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06月10日-02号

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  1. 岡山市議会 1997-06-10
    06月10日-02号


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    平成 9年 6月定例会    平成9年6月定例岡山市議会    議 事 日 程  第2号       6月10日(火)午前0時15分開議第1 報第21号 平成8年度岡山一般会計継続費繰越計算書について 報第22号 平成8年度岡山一般会計繰越明許費繰越計算書について 報第23号 平成8年度岡山市一般会計事故繰越し繰越計算書について 報第24号 平成8年度岡山下水道費特別会計繰越明許費繰越計算書について 報第25号 平成8年度岡山住宅新築資金等貸付事業費特別会計繰越明許費繰越計算書について 報第26号 平成8年度岡山公共用地取得事業費特別会計繰越明許費繰越計算書について 報第27号 平成8年度岡山病院事業会計予算繰越計算書について 報第28号 平成8年度岡山水道事業会計継続費繰越計算書について 報第29号 平成8年度岡山水道事業会計予算繰越計算書について 報第30号 専決処分の報告について 報第31号 専決処分の報告について 報第32号 専決処分の報告について第2 甲第137号議案 平成9年度岡山一般会計補正予算(第1号)について 甲第138号議案 平成9年度岡山下水道費特別会計補正予算(第1号)について 甲第139号議案 平成9年度岡山公共用地取得事業費特別会計補正予算(第1号)について 甲第140号議案 平成9年度岡山学童校外事故共済事業費特別会計補正予算(第1号)について 甲第141号議案 平成9年度岡山老人保健医療費特別会計補正予算(第2号)について 甲第142号議案 岡山総合支所所管区域を定める条例の制定について 甲第143号議案 財産区に属する基金に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第144号議案 岡山足守プラザ条例の制定について 甲第145号議案 岡山乳児医療費給付条例の一部を改正する条例の制定について 甲第146号議案 岡山市立公民館条例の一部を改正する条例の制定について 甲第147号議案 岡山火災予防条例の一部を改正する条例の制定について 甲第148号議案 工事請負契約締結について 甲第149号議案 工事請負契約締結について 甲第150号議案 工事請負契約締結について 甲第151号議案 工事請負契約締結について 甲第152号議案 工事請負契約締結について 甲第153号議案 不動産の買入れについて 甲第154号議案 土地改良事業の計画の概要を定めることについて 甲第155号議案 市道路線認定について 甲第156号議案 市道路線認定について 甲第157号議案 市道路線認定について 甲第158号議案 市道路線認定について 甲第159号議案 市道路線認定について 甲第160号議案 市道路線認定について 甲第161号議案 市道路線認定について 甲第162号議案 市道路線認定について 甲第163号議案 市道路線認定について 甲第164号議案 市道路線認定について 甲第165号議案 市道路線認定について 甲第166号議案 市道路線認定について 甲第167号議案 市道路線認定について 甲第168号議案 市道路線認定について 甲第169号議案 市道路線認定について 甲第170号議案 市道路線認定について 甲第171号議案 市道路線認定について 甲第172号議案 市道路線認定について 甲第173号議案 市道路線認定について 甲第174号議案 市道路線認定について 甲第175号議案 市道路線認定について 甲第176号議案 市道路線認定,廃止及び一部廃止について 甲第177号議案 市道路線認定について 甲第178号議案 市道路線認定について 甲第179号議案 市道路線認定について 甲第180号議案 市道路線認定について 甲第181号議案 市道路線認定について 甲第182号議案 市道路線認定について 甲第183号議案 市道路線認定について 甲第184号議案 市道路線認定について 甲第185号議案 市道路線認定について 甲第186号議案 市道路線認定について 甲第187号議案 市道路線認定について 甲第188号議案 市道路線認定について 甲第189号議案 市道路線認定について 甲第190号議案 市道路線認定について 甲第191号議案 