臼杵市議会 > 2019-12-03 >
12月03日-01号

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  1. 臼杵市議会 2019-12-03
    12月03日-01号


    取得元: 臼杵市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-11
    令和 元年 12月 定例会---------------------------------------令和元年臼杵市議会12月定例会会議録(第1号)---------------------------------------  令和元年12月3日   -----------------------------------    令和元年12月3日(火曜日)午前10時開会(開議)   ----------------------------------- 1.議事日程第1号  第1 会議録署名議員の指名  第2 会期の決定  第3 継続審査事件について決算委員長報告 質疑、討論、採決  第4 諸般の報告(市長の行政報告)  第5 第86号議案 上程、説明、質疑、討論、採決  第6 第87号議案 上程、説明、質疑、討論、採決  第7 第96号議案 上程、説明、質疑、討論、採決  第8 第88号議案から第109号議案のうち第96号議案を除く各議案 一括上程、説明、陳情等2件報告  報告 行政視察報告     (総務委員会建設産業委員会教育民生委員会)   ----------------------------------- 1.本日の会議に付した事件  日程第1 会議録署名議員の指名  日程第2 会期の決定  日程第3 継続審査事件について決算委員長報告 質疑、討論、採決  日程第4 諸般の報告(市長の行政報告)  日程第5 第86号議案 専決処分の承認を求めることについて(令和元年度臼杵市一般会計補正予算 第3号)       上程、説明、質疑、討論、採決  日程第6 第87号議案 人権擁護委員候補者推薦につき意見を求めることについて       上程、説明、質疑、討論、採決  日程第7 第96号議案 工事請負契約の締結について       上程、説明、質疑、討論、採決  日程第8 第88号議案 臼杵市職員の分限に関する手続及び効果に関する条例等の一部改正について       第89号議案 臼杵市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正について       第90号議案 臼杵市職員の給与に関する条例等の一部改正について       第91号議案 臼杵市立保育所条例の一部改正について       第92号議案 臼杵市営急傾斜地崩壊対策事業分担金条例の一部改正について       第93号議案 臼杵市立幼稚園の設置に関する条例の一部改正について       第94号議案 臼杵市固定資産評価審査委員会条例の一部改正について       第95号議案 指定管理者の指定について       第97号議案 工事請負契約の変更について       第98号議案 訴えの提起について       第99号議案 令和元年度臼杵市一般会計補正予算(第4号)       第100号議案 令和元年度臼杵市水道事業会計補正予算(第2号)       第101号議案 令和元年度臼杵石仏特別会計補正予算(第2号)       第102号議案 令和元年度臼杵市公共下水道事業特別会計補正予算(第2号)       第103号議案 令和元年度臼杵市特定環境保全公共下水道事業特別会計補正予算(第2号)       第104号議案 令和元年度臼杵市漁業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)       第105号議案 令和元年度臼杵市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)       第106号議案 令和元年度臼杵市簡易水道事業特別会計補正予算(第2号)       第107号議案 令和元年度臼杵市浄化槽整備推進事業特別会計補正予算(第1号)       第108号議案 令和元年度臼杵市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)       第109号議案 令和元年度臼杵市介護保険特別会計補正予算(第2号)       一括上程、説明、陳情等2件報告  報告   行政視察報告       総務委員会(大塚州章委員長)       建設産業委員会(戸匹映二委員長)       教育民生委員会奥田富美子委員長   -----------------------------------   出席議員(18名)       1番  河野 巧          2番  川辺 隆       3番  匹田久美子         4番  内藤康弘       5番  伊藤 淳          6番  梅田徳男       7番  広田精治          8番  戸匹映二       9番  奥田富美子        10番  若林純一      11番  長田徳行         12番  久藤朝則      13番  大塚州章         14番  匹田 郁      15番  武生博明         16番  吉岡 勲      17番  牧 宣雄         18番  大嶋 薫   -----------------------------------   欠席議員(なし)   -----------------------------------事務局職員出席者   局長          東 弘樹   次長          山木哲男   副主幹         後藤さおり  主査          高橋悠樹   -----------------------------------説明のための出席者   市長          中野五郎   副市長         田村和弘   教育長         齋藤克己   政策監(総務担当)   藤原裕次                      政策監(産業担当)   政策監(企画担当)   加島和弘               佐藤一彦                      兼産業促進課長   消防長         三原 徹   総務課長        柴田 監   財務経営課長      荻野浩一   秘書・総合政策課長   平山博造   教育次長兼教育総務課長 甲斐 尊   市民生活推進課長    後藤誠也   学校教育課長               後藤徳一   消防本部総務課長    平川幸司   兼人権同和教育室長   会計管理者   兼会計課長       高野卓之   併契約検査課長   -----------------------------------          午前10時00分 開会 ◎事務局長(東弘樹君) ただいまの出席議員は18名であります。 ○議長(大嶋薫君) ただいま報告のとおり定足数に達しております。 よって、本日の会議は成立いたしました。 これより令和元年臼杵市議会12月定例会を開会いたします。 直ちに本日の会議を開きます。   ----------------------------------- △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(大嶋薫君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は会議規則第88条の規定により、  匹田久美子議員  内藤議員 以上2名を指名いたします。   ----------------------------------- △日程第2 会期の決定 ○議長(大嶋薫君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。 お諮りいたします。 今期定例会の会期は、お手元に配付しております会期日程表のとおり、本日から12月20日までの18日間といたしたいと思います。 これにご異議ありませんか。     [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(大嶋薫君) ご異議なしと認めます。 よって、会期は本日から12月20日までの18日間と決定いたしました。   ----------------------------------- △日程第3 継続審査事件について決算委員長報告 質疑、討論、採決 ○議長(大嶋薫君) 日程第3、去る9月25日の本会議において、決算委員会に付託し、継続審査となっておりました第75号議案から第85号議案までの決算認定11議案についてを一括議題といたします。 これより決算委員長の報告を求めます。 決算委員長。     [決算委員長 戸匹映二君登壇] ◆決算委員長(戸匹映二君) おはようございます。決算委員長の戸匹映二です。 本年9月定例会において決算委員会に付託をされ、閉会中の継続審査となっていました第75号議案から第85号議案までの平成30年度歳入歳出決算の認定11議案について、去る11月11日に委員会を開催し、審査いたしましたので、その審査経過と結果についてご報告いたします。 審査に先立ち、監査委員より決算審査結果についての報告を受けました。審査結果においては、各会計の予算の執行状況及び基金の運用状況は適正に執行、管理されているとのことでありました。 決算内容としては、一般会計と特別会計の総額では、歳入総額約346億6,276万円に対し、歳出総額は約338億8,798万円で、歳入歳出差し引きは約7億7,478万円の黒字決算となっています。監査委員からは、財政健全化への努力は評価に値する。地方交付税の減額など厳しい行政運営を強いられる中ではあるが、引き続き持続可能な行財政の効果的運営に努めるとともに、市民サービスの向上に尽力することを要望するとの報告がありました。 監査委員の報告の後、第75号議案 平成30年度臼杵市一般会計歳入歳出決算の認定について、各所管から説明を受け、審査いたしました。その概要を報告いたします。 まず、決算収支の状況について、一般会計歳入総額は219億8,782万8,281円、歳出総額は215億2,776万925円となっており、歳入歳出総額とも前年度より増加しています。単年度収支額は502万7,000円の赤字となり、実質単年度収支は713万2,000円のマイナスとなっています。これは、財政調整基金市有施設整備基金など、将来を見据えた積立金をふやしたことなどが主な要因になっています。 次に、一般財源の収入の多くを占める市税と交付税の状況ですが、市税では個人市民税は減少しましたが、法人市民税は主要企業の増資や業績改善により、前年比で25.4%の増となっています。また、固定資産税は、固定資産の評価替えの影響で減少しています。次に、国からの普通交付税収入は、合併算定替に伴う減額の影響などにより、前年度比約1億6,500万円減少しています。 次に、支出となる経費の状況についてですが、義務的経費のうち人件費は、中途退職者などにより、約4,000万円減少しています。社会保障制度に伴う扶助費は、ほぼ前年度と同額となっています。借金の返済に当たる公債費の元利償還金については、過去に発行の合併特例債や過疎債の償還終了により、前年比約3億5,000万円減少しています。物件費は、ふるさと納税の伸びによる諸経費等の増で、前年より約1億4,000万円増加しています。 次に、投資的経費の状況は、普通建設事業費の補助分は事業終了などにより減少しておりますが、一方で単独分については、防災行政無線整備事業等の実施により、約4億3,700万円増加しています。 以上の平成30年度収支の結果、市の財政の弾力性を示す経常収支比率については、昨年度と比べ3.1ポイント減少し、93.7%と改善しています。 次に、平成30年度末の地方債の状況ですが、台風災害からの復旧や安全確保事業、教育環境の改善などにより発行額が増加し、平成30年度末の地方債現在高は263億3,839万8,000円となっています。 次に、積立金となる基金の状況については、平成30年度末基金残高は90億3,551万6,000円となっています。 次に、健全な財政運営のための指標となる財務諸表についての説明がありました。バランスシートによる市の財産状況では、固定資産は平成30年度末で917億860万7,000円であり、対前年度比較として7億3,886万5,000円の減少となっています。その他の資産状況を加味した結果、臼杵市の資産合計は960億2,904万4,000円となり、対前年度7億5,860万円減少しています。 次に、負債の状況は、台風災害復旧庁舎整備事業などの大型事業の実施により、前年度比で7億1,410万円増加し、296億9,086万9,000円となっています。 資産合計から負債合計を差し引いた純資産総額は663億3,817万5,000円で、前年より14億7,270万円の減額となっています。 次に、市民1人当たりの社会保障関係などの行政サービスに係る経費と財源を対比させた財務諸表である行政コスト計算書についての説明がありました。平成30年度、市民1人当たりに係る経常費用は48万3,640円になっています。人口減少等の影響により、昨年より1万363円増加しています。 その後、各部門ごとに執行部より主な事業概要と成果の説明及び質疑が行われました。質疑では、総務部門、福祉保健部門建設産業部門野津庁舎部門教育委員会部門などで委員よりさまざまな質疑があり、執行部より詳細な説明がありました。 その後、討論、採決に入り、第75号議案 平成30年度臼杵市一般会計歳入歳出決算の認定については、特に異議なく原案のとおり認定すべきものとして決しました。 次に、平成30年度特別会計歳入歳出決算10議案の認定についてですが、第76号議案 平成30年度臼杵石仏特別会計歳入歳出決算の認定について、第77号議案 平成30年度臼杵市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について、第78号議案 平成30年度臼杵市特定環境保全公共下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について、第79号議案 平成30年度臼杵市漁業集落排水事業特別会計歳入歳出決算の認定について、第80号議案 平成30年度臼杵市農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算の認定について、第81号議案 平成30年度臼杵市簡易水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について、第82号議案 平成30年度臼杵市浄化槽整備推進事業特別会計歳入歳出決算の認定について、第83号議案 平成30年度臼杵市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について、第84号議案 平成30年度臼杵市介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について、第85号議案 平成30年度臼杵市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について、各事業結果の説明を受け、質疑、討論が行われ、審査の結果、平成30年度特別会計歳入歳出決算10議案の認定については、特に異議なく原案のとおり認定すべきものとして決しました。 以上で決算委員会に付託を受けました議案11件についての審査経過と結果の報告を終わります。 ○議長(大嶋薫君) 以上で決算委員長の報告を終わります。 これより委員長の報告に対する質疑を行います。     (なし) ○議長(大嶋薫君) 以上で質疑を終結いたします。 これより討論に入ります。     (なし) ○議長(大嶋薫君) 以上で討論を終結いたします。 これより採決を行います。 第75号議案から第85号議案については、委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。     [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(大嶋薫君) ご異議なしと認めます。 よって、第75号議案から第85号議案については、委員長報告のとおり認定することに決しました。