津久見市議会 2016-03-22
平成28年第 1回定例会(第4号 3月22日)
○議長(
黒田浩之議員) これをもって、
委員長報告に対する質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。討論の通告がありますので、発言を許可します。
13番、知念豊秀
議員。
〔13番 知念豊秀
議員登壇〕
○13番(知念豊秀
議員) それでは、討論を行います。
議案第19号、議案第25号、
議案第26号、
議案第32号及び
議案第36号についての
反対討論を行います。
まず、初めに
議案第19号、平成27年度
一般会計予算の補正について、この補正予算に、2款1項6目13節に情報セキュリティ強化対策業務委託料5,930万円が計上されております。これは個人番号、
マイナンバーカードに関する予算です。
政府広報では、個人情報を芋づる式に抜き出すことができない仕組みになっていますと説明されています。さらに行政専用の閉じたネットワークであるLGWANの中にも構築されているので、外部からの攻撃は受けないものとなっていると繰り返し説明されていますが、サイバー攻撃からのネットワークに侵入されないという補償は政府答弁にもありません。あくまでも被害を最小限に食いとめるシステムでしかありません。
また、末端な企業では個人情報が高値で売買されると、法を犯してでも漏らしてしまう可能性もあります。アメリカでは成り済まし犯罪が横行しています。
要するに今後、事件が発生するたびに、セキュリティ強化対策が予算化されて出てくることになります。このような制度をつくる必要はないと考えますので、反対です。
議案第25号、平成28年度
一般会計予算について、貧困と格差の広がりの中で、何よりも市民生活、家計を温める予算が強く求められています。アウトソーシングを追認する予算であり、市内経済への還流が起こらない
津久見市の経済に貢献しないであろう予算が多く含まれていますので、賛成できません。
議案第26号、平成28年度
国民健康保険事業特別会計予算について、この制度は国民皆保険制度として、社会保障の重要な制度としてできました。国保税高騰の根本原因は、国の予算削減です。
歴代自民党政権は、1984年の国保法改悪を皮切りに、国保への国庫負担を削減し続け、国保を深刻な財政難に陥られました。年金生活者、失業者などの無職者が加入の過半数を占める国保は、もともと手厚い国庫負担なしには成り立たない医療保険です。
市民負担の軽減のために、多くの自治体で一般会計からの繰り入れをふやし、国保財政の安定化に努め、被保険者の暮らしと健康を守っています。
津久見市の
国民健康保険税は県下でも2番目に高く、自営業者の生活を苦しめています。生活習慣病の有病率が県下でも一番高いために、国保財政を圧迫していることが原因であるとしても、国保税を支払うために、無理して働かなくてはならない悪循環に陥っています。
市民の健康を守るためには、税負担を軽くする必要がありますので、反対いたします。
議案第32号、平成28年度
介護保険事業特別会計予算について、この予算も国保会計同様、必要な予算ですが、社会保障制度改悪で、介護保険の給付費、費用をさらに抑制するため、施設給付を削減、特養への入所基準の要介護1、2を外しました。要支援1、2も介護保険制度から外し、別制度に移行しました。
高い保険料、利用料が市民生活を圧迫しています。政府言いなりの制度執行には反対でありますので、この予算にも反対いたします。
議案第36号、
津久見市総合計画の策定について、この採択に当たり、問題点を指摘して反対をいたします。
初めに、第4次総合計画の総括が不十分であり、計画に最も重要な前期第4次計画の科学的な検証と教訓の引き出しがなされておらず、検証なき総合計画となっていることが大きな反対の理由です。
なぜ、人口減少を食いとめることができなかったのか。つまり、人口減少の究明をあやふやにしては、実効効果が上がらなくなってしまうのではないでしょうか。
例えば、人口減少の原因の1つに、労働法制の改悪や、連動して税制面でも派遣をふやす誘導策があります。人件費は、税金控除の対象になりますが、派遣労働者は、物と同じ扱いで、派遣料金が仕入れ原価控除の対象になるため、ますます製造業者は派遣社員を使うメリットがふえてまいります。
結果として、正社員から派遣社員への流れを加速させることになり、劣悪な労働条件と、低賃金の非正規雇用者がふえてまいりました。今や、全労働者の37.9%にもなっています。
結果として、働く若者が貧困から抜け出せず、結婚する割合の低下、特殊出生率の低下へとつながり、国全体として人口減少へと続く流れになっています。原因は政府の経済政策に大きな原因があるのではないかと考えられます。
少子化対策は、
津久見市だけの問題ではなく、どの自治体でも真剣な取り組みが行われているにもかかわらず、ほとんど空振り状態にあります。
