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12月12日-03号

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  1. 杵築市議会 2017-12-12
    12月12日-03号


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    平成 29年 12月定例会(第4回)平成29年 第4回(定例)杵築市議会会議録(第3号)平成29年12月12日(火曜日)〇議事日程(第3号)平成29年12月12日午前10時開議  日程第1  一般質問  日程第2  議案第87号から議案第116号までについて         (一括上程・議案質疑・各常任委員会審査付託)  日程第3  請願・陳情         (上程・各常任委員会審査付託)―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―本日の会議に付した事件  日程第1  一般質問  日程第2  議案第87号から議案第116号までについて         (一括上程・議案質疑・各常任委員会審査付託)  日程第3  請願・陳情         (上程・各常任委員会審査付託)追加日程第1  自由討議―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇出 席 議 員(18名) 1番 小 野 義 美 君      2番 阿 部 素 也 君 3番 田 原 祐 二 君      4番 泥 谷   修 君 5番 堀   典 義 君      6番 田 中 正 治 君 7番 二 宮 健太郎 君      8番 藤 本 治 郎 君 9番 岩 尾 育 郎 君     10番 阿 部 長 夫 君11番 加 来   喬 君     12番 渡 辺 雄 爾 君13番 河 野 正 治 君     14番 小 春   稔 君15番 富 来 征 一 君     16番 真 砂 矩 男 君17番 有 田 昭 二 君     18番 中山田 昭 徳 君―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇欠 席 議 員(なし)―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇欠 員(なし)―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇事務局出席職員職氏名局長  安 倍 公 彦 君      次長  松 下 康 幸 君係長  河 野 真 二 君      書記  加 藤 沙 江 君―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇説明のため出席した者の職氏名市長………………永 松   悟 君   副市長……………興 田 真 一 君教育長……………清 末 陽 一 君   総務課長…………真 鍋 公 博 君財政課長…………佐 藤   剛 君   秘書広報課長……河 野 正 一 君政策推進課長……内 野   剛 君   税務課長…………篠 田 邦 昭 君危機管理課長……三 浦 浩 二 君   市民課長…………河 野 雄二郎 君生活環境課長……阿 部 裕 司 君   上下水道課長……森 山   晃 君商工観光課長……黒 田 幸一郎 君   農林課長…………松 成   茂 君耕地水産課長……伊 藤   來 君   建設課長…………羽田野 陽 一 君山香振興課長……都 甲   靖 君   大田振興課長……山 本   泉 君会計課長…………細 田   徹 君   福祉推進課長……江 藤   修 君健康長寿あんしん課長………………………………………………工 藤 靖 子 君子ども子育て支援課長………………………………………………斎 藤 高 司 君医療政策課長……尾 倉 良 明 君   山香病院事務長…裏   安 博 君教育総務課長……坪 井 尚 裕 君   学校教育課長……奥   文二郎 君社会教育課長……赤 星 勇 二 君                    文化・スポーツ振興課長……………………………………………河 野 利 雄 君人権・同和対策課長…………………………………………………有 田 定 光 君選挙管理委員会事務局長監査委員事務局長……………………緒 方 恭 二 君農業委員会事務局長…………………………………………………緒 方 幸 茂 君総務課係長………手 嶋 孝 嗣 君                    ―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―────────────午前10時開議──────────── ○議長(中山田昭徳君) 皆さんおはようございます。これより本日の会議を開きます。──────────── △日程第1一般質問 ──────────── ○議長(中山田昭徳君) 日程第1、一般質問を昨日に引き続き行います。 1番、小野義美議員。(1番 小野義美君質問席に着く) ◆1番(小野義美君) 皆さんおはようございます。平成29年第4回定例会の一般質問2日目のトップバッターであります。議席番号1番、市民クラブの小野義美です。よろしくお願いいたします。 ことしの水稲の収穫は、9月の台風による倒伏、そしてまた、刈り入れ時期の長雨による刈りおくれ等で品質が低下し、また、減収になった農家もありましたが、作況指数が101ということで、平年作ということであり、まずまずのできではなかったかというふうに思っております。価格についても、JAの概算払いということで、昨年より、60キロで1,260円アップしたということで、少しは安堵しているところであります。 共済のほうも、麦、水稲のほうも被害に遭われた農家の共済の支払いは年末にはできるということであります。ただ、ことしから対象になった飼料稲については、若干今、査定がおくれて、来年にずれ込むというような話もけさ、聞いております。 それでは、通告に従いまして質問をいたしますが、私も地区やグループの集会等で話題になったことを中心に、市民目線で質問をさせていただきます。答弁される方は、簡単、明瞭にお願いをいたします。 まず、生薬栽培でありますが、皆さん、タブレットに写真等をアップしておりますので、参考にして見ていただきたいというふうに思っております。 市は平成27年7月に東京生薬協会、また医薬基盤研究所等、薬用植物の産地化に向け、5年間の連携協定を結んで今、取り組んでおるところであります。協会のことしの役員は、会長に龍角散、そしてまた、副会長3社に大正製薬、養命酒、津村順天堂というようなところで、主たる製薬業者はこの協会に参加をしているということであります。杵築の講師は山上氏で、統括管理責任者ということで、ナンバー1の評価を受けている講師というふうに聞いております。 私たち産建委員会の東京都の薬用植物園等々の研修にも対応していただき、その後の話では、杵築のほうは市の職員、そしてまた受講生、議員も含め、他の地域に比べて最高の熱心度があるということで、山上氏もあと3年の任期中には最大の指導をさせていただいて、ぜひ成功させていきたいというふうに抱負を語っております。 私も昨年、基礎講座はほとんど参加しましたが、ことしの実習はなかなか参加する機会ができませんでした。ちなみに、基礎講座受講生は100名以上、そしてまた、ことしの栽培に意欲のある実習生は50名以上が参加をして実習をしたというふうに聞いております。山上先生もこのことについて、大変高評価をしておられました。 それで、ことし3月議会でも質問しましたが、その後の生薬栽培についての経緯と現状を、まずお知らせください。 ○議長(中山田昭徳君) 松成農林課長。 ◎農林課長(松成茂君) お答えします。 平成27年7月に、協定後に、杵築市にふさわしいとされる28品目の薬用植物の提案をいただきまして、栽培を開始したところです。その後、本年の3月よりその中で生育は順調でいいだろうと思われるキキョウとミシマサイコを少し広げました。さらにカワラヨモギ、この3品目について栽培をふやして、現地栽培に向けて栽培管理を続けてきたところであります。東京生薬協会からの指導や研修生の実習のおかげで、ことしについてはまずまずの成果が出たんではないかなと思っているところであります。 ただ、その中でやっぱり、一番感じたところは、生薬栽培については、除草剤や殺虫剤を使わずに薬用植物を栽培する場合には、生育初期の雑草管理が非常に重要だ。その後の病害虫発生の抑制が非常に重要だということを痛感したところであります。 そこで、種子を直接路地圃にまかずに、1カ月程度育養した苗をマルチをした圃に植えるということで、かなりの雑草防除、それから病害虫の制御ができるということを認識したところであります。今後の薬用植物なり地域の特産品を産地化する場合には、地域活性化センターで今回は育苗しましたけども、やっぱり、地域活性化センターでの育苗の重要性を再認識をしたところであります。 以上であります。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆1番(小野義美君) 私も実習にはなかなか参加できませんでしたが、山香高校の寮の後ろの圃でありますので、私も通るたびに寄らしていただいております。大変よく管理もできて、生育も良好ではなかったかと思います。 先ほど言ったように、キキョウとミシマサイコとカワラヨモギ、この3品目については、実習圃に栽培ができておったんですが、品種の選択で、3品種でなくて、今度はまた、今後は増種をする品種をふやすという意味で、聞けばベニバナ、シャクヤクというような品種の名前が挙がっておると聞いたんですが、そこについてお知らせを願いたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 松成農林課長。 ◎農林課長(松成茂君)  本年の第1回の市議会で答弁させていただいたとおり、キキョウ及びミシマサイコの栽培圃をことし3月に広げました。そして、カワラヨモギについては、東京生薬協会加盟の大阪に本社のある企業より、抗菌製剤の原料としての試験栽培の依頼を受け、4月に栽培圃を拡張したところです。 また、東京生薬協会から、市場ニーズを考えると、シャクヤク、ベニバナについて取り組むようにということでの指示がありましたので、シャクヤクについてはもう既に入っていましたので、それの株分けにより増殖、それから、ベニバナについては、医薬基盤健康栄養研究所より種子の提供を受け、10月に定植を行いました。ベニバナについては漢方薬にも使用されるほか、薬用酒や植物油としての需要もあり、近年、着目されている品目でもあります。 これまでに導入した植物の増殖や今後導入する薬用植物については、医薬基盤健康栄養研究所より提供された成分保障されたものを中心に、杵築市活性化センターでの育苗した苗を定植する方法で進めていきたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆1番(小野義美君) ぜひ、品種の増種については進めていっていただきたいと思います。なぜかというと、やはり生薬の里杵築・山香ということになれば、多くの品種が、観光客が来たときにそこで行って、この地域にはこの花がある、この薬草がある。この地域に行けばこれがあるということで、順次見学をしていただいて。ぜひここの増種は今後も続けていっていただきたいと思います。 それから、栽培結果と販売先というようなことですが、カワラヨモギや、企業から栽培依頼があっての取り組みで、結果がどういうふうになったか。それからキキョウ、ミシマサイコについては、これはもう栽培で、これは実証ができたわけでありますので、販売先等のことについて、今後は十分やっていっていただきたいんですが、そこの辺の考え方についてお知らせを願いたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 松成課長。 ◎農林課長(松成茂君) キキョウ及びミシマサイコの生育は非常に良好だったわけですけども、それを生薬として利用する分につきましては、直根が市の材料になりますが、その直根の伸長、肥大が不十分だったことから、あと1年据え置いて、平成30年秋に収穫するということに一応、栽培ではしております。 キキョウについては、特に、ある企業に、製薬の中に大量に使うということですので、これも、今後もまだまだふえていけるんではないかなというふうには思っているところです。 それから、カワラヨモギについては、先ほど説明しましたように、大阪の企業により抗菌製剤の原料としての試験栽培を受けたということであります。カワラヨモギのその後の生育ですけども、4月に植えまして、順調に生育をいたしまして、10月に収穫、乾燥をしました。つい先日、脱穀をしまして、11月に大体成分がどういうものかということで会社のほうに送りまして、性分分析をしていただいた結果、その成分は非常にまあ、絶大の成分があるということですので、それについての、近いうちに値段が提示されるというふうには思っております。来年度からは、こういったカワラヨモギを、現地のほうに普及をしていきたいと思っておりますので、それにつきましては、研修に参加された研修生の方を中心に、市民の方に広く広げるような形で取り組みを進めていきたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆1番(小野義美君) カワラヨモギについては、タブレットで見ていただいているとおり、大変生育がよかった。私もびっくりしたんですけど、これだけ生育が。これはもう、適地です。ぜひひとつこれも広げて、カワラヨモギは抗菌剤ということで、防腐剤に特に使われておるということで、これは需要が大変あろうかと思います。ここも取り組みを広げていっていただきたいと思います。 ただ、先ほど言われたように、キキョウ、ミシマサイコは根を使う分です。カワラヨモギは花の部分を使うわけですけど、この根を使う部分、それがミシマサイコはちょっと伸びが悪かったということで、2年生に頼ろうということですが、そういうことで、ここの部分も、山上先生に聞けば、全部が使えるんじゃないですよと。基準に満たない部分については薬用基準があって、その基準内の部分は2、3割でしょうということです。できた根もですね。 その使われない部分、基準に満たない部分、これをどう活用するかが、生薬を栽培した皆さんの収益につながると思うんですよ。だから、この活用について十分、ここから検討するし、これをやっていただかなければ、栽培する農家は出ません。この活用についての思いというか、今後の見通しをお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 松成課長。 ◎農林課長(松成茂君) 漢方薬に使用されます薬用植物の生薬部位については、日本における法定医薬品書であります日本薬局方で指定されている方法で、検定されたもののみが医薬品として使用できます。逆に言えば、基準に満たないものは、漢方薬としての用途として使用できません。 基準以下の薬用植物、生薬部位以外の植物体については、果樹や野菜のように、加工用としての用途が確立をしていないために、他の連携協定を結んでいます自治体についても、その活用法について苦慮しているという模様であります。キキョウの生薬部位は根であるため、地上部の利活用については、東京生薬協会の今、指導を受けてますけども、東京生薬協会の指導外ということですから、自由にというわけにはいきませんけども、使ってもいいということであります。 特に、キキョウについては、開花期が6月から9月というふうに長いし、また、色が紫色であるという花ですので、切り花としての利用価値を模索をしているところであります。しかし、薬用植物のキキョウにつきましては、切り花用のキキョウに比べまして、草丈が非常に短いというのがありますので、新たな活用方法等を提案する必要があるかなというふうに思っているところであります。 また、生薬部位以外の活用については、切り花だとか薬膳料理ですね。それから、健康食品等に利活用も考えておりますし、さらに、薬用植物を利用したお土産品等にも開発を進めていきたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。
    ◆1番(小野義美君) この薬草はすべて乾燥で保存するわけでありますので、保存期間が長く持つということであります。それで、それをまた活用して、年間いつでもつくれるというような形で、独自化製品にですね。例えば、私の思いですけど、お茶、薬草をこれ、うまく利用して飲料水・お茶をつくるとか、ドリンクとかアイスクリームもいいでしょう。いろいろな、甘草とかいうのは臭いがでます。甘いですからね。そのまま食べてもおいしいような甘味で、そういうのを利用してするし、また入浴剤、これも健康志向で、今大変利用がありますので、入浴剤を作るとか、せっけん、洗剤をつくるとか、いろいろな加工方法があろうと思います。 また、お菓子もクッキーやまんじゅう、先ほど言われたように、そういうところにも目を向けて、また、いろいろな食膳グループ等にもお願いをして、独自化の商品に向けての取り組みは早くやっていただきたいというふうに思っております。 それから、次の質問ですが、東京農大との連携協定がこの新聞でも報道されております。生薬協会とはまた違った目線で農薬協会との連携、これは大変いいことだと思います。いろいろなことで、指導等受け入れてやっていただきたいと思うんですが、今、東京農大との生薬との位置づけはどういうふうなことでお願いをしているんですか。 ○議長(中山田昭徳君) 松成課長。 ◎農林課長(松成茂君) マスコミ発表等で御存じのとおり、去る11月20日に、杵築市は東京農業大学と包括連携協定を締結いたしました。包括連携協定書第2条に、連携事項第2号に、自然環境産業及び地域振興に関することについて、相互に連携、協力するものとすると記載されています。 具体的には、薬用植物で連携するという記述はありませんけども、薬用植物が農業振興、地域振興の一助となり、薬用植物の栽培や利活用については、東京農業大学に学術的な蓄積がありますので、情報交換をしながら活用していきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆1番(小野義美君) 東京農大ですね、私も農大の生徒等ともいろいろ交流をさせていただいておりますが、大変いろいろなアイデアを持っております。そういうことで、ぜひひとつ、学術的な知識も相当持っておるわけでありますので、そういうのをどんどん活用していただいて、ぜひとも薬用植物の産地化に向けて努力をしていっていただきたいというふうに思っております。 それから、今後の予定ですが、先ほど私が言ったように、東京生薬協会とは5年の契約を結んでおるわけであります。このうち、山上先生とも冗談話に、「あと3年先は先生、これが成功しなかったときは、枝ぶりのいい木を山香に用意しておるんですよ」と。一緒にとは言いませんが、そういうような話をしたところですけども、それに迷惑をかけないように全力を尽くしますというようなことであります。それで、今後の予定、計画について、お聞かせを願いたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 松成課長。 ◎農林課長(松成茂君) 先ほど申し上げたとおり、カワラヨモギについては、来年度より現地で実証栽培に移行したいというふうに考えております。連携協定4年目にして、大きな転換が図られるものというふうに期待をしております。また、キキョウ、ミシマサイコについては、生育の状況によっては再来年ですね。31年度以降に実証栽培に移行できるかもしれません。 従来の試験栽培の28品目と、今回新たに加えたベニバナ、さらに、東京農大と協力して、本年3月に提出をされました大田地域の植物調査報告等を活用しながら、薬用植物はあらゆる部位があらゆるシーンで活用でき、多様な活用方法を常に模索するという取り組みを続けていきたいというふうに思っております。 また、先月開催された第2回杵築市議会の臨時議会の市町の所信表明において、薬用植物を薬膳料理や食育、健康教育の分野にも展開をするというふうに表明をいたしましたので、議員御指摘の本市を生薬の里としての地域振興についても進めてまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆1番(小野義美君) ぜひですね、全国で7番目、西日本で初というような東京生薬協会との連携協定であります。生薬の里、これをブランド名につけるようなブランド商品の生薬の里の、何々生薬の里のお米である、生薬の里の肉であるとかというような形で、この生薬の里をひとつ売り出して、観光そしてまた農泊体験とか、先ほど言われたように薬膳料理とか、そういうことで、観光と一体となって、この生薬の里づくり、薬草の定着というようなことで、ぜひひとつ、市を挙げて努力をしていただきたいというふうに思っております。よろしくお願いします。 ○議長(中山田昭徳君) 続けてください。 ◆1番(小野義美君) それでは次に、山香病院についてお伺いをいたします。 まず、山香病院の今の現状、運営、そしてまた、医師確保等の現状をお聞かせ願いたいと思います。裏市立山香病院事務長。 ◎山香病院事務長(裏安博君) お答えいたします。 経営状況につきましては、経常損益で、平成24年度から平成26年度まで、連続で赤字決算となっておりましたが、経費削減や診療体制の整備など、職員全員で経営改善に取り組んだ結果、平成27年度116万1,000円、平成28年度3,699万円の黒字決算を達成できました。しかしながら、平成29年10月末現在の収益は、昨年度の実績を下回っております。11月以降は入院稼働率も上昇しまして、回復傾向にありますが、大幅な黒字決算は困難と予想しております。 中山間地の公立病院としての医療体制はほぼ整っておりますが、市外への患者の流出が多い状態であります。市内で治療可能な疾患については、当院を初め、市内医療機関で完結できる方策が必要と考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆1番(小野義美君) 昨年は3,700万円の利益も上げていただいたということで、大変評価をしておりますが、私が一番心配するのは、自治体病院で、サービスもする中で、利益を求める余り、ベットの稼働率も通常は70%ぐらいというような全国平均というような数字も出ておるんですが、うちの場合は90%以上、100%近い稼働率もやってくれて、おかげでそういうあれが出たんですが、ただ、看護師、職員等に十分なそこのコミュニケーションがとれて、不満とか、いろいろなところでそういうのが出ると、やはり、精神的なサービスの低下にもつながるし、また、そういう職員、看護師等の確保にも影響してくるというふうに思います。 そういうような状況にならないようなコミュニケーション、対応等ができておるのか、そこをお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 裏病院事務長。 ◎山香病院事務長(裏安博君) 平成30年度は診療報酬の改定が控えており、収益の減少が見込まれることから、経営効率化に向けたコストの削減など、職員全員での経費削減の取り組みは、引き続き必要となります。 一方で、患者サービスの向上に取り組まなければなりません。その内容につきましては、診療科の充実を初め、健診利用者の無料送迎サービス、小児科の休日診療、幼児保育所、通院が可能な患者様のお宅に医師等が診療に伺う訪問診察等であります。 また、救急に関しましても、原則、救急車の受け入れを断らない方針で続けております。件数も年々増加しておりまして、本年度は、10月末時点で248件を受け入れており、平成24年度と比較して約1.7倍にふえております。また、当直医師の日程表を消防署に提供したり、定期的に救急症例検討会を実施することで、救急隊員の搬送の判断をしやすくする環境づくりにも取り組んでいます。 議員さんのおっしゃるように、職員に負担がかかることは否めませんが、昨年導入した電子カルテシステムを活用し、煩雑な書類やカルテ記載をデータとして一元化することで、業務効率の改善につながったと考えます。 また、能力に合わせた人員配置、雇用の確保、院内保育所等、働きやすい職場環境の整備、職員健診、ストレスチェック等による体調管理を行うことで、職員が疲弊し、さらには、患者様へのサービス低下につながらないよう、対応していきたいと考えています。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆1番(小野義美君) ぜひ、しっかり職員、看護師とコミュニケーションを取りながら、働きやすい職場を目指していただきたいし、それができることによって、やはり、先ほど言われたように、患者のサービスも充実できるのではなかろうかというふうに思っています。よろしくお願いします。 それから、医師の確保であります。常勤医師、そしてまた非常勤医師等が充実することによって、先ほど言われたように、患者の待ち時間等も短縮できると思うんですが、今現在、医師の確保そしてまた診療体制はどのようになっておりますか。 ○議長(中山田昭徳君) 裏病院事務長。 ◎山香病院事務長(裏安博君) 現在の医師につきましては、常勤医師が11名であります。内訳としましては、院長を初めとする総合診療科の医師が4名、糖尿病内科2名、循環器内科1名、外科2名、小児科1名、泌尿器科1名であります。 非常勤医師の診療科としましては、整形外科、眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、肝臓内科、糖尿病外来、リュウマチ・膠原病外来、消火器内科、呼吸器内科、神経内科の計13名と、多様な診療科に対応しております。 耳鼻咽喉科の診療が、6月から毎週月曜日と木曜日の2日にふえ、整形外科の診療につきましても、7月から毎週火曜日と金曜日の2日にふえ、毎週金曜日の午後は、整形外科の手術が再開できるようになりました。11月末時点で16件の整形外科手術を行っております。 当医院では理学療法士や作業療法士など、セラピストも多く、患者様1人1人に合った術後の回復、リハビリテーションのカリキュラムも充実しております。今まで市外で足を運んでいた方等は、身近な当院を御利用いただきたいと思います。来年度以降の医師の確保につきましては、県内に残る医師の減少により、確保が困難な状況が予想されますが、大分大学と大分県の御支援のもと、質の高い医療を今後も継続して提供できるように、医師の確保に全力で努力したいと考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆1番(小野義美君) ありがとうございます。合計24名の医師体制ということですね。大変今、頑張っていただいておるんですが、特に、整形外科の手術が再開できるようになったということで、金曜日の午後は整形の手術をするということで、大変評判をいただいております。 私も何人かの手術をした術後の患者さんに話を聞いたんですが、大変よく対応ができて、手術もよくしてくれておるということですね。もうこれは「よそに行くことはねえ。山香病院で手術すれば、こげんにようなるんで」というような話も聞いております。ぜひ、これもまだ週1回じゃなくて週に2回ぐらい手術ができるように努力をしていただきたいというふうに思っております。 そういうことによって、また後でも申しますが、市外に流出する患者の足どめ、またバックアップにつながるというふうに思っております。ぜひ今後も、続けて頑張っていただきたいというふうに思います。 それから次の質問の、健診センターの運営、人間ドッグの運営であります。まず、運営状況をお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 裏病院事務長。 ◎山香病院事務長(裏安博君) 平成28年度の健診センターにつきましては、利用者数で、平成27年度3,177人、28年度3,329人、本年11月末現在で、予約を含んで3,386人となり、増加傾向にあります。 平成26年度以降、無料送迎サービスの開始を初め、オプション検査の追加や企業訪問によります新規利用者の獲得などを行った結果であると考えております。健診の種類につきましては、人間ドック、一般健診、企業健診、特定健診、がん検診、国保特定保健指導、オプション検査などとなっておりまして、月曜日から金曜日の平日と、毎月第3土曜日に実施しております。 平成28年度の健診受診者の内訳は、人間ドック2,140人、企業健診598人、特定健診280人、がん単独が75人、その他181人となっております。 オプション検査の内容につきましては、ヘリコバクターピロリ菌の有無によります胃がんのリスク検査、骨密度測定、甲状腺検査、睡眠時無呼吸症候群検査、動脈硬化検査など、28項目となっておりまして、平成28年度実績では、内視鏡検査1,178件、オプション検査878件、特定保健指導件数は119人となっております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆1番(小野義美君) 実は、私も人間ドッグを申し込んではおるんですが、なかなか日程が調整ができなくて、まだ3回延ばしております。もう近々また、ぜひ受けたいというふうに思いますが、ここが人間ドック、健診が一番基本であります。ここによって病気が見つかるとか、兆候があるときに、また外来で患者さんがふえるというようなことですね。 この健診センターの利用する方の啓発等で、やはり病院の運営には大きく左右されるし、昨年の利益の原因が、やはり大きく健診センターの利用ということにつながったと聞いておりますが、そういうことで、ぜひこの健診センターの利用促進については、さらに力を入れていただきたいというふうに思います。医師も充実して、1日に20人じゃなくて、30人ぐらいはできるような体制もとっていただいて対応できると、さらによくなると思います。 それに関連して、続けていいですか。 今、地域連携室というのがあり、その中に出前講座という、かつて、病院の担当職員、この担当職員も大変今、頑張ってくれております。聞けば、国保のほうからの出向職員というような形で、知識もいろいろ持っておって、私の地域も、実は延び延びになっておったんですが、先般、出前講座で泌尿科の先生が来て講座をしてくれておりました。これまた大変、好評でありました。最終的には、ぜひ当病院でということで、あした行ってみようかというような住民の方もおられましたが、この出前講座の実施状況を、ちょっとお知らせを願いたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 裏病院事務長。 ◎山香病院事務長(裏安博君) 本年の6月から医師や技師などの病院スタッフを地域の公民館等に講師として派遣する健康出前講座を開始しました。