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12月22日-11号

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  1. 岡山市議会 2006-12-22
    12月22日-11号


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    平成18年11月定例会    平成18年11月定例岡山市議会    議 事 日 程  第11号       12月22日(金)午前10時開議第1 甲第242号議案~甲第423号議案,県知事提出議案第2 陳情第24号 私学助成大幅増額を求める意見書の提出について 陳情第48号 国際刑事裁判所条約批准を求める意見書の提出について 陳情第54号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について 陳情第55号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について 陳情第60号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について 陳情第63号 岡山市内在住精神障害者に対する,公共交通機関の運賃割引について第3 報第105号 専決処分の報告について 報第106号 専決処分の報告について 報第107号 専決処分の報告について 報第108号 専決処分の報告について 報第109号 専決処分の報告について 報第110号 専決処分の報告について 報第111号 専決処分の報告について 報第112号 専決処分の報告について 報第113号 専決処分の報告について 報第114号 専決処分の報告について 報第115号 専決処分の報告について 報第116号 専決処分の報告について 報第117号 専決処分の報告について第4 諮問第3号 人権擁護委員候補者の推薦について第5 大正池水利組合議会議員の選挙について第6 意見書案第3号 私学助成大幅増額を求める意見書第7 意見書案第4号 国際刑事裁判所(ICC)条約の早期批准を求める意見書第8 常任委員会及び議会運営委員会における閉会中継続審査及び継続調査について 1 継続審査  〇 総務委員会    平成15年請願第2号 防衛庁を「省」に昇格することを求める意見書の提出について    平成15年請願第5号 治安維持法犠牲者国家賠償法(仮称)の制定を求める意見書の提出について    平成17年請願第2号 地方交付税地方財政の確保を求める意見書の提出について    平成15年陳情第20号 市町村合併にかかわる意見書の提出について    平成15年陳情第35号 自衛隊イラク派遣に関する意見書の提出について    平成15年陳情第38号 有事関連法の発動と自衛隊の海外派兵に反対する意見書の提出について    平成16年陳情第19号 普天間基地における軍用機の民間地上空での飛行停止を求める意見書の提出について    平成16年陳情第27号 イラクへの自衛隊派兵延長をやめ,自衛隊の即時撤退を求める意見書の提出について    平成17年陳情第9号 「骨太方針2005」において住民本位の地方財政確立に向けた意見書の提出について    平成17年陳情第10号 乳幼児医療費助成への国保国庫負担の減額調整(ペナルティー)の廃止を求める意見書の提出について    平成17年陳情第22号 サラリーマン増税,消費税の引き上げなど,大増税に反対する意見書の提出について    平成17年陳情第25号 最低保障年金制度の確立を求める意見書の提出について    平成17年陳情第29号 共謀罪の新設について慎重な国会審議を求める意見書の提出について    陳情第1号 政令指定都市をふまえた社会資本整備の推進,不良・不適格業者の排除について    陳情第4号 「市場化テスト法案」に関する意見書の提出について    陳情第10号 共謀罪の新設について慎重な国会審議を求める意見書の提出について    陳情第12号 郵便局の外務事務を統合する計画に反対する意見書の提出について    陳情第13号 住民の暮らしを守り,安全・安心の公共サービス拡充を求める意見書の提出について    陳情第16号 地方交付税制度財源保障機能を堅持し,充実させる意見書の提出について    陳情第44号 住民の暮らしを守り,公共サービス拡充を求める意見書の提出について    陳情第46号 選挙方法の改正を求める意見書の提出について  〇 保健福祉委員会    平成16年陳情第16号 生活保護国庫補助の削減と基準引下げの中止を求める意見書の提出について    平成16年陳情第25号 2年課程通信制看護師養成所の開校について    平成17年陳情第11号 乳幼児医療費国庫負担制度の創設を求める意見書の提出について    平成17年陳情第26号 長島・光明のハンセン病療養所を地域に開かれた医療・福祉施設として存続・発展させることを求める意見書の提出について    平成17年陳情第28号 JR不採用問題の早期解決を求める意見書の提出について    陳情第17号 障害者自立支援法施行に伴う地域生活支援事業の適切な実施について    陳情第21号 障害者自立支援法におけるガイドヘルプ日常生活用具給付事業の充実について    陳情第25号 障害者自立支援法施行に伴う地域支援事業について    陳情第27号 岡山市心身障害者医療費給付条例の改正について    陳情第45号 ガイドヘルパー利用時間を従前どおりに戻すことについて    陳情第47号 国の療養病床廃止削減計画の中止等を求める意見書の提出について    陳情第49号 障害者自立支援法の施行に伴う肢体不自由児者施策の充実について    陳情第50号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について    陳情第51号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について    陳情第52号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について    陳情第53号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について    陳情第56号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について    陳情第57号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について    陳情第58号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について    陳情第59号 障害者自立支援法施行等に伴う障害者施策の充実について    陳情第61号 障害者自立支援法施行等に伴う精神障害者施策の充実について    陳情第62号 障害者自立支援法施行等に伴う精神障害者施策の充実について  〇 環境消防水道委員会    請願第6号 御津虎倉笹目地内に計画している笹目谷産業廃棄物処理施設建設反対について  〇 経済委員会    平成17年陳情第21号 市有用排水路改良整備にかかる施工同意位置の変更等及び市有行政財産等不法占拠規制等に関する条例等の制定について    陳情第2号 WTO・FTA交渉に関する意見書の提出について  〇 建設委員会    平成17年陳情第12号 御津虎倉池ノ奥 場外舟券売場設置計画の廃止について    平成17年陳情第13号 岡山市御津虎倉池ノ奥 場外舟券売場設置計画の廃止について    平成17年陳情第18号 岡山市御津虎倉地区に計画されている場外舟券売場設置反対について    陳情第14号 岡山市浦安総合公園東地区駐車場の有料化について    陳情第23号 「大型遊戯施設」の開発申請について    陳情第43号 駅元町第一開発ビルの欠陥問題について  〇 文教委員会    平成15年陳情第34号 中心市街地[表町周辺地区]活性化推進について(岡山中央南小学校跡地利用を含む)    平成17年陳情第14号 義務教育費国庫負担制度堅持を求める意見書の提出について  〇 議会運営委員会    平成17年陳情第27号 議会本会議場傍聴席バリアフリー化等について 2 継続調査  〇 総務委員会    市政運営の基本方針について    主要政策の企画立案について    組織及び人事の管理について    文書管理及び情報公開について    財政問題について    財産管理について    行財政改革について    市民との協働について    文化政策について    情報政策について    入札及び契約について    男女共同参画について    国際交流について    国民健康保険事業について    市民サービスの充実について    合併・政令市について    選挙事務について  〇 保健福祉委員会    