杵築市議会 > 2019-12-05 >
12月05日-02号

  • 発掘調査(/)
ツイート シェア
  1. 杵築市議会 2019-12-05
    12月05日-02号


    取得元: 杵築市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-29
    令和 元年 12月定例会(第4回)令和元年 第4回(定例)杵築市議会会議録(第2号)令和元年12月 5日(木曜日)〇議事日程(第2号)令和元年12月 5日午前10時開議  日程第1  一般質問―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―本日の会議に付した事件  日程第1  一般質問―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇出 席 議 員(18名) 1番 田 中 正 治 君      2番 多 田   忍 君 3番 衞 藤 竜一郎 君      4番 工 藤 壮一郎 君 5番 坂 本 哲 知 君      6番 真 鍋 公 博 君 7番 阿 部 素 也 君      8番 田 原 祐 二 君 9番 泥 谷   修 君     10番 堀   典 義 君11番 二 宮 健太郎 君     12番 小 野 義 美 君13番 藤 本 治 郎 君     14番 加 来   喬 君15番 小 春   稔 君     16番 富 来 征 一 君17番 真 砂 矩 男 君     18番 渡 辺 雄 爾 君―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇欠 席 議 員(なし)―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇欠 員(なし)―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇事務局出席職員職氏名局長  坪 井 尚 裕 君      次長  松 下 康 幸 君係長  河 野 真 二 君      書記  加 藤 沙 江 君―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇説明のため出席した者の職氏名市長………………永 松   悟 君   副市長……………興 田 信 一 君教育長……………清 末 陽 一 君   総務課長…………河 野 正 一 君財政課長…………佐 藤   剛 君   秘書広報課長……河 野   泰 君政策推進課長……黒 田 幸一郎 君                    協働のまちづくり課長………………………………………………江 藤 昌 士 君税務課長…………都 甲   靖 君   危機管理課長……三 浦 浩 二 君市民課長…………高 橋 勝 久 君   生活環境課長……穴 見 智 彦 君上下水道課長……伊 藤   來 君   商工観光課長……内 野   剛 君農林課長…………竹 中 和 男 君   耕地水産課長……阿 部 裕 司 君建設課長…………羽田野 陽 一 君   山香振興課長……裏   安 博 君大田振興課長……岡 部 元 暢 君   会計課長…………尾 倉 良 明 君福祉推進課長……越 橋 里 美 君                    健康長寿あんしん課長………………………………………………小 俣 玲 子 君子ども子育て支援課長………………………………………………河 野 由紀子 君医療介護連携課長……………………………………………………江 藤   修 君山香病院事務長…宇都宮 健 士 君   教育総務課長……矢 守 丈 俊 君学校教育課長……末 松 武 治 君   社会教育課長……梶 原 美 樹 君文化・スポーツ振興課長……………………………………………緒 方 幸 茂 君市立図書館長……後 藤 方 彦 君                    人権・同和対策課長…………………………………………………有 田 定 光 君農業委員会事務局長…………………………………………………岩 尾 俊 高 君―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―────────────午前10時開議──────────── ○議長(渡辺雄爾君) 皆さん、おはようございます。これより本日の会議を開きます。 これより日程に入ります。──────────── △日程第1一般質問 ──────────── ○議長(渡辺雄爾君) 日程第1、一般質問を行います。 お手元に配付してあります一般質問通告表の順序により発言を許可します。 10番、堀典義議員。(10番 堀典義君質問席に着く) ◆10番(堀典義君) 皆さん、おはようございます。 壱五一会、議員番号10番の堀典義でございます。12月に入りまして大分寒い日が出てまいりましたが、杵築市議会は、さきの12月2日に「きもの議会」としてスタートしたところでございます。 ただ、今議会、厳しい環境の中で行われる一般質問となりました。トップバッターとして気を引き締めて立ちたいと思いますので、執行部の皆さんもぜひそういった立場で臨んでいただきたいと思います。 最初に、協働のまちづくりの予定でしたが、今置かれている緊急財政対策のほうを先にして、質問をしていきたいというふうに思っております。 まず最初に、11月26日に杵築市は緊急財政対策をマスコミ発表をしたところでありますが、市民に影響のある施設の廃止や市行事の中止、そして職員の人件費削減など、極めて重要な中身がある発表でございました。市役所内外に大きな影響を与えたこうした状況につきまして、市の責任者としての市長の責任と思いにつきましてお聞きしたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) おはようございます。 それでは、堀議員の御質問にお答えいたしたいと思います。 まず、こういう緊急財政対策、今のところは案でございますけれども、議会とのお話合いができたりしましたら、早速、市民に向けて説明を出向いて行ってしたいというふうに思っています。 まず、原因ですけれども、まず歳入面では、これは景気のやはり低迷というか停滞というかそういうところで、それとあと人口減少が重なりまして、市税の収入そのものが伸び悩んでいると。それから、あと地方交付税等の税の交付税等の減少も考えられます。 そういう中で、社会保障費、これが増加をしておりますし、それからあと少子高齢化、それから貧困対策、そういった社会保障関係費の増加、それから、これはほかの市町村と組んでおります一部事務組合の施設が、ちょうど更新時期を迎えるということで、一部事務組合の負担金が増加したこと。 それから、各種事業を執り行うことによりまして職員数がふえていくということで、こうした市町村合併後整備してきた。 それとあとは、市町村合併後施設整備をしてまいりました公共施設ですけれども、その維持管理経費、そして起債償還額が増加したことなどが考えられます。支出としてはですね。 そういう形で、これらの要因が複合的につながりまして、今回の財政悪化の原因になったというふうに捉えております。 私としては、地方創生の中で大型事業、それから国の地方創生、地方自治体と活性化をほかの地方自治体とこの活性化、地域活性化を競う時期が重なりました。必要欠くべからざる事業に取り組んだと考えておりますけれども、その結果として今年度の維持管理費や、それから起債償還額などが財政を圧迫する要因となりました。 そして、これらの財政状況の全庁的共有が、そういうところの詰め、協議ですね。そういったところが非常に甘かったということで、今回の財政悪化を招いた原因だと深く反省しているところでございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 堀議員。 ◆10番(堀典義君) 市長から今、こういった状況になった原因につきまして説明がございましたが、今後の市財政の健全化に向けまして、改めて財政悪化の原因について伺いたいと思います。 担当課長、財政課長として、改めてこの財政悪化に至ったその原因についてお聞きしたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 佐藤財政課長。 ◎財政課長(佐藤剛君) お答えします。 市長答弁と重複する部分が多ございますが、お許しをいただきたいと思います。 市の財政状況の悪化の要因については、歳出につきましては、少子高齢化、貧困対策などによる社会保障経費の増加、一部事務組合の施設の更新事業の増加による一部事務組合負担金の増加、職員数の増による人件費の増加、市町村合併後整備をしてきた公共施設に係る維持管理費、起債償還額が増加したことなどが挙げられます。 歳入面では人口減による市税収入の伸び悩み、合併算定替の終了に伴う普通地方交付税総額の減少などが、一般財源収入減の要因となっております。これらの要因が複合的に重なり、今回の財政悪化の原因になったと捉えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 堀議員。 ◆10番(堀典義君) 財政悪化の原因の中に平成26年からの民生費の増加があると思います。平成26年の介護保険法の改正で、国は要介護1及び2の予防給付が変更され、市町村の行う地域支援事業に移行したところであります。 国からの補助がございますが、地方自治体の持ち出しもございます。このことから自治体の財政負担はふえております。積極的に取り組めば取り組むほどふえていく自治体もございます。本市もその一つだろうと思っております。 その中で、杵築市の平成26年から平成30年までの職員数が増加をしております。民生福祉関係の項になるわけでありますが、この人員増の原因について御説明をお願いいたします。 ○議長(渡辺雄爾君) 佐藤財政課長。 ◎財政課長(佐藤剛君) 平成26年と平成30年の福祉関係の職員数は、60名から68名と、8名増加をしております。この増加の最も大きな要因は、山香病院の一般事務職員を市からの派遣職員ではなく、病院採用のプロパー職員で担うように転換を図ったため、派遣職員を一般会計に返したこと、そのことが一番大きな要因となってございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 堀議員。 ◆10番(堀典義君) ありがとうございます。人員増と、また人件費に係る問題でありましたから、御質問をいたしました。 一方、杵築市では公共施設の整備につきまして、有利な合併特例債などが利用できるうちに、杵築中学校改築事業錦江橋改良事業市立図書館改良事業給食センター等の事業を短時間で集中して実施してきました。 その中には、箱物をつくったというだけではなくて、市民の要望も強かった図書館などもつくってありまして、一概に否定するものではございませんが、今日、文化体育館を含め、こうした事業の償還額が増大してきています。本年と令和5年のこれからの償還額についてお聞きしたいと思います。財政課長、お願いします。 ○議長(渡辺雄爾君) 佐藤財政課長。 ◎財政課長(佐藤剛君) これから数字を申し上げますが、これから申し上げる公債費の数字は、今定例会でお願いをしております繰り上げ償還を行わないときの推計値でございますので、御承知おきをください。 公債費全体の金額は、令和元年度は約23億7,500万円、令和5年度が約26億4,800万円と推計をしております。 御質問の中で具体的に挙げられた個別の事業に関して申し上げますと、杵築中学校改築事業は、令和元年度で7,353万円、令和5年度になりますと2億3,836万円と推計しております。 錦江橋改良事業は、令和元年度で3,238万円、令和5年度には9,501万円と推計をしております。 市立図書館改築事業につきましては、令和元年度1,733万円、令和5年度におきましては1億2,247万円と推計をしております。 給食センター改築事業は、令和元年度は利子のみの2万円であります。令和5年度には1億3,085万円と推計をしております。 ちなみに、文化体育館事業は、令和元年度5,651万円、令和5年度5,440万円となっております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 堀議員。
    ◆10番(堀典義君) これらを見ますと、文化体育館の償還額は平準化してきておりますが、その上にさらに今後ふえてくるという内容でございまして、大変厳しい今後の展開が予想されているところであります。 さて、経常経費についてお聞きしますが、平成26年と平成30年度の経常経費──人件費、扶助費、公債費などでありますが、6億3,000万円増加しております。これから今後公債費については、今お話がありましたように償還額は令和5年度にピークを迎えるそうでありまして、2億円ほど増加する見込みであります。 この中で経常経費の削減を求められているんですが、当たりにくい扶助費をそのままにして人件費だけを削減する、こういうことだけでこの財政危機を乗り越えることは無理だと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 佐藤財政課長。 ◎財政課長(佐藤剛君) 当然、人件費だけでは歳出の最終目標、抑制目標に届かないものでございます。経常収支の改善そのものももちろん大事でございます。──失礼しました。経常収支の改善では、人件費の削減として、あわせて仕事量の整備もしなければならないということでございます。 今後、経常収支の中身について申し上げますと、人件費が最も高い部分でございます。30年度決算におきましては、人件費が26.3%、次に公債費23%、以下繰出金15.9%、物件費13.7%、補助費等11.5%、扶助費9.7%と続いております。 人件費につきましては、特別職の報酬カット等具体的な対策案を掲げているところでございます。 公債費につきましては、今定例会に上程しております補正予算により繰り上げ償還を実施し、後年度負担を緩和することとしております。 扶助費につきましては、法定による扶助費が多くを占め、削減が難しい費目でございます。となりますと、内部管理経費の徹底的な縮減と施設管理の見直しによる物件費の圧縮、市民、団体の皆様にお願いする補助金等の見直しによる補助費等の縮減を図っていかなければなりません。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 堀議員。 ◆10番(堀典義君) 人件費問題等でありますが、市役所の仕事を見ておりますと、私も県にいたんですが、国や県については、今回につきましては常に住民に出ていく、こういった時間は少ないんでありますが、やっぱり市役所の中を見てみますと、常に現場に行く、または現場の人が市役所本課に来る、こういった中でマンパワーで最善の力を発揮している状況がございまして、なかなか人件費削減をする、こういった中で今後の市政運営をするならば、やはり新たな市民と役所の関係を築かないといけないのではないかと思っております。これについては、また後ほどの中で、協働のまちづくりの中で質問したいと思います。 今、述べられましたが、また市長も冒頭こうなった経過についての責任の一端を述べていましたが、このような状況が抑止できなかった理由がこれがまたあるんですが、平成28年度の行政改革アクションプランを見ますと、平成28年度は経常収支が96.4%と悪化していますと、現状では市の市税の大幅な増加が期待できないため、歳出の縮減に努めますということを記載しております。 また、第3次行政改革大綱の平成29年の報告では、経常収支比率では、数値が98.5となり、30年度では100%を突破する見込みですとして、これもまた可能な限りの歳出削減に努めますということにしております。 平成28年のこの行財政改革以降にとった主な歳出削減努力についてお聞きしたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 佐藤財政課長。 ◎財政課長(佐藤剛君) 第3次行政改革大綱の実施計画におきまして、健全な財政運営に対する取り組みの中で、1、財政基盤の確立、2、歳入の確保、3、歳出の抑制の3項目を大項目に掲げまして、その小項目といたしまして、38項目について具体的な取り組みを行うこととしてまいりました。 実施計画の30年実績では、38項目のうち、A判定、計画どおりに実施したが17項目、B判定、一部実施したが17項目、C判定、未実施が4項目となっております。 この中でA判定の内容を見てみますと、地方公会計の整備、財務事務の見直し、法非適企業の法適化などのいわゆる条件整備の項目が多く、財政的な即効性に欠けるものでありました。逆に補助金の見直し、使用料の見直し、普通建設事業の年度平準化など、財政的効果が期待できる項目が、ABC判定となっている状況でございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 堀議員。 ◆10番(堀典義君) 今述べられましたような評価をしながら、こういった行財政改革の検討をしてきたところでありますが、結果として今日まで抑止できなかったわけであります。その理由についてお聞きをしたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 佐藤財政課長。 ◎財政課長(佐藤剛君) 繰り返しになりますが、行政改革の実施計画も全体的な理念としては、正しいものでございました。具体的に歳出抑制の実効性に欠ける内容ではありました。行革担当、財政担当レベルにおきましては、今日の状況に至る推計はなされておりましたが、全庁的共有がなされなかったことが、今回の財政悪化を招いた原因だと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 堀議員。 ◆10番(堀典義君) 私も議員の一人として、執行部をチェックする責務がありながら、この9月議会で行財政改革の提示をするようにという話をする前に、私もこういった点について指摘できなかったことについて反省をするところもございます。 さて、市長は、人件費抑制の一環として、今議会に出しております令和2年1月より30%の賃金カットを提案しておりますが、人件費抑制とともに、こうした緊急行財政対策をせざるを得ない責任者としての責任を感じての提案だと思っておりますが、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 掘議員のおっしゃるとおりです。やはり歳出については、単年度の歳入に落ちて当たり前ですけれども、そういうところを歳出構造自体が、単年度の歳入で歳出を賄うということが、この大原則に立ち返るためには、やはり市民、それから各種団体に御負担をお願いすることも出てこようかと思います。 それから、実際仕事にしている、そしてこういう状況になれば一番の矢面に立つ職員に多大な負担をかけるということで、その責任のとり方として、自分の給与、それから三役を含めて三役の給与カットに臨んだということです。率先してそういう形で先頭に立って、この財政健全化を実現していきたいというふうに思っております。 ○議長(渡辺雄爾君) 堀議員。 ◆10番(堀典義君) 賃金カットの幅がどうだということではございませんが、やはりこういった状況になったことを真摯に受けとめて、今後の取り組みをしていただきたいと思います。 さて、行政改革担当のものは、市役所の中でこれまであったわけでありますが、それが機能しなかったという実態がございます。今回の財政危機を、または行財政の改革を取り組むに当たりまして、権限のある組織体制の構築が必要でないかと思っております。そのためには、行革担当の独立性が求められるんじゃないかと思っていますが、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野総務課長。 ◎総務課長(河野正一君) お答えいたします。 このたびの緊急行財政対策の取り組みとしまして、本定例会に行財政組織条例の一部改正を上程しております。具体的には、課を統合し組織のスリム化を図ります。課の統合により関連分野の事業の連携と強化、職員間の意思疎通の円滑化、管理部門の合理化を図ります。また、繁忙期の人的応援体制の強化を目指しております。 議員がおっしゃる行財政改革に取り組む課や室の新設でありますが、これまで総務課内に設けていました行革推進係は、係長が他の係と兼任で業務を進めていましたが、令和2年度からは、課の統合で設置します企画財政課内に行財政推進室、仮称でありますが、これを設置しまして、新設しまして行財政改革を推進する予定であります。 以上であります。 ○議長(渡辺雄爾君) 堀議員。 ◆10番(堀典義君) ありがとうございました。どういう機能になるのかということについて、具体的には権限とかそういうものを詰めるんだろうと思いますが、私個人としましては、市長直轄の組織が望ましいと思っております。いろいろな役所内での組織配置はあると思いますが、そうした機能がある、また市長が認識できる、そういった担当室を検討していただきたいと思っております。 次に、当面の取り組みと中長期のビジョンの提起について伺いたいと思います。 先ほど述べましたように、杵築市は、3カ年の緊急財政対策の策定を発表したところでありますが、人件費の削減や役所組織のスリム化、市公共施設等の一部廃止、市主催のイベントや啓発事業なども原則廃止や休止する前提で見直すとしていますが、この点についてお聞きをしたいと思います。 最初に、経常収支の経費の削減としては、人件費の削減ということをしていますが、先ほど財政課長も一部触れていましたが、仕事量の整理もしなければならないというふうに私も感じております。その辺をもう少しお答えいただきたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 佐藤財政課長。 ◎財政課長(佐藤剛君) 人件費の削減には、もう人員の整理が不可欠でございます。人員を整理するためには、事務の整理が当然必要となってまいりますので、同時に検討していくということになります。 ○議長(渡辺雄爾君) 堀議員。 ◆10番(堀典義君) 杵築市は、財政標準規模が100億円を超える程度でありますが、実際の一般会計の予算は200億を超しております。こういった中で事業の整理をしていく、こういったことは大変厳しい内容だろうと思っております。そういったことも含めて、財政規模も含めての考えだということでいいんでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 佐藤財政課長。 ◎財政課長(佐藤剛君) 議員御指摘のとおり、今ここ数年の杵築市の予算、決算規模は200億を超えております。標準財政規模といたしますと、105億程度でありますので、その他を特別財源あるいは繰入金等で賄っている状況ということでございますので、事業の実施の見直しは、もうこれは不可欠であると考えております。財政規模を落としていく予算編成を行っていかなければならないと考えております。 ○議長(渡辺雄爾君) 堀議員。 ◆10番(堀典義君) 今、財政課長が答えましたが、これは財政課長1人の仕事では到底できないと思っております。市長以下、ここにいらっしゃる皆さん、また職員を挙げて取り組まなければならないと思っております。 ただ、その検討が今度ワーキンググループが出ている検討の内容については、十分な時間がなかったにしたというふうに聞いております。いろいろな人の意見、逆行する意見も出ていますが、ぜひその十分な議論をして、全体でこれに向かうとこういうような決意で、そういう進行もお願いをしていきたいと思っております。 この中で、また人件費の削減に触れますが、臨時嘱託職員をかなり大幅に削減をしなければならないようでありますが、やはり働く場がない、そういった雇用不安も出ることと思うのであります。これに際しまして、就労支援とか何らかの方策を考えるべきだと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野総務課長。 ◎総務課長(河野正一君) お答えいたします。 現在、市役所で働いていただいております臨時嘱託員は、令和2年4月から雇用制度の変更によりまして、会計年度任用職員として一般職の非常勤職員となります。令和2年度募集人員は、現在の人員より大幅に減らす方針であります。これは、市の財政状況の悪化に伴う緊急行財政対策の取り組みとして事業の見直しを行い、人員を減らし、総人件費を抑制するための一つの取り組みであります。 在職中の臨時嘱託員の皆様には、11月28日と29日の2日間にわたりまして、会計年度任用職員制度説明会を開催しまして、市の財政状況について説明をさせていただいたところでございます。 令和2年4月以降、現在と同数規模の人員募集をしないことから、在職中の臨時嘱託員の就労支援を行わないのですかという御質問でありますけれども、商工観光課と連携しまして求人情報の提供に努めてまいりたいと思います。 以上であります。 ○議長(渡辺雄爾君) 堀議員。 ◆10番(堀典義君) この人件費削減については、扶助費の削減と同じでありまして、生活に非常に密着した内容でございます。ぜひ形どおりの取り組みではなくて、真剣に関係課と相談しながら行っていただきたいと思います。 次に、市長は、この改革に当たりまして、市民に理解を得ながら職員一丸となって財政危機を乗り越えるとしていますが、当然ですが、職員には、賃金削減とあわせて職場に不満を醸しています。国から、失礼ですが異動してきた人事問題や、今回の削減計画の時間的制約、そのほかの急激な進め方などについての不調和音を私は感じています。今後、職員組合との協議も必要でありますが、市長の職員一丸として取り組んでいく姿勢について伺いたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) このたび非常に厳しい財政状況を乗り越えるためには、働いている職員の皆さんの理解と御協力が不可欠です。 現在、行財政改革の早急に講ずる取り組みといたしましては、予算枠の配分による事業の見直し、それから機構の改革、それから働き方改革、そして総人件費の削減に伴い、給料の減額を行う予定としております。いずれも職員の皆さんと一丸となって取り組まなければ、目標達成はできません。 対策の中で、給与の削減については、職員の皆さんの生活に直接負担をお願いする内容としまして、現在、職員団体と協議を進めさせていただいているところです。 