中津市議会 > 2020-09-11 >
09月11日-05号

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  1. 中津市議会 2020-09-11
    09月11日-05号


    取得元: 中津市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-03
    令和 2年 9月定例会(第3回)令和2年9月11日 午前10時00分招集出席議員 (24名) 1番 小住利子    2番 恒賀愼太郎  3番 中村詔治    4番 荒木ひろ子 5番 川内八千代   6番 三上英範   7番 松葉民雄    8番 山影智一 9番 本田哲也   10番 相良卓紀  11番 木ノ下素信  12番 大内直樹13番 三重野玉江  14番 林秀明   15番 角祥臣    16番 髙野良信17番 藤野英司   18番 中西伸之  19番 吉村尚久   20番 大塚正俊21番 千木良孝之  22番 須賀要子  23番 古江信一   24番 草野修一欠席議員 (なし)地方自治法第121条による出席者(25名)市長         奥塚正典     副市長          前田良猛教育長        粟田英代     病院・診療所事業管理者  横田昌樹参与         滝口定義     三光支所長        今津時昭本耶馬渓支所長    今永正直     耶馬溪支所長       髙田悟山国支所長      船方祐司     総務部長         榎本厚企画観光部長     松尾邦洋     福祉部長         吉富浩生活保健部長     今冨寛二     商工農林水産部長     廣津健一建設部長       濱田光国     上下水道部長       榊原竹義消防本部消防長    恵良嘉文     市民病院事務部長     秋吉勝治会計管理者      友松尚美     教育委員会教育次長    大下洋志秘書広報課長     藤田泰吉     総務部総務課長      黒永俊弘財政課長       小川泰且     総合政策課長       松垣勇農政振興課長     原田宗法出席した議会事務局職員(3名)局長         中野周幸     次長           神礼次郎議事係主幹(総括)  用松修平議事日程 第1.一般質問     (質問者)     (質問の要旨)    7番 松葉 民雄   1.在宅就労支援事業について     ①在宅就労支援制度の内容     ②特例調整金特例報奨金の内容     ③在宅就業支援団体の内容     ④在宅就労活用条件の内容     ⑤在宅就労(就業)障がい者支援制度の活用と、その環境整備に助成する考えはないか   2.観光対策について     ①日本遺産認定後の成果     ②今後の取り組み     ③大谷渓谷観光PR   3.熱中症対策について     ①熱中症搬送患者年齢別人数     ②熱中症予防対策     ③エアコン設置助成   4.新型コロナウイルス感染症対策について     ①感染者濃厚接触者の対応     ②PCR検査基準風評被害対策     ③接触確認アプリCOCOAの普及啓発   5.地域環境美化活動について     ①旧下毛地域の美化デーの取り組み     ②今後の対策     ③空き地の雑草管理と所有者不明土地の対応     ④空き地の雑草等の除去に関する条例の制定  24番 草野 修一   1.「中津日田高規格道路の整備」と地域振興について     ①今更ながら「中津日田高規格道路」の必要性について、市はどのように認識しているのか     ②現在整備中区間の供用開始予定は     ③計画路線整備区間昇格は     ④高規格道路の供用開始後の活性化対策について市の方針は   2.「農業公社やまくに」と中津市の農業振興について     ①今更ながら「農業公社やまくに」について、中津市の農業振興の中でどのような位置付けを      しているのか     ②「なかつ人農地プラン」推進の中で公社事業の現状をどのように評価しているか     ③「農業公社やまくに」「株式会社農業生産法人やまくに」について、市の今後の方針は本日の会議に付した事件 議事日程に同じ ─────────────────────────────────────────────── ○議長(山影智一)  ただいまより、第3回中津市議会定例会を再開し、本日の会議を開きます。午前10時00分 日程第1、一般質問を行います。 この際、一言申し上げます。 一般質問の実施要綱に基づき、時間厳守の上、要望発言等は行わないよう注意願います。なお、発言の際には議長と発した後、許可を受けてから発言をしてください。 昨日に引き続き、通告により順次発言を許します。 松葉民雄議員。 ◆7番(松葉民雄)  皆さん、おはようございます。 公明党の松葉でございます。通告に従いまして、5点について質問をさせていただきます。 1点目についてですが、在宅就労支援事業についてです。私が関わってきた長く引き籠もった当事者の苦悩は当然でありますけれども、その家族の方々の声として、対応に苦慮して苦しんでおられることを、今年度新しく始まったひきこもりサポート事業の取組を社会福祉協議会の担当者とともに関わって強く感じたのは、社会との関係性の中でコミュニケーションを取ることが難しく、当事者が仕事をしたいと思ってもうまく対応できないため、なお一層引き籠もってしまうという悪循環になっている方が多いと感じました。 その対策として、取り組める事業はないかと調べる中で、身体障がい者、知的障がい者、または精神障がい者であっても、在宅で就労が可能な事業として、在宅就労支援事業があることが分かりました。そこでこの制度の内容について、お伺いをいたします。 以下の質問は、質問席において行います。よろしくお願いいたします。 ○議長(山影智一)  福祉部長。 ◎福祉部長(吉富浩)  御質問の制度は、在宅就業障害者支援制度という名称で、自宅もしくは福祉施設などで働く障がい者に仕事を発注する企業に対して、特例調整金特例報奨金等の助成金を支給する制度でございます。 また、障がい者に直接発注するだけでなく、在宅就労支援団体を介して発注した場合にも同様の助成金が支給されます。以上です。 ○議長(山影智一)  松葉議員。 ◆7番(松葉民雄)  障がい者の職業的自立を促進するため、この制度を推進していただく事業者に対し、助成金を支給されることは大変ありがたいことでありますけれども、この特例調整金特例報奨金について、その内容をお伺いいたします。 ○議長(山影智一)  福祉部長。 ◎福祉部長(吉富浩)  まず、特例調整金でございますが、障がい者雇用納付金制度の一つで、常時雇用する労働者数が100人を超えて、一定数以上の障がい者を雇用している企業が、在宅就業障がい者または在宅就業団体に仕事を発注し、業務の対価を支払った場合に支給されるものでございます。 次に、特例報奨金でございますが、こちらも障害者雇用納付金制度の一つで、常時雇用する労働者がこちらの場合は100人以下ということになりますが、一定数以上の障がい者を雇用している企業が在宅就業障がい者、または在宅就業団体に仕事を発注し、業務の対価を支払った場合に支給されるものでございます。以上です。 ○議長(山影智一)  松葉議員。 ◆7番(松葉民雄)  この特例調整金特例報奨金在宅就労障がい者、または在宅就労団体に仕事を発注するということでありますけれども、この在宅就労支援団体というこの団体の内容についてお伺いをいたします。 ○議長(山影智一)  福祉部長。 ◎福祉部長(吉富浩)  団体の内容でございますが、在宅就業支援団体は、在宅就業障がい者と発注元の企業との間に立ち、障がい者を支援する団体として厚生労働大臣に申請し、登録を受けた法人となります。 登録の要件としては、まず法人であること、次に常時10人以上の在宅就業障がい者に対して継続的に就業機会の提供、就業講習就業支援などをしていること。それから障がい者の在宅就業についての知識や経験を持つものを3人以上配置すること、そして支援をするために必要な施設、設備を保有していることとなっています。 現在、中津市にこの支援団体はありませんが、大分県内では4団体あると聞いています。 ○議長(山影智一)  松葉議員。 ◆7番(松葉民雄)  この在宅就労を活用するための条件として、その内容についてお伺いをいたします。 ○議長(山影智一)  福祉部長。 ◎福祉部長(吉富浩)  活用条件でございますが、まず対象者は身体障がい者、知的障がい者、精神障がい者となっています。 就業場所につきましては、自宅や障がい者が業務をするために必要な施設や設備を持っている場所、就労移行支援事業を実施するなど就労に必要な訓練などが行われる場所、障がい者雇用支援センターなど、障がいの種類などに応じて、職業準備訓練が行われる場所となっています。 対象業務につきましては、字幕の作成、インターネットの質問整理、ホームページ作成、テープ起こし、データ入力パソコン講習の講師、パソコン修理などとなっています。以上です。 ○議長(山影智一)  松葉議員。 ◆7番(松葉民雄)  この取組なのですが、自宅で行うインターネット環境がない方々に対して、例えばWi─Fi環境の整備など、在宅就労障害者支援制度の活用とその環境整備に助成する考えがないか、お伺いをいたします。 ○議長(山影智一)  福祉部長
