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07月15日-09号

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  1. 岡山市議会 1987-07-15
    07月15日-09号


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    昭和62年 6月定例    昭和62年6月定例岡山市議会    議 事 日 程  第9号       7月15日(水)午前10時開議第1 一般質問    …………………………………会議に付した事件 日程第1 一般質問    ──────〇──────出席議員(52人)        1番  片 岡 五樹君        2番  辻 野 喬 雄君        3番  田 畑 賢 司君        4番  崎 本 敏 子君        5番  楠 木 忠 司君        6番  寺 田 和 子君        7番  土 肥 啓 利君        8番  宮 武   博君        9番  梶 原 昌 一君        10番  貝 原 信三郎君        11番  小 川 晴 雄君        12番  太 田   稔君        13番  有 井 靖 和君        14番  河 合 和 成君        15番  寺 田 明 生君        16番  則 武 伸一郎君        17番  高 津 利 明君        18番  松 山 茂 樹君        19番  守 屋 彰 久君        20番  串 田   務君        21番  川 田 敏 幸君        22番  堀 川   進君        23番  山 田 録二郎君        24番  鈴 木 邦 彦君        26番  丹 原 重 彦君        28番  亀 井   章君        29番  吉 田 政 司君        30番  景 山 貢 明君        31番  内 田 宏 哉君        32番  福 原 弘 子君        33番  定 政 猛 男君        34番  華 房 美 衛君        35番  垣 下 文 正君        36番  磯 村   博君        37番  田 中 昭 三君        38番  大 橋 英 雄君        39番  伏 見 昇 男君        40番  高 木 悦 夫君        41番  根 石 昌 平君        42番  妹 尾 達 道君        43番  小 林   勉君        44番  新 谷 盈 智君        45番  山 田   勇君        46番  苦 水 重 徳君        47番  磯 島 康 夫君        48番  渡 辺 慎 一君        49番  岡 本 俊 彦君        50番  花 岡   薫君        51番  小 橋 留 男君        52番  浅 野 卓 志君        53番  板 野 和 昭君        54番  片 山   仁君    …………………………………欠席議員(2人)        25番  宮 川 日 吉君        27番  脇 本 一 郎君    ─────────────説明のため出席した者   市     長  松 本   一君   助     役  鹿子木   貢君   助     役  八 木   肇君   収  入  役  久 山 忠 孝君   総 務 局 長  三 宅   襄君   財 政 局 長  関 場 長 久君   民 生 局 長  木 村 公 男君   衛 生 局 長  竹 原 良 一君   経 済 局 長  人 見 文 男君   建 設 局 長  森 本 隆 也君   下 水 道 局 長  鏡 原   進君   西大寺支 所 長  浅 野 幸 雄君   参     与  有 本   正君   参     与  井 堀 晃 郎君   参     与  菱 川 公 資君   参     与  中 山   彰君   参     与  上ノ土   俊君  水  道  局   水道事業管理者  黒 田 智 昭君  消  防  局   消 防 局 長  清 水 克 己君  教 育 委 員    委     員  辻   吉之祐君   教  育  長  奥 山   桂君  選挙管理委員会   委     員  岡   八 夫君   事 務 局 長  森 末   京君  監 査 委 員   委     員  藤   昭 博君  農 業 委 員    委     員  小 若 敬 二君    ─────────────出席した議会事務局職員   局     長  原 田 知 義君   次     長  石 原 重 樹君   議 事 課 長  中 川 和 彦君   調 査 課 長  二 宮 善 政君   議 事 課 主 幹  植 野 耕 次君   議事課長 補 佐  岡 田 登志男君   記 録 係 長  最 相 初 音君   主     事  佐 藤   武君    午前10時19分開議 ○議長(片山仁君) 皆さん御苦労でございます。これより6月定例市議会第9日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は40名であります。    ───────────── ○議長(片山仁君) 会議録署名議員に松山君,川田君のお二人を指名いたします。    ───────────── ○議長(片山仁君) 本日の議事日程は一般質問であります。    ──────〇────── △日程第1 一般質問    ───────────── ○議長(片山仁君) 日程に入ります。 日程第1は一般質問であります。 順序に従いまして宮武君。   〔8番宮武博君登壇,拍手〕 ◆8番(宮武博君) 皆さんおはようございます。新人の宮武でございます。 先般の統一地方選挙におきまして松本市長さんは各位各層から多くの市民の期待にこたえ予想どおり幅広い支持を受け再選されましたことを衷心より敬意を表し,心よりお喜びを申し上げます。 私も市議会議員の選挙におきまして激しい選挙戦を通し,市民の厳しい審判のもとに議席をいただきました新人の若輩者でございますが,誠心誠意岡山市勢発展のため精進を積み重ねてまいりたいと存じます。諸先輩を初め市の執行部の皆さん,報道関係の皆さんの格別の御支持,御鞭撻を賜りますよう高いところからではございますがよろしくお願いを申し上げます。 私は,市長提案理由説明を聞きますと,市政にかける意欲に心強く感じました。市政の運営の基本的な考え方,まず第1に「市民の声が生きる清潔で公正な市政の確立」であります。第2は「心のふれあう,夢と希望に満ちた市政の推進」であります。第3は「一分,一円を大切にする市政の推進」──財政面では1円を,また行政面では1分1秒を大切にする市政に対し,力強い取り組みをされますことは57万市民の期待をいたすものであります。 それでは,通告に従いまして質問を進めたいと思います。 まず最初に妹尾駅南の開発について。 東畦地内宇野線妹尾駅南側に計画をされております下電・阪急による大型宅地開発についてお尋ねをいたします。 この地域は,下電開発株式会社及び阪急電鉄株式会社によって22.76ヘクタールを買収され,昭和51年3月10日付で開発行為の許可が出ていると聞きますが,その後11年間ほとんど手をつけないまま荒地同様となっております。開発業者によって年何回か草取り等をしているようですが,現在も相当な雑草が茂っております。この開発区域の中の市道につきましても,開発計画以来改良工事はもちろんのこと,修繕工事もほとんどできないままで,区域内には緊急自動車の進入も思うようにできないようなところもあります。用排水路についても同様でありまして,浚渫作業もできておりませんので,埋まり,雑草が生え,生活排水,あるいはまた農業用水の流れも大変困難をきわめております。昭和52年度にはこの開発地域へ通じる妹尾駅地下道が立派に完成しておりますが,これも行きどまりで,東畦地区,あるいは藤田地区の住民が大勢妹尾駅を利用しておりますが,道路整備を強く要望しておられます。この地下道,またはこの草むらの中で不良行為もたまにはあると聞いております。妹尾駅に隣接したすぐ南側で,市街化区域のど真ん中でもあり,地域住民は一日も早く着工され,整備された町並みを夢見ております。開発区域内に岡山市の費用を投入することは困難であろうかと思うわけですが,全くの開発業者任せでは住民も納得がいかないわけであります。市当局といたしまして,この地域の開発計画について業者への指導も含め,どのようなお考えをお持ちになっておられるかお尋ねをいたします。 第2に,観光行政についてお尋ねをいたします。 観光都市岡山の開発についてでございます。岡山市は全国に見ましてまだまだ観光面の評価は低いと分析しております。これは岡山の知名度が弱いということが言えると思います。市内の観光資源が後楽園,岡山城のような静かなイメージのものが突出いたしており,強力な観光イメージの形成がなされていません。さらに,見る観光資源が中心となっておりまして,強力な集客力に乏しいというところがあると思います。我々はこうした反省点に立って商工青年部の皆様と観光都市岡山を目指しソフト,ハード両面で懸命に取り組んでいるところでございます。本市を訪れる観光客はどこかを経由して,またできるだけ長時間の滞留をしていただき,やがてどこかの市町村へ移動するわけでございます。観光客には市町村の境はありません。だとすると,まさに観光行政こそ隣接市町村と協調して共同対応,共同開発をしてこそ本当の目的の観光行政と言えるんではないかと思います。その点について御見解をお聞かせください。 次に,祭りについてお尋ねいたします。 祭りに対して市からの助成金は,桃太郎まつりが145万円,夏まつりが187万円,花火大会が200万円,烏城まつりが370万円という状況ですが,一方他都市の状況は,仙台の七夕祭りが1,500万円,鹿児島のおはら祭が1,516万3,000円となっており,他都市に比べ当市の祭りに対しての力の入れ合いの弱さが目立っております。博多どんたく,浜松まつり,また初夏を告げる日本の3大祭りと言われる広島のひろしまフラワーフェスティバルのように,岡山を代表する祭りが欲しい気持ちであります。 そこで,祭りについての見直しをして助成すべきだと思いますが,御見解をお聞かせください。 次に,後楽園と岡山城についてお尋ねいたします。 後楽園と岡山城は一体したものでありますが,後楽園の開館時間は4月から9月が7時30分から18時,10月から3月は8時から17時,休館なし。岡山城の場合,開館時間は9時から17時,休館日は年末の3日間,開館時間を同じにしたらどうか御検討をお願いします。 また,後楽園と岡山城の一体化したパンフレットがない。また,県立博物館オリエント美術館県立児童館吉備路文学館のように月曜日の休館の施設が多いために,修学旅行の生徒たちに不平がある。休館日を変えたらどうか御見解をお聞かせください。 次に,パンフレットについてお尋ねをいたします。 パンフレットの配布場所は市役所か駅の観光案内所しかありません。市役所は土曜日が半日,日曜日は休みです。また,個人客にしか渡さないようですが,団体客にも渡したらどうかと思います。 パンフレットについて思いますのに,おもしろい遊びのあるパンフレットをつくったらどうかと思います。古いパンフレットがたくさん残っています。新しいコースを加えて使ったらどうか,また香りの出るパンフレットをつくったらどうか,御見解をお聞かせください。 次に,瀬戸大橋のポスターは見当たりますが,新岡山空港のポスターが見当たらないのはなぜでしょうか。また,瀬戸大橋博は決定していますが,新岡山空港のイベントはどうするつもりですか御見解をお聞かせください。 どうも御清聴ありがとうございました。(拍手)   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 宮武議員の御質問に対しましてお答えをいたします。 まず観光行政についてでございますが,行政区画を超えた広域観光はこれからの観光行政を推進する上に当たりまして欠くことのできないものと考えております。御指摘の件につきましては,本議会で則武議員,小川議員の御質問にお答えを申し上げたとおり,特にこの吉備路一帯の整備で,県を初めとする県南3市1町2村で構成をいたしております吉備路の観光連絡協議がございまして,この中で協力協調,また連絡等を密にしてまいりたいと考えております。 次に,新空港の開港イベントについてでございますが,新空港の開港イベントといたしましては,県におきまして開港式など初便のまた歓送迎式等に加えまして,新しいこの企画線の開設が期待されます都市に向けて国内のチャーター便や,また近隣の諸国への国際チャーター便について計画が持たれております。その他に,旅客ターミナルビル等を利用いたしまして,広く県民,市民が空に親しんでいただけるように,そういう催しも検討されております。岡山市といたしましても,県と協議をしながらこれらの事業の推進に努力をしてまいりたいと考えておりますので,御理解を賜りたいと存じます。 その他につきましては関係者からお答えをさしていただきます。 ◎経済局長(人見文男君) 観光問題につきまして御答弁申し上げたいと思います。 岡山を代表する祭り,さらにそれへの助成をもっと強化すべきではないかという御意見でございますが,御指摘のように本市におきましては現在春夏秋冬に当たっていろんな祭りがございます。春の桃太郎まつり,夏の夏まつりおかやま,秋の烏城まつり,冬の西大寺の陽。こういったものが開催しておるとこでございます。いずれも市民に親しまれて定着しておるところでございまして,しかし陽を除きましては祭りと銘打ったイベントであって,いわゆる歴史と伝統に培われた祭礼的な祭り,行事とはちょっと言いがたい面がございます。 御指摘のように,岡山を代表するこれぞ岡山の祭りというものにつきましても,今後各方面の御意見,知恵をおかりしながら工夫を重ねてまいりたいと考えてはおります。 また,祭りの助成についてでございますけれども,本年度は夏まつりの花火大会の助成を100万円アップするなどして協力さしていただいておりますが,今後ともそれぞれの規模とか内容に応じまして事業参加とか助成などの面でも協力してまいりたいと,このように考えておりますので,よろしくお願いいたします。 次に,後楽園と岡山城との開園時間を統一できないかという御質問でございますが,非常にこの時間調整につきましては難しい面がございます。次の御質問にもありますように,県立博物館オリエント美術館吉備路文学館等の休館日の変更ができないかという御質問とも関連いたしますが,おのおの管理してるところが,そこのいろんな事情等もございます。それから,後楽園と岡山城につきましては,観光客の滞留等を考えますと,むしろずれていた方がいいんじゃないかという一面も考えられるわけでございます。そういった非常に困難さがございますので,検討はいたしてみますが,非常に困難かと思いますので,ひとつよろしく御理解いただきたいと存じます。 次に,パンフレットの配布について,さらにはユニークなパンフレットの御提案でございますが,観光パンフレット観光物産課観光案内所でお渡しすることにつきましては,利用者の方々に,あるいはそういった団体の方々にも一定の定着をいたしておるところでございます。市内の旅館,ホテル等の御要望にもできる限り対応いたしておるところでございます。 また,本市を訪れられますところの団体のお客様方にも可能な限りお渡ししておりますが,今後もさらに幅広く行き渡るような方法を検討してみたいと思います。 また,ユニークなパンフレットの御提言をいただいたわけでございますが,行政のみで対応するのでなく,広く一般の方々のアイデアについても注目しながら御提言を踏まえながら今後研究してまいりたいと,このように存じますので,よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ◎参与(井堀晃郎君) 観光対策についての御質問のうち,瀬戸大橋のポスターは見るけれども,新空港のポスターが見当たらない,これはなぜかと,こういう御質問でございます。お答え申し上げます。 新空港のPR用のポスターは先般6月に県において作成をされまして,振興局を中心に現在配布中でございます。また,県外へは新規路線を目指しております県とか,あるいはその県の都市に配布はされております。岡山市では先般若干の枚数の配布を受けまして,市を初めとする市有施設へ掲示を今お願いしておるとこでございますけれども,やはり空路促進を呼びかけておる岡山市として,もっともっと市民の目に触れるように県と協議をして配布し,掲示をしていきたいと,このように考えております。 ◎参与(中山彰君) 妹尾駅南側の開発について,妹尾駅南側の下電・阪急による開発計画について業者への指導を含め市はどのように考えておるのかという御質問に対しまして,お答えいたします。 東畦地内の民間による宅地開発事業は,御案内のとおりでございまして,51年3月10日付で岡山県知事が開発許可をいたしたものでございます。県といたしましても再三にわたって都市計画法第80に基づく報告を求めるなどして早期に着手するように指導してこられたと聞いております。 また,実施段階において地元関係者との調整に手間取り,いろいろ問題がございまして,中断となってそのままの現状でございます。御指摘のとおりでございます。 したがいまして,本年の4月1日から開発許可事務について岡山市において執行することになっておるわけでございまして,本件につきましても引き継ぎ事項でございます。その後,岡山市といたしましては,開発事業者に直接来庁をお願いいたしまして,中断している経緯など等の状況をお聞きいたしまして,早期に継続実施するよう督促をいたしておるところでございます。今後も鋭意指導,助言をしてまいりたいと考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(片山仁君) 次は順序に従いまして新谷君。   〔44番新谷盈智君登壇,拍手〕 ◆44番(新谷盈智君) 連日の御審議で大変お疲れのことと存じますけれども,しばらくおつき合いをお願いをいたします。私も2期目の初めての質問でありますので,頑張ってまいりたいと思います。よろしくお願いをいたします。 それでは,通告の順序に従いまして質問をいたしますので,何とぞよろしく,また当局におかれましては簡潔に,また要を得た御答弁をよろしくお願いしたいと思います。 初めに,聴覚障害者対策についてお伺いをいたします。 去る2月の本会議におきまして,私の公明党を代表いたしまして質問をいたしました手話通訳士を窓口にというその御提案に対しまして,早速この6月補正予算に手話通訳者を設置されましたことをまずもって御礼を申し上げます。 この手話通訳者は,週2回,週2日です,月曜日と木曜日に障害者福祉課に配置されることとなったとお聞きしましたが,間違いはありませんか。また各福祉事務所及び出先機関にこの制度の導入は考えておられるのでしょうかお伺いをいたします。 次に,用水路の汚染についてお伺いをいたします。 最近,津島地区に住んでいる御婦人から御相談がありまして,座主川に入って遊んでいた子供の足がかぶれて大変だったので,何か悪いものでも流れているのではないかと調査をしてほしいとのことを御相談を受けました。早速公害課に申し出て,水質検査をお願いをいたしましたが,結果は3週間ぐらいかかるとのことでまだわかりませんが,そのかぶれた子供は最近引っ越してきたばかりの子供でした。その近所に以前から住んでいる子供は,前にもそのようになったため,川の中で遊ぶ子供はいないそうであります。また,私の住んでいるところを流れている観音寺用水も最近特に汚れが目立ち始めました。今は用水期で水量も多く,さほどには感じませんが,渇水期には川の藻が真綿のように白くふわふわといたしております。汚染の度合いが非常に進んでいるなということを感じております。また,観音寺用水沿い食べ物商売をしている人から,日が暮れてともしびがつくころから人を刺さない蚊が出てきて商売にならないと,ここ二,三年急激に多くなったと嘆いております。 このように,用水の汚れが顕著に出てきておりますが,幹線用水路までも汚濁が進行してまいりました。この汚れの原因は,家庭からの雑排水,し尿浄化槽からの排水とが原因であることは論をまちません。家庭排水の質の変化と,し尿浄化槽の設置の数との相関関係があるのではないかと考えられます。家庭排水の浄化対策を華房議員が質問をせられましたので,私はし尿浄化槽について考えてみたいと思います。 くみ取り便所のときには,この用水への排水は全くゼロでございます。これを改造して水洗便所にするためには,公共下水道地区は浄化槽を設置しなくても済みますが,それ以外の地域では浄化槽を設けなければなりません。これを設置すると,浄化槽からの排出基準はBOD,酸素要求量ですが,90ppmであり,少なくともその地域に浄化槽設置の数が多くなることにより,それだけ汚濁が進むと言えるのではないでしょうか。ちなみに児島湖の汚濁はCODで11ppmとも言われておるのですから,BOD90ppmは相当汚れていると見なければなりません。それに,この浄化槽の管理は大変難しくて,処理の方法はいろいろありますが,基本的には生物,要するにバクテリアによって消化さす方法を採用され,大変不安定な要素を抱えております。 例えば,そのバクテリアが多過ぎてもまた少な過ぎても消化作業はうまくいかず,排出基準をオーバーした排水となります。しかも,浄化槽の設置されているところは,目につかないところで,未消化の排水が排出されてもそれを知らせる装置もなく,また浄化槽の機能を停止させて排出させないようにもならず,そのまま流れ続けるのですから,始末が悪いというものであります。そのため専門業者が月1回の検査と年1回の掃除をするように設置者に義務づけられており,万全の方策をとられております。ただし,その1カ月間にバクテリアが死滅をするとか,機械の故障等の急激な変化があったとすると,さきに述べたようなこととなります。 そこで,お尋ねをいたしますが,家庭用し尿浄化槽の指導監督は保健所が行っていますが,それは十分に指導監督ができていると思いますか。 その2は,排出基準はBODのみの基準で言うと90ppmですが,その基準が守られていますか。 その3は,国では家庭用合併浄化槽に一定の助成をして用水の汚濁を減少しようとしていますが,効果があると考えられますか。 その4は,先日梶原議員が津島地区の用水路が汚れ,悪臭がしていると言われました。私も岡北地区公共下水道のない家屋密集地に用水期以外のときに入りますと,下水臭ではなく,し尿臭がしていると私は感じますが,そのように感じたことがありますか。 以上4点にわたり衛生局長から御答弁をお願いをいたします。 次に,この用水の汚れに関連して,これを浄化するものは今のところ見当たらず,何としても下水道が待ち望まれているところであります。 