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12月07日-02号

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  1. 国東市議会 2016-12-07
    12月07日-02号


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    平成 28年 12月定例会(第4回)──────────────────────────────────────────平成28年 第4回(定例)国 東  議 会 会 議 録(第2日)                             平成28年12月7日(水曜日)──────────────────────────────────────────議事日程(第2号)                         平成28年12月7日 午前10時00分開議 日程第1 一般質問──────────────────────────────本日の会議に付した事件 日程第1 一般質問──────────────────────────────出席議員(18名)1番 後藤 貴志        2番 石川 泰也3番 宇都宮 郁        4番 瀧口 公明5番 宮園 正敏        6番 明石 和久7番 森  正二        8番 吉田眞津子9番 秋國 良二        10番 野田 忠治11番 元永 安行        12番 堤 康二郎13番 堀田 一則        14番 丸小野宣康15番 宮永 英次        16番 木田 憲治17番 大谷 和義        18番 唯有 幸明──────────────────────────────欠席議員(なし)──────────────────────────────欠  員(2名)──────────────────────────────事務局出席職員職氏名局長 村井 正彦        次長 小川 雄三係長 南   裕                 説明のため出席した者の職氏名市長 …………………… 三河 明史    副市長 ………………… 冨永 六男教育長 ………………… 加藤 正和    市民病院事業管理者 … 佐藤  裕市民病院事務長 ……… 岩本 弘範    消防長 ………………… 長木 寿生総務課長 ……………… 吉水 良仲    政策企画課長 ………… 福井  修財政課長 ……………… 徳部 吉昭    福祉課長 ……………… 厚田 信幸高齢者支援課長 ……… 小川 浩美    教育次長 ……………… 橘  義和会計管理者 …………… 末廣つゆ子    広報室長 ……………… 古田 美保契約検査課長 ………… 栗林  慎    税務課長 ……………… 友成 哲郎市民健康課長 ………… 古庄 伸一    医療保健課長 ………… 徳地 裕一環境衛生課長 ………… 田吹 文人    人権・同和対策課長 … 古林  直農政課長 ……………… 真城 孝之    林業水産課長 ………… 橋本 豊博観光課長 ……………… 吉田 隆一    活力創生課長 ………… 森  浩昭建設課長 ……………… 川上鉄之助    上下水道課長 ………… 野田 隆治学校教育課長 ………… 畑野  章    社会教育課長 ………… 金當 裕昭文化財課長 …………… 宇佐元一弥    監査委員事務局長 …… 原田須恵宏農業委員会事務局長 … 穴見 和彦                      ──────────────────────────────午前10時00分開会 ○議長(唯有幸明君) おはようございます。本日の出席は18名であります。 ただいまより、本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりでございます。 また、本日は、国東町女性学級、32名の方々に傍聴においでいただきました。ありがとうございます。一般質問の模様を是非ご覧いただきたいと思います。────────────・────・──────────── △日程第1.一般質問 ○議長(唯有幸明君) 日程第1、本日は一般質問であります。 お手元に配付してあります一般質問予定表の順序により質問を許可いたします。 まず最初に、15番、宮永英次君。 ◆議員(宮永英次君) おはようございます。15番、市民改革クラブ宮永英次でございます。ついこの間、正月を迎えたと思いましたら、もう12月であります。年のせいかわかりませんが、1年の早さを実感をいたしております。 さて、今回も3項目について質問をさせていただきます。一つは、フッ化物の洗口について、2つ目に、河川の整備について、そして、3つ目に、黒津崎音楽祭を再びということで、3項目であります。 まず、一つ目のフッ化物洗口についてでありますけれども、①から⑤までありますので、これについて一つずつ質問をさせていただきいと思っています。 その前に、ケーブルテレビをご覧になっている方、あるいは、今日傍聴に来られている方、フッ化物洗口とはどういうものか、ご存じない方もおられるかもわかりませんので、簡単に説明をいたしたいと思います。 フッ化ナトリウムは劇薬に指定をされています。非常に毒性の強いものであります。用途としては、虫歯予防、殺そ剤、いわゆるネズミの駆除剤、木材の防腐剤、あるいは接着剤の保存料等に使われております。 フッ化物の洗口でありますけれども、そのフッ化ナトリウムを水で薄めたものを子どもたちに口に含ませて、約1分程度、ぶくぶくうがいをするという方法であります。その後30分程度は水を飲んだり、物を食べたりしてはいけないというふうに言われております。 そこで、①でありますけれども、来年度から虫歯予防対策として、フッ化物洗口市内小学校で集団実施する予定だというふうにお聞きをいたしましたが、事実かどうか、まずお聞きをいたします。 ○議長(唯有幸明君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(畑野章君) 15番、宮永議員のご質問にお答えします。 フッ化物洗口については、来年度4月より全小学校で希望者による実施を考えています。実施に向けて、既に10月21日に学校に説明を行っております。現在、保護者に説明会を実施しているところであります。 以上であります。 ○議長(唯有幸明君) 宮永英次君。 ◆議員(宮永英次君) 来年の4月から希望者による実施ということであります。当然このフッ化物の洗口を導入するということについては、判断は独自の判断なのか、あるいは県教委の指示によるものなのか、どういう判断で導入を決めたのか、お聞きをいたします。 ○議長(唯有幸明君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(畑野章君) 実施に向けては、多方面、厚生労働省であったり、歯科医師会であったり、多方面の方から推奨をいただいているのが1点であります。 県教委のほうも、大分県が全国ワースト2位と、虫歯の本数が、12歳の時点でということであります。それで県教委のほうも進めておりますし、そういうところを踏まえた上で、教育委員会として国東にも導入したほうがよいと考えて、実施することに決めました。 ○議長(唯有幸明君) 宮永英次君。 ◆議員(宮永英次君) 県教委からの指示もあったということで理解してよろしいですか。 ○議長(唯有幸明君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(畑野章君) 県教委もそうですし、県のほうも、子どもたちの健康を考えて進めているということであります。 ○議長(唯有幸明君) 宮永英次君。 ◆議員(宮永英次君) 当然これについては教育委員会を開いて判断をしたと思いますけれども、それは5人全員委員の判断なのか、あるいは懸念を示す意見というのは全くなかったのかどうか、お聞きをいたします。 ○議長(唯有幸明君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(畑野章君) ご相談した上で、委員さんからは了解をいただきました。そのわけは、この課題も踏まえて、それから、実施の効果も、そういうところを全部踏まえてお話をした上で、特に懸念というか、そういうことはありませんでした。 ○議長(唯有幸明君) 宮永英次君。
    ◆議員(宮永英次君) 5人全員の判断だというふうに理解してよろしいですね。 このフッ化物の洗口については、専門家の間でも賛否両論あるんです。これが安全だという根拠、これはどこにあるんでしょうか。 ○議長(唯有幸明君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(畑野章君) 質問に答えます。 初めに、フッ化物についての安全性については3点から判断をさせていただきました。 1点目は、先ほども話しましたが、厚生労働省が進めている健康日本21の中にもフッ素の利用が盛り込まれていますし、平成15年1月に出されたフッ化物洗口ガイドラインにはその安全性について見解が出されています。また、日本歯科医師会日本口腔衛生学会等、多くの機関がフッ素利用を推奨しているからです。これが1点であります。 2点目は、直接歯の指導をしていただいている学校歯科医の先生方から、その有効性と安全性について大丈夫であるという意見をいただいていることです。 最後に、3点目でありますが、実際に実施している他県、それから、他市町村、国東モデル校として洗口を実施している旭日小学校の状況から見ても、これまで健康被害の状況が上がっていません。長いところでは40年近く実施してもそのような状況はないと聞いております。 以上のことから安全であると判断し、実施に向けて取り組みを進めているところです。 また、実施後は年に1回、歯の健康推進会議を開催し、実施状況、成果、課題について検討をし、もしそういう心配があれば、次年度へとつなげて改善をしながら進めていきたいと思っております。 ○議長(唯有幸明君) 宮永英次君。 ◆議員(宮永英次君) 今の説明だけでは疑義あるところもあります。 私は、虫歯予防対策としては、歯磨きが一番だというふうに認識をしております。それは、小さいときから物を食べたら後、歯磨きをするということをずっと励行してきたと思いますし、私も孫がいますが、小さいうちは自分でできませんから、親が、食べた後に磨いてやる、そういうことをずっとやっていました。 その歯磨きが私は一番だというふうに認識しておりますけれども、なぜ薬物を使ってフッ化物を洗口するのか、それがよく分からない。先ほども言ったように、これが本当に安全だという根拠というのが、今の説明だけで本当に保護者等が納得いくのかどうか、本当に危惧しているところもあります。 そのフッ化物洗口について、その手順とか、いわゆる学校でやるわけです。週1やるわけです。その手順とか方法について、もっと詳しくご説明いただけますか。 ○議長(唯有幸明君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(畑野章君) 3点質問があったと思いますので、3点答えたいと思います。 初めに、歯磨きでよいのではないかということでありますが、虫歯の原因には3つあります。それは、一つは、虫歯になりやすい食べ物の摂取、それから、虫歯菌が原因とするもの、それから、歯の質が弱いという3点が原因があると言われています。ですから、その対応策も3つ必要であると考えております。 食べ物の摂取に関しましては、食習慣を見直すと、歯垢の形成や、歯垢の中でつくられる酸の量を抑えることが大切であると考えています。虫歯の原因菌については、議員がおっしゃったとおり歯磨きが非常に有効であると、歯垢を除去する必要があると考えております。しかし、全てこれは、いずれも歯の環境対策であります。 一方、フッ化物は、歯の表面のエナメル質の結びつきを強くして歯の質を強くし、丈夫な歯を作るのに役立つと、歯質の強化には有効であると言われています。また、フッ化物には、虫歯の原因菌の働きを弱める力もあると言われています。 このように、虫歯にはそれぞれの効果を利用した対応策が必要だと考えています。また、フッ化物洗口は永久歯に生え変わるこの時期が非常に有効であるとも言われています。よって、フッ化物洗口の導入の検討をしてきた次第であります。 したがって、学校においては、フッ化物洗口だけではなくて。食習慣の見直し指導、それから、歯磨き指導を三本柱と位置づけて保健指導をするように指導をしていきたいと考えております。 それから、手順でありますが、学校や保護者にも説明を今しておるところでありますが、まずはフッ化物洗口に使う薬剤をきちんとした場所に保管しておくということであります。大多数の市町村が、歯科医師さんや薬剤師さんに希釈をしてもらいます。劇物の、先ほどありましたフッ化物を。しかし、国東では希釈間違いというのが起こっているところもありますので、既に希釈をした薬剤を購入しました。 その薬剤を保管場所から教室に持っていきます。その上で、教員が子どもの体調管理を、その日の様子を見ます。その上でできる子、できない子を判断します。そして、その上で10mm程度の薬剤をコップに入れて、その上で、CDという洗口をするために指示を出すCDがあるんです。それを使って、CDに従いながら洗口をしていくということであります。 その後、もう一度口に入った物をコップに出して、その上で、その液体やコップの処理をすると。再度、終わった後には適切な場所に保管をするというやり方で進めていくということであります。 すみません。もう1点は何でしたか。 ○議長(唯有幸明君) 宮永英次君。 ◆議員(宮永英次君) クラスで何名ぐらいが希望をするかわかりませんが、その数によっても違うと思いますけれども、それにかかる時間、どれぐらい、1分ぐらいと私、さっきも言いましたが、それぐらいだと思いますが、1人1分ぐらい、全員でやればそんなに時間はかからないと思いますが、それにかかる全体の時間、それとか、やっていない子どもの後の対応、その時間帯はどうするのかについてお聞きします。 ○議長(唯有幸明君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(畑野章君) お答えします。 まずは、やっていない子どもたちについてでありますが、いろんな市町村の洗口を実施しているところにお伺いしました。一緒に水でするというところもあります。しかし、その間、しない子は自習をして、読書であったり、学習をするというところもありました。国東では、検討をさせていただいた上で、その期間は自習、もしくは読書ということで考えております。 それから、参加人数でありますが、モデル校旭日小学校では、27年度が40名中30名、今年度が39名中30名です。ほかの市町村に聞きましたら80%から90%ぐらいの間の希望者があるというふうに伺っております。 以上であります。 ○議長(唯有幸明君) 宮永英次君。 ◆議員(宮永英次君) 先ほど私、虫歯予防には歯磨きが一番だというふうに言いました。私が調べた中では、横浜の市立の中尾小学校というのがあるんですが、ここでは全校児童の95%に当たる生徒が虫歯が1本もない学校であるということで、たびたびテレビで、昨年もたしかシューイチとか何かで放送をされていたと思います。 そこは給食後に歯磨きタイムがあって、一斉に歯磨きをさせるわけです。それで効果があるんであれば、例えば1週間に一度フッ化物の洗口をするよりも、学校で、あるいは毎食後にそういた歯磨きタイムを設けて歯磨きを推奨する、あるいは家庭でも食後に歯磨きを推奨する、そうしたほうが安くて安全で効果的なんではないのかというふうに思うんですけれども、この歯磨きよりフッ化物洗口がすぐれている理由というのは先ほども若干ちらっと触れられたと思いますが、何が一番すぐれているというふうにお思いでしょうか。 ○議長(唯有幸明君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(畑野章君) 当然歯磨きはとても有効でということであります。しかし、先ほどもお話しましたが、原因が3点あると、3点に沿った対応策が必要だろうということで考えました。 それから、実施をしている旭日小学校では、27年度にはCOといって要観察の歯がありますが、この虫歯の前ですが、それが20人で75本あったということであります。しかし、本年度は8人で20本に減っております。 また、姫島村では8年前からフッ化物洗口が行われておりますが、そのときには平均3.91あったものが、昨年度は0.11と、フッ化物導入をした後はものすごい効果を上げております。 それから、一番長くしている新潟県では、虫歯のある率は全国1位であります。そういうところから考えて、やはり3点で、フッ化物洗口で虫歯がなくなるということではありません。食習慣と歯磨きとフッ化物洗口、この3点を合わせて虫歯にならない歯を作りたいというふうに国東は考えました。 ○議長(唯有幸明君) 宮永英次君。 ◆議員(宮永英次君) であるならば、参加する児童もそうなんですが、保護者の理解が一番だと思います。希釈をしているとはいえ、やはり薬物です。 ですから、これを飲み込んだりとかする恐れだってあるわけですから、ここが本当に安全だということが保護者に理解された上でないと、その懸念というのは消えないと思いますし、保護者としてもどうしようかというふうな迷う部分というのは出てくると思いますから、ここは保護者には十分な理解が私は必要だと思いますから、本当に丁寧な説明、理解を求めたいというふうに思います。そこはよろしいですか。 ○議長(唯有幸明君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(畑野章君) フッ化物洗口については、健康上の被害はないというふうに聞いております。ただ、トラブルというか、問題点は3点ありました。 一つは、今、議員がおっしゃった誤飲です。間違って飲み込むということ、それから、希釈の間違いです。これは専門家に頼むわけなんですが、希釈間違いということ、それから、昨年、津久見で実施しているんですが、薬剤のほうにカビが生えたということです。これは冷蔵庫に入れなきゃいけなかったものを、常温で6日間、蒸留水で薄めますので、塩素も入っていませんので、カビが生えたという問題が起こって、この3点を聞いております。 ですから、誤飲については、4月から実施をするんですが、初めはコップに水を入れて練習を1カ月程度します。その上で、1年生から6年もありますので、随分の期間練習をした上で、誤飲間違いがないように実施をしていくということであります。 実際にうがいをするのは、顔を上に上げてするわけではなくて、下を向きながらやるということなので、よっぽどのことがなければ誤飲はないんではないかなと、そのように十分気をつけてやっていきたい。 それから、希釈間違いについては、国東では既に希釈したものを購入していますので、これは起こらないと考えております。 同じくカビの件も一緒でありまして、希釈したその薬剤は常温で置いても可能であるということでありますので、そういう間違いは起こらないと思います。 今現在、保護者に説明会、PTA等を利用して伺わせていますが、そのことも含めて、歯の今の状態、それから、そういう問題があったこと等を含めて丁寧な説明をしていっているところであります。 どうしても保護者のほうで心配であるということであれば、その上で、希望性でありますので、その点では保護者のほうで決断をして、しないという方向で決める場合もあろうかと思いますし、体調によっては、しないということも可能であります。途中でやめるということも可能でありますので、選択肢はあろうかと考えております。 以上です。 ○議長(唯有幸明君) 宮永英次君。 ◆議員(宮永英次君) このフッ化物洗口をさせる行為、これは医療行為に当たるのか当たらないのか、どちらなんですか。 ○議長(唯有幸明君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(畑野章君) これは、中曽根さんが総理大臣のときに国会の中で答弁をしていて、それは学校でしてもよいということに答弁をされていますので、そのことを受けて、私たちは実施をしてよいと考えております。 ○議長(唯有幸明君) 宮永英次君。 ◆議員(宮永英次君) つまり、これは医療行為には当たらないというような判断ということですね。 であるならば、これを導入して、一番不安なのは、子どもを預かっている現場の教師だと思うんです。非常に不安に思っている教師も多いだろうと思うんです。もし事故があったらどうしようというような、そういった精神的な負担というのは非常に大きいと思いますから、ここは、そういった不安を取り除くためには、本当に充分な体験というよりも、シミュレーションをやるべきだというふうに思うんです。 でないと、もし事故があったとき自分たちはどうしよう、どうするのかなというふうに思いますので、そういったことは徹底したシミュレーションが私は必要だと思いますが、現場の教師にはどういうふうに指導をシミュレーションをさせるんでしょうか。 ○議長(唯有幸明君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(畑野章君) これは先ほども申しましたが、4月に希望をとって始まりますが、その最初の期間は水でやるということでありますので、それを1カ月ということで考えております。これは、今までのモデル校であったり、他市町村の実施の状況を見ても、期間的には十分とっていると考えております。 それと、今回実施に当たっては十分先生方学校現場とも話し合いをして、先ほどの問題点を全てクリアできるような形で国東は考えてきました。その上で実施は可能ではなかろうかと考えております。 ○議長(唯有幸明君) 宮永英次君。 ◆議員(宮永英次君) はっきり分からないんですが、先行して取り組んでいる姫島小学校、これは歯科衛生士が学校に来て指導をしてくれるというふうに聞いているんですけども、まず、これが事実かどうかです。 そして、もしできるんであれば、国東でもそういった歯科衛生士が学校に来て指導をしてくれるということになれば、現場の教師も少しは不安が払拭されるというふうに思うんですけれども、そういった手だては考えていないんでしょうか。 ○議長(唯有幸明君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(畑野章君) 姫島の場合は、議員さんおっしゃったとおりに、そのような状況であります。