平成13年 2月定例会 平成13年2月
定例岡山市議会 議 事 日 程 第10号 3月21日(水)午前10時開議第1 甲第5
号議案~甲第83号議案第2 平成12年陳情第19号
JRバス事業者に対する補助金等の制限の撤廃を求める意見書の提出について 陳情第2号 消費税の増税反対と
食料品非課税化を求める意見書の提出について 陳情第3号
小児期発症インシュリン依存型糖尿病の
特定疾患指定等を求める意見書の提出について 陳情第4号
男女共同参画社会基本法に基づく業者婦人の施策の充実について 陳情第5号
家族従業者の労働・
健康実態調査の実施について 陳情第6号
自然エネルギー発電促進法の早期制定を求める意見書の提出について 陳情第7号 保健所による収容犬・猫の希望者への譲渡推進について 陳情第9号 岡山市
朝日出張所の現行業務を存続させることについて第3 諮問第1号
人権擁護委員候補者の推薦について第4 乙第1号議案
岡山市議会委員会条例の一部を改正する条例の制定について第5 意見書案第1号 家庭内暴力(ドメスティック・バイオレンス)の防止及び被害者の保護に関する法律の早期制定を求める意見書第6 意見書案第2号 「
自然エネルギー発電促進法」の早期制定を求める意見書第7 意見書案第3号
家電リサイクル法に関する意見書第8 意見書案第4号
WTO農業交渉に関する意見書第9
常任委員会及び
議会運営委員会における閉会中継続審査及び継続調査について 1 継続審査 〇
総務委員会 請願第1号 岡山市の
建設工事発注基準等の改善について 平成12年陳情第29号 岡山市
建設工事請負業者選定要領の改正について 〇
建設委員会 平成12年陳情第31号
地下市民ギャラリーの存続について 〇
文教委員会 請願第2号 岡山市における
小・中学校教科書採択制度の改善について 平成12年陳情第28号 岡山朝鮮初中級学校に対する補助金等の支給について 平成12年陳情第32号 公正で民主的な
教科書採択を求める意見書の提出について 陳情第1号 私学助成の大幅増額を求める意見書の提出について 陳情第8号 ゆきとどいた教育を保障するための意見書の提出について 2 継続調査 〇
総務委員会 財政問題について
行財政改革について 入札・契約事務について 分庁舎計画について 地域振興について 総合計画及び実施計画について 行政機関の再編について 国際交流について
自転車等駐車場について
国民健康保険事業について
男女共同参画の推進について 国体開催について
情報化施策について 〇
保健福祉委員会 同和行政について 福祉行政について 保健行政について
環境衛生行政について
環境保全行政について 病院事業について 〇
環境消防水道委員会 廃棄物の処理及び清掃について 消防力の整備充実について 水道事業について 〇
経済委員会 商・
工業振興対策について 観光対策について
農林水産業振興対策について 市場対策について 〇
建設委員会 都市計画について 都市再開発について 区画整理について 公園緑地について
道路橋りょう・河川港湾について 建築・住宅について 開発行為について 駐車場について
総合交通対策と路面電車について 西部新拠点について 下水道について 公共工事について 〇
文教委員会 学校教育について 社会教育について 同和教育について 教育施設について 青少年問題について 通学区域について 学校給食について 〇
議会運営委員会 議会の運営及び議長の諮問について 議会に関する条例等について …………………………………会議に付した事件 日程第1 甲第5
号議案~甲第83号議案 日程第2 平成12年陳情第19号,陳情第2号~陳情第7号,陳情第9号 日程第3 諮問第1号 日程第4 乙第1号議案 日程第5 意見書案第1号 日程第6 意見書案第2号 日程第7 意見書案第3号 日程第8 意見書案第4号 日程第9
常任委員会及び
議会運営委員会における閉会中継続審査及び継続調査──請願・陳情,調査 ──────〇──────出席議員(51人) 1番 下 市 香乃美君 2番 横 田 悦 子君 3番 田 畑 賢 司君 4番 崎 本 敏 子君 5番 竹 永 光 恵君 6番 浦 上 雅 彦君 7番 和 氣 健君 8番 三 宅 員 義君 9番 成 本 俊 一君 10番 垪 和 秀 光君 11番 安 井 聰君 12番 礒 谷 和 行君 13番 田 口 裕 士君 14番 鷹 取 清 彦君 15番 高 津 利 明君 16番 近 藤 昭君 17番 羽 場 頼三郎君 18番 若 井 達 子君 19番 田 原 清 正君 20番 佐々木 清 巳君 21番 井 村 嘉 久君 22番 吉 本 喜 一君 23番 柴 田 健 二君 24番 太 田 正 孝君 25番 三 宅 英 夫君 26番 三 木 亮 治君 27番 伏 見 源十郎君 28番 有 井 靖 和君 30番 楠 木 忠 司君 31番 増 川 英 一君 32番 松 岡 茂君 33番 藤 井 義 人君 34番 土 肥 啓 利君 35番 宮 武 博君 36番 宮 川 日 吉君 37番 河 合 和 成君 38番 亀 井 章君 39番 則 武 伸一郎君 40番 貝 原 信三郎君 41番 垣 下 文 正君 42番 田 中 昭 三君 43番 高 月 由起枝君 44番 本 郷 由 子君 45番 則 武 宣 弘君 46番 田 尻 祐 二君 47番 磯 野 昌 郎君 48番 山 田 勇君 49番 花 岡 薫君 50番 藤 原 貢君 51番 堀 川 進君 52番 磯 村 博君 …………………………………欠席議員(1人) 29番 串 田 務君 ─────────────説明のため出席した者 市 長 萩 原 誠 司君 助 役 菱 川 公 資君 助 役 時 枝 繁君 収 入 役 高 田 武 子君 市 長 公 室 長 原 口 英 夫君 参 与 天 野 勝 昭君 総 務 局 長 橋 本 豪 介君 参 与 岩 崎 範 子君 財 政 局 長 細 見 邦 雄君 保 健 福祉局長 服 部 輝 正君 参 与 高 塚 幸 子君 環 境 事業局長 中 山 正 汎君 経 済 局 長 和氣島 美 彦君 都 市 整備局長 西 崎 日出男君 下 水 道 局 長 平 林 正 行君 西 大 寺支所長 太 田 武 正君
水道事業管理者 遠 藤 嘉 昭君 病 院 局 長 藤 原 作 馬君 消 防 局 長 上 池 郁 夫君
選挙管理委員会 委 員 長 服 部 忠 文君 事 務 局 長 鏡 原 憲 二君 監 査 委 員 委 員 小 田 廸 子君 農 業 委 員 会 事 務 局 長 竹 本 里 志君 教 育 委 員 会 委 員 長 西 田 秀 史君 教 育 長 玉 光 源 爾君 ─────────────出席した
議会事務局職員 局 長 渡 邉 光 章君 次 長 近 藤 洋 士君 次 長 吉 田 栄 城君 議 事 課 長 渡 辺 博 重君 調 査 課 長 森 年 利 子君 午前10時3分開議
○議長(磯村博君) 皆さん御苦労でございます。 これより2月
定例市議会第10日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は51名であります。 ─────────────
○議長(磯村博君)
会議録署名議員に鷹取議員,田原議員のお二人を指名いたします。 ─────────────
○議長(磯村博君) 本日の議事日程はお配りいたしておりますとおりでございます。 ─────────────
○議長(磯村博君) この際御報告申し上げます。 お配りいたしておりますとおり,監査委員から定期監査及び
例月現金出納検査の結果について報告がありましたので,御報告申し上げます。 ──────〇──────
△日程第1 甲第5
号議案~甲第83号議案 ─────────────
○議長(磯村博君) 日程に入ります。 日程第1は,甲第5
号議案平成13年度岡山市
一般会計予算について以下79件の議案についてであります。 これらを一括上程いたします。 これらの議案につきましては,それぞれ所管の
常任委員会において御審査をいただいておりますので,これより委員長の報告を求めます。 まず,
総務委員長の報告を求めます。 〔38番亀井章君登壇,拍手〕
◆38番(亀井章君) 皆さんおはようございます。
総務委員会の報告をさせていただきますが,きのうから風邪を引きましてちょっとお聞き苦しいところがあるかもわかりませんけれど,御容赦いただきたいと思います。 それでは,
総務委員会における審査の経過並びに結果について御報告いたします。 本委員会に付託された案件は,甲第5
号議案平成13年度岡山市
一般会計予算について外24件の議案であります。 これらの審査に当たりましては,4日間にわたって当局の説明を聴取し,精力的かつ慎重に審査いたしました結果,いずれも原案のとおり可決並びに同意すべきものと決定いたしました。 なお,甲第5号議案,甲第9号議案,甲第28号議案,甲第30号議案,甲第59号議案,甲第66号議案,甲第74号議案については,一部の委員から反対の表明がありましたので,これらの議案については賛成多数で,他の案件については全会一致であったことを申し添えておきます。 ここでは,審査の過程におきまして委員から出されました指摘,質問の中から,特に議論のありました甲第28
号議案岡山市支所及び
出張所設置条例の一部を改正する条例の制定について,甲第30
号議案岡山市立市民会館条例の一部を改正する条例の制定について,甲第59
号議案財産を出資の目的とすることについて,甲第66
号議案平成12年度岡山市
一般会計補正予算(第6号)について,甲第5
号議案平成13年度岡山市
一般会計予算について順次御報告いたします。 まず,議論となった甲第28
号議案岡山市支所及び
出張所設置条例の一部を改正する条例についてであります。これは
西大寺支所朝日出張所の業務内容を縮小し,
市民サービスコーナー的機能を有する通称「あなたの窓口」を設置するものであります。 この条例の審査に当たっては,同出張所の現行業務の存続を求める陳情が出されていることなどを受けて,委員から,地元住民の合意形成の状況とその判断根拠は何かとの質問があり,当局から,
朝日学区連合町内会長を通じて,
単位町内会長以下へ周知を図るよう依頼し,ほぼ了解が得られた旨,
連合町内会長から聞いている。また,陳情が出されたことを受け,さらに直接
単位町内会長等に説明を行いたい旨,
連合町内会長に伝えたが,
連合町内会長からはその必要はないと言われ,反対者等には直接表明はしていないとの答弁がありました。 この答弁に対してさらに委員から,
連合町内会長とのやりとりだけで物事を進めるのではなく,反対者等に直接説明を行い,意見等も聞きながら納得してもらうような形で進めていくべきであるとの指摘があり,当局から,
取り扱い業務の内容については今後地元へ行き,十分な説明を行った後,合意を得てから推進していきたい。その状況については,今後,当委員会に報告したいとの答弁があったのであります。 次は,甲第30
号議案岡山市立市民会館条例の一部を改正する条例の制定についてであります。 これは市民会館の管理業務を
株式会社岡山コンベンションセンターへ委託すること等を主な内容としたものであります。 この条例の審査に当たっては,委託の目的とその効果といった観点から質疑が行われました。 まず委員から,市民会館が持つ文化性を担保する必要があるが,
株式会社岡山コンベンションセンターは管理業務に精通した職員を抱えておらず,さまざまな団体を招致するノウハウがあるとの共通認識もない。さらに,フォーラムシティビルの管理を丸投げで委託に出すような現時点での業務実績のない
株式会社岡山コンベンションセンターに委託する理由は何かといった質問が出され,当局から,
株式会社岡山コンベンションセンターは,昨年7月に
コンベンションの推進を目的に設立され,6月以降の
ママカリフォーラムの予約状況も好調である。また,経営も第三セクターでありながら,
独立採算方式がとられている。
ママカリフォーラムとの一体管理により,効率性が向上するとともに
コンベンション情報の共有化を図ることができ,市民会館のさらなる利用率向上につながるものと期待される。移行期間中は市職員を派遣し,円滑な実施に努めるほか,内容的にも現状と全く変わりなく,
市民サービスもむしろ向上するものと考えているとの答弁がありました。 この答弁を受けて,平成9年度,10年度の人件費と
委託設計書の提出を受けた上で,さらに委員から,1,岡山市が出資している会社であれば,
コンベンション情報の提供を受けるのは当然であり,業務提携という形でも十分である。2,稼働率向上というが,市民会館の稼働率は約80%と全国的にも引けをとらない数字となっている状況の中で,これ以上何を求めるのかといった質問,指摘が出され,当局から,昨年,市民会館の開館時間延長を検討した際に,委託の方法によれば現行の6人配置による
ローテーションが可能となるといったメリットがあることも考慮したとの答弁がありました。 この答弁に対してさらに委員から,1,
ローテーションは早出,
遅出等創意工夫により直営でも対応でき,人員配置はパート等でも可能だ。行革面や
人員配置面等,全庁的な立場からの協議検討が十分されていないのではないか。2,出向職員の人件費を岡山市が支払うのであれば,経費縮減につながるとは言えない。また,市民会館は7月開館予定であるにもかかわらず,1年間分の設計がされているのはおかしい。
委託契約書及び
委託仕様書は提示できるのかとの指摘,質問があり,当局から,1,
機構改革検討の際に
コンベンションといった機能面をもあわせて,
シンフォニーホール等とともに俎上に上げて,
貸し館管理運営業務の外部委託を協議したが,当面,市民会館から先行的に実施することにした。2,
委託契約書案等については,議決されていない現段階では提示できないとの答弁がありました。 この答弁に対して当委員会としては,この委託には
行財政改革の視点はなく,しかもこの時期に具体的な契約内容を明らかにできないということや,7月開館にもかかわらず,4月1日から1年間の費用積算をしていることは問題であることから,3月中に開催予定の当委員会に改めて
仕様書等契約内容を提示するよう求めて採決に移ったのであります。 次は,甲第66
号議案平成12年度岡山市
一般会計補正予算(第6号)について及び甲第59
号議案財産を出資の目的とすることについてであります。 これは平成13年5月に設立が予定されている
株式会社リットシティ(仮称)へ出資金500万円と
パーソナルコンピューター12台及び
サーバー機器1台の財産を出資しようとするものであります。 これについては,