第2は、市民の暮らしの現状認識が不十分であり、必要な対策が導き出されていない。市民の危機感は、今、人口減少と高齢化により住みなれた地域のコミュニティの崩壊が現実になりつつあることです。これ以上人口を減らさないように、対策をとってほしい、地域の
自治組織や、役員を構成する人員確保や、民生委員、介護予防推進員の推薦等、そのなり手がなかなかないので、深刻です。次世代を託せる人員確保は、
津久見市の喫緊の課題です。
第3は、地域経済の活性化を観光中心で農林水産業、中小商工業、地場産業等の支援策が不十分です。また、
津久見市の予算執行が市内に還流する努力が十分ではありません。
第4は、社会保障の充実の項目では、生活困窮者の増加を予測しています。原因を不況による実収入減少などとしておりますが、年金暮らしのお年寄りなどは後期高齢者医療保険料や、介護保険料などの社会保障費の負担増に加え、消費税増税の負担や、物価高等が原因と指摘され、政治が起因するところ大です。
津久見市の将来は、安倍自民党政治からの大転換なしでは、人口問題も地域の疲弊も解決しないでしょう。
以上のことから、市民の願いに応えてないと判断しますので、本総合計画には反対をいたします。
最後に、意見第3号、
奨学金制度の充実を求める
意見書(案)について、
賛成討論を行います。
委員長報告は不採択でしたが、原案に賛成の立場で、討論を行います。
借りた金を返すのは当然だ、返さなくていいということになれば、制度が崩壊してしまうなどの意見がありました。
しかし、現在の若者を取り巻く状況は、
奨学金返済に行き詰まり、自己破産、夫婦で
奨学金を返済中、子どもを諦めたなど、本来の若者の夢と希望を後押しすべき
奨学金が、若者の人生を狂わせるという正反対の結果をもたらす、かつては考えられない実態が起きています。原因は世界的にも高い入学金、学費でありながら、大学生を対象とする
奨学金は、貸与式がほとんどであり、給付制の
奨学金はほとんどなく、そのため学生が多額の借金を背負い、卒業することになっています。大学院に進学すれば、1,000万円を超えるケースもあると言われています。
このような実態に目を向けず、借りた金を返すのは当然だという主張は、社会貢献を夢見て、必死に学んできた若者を崖から突き落とす残酷な言葉に聞こえてまいります。
憲法が保障する教育の機会均等が犯されています。親が貧しいために、
奨学金に頼らなければならなかった若者は、貧困の連鎖を断ち切ることができません。ますます格差が広がる日本社会で生きていかなくてはなりません。
この異常な事態を是正するには、最も重要な課題と考えますので、この
意見書に賛成をいたします。
以上です。
〔13番 知念豊秀
議員降壇〕
○議長(
黒田浩之議員) 5番、
谷本義則議員。
〔5番
谷本義則議員登壇〕
○5番(
谷本義則議員) 意見第2号、沖縄県名護市
辺野古における米軍新
基地建設の中止を求める
意見書について、賛成の立場で討論いたします。
本
意見書の趣旨は、地方自治を尊重し、
基地建設を強行しないよう政府に求めるものであり、自治体
議員として賛成すべきものと考えております。
地方分権一括法により、国と地方とは対等の関係となったことを考えれば、地方は国に対して、積極的に意見を言うべきであり、国が決めたことへ地方が意見を言ってはならないと自粛する必要もないと考えます。また、国は地方の意見を無視してはならないと考えるからです。
普天間基地の移転については、基地のある宜野湾市の独自調査によれば、沖縄海兵隊のほとんどをグアム島に移転する計画があり、普天間も
辺野古も必要ないと指摘しています。
また、
辺野古への新基地計画は、普天間基地の危険除去のためだとされていますが、沖縄公文書館に保管されている海軍施設マスタープランを沖縄の研究者が調べたところ、1966年時点で、既に
辺野古に軍港をつくり、弾薬庫を設け、日本の滑走路を持つ構想があったそうです。
1996年の沖縄に関する特別行動
委員会の合意に基づいて、普天間基地返還が決定し、代替施設として、
辺野古に新基地を建設することになりました。
普天間基地による危険を除去するために、
辺野古移転が出てきたように聞いておりましたが、
辺野古新基地はベトナム戦争時代からあったプランであり、普天間基地縮小どころか、沖縄の基地の拡充になってしまうものではないでしょうか。
民主主義とは民意を尊重することです。まず、沖縄県民の民意を尊重して、沖縄の基地をどうすれば減らせるのか、県民の負担が少なくなるかを考えるべきではないかと思います。
また、報道によれば、3月4日に成立した代執行訴訟の和解では、国と県が円満解決に向けた協議をすることが盛り込まれていましたが、国は協議の段取りを踏まず、3日後に
