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06月14日-03号

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  1. 杵築市議会 2018-06-14
    06月14日-03号


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    平成 30年 6月定例会(第2回)平成30年 第2回(定例)杵築市議会会議録(第3号)平成30年 6月14日(木曜日)〇議事日程(第3号)平成30年 6月14日午前10時開議  日程第1  一般質問―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―本日の会議に付した事件  日程第1  一般質問―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇出 席 議 員(18名) 1番 二 宮 健太郎 君      2番 阿 部 素 也 君 3番 田 原 祐 二 君      4番 泥 谷   修 君 5番 堀   典 義 君      6番 田 中 正 治 君 7番 小 野 義 美 君      8番 藤 本 治 郎 君 9番 岩 尾 育 郎 君     10番 阿 部 長 夫 君11番 加 来   喬 君     12番 渡 辺 雄 爾 君13番 河 野 正 治 君     14番 小 春   稔 君15番 富 来 征 一 君     16番 真 砂 矩 男 君17番 有 田 昭 二 君     18番 中山田 昭 徳 君―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇欠 席 議 員(なし)―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇欠 員(なし)―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇事務局出席職員職氏名局長  坪 井 尚 裕 君      次長  松 下 康 幸 君係長  河 野 真 二 君      書記  加 藤 沙 江 君―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇説明のため出席した者の職氏名市長………………永 松   悟 君   副市長……………興 田 信 一 君教育長……………清 末 陽 一 君   総務課長…………真 鍋 公 博 君財政課長…………佐 藤   剛 君   秘書広報課長……河 野 正 一 君政策推進課長……黒 田 幸一郎 君協働のまちづくり課長………………………………………………内 野   剛 君税務課長…………都 甲   靖 君   危機管理課長……三 浦 浩 二 君市民課長…………河 野   泰 君   生活環境課長……穴 見 智 彦 君上下水道課長……伊 藤   來 君   商工観光課長……大 神 敬 一 君農林課長…………松 成   茂 君   耕地水産課長……阿 部 裕 司 君建設課長…………羽田野 陽 一 君   山香振興課長……裏   安 博 君大田振興課長……岡 部 元 暢 君   会計課長…………山 本   泉 君福祉推進課長……江 藤   修 君                    健康長寿あんしん課長………………………………………………工 藤 靖 子 君子ども子育て支援課長………………………………………………斎 藤 高 司 君医療介護連携課長……………………………………………………尾 倉 良 明 君山香病院事務長…宇都宮 健 士 君   教育総務課長……矢 守 丈 俊 君学校教育課長……末 松 武 治 君   社会教育課長……赤 星 勇 二 君文化・スポーツ振興課長……………………………………………緒 方 幸 茂 君人権・同和対策課長…………………………………………………有 田 定 光 君農業委員会事務局長…………………………………………………岩 尾 俊 高 君図書館長…………富 永 一 也 君―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―────────────午前10時開議──────────── ○議長(中山田昭徳君) 皆さん、おはようございます。これより本日の会議を開きます。──────────── △日程第1一般質問 ──────────── ○議長(中山田昭徳君) 日程第1、一般質問を昨日に引き続き行います。 11番、加来喬議員。(11番 加来喬君質問席に着く) ◆11番(加来喬君) 日本共産党の加来喬です。質問通告に基づき一般質問を行いたいと思います。 まず初めに、教員の労働環境の改善についてお伺いをします。 教職員の多忙化や病気休業が深刻な問題となる中で、昨年12月、中央教育審議会は、学校における働き方改革に関する中間まとめを発表しました。教員の負担軽減、勤務状態改善のために、国、教育委員会、各学校が取り組むべき方策を示しました。 この中間まとめの前に行われた教員勤務実態調査は、小中学校ともに10年前と比較し、教員の勤務時間が増加、中学校の部活動に従事する時間は倍増、勤務時間が長くなるほど負担が重く、メンタルヘルスが不良になるなどの多忙な教職員の実態が明らかになりました。 小学校は、学級担任が担当する授業時間数が多く、給食や休み時間も児童への安全配慮などを行っていることから、休息時間が確保できない、児童在校中は校務や授業準備を行うことは困難。中学校では、生徒指導や進路指導にかかわる業務の負担が重く、加えて補習や部活動にかかわると授業準備などが困難になる。 このほか授業時間以外の事務事業、それから保護者、PTAや地域との連携、通学路の安全確保や夜間の見守り指導など、さまざまな業務も負担の要因となっていることを指摘をしています。 教員の勤務状況を抜本的に改善するためには、教員をふやすことが必要となっています。このような中、本市で教員が不足した事実を耳にしました。昨年秋、産休に入る教員の代替教員を見つけることができず、仕方なく、教員枠ではなく、学力向上のために加配されたティーム・ティーチングの先生が担任になったということです。産休代替の臨時講師を見つけることができない現実がこの杵築市でも起こっています。 そこで、市内の教員定数と定員内臨講の割合はどうなっているのか。産休・育休・病休の教員の状況と代替臨時講師の確保、それから補充の状況、そして小学生未満の子どもを持つ教員が利用できる育児短時間勤務の利活用状況について、まず答弁を求めます。 ○議長(中山田昭徳君) 末松学校教育課長。 ◎学校教育課長(末松武治君) 皆さん、おはようございます。きょうもよろしくお願いいたします。では、お答えします。 教員定数と臨時講師の割合ですが、平成26年度は定数229人、うち臨時講師15人、6%となっております。平成27年度は定数222人、うち臨時講師23人で約10%、平成28年度は定数199人、うち臨時講師17人で約9%、29年度は定数191人、うち臨時講師18人で9%、平成30年度、本年度は、定数193人、うち臨時講師16人、約8%となっています。 次に、産休・育休・病休者と代替講師についてですが、平成26年度は産休・育休者4人、病休者3人に対し代替講師6人、27年度は産休・育休者1人、病休者4人に対し代替講師5人、28年度は産休・育休者2人、病休者1人対し代替講師3人、昨年度、29年度は産休・育休者4人、病休者1人に対し代替講師4人、本年度は産休・育休者4人、病休者1人に対し代替講師5人となっております。 最後に、育児短時間勤務の利用状況ですけども、平成26年度から28年度までは利用者はいませんでした。昨年度1人いましたが、本年度は利用者はいません。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 加来議員。 ◆11番(加来喬君) 先ほど課長から答弁いただいた内容がここに示しているんですが、ごらんいただきたいのは、平成26年と平成29年です。平成26年について私は把握していないんですが、要は未配置、代替教員が見つけられなかった状況が、この5年間で2件あったということです。 そこで、質問に移りたいんですが、なぜ代替臨時講師の確保がこのように困難なのかお伺いをいたします。 ○議長(中山田昭徳君) 末松学校教育課長。 ◎学校教育課長(末松武治君) 臨時講師の採用については、県教委にまず登録をし、事務所を通じて採用していきます。その臨時講師を希望する場合は、県教委のウェブシステムに登録して臨時講師の採用を待ちます。各教育事務所は県教委に登録したものの中から、希望地域、職種等を見て派遣を決めています。ここ数年、そのシステムに登録する臨時講師の数が少なくなっています。ですから、5年前や昨年度は臨時講師が見つけられなかったということも考えられるんです。 理由として考えられるのは、50代が大変多いので、これから退職者が今でもふえています。それに伴って新規採用者が本年度も昨年度もとてもふえているという状況があるということ、それとほかの仕事、会社等に勤める方が多くなってきたということ、それと先ほど議員もおっしゃったように、教員の多忙化というのが公にされてきていますので、それで敬遠する方がふえてきた等が考えられております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 加来議員。 ◆11番(加来喬君) もう一点お伺いします。 代替教員の確保というのは、どこが責任を負うのでしょうか。現場、それから自治体からの定員増の意見は、これは出ないのでしょうか。お伺いをします。 ○議長(中山田昭徳君) 末松学校教育課長。 ◎学校教育課長(末松武治君) 臨時講師の採用については、先ほども言いましたように、ウェブシステムというのに入れておりますので、県教委が登録し、事務所を通じて採用していきます。責任を負うのかどうかわからないんですけども、登録されたものを採用しているのは県教委ということになります。 学校現場といたしましては、議員さんがおっしゃるとおり、人数がふえたほうが当然ありがたいことなんですけども、公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律というのがありまして、それにより学級数によって定員、定数が決まっておりますので、それに従うしかないというのが現状です。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 加来議員。 ◆11番(加来喬君) 昨年度の代替臨時講師の件については、これ市教委のほうがたしか探したという経緯を僕は聞いているんですが、その事実は御存じでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 末松学校教育課長。 ◎学校教育課長(末松武治君) 先ほども言いましたように、代替講師に関しては基本的には県が責任を持って登録の中から見つけるんですけども、今登録している方がとても少なくなっております。そうすることで市教委のほうも自分たちで探して、その見つかった人をまず県に登録してもらうんです。県にウェブ登録をしてもらうと、そのルートに乗りますから、そういうルートで採用ということになります。ですから、探すというのは基本的にはないんですけども、こういう状況の場合は、僕ら市教委のほうも声をかけるということはございます。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 加来議員。
    ◆11番(加来喬君) 現実的には、例えば先ほど説明あったように、登録数も少なくなっている、代替講師も結局見つからないような状況が生まれていて、市教委も探すんだけれども見つからない。先ほどもウェブサイトに登録という話を何度もされているんですけど、これでは責任の所在が明確に僕はなっていないと思うんです。これは代替臨時講師、産休なんか特にそうですけど、やっぱり責任持って見つけるということが必要だと僕は思います。 次に進みたいと思います。産休・育休・病休の代替臨時講師の賃金等についてです。代替臨時講師を確保する上で処遇改善は重要課題です。非常勤講師は正規教職員とほぼ同様の職務を担い、長時間労働になっているにもかかわらず、賃金が低く抑えられています。同一労働、同一賃金の観点からも給与の改善、それから処遇、勤務条件の改善が求められています。 そこで、代替臨時講師の賃金の状況、それから産休・育休の取得は可能なのかについて、答弁を求めます。 ○議長(中山田昭徳君) 末松学校教育課長。 ◎学校教育課長(末松武治君) 代替臨時講師の賃金については、契約期間が90日未満であれば、日給で支給しております。それが91日以上になれば、教育職の給料表というもので支給いたします。臨時講師の産休・育休が契約期間内に生じた場合、その代替が早く来るよう県に働きかけをしています。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 加来議員。 ◆11番(加来喬君) ちょっと確認したいんですが、産休・育休の取得、代替臨時講師の産休・育休の習得は、これ可能なんでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 末松学校教育課長。 ◎学校教育課長(末松武治君) 法的には可能になっております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 加来議員。 ◆11番(加来喬君) 法的には可能だけれども、状況として取得できるような状況にないというのが現実だろうと思います。 臨時教職員の給与というのは、給与表に基づいて支給をされているんですけど、1級適用でこれで停止するんですね。どんどん上がっていくんですけど、恐らく27万円程度でとまっていくんじゃないかなと思うんですけれども。 先ほども、なぜ集まらないのか。臨時講師、代替講師は登録者数が少ないのかということについて、集まらないというんですけど、もちろん給与が低いっていうところも問題だと思うんですね。給与の引き上げ、これは検討はしないのかどうなのか。 それともう一つ、臨時講師、契約期間外の時間、勤務している実態はないのでしょうか。これについてお伺いします。 ○議長(中山田昭徳君) 末松学校教育課長。 ◎学校教育課長(末松武治君) 一般教職員の給与は人事院勧告、民間との比較、国家公務員や他の地方公共団体の職員とのバランスなどを考えて決められています。臨時職員の給与も毎年見直しを行っています。 次に、契約外の時間についてですが、御存じのとおり教職員が多忙であり、臨時講師の方も勤務時間内に業務を終わらせることは難しくなっております。ですから、ほかの教職員同様、超勤をしている臨時講師もいらっしゃいます。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 加来議員。 ◆11番(加来喬君) その臨時講師の方、超勤をしている方の超勤手当というのは、これ支払われているんですか。 ○議長(中山田昭徳君) 末松学校教育課長。 ◎学校教育課長(末松武治君) 超勤手当については支払われておりません。 ○議長(中山田昭徳君) 加来議員。 ◆11番(加来喬君) これも問題だと思うんですね。多忙である、低賃金であるにもかかわらず超勤も支払われない。この後どれくらい多忙なのかということもちょっと議論していきたいと思いますけれども。ここもやっぱり代替臨時講師が集まらない一つの要因だと思います。 そこで、次に進みたいと思います。実態調査によると、持ち帰り業務時間を含まない教員の一日の平均勤務時間は11時間15分で、過労死ライン月80時間を超えて働く教員もいる実態が明らかになりました。 国は教職員定数を算定するのに、1時間の授業に1時間程度は準備が必要としていますが、現実は、授業と同程度の準備時間がとれず、準備不足のまま授業に臨まないほど多忙化をしています。 こちらの資料をちょっとごらんいただきたいと思いますけれども、2番目の項のところに授業という担当教員がありますね。小学校、中学校とも4時間、3時間それぞれ多いんですけれど、授業準備、4番のところにあるように、4時間、3時間足りていないんですよ。ほぼ1時間程度しかとれていない。授業準備がままならないまま、国の答弁とは全く、準備不足のまま授業に臨んでいるという実態が明らかになっています。中間まとめに基づき、教員の負担軽減、勤務状況改善の取り組みが進められていますが、その取り組みは、ここ以下ずらっと1番から25番まで教員の業務内容が示していますけれども、その学校業務改善によるものがほとんどで、教員をふやすという方向には進んでいません。 そこで、まず教員の勤務実態がどうなっているのか。学校業務改善計画の内容について答弁を求めます。 ○議長(中山田昭徳君) 末松学校教育課長。 ◎学校教育課長(末松武治君) 御存じのとおり教職員の働き方改革が全国で行われています。杵築市においても、各学校の超勤調査をし働き方改革を進めております。 平成29年10月の調査では、1カ月の学校での超勤時間は、1人当たり48時間48分でした。平成30年4月の調査では、1人当たり33時間となっております。 次に、学校業務改善計画につきましては、平成17年に県内全学校が学校業務改善計画を作成しました。今年度4月にその業務改善計画の点検を各学校でいたしております。内容は各学校で異なることもありますが、1、子どもに向き合う時間の確保、2、ワークライフバランスの実現、3、長時間勤務の改善を視点に作成しております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 加来議員。 ◆11番(加来喬君) 基本的な質問をしたいと思うんですけれども、まず、公立教員の1日の勤務時間というのが定められていると思いますけど、勤務時間は何時間でしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 末松学校教育課長。 ◎学校教育課長(末松武治君) 1日7時間45分となっております。 ○議長(中山田昭徳君) 加来議員。 ◆11番(加来喬君) それから、教員の時間外労働に対する残業代は幾ら支払われているのでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 末松学校教育課長。 ◎学校教育課長(末松武治君) 公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法第3条に、教育職員(校長及び教頭を除く)には、その者の給料月額の100分の4に相当する額を基準として教職調整額を支払わなければならない。教育職員には、時間外勤務手当及び休日勤務手当は支給しないとあります。教職員は給料の4%を支給するかわりに超勤手当は支給されておりません。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 加来議員。 ◆11番(加来喬君) もう一つ、労働基準法では45分の休憩時間、働く7時間45分の中に45分の休憩時間を義務づけているんですけれども、これは遵守されているんでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 末松学校教育課長。 ◎学校教育課長(末松武治君) 各学校において勤務時間帯というのはそれぞれ異なるんですが、各学校とも休憩時間の45分は位置づけはしております。しかしながら、冒頭加来議員がおっしゃったように、なかなかその休憩時間をとることができない実態はありますが、今後できるだけそういう休憩時間をとるように指導してまいりたいと思っております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 加来議員。 ◆11番(加来喬君) これ、下段の分の資料ですけれども、杵築市教職員超過勤務時間調査の結果ということで資料をいただきました。びっくりしたのが、36協定なんかで普通、労働基準法で定められている時間外労働の上限というのがあるんですけど、月45時間。これを中学校の場合は、もう10月のときにははるかに超えている状況があるんですね。時間外、超勤が減った減ったというふうに言われているんですけど、僕はちょっと1年間、やっぱりきちっとデータをとって、10月なら10月で対比をしていかないと、なかなか結果は出ないと思います。これはちょっとやっとデータをとり始めたところだと思うので、ちょっと1年間じっくり調査をしてください。それによって、やっぱり勤務時間を減らしていく、超勤を減らしていくという方向に進んでいただきたいと思います。 ここに3つ問題点を上げさせていただきました。時間外労働の上限、月45時間。もうほぼ45時間に近いような状況で働かざるを得ない状況が続いているということ。 それから、先ほども臨時講師のところでも問題になりましたけれども、正規職員のところでも、正規教員のところでもそうです。残業代が支払われないということです。ある資料によると、4%というのは、1971年につくられた法律で、当時の全国調査で1週間平均1時間48分というふうに判断したと。これに基づいてそれ以上は残業代支払えませんよということになっているんですよね。そうすると、それを計算すると、月でいうと7時間12分は超勤手当が支払われていると。それ以上は支払われていない。平成29年の10月の中学校もごらんになって愕然とするんですけど、63時間分も超勤が残業代が支払われていない異常な状況が今起こっているんですね。そのほかでもそうなんですけど。それと先ほども指摘しましたが、休憩時間も十分確保できていない。このような状況で教職員の皆さん働いているんですよ。 教育長にちょっと見解をお伺いしたいんですが、このような状況で、果たして生徒にちゃんとした授業を受けさせることができるか。教員の暮らし、それから健康を守ることができるか。この点についてどのようにお考えでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 清末教育長。 ◎教育長(清末陽一君) おっしゃるとおりでございますが、先ほど言いましたように、それぞれ各学校におきまして学校業務改善計画、それを昨年ももちろん行っております。そういった面も含めて、今、この前新聞に載ったと思いますけども、超勤等も含めて出退勤の管理システム、それをもとに今管理職が部下職員と十分話し合う機会を設けることができるということでございますから、それをもとに、特に教職調整額4%だけということではありますけども、含めて、また教職員と教育委員会と一緒になって改善計画を進めていきたいと思っております。 ○議長(中山田昭徳君) 加来議員。 ◆11番(加来喬君) 教育長、多分、法律変えなきゃだめなんですよ、これ。4%以上、例えば超勤手当出しましょうと言ったって。市の管轄ではないでしょう、正規教員の部分は。県の管轄ですから。そうすると法律を変えざるを得ないんですよ。 一番僕は、教育長に求めたい、そして現場から声を上げていただきたいのは、こういった実態をやっぱり告発していく、国に対して、県に対して。改善を求めていくということが一番大切なんですよ。それは現場が上げることができる唯一のことであり、それが改善につながっていくんです。ここはきちっとやっていただきたいと思います。 最後に、業務改善計画の業務仕分けの方法、それから改善目標についてお伺いをします。 ○議長(中山田昭徳君) 末松学校教育課長。 ◎学校教育課長(末松武治君) 先ほど教育長が答弁いたしましたけども、新聞でも報道されております、杵築市内の各学校の教職員と教育委員会とメッセージなどの情報をやりとりすることができるミライムというシステムがあります。4月1日よりそのシステムを使って出退勤を管理することができるようになりました。その結果だけではないんですけども、10月の調査と4月の当初比べたときに、10月に比べ1人当たり15時間の超勤削減につながったと考えられております。 ただ、議員おっしゃるとおり1年間通じた調査はこれからずっと続けてまいります。今後も学校長及び教育委員会が時間外勤務の状況を把握しながら、長時間勤務の是正を図っていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 加来議員。 ◆11番(加来喬君) 目標は、改善目標ないんですかね。