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平成13年第4回定例会(第5号12月10日)

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  1. 別府市議会 2001-12-10
    平成13年第4回定例会(第5号12月10日)


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    平成13年第4回定例会(第5号12月10日) 平成十三年第四回定例会会議録(第五号) 平成十三年十二月十日   〇出席議員(三十一名)    一  番  猿 渡 久 子 君   二  番  吉 冨 英三郎 君    三  番  黒 木 愛一郎 君   四  番  平 野 文 活 君    五  番  松 川 峰 生 君   六  番  池 田 康 雄 君    七  番  野 口 哲 男 君   八  番  野 田 紀 子 君    九  番  堀 本 博 行 君   十一 番  高 橋 美智子 君    十二 番  後 藤 健 介 君   十三 番  山 本 一 成 君    十四 番  佐 藤 博 章 君   十五 番  井 田 逸 朗 君    十六 番  富 田 公 人 君   十七 番  清 成 宣 明 君    十八 番  永 井   正 君   十九 番  三ケ尻 正 友 君    二十 番  佐 藤 岩 男 君   二十一番  泉   武 弘 君    二十二番  河 野 数 則 君   二十三番  岩 男 三 男 君    二十四番  原   克 美 君   二十五番  江 藤 勝 彦 君    二十六番  内 田 有 彦 君   二十七番  浜 野   弘 君    二十九番  首 藤   正 君   三十 番  伊 藤 敏 幸 君
       三十一番  矢 野   彰 君   三十二番  朝 倉   斉 君    三十三番  村 田 政 弘 君 〇欠席議員(一 名)    十  番  田 中 祐 二 君 〇説明ための出席者    市長       井 上 信 幸 君   助役       安 倍 一 郎 君    助役       三 浦 義 人 君   収入役      首 藤 廣 行 君    教育長      山 田 俊 秀 君   水道局管理者   濱 崎   寛 君    総務部長     大 塚 利 男 君   企画財政部長   須 田 一 弘 君    市長公室長    林   慎 一 君   観光経済部長   池 部   光 君    建設部長     菅   政 彦 君   生活環境部長   井 上 泰 行 君    福祉保健部長兼福祉事務所             岡 部 光 瑞 君   消防長      宮 崎 眞 行 君                         教育次長兼スポーツ振興課長    財政課長     友 永 哲 男 君            木 村 善 行 君    水道局次長    脇   英 機 君   消防署長     首 藤 正 喜 君    選挙管理委員会事務局長             松 尾 慎 一 君   監査事務局長   杉 田   浩 君    生涯学習課長   弥 田 弘 幸 君   農林水産課長   松 田   麿 君    企画調整課長   藤 原 洋 行 君   教育総務課参事  楠   輝 義 君    契約検査課長   加 藤 隆 久 君   建築住宅課長   安 部 重 穂 君    温泉課長     安 部 和 男 君   学校教育課長   小 畑 善 実 君    生活環境部次長兼清掃課長             宮 津 健 一 君   商工課長     溝 口 広 海 君    観光課長     吉 本 博 行 君   教育総務課長   安 部   強 君    保険年金課長   田 仲 良 行 君   建築住宅課参事  安 波 照 夫 君    国際交流課長   中 野 義 幸 君 〇議会事務局出席者    局長       東   昇 司     参事       徳 部 正 憲    次長兼調査係長  荒 金 則 明     次長兼議事係長  加 藤 陽 三    主査       首 藤 泰 一     主査       濱 崎 憲 幸    主査       宮 森 久 住     主任       村 上 正 人    速記者      桐 生 能 成 〇議事日程(第五号)       平成十三年十二月十日(月曜日)午前十時開議    第一 一般質問    第二 議第一〇七号 平成十三年度別府市一般会計補正予算(第五号)       議第一〇八号 平成十三年度別府市国民健康保険事業特別会計補正予算              (第三号)       議第一〇九号 平成十三年度別府市競輪事業特別会計補正予算(第一号)       議第一一〇号 平成十三年度別府市交通災害共済事業特別会計補正予算              (第一号)       議第一一一号 平成十三年度別府市海岸整備事業特別会計補正予算(第一号)       議第一一二号 平成十三年度別府市公共下水道事業特別会計補正予算              (第三号)       議第一一三号 平成十三年度別府市温泉事業特別会討補正予算(第一号)       議第一一四号 平成十三年度別府市介護保険事業特別会計補正予算(第二号)       議第一一五号 平成十三年度別府市水道事業会計補正予算(第一号)       議第一一六号 別府市職員の給与に関する条例の一部改正について       議第一一七号 単純な労務に雇用される職員の給与の種類及び基準に関する              条例の一部改正について       議第一一八号 別府市立学校職員の給与等に関する条例の一部改正について       議第一一九号 別府市水道局企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の              一部改正について    日程追加 動議(議長不信任案について) 〇本日の会議に付した事件    日程第一〜日程第二(議事日程に同じ)    日程追加 動議(議長不信任案について)       午前十時 一分 開会 ○議長(三ヶ尻正友君) ただいまから、継続市議会定例会を開会いたします。  本日の議事は、お手元に配付いたしております議事日程第五号により行います。  日程第一により、七日に引き続き一般質問を行います。 ○二十六番(内田有彦君) 一般質問の最終日、冒頭でさわやかにひとつ的確な答弁をいただきながら、時間をなるたけ早目に終わりたいという気を持っておりますから、そういうつもりでひとつ執行部も要らぬことを言わんように、答弁を正確にしてほしいと思っております。(発言する者あり)(笑声)そこで、私が一番目には県立美術館誘致を積極的に行い、文化都市としての充実を、という表題ですけれども、これにつきましては、今回の一般質問の中でいろんな議員の方々から、旧温泉プールにかかわる将来的な構想、それから現在の図書館施設について十分な施設でないというようなこと、あわせて市長の方から将来的といいますか、美術館の中に図書館を入れたりとか、そういう実は構想も考えているというような、市長からの非常に前向きのいい答弁があったわけなのですけれども、やはりこの所管というのは、私は教育委員会だと思っております。文化施設というのは、やっぱり教育委員会の方できちっとした理念そのものがあり、当然それが市の基本計画に乗り、そして実施計画という格好で、市全体の中で市長の裁量権の範囲で決定するものと、私はそう思っておるわけですけれども、初日と二日目のいろんな答弁を聞く限りでは、どうも肝心な本体の教育委員会の方が、そこら辺の文化施設に対する基本理念というものがきちっとなっておるのだろうかなという気がしてなりません。このことについて市長は、これは市の総体的な、いろんな観光経済、教育、文化、福祉と、いろんな方面の中でのことをバランスよく、今一番住民ニーズで何が必要かということで恐らくやっていくという立場にありますから、個々について私はそう詳しくないと思う。例えば浜田温泉の例をとっても、市長みずからが言うように、私どもは専門家ではないというような、結局そういうことになるわけなので、文化施設についても、私はやはり教育委員会がきちっとしたものを持ちながら、その必要性というもの、そしてそれに対するやはり考え方、別府市の文化はどうあるべきか、それに対する、具体的には美術館はどうあるべきか、図書館はどうあるべきかというのをきちっとやっぱり教育委員会でそういう理念というか、あるいは基本計画というものをあなた方が持ちながら、そして市長に対する別府市の文化施設というものは、「市長こうあるべきではなかろうか」という、やはりそういう常に市長に対するアプローチというのですか、そういうものが私は必要であると思っております。先ほどの市長の答弁を私は聞きますと、どうもその辺では市教委と市長の間の、その辺のきちっとしたものができてないような、どうもそういう答弁に聞こえました。市の担当課長の話を聞きましたけれども、市長の方が、むしろきちっとした、アバウトですけれども、そういう考え方を持っておると、実はそういう感じがしたので、この辺はやはりあなた方が、担当のプロパーまではいかんでも、担当のやはり課あるいはその所管する、つまり企画立案をする課ですから、その辺はやっぱり市長とのコミュニケーションをとっておらんと、私どもが聞いておってどうもちぐはぐな気がしてしようがない。先ほども言ったけれども、市長の方がどっちかといったら進んだ考え方を持っておるのではないか、教育委員会が後からついていくような、そういう感じがしてなりません。そこで、そこでお聞きをするのですけれども、今回の表題を、私は県立美術館の誘致というのを積極的に行ったらいかがかということを実は訴えておるわけです。今回では市独自の構想という格好を市長の方から表明をしたのですけれども、どうなのですかね、教育委員会としてはこれら美術館、図書館は表題に載っておりませんけれども、美術館に限って言うならば、どうなのですか、今後の市教委の考え方としては、これをどういうふうに持っていこうとしておるのか、その点を初めにお聞きをしておきたいと思います。 ○生涯学習課長(弥田弘幸君) お答えいたします。  美術館の位置づけという考え方を、述べさせていただきます。豊かで潤いに満ちた都市づくりには、文化・芸術の果たす役割は大変大きいと考えております。文化活動の拠点となる施設の一つとして、美術館があると考えております。別府市にはすばらしい美術作品が貯蔵されており、温泉と並ぶ財産であると考えております。美術館を別府の文化のまちづくりの一つの拠点として位置づけたい、このように考えております。 ○二十六番(内田有彦君) これは課長の答弁なのですけれども、私はそれを求めたのではなくして、当然それはもう基本的な考え方なのですね。そこで、これを今後、基本計画あるいは実施計画の中でどういうふうに位置づけていくのか。教育委員会の構想というものそのものがどうなのかということを実はお聞きしておるのですけれども、お答え願えますか。 ○生涯学習課長(弥田弘幸君) お答えいたします。  別府市の総合計画の中で、既存の美術館の立地条件や施設の機能性等の問題を解消し、さらに本市独自性を保ちながら、世界に目を広げる活動を行うため、単なる美術作品の鑑賞の場であるだけでなく、美術に関する情報発信機能をあわせ持つ新しい美術館の具現化に努めると明記されております。したがいまして、これの実現に向けて企画調整課の所管により、七月に関係課長十四名で発足いたしました別府市文化施設建設調査委員会で検討しているところでございます。 ○二十六番(内田有彦君) 前段のすばらしい思いというものは、今述べられましたが、これの実現に向けてという方向については、今、関係課長十四名で別府市文化施設建設調査委員会で検討をしていくというような答弁でしたけれども、これ、例えば関係課長十四名でこういう文化施設そのもの、これはまさに私から言わせれば素人集団に近いのではないのですか。関係課長さんが、こういう別府市の文化施設建設調査会を開くと、まさにそのことができるのだろうかという気がします。例えば文化施設。これは美術館ほかいろんな文化施設が当然あると思いますが、それにはそれ相当のやっぱり有識者、そういった人たち。別府市でいうならその代表的なものは別府市美術協会だと思っておりますけれども、そういう美術協会あるいは学識経験者、いろんな方々、そういう方々の参加がなくて、ただ関係課長十四名の方々が、こんなものの検討委員会を、建設調査委員会で検討していくなんということが、果たして私はどうなのかというような気がしてなりません。この辺は、もう少し本当にその専門家を委嘱をするなり、そういうことをしながら別府市の文化施設のやっぱりあるべき、今からあるべき構想、基本計画、そして実施計画というものを立ち上げるような、そういう会にすべきではないかと思います。  ところで、それはそれ以上問い詰めませんけれども、恐らくその辺は私はそうしなくては、ただ課長さんが十四名集まったって、それこそそんなものが私はできるとは考えられんと思います。そこで、これは、ことしの八月二十四日の新聞なのですけれども、二十一年ぶりに実は大分の芸術会館で日展が、ことしの七月七日から八月五日まで二十一年ぶりに開催をされました。もちろん私もそれを見に行きました。入場人員は四万二千九百十一人あったそうです。日展というのはやっぱりすばらしい作品が今回出ておりまして、昔は小物が多かったのですけれども、最近はもう百号、二百号ぐらいの大きなすばらしい作品がずらっと実は並んで、あの芸術会館そのものが本当にこれだけの作品をどうしてこんなふうに展示をするのだろうと。つまり展示場が余りにも狭隘で、見るったって見ようがない。絵というのは、やっぱり三メーターから四メーター下がって見なければ、本当に絵として見られんわけです。下がるともう後ろにつかえて、今度は後ろの人の邪魔になるとか、実はそういうようなものすごく鑑賞する人に非常に不評、どうしてこんなすばらしい絵を、何でこんなところでしたのだろうかと。そんなことも私も見ながら実は、非常に見る者については不親切だということを言っておりましたが、まさにこの新聞にはそういうことが書いてあります。日展側としても、この新聞によると、日展の役員は、表示面積の不足を見て憮然とした表情で、展示環境が整っていない。ロビーや講堂まで使用するというのは、これは鑑賞者に対する配慮、作品者に対する配慮、それから作品の保護の面からも論外というような、そういう日展側としては非常に手厳しいと。大分県ではこういうものは持つとしても今後は難しいだろうということを、はっきり実は表明をしてお帰りになっておるやにこの新聞では承っております。「文化県」という、大分県はそういう表示をしておるのですけれども、しかし、ホールがほとんど実は中途半端になっている。せっかく日展が大分県民にすばらしい作品の紹介をしようという目的は、ほとんど達成を実はできずに今回は終わったと。では他県を見るときに、この近くでは佐賀、長崎、沖縄などは、日展とかそういうものを誘致するために新たに美術館の構想というものを、どんどん今建設計画が出ておるということも言っています。そこでお聞きをしたいのですけれども、市としてはこれらについての県の県立美術館構想についての動き等々が、市の方で何らかのそういう動きの情報を知っておれば、この場でお聞かせを願いたいと思います。知らねば知らなくて結構です。 ○生涯学習課長(弥田弘幸君) お答えいたします。  県の方では検討はしたようでございますけれども、その結果、具体的な案を聞いておりません。今後、県の情報を収集しながら対応していくというふうに考えておるところでございます。 ○二十六番(内田有彦君) 県としては、とにかくとても反省をしておる……、反省というか、しておるそうです。私も県教委の担当の、名前は言えませんけれども、その人に実は電話をしたのですけれども、大変恥ずかしい思いだと。これは知事にも強く働きかけながら現在、県教委としては具体的にそういう委員会等々を設置してその構想を考えておるそうです。この新聞を見ても、平松知事は、もっと広い展示場の必要を感じている。県立芸術会館の今後のあり方も含めて、とにかく県立美術館というものをやっぱりつくっていかなければならんということを県庁内のそういう委員会等でも述べられておるようですし、今その段階に、県の方はその緒についたというやに聞いております。これは、ほぼ間違いないと思います。  そこで私が思うのには、まさに別府は大分県の第二の都市でありますし、大分とは近い関係にあるし、そして立地としても非常にそういう博物館あるいは美術館には大分よりも別府の方がずっと向いた土地もたくさんあるし、この前、市長の方からもいろんな構想もあるというふうに言っていましたけれども、今この美術館あるいは図書館あるいは博物館等々を兼ねた箱物をつくるとなれば、市独自ではとてもやっぱり今の状況では私は難しいと思う。むしろ今の県のそういう動きがあるならば、市が市民全体といいますか、つまり市の美術協会を初め市の関係者そして教育委員会そして行政、つまり官民あわせて知事部局に、県立美術館をぜひ別府市にということを、今からどんどんやっぱり言っていくべきだと思っております。これは構想がやはり大体五年から七年ぐらいかかるというふうに県の職員も言っておりましたけれども、ことしからしても七年かかると相当長くかかるわけですけれども、しかし、つくるとなれば恐らく百億近いものになるのではなかろうかと思っております。ただその前には、県だけではなくして、いずれにしても市も今の美術館では、これはちょっと話になりませんから、当然市長の構想の中の市独自の予算もつけようという腹があるのだったら、ビーコン方式みたいに県から出してもらい、そして市の予算をつけながら、本当に何でもできるという、そういうような施設をつくるようなことを、すぐあなた方自体がそういう行動を別府市で組織化をしながら、誘致期成同盟会みたいなものを組織化をしながら、そしてやっぱり県にどんどん言っていく。市の熱意を県に伝えるということになれば、県立美術館については、県の方はつくるという意向はもうあるわけですから、それに乗りおくれないように市の方が積極的に動いていく。そうすればこれは非常に今後といいますか、できれば、これは最高の私は効果があるし、文化の向上はもちろんですけれども、観光資源としても十二分にやっぱり使えるというふうに思っております。市独自構想も大事ですけれども、今のようなそういう状況の中では県の協力をぜひ得ながら、第二の県都別府市にすばらしい美術館を誘致するように市教委の担当課が、そういう十四課の課長さんたちのそんな協議会ではなくして、本当に心を打つようなすばらしい人たちを集めながらやっていくというようなことを、早急に私は持つ必要があると思うのですけれども、いかがですか。 ○生涯学習課長(弥田弘幸君) お答えいたします。  先ほども御答弁させていただきましたけれども、現在県の具体的な情報は収集できておりません。そういうことで今後その情報の収集に努めてまいり、その積極的な対応を図っていきたい、このように考えておるところであります。 ○二十六番(内田有彦君) 課長、苦情を言うようだけれども、そこが一番悪い癖なのですよ。何かのときも市長が言っておったけれども、これは言葉にはちょっと問題があるけれども、それこそ「やめる気でやれ」という言葉、たしかそういう言葉が出たと思うのですけれども、そこなのですよ。今から検討する、せんとかではなくて、あなた方はやはりあなた方の領域があるのだから、別府市の例えば図書館なり美術館なり、もう見てのとおりだ。だれが見たってあれが「いい」という人はおりはせん。ならばどうしたらいいのかということをやっぱり常に情報を収集しながら、そしてそれに動く。今から検討なんて、そんなお粗末な話がありますか。私はないと思う。  と同時に、教育長ね、これは課長の答弁することですかね。教育長みずからがやはり先頭に立ちながらやらなくては、一課長がどうのこうのという問題ではないと私は思いますけれどもね。教育長は、どうお考えですか。 ○教育長(山田俊秀君) お答えいたします。  先ほど担当課長の方から話がありましたが、現在、関係課長十四名で会を持っております。その会との整合性等もありますが、先ほど御指摘いただいた内容については、私どもも十分それは認識しております。美術館あるいは図書館等については、何かすばらしいものをというふうには考えております。その関係課長十四名の会との整合性を考えながら、さらにこれを発展させていく、そういう会にできたら持っていきたいと思っております。 ○二十六番(内田有彦君) そう言われると、また聞きたくなるのだけれども、その「会との整合性」とは何ですか、一体。 ○教育長(山田俊秀君) 私もこの調査委員会そのものの中で話し合った内容が、今ちょっとここに資料を持っていませんので、どういう内容になっているかというのがわかりませんので、調査委員会ですでにそういう話をしておるということになれば、さらにそれを、先ほど議員さんがおっしゃったように、もっと専門家の方を入れてもうちょっと膨らませていったりとかということも考えられますし、すでにその委員会の中で、いろんな課が絡んでいる中でそういうようなことも、ある課はそういう専門家の方々の意見を聞きながらやっていくということもやっているのかもわかりません。そこらあたりの中身がちょっとわかりませんので、そこを検討させでいただくという意味で答えました。 ○二十六番(内田有彦君) 苦言を呈しますけれども、教育長が、そういうものの経過も把握をできないなんというのは、お粗末ではないですかね。やはりこの会の重要性というのか、この会そのものの教育長の認識度が足らんから、会が何をしておるかわからんというような実は言葉になると思うのです。その辺はやはりきちっとした、会ができればすぐそれを報告してどういうことになっておると、そうすれば、教育長がこれはこういうふうに指示をするとか、その辺がやっぱりきちっとなくては、いつまでたったって「検討」とか、そんなことばかりのことにしかならん。そんなことは、極めて私は遺憾だと思っております。と同時に、やはり調整権は、提案権は市長にあるわけだから、そのことの重要性というものは、常にあなた方が情報を市長に発信して、市長の的確な判断の中での、とにかくこれは悪いことではないから、県立美術館を誘致することだから、ただ県はそうやすやすとはいかんと思うけれども、それをやっぱり市、文化団体もすべて挙げて県にできる、お願いすると。ではそれができんかったら、それはだめだということでもないのですよ。市は市で構想を持っておるわけだけれども、それにさらにプラスしてすばらしいものをつくったらどうかということですから、その点は教育長、やっぱりそう……、何というのかね、議会のありきたりの答弁で濁すというようなことのないように、本当にこの内容というものを、文化というものはどっちかといったら、みんな「文化、文化」と言いながら、実際はなおざりにされるというのが多いのですよ。だから今の図書館がそうだ、美術館がそうではないですか。その担当は挙げてやっぱり、私は教育委員会が主体だ、そして市長を動かす、そういうことだと思っておりますよ。市長、何かその辺について考え方があれば。なければいいですけれどもね。 ○市長(井上信幸君) 美術館構想やら博物館構想というのが、脇屋市長時代に生まれたわけでございます。この西側の空き地にも、当時は文化ゾーンとして博物館をという、そういう構想があったのを私はたしか記憶しております。別府の場合は、過去の流れの中で観光に余りにも目が行き過ぎて、そういう芸術文化の面がちょっとおくれているかと思います。また、今着工しておりますが、体育館構想にしても、もう二十年前から市民要求があったわけでございますが、やっと体育館が現在できるという形になりました。ともあれ、一つの物事をつくり上げるためには、目標・目的があるだろうし、またそれには構想というものが一つの大きな要素になってくるだろうと思いますけれども、このためにいわば行政が主導権を持ってやる分と、あるいはまた民が主導権を持ってやる分と、また共同体でいろいろと模索をし、目標達成のために努力するという分があるだろうと思います。こういうことを含めまして、今後やっぱり目標達成のために行動していかなければなりませんが、今のお説の県立美術館につきましても、今後教育長を中心としまして、もっともっと情報収集し、なんだったらアプローチをどんどんして、そしてそれに足りなかったら我々も、こうだから行動を開始してくれとか、どこどこへ行ってほしいというような、そういう一つの内部での報告、連絡、相談、これをもってやっていきたい、このように思っております。いずれにしましても、文化の香り高き別府市を構築するためには、美術館ももっともっとすばらしいものをつくらなければならない。そしてまた図書館も児童・生徒を初め我々一般人も図書館に行って一日読書に親しめるというような、こういう雰囲気をつくるようなものをつくっていかなければ、本当の意味での「国際観光温泉文化都市」とは言えないのではないかな。この目標に向かって二十一世紀はお互いに頑張らなければならないと、このように確信しておりますので、今後とも、もしいろんな情報がございましたらお知らせいただきたい、このように思います。 ○二十六番(内田有彦君) ということで、ひとつ教育委員会、頑張って早急にそういうものを立ち上げてください。また三月には、それがどういうふうになったかということをお聞きします。では、次に移ります。次に農業祭の問題でございます。この農業祭、一般の市民の方々、特に関係市民の方々ですけれども、もちろんこれは市内には野菜屋さんとか、そういう農産物を売っている小売りの方々がいらっしゃいますけれども、多くの市民の方は、なぜ農業祭を別府からやめたのかなと。そしてまた片やホテルや旅館あるいは料飲街の方々からも、どうして農業祭をやめたのかな、あの農業祭によって私たちは大変潤いがあるし、年に一遍地方の人が来て、いろんな情報交換あるいは楽しい一夜等々も過ごしたのに。あれがないから私たちは大変落胆しているという声を、私は多く聞きます。そのことについて実はちょっと質問をしていきたいと思うのですけれども、農業祭というのは、これはもう御存じのとおりに、恐らく県が主導でそういう農業祭実行委員会というものを持って、そこでまた決定をされるものだと私は思っておりますから、別府市が幾らどう言ったってなるものではないと思いますけれども、ただ別府市の実情からして、そしてまた今回されました農業祭は、今度新しくできました大分農業文化公園でしたそうでありますけれども、何とかこれを別府市に戻す、返すということをしてほしいと思うのですけれども、その点行政としては、どういう推移でこういうことになったのか。今後の見通しとしてはどういう考え方を持たれておるのかをお聞きしたいと思います。 ○農林水産課長(松田 磨君) お答えいたします。  来年度の開催につきましては、来春開催されます農業祭実行委員会で協議・決定されるようになっております。二十六番議員さんの言われるとおり、大分県の農業祭開催の実績を調べてみますと、十二年と十三年度を比較しましても、来場者については十八万二千人の減、販売実績については六千万円の減ということで、数字上では確かに別府開催が望ましいと思われます。また別府市の秋の一大イベントで定着しております。市民の多くは、このイベントを心待ちしているのは事実でございます。これは、すべて消費者側から見るとすばらしいイベントであることは言うまでもありません。しかし、先ほど議員さんも言われたように、野菜や果物等の生鮮食料品や米を取り扱う商店等のことを考慮しますと、別府市開催の誘致については、総合的に、トータルに考えて関係機関・団体と協議の上取り組んでまいりたいと思います。 ○二十六番(内田有彦君) 課長の言った最後のくだりの方の、いろんな市内業者の関係等も十分に考慮に入れたいということがある。それは確かにそのとおりだと思いますけれども、ただ、これは二十年間も現に続いておったのですね。これは昭和五十六年から平成十二年まで連続、別府市開催でずっと続きしかも非常に好評と。参加人員でも平成十二年では二十二万人で、農産物の販売実績は九千万円、その前年度には一億二千万、ちょっと落ちていますけれども、ほとんど一億ぐらいの売り上げをこの別府ではしていたということです。これについて私は、さらにやっぱり別府としては惜しいなというのは、その農産物を出品をする人たちというのは、前泊をほとんどします。前泊をしながら、そこで開催をし、そしてまたその日戻る。短い人でも二泊三日別府にいらっしゃる。長い人は三泊四日から五泊ぐらいをする方もおるというふうに伺っております。そうすると、その人たちはほとんど別府市で売り上げた額というものは、全部旅館に使ったりとか、あるいは夜の楽しみのために使ったりとか、ほとんどそのお金というのは別府市に落として、そしてまた来年を楽しみに来る。実際玖珠の人でしたけれども、おった人はそういうふうに言って、恐らくどこの市町村の方もそういう格好で来ていると。ですから、別府市に対する経済波及効果というものは相当なものがあるのにというようなことも伺っております。ですから、別府市にとっては、やっぱりこの農業祭というものは、やはり交通アクセスからしてもまた人口からしても参加人員からしても、よそのところと比べると三倍も四倍もさらにすばらしい効果があるというふうに判断をさかるし、何としても別府市はこの農業祭は何とかつなぐという、そういう大きなイベントだと私は思っております。行政としては、そのことを何とか取り返すというような格好で、ぜひ動いてほしいと思うのですけれども、そこら辺はどうなのですか。 ○観光経済部長(池部 光君) お答えいたします。  過去の農業祭、別府での開催についていろいろと御意見をいただいたわけでございますが、ことしの農業祭は、大分農業文化公園、山香と院内の方にございますが、こちらで開かれました。これにつきましては、御承知のとおりことしの四月に都市と農村、消費者と生産者との文化や体験を通じての交流や研修の場として、また県民の憩いの場として誕生したということで、これを広く周知するといいますか、記念してといいますか、それで農業祭が開催されたわけでございますが、決して別府の方で取りやめたということではなくて、会場を移設したというようなことでございます。  御指摘の点につきましては、先ほど課長からもお答えいたしましたとおり、消費者から見ますと、非常に御要望の声が強いということは私どもも承知いたしております。しかしながら、生産者あるいは中小商業者等々につきましては、逆に当分の間といいますか、何日間かは小売業者としては売れないのだという声もお聞きしております。したがいまして、来年以降のことにつきましては、先ほどお話がありましたように、経済的波及効果はもちろんのこと、もろもろの情勢を判断する中で、先ほど課長が申しました関係者と協議してまいりたいと考えておりますが、県の方も、意向といたしましては一点、大分県が主催をいたしておりますが、行政は黒字に徹するのが時代の流れということで、農業団体と生産者を中心にした運営体制も考慮に入れる必要はなかろうかということ。さらには場所の問題につきましても、これはまだ来年以降のことでございますが、大分のスポーツ公園というような選択肢もあろうかというようなことで、私どもも経済的な波及効果等を踏まえまして、あるいは市民のニーズ、総合的に関する中で今後の取り組みを主催者であります県とも協議する中で取り組んでまいりたい、このように考えております。 ○二十六番(内田有彦君) 大分のスポーツ公園ということが、今、候補地に上がっているのは初めて聞いたのですけれども、やはりこういうものは、大分市は別府市に比べて四倍ぐらいの人口を持つ都市でもあるし、また大分市の地形は、別府市と違って本当に山越え山越えで町がそれぞれできて大きくなっているという、そういう地形です。そうした場合に、別府市の場合は本当にまとまっており、交通アクセスもいいし、その点では開催立地条件は別府市がやっぱり最高と。出品をする人も当然、出品をする以上売れなくては、これは余り効果がないわけですから、その辺は何としても今の別府の観光都市のそういう冷え方、いろんな問題もとらえながら、別府市はひとつ強引に、とにかく別府開催ということをこれは官民挙げてぜひ別府にこれを取り戻し、そして何億とも言えるその辺の波及効果をやはり別府市民に潤いを与えるという、そういう行政の行動というものを、強い行動を何とかし、来年に向けて全力を挙げてひとつこれについて取り組んではしいと思っております。 ○観光経済部長(池部 光君) 失礼しました。先ほど大分スポーツ公園のお話をさせていただきましたが、当然でございますが、別府公園も選択肢の一つにあるということでございます。御指摘の点につきましては今後、先ほどお答えいたしましたとおり、内部協議、関係者との協議を踏まえまして取り組んでまいりたい、このように考えております。 ○二十六番(内田有彦君) 次に、懸案でありましたワールドサッカーの誘致についてですけれども、これは一般質問の中で他の議員さんからも、この問題についてどうなのかということが出ました。市長からも、何とも言えんけれども、とにかく中国での公式な試合は日本ではないと、これは決定をしたと。あと残すところは、中国側がキャンプ地として本試合までに別府にキャンプを張ってもらうかどうか、そこまで来ておると。中国の方も今までの別府市あるいは大分県の中国に対するいろんな応援といいますか、思いというものは十分に中国側にも伝わったと。この前のお話では、閻第一副首席さんですか、その方も、「別府市の皆さんの情熱がよくわかっております。もし日本ならば」と。しかし、韓国ですからと。今後この問題については、できるだけ別府市の思いを中国に持って帰って知らせるということです。この今日新聞を見ますと、市長は、中国誘致にはまだ可能性がある、非常にいい感触という、市長がそういうコメントを実は出しておりますけれども、本当に私も非常にねらいといいますか、もちろんワールドサッカーが当面の目標ですけれども、私ども観光立市として、今後、外国人誘致のターゲットは中国、これはまさに的を得た相乗効果がある、いいねらいがあったと私は思うわけですけれども、最終的には前段のワールドサッカーでちょっとつまずいたといいますか、思惑が外れながら、困ったなと。あとはキャンプ地、せめてキャンプ地でこの別府市に、日にちは別として一週間になるかあるいは三日になるかは別として、とにかくキャンプ地に来てほしいということで、中国もそのことを十分に理解をし、現在に実は至っている、そういうふうにお聞きをしております。