人権行政について    福祉行政について    保健行政について    環境衛生行政について    病院事業について  〇 環境消防水道委員会    廃棄物の処理及び清掃について    環境保全について    消防力の整備充実について    水道事業について  〇 経済委員会    商・工業振興対策について    観光対策について    農林水産業振興対策について    市場対策について  〇 建設委員会    都市計画について    都市再開発について    区画整理について    公園緑地について    道路橋りょう・河川港湾について    建築・住宅について    開発行為について    駐車場について    総合交通対策について    西部新拠点について    下水道について    公共工事について  〇 文教委員会    学校教育について    社会教育について    人権教育について    教育施設について    青少年問題について    通学区域について    学校給食について  〇 議会運営委員会    議会の運営及び議長の諮問について    議会に関する条例等について      …………………………………会議に付した事件 日程第1 甲第242号議案~甲第423号議案,県知事提出議案 日程第2 陳情第24号,陳情第48号,陳情第54号,陳情第55号,陳情第60号,陳情第63号 日程第3 報第105号~報第117号 日程第5 大正池水利組合議会議員の選挙について 日程第6 意見書案第3号 日程第7 意見書案第4号 日程第8 常任委員会及び議会運営委員会における閉会中継続審査及び継続調査──請願・陳情,調査      ──────〇──────出席議員(53人)           1番  松 田 安 義君           2番  酒 見   寛君           3番  太 田 武 正君           4番  松 島 重 綱君           5番  藤 原 頼 武君           6番  和 氣   健君           7番  加 藤 公 彦君           8番  難 波   弘君           9番  小 林 寿 雄君           10番  升 永 市 郎君           11番  下 市 香乃美君           12番  田 原 清 正君           13番  稲 葉 泰 子君           14番  藤 沢 和 弥君           15番  松 岡   茂君           16番  藤 井 義 人君           17番  三 宅 員 義君           18番  成 本 俊 一君           19番  太 田 正 孝君           20番  柴 田 健 二君           21番  小 川 信 幸君           22番  三 宅 英 夫君           23番  浦 上 雅 彦君           25番  田 中 慎 弥君           26番  横 田 悦 子君           27番  竹 永 光 恵君           28番  崎 本 敏 子君           29番  高 月 由起枝君           30番  本 郷 由 子君           31番  則 武 宣 弘君           32番  三 木 亮 治君           33番  若 井 達 子君           34番  伏 見 源十郎君           35番  鷹 取 清 彦君           36番  礒 谷 和 行君           37番  田 口 裕 士君           38番  則 武 伸一郎君           39番  近 藤   昭君           40番  羽 場 頼三郎君           41番  佐々木 清 巳君           42番  田 畑 賢 司君           43番  田 尻 祐 二君           44番  磯 野 昌 郎君           45番  山 田   勇君           46番  吉 本 喜 一君           47番  土 肥 啓 利君           48番  垣 下 文 正君           49番  宮 川 日 吉君           50番  安 井   聰君           51番  宮 武   博君           52番  楠 木 忠 司君           53番  有 井 靖 和君           54番  花 岡   薫君      …………………………………欠席議員(0人-欠員1)      ─────────────説明のため出席した者      市     長  高 谷 茂 男君      助     役  天 野 勝 昭君      助     役  村 手   聡君      収  入  役  高 田 武 子君      秘 書 広報室長  田 淵   薫君      新市建設計画推進局長               高 橋 義 昭君      総 務 局 長  池 上   進君      企 画 局 長  渡 邊 憲 明君      財 政 局 長  川 島 正 治君      市 民 局 長  長 島 純 男君      岡山市西大寺担当局長               宮 前 保 典君      保健福祉局副局長 奥 田 さち子君      環 境 局 長  繁 定 昭 男君      経 済 局 長  廣 瀨   毅君      都 市 整備局長  小 林 良 久君      下 水 道 局 長  石 井 宏 幸君      水道事業管理者  植 松   健君      病 院 局 長  萩 原 正 彦君      市場事業管理者  龍 門   功君      消 防 局 長  中 塚 弘 章君     選挙管理委員会      委  員  長  服 部 忠 文君      事 務 局 長  萬 代 敏 博君     監 査 委 員      委     員  広 瀬 慶 隆君     農 業 委 員 会      会     長  沖   高 明君     教 育 委 員 会      委     員  塚 本 千 秋君      教  育  長  山 根 文 男君      ─────────────出席した議会事務局職員      局     長  齊 藤 泰 清君      審  議  監  渡 辺 博 重君      次     長  佐 藤   武君      総 務 課 長  西 家 酵 一君      調 査 課 長  三 宅 一 正君      午前10時1分開議 ○議長(花岡薫君) 皆さんおはようございます。 これより11月定例市議会第11日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は52名であります。      ───────────── ○議長(花岡薫君) 会議録署名議員若井議員鷹取議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○議長(花岡薫君) 本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。      ───────────── ○議長(花岡薫君) この際御報告申し上げます。 お配りいたしておりますとおり,監査委員から定期監査及び例月現金出納検査の結果について報告がありましたので,御報告申し上げます。 重ねて御報告申し上げます。 お配りいたしておりますとおり,会議規則第125条の規定により議員を派遣いたしましたので,御報告申し上げます。      ──────〇────── △日程第1  甲第242号議案~甲第423号議案,県知事提出議案      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程に入ります。 日程第1は,甲第242号議案平成18年度岡山市一般会計補正予算(第3号)について以下183件の議案についてであります。 これらを一括上程いたします。 これらの議案につきましては,それぞれ所管の常任委員会において御審査をいただいておりますので,これより委員長の報告を求めます。 まず,総務委員長の報告を求めます。     〔42番田畑賢司君登壇,拍手〕 ◆42番(田畑賢司君) 総務委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会で審査いたしました案件は,甲第242号議案平成18年度岡山市一般会計補正予算(第3号)について外40件の議案についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,いずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 それでは,審査の過程において特に議論になった点として,甲第276号議案岡山長期継続契約を締結することができる契約を定める条例の制定について御報告いたします。 