平成13年 9月定例会 平成13年9月
定例岡山市議会 議 事 日 程 第2号 9月11日(火)午前10時開議第1 個人質問 甲第174
号議案~甲第226号議案 …………………………………会議に付した事件 日程第1 個人質問 甲第174
号議案~甲第226号議案 ──────〇──────出席議員(52人) 1番 下 市 香乃美君 2番 田 原 清 正君 3番 田 畑 賢 司君 4番 崎 本 敏 子君 5番 竹 永 光 恵君 6番 太 田 正 孝君 7番 柴 田 健 二君 8番 吉 本 喜 一君 9番 成 本 俊 一君 10番 三 宅 英 夫君 11番 浦 上 雅 彦君 12番 鷹 取 清 彦君 13番 田 口 裕 士君 14番 和 氣 健君 15番 羽 場 頼三郎君 16番 横 田 悦 子君 17番 増 川 英 一君 18番 松 岡 茂君 19番 藤 井 義 人君 20番 井 村 嘉 久君 21番 則 武 伸一郎君 22番 亀 井 章君 23番 三 木 亮 治君 24番 伏 見 源十郎君 25番 垪 和 秀 光君 26番 礒 谷 和 行君 27番 安 井 聰君 28番 三 宅 員 義君 29番 若 井 達 子君 30番 近 藤 昭君 31番 高 月 由起枝君 32番 本 郷 由 子君 33番 則 武 宣 弘君 34番 土 肥 啓 利君 35番 有 井 靖 和君 36番 堀 川 進君 37番 貝 原 信三郎君 38番 田 中 昭 三君 39番 藤 原 貢君 40番 宮 川 日 吉君 41番 佐々木 清 巳君 42番 河 合 和 成君 43番 串 田 務君 44番 高 津 利 明君 45番 楠 木 忠 司君 46番 田 尻 祐 二君 47番 磯 野 昌 郎君 48番 山 田 勇君 49番 花 岡 薫君 50番 磯 村 博君 51番 垣 下 文 正君 52番 宮 武 博君 ─────────────説明のため出席した者 市 長 萩 原 誠 司君 助 役 菱 川 公 資君 助 役 時 枝 繁君 収 入 役 高 田 武 子君 秘 書 広報室長 原 口 英 夫君 総 務 局 長 長 尾 榮二郎君 企 画 局 長 天 野 勝 昭君 財 政 局 長 細 見 邦 雄君 市 民 局 長 松 本 征 二君 西 大 寺支所長 太 田 武 正君 保 健 福祉局長 堀 川 幸 茂君 環 境 局 長 中 山 正 汎君 環 境 局局次長 川 崎 長 三君 経 済 局 長 和氣島 美 彦君 都 市 整備局長 山 内 靜 男君
都市整備局まちづくり担当局長 広 瀬 慶 隆君 下 水 道 局 長 平 林 正 行君
水道事業管理者 遠 藤 嘉 昭君 病 院 局 長 藤 原 作 馬君 消 防 局 長 上 池 郁 夫君
選挙管理委員会 委 員 若 林 昭 吾君 事 務 局 長 浅 野 導 子君 監 査 委 員 委 員 服 部 輝 正君 農 業 委 員 会 会 長 小 若 敬 二君 教 育 委 員 会 委 員 田 邉 研 二君 教 育 長 玉 光 源 爾君 ─────────────出席した
議会事務局職員 局 長 渡 邉 光 章君 次 長 近 藤 洋 士君 総 務 課 長 森 岡 隆君 議 事 課 長 渡 辺 博 重君 調 査 課 長 森 年 利 子君 午前10時1分開議
○議長(宮武博君)
皆さん御苦労さんでございます。 これより9月定例市議会第2日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は52名であります。 ─────────────
○議長(宮武博君)
会議録署名議員に崎本議員,柴田議員のお二人を指名いたします。 ─────────────
○議長(宮武博君) 本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。 ──────〇──────
△日程第1 個人質問 甲第174
号議案~甲第226号議案 ─────────────
○議長(宮武博君) 日程に入ります。 日程第1は,個人質問並びに甲第174号議案平成13年度岡山市
一般会計補正予算(第2号)について以下53件の議案についてであります。 これらを一括上程いたします。 なお,議案につきましては,既に市長の提案理由の説明を終わっておりますので,本日は個人質問を行います。 質問に入ります前に,
一言議会運営についてお願いいたしておきます。 御通知申し上げておりますとおり,質問はお一人30分以内にお願いいたしたいと思いますので,御協力をお願いいたします。また,当局は質問の要点を十分把握され,議員の質問の重複,引用や同じ答弁の繰り返しを避け,簡明,的確に答弁されますよう,この際申し上げておきます。 それでは,順序に従いまして三木議員。 〔23番三木亮治君登壇,拍手〕
◆23番(三木亮治君) 皆さんおはようございます。 質問戦初日の1番バッター。何でもやはり1番というのはいいなあと,そう思います。 余計なことはさておいて,早速質問に入りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 まず最初に,ことし行われました「おかやま
桃太郎まつり」の総括と,そしてこのまつりの来年度の開催に向けてお尋ねしたいと思います。 ことしは,昨年まで市内で行われておりましたイベントを統合したおかやま
桃太郎まつりが,8月3日から5日までをメーンに19日まで開催されました。
桃太郎まつり,夏まつりおかやま,うらじゃまつりなど,これまで分散して開催されていたイベントを集中して開催し,当初予想を上回る75万人の市民が参加したそうでございます。どのイベントも大変な盛り上がりであったと聞いております。私の地元のさい町内会も桃太郎おどりに140名が参加して,町内の結束のかたさ,そして元気よさをアピールしたと,そのように聞いております。そこでお尋ねしたいと思います。 まず(1)最初に
桃太郎まつりの総括からお尋ねしたいと思います。 ア,各イベントの内容と市民の参加状況等について,また参加した市民の声をお聞かせいただきたいと思います。 イ,
実行委員会については,過去のものとは違い,メンバーも規模も大きくなり,
調整等御苦労もあったと聞いております。特に各イベント間の連絡調整,また意思の疎通には問題もあったと聞いておりますが,そういった裏話等をお聞かせいただきたいと思います。 また,明石の花火大会では,死亡者が11人,重軽傷者185人という大惨事が起こりました。警備上の不備が指摘され,責任の所在について大きな問題になっているとも聞いております。おかやま
桃太郎まつりについての警備や危機管理については万全であったのでしょうか,お伺いしたいと思います。 ウ,昨年まで分散して開催されてきたイベントが同時開催ということで,本市からの補助金が1億4,000万円,予算総額も約3億円となっております。祭りの開催期間も3日となり,規模の利益による市民の参加意識の高まりや参加した市民の満足度,そして
経済的波及効果も大いに期待されたのであります。そこで,各業界等の入れ込み数,売り上げ等,昨年のデータと比較して,わかりやすく御説明をいただきたいと思います。 エ,おかやま
桃太郎まつりの開催まで連日のように山陽新聞には関係する記事が掲載され,また「市民のひろば」やテレビでも,その
スケジュールや内容が案内されておりました。しかし,観光客の誘致にはどうもつながってはいなかったんではないか,またもっと工夫があってもよかったのではないかという声もありました。当局の御所見をお示しいただきたいと思います。 (2)来年の開催に向けてお尋ねしたいと思います。 ア,来年の祭りの成功に向けて周到な準備をしていくためには,一日も早い
実行委員会の立ち上げが必要である,そう思います。今後の
スケジュールについてお示しいただきたいと思います。 イ,来年度の予算づけを考えるためには,本市としても来年の祭りの概要については,その
実行委員会等のそれよりも事前に考えていかなければなりません。開催の時期,期間,内容について御所見をお示しいただきたいと思います。 ウ,来年以降,この祭りを大きく育て,関係団体が期待する,より大きな
経済的波及効果を得るためには,例えばコンテストの開催をしていくとか,また広く市民からアイデアを募集する,そういった必要もあります。また,県外への広報活動についても市を挙げて取り組むべきである,戦略的に考えていくべきである,必要であれば予算についても増額してもよいと思うのでありますが,御所見をお示しいただきたいと思います。 また,市内・県内産の物産を生産する人にとって,この祭りはまたとない宣伝の機会となっております。このたびの祭りにおいて,鏡割りに岡山の地酒が初めて使われたことに,県内の生産者は大変な感激をしておりました。来年以降もこのように市内・県内産のものを優先して使用することを考慮していただきたいと思います。御所見をお示しください。 この項,最後の質問になりますけれども,当初計画では
桃太郎大通りの全部を使ってパレードをすると聞いておりましたが,警察の許可がおりず,できなかったということです。大変に残念です。なぜ警察の許可がおりなかったのか,その理由をお示しいただきたいと思います。 私は,来年のこのパレードの開催には,どのようなことがあっても,その祭りの盛り上がりのためにはこの大通りを全部使うべきであると思います。いかがでしょうか,御所見をお示しください。 2番目の項です。中心部の小・中学校についてお尋ねいたします。 中心部の新しい学校づくりがスタートし,まず旭中学校と
丸の内中学校が統合して,平成11年4月に
岡山中央中学校が誕生したのは記憶に新しいところであります。伝統ある両中学校が統合して新しい中学校として始まったものの,校舎については昭和30年代から40年代初めのものが依然として使われております。平成11年の6月議会において
中央中学校の施設整備についてお尋ねしたところ,地元期成会を初め,幅広く御意見をお聞きし,計画を作成するつもりであると,そのように答弁されておられます。 小学校につきましては,昨年の10月に,
弘西小学校の場所に第1期の2つの小学校を統合して新たな小学校を単独で設置するという方針決定を発表されました。 そこで,中心部の第2期の新しい小学校と
岡山中央中学校のことについてお尋ねいたします。 まず,(1)
中心部小学校の第2期統合に向けて。 その項,まずア,施設整備について。 (ア)旧
弘西小学校の校舎は建築してから65年を経過しております。卒業生にとっては大変に思い出深い建物でありますとともに,伝統ある建物であります。この校舎の一部を活用すべきではないかといった声もありますが,新しい学校の校舎づくりは,これから展開しようとしている教育内容との関連で検討すべきであると思います。当局の御所見をお示しください。 (イ)全面改築した場合と旧校舎の一部を活用した場合のコスト面での比較と,そして耐用年数の比較をお示しいただきたいと思います。 (ウ)平成17年4月の開校までの
スケジュールをお示しいただきたいと思います。 イ,教育内容について。 (ア)第2期の新しい小学校は岡山市のモデルにしたい,そういうことでございましたけれども,そこで実施される新しい教育内容についてお聞かせください。 (イ)新しい学校で実施される給食につきましては,
バイキング形式あるいは食堂形式,そういった新しい形式というものを取り入れてみてはどうかと思います。 (ウ)児童クラブにつきましては引き続き実施されると思いますけれども,実施に当たっては,その保育時間と学年の拡大を考えてみてはいかがでしょうか。今,3年生までなんですね,これを5年生,6年生まで見てはどうかという提案であります。 次に,(2)
岡山中央中学校について。 ア,施設整備について。 (ア)平成11年6月議会での私の質問に対して,その後どのような検討がなされてきたのか,お示しいただきたいと思います。 そして,(イ)旧市立商業の円筒校舎は,卒業生にとって思い出深い建物であると思いますけれども,昭和29年に建築された校舎で,私が昭和29年生まれですから47年以上が経過しております。そういったことで,大変に老朽化しておりますので,私は取り壊して新しい校舎を建てるべきではないかと思います。
岡山中央中学校の
校舎整備計画についてお聞かせいただきたいと思います。 イ,教育内容について。
小中連携教育に重点を置いておられるようですが,新しい小学校で新しい教育を学んだ子どもが
中央中学校へ進学することになりますが,
中央中学校ではどのような教育内容を考えておられるのか,お示しいただきたいと思います。 (3)
小学校統合後の跡地利用についてお尋ねいたします。 地方自治法第238条の2第3項に,「
普通地方公共団体の委員会若しくは委員又はこれらの管理に属する機関で権限を有するものは,その管理に属する行政財産の用途を廃止したときは,直ちにこれを
当該普通地方公共団体の長に引き継がなければならない」,このように明記されております。 さて,現在
内山下小学校は,平成22年までの間,後楽館が利用することとなっており,また弘西小には平成17年第2期の統合新設校が誕生することとなっております。深柢・南方・出石小の跡地利用につきましては,さまざまな要望や意見が当局にも寄せられているそうですけれども,さきにも申し上げました地方自治法にもありますように,各校廃校後は教育財産から普通財産となります。
市内中心部の貴重なこの土地の利用方法につきましては,この岡山市の全体的な観点に立った中心部の必要な機能というものを明らかにした上で,岡山市の発展のために考えていくべきである,私はそのように思います。ですから,この件につきましては,今後企画の方で総合的に検討していただきたいと思います。いかがでしょうか,御所見をお示しください。 (4)
小学校統合後の
学区コミュニティーのあり方についてお尋ねします。 ア,第1期統合で誕生した中央北・南小でありますが,学校の方は生徒も先生もPTAもまあ順調であると,そのように聞いておりますけれども,連合町内会,各種団体などの
コミュニティー活動についてはどのような状況でしょうか。元の学区と統合学区の両方の角度からお答えいただきたいと思います。 イ,平成14年春には出石小が廃校となります。廃校後,生徒は全員が鹿田小学校に行くか,鹿田・中央南・中央北小を自由に選択して行くのか,この秋中に決定すると聞いておりますが,もし自由選択となると,
コミュニティーはどうなるのか大変に気になるところです。また,第2期統合後はどのようになるのか,4学区が1つになるとどうなるのか,どのような問題が起きていくのか,私はとても心配しております。
コミュニティーのあり方というものを明らかにした上で,市としてどのように取り組んでいかれるのか,予想される問題も含めて御所見をお示しください。 (5)
教科書採択について。 この項については,通告の方では「
中心部小中学校について」ということの中に入っているんですけれども,実はちょっと私の記入ミスだったもので,まずお断りしておきたいと思います。岡山市
教育委員会の問題として取り上げたものなので,御了承いただきたいと思います。 今回の
教科書採択につきましては,中学校の歴史教科書の採択をめぐって各方面から注目され,私個人としても今まで以上に関心を持って,
教科書採択の成り行きを見守ってきたところであります。小・中学校の教科書については,子どもたちが義務教育の9年間で身につける精選された内容が記述されており,子どもたちは毎日教科書をよりどころとして学習を進めております。このように,教科書は学校教育にとって最も重要なものであることから,その採択に当たっては公正な立場で慎重に審議が行われ,適正な
教科書採択が行われるべきであると思います。 そこでお尋ねいたしますが,ア,報道によりますと,今回の採択においては,組織的な運動としてさまざまな立場からの陳情や要望が数多く寄せられるなど,正しい
教科書採択ができにくい状況にあったのではないかと想像できるのですが,岡山市の
教科書採択の実態はいかがだったんでしょうか。 イ,開かれた
教科書採択の推進という観点から,採択結果や採択理由など
教科書採択に関する情報について公開することが求められており,こうした情報の公開については積極的に進めていかなければならないと思います。しかし,外部の働きかけや圧力に影響されず,公正かつ適正な採択を行うためには,審議の過程での意見等の公開については慎重に対応すべきであると思いますが,いかがでしょうか,御所見をお示しください。 次の項に参ります。3,
操車場跡地についてお尋ねいたします。
岡山操車場跡地につきましては,昭和61年,岡山市制100周年
記念事業基本構想においてチボリ公園が検討されて以来,現在に至るまでの15年の間に,岡山水と芸術の公園,サッカー場を核にした公園と計画が二転三転いたしましたが,先月,
アクションスポーツパークがやっと完成,オープンいたしました。
岡山操車場跡地は,
市内中心部の貴重な空間であり,長い間放置されてきたことは大変に残念な状況であります。全国の地方自治体の多くが財政難であり,岡山市においても萩原市長が就任されて以来,財政悪化の程度が緩やかになった,そういうふうに私は思いますが,依然として赤信号の点滅状態の中,平成15年春完成の
多目的ドームに先立ち,
アクションスポーツパークが官民協働でオープンしたことは極めて前進であり,心から拍手を送りたいと思います。 そこで,
操車場跡地について数点お尋ねいたします。 (1)現在,
アクションスポーツパークについては,民間会社である
エックススポーツジャパンが施設整備をし,運営しております。一方,今後
多目的ドームについては,市が施設整備するものであります。平成15年春完成に向け本議会に契約議案が上程されている
多目的ドームにつきましては,幅広い市民が利用するものであり,その運営には市が責任を持つことが必要だと思います。
多目的ドームの運営は
民間運営会社が行うというのが理想だと思いますが,この会社の運営に市として責任ある関与を行うという観点から,この会社に市は出資されるお考えがありますでしょうか。 平成15年春完成予定の
多目的ドームにつきましては,さまざまなスポーツの大会,イベント,文化・芸術活動など広く市民が利用するものであり,大きな大会では1年以上前に会場を押さえる必要があります。こういった観点から,市が出資をするならば早い時期に出資をするべきだと思いますが,いかがでしょうか。 (2)さきの臨時議会の所信表明において,市長は市として
アクションスポーツパーク及び
多目的ドームを含む広場全体が
広域都市機能を十分に発揮していく上で,施設の一体管理が望ましいと言われておりますが,
エックススポーツジャパンがドームの運営を行うということも視野に入れておられますでしょうか。 (3)6月議会で答弁のありました
運営委員会についてお尋ねいたします。
アクションスポーツパークの運営の御意見番という位置づけで考えていくとありましたが,
多目的ドームが完成し,運営の一体管理をしていくならば,なお一層それが必要ではないかと思います。この
運営委員会については,いつごろ立ち上げるおつもりでしょうか。 (4)
エックススポーツジャパンが開催する9月15・16日のASAの世界大会は,世界150カ国が注目する大きなイベントでありますが,岡山市をPRするためにもこれをバックアップしてはいかがでしょうか。 (5)
操車場跡地周辺の道路についてでありますが,ドームができ上がったときに周辺道路が全然できていない,これでは不格好なことで話にはなりません。ついては,周辺の道路の整備状況と,そして今後の予定をお示しください。 次の項に移ります。4,駅元町再開発事業についてお尋ねいたします。 岡山駅西口は,
岡山国体秋季大会の主会場が
県総合グラウンドに決定したため,これまで以上に岡山市の玄関口として重要な役割を担いますとともに,地域の活性化にも大きく寄与するものと考えられます。しかし,現在の駅西口は,バス,タクシーと一般車,
送迎用マイクロバス等が混在し,
ターミナル機能が十分に発揮されておりません。駅東口と駅西口との連携を図り,
駅前広場周辺の再整備を念頭に置いた状況の改善を検討していかなければならないと思います。 その中で,岡山市の重点施策として進められている駅元町地区市街地再開発事業は,駅東口に比べて基盤整備がおくれている駅西口に新しい
にぎわい交流拠点を創出する
一大プロジェクトであります。既に完成しております第1工区の
ママカリフォーラム岡山は,多くの大会が開催,また予定されておりますし,まずまずの滑り出しと聞いております。これから建設が予定されている第2工区ビルは,
NHK岡山放送局を誘致されるとともに,
デジタルミュージアムを設置し,光ファイバを張りめぐらせたLitビルとして岡山市の新しい
ランドマークとなることが期待されます。平成17年の
岡山国体開催の年にこのビルを完成させ,全国の皆様をお迎えするとのことで,大いに楽しみであります。 先般,第2工区ビルの事業計画の変更が発表されました。そこで,お尋ねしたいと思います。 (1)第2工区ビルは,岡山市の新しい
ランドマークとなる高さ100メートルを超える超高層ビルになると聞いておりましたが,今回発表されました事業計画案では高さ80メートルとなっております。どのような経緯で高さが変わったのか,お聞かせいただきたいと思います。 (2)駅西口地区に新しい
にぎわい拠点を創出するということが目的の一つであると思うのですが,発表されました商業施設の規模は約3,800平方メートルであります。建物全体の規模から見ると非常に少ないのではないかと危惧するのですが,いかがでしょうか,御所見をお示しください。 (3)第2工区ビルは橋上デッキで駅西口までつながっておりますが,駅東口との連携を図る上では東西連絡デッキは必要不可欠であると考えられます。JR西日本側と協議に入ったとは聞いておりますけれども,平成17年までに完成する見通しはいかがでしょうか。また,今後の国体開催を踏まえた駅西口の整備がどのようになっていくのか,お聞かせいただきたいと思います。 以上で私の第1回目の質問を終わらせていただきます。 御清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(宮武博君) 当局の答弁を求めます。 〔市長萩原誠司君登壇〕
◎市長(萩原誠司君) 御苦労さまでございます。 それでは,三木議員の質問にお答えをします。 まず,祭りですけれども,この
