杵築市議会 2024-09-04
09月04日-02号
令和 6年 9月定例会(第3回)令和6年 第3回(定例)杵築市議会会議録(第2号)令和6年 9月 4日(水曜日)〇議事日程(第2号)令和6年 9月 4日午前10時開議 日程第1一般質問―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―本日の会議に付した事件 日程第1一般質問―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇出 席 議 員(18名) 1番 真 鍋 公 博 君 2番 酒 井 健 太 君 3番 船 尾 はるな 君 4番 多 田 忍 君 5番 工 藤 壮一郎 君 6番 坂 本 哲 知 君 7番 阿 部 素 也 君 8番 田 原 祐 二 君 9番 泥 谷 修 君 10番 田 中 正 治 君11番 二 宮 健太郎 君 12番 小 野 義 美 君13番 藤 本 治 郎 君 14番 岩 尾 育 郎 君15番 加 来 喬 君 16番 渡 辺 雄 爾 君17番 小 春 稔 君 18番 堀 典 義 君―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇欠 席 議 員(なし)―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇欠 員(なし)―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇
事務局出席職員職氏名局長 工 藤 正 行 君 係長 江 藤 朋 子 君書記 等 岳 兼 生 君 ―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇説明のため出席した者の職氏名市長………………永 松 悟 君 副市長……………興 田 信 一 君教育長……………清 末 陽 一 君 総務課長…………阿 部 正 純 君危機管理課長……加 藤 雄 一 君 企画財政課長……中 根 達 美 君財産管理活用課長……………………………………………………宮 部 雅 司 君協働のまちづくり課長………………………………………………古 庄 顕 三 君税務課長…………堀 和 朗 君 市民生活課長……小 俣 玲 子 君人権啓発・
部落差別解消推進課長…………………………………大 神 敬 一 君商工観光課長……有 田 和 弘 君 農林水産課長……安 只 邦 盛 君福祉事務所長……秋 吉 知 子 君
健康長寿あんしん課長………………………………………………河 野 由紀子 君医療介護連携課長……………………………………………………英 哲 郎 君会計課長…………井 門 裕 司 君
選挙管理委員会事務局長兼監査委員事務局長……………………袋 井 義 範 君
農業委員会事務局長…………………………………………………佐 藤 敬 一 君教育総務課長……大 塚 茂 治 君 学校教育課長……佐々木 潤一郎 君社会教育課長……藤 原 隆 行 君 文化・スポーツ振興課長……………………………………………後 藤 方 彦 君山香病院事務長…宇都宮 健 士 君 ―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―────────────午前10時開議────────────
○議長(堀典義君) 皆さん、おはようございます。 これより本日の会議に入ります。 この際、皆さんにお願いがあります。 御案内のように、先週九州に上陸した台風10号は各地に被害をもたらしましたが、杵築市でも大小78件以上の災害が発生しています。被害を受けた方々に心からお見舞いを申し上げます。この被害に対しまして、現在、市職員を中心に関係者が道路復旧などの緊急対応を行うとともに、市民からの被害届を受け、現地調査などに追われているところです。 そこで、本日から9月6日までの一般質問におきましては、関係職員が台風対策に取り組めるよう、質問時間を短縮し、およそ45分とすることをさきの議会運営委員会で申し合わせたところであります。議員各位や執行部の皆さんは、質疑におきましては、要点を簡潔に述べ、時間短縮に努めるようお願いをいたします。 また、放送をお聞きの市民の皆さんにつきましても、その旨御理解をお願いいたします。 では、これより日程に入ります。────────────
△日程第1一般質問 ────────────
○議長(堀典義君) 日程第1、一般質問を行います。 お手元に配付してあります一般質問通告表の順序により発言を許可します。 3番、船尾はるな議員。(3番 船尾はるな君質問席に着く)
◆3番(船尾はるな君) おはようございます。一般質問初日の1番目、議席番号3番、船尾はるなです。このたびの台風の被害に遭われた皆様へ、心よりお見舞い申し上げます。我が家も、裏庭の水路が詰まり、床下浸水をしたり、田んぼへ水を引くいぜが土砂で詰まってしまったので、子どもたちにも手伝ってもらって、家族総出で泥かきをしました。我が家の床下浸水をしたことをきっかけに、つい先日、長野県の信州大学の住宅事情の研究を長年されてきた先生で災害の際の技術支援をなさっている中谷先生と、法的な災害の支援などをなさっている新潟県の長岡技術科学大学の木村先生、
アウトドア防災ガイドのあんどうりすさんから、災害、今回は特に水害に対する専門的な御指導を制度を含めてオンラインで受けることができました。大変丁寧に教えていただき、まだ全てはまとめられていませんが、正しい理解が大切だということがよく分かりました。地域で被災した方のお話を聞いて感じたことも含め、委員会や次回12月議会のときなど学んだことをアウトプットしていきたいと思います。 それでは、職員の皆様も災害対応等でお疲れのことと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。 この夏、全国自治体議員の政策研究集会が2日間大分市であり、1年前から実行委員として関わってきました。テーマは、人口減少社会における地方自治についてでした。人口減少は避けられないこと、それを受け入れてどのように地方自治を行っていくのかという内容でした。人口減少を否定的に捉えるのではなく、人口が多かったときに比べて一人一人の存在の大きさが変わってくる、一人一人を大切にした自治を行えるという講師の言葉が印象に残っています。今まで声が小さくて話を聞いてもらえなかった人、そういった方にも手が届きやすくなる、ここに暮らす人たちの声を丁寧に聞き取っていくことができるという前向きな発想でした。 例えば、現在、杵築市議会では、議員18人中女性は私一人で、体も小さいのであまり目につかないかもしれませんが、存在しないわけでもありません。そして、心がないわけでもありません。私や私の後ろにいる女性たち、あるいは社会的弱者、障がい者やマイノリティーと呼ばれる方々、子どもたちやよそから移り住んできた方たちが、何も困っていないわけでもなく、何も感じていないわけではありません。こんなふうに生きたい、こんなまちにしたいという声を、今まで聞こえてこなかった、あるいは声が届かなかった人たちの小さな声を届けたい。今の制度から漏れている人たち、そこに目を凝らし耳をすまして救っていく。議員になってからずっとそれを意識してきましたが、これからもそういった姿勢で活動を続けたいと思いを新たにしました。 長くなりましたが、それでは、今回も市民の皆さんと市長をはじめ職員の皆さん、議員の皆さんと情報を共有しやすいように、モニターを使用して、通告に従いまして一般質問を行いたいと思います。 テーマは、大きく分けて4つです。市内在住外国人について、
インクルーシブ教育・
ユニバーサルデザイン教育について、横文字が並んで聞き慣れない方も多いと思いますが、ざっくり言うと、誰も取り残さない、排除せずに共生していくという意味での教育についてです。それから、屋外スピーカーのサイレンについて、サクラネコについてです。どうぞよろしくお願いいたします。 まずは、市内在住外国人についてです。 現在、様々な形で外国の方が日本に訪れ、または居住するようになりました。私の周りにも国際結婚した兄弟や友人がいますし、国も移民政策を推し進めています。私たちの気持ちや体制が追いついていないうちに、どんどん進んでいっているようにも感じます。どれだけの方がいらっしゃるのか把握したいと思いますが、現在、杵築市には、何名ほどの外国人が居住していますか。
○議長(堀典義君) 小俣市民生活課長。
◎市民生活課長(小俣玲子君) 本日から3日間、一般質問よろしくお願いいたします。それでは、お答えします。 杵築市の外国人の人数は、令和4年171人、令和5年は230人、令和6年は245人となっています。 また、この人数は毎年6月末時点の人数になります。 以上です。
○議長(堀典義君) 船尾議員。
◆3番(船尾はるな君) ありがとうございます。県北や大分市、別府市ほどではないと思いますが、パンデミック以降、確実に増えてきていると感じます。 こちら、小俣課長に御用意いただいた資料を私のほうから御紹介いたします。年々増えてきているのがお分かりだと思います。これは、県内の他市や町も同様です。 それでは、どういった理由で日本にいらっしゃるのか、在住目的を上位3つほど教えてください。
○議長(堀典義君) 小俣市民生活課長。
◎市民生活課長(小俣玲子君) 在留資格別に、上位1位は、日本で開発され、培われた技能、技術、知識の開発途上国等への移転等を目的にした技能実習です。次に、2位は、永住許可が下りた永住者や日本人の家族などの定住者です。3位は、介護、建設、農業、漁業、外食業等、国内人材を確保することが困難な状況にある産業分野において、知識もしくは経験を要する業務に従事する特定技能となっています。 以上です。
○議長(堀典義君) 船尾議員。
◆3番(船尾はるな君) ありがとうございます。こちらも頂いた資料ですが、こちらですね、私から御紹介いたします。 お仕事で来ている方が多いというのがよく分かると思います。 育成就労制度ができ、杵築市でも長期間居住する方や人数が今後さらに増えると予想されますが、困り事など相談する窓口はどこになるのでしょうか。
○議長(堀典義君) 有田商工観光課長。
◎商工観光課長(有田和弘君) お答えします。 現在、本市独自の外国人専用の相談窓口はございませんが、大分県では、令和元年6月に大分市内の
iichiko総合文化センターの
大分国際交流プラザ内に大分県
外国人総合相談センターを開所しておりますので、今はこの相談センターを御紹介することになります。 この相談センターでは、県内に暮らす外国人やその関係者等に対して、
多言語コールセンターなどを活用し、全22言語で相談できるようになっております。仕事や普段の生活で困ったこと、心配なこと、分からないことなどに対して、窓口、電話、メールでセンター職員が対応するほか、必要に応じて行政書士などの専門家や国、市町村などの関係機関と連携して対応しております。 また、技能実習に係る実習生からの相談に関しては、
外国人技能実習機構が行う
技能実習SOS緊急相談専用窓口でも相談可能となっております。 以上です。
○議長(堀典義君) 船尾議員。
◆3番(船尾はるな君) こちらモニターにありますように、県が令和6年から
外国人総合相談センターを開設したということで、今おっしゃったように多言語で相談に乗ってもらえて、
オンライン会話ツールのZoomを使って相談することもできるようですね。これは、外国人の方が困ったときに相談する先としてとても安心できるものだと思います。 それでは、市からのお知らせなど伝える方法はどういったものがあるのでしょうか。また、伝わっていることが確認できているのでしょうか。お伺いいたします。
○議長(堀典義君)
中根企画財政課長。
◎企画財政課長(中根達美君) お答えします。 外国人市民の方々に対する情報提供は、平時、災害時ともに市民と同様の広報きつきや
市公式ウェブサイト、防災ラジオ等での周知を行っております。 しかし、外国人市民の方々に対して情報が周知されているかの確認はできておりません。 今後については、行政が使用する日本語が難しい言葉もありますので、優しい日本語を用いた情報提供や窓口対応、外国語版のハザードマップの作成、共助の観点からも行政区の防災訓練への参加を積極的に呼びかけていくよう協力をお願いしたいと思っております。 また、大分県
外国人総合相談センターや大分県公式おおいた防災アプリ等の周知についても努めていきたいと思っております。 以上です。
○議長(堀典義君) 船尾議員。
◆3番(船尾はるな君) ありがとうございます。優しい日本語を用いた情報提供や窓口対応、その他防災訓練の積極的な呼びかけなど、日本語が難しい方には大いに助けになると思います。ぜひ、細やかな対応をお願いいたします。 では、次に、外国人の方による妊娠・出産についてお聞きしたいのですが、今までに市内で外国人の方の妊娠届出件数はどのくらいありましたか。
○議長(堀典義君)
秋吉福祉事務所長。
◎福祉事務所長(秋吉知子君) お答えします。 妊娠した際には、速やかに住民票のある自治体に妊娠届を提出し、自治体から母子健康手帳の交付を受けるようになっています。 本市における外国人の妊娠の届出件数は、年間ゼロ件から2件ほどで、1年間のうち全くない場合と多いときでも2件ほどでした。平成31年度(2019年度)からの5年間では、6件の相談対応を行っています。そのうち4組の方は、妊娠中に母国へ帰国しています。 母子健康手帳は、日本語版だけではなく、英語、ベトナム語、ハングル語、中国語など、合わせて7か国語を用意しており、妊婦の方が選べるように準備しています。発行する際には、妊婦の方の健康状態、家庭の状況、言葉の理解の程度、今後の養育環境などを聞き取りながら、困りがないか確認し、相談を受けています。 以上です。
○議長(堀典義君) 船尾議員。
◆3番(船尾はるな君) ありがとうございます。こちら、事前に秋吉所長から外国語の母子手帳を見せていただきましたので、皆さんへも御紹介いたします。 出産そのものに不安や緊張を感じる方も多いと思いますが、外国に来ての出産となると、さらに不安など感じるのではないでしょうか。ましてや、日本語は細かいニュアンスも含めて特に難しい言語だと思うのですが、
コミュニケーションが取りにくいのではと感じます。 妊娠出産届の手続等はどのようになさっているのでしょうか。
○議長(堀典義君)
秋吉福祉事務所長。
◎福祉事務所長(秋吉知子君) 多くの妊婦の方は、家族や頼りにしている日本語が分かる方を通訳として一緒に来られます。妊婦の方の様子や表情を確認しながら、通訳の方を介して必要事項を聞き取り、手続や制度などについての説明を行います。記載書類の記入に対して、通訳の方を介してもうまくできない場合は、後日、保健師が家庭訪問などでゆったりとした環境の中、家族の方も交えて聞き取るなどの対応も行っています。 以上です。
○議長(堀典義君) 船尾議員。
◆3番(船尾はるな君) 先日、保健師さんがどのような対応をなさっているのか少しお聞かせいただきましたが、とても丁寧な対応をなさっていると感じました。 ちょうど1年前の9月に、兵庫県の会社員のベトナム人女性が、妊娠したけれど周囲の誰にも相談することができずに、追い込まれて中絶薬を飲んで、死産した赤ちゃんを下水道に流すという痛ましい事件がありました。妊娠すれば会社を解雇され、帰国させられると思い込んだためと検察側は指摘しています。現実にこういった事件が起きているのは、
コミュニケーションがうまくいかないことなどが原因であると思います。 そういったことを未然に防ぐためにも、相談体制が必要だと思うのですが、杵築市の妊娠・出産の相談対応はどのように行っているのでしょうか。
○議長(堀典義君)
秋吉福祉事務所長。
◎福祉事務所長(秋吉知子君) 外国人の方にかかわらず、全ての妊婦の方に対して、妊娠や出産、産後の育児に不安があるなどを把握した場合は、電話や家庭訪問、ハートペアルームに来館していただくなどの方法で相談支援を行っています。 外国人の妊婦の方は、特に言葉の壁はもちろんのこと、夫やパートナーが日本人か外国人か、支援してくれる家族がいるかなどで対応も変わってきます。 また、子育ては母国の文化が大きく影響することにも配慮しながら、日本で無事に出産・育児ができるよう多角的な視点で見守り支援をしています。 以上です。
○議長(堀典義君) 船尾議員。
◆3番(船尾はるな君) ありがとうございます。外国人の方も日本人の方もそれぞれ丁寧に御対応いただいているとのこと、大変安心いたしました。 それでは、次に、外国にルーツを持つお子さんで、小中学校に通うお子さんはどの程度いらっしゃるか、分かる範囲で年次推移も教えてください。
○議長(堀典義君)
佐々木学校教育課長。
◎学校教育課長(佐々木潤一郎君) お答えします。 市内の小中学校に通っている児童・生徒の中には、御家族や本人が諸外国から来られた方々が相当数いると思われます。各学校では、保護者と個別に情報交換をしていますが、教育委員会としての調査はいたしておりません。 以上です。
○議長(堀典義君) 船尾議員。
◆3番(船尾はるな君) 各学校で個別に情報交換をしているということですが、なぜ私がこれを聞くのかと言いますと、大分県内各地に散在する地域ボランティアの皆さんが立ち上げた多文化に生きる
こどもネットワークという組織があります。こちらですね。多文化に生きる
こどもネットワーク大分は、全ての子どもたちが互いに認め合い、信頼し合い、共に支え合って成長していく多文化共生社会の実現を目指します。そのために、多文化に生きる子どもたちの人権を守り、彼らを取り巻く生活環境、教育環境の改善を目指して共創していきますとあります。 県内の教職員の方も多く参加しており、私もこちらにお誘いいただいて勉強会に参加したのですが、その中で、まず最初に日本語を教えたいのに、ほかの子と同じような学習をさせるところがあるとお聞きしました。日本語が分からないと、ただ座っているだけの状態になってしまいます。また、保護者が日本語が不得意だと
コミュニケーションが取りにくいなどの問題も出てきます。 杵築市では、外国にルーツを持つお子さんの学校における言葉の面や生活面でのサポートはどのように行っているのか、お聞かせください。
○議長(堀典義君)
佐々木学校教育課長。
◎学校教育課長(佐々木潤一郎君) 本年度、学校での学習活動を行うに当たって言葉の面で困りを抱えている児童・生徒について報告はされておりません。 各学校においては、普段より入学、転入等、児童・生徒を学校に受け入れる際に、保護者や関係機関と情報交換をしながら教育活動に当たっています。そして、必要に応じて合理的な配慮に基づいた指導を行っています。 児童・生徒の日本語指導の必要が生じる場合には、県とも連携し、支援員の派遣などを検討します。 また、生活面のサポートについては、現在2中学校、1小学校に配置されている児童・生徒支援加配教員などを中心に全教職員で対応しています。 以上です。
○議長(堀典義君) 船尾議員。
◆3番(船尾はるな君) 今のところ言葉の面で困りを抱えている児童・生徒はいないということですが、日本語指導が必要であれば支援員さんの派遣を県にお願いできるということですね。 生活面のサポートは、全教職員の皆さんで対応していらっしゃるとのことですが、今後様々な困り事を抱える方が出てきたときのために、ぜひ教育委員会の方お一人でも多文化に生きる
こどもネットワーク等に参加して理解を深めていただきたいと思います。先ほどのページにホームページを載せてあります。こちらは、教師としての願い、それから、次もさっと行きますが、地域ボランティアとしての願いと書いてあります。ぜひ、御覧になってください。 それから、日本で暮らす外国籍の子どもの約5人に1人、18.1%が不就学状態に置かれている可能性も指摘されています。そこは福祉との連携になってくるのかと思いますが、併せてサポートしていただけたらと思います。 続いて、市の施設となりますが、まず1番目に多くの方が利用する図書館に関してです。 お隣、豊後高田市の図書館では、外国の方にも
図書館利用者カードを使えますと壁面に書いてあり、非常に親切だなと思いました。日本語を学ぶ上で図書館は大変助けになる場所です。 本市でも、本やDVDを借りるときに使う
図書館利用者カードの登録は可能なのでしょうか。また、登録する際の言葉のサポートはどのように対応していますか。あわせて、その他の施設の利用に際しても言葉のサポートはどのように対応しているのでしょうか。
○議長(堀典義君) 藤原社会教育課長。
◎社会教育課長(藤原隆行君) お答えします。 初めに、市内在住の外国人の方の
図書館利用者カードの登録につきましては、可能であります。 現在、杵築市立図書館の
