成できない場合には,それぞれ特別区域に移行し,過料を徴収すること,の3点であります。 当局の説明によりますと,美化推進重点区域,路上喫煙制限区域に指定して啓発活動を実施し,1年程度経過しても効果があらわれない場合に,それぞれを特別区域に移行し,違反者から過料を徴収するとのことでありますけれども,委員は,特別区域及び過料に係る条項については,総合政策審議会でも意見が真っ二つに分かれており,市民合意が得られているとは言いがたい。やはり,一定の啓発活動を実施した後に改めて検討すべきであり,現時点で条例案に盛り込むのは拙速であるとして,それらの条項を削除した対案を示して当局に議案修正を求めたことから,この議案の審査では,まずこれらの条項を削除するか否かが論点になりました。 委員は,当局に対し,甲第53号議案における条例案で実施しようとしている啓蒙・啓発活動については,現行の環境美化条例でも十分できると思われるが,これまでの活動について何も検証されないままに次のステップへ行こうとしている。さらに,重点区域,制限区域に指定して効果がない場合に特別区域に移行し,過料を徴収することとしているが,条例が施行されれば,明確な根拠がなくても感覚的に特別区域に移行してしまうのではないかと,これまでの活動を検証することの必要性,及びなし崩し的な特別区域への移行に対する懸念を表明したのでありますが,当局からは,これまでは啓発活動等が継続的にできていなかった。今後は,重点区域,制限区域を設定して,より実効性のある啓発を行っていくが,過料といういわゆる抑止力を設けて,マナー,モラルの向上を図ることをねらいとしている。特別区域に移行する場合には,当然それに係る予算があるので,そこで議会の審議を受けることになるとの答弁があったのであります。 しかし,委員から,今回過料に関する事項を認めてしまうと,実際に特別区域に移行する段階では議会として予算額の多寡は審議できても,制度の可否を審議することができない。運用上は2段階であっても,条例を審議する機会は今回しかなく,それでは我々は責任を持てないとの意見がありました。 そこで委員は,委員会に示された過料制度を除いた対案で当局のしようとしている啓発活動など条例改正の目的が達成できるのか,それともできないのかと二者択一を求めたところ,当局から,できるかできないかと言われれば,できないとしか言いようがない。我々は過料を徴収することが目的ではなく,過料を規定することによって抑止力となることを期待しているとの重ねての答弁があり,関係条項を削除することを拒んだのであります。 次に,美化推進重点区域,路上喫煙制限区域についてであります。 当局から,条例施行後に指定される美化推進重点区域,路上喫煙制限区域の予定指定区域図が示され,美化推進重点区域については,人が多く集い,美しいまちであると多くの市民に実感してもらえる場所,市のシンボリックで市民の美しいまちづくりの意識向上のために啓発効果があると思われる場所を選定し,路上喫煙制限区域については,喫煙による身体,財産に対する影響が非常にあらわれやすい,ある程度通行量がある場所を選定した。これらの場所の選定に当たっては,経済局が実施した商店街通行量調査結果を参考にしたとの説明がなされました。 これを受けて委員から,市役所周辺が予定区域に含まれていない。市役所は多くの人が集まり,啓発・啓蒙しやすく実効性が上がる。市民感覚としても範を示す場所として含めるべきではないか。いずれにしても,区域の決定には市民の納得する理由が必要であり,もう少しきちんと整理しなければならないとの意見があったため,委員は,当局が参考にした商店街通行量調査結果を資料として求めたのでありますが,その資料は商店街を中心とした地区の通行量だけを調査しているものでありました。そのため,委員から,これ以外の地区の通行量は調査していないのに,この調査結果だけでどのようにして通行量が多いと判断したのかとの質問がありましたが,当局からは明確な答弁が得られませんでした。 そのため,委員から,非常にあいまいな基準であり,やはり環境局がみずから必要な通行量調査をすべきであった。今後,特別区域に移行されると過料を徴収することになるが,きちんとした基準,システムをつくっていかないと,市民の理解が得られないとの指摘があったのであります。 さらに委員から,予定指定区域の面積が市全域に占める割合はどうか。また,巡視員を配置する場合の費用を明らかにしないと条例案を審査できないとの指摘があり,当局から,美化推進重点区域が1.08平方キロメートルで市域の0.1%,路上喫煙制限区域が0.59平方キロメートルで市域の0.07%である。巡視員は2人1組の1班体制で,費用として600万円程度と試算をしているとの答弁がありました。 これに対し委員から,1%に満たないコンマミクロの世界の話であるにもかかわらず,ここへ人と金を投入しようとしている。考え方の問題ではあるが,費用対効果についても疑問があるとの意見もありました。 委員会審査ではこのような意見が出されましたが,採決に当たっては環境美化に反対するものではないが,議会の意見を聞いて,議会に相談してというのであれば,条例案では過料制度はやめて全会一致となるよう目指すべきであるといった意見が出されました。その一方で,運用面において,区域の指定基準等が明確でなく十分な内容であるとは言えないが,条例案が可決されれば市民にとってよりわかりやすい市の方針を示すよう鋭意努力していただきたいといった意見,さらに実効性を持たせるためには過料が必要だと思うが,啓発・啓蒙が大前提であるといった意見も出され,賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決定したのであります。 以上,審査の経過を御報告いたしましたが,当局におかれましては,委員会審査の過程で各委員から出されましたさまざまな意見や要望に十分留意され,事務事業の執行に当たられますよう申し添えて,環境消防水道委員会の報告を終わらせていただきます。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(花岡薫君) 次に,経済委員長の報告を求めます。     〔23番浦上雅彦君登壇,拍手〕 ◆23番(浦上雅彦君) 経済委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は,甲第10号議案平成19年度岡山市一般会計予算について,外11件の議案についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 この際,審査の過程において特に議論のありました数点について御報告申し上げます。 まずは,甲第27号議案平成19年度岡山市市場事業会計予算についてであります。 本予算の説明に際し当局から,「平成19年度岡山市中央卸売市場管理運営方針」の報告がありました。これは長期ビジョン,中・短期ビジョンを含んだ将来ビジョンの作成や空き店舗対策,施設老朽化対策等についての包括的な運営方針であります。 これらに対し委員から,現在策定されている岡山市中央卸売市場基本構想・計画にかわり,新たな将来ビジョンを策定するとのことだが,現行の計画をどのように評価し,新たなビジョンにつなげるのかとの質問があり,当局から,物流システムの変革など市場を取り巻く環境が急激に変化しており,現行の計画を大幅に修正する必要がある。全国的な卸売市場の現状に精通した方をリーダーにした新しいメンバーで,市場のあり方,行政のかかわり方など,さまざまな角度から踏み込んだビジョンを策定したいとの答弁があり,ビジョン策定への強い決意表明がありました。 また,委員から,市場は軟弱地盤に立地し,地中の塩分濃度も高い。施設老朽化対策を講じるに当たっては,施設の根幹である埋設物についての調査も行うべきである。また,市場の活性化を図るため,売上高を基礎にした使用料を見直すべきである。さらに,行政依存型から脱却するためには,行政,市場,業者の意識改革が必要であり,今後の計画にも織り込んでいただきたいとの指摘・要望があり,当局から,市場施設は現在築後25年を経過しており,今後10年間は維持する必要がある。平成19年度には施設の老朽化度合いの調査を行い,対策方法,予算,優先順位などを踏まえた計画書を作成する。売上高割使用料については全国の状況も踏まえ,今後十分検討したい。また,意識改革については,現在もセミナーを開くなど改革に努めているが,これからも力強く推進していきたいとの答弁があったのであります。 次に,甲第10号議案平成19年度岡山市一般会計予算についての議論を御報告いたします。 まず,第7款商工費中,国民宿舎事業費345万6,000円についてであります。 これは先般,大規模漏水が発見され,施設全体の老朽化を理由に,本年4月から休止される国民宿舎おかやま桃太郎荘について,休止後の施設保全を目的とし,周囲に安全策を講じるための予算であります。 委員から,地元住民は休止後の施設の荒廃化や周辺環境の悪化など,強い不安を感じている。今後,一つの重要な資源としてどのように活用するのか早急に決定すべきであるとの指摘があり,当局から,地元の方々の不安も承知しており,荒廃を防ぐため,機械警備とあわせ屋内への侵入防止などの措置を行いたい。また,本施設は国立公園内に位置し,公園法での制約があるため検討に時間を要している。今後,環境省など関係機関とも相談し,地元や議会の意見を踏まえ,早急かつ慎重に検討したいとの答弁がありました。 さらに委員から,桃太郎荘の施設開設者として休止を判断した以上,指定管理者への補償問題も重要である。指定管理者制度そのものの問題にもかかわるため,今後十分協議を行っていただきたいとの意見や,施設の休止決定は抜本的な修繕工事の費用だけでなく,補償金額も考慮に入れた上で判断する必要があり,再考すべきではないか。また,過去抜本的な修繕を行ってこなかったことに対しての責任をどう感じているのかとの指摘があり,当局から,修繕工事にかかる多大な経費や,国民宿舎に対する使用者ニーズの変化など総合的に判断し休止の決定をした。ただ,指定管理者制度へ移行する時点において,施設の老朽化に対する認識が甘かった点は反省している。現在,補償問題については市民の理解が得られるようにするためにも,第三者に相談しながら指定管理者とも誠心誠意協議を行っており,結果については本委員会に報告するとの答弁があったのであります。 また,地域の過疎化やバス路線の廃止など,地元市民の不安を解消するため,バス会社に対して路線存続を強く要請することや,仮に路線が廃止されることになれば,それにかわる代替案の検討を行っていただきたいとの要望があるなど,各委員から,休止を決断した過程や今後の方針についてさまざまな指摘や意見があったのであります。 次に,本市観光行政の今後のあり方について議論がありました。 委員から,本市における入り込み観光客数が年々減少傾向にあることを踏まえ,行政としてどのように対応していこうと考えているのかとの質問があり,当局から,観光についての行政の役割や観光協会の役割を見直すなど,従来の観光行政を再検討したいと考えている。