中津市議会 > 2019-12-05 >
12月05日-05号

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  1. 中津市議会 2019-12-05
    12月05日-05号


    取得元: 中津市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-03
    令和 元年12月定例会(第3回)令和元年12月5日 午前10時00分招集出席議員 (22名) 1番 小住利子     2番 恒賀愼太郎    3番 中村詔治     5番 川内八千代 6番 三上英範     7番 松葉民雄     8番 山影智一    10番 相良卓紀11番 木ノ下素信   12番 大内直樹    13番 三重野玉江   14番 林秀明15番 角祥臣     16番 髙野良信    17番 藤野英司    18番 中西伸之19番 吉村尚久    20番 大塚正俊    21番 千木良孝之   22番 須賀要子23番 古江信一    24番 草野修一欠席議員 (2名) 4番 荒木ひろ子    9番 本田哲也地方自治法第121条による出席者(24名)市長         奥塚正典     副市長          前田良猛教育長        粟田英代     病院・診療所事業管理者  横田昌樹参与         滝口定義     三光支所長        今津時昭本耶馬渓支所長    枌第五郎     耶馬溪支所長       井手上謙一山国支所長      吉岡尚登     総務部長         泉清彦企画観光部長     松尾邦洋     福祉部長         吉富浩生活保健部長     岡川政孝     商工農林水産部長     廣津健一建設部長       林克也      上下水道部長       榊原竹義消防本部消防長    磯野宏実     市民病院事務部長     秋吉勝治会計管理者      矢野目義則    教育委員会教育次長    大下洋志秘書広報課長     勝見明洋     総務部総務課長      黒永俊弘財政課長       小川泰且     総合政策課長       松垣勇出席した議会事務局職員(3名)局長         濱田秀喜     次長           神礼次郎議事係主幹(総括)  上野竜一議事日程 第1.一般質問     (質問者)     (質問の要旨)  18番 中西 伸之   1.防災・減災について     ①水位計と監視カメラの設置状況     ②土砂災害警戒区域と避難体制の見直し     ③浸水想定区域内や土砂災害警戒区域内の避難所のあり方     ④無降雨時斜面崩壊対策     ⑤ため池防災対策     ⑥流木対策     ⑦山国川や中小河川の整備促進   2.溪石園の茶屋と庭園の活用について     ①溪石園内にある茶屋の今の現状は     ②溪石園内見学の有料化についての考えは   3.コミュニティバス利用路線の見直し     ①支所、歯科、旬菜館に立ち寄られるコースの見直しは考えられないか   4.体育施設の無料化について     ①耶馬溪ダムスポーツ公園多目的グラウンドの無料化は     ②トイレの改修は   5.過疎地域の美化デー等の対応について     ①高齢化により対応ができなくなった集落に対する支援は   6.携帯電話の通信不能地区の対策について     ①過疎地域の通信機能の充実  3番 中村 詔治   1.中津市農業発展のために農業公社の規模拡大を     ①設立から16年、現状の業務内容と、当初の目的と計画に変更はないか。     ②「農業公社やまくに」と「(株)農業生産法人やまくに」の住み分けは。     ③従業員・研修生及び地域おこし協力隊(農業部門)の受け入れ状況と定着方針は。     ④農作業受委託の今後の取り組みは。     ⑤市内全域への展開が期待されているが、今後の方針は。本日の会議に付した事件 議事日程に同じ ─────────────────────────────────────────────── ○議長(山影智一)  ただいまより、第3回中津市議会定例会を再開し、本日の会議を開きます。午前10時00分 日程第1、一般質問を行います。 この際、一言申し上げます。 一般質問の実施要項に基づき、時間厳守の上、要望発言等は行わないよう注意願います。 なお、発言の際には、議長と発した後、許可を受けてから発言してください。 昨日に引き続き、通告により、順次発言を許します。 中西伸之議員。 ◆18番(中西伸之)  おはようございます。会派ゆうきの中西伸之でございます。 4月までは、ひとり会派でありまして、今回3の方に声をかけられまして、やっと4会派で活躍ができるようになりました。ぜひ頑張ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。 最初に、奥塚市長におかれましては、先般の市長選、2期目の当選まことにおめでとうございます。市長には4年間、私どもはあと3年ちょっとということの中で、特にこの2期目は、旧下毛側のほうに目を向けていただいて、住んでよかった中津市づくりのために、ともに頑張ってもらいたいなと思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。 改選後、初めての一般質問であります。今回4の新人の方々が、毎回すばらしい質問をしていまして、私もこれは負けられないなという気持ちの中で今回質問をさせていただこうかなと思っています。大変緊張していますが、頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 最初に、多くの議員の方から議会のたびに、防災について質問されたり、いろいろな議論をされていますが、今回防災・減災についてお尋ねをしていきたいと思います。 このことにつきましては、先日の会派ゆうきのほうからも代表質問において取り上げさせていただきました。打ち合わせの段階で、代表質問では時間が足りないということの中で、足りない分についてはちょっとお前がやれということで、私のほうで残った分について質問をさせてもらいたいなと思います。 初めに、水位計と監視カメラの設置状況についてお尋ねをいたします。 近年、中小河川で豪雨被害が相次いでいます。国管理の山国川、県などの管理の中小河川の水位計の設置状況はどのようになっているでしょうか。が住んでいる地域を中心に小さな河川でも設置し、避難勧告に役立てる体制づくりを進めるべきだと考えます。市としての取り組みをお尋ねいたします。 二つ目に、土砂災害警戒区域と避難体制の見直しについてお尋ねをいたします。 今般の豪雨災害では、警戒区域外で複数のが亡くなったり、避難勧告が出なかったケースもありました。