国東のほうは学校数も多いので、また、朝の歯科医師さんたちも各病院等がありますので、それがなくても、ほかのところはほとんどそういうことはしておりませんので、大丈夫だと判断しております。 ○議長(唯有幸明君) 宮永英次君。 ◆議員(宮永英次君) やっぱり現場の先生たちが一番本当大変だというふうに思います。中には子どもたちが、これ思わないといいんですが、フッ化物の洗口をずっとやっているから、僕は、私は歯磨きをしなくていいんだというふうに思う生徒が出てきても私は不思議じゃないと思うんです。 だから、そこら辺の指導を、どう指導をしていくのか、もちろん学校現場でも十分そういったところは対応をしていると思いますが、そういった子どもが出てこないようにする必要もあろうと思いますが、この辺については懸念はありませんか。 ○議長(唯有幸明君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(畑野章君) 27年度の2月のアンケートで、県下の全小中学校にアンケートをとっているんですが、先ほど言った3点の柱です。食習慣についての指導、それから、歯磨き指導というのが90%以上の学校で実施をしております。 フッ化物については当然まだしていないところがあろうと思いますが、これについては教育課程の中に保健指導という分野があるんですが、その中に3点とも盛り込んで、フッ化物だけで虫歯がなくなるんではないと、保護者会でもそうですし、教師のほうから子どもたち十分指導をするようにして、3点で虫歯のない健康な体づくりをしようということで指導をするよう、私たちのほうも指導をしたいと思います。 ○議長(唯有幸明君) 宮永英次君。 ◆議員(宮永英次君) 時間が半分過ぎてしまったんですが、保護者の皆さんも、薬物を使うフッ化物の洗口というのは本当に100%安全なのかという不安は、私は消えないと思うんです。ですから、もし誤飲とか、アレルギー症状のある子どももいると思います。そういった症状等の事故がもし起きた場合、その責任の所在、これはどこに行きますか。 ○議長(唯有幸明君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(畑野章君) 責任の所在は、教育委員会が主体でやるわけですから、教育委員会にあると思っております。 それと、アレルギーはないというふうに専門家からこれは聞いております。ただ、過敏症ということがあるかもしれないということがありますので、うちの実施要項の中にも、その場合には中断をするであったり、先ほども言ったように途中からやめるという判断も可能であろうと思います。 それから、危機管理マニュアルを作っております。それを学校にも提示しております。昨日の校長会で提案をしましたので、それに沿って対応ができるように考えております。 以上でございます。 ○議長(唯有幸明君) 宮永英次君。 ◆議員(宮永英次君) 私、一つ懸念があるのが、WHO、世界保健機関、これが1994年に、今から22年ほど前になるんですが、フッ化物洗口に非常に厳しい条件を打ち出しています。これは、WHOは、6歳未満は絶対にやってはいけないというふうに言われています。 ところが日本の対応はどうなっているかというと、4歳未満です。4歳未満というよりも、4歳からやっていいというふうに見解が分かれているんです。世界WHOと日本のこれだけの差、2歳の差があるという、小さいときの2歳というのは非常に大きいと思うんです。だから、この差が、WHOが出している6歳未満はやってはいけない、これは、小学校1年生が6歳です。ということはぎりぎりの線なんです。 ですから、これで本当に保護者が、どっちが正しいんだろうというふうに迷っても仕方がないのかなという思いがあるんですが、どちらが正しいというふうに思いますか。 ○議長(唯有幸明君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(畑野章君) どちらが正しいかというよりも、今までも40年来これは実施をされているんです、現実として。その中で、先ほども話しましたが、実際に健康被害が起こっていないと。 新潟の話をさせていただきますと、保育園、小学校、中学校、このずっとの期間をフッ化物を洗口をした場合には、30歳で調べたときに3.9本です。全くフッ化物洗口をしていないのは11.7本の虫歯があったという調査が出た。 当然その11.7の中にも少ない方もいたと思いますし、3.9の中にも多い方もいたと思いますが、やはり、しないで約3倍ぐらいの差があるということ、そういうことも踏まえて実施と思っておりますし、今まで健康被害が出ていないということが一番の実施をするということに至った理由であります。 ○議長(唯有幸明君) 宮永英次君。 ◆議員(宮永英次君) それでもやっぱり100%安全ということはないんだと思います。 話は違いますけども、日本の原発も安全だ安全だと言われて事故が起きたわけです。ですから、全く絶対100%安全だということは、私は言えないというふうに思っています。 ですから、こういったいろんな不安がある中で、本当に学校現場も含めて保護者対策、保護者の理解を得る努力、これは絶対、本当に丁寧に説明して、理解を得た上で導入をしてほしいなというふうに、もし導入するならしてほしいなというふうに思います。 今、学校現場、非常に多忙化がずっと言われています。 この多忙化が言われている中で、週に1回とはいえ、さらに現場の教師からすると肉体的な負担、あるいは精神的な負担というのが非常に大きいと思いますし、増えると思いますので、やっぱり学校現場の理解がないと、これは本当にスムーズにいかないと思いますが、学校現場としては本当に理解を得られているのかどうか、どういう説明をしているのか、あるいは校長会、教頭会とかあります。そういうところでどういう説明をし、現場が理解を得られているなというふうに判断をしているのか、これをお聞きしたいと思います。 ○議長(唯有幸明君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(畑野章君) 学校現場については本当多忙化ということでありますから、少なからずこれを入れれば業務は増えるのかなということはあります。 しかし、週1回、最初の準備から終わりまで10分程度でできるということ、また、子どもの歯と口の健康のことを考えると、それ以上に、業務が増えるという以上にこれをすることに価値があると判断をしております。 学校現場には、説明会を10月21日にしました。代表の校長先生、それから、職員代表ということで2名の方に、全学校に来ていただきました。 その前には、事前に先生方とも、どういう薬剤を使ったらいいか、回数、それから、懸念される危険等々、いろんな打ち合わせをした上で実施要項の提示をしました。その中でまた再度質問も出ましたので、それを見直して、昨日、最終的には正式におろしたということであります。 先ほど言った詳細な手順、それから、危機管理マニュアル、そういうものも含めて丁寧に説明をし、理解をいただいたと思っております。 これについては、養護教諭というようなことではなくて、管理職を初め全職員で当たるということで、万全を期してやっていただきたいと、少しでも懸念があれば途中でやめると、様子を見るということも考えておりますので、それでご理解をいただきたいと思います。 ○議長(唯有幸明君) 宮永英次君。 ◆議員(宮永英次君) 文科省は、いわゆる今年の6月に学校現場のほうに今の業務の忙しさ、多忙化の中で、業務の適正化に向けた次世代の学校指導体制にふさわしい教職員のあり方と、業務改善のためのタスク法報告を公表をしていると思います。 これは、県のほうから市町村教委にもおりていると思います。その通知は来ていると思いますので、その中で上げているのが、現場の教員の業務に専念できる教育環境の整備、それから、部活動等の負担を軽減すること、それから、長時間労働という働き方を見直す、この3点、これを報告書の中に上げていると思います。 そういったもので、週1とはいえ、そういった負担が増えるということは、現場の教員にとっても本当に大きな負担になるというふうに思いますので、そういった負担が十分に理解された上で導入するんであれば、保護者も含めてやってほしいなというふうに思います。 そこで、もう一つは、先ほどから私も何度も言っているんですが、保護者の理解というのがどの程度得られているのかなと、そこが一番心配するところなんです。そこ辺を説明を、どういうふうに説明を丁寧にしていくのか、その手順についてお聞かせください。 ○議長(唯有幸明君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(畑野章君) 保護者の説明については、虫歯というのは、これがないにこしたことはありませんし、しっかり物を食べるということが体づくりの一番であろうと思います。 そういう点から、歯の健康については非常に重要であるということを踏まえて、先ほど言ったように、3点あるんだと、虫歯の原因。そのためには3点の対応策も要るんだということで説明をしてきているところであります。 それから、国東の実施方法の仕方、これまで起こった問題点等についての検討をした上での国東のやり方等を丁寧に説明し、ご理解をいただいていると、今のところ5校伺っているところであります。 ○議長(唯有幸明君) 宮永英次君。 ◆議員(宮永英次君) 来年の4月からといってもそんなに時間はないんです。わずかな時間しかありませんから、1回、2回説明会をやったから理解が得られたなという、そんな単純なもんじゃないと思いますから、本当に丁寧な説明、それから、理解を得る努力をした上で判断をしてほしいというふうなことを最後に特にお願いして、この項についての質問は終わりたいと思います。よろしくお願いします。 2項目の河川の整備について質問をさせていただきます。 これについては、①、②は関連しますので、一括して質問をさせていただきます。 お手元に皆さんいっているんでしょうか。写真、資料、いってますね。 お手元の資料として提示させていただきました。 これは、3つは、国東町の川原というオレンジロードが交差しているところの橋があります。その橋の上から撮ったものと、その一番上は落合橋、その上に橋があるんですが、その東側の200mぐらいの地点から撮ったものです。これはいずれも河川なんです。水はほんのちょこっとしか見えていません。あと中にあるのは、草、木、竹、これが生い茂っています。それから、土砂の堆積物です。 ここに丸をつけているのは、シャッターの位置から撮ったものであります。これ田深川の下流なんです。横に県道がずっと通っていますから、通ればすぐわかります。非常に私も前から思っていて、いつこういう河川の整備がちゃんとできるのかなと、もしこれが、今非常に天候不順で、水害等が非常に懸念されています。 そういう中で、もしこれが大きな大水が出たときに、水の位置が変わることが十分考えられるわけです。ですから、これは本当に危ないなというふうに思って、これは何とかしないといけないなと、でも、これは県の河川ですから、がどうこう、なかなかできるわけではないんですけれども、今、行政区のほうもいろんな要望は区長を通じてのほうに要望を出しています。 同じように、これは県の河川であっても、私が、個人的には県のほうに行って、こうこうこういうことで整備したらどうですかと、してほしいと言えば済むことかもしれません。 でも、私が個人的にするよりも、の行政の方もこれをわかった上で、を通じて県のほうに依頼をする、要望をする、このほうがより広く理解をされるし、これは本当にのほうもそういうふうに危機感を持っているんだなと、これはやっぱりしないといけないなというふうな効果もあると思いますから、あえて私、今日この議会の場で質問をさせていただいたわけであります。 県のほうとのほうも全くそれを放置しているわけではないと思うんですけれども、こういった県の河川等について、これは河川だけじゃないと思います。道路も含めて、県との連絡体制、これはどういうふうになっているのか、これについてお聞きをいたしたいというふうに思います。 ○議長(唯有幸明君) 建設課長。 ◎建設課長(川上鉄之助君) 15番、宮永議員のご質問にお答えいたします。 県の管理河川の樹木や土砂の撤去についての要望は、毎年各行政区よりのほうにも要望書として提出されております。それをうちのほうで決裁をとりまして、国東土木へ進達しているのが現状であります。要望のあった箇所については、区長さんに連絡をとり、県の職員とうちの職員で確認をすることを原則しております。 国東土木に確認したところ、採択の要件として、河川内の樹木の繁茂状況、土砂の堆積状況、背後地の状況を総合的に判断して、限られた範囲の予算内でできるだけの維持管理を行っていると聞いております。今後とも国東土木に対して十分な維持管理を要望していきたいと考えております。 次に、台風や梅雨前線豪雨時の河川の氾濫時の連絡体制は、大分県により各地域、4町ありますが、各水防警報河川を指定しています。田深川ももちろん指定に入っております。 河川の水位を観測する中で、水防団の待機水位、氾濫危険水位、避難判断水位を定めております。状況に応じて、管理者である国東土木から国東へ情報提供がされます。この状況を踏まえて、国東では災害対策本部において消防団への周知、避難所を市民へ提供することになっています。このように、大分県と国東で緊密な情報連絡体制を構築しております。 以上でございます。 ○議長(唯有幸明君) 宮永英次君。 ◆議員(宮永英次君) 緊密な連絡体制がとられているということでありますけども、ここは10年やそこらじゃないんです、この場所は。もっと長い年月放置されているままになっています。 県のほうも多分ここを見ているんだろうと思うんですが、これが放置されていて、本当に景観も悪いし、もし水害があったときに本当に大変だなというふうに思いますので、多分、これ資料を県のほうにも差し上げていると思いますし、理解、現場を見られて、本当何とかしないといけないなというふうな思いを持っておられるんだろうと思いますが、接触されて話されたこの現場を見て、どういうふうに県のほうはおっしゃっていますか。何かその辺わかりますか。 ○議長(唯有幸明君) 建設課長。 ◎建設課長(川上鉄之助君) お答えします。 もちろん県のほうにも、ここについては川原区長からは出ていませんが、その上の区長から河川内の立木についての要望書が出ています。先ほど言いましたとおり背後地の状況、これは堤防の高さ、井堰等があって、水が乗り上がる高さ等が一番心配ですから、そういう形のものを判断するというのが第一で、水害において家屋とか人命が一番重要でありますから、そういうことが一番重要になってきます。 田深川においては、昨年度、岩屋地区の土砂撤去を行いました。ここはどういうことかと言いますと、堤防が低く井堰があって、水が乗り上がったときに人家等の浸水が考えられる地区であります。そういう箇所がものすごく重要視されているんで、県の管理河川は、田深川だけではなくて、たくさんあります。その中で限られた予算内ということで、ここの地区が遅れているということは、県も知っているところであります。 以上でございます。 ○議長(唯有幸明君) 宮永英次君。 ◆議員(宮永英次君) これは、私も市内の県の河川全部見て回ったわけではありません。ですから、わかりませんが、多分、多分というか、憶測はよくないかもしれませんが、恐らくこういった木が、あるいは竹が、土砂が茂っているようなところ、こういう場所というのはほかにも随分あるんじゃないかなというふうに思います。 ですから、十分検査を、現地を見られて、ここは危ないなというところ、あるいは環境、ここは本当悪いなというようなところは、積極的に県のほうに指摘して、予算のほうもあるかもしれませんが、話をしてほしいなというふうに思います。 そういうことをお願いして、この河川の整備については一応閉じたいというふうに思います。 3項目めでありますけれども、黒津崎音楽祭を再びということで質問事項に上げさせていただきました。 この黒津崎音楽祭、旧国東町の時代にこの黒津崎音楽祭をやっていました。コンテスト形式でやっていたというふうに記憶をしております。この音楽祭についても関連をしますので、①、②、③、一緒に質問をさせていただきますが、あの当時はたしか高校生を含む若者が青春のエネルギーを爆発させた、そういったイベントになっていたような記憶をしております。 それがいつの間にか中止になって、いつなくなったのかなというふうに寂しい思いをしております。 ずっと随分前の話になりますが、この中止した理由、なぜ中止になったのかなという、そこがもしわかればお知らせください。 それと、②でありますが、今、黒津崎のお祭り広場、あそこに円錐形になった場所がありますが、国東のふるさとまつりの会場に毎年使われているわけですが、あそこにも屋外イベントのステージがちゃんとあります。このお祭り広場がつくられた目的、これはどういう目的であそこにあの立派な広場ができたのか、それについてお聞かせください。 そして、今現在、このお祭り広場、芝生が張りめぐらされた非常にいい場所だというふうに思いますが、今これが年間どれぐらい利用されているのか、これについてわかればお知らせいただきたいと思います。 以上です。 ○議長(唯有幸明君) 観光課長。 ◎観光課長(吉田隆一君) 15番、宮永議員のご質問にお答えいたします。 3つの質問がございましたが、順次説明をしていきたいと思っております。 黒津崎音楽祭についてでございますが、始めた経緯は定かではありませんが、1977年、昭和の年代でございますが、52年から大分合同新聞社の主催により、大分の盛夏にオリジナルな感覚を注ぎ込んだ大分パワーと、若者たちの熱き心を受けとめた野外音楽祭として、大分合同黒津崎音楽祭として始まったところでございます。 大分合同新聞社の主催事業でありますので、その事業戦略の中で10年間実施しましたが、1986年の10回大会を区切りとして中止になったようでございます。 協力団体としまして、地元では、議員もおっしゃいましたが、当時の国東町、そして、県立自然公園内の国から国民休養地に指定されておりました黒津崎一帯を管理・運営しておったところの大分県観光サービス公社が位置づけられておりました。 会場の入場料は無料でございましたが、約、平均8,000人ぐらいの入場者でございました。大分県内でも50代から60代の音楽愛好家の間では今でもアマチュアバンドコンテストの伝説として語り継がれているところでございます。 次に、黒津崎のお祭り広場がつくられましたのは音楽祭終了後でございますが、広場を作ることによって、音楽祭終了後も集客性を高め、人が訪れ交流をする場であり続けることを目的とした地域振興策の一環としてつくられたものと思っております。 その当時は、黒津崎だけではなく、国東半島の白砂青松を求めて、まだ海水浴やキャンプを楽しまれる人口が非常に多く、シーズン中は公社管理の駐車場は有料にもかかわりませず常に満車でございました。整備当時のお祭り広場には、当時は簡単なステージが広場に建築されていましたが、その後、建屋を建て増ししておったというふうに記憶しております。 管理・運営をしていました大分県サービス公社が撤退するまでは、公園内の庭園木等の維持管理もあわせてされておりました。撤退後は、いこいの村で一時期管理されておりましたが、国東町、そして、国東の管理に移行してきておるところでございます。 合併前までは、黒津崎サマーフェスティバルを広場・海岸等で国東町が開催しておりました。音楽祭ではなく、子どもたち若者を楽しませるような催しとして開催しておったところでございますが、その後、サマーレジャースタイルの変化とともに、海水浴やキャンプに訪れる人の数が減少をしてまいったのが現状でございます。 3つ目のご質問でございますが、お祭り広場の年間の利用状況についてお答えいたします。 平成25年度は9件でございました。平成26年度が13件、平成27年度が17件でございます。利用内容は、保育園、小学校、高校、その他、市外からも来ておりますが、遠足、それから、イベント、そして、ふるさとまつりでございます。利用件数は年々増加をしてきておるというところでございます。 以上、お答えいたします。 ○議長(唯有幸明君) 宮永英次君。 ◆議員(宮永英次君) 当初の黒津崎音楽祭、お聞きになったように、本当にアマチュア集団が音楽を通じて、この国東半島の黒津崎に集って、熱い思いでバンド活動等をやられていたということがよくわかったと思います。 今、その野外音楽祭等が、当時は合同新聞の主催でやっていた、その中止の理由は余り定かじゃないというような状況でありますけれども、地域振興策としてつくられたこのお祭り広場、当時、今の説明であったように、半島一帯から若者が集まってきていたという状況でありますし、今、国東のほうも若者をいかに定住させるか、集まるようなイベントをするか、そういうところに知恵も砕いているわけでありますけれども、あれだけのいい施設があって、これは活用しない──時間にそろそろなりますから、終わりますけども…… ○議長(唯有幸明君) 5分をめどに。 ◆議員(宮永英次君) 何かトラブルがあったようですが、質問はトラブルのないようにしたいと思います。 若者が、国東半島にあれがあるからあそこへ行ってみよう、そういった若者が魅力のあるそういったイベントをこれからも続けていっていただければ、大いに国東半島が、あるいは国東が潤うようなことになろうかというふうに思いますので、今、先ほど回答がありましたが、年々利用者が増えているとはいっても、年間を通じて17回、365日のうち。増えているとはいえ、非常に少ない。 ですから、このお祭り広場を使って、本当に昔のような黒津崎音楽祭というのが再び脚光を浴びるようなことになればいいなというふうに私は単純に思いました。 ですから、のほうからも、行政からも働きかけをして、直接が運営しなくても、そういった音楽を愛好する人たちに働きかけをして、あの場所をどうぞ使って、そして熱いエネルギーを発散させてくれと、そして、国東に住んでくれるようなそういったところまで行ければ本当にいいなというふうに思いますので、是非、そういったところもお願いをしたいと思います。 もう一つつけ加えるならば、今、武蔵のほうで有次さんあたりが龍神プロジェクトで、ここも音楽祭をやっています。ですから、そういうのと連動しながら、あれもやります。 