先般、1回目の協議を行いました。外部からの職員招聘について財政状況を鑑み、厳しい御意見もいただいたところです。その際、私として、厳しいこの時期ではありますけれども、招聘した職員の必要性と杵築市にもたらす効果について説明を申し上げまして、理解をお願いしているところでございます。今後は、中長期の行財政改革のビジョンを示して、先の見える取り組みを進めてまいりたいと思います。 これまで職員団体とは、良好な関係のもと、提案に係る趣旨や内容について誠心誠意協議を重ね、労使間で合意が得られるように努力をしてまいりました。今回についても職員の皆さんに丁寧に説明して協力をお願いしていく所存であります。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 堀議員。 ◆10番(堀典義君) 次に移りたいと思いますが、緊急財政計画の令和4年度までとなっていますが、終了後に財政調整基金からの市への繰り入れは、しなくてもよくなる、財政調整基金を出さなくてよくなる、こういったことになるのかどうか。また、今後3カ年の緊急財政対策の進め方についてお聞きしたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 佐藤財政課長。 ◎財政課長(佐藤剛君) 今回お示しをいたしました緊急財政対策につきましては、現状のままの予算編成を繰り返せば、財政危機に陥る可能性があるということを前提に、令和2年度から令和4年度までの3年間を緊急財政対策期間として取り組むこととしております。 財政調整基金に頼らない財政構造の構築、令和5年度以降の安定した財政運営の確保を目的といたしまして、令和4年度末における財政調整基金の残高が10億円以上となることを目標としております。 来年度、令和2年度におきましては、総人件費の削減、投資的経費の削減、公債費の圧縮、繰出金の見直し、事務事業の見直し、収入確保策の検討などにより、約9億5,000万円の一般財源の充当の抑制を行うこととしております。 今回の財政対策案では、3年間で9億円程度の財政調整基金を取り崩す計画としておりますが、目的であります財政調整基金に頼らない財政構造の構築、令和5年度以降の安定した財政運営の確保の実現のためには、早い段階で財政調整基金の取り崩しに頼らない歳出構造にする必要があります。 そのために、令和2年度の予算編成と、令和2年度の決算を受けた令和3年度の予算編成が非常に重要になってくると考えております。各年度の状況を的確に把握をいたしまして、緊急財政対策に適宜ローリングをかけながら財政調整基金の取り崩しに抑制をかけていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 堀議員。 ◆10番(堀典義君) サービスの一部低下を受ける市民や賃金削減を強いられる職員のためにも、市政の将来展望が必要であります。ぜひそういった展望もあわせてつくって提起していただきたいと思っております。 さて、杵築市議会は、毎年政府に対して地方財政の充実について意見書、要望書を提出しています。地方財政を振り返りますと、1995年の合併特例法を契機に平成の大合併が行われたわけであります。その背景には、地方自治体の税収の減少や財政の悪化が進み、市町村合併による財政基盤の強化を期待した面があったのは事実であります。 また、特に地方財政の悪化を招いたのが、平成16年、政府による三位一体の改革であります。これにより平成16年から平成18年の3年間で7兆円近くの地方財政の大幅な削減が行われ、地方を疲弊させたと指摘されています。さらに合併した自治体に認められた合併特例債は、他の地方債よりも有利であることから、自治体の施設の改善に役立ちましたが、多くの償還金も残りました。 一方、優遇された地方交付税も合併算定替の期限がもう間近に来まして、本来の減額された地方交付税に戻ります。今回の財政危機は、一杵築市議会だけではなく地方財政全体にも及んでおります。この構造的変化を背景にあらわれたものだと思っているところであります。これから決して合併前の財政状況には戻らないことの自信を私は強く認識をしているところであります。 市長に申し上げますが、市の改革の遅れを率直に反省し、合併特例債と合併算定替によって著しく膨らんだ財政規模を、本来あるべき姿に立ち戻るこうした機会だと捉え、市民の協力を得ながら行財政改革を行っていかなければならないと思っておりますが、市長の決意をお聞きしたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) まさに議員御指摘のとおりで、おっしゃるとおりであります。やはり繰り返しになりますけれども、来年度の一般財源収入で、その単年度の一般財源歳出を賄うというところから、ある意味単純なことですけれども、そこに至るには既存事業の休廃止、それから各関係者、各関係団体には困難な局面が多く予測されます。しかしながら、この構造を改革を実現しなければ、財政調整基金の枯渇を招く事態になると思っています。 議員のおっしゃる本来あるべき姿に立ち戻り、歳入歳出のバランスのとれた安定的な財政構造の構築の実現に全力で取り組んでまいりたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 堀議員。 ◆10番(堀典義君) まだまだ質問したいことはあるんですが、ここらで次のところに移りたいと思います。 ただ、この改革は痛みを伴いますが、残すべき市に必要なもの、芽を摘んではいけない予算なども配慮しながら、早期に財政健全化を図り、希望のある将来展望のできる市政運営を市長に求めたいと思います。 次に、協働のまちづくりについてでございます。 住民自治協の現状についてでございますが、私もきのう八坂地区の住民アンケートづくりに出席をしておりますが、現在住民自治協の取り組みが山香地区が先行し、そして杵築も今2地区目と、今取り組みが住民アンケートを行っているわけであります。この先行して取り組んだ山香3地区の具体的取り組みについて、お聞きしたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 江藤協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(江藤昌士君) お答えいたします。 山香3地区の具体的な取り組み内容としまして、従前より行っていたイベント的な活動に加えて、向野地区では、資源ごみの回収事業や売店運営等の収益事業、軽トラ市の定期開催、男の料理教室や夏バテ防止の薬膳料理教室、向野の歴史を学ぶ郷土歴史教室や大切な思い出を未来へつなぐための就活講座の実施、ふるさと納税返礼品に地元でとれた向野商店思いやり米と、向野商店夏野菜、秋冬野菜詰め合わせを商品化して取り組んでいます。 山浦地区では、自治協の地域産業部会で平成30年度から山村活性化支援事業を活用して、3年間の期間で湧水源を中心に、野草・薬草と蛍等の生き物調査を行い、蛍とセキショウが育む山浦米のブランド化に取り組むとともに、野草・薬草の栽培による商品化を目指しています。 また、国指定の文化財、石風呂で、セキショウ等野菜、野草・薬草を原料とした蒸し風呂体験施設整備の検討にも取り組んでいます。そのほかにも社会福祉防災部会では、移動販売車に同乗し、高齢者を見守る活動などを実施しています。 東山香地区では、自治協活動を住民により詳しく知ってもらうための広報誌の発行、廃油回収事業などを実施するとともに、青少年健全育成を目的とした子ども会を発足させ、今年度は山香ジュニアリーダーと連携し、自分たちの住んでいる地域の自然、歴史、文化、人などについてまとめた東山香ふるさとマップを作製する、学生による地域課題の解決チャレンジ事業に取り組みました。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 堀議員。 ◆10番(堀典義君) この住民自治協議会、そしてまた協働のまちづくりについては、平成25年に制定された杵築市自治基本条例以降、市民による住民自治の充実を図る取り組みとして行われておりまして、住民自治協議会は市内に13地区あるわけであります。 今モデル的地区から取り組んでおりますが、先ほど言いましたように、財政問題の中で議論しましたように、杵築市における住民自治協の問題解決が、これから一層必要になっております。モデル地区から全市的取り組みへの目標を設定すべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 江藤協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(江藤昌士君) 住民自治協議会の今後についてですが、先ほどもお答えしましたが、八坂地区住民自治協議会が15歳以上の住民アンケートの実施に向けた取り組みを始めており、実施が実現すれば、地域計画策定が、先ほどの山香3地区に加えて、今年度、上と奈狩江地区が策定しておりまして、八坂地区を含めて6地区となります。 年限を区切り全ての地区で住民アンケートを実施の上、地域計画を策定し、市内全ての住民自治協議会が同じ水準で取り組みを進めることが理想ではありますが、それぞれの地域においてこれまで取り組んできた歴史や事情、現在の実情や地域課題も異なることから、住民自治協議会の目指す理想形も地域ごとに異なるものと考えており、取り組みの水準やスピードも地域ごとに違うものであると認識しております。 今後、人口減少や少子高齢化が進む中、地域住民が住みなれた地域でいつまでも住み続けるためには、住民自治協議会に力を集めて地域課題を地域住民の力で解決できる仕組みづくりが必要であると考えておりますが、それは一朝一夕にできるものでもないと認識しております。 したがいまして、それぞれの住民自治協議会に対して、それぞれの地域の実情に即したさまざまな支援を粘り強く続けていくことが必要であると感じております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 堀議員。 ◆10番(堀典義君) 現状はわかりました。今、住民自治協議会の進化した形態を小規模多機能自治と呼んでおりますが、これは、地方自治、住民自治の基本であります問題解決型の自治組織であります。 全国的には、小規模多機能自治ネットワーク会議があるんですが、これは雲南市、それから伊賀市、名張市、朝来市の4市が発起人となって平成27年に設立したもので、現在253自治体が参加しているところであります。 地区住民の高齢化で既存の行政区は成り立っていかない、こういった問題や人口減少、行政職員の削減の中でこの小規模自治体に向けて早急に取り組む必要があると思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 江藤協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(江藤昌士君) 小規模多機能自治とは、おおむね小学校区域など小規模ながらも分野を横断し、さまざまな機能を持った住民の参画、協働によるまちづくりの仕組みです。 全国組織である小規模多機能自治推進ネットワーク会議は、先ほど御説明いたしました小規模多機能自治に取り組んでいる自治体や、これから取り組もうとしている自治体により構成されるもので、杵築市も設立当初の平成26年度から参加しております。 本ネットワーク会議では、グループごとに分けての会議を行っており、担当課としては、これまでに九州ブロック会議へ参加し、小規模多機能自治に向けた組織化や拠点づくり、人材育成、自治体の推進度に応じた取り組みなど、他の自治体との情報共有の場としてきました。 また、ネットワーク会議の代表であり先進的に取り組んでいる島根県雲南市が、住民主催の協働によるまちづくりを推進しており、平成29年度には、住民自治協議会で積極的に取り組んでおります向野、山浦、東山香の3地区の役員が視察し、指導を受けたものです。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 堀議員。 ◆10番(堀典義君) そういった取り組みも、杵築市もこれまで関係課長が努力して今の状況まできているんだろうと思っています。しかし何回も申しますが、地方の各地区は、山間部、農村部、そして町部、それぞれの課題、新しい課題が出ていまして、もうこれまでの組織を前提とした内容では成り立っていかない、こういった状況も生じております。 一方、役所は新しい行政需要の中にありますが、行政改革で人員の削減も求められております。杵築市も各地区の住民自治協の実態は違いがあるのは事実であります。しかし、市民全体で地域の現状を認識し、こういった自治協になってもらいたいという方向性を示すのが役所の責務だと思います。 今、全国には市民全体の意識改革の研修をしながら、住民自治に対する啓発が結果を生んでいる先進自治体も決して少なくはありません。 市長にお伺いいたしますが、地域内のことをみずから考え、決定し実行する問題解決型の組織であります小規模多機能自治の確立は早急に必要だと思っておりますが、行政改革の中、住民に痛みを伴う事項も出てきます。職員も限られた人員の中で地域の要請に応えられない、こういったことも出てくるわけであります。 そうした中、地域主体での公共の福祉を担い、行政とも協働し、自分たちの住みよい地域の形成を図る小規模多機能自治の取り組みが、杵築市の優先すべき政策課題となっていると私は思っておりますが、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 今、小規模多機能の住民自治協議会のお話を進めていらっしゃいまして、私も市長に就任してやはり一番大切だなと思ったのは、例えばある地区でありますと、子ども会が一番先に消滅して、そして今や老人クラブも消滅していると。要は核家族で家族の機能も低下していると同時に地域の力も低下している。 その分、行政が頑張らないといけないんですけれども、市の予算の削減であるとか、職員数も議員おっしゃるとおりこれ以上ふやせない。むしろ人口減少に伴って交付税は落ちていきますのでその十分な対応ができない。どうするかというと、先ほど雲南市のお話もありましたようにそれぞれの地域で住民が集まって、つまり直接民主制みたいなものですけれども、何が一番この地区で課題であるか、そして例えばNPO法人をつくっているところもありますし、そこまでいかなくても住民でお互い即解決型、議員おっしゃったように問題を解決していくというところに今先進地は行っております。 そして、杵築市もその小規模多機能住民自治協議会のメンバーに入っていますけど、いずれにしても早期に発見して早期に対策を講じる、これがやはり行政の人間からすると、行政に窓口に来るときは、もう既に遅過ぎるというところも多く見られるところです。 いずれにしても、地域で例えば先進地、私どもの杵築市でいいますと、一番最初に向野、それから山浦、そして東山香、それから奈狩江地区とか、今八坂のほうでも取り組み等が始まっているようですけれども、いずれにしましても週1回みんなが集まる。それは年間50回も集まる。つまり毎週集まっていろんな課題について、そして部会でいろんな催しもの、それから催しものだけじゃなくて、課題の抽出ということもしていただいたり、軽トラ市を開催していただいたり、地域が活性化することをやっていただいております。 そういう意味でも、これは今からも、13全部で住民自治協議会がありますけれども、中心部はなかなかいろんな方とか職種、昼間いない方も多いので、例えば防災部会とかそういったところから切り口にしていただければなというふうに思っています。 こういう住民小規模多機能の住民自治協議会、特に大切なのは行政が今までこれをお願いしますとか言っていたことが、今はもう進んでいる杵築市の中では、こういうことをやるので市がある程度こっちのほうで協力してくれんかとか、向こうむしろアイデアを地区の人たちが出していただけるように、みずから企画実行するようになりました。参加から参画という形でシフトをしてきているなというふうに思います。 時間はかかりますけれども、住民自治協議会の活動の本来の意義とかそういう必要性、そして杵築市の場合は他県に行く必要はありません。市内で進んでいるところはたくさんありますので、十分理解をしていただける、ほかの地区の人にもですね。そういうことが可能だというふうに思います。 また、県外にもありますけれども、先進事例を参考にできるところは積極的に取り入れて、そして地域に応じた体制づくりが、協議を重ねるごとにレベルアップしていくというそれも実際に見てまいりましたので、ぜひこの住民自治協議会と緊密に連携をとらせていただいて推進支援に粘り強く取り組んでまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 堀議員。 ◆10番(堀典義君) 市長、その取り組みを進めていただきたいんですが、やはり時間がかかりますのでとおっしゃいましたが、もう時間は私はないと思っています。その住民自治協議会につきましては、雲南市が発祥地でございますが、今は雲南市よりもさらに前進した、杵築市にマッチしたそういった取り組みをしているところもございます。 やはり住民の意識を変える、参画意識を変える、これが難しいからなかなか進まないということもございますが、やはり全市的な市民会議などもつくって、山間部の悩み、平野部の悩み、町部の悩み、こういったのを部会を設けて議論して、そして市長に提言をする、こういったことを2年間半でやり遂げたところもございます。ですから意識が変わらなければ進まないわけでありますから、それを積極的に取り組む、そういった姿勢が大事だろうと思っております。 また、住民自治協議会の意見を聞く財団法人の自治協議会センターなどをつくって、意見を聞いて市につなぐ、または実行してもらう、または逆に自治協を指導する、そういった財団法人もとっているところもございます。 やはり市長が協働のまちづくり、これを取り組む中で、やはりこれの進化したものは小規模多機能自治だという認識を十分に持っていただいて、私は早急な体制整備を要請をいたしまして、きょうの一般質問を終わりたいと思います。どうかよろしくお願いします。……………………………… ○議長(渡辺雄爾君) 3番、衞藤竜一郎議員。(3番 衞藤竜一郎君質問席に着く) ◆3番(衞藤竜一郎君) 皆様、おはようございます。 令和会3番、衞藤竜一郎でございます。日本中を震撼させた大雨や台風により多くの方々が被災され、自然災害の大きな力を痛感させられました。不安を抱きながらもまだまだ続く復興復旧に懸命に取り組んでおられる姿を見るにつけ、一日も早くふだんの生活に戻られることを願わずにはいられません。この場をおかりして、被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げますとともに、犠牲になられた方々の御冥福をお祈り申し上げます。 それでは、一般質問に入らさせていただきます。 本日は、ただいま猛勉強中の私に質問の機会を与えていただき、関係各位に心より感謝を申し上げます。 私は、平成に当選させていただき、令和に初めて議場に入らさせていただきました。令和の杵築を思うとき、昭和、平成を礎にした方々の汗や涙や血がよみがえるような、杵築前進につながるような質問や提案を研究することに努力を惜しまない覚悟でございます。市民に皆様にとって今何が必要なのか、皆様の目になり耳になり感じてきましたことを順次質問させていただきます。 今回は、これからの雇用拡大に向けた取り組みと学校給食事業について用意をさせていただきましたので、永松市長、各部担当の皆様、どうか忌憚のない明確な御回答をよろしくお願いいたします。 まず、雇用拡大に向け、雇用拡大のための企業誘致並びに商業施設誘致についてお伺いしたいと思います。 御存じだとは思いますが、大分県のまとめによると、2018年度の企業誘致、県全域で59件、1979年に統計を始めてから最多を4年連続で更新しています。杵築市におきましても、永松市長は、第2次杵築市総合計画の中、雇用対策の充実のために企業誘致を掲げられており、その中でも雇用の確保と市の活性化を基本方針とされられております。 私も当選当初より、本市の雇用確保と市の活性化のため、企業誘致や商業施設誘致は重要項目であり、必要性を痛感しておりましたので、市長の発言や政策的な動向に注視をさせていただきました。 そこで、まずお伺いして確認しておきたいことがあります。 永松市政が発足してから今まで、市内の事業所及び従業員者数のこれまでの推移を含め、どのような企業誘致、商業施設誘致に取り組まれたのか、わかりやすく明瞭かつ端的に説明していただきたいと思います。 次に、その企業誘致等が本市にとってどのように雇用創出に貢献したか、また税収面ではどうなのか、費用対効果はどのようになっているのか、御説明をお願いいたします。 ○議長(渡辺雄爾君) 内野商工観光課長。 ◎商工観光課長(内野剛君) お答えします。 最初に、市内の従業員4人以上の製造業の状況についてですが、工業統計によりますと、事業所数及び従業員数は、平成25年では48事業所2,368人だったのが、平成30年度では44事業所2,264人となっており、事業所の数は4事業所の減、従業員数では104人の減と、事業所数、従業員数ともに減少しております。 次に、平成25年10月から令和元年10月までの企業誘致件数でございますが、新設が3件、増設が2件、合わせて5件となっております。この企業誘致による市内在住の従業員の雇用者数は34名で、税収面でございますが、約900万の固定資産税が市に入っております。 誘致活動につきましては、市内に事業所を置く企業も本社訪問を行いまして、誘致情報を得たり、大分県企業立地推進課、また大分県の東京・大坂事務所と立地情報を共有しております。また市内事業者の訪問を行いまして、経営状況や雇用状況、創設の設備投資などの情報を共有しております。 商業施設誘致につきましては、市内の商店との競合も考えられます。また商工会などに協議しながら進めなければなりませんので、誘致活動は行っておりません。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 衞藤議員。 ◆3番(衞藤竜一郎君) その中で、どうしても質問しておかなければならないことがあります。さくら書店の撤退、ジェイデバイス杵築工場閉鎖、佐藤ライト工業の旧山香中学校跡地への進出断念等々で市民生活にも支障が出てきております。 さくら書店の撤退では、読みたい雑誌が買えない、特徴あるノートは市内で買えなくなったという声を多く聞かれました。ジェイデバイス杵築工場、旧杵築東芝には、昭和59年創業開始以来500人もの雇用などで市の活性化に十分に大きく貢献していただきました。従業員約530名の雇用は維持されるとのことですが、製品生産を引き継ぐ熊本工場などに配置転換となってしまいます。 佐藤ライト工業におきましても、山香地区の皆様の関心が非常に高かったため、誘致が成立したならば、大いに期待ができた出来事になっていたでしょう。結局本年は本市にとって大損害をこうむった年となったことは明らかです。 そこで、具体的にこの旧山香中学校跡地のその後をお伺いしたいと思います。 また、本年1年の総括のためにもそれぞれの経緯を説明していただき、これまでどのように雇用創出に貢献していただいたのか、また税収面ではどうなのか、費用対効果はどのようになっているのか、お伺いいたします。 ○議長(渡辺雄爾君) 内野商工観光課長。 ◎商工観光課長(内野剛君) ことし1年を振り返りますと、4月にジェイデバイス杵築工場を今後2年をめどに閉鎖する報告を受け、驚くとともに非常に残念と感じております。同工場の閉鎖は、当市を初め大分県内の地域経済、雇用環境に多大な影響を及ぼすことが予想されます。従業員数ですが、4月時点で約530人、うち杵築市在住従業員約190人であります。 過去5年間の税収等をお答えをいたします。 まず法人市民税ですが、各年度の決算状況で増減があります。約160万から2,200万円で、平均が約1,200万円です。次に固定資産税につきましては、土地・家屋償却資産の過去5年間の平均が約2,500万円です。また、水道使用料の過去5年間の平均が約3,100万円、合計いたしますと、6,800万円の税収等が課せられます。杵築市在住の従業員に係る個人市民税特別徴収額の過去5年間の平均額が、約2,900万円、合計しますと約9,700万円となっております。 次に佐藤ライト工業ですが、平成30年3月に半導体製造装置の部品を製造するため、旧山香中学校跡地に進出する計画を表明をいたしました。同年12月には、創業開始し、雇用につきましては、初年度が5人、3年後には20人を目指し、地域経済の牽引と山香地域の活性化を期待しておりました。 しかし、その後の半導体界の急激な減速等もあり進出計画を延期し、さらに、ことしの8月でございますが、半導体の情報はさらに厳しさを増しており、航空機産業の今後の見通しについても不透明であることから、現状では新たに投資を行うことは難しいとの判断に至り、杵築市への工場新築計画につきまして計画を断念するとの報告を受けました。 市としましては、工場進出計画断念の意向を受けまして、平成30年6月1日に締結いたしました土地・建物賃借契約につきまして、令和5年5月30日までの賃料に相当する額を支払うことを条件に10月末に合意解約を行いました。旧山香中学校の跡地の活用につきましては、今後も引き続き大分県と協力して企業誘致を推進してまいります。 最後に、さくら書店ですが、平成31年3月17日に閉店をいたしました。従業員につきましては7人、うち1人が正社員でございます。この1年、5人以上の雇用を有する企業は進出していませんので、大分県と一層連携を深めながら積極的に企業誘致をしたいと思います。 先ほど、合計額でございますが、法人税、また固定資産税、水道料を合わせまして6,800万円の税収等でございます。 以上であります。 ○議長(渡辺雄爾君) 衞藤議員。 ◆3番(衞藤竜一郎君) 本年1年のこの杵築市の大損害は、社会情勢の変化だけでは片づけられないことであり、一生懸命努力したとか社会情勢の変化が想定外だったとか、そういったことではなく根本的になぜこのような事態が生じたのかを徹底的に検証が必要です。 政治も行政も全ては市民のために何をなすかが重要で、常に結果において責任を果たしていかなければならないと思います。