利用者カード登録者数は、開館から令和6年3月末までに1万3,640人であり、そのうち外国人登録者数は27人であります。 外国人の場合、在留カードを提示していただき、登録要件が合えば、利用者カードは発行できます。 また、図書館のカウンターでの外国人の方への対応につきましては、英語をはじめ外国語に堪能な職員は現在おりませんが、筆談を中心に行っております。必要に応じて、スマートフォンの言語翻訳アプリなどを活用してこれまで数件対応しておりますが、簡単な会話であれば対応することができております。 また、その他の社会教育施設の利用につきましても、通常どおりの利用が可能です。各施設における外国人の方の利用状況はゼロ人から年に数人であり、利用された外国人の方はいずれも日本語が話せる方であったため、
コミュニケーションに困ることはなかったようです。 今後は、外国人の利用状況を踏まえ、言語翻訳アプリの活用や多言語による館内掲示など、外国人の方も安心して利用できるような取組を進めていきたいと考えます。 以上でございます。
○議長(堀典義君) 船尾議員。
◆3番(船尾はるな君) 図書館の利用者カードは登録ができるということですね。今後、翻訳アプリの活用や館内掲示をしていただけるとのこと、ありがとうございます。 先ほど、県に相談窓口があるとおっしゃいましたが、杵築市で外国人の方々に対しての窓口の設置を検討、また近隣市町村と相談したことはありますか。
○議長(堀典義君)
中根企画財政課長。
◎企画財政課長(中根達美君) 外国人市民の方々に対しての窓口については、今後設置の検討をしていきたいと考えています。 窓口設置について、近隣市町村と相談は行っておりませんが、大分県外国人材の受入れ・共生のための対応策協議会が設置されており、その中で情報共有、収集を行っております。 以上です。
○議長(堀典義君) 船尾議員。
◆3番(船尾はるな君) 今まで杵築市にはなかったものですが、設置していただけるとのこと、大変いいことだと思います。 設置をする場合はどのような形になりますでしょうか。
○議長(堀典義君)
中根企画財政課長。
◎企画財政課長(中根達美君) 現時点におきましては、庁内で窓口を設置したいと考えております。 以上です。
○議長(堀典義君) 船尾議員。
◆3番(船尾はるな君) 一つの窓口ができるということで、戸惑うことなく役場を利用してもらえると思います。 これは御紹介ですが、中津市では、
外国人ヘルプセンターがあり、予算も倍増し、素早い配置をなさっていて、学校と教育委員会の連携が密と聞きました。宇佐市は、市の委託で外国人の困り事の相談窓口を設置しており、実際様々なトラブルが起きているので対応していると聞きました。豊後高田市では、秘書課に多文化共生係をつくり、専従の市の職員を配置しているそうです。国東市は、福祉の関係の部署にこれからつくると聞きました。どの市も外国人が増えているので対応を迫られているのだと感じます。 日本では常識でも、海外へ行けば非常識なことはたくさんありますし、逆もあります。文化や宗教観といった違いは、お互いを知ることで理解し合っていけると思います。私は、1年に一度ほど家族で東南アジアに旅行に行きますが、ゆったり楽しそうに暮らしている人々を見て、日本に来たら息苦しく感じるんじゃないだろうかといつも心配になります。杵築市に来てよかったと感じてもらえるよう、職員の皆さんにはどうか温かく接してもらえるとうれしいです。 では、次の質問に移ります。
インクルーシブ教育・
ユニバーサルデザイン教育についてです。 2006年に障害者の権利に関する条約が国連で採択され、日本も2014年に批准しました。ここでうたっているのが、
インクルーシブ教育です。 1、締約国は教育についての障がい者の権利を認める。締約国はこの権利を差別なしに、かつ機会の均等を基礎として実現するため、障がい者を包容するあらゆる段階の教育制度及び生涯学習を確保する。 つまり、障がいがある子どもも障がいがない子どもも共に学ぶということです。学校側からすると全ての子どもにとって参加しやすく、学びやすい学校をつくっていくということです。 それから、
ユニバーサルデザイン教育についてですが、まずユニバーサルデザインとは、御存じの方も多いと思いますけれども、高齢や障がいの有無にかかわらず全ての人が快適に利用できるよう製品や空間をデザインすることです。高齢者や障がい者の方が使いやすいものは、誰にとっても使いやすいものです。学校も同じで、
ユニバーサルデザイン教育は、発達障がいや知的障がい、不登校であるとか、日本語が得意ではないなど、困難を抱えている生徒に合わせた教育となります。そういった子は特別な学校や教室で学んだほうがよいと考える方も多くいらっしゃると思いますが、ユニバーサルデザインが誰にとっても使いやすいように、
ユニバーサルデザイン教育もどんな子にとっても学びやすいものであると思います。 ここで質問ですが、教員は
インクルーシブ教育や
ユニバーサルデザイン教育の研修を受ける機会や理解があるのでしょうか、お伺いいたします。
○議長(堀典義君)
佐々木学校教育課長。
◎学校教育課長(佐々木潤一郎君) お答えします。 インクルーシブとは、包括する、包み込むという意味です。国の第4期教育振興基本計画では、共生社会の実現に向けた教育の推進が述べられています。共生社会とは、誰もが相互に人格と個性を尊重し、支え合い、多様な在り方を相互に認め合える全員参加型の社会であり、その形成に向けては、多様性を尊重し、障がいのある人、ない人が共に学ぶ
インクルーシブ教育の理念が重要です。そして、その構築のため特別支援教育を着実に進めていく必要があります。 また、
インクルーシブ教育システムにおいては、同じ場で共に学ぶことを追求するとともに、個別の教育的ニーズのある幼児、児童・生徒に対して、自立と社会参加を見据えて、多様な学習の場や合理的な配慮を整備することが大切です。 本市においては、杵築市学校教育基本方針の中で特別支援教育の充実を掲げています。各学校においては、年度初めの職員会議で、まず全職員で研修します。また、年間を通して校内教育支援委員会や校内研修を組織的かつ継続的に実施しています。 また、県教育委員会主催の特別支援教育に係る基礎研修、専門研修、管理職研修等に参加し、知識や技能を高めています。特別支援教育支援員に対しては、本市主催の研修会を毎年夏休みに実施しているところです。 このような研修の機会を通して、前述しました
インクルーシブ教育システムの構築や様々な多様性に配慮し、全ての児童・生徒にとってよい学習環境づくり、つまりユニバーサルデザインのよさを取り入れた教室環境や授業づくりなどについて研修を深めています。 以上です。
○議長(堀典義君) 船尾議員。
◆3番(船尾はるな君) 国が進めている計画でもあるので、組織的かつ継続的に研修をなさっているということですが、市内の小中学校で実際に取組は行っているのでしょうか。
○議長(堀典義君)
佐々木学校教育課長。
◎学校教育課長(佐々木潤一郎君) 市内の小中学校では、配慮の必要な児童・生徒に対して、保護者と学校、医療、福祉などの関係機関が情報を共有する教育支援計画及び学校で個に応じた適切な学習を行うための個別の指導計画を作成し、一人一人の発達段階や教育的ニーズに対応する学習の設定や教育活動の工夫を行っています。 また、全ての児童・生徒が、分かる、できるを実感できる学級、授業づくりを目指して、ユニバーサルデザインのよさを取り入れた取組を進めています。その際、大分県教育センター発行のハンドブックでございますが、そのハンドブック等を参考にし、人間関係づくりの実践や教室環境の整備、学習や生活の手順化や見える化、ICTの活用などを含めて、授業の実際の進め方などを研修し、組織的に実施しています。 以上です。
○議長(堀典義君) 船尾議員。
◆3番(船尾はるな君) 様々な取組を実際に行っているということですが、
ユニバーサルデザイン教育の一例で、壁面装飾を少なくすることで、発達に特性のある子どもも授業に集中することができると聞いています。掲示物があると注意が散漫になってしまい、授業に耳を傾けるどころではないそうです。私の子どもも、一人は壁面装飾が気にならないそうですが、もう一人は、特に発達に特性があるというわけではないですが、黒板の周りに壁面装飾が多いと意識がそっちに向いてしまうと言っていました。そういった経験がある方は、この中にもきっといらっしゃると思います。 集中できる環境を整える壁面装飾を減らす実践研究を杵築市内の学校で行えないでしょうか。
○議長(堀典義君)
佐々木学校教育課長。
◎学校教育課長(佐々木潤一郎君) 教室では、授業や学校生活を進める上で有効な掲示物などを学級担任や教科担任を中心に工夫を凝らして作成し、掲示しています。また、児童・生徒の作品などを学習の成果物を掲示して自己肯定感を高めることに役立てています。 一方、視覚による影響を受けやすい児童・生徒にとって、必要以上の資格情報はマイナスの効果をもたらすことがあります。したがって、それぞれの学級の実態に応じて、また教師の意図に応じて、教室の前面や側面、背面の使い方を工夫することが大切です。 現在、多くの教室で、特に教室前面のシンプル化について配慮されています。 以上です。
○議長(堀典義君) 船尾議員。
◆3番(船尾はるな君) 今、配慮されているとのこと、集中しにくくなる児童・生徒にとってとてもありがたいことだと思います。ただし、今も教室前面のシンプル化ができていないところもあるとお聞きしています。特に集中力が持続しにくい低学年の教室では、周知をしていただけますとありがたいです。 それから、こちらも
ユニバーサルデザイン教育の一例ではありますが、聴覚過敏の児童・生徒への対策を行っていますでしょうか。
○議長(堀典義君)
佐々木学校教育課長。
◎学校教育課長(佐々木潤一郎君) 各学校において、保護者や医療等専門機関と連携しながら教育相談活動を行い、対象児童・生徒の困りを解消するための合理的な配慮を児童・生徒の実態に応じて行っているところです。
○議長(堀典義君) 船尾議員。
◆3番(船尾はるな君) ありがとうございます。個別に合理的な配慮をしているということですね。 フィンランドの中学校の教室には、ノイズキャンセリングヘッドホンが10個ほど用意されているそうです。必要があれば置いてあるものを使えるということだと思います。 日本でも聴覚過敏の方に対して、このヘッドホンの市場が拡大されているそうです。このヘッドホンをつけると周囲の雑音がある程度カットされるので、音に敏感な子はヘッドホンがあると助かります。 例えば、学校のチャイムの音は、音に敏感な子にとって耐え難いものだと聞きました。今クラスの中に2人から8人、聴覚過敏の児童・生徒がいると言われています。本人も親もそうだと気がついていない場合もあり、生きづらさに気づかない、気づいてもらいにくいということもあるのではないでしょうか。大きな音がするときに耳を押さえて行事などに参加しない子は、先生から見ると言うことがすっと入ってこなくて集中力に欠け、もしかすると困った子と思われているかもしれませんが、実は困った子ではなく、困りを抱えているお子さんなのではないかと思ったことがあります。困りを解消すれば、本来のその子の姿が見えるのかもしれません。学校現場にいらっしゃる方は御存じの方が多いかもしれませんが、そこだけではなく、広く市民の方に知っていただきたいと思います。 これは通告を出すときに気がつけばよかったと後から思ったことですが、幼稚園は学校なのでそうですが、こども園などでも困りを抱えているお子さんはいらっしゃると思いますので、福祉事務所長にも聴覚過敏のお子さんに対してどんなふうにしているのかというのをお聞きしたかったのですが、急にはお答えしていただけないと思いますが、少し事前に伺ったところ、そういった連携はなさっているとのことでした。ありがたいと思います。 それから、先日ある市内の学校に通う子どもさんにお話を聞いたとき、チャイムの音は本当は嫌だけど学校ってこんなもんだからと言っていました。保護者の方も、今はパニックになるわけではないのでとおっしゃっていました。子どもに学校ってこんなもんって思われるって、すごく寂しいことだと思いませんか。 また、宗近中のチャイムは、目的は違いますが、昨年度までは鳴らしていなかったと先日お聞きしました。今はちょっとどうか分からないんですけれども。課長が宗近中の校長先生でしたのでお聞きしましたけれども、自分の頭で考えるようになってほしいからチャイムをなくしたとおっしゃっていました。それは、聴覚過敏のお子さんにとってはとてもありがたいことだったと思います。そういった配慮がユニバーサルデザインということだと思います。どうか、積極的な配慮、それから周知を行っていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 聴覚過敏の話が出ましたが、続いて屋外で大音量で鳴っているサイレンについて質問いたします。 サイレンは、市内の何か所に設置されていますでしょうか。
○議長(堀典義君) 加藤危機管理課長。
◎危機管理課長(加藤雄一君) お答えします。 サイレンは、山香地域に6か所、大田地域に3か所の合計9か所に設置しております。杵築地域には設置はしておりません。 以上です。
○議長(堀典義君) 船尾議員。
◆3番(船尾はるな君) 杵築地域では鳴っていないということですけれども、サイレンはどのような理由で設置していて、いつ鳴らしているのでしょうか。
○議長(堀典義君) 加藤危機管理課長。
◎危機管理課長(加藤雄一君) サイレンは、合併前の旧市町村におきまして、主に火災が発生し、消防団員に出動の必要がある場合に出動要請することを目的として設置をしたものであります。現在では、毎日、山香地域では正午と午後5時に、大田地域では午前7時と正午、午後5時に、点検のために時報を兼ねてサイレンを鳴らしております。 以上です。
○議長(堀典義君) 船尾議員。
◆3番(船尾はるな君) 先ほど、
インクルーシブ教育・
ユニバーサルデザイン教育のところでお話ししましたが、聴覚過敏の方というのは実際にいらっしゃいます。大音量で音が鳴る地域では、音を苦痛に感じる、赤ちゃんが起きてしまう、お店の営業時間を気にするなどの相談が寄せられています。しゃあしいなと耳を押さえるおばあさんがいたり、空襲警報のようで不安な気持ちになるという声もあります。近くにお買物や観光などに来ている方はどう感じているのでしょうか。 サイレンの音の大きさや音を変えるなどの工夫はできないのでしょうか、お伺いします。
○議長(堀典義君) 加藤危機管理課長。
◎危機管理課長(加藤雄一君) サイレンにつきましては、音量や音質を変える機能がないために変更はできませんので、鳴るか鳴らないかの選択だけになってしまいます。ただし、鳴る時間を短くする調整は可能だと思います。
○議長(堀典義君) 船尾議員。
◆3番(船尾はるな君) 世界保健機構が2018年に発表した報告書、健康に対する環境リスクの筆頭級に環境騒音を上げています。健康問題との関係が実証されていることを踏まえ、騒音に関するガイドラインも改定されています。過剰な騒音は、高血圧や心疾患に影響を及ぼし、心臓発作や心血管系疾患による死亡の原因になることもあります。子どもの認知力や健康状態も影響を受ける。ここに書いてありますけれども、こうした音は難聴につながることもあり、それが原因で音に対する耐久力も高まる傾向があるとありました。 こういった報告書がありますが、実際に市民生活課の方に騒音計を使って調べていただきましたが、モーターサイレンのすぐ近くでは100デシベル近くの数値が出ていますが、生活騒音の範囲内とお聞きしています。住んでいるとだんだん慣れてくるということもありますが、難聴になったり子どもの認知力や健康状態も影響を受けるそうですし、聴覚過敏の方を思うと心苦しいです。 本当に必要なのかどうか、苦しいのでやめてもらいたいと思っている人がいないか、住民アンケートを行ってはどうでしょうか。
○議長(堀典義君) 加藤危機管理課長。
◎危機管理課長(加藤雄一君) 杵築市では、現在、災害等のお知らせにつきましては、屋外スピーカーや防災ラジオ、ケーブルテレビ、市の公式ウェブサイト、公式LINEを利用しまして情報をお伝えをしております。また、火災や風水害、地震、津波などによる消防団員の出動につきましては、同じ情報を全団員に一斉かつ正確に伝えるために、現在ではメールを団員の携帯電話に送信をいたしまして要請をしております。サイレンにつきましては、現在は時報のみが主な目的となっております。 サイレンの吹鳴の停止につきましては、サイレンに対する様々な事情を踏まえまして、地区内で御協議を頂いた上で、停止の要望がまとまり次第、危機管理課に御連絡を頂ければ対応いたしたいと考えております。
○議長(堀典義君) 船尾議員。
◆3番(船尾はるな君) サイレンは、現在は本来の目的はほかに取って代わっていて、時報のみが主な目的となっていると今おっしゃいました。杵築地域では鳴っていないのに何でやめられないのとか、せめて短くしてという声もあります。確かに私の住む場所からは小さくしか聞こえず、音が鳴ったから畑仕事やめようかと区切りをつけることができて便利ではあります。ただ、私を含めた便利に思っている人を優先させてしまっていいのでしょうか。苦痛に感じている人がいるなら、一人一人の意見が平等に取り扱ってもらえるような話合いの場が必要だと思います。ここに住んでいる全ての人が大切にされるような社会であってほしいと、心から願っています。しんどい思いをしている人に対して、優しい気持ちでみんなが寄り添ってくれるような、そういった形で協議が進められるよう協議の場を持っていただきたいです。 あと5分ありますので、続けて最後まで行ってしまいたいと思います。 これは、さっき言いました。一番大事なのは多様性の受容と尊重ではないかということをお伝えしたくて書いております。 最後、ちょっと駆け足でいきたいと思いますが、近年、猫の多頭数飼育による飼育崩壊や猫の餌やりによる無責任な野良猫の増加などが問題になっていると聞きます。これらに対して、市ではどのような対策を取っているのでしょうか。
○議長(堀典義君) 小俣市民生活課長。
◎市民生活課長(小俣玲子君) お答えします。 ペットの多頭数飼育については、自己責任で対応していただく必要がありますが、市のほうに相談があれば、大分動物愛護センターと市の職員が訪問を行うなどで対応を行っています。 近年では、複数のペットを飼っていた御高齢の方がお亡くなりになったり施設に入所されたり、その後のペットの対応に苦慮する等の事案が増えており、市民生活課が窓口となり相談に乗っています。 また、野良猫の対応につきましては、令和2年度から県がおおいたさくら猫プロジェクトを始めており、地域で猫の保護団体を立ち上げた場合、大分動物愛護センターにおいて無料で不妊・去勢手術が可能となっており、野良猫が増えていくことを抑制しています。 しかし、おおいたさくら猫プロジェクトは、毎月の対応頭数が限られるため、今年度より杵築市飼い主のいない猫不妊去勢手術費補助金の制度を立ち上げました。この制度は、野良猫の不妊手術に対して1万円、去勢手術に対し5,000円の補助を行っています。いずれも市民生活課が窓口になっていますので、お問合せを頂ければと思います。 以上です。
○議長(堀典義君) 船尾議員。
◆3番(船尾はるな君) こちらが、さくら猫のチラシです。表裏2枚ありますので、ゆっくり御覧ください。 さらに、市の独自の補助ができたということで、助かっている方は実際いらっしゃると思います。 また、野良猫の保護活動を始めたばかりの方から、さくら猫活動を始める場合に猫を捕まえることができるのか、地域で一緒に活動してくれる方がいるのかなど、不安があるとお聞きしました。このような不安を解消できるよう、さくら猫の団体が横のつながりをつくれるよう、意見交換会などを設けることはできないでしょうか。
○議長(堀典義君) 小俣市民生活課長。
◎市民生活課長(小俣玲子君) 現在、市内には13のさくら猫活動登録団体がありますが、今年の7月に県からの依頼で地域猫活動実施支援に関するアンケートに協力するよう登録団体にお願いしたところ、回答があったのは5団体、さらに地域猫活動のセミナーに参加を希望するかという質問に対し、参加したいと回答したのは僅か2団体となっています。これは、現在さくら猫活動されている団体が50歳代の方が中心で仕事をされている関係から、なかなか時間が割けないといったことや、あくまで住んでいる地域の課題解決といった形で取り組んでいることから、他の地域の方との交流まで望んでいないといった団体が多いことが原因と考えています。 このようなことから、市のほうでさくら猫活動の団体を集めた意見交換会などは難しいと考えていますが、市にお問合せいただければ、猫の捕獲方法のレクチャーや猫の捕獲機の貸出し、またさくら猫活動の団体の方のうちお時間を取っていただける方を御紹介するなどはできますので、ぜひ市民生活課まで御連絡いただければと思います。 以上です。