例えば超勤は何時間削るとか、縮減するとか。そういった目標というのはないですか、数的目標は。 ○議長(中山田昭徳君) 末松学校教育課長。 ◎学校教育課長(末松武治君) ただいま教育委員会のほうでは今調査の段階ですから、その調査の状況を見て、その目標を掲げていきたいなと考えております。 ○議長(中山田昭徳君) 加来議員。 ◆11番(加来喬君) 調査の目標ではなくて、僕は少なくとも半減させる、超勤は20時間にするとか、やっぱり目標はきちっと持つべきだと思いますよ。余りにも異常な時間外労働の上限に迫るような働き方をさせておいて、その状況を放置するわけに僕はいかないと思います。 この業務内容別の勤務時間等も示しましたけども、一概に全部削れという話にはならないと思うんですよ。例えば部活動なんかでも生徒とやっぱり接することなく、部外者に全部押しつけてしまうという形ではなくて、やっぱり生徒と何らかのコミュニケーションをとりながら生徒の成長を見守りたいという教員の方もいると思います。 業務内容の見直しについては、現場の職員の声を最大限拾ってあげて、吸収してあげて、業務改善につなげていただきたいと思いますし、超勤の内容についてもきちっと目標を持って進めていただきたいと思います。 そして最後、教育長、時間外労働の上限もそうですし、それから残業代の問題も休憩時間もそう、これについてやっぱり現場の声を上げていくべきだと思いますし、一番の問題点は、教員定数をやっぱりふやすことですよ。これ以外ないと思います。このことを強く求めて、この問題については終わりたいと思います。 次に進みます。行政と自治協及び行政区についてお伺いをいたします。 住民自治協議会に収益事業をさせる市の方針や意思決定の方法、役員報酬や行政が提供している住民サービスを自治協に押しつけられるのではないかなど、市の自治協に対する方針に対し疑問や不安の声が上がっています。 市は、従来の住民サービスでは対応が困難として、地域の課題は住民みずから課題解決に取り組むという方針のもと、市民や各種団体が参加する住民自治協議会をつくり、各自治協に年間数十万円の予算を交付しています。 しかし、市が進めようとする方向とは裏腹に住民の合意形成ができず、一部の役員や参加者だけが携わる活動になったり、住民みずから解決することが困難な状況が発生しています。 現在、自治協に携わり苦労しながら地域コミュニティづくり、まちづくりに御尽力されている方々に心から敬意を表するものですが、このままでは自治協の民主的な組織運営は望めず、住民と自治協が乖離し、一部の住民だけが携わるまちづくりになるのではと危惧をしています。住民が自由意志でまちづくりに参加できるようにするためにも、行政と自治協と行政区、そして住民の関係を改めて見直す必要があると考えています。 そこで、自治協の位置づけです。自治協は各行政区間や各種団体との連携調整機関としての認識でよいのか。そして行政と自治協と行政区はどのような関係にあるのか、説明をまず求めます。 ○議長(中山田昭徳君) 内野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(内野剛君) お答えします。 住民自治協議会は杵築市自治基本条例に基づいて、市の協働のまちづくりの推進に関する統一的な方針を打ち出しました。協働のまちづくり推進の中で位置づけられている組織です。 自治協には大きく地域づくり部会、地域福祉部会、生涯学習部会と3つの部会を組織しております。各部会の中で行政区や各種団体などと調整をとりながら活動をしています。特にその活動を補佐する上で、行政区は区長に意見を伺ったり、周知や同意などで重要な役目をしていると考えております。したがって、行政区は自治協の核となり、その運営の意思決定に関して中心的になっている組織の一つと考えております。 また、自治協が主体的に行う活発的な活動を推し進めていく中で、地域の代表的な性格を持った団体として組織が成長し、最終的には行政と対等な立場で協議し、新しい公共を築いていくことを目標にしております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 加来議員。 ◆11番(加来喬君) 次に、自治協及び行政区は、任意団体という点を確認したいと思います。最高裁、2005年4月26日の最高裁の第三小法廷は、住民の行政区への加入・脱退は強制ではなく任意であるという判決を下しています。 現在、行政区の中には法人格を有した認可地縁団体が存在しますが、この認可地縁団体も自治協も任意団体という認識でよいか確認をいたします。 ○議長(中山田昭徳君) 内野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(内野剛君) 自治協は本市が目指す協働のまちづくりを担う主体として、おおむね小学校区域で地域住民とさまざまな機能を持った団体が参画・協力して地域課題に解決をする地縁型の地域住民団体で任意団体と考えております。 一方、行政区も地縁型組織であります。また任意団体と考えております。 ○議長(中山田昭徳君) 加来議員。 ◆11番(加来喬君) そして、行政区は自治協に対し何らかの事務委託を行うつもりなのか。最後にお願いします。 ○議長(中山田昭徳君) 内野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(内野剛君) 自治協活動を推進していく中で、自己資金の確保のためにも事務委託について検討しなければならないと考えております。 現在、地区のグラウンドの清掃管理や地域の空き家をお試し居住住宅として活用するための空き家改修事業など事業を行っている自治協もございます。 現時点では、収益事業として事業の委託を受けている自治協や独自に収益事業を行っている自治協はございません。今後は行政からの委託事業、6次産業化による特産品開発のための加工所、売店の運営、高齢者の見守り、孤食防止に向けた会食サービス、地域食堂など、部会が中心となって取り組む事業から施設の指定管理などの収益事業が考えられます。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 加来議員。 ◆11番(加来喬君) 収益事業に関して、僕は非常に疑問があるんですが。自己資金を確保するためにというのがあるんですね。いわゆる運営資金ですね。最終形として、行政の最終形として、いわゆる自治協は自己資金、いわゆる収益事業で得た収入で運営をしてくださいよ。行政のほうは、もちろん補助金とか別ですよ、運営という。運営に関しては、もうお金を一切出しません。収益事業でいわゆる資金を確保して運営をしてくださいというそういう方向に進もうとしているんでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 内野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(内野剛君) あくまでも自主的な活動に対して支援するつもりでございます。その自治協の中でそういった収益事業をやるとすれば、それを支援していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 加来議員。 ◆11番(加来喬君) 収益事業、もちろんサポートすることはいいんですよ。ただ、この後議論対象になると思いますけど、例えば役員の報酬だとか、それから参加している方の手当だとか、そういったものに関しては収益事業の中で収益事業で資金を確保してくださいよ、それで支払ってくださいよという形になれば、先ほど答弁にあった、例えば孤食防止に向けた会食サービス、地域食堂、6次産業化等いろいろありますけど、高齢者の見守り等もありますけども。その中で果たして、例えば役員手当だとか、そういうものが収益事業の中で生まれるでしょうか。ほぼ事業の中で、多分、事業に携わってくれた人に何らかのお礼なりを支払う、食材を買う、いろんな形で、もうそれでおさまってしまうのが精いっぱいだと思うんですよ。そうすると自治協そのものが、自治協がどんどん地域の課題を解決しようとして、いろんなことに手を広げようとすればするほど、そこに携わる役員、それから参加者、そこに負担が行って、本当ボランティアで無償でやっていくしかないという状況が生まれてくると思うんですけど、そこについてはそれを最終形として目指しているんでしょうか。本当にこれでお願いします。 ○議長(中山田昭徳君) 内野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(内野剛君) 自治協そのものが地域課題の解決をするということで、市と協働する主体であると考えております。その意味でいろんな事業があります。それにかかる経費につきましては、おのおのこの後メニューがいろいろ出てくるとは思いますけども、それもおのおの話し合いながら、公費出るものは出てくるのかなと考えております。 ○議長(中山田昭徳君) 加来議員。 ◆11番(加来喬君) もう答弁はいいですけれども、任意団体ということも押さえさせていただきました。つまり行政区、それから自治協、これは任意団体ですから自治協の組織、活動に参加するも参加しないも、これは任意ですから、加入・脱退は任意です。そうすると自治協がいろんな事業を展開しようとして、その負担が行政区なり各種団体に行ったとき、これができない。こんなに無償でいろんなのを日曜、土日割いて、夜も時間をとって、いろんなところに出て行って、こんなことだったらできないという形になったときに脱退もあり得ると思うんですよ。そういう状況に僕はしてほしくないし、なってはいけないと思うので、その点については非常に慎重にやっていただきたいと思います。 それから次に行きたいと思います。自治協の構成員、それから加入・脱退の条件について答弁を求めます。 自治協が任意団体である以上、加入・脱退は自由と考えます。そして自治協の構成員は行政区や各種団体であり、個々人の住民は構成員となり得ないというふうに考えますが、市の見解を求めます。その上で、構成員の民意の集約や意思決定の方法についてどのように考えているのか。市の見解を求めます。 ○議長(中山田昭徳君) 内野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(内野剛君) まず、加入・脱退の状況についてということでございます。 住民自治協議会は地域に住むあらゆる人、また活動する個人、団体、事業者等が自由に参加でき、行政区の単位ではできないことや身近な地域課題を話し合い、解決するため、地域住民が主体的に活動する組織です。総合的な自治組織という性格上、個人、団体、企業等を問わず誰でも参加できる組織であると考えております。 また、個人の構成員、また意思決定ということにつきましては、おおむね小学校区域を単位とする活動する地縁型組織であるため、基本的にはその地域で住み暮らす地域住民全てが構成員となります。例えば向野地区住民自治協議会は認可地縁団体となり、おおむね全ての地域住民が構成員となっております。 全ての民意を集約することは困難でありますが、自治協の役員を選定する際に、各地区で人選していただいておりますし、代表者としておのおのの部会の各会員として事業に参加をしていただき、地域課題の解決に向けて取り組んでいただいております。 また、自治協における意思決定は総会で行っておりまして、総会に上げる議案につきましては、役員会で協議された事業計画や予算案など事項について総会出席者の賛同を得て事業に取り組んで行っております。 このようなことは民意を反映されているんじゃないかと考えておりますが、特に人口の多い杵築地区の自治協におきましては、民意の集約が困難に感じられております。区域を分けて集約する方法など検討していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 加来議員。 ◆11番(加来喬君) 本当に例えば小規模の集落、自治協という形では、民意の集約というのは可能だと思うんですね。ところが、杵築地域であると非常に人口が多い。8,000人、6,000人はあるんですかね。その民意を集約するというのは非常に困難になると思います。実際、知らないんですよ。自治協そのものの存在を知らないんです。存在を知らないのに、地域課題をどこに話に行っていいか、どこに相談に行っていいかという、窓口すらわからないような状況の中で、参加されているのは例えば当て職だとか、そういう形でその人たちが動いている。動員されている方は、やっているんだなという形になると思うんですけれども。そういった形では、民意の集約というのは困難になると思いますね。 民意の集約、要は住民が参加できる、そこに地域課題に参加できる、やっぱり最小の単位といいますか、そういったものをちょっと内部で検討していただきたいと思います。 次に移りたいと思います。現在、自治協の役員は、区長が兼任することが多くなっています。区長の仕事をする一方で、自治協の仕事にも時間を割かなければなりません。自治協の役員が無報酬で活動していることに不満の声や役員のなり手がなくなるという声が上がっています。自治協の役員の拘束時間はどれくらいあるのか、また役員報酬についてどう考えているのか。市の見解を求めます。 ○議長(中山田昭徳君) 内野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(内野剛君) 自治協の主体的な取り組みの中で役員の拘束時間でございますが、正確には把握していませんが、月5回以上の会議に出られる役員もいれば、月1回程度会議に出られる役員もいると把握しております。1回当たりの会議時間でございますが、2時間から3時間が通常で、それ以上かかることも聞いております。したがって、13地区にあって役員の事業に従事する拘束時間には差があるのではないかと思われますが、地域の活性のため大変御尽力をいただき、この場をかりて感謝申し上げる次第でございます。 積極的に取り組む自治協では、小学校跡地利用について検討を定期的に行い、役員を初め担当委員は昼夜を問わず会議を行っている実情もございます。また、機運醸成に取り組む自治協では、地域住民の親睦を深める事業が主な活動となっております。これら組織強化を図っていき、段階を上げて取り組みを促進させていく中で、役員の拘束時間といった観点からすると増加することが懸念されますが、現状では決して無理を強いているような状態ではないと考えております。 今後は、地域支援員と地域担当職員の配置など人的支援に努めて、自治協役員の負担軽減を図っていきたいと考えております。 また、役員報酬の件でございますが、現在、市から自治協に対して自主的な活動費に対してのみ交付金を交付し財政支援をしております。しかしながら、この交付金の交付対象は、あくまでも自主的な活動費に対するものでありまして、構成員の報酬や飲食に充てるということはできません。したがって、報酬については支出しておりません。 先進地の事例を参考に、本市が目指す住民主体のまちづくり構想の中でさまざまな事業を行うことで事業収益が出ることから、内部留保した自己資金を活用して構成員の報酬など経費は地域の中で御検討いただき、事業を推進していただきたいと考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 加来議員。 ◆11番(加来喬君) 報酬に関しては、これはもう本当重要な課題だと思いますよ。これがないと多分、活動すらままならないような状況も生まれてくるんじゃないかなというふうに思います。 ちょっと先に進めたいと思います。自治協は市の補完団体ではなく、市が自治協を支えるという関係にあるのではないかというふうに考えます。そのためにも、自治協が民意を集約し、地域課題の解決に取り組むことができるよう、交付金も具体的にメニューを示し、自治協が主体的に取り組むことができる交付金へと見直すべきだと考えますが、市の見解を求めます。 ○議長(中山田昭徳君) 内野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(内野剛君) 現在、自治協への交付金は、予算の範囲内で自治協が継続的に運営を行うために要する費用として、全ての自治協に均等で交付する均等割と地域ごとの人口で案分した人口割の交付金に加え、協働のまちづくりを推進し地域課題の解決を目的とした地域が主体的に計画し、行政や各種団体と協働して取り組む事業に対して要する経費として、その費用を合わせました一括交付をしております。 将来的には、これから中長期的に自治協が地域課題の解決に向けて活動に取り組んでいる中で、地域計画を策定し、その年度ごとの実施計画を検討していくに当たり、事業費を積算し交付申請をいただく。そしてその申請額に対して市が査定を行い、査定をする中で交付額を決定していくような体制に向け、全ての自治協の組織強化ができればと考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 加来議員。 ◆11番(加来喬君) 交付金の内容については、本当見直しをしてもらいたいと思いますけれども、事業計画をつくって事業を積算し、査定をして交付額を決定するということなんですけど、やっぱりこれは交付額をある程度充実させて、地域の課題が住民みずから解決できるというような額を交付をしていただきたいと思います。 最後に、公共サービスについてお伺いをします。地域の課題解決を理由に行政が担うべき住民サービスを自治協へ押しつけることは、2つの意味で許されません。 一つは、自治協や行政区が任意団体であり、未加入の住民──行政区等が存在すればそれですけど──が該当する住民サービスを受けられないようなことがあってはならないということ。 もう一つは、自治協を構成する団体が、住民サービスを提供、実施できる体制にあるかどうかという点です。自治協は行政の補完団体ではなく、自治協の自主的な活動を行政が支援する体制が必要ではないかと思います。行政が提供する公共サービスと自治協に業務委託しようとするサービスや事業の境界についてどのように考えているのか、市の見解を求めます。 ○議長(中山田昭徳君) 内野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(内野剛君) 本市が目指す自治協による住民主体の協働のまちづくりでは、行政と自治協が協働して地域課題の解決に向けて取り組みを推進していくために、自治協の活動支援を行っております。地域で活躍する人や組織がこれまで以上に連携を深めながら、生涯学習や地域づくり、地域福祉などそれぞれの分野で力を出し合い、住民が主体性を持って行政と協働してまちづくりを推進していくために、関係各課と協議していく中で、自治協が地域に役立ち、地域に必要とされるような活動することによって地域の活性化を生み出し、全ての地域住民が何らかの役割を持ち、生涯にわたって活躍できる環境づくりを支援していきたいと考えております。したがって、行政が担うべき住民サービスを自治協へ押しつけることは考えておりませんし、あくまでも自治協の自主的な活動に対しまして支援するものと考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 加来議員。 ◆11番(加来喬君) 例えば自治協の、自治協だけではない、行政区もそうですけれども、そういった活動に携わる人たちというのは、例えば共働き、もしくは子育て世代にしてみれば、やっぱり土日も忙しかったりするわけですよ。いろんな時間を見つけながらそういったところに参加する。 そういった中で、例えば子ども会ですら参加することが困難な状況も生まれてきているわけですから、そういったことも含めて、いわゆる自主的な活動を支援するんだという観点に立って進めていただきたいと思います。 以上で、この点については終わりたいと思います。 次に、コミュニティバスと乗り合いタクシーについてお伺いします。 先日、小野議員の質問の中でいろいろ答弁がありましたので、一番最初の点については、一つだけちょっと確認をしたいと思います。 コミュニティバスの新旧対照表、新しい山香地域の路線図です。こういった形で見させていただいて、利用者の近くに本当に路線を引いていただいて、これだったら安心できるのかなという感じを受けました。 一つ私が気になるのは、杵築地域についてなんです。山香地域については本当に利用者のすぐそばまで行っていただいて、コミュニティバスを路線配置をしていただいているので、これはもうすばらしいなというふうに思うんですけど、杵築地域についてもこのような形で乗り合いタクシーを利用されていた方、それからこれからやっぱり利用したいという方について、こういった路線の配置が行われるのかどうなのかお伺いをします。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) お答えいたします。 杵築地域につきましては、本年の9月から、現在、コミュニティバスが運行されておりません八坂、北杵築、奈狩江地域、杵築地域の一部、下司あたりになりますが、そこで定時・定路線化に向けた運行の実証実験を行います。その結果を受けまして、来年10月から山香地域と同じようにコミュニティバスと乗り合いタクシーを統合し、定時・定路線のコミュニティバスを運行する予定です。全体的には、今策定中で実証実験にもかけたいと思いますが、山香地域と同じように綿密にコースを策定して、皆様方に利便性を高めていただきますよう策定をしていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 加来議員。 ◆11番(加来喬君) 2番目のほうに移りたいと思いますけれど、今回の乗り合いタクシーの廃止、それからコミュニティバスの拡充は、公共交通網再編の視点で行われるならば、少なくとも後退するということは許されません。 また、この視点に加え、改めて交通弱者対策という目的を明確にする必要があると思いますが、市の見解を求めます。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) 交通弱者とは、自動車中心の社会におきまして、年少者、要介護者、高齢者や障がい者など自分で運転することができず、自家用の交通手段がないため、買い物など日常的な移動に公共交通機関に頼らざるを得ない方々のことを言います。 今回の運行見直しにつきましても、特に交通弱者の皆様方の対策として、杵築市地域公共交通活性化協議会の中で議論されたものでございます。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 加来議員。 ◆11番(加来喬君) 交通弱者対策という目的を明確にしてこの事業を進めていただきたいと思います。 次の質問です。路線バスやバス停の位置、こういったことですね、については私は住民が決定に参加できるようにすべきだと思います。 また、乗車時間が余りにも長過ぎると高齢者の負担になります。路線の決定については、この点が十分配慮されているのかお伺いします。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) このコースにつきましては、住民の方が皆さん集まっていただきながら意見をいただいて策定するのが一番と思います。ただ、御苦労をおかけして時間もかかりますので、今回は政策推進課のほうである程度コースをつくらせていただいて、現在利便性が保たれるかとか、それを順次地元説明を行いながら意見聴取を行っております。 山香地域では、国道10号以外ではフリー乗降となっておりますので、バス停以外でも乗り降りが自由でございますので、バス停については便利がいいのかなと考えております。 乗車時間につきましては、どうしても山香地域の中心部から遠いコースでは、乗り合いタクシーの利用されている方のコースを通るような形にしておりますので、どうしても乗車時間が少し長くなってしまいます。増便せずにコースを分割するなどして運行する方法もございますが、まずは住民の皆様の御意見をお聞きし、それに基づきましてコースを決めていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 加来議員。 ◆11番(加来喬君) この問題については、本当言うと、自治協が本当に機能していたら、自治協はやっぱり使ってほしいんですね。住民の中でやっぱりこの路線、この人を乗せてほしい、ここに行ってほしいという、住民要求に合わせて柔軟にコース等を見直したりしていただきたいと思います。 最後に、導入する車両は、これは高齢者ニーズに合わせたものになっているのか。また運賃についてはどのように考えているのか。敬老パスなどの減免補助の導入について検討をしているのか、お伺いをします。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) 車両につきましては高齢の方でも乗り降りがしやすいように、乗車口の床が低い低床型の10人乗りワゴンと低床型の10人乗りマイクロバス2台で運行いたします。 運賃につきましては、地元説明会において、受益者負担としてもう少し応分の負担をすべきとの御意見も頂戴しましたが、今回は改正を行わずに、現行と同じ1乗車100円にしたいと考えております。 その後、運賃改正について、杵築市地域公共交通活性化協議会で議論していくんでございますが、もしこの値上げが実行されたときについては、やはり補助金導入についてもあわせて協議をさせていただきたいと思いますし、現在も障がいの方とか運転免許を返された70歳以上の方とかに、大体年に1万円から1万2,000円程度の助成をしておりますので、それも含めまして検討させていただきたいと考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 加来議員。 ◆11番(加来喬君) ぜひよろしくお願いします。ぜひ交通弱者対策という目的を十分貫徹していただきたいと思います。 最後になります。ちょっと時間も少なくなったので、どこまで行けるかわかりませんが、図書館の充実についてお伺いをします。 3月24日に新図書館がオープンし、図書館の利用者も以前と比べものにならないほどふえているようです。私も新図書館になってから利用回数がふえ、すばらしい図書館ができたなと喜んでいます。 一方で、新図書館の設備や展示方法に不満の声も上がっています。一例を挙げますと、駐輪場に屋根が欲しい、身体障がい者のトイレが使いづらい、書架の表示が「イロハニホヘト」でわかりづらいなどです。身体障がい者のトイレなどは設計の段階でわからなかったのかなと疑問が残りますが、いずれにしても、これらの住民の声に耳を傾ける姿勢が必要です。 1年もたたずにすぐ改修することは難しいと拝察いたしますが、一つずつ要求に応えていくべきだと考えますが、市の見解を求めます。 ○議長(中山田昭徳君) 富永図書館長。 ◎図書館長(富永一也君) お答えいたします。 新杵築市立図書館が開館してより、住民の皆様から、実際に利用してみた上での御感想や御要望を直接・間接に頂戴しております。可能なものについてはすぐに対応しておりますが、御指摘の点については予算を伴いますので、多少お時間をいただいて検討したいと思います。 その他、杵築市の市立図書館入り口ロビーのわかりやすい場所に御意見箱を設置しています。また、山香図書室及び大田図書室にも設置しておりまして、より広い御意見を頂戴していきたいと思います。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 加来議員。
