大分市議会 2020-09-14
令和 2年経済環境常任委員会( 9月14日)
2点目は、東京、大阪の販売店への大分市
コーナーの設置についてです。
この取組は、6次化商品などの市産品の
大都市圏への
販路拡大を支援するもので、9月1日より東京は日本橋、大阪は梅田にある全国の
こだわり商品を扱う
セレクトショップ内に、
常設販売棚の大分市
コーナーを設置しています。
現在の
販売商品は、
戸次ゴボウ、オオバ、佐賀関の水産物を使用した加工品や、やせうまなど、それぞれの店舗で約30品を販売しています。
なお、この取組は、
大都市圏への販売の挑戦を支援するものであるため、季節や商品の売行きなどを勘案の上、3か月に1回程度、
販売商品を見直すこととしており、売れなかった商品はその理由を事業
者にフィードバックし、商品の改良に役立ててもらうこととしています。
次に、11ページを御覧ください。
3点目は、
豊後料理についてです。
豊後料理とは、大分の食材と食文化を融合させた
おもてなし料理として平成30年度から実施しており、今年度は10月1日から11月30日までの2か月間、県内の8市町52店舗の飲食店に御協力いただき、
豊後料理を提供してまいります。
また、
豊後料理及びこれら店舗を広く知っていただくため、
ガイドブックを2万部発行し、
豊後料理提供店舗や
各種イベント、タクシーの車内などで配布することとしております。
ガイドブックは出来上がり次第、委員の皆様にお持ちいたします。
PRイベントは、
JR大分駅
北側地下道を活用した
イベントを開催するとともに、福岡県の
大丸福岡天神店でのPR、さらには、
テレビ番組にて
豊後料理を紹介いたします。
豊後料理を通して、
新型コロナウイルス感染拡大により影響を受けている飲食店や大分の食材がPRできればと考えております。
次に、4点目は、第11回おおいたマルシェの開催についてです。
今年度は、11月7日、8日の2日間、
大分いこいの道広場にて、
地元野菜や加工品、地産地消料理のPR、販売を実施いたします。今回は、乳搾りや
木工教室などの
体験イベントは全て中止し、会場内を囲って来場
者数を把握し、状況に応じて
入場制限を行います。また、場内には
飲食用テーブルを設置せず、テークアウトを基本とするなど、国が示すガイドラインに基づき、
感染症予防対策を徹底し、開催したいと考えております。
ただし、今後、本市における
新型コロナウイルスの
感染拡大の状況によっては、
実行委員会の中で開催の有無について慎重に判断をすることとしております。
○
佐藤委員長
ただいま説明がありましたが、委員の
皆さんで
質問等はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
佐藤委員長
次に、内稙田地区の
汚水処理施設を
農業集落排水処理事業から
公共下水道事業へ移管することについて報告を受けます。
○
姫野農林水産部次長兼
生産振興課長
資料の12ページと13ページを御覧ください。
本市の
農業集落排水処理事業には、
吉野地区、
市尾地区、内稙田地区の3地区がございますが、今回、内稙田地区について、令和3年4月から
公共下水道事業へ移管することとなりました。
内稙田地区は、平成23年4月から
農業集落排水処理事業として
供用開始をしておりますが、他の地区とは異なり、隣接する地区まで整備されていました
公共下水道への連絡管を設けて、
汚水処理を
公共下水道の
宮崎水資源再生センターで行っております。
このため、かねてより、内稙田地区を
公共下水道事業の
計画区域に編入するよう国から求められていたことや、
農業集落排水事業で整備した際の補助金の返還が
一定期間を経過し生じなくなりましたことから、このたび、本施設を移管するものです。
令和3年4月以降の管理につきましては、
公共下水道事業の法令、規定が適用されます。
まず、使用料は、農業集落排水施設使用料から下水道使用料に名称が変わりますが、平成29年4月より
公共下水道料金と同じ料金表で算定しておりますので、使用料水準に変動はございません。
次に、分担金は、
農業集落排水事業分担金から、下水道事業受益
者負担金に名称が変わります。既に
農業集落排水事業で
供用開始している世帯は納める必要はございませんが、新規に
