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  1. 豊後大野市議会 2022-03-03
    03月03日-04号


    取得元: 豊後大野市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-13
    令和 4年  3月 定例会(第1回)        令和4年第1回豊後大野市議会定例会会議録議事日程(第4号)                   令和4年3月3日(木曜日)午前10時開議日程第1 一般質問     嶺 英治君     川野優治---------------------------------------本日の会議に付した事件 日程第1.議事日程に同じ---------------------------------------出席議員(18名)     1番  川野辰徳君      2番  工藤秀典君     3番  高野辰代君      4番  佐藤昭生君     5番  春野慶司君      6番  原田健蔵君     7番  後藤雅克君      8番  嶺 英治君     9番  吉藤里美君     10番  穴見眞児君    11番  川野優治君     12番  赤峰映洋君    13番  沓掛義範君     14番  佐藤辰己君    15番  小野順一君     16番  首藤正光君    17番  田嶋栄一君     18番  衞藤竜哉君欠席議員(なし)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 市長      川野文敏君   副市長     清水 豊君                 総務企画統括 教育長     下田 博君           玉ノ井浩司君                 理事 総務課長    小野律雄君   財政課長    平山元彦君                 まちづくり 税務課長    麻生和男君           河室晃明君                 推進課長 生活福祉統括         金山英三君   市民生活課長  羽田野宏章君 理事                 人権・部落 環境衛生課長  川野寿洋君   差別解消推進  廣瀬宏一君                 課長                 子育て支援 社会福祉課長  朝倉誠一君           安東礼子君                 課長 高齢者福祉           産業建設統括         後藤樹代文君          衞藤好夫君 課長              理事 農業振興課長  森下志郎君   農林整備課長  関屋 隆君 商工観光課長  安藤久美子君  建設課長    後藤泰二君 上下水道課長  足立宏幸君   教育次長    堀 誉裕君 学校教育課長  中城美加君   社会教育課長  岡部 司君 豊後大野市民          監査事務局長         伊東一也君   兼選挙管理委  後藤龍昭君 病院事務長           員会事務局長                 農業委員会 会計管理者   古沢智孝君           足立 崇君                 事務局長 消防長     西 宏一郎君---------------------------------------事務局職員出席者 事務局長    新宮幸治    総括主幹    後藤文生 主幹      後藤泰幸    副主幹     佐々木恭徳 △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(衞藤竜哉君) ただいまの出席議員は全員であります。 直ちに本日の会議を開きます。---------------------------------------議事日程の報告 ○議長(衞藤竜哉君) 本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。---------------------------------------一般質問 ○議長(衞藤竜哉君) 日程第1、一般質問を行います。 一般質問の質問時間は答弁を含めて60分以内であります。公平を期すため時間に達した時点で終了させていただきますので、時間配分には特にご留意の上、時間内に終了するようお願いします。 なお、一問一答方式で行いますので、質問は、通告による質問の趣旨の範囲を超えることのないよう、また、答弁については、簡潔明瞭にお願いします。 それでは、あらかじめ通告のありました質問事項について順次、質問を許します。--------------------------------------- △嶺英治君 ○議長(衞藤竜哉君) 8番、嶺英治君。 1、集落の水問題の実態把握結果とその対応についての質問を許します。 嶺英治君。     〔8番 嶺 英治君質問者席登壇〕 ◆8番(嶺英治君) 本日は、2つの質問を通告させていただいております。議長の許可を得ましたので、質問させていただきます。 1つ目、集落の水問題の実態把握結果とその対応についてお伺いいたします。 令和3年度に公営水道外地域の水問題に対する実態把握調査が実施されました。その状況と結果、そして、それを受けた市の対応を伺います。 その中で、1点目、この実態把握調査の時期、規模、その結果について。 2点目、結果を受けての豊後大野市の今後の対応について。 3点目、これと関連する大分県の支援事業への要望状況、県が実施するこの事業と豊後大野市の連携についてをお伺いいたします。よろしくお願いします。 ○議長(衞藤竜哉君) 1、集落の水問題の実態把握結果とその対応については、産業建設統括理事より答弁があります。 衞藤産業建設統括理事。     〔産業建設統括理事 衞藤好夫君登壇〕 ◎産業建設統括理事衞藤好夫君) 集落の水問題の実態把握結果とその対応についてのご質問にお答えいたします。 まず、実態把握調査の時期、規模、結果についてでございます。 令和3年7月に調査の対象となる163の行政区に、市営水道普及地域実態調査の協力依頼についての回覧文書を配布しました。 この文書は、市営水道給水区域外の地域であること、地区水道の使用者が1世帯の場合は隣家との距離が100メートル以上であることを条件に実態調査を行い、調査結果は台帳として保存し、今後の補助事業要望等の資料としたいので、地区水道の代表者または個人に7月30日までの申出により調査票を送付する旨の内容としました。 送付する調査票は、管理の形態や水源の種類、現在抱えている課題、補助事業要望の有無を選択し、自由意見も記入できるものとして、8月31日を提出期限としました。 調査の結果、調査票の受理件数は全体で140件、町ごとの内訳は三重町64件、清川町5件、緒方町16件、朝地町46件、大野町9件でした。なお、町全体が給水区域である千歳町、犬飼町は調査の対象外としています。 また、管理形態については、組合または共同のものが85件、個人が55件で、水源については、井戸水が85件、湧水や沢水が55件でした。 現在抱えている課題については、「問題なし」が35件、課題が重複するものもありますが、「水量に不安がある」が16件、「水質に不安がある」が21件、「水量、水質ともに不安がある」が33件、「施設の管理に不安がある」が31件で、このうち、井戸ボーリングや水源、配水槽など施設の改修についての補助事業要望が76件でした。 