想定を超える雨が予想される中、土砂災害警戒区域や避難体制の見直しや対策が必要です。市の考え方と大分県との連絡調整や今後の対応についてお尋ねをいたします。 次に、三つ目の浸水想定区域内や土砂災害警戒区域内の避難所についてお尋ねいたします。 中津市にも浸水想定区域内にある避難所があります。同様に、土砂災害警戒区域内にある避難所も多数あります。移転や指定替えなど、浸水想定区域内、土砂災害警戒区域内の避難所のあり方について、今後の対応をお尋ねいたします。 また、現在ハザードマップの見直し、配布を計画していますが、今後の災害を踏まえた適切な対処を求めますが、いかがでしようか。 次に4項目め、2018年4月の耶馬溪町金吉地区での山崩れ、改めまして、亡くなられました皆様の御冥福を心よりお祈り申し上げます。 復旧作業も随分進んでいるようであります。旧郡部には、同様の地形が多くあり、どこでこのような災害が起きてもおかしくありません。山地崩壊後の復旧と調査の状況、また今後の無降雨時などの斜面崩壊の対策についてお尋ねをいたします。 次に5項目め、ため池防災対策についてであります。 大分県では、決壊時に特に被害が大きい防災重点ため池被害想定マップの作成を2020年度末までに終了すると伺っています。これに関連し、市内のため池について、ため池台帳の見直しや、台帳から削除された廃止ため池の現状調査、地域住民と連携した、台帳に記載されていない小規模ため池調査などの実施が求められると思います。中津市のため池防災対策について、考え方と取り組みをお尋ねいたします。 次に6項目め、流木対策でございます。 これまで中津市でも大量の倒木が河川に流れ込み、川の橋などにひっかかり、水をせき止め、周辺に浸水被害が発生しました。流木は、復旧においても大きな妨げになります。県などでは、豪雨災害時の流木被害を防ぐためにスリッドダムの整備を進めています。流木対策の現状と対策、取り組みをお尋ねいたします。 次に、山国川や中小河川の整備についてお尋ねいたします。 「200年に一度の水害に耐えられるか」という基本方針のもと、河川整備計画が20年から30年を目標に整備が進められています。それによると、全国の堤防整備で、3月末時点で約3割が未達成です。山国川水系では、堤防の幅や高さが計画水準に達していない区間が14パーセントあり、対策は急務です。市として積極的に国に今後の取り組みを確認し、整備推進を働きかけるべきだと考えますが、いかがでしょうか。 また、今般の台風19号、決壊が7県で71河川、140カ所で確認されています。決壊した河川の9割は県の管理で、大きな河川よりも中小河川で被害が集中しました。改めて、県や市の管理する河川、水路などの調査を行い、改修や整備を推進するとともに、洪水予想河川水位周知河川に指定し、浸水想定区域の設定、ハザードマップの作成をすべきと考えますが、いかがでしょうか。以上、1回目の質問として、あとの質問につきましては、質問席よりさせていただきます。 ○議長(山影智一)  総務部長。 ◎総務部長(泉清彦)  それでは、私のほうから4点答弁をさせていただきます。 まず1点目は、水位計の設置状況、それから監視カメラの配備状況、そして今後の計画ということでございます。 現在、国、県が管理いたします中津市管内の河川には、危機管理型水位計を含みます15個の水位計、それから69個の監視カメラが設置をされています。 国は、機能を限定した低コストの簡易型監視カメラを全国の中小河川に設置をすると、このように発表がございましたが、そこで山国川河川事務所に確認をしたところ、中津管内での設置予定はないということでございます。 また、大分県は、昨年度に危機管理型水位計を市内5カ所に設置をしています。現在のところ、追加設置の計画はないということでございます。 このような中、市としましては、今年度、旧下毛地区内の河川やため池、道路を監視する防災監視カメラを24カ所設置するように現在進めています。市としての情報収集はもちろんのこと、住民の早めの避難行動につながるよう、映像につきましては、ケーブルテレビ自主放送チャンネルを使って配信をし、またホームページにおきましても、映像、画像を確認できるシステムの構築を進めています。 それから2点目でございますが、土砂災害警戒区域、それから避難体制の見直しということで御答弁申し上げますが、土砂災害警戒区域の指定につきましては、大分県による土砂災害危険箇所の基礎調査が終わった全ての箇所について、地域でのワークショップを行った上で土砂災害ハザードマップを作成し、対象世帯に配布をいたします。県が昨年、今年指定をしたところは、市として今年度中にワークショップを行ってこのマップを作成するようにしています。 そこで、災害時の避難でございますが、近年、想定を超える規模の災害が発生をしていることから、土砂災害警戒区域外でありましても絶対に安全とはいえない状況でございます。また、限定的な範囲で集中豪雨が発生する場合もございますので、中津市では、気象情報や土砂災害メッシュ情報などから今後の災害発生の可能性を予想して、安全に避難していただけるよう早めに避難準備情報等を発令しています。今後も早めの避難情報の発令に努めてまいりますが、市民の皆さんにも、日頃からの備えと、危険を感じたら、自らの判断で早めに最善の避難行動をとっていただけるよう市報や訓練の場を通じて、さまざまな機会を通じて周知をしてまいりたいと考えています。 それから3点目でございますが、避難所の見直しについてでございます。 現在、指定避難所につきましては、一次避難所、二次避難所を併せて市内に199カ所あります。その指定避難所の場所を示した防災マップについて、市民の方から、浸水想定区域内や土砂災害警戒区域内にある避難所が指定されているが大丈夫なのか、そういった御意見もあることは承知しています。このことを含め、土砂災害ハザードマップの作成のために行ったワークショップの中で、避難所の見直しを行い、新たに避難所を選定し、スロープの設置や避難所の再構築等を実施した事例もございます。今後も、地元の方々にも相談をするなどして、適切な避難所の確保に努めてまいります。 それから次に、防災マップの更新につきましては、古江議員の質問の折にも答弁を申し上げたつもりでございますが、今年度、おおむね1000年に1度の豪雨として、2日間総雨量約1,000ミリを想定した、想定し得る最大規模の降雨での更新を現在進めています。 そこで次に、新たなハザードマップや今年の関東地方の豪雨災害を踏まえた対応でございますが、災害発生前の想定や発生後の状況に基づき、指定避難所の中からそれぞれの想定において適切な避難所を開設し、住民に周知することになります。例えば、大規模浸水が想定される場合は、浸水想定地域にある指定避難所は開設せず、標高の高い場所にある避難所に避難をしていただくことになりますし、土砂災害の危険性が高まった場合も同様に安全な避難所に避難をしていただくことになります。 