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12月09日-03号

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  1. 杵築市議会 2020-12-09
    12月09日-03号


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    令和 2年 12月定例会(第4回)令和2年 第4回(定例)杵築市議会会議録(第3号)令和2年12月 9日(水曜日)〇議事日程(第3号)令和2年12月 9日午前10時開議  日程第1  一般質問―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―本日の会議に付した事件  日程第1  一般質問―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇出 席 議 員(18名) 1番 堀   典 義 君      2番 多 田   忍 君 3番 衞 藤 竜一郎 君      4番 工 藤 壮一郎 君 5番 坂 本 哲 知 君      6番 真 鍋 公 博 君 7番 阿 部 素 也 君      8番 田 原 祐 二 君 9番 泥 谷   修 君     10番 田 中 正 治 君11番 二 宮 健太郎 君     12番 小 野 義 美 君13番 藤 本 治 郎 君     14番 加 来   喬 君15番 小 春   稔 君     16番 富 来 征 一 君17番 真 砂 矩 男 君     18番 渡 辺 雄 爾 君―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇欠 席 議 員(なし)―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇欠 員(なし)―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇事務局出席職員職氏名局長  阿 部 裕 司 君      次長  松 下 康 幸 君係長  河 野 真 二 君      書記  加 藤 沙 江 君―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇説明のため出席した者の職氏名市長………………永 松   悟 君   副市長……………興 田 信 一 君教育長……………清 末 陽 一 君   総務課長…………佐 藤   剛 君企画財政課長……内 野   剛 君                    協働のまちづくり課長………………………………………………河 野   泰 君危機管理課長……大 塚 茂 治 君   市民生活課長……有 田 定 光 君税務課長…………三 浦 浩 二 君   農林水産課長……竹 中 和 男 君商工観光課長……黒 田 幸一郎 君   建設課長…………伊 藤   來 君上下水道課長……矢 野   浩 君   大田振興課長……岡 部 元 暢 君会計課長…………江 藤 昌 士 君   福祉事務所長……岩 尾 豊 彦 君医療介護連携課長……………………………………………………小 俣 玲 子 君健康長寿あんしん課長………………………………………………河 野 由紀子 君山香病院事務長…宇都宮 健 士 君   教育総務課長……矢 守 丈 俊 君学校教育課長……真 砂 一 也 君   社会教育課長……梶 原 美 樹 君文化・スポーツ振興課長……………………………………………後 藤 方 彦 君人権啓発・部落差別解消推進課長…………………………………高 橋 勝 久 君選挙管理委員会事務局長監査委員事務局長……………………穴 見 智 彦 君農業委員会事務局長…………………………………………………清 原 浩 徳 君―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―────────────午前10時開議──────────── ○議長(渡辺雄爾君) 皆さん、おはようございます。これより本日の会議を開きます。──────────── △日程第1一般質問 ──────────── ○議長(渡辺雄爾君) 日程第1、一般質問を昨日に引き続き行います。 14番、加来喬議員。(14番 加来喬君質問席に着く) ◆14番(加来喬君) 日本共産党の加来喬です。通告に基づき一般質問を行います。 まず初めに、財政再建についてお伺いをいたします。 9月議会で昨年度の経常収支比率の100%を超え、2期連続の赤字決算となりました。赤字財政を立て直すために取り組んでいる緊急財政対策で、収支バランスが取れなければ、さらなる行財政改革が必要になります。 そこで今年度、緊急財政対策に取り組みましたが、その収支見通し及び経常収支比率について、まず答弁を求めます。 ○議長(渡辺雄爾君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) おはようございます。また今日も一般質問、よろしくお願いいたします。 それではお答えいたします。 現在、中期財政収支の試算を行っております。実質単年度収支は、平成28年度から4年連続赤字でしたが、今年度は黒字の見込みをしております。また、経常収支比率につきましても、100%間違いなく切るものと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 加来議員。 ◆14番(加来喬君) パネルを作ってまいりました。今年度、緊急財政対策を行いましたが、一般財源を11億9,000万円削減し、うち人件費をマイナス3億6,000万円、そして主な住民サービスを1億5,000万円削ったということになります。 総額で、たしか一般財源が110億円ぐらいだと思いますけれども、それで今年度やりくりをやって、その結果として黒字になった。経常収支比率も100%を切ったということになると思います。問題は、これを、こういう状態をいつまで続けることが、続けるのかということだと思います。 黒字になるのはいいんですけど、この黒字になったというのは、人件費や住民サービスを切った上での黒字ということになります。 元に戻せば、当然赤字を、また赤字になるということですから、これをどうやってソフトランディングさせるというか、そういうところにいくんだろうと思います。 現在、杵築市は、財政再建のために未来戦略推進プランを作成中です。緊急財政対策で黒字になっても、住民サービスや人件費などの削減を、つまり市民や職員の協力なしに、これはできなかったものですが、どんな条件が整ったときに、このような削減した住民サービス、人件費を元に戻すことになるのか、答弁を求めます。 ○議長(渡辺雄爾君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 持続可能な財政構造を確立するためには、実質単年度収支を黒字にすることで、基金残高を毎年増額させることだと考えております。 市民が改革の成果を実感し、将来に夢や希望を抱けるよう、策定中であります未来戦略推進プランを着実に推進し、中長期的な視点に立って、安定した財政運営を行うための中期財政収支を作成をしております。 将来の収支見込みと財政需要を適切に対応するためには、財政の弾力性を確保することが重要であり、今後、中期財政収支から収入に見合った支出をするため、財政規律を制定し、予算枠配分方式による予算編成を行わなければなりません。 具体的には、市債残高及び公債費を圧縮するために、新発債の抑制、繰上償還の実施、事務事業評価の前倒し、新規事業の立案ではスクラップ・アンド・ビルドの徹底、個別施設計画による公共施設の適正管理、債権管理と未収金対策による収入の確保などの取組をいたします。 また、人件費につきましては、中期財政収支の見通しが安定したと判断された段階で検討されるものと考えております。住民サービスは評価基準などに従って、必要な住民サービスは行っていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 加来議員。 ◆14番(加来喬君) まず、ちょっとお伺いしたいんですが、未来戦略の目標の中に3つの目標が掲げられています。 一つが財政調整基金を何億に残高を、どこまで保留するのか。それから2つ目に、経常収支比率をどれぐらいに、何%以下に持っていくのか。それから3つ目に、市債残高を何億円以内にとどめるのかというところです。 個人的には、財政調整基金のところについては同意するんですけれども、2つ目の経常収支比率ではなくて、実質単年度収支を、これを黒字にするというところは一番重要なのではないかなというふうに思います。 経常収支比率、もちろん100%を切ることは当然なんですけれども、単年度収支で黒字にならなければ、赤字を出していけば、これはまた基金を取り崩すことにもなりますから、実質単年度収支に変えるべきではないかなというふうに思います。 そして、もう一つ、市債残高についてなんですけれども、これは市債残高、もちろん、これも下げることは必要だと思います。ですが、償還額、単年度の償還額をどれだけ下げること、圧縮できることが、圧縮できるかということが非常に重要になってくるんだと思います。 一般財源の中で、ここにも書いていますけれども、償還額の平均が現在24.5億円、毎年毎年、借金を返済しているわけです。この24.5億円あるものを20億円に減らすことができれば、一般財源の支出も4億5,000万円減るわけです。 そうすると、ここにありますように人件費、主な住民サービス、5億円削ってきたけれども、これが、恐らくこの範囲内で、一般財源の中でできるであろうというような目算になろうかと思います。 未来戦略の目標、今、答弁できるなら答弁していただきたいんですけど、こういった考え方で、一般財源、今、110億円一般財源がある中をどうやってやりくりするかというところで、立脚して、財政のほうはやりくりをしていただきたいと思うんですけれど、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 先ほどの目標でございますが、実質単年度収支を黒字にしなければ、経常収支比率はよくなりません。ですから、最終的には経常収支比率ではないかなと思います。 また、公債費を下げるには、公債費残高を下げなければ、公債費は下がりません。ですから、最終的には市債残高を幾らにするかというのが目標だと思います。 今、言った、5億円を落とすとなれば50億円以上落とさんと悪いというような形になります。したがいまして、単年度の公債費を落とすには、残高を落とす必要があるということでございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 加来議員。 ◆14番(加来喬君) 分かりました。 それでは、次に移りたいと思います。 10月23日の全員協議会で、杵築市は風の郷を改修する考えを表明しました。また、新年度予算ではゴルフ場跡地を造成し、企業誘致するための基本計画を策定する予算2,000万円が計上されました。 財政難に陥った理由の一つに、着手後の事業費が、当初説明よりも膨れ上がったことが上げられます。風の郷もゴルフ場跡地も事業説明がなく、事業を着手する方針だけが示されています。 そこで、風の郷とゴルフ場跡地について、どのような方針で取り組もうとしているのか答弁を求めます。 ○議長(渡辺雄爾君) 黒田商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) お答えいたします。 杵築の宝であります山香温泉風の郷の営業を未来へと続けていくためには、今後も地元採用の従業員約50人の雇用を継続していくとともに、老朽化している温泉施設等の改修を行うことが不可欠と判断をいたしました。 また、4月以降の運営につきましては、11月に山香温泉風の郷運営事業者選定委員会を設置し、現在、委員会にて募集要項を策定中ですので、12月中旬頃から指定管理事業者の公募を行う予定です。 なお、新たに選定される運営事業者の令和3年4月以降の運営体制を早期に確率する必要がありますので、今後、なるべく早めにプロポーザル方式による選定委員会を開催し、新たな運営事業者の候補者を選定し、議会の承認を頂きたいとも考えております。 また、1月3日から施設を一時的に休業しまして、3月までの施設を一時休業している間に温泉施設や浴場、脱衣所等の改修工事を行いたいと考えておるところでございます。 市が直接改修工事を行えば、工事の着工までに長い期間を要し、施設の再オープンが大きく遅れることになりますので、改修工事は、現在、施設の老朽化の状況などを詳しく把握している現指定管理事業者に委託をしていきたいと考えております。 現在、設計内容等について精査をしておりますので、また概要等を説明の上、補正予算に計上をさせていただきたいと考えております。 それから、(「あと、ちょっと」と呼ぶ者あり)山香風の郷だけでよろしいでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 加来議員。
    ◆14番(加来喬君) 方針だけ、ちょっといいですか。ちょっと方針、どういう方針で進もうとしているのか、ちょっと方針のほうをお答えください。 ○議長(渡辺雄爾君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 現在の風の郷を今年どうするかというのは、今、商工観光課長が申したとおりだと思います。 これから先ということになりますと、それでよろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)これから先ですが、財政規律を確保し、将来にわたって健全で持続可能な財政運営を行い、もって市民福祉の向上を実施するため、財政健全化条例を制定したいと考えております。 その財政規律を高めるため、遵守すべき財政規律、ガイドラインを設定し、進捗を徹底管理することで、健全運営に向けた実効性を担保します。 本市の最大の課題は、新たに発行する地方債の増加による公債費の後年度負担の増加です。本定例会時点の普通会計の地方債残高、約260億円です。来年度以降の公債負担の増加は、財政悪化を招く原因となります。 したがって、財政規律ガイドラインの中で、市債残高及び公債費を圧縮するため、災害復旧事業と臨時財政対策債を除く地方債の発行限度額を設定し、総合計画に掲げる事業費に反映したいと考えます。 つまり、地方債の発行限度額の枠の中で予算編成を行いたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 加来議員。 ◆14番(加来喬君) パネルを見ていただきたいと思うんですけれども、未来戦略の中で起債残高の推計というもの、資料があります。令和1年が243億円、令和2年が234億円、それから、令和3年がちょっとピークになりまして245億円、それから、大体10億円ずつ下がっていく、削っていく、公債費残高を削減していきましょうと、そういう計画になっています。 未来戦略の中で償還額、また未来戦略のほうと別の資料だったと思いますけれども、償還額の平均が、今、24.5億円ありまして、10億円ずつ削っていくということは、単年度で14億円の起債をやっていきましょうと。 先ほど説明があったように、臨時財政対策債等を除いた地方債の発行額を、やっぱり抑えていかなければ、これは財政健全化にいかないんだという説明があったんですけれども、この地方債残高、もとい地方債の発行、新発債の地方債の発行分、これは大体どれぐらいを見込んでいるんでしょうか、お伺いします。 ○議長(渡辺雄爾君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 現在、中期財政収支の試算をしていますが、大体、今の試算によりますと単年度で約7億5,000万円程度かと思います。したがいまして、令和2年度から令和6年度までの平均の7億5,000万円と考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 加来議員。 ◆14番(加来喬君) それを踏まえた上で、風の郷とゴルフ場跡地のことについてお伺いするんですけれども、風の郷の経緯についての、これはパネルです。令和1年の9月、財政難で改修を断念しました。令和2年の3月に、無償貸付けで管理事業者を募集をいたしました。ところが参加表明がありませんでした。令和2年の6月議会で、私は、その風の郷について一般質問をしたんですけれども、そのときの答弁がこのようになっています。私が、「最終的に応募がなかった場合には、どのようにするんでしょうか」ということで答弁をしました。そのとき、黒田課長が、「再び選定委員会で今後の計画や方針を協議していただくことになります。また、令和3年4月1日から風の郷の営業ができなくなりますので、施設改修を行った上での無償貸与を行うとか、地域振興施設や福祉施設として活用するなど他の事業へ利用転換するとか、長期運営契約をした後、譲渡とか売却等に向かうとか、そのような計画を、もし応募がなければしていきたいと考えております。」というふうに答えられました。 令和2年の8月に再公募をしたんですけれども、1社、応募があったんですよね。でも、1社応募があったけれども、それは、ちょっと適切な事業者ではないということで、選定をいたしませんでした。 令和2年の10月、先ほどの説明になりますけれども、3月まで休業して事業者に改修をさせて、今から新しい、4月1日からの指定管理業者を選定するという、今、内容なんですね。 もともと、財政難によって税金の投入ができないという判断の下で、無償貸与とかいろんな形を、方針を検討されてきたわけです。だけど、ここ、今に至って、税金投入しましょうという方針に一気に変わっていった。なおかつ6月議会で、きっちり僕は答弁されたと思うんですけど、無償貸与するとか、例えば改修した上で、改修した上で無償貸与を行うとかいうことも検討、内部でやっぱり検討しましょうということを答弁されているんですが、こういったことは検討されたんですか。無償貸与、改修した上での無償貸与、それから長期契約した後の譲渡、売却とかいうことを検討した上で、今の結論に至っているのかどうなのか、ちょっとお伺いをいたします。 ○議長(渡辺雄爾君) 黒田商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 議員、おっしゃられますように、6月議会等々で財政対策中で予算がないということで、無償貸与とか、あと事業者さんの提案型によって、例えば土地と施設は頂きたい、その代わりに20年営業させてもらうのでという提案型の募集、その辺りも検討して、最後、無償貸与で募集をかけたんですが、残念ながら1社見えていただきましたが落選ということになりました。 その中で、一番議論されてきたのは、やはり、今の山香を中心にされた地元の雇用の50人、この確保をすること。それから、事業者の公募の中にも施設の改修の項目はいろいろあったんですが、どうしても、やっぱりそこに事業者さんもお金をかけこなさないぐらいの、やっぱり改修が必要な施設であるということで、五、六社から申込みというか、問合せがあったんですが、どうしても、やっぱりその改修の部分で引っかかる。 最後、1社来ていただいたんですが落選だったということで、市としては、やはり山香温泉風の郷を守っていくためには、まず従業員の継続雇用と施設の改修を行って、指定管理によって営業を継続していきたい、そういうふうな形で協議の中でなって、今回、工事から、来年からは指定管理という形を取らせていただいた経緯でございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 加来議員。 ◆14番(加来喬君) 先ほど答弁いただいたんですけれども、財政再建のために、単年度の地方債の起債の限度額を7億5,000万円に、大体やりましょうということになっています。 その中に、風の郷もそうですけれども、こういったゴルフ場跡地の開発行為が入ってくれば、その7億5,000万円に上乗せすることは、多分できないんです、財政再建のために。そうすると、7億5,000万円の中に入れ込まなければならないとなると、ほかの事業が中止もしくは延期せざるを得ないという状況になると思います。 まず、これの一番の問題は、改修費が幾らかかるのかというところが全く示されていないことなんです。 次の段にもいきますけれども、同様ですけれども、造成費が幾らかかるのか、事業費が幾らかかるのかということが示されていないことなんです。端的にお伺いしますけれども、改修は幾らかかるんですか、答弁お願いします。 ○議長(渡辺雄爾君) 黒田商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 今の御質問、風の郷のことについてでございます。 今、設計等見積書を通して、今、精査中でございます。金額については、まだしっかりした、どこまで修理をしてどうするとか、例えば水の問題とかいろいろありましたので、今、最終段階で行っておりますが、今議会中に、この山香温泉風の郷にかける施設の改修費をお示し、議会中にさせていただいて、全員協議会等で御検討、審査いただいて、議会の最終日にまた提案させていただく予定でございますので、今しばらくお待ちいただきたいと思います。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 加来議員。 ◆14番(加来喬君) 問題は、要は指定管理でやるという方針を決めたこと、方針を決定して、ただ、事業費が幾らかかるか分からないというところなんです。 今回、温泉システムを改修するということで、とりあえず、これを臨時交付金を使ってやりましょうという方向で、それで納得するかしないか別として、そういう方向なんですけれども、問題は指定管理をやったときに、その後の、老朽化した施設が使えなくなったというときには、市がそのときには持ち出しをして改修しなければならないということなんです。 多分、温泉システムだけの改修にとどまらず、これを運営していく上で5年、10年たったときに、いや、あっちも悪い、こっちも悪い、そのたびに、例えば事業費が8,000万円かかるのか1億円かかるのか分からないけれども、それを年度内に、やっぱり組んでいかなきゃいけない。そうすると、事業費の7億5,000万円の中が、やっぱりほかの事業が削られる、先送りされるという形にならざるを得ないと思うんです。 そこで、さっきの6月議会の答弁なんですけれども、例えば改修した後に無償譲渡するんだったら、一回こっきりの支出で、その後は、もうごめんなさい、その事業者の方、あとはよろしくお願いしますという形になる。これはある程度理解はできる、賛否は別にして、ある程度理解はできるだろう。だけど、今の状態だったら、事業費も分からない、将来どれだけかかるのか分からない、なおかつ、今、財政再建の途中、真っ最中なのに、7億5,000万円のその地方債の中をどうやってやりくりするんだという話になるわけです。 ですから、一番重要なのは、僕は、本当、何回も言うけれども、事業費をきちっと示していただいて、この枠の中でやります。だからやらせてくださいっていうことが、僕は必要だと思うんです。 今までそれができずに、例えば中学校もそうだし、錦江橋のことだってそうだし、決めたけれども、どんどん事業費は膨らんできたからこそ、こんなことになったんじゃないですか。 もちろん、今回は地方債を上限を決めますよ。決めるから、財政再建、財政難になるとは思わない。だけれども、ほかのまちづくりの事業がストップしてしまう。そういった事態に陥ると思うんです。 もう一点お伺いします。 ゴルフ場の跡地です。ちょっと等高線の地図を、ここに載させていただきました。キヤノンマテリアルがこちらにありまして、その上にゴルフ場跡地として、白の点線でくくっていますね。 見ていただきたいのは、ちょっと御理解いただきたいのは、結構、谷間、谷あいがあって急峻な土地なんです。確かに広大な土地を持っています。約9ヘクタールですか、の土地なんですけれども、これを造成するとなったら、結構な費用負担になると思います。造成費っていうのは幾らぐらいかかるのか、かけるつもりなのか。ちょっと答弁を求めます。 ○議長(渡辺雄爾君) 黒田商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) ゴルフ場用地についてでございますが、現在、大分県土地開発公社に委託し、八坂東工業団地の基本計画、これ全体計画でございますが策定中でございます。 