平成15年 2月定例会 平成15年2月
定例岡山市議会 議 事 日 程 第1号 2月5日(水)午前10時開議第1 会期の決定について第2 報第2号
専決処分の報告について 報第3号
専決処分の報告について 報第4号
専決処分の報告について第3 甲第3号議案 平成15年度岡山市
一般会計予算について 甲第4号議案 平成15年度岡山市
下水道費特別会計予算について 甲第5号議案 平成15年度岡山市
水洗便所普及費特別会計予算について 甲第6号議案 平成15年度岡山市
国民健康保険費特別会計予算について 甲第7号議案 平成15年度岡山市
宅地造成分譲事業費特別会計予算について 甲第8号議案 平成15年度岡山市
用品調達費特別会計予算について 甲第9号議案 平成15年度岡山市
住宅新築資金等貸付事業費特別会計予算について 甲第10号議案 平成15年度岡山市
災害遺児教育年金事業費特別会計予算について 甲第11号議案 平成15年度岡山市
公共用地取得事業費特別会計予算について 甲第12号議案 平成15年度岡山市財産区
費特別会計予算について 甲第13号議案 平成15年度岡山市
学童校外事故共済事業費特別会計予算について 甲第14号議案 平成15年度岡山市
老人保健医療費特別会計予算について 甲第15号議案 平成15年度岡山市
駐車場費特別会計予算について 甲第16号議案 平成15年度岡山市
母子寡婦福祉資金貸付事業費特別会計予算について 甲第17号議案 平成15年度岡山市駅元町
地区市街地再
開発事業費特別会計予算について 甲第18号議案 平成15年度岡山市
介護保険費特別会計予算について 甲第19号議案 平成15年度岡山市
病院事業会計予算について 甲第20号議案 平成15年度岡山市
水道事業会計予算について 甲第21号議案 平成15年度岡山市
工業用水道事業会計予算について 甲第22号議案 平成15年度岡山市
市場事業会計予算について 甲第23号議案 岡山市の組織及びその任務に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第24号議案 岡山市支所及び
出張所設置条例の一部を改正する条例の制定について 甲第25号議案 岡山市
職員定数条例の一部を改正する条例の制定について 甲第26号議案 岡山市
建築確認事務等手数料条例の一部を改正する条例の制定について 甲第27号議案 岡山市
道路占用料徴収条例の一部を改正する条例の制定について 甲第28号議案 岡山市
都市公園条例の一部を改正する条例の制定について 甲第29号議案 岡山市
児童遊園地条例の一部を改正する条例の制定について 甲第30号議案 岡山市
自転車等駐車場条例の一部を改正する条例の制定について 甲第31号議案 岡山市
障害者体育センター条例の制定について 甲第32号議案 岡山市
旅館業法施行条例の一部を改正する条例の制定について 甲第33号議案 岡山市
クリーニング業法施行条例の制定について 甲第34号議案 岡山市
と畜場法施行条例の制定について 甲第35号議案 岡山市
開発行為の
許可基準等に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第36号議案 岡山市
建築基準法施行条例の一部を改正する条例の制定について 甲第37号議案 岡山市
教育センター設置条例の一部を改正する条例の制定について 甲第38号議案
岡山市立図書館条例の一部を改正する条例の制定について 甲第39号議案
岡山市立公民館条例の一部を改正する条例の制定について 甲第40号議案 岡山市
東山プール条例の一部を改正する条例の制定について 甲第41号議案
岡山市立市民屋内温水プール条例の一部を改正する条例の制定について 甲第42号議案 岡山市
介護保険条例の一部を改正する条例の制定について 甲第43号議案 岡山市
病院事業使用料及び
手数料条例の一部を改正する条例の制定について 甲第44号議案 岡山市
国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について 甲第45号議案