株式会社リットシティ(仮称)の実態を把握するための質疑が委員から相次いで出され,本会議等での質問以外に新たに明らかになった事項として,1,現時点での
株式会社リットシティ(仮称)への資本金,
出資予定事業者は日立製作所,日本IBM,富士通,
NTT西日本,
リオスコーポレーションなど29社で,全体の資本金は4億円程度を見込んでいるが,そのうち8社は出資金額が未定であること。2,今後の予定としては,3月下旬に発起人会を設立,3月下旬から4月上旬にかけて株式の募集を経て,5月上旬に会社設立の予定であり,全体の資本金額の確定時期は4月中旬であること。3,
株式会社リットシティ(仮称)が債務超過に陥っても,市から債務保証や増資を一切行わないこと。4,代表取締役には
NTT西日本から,取締役には
リオスコーポレーション等から3名がそれぞれ就任する予定で,
コンサル業務については日本IBMが,
IT基盤サービス業務については日立製作所が,
e-ビジネス業務については
NTT西日本が,企画・営業等は
リオスコーポレーションがそれぞれ中心となって行うこと。5,
株式会社リットシティ(仮称)が参加企業の調整を行い,本市のIT化の役割を担うこと。6,今議会で予算や条例が議決されないと,岡山市が発起人になれず,
具体的事務手続に入れないこと。7,岡山市の希望としては役員の中の監査役を希望しているが,正式な検討課題とまではなっていないことなどが当委員会の質疑の中で明確になりました。 こうした事実に対して,1,これらの企業が集まることによってどのように
株式会社リットシティ(仮称)自身が技術錬磨して業務を遂行していくのかといった会社の戦略が見えず,理解もできない。2,
株式会社リットシティ(仮称)は業務実績もなく,
入札参加資格がないと思われるにもかかわらず,平成13年度予算で岡山市から委託が予定され,
株式会社リットシティ(仮称)の収入見込みとして計上されているように,
IT基盤サービスや
e-ビジネス業務など,事業計画において想定している収入の大半は,岡山市からの委託料であり,将来的には
株式会社リットシティ(仮称)の収益を補うために委託に出されるといったことが生じるおそれがある。3,
株式会社リットシティ(仮称)が
情報水道構想の
推進そのものを行う会社であると想定されており,
株式会社リットシティ(仮称)と参加各企業やその他同業種企業との関係における公平性,透明性の問題,さらには技術開発や
コストダウン等の競争力の弱体化などが危惧されるといったことから,
株式会社リットシティ(仮称)の設立を待って出資をしていくべきであるという一部委員側の主張と,1,
出資予定企業は
株式会社リットシティ(仮称)が独自にまとめた事業計画を精査しており,各企業とも事業展開を認めるということが前提にあること。2,
株式会社リットシティ(仮称)は,本市の
電子自治体構築や
地域情報水道構想実現といった面で必要不可欠であり,全国に例のないものに取り組んでいるというところで見えにくい部分もあるが,市民の権利・利益を保護するために市の介入のあり方を明確化した上で,情報技術の集積を本市の基盤として全国に影響力を行使したいこと。3,岡山市の技術の独占的企業とは想定していないし,収入源も他の自治体や国の事業も想定している。また,監査役への就任や株主総会による経営状況のチェックにより,透明性も確保できることなどから,発起人として出資することにより,設立の時点から
株式会社リットシティ(仮称)に関与していきたいとする当局との主張が対立したのであります。 こうした中,当委員会としては,
株式会社リットシティ(仮称)については,全くの新しい取り組みであり,手探りの面もあるが,市民の税金を使う以上,真っ暗やみではなく,薄明かりが見える程度のことをしてから進めるよう,厳重なる注意を喚起するとともに,審査の中で出た意見に細心の注意を払いながら取り組むよう求めて採決に移ったのであります。 次は,甲第66
号議案平成12年度岡山市
一般会計補正予算(第6号)について及び甲第5
号議案平成13年度岡山市
一般会計予算についてであります。 ここで議論になったのは,
JR山陽本線岡山駅-庭瀬駅間及び
JR赤穂線東岡山駅-大多羅駅間の新駅設置に向けた
交通問題対策事務費の調査委託料の予算であります。 この予算については,平成12年度当初予算に1,500万円が計上されていたが,整備に向けてのJRとの基本的合意に至らなかったことから,12年度2月補正予算で1,100万円余を減額した上で,平成13年度当初予算に1,000万円を計上していることを受けて,その理由やJRとの協議の状況についての質問が委員から出され,当局から,平成12年度には11年度に行った
需要予測調査に基づき,駅周辺のまちのあり方や駅舎や駅周辺のイメージを描く予定であったが,このうち駅舎や駅周辺のイメージについては,JR側に機運の醸成はできているものの,正式な共通認識が得られるまでに至っておらず,一度減額させていただき,協議中の作業に,ある程度めどがついた時点で改めて着手したい。地元で期成会をつくって考え方を出していきたいとの話もあり,地域の声を反映させながら
関係各課一体となって交渉に当たり,平成13年度では必ず次のステップに着手するという決意で臨みたいとの答弁がありました。 この答弁に対してさらに委員から,経常経費の対前年度比5%カットなど歳出削減する中で,今後の進展が不明確であり,新駅を設置するために本当に必要なものは何かについての再検討もなく,当初予算に計上することは問題であり,提案するのであれば新駅設置の基本条件をクリアできるきっちりとした成果が出せる実りあるものをつくるようにとの指摘があったのであります。 次は,甲第5
号議案平成13年度岡山市
一般会計予算についてであります。 ここではまず,
情報水道構想維持管理費負担金6,300万円余が議論になりました。 これは,下水道施設の管理と
情報水道構想としての活用といった側面を持つ
下水道光ファイバの
維持管理費と公債費の償還分について,使用割合に応じて
下水道費特別会計と案分して負担するものであり,現在の
下水道費特別会計の仕組みでは管理費が
下水道使用料にはね返ることになることを受けて,委員から,
情報水道構想維持管理費が
下水道費特別会計からも支出されることになれば,平成12年6月定例会での,光ファイバの管理費を,基本的には住民の方々に反映させるというか,
下水道使用料にコストを反映させる必要もないし,する考えもないとの市長答弁と整合性がとれなくなる。市長答弁を具体化する仕組みを早急につくるべきではないかとの指摘があり,当局から,原則的には下水道の汚水負担分は使用料の対象経費になるため,
下水道使用料に反映されるが,政策的判断に立って市長が答弁されており,下水道局としても,次回の使用料の見直しを行う際の審議会等の場で,市長答弁に沿った形で考えてもらうよう努力していきたいとの答弁があったのであります。 次は,デジタルミュージアム(仮称)整備推進事業費4,000万円余であります。 これは,駅元町再開発事業(第2工区)ビルへのデジタルミュージアム(仮称)整備に向け,整備計画を策定するための委託料及びホームページ上にリットシティミュージアムを立ち上げるためのコンテンツ等作成委託料であります。(仮称)岡山市立総合歴史博物館基本構想を策定した岡山市博物館施設等建設調査専門委員会の委員が,岡山市デジタルミュージアム(仮称)構想・整備検討委員会委員に入っていないことを受けて,委員から,1,岡山の歴史的アイデンティティーである「吉備文化の伝統」,「岡山城と城下町との発展」,「児島湾域の干拓の過程」という3本柱を具現化する際には,(仮称)岡山市立総合歴史博物館基本構想に携わった委員の知識や体験を生かすべきではないか。2,博物館の中にどういった実物展示を行うかを検討していないのに,なぜデジタルミュージアム構想が策定できるのかといった指摘,質問が出され,当局から,岡山市デジタルミュージアム(仮称)構想・整備検討委員会の中には全国的レベルの有識者や現職の美術館長もおり,貴重な意見をいただいている。また,構想・整備検討班には調査専門委員会の事務局として,ノウハウを蓄積した職員や学芸員の資格を持つ職員もおり,専門家からは必要に応じてアドバイザーとして意見を聞くことも必要と考えているとの答弁がありました。 この答弁に対しさらに委員から,1,内部の展示物が決まってから建物の外形が決まるのが本来の姿であり,建設場所の変更は駅元町再開発事業(第2工区)ビルのテナントスペースを埋めるためとの見方もできる。実物展示はどのようなものにするのか等の基本計画をまず考えるべきではないか。2,調査専門委員会委員との協力関係を明確に位置づけるべきであるとの趣旨の指摘等があり,当局から埋蔵文化財センターに収集保存している出土品や民俗資料館等の民俗資料などを足がかりに,専門的な立場の意見を聞きながら平成13年度でリスト作成に取り組みたい。そのため実物展示については,専門家の意見,ノウハウを引き出せる体制づくりを検討委員会のもとにぜひ考えていきたい。そのことにより,平成13年度の1年間をかけて基本構想をしっかりと検討し,14年度に基本計画策定に着手するということで,実現に向けての第一歩を踏み出していきたいとの答弁があったのであります。 最後は,歳入第21款市債のうち臨時財政対策債についてであります。 これは,国の交付税及び譲与税配付金特別会計,いわゆる交付税特会の約38兆円に上る財源不足に対応するため,国と地方の責任分担の明確化,財政の透明化を図る観点から,従来の交付税特別会計借入方式を見直し,地方負担分については臨時財政対策債により対応することになったことから,本市においても平成13年度で26億円の臨時財政対策債を発行しようとするものであります。 この予算に対して委員から,1,日本経済が緩やかなデフレにあることを認めた月例経済報告が発表され,デフレによる実質金利負担増への懸念や,起債による未来世代の負担の問題もあり,毎年400億円から500億円の借金増については,本市としても考え方を改めるべき時期に来ているのではないか。2,ある意味で破綻しているとも言える交付税制度そのものの抜本的改正を国へ働きかけるべきではないかとの指摘があり,当局から,1,借金体質については危機感を持っているが,まだ実施していかなければならない事業もあり,運営上やむを得ずといった面と,有利な財源措置によるネットコストの低減といった面の両にらみで取り組んでいる。将来的な負担の推移については,本年5月ごろ発表する財政総点検の中で検討したい。2,地方分権推進委員会における議論の動向を見守る一方で,税財源の充実を国に求めていきたいとの答弁があったのであります。 最後に,当委員会における議案審査を通じての,総論的な問題点について御報告いたします。 市長の行政執行のあり方については,これまで
総務委員会委員長報告等において再三問題点を指摘してきました。これからの行政運営の推進に当たっては,市長の言われるようにスピード感が求められることは確かであります。しかしながら,市民の税金が使われる以上,市民,とりわけ市民の代表である議会への説明責任を全うするという責務を負うことは論をまたないところであり,当然,議案説明についても,周到に準備され,かつ十分な理解が得られるだけの理論武装が必要であることは今さら申すまでもありません。 また,国との関係でやむを得ない部分はあるにしても,議案の提出時期や内容についてもしかりであります。市長のトップダウンによる政策決定の弊害の結果,執行部職員との十分なコンセンサスが図られていないとも受け取れる状況を露呈したともとれるものであり,行政執行のあり方について,今後は公平性,整合性,必要性,合理性などあらゆる面から十分な検証を行った後に議案提案するよう,強く求めるものであります。 以上で
総務委員会の報告を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(磯村博君) 次に,保健福祉委員長の報告を求めます。 〔46番田尻祐二君登壇,拍手〕
◆46番(田尻祐二君) おはようございます。
保健福祉委員会における審査の経過並びに結果について御報告いたします。 本委員会に付託されました案件は,甲第5
号議案平成13年度岡山市
一般会計予算について外20件の議案についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,いずれも原案のとおり可決並びに同意すべきものと決定いたしました。 なお,甲第5
号議案平成13年度岡山市
一般会計予算,甲第22
号議案平成13年度岡山市病院事業会計予算,甲第80
号議案平成12年度岡山市病院事業会計補正予算(第3号)については,一部の委員から反対の表明がありましたので,これらは賛成多数で,他の議案については全会一致であったことを申し添えておきます。 それでは,審査の過程におきまして,特に議論のありました2点に絞って御報告いたします。 第1点目は,甲第22
号議案平成13年度岡山市病院事業会計予算中,医療情報システム構築費についてであります。 これは市民病院にオーダリングシステムを導入するための予算で,2億7,246万円余が計上されております。 委員から,このシステムを導入することにより,どのようなメリットがあると考えているのかとの質問があり,当局から,システム導入により患者の待ち時間短縮,医療事故の防止,診療報酬の請求漏れ削減などが期待される。また,それだけにとどまらず,システムを導入するための事務改善の取り組みを通して,病院の生き残りをかけ,効率よい医療サービスを提供するという職員の目的意識の統一が図れるという効果も大きい。単に機械が入るだけではなく,病院システム全体が変革されることが重要であるとの答弁がありました。 このことを受けて委員から,
市民サービスの向上,内部的士気の高揚,ひいては収益の改善につながるものと大いに期待したいとの発言がありました。 2点目は,今回の予算を審査する中で,電算業務委託料の中にパッケージソフトの改良に多額の予算が計上されているものが見受けられたことについてであります。 委員から,全国的に利用されているシステムの改良について,これほど多額の経費を要するのか疑問であるとの意見があり,今後の予算執行に当たっては関係課とも十分協議し,適正に行うよう強く求めたのであります。 このほかにも審査を通じて,委員からさまざまな意見,要望がありましたが,当局においてはこれらに十分留意し,予算執行に努められるよう申し添えまして,
保健福祉委員会の報告を終わります。 ありがとうございました。(拍手)