でも、国東、黒津崎音楽祭もありますというような形で、1個あるからいいんじゃないかということよりも、あそこもあるけどここもあるよという形で一緒に行政のほうから働きかけをしてやっていっていただければ、国東の振興に大いに役立つんではないかなというふうに思いますので、是非、そのことをお願いをしながら質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(唯有幸明君)  以上で、15番、宮永英次君の一般質問を終わります。……………………………………………………………………………… ○議長(唯有幸明君) 暫時休憩いたします。午前10時59分休憩………………………………………………………………………………午前11時08分再開 ○議長(唯有幸明君) 再開いたします。 休憩前に引き続き一般質問を続けます。 17番、大谷和義君。 ◆議員(大谷和義君) 17番、徳象会の大谷です。通告に基づいて、2点について質問をしたいと思います。 再生可能エネルギーについて、それから、観光行政についての2点であります。 まず最初に、再生可能エネルギーについてですが、この法律は、農林漁業の健全な発展と、調和のとれた再生可能エネルギー電気の発電の促進に関する法律であります。通称、これを農山漁村再生可能エネルギーと言いますが、平成25年11月の15日に成立をし、11月の22日に公布、それから、平成26年5月1日に施行をされました。 この法律は、その名が示すとおり再生可能エネルギーの普及と農林漁業の活性化の両立を図るための法的手当を行うものであります。2011年に福島県で原発事故が発生して以降、再生可能エネルギーの普及は我が国にとって極めて重要な課題となっております。 また、農林漁業において、中心的な役割を担ってきた昭和一桁世代のリタイアがここ数年で急速に進むと見られております。また、そのために荒廃農地や荒廃園、未利用農地などがだんだんと増えてきておるのも事実であります。 私たちの身の回りには、土地や水、風、熱、生物資源など豊富に存在をしており、これらは自然の活動などによって絶えず再生・供給をされており、これらは環境にやさしく地球温暖化防止にも役立つものとして注目をされております。 国東においても太陽光発電施設が数多く目につきますが、国の食料・農業・農村基本計画の中の農村の振興に関する施策で再生可能エネルギーとして活用をしつつ、農業者など地域主体の取り組みを拡大することにより、農業経営の改善や地域への利益還元を進め、農村の活性化を図るとの項目もあります。 この法律の制定により、農林漁業の活性化、現代の国東においてこの活性化は図られておるのか、また、地域への利益還元は進んでいるのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(唯有幸明君) 環境衛生課長。 ◎環境衛生課長(田吹文人君) 17番、大谷議員のご質問にお答えします。 議員ご質問の農山漁村再生可能エネルギー法、これは、先ほどおっしゃったとおり平成26年5月1日に施行をされたもので、荒廃した農地を利用した太陽光発電や、森林の間伐材等を利用して行うバイオマス発電を行い、放置された地域資源、これを有効活用することによって地域の活性化を図ろうとするものです。 再生可能エネルギーの開発に際しては、事業主は、農地法、酪肉振興法、森林法、漁港漁場整備法、海岸法、自然公園法、温泉法などの中で、該当する法律に関する届出、あるいは許可を別々に受けることが必要でしたが、この法律では、が農林漁業と再生可能エネルギーが調和のとれた形で成立するということを目標とした計画をが作成しておれば、その計画に適合するとが認めた場合、国と県はそれぞれの法律に関して同意したものとみなすということで、届出を省略することができるというものであります。 これは、荒廃農地や未利用農地等を活用することによる地域活性化を目指した法律ではありますけれども、としましては現在、耕作放棄地を減らし、農地として活用するための振興策を展開しているところでありますので、このような計画自体を現在は作る予定はないという状況であります。 そして、計画自体も作っておりませんし、こういった振興という部分で農業の改善につなげるということに実際ならないということですので、こういった施策は現在のところ取り組んでいないという状況であります。 ○議長(唯有幸明君) 大谷和義君。 ◆議員(大谷和義君) ただいま答弁をいただきましたので、再質問のほうに入らせてもらいます。 今答弁がありましたように、この法律は設置事業者が許可の手続の簡素化だけを示しているだけではないと思います。農林漁業との調和を図りながら農村資源を再生可能エネルギー発電に活用して、その電気事業と地域に一部還元の売電収益を農林業の所得につなげて、地域全体の活性化を図るのが、この法律の狙いであるとも思います。 ただ、先ほど言われましたように、国東にしても第一次産業、当然農地を守るのが第一義ではあるとは思います。この太陽光発電の設備が無計画に進むと、基幹産業の農林業にも必要な農林地の確保や自然環境保全、防災対策などに支障の出る恐れもある、それは私も感じております。 しかしながら、現実に耕作放棄地は増えている状況であります。特に中山間地、山沿いの農地やパイロット事業をしていたミカン園などの畑地は荒廃の様相を呈していると思います。 特に山沿いの中山間地域、ここは鳥獣被害や、そして、のり面が急である、それから、のり面が長い、そういうことで、お年寄り、高齢化された方などは、のり面の草刈りなどもできないという状況も増えてきており、実際、全体としては耕作放棄地は増えてきているんではないかと思っております。 本日は通告をしておりませんので、農政課のほうに、どのように現在なっているかはお聞きはいたしませんが、実際的には耕作放棄地は年々増えてきている、それから、高齢化、後継者もいないというのが現状であります。 そこで、ひとつ紹介したいのが、この法律がみなすモデル集落として、注目を浴びている集落がひとつあります。それは、お隣の熊本県の山都町、そこの水増集落というところであります。ここは、平均年齢が70歳、それから、住民の数が18人の本当に限界集落であります。 ここは、この法律を利用して再生可能エネルギー事業に動き出したのは、売電収入で新しい仕事を生み、そして集落を活気づけて、子どもたちの帰ってくる集落にしたいという住民の熱い思いからこういうのを思い立ったそうです。 その思いを受けとめて、住民とともにその事業者のほうが一緒にやっていこうということで、住民のほうがその会社、事業者を選定して今現在しているところであります。 この内容については、まず事業者のほうから年間約500万円の土地の賃料、それに加えて売電収入の5%、これが約500万円、合わせて1,000万円を地域に還元するということであります。 この土地については、60年以上そこは遊休地になっていた共有地、これをその事業者に貸し、そこにメガソーラーを整備し、現在ではその地域、地元とすれば売電収入を活用し、ソーラーパークの整備は着々と進んでいる、そういう状況であります。 また、多世代、都市農村交流が生まれる観光農園を目指し、メガソーラーを取り囲むように、地鶏ファームやヤギ牧場、ハーブ園、花畑などを整備をし、集落でとれる代替作物を使った加工品を集落ブランドとして東京に売り込みたいと、そして、現在では加工場の準備に追われており、来訪者が憩える農村カフェや宿泊施設の建築中であります。 こういう再生事業をきっかけに集落再生への小さな夢が、住民自らの手で次々と実現している、そういう集落もあります。 当然、今は売電価格も下がり、事業主もないかと思いますが、としても高齢化や後継者不足により、ここと同じように限界集落も増えてきている状況であり、今後の遊休農地の解消や土地の有効利用、そして、地域の活性化も図るための参考にはなるのではないかと思いますが、としての見解をお聞きします。 ○議長(唯有幸明君) 環境衛生課長。 ◎環境衛生課長(田吹文人君) 今、大谷議員から成功例ということでご紹介をいただいたんですけれども、大変そうやって成功した地域というのは、集落として成立しなくなった、今後続けて農業をやっていくことができないということで地域全体の意見がまとまった結果、そういったものを新たにやっていこうということでなったんではないかと思うんですけれども。 メガソーラーということになると大変大規模な面積での発電設備ということですので、一部でもまだ農業をやっていこうという考えがある方がいらっしゃった場合には、その農業が継続できないといったデメリットが出る可能性もございます。 ということで、耕作放棄地を利用した地域での再生可能エネルギーに取り組みたいというようなご相談があった場合には、その土地の有効利用でもありますし、地域の方々の資金の、お金を稼ぐ収入源にもなるということですので、必要に応じてその都度、ケース・バイ・ケースということで相談に応じていきたいと考えております。 ○議長(唯有幸明君) 大谷和義君。 ◆議員(大谷和義君) そうです。今、担当課が言われたとおり、これは一つの成功例でもあります。でも、それを住民自らがそういう考えを持つ、それから、うちも同じようにこれから高齢化が進んでいく中で、耕作放棄地は増えていく状況にはなっていくと思います。 その中で、こういうふうな事例があるということを頭に入れておいて、今後、施策を進めていく上で、こういう成功例も参考にしながら進めていってほしいと、そういう思いの中で紹介をした次第であります。 一つ目の点についてはここで終わらせてもらいたいと思います。 続いて、2点目のバイオマスのことですけども、国東がバイオマス産業都市に認定され、農林水産省など7府省から交付金などの支援を受け、バイオマスの収集から利用までの仕組みづくり、それから、再生可能エネルギーの利用促進と新産業の創出を同時に目指すということであります。これまでこのバイオマスについては我々も耳にしていなかったんですけども、ここに来るまでの認定への経緯をまずお聞きしたいと思います。 ○議長(唯有幸明君) 環境衛生課長。 ◎環境衛生課長(田吹文人君) バイオマス産業都市認定に至る経緯ということで、ここでご説明をさせていただきます。 まず、平成26年からですけれども、第2次国東総合計画の基本構想、基本計画に基づいて、特に人口減少対策の取り組みを具体化するため、着実な実施につなげるための戦略として、国東まち・ひと・しごと創生総合戦略が昨年4月着手され、同年10月に決定、公表をされました。 この戦略では、多くの人口減少対策が計画されておりますけれども、この中で、安定した雇用の創出という基本目標達成のためのバイオマス産業化推進事業を計画しておりまして、公表後、事業の実現に向けて準備を始めました。 バイオマス事業の必要性については認めており、認識しておりましたけれども、事業展開に関して知識が乏しいことから、昨年の11月でありますが、農林水産省が実施しているところの地域バイオマス産業化支援事業に応募をいたしました。これは、バイオマスの利活用事業に関する実現可能性について、資料収集や現地調査を行って、その後、学識経験者で構成する委員会の中で助言や意見を聞くことができるということで、バイオマス産業都市構想策定を支援をしてもらえるものということだったんですけれども、残念ながら採用はされませんでした。 その後、本年5月までなんですけれども、畜産農家の代表者に集まっていただいて意見をお聞きし、また、市内の事業者にアンケートを行いまして、食品加工残渣、こういったものがどのように処理されているか、こういったものを調査を行い、バイオマス資源の種類や量、こういったものについての資料収集を行ってまいりました。 そして、6月には利活用方法などについて基本方針を示しました国東バイオマス活用推進計画を作成し、この推進計画を基本にした事業として、実現可能性が高いもの、この3つを選び抜いて今回、バイオマス産業都市構想というものを策定して、本年7月には農林水産省のほうに応募し、10月に認定ということで連絡がございました。 国東まち・ひと・しごと創生総合戦略で計画されてから約1年間でこのバイオマス産業都市の認定に至ったという経緯でございます。 ○議長(唯有幸明君) 大谷和義君。 ◆議員(大谷和義君) それでは、再質問に移らせてもらいます。 これまでの認定についての経緯をお聞きしましたが、国東まち・ひと・しごと創生総合戦略で計画をされてから約1年間という短い間ですけども、それで国の認定を受けたということであります。 以前、平成26年の9月の定例会の一般質問のときですけども、このときの答弁で、バイオマス発電については平成25年に検討をした経緯があり、家畜や人のふん尿を利用したメタン発酵については、必要な量が確保できない可能性が指摘され、また、間伐材などの材木を燃料とする発電は、燃料となる間伐材の伐採と運搬が困難な場所が多いことにより、搬出費用が高額になるといった問題が判明しておるという、そういう答弁でした。 特に、間伐材については国東半島全体でも発電量は確保できないのではないかということでありましたし、また、国東半島、また、国東だけについても、日田のほうでバイオマス発電を行っており、うちの間伐材はそちらのほうに運んでいると、そういうふうな答弁ではありましたけども、そこからわずか短い間でいろんな業種の方たちの意見交換をしながら、また、必要な量が確保できるか、そこら辺の収集も聞いたということですけども、25年にこれを検討をしたとき、それと、そのわずか3年間の短い間にどのような集約ができて、このときの答弁と違うのか、その整合性をお聞きしたいと思います。 ○議長(唯有幸明君) 環境衛生課長。 ◎環境衛生課長(田吹文人君) 議員から平成26年の9月議会において一般質問でご質問をいただいたのが、国東の利用可能な自然エネルギーの種類や利活用方法ということでご質問をいただき、このときには25年に検討をした経緯があり、家畜や人のふん尿を利用したメタン発酵については必要な量が確保できないことが業者のほうから指摘され、また、間伐材などについては、木材を燃料とする発電では、間伐材の搬出費用が高額になるといった問題がその時点で判明しておりました。 しかし、再生可能エネルギー発電設備の設置促進、国全体のこれは課題であり、としても整備を行う必要性を十分認識しているということで、その時点であきらめていないという状況でした。こういった回答をさせていただいております。 この時点で、それぞれの単独ではバイオマスの事業が成り立ちにくいということが判明しましたので、少ない材料をミックスして事業として成立する方法を考えるこれが契機となったということであります。 この産業都市構想では、生ごみやし尿、家畜のふん尿など、ごみとして処分されていたものを利用する計画となっており、このような計画としたのが、これまでのそういった検討を行っていた結果ということであります。 これらの処分については、一般廃棄物の処分ということになりますので、からの委託料の調達ができるとか、バイオマス発電の場合には発電の売電によって主な収入となるわけですけれども、材料が乏しく、発電による収入が見込みにくいところをからの一般廃棄物の処分料を利用するといったようなことで事業として成立するようにというふうに方向転換をしていったということであります。 ○議長(唯有幸明君) 大谷和義君。 ◆議員(大谷和義君) そのときの答弁から下がったという理由ではなく、それからまださらにその次の活用につなげるための方策を練っていたということで理解してよろしいんですか。──わかりました。 それでは、私も国東バイオマス活用推進計画を読ませてもらいました。その中で、実現性の高いと判断した3つの事業が今あるとの、そういう答弁ではありましたが、その事業の内容と、今後どのようにそれを取り組み、活用をしていくのか、それをお聞きしたいと思います。 ○議長(唯有幸明君) 環境衛生課長。 ◎環境衛生課長(田吹文人君) それでは、バイオマス産業都市構想のこの事業内容についてご説明をさせていただきます。 まず、この事業で目指した国東の課題について説明をさせていただきます。 まず一つ目が、人口減少に歯止めをかけるため、安定雇用の見込める産業の創出に早急に取り組まなければならない時期であること。 2つ目に、し尿処理場は運用開始から30年が経過しており、建てかえなどを検討する時期に現在来ているということ。 3つ目が、広域のごみ処理施設のごみ処理基本計画の中では、各市がごみの排出量を10%削減、排出された量の中の24%以上を資源化するということが目標とされており、今後、ごみの減量化策を講じなければならないという課題があったこと。 それから、4つ目が、里山が適正管理できていないために、鳥獣被害の増加や、斜面の崩落の不安、保水力の低下など、安心・安全への不安が現在増しているということ。 それから、5つ目に、家畜のふん尿による悪臭被害がございますが、これに対する解決策が具体的にできていないということ。 それから、6番目に、大規模災害時の電力確保、供給源となるところの箇所数についての不安があるということ。 それから、7つ目に、人口減少と高齢化で、地域、行政区等ですけれども、環境整備や地域の管理といったものが困難になっているといった現状があるということ、これらの7つの問題点に対して、バイオマス産業都市構想では、これらの課題を解決するための具体的な事業というものを計画していったんですけれども、その目標とするところを以下の4つに絞りました。 まず一つ目が、地球温暖化防止に向けた廃棄物の削減と資源化につながる事業であること、2つ目が、新たな産業の創出による雇用の拡大が見込めること、3つ目が、災害に強いまちづくりにつながる事業であること、4つ目が、地域で取り組む再生可能エネルギー事業によって地域の課題の解決につながること、これらのことを大きな目標として3つの事業というものを計画しております。 まず一つ目が、メタン発酵ガス化発電施設設置事業です。これは、生ごみや家畜のふん尿、し尿、浄化槽汚泥を原料として使うことによってメタン発酵を行い、それで発電を行うというものです。 2つ目が、ここでできる液肥、それから、堆肥を製造し農家に還元するということ、それから、3つ目が、発電による災害時の電気供給基地となれること、それから、4つ目に、発電での余熱を、ハウス栽培等が近所で行われる場合にはその熱源として利用できるようなことを目標にすること。 それから、5つ目に、新たな雇用の創出ということで、現在ない事業として新たな雇用を創出できるということ、これがメタン発酵施設の目標でした。 そして、2つ目に、木質ペレット化事業というものを計画しました。これは、里山の間伐を行い、適正管理を行うことによって、災害予防と鳥獣被害の軽減を図ろうということ、そして、2つ目に、地域住民の方々が自ら伐採したときにはそれを買い上げて、それを地域の活動資金として利用できるようにすること、そして、3つ目が、災害時の非常用燃料としてこのペレットを備蓄して利用できるようにすること。 それから、4つ目が、これも新たな産業としての雇用が見込めることといったことを木質ペレットでの事業で目標としました。 そして、3つ目が地域電力事業ということで、各行政区単位で遊休地等があるのではないかと思いますが、そういう遊休地を持っている行政区については、その土地を利用しての太陽光発電などを行い、今後20年間の区の活動資金にしてはどうかといった、そういった提案と相談に応じること。 それから、2つ目に、電力の地産地消の推進ということで、将来的に新電力会社の設立までつなげることを目標としておる、こういった地域電力事業というものを計画し、以上の3つを計画したところであります。 これらの計画については、認定から10年間が事業期間ということになりますので、来年度、29年度から一つの課ではできませんので、関係各課の連携のもとで事業実施に向けて今後準備を行っていくという状況でございます。 ○議長(唯有幸明君) 大谷和義君。 ◆議員(大谷和義君) 今、今後の取り組みについてお聞きしたところですけども、このバイオマスの燃料となるものとして、家畜の排せつ物、それから、食品廃棄物、製材、短材、汚泥、稲わら、もみ殻、これと林地の短材、それから、竹等々の7つぐらいはあるとは思います。 これで事業を3つに分けるということで、メタンガス化発電事業、それから、ペレット化事業、それと地域電力事業、この3つだと思います。 それぞれに作る施設が違ってくると思うんです。一つの施設で全部が賄えることはないと思うんですけども、この事業を推進するに当たって、がするのか、それとも民間に事業者を募るのか、また、民間に事業を募っても、この3つの事業ができる、そういうところがあるのか、そういうのが計画されて、この策定をされたのか、そこをお聞きしたいと思います。 ○議長(唯有幸明君) 環境衛生課長。 ◎環境衛生課長(田吹文人君) これら3つの事業については、民間主体で実施するということを想定しております。メタンガス発酵施設、それから、木質のペレット化事業、こういったものは全て別々の事業者であるということをまず最初は想定しております。 それぞれの事業者の方が、が計画している今のバイオマス産業都市構想にのっとった事業について、計画案を、うちならできるといったようなことがございましたら、近いうちに募集を広く全国にかけるということで、それに応募をしていただいた事業者の中から選定を行うということを想定しております。 そして、その選定を受けた事業者に対して国から交付される補助金をが一旦受け取り、それを事業者にそのまま交付するといったようなことで、主体は全て事業者主体の新たな産業の創出ということを想定しているところであります。 以上です。 ○議長(唯有幸明君) 大谷和義君。 ◆議員(大谷和義君) 事業者を全国から募集するということで、国東に限っての事業者ではないということですね。全国から事業者を募って、この事業を取り組んでもらうということですか。 ○議長(唯有幸明君) 環境衛生課長。 ◎環境衛生課長(田吹文人君) こういったプラント建設に関しては、残念ながら国東市内にはそれだけの経験のある企業等はございませんので、そういう意味では全国からということになりますけれども、こちらが現在想定している中では、どうしても地域に密着した事業者でなければならないということで、そこの運営、それから、人員の配置、こういったものについては地元業者が市内に営業所、あるいは本店を持っている地元の業者が必ず参入し、そこにプラントの設計施工ができる業者が一緒にグループとなって実施するといったような、地元の業者が必ずそこに参加するようなことを想定しているところです。 ですから、完全に外部の事業者に委託するということは今のところ考えておりません。 ○議長(唯有幸明君) 大谷和義君。 ◆議員(大谷和義君) 国東に利益がなければ、幾らこの事業を推進しても何もならないのかなとは思っております。 10年の計画スパンでいくということですけども、5年ごとの見直しも一応見るということであります。 この計画書を見ると、かなり高い数値をとっていると思います。この数値が5年ごとに目標を達成できるのかどうかということをまずお聞きしたいと思います。 ○議長(唯有幸明君) 環境衛生課長。