工事請負契約の締結について 甲第46号議案
工事請負契約の一部変更について 甲第47号議案
工事請負契約の一部変更について 甲第48号議案 平成15年度
包括外部監査契約の締結について …………………………………会議に付した事件 日程第1 会期の決定について 日程第2 報第2号~報第4号 日程第3 甲第3
号議案~甲第48号議案 ──────〇──────
出席議員(50人) 1番 下 市 香乃美君 2番 田 原 清 正君 3番 田 畑 賢 司君 4番 崎 本 敏 子君 5番 竹 永 光 恵君 6番 吉 本 喜 一君 7番 成 本 俊 一君 8番 三 宅 英 夫君 9番 三 宅 員 義君 10番 和 氣 健君 11番 浦 上 雅 彦君 12番 鷹 取 清 彦君 13番 田 口 裕 士君 14番 垪 和 秀 光君 15番 羽 場 頼三郎君 16番 横 田 悦 子君 17番 増 川 英 一君 18番 松 岡 茂君 19番 藤 井 義 人君 20番 井 村 嘉 久君 21番 則 武 伸一郎君 22番 亀 井 章君 23番 三 木 亮 治君 24番 伏 見 源十郎君 25番 太 田 正 孝君 26番 柴 田 健 二君 27番 礒 谷 和 行君 28番 安 井 聰君 29番 若 井 達 子君 31番 高 月 由起枝君 32番 本 郷 由 子君 33番 則 武 宣 弘君 34番 土 肥 啓 利君 35番 有 井 靖 和君 36番 堀 川 進君 37番 貝 原 信三郎君 38番 田 中 昭 三君 39番 藤 原 貢君 40番 宮 川 日 吉君 41番 佐々木 清 巳君 42番 河 合 和 成君 43番 串 田 務君 45番 楠 木 忠 司君 46番 田 尻 祐 二君 47番 磯 野 昌 郎君 48番 山 田 勇君 49番 花 岡 薫君 50番 磯 村 博君 51番 垣 下 文 正君 52番 宮 武 博君 …………………………………
欠席議員(2人) 30番 近 藤 昭君 44番 高 津 利 明君 ─────────────説明のため出席した者 市 長 萩 原 誠 司君 助 役 菱 川 公 資君 助 役 井 口 義 也君 収 入 役 高 田 武 子君 秘 書 広報室長 原 口 英 夫君 国 体 局 長 黒 住 英 明君 総 務 局 長 長 尾 榮二郎君 企 画 局 長 天 野 勝 昭君 財 政 局 長 角 田 秀 夫君 市 民 局 長 松 本 征 二君 西 大
寺支所長 蜂 谷 幸 男君 保 健
福祉局長 堀 川 幸 茂君 環 境 局 長 中 山 正 汎君 経 済 局 長 和氣島 美 彦君 都 市
整備局長 山 内 靜 男君 下 水 道 局 長 平 林 正 行君
水道局総務部長 酒 井 五津男君 病 院 局 長 藤 原 作 馬君
市場事業管理者 清 水 陛君 消 防 局 長 荒 島 諄 宗君
選挙管理委員会 委 員 三 村 俊 隆君 監 査 委 員 委 員 服 部 輝 正君 農 業 委 員 会 委 員 大 西 栄君 教 育 委 員 会 委 員 長 森 靖 喜君 教 育 長 玉 光 源 爾君 ─────────────出席した
議会事務局職員 局 長 小 坂 夏 彦君 次 長 石 橋 洋 志君 次 長 渡 辺 博 重君 総 務 課 長 森 岡 隆君 調 査 課 長 小野田 輝 久君 午前10時1分開会
○議長(宮武博君) 皆さんおはようございます。 本日,平成15年2月
定例岡山市議会が招集されました。 ただいまの御出席は50名であります。 これより2月
定例岡山市議会を開会し,本日の会議を開きます。 ─────────────
○議長(宮武博君)
会議録署名議員に
亀井議員,
若井議員のお二人を指名いたします。 ─────────────
○議長(宮武博君) 本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。 ─────────────
○議長(宮武博君) この際御報告申し上げます。 お配りいたしておりますとおり,
監査委員から
定期監査及び
例月現金出納検査の結果について報告があり,また市長から陳情の