-------------- △議決結果 --------------     議案番号件名結果第75号議案平成30年度臼杵市一般会計歳入歳出決算の認定について原案認定第76号議案平成30年度臼杵石仏特別会計歳入歳出決算の認定について原案認定第77号議案平成30年度臼杵市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について原案認定第78号議案平成30年度臼杵市特定環境保全公共下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について原案認定第79号議案平成30年度臼杵市漁業集落排水事業特別会計歳入歳出決算の認定について原案認定第80号議案平成30年度臼杵市農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算の認定について原案認定第81号議案平成30年度臼杵市簡易水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について原案認定第82号議案平成30年度臼杵市浄化槽整備推進事業特別会計歳入歳出決算の認定について原案認定第83号議案平成30年度臼杵市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について原案認定第84号議案平成30年度臼杵市介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について原案認定第85号議案平成30年度臼杵市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について原案認定   ----------------------------------- △日程第4 諸般の報告 ○議長(大嶋薫君) 日程第4、諸般の報告を行います。 市長より行政報告の申し出がありますので、これを許可します。 中野市長。     [市長 中野五郎君登壇] ◎市長(中野五郎君) おはようございます。 12月定例会の開会にあたりまして、議員各位にはご参集をいただき、付議議案のご審議をいただけますことに感謝申し上げます。 さきの9月定例会以降、現在までの市政運営事項につきましてご報告申し上げます。 まず初めに、児童扶養手当の過払いについてご報告申し上げます。 主に18歳までの児童を養育している「ひとり親家庭」の所得に応じ支給される児童扶養手当について、10月下旬、児童扶養手当を管理する電算システムを新システムに移行する際、一部の受給者の控除額を過大に算定するシステムエラーが発覚し、調査の結果、手当の過払いが判明しました。 児童扶養手当の支給額の決定にあたっては、申請者の税情報をもとに所得額の算定を行いますが、この所得額の算定にあたって、電算委託業者におけるプログラム設定ミスにより、所得控除を本来よりも多く控除した所得額で計算したため、一部の受給者に対し、過払いが発生したものであります。 過払いの内容といたしましては、精査の結果、平成22年度から平成30年度までの9年間で、対象件数は20件、実世帯数16世帯、過払い総額は526万8,045円であります。なお、返還請求の消滅時効は5年のため、平成25年度以前の支給額281万8,548円は時効となります。 返還請求の対象者に対しては謝罪と丁寧な説明を行い、過払い分については返還請求を行うとともに、時効対象分につきましては、電算システム委託業者との契約をもとに、システム業者に負担させることとしております。 このたびの事案により、対象者はもとより、市民の皆様にご迷惑をおかけし、また本市の信用を失墜させたことに深くおわび申し上げます。今後は、システム改修にあたっては、委託業者に作業工程やプログラム確認を再度徹底するなどにより、再発の防止に努めてまいります。 次に、庁舎の一部移転についてご報告申し上げます。 大規模災害時の復旧・復興体制を強化するため取り組んでまいりました旧臼杵商業高校跡地の改修が完了したことから、新たに「臼杵市社会基盤整備災害支援センター」を設置し、11月11日より業務を開始しました。 本センターは、普通教室棟インフラ部門を担う建設課及び上下水道担当課の執務室を設け、社会基盤整備に関する総合調整及び災害発生時における復旧作業の総合調整を行うほか、大規模災害時には臼杵庁舎の一部機能を担うことも想定しております。また、特別教室棟災害用備品や備蓄物資の倉庫として、また管理棟を公文書の保管場所として利用し、有事に備えます。 あわせて、11月18日には防災危機管理室を消防本部2階に移転し、災害時における災害対策本部機能の安全性を高めるとともに、各課の連携強化を図る体制を構築しました。引き続き、年度内には臼杵庁舎の各課の再配置も進めてまいります。 一方、行政機能が分散されたことに伴う課題もあることから、新たに導入したテレビ会議システム等を有効活用し、災害発生時の連絡調整はもとより、市民サービスの向上につながるよう、さらなる体制整備に努めてまいります。 野津庁舎につきましては、市民の利便性の向上、防災機能の強化等を目的に整備を進めてきました既存新館の耐震補強工事及び大規模改修工事が完了したことから、市民生活推進課及び農林振興課農業委員会事務局が移転し、10月17日より業務を開始しました。 今後は、旧館の解体を行い、市内外からの来訪者に情報発信ができる、憩い・集える場として「市民交流センター」の来年10月末の完成に向け、引き続き整備を進めてまいります。 次に、9月15日、臼杵市街中心部において、4回目となる秋のうすき食フェス~ComeComeストリート~を開催しました。 今回の食フェスは、臼杵市産のおいしいお米の地産地消とPRを目的に、メーン会場をこれまでの「観光交流プラザ」と「サーラ・デ・うすき」の2会場から「八町大路商店街」に移すとともに、臼杵市中央通り商店街振興組合と共催することで、農業、商業、観光業それぞれの特色を生かすイベントとして開催されました。 お米を使った加工食品の販売や新米が当たる大抽せん会、ほんまもん農産物の朝市である「ひゃくすた」にも参加いただくなど、趣向を凝らした催しを行った結果、昨年を上回る6,000人の人出でにぎわい、春と秋の年2回行われる「うすき食フェス」が市街中心部にぎわい創出主要イベントとして定着したものと感じています。 次に、9月18日、本市の観光によるまちづくりを推進するため、官民の観光組織や体制はどうあるべきかを検討する「臼杵市観光推進体制のあり方を考える会」を立ち上げ、各観光組織や団体から推薦いただいた26名のメンバーによる意見交換を開始しました。 本会の講師・座長には、愛媛大学法文学部人文社会学科准教授の米田誠司氏をお招きし、初めに「観光推進のための行政と民間の役割分担とその推進体制は」をテーマにご講演いただいた後、第1回目の会議を10月21日に、第2回目を11月7日に行い、メンバー同士のワークショップによる協議を進めています。 今後は、具体的に本市の観光体制がどうあるべきかについて議論を深め、官民の役割や組織のあり方を参加者と共有し、新たな観光推進体制の構築を目指してまいりたいと考えています。 次に、10月1日、未来の臼杵を担う人材を育むためのスローガンである「うすき丸5つの約束」を制定しました。 平成30年10月に設置した「臼杵市の未来を創る担い手像検討会議」において、さまざまな分野で活躍する若手市民15人が、「どのような人たちに臼杵を背負い立ってもらいたいのか。どのような人材(財)を育てていけばよいのか。」について議論を重ね、6回にわたる会議の結果を、本年7月、「人材のあり方の4つの条文」として答申していただきました。 この答申を踏まえ、多くの市民に、よりわかりやすく、広く浸透するような提言となるよう、市役所内部でさらに検討を重ね、臼杵を船になぞらえ、船をモチーフにした5つのスローガンを作成しました。1つ、「チャレンジシップ」~自信を持って挑戦しよう~、2つ、「リレーションシップ」~いろんな人に出会って感性を磨こう~、3つ、「フレンドシップ」~たくさん話し合って多様性を認め合おう~、4つ、「フォロワーシップ」~誰かのために全力を注ごう~、5つ、「パートナーシップ」~力を合わせて成し遂げよう~、以上5つのスローガンを「うすき丸5つの約束」として、今後、あらゆる機会を通じて周知に努め、広く市民と共有し、臼杵市の未来を担う人材の育成に役立てていきたいと考えています。 次に、10月1日、うすきデマンド交通「ふじがわち号」の実証運行を開始しました。 コミュニティバスの利用者が年々減少し、早急な公共交通体制の見直しが求められる中、新たな交通手段の構築を目的に、藤河内地区をモデル地区とした事前予約制の相乗りタクシーである「デマンド交通」の実証運行を開始したものです。 これは、乗車率が低かったコミュニティバスの六ヶ迫線を休止し、藤河内地区の行政区ごとに二、三カ所の停留所を設け、市内のスーパー、病院、ふぐバスの乗り継ぎ拠点まで小型タクシーにより直行運行するもので、予約があった場合にのみ運行します。自宅から停留所、停留所から目的地の距離が近くなること、また予約がないときは運行しないことから、利便性及び効率性の向上が期待されております。 