市道路線認定について 甲第192号議案 市道路線認定について 甲第193号議案 市道路線認定について 甲第194号議案 市道路線認定について 甲第195号議案 市道路線認定について 甲第196号議案 市道路線認定について 甲第197号議案 市道路線認定について 甲第198号議案 市道路線認定について 甲第199号議案 市道路線認定について 甲第200号議案 市道路線認定について 甲第201号議案 市道路線認定について      …………………………………会議に付した事件 日程第1 報第21号~報第32号 日程第2 甲第137号議案~甲第201号議案      ──────〇──────出席議員(48人)           1番  辻 野 喬 雄君           2番  田 畑 賢 司君           3番  崎 本 敏 子君           4番  藤 沢 和 弥君           5番  坪 井 貞 夫君           6番  大 下 隆 章君           7番  太 田 正 孝君           8番  柴 田 健 二君           9番  向 井 英 雄君           10番  三 木 亮 治君           11番  伏 見 源十郎君           12番  服 部   勇君           13番  井 村 嘉 久君           14番  奥 野 三四志君           15番  楠 木 忠 司君           16番  若 井 達 子君           17番  浅 野 秀 孝君           18番  羽 場 頼三郎君           19番  近 藤   昭君           20番  吉 本 喜 一君           21番  貝 原 信三郎君           22番  梶 原 昌 一君           23番  垣 下 文 正君           24番  佐々木 清 巳君           26番  宮 武   博君           27番  高 津 利 明君           29番  則 武 宣 弘君           30番  田 尻 祐 二君           32番  串 田   務君           33番  寺 田 和 子君           34番  横 田 悦 子君           35番  堀 川   進君           36番  磯 村   博君           38番  土 肥 啓 利君           40番  宮 川 日 吉君           41番  山 田 録二郎君           42番  太 田   稔君           43番  磯 野 昌 郎君           44番  吉 田 政 司君           45番  山 田   勇君           46番  福 原 弘 子君           47番  苦 水 重 徳君           48番  内 田 宏 哉君           50番  田 中 昭 三君           51番  大 橋 英 雄君           52番  藤 原   貢君           53番  河 合 和 成君           54番  花 岡   薫君      …………………………………欠席議員(5人-欠員1)           28番  有 井 靖 和君           31番  華 房 美 衛君           37番  高 木 悦 夫君           39番  川 田 敏 幸君           49番  脇 本 一 郎君      ─────────────説明のため出席した者      市     長  安 宅 敬 祐君      助     役  森 末   京君      助     役  宮 崎 正 壽君      収  入  役  三 宅   襄君      参     与  山 本 俊 介君      総 務 局 長  菱 川 公 資君      参     与  岩 上 満 夫君      財 政 局 長  井 上 宜 也君      保 健 福祉局長  角 田   誠君      参     与  井 上 秀 夫君      環 境 事業局長  大 橋   貢君      経 済 局 長  松 本 輝 夫君      都 市 整備局長  小 塚 雅 史君      参     与  武 本 勘 二君      下 水 道 局 長  大 森 信 慈君      西 