講座のメニューにつきましては、高血圧や糖尿病等、生活習慣病についての予防や合併症、がんの治療法から予防及び健診、転倒予防についてなど、約30種類の中から内容を選べるようになっております。 対象者につきましては、地域の団体や市民グループなど、少人数でも開催しております。なお、開催日時は、当院の診療の時間の都合による制限もありまして、できる限り、御要望に沿うよう努力しておりますが、原則平日の午後、1時間程度としております。 開催場所につきましては、当院で設置の準備を行い、開催経費の全てを負担いたします。また、本年4月より当院の地域連携室を拡充して、専任職員を配置し、健康出前講座の広報を市内各地で行いました結果、10月末時点で、受講者数は杵築地域の6カ所165名、山香地域23カ所、377名、大田地域1カ所12名の計554名の市民の方々に受講していただきました。 受講後のアンケートでは、8割以上の方が「大変よかった」「また参加したい」との回答をいただき、「講座に参加して当院を利用したいと思う」のアンケートでは、約7割の方に「思う」との回答をいただきました。 医療・健診・介護等に関する身近な悩みに対しまして解決できるように、できる限り、工夫した講座を心がけ、杵築市民の健康増進に貢献し、医師を初め、看護師、コメディカル、介護職員など、全ての病院職員が講師として地域に出向くことで、市民とのかかわりをふやし、気軽に相談のできる市立病院となるよう、継続的に取り組んでいきたいと考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆1番(小野義美君) ぜひですね、出前講座、現医師が来て、病気についていろいろ説明をするということで、本当に皆さん、真剣みがあり、また、聞く方もというようなことで、必ず医師、職員とも、病院のPRをし「必ず来てください」というような熱心なお願いをして帰るわけでありますが、地域、受ける人も真剣になって、また質問もしておられました。 ぜひですね、これを今、初めてまだ間がないわけでありますが、全地域にもうちょっとPRという啓発をして、ひとつ広げていただきたい。これがひいては病院の利用アップにつながります。よろしくお願いをします。 それでは、続けてまいります。 それでは、続けて、在り方検討委員会の今後についての話を聞かせていただきたいと思います。 市報でもあったように、12月中旬に第5回目の在り方検討委員会を聞いたということですが、これはもう間違いないですね。 ○議長(中山田昭徳君) 尾倉医療政策課長。 ◎医療政策課長(尾倉良明君) お答えいたします。 第5回市立病院在り方検討委員会につきましては、あさって14日木曜日、18時より山香庁舎2階の大会議室で開催いたします。これにつきましては、12月号の市報等でお知らせをしたところでございます。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆1番(小野義美君) そういうことですね。検討委員会が前のスケジュールのときには第5回で終結というようなスケジュールでありましたが、第4回でも、ちょっと休会というような形でとっておりました。今後、今から、前のスケジュールでいけば5回で終わるわけでありますが、どういう今後、スケジュール的にはなっているんですか。 ○議長(中山田昭徳君) 尾倉医療政策課長。 ◎医療政策課長(尾倉良明君) 当初は5回開催する予定で提案しておりましたが、第3回検討委員会の中で、もう少し時間をかけて議論を尽くす必要があるといたしまして、開催回数をふやすことを決定したところでございます。 今後の開催スケジュールにつきましては、検討委員会の中で協議されることになります。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆1番(小野義美君) 検討委員会の中で今後のスケジュールを協議するということであります。わかりました。 老朽化による建てかえであるということで、そういうところを含めて在り方委員会で検討しておるわけでありますが、病院の耐用年数と現病院の現状、今の病院の現状をまず聞かせていただきたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 尾倉医療政策課長。 ◎医療政策課長(尾倉良明君) 山香病院本館は昭和55年に完成しまして、その構造は鉄筋コンクリートづくりで、税法上の減価償却資産の耐用年数39年、補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律でも、財産の処分制限年限は39年となっております。建てかえの時期が近づいていると考えられますが、建物の実際の寿命とは必ずしも一致しておりません。 本館は併設の健診センター増築時の平成19年3月に耐震補強工事を完了しまして、その際に、コンクリート強度調査も行っておりますが、強度劣化ぐあいについては問題ないとの結果が出ており、物理的に、建物自体はまだ十分、使用に耐えうる状態でございます。 しかしながら、配線、配管など、設備面での老朽化は進んでおりまして、毎年、必要最小限の修繕を繰り返しながら、本館を使用しているという状況でございます。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆1番(小野義美君) 今の話を聞けば、タイムリミットも、今、39年という話が出たんですが、39年は減価償却資産の耐用年数とか、財産処分の制限期限とか言うことであります。建物そのものが39年しか使えませんよというようなことではないと思うんですが、そういうことで、タイムリミットがあるのか、建築基準法のタイムリミットとかですね、医療法の、使えませんとかいうタイムリミットがあるのか、それをちょっとお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 尾倉医療政策課長。 ◎医療政策課長(尾倉良明君) 先ほど説明しましたように、税法上の耐用年数は39年ということになっておりますが、本体の躯体自体はそれ以上の寿命がありますので、39年にこだわる必要はなく、当分の間は使用に耐え得るのではないかというふうに考えております。 また、配管、配線関係につきましては、今後とも点検を十分に行いまして、早期の修繕によりまして対応を行う必要があるというふうに考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆1番(小野義美君) そういうことで、建物自体は心配ないと。ただ、配管とか配線とかに十分注意すれば、今後は5年、10年は心配ないということでいいですね。 ○議長(中山田昭徳君) 尾倉医療政策課長。 ◎医療政策課長(尾倉良明君) そのように考えられると思います。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆1番(小野義美君) わかりました。また後で、ちょっと私の思いも話させていただきたいと思いますが、最後に、病院を仮に建築するに当たって準備から、設計から、地質調査からの、でき上がる完成までの年数はどれぐらいを見ているわけですか。 ○議長(中山田昭徳君) 尾倉医療政策課長。 ◎医療政策課長(尾倉良明君) 標準的な期間としまして、建てかえの基本構想、基本計画の策定等に2年、それから、基本設計、実施設計に2年、外溝工事を含めた本体工事に2年、合計約6年を要すると考えられます。しかしながら、それぞれの項目について期間短縮を図ることは可能というふうに考えております。 病院の建てかえは、地域医療を守る観点と、本市の医療課題の解決、それから、財政的な負担など、さまざまな課題がありますので、病院在り方検討委員会の中で議論を進めてまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆1番(小野義美君) わかりました。以上の質問から、私なりの思いを述べさせていただきます。 病院経営は大きな赤字を出さないことが必要ですが、自治体病院としては、市民の要望に応じたサービスの充実が大切だと思います。現山香病院、大変頑張っていただいておりますが、今後は厳しくなるというような回答でありました。大きな要因は外来が少なくなっていることだということですが、どこに建てても、患者が少なくなれば経営が成り立ちません。 国保と介護保険のデータを見ると、今の山香病院の市外への流出受療費が年間30億円以上あると。市外に流れている受療費が30億円以上あるということです。全体の60%以上に当たるということでありますが、市内で検診できない科目もあるでしょうが、診療できる病気でも、市外の大きな病院へと流れております。 かかりつけの医院をかえるのはすぐにでも無理でしょうが、今から受診される住民への受診啓発が必要でしょう。地区の皆さんも、現地建てかえ要望と同時に、利用決意も必要ではなかろうかと思います。名称も山香病院でなくて、杵築市民病院でもいいじゃありませんか。 まあそれは、交通量が多く、遠い市外に行くよりも、通院や見舞等に行くときにも、近くて予定の時間内に行ける環境のよい市内の病院で受診をして、市民の皆さんが「おらが病院で受診」の気持ちで受診率を上げていければ、十分経営的にも成り立つというふうに思っております。 また、執行部や病院側も、各病状に応じ対応できる医師や看護師の充実、また、利用しやすい環境や品質の向上を整え、医療ポイントの高い手術等ができれば、自営キャップにもつながるのではないでしょうか。たとえ1割改善で来ても、先ほど言った3億円であります。1、2割は夢ではないというふうに思います。 建てかえ場所についても、今の本館の強度も心配ないということですので、十分論議をしていただき、また、場所等についても、現時点の山香高校側にすれば、健診と連動できるし、今の体育館も距離は問題ないということで、福祉施設等に利用できれば、そこもまた十分活用ができるというふうに思います。 また、先ほど言ったように、すぐに建てかえの理由が特別なければ、オリンピックや震災復興等で建設費が今、高騰しております。そういう中で、拙速に事を運ぶことはせずに、十分時間をかけて検討してもらいたいというふうに思います。 また、在り方検討委員会の方でも、地域医療を守る観点から、現地建てかえのための討議を十分尽くしていただきたいというふうに思います。ぜひ、建設時には現地を使っていただくことを切望するものであります。 病院については、以上のような思いであります。市長、これについて、ひとつ思いがあればおきかせ願いたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 小野議員のお尋ねです。 今、小野議員のお考え方については、しっかり承りました。 市長としては、やはり急性期、これから杵築市全体が人口減少になりますけども、昨日もお話しましたように、医療費の半分以上が市外で、その救急が杵築市内で受診できる体制、今、一生懸命、山香病院ではしていただいていますが、まず、その救急医療体制、ここを充実する必要があろうということです。 それと後は、従来、山香病院がやっている地域包括の中でも、訪問診療であるとか、訪問看護、これは歴史がある。そして山香病院自体が、非常に高く、全国でも評価されているところですので、そういう改善効果が見込める患者さんを、どんどんまた地域に返していくと。急性期と、それからリハビリを充実させて、2つで杵築の市民病院が充実できると。 それは、基本的には、私もそれが市民病院を、杵築市の中で持続可能なものにするというのは、これは思いは皆さん、一緒だと思いますので、それに向けてまた、在り方検討委員会、それから、議会のほうでも特別委員会を設けていただいていますので、ざっくばらんなお話をどんどんしていって、そして、先ほど評価をしていただいた病院が、今は現行で出前講座をしていると。その中で、非常に山香の地域、それから杵築地域、大田地域でも、病院に対する認識がどんどん変わって来ていると。それは非常にいいことだと思いますので、その状況を見ながら、また決断したいというふうに思っています。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆1番(小野義美君) ありがとうございました。ぜひひとつ頑張っていただきたいというふうに思います。 それから、最後になりました。 興田新副市長に市政に対する思いを聞かせていただきたいと思います。役所を40年以上勤め、終盤は総務畑で活躍され、その手腕に期待をするところであります。 就任から1カ月たちました。退職後のブランクはありましょうが、その間は、地域においていろいろとお世話もしていただいております。外から見た市政を踏まえ、市政に対する思いを聞かせていただきたいと思います。 ◎副市長(興田信一君) お答えします。 去る11月6日に第2回臨時議会におきまして、議員の皆様に選任の同意をいただきまして、11月8日に就任しまして1カ月が経過をしました。私も四十数年にわたり旧山香町、新杵築市で職員として勤めてまいりました。さまざまな方針を決定する上で、地元で長く働いてきたことを生かして、市民の皆様の幅広い声を市長に届けることもやっていきたいと考えております。 私は常に、役所というところは、市民から預かり、市民のために役に立つところが役所と思っております。9年余りのブランクがありますが、早く職員の一員となり、市長が目指す健康で活力ある、安心の杵築市の実現に向けて努力し、市民の皆さんがこの町に住んでよかったと思える杵築市にしていきたいと考えております。 当たり前のことですが、行政課題も山積をしております。山香地域、大田地域、杵築地域の特色を生かした活力ある町づくりに向けて、それぞれの地域課題も把握し、1つ1つ解決していかなければならず、そのためには、市民の皆様、議会の皆様方の貴重な御意見をいただきながら、職員一丸となって、課題の解決のために知恵を出し、頑張っていく所存でありますので、どうぞよろしくお願いします。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆1番(小野義美君) ありがとうございました。 福祉部門は市長が専門でありますので、あえて聞きませんが、あなたも農家であります。地において、基幹産業の農業振興について、そしてまた、もう1つは住民自治協の役員もしておられております。 そのことで今取り組んでおる住民自治協を中心とした協働の町づくりについての思いを聞かせていただきたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 興田副市長。 ◎副市長(興田信一君) まず、農業の振興についてでありますが、退職後これまで、農業に携わってまいりましたが、本当に小規模で、米づくりと家庭菜園的な経営で、農業について言えるようなことではありませんが、今まで、同じ集落で農業をしている人たちが口をそろえて言うことは、米を耕作しても、機械の購入費などにより、経費的に合わない。 担い手の高齢化により後継者がいないなど、農業に対して厳しいとらえかたをしているのが実情ではないかと思っております。 そのような中、消費者が買ってくれるおいしいお米を、堆肥などを入れて米づくりに取り組んだり、小物野菜でも、減農薬の野菜をつくるなど、少しでも農家の利益になればと、集落ではお話をしております。 これから先の農業を考えると、一農家では経営はできないのではと考えております。やはり集落営農や営農組合などの集落全体で農業を支え、また、担い手のいない農家の支援や地域の農家を、農地を守るなど、集落のサポート役として、地域活性化センターなどの組織を活用しなければ、農業振興はできないのではと考えております。 そして、杵築ブランドに代表される農産物の加工、販売を巻き込んだ6次産業化や集約栽培など、新しい事業展開を通じて、もうかる農業も同時に進めることが大切なことだと考えております。 次に、住民自治協議会を中心とした協働の町づくりについてでありますが、現在、向野地区、山浦地区、東山香地区をモデル地区に指定して進めております。住民自治協議会の取り組みで、私は地元、東山香地区住民自治協議会の真心部会の高齢者支援部会に所属し、会長を初め、各部会の皆さんと活動してきました。 所属した部会の活動として、10月に敬老福祉まつりを初めて自治協議会がお世話をしました。地域のことは地域で解決しようということで、初めての取り組みでしたが、各部会の皆さんも熱心に取り組み、参加者の皆さんから好評をいただきました。 その他部会もいろんな活動に取り組んでおります。 東山香地区住民自治協議会では、現在、地域計画の作成に取り組んでおり、地域の人のやる気が活動の充実につながっていくことを実感しているところでございます。 現在、市内で行われている住民自治協議会の先進的な取り組みでは、ひとり暮らしの高齢者の見守り、生活支援、買い物支援、ふるさとサロンの実施など、地域課題を解決するための事業も行われております。 住み慣れた地域で安心・安全に暮らす地域づくり活動に寄与するこの住民自治協議会の活動が、地域の実情に合った姿で実施されるよう、市民の皆さんとともに取り組み、進めてまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 小野議員。 ◆1番(小野義美君) ありがとうございました。 本当にいろいろな思いで取り組んでくれておるということで実感しました。杵築市の今からの振興のために、その手腕を十分発揮していただいて、市長三役ともども頑張っていただきたいと思います。 以上を持ちまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。……………………………… ○議長(中山田昭徳君) 9番、岩尾育郎議員。(9番 岩尾育郎君質問席に着く) ◆9番(岩尾育郎君) 9番、清風会の岩尾育郎です。 けさ、山香私出るとき、雪がはらはらと少し舞っておりましたが、聞いたところ、杵築も少し降ったということなんですけども、非常に、ことしは冬が寒くなりそうだということで、また、インフルエンザも、もう流行期に既に入っているんではないかと言われております。 執行部の皆さんにおかれては、今から新年度予算の編成等、いろいろお忙しい時期にかかろうかと思いますけども、体調管理には十分留意されていただきたいと思います。 それでは、早速ですが、通告に従いまして、質問に入らせていただきます。 私、日ごろより、できるだけ穏やかな質問に心がけているつもりではございますけども、きょうまた、ちょっと少し、執行部の皆さんには耳の痛いきついことも言わせていただこうと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 まず最初に、職員の人間ドックについてお伺いいたします。 現在今、市の職員の人間ドックの受診の状況について、まずお伺いいたします。 ○議長(中山田昭徳君) 真鍋総務課長。 ◎総務課長(真鍋公博君) お答えをいたします。 平成29年度、今年度は病院職員を除く正職員、334人中223人、67%が山香病院で受診をしております。残りの111人、33%ですが、別表にあります厚生連の健康管理センターで受診をしております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) 私が聞いたのはそういうことじゃないんですけども、今ね、人間ドックは毎年、全職員が対象なんですかね。そして、その費用負担等はどういうふうになっているんですかね。 ○議長(中山田昭徳君) 真鍋課長。 ◎総務課長(真鍋公博君) 毎年、職員の受診は、労働安全衛生法で義務づけられておりますので、やっております。基本健診につきましては、男性が2万800円、女性が2万4,920円ということで、予算的には、合わせて406万円ほどになります。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) それは、全額市が負担されているんですか。 ○議長(中山田昭徳君) 真鍋課長。 ◎総務課長(真鍋公博君) はい。全額市が負担しております。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) ただいまの総務課長のほうから334人中六十数%の方が山香病院で受診されているということですが、これ、去年とかおととし、それはことしの状況ですかね。以前はどういう状況だったんでしょう。 ○議長(中山田昭徳君) 真鍋課長。 ◎総務課長(真鍋公博君) 平成24年度から申し上げたいと思いますが、平成24年度は110人で34%が山香病院の受診でございました。それから、25年度は42%、26年度は52%、27年度は61%、28年度は66%ということで、倍になっています。そういう形で、山香病院の受け入れ体制の充実あるいは職員の満足度の向上というようなあかしの1つになろうかと思います。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) 杵築市には、今言ったように山香病院があるわけですけども、県下で見れば、思いつくのが大野の旧緒方ですね。それから国東の広域病院がありますけど、豊後大野市と国東市の受診状況というのは、何か把握されていますか。 ○議長(中山田昭徳君) 真鍋課長。 ◎総務課長(真鍋公博君) 国東市のほうは、市民病院で、受診率が約8割のようでございます。その他については、厚生連あるいはOHCというふうに聞いております。豊後大野市につきましては、ほぼ100%に近い数字で、職員の方が市立病院を受診しているようでございます。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) 杵築市の場合、数字は上がってきているということですけども、なぜ100%にならないんですか。 ○議長(中山田昭徳君) 真鍋課長。 ◎総務課長(真鍋公博君) 昨年度、28年度ですが、初めての試みとしまして、厚生連のほうに受診している職員にアンケート調査をいたしました。あらかじめ、選択肢としまして、設備の違いなのかあるいは職員の対応のよしあしなのか、あるいはかかりつけの病院なのかというような形で選択肢をしましたところ、一番は設備は違いですね。あるいは、かかりつけで持病を持っているのでここに通っているというような意見が多かったと思っております。 そういう形で、なかなかかかりつけの病院をすぐ変えるとかいうことは難しいとは考えておりますが、今後も努力をして受診をしていただきたいと思いますし、新入職員については全員山香病院ということで、流れを、これからつくっていきたいと思っております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) これ、豊後大野の旧緒方病院は、三重から見れば、豊後大野市の中心地である旧三重町から見れば、逆に田舎側に入るわけですね。 従来、三重町の職員さんであれば、当然、大分にはそういう人間ドックを受診できる病院というのはたくさんあります。県の職員でもアルメイダとか医師会とか、ああいうところでやっておりますけども、豊後大野ができて、なぜ杵築市でできないんでしょう。豊後大野は何か、職員の人権か何か無視しているんですか。 先ほど、小野議員の質問で、病院が今、市民の皆様の人間ドックについてどういう取り組みをしているかという答弁ありましたけども、病院の職員は一生懸命、企業訪問を通して、山香病院で人間ドック受診してください。少しでも人間ドックの受診者数をふやそうと。だから、無料送迎バスも準備します。そういう努力を一生懸命やっているわけですよね。 皆さん方は山香病院と組織は違うんですか。別の組織なんですかね。まずそこからお聞きしたい。 ○議長(中山田昭徳君) 真鍋課長。 ◎総務課長(真鍋公博君) 当然、議員おっしゃるように、同じ市立ですね。市の公務員ということでとらえております。しかしながら、やはり、健康というのは、自身の健康管理の問題も含めて、やはり命にかかわることですので、強制はできないというふうに考えております。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) だからね、病気の治療で、例えばもう、さっき課長おっしゃったようにかかりつけ、ずうっと違う病院でかかっていて、それを無理やり、山香病院でも治療できるんだからというふうに変えるというのは、それは私もいかがなものかと思います。 健康診断でしょ。そうすると何ですか、山香病院で人間ドックを受けたら見落としとか、そういう心配があるんですかね。何か、山香病院で受診することによって、職員が特段の不利益を被ると、そういうことがあるんですかね。 ○議長(中山田昭徳君) 真鍋課長。 ◎総務課長(真鍋公博君) 私個人は、合併して山香病院に変わりました。ただし今、厚生連に行っている方々は心の中の問題なので、そういうふうに一概には言えないと思っております。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) 当然、受診機関として、今、何カ所、僕は指定しているのか知りませんけども、それ聞きましょ。今、職員の人間ドック受診て、何カ所施設指定しているんですか。 ○議長(中山田昭徳君) 真鍋課長。
    ◎総務課長(真鍋公博君) 山香病院と厚生連の2カ所でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) それ、山香病院だけに指定すれば、それで終わることじゃないんですか。片や皆さん方、今、同じ職員の方並んでいますけど、次はだれが、ほな病院の事務長にいくか。皆さん、だれにも可能性があるわけでしょ。 病院の事務長になった人だけが、病院に行った方だけが一生懸命、市民の皆さんに対して「人間ドック受診してください、受診してください」。よそへ行ったとき、「市の職員が受けてないのに、何でおれ受けないのが悪いのか」と、そう言われたら、病院の職員どうするんですか。 例えば、自動車メーカーで、つくって営業が一生懸命車売っているのに、その全然関係ない職員はよその会社の車に乗っていた。そういう話でしょう。これは同じ市の中の対応なんですかね。これ、僕は全く難しいことだと思いません。一番身近に手をつけられる一番簡単な話じゃないかと思うんですよ。 そしてもし、山香病院の人間ドックに不都合があったりね、改善してほしい要望があったら、それこそ職員から病院に対して「いや、こういうことをしたらいいんじゃないか、こうしてほしい」という要望をどんどんどんどん挙げればいいことじゃないですか。そうすれば、山香病院自体がよくなるわけでしょ。なぜそれができないんですかね。 今、こういうことを言うと、「いや、それは職員の自主性に任せる」ということだけですか。 ○議長(中山田昭徳君) 真鍋課長。 ◎総務課長(真鍋公博君) 基本的には、私は自主性に任せたいと思いますが、山香病院のよさもPRしていくと同時に、昨年、アンケートの結果、無回答の職員がいたんですが、その無回答の四十何人については、強制的に、今年度から山香病院にしています。 いろんな意見、回答をいただいた職員については、その要望も山香病院のほうに、アンケート結果もお知らせをして公表していきたいと考えております。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) 例えば、ここ議場で、一般質問の中で、なぜ、市の職員が市外に住んでいるのかという質問、たくさん、今まで出ましたよね。それは居住の場所の自由とかね、当然、杵築市から別府市や大分市に勤務されている方もおられるわけですから、それは強制的に市内に住めというのは、それはちょっと厳し過ぎるかなという思いはいたしますけども、自分のところが経営している、受診できる場所があって、それをね、市の職員がよそで受診する。 それ、市民の方と話したときに、「いや、私は厚生連で人間ドック、山香病院嫌やから行っていますよ」そんな話が出たときに、それ聞いた市民の皆さんは、「ほんなら私は山香病院で受けるわ」そういう話になると思いますか。 一生懸命病院、経営改善とかね、そういうのに一生懸命もうずうっと、この赤字を解消するため、ずうっとここ何年も取り組んできて、前の事務長、その前の事務長も含めて、一生懸命ずうっと、もちろん事務長だけじゃないでしょ。委員長から職員の皆さん一生懸命、本当にね、僕よく頑張ってもらっていると思います。なのにその身内がね、それを応援しなくてどうするんですかね。 市長、これ簡単な話ですよ。指定期間を山香病院だけにすれば、もうそれですぐ済む話じゃないですか。これができないんですか。 ○議長(中山田昭徳君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 私としては今、選択を1つふやしてですね、前から2つですけども、これを1つにするというよりも、私のほうとしては、問答無用で1つにということよりも、今、一生懸命、山香病院の健診のレベルが上がってきた。そして本当に、いろんなここ何年か、改善点がかなり出てきました。研修を受けてくれることによって。それでパーセンテージがすごく上がってきていると思いますので、この方向でいきたいな。 100%にするために当たり前だろうと、その気持ちも本当によくわかりますけども、やはり、選択の中で山香病院が本当に選ばれる、そういう100%に、豊後大野市民病院のように、職員が本当に評価をしていただく。 そして、市長だから、命令すればそれで終わりじゃないかということですけど、そういう形じゃなくて、やはり、健診のレベルが上がっている。そして、そういう私なんかも、苦情に対しては、きちんと病院側が即対応してくれていますので、これの活動をどんどんPRしていこうと、そういう形でやっていきたいというふうに思っています。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) 市長の今のお話ですと、大野市民病院は、要するに評判がよくなって市の職員が100%受診するようになったというお話でしたけども、そうですか。私が聞いているのはちょっと違うんですけど。 要は、受診の指定医療機関が大野市民病院1カ所しかないから、要するに、行きようがないわけですよ。私、それ、職員の自由を全て、そんなもの認めないという必要ないと思います。どうぞ厚生連で人間ドック受診されたければ、それどうぞ、自費で受診してくださいと。だけど、市が負担するのは山香病院だけですよ。これ何か、そんなに職員にとって酷な話ですか。私は全くそういうことを思いませんよ。 市長おっしゃるように、山香病院が本当にね、職員全員が受け入れられるようになったら、自然に100%になるように。そしたら今、病院は何のために頑張っているんですかね。市民の皆さんに、いや、山香病院まだ、ちょっとこういうことが足りませんけど、何とか受診してくださいよと、そういうレベルの話なんですか。設置者でしょう、市長。僕は今の答弁、納得できないんですけどね。 ○議長(中山田昭徳君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 私としては職員が自主的に選ばれる、そういった健診だということをPRするとともに、病院と連携しながら100%に近づける、その努力を続けていきたいというふうに思っています。