岡山市議会 > 1988-12-16 >
12月16日-09号

  • 核燃料税(/)
ツイート シェア
  1. 岡山市議会 1988-12-16
    12月16日-09号


    取得元: 岡山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-30
    昭和63年12月定例会    昭和63年12月定例岡山市議会    議 事 日 程  第9号       12月16日(金)午前10時開議第1 一般質問第2 決第1号 昭和62年度岡山市一般会計歳入歳出決算について 決第2号 昭和62年度岡山市下水道費特別会計歳入歳出決算について 決第3号 昭和62年度岡山市水洗便所普及費特別会計歳入歳出決算について 決第4号 昭和62年度岡山市中央卸売市場費特別会計歳入歳出決算について 決第5号 昭和62年度岡山市国民健康保険費特別会計歳入歳出決算について 決第6号 昭和62年度岡山市宅地造成分譲事業費特別会計歳入歳出決算について 決第7号 昭和62年度岡山市用品調達費特別会計歳入歳出決算について 決第8号 昭和62年度岡山市西部地区土地区画整理事業保留地処分特別会計歳入歳出決算ついて 決第9号 昭和62年度岡山市農業共済事業費特別会計歳入歳出決算について 決第10号 昭和62年度岡山市地域し尿処理費特別会計歳入歳出決算について 決第11号 昭和62年度岡山市住宅新築資金等貸付事業費特別会計歳入歳出決算について 決第12号 昭和62年度岡山市葬祭事業費特別会計歳入歳出決算について 決第13号 昭和62年度岡山市災害遺児教育年金事業費特別会計歳入歳出決算について 決第14号 昭和62年度岡山市公共用地取得事業費特別会計歳入歳出決算について 決第15号 昭和62年度岡山市財産区費特別会計歳入歳出決算について 決第16号 昭和62年度岡山市学童校外事故共済事業費特別会計歳入歳出決算について 決第17号 昭和62年度岡山市上道墓園費特別会計歳入歳出決算について 決第18号 昭和62年度岡山市休日急患診療所事業費特別会計歳入歳出決算について 決第19号 昭和62年度岡山市老人保健医療費特別会計歳入歳出決算について 決第20号 昭和62年度岡山市駐車場費特別会計歳入歳出決算について 決第21号 昭和62年度岡山市土地区画整理事業清算金特別会計歳入歳出決算について 決第22号 昭和62年岡山市病院事業会計決算について 決第23号 昭和62年度岡山市水道事業会計決算について 決第24号 昭和62年度岡山市工業用水道事業会計決算について    …………………………………会議に付した事件 日程第1 一般質問 日程第2 決第1号~決第24号(報告・表決) 追加日程 甲第260号議案~甲第273号議案(上程・説明・付託)    ──────〇──────出席議員(52人)        1番  片 岡 五百樹君        2番  辻 野 喬 雄君        3番  田 畑 賢 司君        4番  崎 本 敏 子君        5番  楠 木 忠 司君        6番  寺 田 和 子君        7番  土 肥 啓 利君        8番  宮 武   博君        9番  梶 原 昌 一君        10番  貝 原 信三郎君        11番  小 川 晴 雄君        12番  太 田   稔君        13番  有 井 靖 和君        14番  河 合 和 成君        15番  寺 田 明 生君        16番  則 武 伸一郎君        17番  高 津 利 明君        18番  松 山 茂 樹君        19番  守 屋 彰 久君        20番  串 田   務君        21番  川 田 敏 幸君        22番  堀 川   進君        23番  山 田 録二郎君        24番  鈴 木 邦 彦君        25番  宮 川 日 吉君        26番  丹 原 重 彦君        27番  脇 本 一 郎君        28番  亀 井   章君        29番  吉 田 政 司君        30番  景 山 貢 明君        31番  内 田 宏 哉君        32番  福 原 弘 子君        33番  定 政 猛 男君        34番  華 房 美 衛君        35番  垣 下 文 正君        36番  磯 村   博君        37番  田 中 昭 三君        38番  大 橋 英 雄君        39番  伏 見 昇 男君        40番  高 木 悦 夫君        42番  妹 尾 達 道君        43番  小 林   勉君        44番  新 谷 盈 智君        45番  山 田   勇君        46番  苦 水 重 徳君        48番  渡 辺 慎 一君        49番  岡 本 俊 彦君        50番  花 岡   薫君        51番  小 橋 留 男君        52番  浅 野 卓 志君        53番  板 野 和 昭君        54番  片 山   仁君    …………………………………欠席議員(1人-欠員1)        41番  根 石 昌 平君    ─────────────説明のため出席した者   市     長  松 本   一君   助     役  鹿子木   貢君   助     役  八 木   肇君   収  入  役  有 本   正君   市 長 公 室 長  浜 田 一 彦君   総 務 局 長  三 宅   襄君   財 政 局 長  関 場 長 久君   民 生 局 長  木 村 公 男君   衛 生 局 長  江 尻   堅君   経 済 局 長  人 見 文 男君   建 設 局 長  田 中 康 男君   下 水 道 局 長  鏡 原   進君   西大寺支 所 長  浅 野 幸 雄君   参     与  井 堀 晃 郎君   参     与  三 村 俊 隆君   参     与  上ノ土   俊君  水  道  局   総 務 部 長  岡   正 一君  消  防  局   消 防 局 長  懸 谷 忠 弘君  教 育 委 員 会   委  員  長  辻   吉之祐君   教  育  長  奥 山   桂君  選挙管理委員会   委  員  長  小 野 敬 直君   委     員  服 部 忠 文君   事 務 局 長  井 本   勇君  監 査 委 員   委     員  藤   昭 博君  農 業 委 員 会   委     員  奥 山 歳 行君    ─────────────出席した議会事務局職員   局     長  原 田 知 義君   次     長  石 原 重 樹君   次     長  中 川 和 彦君   調 査 課 長  塩 見 山 治君   議 事 課 主 幹  小 坂 夏 彦君   議事課長 補 佐  岡 田 登志男君   記 録 係 長  最 相 初 音君   主     事  佐 藤   武君    午前10時16分開議 ○議長(片山仁君) 皆さん御苦労でございます。これより12月定例市議会第9日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は43名であります。    ───────────── ○議長(片山仁君) 会議録署名議員に楠木君,花岡君のお二人を指名いたします。    ───────────── ○議長(片山仁君) 本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。    ──────〇────── △日程第1 一般質問    ───────────── ○議長(片山仁君) 日程に入ります。 日程第1は一般質問であります。 順序に従いまして高木君。   〔40番高木悦夫君登壇,拍手〕 ◆40番(高木悦夫君) 皆さんおはようございます。 一般質問もきょうが最終日となりました。お疲れのことと思います。 ことしは新空港の開港,瀬戸大橋の開通など本市にとって繁栄,発展の年でございました。来年は市制100周年を迎え,大きな節目となり,21世紀に向けて大きく飛躍しようとしているときに,新陳代謝とはいえ消えていこうとしている悲しい物語から始めさしていただきます。 1,「おかやま特産い草,い製品について」伺います。 私が発言通告書に「おかやま特産い草,い製品について」と書くのを見ていた隣の人が,「高木さんよ,い草やこうもう済んだぜ」と言われました。皆さん岡山弁で「済んだ」という言葉は,終了したという意味でございます。御承知のことと思います。 さて,岡山特産い草,この一言であの特色のあるふるさとのにおいのする畳表,花むしろを思い起こしてくださる岡山市民がきょうこのごろどの程度おられるかと考えながら,まさに風前のともしびとなっているい業界のために質問さしていただきますとともに,救援策を講じていただきたいと思います。 昭和39年ごろまではい草の作付は最盛期で5,500ヘクタール,全国比55.1%。全国生産量の約50%は岡山県で作付していました。まさに日本一であり,すなわち世界一でございました。先日は八木助役にも忘れられてしまいました。しかし,40年6月以降,水島工業地帯の亜硫酸ガスが周辺へ拡大し,そしてだんだんと減り始め,59年,210ヘクタール,60年,186ヘクタール,61年,161ヘクタール,62年,130ヘクタール,全国比1.8%,63年は143ヘクタールと,やっと下降がとまりました。現在では,熊本,大分,福岡,高知各県のい業市場に対する影響力はほとんど残っていないのが実情でございます。過去には課税でも,岡山,倉敷両税務署では,い草作付状況を航空写真を用いて査定し,40年ごろまではい草,い製品関係業界が両税務署の所得のトップを占めておりました。58万岡山市発展に貢献したことは間違いないと思いますが,最近い製品関係の皆様方が,税務署の再調査を受けて苦慮いたしておりますとともに,大きな社会問題になっております。当局は御存じですか,まずお聞きします。 そこでお尋ねしますが,1,業界の現況についてであります。イ.い草作付農家戸数及び作付面積,ロ.い製品の製造戸数,ハ.い製品販売問屋数をお知らせください。 2番目として,不況業種,業界の対応策についてでございます。中小企業信用保険法に基づき不況業種に認定されております。事業所についての対応。倉敷市児島の繊維関係は事業所を条例によって免除されております。ロ.零細企業への課税対策について。ハ.PP製品の対策もあわせてお聞きしたいと思います。 3,い業界の振興対策があれば。 以上お尋ねいたしたいと思います。 なお,瀬戸大橋開通後,い製品関係の観光土産が好評でございます。しかしながら,原料い草はほとんど県外産でつくられておりますのが実情でございます。どうかろうそくの火を消さないように,特産い草岡山を一生懸命守ってくださる方々のために温かい手を差し伸べていただきたいと思います。 ことしはちょうど岡山い業祭が岡山市でございました。私も久しぶりに行ってみましたところ,非常に立派ない草,花むしろができておりました。今活を入れればまだい製品には活況が復活するんではないか,私もささやかでございますけれど考えております。だれが仁徳天皇になってくださるか,私も心待ちに待っております。 次に,スポーツ広場について伺います。 スポーツ振興になくてはならないのが,一番にスポーツ広場かと思います。最近全国レベルの大会で本県の成績は低迷の傾向にありますが,競技スポーツの振興,特に選手強化については特策が必要であろうかと思います。官民一体となった支援体制として,思い切った額の基金とスポーツ広場の確保が必要かと思います。 幸いにも本市は財団法人岡山スポーツ文化振興財団が岡山信用金庫さんの協力をいただいて62年11月発足しました。まことに結構なことでございます。 なお,社会体育施設のうち,スポーツ広場の現況把握と整備の資料とするため,本市のスポーツ広場の調査を市民体育課が委託されて,62年度基本構想が発表されました。その概要について伺います。 1,スポーツ活動の現況について。 2,スポーツ施設の現況について。 イ.利用状況,ロ.類似都市との比較,についてお知らせください。これは野球とソフトボール場のみにお願いしたいと思います。 3,スポーツ広場の整備方針及び計画についてお願いします。 4,スポーツ振興審議会がございますが,63年3月岡山市スポーツ振興上の諸問題の審議をしました。その内容についてお伺いしますとともに,スポーツの振興策を具体的にお示しくだされば。よろしくお願いいたします。 私がなぜきょうスポーツ広場をお話ししたかということは,実は決算委員会でも話をしました。健全育成にいかに役立つかということでございます。 これは山陽町にある山陽町立高陽中学校,そこのソフトボール部を皆さんに御紹介したいと思います。中学校部にはそれぞれの運動部がございます。しかしながら,その運動部についていけない子供たちがどこの学校にも生まれてくると思います。そういうついていけない子供たちを集めて,山本正広先生がもう一度やり直したらどうかと温かい手を差し伸べて,ソフトボール部を結成しました。そして,子供たちは今度こそ皆さんに迷惑かけないように,学校のために自分のために一生懸命頑張るんだと,そう言って,中国大会が鳥取県でありましたけれど,ここで優勝して,そして全国大会の山形県へまで進んでいく。私はこういう温かい目を向けて地域一体となって健全育成すれば,子供たちもすくすく伸びるんではないかと思います。あえてスポーツ広場について御質問さしていただきます。 次に,宇野線の高架化及び複線化について伺います。 宇野線岡山─宇野間は皆さん御承知のように単線でありますが,4月10日の瀬戸大橋の開通で茶屋町から坂出まで瀬戸大橋線ができ,複線化されて,岡山─高松間にマリンライナーが走り,高知,松山へは特急が往復,今やJR西日本のドル箱的存在になっています。この増便への対応とともに,宇野線によって岡山市街地が分断され,市の発展に大きな障害になっているので,今後本市発展飛躍のためには宇野線の高架は絶対に必要であります。 そこで伺います。昭和57年,8年,9年,県の委託を受けて宇野線大元駅付近は連続立体交差の調査が実施されています。高架化をJRは事業主体の岡山県などが積極的に推進するのであれば今後協議を進めていきたいという意向であると聞いておりますが,その真偽のほどを伺います。 先日,二,三日前でございますけれど,坂出市では連続立体の高架化及び複線化の事業が採択されたとの報道を耳にしました。なぜ大元駅付近が残されたのか,事業採択されなかったのか,お尋ねいたします。 なお,本市の宇野線から西の発展は目覚ましく,日に日に変わっていくようで,南北に走る幾筋もの幹線道路が発展に大きな役割をしております。しかし,東西のつながりは宇野線によって分断されておりますが,岡山─茶屋町間が高架化されれば東西が幹線でつながれ,都市計画を進める上で阻害がなくなり,本市の発展に大きくプラスになると思います。県知事がこの高架化,複線化の積極的な早期実現に努力をすると姿勢を見せておりますから,岡山市としても県と同様な対応を見せてもらいたいと思います。 この要望につきましては,56年10月,宇野線の複線化に伴い妹尾地区を高架化にしてください。これは妹尾箕島学区の連合町内会が出しております。それから,11月20日,今度は当時の市長から国鉄宇野線の複線化に伴う高架化について国鉄の方へはや要望書が出ておるはずでございます。 市長の御所信をお伺いいたします。 次に,都市交通機能を十分発揮させ,また地域の発展と住民の生活利便の向上を図るため,宇野線の高架化及び複線化の早期決定を国,県,JRに本市の重点要望事項としておりますが,JR岡山支社瀬戸大橋線の岡山駅ホームと妹尾駅構内の改良工事を中国運輸局に9月30日申請をしました。その結果についてお尋ねします。 その計画では,妹尾駅は単線の瀬戸大橋線のすれ違い駅だが,すれ違い区間を従来の妹尾駅構内400メートルを2,000メートルに拡大し,上下列車が通過しながらすれ違いできるようにし,待ち時間の短縮を図っております。そして,1時間当たりの列車設定本数を現行5本から6本にふやします。当局はどのように対処されましたか伺います。 次に,宇野線高架・複線化に伴う環境問題について,岡山県が昭和53年12月28日制定した環境保全に関する環境影響評価指導要綱に掲げる開発事業に該当していると思われるので,同要綱に基づく環境影響評価の実施,及びその結果に基づく十分な環境保全対策の検討を県,JRに要望すべきではないかと思います。 宇野線の高架はこれで終わらしていただきます。 次に,下水道整備,特に児島湖流域下水道について伺います。 12月7日,我が新政クラブを代表して丹原議員が児島湖流域下水道について質問しましたが,補足して質問さしていただきます。 いよいよ64年3月,待望の供用開始となる岡南地区の皆さんは,心待ちにしておられることと思います。また,新たに10月21日,市西部地域の約586ヘクタールが岡山県から事業認可を受けました。県の事業認可を受けたのは,岡山市の今,西長瀬,平田地区など,及びチボリ公園予定地笹ケ瀬川左岸の山陽本線と県道岡山・児島線に囲まれた地域で,既に米倉・津島線では工事が着工されております。 そこでお伺いいたします。 1,流域下水道第1号幹線管渠の進捗と今後の計画は。 2,流域関連処理笹ケ瀬川右岸幹線妹尾地区の事業はいつごろになるか。 3,その事業費はどのくらいになるか。 4,チボリ公園を市西部地域として施行するため遅延の心配はないか。 5,児島湖の浄化対策として流域の下水路のヘドロの除去をするよう予算拡大し,環境の整備を図っていただきたいと思います。 下水道局の皆さん方は,関係職員の皆さん方の御苦労には敬意を表するとともに,現在オーバーワークになっているのではないかと私たちも心配いたしております。その陣容の強化をさらに図るべきではないかと思いますので,当局の御所信をあわしてお聞きしたいと思います。 なお,本市標準4人世帯について,下水使用料と他の処理施設の経費を比較してみますと,1,下水道使用料1,020円。2,集中合併浄化槽維持管理費を含めまして5,000円ないし6,000円。3,合併処理浄化槽5人槽,これはまだ決まっておりません,12月20日ごろに決定する見込みだそうでございますけれど,約4,900円。4,簡易浄化槽,これも約2,800円。5,し尿くみ取り料,1,300円。水張りで1,600円。以上のように,使用料,維持管理料の価格が格差が非常にありますので,早く流域下水道の整備をお願いいたします。 次に,消防局の整備について伺います。 けさのニュースでも昨夜からけさ5時過ぎに消えたという伊東市の大火がございました。 消防局の整備についてお伺いしたいと思います。 今議会は消防職員の増員についての質問が多く審議されましたが,私も角度を少し変えて質問したいと思います。 まず,常備消防は,組織1,1局,3署,1分署,9出張所で構成され,職員数は基準人員620名に対し422名,69%の充足率,装備は消防車47台,77.6%の充足率,うち救急車9台は100%の充足率でございます。また,非常消防組織1団,12方面隊,83分団で構成されております。団員数は基準人員が2,819名,それに対する実人員が3,694名と136%の充足率でございます。装備は消防ポンプなど243台を保有しております。以上が岡山市消防の現況でございます。 さきの辻野議員から話がありましたように,先日邑久町で救急車が出動中にたまたま消防署の近くで火災が発生しました。職員不足のため消防車が出動できず,遠くから応援してもらって消火したものの,犠牲者を出すという結果になりました。本市も消防機関の行う救急業務のサービスを受けておりますが,62年度中には救急出動が1万件を突破,新記録になりました。そして,63年1月に救急車1台を増車配置して,9台の救急車が活動中でございます。毎日御苦労さまです。これから年末年始に大変なことと思いますが,本市では邑久町のような最悪の事態が二度と起こらないよう,市民のとうとい生命,財産を火災から守っていただきますよう,私たちが安心してまくらを高くして眠れるようによろしくお願いします。 とともに,ことし9台の救急車の出動回数など本市の状況を伺います。 とともに,また最近全国的に消防団員が2万5,000人も不足であることを新聞で知らされました。本市は非常に充足率がよいようでございますけれど,本市の現状もあわせてお伺いします。 特に,消防庁が示す基準消防力に対する充足率の算定方式を示していただきたいと思います。 36年8月消防法の改正によりまして,3年ごとに改定されておりますので,充足率を50年以後60年までお示し願えたらと思います。 以上をもちまして1回目の質問を終わらしていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 高木議員の御質問にお答えさしていただきます。 宇野線の高架・複線化についてでございますが,JR宇野線の岡山─茶屋町間の複線・高架につきましては,県では,鉄道によって分断された都市の一体的発展の阻害解消,瀬戸大橋開通に伴います列車本数の増加への対応,輸送力強化のため従来にも増して複線・高架の必要性が高まったことから,関係方面に強く要望していくとの方針を打ち出されております。市といたしましても,都市交通機能の向上,市街地の発展と住民生活利便の向上を図るために,重点要望事項といたしまして,かねてから要望いたしておるわけでありますが,この複線・高架化が早期に決定されるように県とともども国,JR等関係機関に要望していきたいと考えておりますので,御理解をいただきたいと存じます。 その他につきましては担当からお答えします。 ◎財政局長(関場長久君) い草,い製品につきましての御質問のうち2点につきましてお答え申し上げます。 