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12月18日-08号

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  1. 岡山市議会 1985-12-18
    12月18日-08号


    取得元: 岡山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-30
    昭和60年12月定例会    昭和60年12月定例岡山市議会    議 事 日 程  第8号       12月18日(水)午前10時開議第1 一般質問    …………………………………会議に付した事件 日程第1 一般質問    ──────〇──────出席議員(48人)        1番  矢 木   明君        2番  片 岡 五百樹君        4番  辻 野 喬 雄君        5番  田 畑 賢 司君        6番  有 井 靖 和君        7番  亀 井   章君        8番  垣 下 文 正君        9番  道垣内 正 雅君        10番  大 橋 英 雄君        11番  宮 川 日 吉君        13番  小松原   操君        14番  寺 田 明 生君        15番  内 田 宏 哉君        16番  日 南   香君        17番  景 山 貢 明君        18番  山 田   勇君        19番  福 原 弘 子君        20番  堀 川   進君        21番  川 田 敏 幸君        22番  磯 村   博君        23番  山 田 録二郎君        24番  片 山   仁君        25番  伏 見 昇 男君        26番  丹 原 重 彦君        27番  脇 本 一 郎君        28番  松 山 茂 樹君        29番  小 林   勉君        30番  苦 水 重 徳君        31番  新 谷 盈 智君        32番  守 屋 彰 久君        33番  楠 木 忠 司君        35番  小 橋 留 男君        36番  田 中 昭 三君        38番  小 川 晴 雄君        40番  高 木 悦 夫君        41番  妹 尾 達 道君        42番  谷   慎一郎君        43番  串 田   務君        44番  定 政 猛 男君        45番  華 房 美 衛君        47番  渡 辺 慎 一君        48番  岡 本 俊 彦君        49番  浅 野 卓 志君        50番  鈴 木 邦 彦君        51番  板 野 和 昭君        52番  花 岡   薫君        53番  藤 原   貢君        54番  藤 原 照 夫君    …………………………………欠席議員(3人-欠員3)        3番  近 藤 紗智子君        34番  草 野 邦 輔君        46番  磯 島 康 夫君    ─────────────説明のため出席した者   市     長  松 本   一君   助     役  鹿子木   貢君   助     役  富 岡   要君   収  入  役  久 山 忠 孝君   総 務 局 長  八 木   肇君   財 政 局 長  関 場 長 久君   民 生 局 長  三 宅   襄君   衛 生 局 長  竹 原 良 一君   経 済 局 長  藤   昭 博君   建 設 局 長  神 原 俊 彦君   下 水 道 局 長  中 山 茂 也君   西 大 寺支所長  森 末   京君   参     与  丸 尾 比呂志君   参     与  人 見 文 男君   参     与  谷   義 仁君   企 画 室 長  井 堀 晃 郎君  水  道  局   水道事業管理者  黒 田 智 昭君  消  防  局   消 防 局 長  千 田   稔君  教 育 委 員 会   委     員  喜多嶋 美枝子君   委     員  辻   吉之祐君   教  育  長  奥 山   桂君  選挙管理委員会   委     員  田 渕 禎 子君   事 務 局 長  南 石 元 久君  監 査 委 員   委     員  川 上 一 正君   事 務 局 長  小 合 昭 典君    ─────────────出席した議会事務局職員   局     長  北 村   博君   次     長  原 田 知 義君   庶 務 課 長  石 原 重 樹君   議事課長補佐   植 野 耕 次君   調 査 室 長  二 宮 善 政君   主     任  最 相 初 音君   主     事  佐 藤   武君    午前10時35分開議 ○議長(藤原照夫君) 皆さん御苦労でございます。これより12月定例市議会第8日目の本会議を開きます。 ただいま御出席は42名であります。    ───────────── ○議長(藤原照夫君) 会議録署名議員に景山君,山田録二郎君のお二人を指名いたします。    ───────────── ○議長(藤原照夫君) 本日の議事日程は一般質問であります。    ──────〇────── △日程第1 一般質問    ───────────── ○議長(藤原照夫君) 日程に入ります。 日程第1は一般質問であります。 順序に従いまして楠木君。   〔33番楠木忠司君登壇,拍手〕 ◆33番(楠木忠司君) おはようございます。朝一番にやらしていただきますことを光栄に存じております。 実はきのうテレビを見ておりましたら,長期予報ではことしの冬は前半が暖冬だというふうに言われておりましたが,ここ数日の冷え込みの中で気象庁そのものも20日に見直しをせざるを得ないというふうなことを,きのうテレビで言っておりました。どうか皆様方におかれましても,この寒さの中で風邪などお召しにならないように体には十分気をつけていただきまして,この慌ただしい師走を乗り切り,そしてすがすがしい新年を迎えていただきますようお祈りをいたすところでございます。 それでは早速でございますが,質問通告に従いまして質問をさしていただきたいと思います。 私は先日,きのうも守屋議員から御報告がありましたけれども,中国を訪問する機会をいただきました。そして,11日から訪中団の一人として中国を訪問してまいりました。そして,中国4,000年の歴史を見て感銘をいたしたところでございます。 また,中国の通訳の人が言われてるのに,日本と中国とは暗い過去の歴史があった。しかし,隣の国ということもあって過去のことは忘れて,やはり仲よくしなければならないということを言われておりました。その意味では,私たちの中国訪問というものが一定の成果があったのではないかと思います。 特に,私たちの岡山市との友好都市縁組みを結んでいる洛陽市を訪問をしたときには大変すばらしい歓迎を受けまして,私たち自身も感銘をいたしたわけでございます。 また,昨日はソビエトのアゼルバイジャン共和国バクー市との友好をということで,守屋議員からの発言がありました。やはり小さな一つの市と市の間ではありますが,そのことの友好の中から世界平和も生まれるというふうに私も信じておりまして,どうか市当局の方々におきましても善処方をお願いをいたしたいと思います。 それでは,まず最初の質問は中国の残留日本人孤児の問題についてお尋ねをいたします。 中国残留日本人孤児,これは当時中国に残った12歳以下の子供のことを言うのでありますが,その数は2,135人と言われております。昭和56年3月から肉親捜しが始まり,現在まで日本を訪れた人は先日帰国した第9次分を含め1,065人になっております。そのうち身元判明者は766人であり,さらに60年度130人,61年度700人の人たちが訪日する予定になっております。 既に帰国した人数は240人であり,そのうち4人が岡山市に居住をいたしております。その数は13世帯42人になっております。そのほとんどが現在公営住宅に入居しており,日本での生活になれるために一生懸命頑張っていると聞いております。この人たちも先ほど申し上げましたけれども戦争の犠牲者であり,また,そのためにも国,地方自治体が温かい援助の手を差し伸べる必要があると思います。 そこで質問ですが,第1に住宅問題であります。 戦後多くの人たちが外国から引き揚げ,当時国の政策として引き揚げ住宅を建設したそうですが,昭和40年にこの制度が廃止されております。しかし,先ほど述べましたように,まだ多くの中国残留孤児の人たちが帰国すると思われます。市として厚生省に働きかけ,帰国者のための住宅建設をしたらどうかと思いますが,その御所見をお聞かせいただきたいと思います。 第2に,教育の問題でございます。 この問題は帰国者の人たちにとって,日常の生活の上で極めて重要な問題でありますが,今のところ不十分な点が多いわけであります。当局自身もこの辺を十分理解していただき,前向きの答弁をお願いをいたします。 質問の第1は,日本語教育についてでありますが,現在,県の関係で週2回芳田地区で教育が行われております。そして,高島団地へ3世帯が今入居されているわけでありますが,その人たちに対しては全く現在のところ教育が行われておりません。言葉は生活をしていく上でぜひ必要でありますので,県と協議をされ早急に実施していく必要があると思いますが,そのお考えをお尋ねいたします。 第2に,小・中学校は現在2学年落ち,すなわち6年生の子は4年生に編入とか,そういった形で学校に通っておりますが,高校生については何ら対策が現在講じられておりません。本人は高校に行きたくても行けないのが現状であります。やはりこういう人たちにとって,市として援助でぜひ入学できるように取り計らいをお願いしたいわけでありますが,そのお考えについてお尋ねをいたします。 次に,就職の問題がございます。習慣の違い,また言葉の違いから大変難しいのが現状の姿だと聞いております。現在,個人的に,また職安が仕事を探しておりますが,この帰国者の就職問題について市の考え方をお尋ねいたします。 以上,中国残留孤児についての質問を終わらしていただきますが,早期実現できる旨の答弁をよろしくお願いをいたします。 次に,学校建設に伴う諸問題についてお尋ねいたします。 昨年の12月議会において,我が党の渡辺議員より学校建設の諸問題について質問がなされております。私は私の学区であります陵南小学校の問題に絞らしていただきまして,現状そして今後の対応についてお尋ねをいたします。 陵南小学校は昭和55年,西・吉備両小学校より分離し新設された学校であり,6年目を迎えてるわけでございます。北には吉備中山を擁し,都市化の波が押し寄せてきているものの,静かな環境の中にある小学校であります。よく他の学区の人から,環境もよく,建物も立派な学校ですねと言われております。しかし,学校施設そのものは地盤沈下が激しく,校舎,廊下のひび割れ,通路の段差,花壇の沈下,排水溝の欠損,水槽タンクの沈下,鉄製階段の沈下,また体育館の雨漏り,プールの水漏れ,運動場での石の隆起などなど多くの欠損箇所が生じており,児童がけがをする危険性もあり,早急な対策が必要であります。既に市教委,建設局の方が調査に行かれていると聞いておりますので,明快な答弁をお願いをいたします。 質問の第1は,昭和53年から現在まで新設した小・中学校で,このような問題が起こっているのかどうかをお尋ねいたします。 第2に,当然のこととして地盤沈下が起こることは想定されると思います。それに合わして基礎工事が行われているならば,このような状態にはならないのではないかと思いますが,何が原因かお尋ねをいたします。 第3に,本校舎と渡り廊下,附属設備の沈下というものが目立つわけでありますが,基礎工事はどのように行われているのか。 第4に,瑕疵担保期間は2年だと聞いておりますが,この間に修理は行っているのかどうなのか。 第5に,早急な修繕が必要であると思いますが,現在まで幾ら修繕費をかけているのか。また,現在の欠損箇所を修理するとするならば,幾らぐらい修理費がかかるのか。そして,今後の具体的な対応,対策についてお尋ねをいたします。 次に,学校給食についてお尋ねをいたします。先日,磯村議員より質問がなされてますので,重複を避けまして質問をさしていただきます。 学校給食は,明治,大正,昭和を通じ,長い歴史を有し,子供たちの健康や食生活に大きな意味を持ってまいりました。とりわけ戦後の経済的困窮と食糧不足の中で,児童生徒の栄養を確保する措置として,昭和29年に学校給食法が制定されて以降,学校給食は学校教育の一環として実施され,その普及充実が図られてまいりました。その結果,学校給食実施は全国の小学校で98%,中学校で86%に達しております。 しかし,文部省は本年1月21日に学校給食業務の運営の合理化の通知を出し,その内容は,1,パートの活用,2,センター方式の採用,3,民間委託の実施等で,これまでの学校給食を大きく変える内容になっております。経費が高くつくからセンター方式に,民間委託にしていくという安易な考えは,単に食べさせる給食になり,食事を通じての教育とは言えないのではないかと思います。民間業者の調理した食事を買い取って児童生徒に提供するということは,端的に言えばまさにえさを与えるだけのことではないでしょうか。それは教育とは無縁のものでございます。 それとともに,民間委託センター方式では大量な給食を短時間で調理しなければならず,管理体制もずさんになり,異物が混入するというふうな事件も発生しております。 その1つの例として申し上げるならば,ことしの10月宮崎県の延岡市の小学校において,これは民間委託の給食でありますけれども,学校給食にネズミの頭が混入するという事件も起こっております。さらに,食品添加物の入った食品を使用されるなど,子供たちの教育に,また健康にとっても非常に大きな問題があると思います。 現在,日本人の食生活がインスタント食品冷凍食品等に毒されている一方で,児童生徒が学校生活においても調理作業と隔絶され続けるならば,子供たちの食生活は暗たんたるものになると思います。 自校方式の学校の調理師さんは,子供たちに,きょうのおかずはおいしかった。ありがとうと声をかけられるのが一番うれしい。子供たちのためにも,もっといいものをと頑張っていると話しておられました。 国語,算数などの教科が,子供たちが将来社会生活を営む上でぜひ必要な知識であるとするならば,食物,調理,食事に関する食教育は,子供たちが将来,命と健康を維持,増進するために必要であります。 文部省が出した通知の中身は,その意味では果たして教育の一環と言える学校給食になるのか心配せざるを得ないわけでございます。市教委につきましても,今後さらに学校給食の充実を目指していただくことをお願いし,質問に入らしていただきます。 第1の質問は,先ほど申し上げました文部省の通知について,どのように考えられているのかお尋ねをいたします。 第2に,食器改善についてお尋ねいたします。 一昨々日ですか,磯村議員の質問に対しまして,教育長は,協議も当然であるが,現状はそこまで至っていない。また,予算を使わないで済ますことはあってはならないと答弁がされております。ことし1月16日の文教委員会において,教育委員会内に食器改善研究会をつくり,外部の者を含めた広い関係者で協議をしていきたい,となっておると思います。 質問の第1は,現在設置されていないその理由は何かということを,まずお尋ねいたします。 第2は,ことし小・中学校合わして6,800万円の食器改善の予算がついていますが,これが執行されていないということでありますが,使われない使わないで済ますことはあってはならないとの答弁もありますが,今年度の具体的な計画についてお尋ねをいたします。 質問の第3は,豊かな学校給食を進めるためには1人の調理員さんが100人ぐらい調理するのが望ましいと聞いておりますが,現在1人が何人分ぐらいの調理を行っているのか。自校方式,センター方式別にお尋ねをいたします。 第4に,物資購入についてお尋ねをいたします。 現在,物資購入学校給食会を通じているところ,そうでないところ,また一部通じてるところということになっておりますが,その大半は学校給食会を通じ物資を購入してると聞いております。そこでまず,学校給食会を通じて物資購入をするメリット,そしてデメリットについてお尋ねをいたします。また,学校給食会を通じていない学校はどのように物資購入を行っているのかお尋ねいたします。 第5に,米飯給食についてお尋ねをいたします。 61年度より週2回に米飯給食をふやしていくとの答弁がなされておりますが,学校の調理室に炊飯設備の設置をするお考えがあるのかどうかをお尋ねいたしまして,学校給食の質問を終わらしていただきたいと思います。 次に,西小学校の分離問題についてお尋ねいたします。 63年度をめどに分離すると聞いておりますが,場所また地元の協議等につきましてどこまで具体的な話が進んでるのかお尋ねをいたします。 次に,西口駐輪場についてお尋ねいたします。 先日,代表質問の答弁に対しまして,市長から約2,000台の収容の地下駐輪場を62年度末を目標に設置していくとの御回答がございました。私もきょうまで多くの議会におきまして再三,駐輪場設置,地下を含めた駐輪場設置につきまして質問もいたし,また提言も行ってまいりました。その実現に大きく踏み出したことは高く評価しますし,一日も早い完成を目指していただきたいと思います。 それでは,幾つかの点につきまして質問をさしていただきます。 第1に,2,000台収容のためには幾らぐらいの面積,スペースが必要なのか。 第2に,事業費は幾らぐらい必要なのか。 第3に,現在の西口の2カ所の駐輪場があるわけでございますが,その駐輪場につきましては地下駐輪場が完成した後はどうなるのかをお尋ねをいたします。 第4に,先日の答弁でありますと,その場所,位置というものは現在の駐車場のあたりというふうに思うわけでありますが,現在の駐車場についてはどのように考えられているのか。 第5に,構造についてお尋ねいたしますが,1つは,平面の地下駐車場というふうに市長の答弁ございました。で,平面の中で2層式にするのかワンフロアでいくのか,そのあたりと,それから現在岡山駅の下に通路があるわけでございますが,その通路にぜひ接続もしていただき,そして使用する方の利便を考えていただきたいわけでございますが,そのあたりについての考え方についてお尋ねいたします。 第6に,有料化の方向で検討されていると思いますが,市としてこの有料化の方向というのは初めてのことでもあり,市民に対するPRというものがぜひとも必要だと思います。そして,市民の理解と協力を求めることが必要だと思いますが,具体的な計画はどうなのか。 以上の点について質問をいたします。 次に,庭瀬駅の南北通路設置についてお尋ねいたします。 御存じのように現在,庭瀬駅の建てかえ工事が進められ,来年春には完成することになっております。しかし,岡鉄局に聞いてみますと,駅舎は建てかえますが,下りホームとを結ぶ跨線橋については今のところ計画に入っていないとのことでございます。現在の跨線橋は狭く,暗く,古いので,早急な建てかえを岡鉄局に強く私自身も要望しておりますが,局としては本社に要請をしてるところでございます。もし国鉄が跨線橋を建てかえるとき,あわして南北自由通路を設置したらよいのではないかと考えておりますが,現在庭瀬駅東西には1つずつの踏切があります。しかし,通路も狭く,朝夕の交通量も多く,通学する小・中学校児童生徒の通学道にもなっており,危険も高いわけであります。そのような状況でありますので,市行政として十分検討をしていただき,善処方をお願いするものでありますが,当局のお考えはどうかをお尋ねいたします。 最後に,岡山駅前整備についてお尋ねいたします。 今までの質問に対する答弁は,一向に前進していないのが現状でございます。先日の浅野議員の質問に対しても,私の9月議会の答弁そのままでございます。瀬戸大橋時代がまさに来ようとして,瀬戸大橋が63年春には開通しようとしておりますが,本当にそれまでに間に合うのか心配をするわけでございます。 そこで,質問の第1は瀬戸大橋完成時に間に合わせるためのタイムリミットはいつか。 第2に,3案のうちE案についてお尋ねいたしますが,OTBの移転費を含めた総事業費は幾らになるのか。また,そのうちOTBの移転費は幾らか。また,市の持ち出し分については幾らを予定されているのかお尋ねをいたします。 第3に,OTBの建築申請は出されているのかどうなのか。もし出されていないならば,申請が出た場合はどうするのか。 以上の点についてお伺いをいたしまして,私の第1回の質問を終わらしていただきます。 御清聴ありがとうございました。(拍手)   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 楠木議員の御質問に対しましてお答えをいたします。 中国の孤児対策についてでございますが,日本へ永住帰国する中国の残留日本人孤児,あるいはまたその他帰国者及びその家族の援護の問題につきましては,厚生省を中心にいたしまして関係各省の連携のもとに,国,都道府県を主体として日本語の教育,生活指導,住宅問題,就労対策など孤児等の定着,自立促進対策の充実が図られているところでございます。 本市におきましても現在,孤児その他帰国者をあわせて13世帯で42人が在住しております。なお引き続き帰国者があることが予想されますので,市といたしましても帰国者に対する見舞い金の支給,市営住宅の優先入居,生活保護の適用,義務教育の確保等できる限り援護を図っております。今後も国や県の生活指導員に協力しまして,孤児等の定着,自立更生に努力してまいりたいと思いますので御理解をいただきたいと思います。 次に,岡山駅前の整備でございますが,駅前の広場の整備計画案の絞り込みにつきましては,建設省を窓口にいたしまして,国鉄の本社と交渉を行うことになっております。タイムリミットの問題もございましょうが,市といたしましては一日も早く決定することが急務と考えまして,これを要請してまいっておる次第でございます。今後さらに関係機関に対し強く働きかけてまいりたいと存じます。よろしくお願いします。 その他につきましては関係者からお答えいたします。 ◎民生局長(三宅襄君) 中国孤児対策について市長答弁を補足をさしていただきます。 まず第1点,その永住者向け専用公営住宅の建設を国へ働きかけてはという御質問でございます。孤児等の生活実態から住まいが近接をいたしましてお互いが協力をし合って生活していくことも必要であるというふうにも考えますけれども,専用の公営住宅を建設するということになりますと,コミュニティーの構成上,入居世帯の孤独を防ぐためには,やっぱり一般公営住宅として建設されたものに分散入居する方がいいんではないかという国の指導もございます。市といたしましてはこれまでどおり孤児等の優先入居で対応してまいりたいというふうに考えております。 それから次に,日本語教育の問題でございます。御質問のように,日本語の習得に当たりましては,県が帰国時にテープレコーダー等語学教育を支給いたし,また日本語講座も開講をいたしております。現在,芳田団地1カ所のみで開講いたしておりますけれども,御質問の高島住宅への問題につきましては,県におかれまして近々に開設をされるというふうに伺っております。 それから3点目の,高校の入学希望者の問題でございます。孤児等の家族の高校入学につきましては,学力のほか入学資格,語学力,学資等の問題がございますけれども,現在県において高校入学について特別な配慮を行う対策が検討されているというふうに伺っております。今後,関係機関と連絡をとりながら,希望がかなうよう努力してまいりたいというふうに考えておりますので,御理解を賜りたいと思います。 それから第4点,就職の問題でございます。孤児等の就職につきましては,生活安定の基本として,県及び生活指導員を中心に職業安定所を通じての職業紹介,職業訓練校への入学,訓練手当の支給等についていろいろ努力をしております。市といたしましてもこれに協力をいたしまして,孤児の自立促進に配慮をしてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◎建設局長(神原俊彦君) まず,駐輪場の御質問でございます。 現在,国鉄との協議が始まったばかりでございますので,今後の協議を前提といたしますが,基本計画といたしましては,建築延べ面積が約4,000平方メートルでございます。 それから,事業費につきましては,収容台数が約2,000台程度として,今後,設計,積算をしてまいりたいと,このように考えております。 次に,既設の駐輪場の問題でございますが,これは廃止を前提として考えております。 次に,現在の駐車場でございますが,これをどう考えておるのかという御質問でございます。地下駐輪場建設後,整備計画案に基づき広場整備を進めてまいりたいと考えております。駐車場につきましても,この整備計画案の協議の中で国鉄と協議をしていきたいと,このように考えております。 次に,駐車方法でございますが,これは平面式といたしまして一部2段式ラック方式の併用を考えております。 それから,東西連絡地下道との接続につきましては,利用者の利便等を考慮して接続するよう関係機関と協議をしてまいりたいと,このように考えております。 次に,有料化につきましてのPR活動についてでございますが,本年5月15日号「市民のひろば おかやま」で,放置自転車の問題について提起し,その中で有料化についても触れたところでございます。また現場での指導の際,駐輪場の整備がされ,有料でも利用したいという声も多く聞いておるところでございます。今後は利用者に対するアンケート調査,あるいは関係者の意見を聞きながら利用者の理解を深めていきたいと,このように考えております。 次に,駅前整備の問題でございます。 E案の事業費はどのくらいかという御質問でございます。国鉄本社と建設省とで進められておる駅前整備計画案が,仮にE案に決まったといたしますと,これを八十島委員会の提案どおり土地区画整理事業で整備する場合の事業費でございますが,土地及び建物等の評価が基準となります。現在,鑑定評価,土地建物調査等を行っていない段階でございますので,算定は非常に困難だと考えております。 次に,OTBの建築申請がなされたのかという御質問でございます。ターミナルビルの増築については現在のところ国鉄から建築確認申請は出されておりません。出たらどうするのかという御質問でございますが,これは59年12月議会の楠木議員の御質問に御答弁いたしましたように,国鉄側と相互信頼のもとに協議を進めておりますので,岡山駅前整備計画について合意が得られるまで国鉄側から建築確認申請は出ないものと認識しておるわけでございます。 以上でございます。 ◎参与(谷義仁君) 学校建設の諸問題につきまして,教育委員会の関係もございますが,一括してお答えいたします。 昭和53年以降の新設小・中学校は15校ございまして,地盤沈下によります建物本体の影響については報告を受けておりません。附帯工事では鉄骨の渡り廊下の床が沈下したものが1校,それから運動場の地盤沈下により側溝などに支障が起きたものが数校ありますが,緊急を要するものから補修をいたしております。 それから,地盤沈下に対する対策とか原因等でございますが,校舎等主体工事の基礎の計算におきましては,ボーリング調査に基づきまして構造計算を行い,コンクリートぐい等の採用により万全を期しておりますけれども,鉄骨平家建ての渡り廊下等附属建物,工作物などにつきましては,経済的な面でくい打ち工事は行わずに直接基礎で建設をしております。地盤上部に軟弱地盤がある場合は,そうした附属建物,工作物にも影響することがあります。そういうことがございますが,地盤沈下につきましては最小限度にとどめるべく種々考慮しておりますんですが,現実にはその対策に苦慮しているところでございます。 また,造成に当たりまして,造成後直ちに学校建設に着手する場合がほとんどでございまして,地盤が安定しないときに建てるということもそういうことが起きる原因と思われます。御指摘の趣旨を十分反映して,こうしたことの防止に努力してまいります。 それから,瑕疵担保期間の件でございますが,瑕疵担保の件につきましては,工事完了後2年間となっております。その間は施工業者が対応しております。 当校,いわゆる陵南小学校におきましても,数カ所修繕した実績がございます。 