また、自分の身は自分で守るという自助の観点から、市民の皆さんにも気象情報や中津市からの避難情報などから判断して、早めに浸水想定区域外土砂災害警戒区域外にある安全な避難所に避難していただくことが最も重要になります。これが困難な場合は、一時的に津波、洪水時避難ビルで安全確保を図った後、近くに開設している避難所に改めて避難する行動が必要になります。やはり今、各地域で避難所等の見直しもやっていますが、やはり現実的に難しい場所もございます。そういったところは、やはり自分の親戚とか知人とかというところを頼って安全な場所に避難していただく、これも一つの方法だろうとそのように思っています。 市としましては、適切な避難が可能となるよう、各地域で実施される避難訓練等に対する支援や協定締結等による安全な避難所や津波、洪水時避難ビルの確保などに引き続き取り組んでまいります。 さらに、平時から洪水の際に避難する避難所、地震の際の避難所などのほか、緊急連絡先など家族で話し合い、災害時の対応を記入できる災害の備え確認シートや、災害に備えてそれぞれの局面に合わせて自分のとるべき行動を記すマイタイムラインの作成を来年度に推進してまいりたいと考えています。 最後、4点目でございますが、金吉の山地崩壊災害でございます。 災害の復旧状況でございますが、災害現場では、地下水の排水工事や堆積をしていました大量の土砂の搬出が順調に進み、まだ11月末は出ていませんが、10月末時点の工事進捗率は約70パーセントに達しているところでございます。現在も早期復旧に向けた懸命な工事が進められているところです。 次に、調査状況についてですが、原因究明につきましては、大分県による山地崩壊原因究明検討委員会が昨年11月26日の記者会見で、大きくは地下水と土質の影響によるものと発表されました。今後も調査結果を踏まえ、さらに同様の危険箇所における危険度の評価手法を定める予定とお聞きしています。 また、これとは別に国土交通省による無降雨時等の崩壊研究会につきましても、空中電磁調査による地下水や地質の状況の比較、解析が行われており、今後、危険箇所の事前把握や工事手法について検討がなされるものと思っています。これまで、そして現在も、その分野における第一者による調査、研究を進めていただいています。 次に、無降雨時における斜面崩壊対策についてでございますが、市としましては、国土交通省及び大分県の調査の状況を見て対応策を考えていきたいと思います。以上でございます。 ○議長(山影智一)  商工農林水産部長。 ◎商工農林水産部長(廣津健一)  私のほうから、2点について答弁をいたします。 まず、ため池防災対策の見解と取り組みについてでございます。 現在、中津市の農業用ため池は235カ所あり、そのうち防災重点ため池は142カ所あります。大分県においては、ため池の堤体が決壊した際に予測される浸水範囲及び浸水深さをため池ごとに図面化する浸水想定区域図の作成を進めており、142カ所全てを令和2年度中に完了する予定となっています。 中津市としましては、平成27年度より地域住民とともに浸水想定区域と避難箇所等を示すため池ハザードマップの作成を進めており、現在29カ所のハザードマップが作成済みとなっています。今後は、大分県の作成する浸水想定区域図を活用しまして地域住民と連携し、計画的にため池ハザードマップの作成を進めていく予定でございます。 ため池台帳の見直しにつきましては、本年7月、「農業用ため池の管理及び保全に関する法律」が施行され、ため池の設置及び廃止や届け出情報の変更があった場合に都道府県への届け出が必要になることから、県が平成20年度に作成したため池台帳を活用し、ため池の管理者などに対しまして貯水量や受益面積、所有者や管理者の確認をしていただきまして、本年12月末までに届け出の提出をお願いしているところでございます。 また、台帳から削除されています廃止ため池や記載がされていない小規模ため池につきましては、住民などへの聞き取りにより、ため池の受益者や所有者、管理者の確認を行いまして、随時台帳を整備していきたいと考えています。 続きまして、流木対策の現状と対策についてお答えをいたします。 流木の発生を軽減する取り組みとしましては、まず大事なことは、森林が持つ防災機能を十分に発揮させることであります。具体的には、河川沿いの人工林の伐採や、災害発生が懸念される尾根や急傾斜地の人工林につきまして帯状間伐を行い、広葉樹林化を図るなど災害に強い森林づくりを進めています。さらに、森林環境譲与税を活用し、経営放棄され、手入れが行き届いていない人工林の整備に取り組み、森林の機能回復を図ることとしています。また、山地のハード対策としましては、治山事業も進めており、今年度は県営により9カ所の事業が実施されているところです。 なお、流木捕捉効果の高いスリットダムにつきましては、これまでに10基設置されているところですが、設置にあたっては、流木の発生の恐れが著しい箇所であることや、広いダムポケットが必要などの採択要件を満たす必要があることから、今後県と個別箇所ごとに協議をしていきたいと考えています。以上です。 ○議長(山影智一)  上下水道部長。 ◎上下水道部長(榊原竹義)  それでは、山国川や中小河川の整備促進ということでお答えいたします。 まず、山国川の今後の取り組みを確認し整備推進を働きかけるべきとの御質問ですが、毎年、九州治水期成同盟連合会等で整備計画を確認し、国へ整備推進要望を行っているところですが、今後も引き続き要望していきたいと考えています。 次に、県や市が管理する河川の改修や整備に関する質問ですが、大分県が管理する河川の下流より順次、改修及び整備を行っています。市が管理する河川の改修や整備につきましては、現時点では計画はございませんが、今後も適切な維持管理を行っていきたいと考えています。 次に、大分県が管理する河川の浸水想定区域の設定や洪水ハザードマップ作成についての御質問ですが、現時点では、水位周知河川である山国川、跡田川、蛎瀬川、犬丸川の4河川につきまして、公表されている浸水想定区域を現在の防災マップで表示をしています。 また、水防法にて浸水想定区域の設定対象外となっている小規模河川につきましては、国がハザードマップ等の作成に努める方向で検討を進めるということを表明しましたので、大分県では、この動きを注視していきたいとのことであります。市管理河川の浸水想定区域の設定及びハザードマップの作成については、現時点では考えていませんが、国、県の動向を注視して対応してまいりたいと考えています。以上です。 ○議長(山影智一)  中西議員。 ◆18番(中西伸之)  7項目につきまして、大変丁寧に答弁をいただきまして、本当にありがとうございます。 