また,本年4月にはデスティネーションキャンペーン,11月には生涯学習フェスティバル,平成21年には緑化フェアと,大きな事業が予定されており,それらを一つの観光資源として活用したい。本市の観光・宿泊客の増加に少しでもつながるよう,所管課との連携や全庁的な取り組みについて今後も検討していきたいとの答弁がありました。 次に,第6款農林水産業費についてであります。 まず,平成19年度から国策により品目横断的経営安定対策などが導入され,本市の農業施策も大きく転換することについて,委員から,制度導入によって本市の農家は大変な苦労をしている。担い手育成や集落営農組織の拡大など,必要な対策を今以上に推進すべきである。高齢化,後継者不足などで困っている農家のためにも,本市としての確固たる姿勢を早急に確立していただきたいとの指摘があり,当局から,新しい制度導入に向けた本市の対策の結果,麦の生産者は9割が補助対象になるという成果がある一方で,補助対象になれない農業者がおられるのも事実である。本市としても,認定農業者経営展開リース事業補助や農業経営基盤強化資金利子補給などによる担い手の育成や規模拡大,経営基盤の強化などとともに,農業近代化利子補給やふるさと特産物育成対策事業費補助による担い手以外の農業者に対する支援も行っていく。国としても新たな制度の運用に努力している現状ではあるが,今後も順次対策を講じていきたいとの答弁がありました。 また,農業問題に関連して委員から,現在日本政府はオーストラリアとのFTA・EPA交渉に入ろうとしている。この交渉は日本農業にとっても深刻な問題であり,農業問題の厳しい現実を踏まえ,望ましい結果となるよう後押しをしていきたいとの意見があり,委員会の中でも,日本の農業を守り,振興を願うという観点から一定の理解が示されました。 最後に,土地改良事業における議論の中で,複数の委員から,土地改良区事業と土地改良区のない地区における単市公共事業について,事業量の格差があるのではないか。平等性・公平性を確保するためにも,事業の必要性,緊急性の精査を確実に行い,事業を推進していただきたいとの意見があったことを申し添えておきます。 以上,主な意見を申し上げましたが,このほかにも審査の過程において委員からさまざまな指摘,要望等が出されました。当局におかれましては,これらのことを真摯に受けとめ,適切に対応していただくよう要望し,経済委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(花岡薫君) 次に,建設委員長の報告を求めます。     〔7番加藤公彦君登壇,拍手〕 ◆7番(加藤公彦君) それでは,建設委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は,甲第10号議案平成19年度岡山市一般会計予算について,外14件の議案についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,いずれも原案のとおり可決並びに同意すべきものと決定いたしました。 なお,甲第10号議案,甲第22号議案,甲第82号議案及び甲第92号議案については,採決に当たり一部委員から反対があり,賛成多数で,その他の議案については全会一致であったことを申し添えておきます。 それでは,審査の過程において特に議論となった点について御報告申し上げます。 まず,甲第10号議案平成19年度岡山市一般会計予算について,歳出第8款土木費第20項都市計画費第1目都市計画総務費中,庭瀬駅・高島駅南口改札新設負担金5,341万円余についてであります。 委員から,この事業における本市とJRとの負担割合はとの質問があり,当局から,自動改札,上屋,券売機,ホームへの階段等,ほとんどの費用は市が負担し,監視装置等の一部の施設整備をJRが負担するとの答弁がありました。 これに対し委員から,今後も駅の改修や新設が見込まれる中,事業者としてJRが恩恵を受ける部分もあるのだから,市が必ず負担しなければならないものはともかく,過剰な負担を抱えることのないよう留意してもらいたいとの指摘がありました。 次に,甲第47号議案岡山市建築確認事務等手数料条例の一部を改正する条例の制定についてであります。これは建築基準法の改正に伴い,本市の建築確認事務等手数料条例を改正するものであります。 委員から,建築士の職業倫理が守られなかったことにより,国において法が見直されているが,耐震偽装の再発防止策はとの質問があり,当局から,建築基準法及び建築士法の改正により,専門能力やモラルの向上,建築士の定期的な講習会参加が制度化されることとなっているとの答弁がありました。 さらに委員から,建築確認制度の欠陥が明らかになり,今後市が行う検査がふえることになると思うが,それに向けた市の組織体制はとの質問があり,当局から,機構改革により,本年度から建築指導課に構造審査係を設置し,専門的な構造の知識を有する専門の係での検査体制を組みたいと考えているとの答弁がありました。 次に,甲第82号議案平成18年度岡山市一般会計補正予算(第6号)のうち,県施行都市計画事業負担金及び県施行土木事業負担金についてであります。 これは地方財政法第27条の規定を根拠とする岡山県建設事業費市町村負担金徴収条例に基づいて,岡山県の行う建設事業に対して,市町村が負担金を支出するものであります。 委員から,県施行建設事業に対する岡山市の負担率は非常に高く,負担軽減を以前から建設委員会等で要望しているが見通しは。また,その要望を知事は知っているのかとの質問があり,当局から,平成14年度の負担額が35億円余であったのに対し,平成18年度は9億5,000万円弱となっており,ほぼ3分の1以下まで減少している。また,負担割合の軽減については市長会等いろいろな機会をとらえて要望しており,知事も知っていると考えている。県の財政状況が厳しいこともあり,直ちに要望が受け入れられるとは考えにくいが,今後も県に対し粘り強く要請していきたいとの答弁がありました。 次に,繰越明許費補正についてであります。これは土木費及び災害復旧費において40事業397件,35億4,737万円余を繰り越すものであります。 委員から,関係機関との協議に不測の日数を要したことを理由として繰り越す事業があるが,関係機関とはとの質問があり,当局から,JR,警察,NTT,水道局,下水道局等であるとの答弁がありました。その中に協議先が市の内部機関だけの事業があったため,委員から,警察やJR等の外部機関との調整が難しいことは理解できるが,市の内部機関においては協議が済んだ後に予算計上を行うわけであり,繰り越すのは理解しがたい。少なくとも市内部の協議においてはよく調整をしていただきたいとの指摘がありました。 また,委員から,土木費の約15%に当たる35億円余の繰り越しについて,職員数が減らされている中ではあるが,かなりの事業件数と金額だ。次年度に影響が出ないよう,できるだけ年度内での執行を心がけていただきたいとの指摘がありました。 以上,数点にわたり報告いたしましたが,審査の過程ではこのほかにもさまざまな意見や要望等が出されました。当局におかれましては,こうした意見を真摯に受けとめ,今後の事務執行に当たられますようお願い申し上げまして,建設委員会の報告を終わります。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(花岡薫君) 次に,文教委員長の報告を求めます。     〔16番藤井義人君登壇,拍手〕 ◆16番(藤井義人君) それでは,文教委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は,甲第10号議案平成19年度岡山市一般会計予算について,外9件の議案についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,甲第10号議案平成19年度岡山市一般会計予算について,甲第55号議案岡山市立岡山後楽館中学校・高等学校授業料及び入学選抜手数料等徴収条例の一部を改正する条例の制定について,甲第56号議案岡山市立幼稚園授業料条例の一部を改正する条例の制定について,甲第82号議案平成18年度岡山市一般会計補正予算(第6号)については賛成多数で,そのほかの議案については全会一致をもって原案のとおり可決並びに同意すべきものと決定いたしました。 それでは,審査の過程におきまして議論となりました点について順次御報告申し上げます。 まず,甲第10号議案平成19年度岡山市一般会計予算について議論となった点について御報告申し上げます。 1点目は,教育支援充実費のうち,障害児支援員の配置についてであります。 委員から,中学校での支援内容は主に生活支援となっているが,きちんとした学習支援もやっていく必要があるのではないかとの質問があり,当局から,現在の支援員の人数では,肢体不自由,視覚障害,聴覚障害などのある子どもへの生活支援や安全確保に重点を置いているが,学習支援もできるような体制の整備は今後の大きな課題と考えているとの答弁がありました。 これに対し委員から,人数がこれだけだから,これだけしかできないということではなく,それぞれの子どもに支援が行き届くよう,どういった視点での支援が必要なのかを検討していただきたい。中学校では現在,軽度発達障害の生徒が70人から80人いるとのことだが,今後増加することも予想される。そうしたときに,中学校での校内体制,教職員の意識,バックアップ体制は不十分であると感じており,そのあたりについてはしっかり現状を把握し,生徒や保護者の思いに沿えるような体制で取り組んでいただきたいとの要望があったのであります。 2点目は,耐震改修整備事業費についてであります。これは体育館について,小学校では耐震診断2校,耐震改修設計13校,耐震改修工事5校を実施し,中学校では耐震診断1校,耐震改修設計4校,耐震改修工事3校を行おうとするものであります。 委員から,体育館の耐震改修優先順位の設定基準の一つとして,南海・東南海地震の想定震度分布図をもとに,震度が高い地域のものを優先とのことだが,県南部についてはどこも同じような震度になっている。しかし,最近の研究結果では県南部で岩盤が地下深く落ち込んでいるところがあり,そこでは揺れが激しいといったことも出ている。こうしたことも十分想定しながら防災対策室などとも連携し,また学会の動向なども注視し,事業を進めていただきたいとの要望があったのであります。 3点目は,公民館運営費についてであります。ここでは地区公民館長の採用のあり方についてが議論となりました。 委員から,館長には市職員や教員のOBがなっているケースが多いようだが,採用方法を見直した方がいいのではないかとの質問があり,当局から,地域活動や公民館活動に一生懸命頑張ってもらえる人物を採用していくことが基本と考えているが,採用のあり方についてはよりよい方向を検討していきたいとの答弁がありました。 