そこで,下水道局長にお尋ねをいたしますが,岡北地区公共下水道の整備について,旭西処理区の幹線を利用して児島湖流域下水道に取り込むことの可能性を御質問をし,調査をするとのことでしたが,いかがになりましたかお伺いをいたします。 また,市長の御決意をお聞かせ願いたいのですが,この岡北地区は下水道の当初の計画では旭西処理区に入っていたものであり,市民感情からしても一日も早い下水道を待望しておりますので,御所見をお聞かせください。 次に,笹ケ瀬川についてお伺いをいたします。 2級河川のこの川は,県が管理をしているものですが,沿岸地帯は急激な都市化による開発が進み,加えて最上流部の山岳地帯に新空港の建設が進み大変危険な河川に変貌をし,しかも支流の足守川の改修が進み,また児島湖の締め切り堤防によって遮断された特異な側面を持った河川であります。昭和60年6月の長雨によってその危険度が証明されましたが,危険水位をはるかに超え,あわや堤防の決壊という大惨事が起こる寸前でありました。本年は雨らしい雨も降らず,この件に関しては安心ということでありますが,災害というのは忘れたころにやってくると,こう言われております。で,きょうはまた台風5号が接近をしてまいりました。津山では1時間53ミリ強の降雨があり,浸水を見たと,このようにも言われております。 そこでお伺いをいたしますが,県において昭和59年から60年の2カ年にわたりこの河川の調査が行われ,それをもととして改修計画を立案し,国と協議をされていると聞いています。が,その調査の内容についてお伺いをいたします。 まず第1点として,県はどのような調査をされましたか。 第2点として,基礎調査は全部終了されましたか。 第3点として,一番ネックになっているところはどこでしょうか。 第4点として,計画降雨による流出計算はどのように計画されようとしていますか。 第5点として,国と改修計画について協議をされているようですが,いつごろ決定しますか。 以上5点について建設局長にお伺いをいたします。 次に,下水道局長に,大阪市東住吉水害訴訟に関連して,技術的な立場でこの判決を通して今後の下水道施設のあり方についてお伺いをしてみたいと思います。 その1つとして,公共下水道,都市下水路も同じでありますが,計画上予定された降雨強度に対応した雨水流出量を迅速にかつ滞りなく全量を河川等に放流することができて,しかも内水滞留を生じさせないことが安全性を備えていることとされております。しかしながら,判決によると,河川改修のおくれによる瑕疵は問題とされず,下水道施設は道路と同じく人工公物として位置づけられ,その安全性も放流先の河川の流下能力まで含めて検討して決定すべきであるとされております。 そこで,お尋ねをいたしますが,笹ケ瀬川の流下能力は下水道が計画上予定している1時間当たり53ミリの降雨強度のときは安全性は認められているのでしょうか。 その2として,これから下水道局において施行される都市下水路の雨水排水について笹ケ瀬川関連の協議は県とどのようにされているのか。 その3として,大阪の判決は最終的なものではないにしても,大東水害以来河川管理の瑕疵は棚上げされている現実からして,下水道施設の安全性についての瑕疵は動かないように考えるが,御所見はいかがでございましょうか。 その4として,代表質問の内田議員の質問で,笹ケ瀬川に放流している下水道のポンプ運転を調整されたことはないかとの問いに対しまして,当局はないと答弁され,判決を見て今後の対応はどうするのかとの問いに対して,河川改修や樋門操作等についてさらに積極的に対応することにより現有施設の適切な運用を図ると答えられております。しかし,河川改修が大幅におくれることは,大阪市のみならず本市も同じであり,判決もその点河川に対して譲歩したものとなっている現実を見たときに,ポンプの調整運転を余儀なくされる事態を招くのは確実に予見されるところであります。そこで,この点についてのみ対応策があれば御答弁ください。 その4として,旭西地区は用水の流れの方向が,旭川から取水して,その大半が笹ケ瀬川に流入をする仕組みになっております。すなわち北から言いますと,座主川,中ノ川,観音寺用水,能登川,相模川等々西川から分かれた河川はほとんど危険な笹ケ瀬川に流入されております。旭川には旭西処理区の中央排水区のみの放流となっております。ただ一つの救いは,今度行われようとしている三軒屋駐屯地周辺障害対策事業として228.3ヘクタールについては旭川に放流することでありましょう。 そこで,お尋ねをいたしますが,津島都市下水路の207ヘクタールの計画は笹ケ瀬川に放流されますが,今後認可を受ける岡北地区の雨水排水は旭川に放流することとならないかと思いますが,御所見をお聞かせください。 その5として,経済局長にお伺いをいたします。 笹ケ瀬川が危険な河川であるとの認識はお持ちであると思いますが,笹ケ瀬川改修もなかなかできないとなると,できるだけ笹ケ瀬川に負担をかけないようにするために,用水路には余分の水を入れないような対応ができないかということであります。かねがね私が提案をしております合同用水の取り入れ樋門の取り扱いについて関係者とよく話し合っていただきたいとは思うのでありますが,取り入れ樋門の操作を遠隔操作として,雨が降るのは大体このごろわかるわけですから,その前,相当前に締めることができれば,初期降雨を用水に滞留することが可能であり,ひいては笹ケ瀬川の負担が軽くなると思うのですが,御所見をお伺いをいたします。 その6として,市長にお伺いしますが,以上大阪市東住吉水害判決を通して,笹ケ瀬川に関する水行政の担当当局の経済局,下水道局に質問をしてまいりましたが,判決を見る限り都市排水の位置が大変厳しいところに置かれ,その執行についての体制を強化しなければ今後大変なことになると考えます。笹ケ瀬川だけではなく,ほかにもいろんな要因を持った河川があるだけに,前にも私が河川水路課を新設してはとの御提言を申し上げ,市長はそれを受けられまして河川の調整担当参事を創設されましたが,岡山市の調整ぐらいでは到底所期の目的は達せられないと考えますが,この辺で大英断をもって組織の充実を図り,河川水路課を新設せられて,一切の水行政をつかさどるものとしていただきたいと思いますが,御所見をお伺いをいたします。 次の農村下水道につきましては,太田議員の御質問もありましたので,私はただ1点のみお伺いいたしますが,建設された後の維持管理はどうするのですかお伺いをいたします。 最後の質問の未給水地区の解消についても,既に皆様から御質問がありましたので,御要望にとどめますが,未給水地区の皆様は本当に毎日毎日が水のことで困られているのですから,真剣に考えられまして,一日も早く対応ができますように御努力くださいますことをお願いをいたしまして,私の第1回の質問を終わります。 御清聴まことにありがとうございました。(拍手) ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 新谷議員の御質問に対しましてお答えをさしていただきます。 津島地区のこの用水路の汚染に関連をいたしましてのお尋ねでございますが,岡北地区は旭西処理区に隣接をした人口の密集市街地でございまして,児島湖流域関連処理区に包含されておりますが,下水道整備に対する市民の皆さんからの要望が非常に高うございまして,早期下水道の整備が必要と考えられます。下水道の整備手法といたしまして,旭西処理区の施設活用など担当部局で調査を進めております。本地区につきましても,市民のこの生活環境の向上と公共用水域の水質の保全を図るために,重点施策の一つといたしまして下水道の整備促進に努めて,普及率の向上を図ってまいりたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。 次に,河川水路課の新設につきましてでございますが,水の行政は治水対策とか,あるいはまた用排水対策等,直接市民生活にかかわる重要な問題でございまして,これらの対策につきましては効率的な運用を図る上からも,本市におきましては水路調整担当参事をお話がございましたように設置をいたしまして,関係部局の緊密な連携をとりながら対応しておるところでございます。水行政のその組織の一元化につきましては,かねてから検討をしておるところでございますが,河川とあるいは農業用水路,さらに下水路等おのおののこの事業目的が異なっておりまして,かつ内容も専門化していることから,分担して執行しているところでございますけれども,今後どのような事務配分をしていけば最もこの効率的な執行ができるかという点につきましては,今お話がございましたような点も踏まえまして,十分検討をしてまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。その他につきましては関係者からお答えをさしていただきます。 ◎民生局長(木村公男君) 手話通訳者の配置内容及び福祉事務所等出先機関にも配置を考えているかとの御質問についてお答えします。 市役所へ来庁される聴覚障害者の窓口サービスの充実を図るため,嘱託の手話通訳者を配置する予定で本議会に補正予算をお願いをいたしております。予算の議決後,本庁内に週2日,1名の手話通訳者の配置を考えておりますが,福祉事務所等出先機関への配置につきましては,本庁内の利用状況等も見ながら今後検討してまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 ◎衛生局長(竹原良一君) 用水路の汚染に関連しての御質問のうち,まず家庭用し尿浄化槽の指導を保健所は十分にできていると思うかとのお尋ねでございますが,現在岡山市には約4万3,000基の浄化槽が設置されており,これらをすべてを保健所で指導監督することは非常に困難ではないかと考えられます。しかし,浄化槽法の体系は,間接的ではありますが,保守点検業者の指導監督や県知事が指定した検査機関による放流水の検査等を通じて良好な水質を確保する仕組みとなっており,また保健所自体も水質検査を行うとともに,指定検査機関から報告があった浄化槽のうち基準不適合のものについては立ち入り検査を実施し,改善措置等を指導しているとのことでございますので,これらの点から考えれば一応の対応が図られているのではないかと思っております。 次に,浄化槽の排水基準はBOD90ppmが守られておるかとのお尋ねでございますが,保健所で聞いたところでは,岡山環境保健所管内で昭和61年度指定検査機関が放流水の水質検査を行った結果,基準適合率は98.2%となっているとのことでございました。 次に,国が助成しようとしている家庭用浄化槽は,用水の汚濁を減少することに効果があると考えるかとのお尋ねでございますが,国が助成を考えている家庭用合併浄化槽は放流水質のBODが20ppm以下になる構造のもので,単独浄化槽に比べて相当処理能力がすぐれております。また,合併浄化槽は汚濁負荷量の高い雑排水も同時に処理することができますので,これが幅広く普及すれば公共用水域の浄化に効果があるものと考えております。 次に,岡北地区公共下水道のない家庭密集地区で,用水期以外のときに下水臭でなく,し尿臭を感じたことはないかとのお尋ねでございます。 私も岡北地区に住んでおり,ときどき用水路沿いを歩くこともありますが,ときに下水臭を感じることはありましたが,御指摘のし尿臭につきましては特に意識をして歩いていなかったためかよくわかりませんでした。渇水期になったらそういった意識を持って調査してみたいと考えております。よろしくお願いします。 ◎経済局長(人見文男君) まず,笹ケ瀬川への降雨時の余分の水を流さないようなための取水樋門の管理をしたらどうかと,遠隔操作等によってこれを行ったらどうかとの御質問でございますが,御承知のように農業用水につきましては番水制度がとられております。週に1回の番水でございますが,これを1回飛ばすと2週間あいてくるということもございまして,水田の方に影響があろうかと思います。しかし,樋門の開閉ということは非常に重要なことでございますので,今後とも気象情報等には十分注意いたしながら適切に操作に努めてまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 それから,三和,日応寺で現在計画が進んでおる農業集落排水事業の建設後の維持管理はどう考えておるのかということでございますが,この事業につきましては本市が主体となって施行いたします。施行後の維持管理につきましては,地元に管理組合を設置して対応していくという方法が適当ではないかと考えておりまして,現在検討を進めているところでございますので,よろしくお願いいたします。 以上です。 ◎建設局長(森本隆也君) 笹ケ瀬川の県の調査はどのような調査があるかという点についてお答えをいたします。 県では,まず笹ケ瀬川流域の詳細な現地踏査を行いまして,まず1番として流域を分割をいたしまして,流域面積の算定,地目別の面積の算定等による流域状況の把握をいたしております。 2番目として,現況による河川の縦横断平面図,それから疎通能力の検討などによる現況解析をいたしております。 3番目として,過去の流量資料による実績高水のハイドログラフの作成,これは時間と流出量の相関関係を求める手法でございますが。それから,雨量資料による雨量確率の計算などによる水文解析。 4番目として,さらに将来の湛水防除計画,土地利用計画,下水道計画などの資料収集に基づく流出解析などの調査を行っております。 次に,基礎調査は全部終了したかということでございますが,さきにもお答えしましたように,基本計画を策定するための概略調査につきましては一応終了いたしております。しかしながら,建設省と協議の段階で新たな問題が生じた場合には,さらに別途の調査をしなければならないことも考えられるということでございます。 3番目の一番ネックになっているところはどこかということでございますが,基本計画を策定するに当たっては種々の問題点があるように伺っておりますけども,その中で特に問題となっているのが児島湾の潮位でございますが,潮位との関係及び児島湖の水位との関連であるというふうに伺っております。 次に,計画降雨による流出計算はどのように計画されようとしているのかという点でございますが,前の調査の項でお答えしましたように,県では種々の調査を行っておりまして,現在御指摘の計画降雨による流出計画と基本及び高水,これは高い水の高水でございますが,高水流量配分をいかにするかということにつきまして建設省と協議を行っている段階であると聞いております。 次に,国と改修計画について協議されているようだが,いつごろ決定するかという件でございますが,県では水系全体の見直しと抜本的な改修計画であるために,現時点におきましていつとは申し上げられないが,今後とも鋭意協議を進めまして,早期に事業化を図りたい意向でありますので,御理解を賜りたいと思います。 以上でございます。 ◎下水道局長(鏡原進君) 笹ケ瀬川に関連いたしまして,一連のお尋ねがあったわけでございますけれども,まず笹ケ瀬川の流下能力についてのお尋ねがありましたが,これにつきましては先ほど建設局長の答弁の中にもございました。ただ,私どもといたしまして,岡山市の公共下水道から笹ケ瀬川へ雨水の流出量につきましては,河川の管理者でありますところの岡山県に下水道の計画資料を提出をいたしまして,雨水排水ポンプ場の設置の許町を受けているところでございます。御理解をいただきたいと思います。 次に,都市下水路の雨水排水について笹ケ瀬川関連の協議は県とどのようになっているかということでございますが,現在施行をしております都市下水路事業といたしましては,御承知のように津島都市下水路の万成ポンプ場とそれから西都市下水路の平田ポンプ場の2カ所があるわけでございます。これらのポンプ場につきましては,都市計画決定,事業認可などの法手続を行う前段におきまして,県と協議をいたしておるところでございますが,さらに事業の実施に当たりましては河川工作物の設置並びに占用許可等の手続が必要でございますので,再度の詳細な協議を行いまして許可を受けているということに相なっておるところでございます。次に,大阪市東住吉の水害訴訟に関連をいたしまして,所見はどうかというお尋ねでございますけれども,今回の大阪地裁の判決は全国的に下水道を初め各種の関係機関の注目をされているところであろうかと思うわけでございますけれども,大阪市当局におきましてもこの判決の結果につきまして大いに不服ということで,早速控訴に及んでいることにつきましては先日の内田議員への代表質問へのお答えを申し上げたとおりでございます。 樋門施設やポンプ施設は確かにこの人工的な営造物ではありますけれども,人為的にコントロールができない自然現象によりますところの雨水を堤内地から排出することによりまして,住民の旧来からのいろいろなこの悪影響をより少なくするためのいわば民生安定上の改善的といいますか,善意的といいますか,そういった施設であるものに対しまして,また財政的に,あるいは時間的にいろいろと制約があるために,段階的に整備をせざるを得ないというふうなことがあるわけでございまして,そういったものに対しまして単純に人工的営造物という位置づけをされまして,この種の問題をこのように決定づけることにつきましては,私としてはいささか残念な思いがいたしておるところでございます。 また,議員御心配の笹ケ瀬川は一般の河川と異なりまして,その流末部におきまして児島湖によるいわゆる閉鎖的河川であること,また上流山間部の大規模な開発があることなど新たな特殊事情もある,いろいろな事情が複合する河川でありまして,したがいまして大阪市の平野川とは河川の性格が本質的に異なるものと考えておる次第でございます。御理解をいただきたいと思います。 次に,ポンプの調整運転についてのお尋ねがあったわけでございますけれども,笹ケ瀬川に関係するポンプ施設いろいろあるわけでございますけれども,下水道局が管理をいたしております笹ケ瀬ポンプ場につきましては,昭和41年度に稼働以来地域の浸水の解消に寄与してきたところでございまして,関係市民の皆様方の一定の評価を得ているということもまた事実でございます。当該施設の建設に当たりましては,当初計画の時点から吐き出し量等について,先ほども申し上げましたように,河川管理者と調整を行い,設置をしてきた施設でございますが,今後は先ほど申しましたように笹ケ瀬川にかかわる各種の公共施設の担当のそれぞれの機関との連携によりまして円滑にして,かつ適切な運転操作に最善の効果を上げるべく努めていきたい。いつの場合も市民のために最善を尽くすということは肝要であろうかと思うわけでございまして,その辺につきましてさらに心して対応してまいりたいと,このように考えております。それから,都市排水に関連いたしまして体制の問題も御指摘をいただいたわけでございますけれども,都市排水路等の都市の内水の排除につきましてのこの種の問題につきましては,各種のポンプ場の新設,あるいは新規供用開始等いろいろなことがあるわけでございまして,そういったことを十分に考慮いたしながら私ども創意と工夫を凝らしながら英知を絞って省力化に努めると同時に,また一方では運転,あるいは維持管理体制等の再編強化を図ることも必要であろうかと思うわけでございます。いずれにいたしましても,最善の努力をおさめてまいりたいと,こういうふうに思います。 以上でございます。
    ◎参与(上ノ土俊君) 岡北地区の下水道整備に対する市長答弁を補足してお答えさせていただきます。 岡北地区の下水道整備についての調査についてでございます。 岡北地区の下水道整備につきましては,旭西処理区の既設幹線管渠を利用し,流域下水道へ接続することは基本的には可能であると判断いたしております。そこで,現在技術的な問題点として,計画上の調査検討作業を行っているところでございます。 その第1点は,旭西処理区は合流式であり,雨天時におきまして用水路をオーバーした雨水が下水管渠に流人するという現象が見られること。 第2点は,計画時より同処理区の中心市街地は建物の高度化が進捗しており,土地の利用形態が大きく変化していること。さらには,御承知のように不明水等の浸入水が見られること等により,現状におきましては管渠能力が一時的には満杯になっている状態でございます。 したがいまして,以上述べました問題点につきまして一つ一つ着実に対策を講ずることが御提案の岡北地区下水道整備を図っていく上で最も重要であると認識いたしております。今後も既存の供用区域に対し重大な影響を及ぼすことがないよう十分な検討を重ねて,努力してまいりたいと考えているところでございます。 続きまして,岡北地区の雨水排水は旭川に放流することとならないかという問いに対してでございます。 岡北地区の雨水排水の現況は,幹線用水路の合同用水,西川,座主川,北富用水及び観音寺用水等により笹ケ瀬川に排出されており,岡北地区のほぼ全域が笹ケ瀬川流域となっております。岡北地区の雨水排水を旭川へ放流することになると,笹ケ瀬川流域から旭川流域への流域変更が生じ,河川,用水,湖沼等の管理者及び関係機関との協議が必要と考えますので,今後岡北地区の雨水排水計画につきましては,公共下水道の都市計画決定及び事業の認可時点で可能かどうか御提案の趣旨を踏まえ調査検討をしてまいりたいと考えているところでございます。どうぞ御理解を賜りたいと思います。 以上でございます。   〔44番新谷盈智君登壇〕 ◆44番(新谷盈智君) 済みません。お疲れのところですが,再質問をさしていただきます。 経済局長にお尋ねを,お尋ねいうより,もうこれはお願いなんですけども,取り入れ樋門のですね操作につきましては大変ここで何遍か私が質問をいたしまして,降雨時にですね早く締めていただくようになったことについては大変ありがたいと,このように思っておりますが,なおもっと早くしかも確実に締めれるようにどこかで管理ができて,ボタンでもって遠隔操作をできればですね非常にその管理がうまくいくんではないかということでお願いをしておるわけです。ただ,関係者もおられることですから,今後一層その辺につきましてはよく協議をしていただきたいと思います。 それから次に,これも御要望にとどめますが,河川水路課でございますけども,新設ということで私はくどく申しておりますが,例えば今度の質問を,笹ケ瀬川の改修計画を一つ質問をするということで通告をいたしました。で,いろいろと窓口はどこかっていうことになりますと,これは建設総務なんですね。で,この非常に河川との絡みで要するにその水,水利的な技術を持った例えば職員が担当をされておる,建設総務が悪い言うんじゃないんですけども,そういう人たちがですね県へ出向いてそういう窓口になっていろんな話ができるんなら,これは私も聞いてもすっとですね答えも返ってくるんじゃないかなあいうふうに思うわけです。ところが,課長さん一生懸命ですね,そういうことで県と窓口になってやっていただきょうるのは頭が下がるわけですが,そう言いながらやはり事務屋さんですので,その辺の窓口がですね,どうしても県はやはり窓口を通せということでありましょうし,そうしますと下水道局が聞きに行ってもなかなかその辺のことがうまくいかないということもあるようです。 