    ◎環境衛生課長(田吹文人君) まず、メタン発酵ガス化施設についてですけれども、これについては、ごみの減量化を目標として、生ごみとか、こういったもの一般廃棄物を処分するということで計画しておったところなんですけども。 そして、この事業についてはできるだけ早い段階で取り組むことによって、広域のごみ処理場ができるまでの間にごみの減量化を少しでも達成していきたいという方向で考えておったんですが、今現在、ごみの減量がいき過ぎまして、計画数値よりもはるかに高いごみの減量化が達成できたということで、広域のごみ処理場の建設等と関係してくるんですけれども、31年には広域のごみ処理場が完成するんではないかと思いますが、完成時点で既にごみの減量化を達成していた場合、広域のごみ処理場自体が過剰な設備であったんではないかというような誤解を招く可能性があるということで、このメタン発酵施設のスタート時期については、現在、広域と今、連絡調整中でありまして、時期が遅れるのか、このままスタートできるのかが今、微妙な段階であります。 また、木質ペレット化事業については、今後、市内の森林組合等、こういったところとの連携を図りながら事業を展開するということを想定しておりますので、話し合いについては進めていき、そして、実現可能になった時点で実施するということで考えております。 地域電力事業につきましては、協賛していただける行政区等がなければ、これは成立しませんので、広くこれから声をかけていき、そして、この地域電力、新電力のベースとなる電力であるバイオマスの発電施設、これが完成しなければなかなか新電力とか、そういったところにたどり着かないということで、今後遅れるのかどうかが現在分からない状態というのが、計画よりも若干ずれる可能性が出てきているという状況であります。 ○議長(唯有幸明君) 大谷和義君。 ◆議員(大谷和義君) 計画自体についてはよくわかりました。 別にこの事業計画に反対するわけでもなく、これがうまく稼働すれば、人口減少の歯止めもかかろうし、また、地域再現、また、地域の活性化も図れると思います。できる限りこの目標に到達できるようにとしても努力をしてほしいと思います。 以上で、再生可能エネルギーについては終わりたいと思います。 次に、質問の2点目となります観光行政について質問をいたしたいと思います。 ここ数年、健康志向や環境意識の高まりにより、サイクリング人口が増加しております。その要因としては、ロードバイクやクロスバイクといったスポーツ自転車の普及が進んでいることもあり、国東においてもサイクリングロードがあり、昭和60年代には夏休みともなれば宿泊を伴う多くのサイクリングを楽しむ家族連れで、このサイクリングロードはもちろん、国東サイクリングターミナルも盛況でありました。 また、このサイクリングコースは、国土交通省道路局の資料によれば、国東住吉浜リゾードパークを起点とし、国東町奈良原までの35.4キロとなっておりますが、ところどころ未整備の場所もあり、ここで自転車で走った方は、途中、自転車専用道路が寸断されており、迷う箇所も何カ所か見受けられると、そういうふうな報告も受けております。 そのため、いま一度このサイクリングロード、県の協力も必要ですが、再構築を図るとともに、最近の健康志向によるサイクリングブーム及びサイクリング愛好者の集客も図り、活性化していかなければいけないなというふうには思っております。 そこで、お聞きしますが、このサイクリングロードの整備状況や、今後つなげるための取り組みがあるのかどうか、お聞きします。 ○議長(唯有幸明君) 観光課長。 ◎観光課長(吉田隆一君) 17番、大谷議員さんのご質問にお答えいたします。 既に議員のお話の中で、かなり今までの経過についてあったと思いますが、重なる部分もあると思いますが、ご答弁申し上げたいと思います。 国東にあるサイクリングロードは、杵築の住吉浜入口から国東の奈良原のゴルフ場入口までの総延長約35キロのコースでございます。整備については県が行い、ロード名は国東半島サイクリングロードとなっております。 また、サイクリングターミナル周辺を活用し、黒津崎を周遊する約3キロほどの管理のミニサイクリングロードもございます。 整備後30年近く経過しておりまして、経年劣化をしていますが、県、のロードともに補修修繕などをして管理・運営をしてまいっているところでございます。 サイクリングターミナルには、レンタル用の自転車を、大人・子ども用で54台保有しております。平成27年度の利用者数は延べ654人でございました。平成26年度が422人でございました。比較すると232人の増加です。そして、利用者の多い時期としましては、春は5月、秋は9月から11月でございます。 このようなことから、確かに愛好者は増加しております。今後とも積極的に有効かつ重要な観光素材としまして、ロードマップの充実やコースの再整備、自転車の更新などを推進していくつもりでございます。 また、先ほど議員もおっしゃられましたが、最近は日常的にも公道を走るロードバイクもよく見かけます。道の駅にはそうした愛好者の休憩施設としての機能も現在求められておるところでございます。ロードバイクを駐輪するスタンドや整備道具も空港利用促進期成会という会がございまして、県の交通政策課が事務局でございますが、その事業として配置しているところでございます。 そして、国東半島では毎年5月に、杵築をスタート・ゴールにしたツールド国東も開催されています。国東もコーススタッフとして協力していますが、多数の大会参加者がいます。近年は外国からの参加者も増えているようでございます。 国内では、海外からのロードバイク愛好者が公道を疾走する大会開催やツアーが増えている状況でございますので、今後は、ファミリー層が愛好するサイクリングロードとともに、ロードバイク愛好者が多く訪れるための整備も必要になってくると考えているところでございます。 そのためには、国道・県道を管轄しております行政機関などとの協議も必要であり、広域的な関係する自治体との連携も考えていかなければならないと思います。 そうした中で、先般5月25日でございましたが、県内の64企業・団体・個人と関連自治体で組織いたします大分ウォーターフロント研究会というのがございますが、ここの研究会の場において、別府湾岸・国東半島地域及び瀬戸内海域におけるサイクルツーリズムを核とした広域連携構想を国東が提案したところでございます。 これについては、構想の内容につきましては、関係機関と協議・検討を行いながら、できることから少しずつ始めていきたいというふうに思っているところでございます。 以上、ご回答申し上げます。 ○議長(唯有幸明君) 大谷和義君。 ◆議員(大谷和義君) 観光課の答弁をいただきました。日本の自転車利用人口は約7,500万人、そのうち主に移動手段として利用する一般層が7,000万人とその大部分を占めているものの、健康のためのサイクリングを楽しむスポーツサイクリスト層が300万人、レースやトレーニングを楽しむアスリート層が30万人いるとも言います。 ロードサイクルやファミリーサイクルを楽しむ人たちのためにも、是非このサイクリングロードを自転車観光の拠点として捉え、そして、現状を把握した上で、県との連携もとらなければなりませんが、官民一体となっての協働を進めていく必要があると思っております。 先般、中津のほうにも視察に行かせてもらいました。中津のほうは、耶馬渓鉄道廃線跡を利用したサイクリングロードがあります。ここは、鉄道跡地ということで大変なだらかな余り車も通らないサイクリングに適したところであります。 そこに行ったとき、たまたまサイクリングに来た方に出会いましたけども、今、山の景色を楽しんだと、しかし、この後は国東のほうにも行き、海の景色もこれから楽しみ、これから走りたいと、そういうふうにも言っておりました。 中津のほうも、このサイクリングの今の人口が増えているのを捉えて、台湾とも交流も増えておりますし、また、台湾からもこちらのほうにサイクリングを楽しみにも来ております。 是非とも中津、それから、県との連携をとりながら、この観光客誘致に力を入れてほしいと思いますけども、観光課のほうとしてはどういうふうに考えておりますか。 ○議長(唯有幸明君) 観光課長。 ◎観光課長(吉田隆一君) ただいま議員のおっしゃられましたとおり、大分県内には、実はもう1カ所サイクリングロードがございます。これは、ここにおられる50代後半から60代の方はご存じだと思うんですが、昔、国東にも鉄道が走ってございました。杵築から国東の鶴川まででございます。同様に中津に今は現在なっておりますが、耶馬渓鉄道というのが走っておりました。 両方とも鉄道路線を有効に利用したサイクリングロードということになっておりますが、国東側は、実はほぼ国道が上をかぶっておるというような状況でございますが、一部独自にサイクリングロードとして道路を整備しておるというような状況で、少しは違いがありますけども、同様に、そういうものを活用したサイクリングロードであるということであります。 正式名称は、耶馬渓がメイプル耶馬サイクリングロードと言います。国東と同様に、九州ブロックサイクリングターミナル連絡協議会という団体がございまして、大分県下では国東とこの耶馬渓があります中津が加盟しております。 そういうことからすれば、先ほど議員もおっしゃられましたとおり、海辺と山、川辺、山国川という川沿いにあるわけですが、何か連携してできる事業もあればと今後お互いにすり合わせができたらいいのになというふうに思っております。 実際に、議員さんもおっしゃられたとおり、耶馬渓を走られた方が、その後、明日からは国東なんですよと、国東で見られたお客様も、この後耶馬渓に行きますというお話は事実でございますので、何かその辺の物語、ストーリー性を事業化できたらいいのかなという思いはあります。具体的に今は思いついておりませんけども、今後は考えていきたいというふうに思います。 以上でございます。 ○議長(唯有幸明君) 大谷和義君。 ◆議員(大谷和義君) 是非とも、県内にはうちと中津だけの2つだけだと思います、ターミナル施設を持っているのは。これを是非とも観光につなげていければなというふうには思っておりますし、また、サイクリングロードを整備するには県の協力も必要だと思います。 最後に、市長の観光への、また、サイクリングロードへの思いについてお聞きをしたいと思います。 ○議長(唯有幸明君) 三河市長。 ◎市長(三河明史君) 吉田課長の言ったとおりでございますので。日本風景ガイドに認定されています。 先ほど言いましたのは、ウォーターフロントの会議の中で私のほうから提案をしまして、佐賀関から大分、別府、それから日出、杵築、九重を通って、竹田津から徳山、将来的には、それから、尾道、それから、今治、佐田岬を通って一周できるような、そういったサイクリングができないかということを提案しまして、その中で今、承認されましたので、先ほど言いましたように、来年からできるところから手をつけていきたいと、このように思っています。 ○議長(唯有幸明君) 大谷和義君。 ◆議員(大谷和義君) 是非とも、うちだけではできない事業でありますし、県のほうにも協力を仰がなければならないと思います。 今、実際に走れるのが国東のサイクリングターミナルから奈良原までだと思っております。整備しているのも多分そこだと思います。 この中には、安岐から武蔵がまだ未完成なところもありますので、そういうところも整備してもらえれば、もう少し海の景色も楽しめるのではないかと思いますので、是非とも観光のためにも、また来年、再来年、開山1300年祭もあります。そのときはサイクリングを使いながらまたお寺のほうもめぐってほしいなというふうに思いますので、是非とも力を入れてほしいと思います。 以上で、質問を終わります。 ○議長(唯有幸明君) 以上で、17番、大谷和義君の一般質問を終わります。……………………………………………………………………………… ○議長(唯有幸明君) 暫時休憩いたします。1時から再開いたします。午前11時58分休憩………………………………………………………………………………午後1時00分再開 ○議長(唯有幸明君) 再開いたします。 休憩前に引き続き一般質問を続けます。 4番、瀧口公明君。 ◆議員(瀧口公明君) 議員番号4番、緑風会の瀧口公明でございます。私のほうからは、さきに通告しております2点につきまして質問をさせていただきます。一つは、空港周辺の公園整備計画についてと、もう1点、航空機燃料譲与税の積極的な活用の2点についてでございます。 まず、空港周辺の公園整備計画についてお尋ねしたいと思います。 国東は、空の玄関、大分空港を有します。観光利用や新鮮な農産物、水産物の運搬、さらには企業誘致や空き家への移住者、あるいは農業後継者の移住者などの勧誘など、の発展のために大分空港を最大限に生かさなければならないところであります。 今日は、その観点ではなく、本来の目的、航空輸送というのはそばに置いておきまして、大分空港に飛行機が離発着する、飛び立ったり降りたりするその景色、大分空港がこの国東にあるというその魅力、そういうものを情報発信して、この地域活性化に結びつけられるのではないかという点でお尋ねしたいと思います。 ターミナルビルや空港周辺の海岸や、あるいはそれぞれの港の空き地などで子どもたちや孫を連れたファミリー、家族を見たり、若いカップルが空港の景色、飛行機の飛び立っている景色、降りている景色を見ているのを時々見ることがあります。国東市民にとっても空港周辺の景色というのは心の憩いの場になりますし、広く市外の、大分県の県民にとっても憩いの場と言えるのではないかというふうに思っております。 その中で、滑走路を見ることができる公園、準備された空き地として、国東の管理しております空港展望公園と、大分県の管理しております一号空港緑地がございます。それぞれ、一つは旧武蔵町に、もう一つは旧安岐町にありますが、それぞれの公園の現在の今の利用状況、訪問をする数というのは分からないかもわかりませんが、どういうふうな形で利用をされているのか、あるいは、その管理、整備状況などはどこが担っているのか、その点について最初にお尋ねしたいと思います。 ○議長(唯有幸明君) 財政課長。 ◎財政課長(徳部吉昭君) 4番、瀧口議員のご質問にお答えします。 里の駅むさしの北側に位置する空港展望公園は現在、が管理しております。駐車場7台分、うち1台は身障者用となっております。平成24年に更新した遊具3基と、従来からあるあずまや、ベンチ等を設置した公園となっております。 利用状況につきましては、公園であるという点から、正確な利用人数等は把握できておりませんが、飛行機が間近に見えることで人気があり、休日には多くの親子連れ、家族等が見かけられます。 公園の管理につきましては、週1回の割合で公園内の清掃、年4回の草刈り及び年1回の樹木の剪定、施肥を業者に委託しております。常に公園を利用しやすい環境を維持するようにしております。 また、飛行機の離着や到着時間がわかりやすいように、時刻の表示もしております。現在は、12月1日から1月6日までの大分空港の時刻表を掲示しておりますが、1カ月から2カ月の間隔で、改定するたびに張りかえております。 一方、キヤノン入口付近の一号空港緑地につきましては、公園ということで、その性格上、正確な利用状況は把握できておりませんが、飛行機が間近に見えるということで、議員指摘のとおり、親子連れの家族や飛行機愛好家の写真撮影などの利用が多いようです。 管理は、大分県の土木建築部港湾課が行っており、普段の管理作業は大分県の国東土木事務所管理・保全課で行っております。県に確認したところ、年に数回、草刈りやごみ拾いを土木事務所の職員が中心になって行っており、市民の皆さんが利用しやすいようにしているということでございました。 空港周辺に位置する公園は以上でございます。 ○議長(唯有幸明君) 瀧口公明君。 ◆議員(瀧口公明君) 詳細にありがとうございました。 うっかりしておりました。どこにある公園かというのは、課長はもちろんご存じでございますけども、ケーブルテレビを見ている方とか、議員が知らないということはないでしょうけども、確認のために申し上げておきますと、いわゆる空港展望公園というのは、管制塔のあるところにあって、非常に、昔は景色のいいところだったんですけれども、空港ビルが出発ビルとともに到着ビル、出発ビルが現在の位置に移りまして、旧ビルを解体して、その中にあった大阪航空局の大分空港事務所の管制塔を含める建物が現在の地に移りましてからは、幾分景観が悪くなっております。 あわせて、国道213号線、空港の前の道が、かつては海岸のほうを通っておったんですが、バイパスができまして、里の駅むさしの交差点から国東のほうにずっと真っすぐ延びるようになりまして、いわゆる通行する車も少なくなっているところであります。 現状につきましては、今、課長の報告のとおりでありますが、車が7台しかとめられないのは、これは昔からだとしまして、12月の飛行機の発着便の時刻が載っております。どこから来る飛行機があるとかいうのは分かっておりますが、残念ながら、あそこにある観光案内板がございます。それは財政課で管理しているのか、観光課で管理しているのかわかりませんが、平成18年の2月の状態の情報になっております。 具体的に言いますと、平成18年2月といいますと合併前、旧武蔵町の観光情報だけがそこに載っているわけで、旧武蔵町の中の詳しい情報がありますが、国東に大分空港があるんですから、広く国見までのお祭りの情報だとか、観光の場所の情報なんかを載せるべきだと思って見たところであります。 問題は、もう一つ、大分空港周辺案内図というのがありますが、これは平成21年に廃止されたホーバーフェリーが書かれておったりするんです。それから、大分空港空路図というのがありまして、こちらのほうは、まだ大分空港から上海線があったり沖縄線があるというような状況になっております。成田線は記入されていないです。 もちろんこの2つは、看板の中の字だけですけども、財団法人空港環境整備協会からの寄贈ということになっておりまして、先ほども申し上げましたように、平成18年の2月の寄贈になっておりますから、ちょうど合併の寸前に旧武蔵町に寄贈されて、展望公園につけられたのかなと思っております。 中には遊具が、子どもの遊具、これは孫を連れたり、小っちゃい子どもを連れたりしたご両親とか、おじいちゃん、おばあちゃんが飛行機を見ながら遊ぶためにつくられたのだと思いますけれども、本当にそれしかないというような状況であるんですが、かつてはあそこにセスナ機があったと思うんです。 セスナ機を管理するのも、旧武蔵町は大変だったというようなことを聞いておりますが、私が一番問題にしたいのは、空港展望公園という名前の公園がありながら、私たち国東の大分空港なんですから、もう少し新しい情報と、国東全般の観光情報をそこに載せるべきではないかなというふうに思うんですが、その点はいかがお考えでしょうか。 ○議長(唯有幸明君) 財政課長。 ◎財政課長(徳部吉昭君) 現在、空港展望公園につきましては財政課のほうが管理をさせていただいております。 それから、議員ご指摘の看板等につきましては、観光課と協議をいたしまして随時、国東になりましてから、市内の看板等については更新をしてきているところでございます。 ただ、空港展望公園の看板等につきましては、遊具も含めて随時、協会のほうがございまして、そちらの協会と協議をしながら整備をしてきているところでございます。 実を言いますと、今年度、28年度も協会の資金におきまして、消防のほうの自動車、27年度につきましては消防関係の自動車等の、2年続けて消防資機材についての導入を協会の資金を使って行っております。 そういった部分で、全体的なバランスを見ながらやってきておりますが、今、議員言われているとおり、若干表示の部分が古くなっているというご指摘もいただいておりますので、そういった部分については関係課と協議の上で今後検討をしていきたいと思います。 ○議長(唯有幸明君) 瀧口公明君。 ◆議員(瀧口公明君) 是非新しい情報に変えていただきたいと思います。 このことをここで本当は述べるためではなくて、現状、公園がどういうふうになっているかなということで私も見に行って、これは10年前までの情報になっていたんだと私自身が思った程度でございまして、多分、一般の公園利用客からもそういう声がなかったぐらい利用されていないのではないかなという、逆に裏返せば思った次第であります。 でも、情報の場所としては、是非新しい情報を提供していただきたいと思います。 今日、のほうに申し上げたいのは、先ほども課長のほうから話がありましたけど、一号空港緑地でございますが、これは非常に、隠れたファンといいますか、先ほどもお話がありました。写真撮影の場所として非常に人気のある所で、というのが、大分空港に降り立った飛行機がエプロンに接続されますと、全部あそこから写真が撮れる。 武蔵町で行われている夏の夜まつりの花火を見るのも、花火の会場から見るより、飛行機のバック、写して、写したほうがきれいだというぐらいのポイントでございます。あれは、もともと旧安岐町の灯台のあった場所だというふうに私は思っておるんですけれど、遊具も何もないです。ベンチがずっとありまして、あとは本当に名前のとおり緑地なんですけれども。 一つは、時期も10年たって、旧武蔵町にある展望公園の実態が、それぐらいなかなか利用客がいないのであれば、是非、あそこを思い切って駐車場か何かにして、先ほど課長が言われましたけども、空港展望公園の庭木といいますか、植栽はすばらしい手入れをしていまして、もったいないぐらいなので、そういうのをするんであれば、その費用というか、そのお金を一号空港緑地のほうにして、隣の豊後高田は恋叶ロードといって、ただ海の見える所にベンチをつくっただけのところを観光施設としてしていますけれども、是非、一号空港緑地も手入れをして、先ほどの話を聞いていますと、国東土木事務所が管理ということでありますが、是非、国東のほうがしても、あそこにお客さんが利用しやすいように。 