これに対し委員から,OBが館長になるのが悪いと言っているのではなく,OBであろうと一般市民と横一列で応募する機会を与え,館長になって頑張りたいと思う人を公平,平等に選んでいただきたいとの要望があったのであります。 次に,甲第59号議案不動産の買入れについてにおける議論についての御報告を申し上げます。 この議案は,7世紀ごろの古代山城であり,吉備最大の規模を呈する国指定史跡大廻小廻山城跡を恒久的に保護し,保存し,及び活用するために必要な土地として,今回10筆を買い入れようとするものであります。 委員から,今後10年間余にわたって逐次買い入れていくとのことだが,どういう基準でこの10筆を選定したのかとの質問があり,当局から,大廻小廻山城跡には城跡内で農業をなりわいとされている方が在住している。地元町内会と協議の上,そういった方々が城跡内から時期的に同一歩調で移転していただくことを優先し土地の選定を行った。今後,10年計画ではそれを優先して行い,城跡外も含めた残りの部分の買収についてはその後に行う方針であるとの答弁がありました。 さらに委員から,そういった方々はたとえ数年後であろうと土地を売ってくれるのではないか。もし,買収が困難な箇所があり買収できなかったとしたら,当初の目的を果たせないばかりかそれまでに要した多額の事業費がむだになってしまうおそれがあるとの懸念が表明されました。 これに対し当局から,買収交渉はしているが土地が広大である上に,地権者が多数であり,現段階ではまだ十分な御理解をいただいていない方もおられるとの答弁がありました。 これを受けて委員から,大半の土地買収が終了した後,このようなところとの買収交渉では,価格をあらかじめ決めて買収しているので,さらなる困難が予想される。問題を先送りするのではなく,優先順位を変更し,買収が困難な土地から先に交渉していくべきではないかとの指摘,要望があったのであります。 このほかにも審査の過程において,委員からさまざまな指摘,要望が出されましたが,当局におかれましては,これらについても真摯に受けとめ,適切に対応していただきますようお願いいたします。 以上で文教委員会の報告を終わらせていただきます。 ありがとうございました。(拍手)      ───────────── ○議長(花岡薫君) 次に,甲第53号議案岡山市美しいまちづくり,快適なまちづくり条例の制定についてに対しては,下市議員外7人から修正の動議が提出されました。 この際提出者の説明を求めます。     〔11番下市香乃美君登壇,拍手〕 ◆11番(下市香乃美君) ただいま御上程になりました修正案について,提案者を代表しまして御説明をいたします。 本修正案は,甲第53号議案岡山市美しいまちづくり,快適なまちづくり条例の一部を修正するものであります。 修正箇所は,お手元にお配りしているとおりでありますが,提案理由について御説明申し上げます。 甲第53号議案は,本市の美しいまちづくり,快適なまちづくりをさらに実効性を持ち,市,市民,事業者協働により推進することを目的として,現行の環境美化条例を全面改正しようとするものです。 当局の説明によりますと,主な改正点は以下の3点です。 1,現行条例の美化の取り組みを推進し,あわせて公共の場所での路上喫煙を制限し,快適なまちづくりの推進を目的とする。 2,美しいまちづくりを特に推進するため,重点的に啓発,美化活動の措置を講じる区域を美化推進重点区域とし,また快適なまちづくりを推進するため,路上喫煙による身体及び財産への影響または被害を防止する措置を講じる区域を路上喫煙制限区域として指定することについて規定する。 3,指定区域について,啓発活動の措置を講じるのみでは条例の目的を達成できない場合には,それぞれ特別区域に移行することについて規定する。なお,特別区域内で違反行為を行った者は2万円以下の過料に処すること,及び新たに美しく快適なまちづくり巡視員を置くこともあわせて規定するというものです。 さて,甲第53号議案については所管の環境消防水道委員会において審査され,賛成多数で原案のとおり可決されたことは既に御報告のあったとおりです。 本修正案は,前述の改正点1,美化の取り組みの推進及び公共の場所での路上喫煙の制限及び,2,美化推進重点区域と路上喫煙制限区域の指定については当局提案を容認するものであります。しかし,3点目の過料制度の創設と巡視員の配置については容認できません。よって,本修正案はそれらの部分を削除するものであります。 以下,その理由を述べます。 1,委員長報告にもあるとおり,これらの部分については総合政策審議会での意見も二分されており,市民合意が得られているとは言いがたい。現時点でいきなり条例に盛り込むのは拙速であるということです。 2,委員長報告によると,予定されている美化推進重点区域の面積は1.08平方キロメートルで全市域の0.1%,路上喫煙制限区域は0.59平方キロメートルで,全市域の0.07%である。たったこれだけのエリアに対して配置する巡視員は2人1組の1班体制で,費用は年間600万円程度であるとのことです。血のにじむような行革を標榜する高谷市長でありながら,全市域の1%にも満たないエリアに対して毎年600万円もの新規支出を提案すること自体矛盾した行動であり,到底市民合意を得られるものではなく,容認できません。 3,委員会審査では本修正案と同様の試案も提示されました。委員から,この試案でしかるべき啓発運動を行った後,どうしても実効性が上がらず,かつまた市民合意が得られたならその時点で過料制度に移行すべきであるとの提案がありましたが,当局は過料という抑止力が必要であるとの見解を示し,過料制度導入に固執しています。私たちは過料という物理的な抑止力に頼らなくても一定の効果はできると考えています。 例えば,平成14年公布の健康増進法の制定により,わずか5年間で喫煙に関する考え方が大きく変わったことは,議員各位御承知のとおりです。ちなみに,条文では第25条,学校,体育館,病院,劇場,観覧場,集会場,展示場,百貨店,事務所,官公庁施設,飲食店その他の多数の者が利用する施設を管理する者は,これらを利用する者について,受動喫煙を防止するために必要な措置を講ずるように努めなければならないとあるのみで,罰則規定があるわけではありません。したがって,当局の言う過料という抑止力がなくては実効性を伴わないという説明には説得力がありません。 これまでの説明で,本修正案と原案との差異が明確になりました。すなわち,過料制度の新設及び年間600万円の巡視員経費負担増に対して消極的立場をとる修正案と,積極的立場をとる原案です。 本修正案は,改正条例の名称である美しいまちづくり,快適なまちづくりという趣旨及び第1条に規定された条例の目的について反対するものではありません。そもそも,このような趣旨の条例改正案は市民合意がなされ,同時に議会においても全会一致で成立させるべきものであると思います。いたずらに多数決で成立を図るならば,条例そのものの趣旨よりも,過料制度の新設及び年間600万円の巡視員経費負担増の是非を問うことになります。 ただいま御指摘しましたように,過料制度の新設及び年間600万円の巡視員経費負担増という部分で意見の対立があることは明白です。ゆえに,この部分を削除した修正案であれば全会一致で成立させることが可能です。 議員各位におかれましては,この点を御理解いただき,修正案に御賛同いただきますようお願いしまして,提案理由の説明を終わります。(拍手)
    ○議長(花岡薫君) 以上で委員長の報告及び修正案の説明が終わりました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わり,討論に入ります。 討論の通告があります。稲葉議員。     〔13番稲葉泰子君登壇,拍手〕 ◆13番(稲葉泰子君) 私は日本共産党岡山市議団を代表いたしまして,2月定例市議会に上程されました88件の議案のうち,甲第82号議案平成18年度岡山市一般会計補正予算(第6号)外12件の議案に対して,委員長報告に反対の立場で討論をいたします。 まず,合併特例区長と特例区委員の給料,報酬についてです。 甲第82号議案平成18年度岡山市一般会計補正予算(第6号)のうち,歳出第2款総務費第1項総務管理費第20目企画費中,報酬合併特例区事業費1,032万4,000円減額。甲第10号議案平成19年度岡山市一般会計予算,歳出第2款総務費第1項総務管理費第20目企画費中,合併特例区事業費4億9,695万円についてです。 特例区委員は,年間約1カ月の実働にもかかわらず,1カ月10万円の報酬。区長は支所長との兼務ではなくなり,仕事が減ったにもかかわらず,教育長や代表監査委員と同じ給料月額61万5,300円,年間1,100万円のままなのです。総合政策審議会委員の報酬は1回7,500円です。市民の合意は得られません。合併推進の見返りとしか思えないような支出は認められません。 次は,平和町1番地区と本町8番地区にかかわる市街地再開発事業にかかわる予算です。 甲第82号議案平成18年度岡山市一般会計補正予算(第6号)のうち,歳入第16款国庫支出金第2項国庫補助金第8目土木費国庫補助金中,市街地再開発事業費補助金2,460万円。甲第10号議案平成19年度岡山市一般会計予算歳出第8款土木費第20項都市計画費第10目市街地再開発費中,市街地再開発事業費7億3,087万1,000円は,市街地活性化として人口増をとの立場から,再開発事業に多額の税金を投入するものです。 問題は,建設するホテルやマンションに対し,国の補助金が削減されたことを受けて岡山市がその分を負担し,入居された方の固定資産税を超過課税をしようとする内容が含まれていることです。しかも,出された補助金は,マンションのロックがかかった内側の入居者共用部分までも対象となっております。このような税金支出は妥当ではありません。 次に,山南地区小学校拠点プールについてです。 甲第82号議案平成18年度岡山市一般会計補正予算(第6号)のうち,歳入第16款国庫支出金第2項国庫補助金第10目教育費国庫補助金中,小学校プール建設費補助金1,058万6,000円は,山南地区小学校拠点プールの建設にかかわる補助金です。太伯小,朝日小,幸島小,大宮小が共同で使用する温水プールを建設いたしました。今後プール授業はバスで移動することになります。思いつき政策で1校1プール制を変更し,地域開放と言いながら地域やPTAに負担を課し,他地域との整合性もありません。子どもに最善の利益をという観点からであるなら,1校1プール制を堅持すべきです。 次は,学校給食の民間委託に関する予算です。 甲第82号議案平成18年度岡山市一般会計補正予算(第6号),歳出第10款教育費第30項保健体育費第15目学校給食費中,学校教育施設等整備基金運営費3億4,243万8,000円と,甲第10号議案平成19年度岡山市一般会計予算第10款教育費第30項保健体育費第15目学校給食費小学校給食事業費21億3,709万2,000円,中学校給食事業費31億7,328万円中,調理業務民間委託費についてです。 平成19年度新たな4校に対する委託予算は7,060万円,合計45校の委託費の予算は4億7,906万5,000円です。