桃太郎まつりについては,この場をかりまして本当に多くの御協力をいただいた方々にお礼を申し上げたいと思います。また,大変御苦労さまでしたとねぎらいも申し上げたいと存じます。何せ初めてのことでありましたものですから,いろいろな調整であるとか準備の不手際といったことも大変あるんじゃないかということで危惧をしていましたけれども,何とか無事にこれは終了し,さらにお尋ねにありましたけれども,ちょうど明石の事故がありまして,私どもとしても本当にこんなことが起こってはいけないということで,特に花火でありますけれども,相当気を使って,二重三重のチェックをしながら警備をさせていただきました。結果としては事故はなかったんですけれども,市民の方々から,でえれえ警備しようるなあと,厳しいのうというような反応もありました。 もう一個,市民の方々にこの関係で非常にお礼を申し上げたいのは,私もずっと見てまいりましたけれども,いわゆるベビー連れというんですかね,生まれて間もない方を連れているというのが,明石の影響なのかどうかわかりませんけれども,去年と比べて随分減ったなあと私は思いました。その結果,花火については,若干参加人数は,減ってんじゃないかという感じもありましたけれども,全体として見ると,小学生以上の参加というようなニュアンスが少し強まったなというような気がいたしておるわけです。 それから,祭り全体でございますけれども,総合的な形というのは,さっき申し上げた花火に始まって,そしてパレード及び桃太郎おどり,そしてうらじゃおどりと,こういう軸を基本的にはセットしながら,それの周辺に幾つかのものがついている,フルーツマーケットみたいなのがついていると,こういう形でありました。それぞれ多少のでこぼこはありましたけれども,非常に参加はふえているわけであります。 数で申し上げますと,桃太郎おどりでは,プラス市民パレードもあるんですけれども,38団体,約1,800人の参加と,うらじゃおどりは120団体で約4,000人の参加ということであります。なお,市民パレードの方は,例えば子どもから障害者の方々,あるいはお年寄りの方々までのいろんなグループに参加をしていただきまして,桃太郎おどりのリズムに合わせながら,日ごろの活動をアピールされたりしておられました。非常にうれしいなというか,感動的な場面を私も何度か拝見いたしました。 メーンになっているうらじゃでございますけれども,一昨年が30団体1,000人,昨年が100団体2,000人ですから,参加者の数で言うと1,000,2,000,4,000となっています。そういう意味では,本当に参加というものがふえております。 余談で書いてありますけれども,岡山城における納涼夜話──お化け屋敷ですね,普通で言えば。これも8,680人の入館ということでありまして,参加という意味では大変ふえたんじゃないかというふうに一般的には思っています。 これはなぜかといいますと,今までやってきた岡山の祭りというのは,玄人さんが芸をするのでそれを見に来んせえと,あるいはパレードについても,ミス何とかさんが車に乗ってパレードをするのでそれを見に来なさいと,こういうような「見せます型」の祭りだったんだけれども,今回は自分で参加をしないといけませんよ,自分で参加をしましょうということで,踊れようが踊れまいが参加しようじゃないかと,こういう雰囲気のお祭りの基本コンセプトに変えたということであります。それが私は大きく効を奏したんじゃないかなと思いますし,かなりいろんな声を聞きましたけれども,さい東町の方々などは目に涙でしたね,これは。よかったというふうに言っていましたし,それから新しい桃太郎おどりについても,今でもテープを回してくれとか,振りつけを教えろとか,来年に備えるというようなことも出ていますし,うらじゃの方もプロ化を目指すんじゃないかといううわさがあるような人も出ているというようなことでありまして,参加された方自身に聞くと,ほとんどの方がよかったと。 一部だけ,参加をされた方々の中で御不満がありました。これは何かというと,例の交差点で切れるもんですから,交差点のところでとまらされて,特に長い隊列などには隊列に渡ってもらうために「走れ」と言うわけですね。それで,うわあっと走ってきて,踊れと言われても,もうえろうてよう踊らんかったというのが婦人会の方から出た話でありますし,婦人会の方々はもっともっと踊りたいというようなことを熱心にその後言っておられました。だから,問題点はありますけれども,基本的にはもっともっと参加をしたいと,もっともっと参加ができるようにしてくれという,そういう方向の御意見というようなことであったというふうに思っております。 それからもう一つ,周辺の市町村からの声を私はいろんな形で聞いておりますけれども,どういう声かといいますと,一番この場で申し上げたいのは,早く岡山の日程を調整して示してくれと言うんですよ。どういうことですかと言ったら,それにダブらんようにしたいということを言われ始めていますんで,これはちょっとしたもんじゃないかなと思うんです。なるほどと,そういう潜在力があるというふうに見ていただけたということがその裏返しにあるわけですから,割合それは意味がある。 現時点で観光客がどうかと言われると,ちょっとつらい面がありました。ただ,名古屋からの参加者とか高知からの参加者とかいろいろ来ていますんで,その人たちに聞くと,これはやれるよと,だからもっともっと事前にリードタイムというか,期間を置いてPRをすれば何とかなるんじゃないのというような御意見を聞いておりますんで,議員御指摘のように今後一生懸命何とかやって,観光的にも大きな効果が出るようにしてまいりたいなというふうに思っておるわけであります。 で,そういうことを前提として来年の話なんですけれども,もう御指摘のとおりだと思います。早うせえと,早うきっちりやれえということなんですが,実は8月21日に担当者の方々が反省会というようなことでお集まりになられまして,そこでの議論を集約いたしますと,ことし中に来年の祭りの開催概要を固めようと,そして年明けには広く市民の方々に踊りとパレードの御参加の募集を開始しようと,こういうことでいこうじゃないかと担当者の方々は一致をされたわけであります。 そういうことを踏まえて,今月中にもその上の企画委員会というものを開催して,日程の大枠などを決定したいと思っております。で,岡山市としては,来年も8月の第1日曜日を含む金,土,日。これは微妙な表現ですけれども,最初の金,土,日というとややこしくなりまして,第1日曜日を含む金,土,日。来年は,何日でしたっけ……(「2,3,4」と呼ぶ者あり)2,3,4。8月の2,3,4ということに来年はなるわけでありますけれども,それを提案いたしたいというふうに考えております。 それから,どうもネタとしてこれはいけそうだという感じをいろんな人から聞くもんですから,高い経済波及効果が出るように,ホームページや広報紙を使って幅広いアイデアを募集したり,参加を募集したり,パッケージをつくったりというようなことで,旅行代理店の方やホテル・旅館の方々とも一緒に相談もしていきたいなと思います。また,祭りと組み合わせた観光商品ということでいろんなものを検討もしていきたいなと思いますし,経済局によれば,本市の職員にも出張等で他市との交流がある場合には,必ずそこでPRをしてくることにしますというようなこともあるわけであります。 それから,県内産の物品をどう使うか,これはもう当然のことであると思うんです。今までそこができていなかったことについて,むしろ反省があるものの,議員がおっしゃるように,我々の岡山県内,岡山市内のものがきちっと使われている,そしてそれを見て喜んでくれるということはうれしいことなんで,この方向で来年以降も頑張っていきたいと思います。 次に,
桃太郎大通りの全部は使えなかったという話なんですが,これは沿道の関係者の方々の一部の御意見というものがありまして,そしていろいろな調整をした結果,ああいう形で今回はやろうということになったわけであります。つまり,地元調整の問題であります。しかし,祭りの参加者の方々の中には,なぜあそこだけがあいているんだということで,かなり異様な雰囲気で,いろいろ言う方も多いわけでありまして,私どもとしては,来年はぜひ全部使って開催をしてほしいという市民の意見を踏まえて,粘り強く開催ができるように努力をしていきたいというふうに思っております。 それから,
操車場跡地の問題でありますが,まずXスポーツにつきましては,いろんな関係の方々の御努力によって去る8月8日にオープンされました。大変御苦労さまでございました。聞くところによりますと,その5日間ぐらいで約2万2,000人の人出があったそうであります。それから,私も何人か御案内をいたしましたけれども,施設の内容等については非常に好評であるというふうに聞いております。また,その後の利用についても,コンスタントに県内外から利用者が来ているわけでありまして,年間の利用者数の目標はどれぐらいですかと言ったら,たしかドームと一緒に相乗効果を勘案して20万人と言っていますが,ドームがまだできていませんので,当面10万人ぐらいの目標を考えているんだというようなことを言っておりました。 いずれにしましても,ドームとこの
アクションスポーツパークが一体的に提案されているわけでありまして,今までの議論の中でも,議会では施設の一体運営が望ましいというようなことで,当局からは累時申し上げてきているわけであります。それをストレートに持っていきますと,
エックススポーツジャパン株式会社がそのまま運営するようなことが一つの道になっているわけでありますが,これにつきましては,今の
エックススポーツジャパンだけでできるかというと,これはもういわゆる
アクションスポーツパーク用につくった会社ですんで,それだけではとてもドームということにはならないんで,一体運営するとすれば,これの拡大,経営基盤強化,出資母体のさらに市民への拡大,あるいは情報公開などがしっかり行われて,そして議員御提案の趣旨なども視野に入れた形で総合的にやることを考えなければならないというふうに思っています。ただ,そういう方向で今までの議論が積み重ねられているということは,確かにそのとおりであります。 で,翻って考えますと,ママカリフォーラムのときと似たようなことになるのが普通なんですね。あれは法令の定めのとおり,市有施設の委託管理をするのに市が5割出資している法人をつくった。ただ,これは,僕は規制としては強過ぎると思いますけれどね。5割を出資しなければならないという規制が地方自治法の第244条の2及び地方自治法施行令第173条の3にあるんですけれども,そこまでやらないかんということは,私はまあちょっとこの御時世におかしいと思うんです。いずれにしても,そういう基本的なラインでママカリの場合にはやったわけですが,公共施設の管理運営については,市役所ないしはその他どこの公共体でもいいんですけれども,ある程度の関与というものが必要だというのは,一般的な常識だというふうに自治省──今総務省ですか──のつくっている法令の中ではそういう考えになっている。 で,そういう考え方も生かしながら,しかしなるべく民間的にというのが私の本旨,気持ちであります。そんな中で,今後御提案の件についても真摯に検討をしていかなければならないと思います。 それから,
運営委員会につきましては,前回の議論でもありましたけれども,公正な運営を市民的立場から図るためにつくろうということで,私ども市と関係の民間の方々の覚書の中でも示しているわけでありまして,このたびドームの着工の運びが段々できているということから,具体的な検討に着手をし,関係方面と協議をしていきたいと思います。 それから,世界大会の議論でありますが,御案内のように,我が国初の開催ということらしいんです。で,衛星放送の専門テレビ局であるESPN──エンターテインメント・アンド・スポーツ・プログラミング・ネットワーク──社というのがアメリカにありますが,そういう会社が大会風景に加えて岡山の宣伝というものも世界的にしてくれるらしいということであります。そして,それが世界の150カ国以上の衛星チャンネルに配信されるというふうに聞いております。まあ非常にいいチャンスなもんですから,本市としても,この大会がアクションスポーツの普及拡大や青少年の健全育成云々かんぬんという目的に寄与するということにかんがみまして,なるたけ支援を目立つようにしてやりたいなというふうに思っておるわけであります。 それから,駅元町の第2工区のビル,80メートルになったではないかということで,私としても高さという意味では残念だという気持ちがあります。もちろん,市としては100メートルぐらいの想定でかなりスリムな形のビルを念頭に置きながら,関係事業者の方々,入居していただける予定の方々と協議をしてきたわけですが,ずっと協議をしていますと,ユーザー,つまりお客様の方から,低層階に入りたい,低層階を使いたいという声が随分出てきたんですよ,低いところの方がいいんだと。そうすると,低いところの容積率が拡大をします。そうすると,背がずうっと下がっていくというような,そういう効果なんですね。低いところがずっと下膨れになっていって,それが一番ユーザーとの関係で経済合理性が高いというふうに,それはまあ言わざるを得ないもんですから,やんぬるかなというか,逆に経済性が高まったということは,この厳しい経済環境の中でビル事業を乗り切っていく上では,まあ前進ではないかという評価もあるんじゃないかというふうに私は思って,この100メートルという目標はあったんですけれども,内心それを抑えてきたわけであります。やはり,入居されてのビル,使われてのビルという本旨に立って判断をさせていただいたということであります。 それから,商業施設が3,800平米ということですが,これも出店可能性というものをやはりチェックしないといけないということであります。で,どちらかというとオフィス系の需要が高いという話がある中での3,800でありますが,まあにぎわいというのは私はいろんな複合的な要因があると思います。さらに具体的に言いますと,ここにでっかい商業施設ができて,奉還町の商店街がダメージを食ったというようなこともよくないというようなこともありまして,やっぱりある程度市場の中で流れているスピードにあわせて商業施設の誘致というものが妥当なんじゃないかなと,そう判断いたしますと,出店可能性があるところを押さえた3,800という数字が自然だという考え方もあり得るというふうに思っています。そして,いろいろこう考えますと,事務所ができて,いろんなホテルもできて,そのお客さんたちがずうっとまちに買い物に出ていくという中で全体のにぎわいということにつながっていく,既存の商店街との連携ということもあり得ると思います。 それから,国体開催を踏まえて駅西口のあたりはどうなんだということなんですが,もちろん私どもとしては平成17年の岡山国体を念頭に置いて,それに間に合うようにということでJR西日本側と協議をいたしております。ただ,JRさんというのもなかなかつわものでございます,これは。企業との交渉の問題なんでこれ以上は申し上げませんが,なかなかのつわものであることについては間違いない。そして,最近別のところのJR関係の方から聞いたんですが,岡山市の職員もなかなかのつわもんだというふうに聞いておりまして,要するに,今,あそこに1人いますけれども,しわい人同士がかなり激しいやりとりをしわくやっているというのが──それでいいですね,局長──現状のようでありまして,今ボールは,実はJRさんのコートにあります。球が向こうにあって,で,打ち返してくるのを待っている。天野局長が打った球はかなりしわい球ということは間違いないということであります。 で,そういう状況なんですが,第2工区ビルの完成の予定が,平成17年6月であります。そういうことを念頭に置いて,東西連絡デッキあるいはそれに伴う駅の橋上化の検討など,いろいろ盛りだくさんの議論をしているというわけでありまして,私どもとしてはその中で,あくまで平成17年の国体というものにこだわり続けながら,JRとしわくしわく折衝を続けておる,そういうところであります。 以上であります。
◎企画局長(天野勝昭君) 中心部の
小学校統合後の跡地利用でございますが,まず旧
内山下小学校につきましては後楽館中・高が利用すること,また旧
弘西小学校につきましては,平成17年開校の第2期統合新設校としてその跡地を利用することから,いずれも引き続き
教育委員会の所管となってございますが,学校としての用途を廃止したときには,議員御指摘のとおり,地方自治法に基づきまして直ちに当該地方公共団体の長に引き継がれるものと考えております。 中央北・中央南小学校と出石小学校の閉校の時期につきましては,3年ほどずれているということでございますが,それぞれの地域特性も勘案いたしまして,中心部における貴重なまとまりのある土地であることを十分認識いたしまして,それぞれを単独で検討するのではなく,戦略的な都市経営を進めるために,岡山市にとってどのような機能が必要なのか,「住みよいまち・住みたいまち」づくりに貢献する機能は何があるのかを十分検討する中で,事業手法につきましても幅広い可能性の検討を行いまして,それぞれの土地にふさわしい跡地利用計画を,中心市街地活性化対策の観点からも企画局が中心となりまして,関係部局と連携し,総合的に検討していかなきゃならないと考えております。 なお,出石小学校につきましては,地元から,その跡地に,住宅を核とした福祉施設などの複合施設整備要望が提出されていることから,その可能性につきまして内部で検討を行っているところでございます。 以上でございます。
◎市民局長(松本征二君)
小学校統合後の学校
コミュニティーのあり方につきまして,一括して御答弁いたします。 地域
コミュニティーは,小学校区を中心に形成され発展してきた長い歴史的経過があり,本市の
コミュニティー活動は,地縁をもとに結成された町内会を基盤として展開されております。また,本市では,小学校区単位にコミュニティハウスの整備を進めており,建設と同時に地元で学区コミュニティ協議会を結成していただき,
コミュニティー活動の中心団体として運営をお願いしております。 こうした中,中央北・南小学校区における
コミュニティー活動は,統合前後にかかわらず,弘西,内山下など旧4小学校区単位でそれぞれ活発な活動・行事が行われております。 こうしたことから,今後の
コミュニティーのあり方につきましては,地域住民の合意が大前提と考えておりまして,地元の合意形成がなされれば積極的に支援してまいりたいと考えております。 以上でございます。
◎保健福祉局長(堀川幸茂君) 「
中心部小中学校について」のうち,
中心部小学校の第2期統合に向けて,児童クラブについては継続し実施すると思うが,実施に当たり時間と学年の拡大を考えてはどうかという御質問でございます。 新しく統合される小学校での児童クラブの運営につきましては,引き続き
運営委員会に依頼いたしまして,継続していただく予定でございます。 開設時間の延長や学年の拡大といった各クラブの運営につきましては,それぞれの
運営委員会の自主的な判断で運営されているところでありますが,現状では時間延長や学年の拡大などの取り扱いをしておりますクラブもあります。 今後も,保護者のニーズ等を踏まえながら検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。
◎都市整備局長(山内靜男君)
操車場跡地の道路の整備状況と今後の予定でございます。
操車場跡地南側に接しております市道西長瀬・北長瀬線及び市道北長瀬・表町2号線は,暫定供用中,現在整備中,今年度整備予定の箇所がありますが,平成15年の春には整備完了の予定であります。 また,
操車場跡地東側に接して野田駐車場に至る市道北長瀬・野田線は,現在用地交渉を行っておりまして,厳しい財政状況でありますが,来年度整備し,支障のない状況でドームのオープンを目指す所存であります。 なお,土地区画整理事業で整備します都市計画道路新駅南線は,現在整備中でありまして,平成15年度にかけて全線整備します。 また,都市計画道路久米・東岡山線は,4車線への拡幅を平成16年度末までに順次整備する予定であります。 都市計画道路北長瀬・日吉町線は,
操車場跡地までの約200メートル区間を暫定供用に向けて平成14年度中に整備し,北側の部分は新駅北地区土地区画整理事業を予定しておりますので,鉄道との交差形式の決定などを踏まえた早期の事業着手を考えております。 以上であります。
◎教育長(玉光源爾君) 中心部の小・中学校につきまして,1点は小学校の第2期の統合に向けてということで,施設整備についてが3点,それから教育内容についてが2点でございます。 一括してお答えしたいと思っております。 第2期の新しい学校における特色ある教育として,まず
小中連携教育ということが1点ございます。それからもう1点は,新しい教育内容の推進を考えておると,こういうことでございます。
小中連携教育で一番大切なことは,私も実は文部科学省へ一貫教育について要望をいたしておるわけでございますけれども,小学校から中学校への移行を円滑にすると,そして段差をなくするということであります。 そのためには,小学校と中学校の先生方が教育課程編成について十分な話し合いや,またテレビ,パソコン等のやりとり等を利用することによって合同会議の場を設け,同じ地域に住む子どもとしての育てたい子ども像を共有するということが大事なことになるというふうに思っております。また,相互乗り入れの事業とか学校行事等,例えば文化祭とか音楽発表会とか体育祭とかで,小学生と中学生の交流教育が行われるということも考えております。また,新しい教育内容といたしまして,外国人講師による簡単な英会話の学習,それから英語の歌またはゲーム等を中心とした英語活動を通しての国際理解教育,またインターネットを活用した情報教育なども充実させるために,多様な学習活動に対応できるような多目的スペースやメディアスペースを設置したいと,このように考えております。 さらに,1校に統合された場合は,障害児の学級はすべてここへ集まるというようなことになります。したがいまして,障害児に重点を置いた教育とか少人数の授業,福祉や表現の教育など,時代の要請に対応できる教育内容と施設についても検討しておるわけでございます。 コスト面につきましては,大まかな見当では,一部を残すということにつきまして,補強等を行って旧校舎の一部を活用する場合と全面新築をする場合とでは大きな差はないと考えております。また,現在の校舎は,議員御指摘のように今65年たっておるわけでございますが,耐震補強をいたしまして旧校舎の一部を使用する場合,耐用年数については今後かなりの年数,使用に耐え得るようになるというふうに考えております。 開校までの
スケジュールといたしましては,今後,実践する教育内容に対応した施設整備につきまして,地域の方々から御意見をもとに,本年度中に
教育委員会の方針を決定した後に,平成14年度に校舎設計を行いまして,15年度から校舎建築を始めて,17年の4月に開校の予定でございます。 最後に,給食でございますけれども,御提案くださったバイキング,それから食堂方式につきましては,現在行っておる給食改善の中での貴重な御提案であり,今後の課題として検討していきたいと,このように思っております。 次に,
中央中学校につきまして,施設整備と,それから教育内容につきまして,3点のお尋ねでございます。 一括してお答えしたいと思います。 第2期の新しい学校で取り組む新しい教育内容,これは先ほどお答えしたとおりでございますけれども,例えば英会話とか外国の文化,環境や福祉については,9年間を通して学べるように,中学校での総合的な学習の時間や選択教科の拡充によりまして,小学校から引き続き系統的,発展的な学習ができるというカリキュラムの策定が大切であると,このように考えております。また,情報につきましては,小学校での経験をもとに,生徒が企画してのテレビ会議とか遠隔授業などとともに,小・中の先生方の情報交換の場として活用できるよう充実を図ってまいりたいと思います。 これらを効果的に実施していく上で,多様な学習内容や学習形態に対応できる多目的教室,交流教室,メディアスペース,こういうものの施設づくりが必要であると考えております。
中央中学校の施設整備につきましては,昨年10月に
教育委員会といたしまして,小・中学校の連携教育を実践する上で,小学校と中学校を単独で設置する方針を決定いたしております。その後,中学校単独での整備についての検討を重ねており,特色ある教育内容の展開をする視点から,今後地元の方々の御意見を聞きながら,本年度中に整備の方向性を決定したい,このように思います。 もう一点,教科書の採択についてのお尋ねでございます。 一点は,岡山市の採択の実態はどうであったかということでございます。 今回の採択に関しましては,岡山市にもさまざまな要望や組織的な運動がありました。 こういう状況の中で,岡山市
教育委員会といたしましては,より公正な採択ができるように,各教科の教員の代表から成る教科書研究委員会におきまして,すべての教科書の特徴点について,専門的かつ公正・中立な立場から調査・研究した資料を作成いたしました。そして,学識経験者,教育関係者,保護者代表などから成る学校教育課題検討委員会では,その資料を参考にいたしまして,各委員が実際に教科書を手にとって慎重に審議をいたしました。
教育委員会では,学校教育課題検討委員会の審議結果を資料としながら慎重に審議を行いまして,14年度に使用する教科書の採択をいたしました。その結果,私はいい教科書が採択できた,このように思っております。 もう一点は,教科書の採択にかかわる情報公開についてでございます。 採択に関する情報につきましては,岡山県教育庁との申し合わせによりまして,8月16日以降,請求に応じて開示をしてきたところでございます。 審議の過程における個人の意見や発言を公開した場合,採択後においても,次回の採択に向けて,教科書関係者を初めとする各種団体からのさまざまな働きかけを受ける可能性がございます。今後の採択が,今回同様,公正かつ適正に行われるためにも,審議の過程における個人の意見や見解の公表は慎重にすべきと,このように考えております。よって,個人の意見や見解は会議録には記載してございません。 以上でございます。 〔23番三木亮治君登壇〕
◆23番(三木亮治君) どうも丁寧な答弁をありがとうございました。 質問して,大変に前向きだなあと,改めて思ったわけであります。萩原市長は,市長に就任されて既に2年半が経過したわけですけれども,今まではとても解決できないんじゃないだろうか,あるいは,いわゆる潜在して見えなかった大きな問題,こういったものに着手して,そして失敗や非難を恐れずに真っすぐ頑張ってきた。私は,改めて敬意を表します。そしてまた,これからも残った任期,頑張って市民のために力を尽くしていただきたい,かように思っております。 そこで,最初の
桃太郎まつりについてですけれども,今まで分散して行われてきたそれぞれのイベントの
実行委員会の方,主催団体の方,この皆さんが一つのイベントをつくろうというと,もう大変な労力があったことだろうと思います。そして,メーンの大通りを使ったパレードというものは,一部の地元の方々の反対によってすることができなかったということは,大変に残念なことであります。どういったことが理由か,私は深くは知りませんけれども,一生懸命挑戦していただいて,来年にはぜひとも大通りを使って,ことしよりさらに盛大な開催をお願いしたい。 そして,何よりも市民の参加,これがやはり拡大してもっと盛り上がること,そして
経済的波及効果ですね。やはり宿泊していただく方をもっとふやしていただくために,先ほどコンテストのことも言ったんですけれども,やはり戦略的に,例えば半年ぐらい前からタレントキャラバンをやって,その本選会を岡山でやるとか,あるいは,3日間でというふうにおっしゃったんですけれども,1週間なり2週間前から,いわゆる最後の2日間,3日間に照準を合わせた形のイベントとか,そういったものをミックスしていく。まあ,いろんな戦略をぜひ考えていただきたいなと思っております。 そして,教育長さん,どうもありがとうございました。今お聞きしておりまして,新しい小学校には多目的スペースとか,あるいはメディアスペースとか,あるいは少人数授業とか,何か私どもちょっと離れた小学校からいうと夢のような話なんですけれども,本当は夢のような話を全部にしていただきたいんですが,しかし,まあとりあえずは