これらの結果を踏まえ、今後の県補助事業に対応するため、10月に現地調査を行いました。その調査対象は、管理形態が組合または共同で、関係戸数が多く、水源が湧水または沢水で、具体的な施設整備の予定のある地区5か所を選定し、地元代表者立会いの下、水源地等施設の現状や課題について聞き取りを行ったところです。 次に、結果を受けての豊後大野市の今後の対応についてでございます。 現在実施されております県補助事業小規模給水施設水源確保等支援事業は、令和3年度で終了しますが、県は、令和4年度当初予算案において、小規模集落の水問題を解決することを目的に、新たな水源確保等に取り組む市町村に対し助成する制度として、小規模集落等水源整備支援事業が令和4年度大分県一般会計予算として県議会へ上程されておりますことから、本市では、市営水道普及地域実態調査の結果を基に、県補助事業の適用に向け積極的に対応していきたいと考えております。 また、県補助事業の適用が困難であったり、対象外となる地区等につきましては、市民の安心・安全を守る観点から、市の補助事業である飲料用水施設改善補助事業について、県の補助事業や県内他市の補助内容を踏まえるとともに、給水地域との負担の均衡等を考慮しながら、補助対象や補助率、事業費の上限等の見直しを検討の上、対応してまいりたいと考えております。 次に、関連する大分県の支援事業への要望状況についてでございます。 先ほど答弁いたしましたように、県の補助事業小規模集落等水源整備支援事業として県議会に上程されておりますので、積極的に活用して事業推進を図ってまいりますが、県補助事業の継続につきましては、大分県市長会への要望はもとより、本市としましても個別に県環境保全課に対し事業の必要性を訴えてまいりましたし、県におきましても各市町村の実情を把握するための調査等を行ってきたところでございます。 今後も引き続き、市営水道普及地域の水問題の改善に向け、県へ事業継続の要望を行ってまいります。     〔産業建設統括理事 衞藤好夫君降壇〕 ○議長(衞藤竜哉君) 嶺英治君、再質問ありますか。 嶺英治君。 ◆8番(嶺英治君) それでは、1点目の実態把握調査の時期、規模、その結果について、再質問させていただきます。 今回、今、答弁をいただきましたけれども、その中では触れられておりませんでしたが、この質問に対する該当市民の割合として、私は市の人口の約3割が公営水道の給水外の地域に住んでいる。その3割が井戸水、湧水、沢水という、飲料水というか、水を利用している人数と理解しているんですが、それでよろしいでしょうか。人口が3万4,000人ですから、私が今質問している内容に該当する人口の割合が大体1万1,000人ぐらいいるという理解を私はしているんですが、よろしいでしょうか。 ○議長(衞藤竜哉君) 足立上下水道課長。 ◎上下水道課長足立宏幸君) 令和3年3月末現在の市の人口が3万4,495人でございます。これに対する市営水道給水人口は2万3,214人で、この割合は67.3%となり、その差は32.7%となります。給水区域内にあっても市営水道に加入していない場合もございますが、給水区域外人口は議員おっしゃるとおりおおむね人口の3割と推測されます。 ○議長(衞藤竜哉君) 嶺英治君。 ◆8番(嶺英治君) 人口の約35%ぐらいが、私のバックに控えている、声援をいただいているというふうに、勝手なんですけれども、勝手に想像しながら、また質問させていただきます。 今回の調査で、約140件の個人や管理組合があるということだったんでしょうか。それとも、調査の回答を得ていないところもあったのか。140件から回答をいただいたということで、140件の中の76件、約50%強が自分の家で飲む水に不安を抱えているというような答弁をいただきましたが、約1万1,000人が、この140件の中で収まっているのか。逆に、まだ見えていないところもあるのか。ちょっとその辺をお尋ねします。 ○議長(衞藤竜哉君) 足立上下水道課長
    上下水道課長足立宏幸君) 先ほど答弁いたしましたとおり、今回の調査票の受理件数が140件ということでございます。 答弁の中で、各町ごとの受理件数もお答えしたところでございますが、集計結果を見てみますと、調査回答のされた世帯数が854世帯、これは全世帯の16.2%となります。そういうことから見ますと、給水区域外で、まだこれ以外にも組合等あることが推測されると思っております。 ○議長(衞藤竜哉君) 嶺英治君。 ◆8番(嶺英治君) というと、今の数字を聞いてちょっとびっくりしたんですが、給水外の区域の調査をしたところで、返ってきた件数140件が約16%と。残りの七十何%からは返事が返ってこなかった。要は、きちんと調査ができていなかったということになるんでしょうか。 ○議長(衞藤竜哉君) 足立上下水道課長。 ◎上下水道課長足立宏幸君) 答弁の中でお話ししたとおり、7月の回覧文書で、協力依頼と、条件に該当するところの代表者、個人の方はこちらにもデータがありませんので、お申出をお願いして、お申出のあったところに調査票を送付しておりますので、これに申出がなかったところは、課題がないのかもしれませんし、それぞれ組合のご事情があったのかもしれませんが、こちらとしては申出のあったところに対して調査票をお送りしておりますので、それ以外のところがまだ数多くあるわけなんですが、結果としては140件の受理であったということでございます。 ○議長(衞藤竜哉君) 嶺英治君。 ◆8番(嶺英治君) 調査はしたけれども、完全というか、ほぼ8割、9割に近い状態の調査ではなかったということについては、今後の市の取組として、やはりきちんと把握しておくべきではないのかなと思います。このことについては、12月に私も一般質問して、まず調査からしてくれないかということで、調査をしていただいた結果、今やり取りをさせてもらっていますけれども、これは調査がちょっと行き届いてないのではないのかというのを今、感じましたので、そこは課題かなと思います。 それはまた今後の話になってくると思います。再質問ですが、10月にその140件から回答をいただいて、76件が何かしら不安を抱えていると。その中の5か所について現地の聞き取りを行ったということですけれども、その状況について、聞き取りを行った結果、これは当然行政から何かしら対応が必要な状況であったのか、聞き取りを行った時点で、その5か所が市の飲料用水施設改善に関する補助金交付要綱補助事業で該当するべきものだったのか。逆に、もうこれは市ではちょっと対応できないな、県の事業に頼らないといけないかなというような事案があったのか。ちょっとその5件の状況を教えてください。 ○議長(衞藤竜哉君) 足立上下水道課長。 ◎上下水道課長足立宏幸君) 聞き取り調査の結果、水源のボーリング、既設のポンプ、貯水タンク及び配水管の改修要望を考えている組合がございました。調査の際には、現在の市の補助金交付要綱を持参しまして、それをお示しして代表者の方に今後検討をお願いしたところでございます。 また、県の事業につきましては、先ほど答弁しましたとおり、現在、県議会に上程中でありますので、新年度以降、その要綱がはっきり分かりました段階で、また県事業の詳細についてお示ししますので、関係者の中でご検討いただき、該当する部分については手を挙げていただきたいというふうなお願いをしたところでございます。 ○議長(衞藤竜哉君) 嶺英治君。 ◆8番(嶺英治君) 分かりました。 それぞれのおのおの組合というか、そういうところの判断になるというところでしょうけれども、やはり何かしらそういう補助事業を欲している事実があるということですね。 次、2点目の、その結果を受けての豊後大野市の今後の対応についてということでお尋ねします。 ちょうど今、県議会の会期中ですので、なかなかお答えは難しいとは思うんですけれども、こういう答弁をいただきました。今の答弁と一緒なんですが、県の補助事業の適用が困難であったり、対象外となる地区等については、市の補助事業飲料用水施設改善補助事業補助対象や補助率、事業費の上限見直しを検討後、対応していくという答弁をいただきました。 令和2年第4回定例会に私が一般質問させていただいた答弁でも、県に要望していきますという答弁をいただきました。第4回定例会では、6番議員が、ちょっと私と趣旨は違いますけれども、水道未普及地域の普及拡大についての質問に対して、これも県に要望していきますというような執行部から答弁をいただいております。そして、11月に行われた産業建設常任委員会事務事業評価の結果報告を今定例会で我々はもらっているんですが、それでも検討しますという回答をいただきました。 ですが、先ほど言いましたように、検討を対応していきますというふうに今回答弁をいただいたので、ちょっとこれまでとニュアンスが違うな、前向きに積極的に考えてくださっているのかなと私は理解しているんですが、そう捉えてよろしいんでしょうか、お尋ねします。 ○議長(衞藤竜哉君) 川野環境衛生課長。 ◎環境衛生課長川野寿洋君) 県補助事業の具体的な内容が明らかにされていない状況でございますが、令和4年度より開始されることとなりましたら、補助対象事業の内容など詳細を確認しまして、今回、実態調査を行った中で、不安を抱えている地区等の調査内容を基に、県補助事業の適用について検証するとともに、県下市町村における令和4年度の補助事業の状況についても調査しまして参考としながら、本市の飲料用水施設改善に関する補助金交付要綱と照らし合わせまして、補助内容や事業費の上限、補助率など具体的な内容について見直しを行ってまいりたいと考えております。 ○議長(衞藤竜哉君) 嶺英治君。 ◆8番(嶺英治君) では、ニュアンス的に非常に「検討します」から前向きに回答をいただいたと思いました。具体的に見直す時期が、いつくらいなのかというのが分かれば教えてください。 ○議長(衞藤竜哉君) 川野環境衛生課長。 ◎環境衛生課長川野寿洋君) 具体的な内容が、まだ県の事業が明らかにされていない状況でございますが、明確になりましたら対応を進めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(衞藤竜哉君) 嶺英治君。 ◆8番(嶺英治君) では、具体的にはいつというのが言えないということですね。 ちょっと嫌みな言い方になると思いますけれども、3点目に、関連する大分県の支援事業要望状況についてという問いをしております。これはなぜしたのかというと、令和元年度、令和2年度、令和3年度と大分県の小規模給水施設水源確保等支援事業が施行されているんですけれども、豊後大野市は、この事業にどこかの組合が利用したいんだと手を挙げても、受け付けてもらえないんです。県下ほかの市町村は受け付けてくれるところがあるんですが。この理由は、豊後大野市がその令和元年、令和2年、令和3年の間に、給水外区域の水道の中長期計画というものをつくっていないからなんです。県の要綱では、それが条件で受け付けてくれるというか、そういうことですので、それがないまま過去3年間経過しようとしています。もう3月で令和3年度は終わりますので、どうしようもならないという状況です。 県のほうに、令和4年度以降、また新しい事業が今上程されているので、それに対して、要望していく、要望していくはいいんですが、では、またそういう中長期計画なるものが前提で、その事業が進むのであれば、豊後大野市からはまた手を挙げられないという状況になるんではないかということを非常に危惧しております。言い方は悪いですが、北京オリンピックがこの前までありました。フィギュアスケートも、かなり花形というか、あったんですけれども、スケートに出させろ、出させろと言うけれども、実はスケートシューズを持っていないんですというのと理屈は一緒なんですよね。 県に要望する、要望するはいいんだけれども、豊後大野市がきちんと整備しなければいけないものができていなかった結果が今ですので、逆に令和4年度以降の県の事業にきちんと対応できるのかなと不安を覚えているんですが、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(衞藤竜哉君) 川野環境衛生課長。 ◎環境衛生課長川野寿洋君) 今回実施した実態調査の結果を基に、上下水道課とも連携しながら事業の計画について対応していきたいと考えておりますので、対応は可能であると考えます。 ○議長(衞藤竜哉君) 嶺英治君。 ◆8番(嶺英治君) では、可能であるという答弁をいただきましたので、その事業の該当を認める、認めないは、これはもう県の話になると思いますが、ぜひとも受付窓口からシャットアウトしない体制もしっかりお願いしたいなと思います。 今回、市長から令和4年度の施政方針も示されました。昨日まで同僚議員の一般質問の中でも、全天候型スポーツ施設であるとかスポーツツーリズム、関係人口交流拠点施設、そういうやり取りもございました。本市の新しい可能性を私は否定するつもりはありません。逆に、こういう新しい可能性から市民の盛り上がりがあればよいし、それが少しでも移住者・定住者につながるということになれば、応援はしたいと思っております。 過去に、介護保険のこと、合併処理浄化槽のこと、そういうことで意見を私は述べさせていただいた経緯もございます。今回は水道のことで質問をさせていただきました。分類で言うならば、私はこれは生活の質と考えております。 今回、施政方針を示されましたけれども、こういう生活の質というものをなかなか読み取ることが私はできませんでした。以前、豊後大野市ジオパークに取り組んだときに、我々市民、私はちょっと何が起こっているのか分からなかったんですけれども、ただ、うきうき感、わくわく感、そういうものは十分得ました。結果、自分たちの暮らす地域、場所、景観、風景、そういうものに自信を持てたし、新たな気づきも与えてくれたと思っております。 小学校の地域教育であるとか情操教育、それの一丁目一番地に今ジオパークは存在していると私は思います。豊後大野市光ケーブルをかなりの高額で張り巡らせました。今ではインターネット光回線は十分行き届いておりますし、新しい可能性も秘めております。これで明らかに市民の生活が豊かに変わったと思っておりますし、光ケーブルの事業は、もうライフラインの一つと思っております。市民の生活の質が豊かになったというふうに理解しています。 支所が新しくなった、遊具の公園ができた、スポーツの施設ができたとしても、なかなか市民ほとんどの人の今言いました生活の質、水ですね、そういうものは全く変わらない。実は市長に生活の質ということをお尋ねしたいんですが、ちょっと抽象的になりますので、市民皆さんに広く行き届くような生活の質、これを豊かにするという政策に十分光を当てていただきたいと思うんですが、市長はどういうふうにお考えか、ちょっとお尋ねします。 ○議長(衞藤竜哉君) 川野市長。 ◎市長(川野文敏君) 生活の質に関するご質問で、QOLの向上とかいう話になると、この水道水源の話と全然別物になってしまいます。ご質問が集落の水問題の実態調査ということでありますので、これに関してのご質問と捉えて回答させていただきます。 先ほど課長から答弁いたしましたように、県の補助事業水道水源普及地域の県の事業が適用されるように、既に未普及地域の事業の計画書は作成して県に提出いたしておりまして、県の事業の適用を受ける環境は整っております。県の事業も3年、3年で新しい事業に変わっていきますので、その都度、市の事業の見直しも行っていかなければならないような状況になってきております。 水道、水につきましては、市民の皆さんの生活を支えるライフラインでも非常に重要な位置を占めておりますので、水問題に関しては、やはり市も積極的な対応が求められておりまして、県の補助事業の内容を見ながら、市としてどこまでカバーしていくのか、今の補助制度ではどこが足りないのかというところを担当課としっかり話しながら補助制度の在り方を見直していきたい。 時期につきましては、こういう制度を変更するというのは、やはり皆さん方に補正予算よりも当初予算でしっかり審議いただくのか筋かなという思いもしておりますので、そういうところを目指しながら、緊急に対応しなければならない場合は補正もあるかもしれませんけれども、基本的には来年度の当初予算でというところを目指しながら、今年度、県の補助内容を見ながら、市でカバーする分はどこまであるかというところはしっかり制度の見直しをやっていきたいと思っております。 ○議長(衞藤竜哉君) 嶺英治君。 ◆8番(嶺英治君) 私の質問も抽象的だったんですが、上手に水道によって返事をいただきました。市長から力強い返事をいただいたと思っておりますので、来年度当初予算に向けて十分に期待をしておりますが、県の事業が3年であった場合に、来年度当初予算ということは、可能性としてはもう2年しかないですね。なので、それはもう私が言うまでもなく皆さんお分かりだと思いますので、そういうこともご承知おきいただきたいなと思います。 最後に、昨日の一般質問で、2番議員のやり取りの中で、まちづくり推進課長が答えておりました移住アンケート集計結果というものがあります。これに、非常に移住した方からよい意見もありましたけれども、この中に水道代が豊後大野市は高い、夏の渇水期に断水した、水道水の量に不安、こういう意見が上がっていることも申し添えておきます。 執行部から前向きの答弁をいただいたと私は理解いたしました。さいを皆さん方に委ねたものと考えます。結果は3割の水道未普及地域の市民の皆さんが判断されると思いますし、私は県の事業に手を挙げられる豊後大野市と併せて市の補助事業充実の市長の采配の結果に期待をいたします。 以上で、1項めの質問を終わります。 ○議長(衞藤竜哉君) 次に、2、ジオサイト「蝙蝠の滝」の付加価値を高めるための未来投資についての質問を許します。 嶺英治君。 ◆8番(嶺英治君) 2点目です。ジオサイト「蝙蝠の滝」の付加価値を高めるための未来投資についてということで質問させていただきます。 本ジオサイトの一つでもある蝙蝠の滝について、付加価値を高めるための未来投資、戦略なるものを伺いたいと思います。 1点目、本市の観光資源としての蝙蝠の滝の位置づけについて。 2点目、未来投資(戦略)について、具体的にというか、私が思っているところですが、取付け道の整備であったり、展望所付近の整備、川を挟んで向かい側が普光寺でございます。そこへの直結ルートが可能になればなと思っているんですが、そういう戦略についてお伺いいたします。 ○議長(衞藤竜哉君) 2、ジオサイト「蝙蝠の滝」の付加価値を高めるための未来投資については、商工観光課長より答弁があります。 安藤商工観光課長。     〔商工観光課長 安藤久美子君登壇〕 ◎商工観光課長(安藤久美子君) それでは、蝙蝠の滝の付加価値を高めるための未来投資についてのご質問にお答えいたします。 まず、蝙蝠の滝の位置づけについてでございます。 蝙蝠の滝は、大野川上流にある高さ10メートル・幅120メートルの馬蹄型の絶壁を流れる滝であり、まるでコウモリが羽を広げたように見えることから、この名前がついたとされ、この地域に広く分布する柱状節理が川の浸食作用によって削られてできた滝で、明治になり、この場所が大野川通舟の最大の難所であったことから、滝を迂回する舟路と舟を上げ下げするためのといが造られ、その舟路跡が平成9年に大分県指定史跡に指定されており、また、平成19年7月には滝全体が国の登録記念物として指定を受けています。 このように、蝙蝠の滝は、自然の景観と困難を克服しようとした人々の営みを感じることができる場所であることや、地元の方々による展望台が設置され、安全に滝を観察することが可能になったことから、おおいた豊後大野ジオパーク推進協議会の学術専門部会にて新しいサイト候補地として審査され、令和元年度の総会において新たなジオサイトとして認定されたところでございます。 認定後も、地元の方々による展望所の拡幅整備や景観の支障となる樹木の伐採等の環境整備や保全活動を継続して続けられており、その取組に対し、この場をお借りして心から感謝を申し上げます。 また、緒方まちづくり協議会におきましては、展望所から落下を防止するための転落防止柵の設置や解説板の設置等にご協力いただいたほか、展望所をおがたフットパスのルートに設定し、蝙蝠の滝の魅力をPRしていただいているところでございます。 蝙蝠の滝は、自然の眺めもすばらしく、人々の歴史も色濃く残された貴重なジオサイトでありますことから、市といたしましても貴重な観光資源として位置づけているところでございます。 次に、未来投資についてでございます。 蝙蝠の滝の展望所までの道路は、ジオサイトとして認定される前から道幅が狭い場所が多く離合が難しいなどの課題がありましたが、ジオサイト認定後は認知度も向上し、来訪者も増加しつつあることから、安全に通行するための対策を講じる必要性が高まっていました。 この展望所までの道路のほとんどは市道炭焼線であり、炭焼集会所のある住宅地の手前から展望所入り口の分かれ道までの間が離合が難しい幅員になっていることから、この区間の具体的な拡幅箇所を現地確認するとともに、市道から展望所へ通じる里道の拡幅や展望所の整備などについて検討を進めておりましたところ、昨年、九州電力から、市道炭焼線の先にある軸丸発電所の更新工事計画を進めるに当たり、幅員の狭い市道炭焼線を工事車両が通行するため離合場所や道路整備を行いたい旨の申出があったところです。 これを受け、九州電力と共に現地踏査を行いながら離合場所や工法等について協議を重ね、このたび、この拡幅工事に伴う九州電力と市の役割分担についても方針が整いましたので、今月、地元に市道炭焼線の改良場所や工法、展望所周辺の整備についての説明会を開催する予定でございますが、道路整備に当たっては、観光客はもとより地元の方々の利便性の向上につながるよう取り組んでまいりたいと考えております。 また、議員からご提案いただきましたつり橋を架けたり、滝付近を渡って緒方町側、朝地町側双方に行き来ができるルートの開発等につきましては、安全面など難しい問題があることから今後の参考にさせていただきますが、まずは当面の課題となっている道路整備に早急に取り組んでまいります。 蝙蝠の滝は、先ほども申し上げましたが、自然の眺めもすばらしく、人々の歴史も色濃く残された貴重なジオサイトであります。