災害は、本当に今、平成24年7月の九州北部豪雨からこっち、遠慮を知らないといいますか、ただ者に恐ろしいことばかりが起きるような災害が相次いで来ていると。昔は、「災害は忘れた頃にやってくる」みたいなのんきなことを言っていましたが、もうとてもではなくて、日々、いつ来るかわからない。しかも、耶馬溪の山崩れみたいに、雨も降らない、風も吹かない、何もないのに朝からあんな大きな災害が起きました。用心に、これでもう十分だということはないと思います。重ねて、今後とも早い対応をしていただけるように担当課によろしくお願いをしておきたいと思います。 あとちょっと項目も多いので、次に行きます。 最初に、溪石園の茶屋と庭園の活用についてということでお尋ねします。 溪石園は、ダム完成の後に整備をされまして、あれから40年ちょっとになりましょうか、とてもすばらしい庭園になっています。新貝前市長におかれましては、これは石川県金沢市の兼六園よりもすばらしいというようなことを平気でおっしゃっていましたが、そこまではないかもしれませんけれども、溪石園のライトアップです。私も、皆さんから、行ってみよう、これはすごいぞ、ということの中で見に行かせていただきましたが、18時半過ぎから19時過ぎまで駐車場に車の置き場がないぐらい若いカップル、それから女性の方々がたくさん詰めかけていまして、これはすごいなということで見とれて帰ってきました。ああいうすばらしい庭園が、この中津市にあるのだなということで、かねてより私は、無料で見ていただくということはいかがなものかと思っていましたが、今年2月に前管理の業者の方が茶屋については撤退したということで、その後の現状と対応についてお尋ねしたいと思います。 ○議長(山影智一)  耶馬溪支所長。 ◎耶馬溪支所長(井手上謙一)  それでは、現状について御答弁申し上げます。 溪石園内にあります「さくら茶屋」につきましては、先ほどおっしゃいましたように2月末で前事業者の方がやめられたことから、3月より空き店舗となっていました。そのため、6月より公募を行ってきた中で、1事業者からの応募があり、9月17日に新しい事業者に対し使用許可を行ったところでございます。 現在、この事業者により、年度内のオープンに向け施設整備等の準備が進められていますが、これも先ほど申し上げましたが、10月26日から11月24日にかけての溪石園のライトアップ期間中には、新しい事業者の方に軽食の提供を行っていただきました。お店が不定期であったために広く広報は行っていませんでしたが、利用された方々は喜ばれており、本オープンとなれば多くの利用者が訪れてくれるのではないかと思っているところでございます。以上です。 ○議長(山影智一)  中西議員。 ◆18番(中西伸之)  公募の結果、1の方がということで、聞いてみますと、とてもやる気のある方のようでありました。とてもいいことだなと思っているところであります。茶屋については、前事業者の方におかれましては、弁当と仕出しという形の中で、あまりそこで料理を召し上がっていただくというようなことは対応できていなかったのかなと思いますが、今回の方については、そこら辺を重点的にやっていただけるとお伺いをしていますし、ぜひ庭園の中のすばらしい茶屋にしていっていただければなと思っています。 そして、現在、溪石園の入り口のところのフジの花はきれいになっていますが、2年ぐらい前でしょうか、中津市にある沖代ライオンズクラブと大阪の、どこか姉妹都市という関係でノダフジという有名といいますか、フジの中の王様みたいな苗木を頂戴して植え付けをしています。これももう何年かすれば見頃になるのかなと思いますし、現在NPOの方々が手入れをしていただいていまして、とてもきれいで、たばこの吸い殻一つも落ちていないような状況で、誰が見てもおかしくないというような状況でありまして、ただ観光客の方も見えていただいていますが、バスが来てもトイレ休憩というような感じの中で、無料で溪石園の庭が運営されているようでありまして、見た方はすごいと思うのでしょうけれど、この無料というのはいかがなものかなと思うのです。というのも、あのくらい整備ができて、誰が来てもおかしくない庭園を、お金を払って、「わあ、すごい」というのが本当の観光になるのではないかなというような気もするのですが、市民の方は無料でも結構ですが、よそから来ていただける観光客の方には若干の見学料みたいなものも考えていただけたらなと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(山影智一)  耶馬溪支所長。 ◎耶馬溪支所長(井手上謙一)  議員が言われますように、溪石園につきましては、地元のNPO法人により管理が行われ、年間を通じてすばらしい庭園が保たれています。今回、さくら茶屋の新しい事業者の方より、溪石園の運営についてもかかわらせていただきたいという提案をいただいていますので、有料化につきましては、管理委託先や運営事業者とよく協議しながら検討してまいりたいと思っています。以上です。 ○議長(山影智一)  中西議員。 ◆18番(中西伸之)  ぜひ、「来た方は自由にどうぞ、見てください」ではなくて、本当に考えて、これは貴重な庭なのですよと価値を付けて見ていただけるような形、それと今この秋口にやっていただいたようにライトアップです。これはぜひやっていただきたい。ただ今年の溪石園のライトアップは、見るのはすばらしいのですけれど、行くのに、動くのに足元がちょっと暗かったような気がしました。あれはちょっと下のほうにも灯籠を置いたりとか、何か考えてやっていただけたらさらにいいのかなと。深耶馬のひさ……、何とか紅葉です。それと同様、今後ともやっていただければなと思っています。 では、次に行きます。このことも毎回各議員から出ています。コミュニティバスの利用の関係であります。今、耶馬溪町は週1回、地区ごとにコミュニティバスを走らせていただいています。私の住む城井地区でありますが、路線バスが国道212号を走っていまして、そこについては、コミュニティバスは走れないというような規制がありまして、支所に行きたい、歯医者に行きたい、旬菜館という店舗に行きたいということになっても、城井地区の方は、高校のところでおりたら、そこからバスに乗りかえて行かなければ行き着かないというような状況であります。 実際見てみますと、空気を運ぶバスかなというぐらい本当にあまり乗っていないのが現状でありまして、これはもうちょっと乗ってもらえるようなことができないのかということの中で質問をさせていただいていますが、もうちょっとそこら辺まで緩和できるようなルール、大交北部バスとの交渉とかいろいろあるようでありますが、コミュニティバスも確か補助金は大交北部バスのほうに出しているのです。管理はそうなっているのではないですか。であれば、何かそこら辺はちょっと緩和していただけるような、一でも多くの方が利用できるようなことにならないかということでお尋ねをいたします。 ○議長(山影智一)  耶馬溪支所長
