中津市議会 > 2005-12-12 >
12月12日-05号

  • "課税免除額"(/)
ツイート シェア
  1. 中津市議会 2005-12-12
    12月12日-05号


    取得元: 中津市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-03
    平成 17年12月定例会(第4回)平成17年12月12日 午前9時30分招集出席議員 (73名)1番  木﨑正昭   2番  野中忠昭   3番  植垣隆    4番  小川平5番  片桐文隆   6番  宮本清三   7番  玉麻農夫男  8番  川内八千代9番  堀井満    10番 荒木ひろ子  11番 三上あけみ  12番 緑秀夫13番 塩田房雄   15番 松田安人   16番 前平好仁   17番 小南義人18番 円入和馬   19番 髙柿昭人   20番 宇都宮喜昭  21番 古我城正義22番 佐賀勝次   23番 小座本要   24番 田中一馬   25番 園田泰一26番 中西伸之   27番 綿内一弘   28番 金山忠也   29番 溝渕二十三30番 江渕稔    31番 小倉喜八郎  32番 武下英二   33番 藤野英司35番 福元義    36番 井上陽一   37番 清水勝彦   38番 南仁39番 田上征人   40番 八杖恭弘   41番 松岡敏勝   42番 中村詔治43番 木曽昭治   44番 立木三千年  45番 緒方正美   46番 松本一夫47番 安藤豊治   48番 今井義人   49番 馬場林    50番 須賀瑠美子51番 古森三千年  52番 嶋澤司郎   54番 田中良幸   55番 篠﨑修二56番 才野晴海   57番 宝珠山博一  58番 中村正治   59番 山口智啓60番 野依六生   61番 赤岩英雄   62番 野島林    63番 井ノ口邦彦64番 梶谷潔    65番 村上猛    66番 小川櫻三郎  67番 毛利正徳68番 今吉次郎   69番 桝田昌義   70番 鎮西邦宏   71番 堀井三男72番 刎義幸    73番 草野修一   74番 松本勉   75番 森山高雄77番 山﨑光司欠席議員 (4名)14番 立石史洋   34番 古江信一   53番 前田勝利   76番 一次久尚地方自治法第121条による出席者 (32名)市長           新貝正勝     助役          木村吉晴収入役          秋吉勝彦     教育長         影木莊一郎総務部長         奥田隆      財務部長        寺岡好信福祉保健部長       植山美洋     市民環境部長      立木和広産業振興部長       福田誠一     建設部長        山田昌道上下水道部長       於久孝正     消防本部消防長     松本洋一市民病院事務長      立山秀雄     三光支所長       尾畑豊彦本耶馬渓支所長      成瀬徹      耶馬溪支所長      園憲一総務課長         飯沼昌彦     企画課長        梶谷俊司行政管理室長       石川信二     財政課長        河端宣利税務課長         長谷川光雄    子育て支援課長     佐藤文子国民健康保険課長     末廣勇      観光商業課長      大神康彦工業振興課長       友松明博     都市計画課長      江口浩治建築課長         手嶋博      教育委員会管理課長   廣畑功教育委員会学校教育課長  池永正博     教育委員会体育保健課長 井口慎二本耶馬渓支所農林振興課長 秋吉實      耶馬溪支所農林振興課長 玉麻秀一出席した議会事務局職員 (3名)局 長          清永信      次 長         速水隆巳議事係長         前田幸蔵議事日程┌────────────────────────────────────────────┐│第1.一般質問                                     ││(質問者)(質問の要旨)                                ││8番 川内 八千代                                   ││ 1.若者の雇用問題                                  ││  ①ダイハツ車体の雇用状況                              ││  ②ダイハツ車体の正社員は何人移転してきたか                     ││  ③派遣社員アルバイト中心の雇用政策では経済効果が上がるのか            ││ 2.行財政改革について                                ││  ①市民のための行財政改革となるように                        ││  ・収入を増やす(大企業も応分の納税)                        ││  ・支出を抑える(港やスポーツゾーン計画の見直しを)                 ││ 3.子育て支援について                                ││  ①児童クラブ施設の状況                               ││  ②保育ニーズへの対応                                ││  ③就学後、30人学級、学童保育の充実                        ││ 4.住宅リフォーム助成制度について                          ││ 5.交通弱者のための公共交通手段確保について                     ││ 6.青の洞門、羅漢寺観光事業について                         │├────────────────────────────────────────────┤│10番 荒木 ひろ子                                  ││ 1.行財政改革と市民生活                               ││ 2.子育て支援について                                ││  ①放課後児童育成クラブの環境整備                          ││  ②保育ニーズへの対応                                ││  ③乳幼児医療                                    ││ 3.交通弱者対策について                               ││  ①地域バスの運行についての取り組み状況                       ││ 4.教育施設整備計画                                 ││ 5.深耶馬溪観光について                               ││ 6.信頼される市政について                              ││  ①国土調査                                     │├────────────────────────────────────────────┤│42番 中村 詔治                                   ││ 1.観光振興について                                 ││  ①主に青の洞門、羅漢寺の観光振興                          │├────────────────────────────────────────────┤│31番 小倉 喜八郎                                  ││ 1.教育行政と学力向上について                            ││  ①教育委員会の権限                                 ││  ②小中学校の評議員の活動内容                            ││  ③学習指導要領                                   ││  ④一斉学力テストの結果と今後の指導方針                       │└────────────────────────────────────────────┘本日の会議に付した事件  議事日程に同じ ○議長(梶谷潔) ただいまより、第4回中津市議会定例会を再開し、本日の会議を開きます。                                  午前9時32分 日程第1、一般質問を行います。 12月7日に引き続き、通告により順次質問を許します。 8番 川内議員。 ◆8番(川内八千代) 皆さん、おはようございます。傍聴の皆さんも、遠くから、また朝早くから御苦労さまです。日本共産党川内八千代です。 一般質問も最後の日になりました。私は、通告をいたしております大きく6点についてお尋ねをいたしますけれども、途中、少し時間の関係もあって、議案質疑の方に回す部分もあるかと思いますので、その点はよろしくお願いいたします。 それでは最初に、若者の雇用の問題についてお尋ねをいたします。 最近は、若者の雇用といえばほとんどが派遣労働者というふうになって、これが日本社会の中で急速な広がりを見せております。中津市では去年ダイハツ車体が、ちょうど1年ぐらい前ですか、本格稼働してまいりました。1年が経過いたしております。このダイハツ車体誘致のためには、市民の多大な血税を投入してまいりまして、誘致のためには多くの関係者や市民の方の協力、努力が重ねられてまいりました。市役所の中に専門の職員を配置し、用地確保のための代替地の整備や移転先を探したり、道路整備から中津港の整備、この中津港を重要港湾化しようという取り組みも行われまして、これに投じられた人材や時間それから税金などを考えると、私なりに考えたんですけれども、200億近くになるんじゃないかなというふうに推測をしております。それもこれも、市民の働き場ができて、この誘致した企業ももうかれば市内経済も潤うであろうし、市の税収も増えるし人口も増えて、中津市自体が活性化するであろうというふうに皆さんが期待をされていたからではないかと思います。 そこで、この進出企業の現在の雇用状況についてお尋ねをいたします。これは、先日も質問が行われておりましたけれども、私は改めてお尋ねしたいと思います。 現在、15万台体制というふうに聞いておりますが、そういう体制の中で正社員の方が何人おられるのか。その正社員の方は、転勤で群馬県の方から移ってこられた方または地元の方、中津市内の方、それから転勤で来た方のうち単身赴任で来られている方、家族持ちで来られている方、どういうふうになっているのか。また、正社員とは別に非正規社員も多数働いておられるというふうに聞いております。その方たちはどういうふうになっているのか。15万台体制の現状と、これから25万台体制を目指すということで工場の拡張工事などが行われております。その25万台体制になった場合は、雇用の状況がどういうふうに変わっていくのかお尋ねいたします。 それから、金曜日か土曜日の新聞で見たのですけれども、ダイハツ工業の方も中津の方に移転をするというような情報が載っておりました。終的には中津工場は40万台体制ということに移行していくという新聞発表のようです。この拡張について、市は協議を受けているのかお尋ねをいたします。 次に、行財政改革についてお尋ねをいたします。 新聞では、市長が記者会見を行って、このままの市の収入でいけば2008年度には収入が不足するというふうな発表が行われております。しかし、よく考えてみますと、自治体財政をこのような状態にした責任というのは、一般市民の方にあるわけではないと思います。この後発表された行財政改革の計画案では、公共投資の拡大や住民ニーズへの対応が膨張といいますか、拡大していったためにこのような自治体財政危機的状況が生まれているというふうにしておりますけれども、やはりそれは国のやり方とか、それからこの計画案にも書いてありますように、公共投資の拡大、それを進めていった行政側の責任によって今のような行財政改革が必要だと言われるような状態をつくり出しているのではないかと、私はそう思います。ですから、行財政改革をやるのだといって市民生活に直結した公共料金の値上げをやるとか、庶民への増税とかでこの行財政改革をやり遂げようとか、ここで解決しようとかいうようなことは、市民の皆さんから納得してもらえないというふうに思うんですけれども、そこでお尋ねをするんですけれども、この行財政改革が必要になってきた今の自治体財政危機的状況と言われるような状態に陥っている責任についてどう考えているのでしょうか。この点について、まずお尋ねをいたします。 それから2番目は、収入不足に陥る要因の一つに、大型公共事業への税金の投入といっても、ほとんど借金して投入してきているわけですけれども、この後、この借金の返済が重くのしかかってくることになるわけですけれども、この大型公共事業の見直しについてはどのように考えているのでしょうか、お尋ねをします。 今までの質問の中での答弁では、こういう大型事業の問題については、計画年度の繰り延べを検討しているということでしたけれども、その事業を繰り延べたり取捨選択、その基準はどういうところに持っているのか、お尋ねをいたします。 それから、収入がそういうことで足りないということも行財政改革の提唱される大もとになっているわけですけれども、それでは収入を増やすという点で市民の生活に直結した公共料金の値上げとか増税とか、そういうことを考える前に、私はやはり進出してきた企業とかそういう大企業には社会的な存在の大きさにふさわしい負担をしてもらうべき、そういう責任が行政側にはあるんじゃないかというふうに思っております。 そこで、この進出企業、大企業の場合の納税と税金の減額や免除が行われていると思いますが、それはどういうふうになっているのかお尋ねをいたします。 それから、その減額や免除をしている税金はいつから納めるようになるのか、その金額は幾らぐらいになるのかお尋ねをいたします。 次に、支出を抑えるということについてお尋ねをいたします。 支出を抑えるという点で、大型公共事業の取り組みの見直しを行わなくてはいけないというふうに思います。一番私が現状と計画のギャップがあるんではないかと思っているのが、中津港の状況です。利用状況から見ても、今の対応で利用を増やす余力は十分にあるんじゃないかというふうに思っているんですけれども、今の利用状況は、港の能力、機能から見て大体何%ぐらいの利用率と言えるのかお尋ねをいたします。 それから、この港の利用を進めるために、いわゆるセールスをして回っているというふうに聞いております。も専任の方を配置して中津港を使ってくださいということをいろんなところにセールスに伺っているようです。市もやっているということでお聞きしますけれども、そのいわゆるポートセールスというんですか、港の利用を進める営業活動の状況はどういうふうになっているのでしょうか。 それから、もう一つの支出を抑えるという点についてスポーツゾーン構想というのがありますが、この間の質問への答弁では、国体用の体育館を17億円かけてつくるということが言われております。これも今17億円の体育館と言っておりますけれども、だんだんこういう事業というのは金額が膨れてくるのが今までの例です。そういうことで、市民が心配をしております。どなたか議員が以前に、今度の大分国体というのは、以前のように設備にばく大なお金をかけてその開催県が1位になるような、そういう特別の取り組みをするというような、そういうかつての県を挙げてやるというようなやり方とは違って、節約国体というような話もありました。そういう節約国体というくらいですから、この体育館の構想も最初から17億円の体育館が必要なんだ、つくるんだということが前提となるのではなくて、やはりこういう財政状況のときですから、必要最小限の施設に、質素なものに見直しをすべきではないかと私は思うんですけれども、その点についてどうでしょうか、お尋ねいたします。 それから、この体育館はでき上がって、国体は特別な状態でしょうから、いろいろ経費がかかると思いますけれども、その後の年間の維持費というのはどのくらいかかると見ているのか、お尋ねをしたいと思います。 次に、3番目の子育て支援についてお尋ねをいたします。 次世代育成行動計画ですかね、この間も出ましたけれども、その中では、「子どもの笑顔が輝くまちにするために」ということで、乳幼児保育の分野では、多様な保育サービスを提供するということをうたっております。そこで、現在の保育所の状況、公立と認可園、それから無認可園の状況もわかれば、入所の状況というのはどういうふうになっているのかお尋ねしたいと思います。その入所の状況というのは、各保育所には定員があると思いますけれども、その定員に対して実際の入所状況はどうなっているか。それから、申し込みをしていても、現在入所できていない子どもさんはどういう状況かというのをお尋ねいたします。 それから、子育て支援の二つ目が、学童保育の問題です。学童保育は、今、旧市内と旧下毛郡内にも何カ所もあるというふうに聞いておりますが、施設の状況についてどういうふうになっているのかお尋ねをいたします。 それから三つ目の問題で、就学後の子どもさんの30人学級の問題です。 いろんな方の努力が実りまして、現在は小学校1年生の場合、30人学級が実施されてきました。しかし、1年生で30人学級で行われても、2年生になったら、また40人学級の基準に戻ってしまって、非常にそのギャップや問題点が指摘されております。それで、30人学級を2年生以上にも広げるように取り組みを進めていってもらいたいと思うんですけれども、その点についての取り組みの状況をお尋ねいたします。 次に4番目の問題で、住宅のリフォーム助成制度についてお尋ねいたします。 今までにもこの問題について2回ほど、一般質問で取り上げさせていただいております。そのお答えは、課題であろうということで答弁をいただいておりますけれども、この間、全国でいろんなところで取り組みが行われまして、市が住宅をリフォームする場合に市民に対して大体どこも1件で10万円が最高額ぐらいですけれども、助成をするわけですね。うすると市民の方は、市内の業者にリフォーム工事をお願いして、その市から受けた助成金と一緒に支払いをしていきます。これは1人1回しかそういう助成は受けられないという制度が全国で取り組まれておりまして、この間最初に行った兵庫県の明石市でしたか、非常にわずかな市の助成です。1件10万円が限度ですので、今で言えば消費税程度ですか、助成をしているんですけれども、そういうのが呼び水になりまして、何十倍もの工事額を生み出すことになり、低迷する建設業界などに経済効果が広がっているということで、ぜひ中津市としてもこの住宅リフォーム助成制度に取り組んでほしいということを今まで取り上げさせていただきました。 この問題について県や国にも、日本共産党の議員団として要請を行っております。そうしましたところ、国土交通省とのレクチャーの席上で、「地域住宅交付金という制度があるので、それを活用したらどうか」というようなレクチャーがあったそうですので、市としてこういう交付金がこの助成制度に利用できるものなのかお尋ねをしたいと思います。 5番目の問題で、交通弱者のための公共交通手段の確保についてお尋ねをいたします。 これも何度も一般質問の中で取り上げさせていただきまして、先日の答弁では、アンケートを行って回収をして集計中というような御答弁でした。