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12月24日-11号

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  1. 岡山市議会 2004-12-24
    12月24日-11号


    取得元: 岡山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-30
    平成16年11月定例会    平成16年11月定例岡山市議会    議 事 日 程  第11号       12月24日(金)午前10時開議第1 甲第226号議案~甲第313号議案第2 陳情第18号 郵政公社現行経営形態堅持を求める意見書の提出について 陳情第22号 郵政民営化に反対し,郵政事業における国民へのサービス向上ユニバーサルサービスの確保を求める意見書の提出について 陳情第23号 保育所運営費一般財源化反対,保育制度の堅持・拡充を求める意見書の提出について 陳情第24号 利用者負担の大幅増など介護保険の改悪に反対し,改善を求める意見書の提出について 陳情第28号 岡山市の水道料金値上げ反対について  1 水道料金の値上げをしないこと。  2 岡山市は「岡山県広域水道企業団に参画する自治体が実際に必要な水量のみ受水できるように,岡山県広域水道企業団条例の改正」をすることを県に要請すること。 陳情第30号 WTO・FTA交渉に関する意見書の提出について第3 諮問第3号 人権擁護委員候補者の推薦について第4 岡山市選挙管理委員及び補充員の選挙について第5 常任委員会及び議会運営委員会における閉会中継続審査及び継続調査について 1 継続審査  〇 総務委員会    平成15年請願第2号 防衛庁を「省」に昇格することを求める意見書の提出について    平成15年請願第5号 治安維持法犠牲者国家賠償法(仮称)の制定を求める意見書の提出について    平成15年陳情第20号 市町村合併にかかわる意見書の提出について    平成15年陳情第35号 自衛隊イラク派遣に関する意見書の提出について    平成15年陳情第37号 年金改悪反対,大増税の中止を求める意見書の提出について    平成15年陳情第38号 有事関連法の発動と自衛隊の海外派兵に反対する意見書の提出について    陳情第19号 普天間基地における軍用機の民間地上空での飛行停止を求める意見書の提出について    陳情第27号 イラクへの自衛隊派兵延長をやめ,自衛隊の即時撤退を求める意見書の提出について  〇 保健福祉委員会    平成15年陳情第43号 支援費制度の充実を求める意見書の提出と障害者の医療費無料化等について    陳情第3号 緊急地域雇用創出特別交付金の継続・改善を求める意見書の提出について    陳情第16号 生活保護の国庫補助の削減と基準引下げの中止を求める意見書の提出について    陳情第25号 2年課程通信制看護師養成所の開校について  〇 経済委員会    陳情第29号 「食料・農業・農村基本計画」見直しに関する意見書の提出について  〇 建設委員会    陳情第13号 高層分譲マンションアルファステイツ桃太郎大通り)について    陳情第21号 今2丁目地内高層分譲マンション建設について    陳情第26号 金甲山遊休地建設残土処理場としての有効利用について  〇 文教委員会    請願第1号 教育基本法の早期改正を求める意見書の提出について    平成15年陳情第30号 30人以下学級の早期実現を求める意見書の提出について    平成15年陳情第34号 中心市街地[表町周辺地区]活性化推進について(岡山中央南小学校跡地利用を含む)    陳情第14号 教育基本法の「改正」を法案化しないよう求める意見書の提出について    陳情第17号 教育基本法見直しについて慎重な対応を求める意見書の提出について 2 継続調査  〇 総務委員会    市政運営の基本方針について    主要政策の企画立案について    組織及び人事の管理について    文書管理及び情報公開について    財政問題について    財産管理について    行財政改革について    市民との協働について    国体開催について    文化政策について    情報政策について    入札及び契約について    男女共同参画について    国際交流について    国民健康保険事業について    市民サービスの充実について    合併・政令市について  〇 保健福祉委員会    人権行政について    福祉行政について    保健行政について    環境衛生行政について    病院事業について  〇 環境消防水道委員会    廃棄物の処理及び清掃について    環境保全について    消防力の整備充実について    水道事業について  〇 経済委員会    商・工業振興対策について    観光対策について    農林水産業振興対策について    市場対策について  〇 建設委員会    都市計画について    都市再開発について    区画整理について    公園緑地について    道路橋りょう・河川港湾について    建築・住宅について    開発行為について    駐車場について    総合交通対策と路面電車について    西部新拠点について    下水道について    公共工事について  〇 文教委員会    学校教育について    社会教育について    人権教育について    教育施設について    青少年問題について    通学区域について    学校給食について  〇 議会運営委員会    議会の運営及び議長の諮問について    議会に関する条例等について      …………………………………会議に付した事件 日程第1 甲第226号議案~甲第313号議案 日程第2 陳情第18号,陳情第22号~陳情第24号,陳情第28号,陳情第30号 追加日程 報第69号 専決処分の報告について      報第70号 専決処分の報告について      報第71号 専決処分の報告について      報第72号 専決処分の報告について      報第73号 専決処分の報告について 追加日程 甲第314号議案 市長,助役,収入役等の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について 日程第3 諮問第3号 日程第4 岡山市選挙管理委員及び補充員の選挙について 追加日程 意見書案第9号 郵政公社現行経営形態堅持を求める意見書について 追加日程 意見書案第10号 WTO・FTA交渉に関する意見書について 日程第5 常任委員会及び議会運営委員会における閉会中継続審査及び継続調査──請願・陳情,調査      ──────〇──────出席議員(50人)           1番  田 中 慎 弥君           2番  小 林 寿 雄君           3番  松 田 安 義君           4番  酒 見   寛君           5番  稲 葉 泰 子君           6番  藤 沢 和 弥君           7番  小 川 信 幸君           8番  浦 上 雅 彦君           9番  鷹 取 清 彦君           10番  田 口 裕 士君           11番  和 氣   健君           12番  太 田 武 正君           13番  藤 原 頼 武君           14番  松 島 重 綱君           15番  升 永 市 郎君           16番  下 市 香乃美君           17番  松 岡   茂君           18番  藤 井 義 人君           19番  竹 永 光 恵君           20番  崎 本 敏 子君           21番  垪 和 秀 光君           22番  礒 谷 和 行君           23番  安 井   聰君           24番  三 木 亮 治君           25番  三 宅 員 義君           26番  太 田 正 孝君           27番  成 本 俊 一君           28番  柴 田 健 二君           29番  田 原 清 正君           30番  横 田 悦 子君           31番  高 月 由起枝君           32番  本 郷 由 子君           33番  田 畑 賢 司君           34番  則 武 伸一郎君           35番  亀 井   章君           36番  佐々木 清 巳君           37番  宮 武   博君           38番  宮 川 日 吉君           39番  伏 見 源十郎君           40番  土 肥 啓 利君           41番  若 井 達 子君           42番  吉 本 喜 一君           43番  羽 場 頼三郎君           44番  楠 木 忠 司君           45番  田 尻 祐 二君           46番  磯 野 昌 郎君           47番  山 田   勇君           49番  花 岡   薫君           51番  則 武 宣 弘君           52番  垣 下 文 正君      …………………………………欠席議員(1人-欠員1)           48番  有 井 靖 和君      ─────────────説明のため出席した者      市     長  萩 原 誠 司君      助     役  菱 川 公 資君      助     役  井 口 義 也君      収  入  役  高 田 武 子君      秘 書 広報室長  三 宅 泰 治君      国体・障害者スポーツ大会局長               黒 住 英 明君      総 務 局 長  広 瀬 慶 隆君      企 画 局 長  天 野 勝 昭君      財 政 局 長  角 田 秀 夫君      市 民 局 長  松 本 征 二君      西 大 寺支所長  藤 原   勲君      保 健 福祉局長  長 島 純 男君      環 境 局 長  小 林 良 久君      経 済 局 長  小此鬼 正 規君      都 市 整備局長  池 上   進君      下 水 道 局 長  井 上 茂 治君      水道事業管理者  植 松   健君      副病院事業管理者 藤 原 作 馬君      市場事業管理者  清 水   陛君      消 防 局 長  中 塚 弘 章君     選挙管理委員会      委  員  長  服 部 忠 文君     監 査 委 員      委     員  服 部 輝 正君     農 業 委 員 会      委     員  大 西   栄君     教 育 委 員 会      委     員  内 田 通 子君      教  育  長  玉 光 源 爾君      ─────────────出席した議会事務局職員      局     長  石 橋 洋 志君      次     長  松 本 正 子君      次     長  渡 辺 博 重君      総 務 課 長  粕 山   隆君      調 査 課 長  小野田 輝 久君      午前10時18分開議 ○議長(垣下文正君) 皆さんおはようございます。 これより11月定例市議会第11日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は47名であります。      ───────────── ○議長(垣下文正君) 会議録署名議員に酒見議員,浦上議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○議長(垣下文正君) 本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。      ───────────── ○議長(垣下文正君) この際御報告申し上げます。 お配りいたしておりますとおり,監査委員から定期監査及び例月現金出納検査の結果について報告がありましたので,御報告申し上げます。 重ねて御報告申し上げます。 お配りいたしておりますとおり,会議規則第125条の規定により議員を派遣いたしましたので,御報告申し上げます。      ──────〇────── △日程第1 甲第226号議案~甲第313号議案      ───────────── ○議長(垣下文正君) 日程に入ります。 日程第1は,甲第226号議案平成16年度岡山市一般会計補正予算(第4号)について,以下88件の議案についてであります。 これらを一括上程いたします。 これらの議案につきましては,それぞれ所管の常任委員会において御審査をいただいておりますので,これより委員長の報告を求めます。 まず,総務委員長の報告を求めます。     〔10番田口裕士君登壇,拍手〕 ◆10番(田口裕士君) それでは,ただいまから総務委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託された案件は,甲第226号議案平成16年度岡山市一般会計補正予算(第4号)について外11件の議案についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,いずれも原案のとおり可決並びに同意すべきものと決定いたしました。 採決では,甲第306号議案から甲第308号議案並びに甲第310号議案から甲第313号議案までの7件の議案については,一部委員から反対があり,賛成多数で,その他の議案については全会一致でありました。 なお,甲第307号議案,甲第308号議案,甲第310号議案から甲第313号議案までの6件の御津町,灘崎町との合併に関する議案については,委員から,もう少し機の熟成を待つべきで,継続審査にしていただきたいとの発言があったことを申し添えておきます。 それでは,審査の過程において特に議論となった問題について御報告を申し上げます。 まず,甲第226号議案平成16年度岡山市一般会計補正予算(第4号)について,歳出第2款総務費中,広報番組デジタル化委託料195万6,000円についてであります。 この事業は,昭和53年度以降の広報課で保管している市政広報番組ビデオテープ約980本について,画像の経年劣化を避けるためにデジタル化処理してDVDに記録しようとするもので,県の緊急地域雇用創出特別基金事業を活用した事業であります。 まず,議論となったのは,市政広報番組の著作権を持つ放送局の許諾についてであります。 