○議長(磯村博君) 次に,環境消防水道委員長の報告を求めます。 〔16番近藤昭君登壇,拍手〕
◆16番(近藤昭君) おはようございます。
環境消防水道委員会の御報告を申し上げさせていただきます。
環境消防水道委員会における審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。 本委員会に付託されました案件は,甲第5
号議案平成13年度岡山市
一般会計予算について外9件の議案についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,いずれも全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 ここで,審査の過程で委員から出されました意見等について御報告申し上げます。 1点目は,平成12年度岡山市
一般会計補正予算中,岡南環境センター整備事業費についてであります。 この予算は,岡南環境センターにダイオキシン排出規制等に対応した改修を施すものであり,本年7月末に運転を休止し,本格稼働は平成15年3月の予定であるとの説明がありました。岡南環境センターの業務が停止する間,東部クリーンセンターと当新田環境センターの2カ所で可燃ごみを受け入れることについて,委員から,当新田環境センターでは,平成11年9月に廃プラスチックと砂が結合した塊が不燃物取り出し口に詰まり,炉の運転を停止するという事故を引き起こしているが,岡南環境センター休止中に同様の事故を防止するための対策はとられているのかとの質問がありました。 当局から,当新田環境センターにおいては,炉内の清掃頻度を上げることにより再発防止策を講じている。また,本年8月から本格稼働する東部クリーンセンターは,ごみの焼却能力,ごみを保管する能力ともに当新田環境センターを上回っている。同施設の稼働により当新田環境センターへのプラスチック類の一極集中が避けられ,ごみ質の均一化が図られることにより,事故原因の解消につながると考えているとの答弁がありました。 2点目は,甲第42
号議案岡山市浅越スポーツパーク条例の制定についてであります。 この条例は,浅越スポーツパークを設置するために制定するもので,スポーツパークの施設の中の「ふれあい広場」は,家族連れなどのグループで来場した場合,休憩,バーベキュー等の食事が可能な空間であるとの説明に対し,委員から,この浅越スポーツパークは,以前,最終処分場として使用していたときに,そこから発生した可燃ガスに引火して起きたと考えられる爆発事故があった。バーベキュー等で火を使うが,その点の安全面での対策はとられているのかとの質問があり,当局から,ごみと覆土との間にガス抜き管を碁盤の目状に入れ,大気へガスを拡散させることにより,安全性を確保しているとの答弁があったのであります。 以上をもちまして
環境消防水道委員会の報告を終わります。 ありがとうございました。(拍手)
○議長(磯村博君) 次に,経済委員長の報告を求めます。 〔20番佐々木清巳君登壇,拍手〕
◆20番(佐々木清巳君) おはようございます。 早速ですが,
経済委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は,甲第5
号議案平成13年度岡山市
一般会計予算について外6件であります。 これらの審査に当たりましては,当局から説明を聞き,慎重に審査いたしました結果,いずれも全会一致で原案のとおり可決並びに同意すべきものと決定いたしました。 次に,議案の審査の過程におきまして,委員から出されました主な質問,意見等について順次御報告申し上げます。 まず,甲第5
号議案平成13年度岡山市
一般会計予算,歳出第7款商工費第20目観光費中,観光誘致対策事業費についてであります。 委員から,観光客の市内への入り込み客数が,岡山県への入り込み客数の6分の1以下となるなど,年々減少している。年間の入り込み客数の目標を設定して,これが達成できる財政と人員の確保を図るべきではないかとの指摘があり,当局から,観光は商工業にも影響する経済的波及効果が大きい分野であり,特に力を入れていきたい。入り込み客数の目標を設定するなど,新たな都市観光,企業
コンベンション等を通じた宿泊が期待できる施策に重点を置きながら検討していきたいとの答弁がありました。 次に,岡山まつり開催事業費についてであります。 ここでは特に,夏に一本化されるおかやま桃太郎まつり開催事業負担金1億4,000万円について,これまでの各祭りに対する岡山市負担金の割合がイベントごとに異なっていることから,これをどう調整していくかが議論の焦点となりました。 当局から,負担割合はそれぞれの祭りの創設時の協議の中で決定され,現在まで引き継がれている。今回の予算は,これまでの実績に新たなイベントを上乗せしたものであり,「桃太郎」と「うら」を祭りの基本コンセプトにしたいと考えている。21世紀初頭に当たって,中四国を代表する祭りに育てるためにも,市を含め関係団体が一体となって,ことしの夏の開催に向けて立派なものに仕上げていきたいとの説明がありました。 これに対して委員から,本市では,祭り以外にも支出する負担金が数多くある。公費で負担する以上,負担割合については全庁的な問題として,一定のルールづくりを検討すべきではないかとの指摘があったのであります。 次に,甲第6
号議案平成13年度岡山市
下水道費特別会計予算,歳出第17款農業集落排水事業費についてであります。 委員から,農業集落排水事業は,非農家に対する補助制度がなく,非農家は多額の負担を強いられることとなる。市民にとって農業集落排水も下水道も同じ下水であり,今後,維持管理を下水道局ですることとなれば,負担金,使用料,市民合意のあり方等についても整理すべき時期に来ているのではないかとの意見がありました。 これに対して当局から,市の中でどのような施策の位置づけになるか,法的な整理も含め検討していきたいとの答弁があったのであります。 次に,甲第8
号議案平成13年度岡山市中央卸売市場費特別会計予算についてであります。 委員から,平成13年度当初予算からは,市場活性化への積極的な施策が見えてこない。現在の市場は,空き店舗が増加し取扱高が年々減少するなど,大きな問題を抱えているため,開設者においては,中・長期の市場目標を立てて,その解決に向けて具体的な施策を検討すべきである。あわせて,平成14年度からの公営企業法の適用を踏まえ,経営努力により一般会計からの繰入金を極力抑制するべきであるとの指摘がありました。 これに対して当局からは,取扱高の減少に歯どめをかけるべく,情報化の推進など市場関係者と連携し,活性化に向けた努力をしていきたいとの答弁がありました。 次に,甲第66
号議案平成12年度岡山市
一般会計補正予算(第6号),歳出第5款労働費,勤労者融資資金貸付金7,000万円の減額であります。 委員から,融資件数が減少したのは,低金利時代にもかかわらず,3.4%の利率が高いからではないか。本当に困った人が幅広く利用できるような措置は検討できないのかとの指摘があり,当局から,借入の減少は,景気低迷による個人消費の冷え込み等によるものではないかと考えている。利率については,指摘を踏まえ,今後,労働金庫と協議したいとの答弁があったのであります。 次に,第7款商工費第20目観光費中,国民宿舎運営交付金3,000万円の減額についてであります。 これは利用客の減少に伴うものであるとの当局からの説明を受け,委員から,市内全般の旅館,ホテルの利用状況が落ち込んでいる。ホテルの撤退,閉店という厳しい経営状況下において,国民宿舎としての当初の設立目的が,時代世相に合わなくなっているのではないか。その存続を含め,抜本的に見直す時期に来ていると思う。国や関係団体と十分協議して,今後の方針を打ち出してほしいとの要望がありました。 以上,数点にわたって報告しましたが,そのほか委員会審査の過程で各委員からさまざまな意見が出されております。当局におかれましては,委員会の意見としてしっかりと受けとめ,今後の市政発展に十分反映されるよう申し添えて,委員長報告を終わります。(拍手)
○議長(磯村博君) 次に,建設委員長の報告を求めます。 〔42番田中昭三君登壇,拍手〕
◆42番(田中昭三君)
建設委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は,甲第5
号議案平成13年度岡山市
一般会計予算について外18件の議案についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,いずれも全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 なお,審査の過程におきまして,委員から出された意見,質問のうち,ここでは特に岡山操車場跡地公園を含む西部新拠点地区の整備及び
下水道費特別会計の現状と課題について御報告申し上げます。 まず,岡山操車場跡地公園を含む西部新拠点地区の整備についてであります。 ここで委員から,1,8月のアクションスポーツパークのオープン時までに,駐車場及び出入り口をどう整備するのか。 2,これまで部分的な計画の内容は細切れで提示されてきたものの,西部新拠点地区の全体像は一向に示されないため,先を見据えた議論が困難な状況だ。平成12年度予算に取り組んできた全体計画はどうなっているのか。 3,市民の貴重な税金を投入し,話題性・集客性・採算性を追求していく以上,アクションスポーツパークの運営を行う新会社には,責任ある運営を望みたい。契約期間も1年や2年ではなく,ある程度,長期間にわたるものとすべきではないかとの質問があり,当局から,1,本年10月の多目的ドーム着工までは東エリア8ヘクタールのうち5ヘクタール部分は,臨時駐車場として活用可能である。ドーム着工後は隣接する野田の駐車場用地の約半分に当たる約1万2,000平方メートルを駐車場として暫定整備し,利用に供したいと考えている。出入り口の確保については,工事の状況により安全面に配慮しながら柔軟に対応したい。 2,本年3月31日を期限としてコンサルに調査を委託しながら,操車場跡地部分の利用のあり方に加え,370ヘクタールに及ぶ西部新拠点地区全体の計画を検討している。現在,取りまとめの最終段階に入っており,もう少し時間が必要だ。基本的な部分を政策決定した上で提示したいと考えている。 3,地元企業と経営ノウハウを持つ県外企業の数社からなる民間全額出資の新会社が,遅くとも4月中旬には設立できる見込みである。これまでは5年程度の契約期間を念頭に置いていたが,新会社が設立した段階では,できるだけ長期の契約ができるものを前提に,協議してまいりたいとの答弁があったのであります。 さらに委員から,平成12年度で取り組んだ西部新拠点地区整備基本計画策定の成果が示せないとはどういうことか。新年度予算の編成に当たっては,当然,その成果を踏まえた上での予算要求かという点が査定されるはずだ。各論が動き出す以上,方向性ぐらいは示すべきではないかとの指摘があり,当局から,スポーツ広場としての暫定整備を行い,既に市民の利用に供している中央エリアについては,隣の東エリアにアクションスポーツパークや多目的ドームが完成した段階での形を踏まえながら,スポーツ広場を発展させたレイアウトを考えているところだ。 また,鉄道建設公団用地2.5ヘクタールを含む西エリアについては,平成11年度に行った広域都市機能調査で,新駅周辺をメーンに,医療・福祉,商業機能の展開を図るという大まかな方向性を示しているが,現在,リハビリ施設や総合病院を想定した調査などのさまざまな選択肢を考えているところだ。これら全体計画の取りまとめに当たっては,最終的に都市計画などにも影響があることから,市内部の検討だけでなく,国や県等との協議,相談も必要である。年度末の期限まで,残された時間はわずかだが,全力を挙げてあるべき方向性を追求したいと考えているとの答弁があったのであります。 次に,
下水道費特別会計についてであります。 委員から,起債等の状況を踏まえた上での本会計全般に対する現状と今後の見通し及びその対応についての質問があり,当局から,起債残高が平成11年度末現在で2,000億円を超える状況となっており,12年度末で2,336億円,18年度末には2,680億円のピークを迎えると試算している。それに伴い公債費が,12年度143億円,13年度154億円となり,歳出に占める公債費の割合が38%となる見込みである。さらにこうした状況が続けば,数年後には公債費の割合が50%を超えることも予想される。したがって,企業会計の導入も視野に入れながら,早急に現状の経営分析を行うとともに,今後の経営見込みを把握し,さまざまな意見をいただく中で対策を講じていたきたいと考えているとの答弁があったのであります。 以上,2点が議案についての報告であります。 なお,この場をおかりして建築基準法第51条に関連した所管事務調査の報告をさせていただきます。 本件は,本年4月1日から施行される特定家庭用機器再商品化法に伴い,平林金属株式会社が本市新築港にある同社港営業所において,電気洗濯機及び廃プラスチックの中間処理を行うために,建築基準法第51条の許可申請を提出したことに端を発する一連の問題であります。 都市整備局の説明によれば,同社から昨年7月に相談を受けたが,種々の問題点が判明し,行政指導を行う中で報告書の提出を求めるなど,問題点を是正させた上で今回の申請となっており,最終的には都市計画審議会の議を経て許可の是非が判断されることになるというものでありました。 本来,同種の処理施設で中間処理業務を行うためには,廃棄物の処理及び清掃に関する法律上の許可と建築基準法第51条の両方の許可が必要でありますが,同社では廃掃法上の許可のみを得て建築基準法に抵触したまま操業を行っている状況でありました。これに対し同社は,今回の申請書の中で,建築基準法第51条の許可を受けるまでは,廃プラスチックの処理量を1日5トン未満に自主規制するとの姿勢を示しております。 しかしながら,本委員会としては同社が7月に都市整備局に相談してから2月に申請するまでの期間が余りにも長すぎること。法律に抵触する事項が複数存在したことなどの点を各委員が問題視したため,去る2月26日には委員派遣による現地調査を行い,現在の状況を把握するとともに同社からの経過説明を受けたのであります。また,委員会での調査に当たっては,産業廃棄物処理業者を直接指導・監督する環境事業局への質問等が集中することが予想されたため,委員会を協議会に切りかえるなど,