財政の健全化、税収の安定も問われるでしょう。あらゆる面を総合的に考慮しても、もう待ったなしの懸案だと思います。市長の所見の御答弁をお願いいたします。 ○議長(渡辺雄爾君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 企業誘致の推進は、雇用の拡大だけでなくて、市の財政の根幹をなすもの、そして地方創生をやはり実現する上で最も重要な施策の一つと基本的に認識しております。 また、企業誘致は、これは申すまでもありませんけれども、それぞれの地域間競争でありますので、杵築市としては、中山間地域の条件不利の分も抱えておりますけれども、そういう意味では簡単ではありませんが、ただよく見ると、杵築市は大分空港から空港道路、杵築インターチェンジまでが車でわずか15分という抜群のアクセスであります。また大分空港道路、それから宇佐別府道路を初め、県内外を結ぶ道路網の連結点であるという地理的条件に恵まれているということがあります。 県と、これはやはり情報量からすると、圧倒的に県のほうがたくさんございますし、今でもいろんなアドバイスをいただいているところですけれども、なお、県と一層連携を深めながら積極的に企業誘致に努めていきたいというふうに思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 衞藤議員。 ◆3番(衞藤竜一郎君) とにかく今確認させていただきましたところ、本市の雇用は総体的に見ても減少しており、また税収も減っていくということでございました。さて、これは本当にジェイデバイス等の企業側の環境の変化だけなのか、外的要因だけなのかを考えなければならないと思っているところですが、実際ジェイデバイスは、杵築工場の生産品については熊本工場等に移管するとのことであり、倒産とはわけが違うわけでありまして、なぜ本市杵築ではなく熊本を選ばれたのかを率直に分析しなければならないと思っております。感じております。 市長は、定例会見で、ジェイデバイスの閉鎖は青天のへきれきと発言されておりましたが、既存の誘致企業に包括的な支援、サービス体制が杵築市政に整っていたのか疑問に思えてなりません。 介護、福祉、医療のお言葉をおかりするならば、企業に対する地域包括ケアが行われていないのではないかと思わざるを得ません。特に組織が大きくなればなるほど、トップ会談も必要ですし、その中にいろいろな御意見をいただきながら未然に防げるところがあったのではないかと感じているところです。 これほどの市税を納めてくれる誘致企業が次から次へと撤退されたならば、本当に杵築市は大沈没してしまうわけですから、ある意味これは経常収支比率、これも本年の大問題ではありますが、悪化以上に危惧すべきであり、幾ら歳出を抑制した行財政改革をしたところで、歳入である市税が上がらないようでは根本的な解決にならないと思わざるを得ません。ぜひ今こそ、市税をふやす経済政策にすぐにでもかじを切っていただきますようよろしくお願い申し上げます。 話をもとに戻します。雇用を拡大する方策としては、新たな企業を呼び込む努力、いわゆる企業誘致、商業施設誘致、それから既存の企業や産業は雇用を拡大できる方向で育っていく、この2つの努力があると思いますが、私の感じるところでは、いまだその実効性が担保されたとは到底思えません。 本市の人口は減少し続け、今や3万人を割っておりますし、目立った企業誘致活動もなされていないように見受けられますが、市長は、本気で雇用拡大のための対策を施行し実行されているのでしょうか。市長の見解をお伺いいたします。 ○議長(渡辺雄爾君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) お答えいたします。 商工業を取り巻く環境ですけれども、IT化、それからAI技術の進展、それからロボット、ドローンなどの先端技術によりまして大きな変革の時代を迎えていると考えております。IT化の波はもちろん、5Gの実用化、それからAI技術の進展など、世の中の動きを踏まえた企業ニーズを的確に捉える必要があると考えております。 しかし、現在誘致可能な市の工業用地が、杵築市熊野地区の大分ソフトプロヴァンス工場用地、約0.6ヘクタール1カ所のみとなっており、企業を誘致する上で工業団地を確保することが大変重要であると認識しております。そこで、民間が所有する物件を不動産業者やいろいろなチャンネルを活用して情報収集し、掘り起こしに力を入れたいと考えております。 企業誘致については、そういう覚悟で頑張ってまいりたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 衞藤議員。 ◆3番(衞藤竜一郎君) 先ほど答弁をいただきました誘致企業、新設3件、増設2件、合わせて5件ですが、これは市長が直接働きかけていないと思われますが、私は市長の御尽力に結果がなかなか伴ってこないのは、何が問題なのかと感じておるところでございます。つまり本市の行う企業誘致対策は、努力をしてもだめなのか、あるいは努力の方向性がいけないのか、はたまた努力がまだまだ足りていないのかという素朴な疑問なのです。 私は、杵築市には地の利があり魅力があるところだと思っております。しかしながら、企業側から見たら杵築市に魅力を感じ、実際に進出したいと思うのか。さらに他地域と比較して何が満たされれば企業は進出することを前向きに検討をしてくれるのかなどを、謙虚に分析する必要があると感じております。 企業側の考え方を読み解くことは大変かと思います。しかしながら、企業誘致を推進するために整備した助成金の支給や固定資産税の減免措置、人材確保等雇用促進支援助成金等は、どこの市町村も整備されており、今さらこれを強調されても新鮮味がないためアピールにはならず、これに食いつく企業は皆無ではないでしょうか。何がどのように足りていないのか、市長からこれまでの経験からの分析を率直にお伺いしたいと思います。 また、これからは、本市の他地域との違いや独自性を打ち出すべきではないでしょうか。市長の見解をお伺いいたします。 ○議長(渡辺雄爾君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) お答えいたします。 現在、市が所有している土地、工業用地として活用可能といいますと、先ほどの0.6ヘクタール1カ所ですけれども、ただ八坂地区、東地区にまたがる旧ゴルフ場予定地の土地がございます。台帳面積で約87ヘクタールと広大な敷地でございますが、土地の現状は山林というふうになっております。 現在、県の企業立地推進課と一緒に地建と、それと地建と人材を有する県の土地開発公社とも連携して、今後の工業団地整備の検討に入っているところでございます。 ジェイデバイス杵築工場は来年度閉鎖する予定ですので、その跡地の活用を県と、もちろん主役のジェイデバイス様と連携を密にしながら、なるべく早い段階での企業誘致にこぎつけたいとそういうふうに考えております。 ○議長(渡辺雄爾君) 衞藤議員。 ◆3番(衞藤竜一郎君) 私は、一つここで政策提案をさせていただきたいと思います。 市長が本気で雇用拡大のための企業誘致、商業施設誘致にかじを切っていただけるならば、ぜひそのことだけに専念できる企業立地推進課、もしくはチームを設けていただき、市長がターゲットと考えている企業や既存の誘致企業に職員を派遣し、そこの社員と同じように現場を体験していただくということはいかがでしょうか。 そうすることによって、ターゲットの企業や既存の誘致企業との日ごろからのコミュニケーションも高まっていきますし、本市に目を向けていただけることによって雇用拡大につながっていき、雇用の流出も未然に防ぐことができるのではないのか。そして、何より職員人材の育成にもつながり無形資産につながっていくでしょう。地元でこういった企業があるんだ、こういった仕事があるんだという担当者の意識づけにもなります。そして、そういえばこういうことを言っていたなというようなことが、職員の中でひらめくか、ひらめかないかで随分と状況は変わってくると思うのです。 実際、電通という会社は、取引先企業に1人の社員を派遣し、そこの社員の誰よりもその会社を愛するそうです。そうすることによって、ソリューションパートナーズのポジションが広がっていくそうです。 先日、市長より発表された緊急財政対策により、市役所の32課が25課に統廃合され、またイベントや啓発事業は、原則廃止・休止を前提に見直されるということは承知しておりますが、今私が申し上げました分野は、これからの杵築市立て直しと地域間競争に勝つためには必要で、決しておろそかにしてはいけない分野だと思います。 財政上7課減らすことで、市民の皆様に7つのサービスを減らすことにならないように、また数年先に財政豊かな杵築市を存在するためにも、削減や縮小のマイナス志向に偏ることなく、ぜひ改革にも着手していただきたいものです。どうか市民の皆様に御迷惑を最小限にとどめる形で進めていただきたいと思います。 また、県当局などいろいろと相談できる機関は行政にはあるはずです。数字上の計算だけではなく、自助努力と並行しながら県や国へのお願いを重ねるべきではないかと思います。財政が厳しいのはわかりますが、新しい人材の教育と発掘、政策協議会や企業立地推進に向けて超積極的に取り組んでいただきたいと思いますが、市長の見解をお伺いいたします。 ○議長(渡辺雄爾君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 今、議員から御提案のありました企業立地の推進の係等は設置、室とかできないかということですけれども、この企業誘致推進室というのは、今現在でも商工観光課に設置をしております。つまりもっと活性化をするという形でお伺いいたしました。 それから、今後市が所有している未利用の公共施設、土地など積極的に貸し付けたり売却するために、庁内の関係機関と連携して企業誘致をさらに推進していきたいということを考えております。市内の製造業を中心に情報交換の場として、新たに協議会を設置することも検討してまいりたいと思います。 私も前、県の職員をしていたときに、商工労働部のほうで年間500社を回ると、県内全部を回るということで、市はそれにはもちろん500社というわけにはいきませんけれども、やっぱりジェイデバイスのほうも反省もあります。やはり懇切丁寧にいろんな相談に応じる、そして先ほど議員がおっしゃったように、今何がこの企業にとって大切なのか。もちろん専門分野ですからなかなか厳しいところもあるかもしれませんけど、それはまた金融機関と協議しながら、どういう今経済的な流れになっていて、それから世界的な情勢まで含めてということになりますけど、やはり金融機関が市内にも複数社ありますので、そういったところの情報と企業回りと、そういうことで精度の高い情報、そして新しい情報を集約できるように頑張ってまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 衞藤議員。 ◆3番(衞藤竜一郎君) この質問の最後になりますが、商業施設誘致にも少し触れさせていただきます。 ことしの3月に全国初と言われておりますコンビニローソンとコインランドリーの併設複合店が山香にオープンしましたが、19時以降でも買い物がしたい、近くにコンビニが欲しいと山香の市民の力が集結されての誘致実現だったと思います。 今の時代、コンビニは買い物の場という役目だけではなく、東日本大震災や熊本大震災の折にも見受けられたような被災者支援、そして災害発生時のライフラインの役割も担える社会インフラとして認知されていますし、高齢化社会の中、まさに地域包括ケアにもつながる役割も大いに期待されています。 また、あるドラッグストアが本市にて、2店舗目の進出を計画されているようです。この施設一つとっても、雇用は30名から40名を生んでくれます。雇用の場、歳入はふえます。このような商業施設にも目を向けていくことが大切ではないでしょうか。 ところで、平成30年11月7日に行われた東大分経済研究会での席で、スターバックスコーヒーの取り組みについて市長にお話をしたことを覚えておられるでしょうか。スターバックスコーヒーは、世界規模で展開するコーヒーのチェーン店であることは皆さん御存じだと思います。そのスターバックスコーヒーが2020年のオリンピック、パラリンピックに向けて、47都道府県の特産品を使ったフラペチーノ、これは甘くて冷たい飲み物なんですが、海外の方々に提供し、日本の産物を知っていただきたいと言っておられました。 そのとき、大分はカボスですかと尋ねられたものですから、私の郷土、杵築には甜茶やミカンなどがありますので、ぜひお話を聞いてもらえませんかとお伝えしました。この出来事を市長に伝えたところ、市長のほうから政策推進課をよこすと言ってくださりましたが、いつまでたってもおいでいただかないままの状態です。結果、杵築市は、ビジネスチャンスをつかむことができなかったのです。 ほかにも行く行くと言って来たためしがないなど、よく似た話が方々から伝わってきていることを受けとめますと、市長にこの分野に対するやる気が感じられないと思わざるを得ません。すぐに結果が見えないかもしれませんが、チャンスは必ずあるし、情報が入ってくるのですから、地道な積み重ねも行政は率先して見直していただきたいと思います。 かといって、福祉福祉と福祉に強いのかと思うとそうでもなさそうです。敬老祝金事業は10万円から5万円に縮小、敬老祝い品促進事業は廃止に向かい、まさに財政運営の失敗のつけは、愚痴一つに言わずに地区のため、家族のために市長以上に市税を納め、杵築のために戦い抜いてくれた先輩市民に負っていただくというやり方はいささか驚きました。もう少し柔らかな視点で対応されることをお願いしたいと思います。 経済とは経世済民と申します。経世済民とは世を治め民を救うとの意でございまして、この経世済民を政策の柱にしていただくよう重ねてお願いを申し上げます。 続けてよろしいでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) はい、どうぞ。 ◆3番(衞藤竜一郎君) 次に、学校給食についてお伺いしたいと思います。 まず、この郵便はがきを見ていただきたいと思います。 私は、市民の皆様の声を市政に届けるために、かえるボックスという意見箱を市内各地に設置させていただいております。このかえるボックスとは、皆様の不安を安心に変えるために設けさせていただきましたボックスです。議員になってからいろんな意見をいただくようになりました。 今回は、こちらに記入していただきました内容についてお伺いしたいと思いますが、その前に教育、子育ての全般問題について教育長の思いをお聞かせいただきたいとお思います。 少子高齢化が叫ばれる中、子どもたちの教育の中身についての議論がますます必要になってきております。春の入学式では、学校は楽しいところです。優しいお兄さんやお姉さんがいます等の文句は、聞き飽きたという声もあります。 今、少子化以上に大きな命題は子どもたちをどう育て上げるかということですが、杵築市教育立市宣言を読ませていただきまして、ある種の安堵を感じました。教育に力を入れるとは学校の建てかえだけではないはずです。ハードな面での教育環境を整備するのが予算の執行権者である市長の役割であるとすれば、ソフト面での責任者である教育長から第2次杵築市総合計画の中で、市長の方針が教育に大きくかじを切っている今、それに呼応する教育長の教育に対する熱い思いをぜひお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 清末教育長。 ◎教育長(清末陽一君) それでは、衞藤議員にお答えします。 杵築市の教育は、先ほど衞藤議員言われましたように、平成29年4月に策定した第2次杵築市総合計画の基本計画に掲げております。その中の3つ柱があります。基本方針ですね、その4番目、「ひとが育ち、輝くまちづくり」の理念のもとに進めていくことになります。 また、今回、その中の学校教育ということに焦点を当てて、私の学校教育に対する思いを述べたいと思っております。 私の教員時代は、徹底した現場主義で、生徒、保護者、地域の人々とスクラムを組みながら教育を実践してまいりました。教育の原点は、まず、教師と児童・生徒との信頼関係が重要です。そして、次に、教師と保護者、その次は、教師と地域との信頼関係が良好になれば、理想の学校ができ上がるという思いで実践してまいりました。 私が、教育長に就任する半年前に、教育委員会が25年4月、先ほど言われました教育立市宣言を掲げており、考え方が軌を一にする感がし、大変嬉しく思っておりました。 もう一つ大事なことは、進路指導を通した学力保障の必要性ということであります。義務教育段階で大切なのは、全ての子どもに国民として必要とされる最小限度の知識、技能を確実に身につけさせること。どのような道を選んでも困らないだけの学力を保障すること。そして、子どもたちが夢に挑戦し、自己実現できるよう子どもの潜在的な能力を引き出し、学習意欲を向上させて9年間通して生きる力を見につけさせることだと確信しております。 今後も、地域に開かれた学校、信頼される学校づくりが求められます。教育立市にも掲げられております家庭の教育力、学校の教育力、地域の教育力、それぞれが高めると同時に、子どもを中心に据えてそのつながりを強めていくことは大切であります。そのためにも学校に足を運び、子どもの様子を観察して学校長と課題を共有し、問題点等があれば、その解決策を協議してまいりたいと思っております。 以上であります。 ○議長(渡辺雄爾君) 衞藤議員。 ◆3番(衞藤竜一郎君) ありがとうございました。これからの時代を担う成長過程の子どもにとって、食物は重要な意味を持ちます。性格、体形、能力、正しいバランスが人生を大きく変える可能性のある中、学校給食が果たす役割ははかり知れないものですから、順次質問をさせていただきます。 まず、学校給食のおかずが昔に比べて少ないですとの意見です。このことについて、どのように捉えられておるのかお伺いします。 ○議長(渡辺雄爾君) 矢守教育総務課長。 ◎教育総務課長(矢守丈俊君) お答えします。 現在、杵築地域は杵築調理場で、山香・大田地域は山香調理場でそれぞれの地域の小中学校に給食を提供しておりまます。食数と献立に違いはありますが、おかず、いわゆる副食については、両調理場とも、汁物に加え、日によりあえもの、揚げ物、焼き物と、月に数回、果物や乳製品などを加えています。 御質問の量につきましては、以前から、学校給食法に定められた基準に沿って調理しておりますので、個人ごとに食べる量に違いがあるとは思いますが、必要なエネルギー量は十分確保して対応しております。 以上であります。 ○議長(渡辺雄爾君) 衞藤議員。 ◆3番(衞藤竜一郎君) 次に、給食食材について質問します。 安心できる食材は、地産地消が基本であると思いますが、本市での、地産地消の割合並びに海外加工品の使用実態を含めて考え方をお伺いします。また、お米だけでもオーガニックにしてほしいとの意見についても、見解を含めてお伺いします。 ○議長(渡辺雄爾君) 矢守教育総務課長。 ◎教育総務課長(矢守丈俊君) 大分県の生産地調査のデータをもとに算出しておりますが、両調理場とも地元産の食材は全体の約20%で、海外加工品の割合、これは小麦が中心となりますが、約5%となっております。市農林課の協力により営農組合や助成団体からも食材の提供をいただき、年々地元産の割合はふえていますので、今後も利用率を高めていきたいと考えております。 次に、給食のお米は公益財団法人大分県学校給食会と契約し、地元杵築産のものを提供してもらっています。オーガニック米、いわゆる有機米は生産量が少なく、価格も現状より少し高くなることから、給食費と価格のバランスで利用が厳しいものと考えております。 学校給食会によれば、県内でオーガニック米を給食で扱っているところはなく、ことしのように米が不作のときもありますので、安心安全なお米を安定的に利用できる体制が大事であると考えております。 以上であります。 ○議長(渡辺雄爾君) 衞藤議員。
    ◆3番(衞藤竜一郎君) 笑顔の子どもを学校に送り出すことは、親にとっての喜びでもあり、子どもたちはとても素直ですから、給食がおいしいからいっぱい食べられるから学校に行くことが楽しいというような子もいるでしょう。何がきっかけで人の道は開けてくるかはわかりません。給食を契機に、学業やスポーツに目を向ける機会ができれば、それに越したことはないですし、このような意見があるのは事実ですから、ぜひ、各学校でのアンケート、PTAを含めて改めて確認対応をしていただきたいと思います。 最後になりますが、質問させていただきました内容の経過状況を含め、ぜひ、食べることの楽しみを親目線でも見直していただくとともに、ときには生徒と交流のためにも、各学校に出向いていただき、給食をともにすることもあってよいのかと思いますので、ぜひとも御検討いただきたいと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 矢守教育総務課長。 ◎教育総務課長(矢守丈俊君) 学校給食センター運営委員会やPTAでの試食会で保護者の御意見を伺う機会はありますが、調理場の栄養士も食育の授業や指導で学校に赴いており、生徒とともに給食を食べておりますので、そのときの反応も参考にしながら、子どもたちに喜ばれる給食の提供に一層努めてまいりたいと思っております。 以上であります。 ○議長(渡辺雄爾君) 衞藤議員。 ◆3番(衞藤竜一郎君) 給食は、食育と言われるように、地産地消による献立は地域の食材を知るばかりでなく地域の特産品など、ふるさとの味を体験することにより、郷土愛の形成にも大いに貢献できるものと確信しております。子どもたちの明るい未来のために、いま一度、給食事業の見直しと食育は地域ぐるみの観点から、重要事業の位置づけで大きく前進させていただきたいと思います。 雇用の創出、給食事業と市民の目線に立ち、市民の負託を得てここに立たせていただきました。本日、質問の機会を与えていただいた関係各位に感謝を申し上げますとともに、これからも初心貫徹で市民のために何が問題なのか、何をなすべきなのか、今後とも粉骨砕身議員活動をさせていただくことをお約束させていただいて、本日の私の質問とかえさせていただきます。本日はありがとうございました。(拍手)……………………………… ○議長(渡辺雄爾君) 15番、小春稔議員。(15番 小春稔君質問席に着く) ◆15番(小春稔君) 午後から1番と予定しておりましたところ、思わぬ順番が早く回ってきました。これから、私は農業問題というのを取り上げて質問をいたしたいと思います。 まず、ことしは全国的に雨年の年でございました。東日本では、豪雨による大変な被害が出てまいりました。一昨年は、西日本豪雨、毎年、どこかの地域がやっぱり大規模に被害が発生しておる。我々もいつ来るかわからないそういう状況になってきた。子どものころから随分やっぱり気象形態が変わってきたなとつくづく思う昨今でございます。 そういった中でもって、ことしの特に稲の状況、さんさんたるものでございました。私もずっと稲作を、今は組合でございますがやってきて、これだけ大規模にウンカが発生したというのはちょっと覚えていない、そのくらいの大発生でございました。ですから、これを金額に換算するとかなりの被害額にのぼるなと、その発表はありませんけども、このお米の等級、これを農協で聞いてみました。1等は、何と杵築市は24.9%あるんですね、驚きました。そして2等が54.9%、3等が18.3%、等外が7%といった非常にやっぱり被害が深刻であったなと。等級でこれですから、今度、収量、これもやっぱり相当落ち込んでおると、2割はもう皆さん平均で2割は落ち込んでいる。普通でございますと30キロの袋で15袋以上できておったのが、ことしは9とか10であったなといったようなことをよく耳にいたします。 そして、その出したものがこういう状況になったということでございますので、相当な被害が出てきたなと。これは実績として出てきたわけでございます。 それで、よくこれも私は振り返ってみると、発生した後にこれは反省ということになるわけでございますけれども、このウンカはセジロウンカとかトビイロウンカとかいろいろあるわけでございますけれども、ことしの場合は、トビイロウンカが大発生したということになるわけでございます。要は、この発生予察、予察というのはあらかじめやっぱり調査をして予測をする、予察ですね。そういう期間が必ずあるわけでございます。 我々ミカンの場合も、実はよくアザミの調査をやります。ハウスにトラップという、虫がひっつくそういったようなものを下げておって、あとそれを持って帰って顕微鏡で見ると、これ予察でございます。それによって密度が多いと適格に予防するということを柑橘の場合、特にハウスミカンの場合はやっております。 稲の場合、大分県の場合はこの発生予察がどのようにやっているのかをお伺いをいたしたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林課長。 ◎農林課長(竹中和男君) お答えいたします。 まず、議員から御質問があったウンカ、秋ウンカとも言いますが、トビイロウンカのことでございます。今年度は本当に多く、今朝の合同新聞の記事にも紹介されましたが、共済金も昨年の2倍以上が予定されている、作況指数でも大変悪い状況ということになっております。 さて、答弁になりますが、まず、発生予察としている期間が大分県では、いわゆる試験場という言い方をしていますが、大分県農林水産研究指導センターというところになります。毎月、1日に病害虫発生予察情報というものを出しております。その中で、ウンカ等の病害虫の予報を発表しております。当センターでは、予察を通じて病害虫の発生面積や発生量が多くなりますと、病害虫発生予察注意報として注意喚起を行います。 さらに病害虫の発生がふえ、広域で被害が発生する可能性が高まると、病害虫発生予察警報を発表し、防除の呼びかけを進めています。あわせて広域の調査を実施し被害が確認されると病害虫防除情報を出し、防除等の対策を徹底するよう呼びかけております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) 項目が多いんでどんどん行きますが、発生情報、これはどのように生産者に向けているのか、これをお尋ねいたします。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林課長。 ◎農林課長(竹中和男君) 予察情報や注意報、警報につきましては、県農林水産研究指導センターのホームページに掲載され、あわせて市町村にも周知されることになります。特に、警報の場合は、県センターから報道機関に向けても発表しています。県の場合は、生産者に直接発信をしていませんので、市やJA等を経由して生産者に発信することになります。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) 今年の場合、ちょっとそこが生産者のほうもちょっと反応がちょっと足りなかったなというふうに思って反省をしておるところでございます。これは何かちょっと方法を変えてやっぱり早目な情報を生産者に流して、やっぱりやっていかないと、これから恐らく生産者のほうも早く反応して対策をとるんでしょうけども、「なんかしゃあねえ」とかいうのが多少あったんではないかなというふうに思っております。私も大いにこれは反省をしております。 特に、大規模にやっておる営農組合関係に、これは農林課から文書が回りました。そこで私も、はたと気がついて、緊急に寄せて防除を3日後に済ませましたけども、この営農組合に対してはどういう方法でやったのか、特に、WCSとかこういったのは我々もちょっとこの時期農薬をやってはいけないという感覚があったんです。ところがやりなさいということでもってやりました。ところが、やったらもう既に株もとに真っ白、もう気味が悪いぐらいついておりました。 そういった状況でございますから、こういった営農組合に対してはどういう発信をされたのか、伺いを申し上げたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林課長。 ◎農林課長(竹中和男君) 本年度については、営農組合さんには農林課のほうから9月17日付で防除の徹底を呼びかけました。また、ケーブルテレビ等でも文字情報で防除の徹底を呼びかけたところでございます。時期が若干下がったのでないかということでありましたが、県からの希望を受けて、市としてはすぐに皆様方にお知らせしたという状況でございます。 私どもといいますか農家の皆さん方、広報はしたつもりですが、なかなかすぐに防除という、大丈夫だろうというようなことで防除していただけなかった組合もあり、大被害につながった面もあるのかなと思っております。また、やりたくても雨が続いてなかなかやれなかったという、現場の声も聞いているところでございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) やっぱり振り返ってみるとこの9月17日では、かなり遅かったなという私は思っております。生産者は大慌てして、農薬が農協ではちょっと入荷が間に合わないといったようなこともありまして、天候のこともございました。これは、反省としてやっぱり予察ですから、この情報は早くやっぱり知らせていって防除の徹底をする。要するに、これは来た後からやったんでだめで、やっぱり予防ということが特に大事かなというふうに思っております。 それで、飼料米、WCS、こういったことはいろいろあるんですけども、必ず契約書で、まだ時間いいのかな。 ○議長(渡辺雄爾君) はい。 ◆15番(小春稔君) 契約数量というのが、各飼料用米にいたしましても、WCSいたしましてもあるわけでございます。WCSはロールですね、重量、ロールでいきますけども、こういったこの減少に対して、これは交付金が関係するものですから、交付金についてお願いを申し上げたいと思います。契約に足らなかったのはどうするのかということになります。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林課長。 ◎農林課長(竹中和男君) 今回のような不作の場合、交付金も下がってしまうのではないかという趣旨の御質問かと存じます。 WCS並びに飼料用米等の新規需要米は、経営所得安定対策の水田活用の直接支払交付金の対象となっています。このうちWCSにつきましては、作付面積に応じて助成ということです。飼料用米については、収量に応じて交付単価が変動する。具体的に言いますとWCSは、面積契約となるので、豊作でも不作でも10アール当たり8万円が交付されます。 一方、飼料用米は収量に応じて5万5,000円から10万5,000円の間で変動いたします。飼料用米は地域で定めた標準単価の値どおりでは8万円となりますが、単収の増減で2万5,000円の下限があります。標準単収値が当初、玄米換算で513キログラム、もみ換算では641キログラムと定めていましたが、ことしのような作況指数が低い場合には、作柄調整として標準単収値を下げることになります。つまり、収量が下がっても基準が下がるので、交付金の額はほぼ例年並みになるとお考えいただければよいと思います。 12月上旬、ですからもう少しですが、最終的な作況指数の発表予定です。標準単収量が決まってくると思いますので、その後、額が確定されることになります。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) 次に、まち・ひと・しごと創生総合戦略……。 ○議長(渡辺雄爾君) 小春議員、ここで切る、切りがいいんで。 ◆15番(小春稔君) はい。 ○議長(渡辺雄爾君) いいでしょうか。 ◆15番(小春稔君) じゃ、切りがいいようでございますから、ここで切りたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) ここで午後1時まで休憩をいたします。────────────午前11時55分休憩午後 1時00分再開──────────── ○議長(渡辺雄爾君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。15番、小春稔議員。 ◆15番(小春稔君) それでは、一般質問を続けたいと思います。 ひと・まち・しごと創生総合戦略のまず27項目あるわけでございますけれども、その中でもって農業関係は1項目から3項目までありましたが、その中の今一部でございますけれども、実はこれを出した後に、今度は新しいひと・まち・しごと創生総合戦略の素案というのが出てまいりまして、ちょっと見ましたら全く削除されておるのもございましたし、えっというのもありましたけれども、旧のを見ながらやりたいと思います。 我々が今後水田農業で注目されるものとしては、水稲ではSGSしか方法はないのかなというふうに思っておりますが、一向に伸んでおりません。これに対する我々は期待が結構あるわけでございますけれども、このSGSの作付面積、これが10ヘクタールとなっておるんですけれども、今後の伸びと申しますか、実績がどうなっているのか、お伺いをいたしたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林課長。 ◎農林課長(竹中和男君) お答えいたします。 SGSにつきましては、まち・ひと・しごと創生総合戦略の中で10ヘクタールの目標を掲げておりました。SGS、グレインサイレージのことですが、平成29年度より耕畜連携事業の一環として取り組みを始め、同年29年は、5.1ヘクタールの作付がありました。2年目となる平成30年度は、若干減りまして4.5ヘクタール、3年目の本年度は6.8ヘクタールの実績となっており達成率は68%ということになっております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) こういうふうにして、計画未達というのがいろんな項目で出てきますけれども、私はこれは会社でいうと、やっぱり未達というのはいろんなところに影響していくわけでございますが、こういう部分はしっかり達成をするということじゃないと、やっぱり農林関係は、杵築市の場合特に落ち込んでおりますから、これはしっかり今後こういった計画に対して実績がどうなのかという検証をしていかないと、ただそういうだけでは、それは一事が万事になっていきますので、今後とも達成ができるように、またそれ以上になりますように、農家が取り組みたいなという方向をやっぱり示してもらいたいなというふうに思っております。 次に行きます。 次に、お米の関係がもう一つありますが、これからはやっぱりこういう味のいいお米、消費者が喜ばれるお米をつくり出していかないと、この生産農家というのは、そういう方向に味が二極化をしていくんだろうというふうに思っております。 ブランド米は高く売れて、それからそうでないお米はやっぱり淘汰をされていくという二極化現象が起こると、そういうふうに私は判断をしております。 全国コンクール、この状況についてどうだったのか、お願いを申し上げたい。生産者2名ということになっておりますが、どうなのか、お願いします。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林課長。 ◎農林課長(竹中和男君) 全国のお米のコンクールにつきましては、2名を入賞ということで目標に掲げておりました。これまで市の食味コンクールというのを実施しておりまして、先般も表彰式を行ったところですが、そこで上位となったお米を全国大会に出品してまいりました。 しかしながら、東北を中心とする米産地に太刀打ちができず、これまで入賞の実績はありません。そこで、まずは九州での上位入賞を目指そうと、今年度から方針を見直し、九州大会に19点、全国大会に2点を出品したところであります。 九州大会では、本市から出品した19点から1名がチャレンジ部門、特別賞を受賞することができました。また、この19点とは別に個人でのエントリーをした方がおります。その方が1,100点を超える出品数の中から10位という上位入賞を果たしておりますので、御報告をさせていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) 次に行きたいと思います。 次に、生薬栽培のことについてお伺いをいたしたいと思いますが、最近つい先般も市民との語る会の中でも出てまいりました。私は商工会の杵築地区でございましたけど、出てまいりました。 一応この計画では、生産目標面積というのは1ヘクタールとなっておりますが、現状はどうなのか、お願いをしたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林課長。 ◎農林課長(竹中和男君) 1ヘクタールの目標に対しまして、31アールの作付となっています。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) 31アールですね。一向に上がっていないなという感じがしております。 次の質問になりますけれども、この生薬栽培に係る総事業費は幾らか、また売り上げ状況についてお願いを申し上げたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林課長。 ◎農林課長(竹中和男君) 杵築市の薬用植物栽培支援事業について、今年度については、当初予算ベースで約504万円となっております。 一方、売り上げ状況について御報告します。 漢方薬としての用途ではございませんが、現在関西地方のある企業より、カワラヨモギの契約栽培を開始しており3年目となっています。その企業の依頼により栽培面積、上限内での栽培となっていますが、試験栽培地のみで栽培した平成29年度は約30万円、市内農家での実証圃に一部広げた平成30年度は、約31万円となっております。 令和元年度、今年度については、現在出荷準備中のため、はっきりとした数字は出ておりませんが、同程度の売り上げを見込んでいるところでございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) 毎年500万円以上のものを経費を使って、そして売り上げが30万円そこそこと。ここがやっぱり伸ばない。これを伸ばしていかないと、またこれは大変な打ち上げだけれども、ああ、終わってしもうたわといったようなことになってしまいがちになるわけでございますから、しっかり実績を積み上げていってもらいたいなというふうに思っております。 これまでの総事業費、これは幾ら総事業費をかかったのか、お願いいたします。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林課長。 ◎農林課長(竹中和男君) 東京生薬協会との連携協定を締結した平成27年度からこの事業を始めております。本年度までで5年間で約2,500万円の総事業費となっております。なお、財源には地方創生推進交付金等を利用させていただいていきました。 また、別事業になりますが、機械器具の整備には、株式会社龍角散からの企業版ふるさと納税を活用させていただいているところでございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) この最初のやっぱり取り組んだ27年、約300万ちょっと使っておるわけでございますけれども、それはそれとしてスタートいたしました。現在2,500万もうそこに投資をしておるわけであります。 5年目になりますと、やっぱり普通計画等もこれはぴしゃっとしたものがないと、だんだん上がったけれども終わったわといったようなことで、こういったお金があるから使うんだということでは、これはやっぱり市民は許してくれないなというふうに思っております。 カワラヨモギだとかミヤマサイコだとか、あれはもう一個、何やったかな。3つぐらいあったと思いますけれども、こういったことを、一つの会社を私はカワラヨモギの関係の会社は知っております。殺菌剤でございますが、非常によくきく殺菌剤として注目されておりますけれども、やっぱりこういった計画、特にこの生産計画、これを実行していくと、実績を上げていくということにならないと、今までのこの2,500万円を使ったのが何だったのかということになってくるわけですね。 市民からは、生薬は大丈夫かよというふうに、もうよく言われます。ここがやっぱり計画したけど、だめだったというような連続では、これからは私は許されないというふうに思っております。しっかりこの部分は対応していってもらいたいなと。ですから、生産振興計画について、この計画についてお願いを申し上げたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林課長。 ◎農林課長(竹中和男君) 生産振興計画というお話でございました。来年度計画については、現在作成中でございます。 具体的に既に契約栽培へ移行したカワラヨモギにつきましては、議員もその企業を御存じということでしたが、大阪にありますが、そこだけでしたら量が制限がございます。カワラヨモギにつきましては、ずっと5年間指定してきて現地におろせる、それから栽培方法も割と簡単で収益も上がるということでふやしたいところではございますが、新たな出荷先を確保しなければなりません。そこで、新たな出荷先、それから契約農家をふやすことで増産に向けた動きをしていきたいというふうに思っております。 また、先ほどミシマサイコという話もございました。もう一品目、キキョウを重点栽培品目としております。キキョウについては、試験栽培をずっと繰り返してきましたが、まだまだわからないこともあります。それで引き続き栽培検証を重ねていきたいというふうに思っています。 それと、あわせてキキョウについては、生薬の部位以外、根になるんですが、それに出荷できない規格に満たない等を活用した薬膳料理の開発ということも考えながら、6次産業化の可能性も探っていきたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) だから、これを6次化を目指していくためには、やっぱり計画的に生産されないと、6次化もへったくれもあったものじゃないことになってくるわけですね。 そういったことで、これはこの部分については、中山間の荒れ農地対策として取り入れたんでしょうから、これは単なる試験的なものというのは、もう5年を経過したわけですから、いよいよ絞って移していくと、それに取り組んでいってもらうと。やっぱり中山間地対策の対応としてこれを取り入れたわけですから、実績を残すということに努力をしてもらいたいと思います。 この件はこれで終わりたいと思います。 次に、今度はこれ消えておりますけど、GAPの問題があります。 これは新しいのを取り組む場合に、物を売る場合にやはりGAPは取得していますかというのを、やっぱりメーカーさんから、メーカーさんというのもその店舗からよく聞かれるわけでございます。 しかし、GAPを取得したからといって、これがすぐお金に変わっていくというものではございませんけれども、安心・安全ということでもって、やっぱりGAPの取得は必要かなというふうに思っております。 農協あたりもポンカンとかいろいろイチゴとか取得はやっておりますけれども、また個人もあるわけでございます。この100件というものをしておりましたが、この取得状況についてお願いを申し上げたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林課長。 ◎農林課長(竹中和男君) GAPですが、まずGAPの説明をさせていただきますと、Good Agrⅰcultural Practⅰceということで、英語の頭文字をとったことになりますが、直訳では、農業生産工程管理というふうに訳されております。食品の安全とか環境保全をきちんと取り組んだ上で農産物を生産しているか、または労働安全等も取り組んでいるかというようなことを第三者から認定をしてもらうというような制度でございます。 イオンとか生協とかがこれを推進しておる日本GAP協会というところが、認定して、大分県でも一生懸命取り組んでいる状況でございます。 それに、そういうことも含めて100件の目標を立てておるんですが、総合戦略上は、県独自の認証制度でございます。安心いちばんおおいた産農産物認証制度というのがございます。これとGAPをあわせて100件ということで、目標を掲げておりました。30年度末で安心いちばんの認証を93件受けております。GAPが14件、合計で107件となっておりまして、100件の目標は達成している状況でございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) 安心いちばんについては、いろいろ問題もありますけれども、これはやっぱりそのものにおいて、そういったのを取得をしていくということが非常に大事かなと。今後ともこれについては普及をぜひ、特に農協ですとか具体的にしていってもらいたいなというふうに思っております。 これにシールがありましたけどね、これはほとんど使われておりませんが、以前ここでそのシールを見せてくれちゅうてやりましたけれども、今あのシールを張られておるものを見たことがない。幻のシールに終わったんではないかなというふうに思っておりますが、これはいいです。 次に、杵築ブランドについてお願いします。 まず、このブランドづくりについては、私は非常に機運が高まったなと、非常に評価をしております。今まで杵築は、余りにも商品がなさすぎた。それでやっぱり生産者が意欲のある人が、今盛んにチャレンジをしてきております。この機運は私は大事にしたいなというふうに思っております。 今後ともこの機運を高めて、そして1品でも2品でも杵築から、杵築の産品としてやっぱり生まれる、そういう方向を行政のほうとしてもお願いを申し上げたいと。私どももいろいろな機会を通じてやっぱり何かをつくろうやということを言っておりますし、またその機運は非常に高まってきたなというふうに思っております。これは今後とも継続して大事にしてもらいたいと思います。 問題は、そのマーケティング対策でございます。このマーケティング、いろいろありますけど、これをどう考えているのか、お願いを申し上げたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林課長。 ◎農林課長(竹中和男君) お答えいたします。 杵築ブランド推進事業により首都圏を中心に事業展開を行ってきた結果、これまで市内事業者がターゲットにできなかったマーケットの研究開発ができたと考えております。このことにより事業者は、首都圏の目の肥えた消費者や取引先によって成長が図られたと考えます。 議員の御指摘にもありましたが、この経験をもとに新たなる次のステージに進む事業展開が必要だと考えます。認定品も今年度中に目標とした50商品になることが確実であることや事業開始後5年が経過したこと、地域商社が設立されたことなどから、厳選された杵築ブランド商品を武器に、首都圏に限らず地元大分での販路拡大に向けた本格的な展開ができるように考えたいと思います。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) 文書ではこういうことになりますけれども、私は、地域商社ができて予算もつくって、そして今いろいろな店舗展開をやっております。紀ノ国屋等でやっております。悪いことだとは思っておりませんけれども、経費がやっぱり伴っている。それに対して売り上げが3日間で200万、300万そこそこだと。しかしながら、それに行き着くまでの経費は、その何倍も使っているんじゃないかなというふうに思っております。 ですから、これが続く間はいいんですけれども、そうじゃなくて、私のほうが、私はこのブランドはやっぱり地元カラーということにしてもらいたいな。そうしないと、どこもやっている、そしてこの期間からこの期間は、紀ノ国屋で杵築フェアをやりますよと。そのときはばっとお客さんは売れるんですね。そして、今度は終わるともうそこには物はない。大体がない。そしてほかの産地が来てまたやる。もうそのスペースがあるわけですね。 常時やっぱり委託商品としてそこに置いてもらう。東京の場合でも、ほんの小さな四、五十センチのスペースを幅を確保するだけでも大変なこと。自分もミカンでやってきたけど、小売店で1平米の場所を確保するのが大変なこれはお金がかかるわけでございます。ですからまず杵築は、そういったことにはならないだろうというふうに思っております。 安定生産ができていない。そういったようなこと等々から見た場合は、やっぱり委託として、あるいは買い取りとしてそこに商品が常時ある。置いてもらうと。そういう店舗展開をマーケティング対策をやらないと、ただフェアフェアだけでは絶対に効果が出ない。費用だけがかさんで効果が出ない。私はそういうふうにして。ですから地元対策、これを特に要望をいたしたいと思います。そのためには、やっぱり計画生産と販売計画、これはきっと杵築の大きな課題だと思いますので、ここについてお伺いを申し上げたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林課長。 ◎農林課長(竹中和男君) 確かにこれまでフェアを重ねてまいりました。東京のほうで。PRということが目的として大きくございました。ですが、目標はあくまで杵築ブランドの商品をレギュラー商品としてそこに置いてもらう、そして販路拡大を目指すことを第一に考えてまいりました。 これまでの東京フェアでは、全商品が委託販売でございました。しかし、今年度は地域商社の口座開設も完了し、これまでどおり委託販売商品と一部の商品については買い取ることが実現いたしました。 また、これは、この買い取りということは、これからレギュラー商品化ということに向けての前進と考えているところです。また、地域商社が大分県内での販路拡大にも努めております。関東圏や大分県内で一定の販売ルートが確立されたときには、品目別でありますとか、月別であるとかいう販売計画も必要になってくると考えます。 これからも製造販売されている事業者の方と十分に協議を重ねながら、安定生産、計画生産を行ってまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) ぜひともこの県外、東京というんじゃなくて、地元を中心としたものにやっていってもらいたいなというふうに要望いたしておきます。 やっぱり道の駅構想は外れてまいりましたけれども、ふるさと産業館の中にそういうコーナーを、ばらばら置くんじゃなくて、そういう杵築の産品をそこに一堂に紹介する部分、スペース、これがやっぱりあの中に大事かなというふうに思っております。 あれもあるこれもあると置いてあるんですけれども、やっぱり杵築の、これが杵築でつくられた商品ですよと、ブランド商品ですよというところを、そのコーナーというよりも売り場、それを拡大をしてやっていくということが大事かなというふうに思っております。ブランドじゃなくてもいっぱいあると思いますから、ぜひともそういった身近なところから、あるいは別府、あるいは大分駅、こういったところをそういった計画生産をされて計画販売ができるように努力をしていってもらいたいなというふうに思っております。 次に、これは幻のいぐさ「七島藺」、杵築は青筵神社というのがあるぐらい大変な時代がありました。私の家も夏では本当に夏の風物詩、朝から夜12時まで七島七島で夏休みは過ごしておりました。非常にきつい仕事でございました。特に夜なんかはどこの家も、あの七島藺脇で電気が灯されていた空気をよう思い出します。そういった中で我々は育ったわけでございますけれども、今やもう幻のいぐさとなってしまいました。 これは、一応旧計画では1ヘクタールとなっておったんですけれども、なかなかこれは今度はもう削除されてありませんけれども、これについてこれはもう残念でございますが、なかなか難しいなというふうに思っておりますが、現在の状況についてお聞かせをお願いを申し上げたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林課長。 ◎農林課長(竹中和男君) 七島藺でございます。平成27年に、くにさき七島藺振興会から苗を譲渡いただきまして何とか復活させたいということで、鴨川で1アール、出原で1アールの2カ所で栽培を復活させました。しかしながら現在平成30年を最後に、また栽培が中断されております。 江戸時代から350年の長きにわたって先人から引き継がれてきた七島藺でございます。せめて市の保存という観点から、現在大分県農業文化公園で苗の保存、公園のほうに苗の保存をお願いしております。 杵築市在住の方で、生業で国東市で七島藺を栽培している方がいらっしゃいます。この方に杵築市でも栽培ができないかということで現在協議を進めているところです。