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07月09日-06号

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  1. 岡山市議会 1987-07-09
    07月09日-06号


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    昭和62年 6月定例会    昭和62年6月定例岡山市議会    議 事 日 程  第6号       7月9日(木)午前10時開議第1 一般質問    …………………………………会議に付した事件 日程第1 一般質問    ──────〇──────出席議員(51人)        1番  片 岡 五百樹君        2番  辻 野 喬 雄君        3番  田 畑 賢 司君        4番  崎 本 敏 子君        5番  楠 木 忠 司君        6番  寺 田 和 子君        7番  土 肥 啓 利君        8番  宮 武   博君        9番  梶 原 昌 一君        10番  貝 原 信三郎君        11番  小 川 晴 雄君        12番  太 田   稔君        13番  有 井 靖 和君        14番  河 合 和 成君        15番  寺 田 明 生君        16番  則 武 伸一郎君        17番  高 津 利 明君        18番  松 山 茂 樹君        19番  守 屋 彰 久君        20番  串 田   務君        21番  川 田 敏 幸君        22番  堀 川   進君        23番  山 田 録二郎君        24番  鈴 木 邦 彦君        26番  丹 原 重 彦君        28番  亀 井   章君        29番  吉 田 政 司君        30番  景 山 貢 明君        31番  内 田 宏 哉君        32番  福 原 弘 子君        33番  定 政 猛 男君        34番  華 房 美 衛君        35番  垣 下 文 正君        36番  磯 村   博君        37番  田 中 昭 三君        38番  大 橋 英 雄君        39番  伏 見 昇 男君        40番  高 木 悦 夫君        41番  根 石 昌 平君        42番  妹 尾 達 道君        43番  小 林   勉君        44番  新 谷 盈 智君        45番  山 田   勇君        46番  苦 水 重 徳君        47番  磯 島 康 夫君        48番  渡 辺 慎 一君        49番  岡 本 俊 彦君        51番  小 橋 留 男君        52番  浅 野 卓 志君        53番  板 野 和 昭君        54番  片 山   仁君    …………………………………欠席議員(3人)        25番  宮 川 日 吉君        27番  脇 本 一 郎君        50番  花 岡   薫君    ─────────────説明のため出席した者   市     長  松 本   一君   助     役  鹿子木   貢君   助     役  八 木   肇君   収  入  役  久 山 忠 孝君   総 務 局 長  三 宅   襄君   財 政 局 長  関 場 長 久君   民 生 局 長  木 村 公 男君   衛 生 局 長  竹 原 良 一君   経 済 局 長  人 見 文 男君   建 設 局 長  森 本 隆 也君   下 水 道 局 長  鏡 原   進君   西大寺支 所 長  浅 野 幸 雄君   参     与  有 本   正君   参     与  井 堀 晃 郎君   参     与  井 本   勇君   参     与  菱 川 公 資君   参     与  中 山   彰君   参     与  上ノ土   俊君  水  道  局   水道事業管理者  黒 田 智 昭君  消  防  局   消 防 局 長  清 水 克 己君  教 育 委 員 会   委     員  横 田   勉君   委     員  辻   吉之祐君   教  育  長  奥 山   桂君  選挙管理委員会   委     員  小 野 敬 直君   委     員  田 渕 禎 子君   事 務 局 長  森 末   京君  監 査 委 員   委     員  藤   昭 博君  農 業 委 員 会   委     員  坂 田   毅君    ─────────────出席した議会事務局職員   局     長  原 田 知 義君   次     長  石 原 重 樹君   議 事 課 長  中 川 和 彦君   調 査 課 長  二 宮 善 政君   議 事 課 主 幹  植 野 耕 次君   議事課長 補 佐  岡 田 登志男君   記 録 係 長  最 相 初 音君   主     事  佐 藤   武君    午前10時7分開議 ○議長(片山仁君) 皆さん御苦労でございます。これより6月定例市議会第6日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は37名であります。    ───────────── ○議長(片山仁君) 会議録署名議員に守屋君,高津君の二人を指名いたします。    ───────────── ○議長(片山仁君) 本日の議事日程はお配りいたしておりますとおりでございます。    ──────〇────── △日程第1 一般質問    ───────────── ○議長(片山仁君) 日程に入ります。 日程第1は一般質問であります。 順序に従いまして根石君。   〔41番根石昌平君登壇,拍手〕 ◆41番(根石昌平君) 皆さんおはようございます。 私は通告に従いまして,1,市長の政治姿勢について,2,行政の活性化と愛情ある市政について,3,教育行政について,4,環境整備について,5,歴史博物館について,の5項目につきまして当局の御所見をお伺いいたしたいと思うもんであります。 まず市長の政治姿勢についてお伺いいたします。 21世紀に向けまして岡山市が新時代を迎えようといたしておりますときに当たりまして政治の動向を決めます統一地方選挙が行われまして市民の圧倒的支持によって第2期松本市政が実現いたしましたことは,まことに慶賀の至りであります。松本市長に寄せる市民の期待はまことに大なるものがあるのであります。松本市長は,人格高潔にして人間味にあふれ,市民奉仕の熱意に燃える方でございまして,まさに不世出の偉大なる市長と申すべきであります。我が国の政治史をひもとくときに,伊藤博文以来中曽根首相までに45人を数える歴代首相の中で幾多の名首相が名を連ねておりまするが,特に国民の心に大きな足跡を残した首相といたしまして,原敬,あるいは尾崎咢堂,我が岡山県の生んだ偉大なる政治家犬養木堂先生等が指折り数えられるとこでございまするが,松本市長は不世出な偉大なる市長として市民の心に大きな足跡を残される名市長と期侍されておるところでございまするが,市長の市政に対する決意のほどをお伺いさしていただきたいと思うのであります。 次に,行政の活性化と愛情ある市政についてお伺いいたします。 御承知のように岡山市は21世紀を展望する中におきまして,国際化,高度情報化高齢化社会への移行など大きく変化をいたしていこうといたしておるときに,中・四国の雄都といたしまして,瀬戸内新時代を迎えて歴史的発展に対応するために行政の活性化を逐行することはまことに緊急の課題であります。5,670名になんなんとする職員が全体の奉仕者として責務を自覚して地方公務員法第30条にのっとりまして全力をもって職務の遂行に当たることが第一要諦であることは申すまでもございませんが,指導のかなめとしての中心的職務にある総務局長の職責はまことに重かつ大でありまして,斎戒沐浴して,いにしえの大学の書に示されておりますように「修身斉家治国平天下」の道を心に刻まれて,先賢の教えに従って職責逐行に当たられていると思いますので,次の3点についてお伺いいたしたいと思うのであります。 総務局長,あなたは市庁舎正面玄関のホール西の壁面に掲げられてあります明の薜●の政治に関する教訓,すなわち「正もって心を處し 廉もって己を律し 恭もって長に事え 信もって物に接し 寛もって下を待ち 敬もって事を處す」。すなわち「心の持ち方は公正 己のおきては廉潔 目上に事えるには礼儀 人々に接するには信義 部下に対しては寛容 事柄の処理には敬虔」と教えられておるところでございまするが,これらの教えに対しまして,あなたはこれを胸に刻まれて職員指導の大任に当たっておられるとは思いますが,その所信,決意をお聞かせいただきたいと思うのであります。 次に,人材の抜てきと適材適所主義に徹することによって市民奉仕の十全の成果を上げ,市政の充実を期することができますが,そのことに十全の成果を上げておられますのかどうかお伺いいたします。 また,行政の活性化に関連いたしまして,公文書のあり方についてお伺いいたしたいのであります。 我々は日本人であることを誇りに思っているものでありますが,最近の公文書には片仮名書きの舌をかむような外国語がはんらんいたしまして,コンサイスを片手にしなければ満足に1ページを読むことができないような公文書のあり方はいかようにお考えでありますのか。日本には美しい日本語があります。敗れたりといえども3,000年の歴史を有する祖国日本のために私は強く反省を求めてやまないのであります。 愛情ある市政について次にお伺いいたします。 乏しきを憂えずひとしからざるを憂うることは,古来政治の要諦とされているところであります。真の愛と真心を持ってすべての行政部門において住民の心を心とし職責逐行を市民は望んでいるところでございまするが,特に窓口行政において市民に不信の感を与えるような事例が多いいと聞きますが,職員の研修指導はいかように取り計らわれておりますのかお伺いいたします。 次に,教育行政について。 まず21世紀に対応する教育理念についてお伺いいたしたいと思います。 未来学者ハーマン・カーンは21世紀は日本の世紀であると予言しておりますことは皆さんも御承知のとおりでございますが,まさに光は東方より,心と物の調和のある太平洋文明は日本民族によって偉大なる文明史が織りなされんとしているのであります。かかるときにおきまして教育の荒廃が叫ばれておることは祖国日本の興亡にかかわる重大事であると申さなければなりません。維新の大業をなし遂げ,また戦後不死鳥のごとく世界に冠たる偉大さと底力を発揮していることは松下村塾を初めといたしまする寺小屋教育によって培われてまいりました民族の力でありまして,そこには愛と礼節によって結ばれた師匠と弟子の温かく,しかも美しい人間関係と教育が世界の驚異を招く底力となっているのであります。 そこで私は申したいことは,今こそ寺小屋精神に返って日本の教育を復興することが緊急の課題と思いますが,教育長のこれに対する御所見をお伺いいたします。 次に,学習塾の功罪についてお伺いいたします。 乱塾列島の言葉も生まれるほど学習塾通いが過熱する状況に対する中におきまして,本年1月31日文部次官通達によりまして補習のことが通達されたことは御承知のところでございます。そこで,次のことをお尋ねいたします。 1,乱塾状況となった背景をどう考えておられますのか。2,学校自体に反省すべき点はないのかどうか。3,塾の功罪についてどのように考えておられるのか。4,補習通知をどのように受けとめておられますのか。5,教師の時間外勤務にどう対応していかれるおつもりでございますか。 次に,小学校の新設についてお伺いいたします。 牟佐地区におきまして昨年来小学校新設の熱意が高まり期成会も結成されて推進が図られていると聞きまするが,現在牟佐地区の置かれた現状並びに児童数よりいたしまして小学校設置が可能なのかどうか明快なお答えをいただきたいと思います。 また,刑務所設置時に覚書がなされているというような言葉を耳にしますが,覚書が事実あるのかどうか明快なお答えをいただきたいと思います。 次に,環境整備についてお伺いいたします。 岡大周辺通りにつきましては,年来災害対策として東側並びに北側道路の拡幅が強く望まれておりましたが,東側は市当局の岡大の施設設定委員会に対する粘り強い交渉によりまして,私が岡崎市政当時にこの壇上からたびたびその遂行を要望いたしまして,ようやくにして10年余りで解決いたしまして,現在明るい環境となり,また対面交通もでき得るようになっておりまするが,いまだ北側,土生地区方面の大学の北側裏,すなわち裏側でございまするが,北側道路は従前のままになっているため,交通事故が続発する状況でありますとともに,また土生地区に火災,その他の災害が発生の場合は人家密集のため重大なる事態となりますので,速やかに岡大当局に対し拡幅工事を行うように図っていただきたいのでございます。 次は大久保の潜水橋についてお伺いいたします。 陸の孤島とも言うべき大久保地区は,長い間市政の日の当たらない地区として住民は長い忍従の生活を送り,また渡し船で通勤通学,生活の用を足していましたが,昭和53年住民の大なる犠牲と負担の中で市,県並びに市議会の協力によって潜水橋が架橋されました経緯がございまするが,地区民はこのことに対し心から感謝をいたしておるとこでございます。特に,本年62年度の当初予算におきまして70万円の管理費の増額補助を受けることになったことは,地区民一同深く感謝いたしていますとこでございます。通学通勤,生活路としてますます重要度を増しております潜水橋に対し,21世紀の将来の課題として幅員の拡幅並びに補強工事等を県当局とともに連携を十分に保っていただきまして御検討を賜るよう切にお願い申し上げる次第でございます。 次に,歴史博物館についてお伺いいたします。 地方の時代と言われます今日ほど地域の特色と個性が求められているときはないと思います。そうした中で,県都岡山市は松本市政の文化的幅広い活動によって文化的まちづくりが進められていますが,吉備文化を誇る歴史文化財の保護施設の整備が必要なことが従前より求められていましたが,このたび6月補正予算に歴史博物館施設等調査費100万円が計上されていますので,次の点をお伺いいたします。 どういう調査を進められようとしているのか,まずお尋ねいたします。第2に,いつごろをめどに整備基本計画を策定される考えなのか。第3に,立地場所,建物の機能,建設年次などを含め建設に向けての計画について詳細にお知らせいただきたいと思うのでございます。 以上をもって私の質問を終わらしていただきますが,答弁は明快にしていただくようにお願いいたしまして,終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 根石議員の御質疑に対しましてお答えをさしていただきます。 先ほどは大変御激励をいただきましてまことにありがとうございました。本市にとりまして極めて重要な時期に再び市政を担当いたすに当たりまして,責任の重大さを痛感をいたしますとともに,市民の負託にこたえるべく市勢の発展,市民福祉の向上に全力を上げて取り組んでまいる決意でございます。市政担当に当たっての基本的な考え方は,本会議冒頭に申し述べたところでございまして,議員各位の一層の御支援をお願い申し上げる次第でございます。 続きまして,岡大周辺道路の拡幅についてでございますが,岡山大学周辺道路の拡幅についての御質問に対しまして,この道路は市といたしましても非常に重要な幹線道路でございますことから昭和56年度から関係権利者の協力を得まして整備に着手しているところでございます。しかし,ここ数年道路用地の協力が得られませんで事業が中断しているところでございます。現在も関係地権者と用地の交渉に当たっておりますが,遅々として進まない状況でございます。今後も積極的に用地協力の折衝を粘り強く行いまして早期完成に向けて努力してまいりたいと考えておりますので,何とぞ御理解を賜りたいと存じます。 その他につきましては関係者からお答えいたします。 ◎総務局長(三宅襄君) 市政の活性化と愛情ある行政についての4点について答弁をさしていただきます。 まず第1点,職務遂行に当たっての私の決意という御質問でございます。 御指摘の教訓につきましては,中国のすぐれた学者であり政治家でございました明の薜●の政治に関する教訓でございますが,市庁舎建設の際,当時文学博士の林秀一岡大教授の意見を参考にした上で掲げたものでございます。 私といたしましては市政の執行に当たってこの教訓の意を体し,これを目標として全体の奉仕者としての倫理観や市の発展に貢献するという使命感を持って今後とも職務に精励をしてまいりたいというふうに考えております。 それから第2点目,人事異動の成果の問題でございます。 このたびの人事異動に当たりましては,能力主義に基づく適材適所への配置により人心の一新と長期的観点に立った人材の育成を図ることに意を用いたとこでございまして,その効果が十分あらわれるよう期待しておるわけでございます。今後ともこの成果が上がり,市民の期待にこたえられるよう,公正,廉潔,礼儀,信義,寛容,敬虔の心を持ちまして努力をしてまいりたいというふうに考えております。 それから,公文書中の外国語の使用の問題でございます。 日本語は日本文化を支える長い歴史によって培われました伝統ある言葉でございますし,貴重な国民的宝でございます。しかし,最近新聞,テレビ,図書に至るあらゆる日常生活や日常会話に外国語が社会的風潮としてたくさん見受けられるようになりましたし,またこの傾向は国や県が作成する公文書についてもこのような傾向が出ております。この外国語のはんらんということでございますけれども,外国語であっても既に片仮名表記のまま自然に使われているものとか,翻訳しますとその言葉の持つ本来の言葉を失ってしまうという場合は別といたしまして,片仮名を公文書に利用するというに当たりましては,いたずらにこれを乱用することなく,また難解にならないよう,また誤解を招かないように配慮をしてまいる必要があるというふうに考えておりまして,日本文化を支える日本語を正しく使うように努力をしてまいりたいというふうに考えております。 それから,4番目といたしまして,窓口行政に従事する職員の研修の問題でございます。 窓口業務に従事する職員はいわば市の顔でございます。したがいまして,そこに携わる職員の研修につきましては十分意を用いていく必要があるというふうに考えております。現在,新採用職員の研修におきまして服務規律,公務員倫理等のほか接遇研修を取り入れ,また主に窓口業務を担当している職員を対象に毎年接遇研修を実施し,よりよい接遇者としての態度の養成に努めているとこでございます。今後とも一層の充実を図り,市民に対しまして気持ちのよいサービスができるように努めてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◎建設局長(森本隆也君) 環境整備のうち大久保潜水橋についてお答えをいたします。 この大久保潜水橋は昭和53年3月に地元,県,市の負担と補助金によりまして1,300万円で暫定橋として仮設架橋されたものでございます。はや10年を経過しようとしているわけでございます。この潜水橋の維持管理につきましては,覚書によりまして地元で行っていただいております。 なお,本年度から市におきまして70万円の補助を行っているわけでございます。 潜水橋の将来の対応といたしましては,種々の問題を含んでおりますので,御質問の趣旨を踏まえまして,今後とも県と協議しながら検討してまいりたいというふうに思っております。 ◎教育長(奥山桂君) 教育に関します第1のお尋ねは,教育の現状を御心配いただきまして,松下村塾の教育のすばらしさを挙げられまして21世紀の教育に対する所見をということでございます。 社会のどの分野でもそうだと思いますが,世の中の流れの中で時代の進展とともに移り変わっていくものと,それから時代が変わろうとも変わらない不易のものと,流行していくものと,不易のものとがあると思います。 御指摘の松下村塾の師弟関係というのは,皆さん御承知のように非常に短期間であるにもかかわらず,すぐれた人材を多数輩出しておるということでございまして,この松下村塾の師弟関係というのは教育の不易の部分に属する大事なことであろうというふうに考えておるわけでございます。 私どもは最近今の教育にとって大事なこととして人間の尊厳に目を開くということを考えておるわけでございます。人間がかけがえのないものであり,またはかり知れないものを持っている,秘めておる。そういうものとして人間の尊厳に目を開くということが大事である。まず教師が,そしてそれが子供たちにもそうあってもらいたい。そういうことを大事なことと考えておるわけでございますが。松下村塾での師弟は互いに互いの尊厳を見つめ合いながら,お互いに伸びていったと,そういう関係であろうと思います。互いに不断の努力の中でお互いの尊厳を見つめ合っていた,そういう関係ではなかろうか。ここから慈愛とか敬愛とか厳しさとかいう大事な要素がおのずからにじみ出たのではなかろうかというふうに考えております。 このことは教育の不易の原理であり,御指摘の趣旨のように今の教育に大事なものであろうというふうに考えておるところでございます。 次は,塾の問題でございますが,乱塾状況となった背景をどう考えているかということでございます。 学習塾通いをする児童・生徒が増加していることの背景には,学校における指導のあり方,その限界ということも含めて,学校における指導のあり方,また学歴偏重の社会的風潮入学者選抜のあり方,それに伴う激しい受験競争,保護者の子供の進学や学力向上に関する過度の期待や不安など,学校,家庭,社会のそれぞれの要因が深くかかわっているというふうに考えております。 次は,この乱塾状況となったことについて学校自体に反省すべき点はないのかというお尋ねでございますが,学習指導に当たりましては,一斉指導が主になっております。そのため児童・生徒に期待するものや評価する物差しが単一に流れていたのではないかというふうに思います。教師に児童・生徒一人一人のよさを伸ばす姿勢,子供の願いを受けとめ,それにこたえる姿勢が不足していたのではないか。また,学級規模にもかかわるわけでありますが,一人一人に応じるための多様な指導法の開発に一層努めねばならないのではないか。というようなことを反省しておるわけでございます。 次は,塾の功罪についてどのように考えているかというお尋ねでございます。 学習塾の実態は多様でありますが,一般的には次のようなことが考えられます。 学習塾は児童・生徒一人一人の能力に応じた指導が行われやすく,また基礎的な事項の反復練習の場として効果があろうと考えられます。しかし,過度の塾通いにより,子供たちの発達の過程に必要である自由な遊び,自然との触れ合い等が失われ,過重な学習負担や生活リズムの乱れを招くなど,心身の調和的な発達を阻害するおそれもあるというふうに考えております。 次は,次官通達の補習通達をどのように受けとめているかというお尋ねでございますが,学校におきましてはまず何よりも授業を充実し,すべての児童・生徒にとってわかりやすく,しかもいろんな望ましい活動の場が与えられるよう努めることが必要であると考えます。そのために,個人差に応じた指導に努めておるわけでありますが,補充指導についてはあくまでも調和のとれた人間の育成を目指す中で考えていくことが必要だと思います。 この通知につきましては,県教育委員会からまだ正式にその通知を受けておりませんが,今後岡山市の教育の進むべき方向を探る中で,さきに申しましたことを踏まえて検討をしてまいりたいと思いますので,よろしくお願いをいたします。 次は,教師の時間外勤務にどう対応していくかということでございますが,学校では一人一人の児童・生徒の学力などの実態把握に基づいて基礎学力の定着を図るために放課後等を利用して随時個別指導を自主的に実施いたしております。学校内での個別指導は,学校教育の一環であり,勤務時間内で行われるべきものであるというふうに考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 次は,牟佐地区の置かれた現状並びに児童数などから小学校設置が可能かというお尋ねでございますが,昭和62年度の牧石小学校の規模は16学級で553人であります。このうち牟佐,大原地区から通学している児童は244人でございまして,学級数にすれば8学級ぐらいになると思います。が,岡山市では12学級から24学級までを適正規模というふうに考えております。 牟佐,大原地区の方々の同地域内への小学校設置に寄せられる熱意が並み並みならぬものであることは十分理解しておりますが,このことにつきましては昨年12月議会で岡本議員から厳しい御指摘をいただき,そのときもお答えいたしましたように慎重に調査研究してまいりたいと考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 次は,そのことに関しまして刑務所設置のときに覚書が交わされたと聞くが,その事実はあるかというお尋ねでございます。 昭和40年に岡山県及び岡山市と地元との間で14項目にわたる覚書が交わされております。当時このことに関連して小学校新設の要望があったということを聞いておりますが,これらの14項目の中には小学校新設の項目は入っておりません。 次は,歴史博物館についてどういう調査が進められておるのかというお尋ねでございますが,総合歴史博物館につきましては,さきに脇本議員,辻野議員にもお答えを申し上げたとおり,今年度の調査につきましては,昨年度実施しました部内調査の成果を踏まえまして,学識経験者等による先進的な博物館施設等の調査や専門的な検討を行い,本格的な博物館施設等の専門的な検討を深めてまいりたいというふうに考えております。 