○議長(堀典義君) 船尾議員。
◆3番(船尾はるな君) 市のほうで相談に乗っていただいたり御紹介するなど調整していただけるとのこと、安心しました。先輩のさくら猫活動をなさっている方から、市民の方へ理解普及の場を持っていただけると、これからやってみようかなと考える方にとって助けになるのではないでしょうか。ぜひ、今後そういった場の設定を考えていただけるとうれしいです。 以上で、一般質問を終わります。ありがとうございました。………………………………
○議長(堀典義君) 次に、議員番号1番、真鍋公博議員。(1番 真鍋公博君質問席に着く)
◆1番(真鍋公博君) おはようございます。議席番号1番、令和会の真鍋公博です。台風10号の被害に遭われた方々、不便を強いられた方々に心からお見舞いを申し上げます。また、市の職員をはじめ、停電や道路の応急対策等に携わられた工事関係者の方々にもお礼を申し上げます。ありがとうございました。今後は、いろいろ大変だとは思いますが、一日も早い復旧、支援に努めていただきますようお願いいたします。 今回は、保健医療福祉総合計画、犯罪被害者救済制度、基金の運用、選挙公営制度の4つの項目について質問をさせていただきます。 まずは、福祉総合計画についての質問です。 以前、福祉関係の計画を年次を合わせて総合的に計画したことがありますが、当時の状況、また計画名等を教えてください。
○議長(堀典義君) 秋吉福祉事務所長。
◎福祉事務所長(秋吉知子君) お答えします。 計画名は、保健医療福祉総合計画といいます。この計画の策定当時、国をはじめ本市においても子ども、高齢者、障がい者など、全ての人々が地域の中で暮らし、生きがいを共につくり高め合うことができる地域共生社会の実現を目指していました。地域共生社会実現のためには、高齢者に限らず、誰もが可能な限り住み慣れた地域で日常生活を営むことができるよう、保健、医療、福祉サービスが包括的に確保される全世代を対象とした地域包括ケアシステムの構築が必要でしたが、各種サービスの基礎となる各部門の計画はそれぞれ個々に策定されていました。 そこで、保健、医療、福祉に関する9つの各部門計画に地域医療を守る取組を加え一体的な総合計画として、平成29年度(2017年度)に県内で初めての福祉総合計画を策定することとなりました。 以上です。
○議長(堀典義君) 真鍋議員。
◆1番(真鍋公博君) 今年の4月から新たな計画がスタートしたそうですが、その計画の項目はどうなっていますか。当時との比較をしながら教えてください。
○議長(堀典義君)
秋吉福祉事務所長。
◎福祉事務所長(秋吉知子君) 令和5年度(2023年度)に地域福祉計画をはじめ各種計画が改定時期を迎えるため、保健医療福祉総合計画2024を策定しました。計画期間は、令和6年度から令和11年度の6年間となります。 この計画では、新たに再犯防止計画を包含した地域福祉計画、高齢者福祉計画及び介護保険事業計画、障がい福祉計画及び障がい児福祉計画では、別枠で策定していた障がい者基本計画を組み入れています。そのほか、成年後見制度利用促進基本計画、健康づくり計画、国民健康保険データヘルス計画及び特定健康診査等実施計画、自殺対策計画、生活困窮者自立支援計画の8つの部門計画と地域医療を守る取組です。 前回策定していた子どもの貧困対策推進計画は、今年度、県下一斉に子ども・子育て支援事業計画を策定しますので、子どもの計画として一体的に策定する予定です。 以上です。
○議長(堀典義君) 真鍋議員。
◆1番(真鍋公博君) まだじっくり計画書を読んでいないので大変恐縮ですが、今回の計画を分野ごとにそれぞれのポイントを教えてください。
○議長(堀典義君)
秋吉福祉事務所長。
◎福祉事務所長(秋吉知子君) 各分野ごとに説明させていただきます。 まず、1点目の地域分野では、地域交流の場などの利用の促進と居場所づくりの推進、令和2年(2020年)に社会福祉協議会に開設した全世代支援センター「まるっと」における相談支援体制のより一層の充実を図ります。 2点目の高齢者分野では、介護予防、重度化防止の推進、認知症施策の推進として、住民主体の通いの場の取組や、認知症予防、そして認知症の早期発見・早期対応を図ります。 3点目の障がい分野では、障がい者などの自己決定の尊重と意思決定の支援、障がい児のライフステージに沿って切れ目のない一貫した支援体制づくりをさらに進めていきます。 4点目の健康分野では、食生活の改善や運動習慣の定着などによる生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底を図るとともに、妊娠期、乳幼児期から高齢期までの各ライフステージごとの健康づくりを推進します。 最後に、医療分野ですが、市民が疾病状況に応じて必要な医療を受けられるように、きめ細やかな医療体制の整備に努めます。これら各分野の取組を実施することで、市民が健やかで幸せに過ごせる健康なまちづくりを目指します。 以上です。
○議長(堀典義君) 真鍋議員。
◆1番(真鍋公博君) 現在、私は保護司をさせていただいております。犯罪や非行の防止と罪を犯した人たちの更生に理解を深め、犯罪や非行のない明るい社会を築くことを目的とする社会を明るくする運動、いわゆる社明運動の啓発集会も5年ぶりに復活し、福祉事務所の職員の方々をはじめ、山香中学校、杵築中学校のブラスバンドの生徒さんなど協力をしていただいた皆さんに、この場を借りて感謝の意を表したいと思います。ありがとうございました。 ところで、3年前の令和3年10月に、大分保護観察事務所、杵築国東保護司会の関係者が市長を訪問しました。意見交換の中では、全世代型支援センター「まるっと」の現状や、市役所職員の保護司への推薦などが話し合われました。最後に、再犯防止計画の策定を陳情し、永松市長からは、新たな杵築市地域総合計画の中に織り込みたいとの積極的な回答を頂きました。その再犯防止計画は、どう位置づけられていますか。
○議長(堀典義君)
秋吉福祉事務所長。
◎福祉事務所長(秋吉知子君) 先ほど答弁しましたように、今回の地域福祉計画は、再犯防止計画を含めたものになっています。安全で安心して暮らせる社会を実現するためには、犯罪や非行した方を地域で孤立させないための支援や、立ち直りの支援が再犯防止につながります。 取組としましては、更生保護活動を行っている杵築国東保護区保護司会などとの連携を図り、犯罪をした人が生活困窮や生きづらさを感じたときなどは、適切な保健、医療、福祉サービスへつなげていきます。また、社会を明るくする運動を通じて、市民への犯罪や非行の防止と立ち直り支援について、広報啓発活動を行います。 なお、令和6年度は、7月16日にコロナ禍で中止していた啓発集会を5年ぶりに開催し、約100名が参加されました。 以上です。
○議長(堀典義君) 真鍋議員。
◆1番(真鍋公博君) 計画に織り込んでいただきまして、ありがとうございました。保護司に再任されてからのこの4年間、担当の案件は全くありませんでした。事件も少なくなり、穏やかな市民生活が送られつつあるのではないかと思っておりますが。 今年の5月に発生しました滋賀県大津市の痛ましい事件は、非常に残念でなりません。お亡くなりになった保護司の方には、心から御冥福をお祈りしたいと思っております。 そういう犯罪に遭われた被害者の方や、その御家族のやり場のない悲しみや絶望感に心を痛めます。どんな言葉も虚しく響くのではないかとも思っています。どう表現していいか分かりませんが、被害者や御家族の方々への支援制度はどうなっていますか。
○議長(堀典義君) 阿部総務課長。
◎総務課長(阿部正純君) お答えします。 犯罪等により被害を受けた本人及びその家族、または遺族といった犯罪被害者等の方への支援は、その受けた被害を回復または軽減し、再びそれぞれの平穏な暮らしを取り戻せるよう、社会全体として取り組んでおります。 現在は、県や市町村、県警、警察庁などの関係機関が支援機関となっており、その連携を全国各都道府県にある被害者支援センターで総合的なサポートを行っております。 例えば、被害者の方が、精神的なショックが大きくカウンセリングを受けたいといった場合には、支援センターが中心となり、医療機関につなげ、また経済的な支援が欲しいといったことや引越し先が見つからず困っているといったことに対しましては、やはり支援センターが調整し、市町村や都道府県警がプライバシーをしっかり守りながら対応するというような形となっております。 また、被害相談などは支援センターのほか検察庁の被害者ホットライン、さらにその他の関係機関でも窓口を設置して相談に応じ、必要な支援を行っております。 以上です。
○議長(堀典義君) 真鍋議員。
◆1番(真鍋公博君) 全体的な支援は分かりましたが、杵築市としての支援について教えてください。
○議長(堀典義君) 阿部総務課長。
◎総務課長(阿部正純君) 先ほどの被害者支援センターや警察など関係機関でもそれぞれ支援を行っておりますが、杵築市で行っている支援を申し上げます。 杵築市では、杵築市犯罪被害者等支援条例を平成30年(2018年)に制定し、これに基づき総合的な支援を行っております。 その一つとして、相談窓口を総務課に置いております。これは、犯罪被害に遭うと様々な問題に直面しますが、生活や医療、住居の問題に困ったときに、それぞれの担当課が異なり、その都度説明を繰り返さなくてはいけないことはとても苦痛だと思われます。そのため、犯罪被害者等からの相談や問合せに対する相談窓口を総務課とし、関係課への連携を行っております。 また、市営住宅への優先的な入居にも相談に乗っております。犯罪被害に遭い、従前の住居に住めないといった方について、市営住宅への入居を優先的にお世話するということになります。 さらに、犯罪被害者等を対象に見舞金の制度を設けております。被害の程度、これは死亡や傷害などの程度によりますが、一定額の給付金を一時額として県2分の1の補助と合わせ支給する制度です。具体的には、犯罪行為により亡くなられた方の御遺族に対しては、遺族見舞金として30万円、犯罪行為により重傷病、けがですね、を負われた方に対しましては、重傷病見舞金10万円を支給することになります。 以上です。
○議長(堀典義君) 真鍋議員。
◆1番(真鍋公博君) このような制度を利用しなくて済む、犯罪や非行のないまちでありたいものです。作家の藤沢周平さんは、平穏な普通の日常が一番ですとおっしゃったそうです。 これまでの質問と全く関連のない質問に移ります。会計課の基金管理の状況についてお尋ねをいたします。 どんな基金を管理されていますか。
○議長(堀典義君) 井門会計課長。
◎会計課長(井門裕司君) お答えいたします。 基金管理の状況ですが、昨年度、令和5年度までは、決算書の財産に関する調べに記載をしている23の基金を管理していました。今年度、令和6年度につきましては、農業集落排水事業減債基金が企業会計へ移管されたため、企業会計は担当課が管理をしますので、これを除いた一般会計及び特別会計の22の基金を管理をしております。 その中で、運用については、定額運用を行っている国民健康保険高額医療費貸付基金、この定額運用とは特定の目的で定額の資金を運用するために設置された基金であり、また貸付けを行う目的となっておりますので、基金運用には適していないと判断し、この基金を除いた21の基金で一括運用をしております。 一括運用する前は、個々の基金を個別に運用していましたが、特定の目的が生じればすぐにでも取崩しをしなければならず、基金の長期運用が困難でした。そこで、一括運用を行うことで全ての基金の運用資金を一つにして、基金全体で運用商品、これは債券等でありますけども、これを共有することができ、個別の基金の取崩しに対しても共有する資金で対応できるようになり、長期運用が可能となりました。 以上です。
○議長(堀典義君) 真鍋議員。
◆1番(真鍋公博君) 財政調整基金から国民健康保険基金までの21の基金の具体的な活用方法や利回りはどうなっていますか。
○議長(堀典義君) 井門会計課長。
◎会計課長(井門裕司君) 基金は、全額を運用しており、その運用方法は、国債等の債券による運用、これと金融機関の大口定期預金による運用、この2つに分けて行っております。 具体的な内容ですが、令和4年度は、債券運用では、額面で13億円分の国債と地方債を保有し、その決算利子は、967万3,139円でした。また、大口定期による運用では、預金額は60億800万円を預け、261万7,411円の決算利子となり、合わせますと合計1,229万550円となりました。 令和5年度は、債券運用では、額面で15億円分の国債と地方債を保有し、その決算利子は1,228万6,514円でした。また、大口定期による運用では、預金額は約69億2,000万円を預け、208万6,913円の決算利子となり、合わせますと、合計1,437万3,427円となりました。 また、令和5年度は、金利が下がったタイミングで5億円分の地方債の売却を行い、1,990万円ほどの売却益を得ることができました。その後、金利が上昇した場面でより金利の高い国債を購入し、入替えを行ったところであります。 なお、令和6年8月末現在の債券の保有額は、額面で24億円分あります。この債券を1年間保有した場合、その予定利子額は2,400万円ほどになります。 以上です。
○議長(堀典義君) 真鍋議員。
◆1番(真鍋公博君) いきなり会計課に来て基金の運用と言われても、基礎知識等が必要かと思います。相当な金額の基金を運用されていますが、基金の管理や運用の研修会等はありますか。
○議長(堀典義君) 井門会計課長。
◎会計課長(井門裕司君) 研修についてでありますが、毎年、会計課では、基金管理や債券運用についての研修を積極的に受けるとの目標を設定しております。毎日複数の証券会社から金利の状況や今後の見通し等の情報提供を頂いておりますが、その中には研修会の案内もあり、私と担当者で年間複数回の研修を受けております。 また、年間を通して証券会社担当の方に杵築市の今後の債券運用や見通しなどを相談し、御教授を頂いております。担当者は常に債権市場の金利状況をチェックしておりますし、運用に関する知識習得や情報収集に努めております。現在、金利は上昇中にあり、債権購入の見極め、これが難しい状況ではありますが、今後も収入アップに向けた運用に努めてまいります。 以上です。
○議長(堀典義君) 真鍋議員。
◆1番(真鍋公博君) リスクを伴う場合もあろうかとは思いますが、研修や先進事例などを研究していただき、ぜひ1円でも多く市の収入が増えるような運用をお願いいたします。 最後の質問項目に移ります。議員の定数や報酬のアンケートに現在御協力を頂きまして、ありがとうございます。全国的な傾向かもしれませんが、議員の成り手が少ない、女性や若者が少ない、どんな施策を、対策をすればいいのか大変難しい問題ですが、経済的には失われた30年と言われるように、中間層がなくなって、間違いなく経済的な格差は広がっていると感じております。衣食足りて礼節を知るではありませんが、残念ながら経済基盤が安定している方が立候補しやすい環境じゃないかと思っております。 その緩和策の一助となるのではないかと思われます選挙公営制度の簡単な説明をお願いいたします。
○議長(堀典義君) 袋井
選挙管理委員会事務局長兼監査委員事務局長。
◎
選挙管理委員会事務局長兼監査委員事務局長(袋井義範君) お答えいたします。 選挙公営制度とは、国または地方公共団体がその費用を負担して選挙運動を行い、もしくは選挙を行うに当たり便宜を供与し、または候補者の選挙運動の費用を負担する制度です。公職選挙法では、お金のかからない選挙制度の実現とともに、候補者の選挙運動に係る経費の負担をできるだけ軽減することにより、立候補の機会均等を図る手段として選挙公営制度を設けています。 以上です。
○議長(堀典義君) 真鍋議員。
◆1番(真鍋公博君) 選挙の公営制度の種類にはどのようなものがありますか。
○議長(堀典義君) 袋井
選挙管理委員会事務局長兼監査委員事務局長。
◎
選挙管理委員会事務局長兼監査委員事務局長(袋井義範君) 大きく分けると4つあります。 まず、1つ目が、選挙管理委員会は実施には直接関与しないが、その経費の負担のみを行うものとして、選挙運動用自動車の借上げ、選挙運動用ポスター及び選挙運動用ビラの作成費用を負担するもので、この3つをセットと考えますと、一般的に公費負担と言われているもののほか、選挙運動用通常はがきの交付があります。 2つ目は、選挙管理委員会がその全部を行うものとして、投票記載所の候補者氏名などの掲示です。 3つ目は、内容は候補者が提供しますが、その実施は選挙管理委員会が行うものとして、ポスター掲示場の設置、選挙公報の発行があります。 4つ目は、選挙管理委員会は便宜を提供するが、その実施は候補者が行うものとして、個人演説会を行う際の公営施設の場所の提供があります。 以上です。
○議長(堀典義君) 真鍋議員。
◆1番(真鍋公博君) 画面に公営の種類を列挙していますが、簡単に言いますと、選挙運動用自動車の借上げ、使用、それから、2点目が選挙運動用ポスター作成費用、3点目が選挙運動用ビラの作成費用、4点目が選挙運動用通常はがきの交付、5点目が投票記載所の候補者氏名の掲示、6点目がポスター掲示場の設置、7点目が選挙公報の発行、8点目が個人演説会を行う際の公営施設の場所の提供の8つが想定されるようですが、現在、杵築市で既に実施されているものについて御説明をお願いいたします。
○議長(堀典義君) 袋井
選挙管理委員会事務局長兼監査委員事務局長。
◎
選挙管理委員会事務局長兼監査委員事務局長(袋井義範君) 1、選挙運動用の通常はがきの交付、2、投票記載所の候補者氏名の掲示、3、市内145か所のポスター掲示場の設置、4、個人演説会を行う際の公営施設の場所の提供については、既に実施をしております。 以上です。
○議長(堀典義君) 真鍋議員。
◆1番(真鍋公博君) 8つのうち半分、4つは既に実施されているのですね。まだ実施されていないが、その可能性がある一つ一つについて質問をしていきます。 まずは、選挙公報とはどのようなものでしょうか。
○議長(堀典義君) 袋井
選挙管理委員会事務局長兼監査委員事務局長。
◎
選挙管理委員会事務局長兼監査委員事務局長(袋井義範君) 選挙公報とは、選挙に際して立候補した全ての候補者の氏名や経歴、政見などを記載した文書で、選挙管理委員会が有権者に配布するものです。既に、国政選挙や大分県知事、大分県議会議員選挙では実施されており、市町村によっては首長選挙、市町村議会議員選挙で実施しているところもあります。 以上です。
○議長(堀典義君) 真鍋議員。
◆1番(真鍋公博君) 実際に、首長選挙や市町村議会議員選挙での選挙公報を行っている県内の市町村はどこなのでしょうか。
○議長(堀典義君) 袋井
選挙管理委員会事務局長兼監査委員事務局長。
◎
選挙管理委員会事務局長兼監査委員事務局長(袋井義範君) 大分市、中津市、日田市、臼杵市、津久見市、豊後大野市、由布市、国東市、九重町の8市1町です。 以上です。
○議長(堀典義君) 真鍋議員。
◆1番(真鍋公博君) メリット、デメリットを教えてください。
○議長(堀典義君) 袋井
選挙管理委員会事務局長兼監査委員事務局長。
◎
選挙管理委員会事務局長兼監査委員事務局長(袋井義範君) メリットとしては、有権者の方が候補者の名前や経歴、どのような政治活動を行いたいのかなどを知ることができるので、投票の判断の一つになります。 デメリットというわけではありませんが、選挙運動は選挙告示日から始まりますが、立候補届出は午後5時までとなっています。選挙公報は立候補者が確定した後に印刷を開始しなければなりません。したがって、どうしても印刷物が完成するのが早くても翌日となります。それから各世帯に郵送でお届けすることになるので、杵築市内全域に配布するにはどうしても日数がかかってしまいます。期日前投票される方が年々増加しており、投票を済ませた後に選挙公報が届くといったようなことが問題として考えられます。 以上です。
○議長(堀典義君) 真鍋議員。
◆1番(真鍋公博君) 杵築市議会では、令和4年度だったと思いますが、ケーブルテレビで放送したらどうかとか、今おっしゃったような印刷物を配布したらどうかについて協議をしましたが、期日前投票が選挙ごとに増えている、そんな問題点を考慮して、令和5年の市議会議員選挙においては選挙公報の実施を見送りました。期日前投票をされる方々にも上手にPRできるような速やかな公報の方法がないかと思っております。 次に、公費負担の3点について説明をお願いします。
○議長(堀典義君) 袋井
選挙管理委員会事務局長兼監査委員事務局長。
◎