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) あくまで職員の自主性にゆだねるということですか。 きのうからね、医療費、医療費の中に人間ドックの経費が含まれているのかどうか、僕知りませんけども、200億円のうち、120億円が市外に流れている、盛んにそういう話されてましたけども、身近でできる、一番確実にできる。 通常だったら、病気にならなければ病院行かないわけですけども、人間ドックは基本的に毎年受けるわけでしょ、ね。それが何でそういう理屈になるのか自体が、僕はちょっとよく理解できないんですけどね。それではもう、そういった形で、受診機関を1カ所に絞るという考えも全くないということですか。 ○議長(中山田昭徳君) 真鍋課長。 ◎総務課長(真鍋公博君) はい。現在のところ、ありません。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) わかりました。これがね、市の姿勢かというと、もう本当に情けなくなりますね。もういいです。これはもうここで置いて、次にいきたいと思います。 次に、生薬栽培のことについてお伺いしたいと思います。 課長のほうから今回の質問にならって、小野議員が先ほどされましたので、当然、かぶる部分については省略させていただきたいと思いますが、もらった資料が、カワラヨモギのことについて書かれておりましたので、このカワラヨモギを例に挙げてお伺いしたいと思います。 今現在、国内で使用するカワラヨモギ、これの調達国なり、だから、要するに、総量がどれくらい、今、日本で消費されていて、そのうち、例えば外国産がどれぐらいの割合、国産がどれぐらいの割合というのは、そういうのは把握されているんですかね。 ○議長(中山田昭徳君) 松成農林課長。 ◎農林課長(松成茂君) お答えいたします。 現在のところ、坂本薬品工業とは、今取引をしていますけども、全量については把握をしておりません。概要については、岐阜県のほうで、一部そちらから買い入れているということは聞いておりますけれども、今、全体のことはまだ把握はしておりません。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) 例えば、今日本でね、カワラヨモギについて、要は外国からどれぐらい輸入しているとか、そういうデータも何もないんですか。 ○議長(中山田昭徳君) 松成課長。 ◎農林課長(松成茂君) メーカーのほうは持っていると思いますけども、まだそこまで守秘義務と言いますか、会社の秘密保持の部分もありますので、全ての部分では、まだ聞きおきをしておりません。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) これはだから、1社だけが使っている薬草じゃないわけでしょ。漢方薬の会社になるのか、それはわかりませんけども、たくさんの会社が当然、これ使っているわけですよね。そしてね、輸入量がわからない。ということは、どこから主に輸入しているかもわからないということなんですかね。 ○議長(中山田昭徳君) 松成農林課長。 ◎農林課長(松成茂君) 多分ほとんどは、今のところ、国内で生産されていると思いますけども、実は坂本薬品ともう数社とですね、取引をしているということは聞いていますけども、まだそこまで詳しい状況は調べておりません。ことしについては、坂本薬品からの直接のオーダーがありましたので、それにこたえて、今のところ、取り組んでいるということであります。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) なぜこういうことを聞くかというと、今、テレビで盛んに龍角散が秋田県の八峰町のカミツレの畑をテレビに出して盛んに宣伝をしておりますけども、生薬の栽培の協定かなんかを市長が締結されてすぐのときですかね。委員会で八峰町にすぐ行ってお話を伺ってきたんですよね。 そのときに話を聞いたら、余り先行き明るくないなというような印象を受けたものですから、だから私はあえて今回、こういう質問をさせていただいているんですけども、実際、龍角散に使っているカミツレ自体が、量としては相当量使っているんですけども、八峰町でつくっているのが、確か1戸か2戸だけなんです。 それ何でですかと聞いたら、いや、それ以上広げられたら困る。要するに輸入品との、中国産ですけど、輸入品との価格差がもう話にならない。1キロ当たりの桁が違う。だから、要するに、1戸か2戸の農家に対しては、その生産されるものに対して、龍角散が1キロ当たり10万円の補助という形で出して、それで、やっと農家さんはとんとんというか、何とか栽培を継続しているというような話を聞いたんですよ。 ですから今ね、輸入品がどれぐらいあって、その輸入価格がどれぐらいで、今課長からいただいた資料、カワラヨモギの単価、2,500円という単価を入れてますけども、実際に今、日本に入ってきている輸入品の価格というのも、当然、それは把握されてないということですか。 ○議長(中山田昭徳君) 松成農林課長。 ◎農林課長(松成茂君) まだそこまでは調査をしておりません。今のところは、坂本薬品から紹介されている部分だけで、今のところは考えております。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) これはその会社ね、とりあえず物ができれば、要するに、キロ2,500円で全量買い取りますよという話なんですか。 ○議長(中山田昭徳君) 松成農林課長。 ◎農林課長(松成茂君) そうです。 実は、当初は今つくっている量の4倍から5倍ぐらいつくってもいいですよという話だったんですけども、話を進めていく中で、今の面積にしてくれということで、今の面積をつくったところです。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) ちょっと私のほうから講習会というか、研修するところに、小野議員、こので何回も言われる。何十人という方がみえられるという話ですよね。そういう方が一斉につくっても大丈夫。 要は国産であれば、その基準さえ満たしていれば、もうこの値段で買い取りますよという確約がとれているわけでも何でもないんですね。 ○議長(中山田昭徳君) 松成課長。 ◎農林課長(松成茂君) はい、そうです。 実は、生薬として利用する場合には、日本薬局法という法で、大体単価なり、どの程度の成分のものが含まれているかの指定がありますので、そういった、いろんな法的なハードルがありますので、それをクリアしないと、実際には買い入れができませんので、今、試験栽培でやっているものは、それに合格するかどうかもわかりませんし、また、できるかどうかもわかりませんので、その試験栽培を今やっているということでありまして、それが実際に生薬に使われるかどうかというのは、まだまだハードルが高くて、その部分については、今一緒にやりながら検討しているという状況であります。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) その割には何か、バラ色の話が、たくさん今まで出回っているんですよね。今の話だと、まずとにかく、物ができるかどうかの検証をやっていますよというレベルの話としか聞こえないんですよ。 それがね、これがどういった資料なのかわからないけど、いただいた資料というのは、反当を手取りで12万円から15万円の収入が出ますよといったような、私、資料をいただいたんですけども、これ今、試験裁判で、もちろん薬草ですから、さっき言ったように、薬効成分が基準値になかったら、それはもう全く買い取ってもらえないんですよね。そのリスクはこの場合、常につきまとうわけですよね。 だけど、そういったリスクはあっても、その基準を超えれば、国産ということで、要はプレミアムついて、この値段として買い取っても、企業として成り立ちますよと、そういう話があって、こういう話が進んでいるならいいんですけども、その値段についても何にしても、全くこれ、今未定の段階で、要は、栽培がうまくいくかどうか、薬効成分がその基準にクリアするか、今、そのレベルでの検証をやっているだけですか。 ○議長(中山田昭徳君) 松成課長。 ◎農林課長(松成茂君) そうです。 東京生薬協会のほうから紹介をされました、当初28品目をつくっていますけども、これほとんどが国内では一部つくられていますけども、ほとんどが中国からの、今まではものでしたので、その部分を日本でできるかどうかということを試験したい。 その中でも特に、28についてはほとんどのものが北のほうといいますか、涼しいところでできるものが多いので、南のほうの杵築については、それができるかどうか非常に不安なので、あるけども、南に向くだろという28を選定をしていただいて、その中で今回、試験栽培をやっていると。 なおかつ、それができるということが確証できれば、それを今度は、ある程度の基準を成分が満たしているかどうかというところをクリアしないといけないので、そういった取り組みを今やっているということであります。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) 要は今、大部分が中国産という話が出ました。僕も多分そうだと思うんですけど、今実際、中国産のカワラヨモギならカワラヨモギが、乾燥した状態で、1キロ幾らで大体企業は買い取っていて、それに対して、今出されている2,500円というのはね、要するに、龍角散方式の値段であれば、全く僕は意味ないと思うんですよ。それだと、広げるも広げんも何もないです。 龍角散が、要するに面積、1戸がつくれるのが10アール、あるかないかぐらいなんですよね。1反あるかないか。それが2戸ぐらいで、もうそれで十分ですと。要は国産のも使ってますよという、そのPRのお金ですよね。 実際に国産のカミツレが欲しいわけでも、僕は何でもないのかなというふうに、そのときに思ったんですけども、ですからね、要は国産でこういう製品をつくれば、これだけで売れるんだと。その基準さえ満たせばこれだけで売れるんだという、その見通しが、もし今から話を進めていって、薬効成分はちゃんとクリアできました。今から市内に広げようと思います。そしたら、それから、その時点で幾らで買ってくれますかという話になるわけですか。 ○議長(中山田昭徳君) 松成農林課長。 ◎農林課長(松成茂君) 今のところ、現実には中国から輸入している単価なり、製薬会社の買い取る金額ですね。それは大体の提示というか、それはあるんですけども、それに向かっての成分が保証できるかどうかというのを今、見ている状況です。 ただ、輸入している生薬というのは価格は非常に安いですので、今はそのまま、例えば、その価格で買い入れてもらうとすると、非常に実際には厳しい状況はあると思います。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) 多分もう、中国産と価格競争なんだと思う。話になりませんよね。 さっきの八峰町の例でいけば、中国産が1万円するかしないかに対して、龍角散が10万円以上の補助金出して、十数万円で買い取りしているそうです。だから、あたりまえでいったら、もう利益が出るようなレベルの話じゃないんですよね。 だから、価格競争を、国産であれば価格競争をしなくて済むんだと、そういう見通しがあって僕はやっているのかなというふうに思っていたんです。ところが、私がまだ心配をしているような、そういった状況のまま今、話が進んでいるような感じがするんですけど、それで課長、いただいた資料の中に、カワラヨモギ1反つくるのに、労力が30人役というふうに出ているんですけど、これちょっと僕わからないんですけど、実際の例えば米の場合で、1反当たり何人役ぐらいかかるんですか。 ○議長(中山田昭徳君) 松成農林課長。 ◎農林課長(松成茂君) ちょっと具体的な数字は把握はしておりませんけども、多分3分の1ぐらいの労力でできると思います。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) これでね、米の3倍の手がかかって、そして当然、農薬は使えません。化学肥料は使えるんですかね。 ◎農林課長(松成茂君) そうですね。 ◆9番(岩尾育郎君) それで、要は除草剤も使えないわけですよね。 そうしたときに、例えば、仮に夫婦2人でこれをやろうとするときに、実際、どれぐらいの耕作が、例えば夫婦2人でやった場合でよ。どれぐらいの耕作が可能というふうに考えられるんですかね。 ○議長(中山田昭徳君) 松成農林課長。 ◎農林課長(松成茂君) 実は、全てが手探りの状態でありますので、今の状況で考えますと、10アール当たり、売り上げで大体50万円ぐらいの売り上げになって、いろんな経費を引いて、十二、三万円ぐらいの所得というふうに考えております。 それを、夫婦2人でどのぐらいできるかということに関しては、これもやっぱりやり方だと思いますにで、機械化をするなり、いろんな栽培方法を検討するということをやれば、それの例えば10倍とか100倍とかいうのも、それは可能だと思います。 ただ、いろんな部分での制限要因があります。カワラヨモギそのもののマーケットがどのぐらいあるかという部分も把握しないといけないと思う。今の多分10倍、100倍ぐらいはできるんでしょうけど、その辺のまずマーケットの把握。 それからあと、つくる栽培方法そのものも、今、生薬協会なりから提案されているやり方は、非常に前近代的なやり方が中心に行われていますので、その部分を今、野菜や花で使われているような新しい技術をどんどん入れていけば、また栽培方法も変わります。 それから収穫の方法、それから脱穀の方法、いろんな方法が、機械化をすれば、そこのところはどんどん改良ができていきますので、その部分も合わせて今、現在検討しているということであります。 特に、今回のカワラヨモギについては、一番問題なのは、やっぱり収穫をして、風で乾かすんですけどね。それは乾かす場所は非常に大面積が要りますので、その部分も検討する必要があるのかな。 それからもう1つは、それを脱穀する場合ですね。つぼみというか、部分を落とすんですけど。それは会社からの提案では、手でとるとか、千歯こぎみたいなものでとるというようなことも提案をされたんですけども、それじゃあもうらちがあかないので、その部分については、大豆用の脱穀機を使って自動で脱穀できるようなことを開発といいますか、使ったりやっていますので、そういった機械化なり技術の改良をすれば、面積的には、そんなものじゃない。幾らでも、まだまだできる可能性はあると思います。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) そうなんですかね。どこだったかな。青汁に使うケールってありますよね。あれ聞いたときはね。反当収入に直したら、百数十万円上がると。すごいなと思ったら、実際、夫婦2人かかりっきりで、つくれるのは1畝とか2畝とか、そういうレベルしか対応できない。それは要するに、薬品関係は一切使えないんで、虫を葉っぱから1個1個、割りばし使ってとったり、そういうことをして、それは実際、売れるんですよ。ちゃんとしたものをつくれば、その値段で売れるらしいんですけど、とてもじゃないけど、1反なんていうのは気が遠くなるような話だみたいなことは聞いたことあるんですけどね。 だから今、課長これ、ここでこういう形で単価2,500円というのは出ていますけども、これ自体がね、僕は何か全く根拠がないというか、とりあえず、今できたらこの値段で買いますよという話ですよね。 これ、今から実際、ちゃんと薬効がクリアできました。栽培方法も、大方これで大丈夫ですといったときには、要するに、市内に希望する方には、それをこういうふうにやってくださいよというわけでしょ。 そのときに、要は目安となるのというのが、要するに、本当に自分がやったら幾ら収入が上がるんだというのが、一番皆さん、当然そこに興味がいくわけですよね。要するに手間数と、手間数に対してこれだけの収益が上がるというのを。だから、そこら辺というのが、僕はもっと本当に現実を見た対応を、今からこそ、今は実際に、もうそこまで実証が一段落つくところまで来ているわけですから、その甘い話ばかりが先に進んでいくと、僕は後でまた、とんでもない話になるんじゃないかなというふうに僕は心配しているんですよ。 そら市長も一生懸命、生薬栽培に力を入れているというのは、記者会見とか、ああいう中で言っていますけども、今、お話を聞いたところで言うと、肝心なところ、何にも詰めてない。詰めてないというか、詰めようがないんですよね。今の時点では。 だから、そこら辺というのはもっと慎重に対応してほしい。もちろん、慎重には対応しているんでしょうけども、いい話ばっかりが先行して、これも実際でき出せば、いい収入が上がるよと。米のかわりにこっちつくったほうがいいよみたいな感じで話がひとり歩きしているような気がするんですけどね。そこら辺というのもぜひね、慎重に僕は対応すべきではないかなというふうに思います。 そう言えばちょっと時間がなくなってしまったんで、もう1個のほうに行きたいと思いますけども、新発注工事等の市内工事への発注についてということで、これも私、一般質問の中でも何度も言ってまいりました。 そして、9月の終わりに、向野のコミュニティセンターの起工式がありまして、僕、起工式に行く前に契約者の入札結果についてというお知らせをいただくんで、それを見たときに、市内の業者さん、1社も入ってないんですよね。 向野のコミュニティセンター。平屋で面積が470だったですかね。たしか130坪ぐらいだったんじゃないかなというふうに記憶しているんですけども、その建物の設計から施工に至る設計業者、建築主体業者、電気、管業者、4つの中に、4本、それに絡む工事が発注されているんですけど、1社も地元業者とってない。 これ何だというふうに、ちょっともう、腹が立つやら情けないやら、思ったんですけど、これね、入札結果表をいただいたら、工事部門については、一応地元業者は入っているようなんですけど、設計については、地元の設計事務所、1社も入ってないんですよね。これ、何でですかね。 ○議長(中山田昭徳君) 佐藤財政課長。 ◎財政課長(佐藤剛君) お答えいたします。 建築の設計につきましては、管理技術者あるいは照査技術者と2名の技術者を要するということにしておりますので、市内業者さん1人の技術者というところでございますので、金額にてらし合わせまして、市外の実績のある業者を指名いたしました。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) 照査技術者なるもの、これは、今なんか法律上、1つの事務所の中で、それが要するに2名以上の建築士がいないと、市内の設計事務所は一定金額以上のものは絶対入らんということですよね。その理屈でいけば。そうですよね。 ○議長(中山田昭徳君) 佐藤財政課長。 ◎財政課長(佐藤剛君) 指名委員会の内規におきまして、1名でよいという金額を設けております。それ以外につきましては2名の技術者が必要ということになります。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) 平屋建ての、ほとんど事務所に近い構造ですよね。ああいう建物を市内の設計士さんは設計できないんですか。個人の能力ですよ。ああいう、要するに建物を設計する能力がないという判断なんですかね。 ○議長(中山田昭徳君) 佐藤財政課長。 ◎財政課長(佐藤剛君) 今までの実績と能力がないという判断と言われましたら、どうかちょっとわかりませんが、今までの実績、それと金額をしばって指名業者を指名しているということであります。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) 結局、その照査技術者が絶対要りますよといったら、1つの事務所の中に2人以上、1級建築士さんがいないと、要するに、もう頭から入札に参加する資格がなくなるわけですよね。その照査技術者というのは、根拠は何なんですかね。 ○議長(中山田昭徳君) 佐藤財政課長。 ◎財政課長(佐藤剛君) 委託契約の約款で定めております。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) だから、それが同じ会社じゃないとだめなんですか。同じ会社の中に技術者がいないとだめというふうになっているんですかね。 ○議長(中山田昭徳君) 佐藤財政課長。 ◎財政課長(佐藤剛君) 約款の中では選任をするという言葉になっております。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) だから、これ確か、耐震偽装の問題が出た後にこれ、委託約款もそういうのを入れてね、たしかなったというふうに私、記憶しておりますけども、これ別に、社外でもいいじゃないですか。社外の厳しい目で見てもらったほうが、同業者の目で見てもらったほうが、私の考えで言うたらよけい安全ですよ。何で同じ会社にそれがいないとだめなんですかね。 たったね、それが法律上、例えば定められているものであれば、それは仕方ないとして、契約約款にあるからって、それを変えればいいじゃないですか。あれは標準約款ですよ。別に法律で決められているものでも何でもないんですよ。なぜ、普通で考えれば、市内の建築士さん、僕はどなたでもできると思いますよ。設計は。 それが今言ったように、照査技術者がいるかいないかという、その1点において、実際、指名委員会の議事録もらいましたけど、全く何の問題も、だれも。そりゃそうですよね。今、内部の運用として、もしそういうことを決めていれば、だれも文句を入れる筋合いのものでもなくなってしまうから、多分何の意見も出なかったんだと思いますけども、おかしいでしょ。 市内にできる建築士さんがいて、だけど、そういった約款上、照査技術者等が要るのが必要になって、それが同じ事務所の中に、ほかの建築士さんがいないから、あんたたち、もう頭から入れませんよ。 今までね、僕ここで、大概少しでも、1円でも多く市内の事業者さんに金を回すように、市としてそういう検討をしないかと、もう何回僕、ここで言ってきましたかね。その都度、それらしい答弁はいただきました。だけども実際の運用として、ああ、これ改善したな。私の考えですよ。私の考えで改善したなというのは全くありません。 例えば、今度の先週ですかね、給食センターの設計の発注が、入札があったんですよね。その中に市内の設計士さん、入っているんですか。どうですか。 ○議長(中山田昭徳君) 佐藤財政課長。 ◎財政課長(佐藤剛君) 給食センターの設計につきましては、予定価格が2,000万円を超えておりましたので、一般競争入札で入札を執行しております。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) 一般競争でやっても、要するに、その一般競争に市内の設計士さん、参入できるんですか。 ○議長(中山田昭徳君) 佐藤財政課長。 ◎財政課長(佐藤剛君) 主要書の中で、管理技術者及び照査技術者を選任するということになっておりますので、1人の技術者の業者さんでは、実質参入はできません。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) 何でね、杓子定規に設計金額が幾らだから。その設計金額が幾らだからというのは、もちろん、市の入札参加資格にのっとって、それやっているんでしょうけども、それ、市が決めることでしょう。法律で決まっているわけでも何でもないですよ。 給食センター、例えばね、箱が大きいから、確かに金額は上がるかもしれません。だけども実際、もう中すっぽんぽんじゃないですか。あと機械の配置とか、それに伴う設計については、そういった調理機器を扱う会社と設計士が打ち合わせしてすれば、解決することでしょ。 それがね、市内の設計士さんが全く頭から参入できないような。特殊な設計であれば別です。僕は決してそんなの、特殊でも何とも思いません。今ある発注金額区分にしても、これは市が独自に定めているんですか。 ○議長(中山田昭徳君) 佐藤財政課長。 ◎財政課長(佐藤剛君) 発注金額区分につきましては、市が独自に定めている部分が多ございます。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) 要するに、市はそういった入札にかかわる市の独自性というのは、ある程度、私もここでさんざん言いましたけども、ある程度は理解していただいているんですよね。 そもそも、入札参加そのものがね、今は県のそのまま、どこもそうですけど、県の、要するに、市に指名願いが出されたものについて、その資格の結果については、県のをそのまま使っているような状況だと思うんです。県下の市町村、全部そうだと思います。 だけども市がね、杵築市に合った格付があり、発注金額区分なりつくって、そして、要するに、少しでも多くの事業を市内の業者さんにとってもらうという姿勢があったらね、僕はもっと大胆な改革ができると思うんですよ。 今まで何か言ったらね、ちょこちょこと何か、私が言ったらへえって、それでよくしたんかなというレベルの話ですけども、そういう小手先というか、とりあえず何かやっとけみたいな、それも、毎年2月か3月に、指名委員会の何か、会議やるんですよね。そこまで、年度途中じゃ変えません。そう言って、今までずうっとそう言ってきたわけですよね。 もういいかげんね、もうちょっと、市内の事業者さんに対して、市がもっと後押ししてあげないと、今、建設工事の関係の業者さんでも、自分のところが抱えている職員の数をどんどんどんどん減らしていっているんです。だから、ちょっと例えば災害の件数が多かったり、何かほかが突発的にあったりしたときに、もうそっちに割く人間がいない。そういう状況にもなっているんですよ。 公共工事でね、昔はイメージとして、何か物すごくもうかったというようなイメージがあるのかもしれませんけど、今、そんな楽している業者さんなんか、僕は全く知りません。 今言った発注金額区分、格付、格付というのは、要するにコンサルも含めて入札参加資格ですけども、そういうものについて、もう本当に大胆に、杵築市の実情に合った形で見直す必要が僕は本当にあると思うんですよ。その辺については副市長、いかがですかね。 ○議長(中山田昭徳君) 興田副市長。 ◎副市長(興田信一君) 入札の参加資格等につきましては、もう12年前に合併をいたしまして、そのときに3市町村の資格の資料を集めまして、作成をしております。 その後、内容を見ますと三、四度、特に、市内業者の発注というのを勘案いたしまして、一部の改正をしてきております。何とか市内業者さんに事業をとってもらおうというようなことを、常に私どもは考えております。今回にしましても、市内業者の方が入っていないというようなこともありますし、先ほど来、議員さんからも指摘をいただいております。 これを決める際については、国・県の指針というのが、一番私どもが1つの目安にしているわけでございますから、これに基づいて、やっぱりやっていかなければ、いろんな問題が生じると思うんです。 できる範囲につきましては、今後考えていきたいと。もう少し、市内の業者さんに発注できるような体制というのをつくっていきたいと思っておりますので、どうかよろしく御理解をいただきたいと思っています。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) きょうこれ、いつも私、エレベーターの中のポスター、何て書いてありますかとここで言いましたけど、きょう借りてきました。ここは、このポスター、僕非常にいいポスターだと思っているんですけど、ここ、杵築市商工会というふうに書いてあるんですけど、これは市は関係ないんですか。黒田課長。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 市民の皆様に、市内でできるだけ買い物をしていただく我が町商品につきましては、地域を活性化する上で欠かすことができないことでございますので、商工会と本課が協議を重ねまして、最終的には商工会さんに宣言をしていただいたということでございます。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。
