┃ │ が進んでる最中、最も心配していた自転 │担当部課長 ┃
┃ │ 車交通事故が、先月発生した。幸い頭部 │ ┃
┃ │ へ
の損傷は軽度であったみたいだが生徒 │ ┃
┃ │
の命を守るためにも、身を守る仕組みを │ ┃
┃ │ 早急に行政は作らなければならない。市 │ ┃
┃ │ 教委が舵を取り、正しい方向へ導くた │ ┃
┃ │ め、いつからこの制度を始めていく
の │ ┃
┃ │ か。 │ ┃
┃ │二、災害に関する情報について │ ┃
┃ │ 梅雨時期を迎え、大雨・豪雨災害が今 │ ┃
┃ │ 年も心配される中、全国
の自治体で災害 │ ┃
┃ │
の緊急度を数値化する警戒レベルという │ ┃
┃ │ 制度が導入された。気象警報なども似通 │ ┃
┃ │ った情報があり、住民が混乱しなければ │ ┃
┃ │ 良いが、対策は考えているか。 │ ┃
┃ │三、健康対策と荒廃農地対策につながる特 │ ┃
┃ │ 産品開発を四月に日本高血圧学会は、ガ │ ┃
┃ │ イドライン改訂を行い血圧目標を引き下 │ ┃
┃ │ げた。この観点から紐解いて、市独自
の │ ┃
┃ │ 健康対策と荒廃農地対策と併せて
特産品 │ ┃
┃ │
の開発でエゴマ栽培を提案したい。 │ ┃
┃ │ (1)市民を対象として高血圧
の実態と今後 │ ┃
┃ │
の取り組みは計画がある
のか。 │ ┃
┃ │ (2)エゴマは機能性食品とか
スーパーフー │ ┃
┃ │ ドとして取り上げられ、高血圧予防と │ ┃
┃ │ 改善策としてとても有効なものであ │ ┃
┃ │ り、調べてみると九州管内ではあまり │ ┃
┃ │ 特産化されていない。健康対策
の一環 │ ┃
┃ │ として、地元消費を前提にした、生産 │ ┃
┃ │ 者・生活改善・健康な
まちづくりとい │ ┃
┃ │ う地域イメージ(観光戦略)へと連携 │ ┃
┃ │ した取り組みを考えられないか。 │ ┃
┃ │四、市内
の観光施設や公共施設
のWiFi │ ┃
┃ │ 整備について │ ┃
┃ │ 住民サービスをはじめ、国内外
の観光 │ ┃
┃ │ 客向けにWiFi整備
のインフラは必要 │ ┃
┃ │ 不可欠になっている。
キャッシュレス化 │ ┃
┃ │ が進む中、時代から遅れた自治体になら │ ┃
┃ │ ないように計画的な整備が求められてい │ ┃
┃ │ る。そこで現在まで設置された施設、ま │ ┃
┃ │ た今後設置計画
のある施設は。 │ ┃
┃ │五、JR宇佐駅
の再開発について │ ┃
┃ │ 宇佐市には二つ
の特急列車停車駅があ │ ┃
┃ │ り、柳ヶ浦駅は市
の中心駅、宇佐駅は宇 │ ┃
┃ │ 佐神宮や昭和
の町、六郷満山へと利用さ │ ┃
┃ │ れる観光拠点駅と認識した上で、豊後高 │ ┃
┃ │ 田市や国東市とともに、バスを利用した │ ┃
┃ │ 観光ルートを広域的に思案した
駅前開発 │ ┃
┃ │ を考えられないか。 │ ┃
┃ │六、国道沿線地域複合施設について │ ┃
┃ │ 今まで何度か行われた住民説明会から │ ┃
┃ │ 時間が経過し、現在まで
の進捗状況と宇 │ ┃
┃ │ 佐市が担当する項目について
の計画は。 │ ┃
┠──────┼─────────────────────┼──────┨
┃三番 │一、学校給食
の無償化を │市長 ┃
┃赤野道和君 │ (1)「義務教育は無償」(憲法二十六条) │ ┃
┃ │ と謳われている。そもそも無償化
の必 │ ┃
┃ │ 要性について
の認識を問いたい。 │ ┃
┃ │ (2)隣
の豊後高田市は昨年度から無償化を │ ┃
┃ │ 実施しているが、宇佐市として
調査研 │ ┃
┃ │ 究をしている
のか。しているなら、そ │ ┃
┃ │
のデータ
の公開を。 │ ┃
┃ │ (3)少子化や子ども
の貧困対策としても、 │ ┃
┃ │ 一部無償化や補助を検討する気はない │ ┃
┃ │ か。 │ ┃
┃ │二、教職員
の過重負担
の軽減を │ ┃
┃ │ (1)四月から
の「働き方改革」により、毎 │ ┃
┃ │ 日
の超過勤務
の記録をパソコンにより │ ┃
┃ │ 把握しているが、四月・五月
の実態は │ ┃
┃ │ いかがか。 │ ┃
┃ │ (2)このような調査だけでは正確な超過勤 │ ┃
┃ │ 務
の実態は明らかにされないと思われ │ ┃
┃ │ るが、より実態をつかむため
の策は考 │ ┃
┃ │ えている
のか。 │ ┃
┃ │ (3)根本は教育予算を増やさない・
教職員 │ ┃
┃ │ を増員しない国や県
の姿勢を変えない │ ┃
┃ │ と過重負担は減らないと考えるが、 │ ┃
┃ │ 国・県へ
の働きかけはどのように行な │ ┃
┃ │ っている
のか。あわせて
過重負担軽減 │ ┃
┃ │
のために、宇佐市独自で努力している │ ┃
┃ │ こと・これから取り組もうとしている │ ┃
┃ │ ことは。 │ ┃
┃ │三、農家に宇佐市独自
の支援策を │ ┃
┃ │ (1)宇佐市は大分県内有数
の穀倉地帯であ │ ┃
┃ │ るが、農業所得は大分県内・全国と比 │ ┃
┃ │ べるとどのような実態か。 │ ┃
┃ │ (2)そのような中で、農産物
の生産費に見 │ ┃
┃ │ 合う宇佐市独自
の価格補償を
拡充すべ │ ┃
┃ │ きと考えるが、現状と今後
の具体的計 │ ┃
┃ │ 画は。 │ ┃
┃ │四、深見
の仙
の岩を整備し観光活用を │ ┃
┃ │ (1)去年三月
の議事録を読むと、湯布院・ │ ┃
┃ │ 安心院・院内を結んで三院周遊という │ ┃
┃ │ 観光計画が論議されているが、その後 │ ┃
┃ │
の進捗状況は。 │ ┃
┃ │ (2)深見
の仙
の岩には、春
の菜の花・桜
の │ ┃
┃ │ 時期には、遠くから観光客がみえてい │ ┃
┃ │ る。山
の中腹にある「大厳寺」や山
の │ ┃
┃ │ 頂上
の「展望所」や登山道を整備し │ ┃
┃ │ て、湯布院・院内と結んで観光活用す │ ┃
┃ │ べきでは。 │ ┃
┃ │五、差別解消に逆効果となる同和問題
の市 │ ┃
┃ │ 民意識調査は中止したら │ ┃
┃ │ (1)前回調査では、差別
の掘り起こしや拡 │ ┃
┃ │ 大につながるおそれ
のある項目が入っ │ ┃
┃ │ ていた。今回は、どのような項目で調 │ ┃
┃ │ 査を行おうとしている
のか。 │ ┃
┠──────┼─────────────────────┼──────┨
┃九番 │一、運転免許自主返納者に対する支援ついて │市長、教育長┃
┃河野睦夫君 │ (1)自主返納者制度
の内容は。 │および ┃
┃ │ (2)自主返納者へ
の支援
の内容及び
課題 │担当部課長 ┃
┃ │ は。 │ ┃
┃ │二、交通弱者に対する支援について │ ┃
┃ │ (1)コミュニティバス
の運行状況と課題 │ ┃
┃ │ は。 │ ┃
┃ │ (2)運行
の要望が高い地域へ
の今後
の対応 │ ┃
┃ │ は。 │ ┃
┃ │三、買い物弱者へ
の支援について │ ┃
┃ │ (1)愛
のおつかい便(両院地域)
の現状と │ ┃
┃ │ 課題は。 │ ┃
┃ │ (2)その他、買い物弱者に対する支援は。 │ ┃
┃ │四、自転車
の安全利用について │ ┃
┃ │ (1)中学校で
のヘルメット着用に向けた取 │ ┃
┃ │ り組み状況は。 │ ┃
┃ │ (2)ヘルメット着用
の義務化
の考えは。 │ ┃
┃ │ (3)ヘルメット購入時
の支援策は。 │ ┃
┃ │五、スポーツ施設
の整備について │ ┃
┃ │ (1)今後
のスポーツ施設
の整備計画は。 │ ┃
┃ │ (2)要望や施設改修
の対応状況は。 │ ┃
┠──────┼─────────────────────┼──────┨
┃十九番 │一、院内町養豚場問題について │市長、教育長┃
┃高橋宜宏君 │ (1)昨年
の九月議会で、悪臭問題について │および ┃
┃ │ は国
の悪臭防止法に基づき規制を強化 │担当部課長 ┃
┃ │ する方針を明らかにした。規制区域を │ ┃
┃ │ 市全域に拡大し、人
の嗅覚に基づく │ ┃
┃ │ 「臭気指数」を取り入れ、現状より厳 │ ┃
┃ │ しく測定することなど一歩前向きな答 │ ┃
┃ │ 弁でこの問題に対する是永市長
の方針 │ ┃
┃ │ には感謝している。ところで三月十八 │ ┃
┃ │ 日に第一回
の市環境審議会が開催され │ ┃
┃ │ 会長に大分大学
の教育学部教授
の大上 │ ┃
┃ │ 和敏氏が選任されたという。今後、具 │ ┃
┃ │ 体的な規制方法や基準などを協議し、 │ ┃
┃ │ 来年度中
の実施を目指すと
のことだ │ ┃
┃ │ が、タイムスケジュールとこれまで
の │ ┃
┃ │ 進捗状況は。また二月八日に「
養豚場 │ ┃
┃ │ 周辺環境庁内検討委員会」を設置した │ ┃
┃ │ が、この
委員会はその後具体的に何を │ ┃
┃ │ 行ってきた
のか、また今後どのような │ ┃
┃ │ 計画で業者と守る会
の意見
の調整を図 │ ┃
┃ │ るつもりか。 │ ┃
┃ │二、宇佐八幡駐車場について │ ┃
┃ │ (1)宇佐市と大分交通と
の第三セクターで │ ┃
┃ │ 運営している宇佐八幡駐車場。その東 │ ┃
┃ │ 側に宇佐神宮直営
の表参道駐車場が開 │ ┃
┃ │ 業した
のが一昨年
の七月末。さらに今 │ ┃
┃ │ 年になってこれまで八幡駐車場として │ ┃
┃ │ 賃貸借契約をしていた土地
の返却を宇 │ ┃
┃ │ 佐神宮側から求められ、契約を解除し │ ┃
┃ │ たという。ところで通常、
賃貸借契約 │ ┃
┃ │ も契約だから一方的に解除できるもの │ ┃
┃ │ ではない。しかも当事者間
の信頼関係 │ ┃
┃ │ を基礎とする継続的な契約である賃貸 │ ┃
┃ │ 借契約は、他
の一回的な契約よりも契 │ ┃
┃ │ 約解除できる場合が限られると考えら │ ┃
┃ │ れている。賃貸借契約を解除できる場 │ ┃
┃ │ 合としては、双方納得して解除する合 │ ┃
┃ │ 意解除と法律で定められている
契約解 │ ┃
┃ │ 除
の原因がある場合に、それを理由と │ ┃
┃ │ して解除をする法定解除とがある。今 │ ┃
┃ │ 回
の契約解除は合意解除だった
のかそ │ ┃
┃ │ れとも法定解除だった
のか。また法定 │ ┃
┃ │ 解除なら契約解除
の原因は何だった
の │ ┃
┃ │ か。そして現在その土地はどうなった │ ┃
┃ │
のか。 │ ┃
┃ │三、文化財保護行政について │ ┃
┃ │ (1)二〇〇四年に刊行された小部遺跡
の調 │ ┃
┃ │ 査報告書によると「宇佐市荒木
の黒川 │ ┃
┃ │ に沿った低位段丘上に立地する古墳時 │ ┃
┃ │ 代前期
の集落跡を中心とした
小部遺跡 │ ┃
┃ │ は、昭和四十年代に黒川沿い
の水田で │ ┃
┃ │ 鶏舎
の建築が行われた際にその
土木工 │ ┃
┃ │ 事に伴ってほぼ完全な土器が掘り出さ │ ┃
┃ │ れたことがその発見
の端緒となる。そ │ ┃
┃ │
の土器は古墳時代初め
の吉備地方
の土 │ ┃
┃ │ 器
の特徴に類似していたことから、小 │ ┃
┃ │ 部遺跡はいわゆる外来系
の古式土師器 │ ┃
┃ │ が出土する遺跡として注目されるよう │ ┃
┃ │ になった。その後、大
規模圃場整備事 │ ┃
┃ │ 業に伴い遺跡
の南側に幹線道路(現市 │ ┃
┃ │ 道フラワーロード東西線)が建設され │ ┃
┃ │ たことと、西側が県道と接しているこ │ ┃
┃ │ となどから、近年、商業施設や
個人住 │ ┃
┃ │ 宅建築などによる市街化が進行するこ │ ┃
┃ │ ととなった。このため早急に遺跡
の範 │ ┃
┃ │ 囲や内容を明らかにし、関係者と遺跡 │ ┃
┃ │ 保護について
の協議を行う上で必要と │ ┃
┃ │ なる資料を得るため、「昭和五十七年 │ ┃
┃ │ から平成十二年まで計十七次にわたる │ ┃
┃ │ 発掘調査を実施した」という。この十 │ ┃
┃ │ 七次にわたる長期
の調査に基づいて小 │ ┃
┃ │ 部遺跡の特異性や重要性についてまず │ ┃
┃ │ 説明を求めたい。 │ ┃
┗━━━━━━┷━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┷━━━━━━┛
◯議長(衛藤博幸君)まず、七番 和気伸哉君。
◯七番(和気伸哉君)皆さん、おはようございます。桜和会、議席番号七番
の和気伸哉です。月曜日
のお忙しい時間にもかかわらず傍聴にお越しいただきました皆様方、本当にありがとうございます。心から感謝申し上げます。
さて先般、平成最後
の改選がとり行われ、議員数も一議席減り、二十三名
の議員が宇佐市
の新しい時代を担う議員としてスタートいたしました。議員
の平均年齢も五十七歳と若返り、ますますエネルギーあふれる議論が交わされ、さらなる議会改革により宇佐市議会が進化していくことを期待されています。
先輩議員
の知恵と経験を尊重し、若い議員
の方々
のアイデアと行動で市議会が活性し、宇佐市をよりよい方向へと進める願いを込めて、二期目
の最初
の一般質問をとり行います。
一項目め、中学生
のヘルメット着用について。市教委、学校長、PTAを中心に協議が進んでいるさなか、最も心配していた自転車交通事故が先月発生いたしました。幸い頭部へ
の損傷は軽度であったみたいだが、生徒
の命を守るためにも、身を守る仕組みを早急に行政は作らなければならない。市教委がかじをとり正しい方向へ導くため、いつからこの制度を始めていく
のか。
二項目め、災害に関する情報について。梅雨時期を迎え、大雨、豪雨災害が今年も心配される中、全国
の自治体で災害
の緊急度を数値化する警戒レベルという制度が導入された。気象警報なども似通った情報があり、住民が混乱しなければよいが、対策は考えている
のか。
三項目め、健康対策と荒廃農地対策につながる特産品開発を。四月に日本高血圧学会はガイドライン改定を行い、血圧目標を引き下げた。この観点からひもといて、市独自
の健康対策と荒廃農地対策とあわせて、特産品
の開発でエゴマ栽培を提案したい。
一点目、市民を対象として、高血圧
の実態と今後
の取り組みは、計画がある
のか。
二点目、エゴマは機能性食品とかスーパーフードとして取り上げられ、高血圧予防と改善策としてとても有効なものであり、調べてみると、九州管内では余り特産化されていない。健康対策
の一環として、地元消費を前提にした生産者、生活改善、健康なまちづくりという地域イメージ(観光戦略)へと連携した取り組みを考えられないか。
四項目め、市内
の観光施設や公共施設
のWi‐Fi整備について。住民サービスを初め、国内外
の観光客向けにWi‐Fi整備
のインフラは必要不可欠になっている。キャッシュレス化が進む中、時代からおくれた自治体にならないように計画的な整備が求められています。そこで、現在まで設置された施設、また、今後、設置計画
のある施設をお伺いします。
五項目め、JR宇佐駅
の再開発について。宇佐市には二つ
の特急列車停車駅があり、柳ヶ浦駅は市
の中心駅、宇佐駅は宇佐神宮や昭和
の町、六郷満山へと利用される観光拠点と認識した上で、豊後高田市や国東市とともに、バスを利用した観光ルートを広域的に思案した駅前開発を考えられないか。
六項目め、国道沿線地域複合施設について。今まで何度かとり行われた住民説明会から時間が経過し、現在まで
の進捗状況と宇佐市が担当する項目について
の計画をお伺いいたします。
簡潔明瞭な答弁をよろしくお願いいたします。
◯議長(衛藤博幸君)それでは、和気伸哉議員
の一般質問に対する執行部
の答弁を求めます。
まず、宇佐市長 是永修治君。
◯市長(是永修治君)皆さん、おはようございます。市長
の是永でございます。七番 和気議員
の一般質問にお答えをいたします。
四項目め、市内
の観光施設や公共施設
のWi‐Fi整備は必要不可欠となっている。現在まで設置された施設、また、今後、設置計画
のある施設はについてでありますが、観光客は現地において観光情報を収集する際、スマートフォンを利用することが多く、議員御指摘
のとおり、観光施設や公共施設
のWi‐Fi整備が必要不可欠なものとなっております。
現在、市内二十カ所以上
の飲食店や宿泊施設、アフリカンサファリなど
の観光施設で自主的に無料
のWi‐Fiが設置されております。市といたしましても、宇佐八幡駐車場、東椎屋
の滝駐車場、双葉
の里へOnsen Oita Wi‐Fiを設置いたしました。このOnsen Oita Wi‐Fiは、大分市、別府市、由布市
の主要観光施設において既に導入をされており、個別で
の認証が不要となるため、より観光客
の利便性が向上しております。
本年度も、場所については検討中ですが、二カ所程度
の設置を計画しております。今後とも旅行者
の満足度を高め、本市
の観光に付加価値をつけるためにも、無料Wi‐Fiサービス
の提供エリアを拡充してまいります。
以上で私から
の答弁を終わりますが、その他