それから,それらに対する,地盤沈下等による修繕費等でございますが,補修工事費が現在までに85万2,000円で,今後修理に要する費用は,側溝,プール,通路,受電室などで,今のところ160万円を予定しております。 以上でございます。 ◎企画室長(井堀晃郎君) 庭瀬駅の南北通路の設置についてお答えを申し上げます。 現在,市内には20の国鉄の駅がございます。ほとんどの駅周辺では宅地開発等が進み,自由通路の設置や改札口の増設などの御要望もたくさん出ておる現状でございます。市におきまして自由通路を設置いたしますことは,現在の厳しい財政状況などから非常に困難であると考えております。 庭瀬駅の駅舎の建てかえに際して跨線橋の設置等これまで楠木議員大変お世話になっておりますことを厚くお礼を申し上げる次第でございます。 御指摘のありますように,南北通路の設置につきましてはこれまでも再三国鉄に対して要望してまいっておるとこでございます。なかなか厳しい現状でございます。しかし,利用者の利便を図る観点から当面南口に臨時の改札口を設置するなど,今後とも岡鉄局と協議を重ねてまいりたいと,かように考えております。よろしくお願い申し上げます。 ◎教育長(奥山桂君) まず,学校給食についての一連のお尋ねでございますが,文部省通達に対してどのように考えているのかというお尋ねでございます。 近年,学校給食につきましては,文部省による学校給食業務の運営の合理化についてという通達に始まりまして,岡山市行政調査特別委員会あるいは岡山市行財政対策懇談会等,各方面から多くの御提言をいただいておるところでございます。合理化問題につきましては,岡山市としても避けて通ることのできない問題でありまして,岡山市行政調査特別委員会等の御指摘を踏まえ,教育の一環としての質の低下を招くようなことのないように慎重に検討してまいりたいと考えておるところでございます。 次は,食器の改善についてのお尋ねでございますが,食器の改善につきましては給食関係者で協議できる場を設けて進めてまいりたいと考えておるところでございますが,現状ではまだそこまでになっておりません。したがいまして,さきに磯村議員の御質問にお答えいたしましたように早急に協議の場を設け,60年度予算の執行ができるよう努力をしてまいりたいと考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 次は,現在調理員1人が何人分調理を行っているのか,自校方式,センター方式別にというお尋ねでございます。 現在,給食調理員の配置は文部省基準に基づいて配置をいたしております。その基準を申し上げてみますと,100人以下は1人または2人と,101人から300人までは2人。こうなりますと,1人最高150人を担当するということになります。301人から500人までは調理員3人と。これは1人最高166人を受け持つということになります。児童生徒501人から900人までは調理員4人という基準になっておりますが,これでは1人最高225人を担当するということになります。901人から1,300人の場合は調理員5人と。これでいきますと1人最高260人の担当ということになるわけでございます。この基準で配置をいたしておるわけでございます。岡山市の調理員の1人当たりの平均持ち数は,小学校で1人185人,中学校で1人206人,給食センターで1人216人というような実態になっております。 次は,学校給食の物資の購入についてのお尋ねでございますが,学校給食会を通じての物資購入のメリット及びデメリットについてのお尋ねでございます。 岡山市学校給食会が設立されました昭和33年までは,各学校において献立物資の購入を行い運営をいたしておりましたが,校長会の協議によりまして,学校給食のスムーズな運営を図るために岡山市学校給食会を設立いたしまして,共同献立による共同購入を始めておるわけであります。 そのメリットにつきましては,大量購入で価格が安いということ。どの学校も同じものを同じ条件で買うことができるということ。それから,常に比較研究していいものが買えると。次は,決まった方法で明朗な取引ができる。5番目に,購入に当たって各学校の負担が軽減され,スムーズな運営が図れる。というようなことでございます。 デメリットにつきましては,急な変更ができにくい,材料等の急な変更ができにくい。それから,学校が希望する時間に納品しにくい。というようなことであると考えております。 次は,学校給食会を通じていない学校についてはどのようになっているかということでございますが,これは学校長の責任におきまして地元の適切な業者を中心に購入をし,運営をいたしておるわけでございます。 次は,米飯給食をふやしていくとのことであるが,炊飯設備を各学校に設ける考えはあるのかということでございますが,米飯給食につきましては週2回実施を目途にいたしておりますけれども,現在御承知のように炊飯はパン業者に委託しておるわけでございますが,今後とも現状の委託炊飯で実施していきたいというふうに考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 次は,西小学校の分離についてのお尋ねでございますが,西小学校は昭和60年度で1,497人(後刻「1,479」に訂正)37学級の規模であります。児童数の推移を正確に把握することはかなり難しいことではありますが,今後もふえ続け,昭和65年度には1,570人,41クラスとなるというふうな予想がされておるわけであります。現在の施設では対応できなくなるわけであります。そこで,昭和63年度開校を目途に単独分離新設を進める計画でございます。西小学校だけを分離するという意味でございます。したがいまして,今後用地の確保等難しい面もあるわけでありますけれども,地元の方々の御理解,御協力を得ながら進めてまいりたいというふうに考えておるところでございます。 以上でございます。   〔33番楠木忠司君登壇,拍手〕 ◆33番(楠木忠司君) 再質問をさしていただきます。 それでは早速ですが,中国孤児の問題につきまして民生局長から今後の対応につきまして答弁がなされました。で,かなり前進的な答弁だということで評価をいたします。 で,その中で1つは高校入学の問題で,実は入学といえば春4月ということでありますので,ぜひとも県とそれからそれぞれの問題の関係も協議していただきまして,4月から入学できるような手配をぜひお願いをいたします。 それから,全般的には県と協議なり,また国に対する要望ということでありますけども,市といたしましてぜひともこれらの人たちに温かい援助の手を差し伸べていただくようにお願いをするわけでございます。 次に,学校建設の関係でありますが,西小学校の問題もあわして再質問をさしていただきます。 先ほどの地盤の沈下ということで,1つはくい打ちが行われていないというお話がありました。それから,造成後すぐ着手するので,地盤が固まらない前にやるので,そういった問題が起きるんだという答弁でありました。例えば,西小学校が63年度から単独分離ということで開校するということになりますと,あと3年ぐらいしかないわけでありまして,今から用地を確保して,そしてそれを,地盤を固めてから建設していくのが先ほどの答弁では望ましい姿だというふうに言われておりましたので,教育委員会といたしましても地元と十分協議していただき,そして早急な用地確保に向けて動いていただきたいと思います。 それから,その部分の関係でありますが,今後陵南小学校についても予算的には60年,61年度で160万の予算をつけて,そして側溝とか,それから廊下の渡りの段差の問題とか,プールの水漏れの関係とかいうのを修理していくということでありますが,やはり今後の全体的な問題の中で,先ほども15校が53年度以降の設立をされてるというふうに聞いておりますけれども,こういった問題が起こらないように十分市教委といたしまして,また建設局といたしまして監督なり,またそういった地盤沈下の場合の計算なり今後の対応なりというものを行っていただきたいと思います。 特に,先ほどのお話ですと,廊下の,本体そのものは余り問題がないけれども,廊下,いわゆる継ぎ目の部分が地盤沈下というものが各学校で,も幾らかの学校でなってるというお話でありますので,その辺について具体的な対策というものがあれば教えていただきたいと思います。 それから,学校給食の関係でございます。いずれにいたしましても,学校給食そのものの持ってる意義,先ほど教育長も言われておりましたけれども,学校教育の一環としてある学校給食の充実そのものが今後も問われてると思います。そういった意味から申し上げますと,今の文部省が出してる通知そのものが私は本来の今までの学校教育の一環として給食から外れていくんじゃないかということで心配をいたしてるわけであります。先ほども申し上げましたように,民間委託になればネズミの頭が御飯の中に混入したり,またナメクジが混入したり,いろんな今まで全国的には問題も起こっております。そういったチェック機能が薄れるんじゃないかとか,それから共同方式にすればいろんな多くの給食を一遍につくるということで,食品添加物とか,またいろんなものも混合されるというふうなこともありますので,その辺につきましてはやはり自校方式,この前もPTAの集まりがありましてその話が出まして,ぜひ自校方式にというものを守っていただきたいという強い要望もありましたので,今の学校教育としての学校給食を守っていただくと,より充実さしていくという立場で,教育委員会の方といたしましても今後その検討をしていただきたいと思います。このあたりについては答弁は結構です。 それから,西口の駐輪場の関係であります。で,4,000平米で一部2層式の平面で行うという答弁がなされました。一日も早い着工,設計着工をお願いしたいわけであります。で,聞くところによりますと,本日も国鉄と協議を行っているというふうに聞いておりますが,ぜひとも前向きな姿勢で,なかなか国鉄との話の中では駅前問題もそうですが,いざこざがちゃがちゃする部分もありますので,ぜひともこの問題についてはスムーズにいくように,余りかりかりせないように話をしていただきたいわけでありまして,私もその辺については国鉄出身ということもありまして努力をさしていただきたいというふうに考えております。 あと庭瀬の関係につきましては,これは余り前向きな答弁でもないわけですけども,何か南口に臨時の改札口を設置をしたいというふうな,今の室長からのお話もあったかと思いますが,これについて実現の可能性,もう1回──東岡山の北口の問題も,この前も岡本議員また華房議員も質問でございましたので,それとあわしてどこまで話が進んで──私も今初耳なもんで,その辺の状況についてお話を聞かしていただけたらと思います。 それから,駅前開発の問題,これOTBの関係ももちろんありますけれども,もうほとんど話が前に行っていないというのが先ほどのお話でした。ぜひこの問題につきましてはいろいろ,建設省とそれから国鉄の間ですので,岡山市から言えば雲の上みたいな話になろうかと思いますが,ぜひとも早急に実施していかないと,暫定的なものにしろ,この63年の春までには間に合わないような気がいたしますので,そのあたりについては答弁はもう,また同じような答弁になると思いますので結構ですけれども,岡山市としてもその主体は岡山市だということを肝に銘じていただいて,頑張っていただくようにお願いをしておきたいと思います。 以上申し上げまして2回目の質問を終わらしていただきますが,ここにちょっと先ほどお見せすりゃあよかったんですけども,陵南小学校のどういいますか,欠損箇所の写真も持ってきてますので,ちょっとまあ見ていただければと思います。 以上で2回目の質問を終わらしていただきます。(拍手) ◎参与(谷義仁君) 学校建築の件でございますが,これはどうもお答えになるよりもかえってお願いになるようなことになろうかと思いますけれども,早期に造成をしていただきまして,ある程度圧密をして,地盤が安定する期間がとっていただければ,こういうことの欠陥的なものは防止できるのではないかというふうに考えます。こちらからお願いをしたいというような感じがいたします。 それから,渡り廊下等の地盤沈下防止の具体策は先ほど申し上げましたのが一番いいわけでございますが,これはなかなかちょっと御答弁申し上げるのが非常に苦しゅうございまして,それを防止する──本当はくいを打っていけばいいということもありますけれども,非常に軽い建物で,ならどういうくいを使うか。松ぐいを使いますと,いわゆる常水面以上になって腐る可能性もあるし,コンクリートぐいを打ちますと非常に高くついて,どちらがどっちやらわからなくなるというようなこともございますし,非常にちょっと苦しい対応を現実にはしておるというのは状況でございます。いずれにしましても,こういうことが起きないことが望ましいことでございますので,いろいろと考えてみたいと思います。 ◎企画室長(井堀晃郎君) 庭瀬駅の南の臨時の改札口の件でございますけれども,東岡山駅の問題とあわせて本年の7月にも文書をもって要望したわけでございます。それに対して先ほど御指摘にございましたように,自由通路で対応しようというような返事もいただいておるわけでございますけれども,これにつきましては先ほどお答えをいたしましたように,市として非常に困難性があるというようなことで,まあ当面南口の設置は要望いたしておりますので,今後も協議をしていきたいと。かような現状でございます。 ◎教育長(奥山桂君) 先ほどの答弁の訂正をさしていただきたいと思います。 西小学校の昭和60年の児童数を1,497と申し上げておりましたが,1,479の誤りでございます。1,479が正しいわけでございます。おわびをして訂正さしていただきます。 ○議長(藤原照夫君) 次は順序に従いまして矢木君。   〔1番矢木明君登壇,拍手〕 ◆1番(矢木明君) 私は4点の質問をいたしますが,そのうち2つは少しばかり大ぶろしきを広げたような質問の内容であり,2つは地域エゴの,そういうふうに言われるものであろうと思いますが,一笑に付さないで真剣に考えていただきたいと思って質問するものであります。 まず第1の質問は,市制100周年記念事業についてであります。 記念事業といいますと,あと3年先に来る瀬戸大橋開通や新空港開港についてのものになりがちですが,それは県が主体であって,岡山市単独のものではありません。それよりは明治22年6月1日に岡山に市制をしいて以来100年という大切な節目の年,そこから新たな出発をする年を記念をするという事業に今から計画を立てることは極めて重要ではないでしょうか。我が党の代表質疑でも申し上げましたが,自治の原点を見据え,とりわけ現憲法で確立された地方自治の本旨をより広め,認識する事業は極めて大切であります。市当局もこの観点からさまざまな意見を聞く提言を募集しておりますが,私もこの際幾つかの提言をし,当局の御見解をお聞きしたいのであります。冒頭申し上げましたように,大ぶろしきを広げたかと思って聞いてくださっても結構ですが,答えるべきところはしかと答えてください。 記念事業の柱を2つ言います。1つは自治の精神と発展の啓発と実行の場としての新たな自治記念館というべきものの建設であります。しかもそれは1カ所ではなく東西南北につくり,自治の精神,市制100年の経過,その地域の歴史を展示する場とし,地域の人々が健康の問題や福祉や文化に関する問題などで話し合い,かつ実行する複合施設であります。地区公民館より少し大きく,市民会館より少し小さいという規模のものでよいではないでしょうか。このように考えておるものであります。 2つ目は,岡山市の拠点というべき箇所の大胆な開発,改造の町づくりであります。 その1つは,市立公会堂(後刻「市民会館」に訂正)のある石山一帯,ここはかっての岡山城の跡でありました。現在は市立公会堂(後刻「市民会館」に訂正)やNHK,RSK,榊原病院などがありますが,この石山一帯を整備し,一大公園をつくり,その中にかねて要望しておりました郷土の歴史館を建設する。そのことによりまして,周辺の岡山城や後楽園とマッチする,市民の憩いの場のみでなくて,広く国民の皆さん方にも鑑賞いただけるものにしていきたい。このように考えておるものであります。もちろん,NHKさんやRSKさん,榊原病院さんなどの協力や合意がなければできないことでありますが,そういう発想の仕方を考えていただきたいと思っておるのであります。 その2つは,岡山駅の駅南広場,国鉄の貨物引き込み線のある付近,あの一帯の整備をして,巨大な広場といたしまして,その中に物産館を建設するというものであります。 その3つは,児島湖の活用であります。水質の浄化やヘドロの浚渫による人造島の築造などをして,親水公園であるとか,野鳥公園であるとか,淡水漁場などを建設,整備を進めたらどうかということでございます。 そして,最後に,吉備路付近,とりわけ吉備中山から造山古墳を含めた埋蔵文化財の発掘調査をし,復元,保存をすることであります。古代の歴史を知り,技術の進歩,発展を知る場として極めて大事ではないかと考えているものであります。 こういうことについての市長や関係当局の御意見をお聞かせください。 第2の質問は,駅西口付近の整備についてであります。 先ほども楠木議員の方から駐輪場の件がございました。駅の西口の広場の下を地下といたしまして,そこへ駐輪場をつくる。極めてよい発想であろうかと思いますが,私はさらに一歩進めて,幾つかの点を申し上げてみたいと思っておるのであります。 私は,この問題について昨年の12月議会でも具体的に例示をして対策を求めました。その後どのようになったのかをお聞かせ願いたいのでありますが,「山陽本線等の鉄道により,駅東地区と分断されている駅西市街地は,岡山駅に隣接する位置にありながら,都心地区として必要な基盤施設が未整備(特に地区南部の駅元町,昭和町地区の幹線連絡道路が立ちおくれている。)で,現状はその性格が住宅地区,あるいは近隣商業地区と位置づけられ,都心機能はほとんど立地しない状況である。」「地区北部の奉還町商店街は,表町,駅前地区に次ぐ商業集積を持つが,最寄り性の強い零細経営が主体であり,近年その地盤沈下が著しい。地区南部には工場跡地等の大規模な開発可能地が存在をし,地区発展の契機となるような活用が望まれている。」「駅西口周辺地区を中心に主要幹線道路網と広域交通結節点である駅前広場の整備を核として,交通ネットワークを確立することにより,開発基盤を整えつつ,土地の高度利用を図り,駅東地区と連携をした複合都心地区として育成すべきである。」「駅前広場,ターミナル機能の充実とともに駅舎を含め,駅西口にふさわしい景観整備を行う──これは私の文章ではありません。岡山市都市再開発基本構想策定調査報告書の中にあったものであります。ことしの3月に発表されております。つまり,駅の西口地区は発展の機能や条件を持ちながらも,行政の積極的な対応,施策が明示されないから,立ちおくれているというものであります。私は昨年の12月議会では,市が奉還町商店街や住宅地区に焦点を置く再開発事業のみではなくて,駅西口を中心にした交通機能,公園広場の確保をすることによって駅西地区全体の町づくりが活性化するのではないかと提言をいたしました。 今回再びこの対応策についてお聞きいたします。 その1つは,昭和63年開港予定とされております岡山新空港への直通バス運転路線の基地としてこの西口広場を確保すべきと考えますが,御見解をお聞かせください。 その2つは,駅前広場を確保し,駅西口の玄関にふさわしい景観や機能を持たすには,西口駅の改築,高度利用が必要ですが,このような市の町づくりの構想を国鉄と協議したことがあるのかどうか。また,協議したならばその反応はどうであったのかをお聞かせ願いたいと思います。 第3の質問は,流域下水道の見通しについてであります。この問題は,いわゆる地域エゴと受け取られるかもしれません。 昭和47年ごろ私の居住する津島地域は,四,五年先には下水道ができ,浸水問題やトイレのくみ取りもなくなるという話で持ち切ったのであります。前市長岡崎さんが言明,公約したからであります。旭西処理区として決定されたからでもあります。人々は一日も早くこの実現方を望んでいました。ところが,昭和53年,この地域は旭西処理区から外され,流域下水道の処理区に計画決定になったのであります。旭西だろうが流域だろうが,要は下水道が一日も早く実現することと待ちに待ってもう7年が過ぎました。しかし,現状の流域下水道の進捗状況によると,津島・御野地域の実現は早くても15年,一般的には約20年かかると想定されました。これを知った地域住民は期待が大きかっただけに失望よりは怒りの声に変わっておるのであります。地域のある人は言いました。岡山市の都市計画税を昭和31年度から払ってきた。それも下水道ができると思ったからである。ところが,流域下水道になるとこれから20年近くもかかる。私どもが死んでしまってからではないか。30年近く税金を払い,死ぬまで税金を払うわしらのところと比べて,流域下水道の処理区域となった南の地域は10年かそこらの税金の支払いで,もう下水道の恩恵に浴する。そんな下水道建設のやり方は不公平ではないか。都市計画税をかやせ。減免をしてほしい。こういうことを言うのであります。現在の税法上ではかけ離れた論法でありますが,生活実感としては筋が通っておると思い,かつ共鳴するものがあります。 そこでお聞きする1つは,流域下水道の計画処理区の,特に北部地域は何らかの小規模な中継処理場的なものはできないものだろうかどうか。2つは,現在の旭西処理区域の一部を流域下水道処理区域に移し,その余裕分というか,処理量分を北部の津島,御野地域を旭西処理場に移すという方法はとれないのかどうか。もしとれないという場合については,どうして,どのような条件があるからできないということをはっきりお聞かせ願いたいのであります。 第4の質問は,市立岡山病院の移転,改築などの見通しについてであります。 この病院の問題については私は今まで2回お聞きをいたしております。今度で3回目だと思います。 御承知のように,この種伝染病隔離病院は,明治12年岡山にコレラの集団発生があり,現在の奥市に隔離病棟ができました。以来,網浜,島田,上伊福と転々とし,昭和21年6月現在の津島の地に移りました。昭和24年5月に病棟の所有者でありました日本医療団から岡山市が正式に買収をいたし,今日に至っておるのであります。建物は大正14年に建築されたもので極めて老朽化し,地域の人々は化け物屋敷とか幽霊屋敷とか呼んでおるのであります。現在の医学の進歩,衛生思想の向上等によって,年々患者は減り,昭和59年度はパラチフス患者2名入院という状況であります。人的資源の活用や経費の節減のためにも他の市立病院に併設するか改築するかして,暗いイメージを一新をし,地域の保健衛生思想の向上や活動の場にするか,その対応が迫られていると思います。 そこでお聞きする1つは,この種伝染隔離病院は岡山県の方でも検討中と聞いておりますが,その内容についてわかればお聞かせ願いたいと思います。 2つ目は,市として岡山病院の移転,改築などの見通しや,この種の病院の設置のあり方についてお聞かせ願いたいと思います。 以上,私の第1回目の質問を終わります。(拍手)   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 矢木議員の御質問に対しましてお答えをいたします。 市制100周年の記念事業につきましては,近藤,片岡両議員にお答えをいたしましたように,現在,基本構想の策定に向けまして準備を積極的に進めておるわけであります。市制100周年は,次の100年のスタートといたしまして,21世紀へ向けての個性ある都市づくりを目指して,市民と一体となって考え,そしてつくり上げていかなければならないと考えております。 ただいま大変ユニークな御提案をたくさんいただいたわけでございますが,これらの御提案の趣旨を踏まえまして,市民福祉の向上と岡山市の飛躍的な発展のために十分検討をしてまいりたいと考えております。 21世紀に向けての町づくりの中で,駅前の貨物駅跡地の活用につきまして御提言もあったわけでございますが,岡山駅の貨物跡地の活用につきましては,駅の南地区全体の開発計画の中で,駅前広場整備基本計画の3案が提案をされておるわけでございます。現在,建設省と国鉄本社で案の絞り込みを現在やっておるわけでありまして,大変御無理なお願いをしとるわけでございますが,市といたしましては御提言の趣旨を踏まえまして,21世紀を展望した悔いのない案にひとつ決定するように関係機関に要望して,その整備促進に努めてまいりたいと,このように考えております。 その他につきましては関係者からお答えいたします。