次は,この歴史博物館建設に関しました建設計画に関する一連のお尋ねでございますが,一括してお答えをさしていただきます。 このことにつきましては脇本議員にもお答えをいたしましたとおり,岡山市新総合計画実施計画におきまして昭和61年度から63年度までは調査期間と位置づけられておりまして,本年度の調査研究の成果をもとに今後も十分に検討を深めてまいりたいと考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 以上でございます。   〔41番根石昌平君登壇〕 ◆41番(根石昌平君) ただいまは質問に対する市長の熱誠込めた御答弁,また関係当局の熱意ある御答弁をいただきましたが,私は行政の活性化並びに小学校新設並びに環境の問題の3項目について再質問をさしていただきたいと思います。 行政の活性化につきましては,昔から野に遺賢あらしむるべからずという先賢の残した言葉がございます。さようなぐあいで,人材の適材適所による市政への十全の活用が真に図られていないことを私は心から残念に思うのであります。 と申しますのは,例えば大学で経済学部を専攻したような者に対して,そういう能力を生かす機会と場所が与えられていないというようなことがあり,また法学部を卒業したような者に対して,自己の能力を生かし,また奉仕することの十全の成果を発揮できないというようなことも私は現実に耳にしておりますし,またかような例が数々見受けられることは,真に適材適所による市民奉仕の姿勢にのっとって総務局長は人事の管理を運営されているのかどうか私は疑わしく思っておるのであります。市民奉仕の姿勢に反してマイナス的な行動になることは松本市政の足を引っ張るような結果を招くことを私は心から遺憾にたえないと思っておる次第でございます。早急に総点検を行われまして,十全の成果が発揚されるように対処されますことを強く総務局長に要望しておきます。 また,公文書のことにつきまして先ほどじゅんじゅんとお話がございましたが,しかし我々は誇り高い日本人であって,どこの国の属国でもございません。近来,また各家庭等におきましてもパパとかママとかいうような言葉,これ何か文化人であるというような錯覚を持って行っておるというようなことを私は感ずることは非常に遺憾にたえないところであります。我々にはあの富士の霊峰とともに日本の美しい言葉を持っておることを誇りに思って,その名誉のために日本語を使用することを私は今後とも一層お願いいたすものであります。 次に,小学校の新設関係についてお尋ねいたします。 先ほどは教育長よりこのことに関連して経緯,また現状,今後のことについてもお話がございましたが,物事には順序があり,また条件の満たされるということが必要であることはもちろんでございます。一足飛びに忍者でない限り2階に跳び上がることはできません。そういう観点におきまして,私は現在牟佐地区の置かれた現状は今教育長のお話になったような実情であると受けとめておりまするが,しかし現在牟佐地区の置かれた環境が新大原橋の架橋によりまして革命的な変化が起こっておると,いうことは非常に交通の危険性が増大いたしておるということでございます。そういう観点におきまして,私は低学年の児童が牧石小学校に通学することは生命の危険をさらしておる状態に置かれておることを非常に危険に思い,また遺憾に思っておる次第でございます。 そこで,私は教育長にお伺いいたしますが,将来牟佐地区に小学校が設置される状態ができるまで低学年のために牟佐地区に分校を設置することが私は賢明にして必要な措置であると思うのでございますが,早急に御検討をいただいて対処されるよう教育長に要望いたす次第でございます。 最後に,環境整備についてお尋ねいたします。先ほど市長から御丁寧な,また熱意あふれる御答弁をいただいた岡大方面の道路につきましては,市長の説明のとおりでございますが,さきにお話ししたように非常に人口密集の地域でございまして,一朝有事の際に収拾困難な混乱状態に陥る場所でございます。そういう観点におきまして,この2月16日に我々御野学区連合町内会並びに津島学区連合町内会長ともに市長に対しまして鹿子木助役を通じて陳情書を提出して,早急に岡大の施設設定委員会と交渉をしていただくよう心から要望をいたしたような次第もございますので,事の重大性を認識されまして,善処されることを心からお願いいたしまして,再質問を終わらしていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。 ◎総務局長(三宅襄君) 人事異動並びに公文書の使用についての御要望については,十分配慮してまいりたいというふうに考えております。 ◎建設局長(森本隆也君) 岡大周辺道路の問題でございます。先ほど市長答弁にもありましたように,大学当局と十分早急に詰めて,できるだけ早く事業が促進されますように努力したいと思います。 ◎教育長(奥山桂君) 牟佐,大原地区の小学校の新設につきまして,新大原橋の架橋後非常に交通の危険度が増しておると,低学年だけの分校でも設置をしてはというようなお尋ねでございますが,この件に関しましては,昭和62年1月の新大原橋の開通に伴いまして,同地区周辺の交通事情の変化や交通安全施設等を慎重に検討しまして,地域の御意見も参考にしながら最も安全なルートを決定したというふうに聞いておりますが,御指摘のように今後も関係機関と連絡をとりながらこの通学の安全確保には努力をしてまいらなければならないと思っておりますが,低学年用の分校をつくってはという御指摘につきましては,先ほどもお答えをいたしましたように,今後慎重に研究をさしていただきたいと思いますので,御理解をいただきたいと思います。 ○議長(片山仁君) 次は順序に従いまして楠木君。   〔5番楠木忠司君登壇,拍手〕 ◆5番(楠木忠司君) 御苦労さまでございます。 早速ですが通告に従いまして質問をさしていただきます。通告につきましては1項目から7項目になっておりますが,順不同になりますので,よろしくお願いをいたしたいと思います。 まず,西小学校の分離の関係につきましてお尋ねをいたします。 私は,さきの2月議会でこの問題をお尋ねいたしましたところ,教育長の方から来年春の開校を目指して努力をしているとの答弁がなされております。しかし,まだ用地の買収もできていない現状を見るとき,とても来年春の開校は無理だと思いますが,教育長の御所見をまずお伺いをいたします。 質問の第2は,開校の見通しについてでありますが,来年春開校が無理だとすれば,いつごろをめどに開校を予定されているのか。また,何が問題でおくれているのか,これからの見通しはどうか,あわしてお尋ねをいたします。 質問の第3は,来年春新設校ができなくても西小の分離をされるお気持ちがあるのかどうかをお尋ねをいたします。 第4に,現在までの期成会の取り組み等につきまして,その経過がどうなっておるのかお尋ねをいたします。 第5に,うわさといたしまして,ある町内が新設校への通学に反対をしていると聞いておりますが,そのような事実があるのかどうか。 以上5点につきましてお尋ねをいたします。 次に,ホーバークラフト運航についてお尋ねをいたします。 先日の渡辺議員の代表質問に対し,企画室長はJR四国支社は採算面を重視している。これからも運航実現に向け努力をしていくとの答弁がなされております。この問題については,企画室長も言われてますように,当初国鉄四国総局,高松市から申し入れがあり,それを受け,市,商工会議所などその実現に努力をしており,昨年7月には試乗もされ,早期実現が期待されていたところであります。しかし,先日の企画室長の答弁を聞く限りにおいては,運航実現が一歩も二歩も後退したような気がいたします。それでは,次の点について質問をいたします。 質問の第1は,採算の問題でありますが,JR四国支社として現在どのくらいの乗客を見込んでいるのか。また,採算がとれる乗客人数は幾らかをお尋ねいたします。 第2に,運航実現に向け努力をしていくとのことでありますが,市として今後どのように努力をしていくつもりなのか。また,岡山市としてどのくらいな乗客数を見込んでいるのかあわせてお尋ねいたします。 第3に,採算面以外で何か問題点があるのかどうかお尋ねをいたします。 次に,岡山駅周辺整備についてお尋ねをいたします。 まず,岡山駅前整備についてお尋ねいたします。今議会におきましても多くの議員から質問が出されておりますので,極力重複を避け,質問をさしていただきます。 建設局長の答弁では,ことし1月国の承認がされ,今年度中には一部事業着手をしたいとのことであります。また,市長も今日までの議会の中で後世に悔いを残さない21世紀に向けた広場整備をしていく。そして,3案の中E案を決定されたわけであります。そして,建設局長の答弁にもありましたように,今年度から事業が始まろうとしておるとこであります。しかし,まだこれから多くの難問があろうかと思いますが,ぜひとも一日も早い完成を目指して頑張っていただきたいと思います。 それでは,幾つかの点につきまして質問をさしていただきます。 質問の第1は,事業費についてであります。この6月議会に岡山駅南土地区画整理事業費として5億100万円が計上されておりますが,その内容についてまずお尋ねをいたします。 第2は,区画整理内に民家が数戸建っておりますが,住人との話し合いはされているのか,されているならばどのような話し合いになっているのか,されていないならばいつごろをめどに話し含いをする予定なのかお尋ねをいたします。 第3に,OTBの関係でありますが,現在のところ建築申請というものが出されているのか。今までの答弁で案が決まっていないので出さないだろうとのことでありました。しかし,国の事業承認も決まり,今年度から事業着手となっている現在,出されれば受理しなくてはならないと思いますが,その点についてどのようにお考えかお尋ねをいたします。 第4に,現在観光バスバースが6台分確保されておりますが,事業が始まれば使用できなくなるのではないかと思います。今議会の中でも観光バスバースの問題が取り上げられておりますが,その点についてどのようにお考えかをお尋ねをいたします。 第5に,現在の駅前広場も一体的に整備をしていくとのことでありますが,具体的なレイアウトはできているのかをお尋ねいたします。 第6に,OTBの移転に伴い地下部分の有効利用について質問をいたしてまいりました。そして,具体的なものとして地下部分の利用についてはコミュニケーション広場,ギャラリー,駐輪場等公共的な有効利用を提言いたしますが,地下部分をどのように使用するおつもりか,その御所見をお伺いいたします。 以上6点についてお尋ねをいたします。 次に,岡山駅西口周辺整備についてお尋ねいたします。 私も西口周辺整備については再三質問をさしていただきました。現在,地下駐輪場の工事が進められ,これを契機に駅前広場の整備,駅舎の建てかえ,下石井・岩井線の建設,駅元町の再開発等々多くの事業計画があるわけでございます。これから整備を進めいかなければならない地域であります。 それでは,以下数点につきまして質問をさしていただきます。 質問の第1は,東西通路についてであります。この6月補正予算で岡山駅開放地下道改修事業費として7,750万円が計上されております。具体的な事業計画についてまずお尋ねをいたします。 第2に,確かに地下駐輪場も今年度中には完成し,現在の東西地下道とつなぎ,狭く汚く暗い地下道を改修することは理解ができます。しかし,今のスペースより大きくすることは今議会の答弁にもありますように不可能であります。市としては新しい東西の連絡道路の計画があると聞いておりますが,駅前の整備,また西口の整備計画を考えるならば,新しい東西連絡道路の早急な事業化が必要と思いますが,市の御所見をお尋ねをいたします。 次に,西口駅舎改築についてであります。 この問題につきましても多くの議員から質問が出されております。JR岡山支社としても改築を考えるとのことであります。しかし,現在の駅舎の改築だけでは真の西口周辺の顔としての西口駅舎にはならないと思います。やはり,全面的な建てかえが必要ではないかと思います。現在の西口広場はウナギの寝床みたいな細長い土地であり,前に出した駅舎建築はできないと思います。やはり,思い切って吉備線,また津山線,上り本線をまたぐような駅舎をつくり,中にはテナントを入れ,民衆駅にし,駅前広場も2階建てにして有効利用したらどうかと思います。 単に,JR岡山支社に陳情だけではなく,市側で具体的な構想をつくり,それを持ってJRと協議をしていくことが必要だと思いますが,参与の御所見をお尋ねをいたします。 次に,西口駅前整備計画についてお尋ねをいたします。 地下駐輪場建設も順調に進み,今年度には完成の予定と聞いております。それに伴い,西口駅前整備も進められております。既にレイアウトもできていると聞いております。 そこで,数点について質問をいたします。 質問の第1は,西口駅前広場の完成はいつか,まずお尋ねをいたします。 第2に,具体的なレイアウトであります。その1つは駐車場の問題であります。さきの代表質問に対し建設局長は10台分ぐらい確保していくとの答弁がありました。前には31台分の駐車場があり,利用率も高かったと聞いております。駐車台数が3分の1になるわけですから,利用する側にとっては不便となりますが,市の考えをまずお聞きをいたします。 次に,バスバースについてお尋ねをいたします。 このたびの整備計画では何台分のバスバースを考えておられるのか。また,その根拠についてお尋ねをいたします。また,工事前のバスバースと1日のバスの発着台数をあわしてお尋ねをいたします。 そして,バスバースには自家用車は乗り入れできないと聞いていますが,もしそうなれば駐車場は10台分しかなく,交通混雑が予想されますし,不法駐車がふえるのではないかと思われますが,この点について市としてどのようにお考えかをお尋ねをいたします。 次に,駅元町再開発についてお尋ねをいたします。 この駅元町再開発も計画がされ,かなりの日数が経過をいたしております。質問でありますが,これからの見通しについてお尋ねをいたします。 第2に,地権者の状況はどうなっているのかあわしてお尋ねをいたします。 次に,ミニバイク対策についてお尋ねいたします。 不法駐車の中でミニバイクの占める割合は大きなものがあると聞いております。地下駐輪場はできても消防法の関係で,ミニバイクは駐車できないと聞いております。市としてのミニバイク専用の駐車場をつくる計画があるのかどうかをお尋ねをいたします。 次に,JR岡山操車場の跡地利用についてお尋ねをいたします。 この問題につきましても既に代表質問で指摘がされております。極力重複を避けて質問をさしていただきます。 さきの質問に対しまして,市長は操車場跡地は二度と得られない貴重な空間である,有効利用のため新しい都市拠点の形成をねらいにした国の新都市拠点整備事業に組み入れてもらうよう本年度から清算事業団や関係機関と協議しながら基本構想策定調査を始めたいと積極姿勢を見せておられます。この跡地をいかに有効に活用していくか松本市長にとってこれから4年間の最大の課題だと言っても過言ではないと思います。 さて,この操車場構内,この秋よりJR岡山支社,清算事業団で下り線を上り線に寄せ,その間にフレート内の空き地を建設し,現在の西岡山駅を中心とした岡操跡地約26ヘクタールを売却しようとするものであります。市長の答弁にもありましたように,二度と得られぬ空間であり,ぜひ関係機関に働きかけ,市で確保し,有効に活用をお願いするものであります。 それでは,以下提言を含めまして質問をさしていただきます。 質問の第1は,今日まで関係機関と協議していると思いますが,この反応はどうか。 第2に,基本構想策定調査を始めると市長は言われておりますが,具体的な調査をいつごろから始めようと考えておられるのか。 第3に,具体的な跡地利用について提言を含め質問をいたします。 その1つは,県が予定している野球場を跡地に建設したらどうかということであります。3万人収容の野球場となれば,大量交通機関,道路,まとまった土地,三拍子そろわなければならないと思います。そのような条件を考えた場合岡山操車場跡地が一番適地だと思いますが,市の御所見をお聞かせください。 第2に,来年4月10日には瀬戸大橋が開通,同じころに新空港の開港,来年3月からの瀬戸大橋博の開催,またこの前渡辺議員の質問にもありましたように三大珍獣展の開催も3月より予定をされております。瀬戸大橋開通時に橋を渡る車両数は2万5,000台が予定されております。うち観光バスもかなりの台数が来ると想定できます。さきの渡辺議員の質問にもありましたように,岡山市に駐車場がなければ岡山市にはとまらず,単に通過するだけとなってしまいます。そのようにしないためにもバス,自家用車の駐車場の確保は緊急な課題であります。 質問でありますが,瀬戸大橋開通時どのくらいなバスが岡山市へ乗り入れられると思っておられるのか。また,必要バスバースは幾らであり,また不足するバスバースは何台分と予想されておるのかお尋ねをいたします。 第2に,岡山操車場跡地をバス,自家用車駐車場として借りたらと思いますが,市の御所見についてお聞かせをいただきたいと思います。 次に,支所の統廃合の問題についてお尋ねをいたします。 この問題につきましてはきょうまで多くの議論がされておるとこであります。お聞きするとこによりますと,住民サービスの窓口である総務民生課については残すが,産業建設課については本庁に引き揚げると聞いておりますが,市としての御所見をお聞かせいただきたいと思います。 次に,吉備路の整備についてお尋ねをいたします。 先日配付されました岡山市観光診断の要約版についてお尋ねをいたします。 この観光診断につきましては,大変興味深く読ましていただき,感銘を受けたものであります。 全体には調査編,全体計画,吉備路整備計画から成っており,全24ページのうち3分の1の8ページを費やし吉備路の現状,整備方針,施設計画など細かく掲載されております。その中で基本方針として「吉備路の観光資源は古墳,神社,仏閣など歴史,文化資源が主体となっている。そのため,見学,参拝観光にとどまり停滞時間が短く,日帰り・立ち寄り型の域を脱していない。瀬戸大橋,本四連絡道,山陽自動車道,新岡山空港の開通・開設などにより吉備路観光がクローズアップされるのも間近となっている。これを機に従来のライン観光から面観光にするために新たな施設開発・整備を進めていく。」となっており,私もそのとおりだと思います。 そして,中心拠点については,吉備路の風土を生かし,文化とスポーツプログラムを取り入れた他に例を見ないユニークさと質のよさ,そして卓越した快適なレジャー空間を創出するとして,コンベンションドーム,屋内スポーツ施設,ホール,劇場,展示ホール,バンケットホール,またホテル棟,屋外施設,これには芝生広場,スイミングプール,テニスコート,多目的スポーツ広場,自然遊園地,ゴルフ場などを創出するとなっております。 そこで,この吉備路の整備計画についての松本市長の御所信をまずお伺いをいたします。 第2に,中央拠点に施設の建設と言われておりますが,中央拠点とはどのあたりを考えておられるのか。 第3に,これだけの整備をするということになりますと,かなりの事業費が必要でありますが,総事業費はどのくらい見積っておられるのか。 第4に,この計画をいつごろをめどに実施しようとされているのか。 第5に,サイクリングのターミナルとしてサイクリングロード,ロッジ,フルーツを主体とした観光農業,フルーツレストランなどを設けるとなっていますが,現状では計画のみなのか,また場所の設定,地元との協議など具体的な動きはあるのかどうかをお尋ねいたします。 もし,吉備路整備が観光診断のとおり実施されれば,一大観光地になることは明らかであります。ぜひ観光診断をむだにしないようにお願いをいたします。 次に,吉備中山の整備についてお尋ねをいたします。 周囲約8キロ,山塊にこれだけの神社仏閤,名所旧跡があるところは全国的にも余りないのではないかと思います。これらを保護し,活用すれば吉備路の観光のポイントになると信じております。 そこで,数点にわたりまして質問をさしていただきます。 まず第1に,車山古墳の整備についてであります。古墳といっても現地に行くと余り原形をとどめておらず,よくわからない古墳がたくさんあります。しかし,車山古墳はほとんど原形をとどめており,一目で前方後円墳とわかる古墳であります。国の指定も受けておりますが,現在草刈りを年二,三回市が行う程度で,荒れ放題となっております。地元からも整備が強く望まれております。整備次第では憩いの場所として名所として活用できると思います。 そこで質問でありますが,市として車山古墳に対してどのような認識を持っておられるのか。 2つに,地元に保存会をつくり管理をしていく動きがありますが,市としての対応はどうされるのか。また,他の古墳で保存会など具体的なものがあればお聞かせをいただきたいと思います。 第2に,吉備中山の遊歩道の整備についてお尋ねいたします。 私どもも昔はよくこの吉備中山に入り遊んでいたわけでありますけれども,そしてその中である程度山道も通れましたが,現在はほとんど山に入らないため荒れ放題となっております。きのうの質問にもありました。多くの名所旧跡がありながら,遊歩道を整備することによって歴史の探索,行楽,ハイキング,バードウォッチングなど多くの人訪れると思います。市のお考えについてお尋ねいたします。 第3に,案内板,説明板をもっとユニークなものにしたらと思います。特に,教育委員会の説明板は白地に黒字という色気のないものであります。単なる説明板ではなく,経済局とも協議をしながら観光地にふさわしい説明板,案内板にしたらと思いますが,御所見をお尋ねいたします。 第4に,現在県の埋蔵物文化財センターがございますが,土曜日は半日,日曜日は休みとなっており,訪れた人たちの苦情を買っております。県の事情もわからないことはありませんが,平日1日休みをとってでも日曜日の開館をお願いいたしますが,県側の対応はどうかお尋ねいたします。 第5に,西日本唯一生息しているキビノミノボロスゲについてお尋ねをいたします。 このキビノミノボロスゲにつきましては,数年前半田山植物園に移植をしておりますが,その後どのようになっているのかお尋ねをいたします。 以上吉備路整備についての質問を終わらせていただきまして,私の第1回の質問を終わらせていただきたいと思います。 なお,あとまだ6人の方々の質問がございますので,当局の答弁についても簡単にお願いをしていただき,そして私もできれば再質問についてしないという気持ちでおりますので,よろしくお願いして,第1回の質問を終わらしていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。   〔市長松本一君登壇〕