常任委員会の所管にも十分配慮をしながら調査を進めてまいりました。 ここでは,当局の行政指導は適正かつ厳正になされていたか。また,業者は市の指導を謙虚に受け入れ積極的に事態を是正しようとしたかという観点から,行政指導の経過記録,市内部の協議記録,同社から本市に提出された書類,市内にある同種の施設の許可状況などの提出を求め,一連のてんまつを浮き彫りにしていったのであります。 当局の対応については,図らずも指導経過記録の不備,都市整備局と環境事業局の連携・協力体制がとれていないことなど,行政内部の不手際が目立ったのであります。 同社の対応については,相談から申請に至る経過が長く,迅速な対応という面では一部不自然な状況も見受けられるものの,これまでの反省と今後の決意を含む始末書が先般提出されており,委員会としても一定の評価をいたしたところであります。 また,建築基準法第51条の許可を必要とする市内の産廃処理施設の状況についての資料提出に当たり,新たに,岡山金属株式会社の廃プラスチックの破砕施設,日本エクスラン工業株式会社西大寺工場の廃プラスチック・汚泥・廃油の焼却施設において,同条の許可がとれていない事実が判明したのであります。 このような状況の中,当局の説明が不十分かつあいまいであったため,委員会がしばしば空転し,なかなか調査が進展しない事態に陥ったのであります。このため,各委員が今後の委員会運営等を協議した結果,本委員会として,これまでの行政指導における反省点,今後の指導方針,同様の状況にある他の2社に対する是正指導方針について,両局の総括的なけじめの答弁を求めることとしたのであります。 これに対し,都市整備局並びに環境事業局両局長から,行政指導に当たっての両局間の意思疎通や連携・協力体制,さらには問題意識が不足していた点を深く反省している。今後は,両局が中心となった関係部局の各担当課にわたる連絡調整会議を新たに設立し,市民のために市として機動力ある毅然とした対応ができるよう,職員の意識改革に努めていきたい。また,他の2社に対しては,早急な是正に向け両局を挙げて強力に指導するとともに,いかなる場合においても適正かつ厳正な姿勢で行政指導を行っていきたいとの答弁があったのであります。 さらに,環境事業局長から,同社に対しては,市民生活への貢献と市政への協力を内容とする書面の提出を求め,許可となった場合でも,法に基づく報告書の提出や立入検査の実施を行いながら厳正な監視指導を行っていきたいとの表明があり,一連の議論に終止符を打ったのであります。 なお,3月19日付で同社より誓約書が提出されたことを当局より聞き及んでおります。 以上,建築基準法第51条の許可申請に関連した一連の諸問題について報告を行いましたが,当局におかれては,あらゆる行政上の諸問題に対し,市民の視点に立った問題意識を持ち,特に行政指導に当たっては,適正かつ厳正かつ公平な姿勢を貫徹されんことを申し添え,
建設委員会の報告を終わります。(拍手)
○議長(磯村博君) 次に,文教委員長の報告を求めます。 〔26番三木亮治君登壇,拍手〕
◆26番(三木亮治君) それでは,
文教委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は,甲第5
号議案平成13年度岡山市
一般会計予算について外9件の議案であります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,3日間にわたり慎重に審査いたしました結果,甲第5
号議案平成13年度岡山市
一般会計予算について,甲第50
号議案岡山市立幼稚園授業料条例の一部を改正する条例の制定について,甲第51
号議案岡山市立岡山後楽館中学校・高等学校授業料及び入学選抜手数料等徴収条例の一部を改正する条例の制定について,甲第66
号議案平成12年度岡山市
一般会計補正予算(第6号)について,甲第82号議案不動産の買入れについての5件の議案については賛成多数で,その他の議案については全会一致で原案のとおり可決並びに同意すべきものと決定いたしました。 以下,数点に絞って審査の経過を御報告申し上げます。 最初は,甲第5
号議案平成13年度岡山市
一般会計予算についてであります。 ここでは,総合型地域スポーツクラブ助成金と
学校教育施設等整備基金運営費の2点について御報告いたします。 まず,地域に根ざした総合スポーツクラブ育成事業費456万3,000円のうち総合型地域スポーツクラブ助成金250万円についてであります。 総合型地域スポーツクラブ助成金は,学校開放体育施設を拠点にした総合型地域スポーツクラブを育成し,地域住民の自主的運営を支援するものでありますが,平成12年12月の経常的経費等の見直しの中で,特定の団体に限られており効果も小さいので,より効果的で平等な方法に見直し,平成16年度から廃止することが示されております。 これに対して委員からは,総合型地域スポーツクラブは,幅広い年齢層の市民が活動しているクラブでもあり,平成17年の岡山国体を控えている本市におけるスポーツ振興の面からも,地域からのスポーツ振興を図るという意味からも,助成金の継続は必要である。もう一度よく検討してほしいといった意見が出されました。 次に,
学校教育施設等整備基金運営費2,109万1,000円についてであります。 この予算は,学校給食業務の見直しによる経費削減額を,児童・生徒が使用する教材教具,学校教育施設・設備等の整備に還元するもので,平成13年度には民間委託,PTA参画・集約化の試行校5校が対象となっております。 委員から,それぞれの試行校で経費が削減されているにもかかわらず,還元額には大きな差がある。基金の使い方としては不公平ではないか。また,処分指針に,「優先順位の決定に当たっては,学校給食運営の見直し,改善に取り組んだ学校を優先することができる」という項目が入っているものも不公平ではないかとの意見があり,当局から,削減できた経費について,それぞれ還元するという方向で検討し,各学校から要望書を提出していただき決定した。基本的には,条例の目的のとおり,全小・中学校を対象にするものと考えており,処分指針については全体の見直しを検討するとの答弁があったのであります。 委員会としても,基金の積立金を公平,公正に執行することを念頭に,処分指針を見直していただくことを改めて求めたのであります。 次に,甲第52
号議案岡山市青少年育成センター条例の制定についてであります。 岡山市青少年育成センターは,市内青少年の保護育成を図るため,関係機関及び団体等と連絡調整を行い,青少年の非行を防止するとともに,健全育成に必要な業務を総合的に行うことを目的に設置されるもので,設置場所は桑田中学校に予定されております。 委員からは,1,本当に効果が上がるものになるよう必要な職員の体制づくりに取り組んでほしい。2,ボランティア団体との連携についても検討してほしい。3,やる気や熱意のある若手の登用も検討してほしい。4,青少年問題は,教育委員会だけではなく,市全体で取り組むべきであるといった意見が出されました。 次に,甲第66
号議案平成12年度岡山市
一般会計補正予算(第6号)についてであります。 ここでは,情報化推進整備事業費と学校用地取得造成費の2点について御報告いたします。 まず,情報化推進整備事業費3,800万円についてであります。 この補正予算は,学校建物の復旧措置及び用途変更に伴う改築等の大規模改造を促進する,国の公共学校建物大規模改造事業の一環として行う,校内LAN整備の工事費で,市内の小学校15校,中学校4校が対象となっております。校内LANの工事完了後には,平成13年度から15年度までの3年間で,次世代ITを活用した未来型教育研究開発事業に取り組む予定となっております。 委員から,1,市内では光ファイバやCATVを利用した地域イントラネット基盤整備事業も進められいるが,今回の基盤整備との関係はどうなるのか。2,市内の学校が,光ファイバに接続する学校,CATVに接続する学校,今回の研究開発をする学校,それ以外の学校の4つに分類されることになり,それぞれの学校で教育効果に格差が生じるのではないかとの質問があり,当局からは,1,今回は,次世代ITを活用した未来型教育研究開発事業のための基盤整備として,校内LANの整備を行うもので,岡山市内の19校を含め全国1,500校の対象校でWAN──ワイド・エリア・ネットワーク──を組み,研究開発を進めることが目的である。したがって,現時点で,直接,地域イントラネット基盤整備事業とつながるものではないが,将来的にはこれらを岡山市の教育委員会WANとしてつなげることも検討していきたい。2,教育効果については,格差が生じるのは確かであるが,今後も情報教育の推進が重要と認識しており,そのための積極的な基盤整備が必要と考えている。基盤整備ができていないところでも情報教育に対応できるような手だてを講じて,できるだけ格差を埋める努力をしたいと考えているとの答弁があったのであります。 これに対しさらに委員からは,教育実態や教育効果がきちんと把握されていないと思う。きちんと現状を認識した上で,将来計画を立てて進めなければならないとの意見が出されたのであります。 このほか委員から,1,限られた期間の研究ではあるが,十分な成果が得られるようにしてほしい。2,教育委員会へ情報教育を専門にする部署を設置することや技術的な職員を配置することを考えてみてはどうかとの意見が出されました。 次に,学校用地取得造成費10億3,000万円についてであります。 この予算は,市立岡山後楽館中学校・高等学校の用地及び校舎の購入費であります。 まず当局に対し,岡山後楽館中学校・高等学校のある農政局跡地の購入決定に至る経過,農政局跡地に建設を予定していた(仮称)岡山市立総合歴史博物館の経過等について説明を求めましたが,その説明に対し委員から,利用目的を変更するに至った経過など,流れが不明瞭なばかりか,
文教委員会にも十分な報告がなされていないといった指摘がなされたのであります。 これに対し当局から,これまでの不十分な点については,今後十分気をつけ,教育委員会に関する重要な教育行政施策の推進に当たっては,
文教委員会,教育委員会で十分な議論が尽くされるよう,手続を踏んでいきたいとの答弁があったのであります。 さらに委員から,岡山後楽館中学校・高等学校の実態は,運動場や体育館もなく,周辺施設を利用せざるを得ない状況であるが,内山下小学校の運動場・体育館の使用に内山下体育協会が反対要望をするなど,他方面へも問題が波及してきている。ここで用地及び建物を購入するのであれば,この機会に,岡山後楽館中学校・高等学校をいつまでにどうするという将来の方針をはっきり示すべきであるとの意見が出され,これに対して当局から,岡山後楽館中学校・高等学校については,現場所を含め市内中心部に新築もしくはリニューアルすることにより,平成22年度を目途に施設整備を行い,その場所については平成17年を目途に決定していきたい。内山下体育協会の活動場所については,内山下小学校等体育館を使用し,納得していただける方向で調整したいとの答弁があったのであります。 以上,数点に絞って御報告いたしましたが,当局におかれましては,3日間に及ぶ委員会審査の過程で,各委員から出されました数多くの意見や要望等を念頭に置いて,事務執行に当たられますよう要望いたしまして,
文教委員会の報告を終わります。(拍手)
○議長(磯村博君) 以上で委員長の報告は終わりました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わり,討論に入ります。 討論の通告があります。横田議員。 〔2番横田悦子君登壇,拍手〕
◆2番(横田悦子君) おはようございます。 2月議会が始まったときは,雪が降ってびっくりするような寒さの日が続いておりましたが,さすがに暑さ寒さも彼岸までというように,急にこのところ暖かくなって,私たちが毎日議会で討議をしている間に,季節はすっかり変わったんだなというふうに思います。 さて,今議会83本の議案が出されました。そして,最終日の前日まで大変白熱した討議が続けられました。御苦労さまでございました。 私たちいきいきネットワークも市民の皆様の御意見はどの辺にあるのかということを調査研究し,そして当局とも意見を交わして,きょうの最終日を迎えたわけです。「イエス」か「ノー」か一概には決めかねる議案もたくさんありますので,採決はいつも悩ましい思いをしております。 例えば,政務調査費条例なんですが,今まで補助金だったものを議員の調査権を保障するために条例化で法的根拠を持つというのは,大変に喜ばしいことです。しかし,唯一残念なのは,本会議でも言いましたけれども,領収書の添付で政務調査費の徹底的な透明化が図られなかったという点です。私がリサーチしたところでは,すべての公開を求めるという市民の方の御意見が大方でした。条例化を機に透明化をもっと強く打ち出すべきだったと考えております。条例の施行に関しては,今後,規則で領収書の添付を明記することも可能です。複数の自治体ではやっているそうですので,4月施行までには規則によって明らかにされることを強く要望しておきます。 では,通告に従いまして,いきいきネットワークを代表して反対の討論をさせていただきます。 まず第1に,甲第5
号議案平成13年度──2001年度の岡山市