学校教育の中で学校給食は食育の柱です。今,学校給食の調理業務を民間委託にした後に民間委託業者が撤退をしたり,業者職員の確保が困難で調理技術の質の低下などが懸念されています。私たちは民間委託よりも,パートを活用した直営方式で栄養士と現場調理員が一体となって食育をすることの方がコスト的にも質的にも有利との指摘を行ってきたところです。学校給食調理業務の民間委託を見直すべきです。 次に,駅元町地区再開発事業についてです。 甲第92号議案平成18年度岡山市駅元町地区市街地再開発事業費特別会計補正予算(第2号),甲第10号議案平成19年度岡山市一般会計予算のうち,歳出第8款土木費第20項都市計画費第10目市街地再開発費中,駅元町地区市街地再開発事業費特別会計繰出金1億1,977万2,000円,甲第22号議案平成19年度岡山市駅元町地区市街地再開発事業費特別会計予算は,駅元町第2工区ビルにかかわる予算です。そもそも特定建築者制度のもとで建築された第2工区ビルのホテル保留床は,大成建設株式会社と株式会社レイが責任を持つべきものであります。岡山市が24億円も使って購入し,貸すべきものではありません。 次に,岡山市民病院事業管理者成功報酬にかかわる予算です。 甲第94号議案平成18年度岡山市病院事業会計補正予算(第1号)は,前病院事業管理者の成功報酬1億5,700万円のうち7,400万円が未払い金として残っていることとあわせて,最高裁への上告のための弁護士費用等が計上されています。成功報酬については市民の納得が得られないとして,私たちは一貫して反対をしてきました。裁判の一審,二審で岡山市は敗訴をし,前病院事業管理者に支払われる予定になっていた7,400万円の成功報酬は執行されておりません。岡山市は控訴をせず,成功報酬は市へ返還するように求めていただき,裁判費用も含めて病院の建てかえ,充実をして患者のために使うべきであると考えます。 次は,同和団体補助金です。 甲第10号議案平成19年度岡山市一般会計予算のうち,第3款民生費第1項社会福祉費第15目人権同和施策費中,同和施策補助金1,317万1,000円は,部落解放同盟だけに支出する団体補助金です。特別措置法がなくなって6年もたつ現在,同和団体に対する補助金は廃止し,事業補助金に変えるべきです。よって,反対します。 次に,幼稚園授業料,後楽館高校の授業料等についてです。 甲第55号議案,甲第56号議案,甲第10号議案平成19年度岡山市一般会計予算のうち,歳入第15款使用料及び手数料第1項使用料第10目教育使用料中,後楽館高校授業料及び入学選抜手数料,幼稚園授業料の値上げについて反対します。3年に1度地方交付税基準単価の見直しに合わせて値上げを行い,条例改正をするものです。高校は月額2,600円を2,700円に,幼稚園は6,100円を6,300円に値上げを行うものです。 日本は経済協力機構──OECDの中で子どもの貧困率が平均を上回っています。少しでも負担を軽くして子育てのしやすい環境をつくることが,少子化に歯どめをかける喫緊の課題になっているのではないのでしょうか。保護者の所得が目減りする中での授業料等の値上げは認められません。ちなみに,倉敷市では幼稚園の授業料は4,500円です。 次は,自衛官募集事務費についてです。 甲第10号議案平成19年度岡山市一般会計予算,歳入第16款国庫支出金第3項委託金第2目総務費委託金中,自衛官募集事務費委託金,歳出第2款総務費第1項総務管理費第60目諸費中,自衛官募集事務費18万1,000円であります。 そもそも憲法第9条は自衛隊を認めていません。自衛官を募集する業務は岡山市の仕事ではありません。 次に,政令市関係の予算であります。 甲第10号議案平成19年度岡山市一般会計予算,歳出第2款総務費第1項総務管理費第20目企画費中,政令指定都市推進事務費2,920万円は,政令市構想を推進するための予算であります。 ことし1月22日に建部町と瀬戸町との合併により人口70万人になる見通しがついたとして,市長は平成21年度を目途に政令市に移行するとしています。しかし,市民への十分な合意が得られたとは言いがたく,設置が義務づけられている児童相談所に向けての準備状況,区割りをどうするか,国・県道の維持管理が移譲されると同時に債務も引き受けないといけないことなど,具体的な内容が明らかにされていません。政令市になると市民の暮らしがどう変わるのか,よくなるのかとの市民の疑問にはこたえないまま政令市への移行が進められようとしているのではないでしょうか。よって,認めるわけにはいきません。 次に,苫田ダム関連の予算です。 甲第10号議案平成19年度岡山市一般会計予算,歳入第23款市債第1項市債第4目衛生費中,岡山県広域水道企業団水源開発出資金充当1億3,400万円。歳出第2款総務費第1項総務管理費第20目企画費中,吉井川水源地域対策費2,789万4,000円,同じく歳出第4款衛生費第15項上水道整備費第1目上水道整備費中,岡山県広域水道事業団関係費2億2,580万2,000円です。建設総額2,040億円という巨額な苫田ダム建設を行い,ダム完成に伴って,岡山市は広域水道企業団からの受水を余儀なくされています。岡山市の給水量は減少しているにもかかわらず広域水道企業団からの受水をし,多額な受水費は料金値上げの原因となっています。身近な水源を廃止していることも誤りです。よって,この予算に反対します。 次に,下水道光ファイバについてです。 甲第10号議案平成19年度岡山市一般会計予算,歳出第2款総務費第1項総務管理費第20目企画費中,光ファイバ負担金1億99万円です。 下水道光ファイバ網を構築する事業は本来通信事業者がやるべきもので,岡山市が事業化をする必要がないと以前から指摘をしてまいりました。よって,認められません。 次は,津山線高速化に関する予算です。 甲第10号議案平成19年度岡山市一般会計予算,歳出第8款土木費第20項都市計画費第1目都市計画総務費第19節負担金補助及び交付金中,津山線高速化募金委員会助成金(10回目)686万円です。 これは津山線高速化を目指す募金委員会の募金目標額が集まらないということで,10年間にわたって市が補てんをするという予算であります。ことしが最後になりましたが,財界が集められなかった募金の穴埋めに市税を総額6,680万円も充てるものであり,間違った税金の使い方です。 次は,甲第12号議案平成19年度岡山市国民健康保険費特別会計予算について。 収納率が低いことと,医業費がふえていることを理由に,保険料を1人当たり年平均5,405円値上げするものです。今でも倉敷市よりも1万円も高い年額8万5,319円から,9万724円という全国トップクラスの高さになります。岡山市の保険料は,中核市で8番目の高さであり,国民健康保険の加入者は自営業者,高齢者,低所得者など,加入者の76.1%が年収200万円以下という現状です。負担は既に限界です。収納率を86%と想定して,滞納分を保険料値上げで対応するのは誤っています。岡山市は,今回初めて一般会計から2億500万円の繰り入れを行いますが,倉敷市は毎年5億円を繰り入れていきました。そうすれば保険料を抑えることができるからです。日本共産党国会議員団が全国の病院に調査をしたところ,保険料が払えず重症化した患者の事例が72病院,1,027件報告されています。ある病院では,生活が苦しくて保険料を6カ月も滞納していた55歳の男性が,受診したときには出血性胃かいようでなくなるという事例も報告されています。保険料が高くて払えない。お金がないから病院にかかれない。重症化して結局医療費がふえて,国保会計の赤字がふえるという悪循環になっているのです。 岡山市の国保加入世帯は45.85%です。保険料を上げるのではなく,減免制度を新設して,払える保険料にすることで収納率を上げることこそ必要です。そうすれば,国の補助金をふやすこともできます。国民保険制度を持続させ,健康・福祉都市岡山にふさわしい制度にと提案をさせていただきます。負担の限界を超えた保険料値上げは認められません。 次に,甲第23号議案平成19年度岡山市介護保険費特別会計予算についです。 ことしも値上げになる人が1万5,500人おられます。昨年増税になった人たちです。ことしも1人当たり年9,790円の値上げになります。来年度は国民健康保険料の値上げ,その上に住民税の定率減税の廃止での増税分1人当たり平均年7,000円。住民税制の10%均一租税で増税先行となり,高齢者にとっては2万円を超える負担増です。この時期の値上げはやめて,現段階でとどめるべきです。 次に,甲第28号議案岡山市の組織及びその任務に関する条例の一部を改正する条例の制定についてであります。 行政改革推進室と安全・安心ネットワーク推進室を市長直轄部局に置くことによって局長級が1人,審議監が2人ふえて,結局行革と言いながら組織の肥大化になっているのです。マトリックスの機構改革と言いながら,兼務辞令が多く任務がぼやけて実が伴っているとは言えません。再考すべきであります。 次に,甲第33号議案岡山市職員定数条例の一部を改正する条例の制定については,職員の定数を現行の6,656人から6,386人へと270人も減らす条例改正です。一般職の採用を3年間凍結での削減です。しかし,組織の持続性を考えたなら採用ゼロは問題です。財政のバランスをとって,必要な人材の確保はしておかなくてはいけません。よって,反対をいたします。 次に,甲第50号議案岡山市児童福祉年金条例の一部を改正する条例の制定については,心身に障害のある児童に対して身体障害程度1級又は2級あるいは療育手帳Aの児童の保護者には5万円を,身体障害程度3級,療育手帳Bの児童の保護者には年3万3,000円の福祉年金を支給する条例を,児童が施設に入所した場合は支給対象から外す条例に変えるものです。施設に入ったからといって,親が子どもを放置してるわけではありません。障害者の自立支援法の制定によって,応益負担が導入され,施設入所の使用料が措置制度から大幅に増額されているのです。施設を退所せざるを得ないような事態に追い込まれている方もおられる中,保護者の負担軽減を少しでも行う必要があるのです。支給対象を狭める経常経費の見直しということで200万円削減となることも認められません。 あわせて,経常的経費について3件申し上げます。当初予算の民生費から,私立保育園牛乳代補助1人1日10円ですが,総額約915万円が廃止されます。食育推進計画をつくる年に減らす予算ではありません。計画づくりとあわせて改めて食育予算として増額することを求めておきます。 また,私立保育園への市独自の修繕費補助276万円余が削減されることは公私格差の是正が必要なとき,実態に沿っているのでしょうか。再考を求めておきます。 児童館の職員体制をすべて嘱託職員にかえようとする方向は,子どもたちの大切な施設の現場責任体制に不安が残ります。それによって1,961万円を削減することは見直すべきです。 最後に,甲第53号議案岡山市の美しいまちづくり,快適なまちづくり条例の制定についての討論を行います。 