大 寺支所長  河 本 明 治君      水道事業管理者  遠 藤 嘉 昭君      消 防 局 長  太 田 力 男君     選挙管理委員会      委     員  民 實 政 枝君      事 務 局 長  佐 藤 史 郎君     監 査 委 員      委     員  槌 田 邦 夫君     農 業 委 員 会      事 務 局 長  上 林 道 典君     教 育 委 員 会      教  育  長  戸 村 彰 孝君      ─────────────出席した議会事務局職員      局     長  橋 本 豪 介君      次     長  渡 邉 光 章君      次     長  斎 藤 泰 清君      議 事 課 長  岡 崎 彰 信君      調 査 課 長  岡 田 登志男君      午前0時15分開議 ○議長(花岡薫君) 皆さん御苦労でございます。 あらかじめ御通知申し上げておりますとおり,会議時間を繰り上げて,これより6月定例市議会第2日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は48名であります。      ───────────── ○議長(花岡薫君) 会議録署名議員垣下議員佐々木議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○議長(花岡薫君) 本日の議事日程はお配りいたしておりますとおりでございます。      ──────〇────── △日程第1 報第21号~報第32号      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程に入ります。 日程第1は報第21号平成8年度岡山一般会計継続費繰越計算書について,以下12件の報告についてであります。 これらを一括上程し,市長から説明を求めます。     〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長安宅敬祐君) ただいまご上程になりました報告についてご説明申し上げます。 まず,報第21号から報第29号までは,いずれも平成8年度の継続費繰越計算書繰越明許費繰越計算書,事故繰越し繰越計算書又は予算繰越計算書で,経費の性質上又は年度中途の避け難い事由により,平成8年度に支出を終わらなかった事業について,平成9年度に繰り越して執行するため,その内容について報告するものであります。 次に,報第30号は,建築指導課使用市有自動車が,市内錦町地内において,普通乗用自動車と接触し,同車が破損した事故について,相手方と和解し,賠償額を決定したものであります。 次に,報第31号は,住宅新築資金及び宅地取得資金返済債務について,借受人に対して,訴訟手続により債務の履行を請求することを決定したものであり,また,報第32号は,市営住宅明渡等請求事件について,相手方と訴訟上の和解をすることを決定したものであります。 なにとぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(花岡薫君) 以上で日程第1の報告を終わります。      ──────〇────── △日程第2 甲第137号議案~甲第201号議案      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程第2に入ります。 日程第2は甲第137号議案平成9年度岡山一般会計補正予算(第1号)について,以下65件の議案についてであります。 これらを一括上程し,市長から提案理由の説明を求めます。     〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長安宅敬祐君) 平成9年度補正予算案並び関係議案のご審議をお願いするに当たり,その大要と,併せて当面する市政の重要課題に対する私の所信の一端を申し述べ,市議会並びに市民の皆様のご理解と一層のご協力を賜りたいと存じます。 国・地方を通じて,未曾有の財政危機に直面している今日,国においては財政構造改革会議最終報告に基づいて,2003年度までに財政健全化目標の達成をめざして,今世紀中の3年間を「集中改革期間」と定めて,歳出の改革と縮減を「一切の聖域なし」で進めることとして,去る6月3日に社会保障をはじめ公共投資・文教・防衛・農林水産科学技術等あらゆる分野にわたり数値目標を盛り込んだ歳出削減策を閣議決定されております。 