    ◆11番(加来喬君) 御意見箱については、わかりやすいとは言いづらいかなというふうに僕は思うんですよ。今、新聞のところに、新聞あそこではないんですかね。置きかえたんですかね。ああ、そうですか。前、新聞のところに置いていたので、あそこではちょっとわかりづらいかな。もう少し目につくところで。おいでいただいたということなので、それにやっぱり意見を入れていただいて、住民の声が反映される図書館にしていただきたいなというふうに思います。 図書館についてはちょっと質問を残してしまいましたので、また次回に持ち越したいと思います。 以上で私の一般質問を終わります。……………………………… ○議長(中山田昭徳君) 16番、真砂矩男議員。(16番 真砂矩男君質問席に着く) ◆16番(真砂矩男君) 16番、市民クラブの真砂でございます。少し風邪ぎみで喉が痛いもんですから、お聞き苦しいかと思いますが、よろしくお願いします。 それでは、通告いたしました順に質問いたします。 まず、防犯対策ということで、今市内に赤色回転灯、いわゆるパトカーの上のくるくる回るライト、パトライトとも言うそうですが、私も関係する団体2つと2カ所設置をしました。電灯はLEDでも電源がソーラーで小さいのか、少し弱いのですが、天気の悪い日でも一晩中明かりがつき回っていますが、今、この市内にパトライト(赤色回転灯)はどのくらい設置されておるか、お尋ねをします。 ○議長(中山田昭徳君) 三浦危機管理課長。 ◎危機管理課長(三浦浩二君) お答えをいたします。 赤色回転灯、いわゆるパトライトでございますけども、この設置の状況についてでございますけれども、この取り組みは昨年度、杵築日出警察署管内の住民の方からこういうパトライトつけたら、交通の安全だとかあるいは防犯面で役に立つんじゃないかというそういう御意見が出たということで、杵築日出警察署のほうが主体となりまして、事業所や各種団体にお願いをいたしまして、賛同された皆様によって設置していただいたものでございます。 現在、市内には13の事業所や団体の協力によりまして、16カ所にソーラー式のパトライトが15台、大型のパトライトが3台、合計18台が国道10号や213号を中心に設置をされているとこでございます。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 真砂議員。 ◆16番(真砂矩男君) 今後もこのパトライトを増設していくようなお話はあるんでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 三浦危機管理課長。 ◎危機管理課長(三浦浩二君) 警察のほうからも事故件数もかなり減っているというこういうことも聞いております。ですから、杵築日出警察署もいろいろと相談をしながら、全面的に市として協力していきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 真砂議員。 ◆16番(真砂矩男君) 私も車がスピードを落としたり、あるいは防犯上も役に立っているのではないかとお聞きをいたしております。毎年のようにこの杵築日出署管内で死亡事故が1人あるようですが、ことしは1月よりまだ一人も出ていないと聞いております。 次に、ケーブルテレビでこの定点カメラというんですかね、防災カメラをある時間帯にずっと映しておりますが、この防災カメラの設置台数はどのくらいあるんですか。 ○議長(中山田昭徳君) 三浦危機管理課長。 ◎危機管理課長(三浦浩二君) 防災カメラにつきましては、基本的に河川の大雨のとき、河川の氾濫とかあるいは内水、津波に備えて、今杵築地域に8台、山香地域に3台、大田地域に1台、合計12台設置をしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 真砂議員。 ◆16番(真砂矩男君) 今、防災上ということでしたが、どのような利用がされておるのでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 三浦危機管理課長。 ◎危機管理課長(三浦浩二君) 利用についてでございますけれども、先ほど申し上げましたけど、大雨のときに、主に河川の水位を監視をしております。また遠隔操作ができまして、カメラ自体360度回転するというこういうこともありますので、平常時は幹線道路等を映しておりまして、交通状況や防犯面ですね、それから行方不明者の捜索とか、録画をしておりますから、そういう面も役立っているところでございます。 映像については、今議員もおっしゃられたとおり、ケーブルテレビで時間を決めて放映をしておりますし、市民の皆様方については、パソコンやスマートフォン、これは静止画になりますけども、30秒ごとに画像を更新しますけども、これは静止画でありますけどもごらんいただけるようになっております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 真砂議員。 ◆16番(真砂矩男君) 今、行方不明者の話も出ましたが、私はこれはもっと増設してよいのではないかなという思いがしておるんですが、どうでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 三浦危機管理課長。 ◎危機管理課長(三浦浩二君) 先ほど申し上げましたけども、基本的に防災・災害の対策ということで、河川の水位を主に監視をしているところでございますけれども、これは消防団の幹部等から御意見も聞いて危険箇所に設置をしているところであります。 私どもとすれば、設置は完了したということで今のところは考えておりますけども、もし危険箇所があれば、増設ももちろん考えていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 真砂議員。 ◆16番(真砂矩男君) 防災というだけではなくて、私はやっぱりこれは防犯カメラとしても大変有効ではないかなというような思いをしておるんですが、設置には大変な経費もかかるようですから、検討してほしいという思いであります。 次に、学校教育課にお尋ねをしますが、皆さん御承知のとおり、新潟県で小学校2年生、名前も大桃珠生さんと言うんですかね、忘れませんが、友達と別れて、もう自宅が四、五百メートルになったところで車に乗せられたのか、連れ去れたのか、殺害をされて線路上に放置をされておったというような本当に痛ましい事件が1カ月ほど前に報道されました。警察も大変な人数を投入して、あらゆる情報収集をし、最終的には、近くの若者がそういう事件を起こしたというようなことがはっきりしたわけでありますけれども。 先ほどからの防犯カメラじゃないですけども、通学路等、きのうですかね、午前中には田中議員から防犯灯の話が出ましたが、私は防犯カメラ設置を検討したらどうかと思いますが、お尋ねをいたします。 ○議長(中山田昭徳君) 末松学校教育課長。 ◎学校教育課長(末松武治君) お答えします。 今議員がおっしゃったように、通学路における事件・事故が全国で相次いでおります。県内では、通学中の事故が、小学校では18件、中学校では28件起こっております。昨年のことです。議員のおっしゃるとおり防犯カメラを全ての危険箇所に設置するのが一番いいこととは思いますけども、なかなか難しいのが現状であります。 そこで、防犯対策として文部科学省は、平成18年の文部科学白書において、登下校時を含めた学校における子どもの安全確保について、地域ぐるみで登下校時を含めた学校における子どもの安全を見守る体制を整備するため、学校で子どもたちの見守り活動を行う学校安全ボランティア、いわゆるスクールガードというのを養成・研修をいたしております。という内容を柱とする地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業を実施しており、杵築市においてもそのスクールガード──市内約270名の登録がございます──を活用したり、防犯協会と連携して登下校中のパトロールをしたりしております。 今後も、通学時において事件・事故がないようにしっかりと見守りをしていきたいと考えています。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 真砂議員。 ◆16番(真砂矩男君) 先日、阿部長夫議員や二宮議員も出席をされておりましたが、杵築に警察友の会、杵築市の事業所や個人が警察官の活動を支援する会の中で、お話の中に、大分県内、姫島に次いで日出杵築管内が治安がよく、大分県下で姫島に次いでよくなっておるんだ、皆さんの協力に大変感謝するというようなお話を聞きました。 私は警察官80名の皆さんが今いろんな努力もされていると思うんですけれども、こんなうれしいことはありませんが、今、課長がなかなか難しいことだというお話がありましたけれども、どうしても必要な箇所には設置するというようなことをぜひ教育委員会として検討し予算化も考えてほしいと。 近々出ますが、お聞きをしたら、日出町では67カ所防犯カメラを設置するということをお聞きをしました。またいつかそんなに遠くない時期に新聞等にも出るんではないかと思います。これは要望にとどめておきたいと思います。 次に、質問移りますが、新浄水場事業についてお尋ねをいたします。 先日、議会開会前の6月の4日に、長い間取り組んできた新浄水場事業を見直すなどというようなびっくりするような話をお聞きしました。1日までの一般質問に提出したことより、若干質問事項が変更、追加いたしましたが、通告してありますので、それに従って質問をします。 前にも私が質問したんですが、28年から実施設計が発注されてきたが、いつでき上がっておるのでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 伊藤上下水道課長。 ◎上下水道課長(伊藤來君) お答えいたします。 先月の5月末にでき上がっております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 真砂議員。 ◆16番(真砂矩男君) 当初はこれは3月末ということではなかったですかね。それはいいですけれども、5月の末にでき上がったと。この実施設計を含めて、県の変更認可、5万人以下の市町村は厚生省の認可は要らない、県の認可でよいということをお聞きしていますが、県の変更認可は済んでおるのでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 伊藤上下水道課長。 ◎上下水道課長(伊藤來君) これも済んでおります。ことしの3月30日に認可はおりております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 真砂議員。 ◆16番(真砂矩男君) ということは、県とこれまで十分打ち合わせ協議をしてきたということですね。 ところで、肝心の事業の見直しということを言っておるわけですが、これはいつ、誰が決めたんです。 ○議長(中山田昭徳君) 伊藤上下水道課長。 ◎上下水道課長(伊藤來君) まず、事業の見直しの必要性についてですが、大きく2つあります。 1点目が、浄水場建設にこれから約42億円をかけて更新し、また加えて老朽管の更新も考慮すると、今後の水道事業の運営ができなくなるため、水道使用料の大幅な値上げとなり、受益者の負担増となること、2つ目は、現浄水場の土木構造物の耐用年数がまだ15年残っていることであります。現浄水場の改良更新を行い建設費を抑えることで、水道受益者の負担軽減になることの2つであります。 いつ、誰が決めたかということでありますが、先ほど申し上げた2つの点のことを4月に市長、副市長などに報告いたしまして、議員全員協議会の場で説明することとなりました。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 真砂議員。 ◆16番(真砂矩男君) そうですかなどというようなことにはなりませんね。課長がかわれば、わずか2カ月で簡単に平気でそんなことが言えるんですか。 時系列的に私は過去もずっと調べてきたことがあるわけですけども、少し長くなりますが、この水道事業は、合併した平成17年から更新を検討してきておる。そして平成19年、当時の副市長が水道審議会で更新に言及をしています。平成20年には1万1,760平米の用地をジェイエイフーズおおいたの横に購入をし、約1億円弱です。そして21年から22年にかけて進入路や用地を取得した工事、1億円かけてこれをやっております。24年には県の許認可、先ほど言いましたが、受けるための基本設計1,200万円以上かけて執行しております。そして私が3年前に、予算は組んでいるが、なかなか実施設計にかからないので、どういうふうになっておるのか質問したときに、当時の課長が、「基本設計は行いましたが、総事業費が55億円の算定でございました。杵築市の水道事業にとっては余りにも大き過ぎる負担でございます。この事業費を何とか40億円に圧縮する作業を現在進めています。変更認可作業も今後、検討。県との事前協議を行っています」と答えております。 翌年の28年の6月、ちょうど6月議会で、私と同じ会派の渡辺雄爾議員が、上水道整備について、昨年、真砂議員が質問で事業費の見直しを55億円から40億円に縮減する提案がなされたが、15億円も縮減することは市の財政は助かるが、安かろう、おいしい水づくりにはならないのではないかという質問がございました。 その中で課長が、「1日9,000トンの水を8,000トン、8,000立米に、また今の浄水場には使えないが、新しい薬品ができたので施設も検討する」と答えています。また、そのときに「実施設計は28年7月にかかり、30年3月には完成をします」と答えております。 2点目の土木構造物の耐用年数が、まだ15年ぐらい残っておると先ほど答弁をいたしましたが、現在地の改良更新を行うような答弁をしておりますけれども、なぜそれでは10年も前から更新しなければならないと言ってきたのか。 昨日も私は施設を見に行きました、議会終了後。機械は職員もおりましたが、耐用年数は過ぎておる。ちょうど市内の何しに来ちょるのかなと、電気工事店が2台の車で2人来て5時前に作業して帰られました。今の浄水場が40数年と最近言っておりますけれども、私は3年前の質問でも、この浄水場は56年と言った。渡辺議員は57年と言っておりますが、なぜこんなに開きがあるのか。おかしいなということで調べてみましたら、この杵築の浄水場、最初は今の山香や日出と同じように機械設備をして浄化をしておるんじゃなくて、配水池だけをつくり、それに塩素を入れて使っておる、使ってきた。それが昭和34年から、そして今もその配水池が足りずに、横に増設をしてこれを使っておりますけれども、その後機械を入れかえて浄化してきたのが、この40数年ということになるんだなということで、これだけの開きをわかりました。 しかし、59年になるわけですよ。何ぼ土の中に埋めてあるあの貯水槽にしても、コンクリートの耐用年数から見ても、60年近くたっても、まだ15年も使えますというようなことを言っておる。改修ができるんだというような都合のいいことを言うのはおかしいんじゃないですか。 課長は就任して2カ月ほどで、過去10年、7億以上も予算を運用し、執行済みの予算もあるが、それを平気で見直す、やめたというような、そんなことを市長、副市長に報告をしたという点を、そんな結論を議会が認められるはずがないじゃないですか。私は一人でも反対です。 ことし3月に、ついこの前に4億2,000万円以上、4億2,000万円、これは建設請負工事費として提案をして産業建設委員会からこの議会で承認したのではないんですか。この予算は3月に予算が決定したとはいえ、昨年の10月や11月から財政課と話し合い、そして査定をして決めてきたんではないんですか。 財政課長にもお尋ねしたいけれども、私は設計予算で実施設計で基本設計から実施設計1億2,000万以上も3,000万も執行してきたその予算を、計画をして執行部でやってきた総務課長、前真鍋課長がおりますから、真鍋課長にお尋ねをしたい。真鍋課長は、私が質問を1日までに出した、私の質問はこういうことではなかった。今後のスケジュールはどうか、工事は杵築市内の業者が土木工事なんかできるようになっとるのかとか、いろいろ私は質問項目を前に書いてあるとおりですが、出してあったんですが。真鍋課長は、見直します、過ちは早く改めたほうがいいというようなことを言ったわけですけども。永年の予算執行、予算づけをした、あなた方は間違いであったと言うんですか。真鍋課長。 ○議長(中山田昭徳君) 真鍋総務課長。 ◎総務課長(真鍋公博君) お答えをいたします。 間違いだったとは思っておりません。 ○議長(中山田昭徳君) 真砂議員。 ◆16番(真砂矩男君) じゃあ、どう思っているんですか。 ○議長(中山田昭徳君) 真鍋総務課長。 ◎総務課長(真鍋公博君) 議員先ほどからこれまでの経緯をお話をいただきました。平成20年それから22年と、それぞれ用地の買収、進入路の工事。私は平成25年から財政課長を拝命しております。原課の上下水道課の課長、担当者とも予算査定の中で話をしております。その中で40億というお話が出ていましたが、できるだけ圧縮をしてほしい。30億はどうかと。率が上がったら、なかなか市民の方の受益者は反対するぞというようなことでお願いをしておりましたが、やはり一度実施設計を出してどれくらい本当に必要なのか、設備はいい設備がいいのか、それともこんな設備でいいのか。それをやはり検討せざるを得なかったので、私としては実施設計を一緒にやろうということで予算を組ませていただきました。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 真砂議員。 ◆16番(真砂矩男君) 基本設計や実施設計、そして県と相談をし、それをやめたというのに、何ら間違いがありませんでした。今の負担が大き過ぎるからというようなことを突然言い出した。こんな大事な問題、事業を、主管の課長が代ってわずかな期間に誰と話し合いをしたのか。 先ほど、言葉尻を言うんではないですけれど、市長、副市長に報告をした。そして全協で皆さんに説明したと言うけれども、前市長時代にこの議場でも私は、あるいは個人的にもよく聞いてきましたが、役所の中は大事な問題を話し合うときは、庁議でという言葉を何度も聞いてまいりました。そして前市長は何度もやっていたんだと思います。この庁議の主管課は政策推進課が担当しているようですが、その規程がありますけれども、設置の目的、行政運営の基本方針及び重要施策に関する事項を審議する。また、付議する事項はおおむね8項目上げておりますが、行政運営の基本方針及び重要施策に関する事項、重要な新規事業、あるいは議会に提案する重要議案に関する事項、いろいろ8項目上げております。こういう庁議は規程にあるわけで、庁議もされてきておるんだと思いますけれども、これは通告していないですけれども、議長にお許しをいただいて、一言だけ黒田課長にお聞きをしますが、この4月から水道事業更新で庁議をしたのかどうか。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) お答えいたします。 本事業につきましては、これまで庁議は開催されておりません。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 真砂議員。 ◆16番(真砂矩男君) なぜこんな重要な事項が議論もされずに、担当課は誰と相談をしたのか知らんが、市長、副市長に報告をした。そしてそれはしょうがないなというような形に市長、副市長がなるんですか。 こんなことは言いたくないんですけど、市長が交代して5年、前市長と交代した後、一、二年のときにこんな大事な事業が、これは大変な事業だ、更新しなければならないのか、改修だけではいけないのか、水道料金への波及はどうなるのか。そういったことを検討して見直すというなら、私もこれほど腹を立てる必要もないし、市長への不信感も抱かない。しかし、前と重なるけれども、2億円もかけて10年前に土地は買っている。そして設計をして更新すると予算づけをして1億二、三千万円もコンサルへ支払ってきている。これは永松市長がこの二、三年にやったことやないですか。土木工事は今年度の建設工事4億2,000万近くはまだ執行されておりませんが、やめたとなると、無駄な執行となっていく予算の責任というのは、誰がとるのか。我々がしたことは間違いじゃありませんなんて言うたら、財政を預かる者が言うわけですが、水道は公営企業でありますけれども、会社だったら、こんなことが何もなくてまかり通っていくことになるんですか。市長はどうお考えですか。 ○議長(中山田昭徳君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 真砂議員にお答えいたします。 今、真砂議員がおっしゃるように、今まで平成20年からジェイエイフーズのところで1億円弱の用地買収が始まりまして、進入路もつくってということで、私どももジェイエイフーズの隣で新しい浄水場をつくるという形でずっとこれまで来ました。そして渡辺議員から平成28年の6月議会だったと思いますけども、そのときの文を読み返しますと、15億円、55億が先ほど真砂議員もおっしゃいましたように55億が40億まで縮減できるということで、そうすると水道料金に、一番心配はこれは18人の議員さんみんな一緒だと思いますけども、水道料金にはね返るのをなるべく少なくしよう。