実証運行は1年間行うこととしており、この実証運行の結果を受け、デマンド交通の有用性や課題を把握し、今後の公共交通のあり方を検討してまいります。 次に、10月1日より、幼児教育・保育無償化に伴う給食費の市独自の一部助成を開始しました。 本年10月より開始された幼児教育・保育無償化に伴い、3歳以上、第1子及び第2子の子供を養育する第4階層以上の世帯においては、給食費のうち、おかず代に当たる副食費が新たに実費徴収となり、その基準額は国から4,500円と示されました。これに伴い、実費負担となる世帯の負担軽減とさらなる子育て支援の充実のため、市独自として1,500円の助成を開始したところです。 市内各園より、保護者からは好評であるという声をいただいており、今後も子育て支援の充実に努めてまいります。 次に、10月1日から1カ月間、うすき海のほんまもん漁業推進協議会による「臼杵deかます!!」を開催しました。 臼杵の海に秋の訪れを知らせるカマスの料理を多くの人々に知っていただくことを目的に、臼杵の地魚を取り扱う料飲店である「臼杵ん地魚認定店」15店舗の参加により実施したイベントで、カマス料理を召し上がった方に応募用紙を配布し、抽せんで臼杵ブランド認証品や臼杵海産物の詰め合わせをプレゼントするものです。 参加店舗それぞれが工夫を凝らしたカマス料理を提供し、期間中におよそ700名の方に臼杵のカマス料理を味わっていただきました。余り知られていないカマスのおいしさを知っていただく取り組みになったものと考えており、今後も工夫を凝らしたイベントを開催し、市内外の方々に臼杵産魚介類のおいしさを伝えていくとともに、一層の漁業振興を図ってまいります。 次に、ラグビーワールドカップ2019における臼杵市インバウンド事業についてご報告いたします。 ラグビーワールドカップの大分県での開催を契機に、国内外から訪れるお客様に対して、臼杵市の認知度向上、来訪観光客の増加とおもてなしを目的に、さまざまな取り組みを実施しました。 一つは、本市の玄関口である臼杵駅での「シティドレッシング事業」として、大日如来像のレプリカにラガーシャツを着せ、旅行者などによるSNSでの拡散を図るPR事業を行いました。 また、民間の有志で組織した「フグビーうすき実行委員会」による周知イベントや広報活動等に積極的に協力するとともに、9月20日の開幕戦である日本代表戦のパブリックビューイングを実施し、大分会場での試合に向けた機運醸成を図りました。 さらには、県内の試合開催日に合わせて、市内から大分スポーツ公園競技場までの往復シャトルバスを運行し、市内宿泊者に対する満足度向上にも取り組みました。 10月2日から10月20日までの準々決勝までの間、県内開催の5試合でおよそ250名の方に臼杵市にお泊まりいただき、多くの外国人観光客が町なかで市民との文化交流を楽しんでおりました。 また、臼杵石仏でも、ヨーロッパ、オーストラリアを中心とした多くの外国人観光客にお越しいただくなど、新たな臼杵のファンの獲得につながったものと感じています。 次に、11月2日、3日の2日間、本市を代表する秋のイベントである「第23回うすき竹宵」が行われました。 市内中心部の二王座歴史の道や八町大路を中心とした、およそ2万本の竹ぼんぼりと地元企業や学校、市内外の団体などが趣向を凝らして作製した29カ所での竹オブジェが町なかを幻想的に照らし、秋の夜が美しく彩られました。 今回の竹宵は、天候にも恵まれたこともあり、市内外からおよそ9万5,000人の人出でにぎわいました。竹林保全や市街地活性化を目的に、毎年、イベント企画から片づけまで実行委員会を中心としたボランティアによって支えられ、充実してきた「うすき竹宵」ですが、20回の節目を超え、関係者の世代交代などもあり、今後のあり方を見直す時期にも来ていると感じていますが、どのようにすればさらなる魅力ある「うすき竹宵」となるか、官民一体となって考え、取り組みを進めてまいりたいと考えています。 次に、11月8日、臼杵市中央公民館において、第3回臼杵市男女共同参画セミナーを開催しました。 国は、11月12日から25日までを「女性に対する暴力をなくす運動」、11月25日から12月1日までを「犯罪被害者週間」と定め、全国的な取り組みを展開しております。 臼杵市も、その一環として、性暴力サバイバーとしてメディアや講演会などで活躍されている工藤千恵氏をお招きし、「過去とともに生きるということ~性暴力サバイバーの戦いと回復~」と題してご講演をいただきました。 講師ご自身は、8歳で誘拐、性暴力被害を経験され、過呼吸症、対人恐怖症などのさまざまな病気や困難を乗り越えながら、現在は被害者も加害者も生まない社会になることを願い、さまざまな活動を続けています。本セミナーでは、それら経験を通じ、性暴力に関する間違った思い込みや偏見などについてご教示いただきました。 セミナーへは、一般市民のほか、教職員、保育関係、病院関係、警察、防犯協会員などさまざまな分野の方から参加をいただき、性暴力は誰にでも突然起こり得る問題であることや、被害者に寄り添う姿勢の大切さなどを学ぶ機会とすることができました。 次に、11月17日、臼杵市中央公民館において、「第9回糖尿病講演会」を開催しました。 本市では、平成22年度より、医師会や中部保健所、市民健康管理センターなどと連携して組織する「糖尿病等生活習慣病対策推進ネットワーク会議」を立ち上げ、本講演会を初め、糖尿病を正しく知っていただくためのツールの作成や、早期発見、治療につなげるための対策等に取り組んでいます。 9回目となる今回は、「知っておきたい!糖尿病とメタボリックシンドロームの原因と対策」と題して、糖尿病専門医である植田内科クリニック院長、植田 聡先生による糖尿病予防に関するご講演とあわせ、学校教育課所属の管理栄養士による子供のころからの生活習慣病予防に関する講演を行いました。また、臼杵市医師会、臼津歯科医師会、大分県糖尿病療養指導士会、薬剤師会、栄養士会、食生活改善推進協議会等の連携協力による血糖・血圧測定や相談コーナーも設け、およそ300名の市民に参加いただきました。 糖尿病は、重症化すると生活の質が著しく低下する病気であり、予防と早期発見の重要性に気づき、生活習慣の改善を図ることが何より大切です。今後も、関係機関と連携し、市民の健康づくりのきっかけとなる取り組みを推進してまいります。 次に、11月19日、南中学校において、「臼杵市の未来を考える中学生と市長の意見交換会」を開催しました。 これは、例年夏休み期間中に開催しておりました「子ども市議会」にかわる取り組みとして、より多くの生徒に参加いただき、学習を通じて臼杵をもっと知り、好きになってもらうことを目的に、中学生が考えたまちづくりの提案について、生徒と私が意見交換をする取り組みです。昨年の西中学校に続き、今回で2校目となりました。 南中学校では、「臼杵市を魅力ある街・住み続けたい街にするために」をテーマに、全校生徒41名が4班に分かれ、生徒同士が調査、研究を重ね、考えたプロジェクトが各班から発表されました。生徒からのプレゼンテーションは真剣そのもので、現在、市が行っている施策を把握した上で、中学生ならではの目線と発想力を生かしたアイデアを発表していただき、全生徒が発言するなど、大変充実した取り組みとなりました。 今回の意見交換会を受け、生徒からの感想をいただき、「臼杵のことをもっと考えていきたい」「私たち自身が行動することが大事」などの感想が述べられており、臼杵市の将来を担うたくましい子供たちが着実に育っていることを実感しました。今後も、より多くの子供たちに市政に関心を持ってもらえる取り組みを続けていきたいと考えています。 次に、11月26日、還暦軟式野球チームの「臼杵シルバー」に、団体では初となる市長賞詞を贈呈しました。 市長賞詞制度は、長年の功績者に贈る「市民栄誉賞」とは別に、芸術・文化・スポーツなどの各分野において、全国レベル以上の大会等で優勝した市民等をたたえ、頑張り、努力する方々の励みになることを期待して創設した制度であります。 臼杵シルバーは、市内の60歳以上のメンバーにて構成される軟式野球チームで、昭和62年に創部、ことしで結成33年目を迎えています。10月4日から5日間、宮城県で行われた第35回全日本還暦軟式野球選手権大会に全国各県から64チームが集う中、大分県の代表の一つとして出場し、順当に勝利を重ね、10月8日、仙台市民球場で行われた決勝戦にて、千葉県代表を4対ゼロの完封勝利で下し、念願の全国初優勝を果たしました。 これまでのチームの努力と情熱もさることながら、多くの市民に喜びと希望を与えたその功績は大変大きなものであり、このたびの市長賞詞贈呈を決定したものです。これからのさらなる活躍を期待するとともに、市民の夢や希望、目標であり続けることを願うものであります。 