     聞くところによりますと、当初キャンプ誘致の期成同盟は、これは会議所を中心とした民間が組織をしながら、そして民間交流を続けながら、最終的には市と合体して、現在では別府市として一丸となった誘致期成同盟と、そういうふうにお聞きをしておりますけれども、その点の経緯があれば若干お聞きをしたいと思いますけれども……。 ○企画調整課長(藤原洋行君) お答えいたします。  議員御指摘の部分でございますが、過去につきましては、誘致は期成同盟会また施設整備につきましては別府市が行うというようなことで、すみ分けをいたしておりました。ただ誘致国が、中国を第一とした関係上、また民間の方々が、また別府市長並びに市議会議長の御同行を得ながら誘致を進めていった経過がございます。そこで十一月二十八、二十九、三十日に中国サッカー協会の閻世鐸第一副首席を第一陣としまして六名の方が別府市に御来別されるような予定にはなっておりましたが、急遽会議等で四名の来別ということになりました。そのときに、やはり別府市といたしまして、今までの誘致は民間、施設整備は行政ということではなく別府市全体でまとまっていこうということで、十一月二十八日にワールドカップ別府市受入対策協議会を設立し、全市挙げての取り組みとしたいということで立ち上げたような経過でございます。 ○二十六番(内田有彦君) やり方としては、まさに私は非常に理想的と思っております。まず民の方が動いて、そしてハードの分については、これは民はできんわけですから、官の方でハードをし、そして最終的には一体となって別府市挙げての期成同盟として行動したということですね。これには、ハード部分ではこの前もこの議場の中で「やる」とか出ましたが、グラウンド整備費が二億二千百万ですか、グラウンド整備をしながら、いつでも来てくださいと。そしてまた上海それから瀋陽には七十人から八十人の会議所を中心とする方々が応援に行きながら、通しといいますか、つまり中国に対する別府市民の思いという格好でずっとやっぱり来ております。その延長線上には、恐らく来年には海外旅行が解禁となろう特別市上海とか北京あるいは広東、それを中心とした解禁に基づいで別府市に観光客誘致をという、そういう視野も大きく入れながらの行動ということだろうと思いますし、まさにそれは戦略的にいっても私はすばらしいと思っております。  ただ問題は、何としても前段のキャンプ誘致ですね。これについて今のところ一応、市長の話を聞いたりマスコミを読む限りでは様子見と、今そういう段階になっておると思うのです。そこで、私はどうなのだろうかと。もう一遍、中国の閻第一副首席ですか、その方について、あるいは中国にはいろんなルートを市長や会議所は持たれておるわけですから、そういう人たちに対して、私はこのままじっとしておるのではなくして、最後のやっぱりアプローチをかけたらどうかなという実は気がしておるわけです。それはどういうことかというと、結局、当然試合は韓国であるわけです。韓国のソギボで試合をするわけです。ソギボというと、交通アクセスがちょっとどうかなと思いますけれども、中国のチームというのは瀋陽のチームですから、時間的な差からいっても、この別府とソギボというところは、そうそう変わらない。移動機関でも変わらない。そうなれば私は、練習、つまりワールドカップの練習を別府市で何日間ぐらいする、それだけの日程というのは別府の期成同盟の熱意によっては十分に来ると思うのです。それはどういうことかというと、早く言えばやはり別府市の宣伝も兼ねてその人たちの旅費とかあるいは宿泊とか、その辺はこっちの方でも負担をするという程度のことは、私はこの際思い切ってやっても、市民はそうは言わないだろうと、そういうふうに思います。ここまで来たのですから、私はその辺、最後の最後まで、どうぞ来てくださいと。中国のマスコミも一緒に来て別府市でそういうキャンプを張ってもらう。それを中国にマスコミを通じて宣伝してもらう。それは私はどうなのだろうか。あと一押しというなら、もうそこしかないのだろうと思いますけれども、その辺を期成同盟として思い切ってそういうこともひとつ考えて、再度アプローチ、再度別府市の思いというものを思い切って、もう土壇場に来たのですから、これはもう完全に来ないとなると、ちょっとやっぱり今までかけたいろんな投資的なものから考えたときに、あと一押しというのを私は出しても一つも……、それが仮にだめになったとしても、そこまではやるべきだという気がしているわけなのです。それがやはり今度は海外旅行が解禁になったときの、別府の中国に対する思いというものが、やはり中国のいろんなところを通じて別府市民の中国に対する思いというもの、それが中国の方を私は別府に必ずや引きつけると思います。その前段としてのワールドカップのキャンプの誘致、その辺も考えながら、再度アプローチをするということが私は今こそ必要ではないかと思っておりますが、いかがでしょうか。 ○企画調整課長(藤原洋行君) お答えいたします。  議員御指摘の再度のアプローチということでございますが、先般からの御説明を若干申し上げたいと思います。先般、十一月二十八日から二十九、三十、この三日間で中国サッカー協会の幹部の方々四名が来別していただきました。その中で市長みずから案内役を務め、また施設を説明する中で、中国側からは、施設面でもまたおもてなしの面でもよい評価をいただいている状況でございます。  そこで、議員御指摘の条件面とかいろんな部分で再度アプローチということでございますが、先週も私の方から再度、事務方レベルではございますが、私の方からもお願いし、また私の方の熱意を一生懸命伝えているところでございます。その中で二十九日の夕方でございますが、視察終了後、別府市と協議する時間を持っていただきました。その中で中国側サッカー協会の方々につきましては、別府市の一年間の気象情報またホテル情報、またそういった部分では特に申し出を受けましたので、別府市の状況としまして、そういった分につきましては資料を提供し、キャンプ地としての適地であるかどうかという検討を今いたしていただいているような状況でございます。その中で、折衝する中で、今後いろんな条件が発生することが予測されますので、これはできること、できないことがあろうかと思いますが、この点につきましても内部で十分検討してまいりたいと思っておりますので、何とぞ御理解をいただきたいと思っております。 ○市長(井上信幸君) キャンプ地誘致は、過去をずっと振り返って見ていただいても結構でございますが、二年前に誘致決定をいたしました。期成同盟会がその後努力をしていましたけれども、何分にもそれぞれの地域のリーグ戦がありますので、そのグループ地区予選に勝ち進まなければ出場権ができない。そのチームはどこだろうかということでずっといろいろと検討しましたけれども、一応予定したところが落ちたり、やったところもありますし、期成同盟会としては、ことしになりまして中国がよかろう、そして第二候補としてはサウジがよかろう、第三候補としてはルーマニアというふうなことを期成同盟会の津末会頭を中心としてそういう模索をしていたようでございます。八月に入りまして、「市長、一緒に行ってくれ」ということで瀋陽に行った、こういういきさつがございます。そこで、どういう感触かというと、今課長が説明したとおり、すばらしい感触を得ておりますし、「もし日本でやれば、もう別府に決定するのですよ」と、ここまで言っていただいておるわけですが、あと再度アプローチをしたらどうかというお話がございますが、もう一応すべて県の知事を中心として、また市も中心としてすべての手は尽くしたと。人事を尽くして天命を待つというような状況だということでございます。あとは中国側からどういう御回答が得られるか、これが一つ大きな目標だと。まだ結果といたしましては、経費はそんなに使っておりませんし、中国に行きましても、いろんな意味でテレビで全国放映をしていただいたし、またマスコミ等にも取り上げていただいたし、スポーツ新聞にも取り上げていただきました。こういうことで日本から来たという、そういう中国の第一試合に応援団が来たということだけでも中国側の大きな信頼を得たのではないかな。それも別府市からということでございますから、こういう面で。もう一つ施設の面でも、「二億」とおっしゃいましたが、あとは九州大会または県内大会でいろいろな面で少年大会、一般の大会でも活用できるというふうに、いつでも活用できますよという施設をつくっております。またキャンプは、国によっては条件がつくのです。ですから、これ以上どうするかということを今非常に悩んでいるところですが、もし仮に中国がキャンプに来るよとなると、いろいろな条件がまたついてきます。目隠しをどれくらいせよとか、あるいは、この部屋ではもうちょっと足らんかわからんよ、ここにひとつマッサージルームをつくってほしいとか、または記者会見室をつくってほしいとかいう、国によっては、こういうのが出るような可能性があります。あるいはナイターをつけてほしいという、こういうことも視野に入れて今考えております。  こういうことで、すべて平松知事さんも県を中心として中国にアプローチしていただいたということと、我々も官民が一体となって行動をとらせていただいたということで、ひとつそういう面で御理解をいただきたいと思いますし、さっきも申しましたように、あと天命を待つだけでございます。中国からのどういうその報告があるか、それは常に通訳を通して電話で連絡をとっておりますので、この点もひとつ含めて御報告しておきます。 ○二十六番(内田有彦君) 時間がないですけれども、今詳しい話を聞いて、課長なんかの話では、そこまでの話ではだめではないか、もう一歩進んだ話をしようという、私はそういうつもりで発言したのですけれども、市長の話では、そこまでも含めた話の中身だということですから、これはこの場で言えんこともあるだろうけれども、要するに条件というものが、それも含めた条件と、それによってこっちはやろうという考えを持っておるということですから、ぜひ最大限条件があるならそれを思い切って聞いて、ぜひ一週間でも四日でもいいから実行するようにひとつ努力をしてほしいと。以上で終わります。 ○二十九番(首藤 正君) さきの九月議会で、私は、当時の自民党市議団を代表して選挙の公営制度について質問をさせていただきました。そのときにこの問題は、選挙制度にとっての大変重要性を含んでおるし、もし次回からこれを実施するならば十二月議会にめどを出して、三月議会までに整理が終わらなければ非常に難しい問題が生じてくるのではないか、このように申し上げて検討をお願い申し上げました。これから検討状況とその方針についてお伺いしていきますけれども、まず最初に、一回は答弁をいただいておりますけれども、この問題について、公営制度について九州管区の状況、県下の状況、また別府市と同規模の都市についてどのような状況になっているのか、わかれば教えていただきたい、このように思います。 ○選挙管理委員会事務局長(松尾愼一君) お答えいたします。  一点目につきましてですが、ポスター作成、自動車の使用の状況につきましては、九州は九十四市ございますが、六十九の都市で実施しております。実施率は七三・四%でございます。選挙公報の発行につきましては、五十市が実施しており、五三%の実施状況でございます。また、同規模の都市につきましては、ポスター掲示場、自動車の使用につきましては、別府市を含めて八市でございますが、六市が実施しております。七五%の実施率でございます。選挙公報の発行につきましては、八市のうち二市が実施し、二五%の状況でございます。 ○二十九番(首藤 正君) 九州全体を見ましても、七三・四%の実施率だと。それから見ますと、県下は若干おくれているのではないかという思いがいたします。全国平均もこの九州平均を上回るのではないかというような予測をしておりますけれども、このような状況にあって前回の九月議会で問題提起をしたわけであります。特に別府市と同規模の都市において若干実施率が低いようにお聞きしておりますけれども、これは何か原因があるのかどうか、その辺わかれば教えていただきたいと思います。 ○選挙管理委員会事務局長(松尾愼一君) このことにつきまして、お答えいたします。  特にこれまで私どもの選管事務局におきましては議論もされなかったし、前回まで選挙公営を実施した中では、議員定数削減時の昭和六十一年度のときに議論されたきり、それ以来議論がなかったというような状況でございます。 ○二十九番(首藤 正君) この選挙制度改革については、若干の経費も伴います。どのような形で実施していくかという上で非常に頭を悩ます部分もあるのですけれども、選挙のこれからの状況から見て、どうしてもこれは避けて通れない問題だと思います。それで、さきの九月議会から三カ月が経過しましたけれども、当局としてその間、どのような検討をなされたのか、その経過について説明をいただきたいと思います。 ○選挙管理委員会事務局長(松尾愼一君) お答えいたします。  その後の検討状況につきましてでございますが、第三回定例会終了後、現状と対応につきまして選挙管理委員会に報告し、御協議を願った経緯がございます。それから、その中で公職選挙法の立法の趣旨、金のかからない明るい選挙を推進する観点から、すべての候補者に選挙運動上公平な機会を与えることを目標とする任意の公営を実施することは将来的に必要であるが、このことにつきましては、前回の定例会で申し上げましたようないろいろな条件がございますので、昨今、厳しい諸条件を勘案した場合に慎重に対応すべきであるということで、導入時期については明示されなかったような次第でございます。  それから第二点目といたしまして、当然条件整備につきましては、市長部局との協議を行いました。また選管事務局といたしまして、独自に条例案の作成や問題点の把握に努め、今後とも条件整備に努めてまいる所存でございます。  したがいまして、今後の指針につきまして、方針につきましてもですが、現時点では協議中ということで御理解をお願いいたしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。 ○二十九番(首藤 正君) 選管としても避けて通れない、また実施の方向でこの問題は検討しなければならない問題だというように受けとめます。  そこで、この問題について市長は当事者でもありますので、助役ですかね。本当にどうするのか、大体の考えを出していただきたいと思うのですけれども、前向きな答弁をいただきたい、このように思います。 ○助役(三浦義人君) お答えをいたします。  先般の富田議員さんの項目でもちょっと答弁をさせていただきましたが、ただいま内容等につきましては、選管の事務局長から報告をさせていただいたとおりでございます。私どもにいたしましても、具体的な内容案をもって選管と今協議をさせていただいております。御案内のとおり選挙は四年に一回でございますから、次は一年半後でございます。そういう状況を頭に入れながら前向きに検討させていただきたいというように考えております。 ○二十九番(首藤 正君) 前向きに検討するということで、次の三月議会を楽しみにしておきたい、このように思います。  それで助役。今答弁をいただきましたけれども、この問題を一遍に何もかにも解決するということにも、若干問題が、問題といいますかね、経費も伴いますし、いろいろな支障があるかもしれません。しかし、一つ一つ進むことが大事なことではないかと思いますので、それも踏まえて十分検討していただければありがたいと思います。よろしくお願いを申し上げまして、この問題は終わります。  次に、教育問題についてお伺いをしていきたいと思います。  こうして十二月議会を迎えたのですが、この十二月議会に南小、浜脇小の統合問題についての条例改正を提案するというように、今まで当局の教育委員会は議会に申してきました。しかし十二月議会のふたをあけますと何も出ておりませんけれども、どうして条例改正が出てこないのか。考えてみますと、もう来年度まで三カ月ちょっとしかありません。四月には新しい統合校としてスタートするということを教育委員会は言っていますけれども、果たして今のままで作業が間に合うのだろうか。今のままいくと、どこに一番しわ寄せが行くのだろうか。あと三月議会にこの条例案の改正を提案して決まったとしても、開校までにあと何日しかないのです。そんな状況で正式に統廃合が決定されてない中で、進められる準備と進められない準備がある。一番心配するのは、先ほど言った一番の被害者といいますか、心配をされているのは子供たちになってくる。不安を抱えたままの統廃合ではいけないと思うのですね。どうして今議会に提案できなかったのか、その理由を明確にしていただきたい、このように思います。 ○教育総務課参事(楠 輝義君) お答えいたします。  統合に向けての日程がおくれているということで御不安を与え、大変申しわけなく思ってございます。今回の議会に上程がおくれた理由といたしまして、委員会としては、これからの学校づくりは地域との協力が最も大切である、そのためには保護者はもちろん、地域住民の理解が十分必要である。その中で校名や子供たちの登下枚の安全について審議しております開設準備委員会で、校名については、委員だけでなく保護者の理解をもらう時間が欲しい、そのために、やや時間がかかっている次第でございます。  もう一点の、三月に開校に向け子供たちに影響はないのかということでございますが、両校の学校の先生方それからPTAは、それぞれの組織をもちましてすでに協議をし、開設に伴ういろんな課題に不備がないように努めさせていただいておりますので、御指摘の点がないように事務局としても十分心してかかりたいと考えてございます。 ○二十九番(首藤 正君) 今おくれた理由を整理しますと、校名がまだまだ、皆さんの意見を聞いて、地域の方の意見を聞いてまいりたいと。通学路の問題やその他については、いろいろと準備を進めて支障のないようにやっている、このようにとらえました。しかし、これらの問題がなぜおくれたのかということを聞きたいのですね。当然スケジュールが決まっているのですから、教育委員会はそれに合わせてスケジュールを消化してこないと、最後になって子供たちが迷惑をこうむると、こうおっしゃっているのです。  この校名問題について私もこれから意見を述べますけれども、開校準備委員会の経過はどうなっているのか、まずそれをお聞かせください。 ○教育総務課参事(楠 輝義君) お答えいたします。  まず、なぜおくれたかということですけれども、開設準備委員会を持ちましたのが九月上旬でございます。その中でこれまで三回の開設準備委員会と二十名の中の代表者であります五名の運営委員で慎重に協議を進めてございます。その中で校名については、新しい校名にしてほしいというお考えと、いや「南小」の名前を残したい、残していただけないだろうかという、お考えが二つありまして、教育委員会で議決するのにはもう少し皆様方、住民それから保護者の御理解をいただいた方がよかろう、それが今後の学校づくりに役立つということでおくれてございます。その辺で私どもの配慮が足らないというところは認めざるを得ないし、今後ともそういうことの不安を解消するために尽力させていただきたいと思ってございます。 ○二十九番(首藤 正君) 今一番ネックになっているというか、問題になっているのが校名問題だと、このように受けとめます。それで、開校準備委員会の審議の中でも、今参事がおっしゃったように、新しい校名にすべきだ、また「南」という名前を残してほしいという意見があることは事実であります。しかし、数回の会議を重ねる中で、準備委員会の中では、委員が二十名おりますね。その二十名の中で浜脇、南の両校長と会長、これは中立的な立場をとりますから、この三名を除きますと、委員は十七名になります。この中ではっきりと、校名は二十一世紀に向かった新しい学校の名前にふさわしくすべきだ、新しい校名でスタートすべきだという委員さんが十名であります。これから見ますと、もう圧倒的に委員会の中は、新しい校名で新しい学校のスタートを切るべきだという意見が統一されてきている、このように思うわけであります。そして、この中でどういう新しい校名を決めるのかというところまでまだいってなくて、新しい校名にしろ、いや「南」という名前にしてくれ、ということで今まで論議を重ねてきているのが主でありまして、この中である学識経験者は、新しい名前でいくべきだという意見を受けて、両校の子供たちに自分たちの学校の校名を考えさせるのも一つの方法ではないかという意見を述べられました。私もその前に、地域を回っているとたくさんのそういう意見が保護者から聞かれるという意見を申し述べました。しかし、ここに来てこの校名問題はほぼ片づいてきたなと、こう思っています。地域の意見が出そろったなと、こう思います。と申しますのが、おととい土曜日、きのうの日曜日、南小学校のPTA、夕べは浜脇小学校のPTA、それぞれの学校の体育館に集まって説明会と意見の集約を教育委員会がいたしました。私は、両方ともこれに立ち会いましたけれども、南小学校での保護者の意見は、新しい校名にして、これを子供たちに検討させてはどうかという、お二人の意見が出ました。「南小学校」という名前を残してほしいという意見は、皆無でありました。そして、子供たちにこの名前を選ばすことによって、自分たちが選んだ校名が採用されなくても、新しい学校づくりに参加したという子供たちの自負が出てくる。できれば子供たちに選ばせていただけないだろうか、少し時間がかかってもそれの方がよいのではないかという意見が出されました。また昨夜は、浜脇小学校で百二十数名の会員さんが集まって検討しましたが、六、七名だったですかね、皆御意見を述べましたけれども、すべての方がいろいろな条件を述べた上で、新しい校名でいくべきだという御意見でありました。その中にはいろいろ子供たちの不安も述べられましたけれども、例えば浜脇の子供は、「南小学校」となると「南小学校」に行くのは嫌だとこう言う。南の子供は、「浜脇小学校」という名前になると「浜脇小学校」に行くのは嫌というようなことにもなる。そういうことではなしに、新しい校名できれいにスタートすべきだという意見が述べられていました。これは、教育委員会が実施した会議ですから、私が言っていることに、「それは違いますよ」ということがあれば言ってもらって結構ですけれども、これは隠すことのできない事実だと思います。私も意外に感じたのは、南校区の保護者にもっと抵抗感があるかと思っておりました。ところが、若いお父さん、お母さん方の意見はそうではなく、南にはこだわっていませんでしたですね。すっきりと、新しい校名を子供たちで選ばせてほしいと。その辺が大事なところではないかと思います。これから学校を統合して一つになるのだ、新しい校区のもとでスタートをしたいというのが保護者の意見でありました。この問題を聞いておって、ほぼ意見は出そろったのかなと。ほとんどが、この二つの集会では一〇〇%でしたけれども、新しい校名でいくべきだという意見で集約をされたと思います。これらの意見を、私は教育委員会が無視をするとは考えておりません。また考えられないですね。これだけの地域の方の御意見をやっぱり大切にして、すばらしい校名をつけていただきたい、このように思うわけであります。今私が申したことに、教育委員会としての所見があれば述べていただきたい、このように思います。 ○教育総務課参事(楠 輝義君) お答えいたします。  教育委員会といたしましては、まず開設準備委員会の二十名のお一人お一人のお気持ちを大事にしたいということを考えてございます。それぞれの地域や組織の代表でございますので、公にして言えることと内心で思っているところのニュアンスの違いがややあるというのも事実でございます。その中で、今二十九番議員御指摘のように、地域の説明会の中では、浜脇小学校では「新しい名前」という御意見が三名ございました。それから南小学校では、名前というよりも、お互いがそれよりも心をつないで譲り合い、折り合って寄り添うような学校づくりにしていただきたい。そのためには通学区の安全という面で交通指導員等数が少なければ保護者が出てもよいのではないか。すでに新しい学校に向けての体制づくりの御意見が出てきたととらえてございます。それで、私ども事務局としては、それらの意見をもとにこれまでの南小学校、浜脇小学校がともに歩んできた歴史、それを支えたこれまでの地域の方々のお気持ちや尽力を大切にしたい。それを総合的に教育委員会で判断していただきたいととらえてございますので、議員御指摘の面も十分考慮いたしたいと思いますけれども、それぞれのお気持ちの中にはやはり地域の思いとかこれまでの経緯等を十分勘案していかなければならない面があるととらえてございますので、御理解願えればと思います。 ○二十九番(首藤 正君) 昨夜の会議で三名の方が、「新しい校名」とおっしゃったと。これは参事、違いますね。私はここに全部控えておるのですけれども、五名質疑に立って、五名の方全員が「新しい校名で」と、こう言っているのです。南小学校では三名の方が立っている。だから、私はもう少し素直に地域の方の意見を、そして開校準備委員会の委員の方の意見を聞いていただきたい、このように思うわけであります。  きのう終わりまして、あそこの役員さんが、十名ほど私を囲んで話があったのですが、南小、浜脇小のそれぞれの会長さん同士で、もういろいろ話をしておるみたいです。「もう首藤議員さん、ほとんどが新しい校名でスタートしたいというのが、正直言って本音です。どちらもそうなってきています。だから、ここでもめるような提案を教育委員会にしてほしくない。それだけは、ぜひ教育委員会に言っておいてくれませんか」という、きのう会議が終わってからの話を私に会員さんからいただきました。私も両校の会議に出て、地域の意見が大体集約されてきたのかな、このように思いました。そして南小も浜脇小も会議が終わった後、双方のPTA会長さんは、「学校名がどういう形で決まろうとも、会員の皆さん、ぜひ協力をしていただきたい」というお願いとあいさつをしていましたが、これが非常に印象的でありました。  これから二十一世紀を担う子供たちと、それを育てていく若いお父さん、お母さん方の御意見を、教育委員会としては大切にしていただきたい、このように思うわけであります。このことを忘れずに、教育委員会は作業を進めていただきたいと強く私は望んでおります。教育長の答弁を。 ○教育長(山田俊秀君) 大変貴重な御意見を、ありがとうございました。実はきのう日曜日それから土曜日の浜脇小学校、それから南小学校の保護者の説明会がありましたけれども、前の開設準備委員会のときにもお話ししましたように、開設準備委員会は、二十九番議員さん御存じのようにPTAの代表の方も入っておりますし、地域の代表の方、いろんな代表の方が入って、そこで話し合いをして、最終的には教育委員会に二ないし三の校名を挙げていただきたいということでお願いしたのですが、なかなかうまくいかないと。そのうちにいろいろと新聞に、マスコミにずっと名前が出てまいりました。そこで保護者の方々に、どういうふうに伝わっているかというのが全然わからないままにぽんと名前が決定というのは、これはいかがなものかということで、一回保護者説明会の中でこれまでの経緯を説明しましょうということだったと思います。だから私自身は、きのう、おとといは、保護者にいろいろと名前を出してほしいというふうにはとっておりません。これは二十九番議員さんも同じだと思います。皆さん方にこれまでの経緯と、それからこの四月から一緒になっていくときの交通安全面ですね、この話をしていこうということになっておったというふうに思っておりますし。ですから、参加者も南小学校の場合が二十数名だったと思います。それから浜脇小学校の場合が百二十名ぐらいだったと思いますが、集まった人数も非常に大きく差が出ておりました。だから、今二十九番議員さんが言ったように、保護者の方の御意見がどうだというよりも、きのう、おとといは、それまでもPTAの会長さんも出ているわけですから、当然話は保護者の方に伝わっているわけですから、その中で特に何か御意見とか御質問があったらということで、司会の方が言ったときにそういう意見が出たのであって、会そのものは、私はこれまでの経過報告、それからこれから先四月から通っていくための交通安全の面についての話だったというふうに理解しております。 ○二十九番(首藤 正君) 教育長、この両校PTAに対する説明会は、校名と通学路について教育委員会が説明したのですよ。それについて御意見があればお聞かせください、とやったのでしょう。それについて地域の保護者が意見を述べたのではないですか。当たり前のことではないですか。それがどう違うのですか。説明会だから、校名の意見を聞いたのではないということですか。新しい校名はこういう校名がいいという意見もあったが、全体的な意見として「新しい校名でスタートしてほしい」と、こう言っているのです。当然ではないですか。今、教育長の発言を聞くと、地域の方々の意見を非常に無視した発言ですね。教育長の発言としては、信じられない発言だと私は思います。やっぱり地域の方々の御意見、本当に地域に根ざした、地域に開かれた学校をつくるならば、つくろうとするならば、地域の方々の意見をもっと大切に扱ってもいいのではないですかね。意見を聞く会ではなかったのです、説明の会だ。それでは、きのう、その前集まった保護者は納得しませんですよ。自分たちが意見を言える場を教育委員会がつくってくれたと、感謝をしながら皆帰っているのに、全く違う考え方を今、教育長が述べられた。残念でなりません。次長、何かあるのですか。 ○教育次長(木村善行君) お答えいたします。  少し補足をさせていただきたいと思います。新しい学校につきましては、特に校名問題ですけれども、両校ともそれぞれの歴史がございます。しかしながら、やはり一番大事なことは、今から登校する子供たちが融和連帯というのですか、一体になれること。それから両校区の方々が仲よくなれるというのですか、一体になれる、これが大事かなというふうに思っています。ただ、この校名問題につきまして、開設準備委員会でいろいろと各委員さんの御意見をいただいたわけでございますが、最終的には私ども教育委員会で決定をさせていただくということがございましたので、要するにその御意見に対する決は取っておりません。この辺のところは御理解をいただきたい。つまりAの考え方はどのくらいか、Bの考え方はどのくらいかというような決は取ってないということでございます。議員さんも開設準備委員さんとして入っておられますので、その辺は御理解いただけるかと思います。そういう中で私ども、各委員の方々の意見につきましては、教育委員会で十分お伝えをして最終決定をさせていただきたいというふうに思っておるところでございますので、よろしく御了解をいただきたいというふうに思います。 ○二十九番(首藤 正君) 次長、私もそのように理解をしております。決して開校準備委員会で決を取ったこともありませんし、きのうとおとといの晩、保護者が集まって、保護者に決を求めたわけでもありません。しかし、御意見を述べる場はあった。その御意見を聞いて教育委員会がまたそれを参考にしながら、地域の方々の意見で判断をしていただきたい、このように申しておるわけであります。私も浜脇校区の議員の一人として、また十一番の高橋美智子議員も南校区の議員としてその開校準備委員会に出ておりますけれども、二人とも「新しい校名で」という意見は述べました。しかし、そういう御意見は大切にしていただきたいということを申し上げておるのであります。  そしてまた、きのう、おとといとあれだけ大勢の保護者が集まった中でも、「新しい校名で」という御意見が圧倒的だったということを述べて、その御意見を大切にしてください、このように教育委員会に述べているわけでありますので、よく御理解をしていただきたい、このように思います。  では続けていきますけれども、この統廃合問題について設計委託がなされました。これは恐らく基本設計、実施設計同時だと思うのですが、どのような委託内容で発注をされたのか、その辺お聞かせ願いたいと思います。 ○教育総務課参事(楠 輝義君) お答えいたします。  学校統合の校区検討委員会で審議いたしました、これからの学校づくりの特に統合学校の基本目標であります「学び、語る、楽しみと地域の風の行き交う学校」という基本構想をもとに、一点は学習環境の整った学校、もう一点は、地域の方が足を運びやすい、つまり開かれた学校づくりになるような設計をお願いしたいということで、その点についていろんな要件をつけ、委託要綱をつけて依頼してございます。 ○二十九番(首藤 正君) 委託要綱を見せていただきました。「学び、語る、楽しみと地域の風の行き交う学校」、これは文部科学省の学校の施設づくりの基本にこのように書いております。それで、今回の委託業務は指名なのか何なのか。どういう形で委託を業者にしたのか、その辺をお聞かせください。 ○契約検査課長(加藤隆久君) お答えをさせていただきます。  この設計事務所の選定方法といたしましては、指名型それから公募型さらにはコンペ方式それからプロポーザル、こういったことがあります。おのおのの自治体においてそれぞれ指名競争で行ったりプロポーザルで行ったりしておりますけれども、本市といたしましては、このコンサル業務の選定につきましては、本市の六項目から構成をされております、別府市が発注する測量等の契約にかかる指名基準というのがございます。これにのっとって実績高あるいは学校を設計しました実績の数、こういったことを考慮に入れまして指名競争入札とさせていただきました。 ○二十九番(首藤 正君) 指名競争入札ですから、これから御意見を申しますけれども、私たちはある意味で期待をしておったのですね。教育委員会が統合検討委員会を連れて視察にも行ったわけですけれども、その中で物すごくすばらしい学校の視察をいたしました。その学校については、平成十二年度の「教育白書」の中にもあるのですね。下山田小学校の校舎の写真と平面図とが皆載りまして、この学校づくりはコンペでやっているのですね。そして百四十六の作品が応募された。その中から一番いいものを選んでこの学校をつくった。この新しい開かれた学校づくりには、こういうコンペというやり方がすごく効力を発揮したというような説明も受けました。私は、連れていかれてそういう説明を受けて、コンペというのはいいのですよと聞いたときには、別府市もコンペでやるのかなと思った。私は、コンペができなくても、最小限プロポーザルコンペでやるのかなと思ったのですけれども、指名競争入札。指名業者を別府市が選定して過去に実績のある優秀な業者を選んだと思います。  そこで、この指名は入札ですから、金額で決まってしまいますね。設計の内容がいいから決めたということではありません。そこがさっき言ったコンペ、プロポーザルと違うところがあるのですけれどもね。それで恐らく市の方は、それをチェックするために基本設計、実施設計、例えば基本構想があるか知りませんが、出てきたときにチェック体制をとるのではないかと思います。それをとらなくて、ただ金額できまっただけ、設計が出てきて、それをうのみに発注するということは、到底考えられない。  そこで私は、基本構想のチェック、基本設計のチェック、それと実施設計のチェック、この三段階を執行部でやっていただきたい、こう思うのです。そのためには、やっぱり学識経験者も必要でしょうし、特に学校施設の問題に詳しい先生方も入れて市の方々が一つの委員会をつくって、事前にそのチェックをする体制はつくるべきではないかと思うのですが、もし、いや、もう心配要りません、そういうのはつくっていますということであればそれで結構ですが、その辺について考え方を示していただきたい、このように思います。 ○建築住宅課長(安部重穂君) お答えいたします。  教育委員会より、ことしの九月末に設計発注の依頼がありました。設計委託方針について委員会といろいろ協議しながら、コンペ方式がいいのか、プロポーザル方式等の検討を行いました。最終的には指名競争入札を採用いたしまして、落札後に設計業者に三案程度の基本計画案を提出させた中で、よりよい基本設計を採用することとして契約検査課に指名競争入札を依頼いたしました。 ○教育総務課参事(楠 輝義君) 学校建築に関して貴重な御意見を、ありがとうございます。二十九番議員さんの御指摘のように、これまで時間をかけて協議してございますので、子供たちあるいは教師、それから地域の思いが達するような設計をいたしたいと考えてございます。そのため教育委員会としては、建築住宅課とも、あるいは契約検査課とも協議する中で、そのような私どもの考えが生かされるような、そういう設計を指名競争入札の中でできないかということで、まず私どもが出しました基本構想に基づく案を三案から五案設計業者の方に出すように提出してございます。それをもとに関係者と協議する中で、的を一つに絞った中で基本設計を委託する。基本設計に基づいて実施設計ということでございます。その過程では、具体的な委員会等は今のところ考えてございませんが、すでに校区検討委員会の中で学識経験者にも入っていただく中で十分御意見をいただいてございますので、それらを生かしながら事務局それから建築住宅、それから関係者と、それから開設準備委員会の御意見等、それから市長部局とも十分協議しながら進めて、議員さんのおっしゃられることが生かされるような方向で進めていきたいと考えてございます。 ○二十九番(首藤 正君) 基本設計、実施設計の委託内容を見る限り、非常に立派なものですね。私が見た限りではすべてマスターしており、すごいなと、こう思って見させていただきました。しかし、基本設計が非常に大切だと思うのですね。この基本設計について楠参事、慎重の上にも慎重を期して、また本当にこの委託内容に沿ったいいものをつくり上げるためにも、やっぱり委員会のようなものをつくって建築住宅課の知恵も借りながら最大限のチェックをしていただきたい。そしていい学校をつくるように最大限の努力をしていただきたい、このように私は望む次第であります。ぜひ基本計画書検討委員会のようなものをつくって、出てきた案を練りに練っていただきたい、このように強く要望しておきます。  それで、統廃合問題で校名の問題とかいろいろな話を地域の方としていく中で一番多く出てくるのは、やっぱり跡地の問題であります。南小学校であったときにも跡地の問題が出ましたね。新しい学校づくりも大切だけれども、跡地構想を示してほしいというような話が出ました。私がいろいろ話をお伺いする中で、最も多いのは、歴史ある南小学校の伝統をどこかに残してほしいと。そのためには、今木造の管理棟がありますね、古い管理棟があります。この木造校舎を残して、体育館を含めた一帯をスクールパークのような記念パークにして保存できないか。そしてそこにすべての南小、浜脇小の伝統のある資料・物品等を収めて資料館的なものにできないかなという御意見が大変たくさん寄せられておりますけれども、まだその辺の跡地構想について考えられてないと思いますけれども、そういう御意見が地域に大変多いということを申し述べますけれども、考えがあればお聞かせください。 ○教育総務課参事(楠 輝義君) お答えいたします。  南小学校は、来年度から十六年度まで二年間、まだ学習の、あるいは生活の場として使います。その期間を含めて、ただいまの御意見等を含めながら十分検討していく中で、市の財産として市のための有効的なものができないか、本館を含めて釈討していきたいと考えてございます。 ○二十九番(首藤 正君) いずれにしましても、この統廃合問題は、二十一世紀に向けての別府市の教育の大きなあり方を示す事業であります。校名問題、また今言いました資料館の問題、通学路の問題、校歌の問題とか校章の問題とか出てきますけれども、できるだけ地域の方々また保護者の意見を聞いて、それを素直に教育委員会が受け入れる体制で措置をしていっていただきたい、このように思う次第であります。これからの教育委員会のこの問題の取り組みについて、健闘を祈る次第であります。よろしくお願いを申し上げておきたいと思います。では次に、教育問題で週五日制についてお伺いをしていきたいと思います。この問題については、今日までこの本会議場でもたくさんの議員の方々が、教育委員会の考えなり、また提案をしてまいりました。しかし、いよいよ来年の四月から完全実施がされます。この週五日制というのは、学校、家庭、地域社会が一体となって、それぞれの教育機能を発揮する。そして自然体験や社会体験を行う環境をつくっていくというために、大切なこの五日制の中身であります。この週五日制につきましては、平成四年から月一回になって、それから平成七年から月二回になって、現在に至っておりますけれども、今日までいろいろ教育委員会のしりをたたいてきたのですけれども、なかなか先が見えてこないなというような状況でしたけれども、最近に至って教育委員会のこの活動は、なかなかすばらしいものがあろうかと思います。先般、何日でしたかね、各指導者を集めた、十二月四日に中央公民館で、「完全学校週五日制をどう生かすか」というようなことで百名近くの方々が集まって、野口校区の友永さん、朝日校区の宮崎さんという指導者が、その自主体験に基づいてお話をしておりました。特に野口校区の友永さんは、月一回の休みになった直後から、学校、PTAと相談してこういう体制づくりをしたと。特に朝日校区の「土曜塾」というのは、またいろんなすばらしい活動をなさっているということを聞きました。また新聞では、先ほどこの体制に対応するために緑ヶ丘校区の青少年協議会会長佐藤ひろあきさんですかね、この方が、この地域に対する対応を打ち出して、大きく行動されております。  地域でも、それぞれ地域に沿ったやり方をやっておるのが実態なのだと思います。今言いましたように、朝日校区は「土曜塾」というのをやっています。野口校区は野口校区でそれぞれの独自なやり方をやっております。私の地元の浜脇は、子供会と母親クラブというのが主体になって、公民館の御指導をいただきながらいろんな活動をしていると。いろんな活動の体系があろうかと思います。  そこで、もうあと数カ月で突入しますけれども、全国子供プランにのっとってこの三カ年間、別府市はどのようなこの五日制に対する対応をとってきたのか、その辺を教えていただきたい、このように思います。 ○生涯学習課参事(穴見公司君) お答えいたします。  全国子供プランにかかる別府市の事業とその後についてでありますが、全国子供プランは、平成十一年でありますが、当時の文部省の緊急三カ年戦略として発足した事業であります。この中で別府市では、委嘱事業としまして子供の地域活動促進事業、通称「はっけんクラブ」と呼ばれるものでありますが、これを実施してまいりました。文部省が文部科学省に移行したことによりこの事業の内容が大きく変更し、継続できない状態になりましたが、子供や保護者あるいは地域の方々の要望が強くございましたので、生涯学習課の事業として継続することにしました。地域の方々の御支援や御協力により、今年度もこれまで六回ほど実施してまいりました。  この「はっけんクラブ」についてですが、子供たちに大変好評であるばかりでなく、大変意義のある事業と理解しており、来年度さらに課の事業として拡大・発展できないかということで検討している段階でございます。 ○二十九番(首藤 正君) これは緊急三カ年計画で実施しました。今、参事がおっしゃったように、これを今後も発展・継続するということは、私は非常に大事だと思います。特に「はっけんクラブ」等の活動を見ていまして、その内容はすばらしいものがあります。特に教育委員会の社会教育課のその活動ぶりを見て、実は感心をしております。これを何とかもっともっと発展させていただきたいな、このように思っております。  そこで、この中で私はどうしてもこれを続けてほしいなということがあるのですけれども、これは子供センターが、この三カ年計画の中に入って、今は恐らく県の指導でやっているのではないか、このように思うのですけれども、この子供センターのあり方を考えて、これは別府市の教育委員会独自で、例えば校区別に置いて子供たち、またその保護者に情報を提供するというシステムづくり、これができないかなとこのように思っています。この考えについてお聞きしたいのと、それと教育長、家庭や地域、学校、この対応をとらなければならないのですが、私たちは地域に住む一人として、地域にその受け入れ策をいろいろと考えていかなければならない、このように思っておりますけれども、学校ですね、この週五日制というのは、今まで土曜の二回休みが四回になります。もう全部休みになりますから、授業のあり方、当然指導要綱等もこれに沿って変えてきていますけれども、授業のあり方等も変わってくるのではないかと思います。その辺は学校長との関係、どのような関係でこれを今考えているのか、その辺もお聞かせ願いたい。まず、この二点についてお聞かせください。 ○生涯学習課参事(穴見公司君) お答えいたします。  子供センターの件についてでありますが、この事業は、先ほど申しました三カ年戦略の中の一つの柱になっているものでございます。一つと申しますのは、全体で三つほどございます。一つは、子供の体験活動の情報提供などの体制の整備、これが一つです。それから二つ目は、子供たちの活動の機会と場の提供、それから三つ目が、子供たちや親の相談に応じ、家庭学級を支援するものでございます。先ほどの「はっけんクラブ」等については、二番目に申しました活動の機会と場の提供の中に位置づけられているものであります。  議員御指摘ありました子供センターの設立についての分でありますが、第一番目に申しました情報提供などの体制の整備にかかわることでございます。この件につきましては、子供センターというのは、週末や夏休み等の活動機会の情報を親や子供たちにタイムリーに提供できるように情報誌等を発行します。また子供のための活動の機会やボランティア等を探している方の相談に乗ったり紹介をするものであります。この子供センターにつきましては、県内に十九カ所設置されておりまして、別府市では平成十二年になりますが、県立生涯教育センター内に設置され、広報紙は市内の小学生全員に配布されているところであります。  今後の状況についてでありますが、三カ年の予定ということでありまして、本年度でこの事業が打ち切りということが予定されております。聞くところによりますと、現在、当局側においては予算要求をしている段階というふうにお聞きしております。趣旨自体が、子供への情報提供をするというのが主な目的であります。センターを含めてでございますが、現在私どもの課では、公民館とか、あるいは各学校の皆さんに、事あるたびに案内等を通じて情報提供を今している段階です、もちろん市報を含めてでございますが。そういう面で引き続き情報の提供は考えております。今のところ、まだセンターの設立という具体的な案は上がっておりません。 ○学校教育課長(小畑善実君) お答えいたします。  完全学校週五日制へ移行することによりまして、学校教育活動の充実をどのように図っていくのかという御質問でございますが、まず学校現場の取り組むべき課題としましては、月曜から金曜までの五日間の教育活動、教育活動をいかに充実させるかという大きな課題がございます。新学習指導要領によりますと、その学習内容でございますが、三割削減によって生じますゆとりを生かすだけではなく、学校行事の精選に取り組みまして、とりわけ基礎・基本の定着と生きる力の育成を目指しています。現在取り組んでいます手順としましては、校長会それから教頭会、それから幼稚園・小学校・中学の先生方、教育委員会、それから職員団体の代表が一堂に会しまして、その趣旨を共通に理解した後、それぞれが精選の立場と充実の立場から見直しを進めているところでございます。思い切った見直しと意識改革をキーワードに、来年四月の新学期に向けまして、現在精力的に取り組んでいるところでございます。 ○二十九番(首藤 正君) 五日制体制までいよいよもう余り時間もありません。ぜひ今の方針に従って頑張っていただきたいと思います。  特に子供センターの問題ですが、穴見参事、これは例えば新聞に出ていますが、緑ヶ丘校区育成クラブ結成とか、こういう情報が細かく、例えば校区、また隣の校区、隣の校区に情報として知れ渡るようなシステムですね。例えば地区公民館に子供センター的なものを設けて、自然体験をしたいのだけれどもどうすれば……、どこかありますかとか、奉仕活動したいけれども、どこかありますかとかいう問い合わせがあれば、すぐ回答ができるような体制をとるのも大事ではなかろうか、このように思っております。ぜひそういうセンター的な設置を公民館で準備を進めていただければありがたい、このように思っております。よろしくお願い申し上げておきます。  時間が残すところわずかになってまいりましたので、あとの質問については次の議会に回したいと思いますが、最後になりますけれども、建設行政についてお聞きをしたいと思います。  挾間別府線について、これは市長が先頭に立って国・県に大きく働きかけていただきまして、順調に進んでいるのではないかと思います。特に昨今の国の情勢でその成り行きがちょっと心配されておりますけれども、この取り組みについて今までどおり市長が先頭に立って、ぜひ地区住民が期待できる状況で進めていただければありがたい、このように思っております。  そこで、この問題が進行する中で河内地区というところがありまして、この辺の道路拡幅で落ちてくる水ですね。これを従来の河内川に落とすようになりました。その水量がふえるということで、その支流に当たります浦田地区ですが、ここが台風時にはいつもこの浦田川がはんらんするのですけれども、これによって水量がふえてはんらんするのではないかという心配をしております。この改良を県に求めております。  そしてまた、もう長いこと懸案事項になっておりますが、山家のガードといいますか、十号線へ出る日豊線のガード、この県道についても改良ができないのかということで、地区住民の方々が先般、署名を添えて別府市を通じて県の方へ陳情をいたしました。  この二件について双方とも、市を通じて県の方へお願い申し上げましたけれども、その後どのようないきさつになっているのか、お聞かせ願えればありがたいと思います。 ○建設部長(菅 政彦君) お答えをいたします。  県道別府挾間線は、別府市の国道十号東別府から挾間までに至る幹線道路、山間部の幹線道路でございます。御存じのとおり別府市内の方は急斜面に、幅員が極小で、ヘアピンカーブが連続しておりまして、その上になおかつJRで分断されているような状態でございます。このことを解消するために地域の消防防災、それと大分医科大学との緊急用医療ルートとして位置づけ、国道十号の代替道路として以前一期工区、現在は二期工区、平成十年からでございますけれども、他のルートのバイパスとして整備をしておるものでございます。  議員さんがおっしゃられました七月に、このことにつきまして二点御要望がございまして、まず山家のガード下、これがもう議員さんが言われるように、何か三十年ぐらい前から本当は御要望があったそうでございます。それと道路で水を受けて、それが河内川に流れるということでございます。この二点を早速、議員さんを先頭に地元の自治会とそれから別府土木、それで別府市立ち会いまして現地を調査いたしました。それで八月に、土木事務所を通じまして県の方に申達をしたようでございます。  それで先般、回答を求めましたところ、山家の道路につきましては、これはバイパスになって、将来旧道になるわけでございますけれども、ここをとにかく調査をしようということで、今年内はちょっと無理なのですけれども、今年度の事業で調査をいたしたい、そういう回答を得ております。  それと、河内川でございますけれども、これはちょっと時間をくださいとのことでございます。今協議に入っておるということで、我々は市長さんを筆頭に、これは御要望している道路でございます。県に強く働きかけて、住民の皆様の意向に沿うような地域づくりに邁進したいと思います。 ○議長(三ヶ尻正友君) 休憩致します。       午前十一時五十九分 休憩       午後 一時  一分 再開 ○副議長(佐藤博章君) 再開いたします。 ○六番(池田康雄君) 私もこの議場に入って、このように一般質問をする機会等を得ながら二年半が経過してきました。先日も松川議員がおっしゃっておりまして、僕も数えたら今回で十一回目ということになるようであります。  私も十年間ほど別府は不在でしたが、四十年ほど別府で生活しておりますから、この市役所の職員の中にも私の友人や知人が数多くいます。彼らは、なべて勤勉でありますし、自分の職務に非常に誠実に邁進しておるといいますか、励んでおるということを知っております。また地域の活動においても、いろんな側面から積極的に携わっておることも知っております。そういう勤勉で誠実な職員が大半を占める市役所でありながら、何で市の運営ということになった場合に、いろいろと問題を引きずるようなやり方でしか別府市政というのは動いていかないのだろうかな、こういうことをこの二年半いろいろと考えながら、自問自答しながら議員としての生活をしてまいりましたが、この一年余りの浜田温泉にかかわる行政の進め方をつまびらかに見る中で、何か一つの問題点が見えてきたような気がいたしますので、タイトルとしましては「行政のあり方」というふうに書いてございますが、その真意は、こういう行政の進め方でいいのか、こんな行政の進め方が許されるのかという、そういう視点で浜田温泉にかかわる問題を、大きく二つ取り上げながら質問をしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  まず最初に、昨年の十一月十四日に出されました「浜田温泉建物耐久度等測定調査研究の中間報告書」にかかわってでございますが、ここに私がいただいたその報告書がございます。私の報告の最終ページは、五十九ページになっております。まとめの所見の欄の五の二という項目で終わっておるわけでありますが、本当の中間報告書はこのページで終わってないのだというふうにも聞いております。本当の中間報告書は何ページで終わっておるのですか。 ○温泉課長(安部和男君) お答えいたします。  中間報告書のページ数でございますが、先生から提出がありましたのは、六十二ページでございます。
    ○六番(池田康雄君) この議場におられる方々は、皆記憶に新しいと思いますが、この三月議会で私がこの浜田温泉にかかわる質問をさせていただいたときに、当時の課長、部長はどういうことを口をそろえて言ったかと申しますと、浜田温泉の中間報告は、浜田温泉に関する最終報告である、こういうことを繰り返しておったわけです。それならば、その最終報告に当たる中間報告書が一部削除されて、資料を求めた議員に渡されるということがあっていいのだろうかというふうに素朴に思うのであります。私は、こういうことは、一課長の判断ではないのではないかと推測しておるわけでありますが、このような資料をいつ、どこで削除をして議員に渡すことが決定されたのか。そうして、なぜ削除をしたのか。その二点についてお答えください。 ○観光経済部長(池部 光君) お答えいたします。  竹瓦・浜田温泉建物耐久度等測定調査の報告書の件でございます。今お答えいたしましたとおり、三枚の報告書がございました。しかし、これは私どもといたしましては、三枚につきましては調査委託外であるということと、さらにはこの報告書につきましては、調査委託をいたしております先生とも十分協議する中で、そういう取り扱いをさせていただいたということでございます。  なぜその「外」ということでございますが、今回の見積もりにつきましては、その三枚の見積もりにつきましては、使用する部材、建物、構造、面積等によりまして建築費に大きな差異が生じるということで、判断に当たっての具体性や客観性を有しない。さらにはちょうどこの時期につきましては、御承知のとおり予算編成段階でございます。これが出ますれば、今後の予算編成に向けての取り組み等々で、いわゆる意思形成過程といいますか、そういうことで時限といいますか、期限的な取り扱いをさせていただいたところでございます。  報告書の件でございますが、私ども、御承知のとおりに十月二十二日には、すでに入札し着工しているところでございますが、現実に、先ほどちょっと申し上げましたが、使用する部材、建物の構造等というお話をさせていただきました。現実にその報告書と対比をさせていただきますと、今回、鉄筋コンクリートで建設をいたしております。その報告書の鉄筋コンクリートの見積もり、建設コストでございますが、九千八百八十万五千円ということでございますが、これは設計管理費等が含まれておりますので、それを除いた分で比較をさせていただきますと、報告書は八千九百三十五万五千円。今回の契約金額は五千七百九十万四千円ということで、現実に三千百四十五万一千円の減となっている状況でございます。このように当時といたしましては、そういう判断をした上で、現実の結果としてこういう差が出ているというような状況でございます。 ○六番(池田康雄君) いつものことですが、質問されたことに的確に答えて、質問されていないことについては、できるだけ触れないようにするべきだと思うのですが、多くの答弁をする方たちがそれができないのは、やっぱり的確に僕とやり取りをしながら論を進める、そういう勇気がないからだというふうに僕は判断するのです。余計なことは言わない。的確なことだけやり取りをしながら、皆さんにわかりやすく、どういうことが行われてきて、そしてそれはどこに問題があるのかというようなことを見せ合いながらしっかりと行政のあり方を、自信があれば自信がある、間違いなければ間違いないという観点で述べていけばいいわけでありますから、そんなに聞かれてもないことを慌てて答えなくても、今からたくさん聞きますから、注意してください。  まず、幾つかのおかしさがある。一つは、この問題を削除したのは、いつの時点で、どこで、だれにということが、まず一つも答えられてない。そして、責任の所在があいまいなまま物事というのを推し進めていっておる印象を与えてしまうのでまずいと思うのですが、今の部長の答弁の中には、幾つかの事実でないところが出てくるのですよ。この削除された中身が、一つは浜田温泉を改修した場合にどのくらいかかるのか、そして木造改修したときにはどれだけかかるのか、鉄筋コンクリートでしたときにはどれだけかかるのかという一つの目安が示されているわけでありますが、これを調査依頼事項と違うのだと、こうありますが、ここにはちゃんと「浜田温泉建物耐久度等測定調査研究」です。「等」という幾つかの幅を持って答えているわけです。そしてそれを求めたわけでしょう。だから、その部分で調査項目とは違うから外したとかいうようなことを正当化する材料に使えるのかどうかというのを、もう一回立ちどまって見れば、そんな浅はかな論で正当化はやっぱりできんのだろうと思うのですよ。予算編成期云々と、こう言いますが、僕がこれをいただいたのは二月の下旬ですからね、もうそれはとうに終わっておる時期です。この三枚を削除して、私ほか資料を提供する者に見せた罪は重い。今回の一連の浜田温泉が、紆余曲折をするような形で運ばれてきた大きな要因を形成したのは、この三枚の削除という行政がやってはならない行為に起因しておるというふうに僕は断じたいのであります。こういうことをやってしまうがゆえに、どういう経緯をたどってきたか、この議会は。三月議会で先輩議員であります十一番議員は、この議場で、それでは木造で建てたときにはどのくらいかかるの、コンクリートの場合はどれくらいかかるのか、その金額を教えてください、こういうような質問をしています。資料を示されれば、そういう質問はしないでも済む。そうして当時の課長は、そのときにこのように答えています。人の発言ですから、不正確があったらいけませんから、このように発言されております。「鉄筋と木造の金額の件でございますが、ほぼ同じくらいですけれども、長持ちがする、耐久度があるということで鉄筋にしました」。課長は、鉄筋と木造の金額はほぼ同じだと答えているわけですね。なぜそう答えられたかというと、そういう資料が届いていたからです。私たちには、そういう資料は届けられていません。残念ながら私たちのような素人は、今の御時世の中では、木造の方が鉄筋より割高になるのではないかなというようなことを常識としてしまっているところがあるのではないかと思いますが、結果的にそういう誤った常識というのですか、何の根拠もない常識を巧みに利用してしまう結果になっている。それが証拠に、さきの九月議会で私の大先輩であります三十番議員が、この浜田温泉に関して質問された中で、市長はこのように答弁なさっておるのですね。九月議会の議事録二百十七ページです。「また建築費がどうなるかというと、木造で建設した方が倍以上の値段がかかるというようなことも、私の報告書の中にはありました」と。  お尋ねします。市長がごらんになったという木造建築の場合の見積もりは、いつ、だれが、どこから取り寄せて、いつ、だれが、市長にその資料を提示したのですか。 ○観光経済部長(池部 光君) お答えいたします。  いつ、だれが、どこでということでございますが、その前に先ほどの、いつ、どこで、だれがということにつきましては、予算編成期ということで、私どもといたしましては,予算要求につきましては、十月の末に予算編成方針が示されまして各課要求し、さらに各段階での査定を終えまして、最終的に予算提案を、この前ですと、ことしの三月十二日でございますが、これまでの間は予算編成時期と、こういうふうな認識をいたしております。したがいまして、先ほどのいつ、どこでというのは、温泉課等と協議した中での結果というふうに考えております。  それから、二点目の温泉課長と市長の答弁でございますが、これにつきましては、先ほど申し上げましたように、大きくは違わないというのが、報告書の方向でございます。実際にこれまでの木造建築等々あるいは鉄筋等、例えばコミュニティーセンター、社会福祉会館等々は木造でございますが、これらの対比較としてそういう判断をいたしておりますし、例えばもう一点申し上げますと、公共施設としての耐震性と耐久性の確保ということでございますが、耐用年数で御説明をさせていただきますと、木造とコンクリートの耐用年数で比較いたしますと、(「そういうことは聞いてない」と呼ぶ者あり)約三倍になるというようなことで、コスト的にも大きな差異が出るというようなことを考えての答弁でございます。 ○六番(池田康雄君) 僕が言いたいのは、その三枚を少なくとも私を含めた資料を求めた者に見せなかった罪は重いと。もしそういう三枚をちゃんとそろえて多くの議員が手にしていたら、恐らく市長も九月議会であのような答弁をなさることはなかったというふうに思うのです。値段は倍以上かかるのだというそういうデータ、資料が私の横に届いたという。そしてそれは、いつ、どこで、だれが取り寄せて、だれが、いつ、市長にごらんに入れたのですかと、そういう、これ以上わかりやすくしようのない質問に対して、正面からきちっと返ってこない。そういうように、やっぱりやってはならないことをやりながら、その反省をすることもなく、むしろそれを懸命に正当化しようとするような行政でいいのですか。もっと研究者に依頼して出てきた資料を、こういうものが出てきたという素直な形で議員に提示しながら、何がよりよい方法なのかと一緒に考えるということが、そういう平板なやり方がどうしてできないのかな。どうしてできないの。  先ほど言いましたように、私の知っている多くの友人・知人である市の職員ならば、当然そういう進め方をするのだと思う。だれがそういうゆがめたやり方を、だれかがやっぱりやるのだと思う、それもかなりレベルの高い人たちの中のだれかがね。こんなやり方をやっぱりするのはまずいと思いますが、いかがですか。  いま一つ。浜田温泉に関しまして、行政のあり方としていいのかな、まずいのではないかなという問題を取り上げてみたいと思います。市民の声、地域住民の声を聞きながら、行政としては進めなければいけない局面というのは数多くあると思うのです。多くの場合はそういう地域住民の声、市民の声に耳を傾けながら事を進められることの方が多いのではないかと思いますが、今回の浜田温泉の場合はどうだったのかなということで気になる部分がありますので、次にその問題に移ります。  お尋ねいたします。市長が議会で、「必要があれば大規模改修」と答えたのが、昨年の六月。八月に大分大学工学部教授の井上正文さんに調査研究を依頼したその中問答申が、十一月十四日に出てきますが、この市長が議場で答弁なさった六月以降十一月十四日までに、温泉課を中心とするその部局で、この浜田温泉の建設を改修にするのか改築にするのか等の住民の声を聞くような場所・場面を持ったのですか。持ったら、それはいつですか。 ○観光経済部長(池部 光君) お答えいたします。  住民の声ということでございます。六月以降、調査研究は、先ほど申し上げた八月にいたしました。その後、部内で協議する中で、正式にはいろんな形というのがあるのですが、最終的に地元と協議をいたしたのは、ことしの一月二十二日でございます。これにつきましては、いろんな事前の協議の中で、最終的にこの方向を示すということで説明会をさせていただいたわけでございますが……(「もう、いい」と呼ぶ者あり) ○六番(池田康雄君) 正面から答えてください。六月から十一月十四日までにあったのですか。なかったのですね。で、一月二十二日が最終だったと言いたいのです。だからそれはいいのです、後で。少なくとも六月から十一月十四日までなかった。十一月十四日に中間答申が届きました。思い起こしてくださいよ。二月二十八日に最終報告が届いて、三月二十三日の時点で議会が終わりますが、その間、約一カ月かかっておりますが、報告書を見せてくれと言ったら、まだ上司の決裁待ちだということで見せてもらえなかった経緯から考えますと、十一月十四日に出されたその中間報告書が、決裁が終わるのがまた小一カ月かかったのだと思うのですが、なぜかその場合の決裁が早かったとしましょう。それでも十一月十五、六日、二十日です。その直後に十二月議会がありました。例のサテライトの進出の可否を議論する、十二月議会がありました。その年が明けて一月十八日に、契約検査課は、鉄筋コンクリートで、場所を移転して、図面を引くように設計委託の段取りを運んでいます。契約検査課は、一月十八日に、二十四日にそういう入札をやるからという業者案内をしておりますが、その事実に間違いありませんか。 ○温泉課長(安部和男君) そのとおりでございます。 ○六番(池田康雄君) いいですか。一月十八日に契約検査課が業者に案内を出しておる。担当は、契約検査課がそれではこうしよう、ああしようという決める中身ではありませんから、少なくともそれから数日以上前までに担当課の温泉課あるいは部長あたりが契約検査課にそういう手続きをするように求めたのだと思うのが常識ですね。温泉課は、移転新築をいつ最終決定したのですか。 ○観光経済部長(池部 光君) 先ほどもお話をさせていただきましたが、温泉課といたしましては、調査研究報告書をもとに、破壊または大倒壊のおそれがあるという、緊急性を要するということで予算要求をし、先ほど申し上げましたように、それぞれ財政課要求の後、各段階での査定を得まして決定をいたしたわけでございます。したがいまして、何日というのは、ここで明確にということはなかなか……、各段階でございますので。最終意思決定は先ほど申し上げましたように、議案の提案の最終日であろうということでございます。 ○六番(池田康雄君) 一月十八日に契約検査課にまで少なくとも移転、鉄筋コンクリートで新築ということの指示なり要請、それで業者の設計委託の要請が出ておるわけですから、常識的に考えても、それからさかのぼること一週間以上前だと思うのですが、まあ、一週間。しかし、それははっきり言わない。だけれども、常識的に考えたら、一月十日前後には少なくとももういろんな決裁も終わって、これでいこうという案が決まっていた流れと見ざるを得んのです。そうしますと、もうおわかりのように、十一月十四日までには一切具体的には公的な場面での市民・住民の声を聞いていない。そして一月のコンクリート決定までに、一月も正月を過ぎたぐらいの決定過ぎまでにも、その間にそういう場面も持っていない。最初にやったのが一月二十二日である。あなたたちは、いつ地域住民の声を聞いたのですか。地域住民の声をどのように一生懸命になって把握し集約し、そして行政の中に生かしていこうと努力したと主張したいのですか。一切してない。「一切してない」という言い方はむちゃくちゃだと言うのならば、「一切してないに等しい」というぐらいまで譲歩します。こういうやり方でいいのかな。  ところが、私がもっと憤りを感じるのは、でありながら、でありながらですよ、あたかも別府市政は、あるいは別府市の温泉行政は、住民の声を根っこにしながら動いているのだと何回も繰り返している点であります。さきの観光経済部長は、六月議会で私の質問の答弁でこのようにおっしゃっております。ちょっとまた、答えですから、あいまいであると悪いのでちょっと読ませていただきますが、「今回、鉄筋コンクリートづくりにする理由としまして、まず第一に、地元自治会、温泉組合から、耐久年数が長くメンテナンスが容易な鉄筋コンクリートづくりでの要望がありました。第二に、浴槽を高齢者や身体が不自由な方々が利用しやすいように、フラットにしてほしいとの要望がありました。また、工事期間中も継続して入浴できる他の場所での建設を要望されました」。したがって、鉄筋コンクリートにしたのだと、この種の発言が何回聞かれましたか、この議場で。ところが、先ほども見ましたように、鉄筋コンクリートでの設計委託が先にあって、そしてその前に一度も公的に地域住民との意見を集約する場を、いつあったということを説明できないまま、それでもやっぱりこの種のように、あたかも地域住民の声に耳澄ましてきたと繰り返す、こういう行政のあり方が問題なのではないかと私は指摘したい。事実とは違うことがおわかりでしょう、事実とは違うのです。そういうことの積み重ねの中で行政を推進していこうとしていることが、この浜田温泉の場合に集中している。そして浜田温泉だけに終われば、まあ不幸中の幸いでありますが、何をもってこれだけであると言えるのかということになりますと、また難しい話になる。行政に従事する者、公僕であり、絶えず市民のため、あるいは子孫のためと口では言いながら、どこにその実態があるのですか。そういう行政のあり方を見詰め直していただいて、私たちもこれを素通りして、素通りするどころか、そういう行政のあり方が大手を振って通っている印象を持ちましたので、ここで取り上げてみましたけれども、何かそれはおかしい、答弁なり、意見なり、反論なりございますか。 ○観光経済部長(池部 光君) お答えいたします。  先ほどから公的な説明会、住民に意見を求める説明会ということでございます。私どもといたしましては、この建物につきましては御承知のとおり、すでに六十五年を経過しているということで、地元からの強い要望が、過去重ねて重ねてあっているわけでございます。そういう中で温泉委員さんあるいは自治会、維持管理いたしております自治会役員さん等々との事前の協議については、いろいろと過去経過といたしまして協議をしてきているところでございます。そういうことで最終的な御協議といいますか、確認につきましては、先ほど申し上げたように一月二十二日ということでございますが、それまでも多くの協議を積み重ねているということは御理解いただきたい。  それからもう一点。若干そういうことの御説明をさせていただきますが、今回の臨時議会の請求におきましても、早速推持管理をいたしております自治会等とも安倍助役、三浦助役、総務部長、私、温泉課長等と出向きまして、自治会長にまず会い、それから役員さんに会い、それからもろもろの経過を踏まえまして、自治会、温泉委員会としての最終的な御確認をいただいたというようなことでございまして、これはもう近々の、つい最近ありました実態でございますので、実例でございますので、説明にかえさせていただきたいと思います。 ○六番(池田康雄君) そういう姿勢を僕は批判しておる、そういう姿勢を。いいですか。公的な最終の段階が一月二十二日でしたが、それ以前にいろいろな話をしておるのだ。だから鉄筋コンクリートになったと言いたいのですか。だから鉄筋コンクリートになりますか。ならんですよ。ならんですよ。なったら、井上市長の六月の答弁はないし、だったら八月の調査依頼もないわけでありますから。そこから物事というのは進んでいっておるはずなのでしょう。何でまた上塗りするのですかね。その僕が言っている指摘が正しいか否かというのは、議場におる諸先輩や傍聴の方や、また今後いろいろな側面で検証されていくことになろうと思いますが、それにゆだねてこの問題はここでとめて、次の教育行政に移りたいと思います。  まず、大学進学者等に対する奨学金であります。  