○
議長(
黒田浩之議員)
委員長の
報告は終わりました。
これから、各
委員長報告に対する
質疑に入ります。
ただいま行われました各
委員長の
報告について、御
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
黒田浩之議員) これをもって、
委員長報告に対する
質疑を終結いたします。
これから
討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許可します。
13番、
知念豊秀議員。
〔13番
知念豊秀議員登壇〕
○13番(
知念豊秀議員)
意見第7号は、
委員長報告では
原案否決になっておりましたが、私は、
原案賛成の立場で
討論を行いたいと思います。
福島第一
原発の
事故からもうすぐ6年になります。いま一度
原発事故を思い起こしていただきたいと思います。いまだ
事故処理も
原因究明も終わっていません。それどころか、8万人以上の
避難民がいつ帰れるかわからない、
災害復旧もままならない状態です。
福島は、なぜ多くの人が被曝する事態になったのか、
同心円状の
避難勧告がいかに無意味であったか、現実の実相に目を向けなければなりません。
伊方原発の
事故を想定した11月11日の
避難訓練は、
子どもだましであることを
皆さんもおわかりになっているのではないでしょうか。ヨーロッパの
原子力安全対策は、既にメルトダウンを想定したことが当たり前になっています。すなわち、
炉心溶融で
ウラン燃料が溶け出すと、それを炉心の真下で受けて、100平方メートル以上もある大きな受け皿に広げて、自然に冷やす
コアキャッチャーという仕掛けがあります。しかも、
格納容器壁は、二重構造にして外部への
放射能漏れがないようにしており、福一のように建物が吹き飛ばされない構造に強化されています。
日本の
安全対策は、
東日本大震災規模の地震と津波に耐えられればよしとするかなり場当たり的な
安全対策に終わっています。
自然災害は、過去の記録だけではわからない、想定を超えることがあり得るというのが現段階の知見ではないでしょうか。
また、
原子力規制委員会が慎重に
審査しているとされていますが、
審査の
基準が甘いというのが
専門家の大方の
意見です。アメリカの
避難基準には、
周辺住民の
避難計画も入っているのに、日本は自治体に丸投げで、いいかげんです。
規制委員会の
田中委員長は、再稼働にお
墨つきを与えておきながら、
安全性を保障するものではないとしています。
規制委員会は、
事故を絶対に起こさないという立場ではなく、単なる
審査機関に成り下がっています。
伊方の
地元住民や我々が
被害に遭ったらどうなるのでしょうか。政府は、
責任をとると言いますが、
事故が起きたとき、どうやって
責任をとるのか。金を渡せば
責任をとったことになるのか。既に起こってしまった
福島では、
災害関連死が起きても
責任をとらないのに、
責任をとると強弁しても信用できません。
繰り返しになりますが、
伊方原発の
立地箇所は、世界でも最も危険な場所の一つです。100%安全だと言い切る
専門家は一人もいません。
9月14日に公表された最新の
福島県民調査報告書によりますと、
福島県の
幼児甲状腺がん及び疑いの
子どもたちは、合計174人になりました。今もふえ続けています。
事故から30年たったチェルノブイリでは、放射線の影響と思われる
子どものがんや奇形の
子どもたちがたくさん生まれています。
原発は、完成された技術ではなく、一旦
事故を起こせば、コントロールできない、
暮らしと環境に重大な
被害を及ぼす実態を直視していただきたいと思います。
今、開発されているどんな型の
原子炉も、
核エネルギーを取り出す過程で莫大な
死の灰を生み出します。しかし、人類は、この
死の灰を制御する手段を持ち合わせていません。それを無害にする技術もありません。さらに、
使用済み核燃料を安全に処理する方法も全く見通しがありません。このような異質の危険を持つ
原子力発電は、人類が許容できるでしょうか。
報道によりますと、
福島原発事故処理費は21.5兆円、従来想定の約2倍に膨れたと報じられました。21.5兆円を
被害者である
国民に負担させようとしています。
加害者の
責任は問われず、
被害者や関係のない
国民まで
賠償責任を負わせるなど、本末転倒です。到底承服できません。
国民の
暮らしと環境に重大な
被害を及ぼすことが実証されたことにより、
福井地裁での判決や
仮処分決定では、
人格権は経済的な利害より優先するとして、
原発の
運転差しとめや再
稼働中止を求めました。コストが安いという理由だけで
原発依存を拡大するのは、まさに
原発周辺住民の健康と安全を無視したものであるとする結論でありました。
南海トラフ地震の
発生確率が30年以内に70%と予測されています。必ず起こると言われています。全国的に見ると、
電力会社の想定した
安全基準を上回る地震は、既に数回観測されています。さらに、人知を超えて起こる
自然災害を目の当たりにして、ほんの100年程度のエネルギー対策のために
使用済み核燃料を今後10万年以上子孫に
管理、負担させることは無謀です。
伊方原発をとめることこそ、未来に豊かな自然と環境を残す我々の努めではないでしょうか。
事故が起こってから、
子どもたちになぜこんな危険な
原子力発電所をつくったのかと問われたら、答えられるでしょうか。未来は、
子どもたちのものです。
意見書案に反対された
皆さんも、安倍首相の世界一厳しい
安全基準は、決して世界最大の地震・津波に耐えられる
基準ではないこと、
原子炉の
安全対策、避難対策に対し、不十分であることを御理解いただき、未来の