その、約87ヘクタールの旧ゴルフ場用地の土地の計上や土量の算出、用地内の道路や給水排水施設の整備など、用地内外の諸条件を解析し、用地を今後どのように活用すべきか検討していく基礎資料として、開発、整備の判断に資する目的で策定をしております。 今年度、その計画が策定されましてから、その中で工業団地として開発可能で活用しやすいエリアを杵築市として選んでいくわけです。基本的には30ヘクタール以内ということになります。 そこで、進入路をどうして入れたらいい、ここに工業団地を入れたらいいということで、そこから慎重に審議をして、そこで最初には、例えば進入路を少し短く入れて、少し工業団地を造りながらいくとか、進入路だけ最初に造っておって、後で造成していくとか、その形で、先ほど企画財政課長から答弁がありましたように、まず予算額を決めて、その中で杵築市が基本設計、実施設計、それから進入路の整備、それから工業団地の造成となると思いますが、そこの段階で予算を決めながら、その予算に見合った分だけ開発をしていく、一気に何億円ということは難しいので、そういう形で徐々に開発をしていく、その検討を進めていくということになります。 実施時期については、今、決めておりませんが、今年決めたら来年からいけるのか、再来年からいけるのか、もう少し先からいけるのかについては、内部で慎重に検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 加来議員。 ◆14番(加来喬君) 造成するとなると、最低5億円ぐらいかかるんじゃないかなと。全体じゃないですよ。第1期工事から3つぐらいに分けてやったとしても、1期工事だけで、もう5億円は最低かかる。 恐らくこういう急峻な土地ですから、10億円ぐらいは平気でかかるんじゃないかなというふうに、僕は推察をします。 そうなったときに、先ほど担当課、財政課長から説明があったけれども、地方債の限度額を7億5,000万円に抑えようというような計画の中で、果たしてこれができるのかという、本当に素朴な疑問です。 計画では令和5年ぐらいから造成工事にかかるような話になっていましたけれども、まず、それは無理だと思います。 併せて企業誘致を本当に考えるのであれば、もう本当に着手できる、もしくは目の前に土地があって、ある程度開けていて、そういう状態の中で企業誘致をするのが、しかるべき順序、手順じゃないかなと思うんですけれども、そういった状況に、今、杵築市がない。 ですから、大変申し訳ないけれども、気持ちは分かるんですけれども、これは絵に描いた餅にならざるを得ないというふうに僕は思います。 基本計画、2,000万円かけて、今、つくっていますけれども、実際着手するような状況になるかといったら、恐らくならないと思います。他の事業が進まない。そればっかりやっているわけにはいかないので。これも一回、やっぱり庁内の中で、本当に検討しなおしてほしいんです。 ちょっとお伺いしますけれども、風の郷とゴルフ場跡地については、担当課は商工観光課でいいんですよね。 財政課長、お伺いします。今、枠配分でやっていますよね。そうすると、この風の郷とか、それからゴルフ場跡地の造成工事に関しては、これ、枠配分の中でやるのか、それとも枠配分ではない別のところでやるのか、どっちになるんですか。ちょっとお伺いします。 ○議長(渡辺雄爾君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 枠配分の中でやることになります。 これは、この普通建設事業も同じなんですが、事務事業も同じで、全て評価なり、ちゃんとした上で優先順位をつけて枠配分でやるという方向で、今、進んでおります。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 加来議員。 ◆14番(加来喬君) では、枠配分の中でやるということなので、仮に風の郷に着手するとなれば、今、やっている事業、どれか削るということになるんですか。それから新年度の枠の中で、どれか削って、風の郷をやるということになるのか。それとも枠そのものを増やしていくという、そういう方向になるんですか。どっちなんですか。 ○議長(渡辺雄爾君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 基本的には道路事業も一緒ですが、組替えをしながら進めていきます。もしくは地域事業が入れば、既存事業につきましては、組替えをすると。事業費を少なくするとか、そういった形で入れていくといった形になろうかと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 加来議員。 ◆14番(加来喬君) じゃあ、商工観光課の枠の中で、一応やりくりを、商工観光課の枠の中、違うんですか。 ○議長(渡辺雄爾君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) すいません。各課の枠じゃなくて、庁舎全部、市全部合わせました普通建設事業の中で、地方債を打つ事業に枠をかけるということです。 ですから、全ての道路事業から、例えば建設事業とか県営事業とか、そういったものを全て合わせたところの事業費に対しまして、起債を打っている部分に関しまして枠をかけるといったことでございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 加来議員。 ◆14番(加来喬君) その枠は、どちらが管理する。配分された枠は、どちらが管理する。 ごめんなさい。私の理解は、商工観光課にある程度の予算枠があって、その中でやりくりしてくださいよ、商工観光課が、例えば風の郷がこれは必要だ、やらなければならないということになったときに、その予算の枠の中で、じゃあ、例えば3億円なら3億円あったとします。風の郷に8,000万円かけなければいけないとなったときに、8,000万円の事業を、全部、どれか選んで削っていって、この3億円の中で収めるという認識だったんです。そうじゃないんですね。 起債を打つ分については、別というふうに考えています。そうすると、担当課、その事業の精査は誰がするんですか。 ○議長(渡辺雄爾君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 枠配分という言い方なんですが、経常経費につきましては各担当課の中で枠を決めてやっています。普通建設事業のような投資的経費につきましては、企画財政課のほうで管理をして行います。 基本的には事業の内容につきましては、そういった事前評価とか自己評価を繰り返しながら、その中で必要なものを上げていく、それを年次計画をつくって、その年次計画をつくったものを総合計画の実施計画に乗せていくといった計画でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 加来議員。 ◆14番(加来喬君) 一番最初に答弁されたと思うんですけれども、そういった年次計画もそうだし、事前評価、事後評価、それもそうだし、例えば施設の管理計画なんかもそうですよね。それもつくるって言っているんですけれども、実際はつくる前から、もうこれはやります、風の郷は残しますという方向で動いているわけです。 きちっと庁内の中で検討された後に、やっぱり残さなきゃいけないという方向の中で方針を打ち出すんだったら、僕も納得はします。ただ、これは別件でしょう。残すことありきでやっているでしょう。それも方向をいきなり変えた。 今までは、6月の答弁でもあったように、改修した後、無償譲渡とか長期で運営していただいて、その後、もう上げるとか売却するとかいうことも検討しなければいけない、そもそも、その企画財政課のほうとしては、市有施設についてはどうしようか、例えばもって維持するほうがいいのか、それともある程度、見切りをつけていったほうがいいのかというところ、本当は管理しなければいけないところのはずなんです。 ところが、それをやらずに、どうもこれだけは別件でやられている感じがする。それも事業費も定まっていない中で。 ちょっとこれは、僕はちょっと疑問を感じざるを得ないし、本当にブレーキを踏むはずの企画財政課が、これを推進しちゃいけないと思うんです。 きちっと査定して、本当にこれでいいのかということを、ブレーキ役として僕は、ちゃんと機能を果たしてください。そこは、きつく要望していきます。いいです。 次に移りたいと思います。 杵築市では、今後、宗近中学校のプール、それから武道場の改修を計画しています。また総合計画には上がっていませんが、庁舎改築や山香病院の建て替えなど、多くの課題も抱えています。 財政再建中の事業、事業計画とまちづくりの計画についてどのように考えているのか、お伺いをいたします。 ○議長(渡辺雄爾君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 総合計画に掲げる事業の実現性の検証は、中期財政収支の試算で行いたいと考えております。 地方債の発行限度額の枠をはみ出すことなく、事業の組替えなどをしながら、市の財政の悪化を招くことなく、事業を計画的に実施していきたいと考えております。 また、庁舎改築など大型事業についても同様、中期財政収支の試算でいつ実現可能かを実施をしていきますが、そのためには、基金をいつまでどのくらい積み立てるのか、ランニングコスト、インフラ整備などを十分検討した上での実施かと思っております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 加来議員。 ◆14番(加来喬君) この問題、ちょっと、一旦閉じたいと思いますけれども、財政再建をまず確実なものにしていただきたいというのと、聖域なき改革の中でやっていただきたい。 やる、その中でも本当に必要と思う事業であれば、きちっと説明していただきたいと思いますし、内容についてもちゃんと精査をして、例えば需用費はこれだけかかるんだと、これはこれこれこういう計画で、年次計画でこういうふうにやっていくんだということもやっていただきたいと思いますし、施設の管理についても、民間に売却するのかどうなのかというところも、きちっと議論をした上で進めていただきたいと思います。 次に移りたいと思います。 介護保険の計画について、ちょっとお伺いをいたします。 現在、来年4月から3か年の介護サービスや介護保険料を決めるための第8期介護保険計画が策定をされています。第7期の介護保険計画では、保険料が大幅に引き上げられ、県下で3番目の高さになりました。 介護からの卒業や総合事業によって介護を受けづらくなる状況が生まれ、介護事業所では担い手不足や経営困難の声が上がっています。 被保険者が負担可能な保険料、必要なときに必要な介護サービス、介護事業所の持続可能な経営や介護従事者の担い手育成のどれもが、限界に来ているのが現状です。国の財政負担を増やす以外に解決の道はないと思います。 そこで、まず、第8期の介護保険計画で、施設介護や在宅介護などの必要なサービスをきちんと提供できる内容になっているのか、答弁を求めます。 ○議長(渡辺雄爾君) 小俣医療介護連携課長。 ◎医療介護連携課長(小俣玲子君) お答えします。 まず先に、本市の特別養護老人ホームの待機者の状況について説明させていただきます。 県が実施した平成31年4月時点における特別養護老人ホームの本市の待機者は59名となっています。この中には、他の施設に入所中の方や、将来に備えて、取りあえず申込みをしている方などが含まれており、それらを除くと速やかに入所が必要な方は2名となります。そのお二方については、それぞれ数か月後には老人保健施設、特別養護老人ホームへと入所されています。 これは、ここ数年同じような状況で、在宅で特別養護老人ホームの待機者として過ごされている方は、ほぼいない状況が続いています。また、市内の特別養護老人ホームは4施設あり、整備ベッド数は286床です。 令和2年6月現在、本市の特別養護老人ホーム入所者数は、他の市町村の施設を利用されている方も含めまして、217名となっております。 そこで、特別養護老人ホームに限らず、次期、第8期介護保険事業計画期間の令和3年から令和5年にかけて、65歳以上の人口はほぼ横ばいであると推計されていますことから、次期計画期間中においても、現状のサービスが継続できれば、必要な方に適切なサービスが提供できるものと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 加来議員。 ◆14番(加来喬君) 分かりました。 次に、介護事業所から訪問介護やデイサービスの報酬単価が低いことが指摘をされています。特に訪問介護は、介護する時間が45分に削られ、十分な介護ができないことと、高齢化によりヘルパーさんの担い手が将来不足することが懸念をされています。 介護事業所が続けることができる介護報酬へ引き上げることが必要だと思いますが、第8期の計画で報酬単価はどうなるのか、お伺いをいたします。 ○議長(渡辺雄爾君) 小俣医療介護連携課長。 ◎医療介護連携課長(小俣玲子君) 現在、令和3年度介護報酬改定に向けて、厚生労働省の社会保障審議会で審議中です。12月中に基本的な考え方を整理し、年明けに諮問、答申がある予定です。 厚生労働省の審議会では、おのおののサービスにおいて、質の高いサービスを提供する事業所を評価していくとともに、介護職員の処遇改善に向けた取組を、より一層推進していくなどの観点から検討が行われている状況です。 例えば、訪問介護については、みとり期に対応した際の加算が検討されており、デイサービスについては、認知症対応型のデイサービスの中山間地域等での継続的な提供のための加算の新設等の検討がされております。 介護報酬改定を踏まえ適切に対応できるように、今後も国の動向を注視していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 加来議員。 ◆14番(加来喬君) 訪問介護にみとりの加算をつけるというのは、ちょっと、僕はハードルが高いと思います。ちょっと、これも議論をきちっと踏まえた上でやらないといけないし、そもそも、例えばお亡くなりになるかどうかというのは、医師の判断が必要ですよね。 そういったことまでもヘルパーさんに任せるというわけではないけれども、そういうことまでやってもらうというのは、ちょっとハードルが高いんじゃないかなというふうに思います。 そもそも報酬が低いこと、それから成り手がないことが問題なので、きちっとそこを改善しないと、5年、10年後には、本当に訪問介護事業そのものができないような状況が生まれてくると思います。 ぜひここは、もちろん国の動向もそうなんですけれども、杵築市としても、育成、担い手育成については、ちょっと思い切った政策に取り組んでほしいと思います。検討を、ぜひお願いをいたします。 高すぎる介護保険料も問題になっています。住民アンケートでは、国保税の次に介護保険料を下げてほしいという声が、何度となく寄せられています。 高齢者が負担可能な保険料は幾らと考えているのか、市の見解を求めます。 ○議長(渡辺雄爾君) 小俣医療介護連携課長。 ◎医療介護連携課長(小俣玲子君) 本市では、3年を1期とする介護保険事業計画を策定し、3年ごとに介護保険料の見直しを行っています。 介護保険料は、事業計画に定めるサービス費用見込額などに基づき、3年間を通じて財政の均衡が保たれるよう設定しています。 保険料の約半分を、国、県、市の税金から、あと残りを40歳から64歳の第2号被保険者と65歳以上の第1号被保険者で負担することとなります。 介護保険制度が始まった2000年度、第1期の介護保険料の全国平均は2,911円、県平均は3,192円、本市は3,131円でした。その後、高齢化の進展により上昇を続け、20年後の現在、今は第7期に入りますけれども、全国平均は6,771円、県平均は5,790円、本市は6,180円となり、2倍以上となっております。 厚生労働省の資料によりますと、さらに団塊の世代が75歳に達する2025年度には8,165円になると推計されています。 地域包括ケアシステムの構築を図る一方で、介護保険制度の持続可能性の確保のために重点かつ効率的な施策の展開が必要と考えております。 特に、次期計画では、介護保険料の上昇を少しでも抑制できるように週1の通いの場等のサロンを拡大し、また健康づくり、介護予防の強化を図っていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 加来議員。 ◆14番(加来喬君) 担当課として介護保険料の負担については、どういうふうに考えていますか。やっぱりこれは重いと考えているのか。それとも、これは、いや、そんなことはないと、負担可能な範囲だというふうに考えているんでしょうか。お伺いをいたします。 ○議長(渡辺雄爾君) 小俣医療介護連携課長。 ◎医療介護連携課長(小俣玲子君) 現在、6,180円ということで、月額ですが、課としては、やはり高齢者にとってはとても負担な状況であるとは考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 加来議員。 ◆14番(加来喬君) そうですか。負担可能な範囲というふうに答えられましたけれども、第一段階の人、いわゆる生活保護を基準にしてその人の介護保険料を考えたときに、例えば生活保護を受けられていない方もいるわけです。そういった方についても介護保険料を負担しているわけです。例えば、3万円の年金の方が千八百七十幾らでしたか、2,000円を切る介護保険料だと思いますけれども、それが果たして軽い、負担可能な額だといえるのかということが僕は問われていると思うんですよ。 そこについては、やっぱりもうこれ以上は上げてほしくないと思いますし、担当課としても先ほど答えられたように、これ以上は上げたくないからいろんな施策を展開しているんだと思います。もう本当に耐え得る介護保険料の限界が来ているというふうに思いますので、これについては考え方をもう一回改めてほしいと思います。 次の4番目と5番目については、坂本議員への答弁がありましたので、割愛をさせていただきたいと思います。 最後に、ちょっと見解をお伺いしたいと思います。 冒頭にも申し上げましたけれども、現在の介護保険システムは限界に来ているというふうに思います。必要な介護サービスを、いわゆる介護保険料を上げたくないがためにいろんな形で制限をしたり、高過ぎる介護保険料という問題があったり、もう一つ、利用料の問題です。居住費、食費、これもやっぱり利用者にとって負担になっています。 さらに加えて、介護従事者の担い手不足、併せて介護事業所もやっぱり赤字を出しながらでも事業を展開しているという現実もあります。こういったものがどこにしわ寄せを、どこにも持っていけない状況に来ているのが現在の介護保険のシステムそのものだというふうに思います。やっぱりここはもう国に負担を求める以外にないと思うんですけれども、市として介護保険料の問題点、それから解決策についてどのように考えているのか、答弁を求めます。 ○議長(渡辺雄爾君) 小俣医療介護連携課長。 ◎医療介護連携課長(小俣玲子君) 繰り返しになりますが、介護保険料は全体の介護保険サービス料が反映されます。多くの方が介護保険サービスを利用するようになれば当然、介護保険料も上昇していきます。介護保険制度の安定性、持続可能性を確保するにはまず、元気な高齢者を増やしていくことが必要となっていきます。 総務省が実施した労働力調査によりますと、平成30年度の時点で60歳から64歳で7割の方が、65歳から69歳で5割の方が、70歳以上で2割の方が就労されています。 本市においても、関係各課と連携を図りながら就労の場を提供するとともに、農業や介護の分野の人材不足を解消して図っていければと考えております。 また、介護保険制度の安定性、持続可能性の確保のためには費用を負担していただいています市民の皆様に説明し、納得を得ながら進めていくことが重要であると考えております。 介護保険制度の目指す介護予防や自立といった趣旨、保険料の仕組み等を御理解いただきながら制度を利用していただくよう、啓発や適切なサービス提供に努めていきたいと考えています。 さらに、働き盛り世代からの生活習慣病予防についても関係課と連携を図りながら積極的に取り組み、いつまでも住み慣れた地域で生きがいと役割を持ちながら、生き生きと暮らしていけるような様々な介護予防事業の強化を進めていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 加来議員。 ◆14番(加来喬君) 担当課としてはそう答えざるを得ないと思うんですけれども、その事業展開、それから市の方針として、そういうことをやりたいという思いは分かるんです。ただ、介護保険というシステムについては、先ほども指摘をしたように、もう限界が来ているというふうに思います。この今のシステムをそのまま続けてやっていくと限界が、もう本当に壊れるところまで来ると思うんです。どこかで声を上げなければいけないというふうに思います。 このことに関しては市長にお願いをしたいんですけれども、全国市長会だとか、そういったところで問題提起をしていただいて、国の国庫負担を引き上げてほしいということをぜひ表明していただきたいと思います。 最後に、産業振興とまちづくりについてお伺いをいたします。 有害鳥獣の被害拡大についてなんですが、先日の小春議員への答弁がありましたので端的にお伺いしますけれども、これは予算増額をしてほしいんですけれど、いかがでしょうか。できないのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林水産課長。 ◎農林水産課長(竹中和男君) 昨日の小春議員への答弁の中で申し上げましたが、現在の予算の中で限られた予算でありますが、そこでより効果が発揮できるよう検討し、利用水準を図っていきたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 加来議員。 ◆14番(加来喬君) 効果が上がるようというふうにあるんですけれども、それで効果が上がるかどうか、それが十分足る予算なのかどうかというところが僕は一番の問題だと思うんですよ。 併せて、有害鳥獣捕獲の報償金だけではなくて、個体数を減らすための総合的な対策、これを作っていなかければ──イノシシ、鹿の餌になるようなものを集落の中に置かないだとか、そういう対策も必要だろうし、例えばジビエの活用だとか、そういうことも本当に考えていかなければ、この個体数は減らないと思うんですよ。そういったことが必要な段階に来ていると思います。 次、2つ続けて行きたいと思います。 続けて答弁をお願いしたいと思いますが、住んでみたいまちづくり、住んでよかったと思えるまちづくりを進める上で、子育て支援策を充実させることも重要だと思います。 豊後高田市のようにとは言いませんけれども、子育て支援の拡充に踏み出す姿勢が必要だと思います。 第1子1万円、第2子2万円、第3子3万円の出産祝い金を支給した場合、年間でどれぐらい必要になるのか。 そしてもう一つ、給食費の無償化、給食費補助に踏み切る自治体が増えていますが、仮に給食費を3割補助した場合、年間でどれぐらいの予算が必要になるのか、それぞれ答弁を求めます。 ○議長(渡辺雄爾君) 岩尾福祉事務所長。 ◎福祉事務所長(岩尾豊彦君) お答えします。 第1子が1万円、第2子は2万円、第3子以降は3万円の出産祝い金を支給したときの事業費ですけれども、令和元年度の出生数が、第1子が52人、第2子が46人、第3子以降は39人の合計137人でしたので、この人数で計算をしますと事業費は261万円になります。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 矢守教育総務課長。 ◎教育総務課長(矢守丈俊君) お答えします。 就学援助分を除きました年間の給食費は今年度、約8,200万円でありますので、その3割を補助した場合は約2,460万円となります。 以上であります。 ○議長(渡辺雄爾君) 加来議員。 ◆14番(加来喬君) これも先ほど風の郷のところでちょっと議論をしましたけれども、枠配分という今の配分の方式の中で縛られている部分があると思うんです。 今回の緊急財政対策の中で、各担当課はやっぱり必要な事業をもう本当に最小限に絞ってきたその結果が今年度、黒字という形になったんですよね。