    耶馬溪支所長(井手上謙一)  コースの見直しということで御答弁させていただきます。 現在、耶馬溪のコミュニティバス路線のうち、城井線が、支所、歯科、旬菜館まで運行していない状況でございます。コミュニティバスにつきましては、路線バスへ接続できるように運行を行っており、城井線についても、路線バスに接続することで、支所、歯科、旬菜館へ行くことができることからこのような運行形態をとっているところでございます。 また、コミュニティバスの運行につきましては、支所において検討を行い、変更が必要となったものについては、公共交通会議に諮り運行状況の変更を行うこととしています。今年度につきましては、一部の運行コースの見直し等を行うこととしています。 議員の言われました城井線につきましても、今後地元やバス会社等との協議を行い、より利用しやすいコミュニティバスとなるよう改善に努めてまいりたいと考えています。以上です。 ○議長(山影智一)  中西議員。 ◆18番(中西伸之)  ぜひ、空荷物を運ぶのではなくて、やはり一でも多くということの中で再度あたってもらいたいと思いますが、津民地区については、もう普通に行っていますよね。城井地区も通りをかえて耶馬溪運動場のところからずっと裏道、小友田方面に行けば津民の道路に出るわけで、それを経由して行けば、行かれる可能性はあるのではないかと思うのです。国道212号を走らなくても行かれますから。そういう検討をひとつ考えてみるということも参考にしていただければと思いますが、よろしくお願いします。次に行きます。 次の件につきましては、前回の議会で大塚議員より、何でできないのかというような質問をしていただいた。さらに私も今回、同じ団体からの要望のようであります。グラウンドゴルフ協会ですか、今ダム公園のほうを利用しているが、ほとんどそこの団体しか使っていないのが現状のようです。そうした中でこう見ますと、三光の運動公園とか耶馬溪の野球場、それとコロナ運動公園、ここら辺が有料というのは誰が考えてもわかると思うのですが、ダム公園をわざわざその施設の名前、管理をするところが違うから料金をいただかなければならないというようなことを言っていますが、そこしか利用していないぐらいのところなので、ぜひどうかならないかな。それと、そこにあるトイレ、もう何十年もたっていると思うのですが、いまだに和式で、せっかくあるのに使いづらい声もあるようでありますが、そのことについてお尋ねいたします。 ○議長(山影智一)  耶馬溪支所長。 ◎耶馬溪支所長(井手上謙一)  まずは、グラウンドの無料化ということで御答弁させていただきます。 耶馬溪ダムスポーツ公園は、昭和61年に国土交通省山国川ダム・堰統合管理事務所から管理運営を委託された施設で、耶馬溪ダムスポーツ公園条例により、中津市体育施設と同様に「体育を目的とする行事に利用するもの」と定められています。また、その利用にあたっては、他の体育施設と同じ取り扱いをしており、定められた使用料が必要となっています。したがいまして、本年6月議会でお答えしましたように、体育施設等につきましては、利用する競技、団体等によって使用料の免除を考慮することは難しいと考えています。同じ旧下毛地域でも、廃校跡のグラウンド等を活用して、軽スポーツなど無料で利用できる場所を確保している地域もありますので、耶馬溪地域においてもこれらを参考に利用者等の意向も踏まえ、無償で貸し出せる場所の確保に今後努めてまいります。以上です。 失礼しました。トイレの改修についてでございますけれども、耶馬溪ダムスポーツ公園のトイレには、小便器が三つ、和式の便器が二つ設置されていますが、当該施設が昭和61年に整備されて以降、大きな改修等がないままで、便器の洋式化及び身障者用トイレの設置などはできていません。 現状のトイレについては、使用には支障はないものの、議員が御指摘のとおり、整備から33年も経過し、老朽化している箇所もあり、また公共施設のトイレは、便器の洋式化や身障者用トイレの設置が促進されていることからも、今後の改修につきましては、耶馬溪ダム周辺環境整備施設の管理協定に基づき、国土交通省とも今後のあり方について検討を行ってまいりたいと考えています。以上です。 ○議長(山影智一)  中西議員。 ◆18番(中西伸之)  6月議会で大塚議員に答弁をしていただいたとおりの答弁をいただきました。本当にありがとうございます。何か考え方を変えるということはやはり難しいのでしょうね。今後検討を願いたいと思いますが……。次に行きます。 次に、年に1回、8月の第1日曜日に私どものまちでは、美化デー、道路愛護という形の中で作業していただいています。その中におきまして、近年高齢化、もう田舎はどんどんがいなくなっていまして、3キロメートル、4キロメートル、5キロメートルもあるようなところをたった3軒で草刈りをしなければならないような状況になっているところも多くございます。そのことを受けまして、どうにか支援していただけないかということをこの選挙前からいろいろな方に言われてきまして、打ち合わせのときに「どうですかね。」という話をさせていただきましたが、「できる範囲で構いませんからやってください。」というようなことを本耶馬渓、山国、三光、耶馬溪も同じような感じで言っていましたが、やはり決められた以上、「あそこからあそこまでは俺たち集落でしなければならないのだ」という責任感の中にやはり負担を感じている集落も多々あるようです。このことについて、何かの支援策といいますか、お手伝いは何か考えられないのかどうか、お尋ねをしたいと思います。 ○議長(山影智一)  耶馬溪支所長。 ◎耶馬溪支所長(井手上謙一)  それでは、美化デーの対応ということで御答弁させていただきます。 耶馬溪地域では、毎年8月の第1日曜日を全地域美化デーとし、各集落で生活道路を中心に集落のボランティア活動として除草作業をしていただいています。しかし、現在では高齢化によりボランティア活動が十分にできなくなっている集落も見受けられるようになりました。市では、そのような集落に対して活動の負担を少しでも軽減するために、業者への草刈り委託による対応や、当該集落と田舎困りごとサポーターとの共同で草刈り等も行っているところでございます。 今後とも、集落住民の減少や高齢化状況に気を配りながら住民の方々との連携を図っていくことで生活道路の美化活動に努めてまいりたいと考えています。以上です。 ○議長(山影智一)  中西議員。 ◆18番(中西伸之)  ぜひ、そこは、言ってこないから何もしませんよ、ではなくて、やはりもう考えたらわかると思うのです。津民の奥のほうの方は3軒で5キロメートル近く草刈りをやられているということでとても苦にしていました。