このような方が杵築でまた栽培ということになれば、今保存いただいている苗を活用していただきながら復活させていっていけたらなというふうに考えるところでございます。 また、製品でございます。工芸品として高い価値を持っておりますが、平成27年に七島藺工芸塾を開講しマイスターの育成を行ってきています。平成30年度は18名でしたが、今年度2名が試験に合格し、現在20名のマイスターとなっています。次年度、来年度は工芸塾で認定されたマイスターの方々を中心に活動を継続していきたいというふうに考えております。 七島藺工芸品については、世界農業遺産の代表的な商品で非常に価値の高いものとして認識されておりますので、引き続きマイスターの育成と工芸品の開発や販売について支援をしていきたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) 私は、工芸品については、この七島藺は杵築市のエースだろうなというふうに思っております。すばらしいイグサを使った工芸品ができております。見て本当によくこういうのが編めるな、つくれるなと本当感動をしておるところでございますけれども、今まで出原地区の老人クラブですか、方々が努力されてやってきました。いよいよ断念をするということになってまいりまして、その市が、杵築市では期待をされておったんですけれども、非常に今残念でなりませんけれども、何とか保存をしながら種を保存しながら、できるだけやっぱり杵築市で栽培ができるように何とか努力を重ねていってもらいたいな。 私も実は、子どもの若宮楽には非常にお世話になっております。毎年十四、五足ぐらいつくっていただいております。本当に感謝感謝でございます。わらじをつくってもらっております。ですから、ぜひともこういう立派な工芸品については本当に残して、そして継続をしてもらいたいなと要望をしてみたいと思います。 次に、まち・ひと・しごと総合戦略の中で、これまでのこの総事業費というのは、幾らになったでしょうか、お願いをいたしたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) お答えいたします。 第1期の杵築市まち・ひと・しごと創生総合戦略は、平成27年度から令和元年度の5年計画で実施しており、定住促進対策事業や杵築ブランド事業などの市単独事業、また神仏習合文化を活用した国東半島地域観光連携事業などの広域連携事業を行ってまいりました。 今年度事業は継続中でございますが、これまで5年間の総事業費は約4億1,100万円となっております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) ありがとうございました。これはかなりのやっぱり事業費かなというふうに思っておりますが、それに対して交付金の総額というのは幾らになっているでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) 5年間の総事業費に対します交付金の総額は、約2億5,500万円となっております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) 約半分程度が交付金をもらっておるということでございます。そういう中で、やはりこの交付金絡みということになるわけでございますけれども、この交付金は国の関係でございますから、今後ともこれは確保されるのかどうか。そこら辺をお願いを申し上げたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) 現在の計画であります第1期杵築市まち・ひと・しごと創生総合戦略は今年度に終了となりますが、国におきましても既に令和2年度から5年間の第2期創生総合戦略の策定に入っておりますので、今後も交付金は確保されると考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) 交付金は確保されて、まち・ひと・しごと総合戦略がスムーズに新しい素案が出てまいりましたから、そういう方向で安心して取り組めるように期待を申し上げたいと思います。 この総合戦略が出てまいりましたので、私は素案が出てまだ全部は目を通しておりませんけれども、かなり前回と比べて修正をされてありますし、削除もされております。どういった今後見直しがされるのかということ、それとこれからの決定をされるまでの手順についてお願いを申し上げたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) 地方創生に向けた総合戦略は、人口ビジョンをもとに基本目標を掲げながら将来にわたり継続して実施していくべき主要な施策です。基本理念の100年住みたくなるめぐりめぐる循環型のまちづくりを柱に、第1期で根づいた地方創生の意識や取り組みを継続を力にするという姿勢で、第2期につなげ、一つ一つの取り組みを見直しながら、次のステップに向けて歩みを確かなものにしていきたいと考えております。 現在既に令和2年度から5年間の第2期杵築市まち・ひと・しごと創生総合戦略の素案ができ上がり、1月から市民の皆様に御意見をいただくパブリックコメントを行う予定でございます。そして頂戴しました御意見を検討会議で審議の上、3月に総合戦略を策定し、公表する予定でございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) ぜひとも今素案の段階でございますけれども、出てまいりました。単なる数字の並べて、達成できなかったわということではなくて、やっぱりこれはやり上げる。そうしないと、このひと・まち・しごと総合戦略、27項目が26項目だったかな。なっておるわけでございますけれども、やっぱり一つ一つをそれぞれの担当課が責任を持って、そして達成をしていくということではないと、これは本当に絵に描いた何かの部分だけであって、何もならないということになろうかというふうに思っております。とにかく実績を上げていくということに徹してもらいたいなというふうに思っております。 次に、道路問題に移りたいと思います。 私は、鴨川、高山川の大体中流ぐらいになりますけれども、高山川と成仏杵築線という県道が並行しております。ほとんど毎日のように、きょうも実はあの前を2回通りました。ミカンを摘んで朝、出荷をしてまいりましたけれども、毎日のように利用をしております。 一番お世話になっておる県道でございますが、今杵築市は県道が、課長、6路線ぐらいあるのかな。7路線かな。何かそこ辺じゃないかなというふうに思っておりますが、一番やっぱり改修が遅れておるのが、この成仏杵築線でございます。下流域の部分につきましては、常に高潮や、あるいは大雨のときには非常にもう警戒をする地域でございます。 地域から行きますと、やっぱり草場、あるいは塩浜のあの部分ですね。一部塩田もかかりますけれども、ああいったところ。今ポンプ場をつくっておりますけれども、ああいった常に大雨のときに悩まされる地域でございます。 そして、草場から上がってまいりまして、今度は鴨川の五田地域になってまいります。そして、その上が溝井川との合流地点になります。あの合流地点でいつも渦巻いて、あそこから大体あの付近から竹ノ尾城付近から水が上がってくると、非常にここはやはり雨に非常に弱い地帯でございます。 県道と並行しておりますから、両面改修ということになるわけでございますけれども、私も環境調査のときに、もう15年かれこれ20年ぐらいになりますかね。委員をしたことがあります。いつまでたってもできないなということで今回質問をしたわけでございますけれども、まずこの県道成仏杵築線の高山川の事業について、着手ですね、これはいつごろからということになるのか、お願いします。 ○議長(渡辺雄爾君) 羽田野建設課長。 ◎建設課長(羽田野陽一君) お答えします。 事業主体であります大分県別府土木事務所に確認いたしました。道路事業につきましては、平成28年度より事業に着手しております。 次に、河川事業につきましては、昭和61年度から事業に着手している状況であります。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) 今はまだ測量とかああいう段階でしょうけれども、まだ目見えた部分はないなというふうに思っておりますけれども、非常に着手をしたということでもって一安心をしておりますが、できるだけ早い、かなりの年数を要しますけれども、早い完成を本当に心待ちにしている昨今でございます。 この県道成仏杵築線及び事業の概要を一つお願いを申し上げたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 羽田野建設課長。 ◎建設課長(羽田野陽一君) 県道成仏杵築線は、孝高橋の下流約200メートルの地点から宮司橋までの延長1,300メートルを改良する予定となっております。 途中、市が管理するオレンジロード杵築線と平面交差する計画となっていまして、道路の幅員は車道6.0メートルの片側一車線、歩道が2.5メートルで、全幅が9.75メートルの道路となります。 次に、高山川河川改修事業は、平成9年9月の洪水に対して、流下能力の向上を図るため、孝高橋下流から上流の溝井川合流部付近までの延長1,750メートルを改修する計画となっております。 昭和61年度より事業を実施し、右岸側は、若宮橋下流付近まで改修済みで、左岸側の孝高橋から宮司橋までの区間は、築堤部の一部が県道成仏杵築線との兼用工作物となるため、道路と一体的に整備する予定です。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) まず、橋の架けかえということでもって、大部分な工事になるなということでございますけれども、まず工事のこれは着手は、いつごろになるんでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 羽田野建設課長。 ◎建設課長(羽田野陽一君) 道路及び河川の一体的な事業として、今年度は用地取得に向けた測量や調査を実施しております。 来年度から用地交渉に着手する予定で、工事については用地や補償等が整えば、河川工事の原則であります下流側から順次工事に着手すると聞いております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) 五田の地域が非常にこう溝井川から、井堰もありますが、上がってくるわけでございますけれども、改修区間、終点というのはどこになるんでしょうかね。
    ○議長(渡辺雄爾君) 羽田野建設課長。 ◎建設課長(羽田野陽一君) 高山川の改修の終点でありますけど、五田地域の溝井川との合流部より約100メートル下流の地点までとなっております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) 合流地点から100メーターちゅうと、大体井堰があります。あそこは井堰が二、三本ありますけれども、大体あの辺が一番水がたまって渦巻いて、近くの田んぼを超すということになって、豪雨時にはもう一番あそこがやられるところでございますから、改修計画によってこれが解消をされていくのかなというふうに思っております。 私も毎日のように通りますけれども、草場のこの、きょうも2回ミカンを積みながら通りましたが、あそこにクラッキングが発生をしておる。要するに左岸側ですね。左岸側にもうちょっとこう車が50メーター、もっとあるかな。小さくいえば、小さなクラークが大分あるんですけどですね。特にあれはひどいな、これは早くしないと、これは雨が多いときにはだんだんひどくなってくるかな。もう既に路盤がこう下がって沈下をしております。あそこは潮が入るものですから潮の満ち干によって少しずつ、言わば左岸の土手が非常にあそこは軟弱地盤なんですね。軟弱地盤です。 そういうために潮の満ち干等によってだんだん地盤が沈下をして削られてきたのかなというふうに自分は思っておりますが、かなりクラークが発生をしております。 これは工事を待っておったんでは、これはちょっとそれまでもたないのかなと。約道路の半分程度が出ますから、あれは落ちるともう使用ができませんような状態になりますので、あのクラークの対策をまず応急的にやらないと、ちょっと問題がありはしないかというふうに思っております。それで、その対策についてお願いを申し上げたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 羽田野建設課長。 ◎建設課長(羽田野陽一君) 議員御指摘の箇所は、私も現地をちょっと確認させていただきました。状況は県道の河川側に面している路肩が空石積の構造で、横が高山川に面しているところです。そこについては、干満等の影響により舗装にクラークが発生していると思われます。 この状況もちょっと危ない状況でありますので、管理する別府土木事務所道路課へ状況を説明して、安全対策を含めて早急に対応するようお願いしております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) ぜひとも工事を待っておったのでは、これは工事は恐らくこれから5年や6年でもって終わることではないでしょうから、こういう応急的な部分については早急にお願いを申し上げたいと思います。 まさに今議会は、行財政改革の議会と言っても間違いありませんけれども、この心配をしておるのは、この見直しによってこの計画が順調よくいくのかどうか、そこが一番心配をしております。遅れるとかそういったことになってくると、市の負担がもてないからちゅうなことで、どういうふうに影響していくのかちょっと心配でございますが、最後にこの点についてお願いをいたします。 ○議長(渡辺雄爾君) 羽田野建設課長。 ◎建設課長(羽田野陽一君) お答えします。高山河川改修事業につきましては、県が管理する二級河川でありますので、管理者負担で事業を実施します。ただし、橋梁の架けかえの際、現況の橋の幅員のままで改修する分については市の負担はありませんが、橋の幅員を広くした場合には、広げた分がアロケにより費用の負担が生じます。 次に、県道成仏線の道路改良工事についてですが、国の交付金事業での施工となるため、市の費用負担はありません。 以上です。 ◆15番(小春稔君) どうもありがとうございました。……………………………… ○議長(渡辺雄爾君) 13番、藤本治郎議員。(13番 藤本治郎君質問席に着く) ◆13番(藤本治郎君) 議席番号13番、新風会の藤本治郎です。お昼休みが終わってちょうど1時間ぐらいですね。本当に答弁のない課長さんは眠たいんじゃなかろうかなと、議会席も同じなんですよね。もう昼御飯の後が本当に眠たい。ゆっくりされるのもいいかとは思いますが、そういうわけにはいかない藤本治郎の質問であります。どうぞ楽しみにして聞いていただければなと思います。 8月末に九州北部豪雨の影響も大きく、10月には千葉を初めとした北関東や長野等に甚大なる被害をもたらした台風、私も偶然に上京をしていました。そして川越市のあの水没したまちの真横を見て、氾濫した河川を見ると、本当に人の力は本当に小さなもので非力だなというふうに感じさせられました。まずもって被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げたいと思います。 そんな中、12月3日の合同新聞の東西南北の記事に、地球温暖化防止を訴えるスウェーデンの少女グレタさんの言葉を引用した記事がありました。「私は絶滅に差し掛かっているのに、話すことはと言えば、金のことと永遠の経済の成長というおとぎ話だけ」とあり、終わりには、「真の要因もわからずに対処は後手に回る。おごりが生む悲劇だ」と結ばれていました。 この言葉を私は見たときに、我が市の財政難も同じようなことが言えるんじゃなかろうかな、そんな気がしてならなかったのです。市民からは、杵築市は大丈夫なんかいとか、あしたの夕張市になるんじゃねえんかいとか、もうそういう言葉を私だけが聞くような時期にもなってしまったというのが、この今の部分だろうと感じております。 しかしながら、時代を担う世代にこのつけを負わせるわけにはいかないです。議会も今以上に議案に対するチェック体制を強化し、執行部とともに責任の一端を担い、この局面を一緒に乗りきっていきたい、取り組んでいきたいと考えております。 そこで、今回の私の質問は、9月議会で残した質問であります全国を杵築に発信を売り出そうということを目的とした映画誘致事業の取り組みについてのことや、3年前に質問をしました大規模災害時にスムーズな行政運営を目的としたBCP事業継続計画の状況について、または最後に厳しい財政状況が、我が市の今後のどういうふうに再建をしていったらいいのか。その緊急財政対策の給与削減案についてに絞って、3つ大きく質問をさせていただきたいと思います。 まず初めに、映画誘致事業について質問いたします。 私は高校生のとき、高校を卒業したころですかね。昭和57年に名作「男はつらいよ」、寅さんの映画ですね。第30作が杵築を舞台に映画を紹介されたなと。女優の田中裕子さんや沢田研二さんが杵築にやってきて、何かちょっとだけ大騒動になったなという記憶がまだ私の頭の中には残っています。 その後、平成6年にNHKの朝の連続ドラマ「ぴあの」、これも純名里沙さんが主演をし、酢屋の坂が取り上げられ、観光客本当にふえたな。もう杵築は本当に観光でやっていけるのかなという思いにもさせられるぐらい、本当にメディア、テレビの力はすごいなと、私は感じた次第であります。 その後、単発ドラマ等々がありましたが、そんなに大きな影響を感じることはありませんでした。しかし、平成28年にファンキー加藤さんの主演の「サブイボマスク」、そして永松市長がもう一押しをした松坂桃李さんの「居眠り磐音」と続きましたが、市はこの映画誘致にどのように取り組まれてきたのでしょうか。また最近では、どのような映画を誘致をしてきたのでしょうか、説明をお願いいたします。 ○議長(渡辺雄爾君) 内野商工観光課長。 ◎商工観光課長(内野剛君) お答えいたします。 まず、最近映画の撮影の実績から述べたいと思います。平成27年8月に「サブイボマスク」、平成30年の3月に「居眠り磐音」、令和元年8月に「戦国ガールと剣道ボーイ」というのを撮影をいたしました。 また、どういうふうな誘致をしていますかという質問でございます。映画やドラマのロケ地となった場合、大きなインパクトがある観光振興につながる事例も多く、当市としましても大きな期待を持っております。 そこで、杵築市は、平成27年から大分県ロケツーリズム推進協議会に加盟をしております。この協議会は県を中心に県内市町村や、その関係企業等が加盟しており、ロケ地誘致に重点を置くフィルム・コミッションと比べ、ロケの観光面の活用に力点を置くロケツーリズムを推進していくもので、誘致活動につきましては、協議会を中心に行っており、杵築市単独での誘致は行っておりません。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 大分県ロケツーリズム推進協議会と協議しながら今やっていますよということなんですけれども、この映画は2本とも続けて、主演者、出演者からスキャンダル的な部分があって、何かこう不発に終わったのかなというイメージが非常に多いんですけれども、特に担当課長である内野課長に聞きたいのは、映画誘致をして何を期待しているのかなと、その部分をちょっと答えていただければと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 内野商工観光課長。 ◎商工観光課長(内野剛君) 杵築市には、豊かな自然や歴史、伝統文化など、ここに誇れる観光資源がたくさんありますが、その知名度は低いものとなっております。映画やドラマの内容が、杵築市のイメージに合う作品でロケが行われ、興行的にも成功した場合、その知名度の向上に大きなインパクトを与える可能性があるからです。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 興行が成功すればインパクトがあると。まさにそうなんですよね。その興行が今回どうだったかというのは、またあとに置きまして、どのくらい経費をかけてやられたのかな。そこをちょっと説明してください。 ○議長(渡辺雄爾君) 内野商工観光課長。 ◎商工観光課長(内野剛君) 「サブイボマスク」と「居眠り磐音」につきましては、制作会社から要望を受け、杵築市地域活性化映画誘致協議会を設立し、市を中心に負担金を募り、ロケ経費の補助を行いました。 具体的な補助額としましては、「サブイボマスク」は688万5,862円、「居眠り磐音」が388万8,349円です。また、「戦国ガールと剣道ボーイ」につきましては、撮影協力のみで経費の補助はしておりません。 なお、補助経費につきましては、主なものは食事代や宿泊代など、地元に還元できるものとなっております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 「サブイボマスク」は700万弱と、「居眠り磐音」は400万弱というふうな答えでしたけれども、新しい「戦国ガールと剣道ボーイ」、これはもう撮影協力だけということですが、「居眠り磐音」はもうちょっと議会に予算が上がったのは、多いかったんじゃなかったですかね。1,700万とか800万とかそんな数字を私は記憶をしているんですけれども、それはいかがでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 内野商工観光課長。 ◎商工観光課長(内野剛君) ことしの5月に上映をいたしました映画「居眠り磐音」の宣伝タイアップ事業につきまして、委託先の博報堂九州支社が撮影しましたプランニングをもとに窓口である松竹株式会社との間で、タイアップポスター、動画、ロケ地マップの作製を進めてまいりました。 しかし、ほぼ完成した段階で、著作権の法に基づき、宣伝タイアップ事業を断念せざるを得ないということになりました。このことで平成30年度に予算化していました地域活性化映画誘致協議会交付金230万円、全体事業としましては、500万円でございます。県が250万、市が230万、商工会が10万、観光協会が5万、きっとすきは5万であります。これは未執行といたしました。 また、平成31年度当初予算に計上いたしました地域活性化映画誘致協議会交付金560万円、全体事業としましては1,200万円でございます。県が600万円、市が560万円、商工会が20万、観光協会が10万、きっとすきが10万でありますが、本定例会で減額の補正対応としております。 したがいまして、未執行ですが、2年間の総額で地域活性化映画誘致協議会交付金790万、全体事業としては1,700万でございます。1,700万となっております。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) やっぱり1,700万ぐらい予算を組んでいたんですね。けど、ちょっと手違いがあって400万弱で落ち着きましたよと。それはよかったのか、悪かったのか私はよくわかりませんが、やはりこの1,700万をかけて杵築市を売り出すほどの価値がまずあるのかどうかというのが、私は非常に考えるところなんですよね。この1,700万近いお金というのは、その未執行の部分だったといえども、どういうことをどんなふうに使われていたのかな、その辺がちょっと説明していただければいいかなと思いますけれども。 ○議長(渡辺雄爾君) 内野商工観光課長。 ◎商工観光課長(内野剛君) 平成30年度に予算化しました全体事業500万の分ですが、先ほど言いましたタイアップポスター、動画、ロケ地マップなどの作製が主なものであります。 31年度に予定をしました1,200万ですね、全体事業が。これにつきましては、博多駅の大型プロモーション、JR九州とのタイアップ事業、ロケ地マップによる杵築市の誘客、また、お城まつりの連携事業、その他、各雑誌などの掲載などでございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 雑誌やDVDとかつくりましたよということなんでしょうけれども、私これ映画を見に行ったんですよね。公開して1週間たたないうちにですね。正直な感想が、杵築の人じゃなきゃわからんような杵築の撮り方でなかったかなというふうな気がします。私のこれ個人的な感想ですよ。杵築市が1,700万全部を使ってPRすれば、もっともっと出たのかもしれませんけれども、やっぱり観客数を見ても少し寂しいかなと。1週間ぐらい後に行ったんですけど、先着何名かで冊子くれるんですよね。本をですね。その冊子も私はいただいたんですよね。ということは、そこまで達成した人数が行っていないというふうな状況で、これは本当に難しいと、映画事業に係ることちゅうのは、本当に難しいな、費用対効果を生むちゅうことは本当に難しいなと思うんですけれども、そういう中で映画に取り組んできたということは、誰か少しかかわった方とかいろんなアドバイスをいただいてきたんじゃなかろうかなというふうなことを私、耳に少し聞きました。 地域商社の社長が、前博報堂の社員さん、役員さんであったということで、その方にアドバイスをたくさんいただいたのかなというふうな気はしますが、その辺はどうなっているでしょうか。教えてください。 ○議長(渡辺雄爾君) 内野商工観光課長。 ◎商工観光課長(内野剛君) 先ほどの説明をいたしました杵築市地域活性化映画誘致協議会でございますが、ロケを観光に最大に活用できるようにということで、観光や商工の関係団体及び特に必要とされる個人や団体で組織するということになっております。 当時は、地域商社準備室長でございましたが、前職は広告業界で活躍しているということで、業界に詳しいということで参加していただきまして、アドバイスをいただきました。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 業界の詳しい人がかかわっても、なおやっぱり著作権の問題だ、いろんな問題が結果的には出てきたということで、本当に一つ我々が取り組めれる分野じゃないんじゃないかなというふうな非常にそんな気がするわけですよね。 過ぎたことは別として、これからの映画誘致の姿勢ということは、どういうふうにお考えでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 内野商工観光課長。 ◎商工観光課長(内野剛君) 城下町の町なみは、時代劇のロケ地として評価が高く、これからもロケ地の要望や経費補助の要望が来ることも考えられます。