かつては映画のロケ地候補になるほどの魅力を持った観光資源ですので、今後とも地元のご理解とご協力を賜りながら環境整備や保全活動を進め、誘客に努めてまいります。     〔商工観光課長 安藤久美子君降壇〕 ○議長(衞藤竜哉君) 嶺英治君、再質問ありますか。 嶺英治君。 ◆8番(嶺英治君) ありがとうございます。言うことはありません。ぜひによろしくお願いしますということをお伝えします。九州電力の力を借りて、展望所に向けての道路整備をしてくださるということで、完成を心待ちにしております。 質問させていただきたいのが1点、2点あるんですが、それがどの程度の方針なのか、今の時点で分かれば教えていただきたいと思います。方針というか、どういう道路の形状になるとか、その辺が分かれば教えてほしいと思います。 ○議長(衞藤竜哉君) 安藤商工観光課長。 ◎商工観光課長(安藤久美子君) 現時点では、地元の協議が今月説明会をさせていただくということでありますので、今のところで申し上げられる点といたしましては、先ほど答弁させていただきましたとおり、市道炭焼線の炭焼集会所から先の市道を安全に通行できるように、離合所の整備や市道から展望所に至る里道の拡幅や、また展望所の整地等について、今現在計画しているところでございます。今月、説明会を予定しておりまして、地元の方のご協力をいただきながら整備は進めてまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(衞藤竜哉君) 嶺英治君。 ◆8番(嶺英治君) 分かりました。 私は、ここに来るのに国道502号をずっと通ってくるんですけれども、最近ですか、沈堕の滝の入り口に、清川町のほうに看板というのかな、何かこんな棒というのか、ちょっと表現できませんけれども、そういうものができました。いいなと思っているんですが、そういう看板を蝙蝠の滝の入り口の国道沿いに、またちょっといいのをつくるとか、そういうことは考えられたりはしていないでしょうか。 ○議長(衞藤竜哉君) 安藤商工観光課長。 ◎商工観光課長(安藤久美子君) ジオサイトの案内標識板を今年度整備いたしました。来年度もジオサイトの看板整備につきましては、予算を今定例会に提案させていただいておりますので、その中で案内板、標識等についても設置に向けて前向きに考えていきたいというふうに考えております。 ○議長(衞藤竜哉君) 嶺英治君。 ◆8番(嶺英治君) 分かりました。 先ほどの答弁とちょっと重複になるんですけれども、これは平成19年に、蝙蝠の滝ですけれども、国の登録記念物として指定をされました。ちょっと言い方は失礼ですが、これがほったらかし、豊後大野市はどうするのかということで、平成28年に当時の朝倉議員からの質問に始まって、知名度の向上やジオサイトの指定など市の取組にも非常に評価しております。それ以降、あまり動きがなかったものですから、気にはなっていたんですが、今回、動きがあるぞというようなお答えをいただいて、安心しております。 1803年に岡藩が江戸幕府に報告した豊後国志に、この滝の雄大なさまが書かれてあります。確かに舟路跡から見る滝については、いわゆる爆音で非常に迫力のある滝です。平成28年にハリウッドの映画監督、トム・クルーズの「ミッション:インポッシブル」などを撮ったジョン・ウー監督が、ここの蝙蝠の滝で撮影をしたいということで見えました。その映画は、福山雅治さんとチャン・ハンユーさんがダブル主演したという2018年公開の「マンハント」という映画の撮影場所にもなったかもしれないという場所です。ただ、結果、ちょうど熊本地震があったものですから、この撮影が見送られたという場所でもあります。 今回は緒方町側から展望所に向けての整備ですが、実は朝地町上尾塚の明専寺というお寺があるんですが、それから下にずっと下っていくと、舟路跡に行く道というか、山道があります。非常に難所です。 今回、皆さんにSideBooksで、ちょっと写真をお見せしているところなんですが、非常にいいところなんです。この道中からは、滝の音が聞こえてくるようなわくわく感、実際にたどり着いたときの高揚感、これは帰りについては登山同様の達成感、今はやりかどうかちょっとあれなんですが、非常にアスレチック要素抜群の場所でもあります。これも昨日の一般質問でやり取りがあったと思いますが、地域の資源を生かすことが大事、観光型から滞在型に観光事業をシフトさせていくというふうに市長はおっしゃっておりました。まさに私はうってつけの場所だろうなと考えております。 なかなか無理な提案もさせてもらいましたけれども、これは緒方町と朝地町をつり橋でつなぐようなことをすれば、九重の夢大吊橋を超えるのではないかみたいな気もしております。そういう声も実際にあります。本当に新しい観光名所を開拓できるのではないかなというふうに期待も膨らますことができます。先ほどの質問でも言いましたけれども、可能性を探るということについては、もってこいのところだと思いますので、ぜひ商工観光課の皆さんには、新しい可能性を探っていただいて、腕を振るっていただきたいなと思って、その結果を期待しております。 以上で、私の一般質問を終わります。     〔8番 嶺 英治君質問者席降壇〕 ○議長(衞藤竜哉君) 以上で、8番、嶺英治君の一般質問を終わります。 ここで午前11時5分まで休憩します。 △休憩 午前10時51分 △再開 午前11時05分 ○議長(衞藤竜哉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 引き続き一般質問を許可します。---------------------------------------川野優治君 ○議長(衞藤竜哉君) 11番、川野優治君。 1、中学校の部活動の将来についての質問を許します。 川野優治君。     〔11番 川野優治質問者席登壇〕 ◆11番(川野優治君) 早速、許可をいただきました第1問について質問に入らせていただきます。 学校の部活動の将来についてということです。 若干何か不安をあおるようなタイトルですけれども、現実に学校の部活動が言わば転換点を迎えているということで、私なんかはかなり不安を感じていますので、今回質問することになりました。 どういうことかといいますと、中学の部活動というのは、今はそうなんですが、学校がやるわけで、安心していたんですけれども、それに対して文部科学省、特に中央教育審議会が、これからは、学校の部活動は学校単位ではなく、それぞれの地域でやってくれとそういう答申を出しまして、かなり衝撃が走っていると思うんです。そして、皆、どうやろうかと恐らく苦慮していると思うんですけれども、それについて、何で地域でやってくれということを言いかけたかといいますと、その背後には教師の働き方改革というのがあるんです。今までは、学校の先生が半ば、完全ではないにしろ、ボランティアみたいに学校のクラブ活動、部活動をやってくれたんですけれども、やっぱりそれが教師の働き方改革の面から問題になるということで、部活動のやり方、体制を全部変えようということになったわけです。 結局、部活動を学校単位から地域単位でやると。要は、やってくれというこの文部科学省の主張の背後には、教師の教育改革があるということです。具体的な方策として、文部科学省が示しているのは、一気にはできないので、まず休日の部活動を地域に移行するということです。学校ではなくて地域がやってくれということは、地域にスポーツクラブができないことには実行できないんですけれども、一応そういう方向で、文部科学省は令和5年からというようなことを言っているみたいです。 