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06月13日-02号

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  1. 杵築市議会 2018-06-13
    06月13日-02号


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    平成 30年 6月定例会(第2回)平成30年 第2回(定例)杵築市議会会議録(第2号)平成30年 6月13日(水曜日)〇議事日程(第2号)平成30年 6月13日午前10時開議  日程第1  一般質問―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―本日の会議に付した事件  日程第1  一般質問―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇出 席 議 員(18名) 1番 二 宮 健太郎 君      2番 阿 部 素 也 君 3番 田 原 祐 二 君      4番 泥 谷   修 君 5番 堀   典 義 君      6番 田 中 正 治 君 7番 小 野 義 美 君      8番 藤 本 治 郎 君 9番 岩 尾 育 郎 君     10番 阿 部 長 夫 君11番 加 来   喬 君     12番 渡 辺 雄 爾 君13番 河 野 正 治 君     14番 小 春   稔 君15番 富 来 征 一 君     16番 真 砂 矩 男 君17番 有 田 昭 二 君     18番 中山田 昭 徳 君―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇欠 席 議 員(なし)―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇欠 員(なし)―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇事務局出席職員職氏名局長  坪 井 尚 裕 君      次長  松 下 康 幸 君係長  河 野 真 二 君      書記  加 藤 沙 江 君―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇説明のため出席した者の職氏名市長………………永 松   悟 君   副市長……………興 田 信 一 君教育長……………清 末 陽 一 君   総務課長…………真 鍋 公 博 君財政課長…………佐 藤   剛 君   秘書広報課長……河 野 正 一 君政策推進課長……黒 田 幸一郎 君協働のまちづくり課長………………………………………………内 野   剛 君税務課長…………都 甲   靖 君   危機管理課長……三 浦 浩 二 君市民課長…………河 野   泰 君   生活環境課長……穴 見 智 彦 君上下水道課長……伊 藤   來 君   商工観光課長……大 神 敬 一 君農林課長…………松 成   茂 君   耕地水産課長……阿 部 裕 司 君建設課長…………羽田野 陽 一 君   山香振興課長……裏   安 博 君大田振興課長……岡 部 元 暢 君   会計課長…………山 本   泉 君福祉推進課長……江 藤   修 君                    健康長寿あんしん課長………………………………………………工 藤 靖 子 君子ども子育て支援課長………………………………………………斎 藤 高 司 君医療介護連携課長……………………………………………………尾 倉 良 明 君山香病院事務長…宇都宮 健 士 君   教育総務課長……矢 守 丈 俊 君学校教育課長……末 松 武 治 君   社会教育課長……赤 星 勇 二 君文化・スポーツ振興課長……………………………………………緒 方 幸 茂 君人権・同和対策課長…………………………………………………有 田 定 光 君農業委員会事務局長…………………………………………………岩 尾 俊 高 君図書館長…………富 永 一 也 君―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―────────────午前10時開議──────────── ○議長(中山田昭徳君) 皆さん、おはようございます。これより本日の会議に入ります。──────────── △日程第1一般質問 ──────────── ○議長(中山田昭徳君) 日程第1、一般質問を行います。 お手元に配付しております一般質問通告表の順序により、発言を許可いたします。 6番、田中正治議員。(6番 田中正治君質問席に着く) ◆6番(田中正治君) 皆さん、おはようございます。議員番号6番、壱五会の田中正治です。平成30年第2回の定例会、議員活動を始めまして初めてのトップバッターであります。少し緊張しておりますが、よろしくお願いいたします。 5月25日に梅雨入りをいたしましたが、当市では余りまとまった雨量はなくて、どんよりとした日が続いていましたが、きょうは久しぶり梅雨の晴れ間となりました。例年では、梅雨末期は雨量が大変多くなります。危険箇所はもちろんでございますが、危険箇所以外でも注意が必要かと思われます。災害の少ないことを祈って一般質問通告に従って伺いたいと思います。 本日は、6点の質問をしたいと思います。 まず1点目、小学校のコミュニティ・スクールの現状と実態について伺います。 私もちょっと調べてみましたが、わかりづらいところがあります。市民の皆様にわかりやすい説明をお願いしたいと思います。 まず、コミュニティ・スクールとは、どういうことかというのを御説明願います。 ○議長(中山田昭徳君) 末松学校教育課長。 ◎学校教育課長(末松武治君) では、お答えします。 コミュニティ・スクールとは、学校運営協議会を設置している学校のことを言います。学校と保護者や地域の皆様がともに知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させることで、一緒に協働しながら子どもたちの豊かな成長を支え、地域とともにある学校づくりを目指すために有効な仕組みであります。 協議委員の方々には、大内小学校の例で言いますと、大内小学校に在籍する児童または生徒の保護者、大内小学校の通学区域内の住民、大内小学校の運営に資する活動を行う者、例えば、読み聞かせ等を協力していただいている方です。あと、大内小学校の校長及び教職員、学識経験者、教育委員会が必要と認める者となっております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) コミュニティ・スクールの導入、取り組みの状況は。教えていただきたい。 ○議長(中山田昭徳君) 末松学校教育課長。 ◎学校教育課長(末松武治君) コミュニティ・スクールは、平成17年に全国で17校ありましたけれども、平成29年3月に法改正がありまして、それによりコミュニティ・スクールの設置が教育委員会の努力義務となりました。そういうことで、30年4月1日には、全国で5,432校ということになっております。今後ますます設置校はふえてくるものと思います。 大分県におきましては、平成29年4月1日現在、県内小中学校の約32%に当たる121校がコミュニティ・スクールを設置しております。 杵築市においては、昨年度までは小学校4校、本年度から全小学校10校を設置しております。中学校については、平成32年度の設置を目標としております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) このコミュニティ・スクールを導入いたしまして、よい点、メリット・デメリット、悪い点は、何でしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 末松学校教育課長。 ◎学校教育課長(末松武治君) コミュニティ・スクールのメリットは、一つは、組織的、継続的な体制の構築ができるということです。 校長や、特定の教職員の異動があっても、学校運営協議会によって地域との組織的な連携、協働体制がそのまま継続できることになっております。 2つ目は、目標、ビジョンの共有ができることです。 学校運営協議会を通して、子どもたちがどのような課題を抱えているのか、地域でどのような子どもを育てていくのか、何を実現していくのかという目標、ビジョンの共有ができます。 一方、デメリットとしては、1つ目は、まだ、発足したばっかりですから、担当教職員のみのかかわりになる傾向がありがちであるということ。2つ目は、軌道に乗るまで多少の時間を要してしまうということになっております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) デメリットの担当教職員のみというようなことでありますが、教員は全員かかわるというようなことではないんですかね。 ○議長(中山田昭徳君) 末松学校教育課長。 ◎学校教育課長(末松武治君) 基本的には、全員かかわるんですけれども、書類を作成したり、ほかの委員と折衝したりする場合は、やはりどうしても担当教職員がかかわるということになっております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。
    ◆6番(田中正治君) そうなると、担当教職員になった先生のみが参加するというようなことになるんですね。わかりました。 杵築市では、どんな取り組みをしておるんでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 末松学校教育課長。 ◎学校教育課長(末松武治君) 杵築市では、まだ、2年目、3年目というところですから、とても深く取り組んでいるということはまだありません。ただ、各学校でそれぞれ地域や学校の実態にあわせた取り組みを行っております。 一例として、平成29年、昨年度に設置した護江小学校では、学校運営協議会を積み重ね、地域の課題、学校の課題をすり合わせて、防災、減災、地域を守る、子どもを守るというテーマのもと研修や訓練等を行っております。具体的には、講師を呼んで学校で研修を行ったり、管理職が地域の津波避難訓練に参加したりしております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) 実施、導入されて二、三年ということですが、一番早いところは、どこにありますか。 ○議長(中山田昭徳君) 末松学校教育課長。 ◎学校教育課長(末松武治君) 一番早いところは豊洋小学校で、平成28年度に設置いたしました。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) 子どもは、地域の宝と言います。ましてや杵築市の大きな財産になろうと思います。ぜひ子どもを大事に守って育てていきたいということであります。大きな子どもに育てていきたいというのが基本ではないでしょうか。 杵築市での基本方針等はありますか。 ○議長(中山田昭徳君) 末松学校教育課長。 ◎学校教育課長(末松武治君) 杵築市で、コミュニティ・スクールの基本方針というのは、先ほど一番最初に申し上げましたように、地域や学校が共通のビジョンを持って、子どもたちのために何ができるかというところが基本方針となっております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) ということは、各学校で基本の方針が違うということで理解していいですかね。わかりました。 学校運営協議会というのを設置して、各地区の子どもたちを育てていくというような方針だと思います。いい方向に進めていきたいというようなことで考えていくという方針でよいですね。わかりました。 コミュニティ・スクールについて伺いました。 続いて、2点目。 ○議長(中山田昭徳君) 続けてください。 ◆6番(田中正治君) 続いて、2点目の小中学校の登下校時の事案件数が多くなっているような感じがいたします。少なくなっている児童数、子どもたちを守っていくには、大人の重要な義務であると同時に、特に、行政施策の中で実行することが大変重要になると思います。 3年ほど前にも提案しましたが、防犯灯設置についてお尋ねをいたします。 ○議長(中山田昭徳君) 末松学校教育課長。 ◎学校教育課長(末松武治君) お答えします。 児童・生徒の通学に当たっては、交通事故や犯罪被害からの安全確保が必要であり、市教育委員会では、防犯灯の設置について次のように対応しております。 中学校から約500メートルの範囲であるということ、学校に直接つながる道路であるということ、人家が少ないということ等の幾つかの基準があり、市教育委員会が、必要度が高いと判断した場合に設置することにしています。 児童・生徒にかかわらず、人が行き来するところは、明るくほうが安全であることは間違いなく、学校教育の立場といたしましては、議員の御指摘は大変ありがたいことと受けとめております。 しかしながら、教育委員会が設置、維持管理する範囲につきましては、多くの地区の児童・生徒が下校する中学校から500メートルの範囲としていますので、広範囲を対象とした防犯灯の設置に関しましては、これまでどおり行政区、もしくは地域で協議していただき、危機管理課へ要望するという手続をとっていただきたいと思っております。 防犯灯が必要な場合は、学校から行政区に対して積極的に働きかけをするよう指導いたします。 防犯灯が必要と思われる箇所の把握につきましては、市教育委員会では毎年、通学路児童安全推進会議というものを実施しております。杵築日出警察署別府土木事務所大分河川国道事務所、杵築市建設課、危機管理課、学校教育課及び学校関係者による通学路の合同点検を実施し、危険個所の把握と未対策箇所の検討等を行っておりますので、保護者の意見等について学校を通して上げていただくことで、危険個所の把握、関係各所への働きかけを行ってまいります。 また、地域の御理解、御協力が得られるよう、各学校から関係区に対する働きかけもこれから進めていきたいと思っております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) 基本は、そういうことかもしれませんが、各地区の行政区の外れ等にあれば、その担当する行政区が知らぬふりをするようなことになろうかと思うんです。そう言わずに、市のほうが積極的にお願いをしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 末松学校教育課長。 ◎学校教育課長(末松武治君) 6月の6日、7日に交通安全及び防犯の視点から市内の通学路の点検を実施いたしました。議員がおっしゃることはもっともでありまして、自主点検をいたしましたところ、やはり安全面や不審者対策として防犯灯の設置が必要と思われる場所は何件かあります。 今、最初に僕が答弁いたしましたが、その答弁、基準とあわせながら、危険とか、そういうところを考えて、これから関係課と相談をし検討をして、設置に向けて検討をしていきたいなと考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) ありがとうございます。県道糸原杵築線の通学路、歩道も備わっておるんですが、防犯灯がないというようなことであります。また、オレンジ道路等の宮司─篠原間のところが支障木等で、後でまた支障木のほうも出しますが、鬱蒼と茂っておるというようなことで、その間の数カ所にそういうような防犯灯があれば、大変安心・安全な通行ができるんじゃないかと、登校ができるんじゃないかと思いますので、よろしくお願いします。 また、設置するということになれば、LEDのほうになると思いますので、電気料もわずかだと思うんです。高い電気料を払っておるんで、九州電力等に青少年の健全育成のためというようなことで無料にしていただけるような申請等もできるんじゃないかと思うんですが、よろしくお願いしたいと思います。 なかなか夕方、夏場は、今、明るいんで──7時、8時ごろまで明るいんで今はいいんですが、冬場になりますと、もう5時半ごろにはもう真っ暗になります。子どもたちは、小学生のほうは、もう父兄とか親御さんが迎えに行って帰っておるんですが、中学生になると自転車通学というようなことで、坂なんで乗って上り切れないというようなことで、押して帰っているというような現状があります。 先ほどのコミュニティ・スクールの件でも子どもたちの健全育成というようなことで願っておるんで、ぜひ前向きに検討をしていただきたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 答弁いいですか。 ◆6番(田中正治君) 答弁はいいです。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) 続いて、3点目の質問に入ります。 4月の18日に豊後高田市を、市役所を訪問し研修をいたしました。3年前、本庁舎新築したということであります。大変立派な明るい庁舎が建設されておりました。 子どもの給食費の無料化を実施しているというようなことで、お聞きをいたしました。財源は、ふるさと納税から執り行っておるというようなことでありました。この給食費の無料化について、小中学校の給食費の無料化について御質問をしたいと思います。 県内の状況と取り組んでおります豊後高田市の状況を知らせていただきたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 矢守教育総務課長。 ◎教育総務課長(矢守丈俊君) お答えします。 大分県内で給食費の無料化を実施している市町村は、本年度から開始した豊後高田市1市のみです。豊後高田市では、小中学校と幼稚園合わせて約1,600人分、1年間で必要とする給食費相当額を補助する形で当初予算に6,200万円を計上して実施中とのことです。 以上であります。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) 杵築市の給食費、現状の給食費と小中学校の児童・生徒数の件、もし無料化にするというようなことであれば、どれくらいの財源が必要かというようなことをお聞きしたい。 ○議長(中山田昭徳君) 矢守教育総務課長。 ◎教育総務課長(矢守丈俊君) 本市の給食費は、小学生は月額4,400円で、1人当たり年間4万8,400円です。中学生は月額4,800円で、1人当たり年間5万2,800円であり、本年5月1日時点の小学校児童数は1,418人、中学校生徒数は691人の計2,109人です。 この児童・生徒数を基本に、無料化に必要な財源を計算すると1億511万6,000円になりますが、既に就学援助で対応しております給食費1,837万4,400円を除けば、新たに必要な財源は8,674万1,600円になります。 以上であります。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) 給食センターも1カ所で建設をするというようなことで、2カ所設ければ1カ所の建設と約3,000万円ほど年間の経費が浮くというようなことを聞いております。ふるさと納税等を活用して給食費の無料化を検討実施できないか、もう一度お聞きします。 ○議長(中山田昭徳君) 矢守教育総務課長。 ◎教育総務課長(矢守丈俊君) 給食費を無料にすれば、保護者の経済的負担は軽減され、子育て世代支援の一助になるものと予想されますが、今の本市の財政状況では、先ほど申し上げましたが、毎年約1億円の給食費を捻出することはかなり厳しいものがあります。 また、議員お話がありました、ふるさと納税についてでありますが、既に子育て世代の支援策として中学生までの医療費無償化、小中学校のICT整備等に活用させていただいています。 以上のことから、当面は、他市町村の動向及び豊後高田市を含めた実施市町村の効果等を見たいと思います。 以上であります。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) 豊後高田市と比較すれば、子ども、児童の数も大分違うようでありますが、子どもは宝というようなことで杵築市の貴重な財産でございます。今後、大きく育てていく上で杵築市も考えていただきたいと思います。 私の知っている方でありますが、子どもさんを豊後高田市に移したというような方もいらっしゃいます。どうぞ「住みよい杵築市、住んでみたい杵築市」、市長は口ぐせのように言っておりますが、そういう杵築市をつくり上げたいという市長の念願であります。ぜひ検討をしていただきたいと思います。 ちなみに幼稚園は、給食は現在はしておりませんわね。お弁当持参というようなことなんでしょうか。ちょっとお聞きします。 ○議長(中山田昭徳君) 矢守教育総務課長。 ◎教育総務課長(矢守丈俊君) 幼稚園については、現在、給食は提供はしておりません。現在は、家庭からの御弁当、それから、家庭から御理解をいただいて、御弁当を幼稚園で注文するという形をとっております。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) そこのところ、お弁当を注文するということは、給食センターに注文ですか。 ○議長(中山田昭徳君) 矢守教育総務課長。 ◎教育総務課長(矢守丈俊君) 給食センターではなく、一般の業者にお願いをしてやっております。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) 幼稚園の給食のほうにも給食を出して無料化にできればいいなというような考えであります。ひとつ前向きなお考えを持っていただきたいと思います。よろしくお願いします。 続いて、次の質問にまいります。いいでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 続けてください。 ◆6番(田中正治君) 市民の方よりJR杵築駅の周辺にある駐車場が満車のときが多いというようなことでとめられないというようなことをお聞きしました。駐車場の増設について伺います。 まず、杵築駅周辺の市営駐車場の利用状況についてお聞きをいたします。 ○議長(中山田昭徳君) 佐藤財政課長。 ◎財政課長(佐藤剛君) お答えをいたします。 JR杵築駅周辺の市営駐車場は、駅東側の第1駐車場それから、駅西側、生桑寄りですね。第2、第3駐車場の3カ所を運営しております。 第2、第3駐車場は、合わせて60台の駐車場スペースがありますが、管理人の監視が行き届かないため、月極め契約を優先して割り当てております。6月1日現在で満車の状況であります。 第1駐車場は、99台分の駐車場スペースがありますが、うち48台は月極め契約で埋まっております。残り51台分は日置き対応のスペースとなっております。 駐車場の稼働率でございますが、通常は駐車場は時間貸しでございますので、24時間に対する占有率を求めることが一般的であるそうです。市営駐車場の場合は、1回300円の料金体系となっておりますので、一般的な計算方法はそぐわないと思われます。 統計指数として正確かどうかは不明でありますが、先ほど申しました日置きの台数分を50台と設定した場合、1区画1回利用の金額、これが100%として、それを分母として、実際の日置きの利用料金を分子としたときの平成29年度の稼働率については、平日で106%、土曜日で216%、日曜日、休日で136%となっており、満車となった日数は平日で18日、土日、祝日で50日、年間68日となっております。この状況から、市営駐車場は高稼働率で推移していると言えるものと思います。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) 一応、高稼働率ということで稼働しておるというようなことでありますが、そのようなことであるなら、駐車場の拡充は考えておりませんか。 ○議長(中山田昭徳君) 佐藤財政課長。 ◎財政課長(佐藤剛君) 確かに先ほどの稼働率を勘案した場合には、駐車場の拡充ができれば、それなりのニーズがあるのではないかと想像されます。しかしながら、拡充するための用地がないのが現状でございます。 JR駅の北側、裏側ですね、八坂地区公民館周辺に相当規模な市有地がありますが、ここに駐車して駅まで歩いていくと仮定をいたしましたときニーズがあるだろうかと、ちょっと遠いと判断せざるを得ないのが実情であります。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) けさの大分合同新聞にも出ておりましたが、臼杵のほうでは、立体駐車場を整備するというようなことであります。市有地はないかもしれませんが、今のある用地で倍の駐車ができるような方法というようなことは考えておりませんか。 ○議長(中山田昭徳君) 佐藤財政課長。 ◎財政課長(佐藤剛君) 立体駐車場にすれば、当然、置ける台数はふえるということでありますが、そこまでの費用と効果を検討したことは現在までございません。 今回質問をいただきまして当面対応できることを検討いたしました結果、現在の月極め契約者の中には、通勤、通学に利用する平日利用のみの方が一定程度いらっしゃるのではないかと想像しております。