市内中心部の新しい学校に,教師の皆さん方の夢も含めて,すばらしい学校をつくっていただきたいと思います。 以上でございます。 ありがとうございました。(拍手)
○議長(宮武博君) それでは,次は順序に従いまして田口議員。 〔13番田口裕士君登壇,拍手〕
◆13番(田口裕士君) おはようございます。 2番バッターということで,暑い夏もようやく過ぎたわけでございますが,本当にことしの夏は大変暑かったなあという印象が残っております。 そうした中で,ちょっとだけ感想ということですが,我が岡山市ではないんですけれど,夏の甲子園大会に玉野光南高校が進んだわけですが,実を言いますと,私も少年野球の監督を8年ほどやっていまして,何を隠そう,玉野光南高校の野球部に,惜しくもベンチには外れ,野球部員としてスタンドの方へいたんだけれども,教え子が3年生で2人,それから2年生で1人,玉野光南高校の野球部に入ってやっとったわけでございます。 あの試合の最後のあれ,日南学園ですかね,あの試合を見させていただいて,ツーアウト,ツースリー,ボールだったら玉野光南の勝ちというような試合を見させていただいて,本当にあの寺原という投手ですかね,今度高校生で初めて全日本のメンバーに選ばれたそうなんですが,154キロを出した,あのピッチャーが真っすぐをすとっと投げたやつをセカンドゴロでチェンジになったというような,本当に熱いさわやかな場面を思い出すわけでございます。そうした直球といいますかね,本当に真っすぐに正々堂々と投げた,まさしく萩原市長が市民に対してわかりやすい市政をと言っているのと同じだなと,そういう意味でさわやかな気持ちが残ったわけでございまして,ちょっと要らんことでしたか,済いません。 通告に従いまして質問に入りたいと思います。 まず,第1項めで,電子自治体についてでございます。 情報技術の飛躍的な進展は,社会のあらゆる分野において大きな影響を与え,急激かつ大幅な社会構造の変化をもたらしています。このような,いわゆるIT革命は,行政のあり方に大変大きな影響を与えているところであります。 また,国においては,「行政情報化推進基本計画について」,「高度情報通信社会推進に向けた基本方針」及び平成11年12月の「ミレニアム・プロジェクト」により,2003年度を目途に電子政府を実現するための基盤を構築し,行政情報の電子的提供並びに申請,届け出等の手続のオンライン化,文書の電子化,ペーパーレス化,あるいは情報ネットワークを利用した情報共有・活用に向けた業務改革を積極的に推進することとされております。 こうした国における電子政府の実現に向けた取り組みを踏まえ,地方自治体においてもIT革命に対応し,国と歩調を合わせた施策の推進が期待されていると同時に,特にIT技術の成果を市民サービスの向上につなげていくことが重要であると考えています。 本定例会の所信表明でも,市長は,株式会社リットシティや情報水道実験推進協議会,民間インキュベーション施設の活発な動きについて触れられ,本市における官民協働での先進的な情報環境が高く評価され,国のさまざまなモデル事業,研究事業が本市を舞台に集中展開する状況となっている。今後とも,世界最先端のIT国家を目指す国家戦略に積極的に協力することにより,我が国全体の情報化に貢献するとともに,その成果を市民の政策基盤の強化に還元し,地域の活性化とITがもたらす便利で豊かな市民生活の実現に生かしていく考えでありますとの決意表明をされたところです。 そこでお尋ねします。 岡山市においても,庁内LANの構築,パソコンの1人1台設置等,電子自治体構築に向けて積極的な取り組みを進めているものと推察しておりますが,本市の電子自治体に向けた現在の取り組み状況はどのようなものでしょうか。 また,インターネットの普及率は全国で37.1%だそうです。人数にして約4,708万人だそうでございます。これが,5年間たったとしても約50%,半分いくかどうかだと思いますが,そうした中で,いわゆる子どもからお年寄りまでが市民サービスを受けられるように,どのように取り組んでいくお考えなのか,お尋ねいたします。 2番目の項でございます。岡山市の住宅政策についてお伺いいたします。 岡山市総合政策審議会の「夢があり,持続的発展が可能な21世紀の岡山市を実現するための中期的な指針」の策定についての中間答申では,住みよいまち,住みたいまち,また住み続けたいまちをつくるため,就業機会の確保や住環境の整備が望まれ,働き盛りの世代が安心して生活することができるよう,市民福祉の向上・充実が重要な課題であると指摘されています。また,市長も議会等で,定住人口をふやすような政策をとっていきたい旨を再三述べられております。子どもを持つ若い勤労者世帯の市外流出を防ぐためには,借りやすい公的な住宅整備の積極的な推進が必要ではないでしょうか。 これまで,岡山市の住宅政策は,賃貸の市営住宅や中心市街地の再開発等における買い取りによる住宅の誘導ぐらいでした。しかし,社会経済情勢が大きく変化し,市民の住環境整備へのニーズが多様化するとともに,バリアフリーの考え方が広がる中,高齢者や障害者などの社会的な弱者が安心して暮らせる住宅政策が強く求められております。 このような状況から,市の住宅政策について見直す時期が来ているのではないかと考えます。まじめに働いておられる勤労者世帯に対し,良質な住宅を供給するため,民間活力の導入も視野に入れながら,若者でも借りやすい住宅の積極的な整備が必要で,これは今後の少子化社会に対応した住宅です。今までのいわゆる市営住宅ではなく,市民住宅であります。真に住む場所に困っておられる低所得者の方々への住宅供給については,最低限市で考えていくとしても,PFI的手法を念頭に置き,民間でやれるところは民間に任せて,建設コスト,管理コストを下げて,サステイナブル,いわゆる持続可能な市民のための住宅整備を展開すべきだと考えます。 そこで,3点ほどお尋ねいたします。 現在,市営住宅は市が直接管理を行っていますが,これを民間に管理委託し,サービスの向上とコスト縮減に結びつけるお考えはありますか。 今後,建てかえ計画のある市営住宅,福浜と吉備について,現在の進捗状況はどうなっているのでしょうか。また,PFI的手法の導入,管理委託等についてどのように考えていますか。 今後の住宅政策について,若い勤労者世帯が住んでみたい,暮らしてみたいと感じる,前段でも述べましたいわゆる市民住宅を,PFI的手法の導入はもちろんのこと,制度改革や従来の方法にとらわれない斬新な施策の発想,採用等により,岡山市が他都市のリーダー的な役割を果たして整備を行っていく考えはないでしょうか,お考えをお聞かせください。 最後に,後楽館中学校・高校についてでございます。 実を言いますと,私もこの4月から後楽館高校に通い出しました。もう前期日程が終了しようとしています。議員並びに市当局の皆様には何かと御迷惑をおかけしておりますが,御理解をいただき,この場をおかりしまして大変感謝を申し上げます。 この後楽館高校が平成11年4月にスタートして,ことしで3年目になります。新年度には中等部が新しく高等部に,そして今年度末には高等部が第1期の卒業生を誕生させ,社会に羽ばたかせていくことになります。よくぞここまで特色を持つ学校になったものと,
教育委員会並びに教職員の皆様の御苦労に敬意を表したいと思います。 さて,その後楽館中学校・高校ですが,今後の取り組みについて質問いたします。 来年度には,岡山県立岡山操山高校が中高一貫教育を実施すると聞いております。今後,少子化が進む中で,21世紀を担う子どもたちが一体どのような学校を選ぶのでしょうか。魅力ある学校として,後楽館中学・高校の特色ある教育を今後どのように発展させようと考えておられるのか,教育長にお尋ねします。 それから,ハード面についてでございますが,平成17年までに基本的な考え方をまとめ,22年に完成させるということでございます。実際に学校に通って感じていることでございますが,体育施設,特に全校生徒が入れる体育館がないんです。子どもたちのエネルギーを発散させる場所がないんです。これでは,心・技・体の教育がなかなかうまくいかないのではないかと思います。非常に財政状況が厳しい折と,本当に理解しているところではございますが,いろいろと工夫ができるのではないかと思います。今後,どのように考えていかれるのか,お聞かせください。 また,せめて,せめてです,玄関ホールにでも,平成22年に完成する校舎の模型を飾ってはどうですか。夢を持って勉学に励みたいと思います。どのようなお考えか,あわせてお聞かせください。 次に,高等部の募集についてお尋ねいたします。 新年度からは,中等部から高等部に入ってくる生徒がいますので,当然入学試験を受けて高等部に入学してくる生徒の数は少なくなります。 さて,手前みそですが,私も経験したことで,恥ずかしい話でございますが,高校時代に素行の不良や経済的な理由で中退を余儀なくされた人たちがいます。そうした人たちの中には,社会に出て働いていく中で,二十を過ぎて落ちつき,いろいろ考えた結果,もう一度高校へ行こうとする若者がいます。そして,そうした若者が,現在後楽館高校にもたくさん通っています。後楽館高校のよいところは,単位制の学校なんで,要するに二十以上の若者と高校1年生のいわゆる15歳,16歳の子どもが,一緒の教室で勉強をしているんですね。そして,その二十以上の生徒が15歳,16歳の子どもたちにいろいろのアドバイスをしている,本当にいろいろなアドバイスをしているんです。そしてまた,指導したりしています。「おい,おまえ最低でも学校へ行けよ」と,悪い意味です,「最低でも学校へ行けよ」と。「まじめにこうやしてやるんだ」ということ,本当にアドバイスをしているんですね。大変すばらしいことであります。 そして,そうした中で,来年度の募集は実際は少なくなるんですね,ここで新しい中学生が高校生として上がってくるから。ということは,二十以上の若者にとっては,物すごく狭き門になるわけです。 そこでお尋ねします。 二十以上の若者の生徒を,一つの枠として募集してみてはいかがでしょうか,お考えをお聞かせください。 また,来年度の募集についても,あわせてお聞かせください。 これをもちまして,第1回目の質問を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(宮武博君) 当局の答弁を求めます。 〔市長萩原誠司君登壇〕
◎市長(萩原誠司君) 田口議員,御苦労さまでございます。 田口議員に,後楽館に行ってはどうですかと勧めた者の一人として,今の質問を聞いていて本当にうれしく思いました。お忙しいとは思いますけれども,勉強もしっかりし,そしてお話の中にありましたけれども,子どもたちの指導もあわせてやっていただきたいと,こんなふうに思いました。
教育委員会の積極的なるお答えを私からもお願いをいたしておきたいと思います。 ただ,私からは電子自治体の件でありますが,まず岡山市の取り組みというのは,御案内のように目的としては,広く市民福祉を上げていこうと,こういうことになっています。 そして,そのために,なるべく安心して使える,つまり福祉ですから,医療の問題とかいろんな問題が起きるわけであります,介護の申請なんかもありますけれども,それが間違ったらいかんから,したがってその基盤として,しっかりと認証というものを置いている。これは,岡山市が全国で一番進んでいる。そこんところを要するに評価をしてくれているわけです。 それからもう一個は,これは竹中大臣も評価をしてくださいましたし,田原さんにはお礼を言いたいんですが,情報ボランティアというものがしっかりおって,これがお世話をして回るという,もう硬軟取り合わせた仕組みになっておる。そして,情報ボランティアがおることによって,いろんな人がとにかく取り組みが難しいときに,困ったときに,助けてもらえる。さらに,今のところ見ていますと,ただです,全部これは。町内会の会長さんみたいな人がいっぱいいるってことですね,情報で。 こういう特色を持った進め方になっていて,その特色を生かすのが例のファイバとかいうんで,これはファイバも市だけでやるんじゃなくて,今,来年からNTTも光を岡山でやろうという話もだんだん言っておりますし,それからCATVの方のネットワークもかなりインターネットで高速に使われ始めている。そういうものと連接をしながらやっていくわけですけれども,それはそれで置いておきまして,いずれにしても,岡山のポイントというのは,何ぞ問題が起きんようにするためのセキュリティー管理の認証を得ている,そしてボランティアという組織で本当にお世話になっている,この2つがポイントであります。これが,お尋ねの老若男女というところに非常に近くつながっておるわけであります。 それから,現在行っておりますIT講習会ですが,いわゆるお年寄りというのは,失礼かもしれませんけれども,70歳代の方々の参加意欲は非常に高いんです,これは。びっくりするんです。50歳・60歳代の男性が要注意です。そのあたりの女性は頑張っている。そんな感じを全般には受けていまして,まず本当に敬意を表するんです。 さらに加えてみますと,例えば町内会の会長さん方にパソコン使っていますか,インターネット使っていますかというようなことで聞いています。理由としては,電子町内会というようなものをずっと立ち上げていきたい。そして,それをベースにしながら,市全体を情報サービスの需要者というか,利益を供ずることができるようにしていきたいんですが,この間アンケートをとってみましたところ,ちょっと記憶はしっかりしない……間違っていたらごめんなさい。たしか,回答のあった町内会長の3割以上がもうやっておるというんです。町内会長というのは決して若くありません,これは,大体のケースにおいて。その方々の6割以上がパソコンを持ってるぜと,持ちたいと,こういう答えをされているというのが,今岡山の実態でありまして,安けりゃわしもぜひ買いたいというようなことをおっしゃっておられる。かなり意欲は高く,私は市民の方々の御努力に敬意を表しておるわけであります。 そういった基盤のもとに,先ほど申し上げたような形で,みんなが使えるような工夫を,安心して使えるような工夫をしていこうと思っています。 それから,住宅につきましてはもうおっしゃるとおりでありまして,私も着任して驚いたことの中の一つが,住宅の建設と管理の圧倒的な非効率性であります。ただ,最近,この私どもの住宅部隊につきましては,局長かなり焼きが入ってきましたね。最近出てくるプランというのは,非常に住む側にとっても合理的に考えてありますし,コスト面でも民間に大分近くなってきたし,それから管理手法としても民間の方々にお願いするというような実例を,吉備とか,ああいうところでもやっていこうというようなことになっています。 ただ,全般的に民間というのがなかなか難しいのは,先ほどの三木議員のお尋ねのドームとかママカリフォーラムと同じでして,今のところ正式に委託できるのは,市が5割以上出資している法人や,いわゆる公的団体というようなことになっていまして,その結果,岡山市建設公社に委託をしているんですけれども,建設公社がそこまで民間的かという問題もあるんで,さらに進んでいろんな形で民間の活力を生かせるように具体的な検討を行っています。 そして,つくり方につきましてもいろいろ考えています。例えば,福浜団地につきましては,ずっとおくれておったんですが,なぜおくれておったかっていうと,前のプランでつくるとばか高いものができて大変なことになるんで,これは悪いけれども,ちょっと再検討させていただいたんです。現在,建築工事の契約に向けての作業中ということで,9月中に何とかできないかなと。で,10月初旬に着工して,平成13年度内の完工予定を今考えています。 吉備団地についても,先ほどちょっと言いましたけれども,平成14年度内に完了しようということでありますが,その建てかえ手法も,これはほとんど民間の方とずっと協議を進めて,最も新しい形になっています。設計プロポーザルを実施して,民間的にやりました。この結果,さっきちょっと言いましたけれども,今から着工して平成14年度内に完成というのは,いわゆる公的団地としては超スピード,のぞみ号的なスピードなんですね。それがなぜできたかというと,今申し上げたような形での整理をしたからであります。工期も短縮されましたし,ライフサイクルコストも相当削減をされています。こういったことで,また詳しくは別の機会で,委員会でも議論をしていただければと思うんですが,かなりうまくいくようなことになっています。 そして,これはどういうことかというと,やはりお尋ねのように,市民住宅なんですね,これ。そういうものが公的にあるとは言いませんけれども,見ていると,共稼ぎで子どもが2人いる30代の家庭なんていうのは,共稼ぎですから結構キャッシュフローはありますけれども,キャッシュフローアウトが物すごいものですから,これは残りゃあせんわけですね。こういうところに,本当に本来の福祉の必要性があるということも私も前から思っているんですけれども,そういったところを念頭にしてやっていきたい。そうしてくると,いわゆる市営住宅じゃあだめですから,市民住宅という判断になる。 市民住宅となれば,お尋ねのように,例えばPFIという形で市も少し土地を出したりして,土地の上に地上権を設定してもらって,そして借り上げでも売り切りでもいいんですが,そういう世代が何とか住めるようなものを,そういう世代を念頭に置いてつくるとか。あるいは,さらにもう少し飛躍をすると,そういう世代の方々とプラスおじいちゃん,おばあちゃんの世代の方々が一緒に,低層階はおじいちゃん,おばあちゃんに住んでもろうて,介護ステーションなんかもあったりなんかして,そして高層階は若い人が住んで,それで下には保育園もあるよというようなことになると,ええんじゃねえかなあというような気持ちがあるし,それを安くしないと買えないから,それを安くできるようにPFI的な手法でやるというようなことを,今,相当これは念を入れて──うんうんとうなずいていますけれども──自信を持って勉強してもらっているわけであります。 どうぞ今後ともよろしく御支援を,これはお願いいたしたいというふうに思います。 以上,大ざっぱにお答えをいたします。
◎教育長(玉光源爾君) 後楽館中学校・高等学校について,数点お尋ねがございました。 その1点は,教育長は,中学校・高等学校の特色ある教育を今後どういうふうに発展させようと思っているのかというお尋ねでございます。 本当に,今,お話を聞いておりまして,学校をこよなく好きになれるといいますか,そういう生徒さんが非常に多い,また生徒たちが本当に愛されておると実感ができる学校であるという感を強めました。私も,行事の折々には参加させていただいておりますけれども,本当に生徒たちの気持ちが通ずるような,非常に温かい目で迎えてくれ,非常にすばらしい学校だと思っております。 中等部につきましては,その目的に応じて多彩な選択教科を選ぶことができます。また,高等部につきましては,本当に多くの講座の中からみずからが時間割りを組んでいくという,これがまず自立の心を育てるということで,非常に大事なことだと思っておりますし,また自分の夢を語れるということで,非常に意義のある学校生活を送ることができる。こういうことにつきまして,
教育委員会としてはぜひ支援をしていきたい,このように思っております。 今後,後楽館中・高等学校と連携をしながら,こうした特色ある教育を一層進めるために,企業の方や保護者の皆さん方の御協力をいただきまして,まちを学びの場とするシティキャンパス構想をさらに充実させていきたい,このように思っております。 具体的には,企業・市民の方を講師とする授業を充実していくと。また,市民の方々との触れ合いを通して,実習をもとにした資格の取得であるとか,また社会性をはぐくんでいくと。こういうことをさらに充実させながら,21世紀を担う有為な人材を育成していきたいというふうに思っておりますので,ひとつよろしくお願い申し上げます。 次に,2点ございます。1点は,体育館がないが,今後,どのように考えているかということでございます。もう一点は,玄関ホールにでも校舎完成模型を飾ってもらい,夢を持って勉学に励みたいがどうかと,こういう御質問でございます。一括してお答えいたします。 御指摘のように,体育館につきましては,今のところ旧
内山下小学校の体育館を使用するということで,中学生や高校生にとりましては,やはり小学校用にできておりますから,やや手狭ということは十分私たちも知っております。また,学校行事等で中学生や高校生が一堂に会する場所は本当にございません。けれども,後楽館中学校が現在ありますあそこは,本当にシティキャンパスとしては非常にいい場所ではないかというふうに思っておりますし,また17年度までには構想策定をしなければいけませんが,これは十分早目に検討をさせていただきたいと,このように思っております。そういうことで,一堂に会する場もございませんけれども,市内のホール等も活用しておるわけでございますが,日程調整で非常に御不便をおかけしておるということでございます。 このような状況を踏まえまして,校舎や体育館等につきましての整備計画案を少しでも早目に策定しなければいかんというふうに考えております。 また,夢が抱けるような,完成した姿が見えるようなものを玄関ホールへ飾ってはということでございますが,このことにつきましては,整備計画案を具体的に策定いたしましてから検討してまいりたい,このように思いますのでよろしくお願いいたします。 それからもう一点,20歳以上の,これからもう一遍勉強をやろうという人たちのために枠を設けて募集してみてはどうかということでございます。 この点につきましては,来年度からは,御指摘のように,中等部の生徒2クラス分が高等学校へ進学することになりますと,その分枠が狭くなることは現実の姿でございます。他の中学校から選抜を受けて高等学校へ入学する生徒にとりましては,非常に厳しい選抜ということになりますけれども,現在,より弾力的な募集のあり方を検討しておるところでございます。御指摘の20歳以上の生徒のためには,特別な選抜制度の枠を設けるなど,新しい募集のあり方について検討してまいりたい,このように思っておりますのでよろしくお願いいたします。 〔13番田口裕士君登壇〕
◆13番(田口裕士君) 大変前向きな答弁,ありがとうございます。 特に,住宅政策について,本当にこれから岡山市が伸びていくためには,やはり市長が再三再四言われとるのが定住人口。要するに,これからを支えていく30代,40代の本当に働き盛りの人たちが,今,土地を買うて家を建てたりしたらとんでもねえ値段になると。岡山市外の方へ行けばかなり土地も安くなったりして,建てられると。それで,実際働いている場所は岡山市という話になったんじゃあおえんし,やっぱり岡山の中に住んでいただいて,岡山の中で働いていただく,これが一番ベストじゃないかと思います。そうした意味でも,この住宅政策は,今後の岡山市の大きな柱になると思いますんで,前向きな答弁本当にありがとうございました。ぜひ頑張って,よろしくお願いします。 教育長,前向きな答弁とまでは言えませんけれども,本当にありがとうございます。実際,募集の方については,本当に前向きに考えていただきましてありがとうございます。 後楽館高校,私も通ってみて,シティキャンパスとして,本当にすばらしい環境です。向こうへ行きゃあ後楽園があるしお城もあるし,そして周りには中学生,高校生が学ぶためには本当にいい教材というか,そういうものがたくさんあっていいんですが,どういうんですかね,今まで後楽館中・高というのが一つだった。これが,操山高校なんかが今度中高の一貫教育をする。もっともっとそういうバリエーションがふえてくると思うんですわ。 本当に特色あるソフト面では,僕は言うことはないと思います。本当にすばらしい特色のある教育をしていて,いいとは思うんですが,この間ある人から聞いたんだけれども,「後楽館高校はええんじゃけれど,運動部も余り活発じゃねえしなあ」という面で,選ばない生徒もやっぱりこれからふえてきて,いろんな選択肢ができてきた中で,そういうふうに学校が選ばれんようになったんじゃあ,やっぱりいけんと思うんですわ。じゃから,そうした意味でも,早う,なるべくな,よろしゅうお願いしますとしか言えんのんじゃけれども,やっぱりせめて何とか早う,玄関ホールぐらいには夢を持ってできるような話をしていただけんかなあと,そう思うわけでございまして,その辺だけ,答弁は要りません,要望です。もうほんまに心からの要望です。何とかよろしくお願いします。 以上をもちまして質問を終わりたいと思います。 御清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(宮武博君) 次は,順序に従いまして田原議員。 〔2番田原清正君登壇,拍手〕