一般会計予算についてです。 まず,歳出第4款衛生費のうち,第5項清掃費第10目じんかい焼却処分費のうちの岡南環境センター整備事業費7億7,150万円についてです。 間もなく東部クリーンセンターが稼働いたします。当局は,今後,焼却ごみがふえるという予測のもとに新たな焼却施設を建設しようとしております。私たちは,これ以上の焼却施設は必要ないというふうに考えております。環境問題,ごみ問題に市民も企業もかなり敏感になっておりまして,今,ごみ減量というのは多くの市民の共通の命題ということになっていると私は思います。ISO14001も県庁を初め県内では78企業がとっているということです。そのように環境に配慮し,省エネ,省資源というのは企業のイメージアップにもつながるこのごろなんです。どうか市民とのパートナーシップでごみを減らすということをしていただきたい。目的をはっきりさせて,そのためにどういう手段をとり,どこにお金をかけるのか。ごみ処理に関しては,排出者である市民としっかり手を組んで,まずごみを減らす,これを最優先課題にしていただきたい。岡山市は実績があるのですから,ぜひそうしていただき,これ以上焼却場をつくることには反対をいたします。 そういう意味で,4月から始まる粗大ごみの有料化は,行政にも市民にも試金石になる政策だというふうに思います。新しい政策の目的を正しく市民に伝え,きちんとした協力関係を築いていかなければなりません。確実に粗大ごみが減るという目的のためにです。しかし,4月を目の前にしてもまだ市民への周知徹底は不十分であり,それが心配でもあります。どうか混乱を招かないように,これはぜひお願いしておきたいと思います。 同じく第4款衛生費第15項上水道整備費のうち第1目上水道整備費,岡山県広域水道企業団関係費1億3,464万9,000円,それから第2款総務費にある第20目企画費第19節負担金補助及び交付金の中の吉井川水源地域対策基金負担金2,746万4,000円です。苫田ダム関連の予算です。 全国的に大型の土木公共事業が見直されているところです。中でもダムはむだ。治水にも利水にも本当に役に立つものではないという認識が,もう幾つかの自治体の首長から意見表明もされております。既に先進諸国ではこの考えが主流になっているところもあります。治水,利水と目的を二転三転させてまだ生き残っている苫田ダム計画は,今,実際に動き始めておりますが,計画策定からもう50年もたっていて今こういう状態です。そして今,また土地の強制収用がなされようとしているところです。計画ありきで進んでおりますが,常にその事業の必要性を確かめる作業こそが大切だと思います。環境保全,資源,財源の有効活用,さまざまな観点から最善の方法をとるべきときです。右肩上がりの社会はもう終わっているのです。何十年先までも持続可能なために,このダム工事は一日も早く中止する。それは岡山市から決断をするべきだと思います。苫田ダム関連事業費に反対いたします。これは
水道事業管理者にもお考えを再考していただけるようにとお願いをしておきます。 次に,第8款土木費第20項都市計画費第25目公園費中,岡山操車場跡地公園(仮称)整備事業費9億7,240万円についてです。 全天候型多目的ドーム,多目的広場,それからアクションスポーツパークの整備として3年間で26億円の事業費が予定されています。しかし,今議会でも指摘がありましたように,8月にオープン予定のアクションスポーツパークの事業計画が極めてずさんであり,今後の事業展開に危惧を抱かざるを得ません。インラインスケートなど,果たしてこれに対する市民ニーズはどこにあるんでしょうか。事業決定までに十分な調査はされていないというふうに聞いています。 では,市長のおっしゃるように,これからの新しい若者のスポーツ文化として岡山に根づかせて,そして育てていくべきものなんでしょうか。私は三丁目劇場をつくるに当たり,この吉本のお笑いで,岡山の若者の文化を育てるんだと語られたときと同じような違和感を覚えております。ここまで行政が手を出すべきものであるかということです。中心部の貴重な公園であるからこそ,使い方はなるべく限定的ではないものが必要であると考えております。 それから,歳入に関してですが,ただいま申し上げました3点に関する収入で,第14款国庫支出金第2項国庫補助金第4目衛生費国庫補助金のうちのごみ処理施設整備費補助金1億8,397万6,000円。それから,第21款市債第1項市債第4目衛生費のうちのごみ処理施設整備事業費充当の6億5,660万円。岡山県広域水道企業団水源開発出資金充当の6,150万円。同じく第21款市債第1項市債第8目土木債,まちづくり特別対策事業費充当のうち操車場跡地整備にかかわる7億5,630万円。これについて反対いたします。 そしてまた次に,甲第66
号議案平成12年度──2000年度の岡山市
一般会計補正予算についてですが,これも先ほど申し上げましたように,岡南環境センター整備事業費関連がございます。歳出は第4款衛生費第5項清掃費第10目じんかい焼却処分費中,岡南環境センター整備事業費6億2,916万円。歳入第14款国庫支出金第2項国庫補助金第4目衛生費国庫補助金,ごみ処理施設整備費補助金3億1,458万円。第21款市債第1項市債第4目衛生費,ごみ処理施設整備事業費充当の2億5,330万円。これらについて反対をいたします。 どうか議員の皆様の御賛同をよろしくお願いいたします。(拍手)
○議長(磯村博君) 次に,竹永議員。 〔5番竹永光恵君登壇,拍手〕
◆5番(竹永光恵君) 御苦労さまです。 早速討論に入らせていただきます。 私は,日本共産党岡山市議団を代表いたしまして,上程されました79件の議案のうち,甲第5
号議案平成13年度岡山市
一般会計予算についてを初め,甲第6号議案,甲第9号議案,甲第18号議案,甲第22号議案,甲第23号議案,甲第24号議案,甲第28号議案,甲第30号議案,甲第50号議案,甲第51号議案,甲第59号議案,甲第66号議案,甲第67号議案,甲第74号議案,甲第80号議案,甲第81号議案,甲第82号議案の18件の議案について委員長報告に反対の討論をいたします。 各項目ごとに簡潔に反対理由を述べたいと思います。 まず,甲第5
号議案平成13年度岡山市
一般会計予算について,歳入第12款分担金及び負担金第2項負担金中児童福祉費負担金は,保育料値上げ分約5,000万円。第13款使用料及び手数料第1項使用料第10目教育使用料は,幼稚園授業料の値上げと岡山市立岡山後楽館中学校・高校の授業料・入学料の値上げであります。これは甲第50号議案,甲第51号議案の条例にも関連します。 同じく第13款使用料及び手数料第1項使用料第4目衛生使用料中保健衛生使用料は,健康診断の自己負担分が値上げされ,約1,161万円の市民負担がふえる予算となっています。第2項手数料第4目衛生手数料は,粗大ごみ戸別収集手数料が新たに有料化となるものです。甲第9号平成13年度岡山市国民健康保険費特別会計予算については,国保料の値上げの予算です。 順次反対理由を述べさせていただきます。 保育料・幼稚園授業料,後楽館中学校・高校の授業料・入学料の値上げについてです。 家計に重い負担となっている子育ての経済的負担は,少子化の要因と言われています。「
男女共同参画に関する市民意識・実態調査」でも,少子化の原因について74.3%の方が,子育てのための経済的負担が大きいからと答えております。安心して子どもを産み育てるためには養育費の補助が56.3%の方が必要だと答えています。市民の現状をしっかりと認識して,依然厳しい経済状況のもと,今これ以上の市民負担をふやすべきではありません。 次に,健康診断の自己負担の値上げについてです。 今回の議会でも「健康日本21」について議論がありました。この計画の目的は,壮年期死亡の減少と健康寿命の延伸の2つですが,我が党代表質問でも指摘いたしましたとおり,この中身は健康保持,自己責任の立場で公的責任が不明確です。予防の面でも健康診断で早期発見,早期治療が大切です。だれもが安心して健康診断を受けられるようにするためにも健康診断の自己負担を値上げすべきではないと考えます。 同じく,粗大ごみ戸別収集手数料も,実際収集場所に持っていけない高齢者や弱者の負担がふえ,経済的に厳しい中,市民負担をふやすべきでないという理由で反対をします。 国保料の値上げも介護保険との一体徴収で市民負担は明らかにふえており,これ以上負担をさせないためにも値上げをすべきではないと考えます。 次に,消費税関連です。 甲第5
号議案平成13年度岡山市
一般会計予算のうち歳入第13款使用料及び手数料のうち,
自転車等駐車場使用料,国民宿舎使用料,甲第6
号議案平成13年度岡山市
下水道費特別会計予算について,甲第18
号議案平成13年度岡山市駐車場費特別会計予算について,甲第22
号議案平成13年度岡山市病院事業会計予算について,甲第23
号議案平成13年度岡山市水道事業会計予算について,甲第24
号議案平成13年度岡山市工業用水道事業会計予算について,さらに甲第80
号議案平成12年度岡山市病院事業会計補正予算(第3号)について,甲第81
号議案平成12年度岡山市水道事業会計補正予算(第2号)については,いずれも消費税を市民転嫁している予算であります。 平成9年度からの消費税増税と相次ぐ社会保障制度の改悪,ことし1月からは高齢者の医療費についても原則1割の定率負担が実施されました。介護保険料の徴収も始まり,ますます市民負担はふえています。 昨年12月,経済企画庁が発表した「日本経済の現況(2000)」でも,現在の不況が消費の停滞にあると指摘しています。個人消費の冷え込みに対して,せめて消費税の軽減,食料品の非課税など,具体的な手だてが急務ではないでしょうか。市としてもでき得る負担軽減策をとるべきです。 次に,下石井・岩井線関連です。 甲第5
号議案平成13年度岡山市
一般会計予算のうち,歳入第14款国庫支出金第2項国庫補助金中,下石井・岩井線関連,第21款市債第1項市債第8目土木債街路事業費充当中,下石井・岩井線関連費,歳出第8款土木費第20項都市計画費第15目街路事業費中,下石井・岩井線関連経費と甲第74
号議案平成12年度岡山市公共用地取得事業費特別会計補正予算(第2号)については,下石井・岩井線の繰越明許費の予算です。 この事業はそもそも岡山駅南区画整理事業に入るべきものでありながら,街路事業費を投入するやり方で当初計画126億円からターミナルビル移転補償金51億円を含み,200億円近い莫大な事業費を投入する結果となっています。これは明らかに一部の特定企業を利する過大投資であると,我が党市議団は以前から指摘してきました。 また,交通政策上から見ても,駅の東西を高架橋で結ぶことで結果として駅東への交通量がふえ,一層の交通渋滞が予測されます。 次に,甲第66
号議案平成12年度岡山市
一般会計補正予算(第6号)について,歳出第2款総務費第1項総務管理費第20目企画費中,津山線高速化募金委員会助成金についてです。 財界の募金の穴埋めに,毎年市が840万円もの税金を払ってあげるという中身です。今回は3年目ですが,10年間負担をすることが予定されています。税金の使い方としてはおかしいと思います。 次は,苫田ダム関連です。 甲第5
号議案平成13年度岡山市
一般会計予算について,歳入第21款市債第1項市債第4目衛生債中,岡山県広域水道企業団水源開発出資金充当,歳出第2款総務費第12項総務管理費第20目企画費中,吉井川水源地域対策基金負担金は,建設費約1,900億円という巨大な苫田ダムに関する予算です。供給水量40万トンの巨大ダムであり,全体の12万トンが余り水というむだな大型公共事業として週刊誌にも取り上げられました。環境の問題も問われている今,自然破壊の水源計画ではなく,身近な水源の確保と節水,リサイクル型の利水計画の見直し,苫田ダムの事業そのものを見直すべきという立場で反対をします。 次に,自衛官募集事務についてです。 甲第5
号議案平成13年度岡山市
一般会計予算についてのうち,歳入第14款国庫支出金第3目委託金中,自衛官募集事務費委託金,歳出第2款総務費第1項総務管理費第60目諸費中,自衛官募集事務費及び甲第66
号議案平成12年度岡山市
一般会計補正予算(第6号)についての歳入第14款国庫支出金第3項委託金第2目総務費委託金中,自衛官募集事務費委託金についてです。 災害時の自衛隊の出動は我が党も否定してはいませんが,そもそも防災体制は消防力の強化によって行われるべきものです。政府は新たな軍拡5カ年計画で自衛隊の位置づけを周辺地帯対応型へ強化すると言っています。憲法の平和条項を守る立場と,岡山市が国の委託を受けてやるべき事業ではないという理由で反対をします。 次に,岡南環境センターにかかわる予算です。 甲第5
号議案平成13年度岡山市
一般会計予算のうち,歳入第21款市債第1項市債第4目衛生債中,ごみ処理施設整備事業費充当及び甲第66
号議案平成12年度岡山市
一般会計補正予算(第6号)のうち歳入第14款国庫支出金第2項国庫補助金第4目衛生費国庫補助金中,ごみ処理施設整備費補助金,第21款市債第1項市債第4目衛生債中,ごみ処理施設整備事業費充当は,岡南環境センターを存続し,ダイオキシン対策をするための改修予算です。この結果,プラスチック等のごみが分別されず燃やされてしまうということになり,循環型社会への移行とはかけ離れる施策となっています。分別の徹底で循環型社会を構築することこそこれからの時代は必要になります。 また,改修後の運営費も莫大にかかります。経済的な視点からも環境の視点からも,さらにはごみ処理政策の基本から外れているという点からも再検討する必要があるという理由で反対をします。 次に,市民会館の委託料についてです。 甲第5
号議案平成13年度岡山市
一般会計予算のうち,歳出第2款総務費第1項総務管理費第40目市民会館費中,岡山市民会館管理運営委託料について,甲第30
号議案岡山市立市民会館条例の一部を改正する条例の制定についてであります。 これらは,文化施設である岡山市民会館を
株式会社岡山コンベンションセンターに委託するという中身です。このことは
総務委員会の議論の中で,利用者協議会を開いていない,文化団体の意見を聞いていないなど,利用者本位ではないことがはっきりしました。また,委託契約の内容もはっきりしていません。市民の声をしっかりと聞いた上で文化施策として考え直すべきであり,また岡山市が株式会社の経営安定の手助けをすることにもなりかねない同社への市民会館の委託は問題だと思います。よって,反対をいたします。 次に,甲第28
号議案岡山市支所及び
出張所設置条例の一部を改正する条例の制定についてです。 これは
朝日出張所を廃止し,
市民サービスコーナーに機能を縮小するというものです。廃止予定の業務には住民異動に伴う転入,転出,戸籍の届け出,印鑑登録など利用度の高いものが含まれています。高齢者比率の高いこの地域にとって大きな打撃です。住民に対するしっかりとした説明を求めるとともに,機能の縮小をすべきではありません。 次に,甲第5
号議案平成13年度岡山市
一般会計予算のうち,歳入第21款市債第1項市債第8目土木債中,まちづくり特別対策事業費充当は,操車場跡地整備費7億5,000万円についてです。多目的ドーム及びアクションスポーツパークにかかわる予算です。採算性,運営,維持管理も不透明です。拙速に進め過ぎた結果ではないでしょうか。よって,この予算も認めるわけにはいきません。 次に,第5
号議案平成13年度岡山市
一般会計予算のうち,歳入第16款財産収入第1項財産運用収入第2目利子及び配当金中,学校教育施設等整備基金と第18款繰入金第2項基金繰入金第1目基金繰入金中,学校教育施設等整備基金繰入金及び甲第66
号議案平成12年度岡山市
一般会計補正予算(第6号)のうち,第10款教育費第30項保健体育費第15目学校給食費中,