先ほどお話がなかったですけども、県の管理ですから余り言えないのかもわかりませんが、駐車場がありません。大分トヨタレンタリースの交差点がありますが、それから海岸部に入ったところで、かつてホーバーフェリーの基地におりていくところなんですが、場所としては非常にいいところですので、変に観光案内板を空港側につけるんではなくて、腰かけて飛行機が見えるように、帰るときに、あるいは駐車場に国東の観光施設とか、そういう四季折々の祭りの情報、それから、飛行機の発着時間はもちろん、新しい空路の情報、さらには、どっちから飛行機が降りてくるよぐらいのことを、もし可能であれば、大分空港事務所、航空局のほうに言って、今度の飛行機はどっちから降りてきますよというような表示ができれば、関門海峡で、どっちの潮が流れています。これは船の航路のための実用的なものでありますが、是非そういう話題性のあるような、飛行機がどっちから降りてくるよというのまでわかれば、飛行機を見に来た人に情報としては非常にいいと思うんですが、そういうのを考えていただくというのはいかがでございましょうか。 ○議長(唯有幸明君) 財政課長。 ◎財政課長(徳部吉昭君) 今、国東につきまして具体的に、空港周辺の開発計画、それから、事業計画等について実施計画があるかというと、今のところはございません。 ただ、2次の国東の総合計画において、空港周辺地域につきまして、都市的魅力を生み出す拠点として位置づけて、にぎわいゾーンとしての形成検討を今後していくという方針は決まっております。現在、政策企画課で作成を進めております都市計画のマスタープラン、景観プランが、まさしくその趣旨に合った計画になろうかと思います。 そういった空港周辺地域の整備方針を含めたもので、今後の事業について具体的に事業計画が出されれば、予算査定の段階でまた精査を財政としてはしていきたいというふうに考えております。 ○議長(唯有幸明君) 瀧口公明君。 ◆議員(瀧口公明君) 是非、前向きのほうにやっていただきたいと思います。 というのが、県内で、子どもだけじゃなくて、私もそうなんですが、飛行機が飛び立っていくと、あの飛行機はどこに行くのかなとかいう感じで夢がありますし、飛行機が着くと、どこから来たんじゃろうかなというふうに思いますし、夢が広がるところでありますし、子どもとか、そういうような若い、将来を、今から結婚して家庭を持とうかとか思うカップルからすると、空港から飛行機から飛び立つとかいうのはロマンチックな気持ちになるところであります。 これは、大分県内で観光資源とすれば、この大分空港しかないわけであります。どうぞそれを有効に生かしていただきまして、どこが管理しているかとかいう問題ではなくて、利用をする方向でお願いしたいと思います。 続きまして、2番のほう、次の質問に移らせていただきますが、空港周辺の公園、道路、海岸線、小城山及び点在する集客施設など、ネットワークする空港周辺の観光公園の構想はないかというふうに、長たらしくてよく分からないような内容になっておりますが、その空港展望公園と一号空港緑地だけではなく、塩屋の海岸、空港専用道路を出ますと、ローソンのところからぱっと海が見えます。非常に開放された気持ちで、国東に来たという感じがするところではないかなというふうに思うんですが。 あの塩屋の海岸、こちらはよくウインドーサーフィンをやったり、梅園カップをやったりして、対外的にも有名な海岸になっておりますが、この塩屋の海岸の広がり、それから、ウインドーサーフィンでなくて本当のサーフィンをやっている安岐川河口、それから、マリンピアむさしのあります大海田公園、これは知らない人も多いんじゃないかと思いますが、トイレのある立派な公園施設であります。 それから、旧武蔵町の糸原地区の海岸、これも塩屋の海岸には東側がずっと滑走路がありますけれども、あずまやがある突出堤防というんでしょうか、ぽっと飛び出た堤防、これは何の目的でつくられたかよく分からないんですけども、散策をして、海の中を歩いていって、突出した堤防があるようなところもあります。 それから、今度武蔵川を渡りまして北側のほうに行きますと、古市海岸、こちらのほうは武蔵港の海浜公園として開発していただいておりまして、今年の夏はの職員の方もわざわざ来ていただいて、ごみ拾いまでしていただきましたけども、もったいないぐらいの護岸と散策道は残っております。 それから、もう一つ北側に行きますと、内田の龍神海岸、これは、夏は龍神フェスティバルがありますし、最近ではわざわざ七島イを海岸に干すイベントをやったりしている広い砂浜であります。 そういう海岸がたくさん海岸線の中に、公園とは言えないんですけれども、私が調べた範囲ですと、例えば武蔵海浜公園なんかは、武蔵港の港湾としての開発をした、それから、マリンピアむさしは大海田港の漁港としての開発に伴って、その公園をつくった。安岐川河口のところも同じような漁港としての開発をしている。 聞くところによりますと、全部頭が、国のほうが全部違うんです。さっきから大分県の持っている一号緑地というような発想ではなくて、その公園というか、空き地、景色のいい所、空港の見える──一つ言い忘れていましたが、今言った所は全部飛行機が降りてくるところが見えます。非常に素晴らしい景色だと思います。 離陸するのは、最近、飛行機の技術が上がったんでしょう、一気に上がってしまうんですけれども、そこに立っていて、例えば龍神海岸に行っていて、泳ぎに行っていても、飛行機が上がるさまを見ると、みんな、わあっと言うようなところがあります。 そういうのを飛行機の飛ぶ、飛行機の着陸をする空港のあるまち国東ということで大いに売り出す、そういうことを考えて、公園のネットワークというよりか、観光情報として広めるというお考えはどうでしょうか、ないでしょうか、どうですか。財政課長でも観光課長でもいいです。 ○議長(唯有幸明君) 観光課長。 ◎観光課長(吉田隆一君) 突然のご指名ですが、お答えさせていただきます。 非常にあの一帯、おっしゃるとおりでございまして、いろんな国、建設省、国土交通省、あるいは農林水産省等が入り組んでしておりますが、おっしゃったとおりきれいに整備されているところでございます。 先ほどの公園の看板等も聞きましても、空港にあります組織、空環境ということで、観光課がすぐ手が出せないのかなというふうにも思ったわけですが、そういう各組織と連携をして連絡調整をしないと、一つ一つができていけない、いかないというふうに思います。 特に私も、実は観光課は、古市海水浴場と龍神海岸は管理をしております。年間の清掃委託、あるいは夏場の管理等を手配しておるわけですが、ばらばらなものを一つの面として捉えるということは非常に重要だと思いますので、関係各課と協議しながら、看板等の整備、あるいは売り出す方向はないのか。 特に大海田の公園につきましては立派な公園でございます。前はフィッシングセンターがあったということで、珍しい岩があるところでもございますので、売り出し方はいろいろあろうと思いますが、私は観光課的な手法で何らか今後考えていかなければいけないのかなというふうに思ったところでございます。 以上です。 ○議長(唯有幸明君) 瀧口公明君。 ◆議員(瀧口公明君) 突然の指名にしては流暢にお答えいただきまして、ありがとうございます。 今、私としてはと言われましたけれども、是非それを各課の、これ水産課だから大海田港は俺が管理しているとか、観光課だから何とかとか、財政課だから何とかではなくて、是非どこかで、政策企画課になるのかもわかりませんけれども、一つの広い大分空港、飛行機を見るための公園だという、こういうのは余りないと思うんです。1カ所を決めるんではなくて、そういうのはこの大分空港じゃないとできないので、是非それを具体化していただきたいなと思っております。 あわせて、これもついでに言わせてもらいますけれども、桜のシーズンに、空港道路をずっと片側を拡張するための場所に今、ソメイヨシノを植えております。20年たってすばらしい桜になっていますが、その桜のトンネルを出てきて、先ほど言いましたように海がぱっと広がって、大分空港に行くわけでございますが、大分空港から高田のほうに行く道、正式名称、県道404号線です。この沿道にソメイヨシノが植えられております。 これは、NPO法人の国東半島あいルネサンスというグループが、今80に近い方たちが植えたソメイヨシノの沿道でございますが、これを現在はあけぼの杉の会といって、ちょうど今年60歳になる武蔵中学校卒業生のグループが管理をして、立派な桜並木ができております。 是非、今日この議場にいらっしゃる方だけではなくて、ケーブルテレビを見ている方も、春になったら1回走っていただきたいんです。空港からずっと走りますと、まるで滑走路をずっと行って、そのまま飛び立ってしまいそうな感じがするような桜並木です。 正面に小城観音展望公園がございまして、まるでそのまま空に飛び立ってしまうのかなというような感じの、飛ばさなくても、当たり前にドライブをしても、桜並木の中をずっと行って、小城の展望公園まで行くすばらしい桜並木になっております。今、桜がないですけども、今度は逆に上のほう、向陽台のほうからずっとおりてみてください。まるで空港に着陸するような感じがすると思います。 これも、是非空港公園構想の中に入れて、飛び立つことのできる、皆さん管理している人たちが空港桜坂というふうな名称を作りたいということでPRもしているようでございます。これも是非その中にあわせて、それから、小城観音展望公園のほうにもその桜を随分、3年前ぐらいでしたか、800本ほどのほうから補助金をもらったりして植えております。 これも是非、小城観音展望公園から空港を見下ろすと空港の滑走路が全部見渡せて、3,000mの滑走路を見渡すことができて、飛行機が今度は下に見えます。こういうところもないので、是非これをやっていただきたいんですが、財政課長、言いたいこともあるようですけど、どうですか、前向きにやってもらえませんか。 ○議長(唯有幸明君) 財政課長。 ◎財政課長(徳部吉昭君) 今、議員がおっしゃった桜坂という部分につきましては、ちょうど旧国道から現在の国道を空港方面に向かって真っすぐに下っていく部分に関して、旧武蔵町が桜を植えて、今、そのまま国東のほうが引き続いて、ちょうど真ん中あたりに桜坂という看板が実際に今表示がされております。 通勤するとき私も見ておりますので、日々、特に桜が満開のときには非常にいい景観ということで承知をしております。 ただ、維持管理につきまして、今、航空機燃料譲与税等の充当をさせていただいております、道路の部分を含めて。 ただ、事業の部分については財政課のほうが何をしますという部分については言及ができませんので、先ほどもお話しさせていただきましたとおり、いい事業についてのご提案がございましたら、予算査定の中で非常に有効的であるという部分がもし具体的に認められるような事業が出てきた段階で、財政のほうとしては予算化していくというような作業になってくるかと思います。 何分、財政課としましては、いい事業をとにかく出していただかないと予算査定はできませんので、そちらの部分について期待したいと思っております。 以上です。 ○議長(唯有幸明君) 瀧口公明君。 ◆議員(瀧口公明君) 政策企画課長にも言いたいんですが、時間がちょうど半分ぐらいになったので、市長がアイデアを出さないと、そういうのが決まらないんでしょうけども、是非これは、本当に、大分空港を売り出すというのは、これから空港の魅力をアピールして、大分空港を使ってもらうという、利用客の誘客ももちろんでございますけれども、地域活性化のため、国東の活性化のために大分空港を売り出すというのは本当に大事だと思います。 特に、市長には時折お願いしているところでありますが、今度は飛行機に乗って降りる人が、特に黒津崎のところで旋回をして、右側からぐるっと国東半島の田園を見ていくと、あの海岸のところを、ちょうど綱井のあたりから非常に里山の景色のいいところを見たりするときに、黄金の波が打っている秋なんかは、ほっとする安らぎもありますし、今度は飛行機に乗っている人からもずっとPRができるんじゃないかというふうに思っておるんです。 それで、こういうのは、市長はアイデアマンですから、私よりもずっといいアイデアが出ようと思いますし、特に来年、この六郷満山の1300年祭がございます。聞くところによると、小城地区の方、何か広い土地を区民で持っているところがあるらしいんです。そういうところに、仏の里かと思うような、何かシンボルを作ってもらうとか、何かそういうようなアイデアもあわせて作っていただきたいなと思うんですが、どうでしょうか。 ○議長(唯有幸明君) 三河市長。 ◎市長(三河明史君) 先ほど公園の話が出ましたけども、議員なかなかいい提案ありがとうございました。確かに飛行場、私も2カ所の公園というのは行ったことがあるんだけど、ほとんど普通寄らないので、ただ、うちの中ではカメラの撮影ポイントで物すごいいい所があるというふうに、特に一号緑地は。そういうふうに今聞いておりますから、さっき議員からいろんなご提言がありまして、特に我々も空港周辺がほとんど駐車場とやぶばかりですから、もうちょっと何とかならんのかなという思いはあるわけです。 ですから、大分県で唯一の空の玄関口でありますから、もうちょっと周辺を何とかしたいなという思いがありまして、今の議員のご提言については大いに参考にさせていただきたいと思うし、ほかのこともいろいろ考えているんですけど、予算の順番がありますから、一遍にできないにしても、徐々にそういったことを整備して、いろんな、特に若い人たちが来て、さっきの飛行機を見るというのは本当いいことだと思いますので、そういう場所にできればと思っております。 それから、小城観音も非常に桜のきれいなところであるし、上に上がれば展望がすばらしいところですから、あの近隣一帯含めて多くの方が来れるようにできればいいなと思っています。 それから、先ほどいきなり質問をされたので十分答えられなかったんですけど、この前、香港から、日本で言えば旅行協会の会長みたいな方が見えました。国東においでになっていろんなところを見たときに、一番関心なのがサイクリング、特にツールド国東、こんなのがあるのなら参加したいというような人がたくさんいると。 それからもう一つは、釣り、それからあとはトレッキングとか、それから、マラソン、こういうのに感心があるらしいんです。 我々も今度誘客に行ってまいりますけども、今、台湾便を県が一生懸命何とか誘致をして、台九便をやろうとしておりますが、台湾からも人が入ってくる。 それから、香港も台湾の便ができれば香港台湾、台湾大分空港、直接国東に入ってくるということですから、その人たちが今度来られたときに、こんないい所があるのかというふうに場所を、とにかく空港周辺をしていきたいと、このように思っておるところです。 質問は何でしたか。 ◆議員(瀧口公明君) 小城の観音像は造る予定はないんですか。 ◎市長(三河明史君) 今のところありませんけど、ただ、シンボル的なものを作るというのは、余りハードも作ってもどうかなという気もしますが、それは見に行って、何かいいのができれば考えたいと思います。今すぐここでお答えができないので、申し訳ありません。 ○議長(唯有幸明君) 瀧口公明君。 ◆議員(瀧口公明君) ありがとうございました。本当に飛行機を降りるときの、見ながら、これが大分かと思って初めて降りる方もいらっしゃいますから、是非、本当そういう意味では最高の場所だと思いますので、考えていただきたいなというふうに思っております。 集客施設のことも今度機会があれば話したいと思います。 続きまして、2番目に通告しております航空機燃料譲与税を有効的に充当した積極的な活用の考えはあるかないかという質問に移らせていただきます。 こちらのほうは、さきの定例会の決算特別委員会でも質問をさせてもらったところであります。決算委員会のときに、航空機燃料譲与税につきましてはいろいろな資料をいただきましてお伺いしたところでありますけれども、航空機燃料税は航空機燃料譲与税法でその使途が定められているところであります。 今日は、多分回答の中にそれが出ろうかと思いますので、重なるとあれですから、私のほうからは言いませんが、その譲与税の使い方、使途、あるいは充当先、そういうものにつきまして、としては譲与税の趣旨をどういうふうに捉えていらっしゃるのか、お答え願いたいと思います。 ○議長(唯有幸明君) 財政課長。 ◎財政課長(徳部吉昭君) 4番、瀧口議員の質問にお答えします。 航空機燃料譲与税は、空港輸送事業の急速な増大による航空機の大型化、運航回数の増加等により、空港の整備拡張、航空機騒音による障害防止対策、空港周辺の整備などを図ることを目的に、昭和47年度に創設されました。 航空機燃料譲与税の収入のうち、現在9分の2に相当する額が航空機燃料譲与税法の規定に基づき、空港所在市町村へ5分の4、対象都道府県に5分の1が譲与されております。国が算定して、毎年9月及び3月の年2回譲与されております。 航空機燃料譲与税の使途につきましては、先ほど議員がご指摘のとおり、航空機燃料譲与税の法に基づいて定められております。 まず一つが、対象住宅の騒音防止や共同利用施設の整備等航空機の騒音により生ずる障害防止のための事業、2つ目が、空港施設の整備や維持管理のための事業、3番目が空港に関連する上下水道、清掃施設、道路、消防施設等空港対策に関する費用に充てることとなっております。基本的には、これらの整備、対策をするための譲与税だというふうに財政としては考えております。 ちなみに、平成27年度における航空機燃料譲与税3,177万1,000円の具体的な使途としましては、住宅騒音防止に112万4,000円、道路整備に1,975万3,000円、上下水道関係に756万、公園整備に100万、消防設備整備、高規格救急車の購入、南分署のほうに配備をいたしましたが、これに15万5,000円、その他し尿処理センター、それから、クリーンセンターのほうに217万9,000円充当をしております。 以上でございます。 ○議長(唯有幸明君) 瀧口公明君。 ◆議員(瀧口公明君) ありがとうございました。 航空機燃料譲与税は、税法について、その総額を政令で定められた空港対策に関する費用に充てなければならないと定められておりまして、その政令として、航空機燃料譲与税法施行令というのがございまして、その第3条で、4つに具体的に定められています。 簡単に言いますと、一つは、航空機による騒音等の障害防止であります。先ほど課長のほうから具体的に平成27年度の実績の数字を上げられましたけれども、これが112万4,000円、そして、全部で4つあるんですが、2つ目の目的として定められておるのが、空港の整備、維持管理費というものでありまして、これは長年ずっとゼロ円でありまして、27年度もゼロ円。 3番目が、空港に関連する上下水道、排水施設、清掃施設、道路、河川、駐車用及び公園の整備となっておりまして、例年これが国東の場合、一番充当額が多いのですが、3,049万2,000円であります。 4番目に、空港の災害、航空機の災害に備えるため、空港またはその周辺に配置される消防施設の整備ということで、27年度で15万5,000円が充当されているところであります。 平成27年からずっと資料をいただきまして見させていただいたんですけれども、大体この3番目の上下水道と排水施設、清掃施設、道路、河川、駐車場及び公園の整備に例年、23年度で63.2%、24年で69.8%、25年になりますと86.4%、26年は92.1%、9割方がこれに使われております。 27年度が69%、若干落ち込んでおりますが、その具体的にいつも出ているのが、道路の整備として使われているお金が結構多いんです。市道の修繕、市道排水路の修繕、側溝の修繕、市道線外の街路樹や植樹帯の管理、それから、そういうのに使われている場合、その他として、クリーンセンターの改修費というのも結構使われているところなんですが、こういうのは譲与税の趣旨に合っているというふうにお考えですか。 ○議長(唯有幸明君) 財政課長。 ◎財政課長(徳部吉昭君) 航空機燃料譲与税法施行令の第3条に、先ほど議員がお話しいただいたとおり、法7条に規定する政令で定める空港対策ということで4つの項目が上げられております。 財政課として、航空機燃料譲与税の充当する事業の考え方でございますけれども、これまでも住宅騒音防止対策事業の補助、単独分などの空調機器やサッシ等の更新を行ってきております。航空機による騒音対策関連事業を第一に航空機燃料譲与税を充当するものということで考えております。 それに対して、以下、空港に関連する事業として、この政令の中で認められている事業として、公園、道路、上下水道、消防、環境衛生施設等に対して、航空機燃料譲与税の交付額にあわせて必要額を現在充当してきております。 財政課としての空港に関連した事業の財源充当の基本的な考え方なんですけれども、まず、の財政運営上、有利な補助金等をまず優先的に選択をして、次に、起債対象事業であれば起債を充当する。そして、起債対象とならない事業について、最終的に航空機燃料譲与税を充当することとしております。 ちなみに、平成27年度、消防施設で高規格の救急自動車を3,240万で購入をしております。これには、先ほどもお話をさせていただいた空港のほうの協会の補助金をいただいて、それが1,454万5,000円入っております。それに地方債、債のほうが1,770万ということで、これは交付税の算入がある優良な起債でございます。 そういった部分の、まず他方優先で充当をしていって、最終的に残った15万5,000円が航空機燃料譲与税の充当ということになっておりますので、27年度航空機燃料譲与税が3,177万1,000円入っておりますけれども、実際の高規格の救急自動車の購入費が3,240万ということですので、全額を充当すれば、それで航空燃料譲与税が充当できるんですけれども、先ほどお話しさせていただいたとおり、国の補助金と他方を優先して、最終的に残金の部分に関して充当をする考え方ですので、そういった中で、まず第一に、施行令で定められている住宅の騒音防止対策に充当して、その残ったものを、その目的の趣旨に合った形で随時充当をしていくという考え方になっております。 実際、航空機燃料譲与税の国への報告が、翌年の10月から11月ということになっております。決算を終えてから、その事業費にあわせて航空機燃料譲与税を充当した結果を、国のほうに報告をするということで、これまで県を通じて、国のほうに報告をしておりますが、適法ではないというふうな指摘は一度もいただいておりませんので、の財政といたしましても適正に運用管理をしているというふうに思っております。 ○議長(唯有幸明君) 瀧口公明君。 ◆議員(瀧口公明君) ちょっとわかりにくいので、わかりやすい言葉で言わせていただきますので、違うかと思うんですが、例えば、市道の線外街路樹の維持管理は、空港の周辺は航空機燃料譲与税を使っているけども、それはほかの財源があるところでやれば、それだけが楽になるから、それを充てていないんだと。 もしも、空港じゃないところ、離れたところの市道の線外、街路樹の剪定とか管理とか、あるいは市道の改修のための費用というのは、航空機燃料譲与税を充てていないわけでしょうけども、それはどこからの費用を充てているんですか。 ○議長(唯有幸明君) 財政課長。 ◎財政課長(徳部吉昭君) 先ほど航空機燃料譲与税につきまして、5分の1が県、5分の4が市町村ということをお話をさせていただきました。その趣旨からすると、空港周辺だけではなく、県については航空機燃料譲与税についての充当がされている可能性、道路等もございますので、周辺の隣接した道路だけで限ってということではないかと思います。 につきましては、国東の従来、航空機燃料譲与税の充当、まず、交付されていた市町村、旧町村が安岐町、それから、武蔵町という2町村ということでございました。 それで、各旧町ごとに充当をこれまでしてきた経過があるということで、これまで航空機燃料譲与税の充当につきましては、まず、下原地域、空港周辺の安岐地域、それから、空港周辺の糸原地域の道路の維持管理等の部分で充当できるものを、事業実施の中から選択をして充当する形をとっております。 航空機燃料譲与税、他の地方交付税と同じように、一応目的は定められておりますけれども、先ほどお話しさせていただいたとおり、前年の決算に基づいて充当をさせていただきますので、その充当先については、予算の設定をしている当初から目的の部分についての充当先が決まっているわけではございません。 そういった意味で考えますと、法、もしくは施行令の趣旨に基づいた事業であれば、報告の段階でどの事業に充当したかという形の選択をしているということでございます。 そういった意味でいけば、決算の状況によって、対象事業を財政課のほうで選択をしながらその部分に関しては、充当している事業を決算の状況の中で決めているということもあります。 ○議長(唯有幸明君) 瀧口公明君。 ◆議員(瀧口公明君) 実を言いますと、私、何度か財政課のほうに足を運びましたので、言っていることが分かるんですけれども、国東の財政が非常に厳しい中で、私が余分なお金と言うと、いつも財政課長は違うと言いますけど、余分なお金を、このお金は空港周辺の環境整備をよくしなさい、それから、騒音防止の対策に使いなさいと。 騒音防止の対策については、国東は補助金交付の事務取扱要領も作ってちゃんとしておって、最近はまた飛行機も随分騒音が低くなったところというのもあるんでしょうけども、それには万全を期していると思います。 その航空機燃料譲与税を一般財源化して、本来、空港の環境整備に使いなさいよというお金を一般財源化して、そういうところに回して、いい運用をしているというのはよく分かるんですけども、私がこの航空機燃料譲与税法を読む限りは、もう少しわくわくしたようなお金の使い方ができる。 全額とは言いません。がこれだけ厳しい財源下の中にありますので、全部を、クリーンセンターのあれに使ったらいけない、道路の改修に使ったらいけないというようなことは申し上げませんが、去年、平成27年度の実績で3,170万、なぜこれが前年対比で800万上がったかというのは分からないというふうに言われていますけど、3,000万、その前の年が2,300万、その前が2,500万、大体2,000万から2,500万ぐらいで推移しているようですが。 1,500万、いわゆる1,500万というのは根拠はないんですけど、先ほども言いましたように、6割方が道路の修繕費と下水道処理とか、そういうものに使われているのは6割を超える、場合によっては9割方になっているようにありますので、逆転をして、厳しい財政を助けるためにこれをうまく運用をしているという財政課長の苦労も私今回、いろいろ調べているうちに本当によくわかりましたが。 その逆転で、6割方ぐらいは、本当に先ほどから、1番の質問に戻ってしまうような形で申し訳ないんですけども、空港をアピールする、空港のあるまち国東、これをアピールするために、この航空機燃料税をもう少しわくわくするような使い方を、空港の周辺の開発をするために使いたいと思いませんか、どうですか、市長、そこを。 ○議長(唯有幸明君) 三河市長。 ◎市長(三河明史君) 別に使わないと言っているんじゃなくて、より有利な財政運用をしているという話しですから、別におかしいことも何でもないと思うんです。おかしいですか。 ◆議員(瀧口公明君) やる気があるかどうかを私は聞いております。 ◎市長(三河明史君) 別に、必要なものはちゃんとやっていますので、お金が回っていく形になるんでしょうけども、それが一番有利であれば、うちに財政上得な運営の仕方をしていくということであって、空港周辺についてもちゃんとやっていますので、いいんじゃないでしょうか。 ○議長(唯有幸明君) 瀧口公明君。 ◆議員(瀧口公明君) 悪いとか言っているんじゃないんです。 それで、大分県庁まで行って聞きましたけども、違法性はないそうです。でも、航空機燃料譲与税をもっとわくわく、空港の周辺に、ここの環境整備の中に、公園の整備だとかあるわけですから、ここで言い合っていると、わかりましたと言わない性格だというのは重々承知しておりますので、改めてお願いに行きますけど、時間もないようですので、あえて、市長が市長になられた平成23年の2月、その3月議会に、当時の木付議員が同じような質問をされております。 市長になって6カ月ぐらいたったときの質問だと思いますけども、私、要約しておった、それを持ってくるのを忘れたみたいで、木付議員は、ウインドーサーフィンのある塩屋海岸、あるいは、サーファーの集まる河口口を、それを是非航空機燃料譲与税でやりませんかと、公園化しませんかというような質問をされております。 それで、当時の、あえて名前は申し上げませんが、企画部長、部長がいらっしゃる時代ですけれども、部長が、当時の航空機燃料譲与税も2,000数百万ということで限られているので、事業をするようになった時点で充当をすること等の検討を行いたいと思いますというような、何かよう分からんような答弁をしておって、それで終わってしもうとるんですが。 是非、航空機燃料譲与税を、先ほど言った、空港を本当に売り出すための、観光のためには逆に違法になりますので、空港の周辺の環境整備というところで、是非本当にアイデアを出していただいて、本当に財政が第一という市長のお考えもよくわかりますけれども、それだけだと市民が夢を持たないので、是非、わくわくするような運用をしていただきたいと思いまして、これで質問を終わらせて……。 ○議長(唯有幸明君) 三河市長。 ◎市長(三河明史君) 例えば、さっき、議員がおっしゃった公園の、飛行機場の見える緑地公園あたりを何とかちゃんとするとか、そういうのは使えますから、そのときに譲与税を直接使わなくても、回っていって整備すればいいわけですから、その後でそこに充当をするとか、充当しないかは、財政運営上の問題ですから、そういうのはちゃんとやればいいわけです。 だから、ものすごいいい提案でしたので、我々も真剣に考えて、そういうのをやっていきたいと思います。それがわくわくするかどうかわかりませんけども、少しでもいいのをやっていきたいと思います。 ○議長(唯有幸明君) 瀧口公明君。 ◆議員(瀧口公明君) いつまでもやったら、またブーと鳴ってしまいますのであれですけれども、合併して10年間たって、先ほども言いましたように、これは決して、多分利用者が少なかったからクレームが来なかったんだと思いますけど、公園管理もできていないんです。多分、お金を使っていたのかもわかりませんけれども、まず見た目、駐車場はきれい、それから、清掃もしていますし、植栽なんかだったら、変な庭よりは立派な植樹をしております。 そういうのだけではなくて、さっきから言っているように、ここを滑走路公園に、桜坂にしようとか、そういうふうな、全部とは言いません、財政は厳しいですから。だから、ところどころにそういうふうな夢のあるような使い方を是非していただきたいと思いまして、質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(唯有幸明君) 以上で、4番、瀧口公明君の一般質問を終わります。……………………………………………………………………………… ○議長(唯有幸明君) 暫時休憩いたします。午後1時56分休憩………………………………………………………………………………午後2時01分再開 ○議長(唯有幸明君) 再開いたします。 休憩前に引き続き、一般質問を続けます。 次に、10番、野田忠治君。 ◆議員(野田忠治君) 10番、新世会の野田でございます。一般質問をさせていただきます。 今回は、地区別地域振興策の取り組みについて、そして、議員提案提出の政策提言の取り組みはとの通告をしております。通告に従いまして質問をさせていただきたいと思います。 まず初めに、地区別地域振興策の取り組みについての質問であります。 通告では、地区別地域振興策の取り組みの実情、成果は。そして、今後の取り組みは。最後に、取り組みを通じた移住者促進の取り組みは、の3点で通告しておりますけれども、関連がありますので、一括して質問をさせていただきます。 本年、市制10周年を迎えました。10年目の昨年度、平成27年度の決算におきましては、新庁舎建設や消防本部建設など、大型建設事業もありまして、一般会計借入金残高が約236億7,500万円と前年度より約23億円の増となっております。基金残高につきましては、150億4,400万円で前年度より約19億円増加しております。さらに、財政構造の健全化を示す指標であります経常収支比率が89.4%と、前年と比較しまして2.7%下がっている状況であります。前年度は大型建設事業があったものの、合併初年度であります平成18年度の決算では、借り入れの残高が約316億900万円、基金残高が34億2,400万円、経常収支比率は96%でありまして、比較しましても、この10年間での財政状況は、健全化が進んでいると申し上げても差し支えないというふうに思っております。 しかしながら、本年度より合併10年が経過しまして、地方交付税の一本算定により、約10%の削減となっております。さらに来年度、平成29年度におきましては、30%の削減となるわけでありまして、その後50%、70%、90%と削減されます。4年後には一本算定となってしまうわけであります。地方交付税の大幅な減額となり、財政面においては非常に厳しい状況になるということが予測できるわけでありますけれども、少子高齢過疎化、人口減少化の進行は衰えることなく、さらに加速状態にあるようにも思えるわけであります。 そのような中で、さきに申しました少子高齢過疎化により、特に中山間地域の高齢化は著しく上昇している地域も多くあり、高齢化率50%を超える小規模集落も年々増加しており、地域の活力がそがれていく、そんな状況にある地域も少なくありません。 しかしながら、冒頭申し上げましたとおり、来年度以降、地方交付税の削減という大きな財源が削減される中で、地域の活性化、活力の創生は行政依存でなく、地域が自主的に、地域に則した活性化策に取り組んでいかなければならない、私はこのように考えております。 国東も現在、さまざまな施策をしながら地域の活性化に取り組んでいると思います。私の知るところによりますと、社会教育課を中心に、公民館活動を充実されたり、活力創生課が取り組んでいます安岐町の西安岐地区の活性化協議会の取り組み、また国東町富来地区の文渓里の会の取り組み、そして現在は独立しておりますけども、朝来地区活性化協議会の取り組み、さらに高齢者支援課によります生活支援体制整備事業による竹田津地区と上国崎地区での取り組み、それぞれに取り組んでおられます。 しかし、これを特に中山間地域を中心に、全市的に実施していかなければならないとも考えています。 そこで、地域ごとによる振興策の取り組みの実情、成果はどのようになっているのか。そして今後の取り組みをどのように考えているのか。さらに、活性化が進んだとしても高齢化が進み、中山間地域での小規模集落化が進む中で、活性化のみでは高齢化は進む一方です。活性化を通じての地域移住策の促進についての考え方をお尋ねいたします。 ○議長(唯有幸明君) 活力創生課長。 ◎活力創生課長(森浩昭君) 10番、野田議員の質問にお答えをいたします。 国東は、合併以来10年が経過し、人口は大幅に減少しております。今後、現状の行政区単位では、地域活動が目に見えて困難になり、特に中山間地域の行政区では、消滅する行政区があるのではと懸念されております。これは、国東だけではなく全国的な流れとして考えられており、その対策として行政区の枠を超えた組織編成が主流となっております。 国東のモデル地区として、国東町の大恩地区、安岐町の西安岐地区にて協議会を立ち上げ、地域主導により高齢者の見守りや伝統文化の保存、地域イベントの開催、協議会活動費のための収益事業の準備など、今後の地域の課題を地域自らが認識し、事業実施する取り組みを行っております。 また現在、大分県、国東社会福祉協議会、高齢者支援課、社会教育課、活力創生課の連携により、集落講演会などの勉強会や集落の問題点を明確にするための集落実態調査を徐々にではありますが実施しております。 このような調査により、竹田津地区、上国崎地区が、地域の現状と今後の予想に危機感を感じ、勉強会を重ね、複数の行政区による地域協議会を立ち上げ、これまでの行政がどうにかするだろうという考え方から、自分たちがどうにかしなければならないという考え方にシフトしております。 他の地域も現状と課題を踏まえ、今後自分たちの地域がどうあるべきかを地域住民自らが考え、実行すべきときに来ているのではないかと思います。 今後の行政の取り組みとしましては、これまで単体であった各課の事業を、横の連携をとりながら支援する体制を整え、地域協議会の設立を推進し、支援を一本化していくことで、高齢者の見守りや介護予防、農地保全や環境整備、移動手段の確保、買い物支援など、地域課題を地域自らが考えることにより、地域の維持につながっていくことを期待しています。 次に、この取り組みを通じた中山間地域への移住者受け入れ促進の考え方についてでございますが、これは各地域によってむらがあり、受け入れを積極的に考える地域もあればそうでない地域もあります。また、移住者側にも移住先への条件があり、中山間地を含め、地域を限定した方向に誘導するマッチングは非常に困難な状況であります。移住の受け入れを積極的に推進するのかを含め、地域の実情に応じた受け入れ態勢を地域協議会や行政区において協議しなければならない問題だと考えています。 以上であります。 ○議長(唯有幸明君) 野田忠治君。 ◆議員(野田忠治君) 答弁ありがとうございました。考え方については、これからやはり今後、5年、10年、15年と経過していく中で、先ほど課長のほうからもありましたけども、やっぱり著しく衰退する地域ができる、または消滅する地域ができるかもしれないという話がありましたとおり、本当にそこまでもう危機が迫っている状況にあるのが実情じゃないかと思います。 先日行われました武蔵の福祉の集いのほうにも私出席させていただきまして、さきほど紹介あった竹田津と上国崎地区の活動の説明も受けました。今度の報「くにさき」でこの6ページにわたって紹介されています。これこう市長に聞くわけにもいかないんですけど、これにやはり6ページもさいて使うということは、これより全市的に広げていかなければいけない、こういった取り組みをを挙げてやっていかなければいけない表れだというふうに私も思ってますし、この前も説明聞いたときに非常にすばらしい取り組みをしているなというふうに感じたんですけども、それについてはやはりこれはこういった取り組みを今後全市、特に中山間地域というふうに私申し上げておりますけども、そこに広げていかなくてはいけないということも当局には十分承知しているということでよろしいですか。 ○議長(唯有幸明君) 活力創生課長。 ◎活力創生課長(森浩昭君) お答えをいたします。 あの報に載った竹田津地区、上国崎地区におきましては、県の事業、「くらしの和づくり支援事業」というのがありまして、それによって、その地区の困りごと等の調査をいたしまして、その2区がちょっと機運が高まったということで、高齢者支援課のほうが事業を起こして今やっているという状況でございます。 この県の事業につきましては、来年度以降も継続するというふうに聞いてございますので、残り地区全部をできるかどうか分かりませんけども、中山間地域を中心に、その事業を活用して調査はしていきたいというふうに考えております。 ○議長(唯有幸明君) 野田忠治君。 ◆議員(野田忠治君) 今回の竹田津、上国崎地区については県の事業だということで分かりましたし、新年度以降もこの事業継続されるということですから、これでできるところはいいと思うんですけども、やはりこの説明を聞いて、いろんな今までの経緯、経過についての資料も私いただきました。これは、やはりそこを指導する立場の方の使うエネルギーも膨大ですし、それよりも何よりもその地域の方々の危機感といいますか、やろうという意気込みとそういった思いがなければこれできないことだと思うんですね。 確かに県の事業で、先ほどの財政課長の話じゃないんですけども、より有効な事業をするときにより有効な予算を使うということはいいことですから、県の事業でやることはいいんですけども、僕が一番言いたいのは、今年度2地区したけども、来年度予算の枠でするんでしょうが、私はそれが足りないぐらいの地域にいろんな指導なり、思いを伝えていかなければ、場合によればの単費を使ってでもそういった地域を作っていかなければ僕はならないというふうに思ってるんです。 本当にこれから5年、10年というのはすごくあっという間に来る短いスパンで、そういったものを作っていくには、今からそういった準備を行っていかなければならないというふうに思ってるんですけど、それについての考えはいかがでしょうか。 ○議長(唯有幸明君) 活力創生課長。 ◎活力創生課長(森浩昭君) お答えをいたします。 先ほど県の事業で調査実施した地区は4地区ございます。実は竹田津地区、上国崎地区以外にも2地区を調査をしてございます。過去、先ほど議員のお話しにもあったとおり、文渓の里、それから西安岐地区は調査済みでございます。あと朝来地区につきましては、もう既に協議会が設立をされております。 国東の地区館活動を見ますと、18地区でございますので、それで考えますと、市内の中では生活環境はまだいいと言われます国東小学校区だとか、旭日小学校区、武蔵東小学校区はちょっとまだ困りごと等のあれはないんではないかなというふうに考えております。そうしますと、残り5、6地区、あと県の事業を使っても2年ぐらいで終えるんではなかろうかというふうに考えております。 ○議長(唯有幸明君) 野田忠治君。 ◆議員(野田忠治君) 今の答弁によりますと、優先順位といいますか、今喫緊に取り組んでいかなければいけない地域については2年ぐらいでできるという話であります。であれば是非、それを進めていただいて、2年でやればそれを1年でやってしまえということは申しませんけども、できるだけそれを有効に活用しながらやっていただきたいと思います。 その中で、やはり私そういったことをしていくときに、先ほど申しましたように、そこをお世話する、今先ほどの竹田津だとか上国崎地域は社協の方が、これ高齢者支援の予算、介護の予算ですから、そこが中心になったんですけども、話を聞いてますと本当に非常に熱い情熱があって、大変な労力を使って現状の把握から全てのことにかかわってきました。これを例えばがしようと思ったときに、相当な労力を要するわけですね。今、もこれから活力の創生、いろんな取り組みをしていく中で、なかなかその人的配置だとかそういったものが容易にできるとはなかなか思えないわけなんですね。 先般11月に、会派の視察で、これは実を言いますと島根県中山間地域研究センターというところに田園回帰1%戦略、これに基づいていろんな地域の取り組みの視察をしようということで行ってまいりました。これ実は、市長からちょっと提言されて本をお借りして、田園回帰1%戦略という本を読んで視察に行ってきたんですけども、そのとき私が一番残念に思ったのは、もうちょっと早く行けばよかったというのが残念に思ったことでありまして、いわゆる本当に危機感持ってそれぞれの地域が行ってました。その地域の取り組みがやはり一番浸透しているのが島根県内だというふうに思います。 本当は一番先に行きたかったんですけども、結局受け入れができないということで行けなかったんですけども、雲南というところがあるんですね。そこが非常に積極的に進めておりますけども、そこはやはり地域自主組織の活動計画のためにということで、これ平成19年の3月に作ってるんですけども、やはり地域の方々に行政が率先してこうしたマニュアル的なものをホームページにも、これホームページからとってきたんですけども、そういった形のものを作って、誰もが触れやすい、誰もが見れるような形づくりをして、言い方を変えれば、先ほど言いました膨大な労力となるべき部分がなかなか行政としてできないから、その牽引指導マニュアルを作ることによって、地域に広めていってる、そういったことを感じて、この地域も非常に積極的な取り組みをしております。 それと、もう一つ重要なのが竹田津、上国崎大変すばらしい事業をしておりますけども、この中に移住者の促進というものがなかなかない。社会教育課の公民館事業においても、地域の文化だとかそういった文化活動だとか、公民館活動、そして青少年の健全育成という部分で予算を使いながら活性化につなげてやっているんですけども、そういった特に中山間地域を含めた移住者の部分に対してがなかなかないんですね。先ほど申しましたように、例えば同じ方々で活力を作ってやったとしたとしても、10年であれば10人一様に10歳年をとるわけであって、やはり若い方の移住者がなければそれが継続していくことにはつながらないわけで、やはり移住者対策というのもこれは当然必要になってくると思うんですね。