    福祉部長(吉富浩)  在宅就労障害者支援制度につきましては、ひきこもり状態の障がい者に社会に出る一般的な就業支援の前のステップとして、有効な制度であると思います。 しかし、現在取組をする事業所等がない状況でございますので、市内に事業所ができた時点での検討課題ということになると考えています。 ○議長(山影智一)  松葉議員。 ◆7番(松葉民雄)  ひきこもり問題も、今、8050問題として親世代の方々が高齢化し、家族が対応できる間に取り組まなければ間に合いません。当事者として社会との関係性をつくるためにも、早急に行政が取り組む対策がしっかり対応していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(山影智一)  福祉部長。 ◎福祉部長(吉富浩)  ひきこもりの方が就労に結び付けるということは、とても大切なことだと思いますが、まずその前段として、ひきこもりのサポートを行っていく必要があるということで、今年度よりひきこもりサポート事業を開始したところでございます。 まずは、ひきこもりの方や家族の相談に応じ、あるいはアウトリーチとして直接訪問して、事情を聞くというところから、今、始めていますので、そういった就業の前のまずひきこもりの方のコミュニケーションをいかに図っていくかというところでの対策を、今、取っているところでございます。 ○議長(山影智一)  松葉議員。 ◆7番(松葉民雄)  しっかり取組を進めていただきたいと思っています。よろしくお願いいたします。 次に、2点目に観光対策についてお伺いをしたいと思います。 中津市と玖珠町が日本遺産認定をされまして、私自身は大変喜んでいるわけですが、3年を過ぎようとしています。新型コロナウイルスの問題が発生しており、インバウンドをはじめ地域の交流もできない環境ではありますけれども、認定前とその後の成果についてお伺いをしたいと思います。 ○議長(山影智一)  企画観光部長。 ◎企画観光部長松尾邦洋)  日本遺産認定後の成果、実績等でございます。 日本遺産は地域の歴史的な魅力や特性を通じまして、日本の文化、伝統を語るストーリー日本遺産として文化庁が認定をするものでございます。今年6月の時点で、全国で104件のストーリーが認定されていまして、これ自体で100件をということで目標にしていましたので、国としては目標に達したとして新たな認定は現在終了しています。 日本遺産やばけい遊覧、大地に描いた山水絵巻の道をゆくというストーリーは、平成29年に中津市と玖珠町で共同提出したものが、全国の中で54番目のストーリーとして認定を受けたものでございます。 認定後の最初の3年間は、日本遺産ストーリー構成文化財に改めてスポットを当て、活用するためにはどんなことが必要かなど、中津市それから玖珠町の地域の方々と協議の場を設けるなど、ここにある自分たちの財産といえるものをどう活用していくのか、それからその財産を地域の方々と協力しながら、どうやって活用していくかということを課題の整理を進めてまいりました。 現在も地域にはいろいろな課題は当然ございますが、構成文化財をはじめ、地域にはすばらしい観光素材がこの議論によりまして数多くあることを再認識しまして、映像の作成であるとかパンフレットの作成、それから地元の地域の住民の方と討論、議論を重ねまして、地域ブランディングを作成したポータルサイトを、今、運営をしています。 これから日本遺産やばけい遊覧を観光として活用するための土台を、この3年間では作ってきたというふうに考えています。以上です。 ○議長(山影智一)  松葉議員。 ◆7番(松葉民雄)  通告後にちょっと確認したことなので質問はあれですが、観光庁が誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成における実施事業の公募についてということで、この第2次の公募が10月からまた始まるということで、またさまざまこのせっかく認定されているこの魅力あるものを、さらに発展させていただきたいと思っています。 その中で、この日本遺産の中に大谷渓谷について記述がありまして、私も生まれが深耶馬なものですから、大谷渓谷10キロメートルの遊歩道というか河川が10キロメートル歩けるような渓谷なのですが、魅力あるというのは私も知っていましたけれども、去年、また今年、2回現地を歩いて、本当に改めてすばらしい景観であるということを感じています。 そういう中で、この大谷渓谷についてですが、観光PR等の考えはありませんか。ユーチューブ等で見ると、どうしてもこう車で動いているそういうものしか見当たらなくて、魅力が本当に限られているものですから、市としてせっかくこのすばらしい日本にないその景観だと思いますので、ぜひPRをしていただきたいと思いますがいかがでしょうか。 ○議長(山影智一)  企画観光部長。 ◎企画観光部長松尾邦洋)  大谷渓谷は、日本遺産やばけい遊覧の構成文化財の一つとして、重要な場所であるということでございます。日本遺産やばけい遊覧、その他の構成文化財も同様に、大地に描いたということでは自然を強調しています。その中には特にここにしかない、奇岩や奇峰、それから祈りの場としての大自然を背景として、ここにしかない文化、歴史が今も息づいている地域であるということをPRしていますし、今後もそういった形でのPRは続けていきたいというふうに考えています。 そのこういったここにしかないすばらしさとは裏腹に、自然は危険な面もございます。昨年8月には、大谷渓谷の河川内に侵入した、先ほど言われました車が急激な増水によって動けなくなり、救助されたという事案が残念ながら発生をいたしました。 大谷渓谷をはじめとする日本遺産やばけい遊覧のすばらしさを知っていただくと同時に、やはり大自然を安全、安心に楽しんでいただくことも重要というふうに思っています。渓谷の入り口には急な洪水や増水に対する注意喚起の案内板を設置し、市のホームページでも周知をしています。 今後も大自然を楽しむ前提には、まず各自での安全確保が必須であることをきちんとお伝えした上で、PRや誘客を図ってまいりたいと思いますし、当然、アウトドアのアクティビティということで、そういったガイドを、要は地元の方をガイドとして養成して、その方をもとに安全にその場所を回るというようなことをやはりやっていくべきというふうに思っていますので、そういった方の養成も含めて、今、やっていますが、なかなか形になるまでには時間がかかりますけれども、そういったところで安心、安全に、例えば大谷渓谷とかを楽しんでいただくような方策を今後とも考えていきたいというふうに考えています。以上です。 ○議長(山影智一)  松葉議員。 ◆7番(松葉民雄)  私も歩いてみて、一部そのせきをつくっている関係で、腰まで浸かるところがあるのですが、それ以外はもう本当に5センチぐらいの渓流が流れている本当に遊歩道の環境なのですね。これは子どもたちとか家族でも安全にこう歩くことができるという意味でも、10キロメートルという長い区間もあることで、宿泊を兼ねた周遊の中に組み込まれるような取組ができれば、非常にありがたいと思いますので、検討をぜひやっていただきたいと思います。 それでは、3点目の熱中症対策について質問させていただきます。 これは川内議員も質問されていましたけれども、私自身が身近にお二人ほど関わって、本当に耐えられない、もう体が持たないという中で、どうしてその環境を守られるかということで、非常に苦慮して対応したところなのですが、現実的に今年の熱中症の搬送患者の年齢別の人数について、まずはお伺いしたいと思います。 ○議長(山影智一)  生活保健部長。 ◎生活保健部長(今冨寛二)  現状の熱中症の搬送患者数ですが、消防本部に熱中症救急搬送件数を確認しましたところ、令和2年度8月27日現在で、61件となっています。昨年の同時期とほぼ同数となっています。 年代別の搬送件数ですが、乳幼児1件、少年2件、成人17件、高齢者41件で、高齢者が67パーセントを占めています。昨年度においても65パーセントであり、高齢者の搬送が多い状況にあります。 