処理経過及び結果について報告がありましたので,御報告申し上げます。 重ねて御報告申し上げます。 お配りいたしておりますとおり,
会議規則第125条の規定により議員を派遣いたしましたので,御報告申し上げます。 ──────〇──────
△日程第1 会期の決定について ─────────────
○議長(宮武博君) 日程に入ります。 日程第1は,会期の決定についてであります。 お諮りいたします。 本
定例市議会の会期は,本日から2月21日までの17日間といたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(宮武博君) 御異議なしと認めます。よって,会期は本日から2月21日までの17日間と決定いたしました。 ──────〇──────
△日程第2 報第2号~報第4号 ─────────────
○議長(宮武博君) 日程第2に入ります。 日程第2は,報第2
号専決処分の報告について以下3件の報告についてであります。 これらを一括上程し,市長から説明を求めます。 〔
市長萩原誠司君登壇〕
◎市長(
萩原誠司君) ただいま御上程になりました報告について御説明申し上げます。 まず,報第2号は,
工事請負契約につきまして
契約金額及び
工事完工日を,また報第3号は,
工事請負契約につきまして
契約金額を変更したものでございます。 次に,報第4号は,
市有自動車の事故につきまして相手方と和解し,賠償額を決定したものでございます。 どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(宮武博君) 以上で日程第2の報告を終わります。 ──────〇──────
△日程第3 甲第3
号議案~甲第48号議案 ─────────────
○議長(宮武博君) 日程第3に入ります。 日程第3は,甲第3
号議案平成15年度岡山市
一般会計予算について以下46件の議案についてであります。 これらを一括上程し,市長から
提案理由の説明を求めます。 〔
市長萩原誠司君登壇〕
◎市長(
萩原誠司君) 平成15年度
予算案並びに
関係議案の御審議をお願いするに当たりまして,今後の
市政運営と当面する市政の
重要課題に対する所信の一端を申し述べ,市議会並びに市民の皆様の御理解と御協力を賜りたいと存じます。 初めに,市長及び
市議会議員の選挙が,来る3月23日にとり行われる関係から,本
定例市議会の日程について市議会の御理解を賜りましたことに,まずもって厚く御礼を申し上げます。 また,
議員各位,市民並びに
報道関係の皆様には,平成11年2月10日の就任以来,4年間にわたりまして
市政運営に格段の御支援と御指導,御参画を賜りましたことに対しまして,この場をおかりいたしまして,心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。 平成14年の本市の
人口動態を見ますと,6,964人の
子どもたちが生まれ,年末時点での総人口は63万4,716人ということになっとりまして,1年間で2,757人の増加となりました。 本市が
政策効果をはかる指標と位置づけております
社会動態につきましては,男性が社会減,一方で女性が社会増となる中で,女性の方が多かったために,全体としては
転入者数が
転出者数を上回ったわけであります。 なお,残念ながら,ゼロ歳から9歳及び30歳から44歳の層では依然として流出が続いておりまして,引き続き社会を支える
働き盛りの世代のニーズにしっかりとこたえていく必要があることが明らかとなっております。 一方,
岡山公共職業安定所管内の
有効求人倍率は,昨年9月に1倍を超えて以降も改善が続いておりまして,昨年12月では1.15倍と,平成9年11月以来の高さとなっておりまして,雇用面では,福祉と雇用の好循環など,
市民協働での政策推進の努力が実りつつあるのではないかというふうに考えているところであります。 本市が持続的に発展していくための基本は,福祉の最大の基盤,活力の最大の基盤である私
