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12月24日-09号

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  1. 岡山市議会 1984-12-24
    12月24日-09号


    取得元: 岡山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-30
    昭和59年12月定例会    昭和59年12月定例岡山市議会    議 事 日 程  第9号     12月24日(月)午前10時開議第1 報第33号 専決処分の報告について 報第34号 専決処分の報告について第2 甲第225号議案 昭和59年度岡山市一般会計補正予算(第6号)について 甲第226号議案 昭和59年度岡山市下水道費特別会計補正予算(第2号)について 甲第227号議案 昭和59年度岡山市中央卸売市場費特別会計補正予算(第2号)について 甲第228号議案 昭和59年度岡山市宅地造成分譲事業費特別会計補正予算(第2号)について 甲第229号議案 昭和59年度岡山市西部地区土地区画整理事業保留地処分特別会計補正予算(第2号)について 甲第230号議案 昭和59年度岡山市公共用地取得事業費特別会計補正予算(第2号)について 甲第231号議案 昭和59年度岡山市財産区費特別会計補正予算(第3号)について 甲第232号議案 昭和59年度岡山市病院事業会計補正予算(第1号)について 甲第233号議案 昭和59年度岡山市水道事業会計補正予算(第2号)について 甲第234号議案 岡山市表彰条例の一部を改正する条例の制定について 甲第235号議案 特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第236号議案 財産区に属する基金に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第237号議案 岡山市生活改善資金貸付基金条例の一部を改正する条例の制定について 甲第238号議案 岡山市税賦課徴収条例の一部を改正する条例の制定について 甲第239号議案 岡山市災害救助条例の一部を改正する条例の制定について 甲第240号議案 岡山市文学賞条例の制定について 甲第241号議案 和解及び損害賠償の額を定めることについて 甲第242号議案 和解及び損害賠償の額を定めることについて 甲第245号議案 工事請負契約締結について 甲第248号議案 市道路線の認定について 甲第249号議案 市道路線の認定について 甲第250号議案 市道路線の認定について 甲第251号議案 市道路線の認定について 甲第252号議案 市道路線の認定について 甲第253号議案 市道路線の認定について 甲第254号議案 市道路線の認定について 甲第255号議案 市道路線の認定について 甲第256号議案 市道路線の認定について 甲第257号議案 市道路線の認定について 甲第258号議案 市道路線の認定について 甲第259号議案 市道路線の認定について 甲第260号議案 市道路線の認定について 甲第261号議案 市道路線の認定について 甲第262号議案 市道路線の認定について 甲第263号議案 市道路線の認定について 甲第264号議案 市道路線の認定について 甲第265号議案 市道路線の認定について 甲第266号議案 市道路線の認定及び一部廃止について 甲第267号議案 市道路線の廃止について 甲第268号議案 市道路線の一部廃止及び廃止について 甲第269号議案 昭和59年度岡山市一般会計補正予算(第7号)について 甲第270号議案 昭和59年度岡山市下水道費特別会計補正予算(第3号)について 甲第271号議案 昭和59年度岡山市水洗便所普及費特別会計補正予算(第1号)について 甲第272号議案 昭和59年度岡山市中央卸売市場費特別会計補正予算(第3号)について 甲第273号議案 昭和59年度岡山市国民健康保険費特別会計補正予算(第3号)について 甲第274号議案 昭和59年度岡山市宅地造成分譲事業費特別会計補正予算(第3号)について 甲第275号議案 昭和59年度岡山市用品調達費特別会計補正予算(第1号)について 甲第276号議案 昭和59年度岡山市西部地区土地区画整理事業保留地処分特別会計補正予算(第3号)について 甲第277号議案 昭和59年度岡山市農業共済事業費特別会計補正予算(第1号)について 甲第278号議案 昭和59年度岡山市地域し尿処理費特別会計補正予算(第1号)について 甲第279号議案 昭和59年度岡山市病院事業会計補正予算(第2号)について 甲第280号議案 昭和59年度岡山市水道事業会計補正予算(第3号)について 甲第281号議案 昭和59年度岡山市工業用水道事業会計補正予算(第1号)について 甲第282号議案 岡山市職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例の制定について第3 請願第1号 池の内大池水質浄化について 請願第13号 岡山市立旭中学校の体育館改築 について 請願第14号 「モーテル類似施設およびラブホテル建築規則に関する条例」の制定を求めることについて,中 2 規制条例が制定されるまでの間は,建築申請が出されたものについては地域に反対がある場合には認可せず,業者に対して,建築を中止するように行政指導すること。 請願第17号 「モーテル類似施設およびラブホテル建築規制に関する条例」の制定を求めることについて,中 2 規制条例が制定されるまでの間は,建設申請が出されたものについては,地域に反対がある場合には認可せず,業者に対して建築を中止するよう行政指導すること。 請願第18号 56万都市にふさわしく岡山駅西口をよくし発展させることについて 請願第19号 56万都市にふさわしく岡山駅西口をよくし発展させることについて 請願第21号 国民の医療費自己負担の軽減を求める国への意見書提出について 請願第24号 住民サービス低下地方自治体破壊につながる「地方行革」の中止を求めることについて 陳情第16号 岡山市幼稚園園舎建築並びに園地の拡張について 陳情第17号 岡山市小学校校舎建築並びに設備充実整備等について 陳情第18号 岡山市中学校校舎増改築について 陳情第24号 西大寺地区通所授産所の新設について 陳情第25号 難病対策に関する諸要望について 陳情第27号 山陽本線上道(仮称)新駅の早期設置について第4 岡山市選挙管理委員及び補充員の選挙について第5 同和対策調査特別委員会の報告について第6 特別委員会の廃止及び設置について第7 常任委員会における閉会中継続審査及び継続調査について 1 継続審査  〇 総務委員会    請願第12号 政党法制定の一切の動きをやめることを求める意見書の提出について    請願第14号 「モーテル類似施設およびラブホテル建築規制に関する条例」の制定を求めることについて,中     1 真にラブホテル規制に有効な「モーテル類似施設およびラブホテル建築規制に関する条例」を早急に制定すること。    請願第15号 ラブホテル建設禁止規制条例化について    請願第16号 ラブホテルの建設阻止について    請願第17号 「モーテル類似施設およびラブホテル建築規制に関する条例」の制定を求めることについて,中     1 真にラブホテル規制に有効な「モーテル類似施設およびラブホテル建築規制に関する条例」を早急に制定すること。    