    ◎衛生局長(竹原良一君) 岡山病院の移転,改築の問題についてのお尋ねでございますが,岡山病院の対策につきましては,御指摘のように,当病院が大正の末期に建設されたもので相当老朽化もしておること,さらに最近伝染病患者が著しく減少していることなどから,他の公立病院へ併設という方向で検討いたしておりますが,用地の確保などまだ解決しなければならない問題も多く抱えております。しかし,県におきましては,現在県下に15カ所あります伝染病隔離病舎を昭和65年度を目途に3つのブロックに統合する方針で,現在関係の市町村と話し合い,指導がなされておりますので,これまでには結論を出していきたいというふうに考えておりますので,よろしくお願い申し上げます。 以上でございます。 ◎建設局長(神原俊彦君) 西口広場の整備の問題でございます。 市といたしましては,岡山西地区周辺を対象に昭和57年度に実施いたしました総合都市交通施設整備計画調査の協議会に国鉄,地元関係者の参画をいただき,西口広場,東西連絡道路等交通施設整備を主体とした開発整備計画を策定しておりますので,これに基づき市民から親しまれ,潤いのある広場整備を行うよう考えており,現在広場整備計画案を作成中でございます。 また,西口広場内に地下駐輪場を建設すべく別途調査行っており,これも昭和62年度末を目途に完成する予定で進めておるわけでございます。この広場の復旧も考慮しながら,広場の整備計画案に基づいた広場の整備を行っていきたいと,このように考えております。なお,これらの施設の計画及び事業実施につきましては,国鉄を初め関係機関と協議しながら進めており,ある程度まとまった段階で地元の関係者と協議したいと,このように考えております。 充実した広場整備を行うには,西口の改築,高度利用が必要との御提言でございます。国鉄の方に聞いてみますと,駅舎の改築につきましては具体的な計画がないということを今聞いておるわけでございます。 西口周辺の町づくりの構想につきましては,必要に応じて国鉄とか地元と協議をしながら行っていきたいと思いますので,御理解のほどよろしくお願いいたします。 ◎下水道局長(中山茂也君) 児島湖流域下水道計画の一部見直しについての御質問にお答えいたします。 2点ございますが,まず1点,津島,御野地域について供用開始までに相当年月を要するけれども,中継処理場などをつくって早く処理する方法はないかということでございますが,御承知のように,児島湖流域下水道計画といいますものは,県の流域別下水道整備総合計画の一環として策定をされるものでございまして,児島湖の水質汚濁防止を図るためには,これは広域的に一体的に整備することが効果的であるということで計画をされ,さらに建設費でございますとか,維持管理費などにつきまして経済的であるというふうなことから,策定をされたわけでございまして。したがいまして,私どもの下水道計画もこの上位計画であります県の流総計画に従いまして策定をしたわけでございまして,そこで,津島,御野地区を対象といたします処理場の建設等につきましては,この上位計画との関係もございまして,整合の問題,さらには処理水の放流先の河川でございますとか,水域との問題,また実態的には処理場の用地をこの地区内に求めることについて,岡山市の土地利用計画だとか,市街化の状況から見まして,大変難しいことであろうと考えております。 次の問題でございますが,旭西処理区とそれから御野,津島地域の処理区の振りかえであろうと思います。この問題につきましては昨年の12月議会にも新谷議員の方から御質問がございましてお答えしたわけでございますけれども,このことにつきまして私どももかなり以前から真剣に検討に入っておりますけれども,この処理区の振りかえ等につきましては,できないことはございませんけれども,実はいろんな方法が考えられますために,技術的な問題,さらに手続的な問題等につきまして現在研究をしている段階でございますので,御理解いただきたいと思います。 以上です。 ○議長(藤原照夫君) 矢木さんありますか。午後からにしていただけますか。 午後1時まで休憩いたします。    午前11時54分休憩    ~~~~~~~~~~~~~    午後1時10分開議 ○議長(藤原照夫君) それでは午前中に引き続いて会議を開きます。 矢木君。   〔1番矢木明君登壇〕 ◆1番(矢木明君) 再質問をさしていただきますが,その前に,先ほど市民会館というべきところを,市立公会堂と昔の名前言ってしまったんで,訂正をいたしておきます。(笑声)古さかげんがわかってくるんじゃろうと思います。 私が最初に,100周年記念事業で多少大ぶろしきを広げたから,聞くだけ聞いても結構ですけれども,答えるべきところはしっかと答えてくれと言っておきましたが,お答えがあったのは市長が貨物跡地の件だけで,他のところは一切お答え,見解を述べなかったので,これを再質問します。 まず1つは,東西南北に自治記念館をつくったらどうかという見解について,これは企画室長からお答えをしていただきたいと思います。 2つ目に,石山一帯の思い切った開発,整備という問題について,そういうことは考えたことがあるんかないんか。これもまた企画室の方でお答え願いたいと思います。 それから3つ目の問題は児島湖の活用,これについて,例えばヘドロを浚渫して,それで人工島をつくったらどうかという提起をしたわけです。これについての考え方,見解をお聞かせ願いたいと思うのでありますが,これは先ほど湖沼法の適用ができたから,それからゆっくり考えるという発想であるのか,あるいは,岡山市のもんでない,国や県の関係だから,児島湖の活用ということは市としては町づくりの上にも研究をせなかったのかどうか。この点も明らかにしてほしいと思います。 4番目の吉備路の文化財の発掘調査について,あるいはこの復元と保存についてどう考えられとるか,ひとつお答え願いたいと思うのであります。 例えば,島根県の斐川町の荒神谷遺跡というところで出てきましたのが,358本という弥生の銅剣が出たというんで全国的に注目をされました。なぜ358本もあの地域に集中して埋蔵されておったのかということで,学問的にも極めて貴重な出土品だというふうに言われております。また,奈良県の高松塚の極彩色の壁画が出て一世を風靡しました。さらには,埼玉県にあります稲荷山古墳からは115字にわたって象眼になった文字が発見されたと。さらには,大阪の平野の加美遺跡では装身具や馬具が出されて,今大問題になっております。こういうふうに古代の日本の歴史を書きかえなければならない,そういう重要なかぎが実は岡山にあるのであります。 例えば,吉備の国と言われたこの岡山地方は,製鉄や製塩──塩ですね,これをつくる技術が非常にすぐれておった。だから,そういうすぐれておったということは,そこにそのような技術を持った集団がこの岡山に住みついておったんではないか。そういうことを考えてみたり,あるいは造山古墳は全国第4番目の巨大な古墳です。なぜ。この吉備の国にあんな巨大な古墳がつくられたのか。こういうことも考えてみたり,さらには,吉備の中山は昔から信仰の山と言われておるし,明治の代になって突如として天皇陵があるというので御陵に指定をされた。こういうにいわくつきの重要な古代歴史のかぎを秘めたところであります。ですから,そういうところに何らかの形で発掘調査をすることによって,古代の歴史の解明の大きな前進になると思いますし,今,全国的に考古学ブームと言われておりますが,高松塚にしましても,稲荷山にしましても,あるいは加美遺跡にしましても,休日には3,000人から5,000人近い人の見学者があらわれて,非常ににぎわっておるというような状況もあったりしますので,この吉備の岡山の,この地のどこかを発掘調査することによって新たな結果が出てくるんではないか。学問的にも貴重であるし,同時に観光上においても極めて有意義ではないか,こうに考えておりますので,この両面からの問題について,ます教育長の見解と経済局長の見解をこの際お聞かせ願いたいと思います。 2つ目の問題は,駅西口に私は広場を整備をして,できるだろうと思いますけれども,新空港への直通バスの発着の起点,拠点にしたらどうかという提案ですが,このような新空港直通バスも運転しないのか。したらどこがどのようになっていくのかということについて,今まで論議をされておったのかどうか。この点をまずお聞きしておきたいと思います。 以上,まだ10分ありますので明確にお答え願いたいと思います。 ◎経済局長(藤昭博君) 吉備路の古墳群を発掘をして,これで観光資源として活用したらどうかと,こういう御提案でございます。 私も観光行政に携わりましてようやく3年近くなったわけですが,何といいましても,岡山へ観光客を誘致するには,岡山の知名度を全国に高めていかなきゃいかんということを最近になって考え出したわけでございます。知名度を高めていくためには,悪いことはいけませんけれども,すべての面で岡山へ行ったらと,こういう何とかこう知名度を高めていこうということで,いろいろ探しておるんですが,吉備路の古墳を発掘をして,これをやれば,全国的に大大的に宣伝費をかけずにマスコミさんが取り上げてくださる。これぐらい安い宣伝はございませんので,やっていただければ非常に観光サイドから言えばありがたいことでございます。ただ,この文化財の保存につきましては,いろいろクリアしなきゃならない難しい問題があるようでございます。したがいまして,観光サイドからだけこれを取り上げますと,これはまた別な面での文化的な面からのいわゆる抵抗みたいなものが出てくるおそれもなしとしない。大和路とかそういったところは,観光という次元からでなくって,学術的な考古学的な見地からの発掘をしていらっしゃる。そのいい影響を観光の方でちょうだいをすると,こういうことになりますんで,観光が先行して発掘するということには,これは何と考えても無理でございます。したがいまして,時期が来まして吉備路の文化財の発掘がなされれば,これは我々観光の担当にとっては非常にありがたいことでございますし,またできるだけの協力,応援もさしていただかなきゃならない,このように考えておるところでございます。この点ひとつよろしくお願いいたします。 ◎企画室長(井堀晃郎君) 100周年記念事業の1つとして自治記念館を,しかもまあ東西南北にと,建設しろという御提言でございます。 基本的には,これまでも市長の方から御答弁がございましたように,現在,100周年の取り組みといたしまして,アイデア募集であるとか,あるいは市民団体の意識調査などやっておりまして,現在,基礎調査を実施中でございまして,来年度早い時期に基本構想を策定をすると,こういう段取りをいたしておるわけでございます。ただいま御提言のございました問題も含めて,基本構想の中で十分検討してまいりたいと,かように考えます。 次に,石山一帯を含めた文化シンボルゾーンの問題でございますけれども,石山付近を含めました文化シンボルゾーンは,新しい文化施設の集積の促進,街路整備によります都市景観の創造などを推進しておるところでございます。今後も旭川河畔,あるいは桃太郎大通りの都心軸モールの整備などを進めまして,来訪者が二度三度訪ねたくなるような個性と魅力のある文化シンボルゾーンとして整備をしてまいらなければならないと,かように考えておるところでございます。 御提言の一大公園をするためには,民間企業あるいは事業所の御理解と御協力が必要でございますことは,御指摘のとおりでございます。そのためには,おのずから時と条件といいますか,すなわち機が熟することが必要であろうと考えます。今後御趣旨を踏まえまして対処してまいりたいと,このように考えております。 次に,新空港と岡山駅を結ぶリムジンバスの運行の構想についてでございますが,これは構想を持っておりますけれども,果たして御指摘の西口から出るかどうかということは,現在のところまだはっきりいたしておりませんけれども,今後西口の整備と相まって県とも十分協議をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎教育長(奥山桂君) 吉備路の埋蔵文化財の発掘調査を行っては,また復元,保存等についての御指摘でございますが,御指摘のように,吉備路一帯を含めまして岡山市域には学術的な価値も高く,全国的にも注目を集める貴重な遺跡が数々あるわけでございます。これらの発掘が行われますと,これは岡山市民,県民にとって大変貴重な遺産が出てくると,文化財が出てくるというふうに我々も思っております。しかも,先ほども答弁でありましたように,宣伝費の要らない観光資源にも当然なるというふうに考えておるわけでございますが,これらの発掘調査,復元,保存につきましては,学会はもとより関係機関,文化庁にわたる幅広いコンセンサスと,その上に立った周到な計画が必要であるわけであります。したがいまして,この辺を踏まえて慎重な対応をしてまいりたいと考えておるところでございますので,御理解をいただきたいと思います。   〔1番矢木明君登壇〕 ◆1番(矢木明君) あんまりしつこくならん程度にもう1回質問さしてもらいますが,今,企画室長の方からお話がありましたが,児島湖の活用ということについては,これからの構想の中に含めるんですか,含めんのですか。もうあれは県,国がやることで,岡山市は余り関係がない,こういうふうに考えられておるのか。それとも,児島湖の大多数の水辺は岡山市でありますので,岡山市が言うならば音頭を取ってやらなければ児島湖の活用はできないのです。灘崎町にやってくれとか,倉敷にやってくれとか,できっこないわけですから。岡山市がどのように児島湖を浄化して活用して,あそこを大きな岡山市の大事な場所にするのかいうふうになってくると思いますので,構想の中にこの児島湖の活用が入るのか入らんのか。これをひとつお聞かせ願いたいと思います。 それから,教育長さん,文化財のことでまた申し上げますが,そういうようなことを市の教育委員会としては,学問上の立場から考えて文部省と話をしたことがあるんかないんか。これを聞かしていただきたいと思うんです。例えば,倉敷市にある楯築古墳では貴重なものが出てきましたわね。まだ調査中であんまり発表されておりませんけれども,古墳前期で,古墳のなぜあんなような前方後円墳ができたかという,その前ぶれであるようなものまで出てきて,今は着々と日の目を浴びようといたしておるわけです。ああいうようなことができるならば,岡山市においても文部省や文化庁と御相談をなさってどうかという,そういう動きをしたことがあるかどうか。それをお聞かせ願いたいと思います。 それからバスの運行につきましては,これはやることは確実で,西口から出るかどうか不明だと。それは不明なんです。ですから,新空港の直通バスが出るとするならば,西口広場を起点としたらどうかと,この構想はどうならと。そうすれば交通体系,ターミナル機能も発揮できるんではないかと。こういう意味でバスの直行は,もし直行便が出るとするならば駅の西口等を起点にしてほしいということを,考えておるかおらんかを聞いておるわけでして,その辺のことももう1回お聞聞かせ願いたいと思います。 以上です。 ◎企画室長(井堀晃郎君) 児島湖の問題でございますが,昨日も現空港の跡地と児島湖の湾周辺の親水自然公園の片岡議員の御質問に,市長が御答弁されましたように,現在,基礎調査の中にも児島湖周辺の問題も検討いたしておりますし,基本構想の中にも自然とそういう問題も包含した構想でやっていきたいと,かように考えております。 それから,新空港との直通バスの起点を西口にと,こういうことでございます。私どもも先ほど申し上げましたように,現時点では西口と新空港という路線の決定はいたしておりませんけれども,基本的にそういう観点から県とも協議を進めてまいりたい,かように考えます。 以上でございます。 ◎教育長(奥山桂君) 文化庁との話し合いの経緯についてのお尋ねでございますが,これにつきましては今手元に詳しいデータを持っておりませんので申し上げかねますが,先ほど申しましたように,これは国家的な事業であるというふうに考えておりますので,今後とも慎重に対応してまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(藤原照夫君) 次は順序に従いまして有井君。   〔6番有井靖和君登壇,拍手〕 ◆6番(有井靖和君) 失礼をいたします。 きのうおとついと日本列島を寒気が見舞いまして,北陸を中心として,津山なども雪の被害が出ておるようでございます。また,そういう中で本市の外へ出てのお仕事をされている現業を中心とした各職員の皆さん方には,大変なときであるということで,心から感謝を申し上げておるところでございますが,残念ながらひとつまみのこの不心得な方,職員と申しますか,その方によって,この大きな岡山市の全体の不祥事事件として岡山市民の耳に入っていくわけです。そういう面が非常に残念でたまらないものでございます。 それでは前口上を省きまして,これから質問に従ってお尋ねなり,また要望等をさしていただきたいと思っております。 本会議でも松本市政発足以来いろいろおしかりや激励などもたくさんあったかと思いますが,私は気がついたことやあるいはお話,市民の声をかいつまんでこの場で申し述べ,市長のお考えについてお尋ねをしたいのでございます。 私は,経済の長期にわたる低迷と,これを反映した国の予算の削減の影響で地方財政を取り巻く環境は年とともに厳しい中で松本市長が発足し,多くの成果というものをこの私は感じておるわけでございます。その成果の中でも,本議会で報告がありましたように,1つ1つは時間の関係で評価するのは避けるとして,いずれにしても,今日市民の皆さん方が多種多様なこの要望,これを着実に一歩一歩と実行されている姿は評価していいんではなかろうかと思うわけでございます。今後は財政その他大変厳しいものがあろうかと思いますが,市長なりの考え方を前面に打ち出し,61年度予算をぜひ56万市民の暮らしを守る上での予算化をお願いしたいものでございます。 さて,先般,私は共同通信社のある方とお話をする機会がありまして,その中で幾つかのお話がございました。岡山市も53年には瀬戸大橋開通し,瀬戸大橋といえば倉敷から岡山じゃないかと思ったら,その間に早島町がある。この早島町と何か合併して,いわゆる瀬戸大橋の玄関を倉敷,岡山というような方策はないんだろうかということを耳にしたところでございます。この点私も非常に気がかりになり,今回お尋ねをするところでございます。 続きましては,これからどんどんと瀬戸大橋を見学に来られる。いろいろ日本語で案内板を書かれておる。これもよかろう。しかしながら,国際的にも見に来られる方が多いんじゃなかろうか。そういう面で,ローマ字その他でわかりやすくこの案内をされる方策はないだろうか。こういうことをおっしゃっておられましたので,その点をお尋ねしたいのでございます。 続きましては,総務関係を中心としましてお尋ねをしたいと思います。 御案内のように,いろいろの不祥事その他問題が御指摘をあるわけでございますが,私は管理職の皆さん方に,もう少し職員の思いやりというものを持っていただき,あるときにはみずからが体を張って,局長が現場へ出ていって市民の声を聞いて,あるときには自分が泥をかべるぐらいな勇気を持っていただきたいなと。このように,そうすると管理職の皆さんや局長を中心として,その局の信頼性というものは,職員一人一人がまた違った意味で尊敬してくるんではなかろうか。このような感じがしてなりません。 そこで,この各部署を回ったところ,責任を部下に転嫁してしまうというような……。ここでも今回,今地区の問題にしても,私は部長さんがとやかくと言いますが,話をじっと聞いておれば,それなりの現場での対処というもの,こういうことで一理あるなという感を持っておるところでございます。しかしながら,底流に流れる市民の心というものは,税金を大切にしてほしいという声なき声であることも申し添えておきたいと思うわけでございます。 そういう中で,特に無理,むら,むだをなくするというものも大切でございますが,もうちょっとこの管理職の皆さん方の部下に対する思いやりをさらに考えていただきたい。このように思うわけでございます。 この本庁の中でも,市民の方が職場へ来られてですね,大声を上げておられる方がおられました。あれは何でしょうかと言いますと,右翼だと,こういう声でございました。だれが今やらりょんならと,こう聞いたら,担当者が1人やられとると。課長あるいはその上司の者がへりにおってやっとんかと言えば,いや1人だと,こういうようなことで。全くですね,だれか行ってやらにゃいかまあがと言えば,おい課長ちょっと,いうような感じでですね,全く思いやりがない。こういうようなことでは,私は倫理その他についてもですね,空念仏に終わってしまうというような気がしてなりません。 そこでお尋ねしたいんですが,直接のそれが原因ばかりではないかと思いますが,本市で精神的,そういうような責任を感じてですね,この精神的な病気になっておられる方が一体何人おられるんか。県の方では先般,何人というような具体的な数字が上がっておりましたが,それが原因ではないかと思いますけど,大体何人おられるのか,お示しがいただければお願いをしたいのでございます。 続きまして,もう1つは管理職に対する新聞あるいは広告,この9月議会で私はさわりだけを御指摘をし,何とか市を挙げて検討していただきたいということを,さわりだけ申したとこでございますが,今回は議題としてお訴えをしておきたいと思います。 机の上におきましては,封も取らないままたくさん机に山になっておる。これはどうしたことだというようなことでお尋ねをする中に,はっきりとお答えを下さる職員の方もおられるし,まあまあまあまあと,つき合いをしとんじゃというような方もおられます。そういう中で,やはりこの問題は一番悩みの種というのが実感でございます。中には8万円から10万円も年間払っておられる方もおられるわけです。まあ商売ですから,ルールに合った,合理性に富んだ,そういう取引ならいざ知らず,そうではなかなか現場ではないようでございます。その点については,ただ単に本人だけの取引というんでなく,全庁的に私は研究していただきたい。そして,この職員のやる気というものもそこら辺からわいてくるんではなかろうか。このように思ってなりません。 続きましては,各種研修の件でございます。御案内のように,59年,60年は研修,岡山市の各種研修について5,000万余の予算が使われております。これはまことに結構だと思いますが,その5,000万余のお金を使われながら,この不祥事が出てくることに私は,私だけでない市民の怒りというのはあろうかと思います。 こういう面で1つお尋ねをしたいんですが,人事課の研修は,その研修に該当する職員を集めて,やりっ放しの研修になってしまっておるんじゃなかろうか。 2つ目は,交通安全研修の内容が,もう少しどういいますか,ハンドルを持って職とする方方を中心として,事故が減らないものがあるわけですね。その研修方法に,特に交通安全研修について,ましてやこの「飲んだら乗るな」というようなあれもあるわけですね。きのうきょう始まった問題じゃないわけです。飲酒運転の件も,当局の御回答は少量だったからと,まあ理屈にもならんようなことをぬけぬけと答弁されるということについてはね,やはり私は考えもんだなあというような気がして,あえてこの交通安全の研修についてお尋ねをしておるところでございます。また,その妙案は今持っておられるのかどうか,お尋ねをしておきたいと思うわけでございます。 続きましては,職場浄化の問題についてお尋ねをしたいと思います。この議会で各議員の皆様方から多く御指摘があったところでございますが,同じ人を同じ場所に長いこと置くいいますか,職場の浄化につながっていかんのではなかろうかなという御指摘もあったようです。私も同感でございます。かえてやることによって,すがすがしく,またその職場でやる気を出してやるというようなことも,ある面ではあるんではなかろうか。 具体的にここで例を挙げて申さしていただきますと,主任さんや係長さんが,ある人は10年もそれ以上もその席へ座る,ある人は1年でかわっていくというようなことも実際にはあるわけでございます。そういう面でお尋ねをしておきたいと思います。 さらに,男女雇用均等法については9月議会でお尋ねをしたところでございますが,そういう面も一つは職場の浄化に役立たせていただきたい,このように思うわけでございます。 続きまして,職員の倫理高揚推進会議の調査をされたアンケートがあるはずです。あるいは研修をされた後のアンケートが,どうだこうだというのが。そのアンケートのですね,この5つほど例を,そのベストファイブぐらいを申してお聞かせをくださればありがたいと思います。 続きまして,財政問題でございます。 指名方針についてお尋ねをしておきたいと思います。この指名の問題につきましては,岡村参事さんを中心として非常に努力され,多種多様な業者からの要求,要望等々に的確におこたえしていただいておるとこにつきましては,高く評価をしていくところでございます。そういう面で,1つだけ,岡山市の水道の指定業者ですね,この方が建築をすると。指定業者じゃないとできないというような一つの決まりがあるわけですね。あるいは,そうじゃなかって,ないしょでしとったら,今度は指定業者を取るときに非常に厳しくペナルティーいいますか,業者に入れていただけない,指定業者に入れていただけないという例もあるわけです。そういう面で,そこら辺についてどうか,お尋ねしたいのでございます。 それから,地場産業の育成という面では,一段の努力をしていただきたいし,景気が悪いときこそ地場の中小零細企業の皆さん方をぜひ積極的に御指名をお願いできればありがたいんではないでしょうか。 続きましては,廃棄自転車の適正な入札をされとんだろうか。鉄の価格が安ければ,そのときに入札すれば安いんだというようなお考え方もあろうかと思いますが,余りにも私はこれが1つが50円とか100円とかいうようなことでは,市民の皆さん方がやはり納得をしてない。私も何かそこでその,全く入札した方が手をつけないで,第三者のこの業者の人がですね,それをつかんで持って帰ってしまうというようなことで,先般数字で示されておりますように,12月は何ぼと言われておりますが,入札をされた時期から今日まで,何月は何ぼというような,これをちょっとお聞かせくださればありがたいと思います。 次は補助金問題でございます。9月に御指摘をされ,こっぴどくおしかりを受けたところですが,私は時間がなかった関係で,1つを目立つところを挙げたところでございますが,来年にかけてその財政の問題を中心に補助金の検討ということで,ちょうどその年になっております。私はこの補助金についてはいろいろ目を通す中で,各不合理な補助金もあるようでございます。その点について真剣に御検討いただきたい。このことを申し添えて,この項については終わりたいと思います。 さて,次は民生,これは民生,経済あるいは全市庁的に考えていただきたいんですが,企業誘致と,その誘致と障害者福祉の問題でございます。 私は先般井原市に行ってまいりました。もう本当にけなりいほど,企業全体がですね障害者だけが働いている,そういうところを見てまいりました。岡山市にもこんなんが欲しいなあということで,私は強く心に打たれて,今回提起さしていただき,議員の皆さん方がさらにあらゆる勉強していただいて,この問題に取り組んでいただき,また声を出していただければありがたいなと思いまして,ここで上げさしていただいたものでございます。 いろいろの企業も,この障害者を中心とした,この雇用率がどうだ,あるいは公務,あるいは大企業は何人雇用せにゃならんというようなんがありますが,今日の段階では民間企業においては採算とかそうもんでですね,なかなか理解されてこないというのが実態じゃないでしょうか。私はその企業全体が,この障害者だけが働ける,そういうものを市長さん,やっぱり考えていただいてですね,岡山市にこの誘致の努力をしていただきたいなと,このように思っておるところでございます。 続きまして,衛生局関係でございます。 先般,一般廃棄物処理業者のどういいますか,許可を取られた妹尾にありますセノオクリーナーが,非常にこの大きな問題を各地で起こしておるという声を聞き,あるときには自分の要求が通らなければ,まあ威力でこのいうような話も,話もですよ,聞いておるところでございます。この辺について指導,実際にあるなら指導と問題点について,お尋ねをしておきたいと思います。 次は,吉備病院の問題でございます。 先般,500万円をかけていただきまして,これからの医療というものはリハビリが中心になっていく必要があるんじゃなかろうかということで指摘をしておったところ,多額の予算をかけていただきましてリハビリ施設をつくっていただきました。 私は,そこで1点お尋ねしたいんですが,ここに専門職の方をね,どのように配置されて,特に重要でございますので,今後どういうようにされていこうかという構想があれば,お示し,お聞かせください。 それから,吉備病院の現在ある東のとこに医療医師の住宅がございます。非常にここも古ぼけてですね,今お医者さんが入るというふうな状態じゃありません。環境的には極めてよくないところでございますので,これをどうされようとしているのか。私はもうきれいにしてほしいと。あるいは,吉備病院も財政的に極めて厳しいところでございますので,もう売却をしていって赤字の穴埋めにした方がいいんじゃなかろうかなという,まあこれは皆さん方の御協力もいただかなければなりませんが,そういうように思っておるところでございます。 次は,経済の問題でございます。食物の生産力の向上の研究開発についてお尋ねをしておきます。 昭和27年にフランスの学者モレル博士は,ウイルス病に感染した植物の菌を摘出して,これを培養することによって,ウイルス病が除かれた健全な植物体として成育され,この技術を昭和28年に世界で最初に実用化に成功されたようです。 そこで,医学の分野では,がんの予防が最大の目標であるように,植物の分野における難問の1つとして,植物のウイルス病の防除が大きな課題ではないかと思っておるところでございます。我々が日常食べているジャガイモなどが一度ウイルスに侵されると,薬剤などで防除することは大変不可能で,次第にウイルス病が蔓延し,ついには植物全体が枯れてしまう。そして,収量,収穫が激減するということもあるわけでございます。 そこで,お尋ねしたいんですが,作物を連作してつくるとこの地力が低下します。したがって,生産力も低下します。作物の生産力向上を図るための方策をどのようにお考え,あるいはどのように御指導されようとしているのか,お尋ねしたい。 連作障害の出にくい作物と,まあかかりやすい作物,わかればお聞かせください。 次は,マッタケの生産と展望と林産集落の整備とが一緒ということで,お尋ねをしてみたいと思います。 マッタケの発生環境整備に取り組んでおられるが,今までのこの経過ですね,それから事業効果,今後におけるこの指導についてお尋ねしておきたいと思います。 それから,今,県の方からどれだけ計画で,1反当たりどれくらい補助が出とんのか,ちょっとお聞かせください。 2番目は,今後の展望はどうか。 3つ目として,この成果というものは一体何年ごろ出るのか,わかればお聞かせください。 あわせて,フライト品目として生産の見通しは間違いないんだろうか,お尋ねをしておきたいと思います。 まあマッタケというのは,特に20年以上の木が必要ということで,御案内のように高松の西北部からずっと見たら,もう松くい虫が大変なんですね。そういう面からも非常に心配をしているところでございます。 次は,育成牛の問題と畜産環境資金の問題をお尋ねをしておきたいと思います。 御承知のように,旭東畜産公社が昭和44年10月16日に設立されて,1市3町1組合,岡山市,邑久町,牛窓,長船,旭東酪農協同組合,出資金1口が10万円で,岡山市は18口ですから180万円,合計69口。そこでですね,預託されておる牛が岡山市の場合37頭,邑久町17頭,牛窓2頭,長船41頭,旭酪9頭,公社牛が11頭,117匹,こういうようになっておるようでございます。そこで,優秀なこの雌牛を育成するために,岡山市外3町が専門農協あわせてですね公社を設立しておりますが,現状と今後の運営をお尋ねしておきます。 2つ目に,この環境の整備のね,資金の60年度貸し付け実績,今後の環境整備の指導,これについてお尋ねをしておきます。 それから,消防関係でございますが,ここへお示しのとおり,高松お稲荷さんは31日からお正月,人の流れによりまして,お正月を過ぎても非常に参拝をされる方が多くございます。地域の皆さん方は,そのとき道路が狭く,非常に交通が混雑する。その火災あるいは急病が出たときに心配をされているのは,私だけではございません。消防局長としてこの辺のお考え方なりをお示し願いたいと思います。 