学校教育施設等整備基金運営費は,学校給食の民間委託等の試行で削減された予算を基金として施設整備に充てるというものです。これは試行を委託された学校を対象に還元の予算を充てるというものです。これは税金による民間委託の委託誘導です。教育の場でこういうことが許されるべきではありません。 次に,甲第5
号議案平成13年度岡山市
一般会計予算のうち,歳出第3款民生費第10項児童福祉費第40目保育園・幼稚園一体型施設整備事業費本年度支出額についてです。 これは岡山市が幼児教育センターを設置し,市・学校法人・社会福祉法人の3者で運営するという形をとって,幼稚園と保育園の一体型施設をそれぞれ私立保育園と私立幼稚園に運営委託しようというものです。そもそもここは,幼稚園の建てかえ用地に無理に保育園を一体化しようとしている内容で,敷地も狭く環境もよくありません。また,学校教育法の点から見ても公設民営には無理があり,私立の設置許可である自己財産という原則から外れ,ほかの民間施設との不公正も生じます。また,帰る時間など同じ敷地内で違う条件の子どもたちが生活するという現実の中で,子どもたちの精神的な不安定も起きることが予測されるなどの理由で,以前からこの問題に反対をしています。よって,今回の予算も認めるわけにはいきません。 次に,甲第5
号議案平成13年度岡山市
一般会計予算のうち,歳出第2款総務費第1項総務費管理費第20目企画費中,
情報水道構想維持管理費負担金,甲第67
号議案平成12年度岡山市下水道特別会計補正予算のうち,歳出第5款公共下水道費第5項施設整備費第1目管きょ施設整備費は,
下水道光ファイバに関する予算です。 この事業については,多額の税金を投入して岡山市がなぜする必要があるのかということを再三指摘してまいりました。民間事業者が主体で行うべき事業であると考え,反対をします。 次に,甲第66
号議案平成12年度岡山市
一般会計補正予算(第6号)についてと甲第59
号議案財産を出資の目的とすることについてです。 これは自治体のアウトソーシング業務を収益基盤ビジネスとする
株式会社リットシティに岡山市が税金を1,000万円出資するものです。民間事業へなぜ市が出資し,設立を指導するのか問題だと思います。 次に,甲第82号議案不動産の買入れについてです。 これは,現在,後楽館中学校・高校として使われている農政局跡地を購入するというものです。この間,中心部の学校統廃合で土地や校舎が空くことになりますが,そこを利用するということを考えないで,わざわざ農政局の跡地を10億円余りも出して買うということは,市が財政難というときに大いなる矛盾を感じます。体育館やグラウンドのあるところに移る方が子どもたちにとってもいいことではないでしょうか。また,現在5学区の体協の活動の場もなくなります。地元の声にも耳を傾け,考え直していただきたいと要望して,反対を表明いたします。 以上,簡潔に反対理由を述べさせていただきました。 また,今回議案には上がっていませんが,財政当局は経常経費の見直しを提案されています。当然廃止すべきものもありますが,障害者,高齢者,保育園など単独市費上乗せを福祉施策の整備のために行ってきた補助金まで見直されていることは納得がいきません。官民の役割分担を考えたとき,力のある社会福祉法人や民間でできる情報化事業にはしっかりと予算が充てられ,足腰の弱いところは削減されているという矛盾した中身ではないでしょうか。公平性の観点で,いま一度考え直していただきたいという要望をあわせていたしまして,反対討論を終わります。 議員の皆様の御賛同をいただきますよう心からお願いいたしまして,討論を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(磯村博君) 以上で討論を終わり,採決いたします。 日程第1の案件中,甲第5
号議案平成13年度岡山市
一般会計予算について以下18件の議案を他の議案と分離して起立により採決いたします。 議案名を職員に朗読させます。
◎議事課長(渡辺博重君) 分離して起立により採決する18件の議案名を朗読いたします。 甲第5
号議案平成13年度岡山市
一般会計予算について,甲第6
号議案平成13年度岡山市
下水道費特別会計予算について,甲第9
号議案平成13年度岡山市国民健康保険費特別会計予算について,甲第18
号議案平成13年度岡山市駐車場費特別会計予算について,甲第22
号議案平成13年度岡山市病院事業会計予算について,甲第23
号議案平成13年度岡山市水道事業会計予算について,甲第24
号議案平成13年度岡山市工業用水道事業会計予算について,甲第28
号議案岡山市支所及び
出張所設置条例の一部を改正する条例の制定について,甲第30
号議案岡山市立市民会館条例の一部を改正する条例の制定について,甲第50
号議案岡山市立幼稚園授業料条例の一部を改正する条例の制定について,甲第51
号議案岡山市立岡山後楽館中学校・高等学校授業料及び入学選抜手数料等徴収条例の一部を改正する条例の制定について,甲第59
号議案財産を出資の目的とすることについて,甲第66
号議案平成12年度岡山市
一般会計補正予算(第6号)について,甲第67
号議案平成12年度岡山市
下水道費特別会計補正予算(第5号)について,甲第74
号議案平成12年度岡山市公共用地取得事業費特別会計補正予算(第2号)について,甲第80
号議案平成12年度岡山市病院事業会計補正予算(第3号)について,甲第81
号議案平成12年度岡山市水道事業会計補正予算(第2号)について,甲第82号議案不動産の買入れについて。 以上でございます。
○議長(磯村博君) まず,甲第5号議案を起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(磯村博君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第6号議案,甲第9号議案,甲第18号議案甲第22号議案,甲第23号議案,甲第24号議案,甲第30号議案,甲第50号議案,甲第51号議案,甲第59号議案,甲第67号議案,甲第74号議案,甲第80号議案,甲第81号議案,甲第82号議案,以上15件の議案を一括して起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(磯村博君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第28号議案を起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(磯村博君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第66号議案を起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(磯村博君) 起立多数であります。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,ただいま議決いたしました18件の議案を除く他の議案について一括採決いたします。 これらの議案につきましては,委員長報告のとおり決することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(磯村博君) 御異議なしと認めます。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 ──────〇──────
△日程第2 平成12年陳情第19号,陳情第2号~陳情第7号,陳情第9号 ─────────────
○議長(磯村博君) 日程第2に入ります。 日程第2は,平成12年陳情第19号
JRバス事業者に対する補助金等の制限の撤廃を求める意見書の提出について以下8件の陳情についてであります。これらを一括上程いたします。 この際申し上げます。 日程第2の陳情のうち,陳情第9号岡山市
朝日出張所の現行業務を存続させることについては,先ほど甲第28
号議案岡山市支所及び
出張所設置条例の一部を改正する条例の制定についてが可決されましたので,不採択とみなして処理いたします。御了承を願っておきます。 お諮りいたします。 本件に対する委員長報告は,会議規則第41条第3項の規定により省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(磯村博君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わり,討論に入ります。 討論の通告があります。田畑議員。 〔3番田畑賢司君登壇,拍手〕
◆3番(田畑賢司君) それでは私,日本共産党岡山市議団を代表して,5件の陳情に対しまして,委員長報告に反対して討論をいたします。 まず,陳情第2号についてであります。 消費税の増税反対と
食料品非課税化を求める意見書の提出についてでありますが,この件につきましては,どうでしょうね,政府の方から,先ほど
総務委員長の報告にもありましたが,月例経済報告で緩やかなデフレという報告がありました。バブルが崩壊をしまして,資産デフレがずっと続いてきたわけでありますけれども,その中でなぜ今ごろという感もあるわけでありますが,そうしておりましたら,通貨供給量について,これをふやしていくということでありました。 いわゆるデフレをインフレで相殺していこうと,こういう方向になったんだなということで,国債の日銀引き受けと同時に,やっぱりインフレ政策が稼働し始めたというふうに感じた次第であります。さてそうなりますと,市民の暮らしもまた大変になるなというふうに思うわけであります。 さて,今の経済は消費不況だということも含めまして,今度の議会でもいろいろ議論がされたところであります。 そういう中で今,岡山市もまた国につきましても,大規模開発の公共事業のあり方,これを見直していかなければ,財政の建て直しはあり得ないというところまで踏み込んできたわけでありますが,この国の666兆円の借金をどうするかということについては,結局インフレと増税という方向で彼らが切り抜けようとしているということが,はっきりとしてまいったわけであります。しかし国民生活は大変であります。 したがいまして,今の不況を打開をしようと思えば,やっぱり国民の懐を暖めていく方向,これが非常に大切になってきたわけであります。そういう中では,やっぱり消費税をもとの3%に戻すことや食料品の非課税化をすることは,当然今の不況打開という点からも大変大切だと思うわけでありまして,私はぜひとも採択を求めたいと思うわけであります。 さて次は,陳情第3号であります。
小児期発症インシュリン依存型糖尿病の
特定疾患指定等を求める意見書の提出についてであります。 さて,私どもこの2歳の年齢拡大を求めていろいろ議論もいたしてまいったところであります。18歳までは国の制度として無料でありますが,それ以後は自己負担となっているわけであります。これを公費負担にしてほしいという願いでありますが,私は年齢拡大と就職環境の整備は当然だと考えます。 例えば,この岡山市議会におきましても先ほど議決になりました津山線高速化事業でありますが,結局財界が募金をよう集めんということから,年間840万円,10年間で8,400万円を岡山市が市民の税金で負担をしてさしあげるということが可決されたわけであります。皆さん考えていただきたいと思うんです。この小児期のインシュリン依存型糖尿病の特定疾患,これに対しての額というのはほんのわずかであります。840万円,8,400万円で本当に未来永劫この方々を救ってさしあげることができる。財界のためにはお金を使うけれども,しかしこういう困っていらっしゃる方々についてはお金を使わないということは,私は問題だと考えるわけであります。 さて例えば,市長会がありますけれど,中国支部の1日のお昼の飲食代でもこの方々を助けてさしあげられる。そういうことでありますから,私はぜひとも採択をしてさしあげたいと,このように思うわけであります。 さて,陳情第4号であります。
男女共同参画社会基本法に基づく業者婦人の施策の充実についてであります。
家族従業者の働き分が認められていないという所得税法第56条でありますが,現在,個人商店などでは,奥さんが働いていらっしゃるその奥さんの働き分は,労働として認められていないという問題でございます。 例えば,A商店とB商店があって,A商店の奥さんがB商店にお勤めになった。これは給与になります。B商店の奥さんがA商店にお勤めになれば,これも給与になる。しかし,A商店で御夫婦で働いている場合には給与に認められないということでありますから,これを自家労賃と認めてほしいというのが,個人商店の切なる願いであります。 そういう点から考えましても,中小業者が病気等で休業に追い込まれたときに,営業再開ができるようにしてさしあげるということも必要でありましょうし,国保に傷病手当,出産手当をといったことは,中小・零細業者の今の現況から考えるならば,その願いを聞き届けて政府に届けていくというのは,我々の役目ではないかと思うわけであります。 さて,陳情第5号も同じ趣旨であります。
家族従業者の労働・
健康実態調査の実施についてということでありますが,やはり,今病気になる,そして無理をして働く,重病になる,国民健康保険料の医療費が高くつく,こういう悪循環を繰り返しているわけでありますから,予防という意味からも,国保の会計を救っていくという意味からも,やっぱり実態調査をしてきちんとした健康を守っていく方向で予防していくということは,大変大切であります。そういう点からも採択をすべきだと考えます。 さて,陳情第7号保健所による収容犬・猫の希望者への譲渡推進についてであります。 これは平成10年9月
定例岡山市議会で,この同じ議会で「飼い犬の引き取りの有料化と収容犬の希望者への譲渡について」が採択をされているわけであります。2年半これが当局において実施をされなかったということから,どうも同じ趣旨のものが同じ議会で不採択という不整合を生じていると考えます。そこで私は,平成10年9月議会でも採択をしているわけでありますから,引き続き採択をして認めて,我々としてもそういう方向づけをしていくことが必要であると,このように考えているわけであります。 私は以上の陳情5件について,反対の討論の趣旨を申し述べさせていただきました。 議員各位の御賛同を賜りますよう,心からお願いを申し上げまして討論を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(磯村博君) 以上で討論を終わり,採決いたします。 日程第2の陳情のうち,平成12年陳情第19号
