岡山市議会 > 1983-07-15 >
07月15日-11号

  • 部落(/)
ツイート シェア
  1. 岡山市議会 1983-07-15
    07月15日-11号


    取得元: 岡山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-30
    昭和58年 6月定例会    昭和58年6月定例岡山市議会    議 事 日 程  第11号    7月15日(金)午前10時開議第1 甲第115号議案 昭和58年度岡山市一般会計補正予算(第1号)について 甲第116号議案 昭和58年度岡山市下水道費特別会計補正予算(第1号)について 甲第117号議案 昭和58年度岡山市中央卸売市場費特別会計補正予算(第1号)について 甲第118号議案 昭和58年度岡山市宅地造成分譲事業費特別会計補正予算(第2号)について 甲第119号議案 昭和58年度岡山市西部地区土地区画整理事業保留地処分特別会計補正予算(第1号)について 甲第120号議案 昭和58年度岡山市公共用地取得事業費特別会計補正予算(第1号)について 甲第121号議案 昭和58年度岡山市財産区費特別会計補正予算(第1号)について 甲第122号議案 昭和58年度岡山市学童校外事故共済事業費特別会計補正予算(第1号)について 甲第123号議案 昭和58年度岡山市老人保健医療費特別会計補正予算(第1号)について 甲第124号議案 岡山市附属機関設置条例の一部を改正する条例の制定について 甲第125号議案 岡山市生活改善資金貸付基金条例の一部を改正する条例の制定について 甲第126号議案 財産区に属する基金に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第127号議案 岡山市税賦課徴収条例の一部を改正する条例の制定について 甲第129号議案 岡山市民主教育集会所条例の一部を改正する条例の制定について 甲第130号議案 岡山市立幼稚園及び高等学校の学校医,学校歯科医及び学校薬剤師公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第131号議案 退職手当加算支給額の同意について 甲第132号議案 退職手当加算支給額の同意について 甲第133号議案 町名の変更について 甲第134号議案 用地買収について 甲第135号議案 和解及び損害賠償の額の決定について 甲第136号議案 市道路線の認定について 甲第137号議案 市道路線の認定について 甲第138号議案 市道路線の認定について 甲第139号議案 市道路線の認定について 甲第140号議案 市道路線の認定について 甲第141号議案 市道路線の認定について 甲第142号議案 市道路線の認定について 甲第143号議案 市道路線の認定について 甲第144号議案 市道路線の認定について 甲第145号議案 市道路線の認定について 甲第146号議案 市道路線の認定について 甲第147号議案 市道路線の認定について 甲第148号議案 市道路線の認定について 甲第149号議案 市道路線の認定について 甲第150号議案 市道路線の認定について 甲第151号議案 市道路線の認定について 甲第152号議案 市道路線の認定について 甲第153号議案 市道路線の認定について 甲第154号議案 市道路線の認定について 甲第155号議案 市道路線の認定について 甲第156号議案 市道路線の認定について 甲第157号議案 市道路線の認定について 甲第158号議案 市道路線の認定について 甲第159号議案 市道路線の認定について 甲第160号議案 市道路線の認定について 甲第161号議案 市道路線の認定について 甲第162号議案 市道路線の一部廃止について 甲第163号議案 市道路線の廃止について 甲第164号議案 市道路線の廃止について 甲第166号議案 岡山市職員の特殊勤務手当支給条例の一部を改正する条例の制定について第2 請願第7号 50万ボルト超高圧線通過反対について 請願第9号 赤穂線営業近代化施策反対に関する意見書提出方について 請願第10号 カルチャーパーク内市立文化体育館使用に関する請願について 請願第11号 カルチャーパーク内市立文化体育館使用に関する請願について 陳情第10号 表町商店街に音楽ホール(多目的)建設について 陳情第12号 岡山駅西地区都市計画道路適正見直しについて第3 固定資産評価員の選任同意について第4 人権擁護委員候補者の推薦について第5 常任委員会における閉会中継続審査及び継続調査 1 継続審査について  〇 総務委員会    陳情第9号 スパイ防止法の法制化について  〇 衛生水道委員会    陳情第11号 岡山市スモンの会に対する市の助成金交付について  〇 経済委員会    陳情第7号 イズミヤ津高店(仮称)出店反対について  〇 建設委員会    請願第8号 永安橋の存置について  〇 文教委員会    請願第6号 同和地区大学奨学金について    陳情第6号 市立西大寺幼稚園園舎の改築について    陳情第8号 公共図書館購入図書整理整備費の予算計上について 2 継続調査について  〇 総務委員会    財政状況について    国土利用計画について  〇 民生消防委員会    消防力の整備充実について    福祉行政について    国民健康保険について  〇 衛生水道委員会    保健衛生行政について    環境衛生行政について    清掃事業について    病院事業について    水道事業について  〇 経済委員会    中小企業振興対策について    観光対策について    農林水産業振興対策について    市場対策について  〇 建設委員会    道路問題について    公園事業について    住宅問題について    区画整理事業について    都市再開発事業について    下水道事業について  〇 文教委員会    青少年問題について    学校施設について    …………………………………会議に付した事件 日程第1 甲第115号議案~甲第127号議案,甲第129号議案~甲第164号議案,甲第166号議案(報告・討論・表決) 日程第2 請願第7号,請願第9号~請願第11号,陳情第10号,陳情第12号(上程・討論・表決) 日程第3 甲第167号議案(上程・説明・表決) 日程第4 諮問第2号(上程・説明・表決) 追加日程  意見書案第2号 赤穂線営業近代化施策反対に関する意見書について(上程・説明・表決) 日程第5 常任委員会における閉会中継続審査及び継続調査(申出・表決)    ──────〇──────出席議員(54人)        1番  矢 木   明君        2番  片 岡 五百樹君        3番  近 藤 紗智子君        4番  辻 野 喬 雄君        5番  田 畑 賢 司君        6番  有 井 靖 和君        7番  亀 井   章君        8番  垣 下 文 正君        9番  小 川 晴 雄君        10番  道垣内 正 雅君        11番  片 山   仁君        12番  湯 浅   泰君        13番  小松原   操君        14番  寺 田 明 生君        15番  内 田 宏 哉君        16番  日 南   香君        17番  景 山 貢 明君        18番  山 田   勇君        19番  福 原 弘 子君        20番  堀 川   進君        21番  川 田 敏 幸君        22番  磯 村   博君        23番  山 田 録二郎君        24番  難 波 英 和君        25番  宮 川 日 吉君        26番  丹 原 重 彦君        27番  脇 本 一 郎君        28番  松 山 茂 樹君        29番  小 林   勉君        30番  苦 水 重 徳君        31番  新 谷 盈 智君        32番  守 屋 彰 久君        33番  楠 木 忠 司君        34番  草 野 邦 輔君        35番  小 橋 留 男君        36番  田 中 昭 三君        37番  山 田 隆 雄君        38番  伏 見 昇 男君        39番  浅 野 卓 志君        40番  高 木 悦 夫君        41番  妹 尾 達 道君        42番  谷   慎一郎君        43番  串 田   務君        44番  定 政 猛 男君        45番  華 房 美 衛君        46番  磯 島 康 夫君        47番  渡 辺 慎 一君        48番  岡 本 俊 彦君        49番  大 橋 英 雄君        50番  鈴 木 邦 彦君        51番  板 野 和 昭君        52番  花 岡   薫君        53番  藤 原 照 夫君        54番  藤 原   貢君    ─────────────説明のため出席した者   市     長  松 本   一君   助     役  鹿子木   貢君   助     役  高 畑 幸 一君   収  入  役  桑 形   宏君   総 務 局 長  富 岡   要君   財 政 局 長  中 野 正 志君   民 生 局 長  三 宅   襄君   衛 生 局 長  南 石 元 久君   経 済 局 長  藤   昭 博君   建 設 局 長  沢 井 正 寿君   下 水 道 局 長  中 山 茂 也君   西 大 寺支所長  森 末   京君   参     与  八 木   肇君   参     与  竹 原 良 一君   市 長 公 室 長  丸 尾 比呂志君  水  道  局   水道事業管理者  篠 原 勇 造君  消  防  局   消 防 局 長  北 村   博君  教 育 委 員 会   教  育  長  水 谷   靖君  公 平 委 員 会   委  員  長  板 野 尚 志君  監 査 委 員   委     員  川 上 一 正君   事 務 局 長  森 谷 高 明君    ─────────────出席した議会事務局職員   局     長  久 山 忠 孝君   次     長  山 本 茂 樹君   次     長  原 田 知 義君   調 査 室 長  大 熊 正 孝君   議 事 課長補佐  中 川 和 彦君   記 録 係 長  岡 田 登志男君   主     事  最 相 初 音君   主     事  佐 藤   武君   嘱     託  妹 尾 元 吉君    午前10時19分開議 ○議長(藤原貢君) 皆さん御苦労でございます。これより6月定例市議会第11日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は53名であります。 ○議長(藤原貢君) 会議録署名議員に脇本君,松山君のお二人を指名いたします。 ○議長(藤原貢君) 本日の議事日程はお配りいたしておりますとおりでございます。 ○議長(藤原貢君) しばらく休憩します。    午前10時20分休憩    ~~~~~~~~~~~~~    午前11時16分開議 ○議長(藤原貢君) それでは休憩前に引き続いて会議を開きます。 ○議長(藤原貢君) この際申し上げます。 