以上でございます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 有井議員の御質問に対しましてお答えをさせていただきます。 早島町との合併につきましてでございますが,市町村の合併は,御承知のように地方自治体として住民のこの日常生活に直結したよりよい行政サービスを提供する上から,メリットとデメリットの検討が必要であるとともに,それぞれのこの住民のですね盛り上がりが,そしてまた住民の納得がなければなりません。まだ御承知のように周辺の市町村ではこのような現在の動きはないようでございますので,御理解を願いたいと思います。 次に,職場の浄化についてでございますが,特にこの職場職員の配置転換等についてでございまして,人事異動に当たりましては,職場の活性化と人心の一新,それに人材の育成を図ることを基本方針として実施をしてまいっておるところでございます。したがって,長期に同一の職場,勤務者の配置がえによる人心の一新と職場の浄化には,常に意を用いておるわけでございます。しかし,専門性の高い職場等におきまして,事務能率の高揚を図ることも十分配慮する必要がございます。そのために本人の適正とかあるいは能力によりまして,ゼネラリストとして育成するかあるいはまたスペシャリストとしての育成を図るかというようなことについて,常に念頭に置いて対応しているところでございますが,今後とも御指摘の点も踏まえまして人事配置につきましても努力してまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 その他は関係者から答弁をさせます。 ◎総務局長(八木肇君) 担当職員に対する管理職の思いやりという点につきまして,まずお答えさしていただきます。 で,御指摘のように,この管理職の態度と,これは職員の士気に大きな影響を及ぼすということでございます。もとより管理職といたしましても,それぞれの職場でもろもろの問題を抱えて真剣に取り組んでいるところでございまして,最終的には部下にこの責任を転嫁して済ませるというものではございません。 また,市民への対応につきましても,まあそのときの実態等によりまして,管理職で対応すべきであると判断したときは,これは管理職の責任において対処すべきであるというふうに考えます。 いずれにいたしましても,管理職の適材適所の配置,あるいは執行体制の整備の上からも,極めて重要な問題であるというふうに認識しておりますので,今後ともさらに慎重に対応して,いかなきゃならないと思うわけでございます。 特に,また職員の研修の充実によりまして管理職の資質の向上,こうした面につきましても一層の努力を払ってまいるということで,現在もいろいろと研修にも取り組んでおるところでございます。 それからなお,お尋ねの病気の中のような病気でございます。お尋ねのような病気で休職ということで限定さしていただ幸ますと,休職している職員は3名となっております。しかし,これは必ずしもその管理職のあり方との直接の因果関係があるということでは言いがたいものがございますので,その点は御理解願いたいと思います。 それから,管理職に対するこの新聞・広告料ということでございます。この新聞につきましては,やはり情報収集の1つの方法ということで,新聞によるところが大きいものがございます。そうした中でこの多くの職員も講読しておりますが,新聞にもいろいろと全国的なもの,あるいは地方紙,さらにまた地域的にいろいろと特色のあるもの,そうしたもの,あるいはまた団体の機関紙的なものとか,いろいろと発行されているものがございます。そうした数多くある中で,どの新聞を講読するかということにつきましては,まあこれは基本的には個人の選択ということになるかとも思います。したがいまして,読みたいものを読むという方もあれば,おつき合いと,先ほどございましたが,そういう形で取ってある方もあるかとも思いますし,あるいはまたこれはもうお断わりするということもあります。あるいはまた,一方的に送られてきているからいうことで,これはもう保存しておるだけだという形のものもございます。まあいろんな対応をしておると思うわけでございます。 いずれにしても,これは基本的には個人の選択の問題ではないかと思いますけれど,ただこの御提案についてでございますが,今申し上げましたように個人レベルの問題もあるということの中ですから,まずその講読費用の問題もございます。あるいは,講読の範囲の選定ということについても,いろいろと難しい問題があるだろうかと思います。あるいはまた,自分が読みたいものでも,何人かで共同で読んでおると,新聞が旧聞になってしまうというような,いろんな問題もあるかと思います。 そうした中で,またいろいろな御意見もそれぞれお持ちだと思いますが,そうしたいろいろな御意見も聞く中で,今後とも研究してまいりたいと思いますので,よろしく御理解を願います。 それから,人事課研修はやりっ放しではないかという厳しい御指摘でございます。 人事課が行いますのは,これはまあいわゆる集合研修的なものでございますが,そのうちの新規採用職員あるいは吏員,あるいは係長級から局長級に至るまで,いわゆる階層別研修の全部,あるいはまたそのほかに文書研修,またお尋ねの交通安全研修,あるいは教養講座,まあいわゆる専門実務研修の一部の研修について,今後の研修内容のより充実を図るというふうな目的の中で,この研修の終了時にはアンケート調査,あるいは懇談会といいますか,話し合いをしながら,この受講者の生の意見を聞くようには努めておるところでございます。そうした声を聞きながら今後の研修に反映していこうということで行っておるところでございます。 また,外へ派遣研修する場合がございます。この派遣研修の場合には,全員から報告書を提出させて,今後のさらに派遣研修の参考にしていくというような方法もとっておるところでございます。 それから,交通安全研修の内容ということでございます。これは毎年,これはその職業として運転を職業とするということだけではございません。やはり往復の途上,あるいはそれから現在のように軽四で各職場の中でございます,まあそれらに乗っていくという場合もございますので,運転免許証を有する職員を対象に,毎年これは市内の各警察署の協力を得ながら実施しているところでございます。研修内容ということでは,当然これは交通モラル,安全意識の高揚,あるいは道路交通法の遵法精神の徹底,それからさらには交通事故の事例の説明,また交通安全についての責任感,使命感の醸成,そうしたことに取り組んで,その中で交通安全のための知識と心構えを向上させて,職員による交通事故の絶滅も図っていくというふうなことで取り組んではおるところでございます。 で,この交通事故の防止ということの面でございますが,今申し上げましたように毎年実施しておりますこの交通安全研修を初めといたしまして,これは各職場でも職場研修の一環ということで取り組んでもらっている職場もございます。 また,事故を起こしたこの運転手につきましては,自動車事故処理等委員会というのを,これをもってこしらえております。その委員会へ出席させまして,事故原因の究明,これは当事者はもちろんその所属長も含めて出席させておりますが,この事故原因の究明,さらには事故責任,どういうことでやったのかと,いろんな責任の所在,あるいは今後の対策等につきましても,その場でいろいろと事情を聞く中で本人に対しての注意をすると,それをさらにまた各職場に反映させていくというふうな形をとるように,まあこうした教訓としていくような指導もいたしておるところでございます。 このほか,安全教育のほかに,局長会議あるいは部局長会議等で事故防止の徹底ということで再三お願いもし,あるいはまた職場会議で申し合わせをいたしておるとか,あるいは無事故運動を推進している職場もございます。さらには,朝礼の際に無事故運転の確認を毎朝行っているというふうな職場も出ております。 そうしたあらゆる機会をとらえまして,全庁的な取り組みの中で安全意識の高揚,あるいは事故防止対策を行っておるところでございますが,なお一層の徹底を図るよう努力してまいりたいと思うわけでございます。 それからまた,アンケートということでございますが,まあここへ持ってはきておりませんが,私の記憶しておる中で申し上げますと,概していってよかったという,全体的には研修を受けてよかったという感想をいただいておるというのが非常に多いと,これが1番でございます。 それからまた,研修内容によってもいろいろと変わってまいります。アンケートをもらうための研修の中身,そのときによっていろいろと変わりますが,さらに折々やってほしいというふうな声,あるいはまた研修内容によっては,これを自分たちの階層だけでなくって,もっと範囲を拡大してほしいとかいうこともございます。あるいは,体験的なものとして,実務体験的にといいますか,例えて言いますと,街頭へ出て中堅職員等に行っておりますが,市民に直接生の声でアンケートをやってもらうというふうなこと,これをまたさらにそれを職場へもって反映するとか,こうしたものにつきましても非常によかったというふうなことの感想をいただいております。 いずれにしましても,そうしたことを反映させるということ,さらにまた職場研修につきまして,これは各職場のといいますか,各局の庶務担当者が中心になりますけれど,推進とそれから運営につきましての協議会を設けております。そうした場でもいろいろと研修の効果を上げていくということで,いろいろと意見を承っていくというふうな方法も講じておるところでございます。 それから,職場の浄化と,それから男女雇用機会均等法ということでございますので,女性を登用ということだと思うわけでございますが,女性の登用につきましては,先般も市長の方からお答えいたしておるところでございますが,従来から配意しているところでございまして,能力あるいは適性等勘案の上,管理職への登用を図っていくということで,これは市長の方からお答え申し上げているところでございます。 また,61年度の採用からは,採用試験におきましても男女の区分を撤廃したということでございます。 そうした中で,今後女子職員のますますの活躍を期待しているということでございます。そのような実情でございますので,よろしく御理解をお願いいたします。 ◎財政局長(関場長久君) 財政関係のうち,指名方針についての中で,管工事指定業者についての件でございますが,上水道におきましては配水本管から分岐された施設は水道法に規定する給水装置とされております。また,受水タンク以下の設備につきましては水道法に規定する給水装置ではないというふうに位置づけされております。したがいまして,指定の工事人でなくとも法的には工事の施工は可能でございますが,水道局の方では工事が安心してできるよう,また安心して修理ができるよう,指定工事人に施工させ,また届けをするよう指導しているところでございます。 工事につきましては,部分下請が認められておりますので,上水,下水とも工事の内容と規模を見ながら指名選定しているのが現状でございます。今後,指摘の点を踏まえまして対処してまいりたいと,このように考えております。 それから,もう1点の指名の中での地元業者の育成ということは,これはかねがね議員さんからも言われているとおりで,この問題につきましては議会また各種団体からの要望もございますし,また行政としても重要な問題であるというふうに認識しております。 特殊事業以外につきましては地元業者に優先して発注しておりますし,今後可能な範囲におきまして分離発注するということで受注機会の増加を配慮してまいりたいと,このように考えております。 それから,補助金につきましての真剣な見直しをという御指摘でございますが,補助金の見直しにつきましては,福祉関係以外の団体補助金について例えば一律10%削減,または,その補助金等検討委員会において個々に検討した結果,すなわち廃止また60年度を最終年度とした終期設定などをとりまして,段階を設けた見直しを図っているところでございます。61年度におきましても検討委員会のこの趣旨に沿って予算編成をしてまいりたいと,このように考えているわけでございます。 ◎民生局長(三宅襄君) 障害者福祉問題に答弁をさせていただきます。 その障害者福祉のために福祉工場のようなものを誘致したらどうかという御質問でございます。 身体障害者の雇用につきましては,障害者の職場における適応能力や意欲の問題もございます。また,県下の更生施設や授産施設の入所状況の関連もあるわけでございます。 また,御質問の身体障害者福祉工場につきましては,その設置は都道府県,政令都市,社会福祉法人ということになっております。また,その運営は社会福祉法人が行うように法によって定められております。 いずれにいたしましても,重要な課題といたしまして今後研究をしてまいりたいというふうに考えております。 されからさらに,障害者の雇用につながるような企業誘致につきましては,経済局と連携を図りながら努力をしてまいりたいというふうに考えております。 ◎衛生局長(竹原良一君) 吉備病院について,リハビリ診療施設に対する専門職の配置はどのように考えておるかという御質問でございますが,運動療法等の施設基準の承認に関する定めによりまして,専門職を必要といたしますので,本院といたしましても理学療法士1名を配置するように考えております。 次に,医師住宅につきましてのお尋ねでございますが,医師住宅につきましては,先ほども御指摘のありましたように,最近では利用もされてないということのために老朽化が著しく進んでおりまして,監査事務局が59年の3月に実施されました定期監査におきましても,その有効利用を検討するように指摘されておりますが,これにつきましては,建設に伴う起債償還の最終月が明年の2月になりますので,その償還が終わり次第,早急に結論を出していきたいというふうに考えておりますので,御理解いただきたいと思います。 以上です。 ◎経済局長(藤昭博君) まず,食物の生産力向上の問題でございますが,連作障害でございます。連作障害の問題の解決は,ますその土にあると,このように考えております。で,土壌の特性を知りまして,その土壌に合わせた土づくりど阻害要因を除去すると,これが必要になってくるわけでございます。 具体的な技術対応といたしましては,深耕──深く耕すという意味,客土などによりまして,その土壌の持つ物理性を改善するということ,それから次に有機物を施すことによりまして,優良微生物の繁殖しやすい土壌構造をつくり出していくということ,それからまた土壌改良資材を施しまして土壌養分の増加と均衡を図ると,こういうことが考えられるわけでございますので,今後これらの点に留意しながら生産性の向上に向けて関係機関とともに指導してまいりたいと,このように考えております。 それから,連作に強い植物,弱い植物はどうかという御質問でございますが,大体その連作に弱い作物の典型といたしましては,ナス科の作物でございまして,トマト,ナス,キュウリ,こういったものでございます。それから,連作に強い作物は,例えば稲とかあるいは飼料作物,こういったものでございます。 それから次に,マッタケでございますが,そのマッタケの発生環境整備の今までの経過とその効果,今後の指導方針,こういう御質問でございました。 このマッタケ発生環境整備事業の取り組みは昭和59年度からでございます。比較的良好なアカマツ林が残っております市の北部を中心に実施してきたところでございます。その内容は,20年生以上のアカマツ林を目安にいたしまして,堆積しております落ち葉の除去と,あるいはその雑木の刈り取り,整理,そういったことをいたしまして,マッタケの発生しやすいような環境の整備を行うというわけでございます。 なお,昭和59年度施業地を今年度調査いたしました結果,相当箇所においてマッタムの生えるそのシロが発生したということで,期待を持っておるわけでございます。 また,フライト品目にどうかという御質問でございますが,今後はそういったフライト品目になるよう生産組織の育成を行いまして,専門家による講習会等も開催し,新技術の導入等の普及活動を実施いたしまして,底辺の拡大と生産意欲の高揚を図ってまいりたいと考えておるところでございます。 それから,旭東畜産公社の現状と今後の運営という御質問でございます。 設立以来,現在まで延べ1,800頭を育成いたしております。そして,酪農家へ返して,その間,退牧後の牛は山地放牧のため足腰が非常に強健で,乳の出もよいいうことで,成績は極めて良好であったというように聞いておるところでございます。 今後の公社の運営につきましては,設立以来15年を経過しておる。牛舎や管理棟が相当傷みまして補修が必要になってくる,あるいはまた牧草地や給水施設の再整備,農業機械の新規買いかえ,こういった多大の経費が必要となってまいりますので,現在の預託料では事業継続が不可能であると,このように考えております。そこで,畜産公社の昭和60年度総会におきまして廃業を決定いたしました。で,62年の3月末をもってこの公社を閉鎖するというように決議されておるわけでございます。 それから,畜産環境改善資金の60年度実績はどうかという御質問でございます。60年度におきましては,市内畜産農家2戸から借り入れの申し込みがございました。197万円を融資しておるところでございます。 それから,今後の環境整備の問題点でございますが,畜産環境の整備につきましては,畜産農家に対しまして衛生思想の普及と地域の環境保持に努めるように,関係指導機関と連携をとりながら指導しておるところでございます。 以上でございます。 ◎建設局長(神原俊彦君) まず,道路案内標識にローマ字をという御質問でございます。 市民の参加を得て一部主要道路の愛称を決めましたが,この標識はローマ字でも案内しております。御承知のとおり,道路の案内は,利用者の立場に立った系統的でわかりやすい道路案内標識の充実を図り,また国際化の進展への対応にも努めることとしたいと考えておりますので,よろしくお願い申し上げます。 次に,放置自転車の処理でございますが,御指摘のようにスクラップの価格はそのときどきで変動いたしております。そういうことでございますので,放置自転車は廃棄物として,まあスクラップを条件に指定業者による見積り合わせにより売却をしておるわけでございます。 その売却でございますが,今年度の3月に──60年の3月です,3月に自転車1,071台,バイク23台で,金額が5万2,500円,5月に自転車984台,バイク20台で金額が4万5,800円,7月に自転車632台,バイク10台で1万8,500円,12月に自転車1,300台,バイク33台で12万3,000円となっております。これらはすべてスクラップになるまで確認しております。 以上でございます。 ◎参与(有本正君) 倫理高揚推進会議が行ったアンケートのベストファイブをという御質問にお答えいたします。 お尋ねの趣旨は,昨年来,倫理高揚推進会議が実施をいたしております各職場における不祥事追放の申し合わせの内容のことかと存じます。各職場におきましては635項目に上りますさまざまな申し合わせが行われておりまして,その後もたび重ねて再確認を求めているところでございます。 1番目は,物が言いやすい明るい職場づくりということで,職員相互のチームワークをよくする。コミュニケーションを大切にする職場づくりを進めるというような内容でございます。 2番目は,全体の奉仕者としての心構えの再確認でございまして,公務員としての良識ある行動をとる。公務員としての意識の高揚を図る。退庁後も批判を受ける行動をとらない。潔癖さに徹するというような内容でございます。 3番目は,交通三悪の追放でございます。 4番目が,職員相互の支え合いを深めるということで,不祥事の芽の早期発見。お互いに注意し合い,励まし合う。職員が孤立しないよう助け合うというような内容でございます。 5番目は,事務の複数チェックの励行でございます。 以上がベストファイブとなっております。 ◎参与(人見文男君) 一般廃棄物の処理業者の指導についての御質問でございますが,お答えいたします。 一般廃棄物のうち,事業活動によりまして生じるところのごみは,その収集運搬処分を業といたします場合には,一般廃棄物の処理業者の許可を必要といたします。この許可は当市が出すわけでございますが,それに当たりましては,廃棄物の処理及び清掃に関する法律並びに岡山市の廃棄物処理及び清掃に関する条例,まあこういったものの規定の許可条件等に適応しておるかどうかということを,実地調査も含めてですね調査いたしまして,さらに市全域の業者のバランス,そういったものも考慮した上で,適正な収集に必要であると認めた場合には,条件を備えておれば許可を出していくというのが現状でございます。 で,御指摘の業者指導についてでございますが,業者名を挙げての御指摘なんですが,同業者間でそういったうわさとして聞いてはおります。ただ,各業者間のですね,そのお得意先とかお客様の確保,そういったことに関しますところのトラブルにつきましては,行政としてその指導に限界のあるところでございます。法律,条例,それから許可要項,そういったものに違反しておる場合には,これは従来から強力な指導をやっておるところでございますが,今後御指摘の件につきましても,まあ限界があるというものの,トラブルを起こさないような指導に努めてまいりたいと存じますので,よろしく御理解のほどをお願いいたします。 以上です。 ◎消防局長(千田稔君) 高松稲荷,吉備津神社参拝時にかかわる火災救急の対策について,どのように考えておるかと,こういうお尋ねでございます。お答えを申し上げます。 御案内のとおり,特に例年大みそかから新春三が日は,初もうでのマイカー等によりまして,その周辺道路は特に交通渋滞と混雑が激しい状況でございます。したがいまして,私どもといたしましては初動体制の少なからぬ影響を懸念いたしておりまして,消防局といたしましては事前の対策と,それから当日の警備対策と,この2つの観点から,まず事前には防火査察の実施,これは対象を含めて周辺地区総ぐるみでやります。たまたまきょうと明日にかけまして所轄の署員でもって実施の最中でございます。さらには地元消防団,また自衛消防隊がございますが,中心にした訓練,自衛的な予防活動の推進と,それから火災防御計画に基づきまして所轄の署,地元消防団との検討会,これは既に開催済みでございます。 特に必要でございます所轄警察との事前協議,すなわち緊急時におきまして消防車,救急車等の誘導等の非常に大事な問題がございます。これも既に協議をいたしております。 なお,当日におきます警備上の対策としまして,特に大みそかでございます12月31日から1月3日までの4日間は,管轄の北署の吉備津出張所の警防人員の増強を図っております。 また,火災等につきましては,地元あるいは隣接分団の繰り上げあるいは特命出動をもって対処するようにいたしております。 特に,大混雑が予想されます門前町一帯につきましては,現地に消防警備本部を設置いたして,そして可搬ポンプあるいは消火器,救急担架等を配備いたしますとともに,消防,職団員,警察官,自衛消防隊員,ガードマン,日赤救護隊員等によります初動の体制をもって安全を確保したいと,このようにいたしております。 ちなみに,火災は高松稲荷関係で昭和49年でございますか,1月の2日,露店の火災が1件あったと。その後はございません。 救急につきましては,高松稲荷関係におきましては,今年1月1日1件,それから58年の大みそかから59年の正月にかけましては4件程度の状況でございますが,いずれにしましても万全を期したいと思います。どうぞよろしく御理解をお願いします。   〔6番有井靖和君登壇〕 ◆6番(有井靖和君) 前向きの御答弁をいただきましてありがとうございます。 総務局長にお願いをしておきたいんですが,新聞の問題については,もうちょっと自分としては,この職員の皆さん方から耳にしとることと食い違う点もありますが,これは御答弁はよろしい。しかし,真剣に考えていただきたい問題でもあるということで,このお酌み取りをいただきたいと,このように思うところでございます。 それから経済局長さん,私はまあいつもこの答弁,紳士的な答弁で,よう惑わされるんですけど。どういいますか,夢というような御答弁もこの先輩の議員さんなどの質問で,大きな夢が膨らんでこうこうでフライト農業とかいろいろ。まあこの夢もですね,歌の文句のような夢じゃいけんわけですね。まあ夢は夜開くじゃいけんわけで,昼ですね,やっぱりそういう目的に沿ってですね,大きくそれがいい面で開くよう努力されてもらいたいと,このように思います。 このマッタケとかあるいは牛というのはね,非常にまあ,一方では,牛というのはよく食べて,それによって廃棄物も出すわけですね。その処理とかいうようなもの,もう困っておられる。まあ自分たちは好きで飼われておられる方もおられるわけですが,その周辺というのはね,もうハイとか悪臭ですね,非常に困られる中で,この生産あるいはされておる,育成されておられる。まあお気の毒なんですがですね,まあ大変難しい問題だと思います。 それから,旭酪の場合ね,私はここで1つだけ。今180万ほどのあれですけどね,財産の処分等についてはね,ひとつ真剣に,そこへおられる職員の方も何人かおられるわけで,この方々にも不利益にならないように御配慮をしていただく。幸いにして岡山市も理事の中にお入り,市長入っておられますのでね,この辺よろしくお願いします。 それから有本参与の方でね,これだけ一生懸命研修をされてね,なぜこの事故が減らんのか,交通事故が減らんのかなあと,こう思うんですがちょっとそういう点がですね,私には不満です。事故を起こそうと思って起こしとんではない。しかしながら残念ながら衛生局では過去にですね故意にあったと,こういうようなんもありますが,現在はそういうものはないと確信しておりますが,これは余りにも事故が多い過ぎる。この件については私だけが指摘しとんじゃありません。先輩の皆さん方もこの議会では指摘もされておるところでございますので,どこが,研修の方法が何かあるんだろうかなというような気がしておりますので,特にその点につきましてもですね,今までと変わった試みもしたらどうだろうかというような気もしておるとこですが,その点についてもう一つお聞かせを願いたいと思います。 吉備病院の問題につきましては,本当に看護婦さんあるいは事務員さんにつきましては,特に1月はですね,保険が,1日から10日までが保険の請求です。お正月休みも取りたいとこですが,市民病院,せのお病院の方々もですね,このお正月とかそういう休日を返上してやっておられる姿は,これはもう敬意を表するとこですが,いずれにしましても地域における医療ということにおいては,特に,何遍も指摘をしておりますが,これからはやはりリハビリというものについては一段のお考え方を持っていただくことが一番いいんじゃなかろうか。その点を特にお願いをしておきまして,質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(藤原照夫君) 次は順序に従いまして新谷君。   〔31番新谷盈智君登壇,拍手〕 ◆31番(新谷盈智君) 皆さん連日の御審議で大変お疲れのところでございますけれども,私は用水路についての1点のみについて質問いたしますので,ひとつおつき合いをよろしくお願いをいたします。 市長初め当局の皆様方にお願いするのでありますけれども,既に通告もいたしております。簡潔にして大胆な前向きの御答弁を期待いたしますので,よろしくお願いをいたします。 それでは,浸水地区解消の取り組みについてから御質問をいたします。 まず,過去10年間の集中豪雨による浸水状況を振り返ってみますと,昭和51年9月台風17号による,これ西署管内の床上,床下浸水は約2,500世帯であり,日降雨量は118ミリ,総降雨量は407.5ミリ。また昭和54年10月台風20号では,浸水家屋,西署管内約1,100世帯,1日降雨量119.5ミリ,総降雨量180.5ミリでありました。で,ことしの6月の豪雨では浸水家屋約800世帯,1日降雨量146.5ミリ,総降雨量404.5ミリで,5年ごとに大きな災害に見舞われております。これらの災害は,降雨による河川の増水によって内水が排除されないため湛水した被害であります。農地が宅地化され,遊水地の役目をしていた農地の減少,丘陵地の宅地化による雨水の流出量の増大,河川水路の疎通能力不足,既設ポンプ施設の能力不足等が考えられます。また,毎年のように浸水を繰り返している浸水常襲地区の津島地区,山崎地区の住民に対して甚大な被害を与え続けております。 そこでお尋ねをいたしますが,岡山県から浸水実積図が公表されていますが,この実積図をもとに浸水常襲地区についてどう対応していき,いつごろ浸水の解消ができるのか,関係局長から御答弁をお願いをいたします。 