ただ、問題なのはいろんなところでやっぱりひずみが出てきている。特に顕著なのが有害鳥獣対策費だと思うんですよ。これについては例えば、枠を若干広げるとかいう方法がやっぱり僕は必要だと思います。 併せて、先ほど質問して答弁がありましたけれども、例えば子育ての出産祝い金、給食費の補助、これが本当にいいかどうかは別として、これを実施した場合には約3,000万円のお金で実施できるんですよね。今、ふるさと納税が今年5億円を達成する模様、方向なんですけれども、こういった予算の中でやっぱりできないかというふうに僕は思うんです。 まちづくりを進めていく上でやっぱり一番大切なのは、魅力あるまちづくりをどうやって作っていくかということだと思います。 最後、ちょっと市長に答弁を、見解を伺いたいんですけれども、今、コロナ禍の中でリモートワークが増えていますよね。僕は、杵築市は政治的に地政学的にはよいポジションにいると思うんです。空港も近い、それから就労先として別府、大分もある程度行ける。リモートワークという形の中で、杵築に住んでいて週一、二回その仕事場に通って、その残りは例えばリモートワークをしながら自宅で仕事ができるということもありだと思います。 9月議会のときに大田に企業が来ましたよね、来る予算をつけましたよね。ああいった形でリモートワークをしながら、地方で起業するという形も僕は本当にこれから増えていくんじゃないかなというふうに思うんですよ。そういった場合に何が魅力かというと、やっぱり総合的なまちづくりの魅力が必要だと僕は思います。そういった意味では例えば、豊後高田市を選ぶのか、国東市を選ぶのか、杵築市を選ぶのか、日出町を選ぶのかと。 そういったときにやっぱり、全くその豊後高田市に追いつけとは言いませんけれども、ある程度、杵築市もやっていますよと。本当に暮らしやすいという、そういうものを作らなければ魅力あるまちづくりは僕はできないと思います。企業誘致も大切だと思いますけれども、そういった予算をかけるのではなくて今できること、そういうことを展開することのほうが本当に腰が軽くてできるものだと思うんですけれども。 最後に、まちづくりについて、市長の考え方をちょっとお伺いをしたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 加来議員にお答えします。 先ほど加来議員のほうから、リモートワークというのがこのコロナ禍の中で、都会の人から田舎の人にとってやはりコロナの感染力の強さはやはり身にしみて感じている。そして、ソーシャルディスタンスが取りやすい。人口があまり多くないところは、むしろこういう環境の中で安心して子育てができるということ。それから、通勤は自分の車だけで行けるという、公共のバスとか電車とかに乗らなくても仕事に行けるということは非常に有利なところだと思います。 先ほどおっしゃられたように、空港から近いと、JRの駅もあるということで非常に魅力的なところだと思います。 それで、私どもはやはり安心して子育てができる、そしてそのために今ハード面も──ハードというか、そういう出産祝い金であるとか、それから給食費の関係とか、そういう提案がありました。 国もいよいよ少子化に対して本腰を入れるということで例えば、不妊であるとか、それから赤ちゃんができても、なかなかお腹の赤ちゃんが育たないという不育症というようなことも今問題になっております。そういったところに国の施策がだんだんと充実してきたということが一つ。 それから、国のほうもいろんな制度、子育てにいよいよ本腰を入れてきたかなあということがありますので、当然そういう子育てに対しての支援というのはとても大切だと思います。 それで、国の動向も非常に今急ピッチで進んでおりますし、その分を市としても取り入れながら、それからあとは市として今まで充実してきたなと思うのは、子育ての関係の全ての乳幼児のところのケアをやっています。それから、乳幼児は全戸訪問をしていると。 そして、地域子育て支援センターも包括支援センターも、県内で一番先に造って、その分のソフトの面が非常に相談体制も充実してきましたので、あとはそういうハード面であるとか経費の面であるとか、国費を十二分に使いながら、おっしゃられたように、住みやすいまちづくりにつなげていきたい、特に子育てがしやすいと、そういう形で頑張っていきたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 加来議員。 ◆14番(加来喬君) ありがとうございました。……………………………… ○議長(渡辺雄爾君) 6番、真鍋公博議員。(6番 真鍋公博君質問席に着く) ◆6番(真鍋公博君) この時間帯は「おはようございます」と言っていいのか「こんにちは」と言っていいのか、よく分かりませんが、議席番号6番、令和会の真鍋公博です。 今回、私は、これまで多くの議員が質問してきました項目ですが、移住、地域おこし協力隊、住民自治協議会の3つの項目について一般質問をさせていただきます。 先月11月の5日、6日の2日間、臼杵市を新人議員5人で訪問し、研修をさせていただきました。その研修項目が今回の一般質問の主な項目となります。 臼杵市の担当の職員の方々の懇切丁寧な説明をしていただきました。また、杵築市の新風会と同じ会派名ですが、視察のお世話をしていただいた、臼杵市議会新風会の議員の方々との意見交換も大変有意義なものでございました。今後の議員活動に役立てていくつもりです。 そのときはまだ中学校の修学旅行先は公表されていませんでしたが、小学校の修学旅行が臼杵市に来てくれたとのお礼を頂きました。 また、私たちは宿泊をさせていただいたんですが、その宿泊に対しても、臼杵市にお金を落としていただいてありがとうということで感謝をされました。 また、私は現在、市議会の総務委員会に所属をしておりますが、11月11日に総務委員会関連の住民自治協議会や区長連合会の団体の方々との意見交換を行いました。その際に感じたことなども織り込みながら質問をさせていただきます。 さて、質問の第1は、移住・定住の促進と並び供されます、臼杵市からは「杵築市さんも頑張っていますね」と特に定住のこととかを褒めていただきました。今回は特に、移住問題について質問をさせていただきます。 まず、過去5年間の移住の実績はどうなっていますか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) お答えします。 市の移住施策を利用して移住された方は、過去5年間では、平成27年度が37世帯77人、28年度が50世帯114人、29年度が45世帯123人、30年度が45世帯96人、令和元年度が43世帯92人、5年間の合計で220世帯502人となっております。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) かなりの方々に移住をしていただいております。大変うれしいことです。意外と口コミでも移住をされておるという声を聞きますが、東京にある、ふるさと回帰支援センターの活用を含めて広報はどのようにされていますか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) お答えします。 広報の方法につきましては、市の公式ウェブサイト、同様に市の移住・定住ポータルサイトをはじめ、大分県が運営をしておりますウェブサイトで「おおいた暮らし」というものがございますが、そちらの活用や東京のふるさと回帰支援センターでもセンターで受け付けをされた移住相談者の紹介を頂いたり、杵築市からの情報発信等もセンターのほうで協力を頂いているところです。 そのほか東京、大阪、福岡など大都市圏で、大分県が開催をしております、移住フェアに参加をさせていただいて移住相談や広報に努めております。 また、市の移住・定住施策に対しまして、協力・支援を頂く移住・定住アンバサダーという制度がございますが、そちらの制度のアンバサダーに市内企業1社と地域おこし協力隊を終了された方1名を任命しております。主に、都市圏で開催する移住フェアへ参加いただき、市のPRや先輩移住者としての相談あるいは物件の紹介に御協力を頂いております。 そのほか、先ほどのアンバサダー企業のウェブサイト内の広報に加え、企業主催の移住フェアなども開催をしていただいているところでございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 今年はコロナ禍の中で、残念ながらいろんなことが思うに任せず中止される事業等もあったと思いますが、これまでどんな勧誘をされてきましたか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) お答えします。 勧誘のほとんどは、先ほどの市の公式ウェブサイト等から空き家バンクの内容を御覧になった方からの電話相談、そして物件案内等によるもので、今年度で既に120件の対応を行っております。 ほかには、先ほどの答弁と重複いたしますが、コロナ対応等を行った上で開催をしております大都市圏での移住フェアに参加して勧誘や、現地に行けない場合はインターネットのZoom等を活用したオンラインでの移住相談などで勧誘を行っております。 ほかにもオンライン移住ツアーとして、市内の企業2社に御協力を頂き、移住関係の説明、企業の就業内容等の紹介などのPRを行っているところでございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) マッチングに苦労するんじゃないかと思いますが、空き家バンクの数は足りているのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) 先ほどお答えしましたように、今年度、既に120件余りの相談を受け付けております。 空き家物件の状態も様々でございます。移住相談をされる方も居住地域、賃貸価格等、希望内容も様々でございます。選択肢が増えれば移住希望者の方の受入れも増えると思いますので、1件でも多く移住者の方の受入れができるよう、今後も登録物件の増加に向けて取り組んでいきたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 年間、何世帯の方に移住してもらいたいとか、そういう目標とする数値はありますか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) 杵築市では、転出者の数が転入者の数を上回る社会減、そして死亡者の数が出生者数を上回る自然減といった状況が続いております。 担当課としましては、先ほどの答弁の中で各年度の数値を申し上げましたが、年間50世帯100人という数字を超えたいという目標を持って、少しでも人口減少に歯止めをかけていければと思っております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 9月の定例会の決算特別委員会で初めて知ったのですが、移住者の方々の連携を深める移住協議会の設立の経過を教えてください。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) 協議会につきましては、既に市内に移住をされている方が中心となって移住者の方を応援したいといった市内在住の方をつなぎ合わせる機会を作りたいということがきっかけで、杵築移住者推進協議会が昨年の令和元年に設立をされました。 協議会では今後、移住希望者の方が移住しやすいような環境づくりや、そういった企画等も実施していきたいということでございました。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。
    ◆6番(真鍋公博君) 協議会の構成人員や活動内容はどうなっていますか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) 協議会の構成メンバーは12名と伺っております。全員が移住者の方というわけではなく、そのうち3名はもともと杵築市在住の方ということです。 主な活動としましては、移住者の方のネットワークづくりや交流会等の開催ということでしたが、本年の新型コロナウイルス感染症の影響で今年度は実施できなかったそうでございます。ですが、今年の10月に開催されました溝井地区のほうで「池の水を抜く」イベントがございましたが、そういったイベント等への参加を呼びかけ、移住者の方の交流を図られているそうでございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 市は今後、どのように連携・支援をしていくつもりですか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) 協議会の中心となって活動されている方は、これまでも先輩移住者として移住イベントへの参加、移住検討者への相談の対応などをはじめ、移住者の方にスポットを当てた紹介など広報等にも御協力を頂いております。 今後はコロナ対策にも留意しながら、オンラインでの移住イベントへの参加の協力依頼や、協議会が実施する移住者交流会等を通じまして連携を図っていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 他の市町村の事例が全てよいわけではありません。しかしながら、よいところは学び、取り入れていくことも大切ではないかと思っております。 臼杵市では、移住者サポーター制度を創設したり、協働のまちづくりグループに移住してきた方々の協力を頂いたりしておりますが、先ほどの質問と重複する部分もあろうかと思いますが、今後どのように移住者の方々に協力していただくつもりですか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) 移住を検討されている方にとりまして、先輩移住者の方の助言や経験談はとても重要な判断材料になると思っております。今後も移住イベントの参加を通じて先輩移住者からのアドバイスなど、移住検討者への相談・勧誘に協力をしていただけたらと考えております。また、移住体験談などウェブサイトでも多く紹介していきたいと思います。 移住サポーター制度につきましては、臼杵市の内容を調査し、移住者推進協議会との連携も視野に入れながら検討していきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 日本人は、どうもランキング好きの国民性があるのではないかと思っておりますが、そのよしあしは別にしまして以前、私も情報公開ランキングで点数の低い項目の原因と課題を調査したことがあり、改善を図っております。 田舎暮らしや住みよい町もランキングづけがされております。その項目について検討したことはございますか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) 移住関連雑誌の名物企画となっております「住みたい田舎ランキング」昨年度、杵築市は人口10万人未満の小さい町部門で、回答のあった539自治体中で16位でございました。また、シニア世代が住みたい田舎部門では、同様に第8位でございました。 ただし、若者世代が住みたい田舎部門、子育て世代が住みたい田舎部門などにおきましては、上位のほうにランキングはされておりませんでしたので、今後もランキングのもととなります調査項目の内容を福祉、教育、子育て支援など関係する各課等にも情報を共有し、住みたいまちづくりに取り組んでいきたいというふうに思います。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 私の地元であります、杵築の東地区に梶ケ浜区がございます。ある企業が開発し、分譲しました。1999年、平成11年4月に行政区として新設をされております。現在216世帯385人の方々が暮らしをされております。都会の喧騒を離れ、田舎でゆっくりしたい方、農業など第2の人生を新たにスタートしたい方等々いろんな思いで杵築に移住していただいております。 そして、多種多様なキャリアをお持ちの方がいらっしゃいます。移住の先進地といっても過言ではありません。改めて、ぜひ御意見やアドバイスを頂いたり、参考にしたりしてはいかがでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) 移住者の方の経験談等は、移住を検討されている方にとって重要な判断材料となっております。 議員の御質問のように、多くの方が市の移住相談窓口とは関係なく、市内に移住をしていただいております。 今後、移住者推進協議会の充実や移住サポーター制度を検討する中で、移住・定住アンバサダーをお願いしております地元企業の方にも御相談をしながら、どのような対応・連携ができるのか、併せて検討していきたいと思います。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) ぜひ住みたい町、住んでよかった町にするため、協働のまちづくり課がイニシアチブを取っていただき、市役所全体で移住・定住に取り組んでほしいと思います。 次の項目に移ります。地域おこし協力隊の関係について質問をさせていただきます。 地域おこし協力隊のこれまでの人数的な実績はどうなっていますか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) 地域おこし協力隊の採用につきましては、平成27年度から取り組んでおります。協力隊の人数は、平成27年度が6名、28年度が3名、29年度が3名、30年度が3名となっております。合計15名でございます。本年12月現在、3名の協力隊員が活動を行っております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 協力隊はおおよそ大体3年ぐらい杵築に住んでいただいて、その後、協力隊として終了後、市内にはどれぐらいの方が定住されておりますか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) 協力隊の活動期間終了後に市内に定住をされた方は、12名のうち8名となっております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 協力隊員時代の横の連携や就職の支援など、ケアはどのようになっていますか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) 地域おこし協力隊の隊員同士では常時、連絡を取り合っております。また、市内の夏まつりやマルシェ等のイベントへの出店など、積極的に地域での活動を通じて連携を深めているようでございます。 また、大分県が定期的に開催をしております、地域おこし協力隊サポートチームによる相談会にも参加をしていただいております。 就職支援につきましては、協力隊の方は3年間の活動期間中を通じて定住に向けた取組を行っておりますが、市も隊員の意向を聴きながら制度の紹介など支援を行っていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 先ほどの答弁の中で、8人の方に定住をしていただいているということですが、そういう定住されている協力隊員のアフターケアはどうなっておりますか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) 定住をされた隊員の就労の状況はまちまちでございます。個人で事業を始められた方など、移住・定住関連の雑誌やメディア等で紹介をされるなどPR等にもつながっておりますし、移住希望者の方に向けた情報提供にもつながっております。今後も相談窓口として、市も支援していければと思っております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) これまでの隊員の募集の方法はどうなっていますか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) 協力隊の募集に関しましては、市役所の中で新規協力隊員の募集の案内を各課のほうに流しております。募集する業務内容や配置場所、人数等の調整を行い、担当課のほうで募集要項を作成しております。 募集の方法につきましては、市の公式ウェブサイト、東京、大阪、福岡で行われております移住フェアまたは移住に関する情報発信をしておりますサイト、JOINというサイトでございますが、そちらのほうに募集記事を掲載するなどして募集を行っております。以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 山浦地区では、平成30年度から3か年をかけて農林水産省の山村活性化支援交付金事業に取り組み、桑茶やスギナ茶などを商品開発したそうです。その事業を今後、継続・発展させるために協力隊員として農業に熱意のある若者を望んでいるそうです。 また、大田地域では来年度から山村活性化対策を計画中であり、地域おこし協力隊を活用したいと熱望しております。そういう農業の技術者や杵築市の弱い部分であろうかと思いますが、IT技術者、広報専門官などを募集するのも一つの方策ではないでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) これまで採用をしてきました協力隊の主な業務内容を御紹介しますと、移住・定住、農業活動の支援、地域団体の活動支援、外国語等を活用しました観光案内などが挙げられております。 今後も議員のおっしゃるように、地域の要望やその窓口となる関係課等と協議を行いながら、募集分野・人数などの検討を行っていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 地域おこし協力隊の経費は特別交付税で措置されているようです。おおよその募集の人員の目安とか目標はあるんですか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) 議員の御質問のとおり、地域おこし協力隊に係る経費につきましては、特別交付税での財政措置の対応となっております。 募集人数等でございますが、協力隊の必要な部署がないかなど、今後も関係課と協議をしていきたいと思います。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 先般、臼杵市に視察させていただいたときに土づくりセンターを見学したんですが、臼杵市さんは現在9人の地域おこし協力隊に来ていただいているようで、そのうち6人が農業系の関係で移住もピーマンが盛んな地区なのでピーマンをして頑張っているようでございます。 最後の質問になります。 大田ふるさとづくり協議会や山浦地区まちづくり推進協議会など、いろんな名称がございますが、杵築市の住民自治協議会、今後、自治協というふうに言いますが、自治協の質問に移らせていただきます。 その前に原点回帰の意味で、私もある方に問われ、即答ができなかったんですが、地域活性化とは何でしょうか。ちょっと難しいかなと思うんですが、市としてはどのように考えていますか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) 地域活性化ということにつきましては、市が取り組んでおります、まちづくりの指針となるべき、まち・ひと・しごと創生総合戦略や、総合計画の中で安心して暮らせるまちづくりの実現を掲げております。福祉、医療、商工業、教育など各分野におきまして、市と地域が一緒になって持続可能な社会を作り上げていくことだと考えております。 また同時に、地域におきましては、地域コミュニティーの形成と継続が重要な課題かと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 地域の活性化、気軽に使うフレーズですが、なかなか具体的なイメージが見えません。最近ずうっと考えているんですが、私もなかなか答えが出てきません。「すべての道はローマに続く」ではないですが、全ての事業は地域活性化に続くと考えております。 特に、今後の地域づくりのキーポイントだと思われます自治協ですが、その設立の趣旨や目的の説明をお願いいたします。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) 自治協の設立につきましては、平成22年度から13の地区におきまして設立に向けた取組を開始いたしております。 