そのアンケートは、旧市内ではどういう範囲で取り組まれているのか、分析はどのようになっているのかお尋ねしたいと思います。先日のお尋ねに対する答弁では、なかなか発車の時期ははっきりできないというようなお話でしたけれども、大体いつ頃発車することをめどにして取り組みをされているのかお尋ねしたいと思います。 それから6番目の、青の洞門と羅漢寺の観光事業についてお尋ねをいたします。 羅漢寺観光事業については、公共駐車場の整備などで6,000万円以上の税金をつぎ込んでこの駐車場の整備事業などが行われてまいりました。市民のばく大なお金をつぎ込んでこういう駐車場を整備して取り組んでいる観光事業ですけれども、今後のこの事業についてはどのような展開を考えているのか。本当に新中津市を代表するような観光地として、観光事業としてどのように展開をしていく考えなのかお尋ねをいたします。 以上で、1回目の質問といたします。 ○議長(梶谷潔) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(福田誠一) 若者の雇用問題、ダイハツ車体の雇用状況はということでございますが、10月現在の従業員数は全体で1,600名いらっしゃいます。そのうち700名が派遣社員でございますので、正社員は900名ということになろうかと思います。 それから、前橋からの移転者は何人かということでございますが、351名、そのうち単身者が286名、家族との同伴者が65名となっております。 今後の従業員数の変動につきましては、18年度中に2,500人の体制で臨みたいということを聞いております。 それから、先日の新聞の中で増設の記事がございましたが、これについて正式には私の方にはまだお話がありません。ただ、ダイハツの工場、大阪、京都、滋賀という工場があるわけですが、そういうところは増設をするような土地が現在ない状況でございますので、増設になればこの中津に来るのではなかろうかと思いますし、ダイハツとの雑談の中で、現在、エンジンを滋賀の方から中津の分を運んでおります。ですから、エンジン工場も中津に増設してほしいというようなお願いはしているところでございます。以上です。 ○議長(梶谷潔) 総務部長。 ◎総務部長(奥田隆) 行財政改革について数点のお尋ねでございますが、まず最初に、この自治体の財政の危機の状況について、市民には負担をさせるべきでない、責任についてどう考えるかということでございますが、これはもとより、住民の方々がどうこうでこういった状況になったということではありません。案内のように、バブル期以降に経済が非常に落ち込んでまいりまして、その活性化を図るためにいろんな公共投資の拡大であるとか、あるいはまた住民ニーズへの対応のためにいろんな施策を実行してきた。加えて、国の方における三位一体の改革であるとかそういったことから、国そのものも非常に財政状況が厳しくなった。そしてまた、国がそういう状況になったということに全国の各地方自治体の方においてもそういう状況になったわけでございまして、だれがどういう責任かということじゃなくて、やはり国全体がそういったような経済の状況の中で地方の財政が全国的にひっ迫しているような状況になったんではないかなというふうな理解をいたしております。 それから、次の大型公共事業の見直しはということでございますが、合併によりまして、非常に財政状況は厳しくなりまして、公共事業の実施につきましては、事業の重要性、緊急性の検証あるいはまた事業規模の見直し、事業費の縮減、効果を重視して集中化を図るということで経費の節減に努めてまいりたいというふうに思っております。各年度事業費の調整を行い、行財政改革の指標とする財政計画への適合を図っていきたい、こういうふうに思っているところでございます。 それから……私の分は、以上でございますかね。 ○議長(梶谷潔) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(福田誠一) 収入をふやすということに絡みまして、大企業も応分の納税をということございますので、ちょっとダイハツ車体の件に対して説明をいたします。 ダイハツ車体株式会社につきましては、農村地域工業等導入促進法の規定によりまして、3年間の固定資産税の一部減免が認められております。そういうことで、平成20年度分の固定資産税からは課税の対象になります。以上です。 ○議長(梶谷潔) 建設部長。 ◎建設部長(山田昌道) 中津港の関係で利用率はということでございますが、現在、中津港がマイナス8とマイナス11の2バースが供用開始されているわけですが、現在の入港状況といいますか、申し上げますと、大体六、七十隻ぐらいが1日に入港しております。これは月にでございます。大体1日当たりにすると1隻から4隻ぐらいということでございますので、率ということまでわかりませんが、かなりの利用率になっていると考えております。ただ、九州整備局でも港湾の会議では、重要港湾の中で供用開始されて、中津港につきましてはダイハツ車体の操業もありまして、かなり利用率が高いということで、全国的にも評価されているというような状況でございます。 ポートセールスにつきましては、産業振興部の方からお答えをいたします。 ○議長(梶谷潔) 工業振興課長。 ◎工業振興課長(友松明博) 中津港の利活用ということでございますが、これは先日、嶋澤議員の御質問の中に市長の方からもお答えをいたしましたけれども、御承知のとおり本年3月からこの工業振興課の方に港湾流通係という係を設置いたしました。そういう中で今後の中津港の利活用につきましては、物流等の流れそれから物流の量、そういうことにつきましての調査研究を今いたしておるところでございます。 今後につきましても、県を始め関係団体、そういうところと連携をとりながら中津港の利活用を図っていきたい、PRしていきたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(梶谷潔) 教育委員会体育保健課長。 ◎教委・体育保健課長(井口慎二) 行財政改革の中で総合体育館に関して、一応建設計画で支出を抑えたらどうかという御意見だと思います。 まず、総合体育館の建設につきましては、議員さん御承知のように、当面は国民体育大会の開催会場ということで全力を挙げて建設計画をしておるところでございます。特に体育館等につきましては、支出を抑える以上に、また収入もやっぱり営業活動をする必要があろうかと思います。総合体育館ということで全国的な公式な大会ができますので、そういった面で各種大会を誘致しながら、なおかつ支出の方も、維持管理費ですが、それを抑えていくということが基本だと思っております。 平成20年、国体が終わりましたら、その後の運営につきましては、指定管理者も視野に入れながら体育館の運営をしたいというふうに考えております。また、維持管理費削減のために太陽光発電システムも今検討中でございます。以上でございます。 ○議長(梶谷潔) 福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(植山美洋) それでは、子育て支援についてということで、まず1点目が保育ニーズについて、入所の状況でございますけれども、認可保育園につきましては、新市内で30の施設がございます。定数で2,040名。今、入所でございますけれども、2,184名が入所しているという状況でございます。それから、認可外の施設でございますけれども、8施設ございます。これは定員といいますか、入所可能な人数が475名で、現在入所されている方が304名というふうになってございます。 それから、入所の希望者の申し込みをしている方の状況はどういうふうにあるのかということでございますけれども、今88名の入所希望者がございますが、この入所希望者の中には早目の申し込みをされている方、それから仕事がまだ決まってない方、それとか空き待ちの方という方がいらっしゃいまして、10月1日時点で県への報告の内容につきますと、待機の児童というのはゼロということになってございます。 それから、2点目の児童クラブの状況でございます。児童クラブにつきましては、市内で16の施設がございます。これにつきましても、今513名の児童の方々が児童クラブに通われているということになってございます。以上です。 ○議長(梶谷潔) 教育委員会学校教育課長。 ◎教委・学校教育課長(池永正博) 就学後30人学級ということでの御質問でございます。 就学後30人学級につきましては、先ほど議員も言われたように、現状、小学校1年生にのみ行われており、入学後、最初の学年における大分県教育委員会の独自施策としての配慮につきましては、児童、学校現場及び保護者にとっては大変助かっておるところでございます。なお、30人学級につきましては、すでに義務教育費国庫負担制度の堅持要望とともに、平成17年10月28日付文書により、中津市教育委員会教育長名で県教委へ要望書を提出しているところでございます。以上です。 ○議長(梶谷潔) 建設部長。
    ◎建設部長(山田昌道) お答えをいたします。 住宅のリフォームに関係しまして、地域住宅交付金の制度ということでございますが、この制度につきましては、基本的に中津市が定める地域住宅計画に基づき実施されるということになっております。この中には基幹事業と提案事業とございますが、現在、中津市で行っておりますのは、基幹事業として具体的に申しますと、永山住宅、三沢住宅の建て替え事業、それから屋形住宅、森の下2住宅、田能住宅の浄化槽の整備事業、それから提案事業としましては、綿丸住宅のバリアフリー化事業ということで計画をしております。 民間の住宅改修などにつきましては、修景事業とかそういう特別な目的をもって中津市の地域住宅計画に乗っている事業ということであれば対象となるということになりますけれども、単に個人の住宅の修繕改修ということに対しては補助対象とはならないということになっております。以上です。 ○議長(梶谷潔) 総務部長。 ◎総務部長(奥田隆) 公共交通手段の確保について、2点の御質問でございます。 旧中津市内のアンケート調査の状況はいつ頃からの予定かということでございますが、先だって一次議員のときにもお答えいたしましたように、支所管内、旧町村部につきましては、5,988戸に対してアンケート調査をお願いいたしまして、3,215戸の回収でございました。53.7%の回収率でございました。本日、傍聴にお見えの方々にも大変御協力をいただいたということを、厚く御礼を申し上げます。 旧市内につきましては、来年の年明け早々に抽出をいたしまして、全自治委員さんにお願いをいたしまして、調査票を配布する予定にいたしております。 それから、実際にバスのスタートの時期でございますが、これも先日の回答で御答弁いたしましたように、いろんなそういったようなアンケート調査の状況あたりをもとに、いろんな観点からの計画案の立案それから住民の方々への説明とか、そういったものを開催する。あらかた素案がそろいましてから、警察署、大分県、陸運局、そういったものの協議機関がございます。現在のところ確たるスタート時期は明確には申し上げられませんが、できるだけ早い時期にスタートができればなということで、鋭意努力をしてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(梶谷潔) 本耶馬渓支所長。 ◎本耶馬渓支所長(成瀬徹) お答えします。 羅漢寺観光の展望ということでございますが、当羅漢地域には、現在、3団体の地域おこしグループがございまして、モミジやツツジ等の植栽や周辺地域の清掃並びに各種のイベントを開催いたしております。去る11月4日には、待望されておりました新駐車場で地域住民と観光客の交流イベントも盛大に行われたところでございます。また、今年12月末には羅漢冬まつりが予定をされております。こうした地域住民と観光事業者が一体となりまして、観光イベントを通じて、あわせまして接客マナーの高揚を図り、観光地イメージのアップが図られていくものと思っております。こうした地域住民との取り組みを盛んにして地域の活性化を図ってまいりたいと思っております。 また、計画づくりにつきましては、現在策定中の青の洞門、羅漢寺周辺総合整備構想の中で具体化をされていくものと思っております。以上です。 ○議長(梶谷潔) 川内議員。 ◆8番(川内八千代) それでは、再質問を行います。 最初に雇用の問題ですけれども、今のお答えですと、1,600名の従業員の中で正社員の方が900名で、非正規社員の方が、派遣の方ですね、700名というふうにお答えがありました。派遣の方というのは今非常に増えておりまして、若い人たちが就職するといったら、就職先はないことはないようです。私もハローワークに行って、「状況はどうなっていますか」ということでお聞きしてまいりました。確かにこの何カ月かで求人状況というのですか、これは幾らかよくなっているようですけれども、有効求人倍率で見ましても、県の平均や全国平均よりも中津は低いです、有効求人倍率が。就職しにくいという状況はあると思います。 そうした中で、非正規社員として働く方が非常に増えているわけですけれども、この非正規社員の方の実態というのは本当に過酷です。ダイハツなどの工場でも、正社員と同じ仕事を同じラインに並んでやっておっても、片方は正社員で片方は非正規社員の派遣労働者ということで、待遇や給与の面では本当に大きな差が出ております。らに、派遣労働者というのは6カ月単位で大体変わっていきますので、中津にいるように見えても、6カ月後にはその方はほかのまた違う工場に、キャノンに行ったりテキサスですかね、そういう大きい工場に変わったり、続けて市内で働く方もおりますけれども、その場合でも6カ月なり1年なりで契約を更新していくというような労働状況のようです。 それで、こういうことで非常に賃金も、派遣会社で幾らか、何と言うのですかね、ピンはねと言ったら悪いでしょうけれども、取られますので、手取りが非常に少ないというのが新聞などでも報じられておりまして、一人ではなかなか生活ができないということのようです。それで、これがトヨタ自動車を始めとする日本企業の労働戦略というふうになっておりますけれども、このまま進みますと、この日本社会全体がこういう派遣労働者が増えるということになりますと、社会生活とか税金を納めるとか年金保険料を納めるとか、そういう状態がなかなかつくれない、崩れてくるというふうに私は、私もそうですけれども、多くの方が心配をしていると思います。それで、同じ仕事をしているわけですので、企業にとってはそういうふうに働く人は必要な人ですから雇い入れているわけですので、やはり企業に対して市民生活や市民社会とか市内の経済などに貢献してもらうためにも、企業に対して正社員の枠を増やしてもらうということを市として要求したらどうかなというふうに私は思うんですよ。市長は、こういう進出企業に対して、何といっても市民、働く人は市民が多いわけですし、派遣労働者でよそから来ている人は、もし正社員になれば多分中津市の市民になっていくと思います。そうすれば市の税収とか市内経済も活性化するでしょうし、人口も増えていくというふうに思いますので、そういう立場から正社員を増やすように努力をしてもらいたいと思うんですけれども、この点についてはどうでしょうか。 ○議長(梶谷潔) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(福田誠一) 派遣社員の正社員への移行ということでございますが、これにつきましては、企業の経営方針もありますし、労務管理の問題等もございますので、今後、会社や関係団体等と協議しながら対応を考えていきたいと思います。 ○議長(梶谷潔) 川内議員。 ◆8番(川内八千代) 市が補助金などを出しておりまして、構成団体になっております雇用協議会というのがあります。それから、そういう工業関係の会社がつくっております中津市工業連合会ですかね、いわゆる市工連というのもありまして、ここにも市が負担金などを補助しておりますので、そういうところを通じてやはり正社員を増やして、これから働いて社会を支えていく人たちが人間らしい生活ができるようなそういう労働の場をつくっていくべきではないかというふうに思いますので、市長はそういう雇用協議会とか市工連の会議などにも参加をしていると思いますので、そういうところで市長から要請をしてもらいたいと思いますけれども、市長はどういうふうにお考えでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(梶谷潔) 市長。 ◎市長(新貝正勝) 正社員をより多くしてもらいたいという、その気持ちはよくわかるんですけれども、他方で、会社というのは世界的な競争をやっているわけであります。その世界の中で競争に打ち勝たなければ会社そのものの存続はなくなってしまうという状況にあるわけであります。そういった意味で、企業の経営方針あるいは増産体制をしたり、あるいは景気が悪くなると一挙にまた縮小しなければならない。そういった非常にリスクを抱えながらの経営をやっておるわけでありまして、そこに対して市が、全員正社員化すべきであるとか、そういうことはなかなか言うのは難しいと思うんですね。れは世界的な企業間の競争であります。ですから、この企業の経営方針、その中でやっていくということが非常に重要なことだというふうに思っております。気持ちはよくわかりますけれども、企業が世界的な中で戦っている。そのこともまた理解をしていかなければならないというふうに思っております。 ○議長(梶谷潔) 川内議員。 ◆8番(川内八千代) 私は、もう一回このことについて要請しておきたいと思います。それは、今、市長は、企業戦略として世界で戦っているから、企業の経営方針だからということでしたけれども、私が言うのは、全員正社員にせよとか、そういうことを言ってくれと言っているわけではないんですよね。やっぱり正社員の枠を増やすということを言ってもらいたいということを言っているわけです。 そして、今まさに市長が言われたように、世界に日本式のこういう労働者を物としてしか扱わない、こういうやり方が、日本発の労働形態としてよそがまねしていっているわけですよね。だから、一地方の工場からでも、この地元からでもやっぱりこれは人間としての労働とかを壊すというんですか、そして人間社会もこれで、このままいったら本当に私たちの跡継ぎになるべき若い人たちが、働く職場の状況がそういうことだったら、もう普通の社会生活がなかなかできないような状況も出ております。実際にこうやって働いている人たちは、決められた寮といいますかアパートに住んで、そのアパート代も何万円って取られるんですよ。工場までマイクロバスで運ばれて、そしてその仕事も残業が必ずついているようです。12時間労働が普通ですよね。12時間働いて帰ってきて、それでそのアパートで……、もうそうしたら食べて寝るだけですよね。いろんな市内で買い物をしようかとか、いろんなレジャーとか趣味でこうやろうかとか、市民の中に溶け込んでいこうかとか、そういうことはちょっと考えられないような労働の状態なんですよ。 だから、これは一中津市だけの問題じゃありませんけれども、実際にこういうことが市内で起こっているということを見るにつけ、やっぱりこういうところから声を上げていくということは非常に大事なことじゃないかなというふうに思っているわけです。そのためにも全員正社員にしてくれとか、それはなかなか言えないと思いますけれども、やはり正社員と非正規社員の枠組みを変えて、正規社員を増やして、そしてきちっと労働基準法という法もあるわけですから、そういう法律のもとに働ける職場、こういうものをつくっていくという責任というんですか、そういう努力もしていくべきではないかというふうに思いますので、これは強く要請をしておきます。そういう場でそういう要請をしてもらいたいということを、私も要請しておきます。 