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03月13日-09号

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  1. 岡山市議会 2001-03-13
    03月13日-09号


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    平成13年 2月定例会    平成13年2月定例岡山市議会    議 事 日 程  第9号       3月13日(火)午前10時開議第1 個人質問 甲第5号議案~甲第65号議案第2 甲第66号議案 平成12年度岡山市一般会計補正予算(第6号)について 甲第67号議案 平成12年度岡山市下水道費特別会計補正予算(第5号)について 甲第68号議案 平成12年度岡山市水洗便所普及費特別会計補正予算(第2号)について 甲第69号議案 平成12年度岡山市中央卸売市場費特別会計補正予算(第2号)について 甲第70号議案 平成12年度岡山市国民健康保険費特別会計補正予算(第3号)について 甲第71号議案 平成12年度岡山市宅地造成分譲事業費特別会計補正予算(第3号)について 甲第72号議案 平成12年度岡山市用品調達費特別会計補正予算(第2号)について 甲第73号議案 平成12年度岡山市住宅新築資金等貸付事業費特別会計補正予算(第2号)について 甲第74号議案 平成12年度岡山市公共用地取得事業費特別会計補正予算(第2号)について 甲第75号議案 平成12年度岡山市財産区費特別会計補正予算(第4号)について 甲第76号議案 平成12年度岡山市老人保健医療費特別会計補正予算(第3号)について 甲第77号議案 平成12年度岡山市駐車場費特別会計補正予算(第2号)について 甲第78号議案 平成12年度岡山市駅元町地区市街地開発事業費特別会計補正予算(第2号)について 甲第79号議案 平成12年度岡山市介護保険費特別会計補正予算(第2号)について 甲第80号議案 平成12年度岡山市病院事業会計補正予算(第3号)について 甲第81号議案 平成12年度岡山市水道事業会計補正予算(第2号)について 甲第82号議案 不動産の買入れについて 甲第83号議案 不動産の買入れについて      …………………………………会議に付した事件 日程第1 個人質問      甲第5号議案~甲第65号議案 日程第2 甲第66号議案~甲第83号議案      ──────〇──────出席議員(50人)           1番  下 市 香乃美君           2番  横 田 悦 子君           3番  田 畑 賢 司君           4番  崎 本 敏 子君           5番  竹 永 光 恵君           6番  浦 上 雅 彦君           7番  和 氣   健君           8番  三 宅 員 義君           9番  成 本 俊 一君           10番  垪 和 秀 光君           11番  安 井   聰君           12番  礒 谷 和 行君           13番  田 口 裕 士君           14番  鷹 取 清 彦君           15番  高 津 利 明君           16番  近 藤   昭君           17番  羽 場 頼三郎君           18番  若 井 達 子君           19番  田 原 清 正君           20番  佐々木 清 巳君           21番  井 村 嘉 久君           22番  吉 本 喜 一君           23番  柴 田 健 二君           24番  太 田 正 孝君           25番  三 宅 英 夫君           26番  三 木 亮 治君           27番  伏 見 源十郎君           28番  有 井 靖 和君           30番  楠 木 忠 司君           31番  増 川 英 一君           32番  松 岡   茂君           33番  藤 井 義 人君           34番  土 肥 啓 利君           35番  宮 武   博君           36番  宮 川 日 吉君           37番  河 合 和 成君           38番  亀 井   章君           39番  則 武 伸一郎君           40番  貝 原 信三郎君           41番  垣 下 文 正君           42番  田 中 昭 三君           43番  高 月 由起枝君           44番  本 郷 由 子君           45番  則 武 宣 弘君           46番  田 尻 祐 二君           47番  磯 野 昌 郎君           48番  山 田   勇君           49番  花 岡   薫君           51番  堀 川   進君           52番  磯 村   博君      …………………………………欠席議員(2人)           29番  串 田   務君           50番  藤 原   貢君      ─────────────説明のため出席した者      市     長  萩 原 誠 司君      助     役  菱 川 公 資君      助     役  時 枝   繁君      収  入  役  高 田 武 子君      市 長 公 室 長  原 口 英 夫君      参     与  天 野 勝 昭君      参     与  藤 井 英 雄君      総 務 局 長  橋 本 豪 介君      財 政 局 長  細 見 邦 雄君      保 健 福祉局長  服 部 輝 正君      参     与  高 塚 幸 子君      環 境 事業局長  中 山 正 汎君      経 済 局 長  和氣島 美 彦君      都 市 整備局長  西 崎 日出男君      下 水 道 局 長  平 林 正 行君      西 大 寺支所長  太 田 武 正君      水道事業管理者  遠 藤 嘉 昭君      病 院 局 長  藤 原 作 馬君      消 防 局 長  上 池 郁 夫君     選挙管理委員会      委     員  三 村 俊 隆君      委     員  中 原 聡 子君      事 務 局 長  鏡 原 憲 二君     監 査 委 員      委     員  小 田 廸 子君     農 業 委 員 会      委     員  江 口   保君     教 育 委 員 会      委     員  田 邉 研 二君      教  育  長  玉 光 源 爾君      ─────────────出席した議会事務局職員      局     長  渡 邉 光 章君      次     長  近 藤 洋 士君      次     長  吉 田 栄 城君      議 事 課 長  渡 辺 博 重君      調 査 課 長  森 年 利 子君      午前10時1分開議 ○議長(磯村博君) 皆さんおはようございます。 これより2月定例市議会第9日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は45名であります。      ───────────── ○議長(磯村博君) 会議録署名議員に田口議員,若井議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○議長(磯村博君) 本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。      ──────〇────── △日程第1 個人質問 甲第5号議案~甲第65号議案      ───────────── ○議長(磯村博君) 日程に入ります。 日程第1は,個人質問並びに甲第5号議案平成13年度岡山市一般会計予算について以下61件の議案についてであります。 これらを一括上程し,個人質問を行います。 それでは,順序に従いまして田畑議員。     〔3番田畑賢司君登壇,拍手〕 ◆3番(田畑賢司君) おはようございます。 ノースキャロライナからお見えになられた皆さんも,岡山市議会の御視察にお見えいただきまして,大変ありがとうございました。グッモーニング。(拍手)(「おはようございます」と呼ぶ者あり) さてそれでは,私は「厳しい財政状況下での岡山市政運営のあり方を問う」と題しまして,平成13年度予算を踏まえて御質問をさせていただきたいと思います。 私,市長さんが国の財政の厳しさについて踏まえておられまして,お気づきになられてそういう方向に転換をされようということは非常にありがたいことだなあというふうに思っておりまして,岡山市政運営についてもひとつ春の兆しが見えてきたのかなあというふうに感じました。そこで私は今の心境をひとつ御披露申し上げたいと思いますが,「春の雪降り積む下のその下の種子の眠りの覚まされていく」,どうでしょうか。(拍手)今こういう心境でございます。 さて,今議会では病院事業管理者が,経験もない,責任もない,こういう人の意見に耳を傾けるなとか,あるいはまた計画を言っても絵にかいたもちになるとか,そういうお話がございました。大変残念だなというふうに思うわけであります。私は計画を立て,そしてその計画を,一緒に仕事をする仲間,あるいは職員と一緒に共有をして,そのことで市民の皆さんのお役に立っていくということが大変大切だと思うわけであります。 そこでまず第1の質問でございます。総合計画が平成10年度から22年度,そして実施計画が平成10年度から12年度でございますから,もうことしで,このあと十数日で切れるわけです。さて,そうすると羅針盤がなくなってしまいます。市政の中期的指針はまだ示されておりません。したがって,市長のフリーハンドになってしまうのではないかと。まあそういう感はずっとありますけれどね。いずれにしても,そういう市政運営はよろしくない。目標を決め,総合的市政運営を行っていただきたい。計画的な市政運営を行っていただきたいと,このように思うわけであります。御所見をお聞かせください。 さて,そこで岡山市及び西大寺地域の中心市街地活性化基本計画が出されておりますが,総事業費をお示しいただきたいと思います。 また,西川・枝川支川整備計画──いつか御質問もございましたけれども──の進捗状況をお示しいただきたいと思います。 さて,質問の第2であります。公共事業の中心から福祉,教育に流れを変えようということでございます。皆さんのお手元に……,近藤議員から国の財政破綻するぞと,日本国も破局だというお話があった後で,いろいろありますので多くは触れませんが,ぜひ御参考にしていただきたいということであります。 国の借金666兆円ということでありますが,私の議論からすれば,これをどういうふうに再建していくのかということであります。そこで今,日本の国の財政の中で公共事業が50兆円,社会保障が20兆円,これは世界に比べても非常に異常なわけであります。ですから,この逆立ちをもとに戻して直していく。社会保障を重点にしていく。こういう財政運営にしていく,流れを変えることによって,日本の景気も立ち直していくし,財政も立ち直していくことができるというふうに私は思っているわけであります。下水の借金にいたしましてもね,借金がふえて困ったということでありますが,国の景気浮揚ということでいろんなことがついてまいりましたけれども,結局,工事ができないもんですから,機械をかえたりポンプ場をかえたり,そういうことで借金をふやしていったという結果でございますから,よくよく御認識をいただきたいと思うわけであります。 さて,そういう中で私はこういう方向に流れを変えたいという所見について,当局の御所見を伺いたいのと,岡山市においても必要な事業はスピードを落としていただきたい。そして,不必要な事業は中止をしていただきたい。そして,福祉や教育の,あるいはソフトの予算をふやしていただきたいと思うわけでございます。ぜひ御所見をお聞かせいただきたいと思います。 さて,国の公共事業の検証をしてまいりたいと思います。 まず第1は,苫田ダムであります。昨年3月にダムの建設事業認定告示がございました。住民の皆さんから認定取り消しを求めて今訴訟が起きております。さて,そこで今,1日42万トンのこの過大見積もりが指摘されているわけでありますが,そういう中で岡山県は売れない水を12万トンも抱え込んでいるということでございます。しかるに,利水の計画を見直さないということでありますから,これはその額は幾らになるのか。 さて,下水道の普及地区と未普及地区がございますが,1人1日平均給水量は下水道の普及地区の方が約14%低くなっております。以前,下水道が普及するから苫田ダムの水が必要なんだ,水がたくさん要るんだというふうにおっしゃっておりましたけれども,これは違ってきたなという感じがいたします。 さて,そこで福岡市でありますが,平成元年に1人1日平均331リットル,これが平成10年では306リットルになって約1割減っております。岡山市も節水や,あるいはこの普及啓発をやる,実践を本格的に取り組むということで,この水源対策,まあこの水需要を抑えるということができるわけでございますし,ダムに頼らない水源開発も可能だと考えるわけであります。 さて,そこで御所見をお聞かせください。平成11年までに苫田ダムに関して支払った出資金や負担金でありますが,118億5,000万円であります。私はこれはもう返してもらったらどうかと思うんです。長年長年払ってまいりましたけれども,いまだに水はいただいていないという状況であります。平成12年度末で幾らになるのか,お示しください。 ダムは,治水・利水ともに益がありませんから,国に中止を申し入れていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 さて,2つ目は足守川パイプライン化事業であります。 これまでの議会で明らかになったことは,足守川は天井川ではなかったということであります。そしてもう一つは,水不足の事実はなかったということであります。崎本議員の代表質問で,建設省の基準に基づく河川改修工事について伏流は生じないということでもございます。そうなりますと,岡山市が申請段階から本事業に同意をしてきたことが間違いになってまいります。同意の誤りをお認めになられるかどうか。そして,その訂正について申請者及び県・国に通知をなさるかどうか。私は通知をすべきだと思います。 さて2つ目,16年たっていまだにできない関戸のポンプ場であります。これまでの地元との交渉の経過と問題点を明らかにしていただきたいと思います。経済局長,はぐらかさんようによろしくね。 それから3つ目,市長が御答弁なさいましたが,市民の意見を聞くということでございます。住民の意見を聞く会をやっていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 パイプラインになりますと,前川から足守川に水が入ってまいりません。河川環境が悪化してまいります。そして,魚もすまなくなります。そういうことになると大変でありますから,ぜひやめていただきたいと思いますが,御所見をお聞かせください。 この410億円の総事業のうち67億2,000万円を,岡山市が負担するということになっている事業でございます。 さて,3つ目ですが,国営児島湾周辺農業水利事業であります。これは昭和61年度から平成13年度まで,330億円の総事業費で行われました。そして,2年間延長ということになって平成15年ということになってまいりました。ところが皆さん,5,035戸が対象でありますから,1戸当たり660万円もの大事業であります。本当にそういう点ではひどい土木事業だなというふうに思うわけでございますが,この後,県がまだ支線の管路を工事してまいります。まだ負担が要るわけです。 さて,そうなりますと,この総事業費の見込みは幾らなのか。国,県,市の負担額は幾らなのか。 また,昭和61年と平成12年の農業所得額の明示をしていただきたい。 耕地面積の減は幾らになるのか,減反面積は幾らになるのか,お示しいただきたいと思います。 さて,経常経費の見直しと平成13年度予算であります。 宮川議員が御質問なさいましたね,代表質問で。で,補助金の見直しについても以前はちゃんとやっておったと,ところが今回はどうならというお話でありました。私も同感であります。さて,そこで同和問題の予算については聖域にする,あるいはまた私立の保育園の補助金は平成14年度からカットすると,こういう不公正な内容でもありますから,私はぜひ全面的にもう一度見直ししていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 それから,平成13年度予算にかかわって景気浮揚,同じ公共事業でも建築の方が土木より波及効果が大きい。これは皆さん御存じのとおりです。公共事業について予算の考え方を変えるべきではないかと思います。 そこで時間がありませんから,ちょっと行こうと思いましたけれど行きませんが,あのグラフを見ていただきたいと思うんです。 建設省──今の国土交通省──の資料で見ますと,左半分が民間です。右が国の公共事業で,国の公共事業の83%以上は土木事業です。建築事業というのは5%ほどです。ね。ですから,土木中心なんですよ。これで幾ら公共事業,公共事業といっても景気は立ち直らないという,ここに原因があるわけです。このことをひとつ,よくよく御認識をいただきたいと思います。 そこで岡山市の区画整理,道路,身近な環境整備,土地改良事業,県事業,再開発事業について,総事業費と本市の負担額をお示しいただきたいと思います。 さて,全国市長会の中国支部の飲食代で,何と皆さん,小児慢性特定疾患の年齢拡大が……。本当にね,糖尿病なんかで子どもたちが本当に困っていらっしゃる,悩んでいらっしゃる御家庭も大変で,そういう中でね,市長さんが中国支部でお集まりになって,1日に1回のその飲食費ででもこの子どもたちが助かるんですよ。私はぜひしてあげていただきたいと思います。御所見をお聞かせください。後の答弁よろしくないそうですから,この対比を皆さんに見ていただきたいと思います。 さて,私立保育所の補助金カットの見直しをしていただきたい。 今度,学校開放ということで体育施設の管理が変わります。ところが,それに伴ってこの助成金カットということで,これもひどい話です。今あちこちでブーイングが起きております。そういう点で教育長,見直しをしてくださいよ。 配食サービスセンターもね,単価を下げるだけになりますから予算枠の拡大をしていただきたいと思います。 以上,お伺いいたします。 さて,中小企業・農業の振興についてであります。 岡山市は中小企業と農業のまちでございますから,この2つの活性化,これが本市の経済活性化のかぎを握ります。そこで皆さん,私は中小企業についてはまず実態調査をしていただきたい。それに基づく施策に取り組んでいただきたい。これがまず第1。 そして,中小企業センターは,設置するということになっておりましたけれども,これがいつの間にか中小企業センターは設置をしないということになってしまいました。そして,そこの間の説明はございません。ですから,私はその理由を求めたいと思います。これは決して遺恨試合ではありません。 さて,墨田区の振興条例に基づいて,本気で中小企業を興していただきたいと私は思うわけでございます。ですから,そういう点で私はこの経済局長は一度墨田区へでもお行きになって勉強してきていただきたい。西大寺の支所長は偉いですよ。墨田区はぜひ行きたいと私のところへ資料を取りに来ましたけれども,私はまあそのことがすぐできるかどうかはともかくとしてね,勉強していただくということは非常にすばらしいというふうに思います。 農業の問題についてですが,食糧自給率45%を目指すということになっておりますけれども,2年前が42%,今40%です。ね。そうすると日本の人口の7,400万人の胃袋は外国に頼っているということになるわけですから,これは大変ですよ。ですから,市長はまだ国に言っていないということですから,ぜひとも国に食糧自給率の向上を申し入れていただきたいと私は思いますが,いかがでしょうか。 転作にJAは頑張っていますね。私もいろいろお話を聞きに参りました。タマネギの農家の方にもお会いしてお話を聞きました。そうしたらね,機械の共同化をやっているんですよ。それでコストを下げているんです。ですから,ここの値段が下がった中でも,頑張っていらっしゃるんですよ。50戸ぐらいでね,機械を3台ずつ共同購入してやっているんです。タマネギを掘り起こしたり……。時間がありませんからいろいろと説明できませんが,そういうことをやっていらっしゃる。私は,水稲もこういう考え方になって,コストを下げていくということで,機械の共同化を,岡山市とJAと一緒に取り組んでいただいて,例えばオペレーターつきの機械を共同で貸していくことができるような……。そうすれば,コストを下げられますから,私はいいんじゃないかなと。これは一つの案ですけれども,そういう知恵を使っていただきたいなというふうに思うわけであります。 さて,光ファイバリットシティであります。 さて,情報水道構想の基盤整備に240億円かかるということがありました。天野参与から,いやいやもうそろそろ当市はこの限度を決めるんだということでございまして,いろいろ書いておりますけれども,省きます。 さて,それじゃ一体岡山市は,この光ファイバ敷設についてはどこまで踏み込む気なのか,限度をお示しいただきたいと思います。 それから,1月臨時市議会で足守中や山南中や藤田中へこの光ファイバをNTT自線でつなぐというとがありました。ところが皆さん,間がなかったんですね。今回は予算に含まれているのかどうか。 さて,下水道の光ファイバでありますが,補助率とか額とか市の負担についてお示しいただきたいと思います。 株式会社リットシティについて,市が主導して,設立参加をして,責任がないということは絶対あり得ません。ですから,私はこの点では,お考えをぜひともお聞きしておきたいと思います。 それから,企画室が作成した収支でありますが,この出資予定企業はどういうふうに評価をしたのか。 また,市長さんの御答弁で,債務超過になったらみんな手を引こうというふうに聞こえましたが,まあ設立を呼びかけて債務超過になったら手を引こうということで,まあこれでついてくるのかなというふうにも思いますが,御所見をお聞かせいただきたいと思います。 さて,デジタルミュージアムであります。 平和館及び駅西の再開発事業(第2工区)についてでありますが,デジタルミュージアムについては,やっぱり機械でありますし,インフォメーションという機能とネットワークの機能がございます。そういうことでございますから,例えばオリエント美術館だとか,それから吉備津神社や吉備津彦神社や金山寺や県立博物館いろいろございますので,そういうものをネットワークの中で生かしていくということが大変必要でございます。 さて,どうしても欠かせないものが実物重視であります。この実物重視ということと収蔵機能,バックヤードがどうしても大切でございます──どうもありがとうございました。サンキュウ。 そして,学芸員の確保,研究機能を持つということであります。したがいまして,こういう博物館の性格からいいましても,私は岡山市の財政難の中では,このデジタルミュージアムと博物館とは,やっぱりきちっとすみ分けをしていくという考え方をすべきだと思います。で,デジタルミュージアムデジタルミュージアムとしてやるということです。鳥取市の博物館へ行ってまいりましたが,4,000平米であります。したがって,岡山市は3,000平米でもいいのではないか。今の計画の半分でもいいのではないか。そのかわり後方支援として,博物館法に基づく博物館をきちんと後でつくっていくという方向のすみ分けをして,ネットワークの中でそれを生かしていくということが私の思いでございます。 さて,デジタルミュージアムは博物館法の博物館ではないと思いますが,いかがですか。 総合歴史博物館の建設計画を持つべきだと思いますが,いかがでしょうか。 横田議員の御質問で,図書館のデジタル化がありました。これにつきましても,東大の総合博物館へ行ってまいりました。そこで見せていただいたり聞いたりしましたが,図書機能を持つようになると思います。この点御所見をお聞かせください。 さて,次は市長の平和理念はいかがなものか,お伺いをしておきます。 さて,西口の再開発の第2工区であります。特定建築者予定者が1社の理由はどういうことでしょうか。 NHKの入居条件,交渉内容を明らかにしていただきたいと思います。そして,NHKの跡地購入について,1平方メートル当たり66万円で買うとのうわさもありますが,協議内容を明らかにしていただきたいと思います。 さて,卸売市場についてでありますが,公営企業法の全部適用は少し時間をかけて職員をもう少し信頼して,やらせてみてからというふうに思いますが,いかがでしょうか。 電車は割愛いたします。 学校統合問題についてであります。 この学校統合は,混乱をしておりますけれども,内山下のPTAの方々は,平成17年に1校にするんなら,もう今のままやらせてちょうだいよと。深柢や南方の方々については,もう2校統合で結構だよということで,本当にいろいろ混乱している。そういう混乱の原因を市がつくり出したということが問題であります。コミュニティーの破壊について,もう第一ボタンのかけ間違いでありますから,これはもとへ戻していただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 さて,清輝小,旭東小は,通学区域の弾力化ということになります。いいですか。町中の子どもたちは子どもの数が少ないから,統合してクラスの数をふやすんだ。そうしないと,いい教育ができないんだ。ところが,子どもの数が少ないところはほかにもありますけれども,清輝小や旭東小から抜くんですよ。じゃあ清輝小や旭東小の子どもはほっといていいのということになるわけですよ。これを私は言うこととすることが違うと言うんです。「言うこととすること違う教育者子どもの目にはいかに映らん」ということですよ。ね。私はこれはね,ぜひ考え直していただきたいと思います。 それで,後で考えると言いますが,後で考えるんじゃなしに,今の子どもをどうするかですよ。その責任を持っていただきたいと思います。 さて,教員をふやしてほしいという願いというのはみんな一緒であります。そこで第7次教職員定数改善計画に基づく岡山市の──今,県教委に要求しておりますが──内容をお示しいただきたいと思います。 さて最後,学校給食問題であります。食の教育は21世紀の課題。皆さんのお手元に資料を配付しております。ぜひ読んでいただきたいと思います。南国市の状況です。 さて,そこで第1,倉敷市の学校給食の答申は,倉敷は自校方式であります。そして,岡山市は民間委託の試行であります。どうしてこんなに違う結果が出たのか,お示しください。 南国市の学校給食をどのように評価されるのか。新鮮で安全な地元の食材でおいしい給食,本当に子どもの目が輝きますよ。本市も取り入れていくべきだと考えますが,いかがでしょうか。 高知県は橋本知事が,よしこれで全県いこうということでお話しになっていらっしゃいます。自校炊飯,自校食材調達,直営,自校献立,これももう超党派になってまいりました,この議会で。そこで皆さん,米飯の拡大,これももう超党派ですよ。南国市の方じゃことしの4月から週4回以上やろうということになっているわけでございますけれど,ぜひ岡山市も本腰を入れてやっていただきたいと思います。 さて,PTA委託・参画は,事実上できませんでした。この点について,もう評価をしていただきたいと思います。当局の評価をお聞かせください。 学校給食会,これももう超党派になってまいりました。もうこれを通さないで,やってくださいよ。教育長,頭がかたいのも結構だけれども,コスト削減ができるんですよ。保護者が助かるんですよ。そこをまずやるというお考えをお示しください。 それから,牛乳です。牛乳の補助金なんかはもう微々たるもんですよ。今さら県知事にくくられる必要はないと思うんです,私は。ですから,牛乳についてはもう県知事が決めるのをやめて,岡山市が発注をして,いいですか,子どもさんの注文をとると,前日なら前日でも。で,今のアレルギーのことや,いろんなことから考えてみて,牛乳も残留が物すごく多いんですよ。ですから,そういうふうに切りかえたら,わずか60銭の補助金をもらわなくったって,もっとコストが下がりますよ。栄養学的にも問題はないということは,私はずっと聞いてまいりますと,そういうこともあります。ですから,子どもの希望制にしていただいて,ぜひとも皆さんの御理解をいただいて,そういう方向に進めていただきたいと思います。 以上で第1回目の質問を終わらせていただきます。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(磯村博君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) 御苦労さまでございます。 もう帰られましたけれども,ノースキャロライナからも傍聴が来られたということでありまして,大変うれしく存じております。 田畑議員の質問でございますが,まずあの表であります。あれは常識になっておりまして,生産波及効果ということでは,いろいろ物が入っている建築の方が多い。それはおっしゃるとおりなんです。しかしながら,建築につきましては,累次,議会でもお話をしましたけれども,後のサステイナビリティーの問題が常に出てきます。そこんところをまずよく考えにゃあいかん。 それから,土木につきましては,確かに生産誘発効果が少ないという点はあるんですけれども,生活基盤効果というか,それによって住民の方々の福祉が向上するという効果がございます。この辺は総合的に考えにゃいかんと思っています。 その中で,私どもとしても市が行う公共投資については厳選をするという態度,これはもう随分浸透させていただいたと思いますが,例えば,住宅などについては,きのうの議論もあったように,まだまだ改善する余地があります。この辺も含めて一生懸命,いいものを安く,そして早くつくるみたいな,そういう気持ちの中で頑張っていきますので,よろしくお願いします。 それから,計画目標の話なんですけれども,これは議員の御指摘にもありましたように,何らかの方向性というのは要るんです。その中で私どもが今考えておりますことは,例えば各局においても今までの単なる所管原理じゃなくて,任務目標をきちっと書いて,そしてそれを公表しながら,その目標達成に向かって頑張っていくという……,みんなのところで,すべての政策分野にそういった姿勢を明らかにしていこうと。 もう一個は,今の時代,その計画というものが持っている意味合いというのは違ってきます。昔のようなかたい計画をつくりますと,計画に魂を奪われるということがございます。議員御指摘になっている幾つかの公共事業,特に国の公共事業の中で計画があるから計画があるからといって,やってきて大きな問題になったこと,これは私も国の役人をしておりまして大変反省をしたことが何回もあります。 そういう意味では,計画というものが柔軟になって,そして状況の変化の中で動かし得るというような意味の計画ということをおっしゃっておられるんだったら,私も実は同感なんです。そこで私どもとしては,任務であるとか目標というものを決める中で,柔軟に,もう北極星は目指すんだけれども,きょう3歩行けるのか2歩行けるのかについては,そのときの状況とか体力とか,そういうことによって柔軟に変えていく。しかし,目標は失わない。国際・福祉都市という目標はきちっと掲げながら,どういうふうに行くかについては,相手の動向にもよりますのでそれにより対応していこう,こういう考え方の中での目標設定ということを今,総合政策審議会にもお願いしているわけです。 そして,西大寺の基本計画についても,名前は計画でありますけれども,国の方もそういったものとせにゃあいかんよと,余りかたい計画をつくって縛っちゃうと,状況の変化の中で難しいことが起きるよと。特に,この活性化基本計画については,主務官庁は経済産業省でございますので,その辺の計画の難しさとか計画の問題点についてはよく認識しています。通産省では1970年代から,いわゆるかたい計画というのは無理があるので,ビジョンという呼び方をしています。そういう意味での計画だというふうに私どもは思っています。したがいまして,総事業費等々について,今後地道な作業の中で固まっていく問題だというふうに思っておりますので,よろしくお願いします。 それから,そういう意味で今回の予算編成の苦労なんですけれども,実は,もう既に公共事業の流れが変わっているんです。で,過去にやってきました見直しの中で無理な計画については,ちょっとストップしようじゃないかということを議会の方々にも御相談をしがらやってまいったわけです。その点はもう議員の方々はいろいろおつき合いをいただいた経過の中で深く御存じじゃないかと思います。 ただ,それがよかったかどうか,例えば,私ども非常につらいのは,土木費の中で生活に密着したところの単市公共などが,なかなか予算確保ができない。その点の問題について,何とかこの年度後半に向けて確保するようにという質問もございました。そういったことも含めていろいろ考えているんですが,数字で申し上げますと非常に残念なことに,平成12年度453億円ぐらいあった投資的経費が,13年度はすごく減って317億円ということになっています。