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12月24日-10号

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  1. 岡山市議会 1985-12-24
    12月24日-10号


    取得元: 岡山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-30
    昭和60年12月定例会    昭和60年12月定例岡山市議会    議 事 日 程  第10号       12月24日(火)午前10時開議第1 甲第217号議案~甲第269号議案第2 昭和58年請願第8号 永安橋の存置について 昭和59年請願第28号 国民のための教育改革と私学助成の充実を求めることについて 請願第14号 重度心身障害者住宅における固定資産税の減免について 請願第15号 岡山県内の国立病院・療養所の整理・統廃合に反対し,充実・強化を求めることについて 請願第17号 保育所措置費国庫負担率削減保育料国徴収基準の引き上げに反対することについて 昭和58年陳情第21号 大手ホテル進出中止方について 陳情第20号 岡山市幼稚園園舎建築並びに園地の拡張について 陳情第21号 岡山市小学校校舎建築並びに設備充実整備等について 陳情第22号 岡山市中学校校舎増改築について 陳情第28号 市場使用料据置について 陳情第29号 市場使用料据置について 陳情第36号 学校施設における木材使用について 陳情第37号 学校施設における木材使用の促進について 陳情第38号 難病対策に関する諸要望について 陳情第39号 難病対策に関する諸要望について 陳情第40号 現行水道料据置きについて第3 六ヶ郷組合議会議員補欠選挙について第4 甲第274号議案 教育委員会委員の任命同意について第5 常任委員会における閉会中継続審査及び継続調査について 1 継続審査  〇 総務委員会    昭和59年請願第12号 政党法制定の一切の動きをやめることを求める意見書の提出について    昭和59年請願第26号 国鉄の分割・民営・ローカル線切りすてに反対し国民の国鉄を守ることについて    請願第9号 国家機密法に反対する意見書提出について    請願第13号 大型間接税の導入をとりやめ,大幅減税等を求めることについて    昭和58年陳情第9号 スパイ防止法の法制化について    昭和58年陳情第27号 スパイ防止法制定促進陳情取扱いについて    昭和59年陳情第5号 核巡航ミサイル・トマホークの配備等について  〇 民生消防委員会    請願第5号 同和行政に関する請願について    陳情第12号 同和事業の完了,自立と融合をめざす新たな時限立法を求めることについて    陳情第14号 部落解放基本法制定にむけての議会決議の要請について    陳情第19号 西大寺福祉文化会館建設について  〇 衛生水道委員会    陳情第32号 岡山市衛生局に関する諸要望の実現について  〇 経済委員会    陳情第13号 観光会館建設に対する補助金交付について    陳情第30号 高島学区内の由緒ある史蹟群一帯環境整備推進等について  〇 建設委員会    請願第16号 現永安橋の生活橋としての存続等について    昭和59年陳情第14号 岡山駅前再開発ビルの利用構想再検討について    陳情第16号 田中・平田地区の浸水対策について  〇 文教委員会    陳情第27号 江崎地区のラブホテル建築計画反対等について 2 継続調査  〇 総務委員会    財政問題について    新空港問題について    苫田ダム問題について    テレトピアについて    人事に関する問題について  〇 民生消防委員会    消防力の整備充実について    福祉行政について    国民健康保険について    同和対策事業について  〇 衛生水道委員会    保健衛生行政について    環境衛生行政について    清掃事業について    病院事業について    水道事業について  〇 経済委員会    商・工業振興対策について    観光対策について    農林水産業振興対策について    市場対策について  〇 建設委員会    都市計画について    道路橋りょう問題について    住宅問題について    公園事業について    区画整理事業について    都市再開発事業について    下水道事業について  〇 文教委員会    青少年問題について    教育施設について    社会教育及び同和教育に関する問題について    学校給食について第6 特別委員会における閉会中継続審査について  ・ 一般会計決算審査特別委員会    決第4号  ・ 特別会計決算審査特別委員会    決第5号~決第24号    …………………………………会議に付した事件 日程第1 甲第217号議案~甲第269号議案(報告・討論・表決) 日程第2 昭和58年請願第8号,昭和59年請願第28号,請願第14号,請願第15号,請願第17号,昭和58年陳情第21号,陳情第20号~陳情第22号,陳情第28号,陳情第29号,陳情第36号~陳情第40号(上程・表決) 日程第3 六ヶ郷組合議会議員補欠選挙について 日程第4 甲第274号議案(上程・説明・討論・表決) 追加日程 乙第1号議案(上程・説明・討論・表決) 追加日程 市有地売払い問題調査特別委員会の報告について 追加日程 意見書案第6号(上程・説明・表決) 追加日程 意見書案第7号(上程・説明・討論・表決) 日程第5 常任委員会における閉会中継続審査及び継続調査──請願陳情・調査(申出・表決) 日程第6 特別委員会における閉会中継続審査──決算(申出・表決)    ──────〇──────出席議員(49人)        1番  矢 木   明君        2番  片 岡 五百樹君        3番  近 藤 紗智子君        4番  辻 野 喬 雄君        5番  田 畑 賢 司君        6番  有 井 靖 和君        7番  亀 井   章君        8番  垣 下 文 正君        9番  道垣内 正 雅君        10番  大 橋 英 雄君        11番  宮 川 日 吉君        13番  小松原   操君        14番  寺 田 明 生君        15番  内 田 宏 哉君        16番  日 南   香君        17番  景 山 貢 明君        18番  山 田   勇君        19番  福 原 弘 子君        20番  堀 川   進君        22番  磯 村   博君        23番  山 田 録二郎君        24番  片 山   仁君        25番  伏 見 昇 男君        26番  丹 原 重 彦君        27番  脇 本 一 郎君        28番  松 山 茂 樹君        29番  小 林   勉君        30番  苦 水 重 徳君        31番  新 谷 盈 智君        32番  守 屋 彰 久君        33番  楠 木 忠 司君        35番  小 橋 留 男君        36番  田 中 昭 三君        38番  小 川 晴 雄君        40番  高 木 悦 夫君        41番  妹 尾 達 道君        42番  谷   慎一郎君        43番  串 田   務君        44番  定 政 猛 男君        45番  華 房 美 衛君        46番  磯 島 康 夫君        47番  渡 辺 慎 一君        48番  岡 本 俊 彦君        49番  浅 野 卓 志君        50番  鈴 木 邦 彦君        51番  板 野 和 昭君        52番  花 岡   薫君        53番  藤 原   貢君        54番  藤 原 照 夫君    …………………………………欠席議員(2人-欠員3)        21番  川 田 敏 幸君        34番  草 野 邦 輔君    ─────────────説明のため出席した者   市     長  松 本   一君   助     役  鹿子木   貢君   助     役  富 岡   要君   収  入  役  久 山 忠 孝君   総 務 局 長  八 木   肇君   財 政 局 長  関 場 長 久君   民 生 局 長  三 宅   襄君   衛 生 局 長  竹 原 良 一君   経 済 局 長  藤   昭 博君   建 設 局 長  神 原 俊 彦君   下 水 道 局 長  中 山 茂 也君   西 大 寺支所長  森 末   京君   参     与  丸 尾 比呂志君   参     与  渡 辺 史 郎君   参     与  人 見 文 男君  水  道  局   水道事業管理者  黒 田 智 昭君  消  防  局   消 防 局 長  千 田   稔君  教 育 委 員 会   委     員  喜多嶋 美枝子君   教  育  長  奥 山   桂君  選挙管理委員会   委     員  青 地   勇君   委     員  岡   八 夫君   事 務 局 長  南 石 元 久君  監 査 委 員   委     員  川 上 一 正君   事 務 局 長  小 合 昭 典君  農 業 委 員 会   会     長  山 川 義 章君    ─────────────出席した議会事務局職員   局     長  北 村   博君   次     長  原 田 知 義君   庶 務 課 長  石 原 重 樹君   議 事 課 長  中 川 和 彦君   調 査 室 長  二 宮 善 政君   記 録 係 長  岡 田 登志男君   主     任  最 相 初 音君   主     事  佐 藤   武君    午前10時11分開議 ○議長(藤原照夫君) 皆さん御苦労でございます。これより12月定例市議会第10日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は46名であります。    ───────────── ○議長(藤原照夫君) 会議録署名議員に福原君,片山君のお二人を指名いたします。    ───────────── ○議長(藤原照夫君) しばらく休憩いたします。    午前10時12分休憩    ~~~~~~~~~~~~~    午後4時35分開議 ○議長(藤原照夫君) それでは午前中に引き続いて会議を開きます。    ───────────── ○議長(藤原照夫君) この際お諮りいたします。議事の都合により本日の会議時間は延長しておきたいと思います。