選挙管理委員会事務局長兼監査委員事務局長(袋井義範君) 先ほど選挙公営の中で少し説明をさせていただきましたが、一般的に公費負担といわれるものには大きく3つのものがあります。 公職選挙法施行令の規定に準じて条例で定めることが必要なのですが、1つ目は、選挙運動用自動車の使用です。一般運送契約、ハイヤーと契約する場合と、一般運送契約以外の契約、いわゆるレンタカーの借上げ契約をして、あと燃料代と運転手の報酬を公費で負担する場合のいずれかとなります。 また、公費負担の対象となるのは、選挙運動期間中、実際、市長選挙、市議会議員選挙であると7日間となりますが、それと、選挙が無投票となった場合には、立候補届出日の1日で計算されます。 2つ目は、選挙運動用ポスターの作成費用の負担です。 3つ目が、選挙運動用ビラの作成費用の負担です。 以上です。
○議長(堀典義君) 真鍋議員。
◆1番(真鍋公博君) 選挙運動用自動車についてですが、立候補者が自己の所有する車は公費の負担の対象になりますか。また、公費負担額の上限等はどうなっていますか。国の基準を参考に教えてください。ポスターやビラも同じくその基準でお願いいたします。
○議長(堀典義君) 袋井
選挙管理委員会事務局長兼監査委員事務局長。
◎
選挙管理委員会事務局長兼監査委員事務局長(袋井義範君) 立候補者が自己所有する車は対象となりません。また、公費負担の限度額ですが、選挙運動期間を7日間とすると、ハイヤーを借り上げる場合は45万1,500円、レンタカーを借り上げる場合は、自動車借上料、燃料購入費、運転手報酬の合計で25万4,100円となります。 次に、選挙運動用ポスターですが、作成限度枚数はポスター掲示場箇所数の145枚です。また、ポスター作成費用限度額は、39万4,835円となります。 最後に、選挙運動用ビラですが、作成限度枚数は、市議会議員選挙で4,000枚、市長選挙で1万6,000枚です。また、ビラ作成費用限度額は、市議会議員選挙で3万920円、市長選挙で12万3,680円となります。 以上です。
○議長(堀典義君) 真鍋議員。
◆1番(真鍋公博君) 今おっしゃった、全体的にですね、現時点で想定され得る公費負担額はどの程度になるんでしょうか。
○議長(堀典義君) 袋井
選挙管理委員会事務局長兼監査委員事務局長。
◎
選挙管理委員会事務局長兼監査委員事務局長(袋井義範君) 市議会議員選挙で約87万7,000円、杵築市長選挙で約97万円が、それぞれ立候補者1人当たりの上限額となります。 例えば、市議会議員選挙で20名が立候補した場合には、1,754万6,000円の予算が必要となります。 以上です。
○議長(堀典義君) 真鍋議員。
◆1番(真鍋公博君) 公費で負担する場合に、上限としては、市議会議員で1人87万7,000円、約ですね、これを高いと考えるのか、あるいは多くの候補者が出て選択肢が増え選挙が行われるためには必要だなと考えるのか、難しい問題ですが。 県内の自治体の例では実際どの程度かかっているんでしょうか。
○議長(堀典義君) 袋井
選挙管理委員会事務局長兼監査委員事務局長。
◎
選挙管理委員会事務局長兼監査委員事務局長(袋井義範君) 県内の近隣自治体の例で御説明しますと、立候補されても公費負担をされない方、また選挙運動用自動車についても自動車借上料のみの方、自動車借上料に燃料、運転手の報酬を公費負担される方、ビラを作成される方、されない方と様々です。 上限額で予算は組んでおりますが、実際の予算執行率は全体で50%弱、1人当たりの額としては平均三十数万円となっています。 以上です。
○議長(堀典義君) 真鍋議員。
◆1番(真鍋公博君) それでは、大分県内各市町村のですね、選挙公費負担条例の制定状況はまとめてどうなっていますか。
○議長(堀典義君) 袋井
選挙管理委員会事務局長兼監査委員事務局長。
◎
選挙管理委員会事務局長兼監査委員事務局長(袋井義範君) 公費負担を行っている県内の自治体は、大分市、別府市、中津市、日田市、佐伯市、豊後高田市、宇佐市、豊後大野市、日出町の8市1町で、各自治体で条例が制定されています。 令和以降に条例が制定された自治体は4つありまして、豊後大野市、宇佐市、豊後高田市、日出町となっております。 また、由布市では、今年の6月27日に、議長、副議長から公費負担の導入を求める要望書が市長と選挙管理委員会委員長に提出をされています。由布市の市長、市議会議員の任期は、来年、令和7年10月29日ですが、公費負担の導入に向けての検討を始めたと伺っております。 市民や立候補予定者への制度周知の期間も必要となりますので、市長選挙、あるいは市議会議員選挙の直前ではなく、半年から1年程度前までには条例を制定し、より候補者が立候補しやすい環境づくりをする必要があると考えられます。 以上です。
○議長(堀典義君) 真鍋議員。
◆1番(真鍋公博君) 大分市、中津市、日田市、豊後大野市の4つの自治体が選挙公報と公費負担の両方を実施しております。その他10の自治体がどちらかを実施していますが、両方とも実施していないのが、竹田市、杵築市、玖珠町、姫島村の4つの自治体です。竹田市は、今回9月定例会に両方とも議案を上程しているそうです。 今回は、市民の皆様にも選挙公営制度を知っていただきたいと思い、質問をいたしました。最優先は何といっても議員定数と報酬の問題ですが、今後、議会内部でも議論が活発していくのではないかと思われます。選挙公営制度は、議員定数や報酬との兼ね合いもありますので、私個人としては、次回、令和9年4月の市議会議員選挙の1年前までには何らかの結論を出せればいいなと考えております。 結びになりますが、大変、少し早くて恐縮ですが、
秋吉福祉事務所長、井門会計課長、袋井選管事務局長は、還暦をお迎えになるそうで、定年延長制度が実施されているとはいえ、私と同じ時代を過ごした皆さんが退職年齢になるのは、それぞれの方とのいろんな思い出があり、寂しい気持ちでいっぱいです。あと7か月、健康に御留意され、後輩たちにバトン、たすきをしっかりと渡してほしいと思います。よろしくお願いいたします。 これで、私の一般質問は終わります。ありがとうございました。………………………………
○議長(堀典義君) 議員番号5番、工藤壮一郎議員。(5番 工藤壮一郎君質問席に着く)
◆5番(工藤壮一郎君) 皆さん、こんにちは。議席番号5番、令和会の工藤壮一郎と申します。まずもって、先日の台風10号ですが、大変な大雨で、非常に皆さん恐怖を感じる大雨だったと思います。被害に遭われた方に対しましては、お見舞い申し上げます。また、議員といたしましても、皆さんの被害、しっかりと御支援していきたいと思っております。 それから、もう一点ですね、私、議会活性化委員長をしておりまして、先日の8月の市議会だよりの後半のほうに、議員定数及び報酬に関する市民アンケートということで載せております。もちろん御協力されていただいた視聴者の方にはお礼を申し上げます。まだ10日までの期限ですので、されていない方は、ぜひぜひ御協力のほどお願いいたしたいと思います。 それでは、一般質問に入らせていただきます。 第3次杵築市総合計画については、昨年度から市民アンケートを行い、分析をし、外部委託でたたき台をつくり、庁内で検討し、現在それを審議会で検討していると聞いております。本9月議会にお示しできると聞いて期待しておりましたが、残念ながら閉会前日の全協での開示となるようです。私もこの場面で新しい総合計画が手に入ることを想定して質問を考えていたのですが、開示できないということで、とても残念です。 さて、総合計画とは、地方自治体における行政運営の最上位計画であり、目標や施策を示し、全ての住民や事業者、行政が行動するための基本的な指針となるものです。 モニターを、すいません、アップしていただきたいのですが、こういった形で、行政運営の目的と手段を明確にするため、通常、上位には基本構想、その下に基本計画、またその下に実施計画といった形で、3層で構成をされております。 まず、基本構想とは、長期的な視点に立ち、本市のまちづくりの基本理念や目指すべき将来像など市政の長期的ビジョンを示すものです。続いて、基本計画とは、基本構想を実現するために必要とされる各政策分野の施策の方向性について示すものです。実施計画とは、基本計画を進めるに当たって必要となる具体的な事業について示すものです。そのような3層構造からなる当市の最上位計画です。 そこで、3層の上位に来る基本構想には、目指すべき将来像という看板を掲げています。第2次総合計画では、人、自然、文化が調和した安心安全で活力あふれるまちといった将来像でした。今回の第3次ではどのような将来像でしょうか。また、何を根拠として決めたのでしょうか、お伺いします。
○議長(堀典義君)
中根企画財政課長。
◎企画財政課長(中根達美君) お答えします。 基本構想は、議会の決定を経て定めることが義務づけられていましたが、平成23年(2011年)の地方自治法改正により法的な策定義務がなくなりました。平成25年(2013年)3月に制定しました杵築市自治基本条例第14条に総合計画の位置づけがうたわれ、行政は全ての計画の基本となり、行政運営の総合的な指針である総合計画の策定に当たり、この条例の理念を尊重し、その策定過程において市民が参画できる機会を充実させますとなっております。このため、現在策定中の第3次総合計画策定に当たり、市民2,000人を対象としたアンケートや区長、関係団体代表、企業代表などの参加による市民ワークショップを6回開催し、また杵築高校の総合的探求の時間を活用したまちづくりの提案をしていただくなど、多くの方々から意見を伺いました。その意見を参考にさせていただき、杵築市総合計画審議会で審議し、10年後の杵築市の将来像を「みんなでつくり好きになる健幸都市杵築」を案としております。 以上です。
○議長(堀典義君) 工藤議員。
◆5番(工藤壮一郎君) 「みんなでつくり好きになる健幸都市杵築」。健幸都市という言葉は、普通の健康じゃなくて、健やかで幸せなという都市ですね。そういうことのようですが。前計画の将来像に比べて、そのよしあしはまた別といたしまして、分かりやすくてコンパクトなテーマかなと感じております。 続いて、基本構想の下に位置する基本計画ですが、第3次の基本計画にある基本方針についてお伺いします。また、その中に新たな取り組む施策などはあるのでしょうか、お伺いいたします。
○議長(堀典義君)
中根企画財政課長。
◎企画財政課長(中根達美君) 今回におきましては、目指すまちの姿として、基本方針を5つ定めております。 産業、経済関係のみんなでにぎわいを生み出す活力あふれるまちづくり。子育て、教育関係のみんなで未来を育む希望あふれるまちづくり。福祉、健康、医療関係のみんなで健康を目指す笑顔あふれるまちづくり。都市基盤関係のみんなで暮らしを守る安心あふれるまちづくり。まちづくり関係のみんなで仕組みを考える活気あふれるまちづくりです。 第3次総合計画では、デジタル技術の活用や外国人材をはじめとした多様な担い手の確保などの新たな視点を盛り込み、取組内容をブラッシュアップしていきたいと思っております。 5つの方針の下、25の基本施策として策定をしておりますが、その中の新たな取組としましては、DXの推進、広報、行財政運営を施策として対策を講じていきます。 以上です。
○議長(堀典義君) 工藤議員。
◆5番(工藤壮一郎君) ありがとうございました。5つの方針の中に25の実施計画がうたわれているということですが。その中に、今、行財政運営、財政規律というところを新たな取組の一つとして組み込んでいるということで、課長、よろしいですね。はい、分かりました。 では、目玉となる重点計画はあるのでしょうか、お伺いいたします。
○議長(堀典義君)
中根企画財政課長。
◎企画財政課長(中根達美君) 基本構想の中で、施策横断的に取り組む重点プロジェクトを3つ設定しております。 重点プロジェクト1として、人口減少への対策です。人口減少社会を切り開いていくために、雇用の創出や子育て支援、移住・定住の推進などを充実させるとともに、情報発信の充実にも取り組んでいくこととしております。 重点プロジェクト2として、コンパクトプラスネットワークの形成とDXの導入です。人口減少社会に対応したコンパクトなまちづくりを計画し、戦略的に推進していくことが重要と考えております。既存の都市機能を活用し維持向上を図りながら機能集約と新たな機能を融合させ、加えて公共交通ネットワークとデジタル技術を活用したDXを導入し、より住みやすく魅力あふれる杵築市として持続するまちの形成に取り組んでいくこととしております。 重点プロジェクト3として、健幸、先ほど議員もおっしゃられました「健やかで幸せ」と書いて「健幸」であります。健幸まちづくりの推進です。全ての市民が誰一人取り残されることなく、生涯を通じて心身ともに健康で活力あふれる人生を送ることができ、幸せを実感できるようなまちづくりを推進していくこととしております。本市は、健康寿命日本一を目指すため健康まちづくりを施策の中核に位置づけ、市民一人一人が日頃から健康に関心を持ち、自身の健康管理をする意識改革を推進してまいります。 以上です。
○議長(堀典義君) 工藤議員。
◆5番(工藤壮一郎君) ありがとうございました。人口減少対策、コンパクトプラスネットワークの形成とDXの導入、難しい言葉ですけど、政府が考えた言葉じゃないかなとは思いますが。それから、健幸まちづくりの推進に重点を置いた計画になっているということですね。 では、昨年度実施した市民アンケートの結果では、市民が思う優先度の高い施策として、雇用対策の充実、公共交通の充実が上がられていました。計画の中でどのように対処し反映させているのか、お伺いいたします。
○議長(堀典義君)
中根企画財政課長。
◎企画財政課長(中根達美君) まず、雇用対策の充実に関する施策の内容といたしまして、企業誘致の推進と地場産業の育成、多様な人材の確保と働き方改革の推進、事業者への伴走支援、販路拡大及び新商品開発等の推進を実施してまいります。 雇用対策は、人口減少対策といたしましても重要ですので、地域事業者や関係団体等と連携し、にぎわいのあるまちづくりを進めてまいります。 また、公共交通の充実に関する施策の内容といたしましては、円滑な交通による活力ある地域の実現、自家用車に過度に依存しない移動環境の構築、持続的で便利な公共交通サービスへの転換、運転手不足の解消に取り組んでまいります。 公共交通の充実は、コンパクトプラスネットワークの形成において、都市機能の集約化を進める上で地域と地域を結ぶ重要な施策となります。人口減少社会が進む中で、持続可能でにぎわいのあるまちづくりを進めていくために必要不可欠であり、利用者の要求に応じてその都度サービスを提供するオンデマンド型交通等の新技術の活用や公共交通と各種移動サービスの連携を図るなど、利便性の向上や利用促進を進め、持続可能な公共交通サービスの維持向上を図ってまいります。 以上です。
○議長(堀典義君) 工藤議員。
◆5番(工藤壮一郎君) どこの地方自治体も同様な問題を抱えていると思います。人口減少対策として、企業誘致の推進は何よりの解決策です。しかしながら、口で言うのは簡単ですが、実際の誘致となれば、どこの自治体も力を入れている中でそうそう容易ではありません。 また、公共交通の充実に関しても、過疎化が進む郡部ではますます維持が大変になっています。担当課も頑張っていると聞いておりますが、これまでと同様の対策で行くのか、はたまた画期的な対策を打つのか、これからの職員の腕の見せどころではないかと思います。 それでは、城下町の観光消費額増に関する取組、またJR杵築駅周辺の活性化に向けた取組についてはどう反映させているのか、お伺いいたします。
○議長(堀典義君)
中根企画財政課長。
◎企画財政課長(中根達美君) 城下町の観光消費額増に関する施策といたしましては、観光消費額の増加とおもてなしの推進、受入環境の整備と観光コンテンツの充実、情報発信の充実、外郭団体の機能強化と広域周遊観光の推進に取り組んでまいります。活況なインバウンド需要を獲得する取組を進めるとともに滞在型観光を進めまして、にぎわいのあるまちづくりを進めてまいります。 また、JR杵築駅周辺の活性化に向けた取組といたしまして、JR杵築駅周辺は、本市及び国東半島の玄関口となる場所として、交通結節機能を強化し、観光客や通勤・通学の利便性の向上を図ります。さらに、コンパクトプラスネットワークの形成を進める上で、都市生活ゾーンとして設定されており、一定の都市機能の集約を図るサブ拠点として、今後の活用を検討してまいります。 以上です。
○議長(堀典義君) 工藤議員。
◆5番(工藤壮一郎君) ありがとうございました。観光につきましては、滞在型観光の施策を進めるべきだと考えます。JR杵築駅周辺につきましては、居住誘導区域に指定され、将来発展が期待される場所であります。どちらについても、税収増が見込まれる施策になると考えられますので、ぜひ前のめりで取り組んでいただきたいと思います。 ところで、6月議会の一般質問で阿部議員が同じ総合計画について質問されました。山香病院の建て替えについて何か計画の中にうたわれているのかといった内容でしたが、担当課は特にうたってはいないという返答でした。私も山香病院を利用していますが、市民の皆さんから、山香病院はいつ建て替えするんですか、もういい加減古いなといった声をよく耳にします。そのときに、議員は分かりませんと答えるしかないのです。もちろん、このままの状態で永久に存続することはないと思います。せめて、いつ頃までに検討に入るとか、それぐらいのことは何らかの計画書にうたっておくべきではないかと思います。 そこでですが、実施計画の中での大型事業については、当然、取捨選択をし、優先順位をつけて計画を立てていくことになると思いますが、どの会議でどのような根拠を持って優先順位をつけているのでしょうか、お伺いいたします。
○議長(堀典義君)
中根企画財政課長。
◎企画財政課長(中根達美君) 現在におきましては、第4次行財政改革大綱実施期間からこれまでの継続事業を中心に実施しておりますが、今後は事前確認及び精査のためのチェックシートを活用し、庁内会議で諮っていきたいと思います。大型の普通建設事業等については、財政担当者に各事業における担当技術者を加え、毎年度総合計画の達成につながるものであるかなど、事業内容の事前確認、検証を行い、また財源についてもPPP・PFIなど民間の知見や資金の活用も含め検討した上で、広い視野から適正な対応を行うよう努めてまいります。よろしくお願いします。 以上です。
○議長(堀典義君) 工藤議員。
◆5番(工藤壮一郎君) 懸案である大型事業ですね、インフラ施設等を含め、後を絶たない状況です。一つ一つ解決していかなければ、いつかはパンクしてしまうと思います。大型事業については、当然、財政規律を考慮しながら進めていくと思われますが、私が思うに、前期計画での大型事業を含めた重点事業計画、後期計画での重点事業計画を明確に示し、市民に分かりやすく伝達すべきではないでしょうか、お伺いします。
○議長(堀典義君)
中根企画財政課長。
◎企画財政課長(中根達美君) 総合計画の基本計画は、まちづくりのための理念を表したものですので、実施すべき個別、具体的な個々の事業について、必ずしも記載しているものではありません。このため、大型の普通建設事業等について、事業の実施が決定すれば実施計画等に掲載し、お示しをしたいと思います。 以上です。
○議長(堀典義君) 工藤議員。
◆5番(工藤壮一郎君) 課長はそうおっしゃいましたが、総合計画の問題点は、形骸化、総花的ともいいますが、すなわち絵に描いた餅になり得ることです。右肩上がりの時代、人口増加の時代は、前年度の事業を基準に、毎年増加する予算や職員数といった経営資源を配分することに集力すればよかった時代でした。新規拡大する事業を中心に計画することで、十分でありました。結果、行政サービスの拡大により、住民の満足度ははかられていました。 しかし、人口減少が進み始めた右肩下がりの時代になると、予算、職員といった経営資源の減少を余儀なくされ、既存事業の見直しによる本当に必要な事業の選択と集中が不可欠になっています。経営の視点に基づいた新規拡大事業と同時に廃止・縮小の事業を一体で計画することが必要になってきます。 ところで、第2次総合計画の中に、これは一例ですが、移住・定住の促進の取組として、住宅用地整備事業、定住促進に向けた分譲地整備を行うとうたっております。しかし、残念ながら、この計画は、財政難が原因なのか分かりませんが、全く計画案すらございません。もし、ある市民がこの計画を目にして期待している方がいたならば、残念ながら、市はその期待を裏切ることになるわけです。次の計画は、市民から興味のない、関心が低い計画になることがとても心配です。何でもかんでも、きれいごとを並べるのではなく、やるべき施策を精査して計画する。その計画されている施策が着実に実行されていくことが、市民への信頼につながるのではないかと、私はそう思います。 1,300万円を活用した総合計画策定事業ですので、市民から関心の低い計画にならないよう、今からでもしっかりと精査していただきたいと思います。また、市民を裏切らない、安心できる、正確な計画をつくっていただきたいと切望いたします。 以上で、総合計画については終わります。 続いてよろしいですか。
