○議長(
佐田啓二君) 以上で、
委員長報告に対する質疑を終結いたします。日程第3、修正案の上程を行います。議案第61号に関する修正案を議題といたします。日程第4.修正案に対する
提案理由の説明を行います。議案第61号に関する修正案について、提出者を代表して
井英昭議員に
提案理由の説明を求めます。9番、
井英昭議員
◆9番(井英昭君) 説明に入ります前に、訂正をお願いいたします。添付した竹田市
一般会計補正予算(第4号)に関する説明書の
修正箇所なんですが、その
修正箇所を本来「600万円」とするべきところが、「60万円」となっております。「60万円」と記入した部分を、すべて「600万円」に訂正をお願いいたします。それでは、議案第61号令和2年度竹田市
一般会計補正予算(第4号)に対する修正案について、
修正動議提出者を代表して、
修正動議の
提案理由を説明いたします。今回の修正は、市営荻の里温泉に対する出資金を3,300万円から600万円減額し、2,700万円とするものです。今回ほど、行政が行う
観光事業、そして第三
セクターの存在意義を問われたこと、それに対し、市民の関心が高まったことはなかったのではないでしょうか。5月15日の臨時会にて、荻の里温泉の
経営危機について説明がありました。
コロナショックにより経営が悪化し、3月に借り入れした超
短期融資2,700万円の支払期限が7月に迫っていること、併せて
長期借入れの
返済金額1,500万円と
運転資金としての700万円の、合計4,900万円を
指定管理料として払いたいので、6月定例会に提案する予定との説明がありました。6月4日の
定例会初日には、指摘を受けた
指定管理料ではなく、補助金に費目を変更して、4,900万円が正式に議会に対して提案されました。6月18日には、補助金では
法人所得税がかかるという
一般質問での議員からの指摘、市長の言によると、「高額な補助金への市民からの激しい批判」、さらには議長からの提案を受け入れて、4,900万円の補助金は、
長期借入金を除いた
短期借入金2,700万円と、
運転資金600万円、計3,300万円の出資金へと、金額と費目を変更して再提案がありました。その議論の途中、市長は秋にも1,000万円を追加投入する考えを示しました。このことは、まだ今回の議論が終わらないうちから、次の
赤字補填を表明したもので、際限のない投入を予告し、市民の税金を預かる立場としては、あまりにも軽々すぎると批判せざるを得ません。また、同じく議論の途中に、副市長に「この際」という発言がありました。
赤字補填だけでなく
運転資金までを、「この際、ついでに含めてしまえ」と、本音を吐露したのではないかと、多くの議員が疑念を抱きました。次に、荻の里温泉の
運営会社である
荻町まちおこし有限会社の
経営状況について触れたいと思います。荻の里温泉は、本市の活性化の拠点施設として、市民の健康・福祉の増進、並びに農林業及び
商工観光業の振興を図るため、憩いと安らぎ、交流を目的に、平成11年に旧荻町が建設しました。
荻町まちおこし有限会社は、その
運営会社として設立された、100%
行政出資の第三
セクターです。この会社がこれまで20年間、地域の住民にも愛され、頑張ってきたことは、十二分に評価されています。しかし、資本金3,000万円に対し、
累積赤字が5,400万円となり、
経営成績を民間の理論で評価すれば、本来なら直ちに営業を停止し、役員が
有限責任の範囲で
経営責任をとり、清算すべき状況まで経営が悪化しています。その具体的な
経営状況として、4月からの資金繰りなどを検証します。3月末には2,400万円あった現金は、4月に支払われた市からの
指定管理料600万円、それと4月・5月の売上金500万円を加えても、1,400万円しか残っていません。令和2年度の
経営計画では、市からの当初の4900万円を投入しても、2,100万円の赤字で、再提案後の3,300万円の投入では、3,700万円が赤字の計画となっています。令和2年度の
経営計画では、7,700万円の売上げとなっており、6月から残りの10か月で、残りの7,200万円の売上げを計画どおり達成しても、3,700万円の赤字ということです。
経営再建が茨の道なのは、誰の目にも明らかです。また、長期・短期の借入金は、合計5,000万円を超えていますが、どちらも社長の
個人保証になっています。ここまで借入れが膨らんだのには、取締役として副市長が経営に関わる行政側にも当然、
監督責任があるはずです。それは既に認めているところです。平成28年から赤字が出始めて、4年目になります。今回の提案に際し、赤字の第三
セクターに対して、国が義務付けた
経営改善計画の提出があってしかるべきでした。また、議会に提案する前に、
金融機関と協議して、
短期借入れを
長期借入れに組み替えて、目前の
返済金額を減らすなど、財務上の方策もあったはずです。さらに
コロナショックにより、今は
政府系金融機関の融資は最長3年据え置きで、実質無利子という状況ですし、
持続化給付金や
雇用調整金なども考えられたはずです。その申請はされたのでしょうか。
コロナショックで経営が厳しいのは、荻の里温泉だけではありません。他の民間の飲食業や宿泊業の会社も、全く同じ条件です。一般論で考えれば、
累積赤字が5,000万円を超え、
公認会計士によると、既に倒産状態の会社に市からの補助金を投入してまで経営を続けさせようとすることに、不公平感を感じ、疑問に思う市民もたくさんいます。実際に各議員に直接、たくさんの声が届いています。しかし荻地区の
住民感情からすれば、地域に根差した非常に愛着のある施設で、2,700筆を超えて、存続を求める署名が議会に提出されました。署名された方の気持ちは、十分、理解できます。それらをすべて承知した上で、次のように判断します。できるものなら荻の里温泉は存続してほしいというのは、全議員が一致した気持ちだと思います。しかし、議会は
財政規律や法解釈に則って判断しなければならない立場です。残念ながら荻の里温泉の
