臼杵市議会 2021-12-08
12月08日-03号
令和 3年 12月
定例会---------------------------------------令和3年
臼杵市議会12
月定例会会議録(第3号)
--------------------------------------- 令和3年12月8日
----------------------------------- 令和3年12月8日(水曜日)午前10時
開議 ----------------------------------- 1.議事日程第3号 第1
一般質問 ----------------------------------- 1.本日の会議に付した事件 日程第1
一般質問 ----------------------------------- 出席議員(18名) 1番 河野 巧 2番 川辺 隆 3番
匹田久美子 4番 内藤康弘 5番 伊藤 淳 6番 梅田徳男 7番 広田精治 8番 戸匹映二 9番
奥田富美子 10番 若林純一 11番 長田徳行 12番 久藤朝則 13番 大塚州章 14番 大嶋 薫 15番 武生博明 16番 吉岡 勲 17番 牧 宣雄 18番 匹田 郁
----------------------------------- 欠席議員(なし
) -----------------------------------事務局職員出席者 局長 平山博造 次長 後藤秀隆 副主幹 高橋悠樹 主査 清水
香 -----------------------------------説明のための出席者 市長 中野五郎 副市長 田村和弘 教育長 安東雅幸 教育次長兼
教育総務課長 後藤誠也 政策監(民生担当) 政策監(総務・企画担当)加島和弘 小坂幸雄 兼
部落差別解消推進・
人権啓発課長 政策監(
福祉保健担当) 杉野 等 消防長 平川幸司 兼
保険健康課長 総務課長 柴田 監
学校教育課長 後藤徳一 市民課長 佐藤修治 環境課長 廣瀬武志
高齢者支援課長 田中美智子 子ども子育て課長 尾本 浩 建設課長 高野裕之
農林振興課長 目原康弘
農林振興課参事 農林振興課参事 藤澤清巳 竹尾智明 兼
農林基盤整備室長 兼有機農業推進室長 ----------------------------------- 午前10時00分 開議
◎事務局長(平山博造君) ただいまの出席議員は18名であります。
○議長(匹田郁君) ただいま報告のとおり定足数に達しております。 よって、本日の会議は成立いたしました。 これより本日の会議を開きます。 議場内においては、
飛沫感染リスク低減のため、不織布のマスクをご使用ください。また、アクリル板を設置している各席においても、マスクを着用して発言するよう併せてお願いいたします。 -----------------------------------
△日程第1 一般質問
○議長(匹田郁君) 日程第1、昨日に引き続き一般質問を行います。 これより個人による一般質問を行います。 発言順序により、順次発言を許可します。 若林議員は、マスクの適正着用をしてください。
匹田久美子議員の発言を許可します。
匹田久美子議員の通告事項
1 中学校の制服の見直し
と自由選択制の導入について
(1) 生徒や保護者からの要望や意向などについて、現状をどのように把握しているか。
(2) 制服の在り方について、市としてどのような見解をもっているか。
① 機能性の面でどう考えるか。
② 性的マイノリティを含め人権に配慮する視点からどう考えるか。
(3) 自由に選択できる制服の導入について、
ニーズ調査や
検討委員会の設置などについて今後の予定はあるか。
2 通学路の環境改善や安全対策について
(1) 通学路の気になる個所をどのように点検調査し、現状をどのように把握しているか。
(2) 「臼杵市
通学路交通安全プログラム」に沿った合同点検
と対策実施状況はどのようになっているか。
(3) 通学路のより前向きな安全対策として、
交通マナーの啓発など注意喚起のための対策をどのように行っているか。 [3番
匹田久美子君
質問席登壇]
◆3番(
匹田久美子君) おはようございます。 議席番号3番、
匹田久美子です。通告に沿って質問します。 最初に、中学校の制服の見直し
と自由選択制の導入についてです。 この課題については、令和元年度3月定例会でも質問しましたが、このおよそ2年の間に制服を取り巻く環境や考え方が随分変化してきた
と感じていますので、今回、改めてお聞きします。 中学校の制服に関しては、県内の自治体でも導入を表明、もしくは検討を始めるところが増えています。例えば、中津市では2023年度から3年間の移行期間を経て、制服を男女の性差が少ない
ジェンダーレスなものにする
と発表しています。上はブレザー、下はスカート、キュロット、ズボンの中から好きなものを選ぶというスタイルで、夏は白シャツやポロシャツを想定している
とのことです。 経緯をお聞きしたところによる
と、中津市の
公立中学校10校は、現在、臼杵市
と同じく、男子は詰め襟、女子は
セーラー服を着用していますが、市の
教育委員会は、
性的少数者への配慮
と、気候変動で制服が現状に合っていないことなどを理由に、今年5月に
学識経験者、保護者、教員らで成る
検討委員会を設置しました。 まず、小・中学生
と保護者に
アンケートを実施したところ、「
選択制導入の必要がある。」または「どちらか
といえば必要である。」
と答えた割合は、児童・生徒で75%、保護者で71%
と高く、その意向も酌んで導入への検討が進んだそうです。冬場のスカートは寒い、詰め襟は窮屈などの意見も多かった
と聞きました。 お隣の豊後大野市も、今年度から全中学校で
制服選択制を導入しています。
小中一貫校への移行も踏まえた上で、生徒の意見を主体に、制服の在り方や
制服そのものの必要性、校則の意義といったことまで、幅広い検討を学校単位で、また、市全体として続けているそうです。 大分市でも、これまでに複数寄せられた生徒や保護者からの制服に関する相談を受けて、今年8月に
市立中学校制服検討委員会が立ち上がり、見直しに着手しています。多様性への配慮、より機能的な服装の実現、保護者の経済的な負担の軽減といったことを視野に入れて検討しているということです。 このように、
選択制制服の導入は確実に進んでいます。実際に学校以外では、女性の
パンツスタイルは既に一般的です。あなたは女子だからスカート、あなたは男子だからズボン
と、ほぼ選択の余地がないことで窮屈な思いをしている子供が実際にいます。また、
自転車通学、掃除、野外活動など、学校生活における機能性や安全性を重視してズボンを選びたいという声も聞きます。体感温度や体調も人それぞれです。選択の自由度を少しでも増すことで、より自分らし
さを損なわずに快適に過ごせる環境を整えることができる
と考えます。 そこで、質問です。 1点目は、現状把握についてです。本市で
中学校制服について何らかの要望が出たことはありますでしょうか。生徒や保護者が制服にどういったことを望んでいるのかという現状についてはどのように把握されているか、お答えください。 2点目は、制服の在り方についての市の見解を2つの観点からお聞きしたい
と思います。1つは、暑
さ、寒
さの調節や動きやす
さといった機能面から、もう一つは、心の性
と体の性が異なる
性的マイノリティーの生徒や、一つの
ジェンダーに押し込められたくないといった生徒の自尊感情を重んじるという人権の面から見解をお話しください。 3点目は、自由に選択できる制服の導入について、今後、
ニーズ調査や
検討委員会の設置などの予定はあるかどうか、お答えください。お願いします。
○議長(匹田郁君)
後藤学校教育課長。 [
学校教育課長 後藤徳一君登壇]
◎
学校教育課長(後藤徳一君) 匹田議員ご質問の中学校の制服の見直し
と自由選択制の導入についてお答えいたします。 まず、生徒や保護者からの要望や意向などについて、現状をどのように把握しているかについてですが、中学校の制服は基本的には各中学校で指定されているので、
中学校ごとに生徒や保護者の要望や意向の把握に努めています。
教育委員会としては、全国的に制服の在り方に関する議論が活発になっていることから、定例で実施している
校長所長会において各校から情報を収集する
と同時に、児童・生徒や保護者からの要望把握に積極的に努めるよう指示しています。現時点では、各中学校の校長及び保護者から、制服の変更に関する積極的なご意見は
教育委員会に対してほとんど届いていません。 次に、制服の在り方について、機能性の面でどう考えるか、
性的マイノリティーを含め、人権に配慮する視点からどう考えるかについてお答えいたします。 まず、制服の機能面ですが、経済的である、公私のけじめがつく、毎日の服装に悩まなくて済む、学生として社会から認識される、所属意識や愛校心が育まれる等々、様々な機能が制服にはある
と考えています。
性的マイノリティーの児童・生徒への配慮としては、本市でも取組が進められており、市内のある中学校では制服の男子用
と女子用という枠組みをなくし、
男子タイプでも
女子タイプでも自由に選べるようになりました。また、
男子タイプと女子タイプの上下の組合せも自由に選べるようになっています。 次に、自由に選択できる制服の導入について、
ニーズ調査や
検討委員会の設置など、今後の予定はあるかについてお答えいたします。
ニーズ調査については、冒頭でも答弁したように、制服は基本的には各中学校で指定されているので、学校ごとに
ニーズ調査を実施しています。各校は、個人面談や学級懇談の機会を利用するなどして、生徒及び保護者の要望把握を行っています。 さらに、今年度は市内の1つの中学校が、教職員及び生徒代表を対象
とした
ブレザータイプ等の制服の展示会及び
アンケート調査を実施しました。今後、
アンケート調査の対象を広げるなど、制服の在り方についてや、男女関係なく自由に制服が選択できる
制服選択制について論議が進んでいく
と思われます。
制服選択制を含めた制服の在り方については、心
と体の性が一致しないトランス
ジェンダーの生徒への配慮や、暑
さや寒
さ対策、快適
さ等の観点から
教育委員会も重要視しており、検討のための専門的な委員会はありませんが、
校長所長会、そして
定例教育委員会でも論議しています。 今後も、制服の在り方については、生徒及び保護者の意見や要望、多様性を認め合う社会の流れなどを踏まえ、各校
と連携して取組を進めていきたい
と考えています。 以上です。
○議長(匹田郁君)
匹田久美子議員。 [3番
匹田久美子君
質問席登壇]
◆3番(
匹田久美子君) 制服の在り方を、選択制も含めた上で前向きに議論していく準備はあるというお答えだった
と思います。ありがとうございます。 お答えの中で、
男子タイプの制服も
女子タイプの制服も選べるし、その組合せも自由に選べるようにしているというお話がありました。 自由度が増すことはとてもいいことだ
と思うんですけれども、現実的には、これまで女子
と認識されていた子が詰め襟を着る、その逆でこれまで男子
と認識されていた子が
セーラー服を着るというのはとてもハードルが高いように思いますし、組み合わせたとしても、詰め襟にスカート、
セーラー服の上着にズボンというのは、ファッション的にも少しちぐはぐではないかな
と思います。 なので、やはり、デザインの大幅な変更も含めた検討が必要になる
と思いますが、その際に大切にしてほしいというか確認しておきたいのが、制服を着る主体である生徒自らが考えて意見を出し合う場をつくってほしい
と思います。 選択制の制服については県のほうでも議論が進んでいて、今、県立高校40校ある中で29校が既に選択制を導入、もしくは導入を決定しています。その導入に至る議論の中で、自分
とは異なる意見に触れることができたとか、卒業後の社会生活も見据えて服装のTPOを考えることに意義があったなどといった報告がされており、生徒の自主性を育てることにつながったというお話を聞きました。 制服の
議論そのものが、生徒の意思を尊重して、一人一人の主体性を培う場を教育の中で実践する機会になり得る
と思うんですが、そのことに関してはどういう見解をお持ちでしょうか、お願いします。
○議長(匹田郁君)
後藤学校教育課長。
◎
学校教育課長(後藤徳一君) 匹田議員の再質問にお答えいたします。 生徒の自主性、主体性を伸長することに関する再質問だった
と思いますが、現状においては、生徒はその日の気候やその日の学習内容によって制服を選ぶという状況にはありません。ただ、しかし、現在の多様性を認め合う社会の流れから考えます
と、今の制服が変わる、変わらないはともかく、いずれは生徒たちが自分たちの制服について真剣に考え、真剣に見詰める機会が来る
と思います。そのときには、自分たちの制服を考える過程において、主体性を発揮して情報を収集し、整理し、判断し、行動できるように、日頃の
学校教育活動の中で自主性、主体性を育んでいきたい
と考えています。 以上です。
○議長(匹田郁君)
匹田久美子議員。 [3番
匹田久美子君
質問席登壇]
◆3番(
匹田久美子君) 自分たちのことは自分たちで話し合って決めるという、自主自立というか市民教育、
シチズンシップ教育といった観点からも、生徒主体の制服の検討というのはとても意義がある
と思っています。よろしくお願いします。 もう一つ、もう既に、市内の各校で取り入れています
SDGs教育と、この制服
との関連について、教育長に見解をお聞きしたい
と思います。 SDGsの開発目標の一つに、
ジェンダー平等を実現しようという項目があります。皆さんよくご存じのとおり、日本は
ジェンダーギャップ指数がとても低くて、先進国の中でも
最下位レベルを推移しているんですけれども、男女の性差に関係なく能力を発揮できる
環境づくりが急務
と言われています。
ジェンダーギャップをなくしていくためには、男子はこれ、女子はこれ、男性はこうあるべき、女性はこうあるべきという
ジェンダーの区別を、少しずつ不必要なものから日常の周りからなくしていくことが大切だ
と思います。そういう意味でも、男子
と女子の制服が分かれている今の制服の在り方は、早急に見直しが必要だ
と私は考えています。 この
SDGs教育との制服の関連
と、見直しのスピード感については教育長はどんなふうにお考えでしょうか、お聞かせください。
○議長(匹田郁君)
安東教育長。
◎教育長(安東雅幸君) 匹田議員の再質問にお答えをいたします。
ジェンダーフリーの考え方でありますが、もうかなり前から学校現場では様々な変化が起こっています。例えば、昔は男女別の出席簿、名簿があったりしていますが、今はもう男女が混合でありますし、さん、君付けも、今は、さん
と呼ぶようになっています。 そのような中で、この
ジェンダーについて、また、特に各中学校ではSDGsの取組がここ一、二年ですごく進んでいます。子供たちの中には、その17の開発目標の中の
ジェンダーフリーという考え方もかなり浸透してきているというふうに考えています。 本年度、特に他の市町も制服の検討に入ったというニュースが入ってきましたので、先ほど課長も答弁しましたように、
教育委員会内部でも議論をいたしておりますし、
校長所長会の中でも動機づけを行ったところであります。 そのような中で、今回、中学校がブレザー型の制服の展示会を開いてくれた
と。先日、その
アンケートも見せていただいたんですが、賛否あります。そのような中で、我々としては制服については学校が指定するという大原則がありますので、そこは尊重しながら、全体の流れの中で
教育委員会が
リーダーシップを取るべき
と判断したときには、