当局の説明によると,毎年取り交わす放送局との契約書においては,市政広報番組が録画されたビデオテープを他の媒体に複写することに関する取り決めはなく,このたびのDVDへの複写に当たっては,口頭により放送局の許諾を得たとのことであります。 これに対し委員から,先々のことを考えると口頭ではなく,きちんと文書を交わすべきであるとの指摘があり,当局から,文書ということも想定しているが,著作権の問題など数多くのクリアすべき条件があり,それらをすべて満たした文書による許諾は難しいと考えているとの答弁がありました。 これに対しさらに委員から,数多くの条件をクリアしなければならないのはわかるが,やはり文書を交わすべきとの意見があり,当局から,今後は放送局と文書で取り決めをするよう努力するとともに,今後の交渉結果については総務委員会に報告するとの答弁がなされたのであります。 次に,DVDの閲覧に係るルールについてであります。 委員から,市政広報番組がDVD化されて,閲覧,検索が容易になるとのことだが,どのようなルールで閲覧に供するのかとの質問があり,当局から,基本的に一般の方が見られるというものではなく,学術研究,また教育目的等で申し出があった場合に,番組の内容ごとに著作権を有する放送局と協議しながら検討していくとの答弁がありましたが,委員から,さらに利用目的に応じて放送局と協議するのであれば,それは一般の方も同じであり,使い勝手のいいものにしたけれども使わせないということにはならない。今後,著作権の問題を含めて閲覧のルールを明確にすべきだとの意見があったのであります。 次に,マスターテープの保存についてであります。 委員から,複製したDVDの正確さを検証するためには原本も保管する必要がある。事業効果の一つに保管場所の省スペース化が挙げられているが,これは原本を廃棄することを意味するのかとの質問があり,当局から,正確さの検証のためにも一定限度保存していくことは必要と考えている。なお,保存年限については今後検討していきたいとの答弁があったのであります。 これらの質疑を踏まえ,著作権を有する放送局と複写に関して文書を交わすとともに,番組に関する著作権等については十分留意すること,さらにDVDの閲覧についてのルールを明確にすることを総務委員会の総意として申し添えておきます。 次に,甲第307号議案平成16年度岡山市一般会計補正予算(第5号)について外5件のいわゆる合併関連議案についてであります。 これらの議案は,御案内のとおり御津町,灘崎町との合併に伴う廃置分合,財産処分,議会の議員の定数,農業委員会の選挙による委員の任期,御津・灘崎町合併特例区の設置に係る議案並びに合併に伴う電算システムの統合に係る補正予算であります。 初めに,平成17年3月22日を期日とする合併実現の可能性についてであります。 当局の説明によれば,県議会議決後総務省に届け出をしてから官報告示までに最大で20日間を要するとのことから,逆算すれば岡山市議会の議決後,年内に県に対し合併申請を行い,県議会の議決を経て3月初めまでに県が総務省に届け出を行えば,3月22日の合併が日程上可能であるとのことであります。 これに対して委員が,新聞紙上では,灘崎町長が今後合併に向けた動きに参加しないと報道されており,3市町そろっての県への申請が微妙だと考えざるを得ないと指摘したところ,当局から,合併については灘崎町の団体意思として確定しており,灘崎町として対応されるものと信頼しているとの答弁があったことから,委員は,団体意思の意味合いをただしたのであります。 これに対し当局から,団体意思とは議会の議決である。特に灘崎町の場合は,正式な民主主義のルールに基づいて長が議会に提案し,そして議会は審議をした上で議決しており,確固たる団体意思が確定しているとの答弁があり,委員から,執行権を有する長の意思が異なるということであれば,議会の議決のみでは確固たる団体意思が確定したとは言えないのではないか,今後さまざまな場合をシミュレーションし,不測の事態に備えるべきだとの意見が出されたのであります。 次に,御津町における県南広域都市計画区域の指定についてであります。 委員から,御津町は都市計画区域に指定されていないが,合併した場合には指定する必要があるのではとの質問があり,当局から,御津町は県南広域都市計画区域から外れており,都市計画区域に指定して市街化区域や市街化調整区域を振り分けていくかは合併後になされるものだとの答弁があったのであります。 これに対して委員から,同じ市域の中で未指定区域をほうっておくことにはならない。近い将来,必ずこの問題は出てくる。合併した以上,よくしていかなければならないとの意見があったのであります。 次に,御津町及び灘崎町の職員の処遇についてであります。 委員から,岡山市と御津町や灘崎町とでは予算規模がかなり異なり,また岡山市の職員の方が専門性が深い面があるが,合併後における両町の職員の配置,処遇についてどのように対応しようとしているのかとの質問があり,当局から,御津町や灘崎町では課長職が助役に次ぐ役職であり,局長や部長はいない。また,課長の経験年数に差があるなど役職では割り切れない面もある。在職している職員を現在の給料で引き継ぐという基本線はあるが,現在人事担当で検討しているところであるとの答弁がありました。 これに対し委員から,編入される町の職員は不安を持っている。合併する以上仲間になるのだから,対等な気持ちで受け入れるようにしなければ合併はうまくいかない。総務局が担当だが,企画局としても状況を把握し,ある程度アドバイスすべきだとの意見があったのであります。 次に,合併特例区に関してであります。 当局の説明によれば,合併特例区は合併関係市町の区域に合併後5年以内を限度として設置される特別地方公共団体であり,当該区域内における予算作成権,公の施設の設置及び管理を行うなど,他の類似の制度,地域審議会や地域自治区と比較して自治権は強く,また,合併特例区が処理する事務に関し審議し,市長その他の機関または合併特例区長に対し意見具申の権限を有する合併特例区協議会を設置するとされております。 ここでは,都市内分権合併特例区協議会とが大きな議論となりました。 まず,都市内分権についてであります。 委員から,都市内分権型行政を具現化する方策として合併特例区の設置が決定されたとの本会議での市長答弁に対し,現在の支所には予算作成権がないなど,特例区に付与される権限との整合性はとの質問があり,当局から,任意協議会の段階から都市内分権について議論してきており,そういった経緯の中で法律改正により合併特例区の制度ができた。現在の支所に独自の予算作成権がないのは事実だが,それは法律上,岡山市という一つの普通地方公共団体だから認められないものである。時限ではあるが,予算作成権という観点で都市内分権をより進めるような制度を合併に際して2町に導入したいとの答弁があったのであります。 これに対し委員から,合併地域だけではなく,全市的な視野に立って都市内分権の議論をすべきとの重ねての指摘があり,当局から,今回の合併に際しては5年の時限で両町の区域に限定して特例区を設けるものであり,全体的な都市内分権については任意協議会でも議論をしてきたが,政令指定都市が実現したときの区割りの議論といったことについては,段階を追って具体的に議論を進める必要があると考えているとの答弁があったのであります。 次に,合併特例区協議会についてであります。 委員から,三位一体の改革による補助金の削減を初め,本市においても行われている行財政改革の流れからすると,市財政の縮小も予想されるが,この特例区交付金についても削減といったような査定を新市側は行うのかとの質問があり,当局から,合併特例区の事業を行うという意味での合併特例区の予算の作成権は特例区が持っており,本市の役割は交付金の査定でのかかわりとなる。法律上は合併特例区の予算については合併市町村の責務として配慮しなければならないとの規定があるが,具体的な額が保障されるかどうかということは,これは本市の予算との兼ね合いがあるので,現段階では申し上げられないとの答弁があったのであります。 また委員から,合併特例協議会委員当該区域内に住む者の中から市長が選任することとされているが,その選考基準がなければ恣意的な運用によって,無用な混乱を引き起こすおそれもあるのではないかとの質問があり,当局から,委員の選考については,当該地域に住む者で市議会議員の被選挙権を有する者ということが法律により決まっている。それ以上の基準や委員選考のための組織をつくるのではなく,地元の方々の意見を参考にして決めていきたいと考えているとの答弁がありました。 本委員会といたしましても,委員の選任については合併地域である御津町,灘崎町の現状を踏まえ,地域の声を聞き,公正,平等な人選を行うよう求めるものであります。 これらの質疑の中で,委員から,特例区協議会の議決を新市は尊重しなければならないというような規定でもあれば別だが,特例区協議会に付与された権限では結局何もできないのではないか。定数特例により失職する町議会議員の救済措置としか見えないといった厳しい意見があったことを申し添えておきます。 次に,電算システム統合に伴う補正予算についてであります。 ここでは,委員から出された主な意見を御紹介いたします。 委員から,補正予算が可決されれば,3月22日の合併期日に向けて約3カ月の間にネットワーク整備,移行データ変換,システム修正,テスト・操作研修を行わなければならないことから,このようなタイトな日程はコンピューター業界では通常考えられず,不可能とは言わないが,相当厳しい日程である。この無謀とも思えるやり方ではテストが相当甘くなることも考えられるので,セーフティーネットを構築するとともに,事故が起きた場合の対応をきちんとマニュアル化する必要があるとの指摘がありました。 また,灘崎町の動向によっては合併できないことも考えられる。その場合には,このたびの費用すべてがむだになる。そうなれば,財政に穴をあけた責任も当然とらなくてはならなくなるとの意見もありました。 以上が合併議案に関する主な質疑の内容でありますが,これらの議案の採決に当たり一部の委員から,現時点では,合併に至る道筋の事務・組織体制ができていない。重要案件を先送りした,大きな課題を背負った議案であるとの理由から反対があり,賛成多数で原案のとおり可決したのであります。 最後に,法定協議会で議決された合併期日は来年3月22日と迫っております。このたびの合併は,岡山市,御津町,灘崎町の住民が幸せになるためであります。一連の合併議論の中で,対立や混乱があったとの報道もありましたが,合併が不幸やいさかいをもたらすことのないよう,今後当局におかれましては,このたびの総務委員会の議論を踏まえ,住民が幸せになるよう努力されることを願い,総務委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(垣下文正君) 次に,保健福祉委員長の報告を求めます。     〔30番横田悦子君登壇,拍手〕 ◆30番(横田悦子君) おはようございます。 保健福祉委員会における審査の経過並びに結果について御報告をいたします。 本委員会に付託されました案件は,甲第226号議案平成16年度岡山市一般会計補正予算(第4号)外7件の議案についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,甲第307号議案平成16年度岡山市一般会計補正予算(第5号)については,一部委員から反対がありましたが賛成多数で,そのほかの議案はいずれも全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 それでは,審査の過程におきまして特に議論のありました点について数点御報告をいたします。 まず,甲第226号議案平成16年度岡山市一般会計補正予算(第4号)中,第3款民生費第15項生活保護費についてであります。 これは,被保護世帯数の増加に伴い,生活扶助費等の増額補正をしようとするものです。 委員から,ここ数年被保護世帯数・人員は右肩上がりで増加しているが,その要因を把握しているか。また,窓口での相談をめぐるトラブルをよく聞くが,職員に対する研修体制はどうなっているのかとの質問があり,当局から,高齢者世帯,障害者世帯,その他世帯が増加しているが,高齢化の進展や最近の経済情勢の影響によるものと考えている。また,職員の研修については,昨年度から新任職員研修を実施しており,接遇研修も各福祉事務所で行っているとの答弁がありました。 これに対して委員から,聞きっ放しやその場限りの研修で終わってしまっては意味がない。研修の実効を上げるためには効果測定を行い,その後のフォローも必要ではないかとの指摘がありました。 次は,第4款衛生費第1項保健衛生費中,動物管理指導等対策費についてであります。 今回の補正予算では,岡山県動物愛護センターの収容棟建設費に係る本市負担分並びに本年7月に完成した収容棟の一部に係る光熱水費等管理費の本市負担分などが計上されています。 委員から,平成15年11月定例会の委員会で,お金を出す以上,運営に岡山市の意見を反映してもらいたいと申し上げたが,この間本市として何を具体的に主張したのかとの質問があり,当局から,本市としては,処分内容や委託内容等の詳細を詰める中での適正な管理負担について,県や倉敷市とすり合わせを行っている状況だとの答弁がありました。 しかしながら,岡山市として何を主張したかという説明が得られなかったため,さらに具体的な説明を求めたのであります。 これに対して当局から,このセンターは将来にわたる施設なので,その都度,改善すべき点や本市としての主張があれば,会議の場を通じて主張していきたいと考えている。また,その結果についても一定の整理をした上で,平成17年度当初予算審議の際に説明したいとの答弁がありました。 次に,甲第307号議案平成16年度岡山市一般会計補正予算(第5号)についてであります。 これは合併に伴う老人保健など6事業のシステム変更,データ移行等に要する経費です。 委員から,現在稼働しているシステムを活用することから,随意契約も考えられる。また,予算執行に当たっては業務内容や積算等を十分精査し,適正な予算執行に努めるとともに,膨大な個人情報を取り扱うので,漏えいなどが絶対にないよう厳正な情報管理を求めるとの指摘がありました。 以上,数点にわたりまして報告いたしましたが,審査の過程ではこのほかにもさまざまな意見や要望等が出されました。当局におかれましては,こうした意見を真摯に受けとめられ,今後の市政に反映させていただくようお願い申し上げまして,保健福祉委員会の報告を終わります。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(垣下文正君) 次に,環境消防水道委員長の報告を求めます。     〔22番礒谷和行君登壇,拍手〕 ◆22番(礒谷和行君) 皆さんおはようございます。 