経営状態から判断すれば、このまま赤字が続き、市から補填することを続ければ、財政上のリスクとなります。確かに法解釈でいけば、竹田市は出資金の範囲内でしか責任はありません。つまり、出資した3,000万円が返ってこないだけで、
赤字補填を必ずしもする義務はありません。しかし、取締役に行政から副市長を出しているということは、5,400万円の負債に対し、行政の
監督責任は当然あると考えることができます。先に述べたように、
財政規律と
住民感情の狭間で、非常に難しい判断を迫られました。
短期借入金の
返済期日が目前の7月22日に迫っていますが、この
短期借入金の2,700万円は既に
運転資金として会社に入っています。今回の600万円とは別に、既に協定書により、4月1日に令和2年度分の
指定管理料600万円が支払われています。さらに
運転資金として600万円を追加投入するのを、これ以上認めることはできません。本来であれば行政に
赤字補填をする義務はありませんが、5,000万円を超えて
個人保証の借入金を膨らませた行政の
監督責任、荻の里温泉の存続を求める2,700筆を超える署名の熱い思いとその重さなどを鑑みた結果、追加の補填はないものとして、3,300万円のうち、
短期借入金の返済分2,700万円のみを認めることとします。経営的に茨の道を進むことは承知の上で、議会として認められる最大限の金額を示しました。以上の理由から、今回提案された出資金3,300万円のうち、
短期借入れの返済金2,700万円のみを認め、残りを削除する修正案を提案いたします。最後に、
少子高齢化に加え、今回の
コロナショックで、世の中は変わることが求められています。今までどおりにはいかないと、考え方の変化が行政にも求められてきます。署名をされた荻の方ともお話ししましたが、これまでどおりの経営を維持するのは難しいのではないかという認識を持たれていました。長期、短期合わせた
借入金額5,000万円のうち、今回議論されている2,700万円を投入しても、債務はまだ残ります。残された債務について、
再建プランを早急に議会に提出すること、そして、やがて作られる
再建プランには、清算も含め、
温泉部門の直営化、宴会・
宿泊部門の切り離しなど、現実に即した、市民の納得が得られるものになることを強く望み、行政にその努力を求めます。
議員諸兄には熟慮の上、修正案にご賛同賜わりますようお願いいたします。
○議長(
佐田啓二君) 日程第5、修正案に対する質疑を行います。議案第61号に関する修正案に対し、質疑はありませんか。11番、
日小田秀之議員
◆11番(
日小田秀之君) 質疑させていただきます。私の勉強不足かもしれませんが、ただいまの修正案の
提案理由の説明の中で、短期・長期の借入金が合計5,000万円を超えているという記述、また口頭でもただいま説明がございまして、これに3か所出てまいります。私の知り得る範囲では、6月4日の本会議当初、我々に提出がございました竹田市
出資法人の
経営状況を説明する書類、この中の、今、話題になっております
荻町まちおこし有限会社、この決算書の中で、
貸借対照表を見てみますと、これしか資料はないわけでございますが、私の承知していますのは、
短期借入金が2,700万円、
長期借入金が1,534万6千円、いずれも流動負債と
固定負債、この合計で4,234万6千円、これが言うなれば令和元年度末における借入金というふうに理解しておったんですが、先ほど来、お話がございます、短期・長期の借入金、合計5,000万円を超えている。これはいつの時点で超えているというふうに理解すればよろしいんでしょうか。それと、どういった資料に基づいて、この5,000万円という数字が出ているのか。そこらを提案者に、ちょっとご回答いただきたいと思います。以上。
○議長(
佐田啓二君) 9番、
井英昭議員
◆9番(井英昭君) お答えします。長期・短期の借入れの合計金額ですね、2,700万円と1,500万円の4,200万円ではないかという意味だと思いますが、すみません、すぐ資料は出てこないんですが、今回の
短期借入れの返済金は、合計、これまでにすべて含めると3,500万円、そのうちの、今回、
返済期日が来る分が2,700万円というふうに聞いております。それで、3,500万円と1,500万円を足して、5,000万円というふうな計算になりました。
○議長(
佐田啓二君) いつの時点ですか。9番、
井英昭議員
◆9番(井英昭君) ちょっと、今、その資料は持ち合わせておりませんが、説明で、
短期借入れが3,500万円というのは受けたと記憶しております。
○議長(
佐田啓二君) 11番、
日小田秀之議員
◆11番(
日小田秀之君) その3,500万円という、どこかの時点で説明があったのかと思いますけれども、今、わからなければ、
短期借入金の2,700万円、今、説明者から回答いただきました3,500万円、これは今現在から、どちらが近いんですか。3月末以降のこと、3,500万円の方が、令和元年度末の
決算報告より以降の金額が3,500万円というふうにとってもよろしいんですか。そこだけお答えください。それともう1点、何度もお立ちいただくのが恐縮でございますので、質疑させていただきますが、3,300万円という、今回、市が訂正後に費目を増資という形で提案してきたわけでございます。今回のこの修正案に、先ほどの説明によりますと、2,700万円の増資部分は認めましょうと、あと600万円の
運営資金については、これは認められないということのようであります。1点お聞きしますけれども、
運営資金を認めないということは、もう何度も皆さん方もご承知のとおり、全世界的、全国的にコロナ禍の問題で、非常に企業が資金運用、特に資金繰りについては大変な悩ましさをもって、一所懸命、皆さん頑張っておられる。そういった現状は十分ご理解の上だろうと思いますけども、じゃあ、この600万円を認めず、仮に最悪の場合、資金ショートした場合、どうなるのか。そういったことをお考えになっているんだろうかなという気がしますし、資金ショートした場合に、率直にお尋ねしますけども、どう対処すれば良いのか、どうなるのか、その点だけ、この2点、お聞きいたします。