たち市民がふえ続けること,すなわち
定住人口の増加に政策の軸足を置き,住みよい,住み続けたい,あるいは住みたい
まちづくりにある,そういうふうに考えております。 そのため,まずは,市民の皆様に安心して暮らしていただけるよう,いろいろなサービスを持ちこたえられる
財務体質をつくり,あわせてすべての年代を通じて暮らしの舞台として選んでいただけるよう,
働き盛り世代の関心が強い育・職・住の充実に努めていく必要があると考えております。 たゆまぬ
行財政改革で
市民生活の安全,安心をしっかりと守り,その上で
人づくり,雇用,住環境の安定と前進に全力で取り組むことにより,
人口構造のバランスがとれた形で人がふえていくことこそが,将来を見据えた岡山市発展の方程式と言えるのではないかと思っております。この方程式を念頭に置いた「国際・
福祉都市」づくりと
政令市構想の検討を,そういう意味で進めてまいりたいと存じております。 本議会にお諮りしております平成15年度予算は,市長及び
市議会議員選挙などを控え,
義務的経費,
継続的経費,
一般行政経費及び市民の福祉,利便に直結した事業費を中心に,
骨格的予算といたしました。
予算編成に当たりましては,
経常的経費等の見直しを継続しますとともに,
特定目的基金の活用や単価の
合理化等を徹底いたしましたが,一方で,
法人市民税,
固定資産税,
都市計画税を中心に,
市税収入が前年度当初
予算対比で約64億円の減少となるなど,
一般財源収入が大幅に落ち込んだことから,
骨格的予算にもかかわりませず,
財政調整基金を14億円取り崩さざるを得ないという状況になったわけであります。 本市では,平成11年度から始めた毎年の財政総点検を通じて,経済がゼロ成長で推移しても耐えられる
財務体質をほぼつくり上げ,本年度からさらに
市債発行額に上限となる目安を設定して,経済が
マイナス成長に陥る事態への備えを講じたところでございます。しかしながら,
政府見通しにおきましても,来年度の
名目成長率はマイナス0.2%と見込まれるなど,経済の急速な回復が見込めず,さまざまな
構造的要因からさらに悪化をしていくおそれすらあると考えております。 こうした厳しい見通しや,過去5年間では年当たり約2.4%減となっている本市の
市税収入の
減少傾向等も踏まえ,今後の
経済成長の推移をどう見るか,そしてその見通しにおいて,
市民生活を守りながら持続できる
財政構造をどうつくるか,またそのために受益と負担のつり合いをどうとるべきかといった点について,次の財政総点検の中でしっかりと検討する必要があると考えております。 主要な
重要課題に関する最新の
取り組み状況について申し述べます。 初めに,合併及び
政令市構想につきましては,先月実施をいたしました
アンケートに対しまして,約63%と昨年度に実施した
市民意識調査の回収率を上回る回答があり,市民の皆様の関心の高さがうかがわれるところとなっております。現在,その詳細については分析をしているところでございますけれども,「今後,市民の代表や議会の代表を交えて,オープンな場で,しっかりと検討を行うべきだと思いますか」との問いに対しまして,回答者の約89%と,大多数の方々が賛意を示されております。こういった点も含め,今月中には集計及び分析の結果をしっかりと公表をしたいと存じております。
関係市町におかれましても,灘崎町が全世帯を対象とした
アンケートを終え,玉野市も現在,18歳以上の市民5,000人を対象に
アンケートを実施されており,御津町及び瀬戸町も今後,それぞれ
アンケートを実施される予定とお聞きいたしております。 また,あすになりますが,2つの
県南政令市構想研究会が初めての
合同会議を開催し,関係5市町が一堂に会する運びとなっております。あすの
合同会議では,両研究会におけるこれまでの
研究成果を踏まえ,
岡山都市圏の未来に共通の大きな夢を描きたいと考えておりますが,今後それぞれの
アンケート結果を
最終報告に反映させる観点から,本年3月末を目途に
合同会議を再度開催いたしたいと考えております。 関連して,合併及び