    ◆9番(岩尾育郎君) これね、我が町でたのもう、作ろう。地元事業者の元気がなくては地域の発展は望めません。そのとおりですよね。それを何で、市が率先してできないのかな。実際ね、僕は地元の業者さんで、例えば、施工不能なものとか設計不能なもの、そういう構造物もひょっとしたらあるかもしれません。 だけどもね、地元業者さんが全く、要するに関与できないようなものというのは、僕は基本的にはほとんどないと思うんですよ。ましてや、今回の向野のコミュニティセンター、ああいう工事であればね、地元業者で全て対応できますよ。 それ自体をね、何で別府大分の業者さんばっかしにね、仕事をあげなければいけないのか。だから、頭から僕、指名に入れる必要もないと思います。市内で間に合うんであれば、僕は2社、3社でもいいと思うんですよ。それで、そこが2社、3社で少ない、悪いと思うんであれば、発注金額区分を大幅に見直せばいいんですよ。 今、副市長、国・県の指針とか、そういうのを大事にされる気持ちは公務員としてはわかります。だけども、国・県なんて、杵築市なら杵築市のことなんて、全く考えていませんよ。私はそういう立場でやってたんだから間違いないです。一市町村のことなんか考えてませんから。全体のことしか考えてないんです。 国に至っては、ゼネコンレベルの話しか考えてないんですよ。要するに、田舎のほうにね、昔で言うよくひとり親方の会社って、社長が1人だけで、その方が許可要件上のものを兼業の監理責任者だとか選任技術者とか、お1人の方が兼ねていて、そういう会社のことなんていうのは、国、建設業そのものが全く想定してないんです。頭から。 県レベルでも、例えば、この地域でいけば東部振興局か別府土木の管内ということですよね。その管内全体が相手であって、杵築市の事業者さんが相手なわけじゃないんですよ。だから杵築市はね、せめて市の発注するものについてはね、市内の事業者さんで間に合うものであれば、市外の方はもう遠慮してもらうというか、頭から僕は入れる必要ないと思いますけど、そのためにどういうふうな資格なり発注金額区分なりをつくればいいのか。僕、そこから入っていただきたいんです。 そこをね、要するに直すというか、そこを当たらないことには、幾ら言っても、例えば。今回の向野のやつもそう。要するに市内業者さんを1社から余分に入れるのに10分の4条項とかね。それを今、市町村の方、当たり前のようにつくってますけど。要は、もともとあったのが10分の4割以内のは県でしていたのが、直近上位、下位は入れますよと。そしたらね、もともとのランクのところの人が1人もいなくて、上と下だけが入ってきたというような、そんな入札ができてきたもんで、ですから、そこに4割という歯どめかけたわけなんです。これ私、担当していたので間違いないです。 だから、県は県の都合、そういった発注に関する事務というのは決めているわけです。これ、別に県の規則でも何でもない。単なる公示です。県の告示だけでやっているわけで、これ別に、規則条例とかで議会の議決を得たものでも何でもありません。だから市はね、指名競争入札するに当たって、必要な資格というのは、市が独自に定めりゃいいんですよ。 前も言いましたけども、例えばね、1社で厳しいんであればね、別に、JVというのはAランクしかできないとかいう決まりは、法律上、何にもないんですよ。だからBとCがJVを組んでもいいわけです。本当に市内業者でもし間に合わなければ、市外の業者とJVを組ませて、その中に入れればいいじゃないですか。そういった方法でね、幾らでも市内事業者さんの受注機会をふやす方法は、僕は幾らでもあると考えています。それが実際にできるんですよ。法律に合わせるわけでも何でもないんですよ。 だから、今までやってきたような、もう私、口が悪いんではっきり言いますけど、小手先だけのそんなやり方でなくて、もっと抜本的に見直しして、市内事業者さんが、とにかく市内事業者さんでできる工事をみんな仕事、設計も含めて全部とってもらうんだ。 さっきの照査技術者だって、別に社外、社外のほうが別に僕ら、そのほうがより公正だと思いますよ。社外の厳しい目でチェックしてもらったら、そのほうがよっぽど、発注者として安心じゃないですか。 そうすれば、要するに例えば、市内の建築士さんが自分で設計したものを、別に市外に持っていかなくても、市内の別の建築士さんに、「これ、よくチェックしてくれ」というふうに話しすれば、そっちの建築士さんも仕事ができるわけでしょ。市の公金がもう二重に生かせる方法じゃないですか。 だからね、もっと、本当に根本的なものを、要するに改善してほしい。そう思う。本当に私はもう、今回のこれ見て心から思うんですけど、副市長いかがですか。 ○議長(中山田昭徳君) 興田副市長。 ◎副市長(興田信一君) 市内業者さんにとっていただくというか、それも十分に配慮せないかんなとは思っております。そういう中でも、やはり要綱等がありますし、この要綱の中に各市町村、どういうやり方をやっているかというのも参考にしております。 そのようなところからも、1つの基準というものを1つは大事にせないかんなと思っておりますし、とはいっても、業者さんが1件も事業をとれないというようなことでは困りますんで、何らかの方策、議員さん言われている、簡単にここを変えてというようなことでなくて、とれるようなことも指名委員会の中でちょっと協議をしたいなと思っております。 ○議長(中山田昭徳君) 岩尾議員。 ◆9番(岩尾育郎君) もう時間もなくなって参りましたけども、そんなには難しい話じゃないと思います。副市長やってくださいよ。どっかで変えないとこれ、いつまでたっても、もう同じことの繰り返しです。 これね、一方でね、市民の皆さんにこういうことを訴えながら、市は市外の業者さんにどんどんとってください。 さっきの病院の話でもそうですけど、ただ、市民の方々に山香病院で受診してください。山香病院使ってくださいとお願いしながら、職員はそれ使わない。これ、ダブルスタンダードそのものじゃないですか。こんな統一感のない行政はやらないでほしい。市が率先してこれだけやっているんだから、市民の皆さんも協力お願いしますというのが当たり前の流れじゃないんですかね。 僕は別に違法なことをしろと言っているんじゃないんですよ。別に違法じゃなくてやる方法、幾らでもあると思います。私、ない知恵でよければ、幾らでも一緒に考えさせていただきますから、ぜひ「ああ市は変わったな」というような結果を、できるだけ早く、僕は見せてほしいと思います。 時間もなくなったんで、以上で終わります。……………………………… ○議長(中山田昭徳君) ここで、午後1時まで休憩いたします。────────────午前11時59分休憩午後 1時00分再開──────────── ○議長(中山田昭徳君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 3番、田原祐二議員。(3番 田原祐二君質問席に着く) ◆3番(田原祐二君) 皆さんこんにちは。議席番号3番、公明党の田原祐二です。 早速でありますが、通告に基づいて一般質問をさせていただきます。午後の一番眠たい時間帯になりますが、最後までよろしくお願いいたします。 まず最初に、こども園等の不審者対策について質問いたします。 今年3月末に、宇佐市四日市こども園に不審者が侵入し、児童を含む3人が負傷する事件がありました。6月の第2回定例会において、認定こども園等の不審者対策について質問した際に、非常通報装置の設置についてお願いしましたが、その後の設置状況を教えてください。 ○議長(中山田昭徳君) 斎藤子ども子育て支援課長。 ◎子ども子育て支援課長(斎藤高司君) お答えいたします。 御質問の非常通報装置について、6月の第2回定例会の一般質問の際に説明しましたが、もう一度説明させていただきます。 不審者が凶器等を持って侵入し、職員、児童に暴行、脅迫を加えた場合、設置した非常通報ボタンを押すことで、装置が作動し、直ちに110番司令室につながり、通報場所、所在地、事件の発生を自動的に通報する装置であります。 3月の宇佐市四日市の事件の詳細について、宇佐市に問い合わせをしたところ、こども園で行っている放課後児童クラブの児童と指導員に対し、犯人が刃物と竹刀を持って襲撃したことがわかりました。 杵築市の放課後児童クラブは旧小学校区を含め15カ所で開所しています。その中で社会福祉法人、宗教法人が運営しているクラブにつきましては、防犯カメラ、フェンス等、防犯設備が整備されています。しかし、保護者が運営を行っている児童クラブ9施設については、防犯設備が整備されてない現状にあります。この9施設に対し、非常通報装置の設置を行いたいと思います。設置については、国の次世代育成支援対策施設整備交付金、補助率が2分の1でございます。の活用が可能であります。 本年10月に、県より平成30年度の要望調査がありましたので、要望書の提出をしております。平成30年度の当初予算に計上して設置をしたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) 早目の設置を、ぜひよろしくお願いいたします。 もちろん予算的なこともあると思いますが、大元であります小・中学校等への設置についてはどのようになっていますか。 ○議長(中山田昭徳君) 坪井教育総務課長。 ◎教育総務課長(坪井尚裕君) お答えいたします。 教育委員会では、まず、4歳児、5歳児を預かっております市立幼稚園7園への設置を30年度当初予算に計上して行いたいというふうに考えておりますけども、小・中学校につきましては、校舎も広く教室も多いので、全教室に設置することは、今の時点では困難だというふうに考えております。しかし、各学校では、不審者侵入時の危機管理マニュアルを作成しておりまして、日ごろから、マニュアルに沿って、日常の安全点検、不審者侵入を想定した防犯訓練などを実施しておりますし、日中、児童生徒が学校にいる間は、校舎の施錠を徹底して、外部から不審者が侵入しないようにしておるところでございます。今後も警察等、関係機関の御協力をいただきまして、児童生徒の安全確保に努めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) 小・中学校等への設置は今後の課題のようでありますが、防犯訓練等、防犯対策については、徹底するようによろしくお願いします。 ところで、6月議会で各こども園ともに年間1回から2回の避難訓練を実施する計画となっておりますとの御返答をいただいた件に対してですが、実際に避難訓練は実施しているのでしょうか。もし実施に至ってなかったら、ぜひ行ってもらいたいと思います。 このような事件は決して起きてもらいたくはありませんが、起きないとも言い切れません。避難訓練はもしものときに冷静に対応するためにも必要なことだと思いますので、よろしくお願いします。また、どのような訓練を実際するのでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 斎藤子ども子育て支援課長。 ◎子ども子育て支援課長(斎藤高司君) 宇佐市四日市のこども園の事件を受けまして、本年5月から7月にかけ、こども園9園、保育所1園、放課後児童クラブ15カ所の全施設で防犯訓練を実施いたしました。 訓練の内容ですが、杵築日出警察署にお願いをいたしまして、警察官2名が訓練に参加し、刃物を持った不審者が施設内に侵入したとの想定で、園児の避難誘導と職員に対する防御策、また、さすまたを使っての撃退方法の訓練を行いました。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) わかりました。 先ほども言ったように、現代の世の中では、宇佐市四日市のような事件がいつ起きるかもわかりません。常に最悪の事態を想定しておかなければならないのではないかと思います。子どもたちは杵築市全体で守るというような気構えでいかなければならないのではないかと思います。 訓練においては、引き続きよろしくお願いします。 それでは、次の質問に移らせていただきます。 次に、文化体育館のトレーニング器具について質問いたします。 皆さんも日ごろから、何らかの運動をしていると思いますが、運動には、健康を脅かすリスクを低下させ、長期的に良好な健康状態を維持する効果があると言われております。 定期的な運動は、さまざまな疾病や健康状態のリスクを減らし、生活の質全体の向上に寄与することが、研究によって明らかになっています。運動時間が週に7時間以上ある人は、週に30分未満の人と比べ、早期死亡リスクが40%低くなっております。適度な有酸素運動を週に最低150分行うことで、早期死亡リスクを低下させることができるのです。運動不足解消、改善のため、または健康増進やダイエットなど、運動するきっかけは人それぞれだと思いますが、最近では、運動を始める人がふえております。 ところで、昨年度の文化体育館のトレーニング室の利用者数はどのくらいの人数でしたか。また、ほかの自治体での、自治体所有のトレーニング室の利用状況はどのくらいか、教えてください。 ○議長(中山田昭徳君) 河野文化・スポーツ振興課長。 ◎文化・スポーツ振興課長(河野利雄君) お答えいたします。 平成28年度1年間の文化体育館のトレーニング室の利用者数は1万846人でした。近隣の自治体のトレーニング室の1年間の利用者数は、国東市1万2,310人、豊後高田市1万1,000人、日出町2万3,111人です。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) ありがとうございます。 参考までに、文化体育館のトレーニング室の利用者数でありますが、平成26年度が7,974人、平成27年度が9,503人、そして、今の課長がおっしゃられた平成28年度は1万846人と、年々、着実に増加しております。近隣の自治体においても同じ状況ではないかと思います。市民の皆様の健康維持等のために運動するという前向きな姿勢に対して、私自身、見習わなければならないと痛感いたしました。 ちなみに、文化体育館のトレーニング室の利用料金は幾らでしょうか。また、参考までに、ほかの自治体の利用料金も教えてください。 ○議長(中山田昭徳君) 河野課長。 ◎文化・スポーツ振興課長(河野利雄君) 文化体育館の利用料金は市内、市外、年齢関係なく、一律2時間以内300円です。国東市は2時間以内で、市内の成人210円、市外の成人730円、市内の中高生100円、市外の中高生360円です。豊後高田市は1回、市内100円、市外200円、日出町は2時間以内で、町内210円、町外320円、また、町内の65歳以上は無料となっております。 なお、本市と国東市はスポーツトレーナーを常時配置しております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) 今、お聞きしたように、当市を含む近隣の市町村ともに、割と安い料金でありますので、継続的に利用することが可能ではないかと思いますので、大変よいことだと思います。 話は変わりますが、以前、文化体育館のランニングマシーンに不具合があり、修理するにも型式が古く、部品がないので修理もできない状況であると、市民の方から聞いております。また、新しく購入する予定もないと聞いていたのですが、市民の健康維持のため、また、多くの方が満足して利用することができるためにも、新しい器具の購入を検討してみてはどうでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 河野課長。 ◎文化・スポーツ振興課長(河野利雄君) 現在、文化体育館のランニングマシーンは3台設置しています。使用頻度も高く、多くの方に利用されています。 3台とも開館時に購入したもので、10年を経過し製造されなくなった部品もありますが、全てのトレーニング機器は毎年保守点検を行っており、安全面を確保しています。 ランニングマシーンは1台100万円以上いたします。日本スポーツ振興センターからの助成をいただき、3台申請する予定です。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) 余談でありますが、皆さんも御存じかと思いますが、ランニングマシーンには効果的な使い方がありまして、ただ走るだけでは、運動効果も少なく、もったいないとも言われております。効率よく運動するために、傾斜をつけて負荷をかけることが推奨されているようであります。 現在利用されている市民の方の中でも、新しいランニングマシーンを待ち望んでいる方が多いと聞きますので、できるだけ早く購入して設置できるようにお願いいたします。 以上でこの質問を終わります。 次に、避難所の特設公衆電話設置について質問いたします。 2011年3月11日に発生した東日本大震災や2016年4月16日に発生した熊本大分地震など、最近では大きな地震がふえてきておりますが、さらに地震だけではなく、台風や竜巻なども、数年前と比べて、大きな規模のものや甚大な被害をもたらすものがふえて来ているように思われます。 熊本大分地震では、携帯電話を持たずに家を飛び出したり電話がつながりにくいなど、家族と連絡がとれないというようなケースが多くあったと聞いております。もし、このような事態に遭遇した場合、当市としては、災害時の通信手段を考えているのでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 三浦危機管理課長。 ◎危機管理課長(三浦浩二君) お答えします。 東日本大震災を初めとする過去の大災害では、安否確認やお見舞い等の電話が被災地に集中したと、そういうこともあります。また、警察や消防など、重要な通信を守るために通話規制がかかります。そういうことで、電話がつながりにくい事例が確かにありました。 電話がつながりにくくなり、家族と連絡がとれない場合の通信手段という御質問でございますけれども、このような状況になる前に備えて、まず、家族内で話し合っていただいて、万が一のときの集合場所ですね。こういうのを事前に決めていただくことが重要であろうというふうに考えております。 また、大災害発生時には、通信事業者から、災害用伝言サービスというものが提供されます。これは、自分の状況を家族や知人に伝えたい場合、あるいは反対に、被災地にいる家族や知人の状況を知りたいという、こういう場合に使うものでありますけれども、固定電話等で171をダイヤルをしますと、安否確認等の伝言を録音あるいは確認できる災害用伝言ダイヤル171と、そういうものがございますし、インターネットを使った災害用のブロードバンド伝言板、ウエブ171と、そういうものがございますんで、電話がつながりにくい場合については、このような方法を御利用いただくようになると、そのように考えております。 なお、このような連絡方法については期間が定められているようでありますけれども、このサービスの利用体験ができますので、市民の皆様には、ぜひ万一に備えて、そういう体験もしていただければというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) 確かに、火災は家族がそろっているときに発生するとは限らず、家族が別々の場所にいるときに起こる可能性もあります。 あらかじめ、どの連絡方法を利用するのか、どの親戚や知人に連絡するのか、家族内で事前に決めておくことと同時に、連絡がとれない場合も考えて、先ほど課長が言われたとおりに、災害時での待ち合わせ場所や避難場所を話し合っておくことも大事なことだと思います。また、今話された災害用伝言サービスを利用することを通信手段として知っておくことも重要なことではないかと思います。 ところで、別府市では、今年度より災害時の通信手段として、避難所に指定されている市内の全小・中学校に特設公衆電話を配備し、いつでも運用できるようにしていると聞いておりますが、当市ではどのようになっているのでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 三浦課長。 ◎危機管理課長(三浦浩二君) 特設公衆電話の配備状況についての御質問でございますけれども、まず、特設公衆電話について簡単に御説明をさせていただきますと、この電話はNTTの御協力を得まして、NTTが避難所に事前に電話回線を配線をしていただくと。電話機自体は市町村で購入をして準備をいたしますけども、災害時でも通話制限がかかりません。また、停電時でも使用ができる。それから、発信専用ということになりますけれども、利用者が無料で御利用をいただけるというものになっています。ですから、極めて有効な手段となります。 杵築市では、平成28年10月にNTT西日本と特設公衆電話の設置利用に関する協定、既に締結をしております。避難所となる小学校の体育館ですね。あるいは、市の地区公民館、あるいは一般民間施設もございますけれども、平成28年度から、28年度は既に5カ所ですね、整備をしているところでありますけども、平成32年度の5年間で52カ所62回線、設置をする予定でございます。 先ほど答弁いたしましたけれども、災害時に電話がつながりにくい。こういう場合については、この特設公衆電話も有効な通信手段の1つになるということ、これはもう一度、つけ加えさせていただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) かつて、公衆電話は通信手段として重宝されてきましたが、携帯電話等の普及により、設置台数が激減しております。最近では、杵築市内でも余り見かけなくなりました。 ちょっと話がそれましたが、特設公衆電話が設置された場合、災害時にはすぐに利用ができるのでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 三浦課長。 ◎危機管理課長(三浦浩二君) 平常時から設置をしますと、無断で利用をするというようなこともちょっと心配をされますから、電話機自体は避難所のほうに保管をしたいと思いますけども、使用する場合には職員が出向いていきまして、設置をしたい。 設置も、電話機自体もコードを電話回線とのジャックに差し込むだけですぐ使えますので、現状とすれば、そういう取り扱いにしたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) 災害はいつ起きるかわかりません。そのときに、落ち着いた行動がとれるように、日ごろから災害時の心構えを持っておくことが大切であり、避難場所や避難経路などを、休日などを利用して確認しておくことで、防災の意識を高めることになるのではないかと思います。 そういった意味でも、特設公衆電話が災害時に使えなかったということがないように、日ごろからの点検及び訓練の徹底をよろしくお願いいたします。 以上でこの質問は終わります。 続いて、次にがん教育について質問いたします。 我が国において、がんは昭和56年、1981年より死因の第1位であり、平成27年2015年には、年間約37万人が亡くなり、生涯のうちに、国民の約2人に1人が何らかのがんにかかると言われております。 今後、がんの年齢調整死亡率、75歳未満を着実に低下させていくためには、がんにかかる国民を減らすことが重要であり、予防のための施設を一層充実させていくことが必要であります。 また、がんにかかった場合にも、早期発見、早期治療につながるがん検診が重要であり、その受診率を向上させていくことが必要である等の認識のもと、平成24年度から平成28年度までの5年間を対象に、がん対象推進基本計画が閣議決定され、がん患者を含む国民ががんを知り、がんと向き合い、がんに負けることのない社会を目指すこととしております。 このような状況を受け、小・中学校段階から、がんに対する正しい知識などを身につけることは大変重要なことだと考えますが、杵築市では、学校教育の中でのがん教育に対する取り組みはどのようになっておりますか。教えてください。 ○議長(中山田昭徳君) 奥学校教育課長。 ◎学校教育課長(奥文二郎君) お答えいたします。 学校教育では、小・中学校の学習指導要領に示されました内容を基本としまして、各学校が作成した教育課程に基づき、指導を行っております。 小学校では、五、六年生の体育課保健領域の病気の予防の中で、喫煙を長い間続けると、肺がんや心臓病などの病気にかかりやすくなるなどの影響があることについても触れるようにすると書かれております。 中学校では、保健体育課の保健分野におきまして、健康な生活と疾病の予防の中でがんの予防が取り上げられております。常習的な喫煙により、がんや心臓病など、さまざまな疾病を起こしやすくなることを理解できるようにすると書かれております。 これらの内容を受け、小学校では、喫煙期間と肺がんの危険性、受動喫煙などを取り上げて指導しております。 中学校では、たばこの煙の中の主な有害物質や、非喫煙者と比べた、喫煙者のがん死亡率などを取り上げて、未成年者が喫煙することのないよう指導しております。 そのほか、公益財団法人「がん研究振興財団」から資料もいただいております。こういうものでございます。大腸がん、胃がん、肺がん、乳がん、子宮頸がん、こういったものを毎年いただいておりまして、中学校2年生に配布しがん予防の啓発に努めております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) ありがとうございます。 確かに、がんに限らず、病気に対して正しい認識を持つことは大変大事なことだと思います。 続いて質問いたします。国では平成26年から28年にかけて、がんの教育総合支援事業を行い、その中で、福岡市等政令指定都市内の数校をモデル校に指定し、がん教育のあり方について検討を重ねております。 その取り組みの一例としまして、福岡市では、先日ちょっと視察に行かせていただいたんですけど、教育委員会の重点施設の1つである健やかな体の育成及び豊かな心の育成を達成するために、がんの正しい知識を身につけることと、命の大切さを学ぶことを柱としたがん教育の授業を、年間2時間行っていると聞いております。 がん教育の実施に向けては教職員の共通理解を図り、実施内容について検討をし、保護者へは、学習内容を伝える文書を配布しているそうであります。 授業内容の一例としましては、まず最初に看護師の話があり、次にがん経験者の話、そして最後に、また看護師の話がありまして、その話の中で、実は私もがんだったのですというふうに、カミングアウトするというような内容の授業を行っているそうです。 また、外部講師を招く場合には、NPO法人キャンサーサポートより講師の派遣を依頼しております。その場合、学校側が医療関係者やがん経験者など、講師を選定することができるとのことであります。 そして、講師を招かないときには、教師が読み物教材を使った学習を行い、学習の週末には、教師みずからが体験を語るなどして、人の思いに触れさせることで、命を大切にする心の育成を図るとのことであります。 また、授業を行う前に、身内に最近がんで亡くなられた生徒がいれば、保健室等で待機してもらい、授業を受けさせないというような配慮も行っているとのことです。 授業をしていく中で、がんは早期発見すれば治る病気ということを、約94%の生徒が理解をし、授業が役に立つと思っている生徒はほぼ全員の99%だったそうです。がん教育は生徒のこころに着実に響いているようであります。 授業を受けた生徒たちからは、死ぬ、怖い、いや治らないというだけだったがんのイメージが変わった。がんは身近な病気だとしてとらえられたといった声が寄せられたそうです。 また、ある生徒は、偏った食事をせず、運動も心がけるようになり、両親に対しても、「時間をつくって健診に行って」と伝えたとのことで、ほかに時間を大切にして生きていきたい。大人になってもたばこは吸わないと誓った生徒もいたとのことです。まさに、がん教育は命を大切にする教育だと私自身が思いました。 当市でもこのような取り組みを行ってもらいたいのですが、どうでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 奥課長。 ◎学校教育課長(奥文二郎君) 先ほど申しましたように、がんの正しい知識につきましては、小・中学校とも体育及び保健体育課の中に、喫煙との関係で、がんの予防を取り上げるようになっております。しかしながら、肺がんが中心になっており、そのほかのがんについては扱いが十分とは言えません。 命の大切さについては、道徳や総合的な学習の時間の中で指導していますが、取り上げる素材については、各学校に任されており、必ずしも、がんを取り上げなければならないということにはなっておりません。 杵築市教育委員会におきましても、豊かな心の育成や健やかな体の育成を重点目標に掲げて取り組んでおりますけれども、がん教育に特化して、特設事業としの授業は現在行われていないという状況でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) がん教育を行うようになっても、特に、授業時間をふやすわけではなく、福岡市では、今、課長が言われたように、道徳や保健体育の授業時間を年間2時間利用して行うということなので、私自身というのは詳しいことはわかりませんが、全体的に負担は余りないのではないかと思いますが、今後行うようであれば、参考にしてはどうでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 奥課長。 ◎学校教育課長(奥文二郎君) 現在、各学校では、学習指導要領に示されたもののほか、地域の実態や児童生徒の喫緊の課題に対応するように、さまざまな指導内容を取り上げております。そのことから、全ての学校で統一して、がん教育を2時間、必ず行うようにというのは難しいと考えます。しかしながら、学習指導要領の総則で、体育、健康に関する指導は児童の発達段階を考慮して、学校の教育活動全体を通じて適切に行うものとするとされておりますし、新学習指導要領の中では、学校において行わる教育活動は、各教科領域で、横断的に行うことが求められています。 したがいまして、議員から御示唆をいただきましたように、道徳や保健体育、特別活動等でさまざまながんを念頭に置きながら、予防を含めたがんに関する正しい知識を身につけること、生命に対する畏敬の念を育てること、自己の生き方を考えること等を関連させて、さまざまな教科で扱っていくようにしたいと思います。 指導に当たっては、福岡市の状況等の情報も加えまして、また、文部科学省から、がん教育推進のための教材も作製されておりますので、そういったものについても学校に提供していきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) わかりました。がんについての正しい知識を身につけることで、健康の大切さを学び、児童生徒自身の健康管理を初め、がんの予防や早期発見に関する重要性を認識させるとともに、命を大切にする心を育むことが目的であります。自分の命を大切にすることを学んだ子どもたちは、他人の命を思いやり、いずれは国の将来をも考える人材になるのではないかと思います。 よろしくお願いいたします。 以上でこの質問を終わります。 最後になりますが、高齢者の交通費助成事業について質問いたします。 高齢運転者による重大な交通死亡事故の相次ぐ発生や、改正道路交通法の施行等を背景に、運転に不安を感じる高齢者が自動車に依存しなくとも、生活の質を維持していくことが課題となっております。 加えて、昨年11月15日に開催された高齢運転者による交通事故防止対策に関する関係閣僚会議においても、自動車の運転に不安を感じる高齢者の移動手段の確保など、社会全体で高齢者の生活を支える体制の整備を着実に進めるとの総理指示が出されたところであります。 ところで、当市では、高齢者に対して何らかの交通費の助成を行っているのでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 江藤福祉推進課長。 ◎福祉推進課長(江藤修君) お答えをさせていただきます。 現在、杵築市では、高齢者を対象とした交通費の助成は行っておりません。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) これも先日、ちょっと視察に行かせていただいたんですけど、長崎県の雲仙市では、高齢者交通費助成事業を行っており、同市に住所があり、当該年度中に70歳以上に到達する高齢者が対象であります。 助成内容としましては、タクシー利用額の3割で上限は800円、利用券は年間72枚交付されます。その上、運転経歴証明書がある場合には、さらに36枚プラスで交付されるとのことであります。また、年度途中に70歳に到達した場合や、転入の場合も交付の対象となるようです。 また、障がいのある方が、通院等のためにタクシーを利用する場合にも同様に、料金の一部を助成することにより、本人や保護者の経済的な負担軽減と、社会活動の参加を促進させることにより、障がいのある人の福祉の向上を図っているようであります。当市においても、このような事業を今後、参考にしてみたらどうでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 江藤課長。 ◎福祉推進課長(江藤修君) ただいま、田原議員のほうから雲仙市の交通費助成制度についての御紹介がありましたが、私のほうでも、雲仙市のほうに少し問い合わせをさせていただきました。 御紹介のあった部分の重複を避けますが、先ほど議員が御紹介がありましたように、対象者は70歳以上の高齢者で、現在、雲仙市では約1万人の方が対象者であるということのようです。 それで今年度、29年度、今現在、タクシー券の交付を受けている方が約4,100人というふうにうかがっております。 また、平成29年度の今年度の予算額ですが、2,247万円という予算を計上しているということであります。