これに御異議はございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定をいたしました。    ───────────── ○議長(藤原照夫君) しばらく休憩いたします。    午後4時36分休憩    ~~~~~~~~~~~~~    午後9時35分開議 ○議長(藤原照夫君) それでは休憩前に引き続いて会議を開きます。    ──────〇────── △日程第1 甲第217号議案~甲第269号議案    ───────────── ○議長(藤原照夫君) 日程に入ります。 日程第1は,甲第217号議案昭和60年度岡山市一般会計補正予算(第4号)について以下53件の議案についてであります。これを一括上程いたします。 これらの議案につきましては,それぞれ所管の常任委員会において御審査をいただいておりますので,これより委員長の報告を求めます。まず,総務委員長の報告を求めます。   〔52番花岡薫君登壇,拍手〕 ◆52番(花岡薫君) 総務委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は,甲第217号議案昭和60年度岡山市一般会計補正予算(第4号)について以下7件の議案であります。その内訳といたしましては,予算案5件,条例案1件,その他の案件1件であります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,甲第217号議案昭和60年度岡山市一般会計補正予算(第4号)については,歳入第13款国庫支出金第2項国庫補助金第8目土木費国庫補助金第20節都市計画費補助金4,713万2,000円については,一部の委員から反対があり,賛成多数で原案のとおり可決し,その他の案件については全会一致をもって原案のとおり可決するものと決定いたしました。 以上,甚だ簡単ですが,総務委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(藤原照夫君) 次に,民生消防委員長の報告を求めます。   〔4番辻野喬雄君登壇,拍手〕 ◆4番(辻野喬雄君) 民生消防委員会における審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。 本委員会に付託されました案件は,甲第217号議案昭和60年度岡山市一般会計補正予算(第4号)について外予算議案3件,条例案5件であります。 審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,いずれも全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。 以上,甚だ簡単でございますが,民生消防委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(藤原照夫君) 次に,衛生水道委員長の報告を求めます。   〔24番片山仁君登壇,拍手〕 ◆24番(片山仁君) 衛生水道委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は,甲第217号議案昭和60年度岡山市一般会計補正予算(第4号)第2条第2表繰越明許費補正中第4款衛生費外9件の議案についてであります。 これらの議案の審査に当たりましては,当局から説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,甲第229号議案岡山水道条例の一部を改正する条例の制定については賛成多数で,その他の議案につきましては全会一致で,いずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 それでは,次に審査を通じて議論のありました主な点について申し上げますと,甲第229号議案岡山水道条例の一部を改正する条例の制定についての問題であります。 水道局においては,昭和61年から向こう3カ年間の事業計画財政計画を作成の結果,昭和63年度末で約40億の資金不足が見込まれることにより,昭和61年4月1日から総合平均で16.36%の水道料金の引き上げを必要とし,今回提案されているものであります。 本議案につきましては,市民生活に直接影響を及ぼす問題であるだけに,既に本会議でもあらゆる角度から議論が展開され,本委員会においてもより慎重に審査をしてまいりました。その結果,各委員からは,料金値上げはやむを得ないとしながらも,今後の水道行政の課題として次の指摘事項が出されたのであります。 一つ,分岐負担金等負担金制度について,市民に容易に理解されるよう制度改善を図られたい。 一つ,未給水地区の解消には多額の財政支出と受益者負担を要することから,独立採算制度の中にあっては難しく,今後は一般会計からの持ち出しによる方策を検討し,年次計画を策定して解消に向ける一層の努力をしていくこと。 一つ,給水料金については,学校,病院等公共性を有する施設はともかく,一般開業医までも病院の範囲に含め,一般家庭より安く対応するのは不公平と思われるので,今後是正していくべきである。 一つ,領収書の発行等システムの改善を行い,事務の能率化,経費の節減を図るべきである。 一つ,高台の住宅団地で使用している受水槽について,現在では,その団地が300世帯以上になれば,この民間所有の受水槽を水道局が幾らかの維持管理費を払って引き取る規定になっているが,小規模団地が多くある今,この規定を100世帯あるいは150世帯に緩和してはどうか。さらに,これらの高台の受水槽,給水管の維持管理等は第3セクターを設立して行うよう検討してはどうか,などであります。 また,このほか一部の委員からは,一つ,第6回拡張事業計画の水需要の見直しをしたというが,やはり過大計上ではないか。一つ,工業用水道への貸付金は早急に返してもらうべきではないか。一つ,新空港等大型プロジェクトに関し,独立採算を建前とする水道局の投資はどうかと思う。一つ,苫田ダムに関しての水道企業団への負担金支出は,将来禍根を残すと思われる。などの意見があり,結果として,本議案に反対する旨表明がなされ,冒頭申し上げたとおり,本議案は賛成多数で可決承認されたのであります。 なお,審査終了後,水道管理者から,今回の料金改定に当たって市民の皆様には大変御迷惑をおかけしますが,議会での指摘された意見,要望については今後十分反省,整理し,皆様方の御期待に沿うよう職員一同努力してまいりたい旨の決意表明がありましたことを申し添えておきます。 以上,簡単ではありますが,これで衛生水道委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(藤原照夫君) 次に,経済委員長の報告を求めます。   〔16番日南香君登壇,拍手〕 ◆16番(日南香君) 経済委員会における審査の経過並びに結果について御報告をいたします。 本委員会に付託されました案件は,甲第217号議案昭和60年度岡山市一般会計補正予算(第4号)中,歳出第6款農林水産業費及び債務負担行為の補正外5件の議案についてであります。 これらの案件につきましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,いずれも原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。 以上,甚だ簡単でありますが,経済委員会における審査の経過並びに結果について御報告を終わらせていただきます。(拍手) ○議長(藤原照夫君) 次に,建設委員長の報告を求めます。   〔25番伏見昇男君登壇,拍手〕 ◆25番(伏見昇男君) 建設委員会における審査の経過並びに結果について御報告いたします。 本委員会に付託されました案件は,甲第217号議案昭和60年度岡山市一般会計補正予算(第4号)中,歳出第8款土木費について外26件であります。 審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,甲第217号議案昭和60年度岡山市一般会計補正予算につきましては,同予算に計上されている表町一丁目地区市街地開発事業に対して,議員の一部から反対する旨の意見があり,採決の結果,賛成多数で,その他の案件については全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 なお,審査の経過におきましては,各委員から出されました主な質問,意見について御報告いたします。 甲第217号議案昭和60年度岡山市一般会計補正予算(第4号)中,歳出第8款土木費第20項都市計画費第10目市街地再開発費9,464万5,000円の補正についてであります。 本予算は,表町一丁目地区市街地開発事業の測量調査,基本設計及び資金計画を行うため,同再開発発足準備組合に対し支出する補助金及び市事務費であります。本再開発ビルは,皆さん御承知のとおり,県,市,財界の3者で構成する財団法人岡山文化施設整備センター買い取り管理運営を行う,仮称岡山芸術文化ホールが核となっております。 これに対しまして,委員から,その1,本事業が地区活性化にどうつながるかとの質問に対し,現時点において数字では示せないが,今後市民が集まり,利用しやすいような運営を考えていく。 その2,県が計画している城下交差点付近道路下地下駐車場建設の見通しと市の負担はどうなるのかとの質問に対し,県において昭和58年度から調査しているが,まだ最終方針が出ていない。県もその必要性は十分認識しており,市としても今後とも早期に建設されるよう強く要望していきたい。また,県はその収容台数を約450台と考えているようだが,その中に附置義務駐車場を設置すれば当然補助裏は市が持つことになるが,約30数億円と言われている地下駐車場建設事業費について,市が負担するかどうかは今後も話を詰めていくつもりだ。 その3,ホール買い取り負担割合については,市が45%,県が35%,財界が20%と聞くが,これは確定したものかとの質問に対しまして,確定したものではないが,数字を出した以上そうなると考えてもらってよい。 その4,今後ホールの運営に際し,赤字が生じた場合の負担割合はどうなるかとの質問に対し,全国的に見てもこうしたホールが単独で黒字となることは,使用料金の関係もあるが,まず見込めない。しかし,赤字幅を極力少なくできる運営方法を検討するとともに,運営費の赤字負担についても今後3者で話を詰めていきたいとの答弁があったのであります。 これに対して,委員から,地下駐車場の建設が未定であること,運営費の赤字負担が示されていないなど,現時点においても不明確な分が多い。特に,運営費の赤字負担については,市だけが過度に負担することのないようにすべきである。さらに,地下駐車場建設については,県が行うよう保証を取りつけるべきである。また,市民の音楽文化向上のためにはホールは必要である。今後,この運営方針,負担割合などの公表に当たっては市は基本姿勢を積極的に打ち出し,事業の推進を図らねばならない。との意見があったことを申し添えておきます。 以上,簡単でありますが,建設委員会における審査の報告を終わります。(拍手)