そういうところもあるので、困りごとサポーターの方々にもお願いをしながら、どうか対応していただければなと思います。 それでは、最後の質問に入りますが、これもここで言っても仕方がないような質問で大変恐縮なのですが、携帯電話の通信不能地域、旧中津市にはほとんどないと思うのですね。私ももうケーブルテレビが下毛郡全域網羅してから、もう解消したのかなと思っていました。実際にうちの集落も、ドコモといいますか、NTTの場合は入るのですが、auとかは入らないところが多かったのですが、ケーブルの整備によって入るようになった。これでもうどこも解消したのだなと思っていましたところが、津民のところの奥、下郷の奥のほう、豆岳珈琲さんとか、今もう皆さんも御存知のようにとても多くの方がコーヒーを買いに、飲みに来ていただいているような状況がある中で、携帯がつながらないところが多いのですね。本当に、住民も当然困っているのではないかな。どこに言ったらいいのか。前は、議会のたびに合併前や、合併したての頃は、どうにか解消してください、という質問もいっぱい出ていましたけれど、私はもう解消しているものと思っていたのに今回そういう声がとても多くて、実際私も持って回って移動するときに、「あら、これはどうしてか。携帯が何も言わない」、というようなことがたくさん、奥のほうに入っていけばありました。NTTのほうは割と広範囲で入るようでありますが、メーカーによっては全然近くでも入らないようなところがたくさんあります。 中津に住んでいて携帯も入らないところのも中津のなのですね。このことについて、答弁を今から聞きますけれども、この答弁が普通返ってくるのはこの程度だろうと思っていましたが、そのとおり返ってきています。もうちょっと気持ちを込めて答弁をいただければと思います。 ○議長(山影智一)  企画観光部長。 ◎企画観光部長(松尾邦洋)  まず、御指摘の携帯電話につきましては、平成23年3月までに総務省の補助の交付金を使いまして、言われるように、ほぼ全域で利用可能ということで整備をしてきたのですが、どうしても通信事業者の電波状況や地形的な要因で、山間部等の一部ポイントでは電波がつながりにくい状況であるということは把握できています。 そういった場所で携帯電話を使えるようにするためには、当然電波の基地を設置しないといけないのですが、そのために総務省の補助事業がございます。これは、基本的には市のほうで利用していただく通信事業者を募る必要がございます。そして、運営費等を含めて事業者がいいですよということになると初めて事業が前向きに進むということになりますので、当然こういったものは県なりを通じて通信事業者へまず働きかけを行って、乗っていただけるところがあれば用地を市のほうで探して建てていくということになります。今そういった、まだ別途の補助事業も総務省のほうがございますので、それを利用できるように県を通じて今やっているところです。 以前整備したところは2カ所ぐらいで約6,000万円程度費用がかかっていますので、そういったところも含めて、やはり市としては財源をしっかり確保しながらやらないといけないということもございますが、日常として使えないというところがあるというのは私たちも把握をしていますので、解消できるように努力はしてまいりたいと思っています。以上です。 ○議長(山影智一)  中西議員。 ◆18番(中西伸之)  携帯のつながらないところも中津市なのです。本当に忘れないようにしていただいて、ケーブルテレビの鉄塔ではないけれど、設備が行き着いているところ、市の設備を利用してというようなことは考えられないのでしょうね。何か考えられることがあれば、困っている方が自分で業者に言いなさいということではなくて、やはり市も絡んで不便を解消できればなと思いますので、ぜひ今の答弁にもうちょっと味を付けてやっていただければなと思います。ありがとうございました。終わります。 ○議長(山影智一)  ただいまより「3分間の健康増進スタンドアップ中津」を行います。 皆さん、立ち上がり、ストレッチなどをして体をほぐしてください。 暫時休憩します。午前10時51分 ○議長(山影智一)  再開します。午前10時54分 中村詔治議員。 ◆3番(中村詔治)  皆さん、おはようございます。いよいよ最後の質問者となりました。項目も、大項目一つでございます。傍聴の方、御苦労さまでございます。また、市長におかれましては、2期目の御当選おめでとうございます。今後も安心・安全なまちづくりに向けて頑張っていただきたいと思います。 創生なかつ、中村でございます。通告に従いまして、一般質問させていただきます。 市町村に一つとされる農業公社、山国町当時から16年たちました。また、市町村合併からは14年が経過し、高齢化と担い手不足の中、農業公社は、最後の砦と言われています。だから、頑張ってもらいたい、発展してもらいたいと思っています。 しかし、公社の現状は手いっぱいではないかなと思っています。ですから、頑張って公社をつくっていただくのというのは、中津市に頑張ってもらいたいということであります。 中津市全域にわたって農業関係全般にかかわることが公社としての最大の効果を生み出します。フロンティア精神で農業公社のパワーアップを検討していただきたい、そういう観点で質問を行います。 最初に、①の設立から16年、現状の業務内容と当初の目的と計画に変更はないかをお尋ねいたします。以降、質問席から行います。どうぞよろしくお願いします。 ○議長(山影智一)  山国支所長。 ◎山国支所長(吉岡尚登)  公益社団法人農業公社やまくにの業務内容については、農地の集約・集積に向けた農地利用集積円滑化、農家支援のための農作業受委託、新規就農者の確保・育成のための担い手支援、堆肥センターの運営となっています。 農業公社やまくには、平成15年1月に担い手不足と高齢化による農業生産構造のぜい弱化及び畜産等の環境問題に対処するために、農地保有合理化促進、農作業の受委託、担い手への支援活動及び農業振興に係る公共施設等の管理・運営を行うことにより、優良農地の維持・保全及び地域農業の担い手の育成・確保を図り、山国町の農業の活性化及び地域の発展に寄与する目的で設立されました。 平成26年4月より農業公社やまくにが公益社団法人に認定され、公社機能をさらに拡充し、現在取り組みを行っているところです。 当初の目的に変更はありませんが、平成27年度にナシ農家の育成を目的とした「梨学校」の開校や、平成29年度には、中山間地域の農業支援のための地域農業経営サポート機構を立ち上げ、活動エリアを市内中山間地域に拡大し、事業展開を行っています。以上です。 ○議長(山影智一)  中村議員。 ◆3番(中村詔治)  最後に、活動エリアの拡大を行っているということですけれども、正直まだ実感がありません。どちらかというと、まだ山国の砦の中にとどまっているというような感じだと思います。