この点については、非常に、初めてというか、えっという感じで、驚きも感じていますので、市の教育委員会としては、この点についてどのような考えをお持ちなのか伺いたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(衞藤竜哉君) 1、中学校の部活動の将来については、学校教育課長より答弁があります。 中城学校教育課長。     〔学校教育課長 中城美加君登壇〕 ◎学校教育課長(中城美加君) 中学校の部活動の将来についてのご質問にお答えいたします。 市内の中学校では、令和3年5月時点で、16種類の部活動に中学生の約8割が所属し、スポーツや文化活動で共に切磋琢磨し、充実した中学校生活を送っています。これに対して、教職員84名が指導に当たっており、また、教職員以外にも外部指導者として24名、部活動指導員として1名が部活動の指導に当たっています。 働き方改革という側面から部活動を見てみると、顧問となる教師は土・日を含めた長時間労働となることや、専門外の部活を持たざるを得ない状況では専門的な指導ができないという課題があり、生徒の側面からは、十分な時間の確保や専門的な指導を受けるといった望ましい部活動の環境の構築という課題があります。 一方、文部科学省では、生徒にとって望ましい部活動の環境を構築する観点から、部活動の適正化を推進しており、他方、学校の働き方改革は喫緊の課題であり、中央教育審議会の答申などにおいて、部活動を学校単位から地域単位の取組とすることが指摘されています。 平成29年告示の中学校学習指導要領には、部活動については、学校や地域の実態に応じ、地域の人々の協力、社会教育施設や社会教育関係団体等の各種団体との連携などの運営上の工夫を行い、持続可能な運営体制が整えられるようにするものとするとあり、部活動の役割と今後の方向性が示されました。 これを踏まえて、教育委員会や学校が持続可能な部活動の在り方を検討するためのガイドラインとして、平成30年にスポーツ庁が運動部活動の在り方に関する総合的なガイドラインを、文化庁が文化部活動の在り方に関する総合的なガイドラインをそれぞれ策定しています。 また、平成31年に中央教育審議会において、新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指導・運営体制の構築のための学校における働き方改革に関する総合的な方策についてが答申され、令和2年には文部科学省が学校の働き方改革を踏まえた部活動改革についてを取りまとめ、学校の働き方改革も考慮したさらなる部活動改革の推進を目指し、学校と地域が協働・融合した部活動の具体的な実現方策とスケジュールが示されたところです。 このような中で、市教育委員会では、毎年、働き方改革の具体的な方策を策定し、各校に周知しており、これとは別に豊後大野市部活動の在り方に関する方針を定め、適切な休養日や活動時間の設定、総合型地域スポーツクラブをはじめとした地域のスポーツ団体との連携などの取組を提示しています。 また、本年度からは、大分県教育委員会の学校部活動改革サポート事業の実践研究地域としての指定を受け、朝地小中学校において、総合型地域スポーツクラブである特定非営利法人朝地フレンドクラブとの連携による実践研究を行っているところです。この中では、学校、朝地フレンドクラブ、県教委、市教委が協議を重ね、徐々に地域部活動の姿が明らかになりつつあり、地域の指導者による専門的な指導が受けられる日が増えることで、子供たちの意欲の喚起や技術の向上が見られるとともに、教職員の働き方改革への一助となっています。特に、サッカーのプロ選手と交流する事業は、子供たちの運動への興味関心を高める機会になりました。来年度に向けては、指導者の確保をはじめ子供たちの運動機会を保障する取組を進めていきます。 今後も、朝地小中学校における調査研究の成果を分析し、他の学校の取組に生かしながら他団体との協議を重ね、段階的な地域移行を推進してまいります。部活動は、教科学習とは異なる異年齢集団での活動を通じた人間形成の機会や多様な生徒が活躍できる場であります。子供にとって、よりよい学校と地域が協働・融合した形での持続可能な部活動運営を目指すとともに、教師の負担軽減につながる取組を行ってまいります。     〔学校教育課長 中城美加君降壇〕 ○議長(衞藤竜哉君) 川野優治君、再質問ありますか。 川野優治君。 ◆11番(川野優治君) 文部科学省の部活動は地域単位でというこの方針に基づいて、まず大分県では、野津原中学校と本市の朝地小中学校が、指定校といいますか、実践校として指定されて、今、朝地町でやっているのは先行事例ということです。だから、ほかの中学ではやっていないですし、大分県では朝地小中学校と野津原中学校だけです。 そこで質問いたしますけれども、朝地小中学校における取組について、その実態と成果、そして保護者の意見等をお聞きします。よろしくお願いします。 ○議長(衞藤竜哉君) 中城学校教育課長。 ◎学校教育課長(中城美加君) これまでに、学校、朝地フレンドクラブ、それから県教委、市教委が参加する連携協議会を令和2年12月より9回実施しております。その中で、保護者説明会の内容や運営について協議をしてきたところであります。 その結果として、朝地小中学校に設置されている4つの部活動全てで、朝地フレンドクラブの指導者が指導する日が、週に2日から多いところで5日行われているというのが、今の実情であります。 それから、保護者の方へのアンケートの結果からは、ほとんどの保護者の方がこの取組については肯定的に捉えているというアンケートの結果になっております。経験者が指導することにより、技術が向上につながる。それから、子供の技術が向上しているのを見ると、細やかな指導が行き届いているのではないかといったご意見があります。また、他方として、議員が先ほどおっしゃったように、今、朝地小中学校でしかその取組が行われていないので、市で統一してやるべきではないかといったご意見、それから、一部の部活動が教員の兼職兼業として行われているため、地域へ移行したという実感がなかなか持ちにくいといったご意見がありました。 成果としては、やはり専門的な指導が受けられるというところで、生徒の技術力の向上につながっている。それから、専門性のない、自分がやったことのない部活動を指導しなければならない教職員にとっては、精神的なストレスの軽減、それから時間的な余裕が生まれる等々ありました。課題としては、そこに携わっていただける指導者をどう確保していくか、それから学校とクラブとの打合せ時間の確保等が上げられていると思っております。 ○議長(衞藤竜哉君) 川野優治君。 ◆11番(川野優治君) この部活動の改革というのも、やはり元をただせば経費の削減があると思います。だから、当然、今度、地域単位へと移っていく過程で、保護者の費用負担で問題が出てくると思うんです。今はあまり議論されてないんですけれども、これは必ず出るしかないと思うんですけれども、その辺は市の教育委員会としてはどのようにお考えでしょうか。費用負担の部分をお願いします。 ○議長(衞藤竜哉君) 中城学校教育課長。 ◎学校教育課長(中城美加君) この費用については、朝地小中学校の保護者の方にもアンケートを行っておりましたが、保護者が負担するということについては、かなり難しいところがあるというふうなご意見が多かったところであります。 