本条例案は,地方自治法の改正を受け,翌年度以降にわたり契約を締結しなければ,当該契約に係る事務に支障を及ぼす物品の借り入れや継続的な役務の提供などについて,長期継続契約ができるようにしようとするものであります。 委員から,すべての契約は競争原理を働かせることが原則であり,厳しい財政状況の中で,なぜ長期の契約ができるようにするのか。なぜ毎年入札を行わないのかとの質問があり,当局から,これまでも2年目以降は単独随意契約を行い,実質的に長期継続契約の形態になっているものがあったが,今回,長期継続契約が適するものについてはそういった契約が締結できるよう制度を整え,そのためにしっかりとした基準を設けることを目的に本条例を定めようとするものである。具体的には,年度がわりでも間をあけることができない物品借り入れや,継続的役務の提供に契約の対象を限定するとともに,契約の種類に応じ期間を定めることで定期的に相手方を見直す機会を確保し,しっかりとした入札を行うことにより,競争性についても担保するとの答弁がありました。 これに対しさらに委員から,条例制定後の運用として,対象となる契約は極力限定するとともに,競争性の担保について各局の対応が統一されるよう財政局として主導的な立場で指導をしっかり行ってほしいとの指摘がありました。 また,本議案に関しまして,特に情報系の機器等について,数年間にわたり落札したメーカーしか修理や改修ができないこと,どのメーカーの機器に対しても共通して対応できる岡山市独自のシステムを取り入れることにより,競争性を働かせるべきではないか等の指摘があり,当局から,いろいろな角度から検討を行い,より適切な契約方法について,関係部局と連携をとりながら対応していきたいとの答弁があったのであります。 これを受けて,総務委員会の総意として,実態をよく調査して改善するよう要望したのであります。 以上,総務委員会の報告を終わらせていただきます。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(花岡薫君) 次に,保健福祉委員長の報告を求めます。     〔35番鷹取清彦君登壇,拍手〕 ◆35番(鷹取清彦君) それでは,保健福祉委員会における審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。 本委員会に付託されました案件は,甲第242号議案平成18年度岡山市一般会計補正予算(第3号)について外36件の議案であります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,甲第242号議案平成18年度岡山市一般会計補正予算(第3号)について及び甲第366号議案岡山後期高齢者医療広域連合の設置についての2件の議案については賛成多数で,その他の議案は全会一致で原案のとおり可決並びに同意すべきものと決定をいたしました。 それでは,審査の過程において特に議論となった問題について順次御報告申し上げます。 まずは,甲第416号議案平成18年度岡山市一般会計補正予算(第4号)についてであります。 この中で問題となりましたのは,歳出第3款民生費中,福祉交流プラザ費についてであり,これは合併により引き継ぐ建部町ふれあいセンターの運営にかかる経費であります。 本施設の運営状況についての質疑の中で委員が注目したのは,建部町ふれあいセンターの館長が町職員であり,土日,祝日が休館で,平日も午後5時までしか利用ができないということでありました。 これについて委員から,岡山市の福祉交流プラザは5時以降も利用でき,土日も開館しており,効果が上がっている。市民が一番使いたいときに休館しているようでは適切な市民サービスとは言えない。いつから岡山市に合わせるのかとの質問があり,当局から,このような体制で運営してきた経過もあるのですぐには難しいと思うが,できるだけ早急に岡山市の福祉交流プラザ運営方法を取り入れていきたいと考えているとの答弁がありました。 これに対し委員から,市民本位,利用者本位を大前提に考え,岡山市の施設と同じ時間帯で利用できるよう早急に是正していただきたいとの強い要望がありました。 なお,施設の開館時間につきましては,甲第303号議案岡山市建部町老人福祉センター条例の制定についてでも議論となりました。 この施設は午前9時から午後4時までという開館時間となっているため,委員から,この開館時間では今の時代に合わないし,他の同様の施設とのバランスの問題もある。できるだけ早急に開館時間について検討してほしいとの要望があったこともここで申し添えておきます。 次は,甲第366号議案岡山後期高齢者医療広域連合の設置についてであります。 本議案は,75歳以上の高齢者の医療制度について,現行の老人保健制度を変更し,平成20年4月から新たに創設される後期高齢者医療制度の事務を行うため,岡山県下の全市町村が加入,運営する組織として,岡山県後期高齢者医療広域連合を平成19年2月から設置するためのものであります。 ここでは,主に岡山県後期高齢者医療広域連合の規約で定められる議会の議員定数について議論が行われました。 当局からは,この広域連合設置に際して,県下各市町村の首長等で協議する準備委員会を立ち上げ,議員定数については,市町村長のみで構成する13人案と,市町村長市町村議員も加えた15人案と30人案が提示されていたが,議会の効率的な運営と経費削減の観点から15人を定数とするとの結論に至ったとの説明がありました。 後期高齢者医療制度は,公費や現役世代の支援のほか,高齢者から保険料を徴収して運営する制度となっているが,委員から,広域連合の議会は15人という少ない定数で,対象者である住民の生活実態をきちんと反映させた制度運営とすることができるのかとの指摘があり,当局から,広域連合の議員は市長会や議長会などから推薦された方から選ばれることになるが,それぞれの立場で各自治体の意見等を踏まえて広域連合の議会に臨まれると考えているとの答弁がありました。 さらに委員から,各都道府県で広域連合を設置しても,住民生活の実態が反映されず,国で定めた基準どおりの実務を担うだけの組織になりかねない。今までとは違う新しい仕組みが導入されるのだから,制度に対して住民に不安を抱かせないためにも,広域連合に運営を任せきりにするではなく,事前に今後の方針等を適宜各市町村に情報公開,情報提供をしてもらい,効果的に各市町村の意見を集約できる体制をつくってほしいとの要望がありました。 これに対し当局から,全国的に実施する制度のため,国の法律の中で運用せざるを得ない部分もあるが,情報の提供については,機会をとらえて当委員会にも報告をし,その中で出た意見を広域連合に申し入れるようにしたいとの答弁があったのであります。 以上,本委員会における審査の経過を御報告いたしましたが,当局におかれましては,委員会審査の過程で各委員から出されましたさまざまな意見や要望に十分留意され,事務事業の執行に当たられますよう申し添えて,保健福祉委員会の報告を終わらせていただきます。(拍手) ○議長(花岡薫君) 次に,環境消防水道委員長の報告を求めます。     〔12番田原清正君登壇,拍手〕 ◆12番(田原清正君) 環境消防水道委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は,甲第242号議案平成18年度岡山市一般会計補正予算(第3号)について外16件の議案についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,いずれも全会一致で原案のとおり可決並びに同意すべきものと決定いたしました。 それでは,審査の過程において特に議論となった点について御報告申し上げます。 まず,甲第242号議案平成18年度岡山市一般会計補正予算(第3号)中,猛禽類調査委託料190万円についてであります。 当局の説明によりますと,この予算は御津地区において平成19年2月から3月にかけての6日間,オオタカ及びその他の岡山県版レッドデータブック記載猛禽類の種類の識別,出現及び消失時刻,飛翔軌跡,行動について目視による確認を行うものであり,この調査を前期調査とし,来年度予算において,夏ごろに後期調査を実施するとのことであります。 この予算に対し委員から,来年の夏まで調査を継続するということは,その間は調査実施地区での大規模開発を控えてもらうことについて,既に開発予定事業者の了解がとれているのかとの質問があり,当局から,この地区は既に岡山市環境保全条例に基づく共生地区に指定されており,開発予定事業者には環境配慮を求めていくことになっている。今回は御津オオタカ保護対策検討専門委員会から,調査終了まで事業を控えることが極めて望ましいとの意見が出されているので,この報告書を開発予定事業者にお渡しし,その趣旨を尊重する旨の返事をいただいているとの答弁があり,開発予定事業者の一定の了解がとれていることが報告されたのであります。 これに対し委員から,この地区に計画されているのは産業廃棄物処理施設だけではなく,場外舟券売り場もある。