この条例は,まちの美観を保持,公共の場所の快適な生活環境を保全するために,紙くずや空き缶の投げ捨ての防止や路上喫煙を制限するために,市民等の責務,事業者の責務を課し,措置命令,公表,立入調査,罰金,過料を設けるものです。そもそもごみのぽい捨てや路上喫煙等は基本的には個人のモラルに関することであって,岡山市の法律である条例によって規制をしようとするような案件ではありません。これまでの条例を適用し,市民啓発を徹底して行うことが先決です。罰則の上に巡視員の委嘱,過料の賦課徴収を行うことは,屋上屋を重ねることになるのではないでしょうか。 以上,今議会に上程をされました議案のうち,反対項目を随時述べさせていただきました。議員の皆様の賛同をお願いいたしまして,反対討論とします。(拍手) ○議長(花岡薫君) 次に,近藤議員。     〔39番近藤昭君登壇,拍手〕 ◆39番(近藤昭君) さて,私は無所属市民の会を代表して甲第10号議案平成19年度岡山市一般会計予算歳出第2款総務費第1項総務管理費第20目企画費第19節負担金補助及び交付金中,合併特例区事業費4億9,695万円について以下の理由によって反対する立場から討論をさせていただきます。 先日の無所属市民の会の代表質問でも,これまで建部,瀬戸は合併した1月から,御津,灘崎は2月から特例区長に常勤特別職として給与が支給されています。しかし,3月22日から規約の改正を行い,行政職の支所長を新たに配置し,特例区長と支所長の事務分掌を明確に分離いたしました。それまで行っていた特例区長の仕事の中から,行政の支所長業務がなくなったわけであります。にもかかわらず,特例区長の給与は61万7,300円から61万5,300円とほとんど変わっておりません。余りにも高い給与は市民の理解を得られないばかりか,市議会のチェック機能についても今後市民の批判を招きかねないと考えています。つまり市長,行政執行部の判断として,特例区長に水道事業管理者や教育長と同額を支給されていますが,この判断は間違っているということでございます。 以上の理由により,甲第10号議案に反対いたします。議員各位の御理解と御賛同をお願い申し上げ,反対討論を終わります。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(花岡薫君) 以上で討論を終わり,採決いたします。 日程第1の案件中,甲第10号議案平成19年度岡山市一般会計予算について以下13件の議案を他の議案と分離して起立により採決いたします。 議案名を職員に朗読させます。 ◎議会事務局次長(佐藤武君) 分離して起立により採決する13件の議案名を朗読いたします。 甲第10号議案平成19年度岡山市一般会計予算について,甲第12号議案平成19年度岡山市国民健康保険費特別会計予算について,甲第22号議案平成19年度岡山市駅元町地区市街地再開発事業費特別会計予算について,甲第23号議案平成19年度岡山市介護保険費特別会計予算について,甲第28号議案岡山市の組織及びその任務に関する条例の一部を改正する条例の制定について,甲第33号議案岡山市職員定数条例の一部を改正する条例の制定について,甲第50号議案岡山市児童福祉年金条例の一部を改正する条例の制定について,甲第53号議案岡山市美しいまちづくり,快適なまちづくり条例の制定について,甲第55号議案岡山市立岡山後楽館中学校・高等学校授業料及び入学選抜手数料等徴収条例の一部を改正する条例の制定について,甲第56号議案岡山市立幼稚園授業料条例の一部を改正する条例の制定について,甲第82号議案平成18年度岡山市一般会計補正予算(第6号)について,甲第92号議案平成18年度岡山市駅元町地区市街地再開発事業費特別会計補正予算(第2号)について,甲第94号議案平成18年度岡山市病院事業会計補正予算(第1号)について,以上でございます。 ○議長(花岡薫君) まず,甲第53号議案に対する下市議員ほか7人から提出された修正案を起立により採決いたします。 本修正案に賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立少数であります。よって,修正案は否決されました。 次に,甲第53号議案の議案について起立により採決いたします。 甲第53号議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第10号議案平成19年度岡山市一般会計予算についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第12号議案平成19年度岡山市国民健康保険費特別会計予算についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第22号議案平成19年度岡山市駅元町地区市街地再開発事業費特別会計予算についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第23号議案平成19年度岡山市介護保険費特別会計予算についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第28号議案岡山市の組織及びその任務に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第33号議案岡山市職員定数条例の一部を改正する条例の制定についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第50号議案岡山市児童福祉年金条例の一部を改正する条例の制定についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第55号議案岡山市立岡山後楽館中学校・高等学校授業料及び入学選抜手数料等徴収条例の一部を改正する条例の制定についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第56号議案岡山市立幼稚園授業料条例の一部を改正する条例の制定についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第82号議案平成18年度岡山市一般会計補正予算(第6号)についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第92号議案平成18年度岡山市駅元町地区市街地再開発事業費特別会計補正予算(第2号)についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第94号議案平成18年度岡山市病院事業会計補正予算(第1号)についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,ただいま議決いたしました13件の議案を除く他の議案について一括採決いたします。 これらの議案につきましては委員長報告のとおり決することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 午後1時20分まで休憩いたします。      午後0時16分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後1時26分開議 ○議長(花岡薫君) 午前中に引き続き会議を開きます。      ──────〇────── △日程第2 請願第6号,陳情第45号,陳情第6号~陳情第8号,陳情第12号      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程第2に入ります。 日程第2は,平成18年請願第6号御津虎倉笹目地内に計画している笹目谷産業廃棄物処理施設建設反対について及び平成18年陳情第45号ガイドヘルパー利用時間を従前どおりに戻すことについて以下5件の陳情についてであります。 これらを一括上程いたします。 お諮りいたします。 本件に対する委員長報告は会議規則第41条第3項の規定により省略いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わり,討論に入ります。 討論の通告があります。竹永議員。     〔27番竹永光恵君登壇,拍手〕 ◆27番(竹永光恵君) 私は日本共産党岡山市議団を代表して陳情第7号生活保護「母子加算」廃止に反対する意見書の提出について,陳情第8号生活保護の夏季・年末一時金をもとに戻すことについて,陳情第12号全国一斉学力テストの実施について,の3件について委員長報告に反対の立場で討論いたします。 まず,陳情第7号生活保護「母子加算」廃止に対する意見書の提出についてです。 生活保護の母子加算は,1949年に子育てを一人でする母親には追加的な栄養等が必要であるとの理由で,児童が18歳になった年度の3月31日まで加算されるとの目的でつくられた制度です。政府は昨年3月から,15歳以上の子どもを持つ一人親などの家庭に対し,加算額を3年かけて段階的に削減し,2009年度には廃止をすると言っています。岡山市では,2万3,260円が現在加算されており,全体の生活保護費の約16%という額です。これが削減されたら,食べ盛り,育ち盛りの子どもたちに大きな影響が出るとの指摘もあります。政府は廃止の理由を,加算があるために被保護世帯の方が,保護を受けていない世帯の実所得より上回るからとしています。 日本は今世界の中で子どもの貧困率が4位という状況で,格差と貧困の拡大が社会問題になっています。今しなければならないのは,憲法25条にうたわれた健康で文化的な最低限度の生活を保障するためにも,母子家庭の暮らしを守り,生活保護水準以下の生活を強いられてる人たちの生活を底上げする対策です。2003年の厚生労働省の調査では,母子家庭の平均年収は162万円です。就労支援は一部でしか実効を上げていません。実態を直視するならばこの陳情は採択すべきと考えます。 次に,陳情第8号生活保護の夏季・年末一時金をもとに戻すことについてです。 生活保護家庭に加算されていた夏季・年末一時金を岡山市は2005年4月に廃止しました。この陳情は,それをもとに戻してほしいという陳情です。この間,国が生活保護費を続けて削減し,高齢者加算,母子加算と次々に削減している状況の中での一時金の廃止です。 加算が廃止された後の保護世帯の生活状況を御存じでしょうか。冬でも暖房をつけずに我慢をしている,同年齢の友人が次々に亡くなっても香典も出せない,孫の結婚式も病気だとうそをついて欠席をしたなどの悲鳴に近い声が次々に聞こえています。先ほどの陳情第7号のときにも述べましたが,最低生活の底上げこそ今やるべき課題です。福祉都市を目指す岡山市として,せめて夏季・年末一時金を復活することを求め,この陳情を採択すべきと考えます。 次に,陳情第12号全国一斉学力テストの実施についてです。 文部科学省が計画している全国一斉学力テストは,小学校6年生と中学校3年生のすべての児童・生徒に国語と算数・数学のテストを全国一斉に受けさせるという内容で,学校と子どもに成績順の序列をつけるというものです。