    ○議長(藤原照夫君) 次に,文教委員長の報告を求めます。   〔41番妹尾達道君登壇,拍手〕 ◆41番(妹尾達道君) 文教委員会における審査の経過並びに結果について御報告いたします。 本委員会に付託されました案件は,甲第217号議案昭和60年度岡山市一般会計補正予算(第4号)中,歳出第10款教育費について外3件であります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,いずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 以上,甚だ簡単でございますが,文教委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(藤原照夫君) 以上で委員長の報告は終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) 別に質疑もないようですから質疑を終わり,討論に入ります。 討論の通告があります。矢木君。   〔1番矢木明君登壇,拍手〕 ◆1番(矢木明君) 本日の定例市議会の最終日がかくも深夜にわたる。思いもよらなかったことでございます。このことは,議会の言論の保障,議員の名誉,これを保つために英知を結集をして民主主義議会を守り抜くという態度をもって一貫して運営に当たらなかった,この運営のまずさのために起きたということを,私は長である議長に不満と遺憾の意を表明申し上げておきたいと思います。 さて,私の反対討論に入ります。 私は日本共産党を代表して,甲第217号議案昭和60年度岡山市一般会計補正予算(第4号)中の歳入第13款国庫支出金第2項国庫補助金第20節都市計画補助金,歳出第8款土木費第20項都市計画費第10目市街地再開発費について並びに甲第229号議案岡山水道条例の一部を改正する条例の制定について反対し,討論をいたします。 まず,表町再開発事業についてでありますが,我が党は,市民生活に潤いをもたらし,文化的向上に寄与する文化施設,つまり芸術音楽ホールの建設にはいささかも反対するものではありません。静かな環境に囲まれたホールで質の高い芸術に触れる機会を持つことを市民も期待しているところでありましょう。しかし,今回建設予定の芸術音楽ホールは,このような市民の期待には残念ながら応じられない内容であると考えます。 第1に,ホールの性格が多目的で,その席数が2,000席の予定でありますが,音響効果や鑑賞条件に難点があり,多額の投資の割には文化的質の高いホールにはなりがたいものと考えます。 第2に,表町再開発事業のキーテナントとして考えられる芸術音楽ホールが,果たして商店街活性につながるものかどうかまことに疑わしいと考えます。商店街活性化に必要な駐車場の設置は県で進められる予定でありますが,昭和58年から今日までの調査中間報告さえも出ておらず,地下駐車場実現の保証は全くありません。 第3に,ホール買い取り負担割合は,代表質疑でも触れましたように,瀬戸大橋架橋記念事業の一環としてのものだけに,県,市,財界が対等に負担すべきものと考えます。しかるに,財界が20%,県が35%,市が45%では一方的に市の負担が多過ぎるのではないかと考えます。 第4に,ホールの運営費につきましては,利用率が高くてもかなりの赤字が予想されます。文化施設で利潤を上げることは考えませんが,市の負担は軽くすべきであります。ところが,運営費の負担割合はいまだ話し合いも持たれておりません。 第5に,芸術音楽ホールは,市民の要求をじっくりと検討し,適地,適所など,場所を含めて研究を重ねる必要があり,拙速を進めるべきではないからであります。 次に,水道料金の値上げの条例についてであります。 市民生活に必要不可欠であるこの水道事業について,当局の並み並みならぬ経営についての御努力は評価するところであります。しかし,長引く不況の中でこの値上げの波及効果は大きく,市民生活はこれ以上の負担増にはたえられないところまできているのでありましょう。しかも,本市水道事業がこれから解決していかなければならない数多くの諸問題は,例えば未給水地域を一つとってみましても,国と県と市が政策的解決を図っていかなければならない問題であります。すなわち,独立採算制そのものが持つ矛盾のしわ寄せでありますが,昭和63年度末で見てみましても,その支払い利息は料金収入の約2割近くを占めるという状況であります。こういう事業計画や独立採算制についての市民的合意が得られないのは当然でありましょう。本来水道事業が負担すべきものとそうでないものとが区分されず,市民が水道料金の中で負担させられていることは納得できないのであります。 第2に,昭和63年度までには拡張工事約72億円,配水管整備事業費約64億円が予定されているわけでありますが,これらは見直しをしているとはいえ,過大な水需要を予測をしています。第6回拡張事業計画に基づいてこの巨額の投資を前提としての値上げ案であるからであります。苫田ダムに関連するものや広域水道企業団運営負担金や大型団地や都市計画事業,新空港などに伴う事業費を市民が水道料金の形で新たに負担をさせられている仕組みになっていくように考えられ,納得できないのであります。節水も含め,浪費型でない科学的見通しに基づいた水需要予測と,これに基づく市民本位の拡張事業と配水管整備事業計画が立てられるべきであると考えます。 最後に触れますが,昭和33年から工事にかかり昭和41年に完成をした工業用水道建設資金を,当時上水道が貸し付けていたわけでありますが,しかも長期,無利子であります。現在では約30億円にも相当する額になると思います。この貸付金は即刻返還してもらうべきであろうと思います。 以上,公共性の強い水道料金は値上げをすべきでないことを強く表明するものであります。議員各位の御賛同を賜りまして,私の反対討論を終わります。(拍手) ○議長(藤原照夫君) 以上で通告による討論を終わります。 ほかに討論はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) ほかに討論もないようですから討論を終わり,採決いたします。 日程第1の案件中,甲第217号議案,甲第229号議案を他の議案と分離して採決いたします。 まず,第甲217号議案昭和60年度岡山市一般会計補正予算(第4号)についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。   〔賛成者起立〕 ○議長(藤原照夫君) 起立多数であります。よって,甲第217号議案は委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第229号議案岡山水道条例の一部を改正する条例の制定についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。   〔賛成者起立〕 ○議長(藤原照夫君) 起立多数であります。よって,甲第229号議案は委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,ただいま議決いたしました甲第217号議案,甲第229号議案を除く他の議案について一括採決いたします。 これらの議案につきましては,委員長報告のとおり決することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) 御異議なしと認めます。よって,委員長報告のとおり決定をいたしました。    ───────────── ○議長(藤原照夫君) この際,申し上げます。 川田議員から12月12日の代表質疑のうち,間違い,不適当な発言については一部訂正等適当な措置をとられるよう申し出がありました。 つきましては,議事録調整の際,善処いたしたいと思いますので,御了承願っておきます。    ──────〇────── △日程第2 昭和58年請願第8号,昭和59年請願第28号,請願第14号,請願第15号,請願第17号,昭和58年陳情第21号,陳情第20号~陳情第22号,陳情第28号,陳情第29号,陳情第36号~陳情第40号    ───────────── ○議長(藤原照夫君) 日程第2に入ります。 日程第2は,昭和58年請願第8号永安橋の存置について以下5件の請願及び昭和58年陳情第21号大手ホテル進出中止方について以下11件の陳情についてであります。これを一括上程いたします。 この際,申し上げます。 日程第2の請願及び陳情のうち,陳情第40号現行水道料据え置きについては,先ほど甲第229号議案岡山水道条例の一部を改正する条例の制定についてが可決されましたので,不採択とみなして処理いたしますので,御了承を願っておきます。 お諮りいたします。本件に関する委員長報告は,会議規則第41条第3項の規定により,省略いたしたいと思います。これに御異議はございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定をいたしました。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) 別に質疑もないようですから質疑を終わり,討論に入ります。 討論はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) 別に討論もないようですから討論を終わり,採決いたします。 日程第2のうち,陳情第40号を除く請願及び陳情は委員会報告のとおり決することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) 御異議なしと認めます。よって,日程第2のうち,陳情第40号を除く請願及び陳情は委員会報告のとおり決定をいたしました。    ───────────── ○議長(藤原照夫君) この際,議事日程の追加についてお諮りいたします。 お配りいたしておりますとおり,報第45号専決処分の報告について以下3件の報告が追加提出されました。 つきましては,これを日程に追加し,議題といたしたいと思います。これに御異議はございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。    ──────〇────── △追加日程 報第45号~報第47号    ───────────── ○議長(藤原照夫君) 報第45号専決処分の報告について以下3件の報告を一括上程し,市長の説明を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) ただいま御上程になりました報告について御説明を申し上げます。 