そういう状況の中で,現在どの業者と話をしているのかとの質問があり,当局から,現在話をしているのは産業廃棄物処理施設と場外舟券売り場を計画している2事業者だけだが,その他にある場合でも,その地区で具体的な事業にかかる前には条例に基づき届け出が必要なので,この段階で環境配慮を求めることができる。しかし,事業を控えることについては,あくまでも事業者の自主的な取り組みをお願いするしかないとの答弁がありました。 次に,甲第345号議案,甲第346号議案,和解及び損害賠償の額を定めることについてであります。 この議案は,市有自動車の事故に係る和解及び損害賠償の額の決定でありますが,これに関連して委員が,ごみ収集委託業者,許可業者の車両に係る事故の把握状況をただしたところ,当局の答弁は,重大な人身事故については報告を受けているが,物損事故等軽微な事故については報告を受けていないといったものであったため,委員からは,事故の大小にかかわらず委託車両,許可車両に係る事故の実態を把握すべきだ。今後,事故の実態が把握できる仕組みをつくってもらいたいとの指摘,要望がありました。 これに対し当局から,委員の指摘を踏まえ,委託業者,許可業者に対し報告義務を課したいとの答弁があり,今後の検討を表明したのであります。 次に,甲第359号議案岡山市外3町衛生施設組合を組織する市町村数の減少及び岡山市外3町衛生施設組合規約の変更について,甲第360号議案旭川中部衛生施設組合を組織する市町村数の減少及び旭川中部衛生施設組合規約の変更について,甲第364号議案建部町久米南町衛生施設組合規約の変更についてであります。 これらの議案は,御津郡建部町及び赤磐郡瀬戸町を廃し,その区域を岡山市に編入することに伴って規約を変更するものでありますが,このたびの改正で旭川中部衛生施設組合規約では,今まで町長が就任していた特別職の副管理者4名のうち,常任の副管理者を1名から2名に増員し,増員分の1名は知識または経験を有する者の中から選任するとのことであります。 また,建部町久米南町衛生施設組合規約では,議員の選出方法を「関係町の議会において議員の中から選挙」を「関係市町の議会における議員の被選挙権を有する者の中から選挙」に変更するとのことであります。これらの改正は,合併前の執行体制を維持するためのものであり,現在の議員,役員が新体制においても,そのまま議員,役員に就任するとのことであります。 この改正に対し委員から,旧町からの議員,役員の選出については,手法に問題があるのではないかとの質問があり,当局から,一部事務組合の構成市町の中でスムーズな組合運営を行っていきたいという気持ちが強いのだと思われるとの答弁がありました。 しかし委員から,このたび提案されている岡山市外3町衛生施設組合規約の変更については,議員,特別職が減員されるなど非常に整理されているにもかかわらず,これらの2つの規約については,結論ありきでルールをつくっているようにしか見えない。旧町に在住する議員以外は関与できない形となること,非常に整理があいまいで不透明であるので,行政改革の観点,岡山市の一体性の観点からも,今後きちんと整理していただきたいとの要望があり,当局から,このたびの改正は合併に伴う暫定的な措置と考えており,今後委員会での意見を踏まえ,改正に向けて努力していきたいとの答弁があったのであります。 以上,審査の経過を御報告いたしましたが,当局におかれましては委員会審査の過程で各委員から出されましたさまざまな意見や要望に十分留意され,事務事業の執行に当たられますよう申し添えて,環境消防水道委員会の報告を終わらせていただきます。(拍手) ○議長(花岡薫君) 次に,経済委員長の報告を求めます。     〔23番浦上雅彦君登壇,拍手〕 ◆23番(浦上雅彦君) 経済委員会における審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。 本委員会に委託されました案件は,甲第242号議案平成18年度岡山市一般会計補正予算(第3号)について外18件についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,いずれも全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 この際,審査の過程において特に議論のありました数点について御報告申し上げます。 まずは,甲第242号議案平成18年度岡山市一般会計補正予算(第3号)についてであります。 ここでは歳出第6款農林水産業費中,農業経営基盤強化促進対策事業費599万8,000円について議論がありました。 この事業は,認定農業者の農地利用集積と規模拡大を図るため,認定農業者等へ貸し付つける農業用機械をJA岡山等がリースする費用に対し補助を行うことにより,農業者の機械リースにかかる負担を軽減するものであります。 委員から,リースされた農業用機械が有効に活用されるために,農協にすべてを任せるのではなく,市が利用状況等をきちんと把握していくのかとの質問があり,当局から,耕作面積や転作への協力などの確認を行う予定であり,行政的な関与は当然行っていくとの答弁がありました。 さらに委員から,この事業は経営規模を拡大し,4ヘクタール以上になることが確実な農家や,既に4ヘクタール以上の規模であれば1.5倍もしくは2ヘクタール以上の規模拡大が確実な農家等を対象にしている。しかし,一番困っているのは小規模農家である。これからの農業振興のためには,そういった農家への対策をもっと考えるべきだとの意見があり,当局から,高齢化などで農業をやめる方々の増加が予想される。遊休農地にならないよう,手放された農地を受ける方々の育成が必要だ。本事業はそういった受け皿となる中規模農家を応援し育成するものである。小規模農家に対しては,既に行われている各種制度による支援をさらに充実させることなど検討していきたいとの答弁がありました。 また委員から,この制度を利用したいという農家は今後増加する。農協や岡山県と連携し,きちんと対応できるようにしていただきたいとの要望がありました。 続きまして,甲第256号議案岡山市農業委員会の選挙による委員の定数,選挙区等に関する条例の一部を改正する条例の制定についての議論を御報告いたします。 これは,来年予定される建部町,瀬戸町との合併に伴い,農業委員会委員の定数及び選挙区を見直すものであります。 委員から,各選挙区における委員定数は,選挙人名簿をもとにした同選挙区内の選挙人数から算出される。しかし,現状として選挙人名簿への登録基準が地域ごとで,あいまいに運用されている。全農家への指導を徹底し,確実な選挙人数を把握すべきであるとの指摘があり,当局から,選挙人名簿の登録は農業委員会制度の根幹をなすものであり,名簿の内容が適正であることは一番大事なことだ。登録されるべき者について地域間でばらつきが出ないような取り組みを行うため内部で検討を進めるとの答弁がありました。 さらに委員から,選挙人数が変われば委員定数も変わる。その結果,委員の顔ぶれも変わる可能性があり,重大な問題である。平成20年に行われる次の選挙では,必ず精査された選挙人名簿が使用されるようにしていただきたい。そのためにも,耕作日数についてなど,市として明確な基準をつくり,運用上も徹底されるような指導体制をとるべきだとの強い指摘があり,当局から,次回の選挙には平成20年に作成される選挙人名簿が該当するが,登録される資格がある者かどうか十分整理し,適切な名簿を作成するとの答弁があったのであります。 最後に,甲第292号議案岡山市建部町温泉会館条例の制定について,甲第293号議案岡山市建部町温泉宿泊研修センター条例の制定について及び甲第297号議案岡山市八幡温泉郷駐車場条例の制定についての議論を御報告いたします。 これは,合併に伴い建部町にあります温泉会館,温泉宿泊研修センター及び八幡温泉郷駐車場を本市の施設として設置するための条例であります。 委員から,温泉会館や温泉宿泊研修センターは指定管理者による管理であるが,なぜ駐車場が直営管理なのか。指定管理者を設置すべきではないかとの指摘があり,当局から,本駐車場は周辺観光地の中心にあり,それらの共同駐車場として利用されるため直営管理としたが,今後施設の必要性等を考慮し考えていきたいとの答弁がありました。 また,温泉会館,温泉宿泊研修センターの利用者が年々増加していることに対し,委員から,昨年の国体によりふえたことも考えられるので,今後は楽観できない。本市は現状として不採算施設を整理しようとしている。これらの施設は5年間,指定管理者への指定期間があるが,それ以降どう発展していくかは当局次第である。地元の観光協会や観光公社とよく協議をし,今後の方針を決定していただきたいとの意見がありました。 以上,数点にわたって御報告いたしましたが,審査の過程ではこのほかにも数多くの貴重な意見が委員から出されました。当局におかれましては,それらの意見を十分に検討され,今後市政に反映されることを強く要望して経済委員会の報告を終わらせていただきます。(拍手) ○議長(花岡薫君) 次に,建設委員長の報告を求めます。     