の質問につきましては教育長、担当部課長から答弁をいたしますので、よろしくお願いをいたします。
◯議長(衛藤博幸君)次に、一項目め
の中学生
のヘルメット着用についてを教育長 竹内 新君。
◯教育長(竹内 新君)皆さん、おはようございます。教育長
の竹内でございます。七番 和気議員
の一般質問にお答えいたします。
一項目め、中学生
のヘルメット着用について。生徒
の命を守るためにも、身を守る仕組みをいつから始めていく
のかについてですが、市教育
委員会では、PTA、地域とともに、登下校時や学校活動時を初め、児童等が自転車に乗る際
のヘルメット
の着用に向けた取り組みを推進することを今年度
の学校教育指導方針に明記をいたしました。各中学校では、交通安全教室や全校集会等でヘルメット
の重要性を指導するなど、生徒自身
の安全意識が高まるような取り組みを進めており、現在、奨励にとどまっている中学校においても、ヘルメットを着装している生徒が増えていると聞いております。
また、親子でヘルメットをかぶること
の大切さを共通認識することを趣旨とする市PTA連合会
の運動と連携をしながら、各中学校では、PTA総会や学級懇談会、家庭訪問等
の機会を活用し、保護者へ
の啓発を推進しております。
今後も、命を守るという視点で、生徒と保護者にヘルメットについて意識を広げながら、新年度に向けて着装
の条件化も視野に入れ、自転車乗車時
のヘルメット着装が実現するよう取り組んでまいりたいと考えております。
以上で答弁を終わります。
◯議長(衛藤博幸君)次に、二項目め
の災害に関する情報についてを総務部長 久保桂一君。
◯総務部長(久保桂一君)皆さん、おはようございます。総務部長
の久保でございます。七番 和気議員
の一般質問にお答えいたします。
二項目め、災害に関する情報について、警戒レベル制度
の導入に関する対策についてですが、梅雨シーズンが本格化する前に、豪雨で土砂災害や洪水
の危険が予想される際、防災気象情報と警戒レベル
の関係を明確にし、住民がとるべき行動を示した情報提供
の運用が五月二十九日からスタートしたところであります。
これは、逃げおくれで多数
の犠牲者を出した昨年
の西日本豪雨で避難勧告や避難指示
の違いがわかりにくいなど、内容
の伝わりにくさが逃げおくれ
の一因とされた反省を踏まえ、五段階
の警戒レベルを用いた防災情報を提供し、住民がとるべき行動を明確化したものであります。
レベル三では、避難に時間
のかかる高齢者など
の要配慮者は避難する、その他
の人は避難
の準備をし、自発的に避難する。
レベル四では、避難場所等へ避難行動をとる。また、災害が発生するおそれが極めて高い状況等で避難場所へ
の避難はかえって命に危険を及ぼしかねないとみずから判断する場合には、近隣
の安全な場所や建物内
の上層階など、より安全な場所へ
の移動等
の緊急
の避難をする。
レベル五については、既に災害が発生している状態であり、命を守るため
の最善
の行動をとるという内容であります。
運用開始にあわせ、新聞、テレビ等を通じ報道されておりますが、議員御指摘
のとおり、住民へ
の周知は課題と考えております。市といたしましては、ホームページへ
の掲載
のほか、六月末に配付される広報うさで
の周知並びに地域における防災学習会で
の啓発など、市民にわかりやすく周知してまいりたいと考えております。
以上で答弁を終わります。
◯議長(衛藤博幸君)次に、三項目め
の健康対策と荒廃農地対策につながる特産品開発について
の一を福祉保健部長 松木美恵子さん。
◯福祉保健部長兼福祉事務所長兼介護保険等認定審査会事務局長(松木美恵子さん)皆様、おはようございます。福祉保健部長
の松木でございます。七番 和気議員
の一般質問にお答えします。
三項目め、健康対策と荒廃農地対策につながる特産品開発について
の一点目、市民を対象として高血圧
の実態と今後
の取り組みはについてですが、本年四月に日本高血圧学会
の高血圧治療ガイドラインが改正され、高血圧
の基準値は従来どおりですが、降圧目標値が下げられました。一人一人が自分
の血圧に関心を持ち、生活習慣
の改善ができるように医療機関、行政、保健機関、産業などが連携し、社会全体で支える必要があると
の考えによるものです。
高血圧
の実態についてですが、本市
の国民健康保険加入者
の平成三十年五月
の診療状況では、高血圧症
の有病率は二四・八%で、県平均
の二二・八%より高く、県内八位です。また、高血圧
の一人当たり年間医療費は、平成二十九年度、一万六千二百六十五円で、県平均
の一万四千八百九十八円より高く、県内で七位となっています。
市では、健康意識
の醸成を図り、健康的な生活習慣が定着することを目的とした健康作り戦略
の一つに高血圧対策を掲げ、減塩キャンペーンや減塩を中心とした食生活改善
の普及啓発、また、食生活改善推進員や健康推進員など地域で
の健康作り組織
の育成や、飲食産業と連携したうさしおメニュー提供店
の普及等に積極的に取り組んでいます。
今後も継続して減塩を中心とした食事や運動、禁煙などを含めた高血圧対策を推進してまいります。
以上で答弁を終わります。
◯議長(衛藤博幸君)次に、三項目め、健康対策と荒廃農地対策につながる特産品開発について
の二を経済部長 河野洋一君。
◯経済部長兼農政課長(河野洋一君)皆さん、おはようございます。経済部長
の河野でございます。七番 和気議員
の一般質問にお答えいたします。
三項目め、健康対策と荒廃農地対策につながる特産品開発をについて
の二点目、エゴマ栽培を通じた生産者、生活改善、健康なまちづくりという地域イメージへと連携した取り組みを考えられないかについてですが、エゴマはシソ科
の一年草で、種子からとれる油や葉が血流
の改善や動脈硬化
の予防、アレルギー症状
の緩和に効果があるとされています。
本市においては、県や農協に問い合わせてみたものの、エゴマ
の栽培に取り組んでいる農家について把握はできませんでした。エゴマ
の営農体系については、栽培、収穫から加工、販売まで一貫して行われる、いわゆる六次産業に該当します。また、県北部振興局に尋ねたところ、収益性
の高い作物であることもわかり、本市が国
の農業
の構造改革と相まって取り組んでいる荒廃農地対策及び高収益作物導入等
の施策と整合し、生活改善や健康なまちづくりにも寄与することができる作物ではないかとも考えられます。
しかしながら、実質的に新規
の取り組みとなることから、導入に当たっては、栽培体系
の確立はもとより、加工や販売など
の二次、三次産業部門
の体系を構築する必要があることから、エゴマ栽培導入
の可能性について、今後、県や農協等関係機関と協議する必要があると考えています。
以上で答弁を終わります。
◯議長(衛藤博幸君)最後に、五項目め、JR宇佐駅
の再開発についてと六項目め、国道沿線地域複合施設についてを建設水道部長 城 隆弘君。
◯建設水道部長兼都市計画課長(城 隆弘君)皆さん、おはようございます。建設水道部長
の城でございます。七番 和気議員
の一般質問にお答えいたします。
五項目め、JR宇佐駅
の再開発についてですが、市都市計画マスタープランでは、JR柳ヶ浦駅を市
の玄関駅、JR宇佐駅を観光拠点駅として位置づけています。
現在、JR柳ヶ浦駅については、平成二十七年度に策定した基本構想
のもと、第一段階である駅舎及び北口広場
の整備を令和四年
の完成を目指し進めています。
JR宇佐駅については、周辺
の観光地と連携し、広域的な観光ネットワーク
の形成を掲げた整備方針を定めており、現在、県内交通会社による大分駅発着
の国東半島史跡巡り
の定期観光バスが毎日、宇佐駅に立ち寄っている状況です。
今後は、関係機関や関係団体、地元住民
の意見を把握するとともに、宇佐駅前整備について調査・研究してまいりたいと考えています。
六項目め、国道沿線地域複合施設について、現在まで
の進捗状況と宇佐市が担当する項目について
の計画はについてですが、現在、道路
管理者である国土交通省と
の一体型で
の整備を行うため、地区説明会を行い、計画予定地
の用地測量を行っているところであります。
また、本年度は、国が行う駐車場、休憩室、情報室エリア及び防災エリアと、市が行う地域連携施設エリア等と
の用地取得を目指し、境界確認や建築物及び工作物
の補償調査等を国とともに実施いたします。
今後は、用地取得や造成工事を行うため
の設計及び各種導入施設
の機能を実現するために調査・研究を行ってまいります。
以上で答弁を終わります。
◯議長(衛藤博幸君)以上で執行部
の答弁は終わりましたが、再質問があれば許します。
七番 和気伸哉君。
◯七番(和気伸哉君)それでは、順次、再質問をさせていただきます。
まず、第一項目め
の中学生
のヘルメット
の着用についてですが、市教委を初めですね、学校長、PTAと、多く
の皆様に御協議いただきながら丁寧に進められてきた
のではないかなというふうに敬意と感謝を申し上げます。しかし、報道等で毎日
のようにさまざまな要因
の交通事故等が取り上げられ、より一層
の登下校
の安全対策が必要となってきている
のではないかなというふうにも感じております。
先日、市
のホームページを見ていたらですね、自転車安全利用五則というものが取り上げられておりました。御存じでしょうか。大分県警
の取り組みではないかなと思うんですけれども、本市におきましては危機
管理課がこのページを担当して、掲載しているところでございます。
その中に、子供はヘルメット着用というふうにうたわれて書いております。子供といいますと、幼児、児童というふうに捉えがちだなと思って、そのような形となんだろうなというふうに中身を見ていたらですね、この中
の五則目に、中学生や高校生が運転する場合とも掲載されておりました。
内容をちょっと御説明します。最近では、健康志向で
の自転車人気もあり、おしゃれなヘルメットも販売されるようになっています。中学生、高校生
の皆さんは格好いいヘルメットやかわいいヘルメットで、ファッション感覚で楽しんでみませんか。自分
の体や命を守ることにもつながり、一石二鳥ですよ。保護者
の方は、お子様へ
の働きかけをぜひともしてあげてください。お子様に何かあったときを想像し、ヘルメット着用で事故に備えましょうというふうに出ておりました。
大分県警だけじゃないとは思います。全国的にこういった事故
の事例が多発しておるんですけれども、今、このタイミングでですね、市としても、全国、そして国、県とともに、子供たち
のヘルメット着用に向けて取り組んでいくきっかけになる
のではないかなというふうに私は思っているんですが、その辺につきましてどのようにお考えか、お答えいただきたいと思います。
◯議長(衛藤博幸君)学校教育課長。
◯学校教育課長(竹下富美子さん)学校教育課長
の竹下です。和気議員
の再質問にお答えいたします。
先ほど御紹介がありました部分ですが、交通安全週間
のときなどに配られるチラシ
の中にも、やはりその一つとして、ヘルメット
の着装という
のが書かれているということを目にしておりました。
今、学校、PTA、また市教委も含めて、中学生
の登下校のみならず自転車に乗るとき
のヘルメット着装については、昨年度、その前から取り組みを進めているところでありまして、少しずつではありますが、今年度は中学校一年生を中心にして、今までよりもヘルメットを自主的にと言いますか、保護者と子供
の共通理解
の中でかぶっている生徒が増えておるという
のも聞いておりますし、市教委としましても、ある程度
のと言いますか、校長会等とまた推進会議を持ちながら、ここは前向きにみんながかぶれるようになるような取り組みを、丁寧にと先ほどおっしゃっていただきましたが、進めていますし、そういったところを御理解いただきたいというふうに思います。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)和気伸哉君。
◯七番(和気伸哉君)重々承知しております。
学校関係者
の皆様、そして保護者
の皆様、何よりも、前回
の議会で御答弁いただきましたアンケート調査によるもので、子供たち自身が、ヘルメットをかぶったほうがいいんだという認識を持っている方が八割いたというようなことをお聞きした場合、やっぱり今、災害とどうしても結びつけて考えがちなんですけれども、自分
の命は自分で守るというふうなことを子供たちに植えつけていくような教育方針だと思っておりますし、今回、この自転車安全利用五則を守りましょうというものを見たときにですね、今回、私は中学生を取り上げておりますけれども、もう最初に自転車に乗り始めるときから、親が自転車を後ろで支えて一緒に教えていくころから、もうヘルメットをかぶるもんだというものを教えていく世の中な
のかなというふうにも感じています。それができていけば、おのずと自然にですね、学校生活
の中でも、ヘルメットをかぶる習慣がついていく
のではないかなと感じているんですけれども、ただ、それはまだこれから
の子供たちへ
の教育であって、今、中学校生活をされている生徒
の皆さん
の命を守るためには、やはりこういったことも啓発していかなければならないというふうに私は感じているところなんです。
何かあったときでは遅いし、今こうやって議会で取り上げられ、いろんな多方面で話し合いが行われ、やっぱりそうだったじゃないかというようなことにならないようにですね、ぜひお願いしたいと思っているわけです。
答弁
の中で少し気になる部分がありました。新年度に向けて着装
の条件化も視野に入れるとありましたけれども、この辺について少し詳細に説明ができるところがあればお願いいたします。
◯議長(衛藤博幸君)学校教育課長。
◯学校教育課長(竹下富美子さん)学校教育課長
の竹下です。再質問にお答えします。
それぞれ
の立場から、今は決まりになっていない学校もありますけれども、その中でも、学校から
の指導や保護者へ
の啓発、また保護者と
の共通理解
の中でかぶっている人が増えている
のは先ほども申しましたが、そういう子供たちを一人、二人と増やしていく中で、やっぱり最終的には、自転車に乗って通学する子供たちが、命を守るためにみんながかぶるようになることが望ましいというふうにはずっと以前から言っていることであります。
四月まで
の間に少しずつ
の取り組みを進めていきながら、登下校
の自転車に乗るときにはヘルメットを使うというようなことを全員ができるようにという
のが条件化という言葉としておりますので、各中学校と
の協議
の中でも四月を目標にしていきましょうということは、市教委から
のお話
の中でもしているところであります。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)和気伸哉君。
◯七番(和気伸哉君)全員がかぶることが条件化という認識でよろしいでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)学校教育課長。
◯学校教育課長(竹下富美子さん)そうですね。自転車通学
の際にはヘルメットをかぶるということであります。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)和気伸哉君。
◯七番(和気伸哉君)もちろん全員がかぶることが義務化として学校
の中で決まれば、全員がかぶることが大事なことであるんですけれども、各学校によってもですね、少し温度差がある
のかもしれないなとも感じています。
市教委が提言するように、来年度から取り組んでいこうじゃないかというような学校もあれば、もうちょっと時間がかかるんではないかという学校があるかもしれませんけれども、もしも全て、今、宇佐市
の四校
の中学校が、新年度に向けて同時にスタートさせていきたいとは思うんですけれども、させていくまで取り組みを伸ばしていく
のか、それとも、一校でもですね、順番的にもうやりたいと、うち
の学校はやっていくんだというような学校があれば、そこはそこで取り組んでいくというようなことでよろしいんでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)学校教育課長。
◯学校教育課長(竹下富美子さん)お答えします。十分御理解をいただいていると思って、大変感謝をいたします。
やはり一斉に「せー
の」で始められる部分と、いろいろな方
の理解とともに進めていきたいということが根底にはありますので、一斉にということはかなわないかもしれませんが、それに向けて皆さんがやはり少しずつ取り組みをしていくということを大事にしております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)和気伸哉君。
◯七番(和気伸哉君)わかりました。
◯議長(衛藤博幸君)和気伸哉君。
◯七番(和気伸哉君)わかりました。引き続きですね、調査・研究をお願いしたいと思っているところでございます。
エゴマは本当に健康面、そして宇佐市が取り組んでいる六次産業、また、作物としては収益性の高い商品です。それをぜひ有効活用して前向きに考えていっていただければなというふうに思っているところです。
次の質問に移ります。市内のWi‐Fi整備についてです。