また、その中で、社会環境の変化やライフスタイルの多様化などにより、今まで画一的に行われてきた住民サービスでは、多様化する住民ニーズへの対応が困難になってきていること。また、今後の地域課題の解決には、地域に暮らす皆さんからの提案により実施していくほうが住民ニーズに迅速かつ的確に応えられること。そして、自分たちの地域は自分たちで守るといった取組が、地域のほこりと愛着を持った住みやすい地域が実現することと考えております。 多様化する住民ニーズに対応し、市と住民が協働でまちづくりに取り組むために意見や知恵を出し合いながら、地域課題の解決に向けて取り組むことを目的としております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 私も現職のときに少し住民自治協に携わらせていただきましたし、河野課長も係長のときに一緒に頑張ったような記憶がありますが、自治協に対するこれまでの経過、流れを簡単に御説明をお願いいたします。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) 先ほどの答弁の中でちょっと触れさせていただきましたが、平成22年度に市内の13の地区におきまして、住民自治協議会が設立をされております。設立の目的としましては、先ほどの答弁の内容となります。 続いて、平成24年度に杵築市自治基本条例のほうが制定をされております。この中の第1条で、目的としまして市民・行政・議会が協働することによって市民による住民自治を図るということが目的とされております。 次に、平成28年度に協働のまちづくり指針のほうを策定しております。 同年度でございますが、大田地区が地域計画の策定を行っております。 そして次に、平成29年度に住民自治協議会による住民主体のまちづくり構想を策定しております。 併せて、同年度になりますが、向野・山浦・東山香地区のほうで地域計画の策定をしていただいております。 続いて、令和元年度になりますが、同様に、奈狩江地区、上地区のほうで地域計画の策定をしていただいております。 そして、本年度の令和2年度でございますが、八坂地区のほうが現在、地域計画の策定に取り組んでいただいている状況でございます。 また、平成29年度から、積極的に取り組む自治協、試行的に取り組む自治協、機運醸成に取り組む自治協として、3つのステージに分類をして支援を行っているところでございます。 内訳としましては、積極的に取り組む自治協が現在7地区、試行的に取り組む自治協が4地区、機運醸成に取り組む自治協が2地区となっております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 最後に、3つのステージのそれぞれの気概、その具体的な説明をお願いいたします。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) まず、積極的に取り組む自治協は、地域計画策定済み、もしくは策定中の自治協で小規模多機能自治へ向けて体制を整え、本格的に取り組む自治協となっております。 次に、試行的に取り組む自治協は、地域計画策定に向けたアンケート実施を見据えた上で、試行的に各事業に取り組む自治協としております。 最後に、機運醸成に取り組む自治協は、小規模多機能自治への住民の理解を高める活動を行い、地域の機運醸成に取り組む自治協となっております。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 少し予算的なものに話を変えたいと思いますが、財政的支援の基本ラインはどうなっていますか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) 市から各自治協への財政的支援でございますが、活動に対する財政的支援として、杵築市住民自治協議会交付金という形で交付をさせていただいております。 そのほか、各自治協独自で自主財源等を確保いたしまして活動の幅を広げている自治協もあるような状態でございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 今年度はコロナ禍の中で、自治協主催のイベントや会議、事業などの取組が中止され、今年度の予算残は返還せざるを得ないかもしれませんが、財政状況のこの厳しい折ですが、来年度予算は今年度並みの予算を確保していただければと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) コロナ禍の中で、来年度につきましても事業実施が難しい面もあろうかと思いますが、来年度予算につきましては、今年度と同規模の予算確保に向けて予算担当課のほうへ要望、協議をしていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) ありがとうございます。これまで大田、向野、上、山浦、東山香、奈狩江の6地区が地域計画を策定しております。 現在は八坂地区が策定に向け、アンケートを実施しているそうです。併せて、会議もかなり重ねているそうですが、各自治協の策定の順番や基準はあるのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) 協働のまちづくり課のほうで策定の順番等は決めておりませんが、基本的には各自治協の自主的な取組をお願いし、市は策定に当たっての打診や支援を行いたいと考えております。 策定に当たっては地域の皆さんの協力が必要不可欠となりますので、地域内での意見集約等をお願いし、順次、策定に取り組んでいただいているところです。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 策定する際に外部機関に協力をしていただいたり、補助金を活用したりはしているんでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) 現在、地域計画の策定に当たりましては、大分大学の協力、教授や学生さん方の協力を受けておりますが、内容としましては、自治協と大学との間の契約となっております。 計画書策定に係る経費につきましては、県の小規模集落等支援事業補助金などを活用するなどして財政的支援を行っているところです。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) ぜひ全ての自治協で早急に地域計画を策定していただければいいなと思っているんですが、その辺はどうでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) 御指摘のとおり、全ての自治協で早期に策定できればと思っておりますが、地域住民の皆さんの御理解と御協力が必要となりますので、自治協のほうで機運の醸成に取り組んでいただいているところでございます。 今後も、地域計画策定に向けて御理解と御協力を引き続きお願いしていきたいと思っております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 今回策定された各地域計画を読ませていただきました。奈狩江、向野、上、山浦、東山香、それから大田です。共通点は、それぞれの地域に対する熱い思いです。何度も会議を重ね、いろいろな工夫がなされて出来上がっております。共通の課題も把握できますし、それぞれの地域の個性も表れています。 これからの地域計画を策定する上で自治協に参考にしていただければと思っておりますが、特に組織の問題点と改善策を把握してる地区、人情をキャッチフレーズに掲げている地区、生業(なりわい)部会を設けて収入を得ようと頑張っている地区、おばあちゃんと孫の会話を通して分かりやすく自治協を説明している地区、アンケートや統計をうまく活用している地区、数値目標を掲げてPDCAサイクルを回そうとしている地区、それぞれ大変頑張っていらっしゃると思います。 市としての基本方針あるいは基本的なモデルを持っているとは思いますが、それぞれの地域で組織構成など画一的にならなくてもいいと思います。例えば、うちはもう人口が増えなくてもいい、今の人口規模が適正なんだよという地区もあろうかと思います。そして、一番は頑張り過ぎないこと、それから多様性を認め合うこと、そして結論を求め過ぎないこと、それぞれの自治協のスタイルで地域計画の策定を今後していただければと期待をしております。 重複するかもしれませんが、市の考えはどうでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) 計画書の策定の内容につきましては、先ほど議員から計画書の中身の御説明を頂いたとおりで、住民自治協議会ごとに運営の方法や地域の課題も様々でございます。 計画の策定方法につきましても、既に計画書を策定しております他の協議会の内容を参考にしていただきながら、それぞれの住民自治協議会のスタイルに合わせたものになると考えております。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 各13の自治協の会長さんをはじめ、役員の方々、それぞれ地域の活性化をということで日夜頑張っていらっしゃるんですが、これまでのアンケート結果を見ますと、どうも自治協を知らないとか、よく分からない方が多いように思われます。 そういうアンケート結果が出ておるんですが、ホームページを作成したり、情報発信をしている自治協もあります。市のウェブサイトに自治協だけのサイトを作り、市の方針や各地域計画など、自治協関連情報をアップすることを手始めに自治協のPRの強化をしてはどうでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) 議員が御指摘のとおり、計画書策定時の地区アンケートの結果からも、自治協に対する認知度がまだ低いという結果となっております。一方で、自治協が主催をしている行事、イベント等につきましては、おおむね認知度は高く、協議会の存在や内容は伝わってこないというようなことが挙げられると思います。 今後も自治協に対するPRに取り組む上で、議員おっしゃるように、市のウェブサイトを活用したPR方法につきましては、ウェブサイトを管理しております広報担当課のほうとも協議・調整を行っていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 行政との情報共有と連携強化をうたっている地域もございます。 市として、今後どのようにサポートしていくのでしょうか、今後のスケジュールも含めて教えていただきたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) 現在、八坂地区のほうで自治協が計画書の策定に取り組んでおり、来年の令和3年度に完成予定となっております。 今後のスケジュールにつきましては、先ほどお答えしましたように、未策定の自治協におきましても早期に計画書が策定されるように随時、働きかけを続けていきたいと思います。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 自治協の各会長会議は開催されているようですが、単独の事務局長会議は行われていないのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) 各自治協の事務局長との連絡体制につきましては、現在、自治協ごとに予定行事の月次報告や随時、事務局を訪問するなど情報共有や意見交換を行っているところでございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。
    ◆6番(真鍋公博君) それぞれの地域の状況や課題の情報交換、情報共有を図り、各自治協間の温度差を解消するためにも、また会長を補佐するとともに、積極的に事業に取り組んでもらうためにも事務局長会議を定例化してはどうでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) 平成29年度からになりますが、住民自治協議会連絡協議会を発足しまして、会長、事務局長にも御出席を頂き、意見交換や情報共有の場として取り組んでまいりました。 事務局長会議の開催方法につきましては、現在、開催しております会長会議等の内容も含めまして検討していきたいと思います。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 私の先輩、同級生、後輩が事務局長として頑張っていただいておりますが、現在、事務局は協働のまちづくり課所管と、それから教育委員会のいわゆる社会教育課の公民館の所管とあるようですが。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) 自治協の活動拠点であります、地区公民館やコミュニティセンターなどの施設を管理する所管課に応じて、事務局職員の所管が協働のまちづくり課、そして社会教育課のほうに分かれている状況となっております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 教育委員会部局の公民館から市長部局の協働のまちづくり課に移管して統一したらどうでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 佐藤総務課長。 ◎総務課長(佐藤剛君) お二人のやり取りに割って入らせていただきます。 事務局職員を所管する部署の変更につきましては、現在、地区公民館の在り方について、コミュニティセンター化に向けた検討を行っております。関係部署や各自治協の皆さんにも説明会を開催し、市長部局への統一を図っていきたいと考えております。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) ありがとうございます。河野課長との60分1本勝負だったんですが、最後のほうになりますと佐藤総務課長、それから社会教育課長に質問しますが、もし市長部局へ統一した場合に社会教育法、いわゆる公民館法との関係で問題はあるのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 梶原社会教育課長。 ◎社会教育課長(梶原美樹君) お答えいたします。 社会教育法第21条第1項で、公民館は市町村が設置すると規定されておりますが、置かなければならないという規定ではございませんので、地区公民館がコミュニティセンターに移行すること自体に法的問題はないと考えております。 なお、社会教育・生涯学習部門の事業につきましては、コミュニティセンターを活用し、これまでどおり中央公民館と連携を図りながら事業を行ってまいりますので、移行することでの事業面での問題、支障、弊害、そういったものはないと考えております。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 生涯学習など公民館機能の充実も図っていただきながら、ぜひ協働のまちづくり課に一本化していただきたいと思います。 財政的な面もあり、今年の4月スタートの機構改革を実施されましたが、プロ野球のソフトバンクホークスに例えますと、組織再編です。この組織再編のほうが分かりやすいのかとも思いますが、山香振興課と協働のまちづくり課と一人の河野課長が兼務されております。市教委の育成拠点、移住・定住の充実が市の重点項目の一つであるとするなら、また山香地域の振興のもとになるのが山香振興課だと思いますので、ぜひその辺を私は分離が望ましいと思っておるんですが、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 佐藤総務課長。 ◎総務課長(佐藤剛君) 今年度の緊急財政対策と併せまして、機構改革の取組の中で、課長の兼務を行っております。業務の実態や課題等を検討し、適宜、見直し等は行っていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 要望ばかりで大変恐縮なんですが、もう1点。 毎年、事業の改廃や重点事業の変化によって各課の適正な人員配置をなされると思いますが、ぜひ住民自治協議会に携わる職員を増員していただければと思いますが、この点についてはどうでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 佐藤総務課長。 ◎総務課長(佐藤剛君) 現在、未来戦略推進プランの一環といたしまして、定員適正化計画の改定作業を行っております。この中で、本市の適正な職員定数をお示しすることとしております。 また現在、実行中の緊急財政対策では、令和3年度、令和4年度の新規職員採用を行わないこととしておりますので、ここ数年間は職員数の実数は減少することになります。事務事業の改廃や効率化により人員減に対応する必要がございますので、今後、具体的な人員配置を検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 最後に、市長にお尋ねをします。 余談になりますが、先般、杵築市内の方がコロナに感染されたということで、市長が早速、防災ラジオで市民に呼びかけていただいて、市民の方々も改めて感染の防止とか、また誹謗中傷等を予防できるんじゃないかと思って、私はうれしく聞かせて──語弊がありますが、うれしく聞かせていただいたんですが。 自治協の地域計画は、地域の現状分析と、今後の課題等が分かりやすく説明されていると思います。地域在住の職員だけではなく、全ての市職員のテキストとして活用すべきではないかと考えます。 また、市長就任当初、様々な事業をする上で失敗したところの研究を、視察等は結構行きますが、やっぱり成功したばかりのことしかお互いに言わないので、失敗したことを教えていただく自治体が一番いいんじゃないかと思っているんですが、そういうお話を聞いたときに「目からうろこ」でした。しかしながら、現在、各事業に対して、その辺りが徹底されていないのではないかというふうに思われます。 改めて自治協を中心に市長の考え、どう考えられるか、今後どう実行していこうとしているのか、時間はたっぷりありますので、ぜひよろしくお願いします。 ○議長(渡辺雄爾君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) では、真鍋議員の住民自治協議会に対する御質問にお答えしたいと思います。 基本的には住民自治協議会は、まちづくりを進める上で中核的な組織であると考えていますし、これからもっとその役割は大きくなると思っております。 13の住民自治協議会ができまして10年が経過しました。13ごとに人口であるとか高齢化率であるとか、それからまた山間部か海岸部か市街地かという違いはとにかくあるんですけれども、この間それぞれの会長さん、ほか皆さんが知恵を出し合って取り組んでいただいたことに、心から感謝を申し上げます。 先ほど失敗したところの視察や研究が大切ということを話したということで、私は今でもそう思っております。ところが、私も県に言いましたけれど、いろんなところに行きましたけれど、先進地のやり方をまねたが成功したという事例のほうは圧倒的に少ないと、ほとんど残念な結果に終わっているちゅうことでして、やはり私も先進地へ行ってモデルを勉強してきました。そして、体で例えると血管が、そっくりそのものができたと。ただ、肝心の血流がないと。血が流れないということが、やはりいろんな各分野でそれぞれあると思います。 それで、中心となってやっていくのは、それを成功したときに誰と誰だったのかと。ここがやはり大切で、失敗したところはほとんどしゃべってくれないんですけれど、先進地もしくは、その先進地になったゆえんの前には失敗事例、失敗経験がたくさあったと思いますので、一人一人やはり友達になって帰ってきて視察が終わってからが仕事だというふうに思っております。 自治協のこれからについてですけれども、まず市の職員には今、真鍋議員が全部お読みになったという、それぞれの自治協が作成した地域計画、これを精読してもらいたい。つまり、15歳以上の方を対象にしてほとんどが70%を超すアンケートの回収率ということですから、心血を注いで地域が本当にまとまって作った地域計画ですので、それをやはりきちんと読んだ上で、そしてそれぞれ職員は担当分野がございますので、担当分野についての状況を知るためにぜひそれぞれの地区に入ってもらいたいというふうに思います。 その入った地区というのは、戦前もう大昔になりますけれど、やはり一つの村であったりして小さいながらも行政が昔は機能していた。様々な課題に対応してきたという歴史があるということですので、やはり市の職員として地域に入って、将来この地区の活力になる芽も地区に入れば発見できるし、それから一方、心配とか不安の芽も気がつくようになると。そして、自治協と市の職員が二人三脚で、よい芽は育てたり、それから悪い芽は早いうちに摘んでいくということです。 そして、こういったことを事前に早い段階から住民自治協議会と市の職員が関わりを持つということです。そうすると、この経験の中で市の職員が、住民主体の地域づくりとは何か、というのを住民自治協議会のメンバーから教えてもらえるということになります。そして、大切なことは、市の職員というのは一体何かというのが体感できるということですので、より信頼される市の職員になる一番の近道だというふうに思っておりますので、これからも住民自治協議会の活動を全面的にサポートしてまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) ありがとうございました。市長がおっしゃったように、自治協活動が始まって約10年が経過しております。目的地、目指すところは同じでも、たどり着く道はいろいろあろうかと思います。「向こう三軒両隣」、住んでいる方々が、それぞれに小さな幸せを感じられる地域になればなあと思っております。 市長も、ぜひまた時間が許せばそれぞれの自治協に出向いていただいて、そこで自治協の要望や意見に耳を傾けていただければと思っております。 予告編ですが、3月の定例会では、大田地区の地域計画でありました、人材育成プランや後継者の問題について取り上げさせていただきたいと思います。 最後になりますが、コロナ禍の中、大変な時期ではありますが、市民の皆さんにとりまして来年が幸多い年でありますように御祈念いたしまして、私の一般質問を終わります。大変ありがとうございました。……………………………… ○議長(渡辺雄爾君) ここで、午後1時まで休憩いたします。────────────午前11時58分休憩午後 1時00分再開──────────── ○議長(渡辺雄爾君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 10番、田中正治議員。(10番 田中正治君質問席に着く) ◆10番(田中正治君) 議席番号10番、一期一会の田中正治でございます。皆さん、こんにちは。お昼御飯も食べて眠たくなる時間帯でございますが、気分一新、気合いを入れていきますので、何とぞよろしくお願いをいたします。 本日は通告に従って4点の質問をしたいと思いますが、一番最後の住民自治協議会については、前の真鍋議員が詳しく聞きましたので、省きたいと思います。 それでは、通告に従っていきたいと思います。 近年、相次いで浸水の被災・災害が全国的に発生をして、また、世界中の至るところで被害が出ております。地球の温暖化が原因で降雨量の増加が起こっておると言われています。 記憶にも新しいかと思いますが、昨年10月、台風19号で福島県や長野県が被災をいたしました。長野県の千曲川の河川堤防が各地で決壊をいたしました。千曲川の川幅の広いところでは、1キロメートルというような幅の広いところもある大きな大河でございます。 また、今年の7月には、熊本県の球磨川流域やその支流、大分県では筑後川水系の玖珠川流域、また、大分川の支流域の中小河川が氾濫をし、犠牲者も出て大きな災害となりました。 近年の台風は巨大化し、梅雨期の前線や気圧配置などが原因で、前線上に線状降水帯が次から次へとかかって、その地域にとどまって長時間の降雨が続き、雨量が非常に増加、増水して災害が発生をしております。 杵築市の八坂川、高山川など、中小河川は川幅も狭くて、河川の土砂や堆積物が多くなっております。雨も受け入れる容量が少なくなっているために、急激な水位の上昇で氾濫が起きやすくなっていると考えられます。 