これは空き家対策にもなってくると思うんですけども、そういった地域の活力と移住者対策を一緒にあわせてしていかなければいけないと思うんですけども、その具体的な施策としてどのように考えられるのか質問いたします。 ○議長(唯有幸明君) 活力創生課長。 ◎活力創生課長(森浩昭君) お答えをいたします。 うちの課で移住者対策、空き家対策、空き家バンク事業等行っております。今年度、移住者対策としましては、都会の家族さんだとかシングルマザーさんだとかのスカウト事業を行っているところでございます。ですが、先ほども答弁の中で申しましたが、定年後のリタイアした方が田舎暮らしをしたいという方にその山間部、中山間部のお世話をすることはこれまでもありました。今後もあるだろうと思います。ですが、まだ仕事をされる方に対して、中山間部の空き家バンクとか、定住を促進するのは今の段階では非常に困難な状況にあります。例えば島根県のように、その地域で雇用と産業があるような地域ができれば、うちのほうもその辺は可能になろうかと思いますが、今ではちょっと困難な状況にございます。 ○議長(唯有幸明君) 野田忠治君。 ◆議員(野田忠治君) 今の課長の答弁ですね、お言葉を返すようですがっていう感じで申し訳ないんですけども、そうすると少しどうしてもご紹介をさせていただきたいんですけども、周南市の三丘地区というところに視察に行きました。これはやはり田園回帰1%戦略の先陣を走っております邑南町をモデルとした取り組みをされているところであります。その中の三つの丘と書きまして三丘地区というところなんですけども、ここは人口が1,704名の地域です。これ私行きましたけども、確かに周南市から車で30分から40分程度のところだったと思うんですけども、そこがなぜこの取り組みを始めたかって言いますと、平成16年のときに小学生が100人いたそうなんですね。100人いた小学生が平成26年で42人になった。この危機感からこの地域に「みつおずっと子どもがいるまちプロジェクト」ということで立ち上げたのが平成26年です。それから本当に複数の方々が移住をしております。結果、約2年強なんですけども、ゼロ歳児から6歳児までの就学前児童の数が、平成16年1月現在が45名だったところが、こういった移住者の促進によって28年10月1日時点で57名に増加しているんですね。1,700名の全体を占めるところでやってました。 そこで周南は、私が行ったのは周南市のふるさと振興財団ということで、中山間地域振興プロジェクトというものの視察に行ったんですけど、その中でも一番進んでいるというふうにおっしゃってました。そこは公民館事業が中心なんです。公民館ごとでやってるんですよ。聞きましたら、今、国東の公民館事業の運営費で出しているのは25万円ですね。そうですね課長。あといろんな活動費にほかつけてるんですけども、その地域は基本からの補助金は25万円です。それ以外は自主的に財源を生んでいます。 どういうことをやっているかといいますと、ちょうど行ったとき、お弁当を食べてくださいというふうに言われましたから喜んで食べたら、お弁当が1つ1,000円したんですけども、大変立派なお弁当で、作るのも全て地域のボランティアの方々が自分のところでできた野菜を持ってきて、そこで調理して出して、地域のいろんな会合だとかそういったものに出してるそうです。 あと、そういった移住者を中心としたいろんな部会を分けた中で、野菜のジャムでちょうどかぼちゃとピーマンのジャムがあったんですけども、それをまたしても買いましたけども、マグネットシートを作ったりいろんなことをやって、それぞれに自主的に財源が出ます。 特にあとすごかったのが、資源ごみということでアルミ缶、あれを大きな袋に2ついっぱいになってましたけども、そういったことで自分たちで収益を上げながらそういった取り組みをしている。移住者が来るとなると、地域総出で例えば住宅の整備だとか片づけだとかそういったものを協力しながらやっている。危機感から生まれた取り組みが2年間でたまたまかもしれませんけども、やはりそれだけの実績をきちっと上げているというのはこれ事実なんです。 周南市の中でも一番進んでいるという報告を受けました。まねをしろというわけじゃないんですけども、やはりいろんな状況がある中で、そういったことが現実的にできているところがたくさんある。 さらにもう1つ、広島県の安芸高田というところでは、逆にちょっと違ったおもしろい施策をやっておりました。それが「お好み住宅」という施策なんですけども、若者定住促進の住宅というのを建てております。これはの分譲する土地といいますかね、そこに若い人の希望に沿った家を建ててあげるんですね。大体1千5、600万円程度というようなことをおっしゃってました。当然いろんな制限があるんでしょう、間取りとか。40歳未満で義務教育の子どもがいる世帯。25年間家賃3万円で賃貸で貸す。25年たったときに、それをそのときの時価で販売する。そういうことで若者に住んでもらおうという政策をしておりました。おもしろいなというふうに思ったわけでなんですけども、やはりそれぞれ大変失礼なんですが、考え方とか発想の転換だとかそういったことでやはり移住者の促進、そういったものは十分できると思います。 共通していたのが、やはり地域住民が共通の意識を持つということで、やはり定期的に新聞を作って、先ほど言いました三丘地区というのは、そういった事業をすることで、収益を上げた中で、新聞を作って全戸に配付して、いろんなことを同じ共有認識の中でしているから、協力者もどんどん増えている。ですから、1,700の規模ですから、そこそこ大きい小学校区ですよね。そういうところがそういうふうにやっているところも見ました。 そういった意味では、まだまだ十分に可能性があるわけであって、若い世代の方が例えば、退職された方がUターンとか田舎暮らしで若い人がなかなか難しいというのは、やはりそういうことじゃなくて、どうしたらできるのか、どうしたら移住が促進できるのかということから取り組んでいかなければいけないと思うんですけども、それについてのお考えはいかがでしょうか。 ○議長(唯有幸明君) 三河市長。 ◎市長(三河明史君) 野田議員、非常に雄弁な方でありますので。 私も最初、市長になりたてのころが3万2,000人口があったんですね。毎年550人減っていくと。そうすると割り算したら56年か7年で計算上人口はいなくなるという話はしたことあるんですね。それまでは少子高齢化という抽象的な言葉で言ってたんですが、計算したら50年たったら人間おらんことなるじゃないかと、大変な危機感を持たんといけんじゃないかということは認識したんですね。 当初、私は市内にどこでもいいと、とにかく今でも小ネギにしろトマトにしろ、外から人を呼びこんで市内どこでもいいという考えでやってるんですね。1%戦略の本を見たときに、あれが1%ということは3万人になれば300人ですよね。毎年300人来れるかと。それで地区ごとに分けるというけど、そんなことできるんやろうかとも思ったんですが、ただ細かい地域のほうがより目的がはっきり分かりやすい、具体的になりやすい。うちの地区は10人とか。10人で20代が3人とかそういうことですよね。そういうような目的がたてやすいということはそのとおりだと思うんですね。 現実的に、小ネギにしてもうちの地区では大恩地区と富来地区に1人で若い子が入っている。大恩地区に来た人は、両親も一緒に2人来てる。だから3人増えてるわけです。それで富来地区は1人。そこに4人入ってる。来浦のほうが今、最初に入った人が親子で2人入ってる。第3期生が確か2組入りますね。そういうのが入ってくると。確かに、来浦も富来も大恩も過疎地なんですけどもやっぱり入ってくる、ちゃんと準備してればね。地元の人たちも大変歓迎して、歓迎会までしてくれているわけですね。だからそういう意味では、非常にみんな若い人が入ってくるのを楽しみにしているわけですね。 富来地区は、その前に沖縄からご夫婦と2人の子どもを連れた方が入って来てる、空き家に。子どもが2人も来てくれたと大変喜んでるところで、もうちょっと我々も1%戦略のノウハウを勉強せんといけないなと思ってます。 今、安芸高田の住宅の話も、周南市も前ちょっとお聞きしましたけども、もっと具体的にこの前議長からお話しがありましたけど、職員を派遣してでもノウハウを勉強して、いいところは取り入れていくと。1%戦略の本だけじゃなくて、里山資本主義の本を見ても、どこも山間僻地のまちがよく頑張ってるんですね。それをそのまままねする必要はないけども、その中のいいところだけでも取り上げて、我々なりのノウハウを蓄積していく必要があるだろうと思っています。 先ほどのお話しで、各地区の竹田津とかそれから上国崎とか文渓の里地区、西安岐地区、やっぱり問題はリーダーがちゃんといるかどうか。人材がいないといけないので。上杉鷹山の話を何年前かの新年互礼会でしましたけども、あの人もまず自助がまず大事だと。それだけのための人材育成をやっぱりやってきてるんですね。人材がちゃんといないと、人を引っ張っていく人がいませんから、そういう人たちの育成とか、あるいはそういう人を探すことが大事だと思うし、さっき幾つか具体的な地区のお話がありましたが、ほとんど恐らくうちよりも山間部のまちですよね。しかも小さなまちですから。そういう意味では、工夫の仕方がまだまだ足りないんだろうと我々思ってますので、ちゃんともうちょっと勉強して、いいところは習いながら自分たちのノウハウを蓄積していきたいとこのように思っております。 ○議長(唯有幸明君) 野田忠治君。 ◆議員(野田忠治君) 今の市長の答弁を聞きまして、また私も本当は言いたかったところで、先ほど言いましたように、もう少し早く行けばよかったというふうに後悔したって申し上げましたけども、やはり大変変な言い方なんですが、百聞は一見にしかずって言いますけども、やはり実際に見て、全然違う感想を持ちました。もし場合によれば、市長が派遣してでもそういったもののノウハウをとりながら、やはり一番大事なのはその地域に即した施策ですから、国東に即したものをしていただけるということで、非常に期待をしたいと思いますし、やはりこれから大事なのは、できないじゃなくてどうしてやるか、どうしたらできるかということを考えることを念頭に置いた上でしないといけないのかなということを非常に感じたところであります。 ですから、この質問についてはこれで終わりたいと思うんですけど、最後に1つだけ、例えばそういったものを進めていくときに、先ほど言いましたように、ある公民館事業は社会教育課がしている。竹田津、上国崎の部分は高齢者支援課がしている。また、その移住策、そういったものは活力創生課がしてるってことで、先ほど課長のほうから連携をとってという話はあって、連携をとるのはもちろんなんですけども、通告してるわけではないんですが、話を総称した中で考えると、やはり視察に行ったところで、まちづくり創生課とかまちづくり課とか、やっぱりそれに特化した課を作られているところがたくさんあるんですね、いろんなところを見ていったときに。 そういった意味では、今その連携をとることは大事なんですけども、ひとつその特化した課を使いながら、これから地方の創生、人口減少問題に対しての取り組みをするということは考えられないのか、ちょっと聞きたいと思うんですけども。 ○議長(唯有幸明君) 三河市長。 ◎市長(三河明史君) その件は考えておりません。まちづくりとかいう言葉を使うのは流行みたいなもんで、我々で言えば政策企画課が中心になりますので、政策企画課の中でまちづくりの、まちづくりって言ってもいろんなものがありますから。農業もあれば、漁業もあれば、企業誘致もあれば、観光もある。いろんなものが全部、全てまちづくりですから、そのまちづくりという課を作っても、それはそれでしようがないと思いますので、私のところは政策企画課が中心になって各課をまとめていくというような考えでおりますので、新たにそれは組織を作るという気は今のところありません。 ○議長(唯有幸明君) 野田忠治君。 ◆議員(野田忠治君) 分かりました。まちづくり課という名称で言ったんですけども、要は先ほど言いましたそれぞれの地域の活力だとか移住者の促進だとか、そういった部分で他のに行ったときにそういった名称が多かったもんですからまちづくりと言ったんですけど、政策企画課とはまた違う部分になろうかと思うんですが、そういったことで、市長が考えてないということですから、これを考えろというわけでは全くありませんから、ただそういうことであれば、是非先ほど課長のほうから答弁ありましたように、横のつながりを綿密にして、そこはここがしてるんだ、そこはここがしてるんだということじゃなくて、きちんと連携が図れた上で、そういった移住促進につながる施策を講じていただきたいというように思います。 以上で、今の質問につきまして終わりたいと思います。 次に、議員提案提出の政策提言の取り組みはということで通告しております。 1つ目に議員から提出された政策提言の対応、取り組みはどのようになっているのか。 2点目に、新年度予算についてどのように反映させ、取り組む予定かということで通告しておりますけども、これも関連がありますので一括して質問をいたします。 本年5月に市長に対し、議会より、当時の議長であった木田議員、当時国東市議会政策協議会の会長の丸小野議員、それと私の3名から国東における人口減少、少子高齢化を起因とする地域の課題を解消するための提言書を提出いたしました。 これは、平成26年11月より翌27年3月までの間、議員全員による市内16カ所での意見交換会を実施し、そこで出された意見をもとに、27年7月3日に議会に設置されました政策協議会、政策研究会において、さきに申しました国東における人口減少、少子高齢化を起因とする地域の課題を解消するための調査、研究をテーマとした取り組みを議長より諮問されました。それに伴い、政策研究会により、議長を除く全議員を4つのワーキンググループに分け、それぞれに市民や各種団体等との意見交換を実施しながら、調査、研究し作成したものであります。 本年5月に提出しましたので、約7カ月間が経過しようとしています。人口減少、少子高齢化が進む中で、早急に対策をしていかなければなりません。 そこで、通告のとおり、議員から提出された政策提言の対応、取り組みはどのようになっているのか。また、現在、新年度平成29年度の予算について、査定や編成を行っている最中だと思いますけれども、新年度予算にどのように反映させながら取り組んでいくのかをお尋ねいたします。 ○議長(唯有幸明君) 三河市長。 ◎市長(三河明史君) まずは、野田議員のご質問の中の、議員から提出された政策提言への対応、取り組みはという点につきまして、私のほうから回答申し上げます。 議会からの政策提言につきましては、本年5月に「国東における人口減少、少子高齢化を起因とする地域の課題を解消するための提言書」として承りました。このことにつきましては、議会の政策形成機能を充実、強化する目的で、国東市議会政策協議会、国東市議会政策研究会を組織され、議会報告会や市民との意見交換会を精力的に実施された結果としての提言と受けとめております。 では、平成26年度に第2次国東総合計画、平成27年度に国東まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定し、人口減少問題を初めとする諸課題の解決に取り組んでいるところであります。 この提言に対する具体的な取り組みについては、関係各課がその現状と課題を分析し、今後の方針や対応策を検討しておるところであります。 提言で示された課題は、人口減少や少子高齢化という大きな命題に対して、困難なもの、困難を伴うもの、あるいは時間を要するものも多く、今後ともしっかりと検討を重ねてまいりたいと思います。 もう1項目については、担当課長から回答させます。 ○議長(唯有幸明君) 政策企画課長。 ◎政策企画課長(福井修君) 10番、野田議員の2番目のご質問、新年度予算にどのように反映させ、取り組む予定かということに関しまして、お答えをいたします。 現在、平成29年度当初予算編成に向けて、財政課を中心に各課で協議を行っております。で予算編成する際は、総合計画や地方創生総合戦略に基づき、新規事業については計画・戦略との整合性、の重点事業としての位置づけを考慮しながら組み立て、継続事業については検証をもとにスクラップアンドビルドで臨んでおります。 加えて、ご質問の政策提言につきましても、先ほど市長が申し上げましたように、20項目について各課が現状分析や検証を行い、その対応策を検討いたしております。 平成29年度予算につきましては、現在ヒアリング中でございますので、具体的な事業については、来年の第1回定例会においてご審議いただければというふうに思います。 政策提言のうち、まだ決定していない事業等についての説明はここでは控えさせていただき、現在取り組んでいるものにつきましてご紹介をいたします。 1つに、体験型民泊の推進。1つに、SNS等を活用した対外的なPR活動やネット環境の整備。1つに、休日・夜間保育に係る子育て短期支援事業。1つに、新規就職先の確保及び企業誘致。1つに、医療費負担軽減や医師の確保。1つに、地域医療体制の充実。1つに、高齢者が働けるシステムの充実、高齢者コミュニティーの充実。1つに、新規就農者、農業後継者への支援等が挙げられます。これらについてはさらなる検証を加えて充実させていく必要があると思っております。 以上でございます。 ○議長(唯有幸明君) 野田忠治君。
    ◆議員(野田忠治君) ありがとうございます。 今の答弁で、それぞれの項目も多いわけで、一人一人の課長さんなり、項目を細かく質問することができないといいますかね、時間が余りにもかかるわけで、あと20分ぐらいですから当然無理なんですけども、概ね今、今といいますか、それぞれに無理なものは別として、半分ぐらいの項目については、今後継続しながらやっていくということでありましたけども、例えば今後、今回提言をさせていただいたんですけども、これについて一定の期間を経過した後に、それについての議会に対しての説明か何かをする機会等については求められるんですか。そういった考えはありますか。どうでしょうか。 ○議長(唯有幸明君) 政策企画課長。 ◎政策企画課長(福井修君) お答えをいたします。 これにつきましては、議会の方々より提言をいただいておりまして、貴重なご意見だというふうには受け止めております。 先ほど申しましたように、予算を伴うものでございまして、具体的に詰めて説明することは、この場では差し控えさせていただきたいと思います。 今、議員ご質問の、議会のほうにこの提言に対するの対応策等について周知する準備があるかというようなことであろうかと思います。本来、の当局と議会の関係等を考慮すると、当局と議会がこれを情報共有したり、意見交換をして政策を決めていくというのは本来の議会のあり方ではなかろうというふうに思っております。 ただ、そうは言ってもこういう提言をいただいておりますので、先ほど申しましたように、各課では現状分析、それから課題等を今後どうするのかという方向性等は検討いたしております。それを議員の皆様方に提供するかどうかは、また市長等と協議させていただいて、前向きに検討させていただきたいというふうに思います。 ○議長(唯有幸明君) 野田忠治君。 ◆議員(野田忠治君) 今の課長の答弁のとおりだと思います。ややもすれば、私のほうが職責を超してというふうなところでありまして、やはり執行権というのは執行部にあるわけでありまして、私どもは議決権であります。ただ、市民の意見を尊重する中で提言をさせていただきましたから、これをしろという強制的なものではありませんけども、真摯に受け止めていただいて、少しでも前向きにということでありましたから、是非その方向でお願いしたいと思います。 我々もこの提言書の一番最後に書いておりますけども、そういった執行部の取り組みを見守りながら、またさらなる提言等も今後していかなければならないのかなというところも考えておりますし、そういったことでお互い協調し合いながら、の発展、または人口減少問題についての解決策につながっていくことになればいいなというふうに思っております。 以上で質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(唯有幸明君) 以上で、10番、野田忠治君の一般質問を終わります。……………………………………………………………………………… ○議長(唯有幸明君) 次に、12番、堤康二郎君。 ◆議員(堤康二郎君) 12番、創世会、堤です。 今回は2つの項目につきまして、質問をさせていただきます。 まず最初に、庁舎の駐車場についてということでございますが、厳密に言いまして、アストの駐車場というふうに表現させていただきますが、新庁舎が今年2月にオープンしましてから10カ月たちました。大変アストくにさきと庁舎が並んで、何か都会的な感じがした大変立派なものができたなというふうに一般市民の方も思っていると思っております。 普段は職員の駐車場も別にありますし、公用車の駐車場も別個ありますので、来客者といいますか、市役所に来るお客さんにとってはスムーズに駐車場等も運用されているというふうに10カ月たってそう思っております。 しかしながら、問題はアグリとかアストのイベントがあったときに、駐車場がすぐいっぱいになってしまいます。土日、祭日のときは国東小学校の駐車場とか県の振興局の駐車場等を引っ張り込んで、そこにとめるようにしておりますが、平日のイベントがあったときには、そういったところも余り使えなくて、大変不便に感じる人が多いんじゃなかろうかと思っております。 特に、アストのイベントに来た人は、駐車場がいっぱいで小学校に回ってくれとか言われたら、そうかしようがないなという気がしますが、一般の人が、市役所に用事があるとか、アストの中の商工会に用事があるとか教育委員会に用事があるとかいって、図書館もそうですね、そういった利用で来た方が駐車場にもう全然とめられないというような声をよく聞きます。 それで、小学校のほうの駐車場に行ってくれと言われても、なかなかあの坂道を上ってまた下りていく、本当に大変な思いをしていると思います。 この駐車場に関しては、昨年平成27年の12月議会で瀧口議員のほうが、駐車場が狭いんじゃないかというような質問がありました。その中で、市長の答弁としまして、1回やってみてどうしても不足だというときに対応すればいいんじゃないかと思っておりますと。どうしても足りなければ用地買収して、駐車場を確保することもそういう方針を一切しないという方針を持っているわけじゃありませんので、柔軟に対応していけたらと思いますというような答弁をしております。 