この交付者数4,100人、そして予算額2,247万円から推計をいたしますと、年間のお1人当たりの助成額は約5,500円というようなことになるようでございます。 この雲仙市の制度につきまして、今後、事業展開を検討する場合の参考とさせていただきたいというふうに考えております。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) 高齢者の外出を支援し、社会参加の促進を図るとともに、健康の保持及び生活の向上のために前向きな御検討をよろしくお願いします。 続いて、質問いたします。 高齢者や運転免許を返納する人に加えて身障者、及びもともと免許を持っていない人たちに対しては、どのような対応を考えているのでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 江藤課長。 ◎福祉推進課長(江藤修君) まず初めに、杵築市で実施しています障害がある方に対する交通費助成制度について説明をさせていただきます。 市では、平成28年度に杵築市障がい者移動支援助成事業実施要綱を定めています。その内容ですが、対象者は身体障害者手帳1級の方、療育手帳所持者で、程度がAの方、精神保健福祉手帳につきましては、程度の区分にかかわらず、交付を受けている方全員が対象となっております。 助成額は1カ月につき1,000円で、年間1万2,000円を限度としております。 次に、高齢者にとって、利用料金が少なく利便性の高い交通手段の確保は市の重要課題であるというふうにとらえております。 これまでも内部の関係各課で、全国の先進事例の情報収集するなどしまして、検討をしてきておりますが、例えば、全国の自治体では、住民組織による助け合いタクシー等の名称で、市が準備した普通自動車や住民の自家用車を使用いたしまして、通常のタクシー料金の半額程度で利用できる乗り合いタクシー等を運営している事例があります。 しかしながら、杵築市におきましても、路線バスやタクシー利用者の多くは高齢者の方々でありまして、仮に、この助け合いタクシーを運行した場合には、既存のバス、タクシー事業者の民業を圧迫することになりまして、結果として、全てのバス・タクシー事業者が市内から撤退せざるを得ないという状況になる危険性があります。 また、先ほど御紹介いただきました雲仙市の交通費の助成事業は、1回の利用限度額が800円に設定をされております。しかしながら、杵築市内の周辺部から市内中心部へ通院や買い物にタクシーを利用した場合には、利用料金が片道でも5,000円程度になる場合もあります。 そういったことから、800円という限度額が果たしてその設定が適当なものかどうか。仮に、助成額を増額するというようなことになりますと、財源をどうやって確保するかといったような課題がありまして、現在のところ、効果的な制度を事業化するに至ってないような状況でございます。 引き続き、現在実施しております高齢者福祉事業やコミュニティバス等の見直しも含めて、検討作業を継続していきたいというふうに考えております。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) 今、課長が言われたように、事業者との関係や財政面等課題はありますが、一般的に交通手段の少ない高齢者のためにも、よろしくお願いいたします。 続いて質問いたします。 現在、市内では循環バス等が運行されていますが、よく見ると、常に乗客は少人数のようであります。事業者との兼ね合いもあるとは思いますが、経費面や効率面を考えれば、大型車から普通車に変更して運行することも考えてはどうでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 内野政策推進課長。 ◎政策推進課長(内野剛君) お答えします。 バスの運行に係る経費の約8割は運転手の人件費、事務的経費は占めるため、バスの大きさを変えることで、大幅に経営が改善することはございません。しかし、バスを小型化することで、利点は2つ考えられます。1つは、これまで運行できなかった生活道路を運行できるようになり、もう1つは燃料費は安くなります。利用者の自宅近くまで入ることで、利便性が向上し、利用者の増加が期待できます。 コミュニティバスの現状ですが、現在、大田、山香、杵築地域と巡る循環コースと杵築コースでは、最大乗車人数が15人を上回るので、小型化はできませんが、山香コースでは15人を超える便はございませんので、今後の動向を見ながら、小型化を調査研究したいと思っております。 また、運送事業者も厳しい経営状況が続く中、車両の更新が困難となっております。車両を市で購入し、民間に運行を委託する方法などと合わせまして、研究をいたします。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 田原議員。 ◆3番(田原祐二君) 今、課長が言われたように、利便性を図ることにより、特に、高齢者の方には、自宅の近くまで車が来てくれれば、これにこしたことはないと思います。その上、利用者の増加につながることと思います。ぜひ実現できるように、よろしくお願いいたします。 以上で私の一般質問を終わります。 ありがとうございました。……………………………… ○議長(中山田昭徳君) 6番、田中正治議員。(6番 田中正治君質問席に着く) ◆6番(田中正治君) 君)議員番号6番、壱五会の田中正治でございます。 永松市長が2期目のスタートを切りまして、本格的な行政の執行が始まりました。健康で安心して住める杵築市を構築すると意気込みを進めていく表明をしております。 農林水産業はもとより、商工観光、保健医療、福祉についても、総合戦略に基づいて活動し進めていくと、昨日の藤本議員の質問でも回答をいただきました。 今回は、その観光推進についてお聞きをいたします。 国は成長戦略の最大の柱として観光を位置づけております。訪日外国人旅行客の目標を4,000万人、消費金額を8兆円と見込んでいるというようなことであります。急激な少子化が、人口減少が続く我が国ですが、外国から見れば、世界から見れば、人口は増加の傾向であります。 特にアジア、太平洋地域では、人口増加を目覚ましい経済の発展が続いております。2018年の来年は大分県で国民文化祭が開催されます。また、障がい者の全国芸術文化祭も同時に開催されます。国東半島では六郷満山1300年祭も開催されます。また、再来年の2019年には、ラグビーワールドカップの予選が大分県でも開催されます。2020年には東京オリンピックが開催される運びであります。訪日外国人の観光客が急増することが考えられます。杵築市もこれらに見習って行動を起こしたいものであります。 そこで、杵築市の観光事業の推進について伺います。 まず、本杵築市合併からの観光客の推移について、また、現状の観光客の動向について伺います。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) お答えをいたします。 合併後となります平成18年からの観光動態調査による観光客の推移でございますが、平成18年が81万1,774人で最も少なく、平成22年が108万8,564人で、最も多くなっております。 なお、観光客数は城下町の各観光文化施設を初め、山香温泉風の郷の入浴者数や、大分農業文化公園、横岳自然公園などの来場者数などを含めた延べ人数となっております。 平成20年からの観光客数は大原邸が休館し、冬場に悪天候が続きました平成26年を除きましては、毎年100万人強で推移をいたしております。また、直近の平成28年の観光客数は熊本大分地震の影響を受け、日帰り客92万4,875人、宿泊客4万4,353人の合計96万9,228人と、減少に転じましたが、外国人観光客数は、前年から約1万9,000人ふえ、過去最高の5万4,153人となっております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) 平成18年が、1日に換算しますと、1日当たり2,224人と。22年が最も多くなって、1日当たり2,982人というようなことであります。 また、28年の昨年ですね。観光客数、これも熊本大分地震の影響を受けて、少なくなっておりますが、96万9,228人というようなことで、減少しておりますが、1日当たり2,655人というようなことであります。 過去最高の5万4,154人を超しているというようなことで、1日当たり150人以上ふえているというようなことであります。 この観光客が杵築市に落とす年間の消費動向について、お伺いをいたします。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) お答えいたします。 平成27年から観光事業に係る事業評価の指標とするために、観光消費額を算出いたしております。平成27年の観光消費額は14億4,840万8,000円、平成28年は14億4,576万1,000円となっており、平成28年の観光消費額の内容は杵築城など、観光文化施設の入館料1,533万2,650円、杵築ふるさと産業館の土産品の購入代2,829万4,000円、その他宿泊費や飲食費、娯楽費等となっております。 平成28年の観光客数は熊本大分地震の影響で、先ほど御説明申し上げましたが、前年と比較しまして3万6,000人ほど減少いたしましたが、その一方で、宿泊客数が3,400人ほど増加をいたしましたので、観光消費額の落ち込みを最小限に食いとめることができたと考えております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) 28年にしてみれば、14億4,576万1,000円というようなことであります。日帰り客92万4,875人、宿泊客が4万4,353人というようなことであります。1人当たりに換算をしてみますと、1人約1,500円を消費しているというような勘定になろうかと思います。 そこで、ほとんどが日帰り客というようなことであります。この杵築市内において宿泊施設についてお伺いをします。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) お答えいたします。 平成18年からの宿泊客数の推移でございますが、平成18年が11万1,555人と最も多く、次に、平成20年の9万8,665人となっております。平成22年以降の宿泊者数は毎年4万人前後で推移し、平成21年までと比較いたしますと、大きく減少しておりますが、住吉浜リゾートパークや住吉浜スカイホテルの宿泊者数減少などが主な原因となっております。 先ほども答弁させていただきましたように、直近の平成28年の宿泊者数は、熊本大分地震の影響を受け、減少しましたが、平成23年度以降で最も多い4万4,353人、宿泊者数となっております。これは山香温泉風の郷の宿泊客数の増加やスポーツ合宿の誘致等により、住吉浜リゾートパークや上村の郷などの宿泊客数がふえたことが要因と考えております。 宿泊客数がふえますと、それが直接、観光消費額の増加につながりますので、来年6月の住宅宿泊事業法施行に伴う民宿の整備や旧野上家の活用なども視野に入れながら、観光客数の増加に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) 宿泊する施設が少ないというようなことであります。観光に一番宿泊をしていただくその施設が少ないということは、大変頭が痛いところであります。 そこで、来年6月に住宅宿泊事業法というのが施行になるということでありますが、現在、民泊をされる、しているところがわかれば、何カ所ぐらいあるのか、お知らせください。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田観光商工課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) お答えいたします。 民泊につきましては、基本的にはないと考えております。ただ、これ農林課のほうが担当になりますが、少し前からはやっておりますグリーンツーリズムの関係、これの農泊につきましては、山香地域を中心に、今、10軒を切ったと思いますが、最低5、6軒は運営をされていると思います。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) 宿泊、観光客が滞在をしてもらうというようなことで、現在は2時間程度の観光バスの入れかわりではなかろうかと思います。杵築の城下町を散策して帰るというようなことで、大体2時間ぐらいの滞在で帰っていくというようなことではなかろうかと思っております。ぜひ宿泊施設は、できればもう少し変わった観光ができるんじゃないかと思います。 続いて、次の質問に入ります。 杵築市の旧杵築地区は南台、北台地区の高台に江戸時代からの武家屋敷のたたずまいがよく残っている。その貴重さから、国の重要伝統的建造物群保存地区として指定を受けたばかりであります。 また、着物が似合う小京都、城下町としても有名になったところでありますが、杵築には武家屋敷だけではなく、きのうからも出ておりますが、古墳時代の大きな古墳が2つも残っております。市内狩宿にある小熊山古墳、全長が116.5メートルというような前方後円墳、それと、丸い円墳型の古墳、御塔山古墳があります。 前方後円墳のほうの小熊山古墳は、県内でも最大級であります。また、円筒埴輪が出土しています。九州でも最も古い古墳であると言われております。 また、近くの御塔山古墳、円墳でありますが、これは前の小熊山古墳とはちょっと後になりますが、5世紀の半ばぐらいにつくられたんじゃないかということでありますが、ともに国の指定を受けました。 近畿地方と九州の東西交流、それから、九州と瀬戸内海をつなぐ重要な両古墳であります。この文化財を使っての史跡観光についてお伺いをいたします。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) お答えいたします。 議員おっしゃられますように、重要伝統的建造物群保存地区となりました、北台、南台の武家屋敷などの文化財を活用した城下町観光を推進しておりますが、着物で散策されるお客様にさらにたくさんお越しいただきますよう努めてまいりたいと考えております。 また小熊山古墳、御塔山古墳が国指定史跡となりましたので、文化・スポーツ振興課と連携しながら、観光案内板の整備等により、誘客に努めてまいりたいと考えております。 また、山香地域には、倶利伽羅竜剣や石風呂など、大田には石丸宝塔や財前家墓地などの国指定重要文化財が点在しておりますので、城下町観光や山香温泉風の郷などと合わせました周観光事業の推進に力を入れてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) 観光には貸切の観光バス等が馬場尾のインターから入ってくるようなことであります。 北浜等のふるさと産業館のところを見ますと、大型バスも、2、3台入ってから、もう余り駐車場の用地がありません。これで、駐車場の確保ができておるのか、そこのところをお聞きします。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) お答えいたします。 ふるさと産業館周辺の駐車場の整備でございますが、現在、バスを2レーンほど縦列駐車はできますので、2台でお越しいただいたお客様には縦列にとめていただくと、あの前に6、7台のバスがとめられると思います。 今、その裏のちょっと広い土地がございますので、そちらにバスが1台程度の広さの土地をお借りしておりますので、10台近くのバスが一同にとめられると。 今度また、ちょっと大きいツアーがございますが、そのときには、バスが2、30台入ってくると思われますので、そちらでお客様に降りていただいた後に、文化体育館周辺のほうとか旧市役所の駐車場とかに、一度バスが移動していただいて、そしてまた、お迎えのときに戻ってくると、そういうこともしておりますので、今の状況では、バスの駐車場も乗用車も駐車場は多いほうがいいんですが、うまいように回して使えば、観光事業には支障を来さないと考えております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) ふるさと産業館、あそこの裏の東側、あそこを借りているということですか。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) そのとおりでございます。 今、正面と少し杵築小学校の下の崖のところに、これは、ほとんどそちらで働かれている方がとめております。裏のところに、ちょうどふるさと産業館に近い側のところを、バス1台分をお借りしているというような状態でございます。
    ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) よくわかりました。バスの台数が多いと、文化センターのB&Gのところとか、旧市役所の跡に回ってもらうというようなことであります。できれば1カ所でするといいんでしょうが、なかなか難しい面もあると思います。わかりました。 次は、大田・山香等の観光についてお聞きをいたします。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) すみません、お答えいたします。 杵築・山香・大田の観光事業につきましては、もう、先ほども少し答弁をさせていただきましたが、杵築地域では、城下町を着物で散策されるお客様をさらにふやしていくとともに、きつき衆楽観での観劇やお茶席などの体験事業、グルメなどと結びつけた消費型観光を推進してまいりたいと考えております。また、再来年のラグビーワールドカップを見据え、欧米やオセアニア地域へのインバウンドの誘客事業を本年度から強化をしてまいりたいと考えております。 また、山香地域では、大分県農業文化公園と山香温泉風の郷、これを結びます観光施策や津波戸山、雲ヶ岳、それから、鋸山の山香3山への登山客の増加を図ってまいりたいと考えております。 また、大田地域におきましては、横岳自然公園へのキャンプ客の増加を図りますとともに、白髭田原神社どぶろく祭りへの来場者をふやす取り組みを強化してまいりたいと考えております。 さらに、市全体の取り組みといたしましては、スポーツ大会やスポーツ合宿の誘致を積極的に行いまして、住吉浜リゾートパークや上村の郷、横岳荘など、市内の宿泊施設の利用客の利用促進を図り、観光消費額の増加に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) わかりました。 それでは、次の質問に入りたいと思います。 観光には来ていただけるんですが、観光のお土産や食の開発についてお聞きをしたいと思います。どうなっておるのかお聞かせください。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) お答えいたします。 温泉うなぎやきつき紅茶など、杵築ブランド認定商品が少しずつふえてきていますが、観光土産品の種類、それから、品数がなかなかふえてこない状況でございます。本市は、山海の幸に恵まれた自然豊かな地域でありますので、関係各課や設立が予定されています地域商社などと連携し、美娘などの果実やお茶、ちりめんなどの農林水産物、また、その加工品などを土産品として開発することにより、その商品数をふやし、市内外で販売するとともに全国に流通してまいりたいと思っております。 また、ハモ街道やカキ街道と銘打ちまして、国道213号沿いの商店を中心にハモやカキを大きく売り出し、ブランド力を一気に向上させたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) 土産品とか食の開発に、よそでは大学生や高校生にも協力をいただいて開発したというような報道も聞きます。これについて杵築市はどのような対応をしているのか、ちょっとお聞かせください。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) お答えいたします。 現在、首都圏のバイヤーの皆様方やソラシドエア、東京農業大学、法政大学などに御支援をいただきまして、杵築ブランドの認定や新たな商品開発などについて助言や協力をいただいております。 今後は、農林課や設立予定の地域商社などと連携しながら、県内外の大学生や高校生の皆さんにも商品開発のお手伝いをしていただきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) ぜひ、大学生や高校生の協力を得ながら、商品開発をしていってもらいたいと思います。 続いて、最後の質問でありますが、先般、新聞に報道されましたドローンを活用した観光推進についてお聞きをいたします。 特殊な眼鏡、バーチャルリアリティーの観光の推進についてどう考えておるのかお聞かせください。 ○議長(中山田昭徳君) 黒田商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) お答えいたします。 本市では、地域おこし協力隊の御協力をいただき、他市町村の先駆けとなるドローンを活用した観光事業の取り組みを始めました。VRゴーグル、これがバーチャルリアリティゴーグルでございますが、そのVRゴーグルを使用すれば、鳥になったように空から観光することができ、お客様に楽しんでいただけると考えておりますので、観光推進事業の1つとしてドローン観光を旅行商品化してまいりたいと思っております。 また、城下町杵築は先道が多く、足の不自由な方々に大変御不便をおかけしておりますので、ドローンを利用して空中から城下町散策が楽しめる福祉観光事業にも活用していきたいと考えております。 今後は、大分農業文化公園や横岳自然公園などでも空中散歩をお楽しみいただきたいと考えておりますし、飛行許可の関係もございますが、イベントやお祭りにもドローンが活用できないか、観光協会などと協議を重ねてまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(中山田昭徳君) 田中議員。 ◆6番(田中正治君) 地域おこし協力隊の方が、ドローンを利用しての操作をするというようなことであります。ぜひ、このドローンを活用して観光に一役買ってもらいたいと思います。 観光の最先端を行くというような杵築の方針で行っていただきたいと思います。杵築市の観光の目玉というようなことになればいいなと思っております。 また、小熊山の古墳、御塔山の古墳と早期の整備をして、観光の目玉としていただきたいと思っております。また、杵築市は、国東半島が大変観光の目玉になります。このような広域的な考え、豊後高田、国東市等を巻き込んだ観光の発展に尽くしていただきたいと思っております。 立派な畑はたくさんあります。これを利用する、使うというのは、永松市長の肩にかかっているわけでございますが、ぜひ、すばらしい花を咲かせていただきたいと思います。 簡単です。これで終わります。……………………………… ○議長(中山田昭徳君) 12番、渡辺雄爾議員。(12番 渡辺雄爾君質問席に着く) ◆12番(渡辺雄爾君) きょうは、応援団も来てくれていますんで、歯切れのよい簡潔な答弁でお願いをいたします。 議席番号12番、市民クラブの渡辺雄爾でございます。 地域における福祉サービスについてお伺いをいたします。 会の名称は、お鍋クラブといいます。山香町の山浦地区にあります。3月24日付の合同新聞に、ひとり暮らしの高齢者を招き、食事会で心もあったかという見出しの記事が掲載されていました。活動は、食を通した催しを中心に開いていく方針で、希望する高齢者宅を会場に食事会も考えている。また、見守りや世代間交流の意味合いもあり、活動の幅を広げたいと意気込んでいると報道されておりました。 もう1つ、かけ橋クラブというのがあります。山浦地区まちづくり推進協議会会長さん、ほか2名のかけ声により、高齢化率、ちなみに山浦地区は50%であります。高齢者世帯の増加、特に独居の方の生活実態等を憂慮しているということ、この事態を鑑み、地域ならではの支援はないかと協議をし、かけ橋クラブを発足させたとありましたが、そのボランティアグループの活動実態をお伺いをいたします。 ○議長(中山田昭徳君) 江藤福祉推進課長。 ◎福祉推進課長(江藤修君) お答えをさせていただきます。 ただいま、渡辺議員から御紹介のありましたように、山浦地区では現在2つのグループの方々が、高齢者の食事支援を通したボランティア活動を展開をしていただいております。 1つは、お鍋クラブという名称で活動をしておりまして、食事を通して「孤食」、孤立の「孤」に「食べる」、ひとりだけで食べるという意味ですが、食事を通して孤食や十分な栄養をとることができずに虚弱になることを防ぎ、高齢者の方が地域でいつまでも元気で暮らし続けることが可能となり、山浦地区の活性化にもつなげるということを目的として活動をされております。グループで活動をしている方々は、山浦地区の料理好きな方々が山浦地区のために自分たちで何か役に立てることはないかと、そういった思いで山浦地区在住の女性9名で活動を始めていただいております。ことしの1月から月1回程度、山浦地区公民館を拠点に活動をしているようでありますが、必要に応じて山浦地区内の行政区単位の公民館にお鍋を抱えて出向き、高齢者の方と食事会を開催し、交流の機会を提供していただいております。これまでの活動実績は16回で、延べ125名の高齢者が参加しているというふうに聞いております。 もう1つは、かけ橋クラブという名称で活動していまして、活動内容は、ほぼお鍋クラブと同様ですが、特に虚弱な高齢者を対象に軽い運動をした後に、グループの方と高齢者が一緒に食事をつくり、交流を深めまして、介護予防に努めていただいているところであります。こちらのほうの活動は、山浦地区老人憩の家を拠点としていまして、憩の家まで来られない方は、メンバーの方が自家用車で送迎をしているようであります。こちらのグループも山浦地区在住の方を中心に、女性6名でことしの9月から活動を始めておりまして、これまで6回開催し、延べ43名の高齢者が参加しているというふうに聞いております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 渡辺議員。 ◆12番(渡辺雄爾君) 市内で、このほかに同じような目的で活動しているボランティアグループはありますか。 ○議長(中山田昭徳君) 江藤福祉推進課長。 ◎福祉推進課長(江藤修君) 先ほど御紹介をさせていただきましたグループ以外には、南台地区の女性12名が南台地域きずなづくりの会を結成いたしまして、わっしょい食堂という地域の高齢者や子どもたちの孤食支援を通して、地域のつながりを深める目的の活動を、昨年の7月から行っていただいております。 また、八坂地区では、介護予防ボランティアグループねこの手で活動している方と、食生活改善推進協議会で活動している女性2名がコロッケクラブという名称で、閉じこもりの気になる高齢者に対しまして声かけをして、毎月2回、八坂地区公民館を利用して一緒に食事をつくるなど、介護予防を目的とした活動をことしの5月から行っていただいております。さらに活動内容は少し異なりますが、奈狩江地区では住民自治協議会の地域振興部に所属する男性の方を中心に20名ほどが、高齢者の方に喜んでいただきたいという意味の、喜ばせ隊というものを結成いたしまして、高齢によってできなくなった草刈りや庭木の剪定、あるいは建具の修繕など生活する上での困りごとを手伝う活動を、ことしの2月から行っていただいております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 渡辺議員。 ◆12番(渡辺雄爾君) よくわかりました。 私がこういうボランティアグループがあると知ったのは、先月なんです。それも、大分合同新聞の3月付の新聞にこのように大きく取り上げられていたわけなんです。日出支局なんですけど、こういう活動をこういう新聞で取り上げられると、本当に、ああ、こういうこともあったんだ、しよるんだなという実態、本当によくわかると思います。 杵築市として、これはもう今からは、絶対こういうボランティア活動が活動していかなならんという時代が来ると思います。そういう中において、こういうボランティアを広告・広報するような考えはないでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 江藤福祉推進課長。 ◎福祉推進課長(江藤修君) 今後、こういった地域住民の方が、みずから自発的に地域のためにボランティアを展開していただくということは、大変、市としてもありがたいと思っているところでありまして、引き続き、議員もおっしゃるとおり広報に努めていきたいというふうに考えています。 ○議長(中山田昭徳君) 渡辺議員。 ◆12番(渡辺雄爾君) 課長は、ここは今、山浦でやっているんですけど、ここに何回ほど足を運ばれましたか。 ○議長(中山田昭徳君) 江藤福祉推進課長。 ◎福祉推進課長(江藤修君) ちょっとお答えするのは心苦しいんですが、最初に立ち上げをした当時、お声かけをいただきまして、1度訪問をさせていただいています。 ○議長(中山田昭徳君) 渡辺議員。 ◆12番(渡辺雄爾君) 1度ということなんで、まだ浸透はしていないと思うんです。私が思うのに、やはりこれは職員皆さん、地域、本当に挙げてこの活動というのは広げていってほしいなと思います。こういう新聞で報道されるのが一番役に立つんですけど、そのほか広報、ケーブルテレビ等でもこういう実態活動というのを載せていただきたいなと思っております。 なぜかと言うと、ほとんど全てボランティアです。食費代とか、個人からいただくわけでもないし、交通費をいただくとかいうこともないし、ただ、その公民館の利用料金を払うというぐらいのことで、全てボランティアでやっている。こういう実態というのは他市ではありますか、どうでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 江藤福祉推進課長。 ◎福祉推進課長(江藤修君) お答えをさせていただきます。 県内の実態については、私どもでも、まだ、詳しく詳細に把握はいたしておりません。ただ、全国的には同じような形で、少しずつではありますが、地域住民が、みずから地域の課題の解決に向けた取り組みが、少しずつ始まっているというふうに認識をしております。 ○議長(中山田昭徳君) 渡辺議員。 ◆12番(渡辺雄爾君) やはり地域の輪が必要ではなかろうかなと、私、一番思っています。この山浦地区は、やはり山浦小学校が閉校になりました。特に過疎化が激しいということで、地域の住民の方々が、皆さんやっぱり真剣に疲弊した地域をどうするかというようなことで、一人一人が本当に思っている地域ではなかろうかなと思っております。そういうところから、こういったボランティアの活動は、私は始まったんではなかろうかなと思っております。 杵築市も少子化、過疎化、もう待ったなしと思います。