この裏側には今の景気状況の悪化の中で,生活保護費などを中心としたいわゆる社会保障費,あるいは教育関係の準要保護とかいったところの問題,さらにこれは政策経費じゃないんですけれども,いわゆる過去に行われた公共投資の利払い,あるいは元利払いが始まってぐっとふえてくる。こういった問題があります。非常に厳しい情勢であります。その中で,我々としても福祉や教育について,実はこれは重視をしております。その中で,むしろ逆に公共投資は大丈夫かという疑問があって,年度後半に向けてどうしようかということを悩んでいる,そんな状況でもあるわけであります。 議員の御指摘の中で,いろいろわかるところもありますけれども,私どもの事情についても,ぜひとも御理解を賜っておきたいと思います。 以上です。 ◎助役(菱川公資君) 小児慢性特定疾患治療研究事業についてでございますが,市長会などの各種目的別組織の負担金や会費等につきましては,先日,崎本議員の代表質問にお答えしましたように,本市に事務局があるものにつきましては今回見直しを行い,今後は他市に事務局のあるものにつきましても,その内容を見ながら負担の軽減を要請してまいるということを申し上げたところであります。 その中で,小児慢性特定疾患治療研究事業ということでございますが,この名前からわかりますように,これは財政問題の上に加えまして,治療効果や他の疾患との予防効果等について専門的判断を要するということで,この対象年齢等につきましても国の基準に合わさせていただいておるところでございますので,よろしくお願いいたします。 ◎財政局長(細見邦雄君) 田畑議員の御質問の中で,平成13年度当初予算における区画整理事業等の事業費についてのお尋ねでございます。順次お答えします。 区画整理事業につきましては,事業費が約44億円,一般財源約7億円,道路橋梁事業につきましては約87億円の事業費で一般財源が約35億円,身近な環境整備──単市公共事業と言っておりますけれども──が事業費としては約49億円,それから一般財源としては20億円,土地改良事業費につきましては事業規模で約43億円,一般財源としては約39億円,県事業負担金につきましては事業費が約7億円で一般財源が約4億円,再開発事業につきましては事業費が約25億円で一般財源が約3億円ということでございます。 それから,その中で公共料金の据え置きのお話がございました。公共料金,使用料・手数料につきましては,サービスを受ける者と受けない者との住民負担との公平性の確保と適正な受益者負担という原則から応分の負担をお願いするものでありまして,御理解いただきたいと思います。 よろしくお願いします。 ◎経済局長(和氣島美彦君) まず,足守川パイプライン化事業についてお答えいたします。 天井川,伏流という本事業の目的が崩れたのではないか,国・県へ通知すべきと思うがということですが,先日の崎本議員の代表質問でも御答弁いたしましたが,足守川は県に問い合わせたところ,治水対策を主目的に堤防の改修を行っておりまして,平常時の伏流等についての対応はしていないとお聞きいたしております。したがいまして,伏流については改修により大きな変化はしておらず,事業計画にあります「伏流等により効率的な取水が困難な状況にある」河川という事業目的の前提は変わらないのではないかと思われますけれども,足守川の伏流等につきましては裁判中でございますので,その推移を見守る必要があると考えております。 次に,関戸ポンプ場の地元調整についてでございます。 関戸ポンプ場を建設する国営児島湾周辺土地改良事業は,昭和61年に着工いたしております。当初の工期は平成7年度までとしておりましたが,先行する藤田・大曲用排水機施設整備,それから管布設に係る軟弱地盤対策等によりまして工期が延びております。最後の予定となっている同ポンプ場がまだ着工されていない状況になっております。関戸の揚水機場につきましては,今後国において関係機関との協力のもとに地元調整を行っていく予定と聞いております。 次に,市長は住民の意見を聞く会を開催すべきと思うがということですが,本事業は国が事業実施主体となっていることから,第一義的には事業主体である国に広範な意見を聞いてもらうことが本意と思っております。 しかしながら,現在,裁判の過程にあることから,そのようなことができる状態にありません。市民の方から市の方に寄せられた意見等につきましては,適宜,国の方にお伝えしていきたいと考えております。 パイプライン化と環境破壊についてでございますが,本事業による湛井十二箇郷用水路を改修いたしまして,低下していた取水・送水を回復することによりまして,前川への還元量は増量となり,さらにパイプライン化によりまして砂川・足守川の岩崎堰ほか3堰から取水しなくなるので,足守川の流量はパイプライン化後も現状と同程度であり,足守川の河川環境への影響はほとんどないと国から聞いておりますが,現在,国は,引き続き足守川の水量,水質等について調査を継続実施しております。本市といたしましては,その推移を注意深く見守ってまいりたいと考えております。 次に,児島湾周辺農業水利事業について,2年完成が延びた総事業費の見込みは幾らか,国,県,市の負担額は幾らになるのかということでございます。 国営児島湾周辺事業につきましては,平成12年度時点の総事業費は337億円でございます。それに対します国の負担額は約219億円,県の負担は約60億円,市の負担額は約48億円となっております。 続きまして,昭和61年及び平成12年の農業所得額を示せ,それから耕作面積は幾らか,減反面積は幾らかと。一括して御答弁いたします。 農業所得につきましては統計上の制約がございまして,受益地域の数値を申し上げることは困難でございますけれども,農林水産省の「生産農業所得統計」によりますと,昭和61年の岡山市の生産農業所得は105億円,最新の資料データの平成11年は84億円となっております。 また,耕地面積につきましては,昭和61年に3,680ヘクタール,平成10年には3,340ヘクタールと聞いております。 また,転作面積につきましては,藤田・妹尾・福田・興除地区におきまして,昭和61年で約644ヘクタール,平成12年には約924ヘクタールとなっております。 なお,昭和61年と平成10年の市全体の耕地面積の減少は19%となっておりますが,先ほど申し上げました地区──受益地域──の減少率は9%となっております。受益地域の生産農家所得の減少率についても,市全体の減少よりは緩やかなものと推計されます。 次に,中小企業・農業の育成について,知恵を生かす,墨田区のように実態調査をすることということですが,企業の活動状況や景気状況,経営者の意識等を調査し,企業が抱える課題やニーズを把握することによりまして,支援者側の方向を見出し,中小企業の支援施策や相談業務等の中に生かすという視点は大切であるというふうに我々も考えております。 平成11年度に中小製造業の経営実態に関するアンケート調査を実施したところでございますが,今後も必要に応じまして実態調査等を実施し,中小企業の支援に生かしていきたいというふうに考えております。 それから,中小企業支援センターを設置しないとのことであるが,その理由は何かということですが,平成12年11月議会の崎本議員の個人質問にもお答えいたしましたが,コストのかかる施設をつくるより,中小企業の生の声に対して,県の中小企業支援センターなど,関連支援機関と連携を図りながら,実際に現場に出向いて支援に当たるなどの方が効率的であると考えております。したがいまして,中小企業支援センターを設置することは現在考えておりません。 次に,墨田区の振興条例を参考にということですが,墨田区の中小企業振興基本条例は,意欲ある中小企業の成長,革新に向けた取り組みや,創業への自助努力を積極的に支援するものと考えております。今後とも,墨田区を初めとしまして,先進他都市の取り組み等を参考にしながら施策に反映させ,本市の中小企業の支援を図っていきたいというふうに考えております。 次に,食糧自給率が2年前より下がり40%となっているが,国に自給率の向上をということでございます。 食糧自給率向上に向けての取り組みにつきましては,さきの公明党及び共産党の代表質問にお答えしたとおりでございます。 また,国への申し入れにつきましては,現時点では国としても既に目標を掲げて努力しているところでございます。市といたしましても,自給率向上に向けての具体的な取り組みをしていくことの方が重要であると考えております。 転作にJAは頑張っているが,市としても知恵を出せということでございますが,転作につきましては,引き続き,関係農家,JA,普及センター,食糧事務所等関係機関と連携いたしまして,一体となり対応してまいりたいと考えております。この際,作目の選定とともに農地条件,特に用水体系を考慮することが重要でございます。既存の転作物の一層の定着と乾田化──田んぼを乾かすことです──が効率的に行えるブロックローテーション方式の普及,そして小麦・ビール麦による裏作を活用した水田転作,さらには転作を推進するための条件整備に努力してまいりたいと考えております。 農業経営が厳しい中,農業機械の共同化をということでございます。 輸入農産物との競合や米の需給不均衡等によりまして,農産物の価格が低迷しておりますけれども,農業経営の安定化・健全化を図るには,価格の安定にあわせて生産コストの縮減が大切であると考えております。 農業機械の共同化が図られる営農集団の組織化につきましては,非常に難しい面もございますけれども,大型の農業用機械は農家の栽培面積に対しまして過大な能力を有していたり,高額の投資となっているものも見受けられます。今後とも,適正な投資,装備による経営を推進するため,基幹作業の受委託等に取り組むとともに,共同利用施設の整備や機械の導入については国・県の資金を活用しながら,市としても支援してまいりたいと考えております。 それから,今なぜ急いで岡山市中央卸売市場を公営企業法全部適用とするのかということでございます。 地方公営企業法の全部適用につきましては,3月6日のおかやま市民クラブ田原議員の代表質問にもお答えさせていただいたところでございますが,いずれにいたしましても市場を取り巻く状況の変化は非常に厳しく,状況の変化への適切な対応が求められているところでございます。現状ではその対応は十分とは言いがたい状況でございます。どうすれば市場取扱高を高めることができるか,市場関係者と真剣な検討が急がれます。将来的には,直接市場取扱高の向上に結びつけるための活性化策が必要と考えられます。 例えば,地場産品の農林水産物の地場の消費者に提供するという市場の役割と,それから魅力ある市場としての利用の拡大が図られることが大切でございます。このための施策の展開といたしまして,法適用による管理者について,市場の経営を行う上で専門性の高い部分でありまして,市場の活性化を図るためには,職員にとっても市場関係者にとってもリーダー的な人でなければならないと考えているものです。今後,市場関係者等の理解が得られますように努めてまいりたい,これも努力していかなければならないというふうに考えておりますので,よろしくお願いいたします。 以上です。 ◎都市整備局長(西崎日出男君) 駅西の再開発ビル(第2工区)についてのお尋ねでございます。 まず,特定建築者予定者の応募1社のみの理由はというお尋ねでございますが,公募に際しましては資料請求は24社からございました。参加表明が1社のみであったことの理由につきましては承知いたしておりませんが,相当のリスクが予想される事業であり,特定建築者予定者という事業協力者の立場としても,責任ある参画が難しいと判断されたものと推測いたしております。 次に,NHKの跡地購入についてのお尋ねでございます。 金額につきましての話は現時点で全く行っておりません。 また,NHKとの入居を含めた交渉内容のお尋ねがございました。現在,移転に関する基本協定の早期締結に向けての協議中であり,協定締結後に入居に関しましての具体的交渉に入る予定といたしております。 以上でございます。 ◎下水道局長(平林正行君) 光ファイバリットシティに関する御質問のうちの2番目にお答えいたします。 御質問の地域イントラネット関連との接続ルート部分につきましては,2月の補正予算でお願いすることと考えております。 それから続きまして,下水道光ファイバの補助率と額及び市の負担についての御質問についてでございますが,現在実施中の「岡山市地域情報水道構想基盤整備工事」の工事費につきましては,約18億9,000万円ということでございます。このうち補助対象事業費は約8億円でございまして,これに対する補助率は2分の1ということでございます。 財源の内訳につきましては,国庫補助金が約4億円,起債が約11億円,一般市費が約3億9,000万円の予定であります。 また,イントラネット関連工事分の事業費としましては,2億円余を予定しております。このうち補助対象事業費は約2億円と考えており,財源内訳は国庫補助金1億円,起債約8,800万円,一般市費として約1,900万円と,このように考えております。 以上でございます。 ◎参与(天野勝昭君) まず,光ファイバ網の整備についてでございますが,基本的な考え方といたしまして,民間通信事業者の早期参入を促しつつ,ケーブルテレビ事業者などとの連携によりまして整備を進めていくこととしております。 なお,今後の事業費並びに市の負担額についてでございますが,国における通信政策の動き,民間通信事業者の動向,さらには技術革新の動向などを考えますと動きが大変早いことなどによりまして,予測が困難でございます。 次に,リットシティの関係でございますが,株式会社リットシティの設立趣意に賛同されます市内外の企業二十数社が出資を検討されており,市も必要最小限の出資をすることと考えておりまして,本議会にその関係予算などをお諮りしているところでございます。市が出資することになりますと,出資比率に応じた責任は考えておかなければならないと思っております。 また,収支計画につきましては,リットシティ構想を事業化しようとする参加予定の民間企業が原案を作成され,昨年11月8日に株式会社リットシティ設立準備委員会を立ち上げ,計3回開催されました設立準備委員会で,市を含む出資予定者が協議をしてまとめたものでございます。 なお,この会社は従来のいわゆる第三セクターと一線を画し,会社がみずからの創意工夫で利益を確保する民間の会社として設立されるものでございまして,出資を予定する各社とも経営の見通しを詰めており,各社とも経営の見通しがあるものとして出資するということで理解しておるところでございます。 次に,デジタルミュージアム関係でございますが,従来の博物館法に基づく博物館につきましては,一定の基準や制約が求められるということでございます。デジタルミュージアムにつきましては,より自由な発想と幅広い視点から,経営的にも自立性のあるサステイナブルな施設を目指すということで,博物館法に基づかない博物館を想定しているところでございます。 デジタルミュージアムにつきましては,この議会でもたびたび申し上げておりますように,総合歴史博物館に関します提言の基本的な考え方を継承いたしまして,学術面にも考慮した総合博物館を考えてございます。 そこに最新のデジタル技術を駆使した施設ということから,いろいろ御提案もあったわけでございますけれども,現時点で約6,000平米の面積を考えてございます。この面積が確保できれば,先ほど申し上げました提言で示されております展示面積を含めまして,必要な面積は確保できるものと考えております。 それから,図書館機能との関係ということがございましたが,デジタルミュージアムにつきましても大量の資料をジャンル別に系統立てて,データベースを構築するということが想定されております。図書館とのネットワーク化も技術的には可能というふうに考えますので,図書館利用者にとりましても有益な書籍やデータの検索なども可能であるというふうに考えております。 以上でございます。 ◎水道事業管理者(遠藤嘉昭君) 苫田ダムに関する一連の御質問にお答えいたします。 まず,岡山県が約12万トンの調整水量を抱えているが,これの負担額はという質問でございますが,平成12年度末までで約77億円と聞いております。 次に,公共下水道が普及した地区と普及していない地区では使用量が違うじゃないかという質問でございますが,御指摘のとおりでございまして,原因は種々あると思いますが,家族の構成人数に主たる原因があるものと思われます。この下水の普及しております地域は,市域の中央部を占めている割合が多くて,その地区の家族構成人数はおおむね2.5人であります。一方,下水が普及していない地区は2.9人でありまして,この差が使用量に差が生じる原因であると考えております。 次に,節水に関しての御質問でございますが,節水の必要性につきましては,地球環境保全の上からも,当然,心してまいらねばならない人類共通のテーマであると認識しております。そして,私どもは水道週間を初めとする各種イベント,あるいは広報紙を通じまして,常に使用者である市民の方々に訴えてまいりましたし,これからも訴えてまいります。 次に,節水をすればダムに頼らなくても済むのではないかという質問でございますが,今,仮に1割の節水が可能とするならば,日量において約1万六,七千トンの水量が確保される試算となります。この余裕は,人口がふえれば当然目減りしていくものでありまして,今,岡山市のあらゆる施策を考えるときに,この程度の余裕でもって,今後の岡山市の将来を託すには大変な不安を感じます。要するに,節水により発生する余力にはおのずと限度があると考えております。 次に,岡山県広域水道企業団に払っている出資金・負担金の12年度末における金額でございますが,119億8,000万円となります。このうち水源に係る出資金・負担金は15億9,000万円でございます。 最後に,ダムは治水・利水にも益がないから中止を申し入れなさい,また出資金・負担金を返してもらってはということでございます。 利水についての考え方のみ述べさせていただきますが,遠い将来における岡山市の水道の姿といいますか,あり方というものは見えにくいものがございます。例えば,考え方といたしましては,少子化による人口減と,また節水による生活原単位の減から,使用水量は減少するという考え方もあろうかと思います。しかし,岡山市はさまざまな振興策を持って将来のビジョンを策定しておりまして,実際には市勢の振興に努力している現状において将来を展望するならば,人口が減少し,あわせて水の需要が減少するとは考えられないわけでございます。 したがいまして,苫田ダムは,岡山市の将来の水がめとしてぜひとも必要であると考えております。出資金・負担金の返還,また事業の中止を申し入れる考えはございませんので,よろしく御理解をお願いいたします。 以上でございます。 ◎教育長(玉光源爾君) 1点,経常経費の見直しということで,体育施設管理指導員報酬カットの見直しをという件でございます。 体育施設管理指導員謝礼金につきましては,太田議員の個人質問に答弁を申し上げたとおりでございまして,学校施設開放事業として全面的な見直しを図る中で,13年度の謝礼金につきましては,激変緩和措置として一部減額してお支払いをする予定でございます。 14年度以降につきましては,利用団体や地域住民の方々の御理解,御協力を得ながら,自主運営方式を実施してまいりたいと,このように考えております。 次に,学校の統合のことであります。 混乱の原因は市がつくった,やり直すべきではないかということでございます。 先日の共産党を代表いたしました崎本議員の御質問にお答えいたしましたように,子どもたちの健やかな発達,豊かな人間性の育成,学習のより充実のためには,今回の新しい学校づくりは重要であるというふうに考えております。私どもといたしましては,地元の方を初めとした関係者に,新しい学校づくりにつきまして御理解をいただくよう努力を払ってきたつもりでございます。 次に,清輝小学校,旭東小学校の少人数の問題でございます。 現在,適正で効果的な学習活動の展開を図るために,各学校では学習内容によって個別での学習,グループでの学習,あるいは大きな集団での学習と,いろいろな学習形態の工夫をいたしておるわけでございます。しかし,学校の人数によっては工夫にも限度がありまして,その際には長期的な展望に立ちまして,学校・地域の実情等を考慮して,教育条件の適切な具体策を考える必要があると,このように考えております。 次に,教師をふやしてほしいという願いは切実ということでございます。 第7次の定数改善でございますけれども,この主な私たちの要望は,代表質問での公明党本郷議員並びに共産党崎本議員にお答えしたとおりでありまして,少人数でのきめ細かい指導ができるようにするための教員の増員でありまして,小学校では算数を,中学校では英語・数学・理科などを中心に要望いたしております。このほかには,養護教諭の複数配置の拡充などがありまして,現在,県教育委員会と協議を進めておるところでございます。 次に,給食問題でございます。「食の教育は21世紀の課題」というふうに題されまして御質問をいただいております。 1つは,倉敷市の答申と岡山市の答申がどうして違うのかということでございますが,各自治体にはそれぞれの経過と事情があると考えております。検討委員会や審議会は,それぞれ固有の課題に対する方策について諮問されておりまして,その諮問事項に沿って検討,研究,審議されまして答申をいただくものでございます。したがいまして,よりよい学校給食運営を目指して審議いただいている岡山市学校給食運営審議会の答申を待ちまして判断をしたいと,このように考えております。 南国市の学校給食をどう評価するかということでございます。 南国市の学校給食の特徴は,同市の中山間地域でとれるお米を使用しておること,それから電気炊飯器による自校炊飯方式であると思っております。本市におきましても,昨年12月から市内産米に全面的に切りかえております。また,電気炊飯器による自校炊飯方式につきましても,そのメリット,デメリットを検証するための試行を,現在行っておるところであります。南国市のすぐれた事例は取り入れるべきであると思いますが,岡山市のすべての学校で電気炊飯器による自校炊飯を行うということは,電気容量等施設設備面から困難であるわけであり,また南国市では中学校の学校給食は実施されておりませんけれども,岡山市の方がすぐれておる点もあるのではないかと,このように思っておるわけであります。南国市には南国市の地域特性と,固有のニーズがあります。すべてが岡山市の事情に適合し,なじむとは限らないと思っております。 それから,PTA委託・参画の件でございますが,この評価につきましては,さきの清風会の代表質問で鷹取議員にお答えしたとおりでございます。 次に,学校給食会を切り離せ,食材購入の見直しはという件でございますが,学校給食の食材購入システムの見直しにつきましては,学校給食運営審議会の中間報告でも指摘いただいておるところであります。地場産食材の使用促進を目指して,単独食材購入の試行にも取り組んでおるところでございます。 また,昨年11月議会で新風会の代表質問で伏見議員にお答えいたしましたように,よい品をより安く,安定的に供給するため,岡山市学校給食会が関係業者と協議を進めておるところでございます。 最後に,牛乳の飲み残しが多いと,希望制にしたらどうかということでございます。 牛乳は成長期にある児童・生徒のカルシウム補給手段として含有量の多さ,吸収率のよさ,豊富で安価なことというような特性から,極めてすぐれた飲料と思っております。学校給食法の施行規則によりまして,給食はミルク給食,補食給食,完全給食と3つの場合がありますけれども,いずれも牛乳は切り離せないもので,つけ加えられております。外すことはちょっと困難でございます。 現在もできるだけ多く牛乳が飲めるように給食指導に取り組んでおるところであります。児童・生徒の判断と嗜好に任せ,希望する児童・生徒にだけ牛乳を提供することになれば,今いろいろカルシウム不足で指摘されておる点もあります。日本人全体でカルシウムが不足しておるというようなことを考えますと,牛乳が果たしておる役割を再認識いただけたらありがたいなと,このように思っております。 以上でございます。 ◎都市整備局長(西崎日出男君) 田畑議員の御質問の中で,西川・枝川支川整備事業について進捗度の答弁漏れがございました。おわび申し上げ,お答えします。 当整備事業につきましては,西川緑道から桑田公園までの区間約700メートルを整備することといたしまして,平成10年度にまず市役所筋から西220メートル間の整備を完了いたしております。本年度残り480メートルの緑化整備事業を施行中でございまして,現在70%の進捗状況でございます。3月末完成の予定といたしております。 以上でございます。     〔3番田畑賢司君登壇〕 ◆3番(田畑賢司君) 再質問をさせていただきたいと思います。 まあお聞きのとおりね,非常にどういうんですか,はぐらかした答弁になりますね,大変残念です。私はいいか悪いかはともかく,きちっと答えていただきたいというふうに思うんです。教育長の御答弁をいただいても,学校給食のことについても統合問題についても,ああいう御答弁ではね,やっぱり地域は混乱しますわ。これはどうもなりませんな。そういう気がいたしました。 さて,それはともかくといたしまして,まず苫田ダムでありますが,実は,市は県に水利権を4万5,000トン売ったんですよ,県の広域水道企業団に。それで,その4万5,000トンの水利権を売って,そのうち県の水道企業団から3万6,000トン買よんですよ。売って買よんですよ。変な話でしょう。それで将来のことはまあようわからんけれども要るんじゃと,こういう御答弁ですが,それじゃあ今後,建設費の負担金は一体幾らになるのか,お示しいただきたいと思います。 それからね,人口ですが,人口については第三次総合計画で非常に過大見積もりをしておりました。その当時で,平成12年──昨年ですね──は,67万5,000人になると,こういう過大見積もりをしていまして,第四次総合計画の頭で下方修正したんですよ。そういう事実もやっぱりきちっと踏まえた上で……,それからもう一つ,下水道普及地区,未普及地区は戸数でおっしゃいましたが,1人1日平均で出されている数字だということをね,水道事業管理者,私の目が悪いのか,あなたの目が悪いのか,1人1日平均で数字はいただいておりますが,あなたは1戸でというお話でございましたが,はっきりさせていただきたいと思います。 足守川のパイプラインですがね,経済局長,結局あなたは質問に答えなかった。関戸のポンプ場は計画で言えば今できていなくてはいけないんですよ,平成13年ですから。いいですか。で,平成13年にできていなきゃいかん年次までほったらかしてきた。じゃああと2年延長したのは,それだけ残っているので,これから調整に入るんだと,そんなばかな国のやり方がありますか。 それからまた,県の堤防工事ですが,平常時対策をしていないということで,していた県の答えは間違いであったということが判明したということですから,改めて調査をして答えていただきたいというふうに思います。よろしいですか。 さて,それからですね,この笹ケ瀬川水系の河川空間管理計画では,水辺で憩う心和む空間整備というふうに書いとんです。もう水は満杯ですよ。で,今聞いたらね,何ですか,もう前と変わらんのじゃと。そんなはずはありませんよ。パイプの中へ入れるんですから。で,そこのところは,あなた国から聞いた,国から聞いた,それから米の需給については国に言うつもりはないと,こういうお話なんですけれども,そこのところは,市民の立場に立ってお答えになる御答弁ではないなというふうに思いますが,いずれもしても私はこれは矛盾すると思います。 それからもう一つ,県の堰の所有権ですよ。堰の所有権について県の御回答は,この堰の所有については水利組合と農家の所有だと,有史以前から農家が築いたものなので,これはもう水利組合と農家の所有です。さて,そうなると用水計画が狂ってくるんですよ。 土地改良法では権利者と協議をすることが前提になっております。ところが,これはされておりません。したがって,計画を策定する前に合意も話し合いも持たれていないわけでありますから,この点では法令違反であり,計画を白紙に戻すべきであると思いますが,あなたの御見解をお聞かせください。これはまだ,県にも国にも聞いていないでしょうから,ちゃんとお答えください,あなたの頭で考えて。 さて,デジタルミュージアムでありますが,まあ私は,ここの点では財政状況も一つにらみながらきちんとした,計画性を持ったやり方にしていただきたいということでございます。 ちょっと1分残しますから,よろしく御答弁をお願いします。(拍手) ○議長(磯村博君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕
    ◎市長(萩原誠司君) 御苦労さんでございます。 足守川の関係なんですけれども,どういう工事が行われるかは別として,現状の足守川と水系が,いわゆる環境的にだめになるということではいけんということは,いつの議会でしたっけね,3回ぐらい前の議会のとき明確に申し上げました。その辺は我々非常に注意をして,これは守っていかにゃいけないということは,本当に強く思っているわけですし,地元の方々もその点については,パイプライン賛成派の方々も含めて,足守川の水を守っていこうという気持ちはある。そこのところは明確にお答えができると思うんです。 今後の協議の中でも──これ協議させていただくことになると思うんです,まだ法律ができていませんけれども──そういった気持ち,我々が水系の保全を本当に望んでいる気持ちというのは,これはもう恐らくいろんな方々に言われても,コンセンサスじゃないかと思うんです。この辺はよろしく御配慮のほどをお願いします。我々もそういった,環境に配慮された工事であるということを確認しながら進んでいきたいなと思っております。それをまずはお答えします。 それから2番目に,デジタルミュージアムについて,おっしゃるように私どもとしても,なるべくサステイナブルにということでありますが,計画の趣旨につきましては,この間も言いましたように,金額はわかったりしますけれども,それよりもさらに内容を充実することによって,市民のサービスを上げ,そして場合によっては,少しでも結構ですから収入の道をふやしていく,それを研究に使っていくみたいな,そういう流れをぜひとも構築したいと思っています。 議員もミュージアムには非常に御熱心に全国各地を回っておられるように聞いておりますし,いいお知恵があれば,ぜひとも賜りますようにお願いをいたします。 ◎経済局長(和氣島美彦君) それでは,何点かございましたけれども,関戸のポンプが13年度完成予定だがおくれている,矛盾を感じるんだということでございますが,15年度完成予定の児島湾の周辺事業を完了するまで,関戸の揚水機場が完成するように,国・県・市が一体となって今,これからですが,地元調整をするというふうに聞いております。 完成しなかった場合の将来の手続につきましては,現在,国の方から我々の方へ説明を受けておりません。 それから,水利権の問題でございますが,この水利権の問題につきましては,児島湾の周辺事業というものもかかわってきまして,農業水利施設の老朽化,それから重複施設の統廃合,そういったことで……(「わかっとらんのじゃねえか」と呼ぶ者あり)水利権のことだと思うんですが,(「堰のことと堤防工事のことじゃ」と呼ぶ者あり)水利権のことも言われたと思うんですが──済みません。 足守川の堤防につきましては,これは県がやっている工事でございまして,これも国の方の基準に沿ってやっておりまして……(「答弁が間違うとったから調査をして答えをもう一遍してくれえいうて言よん」と呼ぶ者あり)今お答えしていますように,これは県の基準のもとに,国と県といった関係でやっておりまして,我々の方もこの前,調査ということでございましたけれども,この前,崎本議員にもお答えしましたように,堤防を基準にやっているということで,今の御質問は恐らく漏水の問題とか,そういうような問題を調査というようなことも言われているんじゃないかと思いますけれども,そういった中で我々としては,国・県のやっている事業でございますから,市として特別に調査をするということにはならないというふうに思います。 以上だと思いますが……(「議長,質問と答弁が違うんじゃ,ちゃんと答弁をさせて」,「堰の所有権と県の堤防工事について県に聞いて教えてと言ようるだけの話じゃが。答弁が違うとったんじゃが」,「調べて答えます言やあ済むんじゃが」等と呼ぶ者あり) これは,手法の問題は先ほど答えましたように,国の基準によって,県が堤防工事をやっておるわけですから,市の方がとやかく調査をするとか,そういうことにはならないというふうに先ほどから言っているわけです。(「県に聞いて答えますと言えば済む話じゃ,違うってもう,堰の所有権の話じゃ」等と呼ぶ者あり) 堰の所有権は,ちょっと今,私の頭の中にはありませんけれども,それについては県の川でございますから,基本的には県ではないかなというふうに思いますが,いいかげんな答えをしたらいけませんので,これは調査をさせていただきます。 ◎水道事業管理者(遠藤嘉昭君) 田畑議員の再質問にお答えいたします。 まず,坂根の水量を売水して,それを再び購入しているが,その負担金の建設費は幾らかということでございますが,全体で159億6,000万円の予定でございまして,現在の支払いは118億5,000万円でございます。 次に,下方修正の問題でございますが,過去の推計値と,今,我々が持っている人口の推計値,大分下方修正されているがということでございますが,我々は大体短期的な目標と長期的な目標を持っておりますが,今このような状況下におきまして,ここ数年の人口動態というものはふえていくとは思っておりません。したがいまして,昔の過大な数値は3年から5年において見直していく予定でございます。 それから,最後の下水の普及地区の水量が少ない。1人当たりの1日平均の数字をもらっているということですが,申しわけございません。私は1戸当たりの資料しか今持っておりませんので,調べ直して,また出させていただきます。 以上でございます。     〔3番田畑賢司君登壇〕 ◆3番(田畑賢司君) 再々質問をさせていただきますが,まあね,ようわからんということがようわかったでしょう。これが問題なわけですよ。 市長さんもそれは所信表明や御答弁で,岡山市は地方分権の中で地方が責任を持って自主的に判断をしてやらにゃいけんのんじゃというふうに言いながら,実態は,しかしそうなっていないということなんですよ。 それで,お金の面でもそうでしょう。地方分権で一括法だけれども,結局,何にもお金はついてきていないわけですから。 で,僕はせめてね,そういう中では市民のために,岡山市としては自分の知恵を使って,もっと調べて,市民のために本当に役に立つ市役所にしていただきたいなという思いがあるんですよ。僕は,そのことをぜひ市長さんに,お願いをしたいと思うんです。それで,あなた1人走ってもだめですから,経済局長もぴたっと後ろへついとるぐらいでないと,まあいよいよどうにもこうにもならんぐらい距離がある。 経済局長,こういうところでこういうお話をして本当に申しわけないんじゃけど,今の堰のことにしても,それから堤防工事のことにしても,わからなきゃ聞いて教えてくださいよ。我々は聞いて知っているけれども,一致しないんですから。 もう要望です。(拍手) ○議長(磯村博君) 次は,順序に従いまして楠木議員。     〔30番楠木忠司君登壇,拍手〕 ◆30番(楠木忠司君) 御苦労さまでございます。 きょうの2番バッターで,できれば午前中に終わりたいなと考えている次第でございます。 実はきのう,藤井さんの方から交通事故のお話がありました。私もちょうど今から5年前の平成8年3月8日,忘れもしません,交通事故に遭いまして3ケ月入院いたしました。そのとき,質問通告を既に出しておりまして,それが5年前の3月13日だったわけでございます。実はきょうだったんです。それで,ちょっと心配しましたが,このように質問できることに対しまして一安心しているところでございます。また,交通事故は本当に怖いわけでありまして,太田議員,またこの前は安井議員と,西の方が鬼門ということもありまして,どうか皆様方も,また市民の皆様方も交通事故には特に注意をしていただきたいと思います。 また,あさっては春の高校野球選抜大会の抽選会が行われます。で,大会は25日からということで,ことしは岡山市から2校が参加するということで,もちろん初めてのことであります。せんだって新聞社の方に,岡山県から2校が出場したのはいつかなというふうに聞きますと,ちょうど11年前で玉野光南と倉商が出場したんだということをお聞きいたしました。で,高校野球で申し上げますと,昨年ですか,一昨年ですか,土肥議員さんも理大が出たときには大変頑張っておられました。まあ決勝まで行くとは私も思わなかったんですけれども,決勝まで行って岡山市民はもちろんでありますけれども,県民の多くがこれを喜んだという体験がございます。 また,今から35年前,ちょうど私も昭和40年に国鉄に入りまして,その明くる年の41年に岡山東商業が平松投手を擁しまして優勝いたしました。多分吉本さんも記憶があるかと思いますが,ちょうど岡山で,私も出迎えをいたしました。それで,パレードも行いました。大勢の市民,また県民の方が出迎えたということで,きのうのようにとは言いませんけれども,そういった記憶がございます。 今回の関西高校,多くの先輩の皆様方もこの議場の中におられます。また,学芸館高校は教育委員の森先生が校長をされている学校でありまして,岡山市役所としても大変ゆかりのある2校でございます。ぜひ上位進出といいますか,どちらかが優勝していただきたいなと,そしてあの35年前の経験,あの気持ちを再び岡山市民によみがえらせていただきたいなという気持ちでございます。どうかよろしくお願いいたしまして,少し長くなりましたが,早速でございますが,質問に入らせていただきたいと思います。 まず,定住化政策について2点についてお伺いいたします。この問題につきましては,もう既に今議会におきましても多くの議員から質問がなされまして,きのうも私の隣の増川議員の方からも質問がされているところでございます。実は私は,この問題につきましては何回か質問をいたしてまいりました。2年前の6月議会の中でも,この住宅政策について質問いたしました。先ほどの田畑議員さんの質問にも,市長の方から景気浮揚については住宅建設というものは有効なんだという答弁もなされているわけでございます。私もそういった意味で,この住宅建設というものは非常に波及効果が多いと,同時に定住化政策にもつながるということで,一石二鳥じゃないかという意味で今回も取り上げさせていただきました。今,大変な不景気でございます。失業者は4.9%,株価もだんだんと値下がりをしていく。そういった中にあって,やはり日本がこれからどうなっていくのかということを,皆さん方も大変心配されているのではないかと思います。 そこで通産省出身の市長にお聞きいたしますけれども,今景気が大変悪い。どこに原因があるのか。この不況の原因はどこなのか。また,どうすればこの景気というものが回復できるのか,まず率直な御意見をお尋ねしたいと思います。 さて,前述した質問,今の定住化政策の関係でありますけれども,当時の都市整備局長は,このように答弁をされております。 岡山市での住宅政策といたしましては,いわゆるHOPE計画に適合する住宅に対する住宅特別加算制度や岡山市特定優良賃貸住宅促進制度の活用により,良好な住宅の供給促進を図っているところである。また,景気対策だけでなく,木造住宅の耐震対策,中心市街地の定住化の促進,まち並み保存など,特定目的のために制度化した施策もあり,岡山市の住宅施策としても有効なものについては積極的に研究してまいりたいと,このように11年6月議会で答弁しているわけでございます。 そこで次の点について質問いたします。 有効なものについては積極的に研究していくとのことでございました。この1年9カ月の間にどのような研究をしてきたのか,まずお尋ねいたします。 第2に,岡山市庁舎のロビーで,毎年3日間ではありますが──ことしは1月の終わりに行いましたけれども,住宅のパネル展と住宅相談を行っております。これに関して,もう少し期間を延ばすとか他の施設,例えばふれあいセンター等での実施を考えてみたらどうかと思いますが,どうでしょうか。 以上,2つの点について質問いたします。 次の点は,勤労者福祉施策についてであります。この課題も定住政策として重要であることは論をまちません。で,きょうのここでは財団法人岡山市勤労者福祉サービスセンターについて質問いたします。これは略称を「ときめきプラザ」といいまして,岡山市勤労者福祉センター内に事務所を置いております。平成9年4月に現在の名称になったと聞いております。 設立目的というものが中小企業勤労者のための総合的な福祉事業を行うことにより,中小企業勤労者の福祉の向上・振興,地域社会の活性化に寄与することを目的とする。そのようになっているわけでございます。当時の事業所数は782,会員数は4,154名でありましたが,平成12年──去年の12月末においては事業所が966,会員数も6,405名となっており,入会事業所,会員数も着実に増加をしておりますけれども,年次別の脱退したり入ったりすることがかなり多いということであります。 主な事業といたしましては,生活資金の融資・あっせんとかレジャーとか宿泊施設の割引券の発行とか,福祉の関係で言えばショートステイの関係とかデイサービスの補助,そういった幅広い活動を行っているわけでございます。 会費として入会金が1人200円,会費としては月額500円ということで,入会資格は岡山市内の中小企業の勤労者,事業主及びパート労働者の方となっておりますが,入会は事業所単位となっており,個人での入会はほとんどないとのことであります。 また,このセンターは中小企業の勤労者福祉のため,先ほど言いましたようにいろいろな事業を行っているわけでございます。このセンターの運営といたしましては,先ほど言いました会費と,国・市の助成で行っております。 それでは,このサービスセンターをさらに充実させるという意味で質問をいたします。 1つには,このサービスセンターは事業所単位で入会することになっております。聞くと,ほとんどの会費は事業主が負担しているとのことであります。事業主が脱会すると,好むと好まざるとにかかわらず,個人も脱会することになるのではないかと思いますが,事業主が脱会しても会員に残ることができるのかどうか。 2つには,中小企業という枠は外せないまでも,個人の入会希望者は入会させてもいいのではないかと思いますが,どうでしょうか。 3つに,現在は事業所の対応となっております。中小企業の労働組合との対応を考えてもいいのではないでしょうか。 以上,3点についてお尋ねいたします。 次の支所の問題についての質問については先日も太田議員の方からも言われておりますので,一応この項については割愛をさせていただきますが,やはり吉備支所の産業建設課が本庁に統合されるということに地元としては,産業建設課が統合されて本当に地域としてメリットがあった,よかったと言われるように,特にしていただきたいというふうに思います。 また,総務民生課につきましては,地元との関係が非常に強いわけであります。目の行き届く行政を地元関係者と連携を深めながらやっていただきたいということをお願いしておきたいと思います。 次に,下水道普及率の向上についてであります。この項については,4点に絞って質問をさせていただきます。 実は,私道の下水道管埋設が今の段階では,岡山市の条件がそろえば市費で公共下水道を整備しているところであります。当然のこととして,その場合は地権者の承諾というものが必要になります。しかし,一人でも反対の人がいたり,またその中に競合する持ち主の人で一人でも行方不明の人がいれば,下水道整備ができなくなる,このようになっているわけであります。そういうことが発生した場合のために,実は岡山市として水洗化等あっせん委員制度を設けているわけでございます。 そこで質問でありますけれども,この制度を活用したことはあるのか。また,この制度に何か問題があるのか,お尋ねいたします。 2つ目は,同じような問題でありますけれども,遺産相続ができていないため,同じように下水道管が埋設できない箇所の相談を私も受けております。で,相続人は下水道の整備をしていただいてもいいと言っているんですけれども,その登記が終わっていない。そのために埋設ができないというわけでございます。そういう場合,相続人がいいと言っているわけですから,何らかの方法で埋設できないものかということを2点目にお尋ねいたします。 次に,市街化調整区域内の公共下水道の整備についてであります。 私どもの町内も,おかげさまで今,下水道の整備も最終段階に入っております。関係者の方々に心から御礼を申し上げる次第でございます。しかし,同じ町内でありながら,目の前に下水道管が埋設されているにもかかわらず,そしてまた町内としては工事に全面的に協力したにもかかわらず,調整区域だから整備できないということは納得できないということが,今私どもの町内の中から声として上がっております。何とかならないのかという町民の率直な気持ちに対しまして,どのような見解をお持ちなのか,お尋ねいたします。 次に,現在,陵南学区内に集中合併槽が敷設されている団地が実は4カ所ございます。既にもう二十数年間たっている団地もありまして,ポンプ室を初めかなり老朽化が進んでいるわけであります。今,幹線管きょが白石から西に延びようといたしております。一日も早い公共下水道の整備を願いつつ,質問をさせていただきます。 この平野地区の整備計画についてお示しいただきたいと思います。 また,団地内の現在の配管について早急に調査をお願いしたいわけですが,御見解をお聞かせください。 次の質問は,陵南小学校についてであります。 陵南小学校の手前20メートルぐらいまで幹線管きょが来ておりますが,今の段階でいつつながるかわからないというのが状況であります。早急なる接続というものをお願いしたいわけですけれども,これからの見通しについてお尋ねいたします。 また,吉備地区全体の整備計画についても,あわせてお答えいただきたいと思います。 次に,粗大ごみ戸別収集有料化についてお尋ねいたします。この件につきましては,1つお尋ねいたします。 このたびの戸別収集に伴いまして,2トン車のトラック──いわゆる平ボディー──で粗大ごみを収集するとのことでありますが,私どもの町内を含めまして,まだまだ軽四しか入れないような道も多くあろうかと思います。道が狭いところについては,軽四での収集というものは考えられているのかどうか,御見解をお尋ねいたします。 2つに,東部リサイクルプラザが4月から稼働するというふうに聞いております。粗大ごみをそこへ持っていけば,無料で引き取っていただけるとのことですが,西部からということになりますと,大変距離も遠いわけであります。で,今回の質問に対しても,西部にもリサイクルプラザを設置していくお考えを答弁されております。いつごろをめどに考えられているのか,お尋ねいたします。 3つに,家電4品目についてお尋ねいたします。 この家電4品目につきましては,基本的には行政は関与しないということであります。どうしても引き取り先のない場合,処理料と運搬料をプラスした料金で引き取ると聞いております。 また,家電4品目を持ち込める業者が2社あると聞いております。そこに家電4品目を持っていけば,処理手数料は要るものの,運搬料は自分で持ち込むわけですから当然要らないということになります。しかし,現在のところ,どこの会社なのかという市民への周知徹底が行われておりません。なぜ市民への周知を行わないのか,その理由をお聞かせください。 そして,これは質問ではございませんが,今回の議会でもそれによる不法投棄,不適切排出がふえるのではないかという心配があるわけでございます。市の方としても,いろんな対策を講じられようとなされております。やはり町内会──一番のもとは町内会の中で──と市と警察が一体となった監視体制というものが必要ではないかと思います。早急にそういったことを町内の方にも知らせていただきまして,そういう体制が取り組めるように,ぜひ要望をしておきたいと思います。 最後の項目は,岡山駅西口広場についてお尋ねいたします。その点については2点質問いたします。 1点目は,西口のバス停への進入についてであります。皆様も御承知のように,南から走ってまいりますと,西口の駅前に2つの交差点がございます。その横断歩道の手前に右折の矢印を道路に書いております,右曲がりで。それで,左の上を見ますと,バス・タクシー専用という道路標識といいますか,道路の掲示板がございます。それで言えばバスとタクシーしかバス停の方には右折できないということになっておりますけれども,現実は自家用車がどんどん入りまして,この西口の駅前のバス停のところでは,バスが立ち往生する,バスが入れなくなる,そういう状況も起こっているわけでございます。 そこでお尋ねするわけでありますけれども,今まで警察といろいろ協議してきたと思います。あの掲示板は一体何ならという声も聞くわけであります。そこで,警察の見解を含めて岡山市はどういいますか,矢印についてどのように考えておられるのか,そのことをまず1点お聞きいたします。 2点目は,その道路掲示板の関係です。どこまで拘束力があるのか,先日,私も警察にお聞きいたしました。警察の方は,拘束力はありませんということであります。警察の方もいろいろ悩んでおられます。あそこには駐車禁止の規制標識をかけております。しかし,駐車禁止ですから停車はできます。ですから,岡山駅に用事のある方,送り迎えとかそういった方々は車をとめても構わないということに,実はなっているわけでございます。そういった意味では,岡山駅の西口の整備──交通整理といいますか──というものがぜひとも必要な時期になっているわけでございます。整備ということになりますと,17年の国体に向けてというお話も今議会でございましたが,当面,手直しをした方がいいのではないかと思いますが,御見解をお尋ねしたいと思います。 もう一つは,放置自転車の対策でございます。 この付近は相変わらず放置自転車が数多くあります。この前も駅西口周辺を回ってみますと,もう点字ブロックの上にも平気でとめている。確かに以前と比べて,からくり時計の付近については放置台数も少なくなっておりましたけれども,しかしその周辺,例えば駅前道路の歩道のあたりとか,周辺にはもう放置自転車があふれているわけでございます。 中でもこれから春休みになると,学生の方の放置が非常に多いということをお巡りさんも言っておられました。東口にはガードマンを置いております。先日も東口に参りますと,ガードマンの目の届く範囲,約20メートル四方ぐらいは一台も自転車を置いておりません。しかし,それから少し離れたダイエーの手前の方へ行きますと,これまた放置自転車があふれているわけでございます。少なくとも東口にはガードマンがおられまして,その付近は置いていないということでありますので,西口についてもぜひガードマンを置いていただきまして整理する必要があろうかと思いますが,御見解をお尋ねしたいと思います。 駐輪場の問題の2つ目は,地下の駐輪場があるわけですけれども,現在の利用率はどのくらいなのか,これもお聞かせいただきたいと思います。 3つ目に,先ほども言いましたようにこれから春休みになるわけでございます。これにつきまして,中学校なり高校なりに対する啓発活動は必要になってくると思いますが,どのように行う予定なのか。 以上について質問いたします。 これで第1回目の質問は終わらせていただきますが,できれば午前中で終わりたいと思いますので,当局におかれましては簡潔な御答弁をよろしくお願いいたしまして,私の第1回の質問を終わらせていただきます。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(磯村博君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) 御苦労さまです。 まず,景気の動向についてでありますけれども,新聞紙上でもいろんな見方が出ております。海外要因でいうとアメリカの景気の減少とか減退とか,そういうことが効いているとか,あるいはアメリカの株価の影響を全世界の株式市場が受けて,それが景気に悪影響を与えているという,海外要因の考え方があります。海外要因についてはしようがないので,我々がどう騒いでも,これはもう外で起こっているということであります。 で,内的要因があるとすれば,これは前から言われておりますけれども,バブルの後遺症の清算というものの片づきが完全ではないということ,これは多少政策的な余地があります。直接償却の議論も進んでおりますけれども,痛みを伴うけれども,きちっと償却することを進める政策的な基盤をつくることという対応方法があります。これはすぐに景気につながるとは言いませんけれども,将来的なコンフィデンスの増大にはつながっていくと思います。 もう一つは,今コンフィデンスという言葉を申し上げましたけれども,今の不況について,識者の見解を見ておりますと,やはり政策不況である,あるいは見通しが立たない,視界不良ということ。政権の安定ということがありますと,その政権の考え方というものを国民あるいは企業も理解しますので,恐らくこういう方向に,こういう段取りで進んでいくんじゃないかというものが見えてくる。そうしますと,それに伴った設備投資行動であるとか消費行動,先行きにある程度自信を持った行動がとり得るというふうに一般的に言われておりますが,その辺についてはやはり難しい問題なんですけれども,政府の方でしっかりとした方向性が示し得る形をとっていただくことというのは,これは非常に大きいと思います。地方自治体を運営しておりましても,やはり国の政策が一体どうなるのということは,政権の安定度にも非常に関係してまいりますんで,私どもとしても企業の方々と同じように,しっかりとした政権運営ができることを心から望んでいるわけであります。 もちろん,いろいろな対策がありますが,詳しくここで申し上げるいとまはないので,次に移ります。西部地区のリサイクルプラザの件であります。 この間,環境事業局の方からの答弁がありましたように,我々としても西部地区にいわゆる中間処理施設がないと市民の方々も大変じゃないかなあという気がいたしております。しかしながら,すぐにということにはなかなかならない。なぜかといいますと,例えば,都市計画決定をする必要があるとか,あるいはそれの前提として環境アセスメントをしっかり行うということがございます。そういうことの中で,例えば,国庫補助事業の申請をその次の段階にしていくという,その一連の段取りをきちっと踏んだ上で稼働させていく必要があると存じます。そのことを考えますと,最速でも数年はかかるのではないかというふうに私どもとしては思っております。 なお,整備手法については,国庫補助事業をいただきながらも,例えばPFIのような形でリスクが分散されている,あるいは民間的な効率的な運営ができる形というものを目指していきたいと思います。 住宅政策でございますけれども,この数カ月申し上げましたが,庁内に「定住人口を増加させるための住環境整備推進対策協議会」──二十数課から成る検討グループですけれども──をやっていますが,一番初めにやっていることは,その定住政策というものに何を含めるべきかということ,例えば就業の支援とか子育ての支援とか情報政策とか,あるいはコミュニティー支援とか,さらに言えば教育や生活環境なども,これはどうも定住政策の中に必要だということがわかってきたので,その辺についてのデータ収集等もやっています。 それから2番目に,例えば住宅政策については,もちろん公営住宅のストックの問題とか,今まで出た議論もありますけれども,まず第一に住宅政策の範囲を公営住宅政策だけじゃなくて,民間の方々との協調をベースにした政策にも広げる必要があるという検討が進みました。具体的には,そんなことの中で幾つかもう先行事例は実施されています。例えば,西部の区画整理につきまして,今までは公営で代替住宅をどうしてもつくらにゃいかんというような頭があったんですが,そうじゃないんじゃないかと,民間の方々の住宅建設の力をかりながら,そこにお願いするといったことの方が早くて,かつ住民の方々にも喜んでいただけるという話があったもんですから,非常に小さい案件ですけれども,明確にかじ取りをして官民協働の路線に進んでいるわけであります。こういったことも,実はこの検討の中での早期にあらわれた成果の一つだと思います。 なお,今後いろいろな形で官民の協働,つまりいろんな支援策ということも必要なわけですが,岡山市の実情がもう少し明らかになった時点で今やっています,例えば,特定優良賃貸住宅供給促進事業への建設費補助だけではなくて,ほかにも取り入れるかどうか,これは有効なものがあれば,我々も積極的に検討はしていきたいと思っております。よろしくお願いします。 ◎総務局長(橋本豪介君) 西口広場の関係の中で,放置自転車の関係ですが,指導員を西口にも配置してはどうかということでございます。 この放置自転車対策につきましては,モラルやマナーの向上を訴える啓発活動,それから自転車の強制的な撤去とか,いろんな方策を地域の方々とともに繰り返し取り組んできたところでございますが,現状でも御指摘のとおりでありまして,その対策といたしまして,直接指導するということで,東口に警備員による誘導を試みてきました。その効果は御指摘のとおり大変有効でございまして,西口周辺につきましても,広場を中心に放置自転車がふえる時期,時間帯に昨年の4月と9月と10月の延べ3カ月間配置して,一定の効果を上げております。このことを踏まえまして,今後も時期,場所,期間等,より効果的な配置方法について検討してまいりたいというふうに考えております。 次に,西口駐輪場の利用率でございますが,これは2,350台の収容能力で100%でございます。 それから,中・高校生に対する啓発の件でございますが,放置自転車クリーン作戦とか地元の諸団体による放置自転車早朝指導等,広場に放置しようとする利用者に対しまして,直接指導する行事を今年度は6回行いました。その際,西口関係の学校にも強く参加を呼びかけましたところ,すべての学校の先生方に参加していただきました。当日は,生徒指導とあわせまして,放置自転車に張られた学校指定のシールをチェックするなど,例年に増して積極的な取り組みをいただき,放置に対する学校側の問題意識の高まりを感じております。 また,「高等学校交通安全教育推進連絡協議会」というものをつくっており,この会議に,市の担当職員が出席いたしまして,現状説明やアドバイスを行うなど,さまざまな機会に放置自転車防止に協力を要請しております。特に,高校生を中心とする学生対策は,放置自転車解消に向けての重要な課題でございまして,4月の入学期もにらんで,今後も学校に対し継続して協力要請を行っていきたいというふうに感じております。 ◎環境事業局長(中山正汎君) 粗大ごみの戸別収集についてのお尋ねでございまして,狭い道での収集方法について軽四を考えられないかというお尋ねでございます。 粗大ごみの戸別収集に使用する車輌につきましては,先般,岡山21クラブの太田議員の御質問に御答弁申し上げましたとおり,収集効率等を勘案いたしまして,軽四は考えておりませんが,台車を積載いたしまして2トンの平ボディー車を使用することといたしております。 議員御指摘の,道が狭く車輌が進入できない場所とちか,また高齢者とか障害者などの特別な事情がある方々の対応につきましては,事前の申し込み情報が得られることから,関係部局と協議いたしまして,だれから見られても公平であるという対応をしてまいりたいと考えております。 次に,家電4品目について,引き取り先のない廃家電品,引き取り業者の状況,さらに市民への周知のお尋ねでございます。 廃家電4品目の回収システムは,製造者・販売者が主体となることが原則となっておりますが,販売者が不明な場合とか,この回収ルートへ乗れない廃家電品は市が受け入れざるを得ないということになっております。その場合は,製造メーカーの引き取り場所へ有料で搬入することになります。 現在の業界の状況でございますが,製造メーカーは2系列に分かれまして,販売店からの廃家電品を受けるための引き取り場所を定めております。Aグループは松下・東芝系でございまして,岡山市下中野377番地所在の金属会社でございます。Bグループは日立・三菱系でございまして,岡山市上道北方121番地所在の流通会社でございます。 今後,市民の方々への周知につきましては,先日の共産党を代表しての崎本議員の御質問にも御答弁を申し上げましたとおり,いまだ明確となっていない事項がたくさんございまして,その情報を早期公表を要請しており,その情報を受け次第,市民の方々が混乱しないように,「市民のひろば おかやま」などで広報に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎経済局長(和氣島美彦君) 勤労者福祉施策についての中で,勤労者福祉サービスセンターについての御質問に一括御答弁させていただきます。 事業主が脱会した場合,会員としての継続希望者につきましては,継続希望者の中から代表者を選出していただければ,会員として残ることは可能でございます。 また,個人の入会につきましては,経費の関係もございます。これは今後の課題とさせていただきたいというふうに思います。 次に,中小企業の労働組合との対応でございますけれども,代表者を選出していただければ,入会は可能でございますので,よろしくお願いしたいと思います。 いずれにいたしましても,議員御指摘を十分踏まえ,事業内容の充実と会員数の拡大を図るように,今後とも財団に対しまして指導してまいりたいと考えております。 ◎都市整備局長(西崎日出男君) まず,住宅施策のうちのパネル展と住宅相談のお尋ねでございます。 議員御指摘のように住宅相談につきましては,市民ホールだけでなく地域の拠点施設,例えば,ふれあいセンターやさんかく岡山,その他集客力のある施設等を活用して,民間団体等との協力を図りながら,開催の機会等をふやし,内容についても充実させてまいりたいというふうに考えております。 また,昨年8月から岡山市ホームページに「バーチャルまちづくり支援センター」を開設し,市民との情報交換の場として広く活用されているところでございます。今後,さらに市民協働のまちづくりを目指して努力してまいりたいというふうに考えております。 次に,岡山駅西口についての3点の質問についてお答えします。 駅西口広場の整備は,昭和62年に拡張整備をしており,北側には自家用車の乗降場,駐車場及びタクシーの乗り場を,南側にはバスバース及びタクシーの降車場を設置しておりますが,広場が狭隘なため御指摘のとおり,バスバースエリアは自家用車が進入して駐停車するため,支障を来しているところでございます。 自家用車の取り締まりにつきましては,警察としても非常に苦慮されており,市の案内標識は法律上の拘束力はありませんが,西口広場を利用される方々に注意を促すため,案内標識の改善や路面に文字標示を早急に実施してまいりたいというふうに考えております。 将来的にはバスバース,自家用車の駐車場及びタクシーの乗り場等の配置計画につきましては,見直しをする必要があると考えますが,当面の措置として,西口広場南側の市有地を自家用車の駐車場として利用できるかどうか,関係部局とも検討してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(磯村博君) 答弁の途中でありますが,午後1時まで休憩いたします。      午後0時1分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後1時1分開議 ○議長(磯村博君) 午前中に引き続き会議を開きます。 午前中の田畑議員の質問に対して,水道事業管理者から発言の申し出がありますので,これを許します。 ◎水道事業管理者(遠藤嘉昭君) 午前中の共産党田畑議員の再質問に対しましての答弁不足がございましたので,おわびを申し上げ,追加させていただきたいと思います。 まず,企業団への出資金・負担金の御質問に対しまして,全体で159億6,000万円,現在支払額118億5,000万円と申しました。出資金の総額は159億6,000万円の予定ではございますが,このうち平成11年度末までには106億2,000万円が出資されております。それで,先ほどの118億5,000万円には出資金,元利償還金及び運営経費分が含まれております。 次に,使用量の問題で,下水が普及している方が少ないじゃないかと,この差は構成員のせいだと言うが,1人当たりでは幾らになるのかということでございます。 この下水道普及地区と普及していない地区との人数は正確に把握はできませんが,私どもがつかんでおりますそれぞれの地区の使用水量は,1戸当たりの数値で仮におのおのの構成員数で割り戻しますと,どちらの地区も1人当たりの使用量はほぼ同量になります。 以上でございます。 ○議長(磯村博君) 当局の答弁を求めます。 ◎下水道局長(平林正行君) 下水道普及率の向上についての御質問にお答えします。 まず最初に,私道の下水道工事についてでございますが,水洗化等あっせん委員制度の件と,それから相続ができていない場合の下水管の整備ということで,一括してお答えさせていただきます。 水洗化の促進は,下水道局の重点課題として取り組んでまいっているところでございます。私道に関するいろいろな紛争につきましては,当事者間で解決しがたい事柄を公平な立場で和解の仲介をお願いするという意味で,平成4年4月から「水洗化等あっせん委員制度」というものを創設しております。 今までに3件──3回でございますけれども,開催しております。しかしながら,現実には利害の異なる当事者に参加していただいて,双方の御意見を伺いながら,あくまでも意見を述べるということにとどまっており,法的な権限もないため,和解に持っていくことはなかなか困難な状況であります。 このように,制度として限界もありまして,今後とも市の顧問弁護士とも法的な解決策の協議を行いながら,解決に向けての調整を進めてまいりたいと考えております。 私道は,あくまでも私有地であるということでございますので,布設後の公共下水道管を保全するというふうな観点から,公共下水道管の布設の前提条件として,関係者の皆さんの合意に基づいて,道路敷地に地上権の設定登記を行った上で公共下水道管を布設するというやり方をとっております。 したがいまして,まず相続人の方に所有移転登記をしていただき,その後,地上権設定の登記を行うということになります。御理解をいただきたいと思います。 また,以上のような条件が整っていない場合につきましては,私道の関係者の方々で共同排水管を布設施行していただくようにお願いしております。その場合には,要した工事費について助成制度を設けておりますので,御検討をお願いしたいと思います。 続きまして,市街化調整区域内の公共下水道整備についてでございますけれども,公共下水道は都市計画事業の一つということで,その整備に当たっては市街化区域を優先して実施しております。市街化調整区域につきましては,市街化区域の整備の後というふうな方針でございます。御理解をいただきたいと思います。 しかしながら,市街化区域に隣接する市街化調整区域につきましては,費用は関係の方に御負担願うことになりますけれども,公共下水道に接続するという制度もございますので,御検討をお願いしたいと思います。 