それでは,環境消防水道委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は,甲第226号議案平成16年度岡山市一般会計補正予算(第4号)について外6件の議案についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,甲第241号議案,甲第243号議案,甲第307号議案については,採決に当たり一部の委員から反対があり,賛成多数で,その他の議案については全会一致で,いずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 それでは,審査の過程において特に議論となった数点について御報告申し上げます。 初めに,甲第307号議案岡山市一般会計補正予算(第5号)中,消防緊急通信指令施設の端末新設プログラム改修委託料4,700万円についてであります。 本予算は,来年3月22日の合併に伴い,現在の消防緊急通信端末プログラムに灘崎町エリアを対応させるため改修を行うものであります。 委員から,合併後,プログラム改修が終わるまでの間,灘崎町エリアの緊急通信指令をどのように行うのかとの質問があり,当局から,まず署所に専用線を引き,それにより指令を行う。また,車両への指示に関しても新規車両の整備が完了するまでは,既に無線機を装備している岡山市の予備車を使用するため問題はないとの答弁がありました。 さらに委員から,プログラム改修に当たっての業者選定は競争入札によるのかとの質問があり,これに対し当局から,指令管制業務ということで,改修作業途中に通信系統の停止は許されない。また,専門的な分野でもあるため,局内の指名審査委員会を開き,単独随意契約の方向で考えているとの答弁がありましたが,委員から,既存の業者だからという理由で契約するのなら指名審査をする意味がない。専門的な業者はほかにもあり,それらの業者が確実に改修作業を行えるのであれば競争入札を検討すべきである。厳しい財政状況の中,業者選定は厳正に精査し,適正な価格で契約してほしいとの要望がありました。 次に,甲第243号議案岡山市水道条例の一部を改正する条例の制定についてであります。 この条例改正は,岡山県広域水道企業団からの受水増に伴い受水費が増加するため,及び需要構造の変化に対応した水道料金の見直し等を図り使用者負担の公平を確保するため,水道料金,負担金制度,給水装置設計審査・検査手数料,見積もり料金と多岐にわたって改定・改正を行うものであります。 水道料金の改定内容といたしましては,平成17年4月1日以降の検針分から平均9.5%の料金値上げを行うほか,一般家庭用の中心となっている給水口径13ミリから25ミリの基本料金に付与していた基本水量──1カ月8立方メートルの廃止,公衆浴場用料金への料金段階区分の導入,個別需給給水契約制度(仮称)の創設,料金の日割り計算の実施,そして生活扶助世帯及び社会福祉施設に対する減免措置の廃止などが提案されました。 ここでは,特に議論となった料金改定のうち,料金値上げ,減免措置の廃止について,委員の発言を交えながら報告いたします。 まず,料金値上げの原因となった岡山県広域水道企業団からの受水の増量と水需要の見通しについて,委員から,1,岡山市は比較的1人当たりの水使用量が多く,節水が可能である。節水思想が十分行き渡っていない現状で本当にこれだけの受水が必要なのか。将来の水需要をどう見通しているのか。 2,今般岡山県広域水道企業団に対し受水の減量について,そのプロセス整備を働きかけているが,これが受水の減量に結びつき,結果として水道料金の値下げといった市民負担の軽減につながる可能性はあるのかとの質問があり,当局から,平成17年度から受水する3万2,550トンについては,水道局として安定給水のために必要な受水量と考えている。水需要の見通しとしては,現在のところ平成22年で,日最大5万トンの受水が必要と水需要計画を立てているが,実際に配水量が伸びなければ5万トンも受水する必要はなく,3万2,550トンの受水を継続していくこともあり得る。水需給計画も適宜見直す予定にしている。 また,受水に関しては,企業団は独自に構成団体から成る議会を持っており,申し入れをした企業団条例の整備については,今後,企業団の協議会や下部組織で検討されると考える。仮に,岡山市民にとってよい結果が得られれば,市民にメリットを還元していきたいとの答弁がありました。 次に,生活扶助世帯及び社会福祉施設に対する減免措置の廃止について,委員から,市行財政の見直しの中にあっても,やはり経済弱者保護の視点は必要であり,来年4月1日から減免を一度に廃止することには検討の余地があるのではないかとの指摘があり,当局から,経済弱者に手を差し伸べる姿勢を否定する考えはないが,そうした施策は一般行政施策として行われており,独立採算で経営している水道事業体で行うことは適当ではないと考える。水道事業審議会から減免廃止の強い意見もあり,岡山県内で減免しているところもない。二重給付の状態になっていることが明らかになった以上,速やかに是正したいと考えており,段階を追ってではなく,来年4月から廃止したいとの答弁がありました。 これを受け各委員から,1,ことし4月から下水道料金が上がり,また来年度から水道料金を上げようとしている今,どうしても早く減免を廃止しないといけない理由がわからない。2,二重給付が明白である以上,減免措置は廃止すべきであるといった減免廃止に対する賛否両論の意見のほかに緩和措置を求める意見が出されました。 料金の減免は本条例の施行規程により実施されているため,減免廃止は本議案とは直接の関係はないものの,条例改正と同時に規程を改正し減免を廃止すると明言していることから,本条例改正議案の採決に当たっては,減免廃止が絡んでいる以上,採決の保留を求める意見と減免を切り離して採決を求める意見が出されましたが,その後当局から,生活保護世帯,社会福祉施設の減免措置の廃止時期については検討するとの答弁があり,これを受け委員会は甲第243号議案を採決するに至ったのであります。 次に,甲第241号議案岡山市廃棄物の減量及び適正処理に関する条例の一部を改正する条例の制定についてであります。 この条例改正は,岡山市として,安全で安心できる産業廃棄物処理の推進という視点に立ち,中小建設業の経済活動を支援し,環境負荷の低減に寄与するため,市有焼却施設の余剰能力を活用して一部の産業廃棄物を処理することとし,受け入れに伴う処理費用を改正するものであります。事業活動により排出される産業廃棄物の処理を受託するに当たっては,受け入れ基準を規則で定め,市内で発生した産業廃棄物を,市内に事業所を有する事業者が搬入する場合には10キログラムまでごとにつき180円を,その他の場合は10キログラムまでごとにつき350円のコスト負担を事業者に求めるとしております。 委員会の審査では,産廃受入量が増大していく懸念と受け入れ基準をいかに厳守させるかについて議論となりました。 まず委員から,中小建設企業の経済活動支援が産廃受け入れの目的であるが,市内だけでなく市外からも受け入れるのなら受け入れが増大するのではと心配だ,排出事業者の歯どめ策は考えているのか。中小建設企業とはどこまでの企業をいうのかとの質問があり,当局から,産廃の受け入れは一般廃棄物の処理を最優先に,その余力の範囲内で行うものであり,受け入れ対象企業を従業員数などの企業規模あるいは企業形態で定義づけすることは困難なことから,1事業者の年間受入量に上限を設けることで歯どめをかけたい。岡山県建設労働組合の一部の組合員に対して行ったアンケート結果からは,8割強の企業が年間排出量が20トン未満であるという実態も把握しており,これらの数字を参考に受入量の上限を設定していきたいとの答弁がありました。 次に,受け入れ基準の厳守について,委員から,受け入れ品目等の確認は施設搬入時の展開検査で行うわけだが,展開検査の実施頻度,厳密な検査実施についての考え方はとの質問があり,当局から,展開検査の実施スペースには限りがあり,すべての搬入車両に対して展開検査を実施するには無理があるため,展開検査は随時行うことになる。また,施設にはごみ搬入扉が複数あるが,産廃受け入れ専用の搬入扉を1つに限定し,分別指導員の目視による検査を行っていきたい。産廃の搬入は一般廃棄物と違い,パッカー車による搬入は少なく,手作業またはダンピングによる積みおろしが多いと思われるので,従来の事業系ごみよりも検査はやりやすいのではと考えているが,分別も含め,受け入れ基準に関する指導は可能な限り厳重にしていきたいとの答弁がありました。 ほかにも委員から,事業者が受け入れ基準に従わない場合の受け入れ拒否の義務化やマニフェスト虚偽記載・交付に対する罰則の厳格適用についての要望がありました。 今回提案のありました一般廃棄物処理施設での産業廃棄物の受け入れについては,本市が全国に先駆けて実施しようとするものであり,本市の取り組みを国やほかの自治体も注目しております。本市の取り組みが成功事例として高い評価を得ることを強く希望するとともに,受け入れ基準の厳正,的確な運用をお願いしておきたいと思います。また,運用していく中で生じた問題や課題等に対しましては,迅速な対応をとっていただくよう重ねてお願いいたしまして,以上で環境消防水道委員会の報告を終わります。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(垣下文正君) 次に,経済委員長の報告を求めます。     〔20番崎本敏子君登壇,拍手〕 ◆20番(崎本敏子君) それでは,経済委員会における審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。 本委員会に付託されました案件は,甲第226号議案平成16年度岡山市一般会計補正予算(第4号)について外4件についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査をいたしました結果,いずれも原案のとおり可決並びに同意すべきものと決定をいたしました。 この際,審査の過程におきまして,委員から出されました主な質問,意見,指摘について順次御報告を申し上げます。 まず,甲第226号議案平成16年度岡山市一般会計補正予算(第4号)についてであります。 ここでは,歳出第6款農林水産業費第10項水産業費第5目水産業振興費中,漁港維持管理事業費について議論がありました。これは台風による高潮被害が発生した岡山市郡漁港の今後の防災対策の一環として,漁港海岸保全施設を整備するための測量調査を行うもので,この調査結果をもとに平成17年度以降水産庁と協議を行い,実施設計・工事を順次行っていくとのことであります。 委員から,今回新たに防潮堤をつくるということだが,その高さについては従前の基準に従って設計がなされるのかとの質問があり,当局から,今回の台風により過去に浸水したことがない地域にまで高潮被害が及んだという事実を踏まえ,先日,岡山県の関係市町村並びに大学の関係者等により検討会を開催したと聞いている。この検討会が回を重ねる中で一定の基準が作成されるのを待って,それに従いそれぞれの防潮堤の高さを決定し,設計を組んでいくことになるとの答弁があったのであります。 次に,甲第234号議案平成16年度岡山市市場事業会計補正予算(第1号)についてであります。 ここでは,立体駐車場兼荷捌き場整備事業費における議論について御報告をいたします。 これは市場活性化の一環として食品の品質管理の高度化と施設の有効利用を図ることを目的に,平成17年度末を目途に卸棟の東西にある青果部と水産部の駐車場を立体化し,その1階部分を駐車場兼荷さばき場とし,2階部分を駐車場として整備するための設計費を計上するものであります。 委員から,市場事業部においては専門の技術者不足の現状がある中で,工事に伴う業務を進めることに関して不安感がぬぐえないが,今回の設計を含め今後の予定を適正にこなせるのかとの質問があり,当局から,市長部局との協議で,営繕課等の技術者集団の支援を受けることになっており,入札に向けて計画段階から設計に必要な仕様書の作成などのアドバイスをしてもらい,業務を推進しているとの答弁がありました。 さらに委員から,荷さばき場が最も必要とされる夏までの完工が困難であることは残念だが,この施設の運用開始時期を少しでも早めるため,来年の2月定例会までに今後の作業工程をフローにして当委員会に示してほしいとの要望があったのであります。 当委員会では,11月25日に中央卸売市場の活性化に向けた改革基本構想及び基本計画(案)の報告を受け,実施計画の作成等,市場は今まさに大きく動き出そうとする節目の時期にあります。この時期にあって,審査の過程で示されました平成16年度から18年度の3カ年にかけての大規模修繕計画には,市場各部門の多くの施設の修繕計画がリストアップされております。そのため,委員会では,技術職員の適正な配置がぜひとも必要であるとの意見が大勢を占めました。これら中央卸売市場の改革がより大きな成果をおさめられますよう,ひいては岡山市民の食生活を守るため,市当局におかれましては中央卸売市場の体制充実について,そのあり方を再考されますよう委員会の総意として要望するものであります。 最後に,甲第307号議案平成16年度岡山市一般会計補正予算(第5号)についてであります。 ここで特に議論となりましたのは,農用地流動化対策事業費における繰越明許費の補正についてであります。これは今議会における岡山市・灘崎町・御津町の廃置分合議案の提出に伴い,農地情報の管理を適正に行うため導入している農家基本台帳システムを統合し,2町のデータ移行を行うための電算機業務委託料について,農地情報のセットアップ作業が年度内に完了しない見込みにより,繰越明許費補正として設定するものであります。 委員から,地方自治法第213条に定める繰越明許費については,「歳出予算の経費のうちその性質上又は予算成立後の事由に基づき年度内にその支出を終わらない見込みのあるものについては,予算の定めるところにより,翌年度に繰り越して使用することができる」とあり,この議案の提出時期として今議会を選択したことは行政手続上,問題があるのではないかとの指摘があり,当局から,本システム統合は固定資産税電算システムとの連携のもとに行うもので,2町のデータがそのシステム統合により整備された後,それをベースにしてデータ移行されるため,システム企画課及び財政課とも協議した結果,年度内事業完了を目指したいとは思っているが,固定資産税電算システムの年度内整備が非常に困難であると見込まれる以上,本システムについても同様であると判断したため,今議会に提案をしているとの答弁がありました。また,合併議案とシステム統合予算は一体のものであるが,今回この議案を提出する時期において,当初から間に合わないと予測できるのであるから,繰越明許費の補正として設定することは正しい選択であると理解をしており,これについては十分にあり得る手法であるとの当局の見解が示されたのであります。 これに対して委員から,政策的裁量権は財政当局ではなく,実態をつかんでいる担当部局が握っているはずであり,その前提により本議案が提出されていると認識している。その点を踏まえて,本議案の提出のあり方は事業見通しとして年度内完了に努力すると言いながら,その努力することをみずから放棄している形と受けとめざるを得ない。