ここで,当局に簡易な方法で,しかも経済的な方法で水の排除できる工法を御提案いたしますから,研究をして使えるものは取り上げてくださいますようにお願いをいたします。 まず1つには,水路の断面が足らないところ,すなわち座主川とか,それからまた倉安川等に,水路の中にポンプを設けて強制的に流速をつける方法。2つには,道路の横断による水路断面が不足するところでは,バーチカル式によってバイパスを設ける方法。この今の2つについてはざっと500ミリぐらいなポンプがあると思います。3つには,笹ケ瀬川のように天井川の場合の吐き出し樋門に直接ポンプを設置する方法であります。本来ポンプ場を設け,水路を改修をして浸水の解消を図るのが当然でありましたけれども,当面このような方法を採用してはどうかと考えますが,経済局長,建設局長,また下水道局長から御所見をお伺いいたします。 なお,市長からも行政の長として水行政を治める決意をお伺いいたします。 次に,河川水路課の新設についてであります。 さきの議会で私が水路課の新設について御質問をいたしましたが,過去にも先輩議員さんからこの種の問題を取り上げられ,また岡山市の水行政がわかりにくいことから,いろいろの面から御質問があったようであります。私も一貫して水行政のあり方について質問を繰り返してまいりました。5年に1度の集中豪雨による広い範囲の浸水被害,年々浸水常襲地区と,岡山市の水行政の立ちおくれがその大きな原因であると考えるのは私ひとりではないと思います。 そこで,9月議会での私の水路課新設の質問に対しまして,総務局長の答弁が,農林部,土木部,下水道局においてそれぞれ所管を区分しており,都市化が進展するにつれて対応が専門化していき,都市規模が大きくなるにつれ水行政の一元化が困難であるというような答弁があります。私は逆に,今水行政を一元化しておかなければ,都市規模が拡大されるとますます行政が混乱をするように思えてなりません。私の河川水路課の新設の基本的な考え方は,岡山市独自の水行政をどう治めていくのか,時間当たり降雨量をどのくらいまでおさめるかという基本計画を立てる必要があり,その調査を行い,全体設計をしていかなければ,いつまでたっても対応のおくれだけが目立ち,いたずらに市民に迷惑だけが残るということになると思います。したがって,現在のように水行政にかかわる3局が無秩序に対応していけば,解決どころか将来大きな過ちを犯すことになるのは当然でありましょう。 そこで,基本計画に基づき水路の実態調査を行い,基本計画による個々の水路の基本設計をし,それに基づいた調査,実施設計,指導を行うこととし,浸水対策についてはこの課が所管し,応急の措置をするようにして,当面水路の施行,維持管理部門は3局が受け持つようにすれば,大変すっきりとした水行政ができると考えますが,この点について助役,総務局長並びに3局の局長の御所見をお伺いいたします。 次に第2点として,全国の県庁所在地の都市において水路課とか河川課という水行政に関する窓口,または治水事業を実施する課を設けている都市は何都市あるのか,どの局に所属しているのかをお伺いいたします。 第3点として,ことし6月の浸水災害について,経済局は水路主幹,建設局は河川主幹を置き,連絡調整機能を持たし,一貫した水行政の対応ができるよう努めているとのことですが,どのような対応をされたのか。また,治水対策,災害対策等,水による災害防止に今後どのような対応策があるのか,基本構想をお聞きしたいと思います。この御答弁は対応が3局にまたがろうと思いますので,助役からお願いをしたいと思います。 第4点として,農林サイドにおける湛水防除のポンプ口径の決定基準をお知らせください。 第5点として,建設局における河川,水路の設置基準はどのようになっているのか。特に区画整理事業で水路の新設等の設計基準をお示しください。 第6点として,都市排水を最終的には下水道の雨水対策に包含されますが,下水道の設計基準をお示しください。 第7点として,今後ますますふえるであろう丘陵地等の開発行為による雨水流出量に対する指導についてお尋ねをいたします。 津島地区は毎年浸水被害が出ていることは御承知のとおりですが,これは上流からの雨水流出量の増大が主な原因と考えられます。現在,三軒屋駐屯地からの流出量は,ため池を改修し,防災調整池として機能さす工事を施行中であります。完成すれば流出量の削減が大幅にできると期待しております。しかし,他の地区,特に理大町における開発は非常に進み,山を切り開き,校舎が林立し,運動場にと変化しており,流出量の増はかなりな量と推定できます。また,同地区にあったため池は埋め立てられ,駐車場になっている状況があります。このように上流地区の開発が進み,下流地区の浸水被害を助長していると考えられますが,このような開発区域における雨水量の増量分については,開発区域内において処理し,下流水路には流さないような指導はできないのか。また,このような開発行為による雨水流出量に対する指導はどのようにされているのか,指導方針をお聞かせください。 また,このように上流の開発が下流地区の浸水被害を助長している現状が明確な場合,開発者にどのように岡山市として指導していくのか,御所見を建設局長からお願いをいたします。 第8点として,新総合計画にこの治水事業はどこにあるのか,企画室長にお尋ねをいたします。 最後に,市長に河川水路課新設を勇気を持って踏み切っていただくようお願いを申し上げまして,第1回の質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 新谷議員の御質問に対しましてお答えをいたします。 水行政に対する市長の考えを述べよということでございますが,浸水また治水の対策,用排水路整備等,水に関係をする行政は市民生活と深い関連を持つものとして非常に重要な問題であると考えております。この問題につきましては,従来から各局が緊密な連携を保ちながら対応をしてきたところでございますが,御提案をいただいた事項については,十分研究をいたしまして適切な対応を図るようにしたいと存じます。 なお,組織についても事務の実態をさらに分析をいたしまして,どのような事務配分をしていくことがいいかということを考え,最も効率的な執行がなされるという点についても調査検討を十分してまいりたいと考えますので,よろしくお願いをいたします。 その他につきましては関係者からお答えいたします。 ◎助役(鹿子木貢君) 新谷議員の御質問のうち,河川水路課新設の問題でございますが,ただいま市長から基本的な方針については述べられましたけれども,若干補足をいたして答弁いたしたいと思います。 御承知のように岡山市における水行政の対応といたしましては,現在経済局,建設局,下水道局においてそれぞれ対処してきていることは御案内のとおりでございます。この河川水路課新設の問題につきましてでございますが,河川,下水路,農業用排水路におきます工事の部分と,それから建設後における管理の面と,その二面から対応していく必要があると考えられますが,議員御指摘のように,管理の面につきましては,各局が従前どおり,現在どおり担当して,工事の部門につきましては,当面は経済局,建設局の担当主幹がおりますので,そちらを中心に関係者による連絡調整の強化に努めていきたいと考えておりますが,この組織につきまして市民から見ましてわかりやすい名称とすること,あるいはまた水行政に関する窓口を明確にするといった点につきまして早急に検討してまいりたいと,こう考えておりますのでよろしくお願いいたします。 ◎総務局長(八木肇君) 今の河川の関係の問題につきましての問題,河川課ということでございます。この点につきましては先ほど市長あるいは助役の方から御答弁申し上げたところでございますので避けさしていただきますが,その中で県庁所在市で河川課を有している市の数とその所属部局というのがございます。 で,県庁所在地の市におきまして,河川課及び河川水路課と,こういう名称の組織を持ったものということでは,これは指定都市,これは10市ございますが,指定都市10市の中では,これは神戸市以外ではすべて持っておるということでございます。それで,その中の建設関係が7,それから下水道関係が2。それからまた指定都市以外の県庁所在地の市でございます。これは37市のうち15市が持っておるということで,港湾河川課とか道路河川課というふうな複合名称を持ったものが別にまたさらに4市見られます。で,その所属部局としては,建設,土木関係が13,それから下水道関係が6というふうになっておりますが,これら各市におきます河川課としての事務内容等につきましては,これは他の機構との関係もございますし,また各市の都市基盤の差異,内部機構の大小等によって一律ではございません。また,浸水対策の窓口として位置づけられているかどうかという点も,まだこれはいま一つ調査上明らかにできておりませんので,そうした点も調査いたしまして改めて議員さんにお示しさしていただきたいと存じますので,御了解をお願いいたしたいと思います。 現在把握している状況でお答えさしていただきましたので,よろしくお願いいたします。 ◎経済局長(藤昭博君) ことし6月の災害時に経済局の水路主幹はどのような対応をしたかという御質問に御答弁申し上げます。 水防本部の設置がなされまして,水路主幹は本部を中心として局間の連絡調整を図りまして,樋門の操作,排水機の運転,こういった応急措置の対応に努めたところでございます。 平常時におきましては,農業用排水路の改修に当たりましては,水に関する災害防止対策に努めておりまして,今後も治水,災害対策に一層努力をしていきたいと,このように考えております。 それから,浸水地の解消策として3点御提案をちょうだいいたしました。水路中にポンプをつけて流速をつけたらどうか,あるいはバイパスの問題,あるいは吐き出し樋門の直接ポンプ設置,こういったそれぞれの御意見は貴重な御意見として承りまして今後研究をしてまいりたいと,このように考えております。 それから最後でございますが,湛水防除に当たっての排水機の口径決定の基準はどうかという御質問でございます。 湛水防除事業は農地におきますところの湛水被害を防除する事業でございまして,その許容湛水の深さは基準の田面で30センチ程度,許容湛水時間は24ないし36時間と,このように言われておるところでございます。で,規模の決定に当たりましては,20年に1度の割合で発生いたします雨量を基準といたしまして,このほか過去の流域からの流出量の変化,内外水位の差,こういったものも勘案いたしまして必要排水量を求めまして,これに必要な機種,口径を決定すると,このような基準で決めておるところでございます。 ◎建設局長(神原俊彦君) まず,浸水常襲地域の対応をどうしているかと,こういう御質問でございます。 浸水常襲地域の解消でございますが,建設局所管のものについては,護岸の局部改修,それから堆積土の浚渫及び橋梁等の改修等に努めておるところでございます。また,笹ケ瀬川及び倉安川の改修につきましては,河川管理者でございます県に強く要望しておるところでございます。 次に,水の排除できる工法の御提案でございます。3つの御提案をいただいたわけでございますが,これは水利慣行等もございます。また,地理的条件,規模,設置箇所等に問題もある場合もございます。とにかく御提案は今後参考にいたしまして,研究課題とさしていただきたいと,このように考えております。 次に,6月の浸水災害時に建設局の河川主幹はどのように対応したかと,こういうことでございます。 建設局といたしましては,水防本部が設置されてから水防活動に入ったわけでございます。その内容は,河川管理者と協議の上で,管理樋門の開閉,それから水防資機材の確保及び輸送,それから水防工法の指導,被災箇所の調査報告というものでございます。 また,そのとき,日常業務として,河川の改良,維持修繕における関係者との協議,河川港湾の防災,公共土木施設,災害復旧工事等を実施して,防災対策等に一層努力しておるわけでございます。 建設局における水路の設置の基準はどのようになっておるかという御質問でございます。 一般的河川改良を行う場合には,建設省河川砂防技術基準により,また水路の浚渫等につきましては,道路改良事業設計要領のうち,排水溝設置基準により行っておるわけでございます。また,区画整理事業におきましては,用水路の設計というものは従前の用水路の機能を損なわないように流量計算をしてから関係機関と協議の後,断面を決定をしておるわけでございます。 以上でございます。 ◎下水道局長(中山茂也君) 下水道局関係の3点についてお答えいたします。 まず,浸水常襲地区の対応についてということでございますが,従来から公共下水道事業を施行いたしまして,旭西,岡東,それから流域関連処理区につきましては,約3,000ヘクタールについて,計画降雨強度までの降雨に対しましては一応の浸水の解消を図っておりますけれども,計画区域内のなお残っております浸水地域につきましては,今後も公共下水道でございますとか都市下水路事業を組み合わせをいたしまして浸水対策を優先実施してまいりたいと思っております。 また,津島都市下水路につきましては,今年度から万成ポンプ場の本体工事に着手しておりまして,早期稼働を目指しまして努力をしておりますので御理解を賜りたいと思います。 次に,経済的簡易な方法で雨水排除のできる工法の提案についてということでございますけれども,提案のございました簡易な方法等につきましては,これは暫定的応急対策といたしましては,場所によりましては非常に有効な方法であろうと考えられます。しかし,いずれの場合におきましても,その流末にはポンプ場などの相応の排水施設が必要であろうかと考えます。 また,排水樋門にポンプを設置する方法につきましては,樋門の強度でございますとか,放流先河川の容量,それから河川管理者との占用問題等,いろいろ調整すべき問題があろうかと思いますけれども,貴重な御意見といたしまして承っておきます。 その次に,下水道の雨水排水施設の設計基準についてということでございますが,下水道計画におきます雨水流量の決定につきましては,降雨強度でございますとか,排水面積,さらに地勢,地質,土地利用等の状態を総括的にとらえました流出係数あたりから合流式によりまして算定をいたします。この計画水量を算定する際に必要なのは,よく御存じのように,降雨強度とその確率年でございまして,私どもで今採用しておりますものは,幹線管渠につきましては10年確率を採用しておりまして,その降雨強度は53ミリパーアワーでございます。枝線管渠につきましては5年確率を採用しておりまして,降雨強度は42ミリパーアワーになります。 以上でございます。 ◎参与(谷義仁君) 河川水路課新設のうち,開発行為に伴いますものをお答えさしていただきます。建設局長ということでございましたが,私が担当しておりますのでお答えさしていただきます。 開発行為と申しましても,都市計画法に基づく開発行為を中心にお答えさしていただきますが,開発行為に伴います排水等の処理は県の開発許可制度に関する技術的基準により指導しておりまして,区域外に溢水,冠水による被害を生じないよう,降雨量,開発の規模及び周辺の状況,予定建築物の用途等を考慮して排水路,排水施設を設置することになっております。 また,雨水流水量につきましても同じく県の技術的基準によりまして,算定式により指導しておるところでございます。これらの開発行為は,個別の開発行為につきましては要件を満足しておるかと思いますが,それらを合わせました総量での水量が御指摘のような結果を生んでおるのではないかということは考えられます。いずれにしましても,開発者に対する指導につきましては,既存排水路等の管理者とも十分協議をして,開発による影響をできる限り最小限にとどめるよう指導していきます。 ◎企画室長(井堀晃郎君) 浸水地区解消の取り組みのうち,新総合計画実施計画に治水事業はどこにあるのかという御質問でございます。お答え申し上げます。 まず,「生活環境の整ったまちづくり」の中の「下水道の整備」の項に,都市下水路の整備として253ヘクタールを対象とした津島都市下水路の整備を上げており,次に「市民の安全をまもるまちづくり」の中で,「自然災害の防止」の項で河川改修促進,ため池整備,湛水防除対策の推進として項目立てをいたしております。 さらに,「豊かな市民生活を創造する活力あるまちづくり」の中の「安定した農林漁業の振興」の項で,都市排水路,用排水路の整備を進めることといたしております。 以上でございます。   〔31番新谷盈智君登壇,拍手〕 ◆31番(新谷盈智君) 再質問さしていただきます。 今ずっと御答弁をお聞きして,本当に水路課とか河川水路課,私は河川水路課と申し上げたんですけれども,そういうものが要るんではなかろうかという御認識は市長初め皆さん方に多少出てきたなあというふうに私は理解をいたしました。確かに今まで浸水をする,雨が降る,浸水をする。農業用水のあたりでしたら,その農業用水の周囲が浸水するところでしたら,全く手がつかんわけですね。その水路を改修するとか,水をもう浸水しないようにするとかいうことがなかなかできない。実は施設基準をお聞きしたのもその辺にあるわけでして,経済局長からお答えをいただいたんですが,要は田んぼの稲に被害を与えにゃええと,これが湛水防除の主たるもんです。宅地が幾らつかろうと,田んぼでもって稲に,例えば30何時間つかって冠水をせなかったらいいだけの排水基準になっておるわけです。そこに宅地があるわけですから,したがってそれを最小限に食いとめるためには,やはり3局ばらばらでやっておったのではとても浸水は解消はできないということから,私が申し上げておるわけでございます。 それともう1つ。今開発行為でいろいろお聞きいたしましたけれども,今端的な例を申し上げますと,倉安川が常に雨が降ったら毎年浸水をしておるわけです。このたび今度は富山中学ができるわけですね,新設されるわけですけども。富山中学はちょうど円山自動車学校のちょっと上の方へできるようにお聞きしとんです。で,ああいう丘陵地を切り開いてやるとますます水はたくさん出てくるわけですね,雨が降ったら。それで,これもお尋ねをすりゃええんですけれども,恐らくそれは切り開いて運動場をつくり,校舎をつくって,そのままであろうと思うんです。もう雨が降ったら,さあっと出てくるようなことしか考えておられんと思います。で,行政が対応しておるそういう学校においてすらそういうことは恐らく考えておられんのですから,開発行為でもってこうやられるとこは余りそういうことを指導はされていないと。そのように浸水多発地区の上にできる校舎ですら,学校ですらそういうことができんのですから,今まではそんなことを,建設局関係では水のことなんてとても考えてはいないと,このように私は思います。これを改めていただきたいと思うんです。そうしませんと,いつまでたっても浸水はなくなりません。特に岡山市は非常に平たん地であります。しかも児島湖の潮位が絡んでおるわけです。で,たくさんな水路が縦横に入り乱れてなっておるわけです。 ですから,全部の浸水の解消をするとすれば,下水道局でやっておる雨水渠を全部入れて,10年周期の50何ミリと言われましたけれども,そういう10年間に1度降るというぐらいな雨が降っても安心できる水路ができたときに,初めて浸水は解消される。それでは,毎年毎年浸水しているところがあるわけですから,これを少しでも解消するために,やはり今私が申し上げました水路ポンプであるとか,またバイパスをっくっていくポンプであるとか,また樋門へ直接つけていくポンプ。これは非常に安いと思うんですね,ポンプ場をつくらんでもいいわけですから。 例えば一宮の尾上ですね,尾上がことし非常に浸水をして,一番引かなんだとこなんですね。長く本当に迷惑をかけたとこなんですけれども。ここなんかいうのは西川ですね,西川いう川がずっと高松の方から来ております。今度,高松の辺から足守川へ抜いて,ポンプアップで抜くということですから,多少はこれは解決できるかもわかりませんけれども,ことしの雨というのは大体皆さん20ミリぐらいしか降っておらんですよ,時間当たり。400何ミリというのは降った量ですから,全部の量ですから。で,この水路の断面を決定するとか,ポンプの口径を決定するとかいうのは,大体1時間に降る雨の量でもって計算するわけですね。そうすると,ことしの雨は20ミリちょっとなんですよ,1時間。1時間20ミリの雨であんな浸水が起きるんです。これは非常に問題があると思うんです。 今さっき私が申し上げました中で,この17号ですね,昭和51年の17号台風がたしか40ミリぐらいだったと思う。これは相当浸水しました。ことしの雨は大したことなかったんですよ,現実として。ですから,下水で言うたら50何ミリ,40何ミリですね,普通の今ここら辺にある,これ雨水渠というのが一緒に入っておりますから,合流式ですから,これが40何ミリぐらい降ってもつかってない。だから,この前大分降ったけれども,この下水の区域の中つからんでしょう。これは40何ミリだからつからんのですね。これが50ミリ,60ミリになったら,この下水の入っとるここだってつかるんです。だから,これは何十年に一遍というものなら,これはつかっても仕方がない。それほど大きなものをすりゃ非常に経費がかかるいうことから,そういう限定をしてやっているわけです。 今この過去10年を見ると,40ミリが一番大きかったんじゃなかろうか。毎年毎年降るのは,大して降ってないんですよ。5ミリ,10ミリ,そんなもんでもつかってるわけです。初めにばあっと降ったら,はあそれでつかっておるわけですから,いかに浸水常襲地域というのは,これは岡山市の水行政の対応がやられてないかということだと思います。 したがって,これ御質問してお答えを願っても仕方ございませんので,よう聞いていただいて,ひとつ何としてもこの浸水はささないという決意をやはり市長に持っていただきまして,やっぱり今河川水路課いうのが無理なら,そりゃ水路課でも構いませんし,その名前にこだわられるんなら水路課でも構わんわけです。そういうものを近い将来にやはりつくっていただくように御努力をお願いしたいと思うんです。 今,水路主幹とか河川主幹とか,それから調査管理課へ水路主幹,土木の整備課へ河川主幹というのがおって,それでお互いにその連絡調整をとると言われますけれども,なかなか一番忙しいとこでしよ,皆さん御存じのようにね。調査管理課も一番忙しいし,整備課も一番市役所の中でいうたら忙しい課ですよ。そん中へおったら,その忙しさにかまけて,そういう調整役なんてとてもじゃない,できるわけないわけです。で,そりゃまあ浸水したときだけに調整してみたところで,要は浸水した後どうやるかが問題なんですから。浸水して,そのときに対応してみたところで,後浸水しないようにするいうことが大切なことでしょう。それが一切できてないわけですね。だから,そういうできる課をつくらにゃだめだと,こういうことなんです。 経済局,それから建設局もそうなんですけれども,本来経済局は水をためる局ですね。建設局は水じゃなしに道路とか構造物ですよ。ですから,そういうことからいうと,水の専門の課をやはりひとつつくって,その3つの局に対してやれるような,こういう浸水が起こったらこういう対応をするという課がやはり要ると思います。 長々と申し上げましたけれども,ひとつその点で市長によろしく御決断を願って,近い将来水路課を新設していただけますように,よろしくお願いしまして再質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(藤原照夫君) しばらく休憩いたします。    午後3時13分休憩    ~~~~~~~~~~~~~    午後4時19分開議 ○議長(藤原照夫君) それでは休憩前に引き続いて会議を開きます。 次は順序に従いまして福原君。   〔19番福原弘子登壇,拍手〕 ◆19番(福原弘子君) どうも皆様お疲れでございます。しばらくの間おつき合いのほどよろしくお願いいたします。 まず,通告に従いましてOA化と職員の健康問題についてからお伺いいたします。 ME革命の波の中でOA化はどんどん進み,我が岡山市におきましてもVDTを採用している職場が増加していることと思います。このOA化による労働環境の変化や健康管理に新しい問題が提起されていますことは御案内のとおりですが,市においてもその点は十分配慮していらっしゃるとは思いますが,私はVDT採用のときから,機能面,コスト面からだけではなく,健康管理面からの視点が入っているのかどうかという点で,次の2点についてお伺いをいたします。 質問のその1は,VDTの採用されている職場ごとに,その採用はどのようなシステムで購入されるのかお教えください。 質問のその2はいすについて,人間工学上の立場から種々研究されたいすが開発されているが,岡山市の採用しているいすはどんないすを購入配備しているのか,職場ごとにお教えいただきたい。なお,VDT専門のいすかそうでない普通の事務いすなのかもあわせてお教えいただければと思います。 次に,紫煙公害対策についてお尋ねをいたします。 昨年6月議会で私は間接喫煙の問題を取り上げ,公共施設に喫煙室をと求めました。あの当時から全国的にいえばさらに禁煙運動は進み,かなり効を呈してまいりました。例えば新幹線の禁煙車両は自由席の1両から2両に増加し,指定席にも1両設けられました。また,厚生省は,すべての医療機関に外来待合室の喫煙場所制限を指示し,妊婦に配布する育児読本に禁煙の呼びかけを入れるなど,取り組みを始めました。続いて,名古屋市がことし4月から地下街及び地下鉄駅構内の禁煙を実施したほか,大都市の駅ホームのラッシュ時における禁煙タイムは今や常識となってきたなどなどです。しかし,我が国の実情はそれでもまだまだ不十分であります。 たばこ株式会社の実態調査によると,成人男女の喫煙率は38.9%ということですから,車両のほぼ半分は禁煙車でもよいはずです。また,妊婦や子供連れの利用が多い禁煙車がホームから最も遠い1,2号車に指定されているのを見ても,まだ非喫煙者の方が立場の弱いことを立証しております。また,病院も私立では喫煙お構いなしの状況のようです。そしてまた,我が岡山市においては,さらにさらにおくれておるように思います。まだ公立病院の待合室での喫煙の指定場所はきちんと行われていないようですし,市庁舎を初め公共施設での禁煙場所の制限,指定場所喫煙は実施されていないようであります。また,民間におきましても,そのようなレストランや喫茶店もほとんど見当たらない実情でございます。 嫌煙権というと,いかにもどぎつく拒否反応が出,嫌煙権があるなら吸う権利もあるのではないかと居直る人もあるようですが,しかしたばこを吸う人はその害を百も承知で吸っているのですから何も言うことはございません。ただ,その吐き出す煙,立ち上る紫の煙が周りにいる人々にがんを誘発する被害を与えるのですから,これは明らかに人権侵害で,個人の嗜好だからでは片づかない問題だと思います。自分は喫煙しなくても,喫煙で汚染された生活空間にいるとかなりの健康被害を受けることは,医学的調査によって既に明らかにされております。喫煙家族のいる幼・小児の尿の中のコチニン値が非喫煙家族の幼・小児のそれと比べて1.5倍高い事実が突きとめられており,親の喫煙は子供の健康に直接影響を及ぼし,喫煙者の子供は非喫煙者の子供に比べて気管支炎や肺炎にかかりやすく,入院回数が多いことも既に指摘されております。また,ヘビースモーカーの夫を持つ妻は,副流煙などの影響により,そうでない妻と比べて2倍もがんになりやすいことも統計が示しております。まして,1日の大半を喫煙者と過ごす職場では,一層体が侵されることは議論の余地がございません。ちなみにコチニンとは,ニコチンの主要代謝物質で,血液中のニコチンは肝臓などで分解され,約30分で半減してしまいますが,コチニンは半減期が約30時間と長いために,喫煙の指標として使われているものです。 さてそこで質問ですが,まず質問の1は,市民の健康問題,すなわち公衆衛生という立場から,この岡山市の紫煙公害野放し状態を当局はどのように考えておられるのかお伺いいたします。 また,喫煙の害はよく知っている人も,間接喫煙の被害,副流煙の被害についてはさほど知っていないように思うので,その点衛生局長はどのように考えていらっしゃるか。市民への啓発啓蒙についてあわせてお伺いしたいと思います。 質問のその2は,公共施設内での喫煙室か喫煙コーナーを設けるなど,指定した場所で喫煙できるようにすることの実施整備はその後──私の昨年6月に質問した以降のことでございます──検討の結果,どうなっておりますかお伺いいたします。 質問のその3は,煙に耐え切れず窓を何回もあけて嫌みを言われ,人間関係がまずくなったなど,市職員の間で問題になったことはございませんか。