次に、行財政改革についてお尋ねいたします。 今の財政状況の中で、市民の方がどうこうということでこういう財政状況になったんではないということで御答弁がありました。そこで、市が考えている行財政改革の中では、市民の生活に直結した公共料金の見直しや税金の見直しなども考えられているようですが、これは私はこういうところに持っていくべきではないというふうに思っているんですけれども、その点についてどういうふうな協議が行われているのかお尋ねいたします。 ○議長(梶谷潔) 総務部長。 ◎総務部長(奥田隆) 現在、取りまとめを行っております緊急2カ年計画においては、使用料、手数料などのいわゆる受益者負担金の改革項目の実施はありません。しかしながら、使用料、手数料等につきましては、長い間見直しをされていないものが多いため、公平かつ適正な負担区分等を検証する上で、適正な負担基準を設定する必要があると考えております。のことにつきましては来年度以降に、来年度策定を予定しております平成19年度よりの5ヵ年計画の中で、市民の皆様方の理解を得ながら現行制度の見直しを検討していきたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(梶谷潔) 川内議員。 ◆8番(川内八千代) それで、私はそういう市民生活の分野での公共料金の引き上げとか増税とかいうことをやる前に、収入を増やすという点でもっと真剣に、真剣にと言ったら悪いんですけれども、深く検討していく必要があると思っていることがあります。それは、今まで中津港の築造に1期工事というんですか、これで32億円のお金を市が投資してまいりました。そして今、お答えがあったように利用率も一定程度上げているということですけれども、この利用料は、市は投資するだけして利用料は全然入ってこないというふうに聞いているんですけれども、この前、県に行って聞いてきました。そうしたら、17年度で中津港の使用料は8,577万円です。18年度の見込みは1億2,592万5,000円というふうに県は見込んでおります。負担をしたのが工事費の12.5%を市が負担しているわけですから、こういう使用料もその負担に見合った使用料の収入というのを要求してもらいたいと思うんですけれども、どうでしょうか。 ○議長(梶谷潔) 建設部長。 ◎建設部長(山田昌道) 中津港の使用料ですけれども、県の方に私どももお伺いをいたしております。ただ、この財源としては、行き先、使用料収入に対して支出先、これについては中津港の整備維持管理、そういうことの財源、そういうことになっておりますので、それを中津がいただくというわけにはなかなかいかないというふうに考えておりますし、実質この港湾の管理者は大分県ということですので、大分県の収入になる、そういうふうに思っております。以上です。 ○議長(梶谷潔) 川内議員。 ◆8番(川内八千代) 工事にお金だけ出して、いざ使うごとなったら、「使ってください」という活動までしながら、お金は使っているところから全然もらえないとかいうのは、やっぱりちょっと理不尽な気がいたしますので、私は、そういう制度ではありますけれども、やっぱり要求はしていくべきだと思います。要求していってもらいたいと思います。これは要望しておきます。 それから、そういうような状況でもう一つは、大企業の納税の問題なんですけれども、これは20年度から入ってくるということですけれども、その金額は幾らぐらいになるのかお尋ねをしたいと思います。 ○議長(梶谷潔) 税務課長。 ◎税務課長(長谷川光雄) 平成17年度のダイハツ関連会社での課税免除額が2億7,596万5,000円となっております。それで、この課税免除期間が終了する20年度には、資産は年々減価されていきますので、約1億6,000万程度となる見込みです。 ○議長(梶谷潔) 川内議員さん、もう1分近くなりましたので、ひとつ簡潔に。川内議員。 ◆8番(川内八千代) はい、わかりました。 これは1億6,000万円といえば、今の中津市にとっては非常に大きな収入ですよね。そうですね、市長。それで、これからまた免除の条件がついた工事などが行われるかと思いますけれども、これもやっぱりこういう大企業の存在にふさわしい納税にするように、私は、国とか県とかにそういう税制の問題も働きかけて、市にもきちっと立地したときからはっきりと入ってくるように要請をしてもらいたいと思うんですよ。2億8,000万円が入ってくるのと来ないのと、非常に大きな、5億近い差があると思いますので…… ○議長(梶谷潔) 時間になりました。 ◆8番(川内八千代) この点についてお伺いします。 ○議長(梶谷潔) 休憩します。                                 午前10時32分 ○副議長(井上陽一) 議長が所用で欠席のため、私がかわって議事を運営いたします。 再開をいたします。                                 午前10時46分 10番 荒木議員。 ◆10番(荒木ひろ子) おはようございます。日本共産党荒木ひろ子でございます。通告をしております6点について質問をしたいと思いますが、先ほどの川内議員の質問を聞いていますと、時間が足りないなというふうに思いますので、答弁の方も簡潔に、よろしくお願いしたいと思います。 それでは、まず第1点、行財政改革と市民生活についてお伺いをしたいと思います。 この行財政改革の最終目標をどのように定めて改革に取り組んでいるのかお尋ねをしたいと思います。と申しますのは、この青の洞門というペットボトルの中にはお米が入っているんですね。この青の洞門は、中津市が合併を記念して、おいしい水を全国に売りたいということで発売をいたしました。お水が入っているときは、これは1本100円で売っておられるんですね、たしか。(「110円」と言う声あり)110円ですかね、110円で売っておられるんですよね。ところが、このお米は、山国町の御夫婦が両親と、それから子どもさん3人、家族経営で栽培をされておられるんですね。このお米の値段が幾らになると思いますか。(発言する者あり)おいしいお水は110円で売っておられるんですけれども、これ、今年の9月の新米の入札価格の平均が、1俵1万5,642円だったそうです。それを生産者の手取り価格ですると1万3,000円程度になるんですね。この500ミリリットルのペットボトルで見ると86円になるそうです。耶馬の水も大変おいしくていいんですけれども、このお米も、私が「山国のお米がおいしい」と言うと、ほかの皆さんが「うちのもおいしい」と必ず言われるんですけれども、皆さんが自信を持ってつくられたおいしいお米なんです。このお米が86円で、お握りにすると10個ぐらいできるんです。というと、1家の1食のエネルギーぐらいに値するんですよ。それが86円で今売買をされているというのが現実なんです。これが、この地域で若い人たちが残って一生懸命働いて得て、子どもを学校にやり、年老いた親を支えているという実態をぜひ知っていただきたいと思います。 行財政改革というのは、この地域で子どもを産み育ててよかった、この地域で長生きをしてよかったと市民の皆さん方が思っていただけるような改革を進めることじゃないでしょうか。そのことをぜひ念頭に置いて行財政改革に取り組んでいただきたいということを、まずお願いをして、質問に入りたいと思います。 市がお示しになりました、行財政改革緊急2カ年計画案というのをいただきました。この中には、市長が行政報告でおっしゃられました、「持続性ある健全な財政の確立、住民サービスの向上、新しいまちづくり」ということを目指して取り組みをするということが盛られていると思うんですが、その中で財源の確保というところがございます。先ほど、ダイハツに固定資産税を3年間免除をしているということを言われました。これは農村工業導入法に規定をされています。その農村工業導入法は、何のために設けられているんでしょうか。それを御説明いただきたいというふうに思います。 それから、先日のこの行革に関する質問の中で、先ほども御答弁がありましたけれども、ダイハツの税収が20年には2億6,000万円と言いましたかね、(「1億」と言う声あり)1億6,000万円ぐらい見込まれると。それから先日の御答弁では、平成23年には1億5,000万円ほどアップするというふうなことを言われておりました。ころが、歳入を見てみますと、市の試算の中では、行革をこのままやったときの23年の歳入総額と緊急2カ年計画を行ったときの歳入総額は28億8,400万円ほど低く、減額をしております。これはどのような要因があるのか、お尋ねをしたいと思います。 それと、歳出ですけれども、17年度行革前の歳出総額は371億5,200万円というふうになっているんですが、2カ年計画を実施した予想で見ますと、374億1,800万円と2億6,600万円増になっております。これにはどのような要因があるのか、お尋ねをしたいと思います。 次に、公有財産の有効活用というところがあります。これは先日、財務部長が売れる土地は売る、分譲地を市が合併をして新たに保有をしたので、その分譲地の販売促進を図るというふうに言われました。その中で、私ども旧中津市議会が、合併をする折に説明を受けた耶馬溪の大野、山国の平小野の分譲地については、販売の御報告がそのときになかったんですね、この間の御答弁の中で。これはどういうことなのか、お尋ねをしたいと思います。 それから先ほど、受益者負担について見直しをするという、長い間見直しをしてないので見直しをするというふうに言われましたが、それは引き上げをするというふうに聞こえるんですね。先ほども申しましたように、地域で若い人たちが一生懸命暮らしている。今の国の行革の中でも扶養控除の廃止とか配偶者特別手当の廃止とか、もう本当に負担が次々とのしかかってくる中で、今市民にそういう受益者負担の増額が耐えられるというふうに見ておられるのかどうかお尋ねをしたいと思います。 次に、特別職、職員給与等の見直しという項がありまして、その中に退職手当の見直しというのがあるんですね。これは職員の退職手当を退職時に特別昇給するのを廃止するというふうに説明がされているんですが、私は、過去、市長を始め特別職の退職手当の支給率が高いということで、引き下げをしたらどうかというふうに提案をしてきましたが、そのことには少しも触れておりません。それはどのように検討をされたのか、お尋ねをしたいと思います。 次に、臨時職員、嘱託の給与を5%減額をするという、検討課題というふうになっています。先日、市長は、福沢保存会の事務局長さんの給料が話題になった折に、年金をもらっている人はそれなりの手当でいいけれども、生活を支えている人については、やはりきちんとした対応をしなければ仕事ができないということをここでおっしゃったと思うんですね。この臨時職員、嘱託職員の方も、それぞれ家計を支えて頑張っておられるし、不安定な身分でも市の仕事に一生懸命従事をされておりますが、その点についてはどのような見解をお持ちなのかお伺いをしたいと思います。 次に、職員の資質の向上についてお尋ねをしたいと思います。 私は、これまでも市の行政に対する市民の信頼が一番大事だというふうに思って、職員の資質の向上、何といいましても、プロに徹するということだというふうに思います。その研修についてどのようにお考えになっているのか、お伺いをしたいと思います。 これにつきましては、次の項目の中にあるので一緒にお尋ねをしたいと思いますが、信頼される市政についてずっとこの議場で質問をしてまいりました。本耶馬渓町の国土調査、それから羅漢寺駐車場の建設事業での行政の対応、これにつきまして、市民の方々が行政に対する不信からこういう混乱が起こっているということが、これまでの議論の中で明らかになったと思います。国土調査に至っては、お互いの関係者がどちらも、行政は相手側についているというふうなことを念頭に置いて、そういう話し合いがなかなか進まないというふうなことも明らかになってまいりましたし、羅漢寺の駐車場については、地元負担金といって行政に届けられていると市民の方が思っていたにもかかわらず、それが届いていなかった。ところが、「それはうちには関係ありません」と一言で終わってしまったんですね。の住民の不信感が、これからの市の観光行政や市行政の進展に大きく影響してくるというふうに私は思います。その点について、職員の市民と信頼関係を持った対応についてお尋ねをしたいと思います。 それからもう一つ。先日、合併をした豊後高田市で固定資産税の職員の電算への入力ミスというのがあって、高い固定資産税がずっと取られていたというふうなことが報道されました。そこで、私、耶馬溪町の方に、「おたくの固定資産税はどうですか」というふうに伺いましたら、「もう家については10年ぐらいは下がらんのじゃ」というふうに説明を受けているというふうなことを聞かされたんですね。私にはちょっと調べようがありませんけれども、そういうことはないというふうに思うんですね。だから、もしそれが本当なら調査をすべきじゃないかというふうに思いますが、その点についてお伺いをしたいと思います。 それから、幼稚園、公立保育所、給食調理などについて、アウトソーシングによるサービス向上を目指すというふうになっていますが、これは外注、民間委託をすればどういうふうにサービス向上ができるというふうに考えておられるのか、お伺いをしたいというふうに思います。 次に、子育て支援についてお尋ねをしたいと思います。 放課後の児童育成クラブの環境整備についてですけれども、今、毎日毎日子どもたちが被害に遭うという、本当に胸の痛むような事件が全国各地で起こっております。子育て中の親御さん、それから御家族の皆さんにとっては、一体子どもたちはどこが安全なんだろうかということを不安を募らせているというのが現状です。私は、この放課後に子どもたちを安心して預けることができる放課後児童クラブをもっと充実をさせるべきじゃないかというふうに思って、全国的にも調べてみましたが、申し込みがどんどん増えているというふうな状況になっているそうです。 そこで、先ほど16施設で500人以上の子どもたちでしたかね、この放課後児童クラブを利用しているということですが、施設はそれぞれまちまちなんですね。トイレのないところもあるし、間借りをしているところもあります。先日、鶴居の学童保育を訪ねてみました。幼稚園の1室を借りているんですが、午前中は幼稚園がそこを利用しております。午後、学童保育にお借りをしているということですが、学童保育の荷物と幼稚園の荷物がそのままそこには置かれていて、子どもたちが幼稚園の荷物をさわらないように大変苦労しているということでした。今、公立幼稚園は3時まで居残り保育をしておりますから、園庭は3時になるまで学童保育の子どもたちは使えないということで、外に出られないという状況がありました。それから、この施設、まだほかのところもそうですけれども、トイレがついていないんですね。それで、遠くの小学校のグランドにあるトイレまで行かなくちゃいけないんです。夕方になりますと暗くて、子どもたちはトイレに行けないんですね。それで、我慢をして家まで走って帰ってくるというふうなことを親御さんからお聞きをいたしました。衛生的、健康的にも非常に問題があるんじゃないかというふうに思います。 そこで、今、全国の学童保育連絡協議会は、この学童保育施設の最低基準を決めて子どもたちの安全と安心を守ろうというふうな呼びかけをされ、それに基づいて各地でその基準づくりが進んでいます。津市でこの学童保育施設の基準づくりをしたらどうかと思いますが、その点についてはどうお考えでしょうか、お伺いをしたいと思います。 次に、保育ニーズについての対応ですけれども、先ほど待機児童がゼロというふうに言われましたが、仕事が決まってもすぐには公立、認可に入れないということで、無認可に申し込みをしてきたり、それから仕事を探したいということであれば、まだ決まっていないということで、公立、認可では対応してくれないのかもしれませんけれども、子どもを連れて就職活動をするというのは非常に困難です。そういう就職活動についてもきちんと対応をすべきじゃないかというふうに思いますが、その点について、今の保育ニーズにどの程度対応できているのかお伺いをしたいと思います。 次に乳幼児の医療費についてですけれども、これは私ども、この議場で市長にお願いをいたしまして、ぜひ市長会で取り上げて国に要請をしていただきたいというお願いをさせていただきました。今般、全国市長会を通じて厚生労働省にその要望書が重点項目として届けられたということをお伺いいたしました。本当にありがとうございました。これから私たちも、一緒に頑張っていきたいというふうに思っております。 そこで厚生労働省では、この先、就学前までの児童について医療費の負担を3割から2割に下げるというふうな方針もお聞きをしております。子育てを支援する上で幼い乳幼児の病気に一番心を痛めるのは親だけではありません。おじいちゃん、おばあちゃんたちからも、いつもこのことを言われます。ぜひこの中津市でも、国の施策を待つことなく1歳でも乳幼児医療費、今、3歳未満の通院と就学前までの入院に補助が出ておりますが、そのことについて再度お尋ねをしたいと思います。 次に交通弱者の対策についてですが、先ほど、旧中津市内については抽出をしてアンケート調査を行うというふうに言われていましたが、どういう地域について考えておられるのかお伺いをしたいというふうに思います。 それから、私どものこの質問に対して総務部長は、「楽しみに長生きをして待っていてください」というふうにおっしゃっていただいて、私のところにも、「長生きはしたいけれども、一日も早くしてくれないと、いつ死ぬかわからない」という電話もかかってまいりました。とても皆さんが楽しみに待っているんですね。 そこで、先日こういう新聞報道があったんです。JRの中津駅から大分空港にバスを走らせると、これは以前走っていたんですけれども、利用が少なくて、もう大分交通がやめてしまったんですね。そこで、大分空港国際化等利用促進期成会、会長さんは広瀬知事なんですが、そこがバス会社に委託をしてそのバスを走らせるというふうになっているんですね。これは11月末に行政も集まってその利用について相談をしているということなんですけれども、これはダイハツ車体の前とか、それから豊後高田の大分北部中核工業団地の入り口などに停留所を置くというふうになっているんですが、こういう会社が要望するとえらい早く実現するんだなというふうに思うんですけれども、市民の皆さん方が、本当に出歩くことも不便な方々が一日も早くこの地域バスを利用して地域で交流ができるようにしていただきたいなというふうに思うんです。 そこで提案ですが、18年度中には教育福祉会館が完成をするというふうに伺っております。これは地域の皆さん方に、子どもからお年寄りまで利用していただきたいということでつくるということなんですね。一番足のない方々が利用をする施設なんです。ぜひこの施設の完成にあわせて準備を進めていただきたいというふうに思いますが、その点についてお考えを伺いたいと思います。 次に、教育施設の整備についてお尋ねをしたいと思いますが、特定の施設で申しわけないんですが、いつも中期計画、中期計画というふうに言われるんですけれども、本当に何かあったのかなかったのかわからないような、そういう状況がいつも起こるんですね。鶴居小学校の体育館というのは、もう随分古いんです。今の子どもたちの体格からしても随分狭いという状況になっています。たびたび改築のお話があるんですけれども、そのたびに延び延びになっております。 そこで、この鶴居小体育館の改築の現状についてどのように検討されているのかお伺いをしたいと思いますし、現在の体育館の面積、それから、今、建て替えたときの児童数による体育館の面積はどうなるのかお尋ねをしたいと思いますし、この体育館には、たしか体育館の中にトイレがないというふうに聞いているんですが、その対策はどのようになっているのかお伺いをしたいというふうに思います。 