政令市構想の検討が進む中で,合併論議とは一線を画した形ではあるものの,
隣接自治体と個々の施策に関する
広域連携を拡大することも,また今後取り組んでいくべき大きな課題であると認識してございます。 本市では,
事務事業の性質に応じまして,一部
事務組合等の
制度的枠組みはもとより,協議会や協定といったさまざまな手法で
広域行政を展開しておりますが,時代の荒波を乗り越えて,
市民福祉を向上させていく上で,相互に高め合いあるいは補い合いながら,効率的かつ安定的な
市民サービスの提供を図る
体制づくりがますます重要性を増すものと考えます。 特に,ともに県南の中核市として岡山県全体の発展を支えていく役割を期待されており,また通勤等の
日常生活面で深いつながりを有し,経済・行政面でも観光や
都市基盤整備,
戸籍事務電算化,
職員研修等で既に
協力関係にある倉敷市とは一層の
連携強化が不可欠であると,そういう思いを共有いたしてございます。 さらに,両市の連携は,昨年5月に
中国経済連合会を初め,関係7団体から提案のありました「
ツインシティーズ岡山・
倉敷中枢拠点都市圏構想」にも見られますように,民間の期待とも合致するものであると存じます。そのため,できれば来年度にも,倉敷市並びに趣旨に御賛同いただける
隣接自治体との間で,
保健福祉,
環境衛生,
消防救急防災等の
市民生活に密着した分野を中心とした
都市間連携について協議する場を設けられればと考えておるところであります。 次に,倉敷市及び山陽町からの
ごみ処理受け入れの要請につきましては,両市町の
住民生活にかかわる切迫した問題であることや,県の
ごみ処理広域化計画も含めた
広域連携の大きな流れを前進させる観点等を総合的に勘案し,応分の
経費負担をいただいた上で,
処理能力の余力の範囲で要請に応じたいと存じます。 なお,
受け入れに当たりましては,県の御意向を尊重し,山陽町の要請に優先的にこたえた上で,物理的に処理可能な限りで倉敷市の要請に応ずることといたします。 倉敷市からの具体的な受入量といたしましては,
岡南環境センターの
稼働状況等,本年4月以降の本市の焼却能力を見定める必要がございますけれども,現時点では要請量の8割に当たる年間1万7,000トン程度は確保できると見込んでおります。市議会並びに地元を初め,市民の皆様方におかれましては,大きく温かいお気持ちで御理解をいただきますよう,この場をかりまして,心からお願い申し上げます。 次に,西部新
拠点地区におきましては,
岡山ドームがいよいよ本年4月にオープンいたします。その
オープニングイベントといたしましては,昨年市民の皆様からお寄せいただきました121件のアイデアをもとに,
スポーツ,文化,ファミリーの3部門について具体的な
企画提案を求め,去る1月20日に有識者を含む審査会において,最も
市民参加が期待できる「
スポーツ・ふれあいフェスタ」「心躍る歌声の祭典」「ガーデニングと
家庭菜園フェア」,それぞれ仮称でありますけども,その3案を選定されているという状況であります。これを受けまして,4月5日の記念式典から5月の連休にかけて,これらを開催するための経費を本議会にお諮りいたしてございます。 また,ドームを含む
岡山操車場跡地公園(仮称)の
管理運営につきましては,
プロポーザル提案及び基本協定にかんがみ,
アクションスポーツパークを含む公園全体の
一体管理が望ましい一方で,
エックススポーツジャパンの
経営健全化等に関しては,市及び関係者が協議を継続中であり,その道筋がいまだ明確になっておりません。したがって,今後協議が調えば,同協会を通じて同社が運営,または
公園協会が運営,もしくは同協会の
運営業務の一部に同社が協力するなど,現時点では幾つかの選択肢が出つつある状況と受けとめております。 次に,消防・
救急救命体制の強化に向けた新たな取り組みといたしまして,さきの
市民意識調査を初め,市民の方々の御要望や市議会の御意見を踏まえ,
職員定数条例の改正を本議会にお諮りいたしております。 これは,消防における