    ◎市長(松本一君) 楠木議員の御質問に対しましてお答えをさしていただきます。 吉備路の整備についてでございますが,観光は地域経済に及ぼす影響が非常に大きゅうございまして,いわば総合産業としての位置づけがされるわけであります。また,本市では瀬戸大橋開通,新岡山空港開港時を岡山新観光時代の幕あけと受けとめておりまして,観光による地域づくり地域経済の活性化を図ることが肝要であろうかと考えております。 したがいまして,このたびの観光診断で御提言をいただいておるように,カルチャーゾーンはもとより,吉備路の観光の重要性を強く指摘されており,吉備路整備に力点を置いた整備を図りまして,従来の立ち寄り型の観光から滞留型の観光へ転換しなければならないと考えております。今後,官民一体となって吉備路の観光地の整備を進めてまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いをいたします。 次に,岡山操車場駅の跡地の利用についてでございますが,跡地の利用及び市街地の整備のあり方につきまして,清算事業団,建設省,県等と協議をいたしております。この過程で,跡地及び周辺の土地利用を高めるために区画整理によって整備する新都市拠点整備事業を行うことで国へも調査採択の要望をいたしておりまして,また清算事業団とは共同をいたしまして事前調査を行うことになっております。 その他につきましては関係者からお答えをさしていただきます。 ◎経済局長(人見文男君) 吉備路の観光に関連いたしました御質問に対しまして,市長の答弁を補足さしていただきます。 中心拠点はどのあたりを想定しておるかと,またその事業費は,さらにいつごろ実施するのか,それから具体的な場所,地元等の協議等はどうなっているかという御質問につきまして,ついででございますが,一括して御答弁さしていただきたいと思います。 観光診断の報告にありますように,吉備路ゾーンの開発整備の中心拠点といたしましては,吉備路の丘陵地帯ということで提言をいただいております。今後,民間活力の導入と並行して適地の選択に当たっていきたいと,このように考えております。 まだ,具体的なサイクリングロッジとか観光農業,その他の施設等につきましても一連のものをこの議会でお願いいたしておりますところの調査費の中で今後調査研究を急ぎまして,さらには地元との協議も進めていくことといたしたいと存じます。 いずれにいたしましても,実施に当たりましては行政で対応すべきもの,また民間の活力を導入すべきもの,そういったものをよく見きわめをいたしまして,実現可能なものから早急に着手してまいりたいと,このように考えております。 次に,吉備中山の遊歩道の整備についてのお尋ねでございますが,吉備中山にございますところの幾つかの史跡をつないでおる歩道につきましては,これを利用される観光客のお方やハイカーの方々の利便を考えまして,現在年間2回ないし3回にわたりまして地元の町内会や老人クラブの方々に御協力をいただき雑草の刈り払いや散乱しておるごみの除去に努めておるところでございます。また,遊歩道の整備については,吉備中山一帯が民有地,それから宮内庁所有地等が大半でございまして,これら所有者とのかかわりから困難な面もあろうかと思いますけれども,今後調査研究してみたいと存じます。 次に,県の埋蔵文化財センターの土曜,日曜日の開館について何とかならないかという御質問でございますが,県の埋蔵文化財センターは学術的見地に立った発掘保存とかまた研究などの施設としての位置づけがなされておりまして,観光を目的とした施設ではなく,県の一連の行政機関の一部として設置運営されているのが現状でございます。しかし,最近の観光志向の多様化傾向の中で,観光対策施設となりつつあることもまた事実のようでございますので,土曜日,日曜日の開館の必要性を私どもも認識しておるところでございます。県もこの問題につきましては今後実態を調査検討したいとの意向を持っておられるようでございますので,本市といたしましても今後引き続きまして県当局に強く要望してまいりたいと,このように考えております。 次に,瀬戸大橋の開通後の岡山市の観光バスの乗り入れ数,さらには必要バスバースの数,不足するバスバース,そういったものをどのように想定しておるかと,さらに操車場跡地をこういった駐車場として借りられないかという御質問でございますが,63年の瀬戸大橋開通後は観光客の入り込みは年間約550万人と見込んでおりまして,現在より約100万人上回るものと推計いたしております。この100万人のうち交通機関別の利用状況で見ますと,47%がマイカー,31%が観光バスとなっておりまして,1日当たりマイカーが500台,観光バスが20台の増加と推計できますが,観光客の入り込み状況と駐車台数の予測は大変難しいところでございます。特に,観光目的の駐車場ということになりますと,岡山市の場合観光地が点在しておるということもございまして,やはりカルチャーゾーンと,それから吉備路の2地区に観光エリアを絞り込んで,その対応を検討していかねばならないと考えております。 なお,具体案については,目下既設駐車場の利用状況などを調査いたしておりますが,その結果を見きわめまして対応してまいりたい。 また,御指摘の岡山操車場跡地の利用につきましても関係機関,関係部局とよく協議をいたしまして検討を進めたいと思います。 以上でございます。 ◎建設局長(森本隆也君) まず,岡山駅周辺整備のうち事業費5億100万円の内容についてでございますが,減価補償による先行買収予定地の一部,これは清算事業団用地でございますが,この買収費と事務費100万円でございますが,これを計画いたしております。 次に,区域内の民家の話し合いでございます。この件につきましては,現在内部協議中でございまして,今後住んでいる方々と協議して,スムーズに事業が進行するように努力してまいりたいと思っております。 それから,現在の観光バスバースは事業が始まればどのようになるかということでございます。現在の観光バスバースはJRとバス会社で事業開始時──これはOTBの着工時を考えてございますが──までの暫定使用ということで利用されておりますが,事業の開始後の対応につきましてはJR及び関係機関を含めた協議の中で適切な処理を図ってまいりたいというふうに考えております。もちろん工事中も必要だというふうに考えているわけでございます。 次に,駅前整備の具体的なレイアウトはできているかという件でございます。駅前東口広場の整備につきましては,市議会初め関係機関,関係者の御理解をいただき,都市計画の変更手続中でございます。近く決定告示される見通しでございます。この変更案で市の考え方に基づきレイアウト案を策定しておりますが,関係機関等から意見をいただいておりますので,決定告示後再度検討いたしまして,関係機関とも協議しながら具体的なレイアウトを決めていきたいと考えております。 岡山ターミナルビルの地下の部分の公共的有効利用の件でございます。広場整備に伴い移転する既存のビルの地下部分の有効利用につきましては,種々検討を行っておりますが,御提言を踏まえまして地上レイアウトとの整合も考慮して公共的な有効利用について検討をしてまいりたいと思っております。 開放地下道の改修事業費の具体的な事業計画についてでございます。さきに脇本議員の代表質問にお答えしたのと同じ内容でございますが,この通路はJRの荷物用通路として一般に開放していただいたもので,断面の拡張,構造物の改築ということができませんので,現況の空間を最大限利用いたしまして,高さも床面を少し下げまして,現況の2メートルから2.1メートルを確保いたしまして,天井を耐火材で張り,床,階段等のスリップ事故のないよう材質を考慮しながら,また壁面についてはパネル等を張りまして,幅員3.1メートルを確保するということで計画をいたしております。湧水についても万全を期したいと思います。 また,西口の出入り階段の上屋についても広場のレイアウトと調和を図りながら整備していきたいというふうに考えております。よろしくお願いしたいと思います。 それから,東西の駅前広場を考えるならば新設の公共地下通路が必要だというお考えでございますが,既設の通路の南側に連絡をする公共地下通路を新設する構想はございますが,駅構内での技術的,構造的な調査研究についてJR西日本との協議が必要でございます。駅元再開発事業の動向を踏まえながら構想のより具体化について検討をしてまいりたいと考えております。 次に,西口駅前整備計画についてでございます。 まず,第1の駅前広場の完成はいつかという御質問ですが,これは現在工事中の駐輪場の開場にあわせて63年3月末を完成目標といたしております。 次に,第2の駐車場に関する御質問,御意見でございますが,これはさきの代表質問でもお答えしたとおり,駐停車スペースとして駅利用者の短時間利用ということで10台程度を計画しております。駅周辺の観光,買い物客等の一般利用者は当面駅元町の駐車場並びに周辺の民間駐車場を御利用いただきたいというふうに考えております。 第3のバスバースについての件でございます。現在は3バース,1日発着台数43台でございます。将来計画は岡山駅西地区周辺の総合都市交通施設整備計画の中で駅西方面のバスネットワークの検討がなされまして,この計画を受けて起終点型2バース,通過型3バースを予定いたしております。 そこで,自家用駐車場等バスバースの交通混雑,不法駐車等の御心配でございますが,これは今後広場内の管理運営を協議する中で十分検討してまいりたいと考えております。 次に,駅元町の再開発の見通し及び地権者の状況についてでございます。事業の早期かつ円滑な推進を図るために計画地域の全権利者──67名でございますが──によります全体研究会の開催,さらには全地権者を対象に去る2月末から1カ月間にわたりまして再開発事業の整備,今後の進め方,計画のあり方等について個別の意向調査を実施してまいったところでございます。この意向調査の中で,当地区の再開発について今後どのように進めていくべきかについて,まず積極的推進というのが35%,慎重研究検討すべきという御意見が44%,研究検討をやめるべきだという御意見が21%という調査結果になっております。 本市としましては,この調査結果を踏まえ,去る6月末日に計画区域の全権利者による駅元町地区再開発検討協議会を設置いたしまして,現在当地区の再開発について調査研究の指導を行っているところでございます。再開発事業の推進に当たっては,権利者の同意が重要でございますので,今後も事業に対する理解を得て,早期推進を図ってまいりたいと考えております。 ミニバイクの問題でございます。市としてミニバイク専用の駐車場をつくる計画はあるかという件でございます。ここ数年の傾向としてミニバイクの利用者が増加しておりまして,本年1月末現在で岡山市内での登録台数は約8万4,000台というふうになっております。こうしたことから,駅周辺等での放置駐車が目立ち始めまして,7月1日の調査結果では放置駐車されたものの約2割がミニバイクということになっております。利用者の増加が最近でもあることもありまして,ミニバイク駐車場は自転車駐車場に比べましてその考え方や具体的な対応が確立しておらないという現状でございます。このことにつきましては,さきの内田議員にお答えしたとおり,ミニバイクはガソリン搭載等自転車と異なる特性がございますので,また道路交通法上の取り締まりの問題もございますので,今後警察とも十分協議してまいりたいというふうに考えております。 それから,岡山操車場駅跡地利用についてでございます。具体的な調査をいつごろから始めようとしているのかという件でございますが,現在建設省,県,清算事業団等と調査体制,調査内容などについて調整を行っておりまして,これを早急に詰めまして,年内には調査に着手したいというふうに考えております。 以上でございます。 ◎参与(井堀晃郎君) まず,ホーバークラフトの運航についてお答えを申し上げます。 JR四国として現在どのくらいな乗客数を見込んでおるのか,また採算がとれる乗客数は幾らかというお尋ねでございます。 乗客数の見込みについてでございますが,JR四国本社の説明では,現在宇野一高松間のホーバークラフトの利用客数は年間約20万人と言われておりますが,これが備讃線開通後現在の約30%の6万人程度に落ち込むのではないかと,このように見込まれております。 次に,採算性のとれる利用客数でございますが,当面現在の半分程度の10万人は必要であると,このように考えられております。 次に,運航実現に向けて市としては今後どのように努力していくのか,また市はどのくらいの乗客数を見込んでいるんのかというお尋ねでございます。これまでの経過も踏まえまして,今月の初め,岡山市側及び高松市側それぞれ四国旅客鉄道会社社長に対しまして要望をいたしておりますけれども,御指摘のようにこれまでの運動の経過もございます,商工会議所等ともよく協議をして取り組んでまいりたいと,このように考えております。 次に,本市としての利用客数の見込みについてでございますが,これにつきましては市自体で推計することは困難でございますので,ひとつ御理解をいただきたいと思います。 次に,採算面以外の問題点についてのお尋ねでございますが,その大きなものといたしましては,採算面にも関係することでございますが,集客以外に現在運航中のホーバークラフトの耐用期限が来年の63年までとなっております。これを新造しますと約4億円から5億円という費用がかかることが挙げられておるのが主な問題点でございます。 次に,岡山駅西口周辺整備のうち西口駅舎の改築について,単にJRへ陳情するだけではなく,市でも独自の案を持ってJRと協議してはどうかということでございますが,さきに新和クラブを代表しての磯村議員の御質問にもお答えをいたしましたように,JR岡山支社では全面改築に向けて努力したいとの意向を述べられておりますので,まずこの改築計画の内容をお聞きし,西口駅舎改築期成会等とも十分協議をして対応してまいりたいと,このように考えております。 それから,県が予定をしておる野球場を岡山操車場跡地に建設したらどうかと,こういう御質問でございます。新野球場の建設につきましは,さきの代表質問の中でも御答弁を申し上げておりますように,この建築場所につきましては年度内を目途に選定されることと聞いておりますけれども,岡山市としては御指摘のありますように大量輸送機関の利用が可能である操車場跡地は適地であると考えておりまして,要望をこれまでもしておるとこでございまして,よろしくお願い申し上げます。 ◎参与(井本勇君) 支所の問題についてお答えいたします。 支所のあり方といたしましては,現在のところ住民サービスの窓口機能を持ったものとして存置することとしておるわけでございますが,産業建設課の業務につきましては,一体的な処理を行う方が効果的であると考えております。 そこで,その手段といたしまして,本庁を含めた総合的な再編成を行い,土木事務所的な出先機関を設ける,あるいは本庁にすべて統括した後,段階的に行うといった案を考えており,これらについて権限配分,管轄区域,事務所のあり方等について種々検討をいたしておるところでございます。今後,関係部門とその具体化についてさらに煮詰めていき,実効の上がる方法で実施に向けて努力をしてまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 ◎参与(中山彰君) 岡山駅周辺整備についてのうちOTBから建築申請は出ているかどうか,また今後出されれば受理しなければならないと思うがどうか,という御質問に対しましてお答えいたします。 OTBの建築確認申請につきましては,現時点では提出されておりませんが,関係書類が整えば受理しなければならないと考えております。しかし,駅南土地区画整理事業の全体計画のかかわりもございますので,関係課とも十分連携をとりながら事前に協議をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎教育長(奥山桂君) まず,西小学校分離についての一連のお尋ねでございますが,まず昭和63年春の開校を目指し努力するというふうな2月定例の答弁は無理ではないかというお尋ねでございます。 この西小学校分離校建設につきましては,昭和63年春開校を目途として分離の方針を決定し,以来規模,面積,位置等の基本計画を策定し,地権者の皆様から御理解と御協力をいただくべく昭和61年11月に用地買収のお願いを発表し,地元関係の方々の御協力をいただきながら鋭意努力をいたしてまいったところでございますが,現在なお継続的に進めておる状況でございます。 したがいまして,昭和63年春の開校目途につきましては,検討を余儀なくされる現状でございます。御理解をいただきたいと思います。 次は,開校の見通しはどうかということでございますが,御案内のように買収面積がかなり広くございます。約3万3,600平米というようなものでございまして,先祖伝来の土地を手放される地権者の方々が30数人ございます。一定の方向に御理解はいただいておりますが,代替地の問題とか営農上の問題などありますが,地権者の方々の御協力を得ながら,子供たちの幸せのために一日も早く用地買収を終え,開校できるように努力をいたしてまいりたいと考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 次は,来年春新設校ができなくても西小の分離をする気持ちがあるのかどうかというお尋ねでございますが,分離と同時に新校舎で授業を受けることが望ましいと考えております。現時点では西小学校についてもこの方式にしたいと考えておりますので,来年春の開校目標については再検討を余儀なくされておるところでございます。 次は,期成会の取り組みの経過についてのお尋ねでございますが,期成会の方々にはいろいろと大変お世話になっておるわけでございます。位置の決定,土地現況調査,基本計画の地元発表,地権者への説明会等々期成会のコンセンサスを得て作業を進めてまいっておりますので,御理解をいただきたいと思います。 次は,うわさとしてある,町内が新設校への通学に反対しているというふうに聞いているが,そのような事実はあるかということでございますが,西小学校の分離の話が具体化した段階から新設校との学区境になると思われる地域の住民の方々がいろいろと意見を述べられていることは耳にいたしておりますが,御承知のように分離校の学区につきましては,地元の代表のお方も含めた通学区域設定審議会で審議をいただき,それに基づいて決定するようになっております。したがいまして,これらの方々の御意見はこの審議会で十分聞かせていただけると,そういうふうに考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 次は,車山古墳の整備に対してどのように考えているのかというお尋ねでございます。 尾上車山古墳は,4世紀代の大型前方後円墳として国の史跡指定を受けております。これまでに国庫補助事業として指定地の必要部分の市有地化をいたしております。したがいまして,車山古墳につきましては古墳の形態を明確にするなどの史跡整備が次の行政的課題と考えております。国庫補助事業として保存整備が図られるよう国,県に今後も積極的に働きかけてまいりたいと考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 次は,同じく車山古墳に関しまして,地元で保存会をつくり管理していく動きがあるが市としての対応はどうかと,また他の例はというお尋ねでございますが,尾上車山古墳の地元における保存会活動につきましては,地域ぐるみのまとまりのある保存活動がぜひ必要であると考えておるところでございます。よろしく御理解を賜りますようお願いを申し上げます。 他の例はというお尋ねでございますが,現在造山古墳保存会がございまして,地域で一体となって保存活動を行っていただいております。 次は,案内板,説明板を教育委員会のももっとユニークなものにしたらという御指摘でございます。説明板,標柱等につきましては,国,県,市の各指定文化財に設置をしておるわけでございます。説明板は文化財の客観的内容と統一性等の面から御指摘のような質素な感じを与えるシンプルなものになっております。この形状等につきましては,文化財としての説明を基調にいたしておりますが,類似の説明板との調整等につきまして今後よく研究してまいりたいと考えますので,御理解をいただきたいと思います。 最後は,半田山植物園に移植したキビノミノボロスゲのその後はどうかというお尋ねでございます。このキビノミノボロスゲは昭和60年4月に市の天然記念物に指定をして保護を図ってきております。保護施策の一環といたしまして,60年6月にその一部を半田山植物園に移植しておりますが,今年までの状態は順調に生育をいたしております。 以上でございます。   〔5番楠木忠司君登壇〕 ◆5番(楠木忠司君) 再質問をさしていただきます。 まず,教育長の方からお尋ねいたしますが,西小学校の分離の関係です。 私の質問の中で2つ目で開校の見通し,いつごろ開校されるのかという質問をさしていただきました。先ほどの答弁の中では,検討を余儀なくされていると,来年の開校は無理だと,それからもう一つ第3の質問の中で,分離と同時開校を行うんだという答弁がされてるわけです。ということになりますと,来年が無理なら再来年の4月か,それが無理ならその次の4月ということになるわけでありますけれども,途中の開校ということはあり得ないわけですから,先ほどの答弁の中では。その辺で,例えば1年おくれるのか2年おくれるのかはっきりした御返事をお願いをしたいと思います。 それからもう一つは,車山古墳の関係で,2つ目の質問に対しまして,ちょっとよう意味がわからんわけです。で,地元に保存会をつくり管理をしていく動きがあるか市としてどのように対応されるのかという質問に対しまして,地域ぐるみのまとめになる云々かんぬんの回答があったわけですけども,具体的に地元としてその車山古墳をやはりきれいにしていこうと,整備をしていこうという動きがあるわけです。先ほども言いましたように,市の方の関係につきましては年二,三回草刈りをする程度ということで,もう平生は山にも上がらない,車山古墳にも上がらないという状況が今の現状なんです。ですから,そのあたりのことを市の方がきちっと整備をする,管理をする,するんならするで,今国との関係,史跡の整備で国,県に働きかけているということはわかるわけですけども,それは一つのこれからのその史跡整備の問題でありまして,今すぐに,私の方が言ってるのは,今の状況の中ではどうにもならないと,ですからもうその草刈りにしても日常的に行うとか,それから道の関係で階段をつけるとか,そういったすぐできる整備を早急にしてほしいということでありますので,再度の御回答をよろしくお願いをいたします。 それから,建設局長にお尋ねをいたします。 先ほど,西口の問題につきまして御答弁がありました。局長もまだ来られたばっかりで西口の状況もよくおわかりになってないんじゃあないかと思うんてす,いろいろお聞きはされとると思いますが。 で,前に西口については31台分の駐車場があったというのは先ほども申し上げました。それが10台分に今回なるわけでして,その10台分もその買い物客とか云々じゃなくして,駅の例えば見送りに来るとか出迎えに行くとか,そういったところの大体もう短時間に10台分というふうなことで,あといろんなことで今のバスバースの中にも一切その車については乗り入れができないようなうわさも聞いてるわけです。そういった中ではいろんな問題がこれから発生すると思いますので,そのあたりにつきましてどういった問題が想定される,これについてはこうだ,というふうなことをきちっと整理しながら,やはりレイアウトつくり,それから工事に着手しないと,後の問題は,工事はするけども,後の問題はまたこれから警察とかいろんなとこと協議をすればよいと言ったんでは,これは後からどうにもならなくなるというおそれがありますので,そのあたりはきちっとした方向を出しながらレイアウトつくり,そして整備計画といいますか,工事に着手をしていただきたいと思います。 それから,バスバースの関係で,先ほど5台分ということがありました。お話もありましたように,観光バスバースはじゃあ西口についてはもう設置をしないんですかどうすんですか。もし,観光バスバース現在詰めて入れれば前は3台分あったわけですけども,普通の場合2台分というふうに言われておりますけども,そのバスバースをどうされるのか,そのあたりについて再度お尋ねをいたします。 以上です。 ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。 ◎建設局長(森本隆也君) まず,駅前のレイアウトの件でございます。御承知のように,現在7,300平米という限られた中で,いろんな関係者,また地域住民の方々の御意見を聞きながら,市として最良の案ということで現在の計画をしているところでございます。いろんな交通の問題等まだ十分に満点のものではないかもわかりませんけども,そのあたり御意見にございましたように十分な検討をしてまいりたいというふうに考えております。 次に,観光バスバースでございますが,現在は先ほど御答弁申し上げましたように,起終点型の2バース,通過型3バース,計5バースでございまして,まだ明確にバス協会との話が具体的に進んでいるわけではございませんけども,そういうことで観光バスバースとして現在のところは計画をいたしていない状況でございます。 周辺の地域も含めまして,また国鉄用地も若干周辺にあるようでございますので,国鉄とも協議をしながらできる限りの努力をいたしたいというふうに考えております。 ◎教育長(奥山桂君) 西小学校の分離の時期についての再度のお尋ねでございますが,ただいま御指摘にもありましたように,年度の途中でということは考えられないということでございますが,今の段階で申し上げられますのは,やはり先ほどお答え申し上げましたように,できるだけ早く開校にこぎつけたいというふうに考えておりますのでということでございますので,ひとつ御理解をいただきたいと思います。 それから次は,尾上車山古墳の保存整備について,今の状況ではどうにもならないというような状況を申されたわけでございますが,車山古墳の整備につきましては,先ほど申し上げたような手順で進めてまいりたいと思っておるわけでございますが,ただいま御指摘のような状況を踏まえまして,さらに対応の検討をしてまいりたいと思いますので,御理解をいただきたいと思います。 ○議長(片山仁君) 午後1時まで休憩いたします。    午前11時47分休憩    ~~~~~~~~~~~~~    午後1時9分開議 ○議長(片山仁君) 午前中に引き続いて会議を開きます。 次は,順序に従いまして定政君。   〔33番定政猛男君登壇,拍手〕 ◆33番(定政猛男君) 失礼いたします。 私,最初に通告いたしておりますように,松本市長の政治姿勢についてお尋ねしてみたいと思うんでございますけども,市長に期待することはどういうことかなあというように市民に聞くと,とことん困ったときに行政の中での問題点を市長に持っていけば解決してもらえるんだというような期待を持ちながら市長を支持したと,これが市民の本心じゃなかろうかなと思うんでございますけれども。この7月6日に我がクラブの渡辺慎一議員が代表質問に立ちまして,問題になってる場外馬券売り場の建設に対する市の態度をただしたのに対しまして,経済局長の答弁があったのみであります。市長からは何も意思表明はなかったのは私としてまことに残念でございました。この問題は,岡山市と農林水産省が関係する大きな政治問題であります。場外馬券売り場のかぎを握る農林水産大臣は,市長の有力な支持者である加藤六月氏であります。今こそ市長が先頭に立ってこの問題を解決しなくてはだれがやるのですか。経済局長を前面に出す時期はもう過ぎたと私は思っております。事ここに至り部隊長が全軍の後方で指図していては戦争にはなりません。市長みずから軍刀抜いて,馬上豊かに先頭に立って戦ってほしいと願うのは,市長を支持した全市民だと思います。私は,このような難しい問題だからこそ,あえて市長にこのことの解決を全力を奮ってしていただきたい。それが市長を支持した全市民の願いではなかろうかなと。難しい問題だからこそ市長が先頭に立たないといけないということを私は市長にお願いしながら,御決意をお聞かせいただきたいと思うのであります。 次に,浄化槽設置に伴う放流料の負担について,このことについてお尋ねしてみたいと思います。特に家庭用し尿浄化槽設置に伴う用水への放流料金の負担について。 西学区のある町内へある人が自宅の新築をするために建築指導課へ建築確認申請書を提出したところ,この家にはし尿浄化槽設置が計画されていたために,公共物使用許可申請書の提出を求められました。この申請書は岡山市長あてに出すものでありまして,申請内容はどう書いてあるかと言いますと,「下記により,し尿浄化槽水を放流したいので,岡山市水路等公共物使用に関する規則(昭和59年市規則第24号)第3条の規定に基づき許可くださるよう申請します。」となっております。