深耶馬観光につきましては、地元の議員さんが専門家の立場で御質問をされましたので、私がいろいろ言うとおしかりを受けるというふうに思いますが、私も、自然というのは本当に何か魅力的なもので、1回行っても、今年はどうだろうかと、去年とどう違うだろうかとか、そういうふうに思ってやっぱりたびたび同じところに足を運ぶというのが、やっぱり自然観光のすばらしさじゃないかというふうに思うんですね。だから、そのためにはやっぱりお出でいただいた観光客の皆さんが、そこでいい時間を過ごしたというふうなことがなければいけないというふうに思うんですが、この間も駐車場の件でいろいろお話があったんですが、私はあちこち回ってみると、国土交通省が設計をした道の駅などの駐車場は、非常に車がスムーズに出入りをするんですけれども、この深耶馬の駐車場は、どうも車の出入りがもたもたして、そして奥の方に臨時駐車場を設けましたというふうなことでされているんですけれども、そこの出入りも交通整理の方々を雇って置いておられるんですけれども、大変苦労をされておりました。 そこで、この駐車場の車がスムーズに動けるような、そういう設計を考えてみたらどうかというふうに思いますので、その点についてお伺いをしたいと思います。 それともう一つは、今般、新しくできました一ツ家のところの公衆トイレは、トイレットペーパーが置いてあったんですね。こちらの公共駐車場の方のトイレは、トイレットペーパーが置いてなくて、お金を入れて販売をするというふうになっているんです。バスからおりた方々が、トイレに行くのにお金を持っていく人はいないんですよね。それで、行って、また慌てて帰ってお金を持っていくというふうな、そういう状況になっていたんですが、ここはどういう形で管理をされているのかお伺いをしたいと思います。 以上で、第1回目の質問といたします。 ○副議長(井上陽一) 総務部長。 ◎総務部長(奥田隆) 行革の関係からですが、行革の最終目的ということでございます。水とお米の話から入られまして、地域の実態を知って行革を進めるべきだという御意見でございますが、我々もまさにそのとおりだと。地域の方々がどういった要望をお持ちで、どういったようなことをお考えになっているのか、その地域の実態をよく知って行財政改革を進めなくてはいけないというふうに思っております。 このようないろいろ、ただし、現在の状況についてちょっと申しますと、国と地方、それから公と民の関係が大きく変わろうとしているわけでございます。このような社会情勢の大きな変化に対応して、地方自治体の責務を堅持していくために行財政改革に取り組み、目標といたしましては、市民福祉の向上を目指していくということです。しかしながら、厳しい社会情勢の中において行政のみで対応するには限界があるため、地方自治の原点とも言える地域の課題を地域で解決する力を回復させていくことが重要であるというふうに考えております。民と行政のパートナーシップによる、協働社会の形成を最終の目的としていきます。そういったことを目標にしながら、行財政改革を進めていきたいというふうに思っております。 それから、2番目の工業導入法の関係と3、4、5の分は、それぞれ担当の方から説明をいたします。 次に、受益者負担の見直しについてでございますが、先ほど、川内議員のときの質問にもお答えをいたしましたが、緊急2カ年の中ではその分については上がっておりませんが、使用料、手数料等については、長い間見直しをしてない部分が多いため、公平かつ適正な負担区分等を検証する上で適正な料金を設定する必要があると考えております。来年度19年度より策定する5カ年計画の中で、市民のコンセンサスを得ながら現行制度の見直しを検討していきたい。上げるとか下げるとかいうことじゃなくて、負担区分が適正な負担区分かということを議論しながら検討していくということにしております。 それから、これから先がちょっと打ち合わせにないことであれなんですが、7点目の職員特別職退職手当の見直しということでございますが、特別職についてはどうかということでございますが、御案内のように、今回の議会で市長については10%の給与のカット、それから、あと助役、収入役、教育長につきましては8%カットをしておるというような状況がございます。だから、そういったものの状況を見ながら、これは平成23年度までの措置でございます。各特別職といたしましても、現状、自分たちがそういったことを身を削って行財政改革を進めていく上で、市民の理解を得る努力をしていかなくてはならないということの観点から、今回こういったような提案をしたわけでございます。 ただ、特別職の退職金の算出につきましては、それなりにその任期におけるいわゆる功績とか功労とか職責とか、そういったものによっての積み上げをしておりますので、それと月例給でもらう給与というのは別に考える必要があるんだろう。先ほど、福沢保存会の例を出して話しましたが、福沢保存会は福沢保存会が決めることでございます。市の方は市の方で、そういった適正な水準をもって充てたいということを今思っているところでございます。 それから、臨時職員、嘱託員5%カットの問題でございますが、これにつきましては、今、職員給においてもそういった方向で議論しております。全体の議論の中で各種の特別職、臨時職員、嘱託職員だけじゃなくて、各種審議会の委員さんであるとか、いろんな行政委員会の委員さんであるとか、そういった方々についてもそれなりのやはりこういう状況の中ですので、お願いをしていかなくては、この厳しい財政状況は乗り切れないというふうに思っておりますので、御理解、御協力をお願いしていかなくてはいけないというふうに思っております。 それから、9番目、10番目のところで一緒にお答えしますが、この行革の大きな目的の中に職員の資質向上というところを上げております。これは言われるように、監査の中にもございましたが、適切、適正な事務執行をすることによって職員の市民の方々に対する負託にこたえていきたいというふうに思っております。このためには、まず専門研修であるとか一般研修であるとか、そういったものを充実させていって、議員が今、冒頭おっしゃいました、住民の方々が何を望んで、どういう施策を望んでいるかということに常に謙虚に耳を傾けながら施策を推進するということで、市民のためにある市の組織でございますので、そういったことを十分認識できるような研修を進めていきたいというふうに思っております。 それから、固定資産税の件につきましては、豊後高田市の件を受けてということでございますが、そういった必要があるかどうかということは、担当課長の方が承知をしておると思いますが、中津市においては適正な課税客体の把握をされているものというふうに理解をしております。 それから、幼稚園、給食、それなどのアウトソーシング、民間活力の導入でございますが、現在いろんな保育所、給食調理、それから幼稚園等の民営化の検討ということは、引き続く5カ年の行革の検討課題に上げているわけでございます。ただ、これがいわゆるそこにおられる方々、利用される市民の方々、施設におられる利用される方々、そういった方々の使い勝手がいいように、そして経済効果が上がるように、民間委託じゃなくて直営の方がいいというものであれば直営でいきますし、やはり指定管理に移行して民間の力を入れた方がいいというものがあれば、それはそういった方向で今後議論をしていくということでございますので、この議会にも36件の条例改正あたりをお願いしておりますが、今、それぞれの所管の方で、今後引き続いてまた3月議会とか、そういった機会にそれぞれ検討していった結果、こういった方向性が望ましいというものが出ましたら、その都度また議会にお願いをしていきます。すべて民間委託をした方がいいとかいうことで決めているわけではございません。それぞれの設置の目的に沿って、住民の方々が一番使いやすい方法を模索していく、そして経費の節減につながる方法を模索して、施設の維持管理運営のあり方を検討していくということにいたしております。以上です。 ○副議長(井上陽一) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(福田誠一) 農工法についての御質問でございますが、農工法というのは、正式には農村地域工業等導入促進法でございます。その目的ということで、第1条に、ちょっと法律を読ませてもらいますが、「この法律は、農村地域への工業等の導入を積極的かつ計画的に促進するとともに、農業従事者がその希望及び能力に従って、その導入される工業等に就業することを促進するための措置を講じ、並びにこれらの措置と相まって農道構造の改善を促進するための措置を講ずることにより、農業と工業等の均衡ある発展を図るとともに、雇用構造の高度化に資することを目的とする」となっております。要するに農地に工業が導入されますと、農地をなくした方の生活ができない、そういう方を新しく入ってきた会社等に就職をさせるということで、農業と工業等との均衡ある発展を図るというのが最大の目的であろうと考えております。 ○副議長(井上陽一) 財政課長。 ◎財政課長(河端宣利) お答えいたします。 行財政改革緊急2カ年計画における現行の平成17年度の財政計画の中で歳入歳出の金額と、見直し後の歳入歳出の金額につきましては、約2億7,500万円ほど違います。これにつきましては、平成17年度におきまして市内市中銀行からお借りをしています縁故債、それについての繰り上げ償還の差でございます。以上でございます。 ○副議長(井上陽一) 財務部長。 ◎財務部長(寺岡好信) 税収の関係で突然お尋ねがあったわけですが、緊急2カ年、それからその後の5カ年の財政の施策の中で税収につきましては、現状で把握している税制、それから、あといろいろな見直し等の関係もすべて考慮した上で税金の試算をしてございます。私が、平成23年に1億5,000万円税が増えますと御答弁を申し上げましたが、これは平成16年度を対象にして毎年0.2%ずつ税収のアップを図って、結果的に16年度と23年度を比較した場合に1億5,000万円の税収の増を計画していますというお話をいたしました。 それから公有財産の関係で、分譲の中に、議員がおっしゃった大野それから平小野の分譲地が入ってないということでございますが、これにつきましても、行革の中で処分計画を立てております。その中でこれはもう分譲地として現状で検討できる状況には現在ないということで、除外をしてございます。以上です。 ○副議長(井上陽一) 福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(植山美洋) 放課後児童クラブの環境整備ということで、もっと充実させるべきではないかということでございます。この放課後児童クラブにつきましては、放課後児童の安全かつ健全な育成を図ることを目的として運営されてございます。そしてまた、平成10年でございますか、この当時は厚生省の児童家庭局長よりの通知がございますけれども、「本事業については、児童館のほか保育所や学校の余裕教室、団地の集会室などの社会資源を活用して実施すること」という通知がございます。これに基づきまして中津の場合は運営している状況でございます。したがいまして、こういう基準が決められるようであれば、国が基準を示されるようであればそれを守っていきたい、そのようにしていきたいというふうに考えてございます。 それから、鶴居幼稚園の場合に幼稚園を利用して、トイレがついてないということでございます。鶴居の児童クラブの場合に、幼稚園の部屋をお借りして児童クラブを運営している状況にございます。したがいまして、幼稚園の方からは部屋だけを借りているということでございますので、トイレにつきましては、小学校の方まで行かなければならないという不便さがあるようにございます。したがいまして、今御説明いたしましたように、基準等につきましては、国から基準が示されればそれに従って運営するように、児童クラブの方にお願いをしてまいりたいというふうに考えてございます。 それから、保育ニーズへの対応でございますけれども、待機児童が無認可保育園の方に流れているのではないかということでございますけれども、先ほども説明いたしましたように、今申し込みをされている方々の中には、これから先の何月かに入所を希望したいとか、まだ仕事が決まってないとか、空き待ちの方等がいらっしゃいます。こういう方々につきまして、特に就職活動をされている方については入所させてもいいんではないかということでございますけれども、就職活動をされている方につきましては、保育所の定員が割れているところで、割れているという言い方はあれなんですけれども、ところにつきましては、保育所に入所していただいて、すぐに仕事が見つかる状況、仮に1カ月以内に就職先を決めていただければよいような状況になってございます。ただ、旧の中津市内の保育所におきましては、先ほど川内議員さんのときにも御説明申し上げましたけれども、定員割れをしている園というのはございません。したがいまして、旧下毛の保育所の方であればその対応はできるのではないかというふうに考えております。 また、この就職活動につきましては、旧中津市内では一時保育を、できましたらその方々につきましては、一時保育を利用していただくように御案内を差し上げているところでございます。 それから乳幼児医療につきましてですが、今、議員さんがおっしゃられましたように、中津から、市長さんの御尽力によりまして県下の市長会それから九州市長会を通じまして、全国市長会より厚労省の方へ要望してまいったというところでございます。議員さんがおっしゃられましたように、これから6歳までの乳幼児医療が、3割から2割へ2008年から下げられるというふうな予定で今検討されているというふうに聞いてございます。の状況でございますけれども、3歳までの通院につきましては、県費2分の1の助成がございますけれども、3歳以上の通院になりますと、現状は3割負担になるという状況になってございます。この方々を助成するという形になりますと、大体1歳で1,700万円必要ということになります。通院費の助成につきましては、3歳から6歳ということになりますので、かなりの金額が必要ということになりますので、今のところ、こういう財政事情の中で大変厳しいのではないかというふうに思ってございます。 今御説明いたしましたように、国の方にこの6歳、入学前までの児童に対しましては、医療費の無料化というのを国の方に要望等もいたしておりますし、また、国の方といたしましては、今まで3歳まででした2割を6歳までということで引き上げる予定にしているというようなことでございますので、今後、国の対応というのを見てみたいというふうに思っております。当分の間につきましては、今後も県の乳幼児医療費の助成事業の実施要綱に基づきまして現行どおりで行いたい。また、今後も機会があれば国、県等に要望していきたいというふうに考えております。以上です。 ○副議長(井上陽一) 総務部長。 ◎総務部長(奥田隆) 公共交通機関の確保の問題で、御質問がありました。時間の関係で再質問はないでしょうから、まとめて言いますが、アンケートの地域ですが、旧市内につきましては、市内全域からしたいというふうに思って、今準備を進めているところでございます。 それと、空港バスの件をおっしゃっておりましたが、空港バスの方は、私どもはちょっとそこ辺のことは関知しておりませんでして、県の方が早くから準備をしていたようでございます。いろんな企業だけじゃなくて、宇佐であるとか豊後高田であるとか、どうもそちらの方の要望の方が強かったのかなというような気もいたしておりますが、いずれにしたって始発、終点が中津駅ということでございますので、1年も前からいろんなそういったような状況があっていたようでございまして、ただ、企業が要求すると早くとか、そういうことではないというふうには思っております。 それから、18年度に教育福祉会館がオープンするのと同時にというような意向でございますが、現在、我々が町村の分のまとめた分を見てみますと、一番利用率が高いというか、ぜひ必要と思ってお待ちになっているところは、山国町がやっぱり全体で半分近くの方が、49%の方が地域バスを利用する。三光と耶馬溪が一番少なくて26%、それから本耶馬渓が30%というようなことになっております。全体の状況を見てみますと、「利用する」という方が31%、「利用しない」という方が46%。これで年代別で若干違うところがございますけれども、全体でそういったような状況になっておりますが、だからといってどうこうということではございません。そういった30数%の方々がこのバスを待っているということであれば、行政としてはその要請にこたえてですね……。ただ、教育福祉会館のオープンと同時にというのは、18年度というのは何とも微妙でございまして、先ほど来申しておりますように、いろんなところとの機関調整、それから中津市全体の運行経路をどうするのか、あるいは停留所をどこにするのか、運行の発着時間それから便数、それからあと民間バス会社との関係とか、そういったものも詰めていかなくてはならないんで、その辺のところを申しますと、18年度はなかなか厳しいんではなかろうかなというふうなことを思っておりますが、いろんな課題についてはできるだけ早く一つ一つクリアをしていきたいというふうに思っております。 ○副議長(井上陽一) 教育委員会管理課長。 ◎教委・管理課長(廣畑功) 鶴居小学校の体育館の関係でございます。設の経過でございます。鶴居小学校の体育館につきましては、今後、建て替えを予定しておりまして、今年度は測量委託を実施いたしました。今後の予定としましては、耐力度調査を実施、建て替えにかかる補助対象建物と確定した後に設計を行い、建設に着手する、そういった手順になります。 それから、現在の面積でございます。鶴居小学校の体育館につきましては、46年に建設されまして、当時442人、13クラスございました。面積につきましては439平米ございます。現在の人数は471名、17クラスとなっております。議員が言われる現在の児童数でいう面積と申しますと、一つは補助対象となり得る面積の限度ということで言いますと、16学級以上は1,215平米、これはあくまでも限度の平米でございます。旧市内であれば1,000平米以内が状況でございます。 それから、トイレの計画でございます。先ほど申しましたように、まだ図面ができておらない状況でありますけれども、社会体育の開放、そういうことを念頭に入れながら計画していきたい、そういうふうに思っております。以上です。 ○副議長(井上陽一) 耶馬溪支所長。 ◎耶馬溪支所長(園憲一) 深耶馬溪における車の流れをスムーズにということで質問でありますが、江渕議員の中で一部お答えをしている面がありますが、深耶馬溪地区における駐車場の現状でありますが、公営の駐車場、これは大型が11台それから普通車が256台、合わせて267台、それから対岸の普通財産としまして臨時駐車場を160台設けております。それから、民間の駐車場としまして、これは無料でありますが90台。合計で約520台の駐車場を確保しております。 そういう状況の中で、車の出入りに大変苦労しているという状況であります。確かに交通整理員を7名配置しておりますが、江渕議員のときにもお答えしましたように、今の耶馬溪の観光が97万人のうちに約90%が深耶馬に来ております。そして、秋の10月と11月にそのうちの40%、そういう状況でありますので、率直に言って行政としての責任がどうかということもありますが、現在、この観光シーズンにおける抜本的な解決策はない。場合によっては道路の拡張とか改善とかということも考えられますが、そうすると、耶馬溪の景観そのものがどうなるかとか、地形的な関係でなかなかそういう面も難しい。そういうことになりますと、駐車場の改善をどうするかということになります。確かに山国の道の駅については、車の出入りがスムーズに行われております。深耶馬溪のこの公共駐車場につきましては、昭和30年代に建設をしております。