そこで、料金体系の中に平日利用のみの月極め料金を設定をさせていただき、土日、祝日には私は利用しませんよというような意思表示をしていただいた箇所につきましては、稼働率の高い土日、祝日にこの駐車スペースを充てて稼働してみると、そういうことをちょっと考えてみたいと思っております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) JR杵築駅の周辺、JR杵築駅が杵築市の大きな玄関口になっております。この周辺の開発等もあわせて、この駐車場の問題をぜひ検討をしてもらいたいと思います。よろしくお願いをしたいと思います。 続いて、次の質問に入らせていただきます。よろしいでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) はい、次。 ◆6番(田中正治君) 市道の管理と橋梁の経年劣化に伴う補強、整備についてでございます。 橋梁等は、もう建てて40年を過ぎたところもあるかと思います。この補強整備について、お聞きをしたいと思います。 まず、市道管理からでございますが、市道の路肩が沈下しておるというような、損傷した箇所についてどう対処するのか、お願いをいたします。 ○議長(中山田昭徳君) 羽田野建設課長。 ◎建設課長(羽田野陽一君) お答えいたします。 市道において路肩が下がったり、小さな損傷した箇所で早期に対応しないといけない箇所については、維持補修費にて対応しています。路肩が壊れたり、のり面が崩壊する主な要因は、豪雨等による被災です。そのため、できるだけ有利な補助事業であります災害復旧事業で対応するようにしております。 被災箇所の連絡があれば、職員が現地を調査し、通行に支障があるようであれば、カラーコーンや路肩注意のポール等で注意喚起を行います。 災害復旧事業で実施する場合、復旧までにある程度時間がかかりますが、御理解をお願いいたします。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) 今の災害復旧ということでよろしくお願いしたいと思います。 続いて、市道のコンクリート舗装やアスファルト舗装の管理について、これをお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(中山田昭徳君) 羽田野建設課長。 ◎建設課長(羽田野陽一君) 舗装に小さな穴、これはポットホールと言いますが、や沈下などは簡易アスファルト剤、袋詰めした、30キロ詰めした合材であります、にて早期に修繕対応しております。できるだけ職員が現場に出向いたときなど、パトロールをかねて路面の状況等を確認していますが、なかなか全てを確認できていないのが実情です。 また、本市が管理する市道は1,530路線、約960キロメートルあります。そのほとんどの路線が舗装してから相当の年数が経過しております。そのため、舗装路面の状態は年々悪くなっている状況でありまして、その維持管理に大変苦慮している状況であります。 ポットホールの段階で修繕できれば、経費も節減でき通行の安全にも寄与できるため、区長さんや市民の方からの通報があれば助かります。通報を受けましたら、現地を確認し、早期に復旧いたしますので、通報等の御協力をお願いしたいと思います。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) ありがとうございます。先ほどのポットホールというようなことであります。市道で発生したというようなことで、物損事故が起きたというような報告も聞いております。 大内の下水道の工事をしているところ、掘り割って仮の舗装をしておるんですが、そこにところどころポットホールがあります。区長さんや市民の方からの通報が欲しいというようなことでありますが、なかなか言わないというような、通報がないというようなことであります。 市の職員の方々の関係する課じゃなくても、そこを通行するようなことになれば、そういうのを見かければ、すぐに関係課等に御連絡をしていただき、早急に修理をしていただきたいと思っております。よろしくお願いをしたいと思います。 続いて、市道の管理で市道の支障木の伐採についてお願いをいたします。 ○議長(中山田昭徳君) 羽田野建設課長。 ◎建設課長(羽田野陽一君) 市道の市道敷地からの支障木は市が処理をいたします。しかしながら、現在、支障木伐採の要望が多く、大変苦慮しているところであります。支障木の付近にNTTの電話線や九州電力の電線等があれば、市道敷地からの支障木でも勝手に伐採することはできないため、占用者に協力を依頼し伐採をお願いしております。 今年度も昨年度と同額の予算が550万円の予算にて対応しております。要望箇所も多いため、予算の範囲内で順次対応してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) 市道の道路脇には、大体、九電とかNTTの電線が、電柱が通っております。関係する会社に早目に連絡をしてほしいと思います。 それと、1年支障木を切らなければ、次の年はまた倍になるというようなことで大きさはどんどん大きくなるというようなことで支障に来すというようなことであります。 ポットホールと同じようなことでありましょうが、支障木で事故等になれば、また、これも市のほうの責任にかかってくるんじゃないかと思いますので、前年度の予算額550万円というようなことでありますが、財政課長、少し予算のほうも上げていただきたい。安全・安心して通行できるような市道を目指していただきたいと思いますが、よろしくお願いします、前向きに。 ○議長(中山田昭徳君) 佐藤財政課長。 ◎財政課長(佐藤剛君) 今、御指摘をいただきました。市道敷の支障木ということであれば、もう市に責任がありますので、市が伐採を行わなければならないということでございます。当初予算額550万ということですが、全ての事業を鑑みて211億のうちの550万ということで計上しております。要望も多いということでありますので、他の総予算の関係を見ながら検討してまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) 前向きによろしくお願いしたいと思います。 続いて、橋梁の経年劣化による補強対策とかけかえについてお伺いをいたします。 ○議長(中山田昭徳君) 羽田野建設課長。 ◎建設課長(羽田野陽一君) 現在、杵築市が管理する橋梁は460キロあります。これらの点検、調査、補修につきましては、社会資本整備総合交付金、これは補助率が59.4%により平成21年度に全橋梁の全貌目視点検が完了後、平成24年度に長寿命化修繕計画を策定して、対策優先順位の高い橋梁から随時かけかえ、または補修等の対策工事を実施しています。 そのような中で、平成26年7月に道路法施行規則が改正され、近接目視により4年に1回の頻度での点検を実施するよう義務化されました。そのため、平成26年度から近接目視点検を実施し、毎年100キロ程度の点検を実施してきています。今年度は、78橋の点検を実施していて、これで全ての橋梁の点検が完了いたします。 この点検結果を踏まえ、現在橋梁の補修が必要と判断されている橋梁が40橋ありまして、そのうち14橋についてはかけかえ、または補修工事が完了しております。また、現時点での点検結果では、橋梁の区間が通行禁止となる箇所はありません。 今年度の対策工事箇所は、大左右区のJR日豊線をまたぐ堂様跨線橋の補修工事を行う予定としております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) 橋梁40橋のうち14橋については、補修工事が完了したというようなことであります。 私もつい最近ですが、ちょっと橋の下に缶ジュースやペットボトルがたくさんほたって散らかっておったというようなことで、拾い上げようと思うて、たまたまおりたら、下から上を見上げたら、もうコンクリーがはげて、鉄筋がむき出しになっておるというようなことでありました。後に点検をしたというような白いペンキで何か数字を書いておりましたが、点検をしたんだなと思っておりました。 通行には、支障はないということですが、放っておくとどんどん鉄筋がさびて、またコンクリーも剥離して、いずれは通行不能になるというようなことであろうと思います。先ほども早目の修理ならば、余りお金もかからないで済むというようなことでありますので、極力早目の補修をお願いしたいと思います。よろしくお願いをいたします。 ○議長(中山田昭徳君) 続けてください。 ◆6番(田中正治君) 続いて、最後の御質問に入らせていただきます。 認知症についてでありますが、28年版高齢者社会白書に内閣府がしておりますが、平成24年(2012年)の認知症の患者は462万人というようなことで、65歳以上の高齢者の7人に1人というようなことであります。 あと7年後の平成37年(2025年)には、65歳以上の認知症患者700万人を超えるというようなことであります。5人に1人は認知症患者であると。現在は、厚生労働省でありますが、862万人の認知症、認知症予備軍の人が障がいを持った軽度の認知症障がい者がいるというようなことであります。 これは、今後ますます多くなるんじゃなかろうかと。開発されている薬もありますが、ますます高齢化がなっておりますので、多くなるんじゃなかろうかと思っております。 そこで、認知症患者がかかわった賠償についてお伺いいたしたいと思いますが、杵築市の認知症患者がかかわった事故について、賠償が発生したものがあるかどうか、今までで。お聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(中山田昭徳君) 江藤福祉推進課長。 ◎福祉推進課長(江藤修君) お答えをいたします。 認知症を有している高齢者が事故等を起こしまして損害賠償を請求されたという事例は、今現在まで市のほうでは把握をしておりません。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) 市内の認知症患者数は、何人ぐらいおるんですか、把握しておる状態でいいです。 ○議長(中山田昭徳君) 江藤福祉推進課長。 ◎福祉推進課長(江藤修君) 平成30年、ことしの3月31日現在の数字になりますが、要介護認定を受けている高齢者のうちに認知症を有しているというふうに考えられます方は1,277名となっております。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) 1,277名というようなことでありますが、大変多いんじゃなかろうかと思っております。そのうちで市立山香病院に入院患者さん、また、老健施設に入所されている方は何名ぐらいおりますか。 ○議長(中山田昭徳君) 江藤福祉推進課長。 ◎福祉推進課長(江藤修君) 市立山香病院のほうに確認をいたしましたところ、認知症を有していると考えられる入院患者は、この直近3カ月の平均で87名、また、老健施設、グリーンケアやまがになりますが、こちらに入所している方で同じく認知症を有しているというふうに考えられている方は、今現在46名というふうになっております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) 日中は、入院患者さんも入所者の方も職員がおるんで目が届くと思うんですが、夜間等になれば職員の方も少なくなるというようなことで徘回等が出てくるんではないかと思うんですが、鍵かけ等をして十分な対応をしておるんでしょうか、ちょっとお聞きします。 ○議長(中山田昭徳君) 尾倉医療介護連携課長。 ◎医療介護連携課長(尾倉良明君) お答えいたします。 山香病院の夜間の施錠等につきましては、ちゃんと施錠をしておりまして、外部からの対応につきましては、呼び鈴ですか、あれを押してもらって施錠を解くというような形で対応しております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。
    ◆6番(田中正治君) 山香の市立病院、グリーンケアやまが等は、日豊線の電車のほうも近くを走っております。認知症患者がかかわった事故等において、損害賠償が発生したことはないというようなことでありますが、もしこの場合、事故が起きればどういうような対処をとるんですかね。 ○議長(中山田昭徳君) 尾倉医療介護連携課長。 ◎医療介護連携課長(尾倉良明君) 事故等を起こした場合の対応でございますけれども、患者の治療のために入院が必要という医学的判断がなされておりますので、無断で病院外に出て、これは離院というような表現を使っておるんですけど、無断で離院して事故等起こしたケースでは、病院側の管理責任を問われた判例はほとんどございません。個々の患者の症状、離院前の行動、無断離院歴の有無等を具体的に判断評価することによって、初めて病院の責任の有無、程度を確定することができると考えております。 病院としましては、このようなケースが発生しないように引き続き努力をしてまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) 事故が起こった場合の対応というようなことで、刑事の責任になれば裁判にもなるかもしれませんが、認知症患者であるというようなことで、軽減になる可能性はありますが、民事については損害賠償というようなことで、これは管理者、管理責任者が負うようなことになろうかと思います。家族であれば、認知の方、家族の方に監督責任があると思いますが、山香病院並びにグリーンケアやまが等の施設では、管理者というようなことで責任が病院や、その市になろうかと思うんですが、その対応はしておりますか。 ○議長(中山田昭徳君) 尾倉医療介護連携課長。 ◎医療介護連携課長(尾倉良明君) こういった事故が発生しまして、病院に管理責任等が発生した場合につきましては、病院のほうが賠償責任保険のほうに加入しておりますので、そちらのほうで対応するというような形になろうかと思います。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) 保険に入っておるということでありますので一安心であります。 最後になりましたが、全国でこの認知症の事例があればお聞きかせください。 ○議長(中山田昭徳君) 江藤福祉推進課長。 ◎福祉推進課長(江藤修君) 認知症高齢者と、またその家族ということで全国的な事例を少し御紹介をさせていただきたいというふうに思います。 御承知のとおり、以前、愛知県の大府市で、認知症の高齢者の方が線路内に入って、列車にはねられて死亡したと。そのことに対しまして家族に対して鉄道会社が損害賠償請求の訴訟を起こしたということで大きな社会問題になったということから、全国的には、そういったときの対応のために、まず、全国で一番最初に仕組みをつくりましたのが、神奈川県の大和市というところでございまして、ここは認知症高齢者を被保険者といたしまして市がその保険料を負担するという仕組みをつくっております。対象者は、徘回SOSネットワークに登録した方というふうになっております。 また、栃木県の小山市というところが、同様の仕組みをつくっておりますが、ここは市が民間保険会社と契約をいたしまして、市民が利用を申し込むと。市が保険料を2,000円負担し、市民が1,000円負担をするという仕組みをつくっておりまして、同じく対象者はSOSネットワークの登録者というふうになっております。 また、今御紹介した2つの市とちょっと仕組みが違いますのは、神戸市でございますが、ここは認知症に関する条例を制定をしておりまして、そういった認知症の方が事故を起こして、その損害賠償を求められた場合には、その公費から給付金を支給するという内容を盛り込んだ条例を既に制定しておりますが、具体的な保障額である等につきましては、現在協議中でありまして、来年度中の運用を目指しているというふうに報道をされております。 ただ、市が給付金を負担するということで、その財源として、例えば市民税を1人当たり400円増税するといったようなことも神戸市のほうは検討しながら財源の確保を図ると。先ほど言いましたように、具体的には来年度中の運用を目指しているということでございます。 最後に、九州では、久留米市が初めて、同じくことし現在6月議会に補正予算を計上しているという報道がなされております。ここも、同じく市が市民にかわって損害保険に加入をして、その掛金を市が負担をするということで、対象者は医師により認知症により日常生活に支障を来しているという判断がされた40歳以上の市民を対象ということになっているようでございます。 以上であります。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) ありがとうございました。事故が起きないように願っておりますが、職員の方々も大変でしょうが、認知症の患者さんのケア、よろしくお願いしたいと思います。 これで質問を終わります。ありがとうございました。……………………………… ○議長(中山田昭徳君) 8番、藤本治郎議員。(8番 藤本治郎君質問席に着く) ◆8番(藤本治郎君) 議席番号8番、新風会の藤本治郎です。 さて昨日、米朝首脳会談を終え、トランプ大統領と金正恩が握手をする姿を見ると、世界の平和がまた一歩近づいた感が感じられました。この歴史的会談に恒久平和を願うとともに、我が国日本は、少しその立場が蚊帳の外に置かれているような感が否めません。 国民は政府を信じるだけであります。地方自治においても、我が市は先日、議会全員協議会ので執行事業に対する取り組みに大きな物議を醸し出しています。 執行部は、ことしも新たなる課を創設し、新体制で臨むわけですから、形にこだわるのではなく、十分にその過程を考慮して市民の信頼をいただけるよう施策を実施していただくようエールを送りたいと思います。 あわせて我が新風会から二宮議員が副議長に就任し、会派としても今まで以上に市民目線のもと、市民感覚で事に当たることを決意をし行動していきたいと思います。 その思いの中で、今回は、学校施設の整備と、そしてまた、前回3月議会の引き続きで城下町観光の振興策等について大きく2つ質問をさせていただきます。 まず初めに、学校設備についてでありますが、杵築中学校の建設と杵築幼稚園の外構整備と2つに分けて質問をさせていただきます。 まず初めに、杵築中学校の新校舎建築が、ことし3月29日の起工式に行われた際、来年の3月16日が完成目標だとされております。工事の予定が予定どおりに行われることを祈っていますが、先日、学校の話では、工事の騒音等で生徒に迷惑がかかったり、学校生活に影響はありませんかと聞いてみますと、余り影響はありませんよというふうな返事を聞きました。 まず初めに、新校舎の完成までのスケジュールは、あのときに聞いたように、平成31年の3月16日を予定しているのでしょうか。まず、最初にそれをお答えください。 ○議長(中山田昭徳君) 矢守教育総務課長。 ◎教育総務課長(矢守丈俊君) お答えします。 現在、新校舎建設は、基礎ぐいの工事真っ最中でありまして、現状では予定どおりの3月16日に完成目標で進めております。 以上であります。 ○議長(中山田昭徳君) 藤本議員。 ◆8番(藤本治郎君) ぜひおくれることのないように、ほんの少しのおくれが1学期のおくれというふうにならないこともありませんので、ぜひ監視というか、教育委員会からも工事の進捗状況を見守っていただきたいと思います。 次に、先日、杵築中学校の体育祭が行われました。そのとき私も参加を1日したんですけれども、やはり今の校舎と新校舎の間の距離とグラウンドの距離といいますと、やっぱりグラウンドのほうが近いということで振動とか、音が私は少し気になったわけなんですよね。 それで、来年の3月に新校舎ができます。新年度から新しい校舎で生徒たちが学びをとるわけですけれども、その隣で体育館工事、プール工事がやっぱ実施されるわけですよね。そのときに、やっぱり何らかの影響がないかなと心配をしているわけですけれども、新体育館の完成までのスケジュールを大まかで教えていただければと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 矢守教育総務課長。 ◎教育総務課長(矢守丈俊君) 杵中の体育館棟についてでありますが、設計業務を本年平成30年3月に発注いたしまして、並行して開発申請を行っております。現在は、素案となります平面計画図を学校現場の意見を伺いながら作成しており、この計画平面ができ次第、実施設計のほうに移っていく予定であります。 教育委員会としましても、体育館棟の早期着工完成を目指しており、今年度末の平成31年2月に工事発注、32年2月末を完成の目標としております。 以上であります。 ○議長(中山田昭徳君) 藤本議員。 ◆8番(藤本治郎君) ありがとうございます。ことしの3月に設計を発注したと。工事の発注は、来年の2月ごろ、そして、完成は32年、再来年の2月を目標にするということで、これもやっぱ1年かかる事業なのかなというふうに感じています。 やはり行政がすると、時間がなかなかかかるなというイメージが感じるわけですけれども、これはぜひ1カ月でも2カ月でも早くできるような形のことを少し考えて工夫していただければなと思います。 また、建設にかかわりましてもお聞きをしたいんですけれども、私も杵築中学校の建設検討委員会のメンバーであります。校舎を決めるときにも、やはり現場で働く先生方の声が一番強く反映されたような校舎になったんではなかろうかなと思っております。 今回もそういうふうな面を考えれば、十分に学校現場の先生の意見を大切にしてほしいというふうに強く要望するわけですけれども、その辺の状況はどのようになっているでしょうか、教えてください。 ○議長(中山田昭徳君) 矢守教育総務課長。 ◎教育総務課長(矢守丈俊君) 現在、先ほど申し上げましたが、平面計画の素案を学校現場の意見をいただきながら作成中であります。御指摘がありましたとおり、今後の実施設計の段階でも学校の先生方の意見を十分お聞きしながら進めてまいりたいと考えております。 以上であります。 ○議長(中山田昭徳君) 藤本議員。 ◆8番(藤本治郎君) ぜひそれを中心に考えていただきたいと思います。 そしたら、少し話は変わりますけど、今回発注をされた業者と金額等わかれば教えていただければなと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 矢守教育総務課長。 ◎教育総務課長(矢守丈俊君) 杵中体育館棟の設計委託でありますけれども、株式会社村田相互設計九州支社に委託をしております。委託額は、契約額は4,287万6,000円となっております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 藤本議員。 ◆8番(藤本治郎君) 村田相互設計にお願いをしたということで、金額も4,287万円と。決して小さな小さなお金ではないというふうに一市民は感じると思うんですね。これだけの金額を投じるわけですから、設計業者にも教育委員会のほうから十分な指導をしていただきたいというふうに思っております。 また、私が所属しています真砂議員が委員長を務めます建設検討委員会にも今後どのような形で報告をし、話を進めていくんでしょうか。それを教えてください。 ○議長(中山田昭徳君) 矢守教育総務課長。 ◎教育総務課長(矢守丈俊君) 建設検討委員会は、平成24年7月を1回として昨年の9月まで、これもう10回開催されまして、校舎棟の配置、平面計画などについて検討していただきました。体育館棟につきましても、当然、議員皆様の御意見をいただき進めてまいりたいと考えております。 先ほど申し上げました体育館棟の平面計画の素案ができ次第、検討委員会にて審議していただきたいと考えております。時期としましては、7月上旬の開催を考えております。 以上であります。 ○議長(中山田昭徳君) 藤本議員。 ◆8番(藤本治郎君) 7月上旬ということで、もうすぐですよね、1カ月ほど後には体育館に向けての検討委員会が開催されるということで、また、できれば事前に図面とか、そういうものを配付していただきまして、十分にその委員会のときに意見が出し合えるような形をつくってもらいたいと思います。 それでは、次に、杵築幼稚園の周辺整備についての話に移っていきたいと思います。 今年、杵築幼稚園の入学式に参加した際に、保護者から未舗装の駐車場をなぜ舗装しないのですかと問いかけられました。園が完成して数年たちますが、これからの駐車場のあり方、舗装の改修等はどのように考えられているでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 矢守教育総務課長。 ◎教育総務課長(矢守丈俊君) 議員御指摘のとおり、杵築幼稚園の駐車場は、現状、砂利敷でくぼみも多く、園児が当園、降園する際に転んでけがをする可能性があり、また、雨が降った場合は、10カ所近く水たまりができる状態となっております。 そのほか、酢屋の坂や大原邸などを訪れた観光客の駐車場にもなるということで、整備の必要性があるものと認識をしております。 排水対策も考えなければなりませんけれども、そういったことを含めまして改修について進めてまいりたいと現在考えております。 以上であります。 ○議長(中山田昭徳君) 藤本議員。 ◆8番(藤本治郎君) 本当に課長が今おっしゃったとおりに、最初の一、二年は本当によかったのかもしれませんけども、やっぱり車が出入りする中で、園児も転んだという話も私の耳には入っております。