またコロナ禍で特に心配される重症者の数は、昨年は1人、1.7パーセントでしたが、今年は7人、11.5パーセントと増えているような状況でございます。以上です。 ○議長(山影智一)  松葉議員。 ◆7番(松葉民雄)  特にやはり高齢者が厳しい状況にあるということは感じています。 その中で市としても予防対策について、具体的な取組をお伺いしたいと思います。 ○議長(山影智一)  生活保健部長。 ◎生活保健部長(今冨寛二)  熱中症の予防対策としましては、市民への注意喚起を促すため、チラシの配布や市報、ホームページ、回覧など、あらゆる手段や機会を通じて啓発に努めています。 新型コロナウイルス感染症を予防するためのマスクが熱中症のリスクを高めることから、今年度は啓発内容に人との距離が十分取れている場合は、マスクを外すといった注意を促す項目も追加しています。 搬送件数が多い高齢者への啓発について、民生委員や高齢者相談支援センターにチラシの配布や声かけの御協力もお願いしています。 そのほか、暑いときに誰でも一休みできる熱中症一時休憩所が、薬局やコンビニなど中津市内に37か所あり、そのうちの行政機関11か所にのぼり旗を設置し、注意喚起を促しているところでございます。以上です。 ○議長(山影智一)  松葉議員。 ◆7番(松葉民雄)  そういう中でも、どうしてもこの室内の暑さが耐えられないぐらいに厳しい環境におかれる中で、低所得の方とか生活保護の受給者の方も含めて、非常にその対応が困っています。 そういう中で、全国のそういう取組を見る中で、さまざまな自治体、多くというわけではないのですが、その高齢者に対してエアコン設置の助成等している自治体もございます。 先ほど、前の川内議員のときも答弁がありましたけれど、分かりにくいというか社会福祉協議会が取り組んでいるにしても、何らかの形でそういうものをしっかりと啓発をしていただいて、安心してそういうものが設置できる環境というのを、ぜひ行政として率先して取り組んでいくべきではないかと思うのですが、どうでしょうか。 ○議長(山影智一)  福祉部長。 ◎福祉部長(吉富浩)  エアコン設置が難しいという御家庭につきましては、これはもう生活困窮の一つというふうに捉えています。ですので、こういう生活困窮をしている人に対して、エアコンも含めた生活全般の困りごとについては、福祉政策課に福祉の困りごと相談窓口、それから社会福祉協議会にも総合相談窓口がございます。相談者の状況に応じ、自立相談支援住居確保給付金等生活困窮者自立支援事業を行っています。 また、社会福祉協議会の事業として、生活福祉資金の貸付制度もございますので、困窮者の支援につきましては、今後も市と社会福祉協議会が連携をして取り組んでまいりたいというふうに考えています。 ○議長(山影智一)  松葉議員。 ◆7番(松葉民雄)  そういう当事者に分かりやすく、率先してそういう情報を与えていただければ、ぜひそういうふうに取り組んでいただきたいと思います。 それでは、4点目に入ります。 新型コロナウイルス感染症対策についてですけれども、中津市内においては感染者がだいぶ落ち着いているというところがありますが、それでも心配な方、また市内にも何人か濃厚接触者の方とか身近におられました。 そういう中で、この感染者と濃厚接触者の対応について、改めてちょっとお伺いをしたいと思います。 ○議長(山影智一)  生活保健部長。 ◎生活保健部長(今冨寛二)  現在の対応ですが、現在大分県では感染者については、本人の状態により感染症指定医療機関協力医療機関に入院、または指定ホテルに滞在をしていただいています。 濃厚接触者については、保健所がPCR検査を実施し、検査結果が例え陰性であっても感染者の接触から14日間は外出を避け、家庭内で過ごしていただくよう指導していると確認をしています。 その際、御家族を含め、厚生労働省が出している御家庭に新型コロナウイルス感染症が疑われる場合、家庭内で御注意いただきたいことの指針に基づき、家庭で過ごしていただきます。この指針には、一般的なマスクの着用やこまめな手洗いに加え、感染疑いのある方と家族の部屋、食事などをできる限り別室とすること、感染の可能性のあるごみを密閉し廃棄することなど、感染を広げないために御家族で御注意していただきたいポイントが記載されています。以上です。 ○議長(山影智一)  松葉議員。 ◆7番(松葉民雄)  今後は、夏が過ぎ秋に入ってくる中で、だんだん寒くなってくるわけですけれども、そうなるとインフルエンザも多くなってくると思います。そういう中でこの新型コロナウイルス感染者インフルエンザ感染者か、その当事者熱が出たときにどういうふうに対応していいか分からない方が多いと思います。そういう場合の対応について、お伺いをしたいと思います。 ○議長(山影智一)  生活保健部長。 ◎生活保健部長(今冨寛二)  発熱時や心配な症状がある方、こういう方はまずかかりつけ医があれば、かかりつけ医に事前にお電話をしていただき、発熱等の症状を必ず説明の上、受診をしていただきたいと思います。 かかりつけ医のない方につきましては、平日の午前9時から午後5時までは22-5551、中津市新型コロナ電話相談窓口に御連絡いただければ、お宅のお近くの医療機関を紹介させていただきます。夜間、休日等で症状が出た場合、北部保健所22-2210に御連絡をいただければ、こちらは24時間電話相談に応じていただけます。 なお、急激に症状が悪化した場合には、ちゅうちょせずに救急車をお呼びいただきたいと思います。以上です。 ○議長(山影智一)  松葉議員。 ◆7番(松葉民雄)  これからそういうことで、ぜひ対応を進めていただきたいと思います。 特にこのPCR検査の問題がよくマスコミ等でも出てきますけれども、このPCR検査の基準ですね。どういう基準で検査できるのか、またそれによってこの感染者とか濃厚接触者に対しての風評被害が大変あるというふうに聞いていますが、その対策についてもお伺いしたいと思います。 ○議長(山影智一)  生活保健部長。 ◎生活保健部長(今冨寛二)  まず、PCR検査の基準についてです。 発熱等の自覚症状がある方、新型コロナ感染症の自覚症状がなくても肺炎等の所見がある方、高齢者や基礎疾患がある方、このような方などの場合にかかりつけ医の判断により必要な方に実施されています。 陽性患者の濃厚接触者と一部の接触者についても、保健所がPCR検査を行っており、検査が必要な方については、全て県の行政検査によって対応されています。 続いて、感染者等の風評被害対策についてですが、これは全国的な問題であり、中津市でも発生当初に医療従事者などへの風評被害が起こり、市として新型コロナウイルス感染症対策の最重要課題の一つとして、しっかりと対策を行ってまいりました。 まず、感染者や医療従事者等へ不確かな情報による誹謗中傷などを行なわないよう市長よりメッセージを発信していただきました。また、偏見によるいじめ、誤った情報による人権侵害を行わないよう、市報、ホームページ、ケーブルテレビなど、あらゆる機会を通じて情報発信を行っています。 人権に関する御相談につきましては、市をはじめ大分地方法務局中津市局及び人権擁護委員でも対応を行っています。5月から2か月にわたりまして、毎週金曜日には最前線で働く医療従事者などへの感謝の気持ちを伝えるフライデーオベーションも行ってまいりました。また、大分県では、感染者と濃厚接触者の方など支援が必要な方に、大分県こころとからだの相談支援センターなどを紹介し、支援員による支援を受けられるようにしているところです。以上です。 ○議長(山影智一)  松葉議員。 ◆7番(松葉民雄)  ぜひ心を配って取組をお願いしたいと思います。 この感染リスクをどうやって防ぐかという中でも、国が進める接触確認アプリCOCOAについて、私も入れていますが、なかなか普及していないということもお聞きしていますが、これはやはりぜひ進めるべきだと思うのですが、このCOCOAについての普及啓発について、どのように取り組みをされているかお伺いをいたします。 ○議長(山影智一)  生活保健部長。 ◎生活保健部長(今冨寛二)  新型コロナウイルス接触確認アプリ、通称ココアでございますが、この普及啓発につきましては、新型コロナウイルス感染症対策と社会経済活動の再活性化に係る大分県知事と市町村長からのメッセージ、この最初の項目として接触確認アプリCOCOA、これの登録を住民の皆様へお願いしているところでございます。 中津市としましても、ホームページ、市報の掲載、ラジオ、なかつメールなど、あらゆる機会を通じて登録、勧奨を進めてまいりたいと考えています。以上です。 ○議長(山影智一)  松葉議員。 ◆7番(松葉民雄)  ぜひ、進めていただきたいと思います。 最後の5つ目の地域環境美化活動についてに移ります。 