会議録署名議員脇本君が退場されましたので,会議録署名議員に小林君を追加指名いたします。    ──────〇────── △日程第1 甲第115号議案~甲第127号議案,甲第129号議案~甲第166号議案    ───────────── ○議長(藤原貢君) 日程にはいります。 日程第1は甲第115号議案昭和58年度岡山市一般会計補正予算(第1号)について以下50件の議案についてであります。これを一括上程いたします。 これらの議案につきましてはそれぞれ所管の常任委員会において御審査をいただいておりますので,これより順次委員長の報告を求めます。まず総務委員長の報告を求めます。小橋君。   〔35番小橋留男君登壇,拍手〕 ◆35番(小橋留男君) 総務委員会における審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。本委員会に付託されました案件は,甲第115号議案昭和58年度一般会計補正予算(第1号)について以下10件であります。この内訳といたしましては,条例案4件,予算案3件,その他の案件3件であります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し慎重に審査いたしました。その結果,甲第115号議案昭和58年度岡山市一般会計補正予算(第1号)について,甲第127号議案岡山税賦課徴収条例の一部を改正する条例の制定について,甲第131号議案退職手当加算支給額の同意について及び甲第132号議案退職手当加算支給額の同意について,以上4件について反対の意見があり,それぞれ採決の結果,賛成多数で原案のとおり可決並びに同意すべきものと決定し,他の案件につきましては,全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 なお,ここで委員会審査の過程におきまして出されました主な御意見につきまして御報告をいたしておきます。 まず第1点目として,甲第127号議案岡山税賦課徴収条例の一部を改正する条例の制定についてのうち,同条例第40条市街地再開発事業に係る家屋に対する固定資産税の減額の問題についてであります。 この改正内容は,従前の権利者が取得する権利床が,地方税法附則第16条第5項の改正により,新築後5年間分の固定資産税額の減額割合が3分の1から4分の1に縮減されたことに伴い,条例で定める保留床の減額割合についても,現行3分の1を4分の1に改正しようとするものであります。 これについて一部の委員から,保留床を使用するものは,実態として,その大多数は大企業の店舗もしくはこれに準ずるものと考えられ,高度経済成長時代においてはともかく,本市の財政状況がきわめて厳しい折に減額の措置を講ずるべきではないとの意見があったのであります。 なお,これにつきましては,当局から,市街地再開発事業の促進を図るためには,ある程度の優遇措置を講じ,企業を誘致する考え方も必要であり,今回の条例改正は,権利床の減額割合が縮減されたことに伴い,これとの均衡を考慮して保留床の減額割合についても同様の割合に縮減するものであり,改正により従前に比べ課税は重くなってくるとの答弁があったところであります。 次に,甲第131号議案退職手当加算支給額の同意についてであります。 当局の説明によりますと,市長の退職手当の算定に当たっては,岡山市におけるこれまでの先例や,類似都市の事例を参考にするとともに,前市長の20年にわたる労苦,功績を勘案して額を決定したとのことでありますが,これについて委員から,岡山市退職手当支給条例第5条の2の規定によると,退職手当の加算支給は任意的規定であり,その立法趣旨を当局はどう理解しているのか。また,市長の本会議答弁では,特別職の退職手当の加算支給は財政事情により左右されるべき性質のものではない旨のニュアンスの答弁がなされたが,加算額の支給については,これまでの慣例や他都市の動向だけでなく,加算支給の規定が任意的規定になっており,その立法趣旨を踏まえ,さらに財政事情,市民感情も考慮する必要がある。また,基本的に加算支給額の絶対額が膨大過ぎるのであり,月額報酬の7割に月数を乗じて加算する基準そのものに問題があるので,抜本的に見直すことが必要だ。 そして,甲第132号議案退職手当加算支給額の同意については主な意見を御報告いたしますと,今回の助役に対する退職手当については,一般職員から引き続き特別職である助役に選任された場合に該当し,この場合,退職手当の算定の基礎となる勤続期間の計算は,岡山市職員退職手当支給条例第8条の規定により,一般職員の勤続期間を通算することとなっているが,一般職員であった勤続期間についても特別職の退職時給料月額をベースに乗ずることは基本的に制度の矛盾があるのではないか。今後は特別職の普通退職手当の算定の基礎となる勤続期間の計算のあり方についても見直しの検討をする必要があるのではないか等々の意見が各委員から出されたのであります。 これらの意見に対し,当局からの答弁を要約いたしますと,今回の退職手当の加算支給については,市民世論や本市の財政状況も含め総合的に判断して提案したものであるので,そのように理解してほしい。また,岡山市職員退職手当支給条例が退職手当の加算について任意的規定であることは承知しているが,従来の慣例,全国の大勢も否定することはできず,それらも加味して提案したものである。また,社会経済情勢の変化する中で,見直すべきについては将来議会とも十分相談して検討していきたい。以上のような答弁があったのであります。 そして,総務委員会といたしましても,市長の本会議での特別職の退職手当の加算支給のあり方について見直しの答弁を踏まえ,今後,委員から指摘された種々の問題について,見直しの検討を進めることとしたのであります。 第3点目として,昭和58年度一般会計補正予算(第1号)歳出第2款総務費第1項総務管理費第6目企画費中,コミュニティハウス施設整備事業費1億3,761万円についてであります。 今回の補正予算で,内山下,岡南,御休,竜之口と4館分のコミュニティハウス建設費が計上されておりますが,これについて委員から次の諸点について意見がありました。 その1は,今回建設予定の4館のうち,御休を除く3館分のコミュニティハウスについては,その敷地について岡山市の市有地を充てることとしているが,市はこれまでコミュニティハウス建設に当たっては,地元が用地を提供することを原則としており,地元との調整についてもこの方針に沿って対処してきた経過がある中で,特に市街地中心部については,地元において用地を提供することに困難な点があることは理解するものの,明確な基準もなく,市有地にコミュニティハウスを建設していくことは,各地区の間に不公平が生ずることともなるので,今後コミュニティハウス建設を進めるに当たり,その用地の確保については明確な方針を定めて対処することが望ましいので,当局においても早急にその基準づくりを行うべきである。 その2は,岡南学区に建設を予定しているコミュニティハウスについては,位置的に学区の西方に偏り,学区民全体の利用を図る上において問題があるので,連合町内会長等の了解は得ているというものの,再度幅広く学区民のコンセンサスを得るように努力してほしいとの意見がありました。 その3は,コミュニティハウス整備計画の中では,58年度は5館建設の予定が,用地確保の点に問題が生じ,本年度は4館の計上にとどまったとのことであるが,市長の言われる心の触れ合う施策の推進を図るためにも,今後の整備に当たっては,早くから市政だより等で住民にPRし,地元の受け入れ態勢を確保することによって計画どおりコミュニティハウス建設を推進していくことが必要であるとの意見があったのであります。 以上,審査の過程における主な意見を申し添えまして総務委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(藤原貢君) 次に民生消防委員長の報告を求めます。近藤君。   〔3番近藤紗智子君登壇,拍手〕 ◆3番(近藤紗智子君) 民生消防委員会の審査の結果と経過を御報告さしていただきます。 審査の付託を受けました案件は,甲第115号議案昭和58年度岡山市一般会計補正予算(第1号)と特別会計の補正予算2件,条例改正1件であります。 これら4件の議案につきましては,当局の説明はもちろん,資料の提出も求め,2日間にわたり十分な審査を進めました結果,甲第123号議案の昭和58年度岡山市老人保健医療費特別会計補正予算(第1号)については,老人保健法の制定に反対した経緯から,この補正予算にも反対せざるを得ないとの意見が一人からあったため,賛成多数で可決すべきものと決定し,その他の案件は,いずれも全会一致で可決すべきものと決定いたしました。 次に,審査の過程で展開された質疑,意見を申し述べて,民生消防委員会以外の議員の皆さんや,市長さんの参考とさしていただきたいと思います。 まず,一般会計補正予算の審査におきまして,民生局関係につきましては,設置予定の内山下コミュニティハウスへ併設する福祉の店では,市は施設を整備した後,障害者関係団体で結成する運営委員会へ運営を一切を委ねようとしているが,人通りが多くない位置であり,独自に客を呼び込むこともむずかしく,今後,営繕費,人件費など行政にもたれかかるおそれもなしとしないので,慎重な詰めを行うほか,適切な運営を求めるという意見がありました。 次に,労働金庫への預託金となる勤労者融資資金貸付金につきまして,県や市町村は無利子で預託しているのに,労働金庫では6.6%で労働者に貸し付けをしている。今後,金利の引き下げを強力に指導すべきであるという指摘がなされました。 今回の補正予算では福祉の店と並んで肉付けの目玉でありますデイ・サービス事業では,国のモデル事業として取り組み,虚弱老人をリフト付きバスで民間の特別養護老人ホームへ通所させるもので,市はバスを購入した後,事業実施をする社会福祉法人にそのバスを貸し付けしようとしているが,事故があった際,所有者の市へ賠償を求められるということもあり得るので,今後この点をはっきり調整するようにという指摘と,当面1園でスタートするが,今後の拡大方針を持つようにという強い要望がありました。 その次は,民生費中老人福祉費老人クラブの補助金についてであります。 この老人クラブ補助金の概要を簡単に御説明いたします。交付の目的は,一定の地域社会において老人自身がその福祉を高め,しかもそれが家庭の福祉,社会の福祉をも進めるのに役立つことを目的とする自主的な組織に対し,その活動の活発化を促すために交付してるものでありますが,今回宿毛地区にある3老人クラブ補助金について特に論議が集中したのであります。 そこで,審査の過程で質問なされた事項や指摘された事項について御報告をしておき,当局の決意表明もあわせて報告をしていきたいと思います。 委員から発言のありました主なものは,宿毛地区の各老人クラブから補助金交付申請のために提出された,それぞれの会員名簿の間に重複してるものが散見せられ,3クラブのうち2クラブは,重複部分を差し引くと補助金額の変動ないしは補助対象外という事態も想定される。また,毎年,これらの補助金交付申請に必要な会員名簿提出は,今後補助金を受ける団体の側が自主的に書くべきではないか。この補助金が老人クラブの会長の手に直接渡っていないのではないか。という指摘もなされました。 これに対し当局から,これらの補助金のみならず,本市が行っている全般的な補助金行政のあり方については常々指摘をいただいてるところであり,今後適正かつ公正に執行しなければならないと考えてる。