検討委員会等も組織をして前向きに検討していくということが大事だというふうに思っています。 今、一番気になっているのが、費用の問題がやっぱりあるのかなというふうに考えています。
ブレザータイプになります
と、少し現存の制服よりも高めになるという情報もありますので、今後、先ほど議員が申しました中津市の先行事例、大分市の先行事例、また、4月に開校した新しい学校の校長先生にも、私、電話をして、
ブレザータイプにどのように移行したのか、費用はどのぐらいかかるのかという調査もしていますので、児童・生徒や保護者の世論が巻き起こったときには、遅滞なく
リーダーシップを取って進めてまいりたいというふうに思っています。 まずは、各学校の児童・生徒、それから保護者の意見を尊重したいというふうに考えております。 以上でございます。
○議長(匹田郁君)
匹田久美子議員。 [3番
匹田久美子君
質問席登壇]
◆3番(
匹田久美子君) ありがとうございます。 学校内でも
ジェンダーレスということを積極的に進めているというのは頼もしいです。 お話にあった経済的なことというのは、保護者がみんな気にしていることだ
と思います。例えば、
市内中学校統一のデザインにして、リボンの色とかちょっとしたデザイン、校章を変えるとか、そういうふうにする
とお下がりがもらいやすかったり、もらい受けしやすかったり、転校したときも同じものが着られたりしていいんじゃないかな
というような声も聞いたことがあります。 いずれにしても、課題は、もちろん何かを変えよう
と思ったらたくさんある
とは思いますが、子供たちの個性を尊重して、その声を大切にした制服の見直しというのを検討していただきたいな
と思っています。子供たちが自分らしく、快適に過ごせる環境を願っております。 これで1つ目の質問を終わります。 2つ目の質問は、通学路の環境改善や安全対策についてです。 通学路については、保護者の方々より不安の声や要望をお聞きすることが、ふだんからよくあります。 先月、ある小学校区で、通学中の小学生が車に接触され、肩を負傷するという事案がありました。決められた道の端をきちんと歩いていたのに、
スクールゾーンをまたごしてぶつかってきた
と、その上、運転車はそのまま行ってしまったそうです。幸い軽傷だそうですが、とても怖い思いをした
と思います。 今年6月に、千葉県八街市で小学生の列にトラックが
突っ込み児童5人が死傷した事故を受け、国は危険な箇所を抽出し安全対策を講じるため、全国の通学路の点検を行うことを決めました。市町村への指示としては、これまでの
合同点検等の蓄積を十分に活用し、見通しのよい道路や幹線道路の抜け道になっている道路など、車の速度が上がりやすい箇所、大型車の進入が多い箇所、過去に事故に至らなくても冷やり
とした事例があった箇所、そのほか、保護者や地域住民らから改善要請があった箇所などを抽出して、効率的、効果的な対応をするよう求めています。 臼杵市の対策状況はどのようになっているのか、以下の3点をお聞きします。 1つ目です。通学路の気になる箇所をどのように点検調査し、実態を把握しているのでしょうか。また、環境の改善や安全対策への要望を地域住民や保護者から広く受け付けるために、どのような方法を取っていますか。 2つ目です。市では、平成26年3月に臼杵市
通学路交通安全推進会議を設置し、「臼杵市
通学路交通安全プログラム」を策定しています。関係機関が連携して計画的に通学路の安全確保を図っていますが、この
プログラムに沿った合同点検
と対策実施状況は、現在、どのようになっていますでしょうか。 3つ目です。通学路の安全対策には、
交通マナーの啓発など、ソフト面も大切だ
と思いますが、その対策はどのようにされていますでしょうか、お願いします。
○議長(匹田郁君) 若林議員、重ねて申し上げます。マスクの適正着用をしてください。
後藤教育次長。 [教育次長兼
教育総務課長 後藤誠也君登壇]
◎教育次長兼
教育総務課長(
後藤誠也君) 匹田議員ご質問の通学路の環境改善や安全対策についてお答えいたします。 まず、通学路の気になる箇所をどのように点検調査し、現状をどのように把握しているかについてお答えいたします。 本市の各小・中学校では、通学路における交通安全の確保に向けて、日頃から児童・生徒の登下校時に見守りを行いながら、通学路の危険・
要注意箇所の把握に努めています。また、毎年、年度当初に通学路の現況調査を実施しており、危険・
要注意箇所、保護者や地域住民から寄せられた通学路に関する要望等について、
通学路点検対策箇所一覧表を作成し、件数や内容等を
教育委員会へ報告する流れになっています。
教育委員会では、各学校からの報告を取りまとめ、通学路の危険・
要注意箇所を把握し、新規箇所については現地調査を行うなど現状を確認し、市内全域の通学路の危険・
要注意箇所を整理しています。また、通学路の危険・
要注意箇所の情報をはじめ、児童・生徒の事故等の事案が発生した場合には、
教育委員会と該当校で情報共有を図り、学校では児童・生徒に改めて指導をするとともに、保護者にも情報を共有することで注意喚起を行っています。 次に、臼杵市
通学路交通安全プログラムに沿った合同点検
と対策実施状況についてお答えいたします。 本市におきましては、通学路の交通安全に向けた取組を、より一層効果的に推進するため、平成26年3月に臼杵市
通学路交通安全プログラムを策定しました。本
プログラムでは、通学路の
交通安全対策を横断的かつ円滑に実施できるよう、
国土交通省九州地方整備局佐伯河川国道事務所、大分県
臼杵土木事務所、
臼杵津久見警察署、本市の建設・
都市計画部門、
交通安全担当部署及び
教育委員会担当部署で構成する臼杵市
通学路交通安全推進会議を設置し、関係機関が連携して通学路における交通安全の確保に努めております。
通学路交通安全推進会議では定期的に会議を開催し、各校から報告があった通学路の危険箇所についての情報を共有し、安全に向けた対策を検討します。対策の検討後、所管の対策者が対策の実施を行います。対策を講じた箇所については対策後の効果の把握に努め、今後の対策内容について対策の改善や充実を図る取組を実施しています。これらの取組をPDCAサイクルとして実施し、通学路の安全性の向上を推進しています。また、必要に応じて、
通学路交通安全推進会議の各担当者
と該当校の教職員や地域の関係者などが、実際に通学路を歩きながら合同で危険箇所等の点検を行います。 このような取組において、令和2年度に実施した具体的な対策は、押しボタン式信号手前のカラー舗装や、それに伴う看板設置、交差点の見通し悪化を防ぐための防草施工、橋周辺に転落防止柵設置等を行っています。 次に、通学路のより前向きな安全対策として
交通マナーの啓発など、注意喚起のための対策についてお答えいたします。
教育委員会では、児童・生徒に対する交通安全教育の一環として、学校にて交通安全指導を行っており、児童・生徒に対して、自らの交通ルール遵守はもちろんのこと、周囲の状況に注意して通行する必要があることを指導しています。また、通学路の危険・
要注意箇所の気をつけるべきポイントについては、効果的な見守り活動が継続されるように、保護者や地域の方々とも共通理解を図っております。さらに、
通学路交通安全推進会議等による検討結果などを各学校にフィードバックすることで、さらなる交通安全マナーの啓発につなげているところです。 今後も、このような取組を継続するとともに、
通学路交通安全推進会議の関係機関や学校、地域
との連携を強化し、臼杵市
通学路交通安全プログラムに基づき、通学路の安全に資する施策を推進いたします。さらに、各校で交通安全指導の徹底や
交通マナーの啓発を進めることで、より一層の安全対策に努めてまいります。 以上です。
○議長(匹田郁君)
匹田久美子議員。 [3番
匹田久美子君
質問席登壇]
◆3番(
匹田久美子君) 通学路の安全対策
と一口に言っても、様々な関係機関が携わっているので、まとめていくのはとても大変だ
と思いますが、お答えにあったように学校や地域
と連携をしながら、必要のあるところはより重点的に、漏れのないような対策を進めていただきたい
と思います。 お答えで、
交通マナーの啓発や安全教室などもしっかり
と行ってくださっているということでしたが、一つ気になっているのが横断歩道でのマナーです。10日ぐらい前の新聞に、横断歩道を歩行者が渡ろう
としている際にはドライバーは必ず一時停止をしなければならないという道路交通法でルールがあるのに、大分県のドライバーは30%ほどしかそれを守っていなくて、横断歩道での事故が起きているという記事を見ました。もちろん一番大切なのはドライバーの意識
とマナーの向上ですけれども、子供たち自身も、横断歩道の前ではしっかり
と手を挙げて、車が止まったことを確認して渡るといったような習慣をしっかりつけてほしい
と思いますが、そういった横断歩道のマナーについては、何か子供たちに伝えるような機会はつくっていますでしょうか。
○議長(匹田郁君)
後藤学校教育課長。
◎
学校教育課長(後藤徳一君) 匹田議員の再質問にお答えいたします。 横断歩道を渡る際の子供たちへの安全教育についてですが、
教育委員会、学校現場は
臼杵津久見警察署と連携し、小学生に対しては、改めてですが、横断歩道を渡る際は必ず手を上げるようにという指導を行っております。中学生に対しても、小学生が横断歩道を渡る際には先輩として手を挙げるように指導する、また、お手本
となるように行動するよう中学生に対しても指導を行っています。 この横断歩道を渡る際に手を挙げる行為は、ドライバーに対して子供が横断歩道を渡るという意思を表示することになりますので、子供たちにとっても自らの安全を確保することにつながり、ドライバーに対しても注意喚起を促す
と考えており、そうした取組を現在実施しております。 以上です。
○議長(匹田郁君)
匹田久美子議員。 [3番
匹田久美子君
質問席登壇]
◆3番(
匹田久美子君) ありがとうございます。 私たち大人も、しっかり
とルールを守るように努めていきたい
と思います。 もう一つ、保護者の不安の声で多いのが、歩行帯
と車が通る車道帯
との区別が曖昧な道についてです。一番いいのは車の進入を防ぐような防護柵を設置すれば安心なのですが、臼杵の場合、生活道路にも使っている住宅街の中です
と、狭い道が多くて柵が設けられない、きちんとした歩行帯が設けられない道も多いか
と思います。そんなときに、しっかり
と区画線が引かれていることが大事だ
と思いますし、案外、指摘されて行ってみる
と消えかかっているようなところもあったりして、子供には線の中を歩きなさいよ
と啓発しているんですけれども、その線がくっきり引かれていない
と、子供も歩くとき目安になりにくいんじゃないかな
と思います。 あと、もう一つ、歩行帯の部分が緑に塗られているグリーンベルトは、ドライバーからも視覚的に歩行帯
と車道帯の区別がつきやすいですし、子供たちは素直にそこを歩こう
とするので、通学路に設置するのにはとても有効ではないか
と思うのですが、グリーンベルトを通学路の中にもっと多く設置するといったお考えはありませんでしょうか。
○議長(匹田郁君)
後藤教育次長。
◎教育次長兼
教育総務課長(
後藤誠也君) 匹田議員の再質問にお答えいたします。 先ほど答弁でも申しましたが、学校から上がってまいります
通学路点検対策箇所一覧表の中には、先ほど議員がおっしゃられました、歩道
と車道の区別がつかないのでガードレールを設置してほしいであるとか、あと、ガードパイプを設置してほしい、それからカラー路側帯をつけてほしいなど、そのような要望
といいますか、そのような箇所が数多く上がってきております。 今、通学路の道路の大半でございますが、車道
と路側帯については白線で区切られた道路が大変多くて、そのような意味で、今、議員がおっしゃられましたグリーンベルトは、ドライバーからの視線からも一定、車道
と路側帯の区別が分かりやすいというようなことで、経費についても、ガードパイプであったりとかガードレールを設置するよりは比較的予算もかからないということから、他市でもそのような設置が進んでいるというようにお聞きしております。 ただ、この設置については、歩行者が多いであるとかそういった道路状況でありますとか、自動車の交通量とかも関係するということも聞いておりますので、そのような実施箇所の選定にあたりましては、先ほど構成メンバーでもあります道路管理者、それから各関係機関
と十分に連携を図る中で取組を進めてまいりたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(匹田郁君) 高野建設課長。
◎建設課長(高野裕之君) 匹田議員の再質問に、補足として道路管理者のほうからお答えしたい
と思います。 グリーンベルトにつきましては、空間分離するには適切な方法だ
と管理者のほうも思っております。施工にあたりましては、側溝、舗装状態によりまして、現状のまま引けるという状態ではない箇所もございます。その場合には、側溝、舗装、一緒に施工するような形になりますので、そういった場合には、必要に応じて会議の中で課題を抽出した上で、必要な方法等あれば対策に講じていきたい
と思っております。 以上です。
○議長(匹田郁君)
匹田久美子議員。 [3番
匹田久美子君
質問席登壇]
◆3番(
匹田久美子君) ありがとうございます。 もう一つ、グリーンベルトを聞いておきたいんですけれども、大分市などで見る
と、グリーンベルトの歩道の幅が広いように思うんですけれども、臼杵市でグリーンに引いてある箇所は随分歩く幅が狭い
と感じます。これには何か決まりが、目安があるんでしょうか。
○議長(匹田郁君) 高野建設課長。
◎建設課長(高野裕之君) 匹田議員の再質問にお答えします。 明確な幅というものは設けられていない
と思います。実際に歩行空間であれば、車椅子等も考慮すれば90センチ以上、そういった歩道については2メートル以上という決まりはあるのですが、現在、通学路として使用している生活道路については、どうしても外側線の外にそういった余裕がない、または溝が設置されている、溝蓋にグリーンベルトを塗っても剥げるという問題もありますので、最低限引ける範囲のところで、車の運転者の視覚誘導という観点から、15センチ以上あれば、もうそれを引いていくということで、現在、臼杵市のほうでは市浜小学校区で桜台の地区に、ちょっと細いグリーンベルトを引いております。 隣接の大分市におきましては、県道で吉野のほうで、ずっと長い距離、15センチ程度のグリーンベルトを引いております。それにおいて視覚的には誘導できるという考えで、本市のほうでも15センチあればグリーンベルトを、今、引いている状況にあります。
○議長(匹田郁君)
匹田久美子議員。 [3番
匹田久美子君
質問席登壇]
◆3番(
匹田久美子君) 詳しいお答えありがとうございました。 子供の安全は、地域みんなの願いです。PTAとか民生委員とか児童委員や地域の方が、いつも子供の交通安全を願って見守りをしてくださっています。 これからも、通学路において交通事故が発生することのないように、継続した取組を強化してくださいますようにお願いします。 これで全ての質問を終わります。
○議長(匹田郁君) 以上で
匹田久美子議員の質問及び答弁を終了いたします。 若林議員、先ほど来、再三注意しましたが、なお議長の命令に従わないので、地方自治法第129条第1項の規定により、本日の会議が終わるまで議場の外に退去を命じます。 [10番 若林純一議員退席せず]
○議長(匹田郁君) 休憩します。 これより議会運営委員会を開催します。 午前10時48分 休憩 ----------------------------------- 午前11時47分 再開