しかし、ロケ経費の補助額につきましては大きなものになりますので、単なるロケ地ではなく、明らかに杵築の坂や観光施設とわかることで、聖地巡礼のように観光につながるロケであるのか。また上映規模が全国規模であるのか。そういったことを総合的に判断していく必要があると思います。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 確かに聖地巡礼、今本当に何やったかな、漫画のアニメのアニメーションのようにそういう聖地巡礼とかいう言葉がはやっていますが、そうなればまたいろんな効果が生まれてくるんでしょうけれども、これは本当に非常に素人の世界で判断ができるというのは難しいんじゃないかなと思います。 そういうことよりも、私が今回この質問で一番言いたいのは、大分県の県都でもある大分市ですら、映画誘致に対して基本お金を出さないと、やるんなら協力はしますけれども、勝手にやってよというスタンスのようであります。まさにこの今回ですかね、「戦国ガールと剣道ボーイ」のような協力の形なんだろうなと想像します。 財政も厳しい中であります。本当に先の見えない投資をするんではなくて、本当にこの映画誘致がこの地域発展のために、きっちりタイアップができる事業であるということを確信できるならいいんですけれども、なかなか厳しい問題だと思いますので、これからは極力きちっと精査をしていただいて、何でもかんでも飛びつくというスタンスをやめていただいて、また杵築の発展のために、発信のために内野課長には御尽力を賜ればなと思います。 それでは続きまして、次の質問に移りたいと思います。 次は、BCPですね。事業継続計画の状況について質問をさせていただきます。 本当に近年、想定外の自然災害の脅威、または今までの感覚では準備不十分といったことを感じている人は多いと思います。3年前に、私、副議長のときに副議長研修で勉強をしたBCPのことについて一般質問をさせていただいたことを思い出しました。 BCPへの取り組み、災害時にさまざまな非常事態でも、市民から確実に対応を求められるのが行政だというふうに私は感じております。経費や時間を無駄にしたくないので、できれば議会も一緒に研修をさせて準備させてくださいよと、声をおかけしましたが、一度だけ研修会のお誘いがあっただけかなというふうに私は認識をしております。 議会は、まだBCPについては何も進んでいないのが現状であります。執行部のほうはいかがでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 三浦危機管理課長。 ◎危機管理課長(三浦浩二君) お答えします。 業務継続計画(BCP)については、本年3月に策定をいたしまして、現在今市のホームページのほうに掲載をしております。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 3月にできていたということで、私もちょっと知らなかったんですけれども、非常にちょっと寂しい思いをしています。一緒にやりましょうよと議会のほうから扉を広げて執行部に声掛けをしたのに、自分たちだけがやったんかなというふうな、これはやっかみでも何でもないですよ。 BCPというのは、事業継続をしていくわけでありますから、議会と執行部は常に大先輩が昔からおっしゃっていたように、一つの車になるような形で二輪で動いていかなきゃということを、私はいつも議員になってから何度も聞いた話であります。それが執行部だけが先に行ったのかなという思いが、非常にしているんでありますが、それは我々が準備不足、勉強不足だったこともありますので、もちろん反省をせんといかんところはあります。 そこで、私も聞き取りの段階で課長から教えていただいたので、BCPのホームページを、ホームページ上にありましたので見させていただきました。まず最初に2つの資料が添付されていて、最初の資料、まさに行政が大好きな活字がいっぱい並んで、確かに何時から何時まではどうですよということも書いていました。 次の資料には、こういうときにはここに行きなさいよ、ここは何時ぐらいまでには開設できますよという具体的な図式の部分がありました。 でも、私は一番最初に感じたのは、行政が好きな活字をずらっと並べるのもそれはいいんですけれども、ホームページを見るのは誰なんですかね。市民じゃないんですかね。市民目線にちょっと合っていないのかなと。同じBCPをやるのであれば、ああいうふうにいっぱい活字を並べるよりも、もっと簡単に極端に言えば、小中学生でもわかるようなイメージでBCPの説明をしてあげたら、それに附属としてこういうふうなシステムでありますよというのが、もう一個何かついていれば、非常に杵築の行政は市民に優しいなというふうには感じたんでありますが、その策定、大変な労力がかかったんであろうと想像しますよ。 この防災計画の中で、県や他市との連携とか、そういう部分というのは、どのような状況の中で計画が進んでいったんでしょうか、教えてください。 ○議長(渡辺雄爾君) 三浦危機管理課長。 ◎危機管理課長(三浦浩二君) 地域防災計画の中では、県は市町村が処理する防災事務又は業務を助け、これらを必要があれば広域的に総合調整するとともに、また災害救助法に基づく応急救助を実施をして、かつ市町村に対し必要な防災な指示、勧告を行うということで防災計画の中では記載をしております。したがって、当然のことでありますけれども、県は市町村が行う防災事務、あるいは業務を全面的に支援をするというこういうことになります。 他市との連携については、具体的な記載がありませんけれども、大分県及び県内全市町村間で災害時応援協定を結んでいる旨を記載しているところでございます。したがって、有事の際は市町村間でお互いに助け合うということになります。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 県は支援をしていただけますよということですね。そして他市とも一応協定は結んでいるけれども、具体的なことはまだあんまり記憶にありませんよということで、やっぱり近隣と、一番近いところの近隣と協力し合う体制を文書化されたほうが、行政としては動きやすいんじゃなかろうかなという気がします。 私も課長がつくられたBCPの部分のホームページをこう見て、見させていただきました。非常時が発生してから、各課の参集人員とかそういうのが記載をされていました。12時間以上に約50%ぐらいの職員の皆さんが各部署に集まられるんであろうなと想像はしたんですけれども、この時点で、今の時点で結構なんですけれども、やっぱり管理職の方々が中心となって物事を采配していかんと悪いんじゃなかろうかなと私は想像したときに、課長補佐以上の方々が市内に何名ぐらい住んでいるのかなというのが心配になったんですよね。 やっぱり12時間以内に来れるちゅうことは、基本は市内に住んでいる者がベースであろうと思うんですよね。それが50%というぐらいの数字だったので、その辺がちょっと気になったので、その在住している課長補佐以上ぐらいの管理職に当たる方々の割合を教えてください。 ○議長(渡辺雄爾君) 三浦危機管理課長。 ◎危機管理課長(三浦浩二君) 市外に住まわれる方で、人数で報告したいと思いますけれども、現在課長級が33名おります。その中で2名が市外に居住をしております。それから課長補佐級については、47名中7名が市外に居住をしているという状況でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 課長級で2名、課長補佐級で7名、計9名ですね。全部で78名中9名ということで、1割ちょっとなのかなというふうに感じています。 それは、本当に私が想像した以上に少なかったなというふうに思うんですけれども、やはり管理職に当たられる方は、基本は杵築市に在住していただけたほうが、より好ましいんじゃなかろうかなというふうに感じております。 また、その中でBCPの資料の中をこう見ますと、ちょっと市民にはなかなかわかりにくいなというふうな感じがしたんですよね。職員さんも今言われたように住んでいるところもまちまち、担当課もまちまち、やっている仕事もいろいろ、ましてや異動というのが4月になったらあり、今回は今建設課にいるけれども、あしたからは総務課に行くよとか、いろんな場合があると思うんですよね。そしたらまたそこでの仕事仕事というのは変わってくると思うんですよ。 そういう中で、私、マイタイムラインと、自分自身の行動計画をきちっと図に書くという部分を東京都東京防災局のホームページにありましたんで、これ非常にわかりやすいなと思いましたね。事務局、配信のほうをお願いします。 皆さんのタブレットにも行くと思いますけれども、非常に簡単な図式なんですけれども、やっぱり時間割で少なくとも24時間中とか2日以内とかそういうことを区切って、自分が公務員として何を今せんと悪いんかということをやっぱり図式にきちっと書けば、担当課が変わったときには、そこに応じた仕事を書いていけばいいと。そのカードをまた管理職がきちっと確保すれば、ある意味職員の管理が簡単にできるんじゃなかろうかな。また管理職が仮に来れないときは次の人、次の人が見てもわかりやすくできるんじゃなかろうかなと思って、これはちょっと提案をさせていただきたいと思いました。そういうマイタイムラインみたいなことに職員としては取り組んでいるんでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 三浦危機管理課長。 ◎危機管理課長(三浦浩二君) 現在、気象警報が発令された場合、例えば大雨や大雨で道路の路肩が崩壊をしたとか、そういう被害が出た場合については、対策班ごとに登庁する職員数や行うべき業務を初動マニュアルということで定めております。 また、大災害が発生した場合は、今お話のように挙がっております業務継続計画の中で、対策班が行う通常業務、あるいは応急対策業務を災害後、業務開始目標時間を定めて設定をしているところでございます。したがって、組織として行わなければならない業務については、明確化ができているというふうに考えております。 今後、個人のとるべき行動については、各対策班ごとに再度確認と徹底をしてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) ぜひスムーズな行動ができるように準備準備だけをしていただければなと。そして、みんなが来ても迷わんようにしていただければなと。このマイタイムラインも、市民の皆さんにずっと広げていただければ、何らかの形で、杵築バージョンをつくって広げていただければ、ある意味小学生──東京防災局の部分には、小学生、中学生、高校生、そして一般の大人といろんな形でこうありました。 ぜひそういう他市のものを参考にしながら市民にも広げていただいて、防災意識をやっぱりいま一度確認していっていただくということの醸成をつくっていただきたいと思います。 次に、罹災証明について質問をさせていただきたいと思います。 千葉県でも罹災証明の発行等が遅れて住民が困っているとか、そういうことを報道で耳にしました。毎回大きな災害があると罹災証明、罹災証明という言葉が飛び交うわけですが、まず十分に理解をされていない方もいると思いますので、発行する意義とかを先に教えていただきたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 三浦危機管理課長。 ◎危機管理課長(三浦浩二君) 罹災証明でございますけれども、市町村が災害の被害に遭われた方の申請によって、お住まいの家屋の被害状況の調査を行いまして、その被害状況に応じて、全壊、大規模半壊、半壊、一部損壊等の被害の程度を認定し、これを証明するものであります。 発行された罹災証明書は、主に各種被災者支援制度が適応されるかどうかの判断材料として活用されるということでございまして、具体的には、固定資産税や国民健康保険税の減免や猶予、それから被災者生活再建支援資金や義援金などの支給の判定、または民間の保険に加入しておれば、その民間の保険の請求時に使われるということになります。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 今、本当に親切に説明をしていただきました。本当に被害の程度を証明するのですよと、そしてまた支援制度やいろんな部分で判断材料になるし、固定資産税等の減免や、また民間保険の請求にも使われますよと、本当にこれ大切な書類であるなというのが改めて認識されたわけですけれども、報道ではいつもこの罹災証明が遅い遅いというが、もう職員の皆さんも耳にしたと思うんですよね。これは何で遅くなるんでしょうか。何かわかれば教えてください。 ○議長(渡辺雄爾君) 三浦危機管理課長。 ◎危機管理課長(三浦浩二君) 遅くなる理由といたしましては、まずことし10月の台風19号のような広範囲に被害が及びますと、被害件数自体が大変多くなるというこういうことがありまして、事務処理が遅れるということがまず挙げられると、そのように考えております。 また、職員自体も被災をしますから、その調査員が確保できないというこういうことも考えられますし、ふだん行うことのない業務でございますから、事務処理に戸惑うというそういったことも若干考えられます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) そういう状況だというふうに想像はしていました。それならば、逆に先ほど他市町村との連携もあるのはあるけれども、具体的なものがないよということなんで、スピーディー化に乗り出すとか、そういうことはできないんでしょうか。いかがでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 三浦危機管理課長。 ◎危機管理課長(三浦浩二君) 罹災証明の発行につきましては、平成28年に熊本であのような大きな地震があったわけでありまして、そのときにもかなり遅れたということで、そういう過去の災害からその教訓から、罹災証明の発行に時間がかかるということがあるので非常に問題視をされておりました。 大分県のほうでは、本年度、この被災者台帳システムというものが導入されまして、県下市町村が統一した基準、様式で発行書を証明、発行できるようになったので、これは聞くところによると、九州でも九州で初めてというようなことを聞いておりますけれども、証明書発行までの流れは、まず被災者の方が市に申請書をもちろん出していただくということになりますけれども、市はその記載された内容をシステムに入力、住基システムとも連動しておりますから、詳細にその内容がお名前とか住所とかそのまま出てきます。 その調査票をもとに現地調査を行いまして、庁舎に戻りまして、その情報をシステムに取り込むというこういうことができるようになりましたので、従来よりも時間をかけずに証明書の発行ができるようになったということであります。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 九州で初の被災者台帳システムですか、本当にいいことだなと。本年度から始まったということは、基準が統一されれば他市からの応援とか、逆に言えばちょっと急遽人を集めてこういうところをチェックしてくださいよということを伝えれば、対応できる可能性が高いということですね。調査員の確保もそういうことを考えれば、いろんなことにスピーディー化ができると思いますので、ぜひまた万万が一あってはならないんですけれども、万万が一のために準備だけをお願いしたいと思います。 そしてこの項目、最後にBCPの13ページの4項に、電力・燃料の確保というのがあったんですよね。これは非常電源等々の話であろうというふうに思っております。 一昨年ぐらいですかね、各市役所等の非常電源が点検が80%以上なされていないですよとかいうことが、記事に上がったのを何となく私は思い出しましたので、あえて今回杵築市はどういうふうになっているかな、また試運転等々をやられているのかな。私も消防団にもう30年以上務めていますけれども、小型発電機を貸与されています。なかなか日ごろ使わないものだから、いざかけようと思ったらかからなかったと。全部ガソリンを捨てて新しいガソリンを入れてかけたら、かかってよかったねということがあったんですね。やっぱり日々使わないと、こういう電源類というものはだめになっちゃうんじゃないかなという経験がありましたので、あえて質問をさせていただきたいと思います。電源の状況はどうでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 佐藤財政課長。 ◎財政課長(佐藤剛君) お答えをいたします。 本庁舎につきましては、170リットルタンクの自家用発電機を設置しております。メーカー表示では、100%負荷の状態で稼働時間2.5時間となっております。低負荷の状態で5時間継続使用し、燃料の減少は3分の1程度であった稼働実績がございます。 山香庁舎につきましては、100リットルタンクの自家用発電機を設置しております。メーカー表示では、100%負荷の状態で稼働時間2時間となっております。これにつきましても実際には満タンで、半日ほどの継続使用をした実績がございます。 大田庁舎につきましては、30リットルタンクの自家用発電機を設置しておりまして、4時間継続使用した実績がございます。試運転につきましては、全ての庁舎で2カ月に1回実施をしております。 法定点検は、消防法により3年に1回と定められておりますが、本庁舎、山香庁舎におきましては毎年実施し、大田庁舎については法定どおりの3年の1回実施をしております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 法定点検もちゃんとしていますよと、ちょっとほっとしたわけでありますし、2カ月に一遍は試運転していますよということで、これもまたほっとしたわけであります。 やはり千葉のように停電の原因がどこまでどうなっているのかわからない、また誤報が流れて電気が来ているはずなのに来ていない。いろんな状況が考えられる今の御時世であります。ぜひ役所に電気がなかったら、もう本当に市民サービスに大きな大きな影響が与えると思いますので、この辺もきちっと一つ一つ点検等をやっていただいて、万が一のために備えていただきたいと思います。 それでは、次の質問に移りたいと思います。 緊急財政対策の人件費削減(案)ですね。案について質問をさせていただきます。 まず初めに、11月11日から議会に対し、3回ほど全協に──全員協議会にたたき台の案として総額約10億円削減案を提示をされたと思います。 午前中に堀議員からの財政悪化の原因等について質問がありました。私の質問と重複するところがあろうかと思いますが、いま一度私も人件費等について絞って私は質問をいたしますので、お答えいただきたいと思います。 しかしながら、この人件費、相手のあることであります。ましてやまだ1回しか交渉がしていないというふうに先ほど午前中の話もありました。交渉の妨げになるような答えはしなくても結構ですが、この機会ですからよい機会と捉えて、できるだけ今の思いを平成30年比でも結構であります。聞かせていただきたいなと思っております。 それでは、まず人件費の総額と削減額は、どのような関係になっているんでしょうか。お答えをお願いします。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野総務課長。 ◎総務課長(河野正一君) それでは、お答えいたします。 平成30年度決算における人件費の総額は、30億1,829万5,000円であります。今回の緊急財政対策における令和2年度の削減予定額は1億8,435万円となっております。 以上であります。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) それでは、平成30年は30億ぐらい人件費を使いましたよと、来年度は1億8,000万をめどに削減をしていきたいなというふうな方向だと思います。 では、これが一般会計というか、普通会計に占める人件費と削減予定額の割合、これは何%ずつぐらいになっているでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野総務課長。 ◎総務課長(河野正一君) 先ほどお答えしました平成30年度決算額に占める人件費の割合は15.8%となります。同じく平成30年度決算に占める令和2年度の削減予定額の割合は6.1%となります。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 全体額で考えたときには15.8%、16%ぐらいが人件費ですよと。その中の今回は6.1%ぐらいを減していけたらいいなというふうな方向だと思います。 議会でも説明があったんですけれども、職員にも5%の減ということをお願いしたいなと、今から交渉していきたいなというふうな話がありました。 まず、職員の方々に削減を実施するということに対してですが、職務に対する士気の低下とか、もう何か俺たち一生懸命やりよったのに、何でここまで減らされるんかとか、そういう思いが発生してくるんじゃなかろうかなと。こういう非常事態だからこそ一丸とならなきゃいけないという状況なのに、そういうことにならざるを得なくなったという事態があると思いますが、この職務に対する士気が下がらないのかどうか、どうお考えでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野総務課長。 ◎総務課長(河野正一君) 人件費が削減されるということは、もう士気に影響がないとは言えません。しかしながら財政危機を乗り切るため、中長期の遅れは取り組みを示して、職員一丸、職員一致団結してこれからの行財政改革に取り組んでいきたいと思っております。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) もう総務課長の答えは、それしかないですよね。もう本当私も同じような思いがあるんですけれども、やっぱり一丸としてやりましょうよとか、どうだこうだとかではなくて、私が思うのは、やっぱり一番は公務員としての志をいかに堅持させて、みんなの意識を持ち上げるか。大義をどう打ち出すかが一番大切なことじゃなかろうかなと思います。あなたたちの給料が減るけれども、俺たちはこんなことをやるんだ、やり遂げるんだということをもっと全面に押し出していかなければ、成功しないんじゃないかな、そんな気がします。 私は、ある職員の人からこんな話を聞きました。いろんな文書が職員間に渡ってくるわけですが、ある文書には、「24時間公務員であれ、杵築市職員たれ」という言葉が載っている文書があると。もうこれまさに何を意味しているんでしょうか。やはり意識の高揚、鼓舞を図るための文言ではなかろうかなと。 そういう中に午前中の質問の中でも外部から招聘した職員の話等々も出ましたが、もちろん外部に出向、派遣をさせていただいている職員等々もあります。この職員の状況をちょっと教えていただきたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野総務課長。 ◎総務課長(河野正一君) それでは、少し長くなりますけれども、御容赦いただきたいと思います。 最初に杵築市から外部へ派遣している3名の職員について説明いたします。 3名のうち、2名は、大分県市町村振興課と障害福祉課になります。研修の目的で派遣をしております。残りの1名は、株式会社日本総合研究所に、同じく研修目的で派遣しているところでございます。3名とも給与は杵築市から支給されております。 派遣の効果でありますけれども、県への派遣では、専門的な業務内容の習得はもとより、国や県の事業展開の手法や働き方や県下で先進的に取り組まれている事業などの情報が得られるとともに、県職員及び県内全域に人的ネットワークが広がりまして、派遣先から戻った後も実務に相当数が生かされると考えております。 また、民間に派遣している職員については、企業ならではのアイデアやコスト意識、経営の感覚などを行政に反映させる効果があると考えております。 次に、外部からの招聘者について説明いたします。 外部からは、5名の方を招聘しています。まず県から1名、農林課、農林課長であります。厚生労働省からは1名、福祉推進課長、九州厚生局からは1名、医療介護連携課企画政策係に配属されております。東北大学からは1名、図書館の副館長、株式会社日本総研からは1名、この方は市長直轄、シティマネジャーということになっております。 それぞれ効果ですが、シティマネジャーについては──経費でありますけれども、シティマネジャーにつきましては、国の2分の1の補助対象事業を受けております。あとの4名については、杵築市からの給与支給となっております。 それぞれ専門的な技術や知見をお持ちで、農業の分野、山香病院の再編・統合問題に対応並びに地域共生社会を実現する福祉分野、そしてアイデアストア宣言、知恵の販売店と言っておりますけれども、図書館の運営、まち・ひと・しごと創生総合戦略やふるさと納税の推進など、外部の人材が持つ専門的な知識や経験、考え方を発揮していただいているところでございます。 以上であります。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 出向が3名ですね。招聘が5名ということで、それぞれに本当に勉強をする、また先進的なアイディアをいただくということで、私はいいことだなというふうには感じておるんでありますが、こういう事態になったときに、まず、出向している方の分の給与とか、また招聘している方の分の給与とかにも同じような形で削減をされていくのかな、特に、招聘されている方々にとってみれば、来たのはよかったけど、とんでもない貧乏市に来てしもうたというふうな悪い評判を出されても困るんですけれども、その辺はどうでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野総務課長。 ◎総務課長(河野正一君) もちろん研修で行っている職員については、削減は当然かかりますし、外部からの招聘者の5名のうち、4名は削減の対象となります。ただし4名のうち市長直轄シティマネジャーについては事業費見直しによる削減となります。 また、大分県からの派遣職員1名については、地方自治法第252条の17の規定に基づいた大分県との派遣職員の取り扱いに関する協定により、給与は大分県の関係規定に基づいて大分県が支給をし、本市は大分県が派遣職員に支払った給与等の経費を負担金として大分県へ納付することになっています。派遣職員に杵築市職員に係る給与条例の規定は適用されないため給料削減の対象ではありません。 以上であります。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 削減対象になると、一般の職員と一緒ですよということですね。本当にこれは一丸となってしなければいけないことですから、ぜひまた御協力をいただきたいなと。そしてまた、10億円のうちの1億8,000万円だから、残りの8割少々削減していかなければいけない。これは本当にハードルが高いと思うんですよね。しかしながらしなければ、またそれ以上しなければならないと私は感じております。 財政課長からも全協のときに、まずは100の指数に戻すというような指示で動いているというところなんですけども、本来のスタンスということになれば、やっぱり95以下、できれば90を切るぐらいのイメージだと思うんですけども、やっぱり改革するに当たって、最初の口が小さいと次の口もやはりなかなか大きくすることができない。やっぱり小さくなっていっても大きくすることができないのなら、大きな、大きな波がひっくり返すことができないんじゃないかと想像をするんですけども、この顛末を考えたときに、やはり私が感じるのは、三役の姿勢ですね、三役の姿勢が一番大切だと思います。全協のときも職員の削減率を11月11日のときには、出てあったんではあるけれども、三役については、特に数字としては出てなかった。そういうところを鑑み、最近、少しパーセンテージ等の提示がありましたが、改めて聞かせていただきたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野総務課長。 ◎総務課長(河野正一君) 三役の報酬の削減額という、減額ということでございます。三役の報酬減額率は市長は30%、月額24万6,000円の減額となります。副市長につきましては20%、月額13万1,000円の減額ということであります。教育長につきましても20%で、月額11万6,000円の減額ということであります。三役の1月から3月分の減給の合計は147万9,000円という形になります。 以上であります。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 今、報道でも上がっている3割、2割というような形で、今3カ月分で計算すると147万9,000円ですか、150万円ぐらいが来年の1月から3月までですよということですね。じゃ、今期の期末手当は別として、来年から発生する期末手当等については、どういうふうに考えられているでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野総務課長。 ◎総務課長(河野正一君) 期末手当については、今回、その該当としておりません。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。