この宿毛地区の3老人クラブについては,その実態を十分調査し,従来市の方で認めて交付をしていたという経過はあったものの,市職員みずからも深く反省し,また相手方に対してもこの趣旨を十分伝えながら,市としては今後の補助金交付については厳正な交付を期するとともに,この問題は8月の58年度補助金交付時期までに決着をつけるとの決意表明がなされました。 次は,同和関係についてであります。 民生総務費の繰出金と甲第125号議案の生活改善資金,それと同和対策費では,生活改善資金の資金不足の原因と制度の内容,貸付金の収納率の低さと,その対策,償還見込みの確実な者と貸付対象者を限定しながら,確実性を調査しないで貸し付けている実態があり,今後これらのチェックと改善をすべきであるという指摘がなされました。 さて,今回の補正予算に宿毛大型作業所外構付帯工事費が450万円計上されております。その内容は,門扉,自転車置き場,構内の舗装などでありますが,この宿毛大型作業所の建設については過去,設置の際に,地元の意欲を高め自主運営を確立すること,巨額の市費を投じている以上赤字倒産などという事態は絶対につくるべきではないという指摘があり,当局もそのかたい決意を議会に表明してるところであります。そのためにも生産ペースを上げること,山下産業との下請単価の確保に努力すべきことが強く指摘されました。これに対し当局から,これ以上の市費を投下しない方針であり,今後は一切地元の管理組合において負担をしていただくという答弁がありました。 さらに,学童校外事故共済事業についてであります。 委員から,前年度剰余金243万円を全額基金に積み立てているが,基金積立金合計がすでに3,300万円にも達してる現状にかんがみ,この際,掛け金1人年額100円を引き下げるとともに,見舞い金を改正すべきではないのかとの指摘に対し,当局から,掛け金を引き下げることはむずかしい,見舞金については昨年7月に全体で42.1%アップし,最高,死亡の場合50万円を70万円に引き上げたばかりであるので,今後支払の推移を見ながら検討したいという答弁がありました。以上,民生消防委員会の審査の内容を御報告いたしましたが,同和行政につきましては,同和対策室担当,各局担当の部門ともにいまだに後遺症に悩まされ,新市長を迎えたこの期になっても,たかだか補正予算に限ってですら,多くの問題を露呈しております。今後執行部の基本的な意思表明が表明倒れとならず,一日も早く自主性の確立が具体的に指し示され,真の部落解放がなし遂げられる行政になるように特に申し添えておき,民生消防委員会の報告とさしていただきます。(拍手) ○議長(藤原貢君) 次に衛生水道委員長の報告を求めます。宮川君。   〔25番宮川日吉君登壇,拍手〕 ◆25番(宮川日吉君) 衛生水道委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は甲第115号議案昭和58年度岡山市一般会計補正予算について歳出第4款衛生費及び継続費補正中第4款衛生費についてであります。 審査に当たりましては,当局から説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,原案のとおり可決するものと決定いたしました。 なお,審査の過程におきまして委員から出されました主な意見を申し上げますと,同歳出中第1項保健衛生費第5目火葬場費第19節負担金補助及び交付金に計上されている犬島火葬場整備補助金70万円についてであります。 当局の説明では,犬島にある民有火葬場の老朽化に伴い,その上屋部分を改築するために補助したいとのことでありますが,これに対し委員から,火葬場について町内会が所有し,これを維持管理することが法的に問題はないか。また,当然市営で考えるべきではないのかという指摘があったのでございます。 当局の説明では,昭和23年に墓地埋葬等に関する法律が施行され,それ以前に許可を受け火葬場を経営しているものは引き続き経営できることになっております。また,犬島は離島であり,本土への搬送も容易でなく,村民の感情や施設の現状等総合的に検討した結果,この際補助という形で対応することとして補正予算をお願いしているとの答弁がありました。 本委員会としては,火葬場の基本的なあり方について将来に向け検討されるよう要望いたしておきます。 次に第2項清掃費第2目じんかい処理費第19節負担金補助及び交付金に計上されている公会堂建設費補助金1,650万円についてであります。 この補助金について委員から,公会堂の建設というものは当然市が責任を持って建設し,あとの管理を地元にゆだねるというのが本旨であると思うが,それを補助という形で支出し,地元にすべてを任せるというのは納得できない。また,建物の所有をめぐって将来問題が起こるのではないかという指摘があったのでございます。 当局の説明によりますと,この公会堂は岡山市のごみ埋立地を山田の地に決定する際,地元との協議の中で迷惑施設の還元施設として公会堂建設にかかる補助金を交付する旨の覚書を交しており,それに基づいて支出しようとするものであり,理解をいただきたいとの答弁があったのでございます。 しかし,委員会としては将来もこういった,いわば迷惑施設に対する還元問題は必ず起きることが予測されるので,補助金のあり方を含めてその方策の再検討をするよう当局へ提言をし,了承したのであります。 以上簡単でございますが,これで衛生水道委員会の報告を終わらしていただきます。(拍手) ○議長(藤原貢君) 次に経済委員長の報告を求めます。谷君。   〔42番谷慎一郎君登壇,拍手〕 ◆42番(谷慎一郎君) 経済委員会における審査の経過並びに結果について御報告をいたします。本委員会に付託されました案件は甲第115号議案昭和58年度岡山市一般会計補正予算(第1号)中歳出第6款農林水産業費並びに第7款商工費について外1件の議案についてであります。 これらの案件につきましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,いずれも原案どおり可決すべきものと決定いたしました。 なお,審査の過程におきまして委員から次のような意見がありましたので,申し添えておきます。 第1点は,農地費のうち用排水路整備事業費についてであります。 用排水路整備事業費につきましては,今回の補正予算におきまして新市長の重点項目として取り組まれ,思い切った追加措置をしたという説明があったのであります。しかしながら,57年度当初予算と単純に比較いたしますと減額となっており,早急に用排水路の整備を必要とする現状から市民の要望が特に強く,事業費の増額について本年度一層の配慮をされたいという多くの意見があったのであります。 第2点は,観光対策についてであります。 瀬戸大橋架橋の完成を数年後に控えての観光対策としてこれまでいろいろな調査も行われ,指摘もあったのでありますが,観光客を吸引するための現実的対応がおくれているという論議があったのであります。 その主なものといたしましては,今回提案をされている吉備路造山古墳の付帯施設として駐車場の整備も必要であるが,観光対象である造山古墳自体が荒れたままの状態であり,これを全体的に整備し,魅力を備えたものにする取り組みに欠けているという指摘があったのであります。 また,観光基盤の整備については,一度訪れた観光客が再び訪れてみたいという観光欲求を起こすような魅力を持った整備が必要であり,そのために必要な予算措置を講じて取り組む必要があるという意見があったのであります。 第3点目は,中央卸売市場の業務及び管理に伴う問題についての指摘であります。 新市場における業務開始後数カ月を経過いたしておりますが,場外荷引きの問題を初め商品の先取り行為,入場車両の管理など解決しなければならない重要な問題がなお残されており,毅然たる運営管理体制を早急に確立し,改善に努められたいという指摘があったのであります。以上簡単でございますが,経済委員会における審査の経過並びに結果についての報告を終わります。(拍手) ○議長(藤原貢君) 次に建設委員長の報告を求めます。鈴木君。   〔50番鈴木邦彦君登壇,拍手〕 ◆50番(鈴木邦彦君) 建設委員会における審査の経過並びに結果について御報告いたします。 本委員会に付託されました案件は甲第115号議案昭和58年度岡山市一般会計補正予算(第1号)中歳出第5款労働費第1項失業対策費並びに第8款土木費について外33件についてであります。 審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,いずれも原案のとおり可決並びに同意すべきものと決定いたしました。 なお,審査の過程において議論の焦点となり,各委員から意見及び指摘がされた点について御報告をいたします。 甲第134号議案用地買収についてでございますが,当局の説明によれば,この公園用地は岡山市邑久郷3916番の2ほか3筆で,地目は雑種地,地積は6,700平方メートル,買収価格は4,807万円余で土地開発公社から買収しようとするものであります。当地区は,岡山市土地関発公社が昭和54年度から昭和56年度にかけて総面積3万754平方メートルを用地買収していたものであります。このうち7,800平方メートルを公園として昭和57年4月12日に都市計画決定しており,同用地を昭和57年度に引き続きこのたび残り全部を再取得しようとするものであります。 この審査に当たり各委員から出されました意見を集約いたしますと,その第1番目として,この公園は児童公園ということでありますが,場所がかなり奥まったところにあって,児童が利用しにくいという難点があるということ。2番目として,邑久郷からの進入路が整備されていないため,現状では車がすれ違うこともむずかしく,進入路の整備を急がねばならないこと。その3番目として,用地買収に際し都市計画決定などの事務的手順が不明瞭で問題が多いということであります。 委員会といたしましては,今後の公園用地の買収に当たっては,公園の全市的な配置計画を明確にして,適正な用地取得を行い,疑念を持たれることのないようにすべきであるとの強い指摘があったのであります。 以上簡単でありますが建設委員会における審査の報告を終わります。(拍手) ○議長(藤原貢君) 次に文教委員長の報告を求めます。磯村君。   〔22番磯村博君登壇,拍手〕 ◆22番(磯村博君) 文教委員会における審査の経過並びに結果について御報告いたします。 本委員会に御付託になりました案件は甲第115号議案昭和58年度岡山市一般会計補正予算(第1号)中歳出第10款教育費について外3件の議案であります。 当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,甲第129号議案岡山民主教育集会所条例の一部を改正する条例の制定については賛成多数で,その他の議案については原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 なお,審査の過程におきまして,甲第129号議案に関連して,委員から33年間の民主教育の推進の歴史を考慮したとき,軽々に名称を変更すべきでない,また,名称の変更のみで内容が伴わないのなら条例改正の必要はないのではないか,などの意見があったことを申し添えておきます。 以上簡単でございますが,文教委員会の報告を終わります。(拍手)