○議長(匹田郁君) 再開いたします。 先ほど行われた議会運営委員会の結果を報告いたします。 地方自治法による退去命令により、本日、若林議員は一般質問をすることができません。 よって、若林議員の一般質問は、明日、マスクの適正着用をもって出席された際には発言を許可し、発言順序は最後
といたします。 この後、広田議員、繰り上げて伊藤議員の発言順序で一般質問を進めることが決定されました。この決定に従い、引き続き一般質問を進行いたします。 休憩します。午後1時30分より再開いたします。 午前11時49分 休憩 ----------------------------------- 午後1時28分 再開
○議長(匹田郁君) 再開いたします。 広田議員の発言を許可します。 広田精治議員の通告事項
1 危険通学路に対する市の対応について
(1) 本年6月28日に起きた千葉県八街市(やちまたし)で児童5人の死傷事故を受けて、大分県
教育委員会は、例年の通学路の安全点検を一ケ月前倒しして実施、9月に点検結果を集計、関係機関で情報を共有、今後「道路管理者、警察、
教育委員会等で具体的な対策を講じる」
としています。
県の発表では、臼杵市内に「通学路危険・
要注意箇所」が95箇所あり、そのうち文科省が示した観点に該当する箇所が70箇所
とのことです。
① 過去において発生した交通事故、または通学路の不備・未整備に起因する事故、および暴漢・その他による事件例について伺います。
② 通学路の安全点検は、平成24年以後、市、
教育委員会、警察、道路管理者による合同点検、保護者による申告が実施されている
とのことですが、これまで本市においてどのような改善、成果をおさめているか伺います。
③ 保護者や地域住民などによる市への改善要望の状況、今後の市の対策を伺います。
2 (仮称)大分野津太陽光発電事業について
(1) 計画の進捗、現状について伺います。
(2) 計画地に隣接する等、関係地区
と事業者間の協定の締結状況を伺います。
(3) 臼杵市が、関係する地元地区
と事業者間の協定締結の前に、協定を交わすことはあってはならない
と考えるが、見解を伺います。 [7番 広田精治君
質問席登壇]
◆7番(広田精治君) 議席番号7番、日本共産党の広田精治です。通告に従って、2点質問をいたします。 まず第1点は、先ほど
匹田久美子議員も行った、危険通学路に対する市の対応についてです。 本年6月28日に起きた千葉県の八街市での児童5人の死傷事故を受けて、県の
教育委員会は、例年の通学路の安全点検を1か月前倒しをして実施し、9月に点検結果を集計、関係機関で情報を共有し、今後、道路管理者、警察、
教育委員会等で具体的な対策を講じるとしていました。 県の発表では、臼杵市内に「通学路危険・
要注意箇所」が95か所ある。そのうち文部科学省が示した観点に該当する箇所が70か所
とのことでした。 そこで伺います。まず第1、過去において発生した市内の児童・生徒の交通事故、また通学路の不備や未整備に起因する事故の発生状況、不審者などによって危害を受けた事例について伺います。 2つ目、通学路の安全点検は、平成24年以後、市、
教育委員会、警察、道路管理者による合同点検、保護者による申告が実施されている
とのことですけれども、これまで本市においてどのような改善、成果を収めているかを伺います。 3つ目、保護者や地域住民などによる市への改善要望の状況、今後の本市の対策を伺いたい
と思います。よろしくお願いします。
○議長(匹田郁君)
後藤教育次長。 [教育次長兼
教育総務課長 後藤誠也君登壇]
◎教育次長兼
教育総務課長(
後藤誠也君) 広田議員ご質問の危険通学路に対する市の対応についてお答えいたします。 まず、過去において発生した交通事故、または通学路の不備、未整備に起因する事故及び暴漢、その他による事件例についてお答えいたします。 令和元年度以降、2年半余りの期間において、各学校から
教育委員会に提出された児童・生徒事故報告書のうち、交通事故報告は19件です。内容は、児童・生徒
と乗用車の接触や、生徒の自転車同士の衝突など様々ですが、幸いなことに大きな事故に至ったものはありませんでした。また、報告された交通事故が通学路の未整備等に起因するものかどうかは不明ですが、原因の多くは、児童・生徒またはドライバーの不注意によるもの
と考えられます。また、令和元年度以降の暴漢等による事件例は、警察が関わるような事件についての報告はありませんが、児童・生徒が恐怖を感じるような事例として、令和元年度
と令和3年度に不審者による児童・生徒への声かけ事案の報告がありました。 次に、これまで本市においてどのような改善、成果を収めているかについてお答えいたします。 本市では、これまで児童・生徒の通学路に係る危険箇所の把握
と今後の対応については、臼杵市
通学路交通安全推進会議において協議、検討をしてまいりました。 令和2年度では、市内100か所の危険・
要注意箇所のうち、歩道整備や防護柵の設置等によるハード対策や、交通規制、警察による巡視等のソフト対策により、37か所で安全対策が完了しております。安全対策の具体的な実施内容は、道路改良にて市浜小学校付近の通学路の拡幅や、臼杵小学校校門前カーブミラーの設置など、随時改修を行っております。これらの改善により、児童・生徒をはじめ地域の方々も、該当箇所においてより安全確認がしやすくなり、安心して通行ができるようになりました。また、100か所の危険・
要注意箇所のうち63か所が継続
となっております。継続箇所については、引き続き見守り強化や交通安全指導に努め、次年度に引き継いでいます。 令和3年度では、継続箇所に加え新規32か所の情報が寄せられているので、これら95か所の危険・
要注意箇所については、
通学路交通安全推進会議にて情報共有を図り、改善に向けた検討を継続しております。 次に、保護者や地域住民などによる市への改善要望の状況、今後の市の対策についてお答えいたします。 通学路の危険・
要注意箇所については、日頃から児童・生徒の登下校の見守りをしてくださっている保護者や地域の方々から、気づきがあればまず学校へ連絡をしていただき、情報共有をした後、学校長から
教育委員会に報告をするようになっております。
教育委員会では、緊急度や必要性に応じて、
通学路交通安全推進会議の関係機関
と、対応について協議をしています。あわせて、保護者や地域の方々の見守り強化を推進するため、学校は危険・
要注意箇所の一覧表を作成し、保護者宛てに配布するなど、あらゆる機会を通じて情報共有を行っています。 今後も
教育委員会では、児童・生徒が安全に安心して通学できるよう、保護者
と地域、学校、道路管理者、警察等
と連携し、通学路の
交通安全対策を推進していきたい
と考えています。 以上です。
○議長(匹田郁君) 広田議員。 [7番 広田精治君
質問席登壇]
◆7番(広田精治君) 再質問を行います。 この間、私がたくさんの保護者、そして児童自身からもお聞きしたお話では、ここに信号機をぜひつけてほしいとか、あるいは必要な歩道がないとか、ガードレールがないとか、そういうふうなお話をたくさん伺いました。野津中の保護者から頂いた令和2年度の通学路点検対策箇所一覧による
と、野津地域で令和2年度、点検箇所が16か所ありまして、そのうちの10か所は、今、課長おっしゃったように継続ということになっています。令和3年度もそのままの状態になっているというところも数多くありました。 通りの激しい川登地区の10号線、落谷から川登小学校の間、車道
との間に段差もなく、鉄柵、フェンスも何もないところが50メーター前後にわたってそのままになっているという、大変危険な状況のところもありました。私は以前から気になっていたので、今朝6時半に現地に行って、子供たちが通学してくる状況、車の往来の状況を見ていましたら、6時40分過ぎた頃、まだ薄暗いんですけれども、小学生が3名、男の子1人
と女の子2人が登校してきました。もうこの時間帯は、10号線ですから、極めて交通量が多かった。本当に危険だなというふうに、薄暗い中で感じました。 通学路の危険というのは様々です。これも川登地区の下落谷から国道10号線を通って野津中学校に通う3年生の女の子から聞いた話
と、その子が下校するときに、私ずっと後から、どんな状況か車で追っかけて様子を見ました。この子の場合は、野津市の野口に差しかかる辺りから、実は10号線の歩道が全く、明治橋まで途絶えてありません。それでどこを通るか
といえば、今度できた、臼杵の有名なみそ、しょうゆの大分南支店ができましたけれども、そこのちょっと手前から10号線を外れて、狭い横道に入って、ずっと裏通りを安政橋まで行って、安政橋から竹下に渡って、それから明治橋の向こう側の10号線に出るという、そういうふうな登校をしていました。 その子
とお母さんに、自宅に行ってお会いして、お話を聞いたんですけれども、大変狭い曲がりくねった道で、怖い、危ない
と。実はその10号線の、生徒が小道にそれるその先、五、六十メーターのところが交差点になっているんだそうです。朝の子供たちの登校時は、普通のサラリーマンの通勤時でもあります。そうする
と、通勤する人たちがその交差点の混雑を避けるために、この子が脇道に入るところに車を乗り入れて、裏をずっと走っていって野津の山頭のほうにつながる道路に出るんです。それでこの女の子は、大変怖い思いをいつも朝するということも聞きました。 実は私、今朝、さっき言ったところに行くのに、ここに入ってみたんです。そして私がその小道に入ろう
と思ったら、向こうからわっ
と黒い車が出てきたんです。こっちから入って混雑避けるためじゃなくて、向こうからも入ってくるのかというふうにも思って、改めてその怖
さを体験しました。私は、この子が心配されているようなこの状況についていえば、それこそ時間制限をしてでも車両進入禁止の標識を立てればかなり緩和されるし、その無謀な、自分の勝手で信号機の混雑を避けるためにそんな脇道に入ってくるようなことは、かなりなくなるのかなというふうにも思いました。 それで伺いますけれども、学校とか保護者、あるいは当然行政も共有しているはずの通学路の点検対策箇所一覧、今言ったように野津地域、令和2年度は16か所あったわけですけれども、この対策がなかなか進まない。今私が言ったのは、もう随分前からお母さんはその子のことを心配して、危険箇所として相談もされているということなんですけれども、いまだにそんなつらい思いをしているわけですけれども、こういうふうに、しっかり頑張っている
と思うんですけれども、行政も警察も、しかし、なかなか進まないような状況はかなり見受けられるので、ぜひ課題をどういうふうに認識されているかということについて改めてお伺いしたい
と思いますので、今言った事例も含めて、よろしくお願いします。
○議長(匹田郁君)
後藤教育次長。
◎教育次長兼
教育総務課長(
後藤誠也君) 広田議員の再質問にお答えいたします。 今、議員がおっしゃられた場所については、今回、野津中のほうから、令和3年度の新規箇所として報告が上がっております。対策について考えた中では、現在、
教育委員会としては、登下校時の指導及び注意喚起、また警察に依頼をいたしまして巡視、巡回、それ
と、あと曲がりくねって見にくいということでしたので、地区による草刈り実施などを今、取り組んでいるところです。また、あとこの10号線の場所については、今、道路管理者からは、近い将来、対象地区の歩道拡幅についての、既にもう事業が着手されており、現在、用地買収中ということですので、その50メーターぐらいの歩道については、今後改良されるというように情報を聞いております。 そうはいっても、今言われました生徒の安全確保という面では、
教育委員会のほうも市のほうも、大変命に関わることですので、重要なこと
と考えておりますので、今後、その推進会議の中でも密に関係機関
と連携をしまして、取り組んでまいりたいというふうに思っております。 以上です。
○議長(匹田郁君) 広田議員。 [7番 広田精治君
質問席登壇]
◆7番(広田精治君) 今、詳しく紹介した取付道路、小道に入って迂回するところの不安については、私が手元に持っている令和2年度の通学路点検対策箇所一覧の中の5番目に書かれていまして、継続ということになっていましたので、今年度、令和3年で前に進んだのかなというふうに思いながらお聞きしました。 私、この通学路の危険な状況で、児童・生徒の死傷が全国的には大変な数だというふうなことも分かりましたので、警察庁の調査結果を調べてみました。ちょっと古い、平成25年から29年の5年間の集計なんですけども、小学生の場合、歩行中の通行目的別の死傷者数、全体で2万7,200人ということです。その35.3%にあたる9,626人の児童・生徒がいる。もちろん死者は26人ですけれども。中・高校生の場合の自転車運転中の目的別の死傷者数、全国で6万9,205人です、驚きましたけれども。そのうちの62.7%に上るのが、登下校中の4万3,372人というふうに発表されていました。その中で、亡くなった中・高生は33人ということです。 県が示した通学路の合同点検結果で、危険・
要注意箇所として95か所臼杵市内にあるという判断なんですけれども、この95か所については先ほどお聞きして、かなり答弁あったんですけれども、具体的な件数とか、あるいはめどが立って解決、対策立てられた件数とかいうのがおよそ何割ぐらいあるのか、その辺もし分かれば、数字的なことなので前もって言っていなかったから分からなければ構いませんけれども、分かればそれを教えてほしいのが一つ。 文科省が示した危険箇所というものについては3つに分類していまして、見通しのよい道路や幹線道路の抜け道になっている道路など車の速度が上がりやすいところや、大型車の進入が多いところが臼杵市の場合27か所、過去に事故に至らなくてもヒヤリ・ハット事例があった箇所が16か所、これ合わせて43か所だというふうに発表されています。それ以外27か所については、保護者や地域住民の要望などで危険な場所だというふうにして認定したところだ
と、全て95か所ということで、この95か所の指摘があって、臼杵市自身もそのことを自ら把握されて、対策を立ててきているわけですけれども、そのことについての対策の現状から見えてきた課題について、特に感じるところがないのかどうかは、どうなんでしょうか。
○議長(匹田郁君)
後藤教育次長。
◎教育次長兼
教育総務課長(
後藤誠也君) 広田議員の再質問にお答えいたします。 先ほど答弁の中でも述べましたが、令和2年度につきましては、ハード対策、ソフト対策を含め37か所で解決しているということでございます。また、今年度の令和3年度につきましては、今後、来年の2月ぐらいでございますが、今、対策を施した中での検証を予定しておりますので、令和3年度についてはまだ実施中ということで数字的には出ておりません。 それから、あと考え方
といいますか、次の質問の部分なんですが、今現在、この交通安全に対する推進会議を通しまして、対策等を関係機関
と連携して行っているんですが、どうしても継続の件数が多いという理由の中には、1点目として、例えば歩道の新設であるとか道路の改良につきましては、用地の確保でありますとか、あと地形的な制約、それから当該年度に言われても予算措置ができていないとか、そのように時間を非常に消費する
というか、時間がかかるという場合がございますし、あと街灯でありますとか標識の設置、それから白線の塗り替え等につきましては、地区や関係機関
との協議が必要になるということ、それから3つ目としましては、本年度での予算は執行はできないんですが、近い将来にそういう計画があるとかいうことで、全てが当該年度の中で解決できるというものではないというふうに思っておりますので、そこら辺は、先ほど言いました推進会議の中で関係機関
と連携を十分に取って、少しでも早くそのような対策が行われるように取り組んでまいりたいというふうに思います。 以上です。