一日でも早くこの事業に取りかかっていただきたいんですけれども、この駐車場にまた関連して、幼稚園の未改修の外壁の件であります。 これは、私が平成27年の6月議会で質問した際に、未改修の外壁部分をなぜ修理をしないのかと、改修をしないのかということを問いかけますと、昭和の趣があるので改修しないと答弁をされたんですよね。昨年11月には、我が町は伝建指定を受けているわけです。本当にふさわしい外壁と、あの外壁を感じているのかなというふうに私は首をかしげるわけであります。外壁の改修をぜひ私はやるべきだと思います。この辺はどうお考えでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 矢守教育総務課長。 ◎教育総務課長(矢守丈俊君) この件も議員御指摘のとおり、駐車場の周りは、外壁、用地買収をしたときのままの姿になっております。現状、石垣の上部はブロック塀ということであります。 駐車場を含む幼稚園の敷地は、議員がおっしゃったとおり、伝建の地区内となっており、改修する場合は制約がありますけれども、補助金の活用も見込まれるということであります。 しかしながら、現状、危険性等はないということで、まずは先ほど回答させていただきましたけれども、駐車場の整備を優先させていただき、その後、伝建の担当課と協議してまいりたいと思いますので、御理解をお願いしたいと思います。 以上であります。 ○議長(中山田昭徳君) 藤本議員。 ◆8番(藤本治郎君) 危険性がないから、まずは、駐車場から。これは優先順位として私も納得はできるんでありますが、この伝建指定に当たっては、私も経緯を議員としてかかわっていますけれども、行政が主導で始めたことですよね。地域の皆さんが、いや我々が住むまちを何とか住みよいまちにしましょうよと言って伝建指定を受けましょうという声で始まった事業ではありませんよね、ですよね。 その中で、住民にはある意味の制限、もちろん補助もありますけれども、ある意味の制限をかける。しかしながら、自分たちは、市の財産についてはどうなのかなということは私はちょっとおかしいかなという気がするんですよね。伝建の担当課と協議をするということでありますが、伝建の担当課は文・スポになるんですかね。緒方課長はどうお考えでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 緒方課長、答えられる。緒方文化・スポーツ振興課長。 ◎文化・スポーツ振興課長(緒方幸茂君) 今、御指摘がありましたように、伝建につきましては、昨年度認定されまして、実は6月の今回の補正予算で1カ所民間の土塀を改修する予定をしております。そういったのにつきましては、優先順位等もございまして、もちろん市の施設も議員おっしゃるとおり、すべきところはするほうがいいと思いますけれども、予算の兼ね合いもございますし、優先順位もございますので、その辺を考えながら対応していきたいと思っております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 藤本議員。 ◆8番(藤本治郎君) 本当に予算というのが一番ネックになるわけであります。ぜひ教育総務課と文・スポのほうで十分に協議をして、そしてまた要らないお金をかけずにふさわしい外壁をつくっていただきたいと思います。あの角には、変なじゃないけど、元和様の入り口があって、そこはちょっと通れないようにしているという見た目も本当に見苦しい点があります。北台のほうの道をずっと祇園様のほうに行けば、佐野家とか、そういう施設もあるわけでありますから、一日も早くこのまちにふさわしい外壁をつくっていただいて伝建地区としてのブランド化をどんどん図っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 次の質問に移ります。 前回3月議会でも城下町観光のインバウンドの対策について私は質問をしました。今回は、課長もかわり、新たな施策に取り組んでいくことと思われますが、伝建指定を受けてからの観光に対する施策をどのように考えているのか。まず、初めに観光事業等々についてお聞かせください。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) お答えします。 本年10月から開催されます国民文化祭、全国障害者芸術・文化祭、来年のラグビーワールドカップと県内でビックイベントが開催されることを踏まえて、全国はもとより世界へ杵築市をPRする絶好の機会として杵築市に訪れていただくための施策に取り組んでいきます。 特に、国民文化祭、全国障害者芸術・文化祭において、城下町で開催するイベントとして杵築大茶会があります。これは、大分大茶会という大会テーマを体現する古今東西のいろいろなお茶を楽しむイベントで、お茶どころ杵築として認知度の向上を目指します。 また、着物が似合うまち杵築らしく、着物の祭典も開催します。平成29年度に着物レンタルの和楽庵を利用した観光客は1万116人で、そのうちの63.3%に当たる6,403人が外国人観光客となっています。 杵築市観光協会がKit─sukiきものPR大使に任命した元SKE48の佐藤実絵子さんや関係団体と連携をとりながら多くの観光客が訪れるように観光宣伝活動を行っていきたいと思っています。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 藤本議員。 ◆8番(藤本治郎君) 10月からの国民文化祭を初めビッグイベントがめじろ押しということですね。これはもう3月にももちろん聞きました。そして、元SKE48の佐藤さんがPR大使になったと、ですかね。そういうふうな有名人が我がまちを宣伝してくれると。これまた非常にいいことかなというふうには感じております。しかしながら、この伝建指定を受けた以上、伝建という部分もやっぱりこのイベントの中でどう醸し出していくかということをぜひ考えていただきたいなと思うんですよ。 先日、前回の話の中でも、3月の話の中でも伝建指定を受けている大内宿の話をさせていただきました。そこはもう日帰りの観光客だけで約100万人、そして、47軒あるその施設は、全てお店が稼働して、後継者が全員いるちゅうことなんですよね。後継者がいるということは、やっぱりそれで商売が成り立って生活ができるということなんですよ。伝建ブランドというのは、やはりそこまで持っていくことが可能であるということが実証されている事実があるということですね。 我が町も大内宿とは少し様子は違いますけれども、いろんな施策を考える中で、やっぱり一歩一歩進めることができるんじゃなかろうかなと思います。新課長には、若いときに観光課を経験されていますから、すごく期待をしておるところであります。 そう言いながら、観光客の皆さんがこの町に訪れて、そして、いろんな施設を回るときに、着物を着た姿で少し道に迷っているなという風景を私目にすることが多々あります。 というのも、私はこの地区の出身であります。杵築城のちょうど真下に住んでいます。その真下のところ、国道周辺を着物を着た方々が杵築の、この案内図ですね。皆さん御存じのように、この案内図を両手に持って迷って杵築城の真下を歩いているんですよね。私も何人かお城まで乗せて行ったことがあります。外国人の方はちょっと声をかけ切らなかったんで乗せることはなかったんですけれども、こないだは、ぱっと見た目、中国か韓国かの方々が、また迷ってあそこを歩いているのも何度も見ました。新課長は、そういうことは見たり聞いたりしたことはございますか。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) すみません。見かけたことはないんですけれども、お話は伺っております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 藤本議員。 ◆8番(藤本治郎君) 見たことはない、当然ですよね。昼は市役所で御仕事をされていますから、でも聞いたことがあると言えば、じゃこれからどういうふうな取り組みにしていかなければならないのかなということは、もう当然のように考えられると思います。案内板とか、こういうマップとか、この辺について少し話を聞かせてください。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) 城下町観光のパンフレットは、冊子になった総合観光パンフレットと四つ折りの総合観光リーフレット、そして今議員がお示しいただきました、まち歩きマップの3種類を作成しています。 新図書館が完成しましたので、現在、パンフレットの大幅な見直しを行っています。特に、散策ルートを示すなど、歩きやすさに重点を置いた見直しを行っているところです。国民文化祭、全国障害者芸術・文化祭が開催される前には完成させたいと思っています。 また、案内板は、城下町エリアに8カ所設置をしています。古いものでは、昭和62年度に設置したものでありますので、表示内容を修正していきます。 そのほかルート案内標識も設置していますが、まち並みに調和したデザインであるため、城下町の風景に溶け込んでしまい、わかりにくいという声も聞きますので、初めて杵築を訪れる方などにわかりやすい表示内容と設置場所を検討したり、あわせて外国人観光客に対しての多言語表示もしていきたいと考えています。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 藤本議員。 ◆8番(藤本治郎君) パンフレットとかを国民文化祭に向けて見直しをしようと。もう本当にあっという間にたつと思いますよ。本当数カ月ですよね。じゃそこでどれだけのスキルを持った案内板や観光パンフレット、マップができていくのかなということが私たちも期待をして見ていきたいところなんですけれども。 私も先日5月11日にちょっと縁がありまして東京の中央区という区の観光協会に視察に行ってきました。これは個人的に行ってきたわけでありますけれども、そこでは、観光協会の職員がJTBから1名人材をいただいて、約10年間かけて徹底的に観光協会の役割分析はどこまでどうしたらいいのかとか、できることやできないことというのをきちっと仕分けをして、旅行会社と競合しては何の意味もないという部分で業者がやれないことや、また、やらないことなどを挑戦しているという姿を目にしました。 例えば、事務局、すみません、図1を配信していただきたいと思うんですけれども。マップ1つにしても先ほどの杵築のマップはあったと思います。これですね。この絵、鳥瞰図のような形の絵ですね。東京の中央区では、観光協会では、皆さんに今配信したように、このような形でイラストを交えて、そして、間違えるようなところにはいろんな部分をイラスト風に描き上げて、やっぱりこれを見るだけで結構人に目を引くというか、親しみを湧くような、そんな地図をつくられて、いろんな施策として中央区は大きく5つのエリアに分けて、今このマップを作成しているわけですね。 今皆さんに配信したのは、月島・佃エリアというところでありますが、このマップ作成につきましても、業者に一貫委託したわけじゃないんですよ。地域住民の中にイラストが得意な方にお願い、協力をして、このマップをつくり上げたというふうに聞いております。 この注釈もなかなか、もんじゃストリートとか、本当に親しみが、やっぱりちょっと行ってみようかなという気を誘うような地図になっているのが、皆さんにちょっと御紹介をしたかったんであります。 こういうふうにいろんな工夫が中央区ではやっています。例えば、もう一つ、はじめて物語マップというマップがあります。この中には、商いもの編や、ぐるめ編、文化編として3つに大きくパターンを選びまして、そして、これをまた5つの分野に仕分けして点在をさせているマップですね。 そういうこともありますし、東京のこの中央区では、なかなか今最近聞かないんですけど、ミスコンテストももう30年近く、ミスコンテストですね。ミスという言葉がどうだこうだという時代の中で30年間やっていると。そしてまたこのコンテストに優勝した方には観光の事業にかかわっていただければ、1日1万3,000円から4万円ぐらいを支給して、協力を仰いでいるということもやっているようであります。 それともう一つは、東京中央区の観光検定というものを約10年間やっています。10年前にちょうど検定ブームというのが日本全国でもはやりました。その中に便乗して、中央区でも考えて、この「中央区ものしり百科」、こんな本までつくって、中央区にはどんなものがありますよと。この本を読んで検定を受けていただいて、この検定を合格した人たちに、今度は特派員という部分で上位の方に特派員ということを認定をしまして、この特派員にガイドを依頼するとか、そういうことをやっているようです。これは、市内外からの検定好きな方もあらわれますので、逆に言えば、港区ファンがこれによって生まれているということもおっしゃっていました。 あとこのガイドにつきましても、わくわくツアーという名前を称しまして、文化コース体験や産業体験、まち歩き産業コースとか、東京中央区には日本初というものが結構あるみたいです。やはり新橋からの手前からのエリアですから、いろんな部分で日本初ということがあるわけで、これを老舗の会社の社長さんに、じゃあきょうは団体客が30人来ますので受け入れくださいなんか言っても、これは非常に難しいということがわかっているので、10人以下を1組としたパターンでいろんなコースをしつらえると。 例えば、日本発の何とかのお店とかいうところに行こうとしたら、10人以下のメンバーをその特派員の皆さんが連れて案内をして行くと。そして、そのコースも聞いたお客さんからアンケートをとって、それで、こういうことをやってほしいということであれば、それをまた依頼をされれば、1回3,000円で企画をして、その案内料としては特派員に1時間半のコースで2,000円を支払ってやっているということですね。ちょうど我が町にとってみても、いろんな部門を、そういう少人数で回るエリアとして考えれば、ぴったり合うのかなと私は感じたわけであります。 今はインバウンドの関係で確かに団体さんがざっと歩いている姿を何度も目にはするんですけれども、これもまたインバウンド系の扱える旅行会社と十分に話し合いをして、小さく区切って各班に分けて、いろんなコースで回ってもらうとか、そういう対策等々もしていくこと、また、国内の観光客の皆さんにもそこまでのサービスをすれば、必ずリピーターがついてくるんではなかろうかなと想像をいたします。 その中でもう一つおもしろかったのが、ここに資料を持ってきてないんですけれども、スマホ・タブレット向けの案内マップです。 もちろん杵築の場合は、ここに資料を持ってきていますけど、きつきガイド公式観光アプリというものも既につくっていただいております。これを使って、スマホ・タブレットを持って観光している方も確かにいらっしゃいます。 しかしながら、先日見たのは、そのタブレットを持ちながらも私の住んでいる国道の近くまで5人ぐらいまとまって歩いて、何となく迷ったようなところがあったわけであります。 このシステムがどこまでの制度があってどうなのかということは、私も実証したわけではありませんから、今の時点では言えませんが、杵築の場合はグーグルマップをこのままぺたっと張りつけたような形ですけれども、東京の中央区の場合はグーグルマップの現在のマップ、昭和初期のマップ、明治時代のマップ、江戸時代のマップと、古地図を使って疑似体験をしてもらおうという、そこまでのしつらえをやっているわけです。経費的にはたくさんかかったでしょうと私がお尋ねすると、約200万円ぐらいが初期投資で、年間60万円ぐらいの運用費がかかりますというふうに言っていました。 そう考えたら、パンフレットにお金をたくさんかけるよりも、今の時代は本当に老若男女問わずスマホ・タブレットが扱える。特に海外の人たちにとってみれば、たやすく扱っている姿をたくさん見ますので、そういう部分も少し考えたらいいのかなと思います。 今、我が市におきましてのスマホアプリの案内状況、少し課長のほうから説明をしていただきたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) 杵築市公式観光アプリのことでありますけれども、外国人観光客にも御利用いただけるように、日本語だけではなく、英語、中国語、韓国語、タイ語にも対応するようになっております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 藤本議員。 ◆8番(藤本治郎君) 多言語化で対応ができるようにしていますという話でありました。これは、本当に必要なことであろうなと思っております。 また、この城下町エリアには、Wi─Fiのマークの看板があちこちにつながれておりますけども、Wi─Fiがどこまで整備をされているのかなという気がするわけであります。 インバウンドの方々にしてみれば、Wi─Fiというものは非常にありがたいものであります。私も海外旅行に行ったときには、Wi─Fi下ではデータ通信しますけど、それ以外はしません。なぜかというと、高額な請求書が来るからです。逆に考えれば、インバウンドの方々もWi─Fiを利用して歩いていきたいなというふうに考えているのも現状かと私は考えるわけです。 その中で、Wi─Fiが少し通じないところがあると耳にいたしました。勘定の坂の下から中央病院にかけての、ちょうど谷間にあたるようなところでありますが、ここの整備について、早急に検討し実施していただければなと思うんですけれども。この辺につきましてはいかがでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) 議員おっしゃるように、Wi─Fiが途切れる地域があるということは承知しております。それで、現地のほうを確認させていただきまして、設置を検討させていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 藤本議員。 ◆8番(藤本治郎君) ぜひ国民文化祭には間に合うように設置をしていただければ、訪れた方に杵築って本当に親切でいい町だよねという印象を植えつけることができ、もう一遍時間を見ていってみようかとリピーターにもつながると思いますので、ぜひお願いをしたいと思います。 その流れで、今、城下町は商業地というふうな位置づけで、新町から本町まで道幅が拡幅をされておりますが、その先、ちょうど下村時計店から大分銀行までの間がやはりまだ昔のままの形で狭い状況であり、あそこの交差点も少し変則で、私自身も交通安全の分会長として月2回巡回をさせていただくときに、なかなか通りにくいところだなと。ましてや観光客が来れば、縦一列で歩く人はほとんどいません。必ず横に2人、3人と並んで話しながら散策をするというのが現状であります。 まずは、都市計画でここまで広げた道の経緯を説明していただきたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) お答えいたします。 都市計画道路宗近魚町線は、昭和33年3月に都市計画決定を行い、新道交差点から本町交差点までの1,130メートル区間を昭和56年から平成19年までの27年間にわたり、3期に分けて拡幅、延長いたしました。 昔は、市街地の骨格となる路線であるにもかかわらず道幅が狭く、歩行者と自動車が混在し大変危険でありましたので、道路改良し、都市基盤の整備と地域の活性化を図ることを目的に工事を進めてまいりました。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 藤本議員。 ◆8番(藤本治郎君) 昭和33年に決定をしたという都市計画、私が生まれる5年前です。私は38年生まれなんで、年を計算すれば60歳、還暦です。逆に言えば見直すいい時期なのかなというふうに勝手に思っているんですけれども、拡幅には昭和56年から平成19年までの27年間をかけて1キロをしたと。やっぱり住宅密集地、商業地を開発することにさまざまな障がいがあるから、山や海辺のようにぱっと道をつくるわけにはいかない。これが現実です。 事務局、図2を配信していただきたいんですけれども、今後城下町の拡幅延長ということは、どういうふうに考えられているでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) 都市計画では、本町から東側に延伸し、杵築生涯学習館付近を経由し、大分銀行杵築支店横の交差点までつなぐ計画となっております。この路線は、道幅が狭い上に市民や観光客など歩行者が多く、また、バス路線でもあり通行しにくい状況であります。 しかしながら、家屋が多く用地買収に多額の費用がかかり、道路の拡幅によって空き地や空き店舗の発生も想定されますので、現時点では事業化に向けた計画はございません。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 藤本議員。 ◆8番(藤本治郎君) 地図を配信していると思います。緑の部分が今現在も施工済みという形であります。そして、青い部分等が30年代につくった都市計画がまだまだ残っているということであります。 実際のところ、この図面を見たときにできるのかなと、私自身は人口がこんなに激減している中、経済もなかなか飛揚することができない中で、本当に難しいんじゃないかなと。先ほど言いましたように、もうじきしたらちょうど60年目迎えるんですから、一度改めるべきじゃなかろうかなと。 1つの案として水色のラインを引いていますけれども、水色のラインは本町下村時計店の前の交差点から八坂川に出て、そのまま国道につなげるという。そして、それも堤防沿いを走って国道につなげていく。これは1つの案でありますけれども、こういうところであれば買収等もかかりませんし、逆に言えば八坂川がすごく浅くなっているという現状もあります。 それとプラス、八坂川の堤防が非常に軟弱化している。いろんな施策をしたいと思うけれども、お金が非常にかかる。逆に言えば、浚渫した砂を使って新たな道を川沿いにつくる。これは夢みたいな話でしょうけれども、こういう新たな考え方をもう持ち始め、また考え始めてもいいんじゃなかろうかなというふうに私は感じております。 そういう中で、この道幅の拡幅、延長の問題についてですけれども、たくさんの住宅等も建ち並ぶわけであります。再度もう一度この延長につきましては、思いがあれば言っていただければと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) お答えいたします。 計画当時には地元説明などにより、道路整備などの計画等策定してまいりましたが、議員おっしゃられますように、その後住宅開発等で状況が大きく変わってきております。 今後も、都市計画の変更には慎重に対応してまいりたいと思いますが、道路整備事業を実際に行う際に、関係住民の皆様方に説明の上計画変更するなど、計画ですのであればしなければならないと思いますので、少しずつ変更をかけてまいるように関係各課と協議をしてまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 藤本議員。 ◆8番(藤本治郎君) ぜひ前向きに行動していただきたいと思います。 この都市計画も住民主導ではなくて、行政主導で昭和33年来につくられたんではなかろうかなと、私は想像しています。伝建指定も一緒です。行政主導の中でやっているわけです。結局住民は受けざるを得ないという形があるわけです。じゃなくて、今回は本当にそういう必要に応じた部分をきちっと見きわめて、ぜひ一歩前に進んでいっていただければなというふうに感じています。 都市計画の部分でいえば、日出町、豊後高田等もすばらしい施策でいろんな部分で成果を上げています。決して我が町の職員の皆さん、住民の皆さんが引けをとるということは私は感じていませんので、ぜひ民意を活用しながら一歩一歩進めていっていただきたいなと思います。 これをいつぐらいから取り組むのか、いつごろをめどに考えているのか、突然の質問であれでしょうけど、思いがあればお願いします。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) 現在、道では代替の道路も実際にできている場所が、少し遠回りになりますがございますので、なるだけ早目に今年度からこの計画を少し見直していくように努力したいと思っております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 藤本議員。 ◆8番(藤本治郎君) ぜひ今年度からまず一歩踏み出してください。そうすると、だだだだっと行く可能性も多くある事例も聞いております。ぜひ踏み出す勇気を持っていただくということが大切かなと。 また、この城下町地域の活性化に向けて、今後都市計画がどのような形で生きていくのか。そういう思いがあればひとつお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) まちづくりにつきましては、市街地と都市計画がなければ進んでいきませんし、計画して実施してみたがちょっとこれは位置が悪かったということも起こると思います。まず、いろいろな計画がありますが、この代替地と都市計画をしっかりつくって、今後杵築のまちづくりに貢献してまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 藤本議員。 ◆8番(藤本治郎君) ありがとうございます。課長のその言葉にすごく期待をしております。 市長も思いがあれば一言いただきたいんですけれども。 ○議長(中山田昭徳君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 黒田課長が申しましたとおり、市の行政の基本の一つには都市計画があると思います。 あと、重伝建の指定も受けましたので、都市計画と重伝建、それから、きょうは藤本議員からもお話がありましたように、観光にどうつなげていくか。それから、地域の農林水産業もありますので、観光客の人にも、そして市内にいろんな枝葉が伸びていって、わかりやすい、一体的にやっていかんといかんなというふうに強く思いましたので、精進したいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 藤本議員。 ◆8番(藤本治郎君) ありがとうございます。市長のリーダーシップに本当に期待するところであります。 そういう中で、城下町商店街がやっぱり空き家や空き地が目立つわけです。これを今後どういうふうに活用していくかというのが、1つの大きな大きな問題ではあろうと思いますが、今の状況を少し説明をしていただきたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) 冨坂に上がる十字路から大分県信用金庫杵築支店前まで続く商店街の店舗の数は25店舗で、空き地は9カ所、空き店舗は6店舗というふうに把握しています。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 藤本議員。 ◆8番(藤本治郎君) では、その空き家や空き地の活用について、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) 空き地を活用する取り組みとしましては、平成28年度に市内の護町会が、6台のチャレンジワゴンを制作し、中心市街地の空き地所有者の承諾を得て活用しています。 チャレンジワゴンは、木造でお店を出店できるつくりとなっていますが、出店利用がない場合は休憩用のベンチとしても利用できるようになっています。 また、毎月第3土曜日に酢屋の坂下広場できつき城下町マルシェで活用したり、夜市やきつきお城まつり等のイベントで活用しています。 空き地9カ所のうち、2カ所にチャレンジワゴンを設置しています。 空き店舗を活用する取り組みとしましては、チャレンジショップ支援事業を行っています。空き店舗を借りて出店したい起業家に店舗を貸し出していただける物件所有者に対して、店舗改修費の3分の2を補助する制度で、補助金の上限は150万円となっています。 平成29年度の実績は、城下町商店街ではありませんが、中平地区において1件ありました。 また、創業支援対策として、開業時にかかる多額な経費を少しでも補填するために、杵築市新規創業・開業チャレンジ事業補助金制度があります。 支援事業者に認定されますと、開業時に50万円の補助金が交付され、製造業には30万円の追加交付、さらに空き地、空き店舗での開業には20万円の追加交付を行い、最大で100万円の補助金が受けられます。 平成29年度の実績は、これも城下町商店街ではないんですが、7件ありました。 今後も商工会と連携して、これらの施策のさらなる充実を図り、商工業の振興や雇用の拡大、商店街や地域の活性化につなげてまいります。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 藤本議員。 ◆8番(藤本治郎君) 支援的補助制度が活用されていますと、昨年度は城下町外ですけれども、全部で8件ぐらいは支援をしていますという報告であろうと思います。 私が非常に感じるのは、先ほどから言うように、行政が主体的に事業をするということになると、スピード感が感じられない。これが現実なんです。1つやるにしても、いろんな法的が理由があるのか、民間事業者が考えるようなペースではなかなか進めないと。 今ネットの中にはたくさん事例があります。これも今私がぱらぱらと引き出したわけなんですけれども、歴史的資産を活用した観光のまちづくり成功事例ということで、これは内閣府が出しているネットの中から見ました。 いろんな事例があります。職員の皆さんも一人ずつにパソコンが配付されていますから、ネットからの情報というのはすごく持っているんじゃなかろうかなというふうに想像はしますけれども。この中には、代表的な兵庫県の篠山町の城下町復元と限界集落の再生とか、長崎県の小値賀町の個人の客をターゲットにした地域の観光地としてのブランド化を目指すとか、島根県津和野の古民家を再生した店舗づくり、広島県尾道市には100件以上超える空き家を再生し、150人以上移住をさせたという成功事例が載っていました。 我が町も、決して他の市と遜色たがわぬ状況の中で、一歩踏み出すことが行動でできるんじゃなかろうかなと私は感じています。その中にはネットだけで見るということは、なかなか実感として、またイメージが膨らみが少し少ないんじゃなかろうかなというふうに感じています。 最近では、昨年より常任委員会の議員の視察に各担当課の課長に同席をしていただいております。これもまた新たな施策や検証につながれば非常にいいことだと思います。百聞は一見にしかずということわざもあるように、やはり見、聞き、自分で体感するということが非常に必要なことではなかろうかなと。 その中で、課長だけではなく、実動する係長とか課長補佐とか、そういうペアでぜひ一緒に参加ができればなお、1つの成果を生むきっかけになるんではなかろうかなと想像いたします。 今月は、民泊法も制定を施行されるわけであります。市長も日ごろから、滞在時間を伸ばすことによって、この観光地を盛り上げようという思いがあるようであります。民泊法を利用した古民家の活用施設の事例も、岐阜県の御嵩町や近くは宮崎県の飫肥町、また和歌山県のかつらぎ町等、成功事例はたくさんあるわけです。 これを自分たちの担当の方々が見て、ここは何でこうなったのか、これはどういうふうにやっていけば一番杵築にマッチングするのかということを実際に見て感じることが、ネットの中のスクリーンから影響を受けるよりも、そちらのほうが経費はかかったとしても成果は上がってくるんではなかろうかなというふうに想像をしています。 私はこの杵築小学校区の杵築地区出身であります。こうやって伝統的な文化財が点在するまちに住んでいるわけであります。ぜひこのまちを昔のような勢い、文教のまち杵築に戻していただくような御努力と、また日本に世界にこの杵築をどんどん売り出して、そしてこのまちで後継者ができるような地域に、まず杵築市の第一歩目としてやっていただくことを心からお願いを申し上げ、私の一般質問を終了いたします。ありがとうございました。……………………………… ○議長(中山田昭徳君) ここで、午後1時まで休憩いたします。────────────午前11時53分休憩午後 1時00分再開────────────
    ○議長(中山田昭徳君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 1番、二宮健太郎議員。(1番二宮健太郎君質問席に着く) ◆1番(二宮健太郎君) お昼の休憩後、私がトップバッターの一般質問者となります。新風会、議席番号1番、二宮健太郎と申します。 冒頭に当たって、このたび議長を初め議員の皆様方より指名推選をいただき、副議長に就任をさせていただきました。このことにまずお礼を申し上げます。そして、これまで以上に議員活動また議会が身近になりますよう努めてまいりたいとおもいます。あわせて行政の執行部の皆様方にもよろしくお願い申し上げます。 それでは、通告に従いまして一般質問に入らせていただきたいと思います。 まず、国道213号線ののり面の一部、草刈り活動等を他の地区でもやっておられると思うのですが、私ども地元が三川区という行政区もあり、国道213号線ののり面の側溝を毎年、年2回清掃活動等を行っております。 しかしながら、やはり少子化、高齢化も伴い、地元で活動してくれる方が年々減っておるのが現実で、出なかったら各1軒から2,000円の出不足金をいただいたりはするんですが、2,000円をいただいても現場に誰かがいないと大変作業が困難だというような現状が、ここ最近続いてきております。 そういった地元からの要望も受けまして、今回、国道面に関しての杵築の玄関口でもありますし、この側溝ののり面並びに側溝を清掃する活動に当たり、何らかのサポート等はないのかということをお尋ねしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(中山田昭徳君) 羽田野建設課長。 ◎建設課長(羽田野陽一君) お答えいたします。 道路を管理する大分県別府土木事務所へ確認したところ、県が管理する国道213号では、夏季──おおむね7月から8月と、秋季──おおむね10月から11月の年2回の草刈りを業者に委託して実施しておられます。 また、県が管理する道路で行政区等が行う草刈りや花植えなどの道路美化活動については、クリーンロード支援事業により経費の一部を補助する制度を設けております。 しかし、道路側溝の清掃については、補助の対象とならないため、そのような箇所がありましたら、県別府土木事務所か市役所建設課まで連絡していただきたいと思います。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 二宮議員。 ◆1番(二宮健太郎君) 道路側溝の清掃で補助の対象にならない場合、また相談に伺ったらいいということで、また相談に行きます。地元の区長の要望もありますし、特に毎年やっていますが積み重なっているごみもありますので、また個別に相談に行かせていただきたいなと思います。そのときは、ぜひともよろしくお願いいたします。 それと、国道213号線ののり面に生えている木が生い茂って、電線に絡みついている状態でございます。それを過去、2年前でしょうか、私が区長と県議と県土木に陳情に行った経緯がありまして、そのときも承ってくれたんですが、全然動きが見えなくて、昨年は富来議員さんも現場立ち会い等もしていただいている現状だと伺っております。そちらのほうが全然進んでいないようですので、どのような状況なのかをお伺いしたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 羽田野建設課長。 ◎建設課長(羽田野陽一君) このことについても管理する別府土木事務所へ確認いたしました。県から回答がありましたので、御報告いたします。 県では、高齢化等により美化活動の継続が困難となっている箇所もあると聞いており、草刈り作業等の省略化に向け、通行状況や交通の安全性を考慮しながら、必要に応じ、コンクリート張工やモルタル吹きつけによる防草対策の推進を図っております。 当該箇所については、交通量も多く、杵築市の玄関口でもあり、地元要望を受けて事業実施に向け予算要求を進めてまいりましたが、今年度から順次道路のり面部の支障木や植樹帯の撤去とコンクリート張工による防草対策を実施していく予定であるとの回答がありました。 以上であります。 ○議長(中山田昭徳君) 二宮議員。 ◆1番(二宮健太郎君) 今年度から、順次のり面の改良に当たっていただけるということで、コンクリートで塞ぐのもよし、できれば急ぎで草木が絡んで電線等にひっかかっている分は撤去できればなというふうに、問題が起こってからだと遅いので、できれば早い対応をお願いしたいというのと、あわせて伝達です。私たちがお願いした経緯を、今こうなっているよという結果がなかなかこっちのほうに返ってこないから、私のほうも何度かお話させていただいたんですが。私たちが一緒に行ったんですから、できれば早目にどういう動きをしているとか返答をいただけると地元にも話ができますので、今後もよろしくお願いしたいなと思います。 次の質問に入らせていただきます。 213号線にかかわらず、どこでもあると思うのですが、大変耕作放棄地が国道から見ても見受けられますし、耕作放棄地に生えている枝が歩道までかかって、子どもたちの通学の妨げになったり、いろんな方々が歩くのに不愉快な思いをされるという案件がございます。 この耕作放棄地なんですが、まず農地が1年以上作付をされずに将来耕作される見通しのない耕作放棄地の増加が、現在深刻化されています。 日本全国の耕作放棄地、荒廃農地は、農林水産省の統計を見ますと、平成28年の時点で28.1万ヘクタール、うち再生利用可能な荒廃農地は9.8万ヘクタールとあります。 耕作放棄地の大きな発生要因は、農業者の高齢化の進行と後継者の不在、農作物価格の低迷などで営業が続けられなくなっているということであります。 また、1970年代以降、政府による減反制度が実施され、作付制限と転作で米の生産調整が図られてきましたが、ことしの4月にこの減反政策が廃止されたということで、年間7,500円等の補助金をもらっていた方々もなくなったということで、現在米をただつくるだけではなく、飼料米など他の作物をつくるというふうに農家のほうは研究しなければならない状態となっておるわけでございます。 今回の質問で、213号線は特に杵築市の玄関口でありながら、私たちも田畑をやっておりますが、すごい荒れた農地を見ますと、このままでいいのかというふうな思いがあって仕方がありません。 この耕作放棄地に対して、保有する所有者に対して改善の処置とか、どのような指導体制をしておるのか、体制をお聞きしたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾農業委員会事務局長。 ◎農業委員会事務局長(岩尾俊高君) お答えします。 道路沿いの農地の樹木等の場合は、道路の境界までは道路管理者で処理できますが、農地側については所有者に処理していただくようになります。 したがいまして、農業委員会において所有者等の農地の管理者の方と協議をします。 まず、農地の所有者の方へ連絡をとり、農業委員や農地利用最適化推進委員、事務局で現地確認した後、所有者の方と今後の対応について協議していきます。 農業委員会としては、毎年、農地利用状況調査、農地利用意向調査や農地パトロールを実施し、対象農地を把握し、農業委員、農地利用最適化推進委員、事務局一体となり、県、市、農林課、JAなど関係機関と協力体制を整え、法令にのっとり、遊休農地の解消に向けて取り組みます。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 二宮議員。 ◆1番(二宮健太郎君) 遊休農地の解消に取り組んでいただいておるとは思うんですが、所有者がわからない農地が結構あると思うんです。今現状でどのような把握をしておるか、お伺いします。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾農業委員会事務局長。 ◎農業委員会事務局長(岩尾俊高君) 所有者を確認できない遊休農地とは、1遊休農地所有者の居場所が全くわからない場合、2相続未登記などで連絡がつかない場合です。 農業委員会が毎年行う農地利用状況調査で、遊休農地と判断された農地の名義人に、農地利用意向調査を行うため、調査書を送付します。その際に、相手方に届かず、農業委員会事務局に戻ってきた調査書の合計が、所有者不明の農地と捉えることができるかと思います。 その面積は、平成29年度で11.8ヘクタール、筆数が203筆、人数は126人となっています。 農地利用意向調査で、相手に届かなかった所有者の住所等の行うには、近隣に居住する方や親族等に対して連絡先の聞き取り調査を行います。それでわからない場合は、個人情報保護法との関係で納税義務者等の情報は得られず、調査が進まないのが現状です。 今後は、毎月行われる農業委員会総会等で各委員、事務局で情報共有し、地区を定めて聞き取り調査を行うなどして、所有者等の把握に努め、できるだけ遊休農地の解消に向け取り組みたいと思います。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 二宮議員。 ◆1番(二宮健太郎君) 今現在で面積も11.8ヘクタール、人数は126人というふうになっておるそうですが、どの時点からこれが続いておるのかが不思議だなというふうに思っています。 毎月、農業委員会さんのほうでそういった話し合いをしていただけるんでしょうけど、実績調査といいますか、1年間にどれぐらいの耕作放棄地をちゃんと使えるようにするのかとか、そういう目標みたいなのはあるんでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾農業委員会事務局長。 ◎農業委員会事務局長(岩尾俊高君) 現時点では、具体的な目標というのはなかなか、先ほど言ったとおり調査が進まないという形がありますので、今の時点では具体的な目標はまだ設定できておりません。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 二宮議員。 ◆1番(二宮健太郎君) 個人情報保護法があるから、所有者を確認できないという、これは最近よく聞く話なんですけれど、この個人情報保護法で調査ができないというのは言い分になりますか。 というのは、行政として、しかも農地を管理している所轄が、個人情報の保護のおかげで農地が荒れたままになっている。しかも、所有者がわからない。今後どうしていいかわからないをずっと1年1年やっているうちに、耕作放棄地にどんどん木が生えて成長して、全く耕作できなくなってきているのが現状でございます。それを数年ほったらかしたままでいっているところが多くあるから、もう手がつけられなくなってきているんです。 この個人情報保護法を撤廃するじゃないですけど、農地に関してはもうちょっと踏み込んだ調査方法を検討することはできませんか。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾農業委員会事務局長。 ◎農業委員会事務局長(岩尾俊高君) 議員の言われるとおり、そういったことで苦慮しているという現状です。 遊休農地の土地所有者情報の調査に対して、税務課や市民課等、関係課からの協力が得られるように、関係法令の改正などについて、大分県農業会議などを通して国、県等へ要望したいと考えております。 このことは、全国的な課題でもあり、新聞報道によりますと、政府は所有者不明の土地が全国でふえている問題に対し、基本方針を公表しております。一定期間管理されていない土地は、所有権を手放したとするみなし放棄という、所有権放棄制度の新設、それから登記の義務化などを検討しておりまして、2020年までに必要な法改正を目指すとしていますので、その動向を注視していきたいと思います。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 二宮議員。 ◆1番(二宮健太郎君) 今、議員の皆さんのタブレットには資料1を送らせていただいております。 土地のみなし放棄の創設ということで、国がこういった声を吸い上げて、今本当に全国で問題になっているんだなというのが伺い知れるわけなんですが。国の対策をいつまでも待って地方が動けない状態では、何もならないのかなというふうには思っているんです。 今地元にあるものでこれだけの所有の耕作放棄地、126名の人数が把握できていて、ただ一人一人のデータベースはできていないわけです。この国の政策をまさに待ったなしと書いていますが、待った状態です。これを待ったなしの状態で、我が市としてどう取り組もうと思われているか、教えて欲しいなと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾農業委員会事務局長。 ◎農業委員会事務局長(岩尾俊高君) なかなか難しい問題ではあるんですが、農業委員会の中でそういった形で待ったなしであるという認識を新たにして、極力そういったことが解消できるような方向が何かないかと。例えば先進地を視察して、そこのやり方を習ってきて実施するとかいう形で、議員さん言われるとおり少しでも解消できるような方策を探っていきたいと思います。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 二宮議員。 ◆1番(二宮健太郎君) すぐに結論は出ないとは思いますが、農林水産省のホームページで見たんですが、他のまちでは農業委員会さんの働きで遊休農地を3.6ヘクタールぐらい農地化できたと。いろんな農地化の取り組みを掲載しているページがありました。 農業委員会さんで活動できて、そういった農地を活用する方向性は、今のところで動けばもしかしたらまだ助かる農地があるかもしれないし、お金をかけずに。そういった農地化を、もうちょっと早いスピードで調べて、個人情報に関しても、個人情報を守らないといけない個人情報はあると思うんですが、田舎の農地であそこは荒れて大変困るんだというような方がたくさんいると思います。 国道沿いでたまたま私が言っていますけど、国道だけじゃなくて、山香でも大田でもあると思うんです、こういった農地が。所有者がわからない、地元にいないから。あんなものがあるおかげでイノシシの巣になっているとか、そういう苦情をいっぱい聞きます。 そういうものを、どうやって今後変えていくのか、本当に考えてほしいんです。これに関して、強制的に取り上げるといったらおかしいですけど、農地の税金は物すごく安いですから、国道沿いの道にしても税金の金額を変えるとか、農業委員かどこかわからないんですが、そういったことはできるんですか。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾農業委員会事務局長。 ◎農業委員会事務局長(岩尾俊高君) 先ほども言いましたが、法令関係ということになるかと思いますので、農業委員会サイドとしては指導でできるというわけにはいかないと思いますので、税務課と関係課のほうと協議して、先ほど言った法改正等に関して要望していきたいと思います。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 二宮議員。 ◆1番(二宮健太郎君) 税務課に必ず固定資産税を払っているはずなんで、所有者になり得る人は必ずおるんです、お金を払っている方が。だから、連絡のとり方はいくらでもあると思うのです。連携の仕方も、納税課から書類を送っているんだから、その書類に一緒に書類を送ってもらえばいいだけのことだったりするかもしれません。アプローチの仕方はたくさんあるんで、少しでも早い対応をしなければ農地がどんどん死んでいきます。 農業委員会さんにお願いしたいのは、スピードをもって農地を復活させる活動には本当に力を入れてほしいなと思います。今後ともよろしくお願いします。 それでは、次の質問に移らせていただきます。 定住促進について、お伺いをしたいと思います。 我が市の定住促進の状況を、今現在どのような取り組みをしておるのか、まずお伺いします。 ○議長(中山田昭徳君) 内野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(内野剛君) お答えします。 本市の移住・定住に対する取り組みとしまして、2つの補助金を交付しております。定住補助金と空き家改修費等補助金です。 定住補助金は、市外からの移住の促進や、市内在住者の定住促進のため、市内で住宅を新築または中古物件や空き家バンク物件を購入した方に対して、一定の条件のもと補助金を交付しております。 次に、空き家改修費等補助金は、空き家バンク物件の改修費や家財処分に係る費用、市外からの移住者の引っ越しに係る費用、仲介手数料やケーブルネットワークの加入金を補助しております。 これらの実績ですが、平成27年度は76世帯221人、28年度は95世帯297人、29年度は86世帯263人に対して交付をさせていただいております。 また、住宅の情報収集につきまして、市内で空き家となった住宅を登録する空き家バンク制度を運用して、定住に向けての住居探しを支援しております。この制度は、市内の空き家の売却や賃貸を希望する所有者から、登録をしていただいた物件情報を、市公式ウエブサイトを通じて紹介し、空き家の購入または賃借を希望する方に情報提供を行う制度です。 平成30年度5月末現在でございますが、51件の物件を登録しております。契約完了件数でございますが、平成27年度は6世帯13人、28年度は18世帯43人、29年度は23世帯56人でございます。 その他の取り組みとしまして、移住パッケージ事業の空き家施設改修事業があります。平成28年度は、山香地域に3軒の空き家を改修して、3世帯6人が定住をしております。 また、地域おこし協力隊の制度も導入しております。現在、7人が着任中であり、任期後の定住に向けてそれぞれ活動を行っております。 ちなみに、平成27年度以降、これまで地域おこし協力隊任期満了後の市内の定住者は4人となっております。 さらに、県外からの移住者増に向けた取り組みとしましては、東京、大阪、福岡など大都市圏で開催される大分県主催の移住フェアに積極的に参加をいたしまして、県外で杵築市への移住をアピールするとともに、特に都市圏からの移住者の呼び込みを積極的に行っているところでございます。