    ○議長(藤原貢君) 以上で委員長の報告は終わりました。 質疑にはいります。 質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 別に質疑もないようですから質疑を終わり,討論にはいります。 討論の通告があります。 近藤君。   〔3番近藤紗智子君登壇,拍手〕 ◆3番(近藤紗智子君) 私は日本共産党を代表して, 甲第115号議案昭和58年度岡山市一般会計補正予算歳出第2款総務費第1項総務管理費中第1目一般管理費,前市長・助役の退職手当 甲第123号議案昭和58年度岡山市老人保健医療費特別会計補正予算(第1号) 甲第127号議案岡山税賦課徴収条例の一部を改正する条例の制定について 甲第129号議案岡山民主教育集会所条例の一部を改正する条例の制定について 甲第131号議案市長の退職手当加算支給額の同意について 甲第132号議案助役の退職手当加算支給額の同意について 以上の議案について反対いたします。 甲第127号議案岡山税賦課徴収条例の一部を改正する条例の制定については,このうち第40条市街地再開発事業にかかわる家屋に対する固定資産税の減額について反対するものであります。 今回の改正は,地方税法の一部改正に伴い,市街地再開発事業による建物のうち,権利床部分についての固定資産税の減額率が3分の1から4分の1に減額されたのに伴い,市独自の措置として従来より実施していた保留床部分についての同率の減額を同率の4分の1に変更しようとするものであります。 今回の法改正が,国の方針としても減額しようというものであるだけに,市独自の上乗せ措置ともいえる保留床部分への減額は,この際廃止してもよいと考えるものであります。ましてや市財政の苦しいときでもあり,市独自の上乗せ措置はやめて,市税収入の増加を図るべきだと考えるところであります。このことが再開発による街づくりのブレーキになるほどのことはないと思うものであります。 甲第129号議案について。昭和44年7月10日に制定された条例であり,岡山県教育委員会が「民主教育」から「同和教育」へと名称を変更したことに伴い市教委も名称を変え,これに基づいて他市で広く使われてる名称に変えたいというものであります。 反対する理由の第1は,昭和25年以来33年間努力を積み重ねてきた「民主教育」の歴史を否定するものであること。 第2は,教育関係者や民主教育を進めてきた運動団体の意見を聞かないで,突然強行された民主主義を否定する暴挙であること。 第3は,昭和17年に文部省が初めて使用した「同和教育」への名称変更は,時代の流れに逆行したものであること。 第4は,県教委の4月1日付4月8日発行の異例の通達に始まる6月25日通達までの方針の揺れは解同の圧力に屈してきた経過を証明してきており,県が変えたから市も変えたとする理由には根拠がないこと。 第5は,通達行政は地方自治の分権,独立性を損なうものであること。 第6は,市教委の西大寺分室事件,丸之内中学差別発言事件,福谷小学校長への解放新聞購読強要事件など解同の圧力に屈してきた一連の経過は,教育の自主性,中立性,公平性を侵害するものであり,解放教育への道を開くものであること。 第7は,名称変更してからこれに関連する条例改定を迫るやり方は,手続上もその理由がなく,議会軽視であること。 第8は,したがって,甲第129号議案及びこの議案の前提となってる名称変更問題は,3月31日以前に戻した上,関係者の意見をよく聞き,よく論議をして決定すべきであること。 以上8点であります。 甲第131号議案,甲第132号議案,市長・助役の退職手当加算支給額の同意についてと,甲第115号議案中,関連する前市長,前助役への退職手当2億295万円余について反対するものであります。 本議案は,5期20年市長を務められた前市長に対して全国的にもトップクラスの1億6,400万円余の退職手当を,また前助役に対し3,800万円余の退職手当を支給しようとするものであり,市民の強い関心を呼んだところであります。わが党は単にこの1億6,400万円余という額の大きさだけを問題にしてるのではありません。わが党は,近くは昭和56年9月,当時の収入役の退職手当加算について,またさらには元助役の退職手当加算についても問題を指摘し反対してまいりました。 特別職がいかに激務とはいえそれなりに報酬は決定されており,それを基準として,在職期間を在職月数にして乗ずるという基準の決め方自体が,高額の退職手当加算を生み出す原因となってるわけであります。本来,退職手当の算出方法は在職月数ではなく年数を基準にしてるのが今日の社会通念であり,在職月数基準というのは,高級官僚が2年そこそこで幾つもの関連団体を渡り歩く悪弊の中で生み出されたものではないかと思うのであります。そこで,調整率を70%なり,43.7%掛けるとはいうものの,基準そのものが特別職の特権を誇示するがごとく高いことにわが党は一貫して反対し,その見直しを求めてきたところであります。草の根からの支持を集めて御当選になられました新市長,市政刷新にかける市民の期待をこれでは裏切ることになるのではないのでしょうか。 お聞きするところによれば,前市長には応分の御寄付の御意志ということでありますが,わが党は,受け取られる側のことを問題にしてるのではなく,提案しておられる側に問題を提起してるわけであります。その御意志はそれとして,寄付の御意志はそれとして評価はいたしますが,本議案には反対し,皆さんの同意を求めたいと思います。 なおこの際,今後の退職手当の加算のあり方について,及び職員が特別職に選任された場合の基本条例の在職期間の取り扱いについては,抜本的な見直しをより一層強めていかなければならないと意見を述べておきます。 以上反対の理由を述べましたが,議員各位の御賛同を賜りますようにお願いを申し上げまして反対討論を終わります。(拍手) ○議長(藤原貢君) ほかに討論はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) ほかに討論もないようですから討論を終わり,採決いたします。 日程第1の案件中,甲第115号議案,甲第123号議案,甲第127号議案,甲第129号議案,甲第131号議案,甲第132号議案の6議案を他の議案と分離して,順次採決いたします。 まず,甲第115号議案昭和58年度岡山市一般会計補正予算(第1号)についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。 委員長報告のとおり決することに賛成のお方は御起立願います。   〔賛成者起立〕 ○議長(藤原貢君) 起立多数であります。よって,甲第115号議案は委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第123号議案昭和58年度岡山市老人保健医療費特別会計補正予算(第1号)についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。 委員長報告のとおり決することに賛成のお方は御起立願います。   〔賛成者起立〕 ○議長(藤原貢君) 起立多数であります。よって,甲第123号議案は委員長報告のとおり決定いたしました。 次は,甲第127号議案岡山税賦課徴収条例の一部を改正する条例の制定についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。 委員長報告のとおり決することに賛成のお方は御起立願います。   〔賛成者起立〕 ○議長(藤原貢君) 起立多数であります。よって,甲第127号議案は委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第129号議案岡山民主教育集会所条例の一部を改正する条例の制定についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案可決であります。 委員長報告のとおり決することに賛成のお方は御起立願います。   〔賛成者起立〕 ○議長(藤原貢君) 起立多数であります。よって,甲第129号議案は委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第131号議案退職手当加算支給額の同意についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案に同意であります。 委員長報告のとおり決することに賛成のお方は御起立願います。   〔賛成者起立〕 ○議長(藤原貢君) 起立多数であります。よって,甲第131号議案は委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,甲第132号議案退職手当加算支給額の同意についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は原案に同意であります。 委員長報告のとおり決することに賛成のお方は御起立願います。   〔賛成者起立〕 ○議長(藤原貢君) 起立多数であります。よって,甲第132号議案は委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,ただいま議決いたしました甲第115号議案,甲第123号議案,甲第127号議案,甲第129号議案,甲第131号議案,甲第132号議案の6議案を除く議案について一括採決いたします。 これらの議案につきましては,委員長報告のとおり決することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 御異議なしと認めます。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。 ○議長(藤原貢君) 午後1時30分まで休憩します。    午後0時8分休憩    ~~~~~~~~~~~~~    午後4時10分開議 ○議長(藤原貢君) それでは休憩前に引き続いて会議を開きます。    ───────────── ○議長(藤原貢君) この際お諮りいたします。議事の都合により本日の会議時間を延長しておきたいと思います。これに御異議ございませんか。   〔「異議なしと呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。    ──────〇────── △日程第2 請願第7号,請願第9号~請願第11号,陳情第10号,陳情第12号    ───────────── ○議長(藤原貢君) 日程第2にはいります。 日程第2は,請願第7号50万ボルト超高圧線通過反対について以下4件の請願及び陳情第10号表町商店街に音楽ホール(多目的)建設について以下2件の陳情についてであります。 これを一括上程いたします。 お諮りいたします。本件に関する委員長報告は会議規則第41条第3項の規定により省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 質疑にはいります。 質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 別に質疑もないようですから質疑を終わり,討論にはいります。 討論の通告があります。 まず,小橋君。   〔35番小橋留男君登壇,拍手〕 ◆35番(小橋留男君) 私は清風クラブを代表し請願第10号並びに請願第11号のカルチャーパーク内市立文化体育館使用に関する請願を不採択とした建設委員会の決定に反対するものであります。 その理由の第1は,日教組の定期大会が開催されたこれまでの各都市では,日教組とこれに対抗する各団体の反対運動とが激突し,平和な社会秩序が著しく混乱し,その被害は善良な市民,(傍聴者のやじに「出ていけ,こりゃ」と呼ぶ者あり)日ごとに不況と懸命に闘う中小企業者や流通小売業者に(傍聴席にやじる者あり)及んでくるということであります。 ○議長(藤原貢君) お静かにお願いします。議事の妨害の場合は退場していただくことになりますので……。 ◆35番(小橋留男君) その主な原因は,日教組が単なる教員の組合というだけでなく,日教組の倫理綱領並びに週刊新潮やテレビで放映された76項目からなる学園,職場闘争の手引きが示すごとく,政治集団であるとも言われておるのであります。教育の中立性,特異性等をはなはだしく侵すものであると考えられるからであります。 私も日教組の大会が市民に与える影響を調べるため,高知市で開催されている状況を現地で見聞しながら調査しましたが,市内には約400台の反対団体の車と街頭演説などで,交通機関を初めとする都市機能が著しく麻痺状態に陥り,市民は言うに及ばず,市職員に尋ねても,一番の被害者は市民であると言って嘆かれておったのであります。(傍聴席にやじる者あり)こうした事態になりますと,会場を貸与した管理者に対してもおのずから批判が集中してくるということは,過去の実例からみてもおわかりいただけることと思います。 第2の理由は,岡山市都市公園条例第4条において公園内での行為を制限しており,同条第4項では「第1項各号に掲げる行為が公衆の公園」──施設──「の利用に支障を及ぼさないと」──市長が──「認める場合に限り,第1項又は前項の許可を与えることができる。」と定められております。しかし,施設の使用を許可することによって公衆が迷惑することが明らかに予測できるときは,この使用を許可すべきでないということになることは言うまでもありません。 また,過去の例として,全市的規模の行事を総合文化体育館で行った場合,たとえば成人式を平穏に開催したときですらも,道路などの諸事情から交通が著しく麻痺したという実態があったことは皆さんの周知のところであります。(傍聴席にやじる者あり) 加えて,最近のマスコミなどによりますと,その地域にあります日教組組織の強弱が今日の重大課題であります青少年の非行の増減に正比例していると(傍聴席にやじる者あり)テレビの全国放映でも言われており,このことからみて,日教組の大会に市有施設を貸与することは,著しく市民感情を逆なでする上に,平穏な市民生活全般を著しく損のうことが十分見込まれますので,これをぜひとも避けなければならないものと強く訴えるものであります。 以上のような実情と理由により,これら2件の請願を不採択とすることに対して強く反対するものであります。 議員各位の御賛同を賜りますよう申し上げ,簡単でございますが反対討論を終わります。(傍聴席にやじる者あり)──黙って聞け。黙って聞け。(拍手,傍聴席のやじに「黙って聞けよ傍聴席は,議会で」と呼ぶ者あり) ○議長(藤原貢君) 傍聴者に申し上げます。 発言中は静粛にお願いします。妨害の場合は退場していただくこともありますので,御注意申し上げておきます。 ○議長(藤原貢君) 次は順序に従いまして片岡君。   〔2番片岡五百樹君登壇,拍手〕 ◆2番(片岡五百樹君) まず初めに,請願第7号50万ボルト超高圧線通過に反対する請願について,総務委員会の報告は不採択とのことでありますが,紹介議員でもあり,不採択に共産党市議団は反対でありますので,団を代表し反対討論を行います。 本件請願は,小串,宮浦地域内のほとんどの市民1,220人が署名をして請願しているものであり,地区の発展や美しい自然,また国立公園の景観を破壊する超々高圧線50万ボルトの通過に反対するものであり,市議会もこの住民の意見を尊重し,議会として反対意見の決議を求めたこの請願に賛成すべきだと思うのであります。 さて,御案内のように児島地域は本市のただ一つの国立公園の指定地であり,多島美を誇る瀬戸内の景観を自然のままに保存することは市民の願いだと思います。しかるに巨大な高圧線の鉄塔や電線が山にそそり立ち,児島湾河口を横断するならば,国立公園の景観は損なわれ,市内の貴重な観光資源に多大のダメージを与えます。また,この地区の市民は土地が少なく,せっかくの宅地や田畑,山林に家が建てられないなどの制限を受けることになり,市民の財産権や生活権が奪われることに反対をしていることは当然であり,同情せざるを得ません。また,このルートの設定,環境アセスメント調査も会社側は市民の意見も聞かず一方的に発表したものであり,また実態も反映してないものであり,反対であり再検討すべきだと思います。 以上の理由によりわが党は本件請願を不採択にすることに反対であります。 以上簡単に不採択に反対する意見を申し上げましたが,議員各位の御賛同を賜りますようお願いをし,反対討論を終わります。 続きまして,私は請願第10号並びに第11号岡山市立文化体育館を第58回日本教職員組合大会に使用させないよう求める請願を不採択とする建設常任委員会の報告に賛成をし,日本共産党を代表し賛成討論をいたします。 皆さん御案内のとおりわが国の憲法第21条は「集会,結社及び言論,出版その他一切の表現の自由は,これを保障する。」と明記をしております。このたびのこの2件の請願はまだ使用願いも出されていないものであり,この集会が住民に迷惑を与えると一方的な仮空の想定を行い,現行憲法に反する,働く者の大会を開かせないことを目的にしたこの請願を不採択にしたことは,憲法の擁護の立場から当然であり,良識ある議員の態度であると言わなければなりません。(拍手) ところで,この請願は,大会を開けば過激派の暴力行為が起こり,住民が迷惑をすると想定しておりますが,一体だれが過激な暴力行為を起こすのでしょうか。この請願を提出した人々は日本国防対策会議という右翼団体の組織であり,その請願代表者に象徴されるように右翼過激集団関係者がほとんどであります。 たとえば最近の例として,請願の代表者の末藤らは去る3月18日共産党の赤旗宣伝カーを襲い,運転者に暴行を加え,テープレコーダーを強奪するという無法を行いました。そして,同日このすぐ後,下石井公園で開かれた労働組合の集会にダンプカーを改造した装甲車のような宣伝カーで公園のさくを破って乱入し,婦人や子供を含む参加者を車で追い回し,けがを負わすなど,集会を妨害する暴挙を行いました。そして,いずれも末藤らは器物破損,暴行の現行犯として逮捕された前歴のある人物であります。 また先日は,選挙応援で来岡した後藤田官房長官が岡山空港において警察官のガードを破って大日本愛国党に襲われた事件も発生し,まさに岡山市は右翼過激派集団が全国的にも数多く集団化され,毎日のようにスピーカーのボリュームをいっぱいにし,軍歌などを鳴らし,大声でわめき散らし,市民生活に大きな被害を与え,迷惑をかけて,これら団体が放置され市民の多くからひんしゅくを買っておるところでございます。(「そのとおり」と呼ぶ者あり) このような無法者が大手を振るうことに手をかす請願の採択を許すならば,岡山市が全国的にアメリカの西部劇の舞台そのままの無法地帯の町として印象づける結果になることでしょう。 先般高梁市では市民が団結をして右翼暴力団を追放いたしました。 さて,この請願に賛成をされております保守会派の皆さん,皆さんは瀬戸大橋時代の岡山市を通過都市にしてはならないとしております。絶えず主張されております。せっかく全国から来られます1万人の人々を心から歓迎,誘致することこそ観光岡山を売り込む絶好のチャンスであります。それとは逆に,右翼過激暴力集団の圧力に屈して日教組大会も開くことのできない暴力の町といった印象を全国に与えるならば,岡山市を敬遠し,訪れることを警戒されるでしょう。 保守会派の皆さんは暴力や圧力に賛成ではないと思います。しかし,皆さんはこれらの団体と,また個人とのつながりもあるのでしょう。(傍聴席に笑声)しかし,議員としての良識に基づき,これが右翼暴力集団等からの請願であり,日教組大会を妨害する目的で提出をされておる,まさに憲法を無視し,民主主義破壊の暴挙と言わなければなりません。私たち市民から選ばれた良識ある議会人として,憲法並びに関係法律を遵守する立場にある者として,暴力や無法に屈することなく,この請願について建設常任委員会の報告どおり不採択とすることに賛成していただきたいと思うのであります。 また,市有施設の使用許可は市長の権限であり,議決事項ではないことも明白であります。以上の理由から,この請願は当然不採択にすべきであり,建設常任委員会報告に賛成するものであります。 自由と民主主義,平和を尊重される議員各位の御賛同を得られることを確信をして,議員各位の御賛同を賜りますようにお願い申し上げ賛成討論といたします。 以上で終わります。(拍手) ○議長(藤原貢君) 次は順序に従いまして難波君。   〔24番難波英和君登壇,拍手〕 ◆24番(難波英和君) 私は請願第10号並びに11号のカルチャーパーク内市立文化体育館使用に関する請願について,建設委員会の不採択の結果について反対討論を行います。 私は岡山市立文化体育館を第58回日本教職員大会に使用させない旨の請願に対し紹介議員となりましたが,残念ながら建設委員会の審査の結果は不採択となりました。しかし,私は地域住民,ひいては諸般の迷惑を受けるであろう一般市民のために,再考をお願いすべく反対討論を行うものであります。 請願理由にもありますように,各大会ごと開催地会場付近の道路は各種団体の過激的行動と多くの車両集中により一大混乱を起こしていることは周知の事実であります。 今大会におかれましても,静かな田園住宅地である浦安地区内において騒音,排気ガス,交通渋滞などの発生が予想され,市民生活を脅かされることが懸念されるのであります。 よって,私は地域住民の代表者として,諸般の弊害を招くであろう今大会の会場使用については,地域住民の総意のもとに反対の意思を強く表明するものであります。 どうか以上の真意をおくみとりいただき,議員皆様の再考をお願いする次第であります。 以上で反対討論を終わります。(拍手,傍聴席に「暴力に屈するのか」と呼ぶ声,「難波さん原稿がなかった方がええぞ」と呼ぶ者あり,笑声) ○議長(藤原貢君) 次は順序に従いまして寺田君。   〔14番寺田明生君登壇,拍手〕 ◆14番(寺田明生君) 12日に行われました建設委員会のカルチュアパーク使用に対する決定に賛成の討論をさしていただきます。 岡山市議会の皆さん,私たちの誇るべき建設委員会は賢明にも日教組のカルチュアパーク内の市民文化会館の不使用の請願を不採択といたしました。しかし,この賢明な建設委員会の結論がいまこの本会議で覆されるかもしれないという危険にさらされています。 私は討論に先立ちまして,このいまの状況をどうぞ会派を離れて皆様方お一人お一人がじっくりと考えていただきたいことをぜひお願いいたします。 まず賛成の理由の第1,その第1は,委員会で慎重審議し,民主的ルールによって可決された案件については尊重するというのが原則でなければいけません。このことが今後崩されるようなことになれば,議会制民主主義の破局につながる危険が懸念されるとともに,委員会付託が有名無実のものとなってしまうのではないでしょうか。(傍聴席に拍手) 第2,小橋議員の一般代表質問の答えにもありましたように,当局の答弁によれば,いまだ何も日教組から使用申し込みがなされていないというのが実情です。そういう仮定の事項への請願を採択することは手続的に見ても疑義があるのではないかというふうに私は考えます。 第3,市有営造物の使用許可に関する権限は市長の専権事項であり,事前に議会がこれに制限を加えることは,議会と当局の関係のあり方として決して好ましいことだとは言えません。第4,議会は岡山市の意思決定機関であり,決して執行機関ではないのです。条例によらずして執行権に事実上の制約を加えることは議会の越権行為であり,議会制民主主義にあしき先例を残すことにはならないでしょうか。この岡山市議会に非常な汚点を残すことになるんではないかと心配いたしております。 第5に,そして何よりも,いま問題となっている日教組という団体,これは憲法11条及び28条で認められたわが国,国法体系上の合法的な団体なのであります。