続きまして,陵南地区の団地の整備の件でございますけれども,団地内の配管調査につきましては,面整備工事の進捗状況に並行して行っておりまして,下水本管の工事が完了できた段階で団地の接続工事ができるよう,地元関係者の方と,随時,調整・協議を行っております。陵南地区の団地につきましては,平成13年度より順次調査を行うこととしております。 また,団地を含む公共下水道の面整備の予定でございますが,これについては平成14年度より着手する予定でございます。 続きまして,陵南小学校の接続の予定についてでございますが,議員御指摘のとおり,現在,陵南小学校付近まで幹線が完成しております。この幹線の西への延長につきましては,この路線に埋設されております水道幹線との調整が必要でありますので,水道管のバイパスが完成した後の,平成15年度から工事の着手を予定しております。小学校につきましては,平成15年度中に接続可能になると考えております。 最後でございますが,吉備・陵南地区の下水道整備計画についてお答えします。 陵南地区につきましては,平成11年度に測量に着手し,今年度は基本設計を終える予定でございます。今年度から来年度にかけまして,つまり平成12年度,13年度でございますけれども,詳細設計を実施しまして,14年度中には陵南地区の一部について工事が着手できるものと考えております。 また,吉備地区につきましては,昨年の8月に測量に着手いたしました。来年度早々に基本設計を行い,14年度に詳細設計を行った上で,平成15年度中には吉備地区の一部について工事の着手ができるものと考えております。 以上です。     〔30番楠木忠司君登壇,拍手〕 ◆30番(楠木忠司君) 再質問をさせていただきます。簡単にしたいと思います。 まず,西口の関係なんですが,先ほど答弁がなされておりました。それで,南側の──あれは市有地だと思いますが──今サービスセンターが入っている土地のことを先ほど言われたと思いますけれども,要するに,今のままだとどうにもならないというのはわかり切った話なんです。土肥議員さんの方も西口にお住みでありまして,どうせならもう思い切ってやれというふうなことでありますので,やっぱり思い切った計画を立てながら,それで,今たちまち困っているところは,手直しをしていくと。それで,南側の土地があいているんなら,当面そこも活用しながら……,やはり動線として,バスと自家用車が一緒に入るようなことは,むちゃくちゃな状況で,そのように現実になっていますから,そのあたりについては,これからよく検討をしていただきたいというふうに思います。これは要望にとどめさせていただきたいと思います。 それから,下水道の問題なんですが,大体答弁はこういうことだろうなという予想はしていたんですけれども,どういいますか,血も涙もないと言えばちょっと言い過ぎかもしれませんけれども,下水道工事に協力をしてくれと言うから全面的に協力をして,町内の方でいろんなことがあっても,町内会として,まあそうはいうてもみんながよくなるんだからよろしく頼むわということで,協力をしてまいりました。 また,先ほど言いましたように,もう本当に手を伸ばせばすぐ届くところにまで下水管が来ているわけです。それを,市街化調整区域だから市街化区域を優先させるんだと。費用は個人負担だったらつけますよと。そんなことはわかっとるんです。個人負担でつけるんだったら質問しません。あくまでも同じ町内でありながら,ちょっとこれは不公平じゃないんかなという気がいたしますから,その点についてはもっと温かい,どういいますか,不公平のないような,そういう形での答弁というものをよろしくお願いするわけでございます。 それから,家電の問題,これも多くは申しません。家電4品目につきましては,先ほど名前は言われなかったけれど,住所まで言われました。もう皆さん方もおわかりだと思います。 4月1日から家電リサイクル法が施行されるわけです。きょうが13日なんです。実はあと2週間ちょっとしかございません。その間にどこまで話ができるかは別として,行政が基本的に家電4品目の収集については関与しないという基本路線わかりますけれども,市民にとっては一体どうなるのかと。手数料を込めたら,例えば,今度は冷蔵庫を出したら6,100円からのお金が要るわけです。おのずと,そんな金を出す間にはその辺に捨てとけという可能性が出てくるわけです。東部クリーンセンター等もそうなんですけれども,そこに持っていけば粗大をとっていただけるということなんです。ですから,処理手数料はしようがないとしても少なくとも運搬費は要らない──メーカー指定がされておりますけれども──市民が持ち込めばとっていただけるという場所がもう2カ所決まっているわけですから,4月1日からできるように,回収といいますか,市民が持っていってもとっていただけるような体制をぜひとっていただきたいということで,これは同じような答えになったらだめなんですけれども,できればその辺でもう一回答弁をよろしくお願いいたしまして,私の再質問を終わらせていただきたいと思います。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(磯村博君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) 私も市民の一人として伺うにつけ,それぞれごもっともな再質問だと感じております。 まず,西口については私も近所というか,近いもんですから,いつも見ております。おとといも家内が,親類を送っていくときに同じような感想を言っておりました。これについては思いをいただきまして,要望をいただきましたけれども,同じような気持ちを持っておりまして,ただ市だけで片がつく問題が非常に少ないもんですから,いろんな人の協議,特にJRとの協議の中で今おっしゃったような市民の思いが実現できるように市としては頑張っていきたいと,やや決意表明をさせていただきます。 それから,下水道の話はこれはもうずっと私の地元でも出ている話なんです。下水道局にもいろいろ考えてくれということは申し上げておりますので,もう少し時間をとりながらと思います。特に,調整区域の話については,則武さんでしたね,御質問がありましたけれども,国の方の考え方もじわじわ動き始めているんじゃないかなあと思っています。実は,国に対しても,私はたまたま全国市長会の副会長をさせていただいておる関係もあるもんですから,正・副会長会議の席などでそういった問題があるんだということを申し上げつつございます。それも若干の効果があったのか,少しずつ動いております。重要な問題と認識した上で引き続き考えさせていただきたいと思います。 それから,家電の問題については国の制度なんですけれども,さはさりながら,やはり岡山市の中でそれが影響する,実施されるということで,4月1日からの施行が滞りないように,市としてもいろんな業界に対する呼びかけであるとか,あるいは市でできることは何か,もし市の方に来たらどうしようかというようなことをちゃんと想定した対応方針というものを内部で練っております。なるべく市民の方に御負担のないようにという基本方針の中で,できることは全部やっていこうと思っていますので,よろしく御理解のほどをお願いします。 ○議長(磯村博君) 次は,順序に従いまして則武宣弘議員。     〔45番則武宣弘君登壇,拍手〕 ◆45番(則武宣弘君) 21世紀,2001年が開幕し,新しい100年の出発の年の最初の定例議会を迎えました。20世紀が戦争と技術革新の世紀と言われましたが,21世紀は平和で共生の世紀にしたいものであります。 本日は,最近私が21世紀になって強く感じている問題意識から質問を行いたいと思います。 便利から不便へと,楽からちょっと苦労かなと,そういうことを政策的に転換していくことが必要なのではないだろうかというところからの御質問を申し上げたいと思います。 最初に,路面電車と中心市街地の活性化についてでございます。 まずは,路面電車の延伸・環状化の有無と中心市街地の活性化策を論じていくと,活性化策と同様に路面電車が環境に優しい交通手段であることから,環境の問題についても考えていかなければなりません。その問題にも触れながら,現在の自動車中心のまちから,歩行者,公共交通を重視するまちへの転換について論じてみたいと思います。 岡山市は,JR岡山駅や天満屋バスステーションを中心に,鉄道やバスの公共交通機関が放射状に延びているため,市民の交通移動手段としては自動車が中心となっています。岡山市は,このたびの機構改革案において新たに交通政策課を新設し,公共交通機関を中心とした新たな交通体系の整備を図ろうと考えていると思います。また,自動車利用の抑制策として,通過交通を適正に分散化し,交通渋滞の緩和に努めるとのことです。 当然,自動車利用の抑制を図ることで環境面からも負荷が軽減されてきます。だれしもがこの政策の方向性については賛成であろうと思います。総論は賛成です。その一翼を担う路面電車の延伸・環状化も賛成であるはずですが,現実はそうではありません。その理由は,御承知のとおり,電車の軌道を敷設することにより車線が減少するため,中心市街地で渋滞が起こるとか,荷物の積みおろしができない,商業施設へのマイカーでの来店が減少するなどの声が挙げられると思います。 これらのことから考えると,環状道路を整備して中心市街地への通過車両の流入は分散化して,商業施設等に目的を持っている車両は流入を図り,そのための駐車場を整備することが中心市街地の活性化策になると考えておられますでしょうか。 そこで質問です。 中心市街地の活性化は,自動車で市街地に入ってきて,現在のような自動車を中心に考えるまちにするのか,それとも歩行者や公共交通を重視するまちへ転換させるのか,方向性を明示してください。これは自動車を全く入れないということではなく,利用の抑制を図るということとお考えください。 次に,私たちが毎日利用している自動車の利便性と社会的費用についての観点からの議論ですが,岡山市では平成12年4月1日現在,乗用車の登録台数が22万5,011台,5年前の平成7年が19万8,129台で1.13倍の伸び率です。軽四輪乗用車は,平成12年が6万5,274台,5年前の平成7年が3万8,872台で1.68倍に伸びています。これにはトラック等の台数は入っていません。 やはり,自動車は目的地まで到達でき,多少,定時性は確保できにくい点はありますが,快適で利便性に富んでいます。岡山市民が自動車を利用するのは当然であります。しかし,一方,そのために道路建設やその維持費,環境への負荷,または交通事故による社会的費用は大変なものがあります。特に交通事故は,人身事故で平成7年が4,420件,平成10年まで4,000件台が続いておりましたけれど,平成11年に5,293件,12年は6,330件と,ここ2年で大きく伸びています。このまま自動車の保有台数が伸びていくのを放置してよいのでしょうか。 そこで質問ですが,私は将来,ある程度の臨界点といいますか,どこまでを考えればいいのかわかりませんが,自動車の保有台数を規制する必要があるんではないかと思います。規制緩和の時代に規制をするのは逆行していると思いますが,市長の御見解をお伺いいたします。 3番目に,中心市街地活性化基本計画が策定され,活性化策が講じられてきている定住人口の問題です。空洞化対策として駅元町の再開発事業や,イトーヨーカ堂,クレド,ロフトなどの商業施設の誘致,特色ある教育,そして三丁目劇場やシンフォニーホール等の文化施設が集積し,当然のことながら社会資本としての下水道や道路が整備されており,住むのに魅力ある地域が中心市街地であります。しかしながら,地価の問題や居住スペース,1軒家の持ち家志向,喧騒さなどで依然流出傾向に歯どめがかかっていません。このまま郊外への人口流出を放置してよいのでしょうか。多額のお金がこの地域に投資され,社会資本が整備されているにもかかわらず,人が住んでいないことは定住化策を講じている点から見ればむだになってしまいます。 そこで質問ですが,私は職住一体のまちづくりと居住環境の改善を進めていくべきであると考えます。ヨーロッパの都市でもよく見られのが,一,二階がショップとかオフィス,3階以上が住居となっています。また,居住環境では,駅元町のマンションの分譲費が安価なためすぐ完売したと聞いています。また,住みたい家に住めるような注文マンションのようなものを考えてはどうかと思います。家賃補助制度も区域内に限って導入してはどうでしょうか,御所見をお伺いします。 4番目に,中心市街地の商店街の再生とオフィスの集積を図り,活気ある都心としての整備を図っていますが,今後,郊外に大きなショッピングセンターやオフィスが集積する副都心などが整備されることはないのでしょうか。 倉敷市にイオンショッピングセンターができて,駅前の商店街や笹沖のショッピング街は大きな影響を受けております。郊外での大型店舗の出店を規制するのは競争社会の原則からいえばどうかなあと思いますが,しかしながらできれば影響は非常に大きいと思います。市長の御所見をお伺いいたします。 5番目に,路面電車はだれが乗るのかということです。現在,案として出ている延伸,環状化で整備されたとして,中心市街地に居住している住民,そして働きに来るビジネスマン,自動車を持たない学生や高齢者,また市外からの観光客やビジネスマンなどが想定されます。郊外に住んでいるマイカーを持っている人たちは,中心市街地まで来て路面電車には乗りかえてはくれないでしょう。 そこで質問ですが,定住人口をふやす,商店街を魅力あるものにする,雇用を高める,教育・文化環境を整備する,観光産業を育て,電車の路線またはほかの公共交通との連結を考えていくことが重要と考えますが,どのような施策展開をこれからされていかれますか。 6番目に,路面電車の建設と運営の役割分担をどのように担っていくのかについてお聞きしたいと思います。 昨年の8月に,運輸政策審議会の答申で具体的な方策が提言されています。その内容は,民間事業者が今後社会的に必要とされる鉄道整備が適時適切に行われないか,あるいは不足する等の事態が生じるおそれが生じてきている,いわゆる,なかなか整備ができない可能性が出てきているとの問題意識から,公的主体が補完をするための新しいスキームを提示されています。それは,公的主体がインフラを整備して,運行は運行業者が効率的に行うという上下分離方式の導入であります。「上」とは鉄道運行業務を指し,「下」は鉄道インフラ整備を指しています。 対象となる鉄道整備事業の事業規模,無償資金比率,営業収支の見通し等から,支援の方式を類型的に整理しています。上下分離方式としては,整備に要する資本費を最終的には運賃などで利用者が負担する償還型上下分離方式──いわゆる運賃などで償還してできる上下分離方式──と,公的主体みずからの財源によってインフラの整備を行う公設型上下分離方式の2つの方式が提言されており,その運用については3つの考え方があります。 (1)設備投資が比較的小さく,相応の無償資金を前提とすれば長期的には調達資金の償還が可能で,営業収支上も良好であるものについては,民間主導による整備を推進する。 (2)事業規模の大きなものであっても,相当の無償資金を前提とすれば長期的には調達資金の償還が可能で,営業収支上も良好であるもので民間主導による整備が期待しにくいものについては,地方公営企業法等による第1種鉄道事業によるか,償還型上下分離方式によることを基本とする。 (3)事業規模の大きなものであって無償資金率が極めて高く,かつ営業収支上も厳しい見込みにあるものについては,公設型上下分離方式を検討する。 岡山市が仮に現在検討中の市役所筋の延伸の場合を考えたらどの類型が考えられるのか,御所見をお述べください。 続きまして,在宅介護支援の問題です。 先日,4人の親──つまり本人と夫の両親──を介護している女性に会う機会がありました。その方は,最近の風潮を嘆いておられました。家族が在宅で高齢者の介護をせず,施設入所を選択してしまうと,自分も大変苦しい中,介護保険の居宅サービスを利用していると,施設サービスへみんなが移ったら整備費用も大変かかるんでしょうと,議員さんは在宅での介護支援に力を入れてほしいと言われました。ここではその詳細は述べませんが,その介護の状況は壮絶なものがあります。 本日の質問は,今後の高齢化社会の進展で施設入所への依存度が高くなることが予想される中,利用者や介護者が在宅での介護を選択しやすくするにはどうしたらよいかを考えてまいりたいと思います。 さまざまなケースがありますが,介護保険制度の理念は在宅でのサービス提供を進めるために創設されています。その方向に向かう施策の取り組みを考えたいと思います。 介護保険が昨年4月から実施され,12月までのサービスの利用状況や給付の実績を見ると,施設サービスはほぼ事業計画に沿った利用状況にあります。しかしながら,介護保険制度の柱として期待されている居宅サービスは,事業計画より平均のサービス利用実績,給付ともに下回っている状況であります。 そこでお伺いします。 1,施設サービスに比べて居宅サービスの利用状況が低調なのは,何が原因なのか分析をしていますか。 2,4月から介護相談員派遣事業を実施しますが,当初は施設サービスを中心に事業者や利用者から意見交換や相談事業を行います。早い時期に居宅サービスの状況も同じように把握したらどうかと思いますが,御所見をお伺いします。 3,訪問介護,入浴,看護,リハビリの訪問サービスの状況が非常に低調です。改善の状況が必要であると思いますが,御所見をお伺いします。 4,介護保険制度は,利用者とサービス事業者との間の契約関係でサービスの提供を受ける。今回の利用状況を見ただけでは適切な判断はできませんが,在宅で介護できるようなケースも施設に入所しているようなことはないでしょうか。介護保険制度の理念からも在宅での居宅サービスの対応が望ましいと思います。岡山市は保険主体として居宅サービスの利用向上にどのように取り組んでいくのか,御所見をお述べください。 最後の問題です,教育の問題。 ことしになって何人かの教育関係者とお話しする機会がありました。1人は岡山市以外の方です。その方から,「岡山市の幾つかの中学校では授業の成立が難しく大変ですね。授業を妨害する生徒以外は下を向いて静かにしている。先生は注意をすることもなく授業をしている」と言われました。私も,最近,中学校での授業が騒がしいとの話は聞いたことがありますが,岡山市の中学校では授業が成立していない実態があるのでしょうか。これがケース1です。 ケース2として,もう一人の方から伺った話は,夏休み,ある中学校で3人の生徒が50日間家出をしたそうです。家出をしたにもかかわらず,保護者は捜索願も出さず,警察等の関係機関から保護されたとの連絡が学校に入ってきました。いずれの子の保護者も子どもたちを迎えにいかなったそうで,担任が迎えにいったそうです。保護者が迎えにいかなかった理由は,子どもが家を出ていって家がやっと落ちついた,出ていくときにお金を渡してあるんで生活できる等だったそうです。担任の先生は生徒を学校に連れて帰っても,生徒は今度は帰るところがなく,その生徒は友達のところへ行ったとのことです。 3番目のケースは,ずっと以前のことですが,ある生徒が七十数件の軽犯罪を犯したところで警察に逮捕か補導をされたそうです。最後に捕まったのは強盗に入って刃物を持っていた。だれかに見つかったら殺そうと思っていたとのことです。 その子は,最初万引きから始めて,そして車上強盗,それから強盗と犯罪がだんだんエスカレートをしていきました。その方が言うには,最初の万引きのときに毅然とした処置をしていれば,多分その子はそのような多くの犯罪を積み重ねていかなかったのではないかと言われました。 ケース4は,中学校を卒業するときに17足す4の足し算ができない子がいるそうです。 ケース5として,私の知人のお子さんが,通った同じ中学校の生徒から殴るけるの暴行を受け,顔や体にけがをしました。相談を受けたのは1カ月後でありましたが,そのことに対して警察には訴えず,学校で対処したとのことです。 以上,5つのケースからお伺いしたいと思います。 1,教師への暴力行為や授業妨害などに対して,文部科学省は毅然として対応をとれるように法改正の手続を進めようとしています。平成12年度に市内の中学校で生徒を出席停止させたケースはありますか。また,その相談を教育委員会が受けたことはありますか。 2,出席停止を行う場合の基準やその判断はだれが決めるのか。 3,学校内での生徒間の暴力事件や恐喝等の犯罪が発覚した場合の学校側の対応はどのようにするのか。 4,家庭内での教育やしつけは学校が介入すべきかどうか,御所見をお伺いします。 最後に5,基礎学力の低下は家庭教育の問題なのか,それとも学校教育の問題なのか。 以上で第1回目の質問を終わりたいと思います。(拍手) ○議長(磯村博君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) 御苦労さんでございます。則武議員の御質問の中で,まず公共交通あるいは自動車,歩行者みたいな話ですけれども,都市の現状は,岡山のみならずどこでもそうなんですけれども,都心部においてほんなら新たに道をつくろうかなんてこともできませんから,都心部の活性化ということを考えると,今後自転車であるとか,あるいは公共であるとか,さらに言うと歩行者っていうものをより重視していくしかもう道はないと思います。自動車には道の混雑という限度がありますんで,それに頼っていたんでは都市の活性化は追加的にはもうなかなか難しいっていうのが基本的認識だと思います。 逆に,ただ,選択を迫られていることは自動車を今より軽視するかどうかと。ここは大きな選択になっていると思うんです。歩行者を重視しよう,自転車を重視しようというのはほぼいいんですけれども,そのとき逆に,じゃあ自動車はもうええわというんでやめる方向にいけるかどうかについては,大きな問題がまだ残っているというのが現状じゃないかなと思っています。 そして,将来自動車についてやめたがええじゃねえかみたいな話ができるかどうかということなんですけれども,大まかに言いますと,何ていうんですかね,数量規制という方向にはいかないと私は思いますけれども,例えば自動車の問題の中で排気ガスとか,あるいはCO2とか,そういうことについての総量規制の中のコンポーネントっていうかね,その部分として自動車が議論されざるを得ないっていう方向にはいっているだろうと思います。 その中で,我々として少し注目をしておく必要がありますのは,今自動車の世界っていうのは,かなりの技術進歩,技術開発がまた襲っているわけであります。端的に言うと,ハイブリッドみたいなのが今もう出ていますけれども,次は恐らく燃料電池じゃないかっていうふうに言われております。これは,燃料電池に入れる燃料の形式にもよるんですけれども,最終的に水素かなんかになりますと,ほとんど何もない,いわゆるゼロエミッションみたいな形にもなってくるわけであります。そういった技術変化っていうものがあるもんですから,その技術変化の中での次の手ということになります。今のガソリンとか,あるいは東京都で問題になっておりますディーゼルとか,そのままの技術でない技術が出るっていうことの中での判断ですから,私は,少し長期的な時間をとって議論が進んでいくと思っています。 加えて,我々としてはソフトな手法,例えばパーク・アンド・バスライドとか,パーク・アンド・ライドとか,そういったところを今は積極的にやっていくことで対応をしていきたいと思っています。 それから,大型店の郊外進出の問題なんですけれども,まず随分環境が変わってまいりました。国の法制が当然変わったわけで,大規模小売店舗立地法になったわけですね,大店法から。その意味しているところは,先ほどの車の話と非常に近いんですけれども,生活環境であるとか,あるいは自然環境とか,そういったものの保持との関係での議論になってきていると思います。 加えて,私,商業的な関係で言いますと,これは個人の意見に近いんですけれども,消費者の動向を見ていますと,ひょっとして大型小売店舗の時代というもの──消費者が求めるという意味でね,消費者が大型小売店舗来てちょうだいというような時代は,そろそろ終わっているんじゃないかなっていう感じが本当はいたしております。 イオンショッピングセンターなんかも見ましたけれども,イオンショッピングセンターがなぜいいかっていうと,むしろ映画館がたくさんあるからいいとか,小児科があるからいいっていうか,専門店が結構充実しているからいいっていうところの方が何か魅力の源泉になっているような感じもするんです。私は,中心市街地の中でしっかりとした営業を長年続けておられる方々のお店が,今後また光を取り戻してほしいという気持ちもあるもんですから,どちらかというと,もちろん来るというものを拒むつもりもないんですけれども,誘致までして郊外に大規模小売店をという感じは自身持っておりません。 ただ,中心市街地対策としての議論というものは幾つか例外があると思うんです。中心市街地の活性化基本計画が指定されているところで,例えばロフトみたいなものを考える。こういうことは,割合今のところ相乗波及効果っていうのが商店街の中にもあるっていうことがまだ出ておりますんで,この辺は積極的に見ていきたい。郊外にどっとというと,何がいいのかちょっと今わからない。見直しというのはきついですけれども,少し慎重に考えていく,そんな気持ちで私は見ているわけであります。 以上であります。 ◎保健福祉局長(服部輝正君) 介護保険の御質問にお答えいたします。 まず,施設整備に比べ居宅サービスの利用状況が低調な原因でございます。 居宅サービスの利用において訪問系サービスは確かに低くなっておりますが,通所系サービスは高くなっております。特に,訪問系サービスの利用状況が低調である理由につきましては,他人を家に入れることへの抵抗感や,他人に世話をしてもらいたくないといった考え方が根強く残っていること,あるいはショートステイには基本的に6カ月間での限度日数が定められているため,今後に備え当面の利用を手控える傾向があったこと,あるいは介護認定は受けているが病院へ入院していること,居宅サービスの利用になれていないことなどが考えられます。 次に,居宅サービスにも介護相談員派遣事業を実施してはというお尋ねでございます。 介護保険施設利用者は,居宅サービス利用者に比べ比較的苦情や相談がしにくい状況にあるため,まずは特別養護老人ホーム等の介護保険施設を対象に,平成13年度中を目途に始めることといたしております。 今後,当該事業が定着していくとともに,相談員の養成を継続しながら居宅サービスにも広げていきたいと考えております。 次に,訪問介護,入浴,看護,リハビリの訪問でのサービスの利用状況が低調であるとの御質問でございます。 訪問系サービスにつきましては,他人に世話をしてもらうことに抵抗があるために,家族介護で対応しているケースが多くなっているように思われますが,昨年10月からは65歳以上の方の介護保険料の徴収が始まったこともございまして,徐々には上がってきております。今後,さらに制度をよく理解してもらうとともに,ケアプラン作成の中でも本人がより必要としているサービスのプランを作成していけるよう,居宅介護支援事業者等に働きかけてまいりたいと考えております。 最後に,施設入所より在宅介護でとの御質問でございます。 介護保険制度では,被保険者が可能な限りその居宅において自立した日常生活を営むことができることを理念として掲げておりますが,サービス利用に当たっては,あくまでも利用者本人の選択によるものとされているところでございます。 本市といたしましても,平成13年度から低所得者に対する新規のホームヘルプサービス利用者に係る利用料軽減対策を実施していくとともに,引き続き制度のPR等を行っていくことにより,居宅サービスの適正利用及び利用促進につなげてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎都市整備局長(西崎日出男君) 職住一体のまちづくりと居住環境の改善を進めるべきと思うが,また家賃補助制度を区域内に限って導入したらどうかという御質問でございます。 昨日の公明党増川議員並びに先ほどのおかやま市民クラブの楠木議員の御質問にお答えしたとおり,住宅政策については,定住人口をふやす方策として,特に働く中核世代の定住を促進することが重要であると考えております。定住促進エリアについては,中心市街地に限定するという考え方もありますが,それを含む全市的視点に立った取り組みをしていく必要があると考えております。 職住一体のまちづくりを進めていく上では,民間活力の導入等を含めた総合的な施策の検討が必要であると考えており,区域を限った家賃補助制度につきましては,御提案をいただいているところでございますが,行政の均衡あるいは公平性の面から見ますと,市民のコンセンサスを得るという観点から問題があるのではないかと考えております。また,昨今の厳しい財政状況を考え合わせますと,困難性が高いと考えておりますので,御理解を賜りたいと思います。 次に,路面電車に乗ってもらうためにどのような施策展開をしていくのかという御質問でございます。 議員の御提案のとおり,定住人口をふやし,まちに来る人をふやすためには,教育,福祉,雇用,生活環境,さらには商業の高度化や観光産業を含めた産業の振興についての誘導策が必要であると考えております。そして,このような中心市街地に人をふやす施策とあわせて,その人たちが移動しやすいまちにするため,鉄道,バス,路面電車など公共交通相互の連携を図るなど,交通体系の整備が必要であると考えております。 次に,路面電車の運営の役割分担と,また昨年8月の運輸政策審議会での答申についてのお尋ねでございます。 岡山市では,「まちづくり交通計画調査検討委員会」において検討を行っており,その中では交通局を設置するなどして市が直営で行う方式,特別事業会社に整備運営事業権を与えるPFI方式,軌道事業者が直営で行う方式なども含め,さまざまな方式を検討した上で,合理的な事業・運営方式として第三セクター方式を提案しております。 この方式では,収支採算性の面から施設整備や資産保有を地方公共団体または第三セクターが受け持ち,運行を軌道事業者が行うもので,御質問の中の公設型上下分離方式に該当するものであり,事業を進めるとするならば,今後詳細な検討・協議を行っていく必要があると考えております。 以上でございます。 ◎教育長(玉光源爾君) 教育の諸問題ということで5点ございます。 1点目は,中学生で出席停止をさせたケースがあるかと,相談を受けたことがあるかと,こういうことでございます。 本年度岡山市におきましては,一部保護者から学校に出席停止を要望されたことが1件ありましたが,結果は,適用するには至っておりません。 出席停止処分について言いますと,昨年いろいろ新聞等で報道されておりますけれども,全国的に見ても学校とかPTA,関係機関の繰り返しの努力が実らないというケースに限っておると思っております。このことにつきましては,公明党の本郷議員の代表質問にもお答えしたとおりではございますけれども,適用に際しましてはいろいろな配慮がなされた上で判断が必要だというふう思っております。 私は次のように思っております。いつもあの子はどうしておるかなあというような気持ちを持つことが大切,もう一点は,友達の力は大きいという,この2点は常に解決への道ではなかろうかなあというふうに思っておりまして,必ずその気持ちは通ずるものということを申し添えまして,次の御質問にお答えいたします。 出席停止を行う場合の基準や,その判断をだれが決めるのかということであります。 学校教育法の第26条に「市町村教育委員会は,性行不良であつて他の児童の教育に妨げがあると認める児童があるときは,その保護者に対して,児童の出席停止を命ずることができる」というふうに示されております。学校とよく連絡をとり,実情を十分把握した上で,出席停止の判断は市町村の教育委員会にゆだねられているわけでございます。 なお,現在文部科学省から出された学校教育法の一部改正案の中に,出席停止の条件が示されるやにお聞きしております。その内容も踏まえて対応しなければならんと,こういうふうに思います。 3点目は,学校内の生徒間の暴力事件,恐喝等の犯罪が発覚した場合の学校側の対応はということでございます。 児童・生徒が暴力,恐喝等を起こした場合に,学校は事実関係の把握に努めなければならんと思います。家庭との連携を密にして指導に当たらなければいけないと思います。その際,被害に遭った子どもの心情を最大限に考慮しつつ,加害側の……。実際には加害,被害という言葉は教育上は使えないと思うんですけれども,当事者と申しておきます。当事者の子どもには毅然とした態度で反省を促し,心の変容を図るような指導を粘り強く──本当にこれはもう粘り強くなかったらできないと思います──行っております。 凶悪性や継続性のある事案につきましては,保護者と被害申告について相談したり,所轄の警察署,現在の青少年補導センターに連絡をいたしまして,対応について協議しておるところでございます。 また,児童相談所や家庭相談所,保護監察所等との連携を図りながら事後の指導を行っていくというケースもあるわけで,今後も学校が「学校の抱え込み」に陥ることなく,保護者や地域,関係機関との連携を重視した生徒指導に努めなければならないと,このように思います。 次に,家庭内の教育やしつけに学校は介入すべきかということでございます。 家庭においては,今までもこれはよく申しましたけれども,やはり保護者が教育の原点は家庭にあるという自覚を持つことが大切だと思います。家庭は憩いの場であり,厳しいしつけの場でもあるわけでありまして,自分の行いには責任があるということを生活の中で身につけていかなければならないと,このように思います。 家庭がその役割を果たしていないという場合があり得るわけで,その場合は,学校と家庭が信頼関係をつくる中で,また子どもを思いやる中で学校も遠慮をせずに家庭に言うべきことは言わなければいけないと,このように思います。