一度職場の意見調査などアンケート調査や病気欠勤などの実害調査を実施してみたらいかがかと提言いたしますが,御所見をお聞かせください。 質問のその4は,前進的に解決する方法として,1,会議禁煙もしくは会議室禁煙の指定はできないか。2,空気清浄器を設置することはできないか。3,禁煙講演会やたばこ公害に関するシンポジウムの開催を実施したらどうか。御見解をお聞かせください。 質問のその5は,学校の職員室には妊娠している先生もいる上,子供たちも出入りするので喫煙は深刻な問題だと思うが,その対策についてどう考えておられますかお伺いいたします。 次に,市役所駐車場の利用について。昨年12月の本会議におきまして,私は精神薄弱児をお持ちのお母様方の要望といたしまして,市庁舎広場の方の駐車場を利用させてほしいとの声を伝え,当局にお願いをいたしました。御検討の結果はどうなりましたでしょうか。1年黙ってお待ちしておりましたので,温かい配慮のあります結論をお聞かせいただきたいと思います。 次は,婦人問題についてお伺いいたします。 この問題につきましては,過去何回かこの席で質問してまいりましたが,いつもかみ合いません。そこで,きょうは次の2点に絞って端的にずばりお尋ねをいたします。どうかよく御理解をいただきまして,きちんとかみ合う御答弁をお願いしたいと思います。 まず,岡山市の婦人行動計画の策定を目指して,いよいよ本格的な取り組みを開始されではいかがかと考えます。国連婦人の10年はことしで終わりますが,既にナイロビ会議で採択されましたように,21世紀に向かって同じ運動をさらに続けていくことが申し合わされております。岡山市は岡山市なりにこの10年,関係当局の御努力により多少の理解は見てきているように思います。特に57年からこの二,三年,担当につかれた方の御努力は並々ならぬものがあったろうと拝察をし,その御努力に敬意を表しますとともに,一定の評価をするものであります。試行錯誤を繰り返しながらも,これまでの努力と成果を土台にして,今度はひとつ行動目標計画が策定される時期に来ていると思います。御所見をお伺いしたいと思います。 そして,来年昭和61年も節もよろしいので,岡山市婦人の元年と銘打って取り組みを始められたらと思うのであります。 質問のその2は,教育長さんにお尋ねいたします。 昨年12月この席で私は婦人情報センターにつきまして,センターの設置はすぐには困難として,当面の問題として図書館か公民館にそのコーナーを設置されるよう要望いたしましたが,その後検討の結果,どのようになりましたかお答えいただきたいと思います。 次は,アルコール依存症の実態とその対策についてお伺いいたします。 ある市民団体の調査によりまして,ことし7月アルコール依存症についての実態がまとまりまして,全国で220万人の患者のいることがわかってまいりました。各地で家庭崩壊や殺人等の犯罪が相次ぎ,大きな社会問題となりつつありますことは皆様も御承知のとおりでございます。岡山でも去る10月,たびたび酒に酔って店や寮のトイレを汚したり,お客に迷惑をかけていたホステスを同僚らがリンチを加えて死なせるという事件が起きております。加えて私たちが大きく関心を寄せなくてはならない問題は,飲酒の低年齢化が進んでいることでありましょう。ことしの流行語,造語のトップは,あの「イッキ」という言葉だそうであります。「イッキ,イッキ」とかけ声に合わせてアルコールを飲み,ついに死亡する大学生も出るなどして社会問題になったわけですが,それでもなお平気なお母様もおられまして,逆に,一気飲みで死ぬるようなことがあってはいけないので,私の家庭では子供に少しずつ飲ませて免疫をつけるようにしております,とおっしゃった方がいて驚いたことがあります。これはアルコールについての正しい知識がないためではないかと思うわけであります。 若い女性の間での飲酒も盛んになっておりますが,妊娠中の飲酒が胎児に及ぼす影響の恐ろしさも含め,健全な飲酒についてどの程度の知識を持っているのかも大変心配なところであります。私はこの未成年や若い女性の飲酒につきまして,最近のアルコール業界が若者や女性をねらい撃ちにしていることと,また逆に健全な飲酒についての正しい知識の啓蒙啓発ができていないことが問題ではないかと思うのであります。 そこでお伺いをいたします。 その質問の1は,こうしたアルコール依存症は岡山市では何人ぐらいいると思われますか。青少年及び妊婦の飲酒についての実態とあわせてわかればお願いをいたします。また,その対策としてどのような対応をしておられますか,実態をお聞かせください。 次に,行政当局から次の点で業者にその自粛を求めることはできないかお伺いしたいと思います。 1つは,子供向けの番組や番組の間にアルコール類のコマーシャルを放映しないよう要望できないか。 2,コマーシャルの中に,20歳未満は飲酒禁止の文字を入れるよう要望できないか。 3,容器がカラフルでジュース類と区別がつきにくく,また容器のアルコール〇〇%の表示が見えにくいため,間違って買ってしまうこともあるようですので,販売方法の改善を要望できないか。 以上3点につきまして自粛を求めることはできないかと思うのでありますが,当局の御見解をお伺いしたいと思います。 質問のその3は,学校におけるアルコールについての教育は実施しているのかどうかお伺いをいたします。また,実施しているとすれば,どのようにしているのかあわせてお教えいただきたいと思います。 以上で私の第1回の質問を終わります。よろしくお願いいたします。(拍手)    ───────────── ○議長(藤原照夫君) この際お諮りいたします。 議事の都合により本日の会議時間を延長しておきたいと思います。これに御異議はございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原照夫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定をいたしました。    ───────────── ○議長(藤原照夫君) 当局の答弁を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 福原議員の御質問にたいしましてお答えをいたします。 岡山市の婦人行動目標の策定を目指した取り組みについてでございますが,昭和50年の国際婦人年,続きまして51年からの国連婦人の10年も本年が最終年でございます。本年7月にはケニアの首都ナイロビで最終年を締めくくる世界会議が開かれまして,西歴2000年に向けての婦人の地位と福祉の向上を目指した将来戦略が採択をされました。このことにつきましては,21世紀に向けての新たな対応のスタート,いわゆる新しい元年とも言えるものと認識をいたしております。 この10年の間,国におきましても法制上の整備等いろいろ取り組みがなされてまいりましたが,岡山市においては,岡山市婦人問題連絡会議を設けまして,これを軸として婦人の地位と福祉の向上について統合的,効率的な推進に努めてきたところであります。その結果,福祉の面ではかなり整備充実されたと認識をいたしておりますが,婦人の地位向上につながる意識の面につきましては,これからというのが現状ではないかと考えます。したがって,市町村の実施すべき事項の1つでございます男女平等と女性の社会参加に関する機運の醸成を図るための啓発広報活動の充実について今後重点的に取り組む必要があると考えており,専門チームを検討中であります。 さらに,婦人問題解決には住民の自主的な活動が最も大切でございまして,そのためには民間諸団体において21世紀を目指した共通の問題をお互いに話し合う地域づくりが重要であると考えられます。今後地域の輪を広げていくよう組織づくりを重点的に検討していきたいと考えておりますので,御了承いただきたいと思いまその他につきましては関係者からお答えいたまします。 ◎総務局長(八木肇君) VDTの採用に関連いたしましての問題についてまずお答えさしていただきます。 このVDTの採用に当たりまして,いわゆる端末機でございますけれど,まず基本的にはホストコンピューターと連動いたしますVDTにつきましては,その機種は制約されてくるということがございます。またあるいは,それ以外のワープロやパソコンにつきましては,それぞれ主管課の使用目的に必要とされる機能を条件ということの中で,これは調達課を通じながら競争入札で購入しているところでございますが,ただ健康対策面からのVDTの採用に当たって配慮することということで。これにつきましては画面の防眩装置という,目がくらむと書きますが,くらむのを防ぐという,この防眩装置の有無,それから防眩装置のない場合はフィルターの装着ということ,それから画面の大きさ,それから字の大きさ,それから文字表示の際のネガとそれからポジの関係,そういったこと,これは特にネガは黒字に緑で浮き上がるとかポジについては黒で白に,白の中に黒で浮き上がるとか,いろいろとございますが,そういったことがございます。そうした点を特に参考にしながら選択も進めておるということでございます。 それからまた,いすの問題でございますが,いすにつきましては,これは昨年の2月に労働省から示されましたガイドラインがございます。それに沿ったものとして,1つには安定して移動が行えるものということ,それから座面の,座った面の高さが調節できるということ,それから適当な背もたれがあるということ,必要に応じましてひじかけを有しているということ,そういった条件を満たしたVDT専用のいすをことしの4月全端末装置に配備いたしております。ちなみに,これは関係の端末機51にすべて配置いたしておりますので,よろしく御了解いただきたいと思います。 それから,喫煙の問題でございますけれど,これについてはいろいろと御質問が多岐にわたっておりましたが,その中で現在までのところ市民の,職員間で問題になったことはないか,というよりトラブルの問題ということでございますけれど,職員の間でこの喫煙によるトラブルという問題になったということは聞いていないところでございます。 それから,職場の中で病気欠勤ということでございますけれど,この実害調査ということも御提言いただいているわけでございますが,今この事例として煙の害によって起因して病気欠勤したというふうな事例としてはまだ承知はいたしていません。 いずれにしましても,それからまた会議禁煙ということもございましたが,部内会議ということになりますけれど,会議禁煙について申し合わせということではございませんが,内部的に自然にそうなっているというものもございますが,現実にはなかなか禁煙するとかえってくつろいだ雰囲気にならないとかいろんな御意見もありまして,なかなか非常に困難な問題がございますので,また特に先ほど嗜好ということもございました。 それから,職員にアンケートということもございましたが,本当にいろいろと私も職員の間でもいろいろとこの問題について聞いてはおりますが,意見とすればいろいろと言われます。やめるといらいらしてくるんだと,むしろ余り禁煙して,禁煙されたらあの人いらいらしてくるから困るとかというふうな話も出ておることもございますし,あるいはいろいろと対話の間で間として必要であるとか,あるいは何といいますか,考え事をするときに非常にやっぱり吸ってじっと考えていると何かぱっと考えが浮かんでくるとか(笑声)いろんな意見が出まして,どうもこれ本当にいろいろと難しい問題がございます。 おっしゃる御趣旨はよくわかります。大変御貴重な御意見ということでございますので,今後アンケートとかいろんな面につきましてもよく研究してまいりたいと思うわけでございますが,ひとつよろしく御理解をお願いしたいと思います。 ◎財政局長(関場長久君) 紫煙公害対策についての中で私の方の所管分についてお答えさしていただきます。 まず,公共施設内での分離喫煙のための整備についてということでございますが,現在,市の公共施設におきましては一応待合室的なロビー等に喫煙設備を設けておるわけでございます。喫煙コーナーの設置につきましては,福原議員さんからも御示唆いただきましてから種々検討を重ねたわけでございますが,例えば各階の廊下におきましては非常の際の避難通路ともなるものでございますし,また構造的にも狭隘でございますことから,なかなか実施には踏み切れない実情がございます。来庁市民の協力も得ながら今後も引き続き検討さしていただきたい,このように考えておるものでございます。 それから,空気清浄器を設置することはできないかということでございますが,どのような空気清浄器を設置するかにもよりますが,比較的小規模の部屋につきましてはそれなりの効果があるのではないか,このように予想しておりますが,庁舎全体としての空調設備の能力の問題,あるいは部屋の空気の流れの影響等も考えなければならないものと思いますので,そのあたりを慎重に検討してまいりたい,このように考えておるのでございます。 それから,市庁舎の駐車場につきましての検討結果はということでございますが,現在身体障害者につきましては市役所構内駐車場を利用いただいているところでございますが,御指摘も受けております精神薄弱者に対しましても御利用いただくよう特に配慮してまいりたい,このように考えるのでございます。 以上でございます。 ◎民生局長(三宅襄君) アルコール対策のうち容器の表示についてお答えをさしていただきます。 アルコールの含有率などの表示は,酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律によりまして見やすい箇所に容易にわかるよう表示することが義務づけられております。表示の不適格なものにつきましては,適宜税務署へ指導方について要望してまいりたいというに考えております。 ◎衛生局長(竹原良一君) 紫煙公害対策についての一連の御質問のうち,市民の健康問題,公衆衛生の立場から市の紫煙公害野放し状態をどのように考えるか,また間接喫煙の被害,副流煙の被害について市民への啓蒙啓発についてどう考えるか,さらにはシンポジウムの開催を実施したらどうかという御提言でございますが,たばこは嗜好品として広く普及しておりますが,御指摘のとおり吐き出す煙,立ち上る紫の煙が周りにいる人々にがんを誘発したり,親の喫煙は子供の健康に直接影響を及ぼす等,健康には有害であると言われております。そこで,主に母と子の健康を守るため保健婦等によりまして,母親学級,育児相談,乳児健診,1歳6カ月健診,妊婦相談,地区愛育委員会などの機会を利用しまして間接喫煙の被害及び副流煙の被害等を示しながら禁煙の輪を広げるよう積極的に取り組んでおります。特にこのようなチラシなどをつくっておりまして,母と子の健康を守るためということで,妊娠中にたばこを吸うと赤ちゃんの発育を妨げますとか,あるいはたばこは自分だけでなく周りの人の健康にも害を及ぼします,みんなのために禁煙を心がけましょうとか,こういうポスターをつくって出しております。 また,がん,心臓病,高血圧などの成人病予防対策として健康教育,健康相談の中でも,たばこの害についてパンフレット等を使い市民の皆さんに啓発いたしております。 さらに,昭和60年度健康づくりの集い期間中パネル展において,これはもうごらんになったかと思いますが,たばこの害についての展示もいたしたところでございまして,今後御指摘の点を踏まえながら,さらに内容の充実に向け努力してまいりたいと思います。 以上でございます。 それからもう1点,アルコール依存症の対策についてのお尋ねでございますが,岡山市におけるアルコール依存症患者の実態はということと,青少年及び妊婦の飲酒の実態はということと,さらにこれらの対策はというお尋ねでございます。 御指摘のアルコール依存症につきましては範囲も広く実態把握が難しいが,昭和59年3月末現在で岡山県において把握している実態によりますと,岡山市のアルコール依存症患者は792人と聞いております。 青少年の飲酒の実態は不明ではございますけれども,妊婦の飲酒実態は,妊婦相談の中の市民アンケートによりますと1,255人のうち毎日飲む人は2人と数は少ないけれども,母子衛生上問題があります。御承知のように,アルコール依存症患者に対する指導業務は県の仕事でございますが,県下各保健所で対応しているところでございますが,アルコール依存症対策の重要性にかんがみ,岡山市におきましても一般住民及び愛育委員等を対象に妊婦相談,母親学級,地域での健康教育によりアルコールに関する正しい知識を啓蒙しているところでございます。 以上でございます。 ◎教育長(奥山桂君) まず第1は職員室での喫煙についてのお尋ねでございますが,先ほどの衛生局長からの答弁にもありましたように喫煙が健康のために有害であるということはいろいろと言われておるわけでございます。小・中学校の職員室でということでございますが,小・中学校の教員の勤務の実態,また職員室の構造や広さ等から考えますと,今一概に職員室での喫煙をとめるということは現状ではなかなか難しいのではないかというふうに思うわけでございますが,職員室の構造も含め,また喫煙の度合いとか,換気設備とか,各学校で状況がかなり違っておるわけでございまして,こういう実態に即してそれぞれの学校で対策を立てねばならない問題であろうかと思うわけでございますが,今後検討をさしていただきたいと思います。 それから次は,図書館への婦人問題コーナーの設置についてのお尋ねでございますが,昨年の12月市議会におきまして御要望のありました図書館への婦人コーナーの設置につきましては,いろいろと検討をさしていただいたわけでございます。御要望の趣旨を体しまして図書の分類や配架に際し婦人問題の項を新たに設けさしていただいたところでございます。そして,これに関する資料につきましても今後一層充実を図るよう努力してまいるつもりでございます。 次は,アルコール依存症の問題に関係しまして,子供向け番組にアルコール類のCMを放映しないように業者に要望できないか,またCMの中に20歳未満は飲酒禁止という文字を入れるように要望できないかというようなお尋ねでございますが,御指摘の問題につきましては市内の一,二の放送局に問い合わせましたところ,民放全体で番組及び広告に関する自主規制の申し合わせがなされておるようであります。その中に,児童向けコマーシャルに関して家庭内の話題として不適当なもの等,たばこ,酒などは取り扱わないというようなこと,これらについては常々十分留意して臨んでいるということでございました。しかし,御指摘のようなことがあるとすれば教育上からも遺憾なことであると思いますので,その対応につきましては今後実態を踏まえて研究をさしていただきたいと思います。 それから最後に,児童生徒に対して飲酒についての指導はしておるのかというお尋ねでございます。これは主に中学校において,未成年の飲酒の害について,未成長の体はアルコールに抵抗力が弱く,心身の健全な育成を妨げること,また酔いに任せて無謀な行動を行って副次的な問題が生じることなど,未成年者飲酒禁止法の趣旨について指導をしておるところでございます。 以上でございます。   〔19番福原弘子君登壇〕 ◆19番(福原弘子君) まず,順番からいきますとOA化と職員の健康問題ということでございまして,労働省のガイドラインに従っていすの上下,上下移動ができること,上下ができること,それからひじかけがあることというふうな,そういうことについては気をつけていただいておるようでございますが,私が申し上げたかったのは,私も体験をしたわけなんです。それでいろいろいすについて研究をしたんですけれども,まず普通の事務いす,事務いすでこのVDTの前に使っているところもあります。で,ちょっと後先になりますが,今51の施設についてすべて専門のいすと,こういうふうに今局長確かおっしゃったと思うんですけれども,本当にすべてでしょうか。私が見た限りではすべてじゃないように思います。 で,具体的に1つ申し上げますと,そこのすぐ議会の事務局の3階近くの,3階に部屋がありますね。あそこへ行ってみていただいたらいいと思うんですけど。専門のいすじゃないんです。で,普通の事務いすよりもまだ激しい,休息用の形をしたいすなんですね。背もたれも動かないし,上下も動かないし,もちろんひじかけもない。そういうごく安楽いすのような形をした──いすは後ろが下がっているほど,後ろに傾斜しているほど休むいすになるわけですね。で,作業をするいすというのはどっちかいうと前に傾斜したいすの方がいいという人間工学上からの研究の成果も出ているわけです。そういういすになっております。あそこは常時使わないからということかもわかりませんが,それはさておきまして,事務いす,いすというのは本来そういうことを,作業いすというのはその辺を考えないといけないんですけれども,なぜか日本では,いすというのは休むものというこの固定概念から,事務いすにおいても後ろが低くなっているようないすを使っているわけです。ましてこれがVDTを使うようになりますと,そういった面でいすというものはよっぽど研究したものを使わないと背骨──背骨がいがんでくるわけなんですね。そこから肩が凝ったり頭が痛くなったり。だから本当は目が痛むと言いますけれども,それも画面調整とかそういうことだけで目の害がなくなるんじゃないんです。全部原因は背骨からくるわけなんですね。そういう意味できちっと背骨にいいいすを選んでいるかどうかということがお聞きしたかったわけでございます。 それで,千葉工業大学でのいすの機能と人間工学的研究という実験がされておりまして,その実験調査分析考察の結果,専門いす,今いわゆるメーカーがこれは専門のいすを使った方がいいですよということで,この労働省の指導に基づいた専門のいすを簡単に購入しましても,それはいわゆる上下が自由になるのと背もたれが動くとの両わきにひじかけがあるのというだけなんですね。そうじゃなくて,この座面の傾斜が後ろの傾斜になっているか前の傾斜になっているかということで,今言ったように背骨を中心にしていろんな害が起きてきますので,こういったこともきちんと,科学的にきちんと研究をした上で購入をしているかどうかということがお伺いしたかった趣旨でございますので,その辺をもう一度きちっとお答えいただきたいと思います。 で,民間では既にこういう労働省のガイドラインが出る前からそういったことを真剣に研究いたしまして,既に同じ専門いすでもそういった研究の進んだいすもあるということを承知の上で,幾つか順番に入れまして試験的に使ってみながら長期に健康上からいいものを選んでいるという進んだ民間も既にあるわけでございまして,そういうことを含めてお答えいただきたいと思います。 それから,紫煙公害対策についての質問に対しまして最初に御答弁に立たれました総務局長さんですけど,和やかに言いたいと思うんですけれども,けんかをするつもりはありませんけれども,ちょっと先ほどの御答弁はおかしいんじゃないでしょうか。議員の皆さんからもちょっと笑い声が出ておりましたけれども,全くこれは吸ってる方からの,喫煙者の弁解ばかりをなさったと思います。局長さんは少なくとも市の局長さんですし,職場においても一定のある立場の長でございます。そういう立場にある方が……。だから私は最初前文のところで喫煙者の論理ばかりが先行してまだまだ非喫煙者の方の論理が弱いということを前置きに置きましてアンケート調査をしてみたらどうかと,こういうふうに問うたわけですね。ところが今,よく公の席でそういう一方的な喫煙者の立場ばかりの言いわけばかりがよく並べれたもんだとなあと私もあきれ果てました,本当に。で,少なくともそれが本音でございましても,ここ……(やじる者あり)もちろんそうですけどね,思わず本音が出たんで正直といえば正直ですけれども,局長さんですからもう少し公平であっていただきたい。また,職員厚生課は恐らく総務局だと思うんですけれども,この市庁舎へ勤めていらっしゃる皆さんを公平に健康管理をしていくという面から言えば,今の発言は公平じゃないと思います。特に,社会的にもそういう喫煙者の言い分ばっかりが先に先に前に出て,吸わない人の声というのは,消えてしまうよりも,出せないんです。だから,アンケート調査をしてみたらいかがですかと。意見を聞いてみられたらどうですかと。その上で合意を考えてみますと,こうおっしゃるんならわかりますけれども,吸ってる方の意見ばっかりを並べ立てるというのはちょっと納得いきません。 そういう意味でアンケート……,それで自主的に,私これぜひアンケートをとってみていただきたいと思うんですが,自主的に禁煙タイムをこの市庁舎の中で実施していらっしゃる課がある。ことしの5月の上旬から,農政課なんですけれども,朝の10時からと午後2時からとですねえ,1時間ずつ禁煙タイムを自主的にですよ,やっていらっしゃるんですね。で,これは同課の職員だけではなく,アルバイトも含めて16人いらっしゃる課のようですけれども,だけではなく同課を訪れた課外者にも適用して違反者には罰金100円が科せられると,こういう形で実際に自主的に取り組んでいらっしゃる課もあるんです。私そこの課に行って様子も聞いてみましたけれども,吸っている方も吸ってない方もにこにこして,いいですねえとおっしゃっているんです。で,私は,吸うなと言ってるんじゃあないんです。私がきょう質問している趣旨は吸ってない人への害について問題にしているわけでございまして,それもせめてで喫煙室を設けなさいとかいうのもそういう同趣旨から申し上げているわけでございますので,総務局長さんにもう一回はっきりその辺をお答えいただきたいと思うんです。 それからちなみに,吸われる方はもういいと,こう思われるかもしれませんが,私は要するに吸ってない人の側の立場の話をしておりますので,耳にさわったらどうぞお許しいただきたいと思いますが,副流煙について意外と知られてないんじゃないかと思うんですが,副流煙の中には直接スモーカーが吸い込む煙に比べてニコチンは2.8倍,タールは3.4倍,ベンツピレンというのは3.9倍,一酸化炭素が4.7倍,カドミウムが3.6倍,アンモニアが46.3倍も含まれているということを御承知かどうか,衛生局長にお伺いします。 それから,ついでに申し上げますが,時間がないからじゃあよろしい。(「議会からやらにゃあいけん」と呼ぶ者あり)ありがとうございます。よろしくお願いいたします。 紫煙公害はそのくらいにいたしまして,次に,今の紫煙公害でもう1つ衛生局長さんにちょっとお話しておきたいんですが,公衆衛生の立場からと,教育長さんには青少年の立場から申し上げたんですが,衛生局長さん,今妊婦に対する厚生衛生上どう思うかっていう,市民の健康を守る立場が衛生局長さんでしょう。そのこういう野放し状態をどう思うかということで問うたんですけれども,全然対策してないんじゃなくて展示会なんかもしてるっていうことですから,それはそれでいいんです。ただ,母と子の教室とかなんとかいうふうなことで妊婦とかお母さんとか,そういうのに,こういうふうに書いておりますとか,こういう教育をしておりますと,これはお母さんが吸ってはいけないいう話でしょう,ね。それは確かにやっちゃあいけないんです。それがよくそういうふうに読本ができていることも私は承知しております。何でお母さんばっかり言うかということです。今家族の中で妊婦を,お父さんの側はどうなのか,吸っているお父さんの側を問題にしなきゃあいけないんじゃないかいう話をしょうるわけですね。それで,若いお父さんが赤ちゃんを抱いてぷかあぷかあとやりながら道を散歩している。もう物すごく胸痛いわけですよね。だから,おせっかいなんですけどねえ,おせっかいなんですけども,こうなんですよって話をしてあげると,我が子がかわいくないお父さんいらっしゃいませんから,あ,そうですかとやめられるっていうんです,やめられるんです。そういう意味で申し上げたんです。その辺ちょっとお願いしたいと思います。 それから,婦人問題について市長さんにお答えいただいたんですが,少し今までよりはわかっていただけなのかなあという感じがするんですね。というのは,今まで岡山市には婦人問題連絡会議を開いておりますということで終始しておったわけですね。これは福祉をほとんど中心にしまして20数部課にわたってやってますということで,何となく散漫で,もう一つ婦人問題が本当にわかっていらっしゃるのかどうかという疑問に思っていたんですけれども,専門チームをつくって前向きに歩を進めると,こういうことですので了としたいと思います。 ただ1つ,ここで私もいろいろ悩みましてね,本当にどこまでわかっていただけるのかということで,1つ申し上げておきたいのは,市長さんにね申し上げておきたいのは,どういうことか言いますと,婦人問題いうのは今までの,母性,母親としての性を守る,母性を保護するとか,社会的に,男社会の中で社会的に女の立場が弱かった,そういう歴史の中で婦人児童課という課がどこにも行政の中にあるのでもおわかりのように,婦人の施策っていうのがどちらかという福祉面からとらえて,要するに保護するもの,救済するものという観点からの施策が大半なんですね。