まず,報第45号は,第2事業所所属の市有自動車が,市内野田四丁目1番2号先市道上を走行中,軽貨物自動車と衝突し,同車を破損し,及び運転者を負傷させた事故について,また報第46号は,岡南事業所所属の市有自動車が,市内新福二丁目11番19号先路上を走行中,軽貨物自動車と接触し,同車を破損させた事故について,次の報第47号は,農業保険課所属の市有自動車が,市内政津710番地,西大寺農業共同組合光政支所敷地内を後進中,普通乗用車に接触し,同車を破損させた事故について,それぞれ相手方と和解し,賠償額を決定するに当たり,専決処分をしたものであります。 何とぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(藤原照夫君) 以上で日程追加の報告を終わります。    ───────────── ○議長(藤原照夫君) 重ねて議事日程の追加についてお諮りいたします。 お配りいたしておりますとおり,甲第270号議案昭和60年度岡山市一般会計補正予算(第6号)について以下4件の議案が追加提出されました。 つきましては,これを日程に追加し,議題といたしたいと思います。これに御異議はございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) 異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。    ──────〇────── △追加日程 甲第270号議案~甲第273号議案    ───────────── ○議長(藤原照夫君) 甲第270号議案昭和60年度岡山市一般会計補正予算(第6号)について以下4件の議案を一括上程し,市長から提案理由の説明を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) ただいま御上程になりました議案について御説明申し上げます。 甲第270号議案以下4件は,いずれも提案理由の趣旨が共通しておりますので,一括御説明を申し上げます。 市長,助役,収入役の給料及び議会の議員の報酬につきましては,昭和56年6月に改定され,4年6カ月を経過しているところでありますが,この間諸物価の上昇,経済事情の推移,社会経済情勢の変動等を考慮しまして,また一般職の職員の給与との均衡を配慮し,これら特別職の職員の給料及び議会の議員の報酬をその職責に見合うものに改めるとともに,条文の整備を行おうとするものであります。 この改定に当たりましては,特別職報酬等審議会に諮り,慎重なる御審議をいただき,その答申の趣旨を尊重し,決定したものであります。 また,特別職の職員で非常勤のものの報酬の額につきましても,三役等特別職の職員の給料等との均衡を考慮し,改定しようとするものであり,これら関係条例の改正に伴う当面必要とする所要の予算として2,600万円余を補正しようとするものであります。 何とぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(藤原照夫君) 以上で提案理由の説明が終わりました。 お諮りいたします。本件は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上,御決定願いたいと思います。これに御異議はございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 質疑に入ります。 質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) 別に質疑もないようですから質疑を終わり,討論に入ります。 討論の通告があります。田畑君。   〔5番田畑賢司君登壇,拍手〕 ◆5番(田畑賢司君) 私は日本共産党を代表して,甲第270号議案昭和60年度岡山市一般会計補正予算(第6号)について,甲第271号議案市長,助役,収入役等の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について,甲第272号議案議会の議員の報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてに反対し,討論をいたします。 市長,議員など特別職報酬引き上げについて,最終日の本日,審議もさせない提案のやり方は,市民無視,議会軽視であることは明らかであります。 第2に,岡山市議会は昭和53年12月,議員定数を2議席削減し,現在54議席としているわけでありますが,そのときの提案理由である議会費の節約に矛盾することも明らかであります。 第3に,暮らしや財政の危機が叫ばれている時期に値上げすることは,市民感情からも受け入れられないことも明らかであります。 第4に,市職員は人勧も値切られ,年金も改悪をされ,昇給も延伸するなど犠牲を押しつけられている一方で,特別職の報酬の値上げを行うことは納得が得られないことも明らかであります。 以上の理由から反対を表明するものであります。議員各位の御賛同を賜りますようお願いをいたしまして,反対討論を終わります。(拍手) ○議長(藤原照夫君) 以上で通告による討論を終わります。 ほかに討論はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) ほかに討論もないようですから討論を終わります。 甲第270号議案以下4件の議案について,採決いたします。 これらの議案中,甲第270号議案,甲第271号議案及び甲第272号議案の3件の議案を他の議案と分離して起立により一括採決いたします。 甲第270号議案昭和60年度岡山市一般会計補正予算(第6号)について,甲第271号議案市長,助役,収入役等の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について及び甲第272号議案議会の議員の報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例の制定についての3件の議案について,提案のとおり決することに賛成の方は御起立願います。   〔賛成者起立〕 ○議長(藤原照夫君) 起立多数であります。よって,甲第270号議案,甲第271号議案及び甲第272号議案は提案のとおり可決いたしました。 次に,甲第273号議案特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。 本案は原案のとおり決することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) 御異議なしと認めます。よって,甲第273号議案は原案のとおり決定いたしました。    ──────〇────── △日程第3 六ヶ郷組合議会議員補欠選挙について    ───────────── ○議長(藤原照夫君) 日程第3に入ります。 日程第3は,六ヶ郷組合議会議員補欠選挙についてであります。 選挙の方法はいかがいたしましょうか。   〔46番磯島康夫君登壇,拍手〕 ◆46番(磯島康夫君) 皆さん大変御苦労さんでございます。 ただいまお諮りになりました六ヶ郷組合議会議員補欠選挙の方法につきましては,投票の煩を省き,議長を指名者とする指名推選の方法をとられるよう動議を提出いたします。皆さん方の御賛同をお願い申し上げます。 以上です。(拍手) ○議長(藤原照夫君) ただいま磯島君から投票の煩を省き,議長を指名者とする指名推選の方法をとるよう動議が提出され,成規の賛成者がありましたので,動議は成立いたしました。 よって,本動議を直ちに議題として,採決いたします。 選挙の方法については,本動議のとおり決することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) 御異議なしと認めます。よって,本動議のとおり決定いたしました。 指名いたします。 職員に指名を朗読させます。 ◎議事課長(中川和彦君) 朗読いたします。 六ヶ郷組合議会議員補欠選挙候補者  岡山市西花尻1146番地 山形利夫 以上でございます。 ○議長(藤原照夫君) 以上のとおり指名いたしました。 指名した方を当選者と決定することに御異議はございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) 御異議なしと認めます。よって,指名いたしました方を当選者と決定いたしました。    ──────〇────── △日程第4 甲第274号議案    ───────────── ○議長(藤原照夫君) 日程第4に入ります。 日程第4は,甲第274号議案教育委員会委員の任命同意についてであります。これを上程し,市長から提案理由の説明を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) ただいま御上程になりました議案について御説明申し上げます。 これは去る12月22日をもって任期が満了した教育委員会委員横田勉氏の後任として,同氏を再任するに当たり,市議会の同意を得ようとするものであります。 なお,同氏の略歴につきましては,既にお手元に配付しておりますので,説明を省略させていただきます。 何とぞよろしく御同意のほどをお願いを申し上げます。 ○議長(藤原照夫君) ただいま提案理由の説明がありました。 この際お諮りいたします。本件は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上,御決定願いたいと思います。これに御異議はございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 質疑に入ります。 質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) 別に質疑もないようですから質疑を終わり,討論に入ります。 討論の通告があります。   〔4番辻野喬雄君登壇,拍手〕 ◆4番(辻野喬雄君) 私は日本共産党岡山市議団を代表して,ただいま御上程になりました甲第274号議案教育委員会委員の任命同意に不同意を表明するものであります。 理由の第1は,民主教育問題であります。 約30年に及ぶ歴史と実績を積み上げ,幼・小・中・高の全教員を対象として進めてきていた民主教育に対し,突然に同和教育と名称変更をさせ,同和教育基本方針を一方的に押しつけ,各校長に脱会要請書を送りつけ,桑田中学校にあった県民協事務所も強権的に撤去させるなど,およそ教育行政のあり方とは相入れない強権的対応を行ってきたこと。 理由の第2は,金山沖教育集会所建設に見られるごとく,合議制の行政委員会である教育委員会としての市長部局に対する独自性を放棄し,不公正な同和行政に追随する姿勢に終始し,文部省が国庫補助決定を保留しているのに,あえて9月定例市議会に予算を上程されたこと。 理由の第3は,全解連あての教育長公印つきの公文書が解同に渡っていた問題も教育委員会として責任ある解明をなし得ないまま調査を打ち切ったこと──などなど,ここ一,二年の教育行政はまことに異常ずくめであり,教育委員会の責任者としての教育委員長の責任は厳しく問われなければなりません。