で,やはりですね,そういう今後笹ケ瀬川だけじゃないんですね。非常に岡山市は浸水多発地区でございますから,将来的には大変その機械排水,要するにポンプ排水がどうしてもたくさんこうやらにゃあいかんというときに,やはりそういう河川を管理しておる県とかまた国であるとか,ところとの協議がどうしても要るわけですから,やはりこの今からやはり専門的なそういう課をですねやっぱりこう設置をしておくことが今後の水行政に対して肝要なことではないのかなあというふうに思うからこうやって質問をしたわけでございます。また,御提案を申し上げておるわけでございます。そういうことですので,ひとつ市長ね,よろしく御検討ください。 で,市長さんが非常に危惧をされておる,その農業用水まで含めてね河川水路をつかさどれっというんでは,やはりこう問題があると思いますので,用水路は,農業用水についてはこれはやはり切り離す必要はあろうかと思います。したがいまして,下水道とその他都市排水ですね,土木がこうやっておる,そういうことをですね,ひとつ水政課でもいいわけです,そういう課をですね設けて専門的にこうやっていただきたいと,このように思います。 それから,これも御要望なんですが,これは浄化槽の話なんですけども,これはそういう基準あるわけですから,BOD90ppmの排出基準あるわけですから,ひとつその管理は県でございますので市がとやかく言うことはできないと思いますが,例えば非常にその地域でこう汚れておるというその用水沿いの浄化槽については,特に調査をね,県にもう調査をもうしばしば依頼をしていただいてですね,これが適正にこうできるようにひとつよろしくお願いをしたいと,このように思います。 大変皆様お疲れで申しわけなかったんですけども,要望にとどめさしていただきます。できるだけよろしくどうぞお願いいたします。ありがとうございました。(拍手) ○議長(片山仁君) 次は順序に従いまして鈴木君。   〔24番鈴木邦彦君登壇,拍手〕 ◆24番(鈴木邦彦君) 大変皆さん連日の議会でお疲れのことと思います。私は,通告をいたしておりましたけれども,各議員皆さん方の重複等ございまして,次の5点に絞り御質問をさしていただきたいと思います。 1番目は瀬戸内新時代を迎えるに当たって。2番目が農業問題について。3番目がアユモドキの保護政策について。4番目が蛍の調査について。5番目が総合交通政策の基幹道路の高架と,高年者交通安全リーダー制度について。ということで御質問をさしていただきたいと思います。大変お疲れのこととございますけれども,しばらくの間御清聴をお願いしたいと思います。 瀬戸内新時代を迎えるに当たり,昭和53年の秋,岡山,香川両県で同時くわ入れ式が行われ,これを契機にようやく瀬戸大橋時代の到来が叫ばれてまいりましたが,自来約10年,世紀の大事業と言われる瀬戸大橋もその完成が目前に迫り,今やこの圏域は瀬戸内新時代を迎えたと言われています。瀬戸大橋時代が日の出の時代ならば,瀬戸内新時代は太陽の熱と光を全面に受けて人も草木もその恩恵に浴する時代だと言えましょうか。今日は,これらの問題を中心に当局の所信をお尋ねしてみたいと思うのでありますが,太陽の限りなき恩恵に浴するためには,これまでに既にその条件が備えられてなければならないことは言うまでもありません。過去10年間既に瀬戸大橋の完成期が明白であっただけに,その準備と対応にはおさおさ手抜かりのないはずであります。しかし,今過去10年間を回顧するとき,瀬戸内新時代を迎えるための対応は,これはという事業が行われたと言えましょうか,むなしく時代の年輪がただ単に空転しただけという,虚無感に打たれるのは私ひとりのみでありましょうか。 ちなみに,岡山駅前広場の問題しかり,表町再開発と芸術音楽ホールの建設もまたしかりであります。事はすべて瀬戸大橋完成後に先送りされ,瀬戸内新時代の幕あけには間に合わないという羽目になっているのであります。一体当局は瀬戸内新時代という真の意味をどう理解し,受けとめておられるのか。目下淡路島全島を一大海洋レクリエーション基地とするため,明石海峡大橋関連事業推進連絡協議を設立して,大々的にその整備計画をまとめております。しかし,この島の現状は御案内のとおり,大鳴門橋は既に完成したものの,明石海峡大橋の着工の目途が明確であるわけではございません。それにもかかわらず,今からその準備をと対応に県も関係4市10町が真剣に協議検討しているのであります。この点に瀬戸大橋架橋関連の関係県,市,町の対応の違いを見出すのであります。なるほど自来,洋上会議とか,船上シンポジウムとか,さらには瀬戸内圏都市協議など,それぞれの分野,分担によって開催されてきたことは認められますが,具体性がなく,したがって実行に移されたものの皆無ではないかと言えましょう。内海を隔てて互いの利害を計算するのみでは大きなことはできないのであります。そこにはおのずから機能の分担を考える必要があるからであります。つまり大橋を仲介として,人は南へ物は本土へ上陸するということは常識なのであります。それならば,その機能分担はどうあるべきかが次の問題でなければなりませんが,交通の結節点である岡山駅にいかなる機能を持たさなければならないかは,ただ幼児にも考えられる問題ではありますまいか。そのための民間の交通関連業者の協力を必要とするならば,県,市がその呼びかけと調整をする責務があると言えましょう。本市内にはここ数年来あらゆるホテルが林立され続けています。一体この業界が何を期待しているのでありましょうか。一見,岡山駅頭へおり立った遠来の客は,四国へ渡るにも山陰へ向うにもその後の足継ぎのないのに難渋をするでありましょう。そのつなぎを行政が仲介のまえをとる必要があるのではないかと思うのであります。その対応がいまだに見られないのはまことに残念であります。 各議員皆様からの御質問もありましたが,本議会に提出されました主要項目を見ましても,市制100周年記念事業対策費と瀬戸大橋記念博覧展示関係費が主となり,ほかにはかわりばえのない経常的な事業費となっておりますが,以上の目玉事業が一体瀬戸内新時代の対応にどれだけの意義と関連を持っていると考えておられるのか。私はこれらの事業費が不必要だと申しているわけではございませんが,この事業がすなわち市行政の目玉であり,かつ将来にわたり都市形成に貢献するという効用を持ったものが望まれるのでありますまいか。 例えば,操山一帯のレジャー化と社会教育施設の整備を充実することであります。はたまた,三蟠,小串,犬島と連動した観光開発,岡山空港を中心とした大レジャーランド等が想定されますが,いずれにとっても事はもう既に計画実施の段階になければ時期は既に遅いと言えましょう。 以上の点を含めた瀬戸内新時代への対応と構想をこの際ぜひお聞かせ願いたいのであります。 次に,農業問題について御質問をいたします。御承知のように,今我が国の農業は非常に厳しい状況下に置かれております。世界的にもまた国内においても農産物の需給バランスが崩れ,価格も長期間にわたり低迷しておるわけでございます。特に米は今後も消費の減少が続き,さらに需給格差が拡大すると予測されており,ことしは31年ぶりに生産者米価の引き下げがなされたのであります。このように,厳しい状況下のもとで全国で77万ヘクタールの転作を目指す水田農業確立対策が推進されておるわけでございます。この対策は,転作目標面積の大幅な増加と並んで,稲作と転作を通じて生産性の向上を図ることを最大のねらいとしているのでございます。このため,昨年に比べて大幅に増加した転作目標面積は,市街化区域内の水田に対して重点的に配分されている。しかし,市街化区域の農家は兼業化率が高く,また経営は非常に小規模で,農業者は老齢化している。このような農家は転作にも十分対応できないまま都市化の進展に伴い,その農地は次々と壊廃しているのが実態であります。しかし,市街化区域内の農地には,単に農産物を生産して消費者に提供するという農業本来の役目のほかに,火災の際の避難場所,水害のときの遊水地,あるいは都市の緑の景観の保持など多くの機能が期待されている。このため,市街化区域内においても無秩序な壊廃に任せることなく,計画的に農地の保全を図り,その有効利用を進めることが重要である。 水田農業確立対策において,農林水産省は市街化区域内水田の転作対応策の一つとして市民を対象としたいわゆるレクリエーション農園の開設を進めているが,農業批判の厳しい中,市民に対し農業についての正しい理解と認識を深めてもらい,また市街化区域内水田の有効利用を図る上からも望ましい方策ではないかと考えるものでございます。 そこで,お尋ねいたしますが,1つ,本年度の転作目標面積は達成される見込みと聞いているが,転作の内容はどうなのか。 2つ,昨年までの水田利用再編対策において,市は転作推進のため転作奨励金とは別に助成措置をしていたが,確立対策に変わっても何らかの形で助成するのかどうか。 3つ目が,レクリエーション農園に対しての市の対応はどのように考えておられるのか。 以上御所見をお聞かせください。 次に,国の天然記念物に52年度に指定されております淡水魚アユモドキの保護政策についてお伺いをいたします。 東に芥子山を眺め,西に清き旭川,南に操山の連山,北に竜ノ口霊峰をいただき,聖跡を初め数十を算する貴族の住居跡や古墳,石棺,往時を語る吉備を統括する備前の国府跡,その他数多くありますが,いずれも学区内に設置され,政治,行政,産業の中心として文化の花開きし跡,奈良,平安時代の大伽藍の基礎石,かわら片等,追憶の念禁じあたわざるものがあるのでございます。 こうした静かな田園地帯でありました我が高島学区も昭和40年代に入り,山陽新幹線の開通,市営高島団地の誘致,またその周辺の宅地開発等,地域社会の発展の波は伝統ある文化や生活様式を喪失し,自然環境の破壊,公害の発生など,さまざまな都市問題を生み出していることもまた事実であります。学区内には,旭川水系の幹線水路合同用水路,祇園予備樋門を経て,後楽園用水路,千間溝川,古田樋尻川,山手川,七つ石川,中溝川,千間溝川,中井川,古田中溝川,その清冷で豊富な水量は広大な備前平野を潤し,南部の工業用水を賄い,また農業用水として江戸時代開かれた新田地帯へと導かれ,広大な水田を潤しています。 これらの川に日本特産の淡水魚で国の天然記念物に指定され,琵琶湖,淀川水系と岡山3大河川を中心とした水系のみ生息がせられております貴重な淡水魚アユモドキが生息しております。アユモドキが世界の動物学会に紹介さたれのは,江戸末期に当たる弘化3年,1846年のことであり,あの有名なシーボルトの日本動物誌に図解入りで記載されております。以降140年が経過した現在,アユモドキはその個体個数を急激に減少させ,今や撲滅の危機にさらされていると言っても過言ではありません。この数年来の改修工事,生活排水の流入により,アユモドキの生活環境を年々狭める結果を招き,保護に苦慮しておるのが現状でございます。私も過去定例議会において御質問申し上げその対策に努めてまいりましたが,その後どのような保護に取り組んでおられるのかお伺いをいたしたいと思います。 まず1番目に,52年国の天然記念物に指定されたが,その後どのように対応されているのか。 2つ目に,昭和61年6月,アユモドキの生息分布調査が行われましたが,今後どのように対応されるおつもりなのか。 3つ目に,行政部局に連絡会議を設けたと聞いておりますが,どこどこの課でどのような連絡会議を持たれたのか,またその内容についてもわかればお知らせいただきたいと思います。次に,蛍の調査についてお尋ねをいたします。蛍は万葉の時代から歌にも詠まれるなど,日本じゅうの人から愛され,親しまれ,心のふるさととなってきたが,経済の高度成長に伴う環境の破壊によって一時絶滅の危機に追い迫られていましたが,水問題に対する市民の意識の高まりによって蛍の復活の兆しが見え始めました。 岡山市が昭和59年9月に実施した岡山の川についての住民意識調査では,家の近くにいてほしい生物として蛍を挙げる人が流域,年齢,職業などにかかわらず最も多く,蛍が依然として市民にも最も親しみのある生物の1つであることがうかがわれる。また,公害課が58年より蛍についての生息分布についての調査をしておられると聞き及んでおりますが,一つ一つの小さな蛍の光がやがて市の全域に広がり,美しい水辺の里づくりを通じて社会に大きな光を投ずる,その日まで市民が力を合わせて目的達成のためにやっていただきたく思うのでございます。 また,学校,家庭,社会において教育の場として取り上げられ,本当に岡山へ住んでよかったという実感がわき出てくるような自然豊かな,すばらしい岡山になるように念願をいたすものでございます。 そこでお尋ねいたしますが,まず1,蛍の生息分布調査をもとに,今後どのような対策を講じられるのか。 2つ目に,去る6月6日に青野孝昭先生による環境講座を持たれたと聞いておりますが,これは蛍についての生態でございますが,どの程度の人員が来られたのかお知らせをしていただきたいと思います。また,今後も開催される予定があるのかどうか。 3つ目に,岡山市蛍を育てるを催したらどうかと思いますが,お尋ねをいたします。 4つ目に,農業施設課の対応策,蛍の生息水域の工事等について,どのようにされるかお尋ねをいたします。 5つ目に,教育委員会におかれましては,情操,環境等教育の一環として取り上げられないのかお尋ねをいたします。 6つ目に,水道管理者におきましては,水に対する市民の理解と関心の深さを深めるためにもどのようにやっていかれるのかお尋ねをしていきたいと思います。 次に,基幹道路の高架化でございますけれども,余り時間がございませんので,建設局長さん,やるのかやらないのか,イエスかノーか,それだけ御返事を願いたいと思います。 それから次に,高齢者交通安全リーダー制度についてでございますか,車の増加に従い,お年寄りの交通事故がふえております。今の車社会の中で,若いときに交通安全教育を受ける機会が少なかったこともあって,お年寄り自身の信号無視,一時不停止による事故の増加が目立っております。 そこで,大阪市ではお年寄り自身の自主的な交通安全活動を推進しようと高齢者交通安全リーダー制度を発足させ,交通事故防止に努めております。大阪市の高年者交通安全リーダー制度は,地域の老人クラブやレクリエーションクラブから推薦された人について交通安全の知識や事故の実態,特徴などの安全研修を受けてもらい,交通安全リーダーに指名,クラブ活動中機会あるごとに交通安全の話題を提供した安全教室の世話や,帰宅前に言葉をかけるなど交通事故防止を図るための活動を行ってもらうもので,研修後リーダーにはリーダー章,バッジが交付されております。現在200人が誕生しておるということで,最高年齢者は87歳の人もおられるということでございます。 高年者の交通事故はここ数年ふえ続け,岡山市内では昨年60歳以上18人の死者,405人の傷害を出しております。歩行中でなく,自転車に乗っての事故も多くなっております。 そこでお尋ねいたしますが,岡山市もこのような制度を設けるべきと思うが,御所見をお聞かせください。 以上で第1回目の質問を終わらしていただきたいと思います。(拍手) ○議長(片山仁君) 午後1時まで休憩します。    午前11時52分休憩    ~~~~~~~~~~~~~    午後1時8分開議 ○議長(片山仁君) 休憩前に引き続いて会議を開きます。 当局の答弁を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 鈴木議員の御質問に対しましてお答えをさしていただきます。 まず,瀬戸内新時代に当たっての御質問でございますが,瀬戸大橋の完成によりまして,本州と四国を結ぶ南北方向の整備,それと数年おくれて完成する東西方向との時差を有効に活用いたしまして,地理的優位性を生かし,阪神経済圏へのストロー現象を最小限にとどめ,中核都市としての岡山市の地位を確固たるものにしていくことが重要でございます。 新時代に対応した事業につきましては,これまで種々御説明をしてきたところでございますが,完成していない事業につきましては,今後その事業化のスピードアップを図るとともに,全体としてのこの方向性を明確にいたしまして,優先的に取り組むべきものを選び出しまして,新時代に向けて積極性を持って対応してまいる所存でございますので,御協力のほどをよろしくお願いをいたします。 次に,蛍,アユモドキの保護対策についてでございますが,天然記念物に指定されておりますアユモドキやまた蛍の生息する地域での工事につきましては,これらの生物を保護するためのある程度の水を流しながら工事をする等,適切な処置をとりながら進めていくことが必要であると考えております。 また,蛍を育て,アユモドキを保護する対策等につきましては,用地やあるいはまた築造経費等の問題もございますけれども,画一的な三方コンクリート水路に改修するということではなくて,深みをつくったり,また蛍や魚のすめるこのブロックの使用や,一部に蛍が羽化しやすいような水草の生える土づくりの護岸等についても十分研究をしてまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いをいたします。 その他につきましては関係者からお答えをいたします。 ◎衛生局長(竹原良一君) 蛍の調査についての3件の質問にお答え申し上げます。 蛍の生息分布調査をもとに今後どのように対策を講ぜられるかという御質問でございますが,蛍の生息分布調査の結果は分布図を作成するなどにより取りまとめ,それを各学校に配布して環境教育の一環として活用してもらうとともに,河川に係る事業部門にも送付し,河川改修等の事業実施に当たって蛍等自然環境への配慮方をお願いいたしておるとこでございます。今後はこれら調査結果等をもとに,教育委員会とも協議して環境教育用パンフレットの作成を検討するとともに,現在本市が検討している快適な河川環境づくりを目指した河川環境管理計画の策定に反映させるなど,より有効な活用を図ってまいりたいと考えております。 次に,蛍の生息について環境講座が開かれたと聞くが,参加入員は,また今後も開催される予定があるかとのお尋ねでございますが,蛍についての環境講座は,蛍の調査を通じて河川環境に関する情報を収集するとともに,身近な水辺についての市民の関心を高める目的で開催したものであり,約140名の市民が参加しております。また,この環境講座は今年度はさらに魚や水辺の植物などを対象としたものを開催する予定であり,蛍に関するものについては,来年度も蛍が発生する前に開催していきたいと考えております。 次に,蛍を育てるを設置しないかとの御提言でございますが,御指摘の蛍を育てるの設置につきましては,地域活動の盛り上がりが前提となりますが,蛍の場合地域性が強く,また今日市民と行政の役割分担が言われていることから考えまして,地域自体で設置していただければ幸いかと考えております。 もちろんこういったが設立されれば水質浄化の意識の改革にもつながり,大変意義があると考えられますので,行政といたしましては必要な助言,指導等の協力は積極的に行ってまいりたいと考えておりますので,よろしくお願い申し上げます。 以上でございます。 ◎経済局長(人見文男君) 農政問題についてのお尋ねにお答えいたします。 まず,レクリエーション農園に対する市の対応についてでございますが,レクリエーション農園は昭和53年に市民の要望を受けて市民農園という名称で開設いたしまして以来,現在まで5カ所,248区画ございます。レクリエーション農園は今後とも推進していく要があるというように考えておりますが,最近の利用者のニーズ等の多様化に対応いたしまして,今後特色ある設置,運営が望ましいと考えておりますとこで,各地の農協の協力を得ながら現在農協主体に開設を進めておるところでございます。 次に,水田確立農業対策に関してでございますが,本年度の転作の内容についてお尋ねでございます。 さきの渡辺議員の御質問にもお答えしたとおりでございますが,本年度の転作目標面積3,340ヘクタールに対しまして,現在3,413ヘクタールの転作が計画されております。102.1%の達成率となっております。 なお,その内容についてでございますが,ほぼ前年と同様でございまして,麦,大豆等一般作物が45%,野菜等特例作物が15%,他用途利用米等が15%,保全管理が21%となっておるところでございます。 次に,水田農業確立対策においても,農家,農業団体に対する市からの助成はあるのかということでございますが,その趣旨に沿って,若干の助成の仕組みを変更することとしておりますが,農家,農業団体に対しましては本年度も助成することといたしております。 以上でございます。 ◎建設局長(森本隆也君) 建設局から2点お答えをいたしたいと思います。 まず,高速高架道路についてでございます。21世紀を展望した次元の高い御提言と思っております。岡山市においてイエスかノーかをお尋ねでございますが,現時点では山積しております計画中の道路網の整備がまず先と考えられますので,すぐにはノー,将来的にはイエス,ということで,御提言の趣旨を踏まえまして今後研究してまいりたいと思います。 次に,高齢者交通安全リーダー制度についてでございます。 高齢化社会の進展とともに高齢者の交通事故が近年著しく増加する傾向が見られ,高齢者の交通事故防止が大きな課題となっております。高齢者の交通事故を防止するためには,家庭を初め社会全体に人命尊重,弱者保護の理念のもとに交通事故を防止するという意識をつくり育てることが必要でございまして,これまでも交通安全母の等民間ボランティアの協力を得まして交通安全教室等に取り組んでまいりました。そして,本年度県警本部の高齢者向け交通安全対策の一環として,老人クラブの自主的な交通安全活動を促進するとともに,高齢者同士の相互啓発によりまして交通安全意識を高揚させるために老人クラブ等交通安全というものを警察署単位で設置すべく現在準備が進められているところでございます。このは警察署長から委嘱されました高齢者交通安全活動推進委員をもちまして組織をすることになっております。推進委員を中心に高齢者の事故防止を図り,豊かな長寿社会の実現に努めることを目的に事業を推進してまいります。この推進委員の委嘱制度は,御指摘の大阪市の高年者交通安全リーダー制度という内容と同じくするのではないかというふうに考えております。 以上でございます。 ◎教育長(奥山桂君) まず,アユモドキの保護に関連しました一連のお尋ねでございますが,これまでどのようにやってきたのか,今後はどのようにするのかというお尋ねでございます。 御指摘にもありましたように,アユモドキは琵琶湖,淀川水系と県下では市内の祇園用水系の一部によく生息が確認されておる貴重な淡水魚でありまして,昭和52年7月に国の天然記念物として指定を受けております。 その保護対策につきましては,これまでにも鈴木議員から御質問がございましたが,教育委員会といたしましても重要な課題であるというふうに考えております。この国指定の天然記念物であるアユモドキを保護するために,昭和61年度におきまして生息分布調査を実施いたしたわけでございます。アユモドキの天然記念物指定は,地域を定めていない個体指定となっておりますので,地域の方々の御協力なくしては難しいことと考えております。