辺野古沿岸部の埋め立て承認を取り消した翁長知事に対し、国は取り消し処分の是正を支持しました。このことは、裁判所が示した円満解決を目指す和解条項、和解勧告の趣旨に反するものと思います。国と県が和解条項に沿って協議することが必要だと思います。
よって、この
意見書の
賛成討論とします。
以上です。
〔5番
谷本義則議員降壇〕
○議長(
黒田浩之議員) 以上で通告による討論は終わりました。
ほかに討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
黒田浩之議員) これをもって討論を終結いたします。
これより採決を行います。
議案第19号、議案第25号、議案第26号、
議案第32号、
議案第36号、意見第2号及び意見第3号については、御異議がありますので、起立により採決いたします。
まず、
議案第19号について採決いたします。
本件に対する
委員長の報告は可決であります。
本件は、
委員長報告のとおり決することに賛成の
議員の起立を求めます。
〔起立多数〕
○議長(
黒田浩之議員) 御着席ください。起立多数であります。
よって、
議案第19号は原案のとおり可決されました。
次に、
議案第25号について採決いたします。
本件に対する
委員長の報告は可決であります。
本件は、
委員長報告のとおり決することに賛成の
議員の起立を求めます。
〔起立多数〕
○議長(
黒田浩之議員) 御着席ください。起立多数であります。
よって、
議案第25号は原案のとおり可決されました。
次に、
議案第26号について採決いたします。
本件に対する
委員長の報告は可決であります。
本件は、
委員長の報告のとおり決することに賛成の
議員の起立を求めます。
〔起立多数〕
○議長(
黒田浩之議員) 御着席ください。起立多数であります。
よって、
議案第26号は原案のとおり可決されました。
次に、
議案第32号について採決いたします。
本件に対する
委員長の報告は可決であります。
本件は、
委員長報告のとおり決することに賛成の
議員の起立を求めます。
〔起立多数〕
○議長(
黒田浩之議員) 御着席ください。起立多数であります。
よって、
議案第32号は原案のとおり可決されました。
次に、
議案第36号について採決いたします。
本件に対する
委員長の報告は可決であります。
本件は、
委員長の報告のとおり決することに賛成の
議員の起立を求めます。
〔起立多数〕
○議長(
黒田浩之議員) 御着席ください。起立多数であります。
よって、
議案第36号は原案のとおり可決されました。
次に、意見第2号について採決いたします。
本件に対する
委員長の報告は否決でありますので、原案について採決いたします。
本件を可決することに賛成の
議員の起立を求めます。
〔起立少数〕
○議長(
黒田浩之議員) 御着席ください。起立少数であります。
よって、意見第2号は否決されました。
次に、意見第3号について採決いたします。
本件に対する
委員長の報告は否決でありますので、原案について採決いたします。
本件を可決することに賛成の
議員の起立を求めます。
〔起立少数〕
○議長(
黒田浩之議員) 御着席ください。起立少数であります。
よって、意見第3号は否決されました。
次に、議案第3号から議案第18号まで、議案第20号から議案第24号まで、議案第27号から議案第31号まで、議案第33号から議案第35号まで及び
議案第37号から
議案第41号までの各
議案については、それぞれ各
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
黒田浩之議員) 御異議なしと認めます。
よって、以上の案件は、それぞれ各
委員長報告のとおり決しました。
◎日程第2
議会閉会中継続調査についての報告
○議長(
黒田浩之議員) 日程第2、意見第1号を議題といたします。
総務常任委員長から、目下
委員会において
審査中の意見第1号について、
会議規則第111条の規定により、お手元に配付いたしました申出書のとおり、
議会閉会中、
継続審査の申し出があります。
──────────────────
議会閉会中
継続審査申出書
本
委員会は、
審査中の事件について、下記により閉会中もなお
継続審査を要するものと決定したから、
津久見市議会
会議規則第111条の規定により申し出ます。
記
1 事件
意見第 1号 伊方原子力発電所の再稼働の中止を求める
意見書(案)
2 理 由
なお、慎重に
審査する必要があるため
平成28年 3月10日
総務常任委員会
委員長 森 脇
千恵美
津久見市議会議長 黒 田 浩 之 様
──────────────────
○議長(
黒田浩之議員) お諮りいたします。
意見第1号については、
総務常任委員長から申し出のとおり、
議会閉会中、
継続審査に付することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