予算執行については,3月22日合併というものがきちんと固まることが前提となるべきである。議会制度として,臨時市議会をいつでも開くことができる以上はそれを利用するのが最も妥当な選択ではないか。予算の実体として,時期的なものに非常に問題があるとの意見があったのであります。 以上,数点にわたって報告をいたしましたが,このほか委員会審査の過程で各委員からさまざまな意見が出されております。当局におかれましては,委員会の意見としてしっかりと受けとめ,今後の市勢発展に十分反映されるよう一言申し添えて,委員長報告を終わります。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(垣下文正君) 次に,建設委員長の報告を求めます。     〔25番三宅員義君登壇,拍手〕 ◆25番(三宅員義君) 建設委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は,甲第226号議案平成16年度岡山市一般会計補正予算(第4号)について外60件の議案についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,いずれも全会一致で原案のとおり可決並びに同意すべきものと決定いたしました。 それでは,審査の過程におきまして,特に議論となった点について順次御報告申し上げます。 まず,甲第242号議案岡山市屋外広告物条例の一部を改正する条例の制定についてであります。 本案は,屋外広告物法などの改正に伴い,市長が除却した広告物などを返還する手続について条例で定める必要が生じるなどのため,本条例の一部を改正しようとするものであります。 当局の説明によりますと,今回の条例改正では撤去した違反広告物の保管,公示,返還,売却手続などの規定を設けるとともに,さらに附則で屋外広告業の登録制度について検討し,所要の措置を講ずることを盛り込むとのことであります。 委員から,今回の条例改正により規制の対象範囲が広くなる。今でさえ市内には膨大な数の屋外広告物が掲出されており,これらの表示面積や高さなどの実測調査を行うことが容易でない状態なのに,規制の対象範囲を広げてどのように取り締まっていくのか。また,許可手数料を支払った人と支払っていない人との間で不公平感が生じる。こうした実態が把握できないということで済まされることが蔓延するとモラルの低下につながり非常に問題だと思うが,このことを今回の条例改正に当たりどのように考えているのかとの質問があり,当局から,確かに市内にはんらんしている違法屋外広告物の実態がつかめていない。適正に手続をしている人は手数料を徴収され,手続をしていない人は手数料を徴収されないという問題がある。人員などの関係もあり,十分に目が行き届いていないのが現状だが,業務を効率化しながら対応していきたいと考えている。今年度についてもパトロールなどで指導に当たり,桃太郎大通り,県庁通り,市役所筋,駅前広場などで一斉指導を行っている。また,道路の沿線にある野立ての広告については,今までほとんど手がつけられていなかったが,実態調査を実施し,今後適正な掲出になるよう指導を図っていく方針だとの答弁があったのであります。 さらに委員から,屋外広告物関係業者への条例の徹底とペナルティーの内容が重要であるとの指摘があり,当局から,国の法改正により屋外広告業を登録制にすることが可能となったことを受け,岡山市でも登録制度への切りかえを検討する。これにより法に従わない屋外広告業者に対し営業停止,登録の取り消しなどの厳しい行政処分ができるようになれば,かなりの抑止力として働くのではないかと思う。こういったことをきっかけにしながら,屋外広告業者に対し適正な指導を行っていきたいとの答弁があったのであります。 また委員から,岡山国体に照準を合わせ,県内外から来岡された人に岡山は美しい,すばらしいまちだったとの思いを持って帰っていただけるよう,有効な登録制度を導入し,職員体制の強化も含めてぜひ実効を上げてもらいたいとの要望があり,当局から,今回屋外広告業の登録制度導入の検討を条例附則に盛り込んでいるが,このように条例の中に市の姿勢を明示していくことは今までになかった画期的なことだと考えている。職員の体制については定数削減などの課題もあり,ここだけを強化することは困難と考えるが,国体の期間中だけでも何らかの体制がとれればと思うとの答弁があったのであります。 次に,甲第251号議案指定管理者の指定についてであります。 本案は,平成17年1月末に開業予定の東岡山駅前自転車等駐車場の指定管理者を指定しようとするものであります。 当局の説明によりますと,選定基準として,1,設置の目的を理解し,安定した管理運営の能力がある,2,市との連帯が常にとれ,迅速に対応できる,3,利用者に対して常に公平性を保てる,4,常に効率的な管理運営ができ,経費縮減を図れるという4項目を示し,公募方式により募集し,10法人及び団体から応募があり,慎重かつ厳正に審査した結果,ジェイアール岡山警備保障株式会社を候補者として選定したとのことであります。 委員から,選定評価表を見ると,評価項目全体の中で経費縮減のウエートがかなり圧縮された結果,必ずしも額の低いところが採用されておらず,今回採用されたところは額の低いところと比べるとかなりの開きがある。また,設置の目的・役割を十分理解しているのかといった公共性についての項目や住民サービスについての項目などにおいて業者間で評価点の差も大きい。また,それらの項目の方が経費縮減よりもウエートが大きいのは,選定に当たってバランスの点でおかしいのではないか。そもそもこの評価項目のウエートは公表したのかとの質問があり,当局から,各項目の係数については公表していないが,効率性,いわゆる経費縮減の部分は係数を一番高くしているとの答弁があったのであります。 それに対し委員から,効率性のウエートを高くしていると言うが,評価項目全体から見ると7分の1のウエートであり,全体のバランスとして低く,認識にずれがある。これまでもこの方式で審査をしてきたのかとの質問があり,当局から,施設の効用を最大限発揮し,管理経費の一層の縮減を図っていくことは重要であるが,指定管理者制度の導入によって,従来にも増して施設管理を安定して行うことができる物的かつ人的能力がすぐれていることを証明する必要性が高まっていると考えている。金額だけを見て一番安いところを選定するのではなく,運営方針の理解度や安定した運営能力などの観点も含め総合的に評価し,最高点のところを選定したものであるが,今回の契約期間は平成18年3月末までであり,18年度からの本格的な公の施設の指定管理者の選定については,委員指摘の点を十分踏まえ,選定評価の点数配分を検討していきたいとの答弁があったのであります。 以上,簡単ではありますが,建設委員会の報告を終わらせていただきます。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(垣下文正君) 次に,文教委員長の報告を求めます。     〔17番松岡茂君登壇,拍手〕 ◆17番(松岡茂君) それでは,文教委員会における審査の経過並びに結果について御報告をいたします。 本委員会に付託されました案件は,甲第226号議案平成16年度岡山市一般会計補正予算(第4号)について外3件の議案についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,甲第248号議案については全会一致で,その他の議案については賛成多数で,原案のとおり可決並びに同意すべきものと決定いたしました。 それでは,審査の過程で議論となりました点について順次御報告申し上げます。 1点目は,甲第235号議案岡山市学童校外事故共済条例の一部を改正する条例の制定についてであります。 岡山市学童校外事故共済制度については,制度の設立後30年近く経過する中で,児童・生徒数の減少や加入率の低下による会費収入の減少などから,平成7年度以降,単年度収支の赤字が続き,基金を取り崩しながらの運営を余儀なくされております。 こうした中,本年3月に岡山市学童校外事故共済審査委員会から,制度の見直しについての検討結果が報告されたことを受け,制度の安定的な運営を図るため,本条例を改正し,会費の引き上げや見舞金給付条件の改定を行うものであります。 委員から,制度改正に至った理由について質問があり,当局から,現状のまま推移すると3年から4年後には基金が底をつき,制度の運営が困難な状況となるため,改正が必要と考える。審査委員会の提言は,より厳しい改正内容だったが,会員・保護者への影響を最小限に抑えるため,見舞金の給付条件等については提言よりも緩和した内容となっているとの答弁がありました。 これを受けて委員から,改正によって一層の加入率低下が懸念されるが,保護者の負担増を強いる会費の引き上げ等を実施する前に,加入率を上げるよう努力して制度の継続を図るべきではないかとの指摘があり,当局から,現状では収入と支出のバランスが余りにも不均衡なため,制度の安定的運営を目指して改正を行うものだ。今後,制度維持可能な加入率75%を下回った場合,制度の存続を含め再度審査委員会に検討してもらう予定だが,加入率が低下することのないよう啓発を行い,可能な限り制度を存続させたいと考えているとの答弁があったのであります。 次に,甲第307号議案平成16年度岡山市一般会計補正予算(第5号)中,リットスクール基盤整備事業費についてであります。 この予算は,1市2町の合併に伴い,それぞれの教育委員会既存ネットワークを統合するため,専用回線の整備,各種設定変更作業,機器の購入等を行うための経費であります。 この事業について委員から,事業のスケジュールやネットワークの統合に伴うシステムの接続方法に関する質問が出されました。 当局から,事業のスケジュールについては,可能な限り合併期日までに完了させるように努力するが,通信回線の整備に相当な時間を要することも予想されることから,後に続く各種設定作業の履行期限を延長せざるを得ない場合も考えられるため,繰越明許を同時にお願いしているとの説明がありました。 また,システムの接続方法については,現在,御津町,灘崎町の学校ネットワークは各町の庁内LANを経由してインターネット接続されているが,合併後は2町の学校と本市庁内LANとの直接接続は行わず,既存経路は切断し,本市の教育ネットワークに収容することにより,2町の現行サービスを継続させる。それにより,岡山市教育委員会がネットワークの一体的な管理運営ができるとともに,1市2町が保有する教育用コンテンツの集約により,内容の充実が期待できるとの説明がありました。 以上,審査の経過を御報告いたしましたが,当局におかれましては,その他委員会審査の過程で各委員から出されましたさまざまな意見や要望に十分留意され,事務執行に当たられますよう申し添えて,文教委員会の報告を終わらせていただきます。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(垣下文正君) 以上で委員長の報告は終わりました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わり討論に入ります。 討論の通告があります。下市議員。     〔16番下市香乃美君登壇〕 ◆16番(下市香乃美君) おはようございます。 それでは,私は,甲第243号議案岡山市水道条例の一部を改正する条例の制定についての反対討論をいたします。 この条例案は,水道料金を平均9.5%値上げするものであり,その財政算定期間は17年から20年までの4年間です。水道料金値上げの理由は,1,岡山県広域水道企業団からの受水増に伴う受水費の増加,2,需要構造の変化に対応した料金体系の見直しとされています。 今回の水道料金の値上げの原因は,岡山県広域水道企業団から買う苫田ダムの水の量をふやすことにあります。苫田ダムの完成に伴いまして,企業団として全量供給の体制が整うことから,水道用水供給条例により岡山市では受水の下限水量が3万2,550トン,基本水量が10万8,500トンになります。それに伴って受水費が9億2,000万円ふえ,財政見通しの4カ年で45億1,400万円の赤字になるというものです。 ことし5月,条例第12条第3項により水道局は,料金の計算の基本になる基本水量を下げてほしいという要望を文書で企業団に提出していますが,いまだ正式な文書回答は企業団からありません。このことについて,6月の県議会で石井知事は,「岡山市のみの基本水量の減量を行いますと,他の市町村の負担が増加をするということで,他の市町村の同意も得られないということでございますので,企業団といたしましては,これは認めることができないと,このように考えておられまして,その場で企業長である本田副知事は,できない,不可能であるということを即答をされた」と答弁しています。 さらに,市長は今議会で,11月15日の企業団の運営協議会の説明をされ,その中で,企業長から他の構成団体への影響があるので減量は無理と明確な話があったと答弁しています。これは,今回受水がふえる3万2,550トンのことではなく,基本水量である10万8,500トン,この減量ですら岡山市はできない,そういうことです。 今回初めて受水の増加による料金値上げが提案されたわけです。 ことし2月の環境消防水道委員会で,22年に広域水道企業団からの受水をさらに増加して,日量5万立方メートルにする15年2月の見直し計画が,当局より説明されています。16年11月の資料によりますと,財政の見通しは収入,支出とも17年から20年において大きな変化がありませんから,もし22年に受水をさらにふやすとすれば,その増量分は料金を値上げしないと吸収できないことになります。つまり,岡山市の水道事業は独立採算という形態にもかかわらず,外部の広域水道企業団の動向によって水道料金が決定されるというゆゆしき事態に変化してしまうのです。 例えば,今売れ残っているとされている10万トン,その水をさらに引き受けるとか,受水単価が引き上げられるといった場合には,自動的に岡山市の水道料金が引き上げられることにつながりかねません。これは,岡山市水道事業の固有の経営権を侵害することにならないでしょうか。 また,県の事業であるダムに岡山市は一般会計から投資及び出資金として,昭和59年から15年までに約120億円を出資しています。また,14年,15年には約1億1,000万円ほどだった投資及び出資金は,16年度予算では約4億2,000万円に増額されています。県税で負担している6億円を加えると,1年間に10億円の負担をしているということになります。 さらに,その上に岡山市民は,17年から受水費として年間16億4,000万円を支払わなければなりません。これは,苫田ダム建設のツケを市民に回すという重大な政策ミスと考えます。決してこんなことを市民は納得しません。その何分の1でも自己水源の改善に投資した方が,仮に少しの値上げがあったとしても市民の財産になるわけですから,まだ市民の納得は得られると思います。 さて,配水量は8年をピークに減少しているわけです。