○議長(堀典義君) はい。
◆5番(工藤壮一郎君) 続きまして、杵築市立小中学校の適正規模・適正配置の基本方針についてお伺いいたします。 まず、本年度6月議会において、適正規模・適正配置の基本方針が示されました。この時期に策定した理由とその内容についてお伺いいたします。
○議長(堀典義君) 大塚教育総務課長。
◎教育総務課長(大塚茂治君) お答えします。 全国的に少子化が進む中、本市においても児童・生徒が著しく減少し、その中でも、特に小学校が小規模化をしています。社会が急激に変化し、複雑で予測困難な時代となる中で、子どもたちを取り巻く状況の変化に対応し、よりよい教育環境を構築することが必要となっています。 こうしたことから、令和4年7月に、学識経験者、小中学校の校長経験者、学校教育関係者による、杵築市立学校適正規模・適正配置検討委員会を設置、教育的観点と将来的な視点から学校規模の適正化や学校配置の在り方、魅力ある学校づくりなどを審議し、令和5年2月に杵築市立学校適正規模・適正配置についての提言を頂きました。この提言を基に、児童・生徒にとってよりよい教育環境の構築と質の高い学校教育を実現するため、学校規模の適正化や将来を見据えた学校配置の在り方、少子化に対応した魅力ある学校づくりなどに関する杵築市立小中学校適正規模・適正配置基本方針を策定をしました。 この方針では、本市が目指す教育の基本目標、小中学校の現状と課題、望ましい学校規模、配置、学校規模の適正化に向けた取組、少子化に対応した魅力ある学校づくりについて定めております。 以上です。
○議長(堀典義君) 工藤議員。
◆5番(工藤壮一郎君) では、市の学校適正規模・適正配置の基準とはどのような内容でしょうか、お伺いします。
○議長(堀典義君) 大塚教育総務課長。
◎教育総務課長(大塚茂治君) 令和5年2月に頂いた提言にも示されておりますが、学校の規模や配置の適正化を図る際の基本的な考え方として、学校の果たす役割は次の2つのことが重要であると考えております。 1つ目は、児童・生徒の能力を伸ばしつつ、社会的自立に向けた基本的資質を養うこと。2つ目は、単に教科等の知識や技能を習得させるだけではなく、集団の中で多様な考えに触れ、認め合い、切磋琢磨することで、思考力や判断力、表現力、問題解決能力などを育み、社会性や規範意識を身につけさせることであります。 このようなことから、集団での学びを提供できるよう、小学校での適正規模は複式学級を解消するために1学年1学級8人以上、中学校での適正規模は、クラス替えを実施するために1学年2学級で41人以上、適正配置は、小中学校ともに、通学時間がおよそ60分以内としています。 以上です。
○議長(堀典義君) 工藤議員。
◆5番(工藤壮一郎君) 小学校の適正規模の基準は、1学年1学級8名以上必要である。中学校の適正規模の基準は、1学年2学級41名以上必要であるということですね。また、適正配置の基準は、小中学校ともに、通学時間が1時間以内の場所が条件であるということになっておるようです。 それでは、検討開始基準となるものが別に設定されているようですが、これはどういうことでしょうか、お伺いします。
○議長(堀典義君) 大塚教育総務課長。
◎教育総務課長(大塚茂治君) 基準は定めていますが、基準の人数を下回った場合に、直ちに統合に向けて検討するということは考えておりません。大田地域、山香地域の小学校が統合した際の状況を鑑み、全校の児童・生徒数が20人未満になり、その後も児童・生徒の大幅な増加が見込めない状態となることが見込まれる年度から検討を開始するように定めております。 以上です。
○議長(堀典義君) 工藤議員。
◆5番(工藤壮一郎君) では、つまり、以前、大田地域、山香地域の小学校が統合した際の状況を考慮して、杵築地域の全校児童・生徒数が20名未満になると見込まれる年度から検討を開始するという基準ですね。 では、将来、統合検討の対象校とその時期はいつ頃になるのでしょうか。また、複数の対象校が年度をまたぎ発生する場合、一遍に統合をやってしまうのでしょうか、それぞれに行うのでしょうか、お伺いいたします。
○議長(堀典義君) 大塚教育総務課長。
◎教育総務課長(大塚茂治君) 大田地域と山香地域の小学校につきましては、一区切りがついたと考えております。今回は、杵築地域の小学校が対象になると考えております。 児童・生徒の推移につきましては、住民基本台帳に基づく推計としています。検討開始時期につきましては、全校の児童・生徒数が20人未満になると見込まれる年度から検討を始めたいと考えております。 また、同一年度に対象となる学校が複数になるかどうかは分かりませんが、対象となる学校ごとに検討するようになると考えております。 以上です。
○議長(堀典義君) 工藤議員。
◆5番(工藤壮一郎君) ありがとうございました。 ここで、表を見ていただきたいんですが、よろしいですかね。 杵築小学校、ちょっと小さい表示になるかもしれませんけど、杵築小学校は、令和6年度484名に対し、令和10年度には411名の児童数になる見通しです。八坂小学校は、令和6年度143名に対し、令和10年度には120名になる見通し、東小は、令和6年度132名に対し、令和10年度には77名になる見通し、大内小は、令和6年度61名に対し、令和10年度には45名になる見通し、護江小は、令和6年度59名に対し、令和10年度には34名になる見通し、豊洋小は、令和6年度34名に対し、令和10年度は26名になる見通し、北杵築小に至っては、令和6年度34名に対し、令和10年度20名になる見通しとなっています。北杵築小は、令和10年度以降、20名を割ると統合検討開始となるわけです。 では、統合を進める上で考慮すべきことを説明していただけますでしょうか。
○議長(堀典義君) 大塚教育総務課長。
◎教育総務課長(大塚茂治君) 保護者や地域住民の皆さんと現状や課題等について認識を共有するとともに、意見を尊重し、理解と協力を得ながら、統合への協議を進めることが重要であると考えております。あわせて、学校の統合に伴い、人間関係や学習環境が変化をすることから、児童・生徒が新しい学校生活に安心して移行できるように、心身の負担軽減に向けた環境整備への配慮も重要であると考えております。 以上です。
○議長(堀典義君) 工藤議員。
◆5番(工藤壮一郎君) では、もしですね、地域住民が存続を切望した場合、統合はしないといった選択肢も考えられるんでしょうか。
○議長(堀典義君) 大塚教育総務課長。
◎教育総務課長(大塚茂治君) 保護者や地域住民の皆さんの意見は尊重するべきであると考えております。きめ細やかな指導ができるなど、小規模校のよさは認識をしておりますが、一方で、集団の中で多様な考えに触れ、認め合い、切磋琢磨することで、思考力や判断力、表現力、問題解決能力などを育み、社会性や規範意識を身につけることも重要であることから、一定の児童・生徒が在籍する学校規模を確保する必要があると考えております。 大田地域、山香地域での統合につきましては、保護者や地域の皆さんに御理解いただき、実施ができました。統合後につきましても、良好な学校運営ができていると考えております。 統合は、地域の理解と協力を頂いて実施をするものであると思っております。現在の学校の現状と課題を共有し、時間をかけて協議を重ねてまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(堀典義君) 工藤議員。
◆5番(工藤壮一郎君) 地域から学校がなくなることは、住民にとってもとてもつらく寂しい状況になることが想定されます。一方で、児童・生徒さんのことを考えると、集団学習、集団生活の面で物足りなさを感じると思われます。このような廃校や統合の問題は、職員の皆さんからすると非常に頭が痛い課題だと感じております。 今後は、いずれにしても、地域住民、保護者の理解と協力を得ながら、慎重に協議していただきたいと思います。 最後の質問に入ります。杵築市は、教育立市プランを策定し、教育の向上に力を入れております。特に、各小中学校には、特別支援教育支援員を36名、少人数指導等支援教員を2名、複式学級支援教員を4名配置して、児童・生徒一人一人を大切にする授業を行っております。県内他市町村の配置状況を比べますと、学級数の割合でいくと県下で3番目の多さとなっているようです。ふるさと応援基金等を1億円以上活用して、この支援員さんを配置しているわけですが、その効果として、本年度の市報8月号の「市長室から」にも掲載がありました。小中学校合わせて16個ある評価区分の全てで偏差値が50を超え、とても良好な結果だと聞き及んでおります。 ところで、6月議会の酒井議員の一般質問で、杵築市は健康長寿日本一を目指すと言及しておりました。私は、今年60の還暦ですが、私以上の年代の人に対しては、とてもよいテーマだと思います。しかし、20代、30代、40代の働き盛りの若者にとっては、そのテーマは少し響いてこないように感じました。これが、若者にとって夢のある目標かなと考えたときに、少し違和感を覚えました。 そこで、市長にお伺いいたします。杵築市はせっかく教育立市宣言をしているんですから、日本一を目指さなくても県内一を目指すとか、若者に対してもう少し子育て、教育に力を入れた何かしらの目標を考えてはどうでしょうか、お伺いいたします。
○議長(堀典義君) 永松市長。
◎市長(永松悟君) 工藤議員にお答えいたします。 平成25年4月に、杵築市では議会の御承認を頂きまして、教育立市宣言をいたしました。立市宣言自体には4つ柱がございまして、地域の宝として学ぶ意欲に富み、心豊かでたくましい子どもを育てる。これが1つ目。2つ目が、家庭、学校、地域、これはもう教育立市宣言で何度も言われたことですけども、家庭、学校、地域のつながりを大切にして、それぞれ教育力を高める。それから、3つ目が、やはり杵築、山香、大田と1市1町1村が合併したんですけども、杵築市それぞれの伝統や文化を大切にし、ふるさとや地域を愛する教育をする。それから、最後4つ目が、教育というのは小・中・高・大学だけではなくて、生涯にわたって学び続け、自らの人生を充実させるとともに社会に貢献することと。これは、もう誰もが思うところだと思うんですけれども、非常にいい4つの柱だというふうに思います。 それに基づきまして、この4つの理念を実現するために、杵築市の教育大綱というのを定めまして、それが教育立市プランのことなんですけれども、それがおおむね3年ごとに見直しをして、今回第4期が終わろうとしています。 今まで何をしてきたかというのは、やはりその4つの柱に沿うような形で予算をつけてまいったということです。それが、先ほど議員から御紹介がありました特別支援教育支援員であるとか、少人数指導支援教員、それから複式学級支援教員という形で、そしてその具体的な成果が、先ほどまたお話がありましたように、大分県の学力テストの結果もですね、ハンディキャップのあるお子さんにもきちんとサポートをする。そして、それぞれが今度ICTを利用して、GIGAスクール構想の中で、一人一人の学びがどこまでいって見える化して、どういうスモールステップを行けば、少しずつ一人一人が伸びていくのかというようなことも、これは国のおかげですけれども、GIGAスクール構想が順調に今いっているというふうに思います。 そして、今度は、今終わろうとしていますんで、来年度ですね、令和7年度からは、これまでの成果と課題を整理して、新たな事業や目標を設定して、第5期の教育立市プランを策定して実行していきたいと。 そのときに、やはり国のほうはどう考えているんかというと、昨年ですね、文科省のほうで策定されました第4期の教育振興基本計画、これが文科省がどう考えているかということですけれども、やはり子どもたちには、主体性、リーダーシップ、それから想像力、問題設定解決能力、そして論理的思考力、そして表現力、チームワークなどの力を育てて、未来に向けて自らが社会のつくり手となり、持続可能な社会を維持、発展させていく人材を育てることが大切とされております。こういった国のほうの基本計画も、市の委員の中でですね、また学校現場、また議員の皆さん方の御意見も頂きながら、第5期の教育立市プランを策定してまいりたいというふうに思います。 そういう形で、子どもたちが、今、私たちが小さいときと全然違うのは、私は小っちゃいときというのはもう大昔ですけども、やはり農家と、それから漁師の皆さんと、それから個人商店がたくさんあって、地域の中で子どもがやっぱりたくさんいて、そして、それこそ学校と地域とそして家庭でですね、教育ができた。今それが、本当に両親とも共働きで、そしてスマホを持たせてもらうんだけれども、なかなか情報が、いい情報も悪い情報もたくさん入ってきて、なかなか小さい子どもがその被害に遭うというようなことも考えられております。そして、いじめであるとか、それから不登校、ひきこもりとかですね、それから様々な問題が出ておりますので、そういったところに、ゲーム障がい、それからヤングケアラーとかですね、いじめの問題等もありますので、それをきちんと整理して、そして、第5期の立市プランに生かして、そして議員おっしゃるように、若い人たちにとって分かりやすい、そして心に響く、そういったプランにしてまいりたいと思いますので、また議員のほうからも、それぞれの議員のほうからいろんな考え方、どうすれば届くのか、そして何が一番杵築として大切なのか、優先順位もあるとは思いますけども、ぜひ、また御指導いただければというふうに思います。よろしくお願いいたします。
○議長(堀典義君) 工藤議員。
◆5番(工藤壮一郎君) どうも、市長、ありがとうございました。 ちょっと、一例なんですが、先日の新聞記事からの抜粋なんですけども、豊後大野市は、子育てや教育環境の充実を図るため、既存の基金を見直し、小中学校の給食費無償化の財源などに充てる方針を打ち出しました。安心して産み育てられるまちをアピールするとしております。豊後大野市長は、人口増加への一丁目一番地は、子育て支援と言い切っております。また、基金を活用し、市独自の異次元の少子化対策にしっかりと取り組んでいきたいとも言っておられます。 同様な取組をしてほしいとまでは言いません。杵築市の将来を考えたときに、やはり高校卒業、大学卒業後の若者が、いかにこの地元に定着し、頑張ってもらえるかが鍵になると思います。定住してしっかり働いて、税金を納めていただき、それを市民の皆さんに還元することが、本当の意味での持続可能なまちづくりにつながるのではないかと思います。そこの焦点がぶれてしまうと、第3次総合計画の目指すべき将来像「みんなでつくり好きになる健幸都市杵築」につながってこないのではないかと思います。 市長もおっしゃっておりましたが、次の教育立市宣言にしっかり盛り込んでいただくということですので、若者にもっと光を当てた夢のある目標を考えていただきたいと切望いたしまして、私の一般質問を終わります。どうもありがとうございました。………………………………
○議長(堀典義君) ここで午後1時5分まで休憩いたします。────────────午後0時08分休憩午後1時05分再開────────────
○議長(堀典義君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 議員番号2番、酒井健太議員。(2番 酒井健太君質問席に着く)
◆2番(酒井健太君) お疲れさまです。議席番号2番、新生きつき、酒井健太です。一般質問の初日です。残すところ私と藤本議員の2名になりました。前にいる執行部の皆様や先輩議員から、健太君は声が大きいからスピーカーが割れているという指摘を受けるんですけれども、今日は大丈夫そうですか。ちょっと離したほうがよさそうですか。そういう指摘を受けますので、ちょっと音量のほうには気をつけて頑張りたいなと思っております。 先ほどから先日の台風の話が出ておりますが、住民の皆様におかれましては本当に大変な思いをしたことだろうと思います。被害を受けられた方においては、ほかの議員と同様に私も心からお見舞い申し上げます。 そんな中でも、市の職員や工事関係者の皆様、消防団員においては地域を守るため昼夜問わず活動していただき、本当にありがとうございます。かくいう私も消防団の一員であり、有事の際にはできることを最大限発揮したいと日頃から思っております。 先月末、大分県の消防操法大会というものが行われました。この大会は、消防団員の基礎であるホースやポンプの取扱いと放水までの要領、そしてスピードを競うものです。団員の消火活動のレベルアップを目的とした、そんな大会になっております。これに私は選手として参加させていただき、結果は16チーム中5位と終わってしまいましたが、消防団全体の心を熱くさせるようなそんな姿を見せられたと、そう思っております。市長や副市長にも激励に来ていただき、また危機管理課の皆様、杵築消防署の皆様にも御尽力いただき、本当に頭が下がる思いです。この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。 この大会に出るに当たって、私は元消防職員として絶対に恥ずかしい姿は見せられないぞと、そんな思いで、3か月間という短い期間ではございましたが、本気で取り組まさせてもらいました。たかが操法と、そんな悲しい声も聞こえてはきましたが、頑張っている周りの仲間や応援してくれている仲間たち、そんな方たちに背いてたまるかと、心を燃やして全力で取り組まさせてもらいました。全力で取り組んでいくと、何もかも変わったんです。今まで気だるい感じでそこにいた団員も、どべから数えたほうが早いやろうと、そう言っていた、たかをくくっていた周りの声も、いつしか一緒に汗を流してくれるようになりました。 ここで考えてほしいんです。どんなことでもそうじゃないでしょうか。いつの日も人の心を動かすのは、熱い思いと本気の行動だと思います。まちづくりだって一緒です。 前置きが大変長くなりましたが、消滅可能性自治体として取り上げられたこの杵築市を僕は魅力あふれるまちにしたいんです。市としてどんなビジョンを持ちたいですかと聞かれて、健幸なまちづくりをしたい、健康寿命日本一を目指したいと、そう口に出したのなら、本気で、本気の本気で取り組んでやりましょうよ。杵築市としての取組に熱い思いがない限り、住民の心を動かすことは絶対にできないと思います。ここから通告に基づき一般質問に入りますが、どうか本気でまちづくり、一緒に考えていきましょう。 では、まずお伺いします。前回の答弁で、杵築市として健康寿命日本一、健康の「健」に「幸せ」と書いて健幸なまちづくり、これを目指すと答えられましたが、それを達成できたのならば、一体どのようなことが杵築市で起こるのでしょうか、説明願います。
○議長(堀典義君)
中根企画財政課長。
◎企画財政課長(中根達美君) お答えします。 杵築市では、健康づくりとして、疾病予防や健康増進を行う一次予防に力を入れ、その取組を推進しています。これに加え、個人の努力や意思に関係なく、健康を意識しなくても健康的な行動や生活習慣が実行できるような環境を整えるゼロ次予防の取組を推進してまいりたいと考えております。このゼロ次予防の取組として、多くの先進自治体では、医療費や介護給付費を削減するため健康づくりとポイントをひもづけ、歩数や体重の計測などを通じ、歩数に応じたポイントを付与するウオーキングを行う事業に取り組んでおります。 本市と同規模自治体での例でありますが、このような取組により医療費と介護給付費に関し、75歳以上の1人当たりの年間総額が24万円減少しております。令和3年度(2021年度)、令和4年度(2022年度)の参加者のうち75歳以上の参加者について、年齢や体格などが近い非参加者の平均と比較した結果、非参加者集団の医療費と介護給付費は、開始1年目が58万6,000円、2年目が78万1,000円となっております。一方、参加者集団は42万3,000円から53万7,000円へと緩やかに推移し、要支援1以上の発生リスクも63%低い傾向であるという抑制効果が明らかとなっております。 このため、健康増進や将来の糖尿病疾患などにつながる生活習慣病を予防する目的から、本市が事業を実施する場合は対象者を若者から高齢者までの市民としたいと考えております。特に、健康無関心層や運動未実施者層の方を取り込んでいくことが重要であると考えております。あわせて、民間の企業などと連携して、従業員の参加を後押ししてもらうことも重要であります。 また、事業実施では参加者の口コミでの参加も多くあり、そのことから参加者の居場所づくりと仲間づくりにもつながっており、結果として地域づくりにもつながっております。 さらに、この事業に取り組むための環境整備に国の補助制度を活用し、ウオーキングで得られたポイントを杵築市独自のデジタル地域通貨として地域で活用できるようにすることで、健康度の向上とともに市内経済の循環、活性化にもつながることができると考えております。 以上です。