まず,事業所についてでございますが,事業所につきましては,事業が好不況に関係なく外形標準でとらえて課税するものでございます。い業にかかります事業所につきましては,56年にそのの減免につきまして業界からの要望を受けまして,議会に要望がなされたわけでございます。これを受けまして国に対しましてもこの趣旨の要望を行ったわけでございます。 国におきましては,このことにつきまして検討がされました結果,一定の減額基準が示されまして,岡山市におきましてもい業製品につきましては,伝統的な,また地域独自の特産品として市場を広く海外にも求めるという性格もございますので,57年の4月からい製品業者の保管倉庫の資産割の2分の1の減額措置を行っているところでございます。 なお,御指摘のように不況化傾向の中で,特に零細な方々に対しましては,個別の事情をお聞きしまして,納税相談の中で分割納付等の方法等につきましても対応を行っているところでございます。 それから,零細企業への課税対策ということでのお話でございますが,課税のもととなります確定申告相談に当たりましては,国,県,市の3協力によって行われているわけでございます。課税当局としましては,実態の把握に努めるとともに,公平,公正な課税の原則をもとに適正な課税を心がけているところでございます。納税者におきましても適正な申告をしていただくためには,その収支を明らかにしていただくことが必要でございまして,帳簿の記帳の推進に協力していただくようお願いしているところでございます。課税につきましては,納税者の立場を十分理解するように努めまして,地域の実情も把握しまして,国,県,市の3協力によります国税当局との協議の場におきまして理解がなされるようお願いしてまいりたいと,このように考えております。 以上でございます。 ◎経済局長(人見文男君) い草,い製品についてのお尋ねのうち,まずい草の作付農家数,それから面積,い製品の製造戸数,それから問屋数などについてのお尋ねでございますが,御指摘のようにこれらの作付農家戸数とも減少いたしておるのが現状でございますが,岡山市におけます最近の状況を見ますと,い草作付戸数が昭和60年の274戸から62年には207戸に,また作付面積は昭和60年の70ヘクタールから62年は53ヘクタールとそれぞれ減少いたしております。 次に,い製品の製造戸数でございますが,昭和60年には121戸であったものが,62年には109戸に,また,い製品の販売問屋数につきましても,昭和60年の35戸から62年には33戸となっておりまして,いずれも漸減いたしておるのが現状でございます。 次に,PPの製品対策並びにい業界の振興対策についてのお尋ねでございますが,畳表,上敷き,これらのい製品の製造につきましては,家内工業的な零細な企業が主体でございます。また,後継者難という問題もありまして,加えて中国,台湾からの花えんの輸入など厳しい環境の中で岡山県のい製品共同販売組合連合会,岡山県の農業試験場,経済連などが一体となって,品質,加工技術の向上,また新製品の開発などに取り組まれて需要の開拓に努めておると聞いておるところでございますけれども,さきの瀬戸大橋の架橋経済効果の調査の中でもあらわれておりますように,い草製品の土産物が人気を呼んでおるという現状もございます。こういったことから,新しいその販路も含めまして,本市といたしましても業界の動向を見ながら振興策について関係機関と協議してまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ◎建設局長(田中康男君) 宇野線高架関係について2点お答えいたします。 まず,大元駅付近の連続立体事業の件ですが,JR宇野線大元駅付近連続立体交差事業につきましては,御質問のとおり昭和57年から59年度にかけまして事業調査を行い,土地利用,交通体系,都市活動等に大きなメリットがあるとの調査結果が出されております。市といたしましても,これの事業推進については重点施策として位置づけ,最重点要望事項として国,県に強く要望するとともに,現在県,市,JRで事業化に向けての問題点の整理等協議,研究を重ねており,今後ともこれの早期事業化について要望してまいりたいと考えます。 次に,環境影響評価の件でございますが,鉄道の複線・高架に伴う環境保全対策につきましては,御指摘のとおり環境保全に関する環境影響評価指導要綱による対象事業として必要な措置を講ずるようになっております。昭和57年から59年度に実施した大元駅付近連続立体交差事業調査においても,同指導要綱により騒音,振動,日照阻害,電波受信障害等の概略調査を行っております。今後岡山─茶屋町間の複線・高架化が決定され事業調査が実施される中で,御指摘の環境保全対策についても県,JRともども対応してまいりたいと思いますので,御理解のほどお願いいたします。 以上でございます。 ◎下水道局長(鏡原進君) 下水道整備に関連いたしまして数点のお尋ねをいただいたわけでございますが,まず流域下水道1号幹線管渠の進捗と今後の計画はというお尋ねでございますが,岡山県が施行しております流域下水道第1号幹線につきましては,岡山市都地内の笹ケ瀬川左岸処理分区の接続点から浄化センターまでの約6キロメーターの区間につきまして,これは施行を完了いたしておるところでございますけれども,御承知のとおりこの下水道は昭和64年春供用開始の予定となっておるわけでございます。 お尋ねの都接続点より上流部につきましては,昭和63年度において延長約1.9キロメートルの区間の埋設を完了いたしております。さらに,倉敷市の接続点までの約3.5キロメートルにつきましては,昭和65年度末を目標の工期といたしまして,現在施行中であると聞いておるところでございます。 次に,妹尾地区はいつごろ着手できるか,かようなお尋ねでございます。 本市といたしましては,現在第6次下水道整備5カ年計画の総事業費を522億円といたしまして,本年度時点ではおおむね計画どおり事業は進捗しているものと考えておるわけでございます。妹尾地区及び笹ケ瀬川右岸処理分区の整備につきましては,流域下水道第1号幹線管渠の進捗を見ながら,建設省,県,関係機関と協議をした上で,今後第7次5カ年計画を策定する段階におきまして検討を進めさしていただきたい,このように考えておるところでございます。 次に,事業費についてのお尋ねがございましたが,流域第1号幹線接続点から妹尾市街地までの幹線管渠は,延長にいたしまして約5キロメートルと考えられますが,これに要する概算事業費はおよそ40億円程度ではないかと,このように想定をしているところでございます。 次のお尋ねは,チボリ公園を市西部地域として施行するために笹ケ瀬川右岸側が下水道工事が遅延するのではないかと,こういう御心配でございます。 チボリ公園予定地を含む岡山市西部地域の公共下水道の整備につきましては,既に策定済みでありますところの第6次5カ年計画の整備計画に沿いまして,順次計画的に現在建設を進めているところでございます。したがいまして,このことによりまして今後の他の地域への整備のおくれを生じるというようなことはないというふうに考えております。御理解をいただきたいと思います。 次のお尋ねは,児島湖の浄化対策といたしまして,下水路等の水路のヘドロの除去をしてはどうかということでございます。 児島湖流域にかかわる都市下水路を私どもが担当しておりますけれども,これのヘドロを除去することは,御意見のとおり児島湖そのものの汚濁の防止の一環ともなりますし,さらにはまた地域内の用排水路の通水もよくなるいうふうに考えております。あわせまして,また別の面では岸辺の美化にもつながることなどがあろうかと思うわけでございまして,今後も貴重な御意見と受けとめまして浚渫等極力対応して地域の環境整備に努めてまいりたいと考えております。 次に,下水道使用料と浄化槽の関係の比較を述べられて,下水道整備の促進をというお話でございますが,御指摘がございましたように,下水道の未整備地区と整備済み地区とでは,考え方によりましては,プラスの場合あるいはマイナスの場合,それぞれ差異が考えられないこともありませんけれども,いずれにいたしましても,私どもといたしましては今後とも公共下水道事業の整備推進に努めまして,生活環境の改善と公共用水域の改善を図るべく御期待に沿っていきたい,こういうように思うわけでございます。 それから,職員の執行体制についてお尋ねがあったわけでございますけれども,以前からお答えを申し上げておりますように,事業の進捗につきましては職員一同懸命に努力をしておるわけでございますが,今後,機構組織の改善を図るなどすると同時に,また事務事業の内容につきましても,その省力化等の改善をいたしながら,一層努力して事業の推進に努めていきたいと,このように思いますので,今後ともよろしく御理解と御協力をお願いする次第でございます。 以上でございます。 ◎参与(井堀晃郎君) 宇野線の高架・複線化のうち,妹尾駅の構内改良工事につきましてお答えをさしていただきます。 宇野線の妹尾駅の構内改良工事につきましては,御質問にもございましたように,茶屋町─四国間の複線化に対しまして,岡山─茶屋町間が単線でございます。そのために各駅におきまして2分から5分程度の待ち時間があり,利用者に大変不便をかけているとこでございます。このようなことから,64年の夏の供用開始を目的に現在構内改良をJRにおいて実施をいたしております。 この工事を実施するに当たりましては,岡山市といたしましては踏切等の改良工事におきまして市事業との整合性を持って工事を進めるように協議をいたしておるとこでございます。よろしくお願い申し上げます。 ◎消防局長(懸谷忠弘君) 消防局の整備についてのお尋ねにお答え申し上げます。 まず,救急車と併設をしている出張所の同時出動についてでございますが,邑久郡牛窓町の悲しい事態に関連しての御質問でございますが,岡山市の出動体制につきましては,消防車と救急車の配置をいたしております出張所が,妹尾,御野,竜操,吉備津,津高の5カ所にございます。 ちなみに昨年の出動状況でございますけれども,年間1万462件,その内訳といたしまして,南署管内が2,561件,北署管内が2,225件,西大寺支所管内が924件でございまして,先ほど申し上げました救急車と消防車を配置いたしております該当出張所を申し上げますと,妹尾出張所が716回,御野出張所が874回,竜操出張所1,042回,吉備津出張所が729回,津高出張所は本年の1月8日に開設いたしております。 過去にはこれらの出張所では消防車との同時出動ができない出張所もございましたが,人員配置の見直し等によりまして,現在では消防車と救急車のいずれが先行いたしましても出動可能となってございます。 次に,消防団員の減少についてのお尋ねでございますが,消防団員の減少については,本市の場合,定員3,925人に対しまして,本年12月1日現在3,694人の実数でございます。全国的また県下的にも御指摘のとおりの減少傾向がありますが,幸い本市の場合は横ばいあるいはわずかな減少状況にあります。 次に,消防庁の示す消防力の基準については3年ごとに見直しが行われ,その算出方法が示されるわけでございますが,過去において大幅に改正されたのは56年と59年でございます。 現在使われている基準は,昭和59年に大幅改正されたものを基礎といたしております。 その内容は,従来一律に基準が出されていたものが,余りにも実態にそぐわない高い数値が出ていたために,実態に近づけること,地域の実情を加味した基準ということから,現有車両に対する人員の基準が設けられました。2本立ての基準ということで紛らわしい面がありますが,岡山市といたしましては現有車両に対する人員の基準を主体に用いているところでございます。 消防団員数を消防力の基準から見ますと2,730人となり,実員による充足率は135.3%となっており,非常にありがたいことだと思っておるわけでございます。 基準上の団員の変動についてお尋ねでございますが,先ほども申し上げましたように,56年改正時に団員数に大幅な変動を来しております。これは基準の中で市街地,密集地のとり方,あるいは自然災害要員,本部要員等を認めないということから,大幅な変動があったわけでございます。59年の基準のときこれらをさらに見直し現在の数値となっております。 50年から62年までの過去の基準人員でございますが,50年が基準人員が2,788人で,定数が3,925人でございます。したがいまして140.8%,53年が2,819人の基準人員に対し3,925人,139.2%,56年が1,464人の基準に対しまして3,925人,268.0%,59年が2,836人の基準人員に対し3,739人,131.8%,62年が2,730人基準で3,720人の定数,したがいまして136%となっており,56年と59年に大きく変化を見ております。 以上でございます。 ◎教育長(奥山桂君) まず,スポーツ広場についての一連のお尋ねにお答えを申し上げます。 スポーツ活動の現況につきましては,基本構想の中で若い年代層にはテニス,野球などの競技スポーツに人気がありまして,高齢者にはゲートボールなどの軽スポーツ,ジョギング,散策などに関心が集まっているとされております。 利用状況でございますが,ふだんから何らかの運動をしている人は56.3%であります。公立のスポーツ施設や開放している学校施設を利用している人は,年間延べ約220万人となっております。さらに,家庭,地域あるいは職場などの利用を加えますと,年間延べ約3,400万人になると推定をしております。 類似都市との比較につきましては,例えばスポーツ広場についてみますと,1万平方メートル程度のものを対照しているものでありまして,これは類似都市の約2分の1ということになっております。しかし,報告書の中ではスポーツ広場の規模を少なくともソフトボールができる程度のものを目標とすることが提案されておりますので,これを基準に市内の実情を見ますと,この程度の広さのスポーツのできる広場は,今のところ目標の50カ所以上あるという状況でございます。 スポーツ広場の整備方針等につきましては,さきに丹原議員の代表質問で御答弁申し上げましたように,利用できる用地の有無を踏まえまして,全市,市全体のバランスなどをよく考慮しながら,この確保に努力をしてまいりたいと考えております。 次は,スポーツ振興策についてのお尋ねでございますが,御案内のように,高齢化社会の時代,また余暇時代というふうな大きな時代の流れのもとで,生涯スポーツへの要望が非常に高まっております。そういう意味からスポーツは次第に広まっていくというふうに考えておりますが,そういう中で私どもとしましては,社会体育の分野では,各種のスポーツ団体,スポーツ少年団とか体協とかたくさんの団体がございますが,こういう団体の活動の活性化,またそのための市民体育大会とか総合体育大会などの大会の推進,また地域スポーツの振興のための各種の講習会とか,また研修会,指導者の養成にも努めてまいらなければならないと思っております。また,学校体育でも生涯スポーツの視点に立った学校体育の充実ということに力を入れてまいりますが,中学校の部活動の推進とか,小学校でも記録会の開催とかいうようなことで,スポーツの振興に努めてまいりたいと考えております。 最後は,スポーツ振興審議会の審議内容についてのお尋ねでございますが,昨年度は審議会を9月と3月と2回開催しておりまして,その主な内容はスポーツ関係行事の報告,学校開放の状況の説明,64年度予定の全国中学校選抜体育大会の概況の報告,さらには生涯スポーツへの動向,競技指向の反省と個性尊重の体育のあり方などについて意見が交わされておるような状況でございます。 以上でございます。   〔40番高木悦夫君登壇〕 ◆40番(高木悦夫君) 御答弁ありがとうございました。再質問をさしていただきます。 まず1番に,財政局長へこれはお願いしたいんですけれど,57年の4月にい製品業界から陳情いたしまして事業所の資産割を2分の1にしていただきました。ありがとうございました。 そのときにPP製品の対策については一応取り外されました。なぜPP製品が取り外されたのか,私は真意を疑うのでございます。 初めに話をしましたように,倉敷市の児島,この縫製業につきましては,倉敷の条例によりまして事業所を免除いたしております。縫製業も一時はどん底な業界でございましたけれど,あの皆さん御承知のようにジーンズが,画期的なジーンズができました。今はまた往年の繊維王国児島に,倉敷になっております。このジーンズの今の繊維も恐らくポリプロピレン,ポリエチレンのこれを原料にした,俗に言うPPを原料にした縫製業ではないかと思います。そういうPP関係の倉敷市が市を挙げて条例で対応して温かい目で見てあげる。それが花むしろに使うPP,これはい草関係から除外をする。私は非常に心外でございます。本市におりましてもやはり市町村の交付をもらっております。過去数100年も続いたい草,い製品,40年から下降いたしておりますけれど,やはりそういう交付のように,そういうい業界にも温かい目を向けていただきたいと思うのでございますけれど,いま一度ひとつ仁徳天皇になった気持ちで,煙がたくさん出るようにひとつ温かい御答弁をお願いしたいと思います。 それから,スポーツ広場でございますけれど,類似都市に比べて2分の1,半分しかない。私たち岡山県民にとりましては,教育県と言って私たちは自負しておりましたけれど,この話を聞いてがっくりしたような状況でございます。高校野球にいたしましても,やはり地元から岡山県から高校野球行って立派な成績をしてくれれば,私たちも本当に応援する価値があります。最近はその高校野球にもなかなか出ない。たまに出てもすぐ負けて帰る。答弁にもありましたように,全国大会が軒並みに,47都道府県あって,40位前後と,これは山陽新聞に書いておりましたけれど。どうかこれは教育委員会だけではなしに,やはり市全体を挙げてスポーツ広場の拡充にひとつ整備してほしいと思います。 これはジョークの話でございますけれど,旅行に行って,私たちが岡山から来ておる,そのホテルの伸居さんに後楽園を知ってるか,話をすると,お客さん何を言うんで,後楽園は野球するところだ,今は東京ドームになりまして。やっと後楽園も日の目を見たんではないかと思いますけれど。日本の3大公園の1つの後楽園が,ホテルの仲居さんから見た感じでは,野球場しか見えない。いかに野球が日本全国へPRする力が大きいかなあ,私は感じました。 それから,宇野線の高架につきましては,市長から前向きの御答弁をいただきましたけれど,私はちょっと企画,ちょっとひとつ納得いかないのが,駅の構内といったらどこからどこまでですか。これをひとつはっきりしてもらいたいと思うんです。 私は,従来妹尾駅の構内といえば400メートル,これが構内と思っておりましたところ,ここで,今までは単線でよい,国鉄総裁は瀬戸大橋が開通するまでは単線でよいと言っておったのが,橋をかけるとJRが非常に好評だ,急に複線を,ということで,どうして複線になるんかと聞けば,2,000メートル,1,600メートル延びた,そこまでが妹尾駅の構内だ,構内だから工事をやるんだ。そういう,私たちは一生懸命に本市を挙げて国,県,JRに,私もことしも去年も国会議員へ陳情書を持って陳情に行きました。それのに,ただJRが好評,瀬戸大橋線が好評だからといって,高架を無視して複線化にするのは,一方的ではないかと思うのでございます。JRの姿勢をただしていただきたいと思います。特に構内の問題についてお聞きしたいと思います。 それから,児島湖の浄化対策でございます。 これはちょうど私の前に大橋議員が質問されまして,その質問のさなかに私も小さいころのことを思い出しておりました。児島湾の時期でございます。小さいといってももう30年ほど前のことです。あそこでもカキの養殖をしておりました。チンダイガイも当時日本一だったと思います。ウナギもできる,それから非常に淡水魚ができて,妹尾の町は漁師町でございました。僕も学校行ってませんけれど,児島湾に堤防するんですから,そこへどんどん流し込むんですから,児島湖が汚れるのは当たり前です。やはり流域下水道を整備してヘドロを流さないようにして,昔のような淡水魚がどんどん復活すれば,また観光地としても伸びていくのではないかと思っております。 それから次に,下水道の問題でございます,使用料の問題でございますけれど,私も54年に出してもらった当時,ちょうど八木助役は衛生局の関係でございました。厚生委員会の中で,人間一人が食べて,そして下へ出すのも同じだ,し尿の料金を人頭割にしょうと言って一生懸命頑張って,現在の基本料金300円,1人が250円という金額が生まれてきました。同じように,下水道の使用料がこのように格差があるんでは,やはり合併町村の団地の私たち集会へ行ってみて,月に5,000円から6,000円も出すようでは,下水道使用料が1,020円で済む,5倍ないし6倍,一口には言えないにしても格差が甚だしいんではないか,早く何か対応策を立てればと思っております。これは難しい問題ですから答弁はよろしいです。 それから,消防でございますけれど,本当に消防団員の方も我を忘れてボランティア精神を発揮して郷土を守ってくださる,どうか消防団員の皆様方には私も敬意を表するとともに,当局もどうか最善を尽くしていただくように今後ともよろしくお願いいたします。 以上で2回目の質問──もう1件消防局。今はっきりした一本化に絞ると言っておりましたあの充足率,この表を見ても56年だけが1,464人といって,268%,あとの充足率は62年が136,59年が131.8,53年が139.2,昭和50年が240.8ということになっておりますのでね,この辺をひとつ記録に残る問題ですから,ひとつ早く訂正をして,今後ともどうか一本化に絞ってもらいたいと思います。 御清聴ありがとうございました。 ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。 ◎財政局長(関場長久君) い業製品,い製品に対する課税の問題での再質問でございますが,倉敷におきましては,繊維業にかかる事業所,これにつきましては行っておりますが,い業にかかる事業所の減免は岡山市と同様でございます。それ繊維業と同じようなというお話はございましたけれども,というのは全国どこへ行きましてもできるだけ画一的なというのが望ましいわけで,そういう中でのの趣旨からして,この事業所が外形標準的に課税されるというものの趣旨を踏まえて,国の方からその減免につきましては,限定列挙されて内簡としてなされてる。それを受けまして市は条例化してるわけでございます。そういうの仕組みからしますと,やはり心情的なものだけで安易に減免という措置をとるべきではないんじゃないかという制度的なものを考えますると,非常に難しいものと思っております。 以上でございます。 ◎参与(井堀晃郎君) 駅の妹尾駅の改良工事に関連して,駅のその構内の定義という,どこからどこまでという大変専門的な難しい御質問でございますけど,私も詳しくは存じておりませんけども,列車の停車,進行をスムーズにいたしますために場内信号機また交差するためのポイントがございますが,この間を構内ということで鉄道事業法で定められておるようでございます。また,その設置につきましては運輸局の認可が必要であると,このように聞いておりますけど,さらにそれ以上詳細なことはちょっと承知いたしておりません。また,勉強してみたいと思います。