これは旧耶馬溪町の町有地を大分県に無償で貸し付けをしまして、そして大分県が駐車場を整備したものであります。したがって、この工作物については現在大分県が所有している、そういう状況であります。そして、現在は大分県から市が管理委託を受けまして運営をしている、そういう状況であります。したがいまして、もしこの工作物の現状変更を行う場合につきましては、大分県との協議また認可が必要、そして、今度、財政負担をどうするかという状況が出てきます。 私もあそこに行ってみまして感じるのは、確かに出入りのところで電話ボックスがありますので、あれがちょっと支障になっているんじゃないかという面もありますし、また、もう一方の出入り口についても改善する余地があるかなという気がしますが、これについても県等と協議をしていきたいというふうに考えております。 それから、トイレットペーパーの関係ですが、一ツ家の方は、これは旧耶馬溪町の方で公共トイレを整備しました。先ほど言いましたように、深耶馬の公共駐車場の方については、古い建物ということもありますし、確かに料金を入れてトイレットペーパーを出して利用してもらっている。ツ家の方はトイレットペーパーを設置して、こちらは設置してないという状況があります。現在の流れとしましては、トイレットペーパーを設置しているというのが流れでありますので、その点については検討していきたいとは思いますが、今度それも経費の関係がありますので、その点もあわせて検討したいと思います。 それから、公共駐車場の整備の関係も大事でありますが、やはり議員も言われましたように、観光に来ていい時間を過ごしてもらう、このためには駐車場の確保とかいろいろな面の整備が必要だと思いますが、もう一つ、その地域の美観をよくするとか、そしてそこの商店街の人がどういうふうに相手の立場になってもてなしをするのか、そういう気持ちの分もあると思いますので、その点も含めて地元の商店街、観光協会、市と一体となってなるべく気持ちのいい観光をしてもらうように努力したいと思います。以上です。 ○副議長(井上陽一) 荒木議員。 ◆10番(荒木ひろ子) 私の2回目の質問ができないような御答弁を、ありがとうございました。 もう時間もありませんので、市長にお尋ねをしたいと思いますけれども、私は先ほど、農村工業導入法に対する固定資産税の免除は何のためにされているかということを御説明いただきました。これは、それこそ地元の皆さんがあそこに就職をして、若い人たちがそこで新しい生活をしていくという目的を持って、その当時導入をされたものだと私は理解をしております。私たちは、ダイハツ車体の誘致に当たって、この中津市で近郊の若い人たちがここで働きながら親元から通える、そしてここで新しい家庭を営むということができるような、そういう働く場所が欲しいということで、多額の公費をつぎ込む中でも誘致に微力ながら努力をしてまいりました。 昨日、関連会社ですけれども、22歳の方が結婚をするということで御招待をいただきました。地元の工業高校を卒業して関連会社に就職をし、そして、この地域の同級生の方と結婚をするということでした。お互いの家族も非常に喜んでおりましたし、集まった同級生も非常に楽しそうにその時を過ごしておりました。私は、ここで多額のお金をかけて誘致をした、それがこれからこういう形で実を結んでいってくれたらいいなというふうにつくづく思いました。 先ほど、市長が、就職に当たって企業のことを言われましたけれども、私は、市長はこの中津市民の市長です。企業もここに立地をすれば中津市の一つの企業かもしれませんけれども、やはりあの広大な土地を提供した中津市民の立場に立って、一人でも多くの若者がその企業に正規に採用されて、そしてここで中津市の市勢の発展のために力を尽くしてくれるように頑張っていただきたいというふうに思いますので、お考えを伺いたいと思います。 ○副議長(井上陽一) 市長。 ◎市長(新貝正勝) ダイハツ工業の関連会社でありますダイハツ車体が立地をいたしまして、今、非常に発展をしつつあるというのを、私自身うれしく思っておるところでございます。また、そこにおける就職、それから関連会社等の就職ということは非常に重要なことだというふうに思っております。先ほど、私はちょっと企業の世界戦略とか、そういうことについても考えなければならないと言ったのは、実はちょっと私も頼まれた方等おりまして、そしてダイハツの関連会社に入った。ところが、非常に仕事が厳しかった。こんなことでいいのか、こういう話がありまして、そのことがちょっと思いにあったものですから、やはりこの世界的な環境の中で戦っているそういう企業に就職するときには、ある程度やはり覚悟も必要だし、能力を磨いていくという努力もしなければならないというところがあったものですから申し上げた次第ですけれども、ただ、私自身としては、今後ともこの自動車産業に対しての中津市民の就職が当然あるべきだというふうに思っています。た、そのことについても努力をしてまいりたいというふうに思っております。また、ダイハツからほかにも運送だとかいろんな各種の産業がこれに付随してまいりますので、そういった意味におきましても、中津の市民といいますか、子弟といいますか、が大いにこの中津市で就職するということについて力を尽くしていきたいというふうに思っております。 ○副議長(井上陽一) 荒木議員。 ◆10番(荒木ひろ子) 私がたびたび言っております私の生まれたところ、バスがまだまだ通ったことがないという、部長が一番よく御存じのところですよね、そこに早く、そういうところでお待ちになっている方々に早く公共の立場で……、そういうところは民間がしてくれないんですよ、出歩けるようなことを考えてほしいというふうに思います。総務部長なら、それだけの能力がおありだというふうに私は思っておりますので、ぜひ決意を聞かせていただきたいと思います。 ○副議長(井上陽一) 総務部長。 ◎総務部長(奥田隆) 能力はありませんけれども、できるだけ早い時期に運行開始ができるように、ひとつ職員と一緒に頑張っていきたいと思います。 ○副議長(井上陽一) 荒木議員。 ◆10番(荒木ひろ子) 終わります、これで質問を終わります。 ○副議長(井上陽一) 休憩をいたします。                                 午前11時45分 ○議長(梶谷潔) 再開いたします                                 午後 1時17分 42番 中村詔治議員。 ◆42番(中村詔治) 皆さん、こんにちは。午後最初のということで、今日は、午前中より本耶馬の婦人会の皆さん方が傍聴に見えていただきまして、お疲れさまです。ちょうど昼をまたいで私が午後からというので、わざわざお昼もされて、予定よりも遅くなったんじゃなかろうかと思いますけれども、本当におかげさまでいいプレッシャーを与えさせていただいています。 また、先日、11月20日ですか、耶馬溪婦人会祭りが盛大に行われましたことを、本当にお疲れさまです。ちょうど私は出席できなかったものですから、重ね重ね申しわけないなと思っております。 また、昨日ですか、洞門、羅漢寺にハンガリー大使がお見えになったということで、市長さんが大使を御案内されたということで、ちょうど私の観光振興に向けていろんな意味で何かいい機会だったかなとも思っております。また、後ほど市長さんから、通告にはありませんけれども、昨日の御感想などを聞かせていただければありがたいなと思っております。 それから、今回、古江議員も議場で言っていたんですけれども、ちょうど古江議員と私は同級生なんですけれども。同級生で感じるのかなということじゃないんでしょうけれども、今、構造計算詐欺による建物の強度不足が叫ばれています。もう皆さん御承知のとおりでありますけれども、設計事務所の関係とかでいくと下請、見えない下請とか、あるいは業界にこういうチェック体制の安易な、あるいはチェック体制が不備な点、そういう多少不透明なところもあります。特に学校関係、中に柱がない体育館とか、その辺が中津市内でも大丈夫なんだろうかという、疑問視される声もあります。こういう全国的な流れの中での関係は大分県にはないという今のところの報道ではありますけれども、こういう強度不足が心配されているさなかでありますので、そういう改めてのチェックができれば、市民の皆さん方もまた安心されるところではなかろうかなと思っております。古江議員と同じく要望を執行部の方に、学校関係でいうと教育委員会の方ですかね、よろしくお願いしたいと思います。調査をされて、市報か何かで安全ですよという発表をされるといいんじゃないかなと思っております。 本来の通告に従って、観光振興について御質問をさせていただきます。 ちょうど12月に、ちょうどということはないですけれども、入って9カ月が過ぎたわけです、合併して。何かと12月は慌ただしい、特に旧郡部のそれぞれの会派議員の皆さん方には本当に慌ただしい時期になってまいりました。合併時の約束、これはまた市民との約束ということになろうかと思います。いろんな意味で大きな節目がある中で、お互いにまたこの辺も真しに、議長いわく、粛々と進めていただきたいという中で、非常にお忙しいことと思います。 最近、行財政改革が盛んに叫ばれております。旧下毛の議員数も減るわけですけれども、だんだんと減っていくわけですけれども。合併後10年間でだんだんと、特に5年間経過措置を見ながら新市の体制が一体性のあるものというふうに流れていこうかと思うんですけれども、先ほど言ったように合併して9カ月であります。合併は、地方交付税の10年間の維持、それから合併特例債も300億あるということで、合併によって行財政の運営がそれなりに保たれていくという中で、我々は合併に向かってせざるを得なかったということじゃないかなと思いますけれども、今後、行財政運営にはそれなりに厳しさがあるわけですけれども、10年間の財政の見通し、計画等も合併時には当然行財政改革を含めての計画が立てられております。そういう中で合併して9カ月、行財政改革が余り大きな声で言われると、合併して財政面がそんなにひっ迫したのかという、ちょっと心配もあります。今、旧下毛の議員、だんだんと数が減っていくわけです。77人のマンモス議会と言われていますけれども、その辺も執行部の皆さん方、しっかり10年間の中で、下毛の議員が減っても財政運営は大丈夫ですよと。財政運営が厳しくなれば、やっぱり端々の何か切り捨てにならないかなという、そういう心配も多少見え隠れするような気が私はいたします。そういう面でも健全な財政運営が行われて目標に向かっていくことは大事なんですけれども、合併したのでその辺が大丈夫だという、その辺のPRも含めて市民の皆さん方にも御披露するべきじゃないかなと思っております。 前から市長は、観光は総合的なものであるという、非常に象徴された、なるほどいい言葉だなと私は感心しておりました。そういう意味で今回、観光振興ということを1点ですけれども、質問テーマにさせていただきました。今日は、雪がぼんぼん降っているということで早目に終わりたいというふうに思っておりますけれども、今まで多くの方々がこの観光振興について一般質問をされました。そういう中で大事なのが、観光審議会がキーワードとなって答弁されております。その観光審議会の内容が、8月に立ち上げがされたそうですけれども、どのようなその後の協議内容になっているかお聞かせ願いたいと思います。 それから、観光の中でも年間160万人という多くの方が訪れている青の洞門、羅漢寺観光。この観光振興をどのように進めていくかというのは、いろんな進め方があろうかと思います。全体をレベルアップさせるやり方、それから一つの、これも市長が言われていましたけれども、中津下毛の中で有名にするものをつくっていくという。こういうのでいくと、全体を浮揚させていくのか、あるいは突出して、そういう突出した観光地のもとに全体を観光振興させていくのかという。この辺でいくと、160万の観光客がすでに訪れている洞門、羅漢寺観光、いかにこの辺によって引っ張って観光振興していくかというのも一つの方法と思っております。ということで、今後の青の洞門、羅漢寺周辺整備計画の現在の進ちょく状況をお伺いいたします。 以上で、1点目の質問とさせていただきます。 ○議長(梶谷潔) 御苦労さまでした。 産業振興部長。 ◎産業振興部長(福田誠一) 観光審議会についてのお尋ねでございますが、この観光審議会は本年度立ち上げまして、本年度と来年度、2カ年で審議を終わるように考えております。この審議会につきましては、APUの小方教授を会長といたしまして、現在までの取り組みとしましては、8月19日、20日で新中津市を視察していただきました。今後は、秋の行楽シーズンが終わりましたので、この動向を踏まえた上で、年明けに本年度分のもう1回を審議していただきたいと考えております。 また、観光行政の進め方で、部分的か中津市全体かということでございますが、中津市全体でこの観光を考えていきたいと思います。特にダイハツ車体の企業観光それから旧中津市の観光地、旧下毛の観光地、幅広くありますので、何度も言いますように、これまでの通過型の観光から、何とか滞在型、宿泊型の観光にしていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(梶谷潔) 本耶馬渓支所長。 ◎本耶馬渓支所長(成瀬徹) お答えします。 観光振興につきまして、青の洞門、羅漢寺の周辺地域の整備計画、基本構想の進ちょく状況はどうなっておるかということでございますが、本計画につきましては、策定の期間は本年10月1日から翌年の2月28日までとなっております。 業務の進ちょく状況といいますと、現在、計画準備、それから資料収集等はすでに終わっております。そして、今月の20日には問題点あるいは課題点の整理がなされ、来年1月には構想の素案が提出されてくるものと思っております。そして、以後、住民主体の組織づくりの検討やシンポジウム等の開催を行いながら、最終的な基本計画構想の報告が作成されてこようかと思っております。そして、この構想計画に基づきましたハード事業につきましては、御案内の行財政改革の中でありまして、財源的な面も十分考慮いたしまして、順次事業化の方に取り組んでまいりたいと思っております。以上です。 ○議長(梶谷潔) 中村議員。 ◆42番(中村詔治) では、まず観光審議会の方から再質問をさせていただきます。 この観光審議会、1回の会議ということであります。最初申しましたように、多くの議員から一般質問観光振興が今まで出されました。ということは、まだまだ観光振興の余地があって振興できるという観点からと思われます。そういう中で、担当課の御努力もあろうかと思いますけれども、この観光審議会が一つの今後の観光ルートあるいは観光全般にわたって、ある意味ではその答申的な目標設定を意味していると思いますけれども、8月から1回だけの審議ということでは、まだ中身が非常に薄いものと思われます。また、委員の中でも専門的な方々ですので現地中津市内等を十分に、例えば調査しなくてもそれなりの、これまでのプロとしての現在の観光のニーズといいますか、そういうのも的確に御意見をいただける方々じゃなかろうかなと思っています。 折しも18年度の予算編成時期でありますし、そういう観光審議会での中間報告といいますか、早目の答申等をいただいて早目の対応ができるという、この辺の一般質問をすると、立派な御答弁が返ってくるわけですけれども、観光振興、では、どこからどうしようかという場合に、今、観光審議会一つとっても、もうちょっとスムーズな展開の仕方がないかなと思っております。 先ほどの通過型から滞在型というのも、これは当然といえば当然であるわけですけれども、青の洞門等の年間の160万人に対して、これは過疎地域自立促進計画書でありますけれども、この中でも本耶馬の観光及びレクリエーションの中で、160万人を集客する1級の観光資源を持つ観光地の割には、1人当たりの消費単価が600円前後と極めて低い状況にある。この辺が通過型の非常に地元にお金が落ちないというちょっと宿命かなと思っております。この辺を、だから通過型から滞在型にというのはわかるんですけれども、では具体的にどうするかというのが、大きな一つの具体例で進めていかないと前向きにいかないのかなと思っております。 こういう中で一つの案でありますけれども、企業観光の話も部長さんの方からありましたけれども、例えばダイハツ車体さんの視察受け入れ等においては、午前中視察を受け入れると、午後は別府かどこかわかりませんけれども、行かれるという。こういうのも当然といえば当然なんですけれども、すべての想定というわけにはいきませんけれども、例えば午後3時からの視察受け入れをされると、遠方からの視察の場合は中津周辺か、これは別府に行かれたら困るというわけじゃないんですけれども、同じ大分県内ですよね、近くに泊まっていただけるという、こういうのも何かやり方としてあろうかなと思っております。これは企業側の研修受け入れのやり方というか、そういうところもありますので、ここだけで議論するのはあれですけれども、何にしても具体的に進めるのが大事じゃないかなと思っています。こういう意味で観光審議会の委員の皆さん方に御足労ですけれども、18年度も2回の予定ですかね、もうちょっと会議の回数を増やして、具体的な何か提案が出るようなそういう審議会にしていくべきじゃないかなと思います。この辺ちょっとどういうふうに思われるか、お願いいたします。 ○議長(梶谷潔) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(福田誠一) 審議会の回数が少ないんじゃないかということでございますが、審議会につきましては、私どもの方から問題提起をいたしまして、少ない回数の中で実のある審議会にしていきたいと考えております。 それから、ダイハツ車体の方も非常に企業観光に対しましては前向きでございます。それで、午後も当然観光はできますが、現在、増設をしている関係で期間によって観光ができない時期もあるということを聞いておりますので、そういうものは事前に十分調整を図っていきたいと思います。 ○議長(梶谷潔) 市長。 ◎市長(新貝正勝) これからの観光をいかにするかということでございますけれども、今、中村議員がおっしゃられましたように、具体的にどう進めていくかということがやっぱり一番重要だというふうに考えております。そういった意味におきましては、観光審議会をつくったから、これでもってうまくいくんだというふうに考えてはいけないんだろうというふうに思っております。これは大きな枠組みとかいろんなアイデアをいただく。そういった意味で非常に重要なものと位置づけておりますけれども、そこが何かをつくれば、後はうまくいくんだということには決してならない。むしろ日々の努力といいますか、そういうことの方がはるかに大切で、したがいまして、企業観光といいますか、せっかくダイハツ車体ができまして、世界的な企業ということで最新鋭工場ができたわけですから、この最新鋭工場を見に来られる方は相当多いと思うんですね。今度2月ぐらいには一般からの工場見学も解禁といいますか、受け入れるようにというふうにも聞いておりますので、そういった際に一般の方々が、帰りにはぜひ中津市内や、あるいは耶馬溪の方に足を伸ばしてもらいたい。 そのためには、やはり我々も努力する必要があるというふうに思います。来られる方々にどうしてアクセスをするか、どういうふうに接触をとって、「ぜひ来てください。中津にはこういうところがありますよ。耶馬溪にはこういうところがあります。そしてまた、泊まるところではこういうところがありますよ」ということをこちらから積極的に言っていく必要があろうかと思います。現在、日産は大体年間に3万から4万人の方が工場見学に来られているということでございますので、ダイハツ車体についても、やはりそのくらいは見込めるんじゃなかろうかというふうに思っておりますので、具体的にどうやっていくかということをこれから考えるべきだというふうに思っております。 ○議長(梶谷潔) 中村詔治議員。 ◆42番(中村詔治) 観光審議会だけではないというところも当然あるわけです。そういう中で、先般から出されています問題の中で観光協会の組織の問題もあろうかと思います。ここは組織の問題は、統一の方向に向かっていかれるということなので、いずれにしても観光協会それから商工会、商工会議所を含めてそれぞれ旧町村の商工会、あるいは民間グループですね。先日、合同新聞に「観光に県境はない」ということで、NPO法人の立ち上げがなされたということで、確かに地域的な面を考えますと、中津と豊前地域というのは密接な関係があり、県にこだわらずにやれるというフランクさといいますか、そういうのがこの「観光に県境はない」というタイトルどおり、何かおもしろいなと思っております。そういう横のネットワークを通じて全体で観光の振興に寄与するところがあろうかと思うわけですけれども、いろんな組織、横のネットワークとか、この辺、行政の立場からどういうふうに今後束ねていくか、そういう思いがあるのかどうか、その辺のお考えをお伺いいたします。 ○議長(梶谷潔) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(福田誠一) 観光協会、商工会、商工会議所またNPO法人、民間グループ等の連携につきましては、大変重要なことだと考えております。今後も地域の活性化のためには、そういう団体と連携を強めていくべきだと考えております。 また、今回NPO法人が主体となりまして、外国人観光客誘致のための国の観光地域づくり実践プランというものに応募いたしまして、九州で1カ所認定を受けたところでございます。今後、行政も一体となりまして、そういう外国人観光客誘致につきましても積極的に取り組んでいきたいと思います。 ○議長(梶谷潔) 中村議員。 ◆42番(中村詔治) 観光審議会と一緒ですけれども、どうやって、では取りまとめていくか。その一歩を行政の方でそれぞれコンタクトをとりながら、協議会をつくられるのか、まずその辺が何か大事かなと思っております。そういうのをまた今後、協議会をされた内容等をお聞きしたいなと思いますので、そういうふうにまとめていただけるというか、話し合いをする場を設定をぜひしていただきたいな。その中から具体的に一つ一つの観光振興に向けてのいろんなアイデア、また総合の力で観光浮揚がなされるのかなと思っております。 またネットワークで考えますと、先日、洞門クラブ会派最後のというか、現在12人いますけれども、行政視察に行かせていただきました。観光振興をテーマに島原の方に行ってきました。島原市の方は、地形的な条件もあるわけですけれども、年間約190万人、多いときは二百三、四十万人来ていたという中で、今、青の洞門、羅漢寺が160万ですから、多少多いかなというような数字でしたので、そんなには変わらない観光客の数と思います。ただ、通過型じゃなくて滞在型だなというのが、40万人の宿泊があるということで、年間ですけれども、この辺も減っているということでありますけれども、しかし、地理的な条件もあるのかなと思いましたけれども、非常に観光収入は宿泊型になれば当然あるわけで、この辺も何か地理的な面だけで仕方ないのかなという思いもありますけれども、考え方として島原市の方は、今、韓国とか中国、台湾からも観光客が多いそうで、これは雲仙普賢岳の爆発による、これだけじゃないいろんな要素で観光客、それ以前の方が多かったというわけですね。の普賢岳だけじゃないというのを前提にしますと、島原市の方は、島原だけに見えていただく観光努力というのは、非常に結局難しさがあるような言われ方をしていました。それで、西九州あるいは九州全体に先ほどの韓国、台湾、中国からの、あるいは全国からのお客さんが見えていただければ、そういう呼び込みをすれば必然的に島原の方に何割か滞在していただける要素があるということで、とにかく大きな意味で西九州、九州に呼び込むんだという、そういう思いで観光振興をしているということで、この辺非常に何か学ぶところもあるんじゃないかなと感じた次第です。 そういう意味で、先ほどの横のネットワークをさらに輪を広げて九州全体、あるいは九州北部でも大分県ぐらいがいいのか、その辺の広さはわかりませんけれども、特にやっぱり大きなネットワークというのが一つ大事な要素でもあるかなと思っていますけれども、その辺についてのお考えなり、すでにいろんな協議会がありますので入っておられるのか、その辺をお伺いいたします。 ○議長(梶谷潔) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(福田誠一) 大分に、ツーリズム大分という組織がございます。これは観光行政を扱っているところですが、そこに加入をしております。今年、大分県修学旅行誘致促進協議会というものが発足をいたしました。京阪神、そういうところから修学旅行生を受け入れよう、大分県全体で受け入れようということで立ち上げたわけでございますが、先日、コーディネーターの方が見えまして、中津を案内したわけでございますが、これは新中津市をずっと案内したんですが、非常に修学旅行誘致にはいい材料といいますか、観光名所がそろっておるということで、次回のこの協議会の中では、中津市を題材に取り上げるというようなお話も聞いております。そういう中で、中津で安心院のような農家民泊はできないかという提案がございました。ただ、農家民泊となりますと、農家の方の協力が必要になりますので、100人の生徒が来て2人ずつ泊まっても、50人の農家の協力が要るということで、それは非常に難しいんじゃなかろうかということで、日中は農家体験をしていただきまして、夜はいろんな宿泊施設、山国のやすらぎの郷、耶馬溪のサイクリングターミナル、本耶馬の西谷温泉あるいは民宿等もありますので、夜はそういうところに泊まっていただくというような誘致方法はぜひ考えてほしいという提案をしているところでございます。以上です。 ○議長(梶谷潔) 中村議員。 ◆42番(中村詔治) その九州範囲のネットワークのお考えとか、もうちょっと広いエリアでのネットワークの関係はどうでしょうか。 ○議長(梶谷潔) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(福田誠一) 九州の旅行客が、全体的に減っております。北海道や沖縄が今増えているということで、九州は一つということで、平成15年10月に官民一体となりました九州地域戦略会議というのを立ち上げられました。それを受けまして、平成17年4月に九州観光推進機構が設立をされました。そういうことで、中津市としてもそういう場所を利用いたしまして観光のPRをしていきたいと考えております。 ○議長(梶谷潔) 中村議員、今のような質問が非常によろしいから、そういう形でしてください。中村議員。 ◆42番(中村詔治) 私は、今日で3回目の質問なんで、まだまだなれませんけれども、いつか、荒木議員が100何回と言っていましたが、大先輩だなといつもかねがね思っております。 ちょっと余談になりましたけれども、余談になったので、ちょっとどこだったかな……。九州全体の九州観光を考える段階の組織ということで、そういうのもあるということで、確かにそういう組織があるんだろうなと思っております。しかし、そこの組織に入って、では何の目的といいますか、目的もしっかりしているんでしょうけれども、実際この中津市に効果がどういうふうに引っ張ってくるかというところが大事な要素かなと思っております。そういう協議会等に積極的に参加されて、特に中津の中でも青の洞門とか、有名であるのは、皆さん、九州の中でも御承知と思いますので、アピールしていただいて九州全体の例えば観光ポスター等に中津関係の写真が一つでも載るように、また一つでも多く載るようにこの辺の、先ほど企業観光とかで新しい観光であれば、また入り込める余地もあろうかと思います。この辺の御努力をされることを願って、今の項目を終わります。 次に、青の洞門、羅漢寺整備計画でありますけれども、一番の160万人というお客さんか見えていただいていますので、新しい企業観光等もあるわけですけれども、やはり現実、160万人のお客さんが見えていただいていて、そこをどう伸ばしていくかというのも、観光振興においては大きな点ではなかろうかなと思っております。今後、その整備計画によって整備されていく方向にいくわけですけれども、先ほどから横のネットワーク、それから観光審議会等も議論してきたわけですけれども、連携のとれた中で整備計画が18年度、19年度とその予算をつけていくわけでしょうけれども、やはりどういう観光振興あるいは整備事業がいいのかという、観光審議会の思いとか横のネットワークのアイデアとかが逐次その事業に、逐次入れるというのは難しいんでしょうけれども、やはり同じ整備計画の中で意見が一致しているというのが一つ大事な要素じゃないかなと思っています。整備事業が進められたけれども、そういう観光ボランティア、観光審議会、観光協会、いろんな意味で自分たちの観光に対する思いが、結果として少し整備する観点が違うなということのないように、この辺のことで今後、各団体とか市議会とかにこの青の洞門、羅漢寺整備計画の中身と各団体とのすり合わせといいますか、この辺をどのようにお考えかお聞きいたします。 ○議長(梶谷潔) 本耶馬渓支所長。 ◎本耶馬渓支所長(成瀬徹) まさに計画策定に当たりましては、当然申し上げております長時間滞在型ということとあわせまして、観光資源のネットワーク、ネットワークについてもより広域的にということを当然計画の中に織り込んでいきたい。そのためには、議員さんが言われたように、各種団体や、あるいは観光のエージェントの方等も含めたシンポジウム等を開催しながら、実効の上がる計画書にしてまいりたいな、こういうように思っております。 ○議長(梶谷潔) 中村議員。 ◆42番(中村詔治) これも着実に各団体との話し合いを進めていただきたいということであります。その思いと実際の成果というのが重なることが大事かなと思っております。観光協会の一本化のまとめも、また観光協会の関係者だけじゃなく、当然行政の指導のもとにいろんな話し合いがなされると思いますけれども、いろんな場にいろんなアイデアをいただくという中で、観光振興に対して、またこの整備計画もアイデアをコンサルタントも吸収していただきながら、いい整備事業になればなと思っております。これも今後見守っていきたいなと思っております。 いつも具体的に何か大事だなという観点から、青の洞門の中で一つこういうのでどうかなというので御披露したいなと思うんですけれども、かつて青の洞門は、競秀峰の上の方からずっと松林が景観がいい状態であったわけですけれども、この松の枯れによる、以前からの景観、以前といっても、ここにいらっしゃる多くの方はおわかりになると思うんですけれども、若い方はちょっと青の洞門の昔の松の景観というのがわかりませんけれども、写真等で残っております。見比べますと、全然やっぱり違うんですね。やはり観光は視覚に訴えるのがかなりウエイトが高いのかなと思います。そういう意味で松の景観を保持した姿というのは、今後どうするかとなると、例えば松を移植したり植林といいますか、これは5年、10年でその景観が変わるわけではないですけれども、かつてスミチオンの空中散布、松くい虫の防除ですけれども、していましたけれども、終わった時点ではもうほとんど松が枯れた状態でしたので、それから打つ手がないんじゃないかなと思うんですけれども、松の植林等できないものか、この辺をちょっとお伺いいたします。 ○議長(梶谷潔) 本耶馬渓支所長。 ◎本耶馬渓支所長(成瀬徹) 今、青の洞門には、皆さん御存じのとおりほとんど松がございません。これも一気に松がなくなったわけじゃなくて、順次枯れていった。こういうことで、その防御対策もしたんですが、効果がよろしくなかったという結果になっておるわけです。 ここで過去には松の苗木やハゼの実をとりまして播種をしたり、いろいろと付近一帯の景観を損なわないように対策もしてきたわけなんですが、なにしく現地が岩場で土のかぶりが少ないということで、人工で植えた松の木、苗についてはなかなか活着をしない、こういうような厳しい自然の状況でございます。しかし、私もいつも思うんですが、見るからにいつも少ないのに寂しく思っております。過去の経過としてはいい成果は見ておりませんが、今後も地域にあります景勝保存会、あるいはボランティア活動の中で野山にあります種子の採取をいたしまして、播種等の試みをしながら景観保持に努めていきたいなと思っております。 なお、当地域は文化財の特別地域でもありますし、自然公園法の規制地域でもございます。こういった許可も必要でございますが、こういうのをクリアしながら景観保持に努めてまいりたい、こう思っております。 ○議長(梶谷潔) 中村議員。 ◆42番(中村詔治) 実のある方向になれば、いいなと思っております。植林等もできるようであればボランティアで、そしてそういう植林する活動そのものを観光に生かして、多くの観光の輪を広げていただければなと思っております。先ほどの景観に同じく考えてみますと、今、護岸整備がなされているわけです。堤防等の高さとかいろいろな面で、これもまた景観に大きく関係するんではなかろうかなと思っています。防災の観点もありますし、景観の観点もあろうかなと思っております。この辺、また、防災の面、景観の面、いろんな面で今検討中であるというふうに聞いております。またこの辺の流れも注意していきたいなと思っております。いずれにしてもいい景観を保ちながら防災の役目をするという、これはもちろん国の方でいい設計があろうかと思いますので、今協議中であれば、また今後の推移を守っていきたいなと思っております。 また、景観はやはり対岸側から見て初めて青の洞門全体の景観が見えるわけで、対岸側といいますと、今大体田んぼがあるわけでして、その辺の例えば公園整備とかそういうのも、これはここでどうこう議論するあれじゃないですけれども、当然可能性として考えられるんじゃないかなと思っております。ういうのを、これは私だけじゃなくて地元の木曽議員さんが特にいろんな豊富なアイデアをお持ちですし、今後とも木曽議員さんにはいろんなアイデアをお聞きするといいんじゃないかなと思っておりますし、町民あるいは市民の多くの皆さん方、いろんないいアイデアをお持ちと思いますので、こういうアイデアを募っていくという、各組織とかネットワークに限らず、何かそういうやり方もいろいろ何かあろうかなと思っています。そういうのを、いろいろ担当課で工夫をしていただければなと思っております。また、この辺、何かいいアイデアがあったかどうか、いつか一般質問で聞く機会があればしてみたいなと思っております。 最近、洞門の中を交互通行で車が通れるわけですけれども、これは市道になっていますから。ここを、局長さんが時計を見られたんで、ここを例えば行楽のシーズン、春、秋が特に集中すると思うんですけれども、このシーズンに限って、例えば土曜、日曜、祭日とか、歩行者専用道路にという声が幾つか聞かれるんですけれども、急には無理な点もあるのかなと思いますので、シーズンに限るとか土日、祭日とか、そういう限った中で可能性はないものかお伺いをいたします。 ○議長(梶谷潔) 本耶馬渓支所長。 ◎本耶馬渓支所長(成瀬徹) 今、議員さんの言われます青の洞門の観光シーズンに歩行者天国にしてはどうか、こういうことでございますが、本路線は市道樋田中島線ということで、定期バスの運行ルートにもなっておりまして、青地区民の生活道として多くの方に利用されておるわけでございます。議員の言われる期間限定の歩行者専用道として利用する場合には、交通渋滞等の混雑も心配されます。また、観光地としての導線をどういうように考えるかということも考えながら、地域の、また住民の方の生活道等との総合的な判断を図りながら対応していきたいと思っておりますし、先ほども申し上げました、現在策定中の青の洞門と羅漢寺の総合開発構想の中にも、ここら辺の関係を整合性を持たせながら検討してまいりたい、こういうように思っております。 ○議長(梶谷潔) 中村議員。 ◆42番(中村詔治) 通行料といいますか入場料といいますか、歩行者専用道路にしたりすると、そういう可能性も見えてきますし、駐車場の駐車代といいますか、そういうのも何か可能ではないかなと思っております。会派で研修に行った折には佐賀の多久市にも行ったわけですけれども、近くの九年庵に、ちょうど九年庵を開放している時期でありましたので、行かせていただきました。非常に期間限定ということで観光客が多いわけですけれども、駐車場が少し離れたところに臨時の駐車場、広いスペースですけれども、そういう対応じゃないとできないぐらいの観光客、車の多さなんで、そこからシャトルバスで九年庵の方に行けるということなんですけれども、駐車代がやっぱりそれなりにどこも取っている状況です。計算したら、駐車代だけでもすごいなという何か皮算用をしながら九年庵を見に行ったわけですけれども、九年庵もよかったなと思いますけれども、帰りは深耶馬溪を通って、そして羅漢寺、洞門を振り返ってみますと、やはり思った以上にお客さんが多くて、見ごたえも何か、改めて見ると深耶馬とか洞門、羅漢寺もいいなというのを帰って感じたわけです。 そういう立派な観光資源があるんだなというのを、再認識させられたところもありました。こういうのをぜひ生かして、観光資源の量とか質の問題、質というか、いろんな規模の問題とかあろうかと思うんですけれども、観光客が来るというのは、それだけに限らないいろんな手法があるんだな、また観光収入としてそこにお金が落ち、また税収としていかれるような潤い、観光振興によってあるのは、やはり施策だけじゃなくていろんな各組織がそういう意識を持って一つ一つ具体的なのをどうやってやるかという具体案が大事なのかなと感じた次第です。ういう点においても、この77人の議員の中でいろんなアイデアもあろうかと思うので、議員が特別委員会はできないでしょうから、いろんな意見を持ち寄ってまたそういう場も何か議員の中でできたらなと思っております。 いずれにしても、今日、質問をさせていただきました御答弁の中で、一つ一つを具体的に協議会なら協議会の中身を具体化させていく、そこの具体化をどうやってしていくのかが、担当課の腕の見せ所ではないかなと思っています。その一つ一つの具体策をまた今後お聞かせ願いながら、また、こうしたらいいんじゃないかという質問もさせていただきたいなと思っております。 以上で、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(梶谷潔) 御苦労さまでした。 31番 小倉議員。 ◆31番(小倉喜八郎) こんにちは。会派前進の小倉です。青き山々、水は澄み渡り、春は桜、初夏の新緑、秋はもみじ、冬は白き雪に覆われた大地。山国の英彦山脈を水源とし、耶馬溪の深耶馬より流れ下る清き水を集め、新中津市をめんめんと流れ下る山国川。その流域に多くの命をはぐくみ、明日の命を伝え来た水。父なる大地、母なる大地のもとに私たちは生きている。まさにこの水こそ教育、学問ではないのでしょうか。水はいろいろな形にいることができる。そして、湧き出るまでの地質により色や水質が決まってまいります。 児童、生徒の教育は、中津市の将来を担うものであり、日本の行く末を決めるものです。今日の子どもたちの育った環境を見ますと、受験戦争の過熱化、いじめや不登校の問題、学校外での社会体験の不足など、豊かな人間性をはぐくむ時期の教育にさまざまな課題が生じていると言われております。平成10年に完全学校週5日制の下に、ゆとりの中で特色ある教育を展開し、幼児、児童、生徒に生きる力を育成する基本的なねらいとして小、中学校の教育が行われてきたわけでありますが、国際調査の結果によると、学習意欲や学習習慣に課題があり、読解力低下が見受けられる。平成13年に学力向上を考えて学びのすすめ、そして確かな学力の向上を求めた授業内容の発展内容を認め、宿題、補習の奨励を勧めてきた中での一斉テストが行われたと推測いたします。今回の3回目で初めて目標値到達校の新聞発表があり、小、中学校の児童、生徒を抱える保護者に一部不安材料となっております。どう子どもと向き合えばよいかの解決になればと、順次通告に従い質問をいたします。 1点目の質問といたしましては、先日の古江議員の質問と重複いたしますが、義務教育の学校と教育を管理する教育委員会の権限についてお尋ねいたします。 2点目の質問といたしまして、平成12年に設置され、学校運営に関し意見を述べることができる、地域の教育力は学校へ発揮できるように橋渡しをするべき学校評議員の活動内容と、選出基準及び主にどのような人たちがなっているかをお尋ねいたします。 3点目の質問といたしまして、学校教育の基準及び背骨となる学習指導要領についてお尋ねいたします。あわせて、教育基本法との関連と、この要領の目的と、発布先はどこになっているのかについてお尋ねいたします。 4点目の、一斉学力テストの結果と今後の指導方針についての質問でありますが、先日、堀井三男議員と古江議員より質問がありましたが、重複しないように質問をいたします。 テストの正式な調査名と基準となる調査対象は、小学校5年生と中学校2年生との回答でありましたが、その目的と、何年生のときの目標到達調査になったのかについてお尋ねいたします。 目標到達校の目標値、おおむね満足は、県の方で決められた数値との回答だったと思いますが、前回2回までの発表と違うと言われましたが、今回の数値はどのような段階になっていますか、お尋ねいたします。 教科学力調査と同時に、人間として生きる力等の基礎体力に当たる学習意識調査の調査項目についてお尋ねいたします。 教科学力調査と学習意識調査を見て、今後の指導と問題点についてどのように考えておられるかをお尋ねいたします。 以上で、1回目の質問を終わります。 ○議長(梶谷潔) 教育委員会管理課長