◆2番(田原清正君) それでは,お昼時間も近づいてまいりましたけれども,本日3番目の質問をさせていただきたいと思います。 まず,1,ふれあいセンターの使用料金徴収管理についてのお尋ねであります。 ふれあいセンターにおける料金徴収及び料金還付の扱いについて疑問を感じました。 そこで,「岡山市ふれあいセンター条例」,「同施行規則」に基づき質問をいたします。 まず,現状について御説明を申し上げます。 ふれあいセンターでは,使用日の6カ月前から申し込みを受け付けております。同時に,申し込み時に料金を支払うこととなっております。前納されました料金は原則として返還しないとしています。例外として返還をするのは,1は,災害等により施設を使用できなくなった場合,これは全額返還であります。2,申し込み受け付け後,使用日の3カ月前までに申込者により使用取り消し申請があった場合には5割の返還となっております。以上2つの場合だけです。 したがいまして,使用日の3カ月以内に取り消した場合は,全く還付されない仕組みとなっております。例えば,使用日の変更等,使用条件の変更があった場合,ふれあいセンターの施設利用案内には次のような記述があります。つまり,前の申し込みについては取り消しをし,新たに申請をすること。したがいまして,前に申し込んで納入した使用料金は還付されることなく,新たな申し込みとして料金納付が必要となります。ふれあいセンターでは,このとおり運用がなされているとの調査結果であります。 そこで質問であります。 (1)利用者都合による取り消しの場合,現行規定によると使用日の3カ月前までの取り消しの場合では5割還付,その後は全く還付しないとなっているのは先ほど御報告したとおりであります。しかし,利用者である市民の立場から見ますと,少々厳し過ぎる規定ではないでしょうか。この規定が設けられている理由は一体何なのでしょうか。 (2)使用条件の変更の場合,以前の申し込み分の料金が還付されない規定となっています。これもいささか厳し過ぎる規定と思われますが,この規定の意味をお示しください。 (3)この項最後に,ユーザーである市民本位の,つまり市民が利用しやすいサービス提供が必要であります。利用者都合とはいえ,全く料金が還付されない,ないしは還付されても5割というのはいかがなものか。規則の見直しが必要ではないでしょうか。 2番目の項目であります。建築確認事務についてです。 市民の貴重な財産である不動産に関する権利は,十分に保護されなくてはなりません。その意味で,建築確認事務というのは重要な職務であります。 ところで,ある市民の方──Aさんとしておきますけれども──から次のような問題提起をいただきました。登記上では,自分の所有地であるにもかかわらず,道路として使用されている。隣地への進入路として許可した,あるいは承諾した覚えがないにもかかわらず,隣地に対する建築確認がなされ,建築が実行されたことは不当であるといった内容であります。 本事案について,建築指導課に問い合わせをいたしましたところ,当該土地は建築基準法第42条第2項道路の扱いとなっており,法的には問題ないとの回答をいただきました。そうすると,私有地──私の土地──でありながら,所有者の許可あるいは承諾なくしても道路の扱いとなる,そういう仕組みになります。 そこで質問であります。 (1)この事例では,土地所有者の承諾なしに,あるいは意思に反しまして,このAさん所有地が第42条第2項道路として指定され,その事実に基づき,隣地の建築確認がなされております。この扱いについて,岡山市当局の手続的瑕疵はありませんか。 (2)この建築確認がもとで隣地間のトラブルが発生いたしております。当局の説明では,当事者同士の問題であり,当局の関与するものではないとのことであります。その見解に基づきますと,この種のトラブルは本件1件だけではなく,少なからず発生しているものと考えられます。土地所有者と岡山市当局において,訴訟にまで発展するケースもあったんじゃなかろうかと思いますけれども,こういった事例はあるのでしょうか,お答え願いたいと思います。 3番目の項目は,水道の配水管布設許可についてであります。 ただいま御指摘申し上げました問題の延長になっております。水道局が,先ほどのAさんの所有地内であるにもかかわらず,Aさんに無断で隣地Bさん宅の水道管布設工事許可を出しているとの指摘が同様にありました。 水道局担当者に問い合わせいたしましたところ,書類上──申し込みの書類上──の通過線路土地所有者という欄の押印があるので,適正な手続として許可をしているとの回答でありました。しかし,そこに記載された土地所有者は真正なる所有者ではないが,それでも有効なのかと問いましたが,水道局の対応に誤りはないとの回答でした。 それでは,水道局は通過線路土地──つまりその布設している土地──の所有者の真偽を確認する義務はないのかと問うと,その問題は隣接するAさん,Bさんにおいて解決すべきものである。よって,Bさんからの申請を正しいものとみなし,当局としては書類要件が整っていれば特別な確認をする義務はないとの回答でありました。 そこで質問であります。 (1)水道局のこの対応は,何を根拠になされているのでしょうか。根拠法令あるいは根拠条文等をお示し願いたいと思います。 (2)先ほど非公式にお尋ねしましたところは,本事案に関して,水道局としては責任は一切ないとのことでありますけれども,本当にそうなのでしょうか,お答えいただきたいと思います。 (3)現行の手続方法では,このようなトラブルを誘発する要因が含まれていると考えます。この種のトラブルや苦情が,当局に少なからず寄せられていると思われますが,実情について御報告をお願いします。 (4)現実にこうやってトラブルが発生しているわけです。今後において,未然にトラブルを防止する方策をお持ちであれば,お示し願いたいと思います。 4番目の項目であります。 浅越パークゴルフ場──正式には浅越スポーツパークというんでしょうけれども──が整備され数カ月がたちましたが,利用状況は当初見込みに比べ大きく下回っております。当初見込みの約4分の1程度の利用ですので,これは深刻と言わざるを得ないと思います。私の住まいいたしております地区も浅越地区から近く,もっと多くの方の利用があるのではと期待をしているのですが,現状は先ほど述べたとおりであります。 その原因について地元で取材したところ,次のような結果が返ってまいりました。 まずは,過去において足を運んだことがない人の意見であります。 1番,パークゴルフ場そのものを知らない。 2番,パークゴルフという競技を知らない。 3番,施設は知っているけれども,浅越というところはいかにも遠い。 4番,行きたいんだけれども,車がないからいけません。 たくさんの方ではないんですけれども,こういったような御意見が返ってまいりました。 次に,1回は足を運んだことがある,あるいはプレーをしたことがある方の御意見であります。 1番,1ラウンド回るのに平日で700円,土・日は1,000円という使用料金はいかにも高過ぎる。道具の貸出料200円もばかにならない。特に,高齢者にとってこの負担は極めて大きい。 2番,グラウンドゴルフやゲートボールが無料で楽しめるだけに,この割高感は否めない。お金を出してまで遊ぶつもりはありません。 3番,確かにおもしろくて,お金がかかってもいいんだけれども,同じコースを回るのでだんだん飽きてくる。変化が欲しい,あるいは別のコースが欲しい。こういった御意見。 4番,同好,つまり同じ市民のグループが少ないのでおもしろくない。つまり,グラウンドゴルフやゲートボールは,いろんな交流があるので対外試合もできるけれども,この競技は少ないのでおもしろくない。こういった御意見であります。 せっかく整備をされた施設ですから,もっと広く利用していただきたい。 そこで質問になります。 (1)浅越パークゴルフ場の利用状況について,当局の見解をお示しください。 (2)利用状況が低迷している原因は何なのか,お示し願いたいと思います。 (3)利用促進のために,どのような対策を講じていらっしゃいますでしょうか。具体的にお示し願いたいと思います。 本日5番目の最後の項目であります。マナビネットによる施設予約システムについてであります。 来る10月1日より,マナビネットで自宅のパソコンや市民利用端末──簡単に言うと,公民館や役所に置いてあるパソコンのことなんですけれども──を通じて,市有施設の空き状況の提供,及び一部の施設では予約や抽せん申し込みができるようになります。ただし,今回はスポーツ施設が中心になりますけれども,電子市役所の機能充実という側面から考えますと,喜ばしいことと評価をいたします。 幾つかの点について質問させていただきたいと思います。 (1)マナビネットによる空き情報提供,抽せん申し込み,あるいは予約申し込みの利用時間が,午前9時半から午後9時までと制限をされております。この時間帯以外での運用ができない理由をお示し願いたいと思います。 先ほど田口議員の御質問の中にも,まさにイー・ジャパン構想を含めての政府の動きもありました。市長の方からも,何回も何回もそういう話が出ておりまして,24時間使えるのが当たり前という感覚からすると,どうもおかしいんじゃないかなという気がしているのでお尋ねいたしております。 (2)マナビネットによるサービス提供は,わざわざ施設まで足を運ばなくても,市内の施設の空き情報の確認や予約までできるのですから,まさに電子市役所の第1歩として画期的であります。しかし,せっかくオンラインで予約ができたとしましても,2週間以内に使用料を持参しなくてはならない,そういったシステムになっております。これでは,せっかくの利便性が十分発揮できないと思います。ネット予約に対する使用料決済方法についての改善の方法はありませんか。 例えば,先ほど市長もおっしゃいましたけれども,ネット上での決済機能の導入,これは認証基盤という整備が前提になりますけれども,いわゆるネット上での決済,これが理想的であります。あるいは,それがもし技術的に不可能であるならば,このネット予約の場合は使用料の当日支払いを認める,あるいは銀行振り込み,郵便局も今度は振り込みができるわけですから郵便局,できたらコンビニも含めまして,そういった施設に足を運ばなくてもお金が振り込める,そういったような方法があるのではないかと思いますけれども,見解をお示し願いたいと思います。 (3)当初はスポーツ施設中心の運用となっているようでありますけれども,マナビネットによる施設予約システムの拡張方針をお示し願いたいと思います。 それから私,マナビネットはまさに,何回も言いますけれども,電子市役所的な意味から言うと,エンドユーザーたる市民と市役所を双方向で結ぶ初めての仕組みであると考えておりますので,できるだけ短期間に,それもいつも市長がおっしゃいますように,他の市町村に負けないようにどんどん広げていただきまして,よりいい仕組みがこの岡山にできたと。そして,その利便性が高まり,さらに先ほどお話があった情報ボランティアも活用しながら,まさに幅広く使えることを願っております。 以上,簡単でありますけれども,第1回目の質問といたします。 よろしくお願いします。(拍手)
○議長(宮武博君) 質問の途中でありますが,午後1時まで休憩いたします。 午前11時54分休憩 ~~~~~~~~~~~~~ 午後1時0分開議
○議長(宮武博君) 午前中に引き続き会議を開きます。 当局の答弁を求めます。 〔市長萩原誠司君登壇〕
◎市長(萩原誠司君) 御苦労さまでございます。 田原議員の質問のうち,まずふれあいセンターの料金ですけれども,これも含めて,大体この条例に基づいて,料金の徴収あるいは還付の方法みたいなものが決まっているわけです。御指摘に基づいていろいろ見ておりますと,いろいろパターンがあるようであります。さらに言いますと,いろいろあるパターンの中で,ふれあいセンターはどちらかというと大変厳しい内容になっていますね,これ。おっしゃるとおりであります。 それで,条例もありますんで,当局の一存というわけにはいきませんけれども,どうしてもこうじゃなきゃいかんという強い理由が,私としては個人的にはなかなか見つからんわけです。どうしても,例えば3カ月でなきゃいけんのかとか,あるいは絶対返還せにゃあいけんのかとか,あるいは例えばほかのところでありますと,使用期日を変更するので,もしあいていればそれに振り分けてくれというようなことを許しているわけですね。そういうことをどうしても許せないほど,ふれあいセンターの利用が逼迫をしているというようなことでも──自分も使ってみた経験がありますけれども──ないような気もするので,お尋ねの中でどうしてもこうせにゃあいかん理由があるのかと言われると,それは私にとってみると,これは多分議員も同感だと思うんですけれども,そうでもないんじゃないかと。つまり,見直す可能性があり得るんじゃないかと,こういうことですよね。実は私も同感でありまして,どういう形でやるかにつきましては,もう少し詳細な検討をやる必要があると思いますけれども,今後規則の見直しについて検討をさせるようにいたします。 それから,パークゴルフ場ですが,これは非常に議員の方で懇切丁寧なマーケット調査をしていただいたわけですけれども,そのマーケット調査の中にあったことが恐らく,量が少ないとおっしゃっていましたけれども,項目としては大体当たっておるんじゃないかなというふうに思います。原因はそういうところだと思います。 あえてこれに加えるとすれば,ことしの夏は異様に暑かったという季節的要因と,それからもう一つは,暑いときに日中しかオープンしとらんという……。例えば,アーリーバードというんですか,あれ。朝方とか,そういうようなところの問題があったというのを,議員がおっしゃった話につけ加えれば,大体その原因というものに該当するんじゃないだろうかなあというふうに思っておるわけであります。 あれはいつだったかな,実は私も8月の頭に某議員の方の絡まれたパークゴルフ大会というものに呼ばれて,そしてそのときに管理事務所の方々と随分相談をいたしました。そのときに,うちの担当の人も来てくれまして,やはりある程度の割引というようなこと,そして時間帯の柔軟性というものが必要じゃないかというようなことを現場の声として聞き,また私も提案をしておったわけですが,そういった議論が適正に環境局の方で受けとめられまして,9月1日から料金の割引減免制度などが実施をされているわけであります。 従来から,シルバー割引というのはあったんですけれども,それに加えて,1回入った方が前回の入場券──入場券というかレシートとか,そういうものがありますね──を提示いただきますと200円を割引する。そしてまた,20人以上の団体の場合も200円割引と。これは併用するんでしたっけ──併用です。 そしてさらに,これもお尋ねにありましたけれども,仲間をふやしたい,つまりリピーターがふえてお互いに接触するというようなことが必要だという,そういうことも踏まえまして,5ラウンドプレーをしていただきますと1ラウンド分無料で差し上げると,こういう制度もやっていきたいと思います。 そして,利用促進のためにいろいろすそ野を広げる努力というものも当然必要でありまして,岡山市のパークゴルフ協会などというものができるかどうか,これも検討してまいりたいなあと思います。 さらに,場所があそこですから,私の聞いた人によると,車で行ってもたどり着けなかったという,行こうとしたんだけど着かんかったという人がいまして,それは申しわけないということで,若干サイニングも,つまり掲示も改善しているんですが,さらに看板の設置であるとかPRとか,そういうことで,せっかく行ったのにたどり着かんかったようなことは最低限ないように,きちっとした広告,PRをやっていこうと思っておりますので,とうぞよろしくお願いいたします。
◎
水道事業管理者(遠藤嘉昭君) 水道配水管の布設許可につきましての一連の質問に,順次お答えをいたします。 まず1点目は,水道局が,書類要件さえ整っておるならば,例えば通過線路土地の所有者が本物かうそものかといったことの特別確認をする義務はないと言っておるが,その根拠は何かと,こういった御質問でございます。若干かたい内容になりますが,お許し願います。 水道法第15条第1項に,「給水区域内の需要者から給水契約の申込みを受けたときは,正当の理由がなければ,これを拒んではならない」とされておりまして,この申し込みに対する家主や地主の反対は,この正当な理由にはならないというのが通説でございます。 また,この行政実例におきましても,水道法第14条の供給規程を定めるに当たって,条例やその施行規則の中に,給水に直接関係のない書類の提出を義務づけることを規定すべきものではないとされております。 また,判決の中にも──これは大阪高等裁判所の判決でございますが,この土地所有者の同意書は,給水工事等を行う際の紛争を避け工事施行を円滑にするための便宜にすぎず,水道事業者が同意書の真偽を調査したり,偽造の場合は給水を拒否することはできないとか,また長岡簡易裁判所,奈良地裁等からも,給水装置の設置工事の申し込みにつきましては拒み得ないと,同様の趣旨のものが判決に出ているわけでございます。 こうしたことから,岡山市水道条例第4条及び第5条には,管理者が必要と認めるときは,「利害関係人の同意書又はこれに代わる書類の提出を求めることができる」と,ここにとどめております。また,「利害関係人その他の者から異議があるときは,当該工事申込者の責任において対処するものとする」と規定をしているわけでございます。 次に,2点目のこの事案に対しまして水道局の責任は一切ないのか,また3点目のこの種のトラブルや苦情が幾らかあるんじゃなかろうか,実情はどうかという質問をあわせて御回答申し上げます。 給水申し込みの時点あるいはその後におきまして,申込者の故意または過失あるいは錯誤によりまして,正しい土地所有者たる利害関係人の同意が得られていないことが判明いたしましても,それは給水申込者と土地所有者との私法上の法律関係として処理されるものでありまして,議員御指摘の事例のBさんに対する給水関係を変更すべき理由には当たらないと思いまして,当局の責任はないと判断をいたしております。 当局が需要者に責任を負うのは,あくまでも直接給水契約に係る事案に対する場合と認識いたしております。 また,こうした私有地の使用と水道管に係る苦情を数件抱えておりますが,これにつきましても当事者間で解決をしていただくようにお願いをいたしております。 次に,今後において未然にトラブルを防止する方策はないのかということでございますが,水道管の布設に当たりましての利害関係人との調整問題は,この年数が経過するほど,お互い間が「承知した」とか「していない」と局に持ち込まれるケースがほとんどでございます。先ほど御答弁しましたように,同意書は,給水工事等を行う際の紛争を避け工事施行を円滑にするためのものでありまして,水道局が私法上のトラブルを調整することにはならず,他都市におきましても同様の扱いとなっております。 しかしながら,給水申込者の自己責任をより促すために,御質問のような問題が発生した場合には,当事者で解決を図る旨の誓約書を給水申込書に加えることを検討したいと考えております。 以上でございます。
◎都市整備局長(山内靜男君) 建築確認事務について,建築基準法第42条第2項道路の扱いでございます。 建築基準法の規定による建築確認は,建築物の敷地,構造及び建築設備に関する法律並びにこれに基づく命令等の技術的基準に適合していることを確認するものでありまして,建築確認をしたからといって,申請者に対して敷地の使用権等を与えるものではありません。 建築基準法第42条第2項道路は,現に建築物が建ち並んでいる幅員4メートル未満の道について,特定行政庁が指定することにより同条第1項の道路とみなされる道であり,指定に際してその土地の所有者の承諾は要件となっておりません。したがって,御指摘の件について,手続上の瑕疵はございません。 また,土地所有者と本市との間で,このような事案で訴訟に発展した事例はありません。 以上であります。
◎教育長(玉光源爾君) マナビネットによる施設予約システムにつきまして,3点の御質問でございます。 マナビネット岡山の利用件数は,本年2月5日に稼働を開始いたしまして,現在,10万件を超えております。その3分の2以上が市の施設に設置された市民利用端末機を利用してのアクセスでございます。このことを踏まえながら,10月1日からの稼働につきましては,家庭のパソコンからの利用も考えまして,市民利用端末機からの利用者が予約等で不利にならないように,利用時間を端末機の利用できる午前9時30分から午後9時までとしておるわけでございます。 なお,施設案内等の情報は24時間提供をいたしております。今後,利用状況を見ながら,市民が利用しやすいようにサービスの時間帯を広げていくように,対応を考えていきたいと思っております。 2点目の使用料の決済方法についてでございますけれども,このことは御指摘のように,使用料の支払いもシステムで行うことができると,市民の利便性が格段に向上することは明らかでございます。決済方法のあり方も含め,全庁的に調整を図りながら導入に向けて検討してまいりたいと,このように思っております。 3点目,最後でございますけれども,拡張方針についてでございます。 この「マナビネット岡山」は,市民の皆様に,より多くの施設を身近に利用していただくためのシステムでございます。今後,諸課題を整理しながら,文化施設面を含めてこのシステムでの空き状況の提供,予約・抽せんの申し込みができるよう,個々の施設と協議をいたしまして,当該施設をふやしていきたいと思っております。 以上でございます。 〔2番田原清正君登壇〕
◆2番(田原清正君) 再質問をさせていただきます。 幾つかテーマはありますけれども,まずふれあいセンター等を……。本当はふれあいセンターだけではなくて,市長もおっしゃいましたように,一般的にという言葉がつきまして,各施設ごとにお金をやりとりするわけですから,それぞれの濃淡がある。それはもう重々承知いたしております。私も参考までにと思いまして,一番身近である公民館,それから新しくできた「さんかく岡山」,こういったところをずっと調査させていただきまして,随分違うもんだなというのを感じました。 特に,公民館あたりは極めて柔軟な対応をしていただいている。本当にありがたいと思いますね。逆に言えば,条例違反じゃないかというぐらい実態に即して運用されていると感じます。つまり,これは非常に使う方に近いところにいるわけですね。だから,地域の方との接点の中で,柔軟という言葉が……。非常に表現が難しいんですけれども,喜んで使っていただける。私どもも経験いたしております。 「さんかく岡山」というのは新しい施設ですから,これはまだそれほど事例はないんですけれども,ここもふれあいセンターと同じような規定,もっと厳しいかもしれないというような運用をされておりますが,ここも事例を聞きますと,そうはいっても使われている団体の方がある程度固定されておりますので,割と柔軟な運用をされているやに聞いております。 ふれあいセンターがかたくななんですね。ですから,これは先ほど市長がおっしゃいましたように,よく調べていただき,ふれあいセンターを一つのモデルケースとしまして,別に岡山市自体もこれでたくさん取ってもうける気はないと思うんで,お互いが常識の線で決めていただきたいと思います。 私が非常に気になったのは,何でですかとお尋ねするときによく返ってくるのが,余り緩やかにすると不心得者がいて一遍に全部押さえるからだ,そういう説明を時々聞くんですが,そういう人もいないとは言いませんが,普通はいないだろうと。だから,99%の普通の人の常識でやっていただいて,万一運用してそういう人が出てくれば,それに対する防止策を講ずるという,そういうようなことをやってくださった方がいいんじゃないかというふうに思っています。 いずれにしましても,前向きな答弁としまして,それぞれの施設ごとに規則を見直していただいて,より使い勝手のいい,まさに住みやすい岡山をつくっていただきたいとお願いしておきたいと思います。 次に,マナビネット。 これは,先ほど教育長から,ある意味では極めて簡単な御答弁をいただきました。ただ,これ,非常に気になるのは,さっきもちょっと冒頭でも触れましたように,田口議員がおっしゃった,市長もいつもおっしゃっているリットシティとは何なのかという議論が本当になされたのか,政策的な議論がなされたのかが気になります。つまり,御答弁では,利用時間の制限は,公民館等のいわゆる市民利用端末機の利用者に対して不利益を与えないように配慮をして運用──そうですよね──とおっしゃいました。だけれど,本来ネット上で行政サービスを提供するというのはどういうことなのかという議論が抜けているんじゃないかと思っています。 つまり,インターネットの普及は革命的と言われている。じゃあ何なのかというと,時間と空間の超越なんですね。だから,いつでも,どこでもサービスを提供できる,あるいは享受できるから,インターネットサービスなんでしょうというのが我々の根底にある。そういう意味では,企画局とか市長の考え方と同じ立場で物を考えているわけ。そうすると,極めて奇異に感じるわけですね。それを公平性という尺度で議論をすると,サービスの制限というふうになる,それはわかるんですよ。公平という言葉をお使いになると,要するに100%インターネットというか,パソコン端末が普及するということは,未来はあり得ないんですから。その公平性からいきますと,じゃあ,その制限をして市民利用端末機の方が云々と言えば,確かにおっしゃるように午前9時半から午後9時までにするとか,そういう発想になるのは理解できるんですけれども,そうすると,いわゆる企画局あるいは市長がおっしゃっているところのリットシティ構想を,本当に考えられているのですかというのが極めて気になる。 先ほど申し上げたように,柔軟に運用すれば済むことであって,もちろん不利益があってはいけないと言いますけれども,方向性はどっちに向いているかを考えていただければ,10万件のうちの3分の2が市民利用端末機だというふうにおっしゃるならば,3分の1はパソコンというか,それ以外の端末ということが逆に証明されているわけですね。 今までの公民館の中での端末中心で10万件はすごいと思うんですけれども,どんどんふえていきます。ただ,これはパソコンだけではなくて,いわゆるPDAを含めてのネット端末,モバイル端末を含めてのものとなっていきますから,方向性は固定された公民館施設より,それがふえていくことは間違いない話ですね。そのときに,わざわざ24時間動いているサーバーをとめて,午後9時1分になったら受け付けできないような仕組みをつくっていいのかなというのが,極めて気になる。 したがって,そこで教育長にさらにお尋ねします。また,企画局長にお尋ねしておきたいと思います。 つまり,先進的な電子自治体を本市が目指すと,こうおっしゃっている。リットシティもやるとおっしゃっている。そのことは竹中大臣も評価されているとおっしゃっている。そういう政策的な判断があるのに,それでも今おっしゃったような公平性という観点からおやりになったのか,そういうきちんとした議論があったのかどうか。それは違うと思うね。企画局長なり,市長,私の感覚だと,多分そういう結論は出ないで,24時間やった上で,それで公平性を維持することを頑張ろうというのが本当の答えじゃないかと思います。企画局長の方で,さっき教育長がおっしゃったように,今後も文化施設や社会施設に応用するとなると,これ全部このことが行っちゃうんですよ。公平性の原則で行っちゃうんだから,ほかの施設も全部時間制限する形になっちゃうわけね。そうじゃないと思う。 本来はどんな施設であっても,24時間朝から晩まで,それはサーバーを停止しないでできるのが建前でいくはずですから,たまたまスポーツ施設だけじゃなくて社会施設,文化施設に拡張するときに,この今の教育長のお考え,つまり