こういう時期にこそ、こういったボランティアの活動を広げて、少しでも杵築市が過疎化、疲弊しないような施策を考えていただきたいと思うんですが、その点について市長お願いできますか。 ○議長(中山田昭徳君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 昨今、どうしても、今、多くの人たちが、自分の働いた以外の時間が自分の趣味、例えば旅行であるとか音楽鑑賞であるとかカラオケであるとか、そういった時間になるべく自分の時間は大切に、自分のために使おうというのが大多数だと思います。やはり、先ほど御紹介のありました、お鍋クラブ、それから、かけ橋クラブ、それから、南台のほうのわっしょい食堂、それから、八坂のコロッケクラブ、それから、奈狩江の喜ばせ隊と、こういった自分の時間を、他人のために時間を割く、そして働くというのはやっぱり少数だというふうに思います。 ただ、その中でも地域のことを考える。地域で暮らす人のことを考える。そして寂しい思いをしている人のことを考える。そういう人たちがきちんとした考えを持って、実際、その考えを実行に移せると、こういう人たちが、先ほどお鍋クラブ、かけ橋クラブの人のように杵築市内にいるということは、本当に敬意を表しますとともに感謝を申し上げたいというふうに思います。 そして、これからですけども、今後はやはりこういうボランティアグループの方と、それから、もう既に山浦のほうは、もう1つの住民自治協議会に2つもあるわけですから、この住民自治協議会と、このボランティアの団体の方が一体となって、地域のために活動を広げるというのは大切だと思います。というのも、住民自治協議会もボランティアの方々も理念は一つだと思います。というのは、住みなれた地域で安心・安全に暮らす。そのための課題を少しでも解決していく、困難を減らしていく、笑顔になる人がいっぱいふえればいいなという、その理念は住民自治協議会の理念、ボランティアグループの理念、それぞれ一緒だと思います。 そして、それを今度は、その問題点を早く発見できますので、一人一人のです、地域の中にいるわけですから、住民自治協議会とボランティアグループの方が一緒になって早目に気づくことによって行政に早く連絡がつく、そして、社会福祉協議会にも連絡が行く。要は地域で行政とか社協が早く入り込むきっかけにもなります。そして、杵築市の場合は、おかげさまで地域包括ケアのシステム自体が非常にうまく機能している。要は行政とか医療法人、社会法人のプロ集団が、非常に連携を密にしてきちんとした対応をしているよということで、総務大臣の表彰も受けましたので、こういう気づきをどうすればいいかと、実は悩みです。プロ集団が入ったときは、入るんですけど少し遅いなというとこがありますので、そのときにボランティアグループの方が、こういう人たちがいる、こういうところをもっとやった方がいいよという知恵をいただけると、そして、それはもう実際活動しているわけですから、非常に詳しくわかるということで、ぜひこれからは地域包括ケアシステムの考え方、住民自治協議会、そして、ボランティアの皆様方が地域で安心して、そして、安全に暮らすということの本当の地域づくりの中で核になるということで応援をしてまいりたいと思います。 それから、ぜひ様子を拝見しに行きたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 渡辺議員。 ◆12番(渡辺雄爾君) ぜひ、現場のほうにも市長のほうから足を運んでいただきたいと思います。 課長しての考えはどうでしょうか、今度どのように捉えて……。 ○議長(中山田昭徳君) 江藤福祉推進課長。 ◎福祉推進課長(江藤修君) 先ほど御紹介をさせていただきました、各地域で行っていただいておりますボランティアの活動は、市からの補助金等を頼らずに、地域住民の方が地域のために何か役に立ちたいと、そういった思いから自発的に活動を始めたものでありまして、このような高齢者の孤立防止、見守り、あるいは生活支援や交流活動等は、希薄になりつつある地域コミュニティーの再構築にもつながる取り組みでもありまして、市としては、活動している皆様に対しまして最大限の敬意を表するとともに、大変感謝をしているところでありまして、引き続き、お力添えをいただきたいというふうに考えております。 ○議長(中山田昭徳君) 渡辺議員。 ◆12番(渡辺雄爾君) 今後は、このようなボランティア活動を市内に拡大すべきと思うんですが、市としてどういうふうに考えていますか。 ○議長(中山田昭徳君) 江藤福祉推進課長。 ◎福祉推進課長(江藤修君) 議員御指摘のとおり、市としてもこのような住民主体による活動が市内全域に広がることを期待しているとろであります。 急激な人口減少時代を迎えまして、地域のつながりが希薄し、地域力が衰えるといったことが懸念されている中で、先ほど市長からも答弁をさせていただきましたが、地域住民が他人事ではなく我がこととして、みずから地域の課題解決に向けて取り組んでいただけることが、繰り返しにはなりますけれども、地域コミュニティーの再構築にもつながり、地域の活性化にも寄与するものであるというふうに考えております。 したがいまして、ここも、先ほどの市長の答弁と重複はいたしますが、今後は社会福祉協議会とも連携をしながら、市職員や社会福祉協議会の職員が頻繁に地域に出向きまして、地域住民の方との活動を通しまして、地域の課題を把握し、解決する取り組みを支援していきたいというふうに考えております。 ○議長(中山田昭徳君) 渡辺議員。 ◆12番(渡辺雄爾君) わかりました。 議員の皆さんにはタブレットの中に入っていると思うんですけど、こういった公民館等で活動をしているわけです。食事会の様子です。こういった模様なんですが、これは、継続してやらざるを得んなと、これを続けんことには始まらんなと、これを市内全域でこういうボランティアが拡大されれば、本当に杵築市にとっても、今後、高齢者がふえている中では先は案じられるわけですが、こういう活動を通して介護保険、医療費等々、独居の方等、地域によるデイサービスというような考え方で、これはぜひとも杵築市が先陣を切って、他市に負けないような取り組みを今後とも続けていただきたいなと思っております。 そのためには、地域からは、今、言った補助金等々、要望するわけじゃないんですけどが、やはり課長、市のほうからも公民館等々の使用目的とかいろいろあると思うんです。補助的にできるものとか、そういったところは積極的に、地域からそういう声は絶対出らんと思いますんで、皆さん、本当にボランティア精神に燃えた主婦の方々ばかりです。何に頼るとかいう考えは持っていないです。そういうところをやはり市としても、よう酌んであげて、できるものは積極的に、まず第一に足を運ぶということから始めて、そして、そこでは気づきがあると思うんです。その気づきに対して行政として何ができるかというのを課題として、今後、研究・検討していただきたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 答弁は要りませんか。 ◆12番(渡辺雄爾君) いいです。 ○議長(中山田昭徳君) いいですか。 ◆12番(渡辺雄爾君) 今後とも引き続き、援助のほどをお願いしたいと思います。 市長もお願いしたいと思います。どうかよろしくお願いします。 また、副市長も現場のほうにも足を運んでいただきたいと思います。 以上をもちまして、一般質問を終わりたいと思います。 ありがとうございました。……………………………… ○議長(中山田昭徳君) ここで、2時45分まで休憩いたします。────────────午後2時30分休憩午後2時45分再開──────────── ○議長(中山田昭徳君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 13番、河野正治議員。(13番 河野正治君質問席に着く) ◆13番(河野正治君) 議席番号13番、自民クラブの河野正治であります。 通告にしたがいまして、一般質問をいたします。 本定例会で最後の一般質問となりましたが、限られた時間内に手短に質問をいたしますので、御答弁も簡潔にわかりやすくお願いを申し上げたいと思います。 住民自治協議会の設置についてでございます。 杵築市は、魅力あるまちづくりを実現するため、平成28年に協働のまちづくり指針を策定をし、住民自治協による住民主体のまちづくりを推進する方針を樹立をし、そのため、各自治協の組織の強化と活動の支援を行ってきたようでございますが、そこで、その状況についてお伺いをいたしたいと存じます。 まず最初に、市内13地区に設置をされた住民自治協議会の活動の内容について、その状況をお知らせ願いたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 内野政策推進課長。 ◎政策推進課長(内野剛君) お答えします。 協働のまちづくりに向けた取り組みを推進するため、市内13の住民自治協議会、以下、自治協と申し上げますが、会長、事務局長会議を定期的に開催し、情報交換を行ってきました。ことし8月8日に開催しました、会長事務局長会議では、共通の地域課題解決への取り組みや、先進的な取り組みについての事例報告、先進地視察など、市内の自治協全体での取り組みを協議・推進するため、杵築市住民自治協議会連絡協議会の結成についての提案があり、承認をされました。 先月11月24日に第1回の会議が開催されました。この会議の中で、自治協の継続事業や新規に取り組んだ事業、特色ある事業などの事業報告がありました。その活動の内容を幾つか御紹介いたしますと、地域の草刈りや花いっぱい運動などの環境美化活動、子供からお年寄りまでの世代間交流を図ることを目的とした、文化祭やスポーツ大会。大規模災害発生を想定し、行政区を越えて地域単位での防災避難訓練などを行われました。また、ひとり暮らしの高齢者の見守り、生活支援、ふれあいサロンなど、地域福祉分野の事業も行っており、地域住民の共助により住民主体のまちづくりの推進に努めていただいております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 河野議員。 ◆13番(河野正治君) 各自治協ごとに特色のある取り組みを実施をしておるいうのが、今の答弁でおうかがいをされますが、今後とも引き続き格段の13自治協に対しての御支援をされるよう、お願いを申し上げておきたいと思います。 続いて、次へまいります。 住民自治協議会による協働のまちづくりの意義が、市民全体に理解をされておるというふうに執行部においてはお考えになっておるのか、そこらあたりをお伺いしたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 内野政策推進課長。 ◎政策推進課長(内野剛君) 人口減少、少子高齢化社会の到来により、本市においても集落機能の低下による地域コミュニティー活動を継続していくことができなくなる地域が多くなることが懸念されています。 このような中、本市では自治協や各種団体など、地域住民と行政が協働して地域課題の解決に向けたまちづくりを進めるため、昨年、協働のまちづくりの指針を策定をいたしました。指針につきましては、自治協の会長事務局長会議を開催し、説明を行い、要望のありました自治協には地区に出向いて、役員会などで詳細に説明を行ってきました。しかしながら、市民全体に対しましては、まだまだ協働のまちづくりについての理解は不十分であると感じております。 協働のまちづくりに対する意識の醸成に努めるためにも、地域住民へ市報、ケーブルテレビなど広報媒体や出前講座など積極的に説明を行う機会を設け、市民全体に協働のまちづくりについての理解を深めていただけるよう推進してまいります。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 河野議員。 ◆13番(河野正治君) 今、答弁の中に、まだまだ協働のまちづくりについての理解が不十分であると感じておるというような御答弁がいただきました。 なるほど、私もそのように感じておるわけでございます。 実は、先月実施をいたしました、総務委員会等各種団体の意見交換の折にも、区長連合会のほうから、いわゆる住民自治協会については、地元にいるよい人材にお願いをしながら運動を展開していかなければ、なかなか難しいのではないでしょうかというような御指摘が団体のほうから出ております。こういう意見も踏まえながら、より一層、やはり広く市民にこの協働のまちづくり、そして、住民自治協議会が市民に、いわゆる区域内に果たす役割の啓発について、より積極的に啓発をしていただけるよう、よろしくお願い申し上げたいと思います。これは要望でございますが、しゃんとやっていただきたいと思います。 次へまいります。 そして、次は、住民自治協に対する活動の支援内容についてお伺いをしてみたいと思います。支援内容には、財政的な支援と人的な支援があると思いますが、ここらも含めて詳細に説明を求めます。 ○議長(中山田昭徳君) 内野政策推進課長。 ◎政策推進課長(内野剛君) まず、財政的支援といたしまして、ことし総額773万円、市内13地区への運営交付金による活動支援を行っております。特に積極的に取り組む自治協である山香地域の向野・山浦・東山香の3地区へは、今年度、集落の維持・向上対策の強化、複数の集落の広域的な仕組みづくりに対して支援する県の補助金、里のくらし支援事業などを活用して、モデル地区としても取り組んでいます。 次に、人的支援といたしましては、前述しました3地区にそれぞれ地域支援員1人を配置しており、地域で取り組むべきことや取り組みたいことを取りまとめた地域計画、実施計画の策定や組織づくりの支援などを行っています。今後も、必要に応じて国や県の補助金等の活用、地域支援員の配置をしていきます。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 河野議員。 ◆13番(河野正治君) 財政支援として、運営交付金773万円が各自治協へ配分、交付されているようでございますが、ちなみに来年度ですが、平成30年度予算に対する考え方を若干お聞かせを、お聞きしたいわけでありますが、現行773万に、来年以降新しく自治協が、地域計画を立案するというような状況になれば、それらに対する自治協に対して助成金の上積みが当然されるべきだというふうに私は理解をしておるんですが、ここらあたりはどういうお考えでしょうか、お聞かせをください。 ○議長(中山田昭徳君) 内野政策推進課長。 ◎政策推進課長(内野剛君) 議員おっしゃるとおり、地域計画策定の意向がある自治協につきましては、計画策定に必要な財政支援等、地域支援員の配置を行いたいと考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 河野議員。 ◆13番(河野正治君) ありがとうございました。 それでは、次へまいります。 協働のまちづくり指針による地域計画の策定についてでございます。 杵築市は国が推進をしておる小さな拠点づくりの手法を活用した、小規模多機能自治への取り組みを13地区自治協へ要請をしている。この取り組みには、各自治協ごとに地域計画を策定することが必須条件となっておるようでございますが、そこで、これらのことについて、その状況について相対的にお伺いをしていきたいと思います。 まず最初に、市内13地区住民自治協による地域計画の策定状況についてお伺いをたします。 ○議長(中山田昭徳君) 内野政策推進課長。 ◎政策推進課長(内野剛君) 市内13地区それぞれ、地域の特有な資源や課題などがあるので、地域計画を策定するに当たっては、地域別に現状の把握が必要であると考えています。 昨年度、向野・山浦・東山香地区で15歳以上の全住民を対象としてアンケートを実施し、地域の誇りや資源、課題などの掘り起こしを行いました。このアンケート結果をもとに各地区でプロジェクトチームを結成し、検討を重ねる中で、今年度、地域計画の策定を進めてまいりました。年内には3地区とも策定される予定です。また、大田地域につきましては、昨年度、策定されており、合わせて今年度、4地区が策定済みとなります。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 河野議員。 ◆13番(河野正治君) お聞きすると、大田地区を含めて、本年度で山香地区3、合計で4地区が実施計画を策定済みということであります。今後、残るのは9自治体が残るようであります。 ちょっとここで、お聞きをいたしたいのが、いわゆる実施計画を策定済みの4自治区については、今度、事業の実施計画を策定し、そして、その策定をした事業に基づいて、今度は事業を実施をするという方向の段階的に移行して、自治協は行くんだと思いますが、そういう流れの事業展開でいいんでしょうか、お聞かせください。 ○議長(中山田昭徳君) 内野政策推進課長。 ◎政策推進課長(内野剛君) 今、議員がおっしゃったとおりでございます。 ○議長(中山田昭徳君) 河野議員。 ◆13番(河野正治君) わかりました。ありがとうございました。 次へまいります。 次は、計画未済自治協についての考え方をお聞かせをしていただき、残った9地区が該当すると思うんですが、そういう地区についての今後の方向をお聞かせをしてください。 ○議長(中山田昭徳君) 内野政策推進課長。 ◎政策推進課長(内野剛君) 地域住民が主体となって事業を推進していく上で、地域計画の策定は必須であると考えております。 地域計画を策定することにより、地域の全住民に対して地域が目指す将来像が共有され、住民の力を合わせた活動が行われることとなります。そのためには、自治協がみずから考え決定し、実行する組織となることが重要です。 現在、小規模多機能自治への取り組み姿勢をもとに、積極的に取り組む自治協、試行的に取り組む自治協、機運醸成に取り組む自治協と大きく3つに分かれています。積極的に取り組む自治協は、地域課題について15歳以上の全住民全員アンケート等を通して、地域課題の把握・分析を行い、その解決策を事業計画として策定し、地域住民が主体的に実施して行っていきます。この中で、自治協だけでは難しい事業などについて、行政が補完し、支援を行い、協働のまちづくりを進めていきます。 積極的とはいきませんが、試行的に取り組む自治協や機運醸成に取り組む自治協につきましては、みずから考え決定し、実行する自治協となるよう、行政が積極的に支援、協力して組織体制の整備等を進めていき、積極的に取り組む自治協への移行を推進していきたいと思います。したがって、地域が積極的に取り組む自治協へ移行した段階で、地域計画の策定を推進していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 河野議員。 ◆13番(河野正治君) わかりました。 残り9自治協については、積極的に取り組む自治協へ移行するよう推進をしていきたいという考えのようですが、私は全てが一律にはいかないと思います。市として、その9地区について一律にいけばいいが、いかない場合はどういうお考えを持っているんかなということを、若干、合わせて聞きたいわけであります。 それと、残りの9地区のうち、来年、いわゆる新年度、平成30年度にはどのくらいな自治協を、いわゆる積極的な自治協に移行するような予定と申しましょうか、思いを持っておるか、そこらあたりを含めてお聞かせをしていただければありがたいと思いますが。 ○議長(中山田昭徳君) 内野政策推進課長。 ◎政策推進課長(内野剛君) 今、課内で協議をしておりますが、3地区から4地区と考えております。 ○議長(中山田昭徳君) 河野議員。 ◆13番(河野正治君) ということは、32年程度には13地区みんなが大方テーブルに上がっていく、いわゆる自治協地域計画の立案が終わると申しましょうか、済むというようなお考えでいいんですか、どうですか。 ○議長(中山田昭徳君) 内野政策推進課長。 ◎政策推進課長(内野剛君) 協働のまちづくりの指針の中で、5年をめどに検討するということでしたんで、この5年間の中で、やはり13地区という考えでいました。 ○議長(中山田昭徳君) 河野議員。 ◆13番(河野正治君) ぜひ、その5年間の中で、全地域が地域計画が立案できることを、特別に、また、努力をしていただきたいし、やっぱり杵築市が全体のテーブルの上でいろんな論議ができるのが、私は一番、協議会をつくった以上は一番いいんじゃないかという思いから、そういうことを聞かせていただいたわけで、ぜひ、ひとつよろしくお願い申し上げたいと思います。 では、次へまいります。 次に、計画策定に係る活動の支援について、どういう支援をしてきたのか、また、するのか、そこらについてお聞かせをください。 ○議長(中山田昭徳君) 内野政策推進課長。 ◎政策推進課長(内野剛君) 計画策定に当たっては、アンケート調査や事業の洗い出し、担い手づくり、自治協の組織体制づくりなど協議を重ねなければなりません。そのため、計画段階から事業関係課の職員や地区担当職員が話し合いに参加し、一緒に地域計画を策定します。さらに、地域の調整役として地域支援員を配置したいと思います。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 河野議員。 ◆13番(河野正治君) 今まで地域計画をしておる流れの中で、これだけじゃなくて、先般、協定を結んだ東京農業大学や大分大学等のやっぱり学生等の応援と申しますか、ここらあたりもあったんじゃないんですか、どうですか。 ○議長(中山田昭徳君) 内野政策推進課長。
    ◎政策推進課長(内野剛君) 今、県の事業や国の事業を活用しています。その中で、東京農業大学や大分大学の先生や学生さんたちの力を借りてやっています。そういう意味では、国や県の補助金を活用して支援をしていきたいと考えております。 ○議長(中山田昭徳君) 河野議員。 ◆13番(河野正治君) ぜひ、そういう形で、やっぱり大学のノウハウと申しましょうか、いろんな情報、学生のやっぱりバイタリティ、そこらあたりも組み込んだ一つの各自治体の地域計画をつくってほしいなと思います。 ちょっとこの中で、苦言をちょっと言わせていただきますが、計画の中で、やっぱり各地域の配属と申しますか、割り当ての市の職員を配置をして、それにも積極的に参画をさせますと、今、答弁をされたわけですが、これも、実は、先の各種団体の意見交換会の中で、こういうことが指摘をされております。 「地区担当職員について、交流がない。地区のイベントや防災に職員が率先参加し、運動に理解をしてほしい」との要望が強く出されております。ぜひ、ここらあたりの執行の任に当たっておる市長を含めて、ここらあたりを職員にやっぱり啓発と申しましょうか、地域は自分たちがやっぱり一緒になっておこしていくという思いを、各職員に啓発をされてほしいと、これはお願いでありますし、団体のそういう思いで指摘をされておることだけは申し添えておきたいと思います。 次へまいります。 地域計画策定自治協の事業実施についての財政支援についてお伺いをいたします。 ○議長(中山田昭徳君) 内野政策推進課長。 ◎政策推進課長(内野剛君) 地域計画に基づき、具体的な事業を短期・中長期的なスケジュールにまとめた実施計画を策定します。実施に向けた必要な事業経費は、市が財政支援を行います。ソフト事業、ハード事業、地域課題の解決に向けたさまざまな事業提案を受け、国や県の補助金等を活用して支援をしたいと思います。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 河野議員。 ◆13番(河野正治君) ここで、1点だけお願いをしておきますが、中期計画を策定をした山香地域の3自治協については、閉校となった小学校を小さな拠点施設としての位置づけをし、小規模多機能自治への取り組みを推進をしていきたいという計画のようでございます。この拠点施設の改修等実施計画を策定する必要な事業経費は、市が財政支援をするとの御答弁をいただきましたし、厚く感謝を申し上げるところでございます。 ぜひとも、平成30年度当初予算に、その3地区の実施計画に係る何がしかの経費は、ぜひ、計上していただきたいと、ここに強く要望をしておきたいと思います。 次へまいります。 次は、協働のまちづくりを推進する上で、現在ある公民館をどういう位置づけと申しますか、どういう取り扱いをして、将来いくのかということについてであります。 今回、協働のまちづくりの推進のため、地域活動の拠点施設として杵築市コミュニティセンター条例が制定をされました。現在は、社会教育を主体とした公民館が各地域に設置をされております。 長い歴史の上で、各地域に深くなじんでいる施設と思いますが、今後、協働のまちづくりを推進する上で、公民館とコミュニティセンターの住み分けと申しましょうか、その取り扱い、取り違いをどう考えていこうとしておるのか、そこらをお聞かせを願いたいと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 内野政策推進課長。 ◎政策推進課長(内野剛君) 今後、これまで以上に地域住民による主体的な地域づくりを進めることが求められています。 そのため、自治協の活動も社会教育だけでなく、地域づくり、地域福祉、防災活動など多岐にわたるため、行政の対応も横断的となり、総括調整できる部署が必要になります。 現在、自治協は、市長部局の政策推進課が所管していますが、その事務やサポートは、活動拠点である教育委員会部局の地区公民館の職員が行っています。 今後は、各地区公民館をコミュニティセンターに随時変更する過程で、事務や施設管理も市長部局に移行したいと考えております。 その業務を、平成30年度から新設する協働のまちづくり課が担当をいたします。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 河野議員。 ◆13番(河野正治君) ありがとうございました。 ちょっと時間がないようですが、先へまいります。 次に、東京農業大学との包括連携協定ということであります。実はこれも私も、去る11月26日の大分合同新聞で連携協定をしたということの情報を介して知り得たわけであります。 質問が第1項、第2項については、先ほど小野議員から質問がございましたので、この1項、2項については割愛をさせていただきたいと思います。 そういうことで、3問目だけ聞かせてください。 既に東京農業大学とは連携協定を締結する前にいろいろな事業を展開し、財政支援事業として実施をしているようですが、その内容についてお伺いをいたしたいところであります。問の3に関係するわけでありますが、連携事項実施に係る財政支援の考えということでお伺いをしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(中山田昭徳君) 内野政策推進課長。 ◎政策推進課長(内野剛君) 平成27年度から29年度までの3カ年、東京農業大学、農山村支援センターが国の補助事業である、都市農村共生・対流総合対策交付金、山村活性化支援対策を活用し、干しシイタケの商品化等を通じた大田地域の地域活性化に取り組んでいます。 また、今年度、向野地区・山浦地区・東山香地区で自治協と連携して、自主財源の確保に向けた地域資源を洗い出し、商品化等に向けた検討を県の補助金を活用して進めています。 このように、国や県の補助金を活用して地域活性化に取り組んでいきたいと考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 河野議員。 ◆13番(河野正治君) ありがとうございました。 今、答弁でございましたが、東京農業大学については、大田地区でいろんな事業、平成27年から取り組んで実績を上げたというようなことでございます。 特に、この山香の3地区の自治協の中にあって、山浦地区、そして向野地区は、たしか林野率が75%以上の山村に指定をされておる地域でございます。 ですから、ここで私はいわゆる国の総合事業になるんでしょうが、山村活性化の支援対策という名目の中で、ひとつ今後とも補助事業の展開を、この2地区は行かれるはずですから、ぜひ、今、これをお願いしたいし、先ほど、渡辺議員も一般質問の中にあったように、山浦地区の女性の団体が福祉活動という形で2つのセクションをつくりながら、山浦地区のために頑張っておるというような状況がかいま見えるわけでありますが、そこらあたりはどうですか、ぜひ、ひとつやっていただきたいんですが、課長どうですか、そこの思いは。 ○議長(中山田昭徳君) 内野政策推進課長。 ◎政策推進課長(内野剛君) 財政課と協議しながら進めていきたいと考えております。 ○議長(中山田昭徳君) 河野議員。 ◆13番(河野正治君) それでは、財政課長にちょっと振らせていただきますが、課長、ひとつ、今の思いで結構でありますが、お聞かせをください。 ○議長(中山田昭徳君) 佐藤財政課長。 ◎財政課長(佐藤剛君) 市長の所信表明でも、住民自治協議会を中心に地域づくりを進めていくということで正式に表明をしております。 今、おっしゃいました向野・山浦地区は、確かに山村の地区でありますので、同じ事業をするんであれば、補助金を十分に活用をして事業を進めていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 河野議員。 ◆13番(河野正治君) ありがとうございました。 それでは、もう最後になりますが、最後に市長へちょっとお伺いをしたいと思います。 今回、私が質問をいたしました協働のまちづくりと自治協の支援、合わせて東京農業大学ほか、県内3大学との連携協定を生かした協働のまちづくりの推進について、市長の思いと決意のほどをお聞かせを願いたいと思います。 その前に、一言だけちょっと質問事項に上げていなかったから質問はいたしませんが、1分ほど報告をさせていただきたいと思います。 それは、市長、教育長も御存じのことと思いますが、山香の竜船地区で毎年行われていました凧揚げ大会が、本年で中止になったという手紙をいただいたわけであります。 この凧揚げ大会は、竜船地区の区民が地域の活性化、いわゆる協働のまちづくりの先兵を行きよったわけです。それから、地域の子どもたちに夢を与える事業として、平成7年度から初め、本年の1月の成人式に実施をしておると思いますが、本年で23回を実施をした、いわゆる山香地区の旧正の風物詩であったことには間違いないわけであります。それで、非常にやっぱり市内外から多くの人たちが子ども連れでにぎわった状況があるわけで、非常に私個人的にも残念でならないわけでありますが、このことについて質問をするわけにはいきませんが、市の執行部なり教育委員会あたりは情報をキャッチをしておったのか、なぜ、中止ということになるまでに、その話し合いの土台ができなかったんかなという残念の思いであります。 これが済んだ後でも結構でありますから、何か、まだ再開ができるんだというような状況があれば積極的に実施をしていく、竜船の代理者と話をしていただければ、非常にありがたいなと、協働のまちづくりに寄せてきた一つの、これはやっぱり残していくのが私は一番いいんじゃないかという思いがありますので、余分になったかわかりませんが、ちょっと皆さんに披瀝をしたわけであります。 