私は耶馬溪町出身でもありますが、多くの方からこの8月に行われる美化活動について、取組をされている方々から本当に献身的に頑張っておられる中で、本当にもう大変だと、過疎化も進み高齢化していく中で、このまま続けていくことができるのかという心配をされている方が多くお聞きをしています。 過去にも中西議員の質問でもございましたけれども、これから先のことを考えると、やはり行政が何らかの形で関わるべきではないかという思いがするわけですが、市としての取組をお伺いしたいと思います。 ○議長(山影智一)  山国支所長。 ◎山国支所長(船方祐司)  旧下毛地域の美化デーの取組について、答弁をいたします。 生活道路については、6月から8月までの間、支所ごとに美化デーを設定して、自治区ごとにボランティア活動として美化活動を行っています。具体的には、市道、農道など生活道路を中心に、草刈りや道路側溝に堆積した土砂の搬出や空き缶などのごみ収集等の清掃活動を行っています。 ○議長(山影智一)  松葉議員。 ◆7番(松葉民雄)  今、何とか取組は皆さんやっていただいているわけですけれど、先ほども言いましたけれど、今後5年先、10年先のことを見越して、市として何か対策を考える考えはないか、お伺いをしたいと思います。 ○議長(山影智一)  山国支所長。 ◎山国支所長(船方祐司)  高齢化により、作業が困難になっている集落に対する支援についてですが、 作業が大がかりになるものや自治区での対応が困難なところは、市から業者への委託業務により対応いたしています。高齢化率の高い自治区であることなど一定の条件はありますが、田舎困りごとサポーターによる草刈り等の支援も行っています。 今後とも、自治区の状況に気を配りながら、住民の方々と連携して生活道路をはじめとした生活環境の美化活動に努めていきます。 ○議長(山影智一)  松葉議員。 ◆7番(松葉民雄)  ぜひ、市民の声をしっかり組み込んで、今後の対策に取り組んでいただきたいと思っています。 それでは、3番目の空き家等とか、高齢化でいなくなった空き地等に対する雑草管理が問題になっています。 私たちもいろいろ相談を受けて、対応をどうかしてほしいという相談を受けるわけですけれども、今の市の取組に対して、なかなか進まないというお声を聞いていますし、解決しないことをよく聞いています。 今の市としての取組、それから所有者の不明な土地の対応について、どのようにされているかお伺いしたいと思います。 ○議長(山影智一)  生活保健部長。 ◎生活保健部長(今冨寛二)  空き地の雑草管理につきましては、当然所有者が管理することとなります。 中津市環境美化に関する条例では、空き地の所有者等は当該空き地が不良状態とならないよう、常に適正な管理に努めるものとするとしており、雑草が繁茂している空き地の状況を確認し、衛生害虫の発生など人の健康を阻害する恐れのある状態や周囲の美観を著しく損なう状態など、不良状態にあると判断した場合は、登記簿等で所有者を確認し、適正な管理を行っていただくよう指導をしているところです。 所有者が不明の土地の対応につきましては、可能な限り相続人の調査をし、対応をしていますが、相続人が分からない場合もあり、市が勝手に草刈りなどをすることもできず苦慮しているところでございます。以上です。 ○議長(山影智一)  松葉議員。 ◆7番(松葉民雄)  そういう市もなかなか対応が難しいということもよく分かります。 そういう中で、中津市としては環境美化に関する条例等があるのですが、全国の自治体でこの問題に取り組む中で、どういうことができるのかというのを考えると、ある自治体では空き地の雑草等の除去に関する条例等をつくって、さまざまな取組をしています。 そういう中で、市としてもこの条例の制定等を考えることはできないか、お伺いをしたいと思います。 ○議長(山影智一)  生活保健部長。 ◎生活保健部長(今冨寛二)  所有者が対応せず、管理不全の土地につきましては、繰り返し指導するとともに、空き地の管理方法、草刈り業者名簿を一緒に送付するなど、適正な管理をしていただけるよう丁寧な対応に努めています。 所有者不明土地の今後の対応につきましては、国が所有者不明土地等対策の推進に関する基本方針において、期限を区切って着実に対策を推進するとしており、国の動向について注視してまいりたいと思います。 条例の制定につきましては、所有者不明土地が管理不全の土地は所有者不明土地が多く、罰金や行政代執行では問題が解決しないと考えています。また、そのような条例を制定している自治体では、対象地を住宅密集地などに限っています。 現在、中津市は、住宅密集地だけではなく、市内全域の雑種地、田畑、原野、山林など、さまざまな種目を対象として指導しており、他市と同様の条例を制定した場合には、そうした対応ができなくなります。このような理由から、現行の条例により対応してまいりたいと考えています。以上です。 ○議長(山影智一)  松葉議員。 ◆7番(松葉民雄)  そうはいっても現実に困っている方が近隣の方が多いわけですので、ぜひさまざまな難題はありますでしょうけれども、しっかり取組をしていただきたいと思います。以上で終わります。 ○議長(山影智一)  ただいまより、3分間の健康増進スタンドアップ中津を行います。皆さん、立ち上がりストレッチなどをして、体をほぐしてください。 暫時休憩します。午前10時39分 ○議長(山影智一)  再開いたします。午前10時43分 草野修一議員。 ◆24番(草野修一)  皆さん、こんにちは。会派前進の草野修一です。今定例会、一般質問、ラストバッターです。よろしくお願いいたします。 傍聴席の職員の皆様、御苦労さまです。よろしくお願いいたします。 今日は、颯爽とタブレットを抱えて登壇しようと思っていましたけれども、ちょっと待て、おまえはまだまだアナログ人間だと、神様の声が聞こえてきましたので、今日は紙で質問をさせていただきます。 今回は、中津日田高規格道路農業公社やまくにの2件について、お伺いをさせていただきます。 中津日田高規格道路の工事も着々と進んでいます。平成21年3月に定留インターと伊藤田インター間が、24年3月に本耶馬渓インターから山移インター、27年3月に臨港線三光道路、それから31年3月には、田口インターまで供用開始となりました。 全長54キロメートルのうち、21.2キロメートルが開通をいたしました。そして、三、四年のうちには、山移インターから下郷インター、これは来年の3月までに下郷インターまで開通し、そして三、四年のうちに三光本耶馬渓道路もでき上がると、中津港から下郷まで32.8キロメートルが供用される予定とのことであります。 また、今年度には山国日田間が着工され、中津市内で唯一残っていました私どもの耶馬溪山国道路が計画路線から整備路線に格上げになるというお話でございます。 整備区間になっても、工事にかなりの時間はかかると思いますが、完成すれば中津日田間が高速道路で結ばれることになります。着工当初は100年かかると陰で言われていたこの道路も、やっと将来が見えるところまで来ました。関係各位に感謝を申し上げたいと思います。 議長の許可を得て、県土木で頂いた開通間近の耶馬溪道路、着工間近の日田山国道路のリーフレットの写しを資料にアップしていただいていますので、参考まで御覧になっていただきたいと思います。 今、新型コロナウイルスが社会生活の根幹を変えようとしていますが、1本の道路も生活環境を大きく変えます。人の流れ、物の流れ、その変動が地域と人々の生活様式も変えてしまいます。 そこで、中津市を縦断する中津日田高規格道路と周辺部の地域対策について、お伺いをいたします。 今頃何だと言われるかもしれませんが、中津市にとってこの道路がなぜ必要なのかというところからお伺いいたします。 また、現在の工事区間の供用開始時期と、まだ、先ほど言いました、耶馬溪山国間の整備区間への昇格の状況についてお伺いをいたします。 次に、中津市農業振興の施策の中で、農業公社やまくにの位置付けについてお伺いをいたします。 これも今さら尋ねるのもおかしな話ですが、中津市の農政にとって、農業公社やまくには、どんな役割を果たしているのか、前市長の時代から農業公社やまくには中津市の中山間農業のモデル事業であると言われてきました。奥塚市長になってからも、中山間農業の中核事業だと、何度も言われてきましたし、一昨日の須賀議員の質問の中でも、そのような内容の答弁がありました。実際に、モデル事業となり得ているのか、その実情と認識についてお伺いをいたします。 また、国の政策に沿って、なかつ「人・農地プラン」の策定がされましたが、プランの推進の中で公社事業がどのような成果を上げ、どのように評価されているのかをお伺いいたします。 