この中では,国の平成10年度当初予算の全体の一般歳出を,平成9年度に比べて2千億円程度削減するという枠組を明示するとともに,地方の一般歳出についても前年度比マイナスとすること,さらに地方への補助金のうち福祉・教育・産業振興等に係る政策の奨励的補助金について,今後3年間で毎年10パーセントの削減を行うこと等が盛り込まれており,地方においても,今後一層財政規模の縮減と予算の効率的な執行等が求められるものとなっております。 したがいまして,本市におきましても国の動向等を注視しながら,昨年度策定した岡山行財政改革大綱に基づいて,あらゆる分野にわたり引き続き行財政改革の推進に努め,行政サービスの一層の向上と中四国経済文化圏中核拠点都市にふさわしい都市づくりを鋭意推進していかなければならないと考えております。 ところで,本年度から「あたたかな市民主体都市づくり」の一環として,市民に開かれた市政を一層推進していく観点から,市政に関するご意見やご提言等を私あてに直接お寄せいただく「市長への直行便」及び,市民の方々に市政に少しでも関心を持っていただけるようにと考えて,市長室の開放を毎週水曜日に実施しております。 「市長への直行便」につきましては,5月1日から受付を開始しましたが,一月で278通の直行便をいただいており,また,市長室の見学につきましても,4月以降これまでに延べ10日間で765人の方々にお越しいただいております。いずれも,市民全体からみますとわずかな人数ではありますが,市民の皆様に市政の一端に参画していただくとともに,市役所をより身近なものと感じていただけたのではないかと考えており,今後とも,様々な形で市民とともに歩む市政の推進に努めてまいる所存であります。 では,次に当面する市政の重要課題に係る取組状況について申し上げます。 まず最初に,第四次総合計画取組状況について申し上げます。 第四次総合計画につきましては,昨年12月19日に委員49名で構成する「岡山総合計画審議会」を設置して,私から総合計画基本構想について諮問させていただき,以来現在に至るまで鋭意ご審議をいただいているところであります。 また,審議会には「くらしづくり部会」と「まちづくり部会」の二つの部会が置かれており,これまでにそれぞれ2回の会議が開催されております。これら部会の会議でいただいたご意見やご提言を踏まえて,去る5月26日に開催されました第2回の審議会において,基本構想骨子試案が示されております。 この基本構想骨子試案では,基本理念として「人にやさしく」「活力を創造する」「環境と共生する」「品格を備える」「世界に開く」を掲げており,これらの基本理念に基づいて「グリーンシティ・おかやま」を望ましい将来都市像として定めるとともに,その実現に向けての施策の方向が示されております。 まちづくりの長期的な指針として,総合的かつ計画的な行政の運営を図るための基本構想につきましては,骨子試案に基づいて今後さらにご審議をいただいた後,本年8月を目途に答申をいただけるものと考えております。 次に,総合支所構想の推進に関連して総合支所所管区域を定める条例について申し上げます。 本市の当面する重要課題の一つである総合支所構想につきましては,平成7年度にいただいた岡山地域割審議会の答申に基づいて鋭意取り組んでまいりましたが,平成8年度は「総合支所整備計画」を策定し,答申で示された地域割について,「市民と語る会」や市議会等のご意見も踏まえて一部修正を加えるとともに,総合支所の組織・事務分掌等の概略についてもお示ししたところであります。 今後は,この整備計画に基づいて,条件の整った地区から順次総合支所を整備していく考えでありますが,地域割が福祉・保健・水道・消防・教育等の各分野の行政サービスとも密接に関連することから,総合支所が設置されていない場合においても,地域割と整合を図りながらこれらの事務事業を推進していく必要があります。 このため,総合支所所管区域を市として確定することにより,行政サービスの総合的かつ計画的な推進に資するため,本議会に「岡山総合支所所管区域を定める条例」の制定に係る議案を提出させていただいております。 市域の均衡ある発展と行政サービス均等化を図るとともに,将来の政令指定都市を展望しながら,地方分権時代にふさわしいまちづくりを推進していくためにも,十分にご審議をいただき,ご議決を賜りますようお願い申し上げます。 次に,職員採用試験における国籍要件の緩和について申し上げます。 本市では,一般行政職及び消防職以外の職種については,これまでの国の法的見解通知等を踏まえ,昭和61年度から順次,職員採用試験における国籍要件を除外してきたところであります。 