請願第25号 非核自治体宣言を求めることについて    請願第26号 国鉄の分割・民営・ローカル線切りすてに反対し国民の国鉄を守ることについて    昭和58年陳情第9号 スパイ防止法の法制化について    昭和58年陳情第23号 非核平和都市宣菩について    昭和58年陳情第27号 スパイ防止法制定促進陳情取扱いについて    陳情第5号 核巡航ミサイル・トマホークの配備等について    陳情第23号 ラブホテルの建築規制について  〇 民生消防委員会    請願第10号 岡山市立保育所産休あけ保育を開設することについて    請願第20号 外国人登録法の是正を求めることについて    請願第22号 外国人登録法の改正を求めることについて    陳情第28号 入浴券利用について  〇 衛生水道委員会    陳情第26号 難病対策に関する諸要望について  〇 経済委員会    請願第30号 農産物の輸入自由化に反対し,減反政策の見直しと日本農業を守ることを求めることについて    昭和58年陳情第21号 大手ホテルの進出中止方について  〇 建設委員会    昭和58年請願第8号 永安橋の存置について    請願第2号 旭川河川敷にゲートボール競技場を整備することについて    請願第29号 失業対策事業に関する要望を求めることについて    陳情第6号 百間川の豊かな自然環境の保全・保護について    陳情第14号 岡山駅前再開発ビルの利用構想再検討について  〇 文教委員会    請願第28号 国民のための教育改革と私学助成の充実を求めることについて 2 継続調査  〇 総務委員会    財政状況について    新空港問題について    苫田ダム問題について    テレトピアについて    人事に関する問題について  〇 民生消防委員会    消防力の整備充実について    福祉行政について    国民健康保険について    同和対策事業について  〇 衛生水道委員会    保健衛生行政について    環境衛生行政について    清掃事業について    水道事業について  〇 経済委員会    中小企業振興対策について    観光対策について    農林水産業振興対策について    市場対策について 〇 建設委員会    都市計画について    道路橋りょう問題について    住宅問題について    公園事業について    区画整理事業について    都市再開発事業について    下水道事業について  〇 文教委員会    青少年問題について    教育施設について    社会教育及び同和教育に関する問題について    学校給食について第8 特別委員会における閉会中継続審査について 〇 一般会計決算審査特別委員会  決第4号 昭和58年度岡山市一般会計歳入歳出決算について 〇 特別会計決算審査特別委員会  決第5号 昭和58年度岡山市下水道費特別会計歳入歳出決算について  決第6号 昭和58年度岡山市水洗便所普及費特別会計歳入歳出決算について  決第7号 昭和58年度岡山市中央卸売市場費特別会計歳入歳出決算について  決第8号 昭和58年度岡山市国民健康保険費特別会計歳入歳出決算について  決第9号 昭和58年度岡山市宅地造成分譲事業費特別会計歳入歳出決算について  決第10号 昭和58年度岡山市用品調達費特別会計歳入歳出決算について  決第11号 昭和58年度岡山市西部地区土地区画整理事業保留地処分特別会計歳入歳出決算について  決第12号 昭和58年度岡山市農業共済事業費特別会計歳入歳出決算について  決第13号 昭和58年度岡山市地域し尿処理費特別会計歳入歳出決算について  決第14号 昭和58年度岡山市住宅新築資金等貸付事業費特別会計歳入歳出決算について  決第15号 昭和58年度岡山市葬祭事業費特別会計歳入歳出決算について  決第16号 昭和58年度岡山市災害遺児教育年金事業費特別会計歳入歳出決算について  決第17号 昭和58年度岡山市公共用地取得事業費特別会計歳入歳出決算について  決第18号 昭和58年度岡山市復興土地区画整理事業清算金特別会計歳入歳出決算について  決第19号 昭和58年度岡山市財産区費特別会計歳入歳出決算について  決第20号 昭和58年度岡山市学童校外事故共済事業費特別会計歳入歳出決算について  決第21号 昭和58年度岡山市岡山都市計画事業新岡山国道周辺土地区画整理事業清算金特別会計歳入歳出決算について  決第22号 昭和58年度岡山市上道霊園費特別会計歳入歳出決算について  決第23号 昭和58年度岡山市休日急患診療所事業費特別会計歳入歳出決算について  決第24号 昭和58年度岡山市老人保健医療費特別会計歳入歳出決算について  決第25号 昭和58年度岡山市駐車場費特別会計歳入歳出決算について    …………………………………会議に付した事件 日程第1 報第33号,報第34号(上程・報告) 日程第2 甲第225号議案~甲第242号議案,甲第245号議案,甲第248号議案~甲第282号議案(報告・討論・表決) 日程第3 請願第1号,請願第13号,請願第14号,請願第17号~請願第19号,請願第21号,請願第24号,陳情第16号~陳情第18号,陳情第24号,陳情第25号,陳情第27号(上程・報告・討論・表決) 日程第4 岡山市選挙管理委員及び補充員の選挙について 日程第5 同和対策調査特別委員会の報告について 追加日程 決議案第1号住宅新築資金等貸付事業に関する決議(上程・説明・表決) 日程第6 特別委員会の廃止及び設置について 追加日程 決議案第2号人種差別撤廃条約の早期批准に関する要望決議(上程・説明・表決) 日程第7 常任委員会における閉会中継続審査及び継続調査請願陳情・調査(申出・表決) 日程第8 特別委員会における閉会中継続審査決算(申出・表決)    ──────〇──────出席議員(52人)        1番  矢 木   明君        2番  片 岡 五百樹君        3番  近 藤 紗智子君        4番  辻 野 喬 雄君        5番  田 畑 賢 司君        6番  有 井 靖 和君        7番  亀 井   章君        8番  垣 下 文 正君        9番  浅 野 卓 志君        10番  大 橋 英 雄君        11番  鈴 木 邦 彦君        13番  小松原   操君        14番  寺 田 明 生君        15番  内 田 宏 哉君        16番  日 南   香君        17番  景 山 貢 明君        18番  山 田   勇君        19番  福 原 弘 子君        20番  堀 川   進君        21番  川 田 敏 幸君        22番  磯 村   博君        23番  山 田 録二郎君        24番  伏 見 昇 男君        25番  道垣内 正 雅君        26番  丹 原 重 彦君        27番  脇 本 一 郎君        28番  松 山 茂 樹君        29番  小 林   勉君        30番  苦 水 重 徳君        31番  新 谷 盈 智君        32番  守 屋 彰 久君        33番  楠 木 忠 司君        34番  草 野 邦 輔君        35番  小 橋 留 男君        36番  田 中 昭 三君        37番  山 田 隆 男君        38番  小 川 晴 雄君        40番  高 木 悦 夫君        41番  妹 尾 達 道君        42番  谷   慎一郎君        43番  串 田   務君        44番  定 政 猛 男君        45番  華 房 美 衛君        46番  磯 島 康 夫君        47番  渡 辺 慎 一君        48番  岡 本 俊 彦君        49番  板 野 和 昭君        50番  宮 川 日 吉君        51番  片 山   仁君        52番  花 岡   薫君        53番  藤 原 照 夫君        54番  藤 原   貢君    …………………………………欠席議員(0人-欠員2)    ─────────────説明のため出席した者   市     長  松 本   一君   助     役  鹿子木   貢君   助     役  富 岡   要君   収  入  役  久 山 忠 孝君   総 務 局 長  八 木   肇君   財 政 