○議長(匹田郁君) 広田議員。 [7番 広田精治君
質問席登壇]
◆7番(広田精治君) 実は私、中臼杵に住んでいる親子にもお会いしてお話を聞いたんですけれども、そこ小学生で女の子でした。臼杵市について知ろうというテーマで、社会の授業の中で、臼杵市の収入はどれくらいなんだろうか、あるいは市がどんなことに取り組んでいるんだろうかということなどを学ぶ中で、先生のご指導もあって、通学路について臼杵市に嘆願書を出そう
と。うちの地域については通学路の危険、どこにどんな状況があるんだろうかということを子供たち出し合って、そして臼杵市、恐らく市長宛てだ
と思うんですけれども、市民課に、その嘆願書を担任の先生が届けておられます。児童たちは地域ごとにグループに分かれて、そういう話合い
と嘆願書作りをされたということです。6月に市民課に提出されていました。 1つのグループは、中臼杵でスクールバスで集団登校して、1か所に皆さんが子供が集まって、そこからバスに乗るんですけれども、そこに信号機をつけてほしいという嘆願書だった。もう一方の、掻懐の地区のグループの子供たちは何を嘆願したか
といったら、ガードレールが短いんでもっと延長してほしい、ガードレールを造ってほしいという、そういう嘆願書だった。市からも早速お返事が届いて、信号機をというところについては、ドライバーに減速を呼びかけるという働きかけをしますということだったんだけれども、一体誰が、警察になるんだろう
と思うけれども、どのように、いつ呼びかけるのかということについては、地元の人たちは不明だというふうにしておりました。掻懐地区のガードレールの延長工事については、いいお返事があったというふうに伺いました。私はこのことを6年生の女の子から聞きながら、子供たちが自分たちの登下校の安全について真剣に考えて、それを臼杵市へ
とも絡めて声を市に届けるというような行動を知って、正直胸が熱くなりました。 冒頭話しましたけれども、千葉の八街の事故に始まって、これが6月だったんですけれども、その後でずっと拾う
とたくさんありました。10月12日の朝には、愛知県の刈谷市の国道で児童7人に車が突っ込んだ。幸い死者はなかったんですけれども、骨を折る大けがをされている。ここ信号機がない交差点だった。児童たちが歩いていた歩道にはガードレールもなかった。つい先日の、今月の3日です、5日前です、尾道市で下校時の市道で、横断していた8歳の男の子が、80歳の男性の軽トラックにはねられて意識不明の重体だ
という。たまたま私、朝のニュースで知ったんです。この現場には横断歩道がなかった。臼杵市内の小学校、中学校、高校に通学している子供、児童・生徒が、やはりこういう全国に起こっている悲惨な状況を多くの子供たちも知っているだろう
と。自ら嘆願書を出したりするようなことまでやっているし、自分自身もヒヤリ・ハットの経験をしたことも少なくないだろう
と思います。 そこで伺いたいんですけれども、生徒が少ない地域だからとか、今すぐ事故ということはないだろうとか、予算がないからとか、私はこんなことを市の職員の方が言ったはずはない
と思うんですけれども、聞いたところのご父兄の方はそう思っているんですよね。もしガードレールとかフェンスとか歩道や横断道路とかカーブミラーとか、様々の対策、ハード面である
と思うんですけれども、このことに私幾らお金がかかろうとも、子供たちの命を守る、少子化社会、やはり相当思い切った予算措置とか対策とかいうものを、もう今改めて、これまでも考えてきた
と思うけれども、改めて考えることが大事ではないかなというふうに思います。幸い、臼杵市の場合には、市内の実態に比べても1人当たりの財政調整基金の額も一、二を争うぐらいのものですから、思い切って全体の点検もしながら、ここにお金をかけていく、子供たちの期待にも応えていく、そういうふうなことについて、市長、どのようにお考えか、見解を聞かせてもらえれば大変ありがたい
と思うんですけれども、どうでしょうか。
○議長(匹田郁君) 休憩します。 午後2時00分 休憩 ----------------------------------- 午後2時01分 再開
○議長(匹田郁君) 再開いたします。 中野市長。
◎市長(中野五郎君) 広田議員の再質問にお答えしたい
と思います。 子供たち、特に明日の臼杵を担う子供たちの命を守るということは、政策の一番柱の一つになるということは、同じ考えであります。そういういろんな、もろもろのことに関しましては、先ほど説明がありましたように、様々な関係部署が集まって推進会議をつくっていますので、十分そういうところで話をされて、それから上がってきたものを優先順位をつけてやっているというのが現状だ
と思います。でも、そういう中で確かにそういう道路の問題もありますし、それを予算の中でどういう配分していくかということが大きな課題になってくる
と思いますんで、その辺のところは、十分今の意見を聞きながら、子供の命を守るためにはもっともっと優先的にやるべきことがあるかどうかというようなことは、そういう会議の中で検討して、できるだけ応えていける体制をつくっていければというふうに考えております。
○議長(匹田郁君) 広田議員。 [7番 広田精治君
質問席登壇]
◆7番(広田精治君) ありがとうございました。 それでは、2つ目の(仮称)大分野津太陽光発電事業計画について質問をしたい
と思います。 1つは、現在の計画の進捗状況、現状について教えてください。 2つ目、計画地に隣接するなどで関係地区
とされて、事業者
との間の協定締結を求められている。この協定締結状況がどうなっているか。9つの地区があるというふうに従前の、これまでの答弁でもありました。 3つ目は、臼杵市が、関係する地区
と事業者間の協定が締結される前に協定を交わすことが、私はあってはならないというふうに思います。その点についてご見解を伺いたい
と思います。
○議長(匹田郁君) 藤澤
農林振興課参事。 [
農林振興課参事兼
農林基盤整備室長 藤澤清巳君登壇]
◎
農林振興課参事兼
農林基盤整備室長(藤澤清巳君) 広田議員ご質問の(仮称)大分野津太陽光発電事業のうち、1点目の計画の進捗、現状についてお答えいたします。 本事業の林地開発許可審査の進捗状況を大分県の森林保全課に確認したところ、大分県林地開発許可審査要領により、現在、その審査を行っている
とのことでした。 次に、2点目の計画地に隣接する関係地区
と事業者間の協定の状況についてお答えします。 本市では、地元地区
との合意形成が必要である
と考え、事業者に対しては丁寧な説明
と同意を得るよう指導をしています。 これを受け、事業者からは、地元説明会を行い、協定書の締結や同意がもらえるよう説明していく
と伺っております。 このような中、地元地区
と事業者
との間の協定について事業者に確認したところ、現時点では6地区
と協定を結んでいる
とのことでありました。 以上でございます。
○議長(匹田郁君) 廣瀬環境課長。 [環境課長 廣瀬武志君登壇]
◎環境課長(廣瀬武志君) 広田議員ご質問の(仮称)大分野津太陽光発電事業のうち、3点目の関係する地元地区
と事業者間の協定締結の前に、臼杵市
と事業者
とが協定を交わすことに関する市の見解についてお答えいたします。 本市
と事業者
との間の協定につきましては、8月17日に開かれた臨時全員協議会にてご説明させていただいたとおり、臼杵市再生可能エネルギー発電設備設置事業指導要綱
と臼杵市土地利用指導要綱に基づき、開発に伴って様々なトラブルなどが生じることを未然に防止するとともに、良好な自然、景観、生活環境
との調和を確保するために必要な事項を定めるものでありまして、現在、事業者
と仮協定の締結に向けて協議を重ねている段階であります。 本来であれば、関係する全ての地区
と事業者
との協定が交わされた状態で、本市
と事業者
との協定を交わすのが理想ではありますが、新型コロナウイルスの影響などを理由に説明会を開催できていない地区もあり、現時点では、関係する全ての地区
との協定締結には至っていないという状況であります。一方で、当該事業の林地開発許可の申請は昨年3月に大分県に提出されており、このまま審査が進めばいずれ許可が出される可能性があります。 このような状況を踏まえた上で、現段階で想定される事業による影響への対応などについて、事前に事業者
と協議し確認した内容を仮協定として締結し、その後、林地開発許可及び関係行政機関における手続などを経て、事業が実施されるに至ったときに、改めて正式な本協定を交わすという形を取ることにしたところでございます。 この仮協定及び本協定には、本市が懸念している事項だけでなく、個別に協定を交わしていない地区の皆様から聞き及んでいるご意見や不安に感じられている事項も盛り込むよう、事業者
と協議をしております。本市としましては、今後、事業者を指導していく立場から、可能な限り関係する地区等の意向に沿った形になるよう、大分県による林地開発許可の審査が行われている期間中に、仮協定を交わしておく必要がある
と判断したところでございます。 以上であります。
○議長(匹田郁君) 広田議員。 [7番 広田精治君
質問席登壇]
◆7番(広田精治君) 私が3点目で問うたのは、仮協定なり協定書を交わすことの意義とかその必要性について疑問を持っているわけではありません。問題
と考えているのはその時期です。 お伺いしますけれども、協定書が交付される、交わすということは、地元や事業者
と協定書を交わす相手方は、この計画について同意したというふうに市は見ていますかどうか、それについてお答えください。
○議長(匹田郁君) 休憩します。 午後2時10分 休憩 ----------------------------------- 午後2時12分 再開
○議長(匹田郁君) 再開いたします。 廣瀬環境課長。
◎環境課長(廣瀬武志君) 広田議員の再質問にお答えいたします。 先ほど答弁でも述べましたとおり、本市
と事業者
との協定につきましては、市内で一定規模以上の開発が行われる場合に想定される災害や公害を未然に防ぐことなどを目的に、臼杵市再生可能エネルギー発電設備設置事業指導要綱
と臼杵市土地利用指導要綱に基づいて締結するものであります。 以上であります。
○議長(匹田郁君) 広田議員。 [7番 広田精治君
質問席登壇]
◆7番(広田精治君) 答弁になっていない
と思うんですけれども、ヒアリングのときに、協定書交付、締結イコール同意ではない
と考えておる
とおっしゃっていました。 それで私、改めてですけれども、11月29日に県の森林保全課に確認しました。1つの地区が交わした協定書自体を持っていって、読んでもらって、もちろんもう向こうも持っていましたけれども。協定書交わすことイコール同意
と県は判断するんです
と、特別、同意書を交わす、同意書を持ってくるとかそういうことじゃない
と、そういうふうにおっしゃった。これはもうずっと一貫して、私どもが県
と協議をしてきた中でもずっと県が言ってきたことです。私も知らないから、同意したということはどういう形で確認されるのか疑問持っていたから聞いた、協定書を交わすことです
とおっしゃった。お答えください。そうみなさないなら、みなさないでいいんです。
○議長(匹田郁君) 田村副市長。
◎副市長(田村和弘君) 広田議員の再質問にお答えいたします。 そもそもこういった開発行為の場合に、地元の皆さんがこの事業に賛成ですという場合にはもうトラブルは起こらないわけですから、粛々とあとは手続に進むんだ
と思うんですよね。今回の場合は、地元の一部の地域の方が、今のところ同意をされていないという段階から、ずっと長引いているわけですね。その中で、県のほうとしては状況がどうなったのかというようなことは非常に気にされているというのは、議員おっしゃるとおりだ
と思います。 そういった中で、コロナの影響もありますけれども、地元の説明ができない
と。業者さん側からする
と地元の説明ができないということになる
と、なかなか地元としては今度、説明を受けない
と次の段階に行かないというようなやり取りがずっと続いているというのは、ご承知のとおりだ
と思います。 そういった中で、県のほうの判断としては、業者さんがどういった努力をしたのかというのがまた一つの判断材料になってくるということで、説明会の開催を地域に投げかけた
と、なかなかコロナの状況もあって応じてもらえない
と、じゃあどういった問題を懸念されていますかというやり取りも文書で出したりもしております。そういった状況の中で、県のほうとしてはもう業者さんから申請出されていますから、次の手続に入っていかざるを得ない
と、ずるずる同意のことだけをもって引き延ばすことはできない
と、こういった状況だというふうに我々は認識しております。 そういった中で、もし先ほど答弁の中でありましたように、万一このまま県の手続が進んで、もし許可が出されるということになった場合には、当該地域の皆さんが心配されていることも含めて、市としてもやっぱりしっかり担保したいということで、か
といって本協定いきなり結ぶというのはいかがなものかということはありますので、状況を見ながら仮協定というもので担保しておいて、どうしても許可が出てしまうということであればそれを本協定に移行しよう
と、そういう考え方で進めております。 以上です。
○議長(匹田郁君) 広田議員。 [7番 広田精治君
質問席登壇]
◆7番(広田精治君) 私がお聞きしたい答弁にかみ合っていないんですけれども、時間がないからもう一点伺います。 これまで市は、例えば建設課などで関係する現地の里道とか水路の用途廃止手続とか、あるいはこれの登記、そして事業者への売却手続をしてきました。それ
ともう一つ、8月4日に中野市長が、県の中部振興局の局長さん宛てに、この開発計画について意見書を提出されています。その意見書の中には農業用水の確保とか、あるいは災害・水害の不安とか、あるいは事業者の事業遂行能力の有無についての懸念も、これらは地元の不安を背に受けた市長の、当然の立派な意見書だ
と思うんです。 これ以外に、本市が法に基づいて、この計画に関してやらなければならないことがございますか。お答えください。
○議長(匹田郁君) 田村副市長。
◎副市長(田村和弘君) 広田議員の再質問にお答えします。 法的な手続はほかにはありません。意見書だけです。そもそも我々に権限があるわけじゃありませんので、求められた意見をお出ししたということであります。 それで、先ほどの質問にちょっと追加でお答えしたいんですが、そういう意味では、我々の仮協定がこの事業に同意をしたという前提になるというふうにも、我々は思っておりません。 以上です。
○議長(匹田郁君) 広田議員。 [7番 広田精治君
質問席登壇]
◆7番(広田精治君) 仮協定を交わしたことが同意をしたということではないというのが市の考えだとしても、県がこの開発申請に対してどう判断するかの材料としてそれを使う
と、同意したということ
と見れば、それはそれでまた別の問題なので、市の考えは分かりました。 私は、市としてやるべきことはやった、市長も事細かな意見書も中部振興局長に出している
と、そうすれば、あと県がこの開発申請者の許可申請に対してどういう判断を下すかを、じっと見守ればいいのではないか
と思います。それを、開発許可を前に進めるようなことになりかねない協定書を交わすということが、地元が全て協定書を交わしているわけでもない中でやるというのは、ちょっと地元の思いを飛び越えたやり過ぎじゃないか
と、そう強く思っているからあえてこの問題を今、お聞きしているわけですけれども。 私は一貫して、市長、申し訳ないけれども、地元一ツ木地区の人々が、地元の声を聞いてほしい