当市の八坂川の流域で改修前は度々氾濫が起きていましたが、改修後は発生がありませんが、油断はできません。むしろ、高山川流域が心配でなりません。 北浜地区や塩田地区は排水路も整備されて、大きな排水ポンプも設置されてきています。不安で心配されるのが対岸の大内地区の草場区、永代橋区、東西大内山区であります。このような対策をどうして、どのような対策をしているのかお聞きをいたします。また、浸水での内水面対策についても教えていただきたいと思います。 また、降雨量が20ミリから30ミリになりますと、大内小学校のグラウンドや大内幼稚園の園庭、玄関口が浸水をいたします。すぐに水が引けば心配ないのですが、数日間は水がたまっているような状態であります。排水対策についてお聞きをいたします。 また、国の打ち出している国土強靭化政策における補助事業はないものかお尋ねをいたします。 ○議長(渡辺雄爾君) 矢野上下水道課長。 ◎上下水道課長(矢野浩君) お答えします。 上下水道課では、大内地区の下水道整備区域内における内水、大雨等の対策として、平成30年度から約1億9,000万円をかけて雨水ポンプ場の整備を進めてまいりました。場所は、塩浜診療所に隣接する調整用の池のところになります。昨年度末に整備が完了し、本年度から大内山雨水ポンプ場として稼働を開始しているところでございます。排水量は1時間3,600立方メートル、一般的な25メートルプールの水を約5分程度で空にできる能力を有する施設でございます。こうしたことから、これまでよりも浸水の発生が軽減できているものと考えております。 また、質問にありました小学校付近の小学校のグラウンド等の浸水については、教育委員会の所管となりますが、下水道の整備区域内でもありますので、上下水道課としての立場で答弁をさせていただきます。 まず、小学校付近が浸水する原因としては、周辺に比べ土地が低いことが挙げられます。幼稚園と小学校の間の通路、ここが一番低いところなんですけれども、ここと都市下水道の末端の大内簡易郵便局前の交差点、ここと比較したときに約35センチの標高差がございます。それに加えて、小学校裏の2つの谷から大量に雨水が流れ込むということが大きな原因です。 これに対する簡易な対策としては、大内簡易郵便局前の都市下水路のフラップゲートがある末端部分に、大雨のときに仮設排水ポンプを設置することが考えられます。ポンプを2基設置したとしても、河川等の水位、いわゆる外水位が内水位より高い場合には、ポンプの排水能力より雨水の流入量のほうが圧倒的に多いということから、大きな効果は見込めません。また、外水位が低下した場合は、フラップゲートから雨水が自然と排出されるために、ポンプによる排水能力では若干水の引きを早める程度と思われます。 したがって、抜本的な解決策としては、新たな雨水ポンプ場と都市下水路の整備、現状の水路の拡幅等が必要であると思われますが、多額の費用が発生することとなります。市の財政状況が大変厳しい折、内水対策についても限られた予算を有効活用すべく、優先度を明確にし、順次対応していくことが不可欠であろうと考えております。 大内地区については、既に大内山雨水ポンプ場を整備していることや、都市下水路末端のフラップゲートを令和元年度に約1,000万円かけて更新していることに加えまして、守江湾に隣接する樋門2か所に仮設排水ポンプを設置するなどの内水対策に取り組んできているところです。 一方、現在も雨水ポンプ場が未整備のため、住宅部周辺の浸水被害が発生している箇所がございます。上下水道課では、こうした地域の浸水解消を最優先し、内水対策を進めていく予定でございます。 なお、水路については、雨水ポンプ場の整備にある程度めどがついた後、随時整備を実施していきたいと考えております。 もう一つの質問なんですが、国土強靭化における国庫補助についてです。 下水道に関しては、国土強靭化地域計画に基づいて、地方公共団体が実施する補助金・交付金事業に対して、一定程度の配慮や国の予算の重点的な配分を行うものとなっております。下水道に関しては、国土交通省所管の防災・安全交付金事業を実施する場合に交付金の重点的な配分が見込まれます。 しかし、先ほどの答弁と重なりますが、補助事業として整備する場合は、抜本的な大規模な事業、それが必要となります。そうした場合、多額の費用が発生するということになります。したがって、補助金が事業費の2分の1としても、残りは起債の借入れで対応することとなり、現在の財政状況と今後最優先で整備すべき内水対策を勘案した場合、事業の実施は大変厳しいと考えているところでございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田中議員。 ◆10番(田中正治君) 大内地区の調整池ができておるということで、あの調整池はどれくらいの量がたまるような考えなんですか。 ○議長(渡辺雄爾君) 矢野上下水道課長。 ◎上下水道課長(矢野浩君) 調整池にたまる量といいますか、もうポンプの能力で排水が決まりますので、先ほどお話ししましたとおり、1時間に3,600立米ですか、それを排出する能力のあるポンプが今据えられているというふうに御理解していただきたいと思います。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田中議員。 ◆10番(田中正治君) 現在、性能のいいポンプを設置してくれておるということなんですが、豪雨が降ったらポンプが作動するというようなことですが、調整池までに行く過程で排水路が今のところは素掘りであります。調整池のポンプを吸ってしまったら、もう一応止まっちょるんだろうな。ポンプが止まっておると。それからまた逐次じわじわ満水になって、また作動するというようなことであろうかと思います。調整池までの排水路の整備についてお伺いをしたいと思いますが。 ○議長(渡辺雄爾君) 矢野上下水道課長。 ◎上下水道課長(矢野浩君) これも先ほど答弁の中でお答えさせていただいたとおり、ほかのところ──今、大内地区については住宅地域が浸水している状況はございません。したがいまして、ほかの地域でもう既に住宅周辺が大雨のときに浸水しているような状況が見受けられます。そうしたところを最優先に解消していきたいと、このように考えているところです。 今言われた水路なんですけれども、そうした排水、外水のほうがいっぱいになったときは、どうしてもポンプで外に水をくみ出す。出さないと解決にはつながりませんので、幾ら水路を大きくしても、やはりそこのところが整備されないといけないと、このように考えていますので、まずはポンプ整備を最優先にしたいと考えておりますし、そうした住宅地域の浸水対策の解消をまず最優先にしたいと考えております。その後に排水路の整備のほうは進めていきたいと思います。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田中議員。 ◆10番(田中正治君) 分かりました。大内山の郵便局のところと一番低いところで35センチぐらいの差があるというようなことでありますので、できるだけ早く排水路の整備をお願いしたいと思います。 住家については一、二世帯、いつももうつかるというようなところがあります。それは市道よりも少し低いというようなことでありますので、極力、排水路の整備をお願いしたいと思います。 それと、大内小学校のグラウンドが水がたまって、それから大内幼稚園の園庭、玄関口等がもう浸かっております。そこには排水溝が設置されておるんですが、なかなか作動しないということであります。これについて、長年の懸案であるというようなことで、教育総務課長のほうも以前回答頂きました。その過程と今後の対応について、お伺いをします。 ○議長(渡辺雄爾君) 矢守教育総務課長。 ◎教育総務課長(矢守丈俊君) お答えします。 昨年の12月議会で、田中議員から御質問があったものと記憶をしております。大内小学校、それから大内幼稚園の園庭の雨水排水対策については、長年の懸案であるということは認識はしております。しかしながら、先ほど上下水道課長が答弁したとおり、抜本的な解決には、やはり多額の費用、それから時間を要するということで、なかなか手をつけれる状態じゃないというのが現状であります。 大内小学校含みます杵築市内の小中学校学校施設の多くは、一部を除きまして、築30年以上が経過しているということで、建物設備、それから黒板、ロッカー、学校施設の附属備品等、非常に老朽化しておるということで、優先順位をつけながら対応させていただいているところであります。 また、近年の猛暑化によりまして空調設備、それから洋式トイレの設置、そういった等に優先的に予算を回しておるという状況から、現状では、昨年答弁させていただきましたとおり、利便性を図るための排水対策については若干まだ手つかずの状態が、申し訳ありませんけど、続くのかなと思っております。 今後は、先ほど上下水道課長の答弁ありましたとおり、関係課と協議しながら、抜本的な解決策を見いだしていければと思っておりますので、御理解頂きたいと思います。 以上であります。 ○議長(渡辺雄爾君) 田中議員。 ◆10番(田中正治君) 大内小学校のグラウンド、仮に土を持ってきて埋めると、少し高くするというようなことは考えられないんでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 矢守教育総務課長。 ◎教育総務課長(矢守丈俊君) 繰り返しの答弁になりますけども、そういった方法も考えられるかと思いますけども、抜本的な解決にならないというふうに今は認識をしておりまして、優先順位をつけた対応をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(渡辺雄爾君) 田中議員。 ◆10番(田中正治君) 校庭が少し高くなれば、周囲は低くても、水はたまりにくいんじゃないかと思います。昨年、運動会も、雨のために1日延期して、日曜日に実施したというようなことであります。それも、まだ一部は水がたまっておって使用できなかったというようなことであります。 子どもたちが遊ぶグラウンドでありますので、これも極力、長年の懸案であるというようなことでありますので、このまましておると5年も10年もたってしまうというようなことでありますので、何らかいい方法を考えてお願いをしたいと思います。よろしくお願いします。 続いて。 ○議長(渡辺雄爾君) 田中議員。 ◆10番(田中正治君) 続いて、次の質問に入ります。 鳥獣被害対策についてであります。 昨日の小春議員も質問をしておりましたが、2月の猟期の期間中、2月の1日から3月の15日までは、イノシシ1頭につき3,000円が報奨金として出していただくというようなことで農林課長のほうから答弁があったと思います。この猟期に入ってから、11月1日から、一応イノシシには報奨金が出ないというようなことでありましたので、猟友会のほうに聞くと、もうイノシシは捕らんのだと、それで鹿は捕るんだというようなことを言うんです。よくよく聞いてみると報奨金が出ないというようなことでありますので、まあ、そう言わんと捕ってくださいというようなことでお願いをしているような状況でありました。 先日、私が市内のほうから夜7時半頃帰宅中に、もう道の真ん中に鹿が出ておるんです。以前はそういうことはなかったんですが、鹿が出ております。そして、もう少しで軽トラックにぶつかるところで、もう急ハンドルを切ったんですが。危うく難を逃れたというような状況であります。 また、イノシシが日中、もう小さなうり坊、子どもはどんどん走って回って、畑の中を走り回るというような状況であります。この11月からちょっとの間で、相当な数のイノシシが増えておるという気がします。また猟友会のほうも、イノシシは相当増えているというようなことを聞きました。ぜひ、この期間中、なぜ報奨金を出せなかったのか。緊急財政対策でしたというようなことでありますが、何で出せなかったのかちゅうのをちょっとお聞かせいただけますか。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林水産課長。 ◎農林水産課長(竹中和男君) お答えいたします。 昨年度までは、11月1日から3月15日の猟期期間中、5,000円の捕獲報奨金をイノシシについては出しておりました。鹿については1万1,000円という金額を出しておりまして、鹿については、今期、今、猟期中でも1万1,000円は出しております。イノシシだけをゼロ円ということにさせていただいたんですが、なぜゼロにしたかといいますと、現在、大分県内で、大分市はゼロ円です。ほかの市町村は出しているということも調査して、あと、猟期中は国が出しておりません。 ちょっと統計的に言うと、にわかに皆さん信じていただけないんですが、猟期中にイノシシを捕ってもイノシシは減らないということが一つあるそうです。国は、だからもう出さない。これを昨日、いうことを説明いたしても、なかなか皆さん理解頂けないんですが、猟期中、一つは、猟師さんは山のほうに入っていって、犬で追ってイノシシをとっている。里のほう、民家があるところは、銃で撃ったりはまずしないんですけど、できないんですが、山におるイノシシは里には基本的には下りてこないんで、本当には里にいるイノシシを捕っていただくのが一番。そのための駆除なんですが、わなは割と里のほうに仕掛けるんで、わなは効果があるんじゃないかなというふうには思うんですが、ずっと国、県も、猟期中の事業やっていたんですが、一向に減らない。違う方法しかないなということで、ちょっと5,000円を変更して、出さなくなりました、猟期期間中は。 そのときに、市のほうは、そうは言うてもということで、ずっと補助事業として市単独で残してきている。これはどこの市町村も同じ状況で、大分市以外もずっと猟期中の報奨金は出し続けてきているんですが、今回の緊急財政対策で市の単独事業分をどこか削ろうというところで、もちろん今回2月以降のように、猟期外、3月15日から10月1日まで1万円出しているんですが、これは来年も出そうとしていたんですが、その部分はきっちり、そこの猟期外の駆除についてはイノシシを減らす効果が高いということで国の補助事業もございますし、その部分は削らずにこのまま出そうと、効果が高いという判断で出し続けようとしたんですが、感情的に、猟期期間にイノシシを捕らない、頼んでも捕ってくれないという声を多く聞きましたんで、統計だけに頼ってそういうことをしても、やはり感情論として幾ばくかは出さないといけないんだろうなということで、今回見直しをさせていただいたところでございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田中議員。 ◆10番(田中正治君) 私が独断で思ったんですが、鳥獣保護法というのがあります。それの趣旨に沿ってのことだったんだなと解釈したんですが、それは、鳥獣保護法は別ですね。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林水産課長。 ◎農林水産課長(竹中和男君) 今回のは、鳥獣保護法とは別問題と考えています。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田中議員。 ◆10番(田中正治君) 先ほども言ったんですが、鳥獣による被害は、農林水産業だけでなく、今ではもう住民の生命、身体、財産による被害が出て、深刻化をしております。住宅地域や道路にもイノシシや鹿が出没し、これらの害獣で起因して、人が襲われたり負傷したりという事例が発生しております。交通事故等も発生し、人的被害や物的被害が出ております。区長会からも、鳥獣被害対策の要望が出ているということをお聞きしました。この間に、いかにどれくらい捕るのかと、捕獲するのかというような捕獲計画等は出ておるんでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林水産課長。 ◎農林水産課長(竹中和男君) 年間の捕獲頭数の目標数字とか、そういう計画自体はございません。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田中議員。 ◆10番(田中正治君) 鳥獣被害防止の特別措置法という、特措法があると思います。国から出ておる交付金があると思うんですが、それがこの報奨金等に使われないのかお聞きをします。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林水産課長。 ◎農林水産課長(竹中和男君) まず、法律についての説明させていただきたいと思います。 「鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止のための特別措置に関する法律」が正式名称で、農山漁村地域において、鳥獣による農林水産業に係る被害が深刻な状況にあることを鑑み、その防止のための施策を総合的かつ効果的に推進することを目的に、平成20年に制定された法律で、市町村による被害防止計画の作成並びこれに基づく対象鳥獣の捕獲等の許可に係る特例、被害防止施策の推進に係る財政上の措置、鳥獣被害対策実施隊の設置並びに捕獲等をした対象鳥獣の適当な処理及び食肉としての利用等のための措置が定められております。 長く説明しましたが、今からこの特措法と言わせてもらいますけれども、これに基づいて、市町村が作成した被害防止計画というのがございます。1年間に何頭イノシシを捕ろうとか、何頭鹿を捕ろうとかいう計画じゃなく、被害をどれだけに抑えましょうという計画でございます。 この計画に基づく取組を国が支援してくれるという制度で、進入防止策の網を張ったり、電気柵をしたりする、その防止策の整備や広域的な取組等に加え、鳥獣被害対策実施隊による地域ぐるみでの被害防止活動を重点的に支援するものとして、同じ年法律と同時に交付金制度も創設されております。 その交付金を活用して、大分県内全部の市町村で鳥獣被害防止に向けた取組を実施しているところです。本市においても、被害防止計画を作成し、集落単位の鳥獣害防止柵の導入とか、捕獲支援事業の報償金など、施策を活用し取り組んでいるところであります。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田中議員。 ◆10番(田中正治君) 昨年の鳥獣被害防止総合対策事業の中で、交付金が大分県に4億7,090万円出ております。各市町村に分配をするんだと思いますが、今年は交付金が3億9,385万円出ておりますので、昨年度よりも8,000万円ほど安くなっておるというんですが、杵築市にはどれくらいの交付金が来ておるんでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林水産課長。 ◎農林水産課長(竹中和男君) すみません、正確な数字を手元に持ち合わせてございませんので、後日報告させていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田中議員。 ◆10番(田中正治君) この交付金で報償金等を出せるということでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林水産課長。 ◎農林水産課長(竹中和男君) 先ほども申し上げましたが、その交付金によって、国、県対象の補助事業の対象になる防御柵の設置や、あと猟期外のイノシシの報償金、それから鹿の報償金等に一部充てさせていただいているところでございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田中議員。 ◆10番(田中正治君) この鳥獣被害の防止特別措置法、特措法によりますと、実施隊というのを設けてもよいというようなことでありますが、杵築市はこの実施隊が何名委嘱をしておるんでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林水産課長。 ◎農林水産課長(竹中和男君) 誠にすみません。人数も手元に資料を持ち合わせておりませんので、併せて御報告させていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田中議員。 ◆10番(田中正治君) ここ令和元年度の実績ということで見ておるんですが、杵築市に隊員数は6名というようなことでなっております。市の職員さんが6人というようなことでありますんで、実施隊の職員さん、市の職員さんにしては捕獲もできないし、どのように県のほうに報告をしておるのかと思っております。多分、猟友会が捕った獣害を頭数で出しているのではなかろうかと思っておりますが、いかがでしょう。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林水産課長。 ◎農林水産課長(竹中和男君) 誠にすみません。実施隊について、答弁するだけの資料を持ち合わせてございませんので、その件も含めて、御報告させていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田中議員。 ◆10番(田中正治君) 鳥獣害防止特措法によりますと、被害防止計画を定めた市町村及び防止計画に基づき鳥獣被害対策実施隊を設置した市町村に対し、国は必要な支援措置を実施することとしたというようなことでなっております。特別交付税の拡充、補助事業による支援等必要な財政上の措置が講じられる、財政支援ができるというようなことを書いております。 また、この交付金の配分方法については、先ほど都道府県の交付金の配分は実施隊の配置状況によって、優先配分をされるというようなことになっております。これについて民間では実施隊はできていないと解釈できます。民間では捕獲班というようなことになろうかと思いますが、どうでしょう。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林水産課長。 ◎農林水産課長(竹中和男君) 実際に有害鳥獣については、猟友会の方々の協力を得ながら捕獲班というのを設置しております。捕獲班を設置した上で、鳥獣害防止の実際の捕獲をお願いしているというのが、この計画の中に含まれた取組になっております。実施隊イコール捕獲班ではないんですが、ちょっとそれもイコールではないということだけの答えとさせていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田中議員。 ◆10番(田中正治君) 鳥獣害特措法によりますと、財源の確保ということで、鳥獣被害防止対策実施隊中心の活動は、鳥獣捕獲被害対策交付金を活用すれば、10分の10全額の補助率で、事業が実施できるというようなことになっております。ぜひ、これで実施をしていただきたい。また、民間の実施隊、捕獲実施隊をつくっていただきたいと思います。これについてどうでしょう。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林水産課長。 ◎農林水産課長(竹中和男君) そこも含めて実施隊について、どういうことが市として可能なのかということを、今後研究して対応させていただきたいと思います。 誠に勉強不足で申し訳ございませんでした。交付金につきましては10分の10で、使える分はもちろん今でも要求して使っておりますし、防御柵の設置、それから鳥獣害の報償金についても、頂ける分は頂いて実施をしているという状況でございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田中議員。 ◆10番(田中正治君) できるだけ、猟友会の方々とお話をして、ぜひ鳥獣害被害の防止対策にのっとっていただきたいと思います。 続いて次の質問に入ります。 杵築市の文化財についてでございますが、先般、杵築城の築50周年というようなことで、記念式典がされたというようなことでありますが、杵築市における国指定文化財、県指定文化財、また市の指定文化財が幾つあるか教えていただきたい。 ○議長(渡辺雄爾君) 後藤文化・スポーツ振興課長。 ◎文化・スポーツ振興課長(後藤方彦君) お答えします。 市内の国指定・選定文化財合計9件あり、杵築地域4件、山香地域2件、大田地域3件となっています。 県指定文化財は合計45件あり、杵築地域22件、山香地域9件、大田地域14件です。 市指定文化財については合計129件あり、杵築地域50件、山香地域47件、大田地域32件です。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田中議員。 ◆10番(田中正治君) 国指定の文化財、また選定文化財が合計9件になるというようなことであります。杵築市がいかに文化財が多いかというようなことであると思いますが、この文化財の指定に至る流れを教えてください。 ○議長(渡辺雄爾君) 後藤文化・スポーツ振興課長。 ◎文化・スポーツ振興課長(後藤方彦君) 国指定につきましては、所有者の同意を得た後、国の補助制度等を使って市の教育委員会で調査を行い、県を通じて国に申請、国は諮問機関である文化審議会に諮問、専門調査会で調査し、その結果を文化審議会で審議し、その答申を受けて文部科学省で決定、官報告示を持って国指定文化財となります。 県指定につきましては、所有者の同意を得た後、市の教育委員会で調査、市から県に申請、県は諮問機関である大分県文化財保護審議会に諮問、そこで審議し、その答申を受けて、県で特定し県報告示をもって指定文化財となります。 市指定文化財につきましては、これも所有者の同意を得て、市の教育委員会で調査を行い、諮問機関である杵築市文化財調査委員会に諮問、そこで審議を行い、その答申を受けて教育委員会で決定、告示をもって指定文化財となります。 以上です。