    ◎消防局長(懸谷忠弘君) 基準につきましては先ほど申し上げたとおりでございますが,本市といたしましては現有車両に対するということで一本化してまいりたいと,このように思います。 それから,消防団員につきましては,日夜ボランティア精神で御尽力いただいておることに対し敬意を表しておりますが,その活性化が今問題になっておりますので,団の幹部とよく協議をしながら今後努めてまいりたいと,このように思います。 よろしくお願いします。 ◎教育長(奥山桂君) スポーツ広場の整備につきましての再度のお尋ねでございますが,この点につきましては,これまでも関係部局等の御協力をいただきながら整備を進めてきておるところでございますが,御趣旨を踏まえましてさらに努力をしてまいりたいと考えますので,よろしくお願いいたします。 ○議長(片山仁君) 次は順序に従いまして田畑君。   〔3番田畑賢司君登壇,拍手〕 ◆3番(田畑賢司君) 通告に従いまして5点について質問いたします。 質問に先立ちまして,今12月定例市議会におきましての特徴点,つまり代表質疑などでの共通点について触れてみたいと思います。といいますのも,私の質問の中で特に質問の第1及び第2に関連をしているからでありまして,また市長さんの政治理念やまちづくりの理念にかかわって質問の前提となる問題だからであります。 さて,共通点は2つありましたが,一つは,市長は2期目になって市民の声を聞くことが少なくなった。また,草の根主義が失われてきた。身近な生活環境整備重点からいつの間にか大型プロジェクト優先になっているではないか。こういう指摘でありますが,市長の政治姿勢が2期目になって市民本位でない,こういう方向に変わった。こういう御指摘があったわけであります。 いま一つは,架橋効果は特定の企業と後楽園だけ,全市的でなく一部の効果,こういう観光対策のおくれ。言いかえすとまちづくりについてのおくれを指摘をしているわけであります。 これらの指摘は共通してその根底にある市民本位を貫くという市長の理念が不在であるということを証明しているのではないでしょうか。 今,岡山市内を見渡してみましも大変街の顔が変わっていっております。八百屋,魚屋,肉屋さんなど街角の小売店が大変少なくなってきました。都心に居住者がめっきり少なくなってまいりました。そういうことから,地方の自治体の投資効率も大変悪くなっているのは当然であります。 事業所統計で見ましても,昭和57年と60年と比べてみますと,小売業は3年間で462店減っているんです。で,この3年間の統計で462軒も減っているということは,毎年毎年新規開業者があるわけですから,合計をすれば1,000店ぐらいが毎年倒産や転廃業になっている,こういう状況なわけです。こういう中で,店舗数も販売額も伸びているというのは百貨店だけなんです。小売業とその従業者が失業,半失業に追い込まれ,地域経済が崩壊をし,人の気持ちはすさみ,生活保護がふえ,市の滞納がふえ,就学援助も申し込みがふえるということになっているのではないでしょうか。市の滞納者が中小企業が大半,こういうふうに財政局長御答弁なさいましたが,このことを市の分野から証明しているわけであります。 近所の小売店がなくなれば,きょうはあそこのおばあちゃんの顔が見えないがどうかしたんだろうかな,こういう御心配をしてのぞいてみよう,こういうふうに心配をしてくださる,またこういう地域を支えていらっしゃる,急速に進む高齢化社会を支えていらっしゃる,こういう地域の社会が崩壊をしてまいります。このことはまた地域の教育力を失わせ,犯罪や放火などの事件の増加をもたらす結果になってくるわけであります。 駅南開発やチボリなどに莫大な投資をしてお化粧してみても,これはまちづくりの全体から見ればだめだというふうに思います。その証拠に鳴り物入りでその波及効果の大きさを期待をさせた1兆1,000億円の超ビッグプロジェクト瀬戸大橋の本市への波及効果は,ホテル,旅館,JR,バス,駅前と後楽園内の直売店での土産物販売,顕著な効果がありましたが,市内観光は横ばいであります。吉備路観光は昨年が大幅にダウンをしておりますけれども,それよりもさらにダウンをしていると,こういう状況であります。 さて,そうなりますと商店街ではどうなのか。商店街では一番街で半数の方々が影響があったということでありますけれども,この一番街を除く大半の商店には影響がなかったという結果でありました。しかも,10店に1店,1割でありますけれども,客数,売り上げの減少となり,倒産,転廃業の危機に直面をしているわけであります。 この現実に対しての市長の御認識は,待望の瀬戸大橋が完成し,本市は将来に向かって大きく飛躍し,街には活気が満ちている,との御答弁でありましたが,このギャップが,この市長の御認識が問題なわけであります。そういう視点を変えるべきではないかというふうに今回の代表質疑等で皆さんが御指摘になっていらっしゃる,こういうふうに思うわけであります。 さて,本来都市によい公共施設を効果的,積極的につくっていくことは,今そこで生活をし,そして働いている市民のためのものでありますし,また決して大企業の乱開発を許したり,あるいはまた大手資本の野放しの進出を許したりすることじゃないというふうに思うわけです。 そこで,私は以上の諸点を踏まえまして質問に移りたいと思います。 まず質問の第1は,架橋効果調査結果を踏まえて3項質問をいたします。 その1,報告書では,瀬戸大橋関連コース以外の市内観光,先ほども申し上げましたが前年並みでありまして,吉備路観光コースは昨年よりも落ち込んでいるという状況でありますが,御答弁ではサインボードと観光を進める,この会,ここに依存をすると,こういう姿勢でありますが,これではどうにもならない。こういうふうに思うわけであります。 さて,この対策について一体どうしようとしているのか,事業内容,額及びその実施時期など具体的にお聞かせをいただきたいと思います。 さて,岡山発祥の地は石山周辺文化ゾーン,この一帯でありまして,天正元年に宇喜多直家が──1573年でありますけれども──沼の亀山城から岡山に移って天神山あたりにあったものを今の本城を東に移したと,こういうふうに言われておりますが,この一帯が岡山市発祥の地でありまして,ここの整備が大変必要であります。 以前から提案をいたしておりますが,ア.出石町一帯の老朽家屋の保存助成事業。 大変いい家屋がたくさん残っております。これをやはしきちっと残していく。こういうことが大事だと思いますし,こういう点で町並みの景観整備をすることをお願いをしたいと思います。 イ.小さな博物館,モデルショップ事業など東京墨田区の3Mキャンペーン事業を取り入れて,歩いて楽しい新しい発見のあるまちづくりをこの地から始めて,全市的に展開をしていただきたいわけであります。市長,これであります。 墨田区では家庭や工場の一部,車庫や倉庫などいろんなところを使っておりまして,どこでもだれでも個人が収蔵してるもの,あるいはまた御商売にかかわっているもの,そういうものを含めて,ガラスでもおもちゃでも工具でも何でも博物館としての価値があるものについては展示をしていただいて,そしてそれに助成をしている。大変楽しい。墨田区ではこの小さな博物館めぐりをされる方さえ出てきているという状況でありますけれども。 また,こういうまちづくりの中で,私も写真屋さんなど行ってみましたけれども,両国の近くの写真屋さんでは,歴代横綱の土俵入りやいろいろ撮ってるわけですね。それを自分のところの車庫にやって土曜日と日曜日と開放してると。で,普通夜とか平日は車庫で使ってると。こういうことですけれども,行ってみて,小さなもんですけど,大変いいものがかかってるし,大変楽しい。こういうことであります。 ウ.経済局長は出石町に検討中の県の観光バス駐車場に期待すると,こういう消極的な御答弁に聞こえましたけれども,私はこれではだめでありまして。この付近一帯の官庁や民間やたくさんございますけれども,例えば中四国農政局もありましょうし,税務署もありましょうし,いろんな官公庁もございます,また民間企業もございますけれども,こういう方々の御協力と御理解を得て郷土の土産物,あるいはまた郷土の物産,郷土料理,こういうものが求められる物産館と駐車場が一体になったやっぱり観光バスバース──観光バスの駐車場,そういうものをやっぱり確保することがこの地に必要だというふうに思うわけであります。御所見をお聞かせいただきたいと思います。 その3,トイレはどのようになっているのでしょうか。 つまり,その町の評価が決まる大きな原因としての公衆便所の新設と改善について,昨年とことしに分けてそれぞれ件数と金額及びその主な場所と内容,そしてあわせて常時お使いいただくための清掃についてはどのような工夫と態勢がとられているのか,お示しいただきたいと思います。 さて質問の第2は,中小企業の振興についてであります。 新行革審の流通規制緩和問題について,宮武議員が新和クラブ代表質疑で大企業有利を防ぎなさい,国に対して中小企業を保護する立場から意見を言いなさいと,こういうふうに求めたわけでありますが,これに対して経済局長は,アメリカの圧力があった,法案は先送りして今後検討される,国への要望は県及び関係機関の動向を見きわめたい,などの答弁でありました。そして,この中で商調協での特別委員としての審議意見は公式の席では発言をしていないことを表明したわけであります。私は岡山市内での大型店の異常出店ラッシュの原因の2つの中の1つはこの岡山市の姿勢にあることを痛感したわけであります。いま1つの原因は商工会議所会頭であるこの方,この方みずからが出店競争のチャンピオンであるからであります。これでは商調協が役に立たないということにもなるんではないでしょうか。 まず,新行革審答申の認識論でありますけれども,重大なのは大店法をすぐ改正はしないが行政指導による運用の見直しによって事実上改正をしたと同じ状態をつくろうとしているわけであります。そしてまた,酒,たばこ,米を大型店や大資本系列店で取り扱いをさせようというわけであります。 さて,そういう状況の中で私がお伺いをしたいその1は,店舖面積1,500平方メートル以上の第1種大規模小売店舗33店の店舗面積1平方メートル当たりの人口が驚くことなかれこの岡山市では2.67人という状況であります。5人を割ればもう過密というふうに言われているわけでございますけれども,超過密という状況に岡山市の大型店出店はなっている。その上,天満屋,マルナカ,西武セゾングループのファミリーマート,ダイエー系列店のローソン,ウオッチマン等々出店計画がメジロ押しで並んでおりますけれども,そのそれぞれの計画内容とその出店を規制するための本市の取り組んできたことについて,どこで何をどのようにしてこられたのかお示しいただきたいと思います。 その2,経済局長は宮武議員に対して大型店対策としての指導要綱で臨み,中小企業の経営を守るためにメニュー事業,補助事業,融資制度で必要な援助をすると答弁されましたが,実効を上げた上での御答弁でしょうか,お伺いをいたしたいと思います。具体例をお示しください。 統計では先ほど言いましたように商店数が減っております。融資では,保証融資を見てください。55年からの実績は下がりっ放しです。そして,とうとうこの55年当時の57%にまで融資実績が落ちてるんです。これで実効を上げたというふうに言えるでしょうか。言えないと思います。中小業者の望む融資条件というのは長期,低利,簡素が必要なんであります。保証融資と体質強化資金,この貸付限度枠を引き上げるべきだと思いますが,御所見をお聞かせください。 その3,新聞報道によれば,千日前に木下興産と株式会社日隈が新福場外馬券場との併設計画を立てているそうでありますが,地元ではそんな計画は困る,反対だ,こういうふうに言われる方もたくさんいらっしゃいます。また,賛成だと,こういうふうにおっしゃる方の御意見も聞いてまいりましたが。再開発をしようと思っても援助も知恵もない。で,商店街としては寂れる一方だし,何か人の集まる公共施設をとお願いしてもしてくれそうな返事も気配もない。これで上之町に音楽ホールができたらこっちはもうどうにもならないと。だから,仕方がなく賛成と言ったんだ,本音じゃないんだと。こういうお話でありました。心から賛成していない,こういうことでございましたけれども。この千日前商店街の振興策を立て,市営住宅や,あるいはまた体育館,こういう公共施設を配置をして,場外馬券場の併設計画を中止してもらうべきだと思いますが,御所見をお聞かせいただきたいと思います。 また,計画概要についてお示しをいただきたいと思います。 その4,架橋効果ゼロの清輝橋,医大前商店街について,何が問題でそうなっているのか。どうすれば振興できるのか。近代化だけの視点ではもちろん絵にかいたもちになってしまいますから,現実的でしかも市が本気でやろうと思えばやれる展望のある振興策をそれぞれについてお聞かせいただきたいと思います。 医大前商店街で言えば,これは磯村議員も提唱していらっしゃいますけれども,この市営鹿田駐車場の,この商店街の利用客が駐車料金を割引利用できるようにする。こういうことなどはやろうと思えばやれるし,市の費用負担も伴わないものでありますから,ぜひともやっていただきたいと思うわけでございますが,御所見をお聞かせください。 さて質問の第3は,いわゆる心づけの問題についてであります。 昭和62年度の火葬場使用状況が大人が4,222,小人が57,死産児・汚物600,動物1,175で,合計6,054となっています。このうち東山斎場が87%を占めています。このことは後どういうことを言おうとしているかおわかりいただけるかと思います。 さて,一般会計決算審査特別委員会でもこの問題が指摘をされ,廃止に向け努力をしたいとの答弁をされたと聞き及んでおりますが,私もそうあるべきだと,これまで委員会等でも主張してまいったところですので同感であります。 さて,公務員は市民奉仕と労働者としての権利,生活擁護,向上が正しく統一をして運動もされなければならないと思いますが,この当局はこれまでどのような御指導をなさったのか。また,今後どのようにするおつもりなのか,御所見をお伺いをしたいと思います。 そして,この点ではいま一つ,この心づけを,市の考え方,これまで御指導なさったこと,こういうことは不要ではないでしょうかという考え方,こういうものを連合町内会などでお話をいただいて,各町内会へこういうふうにしようじゃないかという申し合わせをしていただくなど,またおろしていただくなど,御葬儀のお世話をくださる関係者の方々とお話し合いをいただいて御指導いただきたいと思いますが,御所見をお聞かせ願いたいと思います。 質問の第4は,指導要録抄本送付問題における事務の簡素化についてであります。 学校教育法施行規則12条の3に規定する指導要録及び指導要録の抄本は,岡山市立学校管理規則2条2項で様式第1号によるものとするとされているわけであります。この抄本は進学先や転校先の各学校へ送付されるもので,現場教師は指導要録の作成と抄本の作成と二重の手間と労力を要し多大の事務負担となっています。そこで,この労力から教師を解放し,たとえわずかでも生徒指導に専念する時間を多くした方がよいと考えますが,様式第1号の記入欄,項目を組みかえて送付すべき抄本部分をコピーで済むように改善をし,事務の簡素化を図るべきだと思います。転校先については写しまたは抄本というふうになっております。御所見をお聞かせいただきたいと思います。 さて質問の第5は,学校給食についてであります。 学校給食は子供に好かれ,給食時間を楽しみにしている子供たちが8割を超えている。こんな結果が岡山市学校給食白書で紹介をされました。 岡山市は一度はセンター方式をやりかけましたが,赤田のセンター受配校の生徒にいろいろ聞いてみますと,小学校のときと比べてはっきり言ってセンターではまずいと,こういうふうに,うまくないと,こういうふうに言ってます。 さて,そういうことですから,全面移行をそれ以後はしないで,もとの自校方式を堅持してこられたわけでありますが,このことについては敬意を表するわけであります。 さて,そういう中で学校給食関係者も頑張ってこられたわけでありますが,その御努力に敬意を表したいというふうに思います。 残量について見ましても,59年の6月調査よりことしの6月調査の方がパン,副食とも減っております。 岡山市には現在給食センターがまだ3つございますけれども,老朽建てかえのときにはぜひともこの自校方式に完全移行されるよう,まず要望しておきたいというふうに思います。 ちなみに赤田の岡山市学校給食センター,6中学校ここでやっておりますが,これの1食当たりの平均単価が181円43銭であります。単独調理場,中学校の全部の平均でありますけれども,1食当たり平均167円29銭で,やはし管理費や配送費が学校給食センターの方が高くついてるという結果にもなっているところであります。 さて,子供たちのこの白書を見ての嗜好内容は問題があります。小・中ともカレーライスやハンバーグなどが好きで,こういう全体としてあごや歯を使わないような料理を好んでおり,家庭を反映をしているんじゃないかというふうにも思うんでございますけれども。この今の時代の子供たちの人間成長にとってこの学校給食がこんなにも役割を果たしてるんだなあと,こういう点では,この役割と意義についてはその大きさに驚いたわけでありますが,さて,学校給食がさらに学校給食法2条各号に示されている目標達成をして,人間形成にとって重要な食としての生産から消費に至るそれぞれの段階の教育の一環としての学校給食となることを念願をして,私はこの問題の質問をしたいというふうに思うわけであります。 その1,ランチルームについてですが,学校生活を豊かにして明るい社交性を養うということ,正しいマナーを身につけるということが必要でありまして,教育長は民主クラブの松山議員の質問に対して,ランチルームは空き教室を利用して学校とも相談をして取り組みたい,こういう御答弁をなさいましたが,ならば来年度の予算はつけられるお気持ちなのか。つけられるとすればその額をお示しをいただきたいというふうに思います。初年度の計画,教育長の実践計画のイメージもあわせてお聞かせをいただきたいと思います。 その2,そのためにも食器については必要数だけきちんと使う必要があると思いますが,全校できちんと使用されているのかどうか。子供たちの意見を聞くと,以前はトレーの汁を飲もうと思ってもトレーでしてお汁が一緒に頭へかべったりして大変だったけれども今はよくなっというふうに喜んでおりますけれども,しかしせっかくですからあるものを全部使ってやはし正しいマナーを身につけていただくということは必要だというふうに思います。 で,子供たちの意見を聞いてみますと,パン皿にいろんなものが載ってきて,例えばぐちゃぐちゃした野菜,あるいはメロン,こういうものが一緒に載ってくるとパンがべちょべちょになっておいしくないし食べられないと,こういうふうに言ってらっしゃいますけれども,もう一皿ふやすべきではないか,こういうふうにも思います。 めんのとき小学生,特に低学年の場合は,指で袋の上からこうこうこういうふうにこうつまんで切ってそれを破って入れて食べると。一遍に入れたら汁がこぼれ出ると,こういうことだそうでありますけれども。上級性でも,入れると汁がこぼれたりするので,めんとおつゆと別々に食べてると。こういうことでありますから,よく御意見も聞いていただいて,きちっと食べられるようにしていただきたい。 その3,献立の改善をして学校ごとのきめ細かい工夫や配慮がなされるべきだと思いますが,当面学校規模に応じた大,中,小,3ランク別共同献立に自由献立を増加をさせて,各校の特性を生かした工夫が行われるようにすべきではないでしょうか。 その4,燃料費は公費負担が当然ではないでしょうか。県下10市の状況とあわせて御所見をお聞かせください。 その5,PTAに給食部会を設置しているところはまだ一部のようでありますが,全校で設置をして,日ごろから学校給食についての相互理解を深めるべきだと思いますが,またそれを調理に生かしていくという必要があると思いますが,この設置されている学校での状況とあわせて御所見をお聞かせください。 その6,給食作業所及び機器の改善は相当程度の前進を見ていますが,あと残っているとこはどこでいつまでにどのようにされるのか,計画を具体的にお示しください。 その7,61年度より給食調理員の欠員を不補充とし,臨時で埋め合わせをし,今年度で見れば小学校で4人,中学校で5人,計9人が欠員となっておりますが,調理員のパート化方針を打ち出したとは聞き及んでおりませんが,このことはパート化方針に基づくものかどうか,正確に御明示いただきたいと思います。正規の調理員を配置されるようにしていただきたいというふうに思います。 以上,御所見をお伺いをいたします。 