教育委員長は,これらはすべて私の責任であり,今後の再スタートを見守ってほしいとの御意向もあるようでありますが,今後は今後として見守りたいと思いますが,新人の委員ではないのであり,過去の実績から見て,不同意を表明するものであります。 議員各位の御賛同を心からお願いし,反対討論を終わります。(拍手) ○議長(藤原照夫君) ほかに討論はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) ほかに討論もないようですから討論を終わり,採決いたします。 甲第274号議案教育委員会委員の任命同意についてを起立により採決いたします。 甲第274号議案について,提案のとおり決することに賛成の方は御起立願います。   〔賛成者起立〕 ○議長(藤原照夫君) 起立多数であります。よって,甲第274号議案はこれに同意することに決定いたしました。    ───────────── ○議長(藤原照夫君) この際,議事日程の追加についてお諮りいたします。 お配りいたしておりますとおり,乙第1号議案岡山市の議会の議員及び長の選挙におけるポスター掲示場の設置に関する条例の制定についての議案が追加提出されました。 つきましては,これをこの際日程に追加し,議題といたしたいと思います。これに御異議はございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。    ──────〇────── △追加日程 乙第1号議案    ───────────── ○議長(藤原照夫君) 乙第1号議案を上程し,提出者の説明を求めます。   〔46番磯島康夫君登壇,拍手〕 ◆46番(磯島康夫君) ただいま御上程になりました乙第1号議案岡山市の議会の議員及び長の選挙におけるポスター掲示場の設置に関する条例の制定について,提案者を代表し,提案理由の説明を申し上げます。 御承知のとおり,昭和56年度の第94回通常国会において,選挙の公正を確保し,金のかからない選挙の実現などに資するため,選挙運動及び政治活動等に関して公職選挙法の一部を改正する法律が成立しているところであります。 その中で,今回の条例提案の根拠となった任意制のポスター掲示場の拡充を図る改正も同時に行われたのであります。 この改正は,従来の公職選挙法第144条の4の任意制ポスター掲示場制度をさらに一歩前進させ,同法第144条の2の第8項にポスターを張る場所を指定した掲示場制度,つまり義務制ポスター掲示場制度に準じた任意制ポスター掲示場制度を導入し,地方公共団体がそれらのいずれかを選択でき得るようにしたのであります。すなわち,都道府県議会の議員の選挙とともに,市町村議会の議員及びその長の選挙について,都道府県及び市町村は条例で定めるところにより選挙運動用ポスターの掲示場を設けることができるとされ,既に岡山県では県議会の議員の選挙に適用されており,今回本市においてもこの規定に基づき,本市の議会議員及び市長選挙についてポスターを張る場所を指定した掲示場を設置しようとするものであります。 また,その概要は,1投票区につき一定数,つまり1投票区につき5カ所以上10カ所以内で政令で定めるところにより算定した数のポスター掲示場を設置し,各掲示場にそれぞれ1人1枚のポスターを掲示するものであります。これは候補者にとって労力,例えばポスターへの証紙の添付作業も省かれ,かつ選挙運動費用の節減や選挙の公平が図られ,一方有権者にとっては各候補者のポスターが一見でき,政策,人物などを容易に知ることができる上に,ポスターのはんらんを解消し,選挙の公正がさらに確保できると同時に町の環境美観が図られ,明るい清潔な選挙の実現に資することになるのであります。 最後に,ここに提案したこの条例によるポスター掲示場制度は,選挙に臨む候補者がみずから市民の要望にこたえて,公職選挙法に違反しない秩序正しい選挙を実現しようという真情の発露でもあり,公職選挙法を改正した意義はまさに公正で金のかからない選挙の実現などを重視して政治倫理の確立を図ろうとするものであります。 以上の理由に基づき本条例を制定しようとするものでありますが,何とぞよろしく御審議をいただき,御賛同賜りますようお願い申し上げ,提案理由の説明を終わらせていただきます。 以上です。(拍手) ○議長(藤原照夫君) 以上で提出者の説明は終わりました。 お諮りいたします。本件は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上,御決定願いたいと思います。これに御異議はございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定をいたしました。 質疑に入ります。 質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) 別に質疑もないようですから質疑を終わり,討論に入ります。 討論の通告があります。   〔2番片岡五百樹君登壇,拍手〕 ◆2番(片岡五百樹君) 本議会終了に当たり,議会運営委員会で発表されました議長のごあいさつの中で──9月議会の一議員の一連の発言につきまして,調査特別委員会での調査が委員長報告され,問題発言についての解明と全議員の名誉にかかわる発言は議会として一定の結論を得たのでございますが,12月議会での各会派代表質疑にかかわっての…… ○議長(藤原照夫君) 片岡さん,片岡さん…… ◆2番(片岡五百樹君) 圧力によって,言論の府であり,民主主義のとりでとしなければならない議会が,議長のあいさつでは問題を明確にするどころか,何を反省しているのかわからない議長あいさつについては,私自身市民の負託にこたえる議員としての名誉にかかわる問題として…… ○議長(藤原照夫君) 片岡さん,片岡さん,片岡さん…… ◆2番(片岡五百樹君) 議長のその内容が了解できないので,私と我が党議員団は関係ないものとして明確にしておきたいと思います。 また,同和問題についての陳情の差別的扱いについてなど問題の責任と解明を今後も引き続いて我が党は行うことを申し上げて,発言に入らしていただきます。 私は日本共産党を代表し,本日上程になりました乙第1号議案岡山市の議会の議員及び長の選挙におけるポスター掲示場の設置に関する条例の制定について,反対の意見を申し上げ,反対討論をいたしますので,議員各位の御賛同をお願い申し上げます。 まず初めに,本提案は,去る昭和57年12月定例議会の最終日に,乙号議案として同じように提案された2つの議案の乙第1号議案と同趣旨の提案であり,当時賛成28名の多数で可決されましたが,その直後の1月臨時議会において,市長の再議によって,賛成が法定の3分の2以上も得られず,廃案となったものを再提出したものであります。当時は,賛成と反対が相半ばし,議会も激しい質疑と討論が展開をされました。しかし,今回我が党のみが反対であり,わずか3年後になぜ変節したのか,その会派や議員がおられますが,甚だ疑問に思うところでございます。 さて,反対の第1の理由は,岡山市議会の議員を選挙するため市政の主人公である市民,すなわち有権者が選挙について政治的関心を高め,立候補者を知る権利を最大限保障することが最も重要であります。しかるに,本条例はポスターの掲示枚数を制限し,また掲示場所も非常に長大な掲示板となるために,有権者がよく目に触れないような場所しか確保できない,そういった問題など,議会制民主主義の根幹に触れる重大な制度改悪であります。議員各位は十分その点を御認識いただきたいと思います。 第2の理由は,この条例に定める公営ポスター掲示場を設置するために市民の血税約6,000万円がわずか7日間に浪費され,市民に何の利益をももたらしません。議員定員で1人当たりの費用を算出しますと,約1人当たり110万円という浪費であります。このような莫大な市費の投入は地方財政を一層圧迫することは明らかであります。前回は公明党初め各会派の議員は財政負担過重を強く主張され,反対の理由としておられますが,地方財政危機は一層深刻であり,議員のお手盛りは絶対許されてはなりません。 第3の理由は,本件提案が議会最終日に突如上程されましたことは議会の民主的運営にかかわる重大な違反行為であります。議案は事前に提出をし,市民の意見もよく聴取し,議員の論戦が尽くされる方法をとらなければなりません。また,市長に専属する権限である予算提案権を新たな事業であるため支配することになり,問題ではないかと思うのであります。 以上の主な反対理由を申し上げましたが,改めて各議員に認識を深めていただきたいことは,本条例が施行されますと,公営掲示板以外のポスター掲示は,たとえ室内ポスターといえども違反ポスターになることは,先般選挙管理委員会から説明がございました。皆さんの中には室内ポスターはどこでも張れるんだというような認識をされておられる人もおられますが,このようなことはできないということは明白になっておるわけでございます。このような議員各位が宣伝の自由をみずから制限する選挙活動の自殺行為とも言うべき本条例の制定について反対をしていただきますよう,多数の皆さんの御賛同をお願いを申し上げ,反対討論を終わります。(拍手) ○議長(藤原照夫君) ほかに討論はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) ほかに討論もないようですから討論を終わり,採決いたします。 乙第1号議案岡山市の議会の議員及び長の選挙におけるポスター掲示場の設置に関する条例の制定についてを起立により採決いたします。 乙第1号議案について,提案のとおり決することに賛成の方は御起立願います。   〔賛成者起立〕 ○議長(藤原照夫君) 起立多数であります。よって,乙第1号議案は可決されました。    ───────────── ○議長(藤原照夫君) 重ねて議事日程の追加についてお諮りいたします。 市有地売払い問題調査特別委員会の報告についてを日程に追加し,議題といたしたいと思います。これに御異議はございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。    ──────〇────── △追加日程 市有地売払い問題調査特別委員会の報告について    ───────────── ○議長(藤原照夫君) 市有地売払い問題調査特別委員会の報告についてを議題として,これより特別委員長の報告を求めます。   〔31番新谷盈智君登壇,拍手〕 ◆31番(新谷盈智君) 皆様には大変御苦労さまでございます。 それでは,これより市有地売払い問題調査特別委員会における調査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 まず,特別委員会設置の経緯についてでありますが,昭和60年9月30日,9月定例市議会一般質問で,定政議員が匿名の投書をもとに独自の調査を踏まえ,西市の市有地(用悪水路198.7平米)の売払いに関連して,市有地が不当に安く両備バス株式会社に払い下げられ,かつ,市議もこの問題に介入していたと,市の管理責任など取り上げたことから,市議会では議員全体の名誉にかかわると同発言を重視し,この結果,事の真相を究明するため同年10月4日の本会議で同特別委員会が設置されたのであります。 