    ○議長(渡辺雄爾君) 田中議員。 ◆10番(田中正治君) 指定文化財の維持管理についてお聞きいたします。 ○議長(渡辺雄爾君) 後藤文化・スポーツ振興課長。 ◎文化・スポーツ振興課長(後藤方彦君) 維持管理につきましては、管理者が市の場合を除き、所有者の方に維持管理をしていただくようになっています。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 田中議員。 ◆10番(田中正治君) 修復等があればどのようになるんでしょうか。修復。 ○議長(渡辺雄爾君) 後藤文化・スポーツ振興課長。 ◎文化・スポーツ振興課長(後藤方彦君) 修復等があった場合については、例えば国指定の文化財でありましたら、国の補助等を受けて修理、もちろん所有者の負担もございますけれども、県についても一緒でございます。市もある程度補助を受けてということでございます。事業主体はもちろん所有者の方になります。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 田中議員。 ◆10番(田中正治君) 分かりました。小熊山古墳、御塔山古墳の古墳が国史跡になりましたが、この両古墳の概要を教えていただきたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 後藤文化・スポーツ振興課長。 ◎文化・スポーツ振興課長(後藤方彦君) 小熊山古墳は全長116.5メートルの前方後円墳で、西暦300年前後、1,700年以上前に造られたものです。古墳の大きさは県内で最大、出土した円筒埴輪は九州最古級のものとなっております。 御塔山古墳は、直径90メートルほどの造出付円墳で、西暦400年前半、1,600年くらい前に造られたものです。円墳としては国内でも屈指の大きさを誇るもので、出土した形象埴輪は九州では珍しいものです。 2017年、平成29年2月9日に九州における古墳時代開始期から中期にかけての展開状況を知る上で重要な2基の巨大古墳であるとして、国史跡の指定を受けました。 ○議長(渡辺雄爾君) 田中議員。 ◆10番(田中正治君) 円筒埴輪や形象埴輪が出土したというようなことでありますが、これはどこで保管をしておるんですか。 ○議長(渡辺雄爾君) 後藤文化・スポーツ振興課長。 ◎文化・スポーツ振興課長(後藤方彦君) 出土品については、きつき城下町資料館、あるいはまた資料室、埋蔵文化財の資料室、そちらのほうで管理しております。 ○議長(渡辺雄爾君) 田中議員。 ◆10番(田中正治君) 九州では、出土した埴輪は九州では珍しいものであるというようなことであります。こういう出土品等を飾ってちゅうか、展示して、今後の活用に役立てていただきたいと思いますが、国指定の今後の整備や活用方法について教えてください。 ○議長(渡辺雄爾君) 後藤文化・スポーツ振興課長。 ◎文化・スポーツ振興課長(後藤方彦君) 小熊山古墳、御塔山古墳につきましては、将来的に保存活用計画を策定し、その中で展望台や散策路の整備や駐車場整備などを計画し、史跡公園として整備をしていきたいと考えております。 また、議員言われました杵築城跡につきましても、今後、保存活用計画を策定し、その中で城郭遺構の適切な保存を図ることを第一として、隣接する重要伝統的建造物群との相互活用を視野に入れ、また杵築中学校が隣接することから、一般的な展示、公開の場としてだけではなく、教育普及など多面的な効果が期待できるものとして計画し、整備を行いたいと考えています。 史跡に指定されましたら、保存や整備に関する将来的な方針を保存活用計画として策定が求められます。前述しましたことを踏まえながら、今後、市の財政状況にもよりますが、早い段階で作成をし、計画に即した整備、保存、活用を進めていきたいと考えています。 もう一つ、選定されています杵築市北台南台伝統的建造物群保存地区については、保存計画に基づき、保存地区内の伝統的建造物や、これと一体をなす土塀や生垣及び伝統的建造物以外の建造物等についても、歴史的風致の維持・回復・形成を図るために、地区住民の理解と協力の下、快適な生活の確保を図りながら補助を活用し、修理・修景・復旧を進め、保存地区全体の景観を保存していきたいと考えています。 なお、伝統的建造物等の補助については、最大で8割の国からの補助が見込まれております。 その中で杵築城跡、伝統的建造物群については、城下町杵築の中心となる文化財と考えており、それぞれの保存活用計画、保存計画に沿って事業を進めてまいりたいと思っております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田中議員。 ◆10番(田中正治君) これから保存活用計画を策定するということでいいですね。ぜひ早めに保存活用計画を設定してもらいたいと思います。 この大変貴重な資料、文化財を県内外にPRをするには、どういうような方法を取っているのか教えてください。 ○議長(渡辺雄爾君) 後藤文化・スポーツ振興課長。 ◎文化・スポーツ振興課長(後藤方彦君) 小熊山古墳、御塔山古墳につきましては、指定後の2017年、平成29年11月に国指定史跡小熊山古墳・御塔山古墳記念シンポジウムを開催いたしました。 また、同年10月から12月にかけて、国指定史跡小熊山古墳・御塔山古墳記念企画展をきつき城下町資料館で開催し、県内外から多くの人々が訪れました。 杵築城跡につきましては、杵築城で本年10月4日から11月23日に、杵築城落成50周年・国指定史跡記念企画展「よみがえる幻の城木付城~モノが語る近世の杵築藩~」と題して企画展を開催し、杵築城跡より出土した遺物などを展示しました。 また、城下町きつきボランティアガイドの会の皆さんが杵築市観光協会を通して、杵築城天守落成50周年記念、達人と歩く国指定史跡杵築城跡ガイドツアーを10月から行っており、県内外の皆様方から好評を博していまして、大変感謝しているところでございます。 杵築市北台南台伝統的建造物群保存地区については、平成30年11月に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されてから1周年を記念し、伝建シンポジウムを開催し、「伝建を活用したまちづくり」をテーマに意見交換会を行いました。 さらに、2周年目となる令和元年11月にも伝建シンポジウムを開催し、ここでは「伝統的建造物を伝える」をテーマに、文化財を生かした子どもたちへの教育実践の在り方について、来場者の皆さんと一緒に議論を深める機会をつくりました。 また、市のホームページにおいても、国指定史跡等の文化財を紹介しており、これまで行われた関係するシンポジウム、企画展の資料、ガイドブック等を掲載し、県内外の方へ国指定史跡に関する資料、杵築の歴史的な町並み保存の取組を紹介しております。 さらに、国指定史跡に限らず、市内の国・県指定の文化財について、多くの市民の皆様方へ文化財をもっと知っていただくため、平成30年6月号の市報から2か月に1回程度、杵築の至宝と題して文化財を紹介してきております。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 田中議員。 ◆10番(田中正治君) 先般のお城の杵築城落成50周年に杵築の城下町、杵築のボランティアガイドさん等が新聞に載っておりました。大変感謝をしておるところでございます。杵築の観光の一翼を担っていただいておるというようなことで、今後もよろしくお願いをしたいと思います。 私は、第3回の9月定例議会の一般質問で、当日、始まる初日にマムシにかまれまして、一般質問、提案しておったんですが、即入院をしました。取下げを議長のほうにお願いをしたようなことで、マムシも大変小さな15センチぐらいのマムシだったんですが、私もばかをしちょって、不覚を取ったんですが、毒あるヘビは、小さくても、大きくても毒があるなあと感心をしているようなことであります。まだ、かまれたところはちょっと違和感があります。不覚でしたが、頑張ってまたいきたいと思います。 きょうは本当ありがとうございました。これで一般質問終わります。……………………………… ○議長(渡辺雄爾君) 8番、田原祐二議員。田原議員。(8番 田原祐二君質問席に着く) ◆8番(田原祐二君) 皆さん、こんにちは。議席番号8番、公明党の田原祐二でございます。昨日からの一般質問で皆様方、お疲れと思いますが、よろしくお願いします。 それでは、通告に基づいて一般質問をさせていただきます。今回は経費の削減を含む5件について質問いたします。最後までよろしくお願いいたします。 早いもので、今年も今日を含めて、あと23日となりました。今年は年頭より新型コロナウイルスの影響が大きく、感染拡大防止のため、春以降の行事等が相次いで中止となりました。まさにコロナで始まり、コロナで終わる一年となりました。 今日の新聞に載っていましたが、イギリスではワクチン接種が始まったと言われていました。このワクチンが日米欧で初の実用化ということであります。日本での接種開始は早くても来年3月頃になるだろうと言われております。ただ一日でも早く収束することを願うばかりであります。 さて、今のところ収束のめどがつかず、長期戦となっているコロナ禍の中で、市においても厳しい財政状況に加えて、さらに大きな負担がかかっていることと思います。そうはいっても立ち止まるわけにはいきません。 そこでお尋ねします。策定されました緊急財政対策において、計画されている経費の削減は順調に行われているのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) お答えします。 令和2年2月に策定いたしました緊急財政対策につきましては着実に実施し、経費の削減ができているところでございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) ほぼ計画どおりということであります。そこでお尋ねします。先日お聞きしました各施設の維持管理費についてであります。例えば健康推進館においては、対前年度比で142万1,000円増加しているようでありますが、何が増加しているのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 令和元年度と平成30年度比較で142万1,000円増加している主なものは、修繕料が71万8,000円増額、健康ふれあいプールの施設管理業務委託料が52万6,000円増加をしております。また、上下水道代が23万9,000円増加しているところでございます。 しかし、令和2年度と令和元年度比較では、健康ふれあいプールの運営時間を変更していることなどから、554万2,000円の管理経費を削減をしております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 分かりました。令和2年度は減少するということであります。それでは、ほかの施設についてはどのようになっているのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(渡辺雄爾君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 他の施設につきましても、施設を管理をしています担当課におきまして、清掃管理など委託料の低減を図っております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) よろしくお願いします。厳しい財政状況下であることには変わりありませんので、今後さらに各施設の維持管理費についても削減していかなければならないのではないでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 個別施設計画の実施計画を策定いたしまして、財政負担を軽減・平準化し、公共施設を総合的かつ計画的に管理していきたいと考えております。その中で各施設の管理運営コストの見直しや管理方法、適正な利用者負担額などを検討していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) いろいろと計画をして、公共施設の管理をしていくとのことでありますが、ぜひそのようにしていただきたいと思います。できることなら、どんなことをしてでも、一日でも早く財政を立て直してほしいと市民は切望しております。市民の切実な声に対して、課長の御意見をお聞かせください。 ○議長(渡辺雄爾君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 議会、市民の皆さんの御協力を得ながら、一日も早く財政再建化に努め、安心できる財政運営を行っていきます。このため、緊急財政対策を包含いたしました第4次行財政改革大綱とその実施計画である未来戦略推進プランを策定しているところでございます。この未来戦略推進プランを着実に推進し、中長期的な視点に立って、安定した財政運営を行うための中期財政収支を作成し、これに基づく予算編成により収支均衡を図り、行政に求められる役割と責任を果たしていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 確かに削減、削減の連続で、行政はもちろんですが、市民においても息の詰まるような日々を送っているのではないでしょうか。もちろん今のコロナもかなり負担にはなっていると思います。しかし、今は我慢のときであります。市民、行政、議会が一丸となって、この状況を乗り越えていかなければならないと思います。よろしくお願いいたします。 以上で、この質問を終わります。続けて行きます。 ○議長(渡辺雄爾君) はい、どうぞ。 ◆8番(田原祐二君) 次に、歩道の整備についてお尋ねします。 歩道は車椅子やつえを利用している方、高齢者や子どもなど、誰もが通行する空間であります。誰もが安心して暮らしやすい環境整備のため、また急速に進む高齢化の観点からも、歩道のバリアフリー化は全国的に喫緊の課題となっているようであります。 国土交通省は、平成18年12月に施行された高齢者、障害者等の移動等の円滑化に関する法律、バリアフリー化ですが、その法律に基づき、道路移動等円滑化基準を規定しております。これは歩道のバリアフリー化整備を進める上での指針となっているようです。 ところで、先日、車椅子を利用している市民の方から、一緒に歩道を歩いて回って確認してほしいとの御依頼がありました。その方に同行し、市内の歩道を歩いてみましたが、日頃、歩道とか歩くことはほとんどありません。そのため、いろいろな発見がありました。その結果、バリアフリー化を進めたほうがいいのではないかと思われる箇所が多々見られました。市に対して、市民より歩道等の整備を要望する問合せはあるのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(渡辺雄爾君) 伊藤建設課長。 ◎建設課長(伊藤來君) お答えいたします。 先日、市民の方から国道213号及び県道大田杵築線の県管理道路と大分銀行から魚町付近の市道について、段差解消等の要望が1件ほどありました。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 意外と件数的には少ないなと思いました。ところで、日頃、車で移動する人には分からないことと思いますが、今回歩いて見て回って、一番に思ったことは、段差のある箇所が多いということであります。高齢者や子ども、体の不自由な方、車椅子、ベビーカー、つえを利用している人など、多様な人が通行する空間であることから、誰もが安心して通行できる歩道であってほしいと私自身も思います。 そういうわけで、せめて中心部に近い所だけでも状態を確認してほしいと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 伊藤建設課長。 ◎建設課長(伊藤來君) その要望があったときに、早速別府土木事務所と一緒に確認をいたしました。県管理道路については修繕を要望していきますし、また市道関係も確認をし、著しい段差の箇所については修繕をしてまいりたいと思っております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) それは大変ありがたいことです。よろしくお願いします。 また、今回暗くなってから歩いて回ったということもあって、気がついたんですが、中心部に近いところで照明が非常に暗く感じられる箇所があり、車椅子等の夜の通行は非常に危険を伴い困難だと思いました。これも確認していただけたらと思いますが、よろしくお願いします。 ○議長(渡辺雄爾君) 答弁、いいですか。伊藤建設課長。 ◎建設課長(伊藤來君) 現地を確認したところ、国道213号は塩田交差点から高山橋の間が、県道大田杵築線は、北浜付近で一部防犯灯がない所が暗いようにありました。国道及び県道に関しては、別府土木事務所に要望していきます。市街地の市道沿いの照明は、防犯灯や商店街の街路灯があり、支障はないと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 実際に歩いて見てみると非常に暗くて、歩道で擦れ違う人の顔がよく分からない箇所もありました。危険ですので、ぜひお願いします。 当市は厳しい財政状況であり、当然全ては望めないかもしれませんが、障がいのある方、高齢者、子どもに優しく住みよい杵築市であってほしいと思うのですが、これについてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 伊藤建設課長。 ◎建設課長(伊藤來君) 本市では、杵築市総合計画において、障がいの有無にかかわらず、高齢者や子どもたち等、全ての人が安心して生活できる社会の実現に向けたまちづくりを目指すことを基本目標に掲げており、これからもバリアフリー化や支障のある箇所の改善に努めてまいりたいと思っております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 今課長が言われたように、杵築市総合計画の中にも基本目標として掲げているということでありますので、皆さんが安心して通行できるように、歩道の整備等よろしくお願いします。 この質問終わります。続けて行きます。 次に、急傾斜地の整備状況についてお尋ねします。 急傾斜地、いわゆる崖ですが、以前はそれに対して危険だとは思っても、そこまで意識したことはありませんでした。しかし、近年、頻繁に発生している大雨等の自然災害により、急傾斜地が崩壊して、麓に住んでいる人たちが犠牲になっているというニュースを見るたびに、何とかならないものかと思うようになりました。これは決して人ごとではありません。身近にも起こる可能性はあります。いつ、どこで災害が発生してもおかしくありません。 個人ごとで申し訳ありません。私は大内地区に住んでおりますが、現在、整備途中である永代橋区のそびえ立つような危険な崖は、車で移動中でもよく目につきます。ほかにも市内には、今にも崩れ落ちそうな急傾斜地がところどころにあります。 ちなみに、参考までにお伝えします。これは何年か前のデータですが、急傾斜地崩壊危険箇所の総数で、大分県は広島県、山口県に続いて、全国で3位ということであります。その当時の数字でありますが、県全体で1万4,293か所ということで、かなりの数であり、改めて急傾斜地の多い県だと実感しました。 そこでお聞きしますが、市内に急傾斜地崩壊危険箇所は何か所ぐらいあるのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 伊藤建設課長。 ◎建設課長(伊藤來君) お答えいたします。 市内には急傾斜地崩壊危険箇所が杵築地域で390か所、山香地域で367か所、大田地域で79か所の合計836か所ほどあります。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) ありがとうございます。市全体で836か所ということで、かなりの件数であることが分かりました。整備が完了するには多くの時間を費やすことと思いますが、そのうち既に整備が完了しているのは何か所あるのですか、お尋ねします。 ○議長(渡辺雄爾君) 伊藤建設課長。 ◎建設課長(伊藤來君) 整備完了箇所については、要対策箇所となっています杵築地域で91か所、山香地域で49か所、大田地域で15か所の合計155か所に対して、整備が完了した箇所が杵築地域で20か所、山香地域で13か所、大田地域で6か所の合計39か所となっており、整備率は25.2%であります。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 要対策箇所155か所のうち39か所が完了しており、整備率が現在25.2%ということでありますが、現在、市内の急傾斜地の整備状況はどのようになっているのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(渡辺雄爾君) 伊藤建設課長。 ◎建設課長(伊藤來君) 令和2年度の県営事業箇所といたしましては、補助事業で永代橋北地区、小猪尾地区、野添地区の3地区を、県単事業で生桑地区、富田地区、城山地区、鴨川地区の4地区を実施しています。 今後実施予定箇所として、新たに三川区の屋下地区の事業化を今、県に要望しているところでございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 今課長が言われたように、市内各地区で整備が行われているようであり、今後も引き続きよろしくお願いします。 なお、一言に急傾斜地崩壊危険箇所といっても、あまりぴんとこないのですが、現場の状態や規模の大小によるものだと思います。指定の基準はあるのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(渡辺雄爾君) 伊藤建設課長。 ◎建設課長(伊藤來君) 急傾斜地崩壊危険箇所とは、被害想定区域内に人家等の保全対象があり、背後地の山などの傾斜度が30度以上で、高さが5メートル以上の急傾斜地となっております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) ありがとうございます。急傾斜地崩壊対策事業とは、急傾斜地崩壊危険区域内において、急傾斜地の崩壊による被害から人家や公共施設を守ることを目的としているとのことですが、整備においては状態が悪く、危険度の高い箇所を優先して行うと聞いております。どのように整備を実施しているのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(渡辺雄爾君) 伊藤建設課長。 ◎建設課長(伊藤來君) 事業の採択基準に該当し、自然災害による被害を受けた等の危険度が高く、地元関係者の同意等を得られた箇所について、急傾斜地崩壊対策事業を実施をしております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 先ほども言いましたが、かなり件数が多いので、全ての整備が完了するまでには相当の時間を要することと思います。