そうすると15億円下がるということであれば、ある程度、それと私のほうも承知しておりましたのは、大体10%から20%の水道料金の値上げにつながるんじゃなかろうかということで、それも今回そういう形で水道料金がかなり上がるという話が出ましたので、それで6月の4日に全員協議会で説明させていただきました。それはこれをすっかりなくて既存のところでやるということでなくて、精査をさせていただきたいと。今ごろ精査かという話は当然言われると思いますけども、ただ、こと水道料金に係ることでありまして、平成17年にこの水道の計画ができたときは、平成17年当時合併をしたばかりのときは、これは市が全体そうだったと思うんですけど、人口が微増するという状況でこの計画をつくっておりました。そして今回人口が減少していく中で、この水道料金が設定されても、これから10年、20年、水道料金はかなり厳しいことになっていくと。そうすると、このまま40億円ちょっとの分ですけども、それともう一つ改修ということで、そしてどんな機能があるのか、そして何よりも水道料金というのがきちんともう一回精査をし直すということで、一旦立ち戻らせていただきたいということで全協にお諮りをしたということでございます。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 真砂議員。 ◆16番(真砂矩男君) 何かをするのには、やっぱりきちんと試算をすれば、私は全協のときにも言ったけど、全く個人的でも土地は買うて家を建てる、設計はした、10万も12万もかかるから、これは息子が親父は払えないんだ、あるいは親父がそれを計画をして息子に払えないんだったら、ようそんな計画をしたのうと。え、怒らんものはおりますか。今ごろ精査をさせてくれなんて、おかしな話ですよ。 そして、これは水道課長に聞きますが、水道の概要のことを話し合うのは、水道の利用者が市長、副市長も入ってあるいは議会の議長も入って、めったに開かれないけれども水道審議会というのが私も2回の議長の中で1度だけ水道審議会に出た、そのときのファイルがありましたから見たけども、ちょっと合併前後のその前のときでしたから、詳しいこのことは書いてありませんでしたが、今年1月29日に水道審議会が開催されていますが、市長は公務のため欠席となっておる、議事録では。議長が会長に選出され議論をされておりますが、新浄水場建設については、どんな話し合いがされたのか、課長にお尋ねします。 ○議長(中山田昭徳君) 伊藤上下水道課長。 ◎上下水道課長(伊藤來君) 審議会の場では、現浄水場の老朽化が進行していることの現状や、これまでの用地買収や取りつけ道路などの建設の経緯、また新設に伴う今後の建設スケジュール、また経営基盤の強化についてということで、人口減少に伴う料金収入の減、老朽管の更新費用の増大などの課題に対する解決策のあり方などを事務局から説明をしております。それに対して新設する浄水場の浄水能力の妥当性などの意見がありました。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 真砂議員。 ◆16番(真砂矩男君) 今言うようにね、第1次拡張計画、浄水場建設についてということで、新しい浄水方式でこうこうして活性炭を処理をしてやりますと。あるいは今議員の皆様方にも資料として出してありますが、建設のスケジュールもちゃんと出しているじゃないですか。1月の29日ですよ。そうすると、議長が会長でこういう審議会やったのは何だったんですか。それと議会なり委員の皆さん方をだましておるんじゃないか、結果としては。3年も前の話をしよるんじゃないですよ。ことしの1月29日も、ちゃんとわざわざ審議会を開いてやっておるじゃない。本当におかしな話ですね、杵築の行政の進め方が。 じゃ、先ほどちょっと市長からも出たが、現在の浄水場を改修するとなると、費用はどのぐらいかかるんですか。 ○議長(中山田昭徳君) 伊藤上下水道課長。 ◎上下水道課長(伊藤來君) 現浄水場の改修についてですが、現在はまだ詳しい検討は行っておりませんが、原課としては改修は可能だと考えております。その場合、概算の概算ではありますが、約16億から20億円は必要であると考えています。これでかなりのコスト縮減につながると思っていますが、今後はこの検証を含め改修費用を算出をして比較検討していきたいと思っております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 真砂議員。 ◆16番(真砂矩男君) まだ新しい検討は行っておりませんが、早いうちにやめたということは言えというようなことですか。計画をやめるということは早く言え、おかしいじゃないですか。改修ができるかできないか、どのぐらいでできるか。今15億から20億という話が出ましたね。これもそれはもちろん概算でしょう。しかし、十四、五年しか使えないものに、20億も金かけて、それもコンサルが言うのか誰が言うのかわかりませんが、さあ工事にかかったら、要はこうしなければいけない、こうしなければいけない、こうしなければいけない。古屋の造作という話がありますけれども、そんなことを15億も20億もかけてやろうとしておるのか。誰が考えても、仮に40億かかったとしても、新しい浄水場が50年、60年使えるとしたら、当然わかっていることじゃないか。 しかも貯水池は、最初につくったやつはきのうも見ましたが、59年もたっておるやつを使いよるわけですよ。改修が可能だということを言っておりますけども、本当に改修ができるんですか、お尋ねします。 ○議長(中山田昭徳君) 伊藤上下水道課長。 ◎上下水道課長(伊藤來君) 原課とすれば、改修はできると思っております。今言う耐用年数の件ですが、25年にコンクリートの劣化診断をやっております。そのときで地震さえなければ100年もつという結果が出ております。今回この耐震も考えた補強の工事をすれば、まだ100年、100年というのはちょっと言い過ぎですけども、法定の耐用年数の60年はもつと今考えております。結局詳しい話はまだ今後検証していきたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 真砂議員。 ◆16番(真砂矩男君) 課長、こんだけの議員の皆さんが、先ほどから笑い声が出よるど。地震が来なければ100年もちます。そんなら、これまで学校でも何でも耐震工事じゃないやない。何のために耐震工事をするのか。万が一、きょうでもあすでもそういうことが起こったときには、あるいは58年も前か、56年か58年か。それよりも前につくった建物は、耐震がよくできていないからやり直すと、学校も全部耐震構造で改築をしていったじゃない。地震も何も来なければ、今コンクリートが100年もちますからと。そんな話をようするもんですね。 そして改修ができるとあんたが言うたけどもね、あんた、どれだけ水のことを勉強して、この2カ月間なり、これまで。あんた、この前まで私と一緒に耕地水産、え、農業土木の話をしてきたんじゃないか。あんた、どれだけ水道、あの現地で、それからこれまで頑張ってきた若い職員の意見は十分聞いて改修はできると言っておるんですか。 私ら素人は考えてもね、電気機械を更新する場合も、一日に8,000トンの水はとめることはできないんでしょう。これは浄水作業をやりながらせなならんでしょう。機械を入れかえるのも。そしたら、仮設のプラントをつくらんにゃいかんのよ。あの浄水場でそんな大きな仮設のプラントができますか。 もし、ヒ素が入っている水ですが、余り大きい声で言いたくないけど、杵築の水にはずっとヒ素が入っているんですが、あのヒ素が入っている原水を仮設でどうやって処理するんですか。水質事故を起こした、あるいは想定外であったというような話がつながるんですよ。ほかのことならね、三、四日、機械を入れかえるから使えませんと。あるいは今ちょっとあけておきますと、待ってくれということになるけども、毎日使いよる水を仮設工事でやりますというんですか。 あんたはできると言うからね、そのできる根拠をいつか示してもらいたいけども、私は非常に心配をしています。できないと思っています。上水道は私も素人ですが、リスクが非常に大きい。そういうようなことを十分精査してから言うべきじゃないんですか。 そして、まああんまり心配ないんじゃというようなことだったけども、きのう見ましたけども、裏山の安全対策、あの浄水場の裏に配水池をつくろうと、前に計画がありました。しかし、それは今、東芝かね、前の東芝の横のところに配水池を持っていった。裏の山の安全が確保できないということで持っていったということも、それだけが理由じゃないけどもね。当時やっぱり論議をしたときに、計画変更した経緯もあるわけですよ。あの裏山の安全対策は大丈夫ですか。 ○議長(中山田昭徳君) 伊藤上下水道課長。 ◎上下水道課長(伊藤來君) 現浄水場の今急傾斜地等の県の指定は受けてはおりません。現在まで自然災害を受けた経緯もありません。また、現状は施設の山側にはブロック積みを施工しており、危険性は少ないと考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 真砂議員。 ◆16番(真砂矩男君) これはきのう見ましたけどね、どこまでがそこがあんたが言うように地震も何も来なければ安全なんじゃということになるかもしれませんけども、すぐ浄水場の裏が高い山になっておるわけですが。 次に、この水処理ですね。これの環境変化による安全確保ということでお尋ねをしますが、今八坂川も河川改修も水源の取水口より上流の工事も進んでおります。 また、議会でも問題になりました大変な面積のソーラー施設、こういった関係で八坂川の水流が変わってきておると。水道課は毎日24時間八坂川の水量の検査をしておるはずですが。これからこの水処理が、これまでの水処理とは違ったことにもつながっていくんではないかという心配もしておるわけですよ。 今、浄水場は、塩素をきのうも見ましたが、先にこう入れて、そして攪拌をして、それから沈殿ろ過をしておるが、おいしい水を飲ませるために活性炭処理をしたいけれども活性炭処理ができない、貯水槽がつくれないと、そういうことになっておるわけですが。これから先ほど言ったように、八坂川もまだまだ変わってくると思いますが。 そして、前の課長が、新しい薬品ができておるが、現在の浄水場ではその薬品が使えないんだよと。なぜ使えないのかと聞いたら、活性炭と併用することによって効果を発揮するため、既存の上水道では、その薬品は使えないということを言っておるわけですが、あなたの環境変化による水処理の安全確保、そういうようなことについてのお答えを聞きたい。 ○議長(中山田昭徳君) 伊藤上下水道課長。 ◎上下水道課長(伊藤來君) 現在でも八坂川の水ですが、突然のゲリラ豪雨等により八坂川による頻度もふえておりますけれども、浄水場では原水が濁ることがあっても、常に水質基準に従い運転管理に細心の注意を払いながら確認は行っております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 真砂議員。 ◆16番(真砂矩男君) 何かようわかりませんけどね、もう次に進みますが、水道事業ちゅうのをどう考えておるのかというのをお聞きをしたいんですが。本当に大事な、万一ですよ、杵築市民の命を預かちょるわけですね、健康を預かっちょるわけですよ。この水道事業をどう考えておるか、課長にお聞きします。 ○議長(中山田昭徳君) 伊藤上下水道課長。 ◎上下水道課長(伊藤來君) 水道事業は、住民生活のライフラインとして極めて重要な役割を担っており、地域住民の日常生活に必要不可欠なものとして、公共の福祉の増進や向上に大きく貢献していると思っております。したがって、水道事業の使命は、安心・安全な水を安定的かつ継続的に供給することにあり、施設の整備、維持管理と健全な水道財政のバランスに配慮して経営していくことが、水道施設を預かる水道事業者の責務であると考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 真砂議員。 ◆16番(真砂矩男君) 安心・安全な水の確保とあるいはまた経営を考えてやっていかなきゃならんと。確かに水道事業は公営企業で独立採算ということでありますけれども、仮に飲み水を保障するだけであれば、町中でも50ミリのパイプだけでいいんじゃないかと私思うんですが、私の家の奥にもありますが、消火栓等もこの水道水を使っておるために、100ミリ、150ミリの水道管を布設しなければならない。消火活動等にも使っておるわけでしょう。さっといったときも使うわけでしょう。 また、いろんな産業を支えておるんじゃないですか。ねえ。農業にしても、いろんな産業も支えている水が。この50年に1度みたいな、50年を超すような大事業を取りかえ等というのは、工事料金が55億かかる、40億かかるから、なかなかできないんだというようなことで、待ったなしになりよるのに、そんなことを言って、見直しをするとか古いのを使うなんていうようなことを言っているけども、もうこれはほかの事業をやるのと同じように、それは財政的にはそこ辺私はよくわかりませんが、何か一般会計やほかのことで補填をすることはできないのか、手当をすることはできないか。かかった分は全部水道料金で保護をするから、1.何倍じゃなんかいう声が出てくる。平気でこのうちは、誰か2倍なんか言うから、ようもそんなこと言うなと私は、本当に腹が立ったんだけどね。 今でも杵築の水道料金は、確かにワースト3のように高い。飲んでおる水もこの議会で、ある議員じゃない有田議員が、感性の問題であるけれども、杵築の水がワースト3なんか言われておるじゃないかと。おいしい水を皆さんに確保するようにしなという話を有田議員も言われたことがありますが、料金はワースト3で、飲んでおる水は、あの八坂川の水を飲む。そんな状況をいつまでほっちょくんですか。 これはもう余り時間がなくなりよるから、最後に私がこれだけいろいろ言ってきましたから、私の提言など受け入れる気はないと思いますけども、28年6月に渡辺議員が、市民にとっての命の源、大きな水源、本当に杵築市民がおいしい水を飲むために、山香には大きな湧水があちこちあるではないかと。 日出と山香の町境、今ソーラの上のほうでは設備が計画をでき上がっておりますけれども、その下のほうにかつてゴルフ場をつくろうとしたときに、ゴルフ場にも使うというような大変な吹き出す湧き水が出たと。この水は湧き水のところから浄水場までは五、六キロではないかと。導水管事業をしても、渡辺議員は土木にも詳しいわけですから、3億ぐらいで導水事業ができるんではないかと。そういう選択肢も市民は望んでいるのではないかと提言をしています。ここじゃなくても、山香のほかからでも湧水をボーリングして貯めて、浄化槽まで持ってきて、今杵築がボーリングをしておる2つの3,000トンの地下水と混ぜてまでして使う。こんな検討すらなされていない。 今回見直すというのに私もこういう思いを持ちながら、しかしこれは考えようによっては、よい機会を市長は与えられたんじゃないかと、そういう思いはしておるんですね。八坂川の水を飲んでいる杵築市民にとって、山香の湧水というだけで気持ちが変わるわけですよ。今杵築から山香の湧水を飲み水だけをくみに行っている人がどのぐらいいるかと、いることは知っています。あるいは中野酒造の水を自転車で水をくんで持って帰っておる人も、私の地区にもおります。 そういう市民にとって、やっぱり杵築の水はワースト3なんか言いたくないですけどもね、そんな状況を克服していく、それにはもっと謙虚に、もっと真剣に緊張感を持って、こういったものをなぜ検討しないんですか。今は同じ杵築市民でも、山香の皆さんは浄化も何もしていない。湧き水をためて、それに塩素を入れて、そして誰も監視をしておるわけじゃない、そういう水を使っています。 杵築は、きのうも行って聞きましたが、夜は1人、昼間は2人、あの機械設備のところで頑張ってやってくれておる。私はこういう人、人件費がなくなるなんて思いませんけれども、監視をしていたと思いますけれども、やっぱり水源を真剣に考えて、何かそんなことはできやせんというような議会の提言も何も、2年たっても3年たっても検討もしない、そんな状況にならないようにしてほしいわけですよ。これはもう市長にぜひお願いしておきます。本当に私は、過去使ったその基本設計が多少捨てることになるけども、全部が捨てることにはならないかもしれませんが、それを含めて検討し直す。 幸い副市長は、山香の水源地におるわけだから、山香の水をこれ、私もこれ議長にお願いをして、議運か何かで論議をしてもらって、議会ももう本当に放っておけない状況になっていると思いますから、特別委員会でも設置をして、議会も真剣に執行部の検討とあわせて検討していきたいというふうに思っています。 もう時間がなくなりましたが、最後に、これも言いたくないなんか言いながら、私はこんな性格ですから話をしてしまうんですけども、3日前に杵築市内では長い間、多くの活躍をしてくれた、この議場にいる大半の方が、私が名前を言えば知っている人でありますけれども、杵築の現状やこれまでやろうとしてきた野上家も、なかなか民活を利用してということだけでは難しいかもしれませんと、なかなか簡単にいかないという話をその人としました。 あるいは杵築中学校も設計だけでも私は詳しくは聞いていませんが、恐らく私の推計でも特別委員会、私は杵築中学校には、10回開かれた中のほとんど大半あるいは自分が委員長をさせてもらってきていました。7,000万ほど捨ててしまったんだと、これは外的な要因が入ってきたから仕方がないんだという話をしました。中学校は2つも3つもできるほどの投資をしておる。病院も建て替えなんかできることではないと。 そして今回この浄水場、また後も質問がありますが、道の駅、補助があるとしても3億も4億も市が出してやることができるのか。私はもう道の駅も非常に難しいと、そういう思いを話をしておりましたら、その方が私は本当にぐさっと来たんですけども、「真砂さん、あんたが悪い」と。「市長は長年の行政経験を生かして、しっかりやってくれると、これまで言ってきたじゃないか。夢のない杵築になってしまっている気がする。もっとあんたもしっかりしな」と逆にしかられてしまいました。今、杵築市民が夢のない杵築をあなたに期待しているんじゃない。市民が行政を信頼し、安心してよく頑張っているなと言えるような、議会や執行部であるために、お互いに頑張っていこうじゃありませんか。 いろいろ言いましたが、水道事業含めての思いを、市長の思いを最後に聞かせていただいて終わりたいと思いますが。 ○議長(中山田昭徳君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 今、真砂議員からさまざまなお話をいただきました。やはり議会、そして、それから市民の皆さん、そして私たち市の執行部、本当に行き当たりばったりじゃないかと言われるところもあります。 ただ、本当にこれは猛省をして、そして市民の皆さん方が最終的に本当によかったなという結論にたどり着くまで、本当に一生懸命皆さん方にお話を伺いながら、市民の皆さん方に語りかけながら、皆さん方の御意見、そして市の方向性、理想を持ちながら、真剣に頑張っていきたいと。今までもそうしてきたつもりですけども、やはりいろんなところで齟齬が見えております。猛反省をして、引き続き精進をしたいと思います。これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。 ◆16番(真砂矩男君) ありがとうございました、終わります。……………………………… ○議長(中山田昭徳君) ここで、午後1時まで休憩いたします。────────────午前11時58分休憩午後 1時00分再開──────────── ○議長(中山田昭徳君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。14番、小春稔議員。(14番 小春稔君質問席に着く) ◆14番(小春稔君) 14番、市民クラブの小春稔でございます。入る前に、実は二、三日前に、私は大分に用事がございまして、酒が出るもんですから、その日は電車で行きました。電車で帰ってまいりました。大分を9時10分のワンマンと言うんですかね、二、三回乗りました。このワンマン、大分を出て、大体2両編成でございますから、ほぼ満席、もう向こう側、先頭に乗って向こうが見えないと。随分若い人、見たら学生あるいはサラリーマン、高校生も結構いましたね。部活でしょうか、いかにも運動部らしい人も随分いましたし、そういったような9時10分の電車に乗りました。 感じたことは、どこへどのぐらいおりるのかなというのが私の関心でございました。別府に来て、別府は乗る人もありますし、おりる人もあります。そんなに差し引きが変わらなかったんですけども、別府大学駅を通り過ぎて大神からずっと、日出に3カ所ぐらいとまっておりましたが、ほとんど日出におりますね、日出におります。一番多かったのは暘谷駅かな、どっとおりました、おおというぐらいですね、おりていきました。大神の駅は少しおりました。杵築が十四、五人でしょうか。杵築駅でもって大体どのぐらい、中山香どまりですから、どのぐらい乗っているのかな、残りがどのぐらいあるのかなと。大体私が入って7人でございました。あの満席が中山香で七、八人。特に日出町、かなりの通勤客があるいは学生、子どもたちがおり、高校生ですね。やっぱり人口が定住をしておると申しますか、杵築の勢いと随分変わるな、そんな感じをしながら帰ったわけでございますけども。 やっぱり我々議会もあるいは執行部も挙げて、この人口3万を割って、そして日出町とほぼ似たような人口になった。これは本当に頑張って若者定住対策、子どもがやっぱり育てる環境づくり、仕事場、いろいろありますけども、本当にこれはまち・ひと・しごと創生総合戦略、これを着実にやっぱり実行していかないと、あすはないなと、そんな感じをいたしました。 早速本題に移っていきたいと思います。 まず、杵築インターの整備構想ということで聞きたいというふうに思っております。 この整備構想、予算も1,340万6,000円と予算が上程をされております。委託料としてでございますけども、計上されておりますが、このうちの約650万が国の補助金というふうになるわけでございます。要は、この杵築インターを窓口とした観光拠点、この機能強化ということでございます。ここを拠点として杵築の観光客をふやして、そして訪れる人が本当に安心して、そして楽しく過ごせる、こういったようなインター構想と、観光拠点の杵築インターの構想ということになりますね。大いに期待は持てるわけでございます。 いろいろ213号線の問題とかありますけども、やっぱり市外のお客さんを、あっこを通っている、通過をしている人をやはり取り込んでいくというのは、これはやっぱりそういった観点から見ると、そこしかないのかなと。それを早く整備をするということ、これは大きな事業効果があろうというふうに思っております。 まず、県の土地でございますから、県の協議、これはどこまで進んでおるのかということを、まずお伺いをいたしたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) お答えいたします。 大分県と協議中ではございますが、大分空港道路事務所は緊急時の道路管理上の問題等により、現在地以外の場所への移転、移設は困難であるとの見解で、現状では県道大田杵築線側に車庫棟を移築し、施設を結集する配置案が提案されております。それにより道の駅は県道大田杵築線側から奥側を活用することとなりますが、今後多機能型交通結節点基盤整備検討調査事業により、交通シミュレーションによる出入り口、進入路、駐車場、用地内における建築物や施設の配置など複数案策定しまして、比較検討するとともに、施設整備費、運営費など概算事業費を算定しながら大分県と施設の配置や負担割合などについて今年度詰めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 小春議員。 ◆14番(小春稔君) 次、行きたいと思います。 次に、県の空港道路事務所関連施設といいますか、要はこのそういったような拠点化をするわけでございますが、その予定地のどのぐらいもらえるかということじゃありませんけど、使用できるかということになろうかと思いますけど、その面積配分というのをお聞きいたしたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) 先ほど答弁させていただきました県の提案では、用地全体面積約1万3,000平方メートルのうち県の利用部分が約3,000平方メートルとなっておりますので、道の駅予定地は1万平方メートル前後であるかと思いますが、用地の端の部分につきましては、どうしても利用残地が生じますので、道の駅予定地は9,000平方メートル前後になろうかと考えております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 小春議員。 ◆14番(小春稔君) 以前全協で、6反ぐらいじゃないか、6,000平米ぐらいかなというような全協で話もしました。えっと思いましたが、これでは何もできないな。9,000平米となると、大分よくなったなという感じはいたしますけども、これはもう広いにはこしたことはありませんけども。これがぎりぎりのところかなというふうに思っております。 次に、3番目に、観光拠点としての機能強化施設についてお伺いいたしたいと思います。いろいろありますが、高速バスまたは路線、バスのバス停、こういった改良だとかタクシーあるいはこのタクシー車両の待機所とか、また共通待合所の設置だとか、あるいはインフォーメーション設備とか、それも延長にやっぱり杵築ブランドといったようなことも考えられるわけでございますけど。この施設についてお伺いをいたしたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) 杵築インターチェンジは、交通の結節点にありますので、基本的には議員仰せられますように、地域外から活力を呼ぶゲートウェイ型の道の駅として整備していくことになります。高速バスやタクシーなどの乗り継ぎ拠点の整備、インバウンドを含めた観光総合窓口としての観光案内所、産業振興が期待できる物産販売所などは整備していくことになろうと考えております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 小春議員。 ◆14番(小春稔君) 次に、これはこれからここの部分をどのように機能を発揮していくかということに、要はつながってくるわけでございます。株式会社、これは今年設立してほやほやでございますけども、杵築市の地域商社と、株式会社きっとすき、これがやっぱりこれからこういった部分に大きく私はかかわってくるんじゃないかなと、また関心を持っておるわけでございます。 ですから、この施設内に私はこれをやっぱり取り込んでいったほうが活動をしやすいんじゃないかな。せっかくそこに道の駅ができて、あるいはこれから返礼品の充実をしていかなくてはならないというときに、やっぱり株式会社きっとすきが、やはりかかわっていく、いろいろなことにかかわっていくということは大事かなと思っております。 この辺について、この拠点として、今市内にありますけども、できたらあそこに移す考えはないか、お願いいたしたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) 株式会社きっとすきは、杵築市地域商社として何らかの経営には携わっていただきたいと考えておりますが、事務所の維持のほうにつきましては、ほかの運営事業との関係もございますので、運営事業者やきっとすきの会社との十分な協議が必要と考えておりますので、先々そのような形で協議をしていくことになるかと思います。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 小春議員。