とおっしゃってきました。なかなかその時期ではないということでそれは実現していないんですけれども、やはりそれは、まだ、いまだに地元の人たちの思いからすればくすぶっていることです。 市長の考えは、計画はうまく進む状況になって、より地元の住民の声が事業者に受け入れてもらえる、事業者にしても地元の声にしっかり応えた対応をするというふうなことで、うまく計画、双方まとめていくような役割が果たせるときに、一定自分なりの役割が果たせればというふうに考えているんだろうな
と思ったんですけれども、私は反対で、中止を強く願っている地元の人たちに寄り添って、反対なら反対の意見をずばり聞いてあげること、大事だ
と思うんですけれども、市長、それどうでしょうか。このことがそのままにされたままで、協定という話、あるいは開発申請が許可されるというふうな状況になっていくということは、後々大変なしこりを残してしまいかねない
と思います。私は、ぜひそれは一度やって、地元が、なぜ笹枝や一ツ木の2つの地区が頑強にこの計画に同意しないのか。もし再生可能エネルギーの普及が大事だという観点があって、あるいは固定資産税、償却資産税あるいは法人資産税の収入が増えるからとか、そういうことで推進というふうに思っているのか、そこら辺ももう明確にしたほうがいい
と思うんですけれども、どうでしょうか。
○議長(匹田郁君) 田村副市長。
◎副市長(田村和弘君) 広田議員の再質問にお答えします。 市長というご指名でありますが、そもそも先ほどの協定の件ですけれども、恐らくちょっと議員
と我々、捉え方が違うということはあろうか
と思うんですが、基本的に、反対されている地域もありますが、先ほど答弁しましたように、賛成してもう協定を結ばれている地域もあるわけです。ですから皆さんが反対しているわけではないというのが我々の、両方の立場を見ない
といけないというのが一つありますの
と、それ
と、反対されている地域の方々の懸念の内容は、我々のこれまでの接触でもある程度承知をしております。そういった内容を意見書にも反映をしたということでありますので、万一、先ほど言いましたように、このまま推移して、市も協定も結んでいないということになって、業者さんが許可後、粛々とやるということになった場合に、将来の不安も含めて、市も協定も結んでくれなかった
というか、そういう土俵にものってくれなかったじゃないかというようなことを避けたいということでありますので、改めて同意を前提にして協定を結ぶようなことは考えていないということを、再度申し上げておきたいというふうに思います。 以上です。
○議長(匹田郁君) 中野市長。
◎市長(中野五郎君) 広田議員の再質問にお答えしたい
と思います。 先ほどの副市長、担当課長の答弁
とちょっと重なるところもあるかしれませんが、私も地元のそういう意向、ぜひ会いたいとか会ってほしいとかいうことを全く拒否しているということではありませんので、そこは誤解しないでいただきたい。最初にこういう問題があったときに、地元が来て、いい時期になったら行きますよ、市長も皆さん方のお話を聞いて、我々はしっかりそのことは伝えますよということを言っていて、そして、今言ったような段階の中で、地元の人たちを、私たち反対だ
と、だけど業者に一切受け付けない
と、業者のことにも話も聞かないというような状況で私が地元のことを聞いても、あまり実りの多い話になる
と思わないので、一度あなたたちの思いを業者にぶつけてください
と、業者がどういう反応をするのか、そこでいろんな意見交換してあなたたちの不安や悩みをしっかり聞きます
と、そしてそれを市として責任を持って業者に指導なりできるところはするし、意見としてやりますということなんですが、今日まで、残念ながら地元の人たち、全く業者
と一回も会っていないというような状況なんで、ただし、地元の人たちが業者に会っていないけれども、自分たちの意見とか不安を文書で業者に出して、それに対して業者が考えを述べているということは知っていますので、そのときの地元の全部のそういう要望、あるいはそういう不安というものをしっかり踏まえた上で、私は意見書を作ったということは、ぜひご理解いただきたいというふうに思います。 それ
ともう一つは、この太陽光の造る上での立てつけなんですが、これは森林法に基づいて国が、県知事の権限になっていますが、県知事はイエス、ノーを言う前に、一定の条件が整えばノー
と言えないというのが法律の建前なんです。ですから、そういう意味で、県も大変、地元
となかなか話がいかない中で困っているけれども、いつまでも延ばすわけにはいかないだろうというのは、今までのいろんなそういう開発行為の中で、県が苦渋の判断、決断をしているということもよく知っていますので、そういうことをしたときに、例えば我々が地元の意向を、そういうことを協定の仮協定という形でも準備をして、これはうちの2つの要綱に基づいてやっているわけですが、もし県がそういうことをしないで認めたということになったら、業者は同じ立場で協定の話合いにのってきません
と、私そう思っているんです。ですから、向こうがそういう形で認定が出る前に地元の人たちの、あるいは市の考えをしっかり入れた協定のものを、仮協定ということは、その事業が成立しない場合はこれはもうないんですから、成立したときに初めてそれに移行するということなんで、そういうことを想定しながら、臼杵市のあるいは地元の人たちの意向をぜひ聞いた上での協定を仮協定という形でつくっておいて、もし県がそれをオーケーとして出したときには、それを正の協定に移行するというようなことをやっていくことが、市あるいは地元のそういう利益も、あるいは考えを確保する上でも一番いいやり方ではないかなというふうに思っています。それは県が認める、認めない
というよりも、我々のこの2つの要綱を踏まえて当然やる、結果として、県が認めたときには地元のが生きるような形で、事前に協定の中の中身を調整しておくというような気持ちでやっておるということであります。ぜひご理解いただきたい
と思います。
○議長(匹田郁君) 広田議員、残り2分です。 [7番 広田精治君
質問席登壇]
◆7番(広田精治君) 事実誤認があります。地元が言いたいことを言っていないわけじゃありません。しっかりこれまでの説明会で、それこそあるときは怒りを込めて自分たちの意見、言っています。そして直近でいえば、このまま進むということだけは認められない
と、せめて事業規模の縮小を考えてくれんかということまで文書で事業者には突きつけているわけで、それについてしっかりした話合いがないということが現実です。
○議長(匹田郁君) 中野市長。
◎市長(中野五郎君) 広田議員の再質問にお答えしたい
と思います。 少なくとも私が担当課から報告を受けている限りにおいては、地元が業者
と正式な話合いが一度もしていないというふうなことを聞いていますので、それを前提に、今、答えたということであります。
○議長(匹田郁君) 広田議員。 [7番 広田精治君
質問席登壇]
◆7番(広田精治君) 地元はしっかりこれまで、何回も市の幹部の皆さんも列席しているところで意見を述べています。意見交わしています。説明求めています。全くそういうことがないかのような答弁では、ちょっと納得できません。
○議長(匹田郁君) 廣瀬環境課長。
◎環境課長(廣瀬武志君) 広田議員の再質問にお答えいたします。 業者の地元の説明会についてですが、一ツ木地区に対しての説明会ということで答えさせていただきます。 もう2年ほど前ですか、事業者のほうが説明会を開催しました。 [「端的に回答してください」
と呼ぶ者あり]
◎環境課長(廣瀬武志君) はい。 その説明会は事業者が最後まで説明ができないような状態で、きちんとした説明会という形にはなっておりません。ということで、市としては正式なきちんとした説明ができていないというふうに判断しております。 以上です。
○議長(匹田郁君) 以上で広田議員の質問及び答弁を終了いたします。 ここで10分間休憩いたします。 午後2時32分 休憩 ----------------------------------- 午後2時43分 再開
○議長(匹田郁君) 再開いたします。 伊藤議員の発言を許可します。 伊藤 淳議員の通告事項
1 保育所・幼稚園・認定こども園や小中学校の施設・設備の安全確保について
(1) 第2次臼杵市総合計画の乳幼児教育の充実の項で、「子どもが自主的・主体的にしらしんけん遊ぶことのできる
環境づくりに取り組む」
とあり、教育環境の整備・充実の項では、「安全で快適な教育環境を目指す」
と示されています。また、平成24年9月定例会の一般質問において、「学校の遊具については整備計画を策定する」
と答弁が行われています。そこでお尋ねします。
① 保育所・幼稚園・認定こども園などの乳幼児教育の場や小中学校が安全な環境であるための取り組みについて教えて下さい。
② 保育所・幼稚園・認定子ども園などの乳幼児教育の場や小中学校が安全な環境であるための課題
と今後の取り組みについて教えて下さい。
2 個人からのご意見などへの対応について
(1) 第2次臼杵市総合計画の広報・広聴機能の充実の項では、「市民が市役所に伝えたい
と思う意見や要望を気軽に届けられる仕組みを構築する」
と示されています。そこでお尋ねします。
① 意見や要望への対応の取組みの現状について教えて下さい。
② 課題
と思われること
と今後の取組みについて教えて下さい。 [5番 伊藤 淳君
質問席登壇]
◆5番(伊藤淳君) 議席番号5番、伊藤 淳です。通告に従いまして、2問質問させていただきます。 1問目は、保育所、幼稚園、認定こども園や小・中学校の施設・設備の安全確保についてです。 今年の10月、県外の保育園で2歳の園児が遊具に首を挟まれ、尊い命が失われるという事故が起きたことが報じられました。そこで、確認の意味も含めて臼杵市の施設・設備の安全確保の取組を教えていただきたい
と思いますが、第2次臼杵市総合計画の乳幼児教育の充実の項で、「子どもが自主的・主体的にしらしんけん遊ぶことのできる
環境づくりに取り組む」
とあり、教育環境の整備・充実の項では、「安全で快適な教育環境を目指す」
と示されています。また、平成24年9月定例会の一般質問において、「学校の遊具については整備計画を策定する」
と答弁が行われています。そこでお尋ねします。 1、保育所、幼稚園、認定こども園などの乳幼児教育の場や小・中学校が安全な環境であるための取組について教えてください。 2、保育所、幼稚園、認定こども園などの乳幼児教育の場や小・中学校が安全な環境であるための課題
と今後の取組について教えてください。お願いします。
○議長(匹田郁君)
後藤教育次長。 [教育次長兼
教育総務課長 後藤誠也君登壇]
◎教育次長兼
教育総務課長(
後藤誠也君) 伊藤議員ご質問の保育所、幼稚園、認定こども園や小・中学校の施設・設備の安全確保のうち、幼稚園、小・中学校が安全な環境であるための取組についてお答えいたします。 学校施設は、本市の児童・生徒が教育を学ぶ場として重要な施設であります。そのため、施設や設備を適切に維持管理することが安全な環境を保つことにつながる
と考えています。
教育委員会では施設や設備を適切に管理するため、毎年、外壁や天井などの施設面、遊具、電気などの設備面、施設周辺の環境整備など、定期的に点検業務や診断業務を実施しています。 また、毎年、年度当初に各学校より学校施設改修改善要望書を提出していただき、施設の改修及び改善要望箇所を把握しています。要望書提出の際には、要望内容の詳細や現状、また、危険度や緊急度を3段階で判定していただき、学校が要望する箇所の優先順位を記載いただいています。全ての学校から要望が出そろいましたら、担当職員が現地確認を行い、市全体のバランスを見ながら
教育委員会内で協議を行った上で整備を進めています。 以上のことから、遊具の整備に関しましては個別に整備計画は策定せず、学校施設全体の整備計画に含め、計画的な整備を進めているところです。 次に、幼稚園、小・中学校が安全な環境であるための課題
と今後の取組についてお答えいたします。 まず、全体的な課題として捉えているのは、学校施設の老朽化です。学校施設の大半は、建築後30年から40年経過していますので、最近では多くの改修及び改善要望が上がってきています。施設・設備の修繕につきましては一度に全てを行うことができませんので、全体の中で優先度を考えながら計画的に実施する必要があります。また、学校生活に支障を来さないよう営繕を行う必要がありますので、どの年度にどの事業を行うのか、事業費は幾らになるのか、工事開始はいつが適切かなど中長期的な計画を持って取組を行うことも課題
となっています。 現在、大規模改修工事など多額の予算がかかるものについては、中長期的な視点に立ち、公共施設整備5カ年計画に事業計画として載せ、その計画に沿って年次毎に整備事業を実施しています。 今後の取組については、1つ、定期的な点検や診断、2つ、修繕等の措置、3つ、整備内容等の記録といった3つの維持管理の業務サイクル、いわゆるメンテナンスサイクルを繰り返し行うことで安全確保を図り、児童・生徒の安全な学校の環境整備に向け取組を進めてまいりたい
と考えています。 以上です。
○議長(匹田郁君) 尾本
子ども子育て課長。 [
子ども子育て課長 尾本 浩君登壇]
◎
子ども子育て課長(尾本浩君) 伊藤議員ご質問の保育所、幼稚園、認定こども園や小・中学校の施設設備の安全確保についてのうち、保育所、認定こども園などの乳幼児教育の場が安全な環境であるための取組についてお答えいたします。 教育・保育施設などの安全管理につきましては、国において事故防止のためのガイドラインが示され、日々の点検や見守り、あるいは事故発生時の対応が記載されており、各施設ではこれに基づいた対応に加えて、各園それぞれの状況を踏まえた対策を実施しているところであります。 しかしながら、全国的には、子供の死亡事故などの重大事故は残念ながら毎年発生しており、令和2年度の全国調査結果では、1年間で事故件数が2,015件発生し、このうち死亡したケースは睡眠中
と食事中などに発生した5件
となっております。 また、今年度では、本年8月、福岡県の保育園における送迎バスに置き去りにされた子供の死亡事故や、10月には岡山県の保育園で子供が遊具の隙間に首を挟まれ亡くなるという大変痛ましい事故が発生をしております。これを受け、国・県より安全管理の徹底について改めて通知が出されたところであります。 子供は大人が予期しない行動を取ることもありますので、子供の特性を理解した上で、事故に発展する可能性のある問題点等を職員間で把握し、事故の発生未然防止に取り組む必要があります。 現在、各園では遊具や設備について、あらかじめ点検項目を作成しているチェックシートで日常的に定期点検を実施し、気になる箇所があれば職員間で情報共有し、コミュニケーションを図っております。 また、事故が発生しやすい場面ごとにも注意が必要で、睡眠中の寝かせ方や食事における窒息、あるいはおもちゃや小物の誤飲のリスク、プールや水遊びの監視、そしてまた食物アレルギーの対応など、細心の注意を払いながら安心・安全な
環境づくりに取り組んでいるところであります。 事故等が発生した場合は、事故直後の応急処置や保護者への連絡対応、発生状況の記録や関係機関への報告など、段階的な対応をあらかじめ決めており、適切な対応に心がけ、安全管理の向上に努めているところであります。 さらに、各園とも臼杵市消防本部が推進する救マーク認定施設に認定をされ、救急事案が発生した場合、迅速に対応できるよう職員が定期的に救命講習を受講しております。 次に、保育所、認定こども園などの乳幼児教育の場が安全な環境であるための課題
と今後の取組についてお答えいたします。 安全な乳幼児期の教育・保育環境であるためには、保育者においては継続的な点検や訓練などを怠らず、組織的な取組が必要である