このたび,国際化情報化の進展に伴う行政専門高度化への対応を図るとともに,公務員に関する基本原則を踏まえた任用について検討を加えた結果,平成9年度の大学の部の職員採用試験におきましては,一般行政職の中でも特に専門性の高い行政分野である「国際」及び「情報処理」の二つの試験区分を新設し,外国人受験機会の拡大を図ることといたしました。 なお,今後も国の考え方や他の自治体の動向等を見極めながら,引き続き研究してまいりたいと考えております。 次に,岡山城築城400年関連事業取組状況等について申し上げます。 元旦のオープニング・セレモニーで幕を開けた岡山城築城400年関連事業につきましては,いよいよ本番の年であり,市民をはじめ多くの方々のご参加をいただきながら,岡山の四季を舞台にした様々なイベントを展開しております。 主なものとしましては,まず各界の有識者の方々の討議を通じて,様々な角度から城下町岡山の魅力を探り,新しい岡山未来像を描く「リレーシンポジウム」においては,第1回では,岡山人の特質や県民性,そしてどのような「新・城下町岡山」を築くかについて,また第2回は,旭川にまつわる歴史や人々の暮らしを振り返りながら都市と水の関わりについて討議が行われました。 次に,ふるさと岡山の歴史を地域ごとに再発見するシリーズ「わがまちを語る」につきましては,1月19日の上道地区を皮切りに藤田地区西大寺地区足守地区,及び昨日の吉備地区とこれまでに5地区で開催されており,今後も郷土意識の醸成を図るため,引き続き各地区で開催される予定であります。このほか,地域ぐるみで取り組む「花と緑のまちづくり運動等を全市的に推進しており,また,レトロループバス「うじょうくん号」も観光シーズンの到来により,3月以降は順調に乗客が増えており,5月24日には累計で2万人を突破いたしました。 そして,去る6月1日は明治22年に市制を施行した記念すべき日でありますが,この日を岡山城築城400年関連事業中間点と位置づけて,宇喜多家岡山城にゆかりのある関係者の方々をご招待して,盛大に記念式典を挙行いたしました。 式典の第1部においては,バルセロナ,アトランタ両オリンピックの女子マラソンにおいて,2大会連続メダル獲得の偉業を成し遂げられた有森裕子さんをはじめ,岡山出身吉行あぐりさんをモデルにした連続テレビ小説あぐり」でヒロインを演じておられる田中美里さん等をゲストにお迎えして,華やかに式典が執り行われました。また,これに合わせて,東京・福岡・高知・松江を起点とする東西南北の4つのルートで,沿線の主要都市において岡山の歴史・文化等に関するPR活動を展開してきた飛脚リレーラストランも行われました。 第2部では桂文珍さん等による記念落語や,岡山城築城400年を記念して5月30日に全国各地中央郵便局等で発売された岡山城天守閣をデザインしたふるさと切手贈呈式が行われるなど,岡山城築城400年の歴史を振り返りながら,多彩なイベントを通じて一層の盛り上がりを図ったところであります。 今後も,岡山城内城下町を模した土産店飲食店等を再現した「岡山ゆめ城下町」や,日本の古い神事芸能である田楽を現代風にアレンジした「幻想ジャパネスク大田楽」等,年間を通じて盛り沢山のイベントを計画しており,岡山の魅力をさらに高めていくとともに全国に情報発信してまいりますので,市議会をはじめ市民の皆様のさらに積極的なご支援・ご協力をお願い申し上げます。 次に,瀬戸大橋通行料金値下げ要望に係る取組状況について申し上げます。 本年3月の中国横断自動車道岡山米子線全線開通を前にして,観光・産業・学術・文化をはじめ地域経済活性化等,幅広い分野での交流と連携により日本海から太平洋に至る新たな地域連携軸の形成を促進していくため,昨年8月に沿線5県の25都市で「西日本中央連携軸沿線都市連携推進協議会」が結成されたところであります。 本市においても,岡山城築城400年関連事業や中四国南北連携軸交流物産展「さんかい交流市庭」の開催等を通じて,南北軸での人・もの・情報等の交流に努めておりますが,岡山自動車道が当初の予想を上回る通行量があるのに対して,四国への通行量は若干の増加にとどまっており,その理由の一つが瀬戸大橋通行料金割高感にあると考えられております。 このため,「西日本中央連携軸沿線都市連携推進協議会」では,5月22日に本州四国連絡橋公団に対して瀬戸大橋通行料金大幅値下げを要望したのに続いて,6月4日には関係12市の市長ともども建設省に同様の要望をいたしました。さらに,その足で関係5県選出の国会議員にも要望にまいったところであります。 瀬戸大橋通行料金問題は,今後の地域連携軸の形成を左右する生命線ともいえる問題であり,かつ連携軸中心都市である本市にとっても重要な問題であるため,今後とも粘り強く要望してまいる考えであります。 