9月議会でも、地元の草野議員から、中津に広げるべきではないかという意見も出されていました。 中山間地域の担い手不在集落への対応、担い手の営農支援等、そういうのを総合的に地域農業をサポートするということで、地域農業経営サポート機構ですか、これがカバーするということなのですけれども、この周知が、農家や法人等に行き届いてはないのではないかなと思っています。そんな気がしますので、周知にあたって御検討いただきたいと思っています。 次に、②の農業公社と農業法人の業務の分担をお尋ねいたします。 ○議長(山影智一)  山国支所長。 ◎山国支所長(吉岡尚登)  公益社団法人農業公社やまくには、農地を意欲のある農業者へ集積・集約することや、田植え、稲刈り等の農作業受委託、新規就農者や担い手の育成、堆肥センターの管理運営を中心に行っています。 株式会社農業生産法人やまくには、農産物の生産、販売を中心に取り組み、中山間地域の農地を借り受け、良質な有機堆肥を利用した農産物、特に「やまくに米」としてのブランド化に力を入れ販売促進等の事業に取り組んでいます。以上です。 ○議長(山影智一)  中村議員。 ◆3番(中村詔治)  「やまくに米」に力を入れて取り組んでいるということなのですけれども、これは農産物の生産、販売においては、以前、高収入の適作の作物の導入、あるいは付加価値のついた加工品の研究開発、そういうのもするという議会での報告もありました。その後の試行錯誤はどのようになっているのでしょうか。 ○議長(山影智一)  山国支所長。 ◎山国支所長(吉岡尚登)  今、議員のおっしゃったように、これまでも試行錯誤、いろんな取り組みを試みています。その中で、現在ジャガイモの栽培と作付けの普及を中心に行っています。生産者は現在6名で、栽培面積は116アールであります。今後も、地域の特産品となるよう努力をしていきたいと考えています。以上です。 ○議長(山影智一)  中村議員。 ◆3番(中村詔治)  公社は最後の砦ということで、その辺の地域への高収入の作物の導入というか、どういうのがいいのだという推進に向けて期待をしているところですけれども、ジャガイモですか、いい作物として高収入になるというか、安定しているというか、ほかに推進していくような自信というか、ジャガイモだけでなくて今まで取り組みとか、ジャガイモが今のところいいのですよというのか、その辺をちょっともう一回お願いいたします。 ○議長(山影智一)  山国支所長。 ◎山国支所長(吉岡尚登)  ジャガイモはもちろん高収入を得られる作物ではございませんが、公社の職員が中心となって特産物化していこうというときに、人力的な分で省力化ができるということで今、一つは取り組んでいます。 また、地元でも農産物に対する付加価値を高めるような研究会もありますので、そういうところと併せて、それに付加価値を付ける努力もしている状態の中で、一昨年は高菜、高菜は婦人会による真空パック化し、産物にしようという試みも以前行っていまして、今年は作付けしていませんが、そういう試みもやっていました。 そのほかにも、ナシも当然、今ナシ農家を中心にやっている中に公社もかかわるわけですけれども、そのように調査、研究、また試みをやっていきながら、これからも前に進めていきたいと考えています。以上です。 ○議長(山影智一)  中村議員。 ◆3番(中村詔治)  より高収入で旧下毛地域、中山間に広げられるような、そういうのを試験的にしながら広めて、普及していただきたいなと期待をしているところです。 また、・農地プランでありますけれども、これは公社もその中に入って、山国地域の将来の担い手として位置付けされていると思います。この中山間にエリアを拡大する、つまり耶馬溪、本耶馬渓地域が中山間地域となっていますけれども、・農地プランは、かつてから、今は地域において支所地域ごとに一くくりにされていますので一本化になっています。そういうことからすると、耶馬溪地域、耶馬溪支所管内、本耶馬渓地域、本耶馬渓支所管内、そこの・農地プランの中にも、農地を借りる立場になりますから、農業法人名になると思うのですけれども、農業法人やまくにがそこに参画するというか、そういう流れでないと、本当にエリアが中山間地域に広げていますよということにならないと思いますけれども、その辺、参画すべきではないかなと思いますけれども、お考えをお伺いいたします。 ○議長(山影智一)  山国支所長。 ◎山国支所長(吉岡尚登)  まず、今の・農地プランです。事業を進めていく上では、地域の方々の同意が必要となりますので、・農地プランの計画の見直しの際に関係者としっかりと協議を行って事業を進めていきたいと考えています。以上です。 ○議長(山影智一)  中村議員。 ◆3番(中村詔治)  ありがとうございます。 次に、公社職員と研修生の受け入れ状況及び農業部門の地域おこし協力隊の応募状況と定着に向けてのお考えをお聞きします。 ○議長(山影智一)  山国支所長。 ◎山国支所長(吉岡尚登)  公益社団法人農業公社やまくにの職員数は現在9名で、計画的に職員を採用しています。また、中津市梨学校では、2名の方がナシ農家に向けて研修中であり、将来、地域で自立できる農業者への育成に取り組んでいます。 今年度、新たに農業部門に特化した地域おこし協力隊2名を募集しましたが、今のところは申し込みがない状況です。募集により、採用後は農業公社やまくにで業務に従事していただき、農作業と堆肥製造等の技術を学び、将来、地域の担い手として定着できるように取り組みを進めていきたいと考えています。以上です。 ○議長(山影智一)  中村議員。 ◆3番(中村詔治)  協力隊は、まだ応募がないということなのですけれども、まずは職員体制なのですけれども、これまで主にお世話をいただいていた清水さんが突然、先々月ですか、お亡くなりになったということで、知識、また経験豊富で人望もございました。私も指導農業士会のほうでよく存じていますけれども、面倒見もよくて本当に残念なことだと思っています。敬意を表するとともに、御冥福を心よりお祈りするところですが……。 そういうところで、公社も職員体制というか、大変だと思うのですけれども、まず新規就農とか研修生の受け入れもあるし、今梨学校だけなので、それでも2名いらしていますけれども、作物がナシという、一つに限られているので、農業をやってみようかとか参入してみようかとかいう気持ちのあるは、やはり興味のある作物とか、その地域とかいろんな、まず入り方がありますけれども、作物の窓口を広く持つ。私は果物が好きとか、ナシは入りますけれども、その中でもブドウに興味があるとか好きとか、いろんなちょっとした何かのきっかけが大事かなと思っています。中津にも、東中津果樹生産組合ですか、ブドウをいっぱいつくっていますし、指導農業士もブドウをつくっている農家がありますし、また小ネギも味一ねぎとして有名です。