以上で第1回目の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 田畑議員の御質問に対しましてお答えをさしていただきます。 最初に私に対しましていろいろと御指導をいただいたわけでありますが,私も現在,過去からやっておりました私の草の根といいますか,市民の皆さんのお声をよく聞いて行政に反映していこうという気持ちは何ら変わっておりませんし,できるだけそういうことで努力してまいりたいと思っておりますので,よろしくお願いします。 次に,瀬戸大橋の架橋効果に関しまして御提言を踏まえた御質問があったわけでございますが,これまでにもたびたび申し上げておりましたように,瀬戸大橋の開通を初めといたしまして新空港の開港や,さらにまた高速自動車道の整備促進というようなことは,これまでに見られなかった新たな人や物,また情報の流れを大幅に変えつつあるわけであります。 こうした中で,本市は瀬戸内の先導的役割を果たす中核拠点都市といたしましてあらゆる分野で中枢機能の集積を一層進め,そして大きく飛躍発展を遂げてまいっておるわけであります。また,今後もさらにその努力を怠ってはならないというように考えております。 こうしたことを踏まえまして,瀬戸大橋を超一級の観光資源といたしましてこれからの観光都市岡山の諸施策を進めてまいる所存でございます。 観光は総合産業とも言われますが,それは観光客の入り込み増が農水産物や,また加工品,さらにまたサービス等あらゆる産業へ波及をいたしまして,それが地域経済の活性化につながってくるわけであります。その効果は顕著にあらわれるものでございまして,また今後徐々に浸透していく分野もあると私どもは思っております。よく言われる言葉でございますけれども,観光産業というのは割りばしからつまようじまでという言葉がございますが,これは観光が大きな産業の分野から小さな部門までその効果が波及するということでございまして,まことに的を射た表現であると思います。 今後も御指摘をいただいたり,また御提言をいただいたことを参考にいたしながら,滞留性の高い拠点整備を進める一方,市民総コンパニオン運動を初めといたしまする受け入れ態勢づくりの強化を図りまして,観光都市岡山を目指して努力してまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 その他につきましては担当からお答えします。 ◎衛生局長(江尻堅君) 火葬場職員に対する心づけの廃止についてのお尋ねでございますが,このことにつきましては今までにも各方面から御指摘をいただいております。その都度対応してまいったところでございますが,長年の慣習を一挙に解決するためには一定の対応策が必要とされるため,いまだに抜本的な改善がなされてございませんが,職員に対しましては斎場の利用者に対し心づけの要求はしないよう,また心づけの有無により接遇に差をつけないよう強く指導いたしております。現在,他の都市の状況等を参考にしながら関係局ともいろいろ協議しているところでございます。 また,心づけの廃止につきましては,ついての連合町内会等葬儀のお世話をくださる関係者への申し入れにつきましては,岡山市として一定の結論が出されました後に町内会,葬儀社等関係機関に協力依頼の必要があると考えておりますので,御理解賜りたいと思います。 以上でございます。 ◎経済局長(人見文男君) まず,大橋架橋効果の経済効果もろもろのうち,定期観光バスの落ち込み,特に吉備路コース等の落ち込みの対策についての御指摘でございますが,吉備路のコースは岡山市から発着するコースが1コースしかございません。毎日運行がなされていないこと,またコースに足守地区が含まれていないことなどが利用者の増加につながりにくいと,その要因であると考えております。 今後は市内コースを含めましてさらにPRの強化を図る一方,足守の町並み保存整備事業,それから高松地区の観光農園事業などの促進を図りまして,吉備路全体の魅力アップで吉備路コースの付加価値を高めていきたいと考えております。 特に,コースの変更や新設はバス業界全体の協力,努力等も非常に大切でございますので,今後県の観光バス株式会社や関係団体に働きかけてまいりたいと考えております。 次に,出石町一帯の町並みの景観保存,それから東京墨田区の3Mキャンペーン事業を取り入れてはどうかという御指摘でございます。 町並み景観は観光客に最も印象に残るものの一つでありまして,観光のハード面でも重要なものと考えております。御提言の出石町一帯にも江戸後期の津山街道の商家を中心といたしました古い家並みが一部保存されておりまして,市街地では貴重なものと考えておるとこでございます。 今後,岡山市の文化的シンボルゾーン整備計画の中で関係部局などとも検討いたしますとともに,御提言のありました墨田区の3Mキャンペーンでございますが,ミュージアム・マイスター・モデルショップの3Mでございますが,これは一つ墨田区の地域特性を生かしたものとして非常によくマソチしておるという特性があろうかと思いますけれども,そのうちでも小さな博物館的なものの発想をこの出石地区に取り入れたらという御指摘もございます。そういった整備計画との整合性等も検討してみたいと思います。勉強してみたいと思います。勉強さしてもらいます。 次に,バス駐車場の確保でございますが,この今回の議会でもたびたび御指摘をいただき,御答弁申し上げたところでございますが,県が出石町にバスの専用駐車場の建設計画を考えておられるという報道がなされておりますが,こうした駐車場が完成いたしますとカルチャーゾーン一帯の観光客の回遊性が高まると思われます。それによって土産物売り場であるとか料理店であるとか,民間の進出の土壌づくりができるものと期待いたしておるところでございます。 ただ,市街地に広範な用地の新たな確保ということは非常に困難性がございますけれども,さきの県の計画等が具体化される段階におきましては,本市といたしましても協力してまいらなければならないと考えておるところでございます。 また,物産館についての問題の御指摘でございましたけれども,県では当面,表町の再開発ビルの一角に移そうという構想を打ち出されておられますけれども,その内容についてはいまだ定かでございません。本市といたしましてはかねがね広域観光の面からも多機能で複合的な,しかもそれは交通の拠点的な位置である岡山駅周辺の建設が望ましいとして要望いたしてまいったところでございますので,今後県の動向を見ながら対応を再度検討してまいりたいと考えます。 次に,公衆便所の新設等についてでございますが,観光地や観光施設の付随設備としての経済局が所管しておりますところの公衆便所は,62年度は新設改良はございません。63年度におきましては,吉備津神社,吉備津彦神社,最上稲荷,金甲山の各駐車場の便所,計4カ所の建てかえ工事を予定いたしております。 機能的には下水道の普及してないということから,処理能力の問題等もありまして,水洗式ということは非常に困難でございますが,それぞれの景観にマッチいたしました外観とか,身体障害者用の設備,そういったものを備えた公衆便所にしていくべく現在準備を進めておるとこでございます。 なお,建てかえに要する予算額は4カ所で3,800万円をお願いいたしとるとこでございます。 また,清掃につきましては,地元の方の御協力をいただきまして,使用頻度に応じまして月に5回から10回程度の清掃,美化を実施いたしてるとこでございます。 次に,中小企業振興について,スーパーマーケット等の進出計画とその出店規制のための市の取り組み等についての御指摘でございますが,御指摘の中に誤解があってはいけませんので,さきに御答弁申し上げた中で,商調協において特別委員が公式の場で発言してないという御指摘でございますが,これ特別委員ということでございまして,やはり中立公平な立場で行政的な判断をする場合の行動でございます。したがいまして,消費者,それから利害関係の業者,それから学識経験者,その方々が議論なさる場所での積極的な発言は何かと問題がありますので,それらを調整する場での活動が主体になってまいりますので,御理解いただきたいと思います。 そこで,スーパー等の出店計画内容につきましては,まず大店法の適用を受けている1,500平米以上の第1種店舖は,増床分も含めて8件で,面積4万8,421平米平方メートルであります。500平米を超え1,500平米未満の第2種店舖につきましては,増床計画とし2件,計画面積2,006平米となっております。また,500平米以下で県要綱の適用を受けるいわゆる第3種店舖につきましては,新設が2件で計画面積659平米となっております。次に,市要綱の適用を受ける500平米以下200平米以上の店舖については,新設6件で計画面積2,646平米となっております。 いわゆるコンビニエンスストア,これにつきましては店舖面積等からいずれも大店法,県,市要綱に該当しないものでございますが,既に出店している店舗数は市内で約80店舖と考えておるとこでございます。 いずれにいたしましても,新たな出店は既存の中小小売り業者に影響を与えるものでありますので,把握した出店案件ごとに出店者側に対しまして周辺小売り業者はもちろんのこと,必要があれば関連する業界にも事前説明を徹底さすよう,円満に出店するよう指導を重ねておりますので,御理解賜りたいと存じます。 次に,中小企業の振興のうち,中小企業の経営を守るためのメニュー事業,補助事業,融資制度等についての御指摘でございますが,御質問の振興策につきましては,メニュー,補助事業を初め種々の方策を講じておりまして,我々とすれば一定の成果は上げておると考えております。引き続きこれらの充実等も検討する中で自助努カへの支援策を,その充実に努めてまいりたいと考えております。 次に,融資制度とその改善についてのお尋ねでございますが,中小企業者向けの保証融資では,御指摘のとおり金融機関の競争の激化等によりまして金融機関ベースでの低金利融資が実行されております。岡山県内全域で貸し付け状況が低迷しておりまして,本市の融資制度も多分に漏れず減少の傾向をたどっておるとこでございます。 そこで,本市といたしましては,制度融資の実効を上げるため,昨年度4月と8月の2度にわたりまして金利の引き下げを実施いたしまして,中小企業者が利用していただきやすいよう努力したところでございますが,実効が上がったと言える段階に至ってないのが現状でございます。 そこで,制度融資の中でも最も利用率の高い保証融資制度の,いわゆる市小口について限度額等についての見直しを研究してまいりたいと考えておるとこでございます。 なお,簡素化につきましては,過去にもできるものは実施してきたとこでございますので,御理解いただきたいと存じます。 次に,千日前商店街の振興策についてのお尋ねでございますが,御承知のように,千日前商店街を含む岡山市表町商店街連盟では,中小企業庁の指定を受けまして,ハード面の整備に関して,岡山市表町商店街活性化モデル事業,この計画を策定いたしまして,その中で千日前商店街に関する計画といたしましては,サーカスランドというイメージで街路整備や広場の整備を取り上げておるとこでございます。 また,アーケード下のカラー舗装の実現にも取り組んでおられまして,またそのほかイベントといたしまして日限地蔵の縁日とタイアップした催しや,映画館街としての特色を持った催し等を実施なさっておられまして,そういったことから活性化に向けての取り組みがなされております。市としましても,そういった面への側面的な援助が必要であり,可能な限り行っていこうということでございます。 次に,清輝橋,医大前商店街の振興策,それからその一助としまして鹿田駐車場の活用,利用方法についての御指摘でございますが,商店街の振興を図る上で最も重要なことは,やはり,立地条件の差異がありますが,それぞれの商店街が創意工夫を凝らしていかにお客様を集めるかということだろうと考えております。 御質問の商店街につきましては,マンションの新設などもありまして周辺の居住人口も増加いたしております。商店街もこうした動向に合わして対策を講じつつありますが,市といたしましても,医大前商店街につきましては,61年,62年度にわたりまして顧客誘致対策事業といたしまして助成を行って,ソフト面からの活性化の促進を図ってまいったとこでございます。 また,清輝橋商店街につきましては,新たに振興組合が設立されましたこともありまして,こうした制度の活用につきまして呼びかけを行っているとこでございます。 また,春のゴールデンフェスタ岡山,また秋の備前ええじゃないかなどにおきましても,かつてから両商店街へイベントを派遣するなど活性化を促進してまいっておるとこでございます。 なお,御指摘の駐車場の割引利用の件につきましては,非常に困難な問題もあるようでございますが,地元商店街の意向も十分お聞きして勉強してまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(片山仁君) 答弁の途中でありますが,午後1時10分まで休憩します。    午後0時2分休憩    ~~~~~~~~~~~~~    午後1時15分開議 ○議長(片山仁君) 休憩前に引き続いて会議を開きます。    ───────────── ○議長(片山仁君) この際申し上げます。 会議録署名議員花岡君が退場されましたので,会議録署名議員に崎本君を追加指名いたします。    ───────────── ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。 ◎教育長(奥山桂君) 教育に関する一連のお尋ねにお答えをいたします。 まず最初は指導要録抄本に関するお尋ねでございます。 御指摘のとおり,事務の簡素化は市教委といたしましても課題であると考えております。抄本につきましては,その様式は岡山市学校管理規則で要録の原本と違ったもので示しておりまして,現在手書きで作成をいたしておる状況でございます。昭和65年度から幼稚園を初めとしまして順次新しい教育課程が実施されます。その期に合わせて県の教育委員会とも協議をいたしまして,御指摘の趣旨を踏まえ検討してまいりたいと思っておりますので,よろしくお願いをいたします。 次は,学校給食に関しまして,第1はランチルームに関するお尋ねでございます。 ランチルームにつきましては,松山議員にお答えをいたしましたように,空き教室を利用して学校と協議,検討しながら取り組んでまいりたいと考えております。このランチルームの実施につきましては,早い時期に実施できるよう検討してまいりたいと考えております。 なお,実践計画のイメージにつきましては,各学校のランチルームを利用することによって創意工夫した給食指導ができ,子供たちの学校生活をより豊かに,また潤いのあるものにすることができるようにというふうに考えております。 次は,食器使用についてのお尋ねでございます。 このことにつきましては,原則として米飯給食の場合は3種類,その他の給食の場合は2種類というようにしておりますが,学校内で給食関係者が協議の上,使用をしていただいておるという現状でございます。 それから次は,献立の多様化についてのお尋ねでございます。 岡山市の学校給食は,現在,共同献立,共同購入により実施をいたしております。また,献立内容につきましても,昭和62年1月から1週間のうち米飯給食2回,パン給食2回,めん給食1回というふうにしておるところでございます。その中で,月2ないし3回の自由献立日には各学校の独自性を出し,心の通った給食を目指してやっているところでございます。 御指摘の学校規模別献立及び自由献立日の増加ということにつきましては,学校給食会等が物資の配送などに対応できるかどうか,また学校間で給食費の差ができないか等,基本的な問題がありまして研究課題としているところでございますので,御理解をいただきたいと思います。 次は,学校給食の燃料費についてのお尋ねでございます。 学校給食にかかる経費につきましては,学校給食法第6条及び同法施行令第2条によりまして負担区分が明記されております。すなわち,学校給食の実施に必要な人件費,施設設備費等は学校の設置者の負担とし,それ以外の経費につきましては保護者負担となっております。現在,直接食材料の加工に要する燃料費につきましては保護者に負担を願っておりますが,電気代,水道代は公費負担といたしておる状況でございます。御理解をいただきたいと思います。 なお,県下10市の状況は,保護者負担の都市が2市,一部公費負担の都市が2市,公費負担の都市が6市でございます。 次は,全校でPTAに給食部会を設置したらというような趣旨のお尋ねでございます。 学校給食の保護者への理解につきましては,各学校で試食会や親子料理教室を実施しまして,PTAの方に参加していただいているところでございます。また,学校によりましては,PTAに給食関係部会を設置しまして,より保護者への理解を深めている学校もあります。この部会の活動状況でありますが,年に何回か学校給食について話し合ったり,新聞を出したり,また物資の納入業者と話し合ったりしていると聞いております。しかし,全校設置につきましては,各学校の実情や地域の実態等がありますので,各校のPTAの運営の中で考えていただきたいというふうに考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 次は,学校給食場等の改善についてのお尋ねでございます。この改善につきましては,木造建築を全市的視野に立って年次的,計画的に解消をいたしておるところでございます。ちなみに,木造の給食場は現時点で15校あります。このうち建築中が3校であります。残り12校につきましては今後とも改善に向けて努力してまいりたいというふうに考えております。 機器の改善につきましては,古いものから順次,年次的に更新いたしております。このうち焼物器のない学校につきましては,設置場所の問題等,検討しながら設置をいたしております。また,食器洗浄器につきましては,児童数の少ない学校へは,これは小学校だけでございますが,設置いたしておりませんでしたが,来年度からは児童数,設置場所等を考慮して年次的に設置してまいりたいというふうに考えておるところでございます。 最後は,給食調理員の問題に関するお尋ねでございますが,御承知のとおり学校給食業務の運営につきましては,業務運営の現状,給食にかかるコスト状況等にかんがみ,その運営のあり方について各方面から合理化の必要性が指摘をされておりまして,学校給食を取り巻く状況は非常に厳しいものがございます。 御指摘のように,学校給食は教育の一環であり,教育委員会といたしましてはその直営を堅持して一層充実したものにしたいというふうに考え,努力をいたしておりますが,こういう厳しい状況の中では一定範囲の合理化はやむを得ないというふうに判断をいたしまして,給食調理員の一定部分についてパート化を検討し,関係団体に提案をいたしておるところであります。 このパート化案につきましては,市議会の文教委員会や行政事務調査特別委員会に報告をいたしております。 こうした背景がある一方で,近年,児童・生徒数が減少してまいりまして,それに伴いまして給食調理員定数が漸減いたしております。欠員を正規の給食調理員で補充をすると,将来的に過員を生ずるおそれも生じてきておるわけであります。 そうした諸般の事情を総合的に判断しまして,暫定的措置として当面,欠員は臨時職員で対応いたしておるところであります。 今後につきましては,パート化についてさらに関係団体と交渉を協議する中で,児童・生徒数の動向も踏まえながら方向づけをしてまいりたいと考えておるところでございます。御理解をいただきたいと思います。 以上でございます。   〔3番田畑賢司君登壇〕 ◆3番(田畑賢司君) 再質問さしていただきます。 場外馬券場のこの千日前の併設計画については御答弁がないということで,まことにけしからんというふうに思うんですが,いずれにしてもこの場外馬券場のこの千日前の併設計画が新福の馬券場との交通問題でのかかわりが非常に深いわけですから,市長さん,この千日前の併設計画についてはお調べをいただいてきちっとした判断を,で今の市議会決議の範囲内だというふうに思いますので,きちっと御判断をして対処していただくように御要望いたしておきます。 さて,いろいろとありましたが,まずこの観光問題では決意を含めて3点ちょっとお伺いをしたいというふうに思うんですが。 この町並みの景観保存,これ出石町で江戸後期で非常に貴重な建物だということで御認識いただいとんですが,ぜひともこの小さな博物館構想とあわせて取り組んでいただきたいというふうに思いますので,決意のほどをお聞かせいただきたいということと。 2つ目は,記念写真が撮れる程度のやっぱりトイレですね,これはやっぱりつくっていく。今お伺いすると,この地域にはつくってないということですけれども,やっぱり後楽園のこのトイレについても,もっと改善をしていただくとか,お越しいただいた方がやっぱり気持ちよくできるように,やっぱり一番印象が高いそうです,トイレについては,汚いか,きれいなかが。その点やっぱり帰ってから,岡山はよかったというふうに言えるようにしていただきたいというふうに。 観光バスつきのこの物産館についてですけども,この県の動向を見ながらということではなくて,市の主体性のもとで協力してもらうものだというふうにきちっと整理をしていただきたい。 以上,3点についてお答えください。 大型店問題については,皆さんお聞きになったとおり大変な状況です。もう小売業者が吹っ飛んでしまう,こういう状況ですけども。しかし一方,この経済局長の御答弁では,円満出店するよう指導しているんだと。それじゃったら指導にならんじゃないですか,ね。円満出店じゃない,もうこれ以上は飽和状況だからやめてください,こう言うべきだと思うんですが,御見解をお聞かせください。 融資枠の拡大については,ぜひともよろしくお願い,鹿田町の駐車場,これもぜひともよろしくお願いします。御要望しておきます。 それから,心づけ問題ですが,これは市が条件整備をしたから関係者へと,こういうことじゃなくて,いいですか,そうじゃなくて,要求しないよう指導しているんだったら,現場にも,このことを関係者と話し合って出す側の方もやめていただきたいと,こういうことでやるべきなんですよ。