    ◆14番(小春稔君) これから本体の道の駅ということにつながってくるわけでございますけども、この道の駅、関連施設、さっき言ったいろいろな施設ができます。これを総事業費から今のところはまだ試算をしておりませんから、私も質問をいたしませんけども、やっぱりざっくり見ても、かなり大規模な予算に私はなるというふうに踏んでおります。 中津の道の駅、あれでもやっぱり1億何ぼかかりましたから、売り場だけでかかっておりましたから、恐らくいろいろな施設ができる。民でやらなくてはならないのは民でやっぱりやっていく、そして公でやっていくためにはやっぱり公でやっていく。要はいろいろな集合体の中に、いろいろな予算があるわけでございますけども、要は国の補助事業をやっぱりうまく活用していくということが大事かなというふうに思っております。今のところは詳細についてまだ絵がありませんから、答えはないと思いますけども、民は民でということで、こういった施設に対するどのように考えておるかということをお尋ねをいたしたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) 議員おっしゃられますように、民間の力をお借りしながら、共同により事業を行うことにつきましては、健全な事業運営につながる施策と考えております。観光案内所は観光協会に、物産販売所は地域商社になど、運営事業者と十分協議していく必要があろうとも考えております。 それから、今議員言われました補助金等につきましては、駐車場や休憩スペースといった道の駅としての機能部分につきましては、道路整備事業としまして、国土交通省関連の補助事業、防災関係事業は社会資本整備総合交付金の活用などが考えられます。 また、物産販売所などの商業施設は、農林水産省関連の補助事業の活用、本市が取り組みを進めております地方創生事業に関連して整備できる場合には、総務省の地方創生推進交付金の活用等考えられますので、今後も多岐にわたる補助金等が幅広く効果的に活用できますよう調査しまして努力をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 小春議員。 ◆14番(小春稔君) あらゆる事業の活用ということが求められるわけでございます。ざっと考えても今、課長が説明したようにやっぱり関係省庁から見ると4つぐらいあるといったようなことで、早くやっぱり調査研究を進めていくということをお願いを申し上げたいと思います。 次に、道の駅には、バスあるいは普通車いろいろな車の出入りがあるわけでございますけども、要はさっきも申しましたように、あそこを玄関口としていかに取り込んでいくかということ、これが大事だというふうに思っておりますが。問題はどこへ行ってもやっぱり広い駐車場がいるわけなんですね。だから今、あの9,000平米の中では、私は非常にこれは狭いというふうに見ております、駐車場もこの中に取り込みますとね。 だから、私はやっぱり駐車場を確保するための部分というのは相当いるなというふうに思っておりますが、どのように思っておるんでしょうか、お願いいたしたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) 道の駅は、駐車場の整備を基本としました休憩施設であることから、観光バス、乗用車、バイクなどが駐車できず、お客様用のこれもできれば広いほうがいいと思いますが、広い駐車場が必要でございます。 また、道の駅などで働く方の従業員駐車場や荷物の積みおろしのための業務用駐車場も必要となります。駐車場の位置や駐車台数等は、今後の基盤整備検討調査事業の中で検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 小春議員。 ◆14番(小春稔君) 次に、これから道の駅の話をいたしますが、この特産物販売所、商品を直売所の商品、これをやっぱりどのような商品を扱っていくか、いろいろ考えられますけど、これはできるだけ早くこういう道の駅が本体ができる前に、この部分だけはやっぱり民間部分ということにつながっていこうかと思っております。ですから、これは早く準備委員会なるものを立ち上げていって、そしてそこで十分論議をして準備をしていくということが大事かなというふうに思っておりますが、この辺お願いいたしたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) これまで商工会や農協、漁協、きつき茶生産組合、観光協会など市内の団体の方と16事業者と整備に向けて、今おっしゃられました仕入れの関係とかその他まで議論してまいりました。レストランや物産販売所などの運営に際しましては、食材の仕入れや販売商品の出品、選定などにつきまして、地元関係団体や地域商社などで協議会等を組織し、運営事業者に提案、検討していくべきと考えておりますので、今後皆様方からいただきました御意見を最大限反映しながら、調整をかけていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 小春議員。 ◆14番(小春稔君) この1年間かけて、この調査費、委託費1,340万円予算化されたわけでございますが、今後急ピッチで、これは進むものというふうに考えております。 そこで、館の目標ということも大事でございますけども、ことし1年かけて調査をして、そしてやっぱり会場面というのを、整備して会場、大体ざっくりでいいですけども、何年ぐらいを目標設定にしていくかということをお願いいたしたいと。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) 道の駅はまだ申請が終わっていないので、道の駅に向けたということで申し上げたいと思いますが、当初下見をしたときには、平成35年ぐらいになるのかなという計算でございました。ただ、ことし調査事業がございますので、その中で特に気になる道の進入路の関係とか施設の位置、それからそれに伴いまして県との負担金の調整がかかると思います。 施設を移築していただければ、やっぱり何がしかの負担を杵築市もせざるを得ません。それで、そのあたりをことし早く協議をして、ある程度ことし線が出るぐらいにいけば、平成34年度ぐらいからオープンにこぎつけられるのではないかなと頭の中で考えておりますので、できるだけ早いオープンに向けて、今後も協議を進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 小春議員。 ◆14番(小春稔君) 次に、杵築ブランドについて質問をいたしたいと思います。要は杵築ブランドを、特産品をどう育てるかということでございます。 現在14品目というのをあるわけでございますけど。この14品目で認定をしておりますが、首都圏のバイヤー、商談する、品質や数量、この確保、計画、生産できる、要するに計画的に生産出荷と申しますか、計画販売と申しますか、こういったのをやっぱりつくるべきじゃないかなというふうに思っておりますが、考え方をお願いを申し上げたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 松成農林課長。 ◎農林課長(松成茂君) お答えいたします。 杵築ブランド品につきましては、現在14品目41品が認定されております。種類は多岐にわたっており、農畜産物や水産加工品、清酒や紅茶、お菓子などとなっております。これらの商品の確保につきましては、製造販売されている事業者の方と十分協議を重ねながら、市内を初め首都圏でも提供を続けていけるよう努力をしていきたいと思っております。 また、品質の確保につきましては、認定期間を2年に区切っておりますので、仮に認定期間中に品質の低下等があれば、その商品は認定から外れることとなります。こちらも事業者の方と協力をして、高品質を維持できるように努力してまいりたいと思っております。 それから、実はお菓子の認定をしておりますダコワとかサブレにつきましても、昨年度29年度より開発をして販売を始めたところでありますけども。この制度につきましては、制度を東京で行って販売をふるさと産業館を中心に販売をしてきておりましたけども、開発が東京の業者であったために、製造原価等が合わない部分もありましたので、こういったものは生産販売を県内に切りかえるとか、そういった形で続けながら、次の販売を再開したいと思っております。 品目が今のところ41品でありますけども、これを目標の50になるように努力をしていきたいと思っていますし、その数にこだわることなく、やっぱり売れるもの、よいものを、誇れるものを選別してつくっていきたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 小春議員。 ◆14番(小春稔君) それぞれふるさと産業館に私は買いにいったんですよ。そしたら、なかったんですな。だから、これは認定品になったけど、これはどげえなっちょうのかなと、そんな感じをしたんですけども。結局今、まだ製造がされていない、されていない。非常に残念でございます。ですから、これは県内の業者に委託をするということなんですけれども、結局県内のどこか知りませんが業者にお願いをして、そこが結構制度的には利益がある。あと末端はそんなに利益がないと、そういうことにつながっていくんですね。ですから、できたら、やっぱり杵築でそういったのはやっぱりできないのかなというような感じがするんです。 実は杵築の美娘(みこ)というのを御存じですか、杵築の美娘。今何年かな、もう大分前ですね、美娘オレンジですね。あれを大分の菊家さんにお願いしたんですね、それでつくったんですね。それは美娘のゼリーやっておりますけども、ぽつぽつ売れてはおります。おりますけど、やっぱり、ただこっちは原料を提供するだけといったような感じなんですね。これでは本当はおもしろくない。 ですから、やっぱり杵築の中にそういったせっかくいいものができたら、やっぱり杵築の中で製造する方法はないのかなと。ぜひともそういったことも大分の大手に頼めばいいということでは、簡単な発想じゃなくて、そういったこともやっぱり考えていってもらいたいなというふうに思っております。 次に、加工品のやっぱり新たな発掘、これは市民の新しいものをやっぱり売り出すんだ、6次化商品をつくるんだといったようなことで、やっぱり市民に関心を持っていただく。私はいつも思うんですが、産業祭のときにそういった市民に募集をかけたりしながら、何かいいのはないかと、漬物にしても何にしてもね。そしてそこに県のアドバイザーなんかいるわけですから、おお、これはいけるんじゃないかと思ったら、それを今度は商品として開発するためにはどうしたらいいかと。次から次への一歩、二歩、前へ今度は次の段階に進んでいくといったことで、新商品の商品化へ向けてのこの方策についてお願いを申し上げたいと。 ○議長(中山田昭徳君) 松成農林課長。 ◎農林課長(松成茂君) 加工品につきましては、現在各事業者で開発製造しているというのが現状であります。 ブランド事業の開始以降事業所間の連携により新商品をつくる動きも出てきております。例えば、づけですね、魚の漬物ですけども──は、水産加工業者とみその醸造元や酒造会社がコラボレーションして開発された豊後絆屋さんのづけ、魚のづけなど、こういったものも開発をされております。 また、今年度も、事業者を対象に商品開発や販路開発の研修会を実施することにしております。来月の上旬にはそれを開催する予定にしておりますので、いろんな連携を図れるものというふうに期待しているところであります。 以上であります。 ○議長(中山田昭徳君) 小春議員。 ◆14番(小春稔君) 大いに、新商品の開発、力を入れてもらいたいと思います。 杵築では、前からハモというのが我々もこれをやっぱり市内のハモしゃぶであり、ハモ何とかでありというので、ハモを使ったやはり新しい観光客と申しますか、そういったような観光を期待をしておるわけでございます。 ハモは聞くところによると、今ごろはどんどん京都のほうに運ばれていって売られていっているという話も聞いております。けども、新しい骨切り機械もできた。しかし、それがばんばん活躍しているというのを余り聞かないんですね、ええ。ですから、これをやっぱりフル回転になるぐらい、やっぱりやってもらいたいな。非常に期待をしておるところでございます。 私の知人が、実は国東の食品会社におります。最近できたと思いますが、今度ここでハモをヒメハモというのを売り出したんです。この前、あそこのスーパーに入ったら売ってなかった。電話をかけたら、今のところ国東だけと。いずれ近いうちにAコープでいろんなところ、スーパー関係にもおろしていきたい。そしてまた、このヒメハモだけじゃなくて、今度は7月から焼きハモというのを出すんだそうです。次々と新製品がやっぱり国東から出てくる。何かハモについては、こっちが少し何かやられかけておるなといったような感じはするんですね。 ですから、やっぱりこういったような、せっかくそこに大きな水産資源があるわけでございますから、やっぱり漁業者が潤うような施策を思い切ってつくっていく、あるいは新製品をつくっていく。こういうやっぱり姿勢で臨んでいってもらいたいなというふうに思っております。このハモについてお願いします。 ○議長(中山田昭徳君) 阿部耕地水産課長。 ◎耕地水産課長(阿部裕司君) お答えいたします。 まず、ハモの骨切り機の実績でありますけど、平成28年度に導入し、その10月から稼動しております。ハモを骨切りして加工し、出荷した実績ですが、平成28年度は10月から3月の6カ月間で487キロ分、平成29年度は1,270キログラム、平成30年度は4月、5月で100キログラムとなっており、加工品は杵築市内におろしております。 今後の見通しでありますけど、平成31年度に大分県漁協が荷さばき加工施設を建設予定であります。施設の加工機設備として現在使用中でありますハモの3枚おろし機、骨切り機に加え、真空包装機、急速冷凍機、ぬめりとり機等を導入する計画でありますので、施設の整備が完成すれば、市内業者への出荷はもとより、市外業者への出荷もできるようになると考えられますので、現在出荷しているルート以外にも開拓するとともに、漁業者の収益の向上を目指していきたいと思います。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小春議員。 ◆14番(小春稔君) 次、行きたいと思いますが、ぜひともせっかくそこには大きな漁場があるわけでございますけど。聞くところによると、このハモというのも、ウナギと一緒で何か非常に謎に包まれた生態系を持っておるという話を聞いております。例えば産卵場所とか、こういったものを聞いておりますけども、いずれ何かウナギの道をたどっていくのかなと、あるいはアナゴですね。こういったのを心配しておりますけど、これはわからない話でございます。 どちらにしても新しい特産品、そこに原料があるということ。これはそれを他のところにとられない、原料の供給基地じゃないと、やっぱり製品をつくっていくんだということをお願いを申し上げたいと思います。 次に行きたいと思います。次に、株式会社きっとすきについて質問をいたしたいと思います。 昨日も小野議員から、ふるさと納税の返礼品ということがありましたけど、現在この返礼品づくり、荷造り、発送、こういったことになるわけでございますが、こういったものは、これからこのきっとすきが担当していくのか。現代とこれからということでお願いを申し上げたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) 現在返礼品づくりや荷づくり、発送等はそれぞれの事業者で行っていただいております。株式会社きっとすきには、来年度から市と連携し、ふるさと納税事務を担っていただく予定となっております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 小春議員。 ◆14番(小春稔君) 次に、この返礼品ですね。非常にまだまだ我々の場合はアイテムが非常に少ない。これは私も長くいろいろなものを売りましたけど、ミカン、かんきつ関係売りましたけど、利用者は例えばアンコールとかいろいろなオレンジがありますが、贈り物にばっと使ってくれるけども、3年も4年も使ってくれないですね、同じものをね。ですから、やっぱりいろいろなものを見て、ことしはこれにしようと、ことしはこれにしようとか、常にやっぱり利用者というのは関心を持って、そういうのをやっぱり見て、どのぐらいやっぱりものがあるか。いつもいつも同じものではやっぱり飽きが来る。 昔、振興センター、杵築の味と香りとかいう発送便があったですね。このずっと前にやっておりました。そんなにもアイテムがなかったんですね。すぐこういうのがやっぱり飽きが来ました。だんだんやっぱり利用者が少なくなってまいりました。その当時はこういった返礼品なんかありませんから、1万何ぼの会員券を出して、年に2回ぐらい送ってもらいよった、そういう時代がございましたけど。今はふるさと納税の返礼品ということで、どこもしのぎを削っておるわけでございますから、このアイテムをどのぐらいやっぱりもつかということ、これが非常に私は大事になってくるかなというふうに思っております。 この商品数、もっとふやしていくということを、どのような計画があるかお願いを申し上げたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) 現在の返礼品数は季節ものがございますので上下をしますが、約210点でございます。議員おっしゃられますように、数ある杵築市の特産品などから抽出、また開発し、返礼品数をふやしていくべきと考えております。 そこで現在、果実ゼリーともぎたてフルーツの詰め合わせ、特産品だけではなく刀匠の手づくり包丁などなど、新商品を順次作製しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 小春議員。 ◆14番(小春稔君) この返礼品を、これはきっとすきが担当していくということになっていくんでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) 来年度からの予定ですが、今政策推進課のほうで行っておりますふるさと納税の事務を、株式会社きっとすきのほうに移行してまいりたいと考えております。市のほうにふるさと納税の寄附金が入りますので、市の担当者も置いて、きっとすきの皆様方と一緒に納税、ふるさと納税事務を推奨していって、少しでも多くの商品を開発し、ふるさと納税額もふやしていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 小春議員。 ◆14番(小春稔君) 次に、商工観光課長にお伺いをいたしたいと思います。このいろんな商品、今ある商品、この宣伝販売をしていくという上で、やっぱり安定供給ですね。これがやっぱりできるかどうかということ、これにかかっておるというふうに思っております。やっぱり利用者がそれをよく知ることも大事でございますが、この体制というのを、私は体制づくりを急ぐべきじゃないかなというふうに思っておりますが、この考え方をお願いを申し上げたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) お答えします。 株式会社きっとすきのほうで、現在徹底的に地域産品を調べることに取り組んでいるところであります。具体的には海産物、農産物や加工品について誰がどこで、いつどんな商品をどのぐらい持っているか、産品のデータ化を急いでいるところです。 議員がおっしゃるとおり、このようなデータを持っていれば、小売業や外食産業から何々がいつどのぐらい欲しいという問い合わせに迅速に対応することができますので、まず、このことから取り組んでいるところであります。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小春議員。 ◆14番(小春稔君) 今ミカンの選果場あたりは、ハウスミカンやってますけども、ほとんど1年間何らかの柑橘を扱っております。 周年供給体制ができ上がっております。消費者には、何月から何月まではこういうものというので、かちっと消費者にやっぱり固定したお客さんには連絡して、そういったようなことで案内を常にしておるわけですね。ぜひともこういったものをやっぱりつくっておく必要がありゃしないかと。そして、それに対応するやっぱり品目も持っていると、対応としていくということも本当に大事かな。この点については、よろしくお願いを申し上げておきたいと思います。 次に、クワトロヨッチということについてお伺いをいたしたいと思います。 このクワトロヨッチに関心があったものですから、先般、このクワトロヨッチに寄ってまいりました。ちょうど確かに博多中央郵便局の前だったかな、それで奥には日銀だったかな、そういったのがあって、なるほどいいところだなと。 ところが、クワトロヨッチの前を通ったけど、私はわからんずく通ったんですね。それで引き返しよったら、「あ、ここだ」というようなことで、店内に入っていきましたら、3市1村、この商品がところ狭しと並べておったわけでございます。