次に、地域振興協議会の取り組みについてご報告します。 10月13日、本市の地域振興協議会の認定第1号である下ノ江地区ふれあい協議会の主催で、「下ノ江海岸の自然と歴史に親しむフットパスウォーク」が開催されました。 当協議会設立10周年を記念するイベントとして、下ノ江駅を起点・終点に、地域の見どころスポットを巡る5.7キロメートルのコースで開催されました。 フットパスとは、各地域に昔からある、ありのままの風景を楽しみながら歩くというもので、イギリスが発祥となります。当日は、市内外よりおよそ100名の方が参加し、地域にある歴史や魅力の新たな発見を楽しんでいただきました。 また、10月19日には、本年3月に新たに設立された川登地区振興協議会の「二孝女の里」設立記念行事が川登小学校体育館で開催され、およそ200名の地域住民が参加しました。 式典では、協議会の設立経過報告などが説明された後、太鼓や盆踊りのアトラクション、川登小学校の子供たちによる力強いソーラン節などが披露されたほか、地元野津出身の講談師であり、うすき応援大使としてもご活躍の一龍齋貞弥さんによる「二孝女物語」の口演会も行われ、地元地域に伝わる感動の歴史を講談として聞くことで、改めて川登地区のすばらしさを実感する行事となりました。 最後に、昨日12月2日、さしう地区振興協議会が受賞した「地域学校協働活動」推進に係る文部科学大臣表彰についてご報告します。 地域学校協働活動は、地域全体で次代を担う子供たちを育成するために、地域と学校が連携・協働する活動であり、「三浦按針」を通して学ぶ郷土学習や、荒れて通行不能となった登山道を振興協議会の有志が50年ぶりに切り開いた「もみの木山」での登山体験、また200年以上続く藤田地区の獅子祭りの継承活動など、さしう地区振興協議会と佐志生小学校の協働の取り組みが、地域全体で次世代を担う子供たちの育成に取り組んでいると高く評価されたものであります。 今回の受賞は、地域振興協議会の取り組みを通した交流が、地域での一体感の醸成や世代を超えた顔の見える関係づくりにつながったことの一つの成果であると考えています。住みやすい共生の地域づくりには、それぞれの地域で工夫を凝らした取り組みが進むよう、今後も地域振興協議会の活動を積極的に支援してまいります。 以上で9月定例会以降の市政関連事項につきましての報告を終わります。 ○議長(大嶋薫君) 以上で諸般の報告を終わります。   -----------------------------------
    △日程第5 第86号議案 上程、説明、質疑、討論、採決 ○議長(大嶋薫君) 日程第5、第86号議案 専決処分の承認を求めることについてを議題といたします。 提案者の説明を求めます。 中野市長。     [市長 中野五郎君登壇] ◎市長(中野五郎君) ただいま上程されました第86号議案 専決処分の承認を求めることにつきましてご説明申し上げます。 第86号議案につきましては、令和元年9月22日から23日にかけて接近しました台風17号による市道及び河川の災害に伴う復旧費に係る補正予算であります。市民生活に支障を来し、緊急を要することから、地方自治法第179条第1項により専決処分したものであります。 この結果、補正予算総額は3,575万6,000円となり、令和元年度一般会計予算総額は228億5,345万2,000円となりました。 以上で説明を終わりますが、何とぞ議員皆様方のご同意を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(大嶋薫君) 以上で説明が終わりました。 これより質疑に入ります。     (なし) ○議長(大嶋薫君) 以上で質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております第86号議案については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略したいと思います。 これにご異議ありませんか。     [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(大嶋薫君) ご異議なしと認めます。 よって、第86号議案については、委員会付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。     (なし) ○議長(大嶋薫君) 以上で討論を終結いたします。 これより採決を行います。 第86号議案については、市長提案のとおり承認することにご異議ありませんか。     [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(大嶋薫君) ご異議なしと認めます。 よって、第86号議案については、市長提案のとおり承認することに決しました。-------------- △議決結果 --------------     議案番号件名結果第86号議案専決処分の承認を求めることについて(令和元年度臼杵市一般会計補正予算 第3号)原案承認   ----------------------------------- △日程第6 第87号議案 上程、説明、質疑、討論、採決 ○議長(大嶋薫君) 日程第6、第87号議案 人権擁護委員候補者推薦につき意見を求めることについてを議題といたします。 提案者の説明を求めます。 中野市長。     [市長 中野五郎君登壇] ◎市長(中野五郎君) ただいま上程されました第87号議案 人権擁護委員候補者推薦につき意見を求めることにつきましてご説明申し上げます。 本市が推薦した人権擁護委員9名のうち、佐藤京子君、柳井ひとみ君の2名が、令和2年6月30日をもって任期を満了することに伴い、両名の再任を推薦することについて、人権擁護委員法第6条第3項の規定により意見を求めるものであります。 以上で説明を終わりますが、何とぞ議員皆様方のご同意を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(大嶋薫君) 以上で説明が終わりました。 これより質疑に入ります。     (なし) ○議長(大嶋薫君) 以上で質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております第87号議案については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略したいと思います。 これにご異議ありませんか。     [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(大嶋薫君) ご異議なしと認めます。 よって、第87号議案については、委員会付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。     (なし) ○議長(大嶋薫君) 以上で討論を終結いたします。 これより採決を行います。 第87号議案については、原案に対し、適任である旨を決定することにご異議ありませんか。     [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(大嶋薫君) ご異議なしと認めます。 よって、第87号議案については、原案に対し、適任である旨の決定をいたしました。-------------- △議決結果 --------------     議案番号件名結果第87号議案人権擁護委員候補者推薦につき意見を求めることについて原案適任   ----------------------------------- △日程第7 第96号議案 上程、説明、質疑、討論、採決 ○議長(大嶋薫君) 日程第7、第96号議案 工事請負契約の締結についてを議題といたします。 提案者の説明を求めます。 中野市長。     [市長 中野五郎君登壇] ◎市長(中野五郎君) ただいま上程されました第96号議案 工事請負契約の締結につきましてご説明申し上げます。 第96号議案につきましては、(仮称)野津市民交流センター新築建築主体工事の請負契約を締結しようとするものであり、指名競争入札の結果、旭産業株式会社が落札し、11月1日に2億7,346万円で仮契約を締結いたしましたので、この契約を本契約とするため、議会の議決を求めるものであります。 以上で説明を終わりますが、何とぞ議員皆様方のご同意を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(大嶋薫君) 以上で説明が終わりました。 これより質疑に入ります。     (なし) ○議長(大嶋薫君) 以上で質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております第96号議案については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略したいと思います。 これにご異議ありませんか。     [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(大嶋薫君) ご異議なしと認めます。 よって、第96号議案については、委員会付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。     (なし) ○議長(大嶋薫君) 以上で討論を終結いたします。 これより採決を行います。 第96号議案については、市長提案のとおり決することにご異議ありませんか。     [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(大嶋薫君) ご異議なしと認めます。 よって、第96号議案については、市長提案のとおり決しました。-------------- △議決結果 --------------     議案番号件名結果第96号議案工事請負契約の締結について原案可決   ----------------------------------- △日程第8 第88号議案から第109号議案のうち第96号議案を除く各議案 一括上程、説明、陳情等2件報告 ○議長(大嶋薫君) 日程第8、第88号議案から第109号議案のうち第96号議案を除く各議案を一括議題といたします。 提案者の説明を求めます。 中野市長。     [市長 中野五郎君登壇] ◎市長(中野五郎君) ただいま上程されました第88号議案から第109号議案までのうち第96号議案を除く各議案につきましてご説明申し上げます。 まず、第88号議案 臼杵市職員の分限に関する手続及び効果に関する条例等の一部改正につきましては、成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律により地方公務員法の一部が改正され、成年被後見人等を公務員の欠格事項と定めていた規定が削除されたため、関係条例5件について、一括して規定の整備を行うものであります。 次の第89号議案 臼杵市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正につきましては、働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律の施行に伴い、時間外勤務命令を行うことができる上限等を規則で定めるための規定を設けるほか、所要の改正を行うものであります。 次の第90号議案 臼杵市職員の給与に関する条例等の一部改正につきましては、人事院勧告、大分県人事委員会勧告に基づき、国家公務員、県、その他自治体等の給与改定の状況を考慮し、若年層の職員を中心とした平均0.13%の給料水準の引き上げ及び0.05カ月分の勤勉手当の引き上げを行い、あわせて常勤特別職、議員の期末手当についても同様に0.05カ月分引き上げるものであります。このほか、会計年度任用職員の給料表について、職員と同等の改定を行うなど、所要の改正を行うものであります。 次に、第91号議案 臼杵市立保育所条例の一部改正につきましては、現在、休園となっている佐志生保育所を閉園するため、また下南保育所を保育所型認定こども園へと移行させることに伴い、条例の題名を「臼杵市立認定こども園条例」へと改称するほか、必要な規定の整備を行うものであります。 次に、第92号議案 臼杵市営急傾斜地崩壊対策事業分担金条例の一部改正につきましては、臼杵市営急傾斜地崩壊対策事業分担金の徴収にあたり、一括納付による申請者の負担を軽減するため、工事の着工前及び着工後の2回に分けて分割納付ができるなど、必要な規定の整備を行うものであります。 第93号議案 臼杵市立幼稚園の設置に関する条例の一部改正につきましては、園児数の減少等に伴い、臼杵幼稚園を閉園するため、所要の改正を行うものであります。 第94号議案 臼杵市固定資産評価審査委員会条例の一部改正につきましては、現在9名で構成している臼杵市固定資産評価審査委員会を、本市の実情並びに他の地方公共団体の状況を鑑み、委員定数を3名とする等の改正を行うものであります。 続きまして、第95号議案 指定管理者の指定につきまして、今年度末で指定管理期間が満了する都松地区ふれあいセンター、臼杵市障がい者交流センター、臼杵市特定公共賃貸住宅について、引き続き指定管理者を指定するため、議会の議決を求めるものであります。 次に、第97号議案 工事請負契約の変更につきましては、本年8月臨時会で議決を受け、締結いたしました伝送路再構築臼杵地域(第7工区)・野津地域(第1工区)工事契約に関して、地権者との協議によって設計変更が生じ、契約金額を改める必要があることから、議会の議決を求めるものであります。 次に、第98号議案 訴えの提起につきましては、平成30年度に実施された第33回国民文化祭の分野別事業「フラメンコフェスティバル in USUQUI」の事業主体であった者に対し、臼杵市民会館使用料の未払い金42万8,440円及び事業費負担金の不正受給と判断した一部返還金111万4,560円、合わせて154万3,000円の支払い請求について訴えを提起するため、地方自治法第96条第1項第12号の規定に基づき、議会の議決を求めるものであります。 次に、第99号議案 令和元年度臼杵市一般会計補正予算につきましてご説明申し上げます。 今回の補正では、各会計、各費目において、現時点での事業費の精査による予算の増減額を計上しております。 それでは、款別に主な歳出項目を説明いたします。 総務費では、本市の農業のさらなる振興の拠点及び地域振興の拠点として利活用することを目的として、旧野津高校購入に係る経費を計上しております。 ふるさとづくり事業として、ふるさと納税寄附額の増加に伴う返礼品等に係る経費を計上しております。 また、庁舎建設に向けた計画的な積み立てである庁舎建設基金積立金及び公共施設の更新に対応するための市有施設整備基金積立金を計上しております。 民生費では、子育て関連としまして、公定価格改定に対応するための認定こども園に係る施設型給付費の追加、障害者福祉費では就労継続支援給付費や居宅介護給付費の増加に対応するための扶助費の追加等を計上しております。 衛生費では、風疹抗体検査の増加に伴う予防接種委託料の追加を計上しております。 農林水産業費では、乙見ダムに滞留した流木などの撤去費用に係る経費を追加計上しております。 土木費では、道路新設改良費の事業調整に伴う減額や既存市道の維持補修に係る道路補修工事費の追加を計上しております。 災害復旧費では、8月6日に最接近しました台風8号において被害を受けました農地及び農林業施設の復旧に係る経費を計上しております。 以上、今回の補正に要する財源といたしましては、市税、地方交付税、国・県支出金や寄附金などを計上いたしました。 この結果、補正予算総額は5億1,669万7,000円の追加となり、令和元年度一般会計予算総額は233億7,014万9,000円となりました。 次の第100号議案及び第101号議案につきましては、説明を省略させていただきます。 次に、第102号議案 令和元年度臼杵市公共下水道事業特別会計補正予算につきましてご説明を申し上げます。 主な歳出といたしましては、公共下水道整備事業において、事業費の確定による工事費等の減額を計上したところであります。 なお、今回の補正に要する財源といたしましては、国庫支出金、市債の減額を計上いたしました。 この結果、補正予算総額は2,769万8,000円の減額となり、令和元年度予算総額は12億1,313万7,000円となりました。 次の第103号議案から第107号議案までにつきましては、説明を省略させていただきます。 次に、第108号議案 令和元年度臼杵市国民健康保険特別会計補正予算につきましてご説明申し上げます。 主な歳出といたしましては、保険給付費において、70歳以上の被保険者の増加に伴う療養給付費及び高額療養費の増額を計上したところであります。 なお、今回の補正に関する財源といたしましては、繰越金等を計上いたしました。 この結果、補正予算総額は7,720万円の追加となり、令和元年度予算総額は55億9,824万円となりました。 次の第109号議案につきましては、説明を省略させていただきます。 以上をもちまして、上程されました諸議案の説明を終わりますが、何とぞ慎重なご審議の上、ご賛同賜りますようお願いいたします。 ○議長(大嶋薫君) 以上で提案者の説明を終わります。 陳情・要望等については、お手元に配付のとおり2件が提出されております。 朗読は省略し、報告にかえます。-------------- △陳情・要望等報告 --------------番号件名1号陳情書  ●令和2年度 理科教育設備整備費等補助金予算計上についてのお願い2号陳情書  ●学校教材の計画的な整備推進についてのお願い   ----------------------------------- △報告 行政視察報告 ○議長(大嶋薫君) ここで各常任委員会の行政視察の報告を求めます。 総務委員長。     [総務委員長 大塚州章君登壇] ◆総務委員長(大塚州章君) おはようございます。総務委員長の大塚州章です。 去る10月29日から31日にかけて、三重県亀山市と島根県雲南市において行政視察を行ってまいりましたので、その報告を行います。 それではまず、三重県亀山市の亀山市水道事業(水道施設の耐震化)について、調査内容を報告いたします。 今回の行政視察に至る背景としては、本市は建築経過年数30年以上の公共施設が全体の約4割を占めている状況であり、その中でも水道事業は、近年、全国的に問題となっている水道施設や管路の老朽化、少子高齢化などにより、今後の経営環境は厳しさを増していくことが想定されています。本市は、平成30年3月に臼杵市水道事業経営戦略を策定し、計画的に事業を進めていますが、水道施設や管路の中には耐震性が不足しているものがあり、今後、アセットマネジメント、いわゆる資産管理による施設の計画的な更新や耐震化が課題であると考えられます。 一方、亀山市では、人口減少などに伴う水道料金の減収や既存施設の耐震化などの課題に対し、亀山市新水道ビジョンを策定しており、また平成30年4月には水道料金の改定を実施しています。この視察の目的は、亀山市の水道事業の計画や水道料金の改定などの施策の進め方について、調査、研究するためのものです。 亀山市は、三重県の中北部に位置し、面積は191平方キロメートルで、臼杵市の約3分の2の面積を有する人口約4万9,700人の内陸産業都市です。 亀山市の水道施設は、亀山市内に埋設された水道本管の総延長が362キロメートルある中で、約23%が耐用年数を超えて老朽化しており、耐震化率は約38.8%で、今後、水道施設を更新しなかった場合、令和13年には6割以上の施設が、また管路においても令和18年には5割以上が耐用年数を超過する見込みとなっているとのことでした。こうした施設や管路の老朽化、耐震化に適切に対応するため、水道施設全体の資産管理とあわせて、施設の長寿命化や補強工事を計画的に行い、建設投資の平準化を図っていくとともに、耐震化を計画的に進めることとしていますが、必要な事業費用に対して料金収入が不足する状況が見込まれることから、水道料金の改定を行ったとのことでした。 水道料金の改定にあたり、平成28年に水道事業に関する市民アンケート調査を行い、市民の水道に対する意見、要望等を把握するとともに、自治会や市民団体等で構成される亀山市水道料金検討委員会を設置し、その検討結果を踏まえ、平成30年4月に基本料金及び超過料金をそれぞれ18%引き上げるとともに、使用水量の少ない高齢者世帯やひとり暮らし世帯に配慮するため、1カ月10立方メートルから5立方メートルに引き下げる改定を行ったとのことでした。 なお、水道料金を改定しなかった場合、5年後の収支不足額は4億5,600万円と推計されていたとのことでした。 本視察の結果、臼杵市においても、水道施設や管路の老朽化や耐震化に多額の費用を要することが考えられるため、現在作成中であるアセットマネジメントを注視しつつも、検討を深めていかなければならないと思われます。 以上が亀山市についての視察報告です。 続きまして、島根県雲南市の地域自主組織による小規模多機能自治の取り組みについて報告させていただきます。 雲南市は、平成16年11月に6町村が合併した人口約3万9,000人、面積553.2平方キロメートルと臼杵市の約2倍の面積を有し、市全体が中山間地域で全地域過疎指定を受けています。神話や歴史が多く残る、古くから文化の拠点として栄えた地域ですが、近年では少子高齢化の影響により人口減少傾向が強まり、集落の機能低下が大きな課題とのことでした。 雲南市では、単独での地域運営が厳しく、地域課題の解決困難になった集落機能を補完するため、平成17年度から住民主体の新たな自立した組織である地域自主組織を設立し、取り組みを行ってきました。 行政の主な財政的な支援としては、交流センター維持費である指定管理料、地域づくり活動等交付金で、平成30年度活動等交付金の全体予算額は約3億円でした。交付金の使途については、地域の主体性を重んじるため、基本的に市は地域に対し事業の要請等は行っていないとのことです。そのほか、地域づくり担当職員の配置等の支援を行っています。 具体的な地域自主組織の取り組みとしては、福祉や防犯・防災、スーパーマーケットの経営などの買い物支援やデマンドタクシーなどの交通弱者対策、観光や特産品開発などが展開されております。 また、これらの課題解決の考え方等を学ぶため、地域自主組織はそれぞれの取り組みの報告や地域の担い手確保などの課題について協議する地域円卓会議を2カ月ごとに開催し、お互いの地域づくりの向上につなげているとのことです。 そのほかにも、全国に約500ある各自治体の推進ネットワーク会議と連携しながら、小規模多機能自治の推進上の課題等について、国への要望も行っているとのことでした。 現地視察に伺った地域自主組織、新市いきいき会は、雲南市で最後に設立された組織ですが、災害時の要支援体制の立ち上げ、自主防災避難訓練の実施、竹林整備事業、高齢者買い物支援事業、子供の活動支援事業など、多くの世代に係る事業を行っています。 取り組みを進めるにあたり、同じ地域住民のことを何も知らなかったという気づきがあったため、地域住民の理解をいただき、住民の情報を把握するため、住民福祉カードの作成や、住民の要望や地域活動の参加を促すためアンケートの実施など、丁寧に住民のニーズを把握した上で、自助・共助・公助に隣近所に住む方々がお互いに支え合う「近助」という考えを共有し、事業に取り組んでいることがわかりました。 臼杵市においても、各地域での活動が活発化する中、一方で担い手が不足してきている地域もあります。今後、人口減少、少子高齢化が進む中、将来にわたって安心して暮らせる地域づくりを行うためには、共助の一翼を担っている地域振興協議会などにおいて、近隣住民や子供から高齢者まで、性別にかかわらず、多くの世代が参加しやすくなるよう、さらなる工夫や仕組みの構築が必要ではないかと感じました。 以上で総務委員会の行政視察の報告を終わります。 ○議長(大嶋薫君) 建設産業委員長。     [建設産業委員長 戸匹映二君登壇] ◆建設産業委員長(戸匹映二君) 建設産業委員長の戸匹映二です。 去る10月30日から11月1日の日程で、埼玉県秩父市と山梨県山梨市へ視察に行ってまいりましたので、ご報告いたします。 まず、埼玉県秩父市では、地域連携DMOによる観光地域づくりについて調査をいたしました。 秩父市は、埼玉県の北西部に位置し、都心まで約60から80キロ圏にある、人口約6万2,000人の自然豊かな都市であります。また、新たなバイパス等の開通に伴い、山梨県方面への交通の利便性が飛躍的に向上し、地域高規格道路となる西関東連絡道路の整備についても、今後、早期に進むことが予想されており、首都圏のレジャー、観光の拠点となり得る地方都市であります。 秩父市における地域観光連携推進の取り組みについてですが、その中核となるのが一般社団法人秩父地域おもてなし観光公社であります。この秩父地域おもてなし観光公社は、秩父圏域の1市4町における、ちちぶ定住自立圏連携協定を推進するため、戦略的・効果的に観光を売り出す中核団体として、行政が主体となり、観光関連の民間事業所と連携して設立されました。 秩父地域おもてなし観光公社の特徴としては、国の交付金の活用と自主収益事業や委託された事業を行うことで運営に必要な財源を確保しており、市の補助金は受けず、会員会費も取らないことで独立性を持たせ、年度にとらわれない事業の実施、行政や観光協会とのすみ分けを行いながら事業展開を行っております。 事業内容としては、収益事業として農泊事業、広域レンタサイクル事業、大手私鉄や観光関連団体とタクシー協会を連携させた観光タクシー事業、公益事業では地域の観光案内団体の統括事務局の運営、また市内外からさまざまな民間事業者を集めて行うインバウンド政策コア会議の設置などのマネジメント事業、さらにマーケティング調査などをもとに、地域ブランドの確立と販売促進なども手がけています。 