申請人の住所,氏名を記入し,その下段に放流の場所,放流の目的,放流量,施設の構造,使用の期間を記入するようになっております。その上に,添付書類──これは各2部ずつ出すわけでございますけども,「付近見取図,平面図,意見書,し尿浄化槽設置票,」。それから「(岡山県保健所指定)写,」こうなっております。それから「放流先用水路断面図(排水施設構造図),切絵図(公図)写」。その上に付随して水利土木関係者意見欄という書類があり,それには次のように書いてあります。「上記の公共財産に,し尿浄化槽水を放流することについては,農業用施設の維持管理上支障がないと思われます。」というように書いてありまして,その下に水利土木関係者住所,氏名,印が4人分並べてあります。この書類に水利土木関係者の少なくとも1人の署名捺印をいただかないとし尿浄化槽水を放流できない。すなわち,し尿浄化槽の設置ができない,建築確認がおりないということになるのであります。 この水利土木関係者というのは,市長が委嘱した水利監督員や水利土木監督員を意味しており,準公務員という立場の人たちであります。そこで,この署名捺印のために地域の関係者を訪ねたところ,まず訪ねたのが水利関係者。その人のところへ行って,浄化槽設置料として7人分の申請だから5万円納めて領収証をもらって,それを農家の,ええっと今反対ですね最初行ったら,水利関係の方は,私のところでは許可するためには農家の関係者の責任を持っておられる人が──農家組合長ですかね,この人のところへ行って5万円納めてくれと,それで領収証をもらってそれを水利関係者のところへ持ってきてもらうと署名捺印をしましょうと,こういうことであったそうです。浄化槽設置者は,5万円は高過ぎるから2万円にまけてくれと,まけてほしいと申し出ると,農家の組合の関係者の方は,この金額は町内の申し合わせだから安くするわけにはいかんと拒否されたそうでございます。その結果が話が私のところへ来たわけでございますが。この署名捺印の件については,前にこのような捺印料は取らんということについて,農業施設課から水利土木監督員とか水利監督員の方へ,このことについては通知してあるということでございますので,金を出すか出さんかでこれ許可するかせんかいうことは,こりゃ言うべきではないし,しかどもこの浄化槽を設置することが用水のために非常に困る問題になるのならば,これはその理由を付して許可しないということはあり得ると。だから,判こを押しても,これは不適当な施設だからいけないというようなことは意見を出すことができると,金を出したらよろしいといって,金を出さなんだらだめだということについてはぐあいが悪いと,そういうことをしてはいけないということを関係者の方へ連絡してあるということなんですけども,そういうことになったということであります。 そこで,この問題については,どういうようにするかということについてもう一度関係者のところへ話を持っていって,こういうことになっておるんで署名捺印はもらわなくても建築確認はおりることになるんだけれども,迷惑をかけることについても確かに重々承知しておるから,2万円なら払ってもよいということを再度申し込んだわけですけれども,それではいかんと,2万円ではいかんと,あんたのところがそういうことなら,それでもやれるんならやってごらんなさい,ということだったわけでございますが,結論としたら,このことについてはお金を出さなくて建築確認は最終的にはおりたということにはなったわけでございますけども。こういう事件が今後も起こる可能性もありますし,こういうことでございますので,水利関係者の署名捺印料が問題にならないような方途を役所側で考えてもらいたいということは,浄化槽を設置する場合には,やはり町内としたらそれが問題になるような浄化槽のあり方があるということも聞いておりますので,設置についての対応はせんといかないわけでございますけれども,これについてお金を取るということでなしに,その施設が適当か不適切かということについての判断を町内でするということで処置をしていただきたいというように。ですから,お金は取ってはいかんということは通知してあるんだけれども,今のような問題が通知してある後に起こっとるわけですから,このことについて水利監督員とか水利土木監督員がこの浄化槽の設置についていいか悪いかを判断するときに,これについて悪いというのはないわけですけども,いいという場合に,お金を出したらいいということになると,お金を出さなんだらだめだということにならないように,金の問題はきちっと整理して,署名捺印料として金を取らないということを再度徹底していただきたいというように申し上げて,御返答をいただきたいと思います。 それから3番目は,学校給食から食品添加物を追放するための行政姿勢についてでございますが,これについてお尋ねいたします。 私は,過去の議会におきまして何回か学校給食材料から食品添加物を追放するような方向で教育委員会が取り組まれることを強く要望いたしてまいりました。その一方法として,学校へ業者が給食材料を納入する際に,その給食材料中にどのような食品添加物がどの程度含まれているかを明らかにすることを強く訴えておきました。学校関係者が,食品添加物に対する認識を深めることによって,食品添加物を追放する方向に目が向くことを期待しながら,食品添加物公害から子供たちを守る度合いを高めることを願い,将来の食生活からは食品添加物を完全に締め出すための教育効果を学校給食に求めているわけであります。 昨年6月議会で教育長は,私の食品添加物の学校への提示の内容質問に対して,学校給食用の物資につきましては,岡山市学校給食会給食物資審査委員会におきまして,毎年厳重な審査を行い選定をいたしております。特に厚生省で基準を定めております食品添加物につきましては,食品の公的機関による分析試験証明書を提出させませて,厚生省の定めた基準に照らして,より安全性の高いもの,より添加の数値の低いものを採用いたしております。60年度採用の物資につきましては,学校給食用選定物資食品添加物一覧表を各学校に配布いたしておりますが,本年度は同様,できるだけ内容の充実できるものは充実をして各学校に配布したいというふうに考えておるわけでございます,というように申されております。ことし62年度のより改善されたものについては,どのようになっているのかお知らせいただきたいと思います。 今,私の手元に,62年度第1学期学校給食使用物資添加物一覧表によりますと,特にハム,ソーセージに使われている発色剤の亜硝酸ナトリウムが記録されているが,これは食品中の海産物,特に魚類,魚卵の中のジメチルアミンなどの窒素化合物と反応して発がん物質のジメチルニトロスアミンというものが生成することが判明しております。 また,ソルビン酸は,亜硝酸ナトリウムとソルビン酸とまぜりますと,熱が加えられたり酸性の状態になると突然変異を引き起こす物質ができると言われております。 また,ポリ燐酸ナトリウムという添加物は,ハム,ソーセージ,かまぼこなどをしこしこと歯ごたえをよくする物質でありますが,この使用については品質保持や品質改良剤として使用している食品は驚くほど多いのであります。このポリ燐酸ナトリウムは,使用の対象食品や使用量の制限がございません。また,表示義務もないところから,その使用量が,人体へ摂取する燐の量が摂取するカルシウムの2倍を超えると骨からカルシウムが抜けると言われておりまして,最近の子供の骨折はそのためではないかと言われておるのであります。 このような添加物の存在も認めながら,今後の教育委員会の食品添加物追放の取り組みについてお答えいただきたいと思うのでございます。 今申し上げたものがこの一覧表の中には大分出ておるというのは,物質によったら含まれておる度合いが高い,給食材料の中の今申し上げたようなものが含んでいる度合いが高いということが一覧表の中で散見されておりますので,特にそのことを申し上げておくわけでございます。 今,参考までに学校給食において無添加給食の推進について努力している愛知県津島市の無添加給食推進要綱(昭和55年3月22日決定)の概要を教育長にも前もってお知らせしておりますので,これを参考にされて本市の今後の学校給食への食品添加物排除の一層の御努力を強く要請いたしておきます。 それから次に,臨教審の初任者研修制度についてお尋ねいたします。 ことしより初任者研修の試行が始まっていますが,まことにこの制度は不評であります。初任者研修対象者の声を申し上げてみると次のようであります。ちなみに,岡山市も入っておりますが,いろいろなところをここへ入れておりますが,必ずしも岡山市だけと限定しておりません。 1番,木曜日の出張が多く,授業や学級経営に支障が出ている。 2つ目,出張時に他の先生や子供に迷惑をかけるのが大変心苦しい。 3つ目,新任で授業になれていないため授業がおくれがちになる上に,研修で出張のためとてもおくれ,子供たちにまことに申しわけなく思っている。 4つ目,出張時に代理の先生が配置されているのでございますけれども,子供にどちらが僕らの担任先生と言われて困っておる,というような発言があります。 また5つ目,今までの5回の初任者研修は,はっきり言って役に立ったと思えない。 それから6番目,先月行われた研修日にちょうど学級内でちょっとした事件があったが,それに対する処置が翌日になってしまい困ったことがある。 たった1日の参加でもそのようなことがあるのでありますので,これが宿泊研修では4日間,洋上研修では10日間も学校,学級を留守にするのでありますので,当局側はそういった学校の実態,子供らの影響,また教職員間の人間関係など最も大切な部分を無視して実施しているということが非常に強く出ておるのでございます。 7番目,次に初任者研修者の対象者である2人の先生に率直な意見を述べてもらったのでございますけれども,対象者になったことに対し,一人の先生,今となってはどうすることもできない。いやだけど仕方がない。もう一人の先生の方は,はっきりといやですと語ってくれておりますが,はっきりといやと言う人に対しても研修を強制しているのであるから,これではもはや研修の効果は上げにくいというように思うのが自然ではなかろうかと思うのであります。 8番目,先日吉備路で行われた初任者研修に参加してみて,一人の先生は,スライドを見る時間も中途半端。グループ行動もただ行ってこいと言われただけ。など,すべてに中途半端で役に立ったと思えないと話してくれております。 そういう実情が今までにあったということを教育長よく頭にとめていただきたいと思います。 次に,県教育センター等における研修内容について見ますと,新採用教諭研修講座というのがございますんですけども,この内容を見るとどんなものが挙がっておるかというと,教師としての心構え,生徒指導の理論の勉強,学習指導の基礎理論,進路指導の基礎理論や体育の実技,それから授業参観に対する対応の仕方とか,特殊教育学校の参観及び実習とかということが講座として組まれておるわけでございますけども,わざわざ県教育センターまで出向いて講習を受ける内容ではなく,配属校で適当な先生から必要に応じて指導を受けるべきものと考えるのでございますけど,どうでございましょうか。 それから,教育センターに行って宿泊──これは教育センターだけじゃないんです,どこでやるんかここへ詳しゅう書いてございませんけども,例えば少年自然の家とか,そういうとこでやるんだと思うんでございますけども,5日間の宿泊研修,これにしても,やることは,研修の内容は,教育相談とか生徒指導に関する事例研究とか,それから野外炊飯とか,それから史跡の見学のようなこととか,音楽鑑賞,それからレクリエーション,テント設営とキャンプ,キャンプファイヤー,そのようなものが組まれておるわけですけども,こういうものも特定な日を決めて子供をほっといてまで指導を受けるのではなしに,配属校での子供たちとの野外活動で先輩教員からの指導で十分事が足りるし,その方が実際的な必要を通じての経験になるのでより確実に自分のものになると思われますが,このことについていかがでしょうか。 それから,まだそのほか毎月第2木曜日に研修に行って研修受けるわけでございますけども,その内容についても話し方の講義と実習,学校行事の立案演習とか,スポーツの観戦とか福祉と教育,郷土の文化で備前焼の作陶と鑑賞とか,郷土の文化の中では県立博物館の見学とか,海外の教育いうたら外国人の教師との交流とか,そのほかずっとあるんですが,これも研修者に殊さら特定の日を使ってまでやる内容ではないんじゃなかろうかなと,おざなりにすぎんのじゃなかろうかなあと思うわけでございます。 それから,学校内における研修の内容についても,これへありますが,これもわかり切った先生としてやらなければならないことが羅列してあるだけじゃと,わざわざ研修と特定しなくして当然配属校で必要に応じて先輩の教師たちより指導を受けるべきものではないかと思うのであります。 そういうことをこの研修内容に感じるわけでございますが,そのほかのこともございますけれども時間の関係で,内容については特定にその場所へ行って特にその講習を受けなければならないというようには思えないということを申し上げておきたいと思うんでございます。 そういうことを踏まえながら考えたときに,やはりこの制度は教師に対する審査,選別の基準が政治の方向によって決定されるおそれが非常に強いと。それから,指導教員制度は,これは指導者好みの教員に色づけされる危険性が強いと。それから,指導統制につながる方向が出ておるということも非常に心配なもんであると思います。それから,最も大事なのは,物言わぬ教師,物言えぬ教師,イエスマン教師の養成がこの制度では非常に強く出てくるんじゃなかろうか。今はまだそうも出ておりませんけども,将来的にそうなってくるということは,こりゃ政治的には為政者としては非常に都合ええことでしょうけど,日本の国の将来を見たときには,そういう教師がふえてくることは日本のためにはならないというような非常な危機感を私持っておるんですけども,この制度に対する教育長の見解を篤とお尋ねいたしたいと思うのでございます。 最後に,インフルエンザワクチンの集団接種の問題でございますが,公明党の内田宏哉市会議員がインフルエンザワクチンについて今後どうするのかという質問に対し,衛生局長は,国や県の対応を見守りながら,それに追随して判断するというものだったのでございます。事なかれ主義の,科学しない岡山市のシンクタンクの現実をまざまざと見たというような私は感じを持っています。この問題についてどの程度の勉強をなさったのか教えていただきたいと思うんでございます。 私は信頼できる養護の先生に,少なからぬお医者さんたちが我が子については注射を受けずに済むように学校への届け出書の書き方を工夫しているという事実を聞きました。それで,ほかの養護の先生にも聞いたんですけども,養護の先生の口から出るのは,そのとおりだと。要するにインテリ層の対応は,このインフルエンザワクチンについては,ちょっと勉強した人は,これは危険度合いは高くても効果は薄いんだと,効果ないというように考えておられるようでございます。 インフルエンザのワクチンが効かないということについてはどういうことが過去にあったかというと,こりゃ新聞にも書いてございますように,英国の公衆衛生学者たちが,これは全寮制の生徒たちを使って7年間観察して結果を出したその評価によると,このインフルエンザワクチンは効かんということになっておるし,それからもう一つ,群馬県の高崎市と前橋市,ここの対応の中で,片一方前橋市はやめておると,高崎市は忠実にやっておると。どちらも30万人──高崎市は23万か4万人ぐらいの都市ですし,前橋市は二十七,八万人の都市だと思いますが。ここで子供の数は岡山市と割合同じ計算すりゃわかるんですけども,計算しておりませんが,相当数の子供に片一方は忠実にインフルエンザのワクチンを注射しとると,片一方はしてないということで,これで結果出して判断しておるわけですから。科学的にはこのくらいの統計はなかなか期待できないものが偶然にこういうことが起こったわけですから,その結果をもってインフルエンザワクチンは効果ないんだということになると,岡山市としてそれをあえて県じゃ国じゃ言わずにやめりゃいいと。それで,おまけに300円要るわけですから,7万人からおるわけですから,小・中合わして2,000万円からのむだ金が助かるというわけですから,そのことについてはもう少し科学を信用して判断をしていただきたいというように思いますので,このことを申し上げて,第1回の質問を終わらせていただきます。 失礼いたしました。(拍手) ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 定政議員の御質問に対しましてお答えをいたします。 市長の政治姿勢についてでございますが,場外馬券場の問題でございますが,この件につきましては,御説のように先日,社会党・市民クラブの渡辺議員の代表質問にお答えをいたしましたように,市といたしましては今後状況をよく見きわめながら慎重に対処してまいりたいと考えておりますので,よろしく御理解を賜りたいと思います。 その他につきましては関係者からお答えをさせます。 ◎衛生局長(竹原良一君) インフルエンザの予防接種の問題で御質問がありましたが,この答弁は先日の公明党の内田議員の代表質問にお答えしたとおりでございます。 ただし,私どもが判断したもととなりますのは,実は先ほど議員さんも言われておりましたけれども,インフルエンザ流行防止に関する研究班の研究報告の中にも,今後の予防接種のあり方については,引き続き市町村の責任で実施する方がよいが,義務接種であることを強調するよりも,被接種者や保護者に対し正しい健康教育により自主的な協力を得る方がよいと考えているものが多かったと,任意接種を目指す提言が盛り込まれておりましたようで,厚生省はこれを受けまして公衆衛生審議会の審議を得て,8月初旬を目途にとりあえず今秋──ことしの秋ですが,取り扱いを,また来年度以降の対応については,今年度中に方針を決定する予定と聞いておりますので,先ほども申し上げましたように,内田議員の御質問に答弁しましたように,国の動向や県の指導を受けながら適切な対応をしてまいりたい,こう申し上げておるのでございますので,ひとつよろしくお願いしたいと思います。 以上です。 ◎経済局長(人見文男君) 簡易浄化槽の設置に伴いますところの排水を用水への放流するときの放流料いいますか,それの徴収に関する御質問でございますけれども,農業用排水路にし尿浄化槽などからの排水を放流する際に,一部の地区の町内会とか農家組合等が,同意することを条件に設置者から負担金的なもんですか,協力金のようなものを徴収している地区があるということは聞いております。これらは余り好ましいことではないという考え方を持っておりまして,岡山市が委嘱いたしておりますところの水利土木監督員につきましては,従来にもそういった金銭の授受に関与しないようにということを文書をもって通知した経過がございます。しかし,今後ともそのようなことのないようにさらに指導に努めてまいりたいと,このように考えますので,よろしくお願いいたします。 ◎教育長(奥山桂君) まず,学校給食から食品添加物を追放するための行政姿勢についてのお尋ねでございますが,その最初は,食品添加物の62年度より改善されたものについてはどのようになっているかということでございますが,学校給食に使用しております物資は,財団法人岡山市学校給食会におきまして共同購入をしておりますが,使用物資については学校給食物資審査委員会において毎年度厳重な審査をいたしております。昭和62年度も物資審査委員会を8回予定いたしております。御指摘の点を踏まえ,今後とも食品添加物を使用しております食品については極力これを避けるよう努力していきたいと考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 次は,この食品添加物を少なくするとか無添加にするとかの今後の対応はということでございますが,食品添加物につきましては,厚生省の定めた基準に照らして,より安全性の高いもの,添加率の低いものを採用決定しております。例えて申しますと,無添加に変更したものとしましては,福神漬,キュウリ漬けがあります。添加物の量を従来より少量にしたものとしましては,かまぼこのすり身中のL-グルタミン酸ナトリウムを従前は0.01%であったものを現在は0.006%といたしております。市販されているものには添加物があるが学校給食では無添加としているものとしては,標準パン,うどん等があります。マーガリンについては,添加物の内容検討のため使用を見合わせております。また,だしのもと,スープのもと等につきましても,添加物の削減の視点から必要最小限にとどめております。輸入果物等については,農薬,保存料の関係等で原則的に使用していません。現在は色素を含むものについてはできる限り使用しないようにしております。 今後の対応といたしましては,添加物を使用している食品につきましては,御指摘にありましたソルビン酸,ポリ燐酸ナトリウム,亜硝酸ナトリウム等を含め極力これを避けるように努力していきたいと考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 次は,初任者研修についてのお尋ねでございます。 いろんな研修についての参加者の批判的な声等を交えて,新任教員の主体性を生かしていないような研修になっておるように思うがと,こういう研修をどう思うかというようなお尋ねでございますが,先日渡辺議員の代表質問にお答えをいたしましたように,研修は個人が主体的に取り組んでこそ効果が上がるというふうに考えております。初任者研修においては,県の方でもいろんな点をかなり配慮して岡山県では実施をしておるわけでございますが,校内研修に多くの時間が充てられ,各校が独自の研修計画を立て,新任教員の自主的意欲を大切にするよう配慮をされております。校外研修におきましては,教師が問題意識を持って参加できるよう課題研究や実技講習などを多く取り入れ,一方的な講義中心にならないように工夫をされております。いずれにしましても,これは試行でありますので,我々としてもこれを十分見守っていきたいと思っておるわけでございます。主体的研修の必要性についての岡山市教育委員会としての考えは変わっておりません。 次は,この初任者研修は一定の型にはめ込むおそれがあると思うがというお尋ねでございますが,御承知のように,初任者研修制度は新任教員が円滑に教育活動に入れるように本年度試行をされているものでございます。校内研修では初任者研修担当教員のほかいろいろな分野の多くの先輩教員が指導に当たっておるわけでございます。先ほど根石議員のお尋ねにお答えをいたしましたように,人間の尊厳を大事にするということは,別の見方からすれば個性を重視することでもあるわけでございまして,個性の重視ということが教育で大事なことであると大切なことであると思っておりますが,そのためにはまず教師自身の個性が大事にされなければならないと考えておるわけでございます。初任者研修もそうした方向でなされることを願っておるわけでございます。 以上でございます。   〔33番定政猛男君登壇〕 ◆33番(定政猛男君) 時間がございませんので,2つだけ。 慎重に場外馬券売り場の件については対処するとおっしゃるのでございますけども,このことについて議会としたら反対の趣旨採択をしておるわけでございますけども,市長としたら反対の方向で慎重に対処していくという意味の慎重であるかということについて再度お尋ねいたします。 それから,インフルエンザのワクチンについては,県の指導を受けて判断すると,こうなんですけど,岡山市としての判断はできないんですかね,こういうものについて。そのことについてひとつお答えください。 ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 再質問にお答えをさしていただきます。 ただいまお話がございましたように,議会におきましては趣旨採択がなされておるわけでございますが,その趣旨は十分踏まえまして慎重に対処してまいりたい,このように思います。 ◎衛生局長(竹原良一君) インフルエンザの件でございますが,現段階では国の動向,県の指導を受けてまいりたいと考えております。 以上です。   〔33番定政猛男君登壇〕 ◆33番(定政猛男君) 私は科学を信用しておるわけでございますので,国と県というてもその原点をよう見詰められて,ことしからもうインフルエンザのワクチンは接種やめると,そのことによって申し上げたように,少なくも学校の義務教育関係だけでも2,000万円から金が要らなくなるんだから,そのことについて科学を信用してほしいというように私は思いますので,そのことについて再度御答弁いただきたいと思います。 ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。 ◎衛生局長(竹原良一君) 私の先ほどの答弁も実は手元にインフルエンザ流行防止に関する研究資料ございますが,各界の先生方の意見を踏まえた上での現段階での考え方でございますので,ひとつ御理解いただきたいと思います。 以上です。 ○議長(片山仁君) 次は,順序に従いまして貝原君。   〔10番貝原信三郎君登壇,拍手〕 ◆10番(貝原信三郎君) まず,市民の圧倒的な御支援をいただき,2期目の御当選をされました松本市長に対しまして心からお喜び申し上げる次第でございます。 私も市議会議員に初当選さしていただきまして未熟な1年生でございますが,先輩議員の皆様方の温かい御支援,御指導をいただきまして,また市当局の皆さん方にも御指導いただきまして,心から私の1年生議員を祝福をしていただきたいと,かように思うわけでございます。 まず,質問に入らしていただきますが,市長の政治姿勢についてお尋ねいたします。 瀬戸大橋時代の岡山市づくりについてでございますが,いろいろ代表質問によりまして瀬戸大橋時代に対する岡山市のまちづくり,観光づくりにつきましてお話を聞かしていただいたわけでございますが,私はもう一回り大きく考えまして,この玉野市も含めまして岡山市の100万都市構想をお考えになっておられるかおられないか,御所見を賜りたいと思う次第でございます。 