もう一度はっきりしなさい,そこの点ね。いいですね。 それから,学校給食ですけれども,ランチルームについてはね,教育長,これ予算づけはすんですね,するんですね。例えば,1校改善して大体どの程度かかるというふうに踏まれてますか,その辺ちょっと教えてください。 それから,食器の改善ね,これは要望にしておきますけれども,いろいろ関係者の方々と協議をするということですが,その中の問題が問題だと言ってるわけですから,その点をよくかみしめておいてください。 献立については,朝日新聞でもありましたけれども,毎日変わった献立,毎日違った献立で子供たちが大変喜んでいて残量もないと,こういうことがありましたけれども,やっぱりそういう方向づけ,きちっとした献立で自由献立がたくさんできるようにお願いをしたいというふうに思うんですが,この点もう一遍お聞かせください。 燃料費については,岡山市がこの保護者負担の2市のうち1つでしょ。ほとんど公費負担でしょ。この点は決意をしなさいよ,もうそろそろ。やりますと,こういうお答えを期待をしておきます。 調理員のパート化については,暫定措置だということですので,正規職員化をしてほしいというふうに要望いたしておきます。 第2回目の質問を終わります。(拍手) ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。 ◎衛生局長(江尻堅君) 火葬場の心づけの問題の再質問にお答えいたします。 今後とも関係者と十分協議するとともに,町内会との協力をも考えていきたいと,かように思いますのでよろしくお願いいたします。 ◎経済局長(人見文男君) 再質問にお答えいたします。 まず,出石地区の町並み保存と小さな博物館構想についてのお尋ねでございますが,さきに答弁申し上げましたように,墨田区におきますところの3M事業,これは確かにあそこの地域の特性いいますか,風土になじんだ事業として定着されたものと考えております。そういう意味から,こういったものがあそこの町に,その周辺になじむかどうか,そういったことを先ほども申しましたように今後勉強さしていただきたいので,よろしくお願いいたします。 それから,きれいなトイレ,例えば記念写真の一つでも撮れるようなトイレとの御指摘でございますが,そのとおりだと思います。 市街地の中にトイレの設置計画がないという御指摘でございますが,やはりおのおのの施設等の管理者において設置,管理がなされておる現状から,例えばさきの後楽園等につきましては,県へ対しましてそういった観光サイドからのトイレの見直しについて要請してまいりたいと考えております。 次に,物産館のことでございますが,県へ依存的な考えでなしに市の主体性を持ってということでございますが,御承知のように上之町の再開発ビルにつきましては,もとあった交易物産館を,暫定とは言っておられませんが,とりあえずそこに移すという発想から始まっとるようでございます。さらにその後の具体的な計画についてはさきに申しましたように定かではございませんが,私どもとすればそこが我々が希望しておるような多機能であり多目的な形になるようであれば,さらには観光バスの幾つかが予定できるというようなことになって,所期の目的が達成されればそれでもいいけれど,あくまでさきに答弁いたしましたように,多目的,多機能,そして観光情報の受発信の基地になるような,そういった観光物産会館を我々は望んでおりますので,その動向を見ながらというのは依存,全く成り行きに任しとるということじゃあございませんので,御理解賜りたいと存じます。 それから,大店法の問題について,大型店の出店に対して円満解決する,出てくるのを前提にという御指摘でございますが,決してそうじゃありません。進出することを積極的に規制する法的なものがないということから,そういったものが,いろんな諸条件がクリアされる中に,そのときに地元の既存の中小商店等共存共栄ができるような条件整備のための(「あなたは地元の中小業者を守るのがあなたの仕事なんだ」「共存共栄できんから」と呼ぶ者あり)その共存共栄ができる体制を整えさすことを我々が指導し,それに努力をしておるとこでございます。そういうことでございますので,ひとつ御理解のほどをよろしくお願いします。 ◎教育長(奥山桂君) まず最初のお尋ねは,ランチルームについての予算づけのことについてのお尋ねでございますが,現段階ではできるだけ早く実現したいということで取り組んでおるということしか申し上げかねますので,御理解をいただきたいと思います。 それから,献立の充実につきましては,これは我々もいろいろ検討しておるわけでありますけれども,御指摘の趣旨も踏まえましてさらに検討してまいりたいと思います。 それから,燃料費の件につきましては,電気,水道代については,これは公費負担でやっておるという現状でひとつ御理解をいただきたいと思います。 以上でございます。   〔3番田畑賢司君登壇〕 ◆3番(田畑賢司君) 心づけについては,衛生局長ね,町内会の協力を得る,本当にまずそこから進めにゃあいけませんよ,いいですね。今の話ではもう一つ食い違っとると思うもんで,その辺きちっとしておいてください。 経済局長ね,あなたお言葉じゃあ言われますけど,中小企業の本当に出店,大店法でとめたのありますか。ないでしょう。円満解決じゃないんですよ。もう一遍言うとく。あなたの仕事は,中小企業の暮らしと営業を守ることがあなたの仕事なんだから,それはわかっていますかどうかもう一遍お答えください。 教育長ね,献立の自由献立ね,これはやっぱり子供たちにとって,本当に喜んで食べていただく,そういうことからも,またランチルームで楽しんで食べていただく,そういうことからも,これは本当にいいことだと思うんですよ。ですから,その点ぜひともお願いします。 それと,燃料費の件ですけども,10市のうち6市が公費で,それで保護者負担は岡山市を含めた2市でしょ。ですから,ここで教育長が踏み切るという決意をしていただきたいんです。もう一遍お答えください。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。 ◎衛生局長(江尻堅君) 心づけの再々質問でございますが,今後も関係者と十分精力的に協議を進めまして,町内会等とも協力をお願いしたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 ◎経済局長(人見文男君) 経済局長はその中小企業を守る立場であることをよく認識をしとるかということでございますが,確かに中小企業の振興いうことは非常に重要な問題であります。ただ私どもは,例えば商調協の構成メンバーが学識経験者を含めた消費者代表と業者代表とで構成されておると。そういった経過でも御理解いただけますように,やはり消費者ニーズということも,これを頭から外すわけにはいきません。そこで,私どもとすれば,そういった消費者のニーズも含めました中で,中小企業を守るためにはどうしたらいいかということで,先般来申し上げておりますように,足腰を強める施策,これに重点を置いて,さらに今後の運用の見直し等の,そういった傾向がある中で,そういったものを充実強化していかにゃいかんというように考えておるとこでございますので,ひとつよろしく御理解賜りたいと存じます。 ◎教育長(奥山桂君) 燃料費についての再々質問でございますが,御指摘のような県下での状況でございますので,御指摘の趣旨はよくわかるのでございますけれども,私どもとしましても相当な出費をこれからお願いをしなきゃならないことが多々ありますし,それから御承知のように岡山市が突出している部分もあるわけでございまして,そういう事情でございますので,ひとつ現状で御理解をいただきたいと思います。 ○議長(片山仁君) 次は,順序に従いまして景山君。   〔30番景山貢明君登壇,拍手〕 ◆30番(景山貢明君) それでは早速通告に従いまして3項目についての質問に入らさせていただきます。 まず,第1項目目,今議会で御提案のありました補正予算案のうち,甲第218号議案の一般会計の補正額は市長御説明のとおり,総額26億8,300万円余であります。 今回私がお伺いしたい点は,その補正額の大部分に当たります公共施設等整備基金積立金20億円並びにその関連の甲第224号議案の岡山市公共施設等整備基金条例の制定についてであります。 御承知のように,地方公共団体の基金の設置は,地方自治法第241条が根拠法であります。同条第1項には,「普通地方公共団体は,条例の定めるところにより,特定の目的のために財産を維持し,資金を積み立て,又は定額の資金を運用するための基金を設けることができる。」とあります。 今回の予算案も条例の制定案もそれに基づいて行われるものでございましょう。 そこでまず,質問の第1点は,今回御提案の基金はどのような理由で設置するのか,またどのような事業を行うのか,具体的にお聞かせください。さらに,基金の運用はどういう形をおとりのつもりか,あわせてお伺いをいたします。 質問の第2点に入らせていただきます。 今年度から新年度にかけまして全国的に見てまま新しい基金の設置があったり計画をしたりの自治体が少なくないようでございます。これまで低めに推移されてきた税収が上向いてきたことを反映しまして,そういう角度であると言われていますが,一連の基金の設置は自治省の関心も少なくなく,全国的な調査をいたしているようですし,自治省なりの見解をお持ちであろうかと推察をいたしますが,岡山市としてそのあたりはどのように承知しているのか,コメントがあればお聞かせください。 質問の第3点は,公共施設等整備基金という名称や内容は,先ほど申し上げた設立根拠法の地方自治法第241条の特定の目的というものが明確でないように思えて仕方がないのですが,いかがでございましょうか。 公共施設等整備といいますと,条例案文を見ましても,不特定でどの事業にでも使える基金となって,極端に言えば,理事者側がその場その場で自分の都合のいい,いわゆる恣意的に自分勝手に動かせるものであると私は思えてならないのであります。 御承知のように,地方自治法第241条には特定の目的,特定の目的と何回も何回もうたわれております。すなわち,先ほど紹介した同条第1項には,特定の目的のために財産を維持し云々とあり,また第2項には,特定の目的に応じ運用する由がうたわれていますし,また第3項は,特定の目的のために財産を取得し,またその目的のためでなければこれを処分することはできないとあります。さらにさらに,第5項では,特定の目的のために定額の資金運用云々と,幾度もきちんと目的を特定しなさいよと言っているのであります。 さて,質問の第4点目,当基金の積立金20億円という予算額の積算根拠をお聞かせください。 すなわち,特定の目的が明確であれば,その事業規模等から必要額も算出されるわけでございますし,積立金額も規模的には出せるわけでしょうから,お伺いをする次第であります。 歳入見積もりが予想より20億2,000万円ほどあったから20億円としたというなら,基金設置の根拠法の趣旨から申して,少々つかみの予算案というふうなといいますか,さらには便宜的な財政運営というのは言い過ぎでしょうか,お伺いをいたします。 質問の第5点目,要は,以上の質問などから申しまして,実質的にこのままでの本予算にかかった同基金構想は,第2の財政調整基金であるというような気がしてならないのですが,御所見をお聞かせください。 さて,第6点目としまして,結局は大蔵省あたりの地方財政富裕論をかわすための苦肉の策ともとれる,特定目的を実質的に設定し得ない便宜的な基金設置ではないかと思うが,いかがでしょうか。 誤解のないように付言をしておきますが,富裕論は私に言わせば上位権力者的な勝手な議論であります。その点を論難することなく,ただ苦し紛れの苦肉の策は意気地なしの行動様式であろうかと思います。 岡山市の財政は単に岡山市の財政にあらずして全国各都市の財政のあり方のかぎを握っていくんだというような気概がなくては,チボリ公園なんかはできゃせんと私は思います。 他都市の一部に見受けられるような主体性のないやり方でなくして,我が市は真に必要な特定目的の事業として行うような基金を考えるべきであると思うがどうかお伺いをします。 後で質問をされる小林議員の国際交流基金の創設とか,きめを細かくして必要な基金としてやるべき事業はいろいろあるはずであろうかと思います。 質問の第7点は,結論めいてまいりますが,どうしても基金設置をしたいというのなら,特定の目的を明確にすべきではないかと。 今ある財政課所属の基金,すなわち財政調整基金や市債調整基金は別といたしましても,その他の特定目的の基金はすべて,例えば社会課所属の災害救助基金とか,労政課の労働会館建設等基金とか,市教委のオリエント美術館基金とか,だれが見ても特定の目的が察知できるものであります。 今回の条例案を見ましても,その点が全くわからないわけであります。公共施設等整備と言われましても,事業担当の所属課さえも特定できないわけでございます。勘ぐるわけではありませんが,基金の運用先をどっかの金融機関にするわけでしょうが,何かを当て込んで設置したいのではとの思いがめぐらないわけではないわけでございます。 この項を終わりまして,次に場外馬券売り場問題に関連して2点お伺いをいたします。 ここに本年11月26日付の某新聞の記事のコピーがございます。御承知かと思いますが,簡単に御紹介をいたします。「中高生の馬券買い急増」との見出しで,「1レース3万円も」「ことし53人補導・検挙」「神戸の場外売り場」と。内容的には,「土,日曜日に馬券を購入する中高校生が急増」警察署では「26日までに」11月のね「高校生51人,中学生2人を競馬法違反の現行犯で補導,検挙した。」「同署は,クリスマスプレゼントやお年玉などで少年たちが〈リッチ〉になる年末・年始を控え,取り締まりを強化する。調べによると,本年になって「ウインズ神戸」A・B館の2カ所で,20歳未満には禁じられている馬券を買い求めて競馬法(勝ち馬投票券の購入の制限)違反で検挙,補導された若者は176人。うち中・高校生は昨年,中学生がゼロ,高校生14人だったのに,53人に上っている。いずれも男子で,友人同士,誘いあわせて購入。小遣いをすべてつぎこむ生徒や競馬専門紙を片手に,大人顔負けの多額な〈投資〉をする少年もいた。調べに対して「遊ぶ金を楽に手に入れようと思った」「スリルがたまらない」と話している。同署は若者に人気のあるラジオの深夜放送で,タレントがビッグレースの勝ち馬を予想したり,テレビでも競馬が取り上げられたりするなど,公営ギャンブルが教室にまで浸透していることが一因──と分析。「ウインズ神戸」が61年に新装オープン,気軽に出入りできるようになったことも原因らしい。ウインズ側は3階─7階の売り場にそれぞれ,監視用カメラ2台を置いているが,混雑時には未成年者のチェックまでできないという。」と,こういう記事でございます。 岡山市の教育委員会も無関心ではおれないと思いますが,どのような御所見をお持ちかお伺いをいたします。 また,あわせて第2点目として,我が市において場外馬券売り場設置については既に市議会においては御承知のとおり反対決議もなされているわけでございますが,青少年の健全育成という角度から,今回の神戸の20歳未満の青少年の馬券買いという事実を踏まえ,市教委としては我が市への場外馬券売り場の設置についての御所見をお伺いしたいと思います。御答弁は教育委員会の最高責任者である教育委員長にお願いをします。 次に,撫川城址公園周辺整備についてお伺いをいたします。 私の言う周辺とは,お堀(用水)の内外の岸を含めての意でざいます。 同公園の周辺整備については,とりわけお地元の脇本一郎先生の御指導をいただきながらやらにゃあいかんと思っておりますが,以下の3点についてお伺いをいたします。 まず第1点は,去る昭和60年1月,約1,000名の署名陳情を私はさしていただきましたが,それに対して岡山市はどのように抜本的対応をしてきたかお伺いします。 第2点目,現状は陳情当時よりも公園内部が少々整備されつつあることも手伝ってか逆にお堀は空き缶のポイ捨てなどで大変汚れて見るにたえない。早急に清潔に定期的に手を入れるべきだが,どうか。 最後に,これが一番私が申し上げたいことでございますが,お堀も撫川城址と一体でございますので,公園に含め抜本的な整備方針を岡山市として展望を持った検討をぜひすべきだと思うが,御所見をお聞かせください。 以上,第1回目の質問を終わります。(拍手) ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 景山議員の御質問にお答えをさしていただきます。 公共施設等の整備基金についてでございますが,前にもお答えをいたしましたとおり,現在国におきましては消費を中心とした税制改革につきまして減税を先行する中で論議されております。また,一方では62年,63年と税収は国,地方とも比較的好調であります。このような状況の中で,64年度予算における最大の焦点の一つといたしまして,国庫補助負担率復元問題がございます。国の65年赤字脱却論,地方財政富裕論等が国で言われており,国と地方の財政秩序に関連をいたしまして多くの不確定な要因が懸念されているところでございます。また,岡山市におきましても,63年度は法人を中心にいたしまして税収が比較的好調でございます。 一連の基金に関するお尋ねについてでございますが,市制100周年記念事業のうち,行政べ一スで計画されているものとして,新総合福祉センター,西川イベントカルチャープラザ,青少年自然の森運動公園整備で約130億円程度と見込んでおり,またこれ以外の事業におきましても,今後見込まれる大きな事業といたしまして,清掃事業施設,市の分庁舎建設等がございます。これらの財源といたしまして,できるだけ有利な起債を導入しても相当額の一般財源が必要となります。そのために後年度において通常の業務に支障を来さないようにするための財源の一部を積み立てようとするものでございますので,御理解をいただきたいと存じます。 その他につきましては担当からお答えします。 ◎助役(八木肇君) 撫川城址の公園としての整備ということでお堀の問題を御指摘ございました。その件についてお答えさしていただきます。撫川城址につきましては,もう議員さんもよく御承知だろうと思いますが,もともとはこれは妹尾兼康のゆかりの地につくられ,さらに備中松山の三村元親が築城したとも言われておるところでございます。さらに,その後におきましても毛利氏の出城になったこともございますし,あるいはまたこの宇喜多家の重臣でありました戸川達安,この関係もございます。さらに,最終的には板倉氏ということで,この庭瀬城とも一体的なものでございます。特に石垣あるいはお堀,こうしたものが残っておるこの平城としては県下でも有数なものであるというふうに認識いたしておるところでございます。そうした中で,御指摘のようにこの抜本的な整備ということでございますが,御指摘の趣旨を踏まえまして,特に今申し上げましたようないろいろな面がございます。そうした中で,関係者あるいはまた県ともよく協議しながら検討してまいりたいと思います。御指摘の趣旨を踏まえた検討をさしていただきたいと思いますので,よろしく御了承をお願いいたします。 以上でございます。 ◎財政局長(関場長久君) 公共施設等整備基金の一連の質問の中で,基本的な問題につきましては市長からお答え申し上げたとおりでございます。私市長答弁とまた前に御答弁したことを踏まえてちょっと御説明さしていただきます。 地方財政を取り巻く環境というのは前にも詳しく申し上げたとおり,やはり先行きというのは非常に厳しいものがございます。そうしますと,岡山市にとりましてやはり市制100周年,これを契機とした魅力あるまちづくりというのは財政の健全性,やはりそういうものを配慮しながら着実に実施していかなきゃならない。こういうことでございまして,やはり基金というのが,それと背景としましては,おっしゃるように62,63というものの税収というのが非常に好調であり,63年度の財政運営の見通しとしては,見通しをもとにある程度のここで財源留保をすべきじゃないかという考えのもとに公共施設等整備基金を設けたわけでございます。 その目的としての,特定目的としての理由づけが不十分じゃないかという御指摘でございます。当然そういう議論は私もしました。例えば,御指摘もありましたように,それぞれの岡山市のそれぞれの基金というのはそれぞれの名称を持って設置されております。しかし,一方では岡山市自体の基金というのが余りにも細分化されているという問題もございます。そういう問題を踏まえまして,特定目的基金としましては,先ほど市長が申し上げましたように,100周年記念事業として位置づけられました行政ベースの投資的経費,さらにはやはり清掃事業,あるいは分庁舎等,臨港鉄道跡の整備という問題の応急な問題,さらには今議会でも各議員さんがおっしゃられてるように,提言され,また質問されたもの,こういうものも将来的には具現化されていくものがあろうかと思います。そういうものの投資的経費に充てるために設けた基金でございまして,おのずから年度間の,広い意味での年度間調整機能を持ちます財政調整基金とは区分けがされるんではないか,また機能分担もされると,私どもは思っております。 また,その20億円の根拠ということにつきましても,ただいま申し上げましたようにいろいろな状況を考え,今後の財政需要というものを考えた場合,今年度の財政運営を考えた場合に20億円程度であろうというふうに考えたわけでございます。 また,その基金の運用はどうするのかと,何か当て込んでるんじゃないかと,そういう御指摘もあったわけでございますが,私どもは全く考えておりません。条例におきましても確実かつ有利な方法ということで,金融機関等を中心にした運用を考えておりまして,特にそのほかのことを考えているわけではございません。 以上でございます。 ◎教育委員長(辻吉之祐君) 場外馬券問題についての御質問にお答えいたします。 