黒田浩之議員) 御異議なしと認めます。
よって、意見第1号については、
総務常任委員長から申し出のとおり、
議会閉会中、
継続審査に付することに決しました。
暫時、休憩いたします。
午前10時45分 休憩
────────────────
午前10時45分 開議
◎日程第3
議案第43号
(
提案理由説明・質疑・
委員会付託省略・討論・表決)
○議長(
黒田浩之議員) 休憩前に引き続き開議いたします。
日程第3、
議案第43号を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
川野市長。
〔市長川野幸男君登壇〕
○市長(川野幸男君) ただいま上程されました
議案につきまして、提案理由の御説明を申し上げます。
議案第43号は、
津久見市副市長の選任につき同意を求めることについてでございます。
本件は、
津久見市副市長の選任について、地方自治法第162条に規定により、飯沼克行氏を副市長に選任したいと存じます。任期は平成28年4月1日から4年間と考えております。
何とぞ、慎重に御審議の上、御同意を賜りますようお願い申し上げます。
〔市長川野幸男君降壇〕
○議長(
黒田浩之議員) 説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
議案第43号について、御質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
黒田浩之議員) これをもって質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております
議案第43号については、
会議規則第37条第3項の規定により、
委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
黒田浩之議員) 御異議なしと認めます。
よって、
議案第43号については、
委員会の付託を省略することに決しました。
これより討論に入ります。
議案第43号について、討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
黒田浩之議員) これをもって討論を終結いたします。
これより採決を行います。
本件は同意することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
黒田浩之議員) 御異議なしと認めます。
よって、
議案第43号は同意することに決しました。
暫時休憩いたします。
午前10時46分 休憩
────────────────
午前10時48分 開議
○議長(
黒田浩之議員) 休憩前に引き続き開議いたします。
以上で、
今期定例会の議事は全て終了いたしました。
市長、挨拶をお願いします。
〔市長川野幸男君登壇〕
○市長(川野幸男君) 平成28年第1回市議会
定例会の閉会に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
去る3月2日から21日間にわたり、
議員の皆様には、本会議あるいは常任
委員会などにおきまして、
条例の制定や一
部改正、平成27年度予算の補正、平成28年度予算、市総合計画の
議案等の御審議をいただき、いずれも原案のとおり御賛同賜りましたことに対し、厚くお礼を申し上げます。
特に、本日追加
議案として提案いたしました副市長の選任につきまして、御同意をいただき、まことにありがとうございました。
人口減少対策を初め、本市には多くの課題がありますが、国や県の進めておりますまち・ひと・しごと創生の取り組みや、地方創生の取り組みを進化させるために創設される新型交付金の活用、第5次
津久見市総合計画の着実な進展などを念頭に、庁内連携を図りながら、予算の一体的、かつ効果的な執行に努めるとともに、可決いただきました諸
議案の執行に万全を期してまいる所存であります。
おかげさまで、内閣府に申請しておりました地方創生加速化交付金につきましては、先週18日に申請額どおりの内示をいただいたところであります。
地方版総合戦略の取り組みの先駆性を高め、レベルアップの加速化を図ることを目的とした交付金の趣旨に沿って、より有効な活用に全力で取り組んでまいる所存であります。
議員の皆様には、引き続き一層の御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げまして、閉会の挨拶とさせていただきます。
〔市長川野幸男君降壇〕
○議長(
黒田浩之議員) これをもって、平成28年第1回
津久見市議会
定例会を閉会いたします。
午前10時51分 閉会
地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。
津久見市議会議長
署名
議員
署名
議員...