供用開始する世帯につきましては、区域ごとに定められた1平方メートル当たりの単価に土地面積を乗じた金額が賦課されることになります。
支払方法については、水道料金と合わせて請求、徴収されますので、取扱金融機関が増え、住民の方の利便性が向上されることになります。
また、今回の移管に伴い、新たに工事を行う必要はございません。
今後は、上下水道局と連携し、地元への周知を図り、令和3年度の移管に向け、引継ぎを行ってまいります。
○
佐藤委員長
ただいま説明がありましたが、委員の
皆さんで
質問等はありませんか。
○長田委員
この経緯の中で、「国から求められていたことや」ということを書いているのですが、この事業自体は国土交通省のトレンドニュースに載っている。全国6都市でモデル事業としてやっていると国土交通省の資料に書かれているのですが、そういうことでいいのですか。
○
姫野農林水産部次長生産振興課長
この内稙田地区につきましては、処理場を持たない施設として整備されました。一番初め、農林水産省の事業で整備する際には処理場を含んだ計画で上げておりましたが、隣接する
公共下水道に接続することによって経費の削減が図れるという観点から、当時、モデル的に、処理場がない事業として、国土交通省、農林水産省の協議を経て整備したことになります。
○長田委員
分かりました。あと、まだ
吉野地区とかがありますよね。まだ幾つくらいあるのですか。
○
姫野農林水産部次長生産振興課長
吉野地区ですが、大分市上下水道経営戦略に記載されておりますように、近隣で集中浄化槽を共同化する計画がありますので、統合に向けた協議をしているところです。
残る
市尾地区につきましては、1地区だけを
農林水産部で管理するのも非常に困難なことから、同時に移管するよう、今、協議をしております。
○
佐藤委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
佐藤委員長
次に、
農業委員及び
農地利用最適化推進委員の推薦または応募の状況について報告を受けます。
○
浦勇農業委員会事務局長
資料の14ページを御覧ください。
前回の
委員会で御報告いたしました
農業委員及び
農地利用最適化推進委員の改選に向けて、7月1日から7月31日までの1か月間、募集を行いました。
農業委員につきましては、定数14人に対して推薦、応募
者が21人で、うち女性が1人でした。内訳といたしましては、認定農業
者が11人、一般農業
者が7人、中立
者が3人です。なお、構成要件として、認定農業
者が過半数を占めること、中立
者が含まれることが必須となっております。
農地利用最適化推進委員につきましては、定数30人に対して推薦、応募
者が36人で、募集区域ごとの推薦、応募
者数及び
農業委員併願
者数は表に記載のとおりです。なお、
農業委員及び推進委員の推薦または応募の状況の詳細、氏名、職業、年齢、経歴等につきましては、市のホームページで公表中です。
経過及び今後の予定につきましては、8月6日に第1回選考
委員会を開催し、書面評価の結果等について協議を行ったところで、10月1日に
農業委員候補
者の面接、11月5日に
農地利用最適化推進委員候補
者の面接を予定しております。
○
佐藤委員長
ただいま説明がありましたが、委員の
皆さんで
質問等はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
佐藤委員長
次に、昨年の
市民意見交換会の意見・
質問等に対するその後の経過について報告を受けます。
○
首藤農林水産部次長兼
林業水産課長
お手元の資料15ページをお開きください。
市民意見交換会に係る意見・質問及び回答についてのその後の経過についてですが、市民からの意見・
質問等で、鳥獣被害に関して、イノシシの頭数を減らす方策を進めてもらいたい等の御意見・御質問についてありました。これに対しましては、第1回定例会の
経済環境常任委員会で回答した際と特に状況に変化はありません。
今後も引き続き、鳥獣被害対策に積極的に努めてまいります。
○
佐藤委員長
ただいま説明がありましたが、委員の
皆さんで
質問等はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