次に,特別委員会設置の経緯から調査の目的を2点に絞ることを確認したのであります。 その1は,一連の市有地売払い問題点の調査を行うこと。 その2は,議員の介入という,その事実関係を明確にすることであります。 次に,特別委員会の調査経過について申し上げますと,昭和60年10月4日特別委員会設置に伴い,直ちに正・副委員長を互選し,引き続き同年10月12日の委員会において調査方針などを協議し,以来7回の委員会を開催し,精力的に真相の究明に努めたところであります。 その概要を申し上げますと,まず第1回委員会60年10月4日において委員長に草野邦輔,副委員長に新谷盈智を選出し,第2回委員会60年10月12日において今後の調査方針を協議し,1 一連の市有地売払い問題点の調査,2 本会議で発言のあった「議員の介入」という,その事実関係を明確にしていくことを確認したのであります。 続いて第3回委員会60年10月31日において,議長から,10月29日付で芳明学区連合町内会長並びに西市町内会長から,本件について公正な調査解明を求める要望書等を受理したことの報告と,本特別委員会として決定した調査方針に基づき,慎重かつ公正な結論を早急に出してもらいたい旨のあいさつが行われたところであります。 次いで当局(建設局,経済局,財政局)から市有地売払いの経過等,資料に基づき説明を聴取し,質疑を行い,引き続き定政議員の出席を要請し,本会議における発言の真相及び経過について「投書」を中心に説明を聴取した後,意見交換を行ったのであります。 第4回委員会60年11月6日において,前回に引き続き当局に対して市有地売払い経過に対する質疑を行い,午後から委員会を休憩し,懇談会を開催。地元町内会から,岩藤富久,宮川均,太田石夫,楠戸英雄,西村信一の各氏の出席を要請して,事情聴取を行ったのであります。 第5回委員会60年11月7日において,前日行った懇談会を踏まえ,委員間で意見交換を行った。この後,引き続き当局に対して市有地売払い経過に対する質疑を行ったのであります。 第6回委員会60年11月9日において,委員会を休憩し懇談会を開催地元町内会から,西村熊三,秋田政夫,黒住庄一の各氏の出席を要請して,事情聴取を行ったのであります。 第7回委員会60年11月19日において,委員会を休憩し懇談会を開催。本件市有地の隣地所有者宮川艷子,藤原裕子の両氏,農業委員虫明恒久氏及び土地売払い申請人の両備バス株式会社から不動産部長浅香又彦氏の出席を要請して,事情聴取を行ったのであります。 第8回委員会60年11月30日において,当局に対して市有地売払い経過に対する質疑を行った後,本特別委員会のまとめについて意見を交換し,第9回委員会60年12月19日において,本特別委員会のまとめについて最終的な意見を交換したのであります。 次に,特別委員会の調査の結果についてでありますが,まず西市地内の廃水路敷地の売払い価格等についてであります。 まず,土地の売払い経過の概要を申し述べますと,問題とされた土地は岡山市西市602の4の用悪水路(通称ひようたん川と呼ばれる遊水地の一部)198.70平米でありますが,経済局調査管理課は,当時既に無代下付されていた西市549番12から同603番12までの用悪水路延長約520メートル,面積にして3,426平米が未登記であったため,これらを一括して土地表示すべく,建設省所管国有財産部局長あて,昭和59年4月27日嘱託登記を申請,同年5月1日同嘱託登記の承諾を得たのであります。 その後,約9カ月後の昭和60年2月9日,両備バス株式会社は,同地の整備工場の駐車場として有効利用を図るため,さきに土地表示を行った3,426平米のうち,昭和54年から事業開始した市道西市・中仙道線の整備によって約半分に削減され,用水路としての機能を失った用悪水路198.70平米について,正式に岡山市に対し行政財産(用悪水路)の用途廃止の申請を行ったのであります。 これを受け,経済局調査管理課は同年3月19日に行政財産の用途廃止を決定し,同年3月26日普通財産として財政局管財課へ引き継ぐ一方,両備バス株式会社に対し財産の処分等財政局管財課へ申し出るよう通知を行ったところであります。 その後,両備バス株式会社は市に対し,同年5月1日付で西市602の4,用悪水路198.70平米の売払い申請書を提出し,これを受けた財政局管財課は,申請地は住居地域の宅地見込み地内に取り残された形で残存しており,その地積,形状等から単独利用することは不可能で,隣接地と一体的に利用する以外利用方法がなく,したがって隣接地所有者である両備バス株式会社へ随意契約により売り払うことが適当であると判断し,1平米当たり3万1,690円,総額629万6,900円で,昭和60年5月30日市と両備バス株式会社との間で市有財産売買契約が締結されたのであります。 次に,委員会は定政議員の発言にもあったとおり,この売払い価格が不当に安かったのかどうか,また用途廃止以前に用水路に土砂が捨てられていた事実,さらには売払い過程での市議介入の有無などを中心に調査を進めたのであります。その結果は次のとおりであります。 まず,売払い価格すなわち1平米当たり3万1,690円が不当に安かったのかどうかについては,既に57年2月建設局土木管理課が市道西市・中仙道線の整備の際,市と両備バス株式会社との間で市有財産の売買契約を締結した事例があり,その際評価額算定根拠として不動産鑑定士による評価をもとに時点修正を行い,さらに公有財産管理委員会の議を経て1平米当たり4万9,920円を算定しているのであります。しかし,今回の売払い価格の決定は近傍の売買事例及び県基準地に比準し,国有財産売払い評価基準を準用して財政局管財課が独自に評価を行ったが,こうした簡便な評価方法は今回に限って行われたものではなく,廃道路,廃水路敷等のように長狭であったり,また不整形であったりして単独利用できない物件については従来より行われてきた経緯もあり,特別委員会の調査でも手続上のミス,評価段階での違法性も見当たらなかったのであります。 しかし,評価物件の修補正率の判断において,当該用悪水路が市道西市・中仙道線に面しているにもかかわらず,道路条件として考慮されなかった点に多くの委員から指摘があったところであります。したがって,今後より的確な評価額を算出するために市独自の評価基準を早急に確立する必要があり,また,この種市有財産処分についても財政局管財課独自の判断でなく,組織的な協議を行うべきであり,このことから公有財産管理委員会を制度面で充実すべきであります。 これに対し,当局からは指摘の点を踏まえ,今後は安易に国の基準に基づくのではなく市独自の評価基準を設け,より的確に評価額を算出するため,現在局長級で組織されている公有財産管理委員会の中に新たに土地関係課の管理職で構成した下部組織を発足させるなど制度面での充実を検討し,できれば61年4月から対応していきたい旨答弁がなされたのであります。 また,このほか,今回の売払い価格そのものには直接関係ないものの,市有地の管理のあり方について指摘しておかなければならないのであります。 その1点目は,当該売払い地に経済局調査管理課が用途廃止をする以前に土砂等が捨てられていた事実。 その2点目は,財政局管財課へ所管がえ後,市と両備バス株式会社との間で財産の売買契約が締結された60年5月30日以前の3月下旬から4月上旬にかけて既に造成が行われていた事実。 その3点目は,両備バス株式会社が護岸の整備に当たって,従来の凹凸の姿を用水機能を高める配慮から直線化したことにより,切り絵図との間に地積の差が生じた事実であります。 これらの解明に当たっては,当局,町内会役員及び両備バス株式会社関係者から直接事情を聴取した結果,1点目の土砂等の投棄にあっては,だれが,いつ,何の目的で行ったのか,残念ながら解明することができなかったのであります。 2点目の既に造成が行われていた事実については,両備バス株式会社は売買契約前であることを十分承知した上で施工業者に対し埋め立てをしないよう指示していたが,業者の判断で整備してしまったと,その非を全面的に認め,懇談会の席上陳謝がなされたのであります。 3点目の現況と切り絵図との地積の相違については,地元用水委員の意見や市の指導によって直線化されたもので,この是正については速やかに市で対応していく旨の答弁がありました。 なお,この際つけ加えておきたいことは,今後市街化の進展によってますますこの種用悪水路の用途廃止の要望は高まることが予想されますが,既に巷間言われているように用排水路の無断占用の事実もあちこちで見受けられる中,当局においては今回の事件を一つの教訓として厳正な管理を行うよう,特に要望をしておきます。 次に,市議介入の有無についてでありますが,当委員会はこのことの解明のために地元町内会の関係者や払い下げ申請人である両備バス株式会社,さらには市当局担当者から直接事情を聞くことの必要性を認識した上で,委員会への出席を要請し,事の真相解明に取り組んだのであります。 なお,事情聴取に当たっては秘密会として運営してきた関係から,その発言など事細かく申し上げることはこの際差し控えさせていただき,問題点の結論のみを御報告さしていただきます。 まず,両備バス株式会社から地元町内会へ渡された100万円はどういう性格のものかということであり,また,この100万円を議員が直接両備バス株式会社に要求し,その配分の指図をしたかどうかということについてであります。 この100万円が両備バス株式会社から地元町内会に渡されたいきさつは,西市583の1用悪水路護岸工事の立ち会いが昭和60年1月31日に地元西市町内会関係者,両備バス株式会社,市職員の立ち会いのもとに行われた際,町内会の役員が両備バス株式会社の社員に対し,同社がこの地に整備工場を建設して以来,過失とはいえ油を用水路に流したことなど,もろもろの迷惑を注意したというのであります。同社の社員はこのことを会社の上司に報告し,それを受け同社の不動産部長が長年の迷惑を清算する意味から100万円を迷惑料として地元町内会へ支払うことを決定し,小切手で社員をして町内会長宅へ昭和60年2月7日に持参さしたということであります。 一方,その小切手の授受に当たっては,金額が余りにも多額であったため,会長独自の判断で受け取ってよいものかどうか決断し得ず,会長は各区長に連絡をとり,町内会役員でもある議員宅において受け取ったというものであります。また,100万円受領後の使途・配分についても町内の役員間で協議して決定したということであります。 したがって,以上の経過を踏まえ,委員会の調査においては,100万円の授受については地元町内会役員である議員の自宅で行われているものの,授受にまつわる指摘事項について議員が介入した確証となる事実は浮かび上がらなかったのであります。 