要するにアンテナショップということでございますが、この現在の売り上げ状況等について伺いを申し上げたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) お答えいたします。 国東半島アンテナショップ「クワトロヨッチ」は、ジェラートの人気店ViTOを経営する会社、コレーゴ・アンド・パートナーズ株式会社に業務委託をし、平成27年7月29日に福岡市天神にオープンしました。平成29年度の来場客数は5万7,345人で、売上額は全体で1,735万2,000円となっております。そのうち本市物産品の販売額は127万1,000円で、そのほかにジェラートやピザなどの原料の仕入れや食事で杵築紅茶、つぶらなカボスなどのドリンクを提供していますので、それをあわせますと150万円程度の売り上げ状況となっております。 杵築市独自の取り組みといたしましては、昨年9月に杵築フェアを開催し、ハモしゃぶ、山香甘酒の試食販売会や特産品の直売、お楽しみ抽選会を行いました。その日の来場客数は258人で、店舗の売り上げは8万2,712円でした。 成果につきましては、特産品販売額や飲食材料などの原材料販売額、観光消費額等合わせた費用対効果として、平成29年度は4,153万8,576円となっております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小春議員。 ◆14番(小春稔君) このアンテナショップというのは、いろいろ各市あるいは県、いろいろありますけど、なかなかどこも運営がやっぱり大変ということになろうかというふうに思っておりますけども。福岡でこのぐらいのお金がかかる、ましてや大阪や東京になると大変なお金が運営費にかかるわけでございます。そこで、この29年度のこの支出、これについてお伺いをいたしたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) 平成29年度の負担額は、杵築市、豊後高田市、国東市がそれぞれ1,204万円、姫島村が179万9,000円でありますので、総額3,791万9,000円となっております。これには国から2分の1の地方創生推進交付金を受けておりますので、杵築市の金額は602万円受けていることになります。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小春議員。 ◆14番(小春稔君) それで、問題ここなんですね。3,000何百万円というお金、4,000万近いお金がかかる。運営するのにかかる。今後ともずっとこれがかかっていくわけでございます。 杵築のその中の全体の売り上げが1,700万円ですよ。その中で杵築は150万円でした。これだけの600、杵築市の負担が600何十万だったかな。これだけお金をかけて、これだけの売り上げ、ほかにもやっぱり観光客とか、やっぱり宣伝、こういったものをやっぱりお金に換算したら随分何でしょうけども、ちょっと我々から見ると、なかなかこれは今後継続していくのも大変だなと。本当につくづく思っております。 だから、3市で事務局が点々と変わるんでしょうけど、やっぱりやった以上は、国の補助金が打ち切られたから、ああ、やめたといったようなことにならないように、武士の商法というのはこういうようなことなんですね。予算がつかなかったから、もう関連したところ全部やめた。3市十分協議をして、今後ともやっていってもらいたいと思いますが。 まず、どのような商品を置いているかというのをお聞きをいたしたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) 現在クワトロヨッチには、焼きエビや甘酒、シイタケなど55品目を置いております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小春議員。 ◆14番(小春稔君) 私も行ってみて、目につくのは入ったら目の前に売れ筋商品、大体どこの店舗も一緒です。大体入ったら目につくとこに一番メインの売り場が設定している。その売り場が広いほどやっぱり売れているという、売れ筋ということになるわけでございますけども。あそこの場合はまた若干違います。青果の場合は、今イチゴが売れてるなったら、イチゴがばっと多い。そういう入ったらすぐ、面積の広いところが売れ筋商品と、そのときの売れ筋商品となるわけでございます。 最近では、余談でございますが、今入った最近トマトの売り場がどわっとふえたですね、どこ行ってもトマトの売り場。そして何を買うていいかわからんぐらいトマトがあります。非常に売れておりますね。今、野菜の感覚というのが、トマトが今果物感覚ということになります、これ余談でございますが。 私も行ったときに、焼きエビ、これはよく売れておりました、焼きエビ。そして「よく売れております」と書いて、非常にうれしかったですね。それとちょっとくるっと回って、一周回ったところぐらいに、前かたになりますが、山香の甘酒、これがありました。これは売れておるか売れておらんかちょっとわかりませんでしたが、これもそんなに競争相手がありません。どっかに別のところがありましたけどね。これはいいところにありましたから、結構出ているんだろうなというふうに思っておりました。 あとはシイタケなんかもありましたけれども、その他の商品は、はっきり行ってどこにどういうふうに置いてあるかというのを余り何か55品目もあるのかなというようなことだったんですけども。とにかくこの品目を粘り強くやっぱり宣伝し、やっていかなくてはならないのかなというふうに思っております。 それと、このクワトロヨッチの商品は、買い取りをやっているのか、委託をやっているからということをお伺いをいたしたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) クワトロヨッチに置いてある商品は、買い取ってもらっているわけではありません。在庫管理は委託先であるコレーゴ・アンド・パートナーズ株式会社が行っており、商品が必要なときなどは、杵築市総合振興センターに連絡が入るようになっております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小春議員。 ◆14番(小春稔君) 最後に、私が心配したのは、いろいろこの継続、目の先に継続ができるんだろうかというのが、何年前も、2年間かかって、3千何百万、4,000万近くかかっていって、杵築市の商品の売り上げが150万、せいぜい200万では、そして3市1町合わせて1,000何百万と。これではやっぱり何年もつのかなと、正直思いました。けども、やっぱりこれは広告宣伝塔でございますから、プラスアルファを考えていかなくてはならない。国の補助金が50%あるからちゅうようなことだけで、私は済まされないんじゃないかなというふうに思っております。 それで、もう一つ、東京へつくる、あるいは福岡へつくる、それはいいことでございますけども、地域商社もできました。でね、それじゃ大分の、大分駅のあそこに杵築の商品が何品あるだろうかと、ほとんどありませんよ、ありませんよ。1日かけてみたわけじゃございませんけど、この前もちょっと1時間ぐらいかけて、杵築の商品どこにあるかなと。何だろ、にぎわい市場だったかな、そんなことで、にぎわい市場だったかな。そういう市場とっとるとこ。いらっしゃい、いらっしゃいとやっていましたけど。 あの中にカボスのにかかわる、大分の特産品にかかわる商品とかね、こういうのは結構やっぱりありました。そういうところもいいんだけども、やっぱり地元大分の杵築、あんだけやっぱり観光客もいるわけですから、福岡に出すのもいいけど、地元のやっぱり大分駅に杵築の商品がないじゃないの。これ私はちょっと考えるべきじゃないかなというふうに思っております。 そういったことで、このクワトロヨッチについて、今後とも継続をしていくかということをお願いを申し上げたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) アンテナショップ「クワトロヨッチ」の経済効果は、平成29年度特産品販売額など全体で4,153万8,576円となりました。 また、ツアー造成事業では、国東半島へのツアー参加者が平成29年度に2,926人となり、前年度の828人から約3.5倍増となるなど一定の効果が上がっています。現在負担額の2分の1については、国からの交付金があり、この交付金は平成31年度まで継続されます。それ以降の継続については、関係する3市1村と今年度から協議していくことにしております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小春議員。 ◆14番(小春稔君) ありがとうございました。 私は、言いたいのは、やはりこういった予算が、今国が補助金があるから、交付金があるからやるんだ、なくなったら撤退するよと、こんなそこの浅いことでは事業効果が全く上がらない、今までのは何だったのかちゅうことになってきます。ですから、もっともっとやっぱり宣伝をかけていく。 それと、やっぱり資料もらっておりますけども、やっぱり店舗の賃借料だとか、施設費、結構かかりますね、びっくりするぐらい。人件費だとかかかります。いや、本当はこれ、やっぱりあれだけの店舗を借りて運営をしていくというのは、これは並大抵のことじゃないなと、つくつぐ思って帰ったわけでございますけども。 資料では、ツアー造成事業というのも行われておるようでございますけどね。これも幾らかな、商談等々で800万以上やっぱり2割以上の予算をここでつぎ込んでおる。また、2,900人以上国東半島にみえられた。こういったような事業効果も確かにあるわけでございますから、一概にあそこの売り上げだけで判定はできないけど、そういったようなせっかくできたアンテナショップ、クワトロヨッチでございますから、最大限に事業効果を上げるようにお願いを申し上げたい。 ですから、先ほど申しましたように、国の交付税措置が終わったら、3市1村で話し合って撤退するんですよというようなことには簡単にならないようにお願い申し上げたい。 それと、大分のショップ、ああいったところにも杵築の商品が並ぶように、ぜひともお願いを申し上げまして、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。……………………………… ○議長(中山田昭徳君) 2番、阿部素也議員。阿部議員。(2番 阿部素也君質問席に着く) ◆2番(阿部素也君) 議席番号2番、壱五会所属の阿部素也でございます。今回は2つの質問をさせていただきたいと思っております。 1つは、先ほど小春議員さんからございました地域商社の株式会社きっとすきのことについてお伺いしたい。それから、2つ目ですけれども、市の施設を利用するときの使用料のことについて。 以上の2つについて、きょうはお伺いしたいと思います。 それでは、1つ目の地域商社、株式会社きっとすきについてお伺いしたいと思います。 この地域商社ですけれども、3月の議会でも阿部長夫議員さんも、この地域商社のことについて質問されておりました。それから、先ほど小春議員さんは、この商社の業務の内容について、ある程度詳しく質問されていたようですけれども。私からは、より初歩的な地域商社についての説明をいただきたいと思います。本当は先にこういった簡単な、初歩的な質問を先にしたほうがよかったかもしれませんけれども、その辺は御容赦いただきたいと思います。 それで4月に市内の農協、漁協、商工会などの各種団体の出資によって設立されましたこの会社ですけれども、こうして議員さん方からも質問があっております。市民の皆さん方も関心を持ってこの地域商社の行方を見守っておられることと思います。しかしながら、いま一つその内容が理解しづらいなと私自身思っていたところでございますけれども、5月に地域商社の社長の大蔵社長、合同新聞の人の欄に取り上げられていました。大蔵社長、出ていますねというようなことで、私も見させていただきました。 そうしておったところ、同じく5月だったと思います。杵築ど~んとテレビ、ケーブルテレビで、その中の行政インフォメーションのコーナーですかね、そこにまた大蔵社長登場して、地域商社の内容について詳しく説明されておりました。私もそのテレビ、見たのですけれども、なかなかわかりやすく、会社の内容について説明いただいておりましたので、今回はその放送の内容に沿ったような形で、私も質問させていただきたいと思いますので、テレビの内容同様にわかりやすく、お答えいただけたらいいなと思っております。 それでは最初なんですけれども、この地域商社「きっとすき」なんですけれども、どんなことをするような会社なのでしょうか。お答え願います。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) お答えします。ことし4月2日に設立されました地域商社株式会社「きっとすき」は、杵築市を売り込むための会社です。杵築の特産品はもとより、観光資源なども含め、杵築を丸ごと市内外に売り込む会社と御理解ください。 具体的な役割としましては、市場、消費者に対しましては、地域産品の小売業者への売り込み、産品販売における物流、決済の代行や情報発信、プロモーションです。一方、事業者、生産者に対しては商品企画、商品開発支援、小売業、消費者ニーズのフィードバック、技術や人材の提供サポートであり、これが事業者、生産者の製造、ものづくりと合体することで地域全体の売り上げ、収益の増加、産業の活性化、雇用の創出など、杵築の豊かな未来に貢献できるものと期待しています。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 阿部議員。 ◆2番(阿部素也君) どのような会社かということでお聞きしましたら、杵築を丸ごと市内外に売り込む会社ということで説明いただきましたけれども、実際この会社は何を売り込んで、どうやって稼ごうとしているのか、これについてお聞きしたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) 先ほど申しましたが、杵築の特産品はもとより、観光資源なども含め、杵築を丸ごと市内外に売り込みたいと考えております。そして杵築の産品、農産物や海産物、加工品を商社ビジネスの本流であるところの卸で県内、県外に売り込んでいき、コツコツと実績を積み上げ、商品数や流通経路の拡大を通して、利益増を目指していきたいと考えております。また自主事業として、自社商品、例えばお土産物などの商品開発を行い、その売り上げも伸ばしていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 阿部議員。 ◆2番(阿部素也君) お答えいただきました。商社ビジネスの本流であるところの卸、それから自主事業としてはお土産などの商品開発も考えておられるということでございました。それではこの地域商社ですけれども、何のために、なぜ今設立されたのかお答えいただきたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) 杵築市では、平成27年度から杵築ブランド推進事業に取り組んでいます。市内の事業者の皆様の御協力や御努力により、既に杵築ブランドに認定された商品は14品目におよび、市内外での販売会や発表会など、活発な活動を行っています。 その過程で、よいものをつくってもそれだけでは売れないという課題が見えてまいりました。その要因の一つは、事業者が忙しすぎてマーケティング、市場調査、販路開拓、決済事務までできていないのではないかということです。世の中や消費者の求めるものがどう変わってきているのかという変化の把握や、新しい売り場や売れる商品の見極め、効果的な販売といった販売促進に関する領域や、活動を肩がわりし、事業者をフォローする会社があれば、事業者がものづくりに専念できるのではないかという考えから生まれたのが地域商社株式会社「きっとすき」であります。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 阿部議員。 ◆2番(阿部素也君) よいものをつくってもそれだけでは売れないので、事業者さんにかわってマーケティングを担っていく。そうすることによって、事業者をフォローするという会社ということでございましたけれども、それで4月にこの会社設立されまして、ことしが初年度ということになると思います。それで1年目として、本年度は何をやっていくというような具体的な計画を立てられていることと思いますけれども、それについて御説明願いたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) 初年度である平成30年度は、現在、徹底的に地域産品を調べることに取り組んでいるところです。具体的には、海産物、農産物や加工品について、誰が、どこで、いつ、どんな商品を、どのくらい持っているのか、産品のデータ化を急いでいます。 また、杵築の産品が対外的にどのように受けとめられているのかの調査も行います。これは杵築の商品の客観的魅力、価値を見きわめるためです。インターネット販売の可能性や杵築の事業者と商社がかかわる市場調査も行います。国内の直売所や地域商社の先行成功事例のヒアリング、また杵築市が参加しているブランド大分輸出促進協議会とも歩調を合わせ、アジア近郊の展示会などにも参加し、杵築産品の海外輸出の可能性を探ります。 さらに市内事業者の小売流通へ進出する可能性や課題、飲食業の流通に対する調査も行い、企業間取引対法人取引へ市内業者が進出するチャンスや、課題も探っていきたいと考えています。そのほかにも杵築ブランドを中心に、さまざまな機会を見つけては販売会も行っていきます。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 阿部議員。 ◆2番(阿部素也君) 今、今年度の計画について御説明いただきました。まずはうちの市の産品の調査、データベースづくりというようなことも先ほどから言っておられましたけれども、それがよそに行ったときにどのように受けとめられているのかというような調査とかですね、あるいはインターネット販売の可能性などというようなことにも言及されましたけれども、初年度はそういうことでございましょうけれども、将来的にこの株式会社「きっとすき」、何を目指していくのか、これについて御説明願いたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) 杵築市全体での売り上げや収益の増加、産業の活性化、雇用の創出など、杵築の豊かな未来の実現を目指します。 具体的な道筋としては、杵築市の農水産物を加工した商品を関東や関西、またアジア圏などの大消費地へと販路開拓を行い、売り上げを伸ばすことにより、農家の方、漁師の方の所得向上を図ります。 また加工業者の仕事が増加することにより、産業の活性化や、雇用の創出につなげ、疲弊が続く地方を下支えできるような会社を目指していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 阿部議員。 ◆2番(阿部素也君) 将来的には、要は農家の方、漁師の方の所得の向上を図りたいというようなことで、本当にそういうような方向につながっていけばうれしいなと思います。ぜひ頑張っていただかなければならないと思っておりますけれども、冒頭、杵築ブランドのためにというようなお話もあったかと思いますけれども、杵築ブランドに認定されていないような地域の産品も、この会社の中でも取り上げていただけるのか、そこら辺についてお伺いしたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) この商社は、杵築ブランドを推進していくことはもちろんですが、杵築を売り込むための会社でもあります。杵築ブランド以外の市内の産品も取り上げていきますので、御相談していただきたいと思います。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 阿部議員。 ◆2番(阿部素也君) この株式会社「きっとすき」について、先日5月ですか、ケーブルテレビの中で大蔵社長が出演されておられたとおりの、ほぼそういった内容で、今この会社について説明いただきました。 この会社ですけれども、私、正直この会社自体が毎年どんどん利益を上げていくというような、そういう性質の会社ではないと思っておりますけれども、先ほどの答弁の中に何度も出てきておりました、杵築市全体を売り込んでいく、杵築市のブランドとしてのイメージを上げていくというような、そのための会社であると考えております。そのためにですね、大蔵社長のこれまでの経験と知識を生かして、杵築市のためにその知見をこの会社に全力で支えていただいて、何とか杵築市を盛り上げていっていただきたいと思います。 聞くところによりますと、大蔵社長のお父さんが先生をされていて、杵築高校の教頭先生をされていたというようなことも聞いておりますし、この杵築には縁のある方というようなことでございます。社長自体は、この杵築市、初めてかと思います。そういった中でいろいろ戸惑うようなこともあろうかと思いますけれども、私も微力ながら応援させていただきたいと思いますので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。 いずれにしても、ことしからスタート、4月からのスタートというようなことでございますので、とにかく杵築ブランドを売り込むというようなことで、ぜひ頑張っていただきたいと思います。 それから、社長、取締役一人というようなことでやっておられるというようなことで、なかなか心細いようなところもあろうかと思いますけれども、市も出資者ということですので、積極的にその経営に関与していっていただいてもらいたいと思います。よろしくお願いいたします。 それでは2つ目の質問に移りたいと思います。2つ目ですけれども、市の施設の使用規則について質問させていただきたいと思います。 二、三年前のことになると思いますけれども、毎年秋に、確か行橋からだったと思うんですけど、別府まで徹夜で歩く100キロウォークイベント、正式な名称はよくわかりませんけれども、毎年そのイベントが、山香町の10号線を通って行われているというようなことで、ある方から──それ二、三年前の話なんですけれども、徹夜で、そうやって歩く人たちのために、休憩所を兼ねて飲食の提供されてはどうかというようなことで、それは公式な休憩所とかそういうことではないんですけれども、ある程度そっちの、100キロウォークの事務局の方も認識されてというようなことで、お願いというか、そういうような形で話があったものですから、10号線沿いの市の駐車場を、私が所属している自称まちづくりの団体があるんですけれども、そこが借りたいというようなことで一晩ですね、そのイベントのために貸してくれというような申し込みしたんですけれども、結局、断られました。 それがきょう取り上げるこの施設の営利、非営利というようなことで判断されたのか、どうかというのは、今となってはちょっとよくわからないんですけれども、今回、市の施設の使用規則について、営利、非営利という観点でお伺いしたいと思います。 これ職員の方に、市のホームページから落としていただいたんですけれども、これは体育館、それから一つは公民館ですか、公民館のほうはこれ、行政財産使用料条例、これに基づいた規則がここにあります。その中に、備考の欄にですね、これは体育館のほうの使用料の規定のところに、 「1、割り増し使用料、(1)、営利又は宣伝を目的として使用する場合の割り増し使用料は、所定の使用量100分の200を乗じて得た額の金額とする。」 これを通常の使用料金に加算して請求するというようなことになっているようでございます。それで、この行政財産を貸し付ける際の営利、非営利の考え方とその判断基準について、説明をしていただきたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 佐藤財政課長。 ◎財政課長(佐藤剛君) お答えをいたします。 地方自治法第244条に、公の施設の概念が規定をされております。公の施設とは、住民の福祉を増進する目的をもって、その利用に供するための施設を同条第2項において正当な理由なく施設の利用を拒んではならないこと。同条3項に、住民の利用に際し、不当な差別的取り扱いをしてはならないことが定められています。従いまして地方自治法上は、営利目的、非営利目的による利用可否判断の記述はありませんで、あくまでも住民の福祉を増進する目的に利用すべきことが定められております。 一方、貸館業務が最も多い公民館につきましては、社会教育法第23条第1号第1項で、公民館が専ら営利を目的とした事業を行うことや、営利事業を援助することを禁じておりまして、使用については原則非営利目的としております。 ただし、杵築市公民館条例第12条第2項において、地域振興を活動目的とした団体等が地域活性化につながる事業を実施する場合は許可することができるとしております。ここで初めて営利目的、非営利への判断が求められることとなります。 文部科学省におきましては、社会教育法第23条第1項第1号の規定の趣旨は、公民館が同法第20条に掲げる目的を外れて、専ら営利のみを追求することや、特定の営利事業に対して特に便宜を図り、それによって当該事業に利益を与えることを禁止するもので、公民館が営利事業にかかわることを全面的に禁止するものではないとの通知を出しているところでございます。 事業実施上、施設の使用料、教材費などの範囲で金銭を徴収することは差し支えありませんし、営利事業の援助であっても、それが公民館利用者の便宜や福利のために行われるもので、公共性、公益性が担保されると判断できれば禁止事項には抵触しないと考えております。施設の貸与による事業を通しての販売営業などが営利事業の援助となるかにつきましては、それが学習活動に付随する教材のあっせんや、会費の徴収であれば、原則的に問題ないと捉えております。 業者各種団体による展示会、即売会、営業等については、原則的にそれが住民の福利に寄与するか、あるいは平等、公平、交易、公開などの諸原則を満たすかなどが問題となります。営利事業が関係する施設対応は、判断が難しい場合もあることから、申請受付時に使用目的や事業内容について、十分な聞き取りを行い、基準に基づき協議の上、また必要に応じて県の担当課に協議・確認しながら貸与の可否を決めているところでございます。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 阿部議員。 ◆2番(阿部素也君) 詳しく説明いただきました。法律の面からの捉え方として、御説明いただきました。地方自治法上は、営利も非営利目的による利用可否判断の記述はないけれども、社会教育法上では営利事業を援助することを禁じている。 しかしながら、公民館が営利事業にかかわることを全面的に禁止するものではないというようなことで説明いただいたわけなんですけれども、それではその全面的に禁止するわけではないけれどもというような後で、いろんな条件について御説明いただきましたけれども、今回この公民館の使用についてですけれども、その営利、非営利の判断が職員の方々の、個人的なというか、それぞれ判断がまちまちであるというようなことが今まであったというように聞いております。その辺は、課長、そういったことが耳に入っているでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 佐藤財政課長。 ◎財政課長(佐藤剛君) 今回、議員の御質問によって、確認をさせていただいたところでございます。 ○議長(中山田昭徳君) 阿部議員。 ◆2番(阿部素也君) それで、そういった指摘があることについて、どう考えておられるのかお聞きしたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 佐藤財政課長。