    ◎教委・管理課長(廣畑功) 教育委員会の権限でございます。教育委員会の権限といたしましては、地方自治法第180条の8、地方教育行政組織及び運営に関する法律第23条の規定によりまして、学校、その他の教育機関の設置や管理及び廃止に関すること、それから財産の管理、学校の組織編成、教育課程、教科書、その他の教材の取り扱い、就学に関する事務、教育職員の身分の取り扱いに関する事務、社会教育、その他教育、学術及び文化に関する事務などを管理し執行する権限を有することとなっております。以上です。 ○議長(梶谷潔) 教育委員会学校教育課長。 ◎教委・学校教育課長(池永正博) 学校評議員についての御質問でございます。 学校評議員の選考基準は特にございませんが、学校評議員が校長の求めに応じて、校長が地域に開かれた特色ある学校づくりを推進するために必要な学校運営に関し意見を述べることとなっていることから、それにふさわしい人物であり、その職責から秘密を守れる方となると思っております。 また、現在委嘱されている評議員は、地域の教育を支えている方々であり、自治委員さん、それから健全育成会の会員さんなどでございます。 なお、活動の主な内容はということで、校長の求めに応じ年3回程度評議員会に出席し、必要な御意見をいただいておるところです。そのほか、各種学校行事などに参加及び出席をいただいているところです。 3点目の質問として、学習指導要領についてということで、教育基本法との関連はどうなっているのか、その目的、発布先はということでございます。 教育基本法との関連につきましては、教育基本法の第1条に教育の目的というのが掲げられております。これは人格の完成にあるわけですが、これを受け学校教育法では、学校種ごとの目的、目標を定め、学校教育法施行規則において各教科など教育課程の基準を定め、より具体的な基準は文部科学大臣が別に学習指導要領として公示することとなっております。その学習指導要領は、学校教育の目的、目標を達成するため、校長が教育課程を編成しますが、その基準となっております。 発布先ということでございますが、教育課程の編成権は学校長にあることから、発布先ということになると学校長ととらえていただければ結構かと思っております。 それから、一斉学力テストの結果と今後の指導方針ということでございます。 まず最初が、テストの正式な調査名と基準とすべきもの、調査対象などについて御質問であったと思っております。 正式名称につきましては、一般的には一斉学力テストと言われておりますが、実際は基礎基本の定着状況調査であり、その調査基準は学習指導要領により示された内容となります。 それから、小学校5年、中学校2年に、4月14日にテストしております。ということは、小学校4年それから中学校1年の教育内容についての基礎基本の定着状況調査であったということになります。 それから、学級5人以上という対象もございます。それから、あと、よく皆さんはいわゆるテストだけと思っておられますが、学習意識調査も行っているところでございます。 目標値についてという御質問もあったかと思います。これは県の作成の資料では、目標値としては、児童一人ひとりがおおむね満足といえるための通過した問題数の割合ということでございますが、もっと単純に申し上げれば、学習指導要領に示す到達目標におおむね達成していると判断できる得点であるということになろうかと思います。 そしてまた、今回の目標値の設定につきましては、県教委から委託を受けた業者が作成し、提示したものということになります。先ほど申しましたように、小学校4年生のときのものであって、国語10項目、算数9項目、合わせて19項目、中学校2年生につきましては、1年生の内容で国語10項目、数学8項目、英語8項目の合わせて26項目で調査されているところでございます。 それから、教科学力調査と同時に、人間として生きるなど基礎体力に関する学習意識調査というところで、特にこういうことが成績上位のものに見受けられるということで学習意識調査とあわせたことでいえば、「自分と違う意見を尊重している」、「早寝早起きなど規則正しく生活するように言われている」、「習い事やスポーツ、学習などで自分が立てた目標を達成できるように家族が応援してくれる」、「振り返りテストなどで自分がわからなくなったところを確認する」、「学習内容が理解できなかったりテストで間違えた原因については十分考える」というような質問に対して、肯定的に答えたものは、やはり学習成績でも成果を上げているというような意識調査と学習基礎基本の定着状況調査が関連があるということになっております。 今後の指導と問題点についてということであったと思います。 今後につきましては、市教委といたしましては、学習指導要領に示された内容については、ぜひ達成してもらわなければなりません。しかし、点数主義に走るのではなく、正しい競争意識の高揚や生きる力をつけるための諸施策については、今後も継続してもらわなければならんと思っております。 問題点はということで、少し申し上げにくいところはありますが、学校の公表ということになっていますが、結果として対象が5人以上ということから想像していただければわかるように、教育長も先日申し上げたところでございますが、5人を想像してください。ということは、その学校、地域、保護者からしてみれば個人の問題というところもあるわけでございます。それからまた学校と言っておりますが、5人以上の学級ということになるので、ある種、学級の成績の公表となっている点もあるかと思います。ここで私が県教委に話をしたところでございますが、今回の目標値、これは絶対に守らなければならん、やらなければならん、これがもう第一だと。しかし、今、小学校1年生で30人以下学級がなされておりますが、これを20人以上ということになっておりますので、対象を20人以上にすべきではなかったかなというふうにちょっと思っております。 また、平成16年度の内容であることから、平成16年5月1日の学校基本調査により、例えば教職員1人当たりの児童数や30人以下学級の割合などをあわせて公表すれば、よりまだ中身は見えたかと思っております。以上です。 ○議長(梶谷潔) 小倉議員。 ◆31番(小倉喜八郎) どうもありがとうございました。教育委員会は、合議制の行政機関ということで、みずからの責任で行政の一部を担当し執行するようになっているんじゃないかと思いますけれども、教育委員会は、予算を調整して執行することや議会に議案を提出することができるでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(梶谷潔) 教育委員会管理課長。 ◎教委・管理課長(廣畑功) 教育委員会の予算編成権、条例の提案権でございますけれども、教育委員会におきましては、条例の提案権、予算編成権はございません。以上です。 ○議長(梶谷潔) 小倉議員。 ◆31番(小倉喜八郎) 児童、生徒に教科を教える先生に、教員と講師とがあるようですが、教育職員とはどのような教員のことを言うのでしょうか。講師とは、またどのような人のことを言われるのですか、お尋ねいたします。 ○議長(梶谷潔) 教育委員会学校教育課長。 ◎教委・学校教育課長(池永正博) 教育職員と一般に言えば、通常、校長、教頭、教諭、養護教諭、それから事務職員も指す場合がございます。そのほか、学校の運営全般にかかわることとして用務員さんなどもあわせて指す場合もございます。講師とは、県教委による大分県教員採用試験に合格し本採用された者を、教諭としたときに、その力を県教委や市教委が認め、臨時的に採用された教員免許を有した者ということになろうかと思います。以上です。 ○議長(梶谷潔) 小倉議員。 ◆31番(小倉喜八郎) 人間、生まれて成長する上で人との出会いが重要であると思われます。幼児期にだれに出会うかによって、将来が大きく左右されてきます。この頃は、保育園の方なんですけれども、早い子どもは3カ月の赤ん坊のときから保育園に預けられております。「魅力あるすぐれた教員の確保を目指す」と、文部科学白書に書かれています。学力試験の成績のみならず、面接、実技試験の実施や社会経験の評価、人物評価を重視する方向となっておりました。講師であっても、学年担任や生徒指導の大変優秀な講師の先生に、教育委員会や学校長からの採用に対する推薦などはできないのでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(梶谷潔) 教育委員会学校教育課長。 ◎教委・学校教育課長(池永正博) 議員御指摘のとおり、講師の中に、本当にどこでこういう勉強をしてきたのかなというようなすばらしい講師もいます。しかし、今議員が言われたような教育委員会が推薦し、県教委がそれを広く受けとめてというような、制度としては現状はございません。ただ、制度はありませんが、私たちは県教委の出先機関である事務所の方に、またすばらしい講師については随時推薦し、空きがあったときにはすぐに配置してもらうというような手だては行っております。以上です。 ○議長(梶谷潔) 小倉議員。 ◆31番(小倉喜八郎) ぜひそういう推薦制度等を取り入れられるように、何らかの運動を起こす必要があるんじゃないかと思います。といいますのも、子どもは親を選べないように、子どもたちは先生を選ぶこともできませんので、よろしくお願いいたします。 それから、11月21日に会派で行政視察に、千歳市の方に行ってまいりました。そこで教育を考える市民会議の設置がなされておりました。この目的は、市民の教育に対する生の声を聞くことと、現在の教育の現状を知ってもらうことを目的としているということで言われておりました。なお、ここは自衛隊の基地がありまして、その時期になると大量の人が動くということの話がありました。 地域の教育力の活用が叫ばれています。校区内の住民と児童生徒の触れ合いが必要です。地域のお年寄りが、下校時の子どもに「お帰り」と声をかけたところ、子どもたちが走って行ったとの話などをよく耳にいたします。今後、少子化により先生の加配も難しくなるので、地域の人による授業のサポートなどできないのでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(梶谷潔) 教育委員会学校教育課長。 ◎教委・学校教育課長(池永正博) 今、議員御指摘の授業などのサポートということにつきましては、大変大事に考えております。今までここ2年間、大幡小学校それから三郷小学校の方で地域とはぐくむ学習力向上モデル事業というのを指定を受けて研究してまいりました。それは各教科などに地域の方々に入っていただいて一緒に行う。先日も申し上げましたが、大幡小学校では60数名、三郷にしても40数名の地域の方々の協力を得ております。それは勉強のみならず、地域に戻ったときに、さっき議員が御指摘のあったところの逆で、声をかけたら、「あ、あのときに習ったおばちゃんや」というようなこと、または声をかけるときに「どこの子やろか」というのではなくて、「何年何組のだれだれ」という名前まで声をかけられるということから親交が深まり、地域の安全にも十分役立っているというふうに聞いております。これを推進していきたいと思っております。以上です。 ○議長(梶谷潔) 小倉議員。 ◆31番(小倉喜八郎) 中津市の場合、旧中津市と言っていいかどうかわかりませんけれども、青少年健全育成会が各校区でミニ集会を行っております。この集会の活用をぜひ要望いたします。 それから、これからは開かれた学校と言われています。地域との接点になる学校評議員は、学校の教育目標、計画、地域との連携の進め方や校長が進める特色ある学校づくりを推進するために必要な学校運営に関して意見を述べることとなっておりますが、授業参観、それから総合学習などの活動や行事に参加はしているのでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(梶谷潔) 教育委員会学校教育課長。 ◎教委・学校教育課長(池永正博) 学校評議員さんの行事への参加ということでございますが、年3回の会議のみならず、各種学校の行事について案内を受けながら、またはみずから参加をいただいているところでございます。以上です。 ○議長(梶谷潔) 小倉議員。 ◆31番(小倉喜八郎) なぜそれをお聞きしたかといいますと、実は昨年、小学校に2回、中学校に2回、公開参加授業ということで私たちも行かせていただきました。今の子どもたちの授業を受けている態度、それから授業のあり方を、今のやっぱり地域の人たちにぜひ見てもらうべきじゃないかと思います。そうしないと、今の子どもたちが学校でどういうふうな生活、どういうふうな授業を受けているかがわからなければ、子どもに注意するなり意見することはできないんじゃないかと思います。 それから、先ほどの学校評議員の件でありますけれども、参加しての意見はどうなっているのでしょうか。学校の実態、児童、生徒の学習態度などを知る必要があると思いますが、意見の集約などはどうなっていますか、お尋ねいたします。 ○議長(梶谷潔) 教育委員会学校教育課長。 ◎教委・学校教育課長(池永正博) 学校評議員さん方にありましては、当然いろんな方がおいでなんですが、やはり厳しく追及される場面もございます。教育委員会も一緒になって学校とその評議員さんの御指摘に、その御指摘があっている以上はそれにきちっと沿わなければなりません。そのような対応をしております。学校評議員さんの御意見は、大変重要なものでございます。以上です。 ○議長(梶谷潔) 小倉議員。 ◆31番(小倉喜八郎) 学校の運営管理者はだれになっていますか、お尋ねいたします。 ○議長(梶谷潔) 教育委員会学校教育課長。 ◎教委・学校教育課長(池永正博) それは、学校長ということになります。以上です。 ○議長(梶谷潔) 小倉議員。 ◆31番(小倉喜八郎) 学習要領は、教育の背骨、基準となっておりますが、教育委員さん方は学習指導要領の大枠について御存じかどうかお尋ねいたします。 ○議長(梶谷潔) 教育委員会学校教育課長。 ◎教委・学校教育課長(池永正博) 教育委員さん方の学習指導要領の周知というところかと思いますが、当然私たちはいろんな教育委員会の中で提案をいたします。その提案に関連し、学習指導要領等の関連を申し上げているところでございますが、そういう意味では大枠御理解をいただいてあると思っております。ただ、改めてこのような御指摘をいただいて、指導要領の趣旨からその骨子について、今度また教育委員さん方にお示しをしていきたいと思っております。以上です。 ○議長(梶谷潔) 小倉議員。 ◆31番(小倉喜八郎) 私たちが2人以上で生活しようとしたり集団をつくったとき、議会もそうなんですけれども、1人のときと同じように気ままに振る舞うことはできなくなります。お互いが一定の手続きを踏んで取り決め、それに従っていかなければ、自分たちの生存を守り生活を送っていくことはできません。自己中心やごね得は恥です。教育においても、基本法の全文条例の中で個人の尊厳を重んじとか、個性豊かな文化の創造とか、個人の価値をたっとびとか、学問の自由を尊重など、個人や自由という言葉が出てきますが、今日、自分さえよければとの自己中心的な事件が発生していますが、教育を考えたときに、個人及び学問の自由はいかなる規範、枠組みのもとに許されるのでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(梶谷潔) 教育委員会学校教育課長。 ◎教委・学校教育課長(池永正博) 個人の自由、学問の自由というところの御質問と思います。個人、学問の自由については、憲法第23条及び教育基本法などにおいて明確に示されておると思っております。自由の範囲を問われれば、憲法における自由及び権利の保持義務と公共福祉第12条において、「国民は、これを乱用してはならないのであって、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負う」ということになっておることから、自由にも範囲と責任が伴うと考えております。以上です。 ○議長(梶谷潔) 小倉議員。 ◆31番(小倉喜八郎) そう言われましたように、自由にも、個人的な自由もそうなんですけれども、範囲があるということであります。私たち、人間として生活していく中には、やはり自由は認められておりますけれども、団体を守るためというか、維持していくためには、やはり枠組みの中で決められたことを守っていくことが必要じゃないかと思います。特に市では条例等をやはり遵守しなければ、これはうまくいかないと思いますので、一言申し述べておきます。 それから教員は、教育基本法第8条2項に、「法律に定める学校は、特定の政党を支持し、またはこれに反対するための政治教育、その他政治的活動をしてはならない」と規定されていることをつけ加えておきます。 小、中学校の学校での授業は、大まかに分けるとどのようになっておられますか、お尋ねいたします。 ○議長(梶谷潔) 教育委員会学校教育課長。 ◎教委・学校教育課長(池永正博) 大まかに分けるとということでありますが、回答になるか、皆さん御存じのとおり国語、算数、社会、理科などの教科、それから特別活動の時間、修学旅行等が入りますが、それから総合的な学習の時間、それから道徳の時間などにおいて授業が行われているところです。そのようなことでよろしいでしょうか。以上です。 ○議長(梶谷潔) 小倉議員。 ◆31番(小倉喜八郎) 文部科学省が出す学習指導要領のねらいと基準は、どのような内容となっていますか、お尋ねいたします。 ○議長(梶谷潔) ゆっくり考えて……いいですからね。教育委員会学校教育課長。 ◎教委・学校教育課長(池永正博) 文部科学省が示すところの学習指導要領の基準の方向性ということととらえて、答弁したいと思います。 文部科学省が、現在の学習指導要領に移るときに、改定の経緯というものがございます。