費用面については、今は研究を受けていますので、その辺は心配がないんですが、今後やはり、この点については県教委、それから国とも協議を重ねながら解決をしていかなければいけない点だろうと考えているところです。 ○議長(衞藤竜哉君) 川野優治君。 ◆11番(川野優治君) 部活動を地域単位へという、この動きは避けられないと思うんです。ただ、そこで出てくる今言われたように費用負担の問題、保護者がどれだけ負担するか。これは非常に難しい問題ですので、そう簡単には結論は出ないと思いますけれども、いい方向にみんなで話し合って決めていきたいと思います。 それと、部活動の将来について、今言ったのは教師の働き方改革、それともう一つ、教師の働き方改革とは同じレベルではないんだけれども、やっぱり中学校の部活動について問題になるのが小規模校、小さい学校は単独ではもうクラブができない。だから、ほかの学校と一緒にやるという合同チームの考え方も、今かなり問題になっておりますので、教育委員会にその点についてはどうなっているのかお伺いします。 ○議長(衞藤竜哉君) 中城学校教育課長。 ◎学校教育課長(中城美加君) 中学校の部活動では、県の中学校体育連盟で、合同チームについて、各競技について、人数だったり、細かな取決めがございます。ルールに従わないと合同チームとして登録ができないため、そのルールに従って合同チームを編成しております。 豊後大野市内の多くの中学校が、中学校3年生が在籍をしている間は学校単独で団体のチームを組めるという状況がございますが、3年生が最後の大会を機に引退いたしますと、1、2年生のみでの活動となります。そうなってくると、どうしても一つの学校では団体のチームを組めないということがございますので、先ほど申し上げたようにルールに従って合同チームを編成し直し、新人戦の大会等に参加をしているという状況がございます。 その中で、今年度は、野球で合同チームが2チーム、バレーボールで1チームが合同チームとして活動を行っているところです。合同チームになりますと、どうしても複数の中学校の生徒が集まって練習をするという機会が必要になってきますので、そうすると、やはり土曜日や日曜日にそういう機会を持たざるを得ず、保護者の方への負担等もそこでかかってくるということになっているところです。 この合同チームについては、中学校体育連盟とのそういうルールの下で行っているところですので、そのあたりを見ながら今やっているところであります。 ○議長(衞藤竜哉君) 川野優治君。 ◆11番(川野優治君) 合同チームにしろ、最初に出てきたような地域単位にしろ、いずれにしろやっぱり保護者の負担は増えざるを得ないんだろうなと思います。これは仕方ないことだろうと思うんです。なかなか国民の理解は大変だろうと思うんですけれども、これはぜひ頑張って実行してもらいたいと思います。 そして、これに関連して、例えば学校単位から地域単位に組織が変わって、そうすると、特に中学校体育連盟が従来どおり運営できるのかという疑問もあるんですが、そこはどうなんでしょうか。 ○議長(衞藤竜哉君) 中城学校教育課長。 ◎学校教育課長(中城美加君) 現段階では、学校部活動に加入をしていなければ中学校体育連盟の様々な大会に参加ができないということになっております。ですので、先ほど申し上げたように中学校体育連盟のルールに従って合同チームを編成しているところであります。 地域部活動を今後推進していくためには、やはり中学校体育連盟との関係が重要になってくると言われております。ですが、中学校体育連盟は全国的な組織でありますので、その見直し等にはしばらく時間がかかるのではないかなと考えているところであります。 いずれにせよ、部活動改革については、まだ緒に就いたばかりのところがございます。様々な課題がありますので、今後、県、それから国の方針を見ながら、いろんな方々と地域の方、地域スポーツの方々と協力、それから協議を重ねながら進めていきたいと思っているところであります。 ○議長(衞藤竜哉君) 川野優治君。 ◆11番(川野優治君) 部活動の改革というのは、大変な改革ですので、時間もかかるでしょうし、大変な労力も要るんでしょうけれども、ぜひ教育委員会としてはやっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 では、次に移ります。 ○議長(衞藤竜哉君) 次に、2、関係人口交流拠点施設についての質問を許します。 川野優治君。 ◆11番(川野優治君) では、2問に移らせてもらいます。 第2期地方創生の目玉として、関係人口の創出ということが上げられております。そして、豊後大野市でもそれにのってといいますか、関係人口創出のための施設を造ろうということで、旧歴史民俗資料館の後を改造して、もう出来上がって3月定例会で指定管理者も決まるということでございます。 そこで、関係人口交流施設は非常に期待の高い政策でございますので、具体的な活動内容についてお伺いいたします。お願いします。 ○議長(衞藤竜哉君) 2、関係人口交流拠点施設については、市長より答弁があります。 川野市長。     〔市長 川野文敏君登壇〕 ◎市長(川野文敏君) それでは、関係人口交流拠点施設についてのご質問にお答えいたします。 本市では、令和3年3月に策定した第2期豊後大野市まち・ひと・しごと創生総合戦略において、新たに加えた施策の一つとして、関係人口の創出・拡大に取り組むこととしています。この関係人口の創出・拡大の中心となる舞台が、緒方町の旧歴史民俗資料館を再利用し、現在、整備を行っている豊後大野市関係人口交流拠点施設になります。 関係人口交流拠点施設における事業の一つに、テレワークなどを行うコワーキングスペースや、地域の人も気軽に利用でき、移住や創業の相談も行うコミュニティスペース、都市部の企業社員や市内事業者が入るサテライトオフィス、滞在者の受入れを行うゲストハウス、テレワーク利用も可能なカフェスペースなどの施設管理運営事業があります。 この施設を整備することの背景には、令和2年度に市が行った移住者向けのアンケートで、働く場がないことをデメリットとして上げられる方が多く、いきなり移住を考えるにはハードルが高い状況にあります。また、国の移住等の増加に向けた広報戦略の立案・実施のための調査事業報告書の中でも、東京圏在住者の約半数が地方暮らしに関心を持っており、中でも若い世代の方が高い傾向にある一方、半数以上の方が生活していく上で働き口が見つからないことを不安や懸念点として上げています。 そこで、コロナ禍で働き方も変化する中、二拠点居住という新しいライフスタイルを可能にし、テレワークや交流が行える多機能型のスペースを提供する場が必要ということで、施設の整備に至ったところでございます。 もう一つの事業は、創業支援事業ということで、創業シンポジウムや創業セミナーの開催、そして創業や起業に係る日常的な相談業務を行う創業支援マネジャーやオンラインメンターの配置などになります。 関係人口の創出・拡大の取組として創業支援を行う背景には、国の同じ報告書の中で、地方圏でやりたい仕事のイメージで、「自分の能力やキャリアを生かした仕事がしたい」、「地域に密着した仕事がしたい」、「自分で起業したい」の3つが上位に上げられています。また、市が令和2年度に実施した男女共同参画社会づくりに向けての市民意識調査によりますと、すぐに働きたいが、まだ就職活動は行っていない、または将来働きたいと考えている女性が就職活動ができていない理由として、希望する時間帯の仕事の募集がない、希望する、またはやりたい内容の仕事の募集がない、自分が何に向いているか分からないなどといった理由が上げられています。 