JRバス事業者に対する補助金等の制限の撤廃を求める意見書の提出について,陳情第2号消費税の増税反対と
食料品非課税化を求める意見書の提出について,陳情第3号
小児期発症インシュリン依存型糖尿病の
特定疾患指定等を求める意見書の提出について,陳情第4号
男女共同参画社会基本法に基づく業者婦人の施策の充実について,陳情第5号
家族従業者の労働・
健康実態調査の実施について,陳情第7号保健所による収容犬・猫の希望者への譲渡推進について以上6件を,他の陳情と分離して起立により採決いたします。 なお,これら6件の陳情の採決では,御着席の方は反対といたします。 まず,平成12年陳情第19号
JRバス事業者に対する補助金等の制限の撤廃を求める意見書の提出についてを起立により採決いたします。 本件に対する委員会報告は採択であります。委員会報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(磯村博君) 起立多数であります。よって,本件は採択と決定いたしました。 次に,陳情第2号消費税の増税反対と
食料品非課税化を求める意見書の提出についてを起立により採決いたします。 本件に対する委員会報告は不採択であります。委員会報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(磯村博君) 起立多数であります。よって,本件は不採択と決定いたしました。 次に,陳情第3号
小児期発症インシュリン依存型糖尿病の
特定疾患指定等を求める意見書の提出についてを起立により採決いたします。 本件に対する委員会報告は不採択であります。委員会報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(磯村博君) 起立多数であります。よって,本件は不採択と決定いたしました。 次に,陳情第4号
男女共同参画社会基本法に基づく業者婦人の施策の充実についてを起立により採決いたします。 本件に対する委員会報告は不採択であります。委員会報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(磯村博君) 起立多数であります。よって,本件は不採択と決定いたしました。 次に,陳情第5号
家族従業者の労働・
健康実態調査の実施についてを起立により採決いたします。 本件に対する委員会報告は不採択であります。委員会報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(磯村博君) 起立多数であります。よって,本件は不採択と決定いたしました。 次に,陳情第7号保健所による収容犬・猫の希望者への譲渡推進についてを起立により採決いたします。 本件に対する委員会報告は不採択であります。委員会報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(磯村博君) 起立多数であります。よって,本件は不採択と決定いたしました。 次に,陳情第6号
自然エネルギー発電促進法の早期制定を求める意見書の提出についてを採決いたします。 本件は委員会報告のとおり決定することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(磯村博君) 御異議なしと認めます。よって,委員会報告のとおり決定いたしました。 ──────〇──────
△日程第3 諮問第1号 ─────────────
○議長(磯村博君) 日程第3に入ります。 日程第3は,諮問第1号
人権擁護委員候補者の推薦についてであります。 これを上程し,市長から提案理由の説明を求めます。 〔市長萩原誠司君登壇〕
◎市長(萩原誠司君) ただいま御上程になりました議案について御説明をいたします。 本件は,平成12年12月11日付をもちまして御退任されました人権擁護委員渡邊史郎さんの後任といたしまして脇本光代さんを推薦するに当たり,市議会の意見を伺おうというものでございます。 なお,同氏の略歴につきましては,お手元に配付いたしておりますので,説明を省略いたします。 何とぞよろしく御同意のほどをお願いいたします。
○議長(磯村博君) 以上で提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本件は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上,御決定願いたいと思います。これに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(磯村博君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わります。 次に討論に入ります。 別に討論の通告がありませんので,討論を終わり,採決いたします。 諮問第1号
人権擁護委員候補者の推薦については,これに同意することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(磯村博君) 御異議なしと認めます。よって,諮問第1号は,これに同意することに決定いたしました。 ──────〇──────
△日程第4 乙第1号議案 ─────────────
○議長(磯村博君) 日程第4に入ります。 日程第4は,乙第1号議案
岡山市議会委員会条例の一部を改正する条例の制定についてであります。 これを上程し,提出者の説明を求めます。 〔47番磯野昌郎君登壇,拍手〕
◆47番(磯野昌郎君) ただいま御上程になりました乙第1号議案
岡山市議会委員会条例の一部を改正する条例の制定について,提案者を代表して提案理由の説明を申し上げます。 ただいま甲第27
号議案岡山市の組織及びその任務に関する条例の制定についてが原案どおり可決されましたので,本案はこれに伴い,
総務委員会及び
環境消防水道委員会の所管事項につきまして,所要の改正を行おうとするものであります。 何とぞ御審議くださいまして,御賛同賜りますようよろしくお願い申し上げます。(拍手)
○議長(磯村博君) 以上で提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本件は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上,御決定願いたいと思います。これに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(磯村博君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わります。 次に討論に入ります。 別に討論の通告がありませんので,討論を終わり,採決いたします。 乙第1号議案
岡山市議会委員会条例の一部を改正する条例の制定については,提案のとおり決することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(磯村博君) 御異議なしと認めます。よって,乙第1号議案は提案のとおり可決いたしました。 ──────〇──────
△日程第5 意見書案第1号 ─────────────
○議長(磯村博君) 日程第5に入ります。 日程第5は,意見書案第1号家庭内暴力(ドメスティック・バイオレンス)の防止及び被害者の保護に関する法律の早期制定を求める意見書についてであります。 これを上程し,提出者の説明を求めます。 〔45番則武宣弘君登壇,拍手〕
◆45番(則武宣弘君) ただいま御上程になりました意見書案第1号家庭内暴力(ドメスティック・バイオレンス)の防止及び被害者の保護に関する法律の早期制定を求める意見書について,提案者を代表して提案理由の説明を申し上げます。 なお,提案理由の説明は,お手元に配付いたしております文案の朗読をもってかえさせていただきます。 家庭内暴力(ドメスティック・バイオレンス)の防止及び被害者の保護に関する法律の早期制定を求める意見書 被害者である女性たちが長い間の沈黙を破り,家庭内(密室)における妻や恋人への暴力の実態が明らかになってきた。 1999年に総理府が初めて行った全国調査によると,4.6%(20人に1人)の女性が夫やパートナーから「命の危険を感じるくらいの暴行をうけた」という結果が出ている。また「医師の治療が必要とならない程度の暴行をうけたことがある」と回答した女性は14.1%(7人に1人)にものぼる。岡山市の実態調査でもドメスティック・バイオレンス(DV)被害は11.4%であった。これらの調査によって,家庭内の暴力が日常的に蔓延し,深刻な状況にあることが明らかになった。現実に,家庭内の暴力による被害件数は増加し,命を奪われる女性もいる。今や一刻も猶予のならない事態に直面している。 こうした事態を直視して,
男女共同参画審議会は,2000年7月に『女性に対する暴力に関する基本的方策について』と題した答申をまとめ首相に提出した。答申では,夫やパートナーからの暴力や性犯罪などの女性への暴力を「女性差別の意識に根差した構造的問題」と位置づけ,新たな法制度や保護・相談体制の整備を検討するよう求めている。 世界的にも,1993年国連「女性に対する暴力撤廃宣言」,1995年・2000年の国連世界女性会議で,家庭内暴力は個人の問題ではなく,社会が向き合い対処していく問題であるという提起がなされ,各国で法制度が整えられつつある。 よって,国におかれては,男女が共に安心して暮らせる社会を形成するために,加害者に対する罰則規定,公的機関による被害者女性の保護,24時間体制の専門相談窓口の設置,自立支援サポートなどを盛り込み,「両性への暴力防止」に総合的に対応する実効ある法律を早急に制定するよう強く求める。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 以上でございます。 各議員の御賛同を賜りますようよろしくお願い申し上げます。(拍手)
○議長(磯村博君) 以上で提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本件は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上,御決定願いたいと思います。これに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(磯村博君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わります。 次に討論に入ります。 別に討論の通告がありませんので,討論を終わり,採決いたします。 意見書案第1号家庭内暴力(ドメスティック・バイオレンス)の防止及び被害者の保護に関する法律の早期制定を求める意見書は,提案のとおり決することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(磯村博君) 御異議なしと認めます。よって,意見書案第1号は提案のとおり決定いたしました。 ──────〇──────
△日程第6 意見書案第2号 ─────────────
○議長(磯村博君) 日程第6に入ります。 日程第6は,意見書案第2号「
自然エネルギー発電促進法」の早期制定を求める意見書についてであります。 これを上程し,提出者の説明を求めます。 〔10番垪和秀光君登壇,拍手〕
◆10番(垪和秀光君) ただいま御上程になりました意見書案第2号「
自然エネルギー発電促進法」の早期制定を求める意見書について,提案者を代表して提案理由の説明を申し上げます。 なお,提案理由の説明は,お手元に配付いたしております文案の朗読をもってかえさせていただきます。 「
自然エネルギー発電促進法」の早期制定を求める意見書 人類と地球環境の持続的発展を目指して,平成9年12月に京都で開催された気候変動枠組条約第3回締約国会議で交わされた京都議定書において,わが国は,国際的公約として,二酸化炭素等の温室効果ガスの削減目標を決定した。わが国は,この削減目標を達成するために,効果的な地球温暖化対策を実施するなど,最大限の努力をしなければならないことは言うまでもない。 この観点から,太陽光,太陽熱,風力,波力などのいわゆる環境負荷が少ない自然エネルギーによる発電を積極的に開発し,その普及を図ることは,いまや喫緊の課題となっている。 しかし,わが国では,自然エネルギーによる発電の開発促進に向けての国の財政支援などを定めた法制度が確立されていないのが現状である。自然エネルギーの開発促進のためには,国の助成と支援が不可欠であり,そのための法制度を一刻も早く確立すべきである。 よって,国におかれては,地球温暖化防止の趣旨を踏まえ,地域活性化にも貢献する「
自然エネルギー発電促進法」の制定に取り組むよう強く要望する。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 以上でございます。 各議員の御賛同を賜りますようよろしくお願いいたします。(拍手)
○議長(磯村博君) 以上で提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本件は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上,御決定願いたいと思います。これに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(磯村博君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わります。 次に討論に入ります。 別に討論の通告がありませんので,討論を終わり,採決いたします。 意見書案第2号「
自然エネルギー発電促進法」の早期制定を求める意見書は,提案のとおり決することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(磯村博君) 御異議なしと認めます。よって,意見書案第2号は提案のとおり決定いたしました。 ──────〇──────
△日程第7 意見書案第3号 ─────────────
○議長(磯村博君) 日程第7に入ります。 日程第7は,意見書案第3号
家電リサイクル法に関する意見書についてであります。 これを上程し,提出者の説明を求めます。 〔14番鷹取清彦君登壇,拍手〕
◆14番(鷹取清彦君) ただいま御上程になりました意見書案第3号