それから、三光はミカンがあります。 ○議長(山影智一)  中村議員、簡潔に質問をお願いします。 ◆3番(中村詔治)  ちょっと一番重要なところなのです。ミカンは、県の普及員、技術普及員だったが一生懸命つくられています。また、フルーツトマトもあります。本耶馬にも夏秋キュウリも夏場の時間、高収入になっています。また、ソバもあります。カボスもあります。耶馬溪はお茶、畜産等あります。まだまだいろいろとありますけれども、その一つひとつのメニューを中津市にありますよと提示することが……。 ○議長(山影智一)  質問に移ってください。 ◆3番(中村詔治)  一番大事なところを質問しています。応募してくれるに、まず関心を持ってもらえるので、そういう立派な経営をしている農家に、マイスター制度というのがありますから、それを認定して、ファーマーズスクールを今言ったように間口を広げていったらいいのではないかなと思います。これは公社の提案というか役目というか、で研究してもらいたいなと思っています。 ○議長(山影智一)  質問してください。 ◆3番(中村詔治)  しています。そういうことで、こういう新規就農を受け入れるのを検討していくべきではないかなと思います。そういう新規就農に向けてのアピール、地域おこし協力隊を2名募集しているけれども応募がない。これはどこに原因があるのかなというのもかねて、幅広く応募するような、そういうアピールが必要ではないかなと思いますけれども、御答弁いただけるなら。 ○議長(山影智一)  山国支所長。 ◎山国支所長(吉岡尚登)  お答えいたします。 今、地域おこし協力隊の募集の分でも2名が今応募がない状態。その中で、公社の魅力、また農業の魅力を発信しながら多くの方にそれをキャッチしてもらい、就農してもらうということで、そういう形で、募集についてということでよろしいでしょうか。 ホームページ等を中心に今募集をしていますけれども、東京事務所とかと連携しながら情報発信したり、大都市で行われる就農相談会等に積極的に参加して、そういう農業に関心のある方々の募集を努めたいと考えています。 また、現在活動している地域おこし協力隊、また定住していただいた地域おこし協力隊とも情報共有しながら募集を進めていきたいと考えています。また、先ほどのいろんな作物をつくる、また研修の窓口を広げることが可能かどうかということに関しましては、現在の公社の状況では難しいのですが、やはり夢と希望を持って公社の事業を進めていきたいと思いますので、そういうことも視野に入れながらこれからの仕事を進めていきたいというように考えます。以上です。 ○議長(山影智一)  中村議員。 ◆3番(中村詔治)  ありがとうございます。公社機能の拡充というのも関係するかと思っています。 それでは、④に移りたいと思います。一昨日、川内議員、須賀議員からも、この作業受託の件については質問がありました。まだ2日しかたっていませんので変わっていないと思いますけれども、JA撤退による農作業受委託の今後の取り組みを市としてどう構築していくか、改めて方針をお伺いします。 ○議長(山影智一)  商工農林水産部長。 ◎商工農林水産部長(廣津健一)  市では、農業者の高齡化が進む中、農業経営を継続するための体制の構築に努めているところでございます。これまでも集落営農の組織化や地域農業経営サポート機構の設置、さらには認定農業者組織で構成をします農作業支援センターの設置などの取り組みを行ってきました。JAおおいたが行っていました農作業受託事業が終了することによりまして、農家の不安を解消するために、本年9月より中津市担い手育成総合支援協議会が窓口となりまして、関係農業者への意向調査と併せて令和2年度の農作業委託の取りまとめを行っているところでございます。 今後、集落営農組織や地域農業経営サポート機構、農作業支援センターなどと連携をしまして、農作業受託の調整をしていきたいと思っています。以上です。 ○議長(山影智一)  中村議員。 ◆3番(中村詔治)  窓口、今までJAがやっていたのは、JAの窓口一本ですけれども、集落営農組織は、それぞれの集落営農があります。サポート機構、これは公社が窓口と思います。農作業支援センターは、認定農業者組織と部長おっしゃられていましたので、それぞれまず農作業を依頼したいときに窓口が幾つもあったり、また追加があったりキャンセルがあったり、あるいは集金業務もあったりします。事務方、それぞれ、特に農作業支援センターは認定農業者ですので、事務局が認定農業者の管理、事務局、会計がありますけれども、その会計が任期とともに変わりますけれども、なかなか大変なのではないかなと思います。結論からいくと、非常にわかりにくいので、それよりも公社機能を拡充させながら、公社が一元化するというか窓口になって、そこからすぐに公社が全てをこなしはできないでしょうから、認定農業者あるいはその集落営農組織、そういうところに応援というか再委託をしながら、そういうお世話をするのが本来の公社の役目ではないかなと思っています。 そういうことで、シンプルで公益性のある農業公社が窓口になるのが安心感もあっていいのではないかなと思います。農業の総合窓口として、公益性があり、北部振興局、JA等と連携して、ワンチームになって機能の拡充と市内全域のカバーを図るべきと思いますが、⑤の今後の方針をお聞かせください。 ○議長(山影智一)  商工農林水産部長。 ◎商工農林水産部長(廣津健一)  市の農業振興を図る上では、農業後継者の確保・育成や営農組合、農業法人間での所有機械の有効活用を含めた連携、さらには農業公社の充実が必要であると考えています。 まず、中山間地域では、農業経営が持続できるよう、公益社団法人農業公社やまくにが事業主体となり、地域農業経営サポート機構を設置し、農作業受託などの支援を行っています。 今後の農業公社やまくにの展開につきましては、中山間地域の総合的な支援を進めるとともに、将来的には中津市全域での農作業受託等、農家支援を進め、時代の変化に応じた先駆的な経営体を目指していきたいと考えています。以上です。 ○議長(山影智一)  中村議員。 ◆3番(中村詔治)  ありがとうございます。前向きな御答弁をいただいたように思っています。計画性を持って、ぜひ検討していただきたい。前に進めていただきたいと思います。以上で終わります。 ○議長(山影智一)  以上で、通告による一般質問は終わりました。 これで、一般質問を終結いたします。 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。 本日はこれで散会いたします。 △議事終了 午前11時21分上記、会議の経過を記録して、事実と相違ないことを証するため、ここに署名する。 中津市議会議長  山 影 智 一 署 名 議 員  川 内 八千代 署 名 議 員  大 塚 正 俊...