子どもたちのために再考し、賛成いただくことを心からお願いいたしまして、
討論といたします。
〔13番
知念豊秀議員降壇〕
○
議長(
黒田浩之議員) 以上で通告による
討論は終わりました。
ほかに
討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
黒田浩之議員) これをもって
討論を終結いたします。
これから採決を行います。
意見第7号については、御異議がありますので、起立により採決いたします。
本件に対する
委員長の
報告は否決でありますので、
原案について採決いたします。
本件を可決することに賛成の
議員の起立を求めます。
〔起立少数〕
○
議長(
黒田浩之議員) 御着席ください。起立少数であります。
よって、
意見第7号は否決されました。
次に、
議案第56号から
議案第75号まで及び
請願第3号の各
議案については、それぞれ各
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
黒田浩之議員) 御異議なしと認めます。
よって、以上の案件は、それぞれ各
委員長報告のとおり決しました。
お諮りいたします。
ただいま採択された
請願第3号につきましては、市長に送付いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
黒田浩之議員) 御異議なしと認めます。
よって、
請願第3号につきましては、市長に送付することに決しました。
以上で、
今期定例会の議事は全部終了いたしました。
市長、挨拶をお願いします。
川野市長。
〔市長川野幸男君登壇〕
○市長(川野幸男君)
平成28年第4回市議会
定例会の閉会に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
去る12月5日から18日間にわたり、
議員の皆様には、本
会議あるいは常任
委員会において、
専決処分、
条例の
制定・
改正、
平成28年度予算の
補正議案等につきまして慎重に御審議をいただき、いずれも
原案のとおり御賛同賜りましたことに対し、厚くお礼を申し上げます。本
会議で承認・可決いただきました
議案につきましては、その執行に万全を期したいと考えております。
さて、私が昨年12月28日から市長としての実務をスタートし、1年がたとうとしています。これまで、
地域、団体、企業等できるだけ多くの
市民にお会いして御
意見を伺い、その中で、
津久見市の未来に向けての
意見交換に努めてまいりました。おかげさまで
津久見市を取り巻く状況にもいろいろな動きが出てきたように感じます。
行政としては、観光戦略の策定、新庁舎建設に向けての検討なども動き出しましたし、
市民主体の取り組みでは、全市的な桜観光一体化への取り組み、自主防災組織の体制強化に向けた取り組み、
津久見産養殖ホンマグロを初めとする
地域産品ブランド化に向けた取り組み、まちづくりツクミツクリタイの発足、団体によるさまざまなまちづくり
事業の取り組みや婚活サポートの取り組みなど、
津久見市全体が、少しずつではありますが、いい方向に動き出したという印象でございます。
ことし3月には、第5次総合計画を策定し、
津久見市民憲章の基本理念である生涯を託せるまちづくりを継承しながら、将来像を「誇りと自信に満ちたまち「
津久見」~笑顔と活力あふれる定住拠点~」として、この実現を目指しております。
この1年は、助走からホップの年でしたが、来年はステップ、躍進の年にできるよう、私も
職員と一丸となって頑張る所存でございますので、
議員の皆様におかれましては、一層の御
支援と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
議員の皆様方には、この1年間、市政発展のために、
定例会を初めさまざまな機会において御活躍されるとともに、貴重な御
意見などをいただきましたことに深く感謝申し上げます。
ことしも残りわずかとなりましたが、
議員皆様方におかれましては、輝かしい新年を健やかに迎えられますよう、また新しい年が
市民の皆様にとりましてよりよい年となりますよう御祈念申し上げまして、閉会の挨拶とさせていただきます。
〔市長川野幸男君降壇〕
〔
議長黒田浩之議員登壇〕
○
議長(
黒田浩之議員)
平成28年第4回
定例会の終了に際しまして、一言御挨拶申し上げます。
議員並びに
執行部の皆様には、18日間にわたり、極めて熱心に御審議をいただき、本日閉会の運びとなりました。皆様に厚くお礼を申し上げます。
昨年12月26日に川野市長が就任して以来、今回で年4回の
定例会が全て終了したところでございます。この間、川野市政におかれましては、3月に第5次
津久見市総合計画を策定し、昨年策定済みの
津久見市総合戦略とあわせまして、「誇りと自信に満ちたまち「
津久見」~笑顔と活力あふれる定住拠点~」の実現に向け、定住対策を中心に各分野でさまざまな施策を実行していただいております。
私ども市議会も、
市民とともに歩む協働型議会の実現に向け、政策立案や政策提言、また議会改革活性化を行いながら、
執行部とともに
津久見市の発展に向けて全力で取り組んでまいる所存でございます。
本年も余すところあとわずかとなりましたが、皆様方におかれましては、御壮健で輝かしい新年を迎えられますよう心から御祈念申し上げ、閉会の挨拶といたします。
〔
議長黒田浩之議員降壇〕
○
議長(
黒田浩之議員) これをもって、
平成28年第4回
津久見市議会
定例会を閉会いたします。
午前10時31分 閉会
地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。
津久見市議
会議長
署名
議員
署名
議員...