新規採用職員が,現場配置に先立ち半年間にわたる消防大学校での研修を要することから,
退職者補充を1年前倒しして実施するとともに,
研修期間中の身分を
臨時的任用職員とし,
研修終了後に総定数の枠内で正規採用することを念頭に置いたものでございます。救急隊は1
隊当たり9名の職員を擁しますが,この工夫により来年度中にも救急隊を1隊増設できるものと考えております。 また,
児童クラブにつきましても,教育と福祉が連携をし,地域の教育力を生かしながら
子どもたちの生きる力をはぐくむ
社会教育の場と,そういう位置づけのもとに,昨年度取りまとめられました報告書に沿った制度的な見直しと拡充を新年度当初から実施できるように,特に本議会に所要の経費をお諮りいたしたところでございます。 その主な内容といたしましては,第1に,
現行補助金について,
運営実態や国の
補助制度にかんがみ,児童数が71人以上の大
規模クラブを増額するのを初め,全体として
子どもたちをより平等にはぐくむ視点に立った見直しを行います。 第2に,土曜日及び長時間の開設並びに障害児の
受け入れに取り組まれるクラブに対し,主に市単独で補助金の
加算制度を設けさせていただきたいと考えております。 第3に,
運営委員会方式による
児童クラブを補完するものとして,
民間保育園における
児童クラブの
受け皿づくりを進めますとともに,障害の重い
放課後児童の試行的な
受け入れを,専門性の高い
拠点施設で行いたいと考えております。 今後とも,
市民生活の安心・安全,そして未来を開く
人づくりの強化につきまして,不断に制度の見直しを行いながら,サステイナブルな形で前進させてまいりたいと考えております。 次に,人権の問題につきましては,国民が強い怒りを持って受けとめている北朝鮮による拉致問題やあるいは児童虐待の急増を初め,
市民生活の間近に人権侵害の危険が存在する時代を迎えていると感じております。 こういった認識のもとに,児童虐待につきまして,県の児童相談所に寄せられる本市の市民からの相談件数が,この5年間で約5倍に増加している状況にかんがみ,市として現在なし得る最大限の対策を講ずるべく,去る1月29日に「子ども虐待防止ネットワーク協議会」を設置いたしました。今後,この協議会を核として,御参加の28機関ないしは団体の方々とともに,虐待の早期発見と再発防止はもとより,発生そのものの防止に取り組んでいきたいと思います。 あわせて,現在人権尊重の精神を涵養し,全市に行き渡らせていくための「人権教育及び人権啓発に関する基本計画」,これは仮称でございますけども,そういった計画の策定を進めておりまして,本市に育つ高い人権意識を素地として,市民の皆様の人権に対する強い思いを取り込んだ,実効の上がる計画に練り上げてまいりたいと考えております。 安心して,そして安全に暮らせるまちの基礎は人権の尊重にあると存じます。一人一人が人としての尊厳と権利を大切にし,大切にされるまちにこそ人は住みたいと望み,集うのではないかと考えております。そのような意味での雄都を目指して,人権の
まちづくりに取り組んでまいります。 議員並びに市民の皆様の御協力を心からお願い申し上げます。 以上,数点にわたり所信の一端を申し述べました。 続きまして,甲第3号議案から甲第22号議案までの予算案の概要を申し上げます。 平成15年度一般会計当初予算額は,1,936億4,900万円余と
骨格的予算との位置づけから,前年度当初
予算対比で約5.5%の減少となり,普通建設事業を中心に,ほぼすべての費目が減となってございますが,
市民生活に直結する民生費は同4.7%の増となっております。 なお,政策的経費,新規事業につきましては,補正予算として肉づけをし,6月
定例市議会にお諮りをしたいと考えております。 続きまして,予算案以外の議案につきまして,その主なものを御説明申し上げます。 まず,甲第23号議案は,わかりやすい組織づくりの観点から,「
国体局」を「
国体・障害者