学校と家庭がそれぞれの役割を自覚し,責任を果たしてこそ子どもたちは立派に成長するものだと,このように思います。 最後でございますが,基礎学力の低下は家庭教育の問題か,学校の問題かということでございます。 この基礎学力ということにつきましては,現在の学習指導要領が平成元年に改訂になっておりまして,今続けられておりますが,そのときに「新しい学力観」というのが非常に話題になりました。 「新しい学力観」とは,何か違ったようでもありますけれども,実際には今までと変わったところはないわけでありまして,読み,書き,計算という部分や,問題解決とか,物事を組み立てる論理性を培うわけであるけれども,家庭では基本的な生活習慣や善悪を判断する力,物事に集中して取り組む力,思考力や判断力の基礎となる力を培うことが家庭では大切であると思っております。 学校ではその上に立ち,子どもが学ぼうとする意欲を引き出し,どの子にもわかるように体験的な活動や問題解決的な学習を取り入れたり,基礎的・基本的なことが確実に身につくように繰り返し学習をすることが大切であると思っております。 学校と家庭がそれぞれに責任を持ってお互いに連携を図りながら,子どもが学力を身につけていかなければならないと,このように思います。 以上でございます。     〔45番則武宣弘君登壇〕 ◆45番(則武宣弘君) それでは,再質問をさせていただきます。 御答弁ありがとうございました。 まず,路面電車の話なんですけれど,私の1回目の質問は,中心市街地というものを活性化させていく手法として,公共交通の役割はやっぱり大きいということでの基本的な部分をずうっと確認させてもらったような質問だったと思うんです。 それで,まさにそのとおりで,岡山市が目指している方向性というのは,やっぱり公共交通に転換をしていきながら市街地を活性化していきたいという考えのとおりだったと思います。そうするならば,今我々──私も含めてですけれど,車社会の中にどっぷりつかっている人間は,特に岡山の市民の人たちは,やっぱり車で行くことが非常に便利なんですよね。今,あえて公共交通を敷設する理由はなく,していただかなくてももう車で行った方が便利じゃないかと。逆に,中心市街地にはもう少し駐車場をつくってもらった方がいいというような意識を持たれている市民の方が,私は非常に多いんではないかなあというふうに思うんです。 そこで,先般行った交通社会実験っていうものは,そういうような皆さんの意識の中での交通社会実験だったんで,その中で,あれ,路面電車を通して渋滞をさせてまで市街地を活性化させることが,本当に岡山市の中心市街地の発展になるのかなあという意識を持たれている人が非常に多いんじゃないかなあと思います。 何が言いたいんかというと,要するに岡山市の向いている方向性が,そういう公共交通への転換に向いているのならば,そういう方向性に向ける市民の意識の改革をどのような形で今後していくのかということが大事な点だと思うんです。それを今回のアンケート調査でいろんな形をつかんだ後,岡山市がされるんだと思いますが,そこら辺の公共交通重視の視点に持っていく意識の変革っていうものを岡山市はどのように考えられているのか,まず1点そこをお聞きしたいと思います。 私もヨーロッパとアメリカで路面電車の状況を見てきたときに,やっぱりトランジットモールというか,市内のちょうど中心部に電車が入っていきながら歩行者と一緒になっているまちっていうのは,すごく魅力がありました。 それを考えるならば,もし環状化ということを──できるかどうかは別ですけれど──やろうとしたときに,環状化だけではなくて岡山駅からクレドのところを通って,天満屋バスステーションに入って,それから中銀のところへ抜けるような,あそこをトランジットモール化して,さっきの非常に魅力あるまちを,そしてイオンの話がありましたけれど,映画館には私もよく行きましたが,テアトル岡山がやめたり,いろんな形で娯楽施設もだんだん少なくなって,そういう意味ではほかのところ──郊外──と変わらないような状況になっている中で,まち自体に魅力を持たせていく空間を岡山市がつくっていくことは,非常に大切だと思うんです。 そこら辺の,これは提言というか,そういう思いなんですけれど,東京でも山手線があって中央線が真ん中を通っていますけれど,そういうような形で真ん中を通っていけばもっともっと皆さんが使いやすいものになっていくんではないかなあというふうに思います。 これはちょっと提案なんで,これはすぐ答えられる話ではないですが,御意見があれば述べていただきたいと思います。 路面電車の最後の質問なんですが,要は,この路面電車の延伸を考える時期っていうのは,中心市街地の活性化ができてから,いわゆる定住人口がどんどん入ってきて,今の人口がふえて,この中にたくさんの方が住んだなあと,その公共交通手段として路面電車を,これは敷設すべき時期が来たなあというのが一つ考える時期になりますね。それから,さきに路面電車を通して,ああ魅力あるまちになったなあと,それから,どんどん人が入ってくるなあというようなことも考えられますね。どういう施策をとっていかれるのか。それとも,いや,もう今のまま路面電車ではなくて,コミュニティバス等のもので十分やっていけるんで,路面電車は今の延伸計画を中止しようかと,この3つの選択肢があると思うんですが,それをどのように考えられているか,少し御所見をお聞きしたいと思います。 それから,在宅のサービスのことなんですけれど,本当に施設サービスっていうのは楽というか,便利というか,介護するとやっぱりそういう方向にどうしても流れがちになるんじゃないかなあと思います。これから2025年にそのピークを迎えるというときにおいて,在宅をどのようにやっていただけるか,頑張っていただけるかっていうことは,これからの岡山市の財政を含めた国のすべての社会保障や福祉の問題を考えていく上において,やっぱり大きな課題だと思うんです。その部分を地道に今から進めていかないといけない。 昨年の5月と10月の岡山市の施設入所の待機状況が把握されていますけれど,昨年の5月の時点で832人の方が待機していたのが,10月で1,402人に激増しているわけですね。これは1人の方が複数の施設を希望しているっていうこともあるというふうに聞いておりますけれど,どんどん施設をつくって,この供給をふやしていけば,需要がどんどんそれに追い重なるように伸びていく。まさにそういう状況がある中で,介護保険ができた精神というのは,もう在宅で介護をするんだと,それが家族で支え切れないから社会が支えていこうということで介護保険ができたわけですよね。それなのに入所をさせるというのは,やっぱりこれは保険制度の精神とも違うし,やっぱり岡山市が向かっている施策とも違うと思うんですね。そういう意味において,ここら辺をどうお考えになるか,お聞きしたいと思います。 最後に教育の問題です。 教育の問題については,これはすごく私も衝撃的な話だったんで大変だなあと。この話を聞いて質問はもうできないなあと思った。まさに,教育長が述べられた「教育の原点は家庭にある」というその言葉に尽きるんではないかなあと。家庭の中に本当に入っていけるのかなあと。で,親がいろんなことを子どもがやったときに迎えにもいかないと,知らないと,そういう子どもはそこにも帰ってこれないというような実態があると。担任の先生はもうどうしようもないと。それ以上のことは学校ではできないんだと。 いろんな機関があります。いろんな機関があるから,先ほど答弁いただいたように,いろんな機関に相談しながらやることは非常に大事なことだと思いますけれど,私がこの問題をどう質問しようかなあと思って考えたときに,ちょっとこれは冗談なんですけれど,冗談で聞いていただきたいんですが,介護保険のことを考えながらこれを考えたら,家庭の教育をなかなか自分の家庭で支え切れていけないと。そうすれば,どこで支えていくんだといったら社会で支えていかなきゃいけないということになれば,教育保険なんていうような制度が必要になってきて,まさに訪問しつけとかといってだれかに来ていただいて,家族の中でしつけをしていただけるサービスをするとか,まさに危機的状況が考えられるようなことになってきているんじゃないかなあと。 本当に,これは冗談の話ですけれど,家庭の問題にどのように取り組んでいくか。これはもう一回お聞きしたいんですけれど,学校の中でいろんな事柄が起きたときに,先ほどもう隠さずにいろいろやっていくんだっていうふうに言われましたけれど,関係ない保護者にも本当にそれを考える機会をどんどん持たせていただきたいと思います。あれは当事者間だけの問題なんだとか,そこで処理ができるというか,対応するんではなくて,その方々にとってプライバシーの問題とかいろんな問題があるんで,そこは配慮が必要ですけれど,これはやっぱり皆さんが我が身としてやっていくようなことなんかも考えていかなきゃいけないし,社会的にどういうふうに考えていくことができるのかなあということをちょっと思いながら,きょうの質問をしたところでございます。 最後はちょっと質問になっていないかもわかんないですけれど,御所見があればお述べください。 以上で2回目の質問を終わりたいと思います。(拍手) ○議長(磯村博君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) なかなか聞かせる再質問だったと思います。 まず,交通関係ですが,市民の意識が那辺にあるかっちゅうのは,まだちょっとはっきりしないところもあるんですよね。今回聞いていると,まさに議員がおっしゃったように,もっと駐車場をつくってほしいなあみたいな議論もそれはあるんですけれども,それが果たして多数派なのかどうか,あるいは条件つきのもんなのかどうかとか,やっぱり今後の意識調査みたいなところを待たざるを得ない。その前提として私が思っていることは,前も言いましたけれども,社会実験をやってある程度データがとれて,社会実験をやったこと自身が関心を呼び,そして話題になり,データができて分析ができて公開されますと,また新たな関心が出てくる。そういうプロセスの中でじわじわと意識が醸成されていくんじゃないかと思うし,その意識はこちらが変えるというよりも,その意識を尊重していく必要がむしろあるんじゃないかなあと私は思っているわけであります。 そういう前提のもとで申し上げると,定住人口の増大と路面電車問題のかかわりなんですけれども,定住人口の増大政策をとる必要があると,これは論を待たないと思っているんです,もう。だれが困るわけでもないわけですから。定住人口,もう過少になっているっていう評価が,もう都心空洞化過疎地っていう理論があるぐらいですから,これをじわじわとふやしていくために再開発政策を行うとか,あるいは午前中の議論にもありましたけれども,定住化施策を推進していくこと,これはもうほぼコンセンサスがあると思っていいと私は思うんですね。それは,路面電車がどうのこうのというよりも,これはもうゴーサインをいただいて進めていきたいと思っています。 一方,逆に路面電車をやって,それを定住化に結びつけていくっていう議論もあり得るんですけれども,定住化の方はもう大体コンセンサスができている。したがって,路面電車の方は,これはコンセンサスづくりをベースとしてどうするかということになっていく,それが今の状況であると思います。 それから,介護の話ですけれども,現状が,議員も御指摘があったように,介護保険を導入したときの精神と実態が違う。実態は別にだれが曲げたわけではなくて,国民・市民のニーズがそっちに行っちゃっているんですね。ニーズの背景にはいろんな意識の問題等があるんだけれども,それをどう制度設計者の理想に戻すか,あるいはひょっとすると制度設計者が本当に正しかったかどうかっていう問題もあるんですけれども,まさに今の制度こうなっていますから,我々ギャップを感じているんです。 一方で,これも同じ問題で,各家庭に行って,あなたもううだうだ言わずに居宅サービスを受けなさいと言って説得をするのもまた変な話だと思います。それは,人間としてある意味ではのりを越えるような問題になると思うんですね。 そこで,市として何もしないということを言っているんじゃなくて,実は非常に微妙な政策変更を行っているんです。あるいは,政策誘導を行っているんです。何かといいますと,家に近いところで施設サービスが受けられて,できたらちょっと帰ってみようかとか,行ってみようかとか,そういう形にじわじわなるような施設立地政策っていうものがあると思うんです。つまり,都心で高齢化率の高いところに対して,老健であるとか,介護の施設をやっていただいて──これ,今度の予算の中でも随分その方向にたしかなっていますね──町中にいろんな施設をつくることによって,要するに居住地に近いところでサービスが受けられる。場合によってはできたら治って帰ってほしいっちゅうかね,そういう意味も込めた中間系っていうものを,少し私どもとしても推してみたい。 今までのものは行ったらもう行ったきりみたいな感じがあったでしょう。そこのところではなくて,何か非常に近しい感じでできてくる。そしてさらに,これは今後の住宅政策にもかかわってくるんですけれども,老人介護が最後は受けられるような意味での住宅政策と,それから介護施策の結びつきが明確に見えるような再開発なんてのがあるかもしれませんね,これは保険になじむかどうかはあるんですけれども。 いずれにしても,住んでいる場所と介護拠点というものがだんだん接近をしてくることによって,今おっしゃったような問題の一部が解決可能になってくる,そういうことは市の政策の中でもできるんじゃないか。一方,あなたら悪いけれど居宅でやってくれなんてことを頼んでいくっちゅう話にはならんなと,こんなようなところじゃないかと思っています。 それから,教育の問題について私がお答えする立場にあるかどうかは別としまして,お答えに多分なると思うんですけれども,昔同じような状況に日本がなったことがあるんです。何かっていうと交通事故の問題なんです。 交通事故が昭和40年代にかけて物すごくふえていったわけですな。どうねえしようかっちゅう話でね。これは非常にプライバシーにかかわる問題なんですけれども,結局運動体ができていった。その運動をつくるベースとして交通事故に関する情報公開を行ったんです,昔。やり過ぎたところもあったんですよ,事故現場の写真を,ばあっと出して……。最近出ていますけれどね,ナンバープレートを隠して,何かがしゃあっとぶつかったやつを運転免許証の更新のときに見ますでしょう。超優良運転手の方は見ておられないと思いますけれど,私の場合は何度も見ておりますんで。あれも情報公開なんです。そして,岡山県内の死亡事故は,残念だけれどもこんな勢いでふえているとか,あるいはこんなに減っているんだとか,それでもこういう事故が今多いんだということを,きちっとこれは警察の方々が整理をして広報していったわけですね。これは,我々が多く望む基本的人間ていうのは,私はその良心を信ずべき主体だと思っているんですけれども,かつ仲間を信ずべき主体だと思っていますけれども,そういう仲間に対して情報が開示されていくことの中で,よし,それやったらやらないけんなあとかね,それやったらシートベルトを締めないけんのうというようなことで,社会がじわじわと動いていったと私は思っています。交通事故対策っていうことの中に,同じような学びが僕はあるんじゃないかと思うんです。 教育の問題についていいますと,まだまだ私はそういった意味での市民にわかりやすい情報公開っていうものが進むべき余地があると思います。先ほど,ケースを幾つかおっしゃいましたけれども,初めて聞いたケースもありました。しかしながら,岡山市内でこんなことがこんなふうに起こっているんだということについて,我々市民が恐らく知らなかったこともいっぱいあると思うんですね。則武さんの話を聞いて初めてわかったこともあると思うんです。そういったことを我々は,事故レポートというのはちょっと気持ちが悪いですけれども,実態としてこういう問題が我々の教育にあるんだということを,少し整理をして情報公開していくっていうことを考えた方がいい時期に来ているなというふうに私は思います。 以上です。 ◎教育長(玉光源爾君) 今の家庭の中に入っていけるかということにお答えしたいと思います。 今市長さんがおっしゃられた最後の部分が,全く私が今考えておったことなんです。といいますのが,これ10年も前の話になりますけれど,ある中学校で校長さんが地区保導協議会の席であんなこともある,こんなこともあるといって学校であることをすべて出してしまったんです。そしたら,大体校長は──これ,ちょっといけませんけれど──自分の学校はいい,いいというのが通例なんです。それを地域の皆さん方がおるところで全部出してしまった。そしたら,あんなことが起こりよんかということで,3年ぐらいたって大体おさまったという例があるんです。 私は,今のことで,どなたが入るかは別にして,家庭の中に入れるかということになると,やはり学校関係者が一番入りよいんじゃないんかなあということは思うんです。いろんな学校でいろんな事例があるときに,全く話ができない先生ばかりではないということがあるわけで,子どものことについて,この先生になら話ができるという保護者がかなりあるわけです。そうなると,その先生はやはり家庭の中まで入っていくことができるわけです。全く関係がない方よりも,むしろやはり常に子どもを見ておるそういう先生方が入っていくのが一番入りよいんかなあということを私いつも思っております。それで,今のような地域の組織の中でみんながその気になるということが,問題解決につながっていくということではなかろうかと思っています。 ○議長(磯村博君) 次は,順序に従いまして高月議員。     〔43番高月由起枝君登壇,拍手〕 ◆43番(高月由起枝君) 皆様こんにちは。「春は名のみの風の寒さや」と早春賦の冒頭の一節ですけれども,これが実感される数日でした。でも,きょうはとても暖かい日差しで本格的な春の到来を思わせます。しかし,体調には気をつけて頑張っていきたいと,このように思っております。 では,質問に入らせていただきます。 地域共生の時代,この時代に今も話題に出ておりましたように,一般市民の方々に市民意識の変革をしていただくための方法を2つ提案させていただきたいというふうに思います。 各種推進委員の活動について。 地方分権は,国と地方の関係を集権から分権へ転換させることではありますけれど,全国画一の統一性と公平性を過度に重視してきた旧来のシステムを,地域社会の多様な個性を尊重する住民主導の個性的で総合的な行政システムに変更することです。国と地方の関係を,上下・主従の関係ではなくて対等・協力の関係にすることです。財政の地方移譲だけではなくって,地方は独自の個性を発揮して政策立案,施行していくという大きな方向転換を意味します。 市と市民の関係も同様に対等と協力の関係になる必要があると思います。少子・高齢化社会に加えて長引く景気低迷は,市政の方向を大きく変えざるを得なくなってきております。何でも行政が引き受ける時代から,個人も応分の負担と責任をとり,その上で地域社会,お互いが共助の精神で支え合い,助け合う時代に入ったと思います。もちろん,行政の役割の重要性は変わりません。中央から地方へという流れの意味合いは,どのようなサービスをどのくらいサービスすべきかという新たな課題を地方行政に課しました。一般市民のニーズが,その判断基準の大きな要素にならなければならないと思うのです。 我々市民も,岡山市をどのようなまちにしていきたいのか,そしてどのような暮らしを選ぶのかを行政に参画し,ともに考え,行動する時代になったのですけれども,この時代の変化をまずは一般市民の方々に理解をしてもらわなければなりません。 岡山市においても機構改革によって市民局を設置し,協働のまちづくりを始めようとされています。市では広報紙,あらゆるメディア,ホームページなどを活用して,熱心に市民に情報提供をしていらっしゃいます。市のホームページの充実による情報提供が,今後の主流になるとは思いますけれども,実際にはまだまだコンピューターを使いこなす人々は少数です。当面のこの数年間というのは,市の行政が大きく急カーブで方向を転換していきますけれども,その間も従来の方法での情報提供,ニーズの収集をしなければなりません。 参画の前提というのは,行政と市民が同じ情報を共有していく,これが第1の前提になると思います。しかし,今は圧倒的に行政の方が豊富な情報を持っています。早急にこの多くの情報を市民に届けなければなりません。 そこで提案をいたします。 例えば,地域に民生委員さんがいらっしゃいますが,主任児童委員79人を含めて969人の方が活躍していらっしゃいます。また,リサイクル推進員は2,283人,公園の管理をする愛護委員会っていうのがありますけれども,この中の管理人さんが950人いらっしゃると,このようにお聞きいたしました。その他各課に所属する地域活動を推進する委員さんとか,協議会の委員さん,または審議会の委員さんなどを加えると,もう膨大な数の市民の方々が地域で活躍をなさっておられます。 この人たちは,それぞれの分野で深い知識と経験をお持ちです。例えば,民生委員さんは福祉のことについてはとても深い理解と経験と知識を持っていらっしゃいます。しかし,地域とか個人によってその活動の浅深があると思います。研修などあらゆる機会をとらえて意識を持っていただいて活性化を図り,ともどもに行政と市民のパイプ役になっていただく,このようにしてはどうかと提案をさせていただきます。 時代の変化に伴う市政の方向転換,新しい制度また条例などが続々と発せられておりますけれども,それらをわかりやすく身近な市民の方々に伝えるお手伝いをぜひお願いしたいと思います。 私の周りにいらっしゃる大多数の市民の方々はとても善良で,何といいましても岡山市に誇りを持って,市政に協力したい,または自分の力で貢献したいと思っていらっしゃる方々ばかりだと思います。そのためにも積極的な情報提供,これが必要であると考えます。 続いて,2つ目の提案ですけれども,玉野市が平成10年から市役所がかかわっている仕事を学習メニューとして作成し,市民の要請に基づいて市の職員を講師として地域等に派遣する市役所「出前講座」を実施しております。玉野市では,生涯学習のまちづくりと市政の発展に寄与することを目的に実施をしております。14の分野,また57の講座から市民が選んで申し込みをし,担当職員が地域に出向いて講師となり,ともに学ぶという制度です。1講座10名以上,講座によっては個人の家でも開催ができます。そして,場所は受講生側が用意をして無料です。これは苦情を申し立てる場ではないということを明記して進めております。 講座名を挙げてみますと,「市の仕組みと仕事」──これは企画です,「行財政改革について」──これも企画,それから「情報公開制度って何だろう」──これは総務,「私たちのまちの福祉サービス」──これは福祉です,等々があります。かなり市政の根本にかかわるメニューが入っています。市民に大変好評のようで,平成10年には172件,平成12年は274件と回数がふえております。また,市民の反応や生の声が聞けて施策に反映できると,担当者にも有意義な取り組みのようです。 玉野市では,生涯学習のまちづくりと市政の発展に寄与ということを目的に実施されていますけれども,施策を理解していただくとか,その徹底,また市民に直接語りかけたり,時にはその問題の反応を見るとか意見を聞くなどのことを目的に加えた出前講座ができないかと思います。 まだまだ市役所はとってもとっつきにくいとおっしゃいます。電話をかけても,もたもたしていると矢継ぎ早に質問されて,何か怒られているような気がするという方もいらっしゃいます。このような制度ができますと,関心のある講座で詳しく市政を勉強できると。ということは,意識が変わるということです。情報が流れない,伝わらないところにはやはりよどみが出てまいります。そういうふうな方が往々にして市政のお世話にならなければいけないというのでしょうか,そういう状態に陥ることもあると思います。ひいては,これも行政の経費の節減になるんではないかと,このように思います。 要望ということでお話をさせていただきましたけれども,市長,何か御感想があればお聞かせ願いたいと思います。 次に,幼・小・中のトイレについてお聞きをいたします。 今,学校のトイレのあり方がマスコミ等に取り上げられていまして,また話題になっております。また,学校においても検討され始めております。 トイレは排せつの場です。排せつするのは人間として健康に生きているあかしとしての体のリズムです。しかし,子どもたちのライフスタイルが変化して,排せつが不規則になり,朝登校前に済ませることができずに登校をしていきます。しかし,学校のトイレが臭いとか,汚いとか,特に男の子は水が流れる音がするのが恥ずかしいと。それがもとでからかわれるなどの理由で我慢をしてしまい,排せつができずに腹痛を訴える子どもがふえていて,健康上深刻な問題にもなろうとしております。小学校では,便意を我慢する子どもが8割近くいるという統計もあるほどです。また,勉強にも集中できませんし,トイレがいじめの場所になったり,中学校ではうっぷん晴らしのために直しても直しても戸がけ破られるということも聞いております。このような状況を把握しておられますでしょうか。 1999年6月に岡山市において開催された学校トイレセミナーに,市の関係者の方々も参加されたとお聞きいたしましたけれども,このトイレに関するアンケート調査を,PTA,保護者の方,子どもたちにされたことがおありでしょうか。 前も述べましたような子どもの問題が,トイレの構造,衛生面,また排せつに関する間違った認識等によって起こっているのであれば,早急に解決しなければなりません。トイレの構造が狭い,暗い,色が暗いというような指摘がされていますけれども,改修計画はおありでしょうか。 全国的に学校施設が老朽化,機能の劣悪化が進んでいて,一昔前の日本人のトイレ感が,どちらかといえば用が足せればよいと余り重要に考えなかったと思いますが,こういうことも影響していると思います。事実,訪れた学校の旧舎と新校舎では全くトイレの様相が変わっております。時代とともに少しずつトイレの意識が変わっているなあと前向きなことを思いますけれども,現在のトイレの状況についてお伺いいたします。 水で流して清掃するウエット方式からドライ方式のトイレへ移行しているようですけれども,その割合はどのようになっておりますでしょうか。ドライ方式を選ばれた理由は何でしょうか。 学校のトイレは汚いという子どもが多いのですけれども,衛生面でトイレの清掃はどのように実施をされているのでしょうか。小学校1年生も掃除をするのでしょうか。先生,職員の方々が,トイレの管理をその後どのようにされているのでしょうか。例えば,定期的に業者に委託をして管理している市町村がありますけれども,どのようにお考えでしょうか。 といいますのも,私が訪ねました学校の先生にお聞きしましたのですけれども,ウオシュレットトイレっていうのが今家庭に普及しておりますけれども,このためにふいたことの経験のない子もいるということなんですね。洋式トイレは座ってすればほぼ失敗はないのですけれども,和式のトイレは体の大きさや座る位置によっては失敗をする可能性が大きいということでした。処理を完全にするのは子どもの年齢によっては困難とも思われますのでお聞きをいたしました。 和式で便器の前の低い位置に水を流すハンドルがありますけれども,ウエット式のトイレで,このハンドルをある生徒は足で踏んで水を流します。次に入った生徒は手で押して水を流すことが考えられます。指導はなされていると思いますけれども,密室のことです。O-157のような不幸なことが起こらないとも限りません。ハンドフリーの水洗に切りかえを急ぐべきだと思いますけれども,今後の予定はありますでしょうか。 学校のトイレのありさまが,場合によっては大人の想像以上に子どもたちの心の負担となっているとの指摘もあります。かつて,学校と同じように3K──臭い・汚い・暗い,4K──それに怖いを加えまして4Kですが──の問題を抱えていた公園,駅舎,観光地などの公共トイレは,市民のニーズにこたえて目覚ましく改善されてきており,きれいなトイレを自慢する公共施設がふえてきております。快適に生まれ変わった公共トイレと学校のトイレとの違いとしては,デザイン,広さ,仕様,最近ではバリアフリーの配慮のほか頻繁な清掃,徹底した管理を伴う点が挙げられています。学校は,子どもたちにとって学びの場であると同時に生活の場でもあります。今,居住性を重視した快適な家庭のトイレと学校のトイレとの差が大きくなるにつれて,適応できない子どもがふえたとも考えられます。 トイレに関するいろんなアンケートを見てみましても,一番解決してほしいという点は,においの問題です。アンモニアがバクテリアによって分解されるとき発生しますけれども,においの対策というのはどのようにされていますでしょうか。 また,汚れの原因となる尿石を抑制する素材が開発されていますし,光の触媒作用で尿の中の細菌を分解し,アンモニア臭の発生をもとから防ぐハイドロテクトステップタイルが開発されています。比較的小さな工事で短時間でできるっていうふうにお聞きいたしましたけれども,このような設置ができるようでございます。 平成13年度にトイレに関する改修予算が国の予算で組まれる予定です。これまでの改修では2,000万円以上でほかの工事とともに施工しなければ予算がつきませんでしたけれども,トイレ単独で400万円以上で可能になるようです。活用を考えられてはどうでしょうか,御所見をお聞かせください。 福岡県に山田市立山田中学校というのがあるんですが,ここは市教育委員会,それから設計者,日本トイレ協会,教職員,生徒会が「トイレ改修委員会」を組織いたしまして,現状把握のために写真を撮って問題点を探りました。そして,学校トイレのあるべき姿を検討し,他の学校へも視察に参りました。これらの一連の行動は,生徒会を中心にしたんですけれども,トイレのイメージとか,色彩とか,機能を夏休みの宿題といたしました。そして,夏休み明けに生徒会が中心になってアンケートを取りまとめて,生徒たちの意見が十分に反映された広い空間のトイレが完成をいたしました。洋式便器も取り入れたということで大変好評で,大事に使用されて男の子たちも進んでトイレの掃除をするようになったと,このような実例をお聞きいたしました。 また,滋賀県の栗東町などでは,荒れた学校がトイレの改修の中で落ちついてきたという例もお聞きいたしました。 今後のトイレは,清潔で明るくて使用が楽しみになるトイレ,ブースの中に小さな棚やフックがあって,時にはBGMが流れて花や芳香剤が飾ってある,勉強の間にほっとできる空間を,子どもたちの意見を聞きながらともにつくっていくのも重要な方向性だと考えますがいかがでしょうか,御所見をお聞かせください。 以上で質問を終わらせていただきます。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(磯村博君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) 玉野の出前講座なんですけれども,今見てみまして,例えば玉野市議会の仕組み,議会事務局・議会の見学を交えながら議会の仕組みについて学びましょうっていう講座とか,もちろんうちと同じように,例えば水道局でやっていますけれども,水を大切にっていうところでは,水道水の安全性やコスト,水源から家庭までの給水の仕組みについて学びましょう,これはうちの方も出前講座をたしかやっていますよね……。というようなことはやっているようです。うちじゃあどうしてもできないのを1個だけ言っておきますと,身近なレジャー玉野競輪っていうのがありまして,たった100円から楽しめる身近なレジャーとして初心者にわかりやすく競輪を楽しむ方法を教えますっていう,これはちょっとうちでは無理なんですが,こういった取り組みっていうのは,非常に注目しております。 今まで岡山市の方としては,割と公民館を使って一生懸命来てもらう形の研修をやっているんですが,おっしゃるようにこれは公聴の一環でもあるというその姿勢がありまして,今度,組織改正の中で市民局というのができますね,市民局の課題の中に広く市民の方々の御意見を聞こうじゃないか,あるいは一生懸命,出前までできるかどうか市が広いですから別として,いろんなところでいろんな方々とお話をする中で市民協働へ持っていこうっていう思想があります。市民局ができましたら,こういった議論をどう岡山市の中で生かしていくか,課題として考えていきたいと思います。 ◎教育長(玉光源爾君) 学校トイレにつきまして,1点は施設面のこと,もう1点は教育に関することであったというふうに理解いたしております。 1点目は,戸がけ破られておるような状況を把握しとるかということや,ウエット方式からドライ方式へと。トイレの点検,それから維持管理と。また,ハンドフリーの水洗に切りかえを急ぐべきだと。においの対策,アンケート,国庫補助,このことについてお答えしたいと思います。 学校のトイレの今後については,ハンドフリー方式はコストも高くつくため,当面はハンドフラッシュという,手で押すといいますか,押さえるといいますか,その設置位置等を考えてやりたいというふうに思っております。 それから,アンケート調査は実施しておりません。 それから,換気は窓による自然換気になっております。 それから,本年度中学校のトイレブースといいますか,間仕切りといいますか,これを改修した件数は約10件で,老朽化によって壊れやすくなっておる場合もあるんですけれども,数件については壊された形跡が見受けられました。 それから,トイレのウエット方式は老朽化に伴ってにおいとか,汚いとかというイメージがあります。また,水漏れも生じております。これを改善するために,掃除は水を流さないようにしてできるドライ方式が適切であると,このように考えておりまして,平成9年から,改修についてはドライ方式でやっておるわけで,現在13校・園がそのようになっております。 