    ◆13番(藤本治郎君) それは職員も一緒でしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野総務課長。 ◎総務課長(河野正一君) 現況はそのとおりでございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 今、期末手当までは扱わないというのが今の本市の姿勢でしょうけども、あと私が非常に一番気になったのは、5%という数字だけしか、まだ動いてないもんですから、これ一律5%になるのか、段階的に5%になるのか、そこが一番大きな問題だと思うんです。やっぱし、責任・責務において段階的にやっていくべきだと思うんです。ことし採用された人がいきなり5%、もう何十年も働いているのに課長級も5%じゃ、ちょっと話が合わんのやないかなと思うんです。やっぱり役職の段階において課長、課長補佐、係長、主事、主査そういうふうな格好で、役職に応じた責任の範囲というのをきちっと決めて、できれば1億8,000万に近づけていただければいいのかなというふうに私は感じております。ぜひ、そういう話し合いも含めた上で、交渉をしていただければいいかなと思っています。 もう一つ気になったのが、今回は1月から3月までの分ということで出されていますが、その削減期間ですね、一応、議会も私が議会としての削減を活性化委員長が活性化委員会の中で取りまとめて、全協で諮りましょうよということで、9日の最終時間に自由討議を開いて、議会の方針を(案)をまず打ち出して皆さんに御了承いただければなと思います。 その中で、もう既に全協でもお話はさせていただきました。議会としての報酬削減についても、やはり議会が解散するまで、任期いっぱいまでやるとか、経常収支比率が95%以下になるまでは戻さないとか、やっぱりルール決めをきちっとしなければ、何のためにどこまでどういうふうなことをやっていかなければならないかと明確化できないと思うんです。その辺について、やはり、一番最初に市長が打ち出すべきだと思うんですよ、3カ月だけの話じゃなくてね。その辺は、市長はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 給与の減額についてですけども、早期に取り組むべきだと考えまして、今年度内の年明けの1月から3月まで、これは定例会に諮らなくてはいけませんので、そういうことで報酬減額を今定例会に上げました。来年度ですけども、来年度以降につきましては、年度ごとですから、令和2年度については、年明け3月の第1回定例会にお諮りしたいというふうに、今のところ減額を定例会の中でお諮りしたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) それでは来年度の第1回の定例会において、また令和2年度も引き続きやるということですかね。それは本当いいことだと私も思っております。 じゃ、この30%、20%、これの幅を決めた理由があるのかなと。私が仮に執行部の要に務めているんなら50%とか、60%とか、当然、責任はあるわけですから、そういうふうな思いであるんですけど、この削減比率、削減幅を決めた理由は何かあれば教えてください。 ○議長(渡辺雄爾君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 県内とか県外、そういうところで削減幅の大きいといいますと、やはり30%というのが今のところ、もちろん再生団体になっている夕張市さんは50%なんですけども、こういう緊急経済対策を立てないといけないという状況に陥ってということで、大分県では今まででは同じ30%で一例ありますので、その30%に習いました。また、副市長、教育長については20%ということにさせてもらいました。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 市長は県の一番高い削減幅を適用しましたよということが、この理由ですね。じゃ、もう一つ続いて聞きたいのは、これはもう総務課長のほうがいいのかもしれません。 三役には4年間務めたときに、退職金という名称がいいのか、退職手当といったほうがいいのか、そういう手当てが出ているはずなんですよ。市民の方も知っている人も知らない人も、知っている人は少ないんじゃないかなと思うんですよね。その辺の数字と根拠を教えていただければなと思っております。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野総務課長。 ◎総務課長(河野正一君) 三役の4年間の退職金ということで数字をお示ししたいと思います。市長につきましては1,968万円、副市長につきましては1,257万6,000円、教育長につきましては556万8,000円となっております。いずれも在職月数ということの計算になっております。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 大変な金額ですよね、4年間で。職員の方が40年間務めたぐらいと同じぐらいな金額じゃなかろうかなと、私は感じたわけであります。この財政悪化は、市長が就任して以来、1年目は確かにちょっとだけ下がったんですけど、それからずっと悪化の一途をたどって、ブレーキがきかなかったというところなんでしょうけども。お隣の日出町の非常に財政状況は厳しいですよ。だからこそ本田町長は退職金を辞退すると選挙公約に上げてきたんじゃなかろうかなあというふうな記憶があるんですけども、市長、またこういうふうな場面になって、退職金に対する考え方というのはどうでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 日出町の状況というのは私も詳しくは存じませんが、ただ、財政状況は厳しいということだと思います。私もそういうこともおいおい考えないといけないと思いますけども、そこでは、まずはこの改革を緊急財政対策について成果を上げたいと、それを全力を尽くしたいというふうに思います。また、その後でいろんな評価をしていただいてということで、頑張りたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 評価をしていただいてということなんで、誰が評価するのかというのが一番問題なんですね。それが議会であるのか、また執行部の皆さんの中なのか、それとも市民における声なのか、これは、私はちょっとわかりませんが、ぜひ最善の策をとって市長の姿を見せることが、職員の意識の向上に絶対つながるんですよ。これ、市長が自分で答えることも隠れて答えんで、出るところも出らんでなんてという話だったら、全く市民は永松市長を信頼することができませんよ。我々議会も同じですよ。 だからこそ市長の姿勢にはきちっと対処していただきたいところだったんですが、11月27日の新聞紙上で財政運営をおろそかにしていたというふうな記事が載っていて、市長コメントというのが載っていたんですね。その真意をちょっとこの場で説明していただきたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) これは、堀議員のときにお話をしたことと若干かぶるかもしれませんけど、やはり原因としては歳入面で市税収入の伸び悩みと、それから、あとは人口急減、そして高齢化の進展、少子化といったところは当然あります。これはどこの市町村もほぼ同じだと思うんですけども、ただ、私どもの支出の分ですけども、歳出の分がちょうど大型事業、いろんな大型事業がございました。例えば、今からまた起債の対象になっている部分の償還が、今後始まってきますけども。 それとあと、やはり国の地方創生、そして市ではまち・ひと・しごと創生総合戦略、こういったもの、つまりこのまま衰退するままにしておくわけにはいかないと、そして議会の御承諾もいただきました、そういう、まち・ひと・しごと創生総合戦略、そして、また今回、2期目に入りますけども、その中でやはり杵築市がほかの市町村に負けないようなもの、農林水産業が中心であり、第一次産業が中心の杵築市ですので、やはりその中でも非常に優秀なものがある、そして、ただ、それがチーム杵築として売られてない。そしてもっと杵築のネームバリューを上げるということで、先ほど言いましたように杵築ブランド、それからもう一つ、これは余りお金はかからないんですけど、もう一つ取り組んだのは、小規模多機能の住民自治協議会を両輪でやっていく。そして地域共生型社会、この3つが私の市の市政を預かるときの要でした。 という形で、結局いろんな大型事業であるとか活性化に伴ってお金を使ってきた。そして、後年度の維持管理費であるとか、起債償還額、これが財政を圧迫する要因となったと。そして、これらのことがやはり反省する結果としては、そういう状況に至ったということで、私はエンジンをかけるアクセルを踏むということも大事だということでやってきたんですけども、結果として、やはり財政的に厳しい単年度収入で単年度の支出を賄うといったところが、やはり1年、2年と遅れたということが今の状況だというふうに思って、そういう意味で財政悪化が起こったのは、私の責任だとそういうことでお話をしたということです。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) もう時間もなくなってきたんですけども、やっぱりトップリーダーとしてどんなことがあっても、自分がやってきたことがおろそかだと、おろそかというのは、何なんかなと私らが、ぱっと考えたときに、軽く考えていた、適当にやりよったということかなと、本自嘲をさっきちょっとグーグルで昼休みググったんですよ。そしたらいい加減にしていたこととか、軽くことを考えていた。まじめに取り組んでいないさま、なおざりにしていた。これはおろそかということなんですよ。 このおろそかという言葉を使うことが、私はいかがなもんかということなんですよ。その姿勢が、やっぱり今に引き続いているんではなかろうかなと。きょうから、今からもうその姿勢を断ってください。そして本当のリーダーとして、やっぱりみんなに背中を見せるということが一番大切なことだと思います。 市長がいつも言う「ワンチームワンチーム」本当にワンチームになっていますか。おろそかなんかいう言葉を吐いた時点で、私は市長がいつも使う言葉「アウト」ですよ。アウトだと思いますよ。ぜひ、言葉の発言も十分に考えながら、私が言うような立場じゃないかもしれませんが、市民がどういうふうに思い受けるかということを想像してやっぱり言葉も吐いていただきたいと思います。もう15秒しかありませんが、教育立市宣言の話が出ました。日めくりの4番目に向野小学校から言葉がありました。「いけないことはいけない」と「やめる勇気もとめる勇気も」これは本当に子どもから教えられた言葉です。どうぞ皆さんこの言葉を胸に、行革に取り組んでいただきたいと思います。 以上で終わります。ありがとうございました。(拍手)……………………………… ○議長(渡辺雄爾君) ここで午後3時まで休憩いたします。────────────午後2時47分休憩午後3時00分再開──────────── ○議長(渡辺雄爾君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。6番、真鍋公博議員。(6番 真鍋公博君質問席に着く) ◆6番(真鍋公博君) きょうのラストバッター、議席番号6番の令和会の真鍋公博です。お疲れのところもうしばらくおつき合いをお願いしたいと思います。 毎年、想定外というような言葉がむなしく聞こえるほど大きな災害が、日本列島、適切かどうかわかりませんけど、災害列島と言われるほど引き続き災害に見舞われております。北部豪雨、熊本地震等何かいつあったのかなあという時の立つのが早くて、ことしも台風15号、19号等予測ができたのに非常に災害があって、お亡くなりになった方、被災をされた方、心からお見舞いを申し上げたいと思います。 そうすると、災害に対する質問かと思われるかと思いますが、今回、先ほど災害対応に詳しく、また地域で防災訓練等活発に行われております藤本議員が適切な質問をしていただきましたので、また、私は折を見て災害の質問をさせていただきますが。 今回は、大きく2つの項目、情報発信と情報収集、そしてスポーツ振興について一般質問をさせていただきます。6月定例会での、初めての一般質問は持ち時間1時間ぎりぎりの時間を要しましたので、今回、余裕を持って終わりたいと思ってはおりますが、クエスチョンマークです。 最初の質問は、情報発信と情報収集です。 10月に総務委員会の視察では、秋田県横手市では共助組織による送迎支援について、これはワゴン車で公共のバスが来るところまで、地域から送り迎えをするという活動でございます。それから、鹿角市では、みんなの鹿角手づくりという形で、鹿角町の応援団をつくるような形の事業をされておりました。大舘市では、民間事業者による空き校舎、公共施設の有効活用、これが空き校舎が主ですが、企業誘致等を行って雇用の拡大を図っているような、そういう研修をさせていただきました。 また、別杵速見地域広域市町村圏事務組合議員としまして、岡山県倉敷の岡山県災害廃棄物共同企業体を訪問させていただきました。これは、まだ御承知のことかと思いますが、岡山県で起こった災害、家屋全壊とか一部損壊とか、そのごみを1カ所に集めまして、予算規模としては60億円だそうですが、災害ごみについて勉強をさせていただきました。 そして、10月末には議会運営委員会の委員として、鹿児島県のいちき串木野市、それから阿久根市の2つの市で議会運営全般と議会改革についてを、それぞれ研修視察させていただきました。これらの視察内容につきましては、きちんと整理をしまして、今後、市の政策実施へ委員会等を通じまして提言をしてまいりたいと思っております。 それもさることながら、それぞれの議会事務局あるいは担当課の方々には、懇切丁寧に的確な回答をしていただきました。また、突然の予定変更ということで公共施設等も訪問させていただきまして、臨機応変に対応をしていただき感謝をしているところでございます。 杵築市の財政危機的な状況の中、視察の見直しも必要かと考えておりますが、今回、その自治体を訪問する際に、あらかじめその自治体のホームページやいわゆるウィキペディアを検索しまして、予備知識を仕入れました。 そこで、杵築市のホームページを初めとしました情報発信についてお伺いをしたいと思っております。余談ですが、市民憲章をつくる際に、私は秘書広報担当課長だったんですが、市の鳥を選定しようかというようなお話があったときに、キツツキは杵築に原産地があるとか、あるいは最初の発見地であるとかいうのが載っていたようです。図書館等は余り行かなかったんですけど、図書館に行って調べたらありますやらわかりません。最終的にたどり着いたのが、山科鳥類研究所でそちらに問い合わせますと、正直、外国のオランダかどこか原産地で、杵築市には大変申しわけありませんが縁もゆかりもありませんということで、判明した苦い経験ウィキペディアにありますので、ウィキは私は参考というふうな形で読ませていただいております。 ところで、現在の杵築市のホームページは、いつリニューアルされたのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野秘書広報課長。 ◎秘書広報課長(河野泰君) お答えいたします。 市の公式ウエブサイト、ホームページの件でございますが、昨年の平成30年8月にリニューアルを行いまして、現在の様式となっております。リニューアルの主な視点といたしましては、わかりやすくて使いやすいということを改正の視点にいたしまして、リニューアルを行っております。これは、情報を発信する側の職員についても同様の視点でということで、リニューアルを行ったところです。 改善した点といたしましては、最初のトップ画面になりますがメニューの数をふやしたりですとか、見出し、バナーと言われておりますが、大小の大きさを分けたりとか目的の情報を探しやすい工夫をしたということでリニューアルを行っております。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) それでは、次ですがホームページの情報更新の体制はどうなっているでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野秘書広報課長。 ◎秘書広報課長(河野泰君) ホームページの更新体制につきましては、それぞれ情報を掲載した担当課におきまして、発信した情報の掲載期限を設けまして更新を行っております。掲載期限のない年間固定をした情報等につきましては、随時、掲載内容を見直すなど指示をして、更新を依頼しているところでございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 続きまして、パソコンそれからこういうタブレット、そしてスマホとトップ画面がそれぞれ違っているように思います。特に、タブレットの部分のトップ画面にちょっと見にくいというか、画面が大きすぎて全体が見渡せないので、全体が分かるようなどっちかというとパソコン系の画面に変えていただくといいんですが、そういう変更はできないんでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野秘書広報課長。 ◎秘書広報課長(河野泰君) ただいま御指摘のありましたスマートフォン、そしてタブレットなどで市のホームページを開いたときに、パソコンで開いたときとトップ画面の配置が違って見にくいという御指摘でございます。 この御指摘につきましては、市民の方からも同様の御意見が寄せられておりましたので、現在、パソコン版と同じ形式で開くことができるように保守委託業者のほうに依頼をしておりまして、今のところ来年の1月末をめどに改修できるように進めているところでございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 話は少し変わりますが、例えば杵築市の偉人、どういう方でもいいんですが、そういうサイトがありますが、そこにたどり着くいろんな入り口からたどり着く方法、例えば、杵築市のプロフィールなり組織から探すなり、あるいはそういう検索キーを使わなくてもたどり着けるようなことをしていただきたいんですが、どうでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野秘書広報課長。 ◎秘書広報課長(河野泰君) ただいま議員のほうから事例を出していただきました杵築の偉人を例にいたしますと、現在、トップ画面の観光・歴史のところからたどり着くことができるようになっております。また、先ほど議員おっしゃられた組織で探すアイコンでいきますと、文化・スポーツ振興課からもたどり着けるようになっております。 こういったわかりにくいという、探すのが、場合につきましては、キーワードという検索方法があるんですけども、そちらからも探すことができますが、議員御指摘のようにいろんなところから探しているところに行きつけるように、今、改善のほうは取り組んでいきたいというふうに思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) ぜひ杵築のプロフィールの中に連動していただけるとウィキじゃないですけどいいかなあと思っております。 偉人の話が出ましたので、関連して少し統計について質問をさせていただきたいと思います。74年前のアジア太平洋戦争でアメリカ合衆国に負けたのは、統計の大切さを知らなかったからではないか、あるいは統計を軽視していたのではないかと言われております。当時の海軍では、我が杵築市の誇るべき堀悌吉先生、「神様の傑作のひとつ、堀の頭脳」と海軍兵学校32期生の同級生が言ったそうです。堀先生は、軍人としては珍しく大分県の先哲叢書にも選ばれておりますし、私も大変尊敬する方の一人ですが、この32期は山本五十六連合艦隊司令長官を初め、海軍始まって以来の4人の海軍大将を輩出するんですが、堀先生はそのトップのハンモックナンバーというんですが、卒業成績一番でずっとトップを走っていまして、仮に少将に上がったときには、山本五十六さんは半年後に昇進するというような形で、そういうトップを走っていったからこそ、少し残念な結果にはなったんですが、その先生と同じ流れをくむ井上成美という最後の海軍大将がいらっしゃいます。「あなたはリベラリストですか」と言われたときに、「いや、その上にラジカルがつきます」というような清貧で公平無私な海軍大将だったんですが、その方が終戦前、海軍次官に着任して間もなく、部下から天皇陛下に石油の備蓄量の現状をお答えするとき、これまでと同じように、実際より備蓄量を多くあるとメーキングしてお答えしますかと問われます。井上成美次官はびっくりして、陛下には当然、ありのままを御報告するようにと答えております。統計数字をもとに現状を分析し、次の政策に生かしていく正確な統計と正しい情報の伝達は、大変重要だと考えております。 杵築市では、各課に紹介し市独自の統計書のようなものを作成したと思うんですが、現在も更新し、逐次、改善しながら継続して作成しているのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) お答えいたします。 本市では、基本的な統計データを総合的に集約し、今後の事業や政策に反映していくために、現在も全国一斉に行いました統計調査の数値とともに、上下水道の給水人口や配水量、自動車登録台数やコミュニティバスの利用者数、国民健康保険加入者数や給付額、健康診査受診者数など、市が実施しています事業に係る数値等をまとめました統計書を更新し、作成しております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) できるだけ行政としてわかるんではなくて、市民の方々にわかりやすい資料を掲載していただければと思います。 次に、大分県ではこんな形で「大分県ミニ統計」というポケット版をつくっております。この項目の中には、例えば自然環境とか人口、生活環境、それから福祉、衛生、教育、文化とかいろんな形で、最後には大分県のベストワンみたいな形の項目もあって、結構、私なんか便利で利用させてもらうんですが、ぜひ杵築市もこういうミニ版をつくってほしい。 なぜかと言いますと、先ほど申し上げた視察先で不勉強な部分もあるんでしょうけど、人口とか簡単なことはわかるんですが、あちらの市の概要とかを見せていただくと、すぐに頭に出てこない、企画が出てこないんで、こういうのがあると持ち運んで行って、そこで、そのまちとの比較がしやすいんではないかなと思うんで、そういう形で、ぜひこういうのをつくっていただく、あるいはホームページの中につくっていただいて、勝手にダウンロードができるような方法なないんだろうかと思っているんですが、いかがですか。 ○議長(渡辺雄爾君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) 本市では、市のホームページに杵築市の姿として、人口や面積を初め、事業者数や耕地面積、森林面積、学校数など国が全国一斉に行いました経済センサスや農林業センサス等の統計調査における統計数値を掲載しております。