そこで、整備前の箇所については、地震等自然災害に対しての対応は考えているのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(渡辺雄爾君) 伊藤建設課長。 ◎建設課長(伊藤來君) 整備前の箇所については、地震等の対応というのは特にありませんが、毎年出水期前点検を県と市で合同で実施しています。この出水期前点検は、急傾斜地崩壊対策危険箇所を再調査するもので、土砂災害が発生した場合、住民等の生命または身体に被害が生じるおそれがある区域に、要配慮施設や避難場所が存在する危険箇所と前年度から継続的な点検が必要と診断された箇所で、杵築地域9か所、山香地域5か所、大田地域8か所の合計22か所を対象としています。 今年は4月20日に大田地域、4月24日に山香地域、5月11日に杵築地域を点検をしております。点検診断結果は、全ての箇所において、昨年度から大きな変化の状況は確認されませんでした。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 最近では気象変動等の影響により、日本各地で台風や集中豪雨等の自然災害が頻繁に発生しており、かつ激甚化しています。また、一たび災害が発生したら甚大な被害をもたらす傾向が多いようです。自然災害は避けて通ることはできませんが、災害が発生したときに被害を最小限に抑えるためにも、先ほど課長が言われたように、毎年行われていると言われております出水期前点検の実施を引き続きよろしくお願いします。 続けて行きます。 ○議長(渡辺雄爾君) どうぞ。 ◆8番(田原祐二君) 次に、ペットの管理についてお尋ねします。 ペットといえば、何といっても癒やされる存在です。動物と触れ合うと心が和んだり元気になったりします。ペットとの暮らしは、私たちの日常に幸せと彩りを与えてくれます。また、ペットと一緒に生活をすることで、血圧やコレステロール値を下げることもできますし、餌や散歩、睡眠など、ペットのスタイルに合わせていくことによって、生活を規則正しくすることもできます。 しかし、かわいいだけでなく、当然生き物ですので、餌代などの諸経費もかかりますし、ワクチン接種も必要になってきます。また、去勢が必要になることもありますし、病気やけがを負ったときには治療費もかかってきますので、経済的にもそれなりに余裕がなければ飼育は難しいものです。 また、きちんとしつけなければ、無駄ぼえをしたりかみついたりすることもありますし、場合によっては近所トラブルに発展してしまうこともあります。飼ってみて初めて分かる大変さというもの、これも少なくないようです。 しかし、それらを加味しても、ペットを飼うということには、様々なメリットがあるようです。また、同時にペットを飼うことは、その動物の命を預かることだと言われています。飼い主には動物が健康で快適に暮らせるように世話をすること、そして最後まで飼い続ける責任があります。 ところで、市内において犬や猫等に対しての苦情の相談はあるのでしょうか。あるとすれば、月に何件ぐらいあるのですか。また、どのような内容の相談ですか、お尋ねします。 ○議長(渡辺雄爾君) 有田市民生活課長。 ◎市民生活課長(有田定光君) お答えいたします。 毎月、二、三件ほどの犬や猫の苦情とか相談がございます。昨年度では、犬、猫に関する苦情や相談などは、重複した案件も含まれますが、30件ほどでございました。 また、どのような内容の相談かということなんですが、犬につきましては、飼い犬がいなくなったとか、野犬が舞い込んで困っているんだと。犬の散歩で飼い主がふんを持ち帰らない。また、放し飼いにされた犬がうろついていると。犬の鳴き声がうるさいなどの苦情がございます。 猫につきましては、自宅の敷地内で頻繁にふんをして困るんですと。付近に野良猫が多くて車にひかれているんだと。また、捨て猫がいるなど、このようなことが主な苦情や相談になっております。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) ほとんどが犬と猫に関する相談であり、いろいろな内容の相談をお受けしているようであります。それに対してどのような対策をしているのですか。また、対策をしていただいた結果、どのくらいが解決しているのですか、お尋ねします。 ○議長(渡辺雄爾君) 市民生活課長。 ◎市民生活課長(有田定光君) 飼い主など原因が分かっている場合は、飼い主宅に訪問しながら指導やお願いをしているところでございます。ふんの持ち帰りなど、マナーの向上などについては、市報やホームページ、またケーブルテレビ等で適宜行っているところでございます。 野犬や迷い犬の捕獲などにつきましては、市職員や大分動物愛護センター──県の施設、機関でございますが──によって速やかに行われているところでございます。 どのくらい解決しているのかという御質問でございます。犬の捕獲などの場合は、基本的にはその都度解決しますが、その他の苦情、相談につきましては、基本的に飼い主のマナーによるところが大きく、解決が困難な場合が多いです。 例えば散歩中の犬のふんの放置につきましては、早朝の時間帯の散歩であったり、飼い主の特定が困難であるということが多くて、市報等でマナーアップの向上を図ったり、注意喚起をするための注意文を記した犬型のプレートがあるんですが、それの配布を行ったりなどを実施していますが、なかなか改善が見られない状況でございます。 また、犬につきましては、法律や条例で放し飼いの取締りとか野犬の捕獲は行いますが、猫については、そういった法律や条例がございません。飼い猫だけに限った話でも、国は室内飼育を原則と示しているんでございますが、これはあくまでもマナーの話で、法的な強制ではございません。猫については所有者が不明でけがをしているなどの理由がなければ捕獲はできません。これからも引き続き、市報、ホームページなどを通じて、飼い方のマナー向上などについて呼びかけてまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) よろしくお願いします。 相談の中で犬や猫のしつけなどについては、飼い主へ直接指導し、マナー等については市報等で周知徹底してくれているということであります。飼い主には、飼っている犬や猫などのペットの命が終わるまで適切に飼う責任があり、近隣にふん尿や泣き声などで迷惑をかけないようにする必要があります。ペットを飼う前に、飼うのに適した環境であるかどうか、毎日きちんと世話ができるかどうか、費用はどのぐらいかかるのか、しつけができるかどうか、最後まで責任を持って飼えるかどうかということについて、十分に考えることが大事ではないでしょうか。 ところで、先日、市民の方より近隣の人が複数の犬、10匹以上、20匹までいかないと思いますが、飼われている方が放し飼いにしているということで、相談者の家やほかの近隣の方の家に侵入したり、玄関先等どこにでもふんをして、非常に迷惑しているという話を聞いています。そのような苦情相談があった場合には、市は飼い主に対してどのような指導をしているのでしょうか、お尋ねします。
    ○議長(渡辺雄爾君) 市民生活課長。 ◎市民生活課長(有田定光君) 犬の放し飼いにつきましては、法律や条例に違反した行為でありまして、適宜飼い主に対して直接指導をしているところでございます。 市から指導しても改善がどうしても見られない場合につきましては、大分動物愛護センターや警察に通報するなどして、協力対応していただいておるところでございます。行動や飼い主以外の他人の敷地にいた場合などにつきましては捕獲ですか、捕獲が行われることがございます。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 相談された方は、市や県にも何度か連絡をしたとのことですが、いまだ解決に至ってないということであります。このように指導したのに飼い主が従わない場合、ほかに何か対策があるのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(渡辺雄爾君) 市民生活課長。 ◎市民生活課長(有田定光君) 動物愛護センターなど各関係機関と連携を取りながら、繰り返し、繰り返し、改善を求めてまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) よろしくお願いします。とにかく動物を飼育している人は、動物に対する責任はもちろんですが、社会に対する責任も負っていることを忘れないでほしいと思います。社会の中には犬や猫等の動物が苦手な人もいますので、ルールやマナーを守り、社会や近隣に迷惑をかけないようにする必要があります。 動物が嫌われる理由のほとんどは、飼い主のマナーの悪さが原因だと言われています。例えば飼い犬にしつけをして迷惑をかけないようにする。また、ふんを放置したりして公衆衛生上の問題を起こしたりしないようにする。また、動物の生活環境や周辺環境を清潔にするなどして、環境汚染を起こさないようにするということを飼い主が常に心がけなければならないのではないでしょうか。厳しいことを言いますが、それができなければ動物を飼う資格はないと思います。 以上で、この質問終わります。続けます。 ○議長(渡辺雄爾君) どうぞ。 ◆8番(田原祐二君) 最後に、防犯のための照明についてお尋ねします。 私が子どもの頃、約半世紀ぐらい前ですが、今のように防犯灯も多く設置されておらず、一つ一つの防犯灯の明かりも、大変薄暗かった記憶があります。また、道路も今のように立派な道路ではなく、舗装されていない箇所が多かったため、土の道路が防犯灯の明かりを吸収してしまい、なおさら暗く感じたものでした。 しかし、現在では各地区に防犯灯の数も増え、道路も整備されてきたこともあり、明るくなってきております。さらに、最近ではLEDタイプの防犯灯の普及により、昔とは比較できないほど夜が明るくなりました。 そこでお尋ねします。市内においてLEDタイプの防犯灯の普及率は何%ぐらいですか。 ○議長(渡辺雄爾君) 大塚危機管理課長。 ◎危機管理課長(大塚茂治君) お答えします。 LEDタイプの防犯灯の設置は、平成24年度から開始をしております。既設の蛍光灯タイプの防犯灯については、平成28年、29年の2年間でLEDタイプに交換しましたが、防犯灯タイプの機種によっては交換できないものもありました。行政区で管理をしていただいている防犯灯は、市内全域で3,108基ありますが、そのうち3,042基を交換しましたので、普及率は97.9%になります。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 今97.9%ということで、仮に機種が合えば、ほぼ100%ということだと思います。ほぼ、各行政区には設置されているということであります。防犯灯などは各行政区から申請して、条件が整えば設置できるようになるということは、以前から聞いておりますが、今後、それ以外で市のほうで新たに設置するような計画はあるのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(渡辺雄爾君) 大塚危機管理課長。 ◎危機管理課長(大塚茂治君) 防犯灯の新設につきましては、毎年5月に各区長へ要望調査を行っており、設置をする際には、1基につき2万5,000円を上限として補助をしております。 防犯灯の設置主体は行政区になります。市としては行政区からの要望により補助を行っておりますので、市として設置をする予定はありませんが、来年度以降も行政区からの要望を精査した上で補助してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 分かりました。ここでお聞きしたいのですが、学校等、子どもたちが多く集う場所で、暗くて危険な箇所がないか。そのような調査は現在行っているのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(渡辺雄爾君) 矢守教育総務課長。 ◎教育総務課長(矢守丈俊君) お答えします。 暗くて危険な場所という限定的な調査は行っておりませんが、各学校と連携、連絡を密にして、暗い場所のみならず、危険と思われる場所や状態の把握に努めながら、児童・生徒の安心、安全に最大限の配慮と対応を行っているところであります。 以上であります。 ○議長(渡辺雄爾君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 分かりました。子どもたちの安心、安全のためにも、引き続き、各学校と連携を取って対応していただきたいと思います。 そこで、現在防犯灯が設置されていないために、暗くて危険で、防犯上危険だと思われるような箇所はありますか、お尋ねします。 ○議長(渡辺雄爾君) 矢守教育総務課長。 ◎教育総務課長(矢守丈俊君) 小学校につきましては、基本的に暗くなる前に下校であります。中学校の部活動後の動線や自転車置場については、タイマー式の照明等で対応しておりますので、学校内においては暗くて危険な箇所はないというふうに認識しております。 以上であります。 ○議長(渡辺雄爾君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 分かりました。そのような箇所がないということは大変いいことだと思います。犯罪に不安を感じる場所の多くは、路上等の屋外だと言われています。また、行政への要望として、外灯や防犯灯を増やすことが最も望まれており、町を明るくすることが犯罪防止の最善策と言えるようであります。 ところで、市民の方より杵築高校の裏のバス停には照明がなく、暗くて夜は危険ではないのかとの声を、いろんな方から耳にするのですが、そのことについて市に対して相談や要望はありませんか、お尋ねします。 ○議長(渡辺雄爾君) 大塚危機管理課長。 ◎危機管理課長(大塚茂治君) 市民の皆様からの要望は直接頂いておりませんが、以前、杵築高校から問合せがございまして、防犯灯については、行政区で設置する旨をお伝えをさせていただいたところです。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 場所がバス停ということもあり、この件はバス会社の管轄となるのではと私も思い、バス会社に連絡をしたところ、そのような情報を頂いたことに関しましては感謝いたします。しかし、今すぐ照明を設置するというような計画はしておりませんという回答でありました。 特にこれからの冬場は部活動等で暗くなってから帰る生徒も多いかと思いますので、民間のバス会社が対応できないようでしたら、市のほうで何か対応はできないのでしょうか。女生徒も多いようなので、何か犯罪が起きてからでは遅いのではないでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 大塚危機管理課長。 ◎危機管理課長(大塚茂治君) 先ほども答弁させていただきましたが、防犯灯につきましては行政区からの要望により設置補助を行っておりますので、市で設置する予定は現在のところございません。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 分かりました。今後もし設置するようでしたら、行政区からの申請が必要ということなので、もし今後そのような相談を受けた場合には、行政区の区長さんと話をしていきたいと思います。 以上で、私の一般質問終わります。ありがとうございました。……………………………… ○議長(渡辺雄爾君) ここで午後2時45分まで休憩いたします。────────────午後2時33分休憩午後2時45分再開──────────── ○議長(渡辺雄爾君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 17番、真砂矩男議員。(17番 真砂矩男君質問席に着く) ◆17番(真砂矩男君) 17番、市民クラブ、真砂矩男です。今日、最後になりました。しばらくお付き合いお願いします。 コロナコロナで戦々恐々とし、大変な1年が終わろうとしています。まず、日夜、気を使い御尽力いただいている医療関係者の皆様には、頭の下がる思いがし、心からお礼を申し上げます。 またこの1年、個人はもとより、職場から1人も感染者を出さないよう気を使い、御尽力いただいている、子どもたちを預かるこども園、幼稚園、学校そして介護、福祉関係等々の皆様方の御尽力にも感謝申し上げたいと思います。 今回、市が頑張っている皆さんに応援のため、1月から6月まで使用できる商品券を配付することも、私どもとして大変よい取組だと思います。 さて、通告に従い一般質問をいたしますが、今回は農業関係、気になっている2点、この近年の杵築の生産物の算出状況、また近年の未曽有の降水量の中での池の改修等について、お尋ねをいたします。 まず、一番に杵築市は、以前から路地野菜等は少なくて、園芸が盛んな地域でありますが、主要作物についてお尋ねをします。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林水産課長。 ◎農林水産課長(竹中和男君) お答えいたします。 杵築市は、県内でも園芸が盛んな市であります。中でも、柑橘、温州ミカンについては、大分県一の生産量を誇っていますし、ハウスミカンについては、全国3位の産地となっています。また、野菜では、イチゴやスナップエンドウ、花卉ではホオズキが大分県一となっています。残念ながら杵築茶については、面積、生産量とも臼杵市に抜かれ2番目の産地となっています。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真砂議員。 ◆17番(真砂矩男君) 温州ミカンやハウスミカンもかつての状況とその出荷額と、相当違ってきていると聞いています。イチゴは大分県一というのは、私はうといからか、余り認識していませんでした。 そこで主要作物、米やミカンやイチゴ等について、過去と現在の状況をお知らせください。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林水産課長。 ◎農林水産課長(竹中和男君) 品目別の売上げの推移を分かる範囲で農協に聞き取りました。ハウスミカンですが、これは平成15年から30年、15年間の差になりますが、売上げは16億円から7億円へと半分以下になっております。次に、イチゴですが、平成10年と30年の20年間の比較ですが5億9,000万円から3億9,000万、2億ほど売り上げが落ちております。スナップエンドウについては、20年前は、作付はありませんでしたが、現在は1億円を超す産品となっております。ホオズキ、これも現状なんですが1億円産品ではございません。10年前と比較しますと確実に売り上げを伸ばしております。お米については、平成10年当時24億ございましたが、30年で20年間で14億ということで10億ほど売り上げを落としているところです。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真砂議員。 ◆17番(真砂矩男君) 先日、11月の12日でしたが、県で農林水産省の方々と九州農政局の方々、県と土地改良区の代表、市町村では宇佐、由布、竹田の市長さんがお見えの中で、令和3年度の農村振興局関係予算の概要説明会が開かれました。その席で竹田の市長さんが、竹田市の農業算出額は221億円という話が出ました。私は、えっと驚きましたが、後日改めて竹田の農政課に確認をしましたら、ここ数年200億円以上だというのを話を聞きました。杵築市はかつて100億円以上であったこともあるが、山香、大田の米や畜産を含め、今は合併してもそれどころではないのかと思ったのですがいかがでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林水産課長。 ◎農林水産課長(竹中和男君) 議員のお話がありました、竹田市について調べました。竹田市は、園芸品目、特にトマトの生産が盛んでございます。また、久住はじめ畜産も大きいことから、大分県で最も算出額が大きい市になっております。平成30年の算出額になりますが222億円ということでございます。 一方杵築市ですが、平成10年当時は、153億円県内3位でしたが、平成30年度は73億円、県内7位と20年間で半分以下ということになっております。原因は、園芸品目、柑橘類特にハウスミカンの算出額が先ほども説明しましたが、大きくダウンしたことによるもので、同じくミカン産地の津久見市や佐伯市も同じような状況です。 これは、平成15年頃から平成25年頃の約10年間、ハウスミカンの価格が低迷したことや、重油が非常に高騰しコストがかかりもうけが出なくなったことにより、栽培を中止する農家が増え、面積や生産量が減少したことによるものです。表現が適切かどうか分かりませんが、ハウスミカン冬の時代だったと思います。 その後、農家の方はビニールハウスを有効に活用するため、ハウスミカンから燃料代がほとんどかからないスナップエンドウへの転換を進め、産地化が図られ、九州代表する産地となっております。 また、ハウスミカンもここ数年は徐々に価格が回復しておりまして、一昨年は市場初めて1キログラム当たりの年間平均単価が1,000円を超すというようなこともございました。重油も一時期ほど高くなくなって落ち着いてきており、生産者の意欲も戻ってきたかなというふうに思っております。まさしく底を打った状況と判断できます。 今後は、ハウスミカンをはじめとし、イチゴや花卉類など、杵築市が誇る産品をさらに伸ばし、杵築市の園芸を再興していきたいというふうに考えます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真砂議員。 ◆17番(真砂矩男君) 今、お聞きのように、杵築市は平成10年代は宇佐、竹田に次いで県下3位であったと、現在は7位と当時の半分以下だという話も出ました。竹田は除き、ほかの市町村のことは言いたくないですけれども、ほとんどの市町村が、皆その減少していますけれども、減少額は杵築市が半分以下とトップだと、153億が80億ほど減っておると、そして73億だというような数字を私はつかんでおりますけれども、そんな状況に現在はなっておるんだと、しかしこれはやっぱりミカンが一番大きい、ミカンの減り方が50億近く減っておるというような状況です。 先日、これも11月の27日だったんですが、今話題になっている大変な水漏れの竹田、熊本、産山の大蘇ダムを見に行き、荻柏原土地改良区に視察に行きました。 竹田の算出額は伸びているトマト栽培、あるいはキャベツ栽培等を見学しました。トマトは1農家3,000万円ほどであったのが、現在、外国人労働者等雇用し、8,000万から1億を目指しているんだという話を聞きました。すばらしい経営をしております。 またキャベツは、ほとんど親子2人で4人でやっていた、お父さん夫婦と息子夫婦でやっていたが、キャベツ御殿といわれるような立派な由緒ある家庭の住宅の前には、あの散水機等々、大変な機械と大規模な1町5反ぐらいあるなと1枚で、そんな思いをしましたが、大規模なキャベツ畑が広がっていました。杵築もミカン、イチゴ、花卉と県下トップクラスの品目があるが、その規模、量がやはり少ないというようなことじゃないでしょうか。 4点目に入りますけれども、今朝の新聞に農業経営25%減だというのがありましたね、今朝、あれ自分が質問しようとしたとたんにこれが目に入りました。詳しく現在の状況は報じられております。 そこで、就農者、後継者の育成についてお尋ねをいたしますけれども、高齢化で担い手が必要でありますけれども、どうなっているのかお尋ねをいたします。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林水産課長。 ◎農林水産課長(竹中和男君) 算出額が大幅に落ちたということを述べさせていただきましたが、これハウスミカンだけのせいにするわけでございませんが、園芸全般で見ますと、やっぱり後継者、担い手がいないというのが一番の原因だと思います。これだけの産地をつくってきているわけなんですが、後継ぎがいないと、そこで新規就農者を確保していくところが大変重要になっていきます。 まず、イチゴの話からさせていただいますが、JA農協に主体となっていただきまして、杵築市イチゴ学校を平成26年に設立いたしました。現在までに6組10名が研修を終え、イチゴの栽培を開始しております。また、4期生、5期生目になるんですが、現在4組5名が研修中となっております。