局 長  中 野 正 志君   民 生 局 長  三 宅   襄君   衛 生 局 長  竹 原 良 一君   経 済 局 長  藤   昭 博君   建 設 局 長  神 原 俊 彦君   下 水 道 局 長  中 山 茂 也君   西 大 寺支所長  森 末   京君   参     与  丸 尾 比呂志君   参     与  渡 辺 史 郎君   参     与  人 見 文 男君  水  道  局   水道事業管理者  篠 原 勇 造君  消  防  局   消 防 局 長  千 田   稔君  教 育 委 員 会   委     員  喜多嶋 美枝子君   教  育  長  奥 山   桂君  選挙管理委員会   委     員  青 地   勇君   委     員  岡   八 夫君   事 務 局 長  南 石 元 久君  公 平 委 員 会   委    員   山 本 林之助君  監 査 委 員   委     員  川 上 一 正君   事 務 局 長  内 田   浩君    ─────────────出席した議会事務局職員   局     長  北 村   博君   次     長  山 本 茂 樹君   次     長  原 田 知 義君   庶 務 課 長  石 原 重 樹君   議 事 課 主 幹  中 川 和 彦君   記 録 係 長  岡 田 登志男君   主     任  最 相 初 音君   主     事  佐 藤   武君   嘱     託  妹 尾 元 吉君    午前10時44分開議 ○議長(藤原貢君) 皆さん御苦労でございます。 これより12月定例市議会第9日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は46名であります。    ───────────── ○議長(藤原貢君) 会議録署名議員に福原君,堀川君の2人を指名いたします。    ───────────── ○議長(藤原貢君) 本日の議事日程はお配りいたしておりますとおりでございます。    ───────────── ○議長(藤原貢君) しばらく休憩します。    午前10時45分休憩    ~~~~~~~~~~~~~    午後1時7分開議 ○議長(藤原貢君) それでは午前中に引き続きまして会議を開きます。 この際御報告申し上げます。 お配りいたしておりますとおり,監査委員から例月現金出納検査の結果について報告がありましたので,御報告を申し上げます。    ──────〇────── △日程第1 報第33号,報第34号    ───────────── ○議長(藤原貢君) 日程に入ります。 日程第1は報第33号専決処分の報告について以下2件の報告についてであります。 これを一括上程して,市長の説明を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) ただいま御上程になりました報告について御説明申し上げます。 まず報第33号は,土木部管理課所属の市有自動車が,市内丸の内一丁目2番12号先市道上で,信号待ちで停止中の普通乗用車に追突し,人身傷害をさせた事故について,相手方と和解し賠償額を決定したものであり,また,報第34号は住宅新築資金等返済債務等について行った支払い命令に対し,異議の申し立てがあったため,民事訴訟法の規定に基づき,訴訟手続により当該債務等の履行を請求することを決定したものであります。 何とぞよろしくお願いいたします。 ○議長(藤原貢君) 以上で日程第1の報告を終わります。    ──────〇────── △日程第2 甲第225号議案~甲第242号議案,甲第245号議案,甲第248号議案~甲第282号議案    ───────────── ○議長(藤原貢君) 日程第2に入ります。 日程第2は甲第225号議案昭和59年度岡山市一般会計補正予算(第6号)について以下54件の議案についてであります。 これを一括上程いたします。 これらの議案につきましては,それぞれ所管の常任委員会において御審査をいただいておりますので,これより委員長の報告を求めます。 まず総務委員長の報告を求めます。小橋君。   〔35番小橋留男君登壇,拍手〕 ◆35番(小橋留男君) 総務委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は,甲第225号議案昭和59年度岡山市一般会計補正予算(第6号)について以下11件であります。 この内訳といたしましては,予算案5件,条例案5件,契約案件1件であります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し慎重に審査いたしました結果,甲第225号議案昭和59年度岡山市一般会計補正予算(第6号)については,歳入第14款繰入金のうち,吉井川広域水道企業団運営経費分担金について反対の意見があり,採決の結果賛成多数で可決,その他の案件につきましては全会一致をもって原案のとおり可決並びに同意すべきものと決定いたしました。 以上,甚だ簡単でございますが,総務委員会の報告を終わります。 ○議長(藤原貢君) 次に民生消防委員長の報告を求めます。近藤君。   〔3番近藤紗智子君登壇,拍手〕 ◆3番(近藤紗智子君) 民生消防委員会の審査の結果と経過を御報告いたします。 民生消防委員会に付託されました案件は,甲第225号議案昭和59年度岡山市一般会計補正予算(第6号)について外14件の議案でありました。 これらの議案につきましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,いずれも原案どおり可決すべきものと決定いたしました。 この際委員会として問題意識を持って特に論議を深めました甲第237号議案岡山生活改善資金貸付金条例の一部を改正する条例の審査経過に限り,一言御報告しておきます。 今回貸付債権残高の累増に伴い,基金の枠を拡大するため条例改正案が提案されております。その増枠は600万円で,うち県補助金が400万円であります。当局の説明によりますと,昭和54年に基金を設けて以来,ことし11月末までの総貸付件数は123件で,総額は4,800万円余,回収率は68.1%となっております。 そこで,貸付債権の累増の足取りを資料で追いつつ,徴収方法をただし,安易な基金額の拡大を戒め,回収率向上の有効な手立てを提言したのであります。この中で,本制度はいつごろ見直しを行うのか,このたびの基金枠拡大でいつまで持ちこたえられるのかという質問が出され,当局から地域改善対策特別措置法の期限内はこのまま運営したい,少なくとも昭和60年度は4,500万円の基金の枠内でおさめるよう努力するとの答弁があったのであります。 以上,甚だ簡単でありますが,民生消防委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(藤原貢君) 次に衛生水道委員長の報告を求めます。宮川君。   〔50番宮川日吉君登壇,拍手〕 ◆50番(宮川日吉君) 衛生水道委員会における審査の経過並びに結果について御報告いたします。 本委員会に付託されました案件は,甲第225号議案昭和59年度岡山市一般会計補正予算(第6号)について,歳出第4款衛生費外6議案であります。 審査に当たりましては,当局から説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,甲第225号議案昭和59年度岡山市一般会計補正予算(第6号)について,歳出第4款衛生費並びに甲第233号議案昭和59年度岡山市水道事業会計補正予算(第2号)についての2議案は,賛成多数で原案どおり可決すべきものと決定し,他の議案はいずれも全員一致で原案どおり可決すべきものと決定いたしました。 次に,審査の過程において特に質問が集中した点について御報告申し上げますと,甲第233号議案昭和59年度岡山市水道事業会計補正予算(第2号)に計上され,吉井川広域水道企業団運営経費として支出しようとする一般会計分担金838万7,000円並びに甲第225号議案昭和59年度岡山市一般会計補正予算(第6号)中,歳出第4款衛生費第4項上水道整備費に計上されております1,699万3,000円の予算についてであります。 