その団体が同じく憲法21条に保障された集会の自由を行使しようとする具体的な展開の場があるいは今回予想されている日教組の岡山大会ではないんでしょうか。これを否定するということは憲法を否定することにつながります。私たちの岡山市議会も同じその憲法93条にその存立基盤を有しているのです。その議会の構成員である私たち議員が,議会の名において憲法を否定するがごとき請願の採択をするということは,天につばする行為に等しく,議会の存在そのものを否定することにつながっていくのではないかと思います。 私たちは日本国憲法下の民主主義社会で地方政治という分野を分担して岡山市政を営みとする議会人であります。民主主義者としての誇りと見識を共有しているはずです。真の民主主義とは自分に反対する者の自由が危機に瀕しているときに,その反対者の自由のためにみずから命を賭してこれを守っていこうとする,そういう姿勢を保ててこそ本当の民主主義者と言えるのではないでしょうか。私はこの岡山市議会の仲間の皆さんは紛れもなく本当の民主主義者であると確信いたしております。いまでも確信いたしております。民主主義社会の強み,あえて強みと言わしていただきますが,その強みは民主主義を否定する人々をも包含し得る社会であるというところにあると思います。自称右翼と称する無頼のやからと,その走狗の言に惑わされることなく,会派の拘束に縛られずに,政治家としての誇りと良心に従ってぜひ御判断をいただきたいと思います。 民主主義を愛する全国民の目と耳がいま私たちの岡山市議会に集まっているのです。ここで私たちが正義を示さなければ,大声で周囲の静ひつを破るやり方,無法者の手法が全国に広がり,日常化し,民主国家の崩壊につながっていくんではないでしょうか。 皆さん,私たちも,日教組のあり方の一面には私自身も疑問を持っている一人ですが,その疑問を持つ集団である日教組の集会の自由のために,私自身力の限り尽くしたいと思っております。皆様も同様だと思います。繰り返します。どうか皆さん政治家として,誇りと良心にのみ従って決断してください。お願いいたします。岡山市議会の心意気をぜひきょうこの場で示していただきたいと思います。 よろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(藤原貢君) 次は景山君。   〔17番景山貢明君登壇,拍手〕 ◆17番(景山貢明君) 私は公明党を代表しまして,請願第10号及び第11号,市立文化体育館を使用させないことを要望する趣旨の請願を不採択との委員会報告に賛成するものであります。(「ようし」と呼ぶ者あり) 以下その理由と論拠について数点にわたり述べてみたいと思います。 まず第1点として,われわれ市議会公明党は当該建設委員会においても,本請願に係る趣旨の会場使用申し込みがなされていない段階において,仮定や憶測の問題に関する論議のテーブルには着けないと繰り返し主張し,取り下げのための働きかけを要求したのでありますが,実現し得なかったことはまことに遺憾であります。(「そうじゃ」と呼ぶ者あり)したがってわが党は論議の対象にならないということにおいて,まず不採択の態度を表明したのであります。以上の大前提に立って,あえて第2点以下の理由として,請願理由の混乱を招く由のことのみをクローズアップして,事の本質的問題をすりかえ,回避することは許されないことであります。(傍聴席に「そうじゃ」と呼ぶ声あり) さて,第3点は,ただいま触れました本質的問題,すなわち憲法の精神との関連であります。憲法第21条における「集会,結社及び言論,出版その他一切の表現の自由は,これを保障する。」との中の集会の自由を否定し,またこの自由を保障する精神に挑戦する本件請願要旨に断固反対するものであります。(拍手) われわれ市議会公明党は,清潔,公平,そして自由の政治姿勢を一貫して貫き,その主張において,その行動において,いささかも良識ある市民の期待を裏切ってはならないと考えていることを,この際声を大にして主張いたしておくものであります。とともに,基本的人権の尊重という根幹を土足で踏みにじるがごとき行為は許されるものではないということをあわせて主張するものであります。 第4点としまして,過日岡山県議会における同趣旨の請願に対して,多数の数に頼んだ自由民主党によって採決は,県民大多数のひんしゅくを買ったことは周知のところであります。わが良識あるべき岡山市議会においては,幸いにも自民党を名のった会派は存在しないのであります。 現在,本件請願の取り扱いについて,56万市民は言うに及ばず,広くは国民がひとしく岡山市議会議員の見識と良識を見守り,県議会の轍を踏むことなく,地方自治のよって立つ世界に冠たるわが日本国憲法の根幹にかかわる問題に関連して,その動向を厳しく注目しているのであります。現在われわれの愛する郷土岡山は,帰去来辞を引用するならば,「田園将に蕪なんとす」との様相を21世紀に向けて呈していると思うのであります。いままさに良識の旗,すなわち,清潔,公平,自由の旗を厳然と掲げるあかしとして,私は本請願不採択との委員会報告に賛成するものであります。(傍聴席に「ようし」と呼ぶ声あり,拍手) 何とぞ議員の皆さんの御賛同をお願い申し上げまして,私の討論といたします。(拍手) ○議長(藤原貢君) 次は定政君。   〔44番定政猛男君登壇,拍手〕 ◆44番(定政猛男君) 失礼いたします。私は社会党を代表いたしまして,建設委員長より報告のありました請願第10号,11号の報告に賛成をするものであります。 きょうここでこの案件につきまして,ここで申し上げなければいけないという,そういう事態になりましたことに対しまして,非常に悲しく思うわけでございます。 まあ前に小橋議員から日教組のことにつきましてここでお話しございましたけれども,日教組のいろいろな問題についていろいろと言われておることも事実でございますけれども,非常なる偏見があるのではなかろうかなと思うのでございます。そのことにつきましては後で申し上げようと思いますけれども。 このことについて,そもそも日教組大会の開催に関しまして,関係組合からのカルチュアパーク文化体育館の使用申し入れはないと,これは前の人が申されたとおりでございますけれども,架空の想定の中で架空の論議を闘わせねばならないということについて,ほとほと理解に苦しむ次第であります。岡山市議会が右翼に振り回されていると,(「そのとおり」と呼ぶ者あり)そういう実態をここで見るときに,非常に情けないと。 その上に,この問題は前の人が申されたように日本国憲法第21条に違反するというような内容がございます。こういうことを見たときに,この問題は本当にこの点におきましては重大であろうと思うのであります。 カルチュアパーク文化体育館は岡山市の公共施設であり,集会に使用できる施設であります。公共の福祉に反しない限り,市民はこの公共施設を利用する権利があります。しかるに,利用させない理由が非常に弱い中で,この施設をある特定の市民の要求によりある特定の団体の使用希望を議会が否定することになると,議会の力は常識的には市長権限と同等以上権威があると見るのは見過ぎではないと思うのであります。議会の議決によりこの請願が仮に逆転採択となると,後日市長あてのカルチュアパーク体育館の使用をさしてほしいというような要求が出たときにもこれはアウトになると,そのようなことが起こり得る情勢であります。文化体育館は借していただけなくなるわけであります。(笑声)こういうことが……,笑い事じゃなしにですね。こういう請願がですね,内容が架空なものであって,議会側が真剣に検討するに値しないものでもあるので,建設委員会で否決になったものにまたわざわざ異議を唱える議員がいらっしゃると。これに賛同する議員がこれまたいらっしゃる。これに対し実はびっくりいたしておる次第であります。 何ゆえにと申しますと,このカルチュアパーク文化体育館を日教組の定期大会には貸与するな,その理由は会場に貸すと右翼や左翼が騒いでトラブルが発生し,会場付近の住民が大変迷惑すると,こういうふうにこれに反対の方はおっしゃいます。しかしここで言うところのですね,左翼が騒いでトラブルの原因になるということについては,私思い当たる内容がありません。そうとすれば,この左と書いてあるのは,これはつけ足しであると。トラブルが生じ住民の迷惑になる原因は日教組の組合の先生と右翼ということになりますが,いままでの日教組の定期大会で毎回右翼が集会の妨害をしておるということはありますし,それは私も経験ありますけれども,日教組の組合の先生と直接右翼がトラブルを起こしたということは,これは私,見聞しておりませんし,聞いたことございません。迷惑のかかる原因は右翼のひとり相撲であると断定せざるを得ないのであります。右翼がスピーカーの音を極端に上げて車を走り回すのが唯一の原因であります。しかるに,もっともらしいことを言って請願した一人の末藤嘉宏,この人は右翼の極端な,まあ元気な人だと,(笑声)こういうに言われておりますけれども,住民の迷惑になる原因の唯一の張本人である。この右翼の一員がですね,自分らが騒ぐ,それで付近の住民に迷惑をかけるがですね,その原因は日教組が集会を開くからなんだと,それゆえにそれを開かさないように集会場と目される文化体育館を貸すなと,こういう請願であります。これは右翼の一方通行のペースであってですね,市民を余りにもばかにした態度ではないか。また,それに乗る協力者がいらっしゃることについて,これは悪く言えば,右翼と癒着しておるのではないかと(傍聴席に「そうじゃ」と呼ぶ声あり)いうように言われても弁解できないのではないかと思えるのであります。日教組は住民の皆さんが迷惑になるところのトラブルの相手をしないのでございますから,右翼みずからが騒音公害の音を出さないように気をつけさえすれば問題はないのであります。(傍聴席に「そのとおり」と呼ぶ声あり)こんなばかげた請願があるでしょうか。 端的に言って右翼は次のように言っているのであります。日教組に集会を開かすな,開かすとわれわれが騒いで付近住民に迷惑をかけるぞ,目ざわりになる日教組を岡山市内に入れるな,そういうように言っておる,それがこの請願であると思うのであります。(拍手) そしてこの請願者の右翼団体は,この前片岡さんがおっしゃったように,下石井公園でですね催された県総評の青年部決起集会に改造ダンプカーを乗り入れまして,何人もの負傷者を出した,傷害事件を引き起こした右翼暴力の張本人が請願人であります。また,官房長官の後藤田正晴氏に襲いかかって,これまた傷害事件を引き起こした,このような人たちが一緒だと,こう言われております。その上,これらの集団は,日教組粉砕を方針として騒音を流し,傍若無人の振る舞いによって県民,市民の生活をないがしろにしていることは,これは市民周知の事実であります。 かかる団体からの請願書が建設委員会で一たん否決になったものを,保守の議員の皆さん,数を頼む悪く言えば横暴によって本会議で採択に持ち込もうとする,審議のやり直しを図ることは,まことに異常行為としか思えないのであります。暴力による破壊活動を正当化したものと言わざるを得ないのであります。したがって,自由と平和を標榜し,さきには本議会として暴力追放を決議し,暴力から市民を守る立場の皆さんが,このような審議のやり直しはなすべきでなかったことは明らかであります。また,良識ある市民の憤激の的となることもまた明らかであります。このような,市議会の多くの議員の皆さんが,片方では暴力否定を唱えながら,片方では暴力を是認している矛盾がこの問題で明らかになったのでありますが,これはまことに憂うべきことであると言わねばなりません。暴力,特に政治的暴力は徹底して否定してゆかなければ正しい言論が死んでしまいます。政治的暴力を絶対許してはならないのであります。