○議長(
佐田啓二君) 9番、
井英昭議員
◆9番(井英昭君) お答えします。大きく2点ですね、2,700万円という、3,500万円のうち2,700万円という数字が、どう扱われるのかということと、資金ショートした場合、どうするのかという、大きく2点かと思います。2,700万円の方なんですけども、私の記憶では、その時、説明を受けた内容を振り帰って見ますと、3,500万円の
短期借入金。
短期借入れということは、支払いが最長1年と言いますか、1年以内ということになろうかと思います。そのうちの2,700万円が先に
返済期日が来るというふうに解釈しております。資金ショートした場合、どうなるのかということなんですが、先ほどの
提案理由の中でも触れましたが、本来であれば、間接
有限責任の考え方ですね、出資金の範囲内でしか責任はないというのは、日小田議員もその辺りは詳しいかと思います。法律に則って、会社法とか、そういうのに則って言えば、資金ショートした時点で、清算とか、売却とか、そういう手を考えないといけないというのは当然のことだと思います。2,700万円、3,300万円のうち2,700万円のみを認める根拠ということなんですが、これも先ほどの
提案理由の中にも触れたつもりですが、我々、議員という仕事、立場では、やはり法律、いろんなものに則ったり、特に財政に関しては、
財政規律という言葉があります。最近と言いますか、有名な例では、
財政規律が緩んだ結果、北海道の夕張市のような結論になったということは、議員だけではなく一般の方も、もうご承知のとおりだと思います。そういった
財政規律をどうするかという考え方、そして、それに今回は、荻の方が2,700筆を超える署名を添えて、議会の方にも存続を求める請願書が出されました。私も請願書の意味というのは、ものすごく重いと考えております。しっかりと受け止めなければならないと思います。述べましたように、
財政規律と
住民感情の間で非常に悩みました。それで、自治体の裁量の範囲内ということで、先に
返済期日の来る2,700万円は、会社の信用問題に関わると。ここで、もし2,700万円が払えなければ、会社として信用問題、信用保証に傷がつくというところを考えまして、2,700万円のみを認める。600万円に関しては、これも同じことになるんですけども、結局、借入金、もう入ってしまえば全部一緒です。
運転資金です。なので、経営を続けながら、残りの返済、借入金の返済をお願いしたいと。非常に厳しいことはわかっておりますが、
財政規律、
住民感情の狭間、それらのバランスをとった結果が、2,700万円というふうに説明をいたしました。以上です。
○議長(
佐田啓二君) 11番、
日小田秀之議員
◆11番(
日小田秀之君) 私が質疑しましたのは、何度も申しますけども、この600万円の
運営資金という当初からの説明、これを排除して、2,700万円の増資だけを認めると。だから、600万円が仮に資金ショートした場合、今後の運営上で資金ショートした場合、どう対処するんですかというお聞きをしたわけであります。先ほどの説明の中では、必然的に清算ということになるんではというらしき回答があったようでございますけども、果たして、それで良いのかどうか、これ以上、申しません。それと、先ほど来、5,000万円を超える借入金云々の問題でありますけれども、2,700万円が3,500万円の借入金のうち、先に2,700万円の期日到来があるというような、確か説明であったかと思いますけれども、そうであれば、3月末現在の
決算報告によりますと、
短期借入金が2,700万円でありましたから、逆に言えば、3,500万円ということでありますれば、3月末以降、つまり4月以降に新たな借入金が発生して、3,500万円になっているということになろうかと思うんですが、そういう理解でよろしいんですか。
○議長(
佐田啓二君) 9番、
井英昭議員
◆9番(井英昭君) お答えします。
短期借入金3,500万円と2,700万円の関係なんですけども、すみません、手元に資料がないので、そこのところは私からは詳細には答えられませんが、当然、そのような解釈でよろしいかと思います。
○議長(
佐田啓二君) 11番、
日小田秀之議員
◆11番(
日小田秀之君) 議長にお願いをいたしたいんですが、この
修正動議、非常にこの問題については、本議会におきまして、これまでも
全員協議会を含めて、いろんな論議をしてきて、また今日も随分たくさんの皆さん方、地域の皆さん方が傍聴にもおいでいただいていますが、市民も非常に注目をいたしている、こういった内容でございます。したがいまして、お願いであります。特異な例かもしれませんけども、今、手持ちでないというふうな提案者のお話でございましたけども、先ほど私が申し上げました、3月末決算書における2,700万円、これはもう歴として報告にございました。それ以降に、4月以降に、今お答えがありましたように、新たな借入金が発生して、実質、近似値では3,500万円の借入れがあると、だから合わせて、
長期借入金等を含めて、5,000万円を超えていると、こういったことが実際であるのかどうかだけ、何らかの方法でちょっとお確かめをしていただきたいと思うんです。ご配慮、よろしくお願いいたします。
○議長(
佐田啓二君) 暫時、休憩いたします。 休憩 午前11時16分 再開 午前11時25分
○議長(
佐田啓二君) 再開いたします。9番、
井英昭議員から、先ほどの、11番、
日小田秀之議員の質疑に対する答弁と、発言の追加が求められておりますから、これを許可します。9番、
井英昭議員