結果的に,子ども,学校間に過度の競争とふるい分けを強いることになり,子どもの心を傷つけ,学校嫌いを広げ,すべての子どもに基礎学力を身につけさせたいという親の願いに逆行するものとなっています。 また,個人情報保護の点でも懸念の声が上がっています。全国学力テストの回収,採点,集計,発送業務は民間企業に委託をします。小学校は進研ゼミで知られるベネッセコーポレーション,中学校はNTTデータが旺文社グループ・教育測定研究所と連携して当たります。受験産業が業務を請け負うのです。個人情報を国と受験産業が握ってしまうというのは大問題です。民間企業が請け負う学力テストをめぐっては,最近も山梨県と長野県の15小学校,約2,000人分の個人名入りデータが紛失する事故が起こっています。業務を請け負った企業が委託した電算処理システム会社から,別の配送会社へ運送会社が搬送する過程で不明になったとのことです。セキュリティーの保障はありません。せめて氏名などの個人情報は記入させないなどの措置をとり,市として万全の対策をとるべきです。それがとれないのであれば,参加を中止すべきです。犬山市では参加をしていません。その裁量は市教育委員会の判断にゆだねられており,強制されるものではありません。よって,この陳情は子どもたちを守るために採択すべきと考えます。 以上で討論を終わります。議員の皆さんの御賛同を賜りますようお願いいたします。(拍手) ○議長(花岡薫君) 以上で討論を終わり,採決いたします。 日程第2の請願及び陳情のうち,平成18年請願第6号御津虎倉笹目地内に計画している笹目谷産業廃棄物処理施設建設反対について,陳情第7号生活保護「母子加算」廃止に反対する意見書の提出について,陳情第8号生活保護の夏季・年末一時金を元に戻すことについて,陳情第12号全国一斉学力テストの実施について以上4件を起立により採決いたします。 なお,これらの4件の請願,陳情の採決では御着席の方は反対といたします。 まず,平成18年請願第6号御津虎倉笹目地内に計画している笹目谷産業廃棄物処理施設建設反対についてを起立により採決いたします。 本件に対する委員会報告は採択であります。委員会報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 全員起立であります。よって,本件は採択と決定いたしました。 次に,陳情第7号生活保護「母子加算」廃止に反対する意見書の提出についてを起立により採決いたします。 本件に対する委員会報告は不採択であります。委員会報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,本件は不採択と決定いたしました。 次に,陳情第8号生活保護の夏季・年末一時金を元に戻すことについてを起立により採決いたします。 本件に対する委員会報告は不採択であります。委員会報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,本件は不採択と決定いたしました。 次に,陳情第12号全国一斉学力テストの実施についてを起立により採決いたします。 本件に対する委員会報告は不採択であります。委員会報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,本件は不採択と決定いたしました。 次に,ただいま議決いたしました4件の請願,陳情を除く他の陳情を一括して採決いたします。 これらの陳情につきましては委員会報告のとおり決することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,委員会報告のとおり決定いたしました。      ──────〇────── △日程第3  広域行政及び政令指定都市調査特別委員会以下4特 別委員会の調査状況報告について      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程第3に入ります。 日程第3は,広域行政及び政令指定都市調査特別委員会以下4特別委員会の調査状況報告についてであります。 これらを一括上程いたします。 お諮りいたします。 これらの調査状況報告につきましては,委員長の報告を省略いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 広域行政及び政令指定都市調査特別委員会,社会システム・スポーツ振興調査特別委員会,都市活性化調査特別委員会,行財政問題等調査特別委員会の調査状況報告につきましては,お配りいたしております報告書のとおりそれぞれの報告がありましたので,御報告申し上げます。      ──────〇────── △日程第4  報第18号~報第26号      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程第4に入ります。 日程第4は,報第18号専決処分の報告について以下9件の報告についてであります。 これらを一括上程し,市長から説明を求めます。     〔市長高谷茂男君登壇〕 ◎市長(高谷茂男君) ただいま御上程になりました報告について御説明いたします。 報第18号はリース公用車の事故について,報第19号及び報第20号は市有自動車の事故について,いずれも相手方と和解し,賠償額を決定したものであります。報第21号及び報第22号は市道の管理瑕疵による事故について,相手方と和解し,賠償額を決定したものです。報第23号は市営住宅退去明け渡し等の債務について,訴訟手続により債務の履行を請求することを決定したものです。報第24号から報第26号までは市営住宅の家賃の滞納等について,相手方と民事訴訟法第275条の規定により和解をすることを決定したものです。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(花岡薫君) 以上で日程第4の報告を終わります。      ──────〇────── △日程第5  乙第1号議案      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程第5に入ります。 日程第5は,乙第1号議案岡山市議会会議規則の一部を改正する規則の制定についてであります。 これを上程し,提出者の説明を求めます。     〔26番横田悦子君登壇,拍手〕 ◆26番(横田悦子君) ただいま御上程になりました乙第1号議案岡山市議会会議規則の一部を改正する規則の制定について,提案者を代表いたしまして提案理由の御説明を申し上げます。 これは地方自治法の一部改正に伴いまして,委員会の議案提出に関する規定を新たに加えるため,本規則の一部を改正しようとするものであります。 議員の皆様の御賛同を賜りますようお願い申し上げまして,提案理由の説明を終わらせていただきます。(拍手) ○議長(花岡薫君) 以上で提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本案は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上,御決定願いたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わり,討論に入ります。 別に討論の通告がありませんので,討論を終わり,採決いたします。 乙第1号議案岡山市議会会議規則の一部を改正する規則の制定については提案のとおり決することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,乙第1号議案は提案のとおり決定いたしました。      ──────〇────── △日程第6  乙第2号議案      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程第6に入ります。 日程第6は,乙第2号議案岡山市議会委員会条例の一部を改正する条例の制定についてであります。 これを上程し,提出者の説明を求めます。     〔26番横田悦子君登壇,拍手〕 ◆26番(横田悦子君) ただいま御上程になりました乙第2号議案岡山市議会委員会条例の一部を改正する条例の制定について,提案者を代表いたしまして提案理由の御説明を申し上げます。 これは岡山市の組織及びその任務に関する条例の一部改正等に伴いまして,総務委員会の所管事項を改めるとともに,地方自治法の一部改正に伴いまして閉会中における委員の選任等を議長が行うことができる規定を新たに加えるため,本条例の一部を改正しようとするものであります。 議員の皆様の御賛同を賜りますようお願い申し上げまして,提案理由の説明を終わらせていただきます。(拍手) ○議長(花岡薫君) 以上で提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本案は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上,御決定願いたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わり,討論に入ります。 別に討論の通告がありませんので,討論を終わり,採決いたします。 乙第2号議案岡山市議会委員会条例の一部を改正する条例の制定については提案のとおり決することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,乙第2号議案は提案のとおり決定いたしました。      ──────〇────── △日程第7  乙第3号議案      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程第7に入ります。 日程第7は,乙第3号議案岡山市議会の各会派に対する政務調査費の交付に関する条例の一部を改正する条例の制定についてであります。 これを上程し,提出者の説明を求めます。     〔28番崎本敏子君登壇,拍手〕 ◆28番(崎本敏子君) ただいま御上程になりました乙第3号議案岡山市議会の各会派に対する政務調査費の交付に関する条例の一部を改正する条例の制定について,提案者を代表いたしまして提案理由の御説明を申し上げます。 基本的な改正点は,条例第7条収支報告書の提出の項について,今まで会派の経理責任者から提出しなければならない収支報告書に,領収書等の証拠書類の写しを添えて提出するように改正しようとするものであります。 今岡山市議会では,政務調査費の収支報告書の公開については,3月6日の代表者会議におきまして基本的には公開の方向で一致しております。議会内での代表者会議の議論を踏まえ,市民に対してその姿勢を示すべく本条例を改正し5月からの実施を目指すものであります。 議員皆様の全員の御賛同をいただきますように心からお願いを申し上げまして,提案理由の説明を終わります。