耕作放棄地の拡大防止を図るために、受託事業を推進する目的で、株式会社農業生産法人やまくにを立ち上げました。公社と法人の連携の中で、受託事業を拡大していますが、さまざまな課題も多いと聞きます。市として、受託事業の拡大に関する多くの課題にどのように取り組んでいくのか、今後の方針についてお伺いをいたします。 以降は、質問席より質問させていただきます。 ○議長(山影智一)  市長。 ◎市長(奥塚正典)  中津日田道路につきまして、まず私のほうからお答えを申し上げます。 中津日田高規格道路は、計画延長が50キロメートル、うち17.8キロメートルが開通をいたしています。特に、今年度は整備を図る上で重要な節目、ポイントを迎えているというふうに考えています。 一つは、草野議員もお話がありましたけれども、今年度末に耶馬溪町山移から大島を結ぶ耶馬溪道路、これは県の事業でございますが、開通をする予定であります。 二つに、耶馬溪道路が開通をすれば、未着手であります耶馬溪から山国を結ぶ区間の新規事業の採択化に向けまして動きを強めなければなりません。これまでもこの部分も再三要望してまいりましたけれども、いよいよ次のステップに入るというふうに思っていまして、この事業化に向けて実現するように、一層強く働きかけてまいります。 こういった中、先週でありますが、4日、日田市とともに経済界、そして地元の道づくりの女性会の皆さんと大分県知事、そして土木建築部長に対し要望活動を行いました。10月には、今度は中央要望、国土交通大臣、財務大臣に対し要望を行ってまいる予定であります。 併せて、これもお話がありましたけれども、現在、国の直轄事業で工事中の三光本耶馬渓道路の開通時期を早期に公表していただくよう、国に強く働きかけてまいりたいと思います。この点については、県も同じように国に働きかけていただいています。いずれにしましても、一刻も早い完成を目指し、引き続き、活動をしてまいります。 他の質問につきましては、担当部長からお答えをいたします。 ○議長(山影智一)  建設部長。 ◎建設部長(濱田光国)  それでは、中津日田高規格道路の必要性についてお答えします。 必要性は大きく四つございます。 一つ目は、安全・安心な暮らしを支えるネットワークの確保です。 今年の春、中津市では2か所で落石が発生し、一時的ではありますが、国道212号が通行止めとなりました。今年7月の豪雨災害など、大きな災害に見舞われた際、中津日田道路が代替道路として非常に大きな役割を果たしています。 既存の道路の機能が失われたときの代替道路を確保することで、災害時の避難や救援活動に大きな役割を担っています。 二つ目は、地域産業の活性化を支える物流ネットワークの確保です。 大分自動車道日田インターチェンジから中津港までつなぐことにより確立される、福岡、佐賀、久留米方面と中津市とを結ぶ北部九州横断軸と東九州道との連結による北九州、大分、別府を結ぶ東九州軸との重要なクロスポイントとなり、地域の連携や効率的な物流など、一体性の高い経済圏域の構築が期待できます。 三つ目は、緊急医療施設へのアクセス向上です。 中津日田間の所要時間が約30分短縮することが見込まれるため、旧下毛地域から中津市民病院など、救急対応が可能な病院までの搬送時間が短くなることから、人命、医療を支えるために必要であると考えています。 四つ目は、広域観光ルートの形成です。 中津市は豊かで変化に富んだ自然環境の中で、魅力ある観光資源にあふれています。中津日田道路の完成により、移動時間が短縮され、自然や歴史などのバラエティに富んだ観光スポットの周遊が便利になることから、観光の魅力が向上することが見組まれます。また、国道212号のバイパスとなり、観光シーズンの交通混雑の緩和が期待されます。 続きまして、供用開始予定でございます。 先ほどの市長の答弁と重なるところがございますが、お答えさせていただきます。 大分県が整備中の耶馬溪道路、耶馬溪町山移インターから耶馬溪町大字大島の区間については、今年度中の開通予定です。 同じく、大分県が整備中の日田山国道路については、今年度より工事用車両の通路整備等の着工を目指していますが、具体的な供用開始時期については未定であります。 国土交通省が直轄権限代行で整備中の三光本耶馬渓道路、田口インターチェンジから本耶馬渓インターチェンジの区間については、国土交通省、大分河川国道事務所によりますと、現在トンネル新設工事を進めており、供用開始予定については、完成に向けた円滑な事業実施が整った段階で確定する予定です。 続きまして、整備区間昇格についてです。 こちらも、先ほどの市長の答弁と重なるところでございますが、お答えさせていただきます。 大分県によりますと、計画区間のうち、耶馬溪町から山国町の区間については、来年度の事業化に向けた取組をしていただいています。中津市としましても、9月4日には大分県知事に対して早期事業化について、日田市とともに経済界や地元の道づくりの女性の会の皆さんとともに要望活動を行いました。 また、未着手工区の新規事業化や建設中工区の整備促進に向けた機運醸成を目的とする中津日田道路シンポジウムのウェブでの開催を大分県土木事務所の協力を頂きながら準備をしています。 今後も、国、大分県関係者へ中津日田道路の早期整備とそのための財源確保に向けた活動を積極的に行ってまいります。以上です。 ○議長(山影智一)  商工農林水産部長。 ◎商工農林水産部長(廣津健一)  それでは、初めに、農業公社やまくにの位置付けについてお答えをいたします。 公益社団法人農業公社やまくには、農地の集積・集約に向けた農地利用集積円滑化事業や農家支援のための農作業受委託事業、新規就農者の確保・育成のための担い手育成事業、さらには堆肥センターの運営を行っています。 平成15年の設立以降、山国町の農家支援に向けた各種事業に取り組み、平成29年度には、山国地域を含めた中山間地域全体の担い手不在集落の支援を行うために、地域農業経営サポート機構を立ち上げ、活動エリアを市内中山間地域、本耶馬渓町、耶馬溪町、山国町に拡大し、事業展開を行っています。これまでの取組によりまして、農地の集積・集約化では、28.9ヘクタールとなっています。また、農家支援のための農作業受託は、耕起、田植え、稲刈りを含めて75ヘクタールの受託作業を行っています。 新規就農者の確保・育成におきましても、梨学校の開設によりまして1名が研修を終え、本年4月より新たに梨栽培を開始いたしました。このような取組により、農業公社やまくには、中津市の中山間地域の農業振興の中心的な役割を担う組織となっています。農業は、地域社会と経済を支える重要な産業であります。担い手の高齢化が進む中、公益社団法人農業公社やまくにに対する期待は、ますます大きくなると考えています。 次に、なかつ「人・農地プラン」の推進の中で、公社事業の現状をどのように評価をしているかについてでございます。 中津市における人・農地プランにつきましては、平成24年から各集落単位で説明会を開催し、現在24プラン、244集落において策定をしています。山国地域におきましては、市内でもいち早く、人・農地プランの策定に取り組んでいます。 山国地区68集落を1本のプランとして策定できた背景には、農作業の受け手となる担い手として、農業公社やまくにがあったことが大きいと考えています。 策定にあたっては、今後の中心となる経営体や将来の農地利用の在り方、農地中間管理機構の活用方針などを地域の話し合いで決め、山国地域では28名が中心となる経営体として位置付けられています。その経営体の中心となるのが、公社と連携して事業を実施しています株式会社農業生産法人やまくにであります。 農業生産法人やまくには、平成26年に直接農家から農地を借受け、農業経営を行う目的と併せて、公社事業と一体的に取り組むため設立をされました。設立後には、農地集積面積が4.2ヘクタールでありましたが、昨年度は28.9ヘクタールと大幅に拡大をしています。 農業生産法人やまくにが農地の借受けを行うことで農家の不安解消や担い手間の農地の流動化、さらには耕作放棄地の発生防止に貢献しているものと考えています。 次に、農業公社やまくに、株式会社農業生産法人やまくにについて、市の今後の方針についてお答えいたします。 農業公社やまくににつきましては、これまでの取組の拡充を図るため、本年度農業サポーター人材バンク支援事業を活用しまして、新たにホームページを立ち上げ、広く情報発信をし、オペレーターの人材確保に向けた取組を計画しています。 また、本年4月から専任の理事長と公社職員への農作業等の技術指導のために、専属の職員1名を配置したところです。さらに、第1次産業に特化した地域おこし協力隊2名の募集を行い、採用後は農業公社やまくにへの配属を予定しています。 