◆9番(井英昭君) お答えします。借入金の総額の件でした。長期の借り入れが1,500万円で、800万円と700万円という内容でした。私の方が、800万円をダブルカウントしていたようです。ですから、合計としては4,200万円、3月末の決算どおりということで、訂正をいたしたいと思います。発言の追加なんですけども、同じ質疑で、資金ショートした場合はどうなるのかということで、先ほどは、民間では清算という形に当然入るというふうにお答えしましたが、議員が本来、それを考えるべきものかどうかというところです。この提案に当たって、本来なら再建計画等が示されるべきだというのは、説明の内容でも触れました。計画も示されていないわけです、我々には現時点では。それで資金ショートした場合なんですけど、同じく3月末の決算で、現金勘定2,400万円あります。それに、また売上金額が上がってきて、現金としては手持ちが全くゼロというわけではないと思いますので、2,700万円が、3,300万円が両方払われても、既に、借入れですので、現金としては入っているということです。今回、返済の分ということです。ですので答えとしては、資金ショートした場合は、本来であれば会社、さらに言うと、100%出資の第三
セクターでありますので、行政の方が考えるべき問題というふうに答弁させていただきます。
○議長(
佐田啓二君) 11番、
日小田秀之議員
◆11番(
日小田秀之君) であれば、議長、これは
提案理由の中の文面について、5,000万円という記述の部分は、当然、修正というふうに理解してよろしいんですかね。それと、後の資金ショートの部分でございますが、これ以上申しませんけども、非常に寂しい、残念な回答でございます。我々、議会議員が資金ショート等については、我々が関知するべきところではないというニュアンスであったかと思いますけれども、それではないでしょう。目の前、資金ショートすれば、手を挙げた場合は清算になり、存続ができなくなる、非常に大事な場面であります。当然ながら、そこらは配慮すべき事柄ではないだろうかと思います。これ以上言いますと私の意見になりますので、これで控えさせていただきます。以上です。修正の取り扱いについて、最後の確認を、議長、よろしくお願いいたします。
○議長(
佐田啓二君) 資金ショートの部分については、それぞれ
修正動議を出された議員さん方のまとまった意見だろうというふうに思いますから、これは別に訂正を求めませんが、5,000万円ですか、ここの部分は訂正の意向はございますか。9番、
井英昭議員
◆9番(井英昭君)
借入金額の修正に関してですが、800万円ダブルカウントをしていたと申しましたので、その部分を除いた額に修正いたします。
○議長(
佐田啓二君) 異例でございますが、
修正動議がこの文書で出されております。今、口頭で修正がなされました。この修正については、基本的に正しい数字じゃないといけませんから、今の「5,000万円」を「4,200万円」ということに修正を認めさせていただいて、その中での皆さん方のお考えを、後の採決の時に、そのことを含んで決をしていただきたいというふうに思います。他に、ご意見ございませんか。14番、吉竹悟議員
◆14番(吉竹悟君) 私の方から質疑と、客観的な訂正を求めます。先ほど答弁の中で、「議会とは」とか、「議員とは」という、そういうニュアンスの言葉が出ましたが、本日、陳情書を持ってこられた方々、そういう方々が来ておりますが、先ほどの答弁のやり取りの中で、請願書が出たとかいう、とんでもない話が出ております。請願書は議会に付託されるもので、議会で審議をします。議会で審議してないということは、陳情書であります。言葉にも陳情書となっておりますので、そこはきちんと訂正を願います。それと客観的に聞きます。質疑をさせていただきますが、今回、修正案、これは当然の権利で、出すのはよくわかります。いろんな説明がありましたが、要は、端的に荻の里温泉の存続を望んでいるのか、望んでいないのか、そのことについて、まずは答弁願います。
○議長(
佐田啓二君) 9番、
井英昭議員
◆9番(井英昭君) お答えします。3点あったかと思います。まず「議会とは」という主語の扱い方、そして請願・陳情の言葉の扱い方、存続を望んでいるのかという、以上3点のご質疑にお答えしたいと思います。まず「議会とは」という言葉の使い方なんですが、これは議案ですので、当然、これが可決されれば議会の意思となります。それで、主語を「議会とは」というふうにいたしました。請願と陳情ですね、すみません、私もこの場でそういうふうに請願と陳情を取り違えて発言した可能性は、私も否定しません。すみません、今、この場で、その時どうだったというお答えはできませんので、そのように発言したら、陳情に訂正したいと思います。そして、存続を望んでいるのかというご質疑なんですけども、当然、存続を望んでおります。しかし、
財政規律とのバランスで認められるのが2,700万円というふうに、説明の中でも何度も申したとおりです。
○議長(
佐田啓二君) 14番、吉竹悟議員
◆14番(吉竹悟君) 「請願」と言い間違えたということで、訂正で、それは当然だと思います。それから、先ほど2,700万円は修正案の中に書かれていて、短期の借入れ分については当然だというような判断で、2,700万円を認めるとあります。この議案が上がってきた時に、数字の中で3,300万円というのは、当然、説明の中に
運転資金で、明日も見えない状況なんです。お客様がどのくらい毎日来てくれるかとか、宴会がどうなのか、宴会はいつからするのか、それからレストラン事業はどうなっていくのか。先ほど、在り方検討委員会の方できっちり、それをどういうふうにするのかということを出していただいて、でも、その時間が、もう猶予ならない状況なんです、今。私もほぼ3時間、社長と議論しながら、考えを聞きながらしました。だけど、二進も三進もいかない。要するに、土日の営業がどうなのかという状況と、宴会をいつからとっていいのか、それが、新型コロナウイルス感染症の問題というのが大きく響いているのが現状であります。2,700万円というのは、当然、借入れですから、そのまま市が出資したとしても、そのまま出ていくわけです。だけど、日々、運転していくのに、そこに資金繰りができないような状況になるというのは、恐らく、私も話の中で目に見えてわかるんですね。ということは、600万円の