答弁の中で、二カ所程度の設置を今年度計画しているということでございます。Wi‐Fiに関してなんですけれども、もちろん今の時代ですね、携帯の電話回線ではなくて、Wi‐Fiのネットワークというのは非常に大事なことなんですけれども、これは質問になりませんが、少し今後考えていただきたいということがございます。
今、米中の関係で貿易戦争と言われておりますけれども、その裏に五Gの覇権争いがあります。この先、日本もグローバルスタンダードとして五Gに切りかわっていくことを見越した上でですね、このWi‐Fiの整備とか、そういったことも考えていっていただきたいなと思います。
近隣地域では、ケーブルテレビが網羅されております。しかし、宇佐市はケーブルがありません。このケーブルテレビがないことをですね、今度はよかったと思えるときが来るかもしれません。五Gになると、今、取り組んでいる光回線のネットワークは必要なくなります。この五Gを見越して、将来的にこういったWi‐Fi整備、そういったものを取り組んでいくべきではないかなというふうに思っている次第でございますが、今の行政の、例えば情報統計課の中でこのことを話し合われても、なかなか難しい面もあると思います。ひとつ、市の部署課の中で、そういった専門的な部課の設置というのも考えていくべきではないかなというふうに思っておりますが、総務部長、もしもその辺で答えられることがあればお願いいたします。
◯議長(衛藤博幸君)総務部長。
◯総務部長(久保桂一君)総務部長、久保でございます。お答えをいたします。
今、和気議員御指摘の五Gに限らず、今、第四次の産業革命の波が来ているというふうに考えております。五Gだけでなくて、AI、RPA、いろんなものがこれから求められる時代になっていると思っております。
そういったものの情報は、市といたしましても、おくれることなくアンテナを高くして収集して対応する、または社会の要請に対応できるような組織、機構を作っていくべきだというふうに常々考えているところであります。
そうは言っても、なかなか我々の持てる情報というのも限られるものがございますが、少しでも対応できるような横の連携等がとれるような体制をですね、常に機構改革等の見直しも行いながら、それぞれの各課で取り組む業務がどういったものが対応できていくのかといったところで今後の組織を見据えていきたいというふうに考えております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)和気伸哉君。
◯七番(和気伸哉君)今は四Gの世界ではございますけれども、五Gのグローバルスタンダードになれば、総務省の専門家会議の中で、各電柱にアンテナ配備がついていくような形になり、ほとんどの地域に電波が届く、また二時間ものの動画が今、四Gの中では三十秒でダウンロードできるわけですけれども、二秒、三秒という世界になっていきます。そうなると、車で見ているワンセグのテレビがですね、フルセグに変わり、途切れることなく電波がつながっていくというような時代がもうすぐ目の前に来てきていると思っておりますので、その辺も踏まえてですね、市としてやはり考えていっていただきたいなというふうに思ったWi‐Fi整備でございました。
次に、五項目めのJR宇佐駅の再開発について質問いたします。
広域的な観光ネットワークの形成を上げた整備方針ということでございますが、やはり今も国東半島巡りのバスが出発はしておるんですけれども、やはりどうしても宇佐駅の前のロータリーや用地だとちょっと手狭になるのではないかなということも地元の中で懸念もしております。
ロータリーやバスが駐停車できる場所が少し確保できればなというふうには感じているんですけれども、その辺について将来話し合うものになるかどうかお聞きいたします。
◯議長(衛藤博幸君)都市計画課長。
◯建設水道部長兼都市計画課長(城 隆弘君)都市計画課長の城でございます。和気議員の再質問にお答えいたします。
駅前広場につきましては、宇佐駅が観光拠点駅ということで位置づけられておりますし、その必要性については感じておりますが、今、駅前については、議員がおっしゃられたとおり、手狭でございます。そういったときに、民家を買収するとか、そういったことについては、整備計画であったり今後の計画を、皆さんのニーズも含めてですね、それと、宇佐市だけじゃなくて広域的な駅になっているということもございますし、そのあたりは今後、私たちも調査・研究するという言葉にはなってしまうんですが、そのあたりは研究させていただきたいなというふうに考えております。
◯議長(衛藤博幸君)和気伸哉君。
◯七番(和気伸哉君)ぜひ宇佐市だけではなくてですね、豊後高田市や大分交通、そういった方々と合同で話し合える場を持っていただいて、その駅前広場の件について、一度、話を協議していただきたいなというふうに思います。
最後になりましたけれども、国道沿線地域複合施設についてお伺いいたします。
順調にですね、進んでいるのではないかなというふうに思います。先日、地元、岩崎地区でもですね、用地の確認、取得等の話し合いがあり、測量等も行っていただいたと思うわけでございます。
一番私が聞きたいのはですね、前回の議会のときに、県議会でですね、末宗議員の一般質問の中で、県もできるだけ協力したいというふうなことをおっしゃいましたよということを私申し上げたら、すぐに県に協力要請を行いますというようなお話がございましたが、今の段階で国が七割、市が三割というような財源配分だと思っております。
県はその中にどのように入っていただけることができるのでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)土木課長。
◯土木課長(熊埜御堂峰一君)土木課長の熊埜御堂です。和気議員の再質問にお答えいたします。
大分県につきましては、道の駅の関係の窓口となっております。そちらとのやりとりを含めまして、振興局のほうがうちのほうに協力をしていただけるという声をいただいております。
また、振興局とのやりとりの中で、市が作ろうとしている地域複合施設の建物にどういったものに協力していただけるかというのを、今年度また振興局等と協議をさせていただこうと思っております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)和気伸哉君。
◯七番(和気伸哉君)三割と言ってもですね、やはり多額な金額がかかってまいります。できるだけ大分県に協力していただいてですね、一緒になって市が行わなければいけない、担当となっているものの部分を協力していただけるようなれば、少しは助かっていくのかなというふうに思っています。
また、今後、地元の方々との協議、用地は測量が終わって、これである程度作っていけますよという段階になったとしても、この先ですね、いろんな面でまた、イベントの件とか、防災の件とかいう絡みがございますので、大変忙しいは思うんですけれども、説明会や協議会を開いていただき、十分な説明をしていただきたいなというふうに思っています。
その辺については今後も続けていくというような認識でよろしかったでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)土木課長。
◯土木課長(熊埜御堂峰一君)お答えいたします。
議員おっしゃるとおり、地域の方とともにですね、宇佐市の発展のために話し合いを進めていきたいと考えております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)和気伸哉君。
◯七番(和気伸哉君)ぜひすばらしいものになって完成していけばなというふうに願いを込めて、今回の一般質問の全て終わりたいと思います。ありがとうございました。
◯議長(衛藤博幸君)以上で、和気伸哉議員の一般質問を終結いたします。
ただいま一般質問の途中でありますが、ここで暫時休憩いたします。なお、再開は十一時十五分といたします。
暫時休憩いたします。
休憩 午前十一時〇三分
───────────────
再開 午前十一時十四分
◯議長(衛藤博幸君)休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続行します。
三番 赤野道和君。
◯三番(赤野道和君)皆さん、こんにちは。三番 日本共産党の赤野道和です。
議長にお許しをいただいたので、資料を二種類配りました。一つは、教職員の働き方を変えたいというこの日本共産党のパンフです。もう一つは、安心院町深見にあるこの仙の岩の写真です。詳しいことは再質問の際に説明します。
では、質問に入る前に、三点だけ述べさせてください。
一点目は、今までの教職員としてのお礼です。
私は、三月まで小学校の教員を三十七年間してきました。そのうち三十四年間は、宇佐市の学校でお世話になりました。是永市長にはお会いするたびに、宇佐市が小学校を存続しようとしていること、複式学級の授業改善のため、市独自の教員を配置してくれていることに対して、ぜひいいことは続けてくださいとお願いしてきました。複式学級の担任を八年間した私にとって、とっても助かりました。特に市長、教育長、ありがとうございました。
二点目は、あらかじめお断りをしておきます。
初めての一般質問で、かなり緊張しています。新人議員なので失礼があるかもしれませんが、そのときは優しく御指摘ください。改善点があれば直していきます。
三点目は、日本共産とはそもそもどういう政党かについてです。
日本共産党は、国民こそが主人公、国民が主人公となる日本を作ろうとする政党です。その点でいくと、辺野古新基地をめぐって沖縄県民の民意は無視して埋め立てを強行していく日本政府の姿勢は、国民を主人公にしていないと言わざるを得ません。私自身は、学校では子供が主人公となる学校作りを目指してきました。政治の世界では、国民こそ主人公、宇佐市民が主人公となれるように頑張っていきます。
それでは、五項目、十一点について一般質問を行います。
一項目めは、学校給食の無償化を求めるものです。
一点目、憲法二十六条では義務教育は無償とうたわれています。そもそも無償化の必要性についての認識を問いたいと思います。
二点目、隣の豊後高田市は昨年度から無償化を実施していますが、宇佐市として調査・研究をしているのでしょうか。しているなら、そのデータの公開をしてください。
三点目、少子化や子供の貧困対策としても、一部無償化や補助を検討する気はないのでしょうか。
二項目めは、教職員の過重負担の軽減を求めるものです。
一点目、四月からの働き方改革により、毎日の超過勤務の記録をパソコンにより把握していますが、四月、五月の実態はいかがでしょうか。
二点目、このような調査だけでは正確な超過勤務の実態は明らかにされないと思われますが、より実態をつかむための策は考えているのでしょうか。
三点目、根本は、教育予算を増やさない、教職員を増員しない国や県の姿勢を変えないと過重負担は減らないと考えますが、国、県への働きかけはどのように行っているのでしょうか。あわせて過重負担軽減のために宇佐市独自で努力していること、これから取り組もうとしていることはどんなことでしょうか。
三項目は、農家に宇佐市独自の支援策を求めるものです。
一点目、宇佐市は大分県内有数の穀倉地帯ですが、農業所得は大分県内、全国と比べるとどのような実態でしょうか。
二点目、そのような中で、農産物の生産費に見合う宇佐市独自の価格補償を拡充すべきと考えますが、現状と今後の具体的計画はどのようになっていますか。
四項目めは、深見の仙の岩を整備し、観光活用を求めるものです。
一点目、去年の三月の議事録を読むと、湯布院、安心院、院内を結んで三院周遊という観光計画が論議されていますが、その後の進捗状況はいかがでしょうか。
二点目、深見の仙の岩には春の菜の花、桜の時期には遠くから観光客が見えます。
ここで訂正があります。ダイケンジと書いていますが、ダイゲンジの間違いです。
山の中腹にある大厳寺や山の頂上の展望所や登山道を整備して、院内、湯布院と結んで観光活用すべきと考えますがいかがですか。
五項目めは、差別解消に逆効果となる同和問題の市民意識調査は中止したらということです。
一点だけですが、前回の平成二十四年度調査では、差別の掘り起こしや拡大につながるおそれのある項目が入っていました。今回はどのような項目で調査を行おうとしているのでしょうか。
これで一回目の質問を終わります。宇佐市民にわかりやすい言葉で、誠実にお答えをお願いします。
◯議長(衛藤博幸君)それでは、赤野道和議員の一般質問に対する執行部の答弁を求めます。
まず、宇佐市長 是永修治君。
◯市長(是永修治君)市長の是永でございます。三番 赤野議員の一般質問にお答えをいたします。
三項目め、農家に宇佐市独自の支援策をについての一点目、宇佐市の農業所得は大分県内、全国と比べるとどのような実態かについてでありますが、農林水産省が算出した平成二十九年分の生産農業所得によりますと、全国の所得額は三兆七千六百十六億円で、うち大分県につきましては五百二十四億円で、四十七都道府県中二十六位となっております。
なお、生産農業所得につきましては、市町村別には算出されておりませんので、参考値ではありますが、九州農林水産統計年報での県と市おのおのの農業産出額から総農家数を除した数値を比較したところ、県の平均農業産出額は約三百三十三万六千円に対しまして、市は約三百四十九万三千円となっておりまして、約十六万円上回っております。
二点目、宇佐市独自の価格補償を拡充すべきと考えるが、現状と今後の具体的計画はについてでありますが、本市では、市独自の取り組みとしまして、水田転作作物である大豆につきまして、一ヘクタール以上及び基準単収以上の作付農家に対し、十アール当たり二千円を助成しているほか、畜産部門では肉用牛、繁殖雌牛の更新や増頭の促進を図るため、一頭当たり五万円の定額助成等に取り組んでいるところであります。
今後の具体的計画についてでありますが、国が現在進めている水田農業等の構造改革を促進させるため、県等の関係機関と連携をいたしまして、園芸品目の導入による米から高収入作物への転換、農地集積、集約化による規模拡大などの米作りの低コスト化の推進等を通じ、農業所得の向上を図ってまいりたいと考えております。
以上で私からの答弁を終わりますが、その他の質問につきましては、教育長、担当部課長から答弁をいたしますので、よろしくお願いをいたします。
◯議長(衛藤博幸君)次に、二項目めの教職員の過重負担の軽減ついてを教育長 竹内 新君。
◯教育長(竹内 新君)教育長の竹内でございます。三番 赤野議員の一般質問にお答えをいたします。
二項目め、教職員の過重負担の軽減をについての一点目、超過勤務の四月、五月の実態はと、二点目、より正確な超過勤務の実態をつかむための策はについては、関連がありますので一括してお答えをいたします。
四月の一人当たりの時間外勤務の平均は約三十九時間、一日当たりの時間外勤務の平均は約百十七分となっております。なお、五月は集計中でございます。
市教育委員会といたしましては、まず、本年度はタイムカード機能により勤務実態の把握を行い、業務改善に努めるきっかけとすることが重要であると考えます。その結果を踏まえ、時間外勤務の削減、学校完全閉庁日の実施、業務改善と環境整備、適切な部活動の推進、健康管理体制の充実を柱とした取り組みを進めてまいります。
また、引き続き宇佐市立学校総括安全衛生委員会においても、現場の意見を聞き、学校の実態把握に努めてまいります。
三点目、国や県への働きかけと過重負担軽減のために宇佐市独自で取り組むことはについてですが、教育予算の増額や教職員の増員等についても、全国都市教育長協議会などを通じて、国や県に対し、陳情や要望を行っております。
また、宇佐市独自の取り組みとして、複式授業改善教員、多人数学級支援教員、習熟度別学習指導教員、学校主事、特別支援教育支援員を配置し、子供へのよりきめ細やかな指導、支援を実現するとともに、教職員の負担軽減に努めております。
さらに、今年度は部活動指導員、スクールソーシャルワーカー、ALTの増員を図っております。
以上で答弁を終わります。
◯議長(衛藤博幸君)次に、一項目めの学校給食の無償化についてを教育次長 上田誠之君。
◯教育次長兼教育総務課長(上田誠之君)皆さん、おはようございます。教育次長の上田でございます。三番 赤野議員の一般質問にお答えします。
一項目め、学校給食の無償化をについての一点目、無償化の必要性についての認識をについてですが、学校給食法では、義務教育諸学校の設置者は学校給食が実施されるように努めなければならず、学校給食の実施に必要な施設及び設備に要する経費並びに学校給食の運営に要する経費を負担するとされています。
◯学校教育課長(竹下富美子さん)お答えします。
市教委のほうでも、それぞれどなたがということは学校長を通じ、そして、また市教委でも調査をしながら確認をしております。学校長のほうから、学校長にまずきちんとそこを把握してもらうこと、そして、その一人一人に対して声かけを行い、また、医師の面談等、体調管理に努めるようにという指導をしております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)赤野道和君。