次に,当該廃水路敷地の売払いに絡んで市当局に対し議員の不当な介入があったかどうかということについては,先ほど申し上げましたとおり土地の払い下げ価格の決定について一定の基準が適用されており払い下げ過程においてもそこに議員が介入し便宜が図られたというような指摘の事実は,市当局の説明,両備バス株式会社の証言からも見当たらなかったのであります。 さて,最後に特別委員会の結びでありますが,以上申し上げましたとおり,本問題は去る9月定例市議会一般質問で匿名の投書に基づく発言から端を発し,事の真相を究明するため調査を行ってきたものであります。この種調査というものは,岡山市議会史上かつて例を見たことのない事案であるだけに,調査に当たっては市当局はもとより市有地売払いにかかわった関係者及び地元町内関係者からの事情聴取も行い,より慎重に対応してきたところであります。しかしながら,本特別委員会の性格上,一定の限界があることは否めず,結果として委員間で一致を見た意見,微妙に意見が食い違い一致を見なかった点のあったことも事実であります。このため,本特別委員会の報告に当たって,委員の一部から賛否の意思表示を留保したい旨の申し出があったことをこの際申し添えておきます。 ともあれ,私どもは付託された事件について実質9回の委員会を開催し,公正な結論を導き出す努力を重ねてきたところであります。終わりに当たって,本特別委員会の動きに多大な関心を寄せられた市民の方々や直接,間接に影響を受けられた地元町内会の方々など,本事件の波紋は決して小さいものではありません。地元町内会において少なからず混乱が生じていることを聞き及ぶに至って,委員会はそのことを最も憂慮しているところであり,願わくばこの事件が速やかに終息し円満な町内会の運営が図られることを強く切望するものであります。 以上をもちまして本特別委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(藤原照夫君) 以上で特別委員会の報告を終わります。    ───────────── ○議長(藤原照夫君) 重ねて議事日程の追加についてお諮りいたします。 お配りいたしておりますとおり,片山君外6人から意見書案第6号国立病院・療養所の整理・統廃合に反対し,充実強化を求める意見書が追加提出されました。 つきましては,これを日程に追加し,議題といたしたいと思います。これに御異議はございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。    ──────〇────── △追加日程 意見書案第6号    ───────────── ○議長(藤原照夫君) 意見書案第6号国立病院・療養所の整理・統廃合に反対し,充実強化を求める意見書を上程し,提出者の説明を求めます。   〔5番田畑賢司君登壇,拍手〕 ◆5番(田畑賢司君) ただいま御上程になりました意見書案第6号岡山県内の国立病院・療養所の整理・統廃合に反対をし,充実強化を求める意見書について,提案者を代表いたしまして提案理由の説明をさせていただきます。 本件につきましては御案内のとおり,厚生省において去る60年3月28日国立病院・療養所の再編成,合理化の基本方針を定め,その中で今後のあり方として「国立病院・療養所の機能,要員などの現状及び国家財政の長期にわたる窮迫等を考えると,国立医療機関として維持すべき施設について機能強化を図るためには,統廃合又は他の経営主体への経営移譲が適当と考えられる施設について計画的に統廃合等を実施することが不可欠である。また,その運営についても公共性と効率性の両立の観点から,経営の合理化等の方策を積極的に進めるべきであり,全国立病院及び療養所を対象として実施する」というものであります。 また,厚生省ではその後60年8月12日,18施設を統廃合,8施設を廃止するという昭和61年度実施計画の発表も行っているのであります。 このような国立医療の切り捨ては,医療,公衆衛生の向上,増進に努めなければならない国の責任を放棄するものであり,県民,地域住民の期待に背くものであります。 さらに,地方自治体に移管し,その運営を押しつけることは,これまで果たしてきた国立医療機関としての役割を否定し,国の責任を放棄するだけでなく,地方自治体の財政をより一層圧迫させることにほかなりません。 岡山県内の国立病院・療養所は,中四国地方国立病院の基幹病院として本市に設置されている国立岡山病院を初め5施設がありますが,これらはいずれも高度の専門医療機関を有し,地域の中核医療機関として,特に救急,難病,小児医療及びリハビリテーション,医療等の領域において,今日まで重要な役割を果たしているところであります。 かかる観点から,国立病院・療養所の再編成に際しては,引き続き国立病院・療養所として存続し,その機能をより強化するようお手元にお配りいたしております意見書案のとおり関係機関に強く要望しようとするものであります。 案文の朗読は省略いたしますが,議員各位におかれましては満場の御賛同をいただきますようお願いを申し上げ,提案理由の説明を終わります。(拍手) ○議長(藤原照夫君) 以上で提案理由の説明を終わりました。 お諮りいたします。本件は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上,御決定願いたいと思います。これに御異議はございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 質疑に入ります。 質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) 別に質疑もないようですから質疑を終わり,討論に入ります。 討論はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) 別に討論もないようですから討論を終わり,採決いたします。 本件は提案のとおり決することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) 御異議なしと認めます。よって,意見書案第6号は提案のとおり決定いたしました。 なお,字句の整理,提出先等につきましては議長に一任願っておきます。    ───────────── ○議長(藤原照夫君) 重ねて議事日程の追加についてお諮りいたします。 お配りいたしておりますとおり,藤原貢君外6人から意見書案第7号同和対策の充実強化に関する意見書が追加提出されました。 つきましては,これを日程に追加し,議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。    ──────〇────── △追加日程 意見書案第7号    ───────────── ○議長(藤原照夫君) 意見書案第7号同和対策の充実強化に関する意見書を上程し,提出者の説明を求めます。   〔46番磯島康夫君登壇,拍手〕 ◆46番(磯島康夫君) ただいま御上程になりました意見書案第7号同和対策の充実強化に関する意見書について,お手元に配付いたしております文書を朗読し,提案理由の説明にかえさせていただきます。   同和対策の充実強化に関する意見書 同和問題は,日本国憲法によって保障された基本的人権にかかわる問題であり,その早期解決は国及び地方公共団体にとって重要な行政課題である。 昭和40年の同和対策審議会答申以来,今日まで特別措置法に基づいて同和対策事業を積極的に推進し,生活環境の改善等一定の成果をみているところであるが,あと1年余りに迫った「地域改善対策特別措置法」の期限内に同和問題の完全解決を図ることは不可能である。 よって,国におかれては,この法期限以降においても基本となる法律等新たな法の制定を含めて総合的な施策を確立されるよう要望する。 以上,地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出します。 なお,字句の整理,提出先等につきましては議長に一任を申し上げます。 何とぞ皆さんの御賛同を賜りますようよろしくお願い申し上げて,提案にかえさせていただきます。 以上です。(拍手) ○議長(藤原照夫君) 以上で提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。本件は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上,御決定願いたいと思います。これに御異議はございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定をいたしました。 質疑に入ります。 質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) 別に質疑もないようですから質疑を終わり,討論に入ります。 討論の通告があります。近藤君。   〔3番近藤紗智子君登壇,拍手〕 ◆3番(近藤紗智子君) 反対討論に入ります前に一言申し上げます。 仄聞いたしますところによりますと,議長の年末のごあいさつの中で,9月議会よりの引き続いての本議会における議員の一連の発言については諸問題を引き起こしたが,今後におかれましては御留意いただきますよう云々とおっしゃる予定とのことでありますが,この発言は,議長がなぜこのようなごあいさつをなさるのか,当議会及び議員の権威と名誉にかかわる重大な発言であると考えます。 経過を振り返ってみますと,市有地売払い問題調査特別委員会の報告から明らかになったことは,不確定な情報による議会での発言は,議会の権威,品性にかかわる問題であるから厳に謹まなければならないこと。つまり,調査なくして発言なしという厳しい姿勢で事の本質を追及することが,議員の誇りと責任でなされるべきであるということであります。 しかし,今12月議会では議長の指摘される内容は何一つありませんでした。しかるに,あえてこのようなごあいさつをなさるということは,あたかも12月議会で不穏当な発言がなされたかのような印象を与えます。これは今議会の紛糾の責任を議会に押しつけ,議会における議員の正当な発言に対する解同の不当な圧力を正当化するばかりでなく,議員の発言権を圧力に屈服させるものであります。(傍聴席にやじる者あり) ○議長(藤原照夫君) 静粛に願います。(傍聴席にやじる者あり) ◆3番(近藤紗智子君) 議長,静粛にさしてください。 ○議長(藤原照夫君) 発言中でありますので,静粛に願います。 ◆3番(近藤紗智子君) やじがある間は発言をしませんから。 民主主義社会の土台となる議会はいかなる圧力にも屈服すべきでなく,正々堂々と大義に沿って運営されるべきであります。議長はその表看板となるべき人であり,権威と品性と良識の代表らしい発言をなさるべきであることを指摘しておきます。 議長のあいさつに先立つ発言は不適当かと思いましたが,意見を述べる機会を与えておられませんので,あえて一言を申し上げます。 それでは反対討論に入ります。 私は日本共産党を代表して,今回上程されました同和対策の充実強化に関する意見書案に反対いたします。 反対の理由の第1は,同意見書案は真に差別のない社会を目指し,真の部落解放を願う人々の期待を裏切るものであるからであります。同案は(傍聴席に「それは逆じゃ」と呼ぶ声あり) ○議長(藤原照夫君) 傍聴の方に申し上げます。静粛に願います。(「議長,やじ飛ばしょんのは出してください」と呼ぶ者あり)静粛に願います。なお,議長の命令に従わないときは,地方自治法第130条第1項の規定により退場を命じますから,念のため申し上げておきます。