運転資金を認めないということは、ある意味では存続がどうなるかわからない。短期の借入れだけを戻してあげましょうと、それだけは出しましょう、出資はいいですよと、そういう判断にしか聞こえないんですね、さっきのやり取りでもそうですけど。だから、先ほど第1番目に聞いたのが、存続を望んでいないか、いるかと。「望んでいます」とおっしゃいました。存続を望むんであれば、それは1日なのか、2日なのか、3か月なのか、4か月なのか、これから先なのか、どういうふうに考えておられるのか、そこが全く見えない。それについて答弁を願います。
○議長(
佐田啓二君) 9番、
井英昭議員
◆9番(井英昭君) お答えします。今回、2点、質疑をいただいたと思います。まず、
運転資金をどう考えるのかということと、存続をいつまで望むのかということでお答えしたいと思いますが、
運転資金に関して少し振り返りたいと思いますが、先ほど日小田議員の質疑にもありましたが、3月末の時点で現金勘定が2,400万円、4月1日に協定書による
指定管理料が600万円、そして
一般質問の答弁でありましたように、4月・5月の売上げが約500万円、それに6月の売上金額が入ってこようかと思います。ですが、わかっている範囲で3月末の金額に、今言いました600万円の
指定管理料と売上金を足して、その残りが1,400万円だったというのも答弁にあったのは、議員の皆さん、全員が聞いているところだと思います。なので、2,700万円は入ってしまえば、すべて
運転資金ということになろうかと思います。日小田議員の質疑の答弁と重なるようなんですけども、
運転資金をどう考えるのかということですが、
コロナショックで経営が厳しいのは、どこも一緒です。ですので、そういったところも配慮していただきたいと思います。あと600万円の
運転資金を認めない場合、存続はいつまでできるのかと考えるのかというご質疑なんですけども、一日も長く存続してほしいと言うしか答えようがありません。以上です。
○議長(
佐田啓二君) 14番、吉竹悟議員
◆14番(吉竹悟君) 再度、質疑をさせていただきます。今の数字ですね、3月末でいくらあった、そして
指定管理料がいくら出した、3,000万円、その時点であってということであります。その分の数字は当然わかります。当然ですね、私もわかります。毎月、あそこが運転することで、もちろん温泉ボイラーを含めて、月々にいくら経費がかかっているのか、それはご存知ですか。それについてお答えください。
○議長(
佐田啓二君) 9番、
井英昭議員
◆9番(井英昭君) お答えします。月々、経費はいくらかかっているのかということですが、固定費プラス仕入れの変動費のことかと思われます。それも、いただいた資料、
決算報告書です。細かい数字は申し上げませんが、今、吉竹議員が言われた質疑に対しては、固定費と変動費を足した分ということが、毎月いくらかかっているかということだと思います。
○議長(
佐田啓二君) 井議員、今、額が具体的にいくらかかるかと。暫時、休憩します。 休憩 午前11時42分 再開 午前11時43分
○議長(
佐田啓二君) 再開します。9番、
井英昭議員
◆9番(井英昭君) 固定費と変動費を足した金額、毎月いくら経費がかかっているかというのは、1,200万円になります。
○議長(
佐田啓二君) 今、もう3回目ですから、今の答弁で、もう内容はわかると思うんですが、敢えてしますか。14番、吉竹悟議員
◆14番(吉竹悟君) 許可をいただいたので、最後の質疑にさせていただきますが、結局、経常経費が月に1,200万円。要は、あの施設自体は、他の施設もそうなんですけど、例えばそれを休館しても、経常経費で出る分があるんですね。先ほど11番議員とのやり取りの中で、4月・5月の売上げがありました、500万円と。今回、6月が入るであろうと。1,200万円、経常経費が要るであろう。だけど、4月・5月は、既に500万円しか売上げがなかった。当然そうです。どこの施設もそうですから、厳しい運営状況であります。ということで、先ほど申し上げたように、2,700万円は市が追加出資したとしても、それは短期の借入れに戻すわけです。それで、先ほど申し上げたように、いつまで存続できるとお思いになっているのかと聞いたのがそこなんですね。4月・5月も厳しい運営状況、6月も厳しい状況です。土日に、毎日じゃないです。土日すべてじゃないんですけど、営業しながらレストランをしている。だけど、2階の宴会場も、今、電話があって、いつからできるかという問い合わせはあるそうですが、現状はやっていない。一番、飲酒ですね、アルコール関係になるから、お金がたくさん動く。売上げも上がるんですね。だけど、その部門が今できない。あそこの温泉に、例えば一日どのくらい入るかとあります。例えば今の倍入っても、温泉の利用料だけでは、少なくとも、先ほど申し上げたように1,200万円の経常経費の中には、とても追いつく数字はありません。だから、複合経営で今までやってこられたところなんです。つまり、先ほどから申し上げているように、2,700万円の返済部分のことに関してはOK、でも600万円の
運転資金というか、その分、600万円の分に関しては認めないということは、存続がそれでできるのかということで、存続を望んでいるけど、本当にそれを望んでいることになるのかなと、そこがどうしてもわからないんです。それだけ厳しい、今、状況だというのをご理解いただいたら、当然、私はするべきだと思う。いよいよ行かれなくなって、7月に臨時会を開いて、その時に追加増資すればいいという、ひょっとして、そういう考えがあるのかなというところも思ったりします。それでは私は、逆に言えば、今、しっかりとした数字を上げていただいて、提案をしていただいている。そのことに対して前向きにどうあるべきか、そこが営業が継続してできるのかということをしっかり考えれば、必要だと思いますので、そのことについてお答えください。
○議長(
佐田啓二君) 9番、
井英昭議員