佐藤委員長
次に、その他として報告を受けたいと思います。
○
姫野農林水産部次長生産振興課長
9月6日から7日に到来した台風10号による
農林水産部に係る災害速報について、御説明いたします。
A4、1枚の資料を御覧ください。
気象庁では、この台風10号は、これまでに経験したことのない強さで上陸する可能性があり、身を守る行動が必要であると
避難行動を促しておりました。台風は九州全域を暴風域に巻き込むように縦断しましたが、予想より大型化せず、現時点では大規模災害は見受けられず、安堵しているところです。
9月11日現在、
農林水産業での被害は、市内全域で強風が吹いたことにより、農地や
農業用施設及び林道で倒木などの災害23件、水稲やニラなど8ヘクタールの農作物の倒伏をもたらしました。写真は、強風により倒壊した下戸次地区のニラハウスと
吉野地区の水稲の倒伏状況です。
○
首藤農林水産部次長林業水産課長
次に、その他の2点目、のつ
はる天空広場イベントに伴う大分魅力ブースの出店について御説明いたします。
委員の皆様には、お手元のチラシのとおり、9月26日土曜日に開催されます、のつ
はる天空広場の完成記念
イベント及びのつはる音の森フェスティバルの御案内が野津原支所より既に届いていると思われますが、この
イベントの中で、林業水産課は大分の魅力を発信するためのブースを出展いたします。
内容といたしましては、県椎茸農業協同組合による大分産干しシイタケのバター焼きの試食や、大分市しいたけ大作戦の一環として、シイタケパウダーや干しシイタケの無料配布、また、販売
コーナーとして、大分川
漁業協同組合による天然アユの塩焼き、大分ジビエ振興協議会と連携し、イノシシ、シカの串焼き、地元マザーランドによる飲物とソフトクリームを、いずれも特別価格にて販売いたします。さらに、VRによる森林セラピー体験ができるブースを午前10時45分から午後3時まで行いますが、食べ物類につきましてはなくなり次第終了となります。
委員の皆様におかれましても、当日、会場に来られた際は、ぜひ出店ブースにお立ち寄りをいただきますよう、よろしくお願いいたします。
○
佐藤委員長
ただいま説明がありました、台風10号による災害速報とのつはる音の森フェスティバルについて、何か
質問等はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
佐藤委員長
執行部からほかに何かありませんか。
〔「ありません」の声〕
○
佐藤委員長
それでは、委員の
皆さんで、その他として何かありませんか。
〔「なし」の声〕
○
佐藤委員長
以上で、当
委員会に付託されました全ての案件についての審査を終了いたしました。
なお、会議規則第104条の規定により、お手元に配付の
委員会の継続調査事件について、それぞれ閉会中の継続審査及び調査ができるよう議長に申入れしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
佐藤委員長
そのように決定いたします。
次に、
評価対象事務事業について調査研究を行いますが、しばらく休憩します。
午前10時39分休憩
午前10時50分再開
○
佐藤委員長
それでは、
経済環境常任委員会を再開します。
評価対象事務事業のうち、ファーマーズカレッジ事業について調査研究を行いますが、今回は、大分ピーマンファームの概要等について
執行部から説明を受けます。
なお、説明の後の質問につきましては、説明及び資料に関するもののみといたしますので御了承ください。
それでは、
執行部の説明を求めます。
○
滋野農林水産部次長兼
農政課長
大分ピーマンファームについて御説明いたします。
今回は現地に行けませんでしたので、より理解を深めていただくために、映像を交えて御説明いたしたいと思います。
この大分ピーマンファームにつきましては、大分県農業協同組合中西部事業部が、ピーマンでの就農を希望する
者に実践的な研修を行い、本市のピーマン産地を担う人材の確保、育成と産地拡大を目指すため、令和元年度に設置いたしました。
施設の場所は大分市吉野、宮尾地区に設置しています。この地区は農業協同組合のピーマン部会長が居住する地区でもあり、周囲にもピーマン農家が多く点在しています。この場所をお借りするときも部会長にお世話いただくなど、既存のピーマン農家との協力体制が図れております。