教育委員会のお考えで進めるとするならば,時間制限なりいろんなことを制限した仕組みができていきますが,それで本当にいいんですかということを企画局長,教育長,両方にお尋ねしておきたいので,この辺で答えを出していただきたい。 それから,決済システムについても,私がお尋ねしましたのは,確かに今電子認証をやっています。これは極めて社会的にも,まして行政でやっているような例がありませんから,すぐにはできないとも思います。できるとすれば,税の関係ですとか,公共料金の関係の大口から始まっていくと思う。そこから始まるのは,それはいいと思います。ただ,今のマナビネット,入り口がやっとできたときに,出口はこれから考えますという議論は,私は極めておかしな話だと言いますのが,電子的に認証して電子的にその決済をすることができなくてもいいと思いますが,したがって私は提案したでしょう。だから,できないのであるならば,2週間以内に金持ってこいよと言ってほしくない。せっかく遠方の施設を予約して,窓口は金持ってこないからキャンセルすると言うんですよ。だから,インターネットでできることはありがたいんですけれども,つまり本当に出口がおかしいと思う。だから,さっき言ったでしょう,私が提案したことに答えをされていない。 いきなり電子取引やら決済が無理だとするならば,申し上げましたように,要するに当日支払いはなぜだめなのという話です。これは条例に書いてあるからだめかもしれませんが,ネットを利用された方に対するインセンティブとして,「当日持ってくるのもいいんですよ」ぐらいできないのですかということをお尋ねしたのにお答えがない。 それから,銀行振り込みとか,市長が前おっしゃったように郵便局も窓口になったんだから,そこから何で振り込んじゃいけないんですか。参考までに,「さんかく岡山」はそれをやっていますよ。「さんかく岡山」では,逆に銀行振り込みしか認めないという,それも変な話なんですが,でも確かにここは,銀行振り込みというか送金をメーンにしているんですよ。だから,それができない理屈はないと思う。せっかくネット端末からやった方に対するインセンティブという意味も含めて,足を運ばずにできる,まさに電子自治体のことを何でやってくれませんかということをお尋ねしてもお答えがないので,もう一回それをきちんとお答えしてくださいね。 それから,パークゴルフの件。 これは市長のお答えがありましたので,あえてたくさんは申し上げませんが,御答弁なり,私の貧弱な調査の結果を踏まえますと,利用が伸びない原因が大きく2つあると思う。1つは,パークゴルフという競技人口の少なさ,それから利用料の割高感,この2点に絞られてくると思う。 競技人口と利用率の観点から検証しますと,野球場が参考になると思います。参考までに,私は奥市公園,上道公園,向州公園,吉井川第1緑地の4つの球場の利用率を調べてみました。これは平成12年度の資料なんですけれども,4つの施設合計で年間2,049件,人数ベースでは11万1,767人。単純平均はできないんですけれども,単純に計算すれば1件当たり54人と,こう計数が出てきます。これはもちろん,季節や曜日等の特殊な傾向があるのだろうけれども,極めて利用されている例だと思います。恐らく皆さんの中にも,奥市に行ってもとれないとか,逆にそういう苦情を聞いているぐらいだと思う。つまり,それは野球人口が支えているわけです。 答弁にもあったように,パークゴルフの場合,これから競技人口を拡大していくというわけですから,これは極めて前途は多難だと思います。 お金についてなんですけれども,浅越スポーツパーク条例を参照しますと,1人1ラウンドにつき1,200円の範囲内となっているわけです。担当課においては,類似施設,これは周辺の民間施設も含めてお調べになったわけでありますけれども,それで決定されまして,今の料金体系を詳細に見てみますと,土・日を含めて休日料金まで設定されている。だから,親子4人──夫婦,小・中学生の4人──が休日に使ったならば,単純計算しますと用具代込みで1ラウンド3,800円かかる。これで手軽な市民スポーツと言えるのかという感覚を持ってしまうわけですね。 先ほどお話があったように,地区単位でパークゴルフ大会をやりたいと思う。そう思ったときに,日曜日にやると1人1,000円以上集めなきゃできない理屈になってしまう。現実に今私どもがやっているグラウンドゴルフとかゲートボール大会というのは,商品代なんかあったとしても数百円取るか取らないかでやっているわけですから,プレー費だけで1,000円以上取って,それに景品代とかで1,500円とか,2,000円では,我々の感覚では現実にできないのです。だから,先ほど市長がおっしゃった方は,それはもっとたくさん取られてやったと思うんですけれども,なかなかできないんですよ。本当にそれでいいのかというのが,市民スポーツという言葉からはおかしいのではないかと思っている。 そこで再質問。 つまり,先ほど割引,あるいは5回行ったら云々という話がありました。それはすでに来られた方に対する割引サービスだと思うんです。現行の料金体系を維持したまま,競技人口を拡大するというのはいささか矛盾した方針である。競技人口を拡大したいとなったならば,無料かどうかは別にしまして,まずその門戸をあけないことには開きようがない。つまり,これは市長がおっしゃるサステイナビリティーとの整合性が極めて難しくなってくると思うね。つまり,4分の1とおっしゃいましたが,もともとの試算の人数は,市長のおっしゃるサステイナビリティーを実現するために大体この辺だという数字がその数字なわけです。だから,公だから無償がいいというもんではないんで,市長がおっしゃるように大体このぐらい来れば維持費ぐらい出るだろうという数字がもともとの数字なんだけれども,しかし競技人口のベースがないところにそれをやっちゃうと,こういう結果になるんじゃなかろうかという例だと思います。 したがって,これは矛盾という言葉はきついかもしれませんが,競技人口を広げるということと,現行の料金体系が,今言ったように1家族が4,000円も5,000円もかかるようなものはどうかという,これはちょっと矛盾というふうに受けとめますので,御答弁願いたい。 それから,料金について先ほども割引の話,よくわかりました。ただ,よく考えていただきたい。先ほど言ったように,1回来て200円で,2回来たら幾ら幾らで,さらにそれが併用して幾らという,わかるんですよ,わかるんですけれども,料金体系をいたずらに複雑にしても,施設側はそれで満足かもしれませんけれども,受けとめる側はなかなか計算しにくいわけです。したがって,本来シンプルな割引がいい。無料券を配るとか,そういう意味でのことなんで,何回来たら何%引きとか,幾ら来てトータルしたら幾ら引きというふうに余り複雑にすることは,余り効果に結びつかないと思います。根本的に,今のサステイナビリティーとの観点もありますけれども,休日であれば1人1,000円かかるようなものの体系を,見直さなくてはいけない時期が,今かどうかは別にしまして,十分にお考え願いたいので御答弁をいただきたいと思います。 この2点,マナビネット,それから浅越のパークゴルフ場の件。特にマナビネットの件につきましては,政策との絡みがございますので,十分慎重なる御答弁を願いたいと思います。 第2回目の質問を終わります。(拍手)
○議長(宮武博君) 当局の答弁を求めます。
◎企画局長(天野勝昭君) マナビネット関係の再質問にお答えいたします。 まず,情報政策との関係でこういった時間帯を制限するのはどうかということの再質問でございますけれども,
教育委員会も,私どもの情報政策部門との考え方との相違は,まず基本的にはないと。議員の御指摘のように,インターネットを活用しての電子自治体ということになりますと,時間,空間を超えた利便性を向上させるという,この観点は間違いないと思っております。その方向で,基本的にはやはり24時間市民の方のサービスにそれが使えるというのが基本でございまして,ただいかんせん,公務員のさがといいますか,一定の公平性というようなことを
教育委員会でもお考えになったわけでございますけれども,これからの方向性はやはり24時間使えるというふうに持っていくということで,関係部局と連携をとりまして,その実現に取り組んでいきたいと思っておりますので,よろしくお願いいたします。
◎環境局長(中山正汎君) 再質問にお答えいたします。 浅越パークゴルフ場の利用率の問題につきましては,先ほど市長が御答弁申し上げましたとおりでございまして,非常に利用率が思惑どおりにいっていないというその原因は,まさに私どもも議員御指摘のとおりというふうに受けとめております。 そういう経過の中で,市長も経験され,利用されておる市民の方々からのお声をいろいろ聞かれまして,この利用料金についての見直しが利用率の向上にもつながるんではなかろうかということで,まず利用率の見直しをしなさいと私どもに御指示をなさいました。また,第1回目の利用料金が高ければ,それは第1回目から利用人口がふえないんではなかろうかというお説でございますが,私どもはたびたび御利用いただいて,そしてこれはいいよというように,多くの方々が身軽に楽しんでいただけるような方法を講じたいということで,今回の措置をいたしたわけでございます。 御参考までに,料金の割引が具体的にどうなるのかということを御説明申し上げますと,高校生以上の料金は,当初1回ラウンドで700円──これは平日でございます,休日で1,000円ということでございました。今回の措置を講じますことによりまして,2回目から,平日は500円,それから休日は800円というふうになってまいります。さらに,追加ラウンドしたいということになりますと,平日は700円のものが150円で1ラウンド回れると,休日は300円で回れるということになります。 さらに,65歳以上のシルバーの方々につきましては,当初530円が270円になってまいります──これは平日でございます。休日ですと750円が380円。それで,さらに今回の措置を講じまして,先ほど市長が併用とおっしゃいましたが,1回1ラウンド,シルバーの方は330円──これは平日でございます,休日で550円。さらに追加ラウンドいたしますと1回平日が70円,休日が180円という料金になってまいります。 なお,この減額措置につきまして,複雑にしない方がいいという御指摘がございましたが,まさにそのとおりでございまして,前回御利用になられた券をお持ちになれば,私どもの方はその券で,手続とか何とかしなくて,即座に減額措置をするという方法を講じております。 なお,利用人口の増進でございますが,運営協議会をこれから立ち上げる手配になっております。さらに,その中に岡山パークゴルフ協会というものの設立をお願いしたいということで,今,働きかけておりまして,このゴルフの講習会などを各種団体にお願いし,利用人口の拡大に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。
◎教育長(玉光源爾君) マナビネットにつきまして2点の再質問をいただきました。 1点は,利用の時間帯ということでございますが,本当にネット上のサービスということについては,その向上を図らなければいかんという,その気持ちは強いものがございます。今後,その利便性を高めていくためには,やはり今の利用状況を見ながら,市民が利用しやすいように,サービスができる時間帯を広げていくという,そういう対応を考えていきたいと,このように思っております。 もう一点は,決済のことでございますけれども,実際使用料の当日払いとか,それから銀行の振り込みにつきましては,窓口のない施設も多くございます。それからまた,納付書を郵送した場合の送料の負担とかという問題もありまして,これも全庁的に調整をしながら,今後,検討しなければいかん大きな課題だと思っておりますので,これも方法について考えていきたいと,このように思っております。 〔2番田原清正君登壇〕
◆2番(田原清正君) 浅越の件はよくわかりました。 ちょっと準備が整っていないのであれですけれども,要するに野球のように既に競技人口がいるときにつくる施設と,これから競技人口を広げながらやっていく施設の違いというふうに私はとらえておりますので,私たちもたくさん使いますし,皆さんもお使いいただいた上で,よりよい施設にしていただきたいということをお願いしておきたいが,先ほど割引のことを言われましたが,わかりましたか。それが複雑だと言うんで,もっとストレートなことを考えてくださいというようにお願いしておきます。 やっぱりマナビネットですね。教育長,よく私の質問を聞いてくださいよ。私が言っているのは,教育長がおっしゃるような公平性とか運用を見ながらというそういう発想では,インターネットの世界についていけませんよということを言いたい。つまり,我々が目指しているリットシティというのは,他都市の先を行くわけでしょう。教育長がおっしゃっているのは,従来と全く同じ発想になってしまっているので,それではだめですよ。岡山市の中において政策的合意があって,リットシティというのはそういうまさにリットの朝の情報水道も使いながら,岡山市民にそういうような利便性を提供するというのが根底にあるならば,様子を見ながらなんて……。必ずこれは使えるものですから,例えばベースの中でインフラが使えないのならともかく,24時間サーバーが動いていて,もうとめるなんていう発想が私にはどうしても理解できない。 したがって,最後に教育長だけにお尋ねいたしておきますけれども,公平性というものを前面にお考えであるならば,そのことはよくわかりました。しかし,今後やられる社会施設,文化施設についても同じ発想で,開設当時から様子を見ながら時間を制限していくというお答えになるのかどうか。今回のマナビネットを一つのモデルケースとしておやりになった上で,次回やられるであろう文化施設等新しい施設の予約業務については,まさにリットシティにおける開かれたものとして,24時間その施設が可能な限りの範囲内で利便性があるものと理解してよろしいかということをお尋ねして,最後の質問にさせていただきます。 どうもありがとうございました。(拍手)
○議長(宮武博君) 当局の答弁を求めます。
◎教育長(玉光源爾君) リットシティのことにつきまして,従来どおりの考えではなくて発想を変えなければいかんという,まさにそのことについては私も十分理解しております。 したがって,実際に今後開設する施設等につきましては,今のことを十分考えながら検討してまいりたい,このように思っております。
○議長(宮武博君) それでは,順序に従いまして礒谷議員。 〔26番礒谷和行君登壇,拍手〕
◆26番(礒谷和行君) 皆さんこんにちは。政隆会の礒谷でございます。 食事後のひととき,ちょっと眠たい時間でございますが,しばらく御清聴をお願いします。 最近の日本の経済状況は,目を覆うものがあります。株価は1万1,000円を切って,きょうの昼のときは1万200円ぐらいだったですか,そしてまた失業率は5%に達し,高校生の来春の就職内定率は全国平均で0.61倍,山陽,すなわち岡山,広島,山口は0.54倍となっています。我々の若いころのイギリス病のようでございます。 先週日曜日の朝,私の町内で2台の車のガラスが割られ,車の中のものが盗まれました。犯人は2日後に捕まったんですが,警察の人の話では犯罪が10年前の3倍になっとると,そのように言っています。拘置所の方はそのような人でもういっぱいだと,この不況の影響が犯罪の方にも響いておるなと。大変な世の中でございます。 それでは,通告に従いまして質問に入らせていただきます。 まず,土木施設,農業用施設等の予算について。 我々の市民生活に密着した農業用施設,土木施設の維持・補修費について,今回の補正予算でそれぞれ2億円,3億円の計5億円が計上されています。過去,何人もの議員が,予算が少なく市民の皆様が大変困っておられると訴えていましたが,その訴えが実り,当局が補正予算を計上してくださったことに対し評価するとともに,実情をわかっていただけたものと少し安心しております。 実は,私の住んでいる地区は周辺部で,ほかにも大変たくさん周辺部があるんですが,昔からの集落なので,地区の皆さんの要望といえば,ほとんどがこのような維持・補修のたぐいで,厳しい予算に対して要望が多く,職員の方々も大変困っておられるのが実情でございます。 そこで,私も調べまして,岡山市の農業施設,道路保全の予算を平成6年度と平成13年度で比較いたしました。 農業施設におきましては,平成6年度,39億円の予算がありましたが,平成13年度において16億円になっています。これは補正の2億円込みの金額で,パーセンテージにしますと41%。次に,道路保全についてでございますが,平成6年度は41億円,それが平成13年度においては26億円。これもまた,補正3億円込みの金額でございます。率にして約60%。 一方,水道事業におきましては,今後の見通しとして,施設の維持等の経費が年々増加し,今後5年間に25億円程度の資金不足になると言われています。水道事業と同じように,農業施設とか道路保全は,つくればつくるほど維持費がかかるのは当然のことであります。ここは,新規投資事業を抑えてでも生活に密着した土木施設,農業用施設等の予算を増額すべきだと思いますが,平成14年度における予算編成について当局のお考えをお示しいただきたいと思います。 次に,児島湾締切堤防について。 児島湾締切堤防は,干拓地の農業用水確保と塩害,高潮被害から農地を守るために建設されたものです。国の直轄事業として行われ,昭和25年に着工,昭和34年に完成。実に9年の歳月と総工費20億円の事業費をかけて築造されました。工事着工に至るまで,長い年月にわたる漁業補償交渉の末,国家百年の計を考え,児島半島の漁民が了解したものでございます。時代は移り,戦後の米不足から一転して,現在は米余りの時代になっています。昭和55年より堤防改修,平成8年より淡水湖の湖水浄化のためのヘドロのしゅんせつが行われています。 2年前になりますが,私の住んでいる宮浦の公会堂に,中国四国農政局,岡山県,それから各町内会長,そして工場関係者,漁業組合員等が集まって会議をしていましたとき,漁業関係者から,淡水湖の樋門──何日かに1回あけるのですが──をあけて淡水を放流すると,宮浦の近くまで児島湾が酸欠状態になるので,樋門をいつもあけたままにしてくれと,そういう意見が出されました。 第1目的である干拓地保護の目的は達せられていますが,広く国土の多目的利用,環境という問題について複眼的に考える必要があると思います。 そこで,次の4点についてお伺いいたします。 まず,淡水湖の水質の推移について。 締切堤防完成から42年,湖水は上流部の生活排水等で年を追うごとに汚れ,その対策として,平成元年には水質保全対策費が計上され,過去十数年に及ぶ湖水浄化対策の努力は評価されると思います。平成元年に公共下水が一部供用開始となり,また平成4年,ヘドロしゅんせつが開始されましたが,水質浄化の効果はどのように推移しているのでしょうか,お示しいただきたいと思います。 次に,ユスリカ対策について。 水質汚染によって,毎年6月から8月にかけてユスリカが異常発生して,郡地区の住民は大変困っています。現在,県住宅公社が宅地造成を行い,ことし1月から販売していますが,そこに家を建てた私の知人は,夜になると光を目指して大量のユスリカが押し寄せてきてどうにもならないと,家を建てたのが間違いだったとも言っています。 そこでお尋ねしますが,ユスリカの発生メカニズムとその対策をどのように考えているのか,お示しください。 次に,通行車両の重量制限の撤廃について。 通行車両の重量制限──現在14トン規制がかかっているんですが──を撤廃し,県道並みの25トンにすることについてお尋ねいたします。 現在,堤防上は14トン以下の車量は通行可能でございますが,20トンクラスのトラック,冷凍車,観光バス等は通行できません。唯一例外として路線バスだけは通行可能となっています。岡南工業地帯の各会社及び中央卸売市場と,そして玉野の新田井港,宇野港を結ぶ道路は,藤田の農免道から福島へ入ってくるか,それとも児島湾大橋,岡南大橋から入ってくるか,その2方向になっています。 堤防築造に協力した光南台地区住民のためにも,利便性,物流コストの面から考えても,また効率的な国土利用を図るため,重量制限を撤廃し,一般県道並みにすべきと考えますが,当局のお考えをお聞かせください。 次に,脱水ケーキの処理について。 平成6年2月定例会において,貝原議員の脱水ケーキの置き場についての質問に対し,当局は,自然を生かした公園として整備を県に要望していると答弁していますが,現在,農水省,岡山県としてはどのような青写真を描いておられるのでしょうか。また,それが岡山市第四次総合計画に沿ったものになっているのでしょうか。 現在,ヘドロを処理しケーキ固化したものを県外へ搬出していますが,どこへ排出し,どのように処理されているのでしょうか。また,再生材料として使えるかどうか検討されているのでしょうか。ヘドロをケーキ化したものは,お金をかけて県外へ搬出するのではなく,児島湖周辺へ埋め立てて親水公園にしてはどうかと考えますが,当局のお考えをお示しください。 次に,主要地方道倉敷・飽浦線について。 倉敷・飽浦線は県道でございますので,そのうち小串から宮浦・飽浦について,質問というよりは要望にいたしたいと思います。 現在,国会では,道路特定財源について,一般会計へ移す移さないとの議論が盛んに行われています。というのも,全国の道路事情がかなりよくなってきたことから,この議論がなされているようです。片山大臣が選挙のときに言っておられましたが,国道は整備されたが県道は三,四割がまだ未整備だということで,まさにそのとおりだと思います。 甲浦,小串の住民が使っている唯一の生活道である県道は,私が子どものころから見ていますが,まだほとんど変わっていません。最近の10年間でも,会社等の事業所は何カ所か設置され,大型トラックの交通量は増加していますが,道路は昔のままの状態でございます。皆さん,桃太郎荘へ行く道なのでよく御存じだと思います。現状は,大型トラック同士がすれ違うときには,人が歩くくらいにスピードを落とさないとすれ違いができません。ましてや,自転車,歩行者の入れる余地もありません。 私は町内会長として,宮浦地内にある会社には,午前7時半から午前8時半ぐらいまでは,トラックとかダンプとかの大型車両はできるだけ遠慮するようにと言っており,会社の方も努力はしてくださっているのですが,なかなか難しいようです。 去る7月に,甲浦交通安全対策協議会の総会がありました。席上,PTAの女性役員から,裏道──我々裏道と言っとんですが,細い市道です──を小学校1年生の女の子が歩いていると,不審なおじさんに声をかけられて怖かったという話を聞き,子どもたちのためにも県道に歩道を設置してほしいという訴えがありました。また,PTA会長,老人会会長もどうにかならんもんかなと言っておられました。子ども,お年寄りの安全確保のためにも,ぜひ設置しなければならないと思います。 私も,2年前に町内会として県へ要望書を出しているのですが,お金がないせいかなかなか動いていただけません。ことしは,連合町内会長名で再度要望書を出そうと考えています。市域の中の県道でございますので,岡山市の県に対する最重点要望事項として後押しをしていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 次に,溶融スラグの活用について。 2月定例会において,溶融スラグの土木資材への活用について質問させていただきましたが,岡山市は平成14年度重点政策提言の一つ「一般廃棄物の溶融スラグの規格制定について」において,公的な認定制度であるJISに対して,アスファルト用骨材,路盤材等の強度,耐久性,品質の規格を制定されるよう提言されました。これは,岡山市が資源循環型社会を目指そうと努力されていると認識し,評価しているところであります。 しかし一方,東部クリーンセンターにおきましては,8月から本格操業が始まり,スラグが日々産出されています。JISの規格の制定がおくれれば,ストックはもういっぱいとなり,うちの垪和議員のおられる山上に捨てなければならなくなります。 そこでお尋ねしますが,まずJISの規格の制定化の見通しをお聞かせください。 次に,足守の山上に捨てる場合,1立米当たりのコストを,積み込み・運搬費と,それから山上自体の投資コスト,そして維持管理コストを足したものとに分けてお示しください。 次に,溶出試験は既に行っているのでしょうか。行っているのであれば,その結果をお示しください。 現在,船橋市では既に独自で溶出試験を行い,土木資材として生産し,市発注工事に使用しているということです。これは私どもも視察に行って,使っていることを確認してきました。地方分権が叫ばれる昨今,岡山市も一歩踏み込んで市発注工事に使用してみてはどうかと考えますが,本市での取り組みについて,生産者の環境局長と利用者の都市整備局長からのお話をお聞かせください。 以上で第1回目の質問を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(宮武博君) 当局の答弁を求めます。 〔市長萩原誠司君登壇〕