○議長(堀典義君) 酒井議員。
◆2番(酒井健太君) 中根課長、ありがとうございます。お答えいただいたとおり、健幸なまちづくりを行うことで、医療費や介護費の削減ができて、地域の居場所づくりにもつながっていくとのことで、これは大変魅力的な政策だなと私自身も思います。また、運動で得られたポイントを杵築市独自の地域通貨として使えるようにしたいとのことで、DXの取組ですね、デジタル化の発展も見込めると思うし、地域の経済発展にもつながるとそう思います。 しかしながら、今のこのままの杵築市が健幸というものを掲げたところで、本当に魅力あるまちづくりにつながっていくんでしょうか。 一旦、スライドを御覧ください。ちょっと字が小さくて見えづらいかと思いますが、御承知ください。 こちらは、厚生労働省が行っている国民健康・栄養調査というものの一部です。国民健康・栄養調査は、おおよそ国民の3,000名の回答を得たものとなっております。今出ている資料においては、令和元年分のもので、一つ前の調査となっております。最新の令和4年分のものに関しては、数日前に公表されていたので更新がちょっと遅くなってしまいました。 一旦、こちらで見ていただきたいのですが、一番左上ですね、あなたは運動習慣を改善してみようと考えていますかという問いです。先ほど答弁で出た健康無関心層、運動未実施層ですが、この一番色の濃い部分、こちらが改善することに興味がないというグループになります。約1割前後が無関心ということが分かりますね。20歳代においては、無関心な方が一番多いということが見て取れると思います。しかし、あまりどの年代も、これを見る限りではあんまり大きな差はないのかなと、個人的にはそう思います。 続いてこちらで見てほしいです。右にあるとおり、4つをまとめてみました。改善することに関心がないグループ、関心はあるが改善するつもりがないグループ、おおむね6か月以内や1か月以内に分けて改善するつもりであるという、この一番最後のグループがするする詐欺みたいなグループなんですけれども、このグループが運動の習慣がない人というふうに定義づけました。すると、見えてくるものがありますね。黄色と青にも分けておるんですが、40代、50代を境として半分に分けてみました。するとどうでしょう。黄色の若い人たちのほうが、運動の習慣がない、運動習慣を改善することに関心がないというグループで黄色のほうが多いように感じると、目に見て分かると思います。 最新の資料が数日前に発表されましたが、このような内容がありました。これがですね、つい1週間くらい前に出たものですかね。厚生労働省の令和4年分の国民健康・栄養調査になっております。最新のデータにおいても、運動の習慣のある者の割合、これが若い人が少ないということが分かると思います。黄色い部分と青い部分ですね。黄色い部分が、40代より前ですね。40代、30代、20代の方たち。青い部分が、50代、60代、70代以上の方たちですね。これを見ても、若い人が運動していないということが分かります。 最後に、こんな考察も載っていましたね。読んでみます。運動習慣のある者の割合は、男性で35.5%、女性で31.5%であり、この10年間で見ると男女とも有意な増減は見られない。年齢階級別に見ると、その割合は男女ともに20歳代で最も低く、それぞれ18.9%、15.2%であると、このように書いておりました。いかがでしょうか。このとおり、若い人は運動の習慣がないということが分かります。 そんな中で、健幸なまちづくりというテーマが本当に若い人に響くんでしょうか。先ほど工藤議員がおっしゃられたとおりだと、僕も思います。教育にもっと力を入れてよとか、商工観光に力を入れたほうがいいんじゃないのとか、分かりやすく給食費の無償化をしたほうがいいんじゃないのとか、そういう声も聞こえてくると思います。私は、どうしても杵築の魅力あるまちづくりには若い世代の元気や熱量が見えるものでないといけないと、そう思っております。恐らく多くの杵築市民もそう思っていることでしょう。 先ほど課長の答弁の中で、若者から高齢者までと幅広く答えていただきました。行政として誰一人取り残してはならない立場なので、その答弁は当たり前じゃないかなとそう思います。しかしながら、どうか杵築の未来のため、魅力あるまちづくりの中心に若い人を置いて考えていただけませんでしょうか。健幸なまちづくりのビジョンを見据えたとき、そこに映り込むのが高齢者ではなくて、若者の元気な姿や子どもたちの走り回る姿が見えるようなものであるべきだと、どうしても思います。僕たち若者に向けての健幸への取組、その考えがあれば教えていただきたいです。お願いします。
○議長(堀典義君) 後藤文化・スポーツ振興課長。
◎文化・スポーツ振興課長(後藤方彦君) お答えします。 健幸なまちづくりのスポーツ施策の取組については、現在策定中の第3次総合計画にも取り込む予定にしていますが、今後健幸なまちづくりを目指していくことを踏まえ、日頃運動することが少ないと言われる若い方々に機会を提供することを予定しています。 昨年度より杵築市スポーツ協会が中心となり、10月のスポーツの日の前後に杵築市民スポーツフェスタを開催し、ボッチャやモルックなどの軽スポーツ体験、体力測定等を行い、少しでも市民の方々にスポーツに触れていただこうと運動する機会の提供を行っているところです。 今年度は、新たな取組として、杵築市総合型地域スポーツクラブNPO法人虹と共催し、若い方々に人気のある主にラテンの音楽を使用し体を動かすことで体力アップ、健康増進に効果的なズンバ、格闘技の動きを行うことで脂肪燃焼や基礎代謝の向上、筋力アップやストレスの発散をするコンバットフィットネスの体験教室等を企画しています。この取組を行うことで、若い方々に運動することの楽しさ、大切さを理解してもらい、今後継続して教室等に参加していただけるきっかけになればと考えています。 以上です。
○議長(堀典義君) 酒井議員。
◆2番(酒井健太君) 後藤課長、ありがとうございます。若い方に運動のきっかけを提供すると、そう答えていただきました。今回のこのスポーツフェスタ、私もコンバットフィットネスのインストラクターとして参加させていただきます。このような貴重な機会を頂き、文化・スポーツ振興課の皆様には感謝ばかりです。ありがとうございます。 話を戻しますが、一旦こちらを御覧いただきたいです。こちらもですね、厚生労働省が行った調査の結果となっております。 問いですね、あなたの運動習慣の定着の妨げになっていることは何ですかという問いでございます。この問いに対する結果ですが、これをですね、またこの下の赤枠が見えると思うんですが、これを運動習慣のない人をピックアップして見ていくと、こんなことが分かります。運動習慣のない人たちのトップ2の回答、これがですね、仕事、家事、育児等が忙しくて時間がないと。もう一つは、めんどくさいと、そう答えています。健康とは、習慣からつくられるものです。スポーツフェスタのようなイベントはとてもすばらしいと思いますが、そのイベントをたった一度や二度開催したところで、健幸なまちづくりは到底かなわないと思います。ツール・ド・国東のような大きなイベントもなくなりました。 大分県内よその自治体では、体験型の健康イベントや食とコラボしたスポーツイベントが多く行われています。まちづくりに勝ち負けはつけられませんが、私はよそに絶対負けたくないです。新しい総合計画がつくられていますが、どうか杵築市として本気の取組を見せてみませんか。杵築市民が集まって汗を流すイベントや健康について真剣に考えるイベントを毎月やるとか、そんなことをやってもいいと思います。杵築に来たら健康になるよなと、そんなふうに思ってもらえるまちになると最高だと思いますし、健康づくりとはそういうものだと、そういう新しい風を吹かせてください。 話を戻しますが、先ほど答弁の中でNPO法人虹という団体名を出していただきました。最近ではですね、市内のスポーツ関係でよく聞きますし、私もインスタグラムをフォローして注目しています。課長のほうからこの虹さんがどのような活動をされているのか、説明願います。お願いします。
○議長(堀典義君) 後藤文化・スポーツ振興課長。
◎文化・スポーツ振興課長(後藤方彦君) 杵築市総合型地域スポーツクラブNPO法人虹は、令和2年に設立され、陸上教室やダンス教室等のスポーツ教室だけでなく、書道教室や栄養学セミナーなど幅広い分野での活動を行っており、杵築市におけるスポーツ振興、青少年の健全育成に大変寄与しているNPO法人です。また、中学校部活動の地域移行の受皿にもなっている団体です。 以上です。
○議長(堀典義君) 酒井議員。
◆2番(酒井健太君) ありがとうございます。この虹さん、SNS活動も頑張っていて、本当にすばらしい活動をしていると思います。今後とも頑張ってほしいですし、僕自身も応援していきたいです。 虹さんの活動もそうですが、健康づくりにおいて、企画する側も参加する側もやはり若さというものを中心にまず考えていただきたいです。 では、一体どうすれば若い人が健幸なまちづくりの取組に参加するんでしょうか。ここで、健幸なまちづくりに関して、若い視点で、またインストラクターの視点で学んだ私のほうから3点ほど提案させていただきたいです。 スライドを御覧ください。 健幸なまちづくりのための3つの提案ということで御覧いただきたいです。すいません、横文字が3つ並んでおるんですけど、一つ一つ説明させていただきたいと思います。 ヘルスリテラシー、ゲーミフィケーションですね。ちょっと舌をかんでしまいそうな名前ですが、グループフィットネス。この3つはですね、ウェルネスやフィットネスの観点から近年よく耳にするようになったウェルビーイングでのアプローチとして挙げられているものです。執行部の皆様なら御存じとは思いますが、ウェルビーイングとは、心身ともにまた社会的にも良好な状態という意味で、世界的に人の幸福の在り方のキーワードになっております。 まず、一番上のヘルスリテラシーの向上ということですが、ヘルスリテラシーとは、正しい健康知識という意味です。健康習慣がない方への聞き取りでよく上がってくる声として、何をどう取り組んでいいんか分からんよと、どうやって運動していいか分からんよと、そういうものがあります。そして、日本人によく多いのが、病気になっていなければ健康だという間違った認識を持った方が多いということです。欧米諸国では、未病という考え方があります。健康とは何かを正しく知る機会をつくることが健幸なまちづくりの第一歩ではないかなと、そう思います。 次に、真ん中のゲーミフィングです。このゲーミフィングとは、ゲーム感覚を用いて面白おかしく取り組むよう設定してあげることです。ポケモンGOや、持っている方はいると思うんですがアップルウオッチのリングやバッジを獲得するゲームで、そういったゲームを使うことで毎日のウオーキングが習慣化したという方が多く見られるように、ゲーミフィングは今やフィットネス業界ではホットな手段となっております。健康ポイントもこのゲーミフィングの一種と考えられることがありますが、歩けば得をするということよりも、歩かなければ損をするといったようなそんなゲーミフィングを取り入れる方が参加率が高かったり定着をするという検証結果もあったそうです。 一番最後に、グループフィットネスですが、これは音楽に合わせて、そこにいる全員でワークアウトにチャレンジ、完遂していこうというものです。ズンバやジャザサイズ、私がインストラクターのレズミルズプログラム、コンバットフィットネスなどが代表的ですが、グループフィットネスは健康なコミュニティーづくりにとてもいい効果をもたらすという、私自身そういう自信があります。ぜひとも、10月13日のスポーツフェスタでこのグループフィットネス、体験しに来てほしいです。 3つの提案は以上ですが、これらに取り組むことで、若く運動習慣のない方も含め、杵築市民全体が楽しく健康づくりに取り組めるんじゃないでしょうか。 さて、今までのやり取りを聞いて、永松市長に質問します。健幸なまちづくりにおいて、これからどんな展望が待っているでしょう。若い方を中心とした視点で、どうぞお聞きかせください。お願いします。
○議長(堀典義君) 永松市長。
◎市長(永松悟君) まず、酒井議員からお話があったとこでなるほどと思ったのは、やっぱりヘルスリテラシーということで、悪くなったら病院に行けばいい、それから介護になったらもう介護施設があるから大丈夫という、私なんかも含めてそういう感覚が、やはり病気でなければ健康かと、病気と健康の間に未病というところがあると、この未病に対していかに自己啓発をするか、ヘルスリテラシーということで、そこが中心だと思います。 それで、先ほどお話がありましたように、課長のほうからは、歩くとポイントがたまるということでですね、それが地域ペイなんかというような仕組みの中で、経済がその地域の中で回るといいなということで、それも今考えていたんですけど、歩かなければ損をするという考え方も、これは大切だなと。そのためには、私も今スマートウオッチしていますけど、一番やっているのは、睡眠が80点以上になると褒めていただけるんでですね。それでずっとやっていますけど、やっぱり60点とか70点が多いんですけど、たまたまこの間98点というのがありましてですね。ですから、前は睡眠時間は全然関心なかったんですけども、それが関心を持つようになりました。 要は、いろんな歩かなければ損をするというのは、スマートウオッチなんかで、今不整脈が発見できて、それがスマートウオッチ外来というのは都会ではあるらしいです。それが心不全を防止できるとかですね、そういう機器をうまく使って、そして自覚する、自分の健康は実は自分の問題なんだと、悪くなったら介護とか医療ではなくてというところを、非常に今お話を伺って勉強になりました。 先ほど企画財政課長がお話をしましたけど、やはり多くの市民が進んで健幸になれる、「健幸」の「幸」は「幸せ」ですけども、そういったまちづくりのために健康ポイント事業、これは課長が説明したとおり、きちんとした医療費や介護給付費の削減に実質効果があるということが証明されておりますので、これを先駆的な市というのが、今スマートウェルネスシティという首長の勉強会がありますけども、大分県では実質私しかおりませんけども、200近くが今参加していまして情報共有をして、これもそういう健康ポイントの関係ですね、歩くというのも、そして歩く、ウオーカブルなまちづくりということも国土交通省なんかも指導していますし、そういった大きな都市計画の中でもこれが必要だということで、いろんな省庁と連携しながらこの事業を組み立てていきたいというふうに思います。 また、妊婦さんとか若い女性です、妊婦それから出産して間がない人の「ママもまんなか」というのを実際大分県で始めましたけれども、そういったスポーツ習慣がない方にまずはずっと取り組んでいただいて、それが習慣化するというようなことになればいいなというふうに思っています。 若い人にとってというお話ですけども、健康寿命を伸ばすのは何も高齢者にだけに言っているわけではなくて、高齢になってからでは遅過ぎるんでですね、30代、40代のときから、例えば喫煙というのができれば禁煙に変えていただいたり、健康診断を頻回に受けていただく、そして健康診断、血液検査、尿検査と頻回に受けられて、そしてAIを使ってあなたは3年後の夏ぐらいに人工透析始まりますなんていうメッセージが届くような時代ですので、やはりいずれにしても健康の情報が医療機関でなくて個人の情報になってくると、保険会社もそういうふうな形で率先してやっていますので。いずれにしても健康が、ヘルスリテラシーはもう社会がそれを求めるようになっていると思いますので、それに遅れないようにこういったものをやっていきたいというふうに思います。 そして、先ほどからありましたように、ウオーキングだけじゃなくてパラリンピックの種目にありますボッチャであるとか、それからまだ競技自体は少数なんですけど、モルックというの面白いのがあります。それから、リズムに合わせて楽しく体を動かして運動不足を解消するコロンビアの発祥のズンバとかですね、それからさっき議員おっしゃったコンバットフィットネスとか、そういう若い人に人気があるものにも取り組んでいく。それから、さっき言いました「ママもまんなか」プロジェクトですね、こういった方、自宅でも子育てで忙しいということ、それから赤ちゃんの世話でと、時間が全くないのよという人たちにとって福音になるような形で、要は市民のライフスタイルに合わせた取組を行いたいというふうに思っています。 また、そういうライフスタイルに合わせた取組を行うことで、皆さんが健康になって、そして笑顔で過ごせるまちづくり、そして全体がまちのにぎわいにつながるというふうに思っています。そういう形でいい循環ができて、そして、その結果、時間は少しかかるかもしれませんけど、杵築に行くといい取組がある、そこでできれば住んでみたいという形でですね、そういう取組が実を結ぶように頑張ってまいりたいというふうに思います。ありがとうございました。
○議長(堀典義君) 酒井議員。
◆2番(酒井健太君) 市長、御丁寧に答弁ありがとうございました。そうですね、若い人向けに運動する習慣なども考えていただきたいと答弁を頂きました。大変うれしいです。ぜひとも、市長も運動してですね、爆睡を目指してほしいなと思います。スマートウオッチの点数がより高くなるように、僕も爆睡目指しますので、一緒に運動しましょう。 先ほど市長のお話の中に、ヘルスリテラシーの向上ということでピックアップしていただきましたが、やっぱりよその自治体で遅れがないようにしなきゃいけないなと思います。健康や自分の体について正しく知ってですね、今後どんな活動をすればいいかというのが、本当に健康への第一歩だと思います。これは若い人に向けて大変効果的だと思うんで、どうかヘルスリテラシーがですね向上できるような、そんなイベントをですね杵築市のほうでたくさんつくっていただけるとありがたいなと思います。 また、健康ポイントの話出ましたが、最近ではですね、この健康ポイント、地域通貨とつなぎ合わせるんですけど、LINE公式アカウントですね、私がちょっと前に一般質問のほうで出したLINE公式アカウントの件ですが、これともですね大変マッチングがいいそうで、これを使ってまちづくりに取り組んでいる自治体もあるそうで、ぜひLINE公式アカウントのほうもですね見てみてください。お願いいたします。 杵築市として何をどう取り組むのか、一緒に挑戦していきましょう。健幸なまちづくり、絶対に達成させていきましょう。 次の質問に移らせてもらいます。杵築市としての学校部活動の地域移行の取組、これが個人的にすごく気になっております。児童も減っていく中で、大切な教育の一環である地域の部活動がなくなっていくのではないかと、とても心配です。地域移行を早期に推し進める自治体もある中で、杵築市としての地域移行の現状や取組があれば教えてください。お願いします。
○議長(堀典義君)
佐々木学校教育課長。
◎学校教育課長(佐々木潤一郎君) お答えします。 学校部活動は、学校教育の一環として行われ、スポーツや文化芸術等に興味・関心のある生徒が自主的・自発的に参加し、教職員等の指導の下、体力や技能の向上を図るほか、望ましい人間関係の構築をしたり、自己肯定感や責任感、連帯感を高めたりするなど、生徒の成長において大きな役割を果たしています。 しかしながら、少子化が進み、社会情勢が変化する中で、学校部活動をこれまでと同じような形で運営していくことが困難になってきています。 本市においても、部員減少で休部する部があったり、専門的な指導経験のない教員が指導せざるを得ない部があったりするなど、大きな課題になっています。また、教員の働き方改革も進めていかなければなりません。 文部科学省、スポーツ庁、文化庁では、令和5年度から令和7年度の3年間を改革推進期間と設定して、地域の実情に応じながら、まずは休日の部活動について、地域連携、地域移行に取り組むよう方針を出しました。 本市では、杵築市立中学校部活動の在り方検討委員会を令和5年6月に立ち上げ、昨年度は3回開催しました。教育委員会各課連携の下、各中学校長、部活動顧問代表、地域スポーツ団体代表者などを委員として、課題の整理や今後の方針等について審議を重ねてきました。本年度についても、検討委員会を柱にして地域の方々の御理解と御協力をお願いしながら、本市で学ぶ生徒たちが生き生きと活動できる環境づくりを目指し取組を進めてまいります。 以上です。
○議長(堀典義君) 酒井議員。