奨学金というのは、いろいろな制度があるわけでありますが、少なくとも別府市がそういう子供さんたちへ奨学金を出そうというふうにしているものの場合、今日では教員志望者に限って一名のみ月四万円の支給という形で奨学金が実施されているけれども、これは国際化に伴う留学生たちへの奨学金に対する対応のやり方を見たり、あるいはまた今日の経済情勢下における奨学金制度の充実が急がれる状況をかんがみて、別府市もひとつ速やかに検討し直してほしいということを要望し、担当課長や教育長からは、前向きな答弁をいただいてきた問題でありますが、二点についてお伺いします。  まず一点は、今日大学四年制の教育学部といいますか、教員志望者に限った奨学生対象を、四年制大学進学者の学部を外し、あるいは教員志望という枠を外し、のみならず短大や専修・専門学校等の生徒をも対象にしてほしいという件につきましては、どの程度の検討が加えられているのか、答えてください。 ○学校教育課長(小畑善実君) お答えいたします。  現在の深刻な不況、さらには教員採用の減少という社会情勢のもと、育英奨学制度の目的から、いろいろな角度から検討しまして、ただいま御指摘ございました教員志望の学生に限定しないような方向で、対象者の見直しをしていきたいと考えています。 ○六番(池田康雄君) 続いてお尋ねします、今一つ。人数、対象人数が一名、月額四万円という枠の拡大及び人数の拡大ですね、及び増額についての検討をも要望しておきましたが、その辺の進捗状況はいかがですか。 ○学校教育課長(小畑善実君) お答えいたします。  奨学制度の需要度等も高まっている中でございます。人数を含めまして金額などの改正等、いろんな角度から最大限の見直しをしていきたい、そんなふうに考えています。 ○六番(池田康雄君) はい、ありがとうございました。教育委員会におきましては、この奨学金の制度の改善について、かなり前向きに取り組んでいただいている様子がうかがえるわけでありますが、何せ予算を伴う問題であります。市長部局との折衝が待っていると思うのでありますが、井上市政重要な幾つかの柱の中の一本に「教育」というものもあるわけでございますから、そういう重要市政の柱になっておる教育の実態に見合ったような奨学金の充実に、何とか御検討いただくことをよろしくお願いいたします。  引き続きまして、中学校の部活動に関して幾つか質問をしたいと思うわけでありますが、この部活動に関する私の趣旨・主眼は、さきの九月議会でスポーツの振興、文化の振興ということに関しまして、スポーツ振興課を中心に幾つかの要望や提言をしてまいりましたが、私は、この別府市のスポーツの振興あるいは文化の振興というような問題を考えるときに、義務制の最終期間であります中学校における教科もさることながら、とりわけ部活動の占める重要度は、かなり大きなウエイトを持っておるのではないかというふうに認識しておるわけであります。そうして私は、その部活動というものは、いわゆる運動部と文化部というものによって大別されて各中学校で運営されているのだと思います。この運動部というクラブと文化部というクラブは、ともに中学校の部活動の両輪であらねばならないと僕は思いますし、あってほしいというふうに考えておる者の一人でありますが、現状の運動部と文化部というものが、どのような実態であるというふうに認識されて、その事柄に対しまして教育委員会としてはどういう課題をお持ちなのか、教えてください。 ○学校教育課長(小畑善実君) お答えいたします。  別府市内の中学校の部活動の実態でこざいますが、文化部と運動部合わせまして全体の八割の生徒たちが入部して活躍しています。市内公立中学校の文化部の部員数でございますが、市全体の一割、それから運動部の部員数でございますが、市全体の七割ということで考えています。運動部に比べまして、課題としまして、文化部の方が人数を含めましていろんな課題等、指導者を含めまして課題等あるというふうに考えています。 ○六番(池田康雄君) 長い間高校の教員でありました私の目には、やはりどうしても中学校の別府市内の現状を見るとき、他の市町村の現状の把握はできておりませんけれども、身近な中学校の実態を見ますと、どうしても文化部の方が存在的にはか細いといいますか、ひ弱といいますか脆弱といいますか、何か両輪たり得ていないというような感じを持っておるわけでありまして、その辺は一つの大きな文化の振興というところからとらえると問題になって、改善の余地があるのではないかというふうに思っておるわけですが、まず最初に運動部の方から少し見ていきたいと思うのです。  この運動部というものの存在でありますが、私を含めて私の周りにおる人たちなどを見ますと、大体スポーツを楽しんでいる人たちの多くは、その種目は大体高校の体育の授業までにどこかで触れたことのあるスポーツに楽しんでいる場合が多いのではないかと思うのです。例外的に趣味の利用、余暇の利用ということで、新たにテニス教室に行ってテニスを学び始めたという人がいないわけではないわけでありますが、やっぱり幼少年期に触れたスポーツというものは、人生を豊かに過ごすそういう幅を広げるのに非常に有効である。したがいまして、中学校の運動部の受け皿としての各種目は、許される範囲で多ければ多いほどいいなというふうに考えております。そういう意味で別府市の各中学校における運動部の実態を調べてみますと、かなり受け皿的には整備されているのではないかというふうに理解をしておるわけでありますが、つまびらかに見ていきますと、そういう中にあってもやはり幾つかの問題はあるのかなというふうに思うのです。  まず一点、中学校というのは教科指導というものを中心に据えながら人事異動というものを組み立てていくのだと思いますので、その指導者がすべての市内の中学校に均等に配当されているというわけにはいかない、そういう実態があることは重々承知でありますが、あの年ごろの中学校の男子部の生徒を、その種目に関しての専門性を身につけていない、しかもキャリアの少ない女性が顧問で指導しているというような部も幾つかあるのではないかと思うのですね。それは先ほど言いましたように、どうしても各学校のそういう職員配置の観点から考えると、やむを得ない範疇に入るのかなとも思うのでありますが、その辺につきましては、教育委員会はどのように認識されて、どのような対応かを現場と相談をしたような経緯というのがあるのでしょうか。その辺ちょっと触れてください。 ○学校教育課長(小畑善実君) お答えいたします。  確かに今議員さん御指摘の、女子の指導者で男子の部活動を指導している部がございます。その指導者の専門性と指導歴等も課題でございますが、指導歴のない指導者につきましては、県教委主催の指導者講習会、それからあと、地域の専門的なと申しますか、地域の指導者に御加勢をいただきながら取り組んでいるところでございます。 ○教育長(山田俊秀君) 追加いたします。  私はまだその人事をしたことがありませんけれども、市内の中学校の校長をしていたときの経験からいたしますと、人事に始まる前に教育長とお会いしまして、来年度の人事の構想について部活動関係でもお願いしてまいりました。そういう経緯があります。それから、実際に四月以降になりますと、どうしても専門の先生でないと指導できにくい部があるわけですが、それについては県の教育委員会の方にそういう制度がありまして、そちらの方に指導者派遣を要請して指導者を中学校の方に派遣していただいた経緯もございます。 ○六番(池田康雄君) それでは、次にこういうお尋ねをしたいと思うのですね。ちょっと時間が気になり始めましたのですが、ちょっとあわせてお聞きしたいと思います。  今回、市内の部活動の一部資料を提出いただいて見てびっくりしたのは、市内の男子バレーボール部が、朝日、中部、北部と三校しか平成十三年度にはないのですね。総合体育館ではバレーボールの会場になるみたいな、バレーボールという種目は何となく非常に盛んなスポーツという印象を一方では持っておっただけに、そして私たちの常識というのですか、私たちの時代を含めてバレー部のない学校はなかったような記憶があるだけに、そういう現実には驚いたわけでありますが、サッカーや野球などを中心に男子部を多く抱えている部が中にあって、そして限られた男子生徒しかいないわけですから、当然バレーボールに部が成立するほどに集まらなかったというような結果だろうというふうに思うわけですが、やっぱり何か……、だからといってそれでいいのかなというような気もーーうまく整理できないのですがーーするわけですね。そんなに部員が市内なべて少なくなっていく種目になっていいのかなと、もうちょっとその辺はスポーツの振興という観点から、何かもう少し積極的な対策というのがあっていいのではないかなという思いはするわけです。  今一つ、こういう現象にもびっくりしたのです。ある市内の中学の男子のテニス部に部員がおらんのです。つまり休部になっておるのですね。そしてその中学校の女子の部員は四十名近くおるのです。市内平均他の中学校はーー平均ですよーー女子も四十人、男子も四十人ぐらいおるのですね。その学校だけつまり部が存続するだけの男子生徒が集まらんから休部になったというわけですね。これにもやっぱり驚くだけではなくて、これでいいのかなというような思いがするのです。やっぱり毎年入ってくる子供たちり何人かは、「テニスをやってみたいな」と思うのだと思うのですが部がない、休部になっておるのだといって違う部に行く。次の年もまた何人かがおるのだと思うのですが、それをやっぱり休部状態でやってしまっておくと、なかなか実際問題としては休部のままの現状から脱皮できないのではないかと思う。やっぱり市内なべて平均的に四十人も部員がおるような種目は、やっぱり男子生徒の先ほどの問題があるとはいえ、やはり積極的な対応というのが望まれて、教育の機会均等といいますか、あとの文化の美術の問題にもなるのですが、あわせてもう一緒にいきますと、今日の市内の文化部は、三つの部を持っておるのが二枚ですかね。そして二つの部を持っておるのが三枚で、一つの部を持っておるのが二枚、持ってない学校が一つあると、こういうような振り分けになっておりますかね。ともあれ二つか三つ、場合によっては一つというような文化部という部がですね。これでは市長が標榜する「文化の香りのするまち」にはなりづらくなるのかなと。やっぱりそういう時代から、いろいろな機会を通して文化的なものとの接点を育成していく、積極的な働きかけがあっていいのではないか。この数日来の一般質問の中でも、繰り返し市立図書館や美術館の問題が話題になりましたけれども、別府は残念ながらそういう施設設備に恵まれてない。だから大局的に見れば、文化の香りが低くならざるを得ない状況にある。だけれども、美的館がないから、だから文化程度が低いのだというようなことにはなかなかなっていかない。そういう施設に恵まれないからこそ学校現場り中で何か補てんする作業を意識的に加えて文化のすそ野を広げる、文化の振興を図るというような、やっぱりそこに教育者の知恵を結集するような教育委員会であってほしいというふうに思う。そういうところが、何か今回部活動というものを見ていく中で確かにあります。先ほどの男子部のテニスがない部なんというのは、僕が中学校時代なんかいうのは、別府一、二の規模を誇っておった中学校。それを聞いてみると、今はそうはなってない。ちょっと規模が小さくなっておるのだということを聞いて僕もびっくりしたのですが、時間の流れの中でいろんな状況が変遷していきますが、しかしいろんな状況が変化するとはいえ、やっぱりそういう中にあってどうして文化のすそ野を広げていくのか、どうしてスポーツに触れる機会を多く子供たちに与え、そして生涯の中でスポーツを楽しみ、文化活動を楽しみ、あるいは文化的な鑑賞を楽しみ、文化の香りをやはり大切にする子供を育てていくかというような視点で、今一度教育委員会は、学校現場を指導する立場に当然あるわけでありますから、しっかりとしたリーダーシップをとってその辺の推進をさらに促進させていただくことをお願いしたいと思うのですが、まとめて教育長か次長か、御答弁いただければいただいて、私の質問を終わりたいと思いますが……。 ○教育長(山田俊秀君) 今の御提言、大変ありがとうございました。私自身もその気持ちは大変強いのですが、私も昔からずっと部活動で子供たちを指導してまいりましたが、その年その年、「その年」といいますか、その時代その時代で非常に流行みたいなのがあって、一時はわあっと集まったかと思ったら、さあっといなくなって、自分が受け持っている部を存続させるのが大変な時代もありました。それかと思うと、余りにもたいさん来て選手にするのにどうしようかと思って、逆に教育的立場から、どの子も選手にさせられないものですから、それで悩んだこともあります。  現在の中で一つ、私どもが非常に教員の立場として困るのが、非常に何というのですか、親というか子供というのですか、ニーズが非常に複雑というのですかね、簡単に言うと「帰宅部」というようなことを言うのですが、もう運動はしたくない。部活動に入っていろいろ汗かいたりしたくないという子供が結構おるわけです、帰りたいと。家へ帰ると確かに、我々昔のころは、家に帰ったら暑い、帰れば仕事しなければならんとかいろいろあったから学校は楽しかったですが、今は家へ帰ればいろいろいい条件の場合があるものですからね。それで今、現場の先生も、何とか部活動を存続させて頑張りたいという先生もおられるのですが、文化部が非常に少ないということで、例えば今市内の中学校で、仮に合唱部なら合唱部を例に挙げると、合唱をするのだったら女性だけではなくて男性も入れて混成の合唱部をつくりたいといっても、男の子がなかなか入らないとか、それから女の子だけでもせめて例えばNHKの合唱コンクールに出るときは四十人ぐらい集めたいといっても、二十人ぐらいしか集まらないとかいって、非常にいろんな場面で指導する先生方も困っております。一時は全員部活動に入るようにということで学校でやったこともあります。そうするとまたものすごくあるので、何とか私ども、運動にしても文化にしても、その振興については精いっぱい頑張ってまいりたいと思います。また現場の先生方の御意見も聞きながら、いい方向でやっていきたいと思います。 ○二十三番(岩男三男君) 本日は、私を筆頭に公明党が三人続いております。できるだけさわやかな質問をしてまいりたいと思います。  私は、消防及び環境行政について、雇用及び失業対策について、建設及び温泉事業について、市長の政治姿勢について、以上を通告いたしておりますが、すべての質問に対して市長の政治姿勢に関係があろうかと思いますけれども、ささやかな提案をしながら質問をしてまいりたいと思います。  去る十一月四日、竹の内町と扇山町が接する部分で火災がありました。私もたまたまその日家におりまして、煙の行方を見ながら、自転車で汗びっしょりになって駆けつけました。電気器具か、あるいは電気関係の火災の原因ということで後に発表になっているようでございますが、後ほどまた消防本部にこの原因もお尋ねしたいと思います。ここで市長、火事に、災難に遭った方には大変お気の毒です。しかし、ここに市の職員の方々、公園課の課長、課長補佐そしてまた建築課の方、そして厚生課の参事を初め日赤に取り組む職員の方々が、厚生課だけで五名の職員が駆けつけていただきました。非常に心強い思いでした。聞くところによると、この火災に遭った方は近所に身寄りがない。こういうことで衣類あるいは毛布、あるいは住むところ、こういうことを市の職員の皆さんが献身的に取り組んでいただきまして、全焼ではありましたが、翌日市営住宅に入居の手配もしていただき、心より感謝をしております。私は、こうした市の職員の皆さん方の取り組みに対して感謝と、もう一つでき得ればという希望ですけれども、先般、私は普通救命講習を受けることができました。これは救急救命の心肺蘇生法に対する講習を三時間、我が党の堀本議員とともにみっちりと講習を受けました。おかげさまで、この終了証書もいただいております。このときに、とてつもない大物も私どもと一緒に講習を受けていただきました。三人の救命士の方々が、一人は休日にもかかわらず出席していただきまして、この講習を受けてまいりました。そこで市長、先般のNHKのテレビでも報道されました。大分合同新聞あるいは今日新聞でも、救命講習やフォーラムということでマスコミでも大きく取り上げられておりますが、こうした心肺蘇生法、これを消防本部以外の方で、ひな壇におられる皆さんでこの心肺蘇生法の講習を受けた方がおありでしょうか。まず、眠いでしょうから挙手でひとつ、受けたことのある方は、挙手をしていただきたいと思います。(挙手する者あり)はい、ありがとうございます。消防本部は当然だと思うのですけれども、教育長、消防長それから消防次長、大変にありがとうございます。残念ながら市長、あらゆることに率先してあなたが取り組む市長部局においては、一人も手が挙がらなかった。非常に残念です。忙しい中とは思いますけれども、こうして駆けつけた人たちが、その場では今回は意識不明とか心臓停止とか、そういう事故はありませんでしたけれども、今後、事故等を考えたときにこうした救命蘇生法、心肺蘇生法、こうした講習、約三時間で私もこの講習を終了したという証明をここにいただきました。ぜひこうした、まず火災のときにはせつける。全部は無理だと思いますけれども、それもやっぱり市民に対する真心というか、サービスだと思います。そうした中で、救命士の講習を市長部局それから教育委員会、特に教育委員会においては保健の先生や体育の先生、プール監視時の監視をする人たち、あるいは水道局、そして社会福祉協議会、小さな子供を預かる保育園の保母さん、こうした方々にもぜひ受けていただきだいと思いますが、現状は消防長、今、別府市役所の今申し上げた職員の中で何名ぐらい講習を受けているのか、まずこの点から答弁をお願いします。 ○消防署長(首藤正喜君) お答えをいたします。  普通救命講習に市の関係八十八名、上級講習に七十二名、応急手当て普及員に二十名、計百八十名が受講されております。 ○二十三番(岩男三男君) これは、消防本部を入れた数でしょう。消防本部を除いた数ですか、後ほど答弁してもらいますけれども。非常にすばらしいことだと思いますけれども、あなた方は、たしかこの講習を受ける目標人数を掲げていたと思うのですが、その人数はいかがですか。 ○消防署長(首藤正喜君) お答えいたします。  市民十人に一人の割合ということで、一万二千人を目標といたしております。 ○二十三番(岩男三男君) こうした一万二千の目標に対してーー市長ーーぜひ職員研修の中ででも人命救助という立場と、そして非常の場合、駆けつけた場合に、私もこの講習を受けながら、そして実地をしました。最初のときは非常にたどたどしい状況でしたけれども、二回目、そして繰り返し、私ども三名だけのために講習をしてくれたのですけれども、これが一つの波動になって多くの職員の皆さんや先生方そして多くの市民の方々が、こうした心肺蘇生法を身につけて取り組むならば、よりすばらしい方向に行くのではないかな、このように思ったわけですけれども、市民に対して一割ということですけれども、市民を含めて何名を目標とし、現在この普通救命講習を市民で何人受けているか。あわせて、市長部局としてこうした講習に取り組む気持ちがあるかどうか、御返事をください。 ○消防署長(首藤正喜君) お答えいたします。  本年の十一月末日で、普通救命講習では千六百四十四名、上級救命講習では三百五十六名、応急手当て普及員では五十四名、計二千五十四名の方々が受講されております。なお、この中には消防職員は入っておりませんで、消防職員は応急手当て指導員講習という資格を持っておりまして、現在百二十四名が修了いたしております。(「目標は」と呼ぶ者あり)目標は、先ほど申し上げましたように十人に一人、さらには五人に一人というような形で将来に向けて普及活動を啓発していきたい、このように思っております。 ○生活環境部長(井上泰行君) 救急救命の講習の件について、ちょっと答弁させていただきます。  今、うちの方の環境安全課の方で企画しております防災訓練を一月に開催するということで今準備をしておりますが、私も先ほどから救急救命の講習の関係の話がありましたが、役所に奉職以来実は受けたことはありません、恥ずかしいなと今感じておるわけですが。そういう中で今回のその防災訓練の一環として、そういう訓練にぜひ取り組みたいということで、今内部検討しておりますので、一応報告させていただきます。どうぞよろしくお願いします。 ○市長(井上信幸君) 先ほどのお話もありましたけれども、先般、医師会と消防署がタイアップいたしまして、救急救命講習を含めたフォーラムをやっていただきました。これは日本国じゅうで初めてということで非常に注目を浴びて、大変別府の宣伝にもなったと。また、その後、あちこちからのお問い合わせがあって、いろんな意味がこれの波及効果が起きていると。市の職員も率先してやるべきだという御指摘でございます。私も十七年の教員生活の間、二度ほど水難救助訓練でこういう心肺蘇生術を勉強したことがあるのです、もう忘れていると思いますけれども。私も含めてこういうことに取り組み、来たお客様方が安心して別府で滞在いただく。そのためにもホテル業界の皆さん方にお願いをして、三者が集まって講習を受けていただいた。その講習修了のホテル・旅館には「救急適マーク」という、こういうマークをお渡ししたということで大変評価をいただいております。別府市の中で一万二千人を目標に消防署が今後鋭意努力していただくと同時に、医師会の方ともタイアップしながら、十分にどなたでも、そういう心肺蘇生術、救急救命に携われるような体制づくりも、これは大きな一つの別府観光の要素になろうかと思います。今後もこれを一つの契機に私ども行政としても取り組んでまいりたい、このように思います。 ○二十三番(岩男三男君) ぜひ、そうした形でお願いします。教育長、ぜひ学校現場におきましても、後で答弁があったらしてもらいたいと思います。取り組んでもらいたと思います。  さて、この火災現場で後にこういう声が出ました。市長、火事のときに現在支給できるのは、毛布だけなのですね、毛布だけなのです。それで、職員の間から布団もできたら支給してあげたい、特に災難に遭われた方に冬場は毛布だけでは気の毒だ、こういう声がありまして、布団ならあるよと。これは湯山小学校に留学生のために、ホテルをやめた方々からいただいた布団を確保しております。調査をしてみてください、ということで担当職員で調査をしましたところ、確かにある。しかし、その保管の仕方が今いち。ほこりのする部屋に積み上げたままですから、でき得ればもう少しきちっとした形で保管をしてもらえれば、こういう方々にも配布してあげることができるのではないかな。こうした現場の声、こういうものを大事にしていただきたいと思いますが、担当課としては、これは池部部長さんの所管かと思いますけれども、この点についてはどのように確認をされたでしょうか。 ○福祉保健部長(岡部光瑞君) お答えいたします。  火災時の対応につきまして、被災者に対して毛布だけ今まで支給しておったわけですが、布団という話が今出てきましたので、場所も今議員さんから聞いてよくわかりましたので、今後調査をして検討いたしたいと思います。 ○二十三番(岩男三男君) 知らんのは部長だけですよ。まあ調査をして確認して、配布できる体制をつくってください。  そこで、この火事の原因。今まで別府市内における火事は何件ぐらい発生し、その被害金額はどのようになっているか、またその火事の主たる原因は何か、簡潔に答弁してください。 ○消防署長(首藤正喜君) お答えいたします。  十一月末現在で、四十七件の火災が発生しております。この件数は、過去十年間の約五十件のほぼ同数でございます。  傾向といたしましては、コンロが十二件それからたばこが八件、電気配線が四件の順になっております。  損害額は、推定で一億一千二十四万四千円で、昨年と比べてみますと一千六百万円の減となっております。 ○二十三番(岩男三男君) 昨年よりも金額にすれば若干減少しているようですけれども、最近の火災の特徴としまして、この電気配線等コンセントを原因とする火災が発生しているようです。そこで、通称トラッキングと言うそうですけれども、この火災をひとり暮らしの高齢者やあるいは障害者の方は、電気のコンセントを差したら何年間も何十年間もそのまま、一度も抜かずに使用している。テレビの裏のほこりもとってない。こういうことが火災の原因になっているように聞いておりますけれども、こうしたことに対して特に高齢者や障害者、ひとり暮らしの方々のこうした電気器具の火災の原因。プライバシーもあるでしょうけれども、地域の民生委員さんとでも何らかの形で予防という立場から防災の体制がとれないかどうか、その点はいかがでしょうか。 ○消防署長(首藤正喜君) お答えいたします。  現在、予防課員と女性消防団員で行っております独居老人の防火訪問に対しては、この項は含まれてないそうでございます。早速、次回の調査から含めるよう指示をいたしましたので、御了解をいただきたいと思います。 ○二十三番(岩男三男君) 何らかの対策がとれれば、災害は起きてからよりも未然に防ぐということが大事だと思いますので、ぜひこの点をお願いします。  さて、先般、私どもの公明新聞の記者が来まして、鉄輪地獄地帯公園、すばらしい市長の配慮で遊具をつけていただきました。これを言うと、ほかの議員が、おれのところもつけてくれと言う人がおりますけれども、ちょうどその日、朝方雨でしたので、人がいませんでした。トイレも建設中。そこで、ちょっと子供がいないから紹介が難しいなというようなことから、それでは消防本部に、朝日出張所にすばらしいアイデアを生かした消防署があるので、そこを写真を掃ってくれ。シンボルタワーというのですか、モニュメントというのですか、火の見やぐらに鐘がついているのですよ。こう言って車に乗っけて私が運転して消防・朝日出張所の前に行きました。  消防長、つり鐘がない。怪盗ルパンかルパン三世か。つり鐘。どうなっている。全国に紹介してください、そして観光客の皆さんや、あるいは市民が通るときに、トイレがない場合はーー後ろ向いてもだれも知らんーートイレが、別府市の公共施設は公共便所を兼ねているのですよ、こういう説明をしながら行ったのですけれども、鐘がない。この鐘は、どこへ行ったのですか。 ○消防署長(首藤正喜君) お答えいたします。  平成五年十二月にあの庁舎ができまして、シンボルとして取りつけていたわけでございますが、当該場所が非常に北西の風が強く、あの鐘が鋳物なものですから、揺れるのですね。ぐらぐら揺れて、西側にあります散髪屋さんが非常に不安がって、外れるのではないか、外れるのではないかという再三の苦情で、四、五年置いておいたのですけれども、ちょっと揺れも激しくなったというような状況の中で、今、取り外して倉庫の中に保存をいたしております。 ○二十三番(岩男三男君) 市長、これね、やっぱり「画竜点睛を欠く」というか、「仏つくって魂を入れず」というか、火の見やぐらをつくって、そして別府の観光の一つの何というか、シンボルまではいかなくても、特徴としてこういうのをつくっているのですよといってつくったその火の見やぐらに鐘がない。揺れるのだったら揺れないようにすればいいではないですか。そんなので済む。それとも火の見やぐらそのものが、そういう強風に耐えられないような設計になっているのですか、建設部長。恐らく強度計算をされてこの火の見やぐらをつくっていると思うのですが、三方からでも見えないような何か、針金というか、何かよくわかりませんけれども、補強すれば、周りの人が見たって別に……、緊急の場合は鐘をたたくこともあるでしょうけれども、これは一つのモニュメントとしてつくっているのですから、設置してもらいたいと思いますが、いかがですか。 ○消防長(宮崎眞行君) お答えいたします。  ただいまの火の見やぐらの鐘の件ですが、私が昨年消防長になりまして、その件はただいま初めて聞いたようなわけでございますので、早速調査いたしまして、確かにおっしゃるように当然つけるようになっているものであればつけなければならないと思いますし、できないならできないようにどういう理由か、先ほど署長の方で申しましたように、あのような理由であれば耐久性のあるようにすればできるのではないかと思いますので、早速調査させていただきます。よろしくお願いします。 ○二十三番(岩男三男君) 建設部の方もぜひ協力して、火の見やぐらそのものが危ないのであれば撤去すれば駐車スペースもできるわけですよ。しかし、火の見やぐらそのものが強度計算をしてつくっていると思うので、今さら撤去すれば笑われると思いますので、鐘がひとつ揺れないように補強する方法を講じていただきたいと思うのです。  先般、冒頭に申し上げました、救急救命士の講習を受けたときに、ともに消防長も講習を受けていただきまして、大変ありがとうございました。歴代の消防長の中で現在の消防長がただ一人、救命士の話では講習をお受けになったということで、ぜひ消防行政に対して、こうしたことをまた一つの機に先頭に立って取り組んでいただきたいと思います。  それから教育長、この心肺蘇生法、特にプールとか、あるいは体操とか、そうした関係の方々に対して、学校の先生方に対しては特に必要度が高かろうかと思いますけれども、そしてまた学校の生徒、中学生以上ぐらいであればこれを知っていても悪くないと思うのですけれども、救命士の話では余り大人数では冷やかしややじでできないということで、でき得れば少人数でこうしたことに取り組んでいただきたい。  それから、もう一点。これは予算は市長部局になるのか消防になるかわわかりませんけれども、講習を受けるときのテレビ、テレビですね、ビデオを入れます。テレビが古いため、途中でぷつんぷつん切れる。テレビが壊れている。こうした講習を受ける人のためにもぜひ新しいものを一台設置をしていただければなと思います。教育長、いかがでしょうか。 ○学校教育課長(小畑善実君) お答えいたします。  教育委員会としましては、学校で子供の命に万が一かかわるような事態が起きた場合のために備えまして、教職員には救命救急講習会等に積極的に参加をするよう勧めています。本年度は、特に夏場でございますが、市の消防本部が主催いたします講習会に、教員それから多数の調理員が参加いたしました。また、例年小学校の学校のプールの開放の時期でございますが、PTAや地域の子供会にこのプールを開放する前に、その監視をしていただく保護者の方々などに救命救急講習会を各学校ごとに開催していただき、そのとき市内の小学校全部の参加人数の合計でございますが、本年度は六百七十一名となっています。万が一のために対応できるように備えているところでございます。 ○教育長(山田俊秀君) 今のとはまた別に、新しく教員になった人、それから新しく教員になった人の中で体育の教員になった人たちは水泳を教えたりしますから、そういう人たちに今度は県教委の方が強制的にそういう指導もしております。ただそれは、今おっしゃっただけでなくて、例えば物を飲み込んだときにどうするかとか、そういうような細かいところまでやっております。これについては、とにかく命にかかわるわけですから、今後とも教員だけではなくて保護者の人、それから子供たちも案外家でそういう事故に巻き込まれることもあろうと思いますので、子供たちにもそれができるように、また学校の方に指導してまいりたいと思います。 ○二十三番(岩男三男君) ありがとうございました。これは一回受けたからといっても、やっぱり一年、二年したら忘れますので、そういうところも考慮しながら取り組んでいただきたいと思います。  さて、次の項目に入っていきます。事業ごみ回収に対する取り組みと一般ごみ収集に対する散乱防止対策ということで通告をいたしております。  これまで幾度か質問しまして、明年の四月一日から事業ごみは市内の指定の産廃回収業者が、市内というか大分市も入るでしょうけれども、指定業者が回収するようになる。しからば、この庁舎を初め学校現場、そしてまた公共機関におけるごみの収集体制、業者に発注する予算編成の準備はどのようになっているのか。もうすでにその体制ができているのかどうか。あわせて、こうした指定ごみを外部に発注する場合は、その発注方式に対しては一般競争入札とするのか、指名競争入札とするのか、その点もあわせて答弁してください。 ○清掃課長(宮津健一君) お答えをいたします。  市関係の取り組みにつきましては、最初、六月に各課にごみ量の把握をするように文書でお願いをしております。そして九月二十一日、本庁関係また各施設、学校関係等、すべての関係課に出席をお願いしまして、具体的なその事業内容、またそれに対応する説明会を実施しております。さらに十月三十日、総務課、財政課、教育委員会等々、一般的にそういう業務が見込まれるところにまたお集まりをいただきまして協議をいたしました。その中で、ごみを適正に処理することはもちろんなのですが、この機会にごみの減量化に徹底的に取り組んではしい、ごみが自分たちの仕事をする上で身の回りから出るものを分析をして、最後にどうしてもごみとなるもののみを処理するようにお願いをしております。  また、この市関係機関以外では七月三十日、別府市官公庁連絡協議会の会議の折、時間をいただきまして、配送法第三条の説明並びに具体的な市の取り組みにつきまして御説明を申し上げております。  また、具体的に、では契約のときにどうするかとか、そういうことにつきましては、まだ協議の段階でございますので、これから考えていきたいというふうに思っております。