きのうは敵の方が暴力による被害を受けプラスと思っていたが,きょうは味方に暴力被害が出ることは必然であります。このことはいままでの歴史が証明しているところであります。対立の解決は長引くとも話し合いでやらねばなりません。手っ取り早い暴力行為に頼ることは根本的な解決にはなりません。右翼団体は話で解決するわずらわしさをいとい,暴力解決に走る危険をはらんでいることは心ある市民の皆さん,議員の皆さんはよく御理解のことと思います。 前述いたしましたように,下石井公園での県総評青年部決起集会に改造ダンプカー突入の暴力事件,官房長官に対する暴力行為,赤磐郡山陽町の山陽団地での反戦映画が右翼の暴力行為によって中止させられた事件,日教組に対する右翼の暴力事犯については,昨年6月18日広島の右翼暴力団の山田何がしが日教組本部に乱入し,短銃で書記に重傷を負わした事件がございます。また,ことしの6月20日右翼団体日本同盟埼玉県本部の山田何がしが日教組本部に侵入し,鈴木総務部長にナイフで傷を負わした事件等の右翼の暴力事犯が起こっております。 このことは,政治の右傾化の激しい80年代以降,右翼暴力団の暴力的行為が増大しているこの中で,われわれは平和と民主主義を守る立場から治安維持と人命を守る警察当局に厳重な取り締まりを強く求めなければならないのであります。(「そのとおり」と呼ぶ者あり) 今回の請願者のもう一人の方は文化体育館の付近住民の方かどうかわかりませんけれども,右翼の取り締まりの強化を警察に要望する陳情書を提出するのが正しい方向だと思うのであります。(傍聴席に拍手) さて,ここで特に強調しておかなければならないことがあります。それは,右翼の日教組へのいやがらせが目的で出した県への陳情書及び市への請願書の扱いが今回のようになった背景は何かということであります。日教組憎しとする自民党の政治的配慮が根底にあり,それを受けて県の自民党の県議の諸君が今回のようなむちやを承知の対応を示したとも思われるし,岡山市議会もその一連の政治的配慮の中での行動とも考えられます。 しかし,日教組に対するいろいろの偏見も含めての見方の中に,父母,市民の日教組の組合員に対する期待もまた大きいものがあることも事実であります。そのことを強く胸に秘めて子供の期待,父母の願いにこたえるべくがんばっている先生がたくさんいらっしゃることも知っていただきたいと思うのであります。一部の非難を受けながらも多くの父母から期待されている日教組の組合員の先生が使用さしてほしいという可能性の大なる体育館を右翼暴力集団の要求の方に同調することは,市民の願いを踏みにじることになる一つの証拠がございます。 それはさきに施行されました参議院選挙においての比例代表制の岡山市の投票内容を見てみますと,請願書否決に賛成の私社会党,公明党,民主クラブ,共産党の投票合計は10万7,103票であり,得票率は54.4%であります。自民党の得票は5万8,578票で得票率は29.8%であります。こういうことから見てもですね,その父母の願いを十分吸収していくとすれば,どういう方向にこの請願をもっていってくださればいいかということがおのずからわかるんではなかろうかなと思うのであります。(拍手)このことを御理解いただいて右翼暴力集団の反社会的行動に対するチェックを十分されて良識ある対応をされ,中学生の校内暴力断固否定の本議会の範を地域社会,家庭,学校へ示してほしいと思うのであります。 暴力否定の市民の願いを十分かなえてくださることを衷心よりお願いいたしてこれを終わりたいのでございますけれども,最初申し上げましたように日教組のことにつきまして偏見があると言いましたのは,ひとつここに出ております日教組の教師の倫理綱領,これを10項目挙げて参考にしていただきたいと思うのであります。 その1項目は,教師は日本社会の課題にこたえて青少年とともに生きる。2番,教師は教育の(やじる者あり)機会均等のためにたたかう。──まあちょっと聞いてください。3項目は,教師は平和を守る。4項目,教師は科学的真理に立って行動する。5項目,教師は教育の自由の侵害を許さない。6項目,教師は正しい政治を求める。7項目,教師は親たちとともに社会の頽廃とたたかい新しい文化をつくる。8項目,教師は労働者である。9項目,教師は生活権を守る。10項目,教師は団結する。 これが日教組の教師の倫理綱領でございます。この中に不都合な項目がありましょうか。労働者はいかんというふうにおっしゃいますけれども,労働者を聖職者と区別して卑下するような考え方,これ自体は非常に問題だと思います。労働者でもいいじゃありませんか。労働者で結構じゃありませんか。私はそういう教師,市民とともに歩んでいく,そういう姿勢の中でいばらない,自分はりっぱなんだと,自分からですね,そういう聖職者と自分で思うような先生はですね,本当の子供の気持ちをくみながら,親の願いにこたえられない先生ではなかろうかなと,こういうまあ思う中で,日教組の教師像というのはいろいろ批判はありますけれども,私は皆さんに愛される教師像ではなかろうかなと,こうように思っておりますので,この御批判はまた後でしていただくとしまして……。 とにかくこの請願書につきましては,私は建設委員長の報告のとおりに賛成でございますので,どうかよろしく御配慮くださいますようにお願いいたしまして,私の討論を終わらせていただきます。(傍聴席に拍手) ○議長(藤原貢君) 以上で通告による討論を終わり,採決いたします。 日程第2の案件中請願第7号,請願第10号,請願第11号を他の請願,陳情と分離して採決いたします。 まず,請願第7号50万ボルト超高圧線通過反対についてを起立により採決いたします。 請願第7号に対する委員会報告は,不採択であります。 委員会報告のとおり決することに賛成のお方は御起立願います。   〔賛成者起立〕 ○議長(藤原貢君) 起立多数であります。よって,請願第7号は委員会報告のとおり決定いたしました。 次に,請願第10号カルチャーパーク内市立文化体育館使用に関する請願について及び請願第11号カルチャーパーク内市立文化体育館使用に関する請願についてを一括して採決いたします。 この採決は無記名投票により行います。 しばらくお待ち願います。 お待たせいたしました。 これより無記名投票により採決いたします。議場の閉鎖を命じます。   〔議場閉鎖,傍聴席にやじる者多く,笑声。「黙って聞けよ,議会でここは」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 静かに願います。(「議長,出せ,やかましいのを」と呼ぶ者,なお傍聴席にやじる者あり) ○議長(藤原貢君) ただいま出席の議員数は53人であります。 投票用紙を配布させます。   〔投票用紙配布,傍聴者のやじに「名前を言うて言え,だれなら」「名前もよう言わんのに黙っとれ」「名前言うてみい,こら」「議長取り締まれよ」「出てもらえ,出てもらえ」「退場さすようになっとるじゃないか」等と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 傍聴者に再度お願い申し上げます。 議場が混乱の状態が起きますれば退場していただきますので,再度御注意申し上げます。 ○議長(藤原貢君) 投票用紙の配布漏れはありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 配布漏れなしと認めます。投票箱を改めさせます。   〔投票箱点検〕 ○議長(藤原貢君) 異状なしと認めます。 念のため申し上げます。 請願第10号及び請願第11号に対する委員会報告は不採択であります。 委員会報告のとおり決することに賛成の方は賛成と,反対の方は反対と投票用紙に記載の上,点呼に応じて順次投票をお願いいたします。 点呼を命じます。   〔氏名点呼〕          矢 木   明君          片 岡 五百樹君          近 藤 紗智子君          辻 野 喬 雄君          田 畑 賢 司君          有 井 靖 和君          亀 井   章君          垣 下 文 正君          小 川 晴 雄君          道垣内 正 雅君          片 山   仁君          湯 浅   泰君          小松原   操君          寺 田 明 生君          内 田 宏 哉君          日 南   香君          景 山 貢 明君          山 田   勇君          福 原 弘 子君          堀 川   進君          川 田 敏 幸君          磯 村   博君          山 田 録二郎君          難 波 英 和君          宮 川 日 吉君          丹 原 重 彦君          脇 本 一 郎君          松 山 茂 樹君          小 林   勉君          苦 水 重 徳君          新 谷 盈 智君          守 屋 彰 久君          楠 木 忠 司君          草 野 邦 輔君          小 橋 留 男君          田 中 昭 三君          山 田 隆 雄君          伏 見 昇 男君          浅 野 卓 志君          高 木 悦 夫君          妹 尾 達 道君          谷   慎一郎君          串 田   務君          定 政 猛 男君          華 房 美 衛君          磯 島 康 夫君          渡 辺 慎 一君          岡 本 俊 彦君          大 橋 英 雄君          鈴 木 邦 彦君          板 野 和 昭君          花 岡   薫君          藤 原 照 夫君   〔各議員投票〕 ○議長(藤原貢君) 投票漏れはありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 投票漏れなしと認めます。 投票を終了いたします。 議場の閉鎖を解きます。   〔議場開鎖〕 ○議長(藤原貢君) これより開票を行います。会議規則第32条第2項の規定により,立会人に矢木君,磯村君,谷君を指名いたします。 以上3人の方の立会をお願いいたします。   〔開票〕 ○議長(藤原貢君) それでは投票の結果を報告いたします。 投票総数53票,このうち賛成25票,反対28票。以上のとおり反対が多数であります。よって,本件は委員会報告のとおり決することは否決されました。 ただいま請願第10号及び請願第11号について委員会報告のとおり決することは否決されましたので,この請願を採択とすることについて採決いたします。 採決は無記名投票により行います。 議場の閉鎖を命じます。   〔議場閉鎖〕 ○議長(藤原貢君) ただいまの出席議員数は53人であります。 投票用紙を配布させます。   〔投票用紙配布〕 ○議長(藤原貢君) 投票用紙の配布漏れはありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 配布漏れなしと認めます。投票箱を改めさせます。   〔投票箱点検〕 ○議長(藤原貢君) 異状なしと認めます。 念のため申し上げます。 請願第10号及び請願第11号について,これを採択とすることに賛成の方は賛成と,反対の方は反対と投票用紙に記載の上,点呼に応じて順次投票をお願いいたします。 点呼を命じます。   