次に,教育問題についてお尋ねいたします。 初めに,原爆の敷石についてでございますが,私が聞いておるところによりますと,鹿田小学校の卒業旅行に広島に参りまして,広島市より教材といたしまして岡山市と岡山県に石を寄贈されたように聞いておりますが,そのときに個人にはお渡しできないということで岡山市の教育委員会が入られたように聞いておりますが,県の方は高梁市に被爆40周年記念といたしまして既に建っておるようでございますが,岡山市の鹿田小学校には卒業記念といたしまして生徒が非常に楽しんでおるわけでございますが,市教育委員会と地元PTAということでこれに取り組んでおられるわけでございますが,今現在どのようになっておるのか。これが教育委員会が介入しておりながら,今現在まだ記念碑が建っておらないというのはどういうわけか。また,いつごろできる見通しか。この点について教育委員会の御所見をお伺いいたします。 2番目のかぎっ子学級についてでございますが,6月3日に浦安小学校の3年生の生徒が交通事故で亡くなりました。また,7月にも西大寺においても同じような事故が発生しております。これはともに両親が共働きで,放課後非常に寂しいことで,近所周りを歩いておって家にじっとしておられないということが原因だろうかと思います。 現在,岡山市にかぎっ子学級が25校あるようでございます。当浦安小学校の隣接の6学区にはすべてかぎっ子学級があるわけでございますが,浦安にもぜひかぎっ子学級を創設したいということでここに提案さしていただいたようなわけでございますが,勉強不足によりいろいろ聞かしていただきましたら,これは地元を含めたPTAによりまして創設するというようなしきたりがあるように聞いておりますが,私は最初は教育委員会がしておられたように思いましてここに質問さしていただいたようなわけでございますが,この点,わかっとる範囲内,私が浦安へつくるということについて御指導をいただきたいと,かように思う次第でございます。 また3番目に,高等学校の学区編成でございますが,隣接の藤田地区でございますが,藤田地区には妹尾川を境に高校の学校区域をしておるようでございますが,同じ岡山市にありながら,岡山市の市内の高等学校に行けるのと,また倉敷の学区へ行かなければならないと,こういう現状が一町内にも起きておるわけでございますが,この学区編成がどういうことでしかれておるのか。同じ岡山市で市全体で岡山市の学校へ入学できないものか。この点お尋ねいたしたいと思います。 4番目に,市立の幼稚園をつくる基準でございますが,幼稚園についても同じようなことが言えるわけでございますが,藤田の地区には私立の幼稚園もございますが,市立幼稚園がないわけでございます。保育園が現在3校あるそうでございますが,この幼稚園をつくるためにはどんな基準で教育委員会が決めておられるのか,その基準を教えていただきとうございます。 また,幼稚園につきましていろいろ利点,難点があると思いますが,保育園との差も十分経費の面で考えが違うと思うのでございますので,この点について当局の御所見をお伺いしたいと思います。 2番目に,建設問題に入らしていただきます。岡南地区の道路は,人絹道路と空港線の主な2本でございます。朝のラッシュ時には非常に交通が停滞いたしまして,皆さん通勤なさるのに非常に困っておるわけでございます。それに,今度計画なされております臨港線の跡地の問題でございますが,これを道路にするというとこまでは決まっておるようでございますが,その後の経過なり,いつごろ着工していただけるのか,時期をお知らせいただきたいと思います。 岡南地区は非常に交通事故が多発しておりますが,昭和60年度には前年に比べ50%増加しております。また,61年度には40%の増加ということで,わずか2年間で90%ということに相なっておるわけでございます。そこで,交通停滞が起きたり事故が起こったりするのは,幹線ができていないからと,私はそう考えるのでございます。そこで,岡南線の外環状線を計画なさっておるようでございますが,これも早期着工,またいつごろ計画になっておるのかお知らせしていただきたいと思います。 岡南にはいろいろ市の施設も,文化体育館もございますし,市の中央市場もありまして,非常に車の増加が著しいのでございます。 2番目に,岡南地区の開発計画についてお尋ねいたします。 岡南地区の開発計画はいろいろ出されておると聞いておりますが,現在の空港跡地でございます。空港跡地は2年前,浦安のコミュニティハウスで長野知事を囲む会を開催いたしましたところ,当市より鹿子木助役さんが出席されまして,私,この空港跡地はどうするのかとお尋ねいたしましたところ,県の所有地ではあるが利用計画は市の方で計画しなさいと,こういう御返事をいただいたようなわけでございます。その後,市でどのように計画されておるのか。また,何を持ってくるのか。この経過を教えていただきたいと,かように思う次第でございます。 また2つ目に,阿部池の件についてお話しいたします。 阿部池は浦安土地改良区と同和興産の共有財産でございます。この前の議会だったか,ここに野鳥公園をつくってはというようなお話も出ておりますし,我々といたしましてもぜひ岡南開発のために,岡南発展のために阿部池開発計画を取り組もうということで前向きに進んでおるのが現状でございます。そこで,代表質問にもございましたが,淡水湖の浄化ということで質問がございましたが,その答弁に経済局長人見さんが,笹ケ瀬川のことばかし,浚渫して公園化するというような御答弁をなさっておりましたが,淡水湖はもう少し下で,吹き上げするとこもどこもございません。当改良区の方に県の方から話があったわけですが,淡水湖を浄化するためにあそこを掘らしてくれと,こういう話も聞いておるように,この前市議団があの水を見に行かれましたが,その後市といたしまして岡南に対してどういう開発計画を持っておられるのかお尋ねいたしたいと思います。 次に,農政問題でございますが,水田農業確立対策についてお尋ねいたします。 この問題はいろいろ皆さん方もお話を聞いておられますが,現在の休耕田の割り当ては28%もふえてまいりました。米価も1,110円ですか下げられるようになっておるようでございます。これでは到底農家といたしまして農機具代も払えないのが現状でございます。そういうことで,市内のいろいろな休耕田もございます,市街地の休耕田もございますが。この面積を休耕するに当たりまして,今現在,行政側から指導によりまして農家の組合長,あるいは地区によりましたら農業委員さん,農協なりの立ち会いでその面積をはかっているのが現状でございます。そういうことをやっている中で,我々の地区も農家組合長さんが出てやっていただいておりますが,面積のはかりぐあい,また休耕せない人もたくさんおるわけでございますが,岡山市の達成率は102%と聞いておりますが,地区地区によりましたら面積が達成できない地区もたくさんございます。そういうことで,どうしても休耕してほしいと組合長さんが申し上げると,私の生活できないのだからほっといてくれと,こういうのが現状でございます。そういう中で,この休耕田対策は行政側でひとつやっていただきたいと,かように思うわけでございます。そうしないと,町内に持ってこられると,私も村づくり推進協議会会長ということでいろいろやらしていただいてきましたが,村づくりどころか隣近所が物も言わないようなことに発展しておるのが現状でございます。どうかこの点,十分御理解いただきまして行政サイドでやっていただきたいとお願いする次第でございます。 5番目に,衛生問題についてお尋ね申し上げます。 岡南地区の下水道整備計画についてでございますが,ただいま下水道計画につきましては市当局の御理解もいただきまして,非常にたくさん工事をしていただいておりますが,工事の進捗率,またいつ使用できるのか,また料金は幾らか,これについてお知らせ願いたいと思います。 また,それにかからない私有地とかいろいろ排水路がございますが,そこに草がぼうぼうと生え,蚊の発生源となって非常に困っておりますが,その後の対策についてはどうしていただけるのかお尋ねいたしたいと思います。 6番目の財政問題につきましてはいろいろ代表質問にもございましたので,時間の都合上割愛さしていただきます。 以上をもちまして私の第1回の質問を終わらしていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 貝原議員の御質問に対しましてお答えをいたします。 瀬戸大橋時代の岡山市のまちづくりについてでございますが,都市づくりの基本理念につきましては各議員に御答弁を申し上げておりますとおりでございますが,国の第4次全国総合開発計画におきましても,本市のような地方中核都市は地域発展の核として拠点的な役割を担うこととされております。本市といたしましても,これまでも県都として,また県南地域の中心都市としての役割を担ってまいったところでございます。今後は生活圏,経済圏が拡大することに伴い,都市づくりの展開におきましてもより広域的な機能の分担と連携が必要でございまして,本市は瀬戸内の中心都市,中・四国の中心都市としての役割はもとより,より広域な都市圏の発展を先導するリーダーとなる必要があります。 玉野市との広域行政の問題についてでございますけれども,現在岡山市はまず都市機能の整備をより一層高める時期であると考えております。周辺市町村とは共同のプロジェクトなどの都市連合的な連携を図りながら,それぞれ持てる機能を十分に発揮をいたしまして,一体的な地域としての振興を図ってまいりたいと考えております。 岡南地区の道路整備計画についてでございますが,都市計画道路岡南線は外環状線を形成する岡山市の交通体系の骨格をなすものでございまして,昭和57年から58年度実施の第2回パーソントリップ調査におきましても必要性が示されておるわけであります。さらに,建設省による外環状線の検討におきましても同様の結果が報告されております。 御指摘の市場から30号のうち,未決定区間につきましては,今年度において都市計画決定のための計画調整を行うよう準備をいたしております。事業化につきましては,現在道路整備部会等,関係機関で検討しており,当該区間についても緊急度が示されることになります。市といたしましては,この緊急度に基づきまして事業化を進めることになりますが,現在までの検討では早期に整備すべき区間に位置づけられるのではないかと思われます。本区間が早期に事業化が図れるよう,国,県等関係機関に強く働きかけていきたいと,このように考えますので御理解をいただきたいと思います。 その他につきましては関係者からお答えいたします。 ◎民生局長(木村公男君) かぎっ子学級についての御質問についてお答えいたします。 岡山市では留守家庭児童対策としまして,地域の御理解により児童育成クラブ運営委員会を結成していただき,自主的に運営がなされているところであり,市は施設の貸与及び補助金の交付を行っているところであります。 クラブ結成につきましては,小学校1年生から3年生までの留守家庭児童が30人以上必要であります。 設置場所については,交通の安全,遊び場の確保,遊具等の関係から,教育委員会及び小学校の理解を得まして校地内に施設を設置さしていただいているところであります。 なお,運営委員会の構成につきましては,地域の協力と連帯をもとに組織されるものであり,児童委員,民間指導者,学校代表,連合町内会代表等,おおむね10人で組織していただいておるところでございます。 以上でございます。 ◎衛生局長(竹原良一君) 岡南地区下水道整備計画に関連して,未整備地区での蚊の駆除についての問題でございますが,下排水路及び側溝等における蚊の発生に際しましては,従来より町内会等に対し駆除用の薬剤を配布し,自主的に駆除活動をお願いいたしておるとこでございますけれども,異常発生等に際しましては町内会等からの駆除の御要請がありますれば対応してまいりたいと考えておりますので,よろしくお願い申し上げます。 以上でございます。 ◎経済局長(人見文男君) 農政問題についての御質問からまずお答えいたします。 農業を取り巻く情勢は非常に厳しいところでございまして,このままでは農業は先細りになってくると,市独自の施策を講じるべきではないかということでございますが,御指摘のように農業を取り巻く情勢は非常に内外ともに厳しいものがございます。本年度におきましても水田農業の確立対策,それから転作面積の強化,さらには米価,麦価の値下げと,農家にとって非常に従来にも増して厳しい状況になっているところでございます。このように農業を取り巻く環境が大きく変化する中で,岡山市といたしましても今後の本市農業の進むべき方向,それから地域の振興を図ることが必要であろうということから,地域の農業者,農協,それから農業改良普及所など幅広い分野の方々の御意見を十分取り入れながら,21世紀を展望した岡山市農業振興ビジョンの策定をすることといたしておるとこでございます。 また,さらにこのビジョンに沿いまして関係機関と連携を保ちながら,地域の特性を生かした農業振興を図っていくように各種の対策を講じてまいりたいと考えておるところでございます。 次に,転作推進は行政主導型でやってほしいということでございますが,本年度から実施されますところの水田農業確立対策は,米の需給の均衡化対策だけにとどまらず,生産性の高い水田農業の確立を目指すものでございます。生産者,生産者団体の主体的責任を持った取り組みを基礎に行政と一体的に推進されることとなっておるところでございます。市といたしましてもこのような趣旨を踏まえまして,生産者,生産者団体との合意のもとに一体的に推進しているところでございます。生産者,生産者団体にとっては非常に新たな取り組みということで大変ではございますけれども,何分ひとつ御理解を賜りまして,よろしく御協力のほどをお願いしたいと存じます。 それから,岡南地区の用排水の悪臭等についてのうち,経済局の関係といたしましては,当分の間,下水道が整備されるまでの間は浚渫とか草刈り等で当分の間対応してまいりたいと存じますので,よろしくお願いいたします。 次に,児島湖の浚渫についてのお尋ねでございましたが,先般も社会党・市民クラブの渡辺議員の御質問にお答えしたところでございますけれども,県が61年度から65年度までの間の計画といたしまして笹ケ瀬川,倉敷川等の河口から重点的に順次やっていくというように聞いております。現在,まだ児島湖の方の具体的な計画をよう聞き及んでおりませんので,また状況がわかり次第御披露したいと存じます。 以上でございます。 ◎建設局長(森本隆也君) 岡南地区の道路整備計画のうち,臨港鉄道跡地の事業化についてお答えをいたします。 臨港鉄道跡地の利用につきましては,市としても重要な課題であると考えまして,昨年春,広く関係者の意見を聞きまして基本計画を立てていることは御承知のことと存じます。現在,この基本計画に基づきまして事務を進めているところでございますが,この事業化につきましては莫大な事業費と時間を要しますので,国,県等とよく協議し,他事業との調整を図りながら年次計画的に事業化を進めてまいりたいというふうに考えております。 次に,岡南地区の開発計画のうち阿部池の関係でございます。 児島湖及び阿部池周辺は野趣に富み,自然の姿が残された貴重な野鳥の生息地でございます。また,県の鳥獣保護区にも指定されているわけでございます。したがいまして,具体的な開発構想は持っていないという状況でございます。 以上でございます。 ◎下水道局長(鏡原進君) 下水道問題につきましての御質問のうち,使用料金についてのお尋ねがあったわけでございますが,現状の下水道の使用料金は下水道財政研究委員会の提言によりまして,さらにはまた他都市の実態等を参考に算定をいたしておるところでございます。岡山市の現状の使用料金は,水道水を使用した場合の標準世帯で見ますと,使用量にもよりますけれどもおおむね1カ月で1,000円前後ということに相なっております。 なお,昭和64年度に流域関連処理区の供用の開始をすることに伴いまして,現在,使用料金について検討をいたしておるところでございます。御理解をいただきたいと思います。 次に,私道への取り組みのお尋ねがあったわけでございますけれども,私道への下水道管の埋設につきましては,私道に対する公共下水道布設の取り扱い要綱に基づきまして,本年度当初より逐次説明会を行っているところでございます。今後とも積極的に指導をしながら対応をしてまいりたいと考えますので,よろしくお願いします。 以上でございます。 ◎参与(井堀晃郎君) 岡南地区の開発計画のうち2点についてお答えを申し上げます。 まず,現空港の跡地利用計画についてでございます。 現空港の跡地利用については,県では現在開会中の県議会において,コミューター航空を中心とした地域間航空の必要性や,あるいは業務用小型機,自家用機への対応など,将来を見通した計画を立てることが最も肝要であるとして,新空港と機能分担を図りながら,当面飛行場として活用する方向で検討を進めていると答弁をされているとお聞きしております。 そこで,岡山市といたしましては,単に空港跡地だけの利用計画を考えるのではなくて,隣接地や,あるいは他の公共施設等との関連性も考慮しながら岡南地区の一帯の整備計画を考えていく必要があり,今後土地利用計画の検討を含めまして跡地利用について県と協議をしてまいりたいと,このように考えております。 それから,阿部池周辺地区の開発でございますが,この開発には池に流入する雨水処理,都市計画道路岡南線,あるいは阿部池の水利権,同和興産所有の土地利用計画など,解決をしていかなければならない問題が山積をしておるわけでございます。また,関係部局も数局に関連をしており,現在,関係部局で問題点あるいは計画実施の時期,開発の整備手法等を検討しているところでございます。いずれにいたしましても行政の計画,民間の開発との整合を図ることが必要でございまして,行政と関係権利者と一体となって土地利用計画を策定するよう積極的に努力してまいりたいと,このように考えております。 以上でございます。 ◎参与(上ノ土俊君) 下水道問題に対する一連の御質問のうち,岡南地区の下水道整備状況について答弁さしていただきます。 御質問の岡南地区は,御承知のとおり児島湖流域関連処理区の第1期計画に含まれる地域でございます。第1期計画は995ヘクタールの事業認可を受け,昭和57年度から事業に着手し,昭和64年度一部供用開始を目標に整備を進めているところでございます。 第1期計画の事業進捗状況は,昭和61年度末現在,幹線管渠及び準幹線管渠は計画延長22.5キロメートルのうち約75%が工事完成または工事中でございます。面整備につきましては,供用開始時の目標300ヘクタールに対し約260ヘクタールが完成し,約87%の進捗率となっているところでございます。なお,流域関連処理区につきましては,本年4月,499ヘクタールの認可区域の拡大を図るなど,下水道の普及促進に向けて鋭意努力いたしているところでございますので,御理解を賜りたいと思います。 以上でございます。 ◎教育長(奥山桂君) ます,原爆の敷石についてのお尋ねでございます。 御指摘にもありましたように,この敷石は,広島市役所旧本庁舎の玄関前の被爆をした敷石でございます。取り壊し工事に伴ってこの敷石がいろんなところへ譲られたということでございますが,この敷石を永久に平和を願う児童への生きた教材として小学校の校庭に保存し活用したいという同校卒業生代表を中心とした申し出を受けて,岡山市教育委員会は広島市に昭和61年2月譲渡の依頼をいたしました。岡山市が敷石が譲与されましたが,諸事情によりましていまだ平和を願う石として設置されておりません。教育委員会の配慮が十分でなかった結果によるものとおわびを申し上げる次第でございます。現在は設計もでき上がり,夏休みに工事を行う予定でございますので,御理解をいただきたいと思います。 次は,県立高等学校の学区制に関するお尋ねでございます。 御指摘にありましたように,岡山市の中で藤田と興除の一部が倉敷学区,西大寺は西大寺学区,また上道地区は西大寺学区と瀬戸学区にとなっております。このことにつきましては,これまでも県教委に対しまして要望をしてまいりましたが,県教委は全県的な立場から高校の学区を決定しているため,なかなか要望がかなえられておりません。1つの中学校が2つの学区に分割されている学校もありまして,地域の方々の意向を踏まえ,引き続いて県教委へ要望をしてまいりたいと考えますので,御理解をいただきたいと思います。 次は,藤田地区には保育園が3園あるが幼稚園がない,市としてどのように考えているかというようなお尋ねでございますが,藤田地区はこれまで,農業地域でございまして,農作業のために育児に支障があったことから一日じゅう保育がしてもらえる保育園が設置されてきてものであろうというふうに考えます。しかしながら,近年住宅地域が広がってまいりまして,幼稚園での教育を希望する家庭,幼稚園は御承知のように午前中の保育になりますが,この幼稚園の教育を希望する家庭もふえているように伺っておるわけでございます。今後,幼児数の推移,また幼稚園への就園を希望される状況等を捕捉しながら,保育園との関係や地元の要請,財政事情等を勘案しながら,全市的な立場に立って研究をしてまいりたいと考えますので,御理解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(片山仁君) 次は,順序に従いまして崎本君。   〔4番崎本敏子君登壇,拍手〕 ◆4番(崎本敏子君) 皆さん御苦労さまです。お疲れと思いますけれども,しばらくお時間をいただきまして初質問をさしていただきます。(「しっかりやりなさい」と呼ぶ者あり)ありがとうございます。 質問に先立ちまして,新人で,さらに最年少の議員として,市長を初め当局の皆様並びに先輩議員の皆さん,さらには報道関係の皆様に今後の御指導,御鞭撻のほどを心からお願い申し上げます。 お忙しいところをわざわざ傍聴に来られた皆さん,本当にきょうは御苦労さまです。早速,質問に移らしていただきます。 発言通告に従いまして,まず老人福祉に関して質問さしていただきます。 先日,松寿園火災に関連して公明党の内田議員や我が党の辻野議員が代表質問で触れられました。それに対しての消防局長の答弁もございましたけれども,私は大変重要な問題と考えますので,重ねて質問をさせていただきます。 この惨事については,皆さんよく御存じのとおりでございます。去る6月6日,東京の東村山市の松寿園で夜間に火災が発生し,入所者74人に対して宿直職員が2名,到底対応し切れず,17名のとうとい命が奪われました。松寿園は東村山市でも優良施設と言われておりました。いわゆる防災設備の基準を満たしております。この松寿園火災は,私たちに一体何を教えてくれているでしょうか。この惨事は,優良施設と言われる施設であっても命を守ることのできない現状なのだという福祉施設の貧困さを暴露しています。現在,同じような施設に入所されている入所者はもちろんのこと,その家族がどれほど不安な思いを抱いておられるでしょうか。具体的には夜間の宿直体制,近隣の地域住民や消防団との連携,さらに初期消火に対応できる防災設備などの点で不十分さが指摘されております。 厚生大臣はこの惨事を契機に,3カ年計画で全国に3,000カ所の福祉施設に対してスプリンクラーを設置するため350億円を予算化すると発表いたしました。なぜもっと早くできなかったのか。犠牲者が出なくては動かないという後手後手の福祉行政を見せつけられた思いがいたします。 さて,我が岡山市は福祉都市宣言をしている都市です。後手後手の福祉行政でなく,先手の福祉行政をという切実な思いで質問さしていただきます。命に直接かかわる重要なことですので,市としてできることはないか,できることは何からでもやっていくという,そういう思いですのでよろしくお願いいたします。 質問の1は,市長及び関係局長の皆さんは松寿園火災についてどう受けとめられておられるのか。 その2は,防災設備の問題だけでなく,夜間の職員の体制など,今の岡山市の現状はどうなっているか。それを把握して,福祉施設の充実のための具体的な施策を持つ必要があると思いますが,対策会議などは持たれたのか。また,特別査察の結果について,夜間の職員体制,入所者の日常生活動作の状態など,もっと詳しくお知らせください。 その3は,具体策についてでございます。 辻野議員も触れましたが,川崎市は早速夜間の体制に警備員2名をふやす,近隣の消防署との連携のためのワンタッチ非常通報装置の設置をする,全館スプリンクラーの設置をすることを決め,2カ年計画で9億円を予算化しております。 私は岡山市内の特別養護老人ホームを訪問し,市への要望などを聞きました。現状を厳しく認識した切実な声がありました。ある園長さんは,今の経営は日常の維持管理で手いっぱいです。行政が措置費をふやさずに防災設備をしろとか,人をふやせと言われてもとてもできない。夜は122人に3人の体制をとるのがやっとです。夜何か起こったらとても対応できない。また,火災時は地域の消防団との連携もとか,もっともっと特別養護老人ホームの現実を知る努力をしてほしい。このような悲鳴にも似た声が聞かれました。 川崎市でとられているような対策が,岡山市ではとれないのでしょうか。特に近隣地域の消防団との連携については,消防局長も考えておられるようですけれども,御所見をお聞かせください。 さて,老人福祉の2番目の質問は,入浴サービスについてでございます。 在宅療養を支えるために福祉サービスの充実をということで,小規模デーサービスやデーケアセンターなど年々努力されていることは大変すばらしいことと思います。ことしも新しく移送費が予算化されておりました。 昨日も有井議員の代表質問の中で積極的な答弁が聞かれています。制度ができたら,その後の状況について,さらに福祉サービスが市民の切実な要望に十分こたえるものになっているかどうかについて検討していく必要があると思います。 