その改定の経緯の中で、つい先日、塾の講師が女児を殺害したところでございますが、まさに言い当てていたんではないかと思います。先ほど、議員さんも言われていたように受験競争の激化とかいじめ、不登校の問題とか社会体験の不足とかいうことが掲げられておりまして、豊かな人間性をはぐくまなければならないということが、まず大きくその経緯に書かれてありました。 それから、今後21世紀に向けて国際化とか情報化とかいうこともあるかと思います。同時に少子、高齢化ということで、先日の学習塾の講師の殺害事件にしても、ひとりっ子だから悪いというわけではないんですが、たまたまかもわかりませんが、ひとりっ子であったということも、その改定の経緯の中で見事何か言い当てたような内容であったと思います。 そのようなことが中心となりながら、ゆとりの中でみずから学び、みずから考える力など、生きる力の育成を基本として教育内容の源泉と基礎基本の徹底を図ること、一人ひとりの個性を大切にすること、豊かな人間性とたくましい体をはぐくむことなどが、その方向性であろうと思われます。以上です。 ○議長(梶谷潔) 小倉議員。 ◆31番(小倉喜八郎) その中の一つを私なりに調べたことなんですけれども、「豊かな人間性や社会性、国際社会に生きる日本人としての自覚を育成する」とあります。地域との触れ合い、地域の教育力の活用から学校運営をなされていると思いますが、学習指導要領によって教育課程、カリキュラムが組まれていますが、読み聞かせなど直接児童にかかわる学校内での諸団体の活動内容について、学校、教育委員会はどういうふうにかかわっていますか、お尋ねいたします。 ○議長(梶谷潔) 教育委員会学校教育課長。 ◎教委・学校教育課長(池永正博) 読み聞かせグループとのかかわりということで御回答を申し上げたいと思いますが、まず一番中心である学校は、読み聞かせにかかる打ち合わせというようなことも綿密に行っているわけで、当然学校では綿密な打ち合わせが行われております。教育委員会はと申しますと、学校教育課長である私の方が、読み聞かせグループの代表の方々と年間を通じて……、何回かというと、5回以上は話し合いをしているところでございます。以上です。 ○議長(梶谷潔) 小倉議員。 ◆31番(小倉喜八郎) なぜこういうような質問をしましたかといいますと、先ほどから盛んに出ていますように、要するに教育の背骨、中心は学習指導要領にありということなんですから、これをしっかりと踏まえた上での子どもたちの読み聞かせをぜひなされるようにお願いいたします。 それから、総合学習、生活科での稲作や芋づくりをしています。私も手伝いに行くことがあります。1粒のもみから四、五本の茎ができ、それに50粒から60粒のもみとなります。1本の芋のつるから四、五本の芋がとれます。その兄弟芋にどれ一つと同じものはないことを学ぶことができます。総合学習や地域教育力の活用などの計画や予算について、その予算の使用権限は、学校ではだれが持っているのでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(梶谷潔) 教育委員会学校教育課長。 ◎教委・学校教育課長(池永正博) 当然、その責任者である学校長となると思います。学校長です。以上です。 ○議長(梶谷潔) 小倉議員。 ◆31番(小倉喜八郎) ここで、本来であればそれの補助金等のことについて産業振興部長に本当は質問したかったのですけれども、通告しておりませんので、本日はいたしません。 体験学習で生きる力、命の大切さを自然から学ぶことは、大変子どもたちにとって重要なことであります。自然とともに生きることは、農地を守る大切さを感じることでもあります。先日、講演が行われました水谷修先生、要するに夜回り先生の話は、多くの方々が聞いたことでしょう。「明日に向かって生きる力、生きていれば明日がある。命は人のためにある」と言われ、そして、「今、大人のあなたは子どもたちのために何をしていますか」との問いかけがありました。今、私たちは何らかの行動を起こすべきだと思います。 福沢諭吉先生の学問のすすめの初めの方に、「人は生まれながらにして貴族、貧富の別なし。ただ、学問を努めて物事をよく知るものは貴人となり、富人となる。無学なるものは貧しき人となる」と書かれていますが、教育、学問の目的はどのようなことでしょうか。教育長にお聞きいたします。 ○議長(梶谷潔) 教育長。 ◎教育長(影木莊一郎) お二人の丁々発止といいますか、竜虎相まみえるというか、すばらしいお話し合いに聞きほれておりまして、急に……。 私の教育に対する御質問だと思いますが、基本的な教育基本法と私はほとんど同じ意見なんでございますが、実は中津市のホームページに教育長の部屋というページがあるんですけれども、ほとんどの人は知らないと思います。これは毎月私が書いておりまして、今年の6月号ですが、結構いいことを書いてあります。「子どもたち一人ひとりが人格の完成を目指し、個人として自立し、それぞれの個性を伸ばし、その可能性を開花させること。そして、どのような道に進んでも、みずからの人生を幸せに送ることができる基礎を培うことは、義務教育の極めて重要な役割である」ということを書いております。こんな感じでよろしいでしょうか。 ○議長(梶谷潔) 小倉議員。 ◆31番(小倉喜八郎) この前、ある子どもを実は私がしかったのでありますけれども、その日の夜、実はその保護者より私のところに電話がかかりまして、自分のところの子どもの悪いことには一切触れずに、私のしかり方が悪いと怒られました。怒られた以上、そこでどうのこうのということを言うことは、それ以上相手が立腹するので、私は静かにすみませんと謝りました。今、このように教育、学問は、本来は社会で生活していく上での人としての基礎を形づくるものであると思われますが、最近、保護者の無理難題に現場の先生方が大変くたびれていると言われております。このこと一つ考えてみましても、今回の学習意識調査の中で深く考え、保護者とともに検討すべき点があるんじゃないかと思います。 大分県は、意識調査の中で教科の好き嫌いの調査をしていますが、小学校5年生は、10教科中7教科、中学2年生は12教科中10教科が、全国平均で全国値を下回っている、つまり嫌いな教科が多いということであります。それから、豊かな基礎体験は、ほぼ全国平均でありました。学びの基礎力は、33項目中、小学校22項目、中学校13項目が全国平均よりマイナスです。それから、生きる力は、15項目中、小学校が13項目、中学校が15項目マイナスです。それから、通学意欲は1項目だったんですけれども、小学校はプラマイゼロ、中学校はマイナス1となっております。それから、基本的生活習慣は、3項目中、小学校がマイナス2、中学校でマイナス3、全国平均より低くなっております。 このような全国と大分県の違いがマスコミに発表されていたんですけれども、中津市の全国と比べたときの、大分県でも結構なんですけれども、比べたような数値を手元にお持ちでしたら発表をお願いしたいんですけれども、細かい数字がわからなければ大体の傾向だけでも結構ですので、御質問いたします。 ○議長(梶谷潔) 教育委員会学校教育課長。 ◎教委・学校教育課長(池永正博) まず全国それから大分県、そして学校という数値がございます。ただ、市ごとの分はございません。大分県の恐らく同じものを見てのお話かと思いますが、意識調査の結果の中で、私も各学校のをちょっと横断的に見まして、特に気になり、そしてまた同じだなと思ったのは、みずから学ぶ力というところの自宅学習習慣において、授業で習ったことはその日のうちに復習しているということにつきましては、大分県が全国に比べて10ポイント以上マイナスである。これについては中津全体的に見ても同様であると思っております。10ポイントとは、非常に大きい差があると思います。それから、学びを律する力の中の学習継続力というのがございますが、目標に向けてふだんからこつこつ学習している、このことにつきましても、大分県が5ポイントほど全国よりマイナスでございます。これにつきましても、中津市全体的に見てほぼ同様ととらえております。それから授業を受ける姿勢、先ほど議員も言われましたが、この中で人の話は最後まできちんと聞いているということにつきましては、全国に比べて大分県が4ポイント程度低い。これにつきましても、中津市も十分同じような状況にあるととらえております。それと、あと差が大きかったことの中で、学校での指導、活動ということで、掃除やボランティア活動は積極的にしようということで肯定的に回答したものの差が、やはり4ポイント以上全国に比べて大分県が低うございます。これにつきましても、中津も同じような状況を示しているところです。あと、中学校のみの質問の中で、あなたは、現在部活動に参加していますかということで、熱心に活動しているとか、部活動に参加しているが、余り熱心ではないとかいう項目があるわけですが、その中で熱心に活動しているというのが、ちょっと私が思っていたより意外だったんですが、大分県が全国に比べて5.5ポイントマイナスを示しているということも、中津もほぼ結果としては同じようになったと思っております。以上です。 ○議長(梶谷潔) 小倉議員。 ◆31番(小倉喜八郎) 今、学校教育課長が発表されましたようなことを、これから保護者の方々へ話をしながら、学力向上とあわせてそれらの保護者の方々が子どもに対処していくようになされればよいと思います。学習指導要領のゆとり、特色ある教育、生きる力は、基礎部分であり、この基礎の上に教科学力の向上をすべきだと思います。 今回の一斉テストの教科学力の目標値の到達結果の発表により、学校の差別化が起こり、転勤者の校区選びが起こっていますが、この点についてどのような解決方法を考えていますか。中津は、このようなよい教育をしており、子どもたちはこんなよいところがあるというようなことがあれば、御報告をお願いいたします。 ○議長(梶谷潔) 教育委員会学校教育課長。 ◎教委・学校教育課長(池永正博) 今、議員の方から公表にかかって転居の中で学校選びが始まっているというようなお話がありましたが、私の力不足かもわかりませんが、現実そのようなことについては把握はしておりません。ただ、議員の質問の答弁になるかどうかですが、もしそのような狭い意味での教育論の中で学校を選ぶというようなことであれば、先ほど申し上げた文部科学省が示したところの現在使っている学習指導要領の改定の経緯、それから、それに対して中津市が行っていることを、先ほどのような大幡小学校、三郷小学校それから北部小学校や三光中学校が取り組んだ、心に響く道徳教育の研究とか、そのようなことを申し上げて、そういう狭義の教育じゃなくて、人間を育てるという義務性の課せられた、最も大事なところを見て、またそれを一生懸命やっている各学校をぜひ信じてくださいというふうに申し上げたいと思います。以上です。 ○議長(梶谷潔) 小倉議員。 ◆31番(小倉喜八郎) 私もそういうことを感じるわけでございますけれども、まだまだこの中津市は純朴な性格を皆さん持っておられます。今からこういうことを言ったら怒られるかもしれませんけれども、ダイハツ車体が見えられまして、特に日本国中というか、関東から九州一円の方々が、恐らくこの中津市に集まってくるんじゃないかと思います。それに伴いましてもう一つ考えられるのは、外国からの従業員の方もこの中津に来られるんじゃないかと思います。こういうような急激な変化のときこそ、子どもたちが大変に大きく影響を受けるおそれがありますので、この純朴な気持ちを育てながら学力の向上に努めたらいいんじゃないかと思いますので、よろしくお願いいたします。 それから、このような全国一斉学力調査が、昭和36年に中学2、3年生を対象として行われております。このときは教育の国家統制であるとして反対運動、すごい反対運動が起きております。その時々の時代背景のもとに行われてきておりますが、今回の一斉テスト、基礎、基本の定着状況調査の結果を踏まえて、今後、学習指導要領のゆとりの中で特色ある教育を展開し、児童、生徒に生きる力を育成するのにどのようにお考えでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(梶谷潔) 教育委員会学校教育課長。 ◎教委・学校教育課長(池永正博) 先ほど来話していることにちょっと重複するかと思いますが、一番は学校と地域とが協力しながら、先ほども申し上げた大幡小学校とか三郷小学校それから北部、それから三光中学とかがやっているようなやり方を全体に開きながら、そのことで生きる力をつけさせていきたい。要は生きる力というのは、みずから考えてみずから行動する。今回の京都の方は、非常に勉強もできて優秀で、それから高校から大学も推薦で同志社に行けれるような人でした。この人には、到底生きる力がついてないと言わざるを得ないと思います。その殺害したいろんな工作をしていますが、殺害したその後、どのように自分がなっていくのか、それさえも想像がつかないというようなことが、本当にこの事件でもわかるところでございます。そういう意味でも、みずから考え、みずから行動するような子どもが育成されるようにいきたいと思います。 ただ、その中で厳しくするところは当然厳しくしていかなければならないと思っています。この前、新聞で公表されたある学校の校長が言っていました。成績についてはこのように評価されたけれども、学校の中は非常に反省しなければならないところがあると。まさに5月、教育事務所訪問で市教委も、私たちも同行しましたが、そこで事務所も、私たちも厳しくその授業態度について示唆した学校でした。それは今回、公表されているわけですね。校長もあわせて反省しているところですが、厳しさと同時に生きる力をつけていかせたいと思っております。以上です。 ○議長(梶谷潔) 小倉議員。 ◆31番(小倉喜八郎) 何度も何度も繰り返し「生きる力」という言葉が出てくると思います。水谷先生の言われるように、「生きていれば明日が来る」ということです。命、生きる力についての学習、教育が大変大切な時期に来ていると思います。 これは、今年の健全育成会のミニ集会の、子どもたちの生活習慣についてアンケートをいたしました。その一部ですので、ちょっとここで取り上げてみたいと思います。 これは6年生72名のうち63人の方々が参加されましたけれども、その中でアンケートに応じてくれたのが50件ということで約70%の方々からの回答を得たものです。の中で朝食について家族と一緒に食べているかどうかということをやりましたところ、約70%の方が家族と一緒に食べているということです。ただし、30%の方は子どもたちだけでというような回答を得ております。それから、夕食については、家族と一緒に92%の方が食べているということでありました。 それから、夜は何時頃まで起きて、何時頃寝ますかという質問なんですけれども、約88%が9時から10時の間に寝ているそうです。恐らくこのミニ集会に来る人は、大変教育熱心な家庭が多いので、こういうふうな模範的な回答になったかなと思っておりますけれども、ちょっとこれは余談でございました。 それから、今、週5日制になって土曜日が子どもたちは休みであります。それで、子どもたちは朝何時に起きますかということをアンケートしたら、大体7時から8時までの間に起きるのが約84%あったんですよね。えらい早く休みの日に起きているな、スポーツか何かの練習とか何かがあるのかなと思って、よくよく聞きましたら、今、7時からテレビで漫画をやっているそうですね。それで子どもたちは早く起きるそうです。これはびっくりしました。だからテレビの影響というのは、やっぱりすごいなと思っております。 それから、朝起きたときに家族の方々とあいさつ、おはようございますと言っているかどうかを一応アンケートをとりました。これは、先ほど朝食を食べているかどうかというのにやっぱりちょっと比例しますので、約88%の家庭で朝起きたら親子ともどもあいさつをしているというような回答を得ております。 それから、学校の安心、安全についてでありますけれども、不安とか危ないことについてのアンケートをとりました。その中で、「まず通学路が狭く、歩道がない」ということがありました。それから、「下校時、1人で帰ってくることがあり心配であるし、本人も寂しく思う」というようなことがありました。それから、一番多かったのが、やっぱり自転車の乗り方ですね。これは右側通行、無灯火、幼稚園児が自転車で道の真ん中を走っているとか、こういう話がありました。やっぱり自転車については、少し学校の方で指導をしていただく必要があるんじゃないかと思っております。 それから、質問の通告はしておりませんでしたけれども、栃木の方とかいろいろなことで下校時等に小学生の事件が発生しております。それで、教育委員会の方で小学校低学年の下校時や通学路で1人になることがありますが、このことで教育委員会の方で今、学校等に何か指示をしたりしていることがあれば報告をお願いいたします。これは通告外ですけれども、よければひとつよろしくお願いいたします。 ○議長(梶谷潔) 緊急なことでございますので、通告外を許します。教育委員会学校教育課長。 ◎教委・学校教育課長(池永正博) 今回、連続して通学路で児童が殺害されております。このことは、非常に深く受けとめておりまして、先日も少し申し上げたかもわかりませんが、12月4日日曜日、5日で作成し、12月6日付で、通常文科省、県教委という通達、通知になるんですが、中津市教育委員会教育長独自の通知文を出して、まず教師が通学路を歩みなさい、そして交通事故対策だけじゃなくて、例えば落書きとか自転車を放置しているところはよからぬ者が集まりやすいところであるわけで、それから、例えば高い壁とかいうようなことも考えながらも点検をしてくださいと。それにかかわって、すでに各学校では取り組みを始めております。その中に、1人になるところということで点検も入っております。 これまた地域の方に望むところでございますが、ぜひ小学校の子どもが下校するときに、いよいよ自宅に近づいたら、みんな個人になるんですね。これはもうどうしても個人になっていく。そのときに地域の方々が垣根を切ったりとか、井戸端会議をして様子を見ていただけるとありがたいなと思っています。点検をしているところです。以上です。 ○議長(梶谷潔) 小倉議員。 ◆31番(小倉喜八郎) これは大正時代に旧制中学の通信教育で使われた本でございます。大日本国民中学会と書いております。この中に要するに教育、学問とはこういうことですということが書かれておりましたので、最後になりますけれども、これを読み上げて終わりたいと思います。旧制中学校の通信教育で使われていた本に書かれていた文章です。 「学問、教育は、地位をつくるための道具ではなく、職業以上に人間の知識と品格を高めて、平常生活に起こる百般の問題に対して正確なる解釈と判断を与え、もって、人生を安全にし、人生の分限を図ること」と書かれています。今後の中津市の児童、生徒への教育は、子どもたちへ命を大切にして心豊かな上に確かな学力の向上を図るようにお願いいたします。私たち議員も、教育行政とともに頑張りますので、よろしくお願いいたします。そして、安心して子育てできる平和な中津市づくりを目指してまいります。 以上で終わります。ありがとうございました。 ○議長(梶谷潔) 御苦労さまでした。 以上で、通告による一般質問は終わりました。これで、一般質問を終結いたします。 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。 本日は、これで散会いたします。御苦労さまでした。 △議事終了                                  午後3時12分上記、会議の経過を記録して、事実と相違ないことを証するため、ここに署名する。平成17年12月12日中津市議会議長   梶 谷   潔中津市議会副議長  井 上 陽 一署 名 議 員   片 桐 文 隆署 名 議 員   刎   義 幸...