財政見通しにおいても,17年から20年において大きな変化がありませんから,水の使用量がふえるという見込みを当局も立てていないと思います。11月議会で水道事業管理者は,県内平均の程度には,今のままで啓発・啓蒙活動を続けていけば,そのくらいの数字にはなると答弁をしています。 このことを14年度ベースで考えますと,岡山市民1人1日平均412立方メートル,県内10市平均は391立方メートルですから,約5%のカットということになります。14年度ベースで約5%の水をカットすると,1日最大配水量は29万2,763立方メートルとなり,実質能力である29万8,775立方メートル以内になり,最大稼働率は97.9%で100%を超えるということにはなりません。15年は,1日最大配水量は28万4,614立方メートルですから,実質能力以内であり,全く問題はありません。1日最大配水量とは,7月とか8月の一番水使用量の多い1日だけのことをいっております。 さて,9月議会で水道事業管理者は,「受水費の増加については,時期は別にいたしまして,全部供給となった場合には,供給条例上増加することは承知していました」と答弁しています。なぜそのことを市民に早く情報提供しなかったのか,苫田ダムの受水を前提とした政策にこそ問題があったと言わざるを得ません。行政当局の責任がまず問われるべきです。 今回の料金体系の見直しにより,基本水量8立方メートルまで料金一律だったものを従量制にするというのですけれども,実はその少数の人,つまり約4分の1の世帯が,平均値上げ率9.5%よりも2倍以上高い値上げ率約20%になるということがわかりました。逆に大口利用者には,逓増度の緩和により,アップ率が平均より低く抑えられています。500立方メートル以上は7.75%,1,000立方メートル以上は6.79%です。 また,新たに個別需給給水契約制度を創設して,一定量を超えて使用した水量については安くして,使用者の水を使う意欲を刺激し,水をたくさん使ってもらい,水道事業の安定化を図るとしています。余った水をより多く売るために,大口使用者の料金優遇をねらった料金体系の見直しと言えます。この値上げの実像が市民にわかりやすく説明されているとはとても言えません。また,特定の階層への20%という大幅負担増は,全体としての整合性を欠くと言えます。これでは一体だれのための水道なのでしょうか。 さて次に,9月議会で管理者は,コスト削減を図りましたと答弁していますが,工事契約の平均落札率は,13年度が98.8%,14年度が93.4%,15年度が93.7%と高落札率が続いています。これでは,コスト削減が図れたとはとても言えません。水道局の工事契約においては,指名競争入札により業者を決定していることがほとんどであり,90%以下の落札は数えるほどしかない状況です。電子入札や郵便入札などの入札方法も取り入れて,落札率を下げる努力をしていれば,水道事業の赤字をカバーできた可能性があると思います。 水道は市民の生活に直結しており,私たち市民は水道を使わずには生活できません。したがって,水道料金の値上げは税金の値上げと同程度の重みがあり,極力回避の努力をすべきです。実質賃金の目減りは続き,10月現在の完全失業率は4.7%と先月に比べ0.1ポイントの上昇となっています。また,来年度からは国民年金や厚生年金の段階的引き上げや定率減税の縮小も予定されており,市民の生活に今ゆとりはありません。今回の水道料金の値上げは,真にやむを得ない事由があるとは認められず,市民の理解はとても得られません。 岡山市の水道は,日本で8番目の水道として明治38年に通水を開始して以来,断水のない岡山の水道として市民の暮らしを支え,市勢の発展に寄与してきました。その伝統を守り発展させていくことが,これからの水道の歩む道だと思います。水道料金は,市民の暮らしやすさのバロメーターです。今回の水道料金の値上げには合理性と正当性が認められず,伝統ある岡山市の水道が,岡山県広域水道企業団に依存していく道の第一歩であることを申し上げ,反対討論を終わりたいと思います。 何とぞ議員の皆様の御賛同を賜りますよう,よろしくお願いいたします。 御清聴ありがとうございました。(拍手)
    ○議長(垣下文正君) 次に,亀井議員。     〔35番亀井章君登壇〕 ◆35番(亀井章君) 皆さんおはようございます。 今議会に上程されています合併関連議案,甲第307号議案,甲第308号議案,甲第309号議案,甲第310号議案,甲第311号議案,甲第312号議案,甲第313号議案に対して,私自身は継続審査が一番いいと思っていますけれども,総務委員会で否決されましたので,反対討論いたしたいと思います。 反対の理由は,まず合併に至る手続の問題があります。 合併審議の正式な機関である法定協議会は,首長の推薦する委員で大部分が構成されていますから,合併する首長の意思が一緒であるならば,討議される議案のすべてが満場一致で決まるのが通例です。 しかしながら,1市2町の法定協議会は,構成委員は首長の意中の人が人選されていたにもかかわらず,多くの議案が全会一致にならず,賛成多数で決定されました。法律的には合法といっても,通例の法定協議会と比べて異常な状態でした。 その原因の一つは,市長の思いやりという言葉で表現される,エブリシングオーケーの水面下の約束があったからではないかと思います。合併交渉を,ルールを無視した市長の思いやり路線は,法定協議会の場で修正され,結果的には相手の町民をだましたことになり,2町に不信感を与え,またそれは円満合併への道を閉ざした第一歩であったと思います。これが反対の第1の理由です。 第2は,灘崎町長が態度を保留しているにもかかわらず多数決で押し切ったことです。 先ほど申し上げたとおり,合併は首長の姿勢が一致すれば90%以上の確率で合併は成立いたします。その重要な人が態度を保留しているのに,説得することすらせず採決を強行したことは,前代未聞のことです。こうしたことが灘崎町の今日の態度の遠因になっているのではないかと私は思っています。これが第2の反対理由です。 第3は,合併は新しいまちづくりを描き,それに邁進していく出発点であると私は思っています。しかしながら,いろいろな委員会の審議で感じることは,そうした重要課題は担当レベルではほとんど議論されることなく,合併に必要な最小限度のことしか論議されていません。まちづくりの重要課題は,すべて先送り,これでは合併後の市域の一体化をデザインすることはできません。これが第3の理由です。 さらに,合併に大きな問題が政令都市の問題です。 この1市2町の合併は,玉野市との合併問題に端を発し,当初から政令都市を視野に入れた合併として推進されてきました。当初,多くの県南町村に合併を呼びかけましたが,結局玉野市,灘崎町,御津町の2市2町の枠組みで落ちつき,任意協議会が設立されました。しかしながら,玉野市がこの枠組みから離脱,政令都市移行への目算は狂ってきましたが,萩原市長は玉野市復帰を念頭に,1市2町の合併へを強行し今日に至っています。この間,合併特例法第4条,玉野市民による法定協議会設置の住民請求があり,これを契機に玉野市との合併問題は終結に向かい,政令都市構想は崩れました。 しかし,市長は政令都市の旗をおろさず,2町との合併をしておれば合併特例期間中に70万人になれば政令市になれると,「皮膚感覚」という言葉まで使って政令都市は実現すると強弁してきました。しかし,現実的には2町との合併では65万人,他の町村と合併するめどはすぐにはなく,政令都市への移行は近未来的には不可能な状態にあります。 しかしながら,岡山市民もそうですが,灘崎町民,御津町民の受け取り方は,政令都市への移行は既定の事実として認識されており,岡山市の合併で政令都市になれるから賛成という声が多くある。御津町の合併議案もこのような認識の中で議決されています。 一方,灘崎町は岡町長が単独で行きたいとの意向が強く,合併議案の議会提出も拒んでいましたが,岡山市側の強力な圧力と政令都市へ移行できるという説得が功を奏し,14日に議案を提出し,21日に可決されました。 このように,政令都市への移行は1市2町の合併の大きな目玉であると同時に,推進力であったわけですが,政令都市に65万人でなれる,なれないという大きな問題が,岡灘崎町長への萩原市長の議会提出説得の中で起こっていました。萩原市長と岡町長との交渉のやりとりの中で政令都市移行問題に関し,岡町長は,萩原市長が65万人でもなれる,おれが言ってるのだから間違いないと言ったと主張しているのに対し,萩原市長は,65万人でもこれから国に働きかければ,政令都市になれるよう頑張ろうと言っただけだと弁明しています。岡町長にしてみれば,なれもしない政令都市になれると言うから,やむなく議会に提案したのにだまされたと思っているでしょうし,だからこそ,だまされて提案した議案を県には申請しない,責任をとって辞職することを主張しているのだと思います。御津町民及び岡山市民に対しても,可能性のない政令都市になるから合併をと説得していた萩原市長が推進する政令都市合併構想は,道理からすれば白紙に戻すべきではないでしょうか。 次に,責任問題と事業執行のあり方に課題を残して解決されないまま合併が執行されることに対して,猛省を促すためにもシステム統合に関して反対意見を述べておきたいと思います。 総務委員会で,私はシステム統合の質疑応答の中で,システム統合の補正予算を今議会ではなく,もっと前に出さなかったのか,事務事業執行上そのときに必要な費用は必要なときに計上すべきではないかと発言しました。それは,当局の提案理由がシステム構築・稼働は,議決後委託契約をし,1月から取りかかり,3月22日に完成するスケジュールで行うという,できもしない,余りにも現実離れした説明に腹が立ったからであります。建前上は,議決後でなければ予算執行はできない。しかし,それでは3月22日までに間に合わないということで,現実的にシステム統合作業は進められているのです。そのことは言えないから,1月から3月22日でできるという架空のタイムスケジュールで説明しなけりゃならない,担当レベルの苦悩はよくわかりますが,どうしてこのようなことになるのでしょうか。 今議会の補正により計上されたシステム統合は18本,そのうち6本は繰越明許費補正されています。繰越明許は,消防施設整備事業にもされていますが,これを現実的に解釈すれば,これは,3月22日には完全な形ではシステムは稼働しない可能性がありますし,消防出張所を開設しても消防自動車や救急車はないかもしれませんということであります。さらに言えば,岡山市で現在稼働しているシステムは,恐らくこの10倍以上あると思いますが,これらは合併後ゆっくりシステム統合しますよということであります。この原因の最大のものは,事業内容をきっちりと説明する説明責任とその事業執行の結果について責任をとる人がいないということだと思います。この点に関して言えば,トップダウンですべての事業に目を光らせている市長の責任は重いと思います。 この補正のシステム統合について考えてみると,まずトップダウン待ちのタイムスケジュールのおくれが大きな問題なのです。倉敷市と真備町の合併は,システム統合は間に合わないということで8月に合併を予定しています。 これを例にとると,岡山市の場合は,少なくとも9月にはこれに関連する予算が計上されなければならなかったと私は思います。それを出されなかったのは,合併できるかどうかの懸念があり,もし合併できなかったら9億円近いむだ遣いを批判されるという思いがあったからではないでしょうか。合併の根本的な動向を読まず,その場の繕いで推進してきたことがここにもあらわれていると思います。3月22日の合併は,こうした面からも再検討すべきで,これらも提案議案の反対の大きな理由です。 責任問題で言うならば,今議会の補正はさらに大きな問題を含んでいると思います。 御案内のように,発言の真相は別として,岡灘崎町長は萩原市長の65万人での政令都市移行発言に不信感を抱き,政令都市になれない合併は信義則に反するとして,県への申請はしない,責任をとって時期を見て辞任すると明言しています。それにもかかわらず市長は,町議会の議決は団体意思を示しているとして合併議案の議決を今議会に求めています。私は灘崎町の動向がはっきりするまで,この議案は継続審査にするのが最良と思っています。しかし,当局は辞職すれば職務代理者が押印すれば済むとし,さらに岡町長に圧力をかける意味からも3月22日の合併に向けて一直線に進んでいます。この判断でいいのでしょうか。合併できない場合,すべて岡町長に責任を転嫁すれば済む問題でしょうか。私はそうは思いません。 繰り返して申しますが,現時点,岡町長は県へ1市2町の合併は申請しないと言っています。それを解釈すると,3月22日の合併には灘崎町は参加しないということでしょう。そうであるならば,タイミングよく町長辞任後,職務代理者が合併申請書に押印することによって,3月22日に合併できる可能性は小さいと考えるのが現実的な判断ではないでしょうか。この考えどおりだとすると,3月22日の合併だけを考えて岡町長に圧力をかけて是が非でもという,この選択肢は破綻し,1市2町の合併はできない状況になり,市長の重大な判断ミス,そして補正予算はむだということになります。 私は,市長がこれから岡山市の合併の道を選択するにしても,3月22日の合併時期を変更し,17年8月以降にする,さらに御津町との1市1町の合併を先行,1市1町の法定協を立ち上げ,17年6月以降の合併を目指す方向に政策変更する方法しかないように思います。そうした対応策も考えず,もし合併が破綻したんであれば市長の責任は免れません。もちろん議会も同様な責任が生ずるのではないでしょうか。 最後に申し上げますが,過日灘崎町へ岡山市の女性職員でしょうか,2名,県への申請書に公印を押してくれと町長に会いに行ったそうです。押してもらわなければ帰れない,債権取り立てじゃないと思うんですけども,そういうことであったそうですが,1市2町の合併は,岡山市行政執行上そのくらいの軽さなのでしょうか。 合併をめぐって,灘崎町は大混乱に陥っています。岡町長は,みずからの威信をかけて1市2町の合併に抵抗すると宣言しています。そしてまた,岡山市議会合併関連議案を議決していません。岡山県への合併申請の押印は,1市2町の長が一堂に会してすべき性質を持っているものではないでしょうか。こうした灘崎町長を初め,町民を愚弄した行為,岡山市議会の権威を傷つける行為を通常の行為として何とも思っていないことに,今の岡山市政の悲劇があるのではないでしょうか。 こうしたことを総合的に考えると,私は議会の懸命な選択は継続審査にし,結論を見きわめることだと思います。それができない今,反対表明し,合併を一から出直し,町民,市民が納得できる合併の道を歩むべきということを改めて表明いたします。 何とぞ,議員諸公の御賛同を賜りますようよろしくお願い申し上げます。(拍手) ○議長(垣下文正君) 次に,竹永議員。     〔19番竹永光恵君登壇,拍手〕 ◆19番(竹永光恵君) 私は,日本共産党岡山市議団を代表して,委員長報告に反対の立場で討論を行います。 反対する議案は,上程された88件の議案のうち,甲第226号議案平成16年度岡山市一般会計補正予算(第4号)外12件の議案に対し,委員長報告に反対の立場で討論をします。 