◎市長(萩原誠司君) 御苦労さまでございます。 溶融スラグの話を少しお話させていただきます。 まず,山上に捨てると大変高くつきます。環境局で試算をしましたところ,合計で1立方メートル当たり2万6,000円。内訳は,運搬費が4,000円,そしてこれはほかのときにもお話ししたわけですが,山上自身の投資コストで1万五千数百円,そしてその後の維持管理を含めたコストで6,300円余というふうに試算をされておりまして,2万一千数百円というのはぎりぎり原価なんですね。周辺対策費等は含んでおりません。したがって,最低限でも2万6,000円ぐらいのコストはかかっちゃうんで,これはいかにもばかなことだなあというんで,私どもとしてはこういうところへ持っていくのはやめようと。山上の人に申しわけがないと,せっかくつくられた施設をなるべく延命化して長く使って,もう最終的には余りああいう施設がなくても済むようなリサイクルのまちにせにゃあいけんよなということで,羽場議員なんかも一生懸命おっしゃっとるわけでありますし,私もそのとおりであります。 だから,そのためには,安全性とかをチェックした上できちっとやりたいわけでありますが,後から詳細は答えると思いますけれども,うちも独自に溶出試験をしています。そして,基本的にはマルということなんで,その辺からもまず大丈夫と。 それから,JISができればそれにこしたことはないんですね。これはお尋ねの中にもありましたけれども,政策提言として,JISですから経済産業省が所管ですから,そこにお届けをしてありますし,環境省などにもお話をして後押しをしてくれえということで,私からもじかにいろいろ話をしてきました。皆さん,非常に理解をしていただきまして,なるべく早くしようということで,JISの中で優先的に制定するような方向で調査研究をやっていただいているわけです。そして,JISの原型となるものですけれども,規格案というふうに一般的には言われていますが,それはJISの世界ではテクニカルレポートということになっているんですけれども,テクニカルレポートが本年度末に出る方向というところまで来ています。そこまで来ているということは,大体もうほぼ大丈夫じゃないかというようなことであるというふうに聞いていまして,その後,それを踏まえて審議会の議を経て正式なJISになっていくということですが,テクニカルレポートが出れば,私どもとしても実際問題としてはほぼ問題は片づいているんで,幾つか場所は限るにしても,先行的に,実験的に使っていくという必要があろうかと思っております。お尋ねがありましたように,生産者と,それから利用者の両方にしっかりやってくれと頼んでありますんで,後は生産者・利用者サイドのお答えにまちたいと思います。 以上であります。
◎財政局長(細見邦雄君) 土木施設,農業用施設の予算につきまして,御答弁申し上げます。 議員御指摘のいわゆる単市公共事業につきましては,議員を初め市民からも非常に強い要望があることは十分認識しておりまして,今議会におきましても年度途中ではありますけれども,予算の執行状況等を勘案しまして,追加需要に対応すべく,土木施設につきましては,道路の新設よりも側溝や路肩の整備など,また農業用施設につきましても樋門などの維持補修に重点を置きまして,土木,農林合わせて5億円の補正予算案を計上いたしているところでございます。 平成14年度の予算編成につきましては,現在検討しておるところでございまして,申し上げることはできませんが,議員の言われる生活に密着した単市公共事業の重要性につきましては認識しておりますので,御指摘を踏まえ検討してまいりたいとは考えております。 以上でございます。
◎環境局長(中山正汎君) 児島湖の締切堤防についての中の,公共下水道やヘドロのしゅんせつにより,水質浄化の効果はどのように推移しているかとのお尋ねでございます。また,ユスリカ対策についてのお尋ねを一括して御答弁申し上げます。 児島湖の水質汚濁の指標となりますCOD濃度の経年変化でございますが,平成7年度では12ミリグラム・パー・リットル──ppmでございます──をピークに,平成12年度には9.2ミリグラム・パー・リットルと改善傾向にあります。また,富栄養化の目安とも言います全窒素及び全リンにつきましても,過去5年間を見ますと平成12年度には全窒素は1.6ミリグラム・パー・リットル,全リンにつきましては0.19ミリグラム・パー・リットルと改善傾向にあります。 現在,県におかれまして,第3期児島湖に係る湖沼水質保全計画──これは,平成8年から平成12年までのスパン──に基づく水質浄化対策についての評価を取りまとめ中ですが,計画期間中に実施した公共下水道及び合併処理浄化槽等の整備やヘドロのしゅんせつ,またその他の啓発事業などの総合的な水質浄化対策の効果が徐々に水質にもあらわれたものと考えております。 しかし,とはいいながら,依然として環境基準値の2倍程度で推移いたしておりまして,目に見える改善までには至っていないのが現状でございます。 汚濁原因は,いろいろ複合的な要因があると言われておりまして,御指摘のように,児島湖締切堤防による水と底泥が停滞しやすい環境が一因であるという説もございますが,その要因の大半は一般家庭からの生活排水であるとのことから,本市といたしましても,引き続き流域住民の皆様方の御理解と御協力をいただきながら,関係機関と連携を図りまして,各種の浄水対策の推進に努めてまいりたいと考えております。 次に,ユスリカ対策でございますが,ユスリカの発生メカニズムは,現在,まだ十分に解明されておりませんが,一般的には水質の汚濁あるいは底質の状況などに関係が深いと言われております。一方,水質の改善によりまして,水生生物が生存可能な水質浄化の状況においても,このユスリカが発生するという説もございます。 いずれにいたしましても,人間の生活に支障を来す問題でございまして,先ほど申し上げましたとおり,一層の児島湖浄化対策の推進が図られる必要がございますので,発生メカニズムも含めまして,管理者である国・県へ要望するとともに,本市といたしましても全庁の関係部局と研究・協議をしてまいりたいと考えております。 次に,溶融スラグの有効活用についての生産者側の御答弁を申し上げます。市発注工事に使用してはどうかというお尋ねでございます。 本市といたしましても,溶融スラグの有効利用につきましては,循環型社会の構築を目指す上で積極的な取り組みが必要であると考えておりまして,既に本市の中に建設副産物対策部会という部会を設け,その中に溶融スラグ研究班を設置いたしておりまして,取り組んでおるところでございます。 生産者側の環境局といたしましても,関連団体と協議,検討を行った結果,本市のこの空冷スラグは,アスファルト混合物骨材及び道路用路盤材並びに再生砂等の土木資材として,十分利用が可能であるという結果になっておりまして,今後,本市の発注する公共工事におきまして優先的に使用するための仕組みなど,関係部局が積極的に有効利用するよう,具体的な実施に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。
◎経済局長(和氣島美彦君) 児島湖締切堤防についての御質問の2点にお答えさせていただきたいと思います。 まず,通行車両の重量制限14トンを撤廃して,県道並みの25トンにしたらいかがかという御質問にお答えします。 児島湖の締切堤防は,農林水産省の所管でございまして,昭和49年10月に農政局と岡山県との間で管理委託協定が締結されまして,現在,岡山県が堤防として管理を行っております。また同時に,岡山県が農政局に対しまして堤防の多目的使用申請──これは通路,それから電話ケーブル,上水道送水管等ですね──を行いまして,昭和49年11月に承認をされております。 ただし,通路におきましては,堤体の保全と交通安全のため時速50キロメートルの速度制限,それから14トンの重量制限,車両の駐車禁止等の条件がつけられておりまして,現在も市道認定はされておりません。 なお,万一大型車両の通行が必要な場合には,南警察署の道路通行許可証を受けるものとするとなっておりまして,これは岡山県も了承をしております。また,御提案の趣旨を農政局にも伝えておりますけれども,橋梁等の設計加重については変更されていないため,堤体の保全上,通路の重量制限は変更できないと聞いておりまして,先ほど議員の方からもお話しがありましたけれども,現在利用されております児島湾大橋,藤田広域農道等の既存道路を使用していただきたいと考えております。 次に,脱水ケーキの処理についてでございます。 現在,児島湖は平成4年から平成15年までの計画で,国営農地防災事業によりまして,湖底に堆積した底泥をしゅんせつしており,現在しゅんせつした底泥は,脱水後,船積みによりまして広島県大崎町で低平地のかさ上げに利用されていると伺っております。 また,脱水ケーキにつきましては,国の方でも再生材利用の可能性を研究しておりまして,平成12年には脱水ケーキを混合させたれんがを堤防周辺の整備の中で使用したと聞いております。 さらに,脱水ケーキ置き場につきましては,事業終了後,整地する予定と聞いておりまして,まだ具体的な計画は聞いておりませんけれども,周辺整備につきましては親水空間の整備も含めまして岡山県等関係機関とも協議の上,経費的に負担のかからない方法を相談してまいりたいと考えております。 以上であります。
◎都市整備局長(山内靜男君) 主要地方道倉敷・飽浦線について,歩道設置の御要望についてお答えいたします。 本市としましても,当県道の未改良区間の整備を毎年要望しているところでありますが,御要望の県道の歩道設置につきましては,県としても現在の状況,必要性を十分に認識され,用地の協力や用水関係者等との調整ができたところから順次整備を行っているところであります。今後とも,継続して進めるとのことであります。 本件歩道設置につきましても,未改良区間の整備とあわせて要望してまいりたいと考えております。 次に,溶融スラグの溶出試験についてで,市発注工事の使用方法等でございます。 溶融スラグの公共事業への有効利用につきましては,既に研究班が設置され,都市整備局も参画しまして,副産物の有効利用の視点から取り組んでおります。この中で,舗装材として利用する場合,通行量が多い高規格な道路への利用は当面困難ではありますけれども,一般市道につきましては十分利用が可能であると考えております。また,砂の代替材としてコンクリート二次製品や埋め戻し・盛り土材としても有効であるとの方向づけもなされております。 今後,年間を通して安定的な需要を確保する仕組みなど,さらなる研究を進めてまいりたいと考えております。 以上であります。 〔26番礒谷和行君登壇〕
◆26番(礒谷和行君) 御丁寧な答弁,どうもありがとうございました。 まず1点目ですが,財政局長,認識を強く持っていただいて,14年度の予算編成はよろしくお願いします。 それから,淡水湖についてでございますが,水質について,その水質に基づくユスリカ対策についても大変難しいと思うんですが,国とか,県とか,市とかに分けていかれるとなかなか難しいんで,協力して今後取り組んでいただきたいと。現実に,十何年ですか,毎年その時期になったら大量発生しているんですね。郡に昔から住んでいる人はもうなれとんですが,県が売り出しとる新しい団地は,県が売り出しとんで県の人によう聞いてもろうたらわかるんで,協力して対応していただきたいと思います。 それから,車両通行重量制限の件ですが,現実には上部のけたとか重量用に設計されとんですが,ちょっとこの辺は市と県でタッグを組んで国の方に働きかけていただきたいと。中央卸売市場へ行く20トンの冷凍車も,聞いたら児島湾大橋から岡南大橋──これまた有料なんですよ──を通って入ってくると。ちょっとそういうようなんがあるので,目的は堤防なんですけれども,本当に多目的に使わんと……。このような時代でございますので,農水省じゃ,建設省じゃと言わずに,一体となってやっていっていただきたいと,そのように思っています。 それから,4点目は脱水ケーキですが,淡水湖の北側に四次計画どおりに埋めとんですが,現在はそこではなくて,ダンプで昔の岡山港に持っていって船で持ち出しょんです。だから,持ち出さんでも,淡水湖のそこ以外でも置くところがあるんですから,置いたらいいんじゃないかなと,ちょっと提案させていただきました。 それから,最も私の身近なところにある主要地方道倉敷・飽浦線については,局長からいい答弁をいただきまして,よろしくお願いします。 それから,溶融スラグについては,市長が先頭になって走っていますんで,これでめどがつくかなと思っています。 質問ではなく,要望という形で終わらせていただきます。 ありがとうございました。(拍手)
○議長(宮武博君) 次は,順序に従いまして横田議員。 〔16番横田悦子君登壇,拍手〕
◆16番(横田悦子君) 皆さんこんにちは。 眠気を覚ましてくださいね。きょう5番目です。私は今回も質問が盛りだくさんですので,もう早速に通告に従いまして質問に入らせていただきます。 まず1,最初の情報公開についてです。 私は,9月の初め,北海道へ行きましてニセコ町長の逢坂さんと会う機会がありました。この方は,本当にさまざまに先進的な自治体改革に取り組んでいらっしゃる。本当に感心しましたが,情報公開に関しては本当にこれはすごいなと思いました。彼は,「情報公開とは私は言わない。情報は住民の財産だから情報は共有するものである」とおっしゃっていたんですね。この「情報共有」という一言は非常に含蓄が深いなと思いました。行政が持っている情報はもともとすべて住民に属するものであるから,出すか出さないかという行政側の恣意的な判断も何とか排除していこうという姿勢があります。こうなると,相手に対するよほどの信頼感がなくては言えないことだなと思いますが,また逆に言うと,情報を一方的に取り込んでいると相手の信頼は得られないということなんでしょうね。 まず,情報公開ですが,幾つかに分類して公文書の整理であるとか積極的な情報公開,それから個人情報の保護,そんな観点から質問しようと思います。ただ,のっけから申しわけないんですが,(1)の文書管理システムに関しては割愛させていただきます。 そして,(2)の意思形成過程の公開から始めます。この内容は予算要求の内容の公開ができるだろうかということです。 前回,6月議会の質問で,私は市民に岡山市の財政状況を詳しく知らせるべきだと申しましたら,市長からは,それはもう当然だと非常に積極的な答弁が返ってきました。そこで今回はもう一歩踏み込んで,予算案の策定過程──意思形成過程──が市民に公開されるだろうかということをお尋ねいたします。 これは三重県の場合なんですけれども,各部局から知事に提出した決裁前の時点での予算要求文書が公開されています。12月に公開されるんだそうですね。例えば平成13年度の事業は,主要50事業ほど公開しているという話でした。例えばこれは一つの例なんですけれども,子育て環境の整備という項目があります。これの1999年度の実績があり,それから今後の目標として2010年度の目標が数値目標できちんと書かれています。そしてさらに,平成13年度の要求方針,考え方があり,そして中の事業が幾つかちゃんと数字も盛り込まれて入っているわけですね。これが一般の市民というか県民に公開されるわけです。そうすると,別にパブリックコメントを期間を区切って求めているわけではないということですが,当然,見た方から,知った方からは意見が入る。そして,中にはその意見の反映もされるということでした。 これによって,予算がどういうふうにでき上がっていくか,その意思形成過程がわかるということは大変すごいことだと思います。スムーズな行政運営は,なかなか大変だと思いますけれども,これをするためには市民,住民の皆さんが行政の考え方をよく理解すること,わかるということがとても大切なことで,これが信頼につながるというふうに思います。 質問ですが,ア,予算の策定過程──意思形成過程──の公開ができるでしょうか。 イ,もしできないということであれば,それはなぜなのかということもお知らせください。 それから次,(3)です。
教科書採択にかかわる情報公開度。 今回調べました。午前中質問をされました三木議員と,多分私は情報公開という点では全く反対の立場ではないかなあというふうに思いますけれども,ことし2月に県の
教育委員会から通達がありまして,岡山市教委は教科書の採択方法を変えました。どのように変えたかといいますと,文部省の通知を見ても同様なんですが,キーワードは「情報公開」と「参加の拡大」ということだと私は読み取りました。ですから,成り行きを注意深く見守っていたわけですが,8月16日に最終的な結果が報告されました。評価としては,最悪の一歩手前というところかなというふうに思います。 なぜかといいますと,1番目,まず教科書の展示場所ですが,これは教育センターのみでした。わかりにくい場所,市民には余りなじみのない場所でしたし,このことについて広報が不足しておりました。大変不親切なやり方であったというふうに思います。 それから2番目,
教科書採択にかかわる
教育委員会の会議が,午前中も話がありましたように非公開だったわけですね。ちなみに,東京都内の自治体の約半数は公開されておりました。 それから3番目,結果の公表までに20日間を要したということ。大変に注目して待っている人々にとっては,この20日間は大変長い時間でした。 それから4番目,採択にかかわる資料請求を私は後からしましたが,これに応じたのは,採択結果の報告,それから課題検討委員会の名簿,この2つでした。採択結果は,出して当然のことです,請求する必要もないんですが。そのほかにも当然出るであろうと期待していたものが出ませんでした。資料等は公開条例を使わないと出なかったわけです。しかし,ここで申し上げておきますが,前回の議会質問で会議録を出してくださいと申しましたら,教育長は出せないというふうに答弁されていました。しかし,条例で請求しましたら会議録は出ました。 また,教科書展示会でのアンケートはどうだったのか,それを教えてくださいというふうに言いましたら,当初は委員会で口頭で説明しているだけなので,公文書に当たるものはないという返事でした。ところが,二,三日後にはやはり考え直してくださったんでしょう,公文書──文章にして出してくださいました。こういうところは評価できるなというふうに思っております。 そこで,質問です。 ア,採択にかかわる
教育委員会の会議が「意思形成過程である」という理由で非公開であったことは,私は納得できません。今,この程度の意思形成過程はどんどん公開されているわけですよ。行政サイドの方はどんどん公開されていますよ。もう少し納得のいく,非公開であった理由をお示しいただかないといけないと思います。 それから,イ,教科書研究会資料というのがあるんですが,これとそれから課題検討委員会が作成した資料──これはA,Bがありますけれども──については,資料を下さいと言ってぽっと出てくる,そういう積極的公開はなされなかったわけですね。なぜそういうふうな公開の仕方ができなかったのかということを尋ねます。積極的公開と条例公開,この基準は何なんですかということです。 それから,ウ,先ほどちょっと会議録が出ましたと言ったんですが,この出された会議録を見て,私は相当びっくりしました。この会議録の1ページ目は会議に出席したメンバー──委員と当局側の名前──が書いてあります。それから,2ページ目からはそこに出された教科書名一覧があります。そして,最後にあるのは署名委員の名前です。つまり,会議の中身はここには一切なかったということなんですね。このことについて午前中の質問もありましたから,私の質問とダブりますけれども,再質問の都合がありますので一応質問しておきます。いいですか。 会議の中で,委員同士の議論とか,質問とか,発言は一切なかったんでしょうか。この会議録を見る限り,一切なかったというふうに見えます。 それから,エ,もし発言があったのならば,それは記録しなくても会議録なんですか。記録しなくてもよいんでしょうか。 それから,オ,岡山市の中学歴史の教科書は今までは大阪書籍でした。しかし,今回東京書籍に変更されました。私は,これはなぜ変更されたのか知りたいと思います。これは資料を見ますと,A,Bのランクづけで東京書籍の方がAが1つ多いという,これはわかるんですが,しかし採択の委員会の中でどのような議論のあげく東京書籍になったのか,このことは私のみならず多くの方も知りたいことだと思います。 それから,カ,採択結果の公表をすぐにしなかった理由は何でしょうか。どのような市教委の判断だったのかをお知らせください。 全国的には,採択後すぐに公表したところもあり,ある程度ばらつきはあったと思います。そんな中で,岡山市が結果の公表をこれだけ延ばしたということは,本当に私は不誠実だったんじゃないかというふうに思います。 それから次は,2,個人情報に関してです。 外国人登録原票が流出しました。公安調査庁が,破壊活動防止法に基づく調査名目で,在日韓国・朝鮮人の外国人登録原票の写しを請求していたということが明らかになりました。4月以降,全国では351人分,岡山市でも請求にこたえて4人分の写しが交付されていたといいます。個人情報の保護,人権擁護の観点から,事の重要性に思い至らなかったのではないかと思う市の対応は非常に残念でなりません。 質問です。 (1)法務省に問い合わせ,あるいは相談をしたのではないかと思いますが,請求されてから交付までどのような経過があったのか教えてください。 それから,(2)これは国からの請求とはいえ,交付の可否を岡山市がもう少し慎重に独自で判断するということはできなかったのか。実際,そのことを苦慮しながら判断に迷っている,そういう実態もあるわけです。岡山市がどのような判断で交付をしたのかということを教えてください。 それから,(3)市長には県の朝鮮総連から謝罪,それから再発防止措置の公開を求められています。ぜひ,市長のお考えをお示しいただきたいと思います。 3,岡山市の中期指針から。 また,これは外国人のことなんですが,外国人市民会議の設定をという提案です。これはいろんなところに書かれてはおりますが,中期指針に書きあらわされている行政と市民とのパートナーシップ,外国人にとって住みやすく,暮らしたいまちをつくるという理念をどのように実現するのかということをお尋ねします。 前回,6月議会で則武議員の質問に答えて,外国人の方については総合政策審議会の委員に登用し,御意見を聞いているということでした。私は審議会の傍聴に行くたびに,その点がどうなんだろうかと注意しながら見させてもらっています。しかし,審議会は付託議案というか,そこで議論しなくてはならない議案がとても多いんですね。洪水のごとくというふうに大変な状態です。そういう中で,在日の外国の方,参加されている方が,自分たちにとっての住みよさというのをその会の中で主張していくというのは,なかなか大変なことだなあというふうに思っております。 今現在,岡山市に住んでいる外国人登録者は7,300人余りいらっしゃいます。多くは中国系,韓国系,朝鮮系,そういう方々で華僑総会であるとか,韓国民団であるとか,朝鮮総連というふうに組織化されてもいますね。その方たちが私たちの隣人,そして友人として暮らそうとするとき,それぞれが抱えている特有の問題もありますし,またそれぞれの個々ではなく共通の問題もあるわけです。市政の方針についてちょいと御意見をということではなくて,やはりもっと彼らの市民的な生活を保障しようとするならば,名称は何であれ,「外国人市民会議」でも何でもいいんですが,そういったものをつくるべき,そういうときではないかと思います。 また,それぞれのグループ,団体の利害やあつれきというものを超えて,ともに一つのテーブルに着けるよう,やはり行政サイドの配慮,的確なサポートが必要ではないかと思うわけです。 (1)「外国人市民会議」──仮称ですが──というものを設けるべきときではないでしょうか。