また、ハウスミカンについても、イチゴ学校のときとは少しタイプが違いますが、ファーマーズスクールという制度で新規就農者の育成を行っており、2名が今年卒業し、営農を開始しておりますし、9月から新たに2名が先輩農家のもとで研修を開始しております。このほか、花卉についても、ファーマーズスクールの制度を設けており、同じく2名が研修中ということで、新規就農者の育成を一生懸命やっているところでございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真砂議員。 ◆17番(真砂矩男君) 先日私は、東の片野でイチゴ研修中の4期生2名、5期生、まだ8月に福岡から杵築に来て間もない御夫婦4人と少し時間を作ってもらい、お話をさせて頂きました。4期生2人は、ともに別府市出身でありますが、1人は独身、祖父は山香でイチゴを作っていたという話が出ました。親の後継ではないが、祖父がやっていたので、孫がそのイチゴ作りをやると、私はこれはすばらしいなと思いました。今、子どもが跡を継いでいなくても、孫が跡を継いでなんていうのは、おじいちゃんの取り組んできた苦労も知っておるかと思いますが、すばらしい取組だと思って、彼にエールを送りました。 今1人は結婚して奥さんが公務員と、イチゴ作りをやってみたいと思った動機や要望等についてお尋ねをしました。この2人は、八坂の土地を1人が7反ほど購入し、80メートル、4棟のイチゴハウスや育苗棟をつくると、水を確保するためにボーリングをすると、「川の横だから、そんなに掘らなくてもいいんでしょうね」という話をしましたら「いいえ、塩分が入るといけないので、100メートルほどボーリングしなきゃならん」と「そりゃまた大変ですね」という話もしたんですけれども、この3人の皆さんが、初期投資が1億二、三千万かかると、これも私はびっくりしたんですが、こういった初期投資をやるということになると、会った2人とも話をしておる中で、相当の覚悟はしているなというふうに思いました。 こうした新規就農者についてお尋ねをしますが、それらの研修生ですね、この方々は、4人は市外、県外でしたけども、市内の後継者、市外からの移住者については、どうなっておるのでしょうか、お尋ねをします。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林水産課長。 ◎農林水産課長(竹中和男君) まず、イチゴ学校の関係者ですが、研修を終えて、就農している6組10名については、市外が3組8名、市内が1組2名となっております。研修中の議員がお会いになった4期生、5期生、4組5名については、市外が3組4名、市内が1組1名となっています。ファーマーズスクールは、花卉も含めて合計6組6名おるんですが、3名が市外、3名が市内ということになっております。 市外の若い夫婦も多く、農業担い手の確保はもちろん、移住による人口増加にも寄与できているものというふうに考えております。 また、いわゆる親元就農という表現するのですが、農家の子弟、跡をそのまま継ぐということもあるんですが、もちろん市内の農家の方の跡継ぎですが、この5年間で22名おります。平均すると四、五人かなというところでございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真砂議員。 ◆17番(真砂矩男君) 杵築にとっては、本当にありがたいことで、今後家庭を持ちそしてまた子どもが育つというようなことになると、大変すばらしいことだというふうに思います。 最後になりますけど、私も商業にもいろんな役をしておりますけれども、かつては本当に商売をする者には援助はありませんでした。しかし最近は、中小、小規模事業者の育成ということで、少しずつ援助はありますが、それにしても、農業から見たら、そんなに補助金はありません。しかし、農はやはり口のもとでありますので、農業にはいろんな補助金、支援金があると思いますが、このことについてお尋ねをいたします。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林水産課長。 ◎農林水産課長(竹中和男君) 農業者、特に新規就農者や農家指定のいわゆる農業後継者の支援、補助金については、相当充実したものというふうになっております。先ほど説明いたしました就農学校やファーマーズスクールの研修生、研修期間中については、年間150万円の交付金が受けられる制度がありますし、条件にもよりますが、実際就農した後も150万円を5年間、給付される制度があります。合計で最大1,050万円が、個人に給付されるというような制度になります。 また、農家指定のいわゆる農業後継者につきましては、2年間に限ってですが100万円の2年分の給付制度がございます。このほかも、先ほどイチゴ整備1人当たり1億2,000万というようなお話ございましたが、総事業費では、確かに手伝い含めボーリングの費用とか含めればそういう感じになってしまいます。これについても、国や県の補助事業がございまして、その事業を活用しながら自己負担分は4分の1とか3分の1とかいうことで、初期投資の軽減に努めているところでございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真砂議員。 ◆17番(真砂矩男君) 研修期間や研修が終わってからも補助金があるということで、そうした補助金と合わせて、自分の出荷等でしっかりした地盤を作ってほしいなという思いがいたしております。彼らと話しておる中に、造成に余り金がかからない広い土地、それと水また日照りを希望しておりました。また、杵築に住むのには、先ほども出ておりましたが、住宅も市が紹介する空き家バンク、これがなかなか条件に合わない家が多かったという話もお聞きをしました。しっかりした受け入れ体制の中で、これからの杵築の園芸を担ってほしい、また農業で生活していける、育てる楽しみがあるという若者を増やす努力をしていってほしいと思います。 私が所属する市民クラブには、米や麦作りは富来議員、ミカン作りは指導者で今なお1ヘク以上も耕作をしている小春議員、あるいは花卉やニンニク、最近は薬草にも熱心になっている小野議員等々、指導的立場で頑張っている皆さんがいますので、私のような者が言うのもおこがましいのですが、ますます少子化の中で農業や商売をするよりも、公務員や会社、企業で働くほうがよい、親も子どももそうした方向に向けようとする者、そうした者が多くなるだけでは、5年、10年先、本当にどうなるのかという思いです。農地面積は減少し、農業就業者は今朝の新聞にも載っていましたように70歳を超すというようなことで、食料の安定供給が本当に実現していくのか、農業を守る、農業で生活していける、子どもを育てていける、もうかる農業、そういう若者を育て、恵まれたこの杵築で作物を育て、算出額を増やす努力を少しでも今以上に力を入れていくことはお願いをいたします。 いろいろしゃべりましたが、1次産業、農業、園芸の推進で、市長の思いや決意をこの場でお聞きしたいと思いますから、よろしくお願いします。 ○議長(渡辺雄爾君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 真砂議員にお答えいたします。 今、議員から事細かくいろいろ説明をいただきながら、また実際就農している人たち、研修を受けている人たちの話も伺いました。やはり、今57名の方が過去5年間で就農していただいております。そしてそのうち9割近くが40代以下ということで、やはり関東の人、東京、埼玉、それから千葉、神奈川とかこういったところからわざわざ就農ということで杵築を選んでいただいて、イチゴ学校であるとかファーマーズスクールに来ていただいておりますけども、非常にそれだけにやる気のある方々で、先ほど数千万の投資をしながら頑張るということで、本当に腹が決まっているということで、非常に頼もしく思っております。 イチゴ学校の1期生の方が、2年間の終了式が終わって終了式の時に皆の前で決意表明したのは、先ほどハウスミカンの関係でもありましたけれども、どんどん就農者が先輩がどんどんやめていく中でも、やっぱりイチゴ学校とイチゴとか残っている人が、農家経営に関して非常にプロでありますし、それに対して20年30年という栽培実績もございますので、ある意味残った方たちはこういう農業を志す若い人にとっての、非常にジョブコーチとして最高の人が残ってくれているなということで、そして、終了式のときに彼が言ったのは、座学でイチゴの栽培について学んで、それから実地でイチゴ研究会の方と一生懸命指導受けたんだけども、それ以上にびっくりしたのは、杵築に住んだ初日からイチゴ研究会の方たちがやってきて、何かないものはないかとか買物するときここがいいとか、それからどこで今生活するとき、何か困ったことはないかということで、要は全く赤の県外から来た他人なんだけども、自分の家族のように接してくれると、そこの2年間で、こういうイチゴ研究会の方と一緒に仕事をお教えていただきながら、また日常生活についてもいろいろおアドバイスをいただく中で、イチゴで、この杵築で生活をしていく、稼いでいくという覚悟と自信ができたというお話を聞きました。やはりすばらしい指導者に杵築が恵まれているということを、それに伴ってまた口コミで杵築はいいという形で広がって、いい循環ができつつあるんだろうというふうに思いますので、全面的にサポートしてまいりたいというふうに思います。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真砂議員。 ◆17番(真砂矩男君) 杵築は、ミカンが1年中いわゆる周年作物、いつでもミカンがありますよと私も言うんですが、いろんなミカンを作っていただいております。こうしたミカンのミカン狩り、あるいはイチゴがたくさん増えていけばイチゴ狩り、そうした中で、農商連携じゃないですけれども、やはりそうした農園もつくってほしいなとそんな思いもしておりますし、商工会としても、ぜひまた頑張ってそういった方面で一緒に頑張っていきたいなという思いも持っている1人でございます。 次に移りますが、農業用ため池についてお尋ねをいたします。 これ私ごとにはなりますけれども、杵築インター近くの白水の池というのがありますが、この池を世話をしながら守りをしながら、農地や水を守る土地改良区の役を引き受けて20年ちょっとになります。この白水の池は、1673年から81年、松平英親公による築造で340年もたっています。かつて地元の現在加来議員のお父さんが、この議場で地域の皆さんの声で、2度にわたって改修の必要性を言われました。堤体の側面の荒みや陥没、漏水等の確認でその後いろいろと県にお願いしてくる中で、ようやく地元説明会が開催されるようになり、6年がかりで平成26年3月、永松市長になって改修工事の竣工式をいたしました。杵築で一番大きな池で、もしこの白水の池が、当時加来議員さんが言われたように、決壊するようなことが起これば、この市役所、八日町商店街、北浜のほう二手に分かれ、大変な大災害を起こすという心配を誰よりも感じていた1人です。 杵築市はゼンリンの地図をめくれば、地域によると1ページに4つや5つのため池があります。こうしたため池は、ほとんどが明治以前、江戸時代から200年、300年近くたった古い池であります。私の記憶で、昭和54年10月、まだ私が教員現職の頃でありました。八坂の上本庄でこの議場でも御記憶のある方は、もう数人だと思いますけども、上の大台の池というのがあります。なぜかここの工事をしていたときの関係があるんだと思うんですが、底樋が抜けてしまったと、そして下に次に七双子の池というのがあります。この七双子の池が決壊をしたと、そして、その下の本庄新池がもたずに、水が流れ出たと、決壊をしたと、そして当時市役所の職員、重光邸近くに住んでいる方ですけれども、幸いにして住居はほんの一部で、倉庫等が流され、大騒動した記憶が私は残っております。私の母が、そこのお母さんと非常に親しくしていたもんですから、本当に大変だったということをいろいろと何回もお聞きしました。 長くなりましたが、そこで第1点は、杵築市内にはため池が幾つあるんでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林水産課長。 ◎農林水産課長(竹中和男君) お答えいたします。 昨年度、農業用ため池の管理及び保全に関する法律、いわゆるため池新法というものが制定されました。このことにより、市内のため池を把握するために、管理者よりため池の届出をいただきました。ここでいうため池とは、人工的に造られた堤体と取水施設、斜樋、底樋を要したもので、調査の結果、市内のため池総数は312か所となりました。国東半島は、もともと農業用ため池が多いところではございますが、杵築市が県内でも一番ため池が多いということになっております。 内訳は、杵築地域が148か所、山香地域が130か所、大田地域が34か所となっております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真砂議員。 ◆17番(真砂矩男君) 312個と、ちょっと杵築のため池が148というのは少ないんじゃないかなという思いもしたんですけれども、かつて私は杵築は合併前に270個とか杵築だけでもあるというようなことで、名前のない池やらいろいろありますから、今農業用ため池のことでお話があったんだと思いますが、その312個ですね、このため池をため池の場合には、改修する場合には、これの防災重点農業用ため池ということで、この制度にのれば地元負担がいらないというものもあるし、地元負担がいるというものもあるわけですが、防災重点農業用のため池というのは、どのくらい312個の中であるのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林水産課長。 ◎農林水産課長(竹中和男君) 312か所のため池のうち、防災重点ため池になるのは166か所あります。いわゆる危険なため池という意味の防災重点ため池に指定されるには、改修工事が全額補助になるという仕組みではなく、地元負担につきましては、改修の事業計画作成に当たって、まず現地調査を行います。現地調査の結果、そのため池下流域に5戸以上の家屋の被害が想定される場合は地元負担がなくなり、5戸未満の家屋被害が想定されるは1%の地元負担というようになっております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真砂議員。 ◆17番(真砂矩男君) この1%の地元負担ということについて、私は大きな思い出があります。少ししゃべらせていただきますけれども、白水の改修が終わる頃、その下流の東下司、西下司に2つのため池があります。地元の方は東の池をそんなに大きくないんですけども、大池、大池というんです。大きい池で大池だと思うんですけども、大池なんか何でいうんかんと聞いておるんですが、皆さん、大池といいます。もう1つ西下司のほうは西谷といいます。地図には東谷、西谷とあります。 この2つは、古くて水漏れがあるので、地域の方々に改修してほしいという希望があり、県に要望しましたら、東下司のほうは、池の下に公民館や住宅があるので、先ほど言った防災重点農業用ため池、私たちは危険ため池といいますけども、地元負担はゼロですと。ところが西のほうは住宅がなくて、下は田んぼで当時5%の地元負担がいりますということでした。下に中央こども園がありますが、こども園があるではないかという話もしましたが、道路を挟むために該当しないということでありました。5%といっても1億8,000万から2億の工事では900万から1,000万円の負担がいるわけであります。こうなると、地元の皆さんは、東は改修できるけれども、もう西は改修はやめるということになりました。 そこで、改良区は、毎年1月初めに、県の今の改良区の会長になってから、知事との新年度予算についての各地区の課題や要望をする懇談会が毎年開かれます。私は、この席で5%と幹線水路の改修は15%地元負担があるわけですけれども、これをゼロとは知事言いませんと。しかし県費負担で何とか引き下げてもらうことはできないかと、もう農家の人はやらないというんだという話をしました。そして、1年目はだめでしたと。また次の年もこの要求を出すと、私が書いて出しましたら、県の担当者から、同じ要求を2度出すことは余りないですがという話が出ましたが、私も少し気後れはしましたけれども、ぜひお願いしたいんだと、1つは改修はゼロでできて、片一方は5%いるなんていうことで、本当に困るんだという話もしました。 そういう話をした後、知事から26年度大分県独自の施策として、1%と15%は5%にするという大きな決断をしていただきました。いらんことですけども、あ、また知事は知事選をやるんじゃなとそのとき思いました。私たちには選挙のときにも広瀬知事だからこそ、これができたんだということと何度も言いました、はっきり言って。本当に、やはり政治の中には、そうした決断をしてくれるということが大事だと思います。それが今日続いているわけですね、この1%というものは。 1%であれば200万円もの地元負担ということになると、この西下司の地区の皆さん方も改良区と一緒になって、これは何とか改修しようということになり、今その準備を進めているところで、改修は目の前になってきています。そうしたいらんことを申しましたけれども、皆さんにもお話をしたいと思います。 次に入りますが、現在、改修を実施しているため池及び新規に要望を受けている池の件数はどのくらいあるんでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林水産課長。 ◎農林水産課長(竹中和男君) 現在、事業を実施しているため池は、市内10か所ございます。先ほどありました全額補助が9か所で1%の自己負担があるものは1か所でございます。その1か所が今ありました西下司のため池になります。 また、現在要望を受けているため池は、杵築地域で2か所、山香地域で2か所、計4か所ございます。4か所が工事待ちという状況です。こちらについては、まだ現地調査が終わっておりませんので、ゼロ%になるのか1%になるのか負担が、まだ分からない状況でございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真砂議員。 ◆17番(真砂矩男君) 10か所の中には、先ほど言った東と西も入っているようでありますが、本当にありがたいことだというふうに思っています。しかし池の改修は1年か2年でできることではない、地元の説明会やいろいろ耕作が休みとか、そうしたことも出てきますので、できるだけ計画をもってお願いをしたいというふうに思っています。 次に、先ほど申しましたが、最近何十年に一度とか大雨があるいは未曽有の降水量、ここ近年、近くは先ほどの田中議員から出ましたが、今年の7月、県下でも死亡事故はじめ、川の氾濫等が起こりましたが、大きな災害が出ましたが、私が行ったのは昭和54年のずい分前のことでありますけれども、最近、この被災したため池等はあるのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林水産課長。 ◎農林水産課長(竹中和男君) 本年7月5日から7月14日の梅雨前線の豪雨、7月豪雨と今宣言されておりますが、その7月豪雨において、市内3か所のため池が被害を受けました。このうち、原北にある宇佐田ため池と向野にある仁田尾池については、堤体の陥没により、決壊の恐れがありました。決壊を防ぐため、消防団や地元関係者に御協力をいただき、水位を下げることができ、下流域への被害はありませんでした。現在、宇佐田池につきましては、災害復旧事業で申請した結果、採択されましたので発注に向け、作業を進めているところであります。 また、仁田尾大池につきましては、今年度から県営事業で改修事業を実施していますので、継続して事業を進めていきます。 もう1つは、溝井にある中の池が決壊しました。このすぐ下流には、ため池の水、全部抜いてみましたというイベントで利用した親子池の立尻池という平成8年頃大規模改修した池がありました。改修がうまくいったということもあって、決壊した池の水量を受け流すことができ、下流域の被害はございませんでした。 その後、地元からため池の廃止要望があったことから、中の池につきましては、廃止による事業での実施を予定している状況です。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真砂議員。 ◆17番(真砂矩男君) この中の池の上には、口ノ池、そして下に立尻の池、3連の池となっておって、地元の方々は、これを三池といっております。この中のこの中の池の決壊では、もし、受けた立尻の池、この樋門や堤体が平成8年に改修をしたと、これが改修をしていなくて持ちこたえなかったら、高台にあるんですね、この池が、そしてその下には田んぼが広がっています。そして道路を挟んで住宅が、西溝井の住宅が立ち並んでいます。もしこの立尻の池が改修をしていなくて持ち応えられないということになったら、本当に大変なことになっていたと、ここの区長さんが、大変心配したんだという話もしてくれました。 そして、今回ほかに石山ダムから立尻の池には水を上げることができるようになっていますので、もうこの中の池は切り割をして、この池は先ほど話があったように、廃止をしようということになったようであります。 お尋ねしますが、最近耕作地の減少や高齢化で管理ができなくなり、ため池を廃止したい、そういう要望が次々に出てきていると聞きますが、要望状況についてお尋ねします。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林水産課長。 ◎農林水産課長(竹中和男君) 現在、防災重点ため池の166か所のうち5か所の廃止要望があります。この中には、先ほどの中の池も含まれております。今後は、地元との調整等を行い、今後事業申請していく予定にしております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真砂議員。 ◆17番(真砂矩男君) 廃止をするのにも金がいるわけでありますけれども、また、今10か所の改修をしておるということでありますが、改修には県や国の大きな補助があります。しかしこれも限度があります。中には50年も80年も未改修のものがあるわけですから、しっかりした改修計画を立てて要望していってほしいと思いますが、この点についてお尋ねをします。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林水産課長。 ◎農林水産課長(竹中和男君) 修繕にも廃止にも確かにお金がかかります。この廃止ため池の場合は、国の補助金を有効に活用しながら、地元負担がなくなる方法もございますので、もうできるだけそれで改修工事を進めていきたいというふうに考えております。 この防災ため池に係る工事等なんですが、防災工事の推進に係る特別措置法というのがございます。令和2年10月に施行されておるんですが、この166池の防災工事推進計画というのを、今後作っていかなければなりません。この計画の中で、優先順位を決め、地域の実情とか市の財政状況を県と協議しながら、本年度中に計画を作って、随時工事を進めていきたいというふうに思っています。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真砂議員。 ◆17番(真砂矩男君) 最後ですが、私も池や水路の管理をしながら思うことは、水は思わぬ災害等を引き起こしますけれども、やはり農作物を育てる水は宝であります。200年も300年も前に、大した機械もない中に、よくこれだけの池を造ったな、これだけの隧道を造ったなとそんな思いを持ちながら、感心することがたくさんございます。池が築かれて、田んぼができる。新田を造成して、新たな池を増築し、また池を拡張すると。次々に、2年や3年の池ができたりしています。水田開発の歴史と池築造の歴史を知ることができます。計画を策定するのが、今の話では今年度中ということでありますけれども、もう余り間がないので、精力的に取組をお願いをいたしたいと思います。 今日は、農林水産課長だけに私の質問をしてきましたが、しっかり受け止め、御答弁をいただきました。本当にありがとうございました。これで終わります。──────────── ○議長(渡辺雄爾君) これをもちまして、本日の日程を終了します。再開は12月10日木曜日、午前10時からです。本日はこれをもって散会します。お疲れさまでした。────────────午後3時33分散会────────────...