まず,甲第226号議案平成16年度岡山市一般会計補正予算(第4号)についてのうち,第2条第2表債務負担行為補正,学校給食調理等業務委託料8,800万円についてです。 これは,学校給食の調理業務を,来年度から新たに6校民間委託することにかかわる予算です。そもそも学校給食は,安心・安全で良質の食材を子どもたちに責任を持って提供し,食教育としてしっかり位置づけて,市が責任を持って行わなければならない事業です。今は調理業務だけの委託ですが,委託先の民間事業者が不渡りを出すなど,不安定な実態が明らかになっています。また,来年度委託を受けた学校の中には,施設を改善してほしいから了解したとの理由も聞いています。この間の民間委託で削減された予算を施設整備に充てるという仕組みが,利益誘導となっているということが要因です。教育の現場で,施設整備に格差をつけることは問題があると思います。よって,今回の学校給食の民間委託に関する予算は認められません。 次に,甲第231号議案平成16年度岡山市駅元町地区市街地再開発事業費特別会計補正予算(第1号)については,岡山市駅元町再開発第2工区ビルにかかわる予算です。 これは,以前から,財政厳しい折,急いで実施する必要がないと指摘をしている事業です。何が何でも国体にまでに間に合わせるという無理な事業手法であり,冬至に1時間も日が当たらないなど周辺住民の苦情も続いていると聞いています。近隣住民の声を無視して財政悪化が懸念される中,拙速に進めることはないという理由で反対をします。 次に,甲第235号議案岡山市学童校外事故共済条例の一部を改正する条例の制定については,会費を100円から200円にふやす内容です。給付水準が年々下がってきているが,独自努力をしたのか,加入率を上げることで値上げを抑えることはできないのかなど,教育委員会としてきちんと方針を立て独自努力を行って,できるだけ市民負担を抑えるべきではないでしょうか。また,治療日数7日を実治療日数5日に改めるとのことですが,実治療日数というのは病院に受診した日の日数です。骨折や捻挫などの現在の給付現状からすると,実際に給付される対象者は減るのではないでしょうか。会費は上がって,実質給付対象は下がるという中身は,市民にとってマイナスです。まずは,加入率を引き上げる努力を重ねて求めます。よって,条例改正は認められません。 次に,甲第241号議案岡山市廃棄物の減量及び適正処理に関する条例の一部を改正する条例の制定についてです。 これは,中小業者の要請により建築業等で出た産業廃棄物を一般廃棄物焼却場で焼却するという内容です。そもそも焼却ごみを削減していこうという立場から,このこと自体が逆行する内容です。私たちは中小業者などの困難な状況があり,1業者当たりの持ち込み量などを制限し,ルールが確立できるのであればやむを得ない場合もあると考えています。しかし,委員会の議論では,中小業者の範囲や縛りが規則の中ではっきりしていないこと,焼却場の容認処理量や1業者当たりの持ち込み量もまだ検討されていないことがはっきりしました。このままスタートすれば,大手建設業者などの廃棄物の搬入や,また持ち込み量なども歯どめがきかないまま,受け入れざるを得なくなるのではないでしょうか。やってみないとわからないという答弁では済みません。きちんと対象範囲や量について定めずして,この条例を認めることはできません。 次に,甲第243号議案岡山市水道条例の一部を改正する条例の制定についてです。 これは,来年の4月から水道料金が平均9.5%値上げになるという中身です。岡山市は,今年度下水道料金を値上げしたばかりです。しかも,この5年間社会保障を初め,公共料金は一貫して上がり,市民の負担増は限界です。値上げの要因は,来年度苫田ダムからの受水に伴い,新たに9億円岡山市の負担がふえるためです。節水政策をしっかりとれば,苫田ダムから受水する必要がないことは,市の水需要計画の下方修正でも明らかです。今回,全会一致で,「「岡山県広域水道企業団に参画する自治体が実際に必要な水量のみ受水できるように,岡山県広域水道企業団条例の改正」をすること」を県に求める陳情項目が委員会で採択されました。要らない水は買わないということは,多くの市民,そして市議会の願いです。苫田ダムからの受水を理由とする,この水道料金の値上げは認められません。 次に,甲第306号議案工事請負契約の締結についてです。これは,デジタルミュージアムに関する工事契約です。 デジタルミュージアムはそもそも財政厳しい折,急いでやる事業ではないと我が党市議団は以前から反対をしている事業です。また,この設計は内田洋行が低入札価格24.3%で落札したのに,その設計から今回の工事契約先であるNTTと乃村工藝社がかかわっていたとの疑惑とうわさもあり,設計に携わった者に入札をさせているという契約であれば問題です。 次に,甲第307号議案,甲第308号議案,甲第309号議案,甲第310号議案,甲第311号議案,甲第312号議案,甲第313号議案の7件についてです。 御津町と灘崎町と岡山市の合併に関する議案ですので,一括して反対理由を述べさせていただきます。 この補正予算は,一般会計で8億7,700万円余り,特別会計で1億6,900万円余りの増額を行い,合わせて10億4,700万円余りの予算で,主な内容は電算システム統合経費です。合併期日の3月22日までの2カ月で,すべてのシステムを統合するのは困難です。浜松市などでは,三千数百項目もの事務事業をすべてすり合わせて,その上で合併をしています。期日にこだわらず,丁寧な準備が必要です。その上,3月22日合併そのものが流動的なこの時期に,繰越明許を前提とした予算計上をすると大切な市民の血税をむだ遣いしてしまう可能性があります。そもそも合併は,それぞれのまちの住民の幸せのために行わなければいけません。それがどうでしょうか。御津町では住民投票で,僅差ですが合併しない方を住民は選択しました。灘崎町でも,今は慎重にすべきという方が,岡山市との合併を望む声より多かったのです。その住民の声に背を向け,何が何でも期日までに合併を強行した経過は,それぞれの町に傷を残しています。 先日,灘崎町長が辞意を表明されました。3月22日の合併は本当にできるのでしょうか。この10億円の予算も,合併できなければ市民にとっては大きな損害です。だれが責任をとるのでしょうか。また,政令市への展望も市長が灘崎町長に確約したのは,なれるように努力をするという内容だったことが本会議の質疑で明らかになりました。また,市長任期中に政令市になれるとは限らないこともはっきりしました。現在65万人口で政令市になれる根拠は何もないわけです。玉野市が離脱し,政令市としての要件が満たなくなった時点で議論し直すべきではなかったでしょうか。 また,先ほど亀井議員さんも指摘をされましたが,岡山市の他自治体への主権侵害行為は許されません。住民の意思に背く合併は現時点では拙速と言わざるを得ません。よって,これらの議案は認めることはできません。 以上,簡単に反対理由を述べさせていただきました。議員の皆様の御賛同をお願いして,討論を終わります。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(垣下文正君) 以上で討論を終わり,採決いたします。 日程第1の案件中,甲第226号議案平成16年度岡山市一般会計補正予算(第4号)について,以下13件の議案を他の議案と分離して起立により採決いたします。 議案名を職員に朗読させます。 ◎議会事務局次長(渡辺博重君) 分離して起立により採決する13件の議案名を朗読いたします。 甲第226号議案平成16年度岡山市一般会計補正予算(第4号)について,甲第231号議案平成16年度岡山市駅元町地区市街地再開発事業費特別会計補正予算(第1号)について,甲第235号議案岡山市学童校外事故共済条例の一部を改正する条例の制定について,甲第241号議案岡山市廃棄物の減量及び適正処理に関する条例の一部を改正する条例の制定について,甲第243号議案岡山市水道条例の一部を改正する条例の制定について,甲第306号議案工事請負契約の締結について,甲第307号議案平成16年度岡山市一般会計補正予算(第5号)について,甲第308号議案平成16年度岡山市国民健康保険費特別会計補正予算(第2号)について,甲第309号議案平成16年度岡山市介護保険費特別会計補正予算(第2号)について,甲第310号議案岡山市,御津郡御津町及び児島郡灘崎町の廃置分合について,甲第311号議案岡山市,御津郡御津町及び児島郡灘崎町の廃置分合に伴う財産処分に関する協議について,甲第312号議案岡山市,御津郡御津町及び児島郡灘崎町の廃置分合に伴う議会の議員の定数及び農業委員会の選挙による委員の任期に関する協議について,甲第313号議案岡山市,御津郡御津町及び児島郡灘崎町の廃置分合に伴う合併特例区の設置について,以上でございます。 ○議長(垣下文正君) まず,甲第226号議案を起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(垣下文正君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第231号議案を起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(垣下文正君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第235号議案を起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(垣下文正君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第241号議案を起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(垣下文正君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第243号議案を起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(垣下文正君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました 次に,甲第306号議案を起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案同意であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(垣下文正君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第307号議案から甲第313号議案までの7件の議案を一括して起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(垣下文正君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,ただいま議決いたしました13件の議案を除く他の議案について一括採決いたします。 これらの議案につきましては委員長報告のとおり決することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(垣下文正君) 御異議なしと認めます。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。      ──────〇────── △日程第2 陳情第18号,陳情第22号~陳情第24号,陳情第28号,陳情第30号      ───────────── ○議長(垣下文正君) 日程第2に入ります。 日程第2は,陳情第18号郵政公社現行経営形態堅持を求める意見書の提出について,以下6件の陳情についてであります。 これらを一括上程いたします。 この際申し上げます。 日程第2の陳情のうち,陳情第28号岡山市の水道料金値上げ反対について中,1,水道料金の値上げをしないことについては,日程第1の甲第243号議案岡山市水道条例の一部を改正する条例の制定についてが可決されましたので,不採択とみなして処理いたしますので,御了承を願っておきます。 お諮りいたします。 本件に対する委員長報告は,会議規則第41条第3項の規定により省略いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(垣下文正君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わり,討論に入ります。 討論の通告があります。田畑議員。     〔33番田畑賢司君登壇,拍手〕 ◆33番(田畑賢司君) お許しをいただきまして,陳情第23号,陳情第24号について討論をさせていただきたいと思います。 実は,陳情第23号は,保育所を現行維持をしてほしいと,こういうことが主眼の陳情であります。平成16年度,いわゆる国庫補助負担金等に対する削減につきましては,岡山市にとりましては,一応交付税で国庫補助負担金の削減よりもわずかでありますけれども多い措置が,交付税で措置をされているという状況が1つございます。そういう状況の中で,平成17年度も大変心配をいたしているところでありますが,いずれにいたしましても,保育所ということで,子どもたち,あすの日本を担っていく子どもたちは宝であります。したがって,この子どもたちをどうしていくかというのは,岡山市にとっても大変大切な事業でありますし,萩原市長さんもこの子どもたち,子育てということは大変大事だという,政策の柱になさっていらっしゃるわけであります。 さてそこで,こういう子どもたちの健やかな成長を願うということで出された陳情でありますが,議論の中では,効率的運営の観点が必要だから反対だと,これには賛成できないということもあったようであります。効率的運営ということは大変必要であります。ただし,その場合に,いわゆる公立保育園の効率運営をするという場合には,市税にかかわってこれは大変大切であります。また,子どもたちに還元をすると。民間の場合であれば,効率的運営をすれば,その施設の運営改善や利益が生まれるということで,性格は違ってまいります。 そういう中で,今,公私のいわゆる保育園の役割ということについて言えば,公立保育園は,その公立保育園で預かっていらっしゃる子どもさんたちだけの,その幸せでなくて,その地域や岡山市全体の子どもたち,子育てを見ていくと。そういうお仕事の役割があるわけでありますから,そういう点からいっても,公立保育園と民間保育園のバランスというのは非常に大切な状況で,今まで運営がされてきたというふうに思うわけであります。 さて,そういう中で,ぜひこの子どもたちの健やかな成長を願うという,そういう皆さんのお気持ちはぜひとも酌み取っていただきたいなと思うわけであります。まさか皆さんが,あすの日本を担う,岡山を担う,そういう子どもたちの成長を願わない結論を出すとは信じられませんので,よろしくお願いいたします。 