そこで,アユモドキの実態,その生息分布などを市民にPRするために,今年度はパンフレットの作成と関連方面への配布を予定いたしておりまして,地域の方の御理解,御協力を深めていく努力をしてまいりたい。同時に,関係方面の関係各課と一層連携を深めながらその保護,保存に努力してまいりたいと考えておるところでございます。 次は,同じくアユモドキの保護に関連しまして,関係各課との連絡協議の状況についてどんなにしておるのかということでございますが,このことにつきましては従来から関係機関及び関係各課との連絡協議に加えて,用水工事等におきまして事前に教育委員会及び関係課で協議をいたしております。最近でも6月初めに県教委及び市教委,それから農林部で合同会議を開きまして,その保護及び今後の対応について協議をいたしておるところでございます。 次は,蛍の関連のお尋ねの中で,学校教育の中で情操,環境教育の一環として蛍に親しみ,水に親しむ教育を取り上げてはどうかというお尋ねでございます。 教育委員会といたしましては,公害課と協力いたしまして,市内の小学校に蛍の調査を依頼しております。児童が蛍の調査をすることを通して,夜空に明滅するあの幻想的な蛍のともしびの美しさに触れさせ,また蛍を生息させる水辺の美しさ,また自然のすばらしさを味わわせたいというふうに思っております。こうした直接経験による自然に対する驚きが出発点となって自然を愛する豊かな心情が養われるというふうに考えております。今後も子供たちに自然の風物に関心を持たせ,自然のすばらしさを感得させて自然に親しみ,自然を大切にする心情を育ててまいりたい,そのように考えておるところでございます。よろしくお願いをいたします。 ◎水道事業管理者(黒田智昭君) 蛍の調査につきまして,水道事業管理者はきれいな水に対してどう考えるのかと,こういう御質問でございました。 岡山市の水は,御案内のように非常に水は恵まれております。自然環境のこの状況によりまして,水源の汚濁は比較的に少ないわけでございます。昨今話題になっておりますところの安全でおいしい水という点から見ましても,厚生省におきますおいしい水の研究というものが開かれておりますが,その中でもおいしい水ということの都市として岡山市が認められておるというような状況でございます。このためには,何と申しましてもきれいな原水の確保ということが最も大切なことであるわけでございます。御指摘のように,蛍が育成するようなきれいな水がいつまでも水源となることを我々は念願といたしておるところでございます。局といたしましては,この恵まれた自然環境を大切にしながら事業運営に努めておるところでございますけれども,市民の皆さんにも河川の汚濁防止について,さらに水の大切さを認識をしていただきまして,常に水に感謝して生かして使っていただけるような,そういった広報を,そしてさらに水道に対する御理解,御協力をいただくように努めてまいりたいと,かように考えておりますのでよろしくお願いをいたします。 以上でございます。   〔24番鈴木邦彦君登壇〕 ◆24番(鈴木邦彦君) もうわずかで時間がございませんが,二,三にわたって再質問をさしていただきます。 瀬戸内新時代を迎えてということで私も御質問申し上げましたが,市長の御答弁は21世紀に向かっての岡山の姿がようやく私にも見えてきた感じがいたします。これからもひとつニューフロンティアの精神で岡山57万市民に,昨日も申されましたが,千載一遇のこのチャンスを迅速な対応でやっていただきたいということをお願いするわけでございます。 また,市のメカニズムでございます,これは要望にとどめておきますけれども。私が質問した瀬戸内新時代を迎えてという,企画室長さんによく瀬戸内時代を迎え,この対応が,これがという事業が行われたかどうかということを質問したわけで,あなた方の真の意味をどう理解し,受けとめておられたか。そうしてまた,この時を過ごしたら,あと新しい時代,そうしてまた21世紀へ残す遺産の基盤づくりでございますので,しかと肝に銘じてやっていただきたいというふうに思います。もう一々は市長の御答弁で結構でございますのでよろしいけれども,そういう心構えでひとつやっていただきたいというふうに思います。 アユモドキの保護に関しましては,関係の当局からのお話がございましたが,まことに簡単なもので,そのやっていこうという努力は買えますが,これは文化財保護法の適用を受けておる動物であり,それを保護し,この種を次の世代に引き継いでいくことが,これこそが文化財行政に課せられた大きな課題であると思うのでございます。国民共有の財産として大切に保存していかなくてはならないというふうに思うわけでございまして,流水の問題,また工事関係で新しく今できております魚巣ブロックの問題,そしてまたこういう貴重なものでございますので,国の補助措置,あるいは文化庁の対応等についてもどしどし文化庁へもかけ合われまして,その処置に徹していただきたいというふうに思うわけでございます。もちろん地域の住民の啓蒙,そうして御協力も大切なことでございますので,常に行政当局におかれましては連絡会議を設けてこの処置に対応させていただきたいということを御要望しておきます。 あと2分でございますので,それから交通安全リーダーの制度は,これは警察署がやれえとか県がやれえ言うんじゃなしに,市みずからがやったらどうかということです。考えておいてください。 それから,もう2分しかございませんが,私は清いその水辺,蛍によるアメニティーづくりへの提言ということで,一つは河川への,やはり河川とのつながりをよくしていこうということで,昇降階段を設けるなり水と親しむ環境づくりをしていきたいと。2つ目には,蛍ブロック等設置していただきたいと。3つ目には,自然にあふれた水辺公園を設置しようと。市民と河川とのつながりを持たせて,自然の快適環境も存分満喫させようと。4つ目に,きれいな豊かな河川水を確保するため,積極的に地下水の涵養を図ろうと。5つ目には,水についての環境教育を行い,河川環境をよくするための市民の関心を高めよう。ということで,これは御提言をさしていただきます。 それから,教育長さん,日本ではまだまだ水についての環境教育というものが,これからの問題で,アメリカでは既に1970年に環境教育法というものができて,我が国には今はございませんが,滋賀県においては青い琵琶湖の教育,長野県には信濃の教育界が環境学習ということで取り組んでおります。私もこういう騒々しい時代でございますけれども,万葉集から言い継ぎ語り継ぎ歌われてきております。「夕やみにしのぶの露もあらわれて軒端すずしくとぶ蛍かな」というふうな悠長なゆったりした岡山市づくりにひとつ市長以下頑張っていただきたいということをお願いいたしまして,終わらしていただきたいと思います。ちょうど時間になりましたので,ありがとうございました。(拍手) ○議長(片山仁君) 次は順序に従いまして片岡君。   〔1番片岡五樹君登壇,拍手〕 ◆1番(片岡五樹君) 改選後初議会に当たりまして空席が非常に目立っておりますけど,私も発言の機会をいただきましたので発言をさしていただきます。 本議会は戦後新憲法に基づく地方自治法施行40周年に当たり,またさきの第11回地方選挙が施行後最初の記念すべき議会であります。私は憲法の,1,恒久平和,2,国民主権,3,基本的人権の尊重,4,議会制民主主義,5,地方自治,の5つの基本理念を私の市政に臨む理念として,憲法を暮らしに生かすことを心に刻んで市民の負託にこたえなければならないという決意を持って4選をさしていただきました。思いを新たに頑張ってまいりたいと思います。 さて,私の第1の質問は生活保護行政についてであります。 憲法第25には国民の文化的最低生活は保障すると明記しております。また,生活保護法第1には「この法律は,日本国憲法第25に規定する理念に基づき,国が生活に困窮するすべての国民に対し,その困窮の程度に応じ,必要な保護を行い,その最低限度の生活を保障するとともに,その自立を助長することを目的とする。」と明記し,第2では無差別平等の原則を定めております。 さて,最近の生活保護行政は国の厳しい締めつけ,福祉切り捨ての行政指導のためか,本年1月23日,北海道の母子家庭の母親が病気になって働けなくなり,3人の子供を抱え生活保護申請を再三にわたって申請したにもかかわらず,働けということで保護をしていただけず,水ばかり飲む生活でついに餓死をした事件は,新聞,雑誌にも大きく報道をされ──ここにありますけど──人々は大きなショックを受けました。私も新聞を読んで大変なショックでした。また,昨年の自殺者は史上最高で2万5,545人,交通事故の実に3倍で,しかも四,五十歳代の熟年者の自殺が増加したことが特徴と報道されておりましたが,この自殺の裏には経済的理由が大きいと思います。経済的貧困は今日の政治,社会,経済状況を反映をし,個人の責任でなく政治の貧困,大企業本位,貧富の格差の拡大にその責めを求めるべきであります。 最近私は生活相談を受けた事例ですが,1つは,精神障害を持つA氏55歳は,働くところもなく,無一文とも言える状況で保護が2カ月で打ち切られました。22反余りの農家夫婦2人暮らしで,主人は身障者で肝臓病,奥さんはがんで治療を要する状況でありますが,民生委員にせめて医療扶助だけでもと相談をしましたが,田んぼがあるので申請は無理だと断られた例などが数多くあります。 国の62年度の生活保護費は国の予算額は1兆1,146億円で軍事予算と比べても非常に少ない負担額であります。地方財政計画では1兆5,624億円で,対前年比の伸び率は0.4%であり,補助基準額が物価スライドしてるにもかかわらず,これを考慮するならば相当な減額であります。また,この額は警察職員の給与費が1兆7,112億円でありますから,生活保護費がいかに少ないかということをあらわしておることは明らかであります。 さて,そこで質問いたしますその1は,市長は市政の基本的考え方の第1の柱に「市民の声が生きる清潔で公正な市政」を掲げておられますので,社会的弱者や低所得者など弱い立場の市民の声をどう生かし,どうされようとしておられますか。本市で札幌市の母親の餓死事件を再現さしてはならないと思います。市長の社会的弱者に対する御所見をお聞かせください。 その2,保護に当たって資産,能力の活用について,国の指導と市の運用はどうなっておりますか。資産があればすべてその資産を処分しないと保護しないという指導が大変画一的にやられて大変な状況にありますが,どう考えられますか。 その3,本年3月ごろ私の住む学区で昨年6人の人が自殺したという話を聞きまして大変驚きました。この話をしてくださった人は岡山市岡山いのちの電話に関係されておられます奥さんでした。開設以末3カ年が経て,その電話相談の統計は2万4,089件の相談があり,自殺に触れたものは1,481件です。1日に1件以上があった数です。このいのちの電話は朝9時半から晩の9時半までの12時間,毎日四,五人の人々がボランティアで活動を続けておられます。まさにその内容は生活,医療,教育,家庭,さまざまな人生の悩みの相談であります。こうした福祉法人に対する市の助成と連絡提携はされておられるか,お伺いをいたします。 第2の質問は場外馬券場問題についてであります。 本問題につきましては,既に我が党は7月1日付で市長に,認可官庁である農水省,入居予定の中央競馬に市長として中止を申し入れる旨要求しております。また,本議会でも議員各位の発言もありましたので,市長がこの際中止要請の態度を明確にされることが反対の趣旨採択をした議会や市民の意向に沿うものと考え,このことを前提にして問題点を絞って質問をさしていただきます。 その1は,本件について本市が避けて通れない入居ビルの建築確認申請についてであります。皆様御案内のように中央競馬の入居ビル建設予定地新福町は県道岡山港線に沿って50メーターは準工地域ではありますが,主としては住居地域に指定されております。また,車の出入り口が予定をされております岡山港線,空港線とも現在でも岡南一帯の唯一といってもよい南北幹線道路で,車両は渋滞をし市民は困っております。本市の都市計画,交通処理の上から入居ビル建築計画について特定行政庁の市長及び建築主事としての見解を御明示ください。念のため建築基準法の解説書,著者が,建設省大臣官房長大津留氏は,住居地域指定地は,人間の集散の激しい劇場,映画館,これは観覧場も含みますが,これを規制をしたと明示をしております。その本はここにあります。 その2,改選後初の本議会で松本市長の市政運営の基本的考え方の第2の柱は「心のふれあう夢と希望に満ちた市政の推進」を強調され,経済優先の考え方から自然との調和,人と人との触れ合いといった市政を目指すと述べられております。この市長の考え方からしても人と人とを対立をさせ,町内の混乱,夫婦間や子供の,家族間のきずなをも崩壊に導き,社会教育,地域の環境を悪化させるギャンブル,公認賭博の開設には市長も当然反対されるべきだと思います。市長の御所見をお聞かせください。 その3,地元同意書に捺印をした豊浜町内会長は,もともとこの町内は長い間市立ごみ焼却場に悩まされてきた豊成と浜野の町内が合同して市の住居表示でできた町内でありますが,この地元町内へは現在の岡南環境センターの還元施設が整備されてないので,隣接の町内には公園が設置されておる,そういう状況で,市の行政の片手落ち,不公正を大変批判をしておられました。住民要求の強い集会所,公園等の実現のため同意書を提出したと私に語ってくれました。この問題の経過と地元還元施設についての当局の御所見をお聞かせください。 第3の質問はラブホテル問題についてであります。 風俗営業法等取り締まり法の一部を改正する法律が昭和59年8月14日公布,61年2月施行されましたが,当時この法律の最大のねらいは,年々増加するセックス産業を風俗関連営業と位置づけて,これに対する規制を強化しようとするものでありました。そのため本市においてもこの法律施行前の駆け込み営業しようとして,いわゆるラブホテルが国道2号線,また地方幹線道路沿い一帯で建築ラッシュとなり,昭和59年9月,また12月定例議会で,この規制をめぐって種々の論戦が展開をされたことは私たちの記憶に新しいところであります。その後約2年半が経過しましたが,依然として旅館業法に基づくビジネスホテル,シティーホテルとして許可されているもの,モーテル類似施設としてのラブホテルと言える建築が相次ぎ営業しております。最近も国道2号線,福浜小学校に近いところで,通学路にラブホテルが建築をされ営業しており,またすぐ隣接の空き地に建設計画があります。この国道2号線沿い一帯は,例えば国道30号交差点から県道岡山・玉野線の交差点まで約3キロメーターの区間に10軒のラブホテルがあります。瀬戸大橋架橋を見越した滞留型の観光客のための正常なビジネス,シティーホテル営業とは言いがたいこのラブホテルの進出は,市民からは地域の風俗,環境を害し青少年の健全育成を妨害するとして何らかの規制を強化し建築をストップさしてほしいという要求が高まっております。 さて,風俗環境の浄化という目的のもとに新たに風俗関連営業等をラブホテルを規制の対象にして,岡山県の場合,県条例は商業地域と温泉地以外は営業を禁止すると定めました。ところが,この法の規制があいまいなことと,施設の構造,設備などの規制の網の目をくぐって,法と条例の規制は余り効果を上げていないと言わなければなりません。 そこで,質問に入ります。 その1は,本市にラブホテルとして,またモーテルとして営業許可をされているホテルは何件か,またどの地域か,新法施行前と後に分けてお知らせください。なお,国道2号線付近のラブホテルは営業許可がされておるのかどうか。 その2,この種ホテルについて風俗営業法や建築基準法,旅館業法,消防法,保健所法等,法律上の規制や立ち入り検査権,許可権など定められておりますが,本市の所管事項である建築基準法と消防法は適法にされているのか。マル適の認定はどうか。また,他法の整合性や警察等との他の官公庁との協議はされておるのかどうかお聞かせください。 その3,昭和59年9月,12月議会で我が党の近藤紗智子議員が質問をしております。市長や関係局長は風営法の改定は環境浄化に役立つと期待をした答弁をされております。現時点でどうこの法律の効果はあったか,また今後の浄化対策と法改正のねらいを実効あるものにする方策をお示しください。 第4は農業振興対策についてであります。 最近マスコミを利用した,米をアメリカから輸入させようと,日本農業,主食の生産までも日米貿易戦争のいけにえにする激しい米攻撃が続き,それに追い打ちをかけるように,本年産の麦の引き下げに続き,生産者米価をマスナス5.95%,水稲減反割り当て28%,食管制度への攻撃,農産物の輸入自由化と,農家の生産意欲を減退をさせ,日本農業を崩壊させる日米支配層の攻撃は矢継ぎ早であります。 さて,本市は農家戸数,耕地面積,生産額など全国トップクラスの田園都市です。しかし,第1種,2種兼業農家が86%,1戸当たり耕地反別72アールと小規模農業で,国の言う中核農家育成を農業政策の基本にすることは,大規模農業としても借金を抱えることになり,農家に展望を与えることになっておりません。もともと日本は集約農業であり,気候風土に恵まれた本市の場合,一定の品目で生産技術,施策をするならば農家収入を確保することができると考えます。 そこで,提言を含め質問のその1は,今日農業の一番大切なことは土づくりです。堆肥を入れ,低農薬,有機土づくり農業を推進するためモデル生産者や協同組合づくりを行って米,果樹,野菜栽培を進め,岡山の特産物は安くて安全,本物の味がするという定評を高めなければならないと思います。そのための努力はどうか。その2,生産を拡大するため生産組合の育成,農業基盤整備,品質技術指導の強化を本気で行って特産物の日本一を回復,また目指すことが望まれますがどうか。 その3,販売と消費の方法について研究をし,中央市場への出荷に依存するだけでなく,時代の要請である食生活を見直し,風土に合った健康な食生活を,大企業のコマーシャルベースの加工食品宣伝に対抗し,消費者と直接提携をした農協,漁協,商店とも協力をして,青空市や特産品センター,買い物センターを市街地や幹線道路で開設をして,また生協との提携なども進めてみてはと思いますがいかがですか。 その4,開発,農地転用が無計画に行われ,農地が荒廃する状況への対応の問題であります。一例として市内倉益のトラックターミナルの南約2ヘクタールをトラック団地に開発する計画が進んでおります。水路や道路に対する整備が立ちおくれ農地に影響が出ると付近の農家の皆さんが不満を,また不安を表明されておられます。この開発が農業委員会へ農地転用が提出をされ,同時に開発指導課,農業施設課などへ協議がされておりますが,十分な農用地に配慮した協議がされておるのかどうか。また,農転後の追跡調査がされていないため転用目的が棚上げをされ,付近の農用地に被害を与えるなどが各地で起きておりますが,こういった問題にどう対処されておられますかお聞きをいたします。 第5の質問は瀬戸大橋博についてであります。 瀬戸大橋の完成を記念し架橋記念博覧が来春3月20日から8月末日まで165日間にわたって開かれることは御案内のとおりであります。この博覧に約300万人の入場者を見込み,本市も約2億円を支出して美しい日本館に出展する計画です。本議会での市長の所信表明で世紀の大事業と瀬戸大橋の完成を強調し,そのための都市基盤づくりとして駅周辺に莫大な市費の投入を計画をし,観光産業は総合産業とも言われ,市政の重点施策を力説されておりますが,その序幕とも言える瀬戸大橋博に,県民190万から推定をして県内150万人と想像されますが,また県外から約150万人の観光客が来岡をされます。この人々を本市に滞留させることは総合産業を力説される市長の試金石でもあります。その具体的施策についての実施状況をお聞かせください。 その2,この期間中,特に日曜日や連休,学校の春と夏休みがありますが,そういった特定日には一時に多数の来場者を迎えます。大変な混乱が予想されるわけであります。特に観光客や自家用車,観光バスの誘導計画,また市内と博覧に至る交通道路対策は万全かどうかお聞かせをいただきたいと思うのであります。 以上で第1回の質問を終わります。(拍手) ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 片岡議員の御質問に対しましてお答えをさしていただきます。 生活保護行政についてでございますが,私の福祉に対する基本的な考え方は本議会の冒頭にも申し上げましたとおり「心と心のふれあう快適で健やかな地域社会づくり」でございまして,従来から高福祉都市の実現を目指して各種の施策を推進してまいっておりますが,とりわけ社会的に弱い立場にある人々に対する福祉の推進につきましては,積極的に取り組んでまいる考えでございます。生活保護の実施に当たりましても,常に法の基本理念に立ち返って,職員一人一人が相手の立場をよく理解をし,積極的によき相談相手となって真の自立助長に役立つような指導援助を進めてまいりたいと思っております。今後とも一層努力してまいりたいと考えますので,よろしくお願いをいたします。 次に,場外馬券問題でございますが,この問題につきましては,本会議におきまして社会党・市民クラブの渡辺議員よりの代表質疑を初め,定政議員,寺田和子議員及び守屋議員より,それぞれのお立場から御質疑がございまして,御意見を承ったところでございます。市といたしましては今後とも状況をよく見きわめながら慎重に対処してまいりたいと考えておりますので,よろしく御理解を賜りたいと存じます。 その他につきましては関係者からお答えします。 ◎総務局長(三宅襄君) ラブホテル問題について答弁をさしていただきます。 まず,営業許可されておるラブホテルは何件かという御質問でございます。風俗営業適正化法施行後は,いわゆるラブホテルとして届け出は1件もないというふうにお伺いをいたしております。また同法施行以前に建設されましたラブホテルは届け出により営業できることとされておりまして,57施設あるというふうに聞いております。 次に,風営法の改正は環境浄化に役立ったかという御質問でございます。昭和60年2月13日に施行されました風俗営業等の規制及び業務の適正化に関する法律では,商業地域以外,商業地域内でも学校,図書館等特定施設から200メートル以内のものでございますけども,この区域でのラブホテルの建設は禁止されております。また,客引きをすること,18歳未満の者を客に接する業務に従事させること,18歳未満の者を客として立ち入らせること,それから20歳未満の者に酒類またはたばこを提供すること等の禁止行為が規定されておりまして,さらに正常な風俗環境を害するおそれのある広告または宣伝が規制をされております。これらの規定によりまして警察では取り締まりを実施されておりまして,一定の効果があるというふうにお伺いをいたしております。 また,法改正のねらいを実効あるものにする方策という御質問でございますけれども,法の趣旨がより生かされるよう関係機関と協議し,また要望してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◎民生局長(木村公男君) 生活保護行政について市長の答弁を補足さしていただきます。 