〔38番則武伸一郎君登壇,拍手〕 ◆38番(則武伸一郎君) 建設委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は,甲第242号議案平成18年度岡山市一般会計補正予算(第3号)について外66件の議案についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,いずれも全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 この際審査の過程において特に議論のありました甲第326号議案岡山都市計画区域外の開発事業の調整に関する条例の一部を改正する条例の制定について御報告申し上げます。 当局の説明によると,現行条例では規制対象となる事業区域の面積が岡山市と建部町で異なるため,合併後は建部町の基準にそろえて,現行の岡山市条例の基準を若干緩和する。また,岡山市埋立行為等の規制に関する条例の規制対象面積が1,000平方メートル以上であることから,同様に土地の区画や形質の変更を規制する本条例の対象面積についても1,000平方メートル以上に統一することとしたいとのことであります。 委員から,開発行為の手続について,承認制から届け出・協議制に変更されているが,その理由はとの質問があり,当局から,以前御津地区における開発事業の届け出があった際,承認の可否判断がつかず留保していたことに対して,開発業者から不作為を理由として訴えられた経緯がある。そのため今回の条例改正においては,その経験も踏まえ,現行条例の承認制から届け出・協議制としたい。他の市町村においても届け出・協議制が一般的だとの答弁がありました。 これに対し委員から,地域の実情によっては条例による厳しい規制が必要なこともあり,承認制から届け出・協議制に変更するのは大幅な譲歩で,今後の開発行政に大きな影響を与えるものだ。地方自治のあり方にもかかわる問題であり,法に不備があるのであれば国に対して改善要望を出すべきではないかとの意見があった一方で,条例により厳しい規制をかけることは法に抵触する可能性があるため,慎重に進めていただきたい等の意見がありました。 審査の過程では,このほかにもさまざまな意見や要望等が出されましたが,当局におかれましてはこうした意見を真摯に受けとめ,今後の事務執行に当たられますようお願い申し上げまして,建設委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(花岡薫君) 次に,文教委員長の報告を求めます。     〔16番藤井義人君登壇,拍手〕 ◆16番(藤井義人君) おはようございます。 それでは,文教委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は,甲第242号議案平成18年度岡山市一般会計補正予算(第3号)について外11件の議案についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,甲第242号議案平成18年度岡山市一般会計補正予算(第3号)について,甲第332号議案岡山市立幼稚園授業料条例の一部を改正する条例の制定について,甲第335号議案岡山市社会体育施設条例の一部を改正する条例の制定について,甲第415号議案岡山市市民協働による自立する子どもの育成を推進する条例の制定については賛成多数で,そのほかの議案については全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 それでは,審査の過程におきまして議論となりました点について順次御報告申し上げます。 まず,甲第242号議案平成18年度岡山市一般会計補正予算(第3号)についてであります。 ここでは歳出第10款教育費第25項社会教育費第30目自然の家費に関連しての議論を御報告いたします。 委員から,平成17年11月定例会において岡山市立少年自然の家条例の一部改正により指定管理者制度を導入した後,現在まで指定管理者の指定がなされていない。今議会において,人件費について683万7,000円の補正予算が計上されているが,指定管理者の指定がなされていれば,こうした経費は今回不必要と思われるので,いつ指定管理者の指定を行うのかとの質問があり,当局から,指定管理者の指定については若干課題も残っているため,現在その詰めの作業を行っており,それが完了次第できるだけ早期に指定管理者の指定に向けて進めていきたいとの答弁があったのであります。 次に,甲第335号議案岡山市社会体育施設条例の一部を改正する条例の制定についてであります。 これは建部町,瀬戸町との合併に伴い,建部町総合スポーツセンター,建部町B&G海洋センター,建部町農村教養文化体育施設及び瀬戸町カヌー艇庫を本市社会体育施設として設置しようとするものであります。 委員から,なぜ施設の使用者を市内と市外とに分け,市外の人については使用料を高く設定しているのか。岡山市ではもともと社会体育施設についてはそういった設定はしていない。本市と同じように市内,市外の区別のない使用料設定でいいのではないか。また,使用料の額についても本市に合わせればいいのではないかとの指摘があり,これに対し当局から,合併協議の中で使用料は原則として現行どおりとのことから,条例をそのまま引き継いだものであるが,委員からの指摘を踏まえ,市外の人の使用料については調整するとともに,同様の施設の使用料の額の差についても,基本的には本市の使用料に合わせる方向で修正し,2月議会では示していきたいとの答弁があったのであります。 このほかにも審査の過程において委員からさまざまな指摘,要望が出されましたが,当局におかれましては,これらについても真摯に受けとめ,適切に対応していただきますようお願いいたします。 以上で文教委員会の報告を終わらせていただきます。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(花岡薫君) 以上で委員長の報告は終わりました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わり,討論に入ります。 討論の通告があります。竹永議員。     〔27番竹永光恵君登壇,拍手〕 ◆27番(竹永光恵君) おはようございます。 私は,日本共産党岡山市議団を代表いたしまして,上程された183件の議案のうち甲第242号議案平成18年度岡山市一般会計補正予算(第3号)についてを初め,6件の議案について委員長報告に反対の立場で討論をします。 まず,甲第242号議案平成18年度岡山市一般会計補正予算(第3号)についての債務負担行為の学校給食調理等業務委託料7,490万1,000円です。 これは新たに来年度民間委託になる山南中学校,中山中学校,光南台中学校と甲浦小学校の親子校及び民間業者が撤退した京山中学校,興除学校教育センターの学校給食の調理業務を民間委託にする予算です。 そもそも学校教育では,安全,安心で良質の食材を子どもたちに責任を持って提供する義務が提供者にはあります。本会議で当局からも答弁があった食育推進は,やはり直営でないと無理ではないでしょうか。 この間,調理業務だけ民間委託が行われていましたが,安心,安全のニーズに合ったサービスを提供しようとすると,限られた予算では民間業者は請け負えないと撤退をしています。本来,市が責任を持って行うべき事業であり,今の現場の実態を踏まえれば,衛生管理上も直営の方がベターであり,これ以上の民間委託は認められないという立場で反対をします。 甲第332号議案岡山市立幼稚園授業料条例の一部を改正する条例の制定については,来年1月22日に岡山市に編入合併される瀬戸町の幼稚園を編入すること,またそれに伴う授業料の設定という中身です。 現在,瀬戸町の授業料は月3,800円です。合併後,この条例で平成19年度には4,500円,平成20年度には5,300円と段階的に値上げされ,最終的に平成21年度には岡山市の6,100円に合わせられます。合併時は5年をめどに当分の間,住民負担は据え置かれるのが通常であり,サービスは高く,負担は低くという基本的な姿勢にも反する中身で,住民に不利益が伴うということで反対をします。 次に,甲第335号議案岡山市社会体育施設条例の一部を改正する条例の制定についてです。 これも合併に伴い建部町,瀬戸町の社会体育施設を加えることと,使用料等の設定という中身です。その中でも,建部町総合スポーツセンターですが,今まで建部町民は野球場,ソフトボール場,多目的広場を利用するときは無料でしたが,この条例で有料になります。建部町民からも,今までの無料がなぜ有料にとの声も聞かれます。これも負担は低く,サービスは高くの原則から外れており,住民に不利益をもたらすという理由で反対をします。 次に,甲第242号議案平成18年度岡山市一般会計補正予算(第3号)についてののうち歳出第3款民生費第5項老人福祉費第5目老人福祉対策費中,後期高齢者医療広域連合設立準備委員会負担金2,064万5,000円と,甲第366号議案岡山後期高齢者医療広域連合の設置については,反対理由を一括して述べさせていただきます。 