    ○二十三番(岩男三男君) いわば今まで別府市がすべて回収していました市役所、学校、そしてまた民間の事業所のごみを、いわば民間委託と同じような状態ですから、次回ぐらいにまたこの廃棄物業者が参入することによって、市としてはどれぐらい、そうした人員とか車とか余剰ができると思いますので、民間委託という、本議会においても質問がありましたけれども、そうしたことも精査しておいていただきたいと思います。  さて、燃えるごみの収集日に市内のあちこちで非常に犬猫、そして特にひどいのがカラス。こうしたカラスが、先般、消防本部がよく出るのですが、消防本部のところから市役所に向かっていきましたところ、消防本部と元青少年会館の間にあります施設、市の施設ですけれども、カラスがすさまじい集まり。清掃の職員の方が、職員というか、清掃の方が燃えるごみを出そうとするけれども、余りのカラスの多さに、その女性の方は出るに出られないという状況でした。自治会においてはごみ袋とか、あるいは金網等を市の補助金等も出して手配しておりますが、市の施設、あるいはこうした自治会に加入してない自治会以外の組織、そうしたところに対してはどのような取り組みをされているのか、お尋ねします。 ○清掃課長(宮津健一君) お答えをいたします。  町中でごみをあさっているカラスは、ハシブトガラスという種類でございます。えさの豊富な町中に今はすみついております。カラスは雑食で何でも食べますが、このハシブトガラス、特に油ものが大変好物でございます。そういうことで肉の脂身、マヨネーズの付着している残飯などが大変好まれております。しかも、えさを目で見て探すというふうな特徴がございます。このようなカラスの習性を理解し、対策を考えております。  まず生ごみを出す場合は、外から見えないような工夫をする。例えば不透明な袋に入れて周りをほかのごみで囲うとか、ごみの袋にネットやシーツをかぶせる方法が一般的でございます。この場合、できるだけ網目の小さいものを使用すると有効というふうに聞いております。このほか、ごみ置き場の周辺に目玉模様の風船とか磁石、また透明の釣り糸を張るのも有効的だということを事例で紹介をしております。このように具体的な苦情等がございましたら、清掃課の指導する職員がそこに出向きまして、具体的にその置き場の状況、カラスの状況等を考えまして、適宜指導をいたしております。 ○二十三番(岩男三男君) カラスの食べ物を非常によく研究をしていただいて、ありがとうございます。先ほど質問しました市の施設については答弁がなかったけれども、勤労青少年ホーム、ここをその後三、四日して通りましたところ、カラスは一羽もいない。これは商工課が管理しているそうですけれども、消防本部にお願いしまして、消防本部がネットをかけて、そこに入れるようにしてもらいましたということでネットが張られていました。直ちに対策を講じていただきまして、ありがとうございました。もう一カ所については、清掃課の方で何らかの手を打っていただくようにお願いしまして、時間も迫ってきますので、次の質問に入ります。  雇用対策につきましては、これは狂牛病対策と関連がありますので、狂牛病対策から先に少し触れながら質問をしてまいりたいと思います。  本年九月、日本で初めてのBSE、すなわち狂牛病の疑いがある牛が発見され、日本では最終の判断ができないということで、イギリスの獣医学研究所に脳の組織を送り、九月二十一日、狂牛病である、BSEであることが判明した。この一頭目を機にして連日マスコミでこのことが取り上げられ、焼肉店、肉屋さん、そして肉の卸屋さん、スーパー等大打撃というか、まさに客足が遠のいて灯が消えたようになっております。  まず農林水産課長、この狂牛病の安全性について、そして市内におけるこうした業者の数はどのようになっているのか、答弁をお願いします。 ○農林水産課長(松田 磨君) お答えいたします。  平成十三年九月十日、牛海綿状脳症・BSEと疑う牛の確認とともに、国・県より防疫対策の強化・徹底等のファックスが送付されまして、それに伴い、十一日にBSEの共通認識を畜産共進会会長にお送りしました。十四日には家畜保健衛生所より緊急立ち入り検査の計画がありまして、十八日、家畜保健所二名、振興局一名、普及センター一名、農協一名、市職員一名において、すべての、全戸の牛の全頭検査を行っております。臨床検査により異常牛の発見は、このときはありませんでした。二十六日に飼料利用適正指導について緊急会議がありまして、十月一日に振興局一名、農協一名、市一名により、再び全戸の生産者に飼料の起用状況について聞き取り調査を行っております。大分県の場合、適正な飼料を与えているということが確認できまして、今話題になっております肉骨粉などの給与は全くございませんし、そのときに肉骨粉の給与についてしないでくださいというチラシも配っております。四日に、BSEの関係の事業等の説明会に出席し、BSEの関係緊急対策についての説明がありました。二十二日に、BSE関連の緊急対策事業説明会がありまして、これは平口に言いますと、BSEで消費が低迷しておりまして価格が下落しておる畜産農家に対して補助をする、それから金利負担をするということの説明会がありまして、肥育牛の補助については、別府市は該当する世帯がありません。無利子の貸し付けについても、二十一戸の生産農家がありますが、「私らは希望いたしません」ということでありました。続いて生産牛ですが、最低補償金額で基金制度がございまして、最低三十万四千円を下回れば基金でその補償するということがありまして、緊急の補助の関係については、二十一戸の黒毛和種の生産農家、一戸のホルスタインの乳牛を生産している業者なのですが、融資の制度の利用も確認しておりません。 ○二十三番(岩男三男君) 課長もう少し……、農林水産課長、安全性について今のあなたの答弁ではちょっと弱いなと思うのです。まさにこうした関連の方々は、死活問題です。もう少しきちっとした答弁をいただきたいと思います。  あわせて商工課長、こうした市内の焼肉店あるいは焼肉屋さん、卸屋さん、その件数と、これらに対して今あなたが掌握している状況について簡潔に述べてください。 ○農林水産課長(松田 磨君) お答えいたします。  平成十三年十月十八日より、全国全頭検査ということで、肉牛については全部スクリーニング検査を行っております。そういうことで牛肉や牛乳、乳製品はもともと安全ですと、これは厚生労働省、農林水産省からの発表でございます。読んで説明いたしますが、「牛肉や牛乳、乳製品は、0IE・国際獣疫事務局の基準においてもともと安全です。牛海綿状脳症・BSEは、英国で実施されたBSE感染牛の材料のマウス等への摂取試験で、牛からマウスへの感染が明らかとなったのは、危険部位とされております脳、脊髄、目及び回腸の遠位部以外の部分から感染は認められておりません。牛肉や牛乳、乳製品については不安を抱く方がおられますが、このことを十分に御理解の上、安心して召し上がっていただきたい」というふうに説明させていただきます。 ○商工課長(溝口広海君) お答えいたします。  店舗数でございますが、市内の食肉卸業が九店舗、食肉店が四十店舗、焼肉店が三十三店舗ということで把握してございます。  次に、狂牛病関連で商工課の方で取り組ませていただいておりますことは、景気対策や中小企業者の支援策といたしまして、本年度は中小企業者向けの融資制度の融資条件の緩和に取り組んでまいりました。また、狂牛病関連の融資制度による支援策が、別府市の経営合理化資金の活用を始めまして、一時的に売り上げが減少傾向等業況が悪化し、中・長期的には業況の回復が見込まれる方に対しまして、県の中小企業経営活性化資金や、最近一カ月の売上高が前年の同月または前々年の同月に比べまして一〇%以上減少しており、今後も売り上げ減少が見込まれる事業者の方に対しまして、国民生活金融公庫の衛生環境激変特別貸し付けがございます。これにつきまして、平成十三年度の十一月末現在の狂牛病関係の融資状況でございますが、大分県中小企業活性化資金融資に伴う別府市長の認定件数は、一件でございます。また、国民生活金融公庫の衛生環境激変特別貸し付けは、組合員の相談件数が二十二件、相談実行済みが三件の二千三百万円でございます。非組合員の相談件数は十四件で、融資実行済みは六件の四千六百万円でございます。商工課と商工会議所、国民生活金融公庫の三者で毎月四回、市役所、各出張所で金融経営相談会を実施しております。そこでも狂牛病関連の相談特別室を設置しておりまして、御利用いただければというふうに思って思います。  商工会議所では、十月四日に狂牛病関連業者特別相談室を設置いたしまして、金融相談、法律相談を受け付けております。十一月末現在の相談件数は、五件でございます。また、一月号の市報に狂牛病関連の融資制度につきまして掲載をいたし、PRに努めております。また端っこの方ですが、「牛肉を食べましょう」というロゴも掲載させていただいております。さらに大分県生活衛生営業指導センター主催によりまして、別府市の食肉協同組合の組合員の皆様方に狂牛病セミナーを開催し、融資制度等につきまして広く周知をさせていただいております。 ○二十三番(岩男三男君) 融資制度はわかるのですけれども、これらの業者の皆さんは、やはり食べにきてもらいたいという思いと、もう一つは、学校給食とかあるいは病院の食事の中から牛肉が大幅にカットされている、こういう状況を非常に嘆いております。先般、商工課長と話す中で、市の職員も忘年会は焼肉屋でというような話もありましたけれども、非常にこれらの方々が苦しんでおります。ぜひ何らかの対策をお願いしたいと思います。  さて、こうした中で雇用対策。私も今まで駐車場の整理とか、あるいは焼肉屋さんの配膳係の女性の方とか、このような方々を紹介してきましたけれども、非常にしょんぼりして、もう車を整理しようにも車が来ないのです。お客がないのです。焼肉屋さんと同時に、ここで働いていた人たちが失業をせざるを得ない状況に追い込まれています。こうした中で国においては、本年度の補正予算額、こうした雇用対策に対して三千五百億円を盛り込んでおります。この三千五百億円、この方法につきましては、スケジュールとしては大分県関係が三億円を超す予算が組まれたわけですが、補正ですね。当初予算ではなく十一月の補正。十一月というか、この議会に補正すれば間に合うべき金だと。今後のスケジュールとしては十一月十六日、県へ基準額の個別提示、十一月中に県が事業計画案を準備、十二月中旬、県が事業計画を交付した交付申請書を国へ提出、十二月下旬、県へ交付決定を通知、一月、県が基金事業を実施する。こうした十二月補正に出せば間に合おうかというような事業、三千五百億円が各県に配分されて、これから見ると別府市にも三千万円以上の補正を県に申請すれば、この事業ができる可能性もあった。この事業に対しては国からいろんな方向性を示されておりますが、この非常に長たらしい題材ですけれども、「緊急地域雇用創出特別交付金における推薦事業例について」という、緊急地域特別交付金の十一月、市・県に申請すれば、別府市でも新たな仕事ができる可能性があったのに、なぜこの補正はやらなかったのですか。 ○商工課長(溝口広海君) お答えいたします。  十月末に県の方から、十二月補正に対する要望等について調査がございました。私ども、関係各課を集めまして御説明をいたしましたが、その時点では非常に難しいということで、十二月補正までの期限の問題もありまして出ませんでしたが、十三年度事業で実施しておりますチャイルドシートの貸し出し事業や、まだ三月末まで小学校第一学年多人数学級への支援事業、幼椎園における子育て支援事業、教育用コンピューター活用事業を、総事業費三千十八万六千円で現在実施しております。しかし、現在補正の見込額につきましては、平成十六年度までの事業費の総額の中では県の方から予算をいただける予定でございます。 ○二十三番(岩男三男君) 各課に何か仕事を創出、考えてくれないかということだったのを皆さんにお願いしたけれども、どこもなかった。しかし、これは市長、初めて来た事業ではないのですよ。十三年度当初予算の中にも三千万円ですか盛り込まれて、そうした中で国がせっかく補正を組んで、それぞれの落ち込んでいる事業体に対して八〇%人件費で賄えばこれだけの予算を回しますよという、この事業をしなかった。これはもう非常に残念です。これは幾ら言っても取り返しがつきませんので、あえてこれ以上触れませんけれども、やはりこうした新しい雇用の場あるいは事業、こうしたものは大分市においてはやっているようです。ぜひ、こうしたものに対して今後の取り組みを要望しておきます。この件は、この程度にしておきます。  さて次に、建設及び温泉事業についてですが、温泉事業の「湯けむり」及び温泉の保存対策についてからお尋ねしてまいりたいと思います。  別府市は、富士山に次いで「残したい風景」で「湯けむり」が日本で二番目、「湯けむり」では日本一。湧出量においてもアメリカのイエローストーンに次いで世界で二番、日本では湧出量は一番であります。そして市長も、世界遺産にという考えもお持ちで、鉄輪にどこか観光客がバスをとめて「湯けむり」を眺める場所はないか、このような模索をされているようですけれども、しからばこうした温泉の保存・保護に対して、ここに平成十三年七月八日の合同新聞の朝刊に、「別府の地下水位は低下 温泉への影響も指摘」ということで、水位が下がっている。これは雨水等の原因によるものではないかということが書かれておりますけれども、田んぼや山が、山林がどんどん開発されて宅地化されていきます。地下浸透の雨量が減っています。これらに対して当局としては、こうした温泉、「湯けむり」の保護に対してどういう形で取り組みをされているのか、お伺いしてもいいのですけれども、何もしてないと思いますので、一例として九重のあの地熱発電所、あそこではボーリングをしたその温泉を、地下に還元するためにもう一つボーリングをして、電力に使用したこのお湯は、地下に還元するようになっています。よくマスコミ等々で報道されますけれども、別府市は、非常に嫌な言葉ですけれども、温泉の垂れ流しということで川を通して海に流れていく。こうした温泉を保護し、「湯けむり」を保護するために、この地下への還元を模索してはいかがかと思いますが、この点についていかがですか。 ○温泉課長(安部和男君) お答えいたします。  二十三番議員さんが言われましたように、九重においての地熱発電では、私の方もお聞きいたしております。温泉の垂れ流しの件かと思いますが、以前からの課題でありますけれども、現在においては非常に難しいと考えております。しかし、大分県自然環境保全審議会の中に温泉部会があります。その中では掘削等に関する保護地域指定や距離規制、埋設管の口径制限、揚湯――動力でございますけれどもーーの制限などを審議し規制しているところでございます。今言われた垂れ流しの規制等につきましては、関係機関、審議会の中で研究課題として温泉課としても十分協議を持っていきたいというふうに考えております。 ○二十三番(岩男三男君) 何も対策を講じてないということを答弁したようなものですけれども、この新聞の報道では、昭和四十五年ごろからに比べて、京大の研究の井戸のところが四メートル水位が下がっている。こうしたことを考えたときに、私はかつて、大雨が降ったときに道路に今あふれる水、こうしたものに対して浸透式の排水あるいは浸透式の井戸をつくってはどうかとこの議会でも提案したことがありますけれどもーー建設部参事、お入りいただきたいと思いますーーこうした中で、これはすばらしいな、よくやってくれたなというものがあるのです。まず、今度つくる体育館、市長のアイデアもあったのかもしれませんけれども、この体育館建設室の中でいろいろ協議して、かなり私の思うことをそのままというか、それ以上に取り組んでいたでいているので、その模様について答弁をお願いします。 ○建設部参事(由川盛登君) お答えいたします。  体育館の雨水利用はどうなっているかという御質問かと思います。総合体育館の建設用地は、もともと野球場でありましたので、当然、雨水は浸透されておったわけでございます。このことを基本に置きまして、設計の段階で十分協議を行い、次の三点の方法により雨水の利用計画をいたしております。一点目といたしまして、建物内に九十トンの雨水貯水槽を設けて、館内の水洗トイレの排水用に再利用をする。二点目、屋根に降った雨水は、浸透式の井戸を二カ所設けまして地中に戻すように設計をいたしております。また三点目といたしましては、駐車場等建築物以外の敷地に降った雨水は、浸透式アスファルト舗装や浸透式の側溝により地中に戻す。以上のように本体育館は、環境に配慮した自然に優しい建物として設計をいたしております。  今後、公共の建物に当たっては、設計の段階から雨水の資源の活用に心がけてまいりたいと思っています。 ○二十三番(岩男三男君) まさにすばらしいことですね。こうした日本一湯量、「湯けむり」、そうしたものは今まで何ら対策がなかった。でき得れば市長こうした施設を、そんなに浸透式の井戸というのは金がかかるものではないですよ、上物ではない。穴を掘ってU字溝というか、コンクリートの丸い井戸側を入れて中に繰り入れれば浸透する。そしてまた、この別府市の地質を見ると、JRの線路から上は非常に石が多い。これによって地盤沈下の可能性というのは、専門家に言わせれば極めて少ない。こうしたことを考えて公共施設、市営住宅、学校、体育館、学校のこのコンクリートの部分ですね、グラウンドというのは非常に難しい部分があるのです。しかし、屋根に降った部分を浸透式井戸に還元するということ、それによって地下水、泉源と「湯けむり」と、そして雨が降るたびに別府市の道路が川原となる。これらを返上する一助にもなるのではないかと思いますが、特に上の方の公園とか、こうした公共施設に対してぜひこれは市長、そう大した金額ではないですけれども、こうしたものを保存・保護するためにお取り組みをいただきと思いますが、市長いかがでしょうか。 ○市長(井上信幸君) お説のように、今泉源の水位が下がっているということは、私も聞かされております。また、私が就任以来、私も耳学問でございましたが、大体標高六十メートル以上に降る雨ですね、これは浸透して温泉に変わるのだということも勉強させられました。しかるに、それ以下のもののその下の方もですが、そういう雨水の再利用・再活用ですね、これは考えるべきだと。それで、特に奥地にある、かつて伐採した森林を全部生き返らせるということで、落葉樹を主に植えるようにということで、ことしも四千万をいただきまして、すべてその植林の方に力を入れているということでございます。  もう一つ、やっぱり別府市民の皆様方も水のありがたさということを再発見していただきたい。私は先般釜山に行きましたけれども、釜山は急増する人口と住宅政策で、各戸には必ず雨水の貯水タンクがございます。いかに雨の水を大切にしているかというこの証左がございます。こういうことで我々も雨水対策、特に粗末にしてはいけないということの原点を再確認しなければならないと思います。また温泉のありがたさも再確認しなければならない、このように思っております。  また、草津温泉の場合は、回遊式で温泉の再利用ができましたけれども、別府は丘陵地でございますから、かつて脇屋市政のときにそれを考えたようでございますけれども、何分にも金がかかるということで中止に至ったということも聞いております。こういうことでいずれにせよ温泉の再活用、それとやはり雨水をもっともっと再利用するということの原点に立って、建設部にもお願いし、新しくできる各戸の中にもそういう水を、コンクリで張りめぐらさんでなるべく雨水を透水するように方向づけをしたらいかがといということも一応指示をしてお願いしております。そういうことでございます。 ○二十三番(岩男三男君) 終わります。 ○副議長(佐藤博章君) 休憩いたします。       午後三時 一分 休憩       午後三時十九分 再開 ○副議長(佐藤博章君) 再開いたします。 ○二十四番(原 克実君) では、まず質問に入ります前に、介護保険制度、これにつきましては、まだ制度がスタートして二年、年度途中であります。それと今回、ちょっと保険課長の健康問題もありますので、今回はちょっと取り下げさせていただきまして、次回に回したい、このように思います。  では、まず一般質問の第一番目に、別府振興への取り組みということで質問通告を挙げさせていただいております。この中で、私は今回三点に絞って質問をしていきたいと思います。観光、温泉、商工対策についてということでございます。  まず、観光の方にお尋ねをしたいと思いますけれども、今まさに深刻な不況が続く中で、観光で何とか息を吹き返したいという地方自治体は、全国どこでも同じだと、このように私は思っております。観光都市別府は、一番大事なことは、観光と温泉、そして商工行政の三つが、やはり地域振興への強力な切り札にならなければならないと私自身も考えておりますし、また執行部といたしましても、そのように感じておられるのではないかと、このように思います。  このような中で観光課としては、さまざまな現在施策に取り組んでおられると思いますけれども、現在の社会・経済環境をどのように考えて、観光振興にどのような対策を考えておられるのか、その点からお尋ねしたいと思います。 ○観光課長(吉本博行君) お答えさせていただきます。  現在、不況の中でございますが、観光課といたしましては、多様化する観光ニーズに対応するため、民間や関係機関と連携を保ちながら、恵まれた観光資源のもと、活用しながらやっているところでございます。また観光客を温かくお迎えする観光サービスの充実及び効果的な宣伝活動、こういうことを推進していっているところでございます。また祭りやイベント等についても、今、春・夏・秋・冬と、このような四つの祭りをベースに活性化を図りながら、またその魅力を高めるとともにスポーツ観光の推進、また広域観光ルートの開発に努めるとともに、国際観光については受け入れ態勢の整備、また誘客活動の充実を図っているところでございます。  また、取り組みにつきましては、観光資源の整備、特に志高、神楽女の整備でございますが、ことし、東屋の建設、そういうのも増築を行いましたところでございます。これからまたいろいろとそういうサービス面での充実も必要かと思っておりますので、こういう観光ボランティアガイドの育成とかそういった、また外国人案内書のインターネットの端末機の導入といったようなこともやっておりますし、また全国で初めて試みたわけでございますが、「温泉博覧会」ということで開催いたしましたし、また「ツーデー・マーチ」、また七月二十日に別府・呉・広島間、これの就航もございましたし、市民間の交流を目的に「別府市民の船」、それから東京、大阪、福岡等々の宣伝活動、また外国に目を向けますと、韓国、台湾、香港、こういった誘致宣伝活動、そしてさらに九月から中国の観光ビザの一部解禁に伴いまして、北京、上海、それから広東省への観光客誘致に取り組んでまいったところでございます。 ○二十四番(原 克実君) 今回、吉本課長は三月ですか、観光課長に就任をされまして、経験は別として非常にまじめで積極的に観光行政に取り組んでいこうという姿勢が見られます。それは私は、それなりに評価をしております。ただ、今課長の方から答弁をされましたさまざまな、今別府温泉の施策、聞いておりました。確かに目新しいものも中には「オンパク」とかいうさまざまな博覧会を開いて積極的に取り組んでおるということは、私なりにわかるのです。わかりますけれども、何かこう、別府温泉として強力なインパクトになるような観光行政に対する施策というものが、私なりに今までずっと観光行政、そしてまた温泉行政、商工行政をさまざまな分野から質問させていただきましたけれども、それがどうも私には見えてこない。ここが何か、私、いまひとつ別府の振興、要するに観光を中心とした振興策、これが何か弱いのではないだろうかな、このように思います。私も今までさまざまな分野で観光行政に対して質問をし、提言をさせていただきましたけれども、もう一回私は原点に返るといったらおかしいですけれども、今まで私が質問した内容を一回ひとつおさらいをしてみたい、このように思うのです。観光というのは、ひとつ考えれば、基本はすべて一緒なのですよ。どこにその原点を持っていくのか、そこが私は一番大事なことではないかなと思いますので、私はその要件の三つに対して、まずおさらいをさせていただきました。  では、観光とは何ぞやというところから考えてみます。観光というのは、もう字を書いてみるがごとく同じなのですよね。要するに「光を観る」と書くのです。「光を観る」とは何か。その土地の歴史や文化、そういうものをつぶさに観光によって体験をしていく、これが本来の観光の目的なのですよね。ですから、要するに何かといったら「光を観る」ということです。これが私は観光の原点になければいかんと思います。そこから発想を考えなければいかん。まずいって、観光はもう皆さん御承知のように、総合産業と言われるぐらい広い内容を持っております。観光客の誘致に対してできる限りその三つの基本の、基本的に三つのポイントがあるということを私は今回述べたいわけなのですが、要するに誘致するためにはどうするか。それは基本的には三つしかない、このように私は思っております。その第一は、まず簡単な用語ですけれども、「知らせる」ということです。別府観光が今、何を観光客に対して知らせようとしているのか。これが私は重要なことではないかなと思っています。ですから、私はただの宣伝ではだめだと、こう思っています。内容の伴った企画宣伝が、やはり極めて大事なことだと思います。この点別府は、別府の行政として何を企画し、何を宣伝しているかということがはっきり見えてない。そしてまた観光予算の中でも、この位置づけというものが余りなされてない。すべてどちらかといえば観光予算というのは、補助金予算みたいな感じですね。観光協会に委託をし、商工会議所とか旅館組合とか、いろんなところにさまざま補助金を出しておりますけれども、果たしてそれが有効に観光誘致に使われておるかということあたりも、私はきちっとやっぱり行政としては精査しなければいかん問題ではなかろうかと思っております。やはり一番基本的には、いかに別府といういわばブランド商品ですね、これがあったとしても、その内容がいかにいいものであるか、センスのあるものであるか。でないと消費者は、絶村私は買い求めもしないし共感もしない、このように思います。ブランド物というのは、やはりその内容が伴って初めて消費者はそれに対する評価というのを得るわけなのですから、「別府温泉」というネームバリューだけにとらわれるのではなくて、やはりその企画宣伝の内容をいかにしていくかということが、まず一番大事なことではないかと第一点目に私は思うのですよね。ただ問題はこれから。では内容を、何を売っていくかということが、この後ずうっと温泉行政を含めて私は申し述べたいと思います。二点目は何かというと、要するに基本的には「見せる」ということです。  これも、ただ今は「見せるだけ」ではだめなのですね。よい施設であるか、よい内容であるか。要は供給主導型の商品計画により観光客の満足感を与えられるかどうかということが、大きなポイントだと私は思います。今、さまざま観光の内容は変わってきております。そこの感性をどうとらえるか、そしてどう見せるか、これが二番目に大事なことではないかと私は思っております。  第三点目には、ではどういうことが考えられるか。「これはいい、また来たいと思わせること」が、私は大事なことではないかと思います。これができるかどうか。これが、私は今後の別府の観光の振興策に大きく影響してくるのではないかなと思います。この三つを絡み合わせて、観光課長、今別府であなたが自信持って売れる物、何かあったら教えてください。 ○観光課長(吉本博行君) お答えいたします。  我々にとりましては、やはり温泉という立場の中で観光行政を進めているところでございます。確かに議員おっしゃるとおり、なかなかこれといった、目玉的にはなかなか目新しいものはございませんが、特に我々が今考えておるのが、APU、それからまた海岸整備等もございますし、総合体育館等もございますし、そういうのを目玉にして温泉を核としたそういうことで今頑張っているところでございます。 ○二十四番(原 克実君) ありがとうございました。やはり別府は温泉と私は思っております。第一はやっぱり温泉。それはさまざまな施策の中でAPUの問題、それから市長が今回建設をします総合体育館。これも一つのスポーツ観光の面からでは、観光振興の一助を担うということは間違いなのです。でも、観光全体のやはり浮揚にかかわる問題かといいますと、これは私は違うと思います。一助は担うことができる。でもやはり別府は、一年間三百六十五日、一日として切らすことのない温泉の湧出量、一日に十三万キロリットル湧出量があります。市長も今まで就任の中でさまざま温泉のことについては言われております。全部言うと言い切れませんので、市長の言うことは、ちゃんと私は私なりに聞いておるのですよね。その三つだけを私は抜粋して述べさせてもらいます。市長は、いつ言ったかわからんかもしれませんけれどもね。第一点は、「温泉あっての観光、観光あっての商業の活性」という言葉を使っているのです。もう一つは、「観光客の誘致を通して経済の浮揚を図る。公約の観光浮揚に対しては、思い切った観光施策をとりたい」という言葉で言っています。三つ目は、「山は富士、海は瀬戸内、湯は別府、別府の振興策は天与の温泉、別府八湯の魅力です」という言葉を言われております。これを抜粋してみますと、やはり別府の観光振興に対しては、何をいわんや、温泉を生かすことが一番大事ではなかろうか、その中でさまざまなそこに住む人たちの歴史や文化、そういうものを生かしながら祭り、要するにイベントですね、これを盛り上げていく。祭りというのは、私は行政主導型ではだめだと思っています。やはり市民の活力から起こってくるそのエネルギーを祭りにぶつけていく、それこそが本来の祭りだと私は思っていますし、それを企画・宣伝をして全国のブランド物で売っていく。当面は全国かどうか知りません、九州管内かどうか知りませんけれども、企画・宣伝を立てて売っていくということは、私は一番行政に貸せられた大きな課題だと思っております。使命だと思っております。そのために観光課はーー一番大事なところはここですよーー平成十四年度にどのような予算づけをして、どのような観光宣伝の対策・企画を立てて宣伝をしていくかということに、もうこの二十一世紀に入ってやらなければいけない大きな課題ではないかと私は思っております。  ですから、先ほど申し述べましたように、第一の「知らせる」ということは、企画・宣伝というのは、好奇心への提供なのですよ。「あ、何だろう。別府ではこういうものをやるそうだよ。「はっ、行こうかな。みんな、行きませんか、行きませんか」と、誘い合うような、好奇心を持たせるような企画・宣伝というものが、私はまず第一必要だと思うのですよね。  そして第二の「見せる」というのは、やっぱり施設や祭り、喜びや満足への提供というのが、これがなければだめ。今、私は別府の観光施設を見ますと、やはり喜びや満足の提供というものが欠けているのではないかな、このように思います。  それから第三は、「また来たい」と思わせる点をしっかりと心にとめて、やはり私は今一度観光の原点をとらえて行動を起こすこと以外には、別府の観光の再生はないと思っております。市長もさきの議会の答弁で、「百の理論よりも一つの実行」という言葉を使いました。論議をすることも大事なのです、これは市長。論議することも大事ですけれども、要はその論議がどこに集中して、それを実行に移せるようなものをつくっていくか、これが私は一番大事ではなかろうかと思いますので、ぜひその点を今後も心がけていただきたいと思います。  ですから、要するに観光地としての条件というのはまず何かといいますと、一つは観光促進、プロモーションを起こしていくということですね。その中にやはり広告や宣伝やイメージアップ、キャンペーン、その他いろいろあります。二つ目は魅力の開発です。私が先ほど言ったように、観光資源の開発。物的資源もありますし、人的資源もあります。さまざまありますけれども、そういうものをやっていかなければいかぬ。そして最後には、ホスピタリティ・マインド、これの取り組みが一番大事なのですよ。基本はわかっておる。わかっておってもできないのが、今の別府の観光ではないですか。ですから、私が言ったことは何度も何度もおさらいは私はできませんので、ひとつぜひ観光課も温泉課も商工も、この基本的な原点を踏まえて今後の観光振興、要するに地域振興へ取り組んでいただきたい、このように思うのですが、いかがでしょうか。 ○観光経済部長(池部 光君) お答えいたします。  ただいま観光の原点、条件ということをいろいろと御指摘をいただきました。私も観光経済部長になりまして、七月以降でございますので、まだわずか、時間がたっていないこともありますが、非常に予算編成方針に向けて肝に銘じて取り組んでまいりたい、このように考えております。  やはり先ほど「目玉」という話がございましたが、温泉を核とした、別府八湯の個性豊かな温泉地ということは、別府の原点でございます。したがいまして、温泉を核としたまちづくりは、我が別府の永遠の課題であろう、このように考えております。したがいまして、別府八湯を基軸とした温泉資源の活用ということで、ただいまの御指摘を踏まえまして、今後の観光行政に取り組んでまいりたい、このように考えております。 ○二十四番(原 克実君) ありがとうございました。目玉も、サバの腐った目玉ではだめなのですよ。生きた目玉、これこそが私は大事ではなかろうかと思っております。  私はこの前、新聞を読んで一つ感じたものがあります。平成十三年六月でしたか、リクルート社が旅行情報誌の読者から、九州・山口八県百三十七の観光地を対象にアンケートを集めておられた集計が載っており、発表されていました。対象は約三千人ということでありましたけれども、その観光地のランキング、要するに人気ですね。「最も満足度の高い観光地はどこですか」ということを尋ねましたら、四年連続で熊本の黒川温泉が選ばれたということを書いておりました。  ちなみに、では別府はどうかといいますと、昨年十三位から二十九位と大きく順位を下げておりましたね。この点について観光課長、あなた自身の感想を述べていただけませんか。 ○観光課長(吉本博行君) 議員おっしゃるとおり、リクルート社が行いました旅行情報誌の三千人ということで対象になっておりますが、上位ランキングでは秘湯ブームがかなり影響しているのではなかろうかというふうに考えております。それで一時黒川温泉ということで、この位置づけになっていると思います。また平成十三年九月二十九日には、日本観光経済新聞によりますと、第十五回日本の温泉百選の中では、中間順位でございますが、この中では十七位から十一位と上がっております。また十一月十七日付の日本経済新聞では、二十代から三十代の女性が行ってみたい温泉ということで、これには第六位にランクされております。このような順位にかなりの温度差がありますし、また観光の底知れぬそういう幅の広さ、また奥深さを痛感しているところでございます。 ○二十四番(原 克実君) 私は、課長なりの答弁を聞いておりました。確かに西日本新聞も全国観光地をアンケートしました。別府に対する、先ほど私が言いましたようにネームバリュー、印象というものは、みんなどこも持っておるのです。だから全国ブランドか、それとも今回は特に観光客の全体の六〇%が別府に来ていただいて、別府の観光の六〇%が来ていただいている九州・山口のアンケートをとったのが載っておりました。ですから、確かに別府はまだまだ潜在的には人気はあるのです、全国的には。ところが山口・九州の中では、別府は割りかし人気が落ちてきているというのが状況なのです。というのは、北海道とか東北とか、東北の人は、「九州の別府ですか、いいですね」と、別府の印象はまだまだ深いのです。でも、旅行するとなると、あの方たちは毎年毎年別府に来るわけにはいかん。私たちがやっぱり北海道に五年や十年に一回しか行かないのと一緒で、しかも九州を回ろうと思っても全部行かれない。北海道を回ろうと思っても全部行かれない。だから何回かに分けて来ている。ですから、やっぱり別府に対するイメージというのがあるから、西日本がとった、要するに全国の統計では、別府はまだまだ何とか十何位をとどめておるというのはわかる。ところが、一番足元、我々の住んでいる九州・山口。なぜ低いのですかと言う。ここをあなたたちは感じきらんとだめなのですよ、感じきらないと。しかも別府は、十三位から二十九位。宮崎は十二位から二十五位です、九州管内で。やはりこれは、宮崎はシーガイアが二月に経営破綻をしました。別府は杉乃井ホテルが五月に経営破綻をした。やはり双方の問題点が多少はあるのではないか。私は、これは本音だと思うのです。やっぱり影響はある。共通したところはそこにあるのですよ。  ただ問題は、この後ですよ、私の言いたいところは。さっき課長が言いましたように、西日本の問題、まだ潜在的には六位、次は行きたい行きたいところは六位だと言いました。このリクルートのアンケートの中にも、「では次に行きたい観光地はどこですか」。別府は五位に入っておるのです。前回は七位だった。それが逆に今回は五位になっておる。上がっておるのですよ。ああ、次は別府に行きたいな。だから、これから回答を得るならば別府に次行きたい。こういうメディアを使って、雑誌を使ってそれぞれの観光地を探っている旅行者、こういう人たちにやはりどのように知らせて、どのように来ていただいて、喜んでもらって、そして別府にはまた行きたいなという感じをさせるかということが大事なのです。やっぱりそこを原点に考えなければ、別府の観光というのはいつまでたっても同じことと思います。平成十二年、十一年、若干宿泊者が伸びたということを言っていますけれども、別府が最盛期のころから見ると微々たるものですよ。ここを私は一つの大きな原点に思って考えていただきたい、このように思います。  そしてもう一つは、やはり別府の観光という、特に国内の観光ですけれども、昭和三十年から四十年半ば、これは旅行の主体は慰安旅行型だった。これはもう皆さんも御存じだと思います。そしてその中心は、どちらかといえば圧倒的に男性が多かった。しかし昭和四十五年、万国博を契機に旅行の大衆化が進んできたということは、もう否めない事実であります。そして五十年になりました。高度成長期の真っただ中、そのころは特に若者や婦人の方の旅行がふえ始めた。これが大部分を占めるようになった。そうなると、女性や若者の感性、従来の温泉地や施設では対応できなくなってきたというのが現状なのです。しかも、旅行が団体型から家族やグループということに変わってきたということがあるのですね。