それから,学校での点検とか維持管理の件ですけれども,これは学校では事務分掌の中で担当が決まっており,その方が点検をやっておるわけですけれども,大体学校というのは棟とか階で学年が決まっておるわけでして,学年を担当されとる先生方というのは常に教室のそばにいることの方が多いですから,見ておるわけであります。点検,維持管理ということになればそういう先生方が最後には担当する職員といいますか,それで定期的にやっておるということと,随時見ておるということです。したがって,定期的に業者に管理委託するということは,今の段階では非常に困難だというふうに思っております。 今のように色々な改善があるわけですけれども,国庫補助要綱の動向を見ながら清潔で明るく快適なトイレの整備を検討していきたいと,このように思っております。 それからもう一点は,トイレについていろいろなことがあるわけですけれど,私もやはり学校ということで考えてみると,やはり学校の中で一番きれいにしなければいけないのはトイレであるというふうに思っております。「思っております」というのは,往々にしてやはりここが汚れておるという例があるわけで,私もよく,学校へ行くときには一番にトイレを借りることにしています。そうすると,子どもたちの気持ちが,そのトイレを見ることによってよくわかるというようなことで,これは本当に間違った使い方をすれば非常に汚いといいますか,イメージが悪いわけです。 問題が発生しておることも,それは認識いたしております。改善にはやはり幼児のころから,どういいますかね,性に関する指導といいますか,そういう中でやはりトイレ使用も考えていかなければいけないという気持ちを持っておりまして,特に学校では集団で行動する場合があります。そういうときに非常に困る。例えば修学旅行とか,登山とかというのが非常に困るわけで,このことについて十分習慣づけをしていかなければいけないと。 もう一点,最後に,トイレ掃除は1年生もするんかということですけれども,これは実際には1年生では無理ですから,高学年がやっております。 以上です。     〔43番高月由起枝君登壇〕 ◆43番(高月由起枝君) ありがとうございました。一,二点だけちょっと確認をさせていただきたいというふうに思います。 私,操明小学校にも参りました。操明小学校は岡山市でも2番目に新しい学校で,とてもすばらしいつくりの学校です。中庭にテラスがあったりしまして,学校を全部見学させていただいたんですが,歩いておりますといつの間にか体育館の2階へ着いているっていうような,すばらしい,すてきなオープンスペースの学校なんです。トイレは確かにピンクとブルーできれいでしたけれども,仕様については全く同じような形ということで,やはりトイレにまで意識がまだいっていらっしゃらないんではないかと,このように思いました。 しかし,とても大事なことですし,市予算もつくようです。担当の方のお話を聞いておりますと,大事なことだとは思うんだけれども,市の財政がとても厳しいと。これを理解してほしいっていうふうにおっしゃいましたものですから,皆さんにかわりまして市長に,大変厳しい財政ではありましょうが,子どもの教育のことですので,ぜひこちらの方は減額をしないで,国の予算も8年ぶりに教育費がふえたというふうにお聞きしておりますので,頑張っていただきたいと,このように思います。 私,学生時代に心理学を学びまして,発達心理学の中では「肛門期」という発達過程があるんですが,その時期は排せつをすることによってお母さんとの人格が分かれるときに当たるわけです。そして,子どもがお母さんに最初に上げるプレゼントがその排せつのうんことおしっこであると。ですから,子どもたちはとても誇りというか,喜んで排せつをしているものなんです。これがいつの間にか,トイレに行ってパンツを下げておしっこなどをすることによってお尻が見えたということで,からかわれるとかっていうふうなことで,だんだんと排せつに関することもいろんなことで変わった感覚が芽生えてくるっていうことです。そしてまた,小さな子どもたちはうんち,おしっこの本などたくさん出ておりまして,大好きなんですね。何度読んで聞かせてもそこで笑い転げるというふうな感性を持っているわけで,これをそのまま伸ばしていきたいと,こういうような指導もしていただけたらありがたいと,このように思います。 御所見がありましたらお聞かせください。以上で,2回目の質問を終わらせていただきます。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(磯村博君) 当局の答弁を求めます。 ◎教育長(玉光源爾君) 確かに,小さな子どもたちは,トイレといいますか,今議員さんがおっしゃられましたうんちとおしっこが大好きというのは本当だと思っております。 学校では本当に低学年ほどきれいにしとるけれども,中学校になると割合乱れておるところが確かにあるんです。これはやはり,本当に小さいときからの生活習慣というのが非常に大事だと思っておりまして,特に今言いました修学旅行とか,登山とかのときに体調を崩す子どもの中には,今のような習慣づけができていないという場合と,それから何ぼか今さっき申しましたような偏見もあるというようなことで,この点については十分今後考えていかなければいかん問題だと思っております。 以上です。 ○議長(磯村博君) 次は,順序に従いまして安井議員。     〔11番安井聰君登壇,拍手〕 ◆11番(安井聰君) 2月定例市議会も最後の質問となったわけでございます。皆様方,連日質問戦でお疲れでございましょうが,もうしばらくおつき合いをよろしくお願いいたします。 3月に入りまして,桜の開花予想が出された途端に寒波の再来襲ということで,私を含めまして大勢の方が風邪を引いておられるわけでございますけれども,あさってからまた幼稚園・小学校・中学校の卒業式もありますので,ひとつ体調に十分気をつけていただきたいと思います。 それでは,質問に入らせていただきます。 まず最初に,職員数の推移についてお尋ねいたします。 国,地方を通じまして厳しい財政状況が続く中で,本市におきましても平成11年5月に策定されました行財政改革大綱に基づいて,鋭意行財政改革に取り組んでおられるところでございます。 市長が今回の所信表明で言及されておられます,職員が働きがいを感じながら市民の幸せのために尽くせる職場づくりに関連し,行財政改革の進捗状況ともあわせてお考えをお伺いいたします。 行財政改革大綱では,少数精鋭主義のもとで計画的な定員管理を行うといった観点から,平成14年までに平成9年度比で100人の削減を目指すという目標を掲げておられますが,現時点での達成状況はどのようになっておりますか。 かつて高度成長期に行政需要が急増する中で,市民の要望にこたえるべく大勢の職員が採用された時代がございます。こうした職員の年齢構成の突出部分にある方々が,今後10年間の間に定年を迎える状況になるのではないかと考えます。 そこでお尋ねいたしますが,今後10年間に見込まれます退職者数の推移のピークはいつごろになるのでしょうか。また,これに伴いまして必要となる退職手当等の額をどの程度と見込んでいるのでしょうか。 先進的な自治体の中では,将来の退職者増を見越しまして,退職手当に充てるための基金を積み立てているところもあると聞いております。定年まで市民のために一生懸命働いてきた職員の方々への退職金の支払いが,困難な状況になってはならないと思います。 また,現役の職員が,定年まで市民のためにやるぞという気持ちを持って心置きなく職務に精励できるよう,例えば退職手当基金のようなものの設置を検討すべきではないかと考えますが,御所見はいかがでございましょうか。 次に,都市計画道路等の今後の対策についてお尋ねいたします。 年々道路の利用価値は増大する一方でございます。車の増大につきましては,先ほど則武議員さんの方から御説明がありましたので,台数等につきましては割愛させていただきますが,朝夕の車の渋滞は目に余るものがあるわけでございます。 従来の道路の価値とは違いまして,多様な生活環境の変化に伴い,新設しても新設しても市民ニーズを満たすことができないのが現状でございます。こういった状況下で,現在の都市計画道路は古くは昭和21年6月に設定されたものから,新しいものは昨年平成12年3月と,実に55年という大きな幅があるわけでございます。都市計画決定のときはその時代で最も価値があるということで設定されている道路につきましても,時代の経過の中でその道路の価値観が大きく変化し,一部変更,また路線変更をした方がよいという箇所がところどころ見受けられる状況にあるわけでございます。 現在では,高速道路網の整備等によりまして,どこに行くにも,何時間あればどこに着くといった確実な時間設定ができる時代でございますけれども,道の原点は,この道はどこへ続く道か,先にはどんなものがあるのかなということです。その村に生まれ,その村から出ることもなく一生涯を送った時代を想像したときに,道の魅力,道への夢,ロマンはいかばかりかと考えるところでございます。 私たちは,道という理念を,目標点とか,たどり着きたいという個人・団体の励み,到達点とする場合に,道という字をよく使っております。例えば,茶の道,華の道,剣の道,柔の道というように,さまざまな道もあるわけでございますし,道という物事を極める努力をしておるところでございます。このような思いから,道路というものに,なくなっていこうとしている大きな夢やロマンを持って建設すべきと考えますが,職員の皆様の市民へ与える夢,ロマンはどのようなものか,そういう対応をしておられるか,お聞かせいただければと思います。 最も価値が高いということで設定されております都市計画道路も,時代の推移や,民間開発を初めとした地域づくり,まちづくりの進展とともに,どう見ても今の都市計画道路は見直して,他の路線を配慮した方がよいのではないでしょうか。 また,計画路線について地元の声を聞いておられますか。計画上に住居を構えている人の悩みも大きなものがあるわけでございます。ある日突然,道路建設をしますと市役所の方から連絡が来ることはないにしても,やはり行政と市民の信頼関係を保っていくのであれば,地権者の皆様方に,いつごろから建設の予定がありますよというような,アバウトでも結構でございますので,やっぱり何らかの意思表示をするべきではないでしょうか。 あわせて,歳入状況が非常に厳しい中,根本的な見直しも必要ではないでしょうか。 そこでお尋ねいたします。 現在,都市計画道路の線引きがなされている路線は何本ありますか。その箇所数の総延長は何キロメートルになるのでしょうか。また,現在の整備状況と,今後10年先の整備状況が,どの程度になるのか見通しをお示しください。 最後ですが,一つの事業方法といたしまして,国や県と一緒にやることも考慮すべき時期ではないでしょうか。国や県事業等の事業内容を十分協議する必要がありますが,持ち分が明確にできるのであれば,関係機関との協調を考えるべきと考えますけれども,お考えをお聞かせください。 次に,大賀ハス開花50年に寄せまして質問をさせていただきます。 皆様方,大賀ハスというのを御存じでございましょうか。昭和26年3月30日に千葉県の旭ケ丘東京大学検見川農場遺跡からハスの実が掘り出されました。岡山市川入の御出身であります大賀一郎博士が発掘をされました2000年前のハスでございます。このハスが世界最古の大賀ハスということでございます。 そして,その年に発芽し,昭和27年7月に見事な花を咲かせました。その年の11月17日の「ライフ」誌に,2000年間埋もれていたハスの実がついに咲いたと掲載され,全世界に報道されております。ことしは,この大賀ハスが掘り出されまして,ちょうど50年目の年に当たるわけでございます。 経過でございますけれども,昭和26年2月のある日,千葉県のこの検見川遺跡に,よれよれの服を着た老人が立っておられたということでございます。「あなたは何をしているんですか」。「ここを掘るんですよ」。「掘ってどうするんですか」。老人は落ちついて答えました。「ここを掘れば古代のハスの実がある」と。それはハス博士として有名な大賀一郎博士でありました。 博士の話によりますと,昭和22年にこの場所から古代の丸木船が発掘されましたが,それとともにハスの花托も発見されたようでございます。一緒に発掘されたかい──船をこぐ道具でございますが──の文様は石器で刻まれたことが判明し,考古学上2500年前のものと判定されました。材質はカヤで,花托がある以上,ここを掘れば2500年前のハスの実が見つかるに違いないと。そして,そのハスの実が発芽すれば,間違いなく世界最長の命となるということでございました。 発掘のいろいろな苦労話は本日は割愛させていただきますが,発掘の日数も延び延びとなり,当時でいう6万円という巨額な予算もそろそろなくなろうとしていた昭和26年3月30日の午後5時,1個のハスの実が掘り出されたのであります。闇夜の中から博士と女生徒が急にあらわれまして,あったあった,ハスの実が出たと。これだと博士は手のひらを広げて1粒のハスの実を示しました。このとき博士と一緒にいた女生徒は,千葉市立花園中学校──当時は市立七中という中学校でございますけれども──西野真理子さんといわれる方で,その人のふるいの中から古いハスの実が発見されたということでございます。(笑声) 「ハスは平和の象徴なり」,この標語とともに大賀ハスを昭和38年に岡山にも縁が深い中国科学院長郭沫若氏に送ったところが大いに喜ばれまして,この実は北京,天津,上海,杭州,蘇州等々16カ所の公園に分配され,16都市に大賀ハスの美花が見られたということも聞いておるわけでございます。 この4月には,洛陽市との友好都市締結20周年で親善団が訪中されますが,この2000年の大賀ハスのお話もしていただきまして,親善に大いに役立てていただきたいと思うところでございます。 また,4月末には台湾の新竹市,5月には韓国の富川市の方へ親善団が出発される予定でございますが,同様に国際親善に役立ててほしいと要望をいたすところでございます。 このハスが,我が岡山市から世界に伝わり,世界に平和の来たらんことを念願するものでございます。 岡山市におきましても,後楽園の池には二千年ハス──大賀ハス──もございます。別の池には一面に大名ハスも咲き,白い花でございますが直径が30センチメートルにもなる大輪のものもございます。 また,大賀博士の地元吉備地区におきましても,庭瀬城のお堀の中に大賀ハスが毎年開花いたします。7月中旬に,大賀ハスを見る観蓮の会が,地元の皆様を中心に盛大に開かれておるところでございます。この大賀ハス発見50年の節目といたしまして,発見された千葉市の方でもイベントを考えておられるようでございます。「ハスは平和の象徴なり,花の咲き方開花無音」とおっしゃられました大賀博士でございますが,大賀ハスを今後岡山市の一つのシンボルとするお考えはないでしょうか。 各施設からの株分けも必要でございますが,今後の公園整備の中で大賀ハスのスペースを設けるとか,あるいは平和の象徴として,まちづくり,地域の活性化の一助にする等々,世界的にも有名な大賀ハスを発掘した先人の偉業を,岡山市として子々孫々の代まで伝えることが必要だと考えるところでございます。 このことにつきまして,国内はもちろん,世界にもさまざまなコネクションを持っていらっしゃいます市長さん,ひとつ国内,国外を含めまして,どのようなお考えをお持ちなのかお聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いします。 今議会からテレビが入りまして,開かれた岡山市議会ということで,活発な質問戦が展開されたところでございます。夕方6時から録画放送ということで,遅くは11時,12時まで市民の皆様に見ていただいているわけでございますけれども,高い関心を持っていただく中でお茶の間からの御声援も大変ありがとうございました。 最後になりましたけれども,この3月末を持ちまして退職されます職員の方々,まだ半月ほどあるわけでございますけれども,長年の間,大変御苦労さまでございました。お世話になりありがとうございました。 今後とも市政発展のために,御支援,御協力をお願いしたいと思います。第2の人生どうかお元気で御活躍されんことをお祈りします。 これで質問を終わらせていただきます。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(磯村博君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) まず,大賀ハスから入りますが,私,小学校のころに勉強させていただきました。県北西粟倉でも副教材かなんかにありまして,私が習った施設は,大賀ハスを教室かなんかで,シャーレの大きなやつに入れてやっとったと。そしたら,少し元気がなくて,近くにいた若い研究員の女性かなんかが,元気をつけるために何か魚の骨かなんかをほうり込んで元気になれって言ったら,それがきつ過ぎて死んでしもうた。しかし,めげずに頑張ったと,こういう話が出ておりまして,今でも覚えています。そのときに,何でそんなことを教えられたかというと,岡山の人──県全体の意味ですけれどね──でこんなに学問的に頑張って,かつその人の人間性の豊かなものがあったということを,君たち若い衆は学べと,こういうことだったんですね。 私はそのことを思い出しながら,若干反省を込めて申し上げますと,大賀博士の顕彰事業とか,大賀ハスにちなんだ事業っていうのは,手元に資料があるんですけれども,例えば平成5年に吉備の方で足跡調査をしたとか,平成6年にRSKバラ園で顕彰の茶会が催されたとか,平成7年にやはりRSKバラ園で茶会が催されたり,あるいは地元に石碑が建ったり,平成8年にやはりバラ園だったり,平成9年,10年,11年,12年,ずっと大賀博士のことをやっておるんですが,ちょっとこれは議員の質問にも関係してちょうどいいんですけれども,地元が狭くなり過ぎていると。せっかく岡山県全体まで広げたのに,最近では「吉備の大賀ハス」になっている可能性が若干あるんですね。そういうことも含めて言うと,本当に我々の郷里の大先輩でありまして,犬養木堂さんになると,もう確かに吉備はど地元ですけれども,みんな岡山の者は,県内を含めて,我々の先輩だと思っているわけですよね。だから,少し範囲を広げた対応というのがいいなあと。 そういう意味でも,例えば議員の御指摘があったように,外国に行くときなどに種を持っていって,こうこう,こういうゆかりの話なんだと,これは実は世界で一番寿命が長い植物であるというようなことを,行ってお話をして,それを発見したのが我々でと,特に,韓国などへ行けば,ちょうど皆さん方と私どもの先祖が交流を始めたころのものでありますとか,うそにならん程度にちゃんと話をつくってお話をする。そういう場面を市民の方々と一緒に喜んでいただくというようなことを繰り返しながら,大賀博士が持っている意味を,もっともっと広く市民の間で広めてみたい。 さらに言うと,内容としては今後どうなるか知りませんけれども,デジタルミュージアムみたいなものをホームページの中でも立ち上げて,本チャンになっていきますけれども,岡山市の生んだ人物というのは,やっぱり非常に興味がありますよね,博物館の専門家の方に伺いますけれども。そういったこともあるんじゃないかと思うんです。そういう意味で,過去にやはりいろんな立派な方がおられる,そのことは我々忘れてはいけませんし,その中で大賀さんのやられたことというのはすごい。そこを改めて痛感した上で,いろんなことに生かしていきたいと思います。 それから,職員数ですが,最後にやめていかれる職員の方々に対する応援の言葉をいただきまして大変ありがとうございました。私からも同じ気持ちでお礼を最後に申し上げたいと思います。 そういう方々も含めて,職員数の変動に……。こういうときは数字になっちゃうんですね,それで,数字を申し上げますと,平成9年度においては職員数が6,162人であったわけですが,平成12年度の4月1日で6,082人ということで,約80人減っております。平成13年度当初では,今のいろんな推定というか,事情を総合いたしますと,さらに50人程度減少するんじゃないかというふうに考えています。そうすると,50人を引きますと6,032人前後ということになる。そういう意味では,5カ年間で達成しようとしていた目標というものが,1年前倒しで超過達成すると。80人足す50人ですから130人ですね。要するに,5年で100人が,4年で130人ということになりそうだということであります。 次に,今後はどうなんだろうかということなんですが,今後10年間ぐらいの見通しを,年齢構成をベースにしてラフにはじきますと,総数で約1,700名というふうになると思うんです。そして,さらにその10年を前半,後半に分けてみますと,前半の5年間はその退職者の方々の数がおおむね130人ぐらいあります。これは今の状況から比べてそんなに大きいわけじゃないんです。例えば,平成14年ですと111人ぐらいだと。15年で121人というようなものですからそんなに多くないんですけれども,平成18年ぐらいから数がぐっと上がるんですね,ほっておきますと。平成18年の見通しを見ますと170人,そして20年が204人,22年が207人ということになります。倍増とは言いませんけれども,何割か増しになるんです。こういたしますと,本当に大丈夫かという問題になるわけです。 退職金の試算をしてみますと,この間に必要な,つまりこの10年間に必要な退職金総額だけで500億円をちょっと超えるんじゃないだろうかという試算なんです。500億円をちょっと超える。今までのラフな平均値に金額を掛けますと,1,700人掛ける,例えば約3,000万円としますと,510億円になるんです。それが特に,あるときからぐっと上がっていくとなりますと,非常に大きな問題が出ます。民間企業だと準備金を積みます,これは。 私どもとしては,累次言っておりますけれども,ことしの5月,6月に財政総点検──第3回目ですけれども──の結果を公表しようと思っているんですが,その中で,こういった問題についても,もう少し詳細な見通しというものをつくっていく。そして,それでもって必要性を判断しますが,その中でこの退職金手当基金みたいなものが要るのかどうか,あるいは原資をどうするんだというようなことを考えるよすがにしていきたいというふうに思っております。 以上であります。 ◎都市整備局長(西崎日出男君) 安井議員,温かいエールをありがとうございました。私もこの3月をもちまして長い役人生活にピリオドを打つことになりました。最後の答弁をさせていただきます。 都市計画道路の線引きがなされている路線は何本か,総延長はどれくらいになるのか,また現在の整備状況であるとか,10年先の整備状況についてどの程度の見通しかというお尋ねでございます。これについて一括してお答えさせていただきます。 現在,都市計画決定している路線数は106路線,総延長は約315キロメートルでございます。整備率は約56%でございます。今後10年先の見通しについては,現在策定中の「都市計画道路整備プログラム」で議論しており,確たる数字は申し上げることができませんが,事務的には整備率を60%台後半までに引き上げるよう目標設定できればと考えております。 次に,道路事業を進めるに当たっては,国,県,市関係機関が協調して一緒にやるべき時期ではないかとの御質問ですが,都市計画道路には国道の役割を持つもの,あるいは県道,市道の役割を持つものがございます。それらが一体となって道路網を形成しておりますが,その整備に当たっては,現在重点的に整備を進めている環状線を初めとして,国,県,市が各々役割を分担しながら協調・連携して,効率的な道路ネットワークづくりに取り組んでいるところでございます。 道路を初めとする都市施設につきましては,将来の目指すべき都市像を実現するために都市計画決定されたものでございます。その整備には相当の長期間を要するとともに,実現に向けて一定の継続性が要請されるものであることから,見直し,変更は慎重に行われるべきものと考えております。 以上でございます。 ○議長(磯村博君) 以上で個人質問を終わります。 つきましては,日程第1の案件はお配りいたしております付託案件表のとおり,それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。      ───────────── ○議長(磯村博君) この際御報告申し上げます。 本定例市議会において受理いたしました請願及び陳情につきましては,お配りいたしております文書表のとおり,それぞれ所管の常任委員会に付託いたしましたので,御報告申し上げます。      ──────〇────── △日程第2 甲第66号議案~甲第83号議案      ───────────── ○議長(磯村博君) 日程第2に入ります。 日程第2は,甲第66号議案平成12年度岡山市一般会計補正予算(第6号)について以下18件の議案についてであります。 これらを一括上程し,市長から提案理由の説明を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) ただいま御上程になりました各議案について御説明を申し上げます。 まず,甲第66号議案から甲第81号議案までの平成12年度一般会計,特別会計及び事業会計の補正予算案についてであります。 今回の補正予算案は,国の補正予算及び臨時経済対策事業に係る有利な財源措置を活用し,平成13年度に実施予定の事業を本年度で実施するもの,予算計上済み事業費へ臨時経済対策事業債を充当することによる財源振替,並びに予算執行見込みを踏まえた予算額の過不足調整などを中心に編成したものでございます。 補正額は,一般会計で96億5,900万円余,特別会計及び事業会計で合わせて1億1,100万円余の増額を行い,補正総額で97億7,100万円余となってございます。 この補正予算案によりまして,平成12年度の一般会計予算額は2,441億4,400万円余となり,前年度同期の2,468億4,900万円余と比較いたしまして1.1%の減,また予算総額につきましては4,596億6,400万円余でございまして,対前年度同期比で5.5%の伸びとなるものでございます。 本補正予算案では,道路,橋りょう等の単市公共事業や地域ケーブルテレビのエリア拡大,岡南環境センターなどの整備,さらに駅南駐車場,新産業ゾーンの中の緑地,区画整理及び岡山操車場関連道路などの整備などの事業を積極的に前倒しすることにしてございまして,この前倒しによりまして,一般財源及びネットコストで約13億円の縮減を図ることができたわけでございます。 また,既に予算計上しております事業費への臨時経済対策事業債の充当や,予算の執行見込み額を踏まえた過不足調整により節減されました一般財源で,操明小学校や中高一貫校の用地・建物の買い取りなどを行うとともに,今年度中に見込んでいました財政調整基金と公共施設等整備基金の取り崩し額を7億2,700万円余圧縮することといたしております。 続きまして,予算案以外の議案について御説明を申し上げます。 まず,甲第82号議案は,市立岡山後楽館中学校・高等学校の校舎を買い入れるものであり,また甲第83号議案は,市立操明小学校の校舎等を買い入れるものでございます。 以上をもちまして提案理由の御説明を終わらせていただきます。何とぞよろしく御審議をいただきまして,御議決を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(磯村博君) 以上で市長の提案理由の説明は終わりました。 しばらく休憩いたします。      午後3時13分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後4時43分開議 ○議長(磯村博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。      ───────────── ○議長(磯村博君) この際お諮りいたします。 議事の都合により,本日の会議時間を延長しておきたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(磯村博君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。      ───────────── ○議長(磯村博君) しばらく休憩いたします。      午後4時44分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後5時44分開議 ○議長(磯村博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 これより質疑に入ります。 質疑の通告があります。亀井議員。     〔38番亀井章君登壇,拍手〕 ◆38番(亀井章君) ずっと見ますと,お疲れの様子ですけれども,しばらく御清聴していただきたいと思います。 今議会に上程されました甲第66号議案平成12年度岡山市一般会計補正予算(第6号)について外15議案の最終補正予算にかかわる議案及び甲第82号議案不動産の買入れについての2点について質疑いたします。 補正予算の内容は,御案内のとおり一般会計96億5,951万円余,特別会計8億5,185万円余,事業会計マイナス7億3,992万円余ですが,まずこの予算について質疑いたします。 これまでの2月補正は,年度末の係数整理の意味合いが強く,補正の論点はなかったので,定例議会開催中いつ提出しようとさほどの問題はなかったのですが,萩原市政になりまして,予算効率を高めるため,新年度予算の前年度予算への前倒しという制度がとられるようになりました。 旧年中の各種優遇制度が新年度に輩出されるような場合,この前倒し制度は,本当に必要とされる事業を予算化するのであるならば,予算の効率化という観点からすれば必要であると思います。したがって,こうした前倒し予算を組むのであるならば,盛り込まれた予算も13年度新予算同様論議しなければならないので,当然2月補正予算と13年度予算とは同時に議会に上程されるべきと思いますが,なぜ同時に上程されなかったのかについて御説明をお願いいたします。 今回の補正財源になっている,過不足調整により節減された一般財源不用額についてお伺いします。 過去5年間の決算で,実質の繰越金額を見ますと,普通会計で平成2年度42億円,平成9年36億円,平成10年55億円,平成11年51億円となります。萩原市政になって,この資金を積極的に活用しようという意欲を感じますが,この繰り越しについてはどのように評価されているのか,考え方をお示しください。 従来の不用額は圧倒的に入札残であったように思います。入札残は,コストを無視した業者や過大設計見積もりをした事業のたたき合いの結果とか,いろんな見方がなされています。適正なコストパフォーマンスをすることはいろいろ難しいとは思いますが,時代に即応した適正価格の発注は,行政の主要命題であると思います。こうした点についてはどのような改革をしているのかお伺いします。 借金,起債も気になります。一般会計で見ると,104億円の起債で96億円の補正ということですから,今回の補正の起債のウエートの大きさが目につきました。起債残高の増嵩傾向を見ても,12年度で一般会計258億円増,特別会計で196億円増で,償還額の一般会計230億円,特別会計117億円のいずれも上回り,国と同じように借金財政の色合いを強めています。3年から5年先というのはハイパーインフレという話もありますが,市長もその辺をねらわれているのでしょうか。2月補正で,改めて奈落の底へ落ちると思われるということを実感したので,借金の返済の見通しについてお伺いします。 次に,甲第82号議案不動産の買入れについてですが,これは後楽館中・高等学校の暫定使用のための農政局跡地購入に関してであります。 この問題は,7日の崎本議員の質問でこの考え方が初めて示され,内山下学区にも大きな波紋を及ぼしています。内山下小学校の統廃合の問題は,これまで私を含め多くの議員が質問してまいりました。そして,市教委とも交渉を持ってきましたが,市教委は一貫して,統廃合問題と後楽館の内山下小学校利用とは関係ないと答弁してまいりました。それが崎本議員の質問でがらりと変わった理由は何かということと同時に,市教委のだまし続ける姿勢に大きな憤りも覚えました。 時間的制約もあるので,ここでは経過を示しながらの詳しい質問は避け,単刀直入の手短な質問で当局の考え方をお伺いします。 まず,第1の質問は,財源措置は繰越財源を使用するということであれば新年度予算でもよかったと思うのですが,なぜ補正予算にしたか考え方をお伺いします。 第2は,中国四国農政局跡を後楽館中・高校で暫定使用するために購入するということであるが,このことはいつごろ決定されたのでしょう。 質問の第3番目は,内山下小学校の校庭,体育館を使用するとのことであるが,内山下体協が使用している現在の校庭,体育館をどうしてすぐに後楽館中・高等学校に利用できるようにと言えるのか。所有者と使用者との権利義務について,3月12日内山下体協が要望した要望書の評価を踏まえ,これまで内山下体協等に話を一切しなかった理由を含め,御答弁願いたいと思います。 第4は,これまでの内山下PTAに対する,後楽館のために内山下小学校がなくなるのではないという市教委の答弁はどうなるのか。内山下PTAに対してどう説明してるいるのかお伺いします。 以上で1回目の質疑を終わります。(拍手) ○議長(磯村博君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) お答えを申し上げます。 まず,補正予算の提出時期の問題あるいはその背景なんですけれども,市民の方々にもぜひとも御理解いただきたい重要なポイントだと思います。 