それでは、最後でございますが、市長よろしくお願い申し上げます。 ○議長(中山田昭徳君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) きょうは、協働まちづくりということで質問していただいて、こちらからもありがとうございます。 協働のまちづくりが、まだ市民の皆さんに浸透していないんじゃないかということです。今、山浦、それから、この東山香ということで、先進的に、今、取り組んでいるとこですけども、やはり、協働まちづくりと、誰と誰が協働するんかということですけども、地域の住民の方と行政が一緒になって、そして主役は住民の方々、その住民自治協の方が地域計画を、まず、つくってくれと、そして、その後、事業計画、その分について人的支援であるとか財政支援をしていこうと、要はこんな考え方をしないといけないというのは、もう住民自治協議会の中でも、今も議員がおっしゃいましたように、もうお祭りであるとか、いろんなイベントであるとか、どんどん、そして老人クラブでさえ、お年寄りはいるんだけども事務をする方がいなくなるということで、解散をせざるを得ないと、非常に一つはボランティアグループも少しずつ育っていますけども、圧倒的に地域としての体をなさないような感じで、どんどん崩れていっていると、これは杵築だけじゃないんですけども、そうするとやはり、もう1回地域づくりをみんなでというところは、ぜひ、この方向性は間違いないと思いますので、人的支援、財政的支援を一所懸命やっていきたいというふうに思います。 それと、今、モデルでやっておるとこは、議員おっしゃるように中山間地です。それで、山村支援センターというのを持っている東京農業大学のほうに、平成26年度ぐらいから、一緒にしてすぐですけども、行って、一番力のある教授のところに何回もお願いに行ったりして、そして、まずはじゃあどんなことが支援できるか、大田っていうのはどういうところ、山香っていうのはどういったところって、まず、知ってもらおうということで、今回、やっと学長さん、それから幹部が東京農大で、私も農林の課長も一緒に行きまして、連携協定を結ぶことができました。 何でこんなことを言うかというと、中山間地で東京農大が持つ農村振興センターは全国の情報があります。そして、東京農大は、ほとんど連携協定を結んだことがない。何か、茨城県に1個あるだけだったんですけども、遠く離れた杵築、読めないようなところでというので、まずは来てくださいと。薬草栽培もしたいんです。また、アドバイスもいただきたい。それから、中山間地で人口激減しているんで、杵築のブランド、それから、農作物の地質がどんな地質で、どんな作物がいいのか、それから、出口としてどういうところがっていうのが、やはり農山村の振興センターが一番持っているんです。そこが、もう本当に身銭を切ってでも来てくれるような関係になりますので、これ、それから、あとAPU、アジア太平洋立命館の大学ですけど、APUですけども、そことも、世界農業遺産になっているこの国東半島を、また、APUそれから東京農大と連携しながら、そして、県であるとか、そして、農産物、安心・安全、そういった切り口で、ぜひ、農業が盛んにならなければ、今、13住民自治協議会のほとんどが農村地域ですので、そのために大学と連携協定を、今、結んでいるところです。 そういう形で、包括連携協定、いろんな悩み事を早目に相談して、そして、農林水産省にもよく行くようにしております。今、こんな事業をやっています、実況中継しながら、また、いい事業を、そして東京には参与がおりますので、そういった情報もらいながら、東京での活動をしているとこです。 いずれにしましても、自治協に対する支援、これは、そういう杵築市だけではなかなか難しい情報を、東京とか、それから、別府のAPUとか、大分大学からもいろいろいただいて、杵築だけじゃなくて、そういう支援をしてくれる外部の人の知恵も使いながら、スピード感を持って取り組んでいきたいというふうに思っています。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 河野議員。 ◆13番(河野正治君) ありがとうございました。 これで、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(中山田昭徳君) 以上で、発言通告のありました一般質問は終わります。これにて一般に質問を終結いたします。──────────── △日程第2議案第87号~議案第116号 ──────────── ○議長(中山田昭徳君) 日程第2、議案第87号から議案第116号までについてを一括議題といたします。 これより議案の質疑に入ります。質疑の通告はありませんが、質疑はございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(中山田昭徳君) 質疑もないようですので、質疑を終結し、委員会付託を行います。 議案第87号から議案第116号までについては、お手元に配付してあります付託表のとおり、それぞれの常任委員会に付託いたします。──────────── △日程第3請願・陳情 ──────────── ○議長(中山田昭徳君) 日程第3、請願・陳情を議題といたします。 お手元に配付の請願・陳情文書表のとおり、所管の常任委員会に付託したいと思いますが、これに御異議ございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(中山田昭徳君) 御異議なしと認めます。よって、請願・陳情文書表のとおり、所管の常任委員会に付託いたします。 ここで、自由討議を日程に追加したいと思います。これに御異議ございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(中山田昭徳君) 異議なしと認め、これを日程に追加いたします。なお、議員間自由討議につきましては、今回、初めての開催で、試行的な部分もございますので、本日の議会放映については、ここで終了させていただきます。御了承願います。 ここで、3時35分まで休憩いたします。執行部は退席願います。────────────午後3時24分休憩午後3時36分再開──────────── ○議長(中山田昭徳君) 休憩前に引き続き会議を開きます。──────────── △追加日程第1 自由討議 ──────────── ○議長(中山田昭徳君) 追加日程第1、自由討議を行います。 自由討議の議題は、道の駅についてであります。自由討議は60分以内で、一般質問や議案質疑とは違い、一問一答方式ではなくフリートーキングで、議長、私がコーディネーター役を務めます。 今回の道の駅の件につきましては、壱五会より提言書が出ております。タブレットの議会資料に掲載されておりますので、参考にしていただきたいと思います。今、青い表示がタブレットは出たと思います。 いいですか。(「見えました」と呼ぶ者あり)見えました。(「はい」と呼ぶ者あり) それでは、提案されました、壱五会代表田中正治議員より説明を求めます。(6番 田中正治君登壇) ◎6番(田中正治君) 皆さん、こんにちは。 杵築市議会始まっての自由討議ということであります。きょうの新聞によりますと、日田市議会が自由討議を行ったというような記事が載っておりました。 壱五会と自民クラブが道の駅の視察をしまして、市長に提言書を提出というようなことで、29年の5月17日に提言を出しております。地方自治体をめぐる厳しい環境の中、杵築市の住民福祉と地域活性化に向けて、道の駅の設置について検討をしていただきたいという市長に提言書を提出いたしました。 資料につきましては、皆様方のタブレットに配信をしております。 実施に当たり参考になればと思って提言をいたします。よろしくお願いをいたします。 ○議長(中山田昭徳君) 今の田中議員、壱五会の方で補足される議員さんいらっしゃいますか。壱五会の方で補足される方、いらっしゃいませんか。 タブレットに表示しております資料ですが、皆さんごらんになっていますね。その壱五会の会派のほうから執行部に提言書ということで、もう少しかいつまんで結論的な部分といいますか、ちょっと要約してもらえませんか。 田中議員。 ◎6番(田中正治君) 国道213号線の振興・活性化を願って、213号線沿いに道の駅をつくったらということであります。 ○議長(中山田昭徳君) つくったらいかがかということで、これは、213号線でなければならんという提言ではないんですか、そこのところをお聞きしますが。 加来議員。 ◎11番(加来喬君) ちょっと議論のあれを絞ったほうがいいと思うんですけど、今回、12月の議会の前の全員協議会で説明があったとおり、予算の凍結を解除するかどうかというところで議論を絞ったほうがいいと思うんです。 ○議長(中山田昭徳君) はい、絞ります。 ◎11番(加来喬君) それで、その点において、ちょっと最初に発言させていただきたいんですけれども、今回の予算っていうのは、馬場尾インターに道の駅をつくりたいという執行部の構想を、調査予算を執行させてほしいということなんです。 そのいろいろ、賛成、反対、思いがあると思います。仮に、この予算を反対した場合、道の駅構想そのものが、恐らくゼロに戻るんです。ゼロからのスタート。そうすると、場所の選定から、また一から始まって、どうするかということにもなりますし、予算的なものを含めて、スケジュール的なものを含めて、恐らく二、三年ずれ込むことは想像できるんです。 そうすると、私が、今、感じているのは、その賛否いろいろあるとはいえ、調査費用については、これは執行すべきだろうと、合わせてそのあとの使い方、ここに中澤さかなさんっていう方の、(「また後で、また」と呼ぶ者あり)資料ありました、読ませていただきましたけれども、この方が言っていることもごもっともだと思いますけれども、1つのコンテンツとして考えて、どう利用していくかっていうところで議論を深めた方が、よりいいのではないかなというふうに思います。 ○議長(中山田昭徳君) ありがとうございます。 この道の駅に関しては、今、加来議員さんが言われるように、特に今議会において執行部のほうが、ことしの当初予算での予算の執行を凍結するということで議会のほうに要請、議会のほうでは凍結ということで、場所に関しても杵築インターということでもあったんですが、それについて、今議会で、全員協議会や会派代表者会議が、その他で執行部からの要望というのは、今、加来議員がおっしゃったように凍結を解除していただきたいと、早く検討の協議のテーブルに着きたいと同時に、今、おっしゃっていた約1,100万ぐらいの調査費も執行したいということの、執行部からの要望であります。 その点について冒頭、壱五会からの自由討議の提案については、確かに、タブレットの中に入っております、杵築のインターではなくて213号線。213号線のにぎわいをつくり出したいという思いの中から提言書が出て、今回の自由討議を開いてほしいという提案として出ております。 そういう中で、今、加来議員から提案がありました、凍結解除と同時に、そのにぎわい、いわゆる、もし仮に杵築インターのときにというところで道の駅ができたとして、そこを拠点にして城下町や周防屋、213号線に流れる、そのにぎわいをどのようにつくりだしていくのかという議員さん、それぞれの思いも含めて、それぞれ皆さんの意見をお伺いしたいと。じゃあ、213号線はだめなのかという問題も含めて、皆さんの意見をお伺いしたいと思います。 意見のある方。阿部議員。 ◎10番(阿部長夫君) 1つだけ。今、加来議員が言った、調査予算の凍結解除について絞るべきじゃないかと言ったんですけど、あれは、皆さんが記憶あると思いますけど、何で予算を凍結したのかと、予算は通すけど、その調査はとりあえず行わない。213も、振興のためにも場所は他にもあるじゃないかと、213を調べてみたらどうかということであったので、これはやっぱり213の、213号線のこと、市内のにぎわい確保と、今、言いましたけど、そういうことも含めてセットで考えんと、その213、とりあえずここは、空港道路の馬場尾インターで調査することについては、これはとりあえず解除して、それを調査しちょっちもらおうやと、それでいったら、じゃあ、凍結した意味がなくなるじゃないですか。その4車線化になって、なおかつ、この空港道路が交通量ふえたら、213号線が少なくなって、213号線がますます杵築のほうが寂れていく中で、交通量が今でさえ30%、空港道路ふえて213は減っているわけですから、そういった部分で当初凍結した、その理由がそういうことだったので、213号線をもうちょっと検討してみたらどうかということで凍結したわけだから、セットで考えてもらわんと、とりあえず凍結解除だけはしちょうこうやっちゅう議論をしたら、ちょっとおかしくなるんじゃないかなと思います。 ○議長(中山田昭徳君) 今、阿部議員の意見はそういう意見ですけど、ほかに。堀議員。 ◎5番(堀典義君) 時間がないので端的に言いますが、市の考え方は県との協議とかそういうのを、今は新たにできないんでさせてほしいというのが趣旨であって、予算は県単ですから、今から調査予算で委託しても間に合わないんで、予算を執行させてほしいというよりも協議を県とするとか、そういったことを認めてほしいという趣旨じゃないか、今時点はです、6月時点は別ですけど、いうことだろうと思うんです。それはどちらか確認をいつかすればいいと思うんで、その再開をするに当たって、今のインターからおりていく人がいなくなってくるんで、杵築のまちの中に周遊性もなくなる、それから213号線も活性化を願いたいと、こういうところからしてちょっと問題があるんじゃないんかと、だから、もし議論するんだったら、そこも市がどう考えているのかセットで議論せんといけんのやないかと思っています。 ○議長(中山田昭徳君) 堀議員さんの意見はそういう意見なんですが。岩尾議員。 ◎9番(岩尾育郎君) 言わせてください。 執行部は要はインターあり、それで、壱五会は213あり、その道の駅ちゅうこんな大きな事業をするのに、何を何のために道の駅をつくるのかちゅう、だから、私は何度も一般質問で尋ねましたけど、執行部の言い分からすれば、要するに一産業を含めた産業の活性化ということを大きな目的として上げています。 ちゅうことは、要は、その一番どこにつくったらお客さんが来てくれるのかと、そういう観点で、もし仮にそれを、もし大田が一番いいと言うたら大田でいいわけです。だから、その道の駅を市の中心部に近くなければだめんかちゅう発想には、僕は全然ならんと思うんで、実際、ほいじゃあその杵築インターにつくったら、多分、僕は、三重の道の駅みたいに、いつ行っても駐車場がゆったりすいていていいなというような状況になる可能性が大だと思うんです。 だから、それ以前の問題として、あんなわけわからん調査をもとに交通量がどうじゃこうじゃとか言っていましたけど、一番肝心な執行部については、予算使ってもいいんやけど、その一番もととなる交通量調査ちゅうのを、まず、ちゃんとしたしっかりしたもんをやった上で、その上で本当にどこがいいのか、どこが一番効果的なのかちゅうのを、やっぱり、もともと、その原点から考えてほしいんです。だから、僕は、地域擁護で言うわけでも何でもないんですよ。それは、213が一番いいんだよ。それは、それが一番、どう考えても効果が大きいんやったら、それはそれで結構です。 だけども、執行部みたいに、もう県と話しよって、もう県から逆に、最初はいい顔されんかったのが、今度はせっつかれ出してどうしようもなくなったと、急いで結論を出さんのが悪いちゅうような、そんな感じでこんだけの大きな事業を、そんなことで進めてほしくはないです。 ○議長(中山田昭徳君) ほかに。いろいろな意見が出ております。(発言する者あり)はい、わかりました。 どんどん意見を言っていただく日じゃけん。 ◎4番(泥谷修君) それでは、一言。今回、きょうの壱五会の提言というものが、まず、土台になって、きょうの代表委員始まりましたが、これは、ことしの5月の時点であります。執行部のほうに提言者として提出したのが、この前の段階で、そもそもが、この前の段階、ことしは3月のときに、前政策推進課長のほうから去年中に、去年は日本総研がまとめた道の駅についての考え方が、3月の議会で課長から示されて、これではおかしいんじゃないかということで、そもそもいろんな団体の意見を聞いていないとか、いろんな問題があって、このおかしいということで、そしてまた、ことしの29年度の予算は凍結をするということで、そっから始まって、今はまだ、その状態が続いている状況だというふうに思います。 それは続いておるんですが、もうここの段階に来て、今回の一般質問の執行部の、市長なりの考え方を聞いておりますと、どうも当初提案した内容とほとんどまだ今も変わっていないし、なおかつ、そこに馬場尾インター、そこのいろんな有利な点を述べておりましたが、そういうことで変わっていないというふうに思います。 そこで、なかなか難しいと思うんですが、この私も議員の一人として、このままではいけないというふうに思いますし、もう、ぼちぼちこの問題も集約をして、ある一定の方向性を示すべきではないかという時期に来ているんじゃないかというふうに思いますので、私もどういうふうにしたほうがいいかちゅうな思いもありますが、そういう形でこの自由討議もあっていいんじゃないかというふうに、今、思っております。 ○議長(中山田昭徳君) ほかに。 ◎1番(小野義美君) この道の駅に対して、今回も何名かの方が一般質問もして、執行部の方もそれに応えるというような形で討議がなされました。 一般質問の答弁の中にも、市長を初め皆さんが、やはり市の活性化のために道の駅はどうしても必要だというようなことから、今、予算の凍結が、調査費の凍結がされておりますが、ぜひ、解除して調査に進めさせてほしいというような気持ちが伝わってきたわけであります。 その中で、やはり213号線、壱五会の提案があった213号線の振興ができないんじゃないかと、馬場尾に、杵築インターに道の駅を設置した場合はできないんじゃないかという心配がある中の提言で、一般質問の中でも壱五会の方も213号線の振興がそれに伴ってできるんならば、それにこだわりませんというような答弁もありました。 そういうことで、私としては、やはり今これを凍結解除せんでこのまま行くと、やはりいろんな面において弊害ができて、道の駅の設置が遅れるんじゃないかというように思っております。やから、まずそういうことで、一歩前に出して調査はする、それで調査の結果においては、やはりまだ場所のところにも考慮の余地もあるんじゃないかということで、予算の凍結については解除と、それで、調査はその都度報告をしていただいて、前に一歩進んで行くべきじゃないかというふうに思っております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) どうもありがとうございます。ほかに。 もうこれは2回目、まだ1回目は、まだ聞いていない議員が──阿部議員。 ◎10番(阿部長夫君) 213号線、仮に道の駅を馬場尾インターでつくって、それをゲートウェイ方式で交通の結節点として、杵築市にも観光周遊できるようにしますとか、あるいは、その213号線の振興をしますと、それは何をするんかちゅうたら、海産物等の物販所をつくって朝市等をやるとかいうようなことを言いましたけど、じゃあ、具体的にどこで何をやるかちゅうのは言っていないわけです。ですから、そこら辺まで踏み込んで、じゃあ杵築市の213号線周辺の振興のためには、例えば峠たていしの館ぐらいの物販所はつくりますと、灘手の泊地でトイレも設置しますとそんくらいのことを市が具体的に言えば、それは、それが213号線の振興につながることでありますということであれば、それはそれでわかるんだけど、とりあえずあそこで道の駅つくってください、そしてまた213号線については振興を考えますとかいっても、具体的な部分が出てこないんで、213ほんならどげんするんかということです。 やから、峠たていしの館が、あれ5,000万弱でできちょります。これ、それぐらいの投資は市はできんかなと僕は思いますけど、そこら辺のところを要望する、議会として要望してくれるとかいうことが全員の気持ちで、それやったら、また、流れは変わってくるんかなと思いますけど。 ○議長(中山田昭徳君) そのくらい前向きに。 泥谷議員。 ◎4番(泥谷修君) もう2回目ですみません。 私も今、阿部長夫議員がおっしゃったとおりのことを思っております。 この問題点はいろいろ、もう皆さん御承知だというふうに思いますが、そもそも出発からちょっと小さな拠点づくりというようなことで、どちらかといえば中山間地域に設置する。そしてまた交通量も、先ほど岩尾議員もおっしゃっていましたが、非常に空港道路が、ただ多いだけというふうなそういう観点から馬場尾インターにつくるとか、そういうところが、先に出たような気がいたします。これは、コンサルがつくればこうなるんじゃないかというふうに思いますが。 そのほか、いろんな心配する面につきましては、ロケーションが全くないとか、街部から遠いとか、いろいろ問題点、皆さん心配しているんで、あそこではよくないんじゃないかというふうに私もずっと思っておりますが、今もそういう不安はあります。ただし、きのう来から市の執行部の考え方を聞いておりますと、交通の結束点でゲートウェイ方式で、あそこから、先ほど阿部長夫議員がおっしゃったとおりであります。そういうふうな方向のものを市がやるというふうなことを、僕は先に思って言ったような気がいたしますが、それをきちっと市のほうに責任を持たせるためにも、もしこれを、そういう市の思ったような方向で皆さんの凍結も解除するというような形にするんであれば、そういう条件つきで、そういうふうな事柄を条件つきで市のほうに、議員の自由討議のまとめというような形で提出すれば、するのがいいんじゃないかというふうに思います。(「何かもう」と呼ぶ者あり)いやいや、というふうに思います。 でも、条件というのはいろいろありますが、そういうふうに思います。 ○議長(中山田昭徳君) そのいろんな、今の条件つきという話だったんですが、ほかにいろんな考え方の議員さんもいらっしゃると思います。今の馬場尾でいいんじゃないかと、執行部が提案するゲートウェイ方式でいいんじゃないかという議員さんもいらっしゃると思います。そういう御意見も今まで一般質問や全協でいろんな意見が出ております。 きょうは自由討議で、もう、あんとき言ったからもういいわじゃなくて、これは、きょうは自由討議ですから、改めて、そのときに言った意見でも構いませんので、ぜひ、こちらでまとめますので、言ってほしいと思います。 真砂議員。 ◎16番(真砂矩男君) 先ほど議長にお断りして、もうタブレットに入れんまんま、皆さんの机上に、この前の全協のときに私が中澤ひとしさん、中澤さかなと自分で通称言っておるんですが、この人、11月30日から1日かけて一泊二日で杵築に来てもらった。 その呼んだ主体が耕地水産で、漁協と商工会が水産物の消費拡大ということで協定を結びましたんで、そういった取り組みの中で人数を集めて話を聞いたりしたんです。それの所管ということでいただきましたから、今、皆さんに二、三枚配っております。 杵築で給食にハモを食べたり、あるいは今、213で話が出ていますが、例えば杵築の漁菜館、カキの小屋がありますが、その横にずっと長い間、漁菜館をやってくれていますが、あそこを「杵築ハモ庵」というような形かなんかで、もう少しきちんとやってここをしたら、ここはおもしろいぞというようなことも書いてくれております。 それから、道の駅も翌日に見に行きますということで、この人は、もうあちこち全国道の駅を飛び回っておるんですが、3枚目に少しだけ書いてくれておりますから、私もそれを見ましたけれども、通りすがり客をキャッチできるなど集客のしやすさからは杵築インターがもっとも有力じゃと、ほかのところも213も三、四カ所、本人に見せて回ったということでありますが、その中でそういうまとめもしております。 213で広範の海に面したなんかでは、景観的には魅力もあるとこありますが、目的としてはとかいうようなこともいろいろ書いてありますし、金の面は触れておりませんけれども、213も含めて検討をしたと、ただ、このまちの入り口である道の駅をゲートウェイとして旧市街地へ顧客誘導を行うなんかいうのは、余りうまくいった例はないというようなことも書いてくれています。 確かに、それをやるためには、非常にまた難しいんじゃないかなという思いがするし、私の個人的な思いは、前からインターという話が出たときに、それは杵築のまちにバスで来たり、観光で来たりした人が、あのインターのほうに帰る。夕方でもそうなんですが、私ところ前なんかでも、5時半か6時ぐらいになると通勤の帰りでも213からでもまた警察の前から大田・杵築線の上がってきて、インターに行くのが多いんです。 確かに、車としては通りとしては多いわけですけれども、果たして、この観光客が来ても、今度はまちの中では買い物はせんで、帰りにあそこに寄って買い物するだけになったら、まちの中の繁栄はどうなのかのと、今の私の立場でもそんな思いも持ったりもします。 213沿いで私も1カ所、北浜のお城に近いところ、随分前から提起をしてきました。これは、一番最初に凍結という話が出たのは、阿部長夫君と私は、私は、野上家がわけわからん壊してしもうて、1,200万もかけたり270万か何ぼかで設計をするなんか言うから、平屋の設計をする、あるいは壊すなんか言うから、壊した後どうするのか、なぜ壊すんかと、平屋はどういうものつくるのか何にもわからんで予算を認めることはできんという話をしたと、で、道の駅にしても、やっぱりインターでつくるということが、どういうふうな道の駅になるからやりたいんじゃとか、どういうふうにしたいからやりたいんですということもないよその土地です、県の土地で、漠としてわからんなりにやろうなんか言うから、おかしいんじゃということを何回も言うてきた。 私が、提起をしたところは坪代が高いと、近所の店から反対側出りゃせんかというようなことやら含めて、それは確かに検討はしたやらわからんけれども、場所的にはあのまちの中につくるべきじゃねえか、213沿いにつくるべきじゃねえかということも随分言うた。最近、私はここで違うこと、思いを言いますけれども、そこをいいちゅうんじゃないけど話の中に出したのは、もう杵築中学校を壊してしまうんなら、あの杵築中学校の体育館の用地、今の図書館の前、どっかあの辺に休憩所と道の駅なり物産館をつくったら、それで杵築の道の駅になるんじゃねえかと、もう物産館でいいんじゃねえかと、今までのふるさと館が余りにも機能せんような状況じゃったから、あの中学校の用地は、あれだけの今度は広大な用地が草ぼうぼう生えて、これは管理ができんごとなってしまうぞという話もしておるわけで、駐車場であれば文化財も何も関係なく駐車場としては使えるんじゃないかと。だから、あそこの、今、中学校のプレハブが建っていますが、あそこにももっちって物産館をつくったほうがいいんじゃねえかと、道の駅じゃなんじゃ言うて、わあわあ言うよりもという話もした。個人的には思っておるんですけども。 まちの繁栄のためには、そっから皆さんがスタートして、そして杵築のまちを散策をして、これはあくまで大田・山香を取り込んでとか、いろいろ交通の結節点じゃ何かというと、そんな話は消えてしまいますけれども。杵築のまちを売り出していくためには、そういった物産館でいいんじゃないかという話も、個人的には今でも思っています。 ただ、議会として、もうこれは、わあわあ言うてやな、やらそう、やらせんというような話をしていくのは、本当に道の駅をインターでつくりたいと、そうしたときにはこうなんだと、県とこういう話をしておりますと、ここまでできたからどうですかというんなら、それを見せてほしいんです。それがわからんで行きよるから、私は道の駅をあっこにつくるのも、それは悪くはないと思います。 さっき岩尾さんが言うたように、それはまた本当にがらがらになって、駐車場じゃいいけどもというようなことにも起こるかもしらん。果たして、やり手があるのかというようなこともあるのかもしらんが、我々でもこれは素人やが、213のどっかにつくったときには本当にほんならいいんじゃと、あるいは213には交通量がふえるとかいうことの自信があるかって言ったら、そんなことはないです。 私は、もう中学校の中に小さくてもいいから物産館をつくるほうがよっぽど皆さんが休憩して、それのほうがいいんじゃねえかちゅうような思いをするんで、振りかぶった道の駅が果たして本当に杵築でできるんかなと、うまくいくんかなと商工業者を含めても、まちの中の業者は上につくることについてはあんまりおもしろく思っていません。(「そうですか」と呼ぶ者あり)まちじゃ買い物せんで、皆、向こう行って買い物するようなことをつくるということで、そんなことも思いながら、しかし、執行部は本当にやりたいちゅうんなら、どんな絵を描いて、どれだけの駐車場で、どういう道の駅をつくりたいんじゃちゅうのがレイアウトが見えんで、いいとか悪いとか言うちょってもしょうがないと思うちょるんです。 ○議長(中山田昭徳君) 有田議員さん。 ◎17番(有田昭二君) 今、真砂議員さんが言われたことなんですけど、私の今の、この道の駅に対する受けとめ方は、どうもその場所をどこにするかということが何か先行しておる、それと、予算がついたからそれを執行したいという執行部の考え方が先行しておって、どうもその道の駅を設置することの概念、コンセプトが、私ははっきり見えないんです、本当のこと言うて。何かどっからか降って湧いたようなことを言うて、どうもその、何でそれをしたいのか概念がどうも見えないような気がするんです。 ということは、先ほど、どなたか言っていましたけど、今、一次産業の杵築市の一次産業のためにするんじゃちゅうような話もあったが、そんなことも考えたけど、本当にその一次産業のためだけなのか、何を目的にするというのか皆さんわかっとるんですか、私ははっきり言いましてわかりません。何のために道の駅をつくるのかということはわかりません。それと、つくる、つくらん、場所がどうのこうの言っていますけど、本当にその道の駅をつくってペイするのかと、継続してそれができるのかということ、これもまだわからないと思います。私はわかっていません。皆さんわかっておるか知らんけど、私はわかっていないです。 その目的と、あと、その計画書、プランができて、ペイするんだということがしっかり数字的にも何か文書で出てくれば、おのずからうまくいくと思いますし、また、おのずから場所も、そういう目的ならばどこがいいんだということも決まってくるんではなかろうかと思うんです。 今、何にもわからんもんですから、暗中模索みたいな感じで、今、皆さん思うておるだろうと思う。私はそうなんですけど。だから、もう一度これを執行部に戻すのがいいのか、議会の中で討議するのがいいのかわかりませんけども、目的は何の目的でこれをつくるんだと、こういうことをしたら、はっきりしたことはわからなくても、こういうことをしたらペイすると、うまくいくぞということをしっかり私は示したらいいんじゃなかろうかと思います。私はそう思います。 ○議長(中山田昭徳君) 富来議員。 ◎15番(富来征一君) 私も経営面から見たときに、もう道の駅どこもいち早く、中津にしても佐伯にしても特色のある道の駅、今、杵築は本当に道の駅をつくったときに、いわゆる大きな投資をしたときにペイできるのかなと、有田議員さんが言われたような心配も多々あります。 真砂先輩が言われたように、私も、今、市民会館が解体の時期に来ておるわけなんで、あそこ道の駅というよりも、お昼が食べられて観光の拠点として、そしてお土産も買えると、そして下の中学校の跡地を駐車場に、あそこに上がり降りについては、車も上がるんもいいし、あるいはまた、エレベーターをつけても、エスカレーターをつけてもいいし、そこも一つの画になるんじゃなかろうかなというような思いもしておりますし、道の駅にこだわると、大きな立派な何十億も投資をした道の駅が本当にいいのかなという思いも強く持っております。 最小限の投資の中で、かなり市民の皆さん方も賛否いろいろあろうかと思いますけど、私はあんまり今の時期に大きな投資をして、そして、よそに遅れをとっておるという中で、果たしてこれがいいのかなというような心配をいたしておる一人であります。 ○議長(中山田昭徳君) 何か随分心配な意見がずっと続いておるんですが、ほかにないでしょうか。田中議員。 ◎6番(田中正治君) きのうの一般質問の中で、藤本議員が市長に聞いたところによると、結局、同時進行したいというようなことを市長は言いました。 馬場尾のインターも道の駅をつくる。それから、213号線も同時進行で活性化の方向に向けて進行するというようなことなんですが。詳しいことは言っておりません。 市長にこれを同時進行するということを言われたが、どういうような形でするのか、それを具体的に、今、聞きたいと、それならば馬場尾のところでも開設をしてもいいんじゃなかろうかという気はいたします。 それと、道の駅の結節点といいますが、インターは大田のほうからは結節になりますが、山香のほうからは結節にならないということで、10号線の小城前課長のところ辺から、真っすぐインターのほうに向けての大きな道路をつくらんと、結節点にはならんのではないかと私は思います。 ○議長(中山田昭徳君) 藤本議員。 ◎8番(藤本治郎君) 私も、きのう市長の意向というか、全然、市長の声が全く我々に伝わっていないちゅうのが、これが一番の問題じゃないかなと思ったんで、一般質問をしたところ、私が再確認して「不退転の決意でやるんですね」ちゅうたら、「はい」ちゅうたんで、市長としてはやりたいのかなというふうなのがわかったんですけど。 やっぱり一番は、杵築のために本当に道の駅が必要なんかどうかちゅうことを、この時代もう一遍考えるべきじゃと思うんです。8億から10億ぐらいは、楽にかかるんじゃなかろうかなと想像される道の駅の中で、じゃあ杵築で何を売るんですかちゅうことは何も議論されんまんま、日総研の山田課長の指示の中で、ころころっとこの話が出てきたわけであって。 これまた議員の皆さんも、213号線とか10号線という話ももちろん出ているんですけども、1つの道の駅をつくったときには、やっぱり大きな影響が経済的に経営を、お店とかを経営している方々に大きな影響が出てくる。これはもう間違いないことなんです。 1つ例を挙げますと、防府、山口県の防府の神社に行ったときに、お土産屋さんがえらい閉まっちょるんです。「どうしたんですか」って言ったら、「道の駅できとるんで3軒潰れましたよ」というような話、で、またこっちにお土産屋さん、立派なお土産屋さんがあるから、「ここ立派じゃないですか」ち聞いたら、「これは防府市のほうがつくって、毎年1億円ぐらい維持経費がかかっているんですよ」とかいう、そんな話なんです。道の駅ちゅうても、半分は赤字団体がほとんどじゃないですか。 お小遣い、税金ちゅうお小遣いもらいながら運営できる。こういう施設を本当に我々の、この小さな3万人切ったまちが必要なんかという議論もやっぱり十分にせんといかんのじゃなかろうなと、ただ、私が感じるのは、市長がどうしてもやりたいちゅうんであれば、調査費なんで、調査はすべきではなかろうかなと、それで最終的にどうしても道の駅はあそこのインターでつくるんだよちゅうことを曲げずに押し通してくるんなら、そこでまた、いや、もう一度、議会としても反対する人は反対する、賛成する人は賛成すると、本当に全く何もないのに、場所ありきの話からいくから、本当におかしな話で、きのうも私も言うたんですけど、普通の会社とか企業を建ててるときには、誰がどんなものをどこで売るかちゅうことを、まず一番最初は「誰が」です。そこが行政の場合は、何を売り物にするかちゅうことが議論されない中で、こういうふうな流れになっているんじゃなかろうかなと、私は感じています。 ○議長(中山田昭徳君) 本当、先ほどから、そういう執行部の丁寧さちゅうか、中身の議論っていうのか、提案がないまま場所ありきと言わずに、言葉が、いろいろいい言葉がいっぱい並ぶんだけど、具体性がないというのは各議員さんの、意見の、今、かなり出てきたんですが、その他、私も、加来さんが冒頭言った、いわゆる凍結解除、凍結解除の問題っていうのは、先ほどから意見がちょっと二、三出ていますが、県との協議、馬場尾のインターに決定する場合には、まず、県との協議を全くしていないと、県との協議がもうタイムリミットが来ていると、だから、馬場尾インターにするにしても、どこをどうするのか、どこに駐車場するのか、どこに建物をするのか、本当、誘導はどうするのか、そういう協議は全くできていないから、もうそのタイムリミットが来ていると、それで1,100万ぐらいの調査費に関しては、仮に凍結解除したとしても、本年度中3月まで執行はできないです。先送りになります。 そうはいえ、執行部のこの間の政策推進課長の説明によると、いずれにしても県との協議を急ぎたいんやと、この12月に解除していただかないと、もう、この道の駅構想に関しては、もうこれは事実上できませんと、仮にスムーズに県との協議ができて、1,100万の予算施行をして基本設計ですか、そういうものができて議会とまたやりとりしながら、いろいろしていくのにスムーズにいったとして、3年かかるという説明が議会のほうにあったんです。 さて、先ほど加来さんが冒頭言った、その凍結解除というのはそういう意味なんですが、そこらあたりの観点で皆さんどう思いますか。 まだ、議会とのやりとりちゅうのは、これから続くと思いますが。 ◎15番(富来征一君) 調査を、やはり執行部の思いがただ口先だけじゃ、ああだこうだ言ったって、もうわかんないし、本当の思いがあるんなら、やっぱりその、まず品物が、品ぞろえが本当にできるのかなと、まず売るものがあるんかえと、悪いけど、我々、どうだこうだ、うち農業ですし、水産にしても何にしても、そんなに魚、いろいろな野菜も山と集まらんちゃ。 それで、そんだけの商いを中に入ってする。杵築にそんなに勇気ある業者はたくさんおりますか。だから、そこそこのちっちゃなものでもいいし、今の産業館にちょっと立派に毛の生えた、見かけのいい程度のものをつくって、それならば品ぞろえもできるかもわかんないし、両面から執行部のほうに、ここでああだこうだ言ったって、もう時間を費やすだけですから、執行部のほうに、本当の道の駅、本格的な道の駅をつくるんならば、どのような内容でどういうものをそろえて、どれぐらいの予算がいるんだと、そして、真砂先輩が言われたような、いわゆる物産館の立派なものを、そこそこのものをつくるんならばこういう話も出たよと、そして、これについてはちょっと専門家に図面を書いていただかなくてもアドバイスだけいただいて、概略だけでも議員の皆さん方に説明ができる、思いが説明できるような時間をつくって、3年間もこんなん待っちょったら、もうせんほうがいいっちゃ、3年も4年も……。 ○議長(中山田昭徳君) これは執行部のスムーズにいって3年後というか……。 小春議員。まだいいです、まだ十分あります。 ◎14番(小春稔君) 今回、私もちょっと一般質問をこの関連としてやりましたが、要は凍結解除しておる予算をやっぱりどういう形であれ、まだ決まっておりませんから、解除して、まず調査を、絵を描く、そしてその絵でもってやっぱり判断材料というのもいただいて、これはどっちが悪いとか、馬場尾が悪いとか、馬場尾がいいとか、あるいは灘手の泊地が悪いとか、いいとか、それは今のところ私はわからないと思います。 ただ、コンサル等が入れて、そしてお金をかけてやっぱりこれまで調査をしてきて、その内容は全協でもって報告をしていった。そういう中でもして、そこがベストであろうという結論は一応出た。出たことは間違いないですね。 そしてこれから、やっぱり受け皿として一歩踏み込んで、じゃあ、主体としてやってみようと、そういったような会社があらわれるかどうか、あるいはそういったような会社を新たにつくるのかどうか、やっぱり一歩踏み込んで、ですから、インターの場合のいろいろな問題点等もありますし、灘手の泊地もやっぱりあのままでは全く批評できないわけです。あそこに会社もあるし、建物もある、そして交通のアクセスがあっこでいいかどうか、県が許可をするかどうか、あるいは交通関係の公安委員会です。ああいったやつがやっぱりあっこでいいかどうか、いろんな観点からやっぱり調査を踏み込んで、結論を出していかなくてはならないというふうに私は思います。 ですから、きのう質問の中で急に、はい道の駅をつくった、物を持っちこいいっても、これはもうできない。さっき富来議員が言うとおりです。ですから、それはそれなりの準備というのがいるのではないかなということが、きのう農林課長にも言いましたけど、いずれにしても主体となる、色気を出してここならやりたいと、やらせてくれという、そういう会社があらわれないと、市がつくって、はいどうぞ、指定管理をしますよと言われても責任がありませんから、これは失敗すると思います。 ですから、やっぱりそこしっかりした調査表をつけて、そして、議会でもってやっぱりその審議をする、今は何をするって言ったら、何もちょっと方法がないんです。まず、そういう予算を解除をしてやるべきだというふうに思っております。 この予算が、やっぱりこのまま行くと、はっきり言ったら、しないほうがいい。やらないほうがいいになると思います。ですから、積極的に予算を使って、そして、やっぱりまとめ上げる。まず、こっからやないかなというふうに思っております。 ○議長(中山田昭徳君) 真砂議員。 ◎16番(真砂矩男君) もう1回、さっきから言っておるように、いろんな意見が出ていますが、私も例えば道の駅をつくって、どっか福岡かどっか、よその資本が来て杵築のまちのなかで何か商売やって、大きい資本の方がうまくいったなんか言われたら、これは何のために道の駅かちゅうようなことになるわけで、今、話が違うけど、野上家をプロポーザルでやるのに7人ほど選定委員に入って論議をしていますが、それも本当は杵築の人が頑張ってやるちゅうような規模のものでもいいと思うんだけど、まあ、せっかくつくれば、宿泊なんか言うたら、やっぱりある程度大きな資本になる。しかし、県外から大手とかそういう人が来てやるのは、俺、反対じゃという話もしておるわけなんですけれども、さっき213の振興策ちゅうことで、市長が、話は言葉では出ますけど、本当に何かやるっちなると、さっき漁菜館の話もあった、これはもう長く皆さんが一生懸命御婦人方がやっておるから、それはもう少しグレードアップしたらどうかというようなことは、やっている人たちに対して話ができるわけやけど、それを何かをやってくれとかやるとか言うても、役所が表に何か言うだけで、口では言うけど実際にはどうしてやるんかと、誰かやり手がおるんやったら、なかなか簡単に水産物じゃなんかいうけど、水産物にしたって、ハモが6月から7月、この11月や12月はおいしい時期やけど、そのハモを食べさせる体制もできていなくて、骨切りの機械もないから、学校給食でハモを食べさせようちゅうても、骨切りは佐伯に、去年、頼んだの、持ってきたのは骨がましくて、たまたま前の日に衛生士が、栄養士が食べたから、「これは骨がましい、食べられん」ちゅうて、次の日、全部中止してしもうたんですよ、我々は佐伯まで頼みに行ったのに。 それで、骨切りの機械を買ってもらった。で、ことしはそんならいいのと思うちょったら、ハモがぬるぬるした、あのぬるぬるをとるのに手でやっておったんじゃ1日40キロ以上はできませんと。なら、それどうするんかっていったら、機械があると、300万ぐらいであると、100万から300万で、なぜそれを早く一緒に買わんやったんかというような話をしておる、まだ、ハモはもう、じゃから、12件ほど、今、ハモを食べらせる店があるけど、そういうところにどんどん持っていくだけの体制ができていない。 あるいは、今、あんた、カキが一番時期なんじゃけど、このカキのシーズンで大変なことになって、泥谷君やら堀さんたちも走り回ったりしたけども、ようやく、今、12月ハモが取り上げたやつを出されるようになっちょるけど、それなんのをどっかで食べらす、どうする、どうとかいうのを、ある一定の時期は、そら、カキの、カキ小屋で食べらせることはできるけど、それを商いとしてやるちゅう人は、本当にやっぱり、よほど杵築の中でも、どっかがやってくれるかちなると簡単にはやっぱり商売がうまく、生業ができんでやるものはないんやから。 さっき、有田さんが言ったように、コンセプトを含めて、何のためにどういう店をつくろうとしちょるのか、それが本当に杵築の中で何かつくったら213の振興はちゃんと考えます。そんなこと言うても、簡単に私は213に誰がそんなことができるんかと、今ある店がもう締めようかちゅうような状況になりよるわけなんです。それをどうするのかということも大事なことなんです。 だから、これは道の駅は、もうさっき富来さんが言ったとおり、もう、そこそこに、ほどほどのもので物産館なりやって、そして、それよりか駐車場でも広げて、あっこの杵築中学校の跡地の利用を考えんと、ぺんぺん草生えてどうしようもならんごとなるぞという思いをしておるんですが。 ○議長(中山田昭徳君) 阿部素也議員。先ほど手を上げていたから。 ◎2番(阿部素也君) もういいです。 ○議長(中山田昭徳君) もういいですか。 河野正治議員。 ◎13番(河野正治君) もう時間がないようですが、やっぱり議員の皆さんとやっぱり、原点に帰っていただきたい思いがしております。 この道の駅については、私なりに思っています。 執行部のほうから道の駅をつくりたいからどうだという発想は、もう全くなかったわけです。 ○議長(中山田昭徳君) そうですね。 ◎13番(河野正治君) 議会のほうから道の駅をつくったらどうかという何人かの議員が、回を重ねて一般質問をした経過が、これが一番の原点だと思うんです。(「そうそう」と呼ぶ者あり) その中に、特に壱五会の皆さん方は213号線が、いわゆる空港高速道路が通って、また4車線になる、そしてひなびていきよるからここに、ぜひつくってください、そして、にぎわいを取り戻そう、それは道の駅が一番いいという思いで一般質問を重ねてきたのが、この原点なんです。それに基づいて、今、市のほうが馬場尾インターを中心にというようなことで、ストップをしたという経過があるわけです。 ここで、先ほど多くの議員さんの中から、もう道の駅はいらんのじゃろうがと、物産館をつくったほうがいいんじゃないかと、私はそうであれば、それでも道の駅そのものは、もうオジャンにしてもいいと思う。 もう、そうやあやあ言うような問題じゃないんやな、それ。議会のコンセプトがとれんで、もう進めなさいとかいうようなことじゃあ、これはどうしようもないんじゃないの。わし、今、じっとここおっちょって、皆さんの意見。 ○議長(中山田昭徳君) そうですね、ほんとそうまとめようとして非常に困っておった。 ◎13番(河野正治君) けどが、そうは言っても、数回の定例会、そして一般質問を重ねながら、いわゆるそれは、もう全てのところは、これはアウトだちゅうけど、やっぱり213号を並行しながら開発をしていこうというそれなりの発言が出たわけでありますから、私は、予算そのものを解除しながら、同時並行して相対的な計画をやる方向で対応すべきではなかろうかという思いをいたしました。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 藤本議員、先にじゃあ。もう時間がね。 ◎8番(藤本治郎君) 短めに、はい。 先ほどの意見の中なんですけど、私も、もう市長があれだけやりたいという方向性なんで、調査はしてもいいんかなと思います。 ただ、1つ条件をつけさせていただけるんならば、やっぱりきちっとした検討委員会なりなんなりを議会が入るとかとか。また、病院のように、在り方検討委員会、議会入れませんよちゅうスタンスであれば、議会が特別委員会なり、また、建設常任委員会が主管するとかいう形で、議会の関与というか、きちっとした情報収集はできるような体制をつくった上で、解除というほうのが好ましいんじゃないかなというふうに思っております。 以上です。 ○議長(中山田昭徳君) 加来さん、じゃあ、もうこれ最後にします。 ◎11番(加来喬君) 道の駅に関しては市民アンケートの中で、まず第1に、要望が上がっているんです。その2番目が市民会館でした。道の駅つくってほしいという声が大きいのは、むしろ、今、市民のサイドのほうだというふうに思っています。 今、議会の中で、例えば、場所の綱引きをしたりだとかいうことで頓挫するようであれば、道の駅ができないようであれば、これは僕は行政サイドに責任があるのではなくて、議会のほうに責任が生じるというふうに思います。 今回の予算凍結の解除については、もちろん凍結をしたのは3月議会以降でした。その中で、とにかく地元の意見を聞きなさいよと、地元業者のやっぱり話を聞かないと先に進まないでしょうということが、まず、上がったと思います。それで5月に意見聴取を行っています。で、その後、いろんな調査が進まなかったのは、当然、その予算が凍結されていたからであって、例えば予算規模なり、売り上げなり、どういった運営をするのかというのは、これからの話になると思います。 冒頭申し上げたとおり、その馬場尾インターが適正であるかどうか、適切であるかどうかっていうことは、これからの内容に係ってくると思いますし、議論を深め、調査の内容を見た上で、議論を深めていくべきだと思います。 ○議長(中山田昭徳君) ありがとうございます。 本当に手短に、岩尾議員。 ◎9番(岩尾育郎君) あのね、その予算ちゅうのが、そもそも、もう空港インターが一番いいちゅうのは、もう、日本総研の報告書でもそう出ちょうわけやな、(「出ちょる」と呼ぶ者あり)ね、要は今度の調査費ちゅうのは、恐らくそのどういう建物、どういうレイアウト、どういう具体的にどういう経営形態、より、今までPFIだ何だかんだって言って具体的にするだけで、多分、ものはもう大部分が日本総研ででき上がっちょるんやないかと思うんだけど、結局はその、馬場尾インターで、要するにこういう形になりますよちゅう測量とかも含めて、多分、僕はそういう予算だろうなと、もう前回の報告書で馬場尾インターが一番いいよちゅう結論は出しているわけですから、日本総研の、だからもう今度は、その予算を執行ちゅうことになれば、逆にその213云々の話はもちろん出てこないし、要は馬場尾インターでつくった場合はこういうことが考えられますよちゅう、多分それだけの調査費ちゅんがそれだけだと思うんです。 さっき、真砂議員らが言うたけど、僕は、ほんなら213にもしできたとして、確かに、今、空港道路を通っている方で、時間のある方は、あっこ道の駅あるから寄ろうかなと、その分はふえると思いますけど、10号線からわざわざほんなら、例えば灘手に道の駅ができたからちゅうて、ほんなら寄ってみろうかちゅう話にもならんと思うし、だから逆にもう、もし本当に杵築の町なかのにぎわいはちゅうんじゃったら、さっき言うたこと、物産館もっと充実させた形にして、それがそのまちのなかに人が歩いて流れ込むような、そんなんのほうが僕はもうはるかにそのほうが、僕はいいと思う、そのほうが。 ○議長(中山田昭徳君) いろいろな御意見本当にありがとうございました。 ここで、提案者である田中議員に皆さんの御意見をお聞きして感想なり、もしございましたら、お伺いしたいと思います。 田中議員。 ◎6番(田中正治君) 感想というのが、きのうの藤本議員の市長に対しての伺いということで、馬場尾のインターにつくらせてくださいと、そして、213の活性化を図るのを同時に進行したいというのが市長の答弁だったと思います。 私としては、感想になりますが、具体的なことを聞きたいというのが本音であります。そして、凍結されておる予算というのが政策推進課の事業名は、官民連携地域活性化推進事業ということで1,133万9,000円、事業要望協議等の旅費として58万2,000円、官民連携地域活性化連携事業委託料ということで1,075万7,000円、これ合わせて1,133万9,000円というようなことであります。 どちらにしても、凍結している予算は通っておるんですが、使わないということで市長も言ったんで、凍結を解除しなければ、この予算は多分流れてしまうものであると思います。 ○議長(中山田昭徳君) 申しわけありません。 どうもありがとうございます。ちょっと岩尾議員のあれが余分で、ちょっと時間オーバーしましたが、それでは、議長として皆さんの活発な意見、いろいろな意見ございました。 まとめさせていただきます。 本当にやっぱり執行部の説明が不十分ということ、これは皆さんがおっしゃとおり、そのとおりだと思います。一番やっぱり否定的である、ある議員、名前は出しませんが、やはり213号線のにぎわい、本当にそこで魚介類を中心にした物産館みたいなもの、たていしの館ぐらいな程度でもいいけども、そこにつくって213号線ににぎわいをと、それと城下町からずっとつないでいく、それから、今、遺跡が出ました古墳のそこにつないでいく観光も含めた、そういうことが意見がいろいろ出ました。 そういう意味で簡単明瞭に言います。私は、もうまとめたいと思います。凍結を解除したいということで、いろいろな意見がございますでしょうが、今回、凍結を解除した上で、議会としては、最後に藤本議員がおっしゃったように、これから県との協議の中でいろいろ予算を執行しながら、基本設計等出てきます。そういうときどきに、議会と十分、十分協議の上、前へ進めるということと同時に管理運営、管理運営をするちゅうことに関して、それもやっぱり議会と十分協議をしていくということでまとめさせていただいたらいかがでしょうか。(「反対じゃね」と呼ぶ者あり) ○議長(中山田昭徳君) 反対、反対意見が出ました。(「反対」と呼ぶ者あり) ○議長(中山田昭徳君) 堀議員。 ◎5番(堀典義君) ちょっといいですか。 自由討議のまとめは、この自由討議を通じて、それを聞いた中で議運がまとめるように、フローチャートじゃあなっているんです。 ○議長(中山田昭徳君) ごめんなさい。そう、違うよ、違いますよ。 議長がコーディネートして。意見書出さないから。出さないんです。まとめは要ります。(「意見書出さんなら、まとめはいらんやろ」と呼ぶ者あり)いやいや、違います。(「凍結解除はどげんなるんと」「賛成か反対か」「今、出さんなら執行はできん」と呼ぶ者あり)執行はできません。(「できんじゃしょうがねえが」と呼ぶ者あり)ということはもう、今回、解除しなければ執行部のあれいうのは、もう要するに道の駅の構想は断念すると、いうことであります。(「ここでそれを決めるじゃないんじゃないの」と呼ぶ者あり)議員の意見もやっぱり大方の集約という意味です。(「解除することが、今、重要じゃなくて、自由討議をして話をしただけじゃないの」と呼ぶ者あり)いや、それは違います。いや、だから執行部の意見というのは。(「それを踏まえて、今、言って、執行部からの、また、こういう思いですと、はっきり全部執行部の思いがまだ伝わっていない中で、じゃあ、そのいいですよちゅうわけにはまだいかんのや」と呼ぶ者あり)それは自由討議ではなくなってくるじゃないですか。そうなってしまう。(「できるっていうんじゃない」と呼ぶ者あり)あのね、もう1回言います。 今回の自由討議は、道の駅をどうしますかと皆さんの意見を伺うということが、まず第一の目的です。それと同時に、今、道の駅をどうしますかっていうのは、先ほど議員言っていますように、凍結を今している状況を、いつまでも議会で凍結を先延ばしにしていいんでしょうかどうでしょうかという意味での議論です、自由討議です。加来さんが冒頭言ったのは、そういうことであります。 ◎7番(二宮健太郎君) 今回のこの何というんですか、この集まりは。 ○議長(中山田昭徳君) 自由討議。 ◎7番(二宮健太郎君) この自由討議は、出したのは壱五会さんの討議なんでしょ。 ○議長(中山田昭徳君) そうです。
    ◎7番(二宮健太郎君) その話をするだったのに、何で、その執行部の凍結を解除する話にすりかわるんですか。 ○議長(中山田昭徳君) じゃあ、もとを言いますと、提言書、提言書というか、この自由討議の提案そのものは、賛否を問わないという提案だったと思います。(「今、問いよる」と呼ぶ者あり)いやいや、私が問うてる。壱五会は賛否を問わないということの提案じゃなかったですかね、自由討議の。そうですね、そういう(「それで解散でいいんじゃねえの」「凍結をどうするかって言うたら、賛否を問いよるやん、今」と呼ぶ者あり)いや、だから賛否を問わないまま、私が勝手に、もう凍結解除でいかがでしょうかということで。(「自由討議だから、それでいいんじゃないの」と呼ぶ者あり) 藤本議員。 ◎8番(藤本治郎君) 話が、まだこれ初めてやったことなんで、右左になっちゃうんで、きょうは、この会はやっぱり、きっちと取りまとめた文書をなりをつくって、皆さんにもう一遍見てもらって、こんな意見が出ましたよ、こんな意見が出ましたよということをきちっと、もう一遍認識をしていただいて、予算の凍結解除については、もうこれは、議員は議長が召集すれば、いつでも行かんと悪いわけですから、その集まるのが面倒くせえとか言わせんで、議長が召集すれば我々は行くわけですから、そこで集まって、もう一度議論をして、今期の第4回までにどうしてもその結論を出したいという方向であれば、また皆さんに、きょう出た意見等々の集約を伝えて、じゃあどうしますかということを問うたほうがいいんじゃないでしょうか。 ○議長(中山田昭徳君) 執行部抜きでまとめますよね、きょう出た意見を、執行部抜きでもう一回議論するということですか。(「まず、まとめたやつを皆さんに配らんと」と呼ぶ者あり) わかりました。今、事務局長が助け船を出してくれました。 ちょっと聞いてください。 事務局長が助け船を出してくれまして、きょう出た意見をまとめて、今度、皆さんにこういう意見が出ましたということで皆さんに確認をとりながら、執行部に対してこういう意見が出ていますということで、もうちょっと具体的に説明がある分は説明してほしいということを執行部に出したいと。 ◎17番(有田昭二君) とにかく一度まとめて文書にして、議員全員に配って、よく見て、再確認して、話を聞きましょうや。 ○議長(中山田昭徳君) 再確認した上です。そういうことです。ワウトークに、項目でですね。 それでもう一回、今、藤本議員が言ったように、最終日じゃなくて19日いかがでしょうか、本当はこれ休みの日です。19日、(「19日、火曜日」と呼ぶ者あり)はい。 だからもう、やっぱりこれ執行部に対しても失礼なのは、やっぱり会期末までにそれなりの議会の意向というのは、やはりまとめないと悪いと私も思っています。議員間の自由討議の中で、いずれにしても今回が初めての試みで、つたない、やっぱり私の進行になってしまったんだけども、これをどのように持っていこうかというような詰めは、実は、あんまりしておりませんでした、正直な話。 だから、賛否を本当は問うた方が、一番結論としていいわけだよね、それでもって執行部に出すのが一番いいんだけど、そこは考えていません。 ◎8番(藤本治郎君) ちょっといいですか。 18日が、総務委員会と正副委員長会議が入っているんで、19じゃなくて18にしていただいたほうが、皆さんの都合は……。 ○議長(中山田昭徳君) もう一回、ちょっと確認してみます。もうちょっと待ってください。 いや、だから18日。18日で、今、調整しています。 ◎13番(河野正治君) そういう形を持っていく前に、今日も出た、意見がいろいろな形で集約をして、どういう形で整理するかを議会運営員会に、まず、諮ってください。そうして、その制約に基づいて全協を開いてください。それを了解をした上で本会議にやるという形をとらんと、その議会運営が変なことならへんかい。全く何かわけわからんようなっとる、形になる恐れがある。 そして、この要綱にも決議文を出す、出さんは別にして、自由討議のフローチャートの中に、それは明記されちょう。議会運営委員会に諮って、整理をして、それをこうだああだということを。 ○議長(中山田昭徳君) 出す、出さないに関しては、議運に諮るちゅうことになっておるんじゃないかな。 ◎13番(河野正治君) そうして、中津の場合も、また議運を開いてああだこうだ差し戻しをしよった状況があったわけで、中津のとおりにするつもりもないとは思うけどが、こそあたりをもう少し筋を立ってしちょかんと、第1回やから、いろいろあった……。 ○議長(中山田昭徳君) こげえ慎重派がいるとは知らなかったな。 ◎13番(河野正治君) それだはせんとおかしなる、こういうものは、運営が。 ○議長(中山田昭徳君) あの、ちょっと待ってください。日程を今。 あのですね、今回、正治さん、先ほどの議運の話なんですが、今回は提言書、自由討議の結果として、それは執行部に出さないと、出さないっていうふうに決めているんですか。 ◎13番(河野正治君) 決議案は出さんけど、同時並行して対応してくださいとかなんとか、いろんな解除する要件的なものが出てきちょやないか、今、いろいろいいよるから。 ○議長(中山田昭徳君) そうね、いろいろ出てきました。 ◎13番(河野正治君) ほな、それをどげんすんの。 了解してくださいとかいう、それ決議じゃなくて、やっぱり要請文を構成するわけじゃ、解除の要件として、解除すればで、解除せなもうそげなことするが必要が、もう道の駅流せじゃ、何ちゅうことはないんじゃ。 それを、ルールに従わんとおかしなる。 ○議長(中山田昭徳君) そうやな、自由討議で出さないちゅうことになっちょるけど、それは変更しても構わないわけだわね。 わかりました。じゃあ、議運の委員長と、もうちょっとそこらあたりを打ち合わせをして、皆さんに、いずれにしても出た意見に関してはタブレットに全部入れます。と同時に、その日程は、日程については、また調整いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。 自由討議、何せ初めての試行的なもので、いろいろ申しわけありませんでした。 ちょっと、わしがあんまりしゃべっちょるが悪いんじゃけどな。本当は、わしがしゃべっちょるが悪いんじゃ。申しわけありません。──────────── ○議長(中山田昭徳君) ここで、一旦閉じます。 どうも御苦労さまでした。────────────午後4時50分散会────────────...