これらの予算は,いずれも去る11月10日岡山市を含む2市13町2企業団により設立された吉井川広域水道企業団の運営並びに水源開発に要する本市に割り当てられた負担金,出資金にかかわるものでありますが,本件に対し,委員の一部から苫田ダムの建設がいまだ見通しのない状況の中にもかかわらず,昭和65年度に一部給水開始しようとする事業計画自体,その実現性は乏しい。また水道事業会計で,この種負担を続けることが将来の本市水道料金の値上がりにつながってくるのは当然予想されるところである。企業団自体が財源を調達せず,構成団体で負担することになった理由は何かなど,きめ細やかな質疑応答が展開されたのでありますが,結局企業団への経費負担は苫田ダム建設がいまだ見通しのつかない状況のもとでは血税のむだ使いにつながるものであるとして,同歳出予算に反対する旨の意見が出たのであります。 そこで,両議案を採決した結果,冒頭に申し上げましたとおり,賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。 以上,審査の経過を簡潔に申し上げ,これで衛生水道委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(藤原貢君) 次に経済委員長の報告を求めます。谷君。   〔42番谷慎一郎君登壇,拍手〕 ◆42番(谷慎一郎君) 経済委員会における審査の経過並びに結果について御報告をいたします。 本委員会に付託されました案件は,甲第225号議案昭和59年度岡山市一般会計補正予算(第6号)中,歳出第6款農林水産業費,第7款商工費,第11款災害復旧費並びに債務負担行為補正予算外5件の議案についてであります。 これらの案件につきましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,いずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 以上,甚だ簡単でありますが,経済委員会における審査の経過並びに結果について御報告を終わらせていただきます。(拍手) ○議長(藤原貢君) 次に建設委員長の報告を求めます。鈴木君。   〔11番鈴木邦彦君登壇,拍手〕
    ◆11番(鈴木邦彦君) 建設委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は,甲第225号議案昭和59年度岡山市一般会計補正予算(第6号)中,歳出第8款土木費について外30件についてであります。 審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,いずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 以上,甚だ簡単でございますが,建設委員会における審査の報告を終わります。(拍手) ○議長(藤原貢君) 次に文教委員長の報告を求めます。磯村君。   〔22番磯村博君登壇,拍手〕 ◆22番(磯村博君) 文教委員会における審査の経過並びに結果について御報告いたします。 本委員会に御付託になりました案件は,甲第225号議案昭和59年度岡山市一般会計補正予算(第6号)中,歳出第10款教育費について外3件の議案であります。 審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,いずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 以上,甚だ簡単でありますが,文教委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(藤原貢君) 以上で委員長の報告は終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 別に質疑もないようですから質疑を終り,討論に入ります。 討論の通告があります。田畑君。   〔5番田畑賢司君登壇,拍手〕 ◆5番(田畑賢司君) 私は日本共産党を代表し,本議会に上程されました甲第225号議案昭和59年度岡山市一般会計補正予算(第6号)中,歳入第14款繰入金第1項特別会計繰入金第1目水道事業会計繰入金について,歳出第4款衛生費第4項上水道整備費第1目上水道整備費の吉井川広域水道企業団運営費負担金及び吉井川広域水道企業団水源開発出資金について,甲第233号議案昭和59年度岡山市水道事業会計補正予算(第2号)実施計画中,収益的支出のうち,第1款水道事業費用第3項営業外費用第2目一般会計分担金の企業団運営経費分担金についてに反対の討論をいたします。 以上の項目についての補正予算は,都市用水にかかわる苫田ダム建設と吉井川広域水道企業団の運営にかかわる費用を本市が負担するものであります。しかし,本件は苫田ダム建設が現在のところ,ダム建設に反対する地元地権者が過半数を占めており,さらにこの人々が苫田ダム建設阻止期成同盟会に結集をし,強力な反対運動を続けているところでございます。しかも,昭和42年に建設省中国地方建設局長と奥津町長とが協定書を結び,ダムの建設は地元住民全員の同意がなければ現地調査はしないと確約をしております。このように,今日もなお建設の見通しのないものに,本市の市民の血税や水道料金の一部をつぎ込むことは財政の効率的運用が叫ばれている情勢下にあっては無謀な,全くむだ使い,こう思うわけであります。 さらに下流の市町村が自主的判断を放棄し,県知事ら県当局の言うままに県と一体となってダム建設の犠牲となる奥津町と町民に対し,行政的圧力を加えたり,またそれに手をかすに等しい行為と言えます。これは憲法の保障する民主主義と基本的人権の尊重,個人の財産権及び地方自治の本旨に反する行為であり,断じて容認できません。 なお,ダム建設基本計画及び広域水道企業団設立目的と運営方法についても問題があると考えます。 以上の基本的立場から本件に反対するものであります。議員各位の御賛同を賜りますよう心からお願いを申し上げまして,反対討論を終わります。 ○議長(藤原貢君) ほかに討論はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) ほかに討論もないようですから討論を終わり,採決いたします。 日程第2の案件中,甲第225号議案,甲第233号議案を他の議案と分離して採決いたします。 まず甲第225号議案昭和59年度岡山市一般会計補正予算(第6号)についてを起立により採決いたします。本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。   〔賛成者起立〕 ○議長(藤原貢君) 起立多数であります。よって,甲第225号議案は委員長報告のとおり決定いたしました。 次に甲第233号議案昭和59年度岡山市水道事業会計補正予算(第2号)についてを起立により採決いたします。本案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。   〔賛成者起立〕 ○議長(藤原貢君) 起立多数であります。よって,甲第233号議案は委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,ただいま議決いたしました甲第225号議案,甲第233号議案を除く議案について一括採決いたします。 これらの議案につきましては委員長報告のとおり決することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 御異議なしと認めます。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。    ──────〇────── △日程第3 請願第1号,請願第13号,請願第14号,請願第17号~請願第19号,請願第21号,請願第24号,陳情第16号~陳情第18号,陳情第24号,陳情第25号,陳情第27号    ───────────── ○議長(藤原貢君) 日程第3に入ります。 