きょうは,小規模デーサービスの中でも重点的に取り組んでおられる入浴サービスを取り上げて,より一層充実させたいという思いで質問をさせていただきます。 昭和61年度の高齢化社会,高齢者福祉に関する市民意識実態調査報告書によりますと,寝たきり老人の日常生活の状態で,入浴介助を要するのは91.4%に達して,食事介助の方が51.6%,排せつ介助の70.2%を抑えてトップになっております。それを反映してか,行政に対してしてほしいことはと,そういう問いに対しては,福祉サービスの充実をという声が60.7%あり,年金などの社会保障の充実84.9%,医療体制の充実69.5%に次いで第3位となっております。一方,入浴サービスを受けたことがあるのは8.3%と少なく,今後受けたい人は38.8%,今後も受けたくないという人が51.3%となっています。 そこで,第1の質問は,9割が入浴介助を必要としていて6割が充実を望んでいるのに,5割の人は受けたくないという,この調査結果をどう考察されているでしょうか。御所見をお聞かせください。 第2の質問は,今の制度で市民要望に対応できていると思われていないと思いますけれども,現制度で要望があっても対応できないケースがあるのではないか,そのケースはどんな場合なのかをお聞かせください。 第3は,市民にとって使いやすいサービスとするため,今後どのように量的,質的に充実さしていくお考えか御所見をお聞かせください。私は,患者移送の困難さと利用者の疲労などの影響を考えて,施設へ移送しての入浴サービスだけでなく,既に物品の支給は行われておりますけれども,簡易浴槽を利用して在宅での入浴サービスの検討ができないものか。さらには,小規模デーサービスを実施している施設でも介助入浴のサービスができないか。病院にも入院できないとか,施設に入るにもお金がないとかいろんな理由でひとり暮らしのお年寄りが,一人では転倒などの,転ぶという危険があって不安があるために入浴をしてないという方,さらに老夫婦が2人だけで,病気や筋力低下のために入浴が1人では困難だという方もおられます。今後そういう数がふえていくことも予想されます。そういう皆さんへできれば送迎つきで介助入浴のサービスも検討していただきたいと提案いたします。現実に老人比率が高い旭東地域からの具体的な要望も出されておりますので,つけ加えさしていただきます。御所見をお聞かせください。 さて,最後の質問に移ります。今度は子供たちの遊び場の問題です。きょうは傍聴席にお母さん方もお見えになっているようですので,よろしくお願いいたします。 遊びが子供たちの成長に欠かせないものであることは皆さん御承知のとおりでございます。そこで,岡山市のまちづくりですけれども,子供たちに遊びを保障できるようなまちづくりになっているでしょうか。残念ながらそうなっていないと言わざるを得ません。近くに公園やちびっ子広場がなくて,道路で遊んでいる子供たちの姿が日常茶飯事,当たり前になっているような今の現状では,子供たちの成長を保障するどころか,いつ交通事故が起こるかもしれません。大変危険な状態があちこちで見られることを警告しておきたいと思います。 そこで,岡山市の児童公園やちびっ子広場の現状についてどうお考えになっているか御所見をお聞かせください。できましたら,子供たちにとって遊びを保障することの重要性について,教育長のコメントもいただけたらと思います。 昭和57年9月議会において,当時の近藤議員の質問に対して,用地買収も考慮に入れ用地確保をしていきたいと,建設局長が答弁しておられます。さらに,昭和59年2月議会では田畑議員の質問にも同様の答弁でした。 そこで第2の質問は,市街化区域で児童公園がない小学校区のその後の整備状況,あわせてちびっ子広場の状況についてもお知らせください。 市長は,市民との対話を大切にしたまちづくりをすると再三繰り返し言われていますが,この件についてどう対話されているでしょうか,お知らせください。 平井学区では,2歳から4歳の子供たちの足でも歩いていけるような身近なところに児童公園やちびっ子広場をつくってほしい,そういう切実な声が上がっています。私も訪問するたび,家ばかりがふえている状況を目の当たりにして,今後のまちづくりのためにもより一層情熱を持って用地確保に努力していただきたいと思います。こうした公園や広場は,子供たちと一緒にお母さんたちも集まって,日常茶飯事の子育ての論議をしていただくためにも大切だと思っていますので,申し添えさしていただきます。 誠実でわかりやすい御答弁を期待して,第1回の質問を終わりたいと思います。御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 崎本議員の御質問に対しましてお答えをさしていただきます。 まず,松寿園火災についてでございますが,松寿園の火災によってとうとい生命が失われたことにつきましては非常に残念でございまして,心痛む思いでございます。この施設の整備につきましては,関係法上の基準は満たされていたようでございますけれども,火災が発生してから避難開始までに時間がかかっていることと,付近の住民の協力が得られていないということ等が言われておりまして,このことは私たちに多くの示唆を与えているものと考えます。幾ら設備が充実をされておりましても,これを機能さしていくのは人でございまして,日ごろから万一の場合に対処できる心構えがいかに大切であるかということを改めて考えさせられるところでございます。設備,機能の充実はもとよりでございますが,地道な日ごろの訓練等によりまして万一の場合への心構え,これを身につけるとともに,地域との交流を深めて,いざというときの協力体制が得られるように取り組んでまいりたいと,決意を新たにいたしてるような次第でございます。 次に,小規模デーサービスについてでございますが,特に入浴サービスについてお話がございましたが,入浴サービスは寝たきり老人にとりまして最も大切な福祉サービスの一つでございまして,本市といたしましても重点施策の一つとして位置づけております。今議会に小規模デーサービスの充実策につきまして予算計上をしているところでございますが,これは移送手段を確立をし,制度の改善を図り,対応能力を高めることによって量的,質的な充実を図ろうというものでございます。また,ひとり暮らしで虚弱な老人に対しましては,入浴や,また食事サービスなどもできるデーサービス事業を実施しているところでございます。この事業は特別養護老人ホームの機能を活用して実施しているところでございまして,特別養護老人ホームの受け入れの条件が整えばさらに拡充してまいりたいと考えております。 なお,入浴に対する多様なニーズへの対応につきましては,今後の検討課題として努力をしていきたいと思っております。 その他につきましては関係者からお答えをいたします。 ◎民生局長(木村公男君) 特別養護老人ホームの防災体制のうち,まず松寿園火災をどのように受けとめるかについてでございますが,民生局では養護老人ホームを初め多くの施設を有しております。もし,火災等が発生した場合には松寿園のような災害が憂慮されるところでございます。松寿園の火災をとうとい教訓といたしまして,二度とこのような痛ましい惨事を起こさないように,防火防災上全面的に見直しをする必要があると考えております。 次に,夜間勤務体制等具体的施策についてでございますが,消防局の査察に当たっては事前あるいは実施後の結果を受けての措置等について協議してきたところでございます。主なものとしましては,夜間における勤務体制,初期消火,通報連絡あるいは避難誘導等に対する体制の確立についてでございます。市有施設4園につきましては,施設長を初め関係者による緊急会を開催し,通報のあり方や防火体制についての現状の分析等を行い,さらに査察後は査察結果を踏まえ,体制の充実について細かくチェックするとともに訓練の実施等を行っているところでございます。 なお,スプリンクラーや非常通報の設備の設置につきましては,現在,関係省庁において検討していると聞き及んでおります。方針が出次第,通達等を検討して対処してまいりたいと考えております。 次に,川崎市のとった対策は岡山市ではどうかでございますが,川崎市においては日常生活の大部分に介護を必要とする特別養護老人ホームのスプリンクラー設備や警備員配置に対する補助金についての予算化等がなされているようでございますが,現在,厚生省においてスプリンクラーの設備助成措置がなされようとしているところでもあり,今後の国等の動きを見きわめて対応することとし,当面はこれまでも進めてきた地域との交流等を積極的に推し進め,協力体制の強化を図ってまいりたいと考えております。 次に,小規模デーサービス,特に入浴サービスの量的,質的充実のうち,高齢者問題について市民意識調査の結果をどう考察しているかについてでございますが,今回の調査で,寝たきり老人の介護者の行政に対する期待では,6割の方が福祉サービスの充実を求めております。また,入浴サービスについては,寝たきり老人の9割の方が何らかの形で入浴介助を必要としながらも,介助者の5割の方が今後も入浴サービスを受けたくないと答えております。これらから,入浴介助を必要とする場合であっても家族の介助で十分足りる方が含まれているとか,家庭の中をのぞかれたくないという心理などが働いているものと考えられます。しかしながら,依然として半数に近い方の入浴サービスに対する潜在的なニーズもあり,今後とも入浴サービスを強化する必要があると考えております。 次に,今の制度で市民要望に対応できていると思っているかどうかについてでございますが,小規模デーサービス事業については,現状では施設の受け入れ能力等の関係で均等な入浴サービスの提供という面では必ずしも十分ではないと考えております。このため,潜在ニーズに対する対応も含めて,この制度の充実強化を図っていきたいと考えております。 以上です。 ◎建設局長(森本隆也君) 児童公園の整備状況について,また市街化区域のうち児童公園の整備についてはという件でございますが,公園や遊園地など整った都市環境のもとで幼児から高齢者までが安心して遊び憩えることは非常に重要なことであると考えまして,これらの整備に努力しているところでございます。 本市の昭和62年度4月1日現在,公園としては167カ所で,1人当たりの面積が4.28平方メートルでございます。この数字はほぼ全国の平均に近い状況でございます。そのほか遊園地として430カ所,ちびっ子広場として162カ所を加えまして合計756カ所を整備して,広く活用していただいているところでございます。 次に,全学区が市街化区域内にあって,児童公園のない学区は数カ所ございます。児童公園の均衡のとれた整備は必要でございましで,未整備の学区につきましては優先的に整備をしていきたいと考えておりますが,用地の確保など困難な問題もあり,いまだ実現していないという実情でございます。今後とも重点的に整備促進を図るとともに,民有地の借り上げや河川敷の有効利用なども含め,努力してまいりたいというふうに考えております。 ◎消防局長(清水克己君) 特別養護老人ホームの防災体制についてお答えを申し上げます。 まず第1は,松寿園の火災で17名のとうとい命を失ったことについてどのように受けとめておるかということでございます。 今回の松寿園の火災につきましては,いかに消防法の基準を満たしている優良施設でありましても,自力避難のできない,いわゆる火災弱者が入所するこの種の施設では,火災等の災害が発生すれば痛ましい大惨事となることを防災の任に当たる者として身にしみて深く認識をいたしておるところでございます。この種の事故の未然防止に全力を尽くさねばならないと痛感しておりますところでございまして,今後とも努力をしてまいりたいと,かように考えております。 次に,対策会議等を持たれたかとの御質問でございます。 ただいま民生局長の方から御説明を申し上げたとおりでございますが,さらに消防独自といたしましても,各署の予防担当者を集めまして,夜間の防火管理体制,喫煙等の火気管理,さらに地元消防団,町内会等との協力体制等について重点的指導により,この種事故の未然防止の徹底を図るよう申し合わせたところでございます。 次に,査察の結果,夜間の職員等の実態をもっと詳しくとの御質問でございます。 消防が把握をしておりますのは,特別養護老人ホーム8施設13棟につきましては,いずれも耐火造の建物構造となっているものでございます。入園者につきましては,全体で自力避難のできる者185名,自力避難のできない,いわゆる寝たきりの者が509名でございます。これに対し夜間の宿直者は,それぞれが2名ないし多いところで5名でございまして,合計26名ということになってございます。また,夜間の消防計画につきましては,策定をしていない施設もございましたけれども,本日現在ではすべて策定済みとなってございます。 次に,近隣地域の消防団等との連携についてのお尋ねでございます。 早速,消防局からも地域消防分団長に協力方を要請をいたしております。既に,特別養護老人ホーム,先ほど言いました8施設のうち5つの施設については消防団及び地元町内会等との協力体制が図られたと報告を受けておるところでございます。 その内容につきましては,サイレンを吹鳴することによって近隣の消防分団,町内会が応援に当たる。次が,町内会の自警団や婦人会が協力をするというものでございます。さらに,旭川敬老園の場合でございますけれども,これは自力避難のできない者が85名入居しております。ただし,旭川荘全体で53名の宿直者がございまして,それに寮生106名,合わせまして159名で対応することとなってございます。このようにそれぞれ具体的な協力体制が確立をされておるわけでございます。 最後でございますが,私ごとで恐縮でございますけれども,実は私も昭和25年,西古松で発生をいたしました聾唖学校の火災,さらには昭和31年の日本興油の火災に出動いたしまして,現場活動をいたしておりまして,これらの火災でそれぞれ10数名のとうとい犠牲者を出した悲惨な状況を目の当たりにしております。火災の恐ろしさ,悲惨さを身をもって体験をしておる一人でございます。冒頭,崎本議員がおっしゃいましたように,いかに優良な施設でありましても,一たん火を出しますと大きな犠牲を払うという結果になることは議員御指摘のとおりでございます。このような惨事を二度と起こさないためにも,私を初め全職員が一丸となって火事を起こさないための火災予防はもとより,万一火災が発生した場合は,全力を挙げて人命安全及び被害の局限防止に努めてまいる所存でございますので,どうぞよろしくお願いいたします。 以上でございます。 ◎教育長(奥山桂君) 子供の遊び場の必要性について教育長の意見をというお尋ねでございますが,子供と遊びは御指摘にもありましたように切っても切れない関係にあります。子供は遊ぶことによって新しい知識を得,集団のすばらしさを知り,また集団生活のいろんな技能を身につけていくものでございます。最近,子供が巣ごもりをするというようなことも言われ,外に出なくなって集団生活への適応ができにくい子供がふえておるとも言われておるわけでございまして,家庭の近くに伸び伸びとできる遊び場,仲間がいる広場というものがあることは子供の人間関係を育てるためにも必要だというふうに考えております。 以上でございます。   〔4番崎本敏子君登壇,拍手〕 ◆4番(崎本敏子君) 再質問させていただきます。 防災設備の面について消防局長の答弁を聞きまして,特に近隣地域との連携が進んでいるということでいささか安心いたしましたんですけれども,現場におられたということでよくおわかりと思いますけれども,緊急とか救急とかというのはまさに,例えば頭の脳死の問題で言いますと,酸欠状態になれば3分で脳死が来るというふうな,本当に1秒1分を争うという状態でのことでございます。したがって,いろんな形でサイレンを用いるとか,そういう方法が考えられておりますけれども,川崎市でもとられているような,夜間が70名に対して2人とか,122人に対して3人とかいうような体制のもとで,本当にぱっとワンタッチでできるような通報装置とか,そういった連携というのは,そこで働いている職員とか入所している側からしましたら本当に急務だと思うわけです。そのことが有効だと私も考えますので,それも検討に入れていただきたいと思います。 それと,あと国の施策待ちというようなことも出されたんですけれども,先ほど言いましたように救急でかつ命に直接かかわる問題という点では,やっぱり市独自の施策というのも検討していただきたいということを申し上げておきたいと思います。 さらに,入浴介助の問題なんですけれども,調査の結果について考察が述べられたんですけれども,入浴介助を必要としていても家族で間に合っているとか,家の中を見られたくないからとかいうようなことが挙げられておりましたけども,潜在ニーズというのは確かにございます。もう皆さんも御存じのように,岡山老人看護福祉センターという民間の特に入浴サービスを重点にやっておる業者ができております。これは1回1万円ということなんですけれども,この62年4月からスタートしてたったの2カ月の間に,26人,月に利用者があります。岡山市の福祉文化会館のデータで見ますと,いま登録が月36人です。それと比較してみますときに,この民間での方法というのは,車に給湯設備と簡易浴槽を持ち込んで,家に持っていくという方法でやられているんですね。だから,そういう意味では非常にニーズが高いということをここで申し上げて,ぜひ入浴サービスの多様化という点で,在宅での入浴サービスとか,あと介助入浴というのの具体的な対策を,もう夏になりますので,さらに私も看護の分野で働いてきましたけれども,身体の清潔というのは延命をしていくという点で非常に重要な人間の基本的欲求としてとらえられておりますので,ぜひ積極的に検討していただきたいと思います。 それと,あと建設局長の答弁をいただいたんですが,児童公園の問題についてですけれども,ぜひ積極的にしていくということで期待をしているんですけれども,私はここで特に平井の地域からの例を挙げたんですけれども,住民に積極的に対話をするような入り方をしていただきたいと。用地確保の問題でも,それを一生懸命やっていけば活路が見出されていくのではないかというふうに考えております。ぜひ頑張って地域の中に入っていって,地域の既存組織との対話なども進めていっていただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。 ◎民生局長(木村公男君) 再質問の小規模デーサービス,特に入浴サービスについての再質問についてお答えいたします。 昨年3月に取りまとめました実態調査結果を見ますと,入浴サービスを受けたことはないが必要になったら今後受けたいとする人が38.8%になっております。潜在的な需要は約300人程度と考えられます。したがって,将来的には300人のとりあえず入浴サービスができるような体制づくりをしていく必要があると考えております。 以上です。 ◎建設局長(森本隆也君) 先ほどの公園の整備についての御進言をいだいた件でございますが,住民対話の中でということかと思います。非常に重要なことだと思いますので,御趣旨をできるだけ生かすように頑張りたいというふうに考えております。 ◎消防局長(清水克己君) 先ほど御指摘のございましたワンタッチ方式でございますが,先ほど申し上げました5つの施設のうち日近川にございます憩いの丘がワンタッチ方式でございます。あとの園につきましても強力に指導してまいりたいと,かように考えますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(片山仁君) しばらく休憩します。    午後3時5分休憩    ~~~~~~~~~~~~~    午後3時40分開議 ○議長(片山仁君) 休憩前に引き続いて会議を開きます。 次は順序に従いまして小林君。   〔43番小林勉君登壇,拍手〕 ◆43番(小林勉君) 皆さんお疲れのことと思いますけれども,しばらく時間をいただきまして質問をさせていただきたいと思います。 通告に従って質問を進めてまいりますけれども,きょうは先ほど続けて新しい議員さんがお二人,きのうは高津議員さんがなかなかもう立派な質問をなさいまして,私も4年前初めてここへ立ったときのことを思い出しました。もう足ががたがた震えましてね,最初は質問の字だけしか見えなんだんです。時間がたつに従って足ががくがく震え出して,4年たったきょうは腰ががたがたになっておるんです。もう年のせいで,よわいの移ろいを物悲しくも感じているきょうこのごろでございます。(「小林さん貫禄じゃ」と呼ぶ者あり)そうですか,ありがとうございます。でも,額は広うなりますし,歯は抜けますし,もうそろそろ私もぼけ封じのために勉強でもせにゃいけんかな思よんです。臨教審も文部省も生涯教育のことを打ち出しておりますんで,教育長の手ほどきを受けまして,図書館にでも通って勉強しようかと,こういうふうに考えております。こういった私のような潜在的な生涯学習の志向者もだんだんふえているんではないかと,このように考えます。 ところで,生涯学習といえば,皆さん御承知のように,浮世絵の第一人者と言われている葛飾北斎は芸術の追求という点ではすごい生涯を送っているんです。彼の暮らし向きは貧乏そのものだったようですけれども,生涯かけてかいた絵は3万5,000点に上ると言われています。90歳の天寿を全うするまで絵に対する青年のような情熱は全く衰えることはありませんでした。そして,彼はあの有名な「冨獄百景」のあとがきに次のようなことを書き残しております。すなわち,自分は物の形を写すのが大好きで,6歳のころから絵をかき始め,50歳ぐらいからは世間の評判になるものを数多く残してきた。しかし,70歳ぐらいまでの作品は取るに足りないものだ。73歳にしてようやく鳥やけだものや虫や魚などの姿形,あるいは草木の育ち方など,これらをどうとらえるか,その勘どころがわかってきた。そういうわけだから,80歳になれば一かどの線にまで進むであろうし,90歳になればその道の奥義をきわめ,100歳では人間離れした神わざの域に達するであろう。さらに,110歳になればどこから見てもあたかも生きているような写生を物にすることができるであろう,と書いているんです。「考える人」で有名なフランスの彫刻家ロダンは北斎のこの言葉に感動し,すぐれた頭脳になると生存の最終点に至るまで自分を育て,自分を豊かにして生き得るものだ,と賛嘆したそうです。生涯学習の原点を物語るような話ですが,これでは余りにもレベルが高過ぎますので,我々の水準にまで話を引き戻して質問を進めてまいりたいと思います。 臨教審も文部省も生涯学習の促進ということに触れておりますので,きょうは,生涯学習の場として中心的な役割を果たさねばならない図書館について,将来を見通しながら要望なりお尋ねをしておきたいと思います。 まず最初は,これは要望なのですが,独立した県立図書館をつくるよう県教委へ強力に働きかけていただきたいのです。 先日,私は県教委の責任ある地位の人にお会いした際,文化センターと切り離した県立図書館をつくるべきだと訴えたのですが,その人は弁解にこれ努めておられました。だが,いかに弁解なさろうとも,日本じゅうで独立した県立図書館がないのは愛知県と岡山県だけだという事実は変わることはありません。また,教育行政に携わってきた人々の図書館に対する認識が薄かったという批判も決して消し去れるものではないでしょう。県に頑張ってもらわないと,本市の図書館行政に負担がかかってこないとも限りません。幸い県立図書館の建設期成会も発足しているようですし,県教委へひとつ強力に申し込んでいただきたい。この点についての御答弁をお願いします。 次は,図書館のあり方をチェックするという意味で,細かい点にわたる嫌いもございますが,まとめて4点お尋ねいたします。 第1点は,図書館業務に従事する職員のうち司書の資格をお持ちの方は何名いらっしゃいますか。そして,それは全体の何割に当たりますか。 第2点は,4月30日は図書館の日ですが,その日に何かイベントは開催されましたか。開催なさっておれば,その内容と目的をお知らせください。 第3点は,かつて中央図書館で親子読書会を開いて非常に好評だったと聞いておりますが,こういったプログラムで婦人向けのものを組まれたことはありますか。あればその内容をお知らせください。 第4点は,移動図書館について拡充する計画があればお知らせください。 以上4点についての御答弁をお願いいたします。 次は,大きな2番目に入ります。 ここで,私は本市独自で「教育の日」を制定してはどうかと提言いたします。 明治5年5月岡山市に初めて政田尋常高等小学校が誕生いたしました。5月の何日かはまだ調査中で判明いたしませんが,この日を記念して「岡山市教育の日」とし,さまざまな教育的イベントを開催して,市民がみんなで教育の重要性を再認識するということにしてはどうでしょう。 私は以前から年に1回ぐらいは市民全体が改めて教育を見詰め直すような何らかのきっかけが必要だと考えていたのです。がしかし,諸般の状況から見てまだ機は熟していないと考え,提案は控えておりました。ところが,先日あるアメリカ女性と日米の教育制度の違いについての話を持ったことがきっかけで,私のこの考えは間違っていない,世界の教育界の流れもその方向に向かっているとの確信を持ちましたので,提案に踏み切ったわけであります。 彼女は,昨年の1月28日に起こったスペースシャトル,チャレンジャーの爆発事故について語り,そしてその後のアメリカの下院の動きについて話してくれました。チャレンジャーには高校の教師クリスタ・マコーリフさんが宇宙のかなたから地表の生徒に対して授業を行うという人類史上初の試みを胸に秘めて乗り組んでいたことは皆さん御承知のとおりであります。しかし,予期せぬ大事故で大空に散華し,この計画は無に帰しました。その後,かつて教師であった1人の下院議員によってこの1月28日を「全米教師感謝の日」とするよう議案が提出されたそうです。しかし,既に各州ではそれぞれに「教師の日」が設けられており,さまざまな企画が実施されている関係で,この「全米教師感謝の日」はまだ実現には至ってないということでした。 