◆9番(井英昭君) 同じことを聞かれているようなので、同じような答えになろうかと思いますが、まず固定費と変動費の考え方なんですけど、固定費というのは、毎月どうしてもかかってしまいます。ただし、今言われました変動費の部分は、営業しなければかかりませんので、仕入れと連動するので変動費と言われているかと思いますので、経費の部分は変わってこようかと思います。そして財務状況を分析されて、一月いくらかかるのか、いくらあれば回転していくのかというふうな内容の質疑だったかと思いますが、これも
提案理由の中で触れさせていただきましたが、この定例会に4,900万円、最初、提案がありました。それを提案する前に、銀行と協議して、組み換え、そういったことをすれば良かったのではないか。結果的には、それはできていなかった。ですから、これからも銀行との協議というのは、まだ時間は残されているかと思います。そういった財務上の経営努力というのも、まだ考えられるかと思います。何度も最後は同じ答えになってしまうんですが、
財政規律と荻の方の
住民感情などを、しっかりと私たちも受け止めました。その結果、2,700万円の数字は認められるが、それ以上は認められないという結論に至ったという答弁とさせていただきます。
○議長(
佐田啓二君) 他にありますか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
佐田啓二君) 以上で、修正案に対する質疑を終結いたします。お諮りいたします。議案第61号に関する修正案については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略いたしたいと思います。これに、ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
佐田啓二君) ご異議ないものと認めます。議案第61号に関する修正案は、委員会付託を省略することに決定いたしました。ここで、暫時休憩いたします。 休憩 午前11時49分 再開 午前11時50分
○議長(
佐田啓二君) 再開いたします。日程第6、討論・採決を行います。議案第61号、及び議案第61号に関する修正案に対して討論の通告がありますので、まず、原案に賛成者の発言を許可します。10番、徳永信二議員
◆10番(徳永信二君)
修正動議に反対する討論。私は、執行部提案の原案に賛成し、
修正動議に反対する立場で討論を行います。ご存知のとおり、荻の里温泉は平成11年の開業以来、現在まで荻周辺地域唯一の温泉保養施設として、地元住民はもとより、市内外の皆様から20年以上にわたって利用され、愛され続けてきました。浴場利用だけでも年間4万人を超え、地域住民や荻の里温泉利用客にとっては、今はなくてはならない中核施設となっています。ただ、平成28年の熊本・大分地震を境に、ここ数年は単年度収支が赤字となり、令和元年度末では、累計赤字が5,000万円を超える、憂慮すべき自体となっているのはご承知のとおりであります。こうした中、執行部は支援策として、当初の提案内容を修正し、3,300万円の増資を行い、急場の資金需要をしのぐとともに、並行して荻の里温泉の
経営再建計画を早急に策定し、抜本的な改革を目指すとしています。今、世の中は新型コロナウイルス感染症によるコロナ禍で、右も左も大変な有り様です。荻の里温泉も休館の影響や利用客の激減で、厳しい
経営状態にさらに輪をかけて、危機的な状況に置かれています。皆さん、振り返ってみてください。荻の里温泉は旧荻町時代はもとより、合併後の直営方式ではなく、市の第三
セクターとして、自助努力を基本姿勢として、経営を続けてきました。ただ、今回のコロナウイルスの影響と社会経済活動の復調は予測できないと誰もが言っていることは、ご承知のとおりです。現在、県議会が開かれていますが、県内企業のコロナ関連相談のうち、資金繰りに関する相談が71%にも達するとの記事が出ていました。企業にとって、このような苦境の際、いかに資金繰りが大切かわかると思います。これまでの説明にありましたように、荻の里温泉は4月22日に2,700万円の借入金
返済期日が迫っております。今回の
修正動議では、顧客が確実に復調してくるか、全く予想できない中、あまりにも余裕のない方策ではないでしょうか。私が思うに、原案が可決されたとしても、今の
運転資金で果たして乗り切れるだろうかと心配しております。以上の観点から、原案の3,300万円の増資案に賛成するものであります。一昨日、荻町の住民で組織する、「荻の里温泉の安定と存続を願う会」が2,752人もの署名を添えて、早期支援の要請を市長と議長宛てに行っています。議員各位におかれましては、この荻住民をはじめとした利用者の熱い思いを汲んでいただき、執行部原案にぜひ賛同していただきますようお願いして、私の賛成討論といたします。何とぞよろしくお願いいたします。
○議長(
佐田啓二君) 次に、原案に賛成者の発言を許可します。14番、吉竹悟議員
◆14番(吉竹悟君) 議案第61号令和2年度竹田市
一般会計補正予算(第4号)の原案に賛成の立場で、討論を行います。今回の補正予算の主な内容は、歳出7款1項、商工費、5目、観光施設等管理費、23節、投資及び出資金、
荻町まちおこし有限会社に3,300万円の出資をするものであります。この出資金に対する議論は、
一般質問及び第1回目の
予算特別委員会で多く出されました。また
産業建設常任委員会でも議論が集中したと聞いております。それぞれの議員が大所高所からの観点で意見が出たものと思います。その意見を踏まえ、一議員として、竹田市全体と荻町としての位置づけとしての角度から、建設当時の思い・夢がどのようなものだったのかを推察させていただきました。当時の荻町には中核的な施設がなく、就業の場となる進出企業も少ない状況から、温泉掘削によって、荻町に拠点施設となり、まちおこしに通じる施設を建設することにより、福祉向上はもちろん、就業の場の創設を含め、当時の荻町議会で可決され、建設したものです。当初から順調に経営がされてきたようですが、相次ぐ自然災害や今回の新型コロナウイルス感染症のために、休館を余儀なくされるなど、影響は計り知れないものとなり、経営を圧迫しています。今後、経営努力を重ね、経営バランスを保っていくことはもちろんでありますが、建設当時の荻の里温泉館の持つ最大使命を果たして行くことも重要だと考えております。平成17年の合併時に、新市に持ち込まれた施設は他にもあります。施設運営に対しては、少なからずも市からの補助金等があります。今後は同様な施設を同じテーブルの下で、どのように再生し、有意義なものにしていくかの議論も必要と考えております。今回、荻町住民が一丸となった荻町温泉館を安定的に存続するため、早期に経営基盤を支援してほしいとの要望書が、市当局、市議会議長に提出されています。2,752名のその思いも、非常に大きいものがあります。よって、議案第61号竹田市