今後は、中津市全体での農業振興の中心的な組織としまして、農業公社やまくにの事業拡大に向けまして、体制整備の取組を進めるとともに、平たん部への公社支店の設置を含めまして、引き続き支援をしていきたいというふうに考えています。 次に、株式会社農業生産法人やまくににつきましては、農産物の生産、販売事業を中心に取り組み、中山間地域の農地を借受け、良質な有機堆肥を利用しました農産物、特に米のブランド化に力を入れ、販売促進等の事業に取り組んできました。市では、設立当初より事業に必要な農業機械、施設等の導入に対して支援を行ってきたところでございます。 今後も、米のブランド化を図りつつ、新規作物により契約栽培の推進や耕畜連携による飼料用米の作付拡大など、所得向上に向けた取組を積極的に進めていきたいと考えています。以上です。 ○議長(山影智一)  草野議員。 ◆24番(草野修一)  ありがとうございます。全て順調であるというような答弁を頂きました。安心をしたところであります。その中で、少し細かく分けて質問をさせていただきたいと思います。 まず、道路について高規格道路の必要性、利便性、効果について答弁を頂きました。国道212号の代替道路の役目は、先の災害でも山国から通っていまして、本当に身を持って、その効果を実感したところであります。 また、救急医療体制の物理的な時間短縮についても、理解のできるところです。答弁にありました、物流ネットワークの確保について、具体的にどのような対策を考えているのかをお伺いいたします。 ○議長(山影智一)  建設部長。 ◎建設部長(濱田光国)  物流ネットワークの確保ということで、先ほどの答弁と重なりますけれど、まず大分自動車道日田インターチェンジから中津港がつながることによって、また北部九州横断軸への接続、また北九州や大分、別府を結んだ東九州軸との重要なクロスポイントとなることから、この広域での、そういう物流のネットワークが確立されるものと考えています。以上です。 ○議長(山影智一)  草野議員。 ◆24番(草野修一)  ちょっと質問の意味がよく分からなかったのではないかと思いますけれど、私がお尋ねしたいのは、開通するインターに合わせて物流ネットワークという答弁がありましたので、そういう中で、そういった企業の誘致、それから用地の確保、そういった部分までもう進んでいるかなという感じがしたので質問したのですけれど、そうではないということで、次に移ります。 確定ではないけれど、四、五年先には中津港から下郷まで通行できるようになります。中津港から下郷インターまで10か所のインターがあるのですけれども、アクセスポイントとして開通後にインターチェンジ周辺の地域の振興策について、どのように考えているのかをお尋ねいたします。 ○議長(山影智一)  企画観光部長。 ◎企画観光部長松尾邦洋)  今後インターチェンジが整備されます、特に当面一番、中津のほうから行きますと、最初に212号に降ります下郷地区、それからそこを通じて日田に抜ける山国地域について、こういったところを中心に、観光振興について御答弁を申し上げたいと思います。 中津日田高規格道路の整備によりまして、移動時間が短縮されるということで、観光的には日帰りでの誘客エリアが広がるというふうに考えています。そういったことから、これまで以上に多くの方にこの中津に注目をしていただいて、中津に来てもらえるチャンスが増えるのではなかろうかというふうに考えています。それもチャンスがですね、とにかく生かしたいというふうに考えています。 また、市内の道路全体として見たときに、この高規格道路というのは都市部からの移動時間をとにかく短縮して、多くの誘客を図るための道路として機能してくると、それに対しまして、既存の国道212号をはじめ、既にある道路につきましては、例えば、山国川流域の自然や歴史等の風情を楽しんでいただいたり、サイクリングロードもありますが、サイクリングで、例えば、この中津の地をゆっくり回っていただくための観光の道路として位置付けられるようになるというふうに考えています。 一方、今後の観光というのは、物を、今まではとにかく物を何か売るというような形で、それをビジネスとしてきたわけですが、今後は、そういったことから、「コト」、要は何かを体験していただくとか、そこで思い出を残していただくとか、そういった「コト」を体験していただくビジネスへ、今、変化が求められているというふうに考えています。 このコロナ禍を経まして、小さなグループや個人での観光、こういったものへのシフトがさらに進むことが予想されていますので、グリーンツーリズム、それからスポーツツーリズムなど、テーマ性のある体験型の観光に地域で一緒にやっていただけるプレーヤーの方と一緒になって、こういったものに取り組んで、この道路の開通をこういったことで観光、それから地域振興に中津市全体としてつなげていければというふうに考えています。以上です。 ○議長(山影智一)  草野議員。 ◆24番(草野修一)  部長は抽象的な答弁しかできないかなと、そういうふうに感じましたので。 それでは、まず直接影響のある耶馬溪支所長にお尋ねしますけれど、高速道路は出入りが限られていますので、利便性の反面、恩恵を受けずに寂れる地域も生まれます。本耶馬渓でも耶馬溪でも、将来的には山国も同じようなことだと思いますけれども、来年3月、下郷本耶馬渓道路が開通して下郷まで抜けてしまいますと、直近の課題として平田、柿坂地域が心配になります。両地域の振興策をどのように考えているのかお伺いいたします。それと、下郷周辺の対策についてもお伺いをいたします。 ○議長(山影智一)  耶馬溪支所長。 ◎耶馬溪支所長(髙田悟)  それでは、耶馬溪地域の取組についてということで御答弁をさせていただきます。 中津日田高高規格道路の整備が進められることにより、移動時間の短縮が図られ、耶馬溪町に住む住民にとりましては、旧中津市内のアクセスがよくなり、買い物や通勤、病院への通院等も随分便利になるというふうに思われます。 また、災害時には、国道212号のう回路として主要な道路となり得ることから、住民の安心・安全を確保する災害対策という点からも効果は大きいというふうに思っています。 一方、国道212号につきましては、交通量が減り、道路沿いの観光名所や商店へのお客さんが減ってしまうのではという声もありますが、耶馬渓を訪れる観光客は高齢世代から若い世代まで幅広く、求めるものも様々です。 逆に、中津日田道路を経由することで、こうした多様な観光客を県内外から耶馬渓に呼び込めるチャンスとなります。そのため、深耶馬溪や裏耶馬溪といった景勝地をはじめ、国道212号沿いの馬渓橋、平田城、渓石園、擲筆峰などの自然を楽しむ観光と併せ、農業やサイクリング、耶馬溪ダムでの水上スポーツ体験、河川プールなどを活用した農家民泊や体験型観光にも力を入れていきたいというふうに思っています。 議員が言われます下郷地区、これにつきましても、若い人や女性に訴求する地元産の食材を活用したカフェなど、地域の自然の中で移住者、Uターン者など、地域を愛する方々が営んでいるお店がたくさんあります。さらには、耶馬溪牛乳や有機栽培による野菜などの農産物も恵まれています。こうした下郷地区にしかないお店、地域の特産品を絡めた観光にも、今後取り組む必要があるというふうに思っています。 耶馬溪ブランドを生かした観光ルート、手段の設定、観光資源の新たな発掘や磨き上げ、サービスエリアなどでの情報発信、インターチェンジ付近への案内板の設置など、関係機関や事業者、地域住民と連携しながら観光客を呼び込むことで地域の活性化を図っていきたいというふうに考えています。以上です。 ○議長(山影智一)  草野議員。 ◆24番(草野修一)  やはりこの高規格道路、観光客の誘致が中心になる地域振興になるかなというふうに思いました。 住んでいる人たちの道路という、ちょっと答弁が欲しかったのですけれど、そういうところはまた次にしたいと思います。 最近はあまり言われなくなったのですけれど、山国は中津市の西の玄関というふうに言われていました。この道路が開通すれば、大分道を介して、九州最大の人口を誇る福岡市と高速道路で直結します。それを踏まえて、今後の山国の地域振興についてどのように考えているかお伺いいたします。 ○議長(山影智一)  山国支所長。 ◎山国支所長(船方祐司)  お答えします。 高規格道路を有効に活用して地域を活性化させるには、中津から日田まで素通りさせずに、インターで国道212号に引き込むことを考えなければなりません。そのためには、人を惹きつける魅力をつくることが必要です。 山国町では、スポーツ観光に取り組み始めており、これに加え、猿飛千壺狭を中心とした山国川上流部の観光に磨きをかけ、ここに行ってみたいと思わせるよう、観光の目玉として開発していく考えです。 また、並行して、あれが食べたい、これを買いたい、ここで遊びたいといったアクティビティの開発に力を入れていきます。