まず,資産,能力の活用についてでございますが,生活保護の実施につきましては,生活保護法関係法令及び通知等,保護の基準,保護の実施要領に基づいて保護の決定実施を行うことになっております。本市におきましても国の基準並びに保護の実施要領に基づいて実施しているところでございます。したがいまして,資産,能力の活用につきましては,生活保護法第4保護の補足性の原理から運用上の基準が定められております。基本的には資産の所有または利用を容認するに適しない資産は,原則として処分の上,最低限度の生活の維持のために活用しなければならないことになっておりますが,現実に最低限度の生活維持のために活用されており,かつ処分するよりも保有している方が生活維持及び自立の助長に実効が上がっているものにつきましては,処分しなくてもよいことになっております。また,現在活用されていないが,近い将未において活用されることがほぼ確実であって,かつ処分するよりも保有している方が生活維持に実効が上がると認められるものも処分しなくてもよいことになっております。以上の判断基準に基づいて実際の取り扱いはケース・バイ・ケースで個々の世帯の実態や,その地域の実態,一般世帯との均衡から判断し,その世帯の自立を配慮しながら決定,実施を行っているところでございますので,御理解をいただきたいと思います。 次に,いのちの電話について市の対応はでございますが,いのちの電話は身近に相談相手が得られないまま一人で思い悩んでいる孤独な人や,精神的危機に直面している人たちに力づけや勇気を与えていく目的で民間ボランティアの方々により岡山いのちの電話協会が組織され,昭和59年4月に開局されたものであります。市といたしましては,これまでに同協会からの要請に基づき,事業のPRのための「市民のひろば おかやま」への掲載,あるいは相談に当たるボランティアの養成,研修への講師派遣等について協力さしていただいておるところでございます。また,相談内容等に関連しての要請があれば対応してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◎経済局長(人見文男君) まず,農政問題の御質問からお答えさしていただきたいと思います。 土づくりを進めて,それらのモデル地区等を指定しながら岡山の特産物を本物の味をもって売り出してはどうかということでございますが,農業従事者の兼業化,高齢化,さらには婦女子化が進む中で農作業が過度に省力化の傾向にあるところでございます。農業生産の基本でございますところの土づくりが軽視されがちでございますし,しかし,一方では消費者の農産物に対する本物志向が進みつつありますし,市といたしましては生産組合や農協等の関係者に働きかけまして土づくりに対する意欲の醸成,や堆肥の製造施設の導入,そういったことに努めているところでございます。御提言を踏まえまして,今後とも土づくりを基本に安全でしかも本物の味がする特産物の産地づくりに努めてまいりたいと考えております。 次に,特産品についてのお尋ねでございますが,これからの農業生産はやはり需要の動向や消費者のニーズ等をよく見きわめながら商品性の高い特産物づくりを行う必要があろうかと考えております。このためには生産者と指導機関が一体となりまして,地域の特性に合った品目の選定,栽培技術の開発,普及,生産組織の強化,先ほどの土づくりなどに積極的に取り組んで,産地間の競争に打ちかつことのできる特産品づくりを進めてまいりたいと考えておるところでございます。 次に,直販ルートの開発とか,販売センター等開設してはどうかという御質問でございます。最近消費者の産直志向といいますか,こういったものが非常に強くなってはおります。これにこたえるために,岡山市内では11農協が13カ所でもって地域の特産物を直販する朝市を定期的に開設しております。また,2漁協におかれましても2カ所で小魚市を開設し,一般消費者や観光客に好評を得ているところでございます。また,特産物の販売センターにつきましては,今後山陽自動車道や新岡山空港の拠点施設等を利用いたしまして,地元農協や生産組合の方々の活力によりまして設置のための努力をされているようでございます。今後市といたしましては市場流通等にも配慮をしながら側面的に協力してまいりたいと考えております。 次に,観光問題でございますが,大橋架橋博に300万を超す観光客が来岡するがそれの滞留策等をどうしとるかということでございますが,具体的な施策の状況でございますけれども,本市も参画しておりますところの,あじわいの岡山路観光キャンペーン実行委員会におきまして,瀬戸大橋並びに博覧会場と岡山市を周遊するモデルコース,これを30コース設定いたしまして,エージェントを初めといたしまして各種団体に売り込んでおるところでございます。一方,今議会でお願いいたしております観光施設整備事業費の中では,市内観光施設等に係ります案内板,サインボード等の整備もお願いしているところでございます。早急に着手してまいりたいと思いますので,よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ◎参与(井堀晃郎君) 瀬戸大橋博の会場への交通道路対策は万全かというお尋ねでございますが,瀬戸大橋博会場への交通問題といたしましては,現在博覧会場周辺の駐車場問題,会場への交通誘導対策及び主要道路の緊急整備などにつきまして,博覧協会を中心に建設省,県,さらに県警などで鋭意検討を進められておるところでございます。岡山市といたしましては博覧会場までの交通に支障がないよう博覧協会を初めとし関係機関に働きかけをいたしますとともに,本市といたしましてもこの対応について努力してまいりたいと,このように考えております。 以上でございます。 ◎参与(中山彰君) 場外馬券場問題につきまして御質問のうち,入居ビル建築計画について建築主事としての見解はという御質問に対しましてお答えを申し上げます。都市計画法の規定に基づく用途地域は御指摘のとおりでございまして,準工業地域と住居地域にまたがっておりまして,敷地面積の過半を占める用途地域を敷地全体の用途地域として適用することでございまして,この敷地は住居地域の適用を受けるものと思っております。したがって,住居地域内には建築基準法第483項の定めのとおり劇場,映画館などは規制されておるのでございます。さきの守屋議員にもお答え申し上げましたとおり,現在のところ確認申請が提出されてない段階でございますので,御理解をいただきたいと思います。 次に,ラブホテル問題で,この種のホテルについて建築基準法は適法にされているのかという点につきましてでございますが,建築基準法ではホテルまたは旅館の用途として定義づけられておりまして,ビジネスホテルあるいはラブホテルの区分はされてないのでございます。建築確認申請が提出されますと,建築基準法に基づきまして法に適合しているかどうかの内容をチェックを行い,と同時に立ち入り検査についても,建築基準法第12第4項によりまして申請に伴う現地調査等を必要に応じて実施いたしているのでございます。また,建物の完成にいたしましては,建築基準法の規定によりまして工事完了届を提出することになっております。したがいまして,建築基準法に適合していますと検査済み証を交付いたしますなど,法に基づいて建築確認を適正に処理いたしているのでございます。何とぞ御理解をいただきたいと思います。 次に,農業振興対策についての御質問のうち,市内の倉益のトラックターミナルの開発に対しまして農業施設課などの協議がどのようにされておるか,またやっておるのかという御質問でございますが,御指摘のトラックターミナルの開発につきましては,開発事業者が許可申請書を提出される以前に,それぞれの公共施設関係課と同意協議を行っております。この件につきましては61年11月22日に岡山市の開発指導課に申請書が提出されまして,内容について許可基準による仮審査を行いまして,その後公共施設管理者担当課等の他のそれぞれ数課の合議を得まして,本年1月21日に岡山県の方へ復申いたしておるわけでございます。しかし,本年の4月1日以降は開発許可権限が岡山市に移されまして市長の権限で許可することに相なっておるわけでございまして,今のところまだ許可はいたしておりません。したがいまして,開発に関係いたします公共施設等の取り扱いにつきましては,今後とも事前に調整を図りながら関係機関とも密接な連携をとってまいりたいと考えておりますので,何とぞよろしくお願いいたします。 以上でございます。 ◎参与(菱川公資君) 場外馬券場問題のうち,岡南環境センター建設に伴う還元施設の交渉の経過と整備についてということでございますが,岡南環境センターの建設に当たりましては,昭和49年8月19日付の文書で当時の豊成町内と6項目の要求事項につきまして回答を申し上げ,それを実行しております。豊浜町内というのは,御指摘のとおり51年9月20日付で住居表示が実施されまして,豊成町内の一部が分離し浜野の町内の一部と合併した町内でございますが,これも地元町内ということで岡南環境センターの会議室等を町内活動の場として利用していただいてございますので,よろしく御理解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ◎消防局長(清水克己君) ラブホテルの問題について消防法は適法にされているか,また適マークの認定はとのお尋ねでございます。消防法上は旅館,ホテル宿泊等として一括して規制がなされております。建築確認申請時及び完成時に適法か否かについてチェックをいたしておるところでございます。さらに,使用開始後におきましては年1回以上立ち入り検査を実施をいたしまして,消防用設備の維持管理,防火管理の状況等をチェックをしておるところでございます。また,適マークにつきましては,表示対象物の基準に該当するものでございますれば,重ねて指導しておるところでございます。よろしくお願いをいたします。 以上でございます。 ◎農業委員会委員(小若敬二君) 農転後の追跡調査がされていないため転用目的が棚上げされ付近の農用地に被害を与えているなど,どう対応されてきましたかのお尋ねにお答えをいたします。 農地転用後の追跡調査につきましては,行っていないのが現状でございます。しかし,付近農地に被害を及ぼす等事前に掌握できるものについては,各地区協議におきまして申請者に注意を促し指導いたしておりますが,十分な成果が上がっていないのが実情でございます。今後は許可権者である県ともよく協議をしながら対応してまいりたいと思います。 以上でございます。   〔1番片岡五樹君登壇〕 ◆1番(片岡五樹君) 再質問さしていただきます。 まず第1は,生活保護の問題についてであります。 先ほど市長さんや,それから民生局長から非常に模範的な答弁があったんです。しかし,実態は非常に締めつけが激しくて,例えば岡山東福祉事務所では1人のケースワーカー,これは聞いた話ですけど,100ほど持っておるわけですけど,その半分ぐらい打ち切ったという話が伝わってまいります。しかもそのやり方は,一方的に指導文書を出して働きなさいと,それで何週間後にはきちっともう切るといったような,そういうやり方をしておるというのが私たちのところへ話が入ってまいります。また,先ほど申し上げましたように藤田のある農家の人は民生委員のところでシャットアウトされるということなんです。ですから,大変な状況が今生活保護行政の中には出てきておるというふうに私は考えたい。しかも予算を見ましても非常に年々下がっておるというのが実情であります。 そこで,具体的にお聞きしたいのは,藤田の例のように,あの地域で約5反持っておるとだめだというような例があるんですが,それはどうなのか。恐らく,売ってしまうと,それは何年かそれで食えるでしょう。しかし,恐らくその後は永久に生活保護になるということになります。また,一つの例で申し上げますと,ピアノを持っておると,それはいけないということです。ピアノも売ればもう二束三文。しかもピアノを,子供の非常に才能があるということで,それを伸ばそうということで母親が買って,しかも先生につけて指導を受けておると。それをも売りなさいというようなことで,結局将来にわたってその子の芽を摘んだり,自立することを否定をすると。そういうケースも岡山市で,これは1年少々前ですが事実がありました。そういうようなことが現に行われておるということを十分幹部の皆さんには御認識をいただいて,その辺の適切な指導を徹底的にやらないと,いわば国が打ち切れというんで,それに従って画一的な指導をしておるというのが今日の状況だというに思うんです。ですから,その点について実情がどうか,再度御答弁いただきたい。 第2は,場外馬券場の問題です。市長の御答弁は非常に人柄があふれて,要するに慎重に対処したいということです。慎重ということは非常に,とりようによっては何もしない,もしくはするにしてもゆっくりやるというようなふうにとれるわけ。非常に今エキサイトしておりますから,その答弁の文言としてはそれでいいかもしれませんけど,やはり市長として57万市民の負託にこたえる市政を執行するという立場でもうちょっと,先ほど言いましたように市長の,心の触れ合う,そういう市政をやるというのであれば,場外馬券場がどういう性格で,どういうふうに市民に問題を起こすか,その点を十分考えていただければ市長のとるべき態度は私は明確であるというに思うんです。ですから,慎重にとかなんとかいうような,そういう言葉でなくて,やはり一定の市長として識見,見解を明確にしていただきたい。改めてお願いを申し上げて,慎重というのはどういう内容なのか,この点について御答弁いただきたい。 それから,建築基準法上の住居地区の問題については,確認申請が出ないから何も答弁できないというような,そういう門前払いですけど。私は,これまでこれだけ議会の中で問題になってきた事例ですから,しかも全国に22の具体的な開設をしておるケースがあります。守屋議員も言われましたけど,その中ほとんど商業地域,2カ所ぐらいが準工という話でありますけど。当然住居地域の中でどうなのかいうのを私は,大臣官房の著者が基準法入門の中で明確に,出入りが激しいような劇場や映画館はしないと,それは規制をするというように明確に明示しとんです。しかも今度の場合,大スクリーンを設けて競馬場を観覧させるいうんです,中継してね,今の時代ですから。ですから,劇場風の内容の建物になると,私は思うんです。そういう場合はどうなのか。この点については明確に御答弁いただきます。 それから,豊浜町の問題については,市が環境センターの後に,住居表示で住民にあんまり相談しないで豊成から分離をして豊浜町というのをつくった。隣の十日市には還元施設を公園をつくっておるんです。うちにゃ何でつくってくれんのか。これが不満だから私は,場外馬券場はやったるというんで調印をしたと。ちゃんと契約書までもうもらってるんですね。非常に具体的で積極的なん。ところが,行政はそういうことをやらない。何かある代議士に中に入ってもらって要求したそうですけど,全然相手にしてないということです。これではやはり市民の要望がなかなか届かない,生きないということになるんで。その点やっぱり市長の言うことと相反するではないかと思いますので,その点もう少しどうかはっきりしていただきたい。 それから,ラブホテルの問題についてですけど,時間がありません。私は電話帳の職業別で調べてみましたら,モーテルが23,ラブホテル32出ております。先ほど57と言われたんですかね。はっきりラブホテルを名のっておられます。モーテルいうのは風俗営業法にいう風俗業です。それから,ラブホテルは関連法ですね,関連営業です。それで,旅館というのは私調べてみたら,名称が十三,四あるんです。温泉旅館,割烹旅館,簡易旅館,観光ホテル,国民宿舎,ビジネス,ペンション,ホテル,民宿,モーテル,ラブホテル,普通の旅館と,こうあるんです。たくさんあるんですけど,はっきりモーテルだとかラブホテルを名のって営業されとるところがあるんです。しかもホテルの中にラブホテルという,モーテル類似施設があるわけです。ですから,そういうものについてやはり,法ができた,規制をするということであれば,一面では積極的にそれについての指導をすべきだというふうに思うんですが,非常に警察の権限の問題でもあるんですが,なかなか住民の意向が警察には反映しないというのが特徴ですから,そういう点から見て,もう少し市の方から積極的に働きかけをして住民の要望にこたえるように対処していただきたいということを特にお願いをしときます。 もう一つ,浄化協議というのがこの法律の中で新しくできております。この浄化協議を本当に有効に生かしていただく方策について御答弁いただきたい。 以上です。 ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。 ◎市長(松本一君) 再質問に対しましてお答えいたします。 議会で趣旨採択をしておられますので,その趣旨を体して慎重にひとつやりたいと,このように思っております。よろしくお願いします。 ◎総務局長(三宅襄君) ラブホテルに関しまして重ねての御質問でございます。今,再質問にございましたように風俗営業法の監督官庁というのは警察でございまして,なかなか出足が鈍いということでございますけれども,住民の御要望があれば市といたしましても警察等へ,今さっき申し上げましたように要望等をさしていただきたいというふうに考えております。 それから,協議の問題でございますけれども,これにつきまして現在公安委員会が設置をされるということで,現在そのような協議ができておるわけでございますので,この協議がより実効がある活動ができるように要望してまいりたいというふうに考えております。 ◎民生局長(木村公男君) 再質問についてお答えします。 個々の事例につきましては,相手の立場をよく理解し,適切な相談,指導を行う中で法の決定,実施を行うよう努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◎参与(中山彰君) 建築確認申請が出てないから答弁できないということでございますし,また住居地域内で劇場はできないのではないかという御質問でございますが,先ほどもお答え申し上げましたように,建築基準法48の3項の規定では劇場,映画館などは住居地域内には規制をかけられておりますので,御理解いただきたいと思います。 ◎参与(菱川公資君) 豊成の還元施設の件に関連をいたしまして十日市のお話をいただいたわけでございますが,十日市につきましては,内輪のことでございますが,一般行政で対応する中で還元施設としての要素もありますので,我々の方も強くお願いをしたという経過がございます。 なお,豊成につきましては,温水プールと憩いの部屋といいますか,畳の間,それから遊園地ということで,これについては対応してございます。 その後その豊成町内から今の豊浜というのがお分かれになって,我々としてはそれらの御利用について地元町内というふうに御理解を申し上げておるということを申し上げておきます。 ○議長(片山仁君) 次は,順序に従いまして妹尾君。   〔42番妹尾達道君登壇,拍手) ◆42番(妹尾達道君) 皆さん御苦労さまでございます。お疲れのところ大変恐縮でございますが,しばらくおつき合いをお願い申し上げます。 まず最初に,ちょっとお断り申し上げなければならないんでございますが,今議会開会に当たりまして,6月2日の議会運営委員会の申し合わせ事項に,その3に「その他質疑,質問について」の項におきまして,第2号に「代表質疑・個人質疑・一般質問について常任委員会等でも十分と思われる問題,事項は,極力さけるものとする。」という,議会運営上まことに好ましい取り決めがなされておるわけでありまして,これを尊重すべきであると思いますが,また文教委員会に所属する者といたしまして,これから申し上げる質問の主要テーマであります教育関係3件は,私の質問としては適当でないわけでありますが,この件は我が新政クラブの代表質疑の一部であったわけでしたが時間の都合上質問ができておりませんので,一般質問で私が代弁するというようなことでひとつ御了承をいただきたいと思います。 時間がございませんので通告に従いまして,まず総合教育センターについてお伺いいたします。 昭和61年度に調査費50万円で御調査を進められておりました総合教育センターがようやく実現の運びとなり,今期予算に2,550万円の設置費が計上されたことは,ここ数年にわたり熱い要望が寄せられていただけに,まことに喜びにたえないところでございます。市当局並びに教育委員会の英断に敬意と感謝をささげる次第であります。ついては,本件に関し次の2点をお伺いいたします。 第1点は,このセンターは弘西小学校内に設けられ,空き教室を利用する計画と伺っておりますが,校舎内に点在する空き教室を個別的に利用するのではなくて,全教室を総合的に利用の調整を行い,空き教室を適当な1棟なり,あるいは一隅にまとめられて,教育センターの看板を掲げられるものと思いますが,それ以外に若干の施設を新設する計画があるのか,あるとするならばどのようなものが考えられているかお伺いいたします。 次に,いずれにせよ弘西小学校は市中心部の有数の文教地区でもあり,関係施設が集まる好個な立地条件を有し,建物面積も約6,000平米と広く,児童1人当たり約15平米と,内山下,出石小に次ぐ余裕を有しております。空き教室という遊休施設の有効な活用という面では大変よいこととは思いますが,学校施設の一般的公開のごとく,一時的あるいは短期的な一時利用とはいささか性格を異にするわけでありまして,法律で規制する学校教育施設の目的外使用に抵触する懸念はないのかどうか,慎重な遺漏のない対応をお願いいたしたいと思います。 最後に,総合教育センターがいつまでも間借り的な存在でなく,今後の教育活動の積み重ねによる集積とすばらしい成果を基礎とされてさらに立派な教育センターとしてごく近い将来西日本に誇り得る総合教育センターに育て上げられますよう,関係者の今後の御努力を期待して,この質問を終わります。 次に,学校教育の適正規模の維持ということについてでございますが,本年度における学校施設整備事業費は,小学校分で37億7,000万円余,中学校分で28億円余,計66億円余りで,本年度教育費予算の約3分の1に当たります。その主なものは校舎などの増改築建築費であり,次いで用地取得費7億円であります。校舎などの増改築は,危険校舎の改築が件数で約半数,金額ベースで約60%ぐらいかと推測されますが,施設整備で最も多額な予算を必要とする分離校の新設費は本年度予算に計上されていないので,施設整備費も60億円ぐらいで済んでいるわけであります。63年春開校予定で諸準備が進められている西小学校の分離が実現するとなりますと,優に20億円程度を必要とすると言われますから,本年度中に追加補正されるようなことにもなれば施設整備費も100億円に迫ることになります。 そこで一つ質問でありますが,昭和40年代後半以降,市勢の急速な発展と交通網の整備,マイカーの発展とあわせ,職場と住居の分離,核家族化の進展などによる都市のドーナツ化の進行を見るに及びまして,行政も児童・生徒の急増対策に追われてきた時代であります。