ですから、観光の内容の変化、社会経済環境の変化への対応というものが一番大事だった。ところが、別府はそれについていけなかった。この実情もある。さまざまな反論はあると思いますけれども、現実はそうなのです。  それから、やはりそれぞれの持っている家庭環境、社会環境、そういうふうなライフスタイルの変化に伴って自分の好みを発揮した自己充実型の旅行が求められ、多様化したレジャーライフが主流となってきたということです。だから、市長が今進めておられるスポーツ観光、これも大事な一つの要因なのですね。こういうさまざまなことを踏まえて観光というものは、私はさっき言ったように総合産業型の体制を整えていかなければならない、このことが一番大事なことです。  今、どこでも、どの都市でも不況の波は押し寄せております。それで、今何とか観光で経済の建て直しをしようということで、必死になって各地方自治体は取り組んでおります。その中で一つの例を私は申し述べさせていただきたいと思いますが、これも前、私どもが行政視察に、ちょっと私なりに個人で行かせてもらいました。特に九州の中九州。中九州、西と東。まず長崎、長崎は今どういうことを考えて新しい観光づくりをしておるかということを述べさせていただきたいと思います。  長崎は、以前は「造船のまち」、そして「歴史とロマンのまち・長崎」と言われておりました。今回はオランダ村が閉鎖をし、もう一つは何だったかな……(「ハウステンボス」と呼ぶ者あり)ハウステンボス、まだ健在です。このハウステンボスも今回のランキングの中には四位か五位を占めておりますから、結構まだまだ根強いものはあるのですけれども、長崎の観光は、ハウステンボスだけではやっぱりなかなか、今後は、将来二十一世紀に向かっての長崎の観光を考えたときには難しいということの中から、あそこは今まで三菱かどこか知りませんけれども、何とか造船所か知りませんけれども、倉庫群があったのですね。その倉庫を取り壊しまして、あの海辺に船と同じようなデッキをつくりまして、そこに新たなヨーロッパのまちをつくっているのですね。「出島ワールド」をつくっている。これ、私も実際に行ってみましたら、非常に若いカップルとか子供さんなんかで、家族連れでにぎわっておりました。こういう新しいまちづくりをしております。それからもう一つ長崎は、今どちらかといえば廃墟同然になっておった昔の出島、これを再現すべく今努力をしております。これも現在百億、土地の買収まで入れて百億かけて、あと百億かけて合計二百億で平成二十二年までにこの出島を再現しょうと。そして一つの大きな長崎観光の目玉にしていこうということで、今長崎も頑張っております。  そして、その真ん中に位置をします熊本。熊本は御存じのように、シンボルは何かといったらお城なのですね、熊本城。熊本城も今はあれです、天守閣、これは鉄筋コンクリートづくりです。宇土やぐらがあります。これは国の重要文化財に指定されております。長塀があります。でも、これだけではなかなか熊本城の全体像が見えないということで、今回平成十一年から西の丸を建設するようになっております。もう今は着々と工事が進んでおります。なぜこの熊本城を再現するかといいますと、加藤清正、ここは、熊本城はもう皆さん御存じのように加藤清正が築城しております。そして加藤清正が築城して四百年目を迎えるのが、平成十九年ということです。ですから、熊本は平成十一年から平成十九年にかけてこの熊本西の丸を再現しょう、それには西の門、南の門、やぐらが三つ、それに続く長塀、これが第一期工事で平成十五年まで、十五年から十九年までにこの復元の目玉であります本丸御殿、これは京都御所のようなものらしいのですが、これを文化庁の許可を受けて平成十九年までに完成させる、そして平成十九年には加藤清正が築城した熊本城を、大々的なお城祭りということでイベントを開いていこうということをやっております。  ただ、ここで私は二カ所に行きまして、共通したのがあるのです。長崎は、このようなパンフレットをつくりまして、「出島復元募金」というのを募っております。熊本も同じく市民に対して募金を募っております。熊本なんかは、平成十二年度までに七千三百人、四億七千万の基金が集まったという、平成十九年までには何とか目標の十五億円の基金を募りたいと、このようにやっております。私は、そういう共通点が熊本と長崎になぜあるかなと思いました。これは、一つの事業をするためには、やはり市民にいかに関心を持ってもらうかということを、私はこの募金にあらわしているのではないかな、このように思います。ですから、別府も何か事業をするときには、やはり市民参加の事業をするためにはそういうことも私は必要ではないかと思いますが、その点どうですか。 ○副議長(佐藤博章君) やがて正規の時間がまいりますので、あらかじめ時間の延長をいたします。 ○観光経済部長(池部 光君) お答えいたします。  ただいま長崎、熊本の事例を御説明いただきました。先ほどもお答えいたしましたが、私ども、やっぱり温泉を核ということを申し上げました。昨年、「二十一世紀に残したい日本の風景」で「湯けむり」が選定され、さらに「香りの百選」にも選定されたということでございました。一つの事例でございますが、やはりこういうことをする場合、一例でございますが、「湯けむり」の展望所というようなこともございまして、私ども、展望の候補地を多々探している状況がございますが、なかなか地形的なものもございますし、また所有権の問題もございます。そういう意味で募金とちょっと直接はいかがかと思いますが、そういう市民の御協力、さらにはそういう場合への資金のあり方、税金の確保につきましても、限りある財源でございます。厳しい経済社会情勢というのは十分認識しておりますので、今後新たなそういう施策に対しましては、参考にさせていただきたい、このように思っております。 ○二十四番(原 克実君) 「湯けむり」を世界遺産にということでそういうことも含めて検討しておるということですけれども、私は、観光というものは、やはり衣食住というものも十分影響してくると思います。一つは、今よくゴルファーの方が使われておりますゴルフ場、あそこのクラブハウスのレストラン、非常にあれは景色がいいのですよね。私、ゴルフは余りしませんので、たしか一回か二回しかまだ行ったことがないのですけれども、あそこから見るロケーション、そして鉄輪の湯けむり、見えます。きれいですね。ああいうところが、できるできんは別にして、例えば夜間は何も使ってないのですよね、何も使ってない。あそこを利用して、私は例えば観光客の夜のディナー、別府のそういう「湯けむり」を見せて、ライトアップした「湯けむり」を見せて、別府の夜景を見せて、あそこあたりで特に女性なんかを集めてディナーをやったらいいなというような気もしたのです。  それともう一つは、皆さん、例えば一つの例、フグ料理。フグ料理はやっぱり高級感があるのですね。(発言する者あり)すみません、どうも……。いや、これは私が一つの例として言っておるのですよ。別府はまだ食に対する、ヘルシーメニューというものをつくっておりますけれども、食に対する感覚が余りない。ですから、フグは高級ということをやはり普通観光客もそう認識していると思います。そしてもう一つ、関アジ、関サバというものは、これは高級ブランドというものを考えておるかもしれませんけれども、私、漁師に聞いたら、サバとかアジは回遊性、しかも海の温度が、海水が十七度から十八度のところをずっと回遊して回るから、必ずしも別府湾にずっとおるとか佐賀関沖におるとかではなくて、その魚を追いかけていって要するに一本釣りするか網でとるかの違いだということを教えていただきました。  ですから例えば、私はこれから温泉行政に入るわけですけれども、この前城崎に行ってきました。あそこはまさに今、松葉ガニのシーズンなのですね。(発言する者あり)そうですか、はい。結局あそこはやはり季節になるとそういう松葉ガニというもののブランド商品があるわけです。別府はないのです。だから、私は下関ときたらフグと思いますけれども、フグは豊後水道でも捕れるわけです。だからそういうものを例えば大衆的に観光客の皆さんに冬場はフグ料理、そして秋口はアジやサバをアレンジした料理メニューをつくって、それをセットして売り込んでいく。これは具体的には私は観光課長と部長と一回ゆっくり話したい。でないと時間がありませんのでね。もう私、いろいろ考えているのがいっぱいあるのですよ。ありますけれども、なぜそれを今しなければいかんかということも私は今回述べたいと思います。ですから、要は観光については、やっぱりそういう一つ一つを大事にしながら、消費者のニーズをとらえた観光のあり方、これをまず考えていただきたい。  一つ最後に、観光行政の最後に、フランスの詩人、劇作家でもある駐日フランス大使を務めたポール・クロデルね。この方は、大正時代に二度も別府に訪問をしております。その際に別府の印象を詩に残しておることは、もう皆さん御存じだと思いますが、これをひとつ紹介させてもらいます。  「別府に我再び訪れぬ。温かき出湯と温かきもてなしに我が命よみがえる」。前段がまだありますよ、これは詩ですから、長い詩でありますけれども。私は、まさに別府の観光、別府の温泉の原点はここにあるのではないかな、このように思います。この詩の内容をよくかみしめて、私は別府の原点を考えてもらいたい。  ところが、今この記念碑はどこにあるかといいますと、北浜公園、あそこの公園の片隅にだれに見られることなく、しょんぼり寂しく記念碑があるのですよ。これを私は、この心を別府の観光の心としてするならば、今後シンボル的な別府の観光施設ができたときに、やはりそういうところに記念碑は移して、市民の皆さんはもとより観光に来た皆さんに「別府の基本はこれにあるのですよ」というものを示す必要があると思うのです。今、ああいう公園の片隅にその記念碑があるということは、今の別府の我々の心を象徴しているみたい、私はこう感じております。ぜひこれは、公園緑地課の敷地内にありますけれども、これは観光課としてやっぱりどのように対応するかということを私は検討していただきたい、このように思います。  では、次に温泉行政に入らせていただきたいと思います。  温泉行政。温泉も今、さまざま事業をなされております。別府温泉の事業も総合整備事業、泉源や給湯管の整備が進められて、残すところ亀川ルート、進捗率がある程度進んでおられるようですけれども、どの程度今この温泉の総合整備事業は進められてきたのか、この点について温泉課にお尋ねします。 ○温泉課長(安部和男君) お答えいたします。  温泉総合整備事業でございます。進捗状況につきましては、温泉施設、泉源施設、給湯管等の老朽管にる修理費の増大、漏湯、放熱、温度の低下など改善を行っているところでございます。限りある温泉資源の保護、適正保護による安定供給を私ども進めておるところでございます。観光・産業・医療・地域福祉の高度利用をするために温泉事業費約二十五億円で着手いたしております。平成三年度から平成七年度までに南部・堀田ルートの温泉管布設約八・二キロメートル、送水管約三・三キロメートル、泉源と水源施設の八カ所の整備が終わっておる状況でございます。その事業費といたしましては十九億六千八百九十六万円かかっております。鉄輪・亀川ルートといたしまして、計画予算規模としましては五億五千万円を、平成八年度にかけましては九百七十メーター、平成九年度にかけまして三百九十メーター、平成十年度につきましては四百メーター、 平成十一年度三百一メーター、平成十二年度……「そんなことは聞いておらん」と呼ぶ者あり)はい。(発言する者あり)はい。進捗率につきましては、事業費としまして二十一億四百十七万です。進捗率は八四・一七%でございます。 ○二十四番(原 克実君) この温泉総合整備事業ね、これはやはり温泉を安定供給するため非常に大事なことでもあるわけです。でもこれはほぼ八四・何パーセントの進捗率でもう進んでおります。あと亀川ルートを残すところだけです。ですから、もうこれはあらかたの整備ができた。そして温泉施設の整備、施設の整備も、これは結構一覧表にとってみますと、今後堀田温泉それから今回浜田温泉の件がありましたけれども、海浜砂湯の施設整備、こういうものを入れますと、平成二年から大体十六億ぐらい施設整備に予定をしております。もう終了したのもあれば、今後予定したのもあります。  ただ、今の別府の温泉施設を見ますと、私がさっきからいろいろ申し述べましたけれども、何となく漠然として、これが別府温泉だというシンボル的なものが全くない、このように私は思います。確かに一個一個を見ますと、柴石温泉もやはり三億九千万円かけて非常にいい施設ができました。今度は堀田温泉もできます。それから浜田温泉も今度新築されます。でも何か別府の温泉という特殊性がない。ですから、私は前回も述べましたように、やはり今後の温泉事業の中でシンボル的な存在が欲しいな、このように思います。まず大事なのは、今、竹瓦温泉、これをやはり充実したものに整備をすること。一つは砂湯、それから二階のやはり観光客への活用、これを含めてやはりもう一回竹瓦温泉は整備をし直し、別府のシンボル的な温泉として活用してもらいたい。  それからもう一つは海門寺温泉。海門寺温泉は課長、今どのようになっていますか。二階の使用はどういうふうになりますか。できるのですか、できないのですか。 ○温泉課長(安部和男君) お答えいたします。  海門寺温泉二階につきましては、現在集会室、いろいろ何人かの団体が使っている状況でございます。これも古いものですから、老朽化が進んでおります。 ○二十四番(原 克実君) あそこもちょっと、大人数が上がるとちょっと危ない。もう老朽化が進んでおるのですね。ですから、海門寺温泉も私はぼちぼち建てかえなければいかん時期に来ているのではないかな、このように思います。そして今、海門寺公園は計画決定の最中ですね。ですから、公園の新しいリフレッシュを考えると同時に、海門寺温泉を門前町風な建物に建てかえたらどうかと思います。建てかえるかどうか。もう一つは私の提案があります。前に議長にもおことわりをしておりますので、市長の方に資料提供をしていただきたいと思いますが、海門寺公園に浜田温泉を移転したらどうかという考えを私はイラストにかいております。これはどういうことかといいますと、浜田温泉は現状では生かすことができないという行政当局の答弁がありました。本当に浜田温泉が文化的または歴史的な価値があるというものがあるならば、そこを解体して本当に使えるというものがあれば、私はひとつそういうレトロ的な門前町風な海門寺温泉というものができてもいいのではなかろうかと思います。その隣には棋院があります。この棋院も今どちらかといえばもうほとんど使われてない。別府市の普通財産でありながら、貸してはおるものの使われてない。もうかわらはぼろぼろですね。そして建設部長が一番よくわかるけれども、屋根に草が生えておるということは、あれは何と言うのですか。 ○建設部長(菅 政彦君) ちょっとわかりません。 ○二十四番(原 克実君) 昔から私なんかは、屋根に草が生えることを、あれを「ぺんぺん草」と言っておる(笑声)。ああいうふうな貴重な別府の財産ですよ、使用許可を与えておるといいながら、別府市の貴重な財産。あれは、海門寺公園にある別府棋院を皆さん知らん人が多い。あれは昭和六年に建った建物なのですよ。浜田温泉よりも歴史が古いのですよ。そこに私は、浜田温泉を移転してもいいのではなかろうか、一点復元をしてもいいのではなかろうかという、ひとつ私なりの案です。そして海門寺もあります。そして今度公園が計画決定によって平成十四年か十五年か十六年か知りませんけれども、そのリフレッシュするときに、あそこをひとつ門前町風な温泉町にしていく。そして最終的には、不老泉を大正ロマンの建物にしていく。これはすばらしいですよ、大正時代の温泉は。だから、市長がもうできんのだったら、次かわろうか。(笑声)と思うのは冗談ですけれども、私はそう思っておる。別府にはシンボル的なものが何もない。私はさっき提供しましたけれども、城崎温泉の外湯めぐり。これは七つありますけれども、さまざまなユニークな温泉施設がつくられております。ですから、別府は竹瓦温泉と海門寺温泉と大正ロマンの不老泉を建設して、その点を線で結ぶような回遊性を考えたときに、城崎温泉をまねするわけではないけれども、そういう回遊性のある温泉施設はできると思います。それに洋風な駅前高等温泉。三プラス一は幾つか、四。そういうものを考えていかなければ、私は別府の振興はないと思う。しかも今、北浜界隈の北浜の海岸。これはウオーターフロント整備で国が百六十二億ですか投資して、平成二十何年までに整備しようとしている。ですから、市街化区域も私は何かやっぱり変わらないといかんと思う。今までのままでやっておったらつまらんと私は思うのですが、その点どうですかね。 ○観光経済部長(池部 光君) お答えいたします。  具体的に海門寺、竹瓦、不老泉等々の御提言でございます。先ほど課長からもお答えいたしましたが、海門寺につきましては非常に老朽化しているというような状況もございます。年次計画でそれぞれ別府八湯の位置づけの中で堀田温泉さらには現在浜田温泉が建設中でございます。竹瓦につきましても、耐久度調査で今後整備について具体的に検討する段階に来ております。したがいまして、御提言を踏まえまして今後検討いたしたい。特に浜田温泉につきましては、建造物の調査検討をーー仮称でございますがーーするということでございますので、そういう中で検討をしていきたい、このように考えております。 ○二十四番(原 克実君) 私なりの考えを申し述べましたけれども、やはり別府の温泉というものはシンボル性に欠ける。やはり北浜界隈は、北浜界隈の商業施設の一部分として温泉を活用しながらいく。それから鉄輪は、湯治客を中心としたあの雰囲気を残しながら鉄輪らしいまちづくりをする。そして二つが一つの温泉旅館街の核を残しながら、観海寺とか堀田温泉とか柴石温泉、郊外型のーー要するに本来のリゾートですねーー温泉とどう結びつけてそれを生かしていくかということを、私は考える必要があるのではないかなと思います。  では、市長はいろんなことを言ったって、例えば一つの施設、不老泉なんか大正ロマンの建物に変えるとすれば、私は十数億かかると思うのです。財源がないと思うかもしれよせん。でも今、私は新しい今国の制度の中のまちづくり散歩、これをうまく利用していけば、公園とそして商業施設、もう商工課も一緒に言います。例の、私が前も述べたように具体的な考えは全くーーいい返事はするけれどもーーまだ考えてない楠港の活用問題。これも私は今回いいウォーターフロントがきれいに整備できるのだったら、あそこを水辺の何か商業の施設の核になるようなものをつくったらどうかと思うのですよ。私が以前、二年前に提言したことがありますね、平成十二年ですかね、提案したことがあるのですが、あそこにインターナショナルシティー、これだけの五十数カ国の留学生が来ているのですから、ヨーロッパのまちぐらいではない。私は、商業活性化のために湯沢にも行ってきました。あそこにドイツのまちとか大正ロマンのまちをつくったといいます。それよりもスケールの大きいインターナショナルシティーをつくって、そして水辺と遊べるような公園を整備して、そして十号線に面していますので、その十号線は「道の駅」の機能を果たしたものをつくれば、あそこは商業の施設の大きな核になる。そして温泉施設を考えて、そのまちの中の核になるものをつくっていければ、おのずから別府市民も中心市街地に出てきますし、観光客もにぎわいを見せてくる。幾ら今、商工課が空き店舗対策とかさまざまな対策を考えておっても、今の別府市には魅力がない。魅力のないところには企業家は一つも出てきません。一店舗ふえれば二店舗減る、これが別府市の現状なのです。ですから、魅力ある施設づくりをするためには、やはり私は観光と温泉と商工とがどういう形で今後やっていくかということが一番大事なことと思いますが、どなたが答弁するか知りませんけれども、私も大分疲れたから、何かいい答弁をしてもらえるのだったら、してください。 ○観光経済部長(池部 光君) お答えいたします。
     冒頭も申し上げましたが、温泉を核としたまちづくりということで、ただいま楠港が具体的に出ましたが、やはり温泉を、別府八湯と個性化ということとも関連がございますが、平成五年に調査いたしました八湯の個性化ということで、いろんな保養、例えば別府温泉ですと観光型温泉地、浜脇ですと湯都ピアを中心とした健康型温泉地、観海寺はレジャー型温泉地、堀田、田園保養型の温泉地、明礬につきましては伝統保養型温泉地、鉄輪につきましては湯治保養型の温泉地、柴石温泉、もうこれはすでに完成いたしておりますが秘湯型の温泉地、さらに亀川につきましては、今回の浜田温泉、海岸の保養型、海浜砂湯ももう着工いたしておりますし、そういうことで温泉を核とした施設整備が進んでいるところでございます。御指摘のとおり水辺空間といいますか、ただ楠港につきましては、現在の冷え込んだ経済情勢の中で、商工課の担当で私もいろいろとお話しする中で、なかなか引き合いとして厳しい状況にございます。しかしながら、何らかの別府の海岸線、すばらしい面積も持った土地でございますので、今後の有効活用につきましては、都市計画等々と協議しながら取り組んでまいりたいと思っておりますが、なかなか思うようにならないのが現状でございます。 ○二十四番(原 克実君) あなたもね……、どうもあなたの、部長の答弁には迫力がない。そんなことでは、私は別府の振興策はできんと思うのですよ。やはり楠港だって二万平米からあるのでしょう。今、「まちづくり散歩」、これは今まで市町村が主体となってまちづくりを進めることを目的としておるというのですよ。ですから、やはりそれぞれの都市の独自性を発揮しなければこの「まちづくり散歩」、特に中心市街地の活性化はできないと言われておる。だからそれぞれの地方が苦心をして、そしてまちづくりのために進んでいきなさい。これは大きな権限を自治体にゆだねたこの「散歩」なのですよ。この「散歩」を今生かし切れなければ、別府は他の都市との競争に負けていきますよ。さっき私が事例を言ったように長崎、熊本。北九州は、あれだけ冷えた鉄のまち、公害のまちから、もう今一千万人以上の観光客が来ています。恐らく別府を追い越すことは間違いないと思います。何か厳しいときこそ、ただ口だけの問題ではなくて一つの力をトライアングル、観光と温泉と商工とが大きな力になってやる必要があると私は思うのですが、市長、どうですか。あなたなりの考えを聞いて、私は終わりたいと思います。 ○市長(井上信幸君) 時間がありませんが、最初のお説は御無理ごもっともだと思います。ただ昨日も申しましたが、百の議論より一つの実践。リピート観光も提言していただきましたけれども、やはり市民こぞってマナーアップとクリーンアップ、これがやっぱり基本だと思いますし、またいろんな観光のメニューづくりは一緒に考えなければいけない。それから衣食住についても市民が一丸となって考えるべき必要がある、このように思いますので、我々はそのトップに立って一生懸命頑張りますので、今後議員の皆様方も一緒になってひとつ考え合わせながら行動させていただければと、このように思います。 ○九番(堀本博行君) 御苦労さまでございます。偉大な大先輩の後で非常にやりにくいのでありますが、頑張ってやりたいと思います。私は、もともと声が大きいものですから、マイクがちょっと要らんのではないかと思うのですけれども、とりあえず使わせていただきます。  それでは、通告の順に従いまして、教育行政の方から入ってまいりたいと思います。できるだけ時間短縮に努めたいと思いますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。  初めに、学校の安全管理ということでございますけれども、半年前の池田小学校での悲惨な事件以来、全国各地で学校現場でさまざまな取り組みがなされておりますし、特に九月の議会の折もさまざまなやり取りがなされておりましたけれども、私も先般、東京の小金井市の方に視察に行ってまいりました。安全管理ということでいろんな取り組みがなされておりますが、この小金井市の場合は、市を挙げて取り組みがなされておりましたけれども、特に小金井市の場合は、すべての小学校に防犯ベルが各教室に設置をされておりました。各一年生、二年生の教室にすべて設置をされておりました。もちろん教室も、一年生、二年生の教室はすべて二階ということになっておりました。学校教育課の課長さんといろいろやり取りをさせていただいて、現場にも足を運んで見させていただきました。小学校の教頭先生が出てきていただいていろんな説明をしていただきました。私が行ったときは放課後だったのですが、「防犯ベルを鳴らしましょうか」と先生が言うのです。「一遍鳴らしてみましょうか」と言うから、「いやいや、もう鳴らさんで結構ですよ」と言ったら、「実はものすごい音がするのです」と言って、まだ子供がかなり残っていましたから、もう結構ですということの形だったのですが、その防犯ベルを、例えば暴漢が入ってくる、子供の目線のところに防犯ベルがあるのですね。それを子供がばっと押す。教室の中にびいっという音がする。それを聞いた子供が、今度は火災報知機を鳴らすと、それを聞いて子供が全部運動場に避難をするという、こういう訓棟を何回かやりますというふうなことでありました。半年前の池田小学校の事件については、学校現場が、いわゆる二十一世紀になって開かれた学校づくりというふうな形の路線といいますか、そういう方向で行っているときにこういう事件が起きた。だからこの小金井市の場合は、朝は七時四十五分に登校してきます、子供たちが。門があくのが、七時四十五分になると先生が門を開ける、八時半になるとまた閉める。そして施錠する。また子供たちが帰るときは開ける。みんな帰ったなと思ったらまた閉めるという、完全にロックアウトしているという、市内挙げてこういうふうなやり方でありました。  いわゆる開かれた学校づくりというふうな角度からの整合性といいますか、この辺で例えばPTAとか地域とかいうふうな方から、いわゆるクレームはありませんかというふうな形でお尋ねをすると、しっかり話をして理解をしていただいておりますというふうな答えはいただきましたけれども、非常になかなか難しい部分も抱えているように思いました。  その中で、別府市も九月にその体制づくりというものについていろいろ御答弁をいただいておりますが、その後今日までどのような体制が、どのような施策といいますか体制というか、なされているのか、どこまで進んでいるのかお答えをいただきたいと思います。 ○教育総務課長(安部 強君) お答えいたします。  九月議会後の対応ということになりますと、現在、各学校からの要望を取りまとめております。これにつきまして何件か挙がってきておりますが、どのようなシステムを導入するのがよいのか、現在検討しているところでございます。 ○九番(堀本博行君) 何も進んでないというところでございましょうけれども、事は子供の安全に関することでありますから、こういうふうなことこそ教育委員会の皆様方お得意の横並びで早急な対応をお願いしたいと思います。学校現場からいろんな対応を、いろんな形で意見を吸い上げるのもいいのですけれども、教育委員会として学校現場にどういうふうな対応をするのかということをぜひ早急に取りまとめて実施をしていただきたい、このように強く要望しておきたいと思います。  次に、部活について若干お話をさせていただきたいと思います。先ほど六番議員さんの方からもお話がございましたけれども、重複のないように進めていきたいと思います。  先般、六月議会でも触れさせていただきましたが、いわゆる部活についてのあり方、ありよう、指導者のありよう、こういったふうなものについて非常にいわば首をかしげたくなるようなことがたくさんあります。一つは、先ほども運動部と文化部のいろんな話が出ておりましたけれども、先般、私の子供が中学二年生なものですから、修学旅行に行きました。修学旅行に行く前に何人かの子供たちがーーフェリー乗り場まで私が乗せていったものだからーーうちに集まって、二時間ほど前に来てうちで遊んでおったのです。その中で、もうすぐ文化祭か何か学校であるので、ちょっとギターを弾いたりとかしていました。私がたまたまトランペットを持っていますから、トランペットを、あけてみろ、といってあけさせたら、その子供たちがぱっと見て何と言ったか。「うおう、トランペットって初めて見た」。それを聞いて僕はびっくりしまた。え、トランペットがないの、学校にはというふうに。いろんな部活の吹奏楽、いわゆるブラスバンドですね、昔でいうブラスバンドが、各学校の文化部の方で、各学校がこういうふうにやっていますよというふうな形でやるとやっぱり、私は山の手中学校ですから、やっぱり吹奏楽というのはないのですね。特に文化、先ほどもちょっとお話がありましたけれども、文化部のありようというか、この辺はやっぱりしっかり考えていただかないと、私なんかも小さいころ、小さいころというか中学校のころ、私は浜中出身ですけれども、今は亡き秋吉先生が、すばらしいブラスバンドでいろんな演奏を聞かせていただいた記憶があります。髪を振り乱して指揮をとる先生の姿というのは、今でも覚えておりますけれども、そういう音楽だとか、そういう先ほど言われた文化という、ここら辺をしっかりとやっぱり充実をさせていっていただきたいと思いますし、トランペット見たことない、初めて見て触った。「どうして吹くのか、おじちゃん。ちょっと吹いてみせてよ」と言ったのだけれども、私も余り吹けないものですからね、「見るだけにしておけ」と、こういうふうになったのですけれども、現実にそういうふうなところがやっぱり非常に欠けているというふうに思います。文化部の文化活動の取り組みについてどのようにお考えなのか、簡単にお答えください。 ○学校教育課長(小畑善実君) お答えいたします。  議員さん御指摘のとおり、放課後の文化的活動に参加する生徒でございますが、全体の一割ほどで、指導する教師も少ないのが現状でございます。確かに生徒数の減少もその理由ではございますが、生徒の希望を少しでも取り入れる方向で、生徒の希望がかなえられる方向で、校長会等でお願いしたいと考えています。  また、地域に指導者がいらっしゃれば、協力をお願いすることなど、そのこともあわせて考えてみたいと思います。 ○九番(堀本博行君) 今課長がおっしゃった地域の方々の協力、これはぜひやってもらいたいと思います。特に部活については、運動部なのですけれども、私も何年か少年野球に携わってきましたし、いろんな情報が入ってきます。学校の保護者の方々、いろんな人から情報というか、こんなことがあっておる、あんなことがあっておるのだというふうなことがあります。その中で非常に最近気になることがあるのですが、これは運動部のいわゆる指導の先生が暴力を振るうというか、ちょっと頭をこつんとか、それは多少するぐらいのことは当然あると思います。けれども、現実的に子供たちの言い方をすれば「ぼかされた」とかよく言います。「ぼかされた」とかいうふうな言い方をしますけれども、本当に簡単に言えば保護者の前でもひどいたたき方をするという、特に熱の入った部活になればるほどそういうふうな傾向があります。だから特にその辺については、非常に難しい部分ではあるのですけれども、そういうふうなところを是正していかなければいかんのではないかなという、そういう思いがあります。そういうふうなところというのは、「どうしますか」と言ったら、校長会で、また「校長会、校長会と、あなた方はみんなそうやって言うのだろうけれども、また校長会でいろいろ通達をしますとか、校長を通じてどうのこうのと言いますけれども、私は、校長会をもちろん無視するわけではないのですが、前もお話ししましたけれども、校長先生が退職するときに、皆さん、校長先生がーー私もPTA会長を長く、六年ほどやっていましたからーー必ず言う言葉は「大過なく校長の学校生活が終わりました」と。「大過なく」という言葉を使いながら学校現場を去っていきます。私は、この校長が何年かの間に学校現場でいわゆる校長の二年間、三年間、四年間、まあ三年間ぐらいするのでしょうけれども、教育・教師としての集大成のときに、私はこれだけのことをやりましたというぐらいの、校長先生がそういうあいさつするようになると学校現場は変わるのではないかなと思っています。  そういう意味では、やっぱりそういう部活に対する暴力といいますか、しごきといいますか、この辺についてもやっぱり教育委員会がしっかりと見ていかなければいけないと思いますし、もう一つは、これはちょっとお尋ねなのですけれども、部活である部が、私も野球部で子供が二人お世話になっていますから、練習試合といって遠征に行きます。遠征といったって大分市に行ったり別府市内でやったりします。遠いところでは竹田まで行って、車出してもらって、私は父母会の会長をしていますから、皆さんにお願いして、車出して連ねて遠征に行きますけれども、ある学校で少年野球の監督と話をしておるときに、「福岡に行ったところがあるぞ」。福岡に行ったところがある。ましてや福岡に現実に行って、沖縄に行こうとしていた。「沖縄に行くようなことも言っていたぞ」。沖縄。聞いて私、びっくりしました。沖縄に……、中学生の部活ですよ、これ。例えば甲子園を前にして有名な、名だたる例えば明豊みたいな、そこが遠征に行くといったらわかります。沖縄に行こうとしていたという話を聞いてもうびっくりしまして、こういう本当、学校教育課長さん、こういう事実があるのかどうか。あったとすれば教育委員会はどういう対応をしたのか。そこの校長先生はどういう対応をしたのか。これを教えてください。 ○学校教育課長(小畑善実君) お答えいたします。  以前、議員さん御指摘の件につきまして、教育委員会も情報が入ってきました。すぐに該当する学校長を通しまして、部活本来の目的でございます保体審の答申等出てございますが、スポーツの楽しさや喜びを味わい、豊かな学校生活を経験する活動、しかも仲間や教師、顧問との密接な触れ合いの場、そういうような部活本来の目的に沿っているかどうか御指導いただきまして、今、沖縄のお話が出てまいりましたが、沖縄は取りやめをしていただいています。 ○九番(堀本博行君) 当たり前のことです。先ほどもいわゆる暴力の件とか、この沖縄の件とか、もう一つは、こういう先生がおるのですよ。新学期になって子供たちに紙を一枚ずつ配る。何をするのかといったら、「クラスの中で一番好かんやつの名前書け」と。これは実際の話なのです。一番好かんやつの名前書けと、書かせる。「だれにも言わんから。私が先生、担任だ。私がちゃんと管理しておくから」といってね。何かブーイング、子供たちが「そんなことして何なのか」みたいなことを言ったのだけれども、「いいのだよ、書け」と言って書かせた。あるとき修学旅行に行ったときに、一番好かん、一番人気のない子だ、この子がその先生にいろいろ言った。そのときに先生がぽろっと、「おまえ、何言っておるのか。いろいろ言ったって、クラスの中で一番人気ないのはおまえだ」とぽろっと言ってしまった。大変なことですよ、これ。本当ですよ、これ。  私が何を言いたいかといったら、要するに学校現場はいろんなことがある。私なんかもやっぱり子供が学校に行っておる関係でいろんなことの相談を受ける。そうしたときに持っていく場所がない。現実に先生、校長先生とか担任の先生とか、行けるかといったら、行ったって、「まあまあ」。これが現実ですよ、現実です。だから私なんかのところに来るのですよ。私は何回も言いますけれども、教師というのは、子供たちの最大の教育現場、教育環境というのは先生だと思っているのですから。  だから先日、大分合同新聞で、皆さん御存じだと思うのですが、「新しい教員人事、管理のあり方、検討委員会事務局」と、こう出ていました。やっぱり要するにそれです。教師にふさわしくない方々というのは、もう現実、こういう検討委員会事務局、こういうのがやっぱり設置をされるということ自体が、教育現場がいろんなことでいろんな問題があるのでしょう。