◯三番(赤野道和君)超過勤務にかかわって質問します。
天皇即位の儀として祝日となった五月一日、人の気配のしない学校に日の丸だけがたなびく異様な風景が各地で見られました。安倍政権は四月二日の閣議で、即位当日の祝意奉表として、公共施設の日の丸掲揚を決定しました。閣議決定に基づき、文科省も学校での掲揚を求める通知を出して、文科省から県教委、市教委と伝わりましたが、全国的には同じ自治体内でも学校の対応が分かれているところもあったそうです。
さっきから何度も教育長にお尋ねするんですが、教育長、宇佐市でも五月一日に日の丸を挙げるように求めたのですか。
◯議長(衛藤博幸君)学校教育課長。
◯学校教育課長(竹下富美子さん)お答えします。
国や県からの通知を通じ、県からの通知に応じて各学校へ同じように通知をしたというふうに記憶しております。
◯議長(衛藤博幸君)赤野道和君。
◯三番(赤野道和君)教職員の長時間労働が問題となる中、文科省は働き方改革として、業務の選別を教育委員会や学校に求めています。
そのような中で、休みの日に日の丸を掲揚する、そういうことを求めることは働き方改革に逆行していると思います。五月一日は十連休中のちょうど真ん中、五日目です。休日に日の丸掲揚を求めることをしなければ、その分の超過勤務の時間は減らせると思いますが、教育長はどうお考えですか。
◯議長(衛藤博幸君)学校教育課長。
◯学校教育課長(竹下富美子さん)再質問にお答えします。
国や県からの通知に応じ、市教委からもそういうふうに申しましたが、学校の実情によって各学校で判断をして、判断というか、各学校で対応していただいたというふうに思っております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)赤野道和君。
◯三番(赤野道和君)そのことはちょっと後で言おうと思ったんですが、宇佐市独自で国、県の言いなりではなくて考えられないか。後でまた話しますけれども。
じゃあ、具体的なパソコンの話をします。
現在の超過勤務の記録は、朝、学校に来てパソコンを立ち上げて入力、退庁するときに入力する、そういう仕組みのようですが、これだけでは正確な超過勤務の実態はつかめないと思います。
四十五分間の休憩時間、ほとんどの教職員はノート、プリントを採点したり、児童会、生徒会、委員会などの指導をしていることが多いと思います。それから、家に持ち帰っての仕事の時間。私も家でテストを採点したり、パソコンで学級通信や週予定や学校行事の原案を作ったりしていました。
今のシステムで把握した四月の一人当たりの平均が一日に二時間ですから、これらの休憩時間や持ち帰り仕事を加えると、実際は一日に三時間から四時間くらいになると思われます。
より正確な労働時間把握のために、どのような対策をお考えですか。
◯議長(衛藤博幸君)学校教育課長。
◯学校教育課長(竹下富美子さん)お答えします。
議員が今おっしゃりましたように、やはり子供を相手にしている学校現場の中では、昼の休憩時間も業務に携わるという部分が大きいというふうには認識をしております。また、持ち帰り仕事等も校内でできない部分が多々、先ほども申しましたけれども、いろいろな対応によりなっておるというのは十分把握、認識をしておりますが、その時間外勤務の中に休み時間や家の持ち帰り仕事というのは、現在のところ把握というか、計上されていない現状であるというのは認識をしております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)赤野道和君。
◯三番(赤野道和君)今、パソコンで把握しているようですので、例えば、休憩時間と持ち帰り仕事の時間を打ち込めるようにするとか、宇佐市の共有フォルダの中に作るとか、何か工夫できないものかなと思うんですよ。
いずれにしても、現場の教職員の負担にならないやり方で、正確な超過勤務の実態をつかむ工夫をしてほしい。アイデア出してほしいと思います。
次の話に移ります。
せっかくパンフレットを配りましたので、ちょっと見てほしいんですが、執行部の皆さん、市議の皆さんに、教職員の働き方を変えたいという日本共産党のパンフをお配りしました。
これは去年の十一月に発表した、教職員を増やし、異常な長時間労働の是正を、学校をよりよい教育の場にという教育政策をパンフにしたものです。十二月の下旬、宇佐市内のかなりの教職員の皆さんには郵送したり、手配りしたりして読んでいただきました。
教職員の長時間労働は、三ページにもあるように、限界に達しています。月曜から金曜まで、毎日十二時間近く働き、土日も働いています。最近の調査では、小学校教員の三割、中学校教員の六割以上が過労死ラインで働いています。
なぜ異常な長時間労働が続いているのか。その一つが、四、五、六ページにある、国が教員の授業負担を増やしたことです。私も三月まで現職でしたが、勤めていた小学校は、八時二十分に勤務開始、十六時五十分に勤務が終わるということになっていました。授業は水曜以外、毎日六校時まであり、六校時が終わるのが十五時三十五分です。その後、帰りの会をして、最後に補充学習もして、子供が帰るのは十六時十分か十五分くらいでした。
それから職員室へ戻るともう十六時二十分。勤務時間終了まであと三十分しかありません。それから、プリント、テストを採点したり、ノートを見たり、学級通信や週の予定を作ったり、自分の担当している校務分掌の提案文書を作ったり、とても終わるはずはなく、定時に帰る人はほぼいません。これが当初の一日四コマならば、かなりの時間を勤務時間中にやれるのですが、現状の一日六コマでは無理があります。
そこで、日本共産党は、異常な長時間労働なくすため、八ページ以降に四つの提案をしています。
一番の目玉は、提案一の教員の持ち時間の上限を一日四時間を目安に定め、それに必要な教員定数を増やすということです。小中学校の教員定数を十年間で九万人増やします。予算では数千億円が必要ですが、先進国最下位の教育予算をGNP比で二・九%から三・〇%へ〇・一%引き上げるだけでできます。
こうした中、政府は定数改善に踏み出さず、一年単位の変形労働時間制の導入で、長時間労働の実態を覆い隠そうとしています。
教育長、国や県に教員定数を増やすように、どのような取り組みをしているのですか。教員定数を増やすように、もっと強力に働きかけはできませんか。
◯議長(衛藤博幸君)学校教育課長。
◯学校教育課長(竹下富美子さん)お答えします。
先ほど答弁の中にもございましたが、全国都市教育長協議会等を通じて、これは全国八百二の都市、区の教育長の総意をもって宣言をし、また決議をし、国に陳情しております。その中に、少人数学級や障害の多様化、また教員の長時間勤務の改善に対応した教職員定数改善計画の策定を強く求めておりますし、また、その要望事項の中には教職員定数の改善、学級編制基準の緩和等が掲げられております。
それから、それとはまた別に、全国市町村教育委員会連合会からも、平成三十一年度文教政策と予算に関する要望書等の中では、教職員の多忙化を解消できるための標準法の改正等、強く要望しておるところでありますので、今後もそれをさらに続けていきますし、私たちにできることは、現場の中で少しでも長時間労働が削減できるように、小さなことからではありますが、少しずつ積み重ねをしていきたいというふうに考えています。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)赤野道和君。
◯三番(赤野道和君)もう一つ私が言いたいこと、お願いしたいことは、その小さなことに関係するんですが、宇佐市教委が主体性を持つということです。文科省や県教委の言いなりでは、宇佐市の教職員は守れません。宇佐市の教職員の過重負担は軽減されません。例えば、さっきの日の丸の例。宇佐市は勤務時間外に揚げなくても、いいんじゃないですかみたいな。
例えばですね、私も宇佐市内の教務主任会に毎年参加していました。年に一回、一月か二月ごろ開いています。ほかの市町村では、年に二回も三回も開いているところもある。でも、宇佐市は年に一回で、必要なことのみを扱うというやり方です。宇佐市の取り組みの一部を私は評価した上で訴えているわけです。宇佐市教委が主体性を持つ。県、国の言いなりにならない。
国や県から来てどうしてもやらなきゃいけないことは、現場の様子をよく見て、現場に役立つ宇佐市内のやり方でやると。これが過重負担軽減につながるのではないでしょうか。
もう時間がないので、答弁は結構です。
最後に、現場の教職員の皆さんの声を幾つか紹介します。
宇佐市内のある校長先生に先月お会いしましたが、働き方改革、働き改革と何度も言われるが、現場の仕事は増えるばかり。何も改善されていないと話されていました。
先々週の六月八日、大分県教組宇佐高田支部の定期大会が安心院文化会館で開かれました。その議案書の中にも同じようなことが書かれていました。出退勤管理システムが導入されたり、四月から施行された働き方改革関連法により時間外労働が制限されたりするようになったことで、管理職からは例年に比べて早く帰ろうと声をかけられるようになりました。しかし、教職員の数が不足している上に、業務量も多くなる一方で、持ち帰り仕事や土日の出勤も増えている実態がありますとありました。
私自身も学校現場のことが気になるので、四月からずっと学校の様子に気を払っています。通りかかった学校の様子を話します。
四月、学年初めの忙しい時期、夜遅くまで電気のついている学校が多かったです。五月、十連休中にもかかわらず、管理職の方や担任が出勤していました。そういえば、私も去年までは五月の連休中には一日か二日、学校に行って、教育課程を仕上げたり、学校、学級の仕事を進めたりしないと間に合わないという状況でした。
先ほどの教職員組合の議案書の後半部分には、次のような情勢も載っていました。
宇佐、豊後高田両市ともに、パソコンによる勤務実態把握の仕組みが導入されはしましたが、この超勤実態の把握を業務量削減、教職員定数増、加えて教育予算増の議論へと結びつけなければ意味がありません。一刻も早い長時間労働是正策が政府責任のもと、学校現場に具体的に示されなければなりませんとありました。そうです。ここにあるように、市教委がつかんだ超勤実態の把握を過重負担の軽減へと改善につなげなければ、何の意味もないのです。
そこで、最初の質問で述べたように、国、県へ言うべきことは言う、働きかける。限界があるでしょうが、宇佐市独自で工夫できることはやる。そういう姿勢で教職員の過重負担の軽減に早急に取り組んでいってもらいたいと考えるのです。
以上で二項目めの再質問を終え、三項目に移ります。
農家に宇佐市独自の支援策をというところでしたが、農政課からかなり詳しい資料をいただきました。
まず、農家に一戸当たりの農業産出額で大分県と宇佐市を比較した場合、年間で宇佐市が県平均を約十六万上回るということで、少し安堵しました。ただ、農産物の生産費に見合う宇佐市独自の価格補償では、現状では三つの事業があるが、今後の具体的計画は特にないというのが気になりました。
先ほど説明がありましたが、今後の計画がどうして特にないのか、その具体的な理由をもうちょっと突っ込んで教えてください。
◯議長(衛藤博幸君)農政課長。
◯経済部長兼農政課長(河野洋一君)農政課長の河野でございます。再質問にお答えいたします。
宇佐独自の価格補償という点につきましては、特に議員おっしゃられるのは、米の価格が補助金等がなくなり下がっているという部分かもしれませんけれども、特に水田農業においては、米にかわる園芸品目を導入するとかですね、米づくり自体を低コスト化する、それから、また生産性を上げるということは農地を集積する圃場整備を大区画化するというようなことでございます。
また、あとは売れる米作り、多収品種、業務用米を増産するとか、そういった傾向になっているところでございまして、ここに今、市独自の交付金を出すということは国の政策とは反するということ、また、米の需要自体が毎年八万トンから十万トンずつ減ってきているという状況の中で、需要に見合ったものへ減らす必要もあることから、米への補助金等は考えていないということであります。また、他の作物につきましても、基本的には国や県の各種補助金がございます。これを有効に活用することを基本としているところでございます。
以上であります。
◯議長(衛藤博幸君)赤野道和君。
◯三番(赤野道和君)時間がないのでもう質問はしませんが、宇佐市の場合ですね、農業が中心ですので、農業所得の向上を図って農産物の生産費に見合う市独自の価格補償を拡充してもらいたいというこの思いで、担当課長、精力的に活動していただきたいと思います。
次へ移ります。四項目めです。
深見の仙の岩を整備し、観光活用をということで、皆さん方に写真を配りましたので、最初に配付した仙の岩の写真の説明から入ります。
一番の写真は、県道安心院湯布院線沿いにある看板です。字が小さくて見えにくいでしょうけれども、宇佐市の名前で説明書きがあります。二番は県道から登山道の入り口を見たところです。三番は入り口、登り口です。ここから十分も歩かないで四番に着きます。広場の一角に五番の大厳寺があり、その中には、見えにくいですが、六番の千手観音が安置されています。この大厳寺からまた十分も歩かないで、山の頂上に着きます。七番にあるように、以前はここに展望所があったのですが、今は朽ちて荒れています。でも、その前からは深見の南部給食センターや宇佐市地域交流ステーションなど、本谷が一望できて、とってもすばらしい景色が広がっています。
ここで具体的にお尋ねします。
宇佐市として整備が可能と考えられるのはどのあたりでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)観光まちづくり課長。
◯観光まちづくり課長(尾方勇司君)観光まちづくり課長の尾方でございます。
現在、整備というようなことでございます。確かに山頂からの眺望もすばらしいものがあるんですが、議員御指摘のように、木製の展望所、こちら等もかなり朽ちたような状況でございます。こういった点を、関係課といろいろ安全対策も含めて協議して、整備を図っていきたいというふうに考えております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)赤野道和君。
◯三番(赤野道和君)深見の仙の岩には、私、深見小の一回目勤務のころ六年生を担任していて、総合的な学習の時間で何回も訪れて地域学習をしました。そして、仙の岩の歴史や千手観音のことを創作劇にして文化祭で発表しました。
また、二回目勤務の昨年度は、PTAの父親部の企画、親子ウオーキングで、保育園児や小学生とお父さんたちで頂上まで登り、地域を見直すことができました。
ぜひ、宇佐市として環境整備できる分はどの部分なのか、そして、現時点では観光客は下でとどまっていますが、登山道を登ればこんないいお寺があって、もっと上がればすばらしい眺観が開けると、そういうことで、ぜひ整備をお願いして、院内、安心院を含んだ観光活用を望みたいと思います。よろしいでしょうか。
時間がもうないので、答弁はもう結構です。
では最後に、五番目の差別解消に逆効果となる同和問題の市民意識調査を中止したらどうかという部分で、答弁は余り具体的なことがないわけですが、前回の平成二十四年度調査では、差別の掘り起こしや拡大につながるおそれがある項目が入っていました。これが結果報告書です。
この中に、例えば問い二十では、あなた、または、あなたのお子さんの結婚相手が被差別地区出身の人とわかった場合、あなたはどんな態度をとりますかとの問いに対して、結婚する、結婚させる、結婚しない、結婚させないなどと答えさせます。
憲法二十四条では、婚姻は両性の合意のみに基づいてと定められています。例え親であっても、結婚させるとか結婚させないとか、こういう選択肢を迫ること自体、憲法違反だと思います。削除する気はありませんでしょうか。
また、問い二十一でも、家を探していたらよい物件があったが、その家のすぐ近くに差別地区があり、同じ町内とわかった。あなたはどうしますかとの問いを出しています。これも憲法二十二条に保障された居住の自由の侵害であり、問題です。削減をする気はありませんか。答弁を求めます。
◯議長(衛藤博幸君)人権啓発・部落差別解消推進課長。
◯人権啓発・部落差別解消推進課長(垣添隆幸君)人権啓発・部落差別解消推進課長の垣添と申します。赤野議員の再質問にお答えいたします。
前回のアンケートというか、意識調査は平成二十四年度に実施しております。差別解消法が平成二十八年十二月に施行されており、その中の附帯決議では、新たな差別を生まないよう慎重に取り扱うようと課題点を書いておりますので、そういう議員さんからの意見もあったということと、法の趣旨を委員さんにちゃんと説明をしてから、項目はその審議会で決定すると思っています。
以上でございます。
◯議長(衛藤博幸君)赤野道和君。
◯三番(赤野道和君)附帯決議の注意事項というのをぜひ守って、審議会の中で問題のある項目は削除する方向でぜひ論議してもらいたいと思っています。
関連してもう一個聞きます。