一般会計補正予算(第4号)の原案に賛成するものであります。議員各位のご賛同を賜わりますようにお願いして、私の賛成討論といたします。
○議長(
佐田啓二君) 以上で、討論を終結いたします。これより、採決いたします。はじめに、
総務常任委員会付託案件の報告第12号、第13号、議案第86号及び第87号の合計4案件を一括して採決いたします。以上4案件に対する
総務常任委員会委員長の報告は、報告第12号及び第13号の2案件については、いずれも原案を承認、議案第86号及び第87号の2案件については、いずれも原案のとおり可決すべきものとなっています。以上4案件は、
総務常任委員会委員長の報告のとおり決定することに、ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
佐田啓二君) ご異議ないものと認めます。以上4案件は、
総務常任委員会委員長の報告のとおり決定いたしました。次に、
産業建設常任委員会付託案件の、議案第64号から第67号までの合計4案件を一括して採決いたします。以上4案件に対する
産業建設常任委員会委員長の報告は、議案第64号から第67号までの4案件については、いずれも原案のとおり可決すべきものとなっています。以上4案件は、
産業建設常任委員会委員長の報告のとおり決定することに、ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
佐田啓二君) ご異議ないものと認めます。以上4案件は、
産業建設常任委員会委員長の報告のとおり決定いたしました。次に、
社会文教常任委員会付託案件の、議案第62号及び第63号の2案件、並びに請願第1号の合計3案件を一括して採決いたします。以上3案件に対する
社会文教常任委員会委員長の報告は、議案第62号及び第63号の2案件については、いずれも原案のとおり可決、請願第1号については採択すべきものとなっています。以上3案件は、
社会文教常任委員会委員長の報告のとおり決定することに、ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
佐田啓二君) ご異議ないものと認めます。以上3案件は、
社会文教常任委員会委員長の報告のとおり決定いたしました。次に、
予算特別委員会付託案件の議案第61号、及び議案第61号に関する修正案を採決いたします。この採決は、分割して行います。まず、議案第61号に関する修正案について、起立により採決いたします。本修正案に、賛成の議員の起立を求めます。 (賛成議員、起立)
○議長(
佐田啓二君) 起立少数であります。議案第61号に関する修正案は、否決されました。修正案が否決されましたので、次に、議案第61号の原案について、起立により採決いたします。議案第61号を原案のとおり可決することに、賛成の議員の起立を求めます。 (賛成議員、起立)
○議長(
佐田啓二君) 起立多数であります。議案第61号は、原案のとおり可決されました。次に、
議会改革調査特別委員会付託事件の
議会改革の推進についてを採決いたします。本件は、
議会改革調査特別委員会委員長の報告のとおり承認することに、ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
佐田啓二君) ご異議ないものと認めます。本件は、
議会改革調査特別委員会委員長の報告のとおり承認いたしました。日程第7、
意見書案の上程を行います。
意見書案第1号を議題といたします。日程第8、
意見書案に対する
提案理由の説明を行います。
意見書案第1号について、
社会文教常任委員会委員長に
提案理由の説明を求めます。
社会文教常任委員会委員長
◆
社会文教常任委員会委員長(
首藤健二郎君)
意見書案第1号
義務教育費国庫負担率2分の1復元に関する意見書の提出について 次のとおり、会議規則第14条第2項の規定により提出します。
義務教育費国庫負担率2分の1復元に関する意見書。日本国憲法は「義務教育費無償の原則」を掲げ、義務教育が国民の教育を受ける権利を保障するものであると同時に、次世代の主権者を育む大きな使命を持つものであることを示しています。さらに、教育のあり方が国の将来を左右する重要な鍵を握ることを表したものであるとも言えます。現行の
義務教育費国庫負担制度は、こうした「理念」を実現するものとして制定され、教育の機会均等とその水準の維持・向上のために、大きな役割を果たしてきました。
義務教育費国庫負担制度は、国と地方が義務教育に係る共同責任を果たすためのものです。したがって、同制度は地方分権の推進を阻害するものではありません。大分県でも、人数による制限があるものの、県独自で小学校1・2年生、中学校1年生について30人以下学級を行っています。このように、現行制度でも自治体の裁量権は保障されています。しかし、義務教育費国庫負担金の負担割合が2分の1から3分の1に縮小されたことや、地方交付税削減の影響、厳しい地方財政の状況などから、自治体独自に少人数教育をはじめ、きめ細かな教育を推進することは限界があります。
子どもたちにとって最善の
教育環境を実現していくためには、国が財政的に最低保障として下支えしている
義務教育費国庫負担制度は必要不可欠です。教育予算は「未来への先行投資」であり、
子どもたちへ最善の
教育環境を提供する必要があります。つきましては、政府におかれまして下記の事項につき、措置されるよう強く要請するものであります。記。1.