◆2番(酒井健太君) ありがとうございます。国は、令和5年から令和7年の3年間を改革推進期間と設定したとのことで、答弁ありがとうございます。とてもその期間でまとまるような話ではないかなと、個人的にも思います。 在り方検討委員会を立ち上げたとのことで、今後さらに話を詰めることとは思いますが、杵築で生まれて部活動に育てられた身として、どうかこの話をですね、慎重に前向きに進めていただきたいなと思います。 次の質問に移ります。漁業関連についてですね。 以前の質問で、令和7年に海底耕うんの事業があるとのことですが、実施についてはどうなっていますでしょうか、お答えください。
○議長(堀典義君) 安只農林水産課長。
◎農林水産課長(安只邦盛君) お答えします。 大分県が事業主体として実施する海底耕うん事業は、過去に平成25年度(2013年度)から平成30年度(2018年度)にかけて、杵築市沖合を含む別府湾沿岸で3年間、別府湾中央部でも3年間、合計6年間実施されました。 事業実施要綱では、一度耕うんした場所は整備した施設とみなされ、10年間の耐用年数が生じるため、実施後10年間が経過するまで同じ場所での耕うんは実施できませんが、既に年数が11年を経過しており、漁業者からの強い要望もあることから、県では現在、令和7年度(2025年度)からの6年間、海底耕うん事業を計画中で、国への予算要望も行っており、市としましても、漁場の保全による水産資源の回復並びに増加が期待されることから、今後、県営事業負担金として海底耕うん事業の予算の要望を行いたいと考えます。 以上です。
○議長(堀典義君) 酒井議員。
◆2番(酒井健太君) 計画中ということで、ありがとうございます。 海底耕うんがなされたとき、その結果がもし良好なものとなれば、杵築市独自で今後予算を組んで取り組んでもいい事業ではないかなと思います。杵築の基幹産業である1次産業は、絶対に活性化させるべきです。 ここで、カキ街道についてお聞かせください。自信を持ってよそに誇れるとても美味しい杵築のカキですが、それを売り出すための取組、杵築のカキ街道の現状が気になったので、それを説明願います。
○議長(堀典義君) 有田商工観光課長。
◎商工観光課長(有田和弘君) お答えします。 カキ街道は、国道213号沿いのKITSUKI TERRACE、魚市魚座、牡蠣の家、末廣丸や、そのほかカキを提供している店舗により特産品であるカキを多くの方に楽しんでいただくため、令和2年度から実施している取組です。 カキのシーズンになると、杵築市観光協会のホームページでカキ料理を提供している店舗の紹介や、国道213号沿いには杵築市商工会の支援により作成したのぼり旗を設置し、カキを楽しみにしているお客様の誘客に取り組んでいるところです。 以上です。
○議長(堀典義君) 酒井議員。
◆2番(酒井健太君) ありがとうございます。「カキがいどう」ではなく「カキかいどう」なんですね、申し訳ございません。 近年のカキの漁獲高について、データが取れていれば教えてください。お願いします。
○議長(堀典義君) 安只農林水産課長。
◎農林水産課長(安只邦盛君) 令和5年度(2023年度)の市内でのカキの水揚げ量は63トンと、例年になく豊漁で、本年5月頃まで出荷していた漁業者もいました。また、今年度、2024年度のカキ養殖の状況については、カキの稚貝を海中に沈める水下時に一部食害に遭ったものの、現在は順調に成長していると伺っております。 以上です。
○議長(堀典義君) 酒井議員。
◆2番(酒井健太君) ありがとうございます。 最近の話なんですけど、カキを提供している地元の店舗に食事に行ったときの話なんですが、そこの方から、カキはかなり余ったんやと、そんな話を聞きました。豊漁とのことなら売上げが上がってもいいと思うんですが、前年比でそんなことはなかったとのことでした。 カキ街道のプロモーション、これが甘いんじゃないかなという御指摘を受けました。市としてカキ街道の今後、どうしていくんでしょうか。プロモーションを含めて教えてください。お願いします。
○議長(堀典義君) 有田商工観光課長。
◎商工観光課長(有田和弘君) 杵築の特産品のカキの認知度はかなり高くなっていると感じているところですが、特に市外からの誘客を考えると、テレビやラジオ、新聞などの媒体によるPRをしっかりやっていく必要があると考えております。 今決まっている内容では、県内の民放テレビ局による夕方の情報番組で、杵築のカキを紹介する予定となっております。テレビを見た方が杵築のカキ街道に行って食べたくなる、そんなPRを心がけていこうと考えているところです。 また、今後も商工会や漁協、観光協会と連携して、どういうプロモーションが効果的か検討し、県外の民法テレビ局などを活用することで、より多くの方に杵築のカキを楽しんでいただくための仕掛けづくりに努めてまいりたいと思っております。 以上です。
○議長(堀典義君) 酒井議員。
◆2番(酒井健太君) ありがとうございます。プロモーション、とっても大切なものです。 いま一度、ここで杵築のカキについてブランディングを考えてほしいです。どんな商品もそうですが、質の高いブランディングなくして、プロモーションは高い効果を得ないと思います。杵築のカキがもっとはやるように、いま一度ブランディングを考えてもらってもいいのかなと、そう思っております。漁協や観光協会ともう一度話し合ってブランディング、プロモーション、詰めてみてください。お願いします。 次の質問です。地球温暖化に伴い、海の環境が著しく変化しております。十分な漁獲高を確保できない漁業者もおります。そんな中で、杵築市として陸上養殖に取り組もうという展望はないでしょうか。全国的には、民間が投資を行っているところばかりですが、沖縄ミーバイというブランドでヤイトハタを漁協が主体となって養殖しているところもあります。漁業の新しい形として、陸上養殖取り組んでみたら面白いと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(堀典義君) 安只農林水産課長。
◎農林水産課長(安只邦盛君) 魚類の陸上養殖につきましては、成長が早く販売単価が高い漁種の検討が必要となります。また、陸上養殖には漁種に応じてかけ流し式、半循環式、閉鎖循環式など、養殖設備の検討も必要で、初期段階の設備投資費用や経営面でも経費の大部分を占める餌代が円安などの影響を受け高騰していることから、熟慮して経営判断をしなければなりません。 漁業者の高齢化が進む中、個人単位での陸上養殖の取組を始めるのには難しいと思われますので、グループ化や団体経営に切替える必要があります。希望されることがありましたら、関係機関と協力し、先進地視察や調査及び研究を行いたいと考えます。 以上です。
○議長(堀典義君) 酒井議員。
◆2番(酒井健太君) ありがとうございます。陸上養殖、とても経費のかかることなんで難しいと思いますが、これチャンスがすごくあると思います。現在、自治体そのものが独自で運営に当たっているところを私は知りませんが、積極的に民間と連携したり、補助、助成などの形で整えているところもあります。杵築市として、民間のマッチングも狙ってもいいのかなと、そう思います。 マッチングの狙い方として、陸上養殖の説明会が各地で開催されているそうなので、そこで民間とのつながりをつくった自治体もあるとのことです。安只課長、ぜひともそちらに行って杵築市の営業、お願いいたします。 また、養殖だけではなく、中間育成や中継水槽設備といって、蓄養水槽ですね、これも漁業全体ではいえば大きな役割となるので、こちらもビジネスチャンスなんではないかなと思います。どうか、漁業の活性化、お願いいたします。 以上で私の一般質問は終わりですが、先ほど真鍋議員がおっしゃられたとおり、後輩によりよいバトンを渡し、たすきつなぎができるよう、若い人たちによりよい未来見せられるように、魅力あるまちづくり頑張っていきましょう。杵築に来てよかった、杵築に生まれてよかったとそう思われるよう、杵築の本気の本気見せてください。 これで、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。………………………………
○議長(堀典義君) 議員番号13番、藤本治郎議員。(13番 藤本治郎君質問席に着く)
◆13番(藤本治郎君) 本日、一般質問初日、最終のトリを務めます議席番号13番、新風会の藤本治郎です。 さて、今回の台風10号、報道ではまれに見る大きな台風ということで、十分なる準備をされている方もたくさんいたんではないかなと思いますが、私の感想では風より大きな雨がすごかったんじゃないかなというふうに感じております。この大きな雨が市内各地でもたくさん被害が出されて、福祉のほうにも報告を上げられております。まずもって、被害を受けられた皆様方には心からお見舞いを申し上げたいと思います。 冒頭、議長から説明もありましたように、議会としても、今回の災害事案を受けて、2日の開会日に終了後に議会運営委員会を開催しました。その場で、迅速な支援を担当課に行動していくために、今定例会においては一般質問をスムーズな進行等、災害に係る担当課で答弁のない課長は業務を優先していただくようにと決めさせていただいております。職員の皆様におかれましては、もう一踏ん張りしていただき、災害対応をお願いしたいというふうに思っております。 私は、いつもこの9月議会のときには防災の質問を上げさせていただいております。今回も防災訓練の現状についてということで上げていましたが、災害対応を優先させていただくために12月議会のほうに先送りをさせていただきたいと思います。 そこで、今回、杵築中学校移転後、なかなか変化の進まない御殿跡地の今後の保存計画についてと、高齢者と人口減少で経営の苦しさが増してきた民間の小規模水道事業についての2つの質問を行いたいと思います。市民目線で質問いたしますので、分かりやすくお答えいただきたいと思います。 では、初めに、御殿跡地の今後の保存計画について質問いたします。 杵築中学校が移転以来、長い間空き地の状況が続いている御殿の跡地。令和5年に保全計画ができるというふうに思っていましたが、完成が1年延びたと聞きました。まずは、その理由から聞かせていただきたいと思います。
○議長(堀典義君) 後藤文化・スポーツ振興課長。
◎文化・スポーツ振興課長(後藤方彦君) お答えします。 杵築城跡保存活用計画については、当初令和5年度末完成を目指して策定を進めていましたが、策定委員会の委員の先生方から歴史的な状況についての記載部分に想定記述が多かったため、史実と併せて検証することや、国指定範囲外の杵築城跡の構成要素についてもさらに詳しく記載することなどを指摘され、その修正執筆作業に時間を要したため、令和6年度末まで完成が延びる事になりました。 以上でございます。
○議長(堀典義君) 藤本議員。
◆13番(藤本治郎君) 1年延びましたよということですけど。 それでは、今の時点でどこまで進んでいるんでしょうか、教えてください。
○議長(堀典義君) 後藤文化・スポーツ振興課長。
◎文化・スポーツ振興課長(後藤方彦君) 現在、原稿についてはほぼ出来上がっており、校正作業を進めているところでございます。 以上でございます。
○議長(堀典義君) 藤本議員。
◆13番(藤本治郎君) それでは、一応、今年度末というか、来年にはもうきちっとできていますよということですね。どのような計画ができるのかなということが本当に楽しみですが、跡地の中心部にある図書館、この辺はどういうふうになっていくのかなということを教えていただきたいと思います。
○議長(堀典義君) 後藤文化・スポーツ振興課長。
◎文化・スポーツ振興課長(後藤方彦君) 旧図書館については、杵築市公共施設等総合管理計画の個別施設計画において、更新を行わない施設となっています。史跡の中にある施設ですので、取り壊したい意向を持っております。 以上でございます。
○議長(堀典義君) 藤本議員。
◆13番(藤本治郎君) ということは、まだまだこの図書館の対応についても時間がかかるということですね。 じゃあ、もう目標というか、移転や解体、その辺についてはどのように考えていますか。
○議長(堀典義君) 後藤文化・スポーツ振興課長。
◎文化・スポーツ振興課長(後藤方彦君) 解体については、予算を伴うこともあり、また解体と同時に発掘調査も行わなければならないため、文化庁との協議も必要となり、現時点では解体の時期は未定でございます。 以上でございます。
○議長(堀典義君) 藤本議員。
◆13番(藤本治郎君) この時点でもまだ未定と。じゃあ、実際何年かかるんですかね。これが、一番私たちとしては、この中学校移転に関してもですね、やっぱり一番は、子どもたちに大変な御迷惑をかけたということです。時間という大切な時間を、子どもたちに犠牲にさせたのは大人の責任ですよね。そこをスムーズに進めていくことが一番大切なんじゃなかろうかなと、私は思っております。 ちょっと画面を見ていただきたいと思います。 この写真はですね、昔の旧杵築中学校があった跡です。きれいに草も刈っていただいて、向こうの奥に見えるのが、勤労者体育館ですね。こういうふうに、管理がきちっとできているなというふうな感じがしているわけですが。 この先に見える利用者が多い勤労者体育館、この扱いについてはどういうふうになっているでしょうか。
○議長(堀典義君) 後藤文化・スポーツ振興課長。
◎文化・スポーツ振興課長(後藤方彦君) 現時点では、利用者も多いこともあり、当面は存続させる方向で考えています。 以上でございます。
○議長(堀典義君) 藤本議員。
◆13番(藤本治郎君) じゃあ、勤労者体育館は当面は存続させますよということで、これもまた将来はどういうふうになるかということは、当然分からないですけども、この辺もきちっと考えていただければなと思います。 じゃあ、次の資料を見ていただきたいと思います。 これは、角に少し左側のほうに映っているのが旧図書館ですね。その向こうが御殿の池の、この現状です。道路一本隔てるだけで、このように、こっちはもう木も生い茂り、草も伸び、管理がほとんどできていない状況。これは、杵築神社から撮ったところです。右側のほうに旧図書館があります。そして、池の中からはもう葦がいっぱい生えており、杵築の住民自治協でも、一度はですね、この近くを全てきれいに掃除をさせていただいたんですけども、やはり草の生命力に勝つことはできずに、ちょっと放っていたら、こういうふうな状況になってしまうということでありますが。 一番は、この池の周り、御殿の池の周りをどのようにしていくのかなということを教えていただきたいと思います。
○議長(堀典義君) 後藤文化・スポーツ振興課長。
◎文化・スポーツ振興課長(後藤方彦君) 御殿の池周辺については、近々、低木の伐採を予定しております。当面は、定期的な除草、剪定等の環境整備を行いながら、庭園としての景観を再現するため、御殿の池及び周辺の発掘調査、古写真などの資料調査を進め、整備をしていきたいと考えています。 以上でございます。
○議長(堀典義君) 藤本議員。
◆13番(藤本治郎君) 低木の伐採をするというふうに言われておりますが、私は、この低木の伐採というのが、どこまでが低木なのかというのがよく分からないんですけども。やっぱり、これ、木が大き過ぎますよね。もう木の大きいほうから、やっぱりきちっと切っていったほうが、今後の整備についてもスムーズに行くんじゃないんかなというふうに、私自身は思っておりますので、またきちっと調べていただいて、方向性を決めていただければなと思います。 どちらにしても、やはり時間がかなり要する事業になっていくんだろうというふうに思いますが、先ほど課長が言われましたように、この管理の完成というか、この辺はどういうふうに見ているでしょうか。
○議長(堀典義君) 後藤文化・スポーツ振興課長。
◎文化・スポーツ振興課長(後藤方彦君) 御殿の池については、崩壊した観音堂とセットになり、御殿の庭を形成しています。まずは、観音堂の復旧を行い、次に御殿の池の整備のための調査に入る予定です。その調査結果を基に整備をしていきますので、かなりの時間を要すると思われます。 以上でございます。
○議長(堀典義君) 藤本議員。
◆13番(藤本治郎君) やはり、史跡というものは時間が本当にかかるんだな、時間とお金が非常にかかるんだな、そのかかった以上のものが、本当に市民に共有できることができれば、一番よかろうかなというふうには感じております。 しかしながら、先ほどの答弁の中で、御殿の庭の観音堂が崩壊したと言われましたが、これはいつ崩壊して、現状はどうなっているのかということを教えてください。
○議長(堀典義君) 後藤文化・スポーツ振興課長。
◎文化・スポーツ振興課長(後藤方彦君) 御殿の庭の中にある観音堂については、本年の5月13日に、地域の方より観音堂が倒壊していると連絡を受けました。5月10日時点では倒壊していなかったことが分かっていますので、5月11日から5月12日の間に、経年劣化と蟻害により柱が損壊し、地上約5メートルのところから地面に落下して堂が倒壊したと思われます。現状、倒壊し、地上に落ちている部分については、ブルーシートをかけ、保存している状態です。 以上でございます。
○議長(堀典義君) 藤本議員。
◆13番(藤本治郎君) ブルーシートをかけて、ちょうどここの写真見ていただければ、左側にブルーシートがかかっています。これがもう、御殿の一番上の部分が、ガタッと落ちて、それを何とかやっぱり自治協としても何とかせんと悪いんじゃないかということで、すぐ担当課に連絡をし、通る人とかに危害が加われないように片づけましょうと、業者の方が忙しければ我々がやりましょうということを申出をさせていただきましたが、史跡があるからということで断られたのが現状であります。 そういう中でですね、この改修の計画、これはどういうふうにやっていくつもりでしょうか。
○議長(堀典義君) 後藤文化・スポーツ振興課長。
◎文化・スポーツ振興課長(後藤方彦君) 今後については、文化庁の指導により、来年度国庫補助を受け、解体調査を行い、復旧のための部材の材質や寸法を調査します。その後、調査内容を基に復旧工事の基本設計を行います。 以上でございます。
○議長(堀典義君) 藤本議員。
◆13番(藤本治郎君) じゃあ、来年、一応調査やって、基本設計ということは、まだまだ一、二年はこの状態が続くのかなというふうな気がしております。 この御殿はですね、もうかなり前の一般質問にも一度私言いました。屋根が非常に朽ち果ててですね、私が小学校のときに、私の父親がある人に頼まれて修復したんですよね。その手伝いを、私、学校から帰るときにいつもおやじの手伝いをさせられた思い出のあった場所だったんですけども、ああやって下に落ちて、ブルーシートをかけられる前の姿も見ましたけども、ああこういうブリキの屋根をおやじが葺いたんだなというふうに、一つ心の中で思いがあるんですけども。いつまでもこういうふうな形を放置するよりもですね、きちっと片づけていただけないかなというふうには感じております。 そのときにですね、私、父親から聞いた話ですけども、観音堂の後ろに磨崖仏が彫られておるんだと。この磨崖仏が非常に価値があるんだと。お前もよう覚えとけというふうに言われたんですけど。私は子どもでしたから、何を言いよるんかなというふうには感じておりました。この磨崖仏の保護、観音堂よりも磨崖仏のほうが大切だと、私の父は言っていたんですけども、この保護はどういうふうにしていくのかを教えてください。
○議長(堀典義君) 後藤文化・スポーツ振興課長。
◎文化・スポーツ振興課長(後藤方彦君) 当面の間、露出した岩肌の磨崖仏については、応急処置的にブルーシートをかけ保護します。その後、磨崖仏の調査、観音堂周辺の埋蔵文化財調査を行い、先ほど答弁しました基本設計を基に観音堂の復旧工事を行う予定です。 以上でございます。
○議長(堀典義君) 藤本議員。
◆13番(藤本治郎君) じゃあ、もう一枚の画像を見ていただきたいと思います。 これが、ブルーシートがかかっているのが、ちょうど上から落ちてきた社であります。そして、この後ろの柱の上に社があって、その後ろにもう草ぼうぼうになっていますが、もう何が何かよう分からんような状況のところに磨崖仏が掘られているということなんですよね。 やっぱり私が思うのは、この構造物よりも磨崖仏をきちっと守るべきじゃないんかなと思うんですよね。表面には、きっと想像するのにカズラがはびこって、なかなか磨崖仏に大きな影響を与えているんではなかろうかな。課長はブルーシートをかけるというふうに言われたけど、この岩全体にブルーシートをかけるのかな。また、どうやって保存していくのかな。臼杵の石仏さんのように屋根をきちっと造って守っていくのかな。いろんなことが想像するんですけども、その辺のまず先にカズラとかを対処すべきじゃないでしょうか。
○議長(堀典義君) 後藤文化・スポーツ振興課長。
◎文化・スポーツ振興課長(後藤方彦君) カズラを無理に剥がすと、磨崖仏を損傷するおそれがあると思われますので、調査をしながら丁寧に慎重に剥がしていきたいと考えています。 以上でございます。
○議長(堀典義君) 藤本議員。