これまで議会でも宇佐人権連との協議でも、宇佐市には被差別地区はないと繰り返し明言してきているわけです。平成二十四度年調査の問い十九から問い二十二は被差別地区に関する質問です。ないと言っている被差別地区に対する質問は、本来成り立つはずはないんですね。差別の掘り起こしと拡大につながり、差別解消に逆効果となるんじゃないかと危惧するわけです。そうなる市民意識調査は中止したらどうでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)人権啓発・部落差別解消推進課長。
◯人権啓発・部落差別解消推進課長(垣添隆幸君)人権啓発の垣添です。赤野議員の再質問にお答えいたします。
法の趣旨でもありますように、新たな差別問題が出ております。というのは、インターネットの問題です。これに関しては、宇佐のほうでも掲示板の書き込みというのは現状ございます。そういう形で、差別の風潮が新たな差別形態を生み出すような形になったのが今の現状と思っておりますので、今後の人権意識調査に関しても慎重に取り扱ってまいりたいと思います。
以上でございます。
◯議長(衛藤博幸君)以上で、赤野道和議員の一般質問を終結いたします。
ただいま一般質問の途中ではありますが、ここで暫時休憩をいたします。なお、再開は十三時二十分といたします。
暫時休憩いたします。
休憩 午後零時十八分
──────────────
再開 午後一時十八分
◯議長(衛藤博幸君)休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続行します。
九番 河野睦夫君。
◯九番(河野睦夫君)それでは、皆さん、こんにちは。午後、一番集中力を欠く時間ですけど、ぜひ集中して聞いていただきたいと思います。
四年ぶりにこの場に立つことになりました。この場に送っていただいた多くの皆様に、まずは感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございます。
そろそろ梅雨に入ろうとする時期でありますが、院内、安心院でもナイターソフトボールの大会が始まりました。宇佐の地区のほうも来週からソフトが始まると聞いております。ソフトボールといいますと、今週の土曜日、大隈議員が大活躍する予定の議員ソフトの県大会が予定されております。エースで四番でしたが、四番の座はちょっと危ないんじゃないかと、そんなふうに感じております。ぜひ皆さんと力を合わせて頑張りたいと思います。よろしくお願いいたします。
それでは、本日は五項目について質問させていただきます。
まず、一項目め、全国的に高齢者のドライバーによる事故が多発しております。そんな中で運転免許自主返納について質問いたします。
一点目が、自主返納者制度の内容について。
それから二点目が、自主返納者への支援の内容及び課題についてであります。
次に、二項目め、交通弱者に対する支援についてです。
一点目、コミュニティバスの運行状況と課題について。
二点目が、運行の要望が高い地域への今後の対応について。
三項目め、買い物弱者への支援についてです。
一点目が、愛の宅配便。済いません、これ、訂正をお願いします。愛のおつかい便ですね。両院地域で行われています愛のおつかい便の現状と課題。
それから、二点目、その他の買い物弱者に対する支援についてお伺いいたします。
四項目め、自転車の安全利用についてです。
一点目、中学校でのヘルメット着用に向けた取り組みの状況。
二点目、ヘルメット着用の義務化の考えはないか。
三点目、ヘルメットを購入時の支援策は。
それから最後に、五項目め、スポーツ施設の整備についてです。
一点目、今後のスポーツ施設の整備計画について。
二点目、要望や施設改修の対応状況についてです。
以上、五項目について質問いたします。よろしくお願いいたします。
◯議長(衛藤博幸君)それでは、河野睦夫議員の一般質問に対する執行部の答弁を求めます。
まず、宇佐市長 是永修治君。
◯市長(是永修治君)市長の是永でございます。九番 河野議員の一般質問にお答えをいたします。
一項目め、運転免許自主返納者に対する支援についての一点目、自主返納者制度の内容についてでありますが、高齢者の交通事故の減少を図るため、運転免許が不要になった方や加齢に伴う身体機能の低下等のため、運転に不安を感じるようになった高齢ドライバーの方に対し、自主的に運転免許証を返納することができる制度であります。
二点目、自主返納者への支援の内容及び課題についてでありますが、本市では、平成二十八年四月から運転免許証自主返納者支援事業として、七十才以上の高齢者が運転免許証を返納した場合、合計一万円相当の公共バス回数券、市内コミュニティバスの回数券、市内タクシー・コミュニティバス共通回数券のいずれかを交付しております。また、希望する人に交付される運転経歴証明書を提示いたしますと、サポート加盟をしている県内のスーパーやメガネ店、薬局等で割引などの特典を受けることができます。
課題としましては、タクシー回数券等の交付が返納時のみとなっているため、継続的な支援はできないかとの声もありますが、この支援事業を開始して以降、自主返納者の数が増加しており、一定の成果が得られているものと考えております。
今後につきましても、高齢者による交通事故を抑止するため、運転免許証の自主返納を促すとともに、高齢者への交通安全啓発活動などを通じて、安全な交通環境の推進を図ってまいります。
以上で私からの答弁は終わりますが、その他の質問につきましては、教育長、担当部課長から答弁をいたしますので、よろしくお願いをいたします。
◯議長(衛藤博幸君)次に、四項目めの自転車の安全利用についてを教育長 竹内 新君。
◯教育長(竹内 新君)教育長の竹内でございます。九番 河野議員の一般質問にお答えいたします。
四項目め、自転車の安全利用についての一点目、中学校でのヘルメット着用に向けた取り組み状況と、二点目、ヘルメット着用の義務化の考えはについては、関連がありますので、一括してお答えいたします。
市教育委員会では、PTA、地域とともに、登下校時や学校活動時を初め、児童等が自転車に乗る際のヘルメットの着装に向けた取り組みを推進することを、今年度の学校教育指導方針に明記いたしました。
各中学校では、交通安全教室や全校集会等でヘルメットの重要性を指導するなど、生徒自身の安全意識が高まるような取り組みを進めており、現在、奨励にとどまっている中学校においても、ヘルメットを着装している生徒が増えていると聞いております。
また、親子でヘルメットをかぶることの大切さを共通認識することを趣旨とする市PTA連合会の運動と連携をしながら、各中学校では、PTA総会や学級懇談会、家庭訪問等の機会を活用し、保護者への啓発を推進しております。
今後も、命を守るという視点で、生徒と保護者にヘルメットについて意識を広げながら、着装の条件化も視野に入れ、自転車乗車時のヘルメット着装の実現に向け取り組んでまいりたいと考えております。
三点目、ヘルメット購入時の支援策はについてですが、市教育委員会としましては、ヘルメットの着装に向けた取り組みを推進するために、ヘルメット購入時の支援を視野に入れ、調査研究しているところであります。
以上で答弁を終わります。
◯議長(衛藤博幸君)次に、二項目めの交通弱者に対する支援についてを総務部長 久保桂一君。
◯総務部長(久保桂一君)総務部長の久保でございます。九番 河野議員の一般質問にお答えいたします。
二項目め、交通弱者に対する支援についての一点目、コミュニティバスの運行状況と課題はについてですが、宇佐市のコミュニティバスは、路線バスが運行していない地域及び路線バスが撤退した地域の公共交通空白地域を中心に二十六路線三十二系統で運行しており、通院や買い物等に利用するなど、日常生活の移動手段として重要な役割を担っているものと考えております。
しかしながら、便数や時間帯などについて利用者ニーズと合っていない、バス停まで歩いていけないなどの御意見があることも認識しております。
近年では、利用者数の低迷に加え、運転手不足が大変深刻な問題となっており、本年九月末をもって路線バスの廃止や減便が予定されております。そのため、コミュニティバスやスクールバスを運行することとしており、あわせて廃止となる対象地域で行ったアンケート調査をもとに、増便やダイヤ改正を行うための予算を本議会に提案しているところであります。
二点目、運行の要望が高い地域への今後の対応についてですが、地域からの要望については関係者へのヒアリングにより実態把握に努め、まずは区長を中心とした地域の意見を聞いた上で、可能な限り対応してまいります。昨年は、柳ヶ浦地区より新たなコミュニティバス路線新設や山下地区より路線変更の要望があり、関係地域の総会等での意見集約を経て、実証運行を行ったところであり、今年度、本格運用に移行する予定となっております。
以上で答弁を終わります。
◯議長(衛藤博幸君)最後に、三項目めの買い物弱者への支援についてと五項目めのスポーツ施設の整備についてを経済部長 河野洋一君。
◯経済部長兼農政課長(河野洋一君)経済部長の河野でございます。九番 河野議員の一般質問にお答えいたします。
三項目め、買い物弱者に対する支援についての一点目、愛のおつかい便の現状と課題はについてですが、宇佐両院商工会では、愛のおつかい便(高齢者等宅配サービス)事業として三名を雇用し、安心院、院内及び麻生地区に週二回、食料品や日常生活用品等を配達しながら、独居老人等の安否確認を行っています。
平成三十年度は、登録者数六百五十四人、利用回数二千五百三十一件、売上額八百四十一万四千円、手数料収入百八万円となっており、市としましては、本事業に対し、四百四十万円の補助を行いました。
課題としましては、利用件数の減少に伴う売上及び手数料収入の減少、人件費等の経費の増加が上げられます。
二点目、その他、買い物弱者に対する支援はについてですが、日常の買い物に支障を来している地域における買い物の利便性や地域の活性化を目的とし、日用品の販売のみならず、市税や公共料金の収納事務を行うコンビニエンスストア出店を促すための周辺地域コンビニエンスストア設立補助があります。
また、福祉施策の一環として、対象者は限定されますが、重度障害者タクシー料金助成事業や介護予防・日常生活支援総合事業の中で支援を行っています。
五項目め、スポーツ施設の整備についての一点目、今後のスポーツ施設の整備計画はについてですが、市スポーツ推進計画の目標であるスポーツのできる場所づくりの具体的な整備方針として、平成二十七年度に策定した整備計画に基づき、平成の森公園をスポーツ拠点として整備しており、本年六月をもって第一期工事が完了する予定となっています。
一方、推進計画策定から約六年が経過し、施設の利用状況や競技人口、施設整備に対する住民ニーズなどの変化も十分に予想されることから、中間見直しとして、今年度に推進計画の改定を予定しているところです。
今後のスポーツ施設につきましては、その後に策定された公共施設等総合管理計画との整合性を図りつつ、老朽化の現状等を踏まえ、計画的に対応してまいりたいと考えています。
二点目、要望や施設改修の対応状況はについてですが、本市のスポーツ施設においての競技団体や地域の方々からの御要望に対しましては、必要性や緊急性に応じて、市総合計画に基づく実施計画を策定し、整備・改修を行っており、最近では、平成の森公園においては陸上競技場人工芝改修やクロスカントリーコースの整備を、総合運動場では武道場の空調整備や防犯カメラの設置等を行っています。各競技団体からの要望に基づき、サッカー、陸上、卓球などのスポーツ備品を新たに購入するとともに、また、今議会においても総合運動場武道場の柔道畳更新予算を別途提案させていただいているところです。
今後につきましても、スポーツに関するニーズが多様化する中、市民が安全に安心してスポーツや運動ができる環境整備に努めるとともに、施設の利用者数や競技人口、建物老朽化の状況等を踏まえたスポーツ施設長寿命化計画について、調査研究を行ってまいりたいと考えています。
以上で答弁を終わります。
◯議長(衛藤博幸君)以上で執行部の答弁は終わりましたが、再質問があれば許します。
九番 河野睦夫君。
◯九番(河野睦夫君)それでは、再質問をさせていただきます。
まず、免許の自主返納制度についてです。
先ほども触れましたが、全国的に高齢者ドライバーによる事故が多発して、非常に痛ましい事故も発生しております。今、現状で市内における交通事故、人身事故の状況、それから、そのうち高齢者ドライバーがかかわったといいますか、加害者となった事故の件数というのは、大体何件ぐらいあるんでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)危機管理課長。
◯危機管理課長(加来 定君)危機管理課長の加来です。再質問にお答えします。
市内の交通事故の状況でありますけれども、平成三十年の発生件数、人身事故が百七十一件あります。そのうちの高齢者が関係する交通事故がうち七十五件で、約四四%というような状況になっております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)河野睦夫君。
◯九番(河野睦夫君)六月六日の合同新聞にも、四月十九日に東京池袋で遭った事故を契機に免許の自主返納者が増加しているというニュースが出ておりました。一週間で百七十八件、昨年の同期に比べて約二倍ぐらいに増えているということで、今、市内でですね、免許の自主返納をされている方、昨年で結構なんですけど、状況を教えてください。
◯議長(衛藤博幸君)危機管理課長。
◯危機管理課長(加来 定君)再質問にお答えします。
免許の自主返納制度ですけれども、平成二十八年度から始まっております。その件数ですけれども、二十八年度が百七十五件、二十九年度が二百四十二件、三十年度が二百三十五件となっております。
最近の返納状況でありますけれども、四月が十九件で、五月が二十九件となっておりますので、やはりその交通事故以降はだいぶ増加をしていると考えております。
六月につきましても、先週までで十六件、その月の半分が十六件でありますので、単純計算すると三十二件となる予想ですので、やはりその交通事故以降は宇佐市でも返納者が増えていると考えております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)河野睦夫君。
◯九番(河野睦夫君)先ほど自主返納事業で、七十歳以上の高齢者が自主返納をした場合、一万円相当のバスの回数券等とあったんですけど、県下もいろいろ見てみると、大体、金額的には一万円相当のところが多かったんですけど、先ほど答弁にもあったように、継続的な支援にはなかなかならない。
タクシーの回数券を一万円、例えば院内から宇佐の病院に通うと、往復で一万円ぐらいかかってしまう。そういった場合ですね、やはり高齢者で通院されている方で、なかなか免許を返納しづらいといいますか、してしまうと、大隈議員の質問の中にもあったように、死活問題になるということで、今後、今、答弁にあった支援の内容を見直そうという考えは、今おありでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)危機管理課長。
◯危機管理課長(加来 定君)お答えします。
宇佐市の支援の内容ですけれども、最初の答弁にあったように、合計一万円相当のタクシー券とかコミュニティバスの回数券などを配布しております。
議員もおっしゃられるように、大分県下、私が調査した中では、宇佐市を含めて十二市町でこの制度やっておりまして、大体一万円相当のコミュニティバスの回数券を配布しているところが多い状況であります。
宇佐市については、タクシー券も使えるようにしておりまして、県内の状況を見まして、金額としても一万円相当が今のところ相当かなとも考えておりますので、この内容でもうしばらくは行きたいと考えております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)河野睦夫君。
◯九番(河野睦夫君)県下の状況に合わせる必要はないので、これからどんどん増えていくとは思うんですけど、やはり免許を返納しやすい環境を作ってやるのが大事じゃないかなと、そんなふうに思います。
「しばらく」と今言いましたけど、やはりそういった点は継続的な支援にはなりませんけれど、誠意を込めて見直す必要があるんじゃないかと、そんなふうに思います。
先ほどは池袋の事故を契機と言いましたが、今月に入っても福岡市内でもありました。その記事の中にですね、ある高齢者が毎日免許を返納しようかと考えている。家族も反対している。ただ、その反面ですね、車とバイクを手放したら買い物や通院をどうしたらいいのかと難しい決断を迫られていると。こういった状況は当然宇佐市においても、そういった決断を迫られている人は多いと思います。
なかなか免許の返納に踏み切れないという方が多いと思うんですけど、そういった実態の調査とかいうのは行っているんでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)危機管理課長。
◯危機管理課長(加来 定君)お答えします。