そして、福岡方面を中心に、外部への情報発信を行い、近郊都市住民の遊びのフィールドとしての地位を確立しておくことが必要であると考えます。 開通後、国道212号を裏通りにすることなく、沿線の魅力を際立たせることが大事になってきます。各地域で魅力づくりを行い、相互に連携してそれらをつなぐことにより、耶馬渓観光の周遊コースを確立していくことを進めていきます。 また、高規格道路の完成により、近郊都市への時間距離が大幅に縮まり、大規模な消費地が間近にできることになります。やまくに米、やまくに梨のブランド品を中心に、地域物産の生産、販売促進に力を入れ、地域産業の振興を図っていきます。 また、過疎化対策として、旧市内や日田市までの移動時間が短縮され、通勤、専門医院への通院、高校通学が便利になり、地域での生活環境が大きく改善することから、移住定住対策にも力を入れていきたいと考えています。以上です。 ○議長(山影智一)  草野議員。 ◆24番(草野修一)  両支所長から若干抽象的ではありますけれども、将来に向かう方向を答弁していただきました。これは、部長、本庁も同じ考えであると理解をしてよろしいでしょうか。 ○議長(山影智一)  企画観光部長。 ◎企画観光部長松尾邦洋)  本庁、支所というのは便宜上決めているだけで、中津市としてその地域地域に合った、どういった形で振興策を進めていくかということでございますので、今、たまたま支所長が答弁しただけですから、市の方針としては、こういった方針でやっていきたいということでございます。以上です。 ○議長(山影智一)  草野議員。 ◆24番(草野修一)  安心をいたしました。 それでは次に、山国日田間は既にトンネルが5本と決まっています。耶馬溪山国道路も地形上、大半がトンネルになるのではないかなという予想がされますけれども、先ほど市長の御答弁の中で、未定の部分が多いということで、はっきり分かりませんけれども、先駆けてちょっと質問をしたいと思いますけれども、トンネル主体の路線になると、大量の土砂が出るわけですが、発生する残土の処理についてお伺いしたいと思います。 この前、県土木の話の中で、これも未定の話ですけれど、トンネルで下郷から上志川のインター間で、約40万立米の残土が出ると予想されるということでありました。もし、そういう形の工事が進む場合、残土処理が大変なことになると思いますけれども、その処理について県と市の連携ができないのか、現場に近い処理場を選定して、工・農業団地などの造成をする考えはないかお伺いいたします。 ○議長(山影智一)  山国支所長。 ◎山国支所長(船方祐司)  道路建設工事による多量の残土は、その運搬処理を事業の一環として行ってもらえることから、それを地域の地域振興に活用することは有効と考えます。議員がおっしゃられていた、槻木地域の市有林を造成してはどうかという案もございましたが、例えば、企業用地なのか、住宅用地なのか、またはレクリエーション施設用地なのかなど、造成用地の用途によって適地を選定し、その規模を決定する必要があります。 また、造成の安全性はもちろんのこと、自然公園法などの手続を含めた造成の可否についての調査も行わなければなりません。着工前に、何が地域の活性化に有効なのか、この造成を有効に活用した地域の振興策を十分に検討していくことが必要と考えています。以上です。 ○議長(山影智一)  草野議員。 ◆24番(草野修一)  いろいろなことが考えられます。問題も多くあると思いますけれども、そこで一つ提案でありますけれども、提案というか、お尋ねをしたいと思いますけれども、40万立米というと、約、10トントラックで8万台だそうです。そういう大量の土砂が出るわけですから、それを運ぶとなると輸送費だけでも相当な経費がかかるというふうに思います。近場で処理ができれば、その分、造成にかける経費も多く使えるのではないかというふうに思いますので。 槻木のハバレ市有林、これは以前、市有林のところでお尋ねしたことがありますけれども、かなり広い市有林が、もう本当の荒れ山になっています。部分的にはいいところもありますけれど、大半、くぼ地がほとんど荒れています。この市有林のくぼ地を利用して、15ヘクタールの造成ができないかどうかをお伺いいたします。 ○議長(山影智一)  参与。 ◎参与(滝口定義)  今、具体的な地名が出ましたけれども、一つ申し上げますと、議員も今おっしゃったように、具体的にこれから発生するであろう土砂の量を示されまして、県土木と市の協議が始まったばかりであります。 また、以前からも、国のほうからもやはり埋め土の処理に関して御相談を、これも土木を経由して受けています。 具体的にどうするのだというところで、各部にこれまたがる話になりますので、私、手を挙げさせていただきましたけれども、具体的には、もうまさにおっしゃるように、どんな土地を造成するにしても、埋め土のコスト、これは相当なものになりますので、非常にこれが現地まで無償で運ばれると、土代も要らないということは、これはもう非常に、住宅団地をつくるにしても、何をつくるにしても有利になりますので、これ、我々としては高範に、高範というのは幅広に、そしてまた、どこでどういうものをつくれば、この中津の発展につながるのかということを、旧市内まで含めて、今、考えようということでスタートしたばかりでございます。 当然、これは時期を失すれば、何にも意味をなさないということになりますので、これは全力を挙げて、これから総力を挙げて取り組みたいと思いますので、今後ともまた議員の皆様方のお知恵もぜひお借りしたいなと、こういうふうに考えています。 一点だけ、すみません、先ほどの質問で補足、物流ネットワークのことで一点、補足をさせていただきます。 先ほど部長が答弁申し上げた内容につきましては、当然、県も市も含めたところでの必要性だということで、特に物流ネットワークで具体的な企業を出して恐縮ですけれども、この道路の開通を十数年前から言われていますのはダイハツ九州でありまして、これは当然、中津の工場と久留米のエンジン工場、これをぜひスピードのある道路でつなげてほしいという要請を受けています。 当然、中津あるいはこの近郊にダイハツ関連の企業もたくさん立地をしていますが、久留米のエンジン工場の周辺にも有力な企業が立地しています。また、ダイハツの関連企業では北九州にもいろんな企業が立地していますので、この北部九州の循環型道路が完成すれば、非常に納期の時間という意味では短縮ができますので、どういうふうに、我々としてはこの好循環なネットワークを生かしていくかということを、当然、中津市として考えなければなりませんし、また必要に応じて隣の日田市とも、いろんな意味で協調を図っていく部分、あろうかと思います。そういう意味で、今後とも努力をしていきたいと思います。以上でございます。 ○議長(山影智一)  草野議員。 ◆24番(草野修一)  ありがとうございます。ハバレという固有名詞を挙げましたけれども、これはちょっと後で、農業のほうでも少し触れたいと思いますけれど、こういう用地があるということを頭の片隅に置いていただきたいというふうに思います。 次に、農業公社の質問に移ります。 先ほど答弁頂きまして、中山間地域の農業振興の中心的な役割であるという御答弁を頂きました。本当に、そういうあれながら、もう随分たっていまして、本当に中心的な役割になってきているかなという心配もありますけれども、期待をしています。 今、農業公社が受けている受託農地について、お尋ねをします。 農業者が高齢化して、実際、農業ができなくなったと、農地を受託しており、受託面積が年々増加しているということでありますが、公社の人員や認定農業者の育成の現状で、担い手の確保が間に合っているのかどうか、その認識についてお尋ねをいたします。 ○議長(山影智一)  商工農林水産部長。 ◎商工農林水産部長(廣津健一)  農業公社やまくにですね、作業受託事業におきましては、農業者の高齢化が進む中で、農業者が新たに機械を投資しなくてもいいように、農業が継続できる体制をつくることによって農家の負担軽減につながっているところでございます。 新たな新規農業者への支援としましては、国の農業次世代人材投資事業の経営開始型等を活用しまして、経営リスクを負っています新規農業者の経営が軌道に乗るまでの間、年間最大150万円を5年間支援する取組も行っているところでございます。 また、公社所有の機械、農業機械をリースすることで、経営開始時の経費負担を軽減する支援も行っているところでございます。以上です。