この間における中学校の分離独立だけでも,直近の富山中学校など7校の多くを数え,小・中合わせた新設,増改築,応急プレハブ棟など,驚異的な拡充整備が多額な費用によって進められてきたところであります。このような対応にもかかわらず,学級数30クラス以上の大規模校はいまだに小・中合わせて10校を超え,応急教室,プレハブ教室も50棟以上が現存すると伺っております。今後の学校施設の整備も生易しいものではないことを痛感するものであります。 文部省も30学級を超える過大規模校を昭和61年度から5カ年計画で全体の8割を解消するという目的で用地補助費の拡充を打ち出していると聞いておりますが,本市の前述のような実態の早急な解消は不可能なまでも,解決に向けての努力はいっときも怠るわけにはまいらないと思います。 この問題は,人口動態の予測が非常に難しいことに加えまして,用地問題が大きなネックとなってなかなか希望どおり進まないのが実情であります。今後は用地確保を中心とした困難性をさらに増すことであろうと思われます。そこで,これらの問題に対する対策の私案として次のことを提案し,御所見をお伺いします。 まず,基本的認識として忘れてならないことは,過大規模校の解消と裏腹に,巨費を投じて整備を進めてきた市中心部における学校の空き教室の増加,すなわち児童数の減少に対する対策であります。私は,1つ,マンモス校の解消と同じ重要課題であるという認識を持つこと。2つ,児童数30人に対し教職員2人,その他事務,用務関係人0.6人といった学校の存在があるということに対し,地方行財政の面からも厳しい問題意識を持つべきであって,教育の美名のもとに目を覆ってはならないこと。3つ目には都市中心部における児童数の極端な過少は,教育指導上,山間僻地におけるそれと異なりまして種々問題点が指摘されております。特に全人格形成上,脆弱性,依存性などを増幅さす懸念があると言われてきているところであります。 そこで対策の私案でありますが,第1は,常識的には2校の統廃合でありましょう。このことは廃止される学校の学区民,なかんずく中年以上の方々の反対意識が強いようであります。児童数がふえ,マンモス校として教育上支障があれば分離独立し,適当な望ましい規模で教育を施すわけであります。これと同じ理念で,児童数が極端に減少し,将来増加も見込めないとするならば,前述したような事由で統廃合の上,教育上最も好ましい環境を与えてやることは私ども親の務めであり,責任であると思うものであります。 私は,廃止される学校を引き続き教育用財産として保有することなく,地元の産業経済活動の活性化のための施設用地として転用することにするならば,教育の面からも,地元経済の発展の面からも,文字どおり一石二鳥でありまして,十分な理解が得られるのではないかと思います。 いま一つの対策は,通学区域の緩和と越境入学制の採用であります。 今日のような社会情勢のもとにありましては,旧態依然たる秩序維持一辺倒の画一的な通学区域の理念は見直しを要するときであると考えるものであります。さらに,越境入学制の問題でありますが,日常の生活活動がその大半を市内の店舗で行い,夜間の休息を郊外の住居でとるといった職住分離家族が増加している現状でありますから,この種の制度より指定の通学校を主たる生活の根拠である店舗のある学区の学校とすることを認めるならば,空き教室の解消とまではいかなくても減少の歯どめともなり,児童の教育面からも検討されてよいことではないでしょうか。 以上3点について,教育委員会のお考えをお伺いいたしますが,統廃合にかかわる提案は一般行政とのかかわり合いもありますので市長の御所見がいただければ幸いと存じますので,よろしくお願いいたします。 なお,都市中心部の児童・生徒の減少に伴う学区の再編成につきましては,昭和48年,通学区域設定審議から答申があり,中心部における学区の再編成については現状をもっておおむね妥当なものとし,小・中学校の統廃合は現時点では考慮する必要がないものと考える旨が述べられておりますけれども,この答申はもはや15年も前のことに属しまして,当時とは現在は比較にならない変化と思われますので,改めて審議にこの件について諮問し意見を聴すべきであると思いますが,教育長の御所見をあわせてお伺いいたします。(拍手) 次に大きく第3番目の質問として,社会教育施設の総合利用についてごく簡単にお伺いいたします。 このことは市内赤坂台にある市立青年の家と東山庭球場,同プールの3施設を総合的に管理運営して相乗的効果を上げるべきだということなのであります。 市立青年の家の利用状況は,昭和52年以降10年間を見ても,54年が若干突出してはおるものの,毎年ほとんど増減なく一定しております。年間件数で500件前後,利用者数で1万5,000人前後となっておりまして,昨年61年度は509件,1万4,772人と伺っております。利用者の内訳を見ますと,一般クラブ活動,サークル活動,青年団体グループなどが多くて,次いで企業体,官公庁,青年の家の主催事業となっております。所長さんは,本施設の利用促進について毎年頭を痛めておられるようでございますが,実態はいささかも伸びていないのが現状であります。 次に,東山庭球場,同プールの利用について見ますと,昭和60年約7,400人,前年比3倍と伸びております。昨年は1万408人と急増しておりますが,プールについてはほとんど変化なく3万5,000人前後で推移しているのであります。 そこで,このような利用の実態と利用者の内容などから推測されることでありますが,私が直接利用者,青年の家のですな利用者から伺ったところでも,青年の家での研修やサークル活動の中で,庭球やあるいは水泳が計画的に組み込めるならば本当にありがたいんだという声があります。ついては,この3施設を一体的なものとして管理運営をしてみてはいかがかと思うものであります。そのような措置は不可能なのかどうか。毎年毎年利用促進の必要性を声高々にあげるのみでは芸がなさ過ぎるわけでありますから,思い切って試行されてみてはいかがでしょうか。 最後に,これも利用された友人の話でございますが,程度のことは定かでありませんが,青年の家の食事はいささか改善の必要があるようであります。大変不評でしたが,御検討されることも利用促進の一助になるのではないかと感じましたので申し添えておきます。 次に,2番目の消防関係につきましては,時間の関係もありますし,内容的に極めて軽微でありますので,これを取りやめることとさしていただきます。 次に,出生率の低下傾向の進行に対して所見を述べ,当局の対応についてお考えをお尋ねいたします。 最近,我が国の人口に関する幾つかの数字が発表され,識者,特に行政に携わる人々の大きな関心を呼んだところであります。その1つは,昭和60年1月から12月に至る人口動態であり,また60年6月に厚生省人口問題研究所の行った世帯構造変化に関する人口学的調査であり,いま一つは日本の将来人口の新推計であります。60年の我が国の出生は143万人で,59年より5万人減少,出生率は人口1,000人対11.9で,59年の12.5を下回り,明治32年以来最低の値を記録したと報告されております。さらに,驚くべきことは,去る7月10日に三木記念ホールで行われましたシンポジウムにおきまして,講師の石原信雄地方自治情報センター理事長の話によりますと,昭和61年度の新生児は138万3,000人で,前年よりさらに5万人減少であり,昭和45年の約半数に近い状況であると説明されております。昭和49年以来,全国的な規模で出生率の低下傾向が今なお続いているところであります。このことは,我が岡山市について見ましても全く同様の傾向にあり,昭和50年全人口51万3,471人の年の新生児は9,139人であったものが,60年全人口56万5,481人のところ,この年の新生児は7,500人で,前年より100人,前々年より277人も少ないのであり,漸減の傾向にあります。このことは今後の高齢化社会を展望するとき,高齢化を部分的な対人問題,あるいは情緒的な発想として捕捉するのではなく,言われておりますとおり全市民的な課題として,また都市政策全般にわたる問題としてとらえなければならない最も重要な視点として一番に考えなければならない点であると思うからであります。 余り詳細に各般にわたる議論を避け,端的に申し上げますならば,一番に考えなければならないことは租税と社会保障の負担の問題であります。国民負担率は西ヨーロッパの水準,これは大体50%と言われておりますが,この水準よりかなり低い水準にとどめるべきだというふうに行革審が報告しております。50%よりかなり低い水準ということは,常識的に45%以下と見られております。61年度の租税負担は国民所得の25%,社会保障負担は年金6%,医療保険5%で計11%,したがいまして国民負担率は36%となりまして,上限まではあと9%ぐらいございますが,21世紀初頭には年金負担は12%,医療保険も似たような伸びを示すのは必至と言われております。すなわち45%程度に抑えることは困難と言わなければならないと思います。年金一つとっても,高齢化に伴い受給者はふえる一方であり,制度の成熟に伴い支給額も高額となるわけでありますから,制度をパンクさせないで安定的な維持を図るためには,保険料を上げるか,支給開始年齢を上げるか,両者の併用の方法をとるとか,そういう方法しかないわけであります。国民負担率といえば何か人ごとのように聞こえますけれども,実質的な負担ということになりますと問題はいささか重大でございます。すなわち,実質負担は生産年齢層の国民であり,市民なのであります。 ここに興味ある統計数字を御紹介いたしますと,さきに述べました厚生省の人口問題研究所の将来推計なのでありますけれども,老人1人を何人の働きで支えるかという推計におきまして,全国ベースで見ますと,昭和55年には6.7人,昭和60年には6.6人,昭和75年には3.9人,昭和100年には2.6人という推計が出ております。これを本市の実態に置きかえてみますというと,昭和55年が6.52人,60年が6.07人,75年につきましては,統計に伺いましたんですが,生産年齢を15歳からということになっておりますので,ちょっと数字がつかめませんけれども,これを20歳から64歳という生産年齢に置きかえますと,大体全国に近い数字になるんではないかというふうに思います。昭和100年につきましては推計値はございません。この数字は,老人65歳以上の方ですが,1人を支えるということだけの数字でありまして,担税能力を持つ生産年齢人口と従属人口のことを考えますというと,対老人負担のみならず,20歳から65歳までの市民の方々は,我が子の扶養,教育のほか,ふえ続ける老人を支えるためなどの,所得の45%を超えるであろう負担をしなければならないと。しかも負担者の数は出生率の低下で減りこそすれ増加しないのであります。私は橋梁とか学校,あるいは下水道など,社会資本の整備には後代の人も便宜を受けるのであるから起債は当然であると聞かされておりますし,また納得しておるところでございますが,前述したような人口構造の急激かつ大変な変化に対しまして目をつむることはできないのでございます。きょうから周到かつ綿密な統計と推計に基づいて都市政策を考えるべきでありまして,夢とか希望とかといった甘い予測で将来を展望することは慎むべきであると思いますが,当局の所見をお伺いいたします。 また,この種の問題について諮問委員会でも設け,学識経験者の研究討議をお願いし,健全で永続的な都市政策のあり方を具体的な方法,手法の確立に向けて研究する必要があると思いますが,御所見をお伺いいたします。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(片山仁君) しばらく休憩します。    午後2時50分休憩    ~~~~~~~~~~~~~    午後3時18分開議 ○議長(片山仁君) 休憩前に引き続いて会議を開きます。 当局の答弁を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 妹尾議員の御質問に対しましてお答えをさしていただきます。 学校教育の適正規模についてでございますが,中心部の学校の小規模校化に伴いまして統廃合の問題につきましては広い視野に立って考えるべき課題と認識をいたしておりますが,岡山市の将来の展望ともかかわっておりまして,住民の理解を得ることも必要でもありますので,慎重に考えていく必要があろうと存じております。 次に,出生率の低下についてでございますが,我が国では出生率の低下,平均寿命の伸びなどによりまして,今後人口構造の高齢化は急速に進展すると見込まれております。昭和60年の全国の老人人口比率は10.3%でございますが,昭和75年には16%強になるものと予測されており,本市の場合におきましては60年では10.5%と全国平均値を上回っておりますが,昭和75年には14.5%と見込んでおります。21世紀初頭には本格的な高齢化社会が到来することとなり,御指摘のように社会保障負担の増加,医療,福祉ニーズの拡大,産業の生産性上昇率の低下など,世界経済の全般に大きな影響をもたらすものと考えられまして,急速な高齢化に対応し,高齢化社会への円滑な移行が重要な課題でございます。今後の都市政策の基本となります総合計画の改定に当たりましては,高齢者対策はもとよりでございますが,人口構造の変化に的確に対応した施策を,学識者の御意見もお聞きしながら,総合的,体系的に考えていくことが必要であると考えております。 その他につきましては関係者からお答えさしていただきます。 ◎教育長(奥山桂君) まず最初のお尋ねは,今議会でお願いをいたしております仮称教育センターに関しての一連のお尋ねでございます。 弘西小学校へお願いしている空き教室はばらばらではぐあいが悪かろうということと,それから3教室のほかに何か施設をつくる予定があるかというお尋ねでございますが,学校側の大変な御協力をいただきまして,空き教室3つはまとめてもらっております。大変ありがたく思っておるわけでございます。 それから,当面の活動は,この3教室と学校の現在の施設を使わしてもらいますと活動には支障がございませんので,ほかな施設をつくる予定はいたしておりません。 それから次は,この空き教室の利用というということが法に抵触はしないかというお尋ねでございますが,学校施設を目的外に使用することにつきましては,学校教育法第85に,学校教育上支障のない限り,学校の施設を社会教育その他公共のために利用させることができるとあります。また,岡山市立学校管理規則に施設の使用許可の禁止という項がございますが,御指摘のようにこれらの空き教室を教育センターに使用することはこの法や規則に抵触してはおりませんので,御理解をいただきたいと思います。 次は,ドーナツ化現象に伴う一連のお尋ねでございますが,2校を統合し,廃止校は地元の活性化のための施設用地として転用してはどうかというお尋ねでございますが,この件につきましては内田議員の御質問でもお答えしましたように,学校の統合につきましては,それぞれの学区の持つ長い歴史や伝統,町内,婦人や子供等,地元の方々の生活に密着している部分があるわけでございますので,住民の方々のコンセンサスに基づくものであることが必要であると考えております。したがって,慎重に対応をしてまいりたいと考えておるところでございます。 次は,児童数の減少に対する対策として通学区域の緩和,あるいは越境入学制を採用してはどうかというお尋ねでございますが,学区外通学の許可につきましては,教育的な配慮に基づいて最小必要限度に現在行っております。御指摘の点につきましては,学区制そのものにかかわるなど種々の問題も生じてまいりますので慎重に研究をしてまいりたいと考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 次は,中心部における学区の再編成について,学区設定,何かそういうふうな審議のようなものを設けてはどうかというようなお尋ねでございますが,この問題につきましては委員会等で岡本議員からも厳しい質問をいただいておるところでございますが,児童・生徒の推移や岡山市の町づくり,また地元の皆さんのコンセンサスなどいろいろな問題と関連してくるわけでございますので,御指摘の点につきましては今後慎重に研究をしてまいりたいと考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 次は,市立青年の家,東山庭球場,東山プールの3施設を一本化して管理運営することによって利用増を図れるのではないかという御提案でございます。御承知のとおり青年の家は青少年を対象とする宿泊研修施設でございまして,そこでの生活や研修は計画性を必要としております。一方,東山プールや庭球場は広く一般市民を対象とするスポーツ施設でございまして,利用も市民の必要に応じて随時,あるいは抽せんによることとしております。庭球場は今後も利用者の増が予想されておるわけでございます。このような施設目的や利用の対象,あるいは利用方法の違いから,相乗効果を期待することがなかなか難しいというふうに考えております。これを一本化するとすれば施設のあり方全体を考え直す必要が出てくるわけでございまして,そのことによってこれまでの利用者の締め出しということなども考えられまして,混乱を招くことも予想されるわけでございます。したがいまして,現在も施設間の協力と共同利用を図ってはおりますが,今後,御提案の趣旨を踏まえ,さらに連携を深め,利用者の増を図っていかなければならないというふうに考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。なお,食事の改善につきましても,御指摘を踏まえましてよく検討をしてまいりたいと思います。よろしくお願いをいたします。 ○議長(片山仁君) 次は順序に従いまして串田君。   〔20番串田務君登壇,拍手〕 ◆20番(串田務君) 質問者もあと2人になってきたわけでございますが,力いっぱい頑張ってまいりたいと思います。よろしくお願いします。通告をしている中の福祉タクシーを除く点につきまして質問をしていきたいと思います。 まず,中学校の体育施設についてでありますが,現在岡山市には34校の中学校がありますが,体育館,プール,グラウンドなど,学校間において非常に差があるように思われるわけでございます。このような状態をなくすために,早急に調査をし,対処していただきたいと思いますが,教育長の御見解をお伺いいたします。 次に,西大寺商店街の活性化についてであります。 たびたび質問をしておりますが,よい結論が出ておりません。 三菱総合研究所の基礎調査によりますと,西大寺は歴史と文化の拠点とし,商店街の再整備,吉井川の右岸の機能整備をし,吉井川の水面を利用した水上スポーツ,レクリエーションの導入を図り,芥子山の保全整備を進めるとあります。新時代の挑戦を商店街の活性化に生かすためには,地元との話し合いを多く持つ必要があると思うわけであります。そのための話し合いを最近,西大寺商工会議所,西大寺商店街との話し合いを持たれたかどうかお尋ねをいたします。 また,西大寺商店街の活性化について当局の今後の方針についてお聞かせ願いたいと思います。 次に,大多羅駅前整備についてであります。現在大多羅駅を通勤,通学に利用されている地区は芥子山,可知地区を中心に政田,開成,富山地区となっており,特に芥子山地区は人口増加率も11.5%以上で,人口急増地区と言われ,昭和75年の推計人口は1万3,000人と言われております。施設を見た場合も旭東中学校,可知,芥子山小学校,さらに幼稚園,くまの子保育園,雇用促進住宅,県営西大寺団地,城東高校など,今後大きく発展しようとしている地区であります。さらに,この地区は将来区画整理を行い,約1,000戸の住宅も建ち,最終的には118ヘクタールの区画整理事業を行い,芥子山を中心に一大拠点の計画も出されようとしておるところであります。このような中にあって現状を見ますと,自転車も置けないような状態であります。ぜひとも大多羅駅,倉安川を含めた整備を昭和70年ごろをめどに行っていただきたいと思いますので,当局の御見解をお伺いいたします。 次に,犬島の連絡船についてであります。 私は犬島の問題にたびたび質問をしており,現在までに診療所の充実,し尿処理場の建設,斎場の整備,島内道路の整備,ゲートボール場の建設など,公的な整備も次々となされ,民間によるホテルの建設も1棟は終わり,島を訪れる方も日ごとに多くなっております。しかしながら,連絡船は従来と変わることなく1日片道5便という寂しさであります。島の人が病院に行けば夕方でないと帰れないと。高校生も午前中で帰る場合,午後5時まで待たなければならないという状態であります。また,会社や学校に通勤されておられる方は,別船をチャーターすることが多いのが現状であります。同じような状況にある他都市を見ますと,連絡船用の予算は下関市では人件費を含め3島分約1億円であり,笠岡市では人件費を除き7島分約1,200万円であり,唐津市では航路補助金として2島分約300万円となっております。観光客も多くなり,高校生の通学,お年寄りの通院,勤労者の通勤のため,1日片道10便は必要と思うのでありますが,当局の御見解をお伺いいたします。次に,平井・神崎線についてであります。 昨年の新永安橋開通により平井・神崎線も一部の整備が行われましたが,新永安橋付近を除く部分は以前と変わらず混雑をしております。また,新永安橋と商店街との関係について,旧永安橋存置の中で質問をしておりました新永安橋から商店街に至る枝橋の取りつけが行われると聞いておりますが,どのような構造になっておるのか,またその時期はいつごろになるのかお尋ねいたします。 次に,ゲートボール場新設についてであります。 西大寺向州グラウンドにおいて野球場を借用し,ゲートボール場として4面を使用しておりますが,野球に使用している場合はゲートボールはできず,高齢者の方は非常に困っております。西大寺には現在約20チーム,200人の方がそこで試合をしたり,練習も朝8時から毎日行っております。 そこでお尋ねしますが,現在の交通公園は学校の利用が多いため学校付近に移転をしていただき,その跡地にゲートボール場を設置していただきたいと思いますので,当局の御見解をお願いをいたします。 次に,スポーツ,文化,生活橋についてであります。 何回も質問しておりますが,吉井川左岸には射越河川敷グラウンドがあり,右岸には向州スポーツ公園,さらに公民館,市民会館もあり,スポーツ,文化の中心となっております。しかしながら,グラウンドからグラウンドに移動する場合は自動車でないと移動ができない不便があり,また豊地区の方は公民館を利用するにも新永安橋を利用しなければなりません。新永安橋は風雨の場合など非常に危険であり,すべての西大寺地区民が安心して生活ができるよう,また商店街の活性化のためにも,ぜひともスポーツ,文化,生活橋を架橋していただきたいと思いますので,当局の御見解をお伺いいたします。 次に,通学バスについてであります。 先日,畑鮎地区の路線バスの廃止により通学が困難であるとの質問が板野議員から出されたところであります。