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 二宮議員。 ◆1番(二宮健太郎君) 杵築市の取り組みを今聞かせていただきました。 移住フェア等も積極的にやっておられるということで、県外で杵築市の移住をアピールするとともに、移住者の呼び込みを積極的に行ってくれていると思います。 先般、広報・広聴委員会の阿部委員長に声をかけさせていただきまして、委員会で豊後高田市に視察に行かせていただきました。 給食費の無料化、それと定住対策です。定住にものすごく力を入れているお隣の豊後高田市の取り組みをいろいろと研修させていただいたんですが、やはり我が市がまだ手をつけていない、目が行き届いていない施策が結構盛り込まれておりました。 そういった状況から見ましても、比較して我が市にももっと取り入れるべきじゃないかということがたくさんあると思うのですが、いかが思われていますか。 ○議長(中山田昭徳君) 内野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(内野剛君) 全国的に移住の先進地となっております豊後高田市の制度につきましては、移住検討者の移住のきっかけとなるような施策が多く取り入れられております。 本市におきましても、移住者が実際に本市に移住し市民になった後、長く定住し続けられるように、人生まるごと応援プランによる本市での生活のあり方などの充実を図り、移住者への丁寧な対応を心がけております。 地方創生が叫ばれる中、移住者を呼び込む足がかりとして、本市も現在新たな移住パンフレットの作成に取りかかっております。構成内容としては、移住者が手にとりたくなるような表紙デザイン、全面に押し出した市独自の定住の支援策、見やすく説明のしやすいマップなどを盛り込み、本市の移住相談窓口や移住フェアでも相談ブースを大いに活用していく予定でございます。 また、市公式ウエブサイトのリニューアルに伴い、移住促進サイトにつきましても新設する予定であります。8月1日公開に向けまして、一目で杵築の魅力が見てとれるメーンページ、空き家バンクページや子育て支援サイトママフレリンク、住まい、子育て、セカンドライフなどのバナー表示を設け、移住を検討している方や定住者が知りたい情報を一度に収集できるような構成を考えております。 定住施策に関しましても、移住相談窓口の新設に伴いまして、移住希望者の相談や手続へのワンストップ化、さらに市内企業の新着情報のメール発信などについても関係課と協議して、定住者を支援する新たな施策も追加をしてまいります。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 二宮議員。 ◆1番(二宮健太郎君) ウエブサイトの新設もしていただけるということです。メール配信もいんですけど、一番いいのは窓口のワンストップ制度です。まちづくりの関係が下にいって、市民の方が一番立ち寄りやすい場所に来ておるのかなと思うのですが。 私の知り合いで杵築市に引っ越したいという方がおりまして、4名ほど引っ越したいと。いい物件はないかと調べにいったら、なかなかいい物件がないというか、物件が少ないというか、非常に残念な。まだ諦めていませんが、知り合いの不動産会社にも私が確認をとりながら、今いい場所を検索中です。 その中で感じたことが一つ、一度行って杵築市の空き家はありませんかと言ったら、紙を書かされるんです。閲覧をするために、名前と住所と連絡先。そこの住所がわかるということは、防犯ということも含めて空き家であるということが知られてはよくないと。不動産会社に行ったらそんなことはされないんです。いいですよ、これだけの物件、部屋もこれだけあって、近くに駅もあってスーパーもありますよというような情報が普通はあるんですが、まだちょっと弱いのかなと。わかりにくかったんです。 その点については、課の方には相談させていただいたんですが、もう一つ感じたのが、地域おこし協力隊の方が手伝っていただいていたみたいなんですが、メール配信が僕がいいなと思ったのは、今探している人間がこんな情報がありますよというのが杵築市にはないんです。連絡先を渡して私を知っている方だったら、後日連絡があってもいいんかなと、今こういう物件が出てきているよとか、さっき言ったワンストップに当たる他の不動産業者さんとの連携がもうちょっととれていたら、すぐに声がかかって何部屋要るんですねと。どこがいいですか、杵築ですか、山香ですか、大田ですかと、そういった取り組み方が全然見えてこないのが今の杵築の空き家バンクだと思っております。 そんな中で、空き家バンクをもっと充実化させるためにはどのようにしたほうがいいのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 内野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(内野剛君) 空き家バンクの充実度を高めるに当たりまして、空き家バンクの新規登録件数をふやすことが第一番だと考えております。 市公式ウエブサイトのお知らせや、約1万5,000件の固定資産税、納税通知書の送付の際に、空き家バンクの物件登録についてチラシを同封するなど、空き家バンク制度の周知を図っているところでございます。 また、平成28年度は登録していただいた空き家所有者に対して、杵築市の特産物をプレゼントして、登録件数をふやす努力をしております。 以前から空き家バンクサイトが利用しづらいという御意見がございました。先ほど申し上げましたが、8月1日の公開に向けまして、空き家バンクサイトの大幅なリニューアルを進めております。 従前のサイトでできなかった検索機能を充実させ、杵築地域、山香地域、大田地域の地域別検索はもちろんのこと、海に近いとか水洗トイレとか平屋などといったチェック項目を登録しまして、登録物件の検索が容易にできるように予定をしております。 また、市内不動産業者との連携も必要と考えまして、市内不動産業者の一覧を作成いたしまして、現在空き家バンクのサイトに紹介をさせていただいております。これによって、空き家バンク登録物件だけでなく、多くの選択肢の中から住居の選択ができるようになれば、移住・定住の促進につながると考えております。 今後、空き家バンクサイトから各市内不動産事業者のホームページへリンクをさせまして、それも検討いたします。市内の不動産業者と連携の上、空き家バンク利用の利便性の向上を努めていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 二宮議員。 ◆1番(二宮健太郎君) 充実化を図っていただけるというお答えをいただきました。大変うれしく思いますが、地域おこし協力隊の方なんですが、例えば十五、六日市役所に来て、それ以外は何をしてもいいよというようなシステムだと聞いております。 空き家対策でするんであれば、こういった方と不動産業者との連携をもうちょっととっていただいて、その半分を不動産業者で働いていただいて、杵築市と連携をとるとか。たしか期間雇用みたいな感じです。終わった後の行き先が今のところ市の役所におったらそういった流れ仕事しかないと思うので。例えば不動産業者で働いていただきながら、市役所で空き家バンクの説明をしていただくとか。そういったことによって、宅建の資格を取って仕事に定着をして、地元に根づいてくれる可能性がやはりあると思うんです。何の課でもいいんですが、もうちょっと地域おこし協力隊の皆さんの活動の仕方も考えていただきたいなと思ったりします。 それと、豊後高田ではレンタカーも貸したりしていました。安い金額で。地域に来るのにレンタカーを借りて見て回ったりするサービスであったり、また、空き家に数日住ませていただいて、まちの環境はどうなのか、住んでいる地域の人はどうなのかとか、そういった体験型の空き家、市が主導してこちらに1週間でも住んでみてくれませんかとか、そういった取り組みもあってもいいのかなというふうに思います。 やはりアイデアはたくさんあって、それを活用することで地域の住民または人口の定住につながっていくと思うので、ネットだけではなくて、アナログ面でもきっちりと住みたいというまちづくり、住みたいと思えるような雰囲気づくりを取り組んでいただきたいというふうに思います。どうぞよろしくお願いいたします。 それと、定住促進の中で、市営住宅が今たくさん取り壊しにあっています。山香も住吉、杵築も猪尾、取り壊しの後、何に使われるのか。それとも、また公営団地が建つのか。そういった計画をお伺いしたいんですが。 ○議長(中山田昭徳君) 羽田建設課長。 ◎建設課長(羽田野陽一君) お答えいたします。 現在の猪尾住宅の状況です。猪尾住宅は、昭和42年度から昭和45年度にかけ、13棟52戸の住宅が建設されました。昭和42年度に建設された住宅では、築後50年が経過し、非常に老朽化の進んでいる住宅となっております。 そのため、平成13年7月の公募による入居を最後に、入居の募集を停止しております。また、団地内を市道を挟んで西側部分と東側部分を2つのブロックに分け、火災等の特別な事情による入居の際には、東側へ入居することで集約を図っております。 猪尾住宅の入居者には積極的な転居をお願いしたわけではなく、本人届け出に伴う退去による空き家となっております。 現在、猪尾住宅には東側6棟に19世帯が、西側1棟には2世帯の合計21世帯が入居しております。 空き家となった住宅の解体の状況ですが、道路の西側には6棟22戸分が建設されており、空き家となった住宅を平成28年度に1棟2戸分を、平成29年度には2棟8戸分の解体を終了しております。 現在、3棟の建物12戸分が残っており、そのうち1棟4戸建て2世帯が入居している状況です。また、2棟は既に入居していないことから、順次解体を進める予定としております。 道路の東側には7棟30戸分が建設されております。昨年までに解体した住宅はありませんが、1棟2戸建てには既に入居者がいないことから、今年度解体する予定としております。 昨年度、杵築市公営住宅等長寿命化計画を見直しし、猪尾住宅については商業施設や病院等への距離も遠く、国道213号から急な坂を上りおりするといった点においても、公営住宅として立地条件がよくないことから、現地建てかえから非現地建てかえの方針としたところであります。 今後は、入居者の方と引っ越し費用の補償を含め、転居の御理解が得られるよう丁寧に説明し、転居に同意していただくようお願いしていきます。 市としましては、道路西側の一定区画の解体が終了する段階までに、住宅用地を行政財産から普通財産へ所管がえを行い、関係する課で今後の市営住宅跡地の活用方法を検討したいと考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 二宮議員。 ◆1番(二宮健太郎君) 要するに今現在住まれている方もおられる中で、建てかえる計画はないということなので、商業施設や病院などの距離が遠いということでもあるんですけど、今住んでいる方が住んでいるのに解体されていっているので、ちょっとした追い出される感もあるし。もともとあそこは公園もあったし建物もあってにぎわっていた団地だったんですが、今は人が少なくなって現状であると。 建てかえないにしても、活用を考えることを今テーブルの上にのっていないというのが、我々も耳にしないんですが、そういったことは財政課に移すようなことを今言っていましたが、どのように考えておられるのかお伺いしたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 佐藤財政課長。 ◎財政課長(佐藤剛君) 猪尾住宅につきまして、議員がおっしゃったように現地では建てかえを行わないという方針が決定をしております。したがいまして、いずれ跡地利用の検討が必要になると考えておりますが、現に今入居者がいらっしゃる段階で跡地利用計画を作成するということにつきまして、先ほど議員もおっしゃいましたが、入居者感情を考慮しまして慎重に対応する必要があろうと思っております。 しかるべき時期に、しかるべき段階で、跡地利用の計画を立てていきたいと現時点では考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 二宮議員。 ◆1番(二宮健太郎君) そのしかるべき時期がいつなのかがわからないから住民が困るのですが、人が住んでいるところの土地というのは、やはり人間がいるんだなあという雰囲気があるのですが、人が全くいなくなってくると、そこにまた開発が入るのが難しくなってくるんです。 今、下司のほうとかはどんどんミニ開発で住宅街が建っています。不動産会社が土地を買って造成をして、私たちも産業建設で市道認定までいくぐらいですので、かなり土地があれば家が建つ可能性があるのかなというふうに思います。 特に猪尾住宅がある土地は、確かに近くに商業施設はないのかもしれないんですが、坂を下るとすぐにバス停もありますし、今まであそこに住んでいた方がたくさんいました。開発をすれば全然いい高台の用地だと思います。 今市がつくっているハザードマップがあります。私の住んでいる土地はちょうど福祉センターの前なんですが、火災保険料が今上がっています。なぜかというと水害の可能性があるということで、保険会社が料率を上げているんです。だから、そういったところに住む人は今後火災保険の金額が上がっていくというようなことになります。 やはり10年、20年、30年、保険料が上がればそれだけ要らないお金がかかるということで、高台に家を臨んでいくという体制が今見受けられるのかなというふうに思います。したがって、この猪尾住宅はもう水道設備もあるでしょう。排水の設備もきれいにして、地盤もきれいにして、取りつけの道をきれいにしていって、街灯設備もつけてあげれば家を建てて移り住んでくる人たちの可能性がたくさん出てくると思います。 山香の土地もそうだと思います。岩尾議員さんが多分言うんで今回山香の件は触れませんでしたが、担当が財政課長になるということなんで、財政課長は猪尾住宅に行かれたことがありますか。 ○議長(中山田昭徳君) 佐藤財政課長。 ◎財政課長(佐藤剛君) 猪尾住宅、下からの上り口からしか見たことがございません。申しわけございません。 ○議長(中山田昭徳君) 二宮議員。 ◆1番(二宮健太郎君) これが現実なんです。正面で見てもわかりません。今議員さんには出しますが、正面でこの区画を見ていただいて、ここに人が住んでおるというのは今出していますが、現実に歩いていって、見てください。今住んでいる人たちがどんな感情でいるのか。ものをどんどん壊されて、このまま寂れていくのかなというふうに思って生活しておられるかもしれません。 でも、本当にこの土地を活用していってほしいというふうに私は心から思うんですが、人をこれから定住させていく、また、人口を減少化させないために何を市が取り組んでいくのか。行政だけじゃなく、地域も一緒になって考えていかなければならないんですが、現場にも行ったことがないような状況で、考えてもいないしかるべきというのはいつなのか、そういったものに私は本当に腹が立っております。 しかるべきじゃなくて、きょうでもあすでもいいんですが現場に行ってほしい。そして、現場を見てほしい。この土地は使えるのか、この土地は生かせるのか、これをどう活用するのか。別にいいじゃないですか、絵を描くのはいつでも。今すぐ描いたっていいじゃないですか。住んでいようが、この土地をどうしていきたいというグラウンドデザインを考えることは全然いいと思います。 でも、全くなくなってから考えるようなことじゃ、もう人がいなくなってから誰が呼び込むんですか。今住んでいる人がこのまちいいよと言って呼び込んでいくから、人がどんどんふえていくんじゃないですか。私はそう思います。 そういったことも含めて、財政課長には厳しく言ったかもしれませんが、見てほしい、現実に今ある場所を感じてもらって、またこれを市としてどう活用していくのかを考えていただきたいということで、この定住の質問を終わりたいと思います。 それでは、次の質問に入らせていただきます。 協働のまちづくり課というものが今度新設されましたが、この課はどんな役割をしていくのかを教えていただきたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 内野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(内野剛君) 協働のまちづくり課はことしの4月に新設をされ、移住・定住促進係とコミュニティ協働係の2つの係で構成をされております。 移住・定住促進係は、空き家バンク制度や定住促進補助金制度を活用して、市外から市内へUJIターンなど移住を検討している方々に対しまして、市内見学や仕事体験、先輩移住者との交流などを通しまして、移住希望者が安心して移住を決断できるような支援を行っております。 次に、コミュニティ協働係は、市内で活動する地域住民団体や市民活動団体の支援、特に市内13地区にある自治協の組織の強化と活動を支援するため、地域おこし協力隊の導入、地域支援員、地区担当職員の配置などによる人的支援や、国・県補助金、市交付金などによる財政的支援などを行い、協働のまちづくりの理解と実践によって、地域の課題の解決やよりよいまちづくりを進めていきます。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 二宮議員。 ◆1番(二宮健太郎君) 地域の協働活動の拠点といいますか補助的な支援を行っていただけるということで、自治協が主体という話を今聞かせていただきました。 この自治協というのは、山香にも杵築にも、私の住んでいる東地域にもあるんですが、自治協の主体の活動、総合戦略の中にナンバー21、地域が元気になる住民自治協議活動の充実、2、「住民自治協議会の取り組みの多様化」というふうに記載されておるんですが、自治協はどのような活動で多様化していくのかをお伺いしたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 内野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(内野剛君) 平成27年度に、総合戦略の中で、自治協の取り組みを多様化し地域課題を可能な範囲でみずから解決できるように強化すると、このことを掲げました。 人口減少や少子高齢化を背景に、地域活動を行う上でさまざまな障がいが生じております。これまで地区で行うことができました伝統行事やお祭りや盆踊り、集落の草刈りなどの清掃活動に至るまで、担い手不足のために事業が行われなくなった、そういった事例も聞いております。 このような地域が抱えるさまざまな課題を自治協で洗い出すことを第一歩といたしまして、地域住民が課題を共有し、その課題解決に向けて、地域住民と各種団体が協力して、どのような事業を行うことで課題の解決につながるのかと、そういった議論をしなければなりません。 例えば自治協が高齢者の見守りをする中で生活困難情報を収集し、その情報に基づき必要に応じて民生委員、児童委員、福祉委員、地域包括支援センターとも関係機関につないだり、自治協の中に草刈り、水道部品交換や水回りの修理などの暮らしの困り事を解決するための生活支援体制をつくることも考えております。 また、水道メーター検針など、行政からの委託事業を行ったり、ひとり暮らしの高齢者がおろそかになりがちな食事に対しまして、栄養改善も視野に入れながら、サロンなどで会食を行い孤食を防止したり、あるいは高齢者のみならず障がいを持った方などさまざまな方が農業の軽作業を行うことなど、まだまだ地域で活躍できる場所づくりを考えております。 しかしながら、自治協の活動はあくまでも主体的なものでありますので、活動が地域の負担にならないよう配置させていただいております。地域支援員や地区担当職員を活用していただきまして、自治協の活動を推進していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 二宮議員。 ◆1番(二宮健太郎君) 自治協の活動されているメンバーは、多分どこも一緒だと思うんですが、私の地区では区長さんがメーンに活動されています。区長さんが毎回メーンで、自分たち区長の仕事もありながら、やれ交通安全、やれ何々という形でこういった自治協も取り組みに参加して、結構仕事が多いと思います。 なかなか地域でも区長のなり手が少ないというような、なりたがらないというような声も聞いております。うちも区長になってもらうのに、頭を下げてもなってくれない方もいますし、大変な思いをした経緯がございます。 活動の範囲を広げていくことも大事なんですが、活動を継続していけることが何よりも大事で、地域のことをまず見守っていくといった活動も必要ですし、例えばシングルマザーが仕事に出ているときに子どもが学校に行った後に病気になりましたと、身内が近くにいないのでどうしたらいいのか困ると、そういったら自治協の日ごろからおつき合いのある方が親切に病院に連れていってくれる、そういったサポート、地域が密着した子育てづくり、そういった取り組みがあってもいいのかなと思ったりします。 ただむやみやたらに仕事をふやすのではなくて、地域の密着度を高めて協力体制をつくっていくことも、自治協としても今後考えていくべきじゃないかなというふうに思います。そこを行政が支援していくんであれば、私はすばらしいことじゃないかなというふうに思います。 都会で新潟ですか5歳の子どもが親の虐待と餓死という形で亡くなった痛ましい事件がありました。ああいったことも児相とかが動いてくれた経緯はありますが、もっと見守り体制がしっかりできていれば救われた命だったかもしれません。 私たちのまちでそういったことがないように、やはり地域で見守っていく活動を、この自治協の取り組みの多様化の中にも盛り込んでいただいて、ますます住民が安心して暮らせるまちづくり、そして生きてこのまちに住んでよかったと思えるまちづくりに取り入れてほしいなというふうに思っております。 いろいろと申し上げましたが、以上をもちまして私の一般質問を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。……………………………… ○議長(中山田昭徳君) 3番、田原祐二議員。(3番 田原祐二君質問席に着く) ◆3番(田原祐二君) 皆さん、こんにちは。議席番号3番、公明党の田原祐二でございます。 早速ですが、通告に基づいて一般質問をさせていただきます。 今回は、スクールソーシャルワーカーの導入についてを含む7件について、質問をさせていただきます。 まず最初に、スクールソーシャルワーカーの導入について質問いたします。 いじめ、不登校、暴力行為、児童虐待など児童・生徒の問題行動等については、極めて憂慮すべき状況にあり、教育上の大きな課題であると言われているようです。 こうした児童・生徒の問題行動等の状況の背景には、児童・生徒の心の問題とともに、家庭、友人関係、地域、学校等の児童・生徒が置かれている環境の問題が複雑に絡み合っているものと考えられます。 そこで、杵築市ではこのような問題を抱えた児童・生徒に対して、どのような問題解決へ向けての対応をしているのでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 末松学校教育課長。 ◎学校教育課長(末松武治君) お答えします。 各小中学校では、気になる子どもがいた場合は管理職や教育相談コーディネーターを中心に、早い段階でケース会議を持つようにしております。 その際、家庭支援や専門機関につなぐ場合があると判断した場合には、子ども子育て支援課に連絡したり、児童相談所等関係機関と連絡を取り合ったりしながらケース会議に同席してもらい、問題の解決を図っております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) わかりました。児童・生徒の家庭環境による問題に対処をするためには、児童相談所と連携をしたり、教員を支援したりする福祉の専門職の方ですけど、スクールソーシャルワーカーと呼んでおります。 専門資格はないんですが、教職や福祉の経験者がなる場合もあるそうです。配置型と派遣型があり、配置型は派遣された学校の職員として勤務し、派遣型は市町村などの教育委員会を窓口をして、依頼のあった学校に派遣されて活動し、複数の学校や生徒の問題を担当することもあるそうです。 ところで、杵築市においては、スクールソーシャルワーカーを導入しているのですか。 ○議長(中山田昭徳君) 末松学校教育課長。 ◎学校教育課長(末松武治君) まず、スクールソーシャルワーカーということについて御説明させていただきます。 スクールソーシャルワーカーとは、いじめや不登校、虐待、貧困など、学校や日常生活における問題に直面する子どもを支援する社会福祉の専門家でございます。 子ども本人だけでなく、家族や友人、学校、地域など周囲の環境に働きかけて問題解決を図ります。 国は、平成20年度から都道府県に対し、学校や教育委員会などへのスクールソーシャルワーカーの配置を補助するスクールソーシャルワーカー活用事業というのを実施しております。 大分県においては、平成28年7月にスクールソーシャルワーカー活用ガイドラインというのを出しておりますが、ここ杵築市では、それよりも大分前、県下で初めて平成21年よりスクールソーシャルワーカーの導入をいたしております。 