神戸市での中・高生の馬券買い急増についての所見をということでございますが,神戸市で中学生2人,高校生51人が馬券購入の現行犯で補導されたとのことでございますが,青少年が馬券を購入することはあってはならないことであり,遺憾なことであると受けとめております。 次に,市教委として青少年の健全育成の角度から場外馬券売り場設置についての所見をということでございますが,青少年の健全育成の立場から,家庭,学校,地域がそれぞれの役割を認識し,私ども親や大人が青少年に対し法律を守ることの大切さを責任を持って教えるとともに,よりよい環境づくりに努めることが大切であると思います。 私といたしましては,この馬券売り場が設置されますと,子供の心の安定を欠くことにつながらないかと,また神戸市の二の舞を踏みはしないかと,気にかかる面もあるというのが率直な気持ちでございます。 以上でございます。 ◎経済局長(人見文男君) 撫川城址公園の周辺整備につきまして助役答弁を補足さしていただきます。 1点は,60年の1月の陳情に対してその後どのように対応したかという御指摘でございますが,城址が重要な文化財であるとともに,堀も広義な文化財であるというために,その抜本的な改修が非常に難しいということから,地元関係者に補修をお願いしてきたところでございます。 また,将来的にどうあるべきかにつきましては,地元関係者と協議を進めてまいるとともに,先ほど助役が御答弁申し上げたとおりでございます。 なお次に,堀の定期的な清掃についての御質問ですが,この堀の清掃や浚渫につきましては親しめる堀となるように定期的に今後対応してまいりたいと考えますので,よろしくお願いいたします。 以上でございます。   〔30番景山貢明君登壇〕 ◆30番(景山貢明君) 再質問をさしていただきます。 公共施設等整備基金についてでございます。 財政局長,あれです,無理して失言がされてもいかんでしょうから,よう考えて答弁できたらされればいいんですけど。具体的な事業は今,市長が言われたように,新総合福祉センター,西川イベントカルチャープラザ,青少年自然の森運動公園の整備とかいう話されましたですね。それが130億円だと。それで,これ以外の事業として,今後見込まれる大きな事業として清掃事業施設,市分庁舎建設等をお上げになったわけでございますが,必要な事業だとそれは私思います,必要な事業だと思います。また,どうしてもこれらの事業を基金で対応もしたいんだというんなら,やはりこれこれの事業に限りますよという角度を明確にした基金にしないと,私はなかなか難しいんじゃないかと,おかしんじゃないかと,こう思えるんですけどね,どうでしょうか。 もしくは,今の一連のその事業は基金を設けなくても当然やらにゃあいかんことなんだから,当然,当初予算とか補正予算とか,その都度がちっとかけて必要なお金は組めばいいと思うんですけど,その辺どんなんでしょうかね。それから,関連するんですけど,市が行っているほとんどのものは,公共施設等の整備というのは,もうほとんど市が行ってるものはそういう格好になると思うんですね。したがって,やはりましてや,等という公共施設等という等の字が入ると,これは何でもできる格好になるように思えるんですね。そういうことはおかしゅうないだろうかと,こういう点を申し上げておるんでございます。 20億円の根拠もちょっとすっきりしないんですけれども,まあ指摘をしておきましょう。 それから,第2の財政調整基金ではないかいうな言い方は,私が言ってるのは,その税収の伸びでその余剰金を,まあ大変失礼な言い方かもしれないけれど,そのわかったようなわからんような基金設置といいますか,でするのなら,これは実質的に財政調整基金にいくべき趣旨のお金がそうではないような格好の意味になっとんじゃないかなと。だから,市長さんもちょっと今御答弁で言われてましたけど,ある程度広い幅を持たせたものとしているが特定の目的に当たるんですと,こういうふうにお答えになりましたけれども,私は法律をきちんと出して,もう皆さんがよう御存じの法律ですわ,有名なそういう法律を出して,少々おかしいと思うんだけれどもと,こういうふうに聞いておるんですから,もっと理論的にといいますか,実証的にといいますか,説得力を持ったひとつ御答弁は論陣を張ってもらいたいと思いますけどね。 財政局長,御答弁にも地方財政富裕論というのにも市長はお触れになられておりましたが,私は私の考えを先ほどの質問でそれについて述べたわけなんですけれど,御当局の地方財政富裕論についてはどういうふうに思われとるんか,この際きちんとお聞かせいただければありがたいと思うんです。 どっちみちこの本基金案は委員会で付託さまして慎重審議をされるわけですから,私はそれを見守るわけでございますけれども,とりあえず以上のことを指摘さしていただいたり,さらに若干お考えをお聞かせいただければと,こういうふうに思います。 それから,場外馬券設置についての教育委員長の御答弁ですが,わかるんです,わかるんですよ,御答弁。ただ私は,体裁が整い過ぎて市民の心にそういう答弁が響くだろうかと。要するに,子供さんをお持ちの親御さんの心にびりびりっと響くだろうかと,どうかと,こういうふうに思うんですね。従来と大体基本的には同じような御答弁のように思うんですね,1年前かあったと思うんですけど,教育委員会の方からね。もうちょっと突っ込んで,要は馬券場設置に市教委としましては,反対なのか,賛成なのか,中立なのか,またどうなのか。責任ある教育御当局なんでございますから,この際はっきりさせていただけませんか。教育委員長の再御答弁をお願いします。 以上。(拍手) ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。 ◎財政局長(関場長久君) 再質問にお答えいたします。 必要な事業であれば別段,特定目的基金をつくらずに各年度の予算に計上すればいいじゃないかという趣旨の質問,あるいは第2の財政調整基金じゃないかというような御質問があったわけです。 これにつきましては先般来申し上げておりますように,やはり大規模な事業というのはあらかじめ財源留保というのが必要でございます。家庭の場合でありましても,やはり家を新築し,いい車を買って,さあ生活しようかといったときは夜逃げしなきゃならんということにならんためにも,やはり計画的な財政運営というのが必要だということを申し上げてるわけでございます。そして,将来的に地方財政を取り巻く環境というのは非常に厳しいものが予想されると。それは当然各年度の予算編成というのは的確にやはりしなければならない。将来を見た場合に非常にそういうおそれがあるということを申し上げておるわけでございます。そういう中で,やはり通常の事務事業というものをできるだけ支障ないように,こういうことも念頭に置いてるわけでございます。 それと,やはり特定目的基金と財政調整基金との区分けということになりますと,確かにおっしゃるようにかなり広い範囲でのものじゃないかと,これはそういう懸念はございます。ただ,財政調整基金とこの基金との基本的な違いというのは,財政調整基金というのは,この制限というのは一応条例等の中には列挙されておりますけれども,広い全般のものを言ってるわけでございまして,今回の基金というのは施設整備ということでのものを意図してるものでございます。その中でも,運用の中では例示しましたような大規模なものということを申し上げてるわけでございます。この大規模の中に,この運用について非常にあいまいじゃないかということにつきましては,この基金というのは今回で終わりではございません。やはり基金を積み増す場合も議会の議決も要ります。取り崩す場合も要ります。そういう中で,やはり議会のチェックというのは受けるという仕組みになってるわけでございますので,その辺はよく御理解をいただきたい,このように思うわけでございます。 それから,地方財政富裕論という問題でございますけれども,これは先般も申し上げました。国の立場から言いますと,やはり160兆円を超える国債残高というのがある。一方では,地方は67兆円にすぎないじゃあないかという議論。また議員が言われたような財政調整基金も地方にはあるというような議論。しかしやはり,国の場合は財政というのは1本でございます。地方の場合は3,300からの集合体でございます。個々の団体を見ましても,公債比率というのがやはり昔は,一昔前は極めて危険な状態と言われてます20%,公債比率20%を超える団体が3分の1を超えるという現実的には厳しい状況でございます。しかし,なかなか表面的な問題としては地方団体の苦しさというのがわかってもらえない。数字の上でだけどうしても比較されるという傾向にあります。これにつきましては,地方団体みずからもそれを払拭していかなきゃなんない努力も必要とし,また国会の場等におきましてもこの辺は十分理解していただく。そういう意味におきましても,やはり地方6団体,市長会初めとする地方6団体,これを先頭として地方財政の強化と,またやはり地域活性化のための財源をどうやって確保するかという知恵も絞らなきゃなんないというふうに思うわけでございます。 以上でございます。 ◎教育委員長(辻吉之祐君) 再質問にお答えいたします。 市議会では,この設置について反対決議がなされているわけでございます。教育の立場から申しますと,平素から正しい判断のもと,自主的に行動できる生徒の育成に努めているところでございますが,何と申しましても子供は環境に左右され,またされやすいのでございまして,このことにより子供の心が平静さを欠くことにつながらないかと気遣っているわけでございます。子供の心が平静さを欠くということは,大人の状況を見て心を動かされ,そのことに興味や関心を抱くようになるということでございます。また,大人の姿を見てまねる,また大人の姿を見て失望するということでございます。 なお,市教委といたしましては,青少年の健全育成の立場を最優先に考えるという立場から反対でございます。しかし,これは法的に認められた施設であり,関係者の良識と主体性ある対応を期待しているわけでございます。 以上でございます。 ○議長(片山仁君) 次は,順序に従いまして小林君。   〔43番小林勉君登壇,拍手〕 ◆43番(小林勉君) 連日の審議,御苦労さまでございます。質問も私で最後でございますので,いましばらく御辛抱いただきたいと思います。 最後ですので,さらっと3点ほどお尋ねしておきたいと思います。 まず最初は,国際交流基金の創設ということについてお尋ねいたします。 被爆都市として世界的に名の通っている広島市は,使節団あるいは訪問団が訪れる日には,必ずその国の国旗を市庁舎に掲げるんだそうですが,ほとんど毎日どこかの国の国旗が掲揚されているということです。 本市の場合,まだそこまで国際交流は活発ではありませんが,それでも今後姉妹都市との交流も深めていかなくてはなりませんし,本市に居住する留学生も増加するでしょうし,また外人観光客などもふえていくのではないでしょうか。そこで今までに国際交流事業の予算は一体どんな取り方をされているのか,二,三調べてみました。 ユニークだったのは,本年11月,社会教育課が勤労青年の外国ひとり旅に対し旅費の半額を負担するという制度をつくって,予算をつけていました。これは時代の流れに即応したものであり,この制度の創設に踏み切られた当局の英断に敬意を表するのでありますが,ただ対象人員が1人に限られ,予算額も22万5,000円と,ごくわずかなものでした。また,昭和58年6月の補正予算で,これは教育委員会の関係なのですが,西ドイツのバレー,水泳などのスポーツ少年団を迎えるについて40万円が計上されていました。そして,大口なものでは,昭和61年サンノゼ市との姉妹都市縁組30周年記念事業として親善訪問団を受け入れるに当たり1,800万円が計上され,さらに翌62年には親善訪問団を派遣するに当たって500万円が計上されています。これらはいずれも秘書課国際交流係の関連のものでした。 このように予算は必要に応じてその都度関係の部署で計上されているというのが実情であります。今後,国際交流は急速に深まっていくと思われますし,またそうしなければなりませんので,このように各局,各課でちびりちびり予算をつけていくというのではなくして,例えば10億円ぐらいな基金を持つ財団法人を設立し,この基金の果実で一切の国際交流事業に対処するというふうにしてはどうかと思うのであります。国際交流の先進都市はほとんどこの財団法人を設立して対処しています。本市も早急に国際交流基金を創設し,深まっていく国際交流事業に対処すべきだと思うのですが,この点についての当局の御所見をお聞かせください。 次は,英語弁論大会の開催ということについてお尋ねいたします。 中学生のころというのは,とかく英語で話すという機会には恵まれないものです。聞く方はテープがあり,ラジオがあり,テレビがありますのでまだまだいいとしても,話す場合は聞いてくれる人がいなければいけません。聞いてくれる人の反応があって初めて発音を矯正したり,イントネーションを覚えたりしながら力をつけていくものだと思うのです。したがって,中学生ではなかなかそのチャンスがないというのが現実の姿ではないでしょうか。 そこで英語力を向上させる一環として,とりわけ話す力のレベルアップを図るという観点から,市教委が主催して,市教委がかかわり合いを持って,本市の全中学校を対象に,英語の弁論大会を開催してはどうかと思うのですが,教育長さん,いかがでございましょうか。 人前で話すという機会を与えてやるのも必要なことだと思うのです。幸い,指導課には今外人講師が2人いらっしゃいます。このお2人を加えて審査員を構成すればいいのではないでしょうか。 お聞きしますと,英語の教育研究会では発表会を持っていらっしゃるそうですが,この発表会という形では,えてして積極的な先生のいらっしゃる学校だけの参加となり,本市,中学校全体のレベルアップにはつながりにくいと思うのです。市教委自体がかかわり合いを持つ中で,全中学校が参加するという形をとった方がよいと思うのですが,この弁論大会を開催するということについての当局の御所見をお聞かせください。 最後に,パソコン教育についてお尋ねいたします。 昨年,教育課程審議会がパソコン教育に関する一定の方針を打ち出し,それを踏まえて1度お尋ねしたのですが,その後の計画の具体化に伴い気がかりな面が出てまいりましたので,再度お尋ねしておきたいと思います。 釈迦に説法かもしれませんが,教育長さん,パソコン教育を成功させるか否かは,何といいましてもカリキュラムに合ったソフトウェアをどう開発していくかということにかかっていると,私はこのように考えているのです。つまり教科のどの段階でどういう問題をつくり,それをどうソフトウェアに組み入れていくかということがポイントになると思うのです。機械の操作はできるようになったがプログラムがない,教科の問題ができていない,というのではパソコン教育は前に進みません。 県の教育センターの係官は,現在ソフトウェアをつくる人材が不足しているのだと指摘されておられましたが,私もこの面での人材の育成が焦眉の急務だと思っています。 そこで今からソフトウェアの開発研究チームをつくり,本市の教育センターでもいいし,また県の教育センターでもいいし,どちらでも結構ですから,ソフトウェアの開発研究に取り組まれてはいかがでしょうか。 昭和68年から本格的なパソコン教育を開始するという計画のようですが,早急にこの問題に取り組まれないと間に合わないのではないでしょうか。当局の御所見をお聞かせください。 以上で質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 小林議員の御質問に対しましてお答えをさしていただきます。 国際交流基金の創設についてでございますが,交通手段,情報通信の著しい発展に伴いまして,国際交流はますます増大をしてまいっております。また,多様化することが予想され,本市におきましても瀬戸大橋,新岡山空港の完成等によりまして,この傾向は一層強まるものと思います。 こうした中で,地域の国際交流活動を促進をし,事業の円滑化を図るための財政基盤の安定化を重要な課題と考えております。 御指摘のありました国際交流基金の創設につきましては,活動資金の安定確保という方策の一つといたしまして,今後研究をしてまいりたいと考えておりますので,御理解を賜りたいと存じます。 その他につきましては担当からお答えします。 ◎教育長(奥山桂君) 英語の弁論大会を開催してはということのお尋ねでございます。 御指摘のように,英語を話す力,聞く力の育成ということは,目下関係者が大きな課題として取り組んでおるところでございまして,これも御指摘にありましたが,岡山市中学校教育研究会の英語部会の主催で,毎年英語祭を行っております。この会は市内の全中学校が半数ずつ交互に発表をしております。30年以上の歴史がございますが,初めはスピーチコンテストでありましたが,興味に欠けることから,スピーチだけではなく歌や英語劇などを取り入れ,各校が工夫を凝らしたものになっております。本年度は招致外国青年も参加をいたしまして,年々すばらしい発表になってきております。 市教委といたしましても,この英語祭がより充実したものに育つように積極的に援助をしてまいりたいと考えておるところでございますので,よろしくお願いをしたいと思います。 それから,パソコンのソフトウェア開発についてのお尋ねでございます。 パソコンを教育の中に取り入れていくためにソフトウェアの開発が大事であるということも目下の課題となっておるわけでございまして,岡山県教育センターでは62年にパソコン自作ソフトライブラリーというのを開設いたしまして,岡山市の教員も多くそこヘソフトを提供いたしまして,利用もしております。しかし,十分とは申せませんので,市教委といたしましても市教育センターにおきまして研究グループをつくり,ソフトの開発を進めてまいりたいというふうに考えておるところでございます。御理解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(片山仁君) 以上で一般質問を終わります。 しばらく休憩します。    午後2時32分休憩    ~~~~~~~~~~~~~    午後3時2分開議 ○議長(片山仁君) 休憩前に引き続いて会議を開きます。    ──────〇────── △日程第2 決第1号~決第24号    ───────────── ○議長(片山仁君) 日程第2に入ります。 日程第2は決第1号昭和62年度岡山市一般会計歳入歳出決算について以下24件の決算についてであります。 これらの決算につきましては,9月定例市議会において一般会計決算審査特別委員会,特別会計決算審査特別委員会及び事業会計決算審査特別委員会に付託し,閉会中にそれぞれ御審査をいただいておりますので,これより委員長の報告を求めます。 まず,一般会計決算審査特別委員長の報告を求めます。   〔29番吉田政司君登壇,拍手〕 ◆29番(吉田政司君) 一般会計決算審査特別委員会の審査の経過並びに結果について御報告いたします。 本決算につきましては,13回にわたり委員会を開催し,慎重に審議いたしました結果,歳入では,第13款国庫支出金のうち,市街地再開発事業費補助金中,表町一丁目地区市街地再開発事業補助金,街路事業費補助金中,岡山駅南土地区画整理事業費補助金,第14款県支出金のうち,市街地再開発事業費補助金中,表町一丁目地区市街地再開発事業補助金,芸術音楽ホール(仮称)建設事業費補助金,自衛官募集事業費委託金,第16款寄附金のうち,スポーツ,文化振興寄附金,第19款諸収入のうち,吉井川水源地域対策基金貸付金元金回収,第20款市債のうち苫田ダム建設推進事業負担金充当,吉井川広域水道企業団水道開発資金充当,街路事業費充当中,岡山駅南土地区画整理事業充当,岡山県道路公社出資金充当。歳出では,第2款総務費のうち,苫田ダム関連経費,市議会議員,市長選挙中,掲示板設置委託料,第4款衛生費のうち,吉井川広域水道企業団運営費等負担金並びに水源開発出資金,第8款土木費のうち,吉井川下流改修促進協力会負担金,岡山駅南土地区画整理事業関連経費並びに表町一丁目地区市街地再開発事業関連経費,岡山県道路公社出資金,芸術音楽ホール(仮称)建設費本年度支出額,第10款教育費のうち,スポーツ・文化振興財団関連経費について,一部の委員から認定できない旨の意思表示がありましたが,採決の結果,賛成多数で認定すべきものと決定いたしました。 以下,本特別委員会の審査の経過について御報告いたします。 審査の冒頭,財政局長から昭和62年度の一般会計の収支状況について次のような説明があったのであります。 昭和62年度は国庫補助負担率削減の続く中,一方では国の景気刺激策による公共事業,地方単独事業の補正をしたことにより厳しい財政運営を余儀なくされた年度であったが,歳入面では,財源の根幹となる市において円高不況の影響を受ける製造業の伸び悩みを金融,証券業,その他の公共業種でカバーし,また家屋の新増築等に伴う償却資産の伸びが比較的順調であったこと等により,前年度比5.9%の伸びが見られ,歳出面でも,行財政の合理化などの努力により,指標となる普通会計において経常収支比率74.3%,公債費比率13.6%と大宗において健全な財政構造を維持することができた。 こうした中で,一般会計の歳入総額は1,247億7,800万円余で,予算計上額の95.8%に当たる収入を見,一方歳出総額は1,209億1,900万円余で,予算計上額の92.8%が執行済みとなっている。したがって,歳入歳出差し引き38億5,900万円余の残額となるが,予算繰り越しに対する財源として24億100万円余が含まれているので,これを差し引いた実質収支は14億5,800万円余の黒字となり,このうち7億3,000万円を財政調整基金へ積み立てて,7億2,800万円余を翌年度へ繰り越している。 次に,審査を通じて各委員から出された指摘,意見,要望の主なものについて御報告いたします。 まず,歳入について,1点目では,毎年決算委員会において問題となる市の徴収率についてであります。