西大寺長沼地区にも同じようなケースがあり,解決を見ておらないわけであります。長沼地区は合併の際に,地区の2分の1は邑久町の学校に通学し,2分の1は岡山市の学校に通学しているのが現状であります。豊小学校に18名の方が通学しており,下校の際は路線バスもなく,日暮れの道を邑久町内を約1時間を要し帰宅している状態であります。同じ地区でありながら,邑久町は約200万円でバスをチャーターし,帰宅をさしております。また,奈良県の明日香村にも同じようなケースがあり,ここではスクールバス3台,約1,400万円ぐらいを利用して帰宅しておるところであります。長沼地区のかわいい子供にもぜひともよろしくお願いしたいと思いますが,当局の御見解をお伺いいたします。 非常に簡単でございますが,第1回目の質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 串田議員の御質問に対しましてお答えをさしていただきます。 商店街の活性化についてでございますが,商店街の活性化につきましては,市といたしましては種々方策を講じておるところでございます。しかしながら,活性化は何と申しましてもまずこの地元の商店街みずからの盛り上がりといいますか,自助努力が肝要でございます。それと行政が一体となることによりまして効果が上がるものであると思います。したがいまして,御質問の西大寺商店街につきましても,これからも従来の施策に加えまして,今議会に予算化をお願いいたしております単市メニュー補助事業制度を活用していただくなどによりまして,商店街みずから行う事業に対しまして市としましては支援するなど活性化に向けて引き続き努力してまいりたいと思いますので,御理解いただきたいと思います。 その他につきましては関係者からお答えします。 ◎経済局長(人見文男君) 西大寺の活性化委員会との話し合いを持ったか,その内容はということでございますが,まとまった形の会合は最近持っておりません。ただ,西大寺商工会議所を窓口にいたしましていろんな市が行っております活性化事業についての御説明を申し上げましたり,また現在計画いたしておりますところのメニュー事業,こういったものの説明も行いたいと予定しておるところでございます。 また,来年度実施を計画いたしておりますところの全市を挙げての大商業祭りでございますが,この実行委員会にも西大寺商工会議所の方と協議いたしまして,そのメンバーとして参画いただくことで現在計画いたしております。 今後,西大寺地区の商店街の活性化につきましては,他の商店街並びに商工等が行っておりますように,そういった行われる事業に対しましては積極的に協力さしていただきたいと,このように思っておりますので,よろしくお願いいたします。 ◎建設局長(森本隆也君) 建設局関係の4点についてお答えをいたします。 まず,大多羅駅前の開発でございます。 大多羅駅南松崎地区におきましては,現在組合による土地区画整理事業の計画がございまして,地元説明がなされております。 県道岡山・牛窓線,同じく県道九蟠・東岡山停車場線等に通ずる道路の拡幅整備につきましては,土地区画整理事業との整合を図りながら今後検討してまいりたいと考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 次に,平井・神崎線のうち新永安橋から枝橋をという件でございますが,御指摘にありました枝橋の問題につきましては,現在県の方で検討されていると伺っております。しかしながら,関係機関等との協議がいまだ完了していない状況であるとも伺っております。したがいまして,本市に対しましても今後協議がなされると思いますが,市といたしましても地元要望を踏まえましてできる限りの協力をしてまいりたいというふうに思っております。御理解を賜りたいと思います。 3番目のゲートボール場の整備でございます。 西大寺向州運動公園の交通公園を他に移設をしてゲートボール場を整備してはという御提言でございますが,高齢者の健康保持や増進を図る上でゲートボールは適したスポーツであるというふうに考えておりまして,市におきましても身近な場所でプレーできるよう普及促進に努めているところでございます。 提言についてでございますが,向州の運動公園は施設整備が完了している公園でございまして,その施設を移設をして変更するには交通公園設置の経過等,これに伴う問題について関係機関との協議,関係者からの意見聴取及び調整等が必要になろうかと思います。今後,利用実態を踏まえまして調査研究してまいりたいと思います。 それから,最後のスポーツ,文化,生活橋でございます。 吉井川左岸側にスポーツ広場,右岸側にスポーツ施設及び文化施設がございますが,この施設を結ぶ連絡橋を架設してほしいとの御要望と思いますが,本事業につきましては多大の予算といいますか,事業費が必要と想定されますので,市の単独事業としての新橋の架設というのは,現段階では非常に財政的にも困難であろうというふうに思っております。したがいまして,新設されました永安橋の利用と,上流に県によりまして,上流の雄川橋が現在歩道整備がなされておりますので,この2つの橋を利用していただくことで御理解をお願いしたいと思います。 以上でございます。 ◎西大寺支所長(浅野幸雄君) 犬島連絡船の増便についてのお尋ねでございますが,連絡船の問題については,島民の利便性の確保のため,また離島振興の面からも増便が望まれているところでありますが,業者が個人で,しかも従業員が1人であること,利用者が少なく,採算性に問題があること,加えて郵便船として運航しているため郵政業務の契約上の問題など諸問題を抱えており,その対応に苦慮しているところでございます。 最近発表されました大島振興整備計画研究チームの中間報告でも,現在の郵便船の経営状態で増便は困難であると報告されております。今後とも犬島の振興計画が具体化される中で,海水浴シーズンなど必要に応じた臨時便の運航などについて業者を初め地元関係者と協議してまいりたいと思っております。よろしくお願いいたします。 ◎教育長(奥山桂君) 最初のお尋ねは中学校の体育施設の整備についてでございます。 中学校の体育施設につきましては,建設年度,立地条件等によりまして差異がございますが,この改善につきましては国庫補助採択等も勘案しながら,学校現場とよく協議をし,検討をしてまいりたいと考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 次は,長沼地区の子供のための通学バスをチャーターしてはどうかというお尋ねでございますが,この件につきましてはたびたびお尋ねをいただいておるところでございますが,御指摘にもありましたように現在のバスの時間帯では,高学年の児童は下校時にバス利用ができない状態となっておりますが,市の行財政改革による補助金の見直しを迫られている現状でございますので,通学バスをチャーターすることは難しいというふうに考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。   〔20番串田務君登壇〕 ◆20番(串田務君) 再質問をさしていただきます。 まず,商店街の活性化でございますが,今後お話し合いを持つということなんで,それでいいわけですが。特に西大寺の商工会議所には元市役所の商工観光部長がいらっしゃいますんで,ぜひとも緊密な連絡をとって活性化に向けてやっていただきたいと,こういうふうに思います。 それから,スポーツ,文化,生活橋の関係でございますが,これは新しい永安橋ができまして開通が昨年3月にしたわけでございますが,それ以来事故が非常に多く出ておるわけでございます。人身事故も16件,この中には死亡が3名含まれております。さらに物損事故に至りましては35件という数字が出ておるわけでございます。私が最初心配しておったとおりになっておるわけでございます。したがいまして,要望でございますが,ぜひともこの橋については将来的に考えていただきたいと思うわけでございます。 それから,犬島の連絡船についてでありますが,今,支所長の方から答弁をいただきまして,郵便船であるから非常に難しいと,こういうことでございますが,なぜ別契約ということができないんか,その辺についてもぜひともただしていただきたいと,こういうふうに思いますのでよろしくお願いいたします。 それから,大多羅駅前につきましてでございますが,これは区画整理をやるということと,道路がつくということを言われたんですが,私が言っておるのは,そういうもろもろのものがあるから将来混雑をするので駅前の整備をしていただきたいと,こういう質問でありますから,再度御答弁をお願いいたします。 ゲートボール場につきましてもよろしくお願いいたします。 それから,バス通学の問題でございますが,これは長沼地区というのがありまして,1つの村であったわけでございますが,これが合併と同時に村を2つに分けまして,片方は邑久町に,片方は岡山市に通っておるわけでございます。そして,家に帰ればお祭り,あるいはその他もろもろの催し物については一緒にやっておるわけでございます。しかしながら,通学だけ片方はバスでチャーターをして家に帰ってくる。片方は日暮れの中を1時間かけて歩いて帰ってくる。こういう行政格差と申すんでしょうか,それとも,まあ格差ですね,こういうものが出ておるわけでございます。したがいまして,今では邑久町へ帰ろうかと,こういう話も出つつあるわけでございます。 全国的にもいろいろとこういう補助もあるわけでございまして,先ほど教育長の方から補助金を切るという方向であるので仕方がないと,こういうことでございますが,切るというのはむだを切るわけでございまして,ぜひ必要なものはやはり残していかなくてはならないと,こういうふうに私は思うわけでございます。ぜひともこの関係につきましては,私はさらに全国的に調査をして追及をしていきたいと,こういうふうに思っておるところでございます。 そこで,お尋ねを1点いたしますが,岡山市内にスクールバスがどこにもないのか,1つぐらいあるのか,その辺を明確にお答えをいただきたいと思います。 それから,平井・神崎線についての枝橋の問題については,さらに県と密接な連絡をとっていただきまして,ぜひともこれについてはつくっていただきたいと,こういうふうに思いますので,よろしくお願いをいたしまして再質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。 ◎建設局長(森本隆也君) 大多羅駅前の整備でございますが,周辺の土地区画整理事業と整合を図りながら計画を固めてまいりたいというふうに思います。 それから,ゲートボール場につきましては,現在交通公園の利用状況が幼稚園,保育園,小学校,中学校,老人クラブ,交通安全母のと,61年度の利用状況が23団体,約1,200人という数字でございます。そういうことでございますので,ゲートボール場につきましては,交通公園を他の場所に移してゲートボール場にということはすぐには難しいかと思いますが,当面は現グラウンドの利用における譲り合いでお願いしたいということで,先ほど申しましたように今後検討してまいりたいというふうに思います。 それから,生活橋につきましては,先ほども申しましたように非常に現在の新永安橋と近接をしているということで単独事業としかならないということでございます。非常にスパンといいますか,ひとっ飛びの距離が長い,自転車・歩行者道といいましても本格的な規模の橋になろうということでございます。今後検討してまいりたいというふうに思うわけでございます。 なお,交通安全面からいろいろ問題も,事故等が多いということでございますので,交通安全面からも検討してまいりたいというふうに思います。 以上でございます。 ◎西大寺支所長(浅野幸雄君) 先ほどお答えしたとおりでございますが,今後とも犬島の振興計画の中で地元関係者と協議してまいりたいと思いますので,ひとつ御理解をお願いしたいと思います。 ◎教育長(奥山桂君) 長沼地区の通学バスの問題で再度のお尋ねでございますが,長沼地区での現状の御説明からのお話はよくわかるわけなんでございますが,岡山市として考えた場合には,先ほど申し上げましたような現状でございますので,どうか御理解をいただきたいと思います。(「答弁漏れがある」と呼ぶ者あり) どうも相済みません。第一藤田小学校の学区にスクールバスが合併以前の実情から引き継いでおるものがございます。   〔20番串田務君登壇〕 ◆20番(串田務君) どうも済みません,2回でやめようと思ったんですが。 私はいろいろと教育委員会ともお話をする中で,スクールバスはないというふうに聞いておったわけでございます。したがいまして,私は今ただしたわけでございますが,畑鮎と足守の辺が遠いところがあると,こういうことを聞いておったわけでございます。したがいまして,これが3回目でございますが,今度の機会に徹底的にこの点についてもやっていきたいと,こういうふうにいたしたいと思いますので,よろしくお願いいたします。 ○議長(片山仁君) 次は順序に従いまして高木君。   〔40番高木悦夫君登壇,拍手〕 ◆40番(高木悦夫君) 代表質問も5名,準代表質問が3名,一般質問が31名,合計39名のラストを飾って一般質問をさせていただきます。(「期待しています」と呼ぶ者あり)はい。 それでは,通告に従いましてまず岡山の森について伺います。 この問題について,私は過去58年6月,60年9月と2回にわたり一般質問をいたしました。その後の経過について伺いたいと思います。 市民が憩える自然林公園として本市では63年4月に完成する瀬戸大橋架橋の記念事業として妹尾,箕島地区周辺の丘陵地に岡山の森,仮称でございますけれど,岡山の森を建設する計画を進め,自然の森林を生かし,休養施設やスポーツ施設を設ける一方,四季の花などを植栽,豊かな自然を満喫できる市民の憩いの森とする計画を発表しました。妹尾,箕島地区は瀬戸大橋を渡ってくる車が早島インターチェンジを経て市内に入るすなわち本市の西の玄関口であります。計画では松林,果樹園などのあらゆる現丘陵地をそのまま生かし,公園面積は約10ヘクタールを予定,岡山の特徴を生かした樹木,そして四季を飾る花を植栽し,市民だけではなく県外から訪れる観光客も楽しめる都市基幹公園としたい考えで,また自然景観を生かしたレスト施設,スポーツ,レクリエーション施設を整備し,家族連れで憩えるふるさとの森にしたいとしております。60年9月以降,できれば詳しく,場所,規模,構想などについて御説明願いたいと思います。 次に,外環状線の建設状況について質問いたします。 瀬戸大橋開通もいよいよ63年4月10日に決定されました。瀬戸大橋時代を迎えるに当たりまして関連道路網の整備が急ピッチで施工されていますが,私は特に国道180号線岡山西バイパス,通称外環状線の西側ルートについてお伺いいたします。 この問題につきましても62年2月,私本会議にも代表質問いたしました。このルートは市内古新田から楢津までの5.6キロメートルのバイパスでございます。古新田から県道岡山・倉敷線までの2.5キロメートル区間は54年度から事業化されております。 そこで伺いますが,完成見込みはいつごろか,まずお伺いいたします。 なお,笹ケ瀬川を渡る国道2号線岡山バイパスの大樋橋,同じく笹ケ瀬川を渡る県道岡山・児島線の相生橋,この橋を朝7時から9時までの間に市街地側へ渡るとすれば実に交通戦争,交通地獄でございます。局長も着任の日が浅いので実情がわからないと思いますが,一度体験してみてください。岡山へ入る山陽自動車道が未完成の現状で瀬戸大橋が開通すると,しょせん国道2号岡山バイパスを利用して本市に入ることは必至かと思います。混雑に拍車をかける状態になると思いますので,せめて笹ケ瀬側の外環状線西ルートの橋だけでも早く架橋してほしいと念願いたす次第でございます。局長の温かい御答弁をお願いする次第でございます。 岡山市の交通概況によりますと,あさの7時から9時,すなわちラッシュ時間帯には,市街地入口付近の西市交差点においては300メートル以上の渋滞する時間は76分になっておりますが,笹ケ瀬川以西の大福あたりでは恐らく100分から120分,2時間になると思います。道路の整備を早くして,岡山市市内通過の観光客に快適な旅をできるように,また朝夕の交通ラッシュを緩和させるためにも万全の準備を進めていただきたいと思います。 次に,市立せのお病院について伺います。 甲第108号議案昭和62年度岡山市病院事業会計補正予算(第1号)にせのお病院のためのマスタープラン作成予算300万円が上程されました。建物が非常に老朽化しているせのお病院の改築に向けて一歩を踏み出すことになりました。せのお病院は,昭和22年,妹尾町立診療所として開設以来,26年妹尾町立病院,35年妹尾町藤田村国民健康保険病院,36年に現在地に移転いたしました。昭和50年5月合併により岡山市立せのお病院となり現在に至っております。地元妹尾,箕島,藤田,興除,福田地区及び周辺の約5万人の住民は安心して医療が受けられる病院としてなくてはならない病院であり,一日も早く改築されることを心から希望しておる次第でございます。幸いにも本病院には郊外という地理的な面にも恵まれ,交通の要衝にあり,駐車場つき病院として見直す必要があると思います。そして,これには近代的な施設と医療機器を備えた住民ニーズに適合した公立病院ができないかと今から希望を持っているところでございます。 また,病院側においても経営改善のため,診療科の増設,基準看護の採用,薬品納人の合理化などいろいろな面があるかと思います。立派な基本計画が作成されるためにも,今から十分調査研究し対応することを切望いたします。市長の温かい御配慮をお願いいたす次第でございます。 次に,老人憩いの家についてお伺いいたします。 厚生省が7月9日にまとめた61年簡易生命表によりますと,日本人の平均寿命は男性が初めて75歳を超えて75.23歳,女性が80.93歳となりました。このように一段と長寿社会が進展していることから,今後長寿社会への取り組みは一層重要な課題となってくることがうかがわれます。今議会においてもこの課題に関連して各分野にわたる質疑が行われてきたところでありますが,質問の最後を締めくくる立場から一言申し上げたいと思います。 長寿社会を活力ある豊かなものにするためには人生80年時代など新しい時代に対応し得る社会システムを各分野で構築していく必要がありますが,最も重要なことは,長年社会の進展のために尽くしてこられた高齢者の方々がその知識,経験,能力を地域社会の中で生かしながら社会の一員としての役割を担うとともに,同世代,他世代との交流を通じた教養,趣味,娯楽,スポーツなどを通して健やかに生きがいのある老後生活を送ることができるような条件をいかにして整えていくかであります。この条件づくりの一つとして市長はこれまでも高齢者問題について基礎的な取り組みとして全庁的な対応を図るための横断組織である高齢者福祉対策会議や全市民的な対応を図るための高齢者福祉対策協議を設置され,また高齢化社会,高齢者福祉に関する市民意識実態調査を実施し,さらにはこれらを生かして中期構想の策定や新総合福祉センター(仮称)についての取り組みなど積極的な取り組みをされております。改めて敬意を表する次第であります。 現在,当局は全市的な拠点機能を持った施設として新総合福祉センター(仮称)の研究をしているほか,将来は複数の地区福祉センターの必要性もあると考えているようでございますが,今後は地域社会の中で高齢者の能力を生かせるとか,教養,趣味,娯楽,スポーツも可能となる小型の利用施設が必要ではないかと考えます。老後の生活を明るく豊かなものにするための基本は心身であり,また,老人にとって長年住みなれた居宅において家族や地域社会の温かい理解と連帯のもとに生活を営むことによって多くの幸せをもたらすものかと思います。また,老人福祉の向上には最善を尽くしている市長にまた改めて敬意を表します。老人の健康対策は納得のいく対策が立っているようですが,しかし生きがい事業の中で老人のための利用施設については,市長,今一歩の観があります。その一例として老人の憩いの家でございます。 そこで,質問をいたします。 現在,興除園,松尾園の管理については民生局高齢者福祉課,藤田地区にある老人憩いの家の,これは5カ所ですか,総務局藤田支所,また同和対策事業で5カ所,そして一般地区では憩いの家ではないけれど地区公民館の中に福祉室または老人室があり,この運営管理は教育委員会社教育課と,非常に多種多様でございます。老人の憩いのための目的は一つでございます。管理する部署が老人のための利用施設として一つに統一できないか,松本市長の御所見を伺います。 また,老人の憩いについて一般行政では取り組む考えがないか。また,老人のための利用施設について総務局長,教育長,民生局長の所信を伺いますとともに,今申しました施設の利用状況,そして運営管理費,また入浴施設などもお伺いしたいと思います。 また,最近できております若宮園のデーサービス,非常に人気がよいデーサービス事業についても伺いたいと思います。 次に,ごみ処理のごみ埋立地についてお伺いいたします。 ごみ処理の問題で,特に埋立地について伺います。 戦後生活が安定し,また私たちが文化生活を営むようになり,それに比例してごみが増大し,週3回の家庭ごみの収集が間に合わないほどたくさんの廃棄物が各家庭から毎日のように,毎日の生活の中から生み出されているのが現状でございます。そして,その対応策について苦慮しているのが衛生局の環境事業部の実情でございます。本市のごみ排出量は日量500トン,年間では約18万3,000トンにもなんなんとする家庭ごみが排出されているわけでございます。そこで,問題はごみの破砕,分別収集をすることも大事でございますけれど,最終的にはやはりごみ処理場の確保かと思います。この問題は本市にとって大変重要な課題であり,各派の議員から質疑のあるところでありますが,ごみ処理場としは即迷惑施設というのが実感であり,新しい埋立地の確保には大変苦労していることと思いますが,山田埋立地の許容量も最近の搬人量の増加により当初予定より年々許容期間が短くなり,あと数年,二,三年でもう満杯のように思われます。次の処理場についてどのように対処されていますか。磯村議員からも質問がありましたけれど,候補地は決まっているのですか。買収についてはどの程度進展されているのか,発表できればいま一度お伺いします。 そこで,私はミニ埋立地について提言申し上げますとともに,当局の御所信を伺います。 まず,妹尾埋立地処分地について概要を説明いたします。 これは山田埋め立て処分地の建設工事と並行して計画されていました。総面積1万6,600平方メートル,その内訳といたしまして,田9,171平方メートル,国有財産道路敷240平方メートル,池沼7,273平方メートルであります。公有水面埋立法に基づく許可も認可される見通しがついていました。埋め立て容量は3万1,600平方メートルで,埋め立て可能期間は約4.5カ月であります。用地買収費については,公有水面埋め立ての認可を得て工事完了した場合,申請者がその土地を無償で取得することになり,7,233平方メートルの用地買収料は不要となっておりました。見返りとして跡地にグラウンドをつくることになっておりました。