スクールソーシャルワーカーというのは、ただいま議員がおっしゃったように、杵築市の場合は派遣型という形をとりまして、杵築市教育委員会の附属機関である教育支援センター「ひまわり」を配置しておりまして、各学校から依頼があった場合とかそういうときにその学校に行って、いろいろ指導やお話を聞いていただいたりしております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) わかりました。 スクールソーシャルワーカーには、子どもの家庭環境の悩みなど対処が難しい課題の解決に向けて、児童相談所などとの連携や教員の支援を行う福祉の専門家である社会福祉士や精神保健福祉士などの資格が必要とされるようでありますので、今社会福祉士や精神保健福祉士の資格を持つ人が少ないと言われておりますので、そういう人たちを今後養成していくことも必要となるのではないでしょうか。 そして、できれば杵築市においては学校現場等の課題を迅速に解決することを第一に考えて、せめて杵築と山香の2カ所に配置できるようになればよいのではないかと要望いたしまして、この質問を終わります。 次に、女性専用の相談室の開設について質問いたします。 近年、社会情勢が著しく変化して、女性を取り巻く環境も大きく変わり、多くの女性がさまざまな問題を抱えています。 特に配偶者等からの暴力──DVといいますが、離婚問題、男女関係、セクハラ、パワハラ等の問題を抱えている女性の方が多いと聞きますが、その中でも全国的に多いと言われていますDV相談は、杵築市ではどのくらいあるのですか。 ○議長(中山田昭徳君) 有田人権・同和対策課長。 ◎人権・同和対策課長(有田定光君) お答えいたします。 DV等の相談など、女性差別に関する相談は、人権・同和対策課に男女共同参画係がございますので、主に人権・同和対策課で対応しているところであります。 御質問のDV等で女性が人権・同和対策課に相談された件数でございますが、女性からの相談は27年度が18件、28年度が10件、29年度が7件で、そのうちDVに関する相談が、27年度が12件、28年度が1件、29年度が1件でございます。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) わかりました。 実際に相談に来られない方もいると思いますので、この数字以上の対象の方がいらっしゃるということであると思います。誰にも相談できずに一人で悩んでいる方やどこに相談していいかわからないという方も、結構いるのではないかと思います。 杵築市では、そのような挫折を味わったり、自信をなくしかけたり、そのほか身の回りのさまざまな問題を抱えている女性の方が相談に来られたときには、どのような対応をしているのでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 有田人権・同和対策課長。 ◎人権・同和対策課長(有田定光君) 相談された場合、人権・同和対策課の職員4人全員で対応しているところでありますし、隣保館では2人、社会教育課では1人相談員を配置しておりますので、そちらでも同じように対応しているところであります。 また、部落差別や高齢者への差別など、さまざまな差別に対しての相談にも同様に対応しているところでございます。 なお、他の課に相談される場合もございますので、連絡、調整を図りながら、さまざまな相談に対し対応しているところです。 御質問の相談された場合の杵築市での対応でございますが、人権・同和対策課においては、まずは相談内容を詳細にお聞きし、市役所で実際に対応できるかを確認しながら、相談者が不安にならないように、また相談者の要望等をしっかりと確認し、関係課と連携、調整を図りながら迅速に相談に対応しております。 相談の際にすぐに解決できるようであればよいのですが、特にDV相談では内容にもよりますが、大分県婦人相談所などの県の相談機関や警察署を紹介するなどの対応をする場合もございます。 以上であります。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) わかりました。 現在、県には女性専用の窓口があるようでありますが、杵築市からも相談に行っているということを以前聞いたことがあります。 このことについては、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 有田人権・同和対策課長。 ◎人権・同和対策課長(有田定光君) 先ほどの答弁と重複いたしますが、大分県婦人相談所などの県の相談機関や警察安全相談係などを紹介する場合もございますが、杵築市には男女共同参画係がございますので、市役所内で実際に対応できる課と連携を密に図りながら、今後も相談者が不安にならないように迅速に相談に対応していきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) そのようなことも踏まえて、杵築市においても女性専用の相談所を開設してはどうでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 有田人権・同和対策課長。 ◎人権・同和対策課長(有田定光君) 人権・同和対策課や隣保館であらゆる差別や問題に対しての相談窓口として対応しておりますので、今後も同様に対応してまいりたいと思います。 なお、相談者の要望で現在ある相談室ではなく、他の場所で対応することなどや女性の職員で対応するなど、相談者の要望に沿うように臨機応変に親切、丁寧に対応してまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) 実際、設備等費用のかかることでありますので、すぐにはできないと思っておりましたが、この質問の中で私が一番言いたいことは、相談者が気軽に相談できるような相談体制を整え、女性の立場に立った相談対応をしてもらいたいということであります。 今後も適切かつ慎重な対応をしていただくことをお願いいたしまして、この質問を終わります。 次に、介護士の現状について質問いたします。 高齢化と少子化が急速に進んでいる日本には、介護士不足という大きな問題があります。 その主な原因としましては、賃金の安さや精神的及び肉体的な負担が挙げられております。また、その他の原因としましては、規則正しい勤務が難しい現実ということで、どういうことかといいますと、御存じのとおり介護施設は24時間365日入居者が暮らす施設でありまして、介護現場においても24時間365日体制で介護に当たっております。 そのために一般企業とは違い、土日祝日の勤務や夜間の勤務が負担となり、介護職を敬遠する人も多いようであります。とはいっても介護の仕事は常に人から求められており、また人の役に立てることを実感できる仕事でもあります。 時に利用者の方や御家族の方から感謝されることも少なくなく、それをやりがいにつなげて活躍している介護士も大勢いるということも事実であります。 ところで、厚生労働省の調査では、2025年時点で全国で介護職員が約34万人不足し、特に東京・大阪・愛知等の大都市圏では2万人以上が不足するだろうと言われております。団塊の世代が75歳以上になるのが2025年であり、要介護者の数も相当な数に上ることが予測されています。将来、このような状況になるだろうということに関しまして、杵築市としてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 尾倉医療介護連携課長。 ◎医療介護連携課長(尾倉良明君) お答えいたします。 議員御指摘のとおり、厚生労働省より団塊の世代が75歳以上になる2025年度に介護職が全国で約34万人不足する恐れがあると公表されておりまして、また大分県では1,607人が不足するというふうに同じ資料で示されております。 今後、国におきましては介護人材を確保するために介護職の処遇改善、多様な人材の確保育成、離職防止、定着促進、生産性の向上、介護職の魅力向上、外国人材の受け入れ環境整備に取り組むとしております。介護職の処遇改善につきましては、平成21年度から29年度にかけて月平均賃金で5万7,000円相当の改善がされております。 また、2019年、来年の10月でございますけども、消費税率の引き上げに伴う報酬改定におきましては、さらなる処遇改善が実施される予定とされております。本市といたしましては、その成果を見守りたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) わかりました。確かに介護士の処遇改善や介護職の魅力向上等は介護人材を確保するためには特に重要なことだとは思います。 ところで、現在、杵築市でもメンタル面に問題を抱えている介護士が多く、離職者も多いと聞いておりますが、介護職員のメンタルケアの現状はどうなっているのでしょうか。また、このような状況でありますので、今まで以上に介護職員のメンタル面等のケアに努めていただきたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 尾倉医療介護連携課長。 ◎医療介護連携課長(尾倉良明君) 介護職はストレス負荷の高い職業と言われ、公益財団法人介護労働安定センターが行った平成28年度介護労働実態調査の結果によりますと、介護職員の平成27年10月1日から平成28年9月30日までの1年間で離職率は16.7%となっておりまして、介護関係の仕事をやめた理由として、職場の人間関係に問題があったためが23.9%と一番多くなっております。 ちなみに、平成28年に行いました、日本介護協会が行った調査によりますと、介護職員の離職、これは、看護職員ですね。離職率、これが10.9%となっておりますので、介護職のほうが6ポイントほど高いような状況になっております。 このような状況にある中、労働者のストレスの程度を把握し、労働者自身のストレスへの気づきを促すとともに、職場改善につなげ、働きやすい職場づくりを進めることによって、労働者がメンタルヘルス不調となることを未然に防止することを主な目的とし、平成27年12月1日に労働安全衛生法の改正が施行されております。その内容は、従業員が50人以上いる事業所でストレスチェックを年1回実施することが法律で義務づけられ、市内にある2つの対象事業所では既に実施しております。そして、19法人中11法人がこのストレスチェックを実施しているような状況になっております。 50人未満の事業者についてはストレスチェックの義務づけはされておりませんけれども、一部の事業所では既に実施をしております。制度の理解をしていただくとともに、厚生労働省のストレスチェック制度導入マニュアルというのがございますが、これに準じた実施をしていただけるように各事業所へお願いをしていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) ありがとうございます。 先ほど課長が言われたように、ストレス負荷の高い職業ということなので、ストレスチェック等により労働者のストレス程度を把握し、ストレスへの気づきを促すことにより職場環境の改善になれば、少なからず離職の防止につながるのではないかと思います。今後とも各事業所へのストレスチェック等の推進をよろしくお願いいたします。 ところで、特養施設等にも介護士が不足しているようなので、もう既に行っていることとは思いますが、一度退職した人も広く人材として募ってはどうでしょうか。ただし、年齢等のこともありますので、フルタイムでの勤務は厳しいと思います。余計なことですが、一例としまして1日に数時間、週に3日か4日というような勤務体制にして負担を軽くして行ってはどうでしょうか。
    ○議長(中山田昭徳君) 尾倉医療介護連携課長。 ◎医療介護連携課長(尾倉良明君) 杵築市内の介護保険事業所を持つ各法人におきましては、状況に応じて嘱託もしくはパート等で退職者を雇用している状況にあるのだというようなお話も聞いております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) 私自身も思いますが、一般的に一度、企業を退職したら同じ仕事はしたくないものですが、現状の介護士不足をカバーする意味でもよろしくお願いしたいと思います。 これで、この質問は終わります。続けていいですか。 次に、介護保険料について質問いたします。 厚生労働省は2018年度に40から64歳の会社員や公務員が負担する介護保険料が1人当たり平均で5,723円になるとの推計をまとめています。これは、前年よりも81円高くなるそうです。また、自営業者など国民健康保険に加入している人の介護保険料は昨年度比104円増の5,659円となり、どちらも過去最高額を更新する見込みだそうです。 また、団塊の世代が75歳以上となる2025年以降は介護保険の要支援・要介護の認定者数が急速にふえることが見込まれており、それにあわせて保険料も相当額上がってくることが予想されています。そのような状況の中で基本的な質問ですが、介護保険料は実際に所得に応じて細分化されているのでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 尾倉医療介護連携課長。 ◎医療介護連携課長(尾倉良明君) 杵築市の65歳以上第1号被保険者の介護保険料につきましては、所得等に応じて10段階に分かれております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) 所得等に応じて10段階に分かれているとのことですが、率的には平等ではありますが、低所得者に対して保険料が高いのではないかという声をよく耳にするのですが、これに対してはどのようにお考えでしょうか。また、県内他自治体の状況はどうなっているのか、教えてください。 ○議長(中山田昭徳君) 尾倉医療介護連携課長。 ◎医療介護連携課長(尾倉良明君) 杵築市の介護保険基準額は今年度から3年間の適用期間となります。第7期介護保険事業計画におきまして月額6,180円で県内でも3番目に高い額となっております。介護保険料はこの基準額に所得段階別の保険率をかけて算出されます。杵築市では低所得者に該当する第1段階から第4段階までの保険率は国が示す標準的な保険率と同等となっておりますけれども、基準額が6,180円と高いため、介護保険料としては県内の自治体の中でも高くなっております。 この要因として、国・県に比べても杵築市では施設・居住系・通所系の整備率が高く、充実したサービスが提供されているため、1人当たりの給付額が高いことが考えられます。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) 今、課長が言われたように、杵築市は県内でも施設等の整備率が高く、充実したサービスが受けられるメリットがあるということですが、その反面、保険料が割高になってるとのことなので、これに関してはいたし方ないことだと思います。 しかし、今後ますます高齢化が進んでいきますので、将来、介護保険制度を利用できるかどうか不安だという市民の声もよく耳にするのですが、これについてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 尾倉医療介護連携課長。 ◎医療介護連携課長(尾倉良明君) 国の動向に注視しながら杵築市では第7期介護保険事業計画に沿って、地域が支え合い安心で笑顔で暮らせるまちづくりの基本理念のもと、健康寿命の延伸等の各種施策に取り組み、介護認定率の上昇を抑えることで介護給付費の上昇を少しでも抑制していきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) 確かに高齢者人口がふえつつある中、高齢者1人当たりに係る介護費もふえ続けているのが現状であります。厚生労働省の資料によれば、80歳から84歳における要介護認定者1人当たりの介護費は2005年当時では37.2万円でしたが、2013年には39.7万円まで増加してます。こうした介護費の増大化は日本の社会保障給付費増にさらに拍車をかけることになります。2017年度時点における社会保障費総額は120.4兆円であり、このままふえ続けると財政が立ちいかなくなるとも言われていますが、今、課長が言われたように、杵築市としても各施設の取り組みの中で各人が健康寿命を伸ばし、介護認定率の上昇を抑えることにより介護給付費の上昇を抑えることにつながることと思います。 このような地道な努力が必要ではないかと思いますので、ぜひ我々の将来のためにも徹底してお願いしたいと思います。 これで、この質問を終わります。 次に、ランドセルの中身について質問いたします。 荷物をひとまとめにして背負えるランドセルは、小学生が通学するときの必需品であります。何でも持ち運べて便利な反面、重たすぎるランドセルが原因で腰痛になる小学生もふえているようであります。以前、某テレビではランドセルについて調査をしておりました。重たすぎるランドセルが子どもたちの負担になっているのではという考えのもと、各地での実態を調べていました。それによりますと、1年生から4年生までのランドセルを計測した結果、重さの平均は4.02キログラムあり、大人でも重いとのことでした。 しかし、別の日に計測したときは9キログラムを超えるランドセルを背負っている子どももいたそうです。 重量化した原因としては、教科書の変化や昔と比べて教材がふえていること等があるようであります。 ところで、杵築市においては登下校時に使用するランドセルの重さはどのくらいなのですか。 ○議長(中山田昭徳君) 末松学校教育課長。 ◎学校教育課長(末松武治君) お答えします。 まず、杵築市においては教科書等、ランドセルが重くなる原因が考えられることは、まず1つは先ほど議員がおっしゃったように、教科書等変わってきたということですね。昔はB5版というのがありましたけど、今はA4版が主となっています。2つ目は学習する内容がふえてきたということ。3つ目は皆さんもそうですけども、昔は上巻・下巻というのがあったと思いますけど、今は1年ものがほとんどになりました。そういうところで重くなったのではないかなと考えられております。 それでは、杵築市で調べたことをお答えいたします。 学年や曜日によって重さは違いますが、1年生は3.5キロから4キロ、6年生においては5キロから6キロとなっています。ランドセルの重さは1つ大体1キロ前後ですので、教材等の重さは今言った重さから1キロ引いた重さとなっております。学年が上がるにつれ重くなっている傾向があります。ただ、この重さはランドセルを合わせた中身の重さですから、体操服や給食着や上靴などが持っていかなければいけないときになると、そんなときは先ほど議員もおっしゃったように6年生などは10キロ近くになることもあります。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) ありがとうございます。重量のある荷物を携行することは、体の成長の著しい児童・生徒において発達への影響が懸念されますが、これまでは教育現場においては児童・生徒の通学時の携行品に関しては、重さや量などの健康面や安全面からの視点を持った指導はあまりされていなかったのではないかと思います。 私自身思うのですが、特に家に持ち帰る必要のない教材等は学校に置いておくような取り決めをつくってはどうでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 末松学校教育課長。 ◎学校教育課長(末松武治君) 小学校では1年生と6年生では体格も違うので、子どもの発達段階に応じて各学年で学校に置いてもよい教科書等を決めております。 一例といたしましては、ある学校では1年生は4教科の教科書を学校に置いてよいというふうに決めております。この教科書は毎日授業で使うわけではありません。1週間に1回とかそういう教科書は置いているということになります。また、家で学習に使うことがあまりないということを条件に、そういう取り決めをしております。 この教科書の重さを図ると、大体1つの教科書で300グラム前後ですので、その4つの教科書を合わせると1,200グラムになります。ですから、この学校ではその取り決めをすることで1年生は約1,200グラム軽くなってるということが言えると思います。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) 実際に今、行われてるということで、少し安心しました。 ストレス社会の現在、児童・生徒も個人差はあると思いますが、学校等でかなりのストレスを感じて生活してるのではないかと思います。そういった意味でも些細なことかもしれませんが、ランドセルを少しでも軽くしてあげることで、児童・生徒の気が休まるような気がいたします。今後ともよろしくお願いいたします。 以上で、この質問を終わります。 次に、マンホールトイレについて質問いたします。 災害が起きると断水や停電、下水道や浄化槽の損壊等により多くの水洗トイレが使えなくなります。また、トイレが使用できないことに気づかずに使ってしまうと、便器はあっという間にあふれて衛生環境が悪化し、感染症のもととなります。そこで、避難用トイレとして思い浮かぶのが仮設トイレであります。しかし、仮設トイレの多くは建設現場を使用目的として開発されたものであり、子供やお年寄りまでさまざな人が使用する避難トイレとしてはふさわしくないようなので、被災者のことを考えた被災用トイレの整備が必要だと言われております。 ところで、現在、杵築市では災害時には仮設トイレを使用するようにしているのでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 三浦危機管理課長。 ◎危機管理課長(三浦浩二君) お答えします。 災害時はもちろんでありますけども、仮設トイレの使用を考えております。現在の仮設トイレの配備状況でございますけれども、平成23年度に組み立て式の自動ラップトイレ、これは腰かけ式で水を使いません。それからこのビニールの袋をこのトイレにセットするようになっておりますので、汚物はビニールの中に入ります。ビニールの口は熱により密封されますから、においが漏れないという、こういうことになっておりまして、このラップトイレを42基持っております。 それから、マンホールトイレですけども、これはマンホールの上に置いて使う分でございます、これを31基、避難所となる小中学校体育館に配備をしている状況でございます。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) 今、話が出ましたマンホールトイレが普及しているのは、過去に避難時、災害時に避難所のトイレ環境が劣悪になり、避難者らの健康に悪影響を及ぼしたことが背景にあると言われております。災害用トイレとしては先ほどもありましたように、仮設トイレの普及が進んでおりますが、東日本大震災では仮設トイレが避難所に行き渡るまで4日以上要した被災自治体が66%を占めていたそうであります。最近では杵築市でも既に配備していると聞いておりますマンホールトイレの配備が全国各地で進んでいるようですが、災害時にはどのような長所があるのですか。 ○議長(中山田昭徳君) 三浦危機管理課長。 ◎危機管理課長(三浦浩二君) 過去の災害では、やっぱり人目が気になりますので、トイレに行くのを我慢する、それから水分をなるべく取らないようにすると、こういうことで健康に被害が出たという事例が報告されております。したがいまして、このトイレについてはやっぱり安心して使用できるよう環境が重要だと考えております。 このマンホールトイレの長所でございますけれども、し尿を下水道管に流しますから臭気がありません。また汲み取りの必要がありませんから、非常に衛生面に優れているというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) わかりました。 例えば、地震が起きたとき真っ先に行うのは安全の確保と安否確認ではないかと思います。また避難所に行けば居場所の確保と、次に食べ物が心配になるのではないでしょうか。トイレといえばその後ぐらいに気になるのではないかと思いますが、それでは遅いと言われております。 現在、課長が言われましたが、災害時にトイレに行くのを我慢したり、水分を摂らないようにすることにより、健康を損なうことが一番怖いようです。まさしく災害時にはトイレは命にかかわると思います。できるだけ早く対応しなければならないことではないでしょうか。 しかし、衛生面に非常に優れているマンホールトイレの配備により、このことは改善されていくのではないかと思います。今後も避難訓練等においても周知をお願いいたします。 以上で、この質問を終わります。 最後になりますが、急傾斜地の点検及び整備について質問いたします。 本年4月11日中津市耶馬渓町では突然の土砂災害により6名の尊い命が奪われました。謹んでお悔やみ申し上げます。県下でもこのような急傾斜地がかなり多いと聞いておりますが、今回、その関連について質問をしたいと思います。 ところで、杵築市では危険だと思われるような急傾斜地はどのくらいあるのでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 羽田野建設課長。 ◎建設課長(羽田野陽一君) お答えします。 急傾斜地崩壊危険箇所とは、背後地の山などの傾斜度が30度以上で高さが5メートル以上の急傾斜地において被害想定区域に人家等の保全対象があるか、または保全対象がなくても急傾斜地の区間が100メートルを超える箇所となっております。 杵築市には急傾斜地崩壊危険箇所が杵築地域で390カ所、山香地域で367カ所、大田地域で79カ所の合計836カ所があります。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) ありがとうございます。 今、お聞きしたように836カ所ということで、杵築市でもかなりの数の急傾斜地崩壊危険箇所があるようでありますが、当然、そのままにしておけばいつ崩壊するかわからないような箇所もあるかとは思います。 そこで、急傾斜地崩壊危険箇所の点検及び整備についての状況はどのようになっているのでしょう。 ○議長(中山田昭徳君) 羽田野建設課長。 ◎建設課長(羽田野陽一君) 毎年、出水期前点検を県と市と合同で実施しております。この出水期前点検は土砂災害警戒区域内、これは急傾斜地崩壊危険箇所を再調査し、土砂災害が発生した場合に住民等の生命または身体に危害が生じる恐れがある区域に、要排路施設や避難場所が存在する危険箇所と前年度から継続的な点検が必要と診断された箇所で、杵築地域9カ所、山香地域5カ所、大田地域8カ所の合計22カ所を対象としております。 今年5月15日に山香・大田地域を、5月17日に杵築地域を点検しております。点検診断結果は全ての箇所において昨年度から大きな変化の状況は確認されませんでした。 次に、整備状況については要対策箇所となっています杵築地域で91カ所、山香地域で49カ所、大田地域で15カ所の合計155カ所に対して整備が完了した箇所は杵築地域で20カ所、山香地域で13カ所、大田地域で6カ所の合計39カ所となっており、整備率は25.2%となっております。 今年度であります。平成30年度の県営事業箇所としましては、人家が10戸以上で高さが10メートル以上の急傾斜地が該当となる補助事業では永代橋北地区、小猪尾地区、野添地区の3地区を、人家が5戸以上で10戸未満で高さが5メートル以上10メートル未満の急傾斜地が該当となります県単事業で生桑地区、大久地区、富田地区の3地区を実施しております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) 今、お聞きしたように危険箇所が数が多いので点検及び整備には多くの時間と費用を費やすこととは思います。特に、要対策箇所につきましては万が一のためにも抜かりなく対応お願いいたしたいと思います。 それから、先ほども話をしましたが、耶馬渓町の災害については少なからず崩壊の前触れがあったようであります。しかし、ほとんどの人が気づかれなかったようでありますので、日ごろから気にかけていくことも必要ではないかと思います。 そういうことでありますので、杵築市においては特に危険だと思われる場所の住民には注意喚起を行っているのでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 羽田野建設課長。 ◎建設課長(羽田野陽一君) 今年度、実施した出水期前点検の結果は6月中旬以降に点検を行った地区の皆様へ点検結果を周知し、あわせまして土砂災害への注意喚起も実施する予定としております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) 当たり前のことでありますが、災害については日ごろの備えや異変等について周知することが大事なことだとは思います。今の世の中、いつ、どういうことが起きるかわかりません。例え災害に遭遇しても最小限の被害、特に人的被害でありますが、に抑えられることが一番望ましいことではないかと思います。今後も危険箇所の点検及び整備の徹底をよろしくお願いいたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。本日はありがとうございます。……………………………… ○議長(中山田昭徳君) ここで、2時50分まで休憩いたします。────────────午後2時33分休憩午後2時50分再開──────────── ○議長(中山田昭徳君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 7番、小野義美議員。(7番 小野義美君質問席に着く) ◆7番(小野義美君) ただいま御指名をいただきました議席番号7番、市民クラブの小野義美です。 ことしの水稲の植えつけもほぼ終盤にかかっておると思われます。実は、けさ、活性化センターのほうと連絡をとりましたところ、ことし活性化センターは苗箱で5万2,000箱用意をしたということであります。そのうちの約70%がもう出荷をしております。今度の土曜・日曜でほぼ出荷が終わるのではなかろうかと予想しておりますということであります。 農作業中の事故がことしも大変多くあります。実は、私も目撃した1人でありますが、大きい事故は大田のほうで、田植え機のほうで転倒して、新聞にはトラクターと載っておったんですけど、実は田植え機であったというような話も聞いております。亡くなられております。それからけがをした人もたくさんおりますし、私がちょうど目撃したのは田植え機で苗をたくさん後ろに積んで、その後ろの苗の植え機をずっと上まで上がるんですけど、上げて走行しておるときに、くぼみがこうあったんでしょう。遠くから見とったんですけど、ああ、危ないなと思うとそのまま返ったわけなんです。田植え機というのはなかなか安定度が悪くて、やはり苗をたくさん積むと雨の中、梅雨時期は地盤が緩んでおります、下がるとどうしても片輪だけならどうかもつんですけど、両輪下がると必ずかやります。そしてけがをする、そしてまたけがはしなくても田植え機が損傷すると、また大きな修理代を払うということですね。ことしも無事に作付が終わって豊作であることを祈る一方であります。 さて、本日の一般質問も最後となりました。皆さん、お疲れでしょうが、お付き合いを願いたいと思います。答弁される課長さんについては、答弁は、私はもちろんですが、視聴者や市民の皆さんが理解をできるよう、わかりやすく懇切丁寧に、そしてまた簡素に御説明を願いたいというふうに思っております。 まず、第1番目の質問であります。山香の地域振興についてということで質問いたします。 新設の協働のまちづくり課の業務については、先ほど二宮議員からも質問がありましたので、重複するところは割愛させていただき、また私は特に市民と行政の協働のまちづくり、地域住民を推進するために組織された住民自治協議会とはどういう組織であるかということを説明願いたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 内野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(内野剛君) お答えいたします。 住民自治協議会は人口減少・少子高齢化に対応するため、概ね小学校区域で地域住民といろんな特徴を持つ団体が参画協働して地域課題を解決する支援型の地域住民団体です。 また、杵築市自治基本条例に基づいて市の協働のまちづくりの推進に関する統一的な方針を打ち出しました協働のまちづくりの指針の中で示されております魅力あるまちづくりを実現するために、国が推進している小さな拠点づくりや島根県雲南市が実践しています小規模多機能自治の手法を活用しまして、市内13地区にある自治協の組織の強化と活動を支援をしております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) 市内には13の地区に住民自治協議会があるということであります。特に一昨年、山香の3地区において小学校が閉校になり、地域に活力が失われております。そういう中で、3地区をモデル地区として協働のまちづくり推進をしている東山香地区・山浦地区・向野地区についてどのような取り組みをしてるのか、お知らせください。 ○議長(中山田昭徳君) 内野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(内野剛君) 東山香地区・山浦地区・向野地区の3地区では、平成28年度に15歳以上の地区住民を対象としました全住民アンケートを実施いたしました。その調査結果から大分大学の山浦ゼミの協力のもと、課題解決に向けての今後7年間の事業を盛り込みました地域計画を昨年度策定したところでございます。 今年度はその地域計画に盛り込まれました各事業の実施初年度に当たります。新規に取り組む事業といたしまして、東山香地区では主に自治協活動を住民により詳しく知ってもらうための広報紙の発行や、青少年健全育成を目的といたしました子ども会の発足、史跡文化財のマップ作成に向けた文化財調査などを行います。 山浦地区では山村活性化支援事業を活用いたしまして、水辺公園を中心に石菖の栽培など、自然環境を整備いたしまして、蛍が飛び交う美しい地域を観光資源として売り出そうとしております。 最後に、向野地区でございますが、資源ごみの改修事業や物品を販売するなどの収益事業、地域でサロンを開催いたしまして、会食サービスを含めまして、高齢者の健康増進や見守りを行うなどの事業に取り組んでおります。 また各自治協では小学校跡地を活用の拠点施設として整備することを視野に入れ、部会やプロジェクトチームなどで跡地の利活用について検討を重ねてきたところでございます。これ、4月に向野小学校跡地に向野コミュニティーセンター、向野ふるさと館が完成し、向野地区の自治協の活動拠点が整備されました。 事業を推進していく体制整備ができております山浦地区では、今年度小学校跡地改修の設計を行う予定で検討を重ねております。その設計をもとに来年度、校舎改修工事を予定しております。 東山香地区につきましても現在、跡地利用につきまして地域の活動の拠点となるべく、どのような利用を行っていくのか、自治協が検討している段階であり、この構想がまとまりましたら来年度設計につなげていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) わかりました。 それぞれの3地区とも、それぞれ自治協議会が役員構成をつくりながら、計画書をつくりながらやっておるということで、大変な事業をやって、今、進行中だと聞いております。また後で伺いますが、役員さん、大変な苦労であろうかと思います。 続いて、今年度、また引き続き市のほうでは2地区をモデル地区として推進して事業を行うというふうに聞いておるんですが、どこの地区でどういうような事業を行うのか、御説明願います。 ○議長(中山田昭徳君) 内野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(内野剛君) 本市では、協働のまちづくりを推進していくに当たり、自治協の3地区をモデル地区として地域での組織体制を整え、積極的に取り組む自治協へとステージを上げて、活動する自治協議会がふえるよう支援をしております。 今年度は上地区と奈狩江地区の2地区が新たに積極的に取り組む自治協として活動を行う予定です。 これまでの3地区の取り組みと同様、15歳以上の地区住民を対象とした全住民アンケート調査を実施いたしまして、地域課題を掘り起こしていきたいと考えております。また、その調査結果を分析いたしまして、地域が抱える課題を把握した上で、その課題解決を図るために地域計画の策定を検討してます。 現在、2地区とも役員会におきましてアンケート調査票の設問やアンケートの配布や回収方法などについて協議をしている状況で、来月から調査票を地域で配布を開始したいとスケジュール目標を持って取り組んでいます。 また、お試し事業として子ども向けにドローンを活用した体験教室を開催し、簡単な操作体験やプログラミングなどを行い、今後導入される教育課程を見据えた行動を行います。 さらに足腰が弱り、外出することが減少している高齢者に対しまして、ドローンによる空撮で若いころから慣れ親しんだ山々を身近な景色として見て楽しんでもらいたいと考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) ありがとうございます。 実は、私も山香地区の東山香地区であります。地区にモデル地区の1つに入ってるんですが、実は5月8日東山香地区の住民自治協議会の総会を行いました。そのときに、二宮勝行会長、冒頭の挨拶の中で皆さんに立派な挨拶をして、よろしくお願いします、私も来賓というような感じで呼ばれて横におったんですが、総会の挨拶が終わった後に急変されて、いろいろ皆さんがそので手を尽くしたんです、私も防災士です、防災士の皆さんが心臓マッサージやAEDを手当てして救急車を呼ぶ、家族にも連絡を取るとか、いろんな形で手を尽くしましたが、残念ながら4時間後にもう亡くなられたということで、本当に直前まで私と地区の将来に向けてのことを心配しながら話しておったわけであります。いつも、何回も地区の公民館に出て、いろんなことで打ち合わせをしたり、心配しておられました。 後日、長男の方、二宮圭一さんと、皆さんも御承知だと思いますが、NHKの「小さな肖像」の制作者でありますが、私のほうに来られて、皆さんが、父も本望ですと、住民自治協議会の30名以上の皆さんの前でやはり亡くなったということは、心筋梗塞というような病名でしたが、田んぼに行って亡くなってもおかしくなかった状態で、こういうふうに皆さんに見守られて亡くなったということで感謝をしておる、父も本望でしょうというような言葉に、私も本当に残念で、また心から哀悼の意を表したいというふうに思っております。 そういうことで、住民自治協議会の役員さんは本当に頻繁に会議があり、精神的にも肉体的にも大変だと聞いております。現在、役員は無報酬の業務を行っているわけであります。先ほど二宮議員にもありましたように、役員のなり手がもうないというような状況も発生しておるところであります。何らかの支援をやはりいろんな形でしたほうが、市のほうも何か対策はないかというふうに思っておりますが、そこ辺の考え方はどうでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 内野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(内野剛君) 市内13地区の活動状況は各々地区さまざまでございます。先ほど御説明しております積極的に取り組む自治協につきましては、他の自治協に先駆けて会長を初め役員の皆様が地域の課題解決に向け各部会を開催して、取り組みを加速していきながら事業を実施しております。地域の活性化を図るために、先ほど議員が言いました二宮会長を初め多くの皆様の御尽力をいただき、このをお借りしまして感謝を申し上げるものでございます。 現在、全ての自治協に対しまして、活動事業費に対しまして交付金を交付し財政支援をしております。この交付金の交付対象は自主的な活動費であり、構成員の報酬や飲食費に充てることはできません。したがって、市からの委託事業である空き家改修委託事業や生活支援事業など、自己資金を確保できる収益事業を地域が取り組んでいただけるよう推奨しております。本市の目指す住民主体のまちづくりの構想の中で、さまざまな事業を行うことで事業収益を得ていくことから、内部保留した自己資金も活用して構成員の報酬などの経費につきましては、地域の中で検討していただき、事業を推進していただきたいと思います。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) なかなか難しいところはあります。事業をしながらその利益でというようなことも考えられますが、それはまだちょっと先のようなことであります。 そこで、自治協の事務局は各公民館の職員が兼ねておるというようなことで、本当に職員は事務が重複の中で世話をするということですが、職員のほうも公民館事業が主体というような思いがあり、戸惑いがあるように感じております。この事務局員を充実させる、増員させるというようなことをすれば、役員も少しは楽になるのではなかろうかというように思いますが、そういうような計画はないですか。 ○議長(中山田昭徳君) 内野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(内野剛君) 向野地区以外の自治協は中央公民館の職員や嘱託職員が地区公民館長と自治協の事務局長を兼務しております。平成22年度に自治協が発足した際に報酬を増額することで、各地区の地区公民館長への業務を担っていただくようになっております。 これまでの公民館の業務に加え、地域づくりや地域福祉の業務がふえ、協働のまちづくり指針に沿った事業が展開する上では戸惑いがあると感じてる職員がいることは否めません。これまで会長・事務局長会議や連絡協議会で事務局が果たす役割について説明を行ってきました。取り組みに当たり、個々に相談に応じるなどして事務局と連携を図っているところであります。とりわけ積極的に取り組む自治協に対しましては、地域計画の策定、実施のために割り当てられた地域支援員を配置していまして、また事務的支援を進めております。 また、今年度から全ての職員を地区担当として配置を行っており、これらの人材と事務局が連携して自治協議会の強化を図ってまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) ぜひ事務局体制の増強というようなことで、配慮願いたいというふうに思っております。 それから、向野地区では4月にコミュニティーセンターを開館しました。新たな取り組みとして、その中で売店を計画しておるようであります。移動販売等の競合等の問題もあろうし、また直営事業というようなことで赤字が出たら心配だというような役員や地区委員の皆さんの声も聞いております。市はその売店が、採算がとれるような経営指導をしておるのか、伺いたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 内野協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(内野剛君) ことしの4月に開館をいたしました向野コミュニティーセンター、向野ふるさと館には、地域計画の実施が予定されている物品販売事業を行う売店スペースを設けております。これは、向野地区に商店がなく、食料品や日用品など、買い物を遠くの店舗まで自家用車などを利用して行かなければならないので、その解消のためコミュニティーセンター内に売店を計画をしております。これまで自治協の役員が宇佐市や島根県雲南市など視察に行ったり、先進事例について検討する中で、事業実施をする方法について議論しているところでございます。 しかし、自治協が直営で行う事業でありますので、食料品や生活雑貨など、多品目の仕入れや生産加工など、懸念する材料が考慮しますと、販売業者にアドバイスをいただきながら実施するのが得策ではないかと考えております。今後も多くの地区住民に利用していただけるよう売店のオープンを目指しまして、販売業者等交えながら自治協と協議してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) ぜひ協議会のほうと協議等をしっかりして体制をとれた状態で発足をされていただき、またその役員さんの不安も払拭できるような案を出していただきたいと思っております。住民自治の協働のまちづくり、これは大変よい施策だというふうに思っておりますが、なかなか役員さんの激務に伴うことが欠かせないというふうに思っておりますので、そこ辺の指導もよろしくお願いします。 続けていいですか。それでは、山香の地域振興策の2番目ですが、乗り合いタクシーについてということでお伺いをいたします。 乗り合いタクシーが廃止になるというような連絡を受け、今、地域にも説明に回っておるというような状態であろうかというふうに思っております。私もつい一昨日の夜も会合に行ったときにその話が出て、やはり乗り合いタクシーがなくなるという、大変便利が悪いんじゃが、全部なくなるんですか、議員。いや、山香だけちゅう話を聞いちょんやけど、もし杵築も乗り合いタクシーがあろうがと、そりゃ、あるんじゃがというようなことで、やはり心配の声が聞いております。乗り合いタクシーを廃止してコミュニティーバスに統合するというようなことですが、そのわけをまず聞かせていただきたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) お答えいたします。 運転手不足により、乗り合いタクシーや通常のタクシーの運行に支障を来す恐れが出てきており、今後も公共交通を維持・運行していくためには見直しを図るべきとの協議が杵築市地域公共交通活性化協議会の中で行われました。そこで、現在運行しています乗り合いタクシーとコミュニティーバスを統合し、平成30年10月1日からコミュニティーバスの便数をふやすとともに、運行コースの幅を広げたきめ細かな定時定路線として運行していきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) 先ほど私が言った、山香のみですか、今回廃止をするのは。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) 山香地域の見直しにつきましては、昨年からバス会社とかタクシー会社も入りました地域公共交通活性化協議会で協議され、決定されてきました。 運転手不足につきましては、杵築地域も同じことで、本年9月から、まずは今、コミュニティーバスが通っておらない地域がありますので、八坂とか奈狩江地区から地域をまず実証実験をコミュニティーバスの実証実験を行って、それで来年10月から山香地域と同じように杵築地域もコミュニティーバスと乗り合いタクシーを統合して定時定路線のコミュニティーバスを運行していく予定となっております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) 乗り合いタクシーは今、料金は400円ですかね、1人がかかるんですが、やはり角先まで来てくれるということですね、今まで利用者は本当に重宝されておったわけであります。コミュニティーバスに乗ると、やはりバス停を決められて、そこまで行かなければならないということで、体の不自由な方なんか、本当に不便感じるわけであります。コミュニティーバスが近くの路線まで行かなければならない、そのようなタクシー利用者への配慮というか、はどういうふうな形でとっておりますか。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) 乗り合いタクシーの現在の利用者数でございますが、平成28年度が2,121人、29年度が1,871人となっております。新たな構想案では運行ルートを広げまして、乗り合いタクシーを利用される方の自宅近くをなるべく通るコースとしております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) コミュニティーバスの今までよりも増便はされる計画ですか。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) 山香地域、今、バスが大体各地域週1回の運行になっております。それが2回、または3回に増便される予定でございます。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) ぜひ利用者に納得のいく説明をしていただいて、それでまた運行のバス停等はなるべく便宜を図って計画をしていただきたいというふうに思っております。 次に、その山香地域では今、夜間のタクシーがもう運行されてないという話を聞きました。夜間、困るんだがな、ちょっと用事があって急あって行きたいとかいうようなときに運行されてないというような話で、タクシー会社に聞いたら、実はそうですと、12時半の最終便が来たら、電車の最終便で、もう後は採算の関係で朝6時までは運行しておりませんと、これも大変なことであると思うんですが、その現状は間違いないですか。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) 山香地域にはタクシー会社が2社ございます。そのうちの1社は午後6時までの運行、もう1社は午後9時以降1台体制で午前1時まで運行していただいておりますが、深夜1時から早朝6時まではタクシーの運行がない状態でございます。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) 夜間に急用のあった方、特に急病は救急車対応ですが急用、例えば子どものところとか、いろんなところですね、高齢者が行くのにタクシーがなくて本当に困っておる、どうにかしてもらえんかなというようなことで、市として何かいい対策はないですか。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) そうですね、議員おっしゃられましたように、タクシーのやっぱり利用者が夜間少ないということで、夜間運行を断念したということで、タクシー会社からお聞きをしました。 夜間運行の要望にあることにつきましては、タクシー会社に随時、ちょっと一度お願いをしたんですが、また随時お願いをしたいと思いますが、今現在、市には夜間タクシーの運行に対する対策はございません。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) 本当にやはり過疎化、利用者の減というようなことでやむない事情にしろ、地域の皆さん、本当に困っておるというふうに思っております。何らかの方法があったときはそれとなくタクシー会社のほうにもやはり要望していただきたいというふうに思っております。 それでは、いいですか。続けて2番目の質問です。シルバー人材センターについてお伺いをいたします。 シルバー人材センター、御承知のとおり本当に地域の皆さんは利用し、重宝がられておるというか、人材センターが来て草を刈ってくれたというようなことで、本当に反響がよいようでありますが、いろんなことで御質問いたします。 まず、設立の目的、それとまた、今現在の状況、会員数はということでお伺いいたします。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) お答えします。 シルバー人材センターは、急速に高齢化が進んでいく中で、高齢期を有意義に、かつ健康に過ごすために、高齢者がその経験と能力を生かしつつ働くことを通して社会に貢献し、生きがいを得ていく機会を確保することを目的に設立されてきました。 また、昭和61年に施行されました高年齢者等の雇用の安定等に関する法律において、高年齢者の就業機会の確保のために必要な措置を講じるよう努めることは、国及び地方自治体の責務として位置づけられましたので、これを契機に全国各地にシルバー人材センターの設立が拡大していくようになりました。杵築市では平成21年4月に設立されています。 平成30年3月末の会員数は128人です。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) 今、会員数が128名で作業をやっていただいておるということですが、主にどういう作業をしておるのか、またその作業の中で受注の多いもの、依頼の多いものはどういうものか、お知らせ願いたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。