だからこういうのが出てくるのだと思います。だから、やっぱり私たち、いわゆる教師の資質の向上といいますか、この辺については外部の目がやっぱりしっかり入らないと、先ほど申し上げたように、校長先生がこれだけのことをやりましたと言えるような学校現場ならそういう心配もないのでしょうけれども、それができなければ、私はやっぱり外部の目が入ってやるしかないと思っています。だからそういう意味では、こういう資質の向上。教育長、私の今の話をどう思います。いわゆる教師の資質の向上というふうなものに対してどういうふうな見解をお持ちなのか、聞かせてください。 ○教育長(山田俊秀君) 今、教師の資質の向上ということで御質問がありましたが、中には教師としてどうかなという教師もおると思います。そういう教師については今、大分県ではそういう資質の向上ということも含めまして、研修会等でそういう人たちの資質の向上を図ってきております。すぐ、ぽっときょうやって、あしたよくなるというものでもないかもわかりませんけれども、その件についてはそういうふうな方向で今取り組んでおります。  いろんな問題が出てくるかもわかりませんけれども、先ほどの話の中で沖縄の話が出ておりましたが、ちょっとこれについてお話ししたいと思いますが、よろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)私が別府市で教員になって初めて受け持った子供たちが、今五十五歳になります。その子たちを私が部活で持ったときに、対外試合は大分県下だけだったのです。県体までしかありませんでした。それから何年かたちまして、南九州大会というふうに広がりました。その南九州大会に広がったときも大変もめたのです。親の支出、金がいっぱいかかるではないかということで大変もめたのですが、それが南九州大会までになりました。さらにそれが九州大会になって、今は全国大会まで広がっております。それは、学校の方が要望したというよりも、私の記憶では、いろいろな周囲がどんどん大会を大きくしていくわけですね。そういうような中でやっていきますので、議員さんが今いろいろと子供さんたちとかかわっておられるということを聞いておりますので、もしそういうような部活の練習試合で遠くに行くというようなときには、当然その顧問の先生といいますか、校長先生は父母会なんかに諮っていくと思うのです。昔は父母会もありませんでしたから、もう金がだめだということで全部切っておりましたけれども、今は父母会の方で「行こう、行こう」というような話もあるわけです。そういうときは、ぜひ、「それは行き過ぎではないか」といって、とめていただきたいと思います。そうでないと、我々が後から聞いて「えっ」といってもなかなか、もうそのときは行った後だということもありますので、もし聞いた段階ですぐわかれば私どもに御連絡いただいても結構ですが、父母会全体でそういう動きをずうっとするときもありますので、そこらあたりもぜひもしお気づきのときがありましたら、御連絡でも結構ですし、また御注意していただければありがたいと思います。 ○九番(堀本博行君) 教育委員会の中にそういう、例えば学校現場のことでもいいし、さまざまなことを受け付ける窓口を設置すればいいのですよ。例えばPTAの保護者の方々にいろんな問題があったら、ファックスは何番ですよ、電話何番ですと、大きく学校から保護者に渡せばいいのですよ。学校現場の中でやっぱりそういうふうなものがなければ、いろいろ言ったって、悶々として自分のところはこういうことがあっている、おかしいのではないか、ああではない、こうではないか。いろんなお母さん方で話すだけで終わってしまいますから、そういういわゆる苦情とか、学校現場のことでもいいし、提案でもいいし、いろんなことを受け付ける窓口を設置をする。こういうふうなことをしてもらいたいと思いますが、いかがですか。 ○教育総務課長(安部 強君) お答えいたします。  これまでも教育委員会に対する意見や御要望、苦情につきましては、その都度対応してきたところでありますが、ことしの七月に地方教育行政の組織及び運営に関する法律が改正されました。これにつきましては、地域住民からの教育行政に関する意見や要望等に一層的確に対応していく観点から、教育行政に関する相談が明記されることとなりました。これを受けまして、来年の実施に向けて現在規則等の整備を行っているところであります。今後、市報等により保護者や一般市民の方々へPR・啓発を行っていく予定にしております。 ○九番(堀本博行君) ぜひそういう方向で、お願いをしたいと思います。  それから学校図書館のことについては、これは前も一度やりましたけれども、なかなか遅々として進まずというふうなことでありますし、司書の問題もありますし、条例を見れば、当分の間置かないで……、何だったかな、置かないでいることができるか、「当分の間」から、あれは昭和二十七年の条例ですから、もうかなりの年数を経過しておりますが、私の生まれる前のーー私は二十八年生まれですからーー昭和二十七年からの条例を引きずって、まだまだ市長が設置をされておりませんし、配置をされておりませんし、この問題はまた後日。言っても返ってくる答えはわかっていますから、やめておきます。  次に、観光行政について多少触れさせていただきたいと思います。  先ほども先輩議員の原議員が、みっちりと観光行政についての話をさせていただきましたけれども、私も余り観光のこういった質問はしないんですけれども、先般、静岡県の伊東に行ってまいりました。去年は熱海に視察に行かせていただきました。ことしは伊東に行かせていただきました。その中で、非常にすごいなと思ったところが、観光課の方々は御存じだと思うのですが、温泉そのものが、先ほども温泉のやり取りがありましたけれども、全国どこでも温泉という、今はそういうふうなことになっていますし、温泉という名前ではなかなか、いわゆる観光という角度からの競争が難しい時代に入ったというところで、伊東温泉の場合は、伊豆半島全体が、これは伊豆半島の地図なのですけれども、二十二市町村、これが全部――市長、こうやってね、もうわかっていらっしゃるのでしょうけれどもーー広域で伊豆を紹介して、それに対して二十二市町村、そしてその中で伊東市が、これは私が伊東に行きましたから、伊東のこれはパンフレットです。このパンフレットの中にいわゆるお祭りというふうな角度からいえば、この二十二市町村のすべての祭りが写真入りで全部出ているのです。いつ、どこどこはこういうふうなことをやっています。これ、全部そうです。これは静岡県の方もいわゆるタイアップをしてやっていますから、これも全部、これが県だから、分厚い型、部長、これは県の分なのです。各市町村でこういうふうな取り組みをやっています、これは全部写真入りでですね。これ、全部二十二市町村に配るという、いわゆる広域で伊豆半島の方々が全部それに参加をするという。住民移動ではないのですけれども、近隣の市町村が全部参加するという、こういうやり方で、期間が一九九九年の十二月三十一日から二〇〇一年の、ことしの元旦まで三百六十七日間。この間さまざまなイベントを伊豆半島でやっているというふうなことでありました。その基本的ないわゆるスタンスといいますか、構成といいますか、これが温泉、それから食、スポーツ、文化、体験と、この五項目がいわゆるメインテーマでさまざまな取り組みが行われているというふうなやり方であります。  先般、私も文化財保護のことについて質問した折に、県の文化財係の先生と話をする中で別府湾の話をさせていただきました。別府湾は動いている、別府湾は生きているという。別府湾は、湾それ自体が年に何十センチずつ口が開いている、「口が開いている」と言ったらおかしいけれども、動いているというのですね、あれ。「おおっ」と思って非常に興味深く話を聞いたのですけれども、特に私は別府湾、風光明媚な緑豊かなこの別府を中心としたこの別府湾岸といいますかね、「湾岸」と言ったら湾岸戦争みたいで非常に表現がよくないのですけれども、別府湾を一つのモチーフにしていわゆる観光サミットみたいなものができるといいなというふうに思っていました。特に別府湾沿いの市町村を見ても大分市、別府市、杵築市、佐賀関、日出、安岐、国東まで入るのかなというふうな感じがしますけれども、国東半島全部入れても別府湾、大分湾でもなければ杵築湾でもない別府湾ですから、やっぱりこの別府がひとつ音頭をとってこういうふうな角度のものができないかなというふうに思っておるのですけれども、市長いかがでしょうか、こういう発想は。つまらんならつまらんでいいですけれども(笑声)。 ○観光課長(吉本博行君) お答えいたします。  別府湾岸沿いの市町村は、佐賀関から大分、別府、日出、杵築、安岐町と我々は考えております。現在、別杵速見地域の観光推進連絡協議会もございます。それから大分県中央地区、これは別杯と大分市と湯布院町が入っている協議会がございますが、その中におきましても、大分の七夕祭りとか城下カレイ祭り等々と、それと別府ドリームバルには、こういう相互間の交流は図っております。それから別府湾サミットとかいうような、仮称でございますが、湾岸沿いのまちの交流は牽引していかないとなかなか難しいかなと思っておりますが、別杵の中ではそういうイベント情報、また祭り情報等を列記したパンフレットを作成しておりますし、ドリームパルだけ挙げますと、近隣にも告知等を行ってこちらの方に、別府に来てくださいというふうなことで各市町村には告知しているところでございます。 ○九番(堀本博行君) 話は、よくわかりました。その中で、私は特にドリームバルとか、最近立ち上がった、平成九年ですか、立ち上がった、市長の鳴り物入りのドリームバルでありますけれども、この観客動員数なんか見ると、非常にばらつき、去年は雨が降って非常に厳しかったのでありますけれども、大体二十万ぐらいが限度かなという感じがします。その中でやっぱり、釈迦に説法で申しわけないのですけれども、要するに目標の設定の仕方というのが、演繹法、帰納法とありますけれども、演繹法で来年はでは、例えば簡単にいえばドリームバルに何名集めるのか。こんな企画やった、こんな企画やった、カウントした、二十一万人だ。ではなくて、来年はでは四十万集めようではないか。そういうやっぱり目標をばんと打ち出して、ではそのためには何をすればいいのか。そのためにどういう手を打てばいいのか、どういうやり方でやればいいのかというふうなことをやらないと、こうやって毎年、これは私も毎年参加をします。九年から十万とか十年が二十一万、十一年度が十一万、去年が八万、雨が降りましたから、ことしは二十万、こういうふうな差ですね、どういうふうなあれかもわかりませんが、出ています。だからそのことについても、来年はではこうやろうではないかという、やっぱりこういう、先ほど答弁に何か迫力を感じんという、やっぱり年々衰退を、「衰退をしていく」と、悪いけれども、市長でも、井上市長もずっとこれから何百年、何十年も市長をするわけではない。市長がかわったらこのドリームバルも消えてしまうみたいな、こんなものではなくて、やっぱり例えば市長がかわって、「ドリームバル、つまらん」みたいなことになって、なったときに市民からブーイングが起こるぐらいのそれくらいの定着を、がっちりした、別府にがっちり根を張ったやっぱり間取りにしていくためには、常に常に動員数を伸ばしていくぞというぐらいの迫力を持ってやらないと、四十万集めるぞという、観光課であなた、決起集会ぐらいやって、それぐらいの迫力でやらないと、やっぱりふえません。ふえないと思いますよ。  皆さん下向いてだれも答弁してくれそうにないので、一人でしゃべっていますけれども、何一人であなた張り切っておるのかと言われそうだけれども、答弁ありますか。どうぞ。 ○観光経済部長(池部 光君) お答えいたします。  ドリームバルでございますが、ことしは五回目の節目を迎えたということで、サミット、十一カ国の大使等をお招きしてサミットを開催いたしております。昨年は国際交流都市宣言ということで、記念の石碑の除幕式もしたところでございます。お話のとおりことしは二十万ということで、非常に好天にも恵まれまして、大変多くのお客様に喜んでいただいたのではなかろうか、こういうふうに思っているところでございます。御指摘のとおり、これは秋の祭りとして五回目の節目を迎えました。さらに来年は新たなの決意のもとにより定着したといいますか、観光につながる、観光浮揚につながるイベントにしていきたい、このように考えております。 ○九番(堀本博行君) ぜひ、しっかりした取り組みをお願いしたいと思います。  次に環境行政、清掃業務課、お入りをいただけますか。  「不燃物」と書いていますが、「粗大ごみの回収のあり方」というふうなことでちょっとお尋ねをしたいのですが、粗大ごみの収集の手順を教えてください。 ○清掃課長(宮津健一君) お答えをいたします。  粗大ごみの収集は、現在予約制になっております。毎週水曜日に実施をしております。具体的には、予約を受けまして、現在は品目ごとに料金が設定をされております。具体的に何が幾つ、何が幾つ、それをお聞きいたします。その結果、料金が決定いたします。その料金を納めていただきます納付書と、そのごみに張りますステッカーを同時に郵送いたします。その納付書が着きましたら、金融機関でその料金の払い込みをしていただきます。その後、その納入が確認できた段階で申請者の方にお電話をいたしまして、いつの水曜日にお伺いしますということで御連絡を申し上げます。申請者につきましては、そのステッカーを品物に張りまして、その収集日に外に出していただきます。そうすると我々清掃課の職員が水曜日にそのステッカーを目印に収集をいたすようになっております。そういうふうに、ことしの四月から水曜日の粗大ごみの収集が仕組みを変えております。 ○九番(堀本博行君) 私の知り合いが、この今課長がおっしゃった手順でやりました。やって、収集が来た。何日間かずっとあるものですから、三つだったのです、三つね。三つのいわゆる粗大ごみを並べておったら、もう一個できた。四つになってしまった。四つになったので、ちょうど来たので、「ああ、ちょっとごめん、これも粗大ごみだから持っていって」と言った。「それはできません」と。「それはできません」と言われた。本人は、もうお役所仕事。「これはどうすればいいのか」と言ったら、「もう一回手続きをしてください」と、こう言われたと。  まあ素人考えでね、いろいろ手続きの問題があるのでしょうけれども、領収書一個持っておいてくれたら、これは片づく問題ではないのかな。トラックにいっぱい乗っておって乗せられんのに「ごめんなさい」と言うなら別だけれども、その三つだけぼんぼんぽんと乗せて、もう一個、「これ、もう一個持っていっておくれ」と言ったら、「だめ」。「どうするのか」、「もう一回やり直し」と、こうなるわけです。もうちょっと何とかならんのかなという、こういうちょっとしたサービスのことなのですけれども、これも課長、非常に難しいのでしょうけれども、いかがでしょうか。 ○清掃課長(宮津健一君) お答えをいたします。  この新しい制度に切りかえた一つの大きな要因は、職員が収集現場で現金を取り扱う、以前はそういうふうになっておりました。このことが非常にいろいろな事故とか、そういうことが懸念されておりました。そういうことで新しいシステムに変えたわけでございまして、なるべく職員が現金を取り扱わない、そういう方向に切りかえております。  また、先ほど議員さんおっしゃいました追加等の件でございますが、現在は受け付けの段階でこの仕組みを詳しく説明をしております。これからもより詳しく説明を申し上げまして、なるべく後で追加とかないようにしております。ただ、収集に行くまでの間に追加があった場合は、再度納付書を送り直すとか、そういうふうに適宜対応をしております。 ○九番(堀本博行君) できるだけよろしくお願いをしたいと思います。  もう一つ産廃、産業廃棄物のことについて、特に発泡スチロールそれから牛乳パック、いろんな形で今、例えばマルショクだとか寿屋とかいろいろ回収をして、特にマルショクの方の回収ルートを聞くと、逆流れでメーカーに戻っているというふうな形で言っていましたけれども、例えばスーパーだけではなくて電気屋さんとか、そういうふうなところでかなりの数の発泡スチロールなんかが出てきますが、これなんかはほとんど、簡単に言えば焼却されているというふうに聞いておりますが、その辺で本来この発泡スチロールというのは燃やさない方がいいのですよね。これはもうわかっているのですが、そういうふうな体制づくりをしっかりしていただきたい、こう要望して、この項は終わります。お疲れさんでございました。  それでは最後に……(発言する者あり)答弁する。どうぞ。 ○清掃課長(宮津健一君) お答えをいたします。  発泡スチロール関係、特に我々が収集しております食品トレーの問題がございます。このトレーにつきましては、手元に国が調べた、いわゆる山般ごみの中でどの程度の混入割合があるかというふうな資料がございます。それによりますと、全体の中で約三・一%ほどのトレーがごみの中にあるのではないか。それをもとに計算をしますと、別府市内から約千二百トン程度のトレーのごみが出ているのではないか、そういうふうに想像いたしております。現在はこの回収方法は、店頭の回収、いわゆるお店の玄関のところとかに回収箱を設置いたしまして、そういうところで回収をしておりますが、そのほとんどがほかのもの、回収できないものにつきましては、藤ケ谷清掃センターの方で焼却をいたしております。その回収をしている分につきましては、お店の方で集めまして、それをいわゆる逆ルート、製造の方に逆に搬送いたします。その搬送先でそれぞれリサイクルをしているわけでございますが、そのリサイクルの方法もいろいろあるというふうに聞いております。ケミカルリサイクル、いわゆる科学の原料に戻してリサイクルするとか、もう一度トレーの方にするとか、現在はかなり技術的にも進んでいるというふうに聞いております。  そういうことで、このトレーの問題はいろいろあるわけなのですが、厳密に申しますと、このトレーにつきましては、容器包装リサイクル法のその他のプラスチック類の対象品目というふうになっておりますが、現在は大分県下の中を見ましても、なかなかこのトレーの回収というのは、御案内のように難しい状況にあります。というのは、行政がどこまでタッチを、いわゆる回収まで手を染めるのがいいのか、この辺の関係がなかなか難しゅうございます。そういうことでほとんどの自治体では現在のところ、それぞれのお店の方で店頭回収が行われているのが実情でございます。 ○九番(堀本博行君) 事情はよくわかっているのですが、また改めてしっかり私も勉強していきたいと思いますので、終わりたいと思います。  次に、国保のはり・きゅう・マッサージの中で、これは一回九百円を市が負担をするというこういう制度、これは大体お隣の十番の田中議員が何回かやりまして、違う角度からなのですが、実は別府市の私の知り合いに指圧、指圧だけで治療している人がいます。この人は、いわゆる免許というのは、自分がそういうところの大阪の学校に行って指圧の勉強をして、それなりの免許を取って、そして別府に帰ってきてやっているのですが、この九百円のいわゆる値引きというか、これを受けられない。何でないのかというふうなことで相談に来て、こういうふうなことを知ったのでありますが、何で受けられないのでしょうかね。 ○保険年金課長(田仲良行君) お答えいたします。  まず初めに、この事業の名称ですが、この事業は「はり・きゅう・マッサージ施術費補助事業」という名称でございまして、国保被保険者の健康保持・増進のため、うちの保険事業の一環として実施をしているものでございます。根拠法令につきましては、国の「あんま・マッサージ・指圧師、鍼師、灸師等に関する法律」を遵守しているものでございます。その条文の第一条に免許の種類が記載されておりますが、その免許の種類が三種類ございます。あんま・マッサージ・指圧師免許、鍼師免許、灸師免許の三種類で、国は、これを医業類似行為業として認めているものでございます。  市の事業も、今申し上げました免許以外は施術者としては指定していないのが現状でございます。議員御指摘の指圧師のみの免許は、現在では国の免許にはございません。昭和三十九年に、少し歴史的な経緯があるのでございますが、(発言する者あり)はい。先ほど申し上げました「あんま・マッサージ・指圧師」という名称に改正されているものでございます。昭和三十九年に免許の名称が今のように変わったわけでございますが、法十九条の二に規定されています指圧師のみの免許を所有している者につきましては、当時切りかえの猶予期間を与えたもので、現在指圧師のみの免許がございましたら、切りかえはしていないものではないかと思っております。  しかしながら、私もまだ現物を拝見していないので、この場で明確な答弁は差し控えさせていただきますが、そのような免許がございましたら、実物を拝見させていただき、内部で協議した上で国・県の指導を仰ぎながら対処させていただきたいと思っております。 ○九番(堀本博行君) いい答弁だ。ぜひまた課長、見ていただいて、検討のテーブルの上に乗せていただきたいと思います。これをくれぐれもお願いをしたいと思います。  最後になりますが、市営住宅の件について若干触れたいと思います。  市営住宅は、ことしの七月から年三回が年二回という大幅な改善をしていただきましたし、県外からも市外からも直接申し込みができるようになったというふうな……(発言する者あり)何と言った、今。(「年二回」と呼ぶ者あり)年二回……。すみません、「二カ月に一回」に変更させていただきます。すみません、訂正をしておわびを申し上げます。それで、市外からも直接申し込みができる。連帯保証人もかなり緩和をされた。市外の方でも、場合によってはよくなった。非常にいわゆる入りやすい、応募しやすい体制を着々と進めていただいておりますことに敬意を表したいと思いますし、御礼も申し上げたいと思います。  そこで一点、よく私なんかが相談を受けるのが、やっぱり保証人の件なのです。保証人の中で、保証人になっておくれといって、私なんかは、「保証人になってくれんか」とよく来るのですけれども、ちょっとそれは、保証人はやっておったらきりがないのでできませんとお断りをするのですが、要するに当たって、市営住宅が当たった、保証人に頼みに行く。頼みに行ったときに一番嫌がられるのが保証人の所得証明、これを出せというのは、「何だそこまでか」というふうによく言われる。やっぱり嫌々、嫌々というか、渋々なってもらうみたいなところもあります。特に民間のアパートなんかで保証人の所得証明持ってこいという家主は一人もおりません。それと、特に県営住宅なんかでも各県でこの所得証明を廃止、撤廃をしているというふうなところもかなり出てきておりますが、ここのところを何とか修正できんかな、このように思うのですが、いかがでございますか。 ○建築住宅課参事(安波照夫君) お答えいたします。  市営住宅の連帯保証人制度は、入居者の身元を保証し、家賃等の債務を担保することを目的に、本市の条例では、「市内に移住して独立の生計を営み、かつ入居者と同程度以上の収入を有する者」というふうに規定されております。入居者と同一程度の収入を有することを確認するために現在、所得証明書の添付を義務づけているところであります。当課におきましては、市営住宅への入居募集に際し、先ほど御指摘がありましたように、ことしの七月から市内の移住条件を撤廃しております。と同時に、連帯保証人制度の要綱等を新たに作成しまして、市外からの転入者や五十歳以上の方は、市外の保証人でも可とするなど、できるだけ当選者に負担をかけないように改正をいたしたところであります。  所得証明書の添付義務につきましては、神奈川県が、ことしの八月から添付義務を撤廃したというふうに新聞報道で確認をしておりますので、今後、神奈川県の実施後の状況等を調査しまして、検討をしていきたいと考えております。 ○九番(堀本博行君) ぜひこれも前向きに検討していただいて、応募しやすい、また入りやすい、こういう市営住宅のあり方、本来のあり方に進めていっていただきたい、このように思うわけであります。  最後に、松原住宅の店舗スペース部分でありますが、これは毎回毎回いろんな提案もさせていただきましたし、建築住宅課の方々も一生懸命頑張っております。これは何年か前のイメージ図、これを見たとき私は本当うれしかった。「ああ、すごいのができるのだな。はあ、すごいな」と、イメージ図を見たときにそう思いましたけれども、なかなかそううまいことはいかないということがありますが、今後はどのようにお考えになっているのかお聞かせください。 ○建築住宅課長(安部重穂君) お答えいたします。  松原住宅店舗スペースにつきましては、商工会議所や周辺商店街、自治会等の強い要望の中で店舗スペースを建設した経緯があることは、議員御承知のとおりであります。また、平成十一年八月の公募の結果により、店舗形成を断念したこと、その後におきましても、縁故募集の可能性の検討、また商工課や商工会議所でのPRを重ねてまいりましたが、残念ながら今日まで出店希望者がないのが現状でございます。  転用に当たりましては、通化法等に抵触しないか等、方向転換には上級官庁との協議はもとより、いろいろ暫くの時間経過が必要だと考えております。いずれにしても商工会議所や商工課の協力を得ながら縁故募集に努力してまいりたいと考えております。 ○九番(堀本博行君) 私なんかもいろんな専門家に聞くと、非常に厳しい。特に店をつくる、店舗をつくるということになると、要するに専門家は、まず市場調査をやるのです、マーケット調査。あの界隈でマーケット調査をやられると、「やりましょう」という人はいないのですね、現状の中で。実際私もあるスーパーの九州本部長の一人と話をして、「ちょっと調べさせてくれ」と。マーケット調査をやられたのです、ぴっぴぴっと。「これは無理だ。勘弁しておくれ」と、こうなった。やっぱりやるのであれば行政が、これは市長の拠点開発でどおんと、行政で何か人の集まるようなものをやっぱりつくるかどうかというふうなことが、そういうやり方しかもうやりようがない。プロに「何とかなりませんか」といってお願しても、全部マーケット調査、市場調査をやられたら、もう全然だめなのです、これね。こんなところで商売はできません、というふうな結論になってしまうのです。だから、一つは先ほど、質問もしたいのですけれども、方向転換の話が出てきましたけれども、何らかの形で何とかしなければいけないのではないかというふうな思いだけか、あそこにはあります。ぜひいい方向に検討していただいて、いろんな知恵を絞って何とか南部の活性化に邁進をしていただきたい、このことをお願いして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○副議長(佐藤博章君) 休憩いたします。       午後五時 十五分 休憩       午後五時五十二分 再開 ○副議長(佐藤博章君) 再開いたします。 ○四番(平野文活君) 最後の質問でございます。お疲れのことと思いますが、よろしくお願いいたします。  きょうの私の質問の大きなテーマは、今大変な不況であります。特にことしになって坂道を転げ落ちるような、そういう猛スピードで日本の今の経済は悪化の一途をたどっております。そして、その集中的な被害を受けているのは、国民であります。そういう中でいかにこの経済不況のもと、国民の、市民の生活を守るかという点を大きなテーマとして質問をしたいと思います。  まず第一点、商工課長さん、お入りいただけませんか。失業者対策を先にやらせていただきたいと思います。  緊急地域雇用特別交付金、これは一部十一年度から、そして十二年、十三年度と三年間にわたって実施されました。この別府市での成果が、どういう事業をやられて、どういう成果があったか。特に失業者対策という点でどういう成果を上げたのか。  またそれに引き続いて、さらに予算も増額されて、十四年度から十六年度の事業が継続されるというふうになっております。これは別府市でどの程度の金額が交付される予定なのか、また前回の制度と変わってどういう点が改善をされているのか、そういう点を説明していただきたいと思います。 ○商工課長(溝口広海君) お答えいたします。  平成十一年度から十三年度、本年度の三月三十一日までの総事業費が七千十三万三千円でございます。そのうち人件費が五千八百五十一万円となる予定でございます。事業費に対する人件費の割合は八三・四%となっております。一人当たりの平均人件費は五十九万一千円の予定でございます。また最終雇用予定数は九十九人の予定で、その内訳は、ハローワークの登録者が十一名、パートサテライトの登録者が四十六名、教員免許保持者が三十二名、その他が十名となっておりまして、かなりの新規雇用の創出ができ、効果があったと判断しております。  平成十一年度から十三年度までの実施いたしました事業には、簡易焼却炉回収事業、チャイルドシートの貸し出し事業、小学校第一学年多人数学級への支援事業、幼稚園における子育て支援事業、教育用コンピューター活用事業、ホームヘルパー三級養成研修、福祉マップ作成事業の七事業を実施しております。それぞれの事業につきましては、関係各課と協議を行い、大分県とのヒアリングの結果、事業採択を得ました事業でございますので、十分その目的は達成され、効果があったと考えております。  平成十四年度から十六年度の事業でございますが、大分県から別府市へ配分されます事業費総額はおよそ一億三千万程度になろうかと見込まれております。そのうち十四年度の事業配分枠は、四千万円程度になろうというふうに考えております。  それから事業の内容でございますが、今回の専業は、国の推奨事業例がございまして、その推奨事業例にのっとりまして、私ども、関係各課と協議をいたしまして現在取り組んでおりますが、数員補助者の学校の受け入れ、補助教員の学校受け入れ事業、小規模雑居ビル等防災対象物に対する調査指導による事業、障害者小規模作業所など、機能や障害者の作業能力の向上を図る事業、ワールドカップ開催に備えまして観光インストラクター等を活用した事業等々を現在参考にしながら、事業の計画を練っているところでございます。  前回の緊急地域雇用創出事業との相違点でございますが、今度の事業は教育・文化・福祉・環境リサイクル等、緊急に実施する必要性が高い事業で、新たに実施する事業でありまして、既存の事業を肩がわりするものではありません。事業費の八割以上が人件費で、そのうち四分の三以上が新規雇用となっております。また新規雇用の期間につきましては六カ月未満。ただし、事業の内容によりましては、一回の延長が認められております。これは、国から県の方に交付金として来まして、県で基金を設置し、その基金を取り崩して別府市に補助金が配分されるようになっておりますが、補助率は十分の十でございます。  市が直接実施する事業に、補助教員の事業等直接実施事業がございますが、その他に間接的に委託する事業、例えば民間企業、シルバー人材センター、NPO法人等に委託し、する事業もございます。今回の緊急地域雇用創出特別基金事業につきましては、以上でございます。 ○四番(平野文活君) 約七千万の事業で失業者対策という点で、パートサテライトから四十六人ということですが、ハローワークからの登録者十一人というのは、失業者対策という点から見ればかなりやっぱり少な過ぎたのではないかというふうに思います。今後の事業の中で、このハローワークに登録している失業者を優先して雇用する、そういう点をぜひお願いしたいと思います。といいますのが、全国の有効求人倍率が、九月〇・五七であったのに対し、大分県は〇・五五ですが、別府ハローワークでは〇・四八であります。求職者五千八百五十六人に対して求人は二千八百三十一人しかありませんでした。県下八つのハローワークの中で佐伯の〇・四五に次いで二番目に別府市は悪いという状況です。特に仕事のない年齢は、五十歳から五十五歳が〇・二四、五十五歳から六十歳が〇・一八、六十歳から六十五歳、〇・一二、六十五歳から以上、〇・三七というふうに高齢者、特に仕事がありません。ですから、こういう点を考慮して積極的に仕事をつくる仕事を要望したいというふうに思います。次に移ります。地元業者対策でありますが、まず商工課の関係から質問いたします。  市内の中小業者の実態、これは事業所数の統計調査が出ておりますが、五年ごとの調査でありますが、昭和五十六年に九千九百六十九件あった事業所が、平成八年の調査では八千五百四十九と、千四百二十減っております。五年ごとに調査するたびに、別府の事業所は約五百の事業所が減少していると。ことし十三年度はまた調査の年でございますが、どういう数字になるのか注目しております。  私は、そういう現状の中で、例えば今、市税滞納一掃と部課長を挙げて取り組んでいると思います。これはこれで必要なことでありますが、しかし取り立てるだけでなく、育てる行政、これを真剣に取り組まなければならないのではないかというふうに思います。そういう点で一昨年の十二月の議会で私は、地元の中小業者を育てる三つの提案を行いました。第一は、全事業所対象の調査、営業と生活の調査、これにそれこそ全管理職が挙げて取り組むこと、二つ目に、その調査結果を踏まえて、すべての業者団体を結集した振興会議というようなものを設置して、全市的な議論を行うこと、三つ目に、中小企業基本条例の制定をすること、こういう三つに提案を行わせていただきました。これは、東京の墨田区とか、あるいは大阪の東大阪市とか、今全国的にそういうことがやられ始めております。部課長を初め市の職員が、文字どおり公僕として一軒一軒の業者の皆さんと体面調査をしていろんな実情を聞いて歩く。そしてアンケート用紙を渡して、後で回収するという形で、改めて業者の置かれている実態、生活の実態、営業の実態というのを実感をしたというようなことで、市の行政に血の通った行政が始まっているということがあります。これについて一昨年の十二月議会で当時の観光経済部長が、基本条例については内部検討するというふうに答弁しました。あれから二年経過しました。どういう検討をしたのか、そしてその結論ほどうなったのか。第一と第二の提案についてはどうなのか、改めてお聞きしたいと思います。 ○観光経済部長(池部 光君) お答えいたします。  まず一点目の、中小企業者の実態調査でございます。ただいま説明がありましたように、東大阪市から相当課の方で資料をいただきまして、平成十一年と十二年の二カ年にわたりまして製造業者及び小売業者の三万五千社を対象に調査を実施いたしております。人件費を除く予算額は二千四百万というようなことでございまして、事業所の店舗数、取引関係や産業振興施策などについて部課長により実施、実態調査をしているというような状況を把握させていただいております。  どのように検討したかということでございますが、私ども、市内の中小企業者の実態につきましては、市民税の賦課調査、徴収状況による判断や、さらに先ほどお話がありまかした三年に一度の商業統計調査、金融経営相談会、さらに別府地域雇用安定創出対策連絡会等々、労働経済動向調査等をも二回実施いたしております。これらの情報や資料によりまして実態を判断させていただきたいということで、現時点では部課長による調査ということは考えてないのが現状でございます。  それから二点目の、あらゆる業者団体を結集した経済振興会議の設置ということでございます。商工課におきましては、議員の皆様、さらには各種団体の通り会、商店街等々から御意見をいただいておりますので、そういう御意見を踏まえて商工行政に取り組んでいきたいということでございました。  それから基本条例でございますが、中小業者基本条例の制定ということでございます。墨田区の中小企業振興基本条例を資料として取り寄せさせていただいておりますが、これは昭和五十四年の三月に制定されたものでございます。この目的でございますが、ちょっと読ませていただきますと、「この条例は、墨田区における中小企業の重要性にかんがみ、中小企業の振興の基本となる事項を定めることにより、中小企業の健全な発展と区民福祉の向上に寄与することを目的とする」というようなことで、中小企業の振興につきまして、「区民、その他の機関の協力を得ながら、区民及び区が、自治と連帯のもとに一体となって推進する」というようなことが書かれております。  そこで、私どもといたしましては、商工振興策や労政問題に取り組んでいるところでございますし、これの条例につきましては昭和五十四年と大変古い条例でございますし、私ども、墨田区と歴史的な経緯、人口規模、財政規模等々経済状況の変化もございますので、別府市として現時点では、これらを検討する中で制定という方向には至ってないのが現状でございます。 ○四番(平野文活君) いずれにしても状況が深刻なだけに、いかに業者を育てるかということ、そしてそれは、その方向は、業者自身の置かれている実態をつかまなければ、有効な手だてがとれない。そういう点で業者政策といいますか、これのそういう育てる行政という方向に方向転換をしていただきたいということを強く要望しておきたいと思います。