最近ではその埋立地に浄化装置の設置が義務づけられるようになり,埋立地として対応できないのが現状でございます。市内各地でスポーツ広場が不足している。また,公園など設置要望がこの議会でも要望がたくさん出ております。その中で,一石二鳥ということで,また広場確保のためのモデル第1号ということで環境事業部が計画されましたが,流産してしまいました,非常に残念ですが。そこで今日では埋立地として活用できないか,当局の御所信を伺いますとともに質問させていただきます。 いつごろから浄化装置が必要となったか。埋立地即スポーツ公園,と迷惑施設から要望施設に行政指導できないか。せめて中学校区に1つの野球場ぐらい,埋立地を利用した,そしてスポーツ広場ができないか。埋立地確保のため非常事態を宣言して,各局の協力体制が必要かと思います。そして,46年合併以後の埋立地の現況,特に跡地利用について伺います。 次に,宇野線の高架化について伺います。 瀬戸大橋架橋工事も順調に進み,いよいよ来春開通の運びとなりました。これに伴い,JR宇野線茶屋町駅と予讃線宇多津駅を結ふ本四備讃線延長32.4キロメートルは高架,複線,電化で開業することになりました。そして,茶屋町駅から岡山駅までは在来の宇野線を共用することになっております。岡山市は県,鉄道管理局と共同で宇野線の高架について57年,58年と調査を行ったことは承知しておりますが,その後国鉄がJRに移管されましたが,その後の宇野線に対するJR,県の考え方,また市当局の方針などをお知らせください。 また,高架計画について国鉄の採択基準については現在JRになっても活用されておりますか伺います。そして,現在の採択基準が運用されている場合,岡山─茶屋町間はこの適用される条件が満ちておるか。あわせて伺います。 倉敷市は茶屋町駅前の再開発事業に合わせ宇野線茶屋町駅の高架化のために約6億円の単独市費を払って実現しております。本市も英断を持って宇野線の高架に対応していただきたいと思います。先日も小橋議員から,倉敷市は5カ年で226億4,000万円という大金をかけて瀬戸大橋に向けて走っておる,岡山市も負けないように走っていただきたいと思います。 以上をもちまして質問を終わらせていたたきます。御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 高木議員の御質問に対しましてお答えをさせていただきます。 まず,外環状線についてでございますが,都市計画道路福田・一宮線は,国道180号岡山西バイパスとして建設省の直轄事業で計画をされまして一部施工されている,外環状線の西側ルートでございます。当バイパスの整備状況につきましては,事業を着手されている国道2号岡山バイパスから県道岡山・倉敷線間2.5キロメートルについて,建設省としては,未施工区間において地権者を初めとする地域の方々の御協力をいただきながら,また関連事業との整合を図りつつ来年度を初年度とする第10次道路整備5カ年計画で暫定2車線供用を図ることを努力目標に整備を進めていく考えであると伺っております。市といたしましては期成を通じ関係機関に対しましてその早期整備を強力に要望していきますとともに,区画整理事業の促進,そして事業の連絡調整等に一層努力してまいりたいと考えております。 次に,せのお病院の改築についてでございますが,せのお病院につきましては老朽化が著しいことと建物の構造上基準看護体制がとれないなどによりまして患者の皆さんに対するサービスが行き届かない点があると,採算上もまた不利であるということもございまして,ぜひとも改築にいたしたいと,このように考えております。 そのために,昨年の地元の方々などのごあっせんによりまして移転用地について種々検討いたしたわけでございますが,当該用地は現在地よりも狭い上に不整形でございますので,いろいろ問題点がございましたために取りやめまして,新たに適地を求めて,現在再検討をいたしておる次第でございます。立地的に,また価格的に見ましても付近に適当なところがあれば全面移転をいたしたいと思いますが,もし適地がないようでございましたら,現在地での建てかえもやむを得ないと思っております。本年度はそういったことも含めまして,まず基本計画を早急に策定したいと思い,そのための調査費を今議会にお願いをいたしておりまして,その結果を待って早急に対応してまいりたいと考えますので,よろしくお願いいたします。 その他につきましては関係者からお答えします。 ◎総務局長(三宅襄君) 藤田支所管内の老人利用施設の利用状況と管理費はということでございますけれども,その利用状況は61年度で都2,600人,錦2,760人,都六区3,900人,錦六区240人,大曲2.340人でございます。 管理費といたしましては光熱水費,燃料費,修繕料,通信運搬費が主なものでございまして,61年度決算額では5施設分といたしまして180万円余を支出いたしております。 なお,この施設の管理の一元化につきましては,民生局と今後とも十分な協議をしてまいりたいというふうに考えておりますので,御理解を賜りたいと思います。 ◎民生局長(木村公男君) 老人憩いの家についての一連の御質問についてお答えいたします。 老人の憩いの目的は一つであり,統一できないか。また,このことについてこれまでどのような対応をしてきたか。また,老人の利用施設についての所信を伺う。についてでございますが,興除園,松尾園と藤田地区の施設につきましては,それぞれ合併前に既にできていた施設を引き継いだものであり,全市的なバランス,合併時のいろいろな経過によって現在のような形の取り組みとなっているところでございます。これまでも関係部局と協議してきたところでございますが,管理する部署を一本化することは現時点では困難でございますが,引き続き協議検討してまいりたいと考えております。 今後とも高齢者の方々が世代間の交流を通じながら生きがいの促進を図ることができるよう相互に連携をとり合い,高齢者の憩いの場の提供に努めてまいりたいと考えております。 次に,老人憩いの家の利用状況と運営管理費はどうなっているか。また,入浴施設はどこどこにあるか。についてでございますが,老人憩いの家の昭和61年度月平均の利用状況は7館全体で2,416人となっております。また,管理運営費は7館全体で年間約800万円となっております。入浴施設は松尾園と興除園でございます。次に,老人憩いの家の整備について一般行政で取り組む考えはないか。についてでございますが,高齢者が憩える場づくりとして,これまでも他世代との交流を図りながら利用できる施設を念頭にコミュニティーハウスや地区公民館の整備がなされているところであり,またこれら施設が高齢者の利用促進につながるよう備品の整備にも努めているところでございます。 今後とも地区公民館やコミュニティーハウスなど地域の利用施設を利用していただきたいと考えております。 また,若宮園の件につきましては,本年3月デーサービスの拡充ということで箕島地区方面の虚弱老人の御利用をいただいておるところでございます。 以上でございます。 ◎建設局長(森本隆也君) まず,岡山の森についてでございます。 妹尾,箕島地区は瀬戸大橋時代を迎えまして西の玄関口として重要な位置にございますが,公園構想といたしましては環境保全的に整備する面積は約10ヘクタール程度で,調査も完了いたしております。一応の計画書も策定済みでございますが,他の進行中の公共事業との関連がございますので,今後全庁的に協議してまいりたいというふうに考えております。 次に,外環状線の関係でございます。 市長答弁を補足させていただきますが,御指名がございましたので急遽の答弁になろうかと思いますが,相生橋周辺の状況につきましては私個人的にはある程度認識をいたしているつもりでございます。 瀬戸大橋の開通に向けましての交通対策といたしまして,国道2号線の拡幅や岡山・児島線の改築等も進んでおりますし,また30号に抜ける倉敷・都線の改築等も進んでいるところでございます。国,県とも調整を図って対応しているところでございます。 また,ずっと北の方になりますが西バイパス区間でも土地区画整理事業で生み出された部分の一部が既に供用を図っていただいておりますし,また今年度舗装を計画いたしている区間もあるわけでございます。 なお,御指摘の架橋の点でございますが,前後の用地確保の問題,それから取りつけ道等を合わせて進める必要があるんではないかというふうに思っております。市長答弁にもありましたように,市として一層努力してまいりたいというふうに考えております。 次に,宇野線の高架の問題でございます。 まず1点目,国鉄からJRになって連続立体交差事業の採択基準がどうなっているのかという件でございますが,民営化に際しまして特に変更はされておりませんので,従来の採択基準が生きていると,適用されているというふうに考えております。 次に,道路整備が進んだので採択基準に適合することになるんではないかという御質問でございますが,御指摘の区間につきましては県道岡山・児島線の整備が進められております。採択基準はもとより土地利用等都市計画との整合が求められますので,現段階では採択は難しい状況であると考えております。 次に,中島田から西市間の高架化につきましては,先日もお答えしましたように,交通体系,土地利用等都市側のメリットがございますので,県,市におきましては当区間の事業採択に向けまして諸準備を進めております。JR西日本との協議をしているところでございます。今後とも早期事業化について関係機関に要望するなど努力してまいりたいと思っております, 以上でございます。 ◎参与(菱川公資君) ごみ埋立地についての御質問にお答えさせていただきます。 最終処分地の確保につきましては,住民の理解と協力が不可欠でございます。この議会でもいろいろの角度から御心配をいただいておりまして大変感謝をいたしております。 次の候補地が決まっているかということでございますが,これは先日磯村議員さんの新和クラブを代表しての御質問にお答えいたしましたように,現在,ある候補地について地域住民の方々の御理解を得るよう努力をいたしておりますので,御理解をいただきたいと思います。 次に,妹尾埋め立て処分地のミニ埋立地の活用はできないかという御質問でございますけれども,環境事業部といたしましても確かにそういう計画はありましたけれども,用地取得等の問題から計画を中断をいたしてございます。現在,埋め立て処分地として活用するといたしましても,水処理施設の必要性なり,容量,あるいは周辺地域の変化等から,ごみ埋立地としては困難性もありますけれども,御指摘のような経過もある中で水処理施設を必要としない埋め立ての素材があるかどうかも含めまして,今後関係部局と調整しながら引き続き研究をしてまいりたいというふうに考えてございます。 次に,浄化装置が必要となったのはいつからかという御質問でございますが,これは昭和52年3月14日総理府・厚生省令の第1号で「一般廃棄物最終処分場及び産業廃棄物の最終処分場に係る技術上の処分を定める命令」というふうなものが出まして,その中で決められたものでございます。 次に,埋立地即スポーツ公園というように,迷惑施設から要望施設への行政指導はできないかというふうな御質問でございますけれども,最終処分地をお願いするということと地元の要望並びに市としての事業計画等との調整も必要となってくるかと考えます。そういう中で,適切な跡地利用を検討していく必要はあろうかと思いますけれども,行政指導というふうなことにはちょっと困難ではなかろうかというふうに考えてございますので,御理解をいただきたいと思います。 なお,次に埋立地確保のため非常事態を宣言して各局の協力体制を考えてはというふうな御質問でございますけれども,協力体制は事業を推進する上で不可欠のものであるというふうに我々も考えてございます。今までも最終処分地の整備に際しましては関係各局の御協力を得まして進めてきたところでございますけれども,今後も協力をお願いをしていく考えでございますので,よろしくお願いをいたします。 なお,46年以降の合併後の埋立地の現況,特に跡地利用についてはどうかというふうな御質問でございますけれども,46年以降の最終処分地整備の主なものといたしましては一宮,高松田中,三手,撫川,北幸田,古都南方,藤田等がございますけれども,跡地利用といたしましては,撫川が近隣公園,あるいは北幸田は学校用地と,その他につきましてもスポーツ広場や周辺住民の方々の広場として暫定的に開放している現状でございますので,どうぞよろしくお願いをいたします。 以上でございます。 ◎教育長(奥山桂君) 老人福祉等の視点からの公民館の対応についてのお尋ねでございますが,御承知のとおり公民館は地域住民の教養の向上と実際生活に即した知識,技術の習得に寄与するための社会教育施設でございまして,各種の学級講座や地域の集会活動など生涯学習の場として広く市民の方々に御利用をいただいておるところでございます。この中で,本市では高齢者の方々への配慮から福祉室を設けておりますが,これは教育施設としての枠内での措置でございます。御指摘の浴室の設置は先ほど申し上げました公民館としての管理運営上の問題からして難しいと考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。   〔40番高木悦夫君登壇〕 ◆40番(高木悦夫君) 大変お疲れのところ恐縮でございます。少し再質問させていただきます。先ほどは市長からせのお病院につきましては前向きなよい御返事をいただきましてありがとうございます。地元としても極力協力して一日も早く立派なせのお病院ができ上がることを心待ちに待っております。よろしくお願いいたします。 それから,外環状線につきましても本当に,私もあそこを毎日通過しておりますけれども,9時を過ぎてくると順調に走ります。7時から9時の間は本当にもう2時間,120分と言ってもいいぐらい渋滞いたしております。これに瀬戸大橋が開通いたしますといよいよ拍車をかけていきますので,早いうちに橋だけでもかけていただきたいと思います。田中,野田の区画整理事業も進んでおるようでございますので,ひとつよろしく善処のほどお願いいたします。 それから,ごみの埋立地,これも本当に環境事業部にとっては,また岡山市政にとっても大きな問題かと思います。私が今申しました妹尾ミニ埋立地,妹尾埋立地につきましても,これは山田の今立派なのができておりますけれど,あれと並行して考えておりました。と申しますのは,やはり国道2号線バイパスでもし不慮の交通事故があった場合,またその他もろもろの要件があった場合に,山田ですから西の一番端っこです。交通障害になってあそこへ投棄できない,そういうサブ的なときに使うというような意味でごみの埋立地を考えておりました。 この件につきましては,私も忘れはしません。54年に当選させてもらって,私を支持してくださった方は,あそこのごみ埋立地の反対の人々が私を支持してくださいましたけれど,厚生委員会へ入って勉強すればするほと一日も早くごみの埋立地が必要だと,私はそういう埋立地の反対の方に何日もかけて説得しました。そして,今度は地元の町内会長の方から,山田には行政的に何もしてくれなかった,こういうことを解決してくれれば好事に話をしてやろうと。私も出たぎり何もわからない中,一生懸命町内を歩き回ってようやく7つほどの地元要望を話をつけて,55年1月17日,初めて地元の町内会長に持っていきました。それから,あそこの工事,約13億か14億でしたか,浄化装置の工事をかけて供用開始が56年6月16日でございます。これがもう1週間もおくれますと岡山市はごみの山になっておる。そういう状態になっておりました。そのときに,岡崎市長が,高木お世話になった。もちろん環境事業部の方と一緒に私は頑張って地元と対応してきました。何が欲しいんならと言いますから,実は妹尾,箕島には岡山市で一番住宅密集地で子供の遊び場がないんだ,グラウンドをつくってほしいと。そういうことで,それでは岡南環境センターの灰を持っていて,あそこへ埋め立てた跡をグラウンドにしようじゃないか。そういうことで設計図までできて,地元の方も寄っていざ地権者に話し合いをしようという段階で,7人のうち1人が賛成していなかった。そういうことで流れたことでございます。当時の環境事業部の方や前の市長も涙を流して喜んでくださった施設でございます。その見返りがなぜできないか。私も今まで8年間黙っておりましたけれど,改めて3期目に当選させてもらって,やはり地元の住民が選挙を通じて一番欲しがっておるのは老人の憩いの家とスポーツグラウンド,これが欲しいということで,あえてきょう皆さんの前に話をさせていただいた次第でございます。できることなら早くあの位置へスポーツ広場をつくってほしい。私は念願する一人でございます。 それから,宇野線の高架につきましても非常に難しい問題があります。しかし,やはり岡山西部,南部に行きましても,もう人口が5万人,西市の方と合わせば10万人といいます。といえば小さなもう岡山,倉敷に次ぐ都市になるかと思います。今から高架化をして,産業のあらゆる発展のために高架化を地元の一人としてお願いする次第でございます。 それから,老人の憩いの家でございます。 この件につきましても合併して12年,なぜそういう改革ができないか。今もスクールバス,第一藤田だけ合併当時の問題があってあると,そういう話を聞いております。合併して12年です。なぜ前向きで検討していかないのか。私たちの前には,興除にも興除園があります。藤田にも合併当時は4カ所でしたけれど老人の憩いの家があります。妹尾にはございません。ただ,公民館の中に畳の部屋があって,そこを福祉室にして使ってくれと。私は公民館長にお願いしました。妹尾の老人は福寿といって,約1,000人の福寿の老人のがあります。そういう人が非常に,藤田があって興除があって,何で妹尾がないんだ。私はこの選挙にも本当に痛感しております。なぜ妹尾にできないか。こういう不公平を早くなくしてほしい。これが行政の一番の課題ではないかと思います。 この入浴施設につきましても運営管理費は総務局の方から支給されておると思います。藤田の支所から燃料が出ておると思います。なぜここだけこういうふうにしなければならないんです。全庁的に老人憩いの家をひとつ皆さんと考えたいと思います。 若宮園にデーサービスができました。非常に人気がよいんです。初めは1週間に1遍ぐらい行ける,箕島の方の方は入浴ができると喜んでおりましたけれど,やはり入浴施設があって800円で1日往復していただけます。今はもう2週間が1度,1カ月が1度,2カ月に1度でないと若宮園のデイサービス事業に行けないというような,そういうやはりお年寄りは入浴を非常に欲しがっております。 地域レベルの高齢者の利用施設につきましては,現在老人憩いの家のほかコミュニティーハウスや地区公民館などもあります。今後はこれらの施設の有効利用も含め,老人の憩いの家に工夫を加え,そして老人保養センターとか小型の老人福祉センター的なものを考えていく必要があるかと私は思います。当局の御見解は,また現在研究を行っている新総合福祉センター,仮称ですけれど,地区福祉センター(仮称)とあわせて利用施設全体の今後のあり方をどうしていくのか,方針を出すべき時期に来ていると私は考えます。当局の御見解を示していただきたいと思います。 次に,岡山の森についてお伺いします。 前向きな答弁がありましたけれど,これは58年のことを思えばずっと後退した答弁でございますけれど,私はその都度話しております。計画が決定すると,今から架橋工事と並行して取り組んでいかねばならないということを肝に銘じて当局は対処すべきではないかと提言しました。山陽新幹線の博多開業のときのように,通過都市にならないように,二度と過ちを起こさぬように今から対処すべきではないかとも言いました。瀬戸大橋ができたことは岡山市にとって非常にすばらしいことであり,瀬戸大橋が完成したとき,目的が到達したときではなく,新しい岡山のスタート地点に着いたときである。したがって,63年4月10日開通以降の岡山市がどんなにすばらしい文化都市,どんなにすばらしい国際都市にするか,当局初め私たちには責任があるかと思います。瀬戸大橋架橋のメリットをいかに本市に導入するかが岡山の森が大きく左右すると私は思っております。私は,この前の日曜日に砂場地区の役員の皆さんと話をしました。その中に,だれとなしに,実は観光バスガイドがこんなことを言っておった。早島から岡山へ入ってくる。右は少年院でございます。左は岡山市のごみの埋立地でございます。こういうことを岡山市の宣伝の西の玄関口でガイドにPRされる。非常に悲しいとは思いませんか。早く岡山市の森を……。私はシンガポールをASEAN旅行のときに行かせてもらいました。あのシンガポールの街路樹,いまだに頭に浮かんでおります。もう一度シンガポールのあの街路樹を見にいきたいな。やはり岡山市へ入る……立派な施設にすれば,観光客も自然と岡山市へ1泊でもして帰ろうかというような気分になると思います。どうかフレッシュシティー岡山の建設を目指す松本市長,一番にどうか市民生活に直結した生活環境都市,政策の大綱を市政に推進していただくべく市長の御所信を伺いたいと思います。 どうか瀬戸大橋開通を目指して皆さんと一緒に頑張っていきたいと思いますので,今後ともよろしくお願いいたします。どうも御清聴ありがとうございました。    ───────────── ○議長(片山仁君) この際お諮りいたします。 議事の都合により本日の会議時間を延長しておきたいと思います。これに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(片山仁君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。    ───────────── ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。 ◎民生局長(木村公男君) 老人憩いの家に関連する再質問についてお答えします。 長寿社会を豊かなものとしていくためには高齢者の方々の能力を地域社会の中で生かしながら,あわせて教養,趣味,娯楽,スポーツ活動などを通じた生きがいのある老後生活を送っていただく必要があると思います。このため,高齢者の生きがいを促進するような地域レベルの施設のあり方について今後研究してまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 ○議長(片山仁君) 以上で一般質問を終わります。    ───────────── ○議長(片山仁君) この際お諮りいたします。 委員会審査のため,明7月16日から7月19日までの4日間本会議を休会いたしたいと思います。 これに御異議はございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(片山仁君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。    ───────────── ○議長(片山仁君) 次の本会議は7月20日午前10時に開きます。 本日はこれをもって散会いたします。御苦労さまでございました。    午後4時46分散会...