と考えております。また、不審な侵入者に対する防犯対策も、子供を危険から守るためには必要
となります。重大事故などを未然に防止する上で、子供の年齢や成長に合わせて活動場所や活動内容に配慮しながら子供たちに対する安全教育も必要でございます。 そのため、今後とも保育者の資質向上のため、子供の安全確保に関して実践的な救急対応や対処方法などを学び、事故等のリスク分析をあらかじめ行い、一人一人が危機管理意識を高めるとともに、組織的な共通理解や体制づくりを図り、安心・安全な幼児教育・保育の環境整備に取り組んでいきたい
と考えております。 以上です。
○議長(匹田郁君) 伊藤議員。 [5番 伊藤 淳君
質問席登壇]
◆5番(伊藤淳君) ありがとうございました。 計画書に示されている「臼杵のまちの心を受け継ぐ臼杵大好きな臼杵っこ」が、しらしんけん遊び、学ぶため、今後も安全で快適な教育環境を保ち続けていただけるもの
と受け止めました。今後
ともよろしくお願いいたします。 以上でこの質問は終わります。 次に、2問目に移ります。 2問目は、個人からのご意見などへの対応についてです。 第2次臼杵市総合計画の広報・広聴機能の充実の項では、「市民が市役所に伝えたい
と思う意見や要望を気軽に届けられる仕組みを構築する」
と示されています。実際に個人からのご意見などへは、職員数が減少している中にあっても真摯に対応されている
と感じています。 そのような中、ある担当課が今年の9月20日から11月24日の間にお寄せいただいたご意見等に対応した件数は、電話が380件、メールやファクスが約500件、このうち電話が最も多かった日は、1日で70件、この日は、この担当課の全員が同時に電話対応している時間も長く、話し中で電話がつながらない状態になった
と聞いています。 また、1人で1日30件の電話対応をした職員もあり、1件当たり1時間半にわたる電話でのご意見もあったそうです。丁寧な対応を心がけるほど、精神的な負担も大きかったであろうことは容易に想像できます。 ご意見を寄せられる方には、市外、県外の方も多かった
とのこと、テレビや新聞のほか、スマートフォンでのSNSを活用し、リアルタイムでの情報拡散
と情報取得が容易になっていることを考える
と、今後、その他の部署でも同様の事態が起こり得ることが想定されます。そこでお尋ねします。 1、意見や要望への対応の取組の現状について教えてください。 2、課題
と思われること
と今後の取組について教えてください。お願いします。
○議長(匹田郁君) 小坂政策監。 [政策監(民生担当)兼
部落差別解消推進・
人権啓発課長 小坂幸雄君登壇]
◎政策監[民生担当]兼
部落差別解消推進・
人権啓発課長(小坂幸雄君) 伊藤議員ご質問の個人からのご意見などへの対応のうち、意見や要望への対応の取組についてお答えいたします。 本市でのご意見やご要望などの受付体制につきましては、臼杵庁舎市民課広聴グループが総合窓口
となり対応しております。個人のみならず、団体や地区などからのご意見やご要望をいただいたら、基本的には2週間以内に回答するようにしております。 また、ご意見やご要望を伺う手段として、総合窓口のほかにお手紙やファクス、ホームページ、市報の挟み込みのご意見、ご提言はがきなど、様々な手段を利用して市民の方々の声を伺う体制を整え、誠意を持って対応しています。本市に寄せられた陳情や要望、ご意見や苦情、相談などの過去5年間の年平均件数は261件であり、本年度上半期は149件で前年同期
と比べ31件の減少
となっています。 また、今月号の市報に今年上半期の「市に対する要望・意見などの分析結果」
と題して、申出種別、陳情・要望・意見等の件数、回答日数等について掲載しておりますので、簡単にご説明いたします。 陳情・要望では、生活環境改善に関することが大半を占めるとともに、ご意見やご相談では、移住に関することや新型コロナウイルス対策に関するものが多くありました。特に、今年度において、2つの事案についてホームページやお電話でのご意見や苦情が多く寄せられました。そのうちホームページに寄せられた分については、約400件を超えました。いずれの事案もSNS等を通じて、全国から本市へ意見や苦情を投稿するように促されたもの
と思われるようなものでありましたが、本市として直接的に対応すべき案件ではありませんでしたので、今月号の市報の掲載分には含めておりません。 次に、今後の課題や対応についてお答えいたします。 ご意見やご要望は生活環境改善に対するものが多く、区長さんや議員の方々を通じて陳情書や要望書という形で頂いております。しかしながら、近年は個人間のトラブルに対する相談が多く、市としての関与が難しい事案が増えております。 また、議員ご指摘のご意見や苦情等が多い案件につきましては、内容が本市として対応することが適切である場合は、個別対応ではなく本市としての考え方をホームページに掲載することにより、広く皆様方にお伝えしていきたい
と考えております。仮に本市として回答を出すことが適当でない
と思われる事案であっても、市民の方々は、ご意見や苦情は市役所にお持ちになるので、解決まで至らないかもしれませんが、お話を聞くようにしております。 議員がご指摘されたある担当課の事案につきましては、同じような内容のご意見や苦情をたくさん寄せられることにより、通常業務に支障を来すこともあります。また、時折、心ない方々から理不尽なご意見を言われ、職員の士気が下がっていることも事実です。しかしながら、どのような案件であろうとも、市民の方々
と向き合って課題解決に向けて取り組むのは当然のことである
と考えております。 最後に、市民の方々から市役所に来れば解決策を見つけてくれることができる
と思われるように、関係機関とも連携しながら相談体制の充実を図ってまいります。 以上でございます。
○議長(匹田郁君) 伊藤議員。 [5番 伊藤 淳君
質問席登壇]
◆5番(伊藤淳君) ありがとうございました。 計画書に示されている市民からのご意見等をいただきやすい体制の充実を図る
との取組をさらに進め、市民サービスの質の維持向上を図るには、対応する職員のストレス軽減や体制の見直しなど、リスク管理の取組も同時に行うことが大切ではないか
と思われますが、この点について市長のお考えはいかがでしょうか。お願いします。
○議長(匹田郁君) 中野市長。 [市長 中野五郎君登壇]
◎市長(中野五郎君) 伊藤議員の再質問にお答えしたい
と思います。 職務遂行上の対人的な面でのリスク管理というふうに理解をして回答させていただきたい
と思いますが、市役所は、当然、市民サービスというのが大きな仕事を占めておりますので、そういう意味では市民の皆さん方からいただいている苦情とか要望とか、あるいはまた意見、これをしっかり受け止めて、我々が反省すべきところ、あるいは気がつかなかったところは、しっかり改善して市民サービスの向上につなげていくというのが基本的な考え方でありますので、そういうことはこれからも基本的にしっかりやっていって、市民から信頼される市役所という形で、職員一同これからも取り組んでいきたいというふうに思っております。 しかし、今、担当課長からも説明がありましたように、そうは言ってもなかなか理不尽な要望、あるいはクレームも来ているのも事実であります。中には、2時間、3時間、1人でして、大変職員も対応に困るというところもあるというのを聞いています。 電話でもありますし、メールもありますし、窓口で苦情も言われるということもありますが、そういう中で、特に一番今までのを聞いていて、職員は真剣に聞いて、丁寧に、しかし毅然とやらなきゃいけないところはやっているというふうに私は高く評価しています。ですから、そういうふうな受け止め方をするからこそ、逆に、ある意味では人格を否定されるような言葉によって自分の心に傷を負うような、落ち込むような、そういうこともあるということも聞いています。何とかその辺のところは、私の立場責任上、職員がしっかりやれるような体制をつくっていくというのが一つの課題であるというふうに思っています。 特にいろんな苦情がありますので、新しい職員も入ってくる中で、マニュアルという言葉は適当かどうか分かりませんが、聞き方とか、答え方とかいろんな形で、お互い感情的にならなくてしっかり聞いて、こちらも伝えやすいことをやっていく
と、そういう中でできるだけ理解を求めていくというようなそういう研修の方法を職員研修の中に位置づけていくということも一つあるというふうに思っていますし、今でもやっている
と思っていますが、やはり担当で出た窓口の人だけが受けるんじゃなくて、その課全体で、チームとして受けて支えてやるというような仕組みをつくらない
と、個人に対する負担が非常に大きくなるということがありますので、その辺のところを改めてまた課長会等で皆さんに徹底してやっていかなきゃいけないというふうに思っていますし、そのことは当然職員の健康
というので、メンタルヘルスのことも今まで以上気をつけていって、そういうことをフォローしていくということもやらなきゃいけない
と思います。 ただ、今回の事情を聞いてみます
と、一つの方向、同一方向の意見を不特定多数の人からたくさん来ることに、よって全く機能麻痺、それが結果的にほかの用事で市役所に電話している人たちは全く電話がつながらないということで、市民の皆さん方にも迷惑をかけているということがありますので、これをどうするかというのは、いつも起こることではないんですけれども、やはり気をつけなきゃいけない
と思っています。 特に、そういう形で、例えば今言ったように1つのことに対して、同じような角度から同じような質問がたくさん来て、しかもそれが名前も名のらないというようなことになれば、一つは正式な答えは例えば市のホームページで出して、あとは一切そのことはホームページ見てくださいというような形でやるのも一つの方法かなというふうに思っています。その辺のところは今回のことを生かすという形で、いろいろ検討していければというふうに思っています。 特に、繰り返しますけれども、市民の要望・意見、そういうものをしっかり受け止めながら、我々が至らないところがあったら改善に結びつけていくということを基本にしながら、でもそれ以上のことに対しては職員が健康を害したり、あるいは仕事の支障のないような在り方というのはどうすればいいかというのは今後とも検討して、協議して、いいものをつくっていければというふうに思っています。
○議長(匹田郁君) 伊藤議員。 [5番 伊藤 淳君
質問席登壇]
◆5番(伊藤淳君) ありがとうございました。 臼杵市ではユネスコ食文化創造都市に認定され、広報広聴機能の充実は重要性を増していくもの
と思いますが、しっかり
とした体制の下、取り組まれていかれるもの
と思いました。今後
ともどうぞよろしくお願いします。 以上で私の質問を終わります。
○議長(匹田郁君) 以上で伊藤議員の質問及び答弁を終了いたします。 ここで10分間休憩いたします。 午後3時13分 休憩 ----------------------------------- 午後3時23分 再開
○議長(匹田郁君) 再開いたします。 戸匹議員の発言を許可します。 戸匹映二議員の通告事項
1 がん対策について
(1) がん検診について
① がん検診の受診状況
と今後の取り組みを伺う。
② 受診率向上を目指し、検診の申し込み方法についてはオプトアウト方式の採用や、検診結果については通知書の添付が必要
と思われるが、市の考えを伺う。
(2) 子宮頸がんワクチンの接種勧奨について
① 厚生労働省は子宮頸がんワクチンの接種勧奨を来年度から再開することを決めたが、今後の市の対応について伺う。
2 「臼杵市みんなで取り組む認知症条例」の周知
と具体化について
(1) 条例の目的や理念の周知について
① 条例文をわかりやすく解説する「逐条解説」が必要
と考えるが如何か。
② 市民に周知するための解りやすいパンフレットを作成して頂きたいが如何か。
(2) 条例内容の具体化について
① 条例に基づいた施策の具体的な方向性や取り組み方等をまとめた「臼杵市みんなで取り組む認知症条例行動計画」の策定を進めていただきたいが如何か。
3 規格外農産物の利活用について
(1) 規格外農産物などの現状について
① 規格外で市場に出せないなどの農産物についての現状
と認識を伺う。
(2) 規格外農産物などの利活用について
① 持続可能な食文化の創造への取り組みの一つとして「規格外農産物の利活用」を促進し、廃棄する野菜の減少につながるようなプロジェクトを検討しては如何か。 [8番 戸匹映二君
質問席登壇]
◆8番(戸匹映二君) 議席番号8番、戸匹映二です。通告に基づきまして、3点の質問をさせていただきます。 最初に、がん対策について質問いたします。 新型コロナウイルスの影響で、がん検診の数が減少している
と聞いております。全国的にも減少傾向にあったということで、先月、国立がん研究センターが発表したデータでは2020年に全国で新たにがん
と診断された人は、2019年に比べて全国で約6万件減った
との発表がありました。 新型コロナウイルス感染症の影響で、検診や受診を控える人が増えたのではないか
と見られておりまして、今後、検診や受診を控えた影響でがんの発見が遅れ、進行した状態で見つかる人が増えるのではないか
と懸念されています。 そこで、質問としましては、近年のがん検診の受診率から、新型コロナウイルスの影響
と考えられるがん検診の受診状況がどうであったのか。また、新型コロナウイルス感染症がまだ終息していない中ではありますが、今後のがん検診に対する取組をどのようにしていくのかをお伺いいたします。 次に、このがん検診の今後の受診率向上へ向けた取組について、2点質問いたします。 1つは、がん検診の申込方法についてです。 がん検診の受診率を向上させるための一つの方法としては、厚生労働省が発行する受診率向上施策ハンドブックに、特定健診
と同時にがん検診を申し込む方法について、検査項目のオプトアウト方式を導入することも受診率向上の効果が期待できる
と案内されております。 がん検診は、胃や肺、大腸がん、乳がんなど複数の種類がありますが、現在、臼杵市では、その申込方法としましては、受けたいがん検診を選んでくださいという追加の申込方法というのが取られております。これは、オプトイン方式
といいます。 その逆がオプトアウト方式でありまして、受けたくないがん検診を選んでくださいという申込方法になります。これは、特定健診
と同時に行う複数のがん検診が、あらかじめセットになっておりまして、その中から受けたくないがん検診は断っていただくという申込みの方法になります。 これは他市の事例ですが、茨城県のつくば市ではオプトアウト方式を一部取り入れておりまして、集団健診の検診項目は、特定健診、肺がん検診、胃がん検診、大腸がん検診などがセットで案内されております。 先ほどの厚労省の受診率向上施策ハンドブックによります
と、がん検診を受けない理由は、「たまたま受けていない」「面倒だから」など比較的曖昧な理由が多く、特定健診を受ける際には当たり前のようにがん検診を受けるようになれば、受診率の改善が期待できるのではないか
と、そういうふうに思っております。 そこで、このオプトアウト方式の採用も有効
と思いますが、市の考えをお伺いいたします。 2つ目の質問は、がん検診の結果通知についてです。 現在は、がん検診を特定健診
と一緒に受けた場合は、何か異常がある場合は必ず通知されるようになっている
と思いますが、何も異常がない場合は明確な通知が行われていないように思われます。がん検診を受けた方からは、何も通知がないので異常はなかったのだ
と思うけれども、はっきり
と知らせてほしい
との声も聞いております。異常は認められませんでした