     三つ目の中小業者対策のもう一つの点で、契約検査の関係でお願いをしたいと思います。  業者と契約を結ぶときに、一般競争入札そして指名競争入札そして随意契約、それぞれあるわけであります。競争入札に参加できる資格というのがあると思います。それは、県に登録をしてその名簿が市に回ってくると。いわゆる指名業者というものに登録をされなければならないという状況ですね。この登録業者になっていない、あるいはなれない、そういう業者が多数市内におられます。なぜその指名業者になれないのか。いろいろ聞いてみると、一番の隘路は、五百万円以上の預金残高証明が必要だと、そういう証明が取れない現状、こういうことが言われております。そういう業者は、直接市と契約を結ぶことができませんので、結局下請という形で仕事をもらうしかない。小規模な工事であっても元請で受けるのと下請で入るのと、利益の幅が大きな違いとなってきていると言われております。そういう現状をどうするかということで、私は埼玉県の坂戸市の制度を参考にして、ぜひこういう制度を別府市も取り入れていただきたいというふうに思いますが、つまり入札を必要としない小規模契約、これは随意契約という形で行われているわけですが、別府市の場合は、その随意契約であっても指名業者としての登録を受けなければ、その随意契約にも入れないということであります。坂戸市では、この小規模契約随意契約を、指名業者以外に門戸を開放したと。そして希望者を市が登録をしておいて、各随意契約、小さな契約は、契約検査課を通じてではなくて、発注元の各課が発注するわけでしょう、ですから、即各課に登録業者の名簿を提供して、そういう業者とも随意契約を結べるように、そういう制度に坂戸市の場合したということであります。この目的は、業者の育成にある。坂戸市の要綱を見ますと、「市内業者の受注機会の増大と、あわせて市内経済の活性化を図るもの」と、こういうふうに書かれてありました。ぜひ別府市でもそういう制度を取り入れていただきますように要望したいと思いますが、いかがでしょうか。 ○契約検査課長(加藤隆久君) お答えをさせていただきます。  御承知のように別府市が工事を発注する場合、百三十万を超える工事につきましては、別府市に登録をし有資格者名簿に記載をされたものの中から、別府市の指名基準にのっとりまして指名をして、落札業者に発注をするというふうになっております。また百三十万円以下につきましては、各課において随契にて発注をしているのが実態でございます。  公共工事は、市民からお預かりをしております貴重な税金をお支払いするわけですから、よもや契約不履行といったようなことが生じることがあってはなりません。国全体が長引く不況や、あるいはまた公共事業費の削減などで事業量が年々減少し、業界は仕事の奪い合いをしているとも言われている昨今、本市が登録をしていない業者に工事を発注するこの制度は、登録業者からの反発も十分予想されますので、すぐに導入するわけにはまいりません。  今後、今議員が言われました市を初め他市の状況を十分調査したい、このように考えております。 ○四番(平野文活君) 坂戸市の場合は、百三十万ということではなしに、当面出発時は三十万円以下という、それこそ希少額の工事からこの制度を発足させました。そういう点でそういう出発のさせ方もあるのではないかというふうに思いますので、よく御検討をいただきたいというふうに思います。  次に移ります。留学生の生活の問題であります。  立命館アジア太平洋大学は、開学以来一年八カ月になります。すでに数十人の中途退学者も生まれているようであります。「別府を第二のふるさとに」というキャッチフレーズでありましたが、一部ではあっても、苦い思いをして別府を去るという留学生がすでに生まれているということは、非常に問題ではないかというふうに思っております。幾つか留学生の生活の手助けといいますか、支援をする上で必要なことについてお願いをしたいと思います。  その第一は、交通事故対策であります。十一月四日の午後十時、中国人の留学生が、バイトの帰りにバイクで交流会館前の交差点を右折しようとして直進車にひかれました。意識不明の重体が続いています。警察で調べましたけれども、ことしになって一月から十一月までの外国人の事故が五十三件、そのうち留学生は三十一件、全体の学生数との比率からいえば、日本人学生と比べてみて抜群に多い数字でありまして、交通ルールの違いなどが原因だと考えられます。この事牧対策という点で一点だけ具体的にお願いをしたいと思いますが、立命館への県道別府山香線ですね。あそこに花の名前のついた橋が幾つかかかっています。立命館の関係者やあるいは警察からも調査しましたが、あの橋のところだけが凍りつくと。下からの風にあおられて凍結しやすいそうであります。全面凍結なち初めから気をつけるわけですが、その部分だけが凍結しているという状況で非常に危険だと。APUでは約三百人がバイク通学をしているそうであります。県道でありますが、その事故対策という点で県に強い要望をすべきではないかというふうに思います。  最後までいきます。二つ目のお願いは、バスの定期の問題であります。  今、APUでは千百五十人がバス通学をしております。別府駅からAPUまでしますと五百四十円で、拝復千八十円。これは年間にすると三十二万四千円になりますが、それを九万四千円に、七〇%割り引きという非常に格安な定期券ができております。日本人学生は、四月にそういう形でこの定期券を購入して大いに助かっておるわけですが、留学生の中には一遍に九万四千円を出せないというので、三カ月定期、できたらせめて六ヵ月定期というものが欲しいというのが、切実な要望のようであります。バス会社との交渉を市としてもやるべきではないかというふうに考えますが、いかがでしょうか。  三つ目の提案。これはハローワークで調べたのですが、五月から十一月の七カ月間に四十七名が別府ハローワークにアルバイトの登録をしました。しかし、この七カ月間で実際に仕事があったのは六人だけでありました。私も頼まれてお世話しましたが、幸いにもアルバイトを見つけることができました。こういう現状で非常に厳しいようでありますので、別府市として、あるいは市民との交流にもなる、あるいはアルバイトにもなるというような事業を考えたらどうだろうかというふうに考えるわけです。  この三点について要望したいと思いますが、いかがでしょうか。 ○国際交流課長(中野義幸君) お答えいたします。APUの学生につきましての県道別府山香線の凍結につきましてでございますけれども、今年度ですけれども、APUの北側の橋付近の道路が凍結いたしまして、一時交通規制が行われております。この道路凍結に対する対策でございますけれども、先ほど言いましたように、APUの留学生千九百名のうち三百名がバイクで通学しております。この凍結時につきましては、バスにて通学するようAPUの事務局にお願いするとともに、県の土木事務所にお願いしまして、道路に凍結防止剤等を散布してもらうというふうな対策を講じたい、そういうふうに考えております。  第二点でございますけれども、学生割引のことでございますが、昨年三月APU、県、バス会社、別府市と協議いたしまして、先ほど議員さん御説明ありましたように、学生割引九万四千九百円というような形で別府駅、APU等につきまして導入させていただきました。しかしながら、議員さん御指摘のように、今一年定期ということで一括して入学時に一年分払わなくてはいけないということで、日本人学生にとっては非常に格安だということなのですけれども、海外からの留学生につきましては、これが一括というのはかなり負担になっているという話につきましては、私も承知いたしております。国際交流課としましても、三カ月、六カ月の定期につきましてお願いはしております。しておるのですが、割引額につきまして、思ったような回答も得られていないというような形で、極端なことを言いますと、一年定期も六カ月も同じような金額になるというようなバス会社の回答もありまして、現在鋭意交渉いたしておるところでございます。  第三点目につきまして、留学生のアルバイトの確保ということでございますけれども、昨年五月、ハローワークと別府市、商工会議所等が中心になりまして、留学生の就労検討委員会を設置いたしております。この委員会では、各社求人情報の交換とか留学生のアルバイトの確保、さらに留学ビザで入国いたしました留学生の適正な就労指導などを行っております。この委員会の審議をもとにハローワークでは昨年七月、外国人雇用サービスコーナーを設置しまして、外国人の職員も採用し、外国人の雇用に努力しておるところでございます。  ただ、先ほど議員さん御指摘のように、現在長引く不況で非常に今求人倍率も低下しております。留学生だけではなしに日本人のパートの確保も非常に厳しい状況が続いております。また留学生は日本が話せないとか、留学ビザで入国している関係上、過二十八時間しか働けないというようなこともありまして、なかなか雇う方からしましても雇いにくいという状況が続いております。  別府市におきましても、国際交流課も現在二人留学生を雇用しておりますし、清掃業務課等にもお願いしまして、夏休みのアルバイト等も雇用していただいております。今後とも商工会議所、APU、ハローワークなどと協議しながら、できる限り留学生のアルバイト確保に努めてまいりたいと考えております。 ○四番(平野文活君) 私たち日本共産党は、市有地の無償譲渡とか過大なことについて反対をいたしました。しかし、大学の誘致そのものには、反対を立場ではありません。しかも現実にできているわけですし、立命館アジア太平洋大学が成功するということを心から願っております。しかし、今、立命館が行っている奨学金制度、かなり手厚い制度があります。これはいろんな企業から集めた基金が元手になっております。いつか私も指摘させていただいたことがあるのですが、五、六年すれば、それだけの大盤振る舞いをしておけば、その資金は枯渇してしまう。毎年十億以上の基金を集めなければ、今の奨学金制度を維持することもできないという状況で、本当にそれができるのかどうかということが問題です。そういう中で留学生が集まらなくなる。これはAPUにとって致命的な痛手になるという、大学の行く末にかかわる、ひいては別府市のまちづくりの構想にもかかわるというふうに思います。  私は、留学生が置かれているそういういろんな面の生活の実態など、やっぱり市がよく握ってそれを、細かな問題かもしれませんが、一つ一つ援助をしていく手だてが必要だというふうに考えております。ぜひ提起した問題について、市長初め御努力をいただきたいということをお願いして、次に移りたいと思います。  市長の政治姿勢についてということで二つ、市民生活の問題と市民の声を聞く姿勢について、二つお伺いをしたいと思います。  第一の、市民生活の問題であります。  冒頭にも申し上げましたように、別府の市民の生活は極めて深刻になりつつあります。昨年の十二月議会でも私は紹介をいたしましたが、平成九年版の大分の市町村民所得というのを紹介しました。この調査によって十年前の昭和六十三年は十一市中五位でありましたが、平成九年の新しい資料では別府市は八位になって、十年間下がりっぱなしであります。別府市より所得の低い市は、高田、竹田、杵築しかありません。平成九年度の一人当たりの別府市民の所得は二百四十三万五千円、これは県平均の二百七十万八千円、あるいは郡部の平均の二百四十四万円より低いわけであります。また国民年金の対象者一万六千五百人、これは平成十一年度の資料ですが、そのうち払う能力がなくて免除申請をしている人が三三%、一年以上の未納者が一五%、一年未満の未納者が一五%、合わせて六五%が未納であります。まともに納入できている人は、三分の一しかありません。これは、将来の不利益を、つまり掛け金を掛けてなければ年金がもらえない、そういう将来の不利益を覚悟の上で、現在の生活を推持することが精いっぱいだという実態をあらわしていると思います。失業者の実態は、先ほど言ったとおりであります。多くの市民が、その日その日を生きていくのに精いっぱいである。そういう中で市政の大目標は、民生の安定、市民の生活をいかに今守るかというところにあると思います。私は、二年半の議員活動を通じて、別府市政がこの大目標から少しずれているのではないかというふうな実感をしております。そこで、二つの点で井上市長にお伺いをしたいというふうに思います。  これまで介護の問題や水道料金の問題で部課長とも議論をさせていただきました。そして、この二つの問題で市長の発言と担当の政策・方針ですね、これが少しずれているのではないか。これを市長はどういうふうに考えられるかという点を、質問したいと思います。  私は、昨年の三月議会で、介護保険が始まる前と後の市の一般財源への影響額を質問いたしました。当時の部長の答弁は、「お尋ねの一般財源の影響額でございますが、平成十一年度が八億四千九百五十五万円でありまして、今回の十二年度の一般財源が七億八千九百六十万二千円ということで、五千九百九十五万五千円の一般財源の減となります」という答弁でございました。そこで私が、「介護保険の導入により約六千万円も市費が少なくて済むというのであれば、それを財源にして減免制度などを検討したらどうか」というふうに提案をさせていただきました。それを受けて市長が、「私も三本柱に福祉を入れております。ですから、先ほどの老人福祉のために使うのが当然ではないかというのは一理あろうと思います。あとは事務当局の部長初め担当課長等で検討させるということでやってまいりたいと思います」というふうに答弁をしたわけであります。私は、この市長の答弁を聞いて、やはりいろいろ考えていただいているなというふうに思いました。しかし、あれから一年八カ月、この介護保険の問題は、共産党では野田議員がかなり専門的にやってまいりましたけれども、これまでの部課長の答弁では、「そういうことはできません」という答弁が繰り返されております。市長の答弁した内容と、この一年八カ月、少し違うのではないか。市長は、そういう経過をどのように見ておられるのかお伺いしたいと思います。 ○福祉保健部長(岡部光瑞君) お答えいたします。  まず、約六千万円の件でございますが、老人介護に伴う一般会計への支出につきましては、これは介護保険が導入されていることによりまして、その当時の老人福祉課が、影響を受ける予算上の動きだけを計上しているものでありまして、この中には現高齢者福祉課の養護老人ホームや老人医療費特別会計の公費部分が計上されておりません。また十二年度におきましては、高齢者福祉課のサービスといたしまして、介護予防生活支援対策、家族支援対策等新しいメニューもふえております。さらに十二年度から新しい事業として介護保険ができたわけでございます。その中に一般会計から約六億三百万円の繰り出しを行って、広く高齢者福祉のためにその財源は生かされているというふうに考えております。 ○助役(三浦義人君) 答弁をさせていただきたいと思います。  昨日も野田議員さんの質問に対しまして、別府市の今後の方針について申し上げたところでございます。ただいま議員さんから御指摘ございましたように、市長も介護保険につきましては、今後検討していくということは、以前と変わっておりません。御案内のとおり介護保険もスタートして一年経過して、前年度の決算が出たような状況でございますので、そういう内容を十分に分析しながら、今後前向きにとらえていくということは、昨日答弁をさせていただいたので、その点を再度御了解のほどお願いいたしたいというふうに思っております。 ○四番(平野文活君) 六千万円の減額というのはなかったという答弁をされたのでしょうか。そういう議場での答弁を訂正するというのであれば、それなりの間違っておったということをはっきりさせなければ ならんというふうに思います。  続いていきますが、それでは、十三年度の予算は今執行中ですね。十二年度の決算が行われました。十二年度で六千万円、十一年度から十二年度にかけて六千万円浮いたと。十二年度から十三年度にかけてはどうかというのを私は見てみましたけれども、介護保険給付費の繰入金、一般会計からの負担金ですね、つまり介護給付費の一二・五%が市の負担金ですね。その部分が十二年度予算は六億七千九十三万円、十二年度は幾らだったといいますが、七億二千八百二十九万円でありました。ここで約五千七百万円減額をしております。十一年度から十二年度に六千万円減らした。十二年度から十三年度に、さらに五千七百万円減らした。これは十一年度と十三年度比べてみると一億二千万円も違うことになります。私は、検討すればするほど減額していくというような事態になっているのではないかというふうに思います。この一億二千万円を財源にして十四年度予算で減免制度をつくるように強く要望したいと思います。野田さんと部長のやり取りを聞いていまして、部長が、介護保険会計の中でそういうことをやるのは困難でありますという、三カ年計画で最初で黒字であっても、だんだん利用者がふえて足りなくなるかもしらんというようなことを言いましたが、私たちは、介護保険会計の中でそういうことをやりなさいと言っているわけではありません。ですから、そうねじ曲げないでいただきたい。私たちは、介護保険が導入されることによって、これまで市が措置費として負担をしてきた老人介護のための費用、これが少なくて済んでいるわけですよ。ですから、先ほど言いましたように、六千万円、五千七百万円という形で減らされているのが現実です。ですから、介護保険会計とは別に市の一般財源を、そういう削った、浮いた分を使って制度をつくるべきだということを提案しているわけであります。いかがでしょうか。 ○助役(三浦義人君) この点につきましては、先ほど申し上げましたように、一般会計の中におきます老人特会等も含めました全体の財源の動向が、今議員さんから指摘された点、確かに生じておるわけでございます。しかし、これもまだ介護保険会計、これは一年目の決算が出たような状況でございますので、その点は私どもも今後、総合的に一般会計、老人特会、さらに介護特会等を含めまして検討させていただきたいというように考えております。 ○四番(平野文活君) 次、水道料金の問題に移ります。  平成九年四月から、水道料金平均四0%の値上げがやられました。料金収入は、平成八年度二十三億円でありますので、九年度以降は毎年約三十億円、つまり市民は、この値上げによって約七億円の出費の増になっているということになります。一方、不況で売り上げは減る、しかし経費はかさむ、利益が出ないという状況、特に業者の皆さんは大変であります。しかも値上げの理由になった八大事業、四年間で六十七億の事業をやらなければならんとこう言っていましたが、この八大事業も十二年度で終わりました。その八大事業をやるたびに毎年十四、五億円の建設改良費をつぎ込んでまいりました。この事業が終わったという時点で、私は、三つの提案をさせていただきました。事業計画を見直していくこと、労働生産性の改善をすること、財源計画の見直しをやること。この三つの改革をやれば値下げは可能だという提案をさせていただきました。私の提案に対する水道局の答弁は、「事業計画の見直しという点では、今後は中・長期の計画を立てて、建設改良費は約七億円前後で十分やっていける」というふうに答弁しました。約十億の財源が、今水道会計の中では生まれております。ですから、その程度に抑えるということがやられれば、かなりの改善になります。労働生産性の改善についても、「類似団体並みの程度以上に改善したい」、こういう答弁がありました。職員一人当たりの営業収益という点で見ると、別府市が一人当たり二千七百八十四万円、類似団体は五千四十万円、平成十一年度ね。ですから、これを類似団体並みに引き上げるということになると、並々ならぬ決意というふうに私は受けとめました。そのためには、本庁と水道局の人事交流も大胆に行う必要があるというふうに私は思います。いずれにしてもこの事業計画の見直しとか労働生産性の改善とか、こういうことを…… ○副議長(佐藤博章君) 四番議員さん、質問項目の中に水道局の問題は、ここに記入がないので、そこの部分は削除してください。 ○四番(平野文活君) それは、質問してはいけないのですか。では、介護保険の問題は質問してよかったのですか。(発言する者あり)だから、そういう……、この市長の政治姿勢ということで私はやっているわけです。水道局に質問をしているわけではありません。そういう答弁を行ってきて、市長が、「値下げ、利益の還元を水道局にお願いしています」ということをお答えになったわけです。しかし、水道局は、「そういうことは考えてない」と、こういう形で市長の答弁と水道局の答弁が違うわけですね。やはりそういう状況の中で市長は、この値下げ問題をどういうふうに考えているかということを改めて問いたいというふうに思います。 ○市長(井上信幸君) 四番議員さん、ちょっととり方が少し違うのではないかなと思いますが、水道企業会計は、水道局長が全責任を持ってすべて執行するわけでございます。私は、その報告を受けるわけでございます。報告を受けて、またその相談に応じる、こういうことでございます。  そこで、一応今の御指摘の点でございますが、かねがね私もいろいろと監査委員さんの報告その他を受けまして、水道局長には一度言ったこともございますが、福祉予算的なもので水道料金を何らかの形でということで、一度お年寄りを対象に値下げをしたということもありました。この点も聞いてくれましたので、また人事異動についても、ことし四月に人事異動も行いました。幹部級の人事異動を行いました。また、水道局長を初め次長、課長も、今前向きにこの点について、御指摘の点については、もう一年も二年も前からこういう御指摘を受けておるし、監査委員からも指摘を受けておりますので、その方向づけで頑張るようにということを私なりに指示をしております。そういうことです。 ○四番(平野文活君) 水道局として努力ができる点は、私は、これまでの議論の中で水道局は答弁をされているというふうに考えておるのです。つまり私は三つの提案をしましたが、事業計画の改善という点では「やる」と言っています。また労働生産性の改善も「やる」と、具体的な数値目標を定めて計画を立ててやるのだと言っています。三つ目の財源政策、財源対策ですね、これについての見直しが、これは水道局だけではできない。だからこの分についての答弁は、非常に抽象的にとどまっているのです。  そこで、市長に改めてお伺いしたいのですが、前市長のもとで策定された十カ年計画というのがあります。その財源対策というのは、その中に一般会計からの財源を手当てする開発負担金制度の導入そして料金の値上げ、こういうのがあった。井上市長になってから、その一般会計からの財源手当てとか、開発負担金制度の導入というのは見送った。そして事業費のすべてを料金に転嫁するという形で、料金値上げがやられたわけであります。  全国的には赤字だと、水道会計が。その赤字はどうやって補てんしているのかということを私は質問をいたしましたら、当時の課長は、「その逆転現象の補てんは、端的に言いますと、一般会計からの繰り出しという形になっております」というふうに答弁をいたしました。開発負担金についても、全国かなりの自治体で実行しております。別府市では立命館に一億数千万円かけて水道を引きましたが、一円の負担金も取っておりません。全額市民の水道料金に転嫁しているわけです。ですから、こういう開発負担金は水道局の努力でやろうと思えばできると思いますが、一般会計からの繰り入れというものは、やはり市長の決断なしにはできない。  改めてお伺いしたいのですけれども、前十カ年計画にあったその財源計画のうち、事業費のすべてを料金に転嫁するという判断をした、それは逆にいえば一般会計からの財源手当てとか開発負担金制度の導入を見送ったのは、どういう判断でそういう判断をされのか、改めてお伺いしたいと思います。 ○市長(井上信幸君) 前市政時代は、そういう方向づけを打ち出したかもしれませんが、私が就任したときには、もうすでに水道局は、営業状況が非常に悪化していました。ポンプ一つかえようにもかえられないという状況でありました。市民が口に入れるその水を、そういう状況でいいのかどうか、そういうことを局長からも報告を受けまして、また水道局の今後の工事計画等も、また鮎返ダムの問題やその他いろんな計画等もありまして、早期にこれはしないと大変なことになる。また高地給水、その他の問題等々、私は当時報告を受けて、それは大変だな、内部で検討してきちっとしなさいということで、四四・幾ら、ちょっと定かではありませんが、値上げしたいという報告がありましたので、それでは余りではないかということで五%切り下げたといういきさつがございます。いずれにせよ、前市政のときに一般会計から繰り入れるという約束であれば繰り入れておけばよかったわけですが、それを一切繰り入れをしてなかった、こういう現況がございます。ですから、水道局の運営の方向づけも非常に苦しくなった。そういうふうなことで私は、そういう過去のずっと流れの方向を受けたということでございますから、この辺もひとつ御理解をいただきたいと思います。 ○四番(平野文活君) その十カ年計画というのは、二〇〇四年までの計画ですから、まだ生きているわけですね。その中で財源対策は水道料金の値上げだけでなしに、その他の収入の手だて、開発負担金制度とか一般会計からの繰り入れとかいうことを書いているわけですから、私は、その見送ったものを、財源政策をやはり実行すべきではないかというふうに思います。介護の問題でも、あるいは今度の今言った水道料金の問題でも、一般会計からの繰り入れはしないということで、今対応を実際されておるわけですけれども、一方、いろんな大型事業には、例えば特別会計をつくって、例えば温泉の事業とかいうのは六億近いお金が毎年一般会計から入っている、湯都ピアもそうでしょう。海岸整備なんというのは、楠港の短め立て、目的もなく埋め立てたわけで、それがずうっと金利負担を補うために一般会計からどんどん繰り入れしている。あそこの白菊の裏の新日鉄の用地を買い上げておりますが、毎年借金払いをするために一般会計から繰り入れしている、こういう状況ですよ。ですから、そうした箱物や大型事業には、いうならどんどん一般会計から繰り入れしていますが、介護の問題とか、水道とか、そういう市民生活に直結した問題で、もっと手厚く財政支援をしたらどうかという提案ですが、いかがでしょうか。 ○市長(井上信幸君) 少し勘違いなさっている面もあるのではないかと思います。水道企業会計は独立会計でこざいます。ですから、一般会計から繰り入れというのは、おおよそ考えられない要素でございます。ただ、前市政時代は、私も定かではないのですが、災害時に緊急な要件が起きたときとかいうようなことで、ちょっと聞いたことがございます。そのときには水道局に繰り入れをするというようなことも契約の中でしておるのではないかなというふうに私は受けとめます。これは定かではありません、よく後で調べますけれども。そういうことで、いずれにせよ水道企業会計は独立会計でありますから、この辺の認識をひとつ変えていただいて、答弁にしておきます。 ○四番(平野文活君) 一応建前的にはそういうふうになっているというふうに私も認識しております。しかし、全国の水道会計の実態を調べてみると、かなりの繰り入れがされているというのが事実ではないでしょうか。そういうことをやって市民に安い、なるべく安い水道料金に抑えようというふうに全国の自治体では努力をしているのが実態だと思います。事業費のすべてを料金値上げで転嫁するというのが正しいのか、そういう全国的に一部やられている方向が、市民レベルからいって正しいのか。それはやはり考え方、姿勢の違いになっているというふうに思います。  今度のそういうーーちょっともう時間がなくなってしまいましたので、終わりたいと思いますけれども、冒頭に言いましたように、やはり今市民の置かれている実態というのは、非常に深刻なものがあります。身近なこの市政が、その一つ一つの問題を具体的にではどうやって解決するかというふうに踏み込んだ施策をとっていかなければ、すがるところがない。それこそ相談するところがないというような話が出ていましたが、私は、そういう実態にますます今から進んでいくのではないかというふうに思います。市長の政治姿勢を大きく転換することを求めて、質問を終わります。 ○副議長(佐藤博章君) これをもって一般質問を終結いたします。(「動議」と呼ぶ者あり) ○十三番(山本一成君) 私は、この際、議長の不信任決議案の動議を提出いたします。(「賛成」と呼ぶ者あり) ○副議長(佐藤博章君) ただいま、十三番山本一成君から、議長不信任案の動議が提出され、所定の賛成者がありますので、本動議は成立いたしました。  暫時休憩します。       午後六時五十二分 休憩       午後七時 十二分 再開 ○副議長(佐藤博章君) 再開いたします。  お諮りいたします。  直ちに本動議を日程に追加し、議題とすることに賛成の諸君の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○副議長(佐藤博章君) 起立多数であります。  よって、十三番山本一成君提出の動議を直ちに日程に追加し、議題とすることに決定いたしました。  ただいま日程に追加され、議題となりました議長不信任案につきまして、提出者より提案理由の説明を求めます。 ○十三番(山本一成君) それでは、提案理由の説明を申し上げます。  地方自治法では、議長及び副議長の意義について次のように述べています。議会がその任務を達成するには、その円滑な運営が必要である。議会を構成する議員は、それぞれ議会の円滑な運営のため努力しなければならない。それについて最高の責任を負うものが議長である。すなわち議長とは、議会の円滑な運営を図る職務を果たさなければならないのである。法は、議長の具体的な職務を議場の秩序を保持する職務、議事を整理する職務、議会の事務を総理する職務、議会を代表する職務に分け、さらに職務を達成するために議長にしかるべき権限を与えているのである。それらは、すべて議会の運営を円滑にし、議会がその責任を果たし、住民福祉に寄与せんがためである。  しかし、現状を見るとき、三ヶ尻議長が法の趣旨に違背しているばかりか、恣意によって議会運営を強行しているものである。また、さきに議員多数によって不信任された重みを考えないばかりか、みずからの言行を改めようともしないのである。  議員の政治倫理に関する条例では、「議員は、市民の代表者として議会に与えられた権能と職務を深く自覚するとともに、その品位と名誉を害するような一切の行為を慎み、地方自治の本旨にのっとり、その使命の達成に努めなければならない」とその責務が述べられているのにもかかわらず、三ヶ尻議長は、議員や職員等に無礼の言葉を用い、議会を代表する者として議会の品位と名誉を傷つけたことは、許しがたい行為である。  よって、ここに三ヶ尻議長に対し不信任案を提出するものである。現状を憂う多くの議員の賛同をいただくことを期待しながら、不信任動議の提出理由とするものである。 ○副議長(佐藤博章君) 以上で、提案理由の説明は終わりました。  これより質疑を行います。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(佐藤博章君) お諮りいたします。  別に質疑もないようでありますので、これで質疑を終結いたします。  休憩いたします。       午後七時 十五分 休憩       午後七時二十一分 再開 ○副議長(佐藤博章君) 再開いたします。  以上で質疑を打ち切り、委員会付託、討論を省略し、これより採決を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(佐藤博章君) 御異議なしと認めます。  よって、以上で質疑を打ち切り、委員会付託、討論を省略し、これより採決を行います。  上程中の、十三番議員山本一成君提出の議長不信任案のとおり決することに御異議ありませんか。      〔「異議なし」、「あり」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(佐藤博章君) 御異議がありますので、起立により採決いたします。(発言する者あり)議長不信任案について、賛成の諸君の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 ○副議長(佐藤博章君) 賛成者の確認をいたしますので、暫くの間御起立をお願いします。(発言する者あり)  起立多数であります。  よって、本件は可決されました。(拍手)  次に、日程第二により、議第百七号平成十三年度別府市一般会計補正予算(第五号)から、議第百十九号別府市水道企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部改正についてまでの、以上十三件を一括上程議題とします。  提案理由の説明を求めます。     (市長・井上信幸君登壇) ○市長(井上信幸君) 御説明いたしますす。  ただいま上程されました議第百七号から議第百十九号までの十三件は、本市職員の給与について、人事院勧告等に準じた期末手当の支給割合の引き下げ及び特例一時金の新設に伴い、給与関係規定等の整備を図ろうとするものであります。  以上、議案についてその概要を御説明いたしましたが、何とぞ御審議の上、よろしくお願いいたします。 ○副議長(佐藤博章君) 以上で、提案押出の説明は終わりました。  これより質疑を行います。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(佐藤博章君) 別に質疑もないようでありますので、以上で質疑を終結いたします。  お諮りいたします。  ただいま追加上程されました本議案を関係常任委員会に付託し、それぞれの委員会においてさらに検討することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(佐藤博章君) 御異議なしと認めます。
     よって、ただいま追加上程されました全議案を関係常任委員会に付託することに決しました。  関係常任委員会の付託区分については、お手元に「議案付託表」を配付しておりますので、それにより審議をお願いいたします。  お諮りいたします。  以上で本日の議事は終了いたしましたが、明十一日から十三日の三日間は、委員会審査等のため本会議を休会とし、次の本会議は、十四日定刻から開会いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(佐藤博章君) 御異議なしと認めます。  よって、明十一日から十三日の三日間は、委員会等審査等のため本会議を休会とし、次の本会議は、十四日定刻から開会いたします。  本日は、これをもって散会いたします。     午後七時二十六分 散会...