それはそれとして一方では地位向上を図りながら,おくれている部分への施策というのはこれは一遍に外せませんから当然必要ですし,これは母性の保護ということは永久に必要な問題だと思うんです。ですけど,その婦人の施策とか婦人の問題ということじゃなくて,今私たちが言っております婦人問題というのは,どういうふうに言えば一番よくわかるかいいますと,例えばごく普通の男の人がごく普通に市長になったり議員になったりPTAの会長になったり管理職になったりするように,ごく普通の女の人がごく普通に審議会の委員になったり自治体の長になったり管理職になったり団体の長になったりするような社会をつくるために今私たちは何をどうすればいいかと,これを考えるのが婦人問題だということなんですね。そういう意味で,専門チームをつくっていただくということですから,その中でその辺に焦点を合わせてきちっと進めていただければと,こう思います。 そういう意味であわせて,この後半の問題はお答えは結構ですが,一度過去質問したことあるんですけれども,担当の窓口がとりあえずということで婦人児童課になってますね。それよく伺ってみましたら,1人だけそのときに担当の方が配置されたようですけれども,先ほど私が説明したような立場で言いますと,1人だけでできる問題じゃあないわけですね。また,そういう意味で民生局長さんが一生懸命御理解くだっさってる,私その御努力が胸が痛いほどわかるんですけれども,一民生局の問題ではないという意味で,これはひとつ市長さん,どこにこの担当をきちっと置いたらいいか,予算もつけた,人員も配置した,きちっとした婦人問題の推進課とか対策課とかいうもの近い将来つくっていただく方向で検討してほしいと,こういうふうに要望しておきたいと思いますのでよろしくお願いします。 それから,教育長さん,もう3分しかありませんので,これだけぜひ。 図書館へコーナーをつくりましたと今おっしゃいましたね。どこにあるのか教えてください。私が目こぼししているのかもわかりません。私行ってみたんです。で,367ていう分類番号の婦人・家庭という女性に関する問題の本のコーナーも見ましたけど,総理府の実態調査のが毎年ちょっちょっと,それもまとめられないでぼろんぼろんぼろんと,こうある程度で,情報コーナーらしきものは見えなかったように思うんです。 それからもう1点は,情報というのは本のことだけじゃなくて,私全部聞いてみましたけど,全部ありませんでした。政府,総理府が出している,推進本部から出している「エガリテ」,政府発刊の情報誌ですね。岡山県の情報誌の「岡山の婦人」もありません。それから,各地の各都市でつくられている行動計画もありません。国立婦人教育会館から発刊されております季刊の「婦人教育」という冊子もありません。各自治体で出しております婦人問題の啓発を含めた「窓をあけよう」とか,いろんないい情報誌がたくさん出てるんですけど一冊もありません。こういう民間,いわゆる官問わず発刊されてるいい情報誌が,今もう月を追うようにして新しい婦人問題の情報はどんどん出てる。それが何にもないんです。それでよく情報コーナーつくってますとおっしゃれるなあと思うんですけど,その辺をお伺いします。私が目こぼしだったら失礼ですけれども,コーナーはありませんでした。それをお答えいただきたいと思います。 で,やはりこれは図書館の中にそういう女性の本を少したくさん買えばいいと,そういうものじゃあないんです。社会教育を進める,また婦人問題についての啓発を男女ともに進めていかないと,普通の女の人が普通に男の人と同じような立場に出ていけるような社会は来ないと思うんですね。そういう観点に立って予算を来年度の予算にきちっと婦人問題の推進のための予算を社会教育課の方でとっていただけるどうかあわせてお答えいただきたいと思います。 以上よろしくお願いします。(拍手) ◎総務局長(八木肇君) まず,VDTのいすの件でございますが,このいすの選択につきましては先ほども申し上げましたように労働省のガイドライン等に基づきまして選定しておるところでございますが,この選定に当たりましても,これは職員の,いろいろと関係職員によりまして参加した中で選択して,これがよかろうということで種々協議しながら選んだ,専門のいすの中から選んでいったということでございますので,御理解いただきたいと思います。 それから,御質問の中でまだそのいすが配置されてないところがあるじゃないかということでございますが,ちょっとその箇所が,何といいますか,あそこの3階の入り口のところのことかと思いますが,あそこにつきましては,これは今暫定的にこれ研修用ということなので,暫定的な配置にいたしておりますので,私が申し上げましたのは既に各課へ常時配置しておるところの各部門のところについては全部済んでおりますということで,あれは暫定的な配置にしておると思いますので,その点はひとつ御理解いただきたいと思うわけでございます。 それからもう1つ,喫煙する立場と,吸っている者の立場と吸ってない人の立場ということがあるということで,私よく吸う方でございますので非常に耳が痛かったわけでございますが,本当に吸われてない人の立場ということを尊重していかなきゃならないと思うわけでございます。 また,このアンケート調査ということでは先ほども申し上げたところですが,貴重な御意見ということで承っておるところでございますので,またその方法論等もいろいろあるかと思いますので,よくその方法論等も検討してまいらなきゃいけないと思いますので,よろしく御理解を賜りたいと思います。 それから,禁煙タイムにつきましてのことですが,今農林部の例を挙げてのお話ございました。私ども総務局の中にも1課禁煙タイムを設けている課が現実にはございます。どうもそう言いながら私がよく吸っているんで申しわけないんですけれども,そういうことも庁内での禁煙タイムの設定ということは今お話ございました中にもありましたが,市民等来庁者もあると,そこらの協力も得なきゃ,そうした方々の御協力も要るということもございます。そうした中でやはり職員間であるいは課内で自主的に申し合わせしているという,そういう今のような御指摘のような課,また私ども1課ございます。そうした申し合わせの輪が広がるということが一番大切だということでございますので,輪の広がりということを見守るということ,言葉が非常にやわらかくなりますのですが,本当にそういうものが,そういう形,雰囲気が育っていくということが大切だと思っていますが,そういう非常に輪の広がりを求めていきたいということでございますので,ひとつよろしく御理解を賜りたいと思います。 ◎衛生局長(竹原良一君) 衛生局長は副流煙の問題についてどの程度知っておるかというお話だったわけです。実は私の手元にへ「たばこの教科書知っておきたい喫煙の危険性」というのがあります。(やじる者あり)はい,よう読んでおります。(笑声)その中に「吸わない君も吸ったと同じ」という項がございまして,さらに小さくは「主流煙と副流煙」というような,解説の中でそのようなことが詳しく書いてございますので,よく知っております。(笑声) それから次に,たばこの害について母子だけではないというお話でございましたが,私先ほどの答弁の中で「また」のくだりから,がん,心臓病,高血圧などの成人病予防対策としてということでチラシをと申し上げました。それはこのような成人病対策のチラシ等でそのことが書いてあるということを申し上げたんでございますので,御理解いただきたいと思います。 ◎教育長(奥山桂君) 先ほどの答弁の中で図書の分類や配架に際しまして婦人問題の項を新たに設けさしていただいたと,こういうふうに申し上げたのが,「項」が「コーナー」というふうに聞き取れたのかもしれないと思うんです。実は実情は開架部分に書架を設けて婦人問題と表記を新たにつくったということであります。それを私が「項」と,適切でなかったんかもしれませんが,「項」と申し上げたわけでございます。御指摘のようにコーナーをつくるまでには至っておりません。図書館の分類,配架等の関係でそういうふうにさしていただいておるわけでございまして。 それから資料が乏しいという御指摘でございますが,店開きをしましてまだ間がないということもございます。今後先ほど申しましたようにその資料の充実に努めたいと思いますが,また御指導もいただきながら御助言もいただきながら充実をしてまいりたいと思いますので,御理解をいただきたいと思います。   〔19番福原弘子君登壇〕 ◆19番(福原弘子君) 済みません。あと1分ありますのでお願いします。 教育長さん,予算,予算どうします。そろえます言っても今までどおりの予算だったらできませんよ。だから,それを答えてください。情報誌そろえますには問題はお金ですから。お願いします。 それから,総務局長さん,何か深追いするようですけれども,来られる市民,私は局長さんは吸っているお客のことを言ってる,市民のことを。私は吸ってない市民のことを言っているんです。これ吸ってない市民が言ってるんです。禁煙タイムでもあれば禁煙タイムのときに行くと,行きたいと。禁煙タイムを設けてれば妊婦なんかはその時間に行けるんです。だから,その辺,答えはいいですけれども一言,言っておかないとどこまで行っても吸う論理でお話をされてるから一言くぎさしておきます。 以上です。 ○議長(藤原照夫君) もう,答弁要りますか。 ◎教育長(奥山桂君) その予算につきましては,図書館の資料費をできるだけいただきまして,その中で努力をしてまいりたいと考えますので,御理解をいただきたいと思います。 ○議長(藤原照夫君) 次は順序に従いまして田畑君。   〔5番田畑賢司君登壇〕 ◆5番(田畑賢司君) 大変遅くから申しわけありません。こういう時間帯で質問をしなければならないというのも団体の圧力でいろいろこう,いうことがあったというようなことでございますけれども,お許しをいただきたいというふうに思います。 野ざらしを心に風のしむ身かなと,こういう寒々とした気持ちがいたします。考えてみますと教育長さんは自分の印鑑,公印が2つあったんやら1つあったんやら,書類がどこへ行ったんやらよくわからんと。知っとるからよくわからんと,こういうことなんでしょうけど。また,北海道旅行の委託金が,あるえらい幹部の方が走り回って,それへ判こをついて,その市長のこの決裁印が5月の30日だということで,それじゃあその日にちが違うというのは,押された方じゃなくて,西大寺の支所長があれは間違ってたと,こういうふうにお答えになる。そうすと,市長さんの判こは西大寺の支所長がいつも押してるのかと,いうことにもなりかねませんが,本当であれば押された方がお答えなるのが当然だと,こういうふうに思うわけでございますけれども,いずれにいたしましても大変前途を憂うる。同和行政にいたしましても,この不公正な同和行政がいよいよ乱脈がついて,不公正乱脈な同和行政へいくのではないか。大変憂慮をしているところであります。 さて,そういう中でこれから質問さしていただくわけでありますが,私たちのそういう中でも毅然としてやってほしいということを当局にもお願いをしているわけでありますけれども,私たちの心境を言いますと,都はるみが絶唱した北の宿がありますけれども,「着てももらえぬセーターを涙ながら編んでます」と,こういうようなことであります。しかし,せっかくつくったセーターでありますから,ひとつ着ていただいて,暖かくなった気持ちで温かい御答弁をいただきたいというふうに思います。 さて,質問の第1は円高問題についてであります。 今回の急激な円高は近藤議員が鋭く指摘をしたとおりであります。1つは,日銀,そして政府が政策転換をして引き起こしたと。この失政の責任であります。2つは,貿易収支の対米黒字の張本人,いわゆる大企業が労働者には賃下げ合理化を,また下請や中小企業には工賃の切り下げや経営難,倒産,これを押しつけてる。そして一方,3つ目ですけれども,電力やガス,石油業界には円高差益が転がり込んでくると,こういうふうな仕掛けになっているわけであります。 さて,振り返ってみますと,急激な円高はこれまでにほぼ4回ありました。第1回目が1971年の8月,ニクソン大統領が金とドルの交換停止声明。これを受けてIMFの固定平価制度が崩壊をした。その後スミソニアン協定が結ばれた。このとき360円が308円と,こういうことになったわけであります。第2回目が73年で,スミソニアン協定が崩壊をした後,円がはね上がったわけであります。また,3回目が77年から78年にかけて,膨大な貿易黒字と,これを背景にして円は直線的に上がり続けて恐怖相場になったわけであります。そして,今回が4回目であります。今回は日銀が腕ずくの介入でやっと円高局面をつくり出した。こういうふうに言われておりますように,変動相場制そのものがもう手に負えなくなったと。これが今の実態であります。 さて,この原因は何かと,こういうことでありますけれども,1つはベトナム敗北の,アメリカのこのベトナム敗北のツケであります。そして,今でも世界各国に軍隊を配備をして軍事基地を持っているわけであります。また,韓国やタイ,そしてインドネシアなど多大な経済的,軍事的援助を行っているわけであります。そして,もう1つが多国籍企業の存在であります。アメリカの巨大資本は海外に子会社をたくさん持っております。そして,この海外子会社がアメリカへどんどん輸出をしている。そして,アメリカの貿易収支の赤字を一層拡大をしていると。こういうことであります。そして,アメリカは日本にどういうことを言うかと言えば,もっと円を高くしろ,もっと輸入をしろ,そして輸出規制をしろ。こういうことであります。そして,ところが,本当からいえば,日本の政府は内需を拡大をする,国内市場を広げると,これが筋道でありますけれども,しかしアメリカの言いなりになって賃下げ,労働強化,人減らし,合理化,そして国際競争力を強めて集中豪雨的輸出をして大もうけをしていくと。これが背景,また原因であります。 さて,そうしてその結果どうかと言えば,お隣の兵庫県の加西市では織物業者がこの円高で自殺に追い込まれたわけであります。また,本市の中小業者に対する影響も大変大きくなっております。PP花えんについても仕事がない。繊維,部品加工,金属加工等々であります。 そこで,お伺いをしたいわけでありますが,基準値が1ドル242円で決めた電力会社の差益は一体幾らになるのか。この差益還元の取り組みの決意も含めてお示しをいただきたいと思います。 そして,本市中小企業への影響はどのようなものか。詳細に教えていただきたいと思います。 そして,3つ目でありますけれども,11月の19日に通産省と公正取引委員会が連名で出した通達があります。下請取引適正化についてという通達でありますけれども,この通達の趣旨及び,その趣旨を関係企業や下請中小企業へ周知徹底を図らなきゃならんと思います。そしてまた,こういうことで泣き寝入りをしないよう解決の援助ができるやっぱり相談窓口を置いて,そしてこういう窓口を置きましたよと,来てくださいよと,いうことも含めてPRをする必要があると思いますが,御所見をお聞かせいただきたいと思います。 さて,質問の第2でありますが,条例,規則等の見直し改正問題についてであります。 条例や規則などは私たち市民生活を深く規定しているわけでありますが,本市には条例が230,規則が244,訓令が128,告示が167,規程が32あるとのことであります。 さて,この条例や規則をどう見るかということでありますが,1964年の憲法調査会の報告書によれば,地方自治の本旨とは団体自治と住民自治の2つから成っており,それはまず第1が住民の権利の拡充である。第2が地方公共団体の自主性,自律性だ。第3が地方公共団体の行政の公正確保。この3原則とされているわけであります。 さて,憲法を暮らしの中に,ここが原点であるわけであります。この立場から条例,規則等の見直し改正をお願いしたいと思うわけであります。さきの小林議員の質問に対しての鹿子木助役の御答弁では,法律は実際に適用するように,事実に適用する,実社会に適用するようにつくられて考えられているというような御答弁がありましたけれども,この点で御造詣の深い鹿子木助役にお答えいただきたいというふうに思います。 さて,そういうふう関連で具体例を二,三挙げてみたいと思います。 1つは,岡山市水道条例第36条,水道料金の減免問題についてであります。 さて,この減免については施行規程29条で内容を具体化されているわけでありますが,その3項の中身がこれがどういうものか,具体的にお教えいただきたいと思います。 また,独立採算との関係でありますけれども,この水道料金を減免するというふうになりますと,今の規定では生活扶助者以外これはなかなかできないと,こういうふうになっているわけでありますが,今の独立採算についての考え方では,水道事業についての市長のお考えはさっきの御答弁では,独立採算制と公共性,この公共の福祉,この兼ね合いを図ると,バランスを図ると,こういうふうにおっしゃっているわけでありますけれども,それでは市の施策として生活扶助者以下の低所得者,あるいはまた公的扶助を受けている人,こういう人を対象に減免をされるべきだと思いますが,御所見をお聞かせいただきたいと思います。 さて2つ目は,岡山市水道給水工事指定工事人規程についてであります。この規程からいきますと,今下請水道工事業者が融資を受けられないということがあります。岡山県信用保証協会でもその辺いろいろ考えているけどもなかなかうまくいかん。この点で水道局の方へ過去何回か言っているそうでありますけれども,よくおわかりにならなかったんだろうというふうに思いますけれども,うまくいってない。したがって,下請の業者は融資が受けられないと,こういうことになっているわけであります。したがって,この規程を緩和するか,また運用を考えていただいて,下請業者にも融資の道を開くべきだというふうに思いますが,お考えをお聞かせいただきたいと思います。 3つ目は,浴室整備費支給事業実施要領についてであります。このまず第1の目的の項を見ますと,老人福祉のため大変努力しているように見えるわけでありますけれども,しかし第2項の対象者の項で見ると,対象者がいないと,受けることができないというふうになっているように見受けられますけれども,この点についてこの事業の給付件数及び金額はどうなっているのか。また,もっと老人福祉に役立つように対象者を広げるという点でこの規定の緩和,改正をお願いしたいわけでありますが,御所見をお願いしたいと思います。 さて,質問の第3は,中小企業の振興についてであります。 その1は,国鉄の直販店問題についてであります。 国鉄が100年の歴史のうち80年間,つまり1963年まで黒字でありました。今から21年前,東京オリンピックがあり,東海道新幹線が開通をした1964年から赤字となったわけであります。当時の大蔵大臣田中角栄が角栄型列島改造を国鉄に強引に押しつけて,そして,新幹線の建設,政治路線,こういうことでサラ金地獄のような泥沼になったわけであります。さて,1970年には7,000億円にすぎなかった累積赤字が84年度には何と13兆3,000億円と,借金も22兆円と8倍に膨れ上がったわけであります。ところが,政府,財界の押しつけた余計な負担,これをはぎ取れば今でも6,700億円の黒字と,こういうふうに試算がされているわけであります。 このことに見られるように国鉄分割民営化の本質は,国民の足である国鉄を財界に切り売りしよう。これが本質ではないかと思います。にもかかわらず,青函トンネルや本四架橋を引き取るための負担や,鉄建,本四公団の借金,分割会社の赤字救済金,これらの国鉄に関係のない借金まで含めて37兆円だと,こういうふうに言っているわけであります。そのうち17兆円国民に負担をさせようと。こういうことであります。 その上,全国のあちらこちらで,こういうことの中から今国鉄が直接店を出していく,直販店をどんどん出していくということの中から,国鉄は中小業者をつぶす気かと,こういうことで怒りの声が出されているわけであります。国鉄の計画は今年度は300店の出店計画で,現在250店,61年度は600店と聞いているわけであります。 さて,こうした国鉄の中小企業分野への進出は,昭和55年運輸省と通産省で交わされた附帯事業についての覚書に違反していると思われますし,また中小業者の営業と暮らしを脅かし,駅周辺の商店街の健全な発展を妨げると思います。 そこで,本市での出店計画はどのようなものか。 また2つ目,昭和55年の覚書,中小企業分野確保法との関係,商調法15条との関係についての見解と,中小企業の経営と暮らしを守る取り組みの決意についてお伺いをしたいと思うわけであります。 さてその2は,表町の再開発事業についてであります。 この件については各議員いろんな角度から取り上げられました。私はこの活性化が本当にできるのかどうか,この計画に不同意の人やまたマイナス影響を受ける人はいないのかどうか,こういう角度から質問をしてみたいと思うわけであります。 それで,この件についての御答弁をお伺いしておりますと,架橋対策の目玉として2,000席のホールは大会誘致のためと,こういうことがはっきり見えてまいりますし,また我が党の辻野議員が指摘をしておりますように,専門ホールとしては余りにも不十分,こういうふうにも思えますし,また商店街の活性化にしても期待をしているというだけで基礎データもないという状況でありますから,本音はやってみなきゃわからんと,こういうことじゃあないでしょうか。 さて,そこの中で今後は年々膨大な運営費,市費の持ち出しが懸念をされているわけであります。しかし,そういうことについての御論議は今回はいたしません。お伺いしたい点は,その近隣の問題でありますけれども,周辺の地区商業者の意見はどういうふうになっているのか。本当に反対者はいないのかどうか。 また第2は,事業の推進に当たって地区周辺業者,この配慮はどのようになされているのか。 また,この場合,よく意見を聞いて十分な対策と話し合いの上で,あくまでも説得と納得を基本として見切り発車などは絶対にしてはならない,こういうふうに思うわけでありますが,御所見をお聞かせいただきたいと思います。 さて,質問の最後は教育問題についてであります。 我が党の近藤議員を初め数多くの議員からいじめ,体罰など管理主義教育について質疑,質問がされてまいったわけであります。私はこの問題について違った角度から取り上げてみたいと思います。 法務省が教育現場の実態分析をしているわけでありますが,4日から始まった人権週間の啓発項目に体罰根絶を掲げた法務省が,この結果をまとめた小冊子8万部を小・中・高,教育委員会など関係機関に配布をしているわけであります。それによると,体罰による被害者は中学生が全体の50%を占めて最も多い。そして第2が,体罰教師は25歳から30歳未満の若い教師がトップで,教科担当別では体育教師が群を抜いている。こういうことであります。第3が,体罰の態様は,殴打が,殴ることですね,76%を占めているが,死亡例を初め7割が何らかのけがをしている。こういうことであります。いじめとあわせて教育現場の荒廃ぶりを指摘をしているわけでありますけれども,体罰は認めるべきか認めざるべきかではなくて,体罰は明確に禁止されているし,禁止されなければなりません。論議の余地は全くないと思います。体罰は人間の教育とは相入れないものであり,児童生徒の基本的人権の侵害となります。また,12日の本会議で教育長より福南中の対教師暴力の報告がありました。この問題もこの体罰問題の裏返しではないでしょうか。力で押さえつけることは教師の暴力を肯定することになります。また,教師の暴力を肯定することは児童生徒の暴力を肯定することになると思うわけであります。 そこで,質問でありますが,その1は,近藤議員の代表質疑に対する答弁で教育長は体罰3件と答えておられますが,学校名,事件の概要,その対策について,その後の処理についてをお聞かせいただきたいわけであります。 その2は,教育長は各議員のいじめに対する質疑,質問の答弁の中で,教師の指導のまずさ,将来への不平不満,存在感の喪失,自己顕示欲,自己変革の姿勢と耐える力のなさを原因とされておりますが,どうも聞いておりまして,教育長から見て本当に教育長が心からそれをなくしていかなきゃいかんというようなことが感じられません。どうも他人事のような感じを受けるわけでありますけれども,教師の指導のまずさとは具体的にどういうことを言うのか。また,この中で理由のない暴力は約半分の23件と,こういうことでありましたが,この背景はやっぱり力ある者にひざまずかせる教育原理,力の信仰があるのではないかと思われます。この克服こそが必要だ,こういうふうに思うわけでありますが,お考えをお聞かせいただきたいと思います。 3つ目は,中学校の教師の教科別の内訳,生徒指導推進員の教科別内訳,体育系教師の占める割合,類似都市との比較などについてお教えいただきたいと思います。 そして,最後でありますが,ごく軽い体罰ならば許されてよいとする考え方はないでしょうか。また,懲戒とはどういうものを指すのか明確な御答弁をお願いをいたしまして,第1回目の質問を終わる次第であります。 御清聴ありがとうございました。(拍手)   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 田畑議員の御質問に対しましてお答えをいたします。 表町の再開発事業についてでございますが,表町の一丁目地区で実施をされる市街地再開発事業は,地元権利者30名によりましてつくられた組合事業でございますことは御承知のとおりでございます。この事業によりまして建設される再開発ビルにつきまして周辺商業者の意見として,商店街では一日も早い事業の推進をしてくれという声もございますし,また,反対までとはいきませんけれども,一部では慎重にという声もあると聞いております。今後組合はもちろんでございますが,設計,計画面におきまして周辺商業者に対しての説明を行い,この事業に対する理解と協力を得るべく話し合いを行っていきたいと考えております。 その他につきましては関係者からお答えいたします。 ◎助役(鹿子木貢君) 田畑議員の条例,規則の改正についての御質問にお答え申し上げます。 もう皆様既に御案内のとおり,我が国の地方自治制度は憲法において制度的に保障されておりまして,地方公共団体の組織及び運営は地方自治の本旨に基づいて行われなければならないとされているところでございます。地方行政に携わる者といたしましては,この憲法の要請するところの地方自治の本旨を十分に解して住民の意向を的確にくみ上げ,地域の実情に応じた行政の執行と都市の経営を行っていく必要があると考えております。 御質問の点につきましても,地方自治の本旨ということにつきましては,住民自治,団体自治の考え方,これは非常に長くなりますので省きますが,私個人といたしましては,この問題につきましては,住民自治の考え方の基本に立って実際の制度等の仕組みは団体自治の考え方で制度づけられてるというふうな理解を私はいたしているところでございますが。また条例,規則は御承知のように,国の法律,政令,それから都道府県の条例に反したら無効となっておりますので,その範囲内で,反しない範囲では定められるということになっていることは申すまでもないところでございまして,それぞれの条例なり規則等には,それぞれの制定の目的,あるいは趣旨,必要性等があるわけでございますので,その辺を十分考慮する中で制定をいたしましたり,改正をしたり,廃止をしたりしていくべきものであると,そのように行っていきたいと,こういうふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ◎民生局長(三宅襄君) まず第1点目の円高の問題でございます。円高によります中国電力の差益は,同社の試算によりますと,本年10月からの円高がこのまま定着するとすれば,60年度全体で実質約70億の円高差益が見込まれるというふうにお聞きをいたしております。今後につきましては,国において年明けまで円の今後の推移を見守って検討したいとの見解が示されておりますので,今後国の動向を見守ってまいりたいというふうに考えております。 次に,条例,規則の見直し,改正に関しまして,浴室整備費支給事業の問題がございました。この事業につきましては,低所得者の寝たきり老人の清潔と健康の保持増進を図るため,国制度の日常生活用具給付品目でございます浴槽及び湯沸かし器の給付を補完するということで,国(後刻「県」に訂正)のメニュー事業として浴室整備費の一部を助成するものでございます。 1件当たりの助成限度額は20万円で,56年度までは毎年一,二件の実績があったわけでございますけれども,デイ・サービス事業や小規模デイ・サービス事業の実施,さらに入浴器具のリースなど,シルバー産業の伸長等とも相まちまして,57年度以降は助成実績がない実情でございます。