スポーツ大会局」に改めるものであります。 甲第24号議案は,市民の利便性向上のため,老朽化した高松支所を移転するものであり,甲第25号議案は,さきに申し上げましたとおり,総職員定数の範囲内において,一会計年度内での各事務部局別の定数の変更を可能にするものであります。 次に,甲第28号議案は,新たに7つの公園を設置し,県から百間川緑地施設の移管を受けるもの等であります。 甲第29号議案は,新たに21遊園地を設置するものであります。 甲第30号議案は,有料自転車駐車場等の利用時間につきまして,最終電車到着時刻等の利用実態に合わせて,市民の利便性の向上ができるように変更するものであります。 次に,甲第37号議案は,教育相談室を移転するとともに,中央適応指導教室を新設するものであり,甲第38号議案は,中央図書館駐車場の使用料の額を定める等のものであり,甲第39号議案は,岡輝公民館を新設し,その施設使用料の額を定める等のものであります。 次に,甲第42号議案は,介護保険事業計画の見直しに伴い,介護保険料率の額を改める等のものであり,甲第43号議案は,健康保険法等の改正に伴い,特定療養費に係る自己負担額を設定するものなどであります。 以上をもちまして
提案理由の説明を終わらせていただきます。 何とぞよろしく御審議をいただきまして,御議決を賜りますようお願い申し上げます。 我が国経済は,市場統合と情報通信技術の革新に伴う物価下落に,資産価格の調整と金融不安,厳しい雇用・所得環境,さらには社会の成熟化による低成長への移行,累増する巨額の政府長期債務,人口の少子・高齢化と減少等の構造的な将来不安が加わり,慢性的な不況の様相を呈しております。 本市におきましては,全国的な趨勢を乗り越えていくべく,前向きな
行財政改革を進めておりますが,マクロ経済の動向が地方税収に大きな影響を与えるとともに,行政サービスの多くにつきまして,国が自治体に,その実施のみならず実施水準をも義務づけをしている中で,自治体がなし得る改革に限界があるのもまた事実であります。このため,今後はデフレ克服や為替レートの調整等国全体の経済運営のあり方や,地方分権の中身に踏み込んだ制度改革などについても,市長会等を通じて積極的に提言をしながら,力強く,柔軟な改革を推し進めていく所存であります。 一方で,新時代をとらえるかぎは,生活の質にかかわるところ,すなわち人と人との落ちついた交わり,信頼と共助に培われた地域コミュニティー,質の高い医療や教育,歩いて暮らせる美しい都市空間,きめ細かで多様な消費が可能な産業の集積と就業機会の確保といった中にあり,換言すれば,人が働き,生活を楽しむ雄都にこそ,新たな豊かさの芽があると信じております。たとえ全体の縮小が続く中であっても,それはすべての地域や企業,個人がひとしく萎縮してしまうことは意味しておりません。個性を生かし,知恵と汗を絞り,工夫と挑戦を続けることで,それぞれの向上,前進は十分可能であります。岡山だけでもしっかりと前に進んでいきたい,そう考えておるわけであります。 長く厳しい冬の時代が一見続いているように見えますけれども,
市民協働の
まちづくりを一歩一歩進めながら,来るべき春には美しい花を咲かそうではございませんか。
議員各位を初め,市民並びに
報道関係の皆様の御理解と御協力を改めて賜りますよう心からお願い申し上げまして,
提案理由の説明を終わります。 ありがとうございました。
○議長(宮武博君) ただいま市長から
提案理由の説明がありました。 これに対する質疑は後日お願いいたしますので,御了承を願っておきます。 ─────────────
○議長(宮武博君) お諮りいたします。 議案検討のため,明2月6日から2月11日までの6日間,本会議を休会いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(宮武博君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 ─────────────
○議長(宮武博君) 次の本会議は2月12日午前10時に開きます。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。 午前10時27分散会...