私は興味がわいたので,こういった教師の日を設けている国がほかにあるのかどうか,またどんな理由で設けているのかを調べてみました。これが意外に多く,全部で22カ国ありました。概略を申し上げますと,アジア諸国ではおおむね,尊師重道,つまり師を敬い道徳,倫理を重んじるという需教思想の影響を受けて,韓国,北朝鮮,中国,シンガポール,マレーシアなどが設けており,フィリピン,インドネシアは国の独立との関連で,またタイは小乗教の教えに基づいて設けています。 なお,中国だけは他の国とは異なった経緯をたどっていますのでお話ししておきますと,現在中国では9月10日を教師節と呼んでいるのですが,これは1985年1月,つまり一昨年の1月,趙紫陽総理の提案を全国人民代表大会が採択して正式に定められたものです。目的は教育の重要性の認識,教師を尊敬する優良な伝統の回復・継承,教師の激励ということにあるようです。もっとも過去にさかのぼってみますと,1931年ごろから孔子の誕生日とされている8月27日を教師節としていたようですが,1949年に新中国が成立すると,これはメーデーに吸収されてしまいました。そして,文化大革命が起こるのですが,このころは人民の主体性の回復ということが唱えられて,旧来の上下の師弟関係にかわって同士とか戦友といった対等の新しい師弟関係が樹立されるようになりました。しかし,これは教育的な見地だけから見るとかなりな弊害があったようで,文革後は周恩来総理によって新しく尊師愛生,教師を尊敬し生徒を愛するということの重要性が再度強調され始め,これがこのたびの教師節の制定につながっているということです。 さらに,南北アメリカ大陸では,おおむね教育の果たす社会的役割を重視して設定しているようで,米国,エクアドル,パラグアイ,ブラジル,ペルーなどがあり,独立記念日を教師の日としているメキシコのような国もありました。 ソ連並びに東欧の共産圏諸国では,教師には新社会建設のため,人民の啓蒙者という大切な使命が与えられているという考えに基づいて,ソ連,東ドイツ,ユーゴスラビア,ブルガリア,ポーランド,ルーマニアが設けていました。 翻って日本を見ますと,仏教思想も中途半端,需教思想も中途半端,また明治以降輸入した西洋文化も中途半端で,これらが入りまじって混迷の度をますます深めているという状況です。したがって,日本全体で教師の日を設定しようとしても思想的なコンセンサスは得られにくいのではないかと思うのです。そこで,他に先駆けてまず本市で実施すればいいではありませんか。しかも,今見てきた諸外国の教師の日という立場よりもっと幅を広くとって,市民全体が各自の立場で教育を見詰め直すという意味から「教育の日」とすべきだと思うのであります。この問題はひとり教育委員会だけのことではありませんので,市長さんにも御答弁をお願いいたします。ひとつ勇気ある答弁を期待します。 次は,話をがらっと変えましてバキュームカーの脱臭装置に関連して一つ提言いたしたいと思います。 従来,この脱臭装置の中には活性炭を入れていたのですが,これに変えて新しく開発されたアニコという脱臭剤を入れてはどうかと提言するのであります。このアニコという脱臭剤は通産省工業技術院科学技術研究所が民間企業と共同で開発したもので,素材は大まかに言えば硫酸第一鉄とアスコルビン酸の混合物だということです。この脱臭装置は運転台のすぐ後ろのタンクの上に取りつけるのですが,装置の構造を簡単に説明しますと,直径40センチ,高さ48センチのステンレス製の本体と直径20センチ,高さ25センチのミストセパレーターからなっており,タンクの中の排気はまずミストセパレーターを通して水分を除き,それから10キロの脱臭剤が詰められた本体の中を通って脱臭するという仕組みです。これがそうなんですけど,ちょっとこれ写真が小さいもので皆さん方におわかりになるかどうかわかりませんけれども,本体がここにあります。これがミストセパレーターです。最初このミストセパレーターの中を臭気のある空気が通ってきて水分をここで落として乾燥させて,その後この本体の中を通って脱臭すると。こういう仕組みでございます。 そもそも排せつされた便には4種類の大きな悪臭があるそうです。1つはアンモニア,これは皆さん方御承知のとおり鼻を突き刺すようなあのにおいです。2つ目は,トリメチルアミンといって,これは魚が腐敗したときに出るにおいです。3つ目は硫化水素,これは卵が腐敗したときのにおいです。4つ目は,メチルメルカプリタンといって,これはLPガスがなくなりかけたときに出るにおいです。この4つがほどよくミックスされてあのかぐわしい田舎の香水となるわけであります。 ところで,私が人手しましたアニコと活性炭の脱臭力比較実験結果のデータによりますと,このデータは既に前もって当局にはお渡ししてありますので研究なさっていらっしゃると思います。そのデータによりますと,アニコの場合は1つ目のアンモニアのにおいと2つ目のトリメチルアミンのにおいが活性炭よりはるかに強力に取り除かれるということになっています。なお,3つ目と4つ目のにおいは両方ともに同じ程度取り除きます。過日私はこの脱臭力比較実験結果のデータを持って岡山大学の環境管理センターの加瀬野悟先生を尋ねました。調べを終えた先生の話を要約しますと,素材が硫酸第一鉄とアスコルビン酸の混合物だと聞いただけでは断定するまでには至らないが,ただこの実験の数値が信頼できるものであるとするならば,アニコの脱臭力は活性炭よりも5倍程度強いということになるということでした。自分で実験なさったわけではないので断定的な話は避けられましたが,私はまず試作車をつくって実験してみるべきだと考えながら帰ってまいりました。 実は,東京都町田市に2万1,052世帯のし尿処理を一手に引き受けているある民間委託業者があるのです。この業者が本年の2月からアニコの脱臭装置の試作機1台をバキュームカーに取りつけテストを続けました。そして,好結果を得ましたので,5月からは25台の全バキュームカーにこのアニコ脱臭装置を取りつけたそうです。なお,これは民間業者が自分の判断で取りつけたもので,市当局は財政的に何ら関与していないということです。 また,参考までに申し上げますと,この脱臭装置は1台43万5,000円。脱臭剤は1回分の10キロが2万2,000円で,夏場はにおいが強いため年間で15回ぐらい交換する予定だそうです。市民が生活していく上で,このにおいを消すということも大きな願いの一つであるはずです。このアニコ脱臭装置を取りつけた試作車を走らせ,実験してみるおつもりがおありかどうか御答弁をお願いします。 以上で第1回目の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 小林議員の御質問に対しましてお答えをさせていただきます。 まず,バキュームカーの脱臭装置に関する御提言をいただいたわけでございますが,し尿の処理に当たりましては脱臭対策に配慮しているところでございます。従来,市の収集車は脱臭液を噴霧いたしまして臭気を香料で中和するという方法を採用してまいっておりました。消臭効果を上げるために昭和60年から活性炭による臭気の吸着に切りかえております。 御指摘の衛生車の脱臭装置の本来の目的でございますし尿臭を取り除くために,消臭率の高い新しい製品を使用してはどうかということでございますが,脱臭液による方法,活性炭による方法,あるいはまた焼却等の方法,いろいろお勧めをいただいておるところでございます。昨今の一般廃棄物処理関連の資機材の研究開発は目覚ましい進展を見せておりますし,こういった動向を見きわめることも大切であろうかと思いますので,時間をかけまして十分に研究させていただきたいと考えますので御理解をいただきたいと存じます。 次に,「教育の日」の制定についてでございますが,教育は国の基本でございまして,これが重要な問題であるということはもう論をまたないことでございます。諸外国の例についてお話を聞かせていただきましたが,「教育の日」につきましては教育委員会におきましてよく検討をしてもらいたいと思いますので,御了承を賜りたいと存じます。 その他につきましては関係者からお答えします。 ◎教育長(奥山桂君) まず,最初のお尋ねは生涯学習の場として中心的な役割を果たす県立図書館の建設促進についての御提言でございます。 県立図書館につきましては,県下10市の教育委員会といたしまして,県内図書館のネットワークシステムのかなめとしての機能,役割を果たすことのできる県立図書館を早期建設するように要望しておるところでございます。県としても,現在県総合文化センターのあり方について検討を迫られており,また広く県民からの図書館建設に強い要望があることから,近々図書館の分離独立を含めてこれらの検討をするための岡山県総合文化センター等再編整備検討委員会をスタートさせる予定であるというふうに聞き及んでおります。今後とも一層建設促進を要望してまいりたいと考えておるところでございます。 次は,図書館業務に従事する職員のうち司書の資格を持つのは何人か,それは全体の何割に当たるかというお尋ねでございますが,図書館全職員42名中司書及び司書補の有資格者は30名でございまして,全体の7割強を占めております。 次は,4月30日の「図書館の日」に何かイベントを開催したかと,また開催した場合にはその目的と内容についてというお尋ねでございます。 「図書館の日」の催し物については,これまで特別な行事を行っておりません。しかし,これが図書館法の公布を記念して定められた日ということでありますので,法制定の趣旨を広く市民に理解してもらう意味におきまして,今後意義のある行事を計画していきたいというふうに考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 次は,婦人向けのプログラムの開催とその内容についてのお尋ねでございます。 婦人向けのブログラムにつきましては,岡山大学と共催で子供を取り巻く環境と教育をテーマとした開放講座や朗読技術講座などを開催しておりますが,本年度から新たに婦人ボランティア養成講座を開催いたしまして,図書館奉仕にかかわるボランティア養成にも供したいというふうに考えている次第でございます。 次は,移動図書館の拡充計画についてのお尋ねでございますが,移動図書館につきましては,図書館施設から半径2キロメートル以上離れていて図書の利用がしにくい人たちのために,ステーションを設けまして,移動図書館車を運行して図書の貸し出しサービスを行っているものでございます。現在,市内に206カ所のステーションがございますが,公民館の図書コーナーの設置や,新しい団地の出現など地域の状況の変化がございますので,移動図書館車の運行について見直しが必要ではないかと考えているところでございます。したがいまして,そのステーションの整理統合,あるいは増設を含め,今後のあり方について図書館協議会にもお諮りしながら検討をしてまいりたいというふうに考えております。 最後は,「岡山市教育の日」の制定についての御提言でございますが,現在教育改革が叫ばれ,家庭,地域,学校こぞってこれまでの教育の点検をしてみなければならないというムードが盛り上がっておるときでございます。そういうふうな状況をもとにの御提言であろうかと思いますが,現在岡山市の多くの幼稚園,小学校,中学校では各校独自に開校記念日とか創立記念日などを設けて何らかの行事を計画しておりますが,そういうふうなことを通し,また地域を含めたいろんな行事を通して教育の点検をそれぞれの場でしているというのが実情でございます。 御提言の「教育の日」につきましては,今後そのような状況も踏まえまして,今後研究をしてまいりたいと考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 ○議長(片山仁君) 次は順序に従いまして岡本君。   〔49番岡本俊彦君登壇,拍手〕 ◆49番(岡本俊彦君) 一般質問もあと寺田議員さんで最後になるわけですが,私も通告をいたしておりました関係もあったり,といって僕があんまり時間を取り過ぎると我が会派の寺田さんに迷惑をかけたらいけませんので,私は多少こう遠慮ぎみで,しかし要点だけはきちっと当局の方にも答弁をしていただかなきゃならんと思いますので,よろしくお願いしておきたいと思います。 私は通告をいたしておりますように,東岡山の広場の整備についてお尋ねを申し上げておきたいと思いますが,さきの12月議会でもこの問題について触れたわけですが,岡山市の東の玄関口に実はなるわけです。本線,赤穂線のとまる駅ですから。その東の玄関口であるこの東岡山の駅の位置づけがどのようにされておるのか。そういう点について非常に疑問に思っておる一人ですが,私だけじゃないんです,学区民も非常にこの問題については注目を払っておるわけですが,いかんせん市長は川東の市長でございますし,我が田に水引くというようなことはなかなか市長の性格からして非常に無理ではないかというふうに思うわけです。といって,私が黙っておったんでは,地元の市会議員さん何しょんですかというおしかりも実はあるわけで,その点では私の方が一生懸命に我が田に水引く努力をしていかなきゃならんというように考えておるわけですが。 御承知のように東岡山の駅周辺の整備というのが一向に進んでないということなんです。そこで,軽便の跡地を松本市長思い切って土地の取得をしてくださったわけです。この土地の取得は,両備の会社の不動産が軽便の跡地へ持っていって住宅を建てるよと,連檐で。これに気づいた住民の皆さん方が,学区民の皆さん方が,それは困ると,県道が非常に幅員が狭いし,将来は東岡山の広場になるという計画があるわけですから,これは絶対建ててもらっては困るということで開発許可を地元の皆さん方でとめたわけです。市長も思い切って両備との話し合いがついて,それじゃ両備の土地を売ろうということになって,時間はかかりましたけれども,土地を取得することができたわけです。そのために,駅前の南の道路は県道の拡幅が進んでおります。ただ,わずかの区間が整備がまだ済んでいないわけですが,これは折衝に時間がかかったということですが。 そこで駅前の広場へ持っていって,岡山市が取得した土地へ持っていって,自転車置き場に今3,000台放置されておるわけですが。その3,000台の自転車置き場にされたんでは,環境の悪い東岡山の駅前がさらに一層環境が悪くなるということで,それが県道にこの自転車がはみ出るというようなことになったわけですから,学区民の皆さん方が防衛策で,自衛策で,とりあえず自転車を中へ入れてロープを張って,県道の通行だけはきちんとしておかなきゃならんということで努力をされていただいておるわけですが。この駅前の広場について岡山市は整備を急いでもらわなきゃならんという課題を抱えておるわけですから,これは本気でやられるかどうかということをぜひひとつお聞かせを願っておきたいと思うんです。 ただ,問題は3,000台のこの自転車があるわけですから,この自転車の問題を解決をせんと広場の整備に手はつけられないという問題があるわけです。そこで,JRとの関係でできるだけ話を詰めていただいて,自転車の駐輪場,駅前の広場の整備,これに向かって努力をしていただきたいと思うんです。いつごろできるかということを,いつごろ手をつけるかということをこの機会にお聞かせを願っておきたいというように思うわけです。 それから,実は北口の問題にかかるわけですが,我が党の華房議員からも再三この本会議を通じて北口の開放の問題を主張してきておるところですが,これは,この本会議場で北口開放の問題については非常に長い間言い続けてきておるわけですが,これはぜひ解決の方向を見出さなければならんというふうに思うわけですが。今城東高等学校ができて4月開校,それから新しい北の駅へもっていって短大が開校する。そういうことで,乗客人員が一挙にふえてきておるわけですから,なお北口におりられる,乗られる方も非常に多いということになるわけです。今はいかんせんおりるだけということになっておるわけです。これを北口開放を市の方もいろいろ折衝されてはおられるわけですが,これまでの経過はどういうことになっておるかということをこの機会に明らかにしていただきたいというように思います。 それから,新幹線の側道部分が県道になるわけですが,長い間の懸案で窪田踏切を右折,左折で入ると信号がおりる。24時間中11時間といっておったわけですが,貨物が最近減ったもんですから,24時間中今7時間ということになったんですが。それにしても右折,左折で入ってくると東西に車が抜けないということになっておったわけですが。岡山自動車教習所に協力をいただいて用地を分けてやるということになったわけですから,県も一歩前に踏み出して県道拡幅をするということになったわけです。この見通しについて,いつごろ県道の拡幅になるのかということをぜひお聞かせを願っておきたいというように思います。 それから,問題は北口の広場は一体どうするのかという課題が実はあるわけです。今,短大へ通学をされておられる方は宇野バスを利用されておるわけですが,駅の北のバス1台の切り込み線へ1台入るわけですから,1台だけしか入らんわけですから,あとの乗客の子供たちが非常に道路がふくそうしておるだけに混雑をしておるということですからこれは宇野バスが駅の前へ持っていってバス広場を確保するということはなかなかこれは難しいと思います。行政で岡山市として北口広場をどのようにするかということが北口の開放につながっておるということに実はなるわけです。国鉄に何もかにも責任を持てというても,現在の状況,財政的に非常に厳しいということになっておるわけですから。したがって行政がどれだけの協力ができるかということをぜひやらなければならんというように考えますので,東岡山を中心にしたこの北,南の交通問題の整備,それから駐車場の問題や広場の問題,前,後ろ,こういった問題をぜひひとつ本気で取り組んでいただきたいというように思うんです。岡山の駅前がどんなに立派になろうとも,玄関口である東の岡山の駅が非常に整備が進んでいないということになってくると,なおさら岡山市に対する信用性にもかかってくるというな事態になってくるわけですから,一層ひとつ努力をしていただきたいということをお願いしておきたいと思います。当局の考え方をぜひ聞かせていただきたいと思います。 それから,倉安川の問題については,これはもう皆さん方も御承知のように議会のたびごとに同僚議員でありました湯浅議員がこの壇上で倉安川の整備を訴え続けてきておるわけですが,私も先般来議事録を見させてもらって,いかに倉安川の改修について力を入れておったかということを一層認識を新たにしたわけですが。倉安川は御承知のように県河川ですから,1級河川ですから,この河川を岡山選出国会議員と市当局との懇談会の中でもいろいろ意見が出るのは,毎年,倉安川は何とか整備はできるのかという声が出てくるのです。あれは県の河川ですよと。言われるのが,御承知のように川から東には国会議員がたくさんおられるんですわ。加藤先生もおられてです,日笠先生もいらっしゃる,江田先生もいらっしゃる。ところが,一向に進まないのがあの倉安川の改修です。ところが,県の方がようやく手をつけるということになったんです,手を。手をつけるということになって,百間川の右岸部分から西へ向けてざっと1キロぐらい手をつけるということになったんです。これは西大寺線までいかんわけです,西大寺線まで。現況の川幅をどういうようにされるのか。底をどういうようにされるのか。底を深くしても,湯浅議員さんの言われておった百間川へ持っていって強制排水ポンプをつくらにゃどうにもならんわけですから,これは建設省にお願いせなきゃならんです。今回の計画と百間川排水ポンプの建設省のかかわり合いはどうなっておるのか。現在,この倉安川の改修に手をつけようとする延長からさらに平井のポンプ場まで実はあるわけですから,その間の倉安川は一体どうなるのかという問題が実はあるわけです。こういった倉安川の問題について,ただ県のやられる事業ですから,県にすべて任せておったらいいという問題では僕はないと思うんです。倉安川の改修について,岡山市がどこまでの相談を受けて,今回手をつけようとしておるのか,この辺は一遍聞かせてもらっておかなきゃならんと思う。 私が聞いておる限り,県の方は岡山市に対して十分な相談をしておらん。今の幅で底を1メートル下げて,果たして倉安川が全部改修ができるのか,流れがよくなるのか,こういった点については非常に僕は疑問を抱いておるわけです。その計画の中には,道幅を広げて,その道幅の下へ遊水地をつくると,こう言うんですから,これは莫大な金ですよ。それなら一層のこと倉安川を2段層にするという方法もないことはないわけじゃ,岡山市も実はやっておるわけでしょう。そういうことを本気になって考えられたらどうかというに思うわけですが,そういう提言についても県の方も一言ぐらい,都市河川ですから,岡山市に相談が本当はなけにゃならんと思うんです。今回の計画などについても,一部買収をすると,こうなっておるんです,用地を。そうなってくると,岡山市の協力を得なきゃならん問題ですから,これは事前にこの計画については岡山市,岡山県が十分検討をした上の計画であったのかどうか。全体計画は一体どうなっておるのかという,これまた疑問があるんですよ。市が県からどのようなお話を聞かれておるかわかりませんけれども。しかし長い,関係の沿川の皆さん方にとっても,住民にとっても,非常に関心の高い問題ですから,この倉安川の問題では通告の中で吉田議員さんの方からも通告をされておられますが,地元として当然なことであろうかというように思います。したがって,どのようにこの問題についてお考えかということをお聞かせを願って,私の第1回目の質問を終わらせていただきたいと思います。 ありがとうございました。    ───────────── ○議長(片山仁君) この際お諮りいたします。議事の都合により本日の会議時間を延長しておきたいと思います。 これに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(片山仁君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。    ───────────── ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 岡本議員の御質問に対しましてお答えを申し上げます。 東岡山駅広場の整備についてでございますが,まず駅前の県道整備でございますけれども,東岡山駅前広場は御承知のように昭和41年に都市計画道路東岡山駅前線の交通広場として,面積が約5,700平米を都市計画決定をいたしまして,広場内の両備バス所有地約1,400平米のうち1,100平米を59年3月に取得をしておりまして,残りの約300平米につきましても買収の協議がおおむね整っておるわけでありまして,近く買収する予定でございます。この暫定利用につきましては,62年度におきまして県道今在家・東岡山線の拡幅を行うとともに,暫定的な広場整備を行うように考えています。 竹田・升田線につきましては,重点的に整備の促進を図るべく事業主体である県,関係機関に要望してまいりたいと考えます。 次に,自転車置き場についてでございますが,放置自転車公害は東岡山駅の前におきましては大きな社会問題になっておりまして,かねてから地元の町内会等もからも整理について強い御要望をいただいておるところでございます。御指摘の場所につきましては,駅前広場の暫定整備も早急に実施に向けて努力をしておりまして,同時に放置自転車対策も考えねばならないと思っております。自転車の動線も線路を挟んで南北にございまして,また踏切で遮断されまして思うように通行もできない状況でございます。北は短大,南は城東高校というように今後増加傾向にもございまして,自転車駐車場も南北に必要であると考えられます。早急な解決を図るべくJRと協議を強力に進めてまいりたいと考えます。また,民営の駐車場の活用も図ってまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 その他につきましては関係者からお答えします。 ◎助役(鹿子木貢君) 御質問のうち東岡山駅の北口の開放関係についてお答え申し上げます。 現在,東岡山駅の北口は利用客数の一番多い午前8時からの30分間開放されておりますことは御案内のとおりでございますが,この30分間に下車の利用客が四,五百人からございます。北口の常時開放は長い間の懸案事項となっておりますが,これ要員等の問題がございますが,JR岡山支社におかれましても必要性を十分認識しておられます。 一方,東岡山駅北周辺の道路の整備促進など北口開放の条件も整いつつありますので,関係者の御協力をいただきながらJR岡山支社へ強く要望していきたいと考えているところでございます。 次に,この北口広場の整備についてでございますが,ただいま申し上げましたような状況からしまして,現時点では都市計画決定の広場としての位置づけをいたすことは難しいのではないかと考えております。また,北口の用地確保についてでございますが,御質問の趣旨を踏まえまして検討してまいりたいと考えておりますので,よろしく御理解を願います。 以上でございます。 ◎建設局長(森本隆也君) 東岡山駅広場整備のうち,先ほど市長答弁ございましたように,竹田・升田線は県道で市としても強力に今後も要望してまいりたいということでございますが,それに直角に位置します四御神・東岡山線につきましても竹田・升田線に接続する道路でございまして,竹田・升田線と整合を図る必要がございまして,先行した事業採択は非常に難しいという状況と認識をいたしております。 次に,新幹線側道の拡幅の件でございます。県道今在家・停車場線となっておりまして,県において窪田踏切付近の交差点を右折車線の設置を目的とする交差点改良を計画しておりまして,来年度事業として事業採択の方向で努力をされているというふうに伺っております。市としても期待しているところでございます。 倉安川の改修計画でございます。