御存じのように,国の医療制度の改正の結果,新たに2008年4月から75歳以上の高齢者を対象に独立した保険が創設されます。75歳になると,現在加入している国民健康保険や組合健保などを脱退させられ,後期高齢者だけの独立した保険で,介護保険と同様,年金天引き方式で保険料が徴収をされます。保険料は,国の示した平均では1人1カ月6,200円です。岡山県の老人医療費は全国平均より高いため,月6,200円より高くなることが予想されます。結局また高齢者の負担がふえることになります。診療報酬も他世代と別建てにされ,後期高齢者の心身の特性にふさわしい診療報酬体系を口実に診療報酬を引き下げ,手抜き医療になる危険があるということで,高齢者の命を脅かす改悪だと言えます。制度そのものにも問題があると言えます。 まず,制度そのものに問題があることの訴えをしました。今度はこの広域連合の設置について反対の理由を述べさせていただきます。 そもそも広域連合というのは,広域的に処理をすることが妥当な事務を複数の市町村で行うとして1994年から導入された制度です。本来は,自発的に市町村から発議でき,脱退できる制度でした。しかし,今回の広域連合は,法律によって市区町村に広域連合加盟を義務づけました。高齢者に保険料値上げや差別医療を押しつけるための内容やスケジュールを一方的に決めて,脱退も認めないというのは,地方自治の建前にも反すると思います。 設置に当たっては,議会への報告義務や議員定数の公平な配分,当事者である後期高齢者の意思が反映される仕組みがあるのか,情報公開はされるのかなど,住民の立場での運営が求められます。しかし,条例では広域連合議会議員の定数は15人のみとされ,自治体規模による公平な配分とはなっていません。参加市町村全体のうち市議会議員は438人,町村議会議員は184人です。議員数では市の方が比率が高いにもかかわらず,広域連合議会議員の人数は市議会議員3人,町村議会議員3人という配分です。後期高齢者人口比でも,市が89%,町村が11%という状況ですが,全く考慮されていません。 また,準備委員会の当初の議論では,議員数30人,15人,13人という3案が示され,多数決では30人という案が一番多かったにもかかわらず,経費削減のため15人に決まったということです。岡山市から出ておられる村手助役は,倉敷市,津山市とともに効率的運営を理由に15人案を主張されたとのことです。岡山市民の実態を反映させようという姿勢に欠けると思います。議員の報酬は,1人当たり旧会議出席の日当5,000円で1カ月90万円,年180万円です。莫大な経費ではありません。また,経費削減と言うのなら,報酬を下げて人数をふやす方が実態に即した対処ではないでしょうか。 また,当事者の声も反映される仕組みがありません。75歳以上の方にとって切実な保険料の条例や減免規定が高齢者の実態からかけ離れたところで決められる懸念がある議会になると危惧をされることからも認められません。 次に,甲第415号議案岡山市市民協働による自立する子どもの育成を推進する条例の制定についてです。 まず,この条例を今なぜ制定するのかが疑問です。もちろん子どもたちを取り巻く状況は,岡山市でも大変です。いじめ,不登校,ストレスなど子どもが置かれている状況に胸を痛め,何とかしたいという市民は大勢いると思います。しかし,そのことが条例を制定することで解決できるのでしょうか。私はそうは思いません。 折しも国会では,教育基本法の改正案が,まだ審議が尽くされていないという国民の7割の声を無視して,与党単独で強行採決されました。校長会で出された意見でも,教師の過密労働や健康被害の問題,教育環境の整備が整っていない問題などが具体的に出され,まずは今抱えている問題について審議を尽くすことが求められました。岡山市のこの条例をつくるときのプロセスにも同じことが言えるのではないでしょうか。現場の先生たちにも意見を聞きましたが,こういう条例がつくられようとしていることを知らない先生方が多いのが現状です。また,現場の先生方からは,今ある問題解決のために人の配置や予算の充実などを市は考えてほしいとの声も聞かれました。現状把握も不十分で,条例制定への市民からのニーズの高まりもない中での条例制定の必要性に疑問を感じます。 次に,中身です。 まず,この条例の目的にある市民協働の責務ですが,市民と一緒に住みよいまちづくりなどに取り組むことを協働と言いますが,そこに責務を求めるということ自体押しつけにならないでしょうか。改悪前の教育基本法では,さきの戦争の反省に立って,国家権力の教育への介入を不当な支配として厳しく禁止していました。ところが,教育基本法改悪後は,「国民全体に対し直接に責任を負つて行われるべきもの」という文言を削除し,「この法律及び他の法律の定めるところにより行われるべきもの」という規定に変えています。これは,政府が教育全体を権力的な統制と支配のもとに置くものです。家庭,学校・園,地域社会,事業者,市への責務を文言としてはっきりと掲げ,条例に位置づけるのは,まさに教育への行政介入であり,教育基本法改悪の方向性と同じで,大変危険だと私は思います。 そして第2章では,それぞれの責務が掲げられました。第4条では,家庭の責務が6項目も掲げられました。褒め方,しかり方,地域行事,PTA活動への参画まで責務として掲げられています。 先日のNHKテレビの「ワーキングプアⅡ」では,母子家庭で朝から晩まで仕事をして,そして夕方子どもたちが寝るまで家のことをして,また夜の9時から働いているというお母さんの姿が映っていました。岡山市は,このようなお母さんをPTA活動に参加しなければ条例違反とするのでしょうか。 第5条は,学校・園の責務になっていますが,子どもに最善の利益を保障するための教育条件の整備には全く触れられていません。 さて,教育基本法の改悪の議論のさなか,全国ではいじめによる自殺が多数続きました。この原因は一言では言い尽くされませんが,子どもの自己肯定感の低下があるとの意見もあります。この条例では,子どもが愛されていると実感できる家庭,学校・園との関係を重視しています。しかし,本当に愛されているという実感を子どもたちが持つことができるのはどんなときでしょうか。子どもの意見がしっかり尊重され,子どもたち自身の考えも反映されたときに存在が受けとめられたと自己肯定感が育つと私は思います。 しかし,自立する子どもの育成を推進する条例と言いながら,周りがどう子どもにかかわるかが主に掲げられ,子どもの意見の尊重や参画は全く掲げられていません。国連子どもの権利条約に基づくと一言挿入するだけでも条例の内容は大きく変わってくると思いますが,入りませんでした。今大切なのは,条例をつくるということではなく,子どもたちを取り巻く教育環境をどう整備し,今の諸課題をクリアするための具体的な議論だと思います。 よって,条例を制定する必要性もなく,中身についても認められないという立場で反対をします。 最後に,甲第416号議案平成18年度岡山市一般会計補正予算(第4号)についてです。 この予算は合併関連の予算です。歳入第23款市債第1項市債中,岡山県広域水道企業団水源開発出資金充当は,苫田ダム関連の建部町にかかわる予算です。 そもそも我が共産党岡山市議団は,総工費2,040億円もする苫田ダム自体が不要な事業だと反対をしてきていました。合併にかかわっての引き継ぎの予算ですが,苫田ダムの不要な水を受水し,水道料金の値上げにも影響しますので,この予算も認められません。 以上,簡潔に反対理由を述べさせていただきました。議員の皆さんの御賛同を賜りますようお願いをして終わります。 ありがとうございました。(拍手)
    ○議長(花岡薫君) 以上で討論を終わり,採決いたします。 日程第1の案件中,甲第242号議案平成18年度岡山市一般会計補正予算(第3号)について,甲第332号議案岡山市立幼稚園授業料条例の一部を改正する条例の制定について,甲第335号議案岡山市社会体育施設条例の一部を改正する条例の制定について,甲第366号議案岡山後期高齢者医療広域連合の設置について,甲第415号議案岡山市市民協働による自立する子どもの育成を推進する条例の制定について,甲第416号議案平成18年度岡山市一般会計補正予算(第4号)について,以上6件の議案を他の議案と分離して起立により採決いたします。 まず,甲第242号議案平成18年度岡山市一般会計補正予算(第3号)についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第332号議案岡山市立幼稚園授業料条例の一部を改正する条例の制定についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第335号議案岡山市社会体育施設条例の一部を改正する条例の制定についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第366号議案岡山後期高齢者医療広域連合の設置についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第415号議案岡山市市民協働による自立する子どもの育成を推進する条例の制定についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第416号議案平成18年度岡山市一般会計補正予算(第4号)についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,ただいま議決いたしました6件の議案を除く他の議案について一括採決いたします。 