今後は、国が全国一斉に行いました統計調査の数値とあわせまして、市が実施している事業に対する統計数値等も掲載するなど、市民の皆様が利用しやすい充実した広報に努めてまいります。 市民の皆様方が、すぐさっととれるように、今みたいなミニポケット版、それからサイトから直接印刷ができる、そういうふうな形をとるために今後、ちょっと協議を検討してまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) それから、もう一つ黒田課長のほうに質問をさせていただきたいのは、杵築市にはいろんな各種の計画があろうかと思います。例えば総合計画ですとか、福祉関連の福祉医療の総合計画、あるいは先ほど藤本議員の時にもありましたけど、BCPの計画とか、後ほどまた取り上げさせていただきますが、スポーツ振興計画などがあろうかと思いますが、先ほどのサイトの入り口と同じで、各課ごとの組織で探すとかいう検索機能では出てくるんですが、全国的に言えば、同じ総務課であっても業務が違う自治体等もありますので、どこか市の各種計画一覧を設けていただいて、ずっと総務課とか財政課だとか並べていただければ、わかりやすくてダウンロードしやすいのかなと思うんですがどうでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) 私も検索をしてみました。何とかたどり着いたというイメージでした。 市民の皆様には、知りたい計画がどの部署の所管になるのか御存じない場合が多く、計画一覧などとして整理掲載しなければ、検索に時間を要し、また検索できないなど御不便をおかけしていることと存じております。今後は、市の計画を一覧にして、バナー掲載するなどホームページ全体を通しまして、閲覧される方が利用しやすいサイトになりますよう改称に努めてまいります。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 統計に話が行ってしまいましたが、今月、杵築市でイベントや会議、審議会とか委員会とかそういうものがわかるようなカレンダーは、ホームページを見ますと、残念ながら空欄です。ぜひ各課にアップをお願いするように強く要望していただいて、そして、その内容の詳細とリンクできるようにアップをお願いしたいんですが、どうでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野秘書広報課長。 ◎秘書広報課長(河野泰君) カレンダーの情報につきましても、各担当課のほうで入力を行っておりますが、情報量が少ない点につきましては、毎月の掲載状況を本課のほうでチェックをしながら、各課に配置をしております広報広聴委員に対しまして、情報掲載の要請をしていきたいと思います。 それと、議員が御指摘しましたイベント内容等、行事等の内容の連携につきましてもできるように努めていきたいと思います。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) なかなか杵築市は宣伝が上手じゃないんじゃないか、うちも同じ事業をしているのに隣町とか、よその市町村に出てきて、杵築市はやっているのと言われるような時があるんですが、そういう形で広報のアイテムといいますか、いろんな手段があろうかと思うんですが、その辺の特徴と杵築市が活用しているものについて説明をお願いいたします。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野秘書広報課長。 ◎秘書広報課長(河野泰君) 情報を発信している広報のアイテム、種類でございますが、毎月、月初めに発行しております「広報きつき」がございます。印刷物でございますので、インターネット等を御利用になっていない方には、区長文章と合わせて重要な広報手段と認識をしております。 そのほかには、ツイッター、フェイスブック、インスタグラム等といったソーシャルネットワークサービス、通称SNSと言われておりますが、活用をしております。それぞれ利用をされている年代層の方が違いもありますので、幅広い年代層に情報を届けられていると思っております。 また、情報発信の種類等でございますが、通常、当課の職員が担当しておりますが、各課の先ほど言いました広報広聴委員、あるいは職員の中でもSNS等を利用している者もございますので、いろんな情報を早く発信できるように取り組んでいきたいと思います。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 特にSNSですが、私はラインを使う程度しかわかりませんが、そういうインスタグラムとかを送信を一人、二人の職員だけではなくて、職員の若い方はかなり適応しやすいので多くの職員に声をかけて、情報発信をしていただきたいと思います。 そして、また審議会や協議会の会議録も適宜ちゃんとアップをしていただきたいと思いますが、最近の固有名詞を出して恐縮ですが、大分合同新聞は、以前に比べて多くの記事を大変書いていただきまして感謝するところでございますし、先日の郵便ポストの記事などは、私なんかもずっと杵築におる割にはなかなか知らなかったなあという形で、目からうろこです。記者会見で、各報道機関に平等に情報提供、資料提供をすることも大切だとは思いますが、支局を置いていただいている新聞社に、最近のラグビーではないですけどアドバンテージを与えていただくのも、一つの方法かなと思いますし、各課がもっと投げ込みというんですか、資料提供をして市民の方にもぜひそういう呼びかけをしていただければと思いますが、課長、どうでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野秘書広報課長。 ◎秘書広報課長(河野泰君) 新聞社やテレビ局など報道関係の皆様には常日頃から行政関連の記事を初め、地域の活動あるいは個人や団体の方のニュースなど、積極的に報道や新聞紙面で掲載をいただいており感謝をしているところでございます。今後も市内に支局のある新聞社、先ほど議員の名前もありました大分合同新聞社さんですが、も含めまして報道機関各社に対しましては、それぞれの課、そして職員一人一人が市の活性化やPRにつながるように、積極的に情報を提供していきたいというふうに思います。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 市報やホームページは広告を募集をしまして、少しばかりですが紙面をふやしていると思います。ケーブルテレビでも、ぜひそういう広告なりCM等を流していただいてほしいなと思いますし、ホームページも市報も待っているだけではなく、広告について営業活動でもしたらどうかと思うんですが、どうですか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野秘書広報課長。 ◎秘書広報課長(河野泰君) 今年度からでございますが、ケーブルテレビ業務につきましては、杵築市総合振興センターのほうに指定管理をしているところでございます。指定管理の目的の中にも、広告募集等による歳入確保を掲げておりますので、一例でございますが、今年度特別番組、夏の甲子園の関係でございますが、放送するに当たってですがスポンサーの取り組みを行い、収入につなげることができております。 また、議員おっしゃいました広告スペースにつきましては、現在、検討をしておりまして、令和2年度からはケーブル事業そのものの運営の安定化にもつながりますので、積極的に広告募集等を図りたいということで検討をしております。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) そうでしたね、本当。夏の甲子園、私なんかも野球が好きだったんで、ケーブルテレビで球場に行かなくても見られるということで、大変ありがたかったと思っております。 ところで、市報で一回お知らせをしたら、それでもう済んじゃったよ、みたいじゃなくて、転入される方もいらっしゃいますし、市民の皆さんへ親切な情報発信と繰り返し広報することも大切ではないかと思うんですが、回答をお願いします。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野秘書広報課長。 ◎秘書広報課長(河野泰君) 杵築市の広報媒体といたしましては、先ほど来、答弁させていただきましたように、広報紙、そしてケーブルテレビ、ソーシャルネットワークサービスなどの多くの広報手段があります。市公式ウエブサイトやケーブルテレビは即時性に有効であり、広報紙は情報をお届けするまでに時間がかかりますが、お手元で保管ができると、それぞれ特徴にあった情報の発信に努めていきたいと思っております。 内容によりましては、年間を通してお知らせすべきものが転入者等中途で転入された方には親切なお知らせになると思いますので、議員のおっしゃられるように、定期的な広報に努めてまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) それと、今回の市立山香病院の厚生労働省による、表現がいいかどうかわかりませんが、一方的な再編統合など議会はもとより、市民の皆さんに正しい情報を速やかにお知らせをしてほしいと思うんです。これは情報発信ももちろんですが、情報の危機管理の一つでもあろうかと思うんです。ぜひその辺についても、これから御検討をしていただき、ホームページに限らず、いろんな他市町村、自治体のいいところを積極的に取り入れていただきたいと思います。これについては回答はいりませんが、ぜひその辺の正しい情報を、先日も市民の方との意見交換でも、山香地域でそういうようなお話も出ていましたので、できたらよろしくお願いしたいと思います。 それから、情報発信はもちろん情報収集も大変重要で基本中の基本ではないかと思っております。例えば、県庁や関係機関あるいは企業などこまめに足を運び、パイプを太くして情報収集あるいは情報交換をするということは大変大切だと思っております。 私事になりますが、40年近く前に市役所に入ったとき、新人の時ですが、個人的な名前を出して恐縮ですが、小石久さんという、当時、企画開発課長をされていた大先輩がいらっしゃいました。その方からある時、県や他市町村で知り合った人は違う部署に変わっても挨拶に行けと、普通にお前が行くと知ってもらって、世間話でもいい、その中で情報交換すれば、お前にも杵築市にも絶対いいことがあるよと、きっと財産になるよというようなアドバイスをいただきました。教えていただきました。私の役人生活で完全にできたかどうか自信はありませんが、それなりに努力をしてきたつもりです。ぜひ職員にもこまめに足を運んでいただきたいと思いますし、また国や都道府県、市町村の政策やトピックス、そういう情報収集のシステム、いわゆるiJAMPというものを予算化して活用しているんじゃないかと思います。その辺について総務課長、どうでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野総務課長。 ◎総務課長(河野正一君) お答えいたします。 情報化社会と言われまして久しくさまざまな情報が社会に混在する中で、行政にとりましては信頼性、専門性のある情報収集は大変大切なことだとは思っております。議員から御紹介のありましたiJAMPは、自治通信社が行政担当者を対象としまして、行政情報に特化したサイトであります。インターネットで中央省庁や地方自治体の動向や、内外の政治、行政、社会ニュースをリアルタイムで提供してくれております。 国や自治体の政策情報満載の官庁の速報、ニュース、市町村のさまざまな取り組みを紹介した市政コーナーなどもあります。杵築市では、平成15年からこのシステムによる法人として登録しまして、インターネット情報検索でよく使われるヤフーやグーグルなどの検索では収集できない最新の行政情報を、職員個々の端末から取得ができるよう、環境整備を行ってきたところであります。 これは、議員ともお話したことがありましたが、議員が在職中、iJAMPで市政コーナーで検索された先進的な事業を、杵築市版として利用する取り組みを前課長が提案方式で取り組んだことであります。そういった形で取り組んだ内容もありますので、ここでも紹介したいと思います。 今後とも、情報に対しましてアンテナを高くしてインターネット上の情報とともに足を運んでこそ生まれる人的ネットワークも含めながら、大切なアイテムとして情報収集に努めたいと考えております。 以上であります。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 議員になってなかなか情報というんですか、議会の情報あるいは他市町村の情報とかなかなか入りにくいんで、その辺、うちの会派でも議会なりみたいなのを入れようかという話もしておりますが。 ところで、テレビや新聞等、報道を見ますと、ここ数年、国家公務員の世界では、公文書の改ざんや、私どもとして小役人としてだった保存期間が、えっというような最低でも1年は保存期間じゃないみたいな、そういう残念な事象、事態が続いております。 これは情報管理ではなく情報統制ではないかというふうに残念に思っているんですが、市役所内部で情報の共有や流れ、それからトップダウンとボトムアップのバランスのとれた風通しのよいメリハリのきいた職場環境を、これまで以上に整えていただきまして、ことしの流行大賞に選ばれましたラグビーの日本代表の「ワンチーム」で、この財政的危機の状況を難局を乗り切っていただきたいと切に願っておりますし、私も少しでもお役に立てればと考えております。 続きまして、スポーツ振興について質問や提言をさせていただきます。 市民体育大会には40代の半ばまで軟式野球をさせていただきましたが、ファーストを守っていた際に、ショートの少年野球の教え子のホップをする送球をかろうじて捕球したときに、もう来年はねえかなというふうに思いました。それ以来、先日久しぶりに市民体育大会に顔を出させていただきました。私の出身の東地区の応援が主だったんですが、昔一緒に野球をした人がグラウンドゴルフに興じていたり、グラウンドゴルフはなかなか支部の予選があったりとかいうことで、覚醒の感を抱きましたし、スポンジテニスで汗をかいている方もいらっしゃいまして、私、選挙期間中5キロ減ったんですが、体重が、10キロふえてなかなか洋服が大変だというふうに思っておるんですが、私もスポーツに汗を流したいなと思っておりまして、市民体育大会の質問をさせていただきます。競技の種目は何種目あるんでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 緒方文化・スポーツ振興課長。 ◎文化・スポーツ振興課長(緒方幸茂君) お答えいたします。 競技種目は、軟式野球、男子ソフトボール、卓球、ゲートボール、グラウンドゴルフ、女子ミニバレーボール、スポンジボールテニスの全7競技です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 各地域に、基本は旧小学校単位ではないかと思うんですが、その辺の種目等の参加状況等はどうでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 緒方文化・スポーツ振興課長。 ◎文化・スポーツ振興課長(緒方幸茂君) おっしゃるように旧小学校単位であります杵築市体育協会には13の支部がございます。杵築地域が6支部、山香地域が5支部、大田地域が1支部です。 13支部の参加状況については、杵築支部が全7競技の参加をしておりますが、その他の支部は2競技から5競技の参加となっております。今年度の参加人数は、全体で580人、参加人数が多いのは杵築支部の89人、続いて奈狩江支部の82人となっております。 その他の11支部につきましては、参加人数が40人から80人のところが4支部、参加人数が20から40のところが7支部となっております。ちなみに、競技別の参加状況については、グラウンドゴルフが多いんですが、12支部から223人が参加しております。これは全参加者の38%に当たっております。その他の6競技は、3支部から7支部の参加となっております。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 来年から体育の日がスポーツの日に変わるというふうに聞いておるんですが、今の種目も大事にしながら、子どもたちも参加できるようにあり方なり、競技種目を見直したらどうかと思っておるんですが。 ○議長(渡辺雄爾君) 緒方文化・スポーツ振興課長。 ◎文化・スポーツ振興課長(緒方幸茂君) 体育の日は2020年からスポーツの日に変ります。その名称が変わるだけでなく、趣旨に関する文言も変更されております。これまでの「スポーツに親しみ健康な心身を培う」から「スポーツを楽しみ他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う」に変更されております。 杵築市においても、その趣旨に沿った取り組みとしての市民体育大会の計画が望ましいと思いますし、多くの市民に参加していただくことが大事だと考えております。議員おっしゃったように、子どもたちの参加については、これから検討しますけども、13支部で今の対抗でやっております。そういったことを含めまして、それを変更するかを含めまして、これは体育協会だけでなくスポーツ推進委員という協議会がございますね、そちらの御意見を聞きながら検討させてもらいたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 県民体育大会についての質問に移らさせていただきますが、昨年は、役員、選手、監督を合わせまして473人の方々が参加をされているようでございます。心から敬意を表しますが、最近の順位等はどうなっているんでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 緒方文化・スポーツ振興課長。 ◎文化・スポーツ振興課長(緒方幸茂君) 今年の順位は16郡市中9位と、B部4位でした。昨年と一昨年は全体の8位、B部3位となっております。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 入賞というのもあるでしょうけど、毎年の順位目標等はあるんでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 緒方文化・スポーツ振興課長。 ◎文化・スポーツ振興課長(緒方幸茂君) ことしは9位でしたが、実は、今申し上げたとおり29年、30年度は8位入賞という形でございました。ことしの県民大会が終わった後に、ことしは特別早く6月にあったんですけども、7月に市体育協会の競技部長会議を開催し、今年度の県体の総括をするとともに、各競技部のレベルアップを図るべく皆さんで意思を統一しました。そういうことから、来年度はやはりチーム杵築市で8位入賞を目指して頑張りたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 参加種目ももちろんですが、話題のラグビーじゃないんですけど、ラグビーなど不参加競技もあるようですが、そういう杵築にスポーツ競技人口は少ないというのはわかるんですが、何かお考えがありますか。
    ○議長(渡辺雄爾君) 緒方文化・スポーツ振興課長。 ◎文化・スポーツ振興課長(緒方幸茂君) 今、確かに話題のラグビーですが、杵築市はラグビーの競技には参加したことはございません。 ほかに参加していない競技については、いろいろあるんですけども、過去に参加というか、主な競技の中で参加していないのが、相撲、先ほど言いましたラグビー、スキー、なぎなた、フェンシング、これらは大分県内で5郡市以上が参加しておりますので、5未満だと公開競技になりますが、こちらについては特典がつく種目でございますが、残念ながら杵築市の競技人口は少ないので、なかなか難しいのかなと、相撲は、かつては参加していたんですが、競技人口が減ってできておりませんし、幾らかの愛好者の方がいらっしゃるので、そういった方々に情報提供をしながら、参加につなげればいいかなと思っております。ちょっと具体的な策はございません。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 当然、先ほどから出ております体育協会も各支部との連携が大切ですが、県体に出ていないそういう体育協会の種目もあるんでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 緒方文化・スポーツ振興課長。 ◎文化・スポーツ振興課長(緒方幸茂君) 市体育協会にありまして、県体に出ていないのが、パークゴルフとスポンジボールテニスの2団体です。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 3番目のスポーツ振興計画の質問になりますが、杵築市のスポーツ振興計画ですね、こういう冊子があるんですが、いつ作成されたんですか。 ○議長(渡辺雄爾君) 緒方文化・スポーツ振興課長。 ◎文化・スポーツ振興課長(緒方幸茂君) これにつきましては、杵築市総合計画がもともとありますので、それに対して平成12年9月に文部科学省が定めましたスポーツ振興計画に掲げられている、生涯スポーツ社会の実現を踏まえ、平成21年度に杵築市スポーツ振興計画を策定しております。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 全部で30ページほどの計画で、第1章から第3章にわかれております。計画の策定第2章は、これからのスポーツ振興施策、健康づくりの推進とか、生涯スポーツの振興、競技スポーツの振興、それから学校体育スポーツですね、それから施設の整備とあるんですが、10年間どのように実行され、スポーツの振興課としてはどのような成果があったというふうに捉えておりますか。 ○議長(渡辺雄爾君) 緒方文化・スポーツ振興課長。 ◎文化・スポーツ振興課長(緒方幸茂君) 柱の一つであります生涯にわたるスポーツの振興につきましては、地域総合型スポーツクラブの創設がございました。OKYのことですけど。それから、施設の整備と活用施策にあります施設整備の面では、サッカー場の建設を行っております。これにつきましては、年間の利用者も多く推移しております。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) ほぼ10年が経過をしております。新たなスポーツ振興計画を作成してはどうかと思いますし、その際には、市民アンケートはもちろん、体育協会の各競技部、そしてさっきお話が出ておりましたが、市のスポーツイベントなどにも御加勢をいただいております岩尾一弘会長を初めとしました24人のスポーツ推進委員の皆さんの御協力をいただき、ハード、ソフトあわせて計画をつくったらどうかと思いますが。 ○議長(渡辺雄爾君) 緒方文化・スポーツ振興課長。 ◎文化・スポーツ振興課長(緒方幸茂君) 計画に当たりましては、もちろん市民アンケートや体育協会並びに今、紹介にありましたスポーツ推進協議会がございますので、そういった方々の意見も聞きながら進めてまいりたいと思っています。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) ハードですね、私なんかは軟式野球をしていたんで、硬式野球部を野球場をつくって、もう一度、杵築高校が甲子園にというような声も聞くんですが、なかなか財政的なものもあるんですが、計画としては夢を盛り込んだような計画をつくっていただいていくといいなとは思っています。 最後は、質問というか、要望というか、提言といいますか、スポーツ推進協議会が発行しておりますスポーツ杵築というものがあります。その中で希望のアスリート杵築から世界への囲みの記事が、私が一番楽しみにしておるんですが、いろんな競技で活躍している小中学生、子どもたちや、逆にプロの選手などを紹介をしております。 未来の巨匠たちに大いに期待をしているところでありますが、プロ野球ではことし仙台でシティーセールスを兼ねて杵築市から応援団が訪問しました。楽天前監督の平石洋介さん。私、彼が楽天に入団して帰郷した際に、会う機会がありまして、阪神タイガースの帽子にサインをもらいました。友達に自慢をすると、楽天の帽子を買ってサインをもらえというような感じで、かなりひんしゅくを買いましたが、これからソフトバンクの1軍の打撃コーチに決まったようですので、応援に行きやすくなったかなというふうに安どしているところでございます。 そして、今ですね奥様と二人三脚で広場恐怖症という不安障害と闘いながら、リリーフピッチャーとして頑張っているロッテの永野将司さん、それからサッカーではアンダー18(U-18)、19、20の各クラスの日本代表に選ばれ、J2のファジアーノ岡山に昨年入団しまして、今シーズンは残念ながら、けがで不本意なシーズンとなりましたが、来年はきっと大活躍してくれるだろうと、阿部海大さんですね、それから5月のアマチュアになりますが全日本選手権では89キロ級で優勝し、先日の全日本社会人選手権では、階級を移して96キロ級に階級を上げて、見事優勝されましたウエイトリフティングの赤松哲郎さん。紅一点ですが、小学生のころは少年野球で活躍し、中学校は陸上、高校は自転車部といろんな競技を経験した上で、現在、大分県初の女子競輪選手ガールズケイリンで活躍しております吉田夢姫さん、ほかにも各競技で活躍されている方がいらっしゃると思いますが、そういう方々は、オフは心身のケアを第一にいろんなスケジュールがあって何かとお忙しいのでしょうが、ぜひ杵築の子どもたちに、彼ら、彼女らのこれまでの経験やこれからの思いを語っていただく場、あるいは時間を、機会を設けてみてはいかがでしょうかというふうに考えております。回答は要りませんが、ぜひその辺、スポーツ振興課がいろんな御縁やルートをたどって、一同に会するんじゃなくて、一つ一つ個別でも構いませんので、できたらいいなというふうに考えております。 最後になりますが、杵築市と市民の皆さんにとりまして来年が本当に幸多い年でありますように祈念をいたしまして、私の一般質問を終わりたいと思います。大変ありがとうございました。(拍手)──────────── ○議長(渡辺雄爾君) これをもちまして、本日の日程を終了します。 再開は、12月6日の金曜日、午前10時からです。 本日はこれをもって散会します。お疲れさまでした。────────────午後3時47分散会────────────...