家電リサイクル法に関する意見書について,提案者を代表して提案理由の説明を申し上げます。 なお,提案理由の説明は,お手元に配付しております文案の朗読をもってかえさせていただきます。
家電リサイクル法に関する意見書 本年4月1日から,
家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)が本格施行される。本市も従前から,資源循環型社会の構築に向けて種々の努力を重ねてきたところである。環境への負荷が少ない資源循環型社会の実現は,普遍的かつ緊急な課題であるが,回収システムや法にかかわる対応,また回収料金及び再商品化料金等について,消費者への周知の不徹底や割高感があることも否めない。 よって,政府においては,
家電リサイクル法の円滑な施行に向けて,下記の事項について特段の配慮をされるよう強く求める。 記 1 家電4品目の収集・運搬,再商品化等に関して,消費者の理解が促進されるように,きめ細かな広報活動等を強力に行うこと。 2 排出者責任と地方自治体の責任を明確にしながら製造業者等に対して,生産・販売した家電4品目を,消費者の理解が得られるような,より適正な料金でリサイクルするシステムを構築するよう指導を行うこと。 さらに,資源を有効利用し環境への負荷を軽減させるため,より高い再商品化率を達成するようなリサイクルシステムを構築するよう指導を行うこと。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 以上でございます。 議員各位の御賛同を賜りますようよろしくお願い申し上げます。(拍手)
○議長(磯村博君) 以上で提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本件は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上,御決定願いたいと思います。これに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(磯村博君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わります。 次に討論に入ります。 別に討論の通告がありませんので,討論を終わり,採決いたします。 意見書案第3号
家電リサイクル法に関する意見書は,提案のとおり決することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(磯村博君) 御異議なしと認めます。よって,意見書案第3号は提案のとおり決定いたしました。 ──────〇──────
△日程第8 意見書案第4号 ─────────────
○議長(磯村博君) 日程第8に入ります。 日程第8は,意見書案第4号
WTO農業交渉に関する意見書についてであります。 これを上程し,提出者の説明を求めます。 〔33番藤井義人君登壇,拍手〕
◆33番(藤井義人君) ただいま御上程になりました意見書案第4号
WTO農業交渉に関する意見書について,提案者を代表して提案理由を説明させていただきます。 なお,提案理由の説明は,お手元にお配りしております文案の朗読をもって説明にかえさせていただきます。
WTO農業交渉に関する意見書 農業は,食料の安定供給という国民生活に欠かすことのできない重要な使命に加え,その適切な生産活動を通じて,自然環境や国土保全などの多面的機能を持っている。 我が国の農業は,過疎化・高齢化等内外の諸情勢の著しい変化に直面している。特に,平成7年4月からのウルグアイ・ラウンド農業合意の実施の下,輸入増加による農産物価格の下落等により,農家は厳しい経営環境に置かれることとなった。 21世紀を,さまざまな国や地域における多様な農業が共存できる時代とするためには,各国が自然的条件や歴史的背景の違いを踏まえた多様な農業の存在を認め合い,その持続的な生産活動を通じて,農業の多面的機能を十分に発揮していくとともに,食料の安定供給を確保していくことが重要な課題となる。 よって,国におかれては,今後進められていく
WTO農業交渉に当たり,「食料・農業・農村基本法」の基本理念や国内農業の厳しい現状を踏まえた農産物の貿易ルールの確立等が図られるよう,下記の事項について格段の措置を取られるよう強く要望する。 記 1 農産物の総合的な国境措置及び国内管理体制の確立について 「食料・農業・農村基本法」の基本理念に十分配慮しつつ,自給率の向上を目指し,国内生産を基本とした食料の安定供給が図れるよう,国境措置を講ずること。特に,ミニマム・アクセス米の輸入が国産米の需給や価格に影響を与えないよう,必要な国境措置と有効な国内管理体制を確立すること。 2 セーフガードの発動要件の見直しと運用の透明性の確立について 野菜などの青果物は季節性があり,腐敗しやすい等の特性から,輸入の増加により大幅な価格の下落が起きやすく,短期的に生産者が打撃を受けやすい。このため,セーフガードについて,輸入急増期に機動的かつ効果的に対応できるよう発動要件を見直し,運用の透明性を高めた制度の確立を図ること。加えて,セーフガードに対応した確固たるモニタリング体制を築くこと。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 以上でございます。 皆様の御賛同を賜りますようよろしくお願い申し上げます。(拍手)
○議長(磯村博君) 以上で提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本件は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上,御決定願いたいと思います。これに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(磯村博君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わります。 次に討論に入ります。 別に討論の通告がありませんので,討論を終わり,採決いたします。 意見書案第4号
WTO農業交渉に関する意見書は,提案のとおり決することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(磯村博君) 御異議なしと認めます。よって,意見書案第4号は提案のとおり決定いたしました。 ──────〇──────
△日程追加 意見書案第5号 ─────────────
○議長(磯村博君) この際議事日程の追加についてお諮りいたします。 お配りいたしておりますとおり,堀川進議員外8人から,意見書案第5号米海軍原子力潜水艦の衝突による愛媛県立宇和島水産高等学校水産実習船「えひめ丸」沈没事故に関する意見書が追加提出されました。 この際これを日程に追加し,議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(磯村博君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 意見書案第5号米海軍原子力潜水艦の衝突による愛媛県立宇和島水産高等学校水産実習船「えひめ丸」沈没事故に関する意見書を上程し,提出者の説明を求めます。 〔47番磯野昌郎君登壇,拍手〕
◆47番(磯野昌郎君) ただいま御上程になりました意見書案第5号米海軍原子力潜水艦の衝突による愛媛県立宇和島水産高等学校水産実習船「えひめ丸」沈没事故に関する意見書について,提案者を代表して提案理由の説明を申し上げます。 なお,提案理由の説明は,同様にお手元に配付いたしております文案の朗読をもってかえさせていただきます。 米海軍原子力潜水艦の衝突による愛媛県立宇和島水産高等学校水産実習船「えひめ丸」沈没事故に関する意見書 2月10日(現地時間2月9日),ハワイ・オアフ島沖において,愛媛県立宇和島水産高等学校水産実習船「えひめ丸」が,米海軍の原子力潜水艦「グリーンビル」の急浮上により衝突されて沈没し,現在なお9人が行方不明のままである。 今回の事故は,事前に十分な安全を確認することなく急浮上した原子力潜水艦に起因することは明らかである。 よって国においては,今回の事故に対し抗議するとともに,下記の点について,誠意と責任ある対応を早急にとられるよう強く要請する。 記 1 行方不明者9人の徹底捜索に引き続き全力を挙げるとともに,沈没した「えひめ丸」を早急に引き揚げるよう米国に求めること。 2 事故原因の徹底解明と調査途中段階における速やかな情報の全面開示を行うこと。また,米国にその実行を強く求めること。 3 二度とこのような事故を起こさないためにも,事故防止に万全を期し,民間船舶の安全航行のため努力するよう各国に対し強く要請すること。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 以上でございます。 各議員の御賛同を賜りますようよろしくお願い申し上げます。(拍手)
○議長(磯村博君) 以上で提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本件は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上,御決定願いたいと思います。これに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(磯村博君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わります。 次に討論に入ります。 別に討論の通告がありませんので,討論を終わり,採決いたします。 意見書案第5号米海軍原子力潜水艦の衝突による愛媛県立宇和島水産高等学校水産実習船「えひめ丸」沈没事故に関する意見書は,提案のとおり決することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(磯村博君) 御異議なしと認めます。よって,意見書案第5号は提案のとおり決定いたしました。 なお,ただいま議決いたしました5件の意見書案の字句の整理,提出先等につきましては,議長に御一任願っておきます。 ──────〇──────
△日程第9
常任委員会及び
議会運営委員会における閉会中継続審査及び継続調査について ─────────────
○議長(磯村博君) 日程第9に入ります。 日程第9は,
常任委員会及び
議会運営委員会における閉会中継続審査及び継続調査についてであります。 お配りいたしておりますとおり,
常任委員会及び
議会運営委員会における閉会中継続審査及び継続調査について委員長から申し出があります。 お諮りいたします。 委員長から申し出のとおり,閉会中継続審査及び継続調査に付することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(磯村博君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 ─────────────
○議長(磯村博君) 以上をもちまして,2月
定例岡山市議会に付議されました案件はすべて議了いたしました。 ─────────────
○議長(磯村博君) この際お高いところからではございますが,お許しをいただき,一言ごあいさつを申し上げます。 皆様方には,先月26日以来24日間にわたり,平成13年度当初予算を初め,機構改革や資源循環型社会を構築していくための条例案など数多くの議案につきまして,慎重に御審議いただき,また議会運営にも終始御協力を賜り,本日2月
定例市議会が無事閉会の運びとなりました。心より厚くお礼を申し上げます。 本議会は,財政問題を初め高度情報化の進展や中心市街地の活性化などについて,21世紀の岡山市発展に向けての活発な論戦が展開されたところであります。 市当局におかれましては,議案審議を通じて議員各位から出されました意見・提言につきましても,厳しい行財政環境のもとではありますが,十分に御検討いただき,職員一丸となって市民福祉の向上に,より一層の御尽力をされますようお願い申し上げる次第であります。 また,私ども市議会におきましては,昨年11月の本会議のモニター放映に続きまして,今議会からケーブルテレビを活用した市民への本会議録画中継を開始したところでありますが,今後とも市民により身近で開かれた議会を目指すとともに,行政監視機能を十分に果たして,市民の負託にこたえてまいりたいと考えている次第であります。 議員各位の一層の御活躍をお祈り申し上げます。 最後になりましたが,報道関係の皆様方には,格別の御協力を賜りましたことに対し,厚くお礼を申し上げるとともに,今後とも市政に御支援を賜りますようお願い申し上げまして,平成13年2月
定例市議会閉会に当たりましてのごあいさつとさせていただきます。 ありがとうございました。(拍手) ─────────────
○議長(磯村博君) この際市長からごあいさつの申し出があります。 〔市長萩原誠司君登壇〕
◎市長(萩原誠司君) お許しをいただきまして,私からも一言ごあいさつを申し上げます。 まず,議員各位,大変御苦労さまでございました。すばらしい審議をいただきまして,先ほど議長のごあいさつにありましたように,21世紀の市政を前進させるためのいろんな議題に対し,多方面な御審議を賜りましたことを心から御礼を申し上げます。 また,市民の方々にもじかにこれが見られておるわけですけれども,ぜひとも申し上げたいことは,岡山市議会というのは,日本にいろんな市議会がございますけれども,私はその中で非常に高い水準,私にとっては最大の水準のパートナーになっていると思います。いろんな課題がある中で審議をいただくと,日ごろ私どもには見えない点でありますとか,より市民の方々に密着した視点からのサジェスチョンあるいは提言もたくさんあったわけであります。こういった多くの方々のお知恵によって,我が市が前進することが本当に可能になっているという意味で,私はすばらしい市議会であるというふうに確信しておる次第であります。 今回,御議決をいただいたすべての案件を来年度から着実にこなすことによって,市民の方々の福祉の向上に全力を挙げていきたいと存じます。 終わりになりましたが,新年度におきます議員各位の御健勝と,そして新年度における岡山市民の方々の御多幸を心よりお祈りしまして,あいさつにいたします。 ありがとうございました。(拍手) ─────────────
○議長(磯村博君) これをもちまして2月
定例岡山市議会を閉会いたします。 大変御苦労さまでございました。 午後0時35分閉会...