この公社のKPIとしては、旅行消費額と延べ宿泊者数を挙げておりまして、毎年度、少しずつではありますが着実に実績を伸ばしていました。 臼杵市においても、臼杵市観光推進体制のあり方を考える会を立ち上げ、今後の臼杵市の観光について、現在、協議が行われております。今後の臼杵市の観光における戦略的・効果的な観光振興につなげる仕組みについて、さまざまな方向から考えていく必要性を感じました。 次に、山梨県山梨市へは、農業における、もうかる農業の実現と地域活性化を図る仕組みとして、地域商社一般社団法人山梨市ふるさと振興機構設立事業について調査をいたしました。 山梨市は、甲府盆地の東部に位置して、都心から約100キロ圏、JR中央線、中央自動車道で約90分という交通の利便性に恵まれた人口約3万5,000人の、臼杵市とほぼ同じ人口規模の地方都市であります。市内を流れる笛吹川とその支流がもたらす肥沃な土地の恩恵を受け、なだらかな斜面と平たん地に広がる果樹園が美しい景観を織りなすとともに、桃、ブドウを中心に、サクランボ、スモモ、柿など、果樹の国内有数の生産量を誇っております。 しかし、山梨市では、農業就農者の7割以上が60歳以上となっており、収入が不安定なため、家業を継がずに首都圏へ流出する若者が多く、担い手不足が大きな課題となっています。 このような課題背景のもと、山梨市ふるさと振興機構は、農業での直接的な収入と副収入の確保による収入の安定化と、若者を中心とした新規就農者の受け入れ態勢の強化を目指し、地域連携の中心的ハブ機能を担うため、平成29年6月に設立されました。 事業内容としては、都市部や海外への地域農産物の販売促進のためのマーケティング調査や地域資源の調査事業、また新規就農者の確保として、地元人材の発掘や都市部からの移住による就農者の確保事業と新規就農者定着への地域協力体制の確立も手がけております。 あわせて、地場産品の販売促進事業としては、新たな販路開拓やふるさと産品の開発、ブランド化のためのPR活動など、農家と連携した取り組みを行っております。 具体的な取り組みとしては、まず、代表理事にまちづくり系のシンクタンクから若手人材を起用しております。その得意とする調査からスタートし、約60件の農家へ現状の聞き取り調査を実施しております。また、大学とのつながりを生かし、県外の大学生を農業体験や視察に受け入れ、農業課題を探る調査を実施し、同時に山梨市のよさや農業について知ってもらうことで移住のきっかけづくりなどへつなげております。 さらに、都内のコンビニでの農産物の試験販売の実施やふるさと料理コンテストなどを開催し、ブドウや桃を使った料理やメニューの開発、新商品のブランド化など、新たな産品開発に挑戦をしております。 今後は、地域の自然を生かしてアウトドアツアーやカフェなどを展開することで、若者を呼び込むための商品やサービスの開発、販売を目指しているとのことでした。 設立からまだ2年ほどですが、若者の斬新な発想と商品開発への徹底した調査や研究開発、都市部とのつながりや地域をつなぐハブ機能としての取り組みは、とても斬新なものでありました。 臼杵市においても、若者の新規就農への支援や有機農業の取り組み、6次産業化や地域ブランド開発、移住・定住の取り組みなどを行っております。これらをさらに活性化するために、今回学んだこのような地域商社の取り組みを含め、検討していく必要性を感じました。 以上で建設産業委員会の行政視察の報告とさせていただきます。 ○議長(大嶋薫君) 教育民生委員長。     [教育民生委員長 奥田富美子君登壇] ◆教育民生委員長(奥田富美子君) 教育民生委員長の奥田富美子です。 去る10月29日から31日にかけて、兵庫県神戸市と香川県三豊市にて行政視察を行ってきましたので、その報告をいたします。 まず、兵庫県神戸市では、すまいのあんしん入居制度について調査してまいりました。 この調査内容に至る背景として、臼杵市は「心豊かに安心して暮らせるふるさとづくり」を基本理念に、さまざまな高齢者施策を実施しておりますが、高齢化率が上昇し、高齢者のひとり暮らしも年々増加する中、本来その家族が担っていた葬儀や財産処分等を支援するためのエンディングサポート事業の必要性が、近年、高まりつつあるからです。 人口約153万人の政令指定都市である神戸市でも、人口減少及び高齢化による課題解決のための取り組みが進められており、その一つに、神戸すまいのあんしん入居制度があります。平成23年には、神戸市、不動産関係団体、居住支援団体の3者による居住支援協議会を組織し、ハードとソフトをつないでいく検討がスタートしました。 平成24年に実施した賃貸物件のオーナー対象のアンケートの結果、室内での死亡事故への懸念や保証人がいないことなどの理由により、自身の物件に高齢者が入居してほしくないとの回答が4割もあったとのことでした。それらの対策として、平成26年に本事業がスタートし、現在は一般社団法人神戸すまいまちづくり公社がその制度を実施しています。 この制度により提供されていたサービスは、当初5種類でしたが、現在では、1、動産の処分、整理を行う「家財の片付け(いますぐプラン)」、2、利用者が死亡した後の動産の処分、整理を行う「家財の片付け(あとからプラン)」、3、センサー等により入居者の安否確認を行い、必要に応じて駆けつける「安否確認」の3種類が実施されています。4つ目の賃貸契約上の入居者の連帯保証人になる「連帯保証」と、5つ目の利用者が死亡した後の手続と「葬儀の実施」については、全国的な保障制度の変化や物件オーナーに余りメリットがないことなどから、現在はサービスを行っていないとのことでした。 委員より、コーディネーターの存在について質問がありましたが、各機関が対等な立場で協議・連携をしていることから、コーディネーターの配置はされていませんでした。 臼杵市においても、高齢化率が上昇する中、一連のサービスに加え、住まいに関しても各種機関と連携することができれば、エンディングサポート支援として市民サービスの向上にもつながり、地域の課題解決に参考となる内容でありました。 続いて、三豊市の報告を行います。 臼杵市では、環境に優しいまちを目指すため、各家庭や事業者などにおける事業活動でのCO2排出、抑制に向けた取り組みの充実を図っています。今後、さらにCO2削減に向けたまちづくりの推進を図るために、バイオマスエネルギー等再生可能エネルギーの利活用を初め、有効な事業を検討していく必要があると考え、三豊市のトンネルコンポスト方式によるバイオマス資源化センターを視察いたしました。 平成18年に7つの町が合併して誕生した人口約6万3,000人の三豊市では、合併当初から、ごみ処理の問題が課題としてありました。さまざまな検討の結果、ごみは資源として活用することが市の方針として決定され、プロポーザルにより、日本で初めてとなる株式会社エコマスターのトンネルコンポスト方式が採用されました。煙突も焼却炉もない倉庫のような施設内に、幅6メートル、高さ5メートル、奥行き35メートルのコンクリート製のバイオトンネルと呼ばれる発酵槽があり、年間1万トンの可燃ごみが処理されています。 この施設において、ごみ袋ごと粉砕された燃やせるごみが、微生物の力により70度の高温となり、17日間かけて発酵分解され、乾燥したごみをふるいにかけた後、燃料に不向きな塩化ビニールやガラスなどの異物を取り除き、圧縮して固形燃料に加工することで処理前のごみの重量が半分になります。また、発酵の段階で臭気が課題となりますが、木のチップをフィルターにして排気しているので、においの問題もありませんでした。 さらに、この施設は民設民営という点が大きな特徴で、三豊市は家庭から出るごみの運搬費、ごみ処理の委託料を負担するだけで、16億円の施設整備費については負担がなく、また、でき上がった固形燃料は、近隣の製紙工場が石炭の代替燃料として買い取ることで産業との連携も成り立っていました。 トンネルコンポスト方式によるごみの資源化は、地球温暖化の問題を初め、持続可能な社会づくりを考える視点からも重要であり、ごみの重量を半減させ、さらに固形燃料として活用することができれば、CO2の削減、また、ごみ処理に係る運搬費や委託費の削減にもつながり、生活環境の保全や公衆衛生の向上に大いに参考となる内容でありました。 以上で教育民生委員会の視察報告を終わります。 ○議長(大嶋薫君) 以上で各常任委員会の行政視察の報告を終わります。 これをもって、本日の日程は全て終了いたしました。 本日は以上で散会いたします。          午前11時25分 散会   -----------------------------------...