免許を返納しづらいという、実態調査はしておりませんが、免許を返納したときに、やっぱりお話を聞く中では、自分ではまだまだ大丈夫だと思っていたんだけれども、子供たちに説得をされたとか、今日から運転ができなくなると寂しく思う、今後の交通手段が心配だ、事故を起こして返納をしとけばよかったと後で後悔するよりもというふうで、やはり返納に対する若干のハードル、それから、また今後、車がなくなった後をどうしようかという不安の気持ちが相当あると思っております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)河野睦夫君。
◯九番(河野睦夫君)そういった声は非常に多いと思います。
全国的にもですね、高齢者の運転の交通事故が相次いで、非常に社会問題となっております。さっき言ったようにですね、中山間地域では特に免許を返納することは死活問題になりますし、返納に悩まされている高齢者が返納しやすい環境作りというのが大切なんじゃないかと思います。
先ほどの回数券等、しばらくこのまま行くというふうな形でありますが、では、どういった面でフォローしていくかということで、やはり移動手段の確保が重要じゃないかと、今できるとしたらですね。移動手段の確保ということで、そういった面で、次の項目なんですけど、コミュニティバスの運行についてちょっと質問をさせていただきます。
まず、そもそもコミュニティバスの目的というのは、先ほど答弁にもありました交通空白地域を補うことで、高齢者や学生などの、いわゆる交通弱者に対し、病院や駅等の交通手段を確保することが目的ということで、それで、今度、バス路線が廃止になります。院内にとっても死活問題でありますが、そのバス路線廃止に伴う影響といいますかね、通院、通学への影響というのは、どんなふうに捉えているんですか。
◯議長(衛藤博幸君)企画財政課長。
◯企画財政課長(出口忠則君)企画財政課長の出口でございます。河野議員の再質問にお答えします。
先ほどから免許返納の支援というと、やっぱり一番大事なのは返納後の交通手段の充実、そういう環境整備というのが、支援もそうですけれども、それが重要になってくると認識しております。
それで、廃止の後のコミュニティバスということですけれども、今、院内地域につきましては三路線出ておりますけれども、この廃止に伴いまして、既存のコミュニティバスのルートを含め、また新設も含めてですね、先日の答弁でも回答いたしましたけれども、買い物、通院の利用者ニーズに合わせるということで、沿線の高齢者の方にニーズ調査を行いまして、今よりももう少し利便性をよく、時間帯に合った、そういう声をいただきましたので、改変しまして、本数も増やしまして、現状よりも少なくとも下がらない、もっと向上させる、そういった考え方で、コミュニティバスのダイヤ編成、ルート編成を行ったところでございます。
以上でございます。
◯議長(衛藤博幸君)河野睦夫君。
◯九番(河野睦夫君)先ほどの自主返納の話でもしたんですけど、やはり免許返納したいと。もう自分で運転するのが正直怖いと。ただ、二週間に一回通院している。結局、タクシーを使えば、一日往復で一万円。せめてコミュニティバスでも走ってくれれば大変ありがたいというような御意見がありました。
ダイヤ改正の予算計上をしていると思うんですけど、例えばですね、今はコミュニティバスのバス停とかありますけど、どこでも乗り降りできるような状態というのは作れるんですか。
◯議長(衛藤博幸君)企画財政課長。
◯企画財政課長(出口忠則君)再質問にお答えします。
今、院内地域の路線バス廃止に伴いまして、どこでもというのをクローズとしておりましたのは、やはり路線バスとの競合という部分を考慮しておりまして、やはり百円で乗れるコミュニティバス、そして少し割高な路線バス、同じ路線でどこでも乗れるということになると、路線バスを圧迫してしまいますので、そういった部分でクローズとしていた部分がございました。
現実に、今度ですね、改変に当たりまして、路線バスがもうなくなりますので、基本的にフリー乗降ということになりますので、通っていく路線についてはどこからでも乗降できる。どこからでもできるといいましても、交通の危険なところは避けていただくしかないですけれども、路線の道幅とかですね。基本的にはどこでも乗降可能ということになると思います。
以上でございます。
◯議長(衛藤博幸君)河野睦夫君。
◯九番(河野睦夫君)条件さえ整えば、どこでもというか、乗り降りはできるということでよろしいですね。
高齢者にとってはですね、バス停まで、たかが五十メートルでも非常に困難な方もいらっしゃるので、条件さえ整えばそういった状況になるということで。
あとですね、今回、ダイヤ改正、それから増便で対応するということでありますが、今後コミュニティバス以外の交通手段というのは視野に入れて検討する必要があると思うんですが、その辺はどうでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)企画財政課長。
◯企画財政課長(出口忠則君)お答えいたします。
路線バス、コミュニティバスということで、ずっとやってまいりました。そして、路線バスは運転者の問題もさることながら、やはり利用者がいないというのが一番の原因でございます。
先ほども御質問がありましたけれども、バス停まで遠いといったことで、乗り合いタクシーでありますとか、デマンド型、予約型のドア・ツー・ドアでしてもらえないかという御意見もいただいているところでございます。そういった状況があるのも認識しております。
今回は、アンケート調査する中で、ニーズ調査をして、まず既存のコミュニティバスの拡充、ダイヤの利便性をニーズに合わせた改正、そういった部分で対応しているところでございます。
これがですね、他市の先進地も研修させてもらいましたけれども、路線バスも撤退しまして、タクシー事業者でコミュニティバスとかをやりましたけれども、なかなかそれも利用者がなくて少ない、もうこれも撤退せざるを得ないと。じゃあ、どうするのかといったところで、最終的にやはり地域が地域の交通を守るためにどうしたらいいのかという相談を受ける中で、乗り合いタクシーとかいうのが発生しているというふうに、多くの例でですね、なっております。
宇佐市におきましては、そういう状況が出てくる可能性もあると思っております。ただ、今はコミュニティバスを充実させて、その状況を見守っていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
◯議長(衛藤博幸君)河野睦夫君。
◯九番(河野睦夫君)移動手段の確保ということで、いろんな課題がまだまだあるとは思うんですけど、できるだけ市民の要望、意見を反映させて、引き続きぜひ取り組んでいただきたい。できるだけ細かく対応できるような体制をとっていただきたいと思います。
コミュニティバスについてはですね、次の項目もあります。買い物弱者の対策にも必要なものであります。
次の項目、買い物弱者対策について、御質問させていただきます。
これも全国的ではありますが、高齢者の方々が生活用品の購入などに困難を来す買い物弱者への対策は大きな社会問題になっています。
その買い物弱者への支援ということで、今、両院商工会が実施している愛のおつかい便であります。今、年間、市から補助金といいますか、委託で四百四十万円を補助しているんですけど、その四百四十万円の算出根拠ちゅうのはどういったものですか。
◯議長(衛藤博幸君)商工振興課長。
◯商工振興課長(後藤 優君)商工振興課長の後藤です。再質問にお答えいたします。
四百四十万円の算出根拠ということであります。
当初、この愛のおつかい便は、ふるさと雇用再生特別交付金事業で取り組んでおりました。その後、市が実施していく段階において、両院商工会から継続実施に係る助成の要請を受けたところであります。そのときの状況で言いますと、おおむね人件費相当である四百四十万円が補助金の金額で妥当ではないかということで、以後、四百四十万円で推移しているところであります。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)河野睦夫君。
◯九番(河野睦夫君)現状でこの事業を行っております両院商工会の決算書を見ますと、この事業に商工会の一般会計から約五十万円ほど毎年繰り入れをしているんです。そのほかに、車両の維持費等百万円程度自己資金を支出しています。当初より確かに人件費は上がったとは思うんですけど、やはりこういった買い物弱者対策の事業は必要な事業なので、今後この補助金の見直し等を考えるべきではないかと思うんですが、その辺の考えはどうでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)商工振興課長。
◯商工振興課長(後藤 優君)お答えいたします。
昨年度の実績を私も拝見しました。今までの準備金等のほうから引当金として二十七万円、会計に繰り入れていただきました。また、一般会計のほうからも、昨年度は五十四万円の繰り入れをしていただき、この事業をしていただいたというふうに認識しております。
ただ、昨年度につきましては、販売するための公用車三台の車検の年が重なったとか、利用件数が減った、売上額が減った等の事情も入ったということでありました。また、議員さんの指摘のとおり、人件費につきましても、昨年度から二十二万円ほど増えている状況もありました。
そのような状況を踏まえながら、今年度につきましては、既に両院商工会のほうから交付金の申請をいただき、交付決定をした後に概算払いということで、今、補助金を交付しているところでありますので、今年度の状況を一緒に見守りながら、また協議をしていきたいというふうに思っています。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)河野睦夫君。
◯九番(河野睦夫君)商工会自体も今後利用者を増やしていかなきゃいけないと、当然、努力も必要なんですけど、なかなかこういった事業というのは採算がとれる事業では当然ありませんので、やはり今後、継続していかなければいけない事業と思っております。やはり市のほうも、それに対応できるようしっかり検討していく必要があるんじゃないかと思います。
このままその繰り入れが続くようであれば、商工会のほうもやはり継続していくのが難しいようなことになりかねない。そういった場合、市のほうもこういった事業をなくすわけにはいかないので、やはりその辺はしっかり検討してですね、せめて人件費相当、人件費が約四百八十万円ぐらいだと思います。利用者が少ないから人件費が減るかというと、そういう話にはならないので、当然、事業をしている実施主体にも努力をしていただいて、なおかつ、市として補える分は補ってあげるといったふうにして、ぜひですね、この事業を続けていっていただきたい、そんなふうに思います。
それからですね、買い物弱者という定義といいますか、一般的に買い物弱者と言われるのが、最寄りの食料品店まで五百メートル以上離れ、かつ、自動車を利用できない人ということと、一般的にですね、そういうふうに言われています。
この買い物弱者の実態の把握というのは、今現状でやっているのかどうか。実態を把握できているのかどうか。
◯議長(衛藤博幸君)商工振興課長。
◯商工振興課長(後藤 優君)お答えいたします。
買い物弱者の実態把握ということで、済みません、当課としては、ニーズ等の把握は今はできていないところであります。
今後、議員さんおっしゃるように、愛のおつかい便は大事な事業だと思っておりますので、必要者等をまた把握していきたいと思っております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)河野睦夫君。
◯九番(河野睦夫君)実態把握は、愛のおつかい便に限らず、宇佐市全体としてですね、実態を把握してほしいと思います。これは、一つの部署だけではなくて、福祉、それから、そういった各部署全体でですね、実態を把握していただきたい。結局、移動手段がないということで買い物弱者にもなることですので、やはりコミュニティバスの部署、それから商工の部署、それから福祉の部署、それぞれが連携して、単独でじゃなくて、一緒になって実態調査を把握することが今後必要ではないかと、そんなふうに思いますけど、その点について考えは。
◯議長(衛藤博幸君)商工振興課長。
◯商工振興課長(後藤 優君)お答えいたします。
平成二十九年に総務省のほうから買い物弱者に対する実態調査の結果に基づく通知というのを、今回ちょっと調べさせていただきました。それにおきましても、一つの部署等でなく、横断的な対策が必要だというふうにやっぱり課題として挙げられていましたので、私もまた庁内で横の連携を求めながら、対応策を考えていきたいと思います。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)河野睦夫君。
◯九番(河野睦夫君)ぜひ連携して対策を練っていただきたい、そんなふうに思います。
先ほどから言っています免許自主返納の問題、それから移動弱者の問題、そして買い物弱者の問題、全てですね、宇佐だけの問題ではありません。大分県全体、それから全国的な問題であります。
それで、さまざまな機関が関係する問題でもありますし、当然、地方自治体が取り組んでいかなければならない施策ではあると思うんですけど、ぜひですね、全国的な問題で、かなりの社会問題でありますので、国のほうにもですね、何らかの対策や施策を要望していくべきではないかと思うんですが、市長、その辺、どうお考えでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)是永市長。
◯市長(是永修治君)河野議員の再質問にお答えをいたします。
最近ですね、高齢ドライバーの事故が多発して、本当に社会問題化していると思います。また、過疎化、高齢化に伴いまして、移動手段の確保ですとか、買い物弱者対策が必要だと本当に感じてございます。
そうしたその状況に対して全般的にどういうふうにしてほしいというのは、いわゆるパッケージにしてですね、市長会を通じて、全国にそれぞれの所管省庁に要請はしているところであります。今ちょっと具体的に一つ一つ申し上げることは避けますけれども、要求はしております。
その中で、高齢ドライバーに対する免許証の返納の一番最初の件ですけれども、今、限定免許の検討が国のほうでなされております。例えば安全装置をつけた車に限りますとか、日中のこのエリアだけとか、高速道路はだめとか、そういったような検討がなされておりますので、そうした、今は免許を返納するかしないか、百かゼロかの議論になっているんですね。それを一部、その中間ポイントを一個設けるとか、返納した場合に自分の生活に支障がないような移動手段の確保ですとか、これも総合的対策というか、パッケージでいろんな対策を講じてあげないと、なかなか難しいのかなと。
だから、今は百かゼロかになっていますから、こちらの一万円のタクシーやコミュニティ券の補助を、それを数年延ばしても、余り本質的な解決につながらないのではないかというふうに考えます。
さっきの買い物弱者のほうにつきましては、もともと制度がスタートしたときに、七百万円ぐらい緊急雇用の対策事業で、人件費プラス事業費相当も面倒見てというのはちょっと言葉が悪いですけど、委託事業等で助成をしながら、この制度がスタートしました。当時、両院商工会の皆さんとお話ししたのは、三年ぐらいたって軌道に乗ったら自主運営にしていこうということで、補助金をそもそもゼロにしていこうというような考えで、物事はスタートしました。
ところが、現実やってみると、売り上げが思ったように伸びずに、いわゆる販売手数料自体が百数十万円の世界しか上がらないという形になりましたので、それで、あの当時、せめて人件費相当分は補助しようと。そして、残る分ですね、人件費以外のところは何とか独立採算でやっていこうという形で今に至ってございます。
だから、これも、さらにあの当時からすると、過疎化、高齢化が一層進展していますので、そういう状況を見て、またどういうふうに制度構築していくかというのがですね、今からの課題ではないかなと思いますので、先ほど議員がおっしゃられた、実態把握等も含めてですね、また調査研究していきたいというふうに思ってございます。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)河野睦夫君。
◯九番(河野睦夫君)では、ぜひ実態把握、調査していただきたい、そんなふうに思います。
次に、ヘルメットの件ですね。
今、大分県内の中学校のヘルメットの着用の状況というのは把握できていますか。
◯議長(衛藤博幸君)学校教育課長。
◯学校教育課長(竹下富美子さん)学校教育課長の竹下です。河野議員の再質問にお答えいたします。
県下の中学生の状況、以前から言われておりますように、自転車通学をしている生徒に関してはヘルメットをかぶることが条件というふうになっているところがほとんどであるというふうに聞いています。市によっては自転車通学者はいないというところもありましたが、そういうふうな状況であるというふうに認識をしています。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)河野睦夫君。