施設の概要は、ピーマンのハウス、トラクター、トラック、休憩所、資材置場となっています。
次に、大分ピーマンファーム周辺の動画を御覧ください。
〔動画放映〕
○
滋野農林水産部次長兼
農政課長
次に、大分ピーマンファームの体制につきましては、大分県農業協同組合中西部事業部が所管し、ピーマン部会、県、市が支援しています。講師は県の農業技術センターや農業大学校に勤務し、8年前に定年退職した方、研修生は1名です。
現在、ピーマン部会は部会員7名、栽培面積2.1ヘクタール、出荷量は178トン、販売額は年間約6,400万円で、近年、新規就農
者の加入により、出荷量、
販売額とも増加傾向にあります。
大分ピーマンファームは、本事業を活用し、令和元年度に研修施設整備支援としてピーマンハウスの整備に対して本市単独で支援しており、令和元年度から令和2年度にかけては、指導
者設置支援として、講師謝礼に対して県と市で支援しています。
大分ピーマンファームは、今年中に1組募集し、来年2月頃から研修に入る予定です。応募資格は年齢等の要件はありますが、やる気のある人を募集しております。研修生は現在1名ですが、既存の施設規模では2名受け入れることができますので、研修期間2年間を隔年で交代し、常に研修生の中に経験
者がいるような体制を考えております。
研修カリキュラムは2年間で、栽培と座学の研修からなります。研修2年目には大分ピーマンファームの圃場の一部で、研修生が実際に栽培する模擬営農を行うほか、ピーマン部会の生産
者の下での実地研修も行う予定です。
栽培研修では、土づくり、定植、管理、収穫、調整、出荷など一連の作業について学びます。
座学の研修では、土壌や肥料などの農業における基礎的なものから、経営管理に必要な簿記なども学びます。また、本市生産
者の圃場や本市以外の産地の圃場視察も行います。
現在、1日のスケジュールは、朝7時から前日に収穫したピーマンの積込みから始まり、その後、ピーマンの収穫作業となります。収穫後、次の日に出荷できるよう、収穫したピーマンのへた取り、病害虫被害や変色したピーマンを選別します。その後、ピーマンの枝の整理や草取りなど、圃場管理となります。
研修生がピーマンを収穫している動画を御覧ください。
〔動画放映〕
○
滋野農林水産部次長兼
農政課長
今後の方向性として、大分ピーマンファームを設置して以降、ここで研修したいという相談
者が多く、より多くの研修生を受け入れるためには施設の拡大が必要と考えております。また、ピーマン以外のニラ、イチゴ、パセリも、農業協同組合と連携し、研修施設の整備など、新規就農に直結する支援体制づくりも必要と考えております。
次に、講師が大分ピーマンファームの概要や指導内容など、お話しいただきました動画を御覧ください。
〔動画放映〕
○
滋野農林水産部次長兼
農政課長
次に、研修生が研修中の感想、それから、今後どのような農業
者を目指すかなどお話しいただきました動画を御覧ください。
〔動画放映〕
○
滋野農林水産部次長兼
農政課長
最後に、本事業を活用し、2年間ピーマンの農家研修を経て、昨年度、夫婦で新規就農した方が、就農後の感想、今後の目標などをお話しいただきました動画を御覧ください。
〔動画放映〕
○
佐藤委員長
ただいま説明がありましたが、委員の
皆さんで質問はありませんか。
○
松下委員
研修生は以前はどんな職業だったのですか。
○
滋野農林水産部次長兼
農政課長
前は会社員ということで、サラリーマンをやっておりました。今回、ピーマンファームということで、新たに農業をしたいということです。
○
松下委員
御両親が水稲農家という話で、大分市内で栽培されているのですか。
○
滋野農林水産部次長兼
農政課長
両親は由布市で米農家をやっていると聞いています。ただ本人は、今、大分市内に居住しておりますので、大分市内でピーマンで就農したいという意向を持っています。
○
佐藤委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
佐藤委員長
以上で
評価対象事務事業の調査研究を終わりたいと思います。ありがとうございました。
それでは、本日はこれにて散会いたします。
午前11時5分散会...