こういった場の必要性についてお考えをお示しください。 それから,(2)当初はやはり市が参加を募る形で,在日外国人の皆さんに広くお声をかけるべきではないでしょうか。市のもう少し積極的な関与を私は求めていきたいと思います。 4,男女共同参画社会の促進について。 ジェンダーフリーな社会をどうつくっていくべきか。国の法制度はいろいろありますから,それをまたないとできないということもあります。しかし,私たちが考えているその考え方次第で,すぐにできることもいろいろあるわけですね。ですから,身近なところを探して今回は質問しようと思います。とりわけ,市役所というか,市のレベルでできることから率先して始め,いろんなところへ普及していったらいいなというふうに思っております。 (1)職員の旧姓使用についてです。 民法の改正案が,ここ数年国会で,出るような出ないような,なかなか大変なんですが,準備されています。この次の通常国会には出されるというふうにも聞いていますが,そのポイントの一つが,夫婦別姓制度ですね。最近の調査によりますと,別姓の容認派が反対派をぐっと上回ってきました。特に,30代の女性では86.6%が容認派,20代,30代の若い世代ですと男女合わせて約8割が支持をしていると言います。家族単位よりも個人単位のライフスタイルというふうに向かっているのではないかと思います。 社会意識の変化に伴い,職員の旧姓使用が日常業務の中では認められる傾向にあります。国は10月1日から,岡山県は9月1日からもう始めたわけです。 そこで岡山市も早期に実現すべきと考えますが,御所見をお示しください。 (2)事務作業服着用義務の緩和ということです。 市は職員の皆さんに,制服といいますか,事務作業服を貸与しています。いろんな種類がありますね。汚れ仕事用の作業服,外仕事のときの防寒具は割と必要度が高いのでしょうか,結構着用率が高いのです。しかし,その中のいろいろある──本当にいろいろあるんですが──事務用の服,一般的に庁内で職員の皆さんが事務作業に着ている服,私は制服というふうに思っていますが,これは2年ごとに貸与されることになっています。その作成費というか,制作費用は今年度は2,058万円だそうです。 ちなみに,全部調べたわけじゃなくて,たった1カ所で申しわけないんですが目についたところで女性の着用率を職員部で聞きましたら,41人の職員のうちの着用しているのは20人,50%以下だったんですね。それで,職員部では職場目標に制服着用率を向上させようということを挙げているそうなんですが,私はむしろ逆のことをお願いしたいと。なぜこの項でいわゆる制服を問題として取り上げるかといいますと,こういったいわゆるお仕着せの制服が,女性であるとか,男性であるとか,この性意識を必要以上に固定化する機能を持っているからなんです。(「そうだ」と呼ぶ者あり)ありがとうございます。仕事をする上で便利な作業服を求めるのであれば,男女を分ける必要はないと思うんですね。ブレザー1枚,男性でも女性でも変わりなく着られますよ。これ1枚で作業用の汚れ服は足りるわけです。また,制服を着ていると,市民の目から見て職員の区別がしやすいという議論があるんですが,これはまた別の観点なんです。これは制服によって集団的に市民であるか職員であるかということを区別するよりも,職員はもう一人一人個人で識別できた方がいいし,そういう時代だと思います。もう名札もつけていらっしゃるわけですから,これを活用するのは一つの方法だと思いますから,これは別に分けていただきたいと思います。 それで,ア,「岡山市職員被服貸与規則」というのがあります。その第3条には「着用しなければならない」と義務的に書かれているんですが,表現はともかく着用を任意とするように変えていただきたい。そして,事務作業服は着たいと思う人──着たい人を否定するわけではないですから──には貸与するという仕組みが一番合理的なのではないかというふうに提案いたします。 (3)育休と介護休暇の取得についての男女比です。 これは非常にアンバランスなんですね。3年間を調べてみました。育休は10年,11年,12年,いずれも82人,85人,80人で100%女性が取得しています。「介護休暇」の方は,10年,11年,12年,いずれも8人,このうち男性は1人のみです。今年度の7月6日の閣議決定,「仕事と子育ての両立支援策の方針について」というところでは,基本方針で,男性の育児休業取得の奨励,出産休暇──男性ですよ──の全員取得を目指すということになっています。 しかし,現状を放置していては,実際は男性が休暇をとれるようにはなっておりません。なぜならば,男女の給与差は歴然としてありますし,育児に関する意識も違います。全体としては社会全体のジェンダーバイアスが,しっかりと強固にかかっているわけですね。そういうものをどうやって外していくか。育休,介護休暇を男性がもっととれるように,とりやすくなるように,市は関係職員に積極的な是正策を講じていただきたいと思います。 5,児童虐待防止システムの構築を。 今本当に,子どもたちは受難の時代です。先日,市の保健所が昨年度の育児環境調査結果を発表していました。新聞でたまたま見まして,グッドタイミングだなと思ったんですが,これに,子育て不安を抱えた母親の4人に1人が子どもをたたくと。これは児童虐待につながるのではないかというふうに書かれています。こういうふうに書かれた母親も大変に悲しいですね,本当に。子育てを楽しめない,そういう状況が続いているわけです。児童虐待への対処がますます焦眉の急となってきました。 6月でも議会質問しました,家庭児童支援センターの設置をというふうに申しましたが,現在,市内の民間法人からは県に申請が出されているようで,市も県も設置に対しては非常に前向きに頑張ってくださっているというふうに思います。 今回,議案に地域の子育て支援には,民生委員であるとか主任児童委員をもっとふやすということもあります。 皆さんだれもが,児童虐待は大変深刻な問題だというふうに認識していらっしゃると思います。それぞれはやっているんです。ですから,地域の人的資源,それから施設であるとか行政の機能,これらを最も効率的に合理的に機能させて,本当に児童虐待の予防,発見,ケアに有効に作用するように,岡山市が独自の総合的な児童虐待防止システムを構築されるように,私は改めて提案いたします。市の計画をお聞かせください。 最後の項になりました。6,学校分配所のあり方です。 ことし6月,岡山市が控訴していた学校補助教材裁判が結審されまして,補助教材の納品,販売を行っていた分配所の運営が学校長の「公務」であるという判断が確定しました。市民は,情報公開条例により分配所にかかわる公文書を開示請求し,その分析を急いでおります。 そこで幾つか基本的な事柄を質問いたします。 まず,(1)公務であると判断された分配所──購買所といいますが──の会計が明らかになるにつれて,幾つかの学校ではここにかなりの蓄財があるということがわかりました。これまでの蓄財について,公務上のものですから,その使い方については会計監査が必要なのではないかと思いますが,お考えをお聞かせください。 それから,(2)既に幾つかの学校でPTA会計に移管されております。PTAは任意団体ですから,公務で貯えた金品を任意団体にそのまま横滑りで移管するということは,法的に問題があると思いますが,いかがなものでございましょうか。 それから,(3)分配所の職員が学校事務の補助をしているという例が見られますが,学校の事務員の権能を肩がわりすることができるのでしょうか。 (4)学校事務は現在の要員で不足なんでしょうか。学校の状況をお知らせください。 これで第1回目の質問を終わります。(拍手)
○議長(宮武博君) 当局の答弁を求めます。 〔市長萩原誠司君登壇〕
◎市長(萩原誠司君) どうも御苦労さまでございます。 まず,男女共同参画社会の関係からお話をしますが,職員の旧姓使用問題について,私は個人的に言いますとそれでいいと思っているんです。ただ,これも人権的な意味合いのある問題ですし,市民の方々の幅広い理解というものを得て,その意味するところを多くの方々がしっかり理解していただいた上で進めるというようなことが必要かなと思っているんです。 特に,岡山市の男女共同参画政策の一大特徴は,市民の参画というか,インムーブメントというか,それが質,量ともに大きいというところにある,これが私どもは一つの自慢というか,おかげさまなんです。そういったところにおいて,こういった問題もしっかり議論をしてもらったり,あるいは私どもの職員の中でどう思っているのかというようなことを,Lit Circleであるとか,ああいったことの中で議論をした上で,そういう流れをしっかりつくった上で実行をしていく。だから,早いかどうかということよりも,どこまで深く理解をしてやれるかということが,私は重点じゃないかなあというふうに思っておりまして,議論の進展というものを期待したいと思います。 それから,事務作業服の問題につきましては,職員厚生課の答弁書には,議員がおっしゃったように,着用率の向上を本年度の職員の目標に設定しておりまして,頑張りますと書いてありまして,その目標自体,私がどうこうするというつもりもないんですが,あえて私の本音を言いますと,ほとんど議員の言っていることと同じなんです。 要するに,事務作業というのは,外へ出てするいろんな作業の場合と違いますから……,男で事務作業服を,ここへ着ている者がおるかというとおらんですね。消防局長は,それは……,本当にそれで事務をしているんですか。──というぐらいの話ですから,置いておきまして,そういう状況で……,議会の調査課長さん,その服ですか。──着用されておられますと,こういうことになっているんですね。(「調査課長はきれいよ」と呼ぶ者あり)お褒めをいただきましたね。 ただ,実態を見ますと,おっしゃるように女性職員全部は着用しとらんのです。さらに,そうであったからといって,こういった名札であるとか,もっとわかりやすく写真入りの名札みたいなものを国では使っているんですよね,将来的には,そういったことができてくると,それで識別は非常に簡単にできてくるわけですから,対市民関係で余り問題は生じないだろうというふうに思います。 さらに言うと,国の行政機関やその他の行政機関を私もいろいろ見てきましたので──見てきたというか,おったんですから当たり前ですけれども──大体もうそんなところでは事務作業服の貸与というのはやっていません。もうとっくの昔に,これは終わっちゃっているわけですよね。ただ,ここにはもう少し難しい問題があるようです。私ども職員組合の方々の御意向といったようなものも,逆のサイドであったりするということも聞いているので,そう早計には結論を出せないんですけれども,いろんな議論があるということを改めて認識してもらった上で,次のステップへ移ろうかなと。 私としては,議員のおっしゃったことを個人的にサポートしておきたいと思いますが,公式の答弁は今全く逆を向いているという状況であります。 それから次に,きょうは人権関係がすごく多いんですが,外国人登録原票の公開の問題。 公開はしていないんですが,提供したということだけなんですけれども,これは非公開が原則です。おっしゃるとおり,開示請求に対しても慎重に当たるべきというのは当然だというふうに思います。 そこで,これについてはしっかりとした法律の規定があって,どういう人がどういう資格で開示請求ができるのかということを限定列挙しているわけですね。さらに,その中で,明確な理由を書きなさいよということまで法律に書いてある。さらに,私どもの持っている,もうちょっと進んだ個人情報の保護条例においても,同様な趣旨の中でしっかりよく調べて判断しなさいよというふうに書いてあるんです。 大ざっぱな経過ということを言うと,公安調査事務所からの請求が5月28日にあったそうであります。そして,部内で検討がなされて,翌日,向こうさんをきちっと確認した上で交付がされていると,こういうことであります。私が知ったのは大分後になってからですけれども,ずっと後から聞いてみたところ,お尋ねにあったような破防法第27条の規定に基づく調査のためだということで,そういう理由を付した上で,外国人登録法第4条の3──これが先ほど言った開示ができるかどうかの規定なんですけれども──に基づいて正式にその請求がされています。 この破防法第27条の規定に基づく調査という書き方が,正当なる理由になるかどうかについては,法務省入国管理局の見解がありまして,破防法に基づく調査のためという理由は,具体的な請求理由と認められるという判断なんです。それで,ここまでやられると,なかなか判断のしようがなくなってくるんですよね。それで,もう一個あるのが,実は,私どもには,そうはいっても任意の判断権が残っているんです。裁量権が残っているんです。それを使うためには何をするかというと,いろんな別の情報があって,それは違うでと,そうじゃありませんよというような積極的な情報が,少なくともある程度あれば,いや,それは違うんじゃないでしょうかというようなことの中で判断ができるんです。 今回,そこまできちっとやったかどうかということについて,時間が短けえじゃねえかという議論も私自身はしとるんですけれども,ただ行政庁の判断行為として,積極的にそれは違うなあと,お国さんがおっしゃっていることは違うねえということが言えない限りにおいて,あそこまで法務省の方で,それは開示請求理由たり得るというようなことを言われている中で,総合的な判断として交付に足りるということになったというのが経過であります。 だから,どうするんだという話があるんですけれども,たまたま私は出張中だったんでお会いできなかったんですが,朝鮮総連の方からおかしいじゃねえかと──確かにお気持ちについてはわからんわけじゃないんですが──抗議というか謝罪の要請というのがありました。 たしか,ここに持ってきたんで,ちょっと……,骨のところを読んでみますと,「今回の行為が全面的に違法かつ不当であり,著しい人権侵害であることを認め,今回の被害を受けた人と市内すべての在日朝鮮人に対し謝罪をすること」,これが1。「2,関係者に対する適切な処分並びに違法行為の再発を防止するための十分かつ納得のいく措置を講ずること」と,こういうこと。「その旨を市広報,ホームページなどを通じて公示すること」と,こういうことなんですが,ちょっとそこまではいけないんですね。 おっしゃるように,行為が全面的に違法であり不当であるということになれば,次のアクションというのが起こったりする。例えば謝罪という行動になる,あるいは関係者──その行為を行った,事務処理をした者が,それはした事務処理が違法であり不当であるというようになれば,処分だというようなことになるんですけれども,ちょっと申しわけないんだけれども,そこまではどうもいけないなという感じです。 ただ,私が思っていますのは,こういった機微な問題について,改善の余地がないということはないと思うんです。そこで私どもとしては,もう県の市長会は終わっていますので,全国市長会の中国支部から本件のような形,つまり外国人登録法第4条の3に基づく国等関係機関の交付請求についても,国は請求趣旨のもう少し具体的な明示など,実施基準の適正な運用と関係機関に対する周知並びに徹底を図っていただきたいということをお願いしようと思っております。 一方,実はこれは全く別の意味での人権問題がありまして,サリンのようなことになったんじゃあ,一般市民の人権が完全にやられちゃうと。そういうことがあるんで,ある程度私どもとしては明確な理由があれば,それはやらざるを得ないときはやるという判断もあります。だから,どの人権をどう守っていくか,それを私たちに対してできるだけ具体的に,請求者である国が示していただきたいというようなこともあります。 それから,これは具体的に管理措置がどうかは別として,内部で言っておいたのは,もう少し上司によく相談をしたらどうだという,そういう論点があるんです。すすっと流れておるということなんで,人権にかかわる問題ですからもう少しよく相談をしたらどうだということを,私から担当局長以下にもお話をさせていただいたわけでありますし,担当局長も私も人権については非常に一生懸命やっているつもりなんで,恐らくそういったことが,じわじわ効いてくるように期待をいたしておりますので,よろしくお願いします。
○議長(宮武博君) 答弁の途中でありますが,しばらく休憩をいたします。 午後2時51分休憩 ~~~~~~~~~~~~~ 午後3時19分開議
○議長(宮武博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 当局の答弁を求めます。
◎総務局長(長尾榮二郎君) 育休,介護休取得の男女バランスについて御答弁申し上げます。 育児休業制度及び介護休暇制度につきましては,本年の人事院勧告におきまして,職業生活と家庭生活の両立を一層容易にするための環境整備として,育児や介護を行う職員の負担を軽減するために,育児休業の対象となる子の年齢の引き上げ──現行1歳未満から3歳未満に──や,介護休暇の期間の延長──現行3箇月から6箇月に──を行うよう意見の申し出がなされたところであります。これにつきましての実施時期は,平成14年4月1日というふうに勧告において意見が出されております。 また,ことし7月6日に閣議決定されました「仕事と子育ての両立支援策の方針について」の中でも,男性の育児休業取得の奨励が指摘されておりまして,本市におきましても,議員御指摘のとおり,男性の育児休業取得者は,平成8年度の1人だけでございます。 介護休暇取得者も,今現在,秘書課の職員が1人とっているだけという状況でございまして,男女共同参画社会の実現に向けまして,男性の制度活用について広くPRするとともに,育児休業や介護休暇が取得しやすい職場環境の整備に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。
◎財政局長(細見邦雄君) 情報公開につきましての予算の策定過程の公表ができますかという御質問にお答えします。 予算要求で上がってくる事業は,すべてそのまま予算化されるものではなく,政策的な事業におきましては要求から財政課のヒアリングを経まして,市長査定までの過程の中で種々の検討が行われ,その結果,事業の対象が見直されたり実施期間が変更になったりする事業があり,中には事業の考え方が変わってしまうことすらあります。こうしたことから,予算の意思形成過程のすべての情報,つまり予算要求書を公表することは,市民に間違った期待や不安を抱かせ,かえって混乱を招くことも考えられることから,慎重であるべきとの考え方もあります。 しかしながら,市民の方への予算決定までのプロセスについての情報公開は必要であると認識しておりまして,何ができるか前向きに検討してまいりたいと考えております。
◎市民局長(松本征二君) 岡山市の中期指針から,外国人市民会議の設定についての質問に対して,一括して御答弁いたします。 中期指針の中間答申にあるとおり,外国人市民にとって住みやすいまちは,日本人にとっても住みよいまちであり,外国人市民の持つ知恵と力を市政に生かすことは,都市に活力をもたらすものだと考えております。 ことしに入りまして,在住外国人市民などの関係者による,仮称ではございますが,外国人市民懇談会の設立に向けた新たな動きがございまして,去る9月9日には,こうした会の必要性についてどのように考えるか,また会をどう広げ,どのように運営するかといったことなどにつきまして,13カ国の外国人市民が参加して真剣に議論されているところでございます。 このような動きは,市政をみんなで考えようとする積極的な気持ちのあらわれでありまして,すばらしい行動であると評価しており,市といたしましてもできる限り会のサポートをしていきたいと考えております。 以上でございます。
◎保健福祉局長(堀川幸茂君) 児童虐待防止システムを,関連する諸機関,諸団体,専門の有識者の知識を集めて構築していただきたい,市の計画をお聞かせくださいとのお尋ねでございます。 児童虐待相談件数の増加や相談内容の深刻化,子育て不安を抱えた母親の増加等により,児童虐待に対する未然防止,早期発見,早期対応が重要と考え,対応しておるところでございます。 中でも,関係機関の連携の重要性は認識しておりますが,岡山市が平成9年に設置しております「岡山市児童虐待防止連絡会」が,より機能的に働くことが大切であると考え,具体的な問題について話し合いを深め,児童虐待防止に対応していけるよう,実務担当者の組織を立ち上げることを計画いたしております。 議員御提案の幅広い児童虐待防止システムにつきましては,岡山県中央児童相談所との役割分担も含めまして,今後,検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。
◎教育長(玉光源爾君)
教科書採択にかかわる情報公開について,6点の御質問がございました。 3点について,まずお答えをしたいと思いますが,その1点は,意思形成過程であるということで非公開になったことは納得できないということ,もう1点は会議録に記録しなくてもよいのかという,この2点でございます。 この点につきましては,私も6月議会で議員の御質問に対してお答えしたとおりでありまして,今回,臨時
教育委員会におきましても,意思形成過程であるので,これは非公開とするということで始めました。 それから,会議の中で委員同士の議論があったのかということでございますが,これは本当に慎重に議論をさせていただきました。これが3点目でございます。 あとの2点につきまして,1つは教科書研究委員会の資料と学校教育課題検討委員会
作成資料はなぜ積極的に公開されなかったのかということと,結果の公表をすぐに行わなかったのはどういうことかということでございますけれども,この点につきましては前にお答えしましたし,三木議員にもお答えいたしたとおりでございまして,特に資料の提出につきましては,マスコミ発表を最初に16日にいたしておりますが,そのときに採択結果とその理由を発表いたしております。あとは6月議会にお答えしましたように,請求によって,できるだけのものは開示していきますとお答えをしました,そのことでございます。 それからもう1点,歴史教科書の採択について,大阪書籍だったのが今回,東京書籍に変更したのはなぜかということでございますけれども,これは各教科それぞれ委員が資料に基づきまして議論をいたしております。それで,確かに,歴史教科書については大阪書籍から東京書籍に変わっておりますけれども,変わっておるのは歴史教科書だけではなくて,ほかの教科についても随分教科書の会社が変わっております。その一連のものとして,私たちが吟味いたしましたのはいろいろな観点で議論をしたわけでございます。記述・資料の分量が適切であるとか,それから内容のバランスがとれておるとか,目標達成のために精選されておるとかというようなことで,観点別に5項目を挙げておりまして,それで採択をいたしました。それが今の採択の件でございます。 それからもう一点は,学校分配所のあり方についてという御質問が4点ございます。 分配所といいますのは,我々は購買と申しておりますけれども,そのうち2点の御指摘について,1点は,蓄財についての使い方の会計監査が必要ではないかと。もう1点は,PTAのような任意団体に移管することは法的な問題があると思うがいかがかということでございます。 このことにつきましては,確かに9年度の小学校3校における補助教材の購入に関する文書は公文書であるという判決を,7月の上旬でしたか,受けておりまして,補助教材との関連事務とあわせて,現在,学校内での分配所──購買といいますか──のあり方について検討しておるということでございまして,今御指摘のものも含めて,さまざまな観点から総合的に検討してまいりたいというふうに思っております。 それから,あと2点については,学校事務職員の件についてお尋ねでございます。 これは分配所の職員が学校事務職員の権能を肩がわりすることができるのかということが1つと,それから現在の要員で不足なのかと,学校の状況をということでございますが,これは権能を肩がわりするということはできません。したがいまして,その両者の仕事内容というのは,PTAなんかの仕事はしておるという例はありますが,これはもうきちっと,肩がわりすることができないということで,その事務のことは学校事務職員がやっております。 それから,学校事務職員の配置で,現在の要員では不足なのかということなんですけれども,これは原則1名の事務職員──これは県費職員なんです──を配置いたしており,それで,小学校では27学級以上が複数配置,中学校では21学級以上が複数配置という形になっておりまして,今の仕事の内容で不足しとんかということではございません。 以上です。 〔16番横田悦子君登壇〕