◯九番(河野睦夫君)恐らく、私が知る限りでは、県下では宇佐の四校だけが、義務化というか条件化というかその辺はわかりませんが、違うというふうに捉えています。
先ほど答弁にあった装着の条件化も視野に入れ、先ほどの和気議員の質問の中にもあったんですけど、ちょっとその辺の条件化というのは、どういったことを示すのか、詳しく教えてください。
◯議長(衛藤博幸君)学校教育課長。
◯学校教育課長(竹下富美子さん)お答えします。
午前中の和気議員のときにもお話をしましたが、いわゆる、質問の中で義務化という言葉を使われておりますけれども、そういった自転車通学の際にはヘルメットをかぶることを条件としますよというふうな捉えであります。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)河野睦夫君。
◯九番(河野睦夫君)じゃあ、私が質問に義務化と上げていますけど、同じ意味と捉えていいんでしょう。
それで、条件化、義務化も視野に入れて、現在、奨励をしていると、四つの学校全てですね。その奨励の対象は学年で違うんですか。
◯議長(衛藤博幸君)学校教育課長。
◯学校教育課長(竹下富美子さん)お答えします。
◯議長(衛藤博幸君)最後に、三項目め、文化財保護行政についてを教育長 竹内 新君。
◯教育長(竹内 新君)教育長の竹内でございます。十九番 高橋議員の一般質問にお答えいたします。
三項目め、文化財保護行政について、十七次にわたる長期の調査に基づいた小部遺跡の特異性や重要性はについてですが、小部遺跡は弥生時代終末期から七世紀初頭にかけての遺跡であります。その中心時期は古墳時代前期で、環溝が掘られた内側に集落が営まれております。環溝遺構は、南北約百二十メートル、東西百メートル以上あり、南西側の二カ所には小規模な方形区画がつくられております。
また、環溝遺構内側のほぼ中央に南北約五十メートル、東西約三十七メートルの柵等で囲まれた方形区画遺構があり、その内側は特別な空間であったことが想定されております。
小部遺跡の環溝遺構は、弥生時代の環溝集落の形態を残しつつ、古墳時代の定型化した豪族居館の特徴を有しており、中心部に位置する方形区画の遺構は、首長層居館として発展、成立したものと考えられます。また、出土遺物に多くの吉備系や畿内系など外来系土器が含まれていることからも、その特異性は説明されます。
このような古墳時代前期の豪族居館の発見は、全国的に見ても珍しく、九州では国指定史跡となっている日田市の小迫辻原遺跡、熊本県の西岡台遺跡しかありません。
さらに、この豪族居館で出土する土器と宇佐風土記の丘の川部・高森古墳群にある市最古の前方後円墳である赤塚古墳、免ケ平古墳が同時期であり、小部遺跡の豪族首長が、赤塚古墳もしくは免ケ平古墳に葬られている可能性を指摘する研究者もいます。このように、豪族居館を含む集落と墳墓がセットで確認できる事例は全国的にも数例しかなく、特に重要な遺跡と認識をしております。
以上で答弁を終わります。
◯議長(衛藤博幸君)以上で執行部の答弁を終わりましたが、再質問があれば許します。
十九番 高橋宜宏君。
◯十九番(高橋宜宏君)それでは順次、再質問を行いたいと思います。
まず、臭気測定を宇佐市全域に広げることを前提に環境審議会を発足したのは一歩前進だったと私は思います。また、ようやく庁内検討委員会と守る会との初協議も先般開催されました。
こういう問題が起こったときの、私は先進地事例としてこれから注目されるんではないかなというふうに考えています。ただ、相手のあることですからね、今後予断を許さず、かつスピード感を持って頑張ってやっていただきたいと思っております。
なお、守る会の皆さんは検討委員会との定期的な協議を行いたいということですけれども、いかがですか。また、今後は、時には北部保健所や家畜保健所、北部振興局等、県の機関も交えて行うことを提案したいと思いますが、いかがですか。
◯議長(衛藤博幸君)生活環境課長。
◯生活環境課長(新納孝明君)生活環境課長の新納でございます。高橋議員の再質問にお答えします。
守る会との協議の場は、定期的にはしたいというふうに思っております。県の機関との連携なんですけれども、五月十三日に会議を行いまして、今後の連携に対しての部分で協議を行っております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)高橋宜宏君。
◯十九番(高橋宜宏君)それは、守る会も入れて時々協議をするということを提案したいと思います。
それからですね、これ大変ずっと懸案事項で困り果てているんですけれども、養豚場の汚水が広丸川へ注ぎ込む入り口付近の田んぼに養豚場の汚泥、それからふん尿が堆積して汚泥になっているんですけれども、この堆積物についてですね、これ、悪臭の元凶の一つになってるんですけれども、これを見たある部外者がこれは昭和の豚小屋だなあと言ったいうことなんですけれども、実は最近この箇所にですね、ウジ虫が湧いてハエが大量発生をしている問題があります。地域住民にとっては耐え難い問題なんですけれども、この汚泥の堆積物をどうするおつもりですか。
◯議長(衛藤博幸君)生活環境課長。
◯生活環境課長(新納孝明君)お答えします。
この部分は、北部保健所のほうに連絡をとりました。北部保健所の見解としましては、廃棄物の不法投棄とは廃棄物をみだらに投棄することであり、現状では廃棄物の不法投棄とは考えておらず、単に堆積している泥状の物質により、周辺の生活環境に悪臭等の影響が発生しているのであれば産業廃棄物の汚泥として適切に処理をするよう指導しますということです。
また、現状、堆積物による生活環境の悪影響が確認できていませんが、堆積している泥状の物質が河川等に流出しないように指導を行っていきたいというようなことです。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)高橋宜宏君。
◯十九番(高橋宜宏君)この箇所は、北部保健所が定期的に水質検査を行っているんですけれども、この養豚場はですね、いろいろまた向うは向うでいろんなことを考えているんでしょうけれども、大雨の降る夜だとかですね、官庁が休みになる金曜日の夜とか土曜日に、糞尿を流すんだそうです。実はですね、一昨日、六月十五日土曜の夕方、やはりこの日も雨が降っていたんですけれども、養豚場の関係者が今度はですね、広丸川に堆積した汚泥を流すために他人の堰を何箇所も勝手に抜いて問題になっています。堰の所有者が今日、警察に被害届を出すと言っています。こんなことを繰り返しているわけですけれども、こういう実態があることはね、どうぞ御承知おきいただきたいというふうに思います。
それと、先ほどの北部保健所なんですけれども、昨年十月三十一日に、私と守る会五名で排水管理の継続をお願いする要望書を提出しに中津まで行ったんですね。北部保健所まで。そのときにいろいろ話し合いを行いました。北部保健所は広丸川へ汚水の注ぎ口の汚泥の堆積物は、これ、産廃と言い切ったんですよ。産廃と言い切って、養豚場へ除去を伝えるとその時は言いました。もうあれから随分たつんですよね。ところが何も報告もない。もう一遍ね、市のほうからあれはどうなったのかというふうな、ちょっとこう質問をしてもらいたいと、何とかしてもらいたいという要請をまたお願いしたいと思いますが、いかがですか。
◯議長(衛藤博幸君)生活環境課長。
◯生活環境課長(新納孝明君)お答えします。
議員おっしゃったとおり、産業廃棄物は県の所管になりますので、そちらで当然協議されるべきものと考えておりますので、今後も状況等の確認は行っていきたいというふうに考えております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)高橋宜宏君。
◯十九番(高橋宜宏君)それから、もう一点ですね、これは納持の土砂の堆積、用水路に溜まる堆積問題ですね、これについて今年の一月十七日だったと思いますけれども、守る会と県の畜産振興課との話し合いの中で、そのときいらっしゃっていた次長さんがですね、納持の用水路の原状回復は養豚場へ伝えると言明したんですよ。大変前向きな話でした。ところが、その後、音も沙汰もない。これもお役所仕事だなあと思ってるんですが、これも生活環境課長ね、県の畜産振興課のほうに電話でも結構ですから問い合わせて、どうなったのかと、高橋がもうどうなったのかと言っていたというふうにお伝え願えますか。よろしいですか。
◯議長(衛藤博幸君)生活環境課長。
◯生活環境課長(新納孝明君)お答えします。
直接、私その場にいなかったんで、内容等はちょっと確認しておりませんが、そういうことはお話があったということは聞いております。再度、確認はしたいと思います。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)高橋宜宏君。
◯十九番(高橋宜宏君)さてですね、昨年十二月定例会の一般質問で、養豚場が建設した擁壁についてお聞きしたんですね。素人がつくった万里の長城のような、巨大な擁壁です。これについて、違法性はありはしないかと、こうした質問をしたらですね、当時の院内支所産業建設課長が、個人の土地の上で建てた工作物だから民民の問題だと、こう逃げたんですね。覚えているでしょう、皆さん方ね。ここにいた方は覚えていると思います。
ところでですね、このくだんの養豚場のほうにですね、最近、宇佐市から何か通知を出したというふうに聞いているんですけれども、建築住宅課長、何か答えられますか。
◯議長(衛藤博幸君)建築住宅課長。
◯建築住宅課長(松田智弘君)建築住宅課長の松田です。再質問にお答えいたします。
議員御指摘のブロック積みの擁壁につきましては、建築確認申請のほうが出ておりません。このため、院内養豚場に対して建築物等が建築基準法令の規定に適合しているかどうかの確認をするため、同法十二条第五項の規定に基づく建築物に関する調査の状況に関する報告を求めております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)高橋宜宏君。
◯十九番(高橋宜宏君)要するに、建築確認申請が出されていないことが判明して、出してくれという通知を出したってことですよね。
この通知はいつ出したんですか。
◯議長(衛藤博幸君)建築住宅課長。
◯建築住宅課長(松田智弘君)お答えします。
この通知につきましては、今年の三月八日に出しております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)高橋宜宏君。
◯十九番(高橋宜宏君)三月八日に出したわけね。建築確認申請を出していないものは全部で何件あるのか。そして、その内容はどういう内容か。いつ建てられたのかがわかればそれもあわせてお聞きいたします。
◯議長(衛藤博幸君)高橋議員、少し今回の質問内容から少し……。
◯十九番(高橋宜宏君)いいえ、これ重要な、もうヒアリングしてます。
◯議長(衛藤博幸君)その関連で。
建築住宅課長。
◯建築住宅課長(松田智弘君)申請が出されてない建築物の数ですが、今のところ把握しておりますのは、豚舎が一棟と、ブロック積みの擁壁が三つということです。他の分につきましては、申請が出ている建物もありますが、まだ確認ができていない建物もあります。
以上です。
建築年月日につきましては、そこまでの詳細な部分につきましてまだ把握しておりません。
◯議長(衛藤博幸君)高橋宜宏君。
◯十九番(高橋宜宏君)いつ建てられたかは、また調べた上で教えてくださいね。豚舎と三つの擁壁が建築確認申請が出ていないということですけれども、これ、三つの擁壁なんですけれども、三つの擁壁のそれぞれの高さ、それから豚舎の大きさはどれくらいあるんですか。
◯議長(衛藤博幸君)建築住宅課長。
◯建築住宅課長(松田智弘君)お答えします。
詳しい、その済みません、高さ、面積につきましては、やはり報告が上がらないことにはちょっとわからないという部分はありますけど、一応、建築基準法でいうところの擁壁二メートルは超えております。それと、豚舎につきましては、大かたですけど、二千平米程度だと思います。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)高橋宜宏君。
◯十九番(高橋宜宏君)建築基準法第六条第一項に、擁壁は二メートル以上、木造建築は延べ床面積が五百平方メートルより広い場合、建築確認申請を出さねばならない、こうありますよね。建築確認申請を出さずに勝手に工作物を建てること自体、これは建築基準法違反にはならないんですか。
◯議長(衛藤博幸君)建築住宅課長。
◯建築住宅課長(松田智弘君)御指摘のとおり、建築確認申請が出てなければ、建築基準法違反ということになります。
◯議長(衛藤博幸君)高橋宜宏君。
◯十九番(高橋宜宏君)増設した養豚場の建築確認申請が出されていないということは、私もいろいろ考えたんですけど、これ固定資産税ももらっていないということになりはしませんか。これ、税務課長はどこにいるかね。
◯議長(衛藤博幸君)税務課長。
◯市民生活部長兼税務課長(荒牧 巖君)税務課長の荒牧でございます。再質問にお答えします。
課税の状況につきましてはですね、地方税法第二十二条の守秘義務がありますんで、個別詳細なお答えができませんが、法令等に基づいてですね、適正な処理を事務処理を行っていると認識しております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)高橋宜宏君。
◯十九番(高橋宜宏君)適正な事務処理をしているということですけれども、一般論でいいんですよ。建築確認申請が出されていない建物に固定資産税を課税することがあるんですか。
◯議長(衛藤博幸君)税務課長。
◯市民生活部長兼税務課長(荒牧 巖君)お答えします。
建築確認とは関係なくですね、建物があれば課税ということになります。建物についてはですね、一応、三つの要件がありましてですね、外気性の遮断ということと、土地に定着しているということと、その目的の用途の供し得る状況にあるということをこの要件を判断した上で、社会通念上、家屋とみられるか否かを判断して事務処理を行っているような状況でございます。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)高橋宜宏君。
◯十九番(高橋宜宏君)よくわからないけれども、建築確認申請が出ていなくても建物があればということですけれども、あなたあそこに行って確認して建物があることを知って課税したってことですか。
◯議長(衛藤博幸君)税務課長。
◯市民生活部長兼税務課長(荒牧 巖君)詳細なことは申し上げられませんが、私は確認に行ってないんですけれども、家屋につきましてはですね、一応確認して処理を行うということになっております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)高橋宜宏君。
◯十九番(高橋宜宏君)ここでいろいろ話しても答えられないということであれば、もうわからない藪の中ですね、真相は。だけど、ちょっとそれはね、私は恐らく課税してないんじゃないかなと思います。課税してなければ、やっぱりちゃんと課税してほしいというふうに思っています。
それとですね、先ほど松田課長の答弁では、建築基準法違法ということですけれども、これも調べてみました。建築基準法の第九十九条に、建築確認申請をしなかった建築主は一年以下の懲役又は百万円以下の罰金とあります。この養豚場も新しい畜舎も擁壁も建築確認申請を出さずにもう一年以上たっている状況なんですね。ペナルティーというのは課せないんですか。
◯議長(衛藤博幸君)建築住宅課長。
◯建築住宅課長(松田智弘君)お答えいたします。
一応、現時点で建築確認申請は確かに出ていないんですが、それに関しては、それにかわる報告書の提出を求めております。ですから、正直なところ、その報告書を見てみないことには、建築確認申請そのものが必要な建物がどうかということは完璧な把握ということができませんので、そこにつきましては全て報告書が出てからの判断ということになります。
あと、違反性というか、そういう九十九条等の罰則の関係になりますけど、これにつきましては、建築物等の違反性の確認があれば、是正計画書等の提出を求めます。是正がなされない場合は、勧告書により勧告を行います。それでも是正指導に応じない場合、危険性が高い場合は建築基準法第九条第一項の是正命令を行うことになりますが、それには事前に第九条第二項の規定に基づき、あらかじめ命じる内容とその理由を交付し、弁明の機会を与えることになります。その後、第九条第一項の是正命令、同条第十三項の公示、同条第十二項の行政代執行を行うことになります。
第九十八条から第百六条の罰則規定がありますが、それにつきましては、現時点ではまだ報告書が出ておりませんので、そこまでということにはなりませんので、また必要に応じて協議するような形になると思います。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)高橋宜宏君。