◆13番(藤本治郎君) 無理やり剥がせば、本当に損傷するおそれというのは非常に高いと思います。なら、私はですね、逆に先に根を切っていって、そして枯らしてから外していくというふうな方法を取ったほうがいいんじゃなかろうかな。これも、私は専門家じゃないんで分かりませんが、やはりできることを早め早めにやっていったほうが、これ1年、2年放っていればもっと大変なことになろうかと思いますので、ぜひその辺も計画の中に入れていただければなと思っております。 それでは、もう一枚写真を見ていただきたいと思います。 この写真は、隣接している杵築神社であります。私は、この神社は杵築藩の藩主が祭られていると聞いておりますが、このことについては市としてどのように捉えられているでしょうか。
○議長(堀典義君) 後藤文化・スポーツ振興課長。
◎文化・スポーツ振興課長(後藤方彦君) 杵築神社は、明治25年(1892年)に創建され、杵築藩主、初代松平英親公、三代松平重休公が祭られています。杵築神社の敷地は、もちろん杵築城跡の指定地内ですが、杵築神社本殿については明治以降の創建ということもあり、副次的なものとして考えております。 以上でございます。
○議長(堀典義君) 藤本議員。
◆13番(藤本治郎君) 杵築神社、副次的なもんですよということは、附属品ですよということですよね。そういうことであれば、やはり杵築神社は御殿の跡地と本当にゆえん、ゆかりが深いものであるということになろうかと思います。それなら、全体的にきちっと整備していくべきじゃなかろうかなと思います。 この杵築神社もですね、錦城区の皆さんを中心とした数名の方が一生懸命守っているのが現状であります。いろんな杵築市の中には神社等々多数ありますが、本当にお世話をしてくれる人が年々いなくなっていくというのが現状であります。その辺も鑑みまして、全体的な構想の中で整備をしていっていただきたいんですけども、いかがでしょうか。
○議長(堀典義君) 後藤文化・スポーツ振興課長。
◎文化・スポーツ振興課長(後藤方彦君) 杵築神社の建物を除く境内地については、史跡の範囲内にありますので、環境的整備を行うことを考えています。 以上でございます。
○議長(堀典義君) 藤本議員。
◆13番(藤本治郎君) 環境的整備に取り組んでくれるというんならですね、次のこの写真を見ていただきたいと思います。 これは、境内の中にある社務所がもう屋根も棟も朽ち果ててしまっているんですよね。ちょっと色が悪いのは、私が写真を撮ったときがちょうど逆光だったので、ちょっと色の修正をかけて形が見えやすく変えさせていただいております。 もう一枚、これが反対側です。正面向かって右側です。もう入り口から何からもう全部ぼろぼろになってしまって、人が入れば非常に危険な状態ではなかろうかなかというふうに思っております。 先ほど課長も全体的な整備を行ってくれるというふうに考えるというんなら、この杵築神社の社務所をまず解体撤去すべきではないでしょうかと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(堀典義君) 後藤文化・スポーツ振興課長。
◎文化・スポーツ振興課長(後藤方彦君) 先ほど答弁いたしましたように、境内地は史跡の指定地域内、杵築城跡の中に含まれますが、社務所等については杵築城跡の構成要素となっておりませんので、現状は整備の対象外になります。 以上でございます。
○議長(堀典義君) 藤本議員。
◆13番(藤本治郎君) この対象外になるということは、整備がどんどん進んでいって、この解体をする人が誰もいなかったときにどうなるんですかね、最終的に。これ一番問題じゃなかろうかなと思うんですよ。やっぱり環境を配慮するということであれば、全体を整備していかないと全く意味がないと思うんですよね。きちっとお城から御殿の庭までの全般的なことをどういうふうにやっていくかということを、ぜひ担当課で、どうせ時間をかかるような仕事でしょうから、もう逆に言えばもう割り切ってきちっとしたやつをつくるまで徹底的にやるという思いで取り組んでいただければなと思っております。 この中学校が移転をした、中学校をもともとあそこの場所で建てていれば、経費もまた子どもたちにも負担が少なく済んでいたわけなんですよ。しかしながら、日本考古学会の皆様方のありがたいお言葉を杵築市は信じて中学校の移転をし、また多額の経費をかけ、また子どもたちには何年も何年もプレハブの校舎を過ごさせてたくさんの生徒が卒業していったわけです。それだけの責任を子どもたちに負わせたんですから、この土地をきちっと利活用できるようにやっていくのも我々の行政の責任じゃなかろうかなと、私は強く感じております。 いろんな先生方が来られました。当時のことを思い出しますと、私もある先生が、この御殿の跡地は杵築市の観光の最大の史跡、大きな資する史跡になるというふうに豪語したことを昨日のように思っているわけであります。いろんなことを、観光に対する部分でもアドバイスを頂いているんだろうなというふうに想像はしておりますが、何も伝わってきていないのが今の現状であります。 今後は、どういうふうな計画を持って活用していくんでしょうか、教えてください。
○議長(堀典義君) 後藤文化・スポーツ振興課長。
◎文化・スポーツ振興課長(後藤方彦君) 史跡の活用のための整備の方向性として、来場者に杵築城が持つ本質的価値を理解してもらうとともに、その魅力や興味を引き出せるような生涯学習の場として活用できるような整備を行う。そして、城郭本来の構造と来場者の回遊性に配慮した動線計画、サイン類の整備を行う。旧市民会館など活用ができていない建造物に関しては、取壊しや移転などの対策を取る一方で、史跡について学びや体験ができる施設や来場者の休息所等の整備を行う。なお、新しい建造物に関しては遺構保存を前提に景観に配慮したものとします。史跡の景観や眺望に配慮した整備を行う。来場者のみならず、市民の憩いの場としても親しまれるような整備を行う。 以上のようなことを考えており、保存活用計画の中にも記載したいと思います。 以上でございます。
○議長(堀典義君) 藤本議員。
◆13番(藤本治郎君) 今、課長のほうから大きく5つの方向性を話されましたが、これの全てはかなり時間がかかっていくような内容ではなかろうかなと思っています。やっぱり一度立てた計画が全てではなくて、常に状況に応じた改正のできるシステムづくりを構築すべきではなかろうかな。まずはこういうふうな方向でいこう、しかしながら状況が変わればまたこういうふうにやっていこうというふうに、やっぱりフレキシブルに対応ができるような計画をきちっとつくっていただければなと思っております。 また、言葉の中に動線計画というふうな言葉も入っておりました。もちろん動線計画といえば、観光につながっていくのではなかろうかなと思っております。商工観光課との十分な話合いをしていただければなと思っております。 そして、景観や眺望を配慮した整備をするというふうにも言われております。お城のある城山公園含めて、まずは大きな大木等々の整備をきちっと行っていって、お城の城山の山自体もきちっと守っていくというふうな思いを強めていただければなと思います。 過去にはですね、杵築城の写真を撮るのにこの大きい木が邪魔だと言って、いきなり、黙ってじゃないでしょうけど、突然木を切り出して、私はびっくりしたようなことがありました。写真を撮るために邪魔だから木を切る。そんなことが平気でできるんであれば、この杵築城のある城山公園もきちっと大きな木を整備をして、昔は桜の木がいっぱい植わっていて、春になれば城山がピンク色の帽子をかぶったようなそんな幻想的な情景がずっとあったわけであります。今はピンク色のピの字も見えない。もう木に覆いかぶさったような公園になっておりますので、ぜひそこも考えて行動していただければなと思います。 そして、杵築神社が副次的ならば、公園の中にある青筵神社ですね、これ自体も副次的なものと考えられるんじゃなかろうかなと思います。というのも、この神社も全国でも珍しく七島イを祭った神社と私は聞いております。その辺も踏まえると、やはり杵築城、御殿跡地、まだまだ手を入れていかなければならない大きな大きな問題になっていくんじゃなかろうかなと思っております。 杵築城の城門をくぐりますと、天井にですね、「歴史は尊い」というふうに、杵築城建設に寄与した八坂善一郎さんという元市長さんの書があります。私は、子どもの頃から遊び慣れ親しんだところであり、今この年になって、この歴史が尊いという言葉が何となく深い意味があるな、歴史というのは本当に大切なことなんだな、人は歴史から何かを学び、またそれをどのように生かしていくか、これが一番大切なことだなというふうに感じております。 人口減少が急速に進み、行政の予算やマンパワーが小さくなっていくことも、もう目に見えていることであります。だからこそ、今、専門家の皆様方とプラス民間の力を協働の中でつくり上げ、スピーディーな対処・対応をしていただきたいと切に願って、この質問を終了させていただきたいと思います。 次の質問に移ります。民営の小規模水道事業についてを質問いたします。 昨年の12月でも、阿部素也議員が同趣旨のものを質問していましたが、今回私のところにも、小規模組合の方から相談が来ました。話を聞くと、本当に経営や管理が難しくなることが目前になっているなというふうなことをひしひしと感じたわけでありますが、今から次の世代につなげられる対応を考え、行動していかなければならないと思います。 そこで、まず最初に、市内で民営の小規模水道事業は何か所あり、何世代ぐらいの方が利用しているのかを教えてください。
○議長(堀典義君) 小俣市民生活課長。
◎市民生活課長(小俣玲子君) お答えします。 現在、市民生活課で把握している小規模水道組合は、78組合、880世帯です。ただし、この数字は市が実施する小規模水道組合に対する補助金や水質調査を活用したことのある組合数となります。 令和6年3月末時点の数字にはなりますが、市の公営水道を利用している戸数は1万391戸、2万1,756人ですので、人口動態調査で公表している世帯数等から差し引いた約2,700世帯、4,700人は、小規模水道組合や個人で設置した井戸水等で給水を賄っていることになります。 以上です。
○議長(堀典義君) 藤本議員。
◆13番(藤本治郎君) 今説明を頂きました。20%ぐらいが小規模、約がですね、小規模水道組合や個人で水の管理をしていますよと。 じゃあ、この現状をどうやって把握し、どうやって捉えているのか。また、この小規模水道事業組合はどのような形で運営されているのかを教えてください。
○議長(堀典義君) 小俣市民生活課長。
◎市民生活課長(小俣玲子君) 小規模水道組合の運営については、杵築市の場合、ほとんどは数世帯で共同井戸を使う任意組合での運営となっており、毎月一定の金額を集めている組合や、電気代以外の維持管理費については、故障があった際に集金を行う組合など、やり方は様々ですが、いずれにせよ、維持管理費を組合員から集金し運営を行う形となっています。 以上です。
○議長(堀典義君) 藤本議員。
◆13番(藤本治郎君) 基本的には、組合員からお金を集めて、いろんな部分で運営していきますよということだと思います。 しかしながら、私のところに相談の来られた方もそうなんですけれども、非常に経営が厳しい。もう人が減っていく、亡くなってそこの家にいない。そんなこと、若い人が定着してくれない、そういう状況もあります。そういう中で、小規模水道組合に対して、市としてどういうふうな支援が行われているのでしょうか。
○議長(堀典義君) 小俣市民生活課長。
◎市民生活課長(小俣玲子君) 小規模水道組合に対して、日頃の維持管理費や電気代等について支援は行っていませんが、杵築市水道施設整備事業補助金交付要綱により、20万円以上かかる修繕費に対しては補助金を出しています。 また、実居住人数が101人以上の小規模水道組合などは、法的に水質調査が義務づけられていますが、それ以外の水道組合には法的な義務がないため、水質調査などを行う習慣がない場合がほとんどです。このため、市のほうで年に一度、無料で水質調査を受け付けており、一度市の水質調査を行った組合に対しては市から水質調査の案内を行っています。 なお、補助金についても、水質調査についても3戸以上でつくっている小規模水道組合を対象としています。 以上です。
○議長(堀典義君) 藤本議員。
◆13番(藤本治郎君) 非常によく分かりました。年に一度ですね、無料の水質調査を受け付けているということで。これは本当に飲み水に使ったりするわけですから、きちっとした衛生管理ができたほうがよりいいと思いますが。3戸以上ということは、1戸、2戸の本当に個人的にやられている方は、補助等はどうなるんでしょうか。
○議長(堀典義君) 小俣市民生活課長。
◎市民生活課長(小俣玲子君) 2戸以下による共同井戸や個人による井戸については、補助を行っておりません。 以上です。
○議長(堀典義君) 藤本議員。
◆13番(藤本治郎君) ぜひですね、2戸以下というか、1戸、2戸にもですね、せめて水道の水質調査なり何なりかをやっぱり補助していただければなと思います。 というのも、やっぱり水がないと誰も生きていけないわけですね。衛生面を考えれば、やっぱし検査をしていただいて、きれいな水を飲んでいただくということが一番大切ではなかろうかなというふうに思っております。それはお願いといたしましても、補助金等の相談はどこの課に相談すればよろしいでしょうか。
○議長(堀典義君) 小俣市民生活課長。
◎市民生活課長(小俣玲子君) 補助金についての相談等は、市民生活課で対応しています。緊急で給水停止を行わなければならないような突発的な工事以外は、予算内で順次対応していますので、施設更新等を考えておられる小規模水道組合については、早めに市民生活課までお問合せを頂きたいと思います。 以上です。
○議長(堀典義君) 藤本議員。
◆13番(藤本治郎君) 基本的には市民生活課のほうが担当しますよということで、このケーブルテレビを見た方も、まずは早い段階に市民生活課に行ってですね、そこでいろんな相談をしていただければなと思います。 これ、先ほど課長は更新時ということもおっしゃられましたが、新規に設置するということもあろうかと思います。これも市民生活課の窓口になるんでしょうか。
○議長(堀典義君) 小俣市民生活課長。
◎市民生活課長(小俣玲子君) 新規設置の場合は、国や県に有利な補助金等はないか、また受益者負担が軽減できるものがないか等も確認したいと思います。その場合、その補助金の内容によっては担当課が変わる可能性がありますが、最初に御相談を頂く窓口としては、まずは市民生活課に御相談いただければと思います。 以上です。
○議長(堀典義君) 藤本議員。
◆13番(藤本治郎君) やはり市民生活課を窓口一元化でやっていただければ、一番市民としても対応していただきやすいんじゃなかろうかなと思いますので、またそれは庁内で十分に議論していただければなと思います。 それではですね、高齢化等によってですね、今後自主的な運営が厳しくなる小規模水道事業がたくさん出てくる可能性があると思います。そういった事業者に対してどうやって支えていくのかを、市としてのスタンスを教えてください。
○議長(堀典義君) 小俣市民生活課長。
◎市民生活課長(小俣玲子君) 安定的な水道の供給には、水道管や水中ポンプがきちんと働くことが欠かせませんが、そういった水道施設の稼働を支えているのは、市内にある水道の工事業者です。小規模水道組合の皆さんも、普段から水道工事業者へメンテナンスを頼むなど、いざ水道が故障したときに誰に相談したらよいかを検討していただきたいと思います。市としましても、工事業者と情報共有に努め、連携を図ることで支えていきたいと思います。 また、高齢化により修繕費の自主財源がなかなか集まらないといった事例や、戸数が減って補助金の対象にならなくなったなどの事態も今後出てくる可能性があります。現在、水質調査の際に数年に一度のペースで小規模水道組合に対しアンケートを取るようにしておりますので、小規模水道組合の状況を把握しながら適切に対応していきたいと思っています。 以上です。
○議長(堀典義君) 藤本議員。
◆13番(藤本治郎君) ありがとうございます。本当に水が突然止まると非常に困るんですよね。今回の台風のときも断水があったんじゃなかろうかなと、他県ではそういう話も聞きますし、地震とかなったらなおさらですよね。もう水というのは本当に大切だなというふうに考えております。これも組合のみならず、もう1戸、2戸の個人でやっている方にも対応していただければなというふうに、心からお願いを申し上げたいと思います。 それでは、小規模水道組合も形が様々だということは非常に分かりました。状況に応じた補助額を設定を変えて、例えばある程度運営のいいところはここですよと、本当に厳しいところは基準はここだけどもう少しこんなことができますよとか、そういういろんな形に対応できるような補助設定ということは考えられないでしょうか、教えてください。
○議長(堀典義君) 小俣市民生活課長。
◎市民生活課長(小俣玲子君) 小規模水道組合に対する補助は、管路や水中ポンプの修繕が主なものですが、工事費については、水道組合の規模よりも水源の深さや管路の位置等に左右されることが多いため、現在は小規模水道組合の規模に応じた補助割合の設定については考えておりません。 工事費の負担額については、小規模水道組合の規模が大きいほど個人負担が少なくなる傾向にありますので、近隣で小規模水道組合が複数ありましたら、地区での統一等についても御検討いただきたいと考えています。 以上です。
○議長(堀典義君) 藤本議員。
◆13番(藤本治郎君) 本当に、統一をこうできて、みんなでやっていければいいんでしょうけど、やっぱり状況はかなり違うと思います。その管路の長さとかいろんな部分等々もあるでしょうけども、また市民の皆さんが本当に相談してよかったなという結果を生まれるような対応していただければなと思います。 水は、人が生活する上でなくてはならないものであります。私は、子どもの頃から上水道で生まれ育ったもんですから、今回の話をきちっと聞くまであんまりぴんとこんかったんですよ。もう蛇口をひねればほとんど水がいつも出ると、ちょっとカルキ臭いなというときもありましたけれども、ここはもう水に困ったという経験はほとんどないんですけども。この辺をやっぱりほかの市民の皆さんは、同じ杵築に住んでいるのに、そうでもない人、大変苦労しているというふうに分かれていたんだなということを改めて感じたわけであります。 私も何か話に聞きますと、他市には個人に対しても補助支援をしているということも聞いたことがあります。水は空気と同じように必要なものであります。この間の相談に来た方も、移住者がいて、水でこんなに困るならもうここから出ていこうかなと、そんなことも話しているよということを耳にしております。この杵築に長く住み続けていただくためにも、この水問題は、市が想定以上に十分鑑み、最優先で迅速な法整備と対応に取り組んでいっていただきたいなと思っております。 この水道事業について、市長の見解を少しお話しいただければなと思います。
○議長(堀典義君) 永松市長。
◎市長(永松悟君) やはり、最後に課長からお話がありましたように、小規模であればあるほど、先ほど議員もおっしゃいましたけど、もういなく、住居に誰も住んでいない、もしくは住んでいても入院しているとか、それからそれが長期になって、それがまた介護施設に行くということで、これはもうどこの杵築、大田、山香にかかわらず、どんどん小規模になっていくというのは、これはもう避けられないというふうに思います。 ということで、やはりできるだけ近隣の小規模水道組合が複数ありましたら、それを住民自治協議会とかも中に入っていただいて、分母が大きければ大きいほど経費は少なくなります。それと同時に、市としても、それ、合併したとこに何かインセンティブが与えられるような、そういった制度もこれからは考えないといけないかなというふうに思います。
○議長(堀典義君) 藤本議員。
◆13番(藤本治郎君) ありがとうございました。市長のその言葉に期待をしてですね、本当に住民自治協という第二の役場的グループがあるわけであります。周辺に行けば、本当に市役所もよく活動しているなというふうな感が受けられるような部分が住民自治協にもありますので、いろんなことで協働していただきながら、この水問題ということにも取り組んでいただければなと思い、大切な水を今後とも杵築市は守っていくという姿勢でお願いをし、私の一般質問を終了させていただきます。ありがとうございました。────────────
○議長(堀典義君) 御苦労さまでした。これをもちまして、本日の日程を終了します。 再開は、9月5日木曜日午前10時からです。 本日は、これをもって散会します。お疲れさまでした。────────────午後2時28分散会────────────...