次に,観光対策の充実に係る施策について申し上げます。 中国横断自動車道岡山米子線全線開通により,本市は中四国地方における東西南北広域高速交通体系結節点として,その拠点性が一層高まってきたところでありますが,今後は交流と連携の時代の拠点都市として,高度情報化社会の到来,余暇時間の増大等により多様化した観光ニーズに的確に応えていくとともに,吉備路をはじめとする豊かな自然と歴史的遺産等観光資源を十分に生かした観光対策を推進していく必要があります。 こうした中で,観光施設観光客受入れ体制整備充実観光客誘致のための宣伝活動の強化,各種イベント開催等を積極的に推進していくための体制強化が急務となっておりました。このため,昭和27年に任意団体として設立されて以来45年間にわたり岡山市の観光振興に努めてきた「岡山観光協会」を,民間の柔軟な発想のもとに行政との密接な連携を図りながら積極的な事業展開が行えるようにとの観点から,法人化に向けて逐次準備を進めてまいりましたが,このほど正式に設立認可を得て,「社団法人岡山観光協会」が発足いたしました。 今後は,岡山市だけでなく県南の周辺地域とも広く連携を図りながら地域全体の観光振興を推進していくため,官民一体となった各種施策・事業を展開してまいりたいと考えております。 また,岡山城築城400年関連事業の観点からの観光対策の一環として,出石町アートタウン構想に基づいて,後楽園の門前に位置する出石町地区に整備を進めていた「おかやま備前焼工房」が完成し,去る5月3日に開館いたしました。 この「おかやま備前焼工房」は,岡山が誇る伝統陶芸である備前焼の情報や陶芸技術を,市民はもとより観光客の皆様に提供することにより,気軽に備前焼の手作りを楽しんだり,制作の様子を直接見学できるふれあいの場として設置したものであり,岡山の伝統文化の保存及び普及を図る一方,後楽園周辺の賑わいの創出にも寄与するものと期待している次第であります。 次に,高齢者福祉に係る施策の取組状況について申し上げます。 本市では,高齢者福祉対策推進の一環として,市立養護老人ホームを3園設置しておりますが,これらはいずれも建築後30年以上を経過して老朽化が進み,また施設機能の面で,高齢化の進展に伴う社会的ニーズの変化に十分に対応できない状況になっておりました。このため,岡山市高齢者保健福祉計画並びにこれを受けて策定した岡山市立養護老人ホーム3園整備計画に基づいて,まず最初に旧「富崎園」について移転新築するという方針のもとに,平成7年度から建設工事に着手してまいりましたが,平成8年度末に施設が完成し,本年4月から,名称も「会陽の里」と改めて開園いたしました。 「会陽の里」の整備に当たっては,生活の場という視点に立って居住環境の向上を図るとともに,在宅福祉サービスの拠点として地域福祉の増進に貢献することを基本としております。したがいまして,施設の機能としては生活施設としての養護老人ホームに加えて,地域の高齢者の在宅福祉を支援するためのショートステイ,デイサービスセンター(B型),さらにボランティアルーム等の地域交流スペースを設ける等しており,入所者の生活はもとより,地域住民の福祉の向上にも資するものと期待しております。 このほか,本年度の新規事業として計画しております「寝たきり高齢者在宅理容サービス助成事業」を今月から開始することとしており,高齢化がますます進展すると見込まれる中で,今後とも,明るく希望に満ちた長寿社会の実現に向けて,高齢者福祉対策の一層の充実に努めてまいる考えであります。 次に,少子化対策に係る施策の取組状況について申し上げます。 まず最初は,乳児医療費の公費負担制度の拡大についてであります。本市では,乳児の健康保持を図る観点から,従来0歳児のみを対象として医療費の助成制度を設けておりましたが,少子化が進展する中で対象年齢の引き上げ等が強く要望されていたものであります。 こうした中で,岡山県の実施している乳児医療費公費負担補助事業の対象が,平成9年7月から新たに所得制限を付した上で3歳未満の児童にまで拡大されることに伴い,本市においても,乳幼児が安心して医療を受けられるように,「乳児医療費助成制度」を「乳幼児医療費助成制度」に改めて,0歳児と同様に所得制限を付することなく,自己負担額の10割給付という内容で,1・2歳の幼児にまで対象範囲を拡大してまいりたいと考えております。 また,次代を担う子供たちの健全育成を図るために,児童に健全な遊びの環境を整備して,その健康を増進し,又は情操を豊かにすることを目的として,児童館を市内の各所に整備しておりますが,このほど第16番目の施設として「西大寺ふれあい児童館」が開館いたしました。