日程第3は請願第1号池の内大池水質浄化について以下8件の請願及び陳情第16号岡山市幼稚園園舎建築並びに園地の拡張について以下6件の陳情についてであります。これを一括上程いたします。 お諮りいたします。本件に関する委員長報告は会議規則第41条第3項の規定により省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 別に質疑もないようですから質疑を終わり,討論に入ります。 討論の通告があります。田畑君。   〔5番田畑賢司君登壇,拍手〕 ◆5番(田畑賢司君) 私は日本共産党を代表し,請願第24号住民サービス低下地方自治体破壊につながる地方行革の中止を求めることについて及び請願第21号国民の医療費自己負担の軽減を求める国への意見書提出についてを不採択とする総務委員会及び民生消防委員会の報告に反対をし,討論をいたします。 まず請願第24号についてでありますが,この請願は臨調答申に基づいて設置をされた行革審の地方行革小委員会報告で学校給食,清掃,下水道,病院など具体名を挙げて民間委託化の方向を打ち出したことについて意見書の提出を求めているものでありますが,今月18日に臨時行政改革推進審議会が地方公共団体に対する国の関与,必置規制の整理,合理化に関する答弁を中曽根首相に提出をいたしました。 しかし,この答申は地方公共団体の尊重と言いながら,自治体が望んでいる地方債の許可制廃止や住民に身近な都市計画の決定,変更,工場立地にかかわる調査,勧告等についての許認可権の移譲などは取り上げていないこと。さらに社会福祉体系の全般の見直しと称し,住民サービスの一層の切り捨てを求めていることから,国民の生存権と自治権を守り,拡充する見地を全く欠いているものであります。 したがって,この請願は当然採択すべきものと考えます。 次は請願第21号についてでありますが,この請願は生命と人権を守る立場から市民の切実な声を集約したものであると思います。社会保険の本人負担の導入は戦前の東条英機内閣ですら,本人負担の導入を図りながらも,ついに導入をなし得ませんでした。ということは,この制度が人間の生命を守る最も基本的な課題であることから,その社会的影響の大きさを考えたからであります。 ところが,中曽根内閣は臨調行革を旗印にさまざまな医療制度攻撃を進め,医療費の社会保険本人負担の導入を実現したものであります。本年10月,本人負担を導入して以来,我が党が指摘しましたように,受診抑制の傾向が強まっております。医療機関の調査によりますと,外来患者の診療は前年度対比約10%の患者減となっている状況であります。この全国平均のみでなく,ある医療機関の最近の傾向が,重篤患者の入院が増加をしているという特徴から見ても,多くの国民が受診を控えているのではないかと伺えるのであります。 本来医療は,早期発見,早期治療という原則が人命を救うと同時に,医療費の節減につながるのでありますが,今回の医療費の本人負担は医療の原則に反すると同時に,社会保障の基本的観点を失ったものであると指摘せざるを得ません。生命と人権を守るために,社会保険本人1割負担を直ちにやめ,全額,つまり10割給付復活を図るべきであると考えます。 以上の立場から反対をするものであります。議員各位の御賛同を賜りますようお願いを申し上げ,反対討論を終わります。 ○議長(藤原貢君) ほかに討論はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) ほかに討論もないようですから討論を終わり,採決いたします。 日程第3の案件中,請願第21号,請願第24号を他の請願及び陳情と分離して採決いたします。 請願第21号国民の医療費自己負担の軽減を求める国への意見書提出についてを起立により採決いたします。本件に対する委員会報告は不採択であります。委員会報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。   〔賛成者起立〕 ○議長(藤原貢君) 起立多数であります。よって,請願第21号は委員会報告のとおり決定いたしました。 次に請願第24号住民サービス低下地方自治体破壊につながる「地方行革」の中止を求めることについてを起立により採決いたします。本件に対する委員会報告は原案不採択であります。委員会報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。   〔賛成者起立〕 ○議長(藤原貢君) 起立多数であります。よって,請願第24号は委員会報告のとおり決定いたしました。 次にただいま議決いたしました請願第21号,請願第24号を除く請願及び陳情を一括採決いたします。 これらの請願及び陳情につきましては,委員会報告のとおり決することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 御異議なしと認めます。よって,委員会報告のとおり決定いたしました。    ──────〇────── △日程第4 岡山市選挙管理委員及び補充員の選挙について    ───────────── ○議長(藤原貢君) 日程第4に入ります。 日程第4は岡山市選挙管理委員及び補充員の選挙についてであります。 これより選挙を行います。 選挙の方法はいかがいたしましょうか。藤原君。   〔53番藤原照夫君登壇〕 ◆53番(藤原照夫君) ただいまお諮りになりました岡山市選挙管理委員及び補充員の選挙の方法につきましては,投票の煩を省略して,議長を指名者とする指名推選の方法をとられるよう動議を提出いたします。 皆さんの御賛同をよろしくお願い申し上げます。   〔拍手〕 ○議長(藤原貢君) ただいま藤原照夫君から本選挙は議長を指名者とする指名推選の方法によられるよう動議が提出され,所定の賛成者がありましたので,動議は成立いたしました。 よって,本動議を議題とし,採決いたします。本動議のとおり決することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 御異議なしと認めます。よって,本動議のとおり決定いたしました。 まず選挙管理委員を指名いたします。職員に朗読させます。 ◎次長(原田知義君) 申し上げます。岡山市原尾島822番地4  小 野 敬 直 君岡山市郡332番地2    青 地   勇 君岡山市門田文化町三丁目4番5号             田 渕 禎 子 君岡山市光津1029番地    岡   八 夫 君 以上でございます。 ○議長(藤原貢君) ただいま朗読のとおり選挙管理委員を指名いたします。指名いたしました方々を当選人と決定して御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 御異議なしと認めます。よって,指名いたしました方々が当選されました。 次に選挙管理委員補充員を指名いたします。補充員につきましては,補充の順位を決めておく必要がありますので,補充の順位により職員に朗読させます。 ◎次長(原田知義君) 申し上げます。 第1順位 岡山市森下町1番16号 服 部 忠 文 君 第2順位 岡山市平田108番地   森 谷 高 明 君 第3順位 岡山市庭瀬635番地   守 屋   忠 君 第4順位 岡山市あけぼの町5番8号            板 野 安 士 君 以上でございます。 ○議長(藤原貢君) 以上のとおり指名いたします。指名いたしました方々を当選人と決定して御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 御異議なしと認めます。よって,指名いたしました方々が当選されました。    ──────〇────── △日程第5 同和対策調査特別委員会の報告について    ───────────── ○議長(藤原貢君) 日程第5に入ります。 日程第5は同和対策調査特別委員会の報告についてであります。これを議題とし,委員長の報告を求めます。板野君。   〔49番板野和昭君登壇,拍手〕 ◆49番(板野和昭君) 同和対策調査特別委員会の調査に一段落をつけ,次の特別委員会に引き継いでいただくに当たりまして,簡単に御報告をさしていただきます。 