全延長は7.2キロメートルということで,そのうち県におきまして百間川から市道中川町・海吉線に架設をされております橋梁までの区間約980メートルでございますが,本年度より局部改良事業として計画がなされまして,現在地元説明を行っている状況でございます。この計画区間は比較的人家が少なくて鋼矢板護岸による改修が計画されているところでございます。今後浚渫及び橋梁の整備等を行うべく県,市において計画を進めているところでございます。そこで,岡山市としても早期に全延長改修されますように工法等,市としての考え方も含めまして協議し,要望してまいりたいと思います。御理解のほどをお願いしたいと思います。 なお,百間川の右岸の倉安川合流点への排水ポンプ設置につきましては,現在建設省と1級河川倉安川の管理者である岡山県とで倉安川改修計画に関する協議が行われているところでございます。その結果をもとに建設省において検討が進められるというふうに伺っております。 以上でございます。 ○議長(片山仁君) 次は,順序に従いまして寺田和子君。   〔6番寺田和子君登壇,拍手〕 ◆6番(寺田和子君) 皆さん大変お疲れのことと存じますが,いま少し御辛抱願い,初めての議会質問をさせていただきます。 何分にも議員になりましてまだ2カ月ちょっと,たったの70日たったばかりでございまして,何をどう質問してよいのやらわからない状態であり,お聞き苦しい点が多々あろうかと思われますが,どうかよろしくお願いいたします。 さて,私の第1の質問は駅西地区整備についてであります。 一般的には駅はその町の入り口であり,玄関であります。その玄関口の駅前広場は町の持つ個性や雰囲気がそれとなく感じられるものが好ましい広場のあり方だと考えます。しかし,他の都市の例を見ましても駅舎そのものは個性的なものがありますが,駅前広場はどこも似たようなもので雑然とした無性格なものが多いようです。それは歩道,バスバース,駐車場等の必要なものが広く場所をとり,残ったところに大抵花壇か噴水をつくっているからかもしれませんが,これからの駅前広場は町の新しい顔としての機能が必要とされ,岡山も西口広場だけでとらえる問題ではないと考えます。東西の広場のイメージの連携を踏まえた上で今後の整備を進めなければならないと思いますが,この点の御所見をお聞かせください。 この点につきまして私なりの提言を述べさせていただきます。 まず,東口は全国でも町中では珍しい清流の西川緑道公園があり,さらに南へ下ると後楽園のそばを流れる旭川があり,瀬戸内海へと広がります。そこで,東口広場は光と水のイメージに,犬島の石を加えてつくられてはどうでしょうか。 次に,西口は大木の茂る総合運動公園,岡大,半田山が連なり,西の方には世界でもこの場所からしか産出されない万成御影石が見え,そして古代ロマンの宝庫である吉備路,足守,新空港,吉備高原都市と続いております。そこで,西口広場は森と石のようなイメージでつくるのが自然かと思われます。 東口広場は,瀬戸内の光と水の広場であり,西口広場は吉備路の木立と石の広場とでも題した将来ビジョンを踏まえ,市民に息の長いロマンを描かせるようなまちづくりこそが一番求められているのではないでしょうか。(拍手) さて,本題に入ります。西口広場も地下駐輪場ができ,裏口というイメージが一掃されることを願っており,現状の整備だけでは手狭という感をぬぐえず,奉還町一丁目の西口広場に隣接した北側の一角──旧物資部のところでございます──を西口駅舎改築や奉還町商店街の活性化,新空港開通による交通量の増加等に備え買収の予定はないのでしょうか。再開発事業として国の補助は受けられないのでしょうかお伺いいたします。 また,奉還町商店街も四丁目まで含めて若者を中心とした活性化委員会が結成され,近年になく盛り上がっており,市の前向きの対応をお尋ねいたします。 次に,7年ぶりのサイクリングブームの兆しを踏まえ,吉備路観光の掘り起こしの意味から,現在いずみ町の交番が起点となっている吉備路自転車道を西口に移し,ここを起点とし,レンタルサイクルを設置し,計画されつつある吉備路のサイクリングロッジで乗り捨てるシステムのお考えはないのでしょうか。これからの参加型観光,行動型観光の要求にもマッチすると思います。往復自転車ですと,相当の体力も要り,利用者も限られますが,片道だけですと子供からお年寄りまで幅広く利用でき,また身近な歴史の学習にもつながり,ジョギングの後はサイクリングだと言われている健康づくりブームにも便乗できると思います。 なお,あわせて観光タクシーの設置もお願いいたします。 地域住民が期待しているのは何といっても道路網の整備であり,津島・青江線,上石井・岩井線,下石井・岩井線の早期実現であります。このうち津島・青江線は,住民の目にも形が見えておりますが,他の2線について大まかな目安で結構ですから,今後の予定をお聞かせください。 風土に根差した人と自然の共存が言われるこれからの時代にふさわしい開発整備を進めてくださるよう重ねてお願いし,第1の項を終えます。 さて,次は婦人問題について入ります。 岡山の女性たちも婦人問題意識の向上機運は年々高まりを見せ,先日も中国短大の中に地方では初めて,しかも男性参加のユニークな女性学学会が結成され発会の運びとなりました。また,当局においても先日のこれからの女性と題としての公募に昨年より層も広がり,応募数もふえてうれしい悲鳴を上げているとお聞きいたしております。女性が一人の人間として充実することは,家庭の底力を高め,子供たちも広がりのある人生観を持ち,住みよい社会づくりにつながるということを男性に理解してもらうにはどうすればよいのかと模索しております。男女の特性を生かした片ひじ張らない協力し合える社会の一日も早い実現を望み,男性の聡明な御理解と御協力をいただきたいと切実に念願いたしております。 日本は長い間男性中心社会であり,女性の側にも差別されていたとは気づきもしないほど根深い多くの問題があります。地方より中央,個人より国家,老いより若さ,古きより新しさ,遅いより速さといった今までの男性的価値観により経済の急激な発展や開発優先の行政のあり方が見直しを求められており,それは女性が政策決定の場に直接参加していないからだと分析されています。 女性自身のライフサイクルも長くなり,世界でも例のない速さで高齢化社会が進んでおり,昭和25年に238万人,昭和55年に618万人,昭和75年1,141万人となり,男性より280万人も多くなり,日本の高齢化社会は高齢女性化社会でもあります。これらの点からも婦人の意識の向上は早急に取り組まねばならない重要な課題だと思います。 岡山市も多くの諸問題に積極的に取り組んでいることと推察いたしますが,今後幅広いニーズにこたえるためには,援助,補助的色合いの濃い今までの婦人児童課では機構的にも無理に思えます。そこで婦人課を独立させ,わかりやすい開かれた窓口とするお考えはないのでしょうかお尋ねいたします。 また,多く女性たちからの強い要望は,他団体や他グループとの資料や情報の交換であり,そのためのネットワークづくりと拠点の確保であります。場所としては幸町の市立図書館の中に関係書籍をそろえた,他都市にも誇り得る婦人資料コーナーを開設し,自由に利用できれば,相互間の連携により質の向上やリーダーの発掘にもつながり,地域における活動の推進に役立つものと思われ,前向きの御検討をお願いいたします。 さらに,もう一歩進めて,岡山婦人ニュースともいうべき広報紙を出していただければこの上ない喜びでございます。女だからと,言いたいことも我慢し,両親の老後をみとり,夫の老後の世話をし,そして自分の老後を一人で迎えねばならない多くの女性たちの言い知れぬ寂しさをおくみ取りくださり,一層の努力を切にお願いいたします。 次の場外馬券売り場開設について私も質問させていただきます。 昭和60年12月,日本中央競馬会より岡山市新福一丁目町内に場外馬券売り場の開設計画が明らかとなり,1年6カ月が経過いたしました。だれしもが持っている多少の射幸心までも否定しようとは思いませんが,この地域は静かな住宅地域であり,子供たちの日常生活の中で知らず知らずギャンブルへのなれが育ち,当たり前のことと思うようになるのを大変懸念いたします。また,この福浜学区は現在岡山県警から青少年を非行から守るパイロット地区に指定され,学区を挙げて青少年の健全育成に積極的に取り組んでいる地区であることは御承知のとおりであります。本年は岡山市青少年健全育成都市宣言10年の記念すべき年でもあります。子供の生活環境を守ることは社会を運営している大人の責任であることは申すまでもありません。大人の都合でつくり上げた生活環境の中で,非行や不良化のふちに立たされようとしている子供たちを私たち母親はどう守ればよいのでしょうか。奥山教育長も大人の欲望のために子供を悲しませたり,大人に対する失望感を抱かせたりするようなことはやめていただきたいと昨年2月の定例市議会で御答弁をされています。経済効果のみに目を奪われ,すぐに結果の出てこない精神や人格形成上の影響等を切り捨てることは,同じ時代を生きる者としての責任回避ではないでしょうか。一番大きなしわ寄せがくるのはいつも弱い立場の者にです。 ここで1通の手紙を読ませていただきます。 前略,失礼します。このたび馬券場反対の市民の会をつくられて立ち上がられた皆様に心を打たれました。私ども内心子供の教育上とても心配しておりました。かといって,なすすべもなく毎日を過ごしておりました。本当に感謝しております。育児費用としてためました少しばかりのお金ですが,市民の会のこれからの活動費用にお役に立ててくだされば幸いです。子供を思う親ならば,特に母親でしたら住宅地にこのような娯楽場ができることに無関心ではいられません。皆様の御活躍を心より応援します。新福町内一主婦より。 多くの母親たちの一生懸命な子供を思う心情をおくみ取りくださり,開設断念へ向けての正義感あふれる市長を初め当局の御所見をお尋ねいたします。 また,新福,豊浜の町内会は2分され,地域のコミュニティー活動に重大な支障を来しているのは御承知のとおりであります。町内会と市との日ごろの連携の深さを考えてみましても,このまま見て見ぬふりのできる問題ではなく,この点への対応もどうなさるおつもりかお尋ねいたします。 次は,教育問題に移りまして,3人の子の母親として,またPTA活動に15年間もかかわってきた一人として,非行の低年齢化,登校拒否,いじめ,自殺等の悲惨な状況や,個性の薄い平均化された子供たちの増加を見るにつけ,胸を締めつけられる思いでございます。偏差値によるランクづけを導入し,それによる人的資源養成の場に学校がなってきたころから教育の荒廃が始まったのは多くの人の知るところであります。科学技術の進歩による社会構造の急激な変化に伴い,新しい教育理念を持たないまま父母となった家庭教育力の低下といった大きな要因もあり,子供たちは自分たちの未来に輝かしい光を見出すことなく,あきらめにも似た思いで日々を暮らしているのが大多数の現状であります。生き生きとした創造力豊かな子供たちが年々少なくなり,かわいそうにさえ思えてなりません。私たち母親ももう一度原点に返り,本当の意味の教育を考え直していこうとしております。子供一人一人の特性を細かく把握し,個性を見きわめ,持てる能力を可能な限り見出し,伸ばしてやり,一人一人が人間としての存在意義の持てる充実した豊かな人生を送るための手だてとしての教育に当局も御努力されていることと思いますが,PTA活動の中で強く感じましたことは,先生方が余りにも忙し過ぎ,子供と先生とがますます遠ざけられているように思えてならないのでございます。子供たち一人一人と心を通わせることにより,教師への信頼感も高まり,教育効果も増してくると思われます。子供たちも自分のことをよく理解してくれる先生がいれば心を開き,学校へ通うのも楽しくなるに違いありません。ところが,現状は先生が非常に忙しく,何か事件でも起こらない限り対応がとられないのではとさえ思われます。学校教育の範囲が広がり非常に難しいところでありますが,教育に直接関係のない行事,例えばさまざまな行政行事の手伝い等で教師の時間と手をとられていることはないのでしょうかお聞かせください。また,今後の対応もお尋ねいたします。 初任者研修制度についてはいろいろ質問がなされましたので,一番頼りにしている担任不在となる子供への対応のみをお聞きしておきます。 未来を託する子供たちが生き生きと通える学校になることを互いに手をつなぎ合い努力してまいりたいと念願し,この項を終わります。 最後に,坪田譲治生家保存について。先日の7月7日くしくも御命日に生家保存の質問がなされ,通告がなかったからと答弁がありませんでした。ちょうどその日に取り壊されてしまい大変残念に思いました。特に,3年前二日市の市立図書館に坪田譲治文学碑の建立にかかわった一人として一層感慨無量でございます。教育委員会としては坪田譲治児童文学賞を制定するなど多大の評価をしていたにもかかわらず,今回特に何の手も打たなかったのはどうしてなのでしょうか,お聞かせください。 この生家は作品の中にもたびたび登場し,20年も人が住んでいないので,時代がとまったようで一層童話のままの風景が残されていて,いまだに卒業論文に書くからと訪ねる学生もいると聞いております。生家のそばのあの大きなクスノキは,少し剪定をして残ると聞き,うれしく思いました。そのそばに生家跡の記念碑を坪田譲治顕彰会の方で建てたい意向のようですが,当局の方で建てようという前向きの考えはないのでしょうか。 以上2点お尋ねし,私の質問を終わらせていただきます。行政に真剣に取り組んでおられる市長を初め当局の方々に心から敬意と感謝の意を表します。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 寺田議員の御質問に対しましてお答えをさしていただきます。 駅西地区の整備についてでございますが,岡山駅の西地区の整備促進を図る上から,関係の上石井・岩井線,また下石井・岩井線等の整備を促進するようにとの御質問でございますが,さきの代表質問でもお答えをいたしましたところでございますが,上石井・岩井線,富本町・三田線の延伸と整備につきましては,下石井・岩井線との一体的な整備が必要でございまして,今後駅元町再開発事業とも連携を十分とりながら進めてまいりたいと考えておりますので,御理解をいただきたいと存じます。 次に,婦人問題でございますが,ライフスタイルや社会環境が変化することに伴いまして,今後婦人の活力を社会で生かすためにも婦人の社会参加はますます必要となってまいります。社会参加を促して団体活動を進めていくためには意識の啓発を図る必要がございまして,市においてもこの点を婦人問題施策の最重点と考えて取り組んでおる次第でございます。 市民意識の高揚によりまして市民みずからの機運を高めるとともに,団体組織の把握に努め,それらの相互連携のあり方の検討をしているところでございます。 なお,以上の諸条件を整えながら,昭和63年度を目途に県におきまして実施計画されている地域推進センター構想というのがございまして,これと十分連携をとりながら進めてまいりたいと考えております。 それから,婦人二ュースづくりを御提言をいただいたわけでございますが,非常に大切なことだと思いますので,今後研究してまいりたいと存じます。 その他につきましては関係者からお答えします。 ◎総務局長(三宅襄君) 婦人問題に関します推進組織について答弁をさしていただきます。 婦人問題は非常に広範にわたる行政でございまして,個々のスタッフにつきましてはおのおのの担当部門でも実施をしているところでございます。したがいまして,この婦人行政を総合的かつ効率的に推進するために関係22課の関係課長によりまして婦人問題連絡会議を設置いたしまして関係部門間の連絡調整を図っておりまして,これの総合窓口として現在婦人児童課が当たっておるわけでございます。 こうした中で,婦人問題の総合調整をどこが行うかという問題につきましては,今後組織を含めまして十分そのあり方について検討してまいりたいというふうに考えております。 ◎参与(有本正君) 場外馬券売り場問題に関します御質問のうち,町内会に関しましてお答えをさしていただきます。 場外馬券売り場開設問題に端を発しまして以来,今日まで関係町内会が御指摘のような状態となっておりますことはまことに残念でございます。また,母親の立場からの切なる御意見も承ったところでございます。 この件につきましては,町内会のそれぞれの立場での考え方なり,御意見も聞かせていただいているところでございます。市といたしましては,このような事態は大変不幸なことと考えておりまして,話し合いによりまして円満に解決し,早い機会に町内会の正常な運営ができますようにお願いをいたしておりますので,御理解をいただきたいと存じます。 ◎経済局長(人見文男君) 奉還町の商店街の活性化についての御質問でございますが,岡山駅西口地区は民間を含めまして各施設の整備が進み,再開発事業も計画されている状況のもとで,地元奉還町商店街では将来を見通した活気あふれる商店街づくりということで,非常にそういったことから取り残される心配,危惧を持っておられまして,今議員御指摘のように,何とかしなければならないということから,地元商店街ではそれぞれの特性の異なる商店街が大同団結なさいまして,若い方が中心となって奉還町一丁目から四丁目までを含めた合同の活性化委員会が組織されておるところでございます。これらの各種施設整備のメリットを生かし,将来を展望した計画づくりに取り組んでいらっしゃる段階でございますが,市といたしましても先般の辻野議員の代表質問でお答え申しましたように,こうした意欲のある商店街の計画づくりに対しましては応分の助成措置を講じることとしておりますし,実効ある計画づくりの推進に協力いたしているところでございますので,よろしくお願いいたします。 次に,吉備路の自転車道の岡山駅西口を始点としてはどうかという御提案でございますが,岡山駅におり立ってすぐ利用できるという便利さは確かにあると思います。自転車道の総延長が20キロメートル以上になるということもございます。それから,自転車の貸し出しをされる業者,それに自転車に乗る時間,そういった問題。それからまた現在進められておりますところの花咲く駅舎におり立って,そこからレンタルサイクルに乗って吉備路を観光していただくと,こういうことが進められとるわけでございますが。そういった吉備線の沿線各所の観光的魅力などを考え合わせますと,長短両面があるんじゃあないかと考えられるわけでございます。しかし,貴重な御提言でもありますので,吉備路一帯の施設等の計画につきまして今議会でも調査費をお願い申し上げとるとこでございますが,その調査を進める一方,道路の管理者である県とも協議し,また利用者のニーズ等について調査研究をしてまいりたいと,このように考えますので,よろしくお願いいたします。 なお,観光タクシーについてのお尋ねもございましたですが,現在でも一般的には電話等によっての対応がなされておりますけれども,西口における観光タクシーということですので,また業界ともよく協議を進めてまいりたいと思います。 次に,場外馬券場の問題でございますけれども,本日も定政議員の御質問に市長が御答弁申し上げましたように,市といたしましては今後の状況をよく見きわめながら慎重に対応してまいりたいと考えておりますので,ひとつ御理解のほどをよろしくお願いいたします。 ◎建設局長(森本隆也君) 駅西地区整備のうち,駅西口広場を北へ拡張する計画についてお答えをいたします。 岡山駅西口広場は面積が約7,300平米,うち道路部分が約3,000平米ということで都市計画決定されておりまして,今年度広場整備を行いたいということでございますが,この広場をさらに拡張するには,駅西地区の基盤整備の動向,駅乗車客数の推移,駅舎機能の拡充等,見直しの要因等と関連いたしまして拡張計画につきまして関係機関と協議してまいりたいというふうに考えております。 ◎教育長(奥山桂君) まず第1のお尋ねは,教師は忙し過ぎて児童・生徒に接する時間が非常に少なくなっている,初任者研修についても校外研修は一層これを少なくしておるというようなことについてのお尋ねでございますが,初任者研修は校内研修を中心に行っております。校外研修は授業に支障のない夏休みにその半分近い11日が当てられております。また,試行校には教員1名が加配されておりまして,授業に支障のないよう,また他の教員の負担が重くならないよう配慮がなされておるわけでございます。いろいろ御指摘のような問題はあるわけでございますが,本年度は試行でありまして,そういう点をよく見守ってまいりたいと思います。 御指摘にありました,学校の教師は大変忙しいということでございますが,現在御承知のようにいろんな問題を学校が抱えておりまして,学校外のいろんな分野との関連が深くなってきております。そういう意味でも教師の忙しさというのはかなり増大をしておるということでございますが,しかしながら一方ではまた今まで以上に指導力を強化していかなければいけない,向上していかなければならないというような課題を我々教育界は持っておるわけでございまして,この点につきましては岡山市の今後の教育のあり方の検討ということの中でも大事な問題であると考えております。今後一層真剣に取り組まなければいけない問題だと考えております。 次は,坪田先生の生家がなぜ保存できなかったかというお尋ね,御指摘でございますが,坪田先生の生家の保存につきましては,先生の御逝去直後からその御功績を顕彰しようという話の中で,御遺族も含めて関係者で研究させていただいた経過がございます。その中で,文化財としては難しく,また老朽化の度合い,その他いろいろな事情がありまして保存が難しい状態となりまして,今日に至ったわけでございます。したがいまして,名誉市民の称号,全国的文学賞の制定,顕彰碑の建立,岡山市中央図書館への坪田譲治コーナーの特設等をもってかえさしていただいているということでございますので,御理解をいただきたいと思います。 次は,坪田譲治先生の生家跡の記念碑を市当局で建てようという考えはないかというお尋ねでございます。先生の文学碑が坪田先生顕彰会を初め市民各位の御尽力によりまして中央図書館の前庭に建設されましたが,このたびも旧顕彰会の方々を中心に記念碑の建設が計画されているとお聞きしております。先生を敬愛する市民の方々の協力によりまして記念碑が建設されることは意義深いことでございます。建設計画が具体化する時点で関係者と十分協議し検討いたしてまいりたいと考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。   〔6番寺田和子君登壇,拍手〕 ◆6番(寺田和子君) 再質問をさせていただきます。 まず西口広場の問題ですけれど,駅というものは乗客だけが利用するものではなく,また,町が込み合い広い広場というものはこれからますますつくりにくいとするならば,駅を起点とした住民の避難も含めていろんな意味合いの広場広く持っていただきたいと願い,また西口への今までの投資の少なさから見てもぜひとも進めていただきたいと念願いたします。 それから,レンタルサイクルの方は起点は西口まで持ってくるのが無理としても,レンタルサイクルを置くということは,今度地下駐輪場ができ,あのあたりの民営の貸自転車屋さんの営業にも響くわけですから,それらの救済という意味を踏まえて御指導いただければと願っております。 それから,婦人問題についてでありますが,地域センター構想の方は私もお聞きをしておりましたが,いつも県がしてから市がするというのではなく,時代の流れは速くなっておりまして,後からというのでは遅いわけで,婦人問題については特に早急にしていただきたいと願っております。 それから,いろいろな団体やグループの把握もこれからするのでは遅いわけでして,既に市の方でもう把握し,それらの方たちのお互いのグループ間の質の向上をもしていただきたいと願っております。 最後の教育問題についてでありますが,今教師は指導力の強化を果たして求められているのでしょうか,私は指導力という言葉に深い意味を感じ,もう一度考え直して見なければいけない問題だと考えております。それは互いに考え直す機関というものがあればなおありがたいと思います。学校の様子は子供を通してしか私たちには知らされず,また学校の中へなかなか入るということはできにくいわけでありまして,その意味からもっと開かれた学校にならないものだろうかと思います。 それから,坪田譲治先生の記念碑につきましては前向きの御検討をぜひともお願いをいたしまして,再質問を終わらせていただきます。(拍手) ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。 ◎経済局長(人見文男君) 吉備路自転車道の始点とは別に,西口からレンタサイクルの貸し出しをやったらどうかという御提言でございます。 さきにもちょっと申しましたように,そこから自転車道へ出るまでの道路の状態等もございますので,関係機関とも協議を進めてみたいと思います。そういったものを含めた全体的な計画の中でそういったものも一緒に検討さしていただきたいと,このように思いますので,よろしくお願いいたします。 ◎教育長(奥山桂君) 先ほど指導力の強化と申し上げましたのは,向上でございまして,ちょっと言葉が適切でございませんでした。向上に訂正さしていただきます。 開かれた学校にならないかということでございますが,それはこれからの方向であるというふうに私どもも認識しております。 それから,坪田先生の記念碑の件は御趣旨を踏まえて取り組んでまいりたいと思います。    ───────────── ○議長(片山仁君) お諮りいたします。 明7月10日から7月12日までの3日間本会議を休会いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(片山仁君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。    ───────────── ○議長(片山仁君) 次の本会議は7月13日午前10時に開きます。 本日はこれをもって散会いたします。御苦労さまでした。    午後5時15分散会...