◆16番(横田悦子君) 御答弁ありがとうございました。 いろいろにわたっておりますので,ちょっと一番最後の方から,気になったところから行きましょうか。 学校分配所のあり方なんですが,私が質問しました(1)と(2)の肝心なところの2点なんですが,それはいずれも今後,検討中というふうなお答えでした。それでは2点お聞きします。 PTAには,もうここ3年くらいかけて,移管はされているんです,だんだんしております。このことに対して,私は今,法的に問題があるのではないかというふうに指摘をしたのですが,この間,このことについて法的な面は考えたことがおありかどうかということを一つお聞きします。 それから,かなりの蓄財があるところも実際あるわけです。それで私は会計監査というものが必要ではないかと言っているわけですが,このことについても検討中ということです。この2点に関して検討中というのは,結論はいつごろ持つということですか。よく行政用語で「検討中」というのは,いつまでもやらないことだというふうにもよく聞きますので,私はちょっとそこのところは押さえておきたいと思います。 それからもう一つ,気になった検討中は,保健福祉局長ですけれども,非常に前向きに防止システムを構築したいと,しかしこれもまた検討中とおっしゃるんですよね。この検討中,私はもう今年度というか,今からでもすぐ始めていただきたいと,緊急ではないかと思うわけです。ですから,ここのところの言葉をはっきりさせてください。 それから,済みません,言葉のことで気になるので,答弁について。 育休と介護休暇なんですが,職場環境の整備について,私は職場環境の積極的な是正策を講じてくださいと申しましたら,答弁では職場環境を整備したいというふうに,ほとんどオウム返しにおっしゃるんですね。実際,職場環境を整備するということは,具体的にどういうことを考えていらっしゃるのかなというふうに思います。それが聞きたいのです。お願いいたしますね。 それから,事務作業服のことについては,市長と意見が同じで本当によかったなと思います。私は選択肢を広げていただきたいと思っているだけです。制服を全部廃止してしまえというふうに強硬に言っているわけではないので,いろいろあっていいということですから,ぜひその方向でお願いいたしますね。 それから,外国人登録原票の流出についてですが,ここに9月7日の山陰地方の新聞に,米子市長がこのようにしたという新聞記事があったので,ちょっと見てきました。米子の森田市長は,在日の団体に対して大変申しわけないことをしたと陳謝したと。そして,法的な問題がある,法律の中に問題があるというふうな認識で全国市長会──多分これは先ほどうちの市長も言われた全国市長会の中国支部ですかね──で問題提起するということではないかと思うんですが,この辺のところについて,市長は,米子市長とお考えが同じであるかどうかというのは変ですけれども,どういうふうにお考えかということをちょっとお尋ねしたいと思います。 それから,
教育委員会の
教科書採択にかかわる問題です。
教育委員会を非公開にしたその理由が,意思形成過程という理由では納得できないと私は申し上げているんです。例えば,学校給食の民間委託に関しても注目しておりましたが,これは公開でしたから,このときも
教育委員会を傍聴に行きました。そうしましたら,委員さんたちがいろいろ御意見をされた上で,そして賛成,反対というか,賛成であるという意思表示をされたわけですよね。これは私は意思形成過程ではないかと思うんです。この会議は公開できて,そして採択にかかわる会議は公開できない。この理由がわからないわけですよ。どこがどういうように違うのでしょうか。もう一回お答えください。 それからもう一つ,会議録は公文書だということで,私の請求に出てきたわけです。出てきたこの会議録が,いかなる理由があるにせよ,これが公文書と言えるものかどうかということです。中身が何もなくて……,私はむしろ,非公開だから出せないと言われれば,もう少し頑張るんですけれども,会議録は出ました,出た会議録は中身が何もない。これで公文書と言えるのであれば,何でもありです。 それから,今一番最初,私は割愛しましたが,文書管理システムを構築するというふうに岡山市は言っています。しかし,こういうふうな公文書をつくるのであれば,幾ら文書管理システムなんかお金をかけてつくっても,意味がありません。情報の公開なんか意味がないと私は思いますので,ぜひよろしく御答弁ください。お願いいたします。(拍手)
○議長(宮武博君) 当局の答弁を求めます。 〔市長萩原誠司君登壇〕
◎市長(萩原誠司君) 御苦労さまでございます。 まず,米子ですか,お話はしたことはないんですが,気持ちとしては,非常に今の話を聞いていて相通ずるところがあるなと思っているんです。ただ,全国市長会中国支部で議論をしようとしているのは,うちと,たしか松江だったかな──松江ですわ。松江とうちが割と積極的にこれは議論した方がいいのではないかというようなことで,今,中国地方の中で言うとると。米子ということは特段聞いていないような気もしている。それはその対応の仕方がいろいろあります。謝罪の方でいくのか,システムの方を改善しようとしていくのか,いろんな対応がありますけれども,中国支部の関係で言うと,うちと松江かなという感じを持っています。 それから,育児休暇その他の取得環境ということなんですけれども,はっきり言えば難しい問題でして,一つにはやはり上司の理解,仲間の理解というものがないと,なかなか「ちょっとあけますらあ」ということにならんので,そういうことが大切なんだよというようなことでやっていくような,意識改革というのが一番大きいんです。 それからもう一つは,これはさっきの答弁では言わなかったはずですけれども,果たして休暇をとって役立つような男になっとるかどうかという問題があって,私の場合には,アメリカに行ったときにラマーズ法を一緒にやったりしたもんですから,非常に役立ったわけね。だから,そういった役立つ男になるような教育訓練というものも,今,学校でもだんだん始まっておりますので,それも広い意味でのいわゆる環境整備ということになるんじゃないかと思うんですね。こっちも,無理に休めとも言えんしね。「おめえは子どもが生まれたんじゃけえ,すぐ休め」と言っても,役に立たん者だったりすることもあるし,だから幅広い意味で,今申し上げたように役立つ男になりましょうというような運動も必要です。そして,そういうことが決意表明されたときに,よし頑張ってこいよと,温かく見送ってやるような職場の意識の改革といったことが必要じゃないかと私は思っております。 それから,虐待防止の話ですが,答弁はああいうことで,システムという言葉にこだわって言えばああいうことになんですが,現実の問題として虐待防止も含めていろいろ制度が現にあるんです。それをもっともっと有効に活用するような量的な拡充というものが,私どもとしては今求められているということで,今回の予算で,主任児童委員であるとか,あれは民生委員でしたかね,定数拡大ということでお願いをしているんです。これも一つのシステム強化というふうに,ぜひ御理解をいただきたい。そういう意味では,強化の着手,システムの構築,改善の着手はこの議会から始まっていると。ひとつよろしく御審議の上,御同意をいただきたいと思うとるわけであります。 それから,
教育委員会の関係に若干踏み込んで申しわけないんですけれども,ちょっとお答えしづらいだろうから,私の方から情報公開について思いを言わせていただきますけれども,情報公開は,非常に重要な分野であるんですよ。あるんですけれども,今,終わっているから割と平静な顔をしていますけれども,あの時分にそれはかなり大変な圧迫があったのではないかと私は思います。私のところにも,いろんな方々からいろんなお問い合わせというものがあった。 ところで,私は前の議会でこう言いました。あらゆるプレッシャーを,政治的な圧力をはねのけて,純粋にやってくれと,こういうお願いをしましたね。皆さん覚えておられると思うんですけれども。要するに,中立にやってくれえと。その中立性というものを守るために必要な限度において,あるいは守るための必要な基盤としてのものを,何とか
教育委員会としてはつくろうとされたんだと思うんです。そして,その中で最大限の情報公開をしたんだと,こう考えてあげるのが人道的に,私は必要じゃないかなと思うとるんで,それに同意するなら同意するで結構だし,御参考までに私見を申し述べて御答弁のかわりにしときます。
◎教育長(玉光源爾君) もう一点の購買の問題で,先ほどお答えいたしましたが,検討すると言っているが,いつまでにするのかということなんですけれども,現実に購買という問題は,今,指摘されておるのが補助教材の部分で,学校には購買というのは必要なんです。それは補助教材を扱っておるだけではなくて,実際にはそのほかの日常使用する文具の類もたくさん置いておるわけなんです。だから,今申しましたように,法的にも解決していかなければいけん問題があるし,今の監査の問題もあるし,学校にも大変御迷惑をおかけしとる部分があるから,これからできるだけ早い部分で,これはやっていかなけりゃいかんということを申しましたんで,今後,早い便に検討をしてまいりたい,このように思っております。 〔16番横田悦子君登壇〕
◆16番(横田悦子君) 再質問の御答弁,ありがとうございました。 まず,市長の方からもいろいろと踏み込んだ答弁をいただきまして,ありがとうございます。 ただ,最後のところ,
教育委員会に成りかわってといったらおかしいですけれども,情報公開に関して御意見をいただきました。 一番最初に申しましたように,やはり情報は極力公開というか,ともに市民と,住民と共有するという姿勢に立って初めて,本当の意味での信頼関係ができるということを,私は本当に強く頭に刻んで帰ってまいりました。そのことを私はとりわけ
教育委員会の皆さんに,教育長初め皆さんに,本当にこの間いろいろとありますでしょうが,お願いしたいと思うんですよ。そういう意味で言いましたら,やはり今回の情報公開のやり方ということは,私は余り与件が強過ぎたのではないかと思いますね。実際に,会議の公開をいろいろしているところはあるわけですから,そういうところがどれだけどうであったのかということを,やはり今改めて調査もしてみたらよろしいんじゃないかと思います。これは要望ですから答弁はよろしいです。 それから,教育長,ついでにですが,購買が必要とおっしゃいました。この件に関しては,ちょっとこれからもまた回を追って一緒に議論をしていきたいと思います。法的な問題も,まだ考えていらっしゃらないようですから,本当に検討課題をしっかりやっていっていただきたいと思います。 もう時間がございませんので,再々質問ではなく,以上は私の見解,要望でございますから,御答弁は結構でございます。(拍手)
○議長(宮武博君) 次は,順序に従いまして則武伸一郎議員。 〔21番則武伸一郎君登壇,拍手〕
◆21番(則武伸一郎君) 横田議員の熱い質問の後で,簡単な形で質問をさせていただきたいと思います。 本来ならば,あれだけ熱い質問があったんだから,則武,もう質問をやめてもいいんじゃないかというお考えの方もあるかと思いますが,やはり新聞にもたまには載せていただかにゃあならんと思いますし,岡山市政の中である意味じゃあ,私なりに重要な問題を含んでおると思いますので質問をさせていただきましょう。 新岡山21クラブの1番バッターなんですけれども,どうぞ懇切丁寧な答弁をお願いしたいんです。内容によりますと,後に太田議員,柴田議員,亀井議員,有井議員と控えておられます。個性豊かな議員が我が会派にはそろっております。したがいまして,内容によりますと,またそれなりの心意気を持って質問なさる方があるかと思いますので,どうぞよろしくお願いします。 まず,人口70万人政令市に向けてということなんですけれども,国の市町村合併推進本部というのがあるそうです。本部長が片山総務大臣。先月30日に,政令指定都市の要件を緩和なさいました。大体人口100万人が政令都市のあり方なんですけれども,それを緩和して,合併によって70万人規模でも政令市として認めましょうということが発表されました。合併の必要性というのはいろいろあるんですけれども,行政の役割として,住民に対して都市の成長度であり,経済力であり,快適性というのを提供しなきゃあならんというのが一つの義務だと思うんです。 成長度の中には,製品出荷額の増大であるとか,人口の伸びであるとか,あるいは小売業の伸びであるとか,また経済力の中で1人当たりの出荷額であったり,1人当たりの所得であったり,労働力の人口がどうであるか。あるいは,快適性の問題であれば,人口1,000人当たりの金融機関が多かったり,あるいは小売店舗,あるいはコンビニがあったり,医療機関はどうか。あるいは下水道の普及率,住宅の一軒家の面積が多いか少ないか,こういう効率が求められ,これを行政上のサービスとしてやっていく必要があると思うんですね。 その中でよく言われておるのが,人口30万人規模が行政として最もサービスのしやすい規模じゃなかろうかと,こう言われておるんですが,本市がもし70万人による政令市を目途とするんであれば,周辺の町村の状況を見ますと75万人程度になるのかなあと思います。そうしますと,3ブロックに分ければ25万人単位の地区もできるんじゃないか。サービスの問題からすると,この件も真剣に取り組まなきゃあならんのじゃないかと思います。しかし,合併には相手があることと同時に,これはなかなか情報公開だけで済ますもんじゃあない,ひそかにやらなきゃならんところもあるかと思いますので,とりあえず本市の政令市に向かうかどうかの気持ちだけを聞かせていただきたいと,こう思っておるわけでございます。 その次に,御南幼児教育センターのあり方についてですが,実はもう少し早く質問しときゃあよかったんです。しかし,私実はこれに,私に手本がおりまして,実は孫がおります。その負うた子ではなしに,負うた孫に教えられということであります。保育園に通っておるわけなんですが,その孫の成長過程を見ておると同時に,保育園の先生方と接しておる中で,非常に心配しとることがあったわけなんです。 実は,この問題は幼保──保育園と幼稚園ですから,保健福祉委員会と
教育委員会の両方にわたっております。大体,所属委員会でのことは本会議では質問をできるだけ控えなさいというのが,私が議員になったころの教えでございました。決まりじゃないようですが,大体そうすべきですよと聞いておるもんですから,所属委員会,すなわち保育園の方に対しましてはそれなりの勉強をさせていただき,今回の質問は
教育委員会に対しての質問とさせていただいております。 その中で,子どもが3歳までは母親のそばにいた方がいいんじゃないか,母親のそばで大きくなった方がいいというような「三歳児神話」,あるいはこれが5歳児まで拡大されて5歳児までは母親のそばにということが言われ,特に今仕事を持ったお母さん方はその問題で随分悩んでいらっしゃったように聞きます。それを補完する意味で,保育園というものがあるわけなんですけれども,保育園の先生方とか,そういう関係者に聞きましても,やはり「三歳児神話」──「三歳児神話」というのは何かというと,3歳児までは母親のそばにいた方がいい,もしそれでなかった場合には将来いろいろな問題児になる可能性が高いんじゃないかというんですね。いわば学級崩壊の問題であったり,切れるということであるとかというようなことも,ひょっとしてこの中に含まれるんじゃないかということが言われ,専門家でも賛否両論があり,また外国でも同じことが語られておるわけで,保育関係者に聞きましても,これを完全に払拭して,いや,そんなことありませんよと,あれは俗説ですよと言い切れた問題じゃなかったと。したがいまして,ここの面につきまして,
教育委員会はどうお考えになっておるのか,これを聞かせていただきたいと思います。 それから,今回公設民営になりますが,2つの性格の異なる法人が一つの場所で運営していくわけですが,こういう問題に関しまして岡山市はどういう役割をするのか,またこれはある意味では実験的なところもありますが,決してこれが失敗に終わることのないようにやっていただきたいと思います。 最後に,国で言えば厚生労働省,片一方は文部科学省が担当するわけなんですけれども,本来やっぱり大局的な見地から物を考えますと,これはやっぱり「児童省」ともいうような形のものができて,一人の子どもに対しては一つのところから物事を考えていくというあり方でもいいんじゃないか。そうしますと,岡山市におきましても,
教育委員会と保育課ということよりも,連絡協議会あるいは連絡会というものをもっと超えた,子どもに対する一つの考えをつくれるような所属のものがあってもいいんじゃないかと思い,今,質問させていただくわけでございます。 以上,甚だ簡単でございますけれども,第1回の質問とさせていただきます。どうぞ懇切丁寧な御答弁をお願いいたします。(拍手)
○議長(宮武博君) 当局の答弁を求めます。 〔市長萩原誠司君登壇〕
◎市長(萩原誠司君) 懇切丁寧にということでありますので,政令市という議論がありましたけれども,恐らくこれはこの間,国の市町村合併支援本部というのがありますね,あそこが出した市町村合併支援プランというもので,もごもごっと政令市の指定要件を緩和するんじゃと。そしてそれが,今,議論になっております静岡県の清水市と静岡市──これはちょうど足すと70万人なもんですから──の人たちが一生懸命運動して,緩和に関する要件は別として,方向性というものが文章に入ったというようなことの中で,恐らく70万人じゃねえんかというような議論が出とるんですね。これは現実であります。 ただ,本当に70万人ということを方針として示したというのは,私も虎さんにも聞いてみたんじゃけれども,それはちゃうでと虎さんはおっしゃっておられるわけでありまして,ようわからんのよ,これ。2説ありまして,一般論としての70万人ではないというのはようわかるんです。ほんなら,静岡の話はどねえなんですかと聞いたところが,うん,それはそれとしてみたいな話をされるもんだから,ようわからん。この際,ひょっとしたらええんじゃねえかというような,そういう感じもある。こういう現状をまず認識しとるのかというようなことで,この間もお話があったんですけれども,認識しとります。 いずれにしても,私の答弁というか,前から申し上げとるんですけれども,既に63万人持っていて,そしていろんな問題はあるけれども,その問題を克服しながら,内部を今度充実していこうよと,サステイナブルにしようよと,国際・福祉都市にしようよと,とにかくいいまちにしようと,これがとにかく私たちの基本路線であります。そして,その結果,じわじわでも結構ですから人口がふえていって,十何年か20年か知りませんけれども,あっと気がついたら政令市になっていいよと言って祝福されるというのが,最も基本的な望みではあります。政令市そのものを目指すんじゃないですよ。とにかく住民福祉というものを目指すと。政令市がそれでおまけで来たら,それでいいじゃないかと,こういうようなことが前から私が申し上げている理念であります。 ただ,周辺のまちとの連携・協力関係というものは,これはやっていこうということで各分野でやっています。 例えば,戸籍の電算化で,倉敷市さんと玉野市さんとも一緒にやらせていただく。これは恐らくほかの町村も入ってくるだろうというような話。あるいは人材育成,研修のところで一緒に,これは鳥取市まで含めてやっているとか,いろいろあるわけであります。既に過去にやっている消防とかごみの問題にも及ぶ,こういうことで連携というものは一生懸命やろうと,こういうふうに言ってきているわけであります。 したがって,私どもとしてはみずから合併を求めてごそごそするというようなことは,考えておりませんと。考えておりませんというのが今までの考え方でありますし,今も大体,基本はそうなんですが,ただほかのところから,おい,頼むよと,ドンドンとドアをノックされた場合にはドアはあけます。何の御用でございますかということで,お話を伺うというような態度はとらないといかんということであります。 それで,そこまで本当はあれなんですけれども,こういう新しい状況が本当にあるんだったら,今までよりも少しいろんな動きを関心を持って見ておく必要があると思うんです。理解がおくれているとか,あるいは頼まれたときに何のことを言っているのかわからんとか,合併のイロハも知らんとか,そんなことじゃあいかんので,ある程度ちょっと関心の度合いを少し上げて,いろんな動きを見ていきたいというような感じだと思いますけれども,懇切丁寧な御答弁になっておれば幸いでございます。
◎教育長(玉光源爾君) 御南幼児教育センターということで,3点のお尋ねがございました。 その1点目は,「三歳児神話」ということで,
教育委員会の見解はということでございます。 私は,子どもというのは,家庭であれ,学校であれ,地域であれ,本当に愛されておると実感ができる,そういう社会でなければならんということは,ずっと言っておるわけであります。それで神話というのは,実際には今から40年ぐらい前でしょうか,母親が子育てをすることが一番いいんだという理論だと思います。けれども,実際に私が見ておって,母親だけが育児に専念するということにはならないと。もちろん,父親も育児について本当に参加していかなけりゃいかんというのが,今ちょっとあるのかないのかわかりませんけれども,数年前にパパママスクールというのが公民館の講座の中にありました。このときに本当に多くの若いお父さんが参加されておるということがあります。そういうことや,最近の子育て広場というものを考えてみても,これはやはり厳しい部分は厳しく,発達課題に応じてきちっと育てていかなければいかん。その中には,集団的な保育も含まれておるというふうに私は理解しております。これが1点です。 それから2点目の,異なる法人が運営する御南幼児教育センターということで,2点のお尋ねがございます。 このことについては,やはり今までも申しましたけれども,幼稚園のよさと保育園のよさをどういうふうにかみ合わせていくかという,この幼保一体型の施設でございます。したがって,それには運営協議会というのがありまして,組織が違うところが一緒になるわけですから,この中で十分話し合いをしていろいろクリアしなければいけん問題はあるかと思いますけれども,ここで就学前の子どもたちが本当によい環境で発達をしていくという,私は発達課題ということを大事にしなきゃいかんということが1つ。 それから,幼稚園には教育要領というのがあります。保育園には保育指針というのがあります。しかも岡山市
教育委員会にはスローガンというものがあります。これをどのようにかみ合わせていき,どのように根づかせていくかということが大きな課題だろうと思っております。 私は常々,「土,水,緑,小動物」ということを言っておりますけれども,このことは子どもの発達課題に物すごくいい面で──利用できると言ったらいけませんけれども,本当に自然というものを大事にするという基盤の中で,この幼児教育センターというものの役割を分担しながら,お互いに岡山式カリキュラムをもとにしまして,これから検討・協議しながら開園に向けて努力しなければいかんと,このように思っております。 それから,例えば岡山市の場合は,保育課と
教育委員会指導課ということですけれども,これはやっぱり組織が違いますから,さらなる連携をとる中で,よりよいものを目指していかなければいかんという気持ちを持っております。 以上でございます。 〔21番則武伸一郎君登壇〕
◆21番(則武伸一郎君) 市長のおっしゃいましたことはよくわかりました。 実は,私は,先月の末に東北から関東方面に行っておりました。そのときに,新聞にこの問題が載っておりまして,実はその新聞は汽車のごみ箱の方へ捨ててしまったんです。それは岡山に帰れば同じ記事が載っておるだろうと思って見ましたところ,関西地区の方には載っていなかったと。それで,慌てて東京の本社に聞きましたら,東京版には載せましたけれども,関西の方は載せておりませんでしたなあというような問題があって,きょう市長がおっしゃいましたように,確かに静岡と清水の合併の問題が入っておるんですけれども,やっぱりこういう問題は,特定の地域の課題ということではなしに,やっぱり岡山市もそのときそのときの状況というものは的確にとらえていただきたいと思います。 かつて,ちょっと年号の間違いがあるかもしれませんが,戦後の昭和27年に広域な合併をし,それから昭和48年,そして52年に合併をして,この今の市域ができたわけなんですね。したがって,単純に63万人の岡山市ができたのも,いろいろな積み重ねによってできたわけなんですから,やっぱりこういう問題を的確につかみながら,さらなる飛躍・発展を望むのも岡山市民の一人の役目じゃないかなあと思っております。 それから,教育長の答弁,ありがとうございました。 実は保育園の孫がおりますんで,送り迎えをたまにするんですけれども,その先生方の話を聞きますと,一番遅い子どもが9時ごろに来ますから,朝10時ごろまでちょうど1時間ぐらいかけてその子ども一人一人の表情というものをつかみ,きょうは機嫌がどうなんかなとか,家で何かあったんじゃないだろうかということを心配しながら子どもの様子を見ておるんだと。ところが,実はそのころに幼稚園の子どもとの交流を申し込まれて,幼保一体の中で交流なんかがあるけれど,もう少し午前中は保育園なら保育園の子ども,幼稚園は幼稚園の子どもでやってくれた方がよかったかなあと思うこともあるんですよというふうな意見を聞くもんですから,それで「三歳児神話」の問題を出して,それも一つの理由として聞かせていただいたわけなんで,やはり今後のカリキュラムの中で十分そこら辺のところは,いろいろの問題点を集約して,そして今後のいい形の実験という言葉が適当かどうかはわかりませんが,いい結果になるようにやっていただきたいと思いまして,私の意見とさせていただきます。 どうもありがとうございました。(拍手)
○議長(宮武博君) 本日はこれをもって打ち切り,次の本会議はあす午前10時に開き,引き続き個人質問を行います。 本日はこれをもちまして散会いたします。 御苦労さまでした。 午後4時9分散会...