(拍手) ○議長(花岡薫君) 以上で提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本案は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上,御決定願いたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わり,討論に入ります。 別に討論の通告がありませんので,討論を終わり,採決いたします。 乙第3号議案岡山市議会の各会派に対する政務調査費の交付に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを起立により採決いたします。 乙第3号議案について提案のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立少数であります。よって,乙第3号議案は否決されました。      ──────〇────── △日程第8  四ケ郷組合議会議員の選挙について      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程第8に入ります。 日程第8は,四ケ郷組合議会議員の選挙についてであります。 お諮りいたします。 選挙の方法はいかがいたしましょうか。     〔26番横田悦子君登壇〕 ◆26番(横田悦子君) ただいまお諮りになりました四ケ郷組合議会議員の選挙の方法につきましては,投票の煩を省き,議長を指名者とする指名推選の方法をとられますよう動議を提出いたします。 皆様方の御賛同を賜りますよう,よろしくお願い申し上げます。     〔拍 手〕 ○議長(花岡薫君) ただいま横田議員から,投票の煩を省いて,議長を指名者とする指名推選の方法によるよう動議が提出され,所定の賛成者がありましたので,動議は成立いたしました。よって,本動議を直ちに議題とし,採決いたします。 お諮りいたします。 本動議のとおり決定することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,本動議のとおり決定いたしました。 指名いたします。 職員に氏名を朗読させます。 ◎議会事務局次長(佐藤武君) 四ケ郷組合議会議員として議長が指名いたします方々の住所,氏名を朗読いたします。  岡山市惣爪281番地 小西本次さん  岡山市吉備津2079番地 古城秀夫さん  岡山市撫川166番地 安藤健吉さん  岡山市西花尻249番地 水嶋亮さん  岡山市大内田40番地 中尾稜さん  岡山市延友212番地 岡崎治幸さん  岡山市山田984番地1 蜂谷進さん  岡山市古新田561番地 渡邉隆紀さん  岡山市妹尾86番地 正保修さん 以上でございます。 ○議長(花岡薫君) ただいま朗読いたしましたとおり指名いたします。 指名いたしました方々を当選者と決定することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,ただいま指名いたしました方々が当選者と決定いたしました。      ──────〇────── △日程第9  六ケ郷組合議会議員の選挙について      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程第9に入ります。 日程第9は,六ケ郷組合議会議員の選挙についてであります。 お諮りいたします。 選挙の方法はいかがいたしましょうか。     〔26番横田悦子君登壇〕 ◆26番(横田悦子君) ただいまお諮りになりました六ケ郷組合議会議員の選挙の方法につきましても,投票の煩を省き,議長を指名者とする指名推選の方法をとられますよう動議を提出いたします。 皆様方の御賛同を賜りますよう,よろしくお願い申し上げます。     〔拍 手〕 ○議長(花岡薫君) ただいま横田議員から投票の煩を省いて,議長を指名者とする指名推選の方法によるよう動議が提出され,所定の賛成者がありましたので,動議は成立いたしました。よって,本動議を直ちに議題とし,採決いたします。 お諮りいたします。 本動議のとおり決定することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,本動議のとおり決定いたしました。 指名いたします。 職員に氏名を朗読させます。 ◎議会事務局次長(佐藤武君) 六ケ郷組合議会議員として議長が指名いたします方々の住所,氏名を朗読いたします。  岡山市撫川1370番地 太田卓志さん  岡山市川入82番地 高木良夫さん  岡山市加茂1302番地 牧野仁昭さん  岡山市高松350番地1 小西正士さん  岡山市新庄下267番地 三垣晴義さん  岡山市吉備津42番地 深田哲夫さん  岡山市山田1010番地 平松幹太さん  岡山市妹尾3840番地 永瀬頼幸さん 以上でございます。 ○議長(花岡薫君) ただいま朗読いたしましたとおり指名いたします。 指名いたしました方々を当選者と決定することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,ただいま指名いたしました方々が当選者と決定いたしました。      ──────〇────── △日程第10  三ケ村組合議会議員の選挙について      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程第10に入ります。 日程第10は,三ケ村組合議会議員の選挙についてであります。 お諮りいたします。 選挙の方法はいかがいたしましょうか。     〔26番横田悦子君登壇〕 ◆26番(横田悦子君) ただいまお諮りになりました三ケ村組合議会議員の選挙の方法につきましても,投票の煩を省き,議長を指名者とする指名推選の方法をとられますよう動議を提出いたします。 皆様方の御賛同を賜りますよう,よろしくお願い申し上げます。     〔拍 手〕 ○議長(花岡薫君) ただいま横田議員から,投票の煩を省いて,議長を指名者とする指名推選の方法によるよう動議が提出され,所定の賛成者がありましたので,動議は成立いたしました。よって,本動議を直ちに議題とし,採決いたします。 お諮りいたします。 本動議のとおり決することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,本動議のとおり決定いたしました。 指名いたします。 職員に氏名を朗読させます。 ◎議会事務局次長(佐藤武君) 三ケ村組合議会議員として議長が指名いたします方々の住所,氏名を朗読いたします。  岡山市吉備津1358番地10 仲達忠正さん  岡山市吉備津1630番地 長谷川秋男さん  岡山市惣爪168番地 脇本忠正さん  岡山市惣爪780番地 土肥誠一さん 以上でございます。 ○議長(花岡薫君) ただいま朗読いたしましたとおり指名いたします。 指名いたしました方々を当選者と決定することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,ただいま指名いたしました方々が当選者と決定いたしました。      ──────〇────── △日程第11  西一郷半組合議会議員の選挙について      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程第11に入ります。 日程第11は,西一郷半組合議会議員の選挙についてであります。 お諮りいたします。 選挙の方法はいかがいたしましょうか。     〔26番横田悦子君登壇〕 ◆26番(横田悦子君) ただいまお諮りになりました西一郷半組合議会議員の選挙の方法につきましても,投票の煩を省き,議長を指名者とする指名推選の方法をとられますよう動議を提出いたします。 皆様方の御賛同を賜りますよう,よろしくお願い申し上げます。     〔拍 手〕 ○議長(花岡薫君) ただいま横田議員から,投票の煩を省いて,議長を指名者とする指名推選の方法によるよう動議が提出され,所定の賛成者がありましたので,動議は成立いたしました。よって,本動議を直ちに議題とし,採決いたします。 お諮りいたします。 本動議のとおり決定することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,本動議のとおり決定いたしました。 指名いたします。 職員に氏名を朗読させます。 ◎議会事務局次長(佐藤武君) 西一郷半組合議会議員として議長が指名いたします方々の住所,氏名を朗読いたします。  岡山市撫川1170番地 難波照正さん  岡山市中撫川95番地 俣野堅さん 以上でございます。 ○議長(花岡薫君) ただいま朗読いたしましたとおり指名いたします。 指名いたしました方々を当選者と決定することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,ただいま指名いたしました方々が当選者と決定いたしました。      ──────〇────── △日程第12  諮問第1号      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程第12に入ります。 日程第12は,諮問第1号人権擁護委員候補者の推薦についてであります。 これを上程し,市長から提案理由の説明を求めます。     〔市長高谷茂男君登壇〕 ◎市長(高谷茂男君) ただいま御上程になりました議案について御説明いたします。 これは本年3月31日をもって任期が満了する人権擁護委員平田嬉世子氏,岡田富士男氏,中川照子氏及び坂田幸正氏並びに同6月30日をもって任期が満了する人権擁護委員脇本光代氏の後任として,同5氏を再推薦するに当たり,市議会の意見を聞こうとするものでございます。 なお,各氏の略歴につきましては,既にお手元に配付しておりますので,説明を省略させていただきます。 どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(花岡薫君) 以上で提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本案は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上,御決定願いたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わり,討論に入ります。 別に討論の通告がありませんので,討論を終わり,採決いたします。 諮問第1号人権擁護委員候補者の推薦については,これに同意することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,諮問第1号はこれに同意することに決定いたしました。      ──────〇────── △日程第13  意見書案第1号      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程第13に入ります。 日程第13は,意見書案第1号国民健康保険診療報酬審査支払手数料補助金の存続を求める意見書についてであります。 これを上程し,提出者の説明を求めます。     