これらの議案につきましては委員長報告のとおり決することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。      ──────〇────── △日程第2  陳情第24号,陳情第48号,陳情第54号,陳情第55号,陳情第60号,陳情第63号      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程第2に入ります。 日程第2は,陳情第24号私学助成大幅増額を求める意見書の提出について以下6件の陳情についてであります。 これらを一括上程いたします。 お諮りいたします。 本件に対する委員長報告は,会議規則第41条第3項の規定により省略いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わり,討論に入ります。 別に討論の通告がありませんので,討論を終わり,採決いたします。 陳情第24号私学助成大幅増額を求める意見書の提出について以下6件の陳情を一括して採決いたします。 これらの陳情につきましては委員会報告のとおり決することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,委員会報告のとおり決定いたしました。 しばらく休憩いたします。      午前10時58分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後0時43分開議 ○議長(花岡薫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。      ──────〇────── △日程第3  報第105号~報第117号      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程第3に入ります。 日程第3は,報第105号専決処分の報告について以上13件の報告についてであります。 これらを一括上程し,市長から説明を求めます。     〔市長高谷茂男君登壇〕 ◎市長(高谷茂男君) ただいま議会中に貴重なお時間をいただきまして,本当にありがとうございました。 ただいま御上程になりました報告について御説明いたします。 報第105号及び報第106号は,いずれも市道の管理瑕疵による事故について,相手方と和解し,賠償額を決定したものでございます。 報第107号は,市営住宅退去明け渡し等について,訴訟手続により債務の履行を請求することを決定したものであり,報第108号から報第117号までは,いずれも市営住宅の家賃の滞納等について,相手方と民事訴訟法第275条の規定による和解をすることを決定したものでございます。 何とぞよろしくお願いいたします。 ○議長(花岡薫君) 以上で日程第3の報告を終わります。      ──────〇────── △日程第4  諮問第3号      ───────────── ○議長(花岡薫君) 次に,日程第4,諮問第3号人権擁護委員候補者の推薦についてであります。 本件については,市長から撤回の申し出がありましたので,これを削除いたします。      ──────〇────── △日程第5  大正池水利組合議会議員の選挙について      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程第5に入ります。 日程第5は,大正池水利組合議会議員の選挙についてであります。 お諮りいたします。 選挙の方法はいかがいたしましょうか。     〔26番横田悦子君登壇〕 ◆26番(横田悦子君) ただいまお諮りになりました大正池水利組合議会議員の選挙の方法につきまして,投票の煩わしさを省き,議長を指名者とする指名推選の方法をとられますよう動議を提出いたします。 皆様方の御賛同を賜りますよう,よろしくお願い申し上げます。     〔拍 手〕 ○議長(花岡薫君) ただいま横田議員から,投票の煩を省いて,議長を指名者とする指名推選の方法によるよう動議が提出され,所定の賛成者がありましたので,動議は成立いたしました。 よって,本動議を直ちに議題とし,採決いたします。 お諮りいたします。 本動議のとおり決定することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,本動議のとおり決定いたしました。 指名いたします。 職員に氏名を朗読させます。 ◎議会事務局次長(佐藤武君) 大正池水利組合議会議員として議長が指名いたします方々の住所,氏名を朗読いたします。 岡山市新庄下988番地 小野一成さん 岡山市新庄下1289番地 坪井住夫さん 岡山市新庄上1575番地 平松一郎さん 岡山市新庄上1915番地2 難波秀夫さん 以上でございます。 ○議長(花岡薫君) ただいま朗読いたしましたとおり指名いたします。 指名いたしました方々を当選者と決定することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,ただいま指名いたしました方々が当選者と決定いたしました。      ──────〇────── △日程第6  意見書案第3号      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程第6に入ります。 日程第6は,意見書案第3号私学助成大幅増額を求める意見書についてであります。 これを上程し,提出者の説明を求めます。     〔5番藤原頼武君登壇,拍手〕 ◆5番(藤原頼武君) ただいま御上程になりました意見書案第3号私学助成大幅増額を求める意見書について,提出者を代表いたしまして提案理由の説明を申し上げます。 なお,提案理由の説明は,お手元にお配りしております文案の朗読をもって説明にかえさせていただきます。   私学助成大幅増額を求める意見書 岡山県では,高校生の4分の1に及ぶ約1万7,000名の生徒が私学に在籍しており,私学抜きに岡山の公教育を語ることはできない。しかし,多くの父母・県民の願いにもかかわらず,父母の負担と教育条件の公私格差は依然として広がりつつある。 県内の私立高校の初年度納付金は,平均で70万円を超えており,公立高校の5倍をはるかに超えている。一方,高校生1人当たりに充てられる公費は公立高校の3分の1でしかない。また,現状の私学助成では,私学振興助成法の趣旨である経常費2分の1補助にすら至っていない。このような公私格差の中で,「学費滞納」「授業料が払えず中途退学をする」「修学旅行に参加できない」といった生徒が増加している。 私立学校への助成は,国・県の責任である。 よって,国及び県におかれては,児童の権利条約の趣旨に沿って私学助成大幅増額を図られるよう強く要望する。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 以上でございます。 議員各位の御賛同を賜りますよう,よろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(花岡薫君) 以上で提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本件は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上,御決定願いたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わり,討論に入ります。 別に討論の通告がありませんので,討論を終わり,採決いたします。 意見書案第3号私学助成大幅増額を求める意見書については,提案のとおり決することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,意見書案第3号は提案のとおり決定いたしました。      ──────〇────── △日程第7  意見書案第4号      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程第7に入ります。 日程第7は,意見書案第4号国際刑事裁判所(ICC)条約の早期批准を求める意見書についてであります。 これを上程し,提出者の説明を求めます。     〔11番下市香乃美君登壇,拍手〕 ◆11番(下市香乃美君) ただいま御上程になりました意見書案第4号国際刑事裁判所(ICC)条約の早期批准を求める意見書について,提出者を代表いたしまして提案理由の説明を申し上げます。 