そこで、市民や市内の事業者、都市部の企業社員、二拠点居住者など、いろいろな職種や世代の方をつなぎ、そのつながりから自らやりたいこと、創業していくことを応援していくといった創業支援の形を考えているところでございます。 今後におきましては、関係人口の創出・拡大を図りながら、市民のチャレンジしたい、創業したいという機運を高め、創業による事業の創出はもとより、地域の活性化や移住定住の促進を図ってまいります。     〔市長 川野文敏君降壇〕 ○議長(衞藤竜哉君) 川野優治君、再質問ありますか。 川野優治君。 ◆11番(川野優治君) まず、関係人口創出の緒方町の機関、正式には関係人口交流拠点施設についてお伺いします。 これは、指定管理が決まって、今月は今定例会で採決されるわけですけれども、指定管理の管理料の上限額が3,000万円ということなので、これに参加するためには、3者が入札に参加していたということですから、恐らくもっと安く申し出た企業もあるのではないかと思うんですけれども、その辺はどうなんでしょうか。ここで開示できるのか、それとも開示できないのか、お願いします。 ○議長(衞藤竜哉君) 河室まちづくり推進課長。 ◎まちづくり推進課長(河室晃明君) 議員のおっしゃいました金額でございます。まず、ご説明させていただきますと、単年度で3,000万円ということでございます。豊後大野市関係人口交流拠点施設の指定管理者募集時には、提案した要項にも指定管理料の上限を一応3,000万円とさせていただき、そのうち管理運営業務の上限額を1,860万円、創業支援の業務の上限額を1,140万円として、そこではお示ししたところでございます。 今、3者といいました提案いただいた事業者様からは、それぞれ収支の計画をいただいております。具体的にここまではお示しはしませんが、各社の経営努力とか手腕によって金額はそれぞれでございます。 ○議長(衞藤竜哉君) 川野優治君。 ◆11番(川野優治君) では、選考に漏れた2つの業者は3,000万円よりも低い金額で出たんでしょうか。どうでしょうか、そこは。 ○議長(衞藤竜哉君) 川野優治君、その部分は議案質疑でも質問できるんですけれども。 河室まちづくり推進課長。 ◎まちづくり推進課長(河室晃明君) 一応、上限額として定めておりますので、それ以下ではございます。上回ったものはございません。具体的な金額は、ちょっとこの場では差し控えさせていただきたいと思います。 ○議長(衞藤竜哉君) 川野優治君。 ◆11番(川野優治君) その辺は限界があるんでしょうけれども、一応ここではそういうことにしておきます。 では、次に、募集要項で成果目標というのが定められています。その募集要項の成果目標の中に、関係人口創出の数、どのくらいという項目がないんですけれども、なぜなんでしょうか。ほかの項目はいろいろあるんですけれども、一番大事なものがないという、これはなぜなんでしょうか。 ○議長(衞藤竜哉君) 河室まちづくり推進課長。 ◎まちづくり推進課長(河室晃明君) 今、指定管理の募集要項の中に、指定管理をすべくということで、成果目標を定めさせていただいております。その中では、拠点を活用した新規事業創設数が3年間で15件、創業支援の参加数を300人、創業等の相談件数を280件、拠点施設の利用者数を3,900人としているところでございます。 ○議長(衞藤竜哉君) 川野優治君。 ◆11番(川野優治君) 今、課長が言われたのは、関係人口とは直接関係ないんですよね。そこはなぜなんでしょうか。直接関係する関係人口はこれだけ増やしますという、それがないんですよね。 ○議長(衞藤竜哉君) 河室まちづくり推進課長。 ◎まちづくり推進課長(河室晃明君) 今ご説明申し上げました。これは地方創生交付金を充当するという事業でございまして、その計画のために、その指針を示すということでございまして、その中で、先ほど言いました4つの項目でございます。できるということで、具体的な数字を上げさせていただいて、関係人口、どこの範囲まで入るかというのは、あくまでここではお示しはしていないということでございます。 ○議長(衞藤竜哉君) 川野優治君。 ◆11番(川野優治君) 課長の説明によりますと、こういう数値があるので、ここから関係人口を推定してくださいと。何かそういう感じに聞こえたんですけれども、そういうことでしょうか。 ○議長(衞藤竜哉君) 河室まちづくり推進課長。 ◎まちづくり推進課長(河室晃明君) あくまで、今回、募集要項に当たった数値を示しているだけでございます。これ以外にも関係人口とされる方、今から事業を進めていく上では、いらっしゃるかと思います。こういう方は関係人口であるということで、関わりを持つということを趣旨としておりますので、あえてここの場ではご説明はしませんけれども、こういった取組の中で人数とかは掌握はしていきたいと考えております。 ○議長(衞藤竜哉君) 川野優治君。 ◆11番(川野優治君) 何か関係人口の周辺はやるけれども、関係人口は何かどうなるか分かりませんみたいに私には感じられるんですけれども、それに関連して、募集要項で移住定住の促進という項目にもまた起業や事業創出という項目があります。やっぱりそこでもどうしても周辺部について力を入れているように見えるんですけれども、どうなんでしょうか。 移住定住なんていうのは、まさに関係人口ではなくて定住人口なんです。そして、起業や事業の創出、これも関係人口とは関係するけれども、どちらかといえば、やっぱり定住人口に関わることなので、どうも何か中心はぼかしていて、あまり言わず、周辺部に力入れていると。私にはそういうふうに見えるんですけれども、その点はどうなんでしょうか。これは募集要項のつくり方ですから、もう仕方ないといえばそれまでなんですけれども、どうも私はそこのところが疑問に感じるんです。中心部はぼかしていて周辺部だけに力を入れてやるという。どうでしょうか、そこは。 ○議長(衞藤竜哉君) 河室まちづくり推進課長。 ◎まちづくり推進課長(河室晃明君) 中心部はぼかして周辺部が何か明確になっているということでございますが、この取組自体も国の示した地方創生という大きな流れに沿って行っているものでございます。 したがいまして、それも本市として、こういったまちづくり、定住策をする上で、こういう施設が必要であるということで、再利用してこの施設を運営していくということでありまして、これはもう全市的な取組で進めているところでございます。 ○議長(衞藤竜哉君) 川野優治君。 ◆11番(川野優治君) 地方創生は広いわけで、今回、第2期で力を入れているのが関係人口の創出なので、若干絞り込んだところに来ているんですけれども、どうも豊後大野市の募集要項なんかを見ると、絞り込んでなく、だだっ広く捉えているようにあるんです。これは、これから事業が始まるので、おいおい追及していきたいと思います、大変悪いんですけれども。 私は以上で終わらせてもらいます。     〔11番 川野優治君質問者席降壇〕 ○議長(衞藤竜哉君) 以上で、11番、川野優治君の一般質問を終わります。--------------------------------------- △散会の宣告
    ○議長(衞藤竜哉君) 以上で、本日の日程は全部終了しました。 本日は、これで散会します。 次の開議は、3月7日午前10時とします。 △散会 午前11時44分...