さて,陳情第24号であります。 これは,介護保険のかかわりの問題です。この陳情の中身は,今より悪くしないでほしいというのが中心の願いであります。このこともお年寄りを大切にしようじゃないかと,このことについては日本人の心ですよ,美徳ですよ。高齢者の方,お年寄り,親を大切にしようというのは当たり前じゃないですか。そのことを今度は介護保険料を上げる。介護保険料を上げるんだ,それからまた,利用料を上げようという,利用料。大変ですよ,これ。そりゃあ介護保険料だって,第1期から第2期でいわゆる13%上げたわけでしょう。これを第3期で,今度は30%上げると言ってるんですよ。そりゃあ大変ですよ,この保険。 で,もう一つは,今度は20歳以上から取ろうと言うんでしょ,二十以上から取ろうと。これも大変ですよ,年金と一緒で,払えませんよ。本来保険というものは,保険料を払ったら見返りがあるんですよ。まさかのときの火災保険でしょう。まさかのときの介護保険でしょう。まさかのときに受けられん保険じゃったら,保険じゃねえ,税金になのよ。ところが,保険という名前でこれをやりょうる。最初に,介護保険を導入したときに,これまでは国が50%で都道府県が25%で市町村が25%持っていた。これで措置をしとった。ところが皆さん,この介護保険を導入をして,保険料で半分取るようにした。国が25%で都道府県が12.5%で市町村が12.5%,減ったわけ。そうしたら,岡山市の高齢者の予算はどんと減ったわけ。あれ額を忘れましたけどね,莫大な額が高齢……。それは高齢者の方に,いやあ予算が減ったんなら高齢者の,お年寄りのために使ってあげてよ。当たり前の話なんよ。ところが,それは使わんで来たと。 しかしそれはさておいても,今の現状からこれ以上上げたら,本当に大変ですよ。そうすると,こういう状況をずっと続けていったら,現代のうば捨て山をつくることになりゃしませんかと。皆さんは,親を大切にという心をどこへやったんですかと。お年寄りを大切にと口で言うばあじゃなしに,こういうときにこそきちんとせにゃいかんよということで,この陳情については,やっぱりお年寄りを大切にしましょうよと,親を大切にしましょうよということで,市民の皆さんから切実な願いが出されてるんですから,どうも皆さん,今までお考え違いがあったらぜひこの際お変えをいただいて,この陳情を採択願いますように,私の方からの討論とさせていただきます。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(垣下文正君) 以上で討論を終わり,採決いたします。 日程第2の陳情のうち,陳情第18号郵政公社現行経営形態堅持を求める意見書の提出について,陳情第22号郵政民営化に反対し,郵政事業における国民へのサービス向上ユニバーサルサービスの確保を求める意見書の提出について,陳情第23号保育所運営費一般財源化反対,保育制度の堅持・拡充を求める意見書の提出について,陳情第24号利用者負担の大幅増など介護保険の改悪に反対し,改善を求める意見書の提出について,以上4件の陳情を起立により採決いたします。 なお,これらの4件の陳情の採決では,御着席の方は反対といたします。 まず,陳情第23号保育所運営費一般財源化反対,保育制度の堅持・拡充を求める意見書の提出についてを起立により採決いたします。 本件に対する委員会報告は不採択であります。委員会報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(垣下文正君) 起立多数であります。よって,本件は不採択と決定いたしました。 次に,陳情第24号利用者負担の大幅増など介護保険の改悪に反対し,改善を求める意見書の提出についてを起立により採決いたします。 本件に対する委員会報告は不採択であります。委員会報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(垣下文正君) 起立多数であります。よって,本件は不採択と決定いたしました。 次に,陳情第18号郵政公社現行経営形態堅持を求める意見書の提出について及び陳情第22号郵政民営化に反対し,郵政事業における国民へのサービス向上ユニバーサルサービスの確保を求める意見書の提出についての2件の陳情を一括して起立により採決いたします。 陳情第18号及び陳情第22号に対する委員会報告は採択であります。委員会報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(垣下文正君) 起立多数であります。よって,陳情第18号及び陳情第22号は採択と決定いたしました。 次に,陳情第28号岡山市の水道料金値上げ反対について中,2,岡山市は「岡山県広域水道企業団に参画する自治体が実際に必要な水量のみ受水できるように,岡山県広域水道企業団条例の改正」をすることを県に要請すること及び陳情第30号WTO・FTA交渉に関する意見書の提出についての2件の陳情を一括して採決いたします。 陳情第28号及び陳情第30号に対する委員会報告は採択であります。委員会報告のとおり決することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(垣下文正君) 御異議なしと認めます。よって,陳情第28号及び陳情第30号は採択と決定いたしました。      ───────────── ○議長(垣下文正君) この際議事日程の追加についてお諮りいたします。 お配りいたしておりますとおり,報第69号専決処分の報告について,以下5件の専決処分の報告についてが追加提出されました。 この際これを日程に追加し,議題といたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(垣下文正君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。      ──────〇────── △追加日程 報第69号~報第73号      ───────────── ○議長(垣下文正君) 報第69号専決処分の報告について,以下5件の専決処分の報告についてを上程し,市長から説明を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) ただいま御上程になりました報告について御説明を申し上げます。 報第69号は,市の使用に係るリース車両が事故により全損したことに伴い,リース車両が返還不能になったことによる債務不履行について,報第70号から報第73号までは,市有施設の管理瑕疵による事故及び市道の管理瑕疵による事故について,いずれも相手方と和解をし,賠償額を決定したものでございます。 何とぞよろしくお願いをいたします。 ○議長(垣下文正君) 以上で日程追加の報告を終わります。      ───────────── ○議長(垣下文正君) 重ねて議事日程の追加についてお諮りいたします。 お配りいたしておりますとおり,甲第314号議案市長,助役,収入役等の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定についてが追加提出されました。 この際これを日程に追加し,議題といたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(垣下文正君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。      ──────〇────── △追加日程 甲第314号議案      ───────────── ○議長(垣下文正君) 甲第314号議案市長,助役,収入役等の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを上程し,市長から提案理由の説明を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) ただいま御上程になりました議案について説明を申し上げます。 本件は,小規模工事の不適切な事務の執行に関して職員を処分するに当たりまして,市政の責任者として,もっと早く監査を要求していればという反省の思いを込めて,平成17年1月及び2月分の市長,先順位で市長の職務代理者となる助役及び収入役の給料月額の10分の1を,また平成17年1月分のその他の助役の給料月額の10分の1をそれぞれ減額しようとするものであります。 何とぞよろしく御理解をいただきまして,御議決を賜りますようにお願いをいたします。 ○議長(垣下文正君) 以上で市長の提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本案は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上,御決定願いたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(垣下文正君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わり,討論に入ります。 別に討論の通告がありませんので,討論を終わり,採決いたします。 甲第314号議案市長,助役,収入役等の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定については原案のとおり決することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(垣下文正君) 御異議なしと認めます。よって,甲第314号議案は原案のとおり可決いたしました。      ──────〇────── △日程第3 諮問第3号      ───────────── ○議長(垣下文正君) 日程第3に入ります。 日程第3は,諮問第3号人権擁護委員候補者の推薦についてであります。 これを上程し,市長から提案理由の説明を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) ただいま御上程になりました議案について説明をいたします。 これは,平成17年3月31日をもって任期が満了する人権擁護委員吉田銑介氏,藤原誠一氏,坂本宏子氏,山本隆勝氏,荒木弘之氏,西谷正幸氏の後任として,同6氏を再推薦するとともに,八田順子氏の後任として山下佶子氏を,また平松幹太氏の後任として河内孝直氏を推薦するに当たり,市議会の意見を聞こうとするものであります。 なお,各氏の御略歴につきましては,既にお手元に配付をしておりますので,説明を省きます。 何とぞよろしく御同意のほどをお願いいたします。 ○議長(垣下文正君) 以上で市長の提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本件は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上,御決定願いたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(垣下文正君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わり,討論に入ります。 別に討論の通告がありませんので,討論を終わり,採決いたします。 諮問第3号人権擁護委員候補者の推薦については,これに同意することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(垣下文正君) 御異議なしと認めます。よって,諮問第3号はこれに同意することに決定いたしました。      ──────〇────── △日程第4 岡山市選挙管理委員及び補充員の選挙について      ───────────── ○議長(垣下文正君) 日程第4に入ります。 日程第4は,岡山市選挙管理委員及び補充員の選挙についてであります。 これより選挙を行います お諮りいたします。 選挙の方法はいかがいたしましょうか。     〔43番羽場頼三郎君登壇〕 ◆43番(羽場頼三郎君) ただいまお諮りになりました岡山市選挙管理委員及び補充員の選挙の方法につきましては,投票の煩を省き,議長を指名者とする指名推選の方法をとられるよう動議を提出いたします。 皆様方の御賛同を賜りますように,よろしくお願いを申し上げます。     〔拍  手〕 ○議長(垣下文正君) ただいま羽場議員から,投票の煩を省いて議長を指名者とする指名推選の方法によるよう動議が提出され,所定の賛成者がありましたので,動議は成立いたしました。 よって,本動議を直ちに議題とし,採決いたします。 お諮りいたします。 本動議のとおり決することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(垣下文正君) 御異議なしと認めます。よって,本動議のとおり決定いたしました。 まず,選挙管理委員を指名いたします。 職員に氏名を朗読させます。 ◎議会事務局次長(渡辺博重君) 選挙管理委員として議長が指名いたします方々の住所,氏名を朗読いたします。  岡山市森下町1番16号 服部忠文さん  岡山市十日市東町4番54号 三村俊隆さん  岡山市番町二丁目9番24号 中原聡子さん  岡山市鹿田本町1番1号 プログレス鹿田本町 302号 若林昭吾さん 以上でございます。 ○議長(垣下文正君) ただいま朗読いたしましたとおり選挙管理委員を指名いたします。 指名いたしました4名の方を当選人と決定して御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(垣下文正君) 御異議なしと認めます。よって,指名いたしました方々が当選されました。 次に,選挙管理委員補充員を指名いたします。 補充員につきましては,補充の順位を決めておく必要がありますので,補充の順位により職員に朗読させます。 ◎議会事務局次長(渡辺博重君) 選挙管理委員補充員として議長が指名いたします方々の住所,氏名を朗読いたします。 第1順位 岡山市大福684番地51 梶田良雄さん 第2順位 岡山市円山989番地1 國富比左子さん 第3順位 岡山市玉柏935番地1 植野耕次さん 第4順位 岡山市北方一丁目15番7号 古新和美さん 以上でございます。 ○議長(垣下文正君) ただいま朗読いたしましたとおり選挙管理委員補充員を指名いたします。 指名いたしました4名の方を当選人と決定して御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(垣下文正君) 御異議なしと認めます。よって,指名いたしました方々が当選されました。      ───────────── ○議長(垣下文正君) 重ねて議事日程の追加についてお諮りいたします。 お配りいたしておりますとおり,田口裕士議員外6人から意見書案第9号郵政公社現行経営形態堅持を求める意見書が追加提出されました。 この際これを日程に追加し議題といたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(垣下文正君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。      ──────〇────── △追加日程 意見書案第9号      ───────────── ○議長(垣下文正君) 意見書案第9号郵政公社現行経営形態堅持を求める意見書を上程し,提出者の説明を求めます。     〔29番田原清正君登壇,拍手〕 ◆29番(田原清正君) ただいま御上程になりました意見書案第9号郵政公社現行経営形態堅持を求める意見書について,提出者を代表いたしまして提案理由の説明を申し上げます。 なお,提案理由の説明はお手元に配付いたしております文案の朗読をもって説明にかえさせていただきます。   郵政公社現行経営形態堅持を求める意見書 現在,政府においては「郵政事業の民営化」に向けて検討が行われている。 郵政事業は,長年にわたり地方自治体と深い絆で結ばれ,その中で郵便局は,大きな役割を担ってきた。 地方において,住民の日常生活に深い関わりのある郵便局ネットワークは,「安心・安全・信頼」で市民生活に必要不可欠なインフラとして福祉の増進に大きく寄与しているところである。 特に本市においては,平成14年から全国に先駆けてスタートした「証明書交付事務」のワンストップサービスをはじめとして,「災害時における相互協力」,「廃棄物不法投棄に関する情報提供」など行政をサポートする重要な位置を占め,その信頼・協力関係は強い絆で結ばれている。 また,高齢化社会を迎え,併せて市町村合併が進行する中,郵便局に求められる役割はより一層大きなものとなる。 このような状況の中で郵政事業の民営化が実施されれば,そのサービスは採算を重視した収益性の高い都市部に集中し,不採算地域での郵便局の統廃合や利用料金の値上げ等によってユニバーサルサービスの崩壊が起こり,国民生活に重大な影響を及ぼすこととなる。 よって,国におかれては,郵政事業の公的・社会的役割の重要性に鑑み,郵政事業の現行経営形態を堅持することにより,国民の利便性の確保に努められるよう強く要望する。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 以上でございます。 議員各位の御賛同を賜りますよう,よろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(垣下文正君) 以上で提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本件は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上,御決定願いたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(垣下文正君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わり,討論に入ります。 別に討論の通告がありませんので,討論を終わり,起立により採決いたします。 意見書案第9号に賛成の方の御起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○議長(垣下文正君) 起立多数であります。よって,意見書案第9号は提案のとおり決定いたしました。      ───────────── ○議長(垣下文正君) 重ねて議事日程の追加についてお諮りいたします。 お配りいたしておりますとおり,崎本敏子議員外7人から意見書案第10号WTO・FTA交渉に関する意見書が追加提出されました。 この際これを日程に追加し,議題といたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(垣下文正君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。      ──────〇────── △追加日程 意見書案第10号      ───────────── ○議長(垣下文正君) 意見書案第10号WTO・FTA交渉に関する意見書を上程し,提出者の説明を求めます。     〔21番垪和秀光君登壇,拍手〕 ◆21番(垪和秀光君) ただいま御上程になりました意見書案第10号WTO・FTA交渉に関する意見書について,提出者を代表いたしまして提案理由の説明を申し上げます。 なお,提案理由の説明はお手元に配付いたしております文案の朗読をもって説明にかえさせていただきます。   WTO・FTA交渉に関する意見書 WTO(世界貿易機関)交渉は,8月1日に今後の交渉に前提となる大枠合意がなされ,農業分野の市場アクセス,国内支持,輸出競争について,具体的な数値などは今後の交渉にゆだねられた。しかし,アメリカや農産物輸出国からは依然として,上限関税の設定や高関税品目の大幅引き下げ,関税割当数量の大幅拡大などが要求されており,外国産農産物の輸入拡大につながることから,日本農業への打撃はもとより,食料の安全・安定,環境などにも大きな影響を与えることは必至である。 また,アメリカなどが行っている国内農家への手厚い補助や,輸出補助政策について,大枠合意では実質的削減に結びつかず,途上国などから反発が高まっている。このような公平さを欠いた交渉を是正し,地球規模での食料・環境問題を解決するため,各国が自国の生産資源を最大限活用し,共生・共存できる「新たな農産物貿易ルールの確立」が求められている。 FTA(二国間自由貿易協定)では,東南アジア各国から農産物の貿易自由化が求められており,さきのメキシコとのFTA交渉と同様に,工業製品の輸出自由化のために,農業分野が大幅な譲歩を強いられるのは必至である。 このため,WTO及びFTAにおける農業分野の交渉に当たって,農業の多面的機能の発揮と食料の安全保障,各国の農業の共存と食料自給向上が可能な貿易ルールの実現を目指し,下記のとおり要請する。                 記 1 WTO農業交渉では,世界的な飢餓の拡大や地球規模での環境悪化につながることのないよう,農林水産業の多面的機能の発揮や食料自給の向上,各国の多様な農林水産業が共生・共存できる貿易ルールに改めるよう確固たる姿勢で臨むこと。 2 上限関税の設定や関税割当数量の一律的・義務的拡大には断固反対すること。 3 国内農林水産業の維持を可能とする関税率水準や国家貿易体制,特別セーフガードの維持などの国境措置を確保し,急速な市場開放には絶対に応じないこと。 4 行き過ぎたAMS(助成合計量)削減の是正と,「緑の政策」の要件緩和など国内支持政策に関する適切な規律を確保すること。 5 東南アジア諸国とのFTA交渉では,農林水産物の関税撤廃・削減は,国内農業へ打撃を与え,WTO農業交渉や他国との交渉に重大な影響を与えることから,絶対に行わないこと。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 以上でございます。 議員各位の御賛同を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。(拍手) ○議長(垣下文正君) 以上で提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本件は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上,御決定願いたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(垣下文正君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わり,討論に入ります。 別に討論の通告がありませんので,討論を終わり,採決いたします。 意見書案第10号WTO・FTA交渉に関する意見書は提案のとおり決することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(垣下文正君) 御異議なしと認めます。よって,意見書案第10号は提案のとおり決定いたしました。 なお,ただいま議決いたしました2件の意見書案の字句の整理,提出先等につきましては議長に御一任願っておきます。      ──────〇────── △日程第5 常任委員会及び議会運営委員会における閉会中継続審査及び継続調査について      ───────────── ○議長(垣下文正君) 日程第5に入ります。 日程第5は,常任委員会及び議会運営委員会における閉会中継続審査及び継続調査についてであります。 お配りいたしておりますとおり,常任委員会及び議会運営委員会における閉会中継続審査及び継続調査について委員長から申し出があります。 お諮りいたします。 委員長から申し出のとおり,閉会中継続審査及び継続調査に付することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(垣下文正君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。      ───────────── ○議長(垣下文正君) 以上をもちまして11月定例岡山市議会に付議されました案件は,すべて議了いたしました。      ───────────── ○議長(垣下文正君) この際,お高いところからではございますが,お許しをいただき,一言ごあいさつを申し上げます。 皆様方には,先月29日以来26日間にわたり補正予算を初め,追加提出されました御津町,灘崎町との合併議案等数多くの案件を慎重に御審議いただき,また議会運営にも終始御協力をいただきまして,本日11月定例市議会が無事閉会の運びとなりました。心から厚くお礼を申し上げます。 さて,本年も残すところわずかとなりました。この1年を振り返りますと,2月定例会期中に,私どもの先輩議員であります藤原貢議員が御逝去されました。ここに,改めて御冥福をお祈りいたします。 また,本年は自然災害の多い年でもありました。岡山県下においてはもちろんのこと,全国的にも大型台風の連続的な襲来によりまして甚大な被害をこうむったところであります。さらに,新潟県中越地震では多くの死傷者が出るなど,自然の脅威を改めて実感したところであります。台風,地震により被災された方々にお見舞い申し上げますとともに,一刻も早い復興を願う次第でございます。今議会でも,多くの議員が災害対策について質問されましたが,本市におきましても,こうした自然災害に対する危機管理意識をさらに高め,あらゆる場面での防災対策がより一層求められるところでございます。 一方,三位一体改革の名のもとに進められております行財政改革について,政府・与党においては,平成17年度,18年度は地域において必要な行政課題に対しては適切に財源措置を行い,地方団体の安定的な財政運営に必要な地方交付税,地方税等の一般財源の総額を確保するとされたところでありますが,引き続き国と地方の協議の場を通じて,地方団体の安定的財政運営のため確実な財政措置等を国に対して強く求めていかなければならないところでございます。 同時に,各自治体においては一層の適正,効率的な財政運営が求められており,当局と議会とが今まで以上に車の両輪となり,市民福祉の向上に取り組んでいくことが必要なことは申し上げるまでもないところであります。 また,今議会では合併議案が可決されました。今後は3市町の住民が手をとり合って,新しい市の姿を描いていくこととなりますが,すべての住民の方々の幸せにつながる新しいまちづくりに向けて,さらに協議を重ねていかなければならないところでございます。 終わりになりましたが,市民の皆様には市議会に対し御理解を賜り,厚くお礼を申し上げます。今後とも議会の透明性を確保することはもとより,市政のチェック等議会の機能を十分果たし,皆様の負託にこたえてまいりたいと考えておりますので,御協力を賜りますよう,よろしくお願いを申し上げます。 さらに,報道関係の皆様方には,この1年格別の御協力を賜りましたことに対し,厚くお礼を申し上げます。 皆様方には,健康に十分留意されまして,夢と希望に満ちた新年をお迎えいただきますよう祈念いたしまして,平成16年11月定例市議会閉会に当たりましてのごあいさつとさせていただきます。(拍手)      ───────────── ○議長(垣下文正君) この際,市長からごあいさつの申し出があります。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) それでは,お許しをいただきまして,私からも一言年末のごあいさつを申し上げさせていただきます。 市議会議員各位におかれましては,この1年間本当に,さまざまな案件の多い市議会の議論を誠実にリードしていただきまして,本当にありがとうございました。おかげで多くの懸案が前進をし,また問題が解決をし,そしてそれが,いろんな形で市民福祉の向上につながってきている,そのように考えております。皆さんの御協力に対しまして,今年最後の議会日に当たりまして,心からお礼を申し上げさせていただきます。 また,ことし,先ほど議長からのお言葉にもありましたように,多くの災害等がございましたが,その中で,議会の方々を初めマスコミの関係の方々や,あるいは各町内関係の方々も含めて多くの市民の方々が,私たちのまちをともに守るための活動に従事をしていただきました。おかげさまをもちまして,いろんな被害はございましたが,人的被害をゼロということで食いとどめることができました。これも私たちの先人が築いてきた市民協働精神のたまものと,心から誇りまたうれしく思うところでございます。 一方で,目を他の地域に転じますと,さまざまな災害における犠牲者の方々,まだまだ復興の道半ばであり,また世界では,いろんな地域で戦争等による被害を受けておられる方々もおられるわけであります。多くの方々に対しまして,それぞれの生活,それぞれの福祉が,ことしから来年にかけて少しでも向上することを心から御祈念を申し上げさせていただきます。 来年は,岡山市にとりましても大変重要な年の一つになる,そういうふうに考えてございます。国体の開催はもとより,それに付随した多くの事業が山場を迎えることになる中で,いわゆる財政上の問題も大変厳しくなってきております。しかし,本日御議決を賜りました合併関連議案のように,今後の岡山市の政令市に向けての発展の基礎をつくるべき運動を加速すべき年でもあろうかというふうに考えております。未来に対して希望を持ちながら,前進をする岡山市,そういったものを議会の皆さんと一緒に,さらに前進をさせていきたいと考えておりますところ,市民の福祉の向上のために,ぜひとも来年もしかるべき御協力を賜りますようにお願いを申し上げ,最後になりましたが,64万市民の方々の御健勝,御多幸を皆さんともどもお祈りいたしまして,年末のごあいさつにいたします。 ありがとうございました。(拍手)      ───────────── ○議長(垣下文正君) これをもちまして11月定例岡山市議会を閉会いたします。 大変御苦労さまでございました。      午後0時51分閉会...