    ◎財政課長(佐藤剛君) 営利、非営利の目的で200%加算する施設というのは公民館が主な施設でありますが、そのほか福祉センターの多目的広場だとか、酢屋の坂下広場だとか、民間事業者が入りそうなところに条例上、設定をさせていただいております。今回ちょっと公民館が非常にケースが多いので、その公民館について述べさせていただきます。 公民館、基幹公民館が3館、それから地区公民館が11館ありますが、生涯学習館のように兼用の建物もございますので、建物としては12施設あります。それぞれ館長が中心となって管理を行っていますが、前日、先ほど申し上げましたような基準を原則として、貸館業務を行っております。 営利目的か否かの判断が難しい場合は、担当課であります社会教育課に事案を上げて、ともに判断することとしていますので、担当者ごとに大きく判断が異なることはないというふうに承知をしております。しかしながら市民からそういった趣旨の指摘があるということでございますので、過去からの例に判断基準が曖昧だなとお感じになられた例があったということで、その可能性も否定ができませんので、社会教育課を中心に、再度各公民館に、貸館に関する判断基準を徹底させてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 阿部議員。 ◆2番(阿部素也君) 各公民館に判断基準を徹底させるというようなお答えをいただきましたけれども、そうは言いながら、条件等なかなか難しい、公共性や公益性、住民の福利に寄与するとか、そういうような文言出てきましたけれども、本当に曖昧というか抽象的というか、そういう文言出てきて、本当に難しいことだと思うんですけれども、それをどういった方法で徹底させていくおつもりでしょうか。お答え願いたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 佐藤財政課長。 ◎財政課長(佐藤剛君) これまでも社会教育課の中で、法の趣旨や文部科学省通知等、各公民館との学習会の中で共有をしてまいりました。しかしながら、市としての統一基準を文章として示したことありませんでした。今回の御質問を機会に、公民館事業だけに限らず、公の施設に対する市としての統一基準、判断基準を早急に作成し、関係部署、担当者と共有することにより、一定基準による業務執行の徹底に努めたいと考えております。 今回作成する統一基準により、判断できる事案については、おおむね問題なく個別に判断をしなければならないような事案が往々にして問題が生じることが多いと思われます。そのような場合は、担当者個人で判断することなく、担当課長、財政課等で総合的に判断して対応することを徹底してまいりたいと思っております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 阿部議員。 ◆2番(阿部素也君) 判断基準、統一基準を作成していただけるというようなことで、ありがとうございます。ありがとうございますなんですけれども、作成していただく上で、今回の私の質問の趣旨なんですけれども、要は地域でまちづくり、あるいはそのほか、いろんな事業で町を盛り上げようと思って頑張っているいろんな団体があると思います。そういった方が簡単に安く施設を利用していただけるといいなというような趣旨でございますので、私が今度こういった質問をしたために、何か話が難しくなったぞとか、なかなか貸してくれんことになったとかいうようなことのないように、ぜひお願いしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 以上で、今回の私の質問を終わらせていただきます。……………………………… ○議長(中山田昭徳君) ここで、2時45分まで休憩いたします。────────────午後2時29分休憩午後2時45分再開──────────── ○議長(中山田昭徳君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 一般質問を続行いたします。2番、ごめんなさい。5番、堀典義議員。(5番 堀典義君質問席に着く) ◆5番(堀典義君) お疲れさまです。議員番号5番、壱五会の堀典義でございます。よろしくお願いします。 213号線の振興についてでありますが、まず213号線沿線や、商店街の振興にも関係があります道の駅の検討状況をお聞きしていきたいと思いますが、小春議員の質問もありましたんで、重複は避けたいというふうに思っています。また先ほどの説明で、県の施設が移動して、車庫棟などが県道の近くに動く、そういうような説明もありましたが、使い勝手がどうなのかと。また、信号がございますので、杵築市民の利用する場合でもスムーズにいくのかどうか、こういった懸念がございますが、面積9,000平方メートルということでありますので、どの図面が描くのか、そういった点を見てからまた質疑をさせていただきたいと思っております。 さて昨年、私たち壱五会初め、有志の会派で九州内道の駅6カ所の視察を行いました。道の駅の運営母体につきましては、農家などがつくる直売所や物産館が発展して法人設立をした場合と、農漁協、商工会や自治体などが当初から出資し、法人設立している道の駅、こういった場合がございます。これらはいずれも一次産業や、観光振興など、主に地域振興を目的にしているところであります。 さて杵築市の場合、農漁協や商工会など、運営参入を期待される各種団体との協議を行うと、その予定だと聞いていましたが、その状況についてまずお伺いいたします。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) お答えいたします。平成29年4月から5月にかけまして、商工会や農協、漁協、きつき茶生産組合、観光協会などの団体や市内の16事業者の皆様方と、道の駅の位置や運営内容など、道の駅の整備についての話し合いやヒアリングを行いました。また現在も随時御意見を聞かせていただいておりますが、運営内容や物産販売などについて頂戴した御意見を今後最大限生かしながら、多くの地元事業者が参入できますよう協議してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 堀議員。 ◆5番(堀典義君) 運営に当たって、民活の導入との考えが都市計画の中にございましたが、どのように考えているのか、お尋ねをいたしたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) 民間の力をお借りしながら協議により事業となってまいりますことは、健全な事業運営につながる施策と考えております。例えますなら、観光案内所は観光協会に、物産販売所は地域商社に、レストランは民間事業者になどが考えられますが、民間の活用につきましては今後の運営事業者が決まりましてから、十分協議をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 堀議員。 ◆5番(堀典義君) 先ほど言われました視察した中では、道の駅の責任者、駅長などですが、ここが物産販売所の責任者を兼ねておりまして、シンプルな組織でありましたが、九州最大の道の駅「むなかた」は、そこだけは専任の物産館長を置いていました。その館長は公募をして約100倍の中から選出されたそうです。このように、道の駅の場合は物産販売所が根幹でありまして、その販売責任者が非常に重要になるんですが、いわば支店長です。ことしに立ち上げた地域商社が物産販売所を受け持つことになるのでしょうか。また誰が道の駅の販売責任者になるのか、お考えがありましたら聞かせてください。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) 物産販売所は、議員がおっしゃられますように健全経営に向けた根幹事業になると思います。しかし現在のところ地域商社が運営事業者として道の駅全体を運営していくのか、道の駅の物産販売責任者として参入していくのかなど、まだ運営体制が決まっておりませんので、申しわけございませんが現状ではお答えができません。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 堀議員。 ◆5番(堀典義君) では、十分検討をしていただきたいと思います。 次に、物産販売所の集荷体制についてですが、視察しました県外3カ所、県内3カ所は、全て具体的な出荷取引は道の駅と、個々の生産者との直接取引でございました。杵築では道の駅の運営者が決まった場合、物産販売所を他団体に委託するということをしなければ道の駅が物産販売所も直営することになると思いますが、出荷者との直接取引になるというふうに理解してよろしいでしょうか、どうでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) 運営事業者が決まっておりませんので、販売体制を決めていく際に十分協議をさせていただきますが、産業振興には生産者の所得の向上が不可欠であり、運営事業者と直接取引せずに仲買業者などを通しますと、その分だけ売り上げ手数料がかかり、生産者の所得向上につながりませんので、直接取引をすることが望ましいと考えております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 堀議員。 ◆5番(堀典義君) 先ほど阿部議員も若干ふれましたですけれども、視察しました道の駅では、農家などの出荷者団体をつくりまして、自主的に品質認証部会などを設置して、品質の向上を図っているところもありました。遠方からも、こうしたところでは固定客があるそうで、経営内容も堅調でありました。 また道の駅の設置に当たりましては、駅長など、熱意がある担当者の選任ができるかということ、または先ほど言いましたような出荷団体などの仕組みづくりが必要であると感じましたので、ぜひ御参考にしていただきたいと思います。 次に213号線の振興策についてですが、空港道路の無料化で通行車両が減少した沿線でありますが、ここが衰退すれば杵築市の経済活動も後退することになろうかと危惧しております。そこで、道の駅とともに並行して検討するとしました213号線沿線振興策について検討状況をお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) 今年度から行う事業といたしまして、国道213号沿線への関心を高め、風光明媚な守江湾に注目していただくために守江湾沿線の愛称を公募したいと考えております。 また商工会や観光協会の連携により、グルメイベントを9月から3月にかけて開催する予定となっております。仮称でございますが、9月から11月ごろにハモの食べ歩きガイド、12月から3月にカキの食べつくしガイドを開催し、沿道にのぼり旗を並べ、にぎやかさを演出しながら誘客に努めてまいります。 またスポーツリゾート杵築といたしまして、全国有数のテニスコートを待ちます東亜ストリングのトアルソンテニスパークやマリンスポーツで人気の住吉浜リゾートパークなどを活用したスポーツ合宿の誘致を強化してまいりたいと思います。 さらに日本風景街道や国東半島振興事業の中で、国道213号にサイクリングコースを策定し、案内標識やバイクスタンド等の整備を行うとともに、城下町と国道213号沿線の店舗や宿泊施設とを結ぶレンタサイクル事業化に向けた社会実験を行う予定で、今後も関係各課が連携しながら国道213号沿線に人の流れを創出してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 堀議員。 ◆5番(堀典義君) ぜひ強力に各課連携して取り組みを進めてもらいたいと思います。 次は、これまでこの議会で他の議員も発言してきましたように、観光に視野を入れる、そういう立場から213号沿線にトイレや休憩施設の設置ができないかどうか、伺います。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) 国道213号沿線には、少し入り込んでおりますが、城山下の杵築城駐車場内に1カ所、奈多・狩宿海岸に3カ所の公衆トイレが設置をされております。数が大変少ない状況でございますので、お客様には民間の店舗内にあるトイレを御利用いただいている状況でございます。トイレや休憩所の整備には、多額の建築費用や維持管理費が必要になりますので、灘手の埋め立て地、これ案でございますが、トイレですね、新規の整備、それから既存トイレの改修、沿道の各店舗にあるトイレの活用等につきまして、改めて現状を調査しながら来年度の整備に向けて関係課と協議を重ねてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 堀議員。 ◆5番(堀典義君) トイレや休憩所については、費用がかかるのはわかりますが、やはり遠方から来た方が沿道の店舗の活用をしてもらうということは非常にわかりづらい内容であります。ぜひ、そういった点も考慮して、トイレ、休憩所の整備や、検討してもらいたいと思います。 将来の潮干狩りや、サイクリングコースの整備、水産振興祭などのイベント、さらには夏の奈多、住吉への水泳客などを見て、観光立市として沿線にないという状況を解消していただきたいと、強く要請をしていきたいと思います。 次に、水産業の振興についてお聞きします。杵築の海岸線は白砂青松の奈多海岸や住吉浜などがありまして、また遠浅の守江湾はお城のある城山から見るとすばらしい景観を形づくっております。しかし、そこで働く漁師の皆さんをめぐる環境は大変厳しいものがあります。杵築市は農林水産業が主要な産業の1つでありますが、しかしこのままだと水産業の一部は成り立たない、そういうような状況も見えます。 そこで、水産振興の取り組みに当たりまして、まず行政の指導体制の確立が大切ですが、どのような市の組織状況ですか。また水産振興へ向けての取り組みもあわせてお伺いいたします。 ○議長(中山田昭徳君) 阿部耕地水産課長。 ◎耕地水産課長(阿部裕司君) お答えいたします。耕地水産課の水産係の体制でありますが、本年度からの4名体制で水産事業の振興に取り組んでいます。この体制になるまでは、平成28年度までは係長と水産技師の2名体制、平成29年度、県の水産関係を退職された方を1名、嘱託職員として雇用し、3名体制でありましたが、本年度から水産技師を1名雇用し、4名体制で水産振興に取り組んでおります。 県内の水産技師の雇用状況でありますが、大分市が1名、佐伯市が2名という状況であり、杵築市も2名体制で水産振興に力を入れてまいります。また杵築市の水産業の振興に水産業の振興に進めるには、水産資源の増大、漁業経営の安定を図る必要があると考えております。そのためにも、現在でも継続事業として車エビ、マコガレイやガザミなどの放流事業を取り組んでおりますし、美濃崎漁協の沖合にも小型生物の増殖に好適な環境をつくり出すために、シェルナースを計画的に入れております。 このような事業を通して、今後とも漁業者の所得の向上につながるように、漁協や漁業関係者と連携を密にし、事業を進めることにより、杵築市の水産振興に努めてまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 堀議員。 ◆5番(堀典義君) 個別の内容に入りますが、まずアサリ再生についてですが、平成24年の北部九州大豪雨以降、アサリが減少したと言われていますが、資源回復のためどのような取り組みをしたのか、またその効果はどうなのか、伺いをいたします。 ○議長(中山田昭徳君) 阿部耕地水産課長。 ◎耕地水産課長(阿部裕司君) アサリの減少に影響したと考えられる平成24年4月に発生いたしました北部九州豪雨以後の取り組みとして、海底を耕すことでかたまった海底をほぐし、海底土壌改良をすることで、魚介類の集まりやすい環境をつくる目的の海底耕うんや、稚貝密集地からの稚貝の分散放流、ナルトビエイなどの有害魚駆除、浮遊幼生が着底し、安定した環境で生息し、なおかつ食害に遭わないようにするための被覆網やケア処理の設置などに取り組んできました。その効果は、以前のような資源の回復まで至っておりませんが、被覆網を設置した箇所では、アサリが成長している状況であることからも効果はあったと考えられるため、今後も継続的に取り組んでいきたいと思っております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 堀議員。 ◆5番(堀典義君) なかなか担当者、御苦労していると思うんですが、ことしも潮干狩りができなかったということで、その効果についてどのような検証を今後もしていくのか、ぜひ検討してもらいたいと思います。 また全国的にも稚貝の着床を目指したケアシェルと、成長するよう稚貝を守る被覆網がアサリ再生として注目をしております。杵築市も導入をしていますが、このケアシェルの活用状況、被覆網の規模などについて、お伺いいたします。 ○議長(中山田昭徳君) 阿部耕地水産課長。 ◎耕地水産課長(阿部裕司君) ケアシェルにつきましては、カキ殻を加工、整形した製品であり、アサリやマガキなど二枚貝の浮遊期幼生に対して、付着変態を誘起する効果があるとされております。守江湾では、平成27年度から設置を始め、これまで灘手、納屋の両地区あわせて、平成29年度末現在、850袋を敷設しており、アサリ稚貝の収集や育成に活用しております。調査では灘手、納屋のケアシェルを合わせ、約300キログラムのアサリが生産できたと試算されています。 続きまして、被覆網は外敵の食害を避けるために加え、網の外に逃げないようにすることで、アサリの資源をとることを目的に、干潟を網で覆うことであり、平成29年度に25メートル×2メートルの網を灘手、納屋の両地区に8面ずつ設置し、これまで約800キログラムのアサリが生産されたと試算されております。 以上であります。 ○議長(中山田昭徳君) 堀議員。 ◆5番(堀典義君) 今、被覆網の規模などもありましたし、またそれの中でのアサリの生産が確認をされてきているということの説明がありましたが、やはり広い海の中で、この規模は非常に少ないんではないかと思っております。今後のアサリ再生は、スピードアップして進むのかどうかの見通しと、そしてまたこの効果が確認されたということならば、規模を拡大して再生側のスピードを上げるべきではないかと思いますが、いかがですか。 ○議長(中山田昭徳君) 阿部耕地水産課長。 ◎耕地水産課長(阿部裕司君) 今後の見通しにつきましては、1年後すぐに資源が回復するとは言えませんが、貝の減少は現在までの調査の結果、環境による影響ではなく、食害と親貝の不足が主な原因であると考えておりますので、被覆網の設置などにより資源をふやすことなど、継続的に取り組むことにより成果が徐々にあらわれると考えられますので、計画を持ち、議員がおっしゃるようにスピードを上げて、漁協と一緒になって資源回復に努めたいと思います。 以上であります。 ○議長(中山田昭徳君) 堀議員。 ◆5番(堀典義君) スピードを上げるということは、投資もするということだろうと思っていますから、財政課長、そこのところはよろしくお願いします。 それから担当の水産の職員については、毎日海に出て御苦労をしていると思いますが、やはり市としても市民の期待に応えて、潮干狩りが再開できるようにしていただきたいと思いますし、またあわせまして家族での潮干狩りができなくなって久しいわけであります。子どもさんなども潮干狩りなどが杵築市民の中で忘れてしまっているんではないかと思いますが、海辺を親しむ機会をつくるためにも児童生徒にケアシェルや被覆網でのアサリの学習など、そういう場を提供できないかどうか、お伺いいたします。 ○議長(中山田昭徳君) 阿部耕地水産課長。 ◎耕地水産課長(阿部裕司君) 子どもの学習活動で貝の生態系を直接経験することは、子どもたちにとって非常によいことであり、学習することによって自然の仕組みを知ることにつながると考えられますので、漁協や教育委員会と協議して、取り組んでいきたいと思っております。 以上であります。 ○議長(中山田昭徳君) 堀議員。 ◆5番(堀典義君) 次にもう一つ、カキ業についてですが、晩秋から冬にかけての杵築の風物詩は、やはりカキの生産とミカンであります。カキにとっては、杵築観光の重要な資源であります。しかしこのカキ業も曲がり角にございます。生産者の高齢化や後継者不足と、永年の生産による養殖環境の悪化があります。そこでカキ養殖場の堆積物など、環境対策が必要ではないかと思いますが、いかがでございましょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 阿部耕地水産課長。 ◎耕地水産課長(阿部裕司君) 堆積物の処理については、まず海底の状況調査を進めていき、撤去の必要性がある場合は漁協と協議し、検討していきたいと思います。またあわせて、撤去後の処理についても関係機関と協議していきたいと思っております。 以上であります。 ○議長(中山田昭徳君) 堀議員。 ◆5番(堀典義君) 大事な課題でありますから、ぜひ十分な検討をお願いいたしたいと思います。 また県内では生ガキの食用処理を行うところも出てきていますので、その対応や、また先ほど指摘しましたように、養殖場の堆積などで浅くなってきております。そういったことから、新たな養殖技法の確立が必要になってくると思います。その研究や研修会への参加などに支援が必要だろうと、こういうふうに思っておりますが、いかがでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 阿部耕地水産課長。 ◎耕地水産課長(阿部裕司君) 平成31年度に大分県漁協が建設予定の荷捌き加工施設においても、滅菌海水処理機を導入する予定ですので、生食用として出荷できる体制を整えることともに、杵築産カキの出荷単価も検討しながら、出荷に向けしっかり取り組んでいきたいと思います。 また研修会の実施や補助につきましては、内容等を精査し、できるかどうかを判断していきたいと思います。 以上であります。 ○議長(中山田昭徳君) 堀議員。 ◆5番(堀典義君) ぜひ、検討、研究をお願いいたしたいと思いますが、カキの養殖技術は、近隣では中津の「ひがた美人」、それから国東ではオイスターなどがありまして、これからですが県外等へのPRを強化をしています。杵築のカキは県内一の生産量でありますが、今後杵築ブランドとしての事業展開も重要であります。杵築市もぜひ力を入れていただきたいと思います。 また推進に当たりましては、漁協と協力していかなければならないのは当然でありますが、漁業者との関係づくりにつきましても、一朝一夕にはできません。このため、長年にわたり水産振興に携わった方がいらっしゃいますが、この人たちの協力なども得て、事業を推進することが大切だと思っております。杵築の観光での重要な資源でございます。市長のお考えをお願いいたします。 ○議長(中山田昭徳君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 堀議員からカキのお話がありました。杵築フェアとかいうことを東京でやったとき、それから私も社長にお会いしたんですけども、サントリーの子会社が桜というのがあるんですけども、そこで1カ月ほど杵築フェアというのをやりました。そのときに評価をされたのは、たった一つの市で、海のものも山のものも果物もあると、葉物野菜もあるということで、全てがそろうというのはすごいことだということで、生き馬の目を抜くようなところで商売をされている人から高い評価を受けました。 カキにつきましては、非常に今ワインバーとかで生で食べたいというニーズにきちんと答えられるようになれば、非常にいいなということで、そういう殺菌ですね、殺菌をすることで、そして中津とか国東に負けないような、生産量では負けないんですけども、やはりそういうネーミングであるとか、それから安全性の面というのをより打ち出していく。そうすると杵築ブランドにも加えられるし、それから漁業者の皆さんの所得増、それから後継者、そういったところも加工にも含めて広がっていくというふうに思っています。 非常に杵築に対する評価が高いということは、首都圏展開をしていく中で、非常に心強く思いました。要は、堀議員おっしゃるように、あとは水産業の方たちが杵築の漁協と、そしてほかの所に持っていく方という生産者の方も、漁業の方もいらっしゃいますが、できれば少しでも多く、杵築のほうに流していただく。そのためにはやはり加工、出口としましては東京であるとか、関西であるとか、福岡であるとか、そういった出口戦略もきちんとしていくということであれば、もともと実力あるわけですので、そういう形でぜひやっていきたい。 それから、市の職員も今4名体制になりました。あとは前副市長していただいた西原副市長も漁業行政ではナンバーワンの方ですし、漁協とも関係が深い方ですので、また今でも相談になっていただいておりますけども、なお一層御協力をお願いしていきたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 堀議員。 ◆5番(堀典義君) ありがとうございます。こういった製品をつくって、生ガキなど、できればぜひ市長がトップセールスをして拡大に尽力をお願いいたしたいと思います。 次に行きますが、中心市街地の活性化についてでございます。全国の地方都市では商店街がさびれていったと言われて久しいわけですが、各地では中心市街地活性化を目指した取り組みも見られます。そこで商店街の再生についてお聞きしますが、昨日藤本議員からも質疑がなされておりますので、起業者支援などについては省いていきたいというふうに思います。 さて、先般、商店街の再生を果たしたとして、九州の中では有名であります日南市の油津商店街に視察に行ってまいりました。起業者を支援してきた株式会社油津応援団の黒田社長さんの話を伺う機会を得たところであります。油津では、商店街の店主と市民の意見交換会を重ね、また土曜夜市の復活などのソフト面の事業で市民の商店街への注目を浴びながら、商店街の中心街、中心のスーパー跡地に多世代交流モールを設立し、人が集う施設整備を行い、成功をしております。 杵築でも空き地がありますが、中心市街地に市民や観光客が休憩や、集える、こうした施設整備はできないのか、お聞きをいたします。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) お答えします。杵築市の商店街は昔ながらの商人の町というイメージを大切にしていますので、施設の整備については、商工観光課だけではなく、関係各課と協議をしてみたいと思います。現在、酢屋の坂下公園に仲町や、すいません、酢屋の坂下公園や仲町駐車場にちょっとした休憩できる場所を整備しております。空き地に置かせてもらっているチャレンジワゴンでも休憩ができますので、それ以上の施設の整備につきましては、調査、研究をしたいと思います。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 堀議員。 ◆5番(堀典義君) 油津では、この交流モールの前に屋台村がございまして、五、六店舗が、起業者が参入するような施設が併設されております。そして、そこで成功していきますと商店街に出店していく。こういった企業支援をしているところであります。こういった点については、考えられませんか。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) 起業者を支援する取り組みといたしましては、チャレンジショップ支援事業を行っております。空き店舗を借りて、出店したい経営者に店舗を貸し出していただける物件所有者に対して、店舗改修費の3分の2を補助する制度で、補助金の上限は150万円となっています。平成29年度の実績は、中平地区において1件ありました。 また創業支援対策として、開業時にかかる多額の経費を少しでも補填するために、杵築市新規創業開業チャレンジ事業補助金制度があります。支援事業者に認定されますと、開業時に50万円の補助金が交付され、製造業には30万円の追加交付、さらに空き地、空き店舗での開業には20万円の追加交付を行い、最大で100万円の補助金が受けられます。平成29年度の実績は7件ありました。いずれも中心市街地の実績ではありませんでした。 議員おっしゃる、五、六店舗が入居するような屋台村の建設につきましては、調査、研究をさせていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 堀議員。 ◆5番(堀典義君) 3月議会でも、こうした屋台村という名前ではございませんでしたが、要望が出ておりましたんで、ぜひ前進に向けての調査、研究をお願いをいたしたいと思います。 次に、観光客に対しまして、杵築の偉人や特徴を説明する記念館や、また観光客や、特に高齢者や障がい者のための市街地を鳥瞰できる視聴センターなどの整備ができないかどうか、伺います。杵築の偉人は、市内の施設、全部を回ればある程度把握はできるのですけど、これは、そう回っていただきたいんですが、大変であります。ある程度杵築に来て、やはりまとまったところで、ああそうかというふうにまずわかってもらう必要があろうかと思っています。 また杵築は坂の町であります。高齢者や障がい者に、ドローンで撮影した映像で紹介する場所が必要だろうかと思っております。現行、城下町資料館などについては、非常に入り口等も、高齢者、障がい者等、入りにくいような状況でございますが、これについていかがでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) 偉人館等の施設整備につきましては、杵築城や、きつき城下町資料館などに偉人先哲の資料が展示されておりますので、まずはこちらの整理、集約することを文化・スポーツ振興課と協議してまいりたいと考えております。 そして市街地鳥瞰視聴センターのような整備につきましては、先ほどの休憩施設と同様に、調査、研究をさせていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 堀議員。 ◆5番(堀典義君) 杵築が輩出した偉人などにつきましては、やはり説明などにつきましても、ある程度ストーリー性を持ったものが必要だろうかと思っています。例えば、掘悌吉さんでありましたら、ロンドン軍縮条約での交渉の指導を果たしたことや、または山本五十六さんの、最後は佐伯でルソン島に行く前に話したことなど、やはりそういった物語性がある、そういった説明など、工夫してつくっていけば、非常に杵築の偉人としての評価が高まるんではなかろうかというふうに思っていますんで、ぜひ参考にしていただきたいというふうに思います。 次に、JR杵築駅から市街地までなんですが、現行、歩いて散策する方も、健康のため市外から来ている方もいますが、昨年も要請をいたしましたが、公共交通機関に代替するレンタルサイクルステーションなどの設置は考えられないか、伺います。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) 今年度、杵築市観光協会がJR杵築駅とふるさと産業館との間を結ぶレンタサイクル事業に取り組む予定にしております。五、六台の自転車を購入して、10月ごろには実施する予定とのことです。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 堀議員。 ◆5番(堀典義君) ぜひPRと、それから使い勝手など、十分検討していくように、御指導、お願いいたしたいと思います。 次ですが、観光客が杵築の城下町の施設の見学だけで帰る、こういった場合もございますが、できるだけ滞留することが重要であろうと思っております。そのため、わかりやすいおすすめの観光コースを設定し、休憩などできる施設整備などができないかどうか、お伺いします。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) 現在、観光の散策コースは所要時間ごとに3つのコースを設定しておりますが、その案内地図にルートが図示されていないため、観光客には利用しづらいものとなっております。初めて杵築を訪れる観光客を想定して、例えば別府大学やAPUの学生などに実際に歩いていただいた上で、散策用の案内地図を全面的に見直しします。散策コースも利用しやすくなるようなパンフレットの作成を、9月までに計画しております。休憩できる場所も散策コースの中に入れて案内地図に記すようにしたいと考えております。 休憩などできる施設につきましては、先ほど申しましたように、現在、酢屋の坂下公園や仲町駐車場にちょっとした休憩できる場所を整備しております。空き地に置かせてもらっているチャレンジワゴンでも休憩ができますので、それ以上の施設の整備については調査、研究をしたいと考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 堀議員。 ◆5番(堀典義君) 長いコースなどになりますと、ちょっと座って休憩したいと、そういうような場合も出てまいります。特に南台などもそうですが、坂があるところにつきましては、ぜひそういったベンチなどの設置なども工夫できるのではなかろうかというふうに思っているところであります。 次に有料の食べ歩きマップ、これは利用券がついてということなんですが、こうしたのを作成して、商店街に立ち寄る観光客がふえた例がございます。郡上八幡や、飫肥などであります。こういったところはそれまでお城とかの見学だけに終わっていましたのが、この効果的な利用券をつくったことから、商店街の全体に広がっていって、利用されたということもあるようでございます。こうした内容につきまして、ぜひ検討していただきたいのですが、どうでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) 観光施設と商店街の活性化のために参考になる御意見、ありがとうございます。利用券つきの食べ歩きマップのようなものは、杵築市観光協会が平成28年度から和楽庵で販売をしております。こちらはカフェクーポンつきのもので、着物レンタル、着つけとセットで3,500円で販売をしております。利用可能店舗は12店舗となっております。杵築市観光協会のホームページやフェイスブックなどのネット上と、ツアーを行う旅行会社にPRを行っているところであります。 着物のレンタル、着つけなしの商品につきましては、杵築市観光協会に提案をしてみたいと思います。観光客が滞留することは、観光消費額の増額につながる可能性がありますので、先進地の事例なども参考にさせてもらいながら、中心市街地の活性化に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 堀議員。 ◆5番(堀典義君) 飫肥の食べ歩きマップにつきましては、最初、提唱しましたら、やはり参加する飲食店などが15店舗ぐらいしかなかったということでありますが、今は46店舗全部で参加している。そしてまた、土日だけのこの販売でありましたが、非常に評判が高かったので、連日販売をしていると、こういうような状況だと伺っております。ぜひ、検討、実行をお願いをいたしたいというふうに思います。 次に市立山香病院についてですが、これまでの議論の課題に、または取り組みについては、検討委員会での病院建設事業を目指した事業について、先の3月議会で、かなりの議論がされていますので省きますが、その他一、二の大切な点について、お伺いをしようと思います。 まず病院の利用状況ですが、これまで杵築市民の市外の病院利用者が多いと言われておりますが、最新の市外入院患者の状況について教えてください。また検討委員会資料でもありましたが、人口減による将来の病院利用者の減少見通しが示されていますが、平成29年の実績はどうであったのか、お伺いします。 ○議長(中山田昭徳君) 尾倉医療介護連携課長。 ◎医療介護連携課長(尾倉良明君) お答えいたします。市外の入院患者の状況ですが、昨年5月診療の国民健康保険及び後期高齢者医療制度データでは、入院患者総数765人のうち、54.9%に当たる420人が市外医療機関へ入院をしております。 続きまして、山香病院の昨年度患者数の実績の速報値でございますけれども、外来患者延べ人数は4万4,029人で、昨年と比較しますと0.9%減、422人減少しております。うち市内患者数は3万7,837人で全体の86%を占め、昨年比0.8%減の292人に減少しております。地域別に見ますと杵築地域の患者数は8,785人で、市内患者数の23.2%を占めており、山香地域の患者数は2万6,308人で、市内患者数の69.5%、大田地域の患者数は2,744人で、市内患者数の7.3%となっております。 次に入院患者延べ人数でございますけれども、延べ人数は4万7,484人で、昨年と比較しますと、1.2%減の565人減少しております。うち市内患者数は4万2,838人で全体の90%を占め、昨年比0.8%減343人減少しております。地域別見ますと、杵築地域の患者数は1万2,433人で、市内患者数の29%を占めており、山香地域患者数は2万6,359人で、市内患者数の61.5%、大田地域患者数は4,046人で市内患者数の9.4%ということになっております。 これまでの患者数の推移の分析では、山香・大田地域は患者が減少傾向にあり、杵築地域は患者の増加傾向にありましたが、このように昨年度の実績数値を見たときに山香・大田地域の患者数は、外来、入院とも増加し、杵築地域の患者数は、外来、入院とも減少しております。この原因につきましては、病院が現在、調査中でございまして、個々の疾病の状況や感染症の流行など、流動的な要素により、大きく変わることになるため、まだ明確にはなっておりません。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 堀議員。 ◆5番(堀典義君) 杵築地域の患者入院数が少ないということでございますが、山香地域以外のこうした杵築地域のみの利用者の増加確保に向けて、どのように取り組んでいるのか、お伺いします。 ○議長(中山田昭徳君) 尾倉医療介護連携課長。 ◎医療介護連携課長(尾倉良明君) 山香地域以外の患者の確保対策につきましては、既に山香病院が取り組んでいる事例といたしまして、近隣や地域の医療機関、介護施設を初め、行政や福祉にかかわる多くの施設をつなぐ役割を担う地域連携室の機能強化を行い、他医療機関等と顔の見える関係を構築し、紹介受診調整など、連携を図っております。 また、医師、看護師とスタッフが地域に出向いて、健康づくりを支援する健康出前講座は、大変好評をいただいております。あわせまして、病院が毎月発行している広報「みちょくれ」の中で、病院の機能や役割、健診センターの紹介など、タイムリーな話題を取り上げ、山香病院をもっと推してもらう努力をしているところでございます。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 堀議員。 ◆5番(堀典義君) ぜひ、取り組みの強化をお願いいたしたいと思います。 次に市立病院建設に向けまして、これは今の山香病院の課題でもそうですが、こうした課題解決についてお伺いをいたします。入院患者や市民が、自分がかかる、または入院する病院を選択するのに、やはり良質な医療スタッフが不可欠だろうと思います。その確保に向けての取り組みは、どのようにしておりますか。 ○議長(中山田昭徳君) 尾倉医療介護連携課長。 ◎医療介護連携課長(尾倉良明君) 山香病院では小野院長就任以来、高齢化に伴い、診療領域を超えた多様な問題を抱える患者が今後もふえることを想定いたしまして、総合診療科を設置しております。これは高齢者がふえ、生活習慣病を初めとする慢性疾患を一人の患者が幾つも抱えているケースが非常にふえていること、何か不調が起こった場合に、患者の判断では適切な専門医を受診することが困難なケースも多いこと、地域医療においては家族構成や地域の特色、仕事などの情報も踏まえて、患者を心身両面から全体的に見ることのできる医師が求められていることなどから、総合診療医の存在が必然的であると考えた結果であります。 現在も院長みずから総合診療医として、派遣医師とともに総合診療に取り組み、職員一丸となって地域密着型の病院を目指しております。このような地域医療に取り組む姿勢が県や大学にも評価され、医師やスタッフ確保が困難な中、県からは引き続き自治医大の医師の派遣を受け、今年度は大分大学医学部の内科医療人材育成事業から新たに1名の消化器内科の専攻医を迎えております。 さらに県立病院から看護部長を迎えるなど、途切れることなく医師やスタッフの派遣を受け、診療体制を維持、強化することができております。医師やスタッフの確保については山香病院が地域に密着した医療に取り組むという特徴を前面的に押し出しながら、引き続き懸命な努力を続けていかなければならないというふうに考えております。 以上です。
    ○議長(中山田昭徳君) 堀議員。 ◆5番(堀典義君) それから人間ドックの充実ですが、人間ドックにつきましては、その後も入院または患者として病院に行く、こういったことにつながっていくわけでありますから、この人間ドックの充実や、また出前講座につきましても、今一生懸命、杵築地域でも出前講座に取り組んでいるようでありますが、こうした啓発の取り組みについて、伺いたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 尾倉医療介護連携課長。 ◎医療介護連携課長(尾倉良明君) 山香病院の健診センターでは、健康診断に組み合わせるオプション検査を充実させるとともに、1月から3月にかけ、冬期限定でオプション検査料の割引を行っております。また無料の送迎車も運行しておりますので、引き続き周知を図りたいと考えております。 健康出前講座につきましては昨年度より内容をリニューアルいたしまして、6月から各地区のサロンや公民館等に出向いております。3月末までの開催回数は45回、参加者総数は851名で、そのうち地域別の内訳は杵築地域が14回、302名、山香地域が27回の450名、大田地域が3回、78名、それと日出町で1回、21名となっております。 依頼が多かったテーマは、糖尿病、認知症、がん予防、検査値の見方についてでした。また、今年度から対象の幅を広げまして、小中学校と企業向けの健康出前講座も企画しており、周知に努めているところでございます。ぜひ地区の行事やイベントの際に、健康出前講座の御利用をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(中山田昭徳君) 堀議員。 ◆5番(堀典義君) 時間がなくなってまいりましたが、もう一つは救急医療問題がございます。これも後の入院治療等につながる問題であります。私は今、八坂地区に住んでいるんですが、私の周りの人たちの意識では、特に救急医療では日出別府方面へ思考が強いところがございます。これは診療や救急転送などの安心感などがあるようですが、救急医療はその後の入院につながることでも大切でございます。救急医療体制についての取り組みについて、お伺いいたします。 ○議長(中山田昭徳君) 尾倉医療介護連携課長。 ◎医療介護連携課長(尾倉良明君) 救急搬送におけます平成28年の市外搬送の割合は55.5%で、平成27年、56.8%と比較しますと、1.3%減少をしておりますけれども、依然として半数以上が市外、これは主に別府なんですけれども、流出しているような状況となっております。東部医療圏と比較したときに、市内における医療資源が不足しているため、軽症、中等症の患者についても救急搬送は市外の医療機関に頼っているというような状況になっております。 市内で最大の収容量を持つ山香病院では、杵築速見消防組合と定期的に症例検討会を重ね、お互いの連携強化を図ることによって供給を可能な限り断らない体制を整えております。その結果、救急搬送件数は年々増加してきているような状況となっております。この傾向が続きますように、引き続き救急搬送患者の受け入れに努めるようにしてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 堀議員。 ◆5番(堀典義君) 検討委員会の資料にありますように、また今、課長から発言がありましたように、杵築地域の人たちの利用が、伸びが病院経営を左右するのは事実だろうと思っておりますし、また市立病院への課題ではなかろうかと思っております。課長が3月議会で、病院に対する各地域の認識の違いにつきまして、杵築地域では、ある程度の診療科目の充実しているため、軽症であれば地元の診療所へ、重症度が上がれば市外の診療機関へという認識があると考えられますというのを述べています。一方、山香地域では医療機関が少ないことから、山香病院はかかりつけ医的な存在も担っておりますとの発言もありました。端的な表現ですが、そうだろうと思っております。 今後の病院建設に当たっての検討につきましては、先ほど記しました取り組みを着実に前進させながら、国、県を納得させる、質の高いローコストで、コンパクトな病院建設に向けまして、努力をお願いしまして、私の質問を終わります。 どうも、お疲れさまでした。──────────── ○議長(中山田昭徳君) これをもちまして本日の日程を終了いたします。 再開は明日15日の金曜日、午前10時からです。本日はこれをもって散会いたします。皆さんどうもお疲れさまでした。────────────午後3時44分散会────────────...