本市におきましては,昨年会計検査院により住宅新築資金等貸付事業に関する特別調査を受けたのでありますが,当局は調査を受けたことはもちろん,指摘された内容も一切公にせず,ひそかに貸付後の実態調査と,その対応に当たっていたのでありますが,その過程で長年にわたるなおざりな運営がもたらした結果に,元担当職員が信じられないと語ったこともあったようであります。 担当職員自身が自分の執務時代の実績に信じられないと漏らしたことは,この住宅新築資金等の貸付事業がいかに安易に運用されていたかを示すものであります。 ともあれ,このようにみずから驚き,苦渋に満ちた対応が進められていたのでありますが,本年4月に入って,ついに借受入の数人が資金の詐取容疑で逮捕されるという事態を見てしまったのであります。市政に参画する私たち市議会議員でさえこの詐取事件を通じて実態の一部を初めて知ったほどでありますから,市民の受けた衝撃はとてつもなく大きく,市政不信の声が一挙に高まったのも当然であります。この中で市議会に対し批判が寄せられたことはよく承知いたしております。 ところで,その後逮捕者は市職員3名を含む10名にも達し,膨大な滞納と目的外使用の実態が明らかになったため,市議会としては本問題を政治的,社会的な重大かつ深刻な問題と受けとめ,従前の9名の委員から成る同和対策調査特別委員会を改組強化し,実態の解明と原因,背景にまつわる真相を究明して,住宅新築資金等貸付事業の制度と運用の改善を急いで図ることが,市民の批判と負託にこたえる道であるとして,15名編成による特別委員会に設置し直し,調査を命じたのであります。 さて,調査の任に当たった特別委員会としましても,問題の緊急性から短期集中的に鋭意調査を進め,事業の実態と,よって来た原因,その対応策を精力的に探ったのであります。 その結果については,10月臨時市議会ですでに中間報告をしておりますが,この機会に改めて原因,背景をかいつまんで報告しておきます。 まず持ち家による自立を基盤とする制度の趣旨をわきまえていない借り受け希望者や償還能力が欠ける等,借り受けの適格性がきわめて疑わしい者にも市は安易に資金を貸し付けていたのであります。書類と印鑑さえ整っておればという考え,中には不備な書類もあったのでありますが,同和行政の理念も事業の目的と効果も,資金貸し付けの基本ルールも忘れた主体性のない市の姿が明らかになっております。 地方自治体の政策融資には預託,基金,予算上の貸付金という三つの方法があり,その予算上の貸し付けは行政の最も不得意とするところで,よほどの細心な注意と厳正な運用が欠かせないのでありますが,そんな気配もなく,貸し付け後の見届け,指導,督励の形跡もほとんど見られなかったのであります。この間,市内部においては上下間で意思の統一性を欠き,職員を無気力にした背景も伴っていたのであります。 こうしたことから,個人施策における運動団体の役割に関して,市は確固たる位置づけができず,借り受け申込書の単なる経由団体か,制度の対象者であるか否かの確認をしてもらっただけか,借受入の事後指導等,全般にわたる役割を求めていたのか,対象者への高い指導性に信頼や期待を寄せていただけか,保証に匹敵する心証を得ていただけか,このあたりが全く不明確で,言わず語らずよろしく運営していたようであります。この点については,運動団体間においても市行政とのかかわりにおけるみずからの役割に関し認識に隔たりがあることは,事情を複雑にし,今日なお尾を引いていないとは言い切れないのであります。 また,市の同和行政をめぐって,それぞれの団体がみずからの信ずるところを市に主張し,行政に混乱をもたらしたこともありまして,市はなかなか主体性を確立しょうがない経過もあったのであります。このあたりが,個人施策である住宅新築資金等貸付事業の運用にも影響を及ぼしていたと見受けるのであります。 以下詳細は10月臨時市議会に提出した中間報告書に譲り,中間報告後の調査内容と,このたびの特別委員会解散後のことにつきまして述べさしていただきます。 その後11月以降,委員会を2回開き,当局から支払い命令の申し立て状況と国庫補助金に関する国の動向について説明を受けたのでありますが,補助金に関する国の方針はいまだ未確定で,来年1月に持ち越されるというものでありました。このため,補助金については来年2月の補正予算を通じて返還したいという報告にとどまったのであります。したがって,この問題にかかわる調査は保留した次第であります。 いずれにいたしましても,さきの中間報告で私たちに課せられた使命はほぼ果たし終わっておりますし,国庫補助に関する国の処分も時期がずれ込んでおりますことから,私どもとしてはこの辺で本特別委員会の調査にピリオドを打つことに決定したのであります。この後,別に8名の委員による同和対策調査特別委員会が新たに設置されますので,残されております支払い命令以下の手続による債権の確保と責任問題,当局の実態調査を待たなければ解明のできない住宅改修資金,強力な推進が求められている啓発活動等に新設の委員会が取り組まれることを期待するものであります。この点につきましてはよろしく御理解を願います。 最後に,私どもは豊かな人間関係のもとに明るく活力に満ちた地域社会が築かれることを念願しつつ,市民の皆様に同和問題の解決が国民的課題であることを強く訴えたいのであります。私どもは豊かな日本をここまで築いた反面で,いまなお部落差別が解消されていないことを深く恥じるものであります。国と地方公共団体は特別措置法のもとに懸命な取り組みを展開し,一定の成果を上げておりますが,問題はまだまだ残されております。市民の皆様におかれましては,基本的人権にかかわる問題として正しく受けとめ,絶大なる御協力をお寄せくださるようくれぐれもお願いするものであります。本問題の究極的な解決は,市民1人1人にかかっておるのであります。行政と関係団体と市民が一体となってこそ,一日も早い差別の解消が図れるのであります。私どもは今回の住宅新築問題の調査を進める中でこのことを痛切に感じさせられたのであります。運動団体の皆様におかれましても,私どもの意のあるところをおくみ取りいただき,今後の岡山市政に御協力くださいますようお願いいたします。 また当局に対しましては,一つ,本委員会の調査結果を真剣に受けとめ,行政執行,事業運営に反映すること。さらに,市政が市民の負担と信託に成り立っていることを改めて思い起こし,信頼の回復に全力を挙げること。その3,失われた信頼の回復は,まず個々の事務事業において主体性を確立して厳正に運営することから始まるものである。その4,同和行政の停滞は許されない。以上の4点を特に申し添えておきます。 私たちとしては,市民の信任にこたえるべく市政チェックに厳しく当たったつもりではありますが,必ずしも十分なことになっておりません。この点は何とぞお許しをいただきたいと思います。 多くの関係者から調査に御協力をいただいたことを感謝して報告を終わります。 15人の委員全員で別に決議案を提案いたしておりますので,そちらの方もよろしくお願いを申し上げます。 以上でございます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(藤原貢君) 以上で日程第5の報告を終わります。    ───────────── ○議長(藤原貢君) この際議事日程の追加についてお諮りいたします。お配りいたしておりますとおり,板野君外14人から決議案第1号住宅新築資金等貸付事業に関する決議が追加提出されました。 つきましては,これを日程に追加し,議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。    ──────〇────── △追加日程 決議案第1号 住宅新築資金等貸付事業に関する決議    ───────────── ○議長(藤原貢君) 決議案第1号住宅新築資金等貸付事業に関する決議を上程し,提出者の説明を求めます。松山君。   〔28番松山茂樹君登壇,拍手〕 ◆28番(松山茂樹君) ただいま御上程になりました決議案第1号住宅新築資金等貸付事業に調する決議案についてお手元に配付いたしております文案の朗読をもって提案理由の説明にかえさせていただきます。           