この施設は,地域住民の福祉・保健・生涯学習の拠点施設として昨年8月に開館した西大寺ふれあいセンターの中に設置されており,遊び場や遊ぶ機会の減少した子供たちの健全育成の場として,西大寺ふれあいセンター同様に大勢の方々に利用していただきたいと考えております。 次に,ごみ処理対策に係る取組状況について申し上げます。 ごみ処理対策につきましては,これまでの成果を踏まえながら,平成8年3月に策定した「岡山市一般廃棄物(ごみ)処理基本計画」に基づいて,幅広い観点に立って廃棄物循環型のごみゼロ社会の構築と美しいまちづくりをめざして,取組を強化しているところであります。 こうした中で,ごみの排出量につきましては,ごみ非常事態宣言を発して以来,市民をはじめ関係者のご協力のもとに減量化とリサイクルに努めてきた結果,ごみの総量はわずかながら減少の傾向で推移しておりましたが,昨年あたりから景気の回復とも関連して再び増加の兆しをみせております。 また,本年4月1日から施行された「容器包装リサイクル法」に基づいて,本格的なリサイクル社会の構築をめざして,市民事業者・行政の役割分担のもとに新たなリサイクルシステムがスタートしたところであります。 このため,本市においても,本年4月からペットボトルの回収事業を本格的に実施しているところであり,モデル的に実施してきた西大寺地区の3学区を皮切りとして,福島学区や西学区,御南学区の一部等で既に実施しておりますが,平成12年度までに全市域へ拡大する計画で,今後,順次収集区域を拡大していくほか,回収率をより一層高めていくため,本年7月からはリサイクル推進協力店での拠点回収事業を実施することとしております。 次に,第60回国民体育大会秋季大会の主会場整備に係る取組状況について申し上げます。 当面する県・市間の重要な懸案事項であります国体主会場整備に関する問題につきましては,その後も県知事をはじめ事務担当者間で度重なる協議を行ってまいりましたが,現在のところ双方が納得できる結論を得るまでに至っておりません。 今後とも,一日も早く県・市間の合意が得られ事業の推進が図られるよう,一層の努力をしてまいりたいと考えております。 以上,当面する市政の重要課題に対する取組状況等について申し述べさせていただきました。 岡山城築城400年という記念すべき節目の年である平成9年度は,本市にとりましては,「グリーンライフ岡山の創造」を合言葉に取り組んできた第三次総合計画実施計画の総仕上げの年であり,また21世紀を展望した新しい第四次総合計画の策定,年来の懸案であった総合支所構想の具体化の一歩を踏み出す重要な年度であります。また,財政的にも長期的に厳しい状況が続くと見込まれる中で,新たな視点に立って効率的な行政サービスを展開し,市民福祉の増進を図っていくことが求められております。 このため,地方分権の動向等にも注視しながら,すべての市民が真に豊かさとゆとりを実感できる地域社会の実現をめざして,引き続き全力を傾注してまいりたいと考えております。 市議会をはじめ,市民並びに報道関係の皆様方の一層のご協力とご支援を賜りますようお願い申し上げる次第であります。 続きまして,ただいまご上程になりました各議案についてご説明申し上げます。 まず,甲第137号議案から甲第141号議案までは,平成9年度一般会計及び4特別会計の補正予算についてであります。 今回の補正予算のうち一般会計につきましては,国・県支出金の確定に伴う事業費及び緊急やむを得ない事業費などを中心に所要の措置をしようとするものであります。 その主な内容を申し上げますと,民生関係では,乳児医療費の対象年齢の拡大のため,2億2,600万円,衛生関係では,合併処理浄化槽設置事業の利用者増に対処し,補助基数の増加を図るため,1億3,200万円余,農林水産業関係では,ふるさと特産物育成対策事業補助金2,400万円余など,商工関係では,都心商業地整備事業費1億2,700万円余,土木関係では,表町10・11号線に係る単独交通安全施設整備事業費として7,000万円,学南町1号線に係るふれあい道路整備事業費1億3,000万円,本町柳町線に係るまろうど整備事業費として1億5,800万円余,新保・下中野地区に係る土地区画整理事業費として1億3,700万円,上石井岩井線に係る単独街路事業費として3億1,000万円などを計上し,総額で15億3,800万円余を補正しようとするものであります。 これらを賄う財源といたしましては,市税,国・県支出金等の財源をもって措置しようとするものであります。 