とのいわゆる合格通知書をもらえれば、通知を受けた方はうれしいですし、がん検診をしてよかった、安心した
と思ってもらえます。その安心感が、次の検診をしよう
との動機づけになるのではないか
と思います。このような、がん検診結果に異常がない場合の結果通知書の添付も、受診率向上に有効
と思いますが、これも市の考えをお伺いいたします。 次に、もう一点は、子宮頸がんワクチンの接種勧奨について質問をさせていただきます。 厚生労働省は、子宮頸がんなどの主な原因
となるヒトパピローマウイルス感染症を予防するワクチンについて、先月、約8年ぶりにワクチン接種の積極勧奨を再開するよう自治体に通知した
とのことです。 この子宮頸がんワクチンは、平成25年4月から定期接種
となりました。しかし、全身の痛みなどの報告が相次ぎ、平成25年6月に積極的接種勧奨は中止をされております。この積極勧奨はされていないものの、現在でも小学校6年生から高校1年生相当の女性が定期接種として、公費で無料で受けられるようになっております。 子宮頸がんになる女性は、国内で年間1万1,000人に上っておりまして、約2,800人がその子宮頸がんにより死亡している
と言われております。これは大変大きな数字でありまして、例えば、昨年の交通事故の死亡者数は全国で2,839人であります。ほぼこれに匹敵する人数の方が子宮頸がんで亡くなられているということであります。また、積極勧奨がされなかった8年間で、約数百万人がこの無料接種の機会を逃した
とも言われております。 そこで、この積極勧奨再開の国の方針を受け、今後の市の対応の考え方をお伺いしたい
と思います。よろしくお願いします。
○議長(匹田郁君) 杉野政策監。 [政策監(
福祉保健担当)兼
保険健康課長 杉野 等君登壇]
◎政策監[
福祉保健担当]兼
保険健康課長(杉野等君) 戸匹議員ご質問のがん対策についてのうち、まず、がん検診の受診状況
と今後の取組についてお答えします。 本市では、がんの早期発見、早期治療の推進を図ることにより、がんの死亡率を減少させることを目的に、健康増進法に基づき、胃がん、肺がん、大腸がん、子宮頸がん及び乳がん検診を実施しております。いずれのがん検診も、市が検診を委託している健康管理センターや地区の公民館を巡回して行う地区巡回検診等で受診することができます。また、市が実施するがん検診以外に、保険者や事業所が福利厚生として実施するがん検診を受診する市民の方々も多くいますが、その受診者数を市が把握することはできておりません。 市が実施するがん検診の平成30年度から令和2年度までの3年間の受診率は、胃がん検診が5.6%、5.2%、3.9%。肺がん検診が14%、13.1%、10.8%。大腸がん検診が11.2%、10.2%、8.8%。子宮頸がん検診が15.6%、15.3%、14.2%。乳がん検診が8.1%、9%、7%
となっており、いずれも減少傾向
となっています。 特に令和2年度は、新型コロナウイルス感染症の影響で、5月に緊急事態宣言が発出された際、厚生労働省から検診の実施を延期するよう通知が出され、検診を行うことができなかった時期があったこと。また、検診を再開した後も、今年はコロナが怖いので検診はやめて来年にしますなど、新型コロナウイルス感染症を警戒し受診を控える方が多く見られたため、全てのがん検診において受診率が低下しております。 このような中、本市
といたしましては、市民の方々がコロナ禍でも安心して検診を受けることができるよう、がん検診委託機関
と協力し徹底した感染予防対策を行いながら、予約制でがん検診を実施し、市報等を通じ市民へ周知し、検診受診を呼びかけております。しかしながら、予約の枠が埋まらない日もあり、今後は市報だけでなく市のLINEやフェイスブック等も活用し、がん検診の受診率向上に努めてまいりたい
と考えております。 また、女性ががん検診を受けやすい
環境づくりとして、子宮頸がん
と乳がん検診につきましては、検診に従事する医師などのスタッフ全てが女性のレディースデーを設けるなどの工夫も行っています。周知を強化することで、検診を受けるハードルを低くする取組にも力を入れてまいりたい
と思っております。 さらに、市内には、職域で実施しているがん検診を受診している市民の方々も多くいますが、職域でのがん検診は法的根拠がないため、職域でがん検診を受ける機会のない方も多数いる
と考えられます。そのような方を把握することは困難でありますが、大分県中部保健所
と共同で実施している事業所健康支援事業の中で、市内の事業所を訪問した際には、がん検診の必要性や受診方法を周知、啓発することで、職域でのがん検診を受ける機会のない市民が、市の実施するがん検診につながるよう働きかけていきたい
と考えております。 次に、受診率向上に向けた検診の申込方法へのオプトアウト方式の導入や、検診結果への通知書の添付に関する市の考えについてお答えいたします。 現在、本市のがん検診の申込方法は、電話による申込み、もしくは毎年2月に国民健康保険の被保険者に対し送付する特定健康診査、がん検診、人間ドック受診希望調査票を市へ提出する申込方法があります。調査票による申込方法は、複数のがん検診の中から受けたいがん検診を選ぶ、議員おっしゃられたとおりオプトイン方式による申込方法です。 議員ご提案のオプトアウト方式は、先ほど議員が申されたとおり、調査票を記入する際に受けたくないがん検診を選ぶ方法で、明白に受けたくない理由がない限りは検診を受けることになる申込方法です。人間ドックなど
と同様に、最初からがん検診を受けることがセット
となっていることで、がん検診を受けていない理由が、「面倒だから」「たまたま受けていない」という方の受診が期待され、受診率の向上に効果がある
と言われております。 受診希望調査票については、毎年、その内容を見直し、対象者の方が記入しやすい様式へ
と変更しておりますが、オプトアウト方式の導入については、既に導入している自治体の実績や導入する際のメリット、デメリットを検証しながら検討してまいりたい
と考えております。 検診結果の通知書につきましては、がん検診委託機関が作成しており、通知書の様式はそれぞれ異なっております。そのため、結果通知書の様式を統一することは困難でありますが、受診者が分かりやすい結果通知書を送付できるよう、それぞれの機関
と協議してまいりたい
と考えております。 国民の2人に1人はがんにかかり、3人に1人はがんで亡くなる
と言われていますが、がんの早期診断
と治療薬の進歩で生存率は上昇しております。 本市
といたしましては、がん検診を受けることで1人でも多くの方ががんの早期発見、早期治療につながるよう、また、コロナ禍でも安心してがん検診を受診できるよう、今後も受診率向上に向け取り組んでまいりたい
と思っています。 以上です。
○議長(匹田郁君) 尾本
子ども子育て課長。 [
子ども子育て課長 尾本 浩君登壇]
◎
子ども子育て課長(尾本浩君) 戸匹議員のご質問の子宮頸がんワクチンの接種勧奨についてお答えいたします。 子宮頸がんは子宮の入り口にできるがんで、我が国では、年間1万1,000人の女性が罹患し、約2,800人の方が亡くなっています。患者数は20代から増え始め、40歳までの女性ではがん死亡の第2位を占めており、30歳代までにがんの治療で子宮を失ってしまう人も全国で毎年約1,200人いる
と言われており、子宮頸がんの予防は重要なもの
と言えます。 昭和57年に、この子宮頸がんの原因のほとんどがヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染であることが発見され、欧米では平成18年から、日本でも平成21年12月にHPVワクチンが承認されました。このワクチンは、初回性交渉前に接種することが推奨されており、決められた間隔を空けて3回の接種を受けるものであります。 平成22年11月26日からは、国の補正予算で子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進事業として、12歳(小学校6年生)から16歳(高校1年生)を対象
とした接種勧奨が始まり、平成25年4月1日には予防接種法の一部を改正する法律が施行され、HPVワクチンの定期接種が始まりました。しかしながら、定期接種が開始
となった直後から、接種後の副反応として疼痛--これは痛みのことです--または運動障害を中心
とした多様な症状が相次いで報告されたため、2か月後の6月14日開催の厚生労働省の審議会において、ワクチン
との因果関係を否定できない持続的な疼痛の発生頻度等がより明らかになり、国民に適切な情報提供ができるようになるまでの間、定期接種を積極的に勧奨すべきではない
とされ、積極的勧奨差し控えを勧告する通知が発出されております。 その後、8年が経過しており、平成25年度から令和2年度までの8年間に、本市では延べ45回、31人の方が接種を受けています。この間、国においては積極的勧奨の差し控え以降、HPVワクチンの有効性や安全性などの議論が重ねられ、令和3年10月1日開催の国の審議会においては、ワクチンの安全性について、予防接種後に生じた多様な症状
とHPVワクチン
との関連を示すエビデンスは認められていない。また、海外での大規模調査により、子宮頸がんに対する予防効果が示されてきていること、接種後に生じた症状に苦しんでいる方に寄り添った支援について、適切な対応がなされてきたこと、対象者
と保護者に対して、ワクチンの必要性やリスクについて説明するリーフレットが分かりやすく改訂され、ワクチンの安全性
と有効性について十分な情報提供が行われるようになっていることなど、大きな方向性として積極的な勧奨を妨げる要素はない
とされました。 また、11月12日に開催された国の審議会では、令和4年4月までに定期接種対象者への勧奨を再開することを念頭に、積極的な勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方も、定期接種
と同様に費用負担なく受けられるように救済するキャッチアップ接種の実施についての検討も開始されています。 そして、11月26日に積極的勧奨の再開のための通知が国から発出され、市町村長は接種実施医療機関における接種体制の整備を進め、対象者または保護者への個別通知による勧奨を、基本的に令和4年4月から順次実施すること
とされました。 本市におきましても、まずは積極的な接種勧奨の内容
と接種対象者や保護者への理解のため、接種による効果や副反応などのリスク、安全性や有効性について広く周知し、分かりやすく情報提供するとともに、ワクチン接種を行う医療機関
との接種後に生じる症状への適切な対応や相談支援体制の強化に努めるなど、関係機関
と連携しながら接種勧奨の再開に向けて準備を行っていきたい
と考えております。 以上であります。
○議長(匹田郁君) 戸匹議員。 [8番 戸匹映二君
質問席登壇]
◆8番(戸匹映二君) ありがとうございました。 幾つか再質問しますが、まず、検診の結果通知に関してなんですが、市の健診センターですかね、そこで例えばがん検診を受けた場合には、私、毎年受けているんですけれども、あまり結果通知を見たことがないんですけれども、どのようなものが入っているのか、ご存じでしたら教えていただきたいんですが。
○議長(匹田郁君) 杉野政策監。
◎政策監[
福祉保健担当]兼
保険健康課長(杉野等君) 戸匹議員の再質問にお答えします。 結果通知というのは、特定健診
と一緒に恐らく受診されておりますので、その中の項目の中に、それぞれの値とかがその中に入っていますので、そこに数値とかが入っているとか、数値の基本的な基準が幾らから幾らというところに数値が入っているというところで、がん検診がこうですよという通知とかでは特に。ただ、乳がんとかについてはまた別でございますけれども、そういう形で通知をしていることで、恐らく見にくい
と思っておられるのかな
ということか
と思われます。
○議長(匹田郁君) 戸匹議員。 [8番 戸匹映二君
質問席登壇]
◆8番(戸匹映二君) 非常に専門的な部分
というか、数字を見て判断しない
とちょっと分かりにくいというところで、私の言いたいのは、そこを明確に、例えば文章とかできちんと、このがん検診に関しては異常ありませんでしたというのを、きちんとそういうものをやっぱり入れていただく。そうしない
と、せっかくがん検診を受けたのに、何かどこを見てどう判断すればいいのか分からないという方が結構多いんじゃないかな
と思いますので、その点をまたしっかりご検討いただければ
と思いますけれども、その点はいかがでしょうか。
○議長(匹田郁君) 杉野政策監。
◎政策監[
福祉保健担当]兼
保険健康課長(杉野等君) 戸匹議員の再質問にお答えします。 答弁でもお答えいたしましたように、委託している機関
とどのようにすれば多くの皆様に分かっていただけるかというところをちょっとこれから協議いたしまして、全て100%云々ということはなかなか難しい
と思いますが、少しでも分かりやすい方法を考えていきながら、それ
と、他市の状況を、どういう通知をしているのかというのも、ちょっとこちらのほうを調べさせていただいて、対応方を今後、検討していきたい
と考えております。 以上です。
○議長(匹田郁君) 戸匹議員。 [8番 戸匹映二君
質問席登壇]
◆8番(戸匹映二君) よろしくお願いいたします。 次に、子宮頸がんのワクチンの接種勧奨についてですが、これまでもずっと接種に関しては続けてこられたということで、8年間で31人ということで非常に少ないんですが、これから接種勧奨していく上で、これからいろんなお知らせ
と勧奨の準備をされるということでありますが、今はもう実際に接種をしているわけですので、例えば万一、副反応が出たといった場合の対応とか、どこにどうすればいいのかというのは、もうこれはいつでも説明できるようになっているんでしょうか。
○議長(匹田郁君) 尾本
子ども子育て課長。
◎
子ども子育て課長(尾本浩君) 戸匹議員の再質問にお答えいたします。 副反応の対応につきましては、一応、予防接種につきましては、副反応疑い報告制度というのが予防接種にはありますので、医療機関からそういう制度を使って国のほうに情報提供していくということ
と、各医療機関で副反応があった場合の相談対応等をしております。 国のほうで、今、全国84か所の協力医療機関というのがございまして、そこでも診療、相談の体制を取っておりまして、大分県では、現在、大分大学医学部附属病院の小児科が担当しております。そういった対応を今もやっておりますので、今後も引き続きやっていくようになるというふうに考えております。
○議長(匹田郁君) 戸匹議員。 [8番 戸匹映二君
質問席登壇]
◆8番(戸匹映二君) ありがとうございます。 そういう体制がちゃんとできているということでありますので、一つは安心できる材料かな
と思います。 それ
ともう一点、ワクチン接種に関してですが、今、まだこれから新型コロナウイルスのワクチン接種もまた3回目があるということなんですが、時期が重なってくるという方も出てくる
と思うんですが、この点はまだはっきり分からないのかもしれないですが、もし何かそういう情報が、どうするのかというところが現時点で何か分かっているものがあれば教えていただきたいんですが。
○議長(匹田郁君) 休憩します。 午後3時53分 休憩 ----------------------------------- 午後3時54分 再開
○議長(匹田郁君) 再開します。 尾本
子ども子育て課長。
◎
子ども子育て課長(尾本浩君) 戸匹議員の再質問にお答えいたします。 新型コロナワクチンの接種
とこの子宮頸がんワクチンの接種、これの間隔につきましては、まだ国のほうから通知が来ておりませんので、今の段階では答えられないところでございます。 以上です。