なお,提案理由の説明は,お手元にお配りしております文案の朗読をもって説明にかえさせていただきます。   国際刑事裁判所(ICC)条約の早期批准を求める意見書 国際的犯罪について,責任ある個人を訴追,処罰し,同様の犯罪が繰り返されることを防止することを目的とする国際刑事裁判所(ICC)設立条約が発効され,同条約の批准国は現在では世界104カ国に達しているところである。 これまでの国際司法裁判所が領土問題など国家間の紛争を裁く裁判所であるのに対し,国際刑事裁判所は個人の戦争犯罪等を問う初めての権威を持った国際法廷であることに意義があり,何よりも武力による支配から「法による支配」へと,世界を大きく前進させることが期待されている。 国家間の戦争や,民族,人種,宗教等を理由とした紛争がいまだに繰り返され,戦争犯罪や大量虐殺そして人道に反する犯罪と称されるものが指摘される中で,犯罪行為を行った者を裁く国際刑事法廷の存在は,違法な戦争・武力行使等への抑止力となり,世界の平和に重要な役割を果たすものである。 我が国は,戦争の惨禍を味わい,どこの国にも増して人道に反する行為が起きないことを望み,世界を安全・平和へとリードする役割を担うことが求められている。 よって,国におかれては,戦争抑止と国際平和への貢献をより一層果たすため,できる限り早期に国際刑事裁判所(ICC)条約を批准するよう強く要望する。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 以上でございます。 議員各位の御賛同を賜りますよう,よろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(花岡薫君) 以上で提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本件は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上,御決定願いたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わり,討論に入ります。 別に討論の通告がありませんので,討論を終わり,採決いたします。 意見書案第4号国際刑事裁判所(ICC)条約の早期批准を求める意見書については,提案のとおり決することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,意見書案第4号は提案のとおり決定いたしました。 なお,ただいま議決いたしました意見書案第3号及び意見書案第4号の字句の整理,提出先等につきましては,議長に御一任願っておきます。      ──────〇────── △日程第8  常任委員会及び議会運営委員会における閉会中継続審査及び継続調査について      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程第8に入ります。 日程第8は,常任委員会及び議会運営委員会における閉会中継続審査及び継続調査についてであります。 お配りいたしておりますとおり,常任委員会及び議会運営委員会における閉会中継続審査及び継続調査について委員長から申し出があります。 お諮りいたします。 委員長から申し出のとおり,閉会中継続審査及び継続調査に付することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。      ───────────── ○議長(花岡薫君) 以上をもちまして11月定例岡山市議会に付議されました案件は,すべて議了いたしました。      ───────────── ○議長(花岡薫君) この際,お高いところからではございますが,お許しをいただきまして,一言ごあいさつを申し上げます。 皆様方には,先月29日以来,24日間にわたり,補正予算を初め合併関連議案など数多くの案件を慎重に御審議いただき,また議会運営にも終始御協力をいただきまして,本日11月定例市議会が無事閉会の運びとなりました。心より厚くお礼を申し上げます。 本年も残すところわずかとなりましたが,この1年を振り返りますと,大人の勝手な都合により小さな子どもたちの命が奪われたり,いじめを苦にしてかけがえのない命をみずから断ち切ってしまうといった,余りにも悲惨な事例が数多く起きた年ではないかと思う次第でございます。大切な命が軽く見られる現代社会の風潮を思うとき,新たな人づくり,社会づくりが大きな課題であり,子どもから大人まで命のとうとさを改めて考えなければならないと思う次第でございます。 さて,本市におきましては,岡山駅東西連絡通路が完成し,東西駅前広場の改修を含めた岡山市の新しい顔づくりが進んでおります。今議会におきましても,政令市移行に向けた課題,行財政改革,市民病院のあり方,安全・安心ネットワークの構築など,新しい岡山市の姿をどう描いていくのか,将来のまちづくりに向けて活発な論戦が行われました。 来年1月22日には,建部町,瀬戸町と合併し,政令指定都市岡山の実現に大きく踏み出すことになります。厳しい財政状況が今議会でも明らかにされましたが,高谷市長を先頭に全職員が心を合わせ,岡山市勢の発展と市民福祉の向上のために,全力を尽くされますようお願い申し上げます。 私ども市議会といたしましても,人口規模が拡大する中,議員定数を実質減となる52人にとどめ,また本市の厳しい財政状況をかんがみ,10月から3月まで費用弁償や議員報酬の削減を行っているところであります。私たち議員の任期もわずかとなりました。来年4月には,改めて市民の厳粛な審判を受けることになりますが,残された任期を議員として,その責務を全うしていかなければならないと思う次第でございます。 終わりになりましたが,市民の皆様を初め報道関係各位には,この1年市議会に対し御理解と御協力を賜り,厚くお礼を申し上げます。今後ともよろしくお願いを申し上げます。 皆様方には,健康に十分留意されまして,夢と希望に満ちた新年をお迎えいただきますよう祈念いたしまして,平成18年11月定例市議会閉会に当たりましてのごあいさつとさせていただきます。 ありがとうございました。(拍手)      ───────────── ○議長(花岡薫君) この際市長からごあいさつの申し出があります。     〔市長高谷茂男君登壇〕 ◎市長(高谷茂男君) それでは,お許しをいただきまして,11月定例市議会の閉会に当たり,一言ごあいさつを申し上げます。 去る11月29日の開会以来,本議会に提案しておりました議案につきまして,熱心に御審議を賜り,またただいまは各議案の御議決をいただきまして,まことにありがとうございました。 さて,この1年には悠仁親王様御誕生,トリノオリンピックでのスポーツ選手の活躍など明るい話題の一方で,子どもが犠牲になるという事件,いじめや自殺問題,虐待といった痛ましいニュース,さらに飲酒運転,汚職や不正取引など怒りを覚えるニュースも数多くありました。また,安倍政権の発足を初め,時代の転換期を感じさせる年でもあり,その中で国と地方の関係,官と民の役割など,戦後から続いてきた行政のあり方そのものを見直す動きはますます強まっていると感じております。 こうした我々を取り巻く環境や時代の変化を見据え,的確な対応を図りつつ,思いやりのある人が大勢いて,住みやすく,住みたい,訪れたいと思っていただけるような岡山のまちづくりを進めてまいりたいと考えております。 本市におきましては,今年は市民事業仕分けの実施を初め,本格的な行財政改革に着手するとともに,福祉や教育に関する施策の充実,安全・安心ネットワークの構築など,市民福祉の向上と本市の将来の発展に向けた政策を一歩前進させることができたと考えております。 しかし,その中で市職員の不祥事が発生したことは,まことに遺憾でありまして,市民の皆様の信頼回復に全力で取り組みつつ,来る年にはさらに踏み込んだ行財政改革の推進と新たな政策の実現に取り組んでまいる決意であります。 新年1月22日には,建部町,瀬戸町と合併し,新しい岡山市が誕生します。政令指定都市への移行を目指した動きをさらに加速させながら,岡山みらい会議からの提言を骨格として,本市の長期的な都市ビジョンを策定し,市民の皆様とともに大きく飛躍する岡山市のまちづくりを進めてまいりたいと考えております。 市民の皆様,報道関係,また関係機関・団体の皆様のなお一層の御支援,御協力を賜りますようお願い申し上げます。 また,市議会の皆様には,今後とも建設的な御提言,温かい御鞭撻をお願い申し上げますとともに,一段と格の高い都市づくりに向けた市政運営にさらなる御尽力を賜りますよう心からお願いを申し上げます。 本年も余すところあとわずかとなりました。寒さも厳しくなります折から,皆様方にはくれぐれも御自愛の上,輝かしい新年をお迎えになられますようお祈りを申し上げ,お礼のごあいさつとさせていただきます。 まことにありがとうございました。(拍手)      ───────────── ○議長(花岡薫君) これをもちまして11月定例岡山市議会を閉会いたします。 大変御苦労さまでございました。      午後1時5分閉会...