まず,当局の思いを申し上げますと,1番目に,国が,こういった前倒しができるような制度を経済対策の一環なんですけれども,平成11年度からつくってきたという事情があります。したがって,それ以前はなかなかできなかったことが平成11年度以降できるようになったという事情があります。 そして次に,その措置が,我々にとってみると非常に有利なものが非常に多いわけです。起債についても償還の率が非常に高いとか,そういうものがある,あるいは助成の内容が,個別のもので大変申しわけないんですけれども,例の介護予防支援などは100%助成になっているものですから,非常に有利性が高いんです。したがいまして,我々としてはなるべくそれを使うことで市民の方々の負担を軽減する中で,事業前進を図りたいと,こういう気持ちがまずあるということを御理解いただきたいんです。 次に,時期の問題なんですが,私どもとしても,できたらこれは予算審議の中で並行してということになれば本当にありがたいと思っているんですけれども,例えば具体的に申し上げますと,我々のところに,じゃあ使ってくれという補助内示というんですか,あるいは補助連絡というものが来る時期が,まあ省庁によってまちまちではありますけれども,遅いもので言いますと2月の最終週,さらに一番遅いものは3月の初めになっているんです。で,来るんじゃないのかなっていう感じはあるんですけれども,まだ計上できないという事情の中で,ぎりぎりまで待つことが市民のために最終的にはいいだろうというふうに思っています。 ただ,その関係で,議会の方々にこういった形で御審議をお願いせざるを得ないということになる,議会の方々も,岡山市の発展のためということでこの議論をしていただける,こういう事情があるということを市民の方々の前でまずは申し上げておきたいと思うわけであります。 さらに,ある程度言いますと,じゃあラフで上げてもいいのかというと,予算ですから,また年度末の過不足調整もあるもんですから,なるべくきちっとした数字,確定に近い数字を上げたい。 それからもう一つは,これは事務的な都合でありますので今後は多少改善できるかもしれませんけれども,通常予算を組んで,直ちに補正予算に入るというのは,事務的な作業の量の問題として,なかなか大変なところもあるわけです。 そういったことが総合的にあるんですけれども,要するに,なぜおくれるかというと,国との関係での内示の時期の問題,これが私にとっては一番大きい。しかしながら,市民のためにこれは使う方が,絶対岡山市にとっていいだろうと,こういうことであります。 同じように,全国でまじめにこうやって国の制度を我がために有利に活用しようとしている大きな市では,全く同じような状況が起こっているわけであります。これは制度の問題ということで,ぜひとも御理解をいただきたいと思います。 続きまして,繰越金の増大なんですけれども,議員の御指摘にもありましたけれども,繰越金をまあ無理に使ってしまうんじゃなくて,なるべく財政のためにうまく活用しようという気持ちは,確かに私ども当局の中にも強くなっておりますし,それから執行のときにもなるべく節減をして,むだを省いて使っていこうという,いわゆる財政健全化へ向けた意識が全庁的に高まっているということは,背景の一つとしてあると思います。もちろん個々にはいろんな事情があるんですけれども,それは私は歓迎したいと思います。それが明確になったら,先ほどの後楽館の用地のように,一番有利な形で使えるところを探して,それを活用していこうというのが我々の今の基本的な考え方であり,ある意味では,この数年間で前進した部分であるというふうに私自身は評価させていただいているところであります。 それから,借金の返済の見通しでありますが,大まかに言いますと,緩やかな経済回復というものが今後数年間続けば,何とか岡山市の運転はできるというふうに私どもとしては考えてございます。しかしながら,経済情勢が大きく変化するときにそれがどうかということ,どの辺の幅で耐えられるのかということについては,やや詳細な分析が今後必要だと思っています。 そこで,これもいろいろ申し上げておりますが,五,六月ごろに出す第3弾目の財政総点検の中で議論をしていこうと思っているんですが,同じ借金でも,先ほど言いましたように,今回の借金などについては裏が非常に厚い形になってます。そして,どれほど厚いのかということを,ずっと過去の借金にも分析を及ぼしながら分析して,ネットで,我々が一体,いつ,どれぐらい返済をしていく必要があるのかということをきちっと示す中で,将来の見通しをさらに確実なものにしていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。 それから,今の中で一部触れました後楽館の措置でございますけれども,私どもとしては,年間1億円の借料を払っているんですね。その1億円というのは非常に大きな額だと思います。今後ずっと払っていくと,本当に大変な金額になろうかと思います。そこで,金利にもよるんですけれども,金利が10%であれば同じなんですが,今,岡山市の1年間の借入金というのは金利が1%を切る状況になっていますので,ほとんどロスになるんですね。そのところを考えますと,今後10年間を考えて10%になるということはほとんど考えられない。そういうことを考えると,今買った方が市民負担が減る,なるべく早く買った方が市民負担が減るという考え方がございます。そこで,今回,先ほどの繰り越しなどの状況を見ながら,できると,一番早いタイミングが2月の補正だというようなことで,2月補正の編成段階で,私どもは,この買い入れをやろうということを大体考えた,結論を出したわけであります。 以上,私から,大ざっぱな答弁でありますけれども,申し上げておきます。 ◎助役(時枝繁君) 適正価格の発注は行政の主要命題ということで,どういう改革をしていくかということでございます。 適正価格ということになりますと,最も関連が深いのは予定価格ということになろうかと思います。予定価格の設計・積算につきましては,華美なもの,過大なものを排除しますとともに,費用対効果の観点に配慮しながら,現場の状況等に即した工法を選定することが重要であると考えておりまして,既に実施し始めているところでございます。 例えば,平成10年度に策定いたしました公共工事コスト縮減対策に関する行動計画に基づく委託段階における工法の選定や,設計段階における創意工夫によるコストの縮減,あるいはそのほかにも積算段階におけます見積単価等の検討,工事完了後の運用段階での維持管理費,あるいは終末段階での廃棄等に要します費用など,ライフコストという観点からの設計にも取り組んでいるところでございます。 今後,さらにコスト縮減ということを図っていきたいと思っておりますが,これにつきましては一層の職員の意識改革が非常に重要というふうに考えております。全庁で組織しております岡山市公共工事コスト縮減対策会議などを通じまして,さらに職員の意識啓発等に努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◎教育長(玉光源爾君) 2点目の,中国四国農政局跡を後楽館中・高等学校で暫定使用するために購入するということであるが,このことはいつごろ決定されたのかということでございますが,昨年の12月の中旬でございます。 3点目の,内山下体協が使用している校庭,体育館を,どうして後楽館にすぐ使用できると言えるのかと。3月12日の内山下体協が要望した要望書の評価を踏まえ,これまで内山下体協等と話し合いを一切持たなかった理由を含めて答弁願いたいと。 今まで話をしておりませんけれども,先ほど12月中旬と申しましたが,昨日いただいたばかりでありまして,体育協会の方には御迷惑をおかけしないように,これから話し合いをしていきたいと思います。後楽館としては,教育環境の改善になると考えております。 4点目の,内山下PTAへの,後楽館のために内山下小学校がなくなるのではないという市教委の答弁はどうなるのか,市教委はどのように説明したのかと。 新しい学校づくりはあくまで子どもたちの教育を考えてのことでありまして,後の活用を考えてのものではございません。 5点目の,後楽館高校は体育等の屋外教育やクラブ活動等はどうしているのか,学校教育の問題点はないのかということですが,今回使用できるということで教育の改善につなげていける,このように思っております。 以上でございます。     〔38番亀井章君登壇〕 ◆38番(亀井章君) 再質疑させていただきます。 私も疲れておりまして,3枚目の紙がどこかへ行きまして,質問していないんですけれども,質問していないことまで回答いただきましてありがとうございます。 それで,平成10年6月4日の文教委員会の資料があるんですけれども,その中で,前の教育長が答弁されて,「農政局の跡地をいつ購入するのかという問題ですが,いまの予測なので,それを前提にお聞きいただきたいと思う。取得の申し出をしてから審議会を経るということで,2年間ぐらいかかるのではないかと予測している。」という答弁をされとるんですね。とすると,2年かかるのであるならば,これは平成10年の,大体6月4日以降に,恐らく半年以内に申請はしたんじゃないかなと思うんですね。だから,今の答弁だと,去年の12月ということになりますが,そんなことにはならないということなんですね。 このときの目的というのは,総合歴史博物館ですよね。その前に文化財専門監が答えていますよ。「博物館建設までのプロセスについては,これまでもこの委員会や本会議で答弁しているように,用地決定がなされたので,今年度を初年度とすると,初年度に基本構想,基本計画の策定をして,次年度から基本設計,実施設計,着手という手順を踏んで,おおむね5年から6年の目安で建設に至るというプロセスを想定している。」となっているんですね。 だから,申請目的は総合歴史博物館として,少なくとも2年前には申請している。その建物を,今,後楽館に使っている。そして今度は,それは暫定使用ということで,校庭とか体育館が足りないから,内山下小学校を借用するということが決められた。それなら,後楽館はどうなるんでしょうね。 そういう,新しい教育制度だといって,前の市長がつくられた問題,そのことはいいと思いますよ。でもね,一つの学校をつくるのに,校庭もグラウンドもない学校……,少なくとも今まで5年以上かかっとるんでしょう。仮オープンして,2年経過して,今なお後楽館について,どこに行くかもわからない,今回購入しようとしている農政局跡地にいつまでいるかもわからない。教育長,教育の基本にかかわる問題だと思いませんか。 やっぱりね,そういうことをよく考えて……。いわゆることをするために,いろいろ継ぎはぎしてきた結果が,今,一気に露見しているということなんですよ。変更するんなら変更する手続を踏んでぴっちりやらないから,こういうことになるんです。 今,後楽館のクラブ活動といったらバスで行ったり,今までは,体育の授業は丸之内中学校の体育館を使ってきた。運動場も使ってきました。もうなくなったから内山下小学校しかない。 内山下PTAに今までに説明した,そうではないんだということは,もう自明の理として,できないことをあなた方は内山下PTAに言うてきたということなんですね。今,内山下PTAは,だまされた,我々は後楽館のために廃校に追いやられたと言っていますよ。教育の原点として,そういうことでいいんですかね。地域のコミュニティー活動を確保するために,学校とか地域とか家庭とか,三位一体という一つの教育の基本,原点の運動論が瓦解しませんか。そういうことでいいんですかねと思います。 ですから,改めて今回の国有財産云々……。中国地方審議会のいわゆる認可というのは,まあ教育施設だから,変更についてはそう問題ないんでしょうけれどね。10年間はそういう目的に使用しなさいということですから,まあそんなにどういうこともない問題なんですけれども,あくまでも総合歴史博物館の用地であったということをよく承知していただいて,後楽館中・高等学校をどう位置づけていくのか,どこに,どういう形態で完全な学校にするのかということ,また,こういうことを決定したときには,その次のいろんな点……,もちろんオープンしたときから考えないといけないことなんですけれども,そういうことを踏まえて答弁していただきたいと思います。 2回目の質疑を終わります。(拍手) ○議長(磯村博君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) 御苦労様でございます。 まあ亀井議員のお気持ちも,私も横で聞いていてよくわかるところがございます。改めて,その幾つかの点についてお答えさせていただきます。 まず経緯の問題ですけれども,おっしゃるように,ある時点まで総合歴史博物館という議論がありました。しかしながら,ちょうど昨年の一定の時期に総合歴史博物館に関する構想検討委員会の答申が出,それと今度は,西口の話がだんだん形が見えてくる中で,デジタルの技術を生かしながらという議論がだんだん盛り上がってきたわけであります。 そして,12月とおっしゃったのは,恐らく教育委員会内部で,そういった状況も総合的に勘案した上で,買えるなら早く,今度は学校用地として買った方がいいだろうという内的な結論を出されたという経緯があると思うんです。 しかしながら,私どもの方としては,予算が本当にあるのかという問題がございます,これは。予算がなければ,結構高額な10億円という土地,建物でありますので,こちらも動けません。そして,私どもとしてはそういった予算をどう捻出するかという中で,繰り越しがいけそうだというような議論が明白になったこの2月議会の予算審議の中で,最終的には結論として議論を出したわけであります。 一方,農政局の跡地については,国有財産担当の部局と過去からずっと,内々いろんなすり合わせを当然してあります。こういう考え方はどうだろうか,ああだろうかということは議論しておりました関係上,今回国の方も,オッケーだということが,かなりいいタイミングで出てくることができたというのが全体の事情であります。 それから,私どもとしてもう一個考えなければならないことは,この問題というのは,主に予算の関係から出てきている議論です。何とか合理的に予算をやっていこうという議論があります。しかし,それは一方で,地元の教育の問題ということと若干離れています。そして,教育の問題は教育の問題で一生懸命教育委員会の方で議論をしていた。そして,内山下のところがある程度使える。もちろん体協の問題はありますよ。しかしながら,体協の方々に御迷惑をかけない。つまり,体協が四六時中使っておられるわけではありません。現行の使用状況を私も内々知っておりますけれども,例えばほとんど毎日なんですけれども,夜の7時ごろ,仕事が終わってそこへ行かれる。しかし,その間,運動場にしても体育館にしても,ある程度使用可能であれば,後楽館の教育内容の充実のためにも使った方が得だろうなという判断はあり得ると思うんです。後楽館のために整備するんじゃなくて,後楽館があいているスペースであるとか,あるいは運動場っていうものを活用することができたら,それは後楽館の教育にとってもいいじゃないかと。 現状として,後楽館については非常に人気があります。例えば,入試の倍率を見ていましても,1.2倍というのが県立高校の平均の倍率ですけれども,3倍,4倍の申し込みがある。それはなぜかというと,今のいわゆるシティキャンパスという考え方であるとか,シティキャンパスの中でいろんな市有施設──例えばオリエント美術館とかそういうところへよく来てもらっていますけれども──といったものを活用する教育のあり方というものに対して,御父兄の方でありますとか学校に来ている子どもたち本人が,ああ,いいじゃないかというふうに,ある意味では満足をしている。高評価をいただいている。 こういう中で考えてみると,今のところを学校用地として継続的に使っていくというのもいい。しかしながら,ずっと考えてみると,やっぱり運動場が近くに欲しいなという気持ちもある。全体的には満足しているんだけれども,後楽館の学校教育環境を少しでもよくできることが,ほとんどローコストで,地元の調整が,地元の体協の方々に御迷惑をかけない範囲でできれば,それは市全体としては利活用がプラスになるという程度の中での判断だというふうに私は考えておるわけであります。亀井議員もお近くにいろいろお知り合いの方がおられるように聞いておりますので,御理解をしていただくように,ぜひとも御協力をお願いいたしたい,そういうふうに思います。 以上です。(「教育長,市長答弁を訂正せなんだら,学校用地より生涯学習課へって言よおるで。ちゃんと言われえ。市長の答弁を訂正しとかなんだら,学校用地よりそっちがええ言いようるよ。あんた,どっちの教育長か知らんけれど。教育委員会がちゃんと答えにゃあ,後楽館中学校・高等学校は,あんたところの所管じゃろうが」と呼ぶ者あり) 教育長,よろしいか。 ◎教育長(玉光源爾君) 後楽館中・高等学校の現在の場所でございますけれども,今の受験生の状況,それから現在の教育の状況を考えてみましても,シティキャンパス構想というのは非常に御父兄に対しても,それから現にあそこへ入っておる中・高校生につきましても,非常に人気がようございます。それから,内山下ということにつきましては,これは体協が使われておることはわかっておりまして,その体協さんとの話といいますのが,あいておるところを教育効果を上げるために使わせていただくということでございます。     〔38番亀井章君登壇〕 ◆38番(亀井章君) 不本意ながら,再々質疑させていただきます。 基本的に,今言った再質疑の趣旨というのは,後楽館をどうするんだよ,構想から5年もたっているんだろう,オープンして2年たっているんだよ,いまだに体育館もグラウンドもないんだよと。そして,後楽館については,どこに行くかも,どういう形態で,いつするかについても,何も計画すら示されていない。それで,人気があると言う。いろいろ教育ニーズを抱えている。それなら,岡山市がもっと果敢にすることがあるでしょう。そのことを問うているんですよ。だから,それに全然答えていないですよ。 それから,後楽館というのは夜間部を持っているんですよね,間違えてもらっては困るんですけれども。中学校になるとクラブ活動もあるんですよ。それなら,夜に利用できるわけないじゃないですか,実際。どうしてそんな実現不可能なことをおっしゃるんですかね。 だから,僕が言っているように,物事を始めるときには,どういう影響があるかなあと。そして,その影響を及ぼすところをどう解決するかなあと。そのくらいのことを打ち立ててから計画・実行してくれと言っているんですよね。場当たり的に,そのせつなで起こったことをちょこちょこ解決して,溝を大きくするというのが今の実態じゃないんですかね。 ですから,ほとんど回答はされていませんが,少なくともこの時期,農政局の暫定使用ということを明言されて,後楽館が使用するために農政局の跡地を買ったのであるならば,改めて後楽館をどうするか。どうせ買うても,体育館もないところにいつまでもおるわけないじゃないですか。そのことについて,少なくともそのことを決めたんなら,今議会でその計画の一端なりを披瀝するべきではないかと思います。 そういうことで再答弁をお願いいたします。 以上をもって質疑を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(磯村博君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) 失礼します。 議員のおっしゃることも私もよくわかるんですが,先ほど言いましたように,今回の決断というのは,主に財政上の理由が非常に強かったということは御理解いただけると思うんです。そして,2月の補正のプロセスの中で最終決断ができた。そういたしますと,言い方はちょっと雑かもしれませんけれども,教育委員会としては時間的な余裕というものも若干なかったというところはお含みいただきたいと思うんです。 今後の課題ということでありますけれども,私もそういう気持ちはわかります。しかしながら,あえて申し上げたいのは,後楽館にとってみれば,今後のいろんな施設充実の一環として,活用できる場所がふえたということ,これはいいことだと思います。そういうプラスのことがあるんだというふうに思っていただきたいんです。確かに,夜間の子どもたちもいます。しかしながら,現状より少しでもよくなるということというのを考えていく必要があると思います。 そんなことで御理解を賜りたいと思います。 ○議長(磯村博君) 次は,崎本議員。     〔4番崎本敏子君登壇,拍手〕 ◆4番(崎本敏子君) それでは質疑をさせていただきます。 先ほどの亀井議員と市長,そして教育長のやりとりを聞いておりまして,教育委員会に時間がなかったとか,そんな話がございました。実はこの問題にかかわって,私は忘れもしません,私の所属しております総務委員会で,9月議会中に,もう大変問題になりましてね,中央北小と中央南小の,今回の4月からの統廃合にかかわって,なぜ条例が一緒に出されないのかという議論の中で,住民合意がないということが大変問題になりました。その際に,体協に一度も話がないということを,亀井議員はもう何度も委員会の中でおっしゃっておりまして,私は大変びっくりいたしましたし,9月の議会でそういう指摘をされていながら,先ほどの答弁ではまだ一度も体協と話をしてないって,私はもう本当にびっくりいたしました。 まあこういうことは,市長のおっしゃる,お役所の都合ではなく,市民本意も判断基準にして仕事をするのだという仕事の仕方に,少なくとも教育委員会はなっていないということは言えるなというふうに思いました。これが事実です。だから,時間がなかったとかいうことの弁解は,絶対に議会としては認められないなというふうに思います。確信犯で行かなかったのだ,このことを私はまず申し上げておきたいなというふうに思ったという感想でございます。 それでは,甲第66号議案平成12年度岡山市一般会計補正予算(第6号)についてと,甲第82号議案不動産の買入れについての2議案についての質疑をさせていただきたいと思います。 先ほど上程されたばかりのこの補正予算ですが,説明のありましたとおり,総額で97億円余という,本当に大きな補正額です。そして,従来のような過不足調整だけではございませんで,亀井議員からも御指摘がありましたが,数々の政策的予算が含まれているわけです。国の臨時経済対策事業にかかわるものもございますけれども,単独市費の支出での不動産の買い入れもございますね。ほかに政策的な問題では,岡南環境センターの整備や株式会社リットシティへの500万円の出資,そして下水道管の光ファイバの敷設などの事業も含まれております。 そして,とにかく事業費は137億7,354万円,大きい補正予算ですよね。これがいきなり出されてくるわけで,私たち議員もしっかりと議論をしていかなければいけないと思いますが,その対応のために,さっきも御指摘のとおり,新たに104億円の借金をふやすわけですよ。そういう予算になっているわけでございます。 私は,質疑に当たって,まずこの100億円近い予算の審議を議会に付託するのなら,やはりもっと早く議案を配付するべきだと。いろんな制約はあるでしょうけれども,審議時間を保障していただくように,当局の提案の仕方について改善していただくよう申し上げておきたいと思います。しかし,議員はバッジをつけております。市民の負託を受けておりますから,やっぱり議会はきちっとチェックはしていかなければなりません。どんなに短くて,どんなに条件が悪くても,ちゃんとそのチェックの役目は果たしてまいらなければならないと思います。 それでは,質疑に入ります。2点に絞って質疑をさせていただきます。 ただいまも議論のありました中高一貫校,後楽館の土地・校舎を国から取得する予算,10億3,000万円について質疑をいたします。農政局跡の同校校舎と土地を購入するというものです。 思い出していただきたいと思うんですが,先ほどもぽつぽつと出てきましたけれども,平成10年に,全国で初めての公立中高一貫校をつくるのだと言って,約2億円であの農政局の建物を改修いたしました。このとき,これも私は忘れません,旧丸之内中そして旧旭中とが統合されて中央中になるということで,議員の多くが,私どももそうでしたが,中高一貫校の校舎の暫定利用なら,グラウンドも体育館もある丸之内中の校舎の方が経済的だし,教育環境もいいのではないか,こう考えたんですね。当然ですよ。借家よりも自分の持ち家の方がただなんですからね。財政的に考えるなら,それが当然だと思うんです。ところが,そうならなかったんですね。借りるのに年間約1億円もかかる,あの,グラウンドも体育館もない農政局跡に,そのとき決められてしまったわけです。そして,丸之内中は県に売ると,こういうことになったんですね。 そこで,私どもは丸之内中を使うべきだということで,この農政局の改修予算に反対した経過があります。そして当時は,その後楽館の跡に博物館の利用をするのだという説明がついておりました。今回はまた,後楽館の中高一貫校は暫定利用だと。暫定利用で,中央部の小学校の統廃合の動向の中で,これまた自分の持っている校舎と土地があるわけで,あくわけですから,当然そこに校舎の確保をするんだろうと,私はそう思っておりました。そしたら,今の校舎と土地を買うのだとおっしゃる。そして,市長の先ほどの説明では,年間に1億円で借りるよりも,買ってしまった方が結果として安くつくんだというような話をされる。だけれど,それは市民が考えれば,借家より自分の持っている土地を活用する方が安い,お金はかからない,当然そう思うと思うんですね。そして,教育長の答弁では,当分の間校舎として使うのだと,こう私の代表質問でお答えになりました。 財政的に考えると,将来どうなるかわからないのに10億円も出して買わなくてもいいんじゃないか,総合歴史博物館の後利用をするという構想もなくなっているのに,なぜ買うのか,こういう疑問が当然わいてきますよね。皆さん,わきませんか。私は,もう何度もね,財政困難という言葉を聞いておりますから,当然,疑問がわくと思うんですね。 甲第82号議案も含めて,それでは質疑をさせていただきます。 1,昭和41年──つまり築後35年──の建物とお聞きしておりますけれども,なぜ買い入れ価格が1億500万円となるのでしょうか。その根拠をお示しください。改修費を2億円使ったのは岡山市ですよ。国とどんな話をした結果,こんな評価になっているのか,教えていただきたいと思います。 2,土地の買い入れ価格の根拠は,これまた何でしょうか。坪単価は幾らになりますか,お聞かせください。 3,私への教育長答弁の「当分の間の利用」というのは,いつまでの利用なんですか。それとも,先ほど市長がお答えになったように,ずっとあそこを使うとお考えなんですか。はっきりさせていただきたいと思います。平成17年には中央部の1校統合が言われているわけですから,そのことを踏まえて,これもお考えをはっきりとお聞かせいただきたいと思います。むだ遣いかどうか,はっきりしますからね。はっきりと計画をお示しください。 4,「当分の間の利用」の後というのは,じゃあ一体どうなさるんですか。あそこを買って,どうするんですか。それをお聞かせいただきたいと思います。 5,なぜ今買わなければいけないのか。何で補正予算なのかという質問がありましたよね。ちょっとそれともダブると思いますけれども,納得がいきませんでしたから,納得のいくような説明をいま一度お願いしたいと思います。 さて,6,使わなかったあの丸之内中ですね,今,撤去工事がされておりますけれども,撤去費用は一体幾らで,県には坪単価幾らで売却のお考えなのでしょうか。 買う場合と売る場合と,どうも市の側のスタンスが,全然違うような気がするんですね。買うときは,自分で一生懸命手を入れて,いっぱい税金を使ってから買う。売るときは,全部市費できれいに片をつけてあげてから売る。何かおかしいんじゃないかなというふうに思うんですね。更地にして売るというのなら,それにかかった費用の上乗せを,ちゃんとおやりになるのかどうかなという思いでお尋ねさせていただきたいと思います。 さて,次ですけれども,補正予算の中の介護予防拠点整備事業費について,質疑をさせていただきます。 先ほど市長のお話にあった,国の100%補助の臨時経済対策事業の対応だと思いますけれども,問題は,妥当な使い方なのかどうかということなんですね。国からいきなり来たから,あたふたと,まあとりあえずつけてみた,そんな予算だったらいけないわけで,そうなっていないと思うからお聞きするんですが,早速質疑に入ります。 まず1,なぜこの3つの事業になったのか,決定の経過と政策的判断をお聞かせいただきたいと思います。 2,浮田ふれあいプラザの整備について。 (1)浮田小学校は分離したばかりです。空き教室などの多目的ホールへの利用などは今はなさっていないんでしょうか。空き教室の整備状況をお聞かせください。 (2)浮田学区にはコミュニティハウスはないのでしょうか。私はあると思っているんですが,そのコミュニティハウスなどとの整合性というのは,この施設はどうなるのか,教えてください。 (3)小学校の中にこういう特別の平家の施設が必要な理由を教えていただきたいと思います。予算の有効活用としてどんな意味があるのかお聞かせいただきたいと思います。 3,上南公民館金田分館の改修について。この予算を使う意味は何でしょうか。今後は公民館を介護予防拠点と位置づけるのでしょうか。そうならばそうだとはっきりお聞かせいただきたいと思います。 4,保健センターの便所の改修は必要ですけれども,この予算でやらなくてもいい事業だと思うんですね。せっかく国の予算が,来たんですから,生かして使ったらどうかと思うんですよ。 そこで,質疑なんですけれども,介護予防拠点整備ということで予算が来たら,今岡山市で不足しているものは何だと考えているんですか。私の考え方とは全然ずれとるんですね。ちゃんと実態をつかんでいたら,私はこういうふうな使い方にならないと思うんです。当局はデータをお持ちです。介護保険制度導入後のアンケートやサービス利用の状況を踏まえて,一体何が不足していると思っているからこの3つの事業になるのか,その整合性を持たせて,きちっと答弁をいただきたいと思います。きちっと答弁してくださいね,データもちゃんと使って答弁してください。 5,最後ですけれども,民間施設の整備にはこの事業費は使えないのでしょうか,そのことをお聞かせいただきたいと思います。 以上で1回目の質疑を終わります。(拍手) ○議長(磯村博君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) 御苦労さんでございます。 まず,総論ですけれども,亀井さんにもお答えしましたが,我々としても議会審議ということが重要であるというのは重々わかっておりますけれども,いろんな制約がある中でのお話であります。気持ちとしては,これは,とにかく市民の方々のために一番いい方法を我々として選択をした,その結果だということでありますので,その大きな気持ちについては崎本議員も御理解をいただけていると思いますので,どうぞよろしくお願いします。 個別の質問ですけれども,建物をどうするかということなんですが,あそこの農政局跡地の建物と土地については,当市側と,それから売り渡し側の国の方が,不動産鑑定士に依頼して,鑑定して,そして評価された,そういう値段であります。いずれにしても,数億円の金が既に市から使われている,それは当然私ども,わかっております。じゃあ,それをすぐにやめてしまうと,逆にいろんな意味で問題もあろうかと思います。さらに,年に1億円ですから,10年間たてば,もう全部浮いちゃうわけですね,これ。その辺も大きなポイントとしてあると思うんです。金利が若干かかるとしても,10年間たてば,ほとんど使用料だけで,市のものになっているというところは,私は大きなポイントになろうかと思います。 それから,坪単価でありますけれども,私の計算が正しければ,全体の面積で計算をいたしましたところ,坪約62.5万円,こういうことのようでございます。 いずれにしましても,この評価については,不動産鑑定士の方々による評価。 ちなみに申し上げますと,市の依頼した不動産鑑定士の方々の評価の平均値よりも,実は国から提示があった評価の方が,多少安かったというふうに聞いているところであります。 以上,私の方からお答えをいたします。 ◎助役(菱川公資君) 丸之内中学の撤去工事でございますが,本体撤去の部分が,昨年だったか一昨年だったか,9,900万円,それから体育館とプール,それから地下埋設物のものをお願いしております今回の9,200万円,合計1億9,100万円であります。 県との単価交渉はどうなっているかということでございますが,これはいまだに,どちらも鑑定士を入れて折衝に入ってございますので,御理解いただきたいと思います。 ◎保健福祉局長(服部輝正君) 介護予防拠点整備の御質問のうち,4点についてお答えいたします。 まず,なぜこの3事業になったのか,決定の政策的判断をという御質問でございます。 介護保険制度の円滑な実施を目指し,高齢者が要介護状態になったり,状態がさらに悪化することを予防するための事業を実施するための拠点を整備するものでございまして,国の12年度補正予算に計上された補助率100%のものでございます。 実施場所の選定に当たりましては,公共施設で活用できるものはないか他部局とも調整した結果,3カ所の候補地が挙がってきたものでございます。 今後の方針といたしましては,来年度以降もこの補助事業が続くのであれば,極力取り組んで事業実施をしたいと考えております。 場所については,地域バランスや地元の熱意,活動状況などの下地も考慮しながら,あらかじめ候補地の検討をしておく必要があると思っております。 浮田地区につきましては,「学校施設の開放パイロット事業」の実施校である浮田小学校が中心となり,従来より地域の高齢者との交流を熱心に行っており,今後も継続して,より多くの高齢者,児童が集まれる場所が必要であることから,教育委員会の協力を得て整備することになりました。 