○議長(匹田郁君) 戸匹議員。 [8番 戸匹映二君
質問席登壇]
◆8番(戸匹映二君) 分かりました。はっきりしましたらまたお知らせはしていただける
と思いますので、よろしくお願いしたい
と思います。 この子宮頸がんワクチンの接種につきましても、今、きちっと丁寧に周知をしていただくということですので、スムーズに接種が進むように、ぜひ万全な体制をお願いしたい
と思います。 また、がん検診の受診率の向上もしっかり
と推進していただいて、若干がん検診が下がったというところを早く挽回していただいて、がんの早期発見、早期治療につなげていただきたいというふうに思っております。ありがとうございました。 次の質問に移らせていただきます。 次に、臼杵市みんなで取り組む認知症条例の周知
と具体化について質問をさせていただきます。 まず、この条例の目的や理念の周知についてでのお尋ねですが、さきの9月定例会で、臼杵市みんなで取り組む認知症条例が制定され、施行されました。認知症の人の尊厳を守り、みんなで支えることで、認知症になっても安心して暮らせる臼杵市を目指して制定された条例であります。この条例が制定されたことについて、これまで市報などでの広報もしていただいております。また、市長も積極的に周知に努めていただいております。 しかし、まだまだ市民の中には、条例の内容について聞いてみる
と、難しくてよく分からないというふうに言われる方も多くおります。条例文には、箇条ごとに分かりやすく解説する逐条解説というのがつけられているのがありまして、よくそれをつけた形で、ホームページなどに掲載されているものもあります。この臼杵市みんなで取り組む認知症条例に関しましても、市民がこの条例の理念や目的をしっかり理解していただくためにも分かりやすい逐条解説をつけることが必要
と考えますが、その点の考えをお伺いします。 また、この逐条解説を基にしまして、市民へ周知するために誰でも手に取って読むことができるパンフレットを作成していただいて、できるだけ多くの市民に配布していただくなど周知に努めていただきたい
と思いますが、その点もお伺いしたい
と思います。 次に、条例内容の具体化についてお伺いいたします。 この条例には、市民の役割、事業者の役割、地域組織の役割、関係機関の役割、そして市の責務が明記されておりますが、理念条例であるため具体的な施策は明記されておりません。市民からは具体的に何をするんですか
との問いもよく聞かれます。今後、条例を基にした具体的な施策の策定をされるというふうに思っておりますが、条例に基づいた施策の具体的な方向性や取組方を取りまとめた臼杵市みんなで取り組む認知症条例行動計画の策定を進めていただきたい
と思いますが、いかがでしょうか。
○議長(匹田郁君) 田中
高齢者支援課長。 [
高齢者支援課長 田中美智子君登壇]
◎
高齢者支援課長(
田中美智子君) 戸匹議員ご質問の臼杵市みんなで取り組む認知症条例の周知
と具体化についてのうち、1点目の条例の目的や理念の周知についてお答えいたします。 本市では、高齢化に伴い認知症になる高齢者はさらに増加する
と見込まれています。また、65歳未満で発症する若年性認知症もあるなど、認知症は誰もがなり得るものであり、家族や身近な人が認知症になることなどを含め、誰もが関わる身近なもの
となっています。 そのため本市では、これまで産学官をはじめ
とする関係機関
との連携による認知症予防研究事業などの独自の認知症施策や、認知症の正しい知識の普及啓発など様々な取組を推進してきました。 これらを踏まえ、本市の認知症施策をさらに発展させるため、市民、事業者、地域組織、行政など、市全体で認知症に関する取組を推進し、全ての市民が同じ地域社会の一員として、互いを尊重し、支え合い、認知症になっても安心して暮らせる臼杵市の実現を目指して、本年9月の定例会において、臼杵市みんなで取り組む認知症条例を制定したものです。 9月の条例制定後には、条例の周知のため、認知症の人
と家族の会や認知症を考える会、認知症サポーター養成講座や市内3か所で実施している地域の交流や相談の場である認知症オレンジカフェ、さらに行方不明になった認知症の方を早期に発見するための支援体制であるSOSネットワーク協議会などに、随時条例の説明を行っているところです。 議員ご質問の条例文を分かりやすく解説する逐条解説についてですが、この条例は全ての市民が対象であり、市全体で認知症に取り組むためには、分かりやすく解説したものが必要
と考えています。今後、より多くの市民の皆さんに正しく知っていただけるよう、今年度中に条例文のポイントについての解説を作成する方向で進めていきたい
と考えております。 次に、市民に周知するための分かりやすいパンフレットの作成についてお答えいたします。 現在、条例の説明には、本市で作成した条例文の入った説明資料を活用して周知に取り組んでいますが、条例を広く市民に知っていただけるよう、より分かりやすくまとめたパンフレットが必要なため、今年度中の作成に向けて準備を進めております。 市民、事業者、地域組織、関係機関の役割や市の責務などを具体化し、本市の施策
と重ねながら、誰が、どのように取り組むのかを知っていただけるよう、また、分かりやすいパンフレット
となるよう、当事者やご家族、専門職の方などにご意見をいただきながら作成したい
と考えております。 さらに、条例を含めた臼杵市の認知症の取組を紹介する番組の制作を今年度予定しており、ケーブルテレビなども活用しながら普及啓発に取り組んでいきたい
と考えております。 本市
といたしましては、多くの市民に条例の内容を知っていただくよう努めるとともに、市民が認知症に関する正しい知識を得ることで認知症への理解が広がるよう、これからも取り組んでまいります。 2点目の条例内容の具体化について、条例に基づいた施策の具体的な方向性や取組方などをまとめた臼杵市みんなで取り組む認知症条例行動計画の策定についてお答えいたします。 本市では、3年に1度、老人福祉法に基づく高齢者福祉計画
と介護保険法に基づく介護保険事業計画を一体的に策定しています。現在は、臼杵市高齢者福祉計画及び第8期介護保険事業計画として、高齢者に関する施策に取り組んでいます。 認知症施策の推進については、この計画の基本方針の一つ
と位置づけ、認知症の基本施策
と施策の方向性を定めています。 現在の8期の計画では、認知症の条例についてはまだ制定前であったため「制定に向けて検討を進める」
との記載
となっておりますが、次回の令和5年度に策定する第9期の計画においては、臼杵市みんなで取り組む認知症条例の内容を盛り込み、認知症の行動計画として施策を総合的に推進してまいりたい
と考えております。 また、正しい知識の普及啓発、認知症の人
とその家族への支援など、現在の施策を充実させ、当事者、家族、関係機関などの意見も聞きながら、条例に沿った認知症施策を実施していきたい
と考えております。 本市では、今後も全ての市民が正しい理解
と知識を持ち、認知症の人
とその家族の視点を重視しながら、認知症の人が尊厳
と希望を持って生き、また、認知症になっても同じ社会で安心して暮らせる共生のまちづくりを推進してまいります。 以上であります。
○議長(匹田郁君) 戸匹議員。 [8番 戸匹映二君
質問席登壇]
◆8番(戸匹映二君) ありがとうございました。逐条解説
とパンフレットに関しましては、今年度中に作成をしていただけるということですのでよろしくお願いいたします。 また、計画についてもしっかり
と準備をしていくということでありますので、よろしくお願いしたい
と思います。 ぜひ一人でも多くの市民にこの条例の周知に努めていただきまして、これからいろいろ施策を進めていく上で、患者や家族、市民
としっかり協議をしていただきながら、よりよい形で、この条例内容の計画がしっかり
と実行できるようにお願いしたい
と思います。よろしくお願いします。 次の質問に移らせていただきます。 次は、規格外農産物の利活用について質問いたします。 農産物の流通では、大き
さや形、色などが市場で定められた規格から外れているため、出荷できない規格外農産物が出ます。この規格外農産物は、加工食品への利用や家畜の飼料などで活用されているところもありますが、その多くは廃棄されているんではないか
と言われております。 農林水産省の令和元年の野菜の作況調査では、収穫量から出荷量を引いた量、要するに出荷されなかった量が183万3,000トン
となっております。その多くは廃棄されているのではないか
と想像されますが、この規格外
となり市場に出せないなどの農作物についての現状
と認識をまずはお伺いしたい
と思います。 次に、この規格外農産物などの利活用について質問をいたします。 今回、ユネスコ食文化創造都市の認定が決まりまして、昨日からの答弁にもありましたように、今後の取組で飲食関連や観光産業などの振興とともに、臼杵の農産物への注目もさらに高まってくることも期待されます。農産物の出荷量の増加や飲食を含めた観光事業の活性化につながれば大変すばらしいことですが、一方で、それは同時に規格外野菜や食品ロスの増加、または廃棄によるごみの増加などで、環境への負荷が拡大することにつながる懸念もあります。 SDGsの17の目標の中には、「つくる責任 つかう責任」という項目があり、持続可能な消費
と生産のパターンを確保する
とあります。産業振興の陰で気づかずに環境を悪化させていたということがないようにしなければならないというふうに思っております。 そのような意味から、持続可能な食文化の創造の取組の一つとして、規格外農産物の利活用というものを促進できるような、この廃棄する野菜などの減少などを目指すような、具体化につながるようなプロジェクトも検討してはいかがでしょうか。
○議長(匹田郁君) 竹尾
農林振興課参事。 [
農林振興課参事兼有機農業推進室長 竹尾智明君登壇]
◎
農林振興課参事兼有機農業推進室長(竹尾智明君) 戸匹議員ご質問の規格外農産物の利活用についてお答えいたします。 まず、規格外農産物などの現状についてお答えいたします。 規格外品の内容につきましては、農産物の腐れ、傷、割れ、虫食いなどによる損傷が主な要因であり、そのほかには極端に小さい、変形しているもの
となっております。これらが出荷物に交ざる
と商品価値の低下を招くため、選果の段階で仕分を行っております。 なお、JAで取り扱う品目のうち、主にはピーマン、カンショの選果段階において規格外品が発生しております。この品目の令和2年度の実績数量
といたしましては、ピーマンの荷受量2,481トンのうち規格外品が58トン、カンショの荷受け量1,116トンのうち規格外品が58.5トン
となっております。 また、ピーマン、カンショの規格外品については、臼杵市土づくりセンターの開設以降、全量が有価物として夢堆肥の原料に活用されております。 規格外品の農産物を廃棄することなく、完熟堆肥の原料として生命力のある土づくりに循環していく本市の取組は、SDGsの目標
と合致し、食文化創造都市・臼杵の目指す持続可能な都市づくりにつながるもの
と考えております。 次に、規格外農産物の利活用についてお答えいたします。 先ほどご説明しましたとおり、規格外品は傷みに起因するものがほとんどであり、さらに規格品はまとめてコンテナ保管をしておりますので、腐れが出ている規格外品が同じコンテナに入ります
とさらに周囲の規格品にも広がること、また、仮に農産物として利用する場合は再度選果し、腐れ部分をカットするなど等した後、即日出荷するなど、作業工程の増加につながり、それに伴う作業コストの増大などの課題があります。また、生産者においても単価が経営に見合わないなどの問題
となっております。 このようなことから、本市の推進品目であるピーマンやカンショについては、今後も安定した品質を保ち、ロットによる市場取引の優位性が発揮され、生産者の所得向上につながるよう極力ロスを減らし、規格品として出荷できるよう、技術向上への支援に取り組んでいきたい
と考えております。 なお、消費者が農産物を購入する際には、色のきれいなものや形の整ったもの、少しでも大きいものを選ぼう
とする現状があるようです。しかしながら、形や大き
さが
ふぞろいなものであっても、それを受け入れ、地産地消の消費を心がけるよう、消費者意識の醸成を図ることも必要であります。 本市においては、有機農業による「ほんまもん農産物」などは、現状の集荷体制を見直し、給食での有効活用も含めた試験的な取組の検討を行いたい
と考えております。 そのため、食文化創造都市・臼杵の確立を進める中で、農業の分野におけるフードロス対策など持続可能な社会の実現に向けた取組について、臼杵市土づくりセンターでの有価物としての活用のほかに、新たな展開についても調査研究をしてまいりたい
と考えております。 以上です。
○議長(匹田郁君) 戸匹議員。 [8番 戸匹映二君
質問席登壇]
◆8番(戸匹映二君) ありがとうございました。 ピーマンやカンショは土づくりセンターで堆肥にというか、土に変えているということで、大変これすばらしい取組だ
と思います。 1点だけ再質問しますが、土づくりセンターに持ち込まれているのは、ピーマンやカンショ以外というのは持ち込めないんでしょうか。何かそういう仕組みはまだ作られていないんでしょうか。例えばほかの規格外農産物を持っていってもいいよということにはならないんでしょうか。
○議長(匹田郁君) 目原
農林振興課長。
◎
農林振興課長(目原康弘君) 戸匹議員の再質問にお答えします。 主には、今申し上げましたように、ピーマン、カンショ等になっておりますが、物によるんですが、水分の関係とかで、そういったことで受け入れられないものもございますので、そういった規格外品とか処理に困るような農産物等があれば、一旦ご相談いただければというふうに思っております。 よろしくお願いします。
○議長(匹田郁君) 戸匹議員。 [8番 戸匹映二君
質問席登壇]
◆8番(戸匹映二君) ありがとうございます。 こういう小さなことかもしれませんけれども、そういうところからいろんな、やっぱりせっかく一生懸命育てた農産物ですから、いろんな活用方法が広がるようにご検討いただければというふうに思います。 それで、やはり持続可能な食文化の創造というのは、やはり産業振興
と同時に、環境保全とかフードロスやごみの削減などの取組にもさらに創造性を発揮していくということが重要になってくる
と思います。 今後、このユネスコ食文化創造都市のプロジェクトを推進していく中で、その一つ一つのプロジェクトが持続可能な食文化としてどのように寄与していけるのか、そのような視点をしっかり持つことが大事ではないか
と思います。そういう点で、そういうところでぜひ市長の考えもお伺いしたい
と思いますが、よろしくお願いいたします。
○議長(匹田郁君) 中野市長。
◎市長(中野五郎君) 戸匹議員の再質問にお答えしたい
と思います。 食文化創造都市の中で、そういう形の食に関わるもの、これをどのように新しいものとしてよりいいものを作っていくかということ
と、今言うように、フードロスのほうをどう減らしていくかというようなこと、両面必要だ
と思っていますので、今、推進協議会等
と、あるいはまた消費者あるいは生産者の中でそういうことを十分検討して、SDGsの精神がより浸透するように取り組んでいきたい
と思っています。
○議長(匹田郁君) 戸匹議員。 [8番 戸匹映二君
質問席登壇]
◆8番(戸匹映二君) ありがとうございました。よろしくお願いいたします。 以上で質問を終わります。
○議長(匹田郁君) 以上で戸匹議員の質問及び答弁を終了いたします。 本日はこれをもって散会いたします。 午後4時17分 散会 -----------------------------------...