    ◆3番(近藤紗智子君) 同案は表現こそ明確ではありませんが,その背景には部落解放基本法制定の圧力に屈した影が見えるのであります。 代表質疑でも触れましたように,部落解放基本法制定を求めている団体の案によれば,部落差別は拡大再生産され,ますます深刻になってるという現状認識から出発しています。これは現状の科学的認識に全く欠け,差別事象を肥大化させる独善的発想でしかありません。この誤った現状認識をうまく利用して同和事業を永久化し,利権あさりの具にしようというねらいが同基本法の本質であると思われます。さらに大きな問題点は,差別の対象に刑事罰を導入していることであります。差別の解消には,本来その発生源となる社会的仕組みや認識の変革によってなされるべきものであり,その手だては啓蒙によるべきであります。同案が時間もかかり大変困難な啓蒙活動を避けて,強権的罰則で差別を解消しようということは非常に非民主的であり,恫喝的であります。これでは物言わぬ国民をつくり,差別意識を沈潜化させるだけであり,差別解消の害にこそなれ,何の役にも立たないのであります。 反対の第2の理由は,議会運営上の問題であります。 9月議会以来,精力的に審議をしながらも,同法決議促進の陳情を民生消防委員会では継続審議にし,同法制定促進が議会の合意が十分得られていないことを示しています。その上,議会運営委員会では,市議会の決議は議会の意思を対外的に代表するものであるから,少数意見も尊重し,全会一致制とすることを慣例としてきました。にもかかわらず,今回あえてこの慣例を打ち破る合理的,重大な理由は何一つ見当たらないのであります。民主的議会運営は,市民の声を代表する議会の生命とも言える大切な課題であります。それを超える何が一体存在するのでしょうか。今回の議運の措置は納得できないのであります。 以上の理由で意見書案に反対いたします。 議員の皆さん,今12月議会の代表質疑で1会派社会党を除くすべての会派が同和問題を取り上げ,そのすべての会派が同和行政に対する当局の執行姿勢をただし,毅然として主体性を持てと追及してまいりました。今,議会もその毅然として主体性を持つことを要求されている重大な局面であります。(「そうじゃ」と呼ぶ者あり)議会の対応を市民は注目しています。また,職員も熱いまなざしで見守っているのです。どうぞ議員各位が市民や当局の範となる対応をなさいますよう心から願って,討論を終わります。(拍手) ○議長(藤原照夫君) ほかに討論もないようですから討論を終わり,採決いたします。 本件を起立により採決いたします。 本件について提案のとおり決することに賛成の方は御起立願います。   〔賛成者起立〕 ○議長(藤原照夫君) 起立多数であります。(拍手)よって,意見書案第7号は提案のとおり決定いたしました。 なお,字句の整理,提出先等につきましては,議長に一任願っておきます。    ──────〇────── △日程第5 常任委員会における閉会中継続審査及び継続調査    ───────────── ○議長(藤原照夫君) 日程第5に入ります。 日程第5は,常任委員会における閉会中継続審査及び継続調査についてであります。 お配りいたしておりますとおり,常任委員会における閉会中継続審査及び継続調査について委員長から申し出があります。 お諮りいたします。委員長から申し出のとおり,閉会中継続審査及び継続調査に付することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。    ──────〇────── △日程第6 特別委員会における閉会中継続審査    ───────────── ○議長(藤原照夫君) 日程第6に入ります。 日程第6は,一般会計決算審査特別委員会及び特別会計決算審査特別委員会における閉会中継続審査についてであります。 お配りいたしておりますとおり一般会計決算審査特別委員会及び特別会計決算審査特別委員会における閉会中継続審査について特別委員長からお申し出があります。 お諮りいたします。特別委員長から申し出のとおり,閉会中継続審査に付することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。    ───────────── ○議長(藤原照夫君) 以上をもちまして12月定例市議会に付議されました案件はすべて議了いたしました。    ───────────── ○議長(藤原照夫君) この際,お高いところからではございますが,お許しをいただきまして一言ごあいさつを申し上げます。 皆様には年末御多忙の折,今月5日以来諸案件を慎重に御審議いただき,また,議会運営にも終始御協力を賜り,本日をもちまして12月定例市議会を閉会するに至りましたことを心から御礼を申し上げます。 本日はまた,深夜にわたり御審議いただきましたことを重ねて心から御礼を申し上げます。 本年は,長年市議会議員として本市発展のため御活躍になりました山田隆雄君が逝去され,昨年の難波君,湯浅君に次いで,私どもの任期中に3人の同僚議員を失うという不幸な出来事がございました。まことに寂しい限りであり,謹んでこれらの方々の御冥福をお祈り申し上げます。 さて,我が国経済は景気動向になおばらつきが残されているものの,全体としては景気は拡大し,今後の政府の適切かつ機動的な経済運営が期待されるところでありますが,地方財政を取り巻く環境は依然として厳しく,殊に国の財政再建を理由として本年度行われた国庫補助負担率の一律引き下げ措置は,昭和60年度限りの暫定的措置とされましたにもかかわらず,来年度もその継続拡大が伝えられ予断を許さない現状となっているなど,本市も厳しい財政運営が続くことが予測されるところであります。 こうした中におきまして,本市は瀬戸大橋,新空港,山陽自動車道などの広域交通網の整備を初めとする大型プロジェクトが進展し,昭和64年の市制施行100周年を目前に控え,大きな転換期を迎えようとしておりますが,こうした情勢に的確に対応し,市民福祉の向上を図るため,効率的な行政運営のもとに山積する諸課題解決のための施策を積極的に推進していかなければならないと思うのであります。 本議会におきましてもこれらの問題についていろいろと御論議いただいているところでありますが,9月議会より引き続いての本会議における一連の発言につきましては諸問題を起こしましたが,今後におきましては十分(「それが問題なんじゃ」と呼ぶ者あり)御留意をいただくようお願いをいたしておきます。 いよいよことしもあと1週間余りで新しい年を迎えます。皆様にはくれぐれも健康に御留意をいただきまして,御家族おそろいでよい新年をお迎えになられますようにお祈りを申し上げます。市長を初め当局の皆さん方には大変御苦労でございました。市民の信頼と期待にこたえる市政実現のために,格段の努力をお願い申し上げます。 終わりになりましたが,報道関係各位には終始御協力を賜りましたことを,この席をおかりいたしまして厚く御礼を申し上げます。 甚だ簡単でございますが,12月定例市議会を閉会するに当たって,ごあいさつとといたします。ありがとうございました。    ───────────── ○議長(藤原照夫君) この際,市長からごあいさつの申し出があります。   〔市長松本一君登壇,拍手〕 ◎市長(松本一君) 12月定例市議会の閉会に当たりまして一言お礼を申し述べさしていただきます。 去る12月5日の開会以来,今議会に提案をいたしました各議案につきまして熱心に御討議,御審議を賜り,また,ただいまはすべての議案を御議決くださいまして,まことにありがとうございました。 さて,この1年を振り返ってみますと,国際的にもまた国内的にもまことに多事多難,まさに激動の1年であったと思うのであります。 本市におきましては,相次ぐ不祥事に対しまして職員倫理高揚推進会議を中心に鋭意取り組んでまいっているにもかかわらず,依然としてその根絶ができなかったことはまことに残念でならず,痛恨のきわみであります。改めて議員皆様方を初め市民皆様方に対し心から深くおわびを申し上げる次第でございます。今後とも全職員が一丸となって,あらゆる機会をとらえて綱紀の粛正に鋭意取り組み,一日も早い市政の立て直しに渾身の努力を重ねてまいる決意でございますので,議員皆様方におかれましては引き続き御支援と御協力を賜りますようにお願いを申し上げます。 一方,こうした中ではありますが,来るべき瀬戸大橋時代に向けての種々の基盤づくりを初め,高齢化社会のほか高度情報化,技術革新の時代への対応,さらには観光対策や潤いのある町づくりの推進など着実な進展を見ることができました。これらはひとえに議会の皆さん方を初め,市民皆様方並びに報道関係の方々の深い御理解と御協力のたまものであり,心から厚く御礼を申し上げる次第でございます。 国の予算編成もいよいよ大詰め段階を迎えておりますが,昨日示されました大蔵原案を見ましても,高率補助金の削減問題を初め,地方自治体を取り巻く財政環境は極めて厳しいものがあるわけでございます。本市にとりましても,市債の償還が昭和62年にはピークを迎えることもあり,当面は非常に厳しい財政運営を余儀なくされるわけであります。私も明朝上京をいたしまして,地方行財政の充実強化に向けまして地方6団体ともに国に強く働きかけてまいる所存でございます。 今後の市政運営に当たりましては,多様化し高度化する住民ニーズに適切に対応していくためにも,従来にも増して無理とむだを省きながら創意と工夫を凝らし,施策の優先順位を厳しく見きわめ,強力にこれを推進することが何よりも求められると思うのであります。 瀬戸大橋と新岡山空港の完成まであと2年余りとなった現在,瀬戸内新時代の夜明けは目前に迫ってまいりました。また,その翌年の昭和64年には市制100周年という歴史的な節目を迎えるわけでございます。このような変革のときにこそ,行政と市民が一体となった都市経営が何よりも求められるところであり,21世紀につながる手づくりのまち岡山を一歩一歩着実に実現してまいりたいと決意を新たにいたしているものでございます。 本年もあとわずかとなりましたが,寒さも一段と厳しさを加えてまいります折から,御自愛の上,御家族おそろいで輝かしい新年をお迎えいただきますようお祈りを申し上げ,お礼のごあいさつにかえさしていただきます。どうもありがとうございました。(拍手)    ───────────── ○議長(藤原照夫君) これをもちまして12月定例岡山市議会を閉会いたします。 大変御苦労でございました。    午後11時28分閉会...