〔11番下市香乃美君登壇,拍手〕 ◆11番(下市香乃美君) ただいま御上程になりました意見書案第1号国民健康保険診療報酬審査支払手数料補助金の存続を求める意見書について,提出者を代表いたしまして提案理由の説明を申し上げます。 なお,提案理由の説明はお手元にお配りしております文案の朗読をもって説明にかえさせていただきます。   国民健康保険診療報酬審査支払手数料補助金の存続を求める意見書 現在,国民健康保険の保険者(市町村及び国保組合)が国民健康保険団体連合会に支払う診療報酬明細書(レセプト)の審査支払手数料について,県費補助金として1件8円の助成が行われているところであります。本制度については,制度創設当時は手数料の20%が補助されていたものの,現状では12%程度に低下しております。また,補助単価については昭和58年から1件8円で据え置かれた状態であります。 こうした状況の中で,県事務事業総点検により「制度創設後,相当の年数が経過し,診療報酬の審査支払事務については一定の適正化・迅速化が図られてきていること等」を理由として,平成19年度をもって廃止するとの方針が示されております。 現在,国民健康保険制度が大変厳しい局面にある中,審査支払手数料補助金を初め県支出金は現状の国保財政を維持する上で大きなウエートを占めており,県費補助の廃止が実施されれば国民皆保険制度の存続に関わる重大な問題であるといっても過言ではないところであります。 ついては,このような状況を踏まえ,国民健康保険診療報酬審査支払手数料補助金を廃止するとの方針を撤回し,補助金制度の存続を強く要望するものであります。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 以上でございます。 議員各位の御賛同を賜りますよう,よろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(花岡薫君) 以上で提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本件は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上,御決定願いたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わり,討論に入ります。 別に討論の通告がありませんので,討論を終わり,採決いたします。 意見書案第1号国民健康保険診療報酬審査支払手数料補助金の存続を求める意見書については,提案のとおり決することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,意見書案第1号は提案のとおり決定いたしました。      ──────〇────── △日程第14  意見書案第2号      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程第14に入ります。 日程第14は,意見書案第2号民法第772条の改正を求める意見書についてであります。 これを上程し,提出者の説明を求めます。     〔11番下市香乃美君登壇,拍手〕 ◆11番(下市香乃美君) ただいま御上程になりました意見書案第2号民法第772条の改正を求める意見書について,提出者を代表いたしまして提案理由の説明を申し上げます。 なお,提案理由の説明はお手元にお配りしております文案の朗読をもって説明にかえさせていただきます。   民法第772条の改正を求める意見書 岡山市は,性別にかかわらず,市民の1人ひとりの個性が輝く「住みよいまち・住みたいまち」の創造をめざし条例を策定し,計画を策定して取り組んでいる。 しかしながら,日本の法律と行政の仕組みにはまだまだ課題が多い。その一つが離婚から300日以内に生まれた子は前夫の子と規定した民法第772条の問題である。離婚後300日以内の出産で生まれた子どもは,現状では前夫の戸籍にしか入れられない。現夫の戸籍に入れるには前夫の同意を得て,家裁で前夫との親子(父子)関係不存在の確認や嫡出否認の手続が必要である。DV(ドメスチック・バイオレンス)の被害者であればそれは極めて困難なことも多い。 この20年から30年の産科学の進歩は,早産や超未熟児への対応を可能とし,妊娠200日台での出産は極めて多い。せっかくの出産の喜びが,戸籍問題で傷つけられるという事態の改善が必要である。 離婚・再婚が多くなった時代の変化の中にあって,子どもの父親が誰であるかを決める現在の民法の規定は旧態依然たるもので,時代に合ったものとはいえない。 よって,本市議会は国に対し,戸籍が事実と異なる記載とならないよう,民法第772条の運用実態について早急に調査し,現実に即した民法の改正を強く要望する。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 以上でございます。 議員各位の御賛同を賜りますようよろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(花岡薫君) 以上で提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本件は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上御決定願いたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わり,討論に入ります。 別に討論の通告がありませんので,討論を終わり,採決いたします。 意見書案第2号民法第772条の改正を求める意見書については提案のとおり決することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,意見書案第2号は提案のとおり決定いたしました。 なお,ただいま議決いたしました意見書案第1号及び意見書案第2号の字句の整理,提出先等につきましては,議長に御一任願っておきます。      ──────〇────── △日程第15  常任委員会及び議会運営委員会における閉会中継続 審査及び継続調査について      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程第15に入ります。 日程第15は,常任委員会及び議会運営委員会における閉会中継続審査及び継続調査についてであります。 お配りいたしておりますとおり,常任委員会及び議会運営委員会における閉会中継続審査及び継続調査について委員長から申し出があります。 お諮りいたします。 委員長から申し出のとおり,閉会中継続審査及び継続調査に付することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。      ───────────── ○議長(花岡薫君) 以上をもちまして2月定例岡山市議会に付議されました案件はすべて議了いたしました。      ───────────── ○議長(花岡薫君) この際お高いところからではございますが,お許しをいただき一言ごあいさつを申し上げます。 皆様方には,先月22日以来,29日間にわたり,平成19年度当初予算を初め数多くの議案につきまして,慎重に御審議をいただき,また議会運営にも終始御協力を賜り,本日2月定例市議会が無事閉会の運びとなりました。心より厚くお礼を申し上げます。 今議会では,政令指定都市に向けた展望や課題,市民生活に深くかかわる医療・教育問題,さらには厳しい財政状況を踏まえた行財政改革の推進など,多岐にわたる議論が展開されたところであります。当局におかれましては,市民福祉向上に職員一丸となってさらなる努力をお願いするものであります。 さて,私ども議員の任期も残すところあとわずかになりました。議員各位におかれましては,この4年間岡山市民の幸せを願い,御尽力されましたことに対し深甚なる敬意を表する次第でございます。間近にせまっております選挙戦で市民の皆様の信任を得て,再びこの議場において岡山市政に対する熱い思いを論じ合えるよう祈念いたすところでございます。また,今期をもって勇退,転進される方々におかれましては,市勢の発展と市民福祉の向上に多大なる貢献をされましたことに対し,深く敬意を表する次第でございます。どうかくれぐれも御自愛の上,今後とも岡山市政への御支援を賜りますようお願い申し上げる次第でございます。 不肖私,皆様の御推挙により平成17年5月に議長の要職を与えられ,今日まで公正,円滑なる議会運営を常に心がけてまいりました。議長の職責を果たすことができましたのも,副議長を初め議員各位の御協力,御支援のたまものと,この場をおかりして衷心より感謝を申し上げる次第でございます。 最後になりましたが,市民の皆様,高谷市長を初め理事者の方々並びに報道関係の皆様には,格別の御協力を賜りましたことに対し厚くお礼を申し上げます。 ありがとうございました。 以上をもちまして閉会のごあいさつといたします。      ───────────── ○議長(花岡薫君) この際市長からごあいさつの申し出があります。     〔市長高谷茂男君登壇〕 ◎市長(高谷茂男君) お許しをいただきまして,平成19年2月定例市議会の閉会に当たりまして,一言ごあいさつを申し上げます。 去る2月22日から本日まで長期間にわたり,御提案いたしておりました諸議案につきまして熱心に御審議を賜り,また先ほどはすべての議案を御議決いただきまして,まことにありがとうございました。 今議会は,平成19年の当初予算案を初め,数多くの議案を御審議いただきました。本会議や委員会において議員各位からいただきました御指摘,御提言につきましては,今後の市政運営に当たって心してまいりたいと存じております。 また,今議会は議員の皆様には任期の最後となる節目の議会でありました。新たな挑戦やさらなる飛躍を期しておられる皆様には,心から御活躍をお祈りいたします。そして,今期で引退される議員の皆様には,市民を代表してこれまでの御苦労,心から御礼を申し上げますとともに,今後とも御健勝で本市の発展のために御貢献をいただきますようお願いを申し上げます。 新年度は,政令指定都市への移行を目指した取り組みを進める大変重要な年となります。同時に,一層の行財政改革を進めるとともに,長期的なビジョンを策定し,本市の将来像に向けた具体的な政策を展開してまいります。この1年の重要性を十分に認識し,本市が全国に誇れる都市として発展していくことを目指して,さまざまな課題に全力で取り組む所存でございます。 最後になりましたが,市議会,市民並びに報道関係の皆様の今後一層の御指導,御鞭撻と御協力を賜りますようお願いを申し上げ,簡単ではございますが2月定例市議会の閉会に当たってのごあいさつとさせていただきます。 本当にありがとうございました。      ───────────── ○議長(花岡薫君) これをもちまして2月定例岡山市議会を閉会いたします。 大変御苦労さまでございました。      午後2時19分閉会...