    ○議長(山影智一)  草野議員。 ◆24番(草野修一)  ちょっとだんだんイメージがずれてきているのですけれど、公社の性質上、その耕作条件の悪いほ場も受託を受けざるを得ないというような状況にあると思います。 そういう中で、今、受託している分については、全体を稲作に充てているわけですけれど、これはもう中山間地域の場合は大型機械の問題もありますし、いろいろ限界があると思われます。その点については、どのように捉えているのかお伺いいたします。 ○議長(山影智一)  商工農林水産部長。 ◎商工農林水産部長(廣津健一)  農家が耕作できなかった農地につきましては、農業生産法人やまくにをはじめ、地域の担い手が借受けをすることが耕作放棄地の発生防止につながっています。昨年度は、農業生産法人やまくにの農地借受面積が28.9ヘクタールまで拡大をしています。 また、山国町中摩地区におきましては、耕作放棄地に牛を放牧する水田放牧にも取り組んでおり、約1.5ヘクタールの水田放牧に取り組んでいる状況でございます。以上です。 ○議長(山影智一)  草野議員。 ◆24番(草野修一)  中山間地、もう次に移ります。中山間地等直接支払制度の活用ということでお尋ねしようと思いましたけれども、昨日、この部分と、それから地域農業経営サポート機構の部分については、須賀議員の質問のところでかぶりますので、もう省略したいと思います。 次に、米のブランド化を進めているという御答弁がありましたけれども、現在、公社の米作方式でブランド米たる、おいしい米の均整が確保できないのではないかと心配していますけれども、どのように認識をされていますか。 ○議長(山影智一)  商工農林水産部長。 ◎商工農林水産部長(廣津健一)  お答えをいたします。 焼酎かすを活用した堆肥を利用した水稲栽培は、味見もよく、平成30年九州のお米食味コンクールにおきまして、食味ランキングS、最上級の評価を受けています。 農業公社としましては、農家から依頼のあった農作業受託を優先することで、農業生産法人やまくにが管理する農地の作業の遅れにより、品質が均一できない問題も出てきています。適期作業による安定的な生産に向けて、水田管理の再委託の取組も広げていきたいと考えています。以上です。 ○議長(山影智一)  草野議員。 ◆24番(草野修一)  昨年産米でSランクの評価を受けた米は、収穫量の何パーセントありましたか。概算で結構です。 ○議長(山影智一)  農政振興課長。 ◎農政振興課長(原田宗法)  平成30年のSランクを受けました品種は「つや姫」でございます。具体的に反収がどの程度かというのは、大変申し訳ありませんが、数字的な把握は今できていません。以上でございます。 ○議長(山影智一)  草野議員。 ◆24番(草野修一)  現在のやり方では、本当にブランド米を確立するのは難しいのではないかと思いますので、適地でのブランド米の生産というのを考えていったほうがいいのではないかというふうに思います。もう条件の悪いほ場は他の作物に転換をしていくというふうに考えていったらいいのではないかというふうに思います。 ここから、ちょっともうあまり時間がなくなったのですけれども、私の夢を交えて質問をしたいと思います。 荒廃農地の再生、耕作放棄地の発生防止策として、醸造用のブドウの栽培に取り組む考えはないかお尋ねします。 それから、山国において荒廃農地の増加が著しい槻木地区は、ブドウ栽培の盛んな安心院などと地形や気候風土も似ているので、栽培が可能ではないかというふうに思っています。荒廃農地においての植栽、栽培と担い手の育成を公社の事業として行う考えはございませんか。 ○議長(山影智一)  商工農林水産部長。 ◎商工農林水産部長(廣津健一)  お答えをいたします。 ブドウ栽培につきましては、梨団地の空き園を利用した取組ができないか、県と協議をした経過があります。山国地域でもブドウ栽培は可能と聞いていますので、農家の意向があれば、研究していきたいと考えています。 将来的な考えとしまして、農業公社やまくにの経営安定に向けて、ブドウ栽培も含め、さまざまな取組を考えていく必要があると思います。以上です。 ○議長(山影智一)  草野議員。 ◆24番(草野修一)  私の夢です。将来的には、先ほど道路の質問で挙げた、ハバレの市有林15ヘクタールを残土で用地を造成する、それから、今から県も山国川の上流部の河床掘削を行っていくということでありますので、ここでも残土がかなり出てくると思います。 これもまた固有名詞で挙げますけれど、ハバレの市有林15ヘクタールを、ここを埋め土で造成して、そこにワイン醸造企業の誘致をする、宇佐の酒造会社の安心院葡萄酒工房ではワインの生産の拡大を目指しており、条件次第では山国への進出も考えられるのではないかな、これは私の想像であります。 15ヘクタールあれば、醸造工場と観光ワイナリー建設にも十分な広さがあり、周囲にブドウ畑もつくれます。生食用のブドウと違い、醸造用のブドウの栽培はあまり肥沃な土地でなくても十分だということであります。もちろん、これは、今、槻木の荒廃農地でも対応できるというふうに思います。 そこで、ちょっと市長にお伺いしたいのですけれども、前市長は中津の海にひがた美人という種をまきました。今、市長がその種を育てて、事業の拡大に力を注いでおられます。昨日は、林議員が海に目を向けようと言いましたので、今日は、私は山に目を向けようというふうに言いたいと思います。 奥塚市長の時代に中津の山にワインづくりのブドウの苗を植えて、7年先か11年先か分かりませんけれども、次の世代に継承していく、要望になると議長から叱られますので、質問にしたいと思いますけれども、ひがた美人を肴に中津ワインを飲む、そんな情景が、市長、浮かびませんか。 ○議長(山影智一)  市長。 ◎市長(奥塚正典)  今、草野議員からお話を頂いたようなことを頭の中で想像すると、ぜひ、そんなことがあるといいなというのは同じ思いであります。 やまくに、この農業公社がこれからどのようにしていかなければいけないのかということ、あるいは農業の全体にとって、まず大切なことは、しっかりとした担い手がいる、担い手が生まれてくるということであります。そして、それは米にかかわらず、やはりチャンスのある、やはり市場性のある作物をつくると、そして、それは農業をやる方が、それを支え合う、支え合うというのは農業をやっていく担い手がそれを行わなければいけませんので、そのための体制の強化というのが要ると思います。 その体制の強化の一つの柱となるのが、この山国の農業公社というようなふうに考えていまして、それがもう山国だけではなくて、この平たん部にも拡大をしていく、そういうことでやっていかないと、もうどこにも、農業の方が高齢化して、今やっている方々がもうできなくなる、そういう問題に対してどう対処していくかにおける、この山国の公社の果たす役割があるのではないかなというふうに思っています。 それから、今、お話があった、その地域地域でいろんなことに取り組む、今、ワイナリーもそうですけれども、一つひとつのそういうアイデアは、もう頭から否定するようなことではなくて、しっかりとその可能性というものを、可能性の適否を考えていきたいと思います。 何と言っても、事をなすにはフィジビリティスタディが必要ですし、特に農業分野においては、土地の質であったり、作物との相性であったり、いろんなことがあると思います。 ひがた美人のお話も出ましたので、海と山ということですけれども、それぞれまだまだ苦戦をしているというのが自分の実感でありますけれども、可能性をすぐに否定するのではなくて、できないか、そういうことを、フィジビリティスタディを重ねながら、考えていきたいなというふうに思っています。ぜひとも中津がやはり暮らしやすいまちであるようにするには、どのようにすればいいかということをしっかり考えていきたいと思います。 ○議長(山影智一)  草野議員。 ◆24番(草野修一)  コロナウイルスの緊迫した状況の中で、こんな夢のような質問をするのは甚だ不謹慎かなというふうに思いますけれども、市長、今、中津全体ということでお話がありましたけれども、山国をはじめ、中山間地の農業はもう待ったなしのところまで来ていると感じています。もう生かすか殺すか、思い切った政策が必要だと思っています。 今年70歳のおじいさんですが、次世代のために自分に何ができるか考えてみたいと思いながら質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(山影智一)  お疲れさまでした。 以上で、通告による一般質問は終わりました。 これで一般質問を終結いたします。 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。 本日は、これで散会いたします。 △議事終了 午前11時41分上記、会議の経過を記録して、事実と相違ないことを証するため、ここに署名する。 中津市議会議長  山 影 智 一 署 名 議 員  木ノ下 素 信 署 名 議 員  林   秀 明...