住宅新築資金等貸付事業に関する決議 同和問題の解決は行政の責務であると共に国民的課題であることから,本市においても早期解決を目指し,市政の最重要課題として重点的な取組みを進めているところであるが,住宅新築資金等の貸付事業が長期に亘り,ずさんな運用がなされ,償還金の極端な長期滞納資金の詐取容疑による逮捕者を出すという,本市行政に於て前例を見ない深刻な事態を生み,市民の行政に対する信頼を損った事は誠に遺憾である。 この事により本制度の円滑な執行が妨げられ,ひいては市民の誤解や批判的意見を招く事ともなった。しかし乍ら限られた期限内に完遂しなければならない地域改善対策事業等に影をもたらす事があってはならないことから,当局は同和行政の基本理念に立ち,市議会同和対策調査特別委員会の調査報告書と委員長報告の趣旨を体し,過去を反省し,自らの正しい判断と責任において主体性を確立し,公正を旨とし,市民の理解と協力を得て適正な執行を図り,失われた信頼を一日も早く回復されん事を特に要請する。 我々市議会に於ても同和行政の解決に全力を挙げ取り組むものである。 以上決議する。 昭和59年12月24日          岡 山 市 議 会 何とぞ満場の御賛同を賜りますようによろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(藤原貢君) 以上で提案理由の説明を終わりました。 お諮りいたします。本件は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上御決定願いたいと思います。これに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 別に質疑もないようですから質疑を終わり,討論に入ります。 討論はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 別に討論もないようですから討論を終わり,採決いたします。 本件は提案のとおり決することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 御異議なしと認めます。よって,決議案第1号は提案のとおり決定いたしました。 なお字句の整理,提出先等につきましては議長に一任願っておきます。    ──────〇────── △日程第6 特別委員会の廃止及び設置について    ───────────── ○議長(藤原貢君) 日程第6に入ります。 日程第6は特別委員会の廃止及び設置についてであります。これを議題といたします。 念のため職員に朗読させます。 ◎次長(原田知義君) 申し上げます。 廃止する特別委員会同和対策調査特別委員会でございます。 新たに設置いたします特別委員会等の名称について申し上げます。委員会の名称は同和対策調査特別委員会,委員定数は8名,付議事件は同和行政推進に関する調査,審査の期間は調査が終了するまで,以上でございます。 ○議長(藤原貢君) お諮りいたします。 特別委員会の廃止及び設置については,ただいま朗読のとおり決定いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 続いてお諮りいたします。 ただいま設置されました同和対策調査特別委員会の委員の選任につきましては,委員会条例第4条第1項の規定により議長が指名いたしたいと思います。 職員に氏名を朗読させます。 ◎次長(原田知義君) 申し上げます。           寺 田 明 生 君           定 政 猛 男 君           新 谷 盈 智 君           辻 野 喬 雄 君           伏 見 昇 男 君           小松原   操 君           亀 井   章 君           堀 川   進 君 以上でございます。 ○議長(藤原貢君) ただいま朗読いたしましたとおり委員を決定いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 同和対策調査特別委員会におかれましては,直ちに正副委員長を互選の上,御報告を願います。 しばらく休憩します。    午後1時56分休憩    ~~~~~~~~~~~~~    午後2時20分開議 ○議長(藤原貢君) それでは休憩前に引き続いて会議を開きます。 この際御報告を申し上げます。 ただいまの休憩中に開かれました同和対策調査特別委員会において,正副委員長互選の結果,委員長に小松原操君,副委員長に堀川進君が決定した旨委員長から報告がありましたので御報告申し上げます。    ───────────── ○議長(藤原貢君) この際議事日程の追加についてお諮りいたします。 お配りいたしておりますとおり,藤原照夫君外7人から決議案第2号人種差別撤廃条約の早期批准に関する要望決議が追加提出されました。 つきましてはこれを日程に追加し,議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。    ──────〇────── △追加日程 決議案第2号    ───────────── ○議長(藤原貢君) 決議案第2号人種差別撤廃条約の早期批准に関する要望決議を上程し,提出者の説明を求めます。 藤原照夫君。   〔53番藤原照夫君登壇,拍手〕 ◆53番(藤原照夫君) 提案者を代表いたしまして提案理由の説明をさせていただきます。 ただいま御上程になりました決議案第2号について,お手元に配布をいたしております文案の朗読をもって提案理由の説明にかえさせていただきます。     決議案第2号 人種差別撤廃条約の早期批准に関する要望決議 1948年世界人権宣言が国連で採択されて以来,人種差別撤廃条約をはじめ人権分野における国際条約が,具体的な実施措置として次次と国連で決議され,人権分野における国際条約を未だ批准をしていない国は,速やかに批准国となるよう決議している。 わが国においては,部落差別をはじめ在日朝鮮人・在日韓国人に対して,今日なお存在する差別の実態を直視する時,人種差別撤廃条約の批准が最も急を要するところである。 この人種差別撤廃条約は,人種・皮膚の色・生まれによる(門地)差別を対象として政治的,経済的,社会的,文化的関係において人権確立を定め,それらの実施措置を盛り込んだ重要な条約である。 よって政府におかれては,今日124カ国の批准を見ている現状に鑑み,人種差別撤廃条約の早急な批准がなされるよう強く要望する。 昭和59年12月24日         岡 山 市 議 会 以上であります。 なお字句の整理,提出先等につきましては議長に御一任申し上げます。 何とぞ皆さん方の御賛同を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。(拍手) ○議長(藤原貢君) 以上で提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。本件は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上御決定願いたいと思います。これに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 質疑に入ります。 質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 別に質疑もないようですから質疑を終わり,討論に入ります。 討論はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 別に討論もないようですから討論を終わり,採決いたします。 本件は提案のとおり決することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 御異議なしと認めます。よって,決議案第2号は提案のとおり決定いたしました。 なお字句の整理,提出先等につきましては議長に一任願っておきます。    ──────〇────── △日程第7 常任委員会における閉会中継続審査及び継続調査    ───────────── ○議長(藤原貢君) 日程第7に入ります。 日程第7は常任委員会における閉会中継続審査及び継続調査についてであります。 お配りいたしておりますとおり,常任委員会における閉会中継続審査及び継続調査について,常任委員長から申し出があります。 お諮りいたします。常任委員長から申し出のとおり閉会中継続審査及び継続調査に付することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。    ──────〇────── △日程第8 特別委員会における閉会中継続審査    ───────────── ○議長(藤原貢君) 日程第8に入ります。 日程第8は一般会計決算審査特別委員会及び特別会計決算審査特別委員会における閉会中継続審査についてであります。 お配りいたしておりますとおり,一般会計決算審査特別委員会及び特別会計決算審査特別委員会における閉会中継続審査について,特別委員長から申し出があります。 お諮りいたします。特別委員長から申し出のとおり閉会中継続審査に付することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。    ───────────── ○議長(藤原貢君) 以上をもちまして12月定例市議会に付議されました案件はすべて議了いたしました。    ───────────── ○議長(藤原貢君) この際お諮りいたします。本定例市議会の会期は12月25日までと議決されておりますが,付議されました案件がすべて議了いたしましたので,本日をもって閉会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。    ───────────── ○議長(藤原貢君) この際お高いところからではございますが,お許しをいただきまして一言ごあいさつを申し上げます。 皆様には年末を控え,非常に御多忙にもかかわりませず,諸案件を慎重に御審議いただき,また議会運営にも終始御協力を賜り,本日をもちまして12月定例市議会が閉会できますことを心からお礼を申し上げます。 本年は,長年市議会議員として御活躍になられました難波君,湯浅君を相次いで失い,この議場にお2人の姿が見られないことはまことに寂しい限りであります。謹んで御冥福をお祈り申し上げます。 さて,経済情勢は緩やかに回復の過程をたどっておりますが,国と同様本市におきましても,公債費等の義務的経費が増加する一方,地方税等の一般財源は伸び悩み,依然として財政環境は厳しいものがございます。しかも国の地方自治体への補助金削減が来年度から実施されようとしておりまして,本市への影響が憂慮されるところであります。 こうした中におきまして,瀬戸大橋・新空港や流域下水道などの大規模プロジェクトは順調に進展しておりますが,これに関連する諸問題を初め,急速に進む高齢化社会,情報化社会に対応する施策など多くの課題を抱え,効率的な行政運営がますます強く求められております。市議会としても,今後これら問題に積極的に取り組んでまいりたいと思うのでございます。 いよいよ今年もあと1週間余りで新しい年を迎えます。皆様にはくれぐれも健康に御留意いただきまして,御家族おそろいでよい新年をお迎えになられますようお祈り申し上げます。 市長を初め当局の皆さん方には大変御苦労でございました。綱紀粛正の折から覚せい剤取締法違反や保険金詐取などにより,職員の逮捕者が続きましたことはまことに遺憾であります。職員の倫理の高揚とともに,市民の信頼と期待にこたえる市政の実現のために,格段の努力をお願い申し上げます。 終わりになりましたが,報道関係各位には終始御協力を賜りましたことを,この席をおかりいたしまして厚くお礼を申し上げます。今後とも一層の御支援をお願いいたしまして,甚だ簡単でございますが,12月定例市議会を閉会するに当たってごあいさつといたします。ありがとうございました。(拍手)    ───────────── ○議長(藤原貢君) この際市長からごあいさつの申し出があります。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 12月定例市議会の閉会に当たりまして,一言お礼を申し上げさせていただきます。 12月6日開会以来,今議会に提案しておりました各議案につきまして,御熱心に御討議,御審議を賜り,ただいますべての議案を御議決くださいましてまことにありがとうございました。また先ほどは同和対策調査特別委員会の御報告をいただいたところでございますが,7月以来鋭意取り組んでこられましたことに対しまして,敬意と感謝の意を表しますとともに,御指摘のございました点を踏まえまして,今後の取り組みに十分生かしてまいりたいと考えております。 さて,この1年を振り返ってみますと,国際的にも,また国内的にも目まぐるしい,揺れ動いたまさに激動の1年でございました。本市におきましては,今議会の冒頭でも申し上げましたとおりでございますが,本市職員によるたび重なる不祥事が発生をいたしまして,さらに先日も新たな逮捕者を出すなど,まことに痛恨の念を禁じ得ないものがあるわけでございます。市議会の皆様を初め,市民の皆様方に大変御心配,御迷惑をおかけしましたことを改めて深くおわびを申し上げますとともに,一日も早く市政に対する信頼を回復するよう,今後とも全力を挙げて取り組む決意でございますので,何とぞ御指導,御支援のほどよろしくお願い申し上げます。 一方こうした中ではありましたが,瀬戸大橋時代に向けての都市基盤づくりと身近な生活環境の整備を最重点として取り組んでまいりまして,芸術音楽ホール(仮称)の管理運営等を行う財団法人岡山文化施設整備センターの設立を初め,中間駅の設置や,また将来の市民の水がめとなる苫田ダム建設に向けての吉井川の広域水道企業団の設立など,本市にとって長年の懸案でございました各事業の前進を見たほか,来るべき高度情報化社会に備えまして,テレトピアモデル都市への取り組みを進めるなど,各分野においておおむね着実な進展を見ることができました。 さらにまたこれらの市政について各地域の方方と胸襟を開いて語り合う町づくり懇談会も予定の大半を終えまして,市民とともに考え,ともに歩む市政への基礎を築くことができたと考えております。これらはひとえに議会の皆様方を初め,市民各位並びに報道関係の方々の深い御理解と御協力のたまものでございまして,心から感謝申し上げる次第でございます。 国の予算編成もいよいよ大詰めの段階を迎えまして,先日は自民党の予算編成大綱が示され,さらに本日は大蔵原案が出されるということでございますが,いずれにいたしましても,地方財政にとって大変厳しいものになると考えるのでございます。私も明日から上京いたしまして,地方財政の充実強化を目指して,全国の自治体の方々等とともに全力を挙げて取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 昨今の経済情勢は明るさを取り戻したとはいいながら,昭和60年代も大幅な好転は望むべくもなく,本市を取り巻く財政状況は一段と厳しいものが予想されます。今後の財政運営に当たりましては,行財政改革を一層推進をし,無理とむだを省き,創意と工夫を凝らしてまいらなければならないと存じておるところでございます。 瀬戸大橋の完成まであとわずか3年余りでございます。これからの都市づくりに当たりましては,行政と市民が真に一体となって手づくりの町づくりを一層推し進め,後世に誇り得る岡山を築いてまいる決意でございます。本年もあとわずかとなりましたが,寒さも一段と厳しさを加えてまいります折から,御自愛の上,御家族おそろいで輝かしい新年をお迎えいただきますようお祈り申し上げ,お礼のごあいさつにかえさせていただきます。 どうもありがとうございました。(拍手)    ───────────── ○議長(藤原貢君) これをもちまして12月定例岡山市議会を閉会いたします。大変御苦労でございました。    午後2時35分閉会...