◯十九番(高橋宜宏君)これね、私、前の佐藤建築住宅課長といろいろやり取りをしてるんですね、この問題は。どうしてペナルティーを課さないのかと私は聞いたんですけれども、例えば養豚場の豚舎など建設されてすでにもうもう一年以上が経っている。それから豚舎も擁壁も期限を切って建築確認申請を出させる必要があると思う、それでも出さない場合はですね、やはり県や国と相談しペナルティーを課すということも検討する必要があるんだというようなことを言っています。これは松田新建築住宅課長には引き継いだというふうに言ってますが、聞いてませんか。
◯議長(衛藤博幸君)建築住宅課長。
◯建築住宅課長(松田智弘君)お答えします。
一応、事務上の手続上、建築基準法の手続等の説明は受けておりますが、一応、先ほどもお答えいたしましたように、現段階ではまだ順番がありまして、報告書の提出を求めている段階ですので、罰則等につきましてはまた今後の必要に応じて協議していくということになります。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)高橋宜宏君。
◯十九番(高橋宜宏君)私がね、何でこうやって厳しく言っているかと言いますとね、東地区に建設された二つの擁壁は、あそこはね、土砂災害警戒区域に隣接して設置されています。しかも一つの場所は、昨年、西日本豪雨のときに土砂崩れがあった場所なんです。これから梅雨シーズン、それから、集中豪雨や台風シーズンを迎えるわけですよ。万一の時には誰が責任をとるんですか。今、スピード感ないというか、何かちんたらちんたらやっているような印象しかないんですよ。
でね、早目に私はこの建築確認申請を出させる、報告書を出させて、それからそれがいよいよ出ないというような状況になればですね、例えば早目にあそこが違法建築かどうかの審査をやった上で、違法建築であれば行政指導をやる必要があると思ってるんですよ。いかがですか。
◯議長(衛藤博幸君)建築住宅課長。
◯建築住宅課長(松田智弘君)お答えします。
ちょっと同じ話の繰り返しになるんですが、一応、報告書のほうをですね、提出していただかないことには、違法建築物かどうかという判断ができませんので、今その提出のほうを求めているところです。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)高橋宜宏君。
◯十九番(高橋宜宏君)それ出さなかったらどうなるの。期限を区切ってるんですか。
◯議長(衛藤博幸君)建築住宅課長。
◯建築住宅課長(松田智弘君)お答えします。
今出している通知状は期限は特に切っておりません。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)高橋宜宏君。
◯十九番(高橋宜宏君)もうね、ずいぶんなるんですよ。こういう問題のときに、ある程度期限を切ってやらないと、そらもう、だらだらだら二年も三年もなって、結局出してもらえませんでしたなんていうことじゃあ、介入のしようがないじゃないですか。そのうちあそこ、擁壁なんか瓦解して、あんた、人災になったらどうします。あんた責任とれるんですか。もう一遍答えて。
◯議長(衛藤博幸君)建築住宅課長。
◯建築住宅課長(松田智弘君)お答えします。
まず、報告書の期限等につきましては、また今後、今のところ建築士のほうが対応しておりますので、協議を行いながら、そして本件につきましては、庁内検討委員会等もありますので、関係各課との状況等を考慮した上で、段階ごとに提出期限の設定をして指導をしていきたいとは考えております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)高橋宜宏君。
◯十九番(高橋宜宏君)それは早急にやってくださいね。
最後にこの件でお聞きいたしますけれども、ヒアリングのときに、かたくなに宇佐市個人情報保護条例を盾にとって、答弁できないということだったんですけれども、最終的に公表したというのはどういう判断だったんですか。
◯議長(衛藤博幸君)建築住宅課長。
◯建築住宅課長(松田智弘君)お答えします。
情報公開条例上は確かにそういうものがあります。基本的にはそういう部分に当たるものとは思うんですけど、確かにおっしゃるとおり、擁壁の高さも高いし、公益性もあるということで判断し、答弁をしております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)高橋宜宏君。
◯十九番(高橋宜宏君)私もね、いろいろ調べてちょっと申し上げたんだけれども、宇佐市個人情報保護条例の第十七条第二項にですね、個人保護の除外規定があるんですよ。その中にこういうふうに書いています。人の生命、身体、生活または財産を保護するため開示することが必要であると認められる情報、まさに今度のようなケースの情報ですね。これはね、もう公開した、公表した方が公益にかなうということを申し上げたんですけれどね、これを最終的にね、公表へと大きくかじを切ったのは、是永市長だったいうふうに私は聞いていますが、そういう意味で、私はね、是永市長のことを今回この件に関しては評価してますよ。本当にありがとうございました。
続きまして、三項目めの文化財保護行政についてです。
先ほど答弁いただいた小部遺跡なんですけれども、この小部遺跡が今、危機的状況にあるとの情報がですね、四月十二日に私にありました。私の友人で考古学者の真野和夫氏からの訴えでした。彼は県立博物館の副館長や後に県立先哲史料館の副館長も務めたこともある考古学の専門家です。邪馬台国論争の終焉や三角縁神獣鏡の編年と分類の著書もございます。
実は平成元年、高森・川部台地に発見された川部遺跡の保存運動をともに戦った戦友でもあります。蛇足ですが、私が市議に出馬した最大の理由は、実はこの川部遺跡の保存運動のときに、残念ながら市長部局や市議会の議員さんが全く聞く耳を持っていただけなかったことが原因でした。
真野氏が言うには、この小部遺跡の中心部分に住宅の建築申請が出されており、建築許可を前提に調査が行われているとのことでした。四月十二日といえば、ちょうど市議選挙の告示の二日前だったんです。でも、私自身その重要性を認識し、矢も楯もたまらず現地に赴き、その足で教育会館に竹内教育長と〆野社会教育課長を訪ねて保存を訴えた次第です。
そこで、いろいろ質問をしますけれども、まず業者から建築住宅課に建築確認申請が出されたのはいつですか。
◯議長(衛藤博幸君)建築住宅課長。
◯建築住宅課長(松田智弘君)再質問にお答えいたします。
今年の四月十一日に申請が出ております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)高橋宜宏君。
◯十九番(高橋宜宏君)小部遺跡は文化財保護法における周知の埋蔵文化財包蔵地となっているわけですけれども、開発に伴う埋蔵文化財発掘の届け出があったのはいつですか。また、届け出をもとに調査を始めたのはいつですか。
◯議長(衛藤博幸君)社会教育課長。
◯社会教育課長(〆野勝教君)高橋議員の再質問にお答えいたします。社会教育課長の〆野です。
平成三十一年の三月二十二日に届け出を受けております。調査開始につきましては、三月二十八日より調査を開始しております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)高橋宜宏君。
◯十九番(高橋宜宏君)小部遺跡は、特別史跡である佐賀の吉野ケ里や国指定史跡となった日田の小迫辻原遺跡など、全国でも九州に数例しかない重要遺跡だと認識しています。さらに、この遺跡と風土記の丘にある大分県最古の前方後円墳である赤塚古墳、ここからは三角縁神獣鏡が五面ほど出ていますが、この赤塚古墳と同時期にあることが大変注目をされています。要するに、赤塚古墳に葬られた人たちがいた拠点だった可能性が非常に高いということですね。以前から市内遺跡調査指導委員をなさっている福岡大学の武末純一教授や別府大学の田中裕介教授も、ここの遺跡の重要性を説いています。
これほど重要な遺跡なのに、業者から話があった段階でどうしてここは開発できませんよと、前社会教育課長は言わなかったのか。前課長から〆野課長へね、この件で何か申し送り、引き継ぎはなかったのか。この二つをお聞きいたします。
◯議長(衛藤博幸君)社会教育課長。
◯社会教育課長(〆野勝教君)再質問にお答えいたします。
開発につきましては、文化財保護法の第九十三条に周知の埋蔵文化財包蔵地内の発掘の届け出義務がありまして、それによってのみのものになります。市指定、県指定、国指定となっておりませんので、開発できないとは言えない状況でありました。当然、市指定、県指定、国指定等の史跡でありましたら現状変更の許可事案となりますので、そういったところを指導していくことになったと思います。
それから、前課長からの申し送りですが、この部分につきましては特段ございませんでした。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)高橋宜宏君。
◯十九番(高橋宜宏君)私、事前にいただいた小部遺跡の調査報告書をつぶさに読んでみました。昭和五十八年度から平成十二年度まで十七次の調査を行い、南北百二十メートル東西百メートルを超える不整長方形の突出部を持つ外郭、環溝遺構とその内部に南北約五十メートル掛け東西約三十七メートルの柵が建てられており、古墳時代初頭の豪族居館があったことが確認されているにもかかわらず、その柵の中の中心部分の調査をせず、調査を打ち切った理由はよくわからないんですが、なぜ打ち切ったのか。また、全国的に見ても重要な遺跡をどうしてこれまで市指定史跡とか県指定史跡にしなかったのか。これも非常に謎なんですが、どうしてですか。
◯議長(衛藤博幸君)社会教育課長。
◯社会教育課長(〆野勝教君)再質問にお答えいたします。
十七次まで続けてきた調査をどうして打ち切ったのかですが、遺跡の範囲がほぼ確定したこと、また、遺跡の性格がおおむね把握できたことで調査終了となったというふうに聞いております。
そして、重要な遺跡として認識しておりながら、今までなぜ指定文化財としての保護、保存をしてこなかったのかということですが、一つには環溝の中に方形区画があり、その内部は特別の空間として認識はしておりましたが、他の豪族居館に見られる大型建物が確認されていなかったので確証を得られず、そのままになっていたということです。また、現地には里道を少し拡幅した程度の二メートル程の道路しかなく、家の建築等の開発は見込まれないということで、当時の判断でそのままにしていたということにお聞きしております。
◯議長(衛藤博幸君)高橋宜宏君。
◯十九番(高橋宜宏君)なぜ市指定史跡や県指定史跡にしなかったのかは答えていないと思うんです。
◯議長(衛藤博幸君)社会教育課長。
◯社会教育課長(〆野勝教君)重要な遺跡とは認識しておったんですが、まず開発につきまして、そこまでなかったんじゃないかという当時の判断があったものというふうには聞いております。そのとき早急に市指定でもすればよかったのかなというふうには、今思えばそういうふうに思っている次第です。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)高橋宜宏君。
◯十九番(高橋宜宏君)この布堀りの出た豪族が住んでいたと言われる豪族居館が確認されて、さらにその中に掘立柱の穴が三つほど、もう第十四次の調査の時には発見されてますよね。だから、当然、中心部分に建物があったというふうに考える学者の人は何人もいたんですよ。だからあの中心部分をさらに調査する必要が、私は当時からあったと思うんですよ。なぜしなかったのが私はね、よくわからないんですよ。聞いてませんか、わかりませんか。想像がつきますか、課長。
◯議長(衛藤博幸君)社会教育課長。
◯社会教育課長(〆野勝教君)当時の調査担当等に若干聞いておりますが、建物が実際、柱穴が実際に並ぶというふうに認識が甘かったのかなというふうに言ってました。それと一つの柱穴として認識したのではなく、普通の土の土壙というんですけど、そういった土壙であったと認識している部分もあって、きちっとした建物が建つと認識がしていなかったということも聞いております。
以上でございます。
◯議長(衛藤博幸君)高橋宜宏君。
◯十九番(高橋宜宏君)古墳時代初頭の豪族居館があったとされる中心部分に、今回の発掘調査で、これ一番大事なところです、課長、今回何が発見されたのか、それはどういう価値があるのか。これちょっともう一遍、課長の考え方を教えてもらいたい。
◯議長(衛藤博幸君)社会教育課長。
◯社会教育課長(〆野勝教君)再質問にお答えいたします。
今回の発掘では方形区画の柵列の内部に、二メーター間隔で直径三十センチメートル以上の柱穴が検出され、三間掛ける四間の大型建物跡が確認されております。古墳時代前期において全国でそれしかない墳墓と豪族居館の関係がわかる集落遺跡のほぼ全容がこれで解明されたというふうに思っております。宇佐市最古の前方後円墳であります赤塚古墳、免ケ平古墳に葬られている人物の住居とも考えられますので、宇佐市を代表する遺跡の一つであり、市教育委員会では国指定史跡に相当する遺跡と認識をしている次第です。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)高橋宜宏君。
◯十九番(高橋宜宏君)私ね、市内遺跡調査指導委員、田中裕介教授、これは別府大学教授ですね、それから福岡大学の武末純一教授が共同で書いた「宇佐市小部遺跡二〇一九年度調査の所見」というのが手に入りました。結論的に言えばですね、これは私が言ってるんじゃなくてこのお二人の調査指導員ですね、大学の先生です。こういうふうに書いてます。
「前方後円墳が出土した古墳時代初頭の首長の居宅あるいは儀式の場である豪族居館、遺跡は九州には数例あるが、その中で内部の建物まで判明した例は日田市小迫辻原遺跡しかない。小迫辻原遺跡は国指定史跡だが、大型建物はなくて、対応する前方後円墳も不明である。したがって、小部遺跡はこの時期の豪族居館遺跡では大型建物が九州で初めて確認された遺跡となり、同時期の前方後円墳との対応関係も具体的に想定できる極めて稀有な性格の遺跡のため、長く保存し将来に残して活用すべきである」と。こういう結論です。これもう重要な遺跡だということはこれでもうはっきりわかりますよね。
竹内教育長と〆野課長が是永市長と会って、この小部遺跡の保存について話し合ったとのことですが、これはいつだったのかと。最終的に市長は保存する決断をしたのかと。また、決断をしたのなら、それはいつだったのか。それをお尋ねいたします。
◯議長(衛藤博幸君)社会教育課長。
◯社会教育課長(〆野勝教君)再質問にお答えいたします。
四月の中旬に御報告をいたしました。そして、保存に向けたことをしていこうということで意見が一致して、保存に向けて今、順次、国、県と協議しているところでございます。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)高橋宜宏君。
◯十九番(高橋宜宏君)五月十日に文化庁の職員が来訪したということと、また、去る六月十三日に文化庁の調査官も調査に来たというふうに聞いています。どのような内容でしたか。
◯議長(衛藤博幸君)社会教育課長。
◯社会教育課長(〆野勝教君)お答えいたします。
小部遺跡のこれまでの発掘調査の経緯を説明し、重要な遺跡として認識をしている旨をお伝えいたしました。発掘調査及び保護・保存についてもいろんな形での指導をいただき、それと同時に、国指定史跡への申請への要件、また申請書類等の概略についても指導をいただいたところでございます。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)高橋宜宏君。
◯十九番(高橋宜宏君)今、国指定史跡を目指すとの話でしたけれどもね、今後の具体的なスケジュール、範囲もちょっと教えてもらいたいですね。
◯議長(衛藤博幸君)社会教育課長。
◯社会教育課長(〆野勝教君)お答えいたします。
市内遺跡の調査指導委員会開催後、六月下旬から七月上旬に地権者等への説明会、また一般向けの現地説明会を順次行います。その後、今回の調査概要報告書を作成し、指定地の地権者に指定への同意等、手続を行っていきます。それから、十二月下旬までに申請書を提出する方向で考えております。
また、申請の範囲でございますが、環溝遺構の外側までということを考えているところです。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)高橋宜宏君。
◯十九番(高橋宜宏君)ありがとうございます。今回は国指定史跡に申請できるほどの貴重な文化財を辛うじて救えたわけで、保存に向けて動き出してくれた教育長とか〆野社会教育課長、そして保存を決断していただいた是永市長にも、本当に感謝を申し上げたいと思います。竹内教育長は大学で考古学を専攻なさったということと、是永市長は歴史が好きで造詣が深いということ、これは我々市民にとっては思わぬ僥倖だったなと思っております。本当、ありがたかったなと思ってます。