市については,収入済額754億3,916万円余で,予算現額に対し6,357万円余の増収となり,前年度比で41億9,169万円余の増加となっておりますが,調定額に対する収納率は現年度分97.6%,滞納繰り越し分24.8%,合計で94.2%で,前年度比0.3ポンイトの低下となっており,また不納欠損額は2億6,063万円余で,収入未済額は44億2,558万円余に及んでいるのであります。 これに対し委員から,徴収率の向上についてはいろいろと努力していると思うが,当面の対策をどのように考えているかとの質問があり,当局から市の徴収については非常に厳しい状況下にあるが,負担の公平化を図る上からも徴収率の向上は急務であり,基本に返り再出発するということで,執行体制等についての改善方策を練るべく,収納率向上対策協議会を設置し,現在将来の収納率向上に向けて鋭意努力しているところである。具体的には,滞納繰り越し分の対策を第一義とし,職員の意識改革,滞納整理の進行管理,口座振替等の推進による滞納未然防止等の推進を3本の柱として取り組んでいるところであるとの答弁があったのであります。 歳入について2点目は,国庫補助負担率引き下げの問題についてであります。委員から,61年度以降3年間の暫定措置として地方に責任が押しつけられて,市民にとって大変な負担を強いられたが,この措置も63年度で終了するはずである。もし64年度以降も継続されるようであれば,国に対して強く復元方を要請すべきではないかとの意見があり,当局から,国庫補助負担率の引き下げ分は普通交付等で補てんされるが,全体事業量としてやりたいことができなくなるという面もある。国においては64年度の概算要求の中で各省庁がカット影響分を別途積算して要求しており,国庫補助負担率復元問題が64年度予算編成の最大の焦点となっている。今後,予算編成等の動向を見きわめながら,全国市長会等関係地方6団体を通じて強力に復元の要請をしていかなければならないと考えているとの答弁があったのであります。 次は,歳出について,以下款別に御報告いたします。 総務費における1点目は,100周年記念事業についてであります。 本事業は,皆様御承知のとおり,構想の策定を株式会社コクサイクリエイティブセンターに随意契約で委託したものであります。そのうちセンチュリーパーク構想のとなるチボリ公園誘致については,100周年記念協会がさらに株式会社コクサイクリエイティブセンターへ業務委託したものでありますが,委員から,委託費用の中に63年2月に助役に同行した堀氏以下3名のデンマーク訪問関係経費が含まれているが,なぜ3名の訪問が必要であったのか。また,その際見積書は提出され,チェックしたのかとの質問があり,当局から,これは62年末にカイザー社長以下,チボリ関係者が来岡したことに対する答礼の意味と,用地取得計画の説明を含めたチボリ公園誘致のための基本的条件について意見交換を行うため,行政にないノウハウを持っている堀氏以下通訳を含めた3名に同行をお願いしたもので,費用については見積書を検討した結果,妥当であると判断したとの答弁があったのであります。 これに対し委員から,答礼ならば助役1人で十分ではなかったのか。通訳も現地調達でよい。むだな費用をかける必要はない。また,当初予算審議の説明ではなかったものが幾つか委託されているが,この意思決定はだれがしたのかとの質問があり,当局から,これら意思決定については,100周年記念協会の責任者が協議した上で決定したものであるとの答弁があったのであります。 さらに,委員から100周年記念事業の大部分が委託され,その半分程度が株式会社コクサイクリエイティブセンターにより行われていることになっているが,これらの業務のうちには,その内容が若干あいまいなものも見受けられ,また企画立案に参画し事業執行に強い発言力を有する会社が実施段階の業務の委託を受けているものも見受けられるが,このような状況下での業務の執行であれば,委託費用等のチェックができないばかりか,100周年記念事業全体が行政主導型からほど遠い,一部企業の言いなりの事業になり,真に市民が参加できる100周年事業となり得ない。そして,ついには市財政の破綻を来し,市民の真のニーズにもこたえられないことになる。今後,当局においては主体性を持って事業に取り組み,さらにチェック機能を充実させ,むだな支出のないような慎重な対応を望むとの意見があったのであります。 総務費における2点目は,市行政の各分野における長期ビジョン等を含む構想策定業務の委託についてであります。 委員から,本市も中国地方の中核都市として,21世紀に向けての構想策定については,民間委託ばかりに頼らず,職員の意識向上を図り,シンクタンク的な組織をつくって,その中で独自性を創出していくべきではないかとの意見があり,当局から,地方の人材育成,情報発信の立場から全国的に第三セクターでシンクタンクをつくる傾向にある。本市には総合的なシンクタンクはないが,地域の情報発信,研究開発機能を高めるための組織が必要であるとの機運が高まっているとの答弁があったのであります。 総務費における3点目は,岡山国際ホテル株式会社への出資についてであります。 委員から,昭和62年度財産に関する調書の説明書の有価証券に岡山国際ホテル株式会社の株券が記載されていないがなぜかとの質問があり,当局から,46年の当ホテル設立時にも1億円出資しているが,当時市の財政事情が非常に厳しかったということで,建設公社が資金を借り入れて出資し,市は公社に対してその費用を年次的に償還していったという経過がある。今回の増資についても,当時と同様に公社が当ホテルに出資し,市はその原資を公社に出資した。したがって,株券は公社の所有となっているとの答弁があったのであります。 これに対し委員から,この種の財産は市が保有して厳重に管理すべきだと思うので,名義を市に変更すべきではないか。また,今後は公社を通さず,直接,市が出資すべきではないかとの意見があり,当局から市が保有した場合のメリット,デメリットを考慮した上で検討していくとの答弁があったのであります。 次は,民生費についてであります。 民生費における1点目は,岡山市戦没者慰霊祭についてであります。 委員から,戦没者慰霊祭は岡山市戦没者顕彰会が主催しているが,慰霊祭の方式について,岡山市として幅広い市民が自由に参加できるように献花などの無宗教方式に改めるよう指導すべきではないかとの意見があり,当局から,61年12月の本会議での質問に対する答弁を踏まえて献花方式での実施についていろいろと研究,努力しているが,長い間の遺族の心情もあって従前の形を継続しているのが現状であるとの答弁があったのであります。 これに対し委員から,顕彰会への補助金というのは,従来岡山市が直接行っていた戦没者慰霊祭を憲法違反の問題などがあって,顕彰会に肩がわりさせるためのものである。したがって,市が補助金を出し,さらに市長が顕彰会会長であることからも,慰霊祭を無宗教方式に改められないのなら,補助金はカットすべきである。また,他都市の例も無宗教方式が多く,岡山市当局の改善へ向けての決意とめどを示すようにとの意見が出されたのであります。これに対し当局から,戦没者慰霊祭については多くの都市が献花方式で実施しているのも事実であり,岡山市でも遺族会等とさまざまな機会に話をしているが,まだ結論は得られていないのが現状である。しかし,無宗教方式への改善に向けて今後とも積極的に努力していきたいとの答弁があったのであります。 民生費における2点目は,同和対策事業における特別事業活動助成金についてであります。 委員から,助成金を交付するに当たっての要綱もしくは基準を定めているのかとの質問があり,当局から,特別事業活動助成金の内容は,運動団体が行う啓発活動,研修集会に対する助成が主で,事業内容が基準の制定になじまない。助成金の交付に当たっては,同和対策事業補助金交付要綱に基づいて1件1件審査した上で交付しているとの答弁があったのであります。 また,委員から,特別特別事業活動助成金について,啓発啓蒙活動は今日の同和行政の主流をなし大事な問題でもあるので,行政としても決算委員会には資料が提出できるようぜひ努力してもらいたいとの意見があり,当局から,努力するとの答弁があったのであります。 次は,衛生についてであります。 衛生費における1点目は,各事業所職員の勤務状況について,昭和58年当時の最悪時と比べ,どのように改善されているかとの質問があり,当局から,63年1月から9月までの休暇状況の資料を提出し,この間で比較すると一定の改善の跡が見えるとの答弁があったのであります。 さらに,委員から,個々のケースで勤務状況の悪い職員はいるのか。また,いればどのように指導しているのかとの質問があり,当局から,年次休暇をすべてとり,病気休暇を数十日とっている職員が何人かいる。指導については,各職場で業務主任から所長まで段階的に個人を指導し,特に長期の病休の職員には入院するように指導している。また,一定の日数以上休んだり,勤務態度の悪い職員は本庁へ呼んで指導をしている。ことしは2人本庁に呼んで指導しているとの答弁があったのであります。 これに対し委員から,若い職員はやる気があるが,中間の年代の職員にたかをくくっているような者が多く,現業職場が批判される原因になっている。早急に現業組合と相談し,一定の指導方針を示すようにとの意見があり,当局から,これまでも組合とは鋭意努力してきたが,特に最近,特定の曜日を休む職員がふえているようなので,ごみ量との関係があるのであれば,今後そこらを重点的に指導していきたいと考えているとの答弁があったのであります。 なお,委員から,職場内での安全衛生対策の取り組み状況について質問があり,当局から全市的には安全衛生委員会があり,その下に衛生局安全衛生部会並びに各事業所に設置している職場安全委員会があって,月1回開催することを基本にして,安全意識の高揚や実際の事故のケースの分析と対策の研究などを実施しているが,現状は必ずしも月1回は開催できていないとの答弁があったのであります。 これに対し委員から,職場安全衛生委員会も日常業務に優先して開くぐらいに本気で取り組んでもらいたいとの要望があったのであります。 衛生費における2点目は,火葬場職員に対する心づけの問題であります。 倉敷市では廃止したと聞くが,岡山市としてはどういう方針かとの質問があり,当局から,心づけの問題については,今まで再三にわたり本会議,常任委員会,決算委員会で廃止するよう強い指摘を受けているが,いつまでも宗教上の慣習として認めるということにはならないと痛感している。倉敷市は特勤手当の増額と同時に廃止した経緯がある。また,他都市も廃止の方向になっており,岡山市としても現在関係各課と協議しており,諸条件を整備した上で廃止に向け努力したいとの答弁があったのであります。 次は,商工費についてであります。 去る3月25日から開催された中国三大珍獣展について,冒頭,当局から,支出した3,000万円の補助金は獣舎建設費に充当されたものであるとの説明があり,委員から予算審議の説明と違うがどうなっているのかとの質問があり,当局から,会計処理上,62年度中に成果品が得られるものに充当するということで県とも協議し,開幕までに建設された獣舎の建設費に充当して処理しているとの答弁があったのであります。 これに対し委員から,獣舎は現在だれが所有し,今後どうなるのかとの質問があり,当局から,現在は珍獣展協会の所有となっているが,今後については,動物園以外の第三者が所有しても無用の長物にしかならないので,最終的には動物園で使用してもらうのが一番効率的であると考えている。これは県,市とも同じ考えであるとの答弁があり,委員から,きちっと整理して今後問題を残さないようにとの提言があったのであります。 また,委員から,三大珍獣展の決算はどうなっているのかとの質問があり,当局から,現段階では最終の決算はできていない。現在に至る経過の中で,県,市ともども協会に対して決算委員会を設置し早急に決算するように要請してきたが,現在では公認会計士が中に入り精力的に作業を進めているが,見積書,納品書等の確認事務が残っており,勘定科目が変わる可能性があると聞いているとの答弁があり,委員から,最終決算ができていないのなら,例えば9月末時点での中間収支決算書あるいは貸借対照表は提出可能ではないかとの質問があり,当局から,公認会計士並びに協会の決算委員会が公表しない方針であるとの答弁があったのであります。 これに対し委員から,3,000万円も補助をしているのに,中間報告さえ公表できないというのは不明瞭だとの強い指摘があり,当局から,現時点で決算ができていないことについて市としても大変遺憾に思っている。再度,早急に決算するように協会へ要請していくとの答弁があったのであります。 次は,土木費についてであります。 土木費における1点目は,総合文化体育館を含めた浦安総合公園の管理運営に関する岡山市公園協会への委託費についてであります。 委員から,この施設の管理運営について巨額な費用で協会に委託しているが,委託費の積算,協会の監査はどうなっているのかとの質問があり,当局から,委託費については一般の業者に委託した場合の8割程度の費用で受託してもらっており,協会への委託費の予算執行については,本市の指導,監督を受けた上で執行している。また,決算についても当協会の中の監事の承認を受けて決算が終了している。また,当協会は財団法人として監督官庁である県の厳正なチェックを受けているとの答弁があったのであります。 これに対し委員から,協会への委託により経費を節減していることは理解できるが,この施設の管理運営はいわばサービス部門である。しかし,実態として管理運営は大部分が身分保障のされていない嘱託,臨時職員にやってもらっているが,これではいけない。やはり必要な部署には人を張りつけるべきではないか。また,施設の利用促進を図る上からもスポーツ・文化振興財団を活用すべきではないかとの意見があったのであります。 土木費における2点目は,表町一丁目地区市街地再開発事業についてであります。 委員から,事業費の大部分が翌年度に繰り越されているが,この事業はもともと瀬戸大橋架橋記念事業として芸術音楽ホールをつくるということで市も参加した事業であり,早期完成を期していたものであるが,権利変換はいつまとまったのか。また,権利変換計画認可後,工事契約の締結に日数を要したと聞くが,なぜなのかとの質問があり,当局から,61年9月の知事認可の市街地再開発組合が設立されて,直ちに権利変換の作業に取りかかり,62年度中に権利変換計画がまとまり除去に取りかかるという組合のスケジュールに合わせ予算を計上していたが,権利変換計画のまとまったのが63年6月になったため,予算を繰り越した。また,その後,工事契約の締結までに約4カ月を要したが,これは市街地再開発組合の業者選定,契約方法等にかかる組合決議に所要の日時を要したことと,この建物が大空間を有する特異な構造であるため,高度な技術を必要とする観点に立って,市としても組合に対し1,500人以上収容のホールを過去に建設した経験のある業者の中から選定すべきであると指導したところであり,組合としてもそれを踏まえて技術面を重視した施行計画の話し合いに日時を要したとの答弁があったのであります。 これに対し委員から,事業がおくれたことは非常に残念である。他の再開発事業とは異なり,この事業は岡山市が多額の出資をして参加している事業である。市としてそうした資格からも主体性を持った指導を行うべきであるとの意見があったのであります。 次は,教育費についてであります。旧旭東幼稚園園舎の保管料についての質問があり,当局から,毎年280万円余の保管料がかかり,54年の12月から62年度末までの累計で約2,200万円にも達しているとの答弁があったのであります。 さらに,委員から,現状は木材が既に腐食していて,結論を先に延ばしていては保管料だけを払いながら使いものにならなくなるおそれがあるので,もう結論を出す時期だとの指摘があり,当局から,建てる場合や活用方法についていろいろと案は持っているが,まだ公表は控えたい。できるだけ早急によい場所に建てるよう努力したいとの答弁があったのであります。 以上,款別に整理して御報告いたしましたが,本決算の審査を通じて各委員から特に指摘並びに要望のあった事項について触れておきます。 まず,瀬戸大橋時代を迎えた今日,新たなる都市づくりのため行財政需要が増大し,行財政運営は一段と厳しさを増すものと予測されるのであります。当局においては,長期展望を踏まえた効率的,計画的な事務事業の推進を図るとともに,効率的な財政運営を図るため,財政調整基金の積立先並びに縁故債の借入先については,特定の金融機関に限定せず,わずかでも有利な金融機関を活用するよう十分研究し,また電力量の契約に当たっては必要量以上の契約をしないように,また契約単価についても電力会社と十分協議して契約するようお願いするものであります。 次に,委託については,事務処理の簡素,効率化を図るため,各局室において膨大な事務事業を民間へ委託しているが,委託に当たっては安易な随意契約によることなく,指名競争入札を原則とすべきで,執行に当たっては委託の内容について適切な指導,助言を与えると同時に,厳正な管理監督をお願いするものであります。 また,今後の決算審査を効率的に進めるため,今委員会において各委員から要求のあった各種補助金,委託料等に関連する資料については事前に配付するとともに,決算附属書の説明に当たっては,特に臨時的経費や投資的経費の主なもの,また予算計上していながら不執行となったものについて,重点的に要領よく説明を願うとともに,答弁に当たっては,質問の要点を的確に把握した上で明確な答弁をされるよう特に要望し,さらに,主要な施策の成果等に関する説明書については,より詳細な資料の作成をお願いするものであります。 最後に,本決算委員会の審査の過程において出された多くの意見,要望,指摘について速やかに検討をされ,実行に移せるものにあっては来年度予算に十分反映され,58万市民の福祉の向上を目指していただきたい。 これをもちまして一般会計決算審査特別委員会の御報告を終わります。(拍手) ○議長(片山仁君) 次に,特別会計決算審査特別委員長の報告を求めます。   〔7番土肥啓利君登壇,拍手〕 ◆7番(土肥啓利君) 特別会計決算審査特別委員会における審査の経過並びに結果について御報告いたします。 本委員会に付託されました案件は,決第2号昭和62年度岡山市下水道費特別会計歳入歳出決算について外19件の決算についてであります。 これらの案件につきましては,付託以来9日間にわたり委員会を開催し,当局の説明を聴取し,また必要に応じ詳細な資料も求め,慎重に審査いたしました結果,決第11号昭和62年度岡山市住宅新築資金等貸付事業費特別会計歳入歳出決算につきましては,採決の結果,賛成多数で,その他の案件については全会一致をもちまして認定すべきものと決定いたしました。 以下,本特別委員会の審査の過程で議論となった主なものについて御報告いたします。 まず,決第4号岡山市中央卸売市場費特別会計についてであります。 本決算の主な内容から申し上げますと,歳入は,市場使用料6億4,236万円余,一般会計繰入金12億417万円余,諸収入2億9,085万円余,雑入1億6,303万余円であります。歳出は,管理費9億5,961万円余,施設整備費9,151万円余,公債費10億8,141万円余であります。 ここで毎年の決算委員会で問題となる市場施設使用料等の未収分について申し上げますと,市場使用料が885万円余,延滞金が444万円余,電気料,水道料等が469万円余となっております。 これに対して委員から,電気料金や水道料金まで滞納する業者があること自体,納得できない,どう対応していくのか,との質問があり,当局から,昨年の決算委員会でも強い指摘を受けており,職員一丸となり全力を傾注して徴収に努めてきた結果,出納閉鎖後ではあるが667万円余を徴収し,残るものについてもそれぞれ保証人もつけ誓約書をとっている。今後あらゆる手段を検討する中で,悪質業者に対しては法的手段もとるなど準備を進め,さらに徴収に努力していきたいとの答弁がありました。 委員から,この滞納問題については毎年論議になっていることであるから,法的手段に訴えても全部整理していくという姿勢で取り組まなければならないと強い指摘があったことを申し添えておきます。 第2点目は,一般会計繰入金についてであります。 委員から,収入済額21億円余のうち,一般会計繰入金が12億円余も占めているが,これは今後も永久的に投入していく考えか,将来的には市場会計は独立採算でいくという方針か,との質問があり,当局から,この一般会計繰入金は施設の元利償還分に当たるものが10億円余であり,それが大部分を占めている。施設整備費等については今後も繰り入れが必要であると考えるが,独立採算的考えで努力していかねばならないとの答弁があったのであります。 なお,卸売場において飲食物などの出張販売が行われているが,これは条例違反であるので,今後条例に沿った指導をするか,実態に合わせて条例を改正するか,早急に整理すべきであるとの強い意見があったことを申し添えておきます。 次は,第5号岡山市国民健康保険費特別会計についてであります。 本会計で特筆すべきことは,61年度末累積赤字が12億4,094万円あったものが,62年度においては国からの特別助成2億6,700万円,一般会計からの繰り入れ2億9,800万円,制度改正による影響に対する補てん5億2,952万円余,そのほか1億9,130万余円により,一般被保険者分だけ見ても12億8,532万円余の単年度黒字を生じており,長年懸案となっていた累積赤字が一挙に解消されていることであります。 これに対して委員から,62年度は国からの特別助成等で累積赤字も解消されたが,63年度以降の国保会計の見通しはどうなのかとの質問があり,当局から,国からの助成等は62年度のみのものであるが,本市は従来から当該年度の収支均衡を保つ予算編成をしてきており,累積赤字については,被保険者の負担とせず,国からの特別助成を受けて解消していくことを基本としてきている。今後もこの方針で予算編成を行いたい。63年度は医療費等の伸びが安定していること,国において国保会計の基盤安定対策が進められていることから見て,現段階では健全経営でいけるものと考えているとの答弁がありました。 