次に,今後公民館を介護予防拠点として位置づけるのか,この予算は民間施設の整備には使えないか,との御質問でございます。 この事業の対象は,公民館,老人憩の家等,公共施設の一部改修や新たな施設の建設などとなっており,上南公民館金田分館の改修を予定したものでございます。したがいまして,今後この補助事業が存続するとすれば,当然,介護予防拠点施設の一つとして選択肢はございます。 また,この事業の事業主体は市町村となっておりますが,民間が行う施設整備に助成する場合は賃貸借契約等を締結し,施設の管理者を明確にしておくという条件のもとで予算執行は可能でございます。 最後に,保健センターの便所の改修の件でございます。それと,岡山市で介護予防拠点施設整備が不足しているという御質問でございます。 この事業は,一般財源を必要とする通常の保健センターの予算ではなく,12年度の国の補正予算に基づく補助率100%という有利な財源措置を有効活用するものでございます。また,介護予防拠点は広範囲なもの,例えば,体育施設や,公民館やレクリエーション広場等が考えられます。このような場所のバリアフリーに配慮する中で,健康増進のための事業を進め,介護知識や介護方法の普及が図れる場所づくりが必要と,そういうように考えております。 以上でございます。 ◎教育長(玉光源爾君) 「当分の間」ということと,その後はということでございますが,「当分の間」というのは,10年ぐらいを思っております。といいますのは,今,生徒たちにも保護者にも本当に評判がよろしゅうございまして,この場所というのはシティキャンパスには適しておると,このように思っております。 後につきましては,これから十分検討してまいりたいと思っております。(「コミュニティハウスの整合性」,「浮田地区にコミュニティハウスがあるかどうか」,「コミュニティハウスの整合性は行政にかかっている。浮田学区にコミュニティハウスはあるでしょうか」,「公室長,コミュニティハウスがあるか言よん」,「整合性はどうか」,「あかん,立って言え」等と呼ぶ者あり) ◎市長公室長(原口英夫君) 大変申しわけございません。コミュニティハウスはあります,はい。     〔4番崎本敏子君登壇〕 ◆4番(崎本敏子君) 項目が2つというのはいいですね,時間がたくさんあって。うれしいです。 はい,それでは再質疑をさせていただきます。 まず,後楽館中高一貫校の関係は,納得いかないけれども,ここで非常にはっきりしましたよね。文教委員会には報告があったんでしょうかね,委員長さん。後楽館は10年間あそこを使うんだと。グラウンドもない,体育館もない,あそこをずっと使うと。そして,その後の利用は予定がない。これが今の答弁だったと思います。 財政局長さんにもお尋ねをしたいと思うけれども,私はね,利用予定のないそういう土地の買い方はないと思うんですよね。本気で子どもたちのことを考えたら,やっぱりきちっと買う。買ったんだったら,後々の利用予定は当然あるべきです。10億円使うんですよ。10年たったら貸し借りがペイするからよろしいがと。そんなもんじゃないと私は思います。市民の皆さんはどう思われるでしょうか。市長は数字の計算で,それでええのだとおっしゃったんですけれども,私はそうはならないと思います。議員の皆さん方はどう思われますかね。文教委員会できっと大変な議論になるだろうと思います──私はそう思います。財政的にも,10年後の計画がないのに,そういう土地を買うというのは問題だし,後楽館の中高一貫校の生徒たちにとっても非常に無責任な答弁だ,そのことを指摘しておきます。答弁は結構ですよ。 それで,私が質疑の2回目をさせていただいて答弁を求めたいのは次です。 先ほど来,るる保健福祉局長の御答弁をいただきました。聞いていらっしゃいまして,皆さん,納得がいかれましたでしょうか。私は余り説得力がないなっていうふうに思ったんですね。地域が全部西大寺というのは偶然なのかもしれませんが,これもどうしてなのかなというふうに,素朴に思いました。 まず,3つの事業になったということの説明,これはちょっと説得力を欠いていると思います。 データをお使いになりませんでしたので私の方で使わせていただきますが,今介護予防,生活支援でね,岡山市で最も必要なのは何かといったら,生きがい,生き生きの,あのデイサービスですよね。デイサービス拠点施設がないことなんですよ。それはこれを見たら,もう一目瞭然ですよね。これは要介護認定を受けている人のですけれども,要介護認定を受けている人が使う施設ですら,120%利用ということになっているわけですね。そうしたら,認定漏れをした人,お元気な方というのは,使えるところがないんです。当然ですよね。福祉の専門家の堀川議員さんなんか,言っていることはよくおわかりだと思うんですよね。そういう意味で,足りないのはデイサービスの拠点施設で,これを整備しないといけないんですよ。 それと,給食なんですね。一人暮らしで何とか暮らしているけれども,健康増進といったらやっぱり食事なんですよ。余り理論的なことは言いませんけれども,これ,岡山市の実情でもそうなんです。問題意識を持っておられるから,市長は,きょうまでのこの本会議場での答弁の中で,給食の問題を何度もおっしゃったんでしょう。当局も問題意識はあるんですよ。 じゃあ何で,そういった必要なところに生かして使わないかということなんです。公共施設と言われましたね。私はね,隣保館を使えばいいとずっと思っていたんです。それでね,具体的なそういう提案も委員会ではずっと議論されているんですよ。私の家の近くにある隣保館なんかはね,入浴施設まであるんですよ。それを生かしてデイサービスをしたいという心ある民間事業者もいる。だけれども,そういう相談を受けても,あそこを廃止するんですよ。同和対策室は,設備をするのが大変だから,廃止すると言っていますよ。何で,全体の整合性がこんなにとれないんですか。運営は,民間の人がボランティアでやろうかという申し出をして,相談をしている。そんなのが一方であって,何で保健センターのトイレの改修や公民館の分館の改修というふうなものが先に位置づけられるのかというのが,私はわからないんですね。もったいないじゃないですか,せっかくの国の100%の補助でね,本当に要るところに……。足りないのは,やっぱりデイサービスの拠点施設や給食の問題だというのは,わかっているわけですから,そういったものの拠点の整備づくりに,文字どおりお使いになったらいいと思うんですよ。これこそが国の趣旨に沿った使い方ですよ。岡山市の市民にとっても喜ばれますよ。私はそう思いますが,いかがですか。そういう検討はどうしてなされなかったのかを,聞かせてください。 それと,さっきの浮田ふれあいプラザのことなんですけれども,コミュニティハウスはあるんです。上道北方にあると担当課からお聞きしております。整合性はどうなってるのかなと。熱心にいろいろ活動しておられるのは,私,わかります。そういうことがあってもいいと思うけれども,一方で,コミュニティハウスがない学区だってありますよね。ない学区にお住まいの方はないですか。(「はい」と呼ぶ者あり)ああ,そうですか。あるでしょう。そういうところでね,本当に整備拠点ということがない,そこら辺の全体との整合性はどうなのかなということですよね。 しかも,教育長,御答弁なかったですけれども,浮田小学校は空き教室を多目的ホールなどに改修して,ランチルームなんかもつくって使っているでしょう。それとの整合性はどうなんですか。私は使うなというふうなことを言っているんじゃないけれど,全体の整合性でね,本当に大事な大事なこの予算を,使う妥当性があるのかということを確かめたいだけなんですよ。浮田小学校には多目的ホールもあると思うんですね。そういったものとの整合性はどういうふうにお考えになったのか。 先ほど教育長から御答弁がありませんでしたので,その地域の実情が全体の資産として目に浮かばないと思うので,改めて確認させていただきたいと思うんですね。 先ほど来,私いろいろ質疑しましたけれども,こういうふうにね,国の前倒しの経済対策と言われる100%の補助予算を,使ってもらったらいいと私は思う。しかし,そこの政策的判断は,やっぱり岡山市民の実態に立って,妥当である,そして生かして使う,そういうふうな使い方でなければいけないと思いますね。そこはやっぱり市の政策能力の問題ですよ。(「羅針盤がねえんじゃ」と呼ぶ者あり)そうですね,羅針盤がないというのは,病院でもそうですけれども,計画のない再建はないですからね,財政でも。 今,再質疑を幾つかさせていただきましたので,答弁をいただきたいと思います。財政局長さん,財政健全化の観点から答弁をお願いしたいと思いますので,よろしくお願いします。後で,また総務委員会での議論も待っておりますから,答弁を聞かせていただきますよ。 再質疑を終わります。 ○議長(磯村博君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) 失礼します。議員がおっしゃるように,せっかくのお金ですから生かして使う,これは我々,予算の判断をするときにやるんですが,今回のものについて言うと,熱意のあるところを出してきたやつを選んでいく作業なんですが,私自身の感想だけ申し上げておきますと,浮田については,ランチルームも含めてコミュニティー活動を教育の一環としてやっていこうみたいな思いの強い地域なんですね。したがって,私の思いとしては,あるいは予算査定をするときの気持ちとしては,この浮田の地域が高齢者との触れ合いの中で教育効果も上げ,そして高齢者の介護予防にもつながるようなことになれば一挙両得だなあという思いが非常に強うございます。そして,そのことは浮田の方々もおっしゃっておられるというふうに聞いております。いい使い方の一つになってほしいなというふうに思います。 それから,おトイレの方は,これは必要があったから,それをうまく使うということでありまして,この部分については,恐らくその部分の予算が軽くなっていくやつがほかのところにいろいろ使われていくというふうな理解でありました。 それから3番目に,金田のものは,公民館分館と位置づけられているんですけれども,いろんな経緯の中で伝統的になっているんですけれども,実態面として,行ってごらんになるとわかるんですが,なかなかこれが使いづらい。そして,地元の方々の,これを高齢化社会の中で何とかうまく使えないかという強い思いが,ずっと過去からあったわけであります。広い意味でのデイサービスということが,あそこの場で実施されるような風土,あるいは実施したいという風土を我々としては評価してさしあげたわけであります。 そういうことで,我々としてはこの時間的な制約,あるいはいろんな制約の中で,議員がおっしゃるようにベストの使い方を工夫してきたつもりであります。いろんな御判断はおありでしょうけれども,あるいは個々の場所についての思いもおありでしょうけども,それも今後我々の検討対象の中に入れてまいりたいと思います。 どうぞよろしくお願いします。 ◎財政局長(細見邦雄君) 後楽館の話でございますが,農政局跡地は非常に市としても大事な土地だというふうに考えております。ここの土地につきましては,今,後楽館中・高が入っておりまして,有効に活用されておるということでございます。遅かれ早かれ,市としては大事な土地というふうに考えておりますので,この際,うちの方としても財源的にうまく調整ができましたので,早期に買った方が得策だということで買わせていただく予定でございます。よろしくお願いいたします。 ◎教育長(玉光源爾君) 今の浮田小学校の件でございますけれども,本年度は「開かれた学校づくり」パイロット事業に取り組んでおりまして,総合的な学習の時間,それから学校行事,児童会行事等を,地域の方々をお招きして一緒にやっており,世代を超えた交流活動に大きな成果を上げているわけであります。また,学校施設開放にも取り組んでおるわけでありまして,現在,体育施設以外に,図書室と会議室を地域の方々に開放しております。 「開かれた学校づくり」ということで意識が大変高まっており,それから空き教室を生活科の教室,パソコンルーム,相談室等に利用しております。ランチルームについては,市長が今答弁したとおりであります。 ○議長(磯村博君) 次に,横田議員。     〔2番横田悦子君登壇,拍手〕 ◆2番(横田悦子君) 皆さん,大変にお疲れのところ申しわけございません。 補正予算について,前回10億円以上の補正が出てきて,補正にこんなに多額のものが出てくるんだなあと思ってびっくりしたということを一言申し上げたんですが,今回は100億円近い補正ですので,さらにびっくりいたしました。私はまだなかなか全体像としてはこの短い時間で整理することはできないのですが,少しわかる範囲で,個別のところだけ質疑したいと思います。 ただ,質問通告も短時間の間に書き上げて出しておりますので,前の亀井議員,崎本議員の質問とかなりダブっております。それで,今ちょっと整理するいとまはありませんので,一応,質問は質問としていたしますので,重なっている部分はもう答弁済みだというふうに言ってくださっても構いません。ただ,私として答弁いただきたいのは,余り概念的な,大ざっぱにくくったものではなくて,一応細かく一つ一つというふうに思って質問いたしますので,それに対して質問とぴったり合った答弁をいただければ結構だというふうに思っております。よろしくお願いいたします。 そこで,2点ですが,1つは,甲第66号議案平成12年度岡山市一般会計補正予算(第6号)について,その中での学校教育施設等整備基金運営費7,413万3,000円を積み立てるということについてなんです。 これに関して,1,補正額の内訳をお示しください。どこから,どういう形で,幾ら削減されてこういうふうな積み上げになったのかということを示してください。 それから,2,この基金の使い方です。まず,条例に示されました昨年度,そのときは私も,それからほかの議員にもちょっと聞いてみましたが,市内の学校に公正に配分されると,教育施設の整備に使うんだというふうに聞いておりましたし,そのように私も考えておりました。その考え方は間違っていたのかどうか,大きな誤解だったのかどうかということをお知らせください。 それから,3,今回,ほんのついさっき,この条例に関しての細かい処分指針──岡山市学校教育施設等整備基金の処分指針──というものが示されました。この指針は平成12年12月22日から施行するというふうに書いてあるんですが,ここに書いてあるので,あらと思って大変にびっくりいたしましたのは,3番の調整のところなんですが,「なお,この優先順位の決定に当たっては,学校給食運営の見直し,改善に取り組んだ学校を優先することができるものとする」というふうに書いてあるんです。でも,いや,こういう話じゃったかなあというのが,実は素直な驚きなんですよ。 この指針に盛られているこの考え方というのは,この間,議会に──文教委員会でもいいですし,この議会の中でも示されていたでしょうか。それとも,私がうっかりして聞き漏らしていたんだろうか。この辺のところをお示しください。 それから次に,2つ目です。甲第82号議案不動産の買入れ,これはお二人の議員からもありました。それから,学校用地取得造成費──中高一貫校後楽館の用地取得,建物の購入──10億3,000万円についてです。これも質問の通告に従ってまいります。済みませんね,教育長。また教育長の方に質問が集中しておりまして申しわけないんですけれども,よろしくお願いいたします。 重なっておりますが,1,中国四国農政局跡地を今回取得するということですが,これに至った考え方と,この間の経過をお尋ねいたします。きちんとお願いいたします。 2年前の委員会での質疑・質問等も見てまいりました。そして私も,当時そうだったなあというふうに思いました。 それから,2,今後のこの買い取った施設の利用についての考え方,これもちょっとダブっておりますね。 それから,3,後楽館中高一貫校ですが,これは,今教育的な評価が大変高いと。今春の入学に関しても3倍くらいの応募があったというふうに私も聞いておりますし,私と一緒にしているいきいきネットワークの下市議員のところでは,今回見事に合格して後楽館に通わせていただくことになっております。それで,さらに今後,この学校と施設がどうなるのかというのを,本当に心の底から心配しております。教育評価は高いんだと思うんです。子どもさんや,保護者,それから,これはシティキャンパスですから,地域の方,そういう方の評価はどうなんでしょうか。もし聞いていれば,お願いいたします。 それから,4,校舎について。全体計画について,今,10年くらいは中国四国農政局を使うんだというふうな話がありました。私の質問は,今後の全体計画をお示しくださいという質問なんですが,将来的にどう考えていますかという質問なんです。これ,全く同じなんでしょうかね。 それから,5,これ教育施設として出ていました,体育館とか,まあ普通は中学校にもあります武道館,それからもちろん中・高あります調理実習室,運動場,そういうものがないのは承知してやっているわけですが,今回,内山下小学校の体育館,運動場を使うということですね。今までは丸之内中の体育館を使っていた。今度,内山下小学校の体育館を使うということですが,実は,中学生,それから高校生も含めて,体格とか,それから人数の関係で,大分規模が違うと思うんです。小学校規模の体育館を,高校生までが体育施設として使うということは,多分,かなり無理があるのではないかと思います。この辺に関してはどういうふうにお考えでしょうか,お聞かせください。 それから,6,この内山下小学校の跡地利用は,さっきも話にありましたように,統合計画の中では一切語られなかった。それはまた別の話ということになっておりました。それは,室長からも何回も聞きました。ただ,こういうふうな形で示されたということは,今後,内山下小学校の跡を後楽館のいわゆる第2キャンパスとして使っていくんでしょうか。これは前の質問とも重なりますけれども,一体的に答えてくださって結構です。 それから,7,昨日の体協からの要望書です。これについて,地域とは一切相談はしなかったというふうな答弁がありました。私の質問は,いつ,どのように話し合いをされたんですかということなんですけれども,まあ答弁はさきにありました。これからなんですね。 しかし,こんな出し方はないですよね,本当に。今議会でも,教育委員会がいろんな方針を出して,それはもちろん地域だけではなくて,学校に関してだったら保護者,そしてとりわけ子どもを巻き込んでいくことですから,そこのところの混乱がないように,きちんとした手続きを踏んで,十分な話し合いを重ねて,そして理解,合意をいただいて進めてくださいよということを,給食のことに関しても私は再々申し上げているんですよ。なのに,なぜこういうことをするんですかね。本当に私は,理解に苦しんでしまいます。 それから8です。そうですね,8の質問が,これじゃあ答えが出てこないかもしれませんね。内山下小学校の学区のPTAとか,地域の方──体協,町内会長さん──と,今回の統合,それから跡地の利用に関して,どういうところで話し合ったのか。そして,教育委員会がこの方針に対して合意を得たというふうに確信を持ったのであれば,それはいつのことなんですか,いつ合意がされたというふうに考えたのかということを聞きたいと思います。 それから最後ですが,いろいろと学校統合でも動いておりますし,また今回,中国四国農政局跡地をこれからしばらく後楽館の中高一貫校で使うという方針が出されたわけですけれども,そういう形であれば,あの地域がどういうふうなまち,どういう地域であろうとしているのか,そのことに対して大きな地域的なビジョンを,当局と,それから地域とで,ともに語り合っているんでしょうか。そういう話が絶対必要だと,私は思うんですよ。そうしないと,単発に,これをこう動かして,その次はこう動かして,丸之内中を動かして,先がどうなるかもわからんままに県に買ってもらうんじゃという話になって,その次に内山下も,後のことはわからず,やはり統合だ統合だと言って動かして,中国四国農政局もどうなるやらわからん,とにかく3年間はレンタルでという,そして今また買い取って使うんだと。 多分,地域の方は,自分たちの住んでいる地域がこの先どういうふうになっていくのか,非常に不安だと思います。そして,特に学校とか公共施設というのは,地域のコミュニティーづくりの中で拠点となる大事なところなんですよね。私は,精神的なよりどころにもなっているところだと思うんです。ですから,そのことに関して,やはり丁寧な話し合いということが,まず第一に必要だと思うんですけれども,どうお考えなんでしょうか。 第1回目の質疑は以上です。(拍手) ○議長(磯村博君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) 大分タブっている感じがありますので,失礼かと思いますけれども,取得に至る考え方と経緯については先ほど累次お話をしたとおりなんです。今後の施設の利用についてというか,先ほど財政局長に崎本議員がお尋ねになりましたけれども,全然使い方が決まっとらんものを,例えば土地開発公社か何かで買うて,ほったらかすという話とは全く違いますから。既に使われているものを,今後一定期間──例えば10年ぐらい──は間違いなく使えるという方向性の中で買うものと,何に使うかわからんけれども買うというのとは,全然違うというふうに私どもは考えておるわけであります。この辺はもうぜひとも御理解をいただきたいなあというふうに思っているわけであります。 もちろん,借家,持ち家っていう議論はあるんです。ようやく持ち家になるわけですし,10年後にその持ち家の価格がゼロになるということはないわけです。その辺は,先ほど財政局の方で答弁したとおり,財政サイドから,ぜひこれは財政健全化のためにやるべきだという議論であったわけであります。 以上,お答えを申し上げますが,横田議員の御質問の中に,いろいろ地域の全体の姿ということがありましたが,これは中心市街地の構想の中でいろいろ議論がされておられます。私どもとしては,今後とも人が住み続けていけるまち,そして楽しいまち,そしてさらに言うと,思いとしては,教育的に見ても,いい教育ができるということが,また都心活性化の非常に大きなポイントになるということを,累次議論してきたわけであります。そういった気持ちの中で議論が進んできたということで,御理解を賜りたいとお願いいたします。 以上です。 ◎教育長(玉光源爾君) 学校教育施設等整備基金運営費の件でございます。この点で3点お尋ねがございます。 このことにつきましては本会議でお答えいたしておるわけでありますけれども,補正予算は,12年度中に取り組んだ学校給食費の見直しにより削減した金額が4点──これも申し上げておるわけですけれども,調理員の欠員,臨時職員の対応の部分と,民間委託集約化の問題,それからPTA参画を目指したもの,それから栄養士2人分の県費と。こういうことで,削減できたものにつきましては,学校給食の効率的運営に取り組んでいる学校の努力は評価しつつも,条例の趣旨に沿って,学校教育施設,それから整備等が充実するように全小・中学校を対象にして還元していく考えであります。 また,緊急な対応が必要になっておりますPCBのことにつきましても,これは前回本会議でお答えしておるわけでありまして,今のようなことで説明会では説明をしておるわけです。優先できるということについても指針にはそのように書かれております。 以上です。     〔2番横田悦子君登壇〕 ◆2番(横田悦子君) ありがとうございました。 項目が少ないというのは本当にうれしい。原稿がなくても言えますわ,ほんまに。 まず,学校用地の取得についてですが,教育評価はどうなのだということに関しても,もう答弁いたしましたということでしたが,私の聞いておりますのは,中学生の子どもにアンケートというか聞いてみたら,子どもの45%は,入学してみて,この学校は期待どおりだったと答えた。そして,さらに46%は,期待以上だった,こういうふうに答えているとおっしゃるんですね。90%以上は,来てよかったと言っているわけです。 実は,この後楽館の中高一貫校が開設されようとするとき,本当にいろいろな議論がありました。崎本議員なんかと,私は意見をちょっと異にしております,そのしょっぱなのところはね。私は,やっぱりこういう中高一貫校は一日も早くつくってほしい,必要とされているというふうに思いました。ただ,問題は校舎──どこで,どういうふうにするのかということが示されないままに,この先ずっといくのは困る。ただ,時間がかかるけれども,3年間は,ちょっと待ってくれ,そういうような話でしたから,ああ,まあいいかなと。しかも,その後は博物館として使うんだという計画でしたからね。そういうことに関して言えば,まあおおよそいいかなというふうに思って賛成いたしました。しかし,これが今になって,今買い取って,この先10年間は使うんだからいいじゃないかと言われても,10年間というのはあっという間にたつんですよ。この話を始めてから,あらもう5年もたったのだと今思いましたけれども,5年があっという間であれば,10年なんか,あっと2回言ったらおしまいです。大した時間じゃないんですよ。 それも子どものことですから,余り目先のことであっちへ行ったり,こっちへ行ったりじゃあなくて,きちんとした考え方で,骨太な計画でもってやっていただきたい。せっかくいい教育というか,ニーズのある,必要に迫られていることをやっているんですから,やはりその評価が台無しにならないように頑張っていただきたいなと,私は今回はそういう思いで質問しております。 そして,この計画に関して言えば,市長にしても,教育長にしても,前市長・前教育長のときに持ち上がって,それがちょっと蛇行気味になっているのでお気の毒だなという気はしないでもないんですけれどね。とはいっても,仕方がないです。これは私たち,議員として,今,聞かねばならぬことですから,やはりしっかりとその辺のお考えを示していただかないといけないと思うんですよね。 そのことについて,重ねて答弁がもしなければもう結構ですが,一つは財源について,前回の委員会のときに,これは前の教育長のお答えなんですが,予測であるが,大体平成13年度に,丸之内中学校の跡地を県が買い取ってくれるだろうと。そして,これを財源にしようというふうに考えているという腹づもりをおっしゃっています。一体,今,県の方との丸之内中の跡地に関してのお約束はどうなっているんですか。 それから,今の中国四国農政局を買った後,10年ほど使えるんだからまあいいじゃないかとおっしゃいましたけれども,これはきちんと地域の方とも話し合いをした上で,さっきも言いましたように,やはり10年でいいのではなくって,きちんとした,これから先の考え方を一刻も早く示していただきたいというふうに思います。ぜひよろしくお願いいたしますね。 それから,学校教育施設等整備基金の使い方なんですが,今も教育長は,これは条例の精神にのっとって公平に使うんだとおっしゃいました。ただ,これは13年度の予算についてですから,これは私の意見ですが,結果として,今回の試行校5校に入れようとしているのがプロジェクターであるとか,楽器だとか,スポーツ・運動器具なんですね。これは岡山市内の公立の小・中学校で,一定基準として入れる設備ではないわけですね,それでは買えない設備です。それより上と言ったらおかしいけれども,設備基準外の施設ですから,それぞれの学校は今,施設・設備内のものも大変古くなっているんだけれども,まだ年数が来ないから買いかえはできない,何とかして修理しながら使っているというふうな話もよく聞きます。そういう中で,試行を受け入れたということによって基準外の,上乗せする設備をするということは,やっぱりかなり学校間格差が生まれますよね。こういう学校間格差をあえてこういう基金というものを使ってやろうとしているのかなあと。やろうとしていなくても,結果としてそうなっている,なっていくと思うんですが,そういうことでよろしいんですかということが一つです。 それからもう一つ,この議会で,給食に関しては豊かな食教育こそが大事だと,しかも,さらに言えば食農教育というものをしていきたい,そういう議論が盛り上がって,非常に双方ともそうだ,そうだという話になっております。いいことだなと思うんですが,今回のように,学校の単位PTAの中では本当にいろいろ抵抗があったと私は思うんです。それは教育長もよく御存じでしょう。そのことに関して,試行がこれから評価されて本格実施された場合に,今やっている試行に関しても,派遣と言ったらおかしいですね,調理の部分だけを民間委託にするとした場合に,調理員さんが非常に不安定労働で,入れかえも激しいわけです。そういう方が調理の中の一端を担っていて,本当に今ここで議論されているような豊かな食教育,さらに食農教育ということが,この学校給食ということを通じて実現されていくのかどうかということを,私はちょっと危惧いたします。もしそうでなければ,これで,片一方でコストバランスだ,バランスの問題だと言って選択の中に挙げるっていうのは少しおかしな話じゃないかなと思ったりするんですね。ここのところは意見ですから,もし今後,学校給食に関して評価をして,各学校の保護者や子どもたち,PTAの選択に任すということであれば,その選択の中に,まず岡山市が,豊かな食教育,そして食農教育を進めていくのだということをはっきりと示してからやっていただきたいというふうに思います。(発言する者あり) そういうことで2回目の質疑は終わります。 ありがとうございます。(拍手) ○議長(磯村博君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) 後楽館の関係でありますけれども,議員が御指摘,御心配になっておられた5年前というか,当初の立ち上げのことは私,自分自身でやっておりませんので,後から読んだ資料の中でしかわからないんですけれども,正直に感想を申し上げれば,かなり無理があった計画じゃないかなあというふうには思います。そして,それとまた博物館が結びついていくことについても,私自身,正直に申し上げると,それは無理があったと思います。 そして,今ようやく,子どもたちの観点から,妥当性が増加しているというふうに私は思います。後楽館の跡地に博物館をつくるというのも構わないんですけれども,じゃあ現に存在している学校の生徒たちは,一体どこに行くのかということについての定見がなかなかない中で,そういうことを言うべきじゃなくて,今,子どもたちはあそこでかなりなれ親しんできている,その実態というものを私どもは重視する中で,教育的な観点からも,子どもたちにとっても先が見えるという意味で,これは一歩前進だというふうに思っているわけであります。 そういう意味で,二,三年したらどこかにおらんようになるというよりも,少なくとも長期的な視野が開かれているというふうにお考えになっていただければ非常に幸いでございます。 以上です。 ◎助役(菱川公資君) 丸之内中学校の跡地の売却と農政局跡地の購入と財源の問題。当初,売って,買うのではないかというふうな,確かにそういうふうな検討をしておった時期がございますけれども,先ほどから市長が答弁申し上げておりますように,年1億円という借り入れ──借料──を出すということで,私ども,たまたまことしの年度末に何とかやりくりができるということで,1年繰り上げてやることによって,1億円浮くということで,1億円私どもの方が有利になる。 あと,県に対しましては,先ほど崎本議員に御答弁申し上げましたように,更地にして再評価をして売っていくということでございますので,御理解いただきたいと思います。 ◎教育長(玉光源爾君) 今の後楽館の教育につきましては,私も保護者や子どもたちから聞いておりますが,本当に,委員がおっしゃられたように,大変評判がよろしゅうございまして,このことについては一生懸命考えていかなければいかんという気持ちを持っております。 それから,基金条例の件ですけれども,食については今改善をやっておりますが,これは審議会の答申も踏まえながら,条例の趣旨も踏まえながらやっていかなければいけないと思っております。     〔2番横田悦子君登壇〕 ◆2番(横田悦子君) はい,どうも答弁ありがとうございました。 不規則発言もございましたので,12分ありますけれども,再々質疑は早目に切り上げなくてはいけません。私の言わんとするところは,今申し上げました。どちらも学校の教育,そして大きくは子どもたちにかかわる施策ですので,ぜひこれは子どもたちの目の前で,子どもにとっても,またそして親にとっても,家庭で語られるわけですから,余りすっ飛ばして,わけのわからない,どうも納得できないよというような施策の手続の仕方だけはなさらないでくださいということをお願いしたい,そのように思います。どうかよろしくお願いいたします。 これは要望ですから,もう結構です。(拍手) ○議長(磯村博君) 以上で質疑を終わります。 つきましては,日程第2の案件はお配りいたしております付託案件表のとおり,それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。      ───────────── ○議長(磯村博君) お諮りいたします。 委員会審査のため,明3月14日から3月20日までの7日間,本会議を休会いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(磯村博君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。      ───────────── ○議長(磯村博君) 次の本会議は3月21日午前10時に開きます。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。      午後7時19分散会...