したがいまして,この事業が有効に活用されるよう制度面の改善等について国,県と協議をしてまいりたいというふうに考えております。 ◎経済局長(藤昭博君) 円高の影響についてという御質問でございました。 輸出関連企業に対します円高の影響調査を11月末に県において実施されました。これによりますと,円の対ドル換算レートが1ドル220円から230円台とする企業が半数を超えておりまして,円高影響が非常に大きいとする企業が26%でございます。で,その業種は雑貨,機械,鉄鋼,化学,油脂,繊維,食料,こういった業種でございました。 関係業界の状況を少し具体的に申し上げますと,ポリプロ花えん業界では,円高がこのまま定着いたしますと,下請企業への発注が減少すると。で,コストダウンの努力も限界に来ておりまして,今後の見通しはつかないと。こういう状態でございます。ジーンズ業界におきましては,受注が減少いたしまして,操業率におきまして10%程度ダウンしておるという状況でございます。農機具メーカーは,円建て決済で,商社を通じての輸出では今のところ余り影響は出ていないいう状況のようでございます。下請機械,これは今のところメーカーからの値引き要求は出ておりませんけれども,長期化すれば十分値引きのことも考えられる。こういった影響のようでございます。 それから,下請企業に対するしわ寄せ防止の通達関連の御質問でございます。国におかれましては,下請代金支払遅延等防止法に基づきまして,輸出関連の親企業がその下請企業への発注単価の切り下げとか,あるいは下請代金の支払いをおくらせると,こういったことによりまして,不当に下請企業への締めつけをしないように親事業者並びに関係団体へ通達を出して指導しておるところでございます。 市といたしましては,県,県中小企業振興協会と連携をとりながら,この通達の趣旨の周知徹底を図るとともに,中小企業相談課窓口におきまして助言指導等を行いまして,円高差損の下請企業への転嫁防止に努力をしてまいりたいと,このように考えておるところでございます。 それから,国鉄直販店の出店計画でございます。国鉄当局に問い合わせましたところ,庭瀬駅の改築に伴いまして,同駅構内で軽食喫茶などの新規出店計画を持っておる。また,約8平米程度でございますが,新聞,たばこ,週刊誌などの売店,これは現在あるようでございますが,これを持っておると。こういうことでございます。 で,国の覚書と分野調整法との関係でございますが,国鉄直販店と分野調整法の関係につきましては,この分野調整法が小売業以外のものが対象になっておりますので,物販店舗につきましては対象外ということでございます。 それから商調法との関係でございますが,小売商業調整特別措置法,同法の第15条,これはあっせんまたは調停でございますが,この件につきまして中小企業庁の見解といたしましては,国鉄は公共企業体のため同法に言う大企業には該当しない,しかし同法第15条第3項には該当すると,このような見解を持っておるようでございます。すなわち,中小小売商以外の者が小売業を経営しようとして中小小売商と紛争が生じた場合には,当事者の申請によりまして知事があっせん,調停を行うということになっておるわけでございます。したがいまして,市といたしましては,県との連携のもとに,こういった問題が起これば取り組んでまいりたいと,このように考えておるところでございます。 ◎民生局長(三宅襄君) 申しわけございません。浴室整備事業の中で,県のメニュー事業と申し上げるところを,国のメニュー事業と申し上げておるようでございますので,訂正をさしていただきます。 ◎建設局長(神原俊彦君) 表町再開発事業の問題でございます。事業の推進に当たっての周辺地区商業者に対しての配慮はどのようにされているのかという御質問でございます。 市街地再開発事業は,権利者はもちろん,周辺の方々の御協力なくしては事業はできません。準備組合といたしましては,設計完了後,権利変換等において,商業床の保留床について,商業者の方々に対し商業計画等の説明を行う予定であり,また,工事中の騒音などにつきましても,周辺の商業者等に対して迷惑がかからないよう組合に対して指導してまいりたいと考えております。いずれにいたしましても,再開発ビル完成後は周辺商業者の方々とともに共存共栄が図られるよう指導していきたいと,このように考えております。 次に,事業を進めるに当たり,よく意見を聞いて十分な対策と話し合いをという御意見でございます。御指摘の御趣旨をよく踏まえ,今後も周辺商業者の方々の御意見等をよく聞いて,この再開発事業に対しての御協力を得るべく努力してまいりたいと,このように考えておりますので,よろしくお願いします。 ◎水道事業管理者(黒田智昭君) 水道事業に対します3点の質問に対してお答えいたします。 まず,水道条例施行規程第29条第1項第3号の「その他管理者が必要と認めるもの」ということの内容でございます。これは,地下破裂等の漏水量に対しますところの減免と,そして同和減免でございます。 次に,生活扶助者以外の低所得者にも減免の適用はできないかと,こういうことでございます。 水道は独立採算制を経営の原則といたしておるわけでございまして,低所得者を含めます対策を含めた運営には,おのずから一定の限界があると考えております。現在の料金体系の中で,基本料金,それから給水料金については,小口使用者は大口の使用者よりも安くいたしております。あるいは,公共栓,公衆浴場用等は,社会福祉面を考慮いたしまして,料金単価を一般用より安くしておる福祉料金をしておるわけでございます。原価主義を前提とする料金の中では,御提案のございましたように,さらに減免制度を拡大するということは現状では困難であろう,かように考えておりますので,よろしくお願いをいたします。 3点目は,指定工事人規程の中では,下請工事人は融資ができないので改正してはどうかと,こういうことでございます。 指定工事店は,いずれも岡山市水道給水工事指定工事人規程に基づきまして,厳重な審査の中でパスした業者であるわけでございます。これは局を代行いたしますところの指定工事店でございまして,給水施設というものは,この指定工事店以外では一切工事はできないというようになっておるとこでございまして,平素から市民にPRをいたしております。このような規程の中に,指定工事店以外の事項を盛り込みますということはまいらないわけでございます。 ただ現実には,御指摘のございましたように,指定工事店が下請業者を利用する場合も時にはございます。で,この問題につきましては,関係の信用保証協会等と協議をいたしまして,運営面におきまして取り扱える方法はないか,融資保証が行われる方法はないかということを今後研究してまいりたいと,検討してまいりたいと,かように考えております。よろしくお願いをいたします。 ◎教育長(奥山桂君) 教育の問題につきましてお答えを申し上げます。 まず最初は,近藤議員への答弁の中の体罰3件について,その概要と対応についてどうかということでございます。 この3件につきましては,9月議会で矢木議員にお答えをいたしておるわけでございます。福田中学校と石井中学校と市立商業の3件でございます。その後の状況についてお答えを申し上げます。 福田中学校につきましては,生徒は毎日元気に登校をしておりまして,本人は希望している高等学校への進学に向けて懸命に頑張っております。保護者とも理解が得られておりまして,担任を初め他の職員も含めて当該生徒に対して折に触れ声をかけて励ましておるいうような状況でございます。 石井中学校の件につきましては,生徒は現在傷もいえて元気に学校に通っております。本人は担任教師の指導も得て,希望している学校への入学を目指して今一生懸命に努力をしておるところでございます。事件に関係した教師との人間関係も回復いたしております。保護者との協力,理解も得られておるというふうな状況を聞いております。 市立商業高校の場合は,生徒は平常どおり授業も受けておりまして,明るく学校生活を送っております。担任とのコンセンサスも得られ,二度とこのようなことが起きないよう全職員共通理解のもとで指導に当たっているというような状況でございます。 次は,私の答弁の中にありました,指導のまずさというのは一体どういうことかということでございますが,具体的に申し上げますと,教師が子供たちへ言葉での必要以上な叱責により自尊心を著しく傷つけたりするような指導をすることによって不平や不満,不信感を持たすというようなことでございまして,例えば宿題を忘れた子供に対して,他の子供たちの前で,おまえはだめだというようなことを言って,その子供の心を著しく傷つけるというような場合。1例でございますが,そういう例でございます。 次は,いじめには理由のない暴力があるというようなことであるが,その背景には,力の前にひざまずかせるというような,いわば力の原理があるのではないかというお尋ねでございますが,いじめの現象に対して教師の体罰がその一因をなしているのではないかというような御指摘はいろんな方面からあるわけでございまして,我々としてもそれについてはよく反省をしなければならないと考えております。現状の児童生徒の実態を踏まえたこの教育に力の原理を否定することはできないというふうに考えますが,もう一面の教育に支えられた心の通い合いとか,相互理解を深めるというようなことをさらにさらに深めていかなければならないというふうに考えているわけでございます。 次は,中学校の教科別の教諭数はどうか,体育担当教師の割合はどうか等の一連のお尋ねにお答えをいたします。 まず最初の中学校の教科別の担当教諭数でございますが,これは専任のみの数を挙げております。国語が146,社会が125,数学が128,理科が110,音楽が51,美術が50,保健体育が107,技術が46,家庭が39,英語が99というような,計は901でございます。 次は,保健体育担当教師の占める割合はということでございますが,11.9%であります。 次は,生徒指導推進員の教科担当別人数でございますが,社会科が5,保健体育が16,計21でございます。 次は,その担当別教諭数を他の類似都市と比較した場合どうかということでございますが,これは学校教育法施行規則で授業時数が定められているわけでありまして,どの都市も教科担当別教諭数の割合はほぼ同じになっておるはずでございます。 次は,ごく軽い体罰なら許されてよいとする考えはないか,懲戒とはどういうものを指すのかということでございますが,軽い体罰であれ,軽々に体罰に頼るような指導があってはならないというふうに考えております。懲戒と申しますのは,懲戒には注意をしたり,しかったり,立たせたりというような日常の教育活動において行われるものがありまして,小・中・高の種別を問わず,教員であれば,だれもこれを行うことはできるわけであります。さまざまな懲戒のうちに,退学,停学及び訓告の3種類のものは,これは校長が行うことになっております。ただし,公立の義務教育諸学校に在学する学齢の児童生徒につきましては,就学義務との関係から退学及び停学の処分を行うことは許されないことになっておるわけでございます。 以上でございます。   〔5番田畑賢司君登壇〕 ◆5番(田畑賢司君) 再質問をいたします。 円高問題で差益の還元ですが,120億で結局損失が50億あって,70億あるんだと,こういうふうなことらしいんですが,この50億の根拠は不明でありますけれども,いずれにしても1ドルが5円ほど下がっているわけでありますから,そういうのを合わせると約倍になるわけですよね。そうすると約240億,それをもとにして計算したとしてですよ。年間の消費量でその40円掛けて計算するとまた別になると思いますけれども,いずれにしてもしかし240億だと。これの差益をやっぱり還元をしなさいということで,市としても取り組みをもっと強めていただきたい。 特には,12月10日の朝日新聞でもですね,いよいよこの円高の波はもうパートを直撃も始めたということで,パートの首切りも始まっているようですし,そういう点からもまた,そういう取られ過ぎを返せというのはおこがましいんですが,そういうふうなことをきちっと戻しなさいということを市としてもやっていただきたいと思いますので,もう一度これは御要望しておきます。よろしくお願いします。 それから,円高の中小企業対策ですが,もう一歩突っ込んでですね,市内の影響をもう少し詳しくしていただき,まずはそれでですね,もう一歩突っ込んだ市としての対策はどうなのか。 私もいろいろですね,金融機関や,それからトクラや,そのほかいろいろずっと聞いてみました。そういう中でのとらまえ方と,実際に県が調査をされたとらまえ方,かなり食い違いもあります。だからその点でですね,業者の側の回答いうのはね,融資が受けられなくなったら困るとかね,いろいろどうしてもね,そういう点でね,考えるんです。したがってその点,実態ともかなり違いますので,この点ひとつですね,もう1つ突っ込んだ対策をお願いしたいと思いますので,もう一度御答弁をお願い申しておきます。 それからですね,国鉄の直販店問題ですが,いずれにしても,国鉄の本社はですね,附帯事業のこの覚書もあってね,なかなか表に出したがらんのです。で,大体計画をして抜き打ちでやろうと,こういうふうになるだろうと思うんです。今,東京でもね,本屋を出すということで大もめなんです。DPEにクリーニングに,もうあらゆるものが出てくると。で,駅前ですからね,どこをとってみても1等地なんですよ。したがってね,もう駅も裏もね,新幹線のあの構内やられてごらんよ。そりゃもう駅前商店街も奉還町も,もういよいよ壊滅ということに絶対なりますからね。その点で,市としてですね,その点,もう近々来ることは間違いないので,ひとつその点の法律の見解も踏まえてですね,もう一度決意をお聞かせいただきたいと思う。 再開発につきましては,市長さんからも,また建設局長さんからも,配慮するということでいただきました。反対まではいかないが慎重にというようなことでありますけれども,私,実際に行ってずっと話をしてきとるわけですわ。現実問題としては市長さん,で,いろいろそういう点で話聞いとるわけですわ,現実の話をね。したがって,そういう点から言っているわけです。別に私がでっち上げて予想して言ようるわけじゃないんで,ね。具体的にこの名前を挙げてどうこういうふうにはしませんけれども,そういう方がいらっしゃるわけですから,ひとつきちんとした対策をとるということと,やっぱり十分に,やっぱりね,よく意見を聞いてやるといことはもう基本にしといていただきたいと。で,これは私がこの再開発事業を認めたということは別問題ですので,ひとつその点誤解なさらんようにひとつお願いしたい。 それからですね,条例,規則の見直し,改正ですが,これはやっぱり憲法を暮らしの中にどう生かしていくか,その条例や規則の中にもどう貫いていくか,この点が一番大事な点だというふうに思います。情報公開も今後ですね,いろいろ論議をされとるようですが,起きてまいりますし,そういったところからいろいろ条例や規則の中で,本当に市民福祉の向上やそういう立場からね,ネックになっている部分もあるわけですよ。したがって,運用の面も含めてね,ひとつその点を一遍洗い直してね,やっていただきたいというふうに思うんです。助役さん,もう一度ね,その辺ですね,そういう立場でやりますよということについてお願いをしたいというふうに思いますので,もう一度御答弁をお願いしたいと思います。 さてそれで,この具体例ですがね。水道料の減免についてね,結局今のあれでいけばね,生活扶助を受けている人以外は受けられんと,こうなっとるわけです。で,独立採算そのものがやっぱり水道企業でもう限界じゃないかというふうに思うんです。独立採算で例えば,未給水地区を解決にするにしたってね,独立採算じゃいかんわけですよ。したがって,やっぱし市が政策として,これをどういうふうにさせていくかということになれば,やっぱし市がそれを応援をしながらきちっとした対策を確立すると。未給水地区でもそうでしたね。そういう点を,市長さんね,そういう方向でやられるかどうか。したがって公共の福祉のバランスとこの独立採算とのこのバランスの問題についてはね,やっぱり独立採算だけではいかなくなっていると,ここが基本だというふうに思いますので,市長さんの御所見をお伺いできたらというふうに思います。 で,水道事業者で下請にね,ごの融資をね,運用面でいくならば,そりゃ規則を変えなくても運用でやっぱりやってあげていただきたい。おんなじ業者ですしね。そういう点でこの融資の道が閉ざされとる人については,やっぱり融資の道を開くというふうにひとつね。あのね,保証協会私が話をし……。その点でですね,きちっとこの話を進めればできる話ですから,ひとつよろしくお願いします。 それから,浴室整備費の支給事業実施要領についてですが,これについて実はね,私ある人の相談があってね,民生局長さん行ったんですわ。でね,障害のところへ行ったんですけど,障害のところじゃね,このどうも障害の1,2級にかからんから,これはだめじゃと。あっちこっち回ったんですわ。で,そこの中で,結局そこの窓口に行って,この浴室整備費の支給事業の実施要領があって,じゃこれで受けられるかどうかいうことで,ほしたらまあだめだと。じゃあ一体どういう人が一体受けられるんでしょうかということでいろいろしたわけですわ。さてさてそうなんです。そうするとね,結局ね,65歳以上で,長期言うたらほぼどれぐらいで言うたら6カ月以上。6カ月以上寝たままで,所得税が非課税世帯で,せえで他人の介助が必要で入浴可能な状態であって,その世帯の生計中心者が所得税課されてなくて,その居宅に入浴設備を有しないと。こう,まあ条件いろいろ並べてみますとね,いかんのですわ。 さてそうすると,そういうことで,これを聞いてみますとね,予算もつけてないわけですよ,聞いてみると。予算がついてないのにね,ほいじゃどうして,申し込みがあったって受けられませんよ,こりゃあね。予算がないんですよ,市長さん。この分で予算をつけてないんですからね。幾らそりゃおっしゃってもね,ほんならおいだめじゃなと。もう結局ほんならだめじゃから,もうあきらめますいうことで,わしゃあきらめた。 で,そんなようなね,格好だけのことじゃなくて,ひとつこの点はきちっと,県のメニュー事業だとおっしゃることですから,県との話し合いが必要でしょう。ひとつその点でですね,民生局長さんが目が行き届かないからけしからんと,こういう話はしておりませんので,ひとつよろしくお願いをしたいという。 さて最後にですね,教育問題についてですが,教育長さんね,いわゆる牧先生いうて東大の先生がいらっしゃいますね。あの先生がちょうど12月3日の新聞で,力の信仰,外から力を加えて子供の内面を変えようとするのは大体無理なんだと,そういうことじゃ教育はよくならんよ,ということでですねやってますしね,言われてますし,やっぱり教育長さんがさっきおっしゃったような中身から言うと,力の原理を否定することはできないが心の通い合いさらに深め,これ何かよくわかったようでわかんのですが,もう一度明確にですね,体罰は絶対にだめだという方針を貫いて,その点で指導する,この点を明確におっしゃっていただきたいのと,この体罰とこの懲戒,いじめ,これが,長期欠席の児童数を教えていただきたいのと,その中でどういうふうな割合になっているのか教えていただきたいと思います。 以上で再質問を終わります。 ◎助役(鹿子木貢君) 田畑議員の再質問にお答えいたします。 条例等で,住民の立場から見てネックになっているところがあるんじゃないかと,洗い直すべきじゃないかと,こういった御趣旨だと思いますが。御承知のように,先ほども申し上げたわけですが,この条例は,それぞれの条例がその必要性,あるいはそれぞれの目的や趣旨を持って制定をされると申しますか,議会にお諮りをして岡山市として決めておるものでございます。社会経済情勢等の変動におきまして,適しているかどうかということは,それぞれの所管のところがございまして,そこが常にその辺のところは見守って適用いたしているわけでございます。全体を通じて見直したらどうかということでございますが,そういうことで常々見直しは行われていると,不合理な点があるときは市長の方で発案をして議会にお諮りをしてですね,この改正をいたしていくと,こういうものでございますので,御積解を賜りたいと思います。 それから,水道の減免に対する一般会計からの繰り出し,これは私が適当かどうかあれですが。水道のこの減免につきましては,もちろん御指摘のように公営企業だから全部料金収入でということは何かと難しくなってきております。水道に限らず病院にいたしましても,あらゆる公営企業がそういう情勢にあるわけでございますけれども,やはり独立採算ということを基本に堅持すると,努力すると,こういうことはまず必要でございます。そしてなお,税金の方からという点につきましては,国でもいろいろと研究をして,一般会計からの繰り出し基準というのを関係者で決めて通達が参っているわけでございますが,そこでも低所得者の減免等は,やはり独立採算の企業の中でということになってもございますし,一般会計の方も御案内のとおり財政事情はなかなか厳しいものがございまして,その辺の兼ね合いは慎重に考えなければならないというふうに考えておりますので,よろしく御理解を賜りたいと思います。 ◎民生局長(三宅襄君) 浴室整備事業についての重ねての御質問でございますけれども,予算の問題はまことに申しわけございません。やはり制度がある以上は,幾らかの予算でもやはり計上して対応できる体制を整えておくべきだろうというふうに考えております。 問題は,御質問のように,国,県の制度でございますけれども,この制度の条件が厳し過ぎて現実には受けられないんではないかという点にあろうかと思います。この制度の趣旨が生かされるように,その改善について国,県と協議をしてまいりたいというふうに考えております。 ◎経済局長(藤昭博君) まず,円高の市内の業者に対する影響をもう少し突っ込んで答弁しろと,こういうことでございます。 去る11月の26日に岡山市におきまして聞き取り調査を実施いたしました。その概要をごくかいつまんで申し上げます。 岡山県ポリプロ花莚工業組合に対して聞き取り調査を行いました。この調査によりまして判明いたしましたのは,円高の影響として新規輸出成約が全面ストップをしたと。受注残も適正水準を下回っておる。採算レートが220円から230円で,このまま60年度末まで1ドル210円代で推移いたしましたならば,50%以上の組合員が経常損益で赤字になるであろうということ。それから,輸出向けを内需向けに振りかえたその結果,国内市況の値下がりの動きがうかがえる。下請加工業者への発注が減少して,中には廃業するところも数件あると。こういう状況でございました。それから岡山県輸出縫製品工業協同組合,これにも聞き取り調査をいたしました。その影響は,新規受注のストップ,受注残が少ない,加工料金の引き下げをしなければならない,下請企業への発注が減少する,内需振りかえによる値下がりの動きがある。こういったこと。それから県の農業機械工業協同組合,これでは円高の影響は,商社を通じて円建て決済としておりますので,今のところ大きな影響は出ていないが,来年4月ごろから出てくるのではなかろうかと,こういう見通しを持っておるようでございます。ざっとそういうところでございます。 そこで,じゃ市としての対応はどうするのかということでございますが,当面の対応策といたしまして,企業のサイドから見ますると,合理化によるコストダウンが最も多い対応策でございます。次いで輸出価格の引き下げ,国内市場への転換,製品の高級化,為替差益の分担,こういったものが業者サイドでとられております。 また,行政サイドの対応といたしましては,国におきまして12月2日から特別融資制度を新設して実施しておるところでございますし,県におかれましても現地特別相談会とか,あるいは年末特別融資相談会,これを開催するというようなことにしておられるようでございます。 岡山市としましては,こういった国,県の施策の効果的な利用を進めるとともに,融資相談あるいは融資制度の積極的な運用並びに中小企業診断士,弁護士,税理士などの専門家による総合的なきめ細かい無料相談の実施,こういったことで対応していきたい。この辺は近藤議員の代表質問にお答えしたとおりでございます。 それから,国鉄の出店計画でございます。 国鉄の出店計画は,承知するところによりますと,議員御指摘のとおり,東京都におきまして国鉄が東京駅内の直営書店,ブックスシグナルと,これを計画をしたところ,都内の書店商業組合,これが反対をしたということから問題が起こったと。したがいまして,先ほど第1回の答弁で申し上げましたとおり,中小企業庁の見解が出され,また商調法の取り組みがなされるという形になってきておるわけでございます。 本市におきましては,今のところ目立った動きもございませんし,またそういう話も聞いておりませんが,いずれにいたしましても,県の大型店の出店調整指導要綱,あるいは市が今年度制定いたしました中規模小売店舗出店調整指導要綱,こういったものの適用も検討していかなければならない状態が出るんじゃなかろうか。そういった場合には県,商工会議所あるいは商調協とも連携をとりながらその対応をして,市内の小売業者に対する圧迫を回避する,防御するということを考えていかなければならない,このように考えておるところでございます。 ◎教育長(奥山桂君) 体罰は絶対だめだというふうに言えというようなことでございますが,御承知かと思いますが,生徒は現実には,特に中学校の生徒について申しますならば,現実には理想的には育っておりません。現に教師団の足並みにすきや乱れがあれば,生徒の暴力が横行して校内が無法地帯になるわけであります。生徒の暴力に押し切られないように,教師の一致団結した力が必要であります。ただし,これは直ちに体罰に結びつくという意味ではありません。前議会でしたか,矢木議員のお尋ねにお答えを申しましたように,教育的な関係というのは,どこまでも教育愛に支えられた心の通い合いと,そういう基盤の上でなされるものであるということは,もうこれは古今東西にもう言われる原理であります。そのことを大事にしなければならないということはもう当然でございます。今の時点ではそういう教育的な関係をしっかり深めていくように努力をしていかねばならないと。ですから,軽々に体罰に頼るような指導ではいけないというふうに私は申し上げておりますが,今もそのように考えているわけでございます。   〔5番田畑賢司君登壇〕 ◆5番(田畑賢司君) 教育長から御答弁いただいたんですけれども,長欠児問題については御答弁がありませんでした。これは大変遺憾でありますけれども,後で資料をいただきますように。 この体罰について,やっぱりそういう決意が言えないところにやっぱりこの岡山市教委の問題があるんじゃないでしょうかね。それで体罰についてもね,3件とおっしゃいましたが,私がね聞いてるだけでもそれ以外あるんですよ。私,全学校にね,中学校に全部聞いたんです,生徒指導の先生に。どういう状況ですか,いじめはどうですか,体罰はどうですか,長欠児はどうですか,その理由はどうですか。全部聞いたんです。そこの中でね,それ以外,私が直接相談を受けているのもそれ以外あるんですよ。ね,教育長。 だから,そういう点で1つの例を言いますけれども,A君の例ですけど。僕をたたいた先生はほかの生徒にたたかれとんじゃと。その子は前にゃ先生にたたかりょったんじゃと。こうなんですよ。だからその点で問題なんです。だから私はね,ちょっともう時間がありませんからもう1つだけね,これ以上言ってもだめですから,1つだけ御紹介をしてですね,そういう決意を持っていただきたいということと,川崎市の教育委員会がまとめた資料の中にね,やっぱり体罰は絶対いかんというふうにしてますが,児童生徒理解と教育指導,この初めのところに書いているね,甲子園で有名なね,あの池田高校の蔦監督の言葉載せとるんですよ,ね。そのことはね,紹介しますとね,わしも昔は選手をようなぐったと。しかしなぐるだけでは生徒はついてこん。今の子と昔の子は指導者のげんこつの受け方でも違う。だからわしの指導方法も変わったと。はっきり言えるのは,生徒をたたく姿勢を監督がやると,同じ姿勢が生徒に出てきて,1年のときは辛抱しとっても2年,3年だめだと。こういうことです。 以上終わります。 ○議長(藤原照夫君) 答弁よろしいか。 本日はこれをもって打ち切り,次の本会議は明日午前10時に開き,一般質問を行います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労でございました。    午前6時25分散会...