    ◎商工観光課長(大神敬一君) 草刈り作業や樹木の伐採、大工仕事やお墓の掃除など、いろいろな仕事を受注しています。その中でも特に多いのが草刈り作業です。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) これから夏、お盆に近づくと、里を離れた方がお墓の掃除等はよく聞くわけであります。近所の人がやってくれとったんですが、今、お墓の掃除だけに帰れんという話を聞くんですが、今の中で、お墓の掃除がどうも入っておったんですが、お墓の掃除、そしてまた家のちょっとした修理、そういうのもお願いをしたいというようなお話を聞いておりますが、そういうような受注の状況、家の修理もできるのか、軒樋等のかけかえもできるのか、お知らせ願いたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) お墓の掃除は同じ依頼者が年に三、四回頼むケースがありますので、年間で延べ30件程度受注しています。 家の樋のつまり解消作業や室内の片づけ等は年間10件程度受注しています。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) ありがとうございます。また後でもお願いします。そういうのを修理すれば、そういう依頼がたくさん入ると思います、対応願いたいと思います。 それから、受注作業依頼から作業実施、集金までどれくらいの今、期間がかかっておる、作業実施まで、受注から最後の集金等まで、どれくらいの期間がかかってるんですか。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) 基本的に依頼から作業の実施、集金まで約2週間程度で終えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) ちょっと申し込みから皆さんが一番心配、どういうふうにというようなことで申し込みは電話等でするんでしょうが、申し込みから入金までの作業の流れですかね、行程をちょっとお知らせ願いたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) 申し込みを受けますと、現地の確認をいたしまして見積もりをつくります。そして日程調整を行って、それから作業を行います。それが終わりますと請求をしてから入金をしていただくというふうな流れになっております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) 申し込みから現地確認をして、そこで後日でしょうが見積もりが出ると。そして依頼を受けて作業して集金というような形ですね、よくわかりました。 それで、年間、契約金額は、シルバー人材センターの総契約金額はどれぐらいあるのか、そしてまたその依頼主というのはどういうところが多いのか、お知らせ願いたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) 平成29年度の実績は5,956万2,546円となっています。その内訳は公共との契約、これは国・県・市になるんですが2,844万5,156円で47.8%を占めております。主に草刈り作業なんですが、市との契約ではJR杵築駅の市営駐車場や健康福祉センターの受付業務、文書等の配送業務などがあります。民間企業との契約は1,550万4,155円で26%を占めています。 一般家庭との契約は1,561万3,235円で26.2%を占めております。いずれも主なものは草刈り作業となっています。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) 主なのは草刈り作業ということでありますが、今、民間企業からの依頼が26%あるというふうに答えましたが、夏場の特に草刈り、個人と違って民間企業は工場の周りとか大変面積が広くなろうと思いますが、これは十分対応ができておるんですか。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) 民間企業からの依頼は、草刈り作業は多いようなんですが、対応はしっかりできています。 夏場の作業は厳しいものがありますので、作業人員をふやして短時間で作業が終わるように会員の健康に留意した対応をしております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) 十分、夏場、本当に熱中症等も配慮もしながら作業に当たっていただきたいと思います。 それで、また聞くところによれば、シルバー人材センターが人材派遣事業のほうに取り組むというような話も聞いております。実は、県本部にも人材派遣センターが人材派遣事業をやっておると、資格はあそこが持っておるので、他市町村、他市の人材派遣センターもやってるところが多々あるというような話で、杵築も取り組もうかというような話ですが、そこ辺の話をお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) 人材派遣事業を行うには、厚生労働省大分労働局に許可申請を行わなければなりません。今年度はその申請に必要な派遣元責任者の資格を取得するため、派遣元責任者講習を受講する計画にしてるそうです。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) この事業も大変だとは思いますが、十分検討して取り組むようにしていただきたいと思います。 それから、各農家の依頼ですが、小農地、小農地というのは家庭菜園、自分ところの小さな1畝とか2畝、自分とこ、今まで野菜つくりよったというようなところを、もう近くの人も、前は近くの人が来て、ちょっとすいてくれて、それでつくりよったというような話ですが、今はもう近くの人もきちすけんようになったんだと。ここに何か植えたいという。 実は私も薬用植物を皆さん、1畝でいいんですよ、植えてくださいというようなお願いを回ったときに、畑はあるんじゃけど、もう草が生えて使えんのですというようなことで、そこを小さな耕運機、自分ところにもあるんでしょうが、それは使えるかわからんが、シルバー人材センターのほうで1畝か2畝、大きい1反、2反のところは活性化にも今朝、確認したんですが、それは私ところは十分できますが、小さいところは小さい機械もないし、ちょっと無理ですというような話ですが、人材センターでそういうような対応はできるんでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) 畑で一、二アール程度の小農地を作業した実績があるようです。基本的に各作業は会員個人が所有する機械を使用しています。大規模なものや時期によっては対応が難しいこともあるかもしれません。御希望の際にはシルバー人材センター事務局にお問い合わせいただければと思います。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) シルバー人材センターの会員も128名というようなことで、まだ会員の増強が欲しいというような、作業依頼もたくさんあるということです。会員の増強、そしてまたこのシルバー人材センターが先ほど言ったように、こういうこともします、こういうこともできますよというようなPRを今後はどのようにして行っていくのか、お知らせ願いたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 大神商工観光課長。 ◎商工観光課長(大神敬一君) 労働力人口の減少が社会問題となる中、シルバー人材センターの果たす役割はますます大きくなっていくと思います。シルバー人材センターの安定的な発展のためには、会員の確保と事業のPRは不可欠でありますので、チラシの配布やケーブルテレビ等での広報活動を今後も行って会員の加入促進、利用者の増加に努めてまいりたいと考えています。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) ぜひ会員の獲得、60歳以上が会員資格者ということで聞いておりますが、会員の獲得、そしてまた多くの市民の皆さんの利便性を配慮するようなPR等も行っていただきたいというふうに思っております。 次に入っていいですか。3番目の耕作放棄地についてということで、お伺いをいたします。この件については二宮議員の質問にもありましたが、重複はまた避けたいと思います。 先日、OBSテレビの「初耳学」という番組がありました。つい二、三日前でしたが、見ておると、1日に失われる日本の農地はということで今、放送されておりますけど、1日にディズニーランドの面積の1.3倍に当たる農地が消失、紛失というかつくられなくなっている、農地ではなくなっておるというような放送されておりました。市内における農地、耕作放棄地の現状について、杵築・山香・大田地域ごとの面積をまずお知らせ願いたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾農業委員会事務局長。 ◎農業委員会事務局長(岩尾俊高君) お答えします。 平成29年度の杵築市農業委員会が管理する農地台帳によりますが、杵築市全体の農地面積は4,858.4ヘクタールとなっています。そのうち杵築地域2,479.5ヘクタール、51%、山香地域1,907.6ヘクタール、39.3%、大田地域471.3ヘクタール、9.7%です。遊休農地は353.2ヘクタール、7.3%であり、そのうち過去1年以上にわたり農作物の作付が行われておらず、かつ今後も耕作される見込みがない1号遊休農地と判断された農地が274.3ヘクタール、5.7%、周辺地域の農地と比較して農地としての利用の程度が著しく劣っている2号遊休農地と判断された農地が78.9ヘクタール、1.6%となっています。 また、農地へ復元困難な非農地化された農地は792.7ヘクタール、16.3%であり、遊休農地と非農地化された農地の合計は1,145.9ヘクタールとなっております。全農地面積4,858.4ヘクタールの約24%となっております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) データ的に、私の聞いたところでは、もう耕作放棄地、先ほど局長が言う非農地化された、もう全くつくれないと、草木が生えてつくれないという農地を遊休農地と、手を入れればどうにかなるというようなところも含めたところはもう30%ぐらいになっておるというような話を聞いておるので、実際、今の答弁では24%ぐらいということですが、それにしても4分の1が昔は全てがこれのものを耕作しておったわけですが、この土地には、それが4分の1はもう今、耕作されていないということで、本当に危惧するところであります。 そういう中で、先ほど言った、政府も遊休農地に対して全くつくる意思がなくて人に貸す意思もないというところには、課税をするということで3年ぐらい前、案を出して、固定資産税が1.8倍掛けましょうと、その土地に対してですね、そういうような施策もつくっております。 そういうことで、その遊休農地、市内における課税対象面積はいくらぐらいあるんですか。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾農業委員会事務局長。 ◎農業委員会事務局長(岩尾俊高君) 遊休農地課税の評価額増額の対象のもととなる農地は、農地利用状況調査で1号、2号遊休農地と判断され、利用意向調査の回答がみずから耕作する、またはみずから買い手または借り手を見つけると回答しながら6カ月たっても実行しない所有者や、6カ月たっても無回答で利用する意思が認められない所有者等が勧告対象の基本となり、大分県農地中間管理機構に情報提供、農業委員会でいたします。 その面積は平成28年度杵築市全体で61.3ヘクタールとなっています。そのうち杵築地域39.7ヘクタール、64.8%、山香地域18.1ヘクタール、29.5%、大田地域3.5ヘクタール、5.7%です。杵築市農業委員会は平成28年度の調査結果を大分県農地中間管理機構に情報提供いたしました。平成29年10月に勧告の対象となる農地はないと回答がありましたので、遊休農地課税の対象農地はありませんでした。 ちなみに、課税までのスケジュールは毎年7、8月農地利用状況調査、11月から翌年1月農地利用意向調査、2月県農地中間管理機構に情報提供、10月農地中間管理機構からの回答となり、勧告の対象があれば市税務課へ報告し、翌年の課税となります。 平成29年度においても調査の内容を大分県農地中間管理機構に情報提供しておりますが、ことしの10月ごろに回答があるかと思います。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) 昨年度は課税の対象がなかったということですが、今年度からさらに厳しくなると聞いております。そういうことで対象の農家の方、農地の地主の方には注意を促す、そしてまた指導するいうようなことで、課税対象になるとなかなかそれはもう一気に固定資産税がまた元に戻るというようなことはないと思いますので、努力をしていただきたいと思います。 それから、遊休農地解消に向けた取り組みは市あるいは農業委員会でそれぞれやっておると思うんですが、どういうことをやっておりますか。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾農業委員会事務局長。 ◎農業委員会事務局長(岩尾俊高君) 勧告の対象となるような農地については、大分県農地中間管理機構に貸し付けを進めたり、無回答のものについては農業委員及び農地利用最適化推進員が戸別訪問するなどして回収率を上げ、現状把握をより正確なものとし、対応していきます。農業委員会では、その他の遊休農地、遊休化の恐れのある農地や非農地化された農地の現状を把握するために、毎年農地利用状況調査と農地の無断転用や違反転用並びに農地転用許可後に申請目的どおりに事業を実施しているかの確認調査等のために農地パトロールを実施ており、今後も遊休農地の解消に向け県・市農林課・JAなど、関係機関と連携して積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) 先ほど二宮議員の質問にもありました、みなし放棄農地の対応、そしてまた特に2号遊休農地、これはまた農林課のほうの関連があると思います。ぜひひとつ作付をして放棄地につながらないように、1号農地につながらないような対応をとっていただきたいというふうに思います。 最後の質問です。ふるさと納税について御質問いたします。 ふるさと納税、大変杵築市は県下でも優秀な成績を収めておるわけであります。順調に伸びておる推移をしておるというふうに理解しておるんですが、県下現状についてお知らせ願いたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) お答えいたします。 ふるさと納税による寄附額の推移でございますが、ふるさと納税制度が創設されました平成20年度が約270万円で、その後100万円を下回る状況でございましたが、特産品等の返礼が始まった平成25年度は約320万円、平成26年度が約640万円、平成27年度に初めて1億円を超え約1億440万円、平成28年度が2億1,070万円、そして昨年の平成29年度が約2億5,470万円と順調に伸びております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) 順調に推移して、昨年は2億5,000万円は超えたということですね、大変喜んでおるところであります。 このふるさと納税が年々増加しているということは、どういうわけでこれ、伸びたわけですか。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) 平成27年度にふるさとチョイスなどのインターネットサービスを活用し、返礼品を掲載・紹介したことが寄附件数、寄附額の飛躍的な増加につながったと考えられます。 また、確定申告をしなくても寄附金控除が受けられるワンストップ特例制度の創設や寄附控除額の上限額が拡大したことも寄附額増加の大きな要因と考えております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) 返礼品の数がふえたというようなこともあるんですが、現在の返礼品の数、そしてまた、まず返礼品の数をお知らせ願いたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) 現在の返礼品の数でございますが、少し季節によってミカンとか、その季節限定の商品がございますので、少し前後、上下がございますが、現在約210点でございます。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) 杵築のブランド認定品も返礼品になっておると思いますが、人気のある商品はどういうものがありますか。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) 平成29年度の人気上位の返礼品でございますが、1位がりゅうきゅうセットで約2,600件、2位がすき焼き用黒毛和牛で約1,800件、3位に温泉ウナギかば焼き800件、以下特選ミカン、甘酒セット、豊後トラフグセットなどが人気の上位となっております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) 返礼品には14品目の杵築ブランド商品などが含まれておると思います。まずはこの返礼品の中で杵築の産品、よそからの産品を返礼してもあまり意味がないし、杵築の経済効果にはつながらないというふうに思っておるんですが、杵築の産品率、杵築で生産されたものはどれぐらいの割合で使っておるんですか。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) 返礼品の全てが杵築で生産・製造・加工されたものや杵築で生産された原材料をもとに加工されたものなどでございますので、市内の産品率は100%と考えております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) 大変結構なことです。他市等は産品率が何か大変50%とか60%とかあるというようなことですが、杵築は100%市内のものを使うということですね、大変これは経済効果、杵築のPRにもなるというふうに思っております。ぜひ、またこれは続けていただきたいと思います。 それから返礼品発送にかかわる事務作業ですね、これも大変な事務作業があると思います。これはどこが行っておるのか、またその経費が誰がしているのか、そしてまた発送業務等、出品者には手数料が必要なのか、そこら辺、ちょっと含めてお知らせ願いたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) ふるさと納税の受け入れや返礼品の発送業務、事業者への商品代の支払い事務などは政策推進課が行っております。 また、広報宣伝費などの事務経費や発送料などの諸経費は市が負担をいたしております。発送業務は当課から事業者に納税をいただいたお客様の発送先を御連絡し、事業者から直接発送となっております。事業者には返礼品に係る出品の手数料はいただいておりません。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) ありがとうございます。 生産者には大変所得向上等につながるような仕組みになっておるというふうになっております。ぜひこれも続けていただきたいと思います。 それから、ふるさと納税は全て1回、基金に繰り入れられて、それを活用するというようになっておるというふうに思っておりますが、この活用率はどれぐらいあるのか、そしてまたその活用後の基金の残高がどれぐらいあるのか、お知らせ願いたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) ふるさと納税はふるさと杵築応援基金に繰り入れられまして、平成29年度には中学生までの医療費無償化に約3,000万円、ICT教育の充実を図るための市内小中学校へのタブレット導入に約1,300万円などの事業に使わせていただいております。 基金の残額でございますが、約2億5,200万円となっております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) 有効に使っておるんですが、基金の残高が2億5,000万ということですね。貯めるだけでは能がありません。有効に使って、先ほど質問にもありましたように、学校の給食費の補填とか、いろんな形で有効な形で使ってこそ、初めて納税者に報告ができるというか、納税者の善意に応えられるというふうに思っておりますので、ぜひこれはまた早急に検討して、有効に使っていただきたいというふうに思っております。 今後、返礼品の増加、または納税等のPRなど、どのように行っておるのか。実は、私も昨年、在京山香会という、市長も一緒に行ったんですが、ホウズキを持って伺いました。そのときの挨拶の中にも、ぜひ山香を、愛してるなら山香を支援するならふるさと納税で皆さん、お願いしますということで、何件かその後、連絡があって、やりましたよというようなことであります。口コミ等で広がって、ことしも7月1日でしたか、在京山香会が何かあるというように聞いておりますが、そういうような形でどういうような方向やっておるのか、お知らせ願いたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田政策推進課長。 ◎政策推進課長(黒田幸一郎君) 今後はインターネットサービスを活用した広報宣伝を継続するとともに、サイト内の返礼品紹介内容の充実を図ってまいります。また、新しい返礼品を開発し、返礼品数をふやしてまいります。 さらに、首都圏を中心としたふるさと納税特集などの新聞広告を行うとともに、初めての取り組みとしまして福岡圏域から九州全体への新聞、スマートフォン、タレントを活用した広報宣伝の強化、また返礼品カタログを6月議会に上程させていただいておりますので、それを作成しまして県内外のお客様へ配布するなど、さらなる寄附件数及び寄附金額の増加を目指してまいります。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆7番(小野義美君) ぜひとも一ついろんな施策をつくってPRをして、ふるさと納税の増税につなげていただきたいと思います。 以上をもちまして、私の質問を終了させていただきたいと思います。ありがとうございました。──────────── ○議長(中山田昭徳君) これをもちまして、本日の日程を終了いたします。 再開は、明日、14日木曜日午前10時からです。 本日はこれをもって散会いたします。皆さんお疲れさまでした。────────────午後3時45分散会────────────...