子どもたちに、教育の機会均等と
教育水準の維持向上を図るため、
義務教育費国庫負担制度についての
国負担割合を2分の1に復元するとともに、制度の拡充を行うこと。2.豊かな
教育環境を整備するため、小学校の
複式学級解消・30人以下学級を基本とした
次期教職員定数改善計画を実施すること。以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。提出先、内閣総理大臣安倍晋三様、内閣官房長官菅義偉様、文部科学大臣萩生田光一様、財務大臣麻生太郎様、総務大臣高市早苗様。何とぞご賛同賜りますよう、よろしくお願いいたします。
○議長(
佐田啓二君) 日程第9、
意見書案に対する質疑を行います。
意見書案第1号について、質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
佐田啓二君) 以上で、質疑を終結いたします。
意見書案第1号については、会議規則第37条第2項の規定により、委員会付託を省略いたします。ここで、暫時休憩いたします。 休憩 午後0時9分 再開 午後0時10分
○議長(
佐田啓二君) 再開いたします。日程第10、
意見書案に対する討論・採決を行います。通告がありませんので、討論はないものと認め、直ちに採決を行います。
意見書案第1号を採決いたします。本案は、原案のとおり可決することに、ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
佐田啓二君) ご異議ないものと認めます。
意見書案第1号は、原案のとおり可決することに決定いたしました。ただいま
意見書案が議決されましたが、その条項、字句、数字その他の整理を要するものにつきましては、その整理を議長に委任されたいと思いますが、これに、ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
佐田啓二君) ご異議ないものと認めます。条項、字句、数字その他整理を要するものにつきましては、議長に委任することに決定いたしました。
○議長(
佐田啓二君) 日程第11、
追加議案の上程を行います。議案第88号及び第89号の合計2案件を一括議題といたします。日程第12、
追加議案に対する
提案理由の説明を行います。議案第88号及び第89号の合計2案件について、市長に
提案理由の説明を求めます。市長
◎市長(首藤勝次君) 本日追加いたします案件は、予算案1件、一般案1件の計2件であります。以下、
提案理由のご説明を申し上げます。議案第88号 令和2年度竹田市
一般会計補正予算(第5号)について 今回の補正額は、歳入歳出ともに3,268万4千円の増額であります。以下、その概要を申し上げます。まず、歳出でありますが、民生費では、ひとり親世帯臨時特別給付金事業1,768万4千円を増額計上しております。農林水産業費では、農産物販売・ブランド確立事業1,500万円を増額計上しております。一方、歳入では、国庫補助金1,768万4千円、基金繰入金1,500万円をそれぞれ増額計上しております。議案第89号 動産の買入れについて この案は、導入後22年が経過した竹田市消防署本署配備の水槽付消防ポンプ自動車(CD-1型)を更新するため、
竹田市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例(平成17年竹田市条例第59号)第3条の規定により議決を求めるものであります。 以上をもちまして、今回提出いたしました諸議案の説明を終わります。何とぞ慎重審議のうえ、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。
○議長(
佐田啓二君) 日程第13、
追加議案に対する質疑を行います。はじめに、議案第88号について質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
佐田啓二君) 次に、議案第89号について質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
佐田啓二君) 以上で、質疑を終結いたします。お諮りいたします。議案第88号及び第89号の合計2案件については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略することにいたしたいと思います。これに、ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
佐田啓二君) ご異議ないものと認めます。以上2案件については、委員会付託を省略することに決定いたしました。ここで暫時休憩いたします。 休憩 午後0時14分 再開 午後0時15分
○議長(
佐田啓二君) 再開いたします。日程第14、
追加議案に対する討論・採決を行います。討論は通告がありませんので、直ちに採決を行います。議案第88号及び第89号の合計2案件を一括して採決いたします。以上2案件は、いずれも原案のとおり可決することに、ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
佐田啓二君) ご異議ないものと認めます。以上2案件は、いずれも原案のとおり可決することに決定いたしました。次に、お手元に配布してありますように、議会運営委員会委員長から議会運営について、会議規則第104条の規定により、閉会中も継続して調査したい旨の申し出がありました。これを承認することに、ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
佐田啓二君) ご異議ないものと認めます。この件については、議会運営委員会委員長の申し出のとおり、これを承認することに決定いたしました。これをもちまして本定例会に付議されました案件は、すべて議了いたしました。令和2年
竹田市議会第2回定例会を閉会いたします。ありがとうございました。 閉会 午後0時15分 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
竹田市議会議長
佐田啓二 会議録署名議員
首藤健二郎 会議録署名議員
佐藤市蔵...