次に,特別会計でありますが,下水道費につきましては,国庫補助金の確定等による管きょ及び処理場に係る公共下水道施設整備事業費として400万円,公共用地取得事業費では,決算剰余金の確定等に伴う用地取得費枠の拡大として9億6,600万円余を計上するとともに学童校外事故共済事業費,老人保健医療費につきましても,それぞれ所要の措置を行い,補正総額で25億2,000万円余を計上しようとするものであります。 続きまして,予算案以外の各議案についてご説明申し上げます。 甲第142号議案から甲第147号議案までは,いずれも条例の制定又は一部改正についてであります。 まず,甲第142号議案は,市長の権限に属する事務を総合的に実施する出先機関として新たに設置する総合支所所管区域を定め,本市の均衡ある発展を促進するものであり,甲第143号議案は,岡山市妹尾崎財産区等に基金を設けるものであり,甲第144号議案は,岡山の観光拠点である吉備路に観光客の誘致及び滞留を促進し,並びに地域の活性化に寄与し,観光客に吉備路の歴史,文化,観光等の情報を提供し,地域との交流を図ることを目的とする足守プラザを設置するものであり,甲第145号議案は,岡山県乳児医療費補助金交付要綱の一部改正に伴い,乳児医療費の給付対象者を乳幼児にまで拡大する等のものであり,甲第146号議案は,岡山市立一宮公民館に実技室を設け,及び岡山市立上道公民館に美術工芸室を設けることに伴い,使用料の額を定めるものであり,甲第147号議案は,危険物の規制に関する政令の一部改正により4月1日より手数料が引き上げられたことに伴い,少量危険物タンク等の検査手数料の額を改めるものであります。 次に,甲第148号議案から甲第152号議案までは,いずれも工事請負契約を締結するものであります。 まず,甲第148号議案は,岡山市立御休小学校校舎増築工事について,小倉組と,2億2,260万円で,甲第149号議案は,岡山市立興除公民館新築工事について,林建築工業所と,2億6,175万1,350円で,甲第150号議案は,岡山市都保育園園舎改築工事について,兒島建設と,2億6,722万5,000円で,甲第151号議案は,岡山駅東口地下自転車等駐車場(仮称)新築その他に伴う電気設備工事について,千歳電気工業・備前電業特定建設工事共同企業体と,2億6,145万円で,また,甲第152号議案は,市立高島小学校南棟大規模改造及び耐震補強工事について,月本建設と,2億716万5,000円でそれぞれ工事請負契約を締結するものであります。 次に,甲第153号議案は,岡山市立操明小学校の給食棟等及び岡山市立操明幼稚園の園舎を買い入れるものであり,甲第154号議案は,本市が土地改良事業を施行するに当たり,その計画の概要を定めるものであり,また,甲第155号議案から甲第201号議案までの47議案は,いずれも市道路線認定,廃止又は一部廃止についてであります。 以上をもちまして提案理由の説明を終わらせていただきます。 なにとぞよろしくご審議くださいまして,ご議決を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(花岡薫君) ただいま市長から提案理由の説明がありました。 これに対する質疑は後日お願いいたしますので,御了承を願っておきます。 この際,昨日監査委員に選任されました山田勇議員,山田録二郎議員からごあいさつの申し出があります。 ◆41番(山田録二郎君) 皆さんお疲れのところを甚だ恐縮でございますが,一言ごあいさつを申し上げたいと思います。 先ほどは,皆さん方の御推挙によりまして監査委員を拝命いたしました山田勇議員と山田録二郎でございます。 御案内のように,行政面ではいろいろなことがあちこちで起きておりますが,これらの行政面が正しく執行されているかどうか,財政面から見ましてのいろんなチェックをしていく,そのような仕事に携わるわけでございます。微力ではございますが,今後の岡山市の発展のために一生懸命頑張っていきたいと思いますので,何とぞよろしく今後も御指導,御鞭撻のほどお願いいたしまして,ごあいさつにかえさせていただきます。 どうも失礼いたしました。(拍手)      ───────────── ○議長(花岡薫君) お諮りいたします。 議案検討のため,明6月11日から6月12日までの2日間,本会議を休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。      ───────────── ○議長(花岡薫君) 次の本会議は6月13日午前10時に開きます。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。      午前0時48分散会...