このことは、オープン前の昨年の話でございますので、10カ月たった今の現状を市長がどう考えているのかということをお聞きしたいと思っております。 それで、実はアストの南側に広い田んぼがあります。そこにトキハインダストリーが進出するということで、そこを借り上げている土地があります。トキハインダストリーの予定地というのは、皆さん知らない方も多いと思いますが、これは平成2年に鶴川商店街の有志の16人で、今から商店街も厳しくなるのであの土地に進出しようというようなことで、協同組合のファッションシティー国東というのを発足しました。それで、ただ商店が行くだけでは人が集まらないだろうということで、トキハインダストリーに来てもらって、そこに共同で店舗を出そうという計画で上がったものです、平成2年です。 それで、平成5年よりあの土地を借り上げて、現在まで地権者にお金を払っている、お借りしているという状況でございます。あの土地、当初2万m2ありました。そして途中、ここの隣のアストができるということで、町のほうから少し分けてくれんかという話がありまして、7,000m2の土地、もちろん地主がおりますが、その地権者の方にお譲りしたというか、アスト分を譲ったということで、その残りが、今空いている土地がその残りでありまして、その面積が1万1,893m2あります。坪になおして、3,598坪、これがありまして、現在14人の地権者がおります。 そして、トキハの進出予定地というのが、平成5年からトキハがお金を出して借り上げていたんですが、ちょうど今月12月いっぱいで契約を解除するということを、その管理している人からお聞きしました。そして、正式的にはトキハインダストリーも公表していませんが、聞くところによりますと、来週の15日に地権者の方に回って、印鑑をもらって、もう契約解除という正式な手続を踏むということを聞いております。そういったことで、この3,598坪が自由な土地、地権者に返るということでございます。今まではトキハインダストリーが押さえていたので、どうこうすることができなかったんですが、今回こういう機会になりました。 そこで提案したいというか、その土地をが買い上げてそこに駐車場を設置したらどうかということについてご質問します。駐車場は広いかもしれませんが、やはり毎回毎回イベントがあるたびに、小学校に行ったり、川の向こうにとめてくださいとかいうんじゃなくて、これから30年、50年ずっとここで続くわけですので、是非ともこの際購入して、アストに来るお客さん等が便利になるようなことにしていただきたいというふうに思って質問するものでございます。 また、その駐車場ももしできるとしたらば、一部は平日はイベントのないときはすいているだろうと思いますので、ちょっとしたベンチを置いて公園みたいな形で使えるような形もできればいいなというふうなことも思っております。 そういったことで、市長の答弁をいただきたいと思います。 以上です。 ○議長(唯有幸明君) 三河市長。 ◎市長(三河明史君) 堤議員のご質問にお答えしたいと思います。 アストくにさき及び新庁舎の駐車場につきましては、これまでも狭いので南側空き地を購入して駐車場を広くするべきではないかとのご質問が何人かの議員さんからありました。一番最近では、先ほど議員がおっしゃったように、昨年12月の定例会におきまして、同様の質問がありました。私は「新庁舎がオープンしてからの利用状況を見て、駐車場拡張の必要性があれば、柔軟に対応したい」旨の回答を申し上げたところであります。 そして、オープン後の駐車場状況を見ますと、土日及び祝祭日に大きなイベントが開催されたときには、東部振興局の駐車場を借りたり、国東小駐車場や安国寺団地の跡の駐車場、あるいは旧本庁舎の駐車場を使用していますけども、これも議員ご指摘のように、私どもにも高齢者の方々を中心に、「遠い」あるいは「小学校の場合は坂道があって移動が大変だ」と。「風雨の際、移動がこれも大変だ」などのお叱りや苦情が数多く寄せられているようであります。また、多数の誘導員の配置をせねばなりません。そして、平日の大型イベントでは、職員駐車場や周辺の駐車場が使用できないために、かなりの駐車スペースが不足しておりまして、路上駐車が多く出たり、他の施設の駐車場を無断で使用するなどの問題も発生しております。 これらの状況と、将来の利活用を考えますと、駐車場の拡張を検討すべきではないかなと考えるようになってまいりました。ただ、アストくにさきの南の用地は、民有地であって、トキハインダストリーさんとの賃貸借契約も結んでいるとも聞いていますので、それらの状況を十分把握した上で、相手方のあることですので、慎重に検討を進めてまいりたいと、このように考えておるところでございます。 ○議長(唯有幸明君) 堤康二郎君。 ◆議員(堤康二郎君) ありがとうございました。 今の答弁の中で、トキハインダストリーがまだ正式に公表してないということで、市長も今そういう答弁だと思いますが、実際12月15日にそういう話になって、正式に公表になると思います。そうなった場合、そういう前向きに購入を検討するということでよろしいでしょうか。 ○議長(唯有幸明君) 三河市長。 ◎市長(三河明史君) そうなるかどうか私にはまだ分かりませんけども、ただそれでも民有地ですから、相手さんがあることですから、その辺は状況を見ながら、先ほど申しましたように、慎重に検討したい、進めていきたいと思っております。 ○議長(唯有幸明君) 堤康二郎君。 ◆議員(堤康二郎君) 地権者14人おりますが、丁寧に実情を説明して、話し合いをしていただきたいというように思っております。 以上で、1番目の質問を終わります。 続きまして、2番目の学校の環境整備について質問いたします。 まずは、小学校のエアコン整備計画はどうなっているのかということで質問いたします。 国東は、平成26年末に中学校4校のエアコンを設置いたしまして、昨年27年度より使用を開始しております。これは経済対策補助金等を使いまして、総額4,984万1,000円で整備をしたところでございます。しかしながら、小学校はまだそういう予定を聞いておりませんが、どうなっているのかということで質問したいと思います。 エアコンというのはぜいたく品だというような昔はそういう考え方がございましたが、最近は地球温暖化で、35度を超える日が本当に増えております。ただ単に2、3年暑かったというような暑さではない。もう大変なものであります。小学生もこの暑さの中で頑張っております。是非とも設置をしていただきたいというふうに思っております。 また、私も近隣の市町村を調査しました。そしたら豊後高田、人口が2万3,188人で10の小学校と1つの小・中一貫校がございます。そして5つの中学校、大体国東と同じような学校の規模でありますが、これが今年小学校で全校、中学校で全校エアコン設置をしました。文科省の補助金で3分の1助成金があったということで、7,400万円程度の補助金を受け、約3億円かけて設置をしております。 そのお隣の宇佐は、今年度小学校13校設置、来年29年小学校12校設置、再来年の30年は、今度は中学校の7校をエアコンを設置する計画にしておりまして、今年度から始めております。 また、隣の杵築では、昨年中学校3校入れまして、今年度小学校3校、来年小学校3校、再来年小学校4校ということで、4年かけてエアコン設置をするようにしております。 そういったことで、うちの国東の小学校のエアコン整備計画はどうなっているかをお尋ねします。 2番目としまして、洋式トイレを増やしてはどうかということでありますが、我々学校訪問行ったり、いろいろ学校の話を聞きますと、学校のトイレがほとんど和式になっていると。特に女子の方は4つぐらいトイレがあるんですが、洋式便器というのは1つしかないというようなことで、かなりの量を和式が中心というようなことになっております。 ここ現在の生活環境を見てみますと、エアコンもそうですが、トイレもアンケートをしたわけではございませんが、家庭では7割8割以上がもう洋式になっているんじゃなかろうかと思っております。 そういったことで、ぜひ学校も毎日何回も使う場所であります。是非とも洋式を増やしていったらどうかというふうに思うものでございます。また、小学校に上がる保育園の保護者からも聞いたことがあります。保育園でも家でも洋式なので、小学校に行ったら和式が多いので、どうしていいのか教えんと悪いんじゃろうかというようなご相談も受けたりします。そういったこともありますので、是非この際洋式トイレを増やしてはどうかというように思っております。 またもう一つ、今の時代バリアフリーの時代ですので、やっぱ1校に1つは多目的トイレといいますか、そういったものをやっぱり設置するべきじゃないかというふうにも思います。特に、車いすとか体の不自由な方が学校に来ないということは、そういうトイレがないからそういう行事も足が遠いというような形がしているんじゃないかというようにも思いますので、是非それもあわせてご答弁をいただきたいと思います。 ○議長(唯有幸明君) 教育次長。 ◎教育次長(橘義和君) 12番、堤議員のご質問にお答えします。 まず1点目の、小学校のエアコン整備計画はどうなっているのかというご質問でございます。 議員おっしゃいましたように、平成28年度末時点で、小学校普通教室のエアコン設置状況は、県下18市町村のうち、別府、中津、豊後高田、日田、九重町の41町で設置完了となる予定でございます。また、平成29年度では、豊後大野、佐伯の2が設置終了予定です。平成30年度では杵築、平成31年度では宇佐、日出町、平成32年度では大分、竹田の2が、平成33年度に津久見が設置を完了する予定でございます。由布は一部整備済みで残りは計画中、臼杵は平成30年度以降実施予定で、玖珠町と姫島村は、今現在設置の計画はないとお聞きしております。 国東市内の設置状況は、パソコン教室や図書室、多目的ホールなど、特別教室や校長室、職員室、事務室、保健室などで設置が完了しています。平成27年の9月議会でも答弁させていただきましたが、小学校の普通教室のエアコン設置を見合わせておりますのは、多額の経費を要する上に、長期の夏休みがあるため、仮にエアコンを設置しても、稼働期間は7月の前半と9月の前半で短期間であること、さらに、子どもによっては健康面での影響も懸念されるところであります。 教育委員会としましては、本年度、全ての小学校で、1階から階ごとの教室で気温調査を実施いたしました。来年度も気温調査を継続するとともに、医師の専門的なご意見や、学校、PTAからの要望をお聞きし、引き続き検討してまいりたいと考えております。 続きまして、2つ目の洋式トイレを増やしてはどうかというご質問についてお答えいたします。 平成28年7月に実施しました、平成28年4月1日現在の全国の公立小中学校のトイレ状況調査を見ますと、全国の全トイレ数は、約140万個であり、そのうち洋式トイレは約61万個、率で43.3%、逆に和式トイレは79万個で56.7%となっております。 県下の状況を見ますと、全トイレ数は約1万5,000個で洋式トイレは6,600個で、率は45%、和式トイレは8,100個で55%となっております。 市内の状況は、全トイレ数が469個で、そのうち洋式トイレは208個で、率は44.3%、和式トイレは261個で55.7%で、全国並びに大分県と同程度となっております。 教育委員会としましては、学校からの要望を聞きながら、平成21年度に国の経済対策交付金等を財源に、洋式トイレを整備いたしたところであります。 洋式トイレにかえる場合、約2つ分の和式トイレの面積が必要となるため、トイレの数を減らすか、または数を減らせない場合は、扉を通路側に出さなければならず、平成22年度以降は整備をしていないのが現状であります。 総務省統計局による、平成20年度、ちょっと古いんですけど、平成20年度の全国の住宅の洋式トイレの保有率が、先ほど7割8割とおっしゃいましたけど、総務省統計局によりますと、89.6%となっております。このことから、国東の学校トイレの洋式化を進めることは、時代の要請として考えていく必要があると思います。 今後、児童生徒が不便を来していないかどうかを調査を進め、できるところから整備するとともに、学校施設の大規模改修等を機に、洋式トイレに随時かえていきたいと考えております。ただし、当然個人差もあることから和式トイレも一部残していきたいと、このように考えておるところであります。 それから、多目的トイレについてであります。小学校で10基、総数ですね。小学校で10基、中学校で9基、合計19基が整備済みであります。ただし、小学校で多目的トイレを設置しておりませんのは、5小学校であります。中学校は全て整備いたしております。 以上でございます。 ○議長(唯有幸明君) 堤康二郎君。 ◆議員(堤康二郎君) ありがとうございました。 2番目の洋式トイレのほうは前向きに考えていただけるようでございます。是非進めていっていただきたいと思いますが、小学校のエアコン整備につきましては、できない理由をたくさん言われました。その中で、体調のことでというのはちょっとよく分からんのですけど、クーラー病、冷えすぎて悪いというようなことなのかなと思いますが、逆に今熱中症でどんどん倒れたりする子がおりますので、健康を考えれば逆にやっぱり、もちろん効かせすぎのクーラーはよくないかと思います。外から汗かいて中に入って来て、寒いような形では悪いと思いますが、外の温度より2、3度でも低ければ全然違うので、そういう冷やしすぎではなくて、若干快適な、外よりも快適だなというような形ならいいんじゃなかろうかというふうに思っております。 また、学校の先生に聞いてみますと、特に1階はあれとしても、2階、3階に上がれば蒸し風呂みたいに暑いと。そういった状況の中で子どもたちが一生懸命勉強しているわけであります。それと同時に、先生の皆さんもその暑い中でやっているわけでありますが、やはり暑すぎてもやはり先生たちのモチベーションもやっぱり余り上がらないんじゃないか、そういうことがあってはならないんですが、やはり快適な環境の中で授業を行える環境にしてあげるということは必要ではなかろうかなというふうに思っております。 また短期間、先ほど答弁の中で、7月と9月と短期間であるといいますが、今6月ぐらいからやはり暑いと思います。それでまた、9月10月まで暑い日が続いておりますので、短期間というのは余り当てはまらないのではなかろうかというふうに思っております。 そういったことで、是非とも早期に整備計画をするべきではなかろうかと思いますが、いかがでしょう。 ○議長(唯有幸明君) 教育長。 ◎教育長(加藤正和君) 小学校の空調設備につきましては、これまでも数回ご質問を頂戴いたしました。これまでの教委の回答としては、未来永劫つけない、将来にわたってずっとつけませんよというのではなくて、その都度、総合的に考えて対応したいという回答を前教育長さんもそうでしたし、私も1回そういうふうにお答えをしたと思います。その考えについては今も変わりはありません。 つまり、先ほど次長から申しましたように、経費の面、そしてまた稼働の期間の面、そして子どもたちの健康面の配慮等々を総合的に考えて、そういう考えに至っているわけであります。しかしながら、議員さんおっしゃいましたように、かえって暑いほうが健康面はどうかという問題もありましょうし、稼働期間についても、今議論されているのは、指導要領が変わって、時間数が云々という議論も今起こりつつあります。そういう意味で、検討せざるを得ない時期もやがては来るかもしれません。総合的に私どもはその都度考えていきたいというふうに思います。先ほどおっしゃいましたPTA連合会のご要望の状況とか、総合教育会議、そして私どもの教育委員会での協議等々を含めて、今後とも総合的に判断をしていきたいというふうに思っております。 ただ一つ申し上げたいのは、私はけちだからつけんとか、辛抱せえよといって精神論を申しているのではありません。是非考えていただきたいのが、かつて30年前に広島大学の新堀教授という方が「殺し文句の研究」という物騒な題名ですけども、そういうのを書いてあります。30年前にどういうことが日本の教育の中で起こったかというと、親が、あるいは先生が子どもの言うとおりにしてやる、それがいい大人である、物分かりのいい親であるというような風潮が30年前に今あるんじゃないかというふうに書かれてます。やがて、そうしているうちに、子どもたちが間違った方向にいくんじゃないか。つまり現在の親や大人が間違った子ども中心主義になってるんじゃないかというような警鐘を鳴らした本なんです。それを読みますと、まさにその流れが今来ているなと。子どもが何かほしいと言えば与えられる、寒いと言えば温かいものが来る、暑いと言えばすぐ冷たくするというようなことが、これ一例ですけども、そういう私たち親、大人としての考え方も少し考慮してみたいなというふうに思って、私ども今立ちどまって考えているところであります。 そういうことを言いますと、クーラー1つでちょっと大げさな話じゃないかとか、あるいは屁理屈かというようなお叱りももらうかもしれませんけども、何もかにもそして全ての子どもたちにこのクーラー空調施設がいいかどうかというのは、一度立ち止まって私は考えてもいいんじゃないかと。先ほど言いましたように、室温調査もいたしましたけども、すごく暑い風通しの悪い校舎も本当にあります。それから、そうでもないといいますか、涼しい、風通しのいい校舎も実はあるんですね。そこらも考慮しながら、先ほど何遍も同じことになりますけども、総合的に考えていい環境の中で子どもたちを育てたいというのは私も思いますし、議員さんがおっしゃるとおりであります。 さらに、市長は教育の里づくりを目指しております。教育の里づくりをしているのにクーラーがないと子どもたちが困るじゃないかと、それも一理だろうというふうに思いますけども、私は教育の里づくりの基本といいますか、土台にはクーラーだけではないだろう、言わずもがなですけど。国東はクーラーもちょっとついてませんけども、特別支援教育とか、あるいは学習の遅れの目立つ子どもの学習支援の先生、つまり人材を議員の皆様方のご理解をいただいて、他に比べればもう非常に私は県下を見ておりますけども、非常に国東は有り難いというふうに思っています。 そういう意味で、クーラーも一つの子どもたちの環境整備の条件でありますけども、その土台にある子どもたちに優しい教育っていうんですかね、それを国東の議会の皆様方のご理解で今できていることについて、私は大変感謝をしておりますし、それが教育の里づくりの根本にあろうというふうに思います。 何度も繰り返しますけども、いろんな条件がありますので、総合的に考えて今後、時期を決めることもあろうかというふうに今のところ考えております。 以上でございます。 ○議長(唯有幸明君) 堤康二郎君。 ◆議員(堤康二郎君) 今、答弁でよく分かりましたが、やはりそういった支援員の制度が充実しているということも分かりますが、それとまた別個なことだと思うんですよね。そういったことで、やはり教育環境をよくしてあげたい。じゃ家庭の場合はどうでしょうか。自分の家が暑かったら、子ども部屋にクーラーを我慢しろというような時代じゃないんじゃなかろうかと思います。家ではちゃんとクーラーをつけてる家庭が多いんじゃなかろうかと思います。それが学校に行きゃ暑い思いをして勉強せな悪いんかというようなことになるかと思います。さっき30年前の話をしましたが、やはりその当時と今の地球環境も変わっておりますので、そういったことを考えて、できるだけ早くどうせ整備するなら一刻も早く整備してあげてほしいと思います。 またこれ文科省の補助金申請も6月に申請ということであります。もし最短来年の6月に申請しても再来年ということで、すぐ決めても2、3年は先になってしまいますので、できるだけ早く総合的な判断をしていただきたいと思います。 また先ほど教室の温度を計っていると、涼しいところもありますという答弁ありました。そうすれば逆に暑い教室にエアコンを入れるとかいう考えもできるんじゃなかろうか。風通しのいい学校にはちょっとそんなにいらないんじゃないかというような判断もできますので、一律に考えないで、臨機応変に考えていくという方法もあるんじゃなかろうかと思いますがいかがでしょう。 ○議長(唯有幸明君) 教育長。 ◎教育長(加藤正和君) おっしゃるとおりです。それぞれに応じてということですね。さっきのトイレもそうですけども、洋式がいいという子もおれば、和式のほうがいいという子どももおるんですね、慣れてないという子もいるそうです。この前教育委員会で話していたときに、大分からお寺関係の教育委員さんのお話ですけども、大分から宿泊を兼ねて来られた子どもがお寺は暑いなと、クーラーがないと寝られんというふうに苦情を言ってきたんだそうです。私ども人間は、いつも整備の整ったところで生活するばかりではないだろうというふうに思います。そういう経験も私はあってもいいのかなというふうに思います。だからしないという意味じゃないんですよ。それは勘違いしないでいただきたいんですけども、何もかにも全てを整えるということの危険性といいますか、誤りといいますか、危惧も私は持って判断をしたいということです。したがって、方法として、それじゃつけるというふうに決まったときに、財政面で全て一遍にするかということについては、暑いところからしましょうという方法もあるでしょうし、学年上のほうからという方法もあるでしょうし、そこらはまた私どもで考える時期も来るんじゃないかというふうに思います。 ○議長(唯有幸明君) 堤康二郎君。 ◆議員(堤康二郎君) よく分かりました。先ほど例を出した豊後高田の設置を教育委員会のほうにお尋ねしてきましたところ、やはり市長がやれというようなことで動いたということでありますが、市長はお考えはどうでしょうか。 ○議長(唯有幸明君) 三河市長。 ◎市長(三河明史君) 豊後高田市長と私の考えが一緒とは限りませんし、私は教育長の判断を支持してます。 ○議長(唯有幸明君) 堤康二郎君。 ◆議員(堤康二郎君) じゃ、今後とも総合的に判断しまして、早急に設置されることを望みまして質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(唯有幸明君) 以上で、12番、堤康二郎君の一般質問を終わります。────────────・────・──────────── ○議長(唯有幸明君) 以上をもちまして、本日の議事日程は終了いたしました。 これにて散会いたします。午後3時19分散会──────────────────────────────...