次は,決第12号岡山市葬祭事業費特別会計についてであります。 本決算については,現計予算880万余円に対して,調定額,収入済額ともに655万円余で,224万余円の不用額が生じており,これは利用者が当初予算時の見込みより20名の減であったためであるとの説明でありました。 これに対して委員から,62年度の利用者が82件しかなかったこと,さらに減少傾向にあることから見て,近い将来には一般会計から繰り入れする時期が来るようになると思うがどう考えているのかとの質問があり,当局から,62年度の西大寺斎場の利用者は前年との比で40名の減で,どこの業者も減っている状況がある。これは低所得者のための事業であり,経営努力とPRにより一般会計から繰り入れをする時期が来ることのないよう,できるだけ存続さしていきたいと考えているとの答弁があったのであります。 これに対して委員から,PRと経営努力で存続さしていくか,あるいは廃止するかということについては,合併時の経過もあり,行政の一方的判断で決定しかねるので,地元の連合町内会等の会議の場で現状を具体的に説明し,住民の意向をよく調査すべきであるとの意見がありました。 次は,決第16号岡山市学童校外事故共済事業費についてであります。 この事業は,校外において交通事故以外の災害を受けた学童を救済するためのものでありますが,説明によりますと,62年度の校外事故件数は303件で,見舞い金額は483万1,000円とのことであります。 委員から,総会員数の1割弱にも当たる7,293人が会費の免除を受けていることに関連して,保護家庭及び準要保護家庭の学童については会費を機械的に免除しているようだが,この事業は災害遺児教育年金事業と同様に,会員の相互が助け合っていくという共済事業であり,自助精神,あるいは自立の心を養うためにも自動的に免除するということではなく,本人からの申請に基づき,免除について個々に判断していくべきではないかとの質問があり,当局から,指摘の点を十分踏まえて関係課と協議していきたいとの答弁がありました。 また,委員から,見舞い金の支給については,申請主義となっているが,実際に事故に遭いながら申請をしてない事例を耳にするので,この制度そのものの周知徹底に努めてほしい。さらに,昭和63年3月の岡山市学童校外事故共済基金条例の改正により,この事業による剰余金がこの制度の本来の目的である見舞い金の支給以外の事故防止対策費等に使用される道が開かれたが,剰余金の使途については見舞い金の支給に限定すべきであり,見舞い金の増額,また会費の引き下げについて検討してほしいとの意見がありましたので,申し添えておきます。 次は,決第11号岡山市住宅新築資金等貸付事業費についてであります。 本決算は,歳入合計5億1,152万円余,歳出合計12億4,208万円余で,歳入歳出差し引き歳入不足額7億3,056万円余となり,翌年度繰越額の250万円を合わせ7億3,306万円余を翌年度歳入繰上充用金として会計上処理しているものであります。 この会計において毎年問題となる収入未済額についてでありますが,62年度の貸付金元利収入状況を見ると,収入未済額の合計は12億2,997万円余であり,通年の徴収率は64%となっておりますが,そのうち未実行分については収入未済額7億5,011万円余で,その徴収率は1.4%と非常に低いものになっているのであります。これに対してまず委員から,未実行分の徴収方をどうするのかとの質問があり,当局から,徴収率が上がってないことについては,現実の問題として資産状況が非常に悪いということもあるが,今後なお一層徴収努力を重ねていきたいとの答弁があったのであります。 これに対して委員から,徴収率が非常に悪い現状から見て,果たして回収可能なのか,また,いつまで繰上充用という形で処置していく考えかとの質問があり,実際問題として完済は非常に困難であると考えているが,現段階では徴収に努力していく以外にはなく,その間は繰上充用も続けていかざるを得ないという答弁があったのであります。 この完済は非常に困難との答弁を受け,それでは回収できないものに対してどう対応していくのか,また,その責任はだれにあり,その損害の補てんをどうするのかが問題になったのでありますが,ここに特に議論になりましたのは,回収不能分についてはいずれ市で賄うことになると思うが,そのとき市民が職員の違法な公金の支出により損害を受けたとして住民監査請求をすることができるかどうか。貸付時の職員の違法行為の有無,当時の市長,助役,担当職員の賠償責任と,その時効の問題。つまり,現段階において,あるいは将来においても損害を補てんさせる道は残されているか。さらに,回収できないものまで繰上充用で処置しているのはどうか等についてであります。 これらの質問に対して,当局の見解が明確に示されなかったことから,本会計のみで4日間にわたる審査となったわけでありますが,以下,市長が職員に対して損害賠償請求をしなかった理由,今後の対応等について,市長の公式見解を含め,当局のこれらに対する見解を述べます。 その1,回収不能となった場合,どう処置していくか。繰上充用を続けていくことについての見解と改善方法についてでありますが,貸付金の回収については債務名義の取得等の法的な処置をとりつつ努力してきたところであるが,今後さらに対応の不十分な点については改善し,なお一層の努力をしていきたい。いましばらく繰上充用の処置を続けさしていただきたい。なお,この「いましばらく」の解釈については,回収不能と認定する前に,繰上償還を命じているものについては10年の時効ということがあるので,その間にできるだけの努力をし,10年たった時点において時効消滅させるか,再度保全処置をとるかという決意が必要となってくるとの見解が示されました。 その2,当時の市長,助役,職員に対する損害賠償請求に関しての市長の見解についてでありますが,当時の職員に対する処分としては,貸付事業が適正に運用されていなかったことを理由として,昭和59年及び60年において市長以下関係職員の行政処分を既に行っており,当時の職員に対する損害賠償等については考えていないので御理解をいただきたい。なお,当時職員に対して損害賠償請求をしなかった理由については,地方自治法第243条の2の第1項後段で,故意または重大な過失により法令の規定に違反してなされた支出負担行為等に限定されており,弁護士とも相談の上,この条項による損害賠償の請求はできないと判断したためである。市長以下担当職員は十分反省しているので,さらに今後運用の中に生かしていきたい。 その3,住宅新築資金等貸付制度の今後の運用についてでありますが,市当局の制度運用に適正を欠いていた点があったため,この制度を利用した人の中に事業の目的を達成してない未実行が発生し,市民及び市議会に対して多大の迷惑をかけたことをおわびするとともに,深く反省しているところである。その反省の上に立って運用の適正化への取り組みを進めるため,議会,関係委員会の協力を得,制度を抜本的に見直し,貸付条例,規則の改正等の処置を講じ,現在はそれに従って厳正な運用に努めているところである。また,貸付金の回収については,未実行者に対する一括償還請求,支払い命令の申し立て等の法的な処置をとりつつ回収に努めてきたところであり,運動団体等の協力を得ながら改善されつつある過程であるが,今後より一層努力をしていきたいと考えている。今後この回収を進めていく方針としては,現状の償還額が少額であるもの,あるいは未納のもの等について,1件ごとの整理方針を定め,差し押さえ等の強制処置も講じながら徴収に努めるとともに,運動団体に対してもより一層の理解と協力を得ながら貸付金の回収に努め,真に同和問題の解決に役立つ制度としての貸付事業を運営していくよう努力していきたいとの見解が示されたのであります。 以上のほか,多少重複する点もありますが,各委員からの質問,意見について,さらに申し上げますと,まず未実行者の滞納分の償還状況について,当局の説明によると,遅延利息にも満たないもの,25年以上のもの,長いものになると100年の期間を要するものがあるが,実行者における償還年数を考えると,このような支払い計画を認めることはおかしいのではないか。また,年令的基準として,年金を受給しながら返還していくことに難しい面もあるので,65歳までに償還できるような償還計画を考えるべきではないかとの質問があり,当局から,繰上償還すべき人の方が償還期間が長くなるというようなことは基本的に問題があるので,今後とも6カ月ごとに話し合いをし,見直しをしていく。また,年令の問題についても,個々にいろいろな問題があると思うが,指摘の趣旨を体しながら取り組んでいくとの答弁がありました。 次は,実行者の滞納についてでありますが,63年9月末現在,実行者のうち100万円以上の大口滞納者が175人,件数にして242件,3億4,500万円余,そのほか滞納分を含めると4億9,700万円余の滞納があることに関して,この滞納者について現在も土地等を所有しているかどうか,他の抵当権等の有無等について,1件1件早急に調査すべきである。また,滞納期間について一定の基準を設けて,その期間を超えるものについては保証人への請求,あるいは支払い命令をかけるなど,厳正に処置すべきではないかとの質問があり,当局から,1件ごとの調査については早急にやりたい。また,一定の基準に定めることも必要であると思うので,その基準をもとに強い決意を持って滞納整理に当たっていくとの答弁がありました。 最後に,意見,要望のみ申し上げますと,1,貸付元利収入の予算現額9億7,000万円余に対して2億5,000万円余しか収納してないこと自体,納得できるものでなく,徴収に努力しているとは認めがたい。 2,未実行者の滞納分は繰上充用で処置され,実行者の滞納分は一般会計からの繰り入れで処置がなされているが,これは政策上,整合性がない。 3,58年の国の会計検査で指摘を受け,国庫補助金を9億円余返還しているが,それまでの国の基準,指導にも甘さがあったと思われるので,国の責任についても明確にさせるべきではないか。 4,本委員会で問題となった点については,今後所管の常任委員会に逐一報告し,協議すべきで,前向きに取り組んでもらいたい等,本会計についてはまことに厳しい指摘,意見が相次いだのであります。 なお,本会計は一部委員から認定できない旨の表明があったため,採決の結果,賛成多数で認定すべきものと決定した次第であります。 以上,特別会計決算審査特別委員会の審査の経過並びに結果について御報告いたしましたが,この際当局におかれましては審査の過程で各委員から出された指摘,意見等について十分検討され今後の市政に反映させるよう強く要望いたしまして,報告を終わります。(拍手) ○議長(片山仁君) 次に,企業会計決算審査特別委員長の報告を求めます。   〔4番崎本敏子君登壇,拍手〕 ◆4番(崎本敏子君) お疲れさまでございます。 それでは,企業会計決算審査特別委員会における審査の経過並びに結果について御報告いたします。 本委員会に付託されました案件は,決第22号昭和62年度岡山市病院事業会計決算,決第23号昭和62年度岡山市水道事業会計決算並びに決第24号昭和62年度岡山市工業用水道事業会計決算についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局から説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,決第23号昭和62年度岡山市水道事業会計決算については,一部委員から苫田ダムの関連経費である企業団運営経費分担金については,ダム建設そのものに問題があり,利水,治水面から検討し直す時期であるとして,認定できない旨の意思表示がなされたため,採決の結果,賛成多数で認定すべきものと決定し,他の2件については全会一致で認定すべきものと決定いたしました。 それでは次に,審査の過程において指摘や意見のありました主な点を要約して御報告いたします。 まず,決第22号昭和62年度岡山市病院事業会計決算についてであります。 病院別の決算状況を見ますと,市民病院では976万円余の純損失を計上し,昭和57年度から続いていた黒字決算が62年度で赤字決算となり,また吉備病院でも2,342万円余,せのお病院でも4,476万円余の純損失をそれぞれ計上し,前年度に引き続き赤字決算となっているのであります。 これらの実態を踏まえた上で,委員から,3病院とも医業費用が医業収益を上回っており,これでは企業として経営は成り立たないと思う。赤字の最大原因は何か。また,改善措置をどのように考えているのか。さらに,63年度の経営見通しはどうか。などの質問が出されたのであります。 これに対し当局から,自治体病院だけがなぜ赤字になるのかという議論は従来からされてきた。このほど自治体病院の経営について,全国自治体病院協議会のまとめによると,病院の立地条件や医師確保の問題,高度医療のためのスタッフの確保の必要性,出生率の低下という社会的要因があっても産婦人科,小児科の廃止,縮小の困難性,室料差額の格差,値引き率の少ない一流薬品の使用,病床数増加の規制,職員の平均給与が高く,かつ年金原資への追加費用の拠出,自治体病院なるがゆえの人的,施設面での民間病院の模範となるべきという県からの強い指導などが,赤字経営になりやすい要因として上げており,むろんこれらすべてが本市の市立3病院に当てはまるものではないが,一因であることにかわりはないと考えている。今後,経営の改善に当たっては,診療収入の拡大を図る努力を行うとともに,経費の節減,診療密度の向上をさらに推し進め,地域医療としての地位の確立に努力していく必要があると考えている。さらに,63年度の見通しについては,63年4月の診療報酬改定がマイナス面の影響を出していることから,62年度にも増して厳しい情勢になることが予想されるので,現在診療報酬の是正を厚生省に強く要求しているとの答弁がありました。 続いて,医師への信頼度が高くなれば患者も多くなり黒字になる要因となるのではないか。さらに,医療従事者全員によるチーム医療としての位置づけをどうするかが病院経営を大きく左右すると思われるがどう考えているのか。との質問に対し,当局からは信頼というものは技術力と同様,一朝一夕にはできるものではないが,信頼を得るための患者サイドから見たよい病院とは,施設整備の充実,患者と医療担当者との間によりよい人間関係の構築,医療の質の高度化等と考えており,これらの達成に向け懸命な努力をしているとの答弁がありました。 このほか包括医療という形の中での積極的に訪問看護を行う姿勢を示してはどうかとの意見もありましたので,つけ加えておきます。 いずれにいたしましても,病院事業の運営は今後も診療報酬及び薬価基準の改定が行われるなど一層厳しくなるものと予想されますが,自治体病院の使命であります公共性,つまりいつでも,どこでも,だれにでもよい医療の提供を推進すると同時に,企業性を一層発揮して経営の健全化に努力するよう要望いたしておきます。 続いて,決第23号昭和62年度岡山市水道事業会計決算並びに決第24号昭和62年度岡山市工業用水道事業会計決算についてであります。 まず,水道事業につきましては前年度に引き続き13億3,289万円余の黒字決算となっております。また,工業用水道事業も前年度に引き続き5,162万円余の黒字決算となっているのであります。 これらの点を踏まえ委員から,特に厳しい意見等は出なかったのでありますが,引き続き水道事業を取り巻く環境は非常に厳しいものが予想されることから,今後とも公営企業法の基本原則に基づき経営の合理化,事務能率の向上等,事業の効率的運営に努めるよう特に要望いたしておきます。 以上をもちまして企業会計決算審査特別委員会の報告を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(片山仁君) 以上で委員長の報告は終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(片山仁君) 別に質疑もないようですから質疑を終わり,討論に入ります。 討論はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(片山仁君) 別に討論もないようですから討論を終わり,採決いたします。 日程第2の案件中,決第1号昭和62年度岡山市一般会計歳入歳出決算について,決第11号昭和62年度岡山市住宅新築資金等貸付事業費特別会計歳入歳出決算について及び決第23号昭和62年度岡山市水道事業会計決算についてを他の議案と分離して採決いたします。 まず,決第1号昭和62年度岡山市一般会計歳入歳出決算についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は認定であります。 委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立をお願いいたします。   〔賛成者起立〕 ○議長(片山仁君) 起立多数であります。よって,本案は委員長報告のとおり決定いたしました。(入場する者あり) 次に,決第11号昭和62年度岡山市住宅新築資金等貸付事業費特別会計歳入歳出決算についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は認定であります。 委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。   〔賛成者起立〕 ○議長(片山仁君) 起立多数であります。よって,本案は委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,決第23号昭和62年度岡山市水道事業会計決算についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は認定であります。 委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。   〔賛成者起立〕 ○議長(片山仁君) 起立多数であります。よって,本案は委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,ただいま議決いたしました決第1号,決第11号及び決第23号を除く他の議案について一括採決いたします。 これらの議案につきましては,委員長報告のとおり決することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(片山仁君) 御異議なしと認めます。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。    ───────────── ○議長(片山仁君) この際,議事日程の追加についてをお諮りいたします。 お配りいたしておりますとおり,甲第260号議案昭和63年度岡山市一般会計補正予算(第5号)について以下14件の議案が追加提出されました。 つきましては,これを日程に追加し議題といたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(片山仁君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。    ──────〇────── △追加日程 甲第260号議案~甲第273号議案    ───────────── ○議長(片山仁君) 甲第260号議案昭和63年度岡山市一般会計補正予算(第5号)について以下14件の議案を一括上程し,市長から提案理由の説明を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) ただいま御上程になりました各議案について御説明申し上げます。 まず,甲第260号議案から甲第271号議案までの昭和63年度一般会計,8特別会計及び3事業会計の補正予算についてであります。 今回の補正予算につきましては,本年8月の人事院勧告に基づく国家公務員の給与改定の内容等に準じて4月から職員給与の引き上げを行うことなどと,職員の異動,配置転換等に伴う既定の人件費の過不足を調整しようとするものであり,これに要する経費として,一般会計3億1,100万円余,特別会計4,700万円余,事業会計2億3,700万円余,総額で5億9,500万円余を補正しようとするものであります。 これらを賄う財源として,一般会計では市で,特別会計,事業会計につきましては各会計の特定財源及び一般会計からの繰入金で所要の処置を講じようとするものであります。 次に,甲第272号議案は,4週6休制を実施するとともに,労働基準法の改正に伴う改定,その他条文整備を行うため,次の甲第273号議案は,国家公務員の給与改定の内容に準じて本市職員の給与を改定するとともに,調整手当の改定,その他条文整備を行うため,それぞれ条例の一部を改正するものであります。 何とぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(片山仁君) 以上で市長の提案理由の説明は終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(片山仁君) 別に質疑もないようですから,質疑を終わります。 つきましては,日程追加の案件はお配りいたしております付託案件表のとおり所管の常任委員会に付託いたします。    ───────────── ○議長(片山仁君) この際お諮りいたします。 委員会審査のため12月17日から21日までの5日間,本会議を休会いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(片山仁君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。    ───────────── ○議長(片山仁君) 次の本会議は12月22日午前10時に開きます。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。    午後4時3分散会...