〔氏名点呼〕          矢 木   明君          片 岡 五百樹君          近 藤 紗智子君          辻 野 喬 雄君          田 畑 賢 司君          有 井 靖 和君          亀 井   章君          垣 下 文 正君          小 川 晴 雄君          道垣内 正 雅君          片 山   仁君          湯 浅   泰君          小松原   操君          寺 田 明 生君          内 田 宏 哉君          日 南   香君          景 山 貢 明君          山 田   勇君          福 原 弘 子君          堀 川   進君          川 田 敏 幸君          磯 村   博君          山 田 録二郎君          難 波 英 和君          宮 川 日 吉君          丹 原 重 彦君          脇 本 一 郎君          松 山 茂 樹君          小 林   勉君          苦 水 重 徳君          新 谷 盈 智君          守 屋 彰 久君          楠 木 忠 司君          草 野 邦 輔君          小 橋 留 男君          田 中 昭 三君          山 田 隆 雄君          伏 見 昇 男君          浅 野 卓 志君          高 木 悦 夫君          妹 尾 達 道君          谷   慎一郎君          串 田   務君          定 政 猛 男君          華 房 美 衛君          磯 島 康 夫君          渡 辺 慎 一君          岡 本 俊 彦君          大 橋 英 雄君          鈴 木 邦 彦君          板 野 和 昭君          花 岡   薫君          藤 原 照 夫君   〔各議員投票〕 ○議長(藤原貢君) 投票漏れはありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 投票漏れなしと認めます。 投票を終了いたします。 議場の閉鎖を解きます。   〔議場開鎖〕 ○議長(藤原貢君) これより開票を行います。 会議規則第32条第2項の規定により,立会人に矢木君,磯村君,谷君を指名いたします。 以上3人の方の立会をお願いいたします。   〔開票〕 ○議長(藤原貢君) それでは投票の結果を報告いたします。 投票総数53票,このうち賛成29票,反対24票。以上のとおり賛成が多数であります。よって,請願第10号及び請願第11号はこれを採択とすることに決定いたしました。 ○議長(藤原貢君) 次に,ただいま議決されました請願第7号,請願第10号及び請願第11号を除く請願,陳情につきましては,委員会報告のとおり決することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 御異議なしと認めます。よって,委員会報告のとおり決定いたしました。    ──────〇────── △日程第3 甲第167号議案    ───────────── ○議長(藤原貢君) 日程第3にはいります。 日程第3は甲第167号議案固定資産評価員の選任同意についてであります。 これを上程して市長から提案理由の説明を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) ただいま御上程になりました議案について,御説明を申し上げます。 これは,去る6月1日付人事異動に伴いまして,固定資産評価員小路廣史氏の後任として内田浩氏を選任するに当たり,市議会の同意を得ようとするものであります。 なお,同氏の略歴につきましてはすでにお手元に配布しておりますので,説明を省略さしていただきます。 何とぞよろしく御同意のほどをお願いいたします。 ○議長(藤原貢君) 市長の提案理由の説明は終わりました。 この際お諮りいたします。本件につきましては委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上御決定願いたいと思います。これに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 これより質疑にはいります。 質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 別に質疑もないようですから質疑を終わり,討論にはいります。 討論はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 別に討論もないようですから討論を終わり,採決いたします。 甲第167号議案固定資産評価員の選任同意については,これに同意することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 御異議なしと認めます。よって,甲第167号議案は,これに同意することに決定いたしました。    ──────〇────── △日程第4 諮問第2号    ───────────── ○議長(藤原貢君) 日程第4にはいります。 日程第4は,諮問第2号人権擁護委員候補者の推薦についてであります。 これを上程して市長から提案理由の説明を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) ただいま御上程になりました諮問について御説明を申し上げます。 これは,去る7月14日付をもって人権擁護委員である千々木昭平氏の任期が満了したので,同氏を人権擁護委員候補者として推薦するに当たり,市議会の意見を聞こうとするものであります。 なお,同氏の略歴につきましてはすでにお手元に配布しておりますので,説明を省略さしていただきます。 何とぞよろしく御同意のほどをお願いいたします。 ○議長(藤原貢君) ただいま提案理由の説明がありました。 この際お諮りいたします。本件は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上御決定願いたいと思います。これに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 これより質疑にはいります。 質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 別に質疑もないようですから質疑を終わり,討論にはいります。 討論はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 別に討論もないようですから討論を終わり,採決いたします。 諮問第2号人権擁護委員候補者の推薦については,諮問のとおり同意することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 御異議なしと認めます。よって,諮問第2号は諮問のとおり同意することに決定いたしました。 ○議長(藤原貢君) この際議事日程の追加についてお諮りいたします。 お配りいたしておりますとおり,小橋君ほか5人から,意見書案第2号赤穂線営業近代化施策反対に関する意見書が追加提出されました。つきましてはこれを日程に追加し,議題といたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。    ──────〇────── △追加日程 意見書案第2号    ───────────── ○議長(藤原貢君) お諮りいたします。 本件は委員会の付託を省略し,本会議において御審議の上御決定願いたいと思います。 これに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 意見書案第2号赤穂線営業近代化施策反対に関する意見書を上程し,提出者の説明を求めます。   〔47番渡辺慎一君登壇,拍手〕 ◆47番(渡辺慎一君) ただいま御上程になりました意見書案第2号赤穂線営業近代化施策反対に関する意見書につきまして,提案者を代表いたしまして提案理由の御説明を申し上げます。国鉄赤穂線は開業以来今日まで,沿線地区住民の交通の足として地域社会の発展に大きく寄与し,なかんずく西大寺駅は岡山市の東玄関として岡山市西大寺地区の発展に重要な役割りを果たしてきたことは申すまでもありません。 しかし,一方では国鉄財政が悪化の一途をたどる中で,全国的には赤字ローカル線の廃止,駅の無人化,駅業務の民間委託が進んでおりますことも皆様御承知のとおりであります。このたび要員削減の方策として,赤穂線東岡山─備前福河間41キロメートルをCTC化することを契機に,西大寺駅業務についても日本交通観光社へ民間委託を図り,これにより人員の削減を行う由であります。 しかしながら,このようなことが実施されますと,利用者の安全,サービス面の低下を招くのみならず,これを機に一層の経営合理化も予想される中で,岡山市西大寺地区の今後における経済的発展が大きく後退することが懸念されるのであります。 よって,赤穂線営業近代化施業に反対をし,国鉄当局に対し,かかる事態を招来することのないよう格段の措置を求め,お手元にお配りいたしております意見書を提案するものであります。 何とぞ議員皆様の御賛同を賜りますようお願いを申し上げます。 なお字句の整理,提出先等につきましては議長に御一任を申し上げますので,よろしくお願いを申し上げます。 以上,簡単でございますが提案理由の説明を終わります。(拍手) ○議長(藤原貢君) 以上で提出者の説明は終わりました。 質疑にはいります。 質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 別に質疑もないようですから質疑を終わり,討論にはいります。 討論はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 別に討論もないようですから討論を終わり,採決いたします。 本件は提案のとおり決することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 御異議なしと認めます。よって,意見書案第2号は提案のとおり決定いたしました。 なお,字句の整理及び提出先等につきましては議長に一任願っておきます。    ──────〇────── △日程第5 常任委員会の閉会中継続審査・調査──請願陳情・調査    ───────────── ○議長(藤原貢君) 日程第5にはいります。 日程第5は常任委員会における閉会中継続審査及び継続調査についてであります。 お配りいたしておりますとおり,常任委員長から閉会中継続審査及び継続調査の申し出があります。 お諮りいたします。常任委員長から申し出のとおり,閉会中継続審査及び継続調査に